伝説のロリババアSS 特別編 (59)

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物語自体は終わったから、ロリババア達の過去とか書く。

で、上がまとめだけど、見たことない人も楽しめるの?
というように、うざかったり、変態だったり、いかれてたり、内容が無い様だったり、へんちくりんだったり。

とりあえず、ロリババア素敵可愛いとだけ記載しておこう。

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デュオ、カルテット編。

たくさんの魔族達が暮らす島。

ーイサナの家

ミッドナイト「皆、集まってくれこと感謝する」

デュオ「ソロがいませーん」

ミッドナイト「あいつは……」

カルテット「どうしたの?」

ミッドナイト「いや、なんでもない。このまま続ける」

デュオ「うーい」

ミッドナイト「まず始めに。突然のことだが数ヵ月後、魔王がさらわれることになる」

イサナ「何?」

ミッドナイト「レガリアという男によってな」

デュオ「じゃあ、拐われる前に助けなきゃ!」

ミッドナイト「それは駄目だ」

デュオ「何で!?」

ミッドナイト「……とにかくだ。我が行いたいのは、誘拐の阻止ではない。未来を護ることだ」

カルテット「未来を護る?」

ミッドナイト「ああ。そこで皆に、改めて頼みたい」

イサナ「…………」

ミッドナイト「デュオ、トリオ、カルテットには、レガリアの計画について調査を頼みたい」

トリオ「それは、奴の手下になれってことか?」

ミッドナイト「そうだ」

カルテット「危険じゃないんですか?」

ミッドナイト「ああ」

デュオ「ああって、あのねー」

ミッドナイト「頼めるのは、実力のある君たちしかいない」

デュオ「やれやれ。……ま、いいけどさ」

ミッドナイト「すまない、デュオ。ありがとう」

カルテット「僕も構いません」

ミッドナイト「カルテット、ありがとう」

トリオ「俺も構わん!!!」ムキッ!

ミッドナイト「トリオ、助かる」

イサナ「それで、私は何をすればいい?」

ミッドナイト「貴方には、勇者と戦ってほしい」

イサナ「ほぅ……」ニヤリ

ミッドナイト「人間に恨みをもつ者達と共に」

デュオ「ちょ!それ、勇者死ぬんじゃないの!?」

ミッドナイト「大丈夫だ」

カルテット「何でそう言えるんですか?」

ミッドナイト「信じているからだ。勇者も、イサナもな……」

イサナ「ふっ……」

ミッドナイト「皆、頼んだぞ」

時は経ち……。

ーデュオとカルテットの家

デュオ「もしろしろりんりん!送ってくれたデータに誤りあるよん」

カルテット「これは……」

デュオ「つつじの悪戯だって」

カルテット「やっぱり」

デュオ「うーい。んじゃ、またねー!」

カルテット「やれやれ」

デュオ「いやー!つつじも悪戯っ子だねー!」

カルテット「デュオもでしょ」

デュオ「そう?」

カルテット「ミッドナイトさんの鎧に、虫を入れたりしてたでしょ」

デュオ「あれね!だって気になるじゃん、鎧の中身」

カルテット「何で脱がないのかな?」

デュオ「さぁ?」

カルテット「もしかして……中身は空っぽ?」

デュオ「いや~ん!こーわーい!」ぎゅ!

カルテット「うっとおしい」

デュオ「もしかして……すごい不細工?」

カルテット「ふふ……」クスッ

デュオ「笑ったね!ミッドナイトさんに報告しよ」

カルテット「デュオが怒られるだけだよ」

デュオ「ちぇ」

カルテット「はぁ……」ヤレヤレ

デュオ「あー疲れた。休憩しよ休憩」

カルテット「まだ二十分しか経ってないよ」

デュオ「うっちゃいなー!じゃあ、カルテット。音楽聴かせて」

カルテット「僕にも仕事がある」

デュオ「はるんに頼まれたやつ?」

カルテット「うん」

デュオ「ん?それ、飴ちゃん!?」

カルテット「ふふ、あげるよ」

デュオ「ありが八匹でありがぱーん!」

カルテット「ありさん可哀想……」

デュオ「いただきマンモス!」あむ

カルテット「かかったね」

デュオ「およよ?」ススス…

カルテット「それを食べるとね、体が幼くなるんだよ」

デュオ「おお!おもしろー!!!」

カルテット「デュオなら楽しむと思ったよ」

デュオ「可愛い?可愛い?」

カルテット「うん」パシャリ

デュオ「何で写真撮るの?」

カルテット「嫌だけど、これが僕に頼まれた仕事」

デュオ「?」

カルテット「勇者曰く。ロリババアは、歳が未成年だからって良いわけじゃない。見た目が幼いのに、中身が成長しているからこそ、ロリババアなんだ。と」パシャパシャ

デュオ「写真を撮る理由になってないよ」

カルテット「デュオもロリババア団の一員でしょ?でも、一人だけ大きい」

デュオ「確かに!」

カルテット「それで、真のロリババアになったロリババア☆ビックバンの写真集を作ろう。て」

デュオ「いいねー」

カルテット「いいの?」

デュオ「いんじゃない?」

カルテット「君達の考え、僕には一生理解できないや」パシャリ

デュオ「あ。お金は?」

カルテット「ちゃっかりしてるね。デュオは40%もらえるよ」

デュオ「そんなに!?はるんやっるー!」

カルテット「衣装も色々用意してあるよ」

デュオ「ねえ」

カルテット「ん?」

デュオ「いっぱい売れたら、みんなでお祝いしようね!」

カルテット「うん!」

デュオ「じゃあ……まずはこれかにゃ!」

カルテット「いきなり水着?」

デュオ「いっぱい売りたいからね……」ニヤリ

カルテット「悪い顔」パシャリ

デュオ「いっそ全裸に挑戦するか……?」ムムッ

カルテット「それは捕まる」

デュオ「裸エプロン」

カルテット「もっこりみち事件」

デュオ「もー世の中厳しいなー」

カルテット「それが当たり前だからね」

デュオ「じゃあ、とりあえず水着でいいや」ヌギヌギ

カルテット「そうして」

デュオ「てかさー。なんでスクール水着?」

カルテット「勇者の趣味じゃないかな」

デュオ「いい趣味してるじゃんよ!」

カルテット「……」タメイキ

ー二ヵ月後。

くろ「今日はご馳走だーーーい!!!」

はる「いっぱい売れたねー」

くろ「男ってちょろいねー」

しろ「お前さん。それは止めい言うたじゃろ」

くろ「くろっぴょいのこと?」

ろり婆「2Pカラーだからいいじゃん」

しろ「よくないし、のぞみはお手伝いして」

はる「うちとのぞみとカルテットは、エッグタルト作りますんで」

しろ「夜、何人集まると思うとるんじゃ。手が足りん」

ろり婆「やれやれ。ロリババアの手も借りたい。というわけですか」スクッ

くろ「猫の手ももぎとりたいでしょ?」

カルテット「恐ろしいこと言わないで」

ろり婆「で、うちは何したらいいの?」

しろ「一緒に巻き巻きしとくれ」

ろり婆「巻き寿司ですか。了解」

くろ「一個ワサビだけにしたろ」

ろり婆「それは駄目。子供達が可哀想」

くろ「じゃあ、ハチミツにしたろ」

ろり婆「にひひ!それ面白いね!」

くろ「いやぁ」テレテレ

しろ「そんなことしてみぃ。鼻にワサビとカラシ入れちゃるからな」

くろ「やーん。しろっぴーこーわーい」クネクネ

しろ「誰じゃ」

ろり婆「君のことじゃよ。しろっぴーちゃん」ウィンク

しろ「この二人うざい……」イライラ

カルテット「まともに相手にすると、疲れるだけだよ」

しろ「ほうじゃな」

ろり婆「なんじゃとこりゃー!」

デュオ「カルテット……いつも適当に付き合ってたんだね……うわべだけの関係だったんだね……」

カルテット「そういうわけじゃ……」

はる「体だけの関係!?」

しろ「ややこしくなるから黙ってなさい!」

カルテット「僕はデュオのこと、大切に思ってるよ」

デュオ「本当に?」

カルテット「うん。僕にとっては、お姉さんのような存在だよ」

デュオ「あらま……」ウルウル

ろり婆「二人は、昔から仲良しなんだね」

カルテット「うん。君達三人のようにね」

ありがとう。
ゲーム作る話は……たっぶんなかったけど、頭では考えてました。
エスパーかな?

―回想

カルテット「ねぇ。この問題の解き方教えて」

デュオ「ん?宿題かー。えらいねー」なでなで

カルテット「んふふ」

デュオ「えらいねー」なでなで

カルテット「教えて」

デュオ「えらいねー」なでなで

カルてット「もしかして」

デュオ「おっと!誰かがあたしを呼んでいる!!!」ダッ!

カルテット「わからないんだね」


別の日。


デュオ「カルちゃーーーん!!!ほれみてみー!」タタタ!

カルテット「何それ」

デュオ「サナギやよ」

カルテット「気持ち悪い」

デュオ「何で?綺麗なちょうちょでてくるよ」

カルテット「よーく見て」

デュオ「んー?」

カルテット「それ、カマキリグモの卵」

デュオ「ぎゃーーーーー!!!!!」


別の日。


カルテット「はい」

デュオ「なあに?これ」

カルテット「誕生日プレゼントです」テレ

デュオ「きゃーお!!!」ぎゅ!

カルテット「あ!」

デュオ「あ」

カルテット「その箱の中身、ケーキ……」

デュオ「およよ……」

カルテット「……」ジワ…

デュオ「おうふ!美味しそうなケーキ!!!」

カルテット「ひどい……」グスッ

デュオ「ごめんよ!食べるから泣かないで!!!」

カルテット「なんてひどいことするんですか……私、一生懸命作りましたのに……」シクシク

デュオ「うん!美味しいよ!ありがとう、カルテット!!!」

カルテット「絶対にゆるさねえ!一生恨むからな!お前はいつもいつもかるいんだよ!あと、ほんとうぜぇんだよ!!!」

デュオ「!!!」ガーン!

カルテット「あ……ごめんなさい」

デュオ「うあーーーん!」タタタ!

カルテット「待ってデュオ!」

シーン……。

カルテット「やっちゃった……」ガクッ


数日後。


カルテット「デュオ」コンコン

カルテット「お家からでてきて」

シーン……。

カルテット「僕が悪かった。お願いだから出てきて」

ガチャ。

デュオ「デュオってだれかにゃ」ヒョコ

カルテット「びっくりした。強盗かと思ったよ」

デュオ「……カルテット、ごめんね」

カルテット「悪いのは僕だよ。こちらこそ、本当にごめんなさい」

デュオ「うん。とりあえず、中にお入り」

カルテット「いいの?」

デュオ「いいからいいから」

カルテット「お邪魔します」

デュオ「こっちこっち」

カルテット「?」

デュオ「みてみ」

カルテット「これは……」

デュオ「連絡する前に来てくれてよかったよ」

カルテット「きれい……」

デュオ「じゃっじゃーん!ちょうちょさんの誕生です!!!」

カルテット「どうして……?」

デュオ「どうして?」

カルテット「まさか、ちょうちょ見せるためにひきこもったの?」

デュオ「うん」コクッ

カルテット「……別にひきこもらなくても」

デュオ「だって、いつ生まれるかわかんないし」

カルテット「ふふっ」クスクス

デュオ「これはね。ケーキのお礼だよ」

カルテット「え?」

デュオ「大好きのお返し!!!」にこっ

カルテット「デュオ!」ぎゅ!

デュオ「あや?どうちたのかなー?」ニヤニヤ

カルテット「今日だけだからね……」テレッ

デュオ「えー」なでなで

―回想おしまい

カルテット「ふふ」

はる「おや、何か幸せそうな顔ですなー」

カルテット「なんでもないよ」

デュオ「うなことがー♪」

ろり婆「幸せでしたか?」

しろ「……」ムシ

はる「そう言えばさ、うちらの出逢いってバトルだったじゃん?」

カルテット「うん」

はる「どうして二人は、レガリアに従ってたの?」

デュオ「あれね。スパイだよ」

しろ「じゃあなぜ、本気でかかってきたんじゃ」

くろ「ノリ、かのう」クネクネ

しろ「わしの姿でクネクネするな」

ろり婆「見たかったなー。みんなの戦い」

カルテット「なんで?」

ろり婆「なんか楽しそう」

はる「見る?」スッ

しろ「あるの!?」

はる「セットしてピッ!」

―あん時

くろ「どうも!くろだよ!」

しろ「何をした」

くろ「えへへ!あたしの能力は、トレースなんだほい!」

しろ「そういうことか」

くろ「見た目も!魔法も!完全コピーやよ!ししし!」

しろ「性格は正反対みたいじゃがの。それに、やっぱり黒いぞ?」

くろ「これね。今流行のイカスミ美容法」

しろ「えっ!そんなのあるの!?」

くろ「うん」

しろ「いや、嘘じゃな。なぜなら……顔が黒くない!!!」バーン!

くろ「へー。やるじゃん」

しろ「わしを、あまり甘く見るでないぞ」

くろ「じゃあ、これはどうかにゃ?」

しろ「何でもこい」

くろ「ファルサ・ウェリタス・クラヴィス」

くろは鍵をひとつ、具現化した!!!
それを、自分の胸に差し、回す!!!
すると、眩い光がくろを包み込んだ!!!

くろ「あたしのが歳上ってこと、忘れてないよね?」

しろ「ふふふ……」クスクス

くろ「何が可笑しいの?もしかして、頭のボルトとんじゃった?」

しろ「わしはそんなにボインではない!!!」バーン!!!


ピッ


しろ「こら。みらい?」

はる「なに?」

しろ「捏造はいかんな」ギロリ

ろり婆「さきはちぃぱい。まな板じゃん」

しろ「のーぞーみ?」にこっ

ろり婆「て、勇者が言ってたなー」メソラシ

しろ「人のせいにするな!」デコピン!

ろり婆「んにゃ!」

はる「次いくよー」


ピッ


―あん時、ぱーとちゅー

はる「落ちない!?ねぇ、落ちない!?」

カルテット「……」コクッ

はる「本当に?T・ファミリア歌劇団の入団は、とても厳しいって噂だよ」

カルテット「大丈夫。僕の音楽に合わせて、たくさん練習すれば受かる」

はる「先生!!!」キラキラ

カルテット「さぁ、踊って。僕の音楽に合わせて」

カルテットはヴァイオリンを具現化し、音楽を奏で始めた!!!

はる「こう?て、あぶなっ!!!こんなの踊れましぇん!!!」

カルテット「血のドレスを纏って、華麗に舞え……」

はる「まさかのかさまの鬼レッスン!?」

次々と、鋭い氷がはるに襲いかかる!!!
はるはそれを、上手に躍りながらかわす!!!

はる「ふぇぇ……」シクシク

カルテット「泣くな!入団すれば、もっと厳しい世界が君を待っているんだぞ!!!」

はる「はい!しぇんしぇー!!!」

カルテット「死ぬことだけは許さないからね!!!」

はる「うちは死にましぇーん!!!」


ピッ。


カルテット「ひどすぎる。あんまりだよ」

デュオ「へー。こんなことが」

カルテット「これも捏造だから」

デュオ「そ。じゃあ、次は勇者と魔王の出逢いが見たいな」

はる「あるよ」

ろり婆「マージマジアルマジーロ!?」

はる「えーと、メニューに戻って……これだ!」


ピッ


―あん時、ぱーとちゅりー

王「勇者よ、よく参った」

勇者「はっ」

王「単刀直入に申す。良いか。必ず魔王を倒して参れ」

勇者「承知しました」

王「よし。では旅立つお前に、この装備と金貨、そしてロリババアをやろう」

ろり婆「がおっしゅ!」

勇者「ありがたき幸せ!!!」

王「そうかそうか」ニコニコ

勇者「では。さっそく行って参ります!」

王「頼んだぞ、勇者よ!」

―城下街

ろり婆「うちに任せとけば、余裕のよっちゃんじゃ!どーんと構えろ!」

勇者「はい!!!」

ろり婆「そう、堅くなるな。ビンビンじゃぞ!」

勇者「さっせん!」

ろり婆「とりあえず、股間の装備でも買いに行くか?」ウィンク


ピッ


デュオ「なるほどーなるほどー」ウンウン

カルテット「嘘に決まってるでしょ」

ろり婆「嘘のようで本当の話」

しろ「あのカルテットの冷めた目をよく見ろ」

ろり婆「やん!らぶちぃ!」キュン!

カルテット「はぁ……なんだかすごい疲れたよ」

~~♪

はる「あ、メールきた。迎えに行って来るね」シュン!

しろ「結局間に合わんかった……」ガックシ

デュオ「どんまい」カタポン

ぴんぽーん

カルテット「ゆめとまいあかな?」

しろ「仕方ない。疲れてるところ悪いが、手伝ってもらうか……」

デュオ「どんどん」カタポン

ろり婆「まいまい」カタポン

カルテット「二人とも、もうやめてあげて」

妖精さん、精霊編。

ー精霊の光

精霊「あなた様。今日は、何だか御機嫌ですね。あむ」モムモム

妖精「さっきの。お友達の娘が訪ねてきたのじゃ」

精霊「魔王と勇者の娘さんですか?あむ」モムモム

妖精「うむ。立派に成長したもんじゃ」

精霊「それはそれあむ」モムモム

妖精「うちは世界を平和にしてみせる!二度と、悲しい争いが起こらぬように。じゃから、お前さんにも協力してほしい!じゃと。あむ」モムモム

精霊「協力?また、勇者の時みたいにですあむ?」モムモム

妖精「ユッケよ。ちと、落ち着いて食わんか」

精霊「カルビ焼けてますよ。はい」

妖精「…………あむ」モムモム

精霊「本当に争いがなくなりますかねー。どうせ、漠然としすぎた考えですよ。あむ」モムモム

妖精「それでも、わらわは信じるよ。あむ」モムモム

精霊「いっそのこと。大精霊様が、世界を潰してしまうのはどうですか?」

妖精「笑えん冗談を言うと、この、特上ハラミが消えることになるぞ」スッ

精霊「大変失礼申し上げました!!!」ケイレイ

妖精「わらわはな。この世界が大好きなのじゃ」

精霊「そうなんですか?あむ」モムモム

妖精「うむ!面白いことが、たっくさんあるからの!」

精霊「うっそだー。ハラミ、焼きますよ」ジュー

妖精「お前さんも、いずれ解る日がくるじゃろう」ヒョイ

精霊「あー!それ!わっちのキープハラミー!!!」ウルウル

妖精「子供か。このハラミはな、半生で食うのが、一番美味しいんじゃよ」

精霊「せこっ!そういうことは、先に言ってくださいよ!」

妖精「ふふっ。軽く炙って、あむ!うーん!美味しいのう!」トローン

精霊「あむ!うまうまー!!!」キラキラ

妖精「ところで、話は変わるが、精霊の国の方はどうじゃ?」

精霊「何も異常ありませんよ」モムモム

妖精「ほうか。それならよい。あむ」モムモム

精霊「あ!それ!わっちのキープホルモン!!!」ウルウル

妖精「たっくさんあるじゃろ」ジュー

精霊「少しでも、いっぱい、食べたいんです!」

妖精「はいはい」ジュー

精霊「うまーーー!!!」キラキラ

ーそんなある日。カロリーオフィスにて

妖精「おや」

ろり婆「がおっしゅ!」

妖精「いらっしゃい。お隣さんは、お友達かの?」

しろ「はじめまして。えがお・さきです」ペコリ

ろり婆「しろだよ」

妖精「生クリームみたいなやつじゃの」

しろ「はい?」

はる「がおっしゅ!はるじおんだよ!はるさん、て呼んでね!」

妖精「はじめまして。わらわは、フェアリィ・ハート。ロリババアの妖精じゃ」

しろ「ロリババアの妖精!?」

妖精「お店を早終いするから、皆は、お菓子食べ放題を楽しんでてくれ」

ろり婆「ごめんね。急に訪ねてきて」

妖精「ふふっ。構わんよ」

ー閉店

はる「さて」

妖精「ん?」

はる「なかなかうまちぃなお菓子を作るじゃないの」ペロリ

妖精「どうも」

はる「勝負じゃ!」ズバッ!

妖精「は?」

はる「うちと勝負じゃ!」

しろ「初対面の人に、いきなり喧嘩を売るな」デコピン

はる「あいた!」

妖精「わらわは構わんよ。むしろ……面白い!かかってくるがよいわ!」

はる「後から悔やんでもしらんぞ?お?」ニヤニヤ

妖精「あまりの美味しさに、泣かせてやろう」

しろ「ちょっと二人とも、本気?」

ろり婆「今回、お二人に挑戦して頂くデザートはこちら!」

はる「はいはい。どうせエッグタルトでしょ」

ろり婆「猥褻のしろさん。この勝負、どう見ますか?」

しろ「解説ね。それと、結構どうでもいいです」

ろり婆「だそうです」

妖精「では、厨房へ参れ」

はる「失礼します」一例

妖精「うむ」

ろり婆「あふはむにゃむら?」モムモム

しろ「口にお菓子入れて喋らないの」

ろり婆「はーい」

ー 一回戦

ろり婆「まずは生地作り!」

しろ「本来、一晩寝かせた方がよい生地を、どう美味ちく簡単に作るかが、この生地作りのポイントになります」

ろり婆「今噛んだね」

しろ「こほん……」

ろり婆「いつも作っているはるは、きっと、余裕でしょうね」

しろ「一方妖精さんは、すでに寝かせた生地を取り出しましたよ」

はる「ずるいぞー!!!」

妖精「わかった。わらわも、一から作ろう」

はる「当たり前田のクラッカーぱーんぽぴゅーんじゃ!!!」

妖精「は?」

しろ「無視してくださーい」

ろり婆「そこの君。いちごみるくおかわり」チョイチョイ

しろ「さすがです。妖精さん、鮮やかな手つきです」

ろり婆「ふふ、夜の方はどうなんでしょうかねぇ……」

妖精「は?」

しろ「無視してくださーい」

はる「がおっしゅばらっしゃあお!」

ろり婆「一方はるじおんは、豪快な作り方です」

しろ「性格がそのまんまでてますねー」

ろり婆「ベッドの上でも豪快に」

はる「いやん」クネ

しろ「面倒くさくなってきたわい」

妖精「できた」

ろり婆「はやい!?はやいぞー!!!」

しろ「妖精さん、早くも焼きに入りました」

はる「ぐぬぬ……やるじゃん」

妖精「ふふふ」

ろり婆「はるじおんも遅れて焼きにっ……ふぇ……っくしょい!!!えーいちくしょう」

妖精「焼いとる間、暇じゃろ」

ろり婆「そだね」

妖精「ロリババアエクササイズでもするか」

しろ「は?」

妖精「太らない様に、ロリババア?」

ろり婆「エクササーーーイズ!!!」

はる「ふぅあおっ!まずはロリババウアー!」ノビー

ろり婆「無理しないでね。息を吐きながら、ゆっくりと背中を……うぉ」ノビー

妖精「どうじゃ。この、ロリババウアー」フンゾリ

はる「は?ただの偉そうなひとじゃ、んにゃ!!!」ツルッドテッ!

しろ「大丈夫?」

はる「くそー!!!」

妖精「ふふん」

はる「次は、ロリババアクネクネじゃ!」

ろり婆「全身をシェイプして、あらゆる脂肪を燃焼しよう」クネクネクネクネ

はる「さすがのぞみ」クネクネ

しろ「クネクネにおいて、右にでるものはおらんな」クネクネ

妖精「む、難しい……」クネクネ

しろ「何だか、いかがわしいダンスになっとるぞ」クネクネ

はる「続けて!ロリババアほっぷすてっぷじゃーんぷ!」がおっぴょい!

ろり婆「リズムよく跳ねながら、独自のアレンジフリフリも加えてみよう」ぴょいん!

しろ「これ楽しい!」ぴょんぴょん!

妖精「ふふっ。可愛いうさぎさんじゃな」ぽいん!

はる「この!この!」ツンツン

妖精「うっとおしい!跳ねながら胸をつつくな!」

はる「次はー?」

ろり婆「ロリバババランス!!!」

妖精「みよ。一本足爪先立ちじゃ」

はる「うちはかかと」

ろり婆「うちは……逆立ち!」

どんがらがっしゃーん!

しろ「はぁ……」ヤレヤレ

ろり婆「ごめんなひゃい……」ウルウル

妖精「怪我はないか?大丈夫か?」

ろり婆「大丈夫……」ウルウル

妖精「なら良い。それと、パンツ見えとるぞ」

アルバイト達「あっざーーーっす!!!」一礼!

妖精「お前さん達クビ。実家に帰れ」

アルバイト達「!?」

ーやがて完成

ろり婆「妖精さんの勝ち」

はる「ぐはぁ!!!」ガクッ

妖精「当然の結果じゃな」フフン

はる「うちが負けるなんて……」

しろ「世の中、上には上がいるということじゃな」

はる「……」グスッ

しろ「いつかまた勝負して、次は勝ってやればよい!」グッ!

はる「さきちゃん……!」ウルウル

しろ「その為の協力なら、私は惜しまないよ」フフッ

はる「さきー!!!」ぎゅ!

ろり婆「次回、情熱恥丘。はるじおんの軌跡。お楽しみに」

ありがとうございます。
おかわり、いります?

ー夜、妖精さんの家。

ろり婆「うわー……随分と散らかってるね」

妖精「突然の来客なもので……」

しろ「泊めてもらう御礼に、まずは、お掃除するか」

妖精「いやいや、それは悪い」

はる「でも、このままだと寝られないよね」

妖精「ほう……じゃの……」

はる「第二回戦、お掃除対決ー!!!」

妖精「の、望むところじゃ!」

ろり婆「じゃあ、うちとしろはお買い物に行ってくるね」

しろ「大丈夫か?わし、心配じゃぞ」

はる「まっかせんしゃーい!」

しろ「…………」ジトー

ろり婆「んじゃ、頑張ってねー」

しろ「お前さん、お掃除したくないだけじゃろ」

ろり婆「そそそ、そんなことないよ」ギクッ

しろ「やれやれ」

はる「本当に大丈夫だから、ほら、行った行った」

妖精「すまんの。気をつけてな」

はる「……さ、て、と」

妖精「いっちょやるか」

はる「うちは負けんぞ」

妖精「こっちの台詞じゃ」

ーしばらくして

しろ「ただいま」

はる「おかえりんこ」

ろり婆「おぅ……」

妖精「ロリババア大魔王よ。どちらの勝ちじゃ?」

ろり婆「二人ともだめだめー」ブッブー

はる「へいパンシン。そのジャッジは可笑しいでしょ」

しろ「あほー!!!纏めたり重ねただけではないかーーー!!!」

はる「違うよ。ね?」

妖精「…………」

ろり婆「途中で面倒くさくなったんだね。わかるよ」ウンウン

はる「えへへ」テレ

しろ「本当にもぅ……だから……はぁ……」

ろり婆「うちの出番かな」ヤレヤレ

しろ「頼んだぞ」

ろり婆「あいあいさー」

妖精「申し訳ない」

はる「面目ない」

しろ「さてと」

はる「今日の夜ご飯なに?」

しろ「シチューじゃ」

はる「がおっしゃー!!!」がおー!

しろ「のう、妖精さんよ」レイゾウコガチャ

妖精「なんじゃ?」

しろ「普段、何を食べとるんじゃ?」

妖精「缶詰や惣菜、基本はお弁当じゃの」

ろり婆「妖精さんは、爆発料理人だから」

しろ「はると一緒じゃな」

妖精「そうなのか?」

はる「うん。お互い、一人暮らし大変だね」

妖精「はるじおんよ……。お互い、頑張って生きていこうぞ!」

はる「妖精さん……!」

握手!!!

ー翌朝

ちゅどおん!!!

しろ「なになに!?」ガバッ!

はる「負けた……」ガクッ

ろり婆「は?」ネムネム

妖精「できたぞ、朝ごはん」

ろり婆「うぇ……」

妖精「うぇ、てなんじゃ」

しろ「なんで青色なんじゃ……」

妖精「さぁ……?」

はる「次は負けんからな!」

ろり婆「何でそんなに勝ちたいの?」

はる「…………」メソラシ

しろ「お菓子作りは、はるの唯一の特技じゃからな。負けたのが、よっぽど悔しかったんじゃろ」

ろり婆「そういうこと……」

はる「……」シュン

妖精「はるじおんよ。お前さんのお菓子、とてもうまちぃじゃったぞ。店に出したくなるレベルじゃった」

はる「ありがとう。でも、やっぱり妖精さんのお菓子のが美味しいよ」

妖精「はるじおん……」

はる「だからいつか……!料理で勝つ!!!」

妖精「ふっ……。望むところじゃ!」

しろ「わしらを巻き込まんでくれよ」ジトー

はる「試食を」

ろり婆「嫌!絶対に嫌だからね!!!」

はる「えー」

ろり婆「三日間苦しめられたあの味、一生、忘れないから」

妖精「よっぽどなんじゃな……」

はる「えへへ」テレ

妖精「ふふっ」クスクス

ろり婆「笑う問題じゃ……なーーーーーい!!!!!」


てなわけで、次は、『ひとしずく・せせら』のお話

ー心の王都プレセア、馳走亭 風柳

王様「はじまめむしす本だしはお日柄ら」

ろり婆「堅い挨拶はなしなし。軽く軽く、リラックスして」

王様「いやでも、俺、王様だし……」

せせら「構いませんよ」フフッ

王様「うへへ……」デレー

ろり婆「デレデレして、みっともどっこいじゃぞ!」ヒソ

王様「こほん。改めまして。この国の王を務めさせていただいたてて」

ろり婆「だーかーら」

王様「わかった。わかったよ……はじめまして。シラマ・カケルです」

せせら「はじめまして。ひとしずく・せせらと申します」

ろり婆「んじゃ、後はごゆっくり」スクッ

王様「待て!」グイッ!

ろり婆「もー。なに?」

王様「……」ウルウル

ろり婆「大丈夫。せせらは、とても優しい人じゃから」

せせら「難しいお話はなしで、楽しくお話しましょ?」

王様「は、はい」

ろり婆「んじゃの」トテトテ

王様「……」

せせら「あの」

王様「はい」

せせら「趣味は何ですか?」

王様「え?趣味……ですか?」

せせら「教えて頂けませんか?」

王様「えーと……」

はる「エロ本収集」

せせら「あらま」

しろ「邪魔するな!」

はる「忘れ物とりにきただけでした。お邪魔しました」トテトテ

せせら「エロ本収集ですか」

王様「違います!編物です!」

せせら「あらま」

王様「あ……いや……その」

せせら「素敵な趣味ですね!」

王様「え……?えへへ、そっすか?」

せせら「はい!とても素敵ですよ!」

王様「うへへ……。せせらさんは?」

せせら「私の趣味は、秘密基地作りです!」

王様「!?」

ー喫茶 コンバティール

しろ「どうして、突然、王様にお見合いを?」

ろり婆「向こうの王様と違って、まだ若いから。サポート要るかなって」

はる「のぞみ、今は花の王都で暮らしてるしね」

ろり婆「そそ」

しろ「せせらは、どういう人なの?」

ろり婆「とても優しい人。魔族の島で、パン屋さんを営んでるよ」

ー風柳

王様「へー。パン屋さんか」

せせら「はい。一昨日、友人に譲りましたけど」

王様「ええ!?」

せせら「私、あなたと結婚しますから」

王様「え!?ええ!?結婚してくれるんですか!?」

せせら「お見合いとは、そういうものなのでしょ?」

王様「いや……えと……少し違いますね」

せせら「え!?」

ーコンバティール

ろり婆「でも、たまーに、変なところで天然発動するんだよね」

しろ「そうなの?」

ろり婆「前に合った時、お土産にパンをもらったんだけど、開けたらおにぎりだった」

はる「錬金術か……」ムムッ

しろ「んなわけあるか」

ろり婆「いつの間に握ったのやら」

しろ「それは、中々に深刻な天然だね」

ろり婆「でしょ?」

ー風柳

せせら「お見合いとは、そういうものなんですね」

王様「はい」

せせら「どうしましょ」オロオロ

王様「結婚すれば、いいんですよ」

せせら「え?」

王様「俺と、結婚してください!」

せせら「はい!」

王様「ええ!?」

せせら「え!?」

ーコンバティール

ろり婆「そんなせせらを、うちが選んだのはね。イサナの妹だからだよ」

しろ「ぶふぅ!」

ろり婆「義理だけどね」

はる「確か、イサナさんて、人間を恨んでた人でしょ?」

ろり婆「うん。でも、それはね。妹のことを思ってだったんだよ」

はる「えー……」

ろり婆「後で、せせらに怒られたって」

しろ「今年、一番びっくりしたわい」

ー風柳

王様「お兄さんがいらっしゃるんですか」

せせら「はい」

王様「じゃあ今度、御挨拶にいかないと」

せせら「兄の名は、イサナと言います。今は」

王様「ええ!?」

せせら「もしかして、ご存知でしたか?」

王様「はい。絆の町の建設についての会議で、一度、お会いしたことがあります」

せせら「何か、失礼はありませんでしたか?」

王様「え?はい」

せせら「良かった……」

王様「?」

せせら「兄は最近まで、人間を恨んでいましたから」

王様「え!?そうは見えませんでしたよ」

せせら「昔まだ、小さな紛争があった頃の話です。家族を失った私を拾ってくれたのが、兄、イサナでした」

王様「……」

せせら「それから共に、魔族の島で暮らしていたんですけど、兄は年々、人間達を恨むようになってしまいました」

王様「それは、辛いことですね……」

せせら「はい。しかし、辛いのは私達魔族だけでなく、きっと、人間達の中にも、同じ思いをした人はいたはずなんです」

王様「そうかも知れませんね」

せせら「だからこそ私は、今の世の中をもっと、笑顔の溢れる世界にしたいと思っています」

王様「でも、難しいことですよ」

せせら「それは理解しています」

ーコンバティール

はる「そっか。せせらも、笑顔咲く虹色の未来を夢見てるんだね」

ろり婆「うん。二人をお見合いさせたのは、これが本当の理由」

しろ「でも問題は、二人が結婚するかどうか」

ろり婆「仮に結婚しなくても、この出逢いは無駄なことじゃないはずだよ」

しろ「そうだね」

ろり婆「ひとつひとつの繋がりが、積み重ねが、笑顔咲く虹色の未来を作っていく。うちは、そう思ってる!」

はる「今日は珍しく、素晴らしい発言が出てくるね」

ろり婆「それは、どういう意味ですかな」ムスッ

しろ「ふふっ。のぞみは魔王だから、当然のことだよね」

ろり婆「そゆことー」エヘン

ー風柳

王様「今日、君に会えて良かったよ!」

せせら「え?」

王様「今、目指したい未来が、はっきりと決まった!」

せせら「それは……」

王様「一緒に、笑顔咲く虹色の未来を作ろう!」

せせら「シラマさん」

王様「勇者と魔王の真似事みたいだけど、俺は王様だからな。絶対的な権力がある!」

せせら「あまり権力に頼るのは、よくないと思いますよ」

王様「ですよねー。ははは……」

せせら「人を動かすものは、いつも心です」

王様「なるほど」

せせら「と、私は思っています」

王様「なんだそれ」クスクス

せせら「ふふっ」クスクス

王様「でも、今の言葉。正しいと思うよ」

せせら「ありがとうございます」

王様「そうやって未熟な俺を、これからずっと、側で支えてほしい」

せせら「はい!喜んで!」

王様「本当に?本当に結婚してくれるの?俺達、会ったばかりだぞ」

せせら「それでも、あなたに心惹かれましたから」にこっ

王様「せせらーーー!!!好きだーーー!!!愛してるーーー!!!」

ろり婆「おめでとう」パチパチ

しろ「おめでとう」パチパチ

はる「めでたいなあ」パチパチ

ろり婆「ロリにありがとう。ババアにさよ……こんにちは。全ての宝物(ロリババア)達におめでとう」パチパチ

しろ「何の話じゃ」ジトー

せせら「ふふっ」クスクス

王様「い、いつからそこに……」

ろり婆「今きたとこ」

王様「恥ずかしいー!!!」

はる「何はともあれ、本当に、おめでたいことじゃ!」パチパチ

せせら「じゃあ記念に、ロリババア団を結成しません?」

しろ「は?」

ろり婆「勇者と一緒。ほんと、特撮好きだねー」

はる「んじゃあ……とりあえず、リーダーはのぞみに譲ろう」

ろり婆「え!?いいの!?」

しろ「魔王じゃしな」

ろり婆「じゃあ、さっそく決め台詞とか決めよう!」

で。

ろり婆「頼れるリーダー!星空を駆ける希望!!ロリババア☆スター!!!」きらん!!!

はる「がおっしゅ!いつも元気に挨拶!!描く未来は虹色!!!ロリババア☆ガオン!!!!!」がおっしゃー!!!

しろ「あなたの心に、笑顔咲かせます!みんなのアイドル!!ロリババア☆キャロット!!!」ぴょーん!!!

ろり婆「我ら!!!」シャキン!

はる「愛くるしくて!!!」ガオシャン!

しろ「ちゅっちゅしたくなる!!!」キャロン!

三人「ロリババア団じゃ!!!」シャキイン!!!

王様「おおー!!!すげー!!!可愛いー!!!うひょー!!!」キラキラ

せせら「さっそく権力を利用して、流行らせましょう!!!」ウキウキ

王様「え?せせら?」

せせら「これが、権力の正しい使い方です!」

王様「なるほど!」ポンッ

しろ「あほか。恥ずかしいからやめい」

はる「ノリノリだったじゃん!」カタポン

しろ「もうやらん」フイ

王様「過去の勇者と魔王が世界を平和にし、現在の勇者と魔王が未来を描くように、俺達は、ロリババアで世界の平和を紡ぎ、虹色の未来を約束するぞーーー!!!」

しろ「おい!王様が大変な方向に向かい始めたぞ!!!」

ろり婆「いいじゃん」

はる、せせら「ねー」

しろ「…………」

王様「ロリババア団結成のお祝いだー!!!」

ろり婆、はる、せせら「おー!!!」

しろ「わしは帰る」

せせら「王様」

王様「これは命令です」

しろ「知るか」

ろり婆「えとねー。これとこれと」

しろ「頼むな!帰るぞ!」

王様「逃げても、兵に捕らえさせるからな」

しろ「何でこんな奴を王様にしたんじゃ」

王様「こんにゃくとは失礼な」

ろり婆「くじ引きだよ」

しろ「くじ引き!?」

ろり婆「うそうそ」

しろ「…………」イライラ

はる「ロリババアの宴の始まりじゃー!!!」

ろり婆「ロッリババア」クネクネ

王様「あ、それ」

ろり婆「ロッリババア」クネクネ

王様「あ、よいしょ」

せせら「スタッフゥー!誰か、三味線お願いしまーす!」

ろり婆「ロリババアエア三味線!!!」クネクネクネクネクネクネ

はる「本日はいつもより、意味なくたくさんクネクネしております!」

王様「よっ!ロリババアいち!!!」

しろ「あははは!!!もう、どーにでもなーれ!!!」パチパチパチパチ

はる「しろちゃん覚醒しましたー!!!」

王様「いよぅ!待ってましたー!!!」

しろ「それそれー!!!」クネクネクネクネ

せせら「素晴らしい!!!」パチパチ

しろ「ロリババアきゃっほーーーい!!!」ケラケラ


はい。次は、ロリババア博士のお話。

ーパンチラレラ本社

はる「あんたが天才科学者、ロリババア博士だね」

ロリババア博士「少し違うの。わしは天才ではない。ただの、天才努力家じゃ」

はる「そ。今日は」

ロリババア博士「ロリババア大魔王のことか?」

しろ「ここにおるのは分かっとる。はやく返せ」

ロリババア大魔王「ふっふっふっ……。阿呆が。そう簡単に返してたまるか」

はる「ぶっとばすよ?」グルル…

ロリババア大魔王「暴力はいかんなぁ」チッチッチッ

しろ「とっとと吐け!のぞみはどこにおる!」

ロリババア大魔王「今はベッドで、パンティング状態じゃ」

しろ「何じゃと……?のぞみに一体何をした!」

ロリババア博士「躾。じゃよ」

はる「は?」

ロリババア博士「わしは、ロリババア大魔王を心より尊敬し、愛しておる!じゃのに……あろうことか、ロリババア大魔王は、そんなわしを拒絶した」

しろ「当然のことじゃ」

ロリババア博士「じゃから、えっちぃペットとしての躾を行った」ペロリ

はる「イカれてる……」

ロリババア博士「わしはな。ロリババア同士の禁断の愛が、だーいすきなのじゃ!!!」フハハハ!

しろ「この変態が……!」

ロリババア博士「はるじおん。しろ。そち達も、わしが愛してやろう」ニヤニヤ

はるとしろは、突如床から現れたカプセルに閉じ込められた!!!

しろ「しまった……!」

はる「こほっ!けほっ!これは……」

ロリババア博士「ねーむれ、ねむれ。ロリババアの甘い夢に御招待じゃ」フフフ

ろり婆「そこまでじゃ!」フラ

ロリババア博士「おや、ロリババア大魔王。こけまでよく歩けたな」

ろり婆「この屈辱、二人には味あわせん!」

ロリババア大魔王「あんなに喘いでおいて、よく言うわい」

ろり婆「あれは、お前さんが薬を盛ったからじゃ。うちの本意ではない!」

ロリババア大魔王「まぁよい。もう一度、快楽に溺れてもらうだけじゃ」トテトテ

ろり婆「くっ……!」フラ

ロリババア大魔王「ふらふらして、誘っておるのか?」フフフ

ろり婆「くのー……」フラフラ

はる「がおっしゅぼーる!」ヒュ!

ロリババア博士「んにゃ!」

ろり婆「はる……!!!」

はる「うちはあんたと違って、正真正銘天才じゃからな!!!」ドーン!!!

ロリババア博士「カプセルをどうやって……いや、それよりも。睡眠ガスが効かんじゃと!?」

はる「カプセルは音の共鳴で割った。ガスは医者だから効かん」

ロリババア博士「ほう!そち、中々魅力的なロリババアではないか!」キラキラ

はる「のぞみ、帰ろう」ムシ

ロリババア博士「待て!帰らせぬぞ!」

はる「うちとやる気?」

ロリババア博士「うへへ……」

はる「がおっしゅぼーる!!!」

ロリババア博士「危なっ!やめい!」

はる「のぞみ。何でこんな奴と知り合いになったの?」

ロリババア博士「それはわしが、ロリババア大魔王の父上と知り合いじゃからじゃ!」

はる「え……」

ろり婆「ロリババア博士は、今も勇者の力と魔族について、研究してくれてるの」

ロリババア博士「えへん」

ろり婆「でも今回は、研究データをとるって騙された」

ロリババア博士「安心しろ。データはしっかりとった。エロティカルはサービスじゃ」

ろり婆「そんなサービスいらんわー!!!」

しろ「お前さん、わしの家族をよくもはめてくれたの……」フラ

ロリババア博士「そちとはめはめしたーい!!!」

はる「しろちゃん、あの変態におしおきして」

しろ「よし、任せろ」

ロリババア博士「おしおき!?ありがたきご褒美!!!」

しろ「…………」

ロリババア博士「さぁ!こい!」

しろ「のぞみ、歩ける?」

ろり婆「うん」

しろ「よし、帰るぞ」

ロリババア博士「お仕置きは!?」

しろ「おあずけじゃ」

ロリババア博士「ぐはっ……!」ガクッ

はる「なるほど!あいつの変態を利用したんだね!」

しろ「…………」

ロリババア博士「い……行かせぬぞ」フラ

しろ「帰ったらのぞみと、えっちっちしよ」

ろり婆「うぇ!?」

ロリババア博士「かっ……はぁ……!!!」ズシャア!

はる「なるほど!のぞみへの愛を利用したんだね!」

しろ「…………」

ロリババア博士「い、いつか……必ず」フラリ

しろ「次、同じことしてみぃ」

ロリババア博士「ふぇ……」

しろ「容赦せんからな」ギロリ

ロリババア博士「ふえぇ……」グスッ

ろり婆「さすがオニババあいたっ!」

ーすごーく時が経ち

ろり婆「本当にできたの?」

ロリババア博士「これがその薬じゃ」

はる「嘘じゃないよね?」

ロリババア博士「嘘ではない。わし自身で試したからな」

ろり婆「ありがとう」

ロリババア博士「うむ。これ一錠で、魔族の遺伝子を人間の遺伝子に、安全に、副作用も何もなく変えることができるぞ!」

しろ「じゃあ、これからは人間として、普通に成長するんじゃな」

ロリババア博士「そういうことじゃ。はるの協力もあって、成せた奇跡じゃよ」

はる「えへへ」テレ

ろり婆「あむ!」ゴクリ

ロリババア博士「効き目はすぐにでるぞ」

しろ「大丈夫?」

ろり婆「うん。特になんもないよ」

はる「あれ?髪の毛、紫に染まったよ」

しろ「これは逆に、常に魔王モードになってしまったのではないか?」

ロリババア博士「そんなはずは……」

ろり婆「いつもの力がだせない」

ロリババア博士「ほれみぃ。成功じゃ!」

はる「じゃあ、さっそくみんなに配達だね」

しろ「ほうじゃの」

ろり婆「ロリババア博士……んにゃ。かすみ。ありがとう」

ロリババア博士「うへへ……」ニヤニヤ

しろ「それで、今はいくつあるんじゃ?」

ロリババア博士「リストに載っとる人数分は作ったぞ」

ろり婆「さっすが!」

ロリババア博士「ロリババア大魔王よ、お礼は体で頼むぞ!」フフン

ろり婆「それは嫌」

はる「相変わらずだねー」

ロリババア博士「なぜじゃ!こんなに頑張ったのに!」

ろり婆「彼女いるじゃん」

医者ロリババア「イェス!あたしがいるではないか!浮気は許さんぞ!」

しろ「ということで、わしらは帰ろう」

はる「薬の配達は後で頼むから、変な小細工するなよ」

ロリババア博士「いや、え、もう帰るのか!?」

ろり婆「用は済んだし」

しろ「わしらの薬も頂いたしの。ありがとう」

はる「ありがとう。んじゃ」

ロリババア博士「いつもいつも帰るの早くないか!?」

ろり婆「自業自得」ジトー

ロリババア博士「がーん!!!」

医者ロリババア「あたしがいるから、別によいではないか!」

ロリババア博士「いやしかし……」

医者ロリババア「かすみちゃん!朝まで愛し合おうぞ!」

ロリババア博士「ぐへへ……」

しろ「ドン引きじゃな」

はる「しろちゃん!朝まで愛し合おうぞ!」

ロリババア博士「ひょう!わしも混ぜておくれ!」

しろ「乳首にハバネロソースかけるぞ」

はる「やん!辛口ー!」

ロリババア博士「刺激的なお仕置きー!」

しろ「…………」

ろり婆「何だかんだ言って、二人は仲良しだね」

はる「それだけはない」ナイナイ

ロリババア博士「はる!?」

はる「はい帰ろー」

ロリババア博士「待っておくれ!」

医者ロリババア「浮気は許さぬぞ!」ぎゅ!

ロリババア博士「ハァハァ……」

ろり婆「帰ったらシースー行こうね」トテトテ

はる「いーねー」トテトテ

ロリババア博士「三人とも、あわびぺろぺろさせておくれー!!!」

医者ロリババア「あたしのあわびを、好きなだけぺろぺろするがよいぞ!!!」

ロリババア博士「わしは三人の」

しろ「もしろ、かるみあ?うん。今から帰るから。帰ったら、一緒にお寿司行こうね」トテトテ

ロリババア博士「いやん!あはん!そこは……ありがとー!」ピクンピクン

ろり婆「たまには、回らないシースー行く?」トテトテ

はる「いーねー」トテトテ

しろ「かるみあもつつじも、大喜びするよ」トテトテ

ロリババア博士「んっ!んん!あふーーーん!!!」ピクンピクン!

ろり婆「うち、まずはえびかな」

はる「勇者が好きだったもんねー」トテトテ

ろり婆「ん……」テレテレ

しろ「ふふふ!」トテトテ

ロリババア博士「また来てねあーーーん!!!」ビクンッ!


てなわけで、次は?

ーはるの家

あい「ただいまいあー!」ガチャ

ロリババア先生「お邪魔します」

はる「よーこそいらっしゃいましー!!!」クラッカーパーン!

まいあ「こちら、お花で作ったレイになります!」スッ

ロリババア先生「ありがとうございます」

ゆめ「リゾート地か」ジトー

ロリババア先生「皆さん、こんにちは」

はる「がおっしゅでしょ!やりなおし!」

ロリババア先生「がおっしゅ!」

はる「よし」

ゆめ「いきなり御迷惑をおかけしてすみません。どうぞ、お上がりください」

ロリババア先生「失礼します」ペコリ

はる「失礼するなら、帰って頂きましょうか」

ロリババア先生「さっきからなんなんですか!」

はる「にひひ!」

ロリババア先生「本当に帰りますよ?」ジトー

はる「うそうそのうそのうそ」

ロリババア先生「もう、めんどくさい!」

ゆめ「すみません」

ロリババア先生「いえいえ。なれてますから」

はる「いつまで玄関で話すつもり?」

ロリババア先生「誰のせいですか!」

ーリビング

まいあ「こちら、まいあ特製カスタードモナカデスカになります」

ロリババア先生「ややこしい名前ですね。いただきます」

あい「うまちぃーーー!!!」キラキラ

ロリババア先生「うん!凄く美味しい……!お菓子作り、お上手ですね!」

まいあ「にひひ」テレテレ

はる「自慢の娘ですよ」フフン

ロリババア先生「ゆめちゃんと、まいあちゃんだよね?」

ゆめ「はい。かなえ・ゆめと言います」

まいあ「さとう・まいあです!」

ロリババア先生「改めまして。しきおりおり・たんぽぽです。よろしくね」

まいあ「か!可愛い名前……!」

ロリババア先生「ありがとう」テレテレ

はる「昔はよく気にしてたんだよ」

まいあ「そうなの?」

ロリババア先生「長いし、ふわふわしてますから」

ゆめ「私も、可愛いくて素敵な名前だと思いますよ!」

ロリババア先生「ありがとう」テレテレ

はる「先生は、うちとしろの幼馴染みでね。昔から、すごく頭良かったんだよ」

まいあ「へー」

ロリババア先生「しろちゃんが引っ越してから、すごく大変でした……」

はる「えへへ」テレリンコ

ゆめ「はるさん、勉強できなかったの?」

ロリババア先生「いえ。悪戯とか悪戯とか悪戯とか……」

ゆめ「はるさん……」

はる「さ、さー!家庭訪問はじめましょうか!」

あい「先生、この問題難しい」

ロリババア先生「その問題の答えは、教科書にあるよ。探してごらん」

あい「はーい」

はる「さて。何から聞きたい?」

ロリババア先生「学校でのあいちゃんは、みんなに優しく、勉強もお掃除もなんでも頑張り、自然を大切にする、とてもよい子です!」

ゆめ「おー!えらいえらい!」ナデナデ

あい「んふふ」

ロリババア先生「でも、たまーに、変なこと言うんですよね」チラ

はる「…………」

ゆめ「間違いなく、はるさんの仕業です」

ロリババア先生「わけわかめこんぶのり。学校中で流行って、授業中の返答に使う子もでてきましてね」

はる「おぉ!」

ゆめ「おぉ!じゃない!本当にすみません!」

ロリババア先生「悪いのははるちゃんですから。謝らないでください」

ゆめ「はるさん、これでわかったでしょ?みんなに迷惑かけてるんだよ!」

はる「ごめんなさい」

ロリババア先生「うん。……しかし、良いことも教えましたよね」

はる「そうだっけ?」

ロリババア先生「誰かの為にする親切は、自分の為の勉強なんだよ。て、教えたらしいじゃないですか」

まいあ「それ、あたし達も何回も言われた!」

ロリババア先生「さすがはるちゃん。素晴らしい教育です!」パチパチ

はる「じゃろ?」エヘン

ロリババア先生「それと、あいちゃん」

あい「はい?」

ロリババア先生「何か悩み事や辛いことがあったら、家族に、ちゃんと相談するんですよ」

ゆめ「あい……また、我慢してたの?」

あい「何も我慢してないよ」

まいあ「そうは言うけど、いつも表情に出てくるんだからね。短い付き合いだけど、あたし達にはわかるんだから」

あい「……」

ゆめ「あい。無理はしないでね。私達、迷惑とか、そんなこと思わないから」ナデナデ

あい「うん」

ロリババア先生「あいちゃん、良かったですね。こんなに素敵なお母さん達に囲まれて」

あい「んふふ」テレテレ

はる「あい、まだ学校に馴染めてないの?」

ロリババア先生「みんなと仲良くしていますし、特に仲のいいお友達もいますよ」

はる「じゃあ、悩み事って?」

あい「さ……」

はる「さ?」

あい「算数苦手……」

はる「なんだ……そんなことか」ホッ

まいあ「はるさん、ちょーうざいんだけどー。て、言うと思った」

はる「こりゃー!」

あい「それもちょっとある」

はる「なんですとー!こちょこちょしてやるー!」コチョコチョ

あい「ひひひ!やめてー!ははははは!!!」ケラケラ

ロリババア先生「ふふふ」クスクス

はる「何笑ってんの?ちょーうざいんだけどー」

ロリババア先生「家庭環境も問題なしですね」

はる「何?悪いと思ってたの?」

ロリババア先生「どーかなー」

はる「ロリババアコチョコチョコ!!!」

ロリババア先生「おっと!先生にそれは通用しませんよ!」サッ

はる「先生ね。昔、おもらししたこと」

ロリババア先生「ちょ!ななななな何を!やめなさーい!」

はる「しかもね」

ロリババア先生「はるちゃん!やめなさいってば!」

ゆめ「私、夜ご飯の準備するね」スクッ

ロリババア先生「お構い無く。これで、失礼しますので」

まいあ「えー。もう帰るの?」

はる「全然話してないよね?」

まいあ「うん。もっとお話したい」

ロリババア先生「まいあちゃん……」

まいあ「そうだ!はるさん達との昔話、聞かせてください!」

ロリババア先生「ふふっ。いいですよ」

はる「全ロリババアが涙した、あの話をするんですね」ウンウン

ロリババア先生「そんなお話、ありませんよね」

あい「先生。この問題教えて」

先生「それは、この数式を使うんですよ」

あい「……こう?」カキカキ

ロリババア先生「よくできました!」パチパチ

あい「えへへ」テレ

まいあ「あい、宿題終わった?」

あい「うん!これで終わり!」

まいあ「えらいえらい。それじゃあ一緒に、ロリババア先生のお話を聞こっか」ナデナデ

あい「うん!」

ロリババア先生「そうですねー……。では、あの冒険の日をお話しましょう!」

まいあ、あい「わくわく」ドキドキ

はる「ぱりぽり」バリボリ

ーロリババアがロリの頃のお話

みらい(はる)「図書室で宝の地図見つけたー!」トテトテ

さき(しろ)「どうせ偽物でしょ?」

たんぽぽ「これは……」

みらい「そんなことないもん!」

たんぽぽ「本物!」

さき「え?」

みらい「でしょ?」フフン

たんぽぽ「ほら、左上に本物って書いてあるよ!」

さき「本当だ!」

みらい「学校が終わったら、さっそく探しに行こう!」

たんぽぽ「ちゃんと準備しないといけないよ」

しろ「じゃあ、家に帰ったら準備して、みかん公園に集合ね!」

みらい「おー!」

ーみかん公園

みらい「ちゃんと準備した?」

さき「うん!」

たんぽぽ「では、さっそく出発しましょー!」

みらい、さき「おー!」

ーさといもやま

たんぽぽ「こけないように気を付けてね」

みらい「ふにゅ!」ズテッ

さき「もー。大丈夫?」

みらい「にひひ!」

たんぽぽ「怪我してない?」

みらい「うん!」

さき「気を付けてね」

みらい「はーい」

とてとてとてとて……。

たんぽぽ「この辺りだね」キョロキョロ

さき「何にもないね」

みらい「二人とも、諦めちゃ駄目だよ!」

さき「そうは言っても」

たんぽぽ「みて!」

みらい「おや、洞窟発見!」

さき「えー……入るの?」

みらい「怖いの?」

さき「だって……」

たんぽぽ「うん。危ないかもしれないし、公園に戻ろう」

みらい「えー!」

さき「何かあったらどうするの?」

たんぽぽ「そうそう。わたしたち、まだ子供なんだからね」

みらい「大丈夫だよ!ちゃんと、懐中電灯持ってきたから!」テテーン!

たんぽぽ「くまさんのお家かもしれないよ?」

みらい「うぅ……」

さき「公園に戻って遊ぼう?」

みらい「行くったら行くのー!」タタタ!

さき「待ってみらい!」タタタ!

たんぽぽ「みらいちゃん!さきちゃん!」タタタ!

ー洞窟の中

みらい「おー」

さき「はやく帰ろ。ね?」

みらい「後もうちょっとだけ」

たんぽぽ「ここを探検したかったから、偽物の地図を描いたの?」

さき「え!?」

みらい「なんのことかしら」

さき「ちょっとどういうこと!」

みらい「本物だよ。宝の地図は」

たんぽぽ「嘘はだめだよ」

さき「本当のこと、言いなさい!」

みらい「……嘘です」

さき「もー!みらいったら!帰るよ!」

みらい「あ、あれ……」

さき「ん?」

たんぽぽ「モンスター……」

モンスター「グルルル……!」

さき「うそ……」

モンスター「グアアアアアオ!!!」タタッ!

さき「きゃー!」トテトテ!

みらい「ふにゃ!!!」ズテッ!

さき「みらい!」

モンスター「グアアアアア!!!」

みらい「きゃーーー!!!」

たんぽぽ「風魔法!!!」

モンスター「グオ!?」

たんぽぽの風魔法はモンスターを吹き飛ばした!!!

たんぽぽ「はやく逃げるよ!」

みらい「うん!」

ーみかん公園

さき「はぁ……はぁ……」

みらい「ありがとう……たんぽぽ……」

たんぽぽ「だから言ったでしょ!危ないかも知れないって!」

みらい「ごめんなさい……」

たんぽぽ「二人に何かあったら、わたし……」ポロポロ

はる「ごめんなさーーーい!」ポロポロ

さき「うわーーーん!」ポロポロ

ーお話終わり

はる「あったね。そんなこと」

ロリババア先生「他人事みたいに言わないでください!」

はる「にひひ!」

あい「モンスター怖っ!」

まいあ「中々スリルあるお話でした!」

ロリババア先生「本当に怖かったんですからね!」

はる「ごめんね」

ロリババア先生「もういいですよ。昔のことですから」

ゆめ「あい、まいあー!お手伝いしてー!」

あい「はーい!」

はる「……うちね。たんぽぽにこうしてまた会えて、すごく嬉しいの」

ロリババア先生「え?」

はる「うちら、一回離れ離れになったでしょ?」

ロリババア先生「うん」

はる「でも、こうしてまた会えた。それが、すっごく嬉しい!」

ロリババア先生「私もだよ!」

はる「にひひ!」

ロリババア先生「ふふふ!」

はる「今度。さきと三人で、お出掛けしない?」

ロリババア先生「いいね」フフッ

あい「今日はカレーでーす!」コトッ

ロリババア先生「あら、美味しそう!」

まいあ「はい、はるさん」

はる「ありがとう」

あい「いっただっきまーす!」

ロリババア先生「いただきます!」

ゆめ「どうですか?お口に合いますか?」

ロリババア先生「んふふ!すごく美味しいですよ!」

ゆめ「良かった!」

はる「先生」

ロリババア先生「はい?」

はる「これからも、あいのことよろしくお願いします!」

ロリババア先生「はい!任せてください!」にこっ!


というわけで次は、雪女と鬼っ娘ロリババアのわたあめちゃんと、人魚のお話。

ーおにがしま

雪女「ただいまー!」

人魚「おかえり、ゆき。あなた」

雪女「ママー!」ぎゅ!

人魚「ふふふ」なでなで

雪女「生臭い!」サッ

人魚「マジ!?」ガーン!

雪女「はやく魔法で人間になって、お風呂入ってきて」

人魚「はーい……」

わたあめ「パパおかえりー!」ぎゅ!

ミッドナイト「ただいま」なでなで

わたあめ「鎧痛っ!」サッ

ミッドナイト「すまない」

わたあめ「鎧脱いで」

ミッドナイト「それは勘弁してくれ」

雪女「何で脱がないの?家族の前だし、脱いでもよくない?」

ミッドナイト「ママと同じで、色々と理由があるんだよ」

わたあめ「ふーん。例えば?」

ミッドナイト「この鎧を脱ぐと、イケメンがでてくる」

わたあめ「だったら脱いでよくない!?」

ミッドナイト「はっはっはっはっ!」

雪女「パパったら……」

ーおご飯

人魚「今日は、豪華な海鮮盛り合わせスペシャルワンダフル」

雪女「はいはい。いただきます!」

わたあめ「美味しい!」

人魚「当然よ。ママが捕まえた新鮮捕れたて、ママのようにピチピチな」

わたあめ「はいはい。パパ、醤油取って」

ミッドナイト「かけすぎは良くないと思うぞ」

わたあめ「いーの」

雪女「わたあめったら」

人魚「二人とも、何か変わったことはない?」

雪女「うん。大丈夫だよ!」

ミッドナイト「同じく、元気だ」

人魚「そう。良かった」

雪女「ママも元気そうで良かった」

人魚「うん!元気元気だよ!」

雪女「ところで。わたあめは今、どこに住んでるの?」

わたあめ「パパがくれた指輪を使って、毎日ここに帰ってきてるよ」

雪女「そうなんだ。ママ、良かったね!」

人魚「うん!ママ、すごく嬉しい!」

雪女「ゆきは」

人魚「大丈夫よ。こうして、たまに顔を見せてくれたら」なでなで

雪女「ママ……」

わたあめ「わーーー!!!」ビックリ

雪女「何!?」

わたあめ「パパの鎧、進化してる!!!」

ミッドナイト「食事の時に困るから、顎の部分を改造したんだよ」

雪女「今さら……何でそこまでして隠すの?」ジトー

人魚「娘にくらい、そろそろ話したら?」

ミッドナイト「…………」

雪女「ごめんなさい。もう気にしない」

わたあめ「わたあめも気にしない!」

ミッドナイト「ありがとう。でも……正直に話すよ」

雪女「いいの?」

ミッドナイト「娘に顔を見せないなんて、父親失格だからな」

ミッドナイトは素顔を見せる。

わたあめ「ほんとにイケメン!」

ミッドナイト「ありがとう」

雪女「これが……パパの素顔」

ミッドナイト「パパは昔、悪い人に利用されたことがあってね。ある人と闘うことになって、最後は崖下に落ちたんだ」

雪女「幽霊なの!?」

ミッドナイト「いや。奇跡的に助かったんだ。それから色々学ぶ内に、過去の自分は捨てて、ミッドナイトとして生きることを決めた」

わたあめ「なんかかっこいいー!!!」キラキラ

ミッドナイト「ははは。そしてパパは、同時に、みんなの未来を守る為に生きることを誓った」

人魚「素敵なパパでしょ?」

雪女「うん!」

ミッドナイト「この素顔のことは、誰にも話さないでくれ」

わたあめ「約束するよ」

ミッドナイト「ありがとう」

雪女「いつもお疲れ様」

ミッドナイト「ありがとう」

雪女「ふふっ!」

ミッドナイト「…………よし!食事を終えたら久しぶりに、町に遊びに行くか!」

雪女「鎧で!?」

わたあめ「捕まるよ!?」

ミッドナイト「今日一日は鎧を脱ごう」

人魚「本当にいいの?」

ミッドナイト「構わないよ。今日一日、家族みんなで楽しもう」

人魚「あなた……」

雪女「じゃあ……」

わたあめ「遊園地に行きたい!」

人魚「じゃあ、ファミリアランドに行きましょうか」

わたあめ「やったー!!!」

雪女「ふふふっ」クスクス

ーファミリアランドパーク

雪女「マスクに帽子にサングラス」

わたあめ「結局怪しい人」ジトー

人魚「ふふふ!」

勇者「ゆき!?」

雪女「あ!勇者くん!」

かるみあ「こんにちは」ペコリ

つつじ「わたあめ美味しそう」

わたあめ「美味しくないからね!」

勇者「あれ!?人魚!?」

人魚「お久しブリの照り焼き!」

勇者「人魚?人間?え?」

人魚「魔法で、足を生やしてるんですよ」フフッ

勇者「おぉ……それでこのおじさん……ミッドナイトさん、だよな?え?人魚が」

人魚「そうだよ。可愛い奥さんですよ」

勇者「でもミッドナイトさんは……」

ミッドナイト「…………」

勇者「ふっ。幸せそうで何よりじゃん」

ミッドナイト「勇者……」

わたあめ「やめなさーい!!!」

勇者「こら、つつじ!わたあめの髪の毛食べるな!」グイッ

つつじ「まず」

わたあめ「当たり前でしょ!!!」プンプン

かるみあ「ごめんなさい」ペコリ

雪女「三人できたの?」

かるみあ「勇者がヒーローショーにつられ」

つつじ「私達に撮影を頼み」

雪女「はぐれたのね」クスクス

ミッドナイト「情けない」

勇者「うっせぇ変態」ボソッ

わたあめ「パパ変態なの!?」

人魚「そうよ」

ミッドナイト「違う!娘に変なことを教えるな!」

勇者「ははは!じゃ、お邪魔しました。俺達、そろそろ失礼します」

ミッドナイト「待て。…………皆は、ジェットコースターの方にいる」

勇者「いつもありがとう、ミッドナイトさん」

ミッドナイト「うむ」

つつじ「わたあめ!またね!」

わたあめ「私の方が、うんと歳上なの忘れないように!」

つつじ「はいはーい」

かるみあ「さようなら」ペコリ

雪女「またね!」フフッ

勇者「ゆき……」テヲニギリ

雪女「どうしたの?」

かるみあ「ちゃんと撮影しましたから。後でのんたんに報告です」

勇者「何でだよ!別れを惜しんでるだけだよ!」

つつじ「ビデオで撮影したから」

勇者「消せ!今すぐ!」

ミッドナイト「はぁ……」ヤレヤレ

雪女「悪い人じゃないだけどね」

ミッドナイト「ああ」

人魚「へー。勇者、ゆきのこと好きなんだ。浮気だね、こりゃ」

勇者「さようなら!」ダッ!

わたあめ「逃げ足はやっ!」

雪女「ふふふっ!」クスクス

つつじ「おいてくなー!」タタタ!

かるみあ「またはぐれちゃいますよ!」タタタ!

ミッドナイト「さ。我々も行こうか」

わたあめ「まずはおばけ屋敷がいい!」

人魚「いいね!」

雪女「ゆき、少し苦手だなー」

わたあめ「お化け怖いの?」

雪女「びっくりするのが嫌なの」

わたあめ「ふーん」

ミッドナイト「パパが、手を繋いでいてあげよう」

雪女「ゆきはロリババアなんで、結構です」

人魚「あらま照れちゃって」クスクス

雪女「ほんとだもん!」

ー帰宅

わたあめ「楽しかったー!」

雪女「うん!」

ミッドナイト「またいつか、一緒に行こう」

わたあめ「パパ、約束だよ?」

ミッドナイト「ああ。約束する」

人魚「二人とも、今日は泊まるでしょ?」

ミッドナイト「そうだな」

人魚「じゃあ、久しぶりに四人で寝よっか」

わたあめ「やったー!」

雪女「えー……」

人魚「なによ。えーって」

雪女「ママ、寝相悪いから」

人魚「それはどうかな?」

雪女「昔ゆき、ビンタされたことある」

ミッドナイト「パパは噛みつかれたことがあるぞ」

わたあめ「それはさすがにないでしょー」

人魚「ねえ?」

雪女「わたあめも寝相悪いからでしょ。おまけに、全然起きないし」

わたあめ「えへへ」テレ

雪女「でも……今日だけ我慢してあげる」

ミッドナイト「パパも」

わたあめ「何その言い方ー!ひどーい!」

人魚「うぜえー!」

雪女「うぜえて。ふふふ!」クスクス

ミッドナイト「さ。ゆき、わたあめ。先にお風呂に入っておいで」

わたあめ「はーい!」

人魚「ママも一緒に入ろっと!」

雪女「ぴちぴちしないでね」

人魚「ぴちぴちぴっ」

雪女「はいはい」クスクス

ミッドナイト「ふっ……」

人魚「ねぇ。あなたも一緒に入る?」

ミッドナイト「さすがに遠慮させてもらう」

人魚「ふーん」ニヤニヤ

ミッドナイト「何だその顔は」

人魚「別に!」タタッ!

ミッドナイト「まったく……」

わたあめ「パパも一緒に」

ミッドナイト「入らん!!!」

ちゃんちゃん。てなわけで、次はチャック・スキマゾーンのお話。

ー特上カルビ海

ヒゲボッサ「貴様が大海賊の一人、チャック・スキマゾーンか」

チャック「いかにも。それがしは大海賊の一人、チャック・スキマゾーンじゃ!」

ヒゲボッサ「実は、我輩も大海賊の一人でな」

チャック「ヒゲボッサじゃろ?」

ヒゲボッサ「ほぅ。御存知か」

チャック「グラサン代わりにブラジャーをしておるのが、お前さんのチャームポイントじゃからな」

ヒゲボッサ「なら話は早い。いや、わかっているな?」

チャック「うむ。大海賊の命、チャッキーをかけて勝負じゃ!」

手下さん「わいが説明致しやしょう!チャッキーとは!チャックにつける、バッジみたいなもんでんがな!」

~~♪~~♪

ヒゲボッサ「さぁ、決闘の始まりだ」ニヤリ

手下くん「たった一人で、俺達
海賊、計八十三人に敵うかな?」ククク

チャック「甘く見るでないぞ」スッ

手下っち「ここで次は、俺が説明するわ。決闘のルールはな、相手のチャックをチャックダウンしたら勝ち。それだけ」

手下氏「そう。それが闇のゲーム。チャックダウンデュエルなのさ」ニヤリ

チャック「呑気に説明しとる場合か?」

ヒゲボッサ「何!?すでに十八人のチャックが下げられているだと!?」

手下たん「みんな!!!やっちまぇ!!!」

みんな「ウオオオオオ!!!!!」ドドド!!!

チャックは船上を駆け抜ける!!!
それはまるで、大嵐を突き抜ける海賊船のように!!!

チャック「さて。残るはお前さんだけじゃ」

ヒゲボッサ「息が上がっておるぞ?」

チャック「ほうか?ウォーミングアップには、丁度良かったがの」

ヒゲボッサ「ほざけ!」ヒュ!

チャック「隙あり!」シュシャー!

ヒゲボッサ「ぐあ……!!!」ガクッ

チャック「お前さんの戦い方は、その左手のフックによるチャックダウン」

ヒゲボッサ「しかし……!」

チャック「ふっ!それがしに嘘の噂は通用せぬ!」

ヒゲボッサ「ぐはっ!」ドシャア!

チャック「なぜなら……ロリババアじゃからの!!!」ドーン!!!

ー回想終わり

勇者「うぜえ!!!」

人魚「その話、いつ聞いても惚れ惚れしちゃう」

ろり婆「あの話もしておくれ!」ワクワク

チャック「海の魔物。ギョニクソーセージポセイドンとの闘いか」ウンウン

勇者「何だそのうまそうな名前」

ろり婆「手に魚肉ソーセージの三又槍をもっておるから、ギョニクソーセージポセイドンじゃよ」ウィンク

人魚「うぜえ!!!」

勇者「俺の台詞をとるな!」

ー滅亡都市 アソコヤンティス

チャック「ついに見つけたぞ。幻のアソコヤンティス」

ペラッ。

チャック「まさか、この地図に記されておる魔の海域、魔のティーバックゾーンの中にあったとは」

地図をないない。

チャック「なるほどのう。上手いこと隠しおったわ」トテトテ

ゴゴゴゴ……!!!

チャック「ん?」

ギョニクソーセージポセイドンが現れた!!!

チャック「こやつは、海の魔物……いや、マジ神!ギョニクソーセージポセイドン!!!」

ポセイドン「うぬー!うぬー!」フンス

ギョニクソーセージポセイドンの横槍!!!
チャックはひらりとかわした!!!

チャック「創造魔法!!!大海原を制し、股間に嵐を巻き起こせ!!!」

チャックの手に、美しい水鉄砲が創造された!!!

チャック「ただの水鉄砲と思うな?」ニヤリ

ポセイドンの横槍!!!
またしてもチャックは、ひらりとそれをかわした!!!

チャック「なんと!中から三百度の、あっつあつのダシがでる、オツユバキューンじゃ!!!」

チャックのオツユバキューン!!!

ポセイドン「ぐあああああ!!!」

チャック「どうじゃ。火傷じゃ済まんぞ?」

ポセイドンはギョニクソーセージを置いて逃亡した!!!

チャック「それがしは大海賊の一人、チャック・スキマゾーン。それがしに勝ちたくば、次はせめて、チャックを携えてくるがよい」

シーン……。

チャック「やれやれ。またぼっちになってしもうたわい」フッ

ー回想終わり

ろり婆「ひょー!!!」パチパチ

勇者「地味に恐ろしい武器だな、オツユバキューン」

チャック「ちなみにそのあと。ギョニクソーセージは、それがしが美味しく頂きました」

勇者「よく食えたな!」

人魚「ギョニクソーセージポセイドンのギョニクソーセージは、海の三大ちんこぽの一つだからね」

勇者「うぜえ!珍味だろ!て、それよりもお宝は!?」

チャック「卑しいやつじゃのう」

ろり婆「欲深い勇者」

勇者「その言い方はやめろ」

チャック「これがそのお宝じゃ」スッ

勇者「何それ」

チャック「乳首ピアスじゃ」

勇者「…………」

人魚「代わりに言うよ?こほん。すっー……わけわかめこんぶのりうみどう昇天ペガサスミックスジュースもりもりのてんこもり」

勇者「う……こほん。で、一応聞くけど、それ何に使うんだ?」

ろり婆「そりゃもちろん、ねえ?」

チャック「うむ。伝説のマーメイド裸像の乳首につけるんじゃ」

勇者「で?」

チャック「生死の……」ハッ!

勇者「誤解を招くから、その驚いた顔はやめろ」

チャック「生死の輪廻する伝説の世界。ん。に行くことができる」

勇者「ん?んん?」

ろり婆「ん……。て場所なの」

勇者「恥ずかしい!!!いちいちキスするな!!!」

人魚「ひぅーひぅー!」

勇者「はいはい。それで、行ったの?」

チャック「うむ。中々に恐ろしい場所じゃった」

勇者「適当に聞くから聞かせて」

ろり婆「その場所はの。男の子の金た」

勇者「その唇もぎとるぞ?」ギュー!

ろり婆「ふぉふぇんなひゃふぁーい」

ーん

チャック「なんじゃこの世界は……一面真っ白じゃと?」キョロキョロ

あ「よ。下等生物」

チャック「お前さん、何者じゃ!」サッ!

あ「この姿を見て驚かないとは」

チャック「全身チャックまみれの真っ白い人型。大海賊にとってそんなもん、恐るるに足らん!!!」

あ「ふっ。面白い下等生物もいたもんだ。感謝しろ。自己紹介してやる。あの名は、あ・いうえお」

チャック「それがしの名は、チャック・スキマゾーン」

あ「で、下等生物。何の目的でここに来た?」

チャック「目的?ないぞ」

あ「は?」

チャック「噂では、いかなるものも創造できる魔法が手に入るとか」

あ「まぁ、うん」

チャック「そんなもん、それがしにはいらん」イランイラン

あ「なぜ?」

チャック「一言で言うと、つまらん」

あ「面白い。感謝しろ。中等生物にしてやる」

チャック「そ」

あ「それと、せっかくきたんだ。感謝しろ。この世界について教えてやる」

チャック「聞いてやろう」

あ「この世界は、創造と破壊の世界。心で創造した物が創られ、心で破壊された物が壊される世界」

チャック「つまり、妄想で作ったもんがでできて、壊しゃ消えるというわけか」

あ「頭いい中等生物もいたんだな」

チャック「それがしは、ロリババア大海賊じゃからな!」

あ「ちなみに、あの体の中でそれが行われるんだが、下等生物共は創造魔法使うだろ?」

チャック「うむ」

あ「それは、あが行っている。オールオートでな」

チャック「マジか!」

あ「感謝しろ」

あ「ということは……お前さんは、創造魔法の効率的利用の為に、誰かに創られた存在というわけじゃな」

あ「バレたか!すげーな!高等生物にしてやろう!感謝しろ!!!」フンゾリ

チャック「それとひとつ気になるんじゃが、お前さんが過去に、そのなんでも創造魔法を与えた人間はおるか?」

あ「悪用厳禁だから普通はあげないんだけど、まぁでも、理由が理由だったから、数%上げて追い返したのが一人いる。てか、そもそもあげるとか、誰かが勝手に決めやがったことだからな!」プンプン!

チャック「そうか。なら良い」

あ「じゃ、帰れ」

チャック「うむ!お前さんのチャックを上げ下げしたらな!」にこっ!

ー回想終わり

勇者「上げ下げしたのか?」

チャック「もちのろんじゃ」

人魚「それも私が最初に流行らせた言葉!なっつかしー!!!」キラキラ

勇者「で?チャックの中はどうだった?」

チャック「僕の私の考えたオリジナルキャラクター!が、いっぱいおった」

ろり婆「世の中には、楽しく創造されるオリキャラ達もおれば、一方で、ぐしゃぐしゃにされたり、消し消しされたり、ビリビリされたりして消え行くオリキャラ達もおる……」

勇者「やめろ」

ろり婆「このキャラキモいとか、このキャラ幼稚とか、このキャラ糞以下とか、このキャラビッチとか言われながら消え行くオリキャラ達かー……」

勇者「本当やめて。心が死ぬ」

ろり婆「確かお前さんも、中学生の時から高校生まで、こっそりオリキャラ書いておったな」チラッ

勇者「うわあああああ!!!」

ろり婆「俺が変身するヒーロー!閃光戦騎、シャイニングルミナイト!!!」

勇者「やめろ……!」

ろり婆「ヒロインは、たった一人の仲良し幼馴染み、ころもちゃんをモデルにした、闇雪帝国の姫。プリンス・ダーク・ダイアモンドダスト」

勇者「このくそババアー!!!」

ろり婆「誰がくそババアじゃ!!!」

どたんばたん!!!

人魚「あれ?そう言えば、過去に誰かが一度、その世界に行ったんだよね?」

チャック「乳首ピアスのことか?」

人形「あ、そっか。乳首は二つあるから、乳首ピアスも二つあるのか!」ポンッ

チャック「うむ。だから一つは、こうしてしまう!」

チャックは乳首ピアスを、魔法で粉砕した!!!

勇者「いいのか?」

チャック「ロマンは、一生探し続けるものじゃ!」

勇者「それお宝」

チャック「本物のお宝というものはな。ずっと、心に残るものを言うんじゃよ!」

ろり婆「さすがロリババア大海賊。ありがたーいお言葉」

勇者「ありがたいか?」

チャック「そういう意味では、お前さん達もそれがしにとっては、とっても大切なお宝なんじゃよ!」ウィンク!

勇者「もう、行くのか?」

チャック「うむ!いつかまた、チャック上げ下げしようぞ!」バイバイ

勇者「それは遠慮する」

チャック「エッグタルティよ!うまい昼飯を馳走になった!ありが……とうっ!!!」ぴょいん!

ろり婆「またのー!!!」オテテフリフリ

こうしてチャックはまた、ロマン溢れる大海原へと旅たちました。と。さ。

しゅしゅ編。これで最後じゃの。

ー忍の里 イモウトヨウカン

エロスケ(後の偽勇者)「ぐはぁっ!!!」

しゅしゅ「エロスケよ。貴様のエロに対する執念は、その程度のものじゃったのか?」

エロスケ「はんっ!俺のエロに対する執念だと?」ククク

しゅしゅ「?」

エロスケ「俺はエロに対して、純真なる愛しかもっていない!!!」ドーン!!!

しゅしゅ「ほう。拙者にそれを見せてみよ」

エロスケ「姫の乳房を目指して!俺は何度でも走る!!!」タタッ!

しゅしゅ「遅い!!!」

しゅしゅの姿は消えた!!!

エロスケ「かかったな!土遁の術!泥沼三角関係!!!」

しゅしゅの足元の地面が、泥沼と化した!!!
しゅしゅの足は沈んで……いかない!?

しゅしゅ「阿呆が。拙者は強力な重力魔法が」

偽勇者「隙あり!」

しゅしゅ「危なかった……!まさか、泥沼で一瞬隙を作って、乳房に手を伸ばすとは……!」シュタッ!

エロスケ「仕切り直しだ!!!いくぜ!!!」

エロスケは消える!!!

しゅしゅ(これは加速魔法ではない。幻術じゃな)

偽勇者「そこだ!」

しゅしゅの背後から、エロスケが現れる!!!

しゅしゅ「火遁の術。円陣発破!!!」

しゅしゅを中心に、大きな爆発が起こった!!!

しゅしゅ「エロスケ、無事か?」

一瞬!!!しゅしゅは足を掴まれた!!!

しゅしゅ「なんじゃと!?」

エロスケ「捕まえたー!!!」

エロスケは勢いよく地面から飛び出すと、しゅしゅを後ろから抱き締めた!!!

しゅしゅ「なるほどの。まず始めに、分身の術を利用しておったのか」

エロスケ「いや。これは分身魔法。術と違い、幻覚ではない。質量をもった残像さ」フフフッ

しゅしゅ「またエロ目的で術を進化させおったのか……」ピクンピクン

エロスケ「はぁはぁ……」

しゅしゅ「んっ……しかし、泥沼三角関係と分身を合わせるとは……んあっ」ピクンピクン

エロスケ「俺も成長しているのさ!」

しゅしゅ「下も、下も気持ちよくしておくれ……!」ピクンピクン

エロスケ「俺の美しき魔法!!!アブソリュートエクスタシー!!!」キラン!

しゅしゅ「んやあああああ!!!」ビクンビクン!!!

エロスケ「ふふふっ。俺の情熱を感じて、気持ちよさ鯉のぼりだろ?」

しゅしゅ「あっ!ああん!拙者のチクワにヤマトのキュウリを差し込んで、たっぷりと、マヨネーズをかけておくれえええええ!!!!!」ビクーーーン!

忍者「ちょっと、しゅしゅさん!また外で営業ですか!!!」

しゅしゅ「み、みちゃらめじゃあ……」ビクンビクン!

忍者2「おいこらエロスケ!羨ましいから離れろ!」

エロスケ「みんなでする?えっちなゴルフ」

しゅしゅ「こら!エロスケ!こやつらにもホールインワンさせるつもりか!」

エロスケ「ふふっ。ホールインワンは俺だけ。こいつらはチップインだよ」

忍者「とりあえず、なんかムカつくから殴るか」

忍者2「風遁!!!かまいたちの昼!!!」ズバッシュ!

エロスケ「よいしょ」

しゅしゅ「やーん!中々に裸になってしもうたー!」イヤンイヤン

忍者「お前、狙ってやっただろ」

忍者2「しかし、さすがエロスケ。乳首や局部が隠れるよう、風により切り裂かれる部分を調節しやがった」

エロスケ「月火水木金土日……」ブツブツ

忍者「ヤバイ……!逃げるぞ!」タタッ!

忍者2「俺は……!負けたくない!」ザッ!

エロスケ「朝から晩まで働く魂達よ!!!」

忍者2「陽・風遁……!」

エロスケ「今こそ!百鬼夜行を連なりて、腐った社会に報復を!!!」

忍者2「ひよこはりけーーーん!!!」

ヒヨコとイカズチが交わる竜巻が、エロスケに向けて一直線!!!

エロスケ「反逆の休暇(ストライキ)ーーー!!!」

エロスケの体から、疲れきった社会人の魂が放たれる!!!
ヒヨコ達と竜巻は現実逃避した!!!

忍者2「ぐあああああ!!!」

エロスケ「俺、美しすぎ!」キラン!

忍者2「今日はもう帰ろ。働きたくねえ」

忍者「くそ!また俺一人で旅館の風呂掃除かよ!」

エロスケ「今日は責任もって、手伝ってやろう!」

しゅしゅ「えらいぞ!」パチパチ

エロスケ「俺は見た目も心も美しいからな!」

忍者「元々お前のせいだろ」ボソッ

エロスケ「何か言った?」

忍者「なんも言ってねーよ」

しゅしゅ「さぁ!エロスケよ!ムラムラしてたまらん!はよう、拙者を愛しておくれ!」

エロスケ「じゃ!後でな!ははははは!!!!!」スタスタ

忍者「今日も丑の刻参りしよ」ボソッ

忍者2「あ!萌えろ太陽!始まる時間だ!」タタタ!

忍者「俺も見る!!!」タタタ!

修正。
太陽に萌えろ! でした

ー夜

しゅしゅ「エロスケ。いくら拙者も変態とはいえ、食事中のエロは許さんぞ」

エロスケ「食べ物に失礼だから。だろ?」

しゅしゅ「うむ。絶対に食べ物に失礼をしてはいかん」

エロスケ「あーん、は?」

しゅしゅ「おっけ」

エロスケ「なら口で!」

しゅしゅ「ん……!んん!」

エロスケ「ふふっ。姫の調味料で、いっそう美味しくなったよ」

しゅしゅ「これは失礼じゃからいかん!」

エロスケ「箸を出し入れするのは?」

しゅしゅ「いかん!」

エロスケ「食事プレイしてみたいんだよ!」

しゅしゅ「……少しだけなら許す」ポッ

エロスケ「じゃあ、まずはフンドシを脱がさないとね」

しゅしゅ「やん……」ポッ

チリンチリン……。

エロスケ「ちっ!誰だこんな時に」

忍者「俺だ!出てこい!」

エロスケ「今、お箸の挨拶の練習してるんだよ!」

忍者「は?」

しゅしゅ「こんにちは、んっ!んんっ!さようなら……ああん!」ピクンピクン!

忍者「くそーーー!!!くたばれエロスケーーー!!!」

エロスケ「悔しいか?はんっ!悔しいだろうね!」

忍者「出てこいやあああ!!!」ドンドンドンドン!!!

しゅしゅ「あっ!あっ!あっ!あっ!はやっ!はやしゅっ!ぎっ!ああーん!」ビクンビクン!

忍者「ごらあああ!!!エロスケーーー!!!」ドンドンドンドン!!!

エロスケ「やれやれ、雰囲気が台無しじゃないか」

ガラッ。

エロスケ「何?」

忍者「来い!!!」グイッ!

エロスケ「食事中なんだけど」

忍者「知るか!」

しゅしゅ「食べ物に対して失礼を」

忍者「じゃあ、見てるからとっとと食え」

エロスケ「さてと。出し入れ出し入れ」

しゅしゅ「やぁ!見られてるのにー!!!」ビクンビクン!

忍者「肝心な部分を見せろおおお!!!」

ー朝

しゅしゅ「エロスケ……」ネムネム

シーン……。

しゅしゅ「エロスケ……?」

ガバッ。

しゅしゅ「……そうじゃったな」

グスッ。

しゅしゅ「エロスケ。いや、ヤマトはもう……」

ガサッ……。

しゅしゅ「何奴じゃ!!!」

タタタッ!ガラッ!!!

しゅしゅ「拙者に攻撃するチャンスを与えてやったというのに、逃げおったかへたれめ」ブツブツ

ヤマト「しゅしゅ」スッ

しゅしゅ「ヤマ……ト?」

ヤマト「すまない。攻撃されると思ったから、つい、隠れてしまった」

しゅしゅ「どうして……ヤマトは」

ヤマト「俺は確かに、本物のヤマトだよ。今日はケジメをつける為に、君に会いに来た」

しゅしゅ「生きておったのか!!!」ぎゅ!

ヤマト「しゅしゅ……今まですまない」なでなで

しゅしゅ「うあああああん!!!」ポロポロ

ヤマト「……悪いけど、このまま聞いてほしい」

しゅしゅ「うん……」ポロポロ

ヤマト「はっきり言うぞ」

しゅしゅ「ん……」ポロポロ

ヤマト「俺はもう、しゅしゅに会うつもりはない」

しゅしゅ「それはなぜじゃ……?」ポロポロ

ヤマト「俺は、新しい自分の生き方を見つけて、大切な護るべきものができた」

しゅしゅ「そうか……」グスッ

ヤマト「怒ってくれて構わない」

しゅしゅ「ヤマトは、ケジメをつけに来たと言ったな?」

ヤマト「ああ」

しゅしゅ「つまり、それだけ覚悟してきたということじゃろ。違うか?」

ヤマト「ああ……しかし」

しゅしゅ「拙者は男の覚悟、ケジメに口を出すつもりはない」

ヤマト「しゅしゅ……」

しゅしゅ「もう行け」

ヤマト「……」

しゅしゅ「元気でやれよ」

ヤマト「姫も」

しゅしゅ「ふふっ。……最後に、これだけ言わせておくれ」

ヤマト「なんだ?」

しゅしゅ「ヤマト、愛してるよ」フフッ

ヤマト「ありがとう。俺もだよ」フフッ

しゅしゅ「じゃあ……さようなら」

ヤマト「さようなら」

タタタッ!

しゅしゅ「…………ヤマト」

グスッ。

しゅしゅ「こちらこそ、ありがとう」にこっ!


おしまい。

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