勇者「 最終的に頼りになるのは自分の力だ」2(627)


前スレ
勇者「 最終的に頼りになるのは自分の力だ」 - SSまとめ速報
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【 登場人物 】


【名前】 勇者 (皆からは素手勇者と呼ばれてる)
【性別】 男
【性質】 聖質 ずっと「せいすい」を飲みまくっているため、体質が「せいすい」になっている。
        邪悪な魔物や呪文に耐性が付いたようだ。

【戦法】 基本は素手。最近は魔法と併用して幅を広げた。
【魔法】 メラ(連射、散弾など) ホイミ
【特技】 ばくれつけん せいけんづき 真空波 石つぶて 状況に応じた素手戦法 

【装備】 ライトセーバー   … もうずっと使ってない純白で綺麗な剣。とても軽くて丈夫。
     ドラゴンメイル(傷)… エルフとオークの村で買った高級品。
                 とてつもなく頑丈な鎧。炎や吹雪のダメージをかなり抑えるぞ。
                 中央樹海から、砂漠付近の村までの戦いで傷があちこちについてる。
     ヘヴィメタルグローブ(汚)… 同じく村で買ったグローブ。パワーだけは最強クラス
                    一番使い込んでるので、メタルが汚れてきた。
     エルフのネックレス … 魔力が込められ、自身を守ってくれる効果が。高く売れるらしい。
     はやてのリング ×2 … 装備すると速く動ける不思議なリング。現在2つ所持

【持ち物】 やくそう、せいすい、食料などなど
      封印のよろい … 魔物を封じ込むちからがあり、鎧は封印した魔物のパワーそのものを得る。
               ……と、言われているらしい。すごくボロボロな鎧。
      錬金釜    … 魔法使いから件のお礼に貰った古い釜。アイテムを合成できる。

  
【任務】 北の国王に旅の報告(旅そのものは自由)
     北の部隊の報告
     砂漠越えの仲間集め


   

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1361630870


あと、生徒Aのこと完全に忘れてました。
また記載します。

次は今週の土曜


不良「お前さー、いい加減にしろよ。なんなの??バカなの??
   余所者のくせに、いきなりなんなのさ。」

勇者「本性を出したな。」

不良「はああ?www」

金髪「なんだなんだ。どうしたよ、不良ちゃん」

不良「こいつけんか売ってるよ。」

ホスト「うわあー空気よめよ。」

勇者「うるさいな、いまはこの人と喋ってるんだ。」

不良「ふーん」

金髪「マジで何コイツ?俺らがワル者みたいじゃん」

勇者「実際そうだろ」イライラ

金髪「あ?」

不良「…おーけーおーけ。
   じゃあ、もうとっとと決めちゃおっか。」

勇者「なにを?」

不良「君と俺、どっちが正しいかってことだよ!!」 がし

勇者「なに?胸ぐら掴んで脅しのつもりかい?」

不良「調子に乗るなよ、余所者。
   何の理由かしらんが勝手にここに上がり込んで変な言いがかりをつけるのはヤメろよな。」

勇者「僕はここに仲間を捜しにきたんだ。
   一緒に砂漠を越えてくれるね。」

金髪「マジで言ってんのかよwwww」

「砂漠越えとかwwwww」

「命知らずだろwwww」

「外見だけじゃなくて頭も筋肉だぜアイツwwww」

「きもーいwwwwwwあ、でも勇気あるーwwwwきゃはははは」


勇者「………」イライライラ

不良「…ふーんホントに砂漠越えを目指してるなら
   俺からいい案がある。」

勇者「いい案?」

不良「俺と腕相撲さ。」

勇者「?」

不良「実は俺、こうみえてもここにいる皆の中で一番腕相撲が強いんだ。
   その俺に勝てないようじゃ砂漠越えは難しいと思うけどね。」

勇者「わかった。いいよ、じゃあ腕相撲して勝ったら
   仲間になってくれる人と、さっきゴミを投げつけた事に対して正直に言ってもらおうか。」

不良「はははは!せいぜいがんばれよ!!」 ぽんぽん

勇者「さわるな」

不良「てめえ、マジで後悔するなよ」

金髪「負けたら…どうなるかなー。」

ホスト「オレたちを疑ってたって事になるもんなー」

「ねえ、そういえばあの人って少し前までにいた騎士勇者♀にボコボコにされてた人じゃない??」

「マジかよwwwww女にぼこぼこにされるとかwwwww」

「時代遅れの武器類に負けるとか、まじアイツしょべえwww」

「口だけかよ」

勇者「………くっ」イライライラ…!!


 【 不良勇者は、自分たちが飲み会で使っている机の上からゴミを取り払った 】



不良「さ、やろうぜ。おっと、そのグローブは外しておけよ。
   汚いからさ。」

「ぎゃはははは!」

「きもーいwwww」

勇者「いいよ。(さてと…このグローブでどのくらい力がついてるかな……)」

勇者「(あ、やっぱなんか不安になってきたけど……でも引き下げれないな)」

勇者「(こいつらマジでムカつく。魔物だったらすぐにでもぶん殴ってやる。)」

 
 【 勇者はヘヴィメタルグローブを外した 】


金髪「おい、俺が持っといてやるよ。
   不正が無いかみはっとくからさwwwwwww」

勇者「はあ?」

不良「おい、決定権は俺らにあるんだぜ?
   おかしなことしたら、ここにいる皆がだまっちゃいねーよ。」


勇者「(ここに20人くらいの勇者…ほんとに勇者かはわからないけど
    さすがにこれだけの人数に囲まれてたら危ないよな)」


勇者「(冷静になれ…冷静に……)」

勇者「…じゃあお願いするよ」

金髪「OK」

金髪「(ひひひ!ちょいと汚いが売れば金になるぜwwwww)」

ホスト「(ああ、色はキレイだからなwwwww)」


 【 金髪勇者はグローブを受け取った!! 】




 ずっ


金髪「ん?」




 ずしッッッ


金髪「!?」




   ド  ズ  ン !!


金髪「…っっ!?ああああっっ!!!ああああああ!!!!
   いたいたいたい!!!重い!!重い!!!だれか取って!!取れっって!!!」

ホスト「ぷwwwwおまえどうしたんよwww」

金髪「おまっホスト!!取って!!まじでとってコレ!!痛い痛い!!」


 【 金髪は涙目になった 】

ホスト「えっ うわ、え??おいおいちょっと待ってろ。」


  ずし


ホスト「は!?えっおいおい、これ重たい…ええ??」

「ねーなになに?」

「おいなにやってんだよwwwww」

「はやくしろよwwwwww」

不良「…っ!?」

金髪「てめっ!!この余所者…!!はやくとれよ!!ぼけ!!

勇者「……(ふーん、こいつらにとってはこのグローブ相当な重さみたいだなー)」

勇者「はい、」   ひょい


金髪「ふーっふーっ」プルプル

ホスト「うわっ、お前…手の甲の皮が……」

金髪「いてえ…皮が擦れちまってる…!!」

金髪「てめえ!!なんのつもりだ!!」

勇者「僕は君にグローブをわたしただけだ。」

ホスト「何か魔法をかけたんだろ!!」

勇者「まさか、僕は今からこの不良勇者くんと
   『正々堂々と腕相撲をする』のに、何か卑怯な真似をするとでも?」


 【 勇者はグローブをふくろにしまうと、椅子に腰掛けた 】

勇者「準備できたよ。」


不良「は、ははは!いいぜ、まあ俺からしたら余裕だけどな!!」


「ボソ(バイキルト)」

「ボソ(バイキルト)」

「ボソ「バイキルト…あとでおごれよー)」

不良「ボソ(わかってるって。任せろ)」

勇者「(何企んでるんだ??)」


不良「さあ、やろうぜ。」  がしっ!!

勇者「うん。」   がしっ



  ぎゅううううううううううううううううう…っっ!!


不良「(ぷくくくwww)」

勇者「………」


「いいぞー!!いいぞー!!」

「そんなよそもの、軽く捻っちゃえー!!!」

「おい筋肉!!負けたら土下座してあやまれよー!!」

「ぎゃははははははwwww」


勇者「………」

不良「……お前、マジで後悔するぜ?
   ここにいる皆はみんな魔法のエキスパートだ。」

勇者「そう、じゃあ僕は素手のエキスパートだ。」

不良「ぷっwwダッサ」

ホスト「用意はいいか?……はじめ!!」



不良「おりゃああああああああああっっっ!!!!
   ははははは!!!」


「はははは!!」

「いいぞー!!」

「いえーいwwwwwww」













勇者「…………」   ぐっ

不良「ははははははっ!!!ははは!!……くっ!!
   くううう…!!~~~~~~~っっっっ!!」



一同「はははは!……ははは」


一同「しーん……」

一同「え…」

金髪「」

ホスト「」



勇者「……君、鍛えてる?」

不良「ふっっっ!!!くっっ!!!があああ!!!!」   ぎゅうううううううううっっっ!!!

勇者「………」 ぐぐぐっ

 【 勇者はゆっくりと、ゆっくりと不良勇者の腕を抑えて下げていく。 】


不良「が!?あああ!!いてっ!!くそっっ!!」

勇者「………」 ぐぐぐっ

不良「!!~~~~~~~っっっっ!!??」

勇者「………」 ぐぐぐぐ…

不良「あっ」




 ぱたん


 【 不良の腕は、机についた! 】

 【 勇者は不良との腕相撲に勝った!! 】



不良「……っ!」

勇者「さあ、正直にいいなよ。
   ゴミをぶつけたのは誰だ?そして砂漠越えをしてくれる人は?」

不良「てめえ!いかさまをしやがったな!?」

勇者「…はあ?」

不良「みんなもみただろ!!あんなのが腕相撲として成立するもんか!!」

 そ、そうだそうだ!!

 
卑怯だぞゴリラ!!

  正々堂々勝負しろやコラ!!



勇者「…おまえら」イライラ

不良「へっ これはお前の負けだな。」

勇者「正々堂々なら何でも良いの?」

不良「あ?」

勇者「正々堂々ならなんでもいいの?」

不良「ははは、そうだよ。なんでもいいさ。」

勇者「じゃあ、僕に見張りでもつけてみなよ」

不良「…いいぜ。」

勇者「じゃあやろう」


 ゾロゾロ 

   ゾロゾロ

 
 ゾロゾロ

 
 【 勇者の周りに5、6人があつまる。
   全員魔導士の格好をしている 】


ボソ「ルカニ」

ボソ「ルカニ」

ボソ「ルカニ」




ボソ「バイキルト」

不良「くくく…」

勇者「さあ、やろうよ」 がしっ

不良「いいぜ!いくぞおお!!」 がしっ ぐい!!


勇者「…っ!?(なんだ…さっきよりちからが入らない……)」

不良「…!おらあああ……!!(なんだコイツ!!ルカニでパワーを下げたってのに!!!)」

勇者「……(おかしい、力の入り方に違和感が…)」

勇者「…そうか、お前らとことん卑怯だな。」 ぐぐぐ…

不良「ああ?何がだよ…!!ははは!!」ぐぐぐぐ……

 【 勇者の腕が不良の力によってどんどん下がっていく! 】

勇者「力が…入らないや……」ぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐっっっっ!!

不良「!?」

勇者「おおおおりゃああああああっっっっっ!!!」    ッ ッ ボ  ン  !!!


 ドカっっ!!


不良「な!?」

一同「!?」

 【 勇者の勝ち!! 腕相撲はまたしても勇者の勝利に終わった… 】

勇者「……はあ、はあ。
   おかしいな、さっきよりも君の力が上だった。
   てことはさっきの試合は君は本気じゃ無かったんだね?」ニヤリ

不良「!?」

勇者「僕は最初から本気だった。
   でも君が本気じゃないなら、僕が勝っちゃって当然だよね。
   力を出してない君に勝つのは正々堂々じゃないもんね」

不良「てめえ…!!」

勇者「でも今のは正々堂々だったよねー
   本気を出した君の力は凄かったよ、僕負けそうになった。」


勇者「……でも僕の勝ちだ。正々堂々の試合だ。
   みんなも今見てたよね?」

勇者「お互い、顔が真っ赤になるくらい力を込めての試合。
   そして勝ったのは僕。」

勇者「正々堂々だったよね?」



 しーん…



勇者「(こいつら…マジで頭に来るな。でも言ってやった。
    口だけでルールを守るような奴らには同じように口でルールを縛れば良い。)」

不良「おまえ、外に出ろ。」

勇者「?」

不良「決闘だ!!!」

勇者「いいよ。正々堂々とね。ニヤリ」

不良「……!!!」



不良「ボソ お前らは手を出すなよ!」



 一同「ゴクリ」





遊び人「うわっこりゃまずいかも…」




 【 外 】


不良「正々堂々と決着を付けたやる…!!」 チャキっ

勇者「いいよ。正々堂々だ。」 ガチャガチャ…


 ぽいっ!  ぽいぽい!!

不良「!?」

 【 勇者は持ってる装備を全て投げ捨てた!! 】

勇者「不安なら、誰かが見張っててくれよ。
   正々堂々と勝負するんだからね。」


一同「………ゴクリ」

不良「……いいぜ。やってやる!!」  ガチャガチャ…

 【 不良勇者は持ってる装備を全部、捨てた! 】


不良「……」

勇者「……」

不良「…ずあっっ!!」  ビュっ!!



 ダン!!

勇者「っ」

不良「へへへ…」

 【 不良のパンチは勇者のお腹にヒット!!
   素手勇者の体が少し、前のめりになる。 】


不良「うらあああ!!!」 ビュっ


 【 不良は少し離れて、2発目のパンチを繰り出そうとした!! 】


勇者「っっっしゃあッッ!!」    ッッッッボ!!


 ド   ズ   ン   !!

 【 しかし、素手勇者の強力なせいけんづきは不良勇者のパンチよりも先に繰り出された!! 】


不良「かっ…」


不良「…っ!おっおげえええええあがががががああおろろろろろろうえええ、ぎゃががががっおえ」

勇者「……」

不良「うえええっっ!!!びゅるるるっれええええええ!!!
   ぎゃあああがががgrっっえっっっっっ!!!」 ビチャビチャビチャッ

一同「あ…」

不良「うげえええげえげげげげげげgびょりゅりゅりゅりっっっ」 ビチャビチャっ

勇者「さあ、次の攻撃をしてこいよ。
   正々堂々なんだろ?僕の攻撃は終わったから、次の攻撃をしてきなよ。」


勇者「こういう場合、どちらかが倒れるまで続けるんじゃないの?」

不良「うげげげげえええええっっうえええええげほっ!げほっげほぎょっごごっ!」

勇者「…おい!勝負はついたぞ!!
   それかまだ正々堂々と僕と戦うか!?」

一同「あ…いえ……」


 ざわざわ…


     どよどよ


金髪「うっ…ひっ」

ホスト「お、俺しらないっと…」

勇者「オイ待てよ。逃げるきか?」

ホスト「あ、ああ!?誰が逃げるって!?
    てめえなんか俺が…」

勇者「じゃあ正々堂々と勝負しようよ。
   僕は武器も防具もつけてないよ。君にはハンデを上げようか?ん??」

ホスト「うっ…うあ……」


勇者「君たち、本当に勇者なの?
   勇者って素質だけで、遊んでるだけじゃ勇者失格だよ。」

一同「………」

不良「うげげげげ…げほっ!!!げほっっ!!!うえええっ」

勇者「おい、はやく教えてよ。仲間になってくれる人を」

金髪「さ、三階だ…」

勇者「3階?」

金髪「さ、酒場の3階に強そうな連中が数人いる。」

勇者「そう、ありがと」



 【 勇者は地面に置いた道具を全て拾うと酒場に戻っていった。 】









【 ルイーダの酒場 1階 】


ルイーダ「…あんた、なかなか根性あるね。店の中から見てたよ。」

勇者「それはどうも」イライラ

ルイーダ「(……ここにいる間、飲み代無料にしてあげよっかな?なんてね)」


【 ルイーダの酒場 2階 】




【 ルイーダの酒場 3階 】


勇者「こんにちはー」

おばあちゃん「あらあら、いらっしゃい。」

勇者「ここに砂漠を越えるための仲間を捜しにきたんですけど…」

おばあちゃん「おやまあ…大変ですね。  
       さあさあまずはカウンターに腰掛けてくださいな。お茶を出しますよ。」

勇者「あっどうも」



勇者「……」チラっ



魔導勇者♀「………」もぐもぐ

お宝勇者♀「……zzz」

ムチ勇者♂?「うーん、今月はどの鎧を買いますかね…
       私の手元には残り少ないし、うーん…どうしましょう。」

僧侶勇者♂「………」





勇者「(………

ムチ勇者♂?「どうしましょう…どうしましょう……むふ」

勇者「……」




おばあちゃん「じゃあ、あなたの事をよく聞かせてくださいな。」

勇者「え?えーっとまあ…そうですね。
   北の国からここまで素手で戦ってきました。
  
   それでうんぬんかんぬんまるまるうましかくいさんかくほしぼしきらきら

   っていう訳です。」

おばあちゃん「そうかいそうかい。よく頑張ったわね…辛かっただろうに」うるっ

勇者「おばあちゃん、そんな…」

おばあちゃん「あんたにゃ、そこの魔導勇者ちゃんとお宝勇者ちゃん、それに僧侶勇者君と相性がいいかもね。」

ムチ勇者「んふ、残念…♪」


3人「がたっ」

勇者「ど、どうも……」

お宝「……」じー

勇者「(ちょっとかわいいな。)」

魔導「……よろしく。」

勇者「う、うん…(なんか元気なさそう…)」

僧侶♂「はじめまして、僧侶勇者と申します。
    あなたの今の話を聞いて、一緒に行動することを決めました。
    自分は回復呪文や補助呪文が得意ですのでよろしくお願いします。」ぺこり

勇者「あ、ああ。どうも!」


おばあちゃん「とりあえず、4人パーティで相性がいいのを選んだよ。
       それに全員勇者なら安心ですかねえ…
       ムチさんには申し訳ないけど…」

ムチ「いやん、おばあさまいいんですよ。下にもまだ大勢いますし…ふひ」

勇者「(……あ、あぶなかった)」


僧侶「ではさっそく、砂漠越えの準備にかかりましょう!!」

お宝「…………」じー

魔導「……はあ」

勇者「……」

勇者「(近接攻撃の僕、長い杖を持った僧侶…あれは多分振り回せる……
    魔導勇者ちゃんは魔法専門で、前衛後衛にもなれる。
    お宝勇者ちゃんは…なんだろう?動きやすい格好してるけど…」

お宝「………」 じーっ


 【 お宝勇者♀は素手勇者の持つ錬金釜を興味津々で見ている 】





【 宿 】


僧侶「ほう…これはすごい。錬金術の釜とは…!」

勇者「(適当に流そう…)
   うん、ちょっと西の森で迷った時にほこらに埋まってたのを見つけたんだ。」

僧侶「すごい!これなら砂漠越えも出来たも当然ですね!」

勇者「僧侶君は東の国に何しに?」

僧侶「自分は珍しい薬草がないか探しにいくんです。
   呪文でなおせるものには限界もありますし…」

勇者「なるほど…」

僧侶「素手勇者さんはどのような理由で?」

勇者「さっきもおばあさんにいってたけど
   王様からの魔物討伐もかねてちょっと旅を…
   最初は北の国付近で帰ろうかなと思ったけど、ここまできたら1週して帰ろうかなーって。」

僧侶「す、すごい!」

勇者「あはは…」

魔導「………」

盗賊「………」じー

勇者「魔導勇者ちゃんも東の国だよね?」

魔導「……ボソ 僧侶さんと似た理由、わたしは魔法の国から来たけど
   あそこ意外にも魔導本があると思って。」

勇者「魔導本…読むと、呪文体得がはやくなる教科書みたいなあれか。」

魔導「そう…」

勇者「お宝ちゃんは?」

お宝「…………」じー

 【 盗賊は錬金釜を見ている 】

勇者「(めずらしい道具探し?…なんてね)」

勇者「じゃあどんどん準備しよう。」

僧侶「はい!」



 【 そして色々準備をした数日後…素手勇者達は砂漠へと旅立った 】



【 その翌日… 】


【 東部隊の宿舎 】


ねえ、聞いた? ルイーダの酒場の2階にいる荒くれ集団の話

聞いた聞いた。まえからあそこにいすわってるって、街の人も迷惑がってたよ。

勇者の素質があるからって、食って遊んでばかりとかゆるせないわ!

ホントよね

…その荒くれ集団、店から出て行ったみたいよ。

まじで!?

なんか2階にいった他の子から聞いたんだけど
そこの店員さんが、ある勇者さんが素手でリーダーを1発で倒したらしいの。

えー!?すっごーい

ほんとなの?

ほんとみたいよ、その不良集団。一応勇者の素質持ってるから魔法とか色々使って村の人にも迷惑かけてるんだけど
その素手勇者は魔法も何も使わないで…しかもさっきの1発KOは装備もなにもかも捨ててやったらしいのよ!

うわー!すっごーい!!!

武器も魔法も使わず素手で戦う勇者……あれ?何か聞いた事あるような…




おーい!お前ら!なんかすごいニュースだ!!

え?なになにー??

酒場で魔法の国から来た商人が話してた事なんだけどさ、魔法の国の法王様が誘拐されたみたいだ!!

え!?誘拐!!?

ほんとなの!?

ああ、なんでも側近の人と部屋で遊んでたら
突然、高度な魔法を使った魔物があらわれてさらってしまったらしい。
…でもすぐに犯人をやっつけて無事解決したみたいだぜ!!

えー!?そんなことが…!!

こ、こわいなー…魔物にそんんあやつがいるなんて

そんで事件を解決したのが武器も何ももたない素手勇者なんだってよ!!
すげえぶっとんでるやつだよな!魔法を使わないならともかく、武器も持たないなんてよ!



一同「!?」


 【 こうして素手勇者のウワサ…というよりも実績はどんどん広がっていった。 】





 書き貯めミスしました。


【 宿 】


僧侶「ほう…これはすごい。錬金術の釜とは…!」

勇者「(適当に流そう…)
   うん、ちょっと西の森で迷った時にほこらに埋まってたのを見つけたんだ。」

僧侶「すごい!これなら砂漠越えも出来たも当然ですね!」

勇者「僧侶君は東の国に何しに?」

僧侶「自分は珍しい薬草がないか探しにいくんです。
   呪文でなおせるものには限界もありますし…」

勇者「なるほど…」

僧侶「素手勇者さんはどのような理由で?」

勇者「さっきもおばあさんにいってたけど
   王様からの魔物討伐もかねてちょっと旅を…
   最初は北の国付近で帰ろうかなと思ったけど、ここまできたら1週して帰ろうかなーって。」

僧侶「す、すごい!」

勇者「あはは…」

魔導「………」

お宝「………」じー

勇者「魔導勇者ちゃんも東の国だよね?」

魔導「……ボソ 僧侶さんと似た理由、わたしは魔法の国から来たけど
   あそこ意外にも魔導本があると思って。」

勇者「魔導本…読むと、呪文体得がはやくなる教科書みたいなあれか。」

魔導「そう…」

勇者「お宝ちゃんは?」

お宝「…………」じー

 【 お宝は錬金釜を見ている 】

勇者「(めずらしい道具探し?…なんてね)」

勇者「じゃあどんどん準備しよう。」

僧侶「はい!」



 以上ミス訂正





【 おまけ1 】 賢者をいじめた生徒Aのその後

「 教室 」

 わいわい
   
      きゃいきゃい

生徒A「おはようございますわ」


 し~ん


生徒A「あら?何を黙ってるのですか?挨拶をしてくださいな?」


 あっちいって話しようよ。

   うん…そうしよっか

生徒A「な!?なんですの!!人を無視して…!!」 がし

…なにするの?ギロ

生徒A「うっ…なんですの、その目は」


………行くか、皆。

うん、隣の教室にいこっか。

生徒A「な、なんですの?まったく…人を無視して」

 いこーぜ、


   先生はやくこねーかな


     あーあー、誰かのせいで息が腐る。

 じろじろ

  
生徒A「な…な!?なんですの!!これは!!」





生徒B「……」

生徒C「……」

生徒「あら♪BにCじゃないですの。おはようござ…」

生徒B「いこっか…」

生徒C「うん」

生徒A「…あ、アナタ達まで!!これはいったい…!!」がし

生徒B「さわんないでよ!!」

生徒A「えっ…」

生徒C「A…あなた、やりすぎだよ。」

生徒B「私たちも悪かったけどさ……私たちだって別に……」

生徒C「………」

生徒A「な、なんですの!?全部私が悪いって言うの!?
    あの素手勇者がどうしたというんですか!!何をおそれることが…!!」

生徒B「……」

生徒C「……」

生徒A「…あら、そういえばアナタ達髪の毛をいつの間に切りましたの??
    それにどこかケガでもしましたか?」

生徒B「……お前のせいだ!!!」

生徒C「…ぐすっ うわああああん!!」


【 二人は教室から逃げ出した 】

生徒A「な、なんですの…」



【 その日… 】


 おい、あいつだってな賢者さんをいじめてたヤツって

 さいてー 死ねば良いのに

 なーにが高貴な一族だよまったく…



生徒A「(なんですの…これは)」



【 お昼 】 

生徒A「わ、わたしの机が無いですわ…」

 クスクス

    ぷっwww

生徒A「あなたたち!私の机はどうしたのですか!?」


   しーん…


生徒B&C「………」

生徒A「あなたたち、知りません事?」


生徒B「食堂にいこっか…」

生徒C「うん…」


生徒A「なっ…」



 くすくす…


 
    だっさー



生徒A「……っ」ぷるぷる




【 そして… 】



生徒A「教科書が…ボロボロ」

生徒A「授業に使う道具も…」

生徒A「専用の服も…」

生徒A「……グスっ」






( 賢者さーん )



生徒「!?」ビクっ

 【 廊下の方で話し声が聞こえた 】


( 賢者さーん、わからないところがあって教えてほしいんですが今いいですかー?)

( ええ、いいですよ。)

( わーい、やったー!! )


 【 話し声は遠くなっていった 】

生徒A「……」

生徒A「……」

生徒A「……うっ」ポロポロ

生徒A「うう…」グスっ ポロポロ



 【 生徒Aは自分にされてた事が、かつて賢者にも似たような事をしたのを思いだした。 】

 【 生徒Aの生活は思いもよらない形で崩れ去って行った。 】


つづく
次は今週の土曜

>一週間後。

王様「勇者よ」

勇者「は。なんでしょうか」

王様「まだこの城の周辺をうろうろしておるのか」

勇者「魔物が多くおりますので」

王様「えーと、報告では、周辺のスライムを千匹ほど狩ったと」

勇者「ええ。それで、連中が落とした金や道具を売って得たお金がこれです」ドン

王様「……」

勇者「最初に渡されたお金の数十倍ほどあるわけですが……」

王様「今日、お主を呼んだのは他でもない!」

勇者いや、一週間でこれだけ貯まるということは」

王様「実はこの周辺にも、強大な力を持った魔物がいるとのしらせがあってな!」

すまん、誤爆った

>一週間後。

王様「勇者よ」

勇者「は。なんでしょうか」

王様「まだこの城の周辺をうろうろしておるのか」

勇者「魔物が多くおりますので」

王様「えーと、報告では、周辺のスライムを千匹ほど狩ったと」

勇者「ええ。それで、連中が落とした金や道具を売って得たお金がこれです」ドン

王様「……」

勇者「最初に渡されたお金の数十倍ほどあるわけですが……」

王様「今日、お主を呼んだのは他でもない!」

勇者いや、一週間でこれだけ貯まるということは」

王様「実はこの周辺にも、強大な力を持った魔物がいるとのしらせがあってな!」

すまん誤爆



【 砂漠 】

勇者「あつい…これが砂漠かー」

僧侶「ええ……素手勇者さんは初めてで?」

勇者「うん、そっちは?」

僧侶「前に、一度下見で来た事がありますよ。
   いやあ…この暑さと方向のわからなさには参りました。」

勇者「一面砂だもんね。」

魔導士「店のおばあさんがくれたけど…
    方位魔石……針が動いて、先っちょが赤い印に留まってれば
    東の国につけれるって。」

勇者「便利な道具だよね。ちょっと不安だけど」

僧侶「砂漠の方がマシと言われてますよ?
   迂回して中央樹海付近を通るよりは砂漠の方がいいらしいです。」

勇者「えー…そうなの?」

僧侶「おそらく魔物の生息数かと。あと気温と食べ物も少ないですし…」

勇者「なるほど」

魔導士「……それでは」

僧侶「そうですね」

勇者「うん、じゃあ改めてだけど東の国までよろしく!!」

僧侶&魔導士「はい!よろしくお願いします!!」

お宝「………」




【 数時間後 】


 さくっ さくっ  さく


勇者「…疲れるね。」

僧侶「そ、そうですね…ぜえ……ぜえ……」

魔導士「………うう」 フラフラ

勇者「おっと、一旦休憩にしとく?
   魔導士ちゃん体調の方は?」

魔導士「わ、私はまだ……大丈夫です」

僧侶「顔が真っ赤で汗ダラダラです。
   水分補給しないと辛いでしょう」

魔導士「…ご、ごめんなさい」

勇者「じゃあ休憩にしよう。
   はい水と聖水。」

僧侶「あ、どうも…ってせいすい!?」

勇者「え?」

僧侶「素手勇者君から話は聞いてたけど、
   ホントにせいすい飲むのかい?」

勇者「ああ、これ?飲んでおくと便利だよ。
   体が聖質になって魔物が避けるんだ。」 ぐびっ

 【 勇者はせいすいを飲んだ! 】


僧侶「ははは…」 ぐい

 【 僧侶は水を飲んだ! 】

魔導士「……」こくっ

 【 魔導士は水を飲んだ! 】

勇者「はい、お宝ちゃんも」

お宝「……」コクリ  くいっ

 【 お宝勇者は水を飲んだ! 】


魔導士「す、すみません…ちょっと横に……なりたいですけど  
    いいですか?」

勇者「もちろん」 バサっ


 【 勇者は毛布を敷いてあげた。 】

 【 そして、街で購入した道具をつかって
   僧侶と一緒に簡単な日よけテントをつくった。 】


僧侶「これなら日差しを不正で回復しやすいでしょう。
   ベホイミ!」

勇者「ホイミホイミホイミー!っと。これでいいかな。」

魔導士「あ、ありがとうございます…」ウルウル

勇者「まあまあ…ぼくも初めてだし、頑張っていこう」

僧侶「(しかし、こういう時に魔物が襲って来ると不便になる…
    体力を失っていては緊急時に困りますね…)」

僧侶「では、フバーハをかけて熱気を抑えましょう。」

 【 僧侶は周囲にフバーハをかけた! 】


 【 フバーハ … 白くやさしい衣で、熱気と冷気を防ぐ不思議な空間をつくったりする 】

勇者「おおっすごい!」

魔導士「いろいろありがとうございます…私なんかのために……」

お宝「…♪」

僧侶「砂漠越えはチームワークが大事と3階のおばあさんに何度も言われてますしね。
   みんなで頑張りましょう!」

一同「おー」

勇者「(ん~、4人で旅をするってこう言う事なのかな?
    弓使いたちとは行動した事あったけど、旅って感じじゃなかったし…)

勇者「(……なんだろうな。不安なはずなのに、明日とかが待ち遠しい気がする。)

勇者「(さて、僕も休むかな…)」

勇者「(…そして方位魔石の針はずっと赤い印と重なってる。
    順調みたいだ。)


 【 素手勇者達は魔導士の回復もかねて休んだ! 】

 【 砂漠に日差しがどんどん照りつけていく…。 】







魔導士「……はあ…はあ…。」

お宝「…………」

勇者「もうここに来て3日だもんな…」

僧侶「魔物とも遭遇していないのも運がいいです。
   本当なら何も起きないまま東の国につけるのが良いんですけど」

勇者「それは僕も思う。」

僧侶「出発前にたくさん水と、水分をたくさん含んだ実も貰いましたし
   よほどのことがなければ…」

お宝「………!」


勇者「ん?」

僧侶「あ、あれは…!」

魔導士「ま、魔物です…!!」

勇者「……泥人形?」





泥人形「かかか…かかか……」





僧侶「…どうも襲ってくる気はないようですね。」

勇者「そうだね。じゃあ先を急ごう!」




【 その日の夜 】

勇者「じゃあ僕が見張りをするね。」

僧侶「お願いします。3時間程したら、次は私がしますね。」

勇者「了解ー」




勇者「うう…寒い。砂漠って夜はこんなにも冷えるのか。
   さむいなー」

勇者「明日はどこまですすめるかなー」

勇者「うっさむさむ…」

勇者「このドラゴンメイルをきてても寒いってことは、相当だな…」

勇者「体を鍛えれば寒さや暑さにも耐えるようになるのかな?」

勇者「……まあ、機会があったらにしよう。
   北の国に帰ったら、もうほとんど旅する事は無いと思うし。」

勇者「さむいなー…魔物は頼むからでないでくれよ……」




【 翌日 】

魔導士「もう大丈夫ですっ。色々とありがとうございましたっ。」

僧侶「よかったですね。」

勇者「うん、じゃあ先に進むとしよう」

お宝「!」



 【 魔物の群れが現れた!! 】

キメラA「くえー!」

キメラB「くえー!」

キメラC「くえー!!」

フレイム「ちゅおおおKBOOOOOOO!!!」


勇者「キメラが3匹!?」

勇者「おらああ!!真空波!!」 ビュン!!ビュン!!ビュン!!


キメラA「ぐえーーー!?」 ズバン!!

 【 キメラAをたおした!! 】


魔導士「すごい…」 サッ

 【 魔導士はピオリムを唱えた! 】
 【 パーティーの素早さが上がった! 】

僧侶「今のはバギですか!?詠唱もなしに腕を振っただけでとは…」


 【 僧侶のスクルト! 】

 【 パーティの防御力が上がった!! 】


勇者「これは真空波!!腕を振った力で風の刃を飛ばすんだ!!」

勇者「うおおおおおおっっっ!!」  ぶん!ぶん!!

キメラB「くえーーー!!」

勇者「くっ…直接殴るには難しいかっ」

お宝「…私が誘導させる。素手勇者はその隙に攻撃して。」

勇者「えっ?」

お宝「ヒャダルコ」


 【 氷の刃が無数にキメラに降り掛かる! 】

キメラB「ぐえ!?」

 【 キメラがひるんだ! 】

お宝「いまよ」

勇者「あ、ありがとうっ!」

魔導士「素手勇者さんに更にピオリム!!」

勇者「おおおりゃああああ!!!!」 ダン!!

 【 勇者は勢いをつけてキメラBに飛びかかった! 】

勇者「ヘヴィメタルハンマー!!」   ボッンッ!!



 ぷちっ


 【 キメラBをやっつけた! 】


僧侶「(武器も使わず素手だけであの威力…)」

魔導士「(…すごい。)」

お宝「次、残りはキメラとフレイムね。」

お宝「素手勇者はフレイムには苦戦すると思うから
   私と魔導士でフレイムを
   素手勇者と僧侶でキメラをお願い。」

僧侶「りょ、りょうかい!」

魔導士「わかりましたっ」

素手勇者「よし!!うおおおおおおおおおおおおっっっっ!!」



【 数分後 】

僧侶「はあ…はあ……」

魔導士「…勝ちましたねっ」

お宝「そうね」

お宝「…でも」

勇者「ぜえー…ぜえー……つ、つかれたっっ」

勇者「あ、足が沈む…。砂漠ってすごい足場が悪いんだね…」

2人「(…そのグローブが原因じゃないだろうか)」

お宝「……」

勇者「で、でもさっきのお宝ちゃんの指示は速かったね。すごいよ。
   ほとんど苦戦せずに倒せたよ。」

お宝「ありがとう。」

僧侶「…今回のでどのメンバーがどの魔物と戦えば良いのかも
   わかりましたね。

   キメラなどには私と素手勇者君。
   フレイムには魔導師殿とお宝殿で」

魔導士「は、はい。頑張ります。」

お宝「……」

勇者「(うーん、キメラはいいとしてエレメント系に素手はどう効くかな??)」

勇者「………」

勇者「(あっ体が聖質だから触れれば意外となにか効果が出たりとか?)」

勇者「(…まあ、今は砂漠を抜けるのが優先だしまたにしよう)」




【 数時間後 】

お宝「…くる」

勇者「ん?」


キメラ×4 「「「ぐえええええっっ!!!」」」

フレイム×2「「「FOOOOOOOOO!!!!」」」


僧侶「フバーハ!スクルト!!」

魔導士「ピオリム!!」

勇者「うおおおおお!!!真空波!!」

お宝「…!」チャキッ


 【 お宝勇者はキラーピアスを装備した!! 】







 【 20分後 】

魔導士「はあ……はあ……」

僧侶「み、みなさん…ダイジョウブデスカ?」

勇者「な…なんとか、ね。」

お宝「…ふう」

僧侶「あのおばあさんが私たちの相性がどうのこうのっていってましたが
   もしかしてこういうことなんですかね?
   丁度2人ずつ分けて戦えてお互いのサポートも出来ますし」

魔導士「みたいですね。お宝勇者さんは、身のこなしがすばやいので
    私がピオリムかけて更に速くして…」

僧侶「私も素手勇者君にスクルトかけて接近戦での補助を…」

勇者「(……もし今の敵の数で僕一人だったら慣れない砂漠のせいでやられてたかも
    いや、ここまで1人で来たからこうやって戦えるようになったのかな?)」

勇者「(……)」

勇者「(……一緒に旅をするってのもいいな)」




 がしっ!



勇者「……ん?」

マドハンド「くぱあ」

 【 勇者はマドハンドに足を掴まれた!! 】



勇者「っっ!?うおおおおお!!!!」 ずででん!!

お宝「!」

2人「素手勇者君!!」

勇者「うああああ!!」 ずるずるずるずる…!!


 【 素手勇者はマドハンドに足をどんどん引っ張られる!! 】

勇者「この……メラ!!」


バババババババババババババン!!!

マドハンド「ぷちゅええ!?」 バシバシ!! ドドド!!



 【 マドハンドをやっつけた! 】

勇者「はあ…はあ……あ、危なかった。
   もうちょっと遅かったら、砂の中に引きずり込まれる所だったぞ。」

僧侶「ベホイミ!大丈夫ですか?」

勇者「ありがとう、大丈夫だよ。
   けど今のヤツは…」

魔導士「!も、もしかして…この辺りにすんでるんでしょうか??」

 【 魔導士はおそるおそる足下を見る 】

お宝「…急ぎましょう」

勇者「うん」



 【 勇者達は急いで砂漠を横断した! 】




 【 2日後 】  


鉄のサソリ「ggggggggggg…」


勇者「こ、こいつは…サソリ!?」

僧侶「鉄のサソリ…見るからに固そうですが……」

魔導士「ピオリムをかけます…」

鉄のサソリ「!!」

 【 鉄のサソリは勇者達に目を付けた! 】

勇者「まずい!みつかったぞ!!」  さくっ


 【 勇者は足下の砂をまるまるつかむと 】

勇者「おらあ!!」 ぶん


 さわーっっっ…


 【 砂を放り投げた! 】

鉄のサソリ「gggggggggg…!!」

 【 しかし効果はなかった 】


勇者「くそ!目くらましにもならんかっ」

僧侶「しかもはやいです!!
   それにサソリという事は毒を…」

勇者「!
   僕に向かってきた!?」

サソリ「っしゃあ!!」 ヒュバっっ!!

勇者「っおお!?」 ヒュン!!

 【 間一髪で避けた勇者!! 】


 ぎゃぎいいん!!

勇者「!」


 【 ドラゴンメイルに大きな傷がついた 】



勇者「や、やろう…」

鉄のサソリ「gggggg…!!」

お宝「…待って、まだほかにも気配が」




鉄のサソリ「GGGGRRRRRRR…!!」

勇者「うっそ…」

魔導士「ど、どうしよう…」

僧侶「スクルト…!これがきくかどうか…」

勇者「スクルトとこのグローブならいけるはずだ!!」 ばしゅ!!

 【 勇者は近くのサソリに殴り掛かった!! 】


サソリ「!」 ヒュバ!

勇者「みえた!!」 ヒュン!

 【 勇者は体を捻って、かわし… 】

勇者「おらあああああっっっ!!」

 【 そのまま体を回転させ、思いっきりぶんなぐった!! 】


 ッッボ!!


 ゴ    ン    っ  !!


サソリ「!?」 ひゅーん

 【 鉄のサソリは遠くにふっとんだ! 】

 【 こうかはいまひとつだ… 】


勇者「か、かたい…!」

魔導士「素手勇者さんのパンチが効かない…?」

僧侶「もう一度スクルト!」

お宝「…私が囮になってしかける」

僧侶「た、たのみます!」

お宝「!」

 【 お宝勇者のすばやい2回攻撃! 】


ミス! ミス!

お宝「!」



鉄のサソリ「RRRRRRDDDDDD!!」

鉄のサソリ「SSSSSSSSSHHHHHHH…!!」

お宝「(…固いだけね。これくらいなら避けれる)」 ひゅん


 【 お宝勇者は簡単に避けた! 】


魔導士「今のうちに!ベギラマ!!」

僧侶「いかづちよ!!」


 【 魔導士のベギラマ!! 】

 【 僧侶は雷の杖をふりかざした!! 】


サソリ達「!?」


 【 炎の波と雷がサソリ達をおそう!!】


勇者「うおおおおおおっっ!!今だ!!」


 【 ひるんだサソリに勇者が近づいた! 】


勇者「おらあ!!」 がし!

サソリ「!?」


 【 勇者はサソリのしっぽを掴んだ!! 】

勇者「おらああああ!!!」 ぶん!!ぶん!!ぶん!!


 がん!! ごん!! ぎがん!!


サソリ「GYAAAHHHHHHH!!!!」


 【 勇者は鉄のサソリを振り回して、
   別のサソリを攻撃した!! 】


僧侶「お、おおおお!すごい!!」

魔導士「たたかれてるサソリに…!」 メラミ!!

 ぼかん!


サソリ「GYAAAAHHHHHHH!!!!!!」 ドサ…


 【 鉄のサソリをやっつけた!! 】


勇者「や、やった…!」

勇者「僕の持ってるサソリは…?」


サソリ「」


 【 鉄のサソリは凹んでいきたえていた… 】


お宝「…予想外な戦いね。」

僧侶「そういう戦い方もあるんですね」

勇者「…あはは、こういうのは前からやってたんだ。
   最近は真空波とか覚えたもんでやらなくなったけど」

魔導士「べ、勉強になります…
    私戦うときって魔法ばっかで…」

僧侶「私もですね、あまり物理攻撃はしないので 
   こうしてみると素手勇者さんの戦いには興味深いものがありますよ。」

勇者「あはは、どうも」

お宝「……!」

魔導士「あ!勇者さん!!後ろ!!」

勇者「!?」


鉄のサソリ「USIROGAGARAAKIZYAAAAAAAAAAA!!!!!!!」

 【 なんと先程殴り飛ばしていたサソリが勇者に襲いかかってきた! 】




勇者「うああ!?」  がぎいん!!

サソリ「っしゃあ!!」 がぎいい!!

 【 サソリのクローが勇者のグローブを掴んだ!! 】

 めきめき…

 ぴきぴきっ!


勇者「うわあ!メタルグローブに傷が!?」

勇者の「このやろう!!」 ぶん!!

サソリ「っしゃあ!!」 がぎん!

勇者「う!?両手ともはさまれた?!」

勇者「うぐぐぐぐ」 ぎぎぎぎ

サソリ「っっっっすああああ!!」 ぎぎぎぎ

魔導士「ど、どうしましょう…!
    私の魔法じゃ勇者さんにまで当たってしまう!」

僧侶「こ、このサソリめ!!」 だっ!

サソリ「UZEEEEEE!!!」 ビュン!

僧侶「うおおあああ!?」 ずでん!


 【 サソリのしっぽこうげき!

   僧侶はビックリして転んでしまった!! 】


お宝「………っ」

魔導士「ば、バイキルト!!」

 【 勇者のパワーがぐーんとあがった! 】

勇者「くっ!ぬああああ!!」 ぎぎぎぎぎ…!

サソリ「!?」

勇者「っっっだああああ!!!!」  ぶん!!

 【 なんと勇者はサソリの頭にむかって… 】


 ご  ち  ん  !!


勇者「っが…!」 くら…

サソリ「…!!」

 【 勇者は鉄のサソリに頭突きをくらわせた!! 】

勇者「も、もいっぱあああつ!!」 ふらふら




  ご   ち   ん!!

お宝「……」

魔導士「す、素手勇者さん…!!」

僧侶「スクルト!ベホイミ!!ベホイミ!!
   (あれ以上頭突きしたら…まずい!)」


サソリ「…!!」ぐぐぐ

勇者「くっ…こ、このサソリめえ!!」 どうん!!

 【 勇者はサソリに蹴りを喰らわせた!! 】


サソリ「ぎゃ!?」

勇者「ん?」

サソリ「GYAAAAAAAAHHHHHH!!!!」

僧侶「なんだ!?サソリが急に苦しみだしたぞ!!」

魔導士「い、今のうちに!!メラミ!!」



 ドウン!!


サソリ「!!」


 【 鉄のサソリは悶えて、お腹が丸見えだった! 】

 【 そのお腹にメラミがあたった!! 】



サソリ「GYAAAAAAAAAAAAAHHHHHHHHHHHHHッッッッッ!!!」



 【 鉄のサソリをやっつけた!! 】


勇者「お、やった…ははは」フラフラ

お宝「…大丈夫?」 がし

勇者「なんとか…ありがとう」

お宝「……すごいのね。鉄のサソリって
   勇者でも武器や魔法を駆使してやっと倒せるのに」

勇者「えっ」

お宝「……どうやらお腹が弱点みたい。
   あれだけ固い鱗を持ってたのにね」

僧侶「そうみたい…ですね。
   ベホイミ!」

勇者「あっ…頭がなんかすっきりした。」

魔導士「だ、だいじょうぶですか!?
    さっき呪文を唱えられなくて…」

勇者「あ、大丈夫だよ。気にしなくても…いてて
   今のでサソリの弱点もわかったし
   次にあったときは接近して蹴飛ばして、転がした後にこうげきすればイケる。
   あー、あと尻尾をつかんでそのまま腹を打ちつけるようにするとか」


僧侶「(……魔法に頼らず素手での倒し方か)」

魔導士「(……すごいなあ。そんな風に戦う事思いつきもしなかった。)」

お宝「少し休んでから先に進みましょう。」

勇者「そうさせて…もらうよ。」 


 【 勇者のヘヴィメタルグローブ、ドラゴンメイルは
   砂漠での生活や魔物との戦いで、錆び付きどんどん壊れていった。 】


勇者「(エルフの里で貰った装備も東の国で替えた方が良いかも…。
    それかいっそのこと錬金しちゃおうかな。)」


お宝「…あと、荷物。いつも戦ってる時
   ほっぽらかしにしてるからそれもちゃんと取りにいかないとね。」

勇者「うん(あ、そういや封印の鎧もあったっけな…)」

勇者「(キメラを封印したら空が飛べたり
    サソリを封印したら固くなれるのかな…)」

お宝「………」













【 東の国 】



勇者「やっったああああああああああああああああああっっっっっ!!!!」

勇者「やった!着いたぞ!!」

勇者「東の国に着いた!!」

僧侶「ええ!やりましたね!!
   マドハンドが出たときはどうなるかと思いましたが…」

魔導士「わ、私はマドハンドよりも
    砂漠を出られる辺りで出てきた鉄のサソリが恐かったです…」

勇者「あーあれはね…まさか物理も魔法も効きにくいとは……」

僧侶「しかし素手勇者君も勇気がありますね…
   毒を持ってるかもしれないのに突っ込んで、サソリを殴るとか」

勇者「一応ソレには理由があったんだ。前に話した聖水のこと」

魔導士「……ちょっと興味深いです。
    せいすいを飲むと体に変化があるなど」

僧侶「…そして尻尾を掴んで振り回して武器にするのもおどろきましたよ」

勇者「あれだけ固ければ強力な武器になると思ってね…ちょっと重かったけど」

僧侶「いやはや、体を鍛える事の大事さを改めてしりましたよ私は
   めいそうばかりでそういうのは怠ってましたからね。
   今回の旅は勉強になりました!素手勇者君!!」

魔導士「私も…素手勇者さんが魔法も使わずに戦ってるのがかっこ良かったです。」

勇者「そ、そう?えへへ」

勇者「あ、ところで二人はこれからどうする?」

僧侶「ぼくはしばらく東の国で生活していきます。
   教会にも回ってそこで仕事をしながら、目的に向かいます」


魔導士「私も呪文を調べるのでしばらくここで生活しますね。」

勇者「そっか…短かったけど、ありがとう。元気でね」

僧侶「いえいえ!こちらこそです!!
   ありがとうございました!!」

魔導士「また会えたらその時は…」ニコっ

勇者「うん!」

お宝「…元気でね」

僧侶「ええ、お宝さんも」

魔導士「お世話になりました。
    あなたの冷静な対応にも感謝します。」


 【 僧侶勇者♂ 魔導士勇者♀ は去って行った 】


勇者「君はどうするんだい?」

お宝「…まだ欲しいものがあるしそれに」

勇者「?」

お宝「あなたに興味がわいたから、ちょっとだけ一緒にいさせて欲しいわ。」

勇者「旅をしたいの?」

お宝「そこまでは…でももう少し一緒にまわりたいーっと。」

勇者「あ、いいよ。じゃあ買い物にでも行こうか。
   僕の装備もそろそろ壊れてきたし。
   色々見て回りたい。」

お宝「……」コクリ








お宝「……ふふ」


【 宿 】

勇者「今日はここでどまるかな。そっちもいい?」

お宝「ええ」

勇者「じゃ、買い物にでも…」

お宝「ちょっと待って」

勇者「なに?」

お宝「これ、商店街で売ってた飲み物。」

勇者「?」

お宝「飲むと寒さに強くなるお茶だって。
   あなた北の国に行くみたいだし、北の国は山を越えるか迂回するかで行けるけど…」

勇者「……?」

お宝「もし山を登るなら、これを飲んでみて。
   山の上ってすごく冷えるのよ。」

勇者「へえ、そうなんだ。ありがとう!
   これを飲むと体がねえ…」

お宝「あなたがいなければ砂漠越えも難しかったわ。」

勇者「そんな…」

お宝「あなたみたいに武器や魔法を全然使わない人が
   素手で戦って、それでいて砂漠を越える度胸があるから
   みんなも弱音をはかなかったわ。」

勇者「そうなの?……あ、そういえば喧嘩とかも無かったね。
   順調にいってたし」

お宝「あなたのおかげ」

勇者「そうかなー…でもありがとう。
   これを飲めば山越えや野宿も冷えずすむよ。」 ぐびっ

お宝「…♪」



 がしゃん!!

 【 勇者は湯のみを落とした 】


勇者「ふらふら~??」

お宝「……ふふ」

勇者「な、なんか眠く…なって……」

お宝「ふふふ…おやすみ……♪」



 【 勇者は眠ってしまった! 】


お宝「…さてと、体につけてるものは
   汚れてボロボロの鎧とグローブは……鎧だけは素材で売れそうね。
   グローブは重いみたいだし、持てないわ。」

お宝「はやてのりんぐは街でも普通に売ってるし別にいらないわね。
   …この剣は。美しいわね、高く売れそうだわ。
   それとこの錬金道具、これは売らないで貰おうかしら。」

お宝「あとは有り金全部に、道具一式。
   ふふふ…あなたくらい鍛えてあれば飢え死にしなくても済むわね。」

勇者「ぐがー」

お宝「じゃあね、短い付き合いだったけど意外と楽しかったわ。」


 【 勇者はドラゴンメイル(傷)に錬金釜、ライトセーバーや道具一式に有り金全部を奪われた!! 】

 【 手元にはヘヴィメタルグローブ(傷)とはやてのリング×2
   そして封印のよろいしか残らなかった。 】


お宝「ばいばい♪」





 【 お宝勇者♀は去って行った… 】


勇者「ぐがー」





つづく

おつんつん

あいかわらず純粋でアホだな勇者w

相変わらずバカだwwwwwwww

あーやっぱりかー

おつ
これ読んでいるとひのきぼうを思い出す

乙乙!
サキュバス編での経験が全然活かされてない脳筋勇者ェ…w
あと何回「騙して悪いが」に引っかかれば人を疑うことを覚えるやらw

>>84~>>87
最初書いたときはこういう感じになるのはまだ考えてませんでしたw

>>89
お宝勇者の「じーっ」はそうでした。

>>92
あれ僧侶かわいそう

>>93
変に自信がついてると思います。

次はまた土曜日or日曜になりそうです。

ちょっとだけ載せます





勇者「 ぐごー」

勇者「ぐがっ……」

勇者「……ん」

勇者「………ん?」

勇者「……さっむうう!!寒い!!」

勇者「うう…なんだ?」

 【 勇者は辺りを見渡した。 】

勇者「あれ?」

勇者「お宝勇者ちゃん??」

勇者「……ん?道具がない。
   錬金釜もだ。
   あれ?なんで??」

勇者「ていうか僕いつのまに寝たんだ?
   たしか…」

勇者「あっそうだよ、お茶飲んで暖まるって言われて…」

勇者「そしたら眠くなって…」

勇者「…起きたら鎧来てないし、道具もない
   ライトセーバーも無い…っ
   お金も……あれ!?ない!!1Gたりともない!!!!
   錬金釜も…………」

勇者「あるのはグローブ、リング2つに封印のよろい…」

勇者「………」

勇者「……」

勇者「……」

勇者「……」

勇者「……なんだか嫌な予感がするぞ」 がちゃがちゃ


【 勇者は封印のよろいに着替えた 】



【 宿屋のロビー 】

勇者「すみません!黒いフードを被った女の子なんですけど!
   昨日僕と一緒に泊まりにきた子なんですけど、
   何か荷物を持ってここから出て行きましたか?!」

主人「黒いフードの女の子?
   ああ、確かにその子なら朝方に宿を出てったよ。   
   なんだか大きい袋を持ってたけど」

勇者「………まじですか?」

主人「どしたの?」

勇者「昨日その子からお茶を貰って飲んだら急に眠くなって
   起きたら、荷物がほとんどなくなってました。お金もありません。」

主人「あー…そりゃお前さん、ほぼ…やられたね」

勇者「…………」

主人「盗まれた…と思うよ?」

勇者「………っ」

主人「出て行く時何か言われたかい?
   言われてないならもう…」

勇者「あのやろおおおおおおおおおおおおおっっっっっっっっ!!!!」

主人「も、もう手遅れかもよ?今頃どこかの店に売られたか…」

勇者「……探して来るっっっっっっ!!くそが!!」 ドギュンッッッ!!


主人「うお!?はやっっ!」





【 町中 】

 【 東の国 … 商業の国と呼ばれている
   
         元々は普通の国だったが、後にせいすいの儀式で多くの勇者がこの地で生まれ
         パーティを組み、旅に出て、付近の魔物が退治され続けていったため
         物流や農業などが安定し、商人や旅人がこの国に多く出入りできるようになった。      
         そのためか、今では色々な商売でにぎわう国となった。
  
         ただし、この国にくるまでは山か砂漠…中央樹海付近の荒れ地を通らなければならないが
         凶暴な魔物の減少とルーラを覚えた商人隊…強力な武器防具もあるので、ほとんどもんだいになっていない。 】


 【 むしろ素手勇者のように「武器をもたず1人でくる」という人間は1人としていないので
   素手勇者からすれば少し大変な道のりである 】




 ドドドドドドドドドドド!!!!!
   


うわっ なんだ?

だれかはしってるよー

元気あるねー

でもなんかすっごい形相だったよ。

こわいねー

もうみえなくなっちゃった。



勇者「うわああああああああっっっっ!!くそっっ!!盗まれた!!」



【 武器の店 】

店主「白い剣??さーな、うちには売られてないよ。
   君この国初めてかい?ここは盗賊もいるから気をつけないよ。」

勇者「と、盗賊…」

店主「この国は商業としては成り立ってるんだけどね…」



【 防具の店 】

店主「ドラゴンメイル??そんな高価なものウチではあつかってないし
   買い取るのもちょっとね…」

勇者「そうですか…」

店主「でもあんたのはなしじゃ、その鎧って汚れや傷でボロボロなんだろ?
   だったら防具よりも道具の素材で売られてるかもしれないよ。
   防具としての機能をもたないなら道具屋に売られてるかもね。」

勇者「あ、ありがとうございます!!
   やった!!」 ドギュンッッ!!!

店主「うわっマッチョなわりに速いのね…」


【 道具屋 】

店主「ドラゴンメイルの素材……悪いが今日、見せにきたのはアンタが最初だよ……」

勇者「うっ…そうですか。」

店主「ま、気を落とす出ない。
   きっとまだこの国から出る事なんて無いだろうよ。」

勇者「くそっ…」

店主「しかしその錬金釜ってのは…もし君の言う通りホンモノなら
   誰も答えてくれないんじゃないかな?」

勇者「え?」

店主「だってそんな超便利なアイテム誰も売ろうとしないんじゃないかな?
   逆に自分でアイテム合成しまくって転売するよ。」

勇者「あー……」

店主「たとえ、売られていたとしても
   その人も答えないと思うよ。
   私だってそんなの売られたら、絶対他の人には売らないし
   店頭にも並ばせない。


勇者「………」じーっ

店主「…私をうたがってるのかね?」

勇者「いえ…」

店主「とにかく国の兵士に言ったほうがいいよ。
   最近物騒だからね…」

勇者「物騒?」

店主「言葉の通り
   さ、もし買いたいのがあったら見ていきなよ。
   お金さえ後で持ってくれば、とっといて上げるよ。」

勇者「…いえ、色々とありがとうございました。」

店主「そうかい」






店主「ありゃ、モノを大事にする人間の目だね。
   気の毒に…」





【 それから一日中、素手勇者はありとあらゆる店を探しまわったが
  大切なライトセーバーと錬金釜は見つからなかった… 】


勇者「はあ…」

勇者「……」

勇者「……あ、宿代を稼がないと」

勇者「……魔物でも倒してこよう」




【 東の国 】  外

 夕方


勇者「って落ち込んでる場合じゃないな!
   もうすぐ暗くなるし宿代がなければ、道具を毎日探しにいけなくなる!!」

勇者「お金をもってそうな魔物…いてほしい」




踊る宝石「キラ☆」

勇者「……うおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!」

踊る宝石「!?」 だかだかっ!


 【 踊る宝石は逃げ出した! 】


勇者「逃がすかよ!!」 ぽいっ

 【 勇者はメタルグローブを外した!! 】

勇者「…軽いっ!!なんだか体が軽いぞ!!」  ギュインッッ!!

踊る宝石「ッッッッッッッG!?」 

勇者「捕まえた!!!!」  がしっ

踊る宝石「GYAHHHHHHH!!!!!」

勇者「うおおおおおおおおおおおっっっ!!」 ぶんッッッッ!


 【 勇者は踊る宝石を、地面に叩き付けた!! 】


踊る宝石「」


 【 踊る宝石をやっつけた! 】


勇者「…よし、これで宿に泊まっていけれるぞ。」

勇者「…あっ」

勇者「しまった……力を入れすぎて、踊る宝石のもってる
   宝石が粉々になってしまった。」

勇者「で、でも大丈夫だよね。宿代ぐらいはあるはずさ。」

勇者「……」

勇者「……とにかく魔物ならなんでもいいから倒そう。」



 【 しかし、1時間くらい辺りを散歩しても魔物は出てこなかった… 】




勇者「くそがっっっ!!
   絶対に許さないぞ…お宝勇者!!いや、盗賊勇者がいいか。
   くっそおおおお…人のものを盗むなんて、なんてやつだっっ!!」


勇者「……はあ」



【 翌日 】 東の城

【 盗難物取り扱い部屋 】


兵士「なるほど、黒いフードの女の子に白い剣と錬金釜を……」

勇者「はい…」

兵士「よし、さっそくこの件も捜索にだすよ。
   最近盗難事件が多いし、早く見つけるようにしますよ。」

勇者「お願いします!!」

兵士「ええ。」



【 商店街 】

勇者「これで安心……とはいえないな。
   2つとも僕の大切な宝物だ。
   絶対に取り返して……いや返してもらうが正解かな。」

勇者「今日も探そう。
   見てない所は…と」


 【 勇者は街を探し続けた! 】




 【 しかし… 】



勇者「くそっ見つからない…」

勇者「あ、そうだ…」



【 教会 】



勇者「こんにちはー」

僧侶「こんにちは…って素手勇者君ではないですか!
   どうぞどうぞいらっしゃい!」

勇者「ははは…」

僧侶「?」



 【 勇者は事情を説明した 】


僧侶「ええ!?お宝勇者殿が!?」

勇者「信じられないけどさ、盗賊だったよ。
   違うかなと思ったけど盗まれてから、一度も会ってない。」

勇者「思えば、砂漠のときから僕の持ち物をずっと見てたしたぶん…間違いない」

僧侶「そんなバカな…ああ、神よ。」

勇者「それで何か知ってるかな…って思って
   教会を探して、ここにきてみたんだけど」

僧侶「力及ばず申し訳ない…!
   私はここにきてから、ずっと礼拝堂でお参りをしていましたので…
   一度も外には…」

勇者「そうだったのか…」

僧侶「…よければ、お参りをしますか?
   はやく大事なものがみつかるようにと」

勇者「そうする、ありがとう。」

僧侶「いえいえ」


【 しばらくして… 】


僧侶「では私も、何かてがかりがありましたら知らせにいきます。」

勇者「うん、ありがとう。」

僧侶「あなたに神の正しき導きがあらんことをっ」

勇者「(…よし、探しにいくかな)」



 【 勇者は再び町中を探した… 】


「うーん知らないな…」

「そういう剣は見た事無いよ。」

「ドラゴンメイルなんて高級なもん盗まれたな…気の毒に」

「悪いけどごめんね…」

「あーらカワイイ坊や♪ねえちょっとそこの店にでも…」

勇者「い、いえ!結構です!!」 ドキュン!!!

 【 勇者は逃げ出した! 】



【 商店街 】

 わいわい…

      がやがや…




勇者「くそ…っ見つからないぞ」

勇者「はあ…どこだよもう。」











???「………おい、あいつだ。
    あの銀色のグローブしてて筋肉モリモリのガキ」

???「ああ、白い剣をさがしてるってやつか」

???「これ以上嗅ぎ回らないようにしないとな」

???「…やつが出入りしている宿の情報も入手した。」

???「よし、今夜やつを始末する」

???「了解」


【 東の国 夜 】

 わいわい

      がやがや




勇者「夜でも賑やかだな…この国は」

勇者「はあ…結局昼は探して夕方は魔物倒して生活費を稼いで…
   早く見つかるといいんだけどな……」


勇者「…帰ろう。」 とぼとぼ

勇者「あ、ルイーダの酒場で持ち物探してくれる相手を…
   って出来るのかなそんなこと」

勇者「まあいいや。寝よ寝よ。」 とぼとぼ






 【 宿 】


主人「ああ、おかえり」

勇者「…戻りました」

主人「その様子じゃ見つからないみたいだね」

勇者「はい…」

主人「でも、このまま見つからない方が逆に良いかもしれないよ。」

勇者「えっ?何でですか!?」

主人「ウワサだと、失くしたモノを探す人には呪いがかかるみたいな…
   不審死も時々あるみたいで…」

勇者「え!?」

主人「う、ウワサだよ!?さすがに誰かがおもしろがって流してると思うけど
   ほら、そういうの聞いて探す気をなくさせるセコい手を考える人とかいるかも…」


勇者「むう…なんかやだな。」

主人「お城の兵士さんには言ったんだよね?
   兵士さんに任せてもいいんじゃないかな?」

勇者「…それでも自分で見つけたいですよ。」

主人「……その気持ちわかるよ。
   私も元商人だからね。」

勇者「ありがとうございます。…おやすみなさい。」

主人「ああ、おやすみ」








【 勇者の部屋 】


 【 勇者はシャワーを浴びた! 】




勇者「あーっ良い湯だった…。」


勇者「はあ……。明日も探さないと…。
   帰りに買っておいたジュースでも飲むかな」


 【 勇者は机に置いといたジュース入りの瓶を口に含んだ 】


 きゅぽんっ

 【 勇者は栓を抜く 】


 ぐびっ

勇者「…ん?」



 ビリビリッッ!!


 【 口に含んだジュースから痺れが走る!! 】


勇者「うわ!?~~~っ!?げええーーーー!!!なんだこれ!!
   すごいピリピリするぞ!!
   ……あっでもウマいな!!フルーツミックス味って言ってたな!!
   喉がスースーしてスッキリする飲み物だ。」



 ぐびぐび


勇者「…~~~~っ!くーっ!しびれるなー」

勇者「っっげっっっぷ!!ふえっ」

勇者「げっぷが出てしまった。
   いや、ウマいなコレ。今夜飲んどいて正解だった。」


 【 勇者は痺れる?ジュースを飲み干した! 】


勇者「さーて寝るかな。
   うん、おいしいジュースの御陰でやる気が出てきた!!」

勇者「zzz…」




【 宿の外 】


???「……」

???「……」

???「おい、確かしっかりと入れたよな?」

???「ええ、入れました。二人でちゃんと確認しながら入れましたよね。」

???「ああ、サソリの毒をな。」

???「……」

???「……」

???「あいつ、ウマイって感じで飲んでましたね。」

???「……まさかと思うが毒に耐性のあるヤツだとはな。」

???「し、信じられませんよ。」

???「この世界には勇者がたくさんいる
    勇者のうえに耐性のあるやつが生まれてもおかしくはないだろう」

???「そう言われれば…」

???「とにかく出直そう… 
    どうせやつの持ち物は見つからないが、探られるといい迷惑だ」

???「御意」



つづく

この続きは土曜か日曜です。

グダグダな展開のせいでマンネリ化してきたな

>>121
すまんね、でもプロット通りで順調なんだ。

今夜もちょっとだけ投下





【 次の日 】 夜


勇者「戻りましたー」

主人「ああ、おかえり。
   …すごい量のお金だね。」

勇者「魔物倒してきたんですよ。
   もうホント持ちもの見つかるまで留まりますよ。」

主人「そ、それはいいけどね。ははは…
   んじゃおつかれさま」




勇者「あ、先にシャワー浴びなきゃ…」

勇者「シャワー浴びた後に飲むこのフルーツジュースがいいんだよなー
  

 がちゃん ばたん






???「……不用心なヤツ」


 【 ???は勇者が買ってきたジュースに猛毒薬を仕込んだ 】


???「…これは効くだろう。
    最南に住むと言われる死のサソリの毒なんだからな」












がちゃ…ばたん

勇者「ふー良い湯だった。
   さてと…」

 かぱっ

勇者「いただきまーす!!」


 ぐびっっ




 ビリビリビリビリ!!


勇者「!?っっがっっっぺええ!!!げほ!げほ!!
   うわ!?すげえ味だ!!なんだこれ、今日のはすごいピリピリ効いてるんだな!!

   あ、でもウマいな…もう一度   ぐびっ

勇者「~~~~~~~~~~っ!!かああっっっっはあ…はあ……
   あーーーー…うまい!
   …でもちょっとさすがに喉がピリピリしすぎだな。
   明日にでも分けておこう」



【 外 】

???「……あいつ人間ですか!?」

???「…………」

???「それホンモノの死のサソリの毒っすよね?」

???「ああ、既に魔物で実験済みだ。」

???「………そっすか」

???「……さすがに信じられないが、ターゲットが風呂上がりで何も装備してない
    つまり耐性のある道具を身につけずにあれを飲んで何ともないという事なのは
    本当に毒に耐性のあるヤツなんだろう」

???「本当に信じられないです」

???「毒が効かないなら別の方法にすれば良い。いくぞ」

???「はいっす」





【 真夜中 】

勇者「さーってと、寝るとするかな。」

勇者「それにしてもこの国は大きすぎる
   魔法の国以上?いや、あそこよりも入り乱れてるし何より店も多い
   店頭に並んであるのが全てじゃないからなー…
   
   はあ…1つ1つ聞いていくとか時間がかかってしょうがない。
   探してる僕の事を知った人間がどこかに言ってしまうかもしれないのが怖いけど
   兵士さんに詳しく聞いたら、入国の検品もしてるって言うし
   大丈夫だろう」

勇者「よし寝よう」

勇者「おっと、とじまりとじまり…」


 がちゃり

勇者「おやすみ」














 キー… がちゃ


???「(……よくいびきかいてやがる
     空き巣にとっちゃこんなへんぴな宿の鍵なんざすぐにでも開けられるぜ)」

???「(…あばよ、マッチョ君。盗まれたテメーの不運を呪いな。)」

勇者「zzz…」


 【 ???はナイフをぎらつかせ、寝ている勇者に近づいた!! 】


勇者「………」


勇者「……!?」 ガバっっ!!

???「なに!?」

勇者「…っおまええええええ!!!盗賊かあああああああ!??」

???「ちっ!!なんで起きやがった!!気配を消したてのに!!」

 【 ???のナイフ攻撃!! 】


勇者「おらあああっっ!!」  ぼっっ!!

 【 勇者のせいけんづき!! 】


???「がっっ!?」

勇者「このやろおおおお!!!」 ドカ!!ばき!!


???「ぐあああああああああ!?」


 【 ???は窓の方へ吹っ飛ぶ!! 】


ガシャ-------――ーン!!!


 ガラガラっ


 どすん!!


???「がは!?…げほ!げほ!!があああ!?ちくしょっっ!!
    な、なんだあいつは!!」

勇者「うおおおおおおおおおお!!
   逃がさないぞ!!盗賊め!!」  バッ!!

???「なに!?」


 ドッッスン!!

勇者「おらあ!!」


 【 勇者の強靭な足が、地べたで横たわってる???の腹に強力なキック!! 】


???「ぐぼああ!?ぎゃあああ!!!」

勇者「このドロボウ…!!
   ん?だれだお前!?お宝勇者じゃないぞ!!」

???A「がはっげほ!!おえええ…!!」

勇者「けど人の部屋に何の用だお前!!」

???B「……お前を消すためだ!」  ぶおん


勇者「んあ!?」 ヒュン

???B「ちっ」

 【 ???Bの連続切り!! 】

勇者「あぶな!?仲間か!?なんなんだよお前ら!!」

???A「こ、こいつやばいっすよ……げほ!がは!!
     今すぐにでもやっとかないと後々まずいことに…」

???B「ああ」 ヒュバっ

 【 ???Bは急接近した! 】

勇者「遅い!!」 ギュン!!

???B「…後ろに!?」 クルッッ

勇者「くたばれえええええええ!!!!」

 【 勇者のヘビーハンマー!! 】


 ド  ガ  ン ! ! ! !



 ビキビキビキビキビキビキ…!!!


 【 勇者の拳は地面にめり込み、地を割った!! 】


???A「ひいいいい!?な、なんだこいつは!!
     素手で地面を割りやがった…!!」

???B「だ、だがチャンスだ…!」

勇者「あっ手が…!!」 ぐいぐい…っ


 【 勇者の手ははまって動けなくなってしまった!! 】

???B「死ねい!!」 ブン!!

 【 ???Bは剣を振り下ろす!! 】


勇者「うおおおおお!?」   すぽっ

 【 咄嗟に、手だけ引っこ抜き後ろに下がる勇者 】


???B「な!?」

 【 ???Bの攻撃は外れた! 】  


勇者「どらああああ!!!」 ッッゴ!!

 【 勇者の回転蹴り!! 】


 ドガ!!バキ!!!


???B「ぎゃああ!?」

???A「う、うわあああ!!?なんだこいつ!!」

勇者「あぶねー…おい!お前ら!!一体なんなんだこれは!!!
   僕を殺そうとしたのか!?何の目的で!?

   とにかく、城まで来てもらうぞ!!」

???B「」 ←失神

???A「」 ←気絶


店主「ぬわー!!勇者君どうしたの!?騒ぎがあったから外に出てみたら…」

勇者「き、聞いてくださいよ店主さん!!
   この人達僕を殺そうとしてたんですよ!!
   見てください、ころがってる剣を!!」

店主「うわあ…と、とにかく城の兵士に連絡を……」

勇者「ええ、僕が連れて行きますよ。」  がしっ がしっ


 【 勇者は二人の足を持つと、ひきずっていった 】




【 城 】

【 牢屋 】


ガチャン!!

兵士「よし、君を襲った盗賊は確かに牢屋に閉じ込めた。」

勇者「お努めご苦労様です。」

兵士「それと君の探してるものだが、まだ情報が無いみたいだ。
   もうしばらく待ってくれ。」

勇者「はい。」











【 宿屋 】

主人「あ!勇者君!」

勇者「戻りました。」

主人「び、ビックリしたよね。さっきの人達。」

勇者「ホントですよ。あ、片付け手伝いますね。」

主人「あ、ありがとう…
   窓ガラス散らばってるから気をつけてね。」


勇者「はい」




 【 次の日 】




 【 路地裏 】

 【 勇者はありとあらゆる場所を散策し続けた。 】



勇者「………(なんだろう。)」

勇者「………誰かいるの?」


  【 振り返った先の通路は薄暗く奥は見えない。 】


勇者「…………」

勇者「………メラ!」





  ババババババババババババババ!!


勇者「………」  バババババアバババババババ!!!


  ババババババババババババ!!!



 ドウン!!


盗賊C「あっつううう!?」

盗賊C「こ、このガキ!!」

勇者「そこか!!」 ババババババババババババ!!


 【 連射されたメラは盗賊Cを焼き尽くしていく!! 】

盗賊C「が!?…ごは!!ぎゃあ!!」

盗賊C「」←ショックして気絶


勇者「こいつもか…なんなんだ一体。
   僕が探すのを邪魔してるのか??」


 【 勇者は盗賊Cを城へ連行した! 】




【 宿 】

主人「おかえりー」

勇者「戻りました。」

勇者「(……心配をかけたら行けないな。黙っておこう。)」

勇者「(それに盗まれたものもだ。
    王から貰ったものっていうのも黙っておこう。)」


 【 勇者の脳裏に、王様と魔法使い達の顔が浮かんだ。
   その者たちが勇者にモノを渡したときの表情が勇者の脳裏に焼き付く 】


勇者「(…人のものを盗む事がいかに最低な事か)」

勇者「(盗まれたものの気持ちを考えろってんだ。)」






 
【 路地裏 空き地 】


勇者「ここにもないか…」

勇者「あーあ…どうしよ。」

勇者「お?」


 ゾロゾロ…



大盗賊「………」

手下×8「………」

勇者「こいつら…」

大盗賊「…やれ」

手下×8「はっ!」

勇者「死んでたまるかバカヤローーーーーーーーーーーーッッッッ!!」










































勇者「ぜー…ぜー…はあ…はあ……はあ…うぐ…」

 【 勇者はあちこち傷をおいながらも戦闘に勝利した。 】



大盗賊「き…きさま……」

勇者「!」 ぶん!!

大盗賊「ま、まて……俺の負けだ。」

勇者「……」ギロっ

大盗賊「おまえは……い、いったい何者だ……
    武器も使わないで…な、なんの魔法を…うぐっ
    使いやがった…?」


 【 大盗賊はお腹を抑えながら喋った 】

勇者「魔法なんて…使ってない。
   ずっと…素手で旅してきた。それだけだ…」

大盗賊「す、素手…勇者だと?」

勇者「………」




大臣「王よ!大変です!!
   盗賊団の頭がつかまってみたいですぞ!!」

東の王「なんだって!?」

大臣「い、いま引き渡しを望んでおるモノがいます…!!」

東の王「大手柄だ…!!
    ああっなんてことだ…!!実に感謝する!!
    以前から何かと市民の間になっていた盗賊をとらえるとは!!」

大臣「捕まえた方ですが…
   なんと武器をつかわざう丸腰で挑んでようですぞ…。
   確か、明日来訪する魔法王様を救った英雄とにておりますな。」

東の王「確か似てるだが…
    いや、それよりもその者を丁重に扱うように!!
    私ももてなしの準備をするぞ!!」

大臣「はっ!」


つづく


もしまた投下できたら投下
なかったら日曜の夜になります。

ムキムキってハッサン位あるの?


最後の大臣の言葉が気になるな。


…なんかおかしかったので訂正


東の王「大手柄だ…!!
    ああっなんてことだ…!!実に感謝する!!
    以前から何かと市民の間になっていた盗賊をとらえるとは!!」

大臣「捕まえた方ですが…
   なんと武器をつかわず、丸腰で挑んだようですぞ…。
   それに明日は魔法の国の魔法王様がいらっしゃいますが、
   彼女を救ったと言われる英雄に似ておりますな…」

東の王「その話か!
    確か似ているが…。いや、それよりもその者を丁重に扱うように!!
    私ももてなしの準備をするぞ!!」

大臣「はっ!」



>>148さんと同じように思ってた人ごめんなさい><ミスです。


>>143
そうですねーハッサンくらいあるかもしれないです。
イメージ的には最初の1年間はドラクエ8の主人公みたいな細身で考えてたので。





【 その後 】



王「なんと…勇者殿は眠っておられるのか……」

メイド「よほどの疲労がたまってるみたいです。」

大臣「これはこれは…回復を待ってからにしましょうか」

王「うむ…」




【 翌日 】



勇者「えーっと、僕がやりました。」

王「あなたには感謝しきれない気持ちでいっぱいですっ。
  勇者殿!
  盗賊の首領を丸腰で倒すなど…!」

勇者「あはは…」

大臣「本当にお見事です。」

勇者「ははは…で、でもこの国で一体何がおこっているんでしょうか?
   なんか街で盗品の持ち主が盗賊に襲われたりとか…」

王「はい…私も市民や兵士達の声で街に聞き込みや捜索を行ったのですが…」

勇者「?」

王「わかったことは、盗品は闇オークションにかけられてるとの事です。」

勇者「闇オークション!?」

王「本来のオークションとは違い、盗品ばかりをあつかっているらしいとの情報でした。」

勇者「そんな…」

王「情報は得れても肝心な場所や詳細な部分もわからずじまい…
  調査を進めていても…兵士や役人が件の盗賊に襲撃を受けるばかり
  調査は難航していました。
  襲われた民への手助けなどにも追われ……そんな時、あなたの活躍をきいたのです!」

勇者「…ぼくも襲われましたからね。
   絶対に許せなかったので」

王「……力は及びませんでしたが
  気持ちは私も同じですっ。」

勇者「………えーっと、それでどうなるんでしょう?」

王「はい、推測ですが
  盗賊団はオークションの主催、もしくは用心棒として雇われていたとおもわれます。」

勇者「なるほど…」

王「ですが、首領となる人物が捕まった今
  統制は乱れると思います。
  この機を逃すわけにはいきません。」

勇者「あっ確かにそうですね!ボスさえ捕まえれば下っ端も混乱してると思いますし。」

王「ええ、本日より兵を増やし更なる調査を進めていきます。
  そして一刻も早く盗品を見つけ出し持ち主の方に返還しなくては…」


勇者「僕も同じ気持ちです。
   よければ僕にも手伝わしてもらっても良いでしょうか?」

王「なんと!そんなことは…
  いえ、あなたには大きな恩がありますしあなたの意志を尊重する事にしましょう…!」

勇者「ありがとうございます!」

大臣「……ではお食事の方ですが隣の部屋へどうぞ。
   ただいまより王様は魔法王さまとの謁見がありますので」

勇者「え!?魔法王!?」

王「?」

勇者「へー!魔法王がここに来るんだ!!
   元気にしてるかな??」

大臣「おや、魔法王様とお知り合いですかな?」

勇者「あっ…えっと話すと長く」






   ヒュバっっ






魔法使い「こちら魔法使い、魔法王様とご一緒に到着いたしました。」

魔法王「と、到着しました。」ぺこり


王「お、おお…!少し予定時刻より速かったな。」

魔法使い「はっ」

魔法王「あ…あれ?素手勇者??なのか」

勇者「魔法王様っ」

大臣「すで…ゆうしゃ??まさか…」


魔法王「ゆ、勇者ー!」とことこ



 ぎゅっ


勇者「わっちょ!?魔法王様!?」

魔法使い「なっ素手勇者じゃない!!あなたどうしてここに!?
     …じゃなかったわ、久しぶりね。」

勇者「あはは…」

魔法王「勇者ー♪」すりすり


 ざわざわ


    どよどよ



 おい、あのマッチョ様が素手勇者だってよ


   え?素手勇者って確か、魔法の国の英雄ってこのまえ王様が…



  じゃああの人??



王「まさか君は…素手勇者殿??」

勇者「え?あー…えっと、そうです。本名は勇者ですけど
   みんなからは素手勇者って呼ばれてます。ずっと素手で戦ってきたので」

魔法王「~♪」




魔法使い「れ、錬金釜を盗まれたですって!??」

勇者「ご、ごめんなさい!!」

魔法使い「……」

勇者「本当にごめんなさい!!」

魔法王「ゆ、勇者…そんなにおちこまなくてもいいぞ」おろおろ

 【 魔法王は勇者の頭を撫でようと、必死に背伸びをする 】


王「…おほん、では盗賊は国宝までも手中におさめ
  オークションにかけたか」

魔法使い「…とにかく、この件は私たちにも
     協力させて欲しいです。なにしろ国が何十年も前から持っていたものでして」

王「まことにすまない。
  それに錬金釜…ウワサには聞いていましたが本当に実在したとは……」

勇者「…ホンモノです。」

魔法使い「……こちらの素手勇者さんに渡した後
     錬金釜のレシピについて調べた所、身近な道具や貴重なものまで
     幅広く精製できることがわかりました。」

魔法使い「もし、どこかの手にわたったら
     悪用される事も…レシピの中には戦闘用に使う道具もありました。」

王「うむっその釜も含め盗品を一刻も早く回収せねば…」

魔法使い「ええ…」

大臣「現在、用心棒と思われる盗賊の頭は地下牢に捉えてあります。
   統率が乱れてると思われる今がチャンスですな。」

王「うむ」

魔法使い「魔法王様…どうなされますか?」

魔法王「も、もちろん私たちも協力するぞ!
    勇者の持ち物が盗まれたんじゃ!!私も一緒に…」


魔法使い「…では魔法の国からもこの手のスペシャリストを呼びます。」

魔法王「えっ」

東の王「申し訳ない。わが国の問題に加え、隣国にまで被害を出してしまうとは…」

魔法使い「おきになさらずに…
     全ては取り戻せば良いのですから」

勇者「(くっっっそおお…必ず取り返してやる!!)」

魔法王「(むう…私はまた留守番なのか?)」



 【 素手勇者の活と魔法使いと魔法王の計らいで
   闇オークション会場が探しやすくなった!! 】



勇者「よーし、僕も探しにいくよ。」

魔法使い「ええ、言っとくけど1人で無茶するのだけはヤメてよ?」

勇者「わかった!」ドキュン!!


 【 勇者は一目散に街へと向かった!! 】


魔法使い「はや!?…なんて速さなの。」

魔法王「素手勇者…大丈夫かの?」






【 路地裏 】

勇者「……確かに盗賊の頭が捕まったのは効果的だったかも。
   前にはつけられてる気配がしたけど、今はそんな感じが全然しない。」





【 捜索中… 】





勇者「探しても探しても同じような場所…
   一目の着かない所にも見せはるけど何だかな…」





「おいコラ!!だれに許可してこんな場所に店建てとんじゃ!!」


勇者「おっ」


 【 盗賊団のしたっぱが何やら騒ぎを起こしている。 】


老主人「やめてくだされ…私は昔からここで店を出しているだけですじゃ…」

「こんなとこに客来る分けねーだろ!!
 通行のじゃまだボケ!!」

「おらあ!!こんなボロい指輪や腕輪なんて誰も買う分けねーだろ!!」 がすっ


老主人「な、なにをするか!資格の無いものがこの指輪達を軽々しく扱う出ない!!」

「あ!?なんだこらオイ!!」 がしっ


老主人「ぐええ…は、はなせ…!
    それに貴様ら盗賊のしたっぱじゃな!?
    親分が逮捕された以上おとなしなるとおもっていたが…
    真っ当に生きたらどうだ!!」


「うるせえ!!よくわからん素手勇者のせいでこちとらイライラしてるんじゃ!!」



勇者「ぼくもお前らのせいで道具盗まれてイライラするんだよ。」 ボッ




 ゴ ン !?

「っぱお!?」

「なんだてめえ!!」

勇者「っしゃあ!!」  ぼっ


 ご きゃ !!

「っぷお!?」    どんがらがっしゃあああん!


 【 盗賊のしたっぱは、吹き飛んで気絶した。 】


勇者「おばあさん大丈夫?」

老主人「おお、ありがとうよ…
    ああ…指輪が散らかって……」

勇者「拾いますよ。」

 【 勇者は散らばった指輪を拾った! 】


勇者「ん?」


 【 拾った指輪が急に輝きだした!! 】


勇者「えっ」

老主人「な!?」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


 【 指輪は黄金の色に光り輝いている 】

勇者「うわあ、キレイですね。この指輪。」

老主人「お、おまえさん…」

勇者「え?」

老主人「おまえさん……素質があるぞっ!
    あの呪文を使える程の生命力を秘めている…!
    しかもなんて輝きじゃ!!」


勇者「へ?」

老主人「いのちの指輪がメガンテの指輪に変わりよった!!
    おまえさんの体は桁外れの生命エネルギーが満ちているぞ!!」

勇者「え?」


 【 勇者の拾った「いのちの指輪」は素手勇者の生命エネルギーに反応して
   「メガンテの指輪」に変化した! 】

 

老主人「す、すまんが一度その指輪をおいてくれないか?」

勇者「…あ、いいですよ。」  ことっ


 【 指輪は光らなくなった。 】



勇者「?」

老人「…おぬし、ただものでない予感がするぞ。
   よければおぬしのことを聞かせて欲しいのじゃが」

勇者「ぼ、僕の事ですか?別に良いですよ。
   (それにこの指輪気になるし…)」




老主人「なるほどねえ……」

勇者「……」

老主人「それだけ鍛えて苦労してここまできたのなら
    指輪が反応した事はわかる。」

勇者「はあ…」

老主人「お主が思ってる程、おまえさんにはかなりの精神力がついとるんじゃ。
    今時、手ぶらで旅をするものなんぞおらんわい。特に魔物と戦うなどとな。」

勇者「(そういう事今まで何度言われたか…)」

老主人「時代も変わったの…かつては武装と魔法のバランスが取れてたのに
    今や魔法ばかりが目立ち、武器はオマケ程度じゃ。
    おまえさんのような人物はそうそうおらん」

勇者「(これも前言われたような…)」



老主人「今の若いものは魔法や道具に頼ってばかりで…
    おっと話がそれそうだね…やめとくよ。」

勇者「じゃあ、この指輪と腕輪ってなんですか?」

老主人「私が若い頃に、最南の遺跡で見つけた
    「いのちの指輪」と「いのりの指輪」
    それに「メガンテの腕輪」と「マダンテの腕輪」ね。」

勇者「はあ…それで、えっと…さっきの光は
   僕の生命力がなんとかっていってましたけど」

老主人「そうだねえ…そこを説明しないとね。
    まず、この指輪の方なんだけどはめると体力や魔力を回復してくれる効果があるんだ。」

勇者「指輪をはめただけでですか?すごい…」

老主人「これをつけて生活してればいつもより、回復しやすいんじゃ。
    それでさっき素手勇者くんがつけてたのが…」


 【 老主人は指輪を取った 】

 【 指輪はただくすんだ色を放っている 】

老主人「この命の指輪……今はおまえさんの影響で「メガンテの指輪」になっている。」

勇者「はあ…」

老主人「なぜ、指輪が変化したか気になるじゃろう?」

勇者「まあ…」

老主人「この指輪はな…
    命の指輪が生命力が非常に強い者に触れると、メガンテの指輪に変化する。
    そして、いのりの指輪は魔力が非常に強い者に触れるとマダンテの指輪に変化する。」

勇者「メガンテとマダンテの指輪…か」

老主人「そしてその変化した指輪をつけると、その指輪の名前にもなっとる呪文を使える…
    メガンテの呪文をつけたものにはメガンテが使用可能
    マダンテの呪文をつけたものにはマダンテが使用可能。
    とな」

勇者「ほんとですか?」

老主人「ほんとじゃ。わたしはマダンテの指輪をつけてたたかったことがあるからな。」

勇者「なるほど…そういうことですか。」

勇者「ちなみにメガンテとマダンテというのは…?」

老人「うむ、まずマダンテじゃが…自分の魔力を全て解放し膨大なエネルギー波を打ち出す極大魔法じゃ。
   つかうと、自分の魔力がからっぽになる。」

勇者「へえ…」

老人「やすめば魔力が回復するし、何度でも使える。」

勇者「じゃあメガンテは…?」

老人「己の生命エネルギーを全て使いきって、超強力な爆発波を引き起こす魔法じゃ。
   マダンテより遥かに威力が大きい…」

勇者「へえ!じゃあ僕ってそのメガンテが使えるようになったんですね!その指輪をはめると!」

勇者「うわっ…なんか急な話でビックリしたけどなんかうれしいな!
   ここまで素手で来て明確な結果が出ると……」

勇者「それも、使うと一気に疲れるんですよね?」

このスレが唯一の楽しみ


老人「ああ、死ぬ程疲れるぞ。というより、メガンテは己の命と引き換えに打ち出す魔法。
   マダンテより威力が大きいのはこれじゃ。」

勇者「……は?」

老人「…メガンテは己の命と引き換えに打ち出す魔法じゃ。
   魔力は精神エネルギーじゃから休めば回復する。
   生命力は命そのものの輝き、それがカラッポになれば…」

勇者「死ぬ?」

老人「そうじゃ。
   それじゃ、助けてもらったお礼と
   おもしろいものを見せてくれたお礼じゃ。
   この「メガンテの指輪」と「メガンテの腕輪」をやるわい。」

勇者「い、いりませんよ!!そんな危険なもの!!」

老人「あ、ちなみにメガンテの腕輪はメガンテを喰らっても大丈夫な腕輪じゃ。」

勇者「いや、そんなこと言われてても…
   だいいちなんでよりにもよってメガンテなんか…」

老人「じゃから指輪の反応は自身のエネルギーの強さじゃ。
   生命力はメガンテ、魔力がマダンテ」

老人「人間は生命力、魔力のどちらかに力が傾く…
   今まで指輪をつけたものは、おぬしと当時の2~3人を除いて
   マダンテばかりじゃ!
   じゃがお前さんのはそのなかでずば抜けた高い生命力をもち
   最大級のメガンテを放てるぞ!」

老人「ちなみに生命力が高い人間が、いのりの指輪をつけても
   マダンテの指輪には変化せんぞ。」

勇者「そんなのやってみなければ…」 ひょい



 【 いのりの指輪にはなんの反応もない 】


老人「おぬし反対に魔力がとことんひくいようじゃの」

勇者「…それでも生命エネルギーが高いってことがわかりました。
   でもこんな危険なものは」

老人「安心せい、はめなければただの「命の指輪」じゃ。
   メガンテを使うには指にはめ込んで強い意志で使わなければならん。
   あ、マダンテもおなじじゃ。」

勇者「それでも…」

老人「無理にとはいかないがの…
   だが、今の時代魔力に頼りきった人間の中にも
   一輪にかがやく生命の光をもった人間に出会えた事は嬉しいぞ。」

勇者「……まあ、別にはめなければいいんですよね?」

老人「ああ、そうじゃ。指輪ははめてこそ使えるもの。
   剣だっておいたままじゃと、なーんも効果が出ないじゃろ?」

勇者「……わかりました。
   結果はどうあれ、自分の旅の成果が明確に出されたのはこの指輪が初めてみたいなものですから
   お土産に持っていきますよ。」


老人「ありがたや、ありがたや。」

勇者「…ホントにだいじょうぶなんですか?」

老人「ホントじゃとも……それか指輪は呪文を使うための装飾と思えばええ
   使える素質はあっても、指輪をはめなきゃ絶対に発動せん。」

勇者「(……勇者の素質があっても、酒場を陣取っていたあいつらみたいな感じ?でいいのかな。)」


老人「…マダンテ!!」


勇者「!?」


 【 しかし何もおこらなかった 】


勇者「!?」

老人「みよ。手にはなんもはめておらん。
   マダンテ!!マダンテ!!」

勇者「ちょっ…」

老人「なんもおこらんじゃろ?指輪をはめると初めて唱えれる…」

勇者「…わかりました。貰いますよ?」

老人「ありがとう。ふふふ。」

勇者「そういえばこの腕輪は…」

老人「ああ、それは相手が使ってきた時に防げるものじゃ。
   それは安全じゃぞ。防御魔法がほどこされとるからの。ほほほ。」

勇者「(盗品を探そうとしていたら、とんでもないものを貰ってしまった。
    …どうしよう。)」

 


 




【 その後勇者は、腕輪を右手にはめこみ、指輪はポケットに閉まった。 】


【 そして、更に数日間オークション会場を探したが結局見つからなかった… 】




【 東の城 】 客室


 【 勇者はソファーに座り、魔法王は後ろの方で本を読んでいる 】


勇者「はああああ……くっっそおおお!!あの盗賊女!!本当にむかつく!!」

魔法王「勇者…そ、そんなにおこらないでくれ」おろおろ

勇者「あ、ごめん…」

魔法王「勇者は頑張ってると思うぞ?」 なでなで

勇者「ありがと…」

勇者「それより、魔法王様も大変ですね。  
   ここと魔法の国を行ったり来たりの仕事で」

魔法王「そんなに大変でもないぞ!(勇者に会えるし…)」

 【 勇者が座ってるので、魔法王は勇者の頭を撫でる事が出来た 】










【 ??? 】

盗賊勇者「ふふふ…あの錬金釜は本当に便利だわ。」

盗賊「特やくそうを大量に作って、売ったこのお金。
   まさかこうも簡単にお金持ちに慣れるとは」

盗賊「案外あっさりね。」

盗賊「…ま、薬草よりも」 がさがさ…

 【 盗賊は、机の中にある宝石をうっとりした表情で見た 】

盗賊「やっぱり…宝石がいいわね」

盗賊「さて、そろそろ雲行きは怪しいし
   言ったん戻るとしましょう」








【 その夜 】 客室


勇者「297…298…299…300」

勇者「よし!腕立て連続300達成!!」

魔法王「ゆうしゃー、紅茶をいれてきたぞ」 

勇者「あ、ありがとう!」

魔法王「(勇者の体はすごいの…筋肉モリモリじゃ)」




【 翌日 】 王の間


勇者「え!?闇オークション会場を昨日の夜に弾圧したんですか!?」

王「ええ、魔法の国の兵士方と我々の兵士で場所を突き止めて
  数時間前に容疑者達を確保、無事盗品も含め
  取り返す事が出来ました。」

勇者「やったー!!」

王「そなたの白い剣も無事だとの報告だ」

勇者「やった!やった!!」

魔法使い「よかったわね勇者」

魔法王「ふふふ…」

勇者「ありがとう…そして本当にごめん。
   もう盗まれたりしないよ。」

魔法使い「気にしないで、ただ相手を疑うのも1つの策よ。
     …怪しい行動をしていたらね。」

勇者「うん」

魔法王「よかったの、勇者ー」




【  盗品展示場  】


勇者「…錬金釜がない!!」

兵士「オークション会場にあったものと、売られて取り返したものはこれで全てです」

勇者「そんな…!」

魔法使い「…オークションに出されてない可能性は?」

兵士「はっ、受け取り担当の容疑者によると
   そのようなもの…陶器系のアイテムはこの1ヶ月受け取っていないとの事です。」

魔法使い「ならまだ盗賊勇者ってやつが持ってる可能性が高いわね」

勇者「あのやろおおおおおお!!」

魔法王「素手勇者…」




【 街のどこかの宿 】


盗賊「(……街で聞いたけど、まさかオークション会場がつぶされるとはね
    盗賊団のボスも素手勇者に捕まったって言うし
    あの男想像以上だわ。)」

盗賊「(これじゃ、調子に乗って色々売り出しにいってた
    私が捕まるのも時間の問題か…)」

錬金釜「……」

盗賊「(……この釜も、下手に利用したらすぐアウトってことね。
    まだどんなアイテムを錬成出来るかもまだわからないし)

盗賊「(…………)」

盗賊「(…あっけないわ)」



 ドタドタっ!

盗賊「っ!」


   バゴン!!


盗賊「!!」

「我々は城の兵士だ!!
 最近大量の物資を街に届ける商人がいると聞く!!」

「そいつはオークションに売りにきた女と顔が一緒だそうだな!」

「貴様がその商人か!?」

「でもこいつ…素手勇者殿が言っていた黒フードの女!!」

「オークションと商人の女と顔が違うぞ!」

「しかし、見ろ!
 床に大量の薬草に、机の上の釜!!」

「ならば…話をきかせてもらおうか!!」


盗賊「ふふふ…もしかしてこのことをいいたいのかしら?」

盗賊「モシャス」

ぼわん

「「!?」」

盗賊「モシャスを使ってたけど
   あんまり得意じゃないから、パターンが一緒なのよね。」

盗賊「ふふふ、サヨナラ」 ビュン!!


 【 盗賊は窓から逃げ出した! 】
 


「逃げたぞ!!やつをおえ!!」

「にがすかーーー!!」









【 城 】

王「なに!?やつがいただと!?」

兵士「はっ!現在逃走中との事!!」

勇者「あのやろおおおおお!!!」 ドギュン!!

魔法使い「あっちょっと!!」

魔法王「ゆうしゃっ」 タタタっ

魔法使い「いけません!魔法王様が外に出て行っては…」

魔法王「な、なんでじゃあ…」うるうる…

魔法使い「………我慢してください」








【 町中 】


 わーわー!!

    きゃーきゃー!!


勇者「盗賊ー!!!!」

盗賊「あら?」

勇者「やっとみつけたぞ!!
   騒ぎの声が聞こえたからきてみれば…」

盗賊「ふふふ、よくみつけました」

勇者「やろう!!」ギュン!!

盗賊「おそいわ」ヒュン

勇者「はやい!?」 スカッ

盗賊「じゃあね♪」 シュバッ

勇者「にがすか!」




【 路地裏 】 行き止まり


盗賊「…………」

勇者「ぜえ…ぜえ…追いついたぞ!!」

盗賊「あら、血だらけね。イメチェン?」

勇者「ここは入り組んでて、思うように曲がれなくて
   ぶつかったりしたのさ。」

盗賊「…そう」

勇者「観念しろ!!よくも人のものを盗みやがって!!
   どれだけ苦労したと思ってるんだ!!
   それに盗品を探す人を傷つけたことに加担してるんだぞ!!」



盗賊「ふふふ、そうね。」

盗賊「だって私、宝石を盗むのも好きだけど…」

勇者「あ?」

盗賊「あなたみたいに盗まれた人の反応を見るのが好きなの…私」

勇者「な、なんだって…?」

 【 さすがの勇者もこれには引いた。 】


盗賊「ふふふ…」

勇者「こんなに悪い考えしてたなんて…」

盗賊「砂漠での旅は面白かったわ。ばいば~い」 ギュン!!



勇者「な!?」



 【 盗賊は足下から消えてしまった! 】



勇者「な…!あっっ!!!魔方陣!?
   もしかして移動とかのか!?」

勇者「ちくしょうめ!!僕もいどうさせろ!!」


 【 しかし、何もおこらなかった!! 】

勇者「…くそ」

勇者「~~~~~~~っっ!!!」


 【 勇者はあまりにもあっけない結末に
   言葉が出なかった 】




 【 どこかの場所 】

 【 盗賊のアジト 】


盗賊「よし、魔方陣は消去。   
   これで誰も追って来れない」

盗賊「やっぱり楽して盗んだりお金をたくさん貰うよりも…」


 キラキラ…

盗賊「やっぱり、宝石よね。」 うっとり

















【 東の国 】


 【 素手勇者は報酬として50000G受け取った! 】


王「そうか、北の国へと」

勇者「はい。」

王「誠にすまなかった…。我々は君になんの助けも…」

勇者「そんなこと言わないでください。
   オークション会場を見つけたり、持ち物を見つけてくれたのは
   全て東の国や魔法の国の皆さんの御陰です。」

魔法兵士「……」

王「だが、盗賊のボスを倒さなかったら…」

勇者「…僕1人じゃ到底見つけられませんでしたから。」

王「すまない…ありがとう。素手勇者殿。」

勇者「はい。」

魔法使い「一件落着ね。一応。」

勇者「正直くやしいけどね、あの盗賊を捕まえられなくて」

魔法使い「でもお手柄よ。あなた」

勇者「そうかな…」

魔法使い「そうよ、ほらこれ上げるから元気出して」

勇者「これは?」

魔法使い「釜のレシピ
     見つけたのはアナタが作った薬草系と、これしかなかったのよ。」

勇者「ほしふる腕輪…!?」

===============================================

【 ほしふる腕輪のレシピ 】 はやてのリング×2 + オリハルコン

 ~ ほしふる腕輪…それをつけると光のような速さをえれるという
   しかし、その速度に「はやてのリング」だけは耐えられないだろう
   そこで私はこの世で最も固いと言われる鉱石「オリハルコン」を
   まず複数の「はやてのリング」に混ぜてみることから始めめてみた。
   その後、わたしはこの世で最も速い男になった。~

=================================================




勇者「(…っ!オリハルコンて…騎士勇者さんが持ってたアレだ!!)」

勇者「ありがとう魔法使いさん」

魔法使い「どういたしまして」

魔法王「あの…勇者」もじもじ

勇者「ん?」

魔法王「また…会えるかの?」

勇者「会えるよ。今回みたいにまた近いうちにね。」

魔法王「そ、そうか…!」ぱああっ

魔法王「も、もしまた会えたら今度私が何か勇者におもてなしするぞ!
    勇者はいつも頑張っておったからな!」

勇者「…ありがとうございます。じゃあ行ってきます」

魔法使い「いってらっしゃい
     私と魔法王様はまだ、この国との話があるから
     しばらくここにいるけど…」

勇者「うん、魔法使いも魔法王様もお仕事頑張ってね。」

魔法王「うむ!」にこっ

勇者「(かわいい…)それじゃ」


王「…素手勇者に神のお導きがあらんことを!」

大臣「……それと、つい先程西の国の勇者部隊が到着したとの事です」

王「うむ」

魔法使い「ではお仕事を再開しましょう」

魔法王「うむ(勇者…もし勇者にまた会えたらその時私は……)」








【 外 】  北の国への道



勇者「……おもえば、色々あったな。
   スライムまみれになったり、魔法使いと戦ったり…遭難して帰れたと思ったら
   また遭難するし、砂漠はあついし、モノ盗まれて犯人は逃がしたけど無事アイテム取り返して…
   そして…」

 【 勇者はポケットのあたりに意識をむけた 】



勇者「……生命力が強い者にしか使えない魔法を使える道具も貰った。」

勇者「………」

勇者「……今思うと素手でよくここまで来たな。」

勇者「……」

勇者「……大変な思いしたけど、なんだろう。
   そんなに苦労しなくなった」

勇者「生命力が多いか……確かに遭難とかもして毎日生きるのに必死だっな。
   それとも素手で戦って鍛えたからなのか…」

勇者「……

勇者「グローブも新しいのに買い換えて、鎧も封印の鎧を着ることにした。

   錬金釜も持って…」 
   
勇者「…でも、やっぱりもう鍛えなくても良いかな。帰るだけだし」


勇者「……東の国では封印の鎧よりも丈夫なのは無かったし
   これがベストだろう。この鎧、見た目はボロボロだけど結構丈夫なんだな。」

勇者「…山を越えたら故郷か。なんか緊張してきた。」

勇者「………体も軽い。あの重いグローブで鍛えられた。」





エーススライム「ぴきー!!!」

勇者「む!?」

エーススライム「っしゃあ!!」 ドキュン!!

勇者「(っ見える!!)」   ガシっっ!!

 【 なんと素手勇者はエーススライムを掴める程にすばやさがあがっていた! 】

エース「!?」 じたばたっ

勇者「封印の鎧よ!このエーススライムを我が力に…!!」



 シュゴオオオオオオオッッッ!!

 【 封印の鎧がエーススライムを吸い上げた!! 】



エース「ぴきいいいいいいいい!?」


 しゅぽんっ



勇者「…おおっ!」

 【 勇者は「エース・スライムのよろい」を手に入れた!! 】


 エース・スライムの鎧 … エーススライムが宿った鎧、とっても軽くて速く動ける


勇者「……これはっ想像以上だ」

勇者「………」

勇者「まえから思ってた事だけど試してみよう」

勇者「封印の鎧よ!我が鎧に宿る魔物の魂を解放せよ!!」


 ピカ!!

 ドシュン!!


 【 なんと!エーススライムが封印の鎧から解放された!! 】


エース「ぴ、ぴきいいいいいいい!?」 ダカダカっ

 【 エーススライムは逃げ出した 】


勇者「……ふ、ふふふ」

勇者「す、すごい!!これはすごい!!」

勇者「よ、よーし体は鍛えるのはもういいかな?充分つけたと思うし
   帰りはこの鎧を存分に試しながら帰ろう」

勇者「やばい…ふふふ、これはすごい!」




 【 こうして帰りは気楽にいこうとする素手勇者
   彼の今まで培ってきた力は帰りの旅も安心して続けられるだろう。油断さえしなければ。 】






 【 そして…】 











【 ??? 】

魔王「ははははははははははは!!!」 どくんどくん

魔女勇者「あっあああ…がっ」 ずきゅんずきゅんっ

魔王「いいぞ!これでこそだ!!
   君たちを歓迎するぞ!我の魔力としてな!!はははははは!!!」




大勢の魔法勇者部隊「……」

 【 広間には無数の魔法勇者部隊が横たわって気を失っている 】




魔女勇者「(ああ…そんな……こんな、こんなことって……  
      夢だったらよかったのに……パパ、ママ、みんな…)」

魔女勇者「(あはは…北の国で……素手勇者君のこと楽しみに……して…たのに)」

魔女勇者「(それに………)」


側近「おお、魔王様の魔力が…」

魔王「おっと、これ以上吸ったら死んでしまうわね
   側近、こいつらの処置を」

側近「はっ!!」

魔女勇者「(みんな……だめだ、ここにきては……)」


 【 魔女勇者の意識が遠のいていく 】

魔女勇者「(南へ……南に向かってはダメだ……だ…め)」 ガクン


 【 魔女勇者は気を失った 】


魔王「あーっはっはっはっはっは!!」





つづく




【 勇者のステータス 】

【 装備 】

腕:ごうけつグローブ … つけると、力が湧いてくる気がする丈夫なグローブ
 :メガンテの腕輪  … メガンテを唱えられても大丈夫。
体:封印のよろい   … 魔物を封じ、その力を得れる。また魔物を解放できる
 :ライトセーバー  … 背中に背負い、純潔を守ってきた白い剣。
 :はやてのリング  … 2つ所持。つけると速く動ける。
 :エルフのネックレス… エルフの里で手に入れたお守り。

【 持ち物 】

 錬金釜 … アイテムを錬金できるすごい釜。
 食料 
 メガンテの指輪 … 指にハメて強く願うとメガンテが使える。自分は死ぬ。それ以外はただの指輪。

【 任務 】
 
 故郷へ戻る
 王様に旅の話

>>173
ありがとうございます。


続きはまた今週末にでも
次回から一応最終パートです。

ちょっとだけ投下




【 東の国から出発して3日目 】


【 小川の近く 】


勇者「風がきもちいなー」

勇者「前方に山が見えるけど、あれを越えたら北の国なんだよな」

勇者「そんで左の方にそれて回り道をすると、中央樹海付近の荒れ地だっけか?」

勇者「…さすがに帰り道になると、そういう所を通るのには気分が乗らないな。
   正直な気持ち。」

勇者「…………」

勇者「まあいいや、どっちみち山登りは大変そうだし
   山登りが最終試練みたいなかんじでいいか。」

勇者「ずっと歩いてきたし、足腰が試されるチャンスだ。」

勇者「よし、そう思う事にしよう。」





勇者「お?」



フレイム「っっしゃあああ!!」


 【 フレイムがあらわれた! 】


勇者「っ!」 ドギュン!!


 【 勇者はフレイムに急接近すると背後に回り込んだ!! 】


フレイム「!?」

勇者「封印の鎧よ!フレイムを我が糧とせよ!!」

 シュゴオオオっっ!!


 【 封印の鎧がフレイムを吸い上げた!! 】

フレイム「シュイアアアアアア!?」


 しゅぽん


 【 封印の鎧は「フレイムメイル」になった! 】



勇者「よしっ!これも成功だ!!
   便利すぎるなこの鎧……


   ん?」





 ジュウウウウウウウウウウウッッ!!


 【 フレイムメイルはよく熱せられている。 】


勇者「あっつうううううう!?」

勇者「うわあああああああああッッッッ!!」 

 【 なんとフレイムメイルはフレイムと同じ能力を持ってるため
   鎧は高温の熱で覆われている!! 】

勇者「うぎゃあああああッッッッ!!」 ダダダ!!


 【 勇者はたまらず、近くの小川に飛び込んだ!! 】


勇者「だああああ!!!解除!!解除!!!
   フレイム外に出ろ!!!あっつい!!!」 ばしゃばしゃッッ


 ぼわん!!


フレイム「ぎゃあああああ!!!」 じゅううううううっっ



 【 封印から解除されたフレイムはそのまま小川の水で消火された!! 】



勇者「うううっっ…どうなってんだ!?
   ヒリヒリしていてええ……!!ホイミホイミホイミっ」 ばしゃばしゃっ




【 数十分後 】


勇者「鎧はもう熱くない…、普通に戻ってる」

勇者「うげえ…くそっ酷い目にあった……」

勇者「……まさか、モンスターと同じ能力を鎧が持つってことは
   言葉通りの意味なのか?」

勇者「ってことは…」

勇者「エーススライムなら素早さが上がる…これはまえに試した。
   …フレイムだと、熱で寒さを防ぐんじゃなくて
   鎧そのものがフレイムと同じになるのか。」

勇者「封印の鎧ってそういうことだったのか?」

勇者「あれ?じゃあ空を飛んでる魔物を封印したらどうなるんだ??」




キメラ「くえー!!!」


勇者「おっ」

勇者「くらえ!!真空波!!」 ぶんっ!!

キメラ「くえー!!」 ひゅん!

勇者「くそっかわしたか!!
   相変わらずハゲのくせにすばしっこいヤツだ!!」


キメラ「りーーーーーーーっぶ!!」 ボオオオオっっ!!!


 【 キメラは燃え盛る炎を撒いた!! 】



勇者「おらあっっ!!」 ボッ!!

 【 勇者は小川の水面に、せいけんづきをはなった!! 】


 ばっっっっしゃあああああああっっっっっん!!


キメラ「!?」


 じゅうううううっっ…


 【 勇者のはなった拳で水しぶきが上がり、
   キメラの炎を遮る!! 】


勇者「そこだっ!!」 ギュン!!

 【 勇者はキメラの飛んでる高さよりも高く飛び上がった!! 】

勇者「うおおおおお!!!」


 【 勇者の踵落とし!! 】


キメラ「ぐあああああっっっっ!?」

キメラ「」

 【 キメラをやっつけた!! 】

勇者「よし!封印の鎧よ!キメラを和が糧に…!!」



 しゅごおおおおおおっっっ!!


【 封印の鎧が「キメラの死体」を吸い上げた!! 】


勇者「ん?」





 
 デレ デレ デレ デレ  デンッデレデン♪


勇者「えっ」

 【 なんと!封印の鎧は「しかばねの鎧」に変化した!! 】



 しかばねの鎧 … 魔物の死体を封印した鎧。すごく危険な香りがするぞ…。


勇者「………」

勇者「…か、解除!!!できる?」


 ぼわんっ

 【 「しかばねの鎧」は「封印の鎧」に変化した 】


勇者「あ、あぶなかった…」









【 数分後 】


勇者「しかし、なんともいえない状況だ。」

勇者「この封印の鎧…かなりの上級者向けだな。」

勇者「必ずしも魔物の良い部分だけを反映する訳じゃないし」

勇者「あんまり頼りにしない方が良さそうだな。うん。」

勇者「…………」ゴクリ

 【 勇者は少し冷や汗を垂らした 】



勇者「あ、それに…」





【 さらに数分後… 】


エーススライム「ぴきーっっ!!」 じたばたっ

勇者「封印!」


 しゅごおおおっ


勇者「よし、エーススライムの鎧に変化したぞ」

勇者「素早さはあがった…耐久の方はどうだ?」





 【 さらにさらに数分後… 】


マミー「ごあああああ…!!」 

 【 マミーの体当たり!! 】


勇者「(よ、よしっ!一旦、耐久度を確かめてみよう!!)」







 ド   ン  ッッッ!!


勇者「ぐほあ!?」  ドザアッッ!!


 【 勇者は勢い良く吹っ飛んだ!! 】


勇者「げほっ!げほっ!!
   こ、これは…封印してないときよりもやっぱり耐久力が…!!」


 ぼわんっ


 【 封印されたエーススライムは力つきたことによって
   鎧から解放された 】



勇者「えっ」

勇者「……なんとなく、鎧の事がわかりかけてきたぞ。」

マミー「うがあああああ!!!」 ぶん!

勇者「あぶな!?」 ひゅん!!


勇者「ばくれつけん!!真空波!!!
   もういっちょ、ばくれつけん!!ばくれつけん!!」


 ドドドドン!! ドドドドドドン!!

マミー「ぐぎゃ!?べぎゃ!?ごく!!ゔぇが!?」 フラフラ…


勇者「歯ぁくいしばれ!!!」  ッッッッッ ボ ン!!!


 【 勇者の強烈なアッパー!! 】


 ド ギ ャ ン !!!

マミー「」


 【 マミーをやっつけた! 】


 【 夜中 】


焚き火「火の粉がパチパチー」


勇者「今日で封印の鎧の事が大体わかったぞ」

勇者「封印の鎧は封印したモンスターの能力をそのまま反映する。」

勇者「自分にとって良い能力もあれば、マイナスな能力も得る。

勇者「鎧の耐久度は、そのモンスターの耐久と同じになる。」

勇者「その耐久以上の攻撃を喰らうと、モンスターは解放され
   普通の鎧に戻る…みたいだった。
   現にエーススライムは、普通のスライムより戦闘力はあっても
   耐久度は同じようにひくかった。
   その時の耐久力は、普通の鎧の時よりも低い。」

勇者「…そして、解放されたモンスターは死んでいる。」

勇者「死んだモンスターを封印すると、なんか危険な鎧になる。」

勇者「……」

勇者「……うーん」

勇者「……つまり」

勇者「下手に良い能力が入ったまま、旅を続けてダメージが蓄積して…
   もしもの時、封印したモンスターが死んでピンチになったら意味が無いな。」

勇者「…………」

勇者「よし、まだ封印した事の無いモンスターがいたら
   その都度、能力を調べて…解放してから倒そう。」

勇者「普段から封印の鎧で慣らしておけば、いざってときに大丈夫だもんな」

勇者「よし、これも教訓だ。」

勇者「寝よっと。」

勇者「……どのみち修行しながら帰る事になったけど
   まあいいか。備えあれば何とかって言うし」

勇者「zzz…」

つづく

続きは土日のどちらかですが、また先週みたいに投下できる時間があったら
投下します。



【 2日後… 】 【 北東の山 】


勇者「よーし、山に到着っと。」

勇者「……」

勇者「森もあって岩肌も上の方にあるな…。   おっ、ちゃんと道もあるんだ。やった。」

勇者「さっそくのぼるかな…」




【 登山中… 】

勇者「意外とそんなに傾斜の高くない山だな…
   これならなんなく登れるかな」

勇者「ここで山登りになるとは、砂漠を苦労して越えてきた意味もあるな。
   地面がしっかりしてる分、全然疲れないや。」


 がさがさ!


勇者「お?」

パペットマン「QRRRRRRRRRRRRRR!!!!!!」

勇者「うわ!!こいつ確か砂漠でも見たような…っ」


 ドドドドドド!!!

 【 パペットマンは襲いかかってきた!! 】

パペットマン「GRRRRRRRRR!!!!!」 ぶん!

 ガン!

勇者「いて!!このやろう!!燃えろ!!」 ボウン!!

パペットマン「!?」

勇者「おらああああああああっっっ!!」  ッッッボ!!

 
 ドグシャアアアっっッ!!


 【 なんとパペットマンは木っ端みじんに吹っ飛んだ!! 】

勇者「うわっ意外と脆いなコイツ。
   あ、燃やしたからそうなったのかな。」

勇者「よし、コイツにも人面樹同様メラからのパンチが一番有効っと」




【 数十分後 】

勇者「…大分歩いたな。」

勇者「それにさっきからキメラや、ホイミスライムも出てきて戦って…」

 ボロっ

勇者「…そろそろグローブも痛んできた。」

勇者「やばいな、ヘヴィメタルグローブに頼ってた分きついかも…。」

勇者「まだ頂上にもいってないし、壊れないようにしなくちゃ。」




【 岩肌 】

勇者「ここから森がなくなって、イワヤマになったか…」

勇者「山道があるし、登っていけるか…」

勇者「……でも落ちたら危ないよな。」

勇者「ん?」



ばくだん岩「けけけっ」

 【 なんと近くの岩から爆弾岩があらわれた! 】


勇者「えっ」

ばくだんいわ「TTTTTTNNNNNNTTTTTTTT!!!!!!」


 【 ばくだん岩の体が光に包まれた!! 】

勇者「!?」


 ドッッゴオオオオン!!!


勇者「ぐああああああ!?」


 【 ばくだん岩は大爆発を起こした! 】

 【 勇者は、吹っ飛んで崖下に落ちそうになる! 】



勇者「う、うわああああっっっ!!」

 がしっ


 ガラガラガラ…


勇者「ぐっ…くううう……くそ!!なんだよあれは!!
   爆発しやがった…!!」

勇者「うぐぐぐぐっ」  がしっ


 【 勇者はなんとか崖の岩肌にしがみついた。 】

勇者「なんてやつだ…あんなのに出くわしたらどうしよう。
   蹴飛ばして崖に落とした方が良いのかな?」


勇者「…よっ!ほっ!はっ」 よじよじ


 【 勇者は強靭に鍛えた、手足を駆使し
   あっという間に岩肌から山道に戻った。 】


勇者「はあ…はあ……怖かった。」




勇者「やべっもうすぐ夜にもなるし、はやく進まないと」






【 洞窟 】

勇者「ここなら寝泊まりできそうかな…」


 がさがさっ!


勇者「ん?」


アルゴリザード「ぎゃああああああああっす!!!!!」

勇者「っだああああああああああああ!?」

勇者「うおああああ!!」メラ!!メラ!!

Aリザード「んぎゃああああ!!」 ヒュン!!ヒュン!!

 
 【 アルゴリザードは素早くかわした!! 】


勇者「やろう!!ばくれつけん!!」

 ドドドドドドン!!
 
 ぼよぼよぼよん!!


 【 しかし、アルゴリザードのお腹はやわらかくて
   うまくダメージが通らない! 】


勇者「げっ」

リザード「ごおおおおおおっっっっ!!」


 がぶ!!

勇者「うぎゃあ!!」

 【 勇者は腕を噛まれた!! 】

 めきめきっ

勇者「うがあああ!!!はなせ!!トカゲ!!」 どが!どが!!



リザード「ぎゃああああっっす!!」 ぎりぎり…


 【 しかし、おなかに蹴ってもダメージが通らない!! 】


 めきっ


勇者「い!?っっっってええええ!!!オラアアアアアッッッ!!」

 ダンっ

 【 勇者は腕を噛まれたまま、飛び上がり… 】

リザード「ぎ?」

 

 ガシッッ!!

 【 なんと両足で、アルゴリザードの首をがっちりはさんだ!!! 】


勇者「おらああああああッッッッ!!」   ッッブン!!


 ドッッッッゴン!!

リザード「んぎゃあああ!?」




 【 勇者は足に力を入れて体を捻り、リザードを押し倒した!!】 

 【 勇者は腕を噛まれたままリザードに馬乗りになった!! 】


勇者「っじゃあああああ!!!」 ガンガンガンガン!!!


 【 勇者は無事な方の腕で、アルゴリザードの顔面を殴りまくった!! 】


アルゴリーザード「ぎゃ!? ごっ!?ぎゃああああっっっっ…す…」

勇者「はあ…はあ…はあ……うが…ああああ」

 バタンっ


勇者「はあ…はあ…はあ……」

勇者「し、死ぬかと思った…」



勇者「ほ、ほ…ほい……ホイミ!!!」

 【 勇者の傷の痛みが少しだけ収まった 】


勇者「っっあー…いてて、なんてこった。
   これじゃ油断もすきもない。」

勇者「帰るまでが遠足ってのはまさにこれのことかもなー…」

勇者「くっそ…」

勇者「とりあえず、こいつを夕食にしよう。」






【 翌日 】


勇者「よし、出かけよう。」






【 頂上 】

勇者「ついたー!!」

勇者「あーよかったよかった。
   途中でまた爆弾岩見かけたときはダッシュで逃げたのは正解だった。
   …後ろの方で爆発音が聞こえたときはビビった。」

勇者「さて下るかな。
   山道は…っと、あった。」


 【 勇者は山を下り始めた。 】




勇者「ん?」






ゴーレム「ごー」

勇者「げ!?あれって…」

ゴーレム「GOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!」


 【 ゴーレムが襲いかかってきた!!! 】

勇者「うおお!?メラ!メラ!!」

 バババババババババ!!

ゴーレム「GOOOOOOOOHHHHHHHHHHHH!!!!!」



 【 ダメージは通っても、ゴーレムは怯まない!! 】


ゴーレム「ごあああー!!!」 ぶん!!

勇者「あぶな!!」 さっ

 【 勇者は素早くかわした!! 】



 バゴオオオオオオオンッッッッ!!!



 【 ゴーレムの拳は岩壁を思いっきり砕いた!! 】


勇者「や、やろう!!」 ボッッッッ!!!



 ガ   ン   ッッッ !!!




 ピシッ…

 【 ゴーレムの背中にひびが入った 】

勇者「いてて…効いたか!?」

ゴーレム「ごおおおっっ」 くるりっ


 【 ゴーレムが勇者の方を向く。 】

勇者「き、きいてない!?」

ゴーレム「ごおおおお!!」 ぶん!!


 【 ゴーレムの不意打ち!! 】


 バゴン!!


 【 勇者に直撃!! 】


ゴーレム「ごー」

 【 ゴーレムの動きはゆっくりとしている。 】


勇者「ぐあ!?」 

勇者「こ、このやろう…!!!!」

勇者「おらあああっっっ!!!」 ボッッッ!!


 ガ    ン    !!!



ゴーレム「ご!?」

ゴーレム「ごーーーー!!!」 ぶん

 ド ウ ン  !!
 
勇者「ぐあ!?」

勇者「おらああ!!!!!」 ボッッ!!


 ゴ   ン   !!


ゴーレム「!?」


 ピキピキ…ッッ


 【 ゴーレムの体にひびが入る 】

勇者「へ、へへへ…どうだ!
   こっちはずっと素手で鍛えたぶん、お前よりパワーは上だっっ!!!」


ゴーレム「ごおおおおおおおおおおっっっっ!!!!!」  ボ ン ッッ!!


 【 ゴーレムはいきりたって殴り掛かった!! 】

  
勇者「!?」



 ドガアアッッッ!!!


 【 勇者は吹っ飛んだ! 】


 ずざああっ!


勇者「くっ…この……!!!
   おらあああああ!!!!」 ドギュン!!


 【 勇者はゴーレムに急接近した! 】



 ッッッッッッッボン!!!


ゴーレム「!?」


 ガアアアアアアアンッッッッ!!!!


ゴーレム「ご!?」

勇者「…いってえええ!!
   こいつなんて固さだっっ!!」

ゴーレム「ごおおおお!!!」ぶん!!

ドガン!!

勇者「ぶげ!?」 ぐらっ…

勇者「ぜえ…ぜえ……こいつ……くそっ!」


ゴーレム「ごおおおおおおおおお!!!」 ボ ン!!

勇者「だりゃあああああッッッッッ!!!」 ッッボッッ!!


 【 二人の拳がぶつかり合った!! 】





   ド      ガ      ン      ッッッッ       !!!!



 めきっ!

勇者「…ぐっっっ!?あああああ!!腕があああ!!」

ゴーレム「ご!?ごおおおおお!??」


 ビキビキビキビキ…!!!


 【 ゴレームの拳から体全体にひびが入っていく!!! 】


勇者「ぐっ……はあ…はあ…っ」

ゴーレム「ごおお…ごっ…」 ガラガラっ



 【 ゴーレムをやっつけた 】




勇者「へ、へへへ…やった……ゴーレムに、パワーで勝った…ぞ。」くらっ


 【 勇者は頭から血を流していた。 】


勇者「ぐっ…はあ……はあ……
   休まないと……」

勇者「うっ…」

 
  どさっ



 【 勇者は気を失った 】





【 数分後… 】


女勇者「あ!見て!!人が倒れてるよ!!」

女戦士「なんだって。うおっホントだー」

女賢者「探してる勇者ですかぁ?」

女勇者「わからない…うわ!頭から血を流してるよ!
    腕も、なんか青くなってる…早く手当をしないと…っ!!」

女戦士「ん?この人の近くに固まってる今の塊なんだありゃ??」

女賢者「さあ?」

女魔法使い「はやく安静にさせるかしら!!」

女勇者「(すごい筋肉…)」














【 数時間後 】



焚き火「ボーボーボー、ボーボーボボー、火の粉がパチパチー」










女勇者「…あっ!ねえ、この人気がついたよ!!
    もしもし!大丈夫ですか!?」


勇者「うーん…うーん…あれ?
   ………君は?」

女勇者「よかった!!君、ここで倒れてたからビックリしちゃった!!」

賢者「やれやれようやく目が覚めましたか。」

女魔法使い「頭から血を流してたんだからそういうこといわないかしら」

女戦士「おーい、ごはんできたぜー」

勇者「(女の子の…4人パーティ?)









勇者「…僕は気絶してたのか。」

女勇者「うん、頭から血を流して全身も痣だらけで倒れてたんだよ?」

勇者「あー…。」

女勇者「女賢者ちゃんが治療してくれたんだよ。ね?」

女賢者「ふん、感謝するがいいですよ。」

勇者「あ、ありがと…」


女戦士「なあ、アンタ魔物と戦ってここで倒れてたのか?」

勇者「え?ああ、そうだけど。」

女戦士「それで相打ちか負けた…ってことになるんだよな?
    倒れてたし」

勇者「…そうなる。相打ちかな。」

女戦士「なあなあ、その白い剣で戦ってるのか?」

勇者「えっそれはちがっ…」


女勇者「もう!女戦士ちゃん!この人はケガしてて今意識が戻ったばかりなんだから!!
    無理をさせないの!!」

女戦士「お、おうー悪い。」

女賢者「空気よめですう。」


女魔法使い「ところで、もう夜遅いけど今夜はここでキャンプにするかしら?」

女勇者「…うん、そうだね。
    この人もまだ休ませておいた方が良いと思うし…」

勇者「(くっそ…もろにゴーレムのパンチ喰らって頭がクラクラする…)」

女賢者「むう…」

女勇者「大丈夫だよ。この人悪そうな感じしないし。ね?」

女賢者「…今回はしょーがねーですね。
    いっときますけど、変な真似してきたらすぐに私がギガデインくらわしてやるですよ。」

女勇者「もう!」

勇者「………」

勇者「……え?なに?ここにみんな泊まるの?」

女勇者「そうだよ。だって君、まだクラクラするでしょ?」

女魔法使い「かしら。」

女勇者「それにもう夜だし、進むのは危険だよ。」

勇者「あー、そう…だね。」

女賢者「私たちが一緒にここで過ごしてやるんですから
    ありがたくおもえですう」

勇者「…うん。ありがとう」

女賢者「…ふん」

女戦士「なー、明日の朝ここで何があったか詳しくきかせてくれよ。」

勇者「うん…いいけど。」

女戦士「やった!」

女魔法使い「じゃあ、せいすい撒くかしら」

勇者「………(さすがにサキュバスや盗賊ってわけじゃないよね?)」

勇者「(盗むんなら、気絶してるあいだにとっくにしてるだろうし…)」


 【 勇者は自分の持ち物を見た。
   持ち物は全てちゃんとある。 】

 【 勇者は少しだけ警戒した 】



【 翌朝 】


女勇者「あ!おはようございます!
    もうゴハンできてますよー。」

勇者「お、おはよう。
   お?」



 【 勇者は体が軽くなったような気がした。 】


女勇者「具合の方はもう大丈夫ですか?」

勇者「うん、バッチリ。ありがとう助けてくれて。」ぺこり

女勇者「いえいえ、おきにかまいなく」

女戦士「あ!もう大丈夫か!?」

勇者「うん、頭もすっきりしたし体も痛くない。」

女戦士「そうか!じゃあ朝食食べながら昨日の事きかせてちょうだい!」

女勇者「もう!戦士ちゃんはせっかちすぎ!!」

女戦士「へーい」






【 朝食中 】


女戦士「ご、ゴーレムと素手でやりあったっていうの?!」

勇者「うん」

女賢者「うそ言うなですう」

勇者「いや、ホントなんだけど…」

女魔法使い「いくら勇者さんが筋肉モリモリでもゴーレムと素手でって言うのは…」

女勇者「えええ~!?素手でやったんですか!?すごい!!」

女戦士「信じてるし」

女賢者「女勇者が純粋すぎることを筋肉勇者は
    ありがたいと思うがいいです」

勇者「なっ…」

女魔法使い「ご、ごめんなさいかしら!
      この子ちょっと人見知りで…」

女賢者「ふん」

勇者「(ま、いいか。一応助けてもらえたし)」

女勇者「すごいな~…なんか私も興味湧いてきちゃいました。」

勇者「素手で戦ったのは本当だよ。
   というか、ここまでずっとほぼ素手で戦ってきたから。」

女戦士「またまた冗談をー
    アタシとおなじように剣を背負ってるんだから、その白い剣でも振った事はあるだろ?」

勇者「いや、一度も無い。」もぐもぐ

女戦士「えっ」

女賢者「こいつ思いっきりウソついてるですよ。」

勇者「だ、だからホントなんだって…」

女賢者「じゃあなんで頭から血流して倒れてたんですか!」

勇者「ゴーレムと殴り合いして
   勝った後に倒れたの!!」

女魔法使い「(ってことは、彼の横にあった岩の瓦礫は…)」

女勇者「(ゴーレムの死体(?)!?)」

女賢者「むぐぐ…」

勇者「まあとにかく、ウソかホントかどうおもうのは君たちの自由だよ。
   助けてくれた事には礼を言うよ。ありがとう。」

女賢者「ふん!」

女戦士「まーまー」

女勇者「すごいなー素手勇者さん」キラキラ

勇者「(お、このシチューはうまいぞ)」


勇者「ところで君たちは…?えーっと、旅の途中??」

女賢者「見ればわかるですう」

女勇者「そうなんですよ!実は…」














勇者「行方不明の勇者の捜索??」

女勇者「そうなんですよ!
    北の国から旅に出た名のある3~5人の勇者パーティの方々!
    その人達が、もう1年~3年以上くらい帰ってこなくて
    様子見で探してみるように命が下ったんです。」

勇者「へー、王様が??」

勇者「(たんに外の世界が広すぎてまだ冒険の途中…てわけじゃないのかな?)」

女勇者「はい!それに素手勇者さんも北の国出身でビックリしました!」

勇者「いまちょうど、帰りでここの山を登ってたんだ。」

女勇者「いいですね、もうすぐ故郷で。
    私たちはまだ旅立った訳ですけど。えへへ」

勇者「入れ違いだね。ところで、君たちは昔からの友達とか?っていう仲??」


女勇者「いえ、私たちの魔力や戦力が高いってことで
    勇者候補から4人集めてそれから旅をしてるんです。」

勇者「なるほど」

女賢者「そして第一発見者がぼっちのウソつき勇者だったわけです。」

勇者「き、きみねえ…僕に恨みでもあるの!?」

女賢者「ふん!」

勇者「……君たちはこれから東の国に?」

女勇者「はい!ただ、遠回りしながら行く感じですね。」

勇者「気をつけてね。
   外の方はどうなってるかわからないけど、この山に
   アルゴリザードっていう赤いトカゲが住んでて…」







アルゴリザード「ぎゃーーーーーーーーーす!!」 ×4


 【 アルゴリザードのむれがあらわれた! 】


女戦士「!みんな!戦闘だ!!」

女魔法使い「了解かしら!みんなにピオリム、そしてバイキルト!!」

女戦士「おりゃーーーー!!」 ズバン!!!

勇者「(すごいっなんて切れ味だ…)

 【 女戦士の攻撃! アルゴリザードに大きなダメージ!! 】

女勇者「いくよ!!はやぶさ斬り!!!」 ゴウっっ!!

 ズババババン!!

勇者「(騎士さんと同じぐらいに速いぞ…)
 
アルゴリーザド「ぎゃああああああっす!!」




女賢者「くらえですう!!メラミ!!」 ドウン!!

 【 女賢者のメラミ!! 】


 ぼよんっ


 【 メラミはアルゴリザードのお腹にヒット!
   しかし、弾力があるお腹にはあまり効かなかった… 】

女賢者「えっ」

勇者「みんな!アルゴリザードのお腹はやわらかくて、ダメージはあまり通らないんだ!!!
   狙うなら…」

  ドギュン!!


 【 勇者はアルゴリザードに急接近した!! 】


4人「えっ!?」

勇者「狙うなら顎の下だああああああああああああああっっっっ!!」  ブオンッッッ


   バ ゴ ン ッッッッ!!!

アルゴリザード「」


 【 アルゴリザードをやっつけた! 】



勇者「バイキルトが効いてた分、一撃で倒せるみたいだね」

女戦士「す、すげえ…マジで素手でたおしちゃったよ。」

女勇者「じゃあゴーレムも…」

女魔法使い「マジだったかしら…」

女賢者「ば、バイキルトがよくきいてるだけです!!」



勇者「うおおおおおおお!!!!!」







女魔法使い「(あれ?私あの人にバイキルトかけたかしら?
       病み上がりだし、戦闘に参加しないと思ってたけど…)」





 【 女勇者パーティはアルゴリザードをやっつけた! 】

女勇者「やったあ!!」

女戦士「よっしゃ!!なー、おまえすごいんだな!!
    あんな凶暴なヤツに素手でヤルとか!」

勇者「ははは。実は昨日あいつと戦ったばかりだったから対処法が役立って良かったよ。」

女魔法使い「世の中には変わった勇者がいるものかしら…」

女賢者「ゴリラとトカゲの喧嘩じゃねーですか」





【 しばらくして… 】


女勇者さん「じゃあ素手勇者さんもお気をつけて!」

勇者「うん、君たちも。勇者さん達見つかると良いね。」

女勇者「はい!」キラキラ

女戦士「なー、今度会ったらアタシと勝負してくれよ!!
    私腕に自信あるんだよ!」

勇者「いいよーいつになるかわからないけど」

女戦士「背中の白い剣を使わざるを得ないほどつよくなってやるぜ。」

勇者「(正直、剣術はダメかも…)」

女魔法使い「一応勉強にもなったかしら魔法が効かない相手にはどうするかも
      考えないと…」

勇者「あ、それなら殴ったり石ぶつけたりしたほうがいいよ。
   もしくは逃げる。」

女魔法使い「ど、どうもかしら」

女賢者「ふん、まあ1人多かった分こっちもけが人ゼロだから感謝してやるですよ。」

女賢者「ゴリ勇者」

勇者「ゴリ勇者!?」

女賢者「ゴリラみたいな体してるからゴリ勇者ですよ。」

勇者「あのなー!!変な言い方するのやめてくれ!!」

女賢者「い~っひっひっひ」

勇者「ったく…」


女勇者「ごめんなさい素手勇者さん、賢者ちゃんも悪気は無くて
    むしろ素手勇者さんを褒めて…」


女賢者「ねーです!!!」

女勇者「えー」

女戦士「あははははは」

勇者「ははは…」

女魔法使い「…あ、別れる前に素手勇者さんに言っておく事があるかしら。」

勇者「お?」

女魔法使い「実は最近になってから、北の国周辺での魔物がつよくなってるかしら。」

勇者「強く??なんで??」

女魔法使い「それはわからないかしら。
      素手勇者さんはこれから北の国に帰るみたいだし、言っておくかしら。
      あれだけ素手で戦えてれば問題と思うけど…」

勇者「いや、充分だよ。ありがとう。そんなことが…」

女戦士「そーそー、スライムが急にすばやくなっちまってビックリしたよ。」

勇者「え?たとえば、いつもの10倍くらいはやくなったとか?」

女戦士「そーそー、って知ってるの?」

勇者「スライムの戦闘力10倍verはエース・スライムっていうんだ。」

女勇者「そーなんですか」

女戦士「どーりでつよいわけだ。」

女賢者「あと、見た事も無いヤツもいましたね。」

女勇者「あれだよね」

女戦士「うん」

勇者「?」

女魔法使い「スライムナイトっていうモンスターかしら」

勇者「スライムナイト??」

女戦士「甲冑を着たスライムだよ。固いし、強いし魔法も効きにくかったし倒すのに苦労したんだ。」

勇者「そんなやつが…」

女勇者「素手勇者さんなら大丈夫だと思いますけど
    どうか気をつけてくださいね!」

女賢者「ゴリラならへーきですよ。へーき」

勇者「だからゴリラじゃないっつーの!!」

女魔法使い「じゃあ…きをつけてかしら」

勇者「うん、色々ありがとう。
   元気でね。」

女勇者「素手勇者さんも!また縁があったら会いましょう!」


女戦士「そんときはアタシと勝負な!」

女魔法使い「さよならかしら!!」

女賢者「お土産にバナナ持ってきてですよ。」

勇者「…ったく。」




 【 勇者は女勇者パーティと別れた。 】




勇者「スライムナイトか…どんなやつだろ。」






  











【 北の国 周辺 】




勇者「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!」


勇者「なつかしい!!全てが懐かしい!!!」

勇者「数ヶ月故郷を離れてたんだよな…
   なんかあっという間だった。」

勇者「帰ったら…まず家に戻って、そんで王様に西の国王からの伝言
   伝言って言っても、そういうように言われただけだけど。」

勇者「そーいや僧侶や神父さんも元気かな。」

勇者「……」

勇者「…弓使いも、戦士勇者達も無事戻れただろうか」

勇者「いや、無事からだが治ったかな。」

勇者「……」

勇者「やっぱ魔物って人間とは違うんだよな。
   いくら人の姿をしてても中身が…」

勇者「……」

勇者「さて、いくかな。」



【 2日後 】


勇者「マジで、エーススライムばっかでてくるな。
   エーススライムが大量に北に引っ越したのか??」

勇者「……まさか僕がスライム倒しまくって、それで反撃に出た
   なんてことはないよね。さすがに」





 キャーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!




勇者「!?」

勇者「声がしたっ なんだ!?」












戦士勇者♀「くっ!この!!はなれなさい!!ああっ…!!」


エース「ぐるるるるるrっっっ!!」

エース「ぢどどどどどどどっっっ」

エース「ぐへへへへへへっへ」


戦士勇者「か、からだが…」


 【 戦士勇者♀はスライムまみれになっている! 】




勇者「どらあああああああああああああっっっっっ!!」


エース「「!?」」


勇者「ふっとべええええ!!!」


 【 勇者の爆裂拳!! 】



 ドドドドドドドドドドドドドドドドンッッッッッッ!!!



「「「ぴぎゃああああああああああああああああAAAAAAHHHHHHっっっっ!!」



 【 エーススライム達をやっつけた 】



戦士勇者♀「あ、あなたは……」

勇者「えっ…



   あああああ!!!!戦士勇者さんじゃないですか!!」

戦士勇者♀「は、はい!素手勇者さんですよね!?」

勇者「いったいなんでここに!?
   それに体の方は…?」

戦士勇者「あっえっと実は…」






勇者「よかった、無事に北の国に戻れたみたいなんだね。」

戦士勇者「はい、つい先月の事ですが…
     全員無事、心も体も浄化されましたの。」

勇者「っほ。ほんとによかった。
   みんな、苦しんでていてどうなるかわからなかったし…」

戦士勇者「エルフとオークの方々には本当になんておっしゃったらいいか…」

勇者「いつか会えた時にちゃんといえばいいさ。」

戦士勇者「…そうですね。」

勇者「……ところで、なんでここに1人で?」

戦士勇者「あ、はい。実は最近魔物が強くなってる情報が入って…」

勇者「あー、僕もさっきすれ違った勇者パーティから聞いたよ。」

戦士勇者「そうですか。
     実はその討伐任務で、こうして出向いておりますの。」

勇者「1人は大変じゃないのか?まだ病み上がりに近いのに」

戦士勇者「最初は大丈夫だと思ったんですが…
     予想以上に強くて…まさかスライムがここまで」

勇者「そうだね、エーススライムは手強いよ。」

戦士「……あの時とは逆ですね。」

勇者「……?」


戦士「覚えてませんか?」

勇者「あっ…そういえば君に助けられたね。ゼリー回収試験で」

戦士「はい。また借りが増えちゃいましたね。」

勇者「別に良いよ借りなんて、とにかく無事で良ければそれでいいよ。」

戦士「…やさしいのですね。ふふ。」

勇者「えっ」

戦士「…そろそろ夕暮れですし戻りましょうか」

勇者「そうだね」

戦士「…っ!あ」

勇者「ん?あ、戦士勇者さん…足が……」

戦士勇者「うう…足をくじいてたようですの……」

勇者「ホイミ!ホイミ!!」

戦士勇者「いたた…」

勇者「医者に見せた方が良いね。
   ……そういや北の国も遠くに見えてるし少しでも急ごうか。」 

勇者「だっこしてもいい?」

戦士勇者♀「えっ///」

勇者「歩けないでしょ?僕がつれてくよ。」

戦士勇者「えっえっそ、そんな…」


 ひょいっ





戦士勇者「ああ…っ」

勇者「おっ、これでよし(意外と軽いな…)」

戦士勇者「あ、ありがとうございます…(素手勇者の腕…すごく太いですわ。)」

戦士勇者「……///」カア…

勇者「あ、恥ずかしい?お姫様抱っこだと」

戦士勇者「!い、いえ!!おきになさらずに!!
     ありがとうございます…」

勇者「いいて。それにこっちの抱き方なら一応便利には便利。」

戦士勇者♀「え?」




おどる宝石「SAAAAAAAAAAAAS!!!!」


勇者「メラ!!!」  ドドドドドドン!!!


 【 勇者は戦士勇者♀を抱えている腕…支えている指先の1本からメラを発射した。 】


戦士勇者「そ、そういうことでしたの…」

勇者「背負うと、手が後ろに行っちゃうもんね。」

戦士勇者「クスっ。やっぱりすごいですわね、素手勇者さんは。」

勇者「あはは、そうかな。」

戦士勇者「ふふっそうですわ。」








つづく

ちょっとだけ投下




【 数時間後 】

戦士勇者♀「あ、あの…」

勇者「お?」

戦士勇者「きつく…ないですか?
     もうずっと私を抱っこして歩いてますし…」

勇者「平気平気、これくらいなら大丈夫。




   お?なんか前方に人がいるよ!
   鎧来てるし城の兵士さんかな。」



戦士「よかったですわ。
   討伐任務を受けてるのは兵士さん達も一緒なんですの。
   魔物が強くなったといわれてからあちこちにああして
   偵察だったり討伐をしているんです。」

勇者「それは嬉しいや。
   あのー!すみませーん!!  
   ケガした人がいるので、城まで引率してくれませんかー!?」








                  /,'           i!
                      ハi     _     il
                   i l ィニ ̄  ` ー、  ll
                     l .l////ヽ   ///ヽl:!
                 l , ∨////lハl∨/// !

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                  l | | | l 、 `l l´ , l | i
                      l. | | | | | l l | l l l l | |.l
                    lィ ヽ  ' l l | | l l ' ィ/
                   ヽ ヾヘー 、_ ィ イヾ
                  /\//ヽ_ハ_ハ/ l、   ,、       兵士?「………」
       fヽ          /////ヽ、///////l//ヽ / ヽ
       l \     .┌‐──┐ //`ー-、/////l〈   ヘ
       l   ヽ , </.| | ̄ ̄| | 、/////∧///////\  ヘ
      __l, ‐- 、 ヽ.///| |/ゞヘ.| |`ヽ、/////l\//ヽ//∧ .ハ
.      f ヘ i!  i  ∨/| |    | |  ヽ`ー 、.l  ヾ  ヽ/ ヽ i }
     { ゚ ノ i! /   ////`丶、 |    ヽ  i!     i!  l l
     `ヽ.    //////`ヽ、ヽ      i!  i!      i!  l_/
        ',   //////r´ヘ ヽ}     i!  i!    i!  l
        ∨ l////∧/ ヽノ     i!  i!    i! l




勇者「なんかフラフラしてるね。あの人もケガしてる??」

戦士勇者「!?」

戦士勇者「ま、まってください…あの人。
     よくみたら兵士の正装ではありませんわ!!」

勇者「ほかの勇者の人じゃないの?」

戦士勇者「…まさか」


兵士?「……」 がちゃり

兵士?「…っ!」 ダダダダダダ!!!



勇者「なんか剣ぬいてこっちに向かってきた!?」

戦士勇者「もしかしてスライムナイト!?」

勇者「なに!?あいつが!?」

戦士勇者♀「ゆ、勇者さん!私を置いて逃げてください!!
      このままじゃあなたまでもが…」

ナイト「OOOOOOHHHHHHHHHHHHHっっっ!!!」

勇者「…!!

勇者「そんなことできるか!!」



 どさっ


 【 勇者は戦士勇者♀を、地面に素早く置いた! 】

戦士「えっ」



勇者「うおおおおおおっっっ!!」   ボッッ!!

ナイト「しゃああっ!!!」 ブン!!

 【 スライムナイトのこうげき!! 】

勇者「おそい!!」 ヒュン!

ナイト「!!」 ガッ


 【 スライムナイトの剣は、勇者を外れて地面に刺さった 】


 ドウン!!

ナイト「ぎゃ!?」

 【 スライムナイトは吹っ飛んだ!! 】


勇者「そこで待っててくれ。」  すぽっ

戦士「……」

 【 勇者は刺さったままのスライムナイトの剣をひっこぬいた。 】


勇者「かならずあいつをやっつけてくる」 ぽいっ

 【 勇者はナイトの剣を遠くに投げ飛ばした。 】



戦士勇者「…はい」ぽーっ//


勇者「うおおおおおお!!」ダダダダダっっ!!

ナイト「っしゃああ!!」 ガバっ


勇者「おらあ!!」 ブン!!

ナイト「がああ!」 ガシっ

勇者「うっ!このやろう!!」 ブン!!

ナイト「ぎぎぎ…!!」 ガシっ


 ぐぐぐぐ…


勇者「こいつめ…!パワーはあるようだな!!」


 【 勇者は目の前のナイトの顔を睨みつけた! 】


 【 しかし、鉄仮面の瞳の隙間から見えるのは
   真っ暗な空間だった 】


勇者「うおおおお!!!」 ぐぐぐぐぐっっ


ナイト「!」


ナイト「ばははは!!」 ビュルル!!!

勇者「!?」  ビチャアアアア!!!

 【 なんとスライムナイトは、  
   鉄仮面の目の隙間から、スライムを吐き出した!! 】


勇者「うごあああああ!?目がっっ!!」



ナイト「しゃあああ!!」 ぶん!!

 ガン!!

勇者「うご!?」

ナイト「があああ!!!」 ぶん!!ぶん!!

 バキ!! ドガ!!

勇者「ぐお!?があああっ…」

戦士「勇者さん!!」


ナイト「WRYYYYYYYYYッッッ!!!」 ブン!!

勇者「このクソッタレー!!!」 ガバッッ!!

ナイト「!」

 【 勇者はスライムナイトにタックルを決めた!! 】

 ドサ!!


ナイト「…!!」じたばた

勇者「ふん!!!ふん!!だああ!!!らあああああ!!!」


 バキ!!!どが!!!ガン!!!!ドゴオオオオっっ!!!


戦士「……」ゴクリ




ナイト「!」   ビュルルルル!!!

勇者「え!?」


 【 なんとスライムナイトは鎧の隙間から
   全身のスライムを放出した!! 】



勇者「なっ!?なんだって!?
   外に飛び出した!!」 ふらふら…

ナイト「ZYRRRRRRRRRR…!!」 キッ!!

勇者「!?せ、戦士さん!! 
   こいつ君の方に…!!」

戦士「…!?」

ナイト「じゅるるるるるる!!!」

勇者「やろう!!いかせるか!!!」 ガシっっ


  ぬるっ


勇者「なにい!?」

戦士「く、くるっ!!」

勇者「まさか戦士勇者さんに取りつくきか!?」


ナイト「にたぁ~~…っっ」 じゅるじゅる…

戦士「こ、こないで!!」 フラフラ…


勇者「ま、まずい!!」ガバっ!!


 ぶちゅん!

 【 勇者はスライムナイトのスライムの上に覆いかぶさった!! 】

ナイト「!?」 じたばたっ

勇者「封印!!!封印封印封印!!!こいつの魂をふういん!!!」


 シュゴオオオオオオオっっっ!!!

ナイト「!?」








 しゅぽんっ




 【 スライムナイト、及びスライムナイトのスライムをやっつけた!! 】




勇者「ぜえ…ぜえ……やったぜ……ははは。」

戦士勇者「勇者さん…!」だきっ

勇者「あ、ああ…やっつけたよ。
   でもごめん、危険な目に…むぐ?」

戦士「…んっ」 ギュウ…

 【 戦士は勢いよく勇者に口づけをした! 】


戦士「はっ」

勇者「おう…」

戦士「あ、ああっご、ごめんなさい…!!
   わたしつい…!あわわわっ」

勇者「お、おう…おおお、うん大丈夫。大丈夫、うん。
   大丈夫」



2人「……」






 おーーーーーい!





2人「!」


兵士「お二人がた大丈夫ですか!?
   先程悲鳴が聞こえたので…」

勇者「あっ、えーっと城の方ですね。
   えっと、スライムナイトに襲われて…いまやっつけました。」


 【 勇者はナイトの鎧の残骸に指を向ける 】

 【 鎧の中にあったスライムは封印の鎧に封印されたため
   パーツであるナイトの鎧は、ただの鎧になった。】


兵士「スライムナイトですか!?あぶなかったですね…アレには城の兵士達が何人も…」

兵士「おっと、すみません!すぐに2人の治療をしますね。」

勇者「僕はスライムまみれになっちゃってるだけで
   歩けます。
   彼女は足をくじいていて…おんぶしてもらってもいいですか?」

兵士「わかりました。どうぞ。」 すっ


戦士「は、はい…」もそもそ…

勇者「……」

戦士「……」





 【 封印の鎧は「スライムナイトのスライムメイル」に変化した 】


 【 スライムナイトのスライムメイル 】

  …スライムナイトの本体であるスライムを封印した鎧
   緑色を基調とし、炎のダメージを防いでくれる。反面吹雪に弱い。

   またこれは本体の方のスライムを封印したので
   パーツの鎧ごと封印すれば、「スライムナイトのよろい」になる

  





兵士「ここはもう、北の国の警戒区域です。
   少し歩けば城のものや、警備に当たってくださってる勇者さんたちがいますので
   安心を」


勇者「はい」

戦士「りょ、了解しました。」

兵士「治療なんですが、城門付近の教会で神父さんと僧侶さんがしてくれています。
   いきましょう」

勇者「(僧侶に神父さん…!)わかりました」

戦士「わかりました」

兵士「では行きましょう。」


 【 勇者はこうして故郷の国に帰る事となった。 】

 【 勇者の旅は一応の終わりを告げる 】

 【 しかし勇者の戦いはまだ続くのである 】


つづく


また投下が出来る時に連絡します。

ちょいと今週は忙しくなったので次回は土曜か日曜になりそうです。


ついでにスライムナイトの挿絵用に、
途中で入れたAAの元ネタは「仮面ライダーナイト」です。

今日投下。

ただ、ちょいときりのいいところまで書きたいので
遅くても夜には投下。

おい、ここでする話じゃないでしょ。

22時にとうか




【 北の国 】

【 城門付近の教会 】


兵士「さあさあ、こちらにどうぞ」

勇者「(教会の周りに、兵士の簡易テントが出来てる…)」

兵士「最近になって、ここの駐屯所が作られたんです。
   なにせ、もうここら一帯がエース・スライムの巣になっちゃってますので」






【 教会 】

がちゃり


 がやがや
 
       わいわい


勇者「(すごいな、城の兵士や勇者に旅人の人で溢れかえってる)」

兵士「神父さん!ケガをしている戦士勇者様と同じくお連れの方を2人ほどお連れしました!」

勇者「…大丈夫?」

戦士「はい…」かあっ…」




神父「今いくぞい!!
   っっって、素手勇者か!?」

勇者「あはは、どうも。ついさっき帰って来たばかりです。」

兵士「では私は失礼します」

神父「ごくろうさま。」

戦士勇者「すみません、足をくじいてしまって…」

神父「こりゃいかん、すぐに冷水でひやさないと
   素手勇者、お前もケガを…」

勇者「ああ、僕は後で良いですよ。」

神父「ばかもん、最近物騒になってきたんじゃ。
   治せる事は今治せておけ。」

勇者「は、はい…ははは」

神父「なんというか……外見は変わったの」じーっ

勇者「そうですかね?」

神父「まあ、とにかく戦士勇者さんの方は
   ワシが治療にあたる。
   おーーーーーい!!僧侶ーっっっ!!」





僧侶「なにー!?今、ほかの人の治療がまだ…っ」







勇者「あっ」

僧侶「勇者!?」

勇者「僧侶!!久しぶり!!元気だった!?」

僧侶「ばっ…げ、元気だったわよ!!
   なによっ急に…!連絡もなしにっ」うるうる

勇者「ごめんごめん、そんな暇もなかったもんで…」ズキッ

勇者「いてて…」

僧侶「ひ、酷いケガしてるじゃん!」

勇者「大丈夫だって、このくらい。いてて」

僧侶「大丈夫じゃないでしょ!」

僧侶「ベホマ!!」

 【 僧侶はベホマを唱えた 】


勇者「お、なんか体が楽になった」

僧侶「それでも完治してないから…
   おじいちゃん、私勇者の手当てして来るね」

神父「うむ」



僧侶「こっち来て、勇者の使ってた部屋まだ空いてるから」

勇者「わかった。」


戦士勇者「………」






【 勇者の部屋 】


勇者「うっはー、懐かしいなー
   よくここでお世話になったの思い出すな。」

僧侶「ほら、そこに座って」

勇者「うん」


僧侶「包帯と、薬と…」がちゃがちゃ

勇者「……♪」

僧侶「はい、じっとしててね」

勇者「うん」


 【 僧侶は勇者の治療にあたった 】

僧侶「…」包帯巻き巻き中…

僧侶「……なんか、変わったね。  
   前は細かったのに、いますっごい筋肉モリモリで」 ぐるぐる

僧侶「最初見たときは誰かわからなかったよ。
   顔はそのまま」 ぐるぐる

勇者「そりゃあね、整形なんてしないよ。ははは。」

僧侶「…………」 ぐるぐる

僧侶「…………」 ぐるぐる

僧侶「…………」 ぐるぐる


僧侶「……」ぴたっ

勇者「…?」

僧侶「ほんものだよね?」

勇者「え?」

僧侶「幽霊じゃ、ないよね?」

勇者「うん、もちろん」

僧侶「………」

僧侶「……グスっ」

勇者「どうしたのさ。」

僧侶「…ひぐっうええええん」

勇者「……」ぽんぽん





【 すこしして… 】


僧侶「…勇者が試験に落ちた日の後、
   急に勇者が旅立ったって聞いて私、心配で心配でしかたなくて」


勇者「あっそういえば、僕も僧侶に出かける事言ってなかったよ。ごめん。
   買い物に行ってるって聞いて」

僧侶「いいのよ。
   だって私、勇者に…」

勇者「……?」

僧侶「わたし…勇者に嫌われたと思って……」

勇者「ぼくが!?まさか、君を嫌いになった事なんて無いよ。」

僧侶「でも、急に旅に出ちゃったし…
   試験に落ちた後、勇者に冷たくしちゃったことが…」

勇者「あー、そういえば…確かあの時僧侶が急にそっぽむいちゃったね。」

僧侶「わたし…それで……」

勇者「まさかずっと気にしてたの?」

勇者「………」

僧侶「………」ぐすっ

勇者「…ただいま。」

僧侶「え?」

勇者「僧侶、ただいま。」

僧侶「勇者…」

勇者「僕は気楽な感じで旅に出ただけさ。
   行ける所まで行ったら、そこで帰ってこようと思ってたんだよ。」

勇者「そしたら、結局そのまま一周してきちゃっただけ。」

僧侶「………」ぐすっ

勇者「僧侶の事が嫌いになって旅に出たんじゃないよ。」

僧侶「……うん」

僧侶「………」

僧侶「おかえり、勇者」

勇者「うん、ただいま」





 こんこんっ




勇者「?はい、どうぞー」

戦士勇者「あのー」

僧侶「……」

勇者「あ、戦士勇者さん。もうケガの方は大丈夫なの?」

戦士勇者「ええ、おかげさまですわ。
     それと勇者さんにお客様を…」

勇者「ぼくに?」

弓使い「俺だ。」

勇者「弓使い!!うわー!元気だった!?久しぶり!!」

僧侶「えっ?」

弓使い「なんとかな…あの後、みんなを率いて北の国まで戻ったよ。」

勇者「そうだったのか。
   皆無事で本当に良かった。」

弓使い「ああ…」

僧侶「(この弓使いって確か……私を……)」

僧侶「(こいつもこの近くの偵察任務についたのね…)」

僧侶「……」ギロッ

弓使い「…ん?……あっ」

僧侶「……」ぷい

弓使い「………」

戦士勇者「(あっそういえば弓使いさんは以前、わるものでしたわ)」

勇者「(あはは、それも懐かしいね。)」


神父「おーーーーーーーーーーい!僧侶ー!!
   人手が足りなくなったから、勇者の治療が終わったらすぐ来てくれ!!」

僧侶「えっ?あ、わかったよ!!!いまいくー!!!
   じゃ、じゃあね!勇者、また後でね!」 ニコニコ







 バタン

戦士勇者「……」

弓使い「ふう…」

勇者「いや、しかし本当に久しぶりだね。
   ここに皆がそろってると」

弓使い「あの時は勇者と…それに僧侶さんにも悪い事を」

勇者「僕はもう気にしてないよ。」

弓使い「……」

戦士「弓使いさんも、近辺の警戒に当たってくれてるんですのよ。」

勇者「なるほど…」

弓使い「せっかく勇者に会えたからな、あれから何があったか話したいと思う。」

勇者「僕も聞きたかったよ。」

弓使い「まず…そうだな。
    戦士からにもさっき聞いたが
    メンバーの体と精神が全員回復したのは聞いたか?」

勇者「うん」

弓使い「それでな…」




勇者「え!?北の勇者部隊は解散!?」

弓使い「色々とあって…隊長殿の……その」

戦士「……」

勇者「え、隊長さんになにかあったの!?」

弓使い「……その、な。」

戦士「子供が…できたんですの。」

勇者「は!?」

弓使い「それで、現場は無理になって勇者部隊は隊長不在
    それ以外にも、身体は健康でもまだ精神的に少し不安定な子もいるから、一旦北の方は部隊解散だ。」

勇者「………」

勇者「サキュバスの屋敷でのことが…ここまで」

弓使い「ああ…」

勇者「なんてこった…」

戦士「新しい隊長や、新しい人員が決まるまで
   希望人数でこの警戒任務にあたってますの。」

弓使い「…とりあえずそんなところかな。」

勇者「なんか複雑だ。」

弓使い「ああ…」

戦士「まだ相手がわかってる分、いいほうですわ。」

勇者「相手って…」

弓使い「勇者A♂だ」

勇者「……」

勇者「マジで?」

弓使い「まあ…そのな。隊長はあの屋敷で勇者A♂以外とはしてないとのことだった。
    ずっと勇者A♂といたらしいからな」

勇者「………」

弓使い「………エルフとオークのことだが
    今回の一件は全て王様には事情を説明した。」

勇者「うん」

弓使い「あの2つの種族の事だが、外部には一切漏らさないとのことだ。」

勇者「…そうだね、あそこの森に入るには危険すぎるし」

弓使い「ああ」

弓使い「それに、王様が勇者がここに帰って来たら
    話がしたいと行っていたぞ。」

勇者「えっ」

弓使い「一国の国王様を救ったんだ。
    話もしたいだろうよ。」


勇者「わかったよ。」

戦士勇者「…これで全部ですわ」

勇者「……。
   ……隊長さんが、か。」

弓使い「下手に会って、驚かれるよりも事情を知っていた方が良いと思たんだがな……」

勇者「…二人はどうしてるの?」

戦士「街にいますわ」

勇者「そうか…」

弓使い「二人とも勇者に会えたら、お礼がしたいとさ」

勇者「お礼って…」




勇者「うん…わかった」

弓使い「…じゃ、あとはゆっくり休んでくれ」

戦士勇者「勇者さん」

勇者「ん?なに??」

戦士勇者「…いえ、先程はありがとうございました。」

勇者「うん、戦士さんもゆっくり休んでね。」

弓使い「じゃあな。」

勇者「うん、おやすみ」



 
 ガチャ バタン




戦士「………」

弓使い「(しかし、あいつ少し見ないうちにかなり筋肉がついてたな…)」




 ド ン !!




僧侶「きゃあ!?」 グラっ

 【 弓使いに忙しく働いてる僧侶がぶつかってしまった 】


弓使い「おっと」 ガシっ

僧侶「あっ」

弓使い「あっ……大丈夫?」

僧侶「……どうも」 ささっ

弓使い「あ…その。」

僧侶「今忙しいので…」

弓使い「………」

戦士勇者「………」







【 数時間後 】


【 夜 】


勇者「戦士…戦士…っ!きれいだ!!いつみても……いつみてもだ!!」

戦士「あっ、ダメっ…まだ気持ちよくなってな……」

勇者「何をいうんだっ…気持ちよくなるのはこれから…」 ずっ

戦士「ああああっあああああ…!!」






【 宿舎  女性用の部屋A 】


戦士「だめええええええええええええっっっっっ!!!」

魔法勇者N「のおおおおおお!?」

魔法勇者F「なに!?なに!?どうしたの!!」



戦士「はあ…はあ……え?」

魔法勇者N「せ、戦士ちゃんどうしたの??汗ぐっしょり」

魔法勇者F「悪い夢でも見たの?」

戦士「あ…あはは……そ、そうみたい…ですわ。
   ごめんなさい、起こしてしまって……」

魔法勇者N「ふふ、気にしなくても大丈夫なの。
      じゃ、おやすみー。」

魔法勇者F「おやすみー」

戦士勇者「おやすみなさい…」



【 布団の中 】

戦士「(あああ…あれはっあれはっ…あの森の館で……勇者さんとあった……)」

戦士「(………)」ドキドキドキ…

戦士「(いえ…夢ですわ。ただの昔の夢…治療のあとは変に発情する事は無かったですのっ)」

戦士「(……)」

戦士「(で、でも…勇者さんの顔が頭から離れないっ……)」

戦士「(ああああああ…)」




【 翌朝 】


勇者「よし、体も回復したし家に帰るよ。」

僧侶「…また来てくれる?」

勇者「そりゃあもちろん、また外に出るかもしれないし。」

僧侶「じゃあ来たときは楽しみにしてるよ!」

勇者「じゃ」

僧侶「~♪」




「あの人でしょ?
 数ヶ月前に不良をぶっとばしたっていう素手勇者さん」

「すっごい筋肉ー、きっとたよりになるだろうなー」

「ちぇー、あの僧侶っていう子…幼なじみかなにかしら?」

「ねー」






戦士「むむむむむ…っ」

弓使い「おい、そろそろ偵察時間だぞ。」

戦士「ひゃ、ひゃい!わかりましたであります!!」

弓使い「?」




【 勇者の家 】


勇者「………はあ」

勇者「とうとう帰って来た。
   変な言い方だ。帰って来れたが正解か。」

勇者「……」ごくり」

 ごんごんっ!



母「はーい、どちらさまー?」





がちゃ


ゴリラになった息子「た、ただいま!!母さん!!」

母「きゃあああああ!?」

勇者「え?」


どたどた!!

父「なんだ!!どうした!!ええい!!盗人か!!?」

勇者「ま、待って!僕だよ!!勇者だよ!!」


二人「………」 ぽかーん




父母「ゆうしゃあああ!?」

勇者「ただいま!!」


 【 その直後、勇者は両親に抱きつかれた 】

 【 勇者は思わず涙を流した 】




【 その日の夜 】


父「勇者の帰宅を祝ってかんぱーい!!」

勇者&母「かんぱーい!」


 チンッ チンッ    ガンッ!

勇者「おっと…」

父「ははは、随分と筋肉がついたな!」

母「もう…最初はだれかわからなかったわ」

勇者「ごめんごめん、自分で言うのもなんだけど
   結構筋肉ついたんだね。」

父「そりゃここを旅だった頃と比べると相当だぞ!」

母「ええ、前はほっそりしてたわ」

勇者「ははは、じゃあ結構変わったんだね。」

父「……それよりも、お前がこうして無事に帰って来た事
  本当に嬉しいよ。」

母「ええ、すぐ帰って来るかもと聞いて
  1週間か2週間くらいかとおもったけど…」

勇者「あー、ごめん。行けるとこまでいこうとおもったら
   1週しちゃった。」

父「謝る事は無いぞ、勇者!お前は誇っていい!
  この大陸を一周して帰って来たんだからな!」

母「ええ、」

勇者「…ありがとう。」 

父「その後ろの剣で戦う武勇伝も聞いてみたいな。」

勇者「ああ、この剣?一度も使った事無かったよ(笑)!」

勇者「磨いたりはしたけど」

2人「えっ」





父「ず、ずっと素手で戦ったのか?!」

勇者「うん、修行がてらずっと旅した。」

母「さ、さすがにお母さんでもそこは疑うわ。」

勇者「父さん言ってたじゃないか、
   体を鍛えてればいざという時に役に立つって。」

父「い、言ったな…。でもまさかずっと素手とは…」

勇者「それができたんだよ!
   素手でやってみてわかったのは、魔物に対して恐怖感が和らいだ事かな… 
   それに…」





 【 勇者はこれまでの旅を、笑顔で、興奮気味に話した 】


 【 父と母は最初こそ、驚きつつも熱心に勇者の旅の内容に耳を傾けた。 】
  


父「……」

母「……」

勇者「以上が僕の旅。(魔法の国での事はややこしくなるからいわなかったけど…)」


父「……すごいな、勇者」グスっ

勇者「えっ」

父「ずっと素手で行くとは父さんも思わなかったよ。
  お前が父さんの言ってた事をずっと胸にしまい込んで、旅をして、色んな人に会って
  すごくたくましくなったのを思うとな…」

母「あらあら」

勇者「…ははは」

勇者「とりあえず、ただいま。」うるっ


 【 勇者は再び涙を流した。 】




 【 更に少し話をして… 】


父「へー、封印の鎧か
  魔法の国ではそういうのも売ってるのか」

勇者「あはは、これは譲ってもらったんだ。」

母「魔物を封印ね~…
  綺麗な緑色をしてるけど」

勇者「そりゃ、今はスライムナイトのスライムを封印…
   あっ」

父母「?」


勇者「ご、ごめん!!モンスター封印したままだ!!
   外で解除してくる!!」 ドキュン!!


両親「ちょ、ちょっと勇者!?」





【 外 】


勇者「封印解除!!」


 ぼわん!


バブルスライム「ぶくぶく…」

勇者「あ、あれ!?バブルスライムがでてきた…」



バブルスライム「!」 だかだかっ!

 【 バブルスライムは逃げ出した 】


勇者「…スライムナイトはバブルスライムが鎧を操ってるのか??」

勇者「えっでもなんでだ?
   封印したときはバブルスライムじゃなくて、バブルスライムっぽいスライムだったけど」

勇者「……」

勇者「ま、いいか。封印解除したし帰ろう」 ドキュン!!


 【 スライムナイトのスライムメイルは封印の鎧に戻った 】




【 勇者の家 】

父「おお、なるほど…解除するともとに戻るのか」

母「そういうことだから外に行ってきたのね。」

勇者「ごめんなさい。まだわからない部分もあるし
   封印したまま街で過ごすのは危険ってことすっかり忘れてた。」

父「ははは、まあ何も起こっていない事だし気にするな!
  失敗は次の挑戦の糧にすれば良い」

母「もし、調べるなら
  教会周りでやるのもいいかもしれないわ。
  あそこなら神父さんもいるし、兵士の方々やほかの勇者様もいるし安心だわ」

勇者「おー、そういえばそうだ。うん、そうするかな。」







【 翌日 】


父「たしか今日は王様に旅の報告するんだったな。」

勇者「うん、魔物はいたけど魔王に関する事は無かったし
   魔王についてウワサもそう言うのはなかった。ってね」

母「いってらっしゃい。お昼はお城の食堂で食べてく?」

勇者「もう昼近いし、そうするよ。
   じゃあ行って来るね」

勇者「あ、そのまえに…」


【 勇者の部屋 】


勇者「(…封印の鎧はおいていくか。  
    まだよく調べてないし、普段は汚い鎧から王様の前じゃ失礼になるな)」

勇者「(ついでにメガンテの指輪と腕輪も外しとくか
    よくわからんけど用心用心…)」

 【 勇者は「封印の鎧」を家においていった 】


勇者「(…両親は僕が魔法の国で何をしたか知らないみたいだった。
    まあどのみち王様に話せば広がっちゃうだろうし、
    僕から話して心配もかけたくないしな…)」



【 王宮 】


北の王「おおお!勇者!!素手勇者ではないか!!
    別人かと思ったぞ!!随分立派に鍛えたな!!」

勇者「はっ これまでの旅で鍛えた成果だと思っています。」

北の王「あいかわらず堅苦しいの。
    もっと楽にしても良いぞ」

勇者「…で、ではお言葉に甘えて」






 【 しばらくして… 】



北の王「先日の北の部隊の一件、しかと部隊のもの達から耳にしたぞ。
    お主にはなんとお礼をすればいいのか…
    そしてそれらの事件の解決も含め
    素手でずっと旅を続けてるとは…いやはや。」

勇者「あれはもう必死でしたので、僕もちょっと記憶があやふやで…」

勇者「素手の方は…いけるとこまでいこうかなと思って修行してましてて
   結果、ずっと素手でこれました。」

北の王「…あっぱれじゃ。もっと胸をはってもいいぞ?」

勇者「ど、どうも…」

北の王「素手で戦い、生きのび、そして旅を続けるなどと……わしでなくても皆褒めるぞ?」

勇者「あはは…ありがとうございます。」


北の王「……本来なら、素手勇者が帰ってくる時に盛大に迎えようと思ったのじゃが
    今はちょいと問題があっての。」

勇者「問題…とは?」

北の王「ここ最近での魔物の活発じゃ。」

勇者「あっ」

北の王「心当たりがあるかね?」

勇者「山から帰った途中に、エーススライムやスライムナイトと戦いました。」

北の王「そうか… 
    まさかとおもうがそれも素手で?」

勇者「はい。」

北の王「見事っ」

勇者「あ、ありがとうございます。」

北の王「うむ、それで魔物の活発化によって商人達の物流や作物の畑荒らしにも
    影響が出ての。それらを解決するのに、皆忙しいのじゃ。」

北の王「勇者部隊を編成するにも、手薄になって魔物の被害が出ていては意味が無いからの」

北の王「だからお主のパーティはかなり後になってしまうが…」

勇者「いえ、パーティだなんて…王様からのお言葉で充分です!」

北の王「ほほほ、お主はいい心を持っておるな。」

勇者「(ほっ)」

北の王「…とにかく今この国は新たな魔物の脅威に立ち向かってる訳じゃ」



勇者「はい」

北の王「勇者からは何かお話はないかの?
    わしだけ、話すだけ話して終わりという訳にもいかん」

勇者「あっ実はですね…西の国王様に会って……」


 【 勇者は西の王からの依頼でこれまでの旅を話した。 】
  
   半年ほどの旅での出来事を。

   …魔法の国での事や、体が聖質になった話
   手に入れた不思議な道具はまだ勇者自身も理解してない所もあったので
   ひとまず旅の報告だけにしようと勇者は考えた 】






北の王「わははははは!あっぱれ!あっぱれじゃ!!
    素手勇者よ!!お主はこの国で一番勇敢な人間じゃぞ!!」

勇者「て、照れます。ありがたきお言葉ありがとうございます。」

北の王「かたくなるでない。わはは。」

北の王「…ところで背中に背負ったライトセーバーは今も健在じゃな。
    随分と長持ちしたの?」

勇者「じ、じつは…ですね。」

勇者「(やっば、プレゼントされたのに一度も使ってないとか失礼かな。
    …いや、うまく言い訳しよう)」





 【 勇者はライトセーバーが今も未使用な事を話した 】




北の王「…一度も、つかってない??」

勇者「は、はい…(やばい、王様の顔がこわばってる)」

北の王「ふ、ふふふ…わっはっはっはっはっは!!
    おぬし!すごいぞ!!素手勇者よ!!見事!!」

勇者「で…でも、申し訳ないです。
   せっかく貰ったものなのに…」

北の王「はははっ…ごほっごほっ…オホン
    いや、気にする事ではないぞ。
    むしろそこまで大切に取っといてある事はうれしいものだぞ。」

北の王「逆にかんがえれば、お主が素手で旅を出来ているという証拠ではないか。」

勇者「そうですか…なら、お言葉に甘えます。
   ありがとうございます、王様」

北の王「うむ。
    そして、素手勇者の旅では魔王という存在どころかそういった話もなかったというしな
    今回の魔物の活発かもただの一過性にすぎないのなら
    油断せず全力で立ち向かうとしよう」



勇者「はい」

北の王「ありがとう素手勇者。お主のおかげで色々とお世話になった」

勇者「いえ、そんな…」

北の王「褒美はすぐにでも家に兵を向かわして渡そう。
    忙しい最中でな」

勇者「はい」

北の王「それと、近日中にお主にやってほしい任務があるのじゃ」

勇者「あたらしい任務…ですか」

北の王「うむ、素手勇者にも近辺の警備にあたって欲しいのじゃ!
    お主の腕を見込んでのことじゃ。」

勇者「…はっ!(ってことは皆と一緒に仕事するのか)」

北の王「それともう1つ、お主に頼みたい事もあるが
    まずはゆっくり休んでおくれ。」

北の王「1週間後、またワシの元に来ておくれ」

勇者「了解しました!」

北の王「うむ、……素手勇者に光の導きがあらんことを!」











【 城下町 】


勇者「さーてと、王様との話は終わったし1週間ゆっくり休むかな」






勇者「…ん?」

 






騎士勇者「うーむ、ここが北の国か…のどかな所だな」

勇者「騎士さん!」

騎士「おお!素手勇者じゃないか!!久しぶり!!」

勇者「騎士勇者さんこそ!まさか、故郷で会うとは思わなかったですよ!」

騎士「久しいな、よし丁度お昼時だし
   ルイーダの酒場にでも行こうよ」

勇者「いいですね」










騎士「うむ、腹ごしらえと君の旅の話は聞かせてもらった。」

勇者「騎士勇者さんも西の国の武術大会で腕を上げたみたいですね。」

騎士「あはは、まあそれは戦ってみればわかるよ。」 キラキラ

 【 騎士勇者はネックレスにしたオリハルコンを素手勇者にちらつかせた 】


勇者「おっそうだオリハルコン!
   このオリハルコンを手に入れればあれが作れる!!」

騎士「あれってなにさ」

勇者「へっへー僕が勝ったから教えてあげるよ」

騎士「ほお、ではあれからどうなったか楽しみだな」

騎士「あ、100Gは貰うからね」

勇者「えっ」




【 野原 】


騎士「思ったが、前につけていた装備とは違うな。」

勇者「うん、メタルグローブとドラゴンメイルは痛んでぶっ壊れた。
   今は、旅の鎧と厚手のグローブつけてる」


 旅の鎧 … 冒険に出るために作られたオーソドックスの鎧
 

騎士「そうか、わたしは西の街で新しい装備を買ったが
   これではハンデになるな」

勇者「別にハンデとか無くても良いよ」 すっ


 【 勇者は拳を構えた! 】


騎士「ふふふ、いいだろう」ガシャッ


 【 騎士勇者♀は黒剣を構えた! 】




騎士「ではいくぞ!!」ビュン!

勇者「むっ」キュインッッッ!!!

騎士「かわした!?はやいっ…!」 ドシュン!!

 【 騎士の疾風突き!! 】




勇者「む!?」 キュイン!

騎士「(またかわした!?)」  ドシュドシュドシュ!!!!


 【 騎士のさみだれ突き!! 】

勇者「!!」 ドギュンっっ!!!

 【 勇者は一気にスピードをあげて、騎士の横に回り込んだ!! 】


騎士「!?」

  

勇者「じゃあッッッ!!」ドウン!!」

 【 勇者のパンチは、騎士の腕にヒットした!! 】

騎士「なっ!?」 ズキッ…


 カランッカラン…

 【 騎士は剣を落としてしまった! 】

騎士「くっ…!」

 【 騎士は剣を拾おうとした! 】

 
勇者「おらあああああああああっっっっ!!!」


 ボボボボボッッ!!

 【 勇者はすかさずメラを連射した!! 】


 ドガン!! ドガガが!!  がらんがらん!!

 【 メラは剣に当たり、剣は遠くの方にはじき飛ばされた! 】


騎士「け、剣が…っ!遠くに!!」

勇者「おらああ!!」 ドビュオ!!

 【 勇者は騎士にアッパーをかまそうとした!! 】

騎士「うっ!」

騎士「くそっ!」 サッ

勇者「うお!?」すかっ

 【 騎士は勇者のパンチをすれすれでかわし、
   飛ばされた剣を取りにいった! 】




 がしっ


騎士「よし、では仕切り直しだっ」


 じゅううううっっっ


騎士「あつっ!?」

 【 騎士は剣をまた落としてしまった! 】



勇者「今だああっっっ!!」ドギュオンッッッッッ!!!!

騎士「!?」 


 どが!!

 【 勇者は騎士勇者を押し倒した!! 】


騎士「きゃ!?」 ドサっ!!


 【 勇者は騎士が身動きできないよう、またがった!!  】


騎士「くっ…」 じたばたっっ!

勇者「……っ!」 がしっ!!ぎゅううううっ!

騎士「うっ…く」 ぐぐぐ…


 【 パワーは素手勇者の方が上だった 】

 【 騎士勇者の両腕をがっちりとにぎり、おさえた 】

騎士「……っ」

騎士「はあ…」

騎士「私が負けるとは……」

勇者「僕の勝ち…でいいんだよね?」

騎士「ええ」

勇者「っっっっっしゃああああ!!!やった!!!」

 【 勇者は騎士勇者からはなれた 】



騎士「…っ」 むくり

騎士「ほら、商品のオリハルコンだ」

勇者「よっしゃあああ!!」

騎士「はあ…負けた。
   砂漠の街であったときとは随分強くなったな。」

勇者「へへ、足腰とか鍛えたからね。
   あとは素手で戦った…これはいつものか。」

騎士「(なんとまあ…素手でここまで強いヤツがいるとはな。)」











【 勇者の家 】

父「おお、お客さんか」

母「あらあら、綺麗な子ね。勇者の彼女?」

勇者「えっ」

騎士「わ、わたしは以前勇者と知り合った騎士勇者♀とお申します。」

母「うふふ、ゆっくりしていってくださいな。」

父「勇者、王様との話はまた夜にでも聞かせてくれ」

勇者「うん」





【 勇者の部屋 】

騎士「ほしふる腕輪?」

勇者「うん。そういえば騎士には言ってなかったね、錬金釜の事。」

騎士「れんきんがま?きいたことないぞ」

勇者「それにアイテムを複数入れると、別のものに合成してくれるんだ。」

騎士「そんなものが…本当にできるの??」

勇者「うん。で、僕の今つけてる「はやてのリング×2」と騎士から貰ったこの「オリハルコン」を入れると…」

 【 勇者はその3つの材料を錬金釜に入れた。 】

勇者「ほしふる腕輪は出来るって話だ。」

 【 しかし何も起こらなかった! 】


騎士「?釜の中は3つのアイテムのままだぞ。」

勇者「え!?そんな……魔法使いからもらったレシピ、あれウソだったのかな」

騎士「……あれ、ちょっと待て
   このはやてのリング」

 【 騎士ははやてのリング2つを手に取った 】

勇者「どしたの?」

騎士「このはやてのリング…、もう何も魔力がはいってないただのリングになってるぞ」

勇者「はい?」

騎士「まさか…なあ素手勇者、このリングをどのくらい身につけてた?」

勇者「えっ4ヶ月以上はあるとおもうよ?」

騎士「やっぱり…」

勇者「?」

騎士「このはやてのリングとかの装備して魔力や能力があがる装飾品は
   ずーーーーーーっと長くつけてると、魔力がそのまま体に吸収する事になるのよ」

勇者「はい?」

騎士「つまり…リングをつけなくても素手勇者は「はやてのリング」を2つつけてることになるんだ。
   こう、リングの魔力が体になじんだといってもいいだろうね。」

勇者「なるほど…」

騎士「色もさ、綺麗な銀じゃなくて濁った灰色に近いよ。
   もうリングの魔力が完全に素手勇者の体になじんだ証拠だな。」

勇者「そういうことだったのか…
   だから錬金できなかったのかな?」

騎士「おそらくな。商店街に新品売ってるんじゃない?」

勇者「お、そうか。んじゃあ早速買いにいくかな!!」





【 30分後 】

勇者「よし、買ってきたし試そうかな。」

騎士「(ちょっと私も楽しみだな…)」



 【 はやてのリング×2 オリハルコン を錬金釜に入れた!! 】



 ピカッッッッ!!


2人「!」


 ぼわん!


 【 なんと! 「ほしふる腕輪」が完成した!! 】


  ほしふる腕輪 … 装備すると、星の一瞬の輝きのごとく素早く動ける神秘の腕輪。
           常人ではないすばやさを身につけるだろう


勇者「す、すげえ…!出来た!!やった!!」

騎士「な、なあ…装備してみないか?さっそく。」

勇者「うん」 かちゃり


騎士「……」ごくり

勇者「……とりあえず、部屋も狭いし騎士の後ろに回り込んでみるよ。」

騎士「ああ」

勇者「ふん!」 ピシュンッ!

騎士「うおわ!」ビク!! ずででん!

勇者「うおっすごい…一瞬で回り込めた…」

騎士「び、ビックリした…」




 【 騎士はやや仰向けに地面に倒れている 】


勇者「すごいよ、これ」

騎士「そ、そうだな。」ドキドキ










騎士「おじゃましました」

両親「気をつけてね」

勇者「近くに教会もあるしさ、この国でゆっくりしていきなよ。」

騎士「ああ、それで準備ができたら故郷の東の国へ帰るつもりだ。」

勇者「うん、またね。」

騎士「次戦うときは私が勝つよ。」ふふっ

勇者「はははっ、僕もこの腕輪の魔力がなじむように修行しとくかな。」

騎士「楽しみだよ。それじゃあね」


 【 騎士勇者は自分の旅に戻った 】



【 1週間後 】

北の王「おお!勇者よ!よくぞきた!!」

勇者「はい、王様。わたくし、勇者は本日を持って北の国周辺の魔物討伐、偵察の任務に就きます!」

北の王「うむ、自分に無茶をしない方向でな。」

勇者「はい!」

北の王「そして別件の方じゃが…」

勇者「はい…」

北の王「そもそも、東西南北で勇者部隊が作られた理由には
    まだ明かされてない理由がある。」

勇者「理由?」

北の王「行方不明の勇者パーティの捜索じゃ」

勇者「な、なんですかそれは!」

北の王「ちょいと話が長くなるぞい」

勇者「おかまいなく…」




勇者「なるほど…西の国王様が言っていたように各地を順に周回して情報収集の他にも
   勇者部隊の強化も含めていた…ということですか。」

北の王「うむ、捜索もそうじゃが部隊の…勇者達自身を鍛えるためでもあった。
    最近では肩書きだけで乱暴をするものも増えとるからの」

勇者「……」

北の王「ただ行方不明といっても、この大陸の外の方を冒険しとる途中かもしれないしの
    それだったならまだいいんじゃが…」

勇者「魔法の国の部隊が…消えた?」

北の王「うむ…南の捜索に言ったきり戻ってこないのじゃ
    南の方の小さな村の村長は、北の国に戻ったと証言したが
    それからもう2週間くらい来なくての…
    礼儀正しい隊長さんや隊員達だけであっただけに、報告もなしに東の国を目指すとはありえんしの…」

勇者「隊員の誰かが重傷を負って、それで…」

北の王「すでに魔法の国の捜索部隊が捜索してるらしいのじゃが、手がかりもひとつもなくてな」

勇者「………」

北の王「おまけに魔物も活性化するうえ、嫌なことが起こらなければ良いんじゃが…
    いや、起こってしまったわい…くう」

 【 北の王は、片手で顔を多い、うつむいてしまった 】


北の王「ワシらの方からは、先程も言ったように旅を継続する勇者部隊の編成は出来ず
    自国の魔物討伐で精一杯。なるべく人選して選んだのがお主じゃ。
    魔物任務で大変じゃが、すこしでも手がかりを見つけるためにも
    お主に頼みたいのじゃ。」

勇者「っ。了解です!魔法の部隊には知り合った方もいます。
   必ずや手がかりを見つけてきましょう」

 
 【 勇者の脳裏に、西の森で出会った魔女勇者の顔が浮かんだ 】

北の王「すまん、勇者よ。恩に着る。
    だが決して無理をするでないぞ。討伐なら討伐、捜索なら捜索に集中してくれ」

勇者「はっ!!」


 【 勇者は北の王から任務を受け取った! 】





【 勇者の部屋 】


勇者「(いったい…何がおこってるというんだろう……)」

勇者「(魔物はまだ脅威な強さじゃないけど、被害が出てる…
    問題は行方不明の勇者パーティと、勇者部隊。)」

勇者「(パーティの方は確かに、旅をしてる可能性もあるだろう。
    東西南北からかなりの数だと聞いたが、ただの旅か行方不明で半々か)」

勇者「(部隊の方は大人数が一気に消えてから余計に疑わしい…
    捜索はこっちになるだろうな…
    魔物だってたおさなきゃならないし…)」

勇者「(残酷だけど…勇者パーティの捜索より討伐と部隊捜索の方が優先…かも)」

勇者「(……)」

勇者「(とにかく、僕には僕の出来る事をしよう。)」  



いったんここまで

次の投下も土曜か日曜。

素手勇者そこまでマッチョじゃないかも(笑)

きりのいいとこまでかいたので投下するよ




【 勇者の自宅 】


勇者「よし、封印の鎧にメガンテの指輪腕輪を装備
   そんでもってこのほしふる腕輪をつけて
   完璧だ!」

勇者「あとは錬金釜をっと…」


勇者「じゃ、いってきます!!」




【 教会前 】


勇者「本日より、討伐任務が入ります勇者です!!
   よろしくお願いします!!」



「わーすごい筋肉ー」

「顔はいいほうよね?」

「私素手勇者君とパーティ組もうかなー」


 わいわい 


    きゃいきゃい



弓使い「よろしくな、勇者。
    王様からの手紙で俺も知ったよ。」

戦士「ふふ、私もですわ。よろしくお願いします」

勇者「うん、よろしく」

弓使い「まず、任務につくばしょだが
    主に北の国周辺、特に配置に重要なのが西と東に向かう旅の道だ。
    その2つに戦力を集中させている。」

戦士「私と弓使いさんは、それぞれわかれて西と東にいますが
   素手勇者さんには南の草原の方をお願いしたいですわ。」

勇者「お、いいよ。南のほうはよくスライムと戦う時に鍛えたからね。」

弓使い「わかった。頼む。」

戦士「あと、西と東のルートの方はともかく
   それ以外の草原エリアは、まだ調査していない所もありますし
   遠出はなるべく控えて欲しいのです。」

弓使い「その周辺の魔物が減り次第、拠点もふやして
    徐々に討伐完了地域を広めていくつもりだ。」


弓使い「といっても東と西のルートの安全が確保しない限り
    草原の方は各自で対応するしか無い。」

戦士「素手勇者さんの腕を見込んで、草原のほうの魔物をたいじしてほしいのですが」

勇者「いいよ。無理せずにやってくるさ。」

弓使い「すまんな。じゃあ準備ができ次第南に向かってくれ。
    一応南にも中継所があるから、そこを拠点に行動になるな。」

勇者「OK」

弓使い「それじゃあ、幸運を祈る。」



 【 それぞれ集まった城の兵士達、元北の勇者部隊のメンバー、新人などは
   各自の持ち場に移動していった 】



勇者「あっそうだ。」





【 教会 】

僧侶「あっ勇者!聞いたわよ!任務に参加するって」

勇者「うん、それでね。これを僧侶に預かってて欲しいんだ。」

僧侶「釜?」

勇者「錬金釜。魔法の国で貰ったプレゼントさ。
   アイテムを合成して便利なものに替えてくれる。
   たとえば、薬草×2だと…」


僧侶「?」

 

 【 勇者は錬金釜で「上やくそう」をつくった!! 】

僧侶「おお!なにこれ!?」

勇者「ね?すごいでしょ。
   上やくそうなら、やくそう2個つかうより効果が良いし
   これをつかって、ケガした人達の治療に当たってくれ。
   治りが速い分、僧侶の仕事の負担も減るしね」

僧侶「あ、ありがとう。わあ…れんきんがまか……、すごいわ!」

勇者「あとこれ、やくそう系のレシピ!
   僕が今まで試してできた便利なもの。
   手軽に入る材料でつくるものだからどんどん使ってくれ!!」

僧侶「う、うん!わかった!!」

勇者「じゃ、任務にいってきます!!」ビシッ

僧侶「りょ、了解!ふふっ」



 【 勇者は南の方の草原にむかった!! 】










スライムナイト「うおおおおおおおおおお!!!」

勇者「だおらああああ!!!」ババババババババババンン!!!!!

 どがががががががががが!!!!


 【 勇者の超高速で打ち出された「ばくれつ拳」の嵐がナイトをふっとばす!! 】

ナイト「が!?」


勇者「す、すごい…!こんなにもはやいなんてっ!」

勇者「うおおおおおおおおおっっっ!!!」 ッッッッッッッッッッシュボ!!!

ナイト「!!」


  ド ガ ン ッッッ!!


 【 ナイトの顔が吹っ飛んだ!! 】


ナイト「…っ」 あたふた

勇者「か、かぶとがなくなって、首から上が生えてない…
   やっぱりスライムが中に…」


ナイト「!」 ぬるぬるっ!


 【 スライムナイトの体内から、ナイトスライムが出ようとしている!! 】


  ナイトスライム … スライムナイトをあやつる、大きなスライム。
            素手勇者命名。


勇者「! 逃がすか!!」 シュバ!!


 がしっ!!



ナイト「!?」 

    

 【 勇者はナイトにおんぶするようにとびかかった! 】


勇者「おらああ!!」   ずぼっっっ!!!


 【 勇者は、ぽっかり空いた胴体の首の穴に腕を突っ込んだ!! 】


スライム「!」

 【 スライムは逃げられない!! 】




勇者「おりゃあああああああああああ!!!」

 【 勇者は突っ込んだ腕からメラを発射した!! 】


 BRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRR!!!!



 【 とてつもない速さと連射になったメラが、
   スライムナイトの体内で爆裂し合う!! 】


 ボゴッッ   ボゴン!!   ボゴオオオ!!


ナイト「!」


 【 スライムナイトの体が膨張した!! 】



勇者「よし!!まずスライムナイトの有効な倒し方はこれで…」



  ばっっっちょおおおおおおおおおおんんん!!!


 【 スライムナイトは爆裂した!! 】


 【 爆裂したスライムが勇者に思いっきり降り掛かった!! 】

 【 勇者はかなりのスライムまみれになってしまった! 】


勇者「……」 ねっちょおおお~~~…ん







【 南の中継所 】


兵士A「おい!城の方角からバカでかいスライムがきたぞ!!」

兵士B「なにい!?討伐だ!!」








勇者「ま、まって!僕は悪い魔物じゃないです!!
   人間です!!」

兵士達「………」




【 南の中継所 】

 わいわい

    がやがや



勇者「昨日は恥ずかしかった…
   気を引き締めないと…」



「ねえねえ聞いた?」

「うん聞いた。スライムまみれの素手勇者さんでしょ?」

「ナイトに素手で挑むって相当度胸が無いとできないよねー」

「というか、遠くから魔法当てれば良いのに」

「そういえばあの人ってなんで素手で戦おうと思ったんだろう」

「ねー」




勇者「………」





 【 中継所 武器庫 】


勇者「お、はがねのグローブが置いてある!
   すみませーん!僕このグローブ装備していきます!!」


管理人「あいよ。」





【 中継所 】

兵士C「君が王様から連絡の入った素手勇者君だね?」

勇者「はい」

兵士C「聞いたと思うけど、オレたちはここに中継所をつくり
    徐々に討伐地域を広めている。」

兵士C「絶対に無理をせずに任務に当たってくれ」

勇者「はい!」

兵士C「一応医療器具などもそろってるからね」

勇者「了解しました!」

兵士C「(しかし素手で戦うとはすごいな…)」




【 中継所 】出口


勇者「ここの中継所は、城から歩いて数十分くらいの所
   なにかあってもすぐ戻れるな。」

勇者「と、いってもここら辺は前にもきた事がある場所。」

勇者「でもここから更に南はあんまり言った覚えも無いし
   ドラキーとかホイミスライムではなく、今ではどんなモンスターが出て来るやら…」


勇者「…よし、封印の鎧とかのテストも出来るし
   いざというときのための修行にもなるな!」

勇者「無理せずにがんばるぞ!」

勇者「うおーーーーー!!!」



 【 勇者は戦い続けた 】




 【 スライムナイト×3があらわれた!! 】

勇者「うおおおおおお!!!」 ドガ!!バキ!! バババババババ!!!


 【 ベホイミスライムがあらわれた!! 】

勇者「うりやあああああああああああ!!!」 バゴオオオオン!!




 【 メタルスライムがあらわれた!! 】

 【 しかしメタルスライムはすぐに逃げ出した!! 】

勇者「…」



 【 キラーパンサーがあらわれた!! 】

勇者「アッパーをくらえええええ!!」




 【 アルゴリザードがあらわれた!! 】

勇者「!?」



 【 勇者は辺りを散策しながら、出会った魔物を1匹ずつ確実に
   倒していった 】


 【 どんなに良い装備を身につけていても、素手勇者の疲労はどんどん溜まっていった 】



【 中継所 】


勇者「ぜえ…ぜえ…」

医療兵士「おい!大丈夫か!?かなり疲れてるようだが…」

勇者「ちょっと、走ったりしたもんですから…」


 【 勇者は個室テントで休んだ! 】

勇者「(…いま、この鎧にはエーススライムが封印されている)」

勇者「(ちょっと危険だけど、どのくらい封印されているか確かめよう)」








【 翌朝 】


勇者「ふわ~あ、良く寝た。」
 
勇者「っ!鎧は!?」


 【 エーススライムの鎧は綺麗な青色をしている 】


勇者「なるほど…封印されたらずっと封印かな?」

勇者「そう言う事にしておこう」





 【 こうして2週間程、勇者は任務に就いていた 】



 【 やがて… 】



魔物の群れ「ぐぽおおおおおっっっ!!」


勇者「おらおらおらおらああああ!!!!」ぶおん!ぶおん!!


 【 真空波の嵐が、魔物達を切り刻む!! 】


魔物達「ギャアアアアアア!!!」

勇者「おいおい、こんなにたくさんの魔物がいるなんて…
   もしこいつらが北の国にでも行ったら大変だぞ…」

兵士「ええ、なんだか最近魔物がどんどん強くなってるような気がしますし」

勇者「そんなことあってたまるか。
   先週なんてスライムナイトが10体も教会近くであらわれたときは
   大変だったし」

兵士「丁度、魔法の国の勇者さん達がいてくれて助かりましたね。
   ギガデインであっというまでした。」

勇者「……」




【 その日のお昼 】

【 教会 】

僧侶「あっ勇者!」

勇者「よっ。錬金釜のほうはどんな感じ?」

僧侶「それがすごいのよ!
   前より、格段に治療時間が短縮されてその分他の事やれる時間が増えてね。
   色々な兵士さんや勇者様達への食事を考えたりとか
   掃除の方も、それにお祈りもたくさんできるようになったよ。」

勇者「はははっよかったじゃん!」

僧侶「勇者があれを貸してくれだよ。
   みんな驚いてたよ。上薬草がたくさん手に入ることに」

勇者「最近物騒だからね……やくそうは1個でも貴重だよ。
   じゃ、物資も集め終わったから中継所に戻るね。
   僧侶も気をつけて。」

僧侶「うん、ありがとう♪勇者も無理しないでね。」

勇者「うん」








戦士「ぐぬぬ…」」

弓使い「?」




【 教会 外 】


魔法使い「あら、素手勇者じゃない。久しぶり。」

勇者「あ!魔法使い!!」





勇者「魔法の国の人も援軍できてくれたって聞いたもんでさ。
   キミに会えるとは思わなかったよ。」

魔法使い「ええ、そうね。」

勇者「…ぼく、王様から聞いたんだけど行方不明の部隊の情報なにか掴めた?」

魔法使い「あなた知ってたの…?
     それだけどまだ来たばかりだし収穫はナシよ。」

勇者「……そうか。」

魔法使い「………」

勇者「僕はいま南の方の中継所で任務に当たってる。
   なにかあったら僕も手伝うよ。」

魔法使い「…ありがとう」




【 更に1週間後 】


バブルスライム「ぴきー!!」



門番「バブルスライムが中継所に侵入したぞ!!」

兵士「!! 武器庫に逃げたぞ!!オエー!!!」

勇者「くっそお!!いつの間に!!
   あいつが食べ物に触れると腐っちまうからはやくやっつけるぞ!!」



「「おおー!!」」


【 武器庫 】

バブルスライム「う、うぐぐ…」

勇者「な、なんだ?」



 【 バブルスライムの体が変化していった 】

勇者「!?」

ナイトスライム「PGRRRRRRR!!!!」 シュバッッ!!


 【 なんとバブルスライムは、ナイトスライムに進化した!! 】


 【 そして… 】

勇者「ば、ばかな!!それに鎧の中に入りやがった!!
   まさか…」


 ぬるん!  ぎぎ…ぎぎぎ…!!


ナイト「グオオオオオオッッッッッ!!!」

兵士「うわあああああ!!!」

突撃勇者「なんだ!?どうした!!
     うおっっ!スライムナイト!?」

勇者「ば、バブルスライムが鎧に入った途端アレになった!!
   とにかくやっつけよう!!」

突撃勇者「お、おう!!」



【 1時間後… 】

【 南の中継所 】





 【 勇者達はスライムナイトをやっつけた 】


勇者「はあー、一時はどうなる事かと」

突撃「しかしよ俺は、アンタが来る前からこの任務についていたが
   こんな事態は初めてだぜ」

勇者「僕もさ。…でも色々とわかったことがある。」

突撃「あん?」

勇者「スライムナイトはバブルスライムがナイトスライムに進化し
   鎧に入り込んで生まれるんだ。」

突撃「魔物が進化!?バカ言え!!そんな話聞いた事も無い!!」

勇者「僕は見たんだ!!
   …とにかく、バブルスライムを鎧に近づけては行けない事がわかった。」

突撃「よくわかんねーけど…まあ用心にこした事はねえな。」

勇者「うん」


突撃「じゃ、俺偵察にいってくるわ」

勇者「うん、僕もお昼食べたらいって来る」







【 中継所から更に南 】



勇者「もうすぐ1ヶ月たつな、この任務について。」

勇者「毎日魔物と戦ってばかりだ。」

勇者「……」

勇者「確かに魔物が強くなってるような気もする。
   スライムナイトなんてもう何十体も見たぞ。」

勇者「…逆にエーススライムがほとんど見なくなった。
   どういうことだ?」

勇者「本当に大丈夫だろうか、この国一帯は」


 【 勇者は辺りを散策した 】



勇者「!!…遠くにいるのは、あれゴーレムか!?」

勇者「そんなバカな…!あんなやつがこんなのどかな所に…」


勇者「……やるしかない」




    ドガ!!  グドン!! GAAAAHHHHHHHHH!!!
 

 ドウン!!ドウン!!  ドガガがガガがガッガア!!!

        っっ!!      …っ









 【 1時間後 】


【 さらに南 】 【 崖~川 】

勇者「おっと崖か…」

勇者「広い崖だな…向こうに行くのに迂回したら時間がかかりそうだ。」

勇者「おっ、さっそく下り坂を発見!」


 【 勇者は崖を下った。 】






【 崖下の川 】



勇者「川か…綺麗な色をしてる。」

勇者「…………」

勇者「………」

勇者「魔物がいる気配がしないな。」

勇者「なんもないところだな、この崖」

勇者「うーん、どうしようか」

勇者「あ、でも魔物が凶暴化した原因とかどこかにあるかな?」

勇者「………」

勇者「まあ、とりあえず川に沿って移動しよう。」



【 10分後 】


 【 崖下のほこら 】


勇者「?」

勇者「ほこらだ。」


 【 勇者は中をのぞいた 】



勇者「なんだここ」

勇者「なんもないし」

勇者「…ふう、ちょっと休憩するかな。」




勇者「お、よく見たらおくに台座がある。
   うん??」



 【 台座には文字が書いてある 】



 【 汚 れ   な き    純血 を こ   こ に  】



勇者「けがれなき…じゅんけつを、ここに……」

勇者「……」

勇者「……」

勇者「……」

勇者「は?なんのことだ??」

勇者「ここ、遺跡かなにか??
   ほこらなのに。」

勇者「まさかこれが魔物が凶暴化してる原因なわけないよな」

 きょろきょろ

 【 勇者は辺りを見渡した 】

勇者「やっぱなんにもないし」

勇者「とりあえず休憩して帰ろうかな」





 ピカッッッ!!ゴロゴロ!!!

 ガシャアアアアアアアン



勇者「げ!?」




 ビシャアアアア!!!

勇者「うわーーーー!!!雨かよ!!」


 ゴロゴロ…!!

       ピカッッッ!!



        ザー 

   ザー

         ザー


 ザー






勇者「うわあ…」

勇者「これじゃ、今帰っても風邪引くだろうな。 
   ほしふる腕輪つけてるとはいえ…」

勇者「どうせ通り雨だろう、止むまで待とう」




【 数時間後 】

勇者「うそだあ…なんで夜まで降ったんだよ。」

勇者「うう…お腹すいたな。」


 【 勇者はほこらから出た 】






 がさがさっ



勇者「だれだ!?」


???「!」


 ビチャビチャっ


 【 ぬかるんだ泥の地面を何かが走っていく音が聞こえた 】


 【 しかも勇者の問いかけに対し、逃げているようにも見えた 】




勇者「誰だ!!待て!!」


 ビチャビチャッッ!!


???「っっ!!」 シュン!!



勇者「…あれ?」

勇者「どこだ!!出てこい!!」


 キョロキョロ…


勇者「ん?」


勇者「なんか…見えたぞ、崖の壁際にある岩の隙間から」

 【 勇者は壁際に置いてある大きな岩を見た! 】



勇者「あ!!こ、これは!!!」



 【 岩の裏…普通に歩いてたら見逃しそうな場所にソレはあった 】

 【 どこかで見た事があった魔方陣… 】


勇者「ま、まさかあの盗賊女!!こんなところにまで来てたって言うのか!?
   あ、そうか!!あのほこらの文章!!
   あれって宝の在処を示すものだったのか!!

    うおおおおおお!!!」


 【 勇者は、移動用の魔方陣に飛び込んだ!! 】



 ギュオン!!!





 【 勇者の体が、魔方陣に吸い込まれた!! 】


勇者「うおおおおおおおおおっっっ!?」




















【 北の城 】 王の間 時刻PM22:00


 ずででん!!



勇者「あいたあ!?」

勇者「くそ!盗賊め!!もうにがさない…ぞ??」



 【 勇者は一瞬頭が混乱して何も言葉が出なかった 】




勇者「……えっ?」

勇者「なんで??」

勇者「え?え?ええええ?
   さっき、僕南の方にいたのに…」

勇者「え?なんで??」


 【 勇者は辺りを見回した 】


 【 しかし誰もいない 】




【 王の部屋 】


勇者「なんで僕…王様の部屋にいるんだろう」


勇者「…あ、そうか!
   盗賊が城に移動呪文を作って、あの場所が逃げれる所だったんだな!!」

勇者「くそ!!盗賊女め!!」



 かたっ

 【 部屋の支柱のあたりから音がした 】



勇者「!!そこにいたのか!!賊め!!」

 …っ



勇者「出てこいっ まだ何も盗んでいないなら
   痛めつけないでおいてやる」


 じりじり…

勇者「こんな移動用呪文をいつ仕掛けたのかわからないが…
   とにかく観念するんだな。」

勇者「魔物が活性化してて忙しいときを狙ったのかもしれないが残念だったな。」




???「ゆ、勇者よ…何を言っておるのじゃ」

勇者「あれ?」

北の王「わしだよ」

勇者「え!?あれ!!王様!!?
   ぞ、賊は…!!この部屋に侵入した盗賊は!?」

北の王「な、何を言っとるんじゃ…」

北の王「おぬしが急にあらわれたからビックリして隠れたんじゃ…」

勇者「あ、いえ…すみません!!」

北の王「なにがあったのか知らんが、ここには誰も来とらんよ。」

勇者「ご、ごめんなさい…!」ふるふる

北の王「まあまあ、そこに座りなさい。
    今飲み物を持って来るぞい、冷えた体には暖かい飲み物がいいぞい。」

勇者「あ、ありがとうございます。」



【 休憩中… 】

北の王「ほれ、ゆっくり召し上がれ」

勇者「あ、ありがとうございます!!」ぐびっ


 ビリビリッッ!

勇者「うげ!」

北の王「…」

勇者「うわ!これって東の国で飲んだ刺激ジュースだ!!」

北の王「…っ」

勇者「王様もこの刺激ジュースが好きなんですか?」

北の王「ん?まあな…最近ウワサで聞いて取り寄せたんじゃ。
    勇者がビックリすると思ってな」

北の王「おいしいお菓子もある。
    話はその後で聞くとしようかの。」

北の王「ほっほっ HO ホ 」


 ガチャ バタム



 ガチャ バタム



勇者「…グビっ」


 ビリビリビリッッッ


勇者「…うん、うまい」

勇者「…ん?手帳…??」


 【 ふと、勇者は近くにあった手帳を手に取った 】


 【 それを見た勇者は… 】


 【 ふとした好奇心で、ぱらぱらと除いてしまった 】


 【 それは…大臣の日記だった 】



勇者「あっ大臣の日記だ」



 【 ぱらぱらとめくった勇者は最後にとぎれたページを見た 】



勇者「…ん?」




 【 私は王様に入浴の時間をいつもより少し早めになって教えにいき、
  
   部屋の隙間から少し声がしたのを聞いて、ちょっとだけ中を見ただけだった。

   そう、ほかの人がよくするちょっとした好奇心からだった。

   王様は バケモノに変身していた

  
   しんじられない しんじられない 

   ああ 神よ これは悪夢に違いない

  
   だが、あの光景がわすれられない 

   王様がバケモノになり、王様の部屋に突如あらわれたローブを着た女性の顔をした

   悪 魔   と

            :,:           :(::)
            /⌒''⌒) :,,゜      '         ,,,,,,,
           (:::::::::::::::!'                 (::::::)
           ヽ::::::::';'''                 ''``   。
           τ'::/ .;:
            )/
         。            '  、       ;: 。

                               `'''`~''・    ' `
     f''`⌒(     ,,,,               !:(',,,,、              ::,,,,,、...

     ,!,,,、(     /::τ             ノ:::::::::::::::::)          。  !::::::::::`! 、
 :.、          !:::(     ノ::`!   o   (::::::::::::::::::τ            (:::,,;,;,、; 。
       ゜     (/      ⌒・ .   ・、;::::::::::::;;.;`` ''
     ,,、..   //   ノ'          //'''`'`'` `       ..,,.. _,,,.、 ・         ,, ...:・..
  π /;::::::::(,.,.(;;;::::(   ,,.,  ・っ                    ;,;;( ):::::;.    c::── '`'''::::::::::;''
   ):::::::::::::::::::::::::::/  '''''`   `        '`                     ⌒ ` !.:::τ'' ``

 τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ               :'`'``:!





    【 残りのページは血で少し汚れてて読めない 】


勇者「………」

勇者「………」 たらっ

勇者「へ?」













北の王「…見てしまったなあ。人間よ。」にまり

勇者「……王、さま?」



 【 ふと王様が出てきた、部屋の方を見た。
   

   大臣の部屋に通じる扉が、少しだけ開いていた。



   誰かのちぎれた腕と血だまりが見えた 】




王様「うん が、悪いとしか  いいようがないの。 」



 【 王様の姿…王様の肌がみるみる青くなる 】

王様「まさか 待ち合わせの時間 に   おぬしが  いるとは 」
  
 【 王様の頭からツノがはえ、顔も厳つい獣のような風貌になった 】


ヘルバトラー「しかし すでに  ときは きた」

勇者「……っ!?」

ヘルバトラー「 きげんが いいのじゃ 死ぬ前に おしえて やろ う  か の 」

ヘルバトラー「 どうしようか  の? 」

勇者「……」




ヘルバトラー「ぎゃはははははははははっはははははは!!」











つづく


IDがエロだった
次はたぶん土曜です

せっかくなので最後まで描いて一気にとうかします。しばしお待ちを。
いまかいてるところで投下して切ったら、かなり中途半端なので。

最終話投下です





勇者「なっ!?な…なんだ!?王様!?」

バトラー「がはははははははっっっ!!」

勇者「うっ……」

バトラー「にやにや」

勇者「おまえ!!王様を…王様をどこにやった!?」

バトラー「おや、私が王様だったのだが…」 こきこき

勇者「嘘をつくな!!」 ぐっ…

バトラー「ぐっふふふふ…」にやり

勇者「なんなんだ!?大臣も…どうなってるんだ!?」

勇者「僕は夢でも見てるのか!?」

バトラー「いいや、見てないとおもうぞい?
     これは現実じゃ、認めたくないから夢だと思い込んでる…
     そうじゃろ素手勇者??」

勇者「っ」

バトラー「はははははははは。
     しかし、今日は運がいいのか悪いのかわからんわい…!

     昨日大臣に、あいつと会ってる所を見られ
     先程殺してアイツと連絡を取りにいこうとしたら
     今度はお主にみられるとはの…ほっほっほっほっほ」

バトラー「さすが素手勇者じゃ。」

勇者「……」

 【 勇者は絶望した 】


 【 口調、見た目はバケモノになっていても「王様」ということが
   本能でわかってしまったのだから… 】


勇者「(いま、こいつの来てる服…体が大きくなってるせいで
    所々破けてるけど…)」

勇者「(足下が泥で汚れてる…
    さっき僕がいた場所は…地面がぬかるんでいた!)」

勇者「(あああああ!なんなんだよもう!!本当にコレは現実なのか!?)」

勇者「(信じられない!!今までぼくたちは魔物に騙されていたのか!?)」

バトラー「のう勇者?ワシは本当に偽物だと思うか??」

勇者「…っ」

バトラー「…残念ながらホンモノじゃ。
     わしはの…元から魔物なんじゃ!
     化けてるのは人間のほうだったというわけだぁ!
     ぎゃははははははははは!!」

勇者「く、くそがあああ!!!!!」)

バトラー「ふんぬっっっ!!」

勇者「!?」


 【 ヘルバトラーのきりさく攻撃!! 】

 【 勇者は間一髪でかわした! 』


勇者「うお!?」ドギュン!!

バトラー「避けた?ほお…ウワサ通りの腕じゃのお主は」

勇者「ば、バケモノめ!お、王様をどこに…っ」

バトラー「だからそれはワシなのだよおオオオオ!!!!」 

 【 ヘルバトラーのとっしん!! 】


勇者「ずあ!!」 ギュイン!!

バトラー「(ぬ!?速い!!こやつ…ピオリムでも使ってるのか!?)」



 ド ウ ン !!!


バトラー「ぐ!?(それになんだ…っこのパワーはっっ!!ウワサで聞いたのと少し違うのおっ!!)」

勇者「こ、このバケモノめ!!ちくしょおお!!よくも大臣を!!
   よくも今まで国民を騙してきたな!!」

バトラー「(……こやつ…ホンモノだ。素手で鍛えに鍛えとる。)」

バトラー「(じゃが魔力の方は……ふむ、ダメだなこれは)」

勇者「何が目的だ!!」

バトラー「…魔王様の復活」にたあ

勇者「!?」

バトラー「聞こえなかったかの?魔王様の復活じゃ。
     ま お う さ ま の 復活」

勇者「魔王…だと?」

バトラー「そうじゃ。かつてこの世を支配していた偉大なる魔族の王。
     その方を復活させるためにわしは何百年も、この国を都合のいいように
     作り替えてきたんじゃがな。」

勇者「!?」

バトラー「ぐふはははははは!!この顔のモノ達に見覚えはあるかの!?」


 【 ヘルバトラーの顔が次々と人間の老人や若者、老婆の姿に変わっていく 】


勇者「その顔は…」

ヘルバトラー「どこかで見た顔かな!?歴史の教科書にも乗ってあるじゃろう?
       歴代の北の王様…ぜーーーーーーんぶわしが変装してたがな!!!」

勇者「ばかな…こんな……ことが!!ウソだぁっっ!!」

ヘルバトラー「勇者部隊の計画も、わしが発案者だ!!
       すべては魔王様復活のために!!」



勇者「なに!?」

ヘルバトラー「がははははははは!!」

勇者「おい!!勇者部隊と魔王復活に何が関係あるんだっっっ!!!」

ヘルバトラー「ははははは!普通に教えては面白くないだろう!!
       わしに勝ったらおしえてやるわ!!」

勇者「くっ…」ゾクッ
  
ヘルバトラー「ふふふふ……しかし惜しい、惜しいの…勇者よ」

勇者「何がだ!?」

バトラー「おぬしの体質じゃよ。猛毒も効かぬ超パワーじゃ。
     さっき出したジュース、あれは死のサソリの猛毒入りじゃ。」

勇者「は!?」

バトラー「無駄にすごい体質じゃな。毒が全然効いとらん」

勇者「………!?(ま、まさか…東の国で飲んだアレも…)」


バトラー「そんな体質よりもお主に、魔力がたくさんあれば
     生かして連れてってやりたかったが…そのような無駄な性質持ちでは」

バトラー「やはりこのまま死ぬしかないの」 ドウン!!



 【 バトラーは急接近してきた!! 】


 ドン!!

ヘルバトラー「っっしゃああ!!!」

勇者「うお!?」 ズザアアアアッッッ!!!


 【 勇者は吹っ飛んだ!! 】

 【 吹っ飛んだ先には、崖下に通じる魔方陣があった! 】


勇者「!」

 【 勇者は魔方陣に吸い込まれた! 】




ヘルバトラー「ぎゃははははははははは!!!
       もう随分と血をみてないんじゃ!!
       今から貴様に地獄を見せてやるぞお!素手勇者ぁああ!!!
 
ヘルバトラー「魔王様復活の記念死になれええええ!!!」

 【 ヘルバトラーは魔方陣によって崖下に移動した!! 】



 

【 南の地方 崖下 】


勇者「うわあああ!!!なんなんだよオイ!!
   王様が昔からバケモノ!?魔王復活!!?」

勇者「くそ!理解できない!!
   こんな状況!!いったいどうすれば…!!」

勇者「…っ。そういえばアイツ、さっき待ち合わせがどうとかって言ってたな」

勇者「…!やっぱり、あのほこらに何かあるのか!?」



 ギュオン!

勇者「!」

 【 ヘルバトラーが、魔方陣からあらわれた! 】


ヘルバトラー「まずは氷漬けになるがいい!!」  ゴオッッッ!!

勇者「うおあ!?」 ギュイン!!


 【 ヘルバトラーのかがやく息!! 】

勇者「うわああ!!つめた!?」

ヘルバトラー「がははははは!!
       城の兵士どもがいつもしてたお主の事はウワサ以上…!!
       いや、わしの想像以上だ!!」

ヘルバトラー「貴様のようなやつは何百年振りに見たぞ…っがははは」

勇者「くっ」!!

ヘルバトラー「なかなかの反射神経だったぞ!!
       ただすばしっこいだけでは今のは避けれん!!」

勇者「ぐっ!!本当に……!本当に…っ!!」

ヘルバトラー「あ?」

勇者「最後に聞く…!!アンタは…魔物なのか!?王様!!」

王様「そうじゃよ、勇者」にこっ

勇者「!?」


 【 それは昔から知ってる「北の王様」の笑顔と、やさしい口調 】



王様「だから安心して死んでもいいぞ?」

勇者「く、くそがああああっっっ!!」ブオン!!

 ズバン!!

王様「ぬお!?」

 【 ヘルバトラー/王様の腕がパックリと切り裂かれた! 】


ヘルバトラー「真空波だと!?」

勇者「うあああああ!!!」ぶんっ! ぶんっっ!!

 【 降り注ぐ、雨粒を切り裂きながら勇者の真空波はヘルバトラーめがけて飛んでいった! 】


ヘルバトラー「ばかめ!!雨粒が切れて軌道が読めるわい!!」


 ドドドドドド!!



 【 ヘルバトラーはまたしても急接近してきた! 】


ヘルバトラー「しゃあああっっっ!!」  ボッッ!!!

勇者「うだらあああああ!!!」    ボッッッッッ!!!


  バキッッッッ!!!

 【 両者の拳は、互いの頬にヒットした!! 】

ヘルバトラー「ぐあ!?」 ずしゃあああっっ!!

勇者「うげええ!?」  ずしゃああああっっっ!!

ヘルバトラー「げほっ!!げぼっがはははははは!!
       いいぞ!!やはりわしには政治なんぞより戦いの方がむいとる!!」


ヘルバトラー「げは!げはげはははは!!
       覚悟しろニンゲン共!!魔王様はもうすぐこの地に復活する!!
       その記念に貴様らの地肉をひきさいてたべつくしてやるぞい!!」

勇者「そ、そんなこと…させるかあああああ!!!」


ヘルバトラー「(はやい!?)」

勇者「魔王だと!?昔から聞いていたあの魔王だと!?」

ヘルバトラー「はははは!そうじゃよ!!
       学校の授業でも教材になってるであろう!?」

ヘルバトラー「かつて、伝説の勇者達によって封印されし魔王サマが
       再び蘇るのじゃ!!」

勇者「っ!」

ヘルバトラー「そのためにわしは、ニンゲンに化けてきた!
       復活のための準備をすすめるためにな!!」

ヘルバトラー「いいきなもんよ!!わしの出す指示にホイホイ従っての!!」

勇者「僕らを騙してたのか!!」

ヘルバトラー「当たり前よ!!復活の準備のためとはいえ、貴様らに対し威圧的にとれなかったのは苦痛じゃった!!」

勇者「きさまあああ!!!」

ヘルバトラー「だが全ては魔王さまのため!!」

勇者「くそったれーーー!!言え!!お前がやってきた事は魔王の復活の何に繋がるんだ!!!」

ヘルバトラー「だからわしに勝てたら教えてやるぞ!!ぎゃはははははは!!!
       今夜は機嫌がいい!!なんでもしゃべってお前の驚く表情が見てみたいわ!!
       そして存分にいたぶってやるぞい!!」

勇者「ふざけんなちくしょお!!」  ボボボボボボン!!


 【 勇者のばくれつけん!! 】


ヘルバトラー「ぬお!?」  ドガ!!バキっっっ!!ドドドドッドン!!!



 べきっ

 【 ヘルバトラーの体の中で何かが折れた 】


ヘルバトラー「…がはあ!!?
       貴様…!これはピオリムではないな!!この速度!!魔法の効果の限界を超えている!!」

勇者「僕に勝ったら教えてやる!!」  シュボッッッッ!!

 【 勇者のせいけんづき!! 】

ヘルバトラー「!!」



 ド  ウ   ン   !!!!


勇者「っ!!」

ヘルバトラー「がっ…!!?」


 【 勇者の正拳突きは突き刺さるように、ヘルバトラーのお腹に刺さった!! 】


ヘルバトラー「ごはああ!?」 ゴボオっ!!

 ビチャビチャ!

勇者「くっ!」

勇者「さあ!勝負はついたぞ!!お前が今まで何をしてきたか喋ってもらうぞ!!」

ヘルバトラー「ぐっっ…!ふっふっふっふ!!まさか…げほっ!こんなにもあっけなく終わるとは…がっははは!!」

勇者「…っ」

ヘルバトラー「だが終わるのはわしの方ではない!!」 ガシ!!

勇者「!?」

 【 勇者は突き刺した腕と頭をヘルバトラーにつかまれた!! 】

勇者「しまっ…!!」 

 【 勇者は振りほどこうとしたが、ほどけない!! 】

ヘルバトラー「消しずみになれええええ!!」 かぱっ

勇者「!」

 【 ヘルバトラーは大きく口を開いた! 】


 【 ヘルバトラーの「しゃくねつの炎」!! 】


勇者「!……っ!!!だああああああ!!!!」



【 しかし勇者も反撃に出た!!
  ヘルバトラーの不意をついた攻撃に、今まで培ってきたサバイバル精神が
  勇者にひらめきをおこす!! 】



勇者「うおおおお!!」


 【 勇者のハイキック!!! 】


 ド  ゴ   ン  ッッッ!!!

ヘルバトラー「がはっっ!!!」  ボオオオッッッッッ


 【 顎を思いっきり蹴られ、口が宙を向く! 】

 【 しゃくねつの炎は、真上に吹かれた!! 】


勇者「おおおおお!」 



 【 勇者はひるんだヘルバトラーから離れた! 】



勇者「うりやあああああああああああああああっっっっっっっ!!!」

 

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!


 【 勇者の怒濤の…6連、15連、37連…67連!! 98!! 】


勇者「うわあああああああああ!!!」


 【 99…100連撃!! 】


 【 勇者は「百裂拳(ひゃくれつけん)」を体得した! 】


 【 勇者の精神状態は今までの非現実的な状況と、死と隣り合わせの戦いで
   さらに上昇していた! 】


ヘルバトラー「ごっっはああ!?」

勇者「はあ…っはあ…っはあ…っ!」

ヘルバトラー「……が、はっはあっ!み、みごと……!!」

勇者「っ!」

ヘルバトラー「し、しかし…だ!」



 ドギュオン!!


 【 ヘルバトラーは最後の力を振り絞って
   勇者に急接近した!! 】


勇者「うっ!?」



 ガ   ブ   リッ ッッッ!!!



勇者「がっ…!?ぎゃっ!?」 ビ

バトラー「がぼぼがぼ…っっ!わしだけ一方的なのは…いかんな!!」


勇者「うがああああ!!」  ドウンドウン!!


 ゴシャっっッ!!! ぐしゃ!!!

ヘルバトラー「…っ」


 【 ヘルバトラーは勇者の方に噛み付いた!! 】

 【 もう片方の腕で、勇者は殴りつけたが離れようとしない!! 】





 ずっ


バトラー「ん?」




 ジュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッッッッッッッ!!!




ヘルバトラー「GYAAAAAAAAAAAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH!!!!!!」

ヘルバトラー「あああっっ!?がっ!!!AAAHHHHH!!!」 ジュウウウウウウ!!!」

勇者「がっ…くう!!」 ヨロヨロ

 【 ヘルバトラーの顎下が、みるみる溶けて蒸発していく! 
   ヘルバトラーの肉がどんどんはがれ落ちていく… 】




ヘルバトラー「あぼぼぼぼ!!!がぼっ!!」

ヘルバトラー「な、んだ!? がぼがぼっっっ!! GYAAAAAAAAAHHHHHHH!!!!!!!」

勇者「…ぼ、僕の体質は!げほっ!お前みたいな邪悪なヤツにもきくのか…!!」

ヘルバトラー「なにいい!?体質じゃと!?こんなものまででがぼがぼっ!!」

勇者「…はあっはあ…っ僕は…ある森で遭難してから聖水ばっかのんだり、聖水をお風呂代わりにしてきたんだ。
   今でも聖水を飲んでる。
   …僕の体に聖水がしみ込んでいるんだ。」

ヘルバトラー「ばか…な!!貴様!!なんてやつだ!!ふふふふあははははうはうあはうあ!!がぼがぼっ!!」

 【 ヘルバトラーの顎が溶けていった!! 】

勇者「はあ…っはあ…っ 今度こそ僕の勝ちだ!!」

ヘルバトラー「がははっははあ…がぼがぼ」

勇者「さあ言え!!お前は魔王復活のために何をしてきた!!!」

ヘルバトラー「ふ、ふふふふ!!!
       か、簡単な…ことじゃ!!」


ヘルバトラー「あのほこらに…!!強い魔力をもった勇者をさそいこむためじゃ!!」

勇者「なに?!どういう…っっ」




ヘルバトラー「ふっっふふふ!!がぼがぼっっ!!あれは…!!あの日…!!忌々しい4人の勇者によって!!!
       魔王城もろとも魔王様が封印されて……がぼっっ!!」


 【 ヘルバトラーの顔がどんどん溶けていく!! 】

勇者「…!」

ヘルバトラー「魔王さまの所へ…!!復活の魔力のため…強い魔力を持った勇者をさそいこむためだけに!!
       勇者達を魔物討伐という建前で…旅させた!
       だが…がぼっ!ここのほこらをウワサされないように…少人数のパーティを…各地にな!!」

勇者「なに…」

ヘルバトラー「そして……がぼっ!何百年も立った今…!!各国で行方不明の勇者がウワサが出回った時…!!
       わしはそれをダシにして勇者部隊の案件をつくった!!!」

勇者「じゃあ…行方不明者はあのほこらに…!?
   勇者部隊も…各地をさぐってここを見つけるようにしむけたのか!?
   前から変な場所だとばれないように!!」

ヘルバトラー「がぼがぼっがはははははは!!そうだ!!その通りだ!!ばはははははは!!!
       正義感など…その気になって各地を旅してたお前らはお笑いだったぞ!!! 
       そして、もう復活の…がぼっ!時は近い!!」

勇者「…!?」

ヘルバトラー「がはははは!!!
       所詮、貴様は…!!
       貴様なんぞ魔王様の足下にも及ばぬわ!!!」

 【 ヘルバトラーの体がどんどん崩れていく 】

勇者「あっ!」

ヘルバトラー「いよいよ…!まおう サマ   の ふ  かつだ…!!
       がはははは…!!」

勇者「……!!!

ヘルバトラー「がーっっはっはっはっは!!わしの計画は全てうまく行った!!
       自然と罠にはまり!!ウワサにならない程度の人数をおびきよせ!!そして…いざウワサが出たら!!!
       捜索部隊をだして!!各地を旅させ!!
       全てうまく行き!!部隊の勇者どもは全員魔王サマのエサとなったわ!!」

勇者「ば、ばかな…!」

ヘルバトラー「ぐあははははははは!!
       その表情…いいぞ!真実を知ったものが出す、その困惑とした表情!!
       
       わしの正体を知って今までぶっ殺してきた、ニンゲンと同じ顔をしちょる!! がぼぼっ!!

ヘルバトラー「それになあ…!!最近魔物がつよくなってるのは…!!!
       魔王様の魔力がここまで影響してきた事だ!!がははははは!!!」 



勇者「…っ!!」


ヘルバトラー「がははははは!!!
       あのほこらに……いきたくばいくがいい!!勇者!!

       だが、あえて答えは言わんぞ!!せいぜい考えるがいい!!!
  
       純血と汚れの意味をなああああ!!!…がぼぼぼ!!!!!」


ヘルバトラー「まおうサマっ!!!バンザーーーーーーーーーーイ!!!!」



 ぼしゅうううううううううううううう!!

 【 ヘルバトラーは消滅した 】


勇者「…っ!」



 【 雨はまだ降り続いた。 】

 【 勇者の考えがまとまらないように、雨の流れも止まる事は無かった 】


















【 2日後 】


【 勇者の家 】

父「今日も仕事、頑張れよ。」

母「はいお弁当」

勇者「ありがとう」

勇者「じゃ、行って来る」



父「…なんだか元気が無いな。」

母「ええ、なんだか…なんていったらわからないけど…」

父「それに聞いたか?王様が病気になったと…」

母「ええ、聞いたわ。だいぶお年寄りだったしだいじょうぶかしら…」

勇者「………」




勇者「(魔王には足下にも及ばないか…)」

勇者「(確かにそうだ…僕は素手ばっかで鍛えて、魔法なんかメラとホイミだけだ…
    いや、いざというときのメガンテの指輪と腕輪があったな)」

勇者「(…それに僕は今、とても恐ろしい考えをしている)」




勇者「(魔王を…倒しにいく!)」

勇者「(できるのか?僕に??)」

勇者「(でも…なんでだろう。ホントは仲間もいた方が良いのに…
    弓使いや魔法使いもいれば心強いだろう…)」

勇者「(けど1人で戦いたいと思った。何故かはわからない。)」

勇者「(僕が今まで一人旅をしてきたから?
    魔王を1人で倒して名誉を手に入れたいから?)」

勇者「(…違うな)」

勇者「(僕は勇者だから…倒しにいくんだ。)」

勇者「(こんなことになるとは……前までは誰かに任せようと思ってたのに…)」


勇者「(その誰かがいないときのために…頼りになるのは自分の力…か)」

勇者「(みんなごめんなさい…父さん、母さん、弓使い、魔法使い、僧侶…)」

勇者「(僕は死ぬかもしれない…)」

勇者「(でも復活していないなら…チャンスがある!!)」

勇者「(復活していないのに…、勇者達が戻って来れない理由…
    一昨日…王様は「アイツ」と話していたと確か言っていた気がする…
    ほかにも仲間がいて、そいつがみんなをつかまえてるかもしれない…!!)」

勇者「(復活のために魔力が必要なら、生かされてる場合だって考えられる!
    そうと信じたい!!)」

勇者「(そうなら…やれるかもしれない…!)」

勇者「なんでこんなに自身満々なんだろうな…やっぱり鍛えたから?」

勇者「(……僕には体質もある。あの王様を溶かしたんだ。毒もきかなかった)」

勇者「(…頼りになってる。信じよう、僕自身を。勇者に選ばれた事を!!)」



勇者「(そして…僕が思うに最近の魔物の活性化は
    魔王復活に関係あるんじゃないかと思う…)」

勇者「(そんな時にみんながいないと街がめちゃくちゃになっちゃうしな…)」

勇者「(いざとなったら…メガンテでケリをつけよう)」

勇者「(信じよう…勇者の自分を…!)」


 【 勇者は南のほこらへと目指した! 】







【 草原 】


メタルスライム「きゅる!?」

勇者「あっ」


メタルスライム「きゅるー!!」 だかだかだか!!

 【 メタルスライムは逃げ出… 】


 ドキュインっっっっっっ!!!


メタルスライム「!!」

勇者「封印!!!」











 メタルスライムの鎧 … メタルスライムのように固く、そしてその弾力のある素材で出来た鎧。
             呪文をほとんど無効化してしまう程の材質である。
             


勇者「…メタルスライムってたしか色々な人が口にしてたな。
   倒したら、莫大な力が手に入るとかなんとか。」




【 回想 】

突撃「モンスターを倒したら、経験値が入る理由て知ってるか?」

勇者「考えた事も無いや。」

突撃「いいか?これはけっこう重要なんだ。」

勇者「ふーん」

突撃「まあ話はながくなるが、この世は精霊の加護で守られているんだ。」

勇者「精霊の加護?」



突撃「ああ、例えで言うと空気みたいな欠かせない存在らしい。」

勇者「ふーん」

突撃「で、だ。その精霊の加護がなんらかの理由で汚れてしまい
   邪悪な塊となったのが魔物って言われてるらしいぜ。」

勇者「初めて聞いたよ、そんな話。」

突撃「まあな、別に聞かなくてもたいしたとくにもなんねーし」

勇者「(さっき重要って言ったじゃん…)で、続きはあるの?」

突撃「ああ、それで邪悪になった精霊の加護だが
   モンスターが強いのは汚れが強いせいなんだ。」

勇者「なるほど」

突撃「精霊の加護が汚れて、魔物を倒した事によって浄化される。
   その恩恵をちょっぴり受けるらしいぜ?」

勇者「それで魔物倒すとレベルアップ?みたいな?」

突撃「そんな感じだな。強い魔物程、加護が汚れてるから倒すとその分恩恵を受けるのさ。」

突撃「で、だ。メタルスライムって知ってるか?」

勇者「うん、なんかすごい経験値が入るとか何とか?よくわからないけど。
   すごい邪悪なの?」

突撃「俺の先祖が代々いってるんだけどよ。
   メタルスライムは、加護の汚れだけでなく死んだスライムの怨念とか残った汚れが
   集まって生まれたらしいぜ。」

勇者「…そうなの?」

突撃「ああ、スライムって昔から雑魚モンスターで知れ渡ってるし、
   汚れたものに更に汚れたものがとんでもなく高密度に集まったから
   身を守るために、あんなクソ固い守りになったんだろう。っていう考えさ。  
   たぶんモンスターによって強くなったりならなかったりするんだろう。」

勇者「なるほど、それでメタルスライム倒すと恩恵をすごい受けるの?」

突撃「ああ、溜まりに溜まった汚れを浄化する事になるからな。
   たくさんもらえるんだろう。」

勇者「なるほどね。みんながねらうわけだ」

突撃「けどよ…あまりにも汚れて、もう精霊の加護どころじゃないものには、まったく恩恵をうけないだったよ。」

勇者「へー、そうなのか。」

突撃「ああ、魔人とか悪魔とかそういった邪悪そのものを倒してもやつらを倒しても何も得ない…って、これも先祖が~」

勇者「ふむふむ」







勇者「このメタルスライムの鎧…今の所、悪い所はなさそうだ。
   どのみち、良い鎧を買いにいく時間もないんだ。」

勇者「よし、行こう」

勇者「汚れに汚りきった精霊の加護でも、汚れだけを封印したら…
   恩恵をすごい受けそうだな」


 【 しかし なにも起こらない  】


勇者「…そう信じよう。メタルスライムの精霊の加護よ僕に力を与えてください」

 【 なにもおこらなかったが、勇者は信じて前へ進んだ 】





【 ほこら 】



勇者「あっそうだった…このほこらの罠をとかなきゃ行けないってことだったよな…」

勇者「汚れなき純血…けがれなき……けがれなき??」

勇者「純血とかなんだ??汚れなき純血だから、汚れてない何かだよな」

勇者「処女?」

勇者「…僕は何をいってるんだ」

勇者「サキュバスのせいでおかしくなったな…きっと、うん、そうだ。」

勇者「あの王はなにか言ってなかったかな??」

勇者「純血と汚れの意味を知れ…汚れ?」



 【 ふと、後ろのライトセーバに手が伸びた 】



勇者「…汚れなき、純血」

勇者「汚れてないもの??」

勇者「……っ!あ!!そういえば!!」

勇者「王にこの剣を一度も使ってないと言ったら…怒られるどころか褒められた。」

勇者「今思えば、アイツは魔物だったから…一度も使ってないものによろこぶなんて……」

勇者「!!」

勇者「あの時…喜んでいたようにみえたのは……僕が鍵をもっていたからか!?」



 【 勇者の体が震えた 】



 がしっ

 【 勇者はライトセーバーを引き抜いた!!! 】



 カッッッッ!!

 【 一度も使わず、定期的に磨き上げ、1滴も魔物の血によって
   

   汚れなき純血を守ってきたこの剣!! 】


勇者「…っ!」


 【 勇者は台座に、「汚れなき純血のライトセーバー」を置いた!! 】



勇者「っっ!!!」








 ぐにゃりっ



 【 辺りの空間がねじれた!! 】


勇者「これは!?」



 カッッッ!!!


勇者「うわ!まぶしい!!」


 【 辺りはまばゆい光に包まれた!! 】



 【 勇者は大規模な移動魔方陣によって飛ばされた!! 】












【 ??? 】





勇者「……ここは?」

勇者「…なにかの建物?薄暗いや」



 【 勇者は天井が暗くなる程高い通路の中心にいた。
   後ろには壁。
   足下には、鍵として使ったライトセーバーが落ちている 】


勇者「…お城?それっぽい…内装だな。」


 【 薄暗い通路だったが、通路の装飾や外見は
   どこか高貴な雰囲気を漂わせるデザインだった。 】


勇者「天井…どこまであるんだか……」


 【 天井は暗く、目を細めても見えない… 】



勇者「…奥に、すすむしかないな」


 【 勇者は進んだ 】







 【 しかし、行けども行けども…長く天井の高い通路は続いた 】



勇者「…この先に魔王がいるとしたらどこまであるけばいいんだ」




 【 数時間後 】



 【 勇者は自分が北の国から、南のほこらまであるいた距離と同じ程の距離を
   ずっと進んでいた 】



勇者「むっっ!?」


石像「……」


勇者「石像?モンスターの石像か」

石像「……」

 【 通路脇にある石像は魔物の外見をしている 】



勇者「ん?なんか奥にも…」


 【 更に奥へ進むと、通路脇に規則正しく魔物の石像が飾られていた。 】


 【 悪魔や、魔獣といったさまざまな魔物の石像が通路脇から互いを睨むようにたたずんでいる 】


勇者「…いよいよなのか?」

勇者「本当に…魔王がいるのか
   こんな…こんな場所があるなんて……」

勇者「……」





 【 扉 】







勇者「………」

勇者「……ふう」

勇者「……神よ、精霊の加護よ、僕に皆を救い、魔王を倒せるチャンスを
   そして僕の生命力であるメガンテが効きますように。」


勇者「……おまえが、復活するのならそれを阻止してやる。
   僕は…勇者だっ」




 【 勇者は扉を開けた 】







【 大ホール 謁見の間 】





勇者「こ、これは…!?」


 【 それは、みたことのある部屋だった。
    
   見た事があるどころか、以前に何度もそこにいったことがある場所だった。 】



勇者「ここは…北の国の謁見の間!?どういうことだ!!?」










「どうやら、たどり着いたようですね。新しい勇者が」








勇者「!!」

側近「はじめまして、私は側近と申します」

勇者「側近!?(女…!ローブを被ってる…。ニンゲンと見た目が変わらないぞ。)」

側近「さようです。」

勇者「おい!お前が北の王と会ってるヤツだな!!
   ヤツから聞いたぞ!!
   魔王を復活させるだと!?」

側近「…っ!」

側近「おやおや、まさかそれを知ってここにくるとは予想外ですね。」

側近「あなたはどんな純血を差し出したのですか?」

勇者「背中に差してるこの白い剣だ」

側近「そうですか」

勇者「…この剣のように、使ってないものをあの台座において
   迷い込んだ勇者達の魔力を魔王に与えているのか」

側近「そこまで知っていましたか。」

勇者「…やつを倒して聞き出したからな。」

側近「あなたがヘルバトラーを?」

勇者「ヘルバトラー?北の王様の事か。ああ、そうだよ。」

側近「…彼と連絡が取れなくなったのはそのせいですか。
   まさか…彼がやられるとは…っ」




側近「彼を倒すという事はアナタは相当の魔力が……っない??」



勇者「ああ、そうさ。僕は魔力がほとんど無い。
   僕は…素手で戦ったからな!」


側近「!!そうですか…あなたが素手勇者ですか」

勇者「僕を知っているのか!?」

側近「ええ、知っていますよ。ヘルバトラーからおもしろい話があると聞かされましたからね。
   素手で旅するバカがいる…と。」

勇者「……」

側近「しかし、本当に素手で倒すとは…信じられませんね。
   彼から素手勇者が帰って来たという話を聞いてまさかとおもったのですが…
   素手などとは…」

勇者「素手でやれるかどうかは今試してみるか?」

側近「…ほう?」

勇者「聞きたい事も山ほどあるが……迷い込んだ勇者達はどうしたんだ!!


側近「ほぼ全員いますよ。」

勇者「……生きてるのか?」

側近「ええ、もちろん。魔王様を復活させる大事な食事ですから」

勇者「じゃあ、解放させてもらうぞ!!
   魔王を復活させる前に!!!」


側近「……っふくく」

勇者「何がおかしい!!!」

側近「魔王様を復活させないため…ですか。ふふふふ…くははははは!!」

勇者「なんだよ!!」

側近「魔王様、素手勇者はこのように言っていますが??」

勇者「…は?」








「ふ~ん、残念だったね。私、もう復活してるの。」




 【 側近の後ろ…謁見の間の奥、高くそびえる王座に誰かが座っていた。 】


「はははははは!おまえが素手勇者か!
 気持ち悪い程ムキムキだな!」


側近「魔王様、あなたの復活の記念死となる相手が参りました。」

魔王「うむ、ご苦労だった側近。」

側近「して、魔王城の復活は?」

魔王「もうすぐだ。こいつと話しながら時間をつぶす。」

側近「こころえました」





勇者「おまえが…魔王?!どうみても…ニンゲン……」

魔王「違うな。我々の姿にお前らが似てるだけだ。」



 【 それは自分と同じぐらいの年の女の子だった。 】

 【 真っ白な肌に、真っ白でストレートな髪の毛
   真っ白なドレスに、真っ白な装飾品… 】


 【 だが… 】



勇者「うっ…」

魔王「ねえ、私の顔が珍しい?ふふふふふふふふふ」

勇者「(こいつの目…っ)」



 【 目だけは…黒かった。
   どんな闇よりも…どんな黒よりも……そこに底が見えない程の穴がポッカリあいてるような目だった。 】



勇者「…復活していたとは」

勇者「(こうなったらメガンテを…)」


魔王「ねえ、あなたは何しにここにきたの?」

勇者「…お前を倒すためだ」

魔王「どうして?」

勇者「魔王はかつて世界を滅ぼそうとした。
   そのお前が復活したらまた世界はめちゃくちゃになるだろう。」

魔王「そうだね、世界中を恐怖と絶望に染め上げて
   私の思い通りにするよ。」

勇者「だからお前を倒す」

魔王「ふふふふふふ、素手できたアンタが?」

勇者「そうだ」

魔王「ここまで素手で来た事はたいしたことだけど
   さすがに限界というのものがあるよ?」

勇者「やってみなくちゃわからないだろ!
   ぼくは今までずっとそう思ってここまできたんだ。
   お前達のヘルバトラーってやつも素手で倒したぞ!」

魔王「…確かにヘルバトラーは強いヤツだった。
   そして彼を素手で倒すお前もかなり強いと思うな。」

魔王「でも…」



 【 魔王の顔が邪悪な笑みを帯びた 】


魔王「私には勝てない。この私の魔力にはな」


 【 魔王の口調がおもくなった 】



勇者「!」


魔王「蘇れ!!我が僕達よ!!そして我が城よ!!!」

 【 魔王は両手を天に向けた!! 】


勇者「させるか!!!!」 ドキュン!!!!


 【 勇者のせいけんづき!! 】


側近「!?」

魔王「!」


 ガン!!


勇者「っ」

魔王「ちっ…すばしっこいのはほめてやる!!」

魔王「だが邪魔はさせんぞ!!この日のために何百年もついやしたのだ!!
   側近もヘルバトラーもだ!!」

魔王「ふっとべ!!!」



 【 魔王の体から衝撃波が繰り出された!! 】



勇者「ぐお!?」

 【 勇者はホールの入り口あたりまで吹っ飛んだ 】



魔王「ショータイムだ!!
   そして、このホールにも明かりをつけろ!!側近!!」

側近「御意」 パチンっ!!


 【 側近は指を鳴らした! 】




 ぱあああああっっ


 【 あっという間に、ホール全体に明かりが着く 】



勇者「…っっ!?!?!」

勇者「な、なんだアレは!?」



魔王「ふふふ…我が魔力として生活してきた勇者の石像よ。」


 【 魔王の背後の壁は、階段のように段差になっておりホールをかこむように設置されている。
   
   その段のところには… 】

勇者「あ、あれは!!見た事のある人達だ!!」

魔王「そう、今までここに迷い込んだ歴代の勇者達だ」

魔王「ああしてコレクションにして飾ってあるのだ。」

魔王「これから起こる世界の終わりを、見届けるようにな!」

勇者「き、貴様…!!」

勇者「(なんてことだ…!これは……もう夢とかそんなことを考えてる場合じゃない!!  
    これは現実だ!本当に魔王は存在している!!)」




 ゴゴゴゴゴゴゴッッ


 【 ホール全体に振動が響き、何かがせりあがるような音がする 】


勇者「くっ…」

魔王「魔王場復活に少し時間がかかるようだな……
   よし昔話をしてやろう。
   素手勇者よ。さきほど聞きたい事がやまほどあるといっていたな」

勇者「!」

魔王「ふっふっふっふ…何百年も前…私は伝説の勇者達の封印魔法「ジョマホン」によって
   魔王城、配下の魔物達とともに封印された。」

勇者「……っ」

魔王「だが封印から逃れたものがいる。
   側近とヘルバトラーだ。」

勇者「!(そうか…だからヤツはニンゲンに化けて暮らしていたのか!)」

魔王「ヘルバトラーのことは既に知っているだろう?
   側近は封印魔法の範囲よりも、少し出ていたから
   中途半端に封印された。」

側近「ええ、今思い返せばあれは幸運でした」



魔王「側近はなんとか、ほんの少しだけここから地上に出れるようになった。
   そしてヘルバトラーと再会し、例の計画を立てた。」

勇者「それが…あのほこらの罠…!?」

魔王「そうだ。魔力もほとんど失い、私自身、この城などを復活させる魔力のために
   他者の魔力が必要だった。」

魔王「この複雑で強力な封印をほどこされた場所に連れてくるために…
   側近が外で入り口を仕掛け……成功した。」

勇者「……ばかなっ」

魔王「ありえない!とでもいうか??現に成功したんだよ!!
   目には目をだ!複雑な呪文には同じように複雑な解除魔法を組み込めば良い!!
   ヘルバトラーと側近の計画…勇者部隊などといった政策そのものが解除魔法の条件だ!!」

勇者「(政治をして…勇者が自然と旅に出て……最終的に勇者部隊をだして……
    魔法の成功率を…!!)」

魔王「そして私は貴様達の魔力を吸収し続けた!!
   本来勇者達の魔力など反吐が出るが、復活のため…貴様らに絶望を見せるために何百年も耐えた!!」

勇者「…」

魔王「ふっふふふふふふ!!あははははは!!
   捕まえた勇者達の魔力を吸い付くしたら、死なないように薬を飲ませた!
   何度も体力を回復させ!!その度に魔力を吸い付くした!!」

魔王「その時の顔が忘れられんよ!!自分たちの聖なる力が邪悪に染まっていくのをな!!
   死のうと思っても死ねないように、薬にも魔法をかけたからな!!」

魔王「そうして、もう魔力が回復できなかったモノ達が今彫刻となっている。」

勇者「貴様…!」

魔王「それに勇者達の魔力が私になじむのも時間がかかったが…私自身の魔力が増えていけば
   なじますのにも時間はかからない…」

魔王「そして復活したんだよ、私が、魔王が!
   これまで複雑だった解除魔法で封印をとく最後の解除条件!!
   「魔王の魔力が元以上に戻る」ことによってね!!」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッッッッッ







勇者「うわあ!?なんだ!!」

側近「ついに…ついに魔王様が復活した!!」

魔王「ふはははははははは!!!あーーーーははははははははは!!!」







【 北の国 】




 ドッッッッッゴオオオオオオオオオオオオオオオン!!!







「うわーーーーーー!!」


     きゃあああああああ!!


 なんだなんだ!!

        城が崩れたぞ!!!


     あ、あれは!!!!


  どうなってるんだ!!




【 教会 】


弓使い「なんだ!?いったいどうした!!!」





魔法使い「た、大変よ!!」

弓使い「何がおこった!今の大きな音と揺れは!!」

魔法使い「私にもよくわからないわ!!
     北の城が急に崩れて…!!そこから真っ黒な城があらわれたのよ!!!」

弓使い「なんだって!?」

僧侶「な、なんなの…!?この変な感じ…
   いやっ…いやあ!邪悪な魔力があたりに…」

戦士「ま、待ってください!!外に…」






弓使い「な、なんだ…!!!これは!!こいつらは!!!!」



 スライムナイトの大群「 ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオおオオオっっっっっっっ!!!!!! 」



 【 なんと!

   城周辺の草原の地面から、スライムナイトが次々とあらわれた!!! 】


弓使い「っっっ!!!みんな!!あいつらを倒すぞ!!
    ヤバいぞ!!こっちに走って来るぞ!!!」

戦士「は、はい!!!」

女魔法使い「僧侶さんは教会に隠れて!!」

僧侶「で、でも!」

弓使い「はやくしろ!!間に合わなくなっても知らんぞ!!!
    スライムナイトの群れが街に入るぞ!!!」

僧侶「っ!う、うん!!」




弓使い「うおおおおおおお!!!!」


 【 弓使い達は外でうごめいているスライムナイトたちにむかっていった 】








   ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオンン!!!!



 【 魔王城はふっかつした! 】

 【 勇者はホールの窓から、外の光景をみて驚いていた!! 】


勇者「な、なんてことだ!!!信じられない!!こんな!!こんな!!うおおおおおお!!!!」

魔王「あはははっははははははは!!!驚いたでしょ!!!

   魔王城はね!!! 北の国の城の真下に封印されていたのよ!!!!!」

魔王「あの時…!!封印されたのは魔王だけだと勘違いしていたのよ!!伝説の勇者達は!!
   私を封印する事に意識が向いてて、城まで地下に封印されてるのをしらなかったのよ!!
   バトラーからきけば、城は崩れながら土煙をだし気がついたら瓦礫の山だったってニンゲン共はいってたわ!!」

魔王「封印で痛んでた魔王城は私の魔力で修復強化!!
   再び、世に私の城が大地にそびえ立つのよ!」

魔王「それに…気づいてたかしら?バトラーはしもべでありながらも、私の上に自分の城を建てた。
   そして自分が座る王座の位置は床に設置しただけ。」

魔王「そんな無礼を今、こうして魔王場を復活させ!!
   元の城を全て壊すことを彼は望んでいたのよ。」

魔王「私の玉座は高い方にある……バトラーは本当によくつくしてくれたわ。」

勇者「…っ!」


魔王「側近!!お前に、初陣を任せる!!これまでバトラーと主に尽くしてくれた事への感謝だ!!
   この国をアイツの好きな血と殺戮でそめあげろ!!!」

側近「りょ…かい!! しました!!われらが…王ヨ!!」


 メキメキメキ…!!!


勇者「は!?」


 【 側近の体がみるみる巨大化し、鱗が全身を覆い尽くした

   つばさが生えたトカゲのような魔物…ドラゴンに変身した! 】

魔王「ふん!」


 ドゴオオオン!!

勇者「!」


 【 魔王は壁に大きな穴をあけた!! 】


魔王「ドラゴン!行け!!
   私はこの勇者と戦う!!」

ドラゴン「御意!ゴオオオオオオオ!!!!」  ビュワッッッ!!

ゴオッ

勇者「うお!?」

魔王「隙あり!!」 ドキュン!!

 【 魔王の攻撃! 】

勇者「うお!」 がしいっ

魔王「む!ふふふふ!よく防いだね!!」

勇者「(…思ったより力が無いのか!? )」

魔王「でも私には勝てないよ!!」 ドカ!!

勇者「うわ!!」


魔王「そらそらそらそらー!!!」 ギュオオオオオ!!!

 【 魔王のバギクロス!! 】


勇者「うわああああ!!!くそ!!!」 ドキュン!!!

魔王「(はやい…!こいつ魔力が無いくせに…!!)」

魔王「(…っそうか、この微かな魔力。あのリングの力か!)」

勇者「おらああああああああああっっっっっ!!」 ボッッッッッッ!!


 
 バキッッッッ!!!

魔王「!」

 【 魔王は吹っ飛んだ!! 】


勇者「どうだ!」

魔王「ふっっふははっはは!!おもしろい!!だがきかんぞ!!」

勇者「!」


 【 魔王は自分の魔力に酔いしれるように力を出している
   その影響のせいか口調…精神が安定していないようだ 】

魔王「くらええええ!!!ベギラゴン!!」

勇者「うおおおああああ!?」

魔王「ははははははは!!」

勇者「…!くそっっ!!!」ドキュン!!


 【 勇者は荒れ狂う炎の中から脱出した! 】

勇者「!」

 【 魔王は死神の剣をくりだした! 】

魔王「消えろ!!!」

 ズ バ ン ッッッッッ!!!!!


勇者「う!」



   ガギイイイイイイイン!!


 【 勇者の鎧が死神の剣を弾いた!! 】


魔王「なんだと!?」

勇者「はあ…っはあ…っメタルスライムの鎧…!!こんなに頑丈なのか!!」

魔王「…っほお、そんなモノまで用意してあるとはな。魔力もきかんか。」

魔王「なら力づくだ!!」




  【 魔王のバイキルト!! 】

勇者「!」

魔王「ずあ!!」


 【 魔王のせいけんづき!!! 】



 ドウン!!!!


勇者「ぐは!!!!」 どばっっ!

 【 勇者は吹っ飛んだ!! 】



 ピキッッッ


 【 メタルスライムの鎧にひびが入った 】

勇者「!(今のでもうメタルスライムの耐久力が減った!?まずい!!)」

勇者「(あのバイキルトでここままでパワーが増した…っ!)」

魔王「ふふふ…」

勇者「なんて魔力だ…っ」









 

 うううううおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっっっ!!!





勇者「な、なんだ!!!」

魔王「…ああ、私と一緒に封印された部下達だ。
   もっとも魔力が少ない分石化までされてたが…封印もとけたようだ。」

勇者「!」

魔王「今からやつらは北の国のニンゲン共を喰らい尽くすだろう
   なにしろ何百年も何も食べていないのだからな」

魔王「素手勇者!!今からとってもおもしろいショーがはじまるぞ!!
   あははははははははは!!!」

勇者「くっっそおおおお!!!」

魔王「ははは!部下達がこの部屋にくるまでに私を止められるかな!?
   とめたとしても何百匹も相手をする体力が残ってたらの話だ!!」

勇者「とめてやるさ…」

魔王「なに?」

勇者「とめてやる!!僕は…勇者だ!!!」 ドキュン!!!!!

魔王「!?ど、どこだ!???」

勇者「魔力が高いだけで…どうしたああ!!!」

 【 勇者の不意打ち!! 】


 ドガっっっっっ!!!


勇者「ん!?」

魔王「おしい…おしいな……パワーならお前の方が上かもな。
   だが…」


 ぼわわ~っ

 【 魔王の周りに不思議な衣がある 】


勇者「バリア!?」

魔王「そうだ。物理攻撃や魔法攻撃も防ぐぞ。あははははははは!!」

勇者「くっっそおおおおおお!!!」 ドキュン!!

魔王「!」

勇者「ばくれつけん!!!」


 【 勇者の怒濤の100連撃!!  とはいかず、魔王も攻撃をかわした!! 】



魔王「バカめ!!バリアがあって無敵と言っても、だまって攻撃を受ける分けないだろう!!勇者め!!」

勇者「くっっ…ぼくの力が足りない……!!」

 【 勇者は本当の意味での絶望を味わった 】


 【 魔法も今の自分には使えない。  
   肉体の力も手加減は一切していない。1発1発力を込めてはなった。
   だがバリアのせいできかない… 】



勇者「(こんな時に…弓使い達がいても……いた分だけ
    街を守る人は少なくなってしまう…!)」


勇者「(1人できたのは結果的に正解だったのか??わからない!!)」

勇者「(もしもの時とはいえ……やっぱり皆に相談した方が良かったのかな??)」

勇者「(僕は負けそうだ……このまま勝つ方法が思い浮かばない!)」

魔王「ははははは!!消えろおおおお!!」

 【 魔王の攻撃!! 】


勇者「…っ!」

 【 勇者は…メガンテを使う事にした! 】


 【 だが只使うのではなかった! 

   指輪でメガンテを使えるようになり…、腕輪でメガンテを防ぐ!! 】


 
 【 もしかしたらという考えが勇者の頭の中でひらめいた!! 】


勇者「うおおおおおおおおおおおお!!!!」


 【 勇者はグローブを脱ぎ捨てた!! 】


魔王「!!!?

   おまえ!!その指輪はまさか!!」


勇者「   メ  ガ  ン  テ ! ! ! ! ! !   」





 ドッッッッゴオオオオン!!!!


魔王「ぐあああああああああああ!?」

 【 メガンテのパワーが宿った拳が、魔王を直撃した!! 】


勇者「ぐっ…はあ…はあ…はあ…っ!!
   い、いきてる?僕は…っ!!」


 【 指輪を装備した右腕は黄金の色で輝いている。
   輝いているのは、肩につけたメガンテの腕輪までの間。 】


 【 勇者の直感は的中した! 】


勇者「メガンテの腕輪をつけてメガンテを使っても…死なない……!」

勇者「うっ」 ふらっ


 【 突如、めまいが襲った 】


勇者「(そうか…、命を捨てた一撃を無理矢理使ったようなものだから
    体に影響が出たのか…!!)」

 【 右腕も若干震える… 】


魔王「ぐは…げほっ!ごほっっ!!貴様!!メガンテだと!?
   ぐぞおお!!こんな!!!メガンテのパワーがこんなにも…!!!」

勇者「生命の…力……僕が…鍛えてきた……力!!」

魔王「い、今までに何人かがメガンテをつかってきたが…
   さほど威力は無かった…



   こいつ!まさか…素手で鍛えて……危険な旅をして生き残ってきたぶんの生命力があるのか!?」

勇者「…どうやらそういうことらしいね。」

魔王「ふざけるな!!!わたしの魔力がそんなチンケなワザにやられるか!!!」


 【 魔王のせいけんづき!!

   魔王の魔力によって、その拳の威力は重たく…!そしてはやかった!! 】


ゴシャアアア!!!

勇者「ぎゃ!?」 ドカン!!

 【 勇者は壁に向かって思いっきり吹っ飛んだ!! 】



勇者「うがああああ!!」 ぐるん!

 【 勇者は体を回して、壁に足を着いた!! 】


 ぐぐぐぐぐ…


魔王「しねええええええ!!!!」

 【 魔王は構えた!! 】


勇者「だあああああああああああああっっっっっ!!!」

 【 勇者は足の力と吹き飛ばされたときの反動を逆手に取った! 】


 ダ   ン   !!!!


 【 勇者が壁を蹴った!! 】


勇者「うおおおおおお!!!」

 【 勇者は片足をまっすぐのばし、魔王めがけて力を込める!! 】


魔王「ばかが!!撃ち落としてやるわ!!」

魔王「マヒャド!!」


 ドドドドドドドドドドドドン!!!


 【 氷の塊が無数に飛んで来る!! 】


勇者「(ぼ、ぼくのメラとそっくりだっ!!)」

勇者「うがああああ!!!」

 【 勇者は体勢をかえた!! 勇者は両足をばたつかせ、氷の球をはじいた!! 】


 ガン! ガンガン!! どがっっ!!!

魔王「なにい!?」


勇者「だあああああああああああああああ!!!!」

魔王「なっ!!」


 ドガっっ バシバシ!!! ドウン!!


魔王「がはっっ!!」 どしゃあっっ!!

勇者「うが!」ずさあああ…!!


 【 勇者の連続蹴りで魔王は吹っ飛んだ!! 】


 【 勇者はうまく着地をきめて、そのまま魔王に突っ込んだ!!! 】



勇者「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!

 
   メガンテ!!!!!」


 【 勇者の右腕が光り輝いた!! 】


魔王「う!」

 

    ド     ウ     ン    !!!!!!



魔王「がっっっ!?」

 【 魔王がさらに吹っ飛ぶ!! 
  
   バリアの力が弱まってきた!! 】




勇者「げほっっっ!」

 【 無茶な方法で使ったメガンテの反動で勇者は吐血した! 】



魔王「こ、この…っっっ!!!なめるなああああ!!!!」


 【 魔王のたいあたり!! 】

勇者「!!」


 ドガン!!


勇者「うわあああ!!!」

魔王「はあ…っはあ…っ
  (そんな…もうバリアの魔力が切れてきている!?
   防御に魔力を使いすぎたというの!?)」


 【 勇者は知らなかったが、魔王の魔力は
   強力なメガンテを防ぐためにどんどん消費していったのだった 】


勇者「はあ…はあ…っん?」


 ピキッッ ピキピキピキ!!!


勇者「まさか…っっ」


メタルスライム「GYAAAHHHHHHHHHHH!!!!!!」

勇者「もう…限界なのか!」

 【 封じ込めたメタルスライムの耐久度が限界を超えた!
   
   封印されていたメタルスライムは消滅した… 】


魔王「なに!?まさかその鎧…封印の鎧!?
   それで魔法がきかなかった訳ね…!!」

勇者「はっ…知ってたのか、この鎧の事」

魔王「ええ、知っているわ。
   それをつかって私を封印しようとしたバカがいたけど…
   封印するがたりなかったのよ。
  
   あなたのもそうかもね。ふふふふふふ」


勇者「ちっ(やっぱり…メガンテできめるしかないか……)」

勇者「(右腕の感覚が…変だ。はやくしないと…!!)」


魔王「うおおおおおおおおおおお!!!」

 【 魔王は死神の剣で再び襲いかかってきた!! 】



 
勇者「うりやああああああああ!!!!」

 【 勇者はとっさにライトセーバーを抜いた!! 】



魔王「ふん!!!」

勇者「おらああああ!!!」


 【 互いの剣がぶつかりあう!! 】


 バ   キ   ン   !!!


 【 ライトセーバーがおれてしまった!! 】


勇者「おれたあ!?」

魔王「ははははははは!!!」

勇者「おらああ!!!」ギュオン!!!

魔王「ちっっ!!!」 サっ

勇者「おそい!!!!!!」 キュイイイイイイン!!!!

魔王「なっ!!」

 【 勇者はすばやく後ろにまわりこんだ!!! 】

魔王「あっ…!」

勇者「メガンテ!!!!!!」  ッッッッッッボ!!!!!


 【 勇者の燃える拳がヒットした!!!

   勇者は「メガインパクト」を体得していた!! 】


勇者「ぐっっ…うおおおおおおおおお!!!!」

魔王「がっはああ!!」

 【 勇者は追撃をやめなかった!! 】


 ドゴオオオオ!!!!  ドゴオオオオ!!!


魔王「げほあ!?」

 【 魔王は吐血した!!   魔王の体に傷がついた!! 魔王のバリアがとけた!! 】


魔王「が…き、貴様ああああ!!!よくも!!私ををををを!!!!」

勇者「!」

魔王「その腕輪がじゃまだアアア!!!」

 ガシ!!!


 【 魔王はメガンテの指輪に手を伸ばした!! 】

勇者「!」

魔王「砕けろ!!!!」

 ピキっ!


勇者「メガンテ!!!!!!」

 【 勇者はメガンテを唱えた!!

   なぜなら既に魔王を殴る隙もなかったからだ!!
  
   いちかばちかの賭けで勇者はこのメガンテにかけた!!

   自らも巻き込んだ爆発のメガンテをイメージして!! 】


魔王「!」

勇者「うっっ!!!!」







 ドグオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!








【 北の国 】


ドラゴン「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


 【 ドラゴンは我を失ったかのように暴れ続けていた! 】



「ひるむなー!!うちおとせーーー!!」

「うおおおお!!」

「うわああああ!!!」


「みんなにげろおおおおお!!!」

「うわああああ!!!魔物だああああ!!!」

「いやあああああああああ!!!」


ドラゴン「ぐおおおおおおおおおおおお!!!!」


 【 ドラゴンのしゃくねつの炎!! 】



 ぎゃああああ!!!


         うわああああああああ!!!!


  だれかああああああ!!!




 【 抵抗も出来ないまま、街の人は死んでいった… 】




【 教会の中 】


スライムナイト「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

戦士「えええええい!!!!」


 ズバン!!!


ナイト「」



戦士「はあ…はあ……!!あと何体いるんですの!?

   街には大きな怪物がでたというのに…!!」


ナイトB「GAHHHHHHHHHHH!!!!!」

戦士「う!…えええええいい!!!」


 ズバン!! ズバン!!!!





【 僧侶の部屋 】



ドンドン!!  ドンドン!!!


僧侶「ひっ…ま、魔物がここまで…!!」

僧侶「だ、だれか助けて…!!勇者!!勇者!!どこにいったの!?」


 バゴン!!!


スライムナイトC「うおおおおおおおおおおお!!!」

僧侶「い、いやああああああ!!!!」



 バシュ!!!!!


ナイトC「が!?」

 ドサっっ


僧侶「あ、ああ…ああっっ」がくがく

弓使い「おい!しっかりしろ!!!」


僧侶「ああ…ああああ…」がくがく

弓使い「僧侶さん!!!まだ君は死んじゃいない!!!」

僧侶「はっ!」

弓使い「はあ…はあ……、教会の中はもう安全だ。
    外の方はあらかた片付いたが……今度は街のほうが騒がしいとのことだ……」

僧侶「……あ、おじいちゃんは!?おじいちゃんは無事なの!?」

弓使い「ああ、今は礼拝室でケガをしてる人と一緒にいる」

僧侶「よかった…」

弓使い「それで…君もきてくれ、ケガをした人がいる」

僧侶「う、うん」

弓使い「いくぞ!!」

僧侶「…っあ、あの」

弓使い「?」

僧侶「ありがとう、助けてくれて」

弓使い「ああ」







 【 弓使い達はスライムナイトの大群をなんとかやっつけたが
   被害はかなり多かった。

   教会はほとんどけが人であふれている 】





魔法使い「無事だったのね!あなた!」

弓使い「ああ、四方八方からナイトがきたからな……うぐっっ」

戦士「…あなた背中を切られてますわ!!」

弓使い「心配ない…このくらい。」ふらふら

僧侶「だ、ダメよ!!大人しくして!」ぐいっ

弓使い「うっ!」

魔法使い「……」

僧侶「…ちょっと触っただけでこうなってるんだから
   ベホマかけるから、ゆっくり横になって」

弓使い「…すまん」

  
   

魔法使い「私たちは、他のひとたちと一緒に街にいくわ!!」

戦士「ええ!!」



突撃「おい!お前ら!!大変だ!!」

女魔法使い「なに!?」

突撃「街に突然出てきた城から、ドラゴンが出てきやがった!!
   街の人はひなんしてるが、やべえぞ!!
   もう勇者が何人かやられちまった!!」

戦士「ドラゴンですって!?」

女魔法使い「(そんな…なんでそんなやつがこの街に!!)」

女魔法使い「くっ!ねえ、あなた!
      本国から援軍を呼んでくるよう行ってきて!!
      特に回復やサポートが出来る人を!!」

魔法使いA「は、はい」ドヒュン!!


 【 魔法使いAは援軍を呼びに魔法の国にルーラで飛んだ! 】


突撃「援軍はありがてえ!!!
   オレたちもいくぞ!!!」

戦士「ええ!」



弓使い「くっ…」

僧侶「もし…いくならケガが治ってからにして…」

弓使い「ああ」







【 ホール 】


 【 大爆発によって、煙が充満した部屋… 】



魔王「げほ!げほ!!っがは!!バカな!!そんなバカな!!」

魔王「私の魔力が!!なぜ!!こんなにもたやすく奪われるんだ!!」

魔王「なぜだ!!なぜだあああ!!」 


 【 魔王はその純白の体を、血や傷で汚していた。 】




勇者「……お前、は…自分の力で……戦っていないから…だ!!」

魔王「勇者!!貴様…!!!」


魔王「!?」

勇者「ぜえ…ぜえ……ぜえ……っ」

魔王「お、おまえ!なぜそんな体になってまでたっていられる!!」

勇者「まだ…死ぬわけにはいかない……!!」ふらふら

 【 勇者の体のほとんどが、大きな傷と火傷、
   そして、指輪をはめていた右腕は黒こげになって、紙のようにペラペラとしていた! 】

 【 砕ける瞬間にメガンテの腕輪の効果が、少し残っていたのだ! 】


勇者「ぜえ…ぜえ…!」

魔王「この死に損ないめええええ!!!」





   バ      ン   !!!!




勇者「!」



魔王「…!!!はははははは!!どうやら間に合わなかったようだな!!」



魔物達「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

勇者「くっっ!」

魔王「目覚めた部下達が、この部屋にたどり着いた!!
   さあいけ!!お前達!!外の世界でニンゲン共を食いつぶせ!!」


魔物「うおおおおお!!!」

勇者「くそっっ!」


 【 戦闘にいた魔物が外に出ようとした瞬間だった!! 】


  ズバっっっっっ!!!!


魔物「ぎゃああす!!!」

魔王「な!?」



歴代勇者A「この状況…好機と見れるか。」


勇者「あっ…」


歴代勇者A「どうやら…石化がとけたらしいな。」

魔王「な、なぜおまえが!!そこにいる!!
   石にしたはずだ!!!」

歴代勇者A「わからん…だが解けたという事は
      魔王!お前の魔力が弱っている証拠だ!!」

魔王「!」


歴代勇者A「…っ!
      …みんなが、貴様の呪いから解放されていく。」



魔王「な!?」

勇者「こ、これは…!」



 【 ホールの中に響き渡る、人間達の声 】


 【 魔王の魔力によって石にされた勇者達が蘇った!! 】


魔王「そんな…バカな!!!!そこまで魔力が減っているというのか!?」

勇者「は、ははは…」

歴代勇者A「だが…油断は出来ん!
      さっき魔物を切れたのは隙をつけたからだ。」

魔王「……っそうか。そうかそうか!!
   貴様ら!!魔力が無い状態で石にしたから、蘇っても魔力が復活してないな!!ははははは!!!」

勇者「くそっ…」


歴代勇者「なぜこのような状況になったかわからんが…
     魔物達を食い止めないと!!」

 うう…

    せきかがとけたのか…オレたち



 なんだあの魔物の軍勢は!!


   ま、魔王が血まみれだ!!


     なに!魔王より強いやつがいるのか!?




勇者「み、みんな!!!聞いてくれ!!!」


全員「!!」

勇者「今!ここにいるみんなにお願いがある!!

   魔王城は地上に蘇った!!
   そして、封印されてたモンスター達が一斉に外に出様としている!!
  
   もうドラゴンが街を襲ってるんだ!!!

   たのむ!!魔物達をやっつけてくれ!!」

魔王「余計な事を!!!」 ゴオっ!!

勇者「うがあああああああ!!!!!封印!!!」


 【 封印の鎧が輝く!! 】


魔王「な!?まだ使えるのか!?そんなボロボロになってまで!!」

勇者「お前に…!効くわから無いけど…!!」

 ギュウウウウウウウン!!

 【 魔王の鎧の吸収効果で魔王は動けない!! 】


魔王「ぐっ…うごけ…!!」

勇者「みんな!!今、魔王の動きをふうじた!!
   はやく!!!」


全員「よ、よし!!わかった!!うおおおおおおおお!!!」


 【 歴代勇者達は、石化から解かれて復活し
   魔王の魔物達と各自戦った!! 】


「うおおおおおおおお!!!」

「やらせるかあああああ!!!!」

「ええええいい!!!」

「しゃああああ!!」


魔王「この……勇者どもが!!!」 ゴウ!!

勇者「くっ!」


 ピキピキ…


勇者「あっ!」

魔王「はあああああああ!!!」



 バッッキイイインン!!!


 【 なんと!封印の鎧は魔王の魔力を吸いきれず、粉々に砕けた!! 】



勇者「くそっっ!!」

魔王「そんなモノに私を閉じ込められると思ったのか!!勇者め!!」

魔王「マヒャド!!!」


 【 しかしMPがたりなかった!! 】


魔王「!?」

勇者「っっっ!!」 ダッッ!!

 【 勇者は急接近した
   すでにほしふる腕輪もメガンテで砕け散ったが
   勇者は知らずにいる 】

魔王「!」

勇者「だああああああ!!!」  ボッッッッッ!!!



 バキ!!!

魔王「ぎゃ!?」

 【 魔王の頬に拳が入る!! 】

魔王「が…!あああ!!貴様!!!」

勇者「だああああ!!!」ぶん!!!

魔王「くそが!!」 さっ


 ドウン!!!


勇者「がっ…!」

魔王「私のバイキルトはまだ効果は続いている!!
   勝負あった…」

勇者「だああああああああああああ!!!」

魔王「!!」

 【 勇者の頭突き!! 】


 ば  き   !!


魔王「ぎゃああ!!!」


 【 もう魔王の顔は血や、殴られた痣で美しい姿の形も無い 】

 【 鼻血をだし、みすぼらしくなっていた 】


魔王「が…っく、そめ!!あああああ!!」

勇者「おあああああああああ!!!」


 【 両者は殴り合いをした!!! 】







ドラゴン「ゴオオオオオオオオオオオオオオオオおオオオ!!!!!!」


魔法使い「うっっ!強い!!なんでこんなやつがここに!!!」

戦士「あの黒い城も…!!一体何が!!!」


ドラゴン「gOOOOOOOHHHHHHH!!!!!」


  【 側近であるドラゴンは正気を失ったかのように
    暴れ続けた!! 主である魔王の魔力が減った事にも気づいていない!! 

    何百年も血肉をくらわなかった反動が今あらわれていた! 】



魔法使い「まずい!!
     街も半壊してるし、まだ逃げ遅れた人も…」




「せいやああああああああああ!!!!」


「はあああああああああああああ!!!!」


「その首もらったあああああああああああ!!!!」



 ズババババババッッッッッ!!!!


ドラゴン「ぎゃあああああああああ!!!」


魔法使い「あ、あなたたちは!?」



竜狩勇者「あんたらを助けにきた!!」

絶望勇者「私たちも加勢しますよ!!」

破壊勇者「今、とんでもない事があの城でもおこってる!!
     はやくこのドラゴンをぶったおすぞ!!」


「「おおおおおお!!!」」


魔法使い「だ、だれか知らないけどありがとう!!」

戦士「え、ええ!!もう一度あのドラゴンに挑みましょう!!」



「「「うおおおおおおおおおおお!!!!」」」




 ばき!!!  どか!!!!  どか!!! ばん!!!


  がっ!!!  ドウン!!!  べき!!!!



魔王「ぜえ…っ!!ぜえ…っ!!ぜえ……っ」

勇者「う…っく……はあ…はあ!」

 【 勇者と魔王は最後の力を振り絞りながら、殴り合っていた!! 】

 【 お互いへいしきり、がむしゃらにとっくみあっていた!! 】


 【 周りで歴代勇者と魔物達が戦っていても!
   お互いには目の前の敵しか見えていなかった!! 】



魔王「い、いい加減に……死ねよ!!」

 【 魔王のパンチ!! 】

勇者「がっっ!?」

魔王「はあ…はあ…」

勇者「…~~~~~っっっっだあ!!!」

 【 勇者のパンチ!! 】


魔王「ぎゃあ!?」

 【 魔王は怯んだ!! 】

勇者「あああああ!!!!」


 めしり!!

  ぎゅううううううう!!!


魔王「あああ!!がっ、うぐうあああ!!」

 【 勇者は魔王の髪の毛をむしるように、つかむと
   おもいっきり顔を床に叩き付けた!! 】


 ドがン!!!


魔王「ぎゃあああああ!!!」

勇者「ぜえ…ぜえ……!!」 よろよろっっ



 【 勇者の体は限界を超えていた。
   メガンテを無茶につかった反動で、体の内部はボロボロ
   メガンテを外に暗い、なおかつ魔王の鉄拳もくらい
  
   火傷に肉がえぐれてたり、全身黒く血だらけだった 】


 【 魔王もおなじだった。
   すでに対峙したときの美しい少女ではない。
   服はボロボロ、白い外見も血で塗れ、
   ベトベトになった髪の毛は、無惨なじょうたいだった。 】
 

魔王「わ…わたし……は、魔王!だ!!」 ぐぐぐ…

魔王「貴様なんかに!!!魔力も何もない貴様なんかにいいいいいい!!!!」

 ズ  ボ ッッッッ


勇者「!」



   ド   ス   !!!!



歴代勇者達「お、おい!あいつ!魔王と戦ってるヤツ!!」

歴代勇者達「はあ…はあ……あれは…そんな!」

歴代勇者達「おい!魔物達はまだ残ってて…あっ」



 ぽたぽた…


魔王「ぜえ…っぜえ…っぜえ…は、はははは!!」

勇者「う…くっ…ヒュー…ヒュー 」


 【 魔王の腕が、勇者のお腹を貫いていた 】


魔王「は、ははは!!勝った!!勝った!!!」

勇者「……ふーっ、ふーっ!!!」ギロ

魔王「!?」


勇者「…っっっあああああああ!!!!だあああああああああああああ!!!!!!!!!」


 【 勇者のげんこつ!!! 】


 【 勇者の体の生命エネルギーがつきた!! 】





魔王「がっっっ!?」

 ずっ


 ずぼあっ

 【 魔王の腕が勇者の体から抜けた 】


魔王「あっが…!?まだ、戦える…だと!?」

勇者「……」ギロ

魔王「き、貴様…なんだというのだ!!!!

   私は魔王だぞ!!!!魔族の王!!!魔王だ!!!!

   私の魔力は全て…全ての存在を上回ってるんだ!!!!


   お前の…お前1人のちっぽけな生命力な…ど!?」


 ドクンっっ!

魔王「が!!な、なんだ!?体が…!!」



 【 魔王の体から、青白い光が漏れていく!! 】

魔王「な!そんな!!まさか!!このエネルギーは!!あああああ!!!!」


 【 魔王の体から、奪い取ってきた歴代勇者の魔力が吹き出た!! 】

魔王「ばかなあああ!!!なぜだ!!!なぜ!!!
   魔力はなじんだはずだ!!!なじんだからこそ封印はとけたのに!!!

   なんで!?どうして!?」


 【 魔力の影響で変わっていた口調も、元の少女にもどりつつあった 】


魔王「まさか…いや!そんな!!私の中の…
   奪い取った魔力に…!コイツの生命エネルギーが影響したとでも言うの!?

   わ、わたしの魔力を…上回った……の?」 ふらふら


勇者「…おまえの、負けだ」

魔王「!?」

勇者「他人の魔力を吸って…それにすがった時点で……
   お前の負けだ 」

魔王「ふざけるな!!!私が…私が負けるなど!!!」



 ぼうっっっ!!

魔王「が!?」

 【 魔王の体が浄化していく!! 

   体内にあった魔力が浄化されていき、元の聖なる光に変わっていく!! 】

魔王「あああああ!!!
   なじんだのだ!!なじんだんだあああああ!!!」

勇者「武器に道具に魔法にたよってても……それを補ってるモノ…
   
   結局…最終的に頼りになるのは…自分の力だ。」


魔王「うああああああああああああ!!!!
   こんな!!!こんなことがああああああああああ!!!!!!!!!!」


魔王「消える…私が…魔王の私が……」

魔王「あ…ああ…ああああ」



 ボシュウ…



 【 魔王をやっつけた! 】






【 北の街 】


ドラゴン「ぎゃあああああああああああああああああああああ!!!!」


魔法使い「や、やった!!倒せた!!」

ドラゴン「がっあああ!!!」


 【 ドラゴンは魔力を失い、元の女性悪魔へと戻っていく! 】


歴代勇者達「こ、こいつがドラゴンの正体?!」

戦士「ニンゲン…ですわ。」

側近「ぐ…っばかな。魔力が…っ!」


側近「!」

側近「な、なぜだ!!魔王様の魔力を感じない!!!!
   魔王様!?いったい!!」


魔法使い&戦士「ま、魔王ですって!?」

側近「あっ…」


 【 側近の体がとけ始めた… 】

側近「あああああ!私が消える!!
   魔王様が死んだというの!?魔王様の魔力で私は生まれたのに!!
   その魔王様がっ…あああああああ!!!」

 ぼしゅう

 【 側近ドラゴンをやっつけた! 】


魔法使い「い、いったいどういうことなの!?
     この状況!全然わからないわ!!」

歴代勇者達「…それは」




 【 それから…全てのはじまりの話が
   歴代勇者達によって、説明された。 】



 【 魔王の存在…それと戦っていた素手勇者の事 】


 【 魔王城が復活…ドラゴンもあらわれた
   その影響で魔物をつよくなったらしいとのことも… 】


 【 勇者の旅の話は終わった 】
 【 勇者の戦いの話は終わった 】











【 エルフとオークの森 】


エルフ長老「…邪悪な気配が消えた」

オーク長老「ああ、魔王の魔力を感じた時には驚いたが…
      勇者のだれかが倒したらしい」

エルフ長老「…これからどうしますか?この魔界に通じるゲートの事を」

オーク長老「今まで通り、人知れず封印し続けるのが良かろう。」

エルフ長老「…そうですね。
    混乱と争いがおきぬように」

オーク長老「これは…ワシらエルフとオークの争いを止めてくれた
    伝説の勇者達への感謝なんじゃ。」

エルフ長老「ええ、守りましょう彼との約束を」

エルフ長老「…でもサキュバスとの浮気問題は絶対にもうしないでくださいよ?
      被害をださないために、サキュバスがここに住む事をゆるしたのですからね」ギロ

オーク長老「う、うむ」








 【 その後、救出された勇者達の中に
   魔法部隊のものが何人もいた。


   みな、汚れなき純血によって魔王に苦しめられていた。

   不老不死の薬でいかされて…だが、魔王の魔力が亡くなった今
   薬の効果は切れた…


   寿命以上生きていたものは…光の粒となった。 】


 【 北の国では大多数の被害が出た。
  
   素手勇者が知っているもの達は、死にはしなかったが
   重傷を負ったものもいる。 】






 【 勇者自身の物語は… 】













 【 5年後… 】




 【 復興された北の国 】










 【 僧侶と弓使いの家 】


弓使い「じゃあ行って来るよ。」



僧侶「ええ、帰りは素手勇者のお墓によっていくんでしょ?」

弓使い「ああ、俺だけ行きそびれたからな。命日に」

僧侶「いってらっしゃい」

弓使い「ああ…」

僧侶「それにあんまり遅くならないでよ?
   もうすぐ生まれるんだからね。
   いざというときいてもらわないと」

弓使い「ああ」

僧侶「ああ、ああ言わないの」

弓使い「わかったよ」










 【 素手勇者は死んだ。己の命の全て…自分のチカラを全て出し切って
   魔王を倒した 】


 【 彼のこれまでの経緯は全ての国に伝わった。 】

 【 彼は…伝説となった 】

 【 彼を知るものにとっては…わかれとなった 】







 【 しかし、この世に「終わり」があれば「始まり」もある 】

 【 「別れ」があるならば「出会い」もある 】








 【 その日の夜遅く 】



【 素手勇者の墓 】


???「あれから5年たつのだな…」

???「これでダメだったら、もう…」

???「うむ、きっぱり諦める。そのためにお姉様に無理を行って
    旅に同行してもらったのじゃ」

???「それに…下手にみんなを呼んで失敗したら……」

???「わかっておる」





 ???は袋から、青色に輝いた石を取り出した。


???「賢者の石よ…我の純血を叶えたまえ……
    私が…私がずっと愛し、愛し続けている人を…」




 【 賢者の石は輝いた!! 】


???「「!!!」」




 ボゴオオオオ!!!


 【 墓の中から腕が飛び出した!! 】


勇者「うげええ!!ぺっ!!ぺえ!!!
   なんだここ!!うえええ!!!」






魔法王「勇者ああああああああ!!!!!」

勇者「え?」

魔法王「ゆうしゃ!!ゆうしゃ!!!ホンモノなんだな!!!
    ホンモノのゆうしゃなんだな!!!」

 
 【 魔法王は蘇った勇者に抱きついた 】




勇者「………」

勇者「………えっ」


魔法使い「…ふ、ふふふ。ホントに蘇るなんて。
     あなた、心配かけ過ぎ。」

勇者「あ、あれ!?魔法使い!?」







勇者「あれ?僕魔王と戦って…それで……」

魔法王「ゆうしゃああ!!!」すりすり


 もよん

勇者「うおっ…て、え?」

勇者「君は…」

魔法王「あ、そうか!無理も無いな!あれから5年もたったのじゃ!」

勇者「え?」

魔法王「お、おぼえておらぬのか?魔法王じゃよ。
    サキュバスの館で勇者に助けられて…」


 【 魔法王はその成長して更に美しくなった美貌にくわえ
   身長に似合わないが、以前と比べより豊満になったバストを小刻みに揺らしながら
   勇者に心配しそうに話しかけた 】


勇者「えっ」

勇者「えええええええ!?」







【 エピローグ 】






勇者「しかしあれから5年ね…」

弓使い「正確には6年だな。今日の日までを入れて」

僧侶「ホント、ビックリしちゃうわよ。急に家に来たんだもの」

弓使い「ああ」

勇者「ははは…」

弓使い「死んでた分、年が離れてしまったが
    まだ同い年に見える方だろう。お前、鍛えてるしな」

僧侶「見た目ゴツいし」

勇者「ははは」


ガラッッ

戦士「ゆうしゃさーん、おまたせー!」

賢者「…はずかしがらずに出てきてくださいな、魔法王様」






「う、うむ」







勇者「あっ…」

魔法王「ど、どうかな…私……」

勇者「きれいだ…すごく」

魔法王「…ありがとう」



父「うんうん、勇者が結婚か!」

母「それもあんなにキレイでかわいくて!!勇者は幸せ者よ」

父「孫が楽しみだ!!ははは!!」

勇者「と、父さん!!」

魔法王「わ、私は…何人でも…///」

弓使い「はははははっ」

僧侶「ギロ」

弓使い「オホン」



ガラっ


生徒A「あっねえ賢者、もう準備とか皆すんでるって」

賢者「あ、わかりましたー」





勇者「……」

生徒A「……おめでとう」

勇者「…ありがと」





魔法王「…いよいよ」

勇者「ああ、結婚式…だな」









【 エピローグ2 】



魔法王「…そんなに見ないでくれ」

勇者「見るなって言う方が無理だ。すごく綺麗だ、魔法王…」

魔法王「初めてだから…やさしく……その」

勇者「ああ…」

魔法王「あっ」






















 【 そして「始まり」と「終わり」はくり返す  】




魔法王「勇者、今日はついに勇者が訓練隊長にしゅうにんじゃの!」

勇者「うん、行って来るよ。
   …だいじょうぶだよね?」

魔法王「まだ膨らんだばかりじゃ!
    でも…ありがとう。立派な赤ちゃんを産めるよう
    大事にしてまってるぞ」


勇者「うん、じゃあ行って来る」









【 北の国 】


【 王宮守備隊 訓練場 】


ざわざわ
   
    わいわい




勇者「えー、どうも訓練長になった素手勇者です。」


 わーわー!

    きゃーきゃー!!


勇者「えっと、静粛に…。」

勇者「えー、みなさんにまず…訓練の前に言っておく事があります」

勇者「これから、皆さんはいずれ戦いという場に出くわすときもあるでしょう」

勇者「そんな時、武器を持つもの、魔法を使うもの、道具をつかうもの
   仲間といっしょにたたかうもの…色々な方がいるとおもいます」



勇者「でも…もし、それらが全部なくなったとき…どう戦うか。
   そして何が重要か。」

勇者「僕は多くの魔物と戦いました。素手で武器もほとんど使わず…
   いざというときのために体を鍛えていたからです。

   武器が無くても…魔法が無くても…頼れるモノがなくても…
   精一杯力をだして戦えるために。 」

勇者「その理由…僕の父が教えてくれた言葉でした。」

勇者「どんな困難な状況でも…


   最終的に頼りになるのは…自分の力だ」



fin



今まで読んでくれた人!ありがとうございました!!!
最後駆け足だけど、アニメで自分のすきなエピローグ的な流れをしたらこうなりました。

3ヶ月ありがとうございました!終わり!

最後まで読んでくれたひとありがとう。
次回作はもう…ないかな(笑)

1スレで終わろうとしたらすごい時間かかって、こんなに長くなるとは思わなかった

気づいてる人いるかもしれないけど
勇者の放った連続蹴りは王蛇のベノクラッシュをまんまイメージしました。

あと関係ないけど魔法王は赤セイバーをイメージ、口調全然違うけど。

なんか管理人不在みたいなのでHTML化は少ししたらにしようと思ってます。

あと感想とか雑談で途中いざこざがありましたが
今まで出来なかった感想とか雑談したい方はどうぞ。

すみません、勘違いしましてた。
HTMLの依頼してきます。




おまけ


【 最終ステータス 】

【名前】素手勇者(本名:勇者)
【年齢】16(修行時)→17(旅立ち~死亡)→17(復活)→18(結婚)
【体質】聖質
【特技】ばくれつけん せいけんづき ひゃくれつけん 石つぶて
    武器奪い モンスター武器化攻撃 メガインパクト 
    その他、素手による色々な我流戦法
【魔法】メラ(連射、散弾など)ホイミ

【武器】素手 ライトセーバー(壊)
【防具】封印の鎧(壊)/メタルスライムの鎧(死)
    メガンテの指輪(壊)
    メガンテの腕輪(壊)
    ほしふる腕輪 (壊)
    エルフのネックレス(壊)

【持ち物】錬金釜

【 妻 】魔法王(17)

 


>>562さんのレス見逃してました。
情報ありがとうございます。

最後の方に僧侶を弓使いが助けたりしてるし
なにより好きだった勇者死んでるし

書いてないけど
落ち込む僧侶を弓使いが励ましたりしてるうちに好きになって結婚したんだろ

5年も経ってたら
普通は一方的に好きなだけで
なんの関係も無かった
しかも死んだ男なんて
過去になって当然だろ
普通に自然な流れだと思うけどな

童貞の頭の中では
女は一度でも好きになった男がいたら
片思いでも
その相手が死んでも
死ぬまで好きでいつづけ
独り身でないといけないのか?

お宝勇者と盗賊勇者は捕まったのか

>>601
お宝勇者=盗賊勇者 同一人物です。
盗賊勇者が盗賊ってバレないよう、宝石大好きな「お宝勇者」で偽名をつけてました。

あとハーレムは、最初から考えてなかった。

>>583
だよねー。


というか、見に来たらこんなに読んでくれてる人がいて嬉しい。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年04月20日 (日) 15:27:27   ID: gSk_UCyN

馬鹿にもほどがある

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