ゲルト「世界お姉ちゃん選手権?」(376)
宮藤「あ、帰ってたんですね!バルクホルンさん!」
ゲルト「おお、宮藤」
ゲルト「ついたのは20分ほど前だ」
シャーリー「あたしが迎えにいってやったんだぜ」フフン
ゲルト「ああ、人生最悪の運転手だったよ」キッ
シャーリー「なんだと!」
シャーリー「お迎え嬉しかったよぉ!シャーリーお嬢様ぁ!」クネクネ
シャーリー「くらい言ってくれていいだろ!」
ゲルト「お嬢様は関係ないだろ!」
ゲルト「というか私の送迎は正式な任務だっただろうが」
ゲルト「だいたいこの任務はおまえから率先して立候補したと聞いたぞ」ニヤニヤ
シャーリー「んなっ!」カァァ
シャーリー(ミーナのやつ秘密にするって言ったのに!)
ゲルト「なんだ?そんなにドライブ休暇が欲しかったのか?」ニヤニヤ
シャーリー「ちがっ!そうじゃなくて!」
ルッキーニ「えー!シャーリーこっそりドライブに行ってたのぉ!」ピョコン
ルッキーニ「あたしもドライブデートしたかったぁ!」
_, ,_ エンゲルスだと
( ・∀・) 申し訳ないが2323なお姉ちゃんはNG
( ∪ ∪
と__)__)旦~~
ゲルト「ドライブデート?!」カァァ
シャーリー「いやっ!違うぞ、ルッキーニ!」アワワ
シャーリー「あたしも息抜きが欲しかったというか、買い出しのついでで」アワワ
シャーリー「な、なぁ!バルクホルン?」
宮藤「お茶です、バルクホルンさん」コト
ゲルト「おお、ありがとう!宮藤」ズズズ
>>6
悪いが何が言いたいのか解読できん
ゲルト「リベリアンの運転はひどいものだったから助かるよ」ズズッ
シャーリー「う……」シュン
ルッキーニ「ねぇ!あたしもドライブー!」ウジュジュ
宮藤「それで休暇はどうだったんですか?」
シャーリー「楽しいって言ってくれてたのに……」ブツブツ
ルッキーニ「聞いてる?シャーリー!」ユサユサ
ゲルト「うむ、向こうについたのが昼前だったからな」
ゲルト「私の得意なアイスバインを作ってやったんだ」
ルッキーニ「アイスバイン!強そう!」ウジュジュ
ゲルト「クリスは私の作ったアイスバインが大好きでな、いつも美味しいと言ってくれる」ホワァァ
ゲルト「本人は隠してるつもりだが、クリスはニンジンが苦手なんだ」ホワァァ
ゲルト「だからこっそりと摩り下ろしたニンジンを入れてあげて……」ホワァァ
ルッキーニ「うぇー、あたしもニンジン苦手ぇー!」ベー
シャーリー「好き嫌いはダメだぞぉ、ルッキーニ」ウリウリ
宮藤「あ、元気になってる」
ゲルト「夜はサーカスを見に行ってな!クリスは私の買ったドレスを着てくれて」ホワァァ
ゲルト「私も初めて見たが、クリスは特に象に大喜びだった……あのクリスの微笑み」フニャア
シャーリー「だぁーっ!要するに一日中妹に遊んでもらってたんだろう」
ルッキーニ「象かぁ、あたしも見てみたい!」
宮藤「ねー!」
ゲルト「むっ、私の休暇だ」
ゲルト「どう使おうがリベリアンには関係ないだろ」ズズッ
シャーリー「そ、それはそうだけど……」
ゲルト「誰かさんの運転のおかげで疲れたのでな」チラッ
ゲルト「今日は訓練もないし休ませてもらおう」ウーン
ゲルト「それじゃあな、宮藤」カツカツ
宮藤「私も用事があるので失礼します、シャーリーさん!」タタタッ
シャーリー「」
シャーリー「行ってしまった……」
シャーリー(こんなつもりじゃなかったんだけどなぁ……)ハァ
ルッキーニ「ねぇ!今日は何しよっかー」ユサユサ
シャーリー(まぁ、特に作戦に支障はないだろうけど……)ブツブツ
ルッキーニ「うじゅ?シャーリー?」タプンタプン
シャーリー(あとはアイツにまかせるか……)ブツブツ
ルッキーニ「……つまんなぁい!」トトトッ
シャーリー「」ブツブツ
シャーリー「あれ?ルッキーニ?」
エーゲル私室
ガチャ
ゲルト「帰ったぞ、エーリカ」バタン
エーリカ「くぅ……すぅ……」Zzz
ゲルト「まったく……もう昼前だというのに」
ゲルト「いくら休日でもたるんでるぞ!エーリカ!」クワッ
エーリカ「んぁ……?この声……」ムニャムニャ
ゲルト「カールスラント軍人たるもの!最低限の節度というものがあってだな!」
エーリカ「……トゥルーデ!」パチッ
エーリカ「トゥルーデ!帰ってきたなら言ってよ!」ガバッ
ゲルト「エーリカ、話はまだ終わってないぞ!」
エーリカ「もぉー、昨日はつまんなかったんだからね!」パァァ
エーリカ「今度から私もついていく!」ニコニコ
ゲルト「カールスラント……」
ゲルト「まったく、仕方のないやつだ」フフッ
ゲルト「久しぶりで悪いが私は疲れていてな」ウーン
ゲルト「ちょっと休ませてくれ」ポフッ
エーリカ「えー!遊んでよー!」ユサユサ
ゲルト「ちょっ、やめ」
エーリカ「あ!そういえば!」ゴソゴソ
ゲルト「?」
エーリカ「トゥルーデがいない間に手紙が来てたの!」ガサガサ
ゲルト「おいおい、私宛の手紙を……」
エーリカ「あっれー?昨日はあったんだけどさー?」ガチャンガチャン
ゲルト「ミーナのやつも預けるなよ……」
エーリカ「お!はっけーん!」ピラッ
ゲルト「ああ……封筒がしわくちゃに……」ピラッ
ゲルト「差出人は……WOA?」
ゲルト「聞きおぼえのない……軍の新組織か?」ビリッ
エーリカ「いいから読んでみようよー」ワクワク
ゲルト「うむ、なになに……」
ーーーーーーーーーー
拝啓
新緑の候、初夏の風が心地よくますます妹を愛でるに適した季節となりました
このたび、私ども「世界お姉ちゃん協会(WOA)」では、下記の通り開催される「第501回世界お姉ちゃん選手権」より新たに「魔女部門」を開設する運びとなりました
つきましては、そのお姉ちゃんっぷりを世界に轟かす連合軍第五○一戦闘航空団配備ゲルトルート・バルクホルン様の一次予選通過と二次予選開催への案内を致します
貴殿の可愛らしい妹君を連れてぜひご参加ください
それでは今後も妹君とのより良い関係が築かれることをお祈りします
敬具
ーーーーーーーーーー
ゲルト「なんだ、このカオティックな文面は……」
エーリカ「ねぇ、私にも見せてー」
ゲルト「世界お姉ちゃん協会?」
ゲルト「そんな羨まし……怪しげな組織は聞いたことがないぞ」
エーリカ「えーっと、ふむふむ」ピラッ
ゲルト「……二枚目に詳細が書いてある」
エーリカ「すごーい!トゥルーデ予選通過したんだぁ!」
ゲルト「!」
ゲルト「何か知ってるのか?ハルトマン」
エーリカ「知ってるもなにも」ゴソゴソ
エーリカ「じゃじゃーん!」ピラッ
ゲルト「!」
ゲルト「何故おまえのところにも!?」
エーリカ「もー、忘れたのトゥルーデ」ブー
エーリカ「実は私もお姉ちゃんなんだよ!」ドーン
ゲルト「なん……だと……」
ゲルト「ってそうだった」
ゲルト「おまえにはウルスラという可愛い可愛い妹がいたじゃないか!」
エーリカ「か、可愛いとか……照れるよ、トゥルーデ」カァァ
ゲルト「いや、可愛いのはウルスラだぞ」
エーリカ(ウルスラも私も同じ顔じゃん……///)
ゲルト「ん?」
ゲルト「しかし、予選通過がすごいということは」ピラッ
ゲルト「……『近年、ダメな姉と出来た妹という関係はごくありふれたものとなりましたが』」
ゲルト「『永らく営まれてきたWOAの伝統と少々趣が異なるようです』」
ゲルト「……要するにダメな姉ということで予選落ちしたのか、エーリカ」ハァ
エーリカ「えへへ、お恥ずかしい」
うわ、呼び方ミス
>>33
ゲルト「予選落ちしたのか、ハルトマン」に脳内補完たのんます
ゲルト「しかし、ハルトマンの元にも届いているということは本物……でいいのだろうか?」
エーリカ「!」
エーリカ「それより二枚目も確認したほうがいいんじゃないかな」
ゲルト「ん、そうだな」
ゲルト「期日は……来週だと?」
ゲルト「場所は『審査のものがそちらに参ります』……基地に待機ということか」
ゲルト「審査内容は……」
ゲルト「?」
エーリカ「どうかした?」
ゲルト「……審査内容は姉っぷりを見るそうだ」
エーリカ「姉っぷり?」
ゲルト「うむ、その一言だけ」
ゲルト「……やはりイタズラか?」ウーム
エーリカ「!」
エーリカ「あのさ!えーっと」
エーリカ「もしイタズラでも基地にいればいいんだから」
エーリカ「とりあえず準備だけしてもいいんじゃない?」
ゲルト「しかし、準備といっても……」
ゲルト「姉っぷり?何をすればいいんだ?」
エーリカ「うーん、お姉ちゃんらしさ……だよね」
ゲルト「……そもそも妹がいないと姉らしいことはできないぞ」
ゲルト「ああ……だから『妹君を連れて』なのか」ピラッ
エーリカ「でも……クリスは……」
ゲルト「うむ、さすがの私でも」
ゲルト「ロマーニャ基地はクリスを連れ込んで良い場所じゃないことくらい分別はついている」ウーム
エーリカ(暗に姉バカって自覚してる……)
エーリカ「あ、コレ!ここ見てよ、トゥルーデ!」ピラッ
ゲルト「ん?……小さく一文が」
ゲルト「『尚、軍属の皆様は実の妹君を連れることは難しいかと存じ上げます』」
ゲルト「『よって予選では代理の妹君との日常を審査することに致します』」
ゲルト「代理の……妹……?」
ゴメン、筆が遅くなってきたのは空腹のせいだ
プロットはできてる(代理の妹で想像つくだろうけど)ので1時間……30分だけ離席させてください
哀れな豚に食事の時間を与えてください
ありがとう そして ありがとう
土曜日はアニメ鑑賞のお仕事も忙しいだろうからちゃっちゃと書きます
四円
ゲルト「なるほど……本選はともかく」
ゲルト「予選は代理の妹にいかに姉らしく接することができるかを審査するということか」
エーリカ「そういうことだよ、トゥルーデ!」
エーリカ「じゃあ、さっそく練習を……」イソイソ
ゲルト「しかし、こんなふざけた大会に出る必要はあるのか?」
エーリカ「え」
ゲルト「このようなふざけた催しに参加するなど、カールスラント軍人の面汚しではないか」ぐぬぬ
エーリカ(ものすごいやりたそうだよ……)
ゲルト「やはり、ここは辞退の旨を」ゴソゴソ
エーリカ(これは……!)
エーリカ「ク、クリスは!」
ゲルト「!」ピクッ
ゲルト「クリスがどうした」
エーリカ「えっと、もしトゥルーデが『世界一のお姉ちゃん』になったらさ!」
エーリカ「クリスは『世界一の妹』になるってことだよね!」
ゲルト「!!」
ゲルト「そ、それは……そうだろうな……!」ニヤニヤ
エーリカ(それで隠してるつもりなのかな)
ゲルト「そうなる……」
ゲルト「そうなるが、しかし……!」ググッ
エーリカ(あと一息!)
エーリカ「それに『世界一のお姉ちゃん』なんて知れ渡ったら」
エーリカ「世界中からトゥルーデを慕う妹候補が殺到するんじゃないかなぁ」
ゲルト「」ピョコン
ゲルト「」プリン
エーリカ(トゥルーデ、耳としっぽが……)
ゲルト「……カールスラント軍人たるもの!」フリフリ
ゲルト「目の前の任務から逃げ出すことなどありえない!」フリフリ
ゲルト「やるからには全開全力!疾風怒濤!」フリフリ
エーリカ(しっぽふりふりかわいいよおぉおぉぉ)フニャアン
ゲルト「そうだろう!ハルトマン!」ビシッ
エーリカ「え?」ハッ
エーリカ「う、うん!そうだよ!トゥルーデ!」
エーリカ「いっしょに頑張ろう!」
エーゲルか
ゲルト「うむ!」
ゲルト「ならばまずは!」グッ
エーリカ「うん!」
エーリカ「膝枕? マッサージ? あ、いっしょにお菓子作りなんて姉妹っぽいよ!」ワクワク
ゲルト「義理の妹探しを始めねば!」ダダダッ
ゲルト「宮藤ぃー!」ガチャ
バタン!
エーリカ「」
エーリカ「」
エーリカ「トゥルーデのバカ……」
宮藤リーネ 私室
ミヤフジィー!ミヤフジィー!
ペリーヌ「なんですの、騒々しい」ペラッ
ペリーヌ「落ち着いて読書も」ペラッ
ガチャ
ゲルト「宮藤!お姉ちゃんだぞ!!」バン
ペリーヌ「ひっ!」ガシャン
ゲルト「じゃなかった」
ゲルト「宮藤! 私の妹に……」キョロキョロ
ゲルト「……ペリーヌ、宮藤はどこだ?」
ペリーヌ「どこだじゃありません!」
ペリーヌ「急にドアを開けるから紅茶をこぼしてしまいましたわ!」
ゲルト「ああ、それはすまん」
ゲルト「で、宮藤は」
ペリーヌ「宮藤さんはいません!」カチャカチャ
ゲルト「いや、それは見れば……」
ペリーヌ「居場所も知りません!」カチャカチャ
ペリーヌ「まったく、どうして誰も彼もあの豆狸を」ブツブツ
ペリーヌ「あっ!」チクッ
ゲルト「!」
ゲルト「大丈夫か、ペリーヌ!」
ペリーヌ「え、ええ」ダラダラ
ペリーヌ「カップの破片で少し切っただけです」ダラダラ
ペリーヌ「あっ……基地の備品を壊してしまって」ダラダラ
ゲルト「そんなことはどうでもいい!」
ゲルト「手を貸せ、ペリーヌ」バッ
ペリーヌ「大丈夫ですわ、中尉」ダラダラ
ペリーヌ「あの、本当にたいしたこと……」ダラダラ
ゲルト「あむ」パクッ
ペリーヌ「やっ」
ゲルト「あむあむ」チューチュー
ペリーヌ「ああ……」
ゲルト「ペリーヌ、救急箱はどこだ?」チューチュー
ペリーヌ「……え?」
ペリーヌ「あ……棚の三段目に」ゴソゴソ
ゲルト「いいから座っていろ」ゴソゴソ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ゲルト「これでよし」ギュッ
ペリーヌ「申し訳ありません」オドオド
ペリーヌ「私の不注意なのに、上官にこのようなことを……」オドオド
ゲルト「いや、元をたどれば私のせいだ」
ペリーヌ「そう言えば、中尉はなぜ宮藤さんを?」
ゲルト「なあ、クリトリス」
クリス「……」
ゲルトは大尉では?
ゲルト「実はかくかくしかじかでな」
ペリーヌ「世界お姉ちゃん選手権……」
ペリーヌ「聞いたことないですわね」ウーン
ゲルト(……先ほどのペリーヌ)
ゲルト(物音にあわててカップを割る……)
ゲルト(その破片で指を切る……)
ペリーヌ「……中尉?」
ゲルト(悪いことをしたとオドオドした態度……)ピョコン
ペリーヌ(耳が……)
ペリーヌ(はっ!やはり先ほどの)
ペリーヌ(上官に手当をさせるという狼藉……!)
ペリーヌ(怒っていらっしゃる……?)
>>62
ああ……死にたい
シャーリーと同席と覚えてたが二期で昇進したんだった……
書き直す気力もないんで脳内補完で頼みます
ゲルト(細い体……ツンツンした態度……メガネ)ジトーッ
ペリーヌ(やっぱり怒って……!)オドオド
ゲルト(……ありだな)フリフリ
ゲルト「……ペリーヌ」
ペリーヌ「ひっ!」ビクッ
ゲルト「私の……」
ペリーヌ「すいません!」ガバッ
ゲルト「私の妹になってみる気はないか?」
ペリーヌ「非はわたくしに……え?」
>>64
自分で書いといてなんだがエーリカが可愛ければ階級の一つや二つ違っていたところでなんの問題もない!
>>67
ありがとう
お姉ちゃんが一巡して気が済んだら、落ち着くところに落ち着くから待っててくれ
ペリーヌ「あの、理由は先程伺いましたが……」
ペリーヌ「義理の妹役をわたくしに?」
ゲルト「役なんてものではない!」クワッ
ゲルト「義理であろうと妹は妹だ!」
ペリーヌ「ひっ!」ビク
ゲルト(ほぅ……気弱な妹もなかなか)ニヤニヤ
ゲルト「はっ」
ゲルト「すまん、大声をだして」
ペリーヌ「い、いえ……」
ペリーヌ(バルクホルン大尉は)
ペリーヌ(正直言ってあまり得意なタイプではないのですけれど……)
ペリーヌ(さきほどの件もありますし、何より)チラッ
ゲルト「なぁ、ダメだろうか……?」シュン
ペリーヌ「……わかりました!」
ゲルト「!」ピョコン
ペリーヌ「今日だけ!今日だけならお付き合いしますわ!」
ゲルト「本当か、ペリーヌ!」
ペリーヌ「ええ、クロステルマン家の娘として……」ペラペラ
ゲルト「じゃあ、まずは『お姉ちゃん』と呼んでくれ!」
ペリーヌ「一度交わした約束に……お姉ちゃん?」
ゲルト「……」ウーム
ゲルト「ダメだな」
ゲルト「」ブツブツ
ペリーヌ「あの、お姉……ちゃん?」オドオド
ゲルト「……お姉様」ボソ
ペリーヌ「?」
ゲルト「ペリーヌ、おまえはお姉様と呼びなさい」ウンウン
ペリーヌ「それは、ちょっと……」
ペリーヌ(わたくしの心のお姉様は)
ペリーヌ(少佐おひとりですわ!)
ゲルト「頼む!ペリーヌには『お姉様』以外は考えられないんだ」ガバッ
ペリーヌ「そ、そんな!土下座なんてやめてくださいまし!」
ペリーヌ(そして、どこでおぼえたのかしら)
ペリーヌ「あの……」
ゲルト「」ドゲザ
ペリーヌ「……わかりましたわ」
ペリーヌ「お、おねえさ」
ガチャ
もっさん「宮藤ぃ!リーネ!」バン
もっさん「休日だからといって休んでばかりではいかん!自主練だ!」
ペリーヌ&ゲルト「少佐!?」
もっさん「なんだ、珍しい組み合わせだな」
もっさん「親睦を深めることは隊にとっても有益なことだ」ウンウン
もっさん「ところで宮藤たちはどうした?」
ペリーヌ「それがわたくしにもわからなくて」
ペリーヌ「あ、あの少佐!」
もっさん「ん?」
ペリーヌ「自主練ならわたくしがご一緒してもよろしいでしょうか!」カァァ
もっさん「うむ!その心意気や良し!」
もっさん「バルクホルンはどうする?」
ゲルト「え」
もっさん「まあ、気が向いたら来い!」
もっさん「だからと言って手加減はせんぞぉ!」
もっさん「わっはっはっは!」コツコツ
ペリーヌ「待ってください、少佐ぁ!」タッタッタ
バタン
ゲルト「」
ゲルト「嵐が過ぎていったようだ」フゥ
ゲルト(そして私の妹候補が……)
ゲルト「くっ!」
ゲルト「立ち止まってたまるか!」ガバッ
ゲルト「そもそも作戦の第一目標は宮藤!」
ゲルト「!」
ゲルト「そういえば昼食の準備をすると言ってたな」
ゲルト「こうしてはおれん!厨房に向かわねば!」ダッ
厨房
「リーネちゃん、それは大きすぎるよぉ」
「えー?きっと大丈夫だよ」
ゲルト「むむ!この声は宮藤!」ピョコン
ゲルト「宮藤ぃ!お姉ちゃんだぞ!」ババン
宮藤「あ、バルクホルンさん!」ニギニギ
リーネ「……」ニギニギ
ゲルト「それは……オニギリだったか」
宮藤「はい!今日のお昼です!」ニギニギ
宮藤「もう!それじゃ大き過ぎるってば、リーネちゃん!」ニギニギ
リーネ「……食べられるよ」ニギニギ
リーネ「ね、バルクホルンさん」キッ
ゲルト「!」ピクッ
ゲルト「あぁ……リーネ?」
ゲルト「少し宮藤を借りたいんだが」
リーネ「……」ニギニギ
宮藤「えぇ?何でですかぁ?もしかして訓練ですかぁ?」ニギニギ
ゲルト「いやな」
ゲルト「かくかくしかじか、というわけだ」
ゲルト(……それにしてもリーネがこっちを向かない)
宮藤「へぇー、バルクホルンさんも予選通過したんですね!」ニギニギ
宮藤「おめでとうございます!」
ゲルト「ああ、私は特に何もしては……」
ゲルト「ん?」
宮藤「?」ニギニギ
ゲルト「私も……宮藤は他にも合格者を知っているのか!?」ガタン
宮藤「うわ!大声出さないでくださいよ」ポロリ
宮藤「オニギリ落としちゃったじゃないですか」
リーネ「もう、芳佳ちゃんったら」サッサッ
リーネ「はい、お片づけしたからね?」
宮藤「ありがとう!リーネお姉ちゃん!」
ゲルト「」
ゲルト「え」
リーネ「もう、芳佳ちゃんはホントあわてんぼうだね」ニギニギ
宮藤「ええー?そうかなぁー?」ニギニギ
ゲルト「ちょ、ちょ、ちょっと待て!」
リーネ「あ、芳佳ちゃんお塩とって」
宮藤「あ、うん」ヨイショ
宮藤「で、どうしたんですか」ニギニギ
ゲルト「とりあえずその手を止めろ!」
宮藤「えー、もうすぐお昼ですよぉ」
リーネ「……」ニギニギ
ゲルト「そ、その」
ゲルト「『リーネお姉ちゃん』というのは何だ!」
宮藤「?」
宮藤「だから言ったじゃないですか?」
ゲルト「何も聞いてない!」
リーネ「……」ニギニギニギニギ
宮藤「だから、リーネちゃんも予選通過したんですよ」
ゲルト「」
ゲルト「」
ゲルト「はっ⁉」
ゲルト(リーネが予選通過……?)グルグル
ゲルト(何がなんだか……)グワングワン
ゲルト「しかし……!」
ゲルト「しかし、リーネは」
ゲルト「『妹』だろ……?」
宮藤「?」
ゲルト「あの一部で有名な」
ゲルト「ウィルマ軍曹という姉がいるじゃないか!」クワッ
リーネ「……そして、姉でもあります」ニギニギ
ゲルト「」
ゲルト「!」
ゲルト(そうだった……!)ワナワナ
ゲルト(あのウィッチでもある姉が印象強くて忘れていたが……)ガクガク
ゲルト(リーネは八人姉妹……!)ドーン
リーネ「……兄弟もいます」ニギニギ
ゲルト「!?」
宮藤「ねぇねぇ、リーネちゃん!」
リーネ「なに?芳佳ちゃん」ニコニコ
宮藤「ウィルマ軍曹ってだれ?」
リーネ「……」ニコニコ
リーネ「オニギリ作ろっか!芳佳ちゃん!」ニギニギ
宮藤「あ、うん……」ニギニギ
ごめん、>>89書き直し
ゲルト「」
ゲルト「!」
ゲルト(そうだった……!)ワナワナ
ゲルト(あのウィッチでもある姉が印象強くて忘れていたが……)ガクガク
ゲルト(リーネは八人姉妹の……ちょうど真ん中!)ドーン
リーネ「……兄弟もいます」ニギニギ
ゲルト「!?」
宮藤「ねぇねぇ、リーネちゃん!」
リーネ「なに?芳佳ちゃん」ニコニコ
宮藤「ウィルマ軍曹ってだれ?」
リーネ「……」ニコニコ
リーネ「……」
リーネ「オニギリ作ろっか!芳佳ちゃん!」ニギニギ
宮藤「あ、うん……」ニギニギ
宮藤「……」ニギニギ
リーネ「……」ニギニギ
ゲルト「……つまり」
ゲルト「つまり、宮藤はリーネの」
ゲルト「『妹代理』ということか……?」
宮藤「私は別にお姉ちゃんがふた」
リーネ「はい」ニコニコ
リーネ「ワタシの妹代理です」ニコニコ
ゲルト「」
宮藤「」
ゲルト「そうか……」シュン
ゲルト「……」
ゲルト「もし私が妹代理を見つけられなかったら」
リーネ「私だけの」ニコニコ
リーネ「妹代理です」ニコニコ
ゲルト「……邪魔したな」ショボン
ゲルト「昼食はいい……」
ゲルト「リベリアンと食べてきたから……」トボトボ
宮藤「バルクホルンさん……」
リーネ「……」ニギニギ
ゲルト「……」トボトボ
ゲルト(宮藤は取られてしまったか……)ハァ
ゲルト(もう、この隊に妹候補は……)トボトボ
ゲルト(妹……候補は……)トボトボ
ゲルト「!」パキッ
ゲルト(落とし物……これは……)
ゲルト「イトスギの葉……?」
ゲルト「またエイラのやつか」
ゲルト「まだサーニャに貢いでるようだな」フフッ
ゲルト「!」
ゲルト「私としたことが!」ダッ
ゲルト(サーニャ……サーニャ!)
ゲルト(あの容姿、雰囲気……)
ゲルト(今更語る必要もないほど)
ゲルト(妹にふさわしい……!)
ゲルト「待ってろ、サーニャァアァァ!」ダダダッ
すまん、DBのグルドかと思ったけど?
どこだグルド
おいリーネwwww
エイラーニャ 私室
ゲルト「はぁ、はぁ」
ゲルト「お姉ちゃんが迎えにきたぞ、サーニャ」ゼェゼェ
ゲルト「すぅ……はぁ……よし!」
ガチャ
ゲルト「サーニャ!私と姉妹の契りを……」クワッ
エイラ「シーッ!」
ゲルト「!」
ゲルト「ゴホン、実はサーニャに」
エイラ「ダカラ静かにしろッテ!」シーッ
エイラ「大尉は廊下を走ってるときからうるさいんダヨ!」
サーニャ「くぅ……ふにゅ……」Zzz
>>100
ごめんね、スレタイだけは「バルクホルン」にすべきだったね
ここは純度100%のストパンスレです
サーニャ「すぅ……んむ……」Zzz
エイラ「サーニャは夜間哨戒だったンダ」シーッ
ゲルト(むう……妹の眠りを妨げるのは)
ゲルト(姉、いや人間としてありえないな)
ゲルト「そうか……」
ゲルト「サーニャに用事があったんだかな」ハァ
エイラ「なんダヨ」
エイラ「私でよかったら伝えといてやるゾ」
ゲルト「うむ、実はかくかくしかじかということで」
エイラ「まるまるうまうまっテカ」フーン
エイラ「でもなんで妹代理がサーニャなんダ?」
ゲルト「実は第一目標の宮藤が取られていてな」
ゲルト「優しい姉に育てられたであろうサーニャに頼もうかと」
ゲルト「しかし、考え直してみると」
ゲルト「昼は寝ているサーニャにできる、姉らしい世話というのはあまりないな」ウーン
エイラ「フーン」
エイラ「まあ、姉ちゃんなんて何かしてくれるもんでもないシナ」
ゲルト「そんなことは……!」
ゲルト「ん?」
ゲルト「んん?」
エイラ「なんダヨ、急に」
ゲルト「私の聞き間違いでなければ」ピョコン
ゲルト「私の願望でなければ」フリフリ
エイラ(なに興奮してんダヨ、気持ち悪いナー)
ゲルト「おまえには」
ゲルト「エイラにはお姉様がいらっしゃるのか?」
エイラ「なんで敬語に……」
エイラ「というか言ってなかったカ?」
エイラ「みんな知ってると思ってたんだけどナァ」
ゲルト「それは!それは!」ピョコピョコ
ゲルト「肯定と受け取っていいんだな!」フリフリ
エイラ(大尉ってこんなに犬耳出してたっけナァ?)
エイラ「そうさ」
エイラ「私は妹ダヨ」フフン
ゲルト「」
ゲルト「」ワナワナ
ゲルト「…………い」ワナワナ
エイラ「?」
ゲルト「いよっしゃああぁぁあぁぁあ!!」ガタン
エイラ「ウワ!」アワワ
ゲルト「来た!来たぞ!!」フリフリ
エイラ「チョ、チョっと」シーッ
ゲルト「代理ではなく!」ピョコピョコ
エイラ「大尉!ストップ、大尉!」シーッ
ゲルト「正真正銘の!」ググッ
エイラ「頼ム!サーニャが!お疲れのサーニャが!」アワワ
ゲルト「……妹だ……!」ボフッ
エイラ「ウワ!サーニャのいるベッドに!」ガーン
サーニャ「…………んむぅ?」モゾモゾ
アニメタイムに入ってしまった……
若干ペース落ちるが保守代わりに書いては投下するから気長にお願い
ほしゅ
サーニャ「……エイラ……?」ムニャムニャ
サーニャ「疲れたから、起こさないでって……」ファァ
サーニャ「……言ったのに」パチリ
サーニャ「……」
サーニャ「エイラのバカ」ボソ
エイラ「!!」
エイラ「ウワーン!大尉のバカ!バカ!」ポカポカ
ゲルト「うむ」ニヤニヤ
ゲルト「口が悪い妹もなかなか……」ニヤニヤ
エイラ「なにニヤニヤしてんダヨ!キモチワルイ!」ポカポカ
ゲルト「んー?かまってほしいのか、エイラ?」ガバッ
エイラ「アデッ」ゴツン
エイラ「んモー!急に起き上がるナヨぉ」
エイラ「二段ベッドは狭いんダゾ」スリスリ
ゲルト「コブが!」バッ
ゲルト「大丈夫か!エイラ!」ムギュ
エイラ「エ?エ?」アワワ
ゲルト「よーし、よーし」ナデナデ
ゲルト「痛いの痛いのー飛んでいけー!」フフッ
エイラ「///」カァァ
サーニャ「……」
サーニャ「……」
サーニャ「……」
エイラ「さっきから何なんダ、大尉は」カァァ
ゲルト「んー?」ナデナデ
ゲルト「いや悪かったな、エイラ」ナデナデ
エイラ「今度は謝るのカ」モジモジ
サーニャ「……」
ゲルト「いやな、エイラの普段の態度からは」ナデナデ
ゲルト「おまえが妹だとは気づかなかったんだ」ナデナデ
ゲルト「私も未熟者だったよ」フフッ
エイラ(何が未熟か……聞かないでおこう)
サーニャ「……」
ゲルト「でもそうか……」ナデナデ
ゲルト「エイラは妹か……」ナデナデ
エイラ「……ウン」モジモジ
サーニャ「……」
ゲルト「姉と離れて辛かっただろう」ナデナデ
ゲルト「私だって許されるならクリスのもとに飛んでいきたい」ナデナデ
エイラ「……ウン、私だって」
サーニャ「……」
ゲルト「だが、それも今日までだ」ナデナデ
ゲルト「これからは私が姉代わりになってやる」ナデナデ
ゲルト「な?」ナデナデ
エイラ「……ホント?」
サーニャ「……」
ゲルト「ああ」ナデナデ
ゲルト「これからエイラは妹だし」ナデナデ
ゲルト「宮藤もサーニャも、みんな妹だ」ナデナデ
エイラ「ソッカ……」フフ
サーニャ「……」
エイラ「ミヤフジも……サーニャも……」ニヤニヤ
サーニャ「……」
ゲルト「……」ナデナデ
エイラ「……」
エイラ「……ん?」
サーニャ「……」
エイラ「ミヤフジも……」ガクガク
サーニャ「……」
エイラ「サーニャ、も……」ガクガク
サーニャ「……」
ゲルト「……ん?」ナデナデ
エイラ「」アワワ
サーニャ「……」
サーニャ「……」
サーニャ「エイラの……」
サーニャ「……ばかぁ」ジワッ
エイラ「」
エイラーニャ 私室前廊下
ドサッ!
ゲルト「うわ!」ベチャ
エイラ「大尉!ゴメン!」ウルウル
エイラ「私は用事があるカラ!」グスグス
バタン!
「チガウ!あれはチガウんだよサーニャぁ!」ウワァァン
「エイラのバカ」
「もう知らない」
「あれはシスコン大尉に言いくるめられただけでぇー!」
ゲルト「……」
ゲルト「……泣きながら追い出されてしまった」
ゲルト(……というかシスコン大尉って)
ゲルト(……)
ゲルト(……他を当たるか)トボトボ
メモにかいた工程表によるとエイラーニャ編で半分です
残りキャラの数からもおわかりでしょうが
あにぶんも終わったんでこれからちょっくらスピードあげます、がんばります
ゲルト(エイラーニャもダメ)
ゲルト(501に私の妹はいないんじゃないだろうが……)ハァ
ゲルト(……)トボトボ
ゲルト(……ルッキーニ……)トボトボ
ゲルト「気は少し乗らない……」
ゲルト「だが!」グッ
ゲルト「負けられない!」ダッ
ゲルト「いま逢いにいくぞ、ルッキー……」
ゲルト「!」
ゲルト「」
ゲルト「」
ゲルト「何てことだ……!」
ゲルト「ルッキーニの居場所が……」
ゲルト「わからない……!」
ゲルト(あいつ、普段はどこにいるんだ)ウーン
ゲルト(私室……には帰ってないだろうな)ウーン
ゲルト(……割と真剣にわからない)ウーン
ゲルト「仕方あるまい」
ゲルト「全ての場所を虱潰しに探す……」
ゲルト「ローラー作戦の決行だ……!」キッ
外 滑走路
ゲルト「まずは外」ザッ
ゲルト「あいつは木の上で寝てるらしいが」キョロキョロ
「気合を入れて走らんかぁ!」
「もう無理です、少佐ぁ!」
ゲルト「ん?この声は」タッタッタッ
もっさん「おお!バルクホルン!」
もっさん「何だ?自主連がしたくなったのか?」
ゲルト「いや、ルッキーニを探していてな」
ゲルト「少佐は見かけなかったか?」
もっさん「ルッキーニか、見てないな」ウーム
ゲルト「そうか……」
ゲルト「それはいいが少佐」
もっさん「ん?」
ゲルト「ペリーヌのやつは放っておいていいのか?」
ペリーヌ「」グテー
あああああ!筆の遅さにイライラする
今期はノイタミナといろはさえ見ればいいからテレビ消す
徹夜になろうが完結までノンストップで行く
もっさん「何だぁ!ペリーヌ!」
もっさん「まだ100kmも走ってないぞぉ!」
ペリーヌ「も、もうムリ……ですわ」バタン
もっさん「まったく……」グゥゥ
もっさん「お、もう昼ではないか!」
ゲルト「朝からずっと走らせてたのか」ハァ
もっさん「うむ!汗もかいたことだし」
もっさん「昼食前に風呂に入るとしよう」
もっさん「おーい!ペリーヌ!」
もっさん「私たちは風呂に向かうがおまえはどうする!」
ペリーヌ「!」
ペリーヌ「少佐とお風呂!」ガバッ
ペリーヌ「参ります!不肖ペリーヌ、死んでもご一緒しますわ!」ダダダッ
もっさん「わっはっは!まだ元気じゃないか!」
ゲルト「そのへんにしてやれ……」
ゲルト「それより少佐」
ゲルト「私たち、というのは……ミーナでも誘うのか?」
もっさん「?」
もっさん「何だ、バルクホルンも来るんだろう?」
ゲルト「えっ」
もっさん「しかし、ミーナを誘うのは名案だな!」
もっさん「書類整理も切り上げさせてくるとしよう」ダッ
ゲルト「別に私は……」
ゲルト「行ってしまった」ハァ
ペリーヌ「はぁ、ひぃ」
ペリーヌ「少佐!少佐はどこですの!?」ゼェゼェ
大浴場 女湯
カポーン
ゲルト「何でこんなことに……」チャプン
ペリーヌ「」グテー
ゲルト「ペリーヌはダウンしてるし」
ゲルト(普段はツンツンしてるが、好きな人のためには一生懸命な妹……)ジー
もっさん「遅れてすまん、ミーナが渋ってな」
ミーナ「もう!書類はまだ残ってたのよ」
ペリーヌ「少佐ぁ!」ガバッ
ゲルト(……ペリーヌはなしだ)
もっさん「まぁまぁ、午後はわたしも手伝うから」ドプン
もっさん「な?」
ミーナ「……もう!」
ミーナ「美緒はいつもそうなんだから」チャポン
ペリーヌ「少佐の隣、少佐の隣」ブツブツ
ミーナ(なぜかペリーヌさんの目線が)ゾワゾワ
もっさん「どうした、ミーナ?」
ミーナ「え?ああ、少し肩が凝ってるみたい」ゴキゴキ
もっさん「それはいかんな」ヨイショ
ミーナ「ちょ、ちょっと!美緒!」バシャバシャ
もっさん「大丈夫だ、これでも上手いほうでな」モミモミ
ミーナ「やだ、ちょっと待って」
ミーナ「ああ……」ポワァン
ペリーヌ「!!」ワナワナ
ペリーヌ「少佐!わたくしにも!」バシャ
ペリーヌ「わたくしにもマッサージをぜひ!」ユサユサ
もっさん「わっはっは!順番だ、順番」モミモミ
ゲルト(何でついてきてしまったんだろう……)カポーン
「少佐ぁ!早くお願いしますわ!」
「あ、美緒、そこ……んっ」
「わっはっは!」
ゲルト(……)チャプン
ゲルト(少佐は面倒見がいいな……)ブクブク
「お、なかなか筋肉がついてきたんじゃないか?」
「え、本当ですか……んんっ」
「ねえ美緒、久しぶりに海にでも行きましょうか」
ゲルト(ただ、姉というよりは『姐』って感じだな)チャプチャプ
「これも少佐のご指導の賜物ですわ!」
「うむ、今日も良く頑張ったぞ、ペリーヌ」
「そうね、明日は海洋訓練を組みましょう」
もっさん「ん、そういえば」
もっさん「バルクホルン!今朝は何故ペリーヌと二人でいたんだ?」
ゲルト「ぶふっ!」バシャバシャ
ゲルト「あー、それは」
ゲルト(……別に隠すことではないか)
ゲルト「実はかくかくしかじかで」
もっさん「ほう、つるつるかめかめと言うことか」
ペリーヌ「ですが少佐!」ザバァ
ペリーヌ「わたくしの心のお姉様は!」
ペリーヌ「し、少佐おひとり」カァァ
ミーナ「ペリーヌさん、飛沫がかかるの」ニコニコ
ミーナ「座ってもらえるかしら」ニコニコ
ペリーヌ「あ、はい」ポチャン
もっさん「まったく、何故私に相談しない!」
ゲルト「嫌な予感しかしない」
もっさん「私がその『妹代理』とやらになってやろう!」ザバァッ
ゲルト「遠慮する」
もっさん「何だと!」バシャァ
ペリーヌ(ああ!少佐があられもない姿でお立ちになって!!)カァァ
もっさん「よし!」
もっさん「今ならミーナも一緒につけてやろう!」
ミーナ「えっ」
もっさん「な、ミーナ?」ニコッ
ミーナ「……もう!美緒はいつもそうなん」
ゲルト「断る!」
ペリーヌ(少佐の少佐が!少佐の少佐が見えて!)ブクブク
もっさん「まだ不足か?」ウーン
もっさん「仕方ない、ここはペリーヌも」
ゲルト「いや、不足というか充分すぎるというか」
ゲルト「年上の妹って存在しないだろう?」
もっさん「!」
ミーナ「!」
ペリーヌ「」ブクブク
もっさん「」
ミーナ「」
ペリーヌ「」プカーン
ゲルト「そういうことだ」ザバァ
ゲルト「予選は来週なのに」チャプチャプ
ゲルト「妹代理が決まってないのは大問題だからな」チャプ
ゲルト「これで失礼する」タッタッタッ
もっさん「」
もっさん「……年上の」
ミーナ「……やめて、美緒」
もっさん「年上の妹も!」
もっさん「婚姻や養子を駆使すれば!きっと!」
ミーナ「もうやめてぇ!」ガシッ
ペリーヌ「」プカーン
大浴場前 廊下
ゲルト「いいお湯だった」フゥ
ゲルト「もう昼か……」
ゲルト(昼食はリベリアンと取ったからな)
ゲルト(あのサンドイッチは美味かったが)
ゲルト(肉やらマスタードやら大味で、宮藤製ではなかったみたいだ)
ゲルト「食堂に行けばルッキーニもいるだろうか」ウーム
ゲルト「確実に食堂に居るのは」
ゲルト「宮藤と」
ゲルト「リーネ……」
ーーーーーーーーーーーーー
リーネ「私だけの」ニコニコ
リーネ「『妹代理』です」ニコニコ
ーーーーーーーーーーーーー
ゲルト「」ゾワゾワ
ゲルト「他を当たるか」
ゲルト「……」
ゲルト「仕方ない……背に腹はかえられん!」ダッ
ハンガー
ゲルト「お、リベリア……」ザッ
シャーリー「のばーしたゆびは~♪」カチャカチャ
ゲルト「……」
シャーリー「ゆめぇをえーがくータクト~♪」カチャカチャ
ゲルト「……」
シャーリー「しろいスプレーひぃろいキャンパス♪」カチャカチャ
ゲルト「……」ニヤニヤ
シャーリー「そぉめながらとんでゆく~♪」ガチャガチャ
ゲルト「……」ニヤニヤ
シャーリー「いちについてぇ よーいどん♪」ガチャン!
ブシューッ ガシャン シュッ
シャーリー「うわ!」アワワ
シャーリー「ああ……やっちゃったなぁ」
シャーリー「こりゃまたミーナのやつに」
ゲルト「随分とご機嫌だな」ニヤニヤ
ゲルト「リベリアン」ニヤニヤ
シャーリー「うわ!」ガタッ
ゲルト「ちょ、危ないぞ!」ピョコン
ガシャン ゴト ガシャ カラン
シャーリー「んーっ!」ビクビク
シャーリー「……あれ?」パチッ
ゲルト「まったく」キィィィィ
ゲルト「ストライカーに埋れて死ぬのも」キィィィィ
ゲルト「リベリアンなら本望なのか?」ポイ
シャーリー「あ……」
シャーリー「助かったよ」
シャーリー「バルクホルン」ヨイショ
ゲルト「おまえは本当に大雑把だな」パンパン
ゲルト「リベリアン」フゥ
シャーリー「だから助かったって」ムッ
ゲルト「態度ってものがあるだろ」ムッ
ゲルト「助けてくれてありがとう!」
ゲルト「トゥルーデお姉ちゃぁん!」
ゲルト「くらい言えないのか?」ニヤニヤ
シャーリー「」
シャーリー「」カァァ
シャーリー「」ブバッ
ゲルト「お、おい!シャーリィイィィイ!!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
シャーリー「……あー、止まったみたい」ムニムニ
ゲルト「本当か?また鼻血で貧血なんて勘弁だぞ」
シャーリー「もー、引っ張るなよなぁ」
ゲルト「体調が悪いなら私室に戻ったほうが……」
シャーリー「だぁいじょうぶだって!」
シャーリー「さっきのは、その」
シャーリー「堅物が変なこと言うからさ」カァァ
ゲルト「堅物って……」ハァ
ゲルト「それにあれは」
ゲルト「今朝おまえがやったことだろ?」
シャーリー「え?……あぁ」
シャーリー「なぁんだ、ただの仕返しかよ」シュン
ゲルト「?」
ゲルト「まぁ、おまえとの無駄話も楽しいんだが」
シャーリー「そ、それって!」
ゲルト「本題に入ろう」
シャーリー「え……あ、うん」
ゲルト「?」
ゲルト「おかしなやつだな」
目が辛い
1時間…30分離席させて
こんな軟弱者への罵倒でも質問でもいいから持たせて
必ず帰る、必ずだ
ありがとう そして ありがとう
ホットコーヒーは2口で飲めるものだと発見した
補足というか言い訳として、「お嬢様」や「鼻血」の流れが若干唐突だが、これは続編というか前作のネタ
宮藤「何で私の服~」みたいな名前の落ちかけのスレでかいた話
誰もいなくなろうとも完結までもっていくから、安心して離れてググっていいです
シャーリー「で、話ってのは?」
ゲルト「ああ」
ゲルト「実はルッキーニを探していてな」
ゲルト「おまえなら居場所がわかると思ったんだが……」
シャーリー「あー、ルッキーニはほとんど私室に帰らないからなぁ」ウーン
シャーリー「あいつのお気に入りの場所も、いくつあるのかすらわからないし」ムムム
シャーリー「ネウロイの警報と食事の時間しか現れないんじゃないか?」
ゲルト「そうか……」シュン
シャーリー「と、普段なら言ってるところだが」チラッ
ゲルト「?」
シャーリー「運命の女神に愛されてるな、バルクホルン」フフッ
シャーリー「上を見ろ!」バッ
ゲルト「……!」
ゲルト「梁の上で寝てるのは……」
シャーリー「ああ、当たりだ!」
シャーリー「おぉい!ルッキーニ!」
ウジュ?
アー!シャーリー!
シャーリー「来いっ!ルッキーニ!」バッ
ウジュジュ!
イックゾォォオオオ
「ぉぉぉおおぉあぁああ!」ヒュー
ルッキーニ「シャーリー!」ガシッ
シャーリー「ルッキーニ!」ドサッ
ルッキーニ「なにー?ご飯ー?」ウジュジュ
ルッキーニ「あ!待って、待って!」
ルッキーニ「今当てるから!」ムムム
シャーリー「わっかるかなぁ!」ウリウリ
ゲルト「あー」
ゲルト「ゴホン、実はな」
ルッキーニ「わかった!」ピョコン
ルッキーニ「ドライブ!朝に話してたドライブでしょ!」ニヒヒー
シャーリー「正解はぁー?」ムムム
ルッキーニ「正解はぁー?」ウジュジュ
シャーリー「しりませーん!」コチョコチョ
ルッキーニ「ええー!なにそれー!」キャッキャッ
ルッキーニ「ねぇねぇ、ちゃんと教えてよー!」ユサユサ
シャーリー「よーし待ってろ」
シャーリー「いま堅物から聞き出すからなぁ」クルッ
シャーリー「さ、どうぞ」
シャーリー「バルクホルン大尉殿」ササッ
ゲルト「」
ゲルト「ああ、実は今度な」
ゲルト「……」
ゲルト「いや、やっぱりなんでもない」
ルッキーニ「ええー!」
ルッキーニ「バルクホルンまで秘密ー?」ムッ
ルッキーニ「やだやだ、教えてよぉ」ジタバタ
シャーリー「ほらほら」ヨシヨシ
シャーリー「堅物をこれ以上困らせると」
シャーリー「眉間のしわがとれなくなっちゃうぞ」ニヒヒー
ルッキーニ「あぁら!それは大変」ニヒヒー
ルッキーニ「バルクホルンお婆ちゃんになっちゃうよー!」
ゲルト「んなっ!」
ゲルト「私はそんなに怒ってない!」クワッ
ルッキーニ「うひゃー!堅物火山がだっいふんか~♪」ピュー
ゲルト「こら!止まれ、ルッキーニ」ググッ
シャーリー「まぁまぁ」
シャーリー「あいつを閉じ込めるのはムリさ」
シャーリー「きっと夕食には忘れてる」フフッ
ゲルト「……」
ゲルト「そういうものか」
ゲルト「おまえは……」
シャーリー「ストップ」ピッ
ゲルト「?」
シャーリー「その『おまえ』っての」
シャーリー「いい加減なしにしないか?」
ゲルト「……まあ、そうだな」ゴホン
ゲルト「リベリアンは……」
シャーリー「チッチッチッ」
シャーリー「それもなし」
シャーリー「私たちは……その」モジモジ
シャーリー「家族、だろ?」カァァ
ゲルト「……ああ」フフッ
ゲルト「さっきのシャーリーとルッキーニを見て」
シャーリー「うん」
ゲルト「やはり私たちは家族だと感じた」
シャーリー「……」
ゲルト「シャーリーとルッキーニはさしずめ親子だな」
ゲルト「私にルッキーニの相手は無理そうだ」フフッ
シャーリー「……そっか」
ゲルト「うむ」
ゲルト「あー」
シャーリー「?」
ゲルト「ルッキーニに用事があったんだが」
ゲルト「これでは頼めそうにないな」ハァ
ゲルト「他を当たろうにも……」
ゲルト「これで全員……?」
ゲルト「……そういえばハルト」
シャーリー「!」
シャーリー「その用事!」
ゲルト「ん?」
シャーリー「あー」
シャーリー「えっと、そのルッキーニに頼むつもりだった」モジモジ
シャーリー「だから、あの、おまえの」ソワソワ
ゲルト「チッチッチッ」
シャーリー「!?」
ゲルト「家族なら『おまえ』はやめてくれよ」フフン
ゲルト「なあ、シャーリー?」ニヤニヤ
シャーリー「あう……」
シャーリー「ああー!だからさ!」
シャーリー「バルクホルンの妹に」
シャーリー「あたしがなるって言ってるんだ!」カァァ
ゲルト(そんな顔を真っ赤にしなくても)
ゲルト「あー、シャーリー?」
シャーリー「何だよっ!」カァァ
ゲルト「やっぱり具合悪いんじゃないか?」ジトーッ
シャーリー「はぁっ!?」
ゲルト「いや、すこし錯乱してるみたいだし」
ゲルト「熱でもあるんじゃ」ピトッ
シャーリー(あわわわわわわ)カァァ
ゲルト「んー、微熱と呼べるかどうか」
ゲルト「顔の赤みはひかないんだがなぁ」ピトッ
シャーリー「」プシュー
シャーリー「」
ゲルト「おい、シャーリー?」プニプニ
ゲルト「ここはやはり宮藤に診てともらうか……」ウーン
『……ザザッ……ザッ』
シャーリー「はっ!?」ビクッ
ゲルト「!」
『えと……夕食の時間でーす……』
『今日は私が肉じゃがと、リーネちゃんが……』
『……リーネ オネエチャン デショ?……』
『……えへん!リーネお姉ちゃんがミートパイを作ってくれました……』
シャーリー「うわっ!」
シャーリー「もう晩飯の時間かよ!」グゥゥ
ゲルト「はぁ……」
ゲルト「おまえと喋っていたら、いくらあっても時間が足りないな」グゥゥ
シャーリー「はっ?」カァァ
ゲルト「さて、今日は宮藤の肉じゃがか!」
ゲルト「そんなとこで固まってないで」
ゲルト「いくぞ、シャーリー」タッタッタッ
シャーリー「え?」
シャーリー「お、おう」タッタッタッ
>>228
シャーリー「うわっ!」
シャーリー「もう晩飯の時間かよ!」グゥゥ
ゲルト「はぁ……」
ゲルト「おまえと喋っていたら、いくら時間があっても足りないな」グゥゥ
シャーリー「はっ?」カァァ
ゲルト「さて、今日は宮藤の肉じゃがか!」
ゲルト「そんなとこで固まってないで」
ゲルト「いくぞ、シャーリー」タッタッタッ
シャーリー「え?」
シャーリー「お、おう」タッタッタッ
訂正ついでに報告です
空が白んできましたが、あとひとつエーゲルという大きな山が待っております
「もうついてけねぇ」というかたは寝ていいです
俺はひとりになっても同じペースで書き上げるんで、日曜にdatでも探してください
食堂
ルッキーニ「ふたりともおっそーい!」カンカン
シャーリー「むむむっ!食器で遊んじゃダメだろ!」ワシャワシャ
ルッキーニ「うひゃー!ごめんなさぁい!」
ゲルト(シャーリーは何事もなかったかのようにルッキーニの隣に……)
ゲルト(やはり微熱は思い違いかな)ガタン
エーリカ「どしたの、トゥルーデ?」
ゲルト「ん、何でもない」
宮藤「じじゃーん!見てください、このミートパイ!」ドン
もっさん「ほう、良くできてるじゃないか」
ミーナ「ええ、リーネさんは本当にお料理が上手ね」ニコニコ
宮藤「ですよね!ですよね!」
エーリカ「ミートパイはリーネが作ったんだろぉ?」ニシシ
宮藤「はい!リーネお姉ちゃんのお料理は世界一ですよ!」パァァ
ゲルト(うっ!眩しっ!)
エイラ「サーニャはミートパイ好きか?」
エイラ「今切り分けるからナ」ヨイショ
サーニャ「まだお料理が全部運ばれてきてないでしょ」ジトーッ
エイラ「ゴメンよォ、サーニャ」アワワ
リーネ「そしてこれが芳佳ちゃんの肉じゃがです!」ドン
ゲルト「うむ、いつものことだが美味いぞ」アムッ
ルッキーニ「ああー!あたしが一番乗りー!」ブー
シャーリー「よしよし」ナデナデ
シャーリー「ルッキーニは配膳がそろうまで待ってたのに」
シャーリー「とんだ食い意地のはった軍人もいたもんだなぁ」チラッ
ゲルト「あー、悪かった宮藤」
ゲルト「つい、美味しそうだったんでな」
宮藤「別にいいん」
リーネ「ダメですよ、バルクホルンさん」ニコニコ
リーネ「罰としてミートパイはお預けですね」ニコニコ
ゲルト「ああ、かまわん」ムッ
ゲルト「私は宮藤の作った肉じゃがさえ食べられたら満足だ!」ハムハム
ペリーヌ「というか肉じゃがとミートパイってどんな食べ合わせですの……」
リーネ「じゃあ、ペリーヌさんも食べなくていいです」ニコニコ
ペリーヌ「えっ、別にわたくしは」
ルッキーニ「リーネ!おかわりー!」チンチン
シャーリー「だからダメだってば」メッ
エイラ「そうだ!サーニャはインゲン豆苦手だったヨナ!」
エイラ「私が食べてヤルヨ」カチャカチャ
サーニャ「エイラ……ニンジンを私のに移してる」
エイラ「ヴェっ!?」アワワ
エイラ「チガウ、これは好き嫌いじゃなくてサ」アワワ
サーニャ「好き嫌いする子は……」
サーニャ「嫌いよ……エイラ」ジトーッ
エイラ「サーニャぁぁぁ」ウワーン
ワイワイ ガヤガヤ
「うぇー、納豆はやっぱりダメだぁ」ベー
「まぁ、私も好きではないが……」
「それでも好き嫌いはダメだ、ハルトマン」モグモグ
「えー、お腹腐っちゃうよぉ」
シャーリー(……あれだけ時間があったのに)
シャーリー(結局たいして仲良くなれなかった気がする……)
シャーリー(あたしだけの作戦は……失敗、かな……)
シャーリー(まぁ、もともと本作戦のオマケだし……)
シャーリー「……諦めるか」ボソッ
ルッキーニ「?」
シャーリー「あ、やば」
ルッキーニ「なになに、何か諦めるの?」ゴニョゴニョ
シャーリー「ああ、こーっそりイタズラを仕掛けたんだがな」ゴニョゴニョ
シャーリー「どうやら引っかかりそうにないのさ」ゴニョゴニョ
ルッキーニ「うぇー!それは大事件!」ゴニョゴニョ
ルッキーニ「でもね、でもね!」ゴニョゴニョ
ルッキーニ「そういうときは諦めちゃダメなんだよ!」ゴニョゴニョ
シャーリー「……まぁ、頭ではわかってるけどさ」
ルッキーニ「?」
シャーリー「いつ引っかかるかわからないのは辛いのさ」ゴニョゴニョ
シャーリー「ルッキーニにはまだわからないかもな」ゴニョゴニョ
ルッキーニ「むー!そんなことないもん!」
シャーリー「わ!バカ、声でか」アタフタ
ルッキーニ「あたしも虫を罠にはめるときはね!」
シャーリー(あいつは虫か)ククク
ルッキーニ「いつかなー!まだかなー!ってずーっと待ってる!」
宮藤「?」
宮藤「ルッキーニちゃん、何のお話?」
ルッキーニ「でもね!でもね!」
ルッキーニ「諦めなかったら、いつかぜーったい捕まえられるの!」フフン
シャーリー(……)
シャーリー(……まぁ、それはそうだろ)
シャーリー(そりゃ永遠に諦めなかったら……)
シャーリー(いつかは捕まる、当然だ)
ペリーヌ「もう!ルッキーニさん!」
ペリーヌ「食事のときに虫の話なんて……おぞましい!」ブルブル
エーリカ「へへー、またペリーヌのお尻に入っちゃうかもね」ニシシ
ペリーヌ「んなっ!?」ガタン
シャーリー(だけど……)
シャーリー(案外そんなもんなのか)フフッ
エイラ「そしたらまた私のダウジングで見つけてやるヨ」ニヤニヤ
サーニャ「……エイラのえっち」プイ
エイラ「え……アア!あのときはホントにサーニャのお尻にサ!」ウワァァァ
ミーナ「まぁ、あんなことが起きないよう」
ミーナ「シャーリーさんにネウロイ探知機の改良版を作ってもらうことになったわ」
もっさん「ほう!そしたら私もお役御免だな!」ワッハッハ
ミーナ「あれから進展はあったかしら、シャーリーさん?」
シャーリー「」
ルッキーニ「?」
ルッキーニ「呼んでるよ、シャーリー?」ムニュムニュ
シャーリー「」
ゲルト「?」
ゲルト「シャーリー」
ゲルト「おまえやっぱり具合が悪いんじゃ……」
シャーリー「え?」ハッ
シャーリー「大丈夫、大丈夫だよ」
シャーリー「トゥルーデお姉ちゃん」
ゲルト「」
エーリカ「」
シャーリー「あ」
ゲルト「」
エーリカ「」
シャーリー「あ、いや、ちがっ」アワワ
もっさん「んん?何だ」
もっさん「結局『妹代理』とやらはシャーリーがやるのか!」
エイラ「ヘェー?」ニヤニヤ
エイラ「あんまり姉妹には見えないゾ」ニヤニヤ
エイラ「特に発育の面で……」ハッ!
エイラ「チガウ!今のは決してサーニャが!」
サーニャ「でも普段よく喧嘩してる二人なのに」
サーニャ「どうしてなんですか?」
エイラ「サーニャぁぁぁ」ァァァ
シャーリー「いや!だから今のはさ!」アタフタ
シャーリー「ぼーっとしてたと言うか、無意識と言うか」
宮藤「無意識なんて凄いですよ!」
宮藤「私は未だに意識しなきゃ言えないです!」
リーネ「……」ニコニコ
リーネ「大丈夫だよ、芳佳ちゃん」ニコニコ
リーネ「すぐ無意識で呼べるようになるから」ニコニコ
宮藤「ホント!?」
宮藤「負けられないね!リーネちゃん!」ギュッ
シャーリー「いや、無意識ってそんな」プシュー
ガタン!
エーリカ「」
ゲルト「ハルトマン……?」
エーリカ「……」
エーリカ「私……」
エーリカ「私、眠いから部屋に戻るね!」ダッ
ゲルト「あいつ、どうしたんだ……」
シャーリー「……」
シャーリー「あたしも!」ガタン
シャーリー「あー、あたしもさ」
シャーリー「……ハンガーに工具置きっぱなしだから」
シャーリー「おやすみっ!」ダッ
ルッキーニ「?」
ゲルト「?」
もっさん「よくわからんが、早寝はいいことだ!」
もっさん「なんせ明日は海上訓練を行うからな!」ワッハッハ
宮藤「ええー!?」
リーネ「また、アレですかぁ?」
もっさん「うむ、わかった」
もっさん「お前たち二人はストライカーを二台ずつもって泳ぐこと!」
宮藤「ええー!?」
リーネ「そんなのムリですよぉ!」
ペリーヌ「フフン、自業自得ですわ」
もっさん「ん?ペリーヌもやるのか!」
もっさん「その意気や良し!」ワッハッハ
ペリーヌ「」
ミーナ「そういうことで」
ミーナ「明日は明朝○五○○時にロビー集合だから」
ミーナ「ルッキーニさん、トゥルーデ」
ルッキーニ「ウジュ?」
ミーナ「あの二人への伝達、任せたわよ」
ゲルト「うむ、了解した」
ルッキーニ「まるいつまるまる……まるいつまるまる……」ブツブツ
エーゲル 私室
エーリカ「……」ポフッ
エーリカ「……」モフモフ
エーリカ(……トゥルーデのベッド)モフモフ
エーリカ(……はぁ……)モフモフ
トントン
エーリカ「!」ガバッ
エーリカ「あわわ」サッサッ
エーリカ(……よし!)
エーリカ「いいよ!」
「入るぞ」
ガチャ
「……」
エーリカ「……」
「さっきは悪かった」
エーリカ「ホントだよ……」
エーリカ「シャーリー」
シャーリー「……ああ」
あの……ここらで朝休憩とか、挟みません?
いや俺は余裕、余裕なんだけどさー
ちょーっと目が疲れたというか、指が疲れたというか
20分でもどってきます
絶対に、絶対に20分
ちょっと長めの20分待ってるよ
>>289
ゴメンね、ちょっと短めの20分でゴメンね
今朝は肌寒いので念のために宣言します
パンツは脱がなくて結構です
シャーリー「……ごめん」シュン
エーリカ「ううん」
エーリカ「もう良いよ」
シャーリー「え……」
シャーリー「でも」
エーリカ「もともとさ!ムリだったんだよ!」
エーリカ「抜け駆けしない!」
エーリカ「二人同時に!」
エーリカ「こんなのさ……」
エーリカ「ありえないよ……」
シャーリー「……」
エーリカ「本気で、二人同時に」
エーリカ「姉妹ごっこするつもりなら」
エーリカ「私たちは一緒にいなきゃダメだよね」フフッ
シャーリー「!」
シャーリー「……それは」
エーリカ「トゥルーデはいつも真面目で」
エーリカ「お姉ちゃんになるとしたらきっと」
エーリカ「1人の妹しか大事にできない」
シャーリー「……」
エーリカ「今だってそう」
エーリカ「トゥルーデはシャーリーの後ろに」
エーリカ「クリスを見つめてる」
シャーリー「……」
エーリカ「クリスのために走り回ってる」
エーリカ「……とにかくさ!」
エーリカ「本気で二人同時に」
エーリカ「『姉妹ごっこ』するつもりなら」
エーリカ「私たち二人が同時にお願いしなきゃ」
エーリカ「ムリだったんだよ」
シャーリー「……」
シャーリー「……あたしは」
エーリカ「ううん」
エーリカ「シャーリーの気持ちもわかってる」
エーリカ「と言うかさ、私も同じだもん!」
エーリカ「……」
エーリカ「あわよくば、何かの拍子に」
エーリカ「トゥルーデともっと進んだ関係にいきたい」
シャーリー「……うん」
エーリカ「ハハ……私、バカみたい!」
シャーリー「……」
エーリカ「最初はさ」
エーリカ「いつものイタズラだったのに」
エーリカ「妹がだーいすきなトゥルーデを」
エーリカ「からかうだけのつもりだったのに……」
エーリカ「……いつのまにか」
エーリカ「手紙まで用意してさ」ポロ
エーリカ「トゥルーデに振り向いてほしくて必死になって」ポロポロ
エーリカ「最後にはこうやって泣いちゃうの!」ポロポロ
シャーリー「そんなこと……!」
エーリカ「……」グス
シャーリー「ハルトマン……」
エーリカ「……一週間」スン
シャーリー「?」
エーリカ「一週間きりだけどさ!」
エーリカ「楽しんでよ!」
シャーリー「ハルトマン……」
シャーリー「何を……」
エーリカ「トゥルーデはさぁ、妹にはホント甘いの!」ニヒヒ
エーリカ「クリスに見せるために病院までストライカーで飛んでいく!」
エーリカ「なぁんて本気で言ってた日もあった」
エーリカ「きっと『妹代理』にも」
エーリカ「なぁんでもしてくれるよ!」
シャーリー「……やっぱりあたしには」フルフル
シャーリー「こんなことできないよ」
シャーリー「あの堅物を騙して……」
エーリカ「あー!そっか!」
エーリカ「ネタばらしの日のことも考えなきゃ!」ニヒヒ
エーリカ「トゥルーデは堅物軍人だから」
エーリカ「一週間後はすっごい怒ってるよ!」
シャーリー「……なぁ、ハルトマン」
シャーリー「今からでもバルクホルンに」
エーリカ「基地に審査員が来るって信じてるから」
エーリカ「私がお爺さんの格好してこようかな!」
エーリカ「トゥルーデってったら顔を真っ赤にして怒るの!」
エーリカ「もしかしたら!」
エーリカ「……もしかしたら」
エーリカ「もう絶交なんて」
エーリカ「言われちゃうかも」
シャーリー「ハルトマン」
シャーリー「おまえはどうしてそこまで」
エーリカ「シャーリーとトゥルーデはさ」
エーリカ「ホントはもーっと仲良くなれると思うの!」
エーリカ「一週間もいらないくらい」
エーリカ「きっとすぐ仲良くなる」
シャーリー「!」
エーリカ「このイタズラはシャーリーにピッタリだよ!」
シャーリー「……」
シャーリー「おまえとバルクホルンは……」
エーリカ「私とトゥルーデは……」
エーリカ「負けないくらい仲が良いよ」
エーリカ「軍に入った頃からいっしょで」
エーリカ「ここにもいっしょに来て」
エーリカ「ずーっといっしょで」
エーリカ「空気みたいになっちゃったかも」
エーリカ「……」
エーリカ「……だから」
エーリカ「だからもう一度」
エーリカ「しっかりと」
エーリカ「見つめてほしかったのかも知れない」
シャーリー「……だったら」
「だったら直接言えば良かったんじゃないか、ハルトマン?」
エーリカ「!」
シャーリー「!」
ゲルト「ドアを開けっ放しとは……」トントン
ゲルト「相変わらずたるんでるな、ハルトマン」
ゲルト「おかげで廊下まで声が筒抜けだ」
エーリカ「あ……!」カァァ
シャーリー「おまえ、いつから」
ゲルト「さあな」
ゲルト「私の部屋にいつ戻ろうが自由だろ?」フフッ
エーリカ「あ、あの、えっと」ポロ
シャーリー「……」
シャーリー「すまなかった!」
エーリカ「え?」
ゲルト「!」
シャーリー「その……」
シャーリー「聞こえていたんだろうが」
シャーリー「今回の騒動は私たちが仕組んだものなんだ」
エーリカ「!」
エーリカ「ま、待って!」
エーリカ「違うよ、トゥルーデ!」
エーリカ「これは全部私が!」
連投規制の香りがしてきました
他スレと交互にレスしてればいいんだっけ?
!ninjaスレと往復する作業がはいるようなので少し鈍ります
ゲルト「おまえたちが」
エーリカ「!」
シャーリー「!」
ゲルト「おまえたちが何か隠しているのは、初めからわかっていた」
エーリカ「ええっ!」
シャーリー「んなっ!?」
ゲルト「……あれでバレてないつもりだったのか」ハァ
シャーリー「ウソだ……だって、それって、つまり」ブツブツ
エーリカ「だ、だったら何で!?」
ゲルト「……まぁ」
ゲルト「今回のはやけに手が込んでたから」
ゲルト「少し気になってな」クスクス
シャーリー「つまり、あの時の、あのセリフは」ブツブツ
エーリカ「うわ!ひっどぉい!」
エーリカ「私たちを騙してたのぉ!」ブー
ゲルト「おまえがそれを言うのか……」
ゲルト「気になった、と言うのは」
ゲルト「何故ここまで凝ったことを仕掛けたのか」
ゲルト「おまえたちの真意だ」
シャーリー「」プシュー
エーリカ「う」カァァ
ゲルト「まぁ、それも」
ゲルト「先ほどの会話で大方わかったんだが」カァァ
ゲルト「……なぁ、リベリアン」
シャーリー「う、あ」カァァ
ゲルト「ああ、すまん」
ゲルト「シャーリー」
シャーリー「ふ、ふぁい!」プシュー
ゲルト「おまえは……その」
ゲルト「私と仲良くなりたかった」
ゲルト「そういうことか?」カァァ
シャーリー「」
シャーリー「」
シャーリー「」
エーリカ「シャーリー!」
シャーリー「……うぁ」ハッ
シャーリー「その……」
シャーリー「///」コクッ
ゲルト「……ハルトマン」
エーリカ「!」
エーリカ「な、なに!」
エーリカ「私は謝らないからね」フン
ゲルト「あー」
ゲルト「おまえがイタズラを仕掛けた意味は」
ゲルト「正直よくわからない」
エーリカ「!」
エーリカ「そ、それってひどいよ」ウルウル
ゲルト「私は」
ゲルト「私はいつだって、おまえを一番に大事にしてきたし」
ゲルト「これからもそれは変わらない」カァァ
エーリカ「ふぇ」
ゲルト「ただそれが」
ゲルト「おまえには……」スッ
ゲルト「エーリカには伝わってなかったのかも知れん」ギュッ
エーリカ「それって」ポロ
エーリカ「それって何だよぉ」ポロポロ
ゲルト「どうした」ギュッ
エーリカ「ダメだよ、トゥルーデ」ポロポロ
エーリカ「そういうのは」グスン
エーリカ「そういうのは言ってくれなきゃわかんないよぉ」ボロボロ
ゲルト「……私は堅物らしいからな」ナデナデ
エーリカ「うわぁぁぁん」ギュッ
シャーリー「あのー……」
シャーリー「えっと、あたしは……」オドオド
エーリカ「うわぁぁぁん」エグエグ
ゲルト「よしよし」ナデナデ
シャーリー「……」
シャーリー「……」ジワ
シャーリー「!」ゴシゴシ
シャーリー「それじゃ、あたしは」
シャーリー「あたしは部屋に戻るよ!」ダッ
ゲルト「シャーリー!」
ゲルト「待て」
シャーリー「いや、ほら」
シャーリー「あたしは邪魔かなーって」ジワ
シャーリー(くっ……自分で言って泣くなよ!)ジワジワ
ゲルト「おまえは何を」
エーリカ「そうやって!」グスン
シャーリー「!」
エーリカ「そうやって、自分に嘘をつくから」ゴシゴシ
エーリカ「だからトゥルーデと喧嘩になるんだ!」
ゲルト「そうだぞ、シャーリー」
シャーリー「……うん」
ゲルト「自分に素直になれ」
シャーリー「……うん!」
ゲルト「ほら!」
ゲルト「こっちにこい、シャーリー!」バッ
シャーリー「!」
シャーリー「う、うん!」ギュッ
ゲルト「よしよし」ナデナデ
シャーリー「ん~///」ギュッ
ゲルト「お姉ちゃんの前では素直でいいんだぞ、シャーリー」ナデナデ
シャーリー「うん、トゥルーデお姉ちゃん……」ギュッ
シャーリー「ん?」
エーリカ「ああー!ずるーい!」
ゲルト「順番だ、順番」ナデナデ
シャーリー「あれ?んん?」ギュッ
ゲルト「よし、明日は早いからな!」ナデナデ
ゲルト「もうおやすみの時間だ!」
エーリカ「私、お姉ちゃんと寝るぅ!」ガバッ
ゲルト「まったく」
ゲルト「エーリカが自分のベッドを片付けないからだぞ!」
シャーリー「んんん?」ギュッ
ゲルト「おい、シャーリー」ナデナデ
ゲルト「そんなにくっついたら寝にくい」ナデナデ
シャーリー「なぁ、トゥルーデ」ギュッ
シャーリー「……お姉ちゃん」ギュッ
ゲルト「ん~?なんだ、シャーリー」
シャーリー「なんか……」ギュッ
シャーリー「これでいいのか?」ギュッ
エーリカ「すぅ……お姉ちゃん……」ギュッ
ゲルト「良いもなにも」
ゲルト「これから一週間」
ゲルト「おまえたちは『妹代理』になるんだろ?」
シャーリー(……今は)
シャーリー「……それでいいかな」ギュッ
おしまい
宮リーネ 私室
宮藤「ねー、お姉ちゃん」
宮藤「私まだ眠くない!」キャッキャッ
リーネ「もう、明日早いって言ってるでしょ」ヨシヨシ
リーネ「じゃあ、本読むから」
リーネ「終わったら眠ること!」
宮藤「うん!わかった!」
むかーし、むかし、あるところに~
ペリーヌ(この茶番いつまで続きますの……)ガタガタ
おわり
えっと…なんか、最後のほうこねこねしすぎてダメな気がした
以下言い訳です
こんだけたらたら書いてプロット半分はいらなかった
とくにトゥルリーヌ(?)のくだりはチェスにわざと負けてあげるお姉ちゃん、ガーデニングで虫をとってあげるお姉ちゃん、お菓子をいっしょに作るお姉ちゃん……いっぱいあったけどトゥルリーヌの需要ゼロと思って捨てた
パラレルを書いてもいいんだけど?
あ、あとトゥルーデがエーリカ、シャーリーの嘘に気付くってのは一応ムリがないようにしてます
誰が見ても明らかに不審な感じにしたんでバレバレだけど(シャーリーが自分から妹の件を切り出したり)
んじゃ長々とオナニースレに付き合ってくれてありがとう
>>361
ホントあらゆるところを削ってるんで、好きなとこ埋めてこんなスレで遊んでって
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