アルミン「の時間です」
ジャン「トまで入れなかったのは語感が悪いからだ」
マルコ「リポーターのイェーガー君、ベルトルトの様子はどうですか」
エレン「ライナーの腹枕でぐっすりだ」
アルミン「なるほど。では今そちらへ向かいます」
ベルトルト「ぐうぐう」
ライナー「異物感」
アルミン「お腹で枕…と言うことは、今日は午後から晴れるね」
ジャン「降水確率は?」
マルコ「開脚具合20%ってところか、傘は必要ないみたいだ」
コニー「気温は?」
エレン「壁との距離は…と。寒いくらいだな、インナーもう一枚装備しとけよお前ら」
ライナー「天気も分かったことだし、布団に戻してやってくれ。いい加減重い」
マルコ「よーしジャン、そっち持ってー」
次の日
アルミン「毎朝恒例ベルトル天気予報の時間です」
ジャン「今日も張り切って参りましょう」
マルコ「リポーターのイェーガー君、ベルトルトの様子はどうですか」
エレン「えーっと…あ!布団に居ねえ!」
アルミン「何だって…大変だ!今日は100%晴れないぞ!」
アルミン「このベッドにも居ないな…」
エレン「隣の棟にも居ねえ…」
ジャン「こっちにも居ねえぞー。どこ行ったんだ?」
コニー「居た!おーい!見つけたぞ!こっちだこっち」
ライナー「……何しゃがんでんだ?」
ベルトルト「ぐうぐう」
ジャン「ベッドの一番下に潜ってやがる…どうやって入ったんだこんなとこ」
ライナー「…布団との距離は約5m、頭の方角は南南東…」
アルミン「雲の流れの速さから見ると今日一日風が吹いてるみたいだ…今日って確か朝から立体機動だよね?大丈夫かなこの天気で」
ジャン「途中で時間割が変わりゃ良いんだけどよ…ま、これも訓練だ」
ベルトルト「ぐうぐう」
コニー「のんきに寝てやがるなー」
アルミン「…単純な天気だけじゃ飽き足らず気温、降水、降雪確率、風向、雲量その他台風、梅雨の傾向まで分かるようになってきたね」
コニー「お陰で菜園の収穫物は被害を免れたからな」
エレン「ベルトルト様様だな」
ベルトルト「ぐうぐう……うぅ~んライナー…それ僕のプリンだよ…」
エレン「ダメだろライナー返してやれよ。他は良いけどプリンだけはダメだ男として」
ライナー「プリンにどんだけ思い入れあるんだよ…てちげーよ盗ってねーよ」
マルコ「…こんな事されてるとは本人は全然気付いてないんだけどね」
次の日
アルミン「毎朝恒例ベルトル天気予報の時間です…が」
ジャン「アクシデントが起きました」
マルコ「リポーターのイェーガー君、ベルトルトの様子どうぞ」
エレン「何と寝乱れていない…布団でぐっすりです」
アルミン「今すぐそちらへ向かいます」
ベルトルト「ぐうぐう」
ライナー「手も足も放り出していない…!?」
ジャン「布団もどっかに飛ばしていないだと!?」
アルミン「枕の位置すら綺麗なままだ…」
コニー「ふ、布団の中が大暴れだったりとか!?」
ジャン「そうか!」
ばさっ!
ジャン「布団の中も美しかったです」
マルコ「見て…両手を胸の上で組んでる…」
ライナー「このまま召されて逝きそうだな……しかしこんなの前例にないぞ…?」
マルコ「悪い前提で始めた天気占いだったからね…データが無いのもしょうがないよ」
エレン「ま、今日は休日だし、悪くなりそうならずっと屋内に居りゃ良いさ」
コニー「え?エレン今日ミカサと繁華街に出かけるんじゃなかったか?」
マルコ「コニー!しっ!」
ジャン「……………」
エレン「あ、そうだった。じゃ一応傘は持ってかないとな」
ジャン「……お前の頭上にだけ積乱雲常駐してろ」
エレン「は?何でだよ俺にだけ雨降ってきちゃうだろうが」
ジャン「いっつもいっつもミカサと…!羨ましいんだよこの野郎!!!」
エレン「何なんだよ!?言いたいことがあんならはっきり言えよ!!」
わーわーぎゃーぎゃー
ライナー「おーいお前らー…他の奴らも起きるから落ち着けー」
ベルトルト「…うぅ~ん…ぐうぐう」
アルミン「あ…この騒ぎでベルトルトが起きそう」
ライナー「ばれると悪いな…こういうの笑って許すタイプじゃねえし」
ベルトルト「うぅ~ん…」
ごろっ……ズリッ
ザアアーーー
マルコ「ほら二人共喧嘩は……あれ?いつの間にか雨降ってる」
ジャン「何だと!?…ハッハァ!ざっまーねえな死に急ぎ野郎!」
エレン「はあ?…意味分かんねえ……」
コニー「あれー?さっきまで何とも無かったよな?」
ベルトルト「ぐうぐう」
ベルトルト「…うぅ~ん…むにゃむにゃ」
ごろっ……ズリッ
マルコ「あれ?雨があっという間に止んじゃった」
ジャン「くそがぁぁぁぁぁぁ!降れ!降り腐れぇえええええ!!」
エレン「怒ってばっかだなお前」
ジャン「うっせーおめーのせいだ!!!」
アルミン「……ライナー見たよね?」
ライナー「…ああ見たとも…」
ベルトルト「ぐうぐう」
アルミン「…ベルトルトが寝返りを打った時にパンツがずれたら雨が降った…」
ライナー「…再び寝返りを打った時にパンツが元の位置に戻ったら、雨が止んだ…」
ベルトルト「ぐうぐう」
アルミン「パンツの上げ下げで雨を司るとは…とんでもない発見しちゃったね…」
ライナー「ここまで来ると超能力じゃねえか…風水士かこいつは」
ワーワー
ジャン「降れ!!再び雨よ降れえええ!!!」
エレン「うわっこいつ雨乞いの儀式始めた」
コニー「俺の村で胡散臭いと噂されてた隣家のジジイがよくやってたなー懐かしい」
マルコ「一緒にしないであげてくれ!可哀想だから!」
マルコ「やめようよジャン…見てて不憫だよ…ミカサだって悲しむよ?」
ジャン「糞が…くそがあああ…ぢぐじょおぉ…」
ワーワー
アルミン「………秘密にしておいた方が良くないかい…?」
ライナー「だなあ…絶対悪用しだすだろ…雨乞いしてた奴が」
コニー「悪用って何がだ?」
ライ&アル「」
ベルトルト「うぅ~ん…」
ごろっ……ズリッ
ザアアァアーーーッ
ベルトルト「…うぅ~ん…むにゃむにゃ」
ごろっ……ズリッ
ピタッ…
コニー「うわっ!?何だこりゃ!?なあなあ見てみろよ!」
ライ&アル「あぁぁああ」
ジャン「何だよコニー騒ぐなよ起きんだろ」
エレン「さっきまでお前が一番うるさかったよ馬面」
ジャン「うっせー!お前が一番うるさかった!」
エレン「いや現時点でもダントツでお前だろ」
マルコ「はいストップ二人共。どうしたのコニー?」
コニー「良いか?見てろよ…」
マルコ「?」
エレン「…」
ジャン「何だよ…ったく…」
ベルトルト「うぅ~ん…」
ごろっ……ズリッ
ザアアァアーーーッ
ベルトルト「…うぅ~ん…むにゃむにゃ」
ごろっ……ズリッ
ピタッ…
三人「」
コニー「な!な!見ただろ!?こんなこと出来んだなベルトルトって!おもしれーなー!」
ベルトルト「ぐうぐう…」
ジャン「………」
ずりっ(息子露出)
ザアアァアーーーッ!
ライ&アル「あぁーあぁー」
ジャン「フーーーーーーーッ…」
エレン「あ!てめえ馬面!…えーと雨を止ますには…」
ずりっ(戻)
ピタッ
ジャン「おうおう何戻してんだよ?ミカサとの用事忘れてたってことは、行っても行かなくてもどっちでも良いんだろ?この死に急ぎ野郎」
マルコ(ジャンよ…)
エレン「…なんだか知らねえが今日は意地でも出掛けてやる!!!」
ジャン「望むところだ…っと」
ずりっ(太ももまで)
ザァァァァアアアーッ!!
エレン「雨足強まった!!!しかしストップ!!!」
ずりっ(戻)
ピタッ
ジャン「おるあぁぁぁあああ!」
ずりっ(膝下)
ザアアアァァァアー…ゴロゴロ
エレン「雷まで鳴ってやがる!!!しかしそこまでだあぁぁぁ!ミカサァァァ!!」
ずりっ(戻)
ぴたっ
ライ&アル(やっぱりこうなっちゃった)
コニー「すげーな!脱げば脱ぐほど強力になるぞ!」
ジャン「こうなったらモロだ!100%だ!!後戻り出来ねえ所までズリ下げてやるぁあああ!」
ずりっ(脱)
ザアアアァァァアー…ゴロゴロ……ピカッ…ドゴォーーンッ!!
アルミン「ひゃあっ!?」
マルコ「わあっ!?」
ライナー「うわっ!?おいどっか落ちたぞ!!良い加減にしとけお前ら!」
ジャン「はっはっは!まあこれでミカサとのデートはおじゃんだな!!ざまあみやがれ!!」
エレン「この馬面ァァ…!!」
マルコ(あ、ダメだこれ…フォロー出来ない…)
コニー「おう、ベルトルトおはよう」
ベルトルト「何してるの……………?」
ジャン「」
エレン「」
マルコ「」
ライナー「」
アルミン「」
コニー「お?皆どーした?」
ベルトルト「本当にねえ………」
ベルトルト「僕今、どういう訳か下半身何も履いてないんだ」
ジャン「」
ベルトルト「ジャン、見覚えのあるズボンと下着だけど…それもしかして僕のじゃないかな」
ジャン「」
ベルトルト「返して貰える…?言い訳はその後ゆっくりと聞こう」
ザアアアァァァアー…ゴロゴロ……
ベルトルト「…幸い今日は休日だ…時間はたっぷりあるからね」
…ピカッ…
アルミン「……ベルトル天気予報でしたー…」
おしまい
良い夢見ろよ
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