我慢出来なくなった
書き溜め有り
「全話一挙配信キターーーーーーーー!!!!」
「フゴッ!?」
突然の大声がラボに鳴り響いた。
その声に体はビクンッと跳ね、気持ちよく昼寝をしていた俺はその声に叩き起こされる。
何事だ!?と辺りを見回す。
目に映るのは二つの光景。
一つは快晴による日の光が充分に射し込んだ綺麗なラボ。
もう一つは椅子がひっくりかえるんじゃないかと思うほど、
背を預け両手を掲げグルグルと椅子ごと回っている醜いダルの姿が映る。
ふざけんな。
岡部「おいダル!うるさいぞ!!我が眠りを妨げるとはどういう了見だ?静かにしろ!!!」
ダル「だが断る!これが静かにしてられるかお!!あの神アニメがニコニコで全話一挙無料配信とか胸が熱くなりすぎて世界がヤバい!」
お前がヤバいだろ……。
岡部「落ち着け!何をそんなに熱くなることがある?アニメが全話配信されるぐらいでそこまで大声を張り上げることか?
わかったら静かにしてくれ……徹夜明けで俺は眠いんだよ……後お前いつからニコ厨になった?」
昨日と今日をまたいで新たな未来ガジェット制作に貴重な休みを使っている俺の苦労をわかってくれ。
ダル「オカリンはわかってないお!もはやアニメ史を超え、ネットを超え、社会現象になり、
いずれは世界に羽ばたくこの神アニメをまた鑑賞できるなんて……僕はニコ厨になってでも見るのを止めない!!
プレミアム会員にもなる覚悟が完了してるお!」
岡部「またと言うからには以前やったアニメなんだな?ということは事前に全話録画済みなんだろ?
だったら家でもラボででも、いつでも見ればいいではないか。そんな騒ぐようなことか?」
ダル「駄目だぜ!全然駄目だオカリン!確かにいつでも録画したものは再生できるお……
でもな!みんなで一斉に見る時間は再生出来ないんだよ!」
つまり……どういうことだってばよ?
ダル「僕達には!また!感動をリアルタイムで共有できる時間が!与えられたんだ!
こんなに嬉しいことはない!」
岡部「わかった!お前の気持ちはよーくわかった!だから少し静かにしてくれ……」
ダル「だーかーらー!この気持ちを共有しようぜ!なあ!オカリン!!!」
スイッチの入ったダルは止まらない。
思えば数か月前もこんなダルを見た気がする。
あの時はテキトーに流したが、今の寝ぼけ眼の俺には流す力が湧いてこない。
ダル「オカリン……僕と契約して、魔法少女になってよ!!」
あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!
『理不尽に睡眠を妨害されたと思ったら、魔法少女になれと言われていた』
何を言ってるのかわからないが、俺も何が起きてるのかわからねえ。
催眠術とかそんなチャチなもんじゃねえもっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……。
ブン殴ってもいいだろうか。
岡部「ダル……貴様は我が―――」
言葉を発するや否や、唐突にラボのドアが開いた。
まゆり「トゥットゥルー☆ダルくん何してるのー?遠くまで声が響いてたよー?」
ダル「あ、おかえりまゆ氏。今オカリンと魔法少女について語ってるんだお」
いや、「と」じゃないだろ……。
ダルが一方的に語ってるというか騒いでるだけだ。
岡部「まゆり、学校はどうしたのだ?」
まゆり「今日はね、午前中で終わったの。だから早めに来れたんだー」
まゆりは高校生だ。
休みの日を除いて普段は昼過ぎまではラボに顔を出せない。
まゆり「それよりも魔法少女ってアニメの『魔法少女まどか☆マギカ』ことー?
オカリンもついに興味持ってくれたのかな?だとしたらまゆしぃは嬉しぃのです☆」
岡部「いや俺は魔法少女に何か興味もないし、アニメのことも全く知らん!
さっきからダルが騒いでるだけなのだまゆり……なんとかしてくれ……」
まゆり「えー?そうなのー?オカリンもやっと興味を持ってくれたと思ったのにー?
まゆしぃはがっかりなのです……」
ダル「だから今オカリンに魔法少女がなんたるかについて、レクチャーしようとしているところなんだお!」
まゆり「んーそれならまゆしぃも手伝うよ!まゆしぃもねーオカリンにも知ってもらいたいのです!」
さらば睡眠。俺の気持ちよく昼寝するという望みは絶たれた!
岡部「まゆり……お前は知っているはずだ。俺がそういうものには興味が湧かないことを!
何故なら俺は狂気のマッドサイエン―――」
まゆり「でもねーでもねー?すっごく面白いアニメなんだよー?オカリンも見たら絶対気に入ると思うなー」
岡部「いやだからな?俺は科学者であってだな……魔法何て非科学的な―――」
ダル「奇跡も!魔法も!あるんだお!」
うるさい黙れ。
ダルはいつもおかしい奴だが、今日はさらに輪をかけておかしくなってるな。
岡部「大体ダルよ。お前がたかがアニメにそこまで熱が入るなんて珍しいものだな?
普段はエロゲー三昧のHENTAIの癖にどういう風の吹き回しだ?」
ダル「HENTAIじゃないよ!HENTAI紳士だよ!後魔法少女はたかがアニメじゃない!」
岡部「じゃあなんだと言うのだ?」
ダル「人生……かな?」
そんな人生は死んでもゴメンである。
もうだめだこいつ……早くなんとかしないと。
ダル「そんじょそこらのアニメと一緒にされちゃ困るお。この僕ですら感動させるあのアニメは正に神!
神は人生を僕達に見せてくれたんだ!これでもう何も恐くない!」
まゆり「あのねオカリン?ダルくんが言ってるのは嘘じゃないよ?
まゆしぃもねー見てた時はすっごい感動してねーボロボロ泣いちゃったのです;;」
岡部「しかしだな……さっきから気いていれば「感動した!」とか「泣いた!」とか平凡な感想ばかりではないか。
これでは具体的な感動も伝わらなければ何が神なのかも全然わからんぞ?」
まゆり「それはねーアニメを見ればわかるよオカリン☆」
ダル「この感動を教えたらネタバレになるしな。だからさオカリン。僕と契約して魔法少女を見ようよ!」
つまり、「感想を知りたいならアニメを見ろ」ということか?
岡部「だが断る。別に俺は元々興味も無いし、感想も聞きたいわけではないしな」
ただ静かに寝させて欲しかっただけだ。
まゆり「えー?それじゃ興味持ってもらえないよー!一緒に見ようよオカリンー?」
ダル「あ、そうそう、まゆ氏まゆ氏!近々『魔法少女まどか☆マギカ』がニコニコで全話一挙配信するみたいなんだお。これはもうラボメン全員で見るしかないっしょ常考」
お前の常識はry
まゆり「わーすごいねー。これでオカリンも興味を持ってくれるよー☆」
岡部「って待て待て待て!何勝手に話を進めているのだ!?しかもラボメン全員でって……
ここはアニメ鑑賞サークルではないんだぞ!?」
ダル「何だよオカリンー尻の穴がちっちぇなー。そんぐらい良いじゃんかねーまゆ氏?」
まゆり「ねー☆」
岡部「『ねー』じゃない!」
二人して「「ねー」」と首を傾げてる。
まゆりはともかく、ダルには殺意すら湧いてくるがそこはグッと抑えた。
そうこうしながら騒いでいると、再びラボのドアが開かれた。
「何騒いでるのよ?外まで聞こえてたわよー?魔法少女がどうだこうだって……」
岡部「おお!いい所に来たクリスティーッナ!何とかしてくれ!」
紅莉栖「だから私はクリスティーナじゃないし、ティーナを強調して呼ぶな……」
ブツブツ言いながらラボに入ってくるのは、
我がラボの頭脳(マイブレイン)でもある助手ことクリスティーナ。
生粋の脳科学者であり、今のこの状況を打開してくれる切り札がここで登場してくれた。
流石助手!そこに痺れる憧れる!
紅莉栖「で?さっきからいったい何を騒いでるのよ?」
岡部「聞いてくれ!こいつらが―――」
まゆり「あのねー?今オカリンに『魔法少女まどか☆マギカ』っていうアニメを一緒に見よー?
って話をしてるの」
紅莉栖「何?岡部ってそんなアニメに興味持つの?一体お前は幾つだよ……ホントHENTAIだな」
岡部「って話しを聞け!あのな―――」
ダル「牧瀬氏牧瀬氏!「そんなアニメ」とは聞き捨てならんお!このアニメの素晴らしさも知らずに「そんな」、
なんて枠組みに収めるのはやめてもらおうか!!」
紅莉栖「はいはいワロスワロス。橋田はいつでもキモオタ全開で逆に清々しいな」
まゆり「でもねでもねクリスちゃん?『魔法少女まどか☆マギカ』ってすごい面白いアニメなんだよ?ダルくんだけじゃなくて、
色んな人がおもしろいーって言っててね、まゆしぃはクリスちゃんにも見てもらいたいなー」
紅莉栖「へえーまゆりも見てるんだ?魔法ねぇ……私はあんまり興味ないけどまゆりが面白いっていうなら見てみてもいいかな?
っていうかまゆりはホント羨ましいくらい可愛いな」
ダル「……オカリン……僕とまゆ氏の何が違うって言うんだお……」
岡部「ここは俺に任せろダル……おい!クリティーナ!
お前は『魔法少女まどか☆マギカ』を絶賛したダルを「キモオタ」と言ったが、
それでは『魔法少女まどか☆マギカ』を絶賛したまゆりも「キモオタ」に部類されてしまうが、
それでいいのか!?え?助手よ!」
紅莉栖「ハァ?あんた何いってんの?
まゆりは女の子なんだし『魔法少女~』みたいな女の子向けアニメ見てても気持ち悪く何て見えないでしょ?
それを橋田みたいなHENTAI男が鼻息を荒くして女の子向けアニメの絶賛なんて気持ち悪いことこの上ないじゃない。
それに私はオタクは別に良いことだと思ってるわよ?何かの趣味に対して熱を入れられることは素晴らしいことだもの。
でも橋田の場合はその方向が間違ってるわけ。
特に普段から女の子を変な目で見てる橋田が『魔法少女~』なんて語ってたら誰だって「キモい」って思うわよ。
ううん、「キモい」ですんでるだけまし。普段セクハラで通報されないだけ感謝してほしいくらいよ?」
岡部「でも…そ、それは偏見じゃあないか助手よ……」
紅莉栖「そうよ?悪い?でも橋田を「キモオタ」として見るからまゆりもそう見るなんてロジックにはならないでしょ?
はい、論破。っで?岡部もついにその「キモオタ」への道を突き進む気になっちゃったわけ?」
岡部「な!?誰がキモオタだ!一緒にするな!!
俺はこいつらのせいで昼寝を妨害され精神攻撃を受けていた所なのだ!
断じて興味があるわけではないぞ!勘違いするなよ!」
紅莉栖「ツンデレ乙。でもどーせ一緒に見る気だったんでしょ?だったらやっぱり突き進むんじゃない」
岡部「だから違うと―――」
まゆり「あのね……まゆしぃはオカリンとクリスちゃんにケンカしてほしいわけじゃないのです……」
ダル「……僕の体はボドボドだ……オカリンも牧瀬氏も酷すぐるお……」
仲裁してくれたまゆりによって、
ヒートアップしていたラボのふいんき(何故かry)は沈静化していった。
ついでにダルへも軽く謝り、紅莉栖には今までの説明をして色々と納得?してもらった。
紅莉栖「ふーん……つまりそのアニメが全話一挙配信するから、
ラボのメンバー全員で見ようって話しなわけね?」
ダル「要約乙!牧瀬氏も見ればきっと気に入ると思うお」
紅莉栖「んー……まあいいんじゃないの?暇な研究所なんだしそんくらい」
ダル「うはwww牧瀬氏の許可ktkr!もう何も恐くないwww」
岡部「恐くないじゃない!まだ俺は許可してないぞ!?」
紅莉栖「岡部だっていつも暇してるんだから付き合ってあげれば?まゆりが喜ぶわよ?」
まゆり「そうだよー?一緒に見ようよオカリンー」
岡部「暇じゃない!今日だって貴重な休日を使って未来ガジェット制作に力を入れていたのだ!
そんなアニメを見る時間など、この狂気のマッドサイエンティスト!鳳凰院凶真にはないのだよフゥーハハハ!!」
紅莉栖「岡部の作る物なんかどうせガラクタでしょ?そんなことより普段まゆりに迷惑ばっかかけてるんだから、
こんなときぐらいお願いを聞いてあげたらどうなの?器の小さい鳳凰院さん?」
岡部「ガ、ガラクタだと!?おのれ助手の分際で……というかクリティーナよ?
やけにまゆりの肩を持つではないか?本当はお前がアニメを見たいだけなんじゃないのか?」
紅莉栖「な!?……別に私は興味ないけどまゆりや…ついでに橋田もどうしてもって言うんだから、
僅かな時間ぐらい付き合ってあげればって考えてるだけよ。第一、私は科学者なのよ?
魔法になんか興味をもったら自分で自分の存在を否定するようなものじゃない。」
ダル「奇跡も魔法もあるんだお!
……科学でしか自分を表現できないってんなら……まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!」
紅莉栖「うるさい黙れ」
バッサリと切られるダルに対してちょっと可哀想だなと思ってしまった。
しかしこの助手、俺と言っていることが被っているぞ。
岡部「しかし助手よ。お前カー・ブラックホールの説明の時に、
ミクちゃんクロちゃんで魔法少女の擬人化説明をしてたではないか。
口では興味ないといいつつ、体は正直なのではないか?」
紅莉栖「ちょ、捏造すんな捏造すんな!大事なことだから二回言いました!
私はそんな説明したことないぞ!?」
あ、そういえばそうだった。
岡部「う、だが助手よ。お前夢の中では魔法使いキャラだったではないか?
本当は魔法が使いたい願望とかあるんではないか?」
紅莉栖「さ、さっきから何をいっとるんだお前は!?そんなに私に魔法の興味を持たせたいのか!?
ってゆーか岡部の方こそそんな魔法魔法言って、見たがってるんじゃないか!?」
覚えてないというのは辛いな。しかし俺はしっかりと覚えてるぞ。
紅莉栖「お、おい!その薄ら笑いを止めろ!なに目を細めてるんだ!?」
岡部「いいんだクリスティーナ……いや魔法少女くりす☆ティーナよ!
何も言わずとも俺にはわかる、だからもっと裸の自分をさらけ出してかまわんぞ」
紅莉栖「よし、わかった。喧嘩だな?喧嘩売ってるんだな?
とりあえず今すぐ警察に通報してセクハラ容疑で訴えてやるから覚悟しろ」
そういうとマジで携帯を取り出してボタン押そうとしだす。
流石にからかいすぎたか?と慌てて紅莉栖をなだめる(主にまゆりが)。
まゆり「もーオカリン?あんまりひどいとまゆしぃも怒るよー?
まゆしぃはもっとクリスちゃんとオカリンには仲良くしてもらいたいのです」
岡部「……すまん」
紅莉栖「……ふん」
ダル「それで結局オカリンも上映会には賛成ってことでFA?答えは聞いてない」
岡部「って上映会って何だ上映会って?なんだかどんどんランクアップしてないか?」
ダル「いやいや、ラボメン全員で見るんだから必然っしょ?PCの画面なんかじゃ小さすぎて、
全員でなんか見れないお。後感動も薄れるし。ここはプロジェクター使ってドーンと上映会をだなー」
岡部「ドーンてお前……その機材はどっから持ってくるのだ?
ラボにはないしそんなもん買う予算なんかないぞ??」
ダル「……こんなこともあろうかとぉ!自宅に機材一式配備してあるんだお!
後はそれをラボに持ち込みさえすれば、未来ガジェット研究所は映画館に早変わりだお!」
まゆり「やったねダルくん!それはとっても嬉しいなって☆」
ダル「とっても嬉しいないただきましたー!
うはwwwそうと決まればみwなwぎwっwてwきwたwおwwwwwさあオカリン!運びにいこうぜ!」
おいマジかよ……夢なら覚め―――
もはや流れ(ビッグウェーブ)に乗ってしまったダルを止めることができずに、
俺はダルと共に機材を運び込むことになるのだった。
何も今日運び込むことはないんじゃないか?と疑問を投げたのだが、ダル曰く―――
ダル「今日やることから逃げたら、明日はもっと大きな勇気が必要になるお(キリッ」
と聞く耳持たずの精神で、今のダルには何を言っても無駄のようだった。
そして、まゆりと紅莉栖はラボ待機。
正直まゆりぐらいは手伝ってくれてもいいんじゃないのかと思ったのだが、
紅莉栖が許可を出してくれなかった。理由は……言わなくてもわかるだろう。
そんなこんなで、
なんと、ダルの自宅を二回往復して機材をラボに持ち込んだ。
今日という時間はアッというまに過ぎ去り、
俺の貴重な休日は泡のように消えてしまったのである。
次の日から、俺とダルは大学へ行きながらバイトしつつ、
ラボの資金のためにコツコツと稼ぐ作業が始まり、
まゆりも学校とバイト、紅莉栖は日本の研究施設に籠りっきり、
各々次の休日までは忙しい毎日を過ごしていた。
その間に俺は他のラボメンに連絡を取り、
全員集まれる休日を決め、その日に円卓会議を開くことになるのだった。
岡部「諸君!今日集まってもらったのは他でもない!
例の作戦を実行するに当たっての作戦概要についてを議題とする!」
ルカ子「まゆりちゃんから聞きました。皆さんで、アニメをみるんですよ…ね?」
フェイリス「ニャー凶真がアニメを見るのにこんな作戦を立てるのなんて珍しいのニャー」
岡部「う、うーむ誠に不本意だが、今回はラボメンナンバー002まゆりと003ダルたっての願いでもありこのような形の会議となった!
しかぁし!取り組むからには諸君らに全力で事に当たってもらいたい!
そのために、まず、まゆり参謀本部長から意見があるそうだ。皆心して聞くように!」
まゆり「はいはーい!えーっとねぇ、まゆしぃはですねー?みんなにコスプレをしてもらいたいのでーす☆」
萌郁「……コス……プレ……?」
ルカ子「え?……あのまゆりちゃん?コスプレとアニメを見るのにはどんな関係が?……」
まゆり「あのねー?まゆしぃはせっかくだからみんなが魔法少女のキャラになりきりながら見たら、
おもしろいんじゃないかなーって思ったの」
紅莉栖「まゆり?そ、それってそのアニメの登場人物達が『魔法少女』に変身した姿のコスプレをするってこと?」
まゆり「そうだよー」
紅莉栖「…ちなみにその登場人物達って何歳の設定なの?」
まゆり「んー?中学二年生ぐらいかなー?」
萌郁「…中学…生……」
紅莉栖「そ、まゆりそれはちょっと……何ていうか私達にはキツイんじゃないの?」
まゆり「?何でー?きっとみんな似合うと思うなー」
ルカ子「あのぉ……それってボクも入ってるの?……」
まゆり「もちろんだよー☆るかくんはねーさやかちゃんが似合うと思うな」
ルカ子「それってぇ……女の子だよね?……まゆりちゃぁん……」
フェイリス「フェイリスは全然OKだニャー!
……フフフついにフェイリスの魔法をお披露目する時が来るのかニャー?」
萌郁「…写真…撮らせてくれるのなら……やるわ……」
まゆり「いいよいいよーもえかさんもフェリスちゃんもOK貰えたし、
これは期待してもいいのかなぁー☆えっへへ~っ」
紅莉栖「ちょ、ちょーっと待って!まだ私はやるなんて言ってないわよ!?」
ルカ子「ぁの…ボクも…コスプレはぁ……」
フェイリス「じゃあここは多数決で決めるってのはどうかニャ?
奇数で丁度いいし公平に決まるのニャ!」
岡部「よし!ならばコスプレをするのに賛成のものは挙手をしろ!」
結果は……。
ダル、萌郁、フェイリス、まゆり、そして俺の満場一致で―――
紅莉栖「ちょぉおおおおおっと待ちなさいよ!何ぞこれ?どこが公平なのよ!」
岡部「うるさいぞ助手よぉ。多数決で決まったことにあれこれ言うのはマナー違反というもんだ!」
紅莉栖「ふ、ふざくんな!こんなの最初っから決まってたようなものじゃない!
異議を申し立てるわ!」
岡部「その異議を主催者権限により却下する!!」
紅莉栖「岡部ぇええ!……大体あんたと橋田は男なんだからコスプレ関係ないじゃない!
抜けなさいよ!」
岡部「おやぁ~?俺とダルが抜けても三対二でコスプレ賛成派の勝ちだが……?
まだ何かあるのかなぁ~ん~助手よ?」
紅莉栖「ぅ……そ、そうだ!綯ちゃん!綯ちゃんも入れてもう一度多数決を取りましょう!?」
岡部「いや小動物はラボメンでもないし…そんなことしたらミスターブラウンが黙ってないわけで……」
紅莉栖「何言ってんの!ラボメンじゃないから入れてあげないなんて可哀想だと思わないの!?」
ダル「牧瀬氏牧瀬氏ぃ?一応『魔法少女まどか☆マギカ』って深夜アニメなんだよね?
しかも配信されるのは夜からだから一緒に見るのは無理だと思われ」
紅莉栖「橋田は黙ってて」
フェイリス「ニャ~クリスティーニャンは往生際が悪いのニャ。
観念してフェイリス達と一緒にコスプレするニャアン!」
紅莉栖「私はクリスティーニャンじゃない!私はもう19歳になるのよ!?
それなのに魔法少女ってなんぞ……無理にきまっとろーが……」
萌郁「…私……21……」
ダル「牧瀬氏必死だな(笑)」
紅莉栖「うるさい!……ねえ漆原さんも嫌なのよね?何か言ってやってー!!」
ルカ子「ぁ……ボクも…その……コスプレはぁ―――」
岡部「ルカ子よ!鳳凰院凶真の名において命ずる!清心斬魔流の修行と思いコスプレせよ!!」
ルカ子「ぇ?……ぇええ!?岡部さ……でもぉボクぅ……」
まゆり「るかくんるかくん……オカリンはね~?
きっとるかくんのコスプレ姿が見たいんだよー?」
ルカ子「え……そうなんですか岡べ…凶真さん?」
岡部「…え?……ぁ、ああ!そうだともルカ子よ!
俺はお前のコスプレ姿が見たい!!!」
紅莉栖「お、お、おおおかべあんたおかおか岡部ぇぇええ!!!」
ルカ子「…………ボク……じゃぁ……ゃります」
岡部「よーし!これで決定だ!!もはや異論はあるまい助手ぅ?」
紅莉栖「……ゃ……やってられるかあああ!私は自分の部屋に帰らせてもらう!」
岡部「それは死亡フラグだぞ助手よ。それにお前にこの作戦への拒否権はない!
何故ならばこの作戦はお前が『まあいいんじゃないの?』とか言った所から始まってしまったのだ!
今更逃げようたってそうはこの鳳凰院凶真は許さん!観念しろ!」
紅莉栖「…だ、だってぇ、どんな罰ゲームよこれぇ?馬鹿なの?死ぬの?」
まゆり「クリスちゃんクリスちゃん?まゆしぃはね、クリスちゃんがコスプレしたらとってもかわいいと思うなぁ」
紅莉栖「そ、そんなの気休めよ……まゆりやフェイリスさんは可愛いし、桐生さんは美人だし、
漆原さんはこんなかわいい子が女の子のはずがないだし、私なんて……」
岡部「まあそう自分を卑下するな助手よ。その容姿を持ちながらコスプレが罰ゲームなどと言えば、
世のコスプレイヤーが暴動を起こしかねんぞ?」
フェイリス「そうだニャー!クリスティーニャンはもっと自分に自信を持つべきだニャ!」
紅莉栖「コスプレは別にいいんだけど…でも魔法少女ー☆の格好なんて……。この歳で……」
萌郁「……私は………嫌じゃない」
紅莉栖「ぅぅぅ……」
まゆり「大丈夫大丈夫!クリスちゃんはねぇ~きっとほむらちゃんがピッタリだと思うな!」
フェイリス「あぁ~!わかる!わかるニャ!クリスティーニャンはほむほむがピッタリだニャ」
ルカ子「ぁ…ボクもそう思います……」
萌郁「…私も…そう……思う……」
岡部「ん?何だ?俺と助手以外は全員視聴済みなのか??」
フェイリス「もちろんニャ。魔法少女は見逃せないアニメだったのニャー」
ルカ子「ボクは……まゆりちゃんに進められて……」
萌郁「……私も」
つまり、この作戦は俺と助手のためにあるようなものなのか?
まあ、ダルも言っていたが皆で見ることが重要と言っていたし、気にしないでいいか。
「うへ……フェイリスたんの変身……バンク……全裸……うへへ」
岡部「ダルよ、目的を見失うなよ?この作戦はコスプレを披露するためにやるのではない!
来たるべき「機関」との対話のために、我々ラボメンの視野を広げるための作戦なのだ!
そう!科学と魔法が交差する時、物語は始まるのだッ!」
まゆり「紅莉栖ちゃんはほむらちゃんでー、るかくんはさやかちゃん!
フェリスちゃんはまどかちゃんかなぁ?もえかさんはぜーったいマミさん!
そうなるとまゆしぃはあんこちゃん?
えっへへ~もう楽しみすぎて待ちきれないよぉートゥットゥルー☆」
ダル「『あんこ』、じゃなくて『きょうこ』だお!そこを間違うのはまゆ氏でも許さない!」
フェイリス「フェイリスはまどか役はマユシィがいいと思うのニャ。
あの可愛さにマユシィはピッタリだと思うニャ?」
まゆり「えぇ~?そうかなあ?」
ルカ子「ボクも、まゆりちゃんがまどかちゃんになると似合ってると思うな?」
まゆり「え、えっへへ~何だか恥ずかしいのです」
フェイリス「フェイリスがあんこ役をやるのニャ。……食うかい?」
ダル「ありがとうございます!いただきます!!あんこちゃんはもう許した(キリッ」
こうしてラボメンガールズはコスプレをしながら視聴することが決定した。
それに何の意味があるのか俺にはまったくわからないが、
我らがまゆりさんはとてもご満悦状態なのでもはや語るべきことはないだろう。
すでにコスプレ衣装は三着は完成済みで、後の二着も時期に完成するとのこと……、
だったはずなのだが期間が押し迫っているらしく、
ラボメン総動員(各自時間が空いた後まゆりを手伝う)で制作することになった。
よって俺は、未来ガジェット制作を中断せざるを得ず、
当日までさらに険しく忙しい道のりになった。
思えば……こんなに忙しい毎日は初めてかもしれない……。
去年の今頃はどうだっただろうか?
俺にとっては、もはや思い出せないぐらいの遠い日の記憶とかしてしまっている。
夏休みに起こった大騒動はそれぐらいの衝撃を今だ俺に残していた。
そうだ、色々なことがあった……。
俺は今ある平穏に安心感を持つと共に、 ―――過去の反芻
先の見えない不安を抱えて生きている。 ―――未来の不安
それは誰にでもある価値観のひとつであるのだが、
俺はここに至るまで、それを常に意識せずにはいられなかった。
そんな中で「忙しさを感じる」というのは贅沢な気がしてならない。
今を一生懸命に生き、今だけを感じて生きる。 ―――現在の渇望
俺にとってそれは尊いものであり、
こんな日常を過ごせるなんていうのは幸せの極みなのだ。
これも<シュタインズゲート>の選択か?
フッ……それも悪くない。ならば、この結果も受け入れようではないか。
―――エル・プサイ・コングルゥ。
まゆり『オカリーンごめんねぇ今日はもうお外に出られないのです;;』
ダル『駄目だお……流石にこの雨と風の中ラボに行くのは不可能な件……』
ルカ子『ごめんなさい岡…凶真さん……お父さんが外は危険だって……』
フェイリス『ニャア~黒木が今日はもうお外に出ちゃダメだって言うのニャー……』
萌郁『……ごめんなさい…行けない……』
……これも<シュタインズゲート>の選択なのか?
配信日当日、嵐かと思われるほどの風と大雨が外を荒らしている。
俺は予めラボに寝泊まりをしていたため、被害に合うことはなかったが、
本日の作戦は中止にせざるを得ない状況に追い込まれた。
ラボメンは全員自宅待機を余儀なくされており、
本日の目玉であるアニメ鑑賞は各自自宅で行うしかなくなった。
ただし、一人を除いて―――
紅莉栖「なんぞこれなんぞこれなんぞこれぇぇぇええええ!!」
岡部「ちょ、おま……何故ラボに来た!?ずぶ濡れではないか!?」
紅莉栖「だって……今日はみんなで上映会……」
岡部「いやいや、そんなもん中止に決まっているだろう!?
こんな中で外に出歩く馬鹿がどこにいる!?」
紅莉栖「な!?私には中止なんて連絡来てないわよ!?」
岡部「お前以外は全員俺に連絡を寄越してきたぞ?何故お前は無茶してここまで来た!?」
紅莉栖「ちょぉ……だったら私に連絡寄越しなさいよぉ……どーすんのよこれぇ……?
傘は壊れちゃうし……どうしてこうなったどうしてこうなった」
岡部「来るだなんて思うわけないだろう!?……あーちょっと待っていろ!今タオルを持ってくる」
タオルを取ってきて、紅莉栖を脱衣所まで連れて行く。
床がビショビショだ……どうしてこうなった?
焦ってタオルを床に敷くとかの思考も働かなかった。
岡部「クリスティーナ……?何故連絡も寄越さずラボに来たのだ?」
紅莉栖「……何故私があんたに連絡を取らねばならないのか詳しく」
岡部「詳しくもなにも作戦指揮官は俺だ。その俺に連絡を寄越すのは当然だろう?」
紅莉栖「……うるさいなぁ……急いでたんだから仕方ないでしょ……」
いや、何が仕方ないというのだろうか?
別に今から配信まではまだ時間がある。ということは余裕があったんではないか?
脱衣所に背中を向けて話しをしているが、
何やら小声でブツブツ呟いているような感じがする……。
紅莉栖「ねえ?そんなことより着替えないの……?」
岡部「着替え……だと?そこに何かないのか??」
紅莉栖「……下着は……あるみたいなんだけど……服がないのよ」
服ねぇ……?とラボを見渡すとテーブルの上に丁度良いものが乗っかっていた。
名指し付きで。
岡部「あるぞ助手よ……ここに、まゆりの作った、コスプレ衣装がNA!」
紅莉栖「……!?」
まゆりの書いた名指しで―クリスちゃんの☆―置かれている衣装。
広げて見ると白と紫のシンプルなデザインの衣装のようだ。
その他小道具も上に置いてあり、俺はまとめてそれを助手に突き付けた。
紅莉栖「……着ろと、言うのか?これを?」
岡部「他にもあるが、どれもそれ以上に派手な衣装のようだぞ?
よかったなー地味なデザインで(笑)」
ピンクに青に黄色と赤。どれも派手極まりない色合いだ。
特にピンクのは遠目から見ても目立つ。
いかにも魔法少女っぽいデザインなのがわかる。
岡部「それともぉ?白衣ならあるが、素肌に白衣でも着るかー?」
紅莉栖「…死ね!このHENTAI!」
その言葉を最後に、紅莉栖は衣装を引っ手繰って黙り込んでしまう。
どうやら観念して着ているらしいが、一向に脱衣所から出る気配はなかった。
その間に俺は、紅莉栖の、濡らした、床を拭いたりしながら時間を過ごす。
……何故かふと、ここにダルが居なくて良かったと思う。
しばらくすると脱衣所から紅莉栖が顔を出してきた。
……カチューシャ付けてる……。
紅莉栖「oi ミス おい」
岡部「……何だ?」
紅莉栖「……笑うなよ?」
スッと現れた助手は、見事なまでにコスプレ衣装を着こなしている。
盾?みたいな小道具も腕に付け、
ストッキングとブーツが一体化しているようなモノ?も履いていた。
岡部「……中々似合っているではないか助手よ」
紅莉栖「え?ホント??本当にそう思ってる?///」
うおっ!上目使いでこっち見んな!
これは予想以上の精神攻撃だ……落ち着け鳳凰院凶真!
俺は狂気のマッドサイエンティスト……魔法の衣装に身を包み、
科学者からオカルト信者に堕天した哀れな助手などに、
見惚れてしまうなどとはあってはならないことだ!
俺はマッドサイエンティスト俺はマッドマッドマッド……。
紅莉栖「……岡部?ちょっと?聞いてる?」
岡部「ぅん!?ああ!!聞いてる。聞いているぞクリスティーニャ!」
紅莉栖「は?何テンパってるのあんた?……ははぁーん?
さては私に見惚れてたんだな!?そうなんだな!?」
岡部「馬鹿を言うな!!俺は狂気のマァァァッドサイエンティスト!鳳凰院凶真だぞ!
だ、大体俺のような科学者が魔法だ何だと浮かれているような愚かな助手風情に、
見惚れるなどありえるはずがないだろう!?」
紅莉栖「こ、声が上ずってるわよ!?フ、フフフ……、
何だかだんだんどうでもよくなってきたわ!もうどうにでもなぁ~れ!」
そういうと腕を回して魔法を使うポーズをとりだした。
……やっべぇ…こいつやべーわ。マジっべー……何なのこの助手。抱きしめたい。
落ち着け、落ち着け岡部倫太郎……KOOLになれッ!
ここにいるのは<シュタインズゲート>の紅莉栖だ!KOOLになれッ岡部倫太郎!
……紅莉栖はクールダウンしたのか、
顔を真っ赤にしたまま(実際顔は見れなかったから憶測だが)冷蔵庫のドアを開け、
ドクぺを取り出して一気飲みをしている。
ヤバいなー気まずいなーと考えながら、無言で時間が流れるのを待っていると、
不意に携帯に着信が入った。―――ダルからだ。
岡部「……もしもし?」
ダル『あ、オカリン?もうPCの電源はついてるかお?そろそろプロジェクターの準備をするお!』
岡部「……ん?ああ……そうだな」
完全に上映会のことを忘れていたのだが、
今の気まずい空気の中、やらなければならない目的ができるのは大歓迎だった。
いつもは空気が読めないくせに、たまにはダルもやるもんだ。
……いや、そもそもこの状況、元はと言えばダルのせいなんだっけ?
まあ今更どうでもいい事だから、一心不乱に機材の準備をすることにした。
ダル『おk。後はそのまま配信されるのを待つお』
岡部「わかった。ありがとなダル」
ダル『は?何が??もしかしてオカリン魔法少女そんな見たかったの?
やっぱ持つべき物は友―――ツーツーツー』
よし、これでいい。
後は無心でアニメを見て、見終わったら全てを忘れて眠ろうそうしよう。
設置したスクリーンに映る映像を透かして、俺はどこか遠くの方を見ていた。
そして時計の針は進む―――
岡部「そろそろか?」
紅莉栖「ええ、もう準備できてるわよ」
ハ?貴方何もしてないじゃナイデスカー。
と思いきや、テーブルをこっちに運んでいたらしく
上にはお菓子類とドクぺ、あとカップ麺が置かれていた。
……流石この助手、ノリノリである。
紅莉栖「……何よ?」
岡部「いや?別に?」
紅莉栖「……何か言いたそうな目をしてる」
岡部「フッ……先ほどから自意識過剰はやめてもらおうか!」
紅莉栖「こ、こいつは~……」
俺は紅莉栖を無視してPCを操作する。
そういえばこれ何時間やるんだ?今更何を考えても仕方ないのだが
アニメがやってる間コスプレイヤーくりす☆ティーナとずっと二人きり?
……余計なことを考えるのを止めよう。
俺は目を閉じ、大きく深呼吸した。
ゆっくりと右手を掲げた。
ピンと人差し指を立てる。
岡部「作戦開始の時はきたッ!」
紅莉栖「ビクッ」
岡部「この俺はあらゆる陰謀に屈せず、己の信念を貫き、ついに魔女の誘惑から戦い抜いたのだ!」
岡部「この勝利のため、我が手足となって戦ってくれた仲間たちに感謝を!」
今はいないラボメンたちが走馬灯のように頭を過る。
岡部「訪れるのは、俺が望んだ世界なり!」
別に望んじゃいなかったのだが、ここはその場のノリで乗り切ろう。
岡部「すべては<シュタインズゲート>の選択である!」
「世界は、再構成される――!」
掲げた指を勢いよく振りおろし、
チラリと横目で紅莉栖を見る。
「……」
おい、何か言えよ。
やめろォ!!そんな目で俺を見るなッ!
―――かくして、作戦は開始される。
俺と、
紅莉栖と、
『魔法少女まどか☆マギカ』による長い夜の幕が開けるのだった。
『魔法少女 まどか☆マギカ ――交わした約束、忘れないよ――』
―第一話 夢の中で逢った、ような……―
???『そんな…あんまりだよ。こんなのってないよ…!』
?????『まどか、運命を変えたいかい?』
???『え…』
?????『避けようのない滅びも、嘆きも、全て君が覆せばいい。
そのための力が、君には備わっているんだから』
???『本当なの?私なんかでも、本当に何かできるの?こんな結末を変えられるの?』
?????『もちろんさ。だから僕と契約して、魔法少女になってよ!』
岡部「お、今出てきたのが『ほむら』じゃないか?」
紅莉栖「な…あ、あれは……!」
スクリーンには、大きい怪物?と戦ってる少女。
それを見ている少女と小さくてファンシーな動物との会話が行われていた。
戦ってる少女はその会話を見ている…のか?何か叫んでるようにも見える。
で、その戦っている少女がまゆりの言っていた『ほむら』、
即ち紅莉栖がコスプレしているキャラにそっくりだった。
主に、一体、どこが!?とは、言わないがな!
紅莉栖「そうか……そういうことか……」
フフフ、と笑っている助手。ちょっと怖い。
紅莉栖「絶対に許さない。絶対にだ……」
何をだ?とは口が裂けても言えないでござる!
しばらく見てると場面は一転する。
どうやら夢オチ?だったようだ。
ほのぼのとした空気を醸し出している。
うん、実にその手のアニメっぽいな!
???『まどか、おそーい』
???『相変わらずまどかのママはカッコいいなあ。美人だしバリキャリだし』
???『可愛いやつめ!でも男子にモテようなんて許さんぞー!まどかは私の嫁になるのだー!』
青い髪の女が映っている。
青、こいつが『さやか』か?ルカ子が変身する予定だった魔法少女の。
ボーイッシュな感じだな、ルカ子には似合いそうだ。あいつは本物の男だけど。
先生『転校生を紹介しまーす』
ほむら『暁美ほむらです。よろしくお願いします。』
ほむら『ごめんなさい。何だか緊張しすぎたみたいで、ちょっと、気分が。保健室に行かせて貰えるかしら』
ほむら『鹿目まどかさん。貴女がこのクラスの保健係よね』
まどか『え?えっと…あの…』
ほむら『連れてって貰える?保健室』
紅莉栖もイメージはピッタリだな。色々と。
チラ見したら睨まれた。
まどか『あ…暁美さん?』
ほむら『ほむらでいいわ』
まどか『ほむら…ちゃん』
ほむら『何かしら?』
まどか『あぁ、えっと…その…変わった名前だよね』
―――ギリッ
まどか『い、いや…だから…あのね。変な意味じゃなくてね。その…カ、カッコいいなぁなんて』
ほむら『鹿目まどか。貴女は自分の人生が、貴いと思う? 家族や友達を、大切にしてる?』
まどか『え…えっと…わ、私は…。大切…だよ。家族も、友達のみんなも。大好きで、とっても大事な人達だよ』
ほむら『本当に?』
まどか『本当だよ。嘘なわけないよ』
ほむら『そう。もしそれが本当なら、今とは違う自分になろうだなんて、絶対に思わないことね』
まどか『え…』
ほむら『さもなければ、全てを失うことになる』
ほむら『貴女は、鹿目まどかのままでいればいい。今までどおり、これからも』
―――ん?何かこの会話、この忠告、既視感があるようなないような……
しかし、今はそれより隣りにいる助手が怖くて、どうでもよくなった。
何か助手の背後に ゴゴゴゴゴゴッ って字が浮かんでるような、そんな感じ。
場面は進んで喫茶店。
主人公まどかと愉快な仲間たちはガールズトークに花を咲かせている。
うむ、実にスイーツ(笑)だな。特にこの青いのは妙にうざい感じがするZO!
さらに物語が進むと何だか不穏な空気になってきた。
冒頭に出てきた小動物ピンチッ助けてッどこにいるの?あなた…誰?―――
―――暗がりから出てくる転校生、まどか、こっち!さやかちゃん!
不思議な空間に迷い込むッ!私達ピンチッ誰かー!
ドドドドドッ!ピカーッ!
??『危なかったわね。でももう大丈夫(キリッ』
??『ちょっと一仕事、片付けちゃっていいかしら(キリリッ』
??『魔女は逃げたわ。仕留めたいならすぐに追いかけなさい(キリリリッ』
??『今回はあなたに譲ってあげる(キリッキリリッ』
??『飲み込みが悪いのね。見逃してあげるって言ってるの(キリッキッキリ』
??『お互い、余計なトラブルとは無縁でいたいと思わない?(ドヤッ」
うーん実に王道な展開だ。
先輩魔法少女みたいなのが表れて、場を収めていく。
黄色いからこれが『マミ』なんだろうか?
確かに、これは、閃光の指圧師にうってつけのキャラだな。けしからん。
っべー、何か助手が睨んでる気がするぞ……気のせいであってくれ! チラッ
紅莉栖「……」
……。
キュゥべえ『どうもありがとう。僕の名前はキュゥべえ』
キュゥべえ『そうだよ、鹿目まどか、それと美樹さやか』
キュゥべえ『僕、君たちにお願いがあって来たんだ』
キュゥべえ『僕と契約して、魔法少女になって欲しいんだ』
あ、一話が終わった。
うむ、実に王道でハートフルな魔法少女アニメだな。
朝にやっていれば小さい子供は大喜びだ!
……これを後何話見ればいいのだ?早くも不安の色が隠せない。
紅莉栖さんは先ほどから機嫌がよろしくないし、誰か何とかしてくれ。
渋い顔をしていると、続けて次の話しに移る。
―CM―
QB『今日は漫画版 魔法少女まどか☆マギカ 3巻の発売日だよ!!』
QB『この巻で終わりだなんて、まったくわけがわからないよ』
QB『早く僕と契約して、魔法少女を、買ってよ!』
―第二話 それはとっても嬉しいなって―
マミ『私は巴マミ。あなたたちと同じ、見滝原中の3年生。
そして、キュゥべえと契約した、魔法少女よ』
マミ『これがソウルジェム。キュゥべえに選ばれた女の子が、契約によって生み出す宝石よ。
魔力の源であり、魔法少女であることの証でもあるの』
マミ『理由のはっきりしない自殺や殺人事件は、かなりの確率で魔女の呪いが原因なのよ。
形のない悪意となって、人間を内側から蝕んでゆくの。結構、危ないところだったのよ?
あれに飲み込まれた人間は、普通は生きて帰れないから』
マミ『そう、命懸けよ。だからあなたたちも、慎重に選んだ方がいい。
キュゥべえに選ばれたあなたたちには、どんな願いでも叶えられるチャンスがある!
でもそれは、死と隣り合わせなの』
マミ『そこで提案なんだけど、二人ともしばらく私の魔女退治に付き合ってみない?
魔女との戦いがどういうものか、その目で確かめてみればいいわ!
そのうえで、危険を冒してまで叶えたい願いがあるのかどうか、じっくり考えてみるべきだと思うの』
三行でおk。
じゃなくて、見事な説明口調だ。ダルだったら「説明乙!」と言っているだろう。
キュゥべえとかいう生物と巴マミからの説明、うん、見事な魔法少女設定だな。
学校へと移ると、暁美ほむらを警戒する主人公一向。
この暁美ほむらとかいうのは、特撮戦隊物でいう『ブラック』の立ち位置なんだろうか?
鹿目まどかは『レッド』?いや『ピンク』か?
さやかは『ブルー』で、巴マミは『イエロー』?
『イエロー』な立ち位置ってことはカレー好きなんだろうか?
それとも大食いキャラ??まあどうでもいいか。
いずれ和解して巨大な魔女に立ち向かう!!―――みたいな展開が待ってそうだな。
主人公一向は、巴マミと共に魔女退治の作戦会議を立てている。
……まどかはまゆりにそっくりだな。
いや、まゆりのがもう少しアホの子っぽいか。
女の子らしい部分では、隣りの助手と月とスッポンの違いだな。
マミ『魔女の口づけ…やっぱりね』
マミ『大丈夫。気を失っているだけ。行くわよ』
マミ『今日こそ逃がさないわよ』
マミ『絶対に私の傍を離れないでね』
マミ『どう?怖い?二人とも』
マミ『見て。あれが魔女よ』
マミ『大丈夫。負けるもんですか』
マミ『大丈夫。未来の後輩に、あんまり格好悪いところ見せられないものね(キリッ』
マミ『惜しかったわね(ドヤッ』
マミ『ティロ・フィナーレ!!』
紅莉栖「相手は死ぬ」
岡部「ブフッ!?」
噴いた。
突然何を言い出すんだこの助手は……?
今の一言のせいでマミさんが痛い子にしか見えなくなってきたぞ……?
実際こんな奴がいたらどうなんだろうか?
魔法少女なんてものが現実にいるはずはないが、設定を作るのは容易いことだ。
世界を守るために、悪い魔女と日夜戦う正義の味方!
必殺技はティロ・フィナーレ!!悪い魔女にはお仕置きよ!!
うん、どうみても厨二病です。本当にありがとうございました。
このキャラは中学生なんだっけか?
ホントに若干厨二病なのかもしれないな。
でも魔女とは戦ってるし、力も持っているんだから、
そうなっても仕方ないのか?
ちょっとだけ羨ま……いや、この俺は狂気のマッドサイエンティスト!
科学の力で世界を混沌に貶める俺とは相反する存在だなッ!
紅莉栖「……なぁーんかこの子、岡部に似た空気を感じるわね」
岡部「!?何を言っているのだクリスティーナ!?俺をこんな痛い子と一緒にするな!」
紅莉栖「別に痛い子じゃないだろ?実際に魔女と戦って人助けしてるんだし。
ねー?日夜、「機関」と戦っている鳳凰院凶真さん?w」
岡部「ぬぐっ……!?」
岡部「ああ、そうだ、俺だ。……我がラボの助手は俺についてのことを知りすぎた……。
ああ、そうすることもやむを得ないだろうな……何、気にするな、いつものことさ。
俺はこんなところで立ち止まるわけにはいかないからな。
それもシュタインズゲートの選択だ。
――エル・プサイ・コングルゥ」
紅莉栖「言われたそばからこれって……どんな判断だ」
まどか『叶えたい願いごととか、私には難しすぎて、すぐには決められないけれど、
でも、人助けのためにがんばるマミさんの姿は、とても素敵で、こんな私でも、
あんな風に誰かの役に立てるとしたら、
それはとっても嬉しいなって、思ってしまうのでした』
鳳凰院凶真「(ついに投稿をミスっただと!?何を考えてるんだ奴は!!)」
――――――――――――――――――――――――――――――――
くそッ!やられた!!
助手の癖に調子に乗りおって……俺はすかさず携帯を取り出した。
岡部「ああ、そうだ、俺だ。……我がラボの助手は俺についてのことを知りすぎた……
ああ、そうすることもやむを得ないだろうな……何、気にするな、いつものことさ。
俺はこんなところで立ち止まるわけにはいかないからな。
それもシュタインズゲートの選択だ。
――エル・プサイ・コングルゥ」
紅莉栖「言われたそばからこれって……どんな判断だ」
マミ『でも、グリーフシードを使えば、ほら』
マミ『ね。これで消耗した私の魔力も元通り。前に話した魔女退治の見返りっていうのが、これ』
マミ『あと一度くらいは使えるはずよ 』
マミ『あなたにあげるわ』
マミ『暁美ほむらさん』
マミ『それとも、人と分け合うんじゃ不服かしら?』
マミ『そう。それがあなたの答えね』
これは敵対フラグのようだな。
クールなキャラは、一度は仲間と敵対すると相場は決まっている。
何だか段々展開が読めてきたぞ……?
まどか『叶えたい願いごととか、私には難しすぎて、すぐには決められないけれど、
でも、人助けのためにがんばるマミさんの姿は、とても素敵で、こんな私でも、
あんな風に誰かの役に立てるとしたら、
それはとっても嬉しいなって、思ってしまうのでした』
気が付くと二話が終わっていた。
見終わるたびに俺のライフポイントがどんどん削られているような気がするが
気のせいだろうか?気のせいだよな?
―CM―
QB『まったく、わけがわからないよ?
バイバイさるさんだなんてどうかしてるよ』
QB『お待たせしたね、2時から始めてもう7時になるなんて予想してなかったよ』
QB『続きが気になるかい?僕もさ!
だから、僕と契約してさるさん回避してよ!!』
―第三話 もう何も恐くない―
さやか『はい、これ』
??『うわぁ…。いつも本当にありがとう。さやかはレアなCDを見つける天才だね』
さやか『そんな、運がいいだけだよ。きっと』
さやか『う。い、いいのかな?』
病室のワンシーン。
ハハッスイーツ(笑)。このさやかとかいう娘は実にスイーツ(笑)だな!
健気なもんじゃないか!好きな男のために貢物とは。
もっとも、相手の男は何やら不穏な空気になっているがなッ!
健気な娘か……。 ―――凶真さん。
現実こんな風にちやほやされたら、 ―――今日はクッキーを焼いてきました。
どんなに空気が読めない奴でも、 ―――うむ、美味いぞルカ子よ!
その好意には負けてしまうだろうな。 ―――良かった……。
……空気の読めない女の!話だ!俺は何も考えていない!!
アニメをしっかり見よう……。
何やら魔法少女体験コースは続いているらしいな。
巴マミがしっかりとレクチャーを続けている。
ふーん、使い魔何てのもいるのか?
魔女の使い魔、つまりはRPGでいう雑魚敵役ということだな。
自動エンカウントで鬱陶しいことこの上ない。
しかし、あんまり逃げて放置しとくと強い魔女になって襲ってくるぞ!?
レベルを上げて魔女を倒すためには倒さねばならない。
魔女を倒せばMP回復、ステージクリア!
ゲーム化決定も夢じゃない設定だな。
さやか『ねえ、マミさん。願い事って自分の為の事柄でなきゃダメなのかな?
例えば、例えばの話なんだけどさ、私なんかより余程困っている人が居て、
その人の為に願い事をするのは…』
まどか『それって上条君のこと?』
マミ『でもあまり関心できた話じゃないわ。他人の願いを叶えるのなら、
なおのこと自分の望みをはっきりさせておかないと』
マミ『美樹さん、あなたは彼に夢を叶えてほしいの?それとも彼の夢を叶えた恩人になりたいの?』
マミ『同じようでも全然違うことよ。これ』
マミ『ごめんね。でも今のうちに言っておかないと。
そこを履き違えたまま先に進んだら、あなたきっと後悔するから』
難しい話だな。
他人のためと願い起こした行動が、その結果誰かを傷つける結果になる。
独善的で、迂闊な真似がどれだけ後悔するようなことになるのか、
俺はそれをよく知っている。
気が付くと、隣りの助手は真剣な眼差しでアニメを鑑賞している。
場面はキュゥべえとまどかの会話を過ぎ、病院帰りのシーンに変わっている。
しかもさやかのボーイフレンドのいる病院に、
グリーフシードと呼ばれる魔女の卵があるときた。
大変っマミさんを呼ばなきゃ!ここは私に任せて先に呼んできてっ!
そろそろまどか、それかさやかの変身がくるのだろうか?
予想的には、マミさんが救助に間に合わず、
ボーイフレンドのために力を解放するッ! ―――凶真さんのためなら
みたいなのかと思われるが? ―――ボクは、後悔しません!
いや、うん、何かが頭を過るのだが何だろうな?
まどかはマミを呼んでくるのに間に合った。
俺の予想はハズレか?あるいはまどかの変身展開なんだろうか?
ほむら『今回の獲物は私が狩る。貴女達は手を引いて』
ほむら『その二人の安全は保証するわ」
ほむら『ば、馬鹿。こんなことやってる場合じゃ』
ほむら『今度の魔女は、これまでの奴らとはわけが違う』
ほむら『待っ……くっ』
ついに仲間割れ。
しかし空気を読む分には今度の魔女はそうとう強いらしい。
やっぱりまどかが変身するのか?
もう三話だしそろそろ主人公が変身してもおかしくはないな。
何でもこの主人公、とんでもなく強い力を持っているらしい。
マミさんのピンチに颯爽登場!魔法少女ッまどか☆マギカ!
これはあり得そうだ、何だかふいんき(ry)もそれっぽくなってきている。
まどか『でも、あの…もしかしたら、マミさんには考え方が甘いって怒られそうで』
まどか『私って、昔から得意な学科とか、人に自慢できる才能とか何もなくて』
まどか『きっとこれから先ずっと、誰の役にも立てないまま迷惑ばかりかけていくのかなって』
まどか『それが嫌でしょうがなかったんです』
まどか『でもマミさんと会って、誰かを助けるために戦ってるの、見せてもらって』
まどか『同じことが、私にもできるかもしれないって言われて』
まどか『何よりも嬉しかったのはそのことで』
まどか『だから私、魔法少女になれたらそれで願いごとは叶っちゃうんです』
まどか『こんな自分でも、誰かの役に立てるんだって、胸を張って生きていけたら、それが一番の夢だから』
マミ『憧れるほどのものじゃないわよ、私……無理してカッコつけてるだけで、怖くても辛くても、誰にも相談できないし、一人ぼっちで泣いてばかり』
マミ『いいものじゃないわよ。魔法少女なんて』
まどか『でも、それでもがんばってるマミさんに、私、憧れてるんです』
マミ『本当に、これから私と一緒に戦ってくれるの?傍にいてくれるの?』
マミ『参ったなぁ。まだまだちゃんと先輩ぶってなきゃいけないのになぁ。やっぱり私ダメな子だ』
マミ『でもさ。せっかくなんだし、願いごとは何か考えておきなさい。
契約は契約なんだから、ものはついでと思っておこうよ。
億万長者とか、素敵な彼氏とか。何だっていいじゃない』
マミ『じゃあ、こうしましょう。
この魔女をやっつけるまでに願いごとが決まらなかったら、
その時はキュゥべえにご馳走とケーキを頼みましょう』
マミ『そう。最高におっきくて贅沢なお祝いのケーキ」
マミ『それで、みんなでパーティするの。私と鹿目さんの、魔法少女コンビ結成記念よ!』
うーんもう先が読めたも同然だな……。
それよりこのマミさん、やはり大食いキャラなのかそうなのか?
鳳凰院凶真「また、さるさんだと!?
―――俺だ!ああ、そうだ!今「機関」からの攻撃を受けている!
逃げろ?馬鹿を言うな!こんな所で終われるかっ!
俺は戦い続けるぞ!たとえこの身が砕かれようとな!
―――エル・プサイ・コングルゥ」
紅莉栖「そろそろ主人公が変身するわね」
岡部「ん?何だ、流石助手だな。その展開が読めるとは……やはり天才」
紅莉栖「こんなもん誰だって読めるわよ!大方、このマミさんが魔女に負けそうになって、
友達のさやかさんがピンチになって、
そこを主人公が圧倒的な力で仲間を助ける……ありがちでチープな展開じゃない」
岡部「チープとはよく言ってくれるな?仮にもこれはまゆりの進めてたアニメだぞ?
それを小馬鹿にするとはな、見損なったぞ助手よ」
紅莉栖「べ、別にそういう意味じゃないわよ!
ただ、いかにも魔法少女っぽい展開だなーとかまゆりはこういうの好きそうだなーとか、
そういう風に思っているだけなんだから!勘違いしないで!
ただ、私にはこういうのは合わないだけよ……」
それはどうなんだ?
まゆりは子供アニメを好んでみる女子高生と思うのは、
馬鹿にしていることになるんじゃないのか?違うのか?
まあ、確かに否定はできないがな。
マミ『体が軽い…。こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて』
まゆりはこういう感じのアニメは確かに好きそうだ。
マミ『もう何も怖くない!!』
たまには、まゆりに付き合って、こんなアニメを見るのも悪くはなかっただろう。
マミ『私、一人ぼっちじゃないもの』
この場にまゆりがいたら、助手や俺に反発してそうだ。
マミ『せっかくのとこ悪いけど、一気に決めさせて…もらうわよ!』
まゆりも、こういう明るいアニメをみんなで見たかったんだろうな。
マミ『ティロ・フィナーレ!!』
俺もそういう幸せを、共有してみるのも悪くないと思う。
さやか『やったぁ!』
マミ『(ドヤッ』
まどか『あっ』
モゴモゴっと揺れる敵。
グニューンと中から現れる何か。
あ、これはピンチだー(棒)
―――俺は馬鹿だった。
ほむら『まさか』
不意に雷が落ちた。
ラボは電気を消して、暗がりにスクリーンの光だけが映る映画館風状態だったのだが、
ピカッと一瞬だけ辺りが光に照らされた。
音は後からやってくるのだが、その音は俺と紅莉栖の耳には入らない。
目の前で、何が起こっているのかもわからない。
俺は今どんな顔をしているのかも……わからない。
ただ、わかるのは、
首を、
喰われた、
巴マミの、
体が、
落ちて、
怪物に、
ムシャムシャって……?
さやか『……』
まどか『……』
紅莉栖「( д)゜゜」
岡部「( A)゜゜」
キュゥべえ『二人とも! 今すぐ僕と契約を!まどか!さやか!願い事を決めるんだ、早く!』
ほむら『その必要はないわ、こいつを仕留めるのは、私』
敵はあっけなく爆散する。
ほむら『命拾いしたわね、貴女達。目に焼き付けておきなさい。魔法少女になるって、そういうことよ』
さやか『返してよ。返せよ!!それは…それは…マミさんのものだ!返せって言ってるだろ!マミさんに!』
ほむら『そうよ。これは魔法少女のためのもの。貴女達には、触る資格なんてない』
――――いーつーかー君がっ♪
俺も、
紅莉栖も、
言葉を発することはなく……
三話は終息していくのであった。
―CM―
QB『何とかここまでやれたよ!これがやりたかったんだ!!』
QB『SGのネタバレは極力避けるつもりだよ?むしろ販促のために重要な部分を隠すつもりさっ!』
QB『携帯?人間はいつもそれだ…過ぎた文明によって破産を招く結末になる、僕には理解出来ないよ』
QB『まどかのネタバレは知らないよ?先を知りたいなら今日発売の漫画を買うといいよ!』
QB『書き込み時間も少し遅めるつもりさ。二分間隔でやってたらあの有様だからね。』
QB『さあ、次に君の願いはどんな奇跡を見せてくれるんだい?』
―第四話 奇跡も、魔法も、あるんだよ―
まどか『ううん、美味しいの。すごく美味しい』
まどか『生きてると、パパのご飯が…こんなに美味しい』
主人公の涙が流れる。
一体何が起こったというのか?
俺は、俺たちは楽しい魔法少女アニメを見ていたんだじゃないのか?
グロ注意何てレベルじゃねーぞ?天才助手の予測はどうなってるんだ!
紅莉栖もショックだったのか口を開けながら画面に見入っている。
キュゥべえ『長らくここはマミのテリトリーだったけど、空席になれば他の魔法少女が黙ってないよ』
キュゥべえ『すぐにも他の子が魔女狩りのためにやってくる』
さやか『まどかはさ、今でもまだ魔法少女になりたいって思ってる?』
まどか『ずるいってわかってるのに…今さら虫が良すぎだよね」
まどか『でも…無理…』
まどか『あたし、あんな死に方、今思い出しただけで息が出来なくなっちゃうの』
まどか『怖いよ…嫌だよぅ」
さやか『…そうだよね。うん、仕方ないよ』
キュゥべえ『君たちの気持ちは分かった。残念だけど、僕だって無理強いはできない』
キュゥべえ『お別れだね。僕はまた、僕との契約を必要としてる子を探しに行かないと』
な、何だこの展開は……!?
え?マミさんさっきので退場?退場なの?
本当に?本当に死んだのか!?
無理やり納得するとすれば、流石は深夜アニメだな!
朝ちびっ子たちのが見る番組では出来ないことを平然とやってのける!
そこに痺れる憧れ―――
紅莉栖「嘘でしょ……これはきっと何かのフラグね」
岡部「は?フラグ?どうみても死んでいたが、死亡フラグのことか?」
紅莉栖「違う!っていうか死んでるんなら「死亡フラグ」何て言わないでしょ?これは、主人公の願い事フラグよ!」
岡部「願い事フラグ?……なるほど、その願いで変身する、ということか!」
紅莉栖「そうよ、……ふーん結構面白いわね、このアニメ。
ちょっと馬鹿にしてたけど、考えを改めないといけないわね」
やっぱり馬鹿にしてたんじゃないか……。
紅莉栖「うん、誰かのための願い事には覚悟云々な展開だったけど、これは伏線ね。
きっとこの後魔法少女同士の絆を深めるイベントがあるんだわ」
確かに、そんな気もしてきた。
紅莉栖「よくよく考えてみれば、これも王道的な展開じゃない?
先輩ヒーローが退場して、後輩の引き立て役になるって感じ。
その後奇跡的な復活を遂げて、巨大な悪に立ち向かうっていうストーリー」
レイニー止めの如き10話ストップを体験できないとは不幸な奴らめ支援
>>153
レイニー止めは酷いです、お姉様…
支援
鳳凰院凶真「どういうことだ……!?
何度繰り返しても俺はバイバイさるさんになってしまう!
これだけ何度もさるさんを回避しようとしてるのに、
結果は全て最悪の形で終わってしまう。
世界が、さるさんになれと望んでいるのか……?
だとしても、そうだとしても、俺は止まれない……!
動き出してしまった歯車は止められないのだ。
―――エル・プサイ・コングルゥ」
つまり、こういうことだ。
マミさん退場! → まどか『マミさんを生き返らせて!』 →マミさん復活!
ヽ( )ノ タベラレター ヽ(*゚д゚)ノヤッター
だが何だ?やたらと物知り顔で語るじゃないか、このクリスティーナは。
岡部「……やけに詳しいじゃないか助手よ?お前さてはそういう番組、
いやそういうアニメが好きなんじゃないのか?」
紅莉栖「え!?違うわよっ!?別にまゆりに色んなアニメを進められて、
見ている内に自分でも気になって色んなアニメを見たとか、
全然そういうんじゃないんだからね!?」
あーこの助手は本当に楽しいな。
いつもどこでもこの調子だ。扱いに苦労しないから助かるぞ。
というか、こいつやっぱり、本当はこのアニメが見たかったんじゃないのか?
ほむら『貴女は自分を責めすぎているわ。鹿目まどか』
ほむら『貴女を非難できる者なんて、誰もいない。いたら、私が許さない』
ほむら『忠告、聞き入れてくれたのね」
ほむら『それで、巴マミの運命が変わったわけじゃないわ』
ほむら『でも、貴女の運命は変えられた。一人が救われただけでも、私は嬉しい』
ほむら『巴マミには、遠い親戚しか身寄りがいないわ。失踪届けが出るのは、まだ当分先でしょうね』
ほむら『仕方ないわ。向こう側で死ねば、死体だって残らない』
ほむら『こちらの世界では、彼女は永遠に行方不明者のまま』
ほむら『魔法少女の最期なんてそういうものよ』
ほむら『そういう契約で、私達はこの力を手に入れたの』
ほむら『誰のためでもない。自分自身の祈りのために戦い続けるのよ』
ほむら『誰にも気づかれなくても、忘れ去られても、それは仕方のないことだわ』
ほむら『そう。そう言ってもらえるだけ、巴マミは幸せよ。羨ましい程だわ』
助手と話していたら、半分ぐらい物語が進んでいた。
このほむらの喋り方、いや語り方か?
何か引っかかる気がするんだが、
俺は三話のインパクトが強すぎたせいかあまり頭が回らない。
まどか『ほむらちゃんだって、ほむらちゃんのことだって、私は忘れないもん!
昨日助けてくれたこと、絶対忘れたりしないもん!』 ―――忘れたくない、忘れたくないよ……
―――ギリィッ
ほむら『貴女は優し過ぎる』 ―――君ってさ、いい奴なんだね
ほむら『忘れないで、その優しさが、
もっと大きな悲しみを呼び寄せることもあるのよ』 ―――すまない……
さるさる
話しはどんどん進んでいき、病院のシーンに変わっている。
さやか『ああ、ドビュッシー?素敵な曲だよね』
さやか『あ、あたしってほら、こんなだからさ、クラシックなんて聴く柄じゃないだろってみんなが思うみたいでさ。
たまに曲名とか言い当てたら、すごい驚かれるんだよね。意外すぎて尊敬されたりしてさ。恭介が教えてくれたから、
でなきゃ私、こういう音楽ちゃんと聴こうと思うきっかけなんて、多分一生なかったと思うし』
恭介『さやかは、僕を苛めてるのかい?』
さやか『え?』
恭介『何で今でもまだ、僕に音楽なんか聴かせるんだ。嫌がらせのつもりなのか?』
さやか『だって恭介、音楽好きだから…』
恭介『動かないんだ…もう、痛みさえ感じない。こんな手なんてっ』
恭介『諦めろって言われたのさ』
恭介『もう演奏は諦めろってさ。先生から直々に言われたよ。今の医学じゃ無理だって』
恭介『僕の手はもう二度と動かない。奇跡か、魔法でもない限り治らない』
さやか『大丈夫だよ。きっと何とかなるよ。諦めなければきっと、いつか…』
さやか『あるよ』
さやか『奇跡も、魔法も、あるんだよ』
うわぁ……修羅場ってるぞ。
妙に生々しさを感じる演出だな。
いや、俺は三話を見てからこのアニメの認識の仕方が変わってきている、のか?
紅莉栖「この上条って男、最低ね。
ここまで好意を持って接してくれる女の子にこんな酷い言葉を投げつけるなんて。
確かに境遇には同情するけど、
何も今まで付き添ってくれた子にまでそれを押し付けるような真似するなんて、
最悪極まりない」
情ってもんがないのかしら、とブツブツ呟いている助手。
情なんて言葉を使うなどとは、科学者らしくないな!
マミさんは死なない、そう思ってた時期が私にもありました
……紅莉栖、お前はわかってない。
度の過ぎた好意は、相手も自分の身も滅ぼす。 ―――話しがあるの
―――それは、なんだ?
それを、お前は一番知っているんじゃないのか? ―――私も考えてみたの。
自分では良かれと思って行動した結果が、 ――は作れるのかどうか。
相手にとって良い結果になるとは限らないということ。 ―――お前が――お前のせいで!
それを知っているのは、他ならぬお前だろう? ―――ずっと……認められ……―――
と、言いたい所だが、そんな言葉を投げた暁には、
紅莉栖は泣き出しかねない。
流石にそんな空気でアニメを見るわけにもいかないしな、
ここは言葉をグッと飲んで静観していた。
紅莉栖「とりあえず、これでさやかのフラグはたったわね」
岡部「うむ、どうやらズバリそういう展開になるようだぞ?」
話しは進んで、どうやら今度はまどかたちの友達がピンチのようだ。
危機を知ったまどかは、友達の赴く場所へとついていってしまう。
まどか『ダメ…それはダメっ!』
まどか『だって、あれ、危ないんだよ?ここにいる人達、みんな死んじゃうよ!』
まどか『放してっ!!』
まどか『…ど、どうしようっ…どうしようっ』
まどか『や、やだっ…こんな…』
まどか『いやだっ、助けてっ…誰かあぁぁ!』
まどか『罰なのかな…これって?』
まどか『きっと私が、弱虫で、嘘つきだったから…バチが、当たっちゃったんだ』
あれ?ちょっと待って、ちょっと待って、ウェイウェイウェーイ!
まさかこの子も退場とかないよな?主人公だよな??
おい、体がふにゃふにゃになってるぞ!? ―――ゼリーマン
え、ちぎれるちぎれるヤバいって!
―――ズバァッ!
バッ バッ
バッ バッ!!
『これでぇえええっ!!!とどめだぁああああああ!!』
ザァアアアアンッ!!
間一髪の所を助ける、
魔法少女となったさやかがいた。
さやか『いやーゴメンゴメン。危機一髪ってとこだったね』
さやか『ん?あー、んーまあ何、心境の変化って言うのかな?』
さやか『ん?あ、大丈夫だって!初めてにしちゃあ、上手くやったでしょ?私』
紅莉栖「ど、どう?やっぱり私の予測は当たってたようね?」
岡部「あ、ああ、それはそうだろう。うむ、この青い魔法少女……かっこいいではないか」
ふー、びっくりした。
何ていうか考えすぎだな、俺は。
狂気のマッドサイエンティスト的には、
あそこで主人公が死んでいても世界が混沌として面白いとは思うのだが、
やはり王道的な展開は逃せないな!魔法少女アニメだし!
??『マミの奴がくたばったって聞いたからさぁ、…わざわざ出向いてやったっていうのに』
??『何なのよっ!?ちょっと話が違うんじゃない?』
??『何ソレ?超ムカつく』
??『でもさあ、こんな絶好の縄張り、みすみすルーキーのヒヨッ子にくれてやるってのも癪だよねぇ』
キュゥべえ『どうするつもりだい? 杏子』
杏子『決まってんじゃん』
杏子『要するに、ぶっ潰しちゃえばいいんでしょう?』
杏子『…その子』
おや?話の最後に新しい魔法少女っぽい奴が出てきたぞ?
しかも敵役の魔法少女になりそうな雰囲気だ。
これは主人公も次回か、次々回あたりで変身して、
二対二の魔法少女対決!みたいな展開になるんだろうか??
……ふぅ、もう二時間経過か、流石に疲れてきたな。
紅莉栖も疲れてきているようだ。腕を交差し、伸びをしてブルブル振るえている。
これ全何話なんだ?そんなに多くは無い気がするが……。
この時に気付くべきだった、
本当に俺は、
馬鹿だった。
―CM―
QB『何時間画面と向き合っているんだい?流石に疲れてきたんじゃないかな??』
QB『僕も同じ気持ちだよ!まさか、これほどの時間を使うことになるとはね』
QB『まどか本編の描写が多い?
仕方ないよ、妥協することは許されないことなんだからね』
QB『人間の欲望は果てしないね?誰かが、きっと誰かがやってくれると思ったけど、
誰もやってはくれなかったんだ。なら、やるしかないじゃないか』
QB『とてつもない文量だよ……どうして誰もやらないのかわかる気がするよ』
QB『それでも、叶えたい望みがあるなら、僕が力になってあげるよ!』
――第五話 後悔なんて、あるわけない―
紅莉栖「やっぱり、さやかの願い事はあの男のために使ったみたいね」
岡部「次は今度こそまどかの番か?となるとマミ復活も後少しということか?」
紅莉栖「そうかもしれないわね。あの赤い髪の女がキーになるんじゃない?
いかにも敵ですぅってふいんきを出してたし」
岡部「……なあ、クリスティーナよ。そこは雰囲気って普通に言えばいいんじゃないか?」
紅莉栖「ちょ、変な所に突っ込みを入れるな!ちゃんと雰囲気っていいました!!
雰囲気雰囲気雰囲気っ!これで満足?」
まどかの描写はその都度アニメ確認して書いてるのかな
大分調子が戻ってきたな。
三話のせいで若干テンションを下げられたりしたが、
これでもう少しはモチベーションを保っていられそうだ。
さやか『久々に気分良いわー。爽快爽快』
さやか『ん?そりゃあちょっとは怖いけど…昨日の奴にはあっさり勝てたし。
もしかしたらまどかと仁美、友達二人も同時に亡くしてかもしれないって。
そっちの方がよっぽど怖いよね』
さやか『だーかーら、何つーかな。自信?安心感?ちょっと自分を褒めちゃいたい気分っつーかね』
さやか『まー、舞い上がっちゃってますね、私。
これからのミタキハラ市の平和はこの魔法少女さやかちゃんが、
ガンガン守りまくっちゃいますからねー!』
さやか『そうねー。後悔って言えば、迷ってたことが後悔かな。
どうせだったらもうちょっと早く心を決めるべきだったなって。
あのときの魔女、私と二人がかりで戦ってたら、
マミさんも死なないで済んだかもしれない』
さやか『さーてーは、何か変な事考えてるなー?』
さやか『なっちゃった後だから言えるの、こういう事は。
どうせならって言うのがミソなのよ。私はさ、
成るべくして魔法少女になったわけ』
さやか『願い事、見つけたんだもの。命懸けで戦うハメになったって構わないって、
そう思えるだけの理由があったの。
そう気付くのが遅すぎたって言うのがちょっと悔しいだけでさ。
だから引け目なんて感じなくていいんだよ。
まどかは魔法少女にならずに済んだって言う、ただそれだけの事なんだから』
さやか…(´;ω;`)ウッ
さやか『さてと、じゃあ私はそろそろ行かないと』
俺にはわかる、わかるぞ!
こいつは絶対危機に陥る!
それも、多分あの赤い奴、杏子との戦いで!
調子に乗るとろくなことがない、それを体現するかのような存在だ。
そして、どうやら魔法少女さやかちゃんの願い事は無事叶ったようだ。
後悔なんて、あるわけない。
自分に言い聞かせるように思案するこのさやかという存在には、
どんな試練が待ち受けているのだろうな?
杏子『ふぅん…。あれがこの街の新しい魔法少女ねぇ…」
杏子『だってチョロそうじゃん。瞬殺っしょ、あんな奴。それとも何?』
杏子『はあ?どういうことさ。そいつだってアンタと契約して魔法少女になったんでしょ?』
杏子『へっ、上等じゃないの。退屈過ぎてもなんだしさ。ちっとは面白味もないとね』
おー……こいつは見るからにもそうだが、
そうとうアグレッシブなキャラのようだな。
そういえば、こいつがフェイリスがなると言っていた『あんこちゃん』なのか?
キュゥべえは『杏子』といっていたが?
まゆりの作った衣装は五人分、これで全員分の魔法少女が揃ったということか。
……衣装で思い出した。
確かまゆりはあんなことを言っていた―――
――――――――――――――――――――
まゆり「オカリンとダルくんにも何か着てもらいたいなー?」
まゆり「そうだ!キュゥべえの衣装も作ればいいんだー☆」
まゆり「あ、でもでもオカリンはきょーすけくんの衣装もいいかもー」
ルカ子「岡部さんが……恭介さん役……」
まゆり「じゃあそうなると~?ダルくんがキュゥべえ?
うわ~大きな衣装にしなきゃあー。キグルミでもありかなぁ?」
―――――――――――――――――――――
……ヤバい、想像しかけた。
ダルのマスコットキャラとか誰得ってレベルじゃねーぞ?冗談じゃない。
まあ、予算と時間の都合上、男組の衣装は用意できなかったわけだが。
気が付くと、まどかとさやかで魔女退治に行くという流れになっていた。
その間にあった、ほむらとの喫茶店のシーンでは、
とりあえず、ほむらとさやかは気が合わないんだということだけわかった。
いずれは和解するのか?
さやか『ここだ……』
さやか『楽に越した事ないよ。こちとらまだ初心者なんだし!』
さやか『あれが!?』
どうやら、さやかとまどかは使い魔を見つけたらしい。
ダルべぇ可愛いよダルべぇwwww
オカリンが恭介とか似合わないにも程があるw
さやか『任せて!!』
―――ガキンッ
杏子『ちょっとちょっと。何やってんのさ、アンタたち』
杏子『見てわかんないの?ありゃ魔女じゃなくて使い魔だよ。グリーフシードを持ってるわけないじゃん』
杏子『だからさぁ、4~5人ばかり食って魔女になるまで待てっての。そうすりゃちゃんとグリーフシードも孕むんだからさ』
さやか『な…。魔女に襲われる人たちを…あんた、見殺しにするって言うの?』
さやか『あんたはぁぁぁ……!!』
杏子『ちょっとさ、やめてくれない?』
杏子『遊び半分で首突っ込まれるのってさ、ホントムカつくんだわ』
―――グシャァッ
杏子『ふん、トーシロが。ちっとは頭冷やせっての』
Oh…見事なバトルだ。
それにしてもこのあんこ?とか言う奴、
中々に独善的タイプの考えの持ち主ではないか!
クククッ……その考え、嫌いじゃないぞ。
クククッ、と陰をこめた笑い方をしていると、助手が口を挟んできた。
紅莉栖「独善的な考え、嫌いじゃないーとか考えてるんですね?わかります。」
岡部「!―――クリスティーっナッツよ!人の心を読もうとするのは止めてもらおうか!
この鳳凰院凶真!貴様ごときに思考を読まれるほど愚かではない!」
紅莉栖「ちょ、おま、誰がティーナッツだ!お菓子みたいに呼ぶな!
……図星なくせに、恥ずかしくなったからって人にあたるのはやめてもらえない?」
岡部「うるさい!だから口を挟むな!」
ふんっと言ったっきり助手は押し黙った。
魔法少女のバトルはすでにクライマックス。いよいよ主人公の変身か!?
『それには及ばないわ』
お?……という所で次回に続く。
―CM―
QB『ついに、この時が来てしまったようだよ』
QB『そうさ、書き溜め、という名の文章が尽きてしまったのさ!』
QB『遅かれ早かれ、結末は一緒だよ。
人類は筆者として、最強の壁にぶつかってしまったんだ』
QB『もちろん後は、このスレを暫く放置するしかない、
今のスレなら、おそらく一日かそこいらで、埋もれてしまうんじゃないかな?
ま、後は君たち人類の問題だ。
僕らのエネルギー回収ノルマは、おおむね達成できたしね』
QB『時系列はいつかと聞いていたね?2011年だよ?日付はちゃんと見ないと、
時間に取り残されてしまうよ?』
QB『何とか数時間以内に、
待望の六話だけは終わらせようとがんばっているみたいだけど?
何せ六話が六話だけにね、ちょっと三話並みに時間がかかりそうなんだ』
QB『どうして完成させる前に始めたんだ?
そんなの決まっているじゃないか!今日が漫画版の発売日だからだよ!
それに、我慢できなくなっちゃったからね、仕方ないよ』
QB『どうだい?漫画を買いたくなってきただろう?僕もさっ!』
QB『素人が事を起こすとこういう事態になるのさ、愚か極まりないね』
QB『さあ、漫画をみんなで買いに、行こうよ!』
時間かかろうと最後まで読むから頑張れ
鳳凰院凶真「ああ、俺だ。何?
最後まで完結する気があるか……だと?
クッククク……馬鹿なことを聞くな?
俺が何のために一から作り上げていると思う?
そうだよ、全ては俺に繋がる話と、
その結末を盛り上げたいがためだけに、続けていることなのだよ!
それがシュタインズゲートの選択であり、俺の選択でもある!
「機関」の妨害は続くだろう、しかし!さるがこようとスレが落ちようと、
この俺は、必ずやり遂げてみせるだろうッ!!!フゥーハハハハ!
だが、その頃には俺は……いや、忘れてくれ。
―――エル・プサイ・コングルゥ」
三時間以内には六話を見切ってみせる
その後は……
―第六話 こんなの絶対おかしいよ―
杏子『何しやがったテメェ!…なっ』
杏子『そうか、アンタが噂のイレギュラーってやつか。妙な技を使いやがる』
杏子『何なんだアンタ?一体誰の味方だ?』
杏子『な…どこかで会ったか?』
杏子『手札がまるで見えないとあっちゃね。今日のところは降りさせてもらうよ』
突如現れる、魔法少女ほむら。
圧倒的な力?で杏子、さやかを無力化していく。
ほむら『一体何度忠告させるの。どこまで貴女は愚かなの』
ほむら『貴女は関わり合いを持つべきじゃないと、もう散々言って聞かせたわよね?』
ほむら『愚か者が相手なら、私は手段を選ばない』
まどか『ほむらちゃん…どうして』
うーん、よくわからないが、この暁美ほむらという娘……。
何か、知っている、
何かを知っているようだ、そんな気がする。何かはわからない。
必死になって、まどかを、魔法少女になろうとするのを、
止めているのはわかる、わかるが……?
その理由が、喉の奥に詰まっているかのような、
違和感を俺にもたらす、うーん、わからん!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
キュゥべえ『でも、また次にソウルジェムを浄化するためには、
早く新しいグリーフシードを手に入れないと』
キュゥべえ『佐倉杏子は強かっただろう?』
キュゥべえ『余分なソウルジェムがあれば、魔法を出し惜しみせずに、
無駄使いすることだって出来る。それが杏子の強みだ』
キュゥべえ『魔力を使えば使うほど、ソウルジェムには穢れが溜まるんだ』
キュゥべえ『さやか、君がグリーフシードを集められない限り、
杏子と戦っても、勝ち目は無いと思っていい』
なるほどなるほど、そうかそうか。
言うなれば、杏子はMP回復アイテム持ちの対戦相手ということだ。
いや、格ゲーで例えた方がわかりやすいか?
杏子は初めからゲージが満タンで、
大技を使っても、超秘を使っても、息切れすることなく次の大技に繋げられる。
そりゃあ勝てるわけないな。最初から百八拾弐式を使われるようなものだ。
ボーっと次の展開を見ていると―――
『よう、今度は何さ』
―――この街を、貴女に預けたい。
『どういう風の吹き回しよ」
―――魔法少女には、貴女みたいな子が相応しいわ。
『ふん、元よりそのつもりだけどさ。そのさやかって奴、
どうする?ほっときゃまた突っかかってくるよ』
―――貴女は手を出さないで。私が対処する。
『まだ肝心なところを聞いてない』
『アンタ何者だ?』
『一体何が狙いなのさ』
―――二週間後、この街にワルプルギスの夜が来る
『ふぅん…。ワルプルギスの夜ね。確かに一人じゃ手強いが、
二人がかりなら勝てるかもなぁ』
杏子『食うかい?』
おお、やっぱりこの二人手を組んだぞ!
紅莉栖「魔法少女同士の対立、ねえ……?」
岡部「ん?何だぁ助手はこうなることが予測出来ていなかったのか?
フゥー……まだまだだな、助手も。いかに天才と言えども、
このIQ170の灰色の脳細胞を持った狂気のマッドサイエンティスト!
鳳凰院凶真ほどの推察力は持ち合わせていなかったようだな!!
フゥーハハハハハ」
紅莉栖「鳳凰院さんは楽しそうで何よりですねー。
そんなもん、誰が、どう見ても、わかるような、ことだろうが。
私が考えてるのは、ここからまどかがどう変身するのかについてよ!」
岡部「ぅ……だから、マミを生き返らせるために願いを使ってだな……?」
紅莉栖「話の流れを見てないのかッ?
どう見ても、もうそんな事態じゃないでしょーが!
ほら、アレを見ろ!」
そう言ってスクリーンを指さす助手。
さやか『喧嘩ねえ。夕べのあれが、まどかにはただの喧嘩に見えたの?』
さやか『あれはねえ、正真正銘、殺し合いだったよ。
お互いナメてかかってたのは最初だけ。途中からは、
アイツも私も本気で相手を終わらせようとしてた』
さやか『だから話し合えって?バカ言わないで。
相手はGSの為に人間をえさにしようって奴なんだよ?
どうやって折り合いつけろって言うの?』
ああああさやかがダークサイドにおちていくううう
さやか『そんなわけない!まどかだって見てたでしょ?
あの時あいつはマミさんがやられるのを待ってから魔女を倒しに来た。
あいつはGS欲しさにマミさんを見殺しにしたんだ!』
さやか『あの転校生も、昨日の杏子って奴と同類なんだ。
自分の都合しか考えてない!今なら分かるよ。マミさんだけが特別だったんだ。
他の魔法少女なんて、あんな奴らばっかりなんだよ』
さやか『私はね、たた魔女と戦うだけじゃなくて、
大切な人を守るためにこの力を望んだの。
だから、もし魔女より悪い人間がいれば、私は戦うよ。
例えそれが、魔法少女でも』
あ、あれ?何か主人公チームが険悪になってきてないか?
紅莉栖「いい?まどかは魔法少女同士で戦うことを望んでない。
それなのに、こんな場面で魔法少女になろうだなんて、
考えると思う?」
岡部「しかし友達のためなら―――」
紅莉栖「そう、魔法少女としての願い事を使うでしょうね、友達のために」
岡部「……あ」
紅莉栖「結果、マミは生き返らないわ……生き返らせて一緒に戦ってもらう、
何てことも考えられるんだろうけど、話の脈絡からしてそれはない。そんな考えに至るぐらいなら、
さやかとの対立なんて起こさないでしょ?
だから、私は彼女がどんな願いでこれからも魔法少女になるのか考えてた、
ってわけ?わかる?鳳凰院凶真さん。」
なるほどー流石だなー紅莉栖さんマジかっけぇんすよ。
考えてみれば、まどかが魔法少女にならなければ、
望んだようなハッピーエンドには持っていけない。
しかし、杏子を倒すためにマミを生き返らせるんだとしたら、
全員和解、という道もなくなる。
ほむらもまどかの敵に回るだろう。あれだけ魔法少女になるなと言っているし。
これは、一体どういう展開に持っていくんだ??
そうこうしながら考えていると、話はどんどん進んでいく。
まどかはついに親に相談しているようだ。
まどか母『悔しいけどね。正しいことだけ積み上げてけば、
ハッピーエンドが手に入るってわけじゃない』
帰るまでに何レス進んでるだろ、しえん
まどか母『むしろみんながみんな、
自分の正しさを信じ込んで意固地になるほどに、
幸せって遠ざかってくもんだよ』
まどか母『たとえきれいじゃない方法だとしても、解決したいかい?』
―――……した
まどか母『なら間違えればいいさ』
―――俺が……した
まどか母『正し過ぎるその子の分まで、誰かが間違えてあげればいい』
―――……したのは
まどか母『ずるい嘘ついたり、怖いものから逃げ出したり。
でもそれが、後になってみたら正解だったってわかることがある』
―――俺だった
まどか母『本当に他にどうしようもないほどどん詰まりになったら、
いっそ、思い切って間違えちゃうのも手なんだよ』
―――なかったことに、してはいけない。
ズシリときた。
俺には、この言葉がよくわかる。
間違えればいい、か。
確かに、間違えて、間違えて間違えて間違えて、俺はこの幸せをの中にいる。
俺も大人になれたということなのか?
まどか母『まどか、アンタはいい子に育った。
嘘もつかないし、悪いこともしない。
いつだって正しくあろうとしてがんばってる』
まどか母『子どもとしてはもう合格だ』
まどか母『だからさ。大人になる前に、今度は間違え方もちゃんと勉強しときな』
まどか母『大人になっちゃうとね。どんどん間違うのが難しくなっちゃうんだ。
背負ったものが増えるほど、下手を打てなくなってく』
まどか母『大人は誰だって辛いのさ』
背負ったもの、大切な仲間、大事な人。
確かに、俺はもう間違えられない。間違ってはいけない。
それを知ってしまった俺は、もう大人なんだろうか?
実感がわかないな。
考えている内に、場面は移っていて、
さやかは不穏な空気に包まれていた。
そして、呼びかけられる―――
杏子『会いもしないで帰るのかい?今日一日追いかけ回したくせに』
杏子『知ってるよ。この家の坊やなんだろ?
アンタがキュゥべえと契約した理由って』
杏子『まったく。
たった一度の奇跡のチャンスをくっだらねぇことに使い潰しやがって』
杏子『わかってねえのはそっちだ、バカ』
杏子『魔法ってのはね、徹頭徹尾自分だけの望みを叶えるためのもんなんだよ』
杏子『他人のために使ったところで、ロクなことにはならないのさ』
杏子『巴マミはそんなことも教えてくれなかったのかい?』
杏子『惚れた男をモノにするならもっと冴えた手があるじゃない。
せっかく手に入れた魔法でさぁ』
杏子『今すぐ乗り込んでいって、
坊やの手も足も二度と使えないぐらいに潰してやりな』
杏子『アンタなしでは何もできない体にしてやるんだよ』
え、えげつねぇ!
何というマッドな考え方だ!賞賛に値する!
今思ったが、
これはもう朝ちびっ子たちに人気な魔法少女モノなんてもんじゃない。
確実に大人向けの大きなお友達用のアニメだ。
紅莉栖「挑発してるんだろうけど、なんだかこの子は説得力がある気がする……。
何ていうか、まるで自分に言い聞かせているみたいな……?」
岡部「ただマッドなだけなんじゃないのか?」
紅莉栖「はいはい、それは鳳凰院凶真さんだけでお腹いっぱいです。
……そうじゃなくて、何か深みがあるのよね?
共感できるってわけじゃないんだけど」
うーんと唸っている紅莉栖。
紅莉栖がいうと、言われてみればそんな気もするような?
という気分になるから困る。
そして展開はクライマックスに移行する……のか?橋で対立する二人。
さやか『絶対に…お前だけは絶対に許さない。今度こそ必ず…!』
杏子『ここなら遠慮はいらないよね。いっちょ派手にいこうじゃない』
まどか『待って、さやかちゃん!』
まどか『ダメだよこんなの、絶対おかしいよ』
さやか『まどか。邪魔しないで!そもそもまどかは関係ないんだから!』
杏子『ふん、ウザい奴にはウザい仲間がいるもんだねぇ』
ほむら『じゃあ、貴女の仲間はどうなのかしら?
話が違うわ。美樹さやかには手を出すなと言ったはずよ』
おおお、ついに役者が揃ったぞ!
さあ、ここからどうなるんだ?まどかはどんな願いをみせる?
杏子『アンタのやり方じゃ手ぬる過ぎるんだよ。どの道向こうはやる気だぜ』
ほむら『なら、私が相手をする。手出ししないで』
さやか『ナメるんじゃないわよ!』
変身しようとするさやか―――
―――を横切るまどか
まどか『さやかちゃん、ゴメン!』
そして、
さやかの手から、
ソウルジェムを引っ手繰り、
ポイッと、
橋の下へ投げた。
さやか『まどか!あんたなんて事を!』
―――フッ
紅莉栖「?」
岡部「?」
キュゥべえ『今のはマズかったよ、まどか』
『よりにもよって、 友達を放り投げるなんて、 どうかしてるよ』
?
何だ?何を言っているんだ??
動かない美樹さやか。
シュンッと消える暁美ほむら。
呆然とする鹿目まどか。
そして、近寄る佐倉杏子。
『どういうことだオイ…。コイツ死んでるじゃねぇかよ』
『何がどうなってやがんだ…オイッ』
え?
今なんて言った?死んでる?さやかが?
何で?
キュゥべえ『君たち魔法少女が身体をコントロールできるのは、
せいぜい100m圏内が限度だからね』
―――さやかちゃん?…ね?さやかちゃん?
キュゥべえ『普段は当然肌身離さず持ち歩いてるんだから、
こういう事故は滅多にあることじゃないんだけど』
―――起きて…ねぇ、ねぇちょっと、どうしたの?
ねぇ!嫌だよこんなの、さやかちゃん!!
キュゥべえ『はあ・・・まどか、そっちはさやかじゃなくて、ただの抜け殻なんだって』
『さやかはさっき、 君が投げて 捨てちゃったじゃないか』
な?
え?
何?
何を言っているんだこいつは?投げ捨てた???
投げたのは変身アイテムだろ?それがさやか?ん?え?
紅莉栖「嘘……そんな……」
キュゥべえ『ただの人間と同じ、壊れやすい身体のままで、
魔女と戦ってくれなんて、とてもお願い出来ないよ』
―――走るほむら
キュゥべえ『君たち魔法少女にとって、元の身体なんていうのは、
外付けのハードウェアでしかないんだ』
キュゥべえ『君たちの本体としての魂には、魔力をより効率よく運用できる、
コンパクトで、安全な姿が与えられているんだ』
キュゥべえ『魔法少女との契約を取り結ぶ、
僕の役目はね。君たちの魂を抜き取って、
ソウルジェムに変える事なのさ』
キュゥべえ『ソウルジェムさえ砕かれない限り、君たちは無敵だよ』
―――さやかを、
キュゥべえ『弱点だらけの人体よりも、余程戦いでは有利じゃないか』
―――取り戻すほむら
杏子『な…何だと?」
杏子『テメェは…何てことを…。ふざけんじゃねぇ!!
それじゃアタシたち、ゾンビにされたようなもんじゃないか!!』
―――ひどいよ…そんなのあんまりだよ…
キュゥべえ『君たちはいつもそうだね。事実をありのままに伝えると、決まって同じ反応をする』
キュゥべえ『訳が分からないよ(笑)。どうして人間はそんなに、魂の在処にこだわるんだい?』
もどったしえん
俺は、勘違いをしていた。
俺は、魔法少女という色眼鏡で、
このアニメを見ていた。
最初から、
気付くべきだったんだ。
「契約」という、言葉そのものに。
何もわかってなかった。
さやかの手に戻る、さやか。
『何?何なの?』
『魔法少女 まどか☆マギカ ――交わした約束、忘れないよ―― 第一部 完』
―次回予告―
『あたしって、ほんとバカ』 ―――魔女……だと?
――魔法少女何て、認めない 『ひとりぼっちは、寂しいもんな?』
『絶対にあなたを救ってみせる。何度繰り返すことになっても、必ずあなたを守ってみせる!』
――跳べよぉおおおおおおおおおっっ!!!!!
―――これは、世界線の
『私の願いは!まどかとの出会いをやり直したい!!彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい!!!』
『叶えてよ!!!インキュベーター―――!!!!!』
l:::|::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::::::}::::::|:l|::::::::::::::::::::::::::ト.
|:::|:::::::::::::|::::::::ハ:::::::N:::::::::::ハ:斗七::アヽ:|l:::::::::|:l
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∨:::::::::::::l rf芥笊圷 弋廴ソ ||:::::::::リ
‘,:::::::::::::ト、 V廴ツ ///ヽ|l:::::::::| ほ
、:::::::::|ヒヘ ///ヽ ' ノ|:::::::::| む
ほ l::::::::|`ー'、 -‐( ....:::::::|:::::::::|
む |::::::::|:::::::::>- __ イ__:::::::::|:::::::::|
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お疲れ様でした。
ここまで読んでくれたことに感謝を、自分には休息を。
正直、三話でいったん切るつもりが、追加でさらに三話分追加して
構成がめちゃくちゃになるかと思いました。
さるさんくらってる間も書いてたけど流石に限界が近づいてまいりました。
後三巻読みたい。
この先の展開は、頭の中にあるんだけども
リアルブートするのには三日、いや二日はかかる気がします……。
妥協すれば早まるかもしれないけど、
本当に見たいとこ、表現したいとこをだけを強調したいがために
全編妥協なくやらないと、いや、やりたいと考えてます。
見ている人ってそんないるの?
このスレでまた書けるかわからないけど、二部というなの後編を書き溜めたら
また何とかし、てもらいます。
おつー続き楽しみに待ってます
後、もっとSGのSSは増えるべき
アニメがやってるから中々ネタバレ的なこと書けないのはわかるけども
原作から二年も立つんだしめちゃくちゃ泣けるお話が見たい!
見たい見たいと考えてたらいつの間にか手が動いてたから困る
この先は、岡部に出来て、ほむらが出来なかったことをキーにして書きます。
以下適当に要望でもあれば、ひらめきと睡魔が襲うまで見ていることにします。
あああああ、あああああああ!!!
三巻やべええええなんぞこれええええええ
もうだめだあああ寝てられないよおお!
今から12時間部屋に籠ってでも続きを書く
エントロピー何て糞くらえだ!
俺は自分の部屋に戻るぞ!
>>332
差し入れだよ
っおにぎり
>>332
お前を見ているぞ
八話まで完成記念パピコ
12時ちょっとまで待ってくれお
『魔法少女 まどか☆マギカ ――交わした約束、忘れないよ―― 第二部近日公開』
マミ「ふふっ……束縛の魔法少女《バインド・マインド》であるこの私に、
あなたごときが勝てると思ったのかしら?」
マミ「所詮あなたはこの程度よ、鳳凰院凶真。あなたでは"機関"を出し抜くことはできない」
マミ「悔しかったら早く続きを書いて衆目にさらすことね」
ほす
さて、書き溜め分を八話まで投稿
シュタインズゲートのネタバレは、話しの展開上多少漏れるんだけど
キーワード的なのは極力避けるつもり。
むしろシュタインズゲートをやりたくor見たくなるように演出して、みたい。
『魔法少女 まどか☆マギカ ――交わした約束、忘れないよ―― 第二部八話まで』
―第七話 本当の気持ちと向き合えますか?―
キュゥべえ『僕は魔法少女になってくれって、きちんとお願いしたはずだよ?』
キュゥべえ『実際の姿がどういうものか、説明を省略したけれど』
キュゥべえ『訊かれなかったからさ。知らなければ知らないままで、何の不都合もないからね』
キュゥべえ『事実、あのマミでさえ最後まで気づかなかった』
キュゥべえ『そもそも君たち人間は、魂の存在なんて、最初から自覚できてないんだろう?』
キュゥべえ『そこは神経細胞の集まりでしかないし、そこは、循環器系の中枢があるだけだ』
しえんしえん
キュゥべえ『そのくせ、生命が維持できなくなると、
人間は精神まで消滅してしまう』
キュゥべえ『そうならないよう、僕は君たちの魂を実体化し、
手に取ってきちんと守れる形にしてあげた』
キュゥべえ『少しでも安全に、魔女と戦えるようにね』
紅莉栖「何よそれ……そんな方法で……」
岡部「ソウル……ジェム……その名の通り魂の宝石だということか……」
紅莉栖「ファッキンシット!
……確かにこいつの言ってることは筋が通ってる……、
でもそんなのって……あ、ちょっ、何やって―――」
紅莉栖は画面に語りかける。
その中では、キュゥべえが「痛み」についてをレクチャーしていた。
……実践的な意味で。
突然苦しみだすさやか……の入れ物。
何でも、今までの戦いでは強すぎる「痛み」をセーブしていたらしい。
「本物の痛み」による攻撃は、さやかを一歩も動かすことを出来なくしていた。
キュゥべえがソウルジェムから足を退かすと、「痛み」も引いたみたいだ。
だが、さやかは動くことが出来ない。
キュゥべえ『おかげで君は、あの戦闘を生き延びることができた』
キュゥべえ『慣れてくれば、完全に痛みを遮断することもできるよ』
キュゥべえ『もっとも、それはそれで動きが鈍るから、あまりオススメはしないけど』
キュゥべえ『戦いの運命を受け入れてまで、君には叶えたい望みがあったんだろう?』
キュゥべえ『それは間違いなく実現したじゃないか』
あまりにも感情の無い、優しい声が響く―――
ほむら『前もって話しても、
信じてくれた人は今まで一人もいなかったわ』
ほむら『あいつは酷いとさえ思っていない。
人間の価値観が通用しない生き物だから』
ほむら『何もかも奇跡の正当な対価だと、そう言い張るだけよ』
ほむら『奇跡であることに違いはないわ。不可能を可能にしたんだから』
ほむら『美樹さやかが一生を費やして介護しても、
あの少年が再び演奏できるようになる日は来なかった』
ほむら『奇跡はね、本当なら人の命でさえ購えるものじゃないのよ。
それを売って歩いているのがあいつ』
ほむら『感謝と責任を混同しては駄目よ。貴女には彼女を救う手立てなんてない』
ほむら『引け目を感じたくないからって、借りを返そうだなんて、
そんな出過ぎた考えは捨てなさい』
ほむら『そうね……きっともう人間じゃないから、かもね』
学校の屋上、まどかはほむらに疑問をぶつけていた。
その応答もまた、理論的で、理知的で、隙のない言葉で埋め尽くされる。
そこに、人間としての感情があるか、ないか、それは置いといてだ。
あるいは、紅莉栖なら……何か別の解を導き出せるか?
見ると、何やら考え込んでる様子である。
がんばれ紅莉栖!こうなったらお前だけが頼りだ!
俺の願いは虚しく流れ、
展開は次なるシーンへと移行する。
ほむほむ
さやかは、杏子に呼び出されていた。
杏子『ここはね、アタシの親父の教会だった。
正直過ぎて、優し過ぎる人だった。毎朝新聞を読む度に涙を浮かべて、
真剣に悩んでるような人でさ』
杏子『新しい時代を救うには、新しい信仰が必要だって、
それが親父の言い分だった』
杏子『だからある時、教義にないことまで信者に説教するようになった』
杏子『もちろん、信者の足はパッタリ途絶えたよ。本部からも破門された。
誰も親父の話を聞こうとしなかった』
う、おお……やはりこいつ、ヘビーな過去を背負ってるのか。
これはありがちな展開だ、気の強い娘というのは、
気を強くしていなきゃいけない理由を持っているからだ。
少なくともそういう女は過去沢山見てきた(主にダルが)。
こいつトラウマは、家族か。
杏子『だから、キュゥべえに頼んだんだよ。みんなが親父の話を、
真面目に聞いてくれますように、って』
―――まるで自分に言い聞かせているみたいな……?
流石は我がラボの助手。よもや勘も鋭いとは、やはり天才!
結局こいつも誰かのために願い事を使った、
つまりはさやかと同じ境遇だったということか。
杏子『翌朝には、親父の教会は押しかける人でごった返していた』
杏子『毎日おっかなくなるほどの勢いで信者は増えていった』
杏子『アタシはアタシで、晴れて魔法少女の仲間入りさ』
杏子『いくら親父の説法が正しくったって、それで魔女が退治できるわけじゃない』
杏子『だからそこはアタシの出番だって、バカみたいに意気込んでいたよ』
杏子『アタシと親父で、表と裏からこの世界を救うんだって』
杏子『…でもね、ある時カラクリが親父にバレた』
これは、家族も崩壊フラグ……!
などとはふざけてられず、俺は多分、この時相当渋い顔をしていた。
こいつは、こいつのトラウマは、被ってるんだよ……。
杏子『大勢の信者が、ただ信仰のためじゃなく、
魔法の力で集まってきたんだと知った時、親父はブチ切れたよ』
―――ふざけるなぁ!!!
杏子『娘のアタシを、人の心を惑わす魔女だって罵った』
―――貴様はどこまでこの私を
杏子『笑っちゃうよね。アタシは毎晩、本物の魔女と戦い続けてたってのに』
杏子『それで親父は壊れちまった』 ―――何故お前はそんなに!
杏子『最後は惨めだったよ』 ―――私を、バカにするなぁぁ!!
ほもほも
杏子『酒に溺れて、頭がイカれて。
とうとう家族を道連れに、無理心中さ』
杏子『アタシ一人を、置き去りにしてね』
―――ダメぇ!やめて!
杏子『アタシの祈りが、家族を壊しちまったんだ』
―――だから……いつも勉強
ああああああああああああやばいやばいやばい!
これは非常にまずい!由々しき事態だ!
緊急コードCSG発令を許可する!プランBだ!
隣りの助手は今どんな顔している?
紅莉栖「……;:」
わかってた、わかってたさ。
さあ、どうする岡部倫太郎!今こそ選択の時だ!
ねえ今どんな気持ち?ねえねえ今どんな気持ち?と捲し立てるか?
杏子『他人の都合を知りもせず、
勝手な願いごとをしたせいで、結局誰もが不幸になった』
杏子『その時心に誓ったんだよ。
もう二度と他人のために魔法を使ったりしない、
この力は、全て自分のためだけに使い切るって』
杏子『奇跡ってのはタダじゃないんだ』
杏子『希望を祈れば、それと同じ分だけの絶望が撒き散らされる』
杏子『そうやって差し引きをゼロにして、
世の中のバランスは成り立ってるんだよ』
スタアアアアアアップ!!放送を止めろ!放送事故だ!
馬鹿野郎ォ!杏子、誰に言ってるッ!?
わかった、お前の辛さはよーくわかった!俺にもわかる!
だからもうやめたげてよぉ……。どうすればいいかわからなくなるだろ……。
紅莉栖「ねぇ……ぉかべ……?」
岡部「ひゃい!何だクリスティイイイイッナ!?」
紅莉栖「岡部も……そう思う?」
岡部「な、何をだ……?」
紅莉栖「岡部も……私が―――」
杏子『アンタも開き直って好き勝手にやればいい。自業自得の人生をさ』
杏子『アンタもアタシと同じ間違いから始まった』
杏子『これ以上後悔するような生き方を続けるべきじゃない』
杏子『アンタはもう対価としては高過ぎるもんを支払っちまってるんだ』
杏子『だからさ、これからは釣り銭を取り戻すことを考えなよ』
杏子『そうさ。アタシはそれを弁えてるが、アンタは今も間違い続けてる。
見てられないんだよ、そいつが』
紅莉栖「……」
おぉ、……この杏子というのはやはり独善的な思考の人間だ。
しかし、今はそれが心地いい。
よし、決めた。
今日からこいつは狂気のマッドサイエンティスト、
鳳凰院凶子の名を授けようではないか。
紅莉栖「岡部……やっぱり何でもないわ」
岡部「ぅ、うん?そうか」
紅莉栖「過去に縛られ続けるのは、良くないしね……」
紅莉栖は勝手に納得してしまった。
……ふぅー助かった。
あのままでは、
俺が、
何を喋ってしまうかわからない状況に陥る危機だったからな。
今はまだ、この雰囲気が俺にとっては幸せなんだ。
それを壊すようなことは、まだしたくない。
いずれは、全てを思い出してしまうのかもしれないけど……
今はまだな。
しかし、スクリーン画面の中のさやかは納得出来てないご様子だ。
いつの間にやらまどかとの共通の友達、
以前魔女に誘惑された友達の、仁美と喫茶店で会話している。
仁美『ずっと前から…私…上条恭介君のこと、お慕いしてましたの』
仁美『さやかさんは、上条君とは幼馴染でしたわね』
仁美『本当にそれだけ?』
仁美『私、決めたんですの。もう自分に嘘はつかないって』
仁美『あなたはどうですか?さやかさん。
あなた自身の本当の気持ちと向き合えますか?』
仁美『あなたは私の大切なお友達ですわ。
だから、抜け駆けも横取りするようなこともしたくないんですの』
仁美『上条君のことを見つめていた時間は、
私よりさやかさんの方が上ですわ』
仁美『だから、あなたには私の先を越す権利があるべきです』
仁美『私、明日の放課後に上条君に告白します』
ま た 修 羅 場 か っ !
ダルだったらここで、「NTRktkr!」と叫んでるだろうな。
何かどんどん追い詰められてないか?
正義の魔法少女さやかちゃんよ?
あ、ああー……ついに泣き出しちゃったよ?どうすんだこれ?
まどかが慰めてる。まゆり、みたい、だな。
さやか『仁美に恭介を取られちゃうよ…。
でも私、何も出来ない。だって私、もう死んでるもん。
ゾンビだもん。こんな身体で抱き締めてなんて言えない。
キスしてなんて言えないよ…』
―――に取られちゃうよ…。
でもボク、何も出来ない。だってボク、……んだもん。
男の子だもん。こんな身体で抱き締めてなんて言えない。
キスしてなんて言えないよ…―――
うおおおおおお!?なんだこの精神攻撃は!
岡部「もしもし俺だ!!!今「機関」による精神攻撃を受けている!
早く何とかしろーッ!間に合わなくなっても知らんぞーッ!!
―――エル・プサイ・コングルゥ」
紅莉栖「いきなり何なんだおのれは…?何と戦ってるんだよ……」
よし、落ち着いた。
何か気が付くと、さやかが魔女相手に苦戦している。
お、これは杏子仲間フラグがたったみたいだぞ!
杏子『まったく。見てらんねぇっつうの。
いいからもうすっこんでなよ。手本を見せてやるからさ』
さやか『邪魔しないで。一人でやれるわ』
突撃していくさやか。
っておい。なんかやられまくってないか?
ちょ、喰われてる喰われて……。
―――心臓が破れても、ありったけの血を抜かれても、
その身体は魔力で修理すれば、すぐまた動くようになる――
―――ソウルジェムさえ砕かれない限り、君たちは無敵だよ―――
さやか『あはははははは!!ホントだぁ?
その気になれば痛みなんて…あはは。完全に消しちゃえるんだ!!』
まどか『やめて…もう…やめて』
『あはははははははははははははは』
まどかの声は虚しく、
俺はその悲惨な姿と笑い声に、
どこかで聞いたような、 ―――アハハハハ
そんな思いが巡るのだった。 ―――十五年後ヲ待ッテイロ!
―CM―
QB『ちょっとさるさんが頻繁に出て、
投稿が大幅に遅れているよ。』
QB『まったく困っちゃうよ。
仕方ないから他スレを徘徊して支援するよ』
QB『後一話分の書き溜め投下し終えたら
24時間ぶりの睡眠をするよ!』
ビシィさん「あたしって、ほんとバカ」
タク「知ってる」
―第八話 あたしって、ほんとバカ―
さやか『やり方さえ分かっちゃえば簡単なもんだね。これなら負ける気がしないわ』
さやか『あげるよ。そいつが目当てなんでしょ?』
さやか『あんたに借りは作らないから。これでチャラ。いいわね』
さやか『さ、帰ろう。まどか』
さ、さやかェ……
何かヤバいぞ?
どんどん暗黒面に落ちてってないか?
まどか『さやかちゃん…あんな戦い方、ないよ』
まどか『痛くないなんて嘘だよ。見てるだけで痛かったもん。
感じないから傷ついてもいいなんて、そんなのダメだよ』
まどか『あんなやり方で戦ってたら、勝てたとしても、
さやかちゃんのためにならないよ』
さやか『あたしの為にって何よ』
さやか『こんな姿にされた後で、何が私の為になるって言うの?』
さやか『今の私はね、魔女を殺す、ただそれしかだけ意味がない石ころなのよ。
死んだ身体を動かして生きてるフリをしてるだけ。そんな私の為に、
誰が何をしてくれるって言うの?考えるだけ無意味じゃん』
さやか『だったらあんたが戦ってよ』
紅莉栖「ちょ、おま……」
さやか『キュウべえから聞いたわよ。あんた誰よりも才能あるんでしょ?
私みたいな苦労をしなくても簡単に魔女をやっつけられるんでしょ?』
さやか『私の為に何かしようって言うんなら、
まず私と同じ立場になってみなさいよ。無理でしょ。
当然だよね。ただの同情で人間やめらるわけないもんね?』
さやか『何でも出来るくせに何もしないあんたの代わりに、
あたしがこんな目に遭ってるの。それを棚に上げて、
知ったような事言わないで!!』
なん……だと……?
もうヤバい何てレベルを超え、
完全にダークサイドに行ってしまっている。
やってることは正義の味方のはずなのに、何だこの仕打ち?
おい、助手、何か言ってやれ。
と横目で見ても口を開けたまま微動だにしない助手。
……恭介の時はあれほど、
境遇を押し付けるな云々、
と言っていながらこの様である。
まあ気持ちはわからんでもないが。
さやか『バカだよ私。何て事言ってんのよ…。もう救いようがないよ…』
ほむらと杏子が作戦会議をしている。
ワルプルギスの夜?という魔女を倒すための作戦会議。
いいネーミングセンスだな、「機関」のブラックリストに入れて置こう。
キュゥべえ『美樹さやかの消耗が予想以上に早い。
魔力を使うだけでなく、彼女自身が呪いを生み始めた』
キュゥべえ『このままだと、ワルプルギスの夜が来るより先に、
厄介なことになるかもしれない』
またお前か。
いい加減にしろ。
当初の予想の遥か斜め上のマスコットキャラになりつつある、
人気者キュゥべえは、意味深なことを言い残して去っていく。
そんな中さらの闇へと潜る、ダイバーさやか。
ほむら『彼女のソウルジェムは、穢れを溜め込み過ぎたのよ』
ほむら『早く浄化しないと、取り返しのつかないことになる』
ほむら『どうして分からないの。ただでさえ余裕がないのだから、
魔女だけを狙いなさい』
ほむら『もうソウルジェムも限界のはずよ、今すぐ浄化しないと。使いなさい』
ほむら『いい加減にして。もう人を疑ってる場合じゃないでしょう』
ほむら『そんなに助けられるのが嫌なの?』
ほむら『あなた、死ぬわよ』
ほむら『ねえどうして。貴女を助けたいだけなの。
どうして信じてくれないの?』
そんなさやかを説得する、ほむら。
ついに、ついに人間らしい部分を見せるのか!?
いや、今までもたびたび人間らしい表情をしていた時もあったが、
それは全てまど―――
さやか『どうしてかな。ただ何となく分かっちゃうんだよね。
あんたが嘘つきだって事』
さやか『あんた、何もかも諦めた目をしてる。
いつも空っぽな言葉を喋ってる。今だってそう。
あたしの為とか言いながら、ホントは全然別な事を考えてるんでしょ?
ごまかし切れるもんじゃないよ、そういうの』
もう何でも疑う黒い子になってる。
ミタキハラ市の平和を守る正義の魔法少女は、
もはや名前だけが浮いてしまっている。
どうしてこうなった……どうしてこうなった……
ほむら『貴女って鋭いわ。ええ、図星よ』
ほむら『私は貴女を助けたい訳じゃない。
貴女が破滅していく姿を、まどかに見せたくないだけ』
ほむら『ここで私を拒むなら、どうせ貴女は死ぬしかない』
ほむら『これ以上、まどかを悲しませるくらいなら』
ほむら『いっそ私が、この手で、今すぐ殺してあげるわ。美樹さやか』
こっちはもっと黒かった。
何だこれは、どこを向いても明るい話が何ひとつないとは。
えーっと?これは何のアニメだった?
紅莉栖「このほむらって子、すごいまどかに執着してるのね
異様なほどに」
気が付くと、真剣な眼差しで紅莉栖は考察している。
紅莉栖「ほむらとまどかは、初対面……なのよね?
あの最初に見た夢が関係しているのかしら」
岡部「……実はただのストーカーだったという線はどうだ?」
紅莉栖「何その設定……最低にもほどがあるだろ」
岡部「しかし、否定はできまい?もうここまでとんでも展開できたんだ、
ただのストーカーだったと言われても何の違和感もないぞ」
紅莉栖「う、……でもそれはない!
だったらもっと直接的な行動に出てるでしょ?」
岡部「まあそうなんだがな。
以外にもう願いは叶ってるんじゃないのか?
まどかのパンティーおくれー!とかな」
紅莉栖「こ、の、HENTAI!
ああ、そうだったよ!あんたも橋田と同じHENTAIだったよ!」
一緒にするな、奴はHANTAI紳士だ。
ワーワーしている内に、
さやかはさらにとんでもないことをしだす。
何と一般人にからみははじめたのだ!
まあ一般人と言っても夜のお仕事の人みたいだが。
さやか『ねえ、その人のこと、聞かせてよ』
さやか『今あんた達が話してた女の人のこと、もっとよく聞かせてよ』
さやか『その人、あんたの事が大事で、喜ばせたくて頑張ってたんでしょ?
あんたにもそれが分かってたんでしょ?なのに犬と同じなの?
ありがとうって言わないの?役に立たなきゃ捨てちゃうの?』
さやか『ねえ、この世界って守る価値あるの?
あたし何の為に戦ってたの?教えてよ。今すぐあんたが教えてよ。
でないとあたし…』
<●> <●>
さらに進んで、噂のまどか嬢が顔を出す。
セットでキュゥべえ付きだ。
まどか『あなたを恨んだら、さやかちゃんを元に戻してくれる?』
まどか『ねえ、いつか言ってた、
私がすごい魔法少女になれるって話、あれは…本当なの?』
まどか『私は…自分なんて何の取り柄もない人間だと思ってた。
ずっとこのまま、誰のためになることも、何の役に立つこともできずに、
最後までただ何となく生きていくだけなのかなって』
まどか『それは悔しいし、寂しいことだけど、でも仕方ないよねって、
思ってたの』
まどか『私なら…。キュゥべえにできないことでも、私ならできるのかな?』
まどか『私があなたと契約したら、さやかちゃんの体を元に戻せる?』
キュゥべえ『その願いは君にとって、魂を差し出すに足る物かい?』
まどか『さやかちゃんのためなら…いいよ。私、魔法少女に…!』
―――スパパパパパンッ―――
乾いた銃声が鳴り響く。 ← 一回は使ってみたい言葉だ。
ほむら『貴女は、……なんで貴女は!
いつだって!そうやって自分を犠牲にしてっ!!』
―――役に……立て……たよ。
ほむら『役に立たないとか、意味がないとか、
勝手に自分を祖末にしないでっ!!!』
―――のこと……重荷に感じてたら、言ってね?
ほむら『貴女を大切に思う人のことも考えて……!』
―――あいつ、なにが……なにが!
ほむら『いい加減にしてよ!』
―――を助けて。
ほむら『貴女を失えば!
それを悲しむ人がいるって!
どうしてそれに気づかないの!?』
―――お前は、ここに、いるのに……!
ほむら『貴女を守ろうとしてた人はどうなるの!?』
―――相対的判断などクソ喰らえだ!!
まどか『ほむらちゃん……?』
まどか『私たちはどこかで…』
まどか『どこかで会ったことあるの?私と』
ほむら『そ、それは……』
ね、眠れないのだお!
まどか『ごめん。私、さやかちゃんを探さないと』
ほむら『待って!……美樹さやかは、もう」
まどか『ごめんね』
ほむら『待って』
ほむら『まどかァ!!!』
:y=-( ゚д゚)・∵;; マミターンのシーンまだー?
引っかかる。
ほむらの言葉に、思いに、執着心に。
俺が歩んできた道、歩くような速さで、進んできた時間。
たどり着くまでの長い長い道のりを、俺は感じていた。
それだけの言霊が宿っていた。
俺は―――
『無駄な事だって知ってるくせに。懲りないんだなあ、君も』
キュゥべえ『代わりはいくらでもあるけど、
無意味に潰されるのは困るんだよね』
キュゥべえ『勿体ないじゃないか?』
キュゥべえ『君に殺されたのは、これで二度目だけれど、
おかげで攻撃の特性も見えてきた』
キュゥべえ『時間操作の魔術だろう?さっきのは』
―――時間……操作……?
キュゥべえ『やっぱりね。何となく察しはついてたけれど、
君はこの時間軸の人間じゃないね』
―――この時間軸の……人間じゃない?
wktk
最終支援
キュゥべえ『なるほどね』
―――俺は、……なない!
キュゥべえ『だからこんなにしつこく僕の邪魔をするわけだ』
―――……跳び越えてやる!
キュゥべえ『そうまでして、鹿目まどかの運命を変えたいのかい?』
―――お前を……ために!!
ほむら『ええ、
絶対にお前の思い通りにはさせない。
キュゥべえ……
いいえ、インキュベーターッ!』
――跳べよぉおおおおおおおおおっっ!!!!!
ッハ!?
今、完全に意識が跳んでいた。画面の向こうに……。
少し動悸、息切れがする。
紅莉栖「岡部……?大丈夫?」
気が付くと紅莉栖がこっちを向いて心配そうに覗き込んでいる。
ちょっと、涙が零れそうになった。
岡部「大丈夫だ、問題ない……」
紅莉栖「ほんとに?……ならいいんだけど……」
納得がいかないという顔をしているが、
それ以上紅莉栖は追及してこなかった。
やはりまた、そうこうしてる内に物語は進んでいて、
さやかと杏子で会話していた。
さやか『悪いね、手間かけさせちゃって』
さやか『うん。別にもう、どうでも良くなっちゃったからね』
さやか『結局私は、一体何が大切で何を守ろうとしてたのか、
もう何もかも、わけ分かんなくなっちゃった……』
さやか『希望と絶望のバランスは差し引きゼロだって、
いつだったかあんた言ってたよね。今ならそれ、よく分かるよ?』
さやか『確かに私は何人か救いもしたけどさ、だけどその分、
心には恨みや妬みが溜まって。一番大切な友達さえ傷付けて』
さやか『誰かの幸せを祈った分、他の誰かを呪わずにはいられない。
私達魔法少女って、そう言う仕組みだったんだね……っ!』
『あたしって、ほんとバカ』
―ヒビ割れるソウルジェム―――――
―その中からは―――――――――
―人と似つかぬ化け物が飛び出した―
杏子『さやかあああああああああああああああああああ!!!!!!』
そのシーンどうしてもあのAA思い出す
インキュベーター『この国では、成長途中の女性のことを、
少女って呼ぶんだろう?』
インキュベータ―『だったら、やがて魔女になる君たちのことは、
魔法少女と呼ぶべきだよね?』
―――魔女……だと?
―次回予告―
―いくつもの、
―輝ける日々、 ――魔法少女何て、認めない 『ひとりぼっちは、寂しいもんな?』
―仲間との約束、
―なかったことには、
『絶対にあなたを救ってみせる。何度繰り返すことになっても、必ずあなたを守ってみせる!』
―してはいけない、
―そのために、 『もういい、もういいんだよ?』
―時を欺く、
―残された仕掛けに、 ―――これは、世界線の!?
―もう、迷いはない、
―孤独の観測者。
『私の願いは!まどかとの出会いをやり直したい!!彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい!!!』
『叶えてよ!!!インキュベーターーーー!!!!!』
『魔法少女 まどか☆マギカ ――交わした約束、忘れないよ―― 第二部』
以上で書き溜めの文は終わりです。
最後にさるさんとかwwwww
寝ずの支援してくれてる人に圧倒的感謝を!
流石の自分ももう寝ます。
次は九話~十話までやりたい、今日中には仕上げたい……
十話のクオリティに力を入れたい。
むしろ十話がやりたいがためのスレとも言えたから!
完結するまでもうしばらく
暇を持て余した神々の遊びに付き合ってくだしあ><;
そろそろ寝ましょう、皆さんおやすみ。いい夢を。
起床保守
おはりん!
何だこの保守、私は成功した?
初めてのSSなのにハードル上げ過ぎだろ常考……
手が振るえるわ
今から少しずつ書き始めるから
ごはんか学校か仕事を頑張って待ってくだちい
あとやられたでござるwww
他のSS書きたくても自分で一生スレ建てできんとちゃう?wwww
今日も鳳凰院凶真で飯がうまい
九話出来ました!!!
何がエントロピーだよ、馬鹿馬鹿しい。
作るのに相当構成考えたぞインキュベーター。
後漫画の九話ラストは反則。泣きかけたじゃねーか。
以下、『魔法少女ry 九話』投下します。
―第九話 そんなの、あたしが許さない―
今、何時頃だ?
途中から時間の概念を忘れていた。
外はまだ大雨なんだろうか?
喉が渇いたので、俺は立ち上がって冷蔵庫を開けに行く。
紅莉栖「岡部、私にもドクぺ」
こいつ、顔も目も画面に向いてるくせに、
しっかりと、俺が何をしようとしているか観察してやがる。
俺の助手はお前なんだから、本来逆の立場でないとおかしいのに……。
とは言えずー、静かに冷蔵庫からドクぺを取り出し、
紅莉栖の元に持っていく。
紅莉栖「サンクス」
目を見て言え、目を。こっち見ろ。
まあ、目が離せない理由が理由だから何も言えないんだけど。
そうだな、何から考えようか。
画面に映るのは、
かつて、
人間だったケモノ。
魔女。
杏子『さやかっ!』
杏子『何なんだよ、テメェ一体何なんだ!?
さやかに何をしやがった!?』
ほむら『下がって』
杏子『何を!?』
ほむら『掴まって、私から手を離したら、
貴女の時間も止まってしまう。気をつけて』
杏子『どうなってるんだよ、
あの魔女は何なんだよ!?』
ああ、そうそう。魔女ね魔女。
やがて魔女になるから、魔法少女なんだってね。
その発想は無かった。
あれ?これって悪の魔女を倒す、
正義の味方!魔法少女が世界の平和を守る!
っていう番組なんではなかったのか?
オープニング何てキラキラしてるし、
一話のふいんき(何故ry)はどこにいった?
紅莉栖「魔法少女が、魔女を生むなら……」
この夜には、目には見えない闇の住人たちがいて、
奴らは時として牙を剥き、俺たちを襲ってくる。
紅莉栖「魔女を倒す、魔法少女は……?」
そこで、地獄より現れた正義の使者、
キュゥべえ~が女の子に力を与えて、それを成す!
紅莉栖「インキュベーター……一体何者なの?」
どこかに忘れた設定が、俺の頭で一人歩きする。
現実は、そんなに、甘くはなかった。
まどか『さやかちゃん!?さやかちゃん、どうしたの?』
まどか『ね、ソウルジェムは?
さやかちゃんはどうしたの!?』
ほむら『彼女のソウルジェムは、
グリーフシードに変化した後、魔女を生んで消滅したわ』
突き付けられる、現実。
まどか『嘘…だよね?』
ほむら『事実よ。それがソウルジェムの、最後の秘密』
ほむら『この宝石が濁りきって黒く染まる時、
私達はグリーフシードになり、魔女として生まれ変わる』
ほむら『それが、魔法少女になった者の、逃れられない運命』
まどか『そんな…どうして…?さやかちゃん、魔女から人を守りたいって、
正義の味方になりたいって、そう思って魔法少女になったんだよ?
なのに…』
ほむら『その祈りに見合うだけの呪いを、背負い込んだまでのこと』
ほむら『あの子は誰かを救った分だけ、
これからは誰かを祟りながら生きていく』
杏子『テメェは…。何様のつもりだ。事情通ですって自慢したいのか?』
杏子『何でそう得意げに喋ってられるんだ。
コイツはさやかの…。さやかの親友なんだぞ』
ほむら『今度こそ理解できたわね。
貴女が憧れていたものの正体が、どういうものか』
ほむら『わざわざ死体を持って来た以上、扱いには気をつけて』
ほむら『迂闊な場所に置き去りにすると、後々厄介な事になるわよ?』
杏子『テメェそれでも人間かっ!?』
ほむら『もちろん違うわ。貴女もね』
―――ぅぅぅぅぅうううぅうう
お、お、お、……オェーー!!!
俺はいつから、魔法少女が正義の味方だと錯覚していた……?
つまり、どういうことだっ!
紅莉栖「……インキュベーターの犠牲になった、
ってことなの?」
そうか、犠牲になったのか。
犠牲、犠牲?つまり、どういうことなんだ?
インキュベーター『入っていいかい? 話があるんだ』
まどか『生きてたのね、
ほむらちゃんが言ってたこと、本当なの?』
インキュベーター『訂正するほど間違ってはいないね』
インキュベーター『勘違いしないで欲しいんだが、
僕らは何も、人類に対して悪意を持っている訳じゃない』
インキュベーター『全ては、この宇宙の寿命を伸ばすためなんだ』
インキュベーター『まどか、君はエントロピーっていう言葉を知ってるかい?』
インキュベーター『簡単に例えると、焚き火で得られる熱エネルギーは、
木を育てる労力と釣り合わないってことさ』
インキュベーター『エネルギーは形を変換する毎にロスが生じる』
インキュベーター『宇宙全体のエネルギーは、目減りしていく一方なんだ』
インキュベーター『だから僕たちは、
熱力学の法則に縛られないエネルギーを探し求めて来た』
インキュベーター『そうして見つけたのが、魔法少女の魔力だよ』
インキュベーター『僕たちの文明は、知的生命体の感情を、
エネルギーに変換するテクノロジーを発明した』
インキュベーター『ところが生憎、当の僕らが感情というものを、
持ち合わせていなかった』
インキュベーター『そこで、この宇宙の様々な異種族を調査し、
君たち人類を見出したんだ』
インキュベーター『人類の個体数と繁殖力を鑑みれば、
一人の人間が生み出す感情エネルギーは、
その個体が誕生し、
成長するまでに要したエネルギーを凌駕する』
インキュベーター『君たちの魂は、エントロピーを覆す、
エネルギー源たりうるんだよ』
インキュベーター『とりわけ最も効率がいいのは、第二次性徴期の少女の、
希望と絶望の相転移だ』
インキュベーター『ソウルジェムになった君たちの魂は、
燃え尽きてグリーフシードへと変わるその瞬間に、
膨大なエネルギーを発生させる』
インキュベーター『それを回収するのが、僕たち、
インキュベーターの役割だ』
噴いた。
え、え、エントロピー……だと?
熱力学……だと?
いきなり学術的な話になってきて、展開についていけん!
うわっ隣りの助手すごいよっ!目がキラキラしてるよっ!
流石、天才脳科学者!
展開に、ついてはいけない、
いけないが言ってる意味は理解できる。
宇宙のエネルギーが無くなる、ヤバい!
感情をエネルギーに変える方法発見したよ!
でも僕ら感情ないから、人類を代わりに使うよ!
ということだろう。
その方法が、第二次性徴期の少女の、希望と絶望の相転移。
――――――――――――――――――――――
『誰かの幸せを祈った分、
他の誰かを呪わずにはいられない。
私達魔法少女って、そう言う仕組みだったんだね』
『あたしって、ほんとバカ』
――――――――――――――――――――――
その方法が、魔法少女の存在理由。
夢もキボーもない話しだ、ふざけているにもほどがある。
インキュベーター『この宇宙にどれだけの文明がひしめき合い、
一瞬ごとにどれ程のエネルギーを消耗しているのか分かるかい?』
インキュベーター『君たち人類だって、いずれはこの星を離れて、
僕たちの仲間入りをするだろう』
インキュベーター『その時になって、枯れ果てた宇宙を引き渡されても困るよね?』
インキュベーター『長い目で見れば、これは君たちにとっても、
得になる取引のはずだよ?』
黙れ、黙れよ。
人を消耗品みたいに扱って、それで何が仲間入りするだ、
ふざけるな。
インキュベーター『僕たちはあくまで、
君たちの合意を前提に契約しているんだよ?』
インキュベーター『それだけでも充分に良心的なはずなんだが』
インキュベーター『騙すという行為自体、
僕たちには理解できない』
―――感情が……ない。
インキュベーター『認識の相違から生じた判断ミスを後悔する時、
何故か人間は、他者を憎悪するんだよね』
インキュベーター『君たち人類の価値基準こそ、
僕らは理解に苦しむなあ』
インキュベーター『今現在で69億人、
しかも、4秒に10人づつ増え続けている君たちが、
どうして単一個体の生き死にに、
そこまで大騒ぎするんだい?』
―――57億人死ぬのと、世界中が…になるのとどっちがいいかなんて、
そんなの俺の知ったことじゃない!!
インキュベーター『これでも弁解に来たつもりだったんだよ?』
インキュベーター『君たちの犠牲が、どれだけ素晴らしい物をもたらすか、
理解して貰いたかったんだが、どうやら無理みたいだね』
―――……の犠牲を無駄になんか、させないからな!!
インキュベーター『まどか。いつか君は、
最高の魔法少女になり、そして最悪の魔女になるだろう』
インキュベータ『その時僕らは、
かつて無い程大量のエネルギーを手に入れるはずだ』
インキュベータ『この宇宙のために死んでくれる気になったら、
いつでも声をかけて。待ってるからね』
これは酷い。
つまり、間接的にも直接的にも
早くお前死ねって言っているようなもんだ。
紅莉栖「悔しいけど、
こいつの言ってることは方程式が用意されていて、
解もちゃんと出てる」
岡部「な!?お前はこいつの意見を肯定する気なのか!?」
紅莉栖「反論の余地が無いってだけ。
まあ、アニメなんだから辻褄を合わせた設定ありきで作られてるんだし、
……なんでもありなんでしょうけど……」
―――俺は、お前の口からそんなことは聞きたくない
紅莉栖「でも、私は、――魔法少女何て、認めない」
紅莉栖「私が文明の科学者なら、
もっと別の、エネルギー変換装置を作り出してみせる」
紅莉栖「もしも、私たちの宇宙が危ないって言うのならば、
誰も犠牲にならない、そういうテクノロジーを発見する!
たとえ、一生かかってもね」
何言ってんだこいつ?
と普通なら考えるが、紅莉栖だったらやりかねない。
この実験大好きっ子はただものじゃない。
何故なら、俺はそれを知っている。
人間の英知を超えた発明品、その存在の可能性を。
とにかく、こいつが出来ると言ったら出来るのだ。
いや、出来るとは言ってないか
本来こいつは、憶測で物を語る人間じゃなかったはずなんだが
この一年近くで、思考に変化が生じたのか?
それでもやる、といったらやりそうだなこの助手は。
俺はそんな助手が好きだ。
……いや、性的な意味でじゃないぞ!?か、勘違いするなよ!!
……誰に考えてるんだ、俺……少し落ち着こう。
ちょっとインキュベーターさんのインパクトが強すぎた。
―――エル・プサイ・コングルゥ。
よし、これでいつもの俺だ。
隣りの助手何て見ても―――
紅莉栖「……何?何か文句ある?」
ヒュゥー!ほむほむ、マジかわいいよほむほむ!!
……落ち着こう、岡部倫太郎。
今日の俺は何かおかしい、
やっぱり疲れが溜まっているんだろうか。
考えている合間にまどかと杏子が合流していた。
杏子『美樹さやか。助けたいと思わない?』
杏子『アイツは魔女になっちまったけど、
友達の声ぐらいは覚えてるかもしれない。呼びかけたら、
人間だった頃の記憶を取り戻すかもしれない。
それができるとしたら、たぶん、アンタだ』
杏子『わかんないからやるんだよ。もしかして、
あの魔女を真っ二つにしてやったらさ、
中からグリーフシードの代わりに、
さやかのソウルジェムがポロッと落ちてくるとかさ』
杏子『そういうもんじゃん?最後に愛と勇気が勝つストーリー、
ってのはw』
杏子『アタシだって、考えてみたらそういうのに憧れて、
魔法少女になったんだよね』
杏子『付き合いきれねぇってんなら、無理強いはしない。
結構、危ない橋を渡るわけだしね』
まどか『ううん、手伝う。手伝わせてほしい』
まどか『私、鹿目まどか』
杏子『佐倉杏子だ。よろしくね』⊃クウカイッ
イイハナシダナー!!
何かやっと希望が見えてきたんじゃないか!?
仮にも『魔法少女アニメ』なんだから、
そろそろ明るい話しがきてもいい頃合いだろ!
そんな希望が生まれるから、絶望も生まれることになる。
俺って、ほんとバカ。
杏子『いいな、打ち合わせ通りに!』
まどか『さやかちゃん。私だよ。まどかだよ。
ね、聞こえる?私の声がわかる!?』
まどか『さやかちゃん。やめて!お願い、思い出して。
こんなこと、さやかちゃんだって嫌だったはずだよ!?
さやかちゃん、正義の味方になるんでしょ?
ねえお願い、元のさやかちゃんに戻って!』
杏子『怯むな。呼び続けろっ!』
杏子『聞き分けがねぇにも、程があるぜ、さやか!』
魔女さやかとの対話に挑むまどかと杏子。
そうだ!がんばれ!!
俺たちは変わる、変わるんだ!!
希望を捨ててはいけない!!
俺だって救えたんだ!
お前にだって出来る!!
杏子『生温いって、あの時アタシがもっとぶちのめしても、
アンタは立ち上がってきたじゃんかよ』
杏子『怒ってんだろ?何もかも許せないんだろ?』
杏子『わかるよ…それで気が済んだら目ェ覚ましなよ、
なぁ?』
魔女の魔の手は、
まどかに伸びる。
まどか『さやかちゃん…おねがいだから…』
杏子『さやかぁぁああっ!!』
杏子『アンタ、信じてるって言ってたじゃないか!
この力で、人を幸せにできるって!』
杏子『――頼むよ神様、こんな人生だったんだ。
せめて一度ぐらい、幸せな夢を見させて……』
暗闇の底に落ちていく二人。
紅莉栖「……人魚姫」
岡部「ん?……何?」
紅莉栖「魔女のモチーフよ、見て上半身が騎士、
下半身が魚」
言われてみればそうだ。
紅莉栖「人魚姫って……魔女と契約して人間になるのよね……
その代わりに声を失う。王子を助けたのは自分だと明かせず、
王子は別の人間と結婚する。失恋して泡となって消える。
だったわよね?確か」
岡部「……さやかは人魚姫だとでもいうのか?」
紅莉栖「そういう意味……何じゃないの?
救いがないお話ってこと……」
―――救いがないとか、言うなよ……。
杏子『…よう』
ほむら『杏子』
杏子『その子を頼む。
アタシのバカに付き合わせちまった……』
杏子『足手まといを連れたまま戦わない主義だろ?
いいんだよ、それが正解さ』
杏子『ただ一つだけ、
守りたいものを最後まで守り通せばいい』
杏子『ハハハ、何だかなぁ。
アタシだって今までずっとそうしてきたはずだったのに』
杏子『行きな。コイツはアタシが引き受ける』
紅莉栖「あ……フラ……」
杏子『心配すんなよさやか。
ひとりぼっちは、寂しいもんな?
いいよ、一緒にいてやるよ。さやか』
自分のソウルジェムと引き換えに、とてつもない光が全てを飲み込んだ。
―――食うかいw?
―――……w
‐‐‐―マッテェ、キョーコ!!
―――いーつーか君が♪瞳に灯す♪―――
紅莉栖「……」
岡部「……」
ほむら『佐倉杏子には、
本当に美樹さやかを救える望みがあったの?』
インキュベータ『まさか、そんなの不可能に決まってるじゃないか』
ほむら『なら、どうしてあの子を止めなかった』
インキュベーター『もちろん、無駄な犠牲だったら止めただろうさ』
インキュベーター『でも今回、彼女の脱落には、
大きな意味があったからね』
インキュベーター『これでもう、
ワルプルギスの夜に立ち向かえる魔法少女は、
君だけしか居なくなった』
インキュベーター『もちろん、一人では勝ち目なんてない』
インキュベーター『この街を守るためには、
まどかが魔法少女になるしかない訳だ』
ほむら『やらせないわ。絶対に』
まだまだ長い夜は続く。
俺は……耐えられるのだろうか?
――次回予告――
―暁美 ほむらの真実 絶
対
―時間 と 空間 に
貴
―岡部倫太郎の観測する物語 方
を
救ってみせる!
―第十話 もう誰にも頼らない―
九話投下終了。
問題は、化け物十話だ……。
こいつの構成と編集で完成度が変わってくる……
一日かけて作るか?それとも短時間で終わらせるか、そこが問題だ。
保守に感謝。脇汗びっしょりで書いてます。
もう500レス切ってるとかどういうことなの。
次回、ご期待ください。
そうそう、ここまで続いたから
一応参考にしてるもの紹介しておく。
・原作ゲーム Steins;Gate
・小説 Steins;Gate 円環連鎖のウロボロス①②
・他漫画・ドラマCD各種
・アニメは現在放映中のとこまでで、
バラしても支障ないと思うとこまで。
原作組には泣けるように、
アニメ組には買いたくなるように書いてる、つもり
・原作アニメ 魔法少女まどか☆マギカ
・漫画版 魔法少女まどか☆マギカ一・二・三巻
・他漫画 魔法少女おりこ☆マギカ
まあ、大体の人はきっとほむら目当てでくるんだろうから、
ネタバレは気にしないで書いてる。
十話は間接的にシュタゲもネタバレしちゃうから、
恐い人は十話ストップしてね。
保守保守
ゆっくり考えていってね!
ほむほむがDメールは確かに面白い
ただもうちょい、ほむほむの魔法の特性を活かした味付けが欲しいかも
あの盾の中の砂時計を止めて時間停止、ひっくり返すと始まりに戻るんだよね確か
これをシュタゲ的にどう解釈すれば美味しく料理できるかな
ちょっと参考にアニメ十話から見直してたら
十二話まで見ちゃって
シュタインズゲートの復習しようとしたら
五章ほとんど見直しちゃって
どういうことだオイ……?いつの間にか、こんな時間じゃねーか
しかも出かける用事まで出来て
書く時間が大幅に遅れてるZO!
>>602
後ほむほむは、一ヶ月間しか……できない設定何だってね
保守
帰宅
今から自分が納得するまで書く!
頼む、もうすこし待ってくれ
マミ「魔法少女が力尽きると消滅する現象…やっぱり名称が必要よね」
とある某巨大掲示板の某板
魔弾の射手「~~~~という事なのですがどの様な名称が良いかしら?」
鳳凰院凶真「ふむ…それは因果の鎖(アカシック・バインド)からの解放を意味する…つまり因果への到達と再誕(アカシック・デスティネーション・リバース)」
千葉の堕天聖「あなたの話が真実だとしたらその現象は黒き母の印による転生…ゲフ写本とグハーン断章の破片(シャーン)を解析し得られた秘法、円望(無限の希望)ではないかしら?」
郷土妖怪スマキン「宇宙の理には所々自然だが不自然な点が多々ありこれは因果律そのものが何度も書き換えられている事を意味しそれが真実だとするならば我々にそれ確認する事は不可能である」
魔弾の射手「ご意見ありがとう…因果と円の様に続く無限に変容を続ける宇宙の理…そうね…円環の理(えんかんのことわり)というのはどうかしら?」
鳳凰院凶真「ビューティホー!」
千葉の堕天聖「素晴らしいわ!」
郷土妖怪スマキン「妥当である」
マミさんマジ厨二病
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current ships(4) news4vip軍
# POPPO 15000
# CirnoChan 40000
# SeaShepherd 3139
# Furuderika 5000
Attack KUWAGATA ---> Missed.
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# POPPO 15000
# CirnoChan 40000
# SeaShepherd 3139
# Furuderika 5000
Attack KUWAGATA ---> Missed.
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# POPPO 15000
# CirnoChan 40000
# SeaShepherd 3139
# Furuderika 5000
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# SeaShepherd 3139
# Furuderika 5000
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# POPPO 15000
# CirnoChan 40000
# SeaShepherd 2441
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# CirnoChan 40000
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# CirnoChan 40000
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# Furuderika 5000
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# Furuderika 5000
Attack KUWAGATA ---> Missed.
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# POPPO 15000
# CirnoChan 40000
# SeaShepherd 2441
# Furuderika 5000
『くそっ!機関の妨害か!』
current ships(5) news4vip軍とかって何か教えてくれ
http://unkar.org/r/news4vip/1251252333
汚いなさすがSERNきたない
なん……だと……?
ちょっとだけ報告にきたら、この惨状。
後保守に感謝。
結論だけ、書く。
しっryyyyyyyyyy ただいま四分の一くらいの状況。
見返して見返して、何度も繰り返しても認められないので
もう少し時間かかります。
完成したらまた報告しにきます。
ここまで続けられた希望と
やりたいことが中々書けない絶望
差し引きゼロって本当だったんだね。
あたしって、ほんとバカ。
駄目だ……眠い……
頭が回らなくなってきた……
一度寝ます。
進行状況は二分の一、後半分ぐらい。
全てが詰まってる半分の構成がまとまらない。
スレは落ちたら、代行に甘えてでも建てたいと考えてま……
1000が近づくとか思っても見なかった……
私は失敗
それでも完結という使命は果たしたいから。
睡眠終了、任務続行する。
割と頭に構成が思い浮かんだZO!
やっぱ人間寝ないとだめね。
次スレはそうだね、やっぱVIPでやりたいかな……気持ち的に
まさかパート化とかありえねーって考えてたから
ノープランだったんだけど
ここで誰か次スレ立ててくれたら
そこに移動することにするよ。
NIPよりかは、VIPのが人集まるんじゃね?とか
盛り上がるんじゃね?とか
浅ましい考えだったんだけど
こうなるとそんな自分勝手出来ないしね
間違ってたら、誰か正してくれると嬉しいし
間違うことも、成功につながるって鳳凰院凶真が言ってた!
>>950あたりでたてるのか?
十話完成記念パピコ
任務、完了。これより最終チェックに入る。
でもどうせなら、次スレからスタートさせたい件について。
文量的に八話と九話を丁度合わせたぐらいになってしもた。
このSSで使ってる文章には、随所随所にネタを混ぜてるつもりです。
シュタゲの面白さはそこにもあると思うから。
わからないネタあったら聞いてほしかったりする
自分は構ってちゃん、今では私が特別な存在です。
期待してる!
出来れば。
初めて1000とか見るわ、これはとっても嬉しいなって
こうなると浮かれすぎてヤバい。
まあその内二分の一は自分のレスと戦艦?のなんだけど。
SS書きは本当はもっと短くまとめないと駄目なのかマギカ
マミ「フフフ……あなたのやりたいようにやるといいわ。
それが運命石の扉《シュタインズゲ-ト》の選択……
ひいては、あなたが"機関"を打倒できるか否かもそこにかかっているのよ」
これを見てくれ、こいつをどう思う?
自分で建てられたらいいんだけど、
ここも元々代行さんに建ててもらった
甘えんぼだったからね……。
馬鹿野郎ッ自分!何をやってる……
スレ建て>>960さんに頼もうッ
スレタイはパート2とかつけない方がいいのかな?
だったらそのままこのスレタイコピペで
本文は代行とか書いて貰えたら感謝
ごめん、待ちきれなくて立てちゃった
ほむら『交わした約束、忘れないよ』岡部「(´;ω;`)ブワァッ」
ほむら『交わした約束、忘れないよ』岡部「(´;ω;`)ブワァッ」 - SSまとめ速報
(ttp://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1306896392/)
これは……落とした方が早いのかな……?
最終的にここで立たなかったら
代行スレに頼みに行く
埋め 埋め 埋め 埋め 埋め 埋め 埋め 埋め 埋め
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さて、こちらは放置で落とすべきか
そして>>956に感謝。
一人でも読んでくれてるなら完結まで書く。
猿回避に埋めるべきか
それが問題だ
マミ「私の"埋めの魔弾"《マジェスティック・ベリアル》を使う時が来たようね」
ヒャッハー!!!汚物は消毒だァーッ!
ヘ(^o^)ヘ フェニックスの鳳凰に、
|∧
/ /
(^o^)/
/( ) 院、そして
(^o^) 三 / / >
\ (\\ 三
(/o^) < \ 三
( /
ダル「うはwwwww三話テラやwwばwwwwすwwwww」
ダル「オカリン今頃驚いてるおwwwwwww」
まゆり「マミさん……どうして食べられるん?」
まゆり「まゆしぃは、いつ見ても悲しいのです……」
【円卓会議中】
∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U ( ´・) (・` ) と ノ
u-u (l ) ( ノu-u
`u-u'. `u-u'
ダル「マミさんマミマミwwwwww」
ダル「ああああオカリンの顔が見てええええ」
ダル「魔法少女を馬鹿にした報いを受けるといいお!」
まゆり「オカリン……寂しい思いしてないかな?」
まゆり「あ、紅莉栖ちゃんからメールだー!」
まゆり「んー……?」
まゆりへ、
魔法少女すごく面白い
じゃない!!
この先どうなるか気に
なって眠れなった。
後岡部www顔がヤバ
いwwwwワロスwww
写メ撮れば良かったw
まゆり「えー!紅莉栖ちゃん、
オカリンと一緒に見てるのーずるいよ~!」
るか「……今日雨降らなかったら…、
岡部さんと一晩、
ずっと一緒に居られたのかな……」
萌郁「綯ちゃん……面白いね」
綯「あはははっさやかちゃんカッコイー!」
天王寺「おい、
そのアニメは教育上に良いアニメか?
さっき人が死んでなかったか?」
萌郁「大……丈夫……、
人は死んでない……です」
綯のせいで幼女怖い
ダル「あーあ、
今頃はフェイリスたんとの素敵な夜が、
待ってたはずだったんだけどなー。
つらいわー、マジつらいわー」
ダル「『キャー!ダルニャーンフェイリスコワーイ』」
ダル「君は僕が、必ず守ってみせる(キリッ」
ダル「「ダルニャン、素敵!結婚して!』」
ダル「うへ……へへ」
――――……年後に、また会おうね
ダル「うおっ!僕の脳内に毒電波がっ!」
まゆり「ああぁ~……さやかちゃん……;;」
まゆり「イタイタしすぎて、見てられないよ……」
るか「……ボクは、ボクの願いは……
岡部さん……ボクは、この気持ち…
封印してなきゃダメですか?」
ダル「青い子息してないwwwwwwww」
フェイリス「出番が少ないのニャ。
これは闇の「機関」の仕業……
コーシキー・セッテ・イシリョ・ウ
の仕業に違いないのニャ」
ダル「ほむほむマジほむほむ!!」
ダル「ん?まゆ氏からメールだお」
いちゃいちゃ、
オカリンとクリスちゃん
で一緒にアニメ見てる
みたい☆
ラボがこれから暑くな
るねぇ~☆
ダル「なん……だと……?」パリンッ
ダル「一緒……だと……?」
ダル「僕の推理が正しければ、
二人は今ラボの中で二人きり……」
ダル「昨日は牧瀬氏はラボにいなかった。
よって牧瀬氏は、この雨の中ラボまで、
移動してきた。
ダル「カッパだろうが、傘だろうが、
濡れ濡れになるのは想定の範囲内……」
ダル「つまり、これは、濡れ濡れの牧瀬氏と、
オカリンの、二人きりなわけで……」
, ・ ´  ̄ ̄` ヽ
/: : : : : : : : : : : : : \
,, ,,
ヽ(*゚д゚)ノ<カイバー
| |
U U
/,::'/i : : : : : : : : : : 、: :ヽ
i : {_{从: : : i }人 i| l: :|: :i|
| :|l/// _,、_,//* : :|ノ│
/⌒ヽ__|ヘ j_| j /⌒i !
\ /〃|: :l>,、 __, イァ/ /::|
. /〃/|:リ v只v´ {ヘ、__∧ |
`ヾ< ´ j j 「 ̄ヾ、三シ:|
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