桐乃「え?嘘でしょ?」(455)

代理
ネタばれ含むらしいので原作未読の方は注意とのこと

先日俺は黒猫と付き合いだしたことをみんなに打ち明けた。まぁ、隠しておく理由もないしね。

桐乃「え?嘘でしょ?」

沙織「まぁ!黒猫氏と京介氏がお付き合いをなさることに!?それではぜひお祝いをしませんと」

京介「いいっていいって、そんなことでわざわざお祝いとかおかしいだろ」

沙織「断固拒否するでござる。せっかく瑠璃ちゃんと京介氏が大人の階段をのぼったというのにこれをお祝いせずにはいられますまい!」

京介「まだのぼってねえよ!」

沙織「フフフ、でもお祝いしたいのは本当なんですよ?私の親友のお二人がお付き合いすることになったんですから」

京介「グッ///…そうか、じゃあ素直に受け取っとくか。ありがとな」

沙織「いえいえ、では日程や場所はのちほどメールにてお知らせするでござる」

黒猫「///」

桐乃「…キモ……」

こんなやりとりの間も黒猫と桐乃は終始うつむき加減だった。黒猫は照れてるだけだろうが桐乃まで不機嫌にならなくてもいいのにな。別に俺が黒猫と付き合うことになったからって黒猫はお前と友達でいることはやめねえだろうよ。

で、今日がそのお祝いとやらの日なんだが…

沙織『今度の日曜日に以前のレンタルルームでお待ちしています』

以前のレンタルルームってのはあいつらが俺を励ます会を開いてくれたあそこのことだろう。
正直、あそこにあんまりいい思い出はなかったりするんだけどな…デレた桐乃は見られたけど。

京介「あんまり、気乗りしねえなぁ…」

俺が前回同様受付を終えて案内された部屋の前まで行くとそこにはこれまた前回同様看板がたっていた。そういえば前回の受付もこのお姉さんだったな。俺を見る目が不審者を見る目だったのは気のせいだと思いたい。
京介「でも今回はハーレムとか関係ないのになんであんな目を…」

『高坂京介様専属ハーレム御一行様』

ちくしょおおおおおお!使い回しか沙織いぃぃぃぃ!!
げんなりしながらも扉を開くと沙織、黒猫、桐乃が座っていた。

沙織「遅かったでござるな京介氏」

黒猫「ふん、さっさと座りなさいな」

桐乃「自分のお祝いなのに遅れてくるとか馬鹿じゃないの?」

京介「いや、すまん。ちょっと寝坊してな」

と、ありがちな言い訳をしたところで沙織がこう切り出した

沙織「さて、全員そろったところで瑠璃ちゃん&京介氏大人の階段記念パーティーを始めたいと思います!」

黒猫「そのネーミングは何とかならなかったの?」

沙織「フフフ、照れなくてもよいのですよ?」

桐乃「私から見てもそのネーミングはどうかと思うけど…」

沙織「む?ではきりりん氏ならどういうネーミングならよいと言うのですかな?」

桐乃「えっ?それは…黒猫ビッチ化記念とか?」

京介「おい!なんてパーティーにするんだお前は!それに大人の階段はのぼってねえって言ってんだろ!!」

桐乃「チッ…なにマジになってんの?」

まったくなんて妹だ…。まぁ、こいつとしても黒猫と遊べる日が減るのは目に見えてるしイライラしちまってもしょうがないかもな。それに俺がデレデレしてんのは気に食わないとか言ってたし。
でも不可解なのは最近黒猫への態度もなんか冷たいように見えるんだよな。ここはストレートに聞いてみるか。


京介「お前この間から黒猫や俺に対して冷たくねえか?いや俺に冷たいのはいつも通りだが」

桐乃「はぁ?なにそれ?そんなことないし、もしそうだとしてそれ今関係あんの?」

京介「いや、関係はねえけどよ…」

沙織「まあまあお二人とも今日は祝いの席ですから…」

少し険悪な雰囲気が漂ってきたところですかさず沙織がわって入る。こいつはほんとにこういうところうまいよな。

黒猫「あなた達そのへんにしときなさい、さっきからまったく話が進まないわ。で、お祝いと言うけれど今日は何をしてくれるのかしら?」

沙織「よくぞ聞いてくれました黒猫氏!実はこれまた前回同様出し物をさせていただくでござる!」

京介「いやな予感しかしねぇ……」

沙織「さりげなくひどいこというでござるな京介氏…しかし、これをみてもそんな口がきけますかな!?」

沙織が自身満々にみせてきたものはシスカリαのディスクだった。おい、俺はもはやこのゲームはトラウマといっていいレベルで恐怖を感じるんだが…。

桐乃「あれ?シスカリαじゃん。まさかまたこいつの前でプレーさせるわけ?」

沙織「さすがに拙者もそんなミスはもう犯さないでござるよ。今回はこのディスクと拙者特製データをプレゼントでござる」

黒猫、桐乃「「特製データ?」」

黒猫と桐乃が興味津々で聞いている。やっぱりゲーマーとしては気になるんだろうな。

沙織「左様、以前はきりりん氏と黒猫氏のキャラを作りましたな。が!今回はなんと!京介氏のキャラを作ったでござる!!」

京介「ぶふぉ!」

思わず吹き出してしまった。なんてものを作ってくれてやがるんだ沙織!じゃああれか?負けると俺そっくりのキャラが触手にあれやこれやされちゃうの?嫌すぎるんだが。これは黒猫や桐乃のこと怒れんな、気持ち悪すぎるし何より見られたくねえ。そら俺をぶっとばすわ。

桐乃「あんた正気なの?」

黒猫「あなたがそこまでの変態だなんて思わなかったわ」

沙織「う…ひどいいわれようでござる。これでも結構頑張って作ったんですよ?約束の日まで時間もないし徹夜したりして……」

京介「ま…まぁ、そんな顔するなって。黒猫もあれで喜んでるって」

黒猫「!?誰が先輩なんかの裸で喜ぶのよ!恥を知りなさい俗物が!!」

京介「いやそういう意味で言ったんじゃねえよ!」

助けを求めて沙織を見てみると腹を抱えて笑っていた。さてはこうなるとわかってやがったな!

沙織「はぁはぁ、ようやく笑いも収まったところで…次はきりりん氏の出し物でござる。はりきってどうぞ!」

桐乃「……」

桐乃は無言で自分の鞄からお祝いの品であろう物を取り出すと黒猫に一つを渡し、俺の前まで来てもう一つを差し出した。

桐乃「ん」


京介「お守り?」

なんだまともじゃないかほっとしたぜ……と思ったが甘かった。お守りを裏返すとそこには安産祈願と綺麗な刺繍で書いてあった。

京介「……え?」

黒猫「…え、あ、あ……」

黒猫は真っ赤になって動揺している。これは俺が桐乃に聞かねばなるまい。

京介「桐乃…これは一体どういうことだ?」

桐乃「…はぁ?見ての通りお守りじゃん。あんたその歳でぼけだしたの?」

京介「いやそうじゃなくてだな…これ安産祈願のお守りなんだが……」

桐乃「えっ!?あたしが買ったのは学業成就のはずなんだけど!」

京介「ま、まぁ気持ちはありがたく受け取っとくよ。な、黒猫?」

黒猫「あ、え?これをありがたく?……!?何を考えてるのこの変態!!」

京介「ちょ…変な誤解をするんじゃない!ちゃんと人の話をきけって!

沙織はここでもまた腹を抱えて笑っていた。しかし桐乃なぜか不機嫌とも悲しいともとれる表情だった。そんな顔しなくてもお前の気持ちは俺にも黒猫にも伝わったと思うぞ?

京介「しかし、お祝いが学業成就って…お前のセンスはどうなってるんだ……」

桐乃「うっさい!だってあんた一応受験生なんだからそれでいいじゃない……」

京介「そうだな。ありがとな桐乃」

その後はゲームをしたりプロジェクタでアニメを見たりしてすごした。これなら俺ん家でもよかったんじゃないか?と思いつつもパーティーはつつがなく終了した。

どうもここ最近桐乃の元気がない気がする。どうもお祝いパーティーをした日から様子がおかしいようだ。かれこれ一週間になるか。

京介『最近桐乃元気ないみたいなんだがなんか心当たりないか?』

あやせ『ちょうどよかったです。学校でも桐乃元気ないみたいで、私も一度お兄さんに相談しようと思っていたんです』

京介『そうか、そりゃよかった』

あやせ『本当に桐乃には手を出してないんですね?』

京介『出さねえよ!それに俺にはもう…』

あやせ『…?もう、何ですか?』

京介『いや、とにかく頼むな』

あやせ『…まあいいです。何かあればまた連絡します』

京介『おう、それじゃあな』

彼女がいると言おうとして思わず言いよどんでしまった。黒猫という彼女がいながらも、マイラブリーエンジェルあやせたんルートが諦めきれないのだろうか…。

翌日下校中

あやせ「桐乃最近元気ないよね?どうかしたの?」

桐乃「えっ!?そんなことないけど…どうしたの?」

あやせ「だって最近ずっと何か考え事してるみたいだし、お兄さんの話もしないし。何かあったんなら相談してくれないかな?」

桐乃「うえぇっ!?考え事はともかく、兄貴の話云々はおかしくない!?」

あやせ「そんなことない。桐乃お兄さんの話してるときはいつも楽しそうだったじゃない…文句ばっかりだったけど」

桐乃「いや…でもそれとこれは……」

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〈 ー彡      、‘ノ                  `\     |::::  嘘つかないで!お願い、私桐乃の力になりたいの!!
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:: ‘,    ー――‐ ..::,             l  、‘ノ    :,   ./::::
∧::'.                     、::.            i  /:::::::
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桐乃(う、これは逃げられない…)

桐乃「……実はね……」

_______________________________________________

あやせ「ええええ!?お兄さんに彼女があああ!????」

桐乃「そうなの。まぁ兄貴が誰と付き合おうと関係ないんだけどね。」

あやせ「ブツブツ……私には結婚してくれとか言っておきながら……ブツブツ」

桐乃「あ、あやせ?」

あやせ「ブツブツ……しかもお姉さんというものがありながら……ブツブツ」

桐乃「あやせってば!」

あやせ「え!あ、なんでもないのよ?大丈夫」

あやせ「ブツブツ……しかもお姉さんというものがありながら……ブツブツ」

桐乃「あやせってば!」

あやせ「え!あ、なんでもないのよ?大丈夫」

____________________________________________________

あやせ「そっか、桐乃はお兄さんが取られたみたいで寂しいのね」

桐乃「そ、そんなことない!あんな奴の相手をする機会が減ってせいせいしてるくらいだってば!!」

あやせ「素直になったらいいのに。そんなんだとこれから構ってもらえなくなるよ?」

桐乃「だ、だからそんなじゃないってば!」

あやせ「ふふっ、じゃあ桐乃あたしこっちだから。また明日ね、バイバイ!」

桐乃「あ、うん。バイバイ……」

京介「ただいま~」

桐乃「ちょっと話があるんだけど。あたしの部屋に来て」

京介「え?今からか?」

桐乃「チッ…当たり前でしょ。さっさとしなさいよね」

京介「へいへい、わかったよ」

かわいくねぇなと思いつつも言うことを聞いてしまう俺。ちょっと昔はこんな妹の言動にいちいちいらついてたもんだが今となっては精々かわいくねぇ程度である。いかんな、下僕根性が染みつきつつある。駄目だ俺…早くなんとかしないと……

京介「で、なんだ話ってのは」

桐乃「あんた、いい加減黒いのとあたしの前でイチャイチャするのやめてくれる?ぶっちゃけキモイしウザイんだけど」

京介「イチャイチャなんてしてねえよ!それにお前にそんなこと言われる筋合いもねえ!」

桐乃「はぁ?してんじゃん!!二人きりでベッドの上でイチャイチャしてたんでしょ!!それに兄さんとか呼ばせてさぁ」

京介「あれはゲーム作ってただけだって言ったろ!それにあれは黒猫が勝手に呼んでるだけだ!そもそも俺が黒猫に何て呼ばれようとお前には関係ないだろ!?」

桐乃「かん………い……る」

京介「あん?」

桐乃「関係あるって言ってんの!」

桐乃「あんたはあたしの兄貴でしょ!!それなのに他の奴ばっかり構ってイチャイチャデレデレして!!!」

桐乃「あたしも構ってくれないとやだ!せっかくまた話とかできるようになったのに…もう昔みたいに戻るのはいやなの!!」

京介「な……」

あまりの驚きに声が出なかった。桐乃がまさかそんなふうに思っていたなんて。しかし、驚くのは後でもできる。今は兄貴の義務を果たしてやらんとな。
ぽん、と頭に手を置き撫でてやる。そういえばつい先日もこんなシチュエーションがあったな

桐乃「う…うぇぇ……うわああああん」

京介「悪かったよ、お前がそんなふうに思ってたなんて全然気づかなかった」

俺はいつも桐乃を泣かせてばっかりだ、悪いなこんな兄貴で。でもお前のこと親父とおふくろの次くらいには大事にできる自信くらいはあるんだぜ?

桐乃「ぐす…ぐすっ……」

京介「俺は重度のシスコンみたいだからな、いつでも甘えて来いよ。人生相談だってこれから何回でもきいてやるさ」

桐乃「うん……ありがとお兄ちゃん」


おわり


泣きデレ桐乃が見たくて深夜のテンションに任せて書いた後悔はしてない
この後黒猫が嫉妬にまみれる展開とかも妄想したけど妄想がつきた
駄文垂れ流しに付き合ってくれてありがとうございました

ふえ?
おわり?

クオリティ低下を許容してくれるならちょっと書き溜めてくる

黒猫って脳内では桐乃のことどう呼んでたっけ?
会話時は「あなた」だけど

あの子とかこの子じゃなかったか

>>33サンクス
途中だが書きながら投下していく。今回もまた短くなりそうな悪寒


おかしい。最近あの子と先輩との仲が良すぎる気がする。
今までも仲悪そうに見えてお互い内心デレデレなのは透けて見えていたけれど…何か今まで以上にデレデレしているように見えるわね。

黒猫「まさか…妹に浮気してるわけじゃないわよね先輩?」

京介「お前はいきなり何を言い出すんだ。確かに桐乃はかわいい妹だが浮気とかはねーよ」

やはりおかしい。以前なら「あんなかわいくねぇ妹と何かあるわけないだろ!」とか言って全力で否定しそうなものを……これは何かあったわね。

黒猫「そう…でもその割には最近やけにイチャイチャしてるようだけど?」

京介「イチャイチャなんてしてねえよ、どこをどう見たらイチャイチャしてるように見えるんだ?」

黒猫「ふん…どうかしらね」

京介「ははーん。さては嫉妬してるな」

黒猫「な!?誰が誰に嫉妬してるというの!妄想も大概になさいな!」

京介「はっはっは、そう照れるなよ。嫉妬してるお前もかわいいぞ」

このドヤ顔……どうやら完全にスイッチが入ってしまっているみたいね。
駄目だわこいつ…早くなんとかしないと……

黒猫「ところで、今日はどこへ連れて行ってくれるのかしら」

京介「おう、そうだな黒猫はどこへ行きたいんだ?」

黒猫「私は先輩の行きたいところでいいわ」

京介「そっか…じゃあ植物園とかどうだ?」

植物園?なんておじさんくさいチョイスなのかしら…まぁ先輩が行きたいと言うのであればついていくけれど。

黒猫「わかったわ。でももうちょっとましなプランはなかったの?せっかくのデ、デートなのだから///」

京介「う///いや、すまん。」

普段の頼りになる先輩もいいけれど照れて赤くなった先輩もなかなか…
しかし、自分まで赤くなっているようでは駄目ね。

黒猫「植物園に行くのはいいけれど植物園で何をするの?」

京介「えっ?そりゃあ植物園なんだから植物を見るんだろ」

黒猫「…それ楽しいのかしら?」

京介「…やっぱりゲーセンにしとくか」

京介「そういえばゲーセンに来るのも久しぶりだな。桐乃との偽装デート以来か」

それを聞いて思い出してしまった。二人で…プリクラを撮ってたわね、しかもカップル専用プリクラで…忌々しい。

黒猫「先輩?あ、あれ…い、いっしょに撮らない?」

京介「あ、あれとるのか?」

黒猫「妹とは撮れて私とは撮れないというの?」

京介「いや…そうじゃないが色々とよくない思い出がだな」

黒猫「兄さん、いっしょに撮りましょう?」

京介「呼び方の問題じゃねえ!それに兄さんはやめてくれせっかく付き合うようになったんだからさ!」

黒猫「ちょっと大声でなんてこと言ってるの!///」

京介「何か問題があるのか?お前は俺のかわいい彼女なんだからさぁ!」

京介「ふははは、俺はこの子と付き合ってるんだぜ羨ましいか!」

黒猫「っ~~!!さっさと撮るわよ」

なんて恥ずかしい!なんなの?なんでこんなにスイッチ入りっぱなしなのよ!!
う、嬉しくないといえば嘘だけれど、それはもっと雰囲気のあるところで二人っきりでというのが普通でしょうに!

黒猫「で、どうすればいいのかしら」

京介「まずは、ここに金を入れて…次にフレームを選ぶんだ」

黒猫「この中から選べばいいのね。……これにしましょう」

京介「え…?これか?これはちょっと……もっとこっちの黒猫らしいかんじのがいいんじゃないか?」

黒猫「…あの子とはこれで撮ったくせに」

京介「いやあれは桐乃が勝手にだな…」

出てきたプリクラを見てまた先輩の顔が妙に赤いことに気づく。ひょっとして…これは……

黒猫「先輩、ひょっとして体調がよくないのかしら」

京介「ばれたか。ちょっと風邪気味でな」

黒猫「そんな…ごめんなさい。今日はもう帰りましょうか」

京介「いや、大丈夫だよ。ちょっと熱がある程度だからさ」

黒猫「駄目よ。今日はもう家でおとなしくしてなさいな」

___________________________


京介「で、何をしてるんだ黒猫?」

黒猫「見ての通り看病よ」

京介「いや、それはわかるが…」

黒猫「安心なさい。これでも妹の世話でなれているのよ」

京介「いや、でもうつしてしまっても困るしよ」

黒猫「いいから、先輩は寝てなさい」

全くこのお人よしは…こんな時くらい頼りにしてくれてもいいでしょうに……

京介「悪いな、実はさっきから体が重くて動く気にならんかったんだ。助かるよ」

__________________________

__________________________


京介「う~ん?…いかん、寝ちまってた。黒猫?」

黒猫「」スヤスヤ

京介「黒猫も寝ちまってたのか。おい黒猫、そんなところで寝てたら風邪ひくぞ」

黒猫「」スヤスヤ

京介「起こすのもかわいそうか。体も楽になったし、汗もかいちまったしちょっとシャワー浴びてくるか」

京介「黒猫はベッドに移しておけばいいかな」

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黒猫「……?……!」ガバッ

なぜ私はベッドで寝ているの?先輩は?
慌ててまわりを見渡すと信じられないものが目に飛び込んできた。

京介「げっ」

黒猫「きゃあああああああああああああ」

京介「違う違うんだ黒猫!落ち着いてくれ!誤解なんだ!!」

な…なにを裸になってるのこのけだものは!私が寝てるのをいいことに襲おうとするなんて!!
はっ!心なしかスカートもめくられた形跡があるような……

黒猫「なにが誤解よ!もはや言い逃れできないでしょう!!ええい寄るな変態っ!!」

京介「違う!話をきいてくれええええええ」

俺は何とか黒猫を落ち着かせ説得することに成功した。でもさっきの叫び声でご近所さんが通報してたらどうしよう…超心配なんですけど。

黒猫「で、シャワーを浴びたら着替えが部屋にしかないことに気づいてここで着替えていたと…そういうことね」

京介「おう。その通りだ」

黒猫「なんでちょっと自信あり気に答えてるのよ痴漢先輩」

京介「すいませんでした黒猫様。そのあだ名だけはやめてください」

黒猫「ふん、まあいいわ。そのかわり一つだけ私のいうことを聞きなさい」

京介「ははぁ、何なりとお申し付けください」

黒猫「じゃあ……その…///」モジモジ

京介「どうした?なんでもいいんだぞ?俺の名誉のためになんでも言ってくれ」

黒猫「……抱っこ……///」

京介「え?」

黒猫「何度も…言わせないでちょうだい」

そう言って黒猫は両手を広げて上目使いで甘えてくる。
やべぇ超かわいい…俺は自分の顔が風邪とは別の理由で赤くなるのを自覚しながらこう言った。

京介「おいで」

黒猫「…」

黒猫は無言で俺のあぐらの上に座り込んだ。そのまま抱きしめてやると、黒猫の体が俺の腕の中にすっぽりと収まった。
なるほどこれは抱っこといえるだろう。

黒猫「ありがとう、先輩」

京介「何がだ?それよりその先輩ってのやめないか?せっかく付き合ってるんだからよ」

黒猫「ええ、そうね…これからもよろしくね…きょ…京介」

京介「おう!これからもよろしくな瑠璃」

おわり

SSなんて書くの初めてだったから終始どきどきだったぜ
またしても短くてすいません

支援等ありがとうございました

俺も桐乃分が欲しい。俺が書くと桐乃はすべて泣きデレになってしまうきがす
誰か書いてくれてもいいんだぜ?

>>56
まだ書けるのか?
なら書けなくなるまでやれ

>>57,58
おk、ちょっと書き溜めてくる。泣きデレになってもうらまないでね


お兄さんに彼女ができたと聞いてからお兄さんのことばかり考えてしまう。ちょっと変態だけど基本は優しい人だしできてもおかしくはないけど…

あやせ「それにしてもあのお兄さんに彼女が……どんな人なんだろう……」

あやせ「私には結婚してくれとか言っておいてあの人は…!」ギリ

あやせ「はっ!い…いけないこれじゃあまるで私が嫉妬してるみたいじゃない」

あやせ「違う違うそんなことない。これはお姉さんがかわいそうになっただけだよね」



桐乃「なんか、今度はあやせが元気なくなってない?」

あやせ「えっ?そんなことないよ。私は元気だよ?」

桐乃「嘘だ~、だって露骨に元気ないじゃん。いいからあたしに話してみなよ。相談するだけでも楽になるって」

あやせ「う…うん。実はね……」

桐乃「え?兄貴の彼女?」

あやせ「うん、どんな人なのかなって」

桐乃「ま…まさか……あやせまで………」

あやせ「そ、そんなんじゃないってば!単に気になっただけだってば!」

桐乃「そっか、そうだよね。あやせとあんな地味男とじゃ釣り合わないもんね」

あやせ「……」

桐乃「え?なんでちょっと怒ってるの?」

あやせ「え?そ、そんなことないよ?それよりどんな人なのか教えてよ」

桐乃「う~ん。そうだなぁ、一言で言うと邪気眼電波女」

あやせ「え?」

桐乃「常にゴスロリのかっこして痛いこと振りまいてる危ない感じのやつかなぁ…」

桐乃「まぁ…それなりに気をつかってくれたりするいい奴なんだけどさ」

あやせ「…うそうそ…お兄さんがそんな悪い人に引っかかってるなんて……」ブツブツ

桐乃「あやせ?」

あやせ「桐乃、ごめん!今日は用事があるから帰るね!」

桐乃「う、うん……わかった。また学校でね」



机の上に置いておいた携帯がなる。

京介「誰だよ。こっちは勉強中だってのに」

京介「あやせ!?お…俺なんかしたっけ…どうしよう俺なんもしてないよな…」

うろたえながらもメールを開く。ちくしょう、なんで女の子からのメールをこんなに怯えながら開かにゃならんのだ。

あやせ『お話があります。いつもの公園でまっています』

京介「お話…」ゴクリ


一体俺が何をしたというのだろうか。最近は桐乃とも仲良くやってるし…だがここで無視しようものなら俺は明日の朝日を拝むことはないかもしれん。行くしかないのか。

京介『わかった。すぐ行くよ』

京介「さて、行くと決まったら急がないとな」



あやせ「こんにちは、お待ちしてましたお兄さん」

京介「おう。で、話ってなんだ」

あやせ「率直にいいますが、彼女さんと別れてください」

京介「え?すまん、聞き違いかもしれないからもう一回いってくれるかなあやせさん」

あやせ「だから、彼女と別れてくださいと言ったんです」

京介「い、一体何を言い出すんだあやせ!そもそもなんでお前がそれを知っている!?」

あやせ「桐乃にききました。お兄さんが邪気眼電波女と付き合っていると!」

京介「桐乃め…なんていう紹介の仕方をするんだ……いや…まぁ、外れてはいないんだけどよ」

あやせ「私はお兄さんにこれ以上変態になってもっらうと困るんです!だからそんな人とは別れてください!!」

京介「お、落ち着けあやせ!お願いだからそんな大声で変態とか叫ばないで!すぐそこに交番もあるんだから!」

あやせ「じゃあ別れてくれますか?」ウルッ

グッ…かわいいかわいいが、だからって黒猫と別れるわけにはいかん。そもそも俺がこれ以上変態になったからってあやせは困らないと思うんだが…ならないけどね。まずはその辺問いただしてみるか。

京介「落ち着けって。まずはわけを言えわけを。そもそもなんで俺が変態になると困るんだよ」

あやせ「え?それはだって…桐乃に手を出されたら困るし……」

京介「いや、それならむしろ彼女がいたほうが安心じゃないのか?」

あやせ「う……じゃ、じゃあお姉さんはどうするんですか!」

京介「真奈実か?あいつとはそんなんじゃねえって」

あやせ「……お兄さんってとんでもなく鈍いんですね…どこのそげぶですか…」

京介「そげぶ?」

あやせ「はぁ…いいです。わかりました、正直にいいます。」

あやせ「わ…私はお兄さんにか…構って欲しいんです///」

京介「あやせ!?」

あやせ「私一人っ子でずっと兄が欲しくて…桐乃が楽しそうにお兄さんの話するのをずっと羨ましく思ってたんです!

あやせ「お兄さんのことが、す…好きかどうかはまだよくわからないですけど…」

あやせ「でもっ!お兄さんとお話しするのは楽しかったですし、人生相談に乗ってもらうのもうれしかったんです!」

京介「あやせ…お前そんな風に……」

あやせ「……ごめんなさい。いきなり別れてくれなんて迷惑ですよね」

京介「あやせ……お前の気持ちはよくわかった」

なんてこった。あやせがそんな風に思ってたなんて…どうやら俺は自分が思っていた以上に鈍いらしい。

あやせ「きゃっ」

ようやくわかったぜあやせ…ならば俺は義務を果たさねばなるまい!俺は兄貴なのだから!!
俺はあやせを抱き寄せながら力強くこう言い放った。

京介「俺にまかせろ!しっかりお前の兄貴になってやるぜ!」

あやせ「…はい?」

京介「すまない。今までお前のそんな気持ちに気づかなかったなんて…俺は兄貴失格だああああああ!」

あやせ「死ねえ!」ドスッ

京介「ぐぼ!」

あ…あやせ?お…俺が何をしたっていうんだ……かわいい妹を抱きしめてやっただけだろうに。
さすがの桐乃も地獄突きまではしなかったぞ?

桐乃「ちょっと!さっきから聞いてればなんなのよ!!」

京介「ゲホ……きり…の…?」

なんでこんなところに桐乃がいるんだ?いや今はそんなことはどうでもいい。まずい、さっきのを見られてたとすると殺される……

京介「いや、違うんだ桐乃これはだな……」

最近言い訳ばっかりしてるな俺。なにこの修羅場っぽいかんじ、俺とは一番遠い世界だと思っていたのに。

桐乃「うっさい!前も言ったでしょ!あんたはあたしの兄貴なんだから、いくらあやせでも妹とか兄貴とか言ってんじゃない!!」

あやせ「はい?」

京介「お、落ち着け桐乃!ほんとの妹はおまえだけだ!」

ワァワァギャアギャア

あやせ「…はぁ…………」クスリ

桐乃「私の兄貴でしょ!他の妹にデレデレしてんじゃない!」

京介「お前はエロゲのやりすぎだ!あやせとはあくまでも仮の兄妹としてだな!」

あやせ「じゃあ、私のことは遊びだったんですかお兄さん?ひどい!私(抱きしめられたの)初めてだったんですよ?」

京介「あやせ!?こんな時にシャレにならない発言をするんじゃない!」

桐乃「!?あ、あんた一体何したの!」

京介「違う!話をきけえええ!!」

あやせ「ふふっ、今はこれでいいです。でもお兄さんのこと諦めたわけじゃないですからね」

京介「…?あやせ何か言ったか?できれば桐乃の説得を手伝ってほしいんだが…って、いてぇ!!」


おわり


またしても短編です。どんどん短くなってる
もう書けねえ……

乙!

さてここらでリセットして麻奈実とくっつく話をだな…。

ちょっと休憩させて夜中までのこってれば書くぜ
次は麻奈実だヒャッハー

>>77

寧ろ短編集を小出しな感じで頼む

>>86
おう…手遅れなんだぜ…>>76のリクエストによりもう麻奈実√かいちゃってるよ…
そのあとでよければ書くよ。その際は大まかなネタもリクエストしてくれると助かる

京介「はぁ?今度はクリスマスフェアやるのか?」

麻奈実「うん、そうだよ~。ハロウィンは好評だったし、クリスマスも何かやろうって」

京介「いや、クリスマスといえばケーキだろ…大丈夫なのか?」

麻奈実「実はクリスマスとか近づくとやっぱり売上とか下がっちゃって大変なんだ~」

京介「あー、なるほどな。まぁ確かにフェアでもやれば売上は上がるかもな」

麻奈実「でしょ~。実はこれ私が考えたんだよ~」

麻奈実が褒めて褒めてといわんばかりにこっちを見てくる、なんてわかりやすいやつ。
素直に褒めるのも面白くないのでちょっとからかってやるか。

京介「ああ、すげえすげえ。お前はしっかりしたおばあちゃんだよ。これなら家計とかまかせても安心だな」

麻奈実「え…ええっ///家計をまかせるなんて…そんな…///」

京介「…?何を赤くなってんだ?」

麻奈実「もう!京ちゃんの馬鹿!」

わけわからん。妹ほどではないが、こいつも時々わけのわからんことタイミングで怒ったりするよな。

京介「で、今度も手伝えばいのか?」

麻奈実「えっ!?いいの?」

京介「おう、普段勉強とか世話になってるしこれくらいはさせてくれ」

麻奈実「えへへ、ありがと京ちゃん」



12/23日、俺は約束したお手伝いのために麻奈実の家に来ていた。店を閉じてからの清掃作業を終え、重たい菓子材料を運んでいく。

京介「くそう重てぇ…前も思ったが、なんで砂糖はこんなに重いんだ」

いわお「まあそういうなよ、あんちゃん。あと少しだ頑張れ!」

京介「……お前はそこで何してるんだ?」

いわお「見てわかんねえの?琵琶の練習してんだよ」

京介「それはみたらわかる。なんで琵琶なんだよ、ハロウィンならまだしもクリスマスだぞ?いや、ハロウィンでもおかしいけどよ」

いわお「あんちゃん…うちにこれ以外の楽器があると思うかい?」

京介「すまなかった。クリスマスに琵琶もいいもんだよな、意外性に満ち溢れてて」

いわお「だろ!あんちゃんもわかってるじゃないか!!」

できればわかりたくなかったけどな。とはいえ少しロックが不憫に思えてきた、そんなところで遊んでないで手伝えとも思ったがやめとこう。
あいつ学校で琵琶法師とか呼ばれてねえだろうな…



麻奈実「京ちゃん、お疲れ様~」

京介「おう、今回はやけに多かったな。これで終わりか?」

麻奈実「うん、24日と25日のどっちもフェアやるらその分荷物も多かったの。ごめんね」

京介「いいっていいって。気にすんなよ」

麻奈実「ありがと、ご飯できてるから食べよ?」

京介「ん、そうさせてもらうよ」

京介「ごちそう様でした。さてと、飯も食ったしそろそろ帰るかな」

爺「あれ?京ちゃん今日は泊まってくんじゃないのか?」

京介「なんで泊まる前提になってんすか。今日はやめときますよ」

婆「あら、京ちゃん遠慮なんてしなくていいんですよ?」

京介「いや、実はこのあとちょっと出かけようと思ってて」

爺「なんじゃと!?女か!女なのかああああ!?」

京介「ちげーよ!爺ちゃんはちょっと落ち着け!」

婆「そうですか…じゃあ仕方ないわねぇ」

爺「あ…明日は泊まるんじゃろ?」

京介「いや、まだ決めてないっすけど…」

爺「ぐあああああ!明日京ちゃんが泊まってくれないとトラウマで心臓の発作があああああああ!!」

京介「わかったわかった!泊まるから!…どんだけ俺を泊めたいんだよ爺ちゃん」

まったく…爺ちゃんのことだから何か考えてるんだろうな。ひょっとしたら婆さんもグルの可能性があるが、多少のことでは驚かないぜ。なんせ麻奈実とはもう一緒に寝たくらいだからな!フハハハハ

京介「じゃあ、そろそろ帰るわ」

麻奈実「あ、あのごめんね京ちゃん」

京介「ん?なんだ?」

麻奈実「あのね…その…明日って忙しくなかったかな?」

京介「気にすんなよ、どうせ俺にクリスマスの予定なんてねえよ」

麻奈実「そ、そっか…よかった~///じゃあ、京ちゃんまた明日ね~」

京介「おう、また明日な」

あ~くそさみぃ。せっかくの休みだっての朝から何をやってるんだ俺は。と、内心ぼやきつつもわざわざお泊りセットまで用意して田村家に歩いていく。

京介「おはよう」

麻奈実「おはよう~、今日も頑張ろうね」

京介「おう。ん?そういえば今回はコスプレしないのか?ハロウィンの時の魔女似合ってたのによ」

麻奈実「え…えええっ///そんな似合ってるだなんて……あのね、実際やったら思ったより恥ずかくて…今回はしないことにしたの」

京介「そっか、ちょっと楽しみにしてたんだが…残念だな」

てっきりサンタのかっこでもするのかと思ったがそんなことはなかったらしい。まぁ、そらそうだよなサンタのコスプレとかどこのエロゲだよ。俺の脳がしだいにエロゲに洗脳されてるのを自覚したところで爺ちゃんが現れた。

爺「おうおう、若いもんはええのう。朝っぱらからイチャコラしよって。さっさとひ孫を見せてほしいもんじゃ」

京介「爺ちゃんこそ朝からなに言ってんすか。ほら、麻奈実もなんか言ってやれ」

麻奈実「わ…私は…子供は2人くらいが…いいかなぁ…///」

京介「お、お前ものってんじゃねえよ!///くそっ…で!今日は何をすればいいんだ?」

麻奈実「えへへ///……あ、今日はね……」





京介「あー、やっと終わった」

麻奈実「京ちゃん、お疲れさま~。ありがとう、助かっちゃった」

京介「なんか必要以上に仕事押し付けられた気もするがな。おまえ、毎日こんなことやってんの?」

麻奈実「そんなことないよ~。それにいつもはもっと楽ちんだよ~?今日はフェアのおかげもあって大盛況だったから」

京介「そうなのか。まぁ、フェアが成功したみたいでよかったよ」

麻奈実「うん。ご飯まだだから先にお風呂入っててくれる?」

京介「いや、俺は後でいいよ。親父さんとかも入るだろ?」

麻奈実「なんかお父さんとかはまだやることがあるんだって」

京介「そうなのか?それじゃあ俺も手伝わないと」

麻奈実「ううん、なんか京ちゃんには絶対に先に風呂に入らせろって」

京介「?まぁいいけどよ。それじゃあ先に入らせてもらうわ」

妙な疑念は残ったが疲れもあったし入らせてもらうことにした。以前入ったときは菖蒲湯だったが今回は何湯だろうか…。風呂場につくと柑橘系のいい香りがした。

京介「お、今日はゆず湯なのか」



京介「く…くあああぁー」

風呂に入ってこれか…我ながら完全におっさんだな。これは麻奈実のことおばあちゃんとか笑えん。
一人苦笑しつつも、おっさんとおばあちゃんで意外とお似合いだなとしょうもないことを考えてしまう。

京介「いかん、俺は風呂に入ると思考までゆるくなっちまうらしい」

バタン……ブロロロロロ

車の音?あぁ、さっき親父さんが言ってた残ってた仕事ってやつか。まだ材料でも残ってたのかね。

京介「さて、そろそろ上がるか」

風呂から上がるとリビングには誰もおらず、麻奈実は台所で飯を作っているようだった。

京介「みんなはど……」

ここまで言って机の上に紙切れが置いてあるのを見つけた。俺は猛烈な嫌な予感に襲われ、恐る恐る紙を手に取りその文面を読んでみた。


京ちゃんへ
急に親戚の家に行きたくなったので今から行ってきます。それと、わし一人じゃ心細いので麻奈実以外はつれていくことにします。まさか麻奈実を一人にして帰るとは言わんよね。

爺より

追伸 ひ孫期待してます


あのくそじじいがあああああああああ!何か企んでるとは思ったがまさかこんな……家族ぐるみだったなんて…ちくしょう……何考えてんだこの一家は………
今思えば俺を疲れさせるためにあれこれ仕事押し付けてきたのか。

京介「麻奈実!お前知ってたのかこれ!」

麻奈実「え~、なにがぁ?」

京介「これだよこれ!」

麻奈実「ん?………うえええええっ!!し、知らないこんな…あ、だからさっきから誰もいなかったんだぁ」

京介「変なところで納得してんじゃねえ!」

落ち着け、落ち着くんだ俺。なんてことはない。前と一緒さ。
麻奈実と一緒の部屋寝ると決まったわけでもないし、そうさじじいがいないんだから今日は別に一緒に寝る必要はないんだ。

京介「ふぅ……なんだ驚かせやがって。よくよく考えたらなんてことないぜ」

京介「よし、そうとわかったら麻奈実!飯だ!」

麻奈実「うん?なにがわかったのかわからないけど…ご飯ならもうできるから待っててね~。みんないないせいでおかわりいっぱいあるから」

しかし…こいつはこいつで落ち着くの早すぎねえ?普通もっと慌てるだろ…
あぁ、そうかこいつ家では妙に強気で内弁慶っぷりを発揮するんだったな。以前一緒に風呂入ろうとか言ってからかってきたくらいだからな、これくらいじゃあ別に慌てないってわけだ。

京介「うまかったよ。ごちそうさま」

麻奈実「よかったぁ~、じゃあ片付けしちゃうね。」

京介「俺も手伝うよ」

麻奈実「別にいいよ~、京ちゃんは座ってて?」

京介「そうか?悪いな」




京介「そろそろ寝るか?」

麻奈実「うん、そうだね。そろそろ寝よっか」

京介「おう、じゃあ俺は前の部屋で寝るから」

麻奈実「うん……あ、あのね」モジモジ

京介「うん?なんだ?もじもじしてないで言ってみろよ」

ここでまたトイレか?と言ってしまうほど俺は馬鹿じゃない。そもそもここは麻奈実の家なのだからトイレに行きたいなら勝手にいくだろうからな。

麻奈実「あ…あのね……今日は京ちゃんと一緒に寝たいなぁ…なんて……」

京介「ぶふっ!お…お前は何を言い出すんだ!!」

麻奈実「だ…駄目かなぁ……///」

京介「グッ///どうなってもしらねえぞ!」

麻奈実「うん、京ちゃんありがと~///じゃあ、お布団とってくるね」


くそっ、なんであいつはあんなに落ち着いてるんだ。いや、まったく冷静でもないようだが…俺よりは落ち着いている気がする。
くそ……なんか納得いかん。こうなったら俺もスイッチをオンにするしか……

麻奈実「うえええええええ!?」

京介「!?どうした麻奈実!」

麻奈実「な…なんでもない!なんでもないから!」

京介「なんでもないっておまえ…さっきの叫び声は明らかにおかし……」

麻奈実「だっ、大丈夫だって!だから京ちゃんはあっちで待ってて!」

京介「お…おう、わかったよ」

何をあんなに慌ててるんだ?さっきまでは割と落ち着いてるように見えたのに…
まぁいいや、俺はさっさと布団に入って寝るとしますか。万が一でも間違いがあるとまずいしな。

ソロソロ

京介「麻奈実か?えらく時間がかかったんだ…な…………お、お前なんて恰好してやがる!!」

そこには顔を真っ赤にしてうつむきがちに立つサンタがいた。いやもちろんその正体は麻奈実なんだけどな。

麻奈実「あ…あの…こ…これはね?お爺ちゃんが……これを着たら京ちゃんが喜ぶって…手紙が…そのなんか布団もなくて……」

京介「おーけー、わかった。何も言うな。」

そうかこれも爺ちゃんの陰謀か……あのじじい明日になったらおぼえてやがれ。
しかしこれはこれで大変似合っててかわいらしい。こいつ…コスプレすると栄えるな今度沙織に借りてなんか着せてみるか?
覚えてやがれと思ったがこれに関しては爺ちゃんGJと言わざるをえないな。

京介「ん?今ひょっとして布団もないって言ったか?」

麻奈実「うん……だ…だから京ちゃんの布団で寝かせてもらいなさいって…書いてて…あ、あくまでも書いてたからだよ?///」

ここまでくると狂気じみてやがる……麻奈実のご両親、あなたたちはそれでいいんですか?

京介「そ……そうかじゃあ俺はソファででも寝るからお前がこれで寝ろよ」

麻奈実「え!それは駄目だよ!京ちゃんが風邪ひいたら困るもん!」

京介「いや、しかしだな……」

麻奈実「大丈夫、私京ちゃんのこと信じてるから///」

京介「グッ///」

わかったわかった俺の負けだよ。そんな顔で微笑まれたらもう何も抵抗できん。おとなしく一緒に寝るとするか。

麻奈実「えへへ…京ちゃんぬくい……」

京介「あー、それは多分麻奈実が冷たいからだろ。くそ寒いのにそんなかっこしてるからだ」

麻奈実「喜んでくれた?///」

京介「う///…まぁその…なんだ……かわいくないこともないよ

麻奈実「そう?えへへ、ありがと京ちゃん!///」

京介「今日はもう寝るぞ!///」

麻奈実「うん、おやすみ京ちゃん」




麻奈実「あ、起きた。おはよう~、京ちゃん」

京介「ん…おはよう………!!」

麻奈実さん顔が近い!……そうだった昨日は一緒に寝たんだった。それにしてもこいつは俺が起きるまでずっと待ってたのか?この体勢で?

京介「お前、俺が起きるまで待ってたのか?別に待ってなくてもよかったんだぜ?」

麻奈実「ううん、待ってないよ~。京ちゃんの寝顔見てたらあっという間に過ぎちゃった」

うおおおお!なんかしらんが猛烈に恥ずかしい……なんだこの気持ちは……

麻奈実「ところで京ちゃん」

京介「あん?どうした?」

麻奈実「あれ、なに?」

京介「あぁ、あれな。プレゼントだ。せっかくのクリスマスだからな」

そう、俺は麻奈実が熟睡したのを確認してからこっそり枕元にプレゼントを置いておいたのだ。まさか、一緒の布団で寝るとは思ってなかったけどな。
俺が寝坊したのはそのせいなんだぜ、別に普段から寝坊してるわけじゃないよ?

麻奈実「開けてもいい?」

京介「おう、いいぞ」

麻奈実「えへへ、なにかな~」

そんな嬉しそうにされるとこっちもプレゼントした甲斐があるってもんだ。

麻奈実「わぁ……ネックレスだぁ……ありがと京ちゃん!」

京介「お、おう。普段は地味なんだ、お前もたまにはお洒落したってバチはあたらんだろうからな」

いかん、俺は何を言ってるんだ。これじゃあ単に嫌味なやつじゃないか。

麻奈実「ふふふ…ありがと京ちゃん」

全てを見透かしているかのような笑顔で微笑みかけてくれる麻奈実。まぁ、なんだこいつのこんな笑顔が見られるなら俺もあの苦行を耐えきった甲斐があったってもんだ。

そう、23日!俺は!わざわざ渋谷まで出かけてネックレスを買ってきたのさ!
あの超アウェー空間!冷や汗にまみれつつ選んだもんだ…あの空間に平気でいられる奴は勇者だね。

麻奈実「大事にするね!」

京介「おう、そうしてくれ」

麻奈実「プレゼントってわけじゃないけど、後で私の作った和菓子一緒に食べよ?」

京介「ククッ…クリスマスまで和菓子かよ」

だが、まぁこれも俺達らしくていいかもな。多分…これからも毎年クリスマスはこいつの手作り和菓子を食べて過ごすことになるんだろうな。
それもいい、実に俺達らしくてほんわかした気持ちになる。

麻奈実「どうしたの?京ちゃん」

京介「いや、なんでもない。さっ、早く起きて和菓子作ってくれよ!」


おわり


終わった…今日はもう書けねぇ…

さて、いい感じに経験値が貯まってきたところで、そろそろ第二フェーズに突入し、大人の階段を登るべきでないだろうか?
主に正妻の黒猫とだな

http://beebee2see.appspot.com/i/azuYmfPjAgw.jpg
雑でスマン

>>113,115
アプリ(ry…すまん無理だ。
誰か颯爽登場してくれてもいいんだぜ?

>>114
やべえ、なぜか超嬉しい…わっふるわっふる。爺ちゃんナイスチョイス

明日起きてまだあったら書く。大人の階段は善処するがクオリティに期待禁止
>>86のいうように短編集みたいな感じでいいんだろうか。今のままでも十分短編だが

ほす

需要あるなら繋ぎになんか書こうか?

>>123
パンツは脱いだぞ。いつでもやってくれ

>>124
風邪引くぞ

てかネタ募集

京介と黒猫がラブラブしてるのを見た学校メンバーの反応が見たい

桐乃が精神崩壊した姿を見たい

>>126
おk


この度、私高坂京介は五更瑠璃さんとお付き合いをさせてもらうことになりました。
人生初の彼女と言っても過言ではないんじゃないかなぁ。
そんなことはさて置き、付き合ったとこで学校は毎日あるもので行くわけだ、行きたくないけど。
その道中、まぁ遠回りになっちまうが彼女さんを迎えに行かなきゃならんのだ。
そう付き合う時に決まっちまったからな。

京介「お待たせ、くろね…あー失礼。お待たせ、る、瑠璃///」

黒猫「一体いつまで彼女の名前間違えるつもり?
私は貴方の彼女の五更瑠璃よ」

京介「スマンスマン、で待たせちまったか?」

>>129
それは昨日書いたw


黒猫「いーえ、今来たところよ。」

京介「そっかならいいんだが、なんだかんだ結構遠いからさ。」

黒猫「なら迎えに来なくても結構よ。」

京介「そういう意味じゃなくてだな、遠いから来るまで待たせちゃったんじゃないかと思ったの。」

黒猫「ふーん、ならいいのだけど。私はてっきり遠いから迎えにいくのがめんどくさいとでも言ってくるのかと…」

京介「違えよ、だいたい迎えに行くって言ったのは俺だ。
そして俺は約束はけして破らん。」

黒猫「なら約束を破ったら発動する呪いでもかけとこうかしら。」

京介「構わんぞ、破る予定なんかないからな。」

黒猫「そっ。」

付き合って何か変わるかと思ったが何も変わらないな。
これじゃ付き合う意味あったのかなぁ…。
じゃあ俺が変わってみるか!

京介「なぁ、瑠璃。」

黒猫「なにかしら。」

京介「手繋ぐか?」

黒猫「な、何考えてるのかしら、こ、この雄は!」
このテンパりようである。

京介「ならいっか…」

黒猫「え!?」

京介「冗談だよ、ほら手出せ」

黒猫「///」

可愛いもんだね、全く。

黒猫「///」

なぁ、おい瑠璃さん?
なんでさっきから顔赤らめて俯いてるわけ?
いやそれはとっても可愛いんだけどさ。
じゃなくてすっごい気まずいんだが…。
まさか手繋ぐと俯くのが常識なのか!?
くそっ、俺としたことがそんなことも知らずに瑠璃に手を繋ぐなどと…

なわけねえよな!
にしてもこの状況…どうすればいいんだ!
この状況を打破するきっかけ…、誰でもいい!
神でも悪魔でも!!

「おーい」

来た!恐らく神だ!!

瀬菜「高坂せーんぱーい!!」

神ではなかった…
が赤城いわく天使な瀬菜だ。
この空気を変えてくれるには十分なはずだ。

京介「よう瀬菜、おはよう。」

瀬菜「おはようございます、高坂せんぱい。」

京介「朝から元気だな、お前は。」

瀬菜「えへへー、わかります?今日待望のボブゲが発売でお兄ちゃんに買ってきてもらうんですよー」

お疲れ、赤城。
君のことは忘れないよ。

京介「そうなんだー、へー」

瀬菜「そうなんですよー、ってそちらの女性は五更さんじゃありませんか。」

瀬菜「しっかり手まで繋いでるし…」

京介「え、あ、あぁ。俺達ついこないだから付き合ってるんだ。」

瀬菜「えーーーー!!!
うちのお兄ちゃんという彼氏がいながら、五更さんと付き合ってるんですか!?」

あぁ、赤城よ。
お前の妹は天使でも女神でもない…、ただの腐女子だ。
そして周囲の視線が痛い…。

京介「バカ、声がでかい。
俺とお前の兄貴はただの友達だ。
それ以上でもそれ以下でもない。」

瀬菜「ただの友達だなんて…!可哀相なお兄ちゃん。
高坂にいつも虐められてるって嬉しそうに言ってたのに…
高坂の性奴隷になれたとも言ってたのに…!!」

京介「お前、どんな聞き間違いしたんだよ…
つーか全部お前の妄想だ。」

京介「決して信じるなよ、瑠璃。
全部瀬菜の妄想だからな。」

黒猫「え、えぇ。」

瀬菜「瑠璃だなんてお熱いのね。
お邪魔しちゃ悪いから先に行きますよ。
せんぱい、五更さんを泣かしたら承知しませんからね。」

京介「あぁ、わかってるよ。
じゃあまた部活で。」

瀬菜「はい!せんぱい、五更さん、また後で。」

ほんと瀬菜は台風みたいな女だな。
それなら台風一過まで再現して欲しいものだよ。

黒猫「ねえ」

俺「待ちなお二人。見せつけてくれんじゃねえか。」

京介「くっ…なんだコイツの…気は…」

俺「…ふっ。じゃあソッチの女はレイプしてやるぜ!」チョイ

俺「ぐぎゃあ ずびばぜん・・もう許じて・・ぐだざい」

俺「オラオラッ!動けェ!」パンパン

京介「う、うわあああ!」

俺「きもっw」

京介「どうした?瑠璃。」

黒猫「私達ほんとに付き合ってるのね。」

京介「どうした、いきなり。」

黒猫「さっき貴方がちゃんと私達付き合ってるって言ってくれたでしょ。それで実感できたと言うか嬉しかったと言うか…///」

おいおい、可愛いなぁこいつ。
女ってのはこうも可愛いものなのかね。
それとも瑠璃が特別可愛いのか…。
とりあえずまぁ、瑠璃可愛いよ、瑠璃。

京介「そんなの当たり前だろ、俺達付き合ってるんだからさ。」

黒猫「そ、そうよね。」

京介「あ、それと瑠璃」

黒猫「なにかしら?」

京介「俺はお前のこと瑠璃って呼んでるのに、なんで俺は貴方って呼ばれてるんだ?」

黒猫「そ、それは…」

京介「だからさ、瑠璃も俺のこと名前で呼んでくれよ。」

黒猫「…、どうしても?」

京介「どうしてもだ。」

黒猫「…、きょ、京介…くん///」

やべえ、言葉にできないくらいやべえ。
どんくらいやべえかって言うとな、
好きなアニメキャラがいるとするだろ。
そいつが自分のことをうるうるとした瞳で見つめあげ、尚且つ頬を赤らめ震えながらも精一杯の勇気を振り絞って名前を呼んでくれた。
そんな感じ、まさに今の俺の状況。

黒猫「こ、これでいいの?」

京介「あぁ、ありがとな瑠璃。」

京介「にしても俺は幸せだな。」

黒猫「とうとう頭にまで春が来たの?」

京介「そう言うなって。
瑠璃みたい可愛い彼女がいることが幸せなんだよ。」

黒猫「ば、バカ。い、いきなりなんてことを言うの!!
は、恥を知りなさい、恥を///」

そういうとこが可愛いんだよ、バーカ。

京介「へいへい、どうせ馬鹿ですよ。」

京介「さ、そろそろ急がないと遅刻しちまうぞ。」

そんなわけでお分かりいただけただろうか。
俺の彼女はこんなに可愛い…なんてな。

こんな感じでどや

相変わらず遅筆でさーせん

どんないちゃつき方していいかわからんw

なら書くよ…
どうなっても知らんぞ黒猫が

わっふるわっふる

>>152は戻ってこないのか?戻ってこないなら書き溜め始めちゃうが

京介「あやせのやつ、おせえな…」

俺は今渋谷であやせと待ち合わせをしている。しかもクリスマスイブ12/24だぜ?ふっ、そう俺はあやせと付き合うことに成功したのだ。
しかし、あやせの到着が予定よりも遅れている。何かあったんじゃないだろうな…あやせ可愛いから心配だ。

ピリリリリ

京介「メール?あやせからじゃないか、やっぱり何かあったのか?」

あやせ『すみません、お仕事が長引いてしまって…今から向かいます』

京介「あー、そうだったのか。こんな日も仕事とは大変だなあやせも」

京介『仕事なら仕方ない。気にしなくていいから、ゆっくり来いよ。ちゃんと待ってるから』

あやせ『ごめんなさい、この埋め合わせは必ず』

相変わらず律儀なやつだ。あやせも、時々ある思い込みによる暴走さえなければ完璧なんだがなぁ。
まぁ、俺みたいに冴えないやつがあやせみたいな可愛い子と付き合えてるのが奇跡みたいなもんだし、多くは求めないけどね。

俺があやせと付き合うようになったのは5ヶ月ほど前のことだ。
それまで着々とあやせたんイベントをこなし、じわじわと好感度をあげてきた俺はついに七夕デートに誘うことに成功する。
まぁ、七夕デートっていっても近くの神社でやってるお祭りに行くだけなんだけどね。




あやせ「……仕方ないですね。お兄さんには人生相談でもお世話になってますし、それにお祭りなら人の眼もあって安心ですから」

京介「お…俺ってそんなに信用ないのか?以前ならまだしも、今となっては結構仲良くなれたと思ってたんだけど」

あやせ「お兄さんに心を許したことは一度もありませんよ?」

くそぅ!あやせめ、可愛い笑顔でばっさり切り捨てやがって。俺が今泣いたら困るのはお前だぞ?

京介「ひ…ひでぇ。俺がせっかくあやせのためならと奔走してきたことは無駄だったのか……?」

あやせ「あ…いえ、でも感謝はしてるんですよ?だからこそお誘いにも応じさせてもらったんですから」

京介「そうか…そうだよな。前向きに生きていくことにするよ……ははは」

あやせ「……」

期待しすぎて早く着いちまった。俺ってどうもあやせのこととなると性格変わるみたいだ。普段はこんな几帳面な性格じゃあない方だと自覚はしてるし。

あやせ「お兄さん」

京介「おう、あやせも早く着いちゃったのか」

あやせ「はい。家にいてもなんだか落ち着かなくて早く来ちゃいました」

京介「お、今日は浴衣なんだな。流石モデル、似合うじゃないか」

あやせ「ありがとうございます。この間はお兄さんにちょっとひどいこと言っちゃったかなと思ったので、そのお詫びです」

そんな台詞を柔らかい微笑みと共に上目遣いで投げかけるあやせたんマジ天使。
さて、ここで雑談もいいがせっかくお祭りに来たんだ。出店とかを回るのもいいだろう。


京介「じゃあ、祭り見て回ろうか」

あやせ「はい、行きましょうか」

京介「しかし人多すぎだろ。今年はやけに多いけど何かあるのか?」

あやせ「あ、あれじゃないですか?」

京介「うん?」

あやせが指差す方に目をやると、そこには「地デジ化移行記念!大型テレビが当たるビンゴ大会!!」と書いてあった。
ところであの看板、鹿がシンゴーシンゴーって叫んでるけど大丈夫なのか?色々と。

京介「なるほど、テレビ目当ての人が集まってきてるってことか」

京介「俺が小さい頃の記憶によると、せいぜい掃除機とかだった気がするが…。豪華になったもんだ」

懐かしい。あの頃は桐乃もかわいくてなぁ。そういえば真奈実と来たこともあったなぁ、あいつは今と変わらず、どじってばっかりで…


いかんいかん。思わず思い出に浸ってしまっていた。

京介「そりゃあ人も集まるわな」

と言って振り返った時には、あやせはもうそこにはいなかった。

京介「ちょ!?あやせ!?」

あやせ「お兄さーん、こっちです!」

京介「そこか、今行くから動くなよ!」

俺は人ごみをかき分け何とかあやせのところまでたどり着いた。ふっ、コミケを経験した俺にとってこの程度の人ごみなどもはやなんともないぜ

あやせ「もう!さっきから呼んでたのに気づいてくれないんですから」

京介「わ…悪い。ちょっと懐かしくてな」

あやせ「どうせ桐乃やお姉さんのこと思い出してたんでしょう?」

京介「ぐっ…なぜ分かったんだ」

女の子ってまじ鋭いな。みんなこうなの?
だとしたら俺この先女の子と付き合うの怖くなってくるんだけど。


あやせ「今日は私とのデートなんでしょう?だったら他の女の子のこと考えてたら駄目じゃないですか」

京介「すまん…返す言葉もない……」

京介「でも、あやせもこれがデートだって意識してくれてたんだな」

実は半分いやいやなんじゃないかって心配だったんだよね。

あやせ「そ…それは………そうです!悪いですか!?」

京介「悪いわけないだろ?俺は嬉しいよ。さ、またはぐれても困るし手でも繋ぐか」

あやせ「さりげなく何を言い出すんですか!ぶち殺しますよ!?」

京介「はは、それは困るな」

そう言って一方的に手を取って歩き出す。
今日の「ぶち殺しますよ」は不思議と怖くなかった、むしろ可愛いとすら思えてしまう。いつもは怖いだけなんだが不思議なもんだ。

あやせ「この変態!」ドス
京介「ぐぇあ」


ただ俺がどう感じたかはあやせには関係がなかったようだ。でも、手を握っただけで変態呼ばわりはどうなの?



京介「今日は楽しかったな。そろそろ帰るか」

あやせ「そうですね。暗くならないうちに」

京介「送ってくよ。あやせの家ってどっちなんだ?」

あやせ「ありがとうございます。家はあっちですよ」

京介「………」

あやせ「どうしたんですか?意外そうな顔して」

京介「あ…いや…あやせがすんなりと家教えてくれるのが意外でな」

あやせ「もし私の家に何かあれば、全てお兄さんの仕業として処理しますから大丈夫です」

京介「何一つ大丈夫じゃねえ!」

あぁー、こういう所がなければなぁと思わずにはいられない。

京介「あやせってやっぱり俺のこと嫌いなの?」

あやせ「えっ?いきなりどうしたんですか?」

京介「いや、さっきから言葉の棘がいたくてな…」

あやせ「え…いえ、そんな…ごめんなさい」

京介「いや、いいんだ。いっそいつもの通りばっさりいってくれ」

あやせ「いつもの通りってそんな…」

これで俺も楽になれるぜ。デートで浮かれてた分ダメージがでかかったんだろうな。


あやせ「…………………………好きですよ」

京介「……え?」

あやせ「二度は言いません///」

京介「え?え?あやせさん?それは一体どういう…」

あやせ「そもそも嫌いな相手とデートなんてするわけないじゃないですか」

春到来!

京介「あやせさん、付き合って下さい!」

あやせ「お断りします」

京介「」

あやせ「だ、だって私付き合うとか初めてで…その……なんか怖くて」

京介「そ…そうか、な…なら仕方ないな」

そうだよな。いきなりOKもらえるわけがないよな。落ち着け俺、ここは紳士になるんだ。

京介「じゃあ俺は待たせてもらうよ」

あやせ「えっ?」

京介「あやせが怖くなくなるまで。あやせと付き合えるんなら何年でも待つさ」

あやせ「お兄さん…………………分かりました、私も覚悟を決めます」

京介「覚悟?」

あやせ「はい、お兄さんのか…彼女になる覚悟です///」

京介「え!?まじで!?いいの!??」

あやせ「はい、これからよろしくお願いしますね。お兄さん」

嬉しい確かに嬉しいんだが、俺と付き合うのってそんなにも覚悟を必要とするもんなんだろうか…それはそれで傷つくな。





と、付き合いだした時のことを思い出していたわけだがどうやらあやせが来たようだ。

あやせ「ごめんなさい、お兄さん」ハァハァ

京介「いいっていいって。そんなに急がなくてよかったのに」

あやせ「でも、待たせてしまったでしょ?」

京介「気にするなって。俺も気にしてないからよ」

あやせ「そうですか?ありがとうございます」

半年近く付き合い続けてもいまだにお兄さんと呼ばれている。
そろそろお兄さんと呼ぶのはやめませんか?と、言ってみたこともあったが呼び方が変わることはなかった。
理由なんて知らないよ。聞いても教えてくれないしね。

京介「で、今日はどこへ行くんだ。俺にまかせると植物園か映画かゲーセンになっちまうぞ?」

あやせ「知ってます。今日は買い物に付き合って下さい」

京介「あいよ」


しかし、女性の買い物ってのはなんでこうも時間がかかるんだろうか。
少しでも気になる物があれば一々手にとって確かめて…よく飽きねぇもんだ。

あやせ「お兄さん、不満が顔に出てますよ?」

京介「うぇぇっ!?す、すまん。そんなつもりじゃ…」

あやせ「まぁいいです。確かにちょっと長居しすぎたようですし」

京介「ちょっと?」

あやせ「何か?」

京介「い、いえ!何でもないっすあやせさん」

あやせさんこえー。あやせさんに怯えながらも俺達は適当に歩き始めた。
俺はこの先ずっと尻に敷かれて生きるんだろうか…あぁ、情けなくて涙が。


京介「ん?涙じゃなくて雨か?」

あやせ「涙?何を言ってるんです?」

京介「うおぉ、降ってきた!嘘だろ!?」

あやせ「と、とりあえず近くの建物で雨宿りを」

ちくしょう…今日は晴れじゃなかったのか。やっぱり天気予報はあてにならんな。


京介「こ…ここは…しまった……」

あやせ「……変態」

京介「ま、待てあやせ!これは不可抗力だ!俺だってこんな所にはもう来たくなかったんだが仕方なく!!」


あやせ「…まるで前に来たことがあるような口振りですね、お兄さん?」

あ、しまった。俺の馬鹿!自ら墓穴を掘るなんて!


京介「ち…違うんだ。これは深い訳があってな」

あやせ「いいです。とりあえず言い訳だけは聞いてあげます」

あやせ「本当に桐乃と来たんですか?」

京介「そうだ、俺は愛すべき妹の取材に付き合うべくここに入ったんだ」

あやせ「なんで、こんなことで胸はってるんですか。桐乃と来ていたとしてもドン引きなのは変わりませんよ?…でもわかりました」

京介「信じてくれるのか?」

あやせ「正月にお姉さんが言ってた〈らぶほたる〉って、ここのことでしょう?」

よく覚えてるね、あやせさん。俺…もううかつなこと言えないよ。


京介「ま、まぁ誤解がとけたところでそろそろ入らないか?シャワー浴びて服乾かさないと風邪ひいちまう」

あやせ「そうですね。年末で忙しいのに風邪なんてひいていられないですし…背に腹は変えられません」




あやせ「覗いたらぶち殺しますよ!」

あやせは予想通りすぎる台詞をはいてからバスルームへと向かった。
一方俺はというとあやせさんの服を乾かしている……尻に敷かれっぷりも堂にはいったもんだ。半分は桐乃のせいだな。

シャワーを浴び終えたあやせがバスローブ姿で現れる。いかん、早くも俺の理性は決壊寸前だ。

あやせ「乾きました?」

京介「なんとか服は乾いた。他は…自分でやってくれ」

あやせ「…かぶったりしてないですよね?」

京介「しねえよ!お前の中で俺はどんなレベルの変態なんだ!」

あやせ「少なくとも私の知る中ではお兄さんが断トツです」

京介「世界は広いぞ、あやせ君。世の中にはな、我々の想像もつかないような世界だってあるんだよ?」

そう、男を見ると妄想がとまらなくなる人や、学校の休み時間に教室で平気でエロゲをしちゃう人とかな。

あやせ「なに急に悟りを開いてるんですか…」

京介「まぁ、俺なんてまだまだってことだ」

あやせ「それより早く入ったらどうですか?風邪ひきますよ?」

京介「おう、そうだな。そうするよ」

風呂を上がるとあやせがベッドに入っていた。そうか…俺もついに大人の階段上る時が……
いや単に寒いだけか。空調は一応きいてるけど12月に雨でずぶ濡れだもんな。そりゃ寒いよ。

あやせ「あ、お兄さん。あがったんですね」

京介「おう、あったまったよ」

あやせ「あがった直後はよくてもすぐ寒くなっちゃいますよ?」

京介「そうだな……わ…悪いが…ベ…ベッド入ってもいいか?」

あやせ「ど……どうぞ…いかがわしいことしたらダメですよ?」





おわりたい。これエロいるか?いらなくないか?

うーん、まぁ判断に任せる

京介「はは…しないから大丈夫だよ」

俺としては今すぐ手を出したいが駄目と言ってるもんを無理矢理は犯罪だからな。それに○学生相手はいくらなんでもまずい。それだけで犯罪めいている。

あやせ「……してくれないんですか?」

京介「え?……あやせ……お前一体何を……」

あやせ「モデル仲間の子がいってました!襲える状況にあるのに襲ってこないのは相手に全くその気がないからだって!女性として魅力的に感じてないからだって!!」

モデル友達はあやせに何を吹き込んでるんだ!ビッチか?ビッチなのか?その友達とやらは。いや、吹き込まれたことをあやせが信じてしまうくらいだから人間的にはそんなに問題ないのかもしれないが…
いや、今はそんなことを考えてる場合じゃねえ!

あやせ「わ…私ってそんなに魅力ないですか?」

京介「」ゴクリ

やばい…かわいい…改めて見てみると出会った時よりも大人っぽさに磨きがかかっている。さすが成長期。だがそれでもどこか幼さが残っているこのかんじ……

       *'``・* 。

        |     `*。
       ,。∩      *    もうどうにでもな~れ~
      + (´・ω・`) *。+゚

      `*。 ヽ、  つ *゚*
       `・+。*・' ゚⊃ +゚

       ☆   ∪~ 。*゚
        `・+。*・ ゚

ガシッ
あやせ「きゃっ」

京介「ほんとうに……いいんだな?」

あやせ「はい…お兄さんなら///」

その返事を聞くと俺はあやせにそっと唇をかさねた。初めは軽くだったものが次第に激しくなっていく。

あやせ「ん……ん、んん!?」ビクン

舌を入れてみるとあやせは体を大きくのけぞらせた。

あやせ「お、おにいさ……んんっ」

あやせ「…ん…ちゅぱ……んぐ、んっ」トローン

やべえ、あやせ超かわいいよ。これが幸せというやつか。あと触ってみてわかったけどおっぱい超やわらかい。もうマシュマロとかの比じゃない。

京介「あやせって意外と胸大きいんだな」

あやせ「いきなり何言うんですか……変態///」

変態上等!

あやせ「あ…あの…お兄さんは胸が大きい子の方が好きですか?」

京介「おう!当然だ!」

あやせ「ふふっ…そうですか……よかったです///」

あやせ「ひゃう!?お…お兄さんそこはだめ…」

京介「うん?何か言ったか?」ニヤニヤ

あやせ「だ…だめっ…おかしく…なるからぁっ」

京介「駄目なのか?じゃあやめるか」ニヤニヤ

あやせ「えっ!?………うう……お兄さんのいじわる///………………だめじゃ…ないです」

京介「ふっ、かわいいなぁあやせは」

やばい、普段のうっ憤の反動だろうか…あやせをいじめるのが楽しすぎる。

あやせ「うう……いじわる………でも、なんだか…いじわるなお兄さんも素敵です………もっといじわるしてください///」

京介「おう。今日はいっぱい可愛がってやるからな」

_____________________

京介「いれるぞ?」

あやせ「はい……」

京介「グッ……きつい………」

あやせ「い……いたっ……痛いぃ」

京介「…大丈夫か?今日はやめとくか?」

あやせ「ハァハァ……やっぱり肝心なところでは優しいんですね……」

京介「う…まぁそりゃあ大事な彼女だからな」

あやせ「私なら大丈夫ですから、お兄さんの好きにしてください」

京介「あやせ……わかった!」

あやせ「っ~~~!」ヌブブ

あやせ「ぎっ!」ブチン

京介「ぐう、は…入ったぞ…あやせ」

あやせ(痛い痛い痛いいい)ポロポロ

京介「お、おい大丈夫か?」

あやせ「大丈夫です……大丈夫ですから、キス…してください………んっ」

京介(くそ……きつすぎる……これじゃあもうもたないぞ)パンパン

あやせ「っ~~!っ~~~!」

京介「くっ、出すぞあやせ!」ズボ

あやせ「ふえ?え?…………ん、んん~~~~!!!」

________________________

あやせ「まったく!初めてなのに顔に出すとか何を考えてるんですか!!」

京介「悪かったよ。でも中にだすわけにもいかないだろ?」

あやせ「そうですけど、お腹とかもっと他にあったでしょう!!」

京介「うう……悪かった!何でもするから許してくれ!」

あやせ「ほんとになんでもしてくれます?」

京介「おう!男に二言はないぜ」

あやせ「じゃあ今度するときはちゃんと気持ちよくさせてくださいね///」






今度こそおわり。あれ?俺なにやってんだろ…との思いとの戦いの連続だった。エロは当分無理ぽ

京介があやせに嫌われてると思いこんであやせにちょっかい出すのをやめてあやせが寂しくなる話がよみたい



お前は頑張ったよ

みなさん支援、保守ありがとうございました
とりあえずもっと経験値つまないとだめってことがわかりました
ひとまずスライム→スライムベスくらいにはなりたい

>>190
俺もそれ読みたい。どうだろう ID:5j9m+YHhO書いてみないか?

なん…だと…
俺なのか、名指しで俺なのか

京介「マイスイートエンジェルあやせちゃん!!
今日は一体どんなようだい(キリッ」

あやせ「そういう変な呼び方しないでください!!
そろそろ本当に警察呼びますよ!?」

京介「まぁ、そう言うなって。
俺はあやせのことがこの世で1番大切なんだぜ。」

あやせ「そ、そういうことはもっと大切にしてる人に言ってあげてください。」

京介「だからそれがあやせなんだって。」

あやせ「気持ち悪い…。
あ、貴方はお姉さんというものがありながら!!
ほんとにどうしようもないケダモノですね!
もう、金輪際二度と話しかけないでください!!」

京介「え?」

京介「ちょ、ま」

あやせ「さようなら!!」

と言い残しあやせは帰っていった。
あれ?今日の用事は?俺なんかした?
という疑問だけが残っていた。

それから数日のこと。
時間を置いてほとぼりの冷めたころに謝ろうと思ったわけよ。
いざ電話かけると『お客様のご都合により御繋ぎできません。』
着信拒否キターーー!!!
ん、着拒されたのになんでこんなにテンション高いかって?
こうでもしてないと今にも死にそうになるからだ。

謝罪のメールだけ入れとくか…
『調子に乗ってごめんなさい、しばらく自重します…』
やべ、なんかテンション落ちてきた…
はぁ、あやせに嫌われたとか…
俺はこれから何を頼りに生きればいいんだ。
もう死ぬしかないのか…
そうに違いない。
さよなら、地上に舞い降りたマイスイートエンジェルあやせ。
来世こそ結ばれますように…

桐乃「ただいまー」

桐乃「って何あんたこの世の終わりみたいな顔してんの。
ただでさえ冴えない顔が更に冴えないわよ。」

京介「…」

桐乃「うわ、その顔でこっちみんな、キモッ」

ほんとに死のっかな…

一方あやせは…

ちょっと言い過ぎたかなー。
かなりへこんでる様子だし…
でもでも元はと言えばお兄さんがいけないわけだし…
大体お兄さんは軽率過ぎます!
女の子に逢えばすぐ口説き文句。
そのうち刺されても知りませんからね!!

にしてもちょっと怒鳴って着拒したぐらいでこの様子…
お兄さんの意気地無し!



明日桐乃にあったら聞いてみようかしら一応。

エロはありますか

~翌日~

あやせ「桐乃ー!」

桐乃「お、あやせじゃん、おはよー。」

あやせ「おはよー、桐乃。」

お兄さんの様子聞いとかなきゃ。

あやせ「ねえ、き、桐乃?」

桐乃「ん、どうしたの、あやせ。」

あやせ「や、やっぱなんでもない…」

なんか恥ずかしくて聞けないよ~。
べ、別にやましいことなんてないからほんとは恥ずかしくもなんともないんだけどね。

桐乃「―――って聞いてる、あやせ?」

あやせ「ふぇ?」

あやせ「あ、ごめんごめん。ちょっと考え事を…」

桐乃「ふーん、あやせが考え事かー、めずらしいね。」

桐乃「でね、昨日うちに帰ったらさ、この世のものとは思えない顔した奴がいてさぁ…」

あやせ「それって…」

桐乃「そう!うちの変態兄貴、あれは酷かったね、うん。」

あやせ「へ、へぇ~、なんかあったのかな?お兄さん。」

桐乃「知らない、興味ないしー。
あれじゃん、地味子になんか言われたんじゃん、マジウケる~w」

あやせ「へ、へぇ~。ね、ねえ桐乃?」

桐乃「ん?何、どうかした?」

あやせ「お、お兄さんて誰かと付き合ったりしてるのかな?」

桐乃「あの甲斐性無しが?
無理でしょ、無理無理信じらんないw」

あやせ「ふーん、そっか…」

桐乃「それよりあやせ、そろそろ急がないと遅刻するわよ!!」

あやせ「え、ええ。」

付き合ったりはしてないんだ…
私のはやとちりだったのかな…
お兄さんに悪いことしたなぁ。
どうやって謝ろう…

ちょい休憩

ID:5j9m+YHhOが書いてくれてるうちに書き溜める
でもネタがない誰かネタを

かなこもお願いします

エロは諦めろ俺には無理だ
あやせと麻奈実が書きやすかったのでどっちか書いてくる

>>215短くてもいいなら頑張ってみるぜ

はぁ、今日もこうして何もせぬまま半日が過ぎるのか…
悲しいねぇ。

赤城「おーい、高坂飯食おうぜ」

赤城「ってなんだお前、この世の終わりみたいな顔してんぞ。」

京介「昨日桐乃に同じこと言われたよ…」

赤城「だってそんな顔してるんだもん。」

京介「大きなお世話だ。」

赤城「なんかあったんだろ、話してみろって、俺達親友だろ。」

京介「断る。」

赤城「おいおいそれじゃ話が進まないだろ。」

京介「お前なんの話ししてんの?」

赤城「こっちの話しだ。」

京介「例えばな、お前が瀬菜にいつもどおり愛情表現するとするだろ。」

赤城「マイスイートエンジェル瀬菜ちゃんに?」

京介「そう、まさにそれ。
そしたら瀬菜が『気持ち悪い!!もう二度と話しかけないで。』と言われ着拒にされる。」

赤城「ぬがーーー!!まさにこの世の終わりだーーー!!!」

京介「そう、まさにそれ」

赤城「そんなことが…、ご愁傷様です。」

京介「まぁ、そうゆうこった。」

赤城「瀬菜たんに限ってそんなことはないから俺は大丈夫だな。」

相変わらず幸せな奴だな、赤城は。
にしてもほんとどうしよう…
かといってもどうすることもできないし。
はぁ、鬱だ。

ブー、ブー

赤城「高坂、ケータイ鳴ってんぞ。」

京介「え、あぁ」

あ、あやせ!?
ヤバいぞ、これは。
でるべきなんだけど出にくいなぁ。
一応でとくか。

京介「もしも―」

ツー、ツー

京介「あ、切られた」

その時あやせ…

勢いで電話かけちゃったけど、
出ないで欲しいなぁ、でもやっぱ出てほしい…

京介『もしも…』

あやせ「ひゃっ!!」

ブチッ

あぁ、びっくりしてつい切っちゃった…
なんか余計に気まずくなっちゃったかなぁ。
どうしよう…

~♪

あ、メール…
お兄さんからだ。

京介『今日、いつもの公園で待ってる。
あやせとちゃんと話がしたい。』

わっふるわっふる

~放課後~

お兄さん遅いな~。
いつもは私より早く来てるのに…
どうしたんだろ。

京介「おーい、あやせー。」

あやせ「お兄さん!!」

京介「ごめんごめん、遅れちまった。」

あやせ「そんなの見ればわかります。
で、なんで遅れたんですか。」

京介「いや馬鹿のせいでHRが伸びてな…」

あやせ「そうですか。
てゆーかそしたら連絡の一つもくれてもいいんじゃないですか?」

あれ、なんで私こんなこと言いたいわけじゃないのに…

京介「ごめんな、でもいち早くあやせに逢いたかっんだ。」

あやせ「///」

きゅ、急にそんなこと言われたら顔が赤くなっちゃいますぅ///。

京介「どうしたあやせ、大丈夫か?」

ダメダメ、冷静にならないと。

あやせ「だ、大丈夫です。」

京介「そっか…」

京介「あのさ、こないだはほんとごめん。」

京介「俺、あやせの気持ち考えずにあんなこといっちゃって…
普通そうなるよな、好きでもなんでもないような奴から愛を囁かれても気持ち悪いだけだよな。」

あやせ「えぇ、全くです。」

え?何言ってるの、私。

あやせ「しかも白昼あんなことを口走られると変な噂でも立ちそうで非常に不愉快です。」

京介「すまん…」

違うの、こんなこと言いたいわけじゃないの!!

あやせ「それに---」

違う、そんなこと言わないで。

あやせ「ほんと、同じ人としてどうかと思います。」

だから違うって、違う違う違う!!

京介「すまん、呼び出しといて悪いがもう帰るわ。
今までごめん、元気でな。」

あやせ「これでお兄さんの顔見ずにすむと思うと清々します。」

だから違う!!!!

あやせ「待って!!」

あやせ「ごめんなさい、こんなこと言うつもりじゃなかったの!!
こないだのこと私のはやとちりだってちゃんと謝りたくてっ!!」

あれ、私泣いてるの?

あやせ「でもいざお兄さんと会うと頭ん中ぐちゃぐちゃになってて、
何言っていいかわかんなくて!
考えてることと反対のこと言っちゃったりして!!」

なんで泣いてるの?
悲しいの?
恥ずかしいの?
どうしてだろ…私

ガシッ

あやせ「!?」

京介「もうわかったから、何も言うな…
ごめんな、気づいてあげられなくて。」

あやせ「気付くのが遅すぎですっ!!」

京介「だからごめんって。」

あやせ「バカ、お兄さんのバカ!!変態!!シスコン!!犯罪者予備軍!!」

京介「いくらなんでもそれは酷いぜ…」

あやせ「お兄さん、一度しか言いませんよ…」

あやせ「お兄さんのことずっと大好きでした///
出会った時から今も!!ずっと!!」

ぎゅっ

京介「俺もあやせが大好きだ。」

あやせ「冗談じゃないですよね?」

京介「あぁ、本気だ。」

あやせ「ならいいです、冗談だったら訴えてたとこです。」

京介「なぁ、あやせ。
俺と付き合ってくれ。」



あやせ「はい///」

京介「ありがとう。」

あやせ「そのかわり、もし浮気なんかしたら警察呼ぶどころじゃすみませんからね!!」

京介「わかってるって、俺を信じろ。」

あやせ「はい///」

かくして俺達は無事仲直りもでき、
そして晴れて恋人となった。


END

しゅーりょー
最後の投げやり感は否めない

遅筆でさーせん

もし京介がネトゲ廃人だったら



ガシッ ボカ カカカッ

あやせ「!?」

京介「もう勝負ついてるから、何も言うな……。 ごめんな、気づいてあげられなくて」

あやせ「気付くのが遅すぎですっ!!」

京介「おいィ? だからごめんって言ったのが聞こえなかったのかよこのサル!!」

あやせ「バカ、お兄さんのバカ!! 変態!! シスコン!!犯罪者予備軍!!」

京介「いくらなんでもsyれにならんでしょうそれは……?」

あやせ「お兄さん、一度しか言いませんよ……」

あやせ「お兄さんのことずっと大好きでした/// 出会った日から今でもずっと!!」

牛ンッ

京介「俺は桐乃が大好きだが」

あやせ「…………」

これは続くのか?続くなら後で投下するが<加奈子編

>>236

頼んだ
また繋ぎに今度書くわ

桐乃「今日はあやせと加奈子がうちに遊びに来るからあんたは部屋からでてこないでよね」

京介「またかよ、別にいいけどよ」

桐乃「あやせたちのことまたやらしい目で見たらしょうちしないから」

京介「みーねーえーよ。あやせはともかくあのチンチクリンをそんな目で見るわけないだろ」

まったくこいつは兄貴をなんだと思ってるんだ。しかし、またあいつらが来るのか…
まぁあの3人が揃うなんてどう考えてもいい予感はしないし、これは桐乃の言う通り大人しく引きこもっておいた方がいいかもな。



ピンポーン

桐乃「さ、入って入って」

あやせ「お邪魔します」

加奈子「ちーす」

京介「い…いかん、もう来たのか?約束だと1時って言ってただろ!……まぁいいや、リビングでやり過ごせばいいんだ……今回は扉も閉めてあるし俺の顔を見て笑われることもねえだろ」

ガチャ

桐乃「お茶だすからちょっとリビングで待っててよ」

京介「げっ…」

おい!なんで今日はリビングに通すんだ!まっすぐ自分の部屋に連れてけよ!!

桐乃「!……チッ……部屋にこもっとけって言ったでしょ」

京介「へーへー、すいませんね。いますぐ出ていきますよ」

あやせ「桐乃……なにもそんなふうに言わなくても……」

加奈子「ぷ…………?」

こんな時も優しいあやせたんまじマイスイートエンジェル。それにくらべて加奈子は……馬鹿にした笑いを浮かべたと思ったらまじまじと人の顔見てきやがって……どうせ俺の顔は地味で冴えねぇ課長面だよ。


加奈子「あれ?やっぱり…どっかで会ったことね?」

京介、あやせ、「「うっ!?」」

桐乃「?……あ……そうか」

そう、俺は過去に一度はあやせのマネージャーとして、もう一度は加奈子のマネージャーとしてこいつと会っているのだ。しまった、こいつのことアホの子だと思って油断していた……マネージャーとして会ったときは気づく気配すらなかったってのに……
ばれたところで何も問題はないと思うが、一応ごまかしておくか。何がきっかけで桐乃のオタク趣味がばれるかわからんからな。

京介「い…いやよくある顔だからさ。そうっすよね…あやせさん」

と、俺があやせに助け舟を求めた瞬間

加奈子「あ!思い出した!!おめーあの時のマネージャーじゃん!!」

ばれた……しかもこんなにあっさりと………なぜだ……お、俺が悪いのか?いや確かに部屋にこもっていればばれなかったわけだけど俺そんなに悪くないよね……
だからお願いだあやせ、そんな目で俺を見ないでくれ。

京介「あ…あやせ…頼む殺すのは待ってくれ。俺にはまだやり残したことが……」

加奈子「はぁ~?何わけのわかんないこと言ってんだヨ。探したんだぜぇマネージャー」

京介「はい?探した?俺を??」

さては根にもってやがるな、やっぱり頭叩いたりしたのはまずかったか…。いや、しかしあれは仕方ねぇよ。ブリジットがかわいそうだったんだもの。

加奈子「おめーがいなくなって大変だったんだからなぁ!次のマネージャーにブリジットは全然なつかねーし!事務所には何言っても無駄だしよぉ」

あやせ「え…?そうだったっけ?ブリジットちゃんはそ……」

加奈子「う…うっせ!///今はそんな話してねえんだヨ!!と、とにかく次の仕事からはあんたが加奈子らの仕事のマネージャーやれよなぁ!!」

加奈子「勘違いすんなヨ。あ…あくまでもブリジットのお守が大変だからだからな!!あんたに全部まかせたいだけだからな!!!」

京介「え…ええと……いいのかあやせ?」

あやせ「ハァ……わかりました。気は進まないけど事務所には私から相談してみます」

桐乃「あ…あやせ!?ちょ…まじでこいつ使うの!?やめといたほうがいいって!いつか犯罪起こすから!!」

京介「おーこーさーねえ」イライラ

加奈子「と、とにかくよぉ!今度もしっかりやれよな!!」

_____________________

ブリジット「あ!あの時のマネージャーさん!今日からまた一緒にお仕事できるんですか!?」

京介「おう、よろしくなブリジット」

加奈子「おい、そこのロリコンちょっとドロリッチ買ってこいヨ。苺のやつな」

京介「へーへー、わかりましたよ。それよりお前、台本はしっかり覚えたんだろうな」

加奈子「あぁ~?あたりまえだろぉ~誰に向かってそんな口聞いてんだヨ。加奈子は覚えようと思ったもんはらくしょーで覚えられるんだよ。舐めてんじゃねーゾ?お?」

京介「あー、そうだったな悪かったよ」

ん?じゃあひょっとして俺がマネージャーだって気づいたのは……ひょっとして俺のこと覚えようと思ってたからってことか?
なんでまた…まぁ仕事相手だし、あいつもそういうとこは気つかってんのかもな。

加奈子「な…なに見てんだ、さっさと買いにいけヨ。ロリコン///」




おわり。加奈子書きづらいっす。もともとあまり接点ないんだものこの二人
次は黒猫書きたいかなぁとも思ってます

やっぱりひとまずあやせでもいい?書きかけの>>190のネタ書き終えてくる
黒猫書くのはまた明日ちょっと時間かけてかきます。だからってクオリティがあがるわけではないですが
あと黒猫√に使うネタ垂れ流してくれてるとすごい助かります

黒猫の愛妻弁当を食べる展開が見たいです
もちろん黒猫があーんってしてくれたりします

京介の教室で

>>252.253早速アイデアサンクス
おおまかできたから飯食ったら投下するぜ

あやせ「ね~、桐乃。ちょっと相談があるんだけどいいかな」

桐乃「どうしたのあやせ?」

あやせ「実はね…最近、桐乃のお兄さんが私に執着しすぎてる気がして」

桐乃「えっ?」

あやせ「でも私の勘違いかもしれないし一度お兄さんにも確かめたんだけど……なんかはぐらかされちゃって……」

桐乃「……」ギリギリ

あやせ「あ、でも別に嫌じゃないのよ?人生相談にも乗ってもらったりして感謝してるし……だからお兄さんの真意を知りたいなぁ……なんて」

桐乃「…あのくそ兄貴いいぃ」ギリギリ

あやせ「桐乃?聞いてる?」

桐乃「まかせてあやせ!あの変態はあたしがなんとかしておくから!!」

あやせ「う…うん……じゃあ頼むね桐乃」

京介「ただいま~」

玄関の扉を開けるとそこには、以前桐乃のPCでアダルトサイトを見ていたのがばれた時と同じ顔をした桐乃が仁王立ちしていた。あ…あれ?俺今回はアダルトサイトなんて見てないっすよ?桐乃さん。

桐乃「あんた…最近あやせにつきまっとてるでしょ」

京介「いやいや!なんて人聞きの悪いことを言うんだお前は!俺がそんなことするわけないだろ!!」

桐乃「しらばっくれんな!今日あやせがあたしに相談してきたんだから!!」

京介「え……まじで?嘘じゃないのか?…………あやせは…なんて言ってたんだ?」

桐乃「あんたが執着しすぎでうざいって」

京介「な……!!う……嘘だろ……嘘だよな……?嘘だといってくれ!」

桐乃「何度も言わせんなっての。何その三段活用。あんた訴えられたくなかったらマジ自重した方がいいよ」

京介「そ……そんな……いや…そうか、わざわざ教えてくれてありがとな……桐乃………」

桐乃「ふん。ちゃんと反省しなさいよ」

京介「ああ………わかってるよ」



ピリリリ

京介「あやせからメール?なんでまた…あぁ、念には念をってことか……」

京介「大丈夫ですよ新垣さん。もうあまりかかわらないようにしますから」ズズッ

いかん、まじで泣きはいってる。そりゃあ、着拒であれだったんだから今回も泣きが入ってもおかしくないよな。着拒みたいに間接的でなく、真正面から否定されるのがこんなにつらいものだったとは。

あやせ「?おかしい。いつもは間髪入れずに返事が来るのに……お兄さんも今日は忙しいのかな?……きっとそうよね、うんきっとそうよ」




あやせ「結局メールの返事こなかったな…でも桐乃はうまくやっといたからって言ってるし……」

あやせ「あ、でも別に寂しいってわけじゃなくって………って誰に言い訳してるんだろ……今日はもう寝よう………」

下校中

桐乃「でねー、それがマジおかしくってさ~」

あやせ「うんうん。そうだよね~わかる」

京介「げ」

桐乃「あ、くそ兄貴」

あやせ「あ……お兄さん」

京介「」クルッ ダッ

あやせ「あ!ま…待ってください!」ダッ

桐乃「あ、ちょっとあやせ!?……なんであやせが兄貴を追いかけてんの?逆じゃない??」

必死に走ったけれど私は桐乃みたいに足が速いわけでもないし、3つも年上の男の人に走るスピードで勝てるわけがなかった。

あやせ「ぐす……どうしよう……完全にさけられてた………最近はメールの返事もくれないし……やっぱり…」

桐乃「あやせ!やっとみつけた!!どうしたの?いきなりあいつ追いかけたりして」

あやせ「あ…桐乃なんでもないの……また明日ね!」ダッ

桐乃「あ、あやせ!……もう!何がどうなってんの!?……あれ、ひょっとして……まさか……」

桐乃「しまった…そういえばあの時あやせって………」

家に帰ってひたすら泣いた。自分でも気づかないうちに私の中でのお兄さんの存在はとても大きなものになっていたようだ。

あやせ「ぐす……うう……お兄さん………ぐす…」


登校中

桐乃「おはよう、あやせ……ちょっとどうしたの!?目真っ赤だよ!?」

あやせ「おはよう桐乃、ちょっと寝れなくってね」

桐乃「あ……実は……あやせに謝らないといけないことが………」



あやせ「うそ!桐乃そんな風に言っちゃったの!?」

桐乃「あ……あの時は頭に血が上ってて何も考えられなくって…その…ご…ごめんね?兄貴には昨日の夜にちゃんと伝えてあるから」

あやせ「じゃ…じゃあ、私さけられてたわけじゃないの?」

桐乃「あ~、こんなこと言いたくないけど…チッ……あいつ、あやせのこと大好きだから。愛してるといってもいいくらい」

あやせ「桐乃!私今日学校休むから!!」ダッ

桐乃「ちょ!いまから行くわけ!?せめて放課後に……!」

麻奈実「なるほど~、それで京ちゃん今日は憑き物が落ちたみたいないい表情なんだね」

京介「おう!これであやせとも仲直りできるってわけだ」

あやせ「お兄さん!」

京介「あやせ!?一体どうした…っていうかお前学校は!?」

あやせ「今はどうでもいいですそんなこと」グス

京介「おま…泣いてるのか?でも一体どうして……」

あやせ「お兄さんの馬鹿!変態!!」

京介「あやせさん!?いきなり何を!?くそっ……ここじゃ目立つ!ちょっとこっちこい!!」ギュッ ダッ

俺は泣いているあやせの手を引き、人気のないところへ連れ込んだ。通報されてもおかしくない行動だが、これ以上通学路で泣かれると朝から女子中学生を泣かせる鬼畜先輩と噂がたたないとも限らない。

麻奈実「二人とも遅刻しないようにね~」

京介「一体どうしたっていうんだ。ちょっと落ち着いて話してみろ」

あやせ「お兄さんはさびしくなかったんですか!?」

京介「えっ?どういうことだ?」

あやせ「私はさびしかったんです!お兄さんに構ってもらえなくなってさびしかったんです!!」

あやせ「もうどこにも行かないで下さい!」

そういうとあやせは俺に抱き着いてきた。この子はお人好しで思い込みが激しくて、その上極度のさびしがりだったようだ。

京介「大丈夫。どこにも行かねえよ」

あやせ「約束ですよ?」グス

京介「ああ、約束だ」

やべえ、泣きデレ超かわいいよあやせ!俺は決めたね、一生かけてこの子を幸せにすると!!

あやせ「約束破ったらぶち殺しますよ?」

京介「」




おわり。明日は夜しかこれないので黒猫√を明日中に投下できるかは微妙かもしれん
あれっだたらおとしてもらってもおkです

これはどういう流れ?

需要あるならまた書くけど

じゃあネタ募集

いんじゃね

>>280
京介が熱で寝込んだから黒猫が家まで来て看病してる時に
桐乃が「この泥棒猫!」と言って乱入する話を頼む

>>283

おk

書き上げるのに4時間かかったw
SS職人尊敬する…

明日投下しますわ

桐乃はもらっていくのだわ

>>300断固阻止

>>2だけど、書きたい人はどんどん書いて投下してってください
その方が俺も助かる

>>301
どもっす。では投下します。
3巻~4巻ぐらいの状況を想定して書きました。SSは初なのでよろしくです。

祝日の朝――


最近、受験勉強に精を出して寝不足気味だった俺は、ここぞとばかりに惰眠を貪っていた。
平日に挟まれた祝日って、なんだかオマケの休日みたいな感じがして、ちょっと儲かった気がするよな。
土日にくっついた連休の方が好きな人もいるだろうけど。

まぁ、そんなワケで、今日は昼過ぎまでたっぷり寝貯めてやろうと思ってたのだが――


「……オイ桐乃……なんのつもりだ?」


俺はとびっきり不機嫌な声を投げ掛けた。
いま俺の部屋では、ベッドに横たわってる俺の上に、妹が圧し掛かっているのだ。

「あんたがいつまでも起きてこないから、起こしに来てやったんじゃん? 
 ……いま何時だと思ってんの?」

いやいや、だから今日はたっぷり寝るつもりで確信犯的に寝坊してるわけだし、何か用事があるわけでもないし、それに普段は頼んでも起こしになんて絶対こねえじゃねーか!

そもそも、妹に朝起こしてもらうのなんてエロゲの中だけの話だと思ってたが……
もっともエロゲでは「起きて(はぁと)おに~~いちゃん」ってロリっ娘ボイスでやさしく起こしてくれるものだけどな。こんな可愛げのないドスの効いた声じゃなくて。

そんなことを思いながら、シッシッと仕草で桐乃をベッドから払いつつ、

「別に俺が何時まで寝ようが勝手だろ……まだ寝足りないんだからさぁ……ふぁぁ」

と、背中を向けてもう一度眠りの体勢に入ろうとした俺だったが、

バッ!
何だよこいつ!布団を剥ぎ取りやがった!もう~~勘弁してくれよ!

「さっさと起きる!そして出掛ける準備!早くしてよね!」

「え、えぇ?? 出掛けるって…… 何で、、何で俺が休日にお前と出掛けることに……」


「……アンタ、今日はなんの祝日か知らないの?」

ん?なんの祝日かって? 今日はこのクソ妹の行動の理由付けになるような祝日だったっけ??
11月23日は――

「ただの勤労感謝の日だけど……」

「そうよ、勤労に感謝する日。――だから今日はあたしをもてなすのよ」

え?ちょっと言ってる意味が……

「平凡で地味な高校生のあんたと違って、あたしは読者モデルとして『勤労』してるじゃん? 」
「今日お父さん達は二人で出かけてるから、いま、この家で『勤労感謝』される資格があるのはあたし一人。そして『勤労感謝』すべきはあんた一人。理解した? じゃあ、どこか連れてってよ」

ええええぇぇー!? 勤労感謝ってそういうコンセプトだったっけ??
あまりに強引な勤労感謝の解釈に、俺がモゴモゴと何か反論しようとしていると、それを制すように桐乃の奴はこう言い放った――


「――40秒で支度しなっ!」

そんなわけで俺はいま妹と二人、地元から電車で少し離れた市街地を歩いている――


眠い…。なにが悲しくて貴重な祝日の朝から妹につき合わされないといけないんだ…。
と、隣を歩く桐乃を見ると、こいつは妙に楽しそうにしてる。
さてはこいつ、今日は俺にたかるつもりじゃねーか…?
モデルやってるリッチな女子中学生が貧乏高校生にたかるなよ!もう!(涙)
と、ちょっと恨めしげな視線を送ってみる俺。

「ちょっと!もっとテンション上げなさいよ! 今日はアンタがあたしに尽くすべき日なんだから!」

「へいへい、お手柔らかに頼むぜ~… んじゃとりあえずゲーセンでも行くか?」

「はぁ? 何ソレ! 昼間っからゲーセンとか無いでしょ」

「……お前、家では朝からでもエロゲーしてるじゃねーか」

「それはそれ、これはこれ! あと往来のど真ん中でエロゲーとか言うな!」ボカッ

「いってえ!」

「チッ、仕方ないから最初はゲーセンでいい。ただし遊んでる間に次の場所考えときなさいよね」

あああああ、ムカつくうぅぅ! なんでここまで横柄なんだこの妹は!!


そして俺たちはゲーセンに到着。
このゲーセンの1階はクレーンゲーム、2階はビデオゲームのフロアになっている。
入り口の自動ドアをくぐり、何をしようかとキョロキョロしてたら、桐乃の奴はさっさと2階へのエスカレーターに乗ってやがった。まぁ、兄貴とクレーンゲームなんてしねえよな。


そして俺たちが向かった先は格ゲーコーナーの「真妹大殲シスカリプス」。
桐乃は(というか黒猫も沙織もだけど)このゲームにいまだにハマってて、PC版ではずいぶん熱心にプレイしているので、アーケード版でもそれなりに自信があるようだ。

「日々ネット対戦で培ったあたしの技術をここで発揮するんだから。ちゃんと見ててよね!」

「へいへい」

と腕をぐるんぐるん回しながらシスカリの対戦台に着席する桐乃。その後ろからモニターを覗き込む俺。
まぁ、そうは言っても家で何度も対戦させられてる俺が、こいつの腕前を一番よく知ってるからなぁ~
そりゃあシスカリ歴が浅い俺よりは強いけど、沙織や黒猫には相変わらずコテンパンにされてるし、野良対戦ですんなり勝てるほどアーケードの格ゲーは甘くないぜ?


そんなこと思ってたら案の定、1ラウンドも取れずにあっという間のストレート負け。

「も…もう一回! いまのは油断しただけだから!!」

いまの完敗に、油断という要素が入り込んでた余地があったとは到底思えないが……
てかお前、嫌々ゲーセン来たんじゃなかったのかよ?


そして2連敗、3連敗、4連敗と順調に黒星を積み重ね――


ふと気づくと、桐乃は同じ相手に30連敗を喫していた。


30連敗ってことは3千円も乱入し続けて全敗ってことかよ!ひでえ!
桐乃の奴、顔真っ赤にしてブツブツ言いながらプレーしてるし…。
こっちからは対戦相手の様子は見えないけど、こんなにしつこく連コインされると、相手の人も気味悪がってんじゃないのか……?


「オ、オイ、、、その辺にしといたほうがいいんじゃねーのか……?」

「次こそは……やっと攻略の糸口が見えてきたんだから…! ちゃんと見ててってば!」

30敗もしてまだ糸口なのかよ!!と盛大にツッコミを入れたかったが、いまのこいつに迂闊な発言をすると八つ当たりされそうなのでグッとこらえる。


その直後、モニターには31敗目を告げるKOの文字が映し出されていた――


「ホラ、桐乃、一度頭を冷やして作戦練ってさ。ここはひとつ戦略的撤退ってことで……」

「……」

「……桐乃……さん?」

「……うっさいなあ。わかったわよ フンッ」


まぁ、こいつだって冷静に状況を考えれば、勝てる相手じゃなかったことはすぐ理解できるだろう。
それにシスカリやるんだったら、家で俺と対戦すればいいじゃないかという話である。
なんであそこまで執着したのか俺にはまるで理解できなかったが……ゲーマーの血が騒ぐというヤツなのだろうか。


そんなこんなで、俺たちは深い溜息とともにゲーセンを後にした。


「で、次――――どこに行くか決めたの?」

ゲーセンでフルボッコにされた桐乃は極めて不機嫌そうに尋ねた。
まるで『ホラ見たことか、ゲーセンなんて連れて行くからこんな目に』みたいなツラである。
ゲーセンに連れてったのは確かに俺だけど、店入るなりシスカリに直行して31連敗したのはお前じゃねーか……。


「じゃあ……うーん、映画でも行こうか」

「……」

「ん?ダメか?」

「……なんかちょっと定番すぎるんですケド。いいよ、それでいい」

む、ますます不機嫌になっちまったか?捻りがなさ過ぎたかな?
まぁ、そもそも今日こいつをもてなす義務の根拠がそもそも怪しいからな。文句を言われる筋合いはねーぜ。


ということで、俺たちは映画館へ。


俺って普段あまり映画観ないから、上映中の作品とかよく知らねーんだよね。
まぁ、ほっといてもどうせ桐乃が自分好みのアニメ映画を選ぶんだろ。俺に選択権は無いからな。

そして俺は桐乃と並んでチケット売り場へ。

「えーっと、高校生1枚と中学生1枚ずつで―――オイ、桐乃、どの映画にすんだよ?」

「えっと……コレで……」

桐野が指差したその映画は子供向けのアニメ映画
――ではなく、劇場ポスター見ただけで瞬時にそれと分かる超ド級ベッタベタの恋愛映画……
ウソだろ… 兄妹でそんなの観るのは勘弁してくれ…

「お、おい、マジかよ…」


「はぁ?なんか文句あんの? 別にいいでしょ、あたしが観たいんだから!」

「そりゃあそうだけどさぁ…… そういうのは友達と来たときにでも観てくれよ……」

兄妹で恋愛モノとかってなんか気まずくなるんだけど…コイツにはそういう意識がないのかなぁ?
映画観終わった後で、劇中のラブストーリーについて兄妹で感想述べ合うとかさ………オエッ

と、俺は上映中ずっと複雑な心境でいたんだが、桐乃はすっかり映画に没頭していたようで、感動シーンでは横でグスグス泣いてやがった。
案外そういうのはスレてないんだなコイツ、なんて変な感心の仕方をしてしまったよ。

でもこの恋愛映画、キスシーンやらベッドシーンやらがやたらと盛り込まれていて、健全な高校生の俺としてはいたたまれない気分にさせられたけどな。


そして上映が終了し――


白状すると、俺は寝不足もたたって、映画全体の1/3ぐらいで居眠りこいてしまっていた。
寝たと言っても頬杖ついて、ウトウトしてた程度だから、桐乃には……多分バレてないと思う。多分。

「アンタ、ちゃんと観てた? 暗いからよく分からなかったけど、なんか時々頭の向きが怪しかったんだケド」

やべ!バレてた!\(^o^)/

「……す、すまん、寝不足で周りが暗くなると……つい、な」

「もう! 映画ってのは観終わった後で、『あのシーンよかったねー』とか、そういうお喋りするのが楽しいんじゃんか!わかってんの?」

「お、お前……このエロシーン満載の映画について俺と語り合うつもりだったのか……?」

やや腰が引けた感じで俺が言うと、桐乃は真っ赤になって慌てていた。

「そ、そうじゃなくて!…ストーリーとか、そういう部分にもっと注目しなさいよ!」

いや、俺はエロ要素抜きにしても実妹と恋愛映画のディスカッションなんて御免だけどな。

だけどこいつはホントに俺と映画の話をしたかったのかな?
だとしたら、居眠りなんかして、悪いことしたな……。


映画館をあとにした俺たちは、ちょっとウィンドウショッピングとやらを嗜んだ後(と言っても桐乃に付いて回っただけだけど)、食事にすることにした。


「ファーストフードとファミレスは禁止だかんね」

ああ、めんどくさい奴!
寝不足と相まって、俺のストレスがマッハだぜ!


そして、紆余曲折の末に、俺たちは小洒落たイタリアンの店とに入った。
紆余曲折ってのは、俺の提案がことごとく却下されて、最終的に桐乃のオススメの店になったって経緯のこと。
じゃあ最初からそこに行きたいって言えばいいのに…女ってホントめんどくせえ。

乙。あれ?超面白いんですけど
これでSS初めてとか俺の立場がないぜwww

これから黒猫√書き溜めるよ
ID:qDaVLbSm0の作品が素晴らしくてハードル上がってるけど気にしない

だからせなちーはまだかと

>>359
おk、黒猫√が早く終われば書く
間に合わなかったら明日でいいかい?

今更だけど、原作のイベントありきで書くのやめたほうがいい?
何のことかわかりにくかったりする?

そろそろできる。軽く見直したら投下してくよ
やっぱりアイデア出してもらうと楽だね

信じられないイベントが発生した夏休みも明け、いつも通りの学校生活が始まった。
黒猫と付き合うようになって数週間ほど経つが未だにどう接していいのかわからない。初めて呪いをかけられた時のように恋人っぽく接してもばっさりいかれるだけな気がするし…かといって今まで通りに接するというのはとても難しい。
今日だって二人そろって部室に顔を出しているってのにろくに会話すらできない有様だ。

京介「そ、そういえばさ……次作るゲームってどんなやつ…なんだ?」

黒猫「ま、まだ決めてないわ。私一人で決めるわけにはいかないもの」

京介「そうか、それもそうだな」

意を決して話かけてはみるが、どこかよそよそしくなってしまって会話が続かない。
しかし、黒猫の「一人で決めるわけにはいかない」ってのは瀬菜と相談して決めるということだろう。なんだかんだで仲良くやってるみたいで安心したぜ。

グゥ~

京介「う……腹減ったな。昼を抜くのは失敗だったか……」

黒猫「昼…食べてないの?」

京介「ああ、夏コミに参加するのにデジカメ買ったろ?あれで結構小遣い使っちまったもんだから節約生活始めたんだよ」

黒猫「あらそうなの?甲斐性のない雄ね」

そう言って追い打ちをかけてくる黒猫。お前…付き合いだしてから冷たくなってねえか?
夏コミのときの白猫モードはすっかり鳴りを潜めてしまって俺は悲しいぞ。

京介「ぐ…悪かったな。俺は桐乃やお前と違ってモデルやバイトをやってるわけじゃねえんだから仕方ねえだろ?」

黒猫「ふん……仕方ないわね。そ、そういうことなら明日からは私がお弁当作ってきてあげるわ」

そういって黒猫はぷいっと向こうをむいてしまう。

京介「え?それはありがたいけど…いいのか?」

黒猫「か、勘違いしないでちょうだい、あなたの腹の虫の音が不快なだけよ」

京介「いや、そういうことなら俺も昼は食べるようにするよ……お前もわざわざ作るの大変だろ」

黒猫「気にしなくていいわ。妹の分も作っているし、今更一人分増えたって変わらないから」

京介「そ、そうか?そういうことならお願いするよ。ありがとな黒猫」

会話が終わると黒猫は顔を赤くしてぷいっと向こうをむいてしまう。ふっ、かわいいじゃねえか。
しかし、手作り弁当とは…これはかなり彼氏彼女の関係っぽいよな……。いかん、意識したらこっちまで恥ずかしくなってきたぜ。

翌日、昼休み

赤城「おい高坂~。なんか一年の子がお前を探してるぞ!」

赤城に呼ばれて目を向けるとそこには黒猫が立っていた。立っていたといっても教室の扉の陰に隠れるようにしていて頭しか見えてないけどね。

京介「おう、ちょっと待っててくれ今行くよ」

そう答えるとさっさと作業を終え、黒猫のところへ向かう。

赤城「なんだお前。田村さんという人がありながらあの子に浮気してんのか?」

京介「うっせ、ガチホモだとばらされたくなかったらほっとけ」

赤城「お、俺はガチホモじゃないって言ってるだろ!」

赤城よ、お前が大声でガチホモなんて叫ぶからみんなお前に注目しちまってるじゃねーか…そういえばエロゲーの深夜販売の時の言い訳でも大声で叫んでたな。
そこまで必死だと逆に怪しいぞ?あの瀬菜の性癖はお前の影響じゃあるまいな…。
俺は脳裏によぎった不安を全力で振り払いつつ黒猫のところへ歩いて行った。あばよ赤城、うまくやれよ。

京介「悪いな、今日はちょうど日直でさ」

黒猫「それならそうと昨日のうちに言っておいてちょうだい。てっきり騙されたのかと思ったわ」

京介「悪かったよ、そんなすねるなって」

予定では昼休みになったら黒猫の教室に顔を出し弁当を受け取るつもりだったのだが、日直の用事のせいで遅くなってしまった。それで不安になった黒猫はわざわざ俺の教室まで持ってきてくれたのだろう。

黒猫「べ…別にすねてなんか」

京介「せっかくだから一緒に食べるか」

黒猫「え?あ……でも……」

京介「せっかくかわいい彼女がつくってくれた弁当なんだしよ」

黒猫「な…何を言ってるのあなたは///こんな…公衆の面前で……///」

京介「はは、そう照れるなって。駄目か?」

黒猫「……わかったわ。私のお弁当とってくるから校舎裏のベンチで待っていて」

京介「おう」

ふぅ~、超恥ずかしかったぜ。赤城が勝手にスケープゴートになってくれたとはいえ、こっちの方が気になる奴らもいたようだし。
エロゲではよく教室でイチャコラしてるやつらがいるが俺には無理だね。恥ずかしすぎる。同級生に彼女と一緒のところを見られるのがこんなに気恥ずかしいとは思わなかったぜ。


黒猫「…おまたせ」

京介「おう、じゃあ早速食うか」

黒猫から受け取った弁当をあけるとメルルが俺に微笑んでいた。な…何を言ってるかわからねーと思うが俺にもわけがわからなかった。

京介「え、えーと…黒猫さん?これは一体……」

黒猫「お弁当よ」

京介「いやいや!これはまずいだろ!メルル弁当って!!」

うおおおおおお!あぶねえ!!こんなのを教室で広げた日にゃあ、俺のあだ名がロリコンにならないとも限らない。黒猫と一緒に食うことにしてまじで助かったぜ……。

黒猫「……ぐす………私は…先輩のためにと思って……それをまずいだなんて……」

京介「え?うお、すまん黒猫!泣かないでくれ!俺が悪かったから!!」

黒猫「………冗談よ。私と妹の弁当の材料のあまりで作るんだから、そうなるのは仕方なかったのよ」

京介「そ、そうか。それもそうだよな。いや、悪かったよせっかく作ってくれたのにさ」

黒猫「気にしていないわ、それより早く食べましょう。ただでさえあなたが遅れて時間がないのだから」

黒猫の弁当は見た目はともかくとてもうまかった。見た目はともかくの意味がちょっと違うけどな。でもこれ以降はできるだけ普通の弁当にしてほしいよ。

キャー

京介「ん?」

声がしたので校舎の方を見上げてみると数人の女子生徒がこちらを見ていた。目が合うと女子生徒はさっとひっこんでしまった。あそこは確か図書室だが……

京介「なんだったんだ?」

と、不思議に思っていたところで黒猫から声がかかる。

黒猫「あ、あのね先輩。お願いがあるのだけれど…」

京介「お、どうした?何でも言ってみろよ。弁当の礼もしたいしな」

黒猫「そんなに大きい規模ではないのだけれど…今度マスケラのコスプレイベントがあって。い、一緒に参加してほしいのよ」

京介「へぇ、そんなのあるのか。わかった、参加させてもらうよ」

黒猫「うん…あ、ありがとう///」

弁当を食べ終え素直にうまかったと告げると黒猫は顔を真っ赤にして悪態をついていた。褒められると照れ隠しをする癖は相変わらずだな。
教室に戻る途中「鬼畜先輩」という単語がかすかに聞こえてきたが、聞こえなかったことにする。

イベント当日、俺は黒猫との待ち合わせ場所へと歩いていた。
今からすげー緊張するぜ。衣装を着てノリノリになっちまえばそうでもないのかもしれないが…。いかんせん不安だ。
その衣装だが黒猫が自作したものを使うらしい。沙織に借りた方が金も手間もかからなくてよかったんじゃねえか?

京介「よう、黒猫。悪いな、待たせたか?」

黒猫「……」

黒猫は無言で首を振る。あれ?こいつも緊張してるのか?
それもそうか、これからコスプレイベントに参加するわけだからな。
普段からあんなかっこしてうろついてるもんだから忘れがちだが、こいつはとても恥ずかしがり屋なのだ。

京介「じゃあ、行くか。荷物は俺が持つよ、重いだろ」

黒猫「ええ、ありがとう先輩」

京介「そういえば桐乃や沙織は呼ばなくてよかったのか?」

黒猫「!?――――――」

そういうと黒猫は一瞬目を見開いたかと思うと急に不機嫌になってしまった。不機嫌になったと察知できるまでには黒猫のことを理解できているつもりだが、肝心の理由についてはさっぱりだった。俺何かまずいこと言ったかな?

京介「く…黒猫?」

黒猫「…………………………なにかしら」

やべぇ、超怒ってらっしゃる。謝らねばならないが何が悪かったのかわからないまま謝っても逆効果だろう。恋愛というものにうとい俺の脳をフル回転させ必死に考える。
黒猫が怒りだす直前、俺は何て言った?そこにヒントが………。

京介「あ……ひょっとしてこれデートのつもりだったのか?」

ゴスッ

京介「ぐはっ」

黒猫が無言で脇腹にひじ打ちをいれてくる。が、多分正解だったんだろう。怒っているというよりは呆れているといった表情に変化している。
一つ言い訳をさせてもらうなら、コスプレイベントへの参加がデートだって気づくか?黒猫にも非があると思うんだが…。黒猫語完全翻訳への道は長そうだ。



会場に着くとすでにコスプレをしている人が何人も見えた。
見渡す限り女性ばっかりだな。マスケラは腐女子に人気だって聞いてるし…ここにいる女性がすべて瀬菜みたいな変態かもしれないと思うと空恐ろしくさえある。
意外だったのはコスプレをする側は男と女が半々くらいだったってことかな。


京介「へぇ、そんなに大規模じゃない言ってたけど…結構人多いじゃないか」

黒猫「そうね、マスケラの3期の製作がきまったのが大きいみたい。おかげでまた人気が出てきたのよ」

京介「そうなのか?よかったじゃないか。お前、マスケラ大好きだもんな」

黒猫「ええ、今から放映開始が待ち遠しいわ」

更衣室で着替えをすませ姿見で確認する。沙織が貸してくれたものとは少し仕様が違うようだ。これは2期のクライマックスでの衣装だな。うむ、衣装が変わっても主人公そっくりだ。

京介「さて、黒猫はどこだ?」

更衣室を後にして黒猫を探す。

京介「お、見つけた。準備できたぞ黒猫」

黒猫「!?………これは…………やはり…………」

京介「?…しかし、黒猫はあんまり変わらないな」

黒猫「悪かったわね、代わり映えしなくて」

京介「あ、いや、そういう意味じゃねえよ。今日も似合ってるぜ」

黒猫「ふ、ふん。お世辞は結構よ。あと、これ」

京介「ん?ああ、仮面か」

黒猫は劇中で主人公が被る仮面を差し出してきた。ほんと用意いいなこいつ。

京介「で、着替えたのはいいけど俺は何をすればいいんだ?」

黒猫「だされたリクエストに応えて適当にポーズとっておけばいいのよ。あなたのことだから代表的なの以外はわからないでしょう?」

京介「甘いぜ黒猫…俺はな、この日のためにわざわざ桐乃からDVD借りてまで予習してたんだぜ!仕草までばっちりだ!!」

黒猫「……全速力でオタクへの道をひた走っているわね、先輩」

グッ…今日のためにがんばった先輩に対してそれはないんじゃないかな、黒猫よ。

黒猫「で、でも…とても似合っていて、その……か、かっこいいわ」

京介「う…そ、そうか?ありがとな」

お互いちょっと照れくさくなったところで黄色い声が聞こえてくる。

腐A「ちょ…ちょっとあの人、真也きゅんにそっくりじゃない!?」

腐B「まじだ!超そっくり!!」

腐C「あ、あの写真!写真いいですか!?」

京介「え?ええ…構わないっすけど……」

腐女子の勢いに押されつつも黒猫とともにポーズのリクエストに応えていく。見たか桐乃!地味面でもやるときはやるのだ!!ふはははははは!!
腐女子の方々のリクエストをこなしていると、どこからか聞いた声が響いた。

???「あれ?五更さんと…高坂先輩?」

俺は嫌な予感とともにゆっくりと視線を声のした方へと移す。そこには見知った顔と胸があった。

瀬菜「やっぱり五更さんと高坂先輩だ!すご!二人とも超似合ってるじゃないですか!!」

し、しまったああああああああああ!そういえばこいつはマスケラファンで腐女子だった!!
コスプレしている姿という知り合いには見られてはならない姿を晒してしまったことで、俺の心はもはや砕けそうである。

京介「あ…赤城、こんなところで何してるんだ?」

瀬菜「私ですか?実は今日お気に入りのレイヤーさんが参加するって聞きつけまして、その方の写真とってたんですよ」

京介「へ、へぇ…そうなのか」

瀬菜「それにしても五更さんは元がいいからともかくとして、高坂先輩がこんなに似合うなんて意外でした!」

京介「悪かったな、地味面で」

まずい、どうやってごまかそう。セクハラ先輩、鬼畜先輩に続いてコスプレ先輩と呼ばれるのだけは絶対に避けたい。が、知恵を絞っているところに容赦なく腐女子のお姉さんのリクエストが飛ぶ。

腐D「すいません!今度はクイーンをお姫様抱っこしてもらっていいですか?」

京介「ええっ!?いや…それは」

確かにマスケラ本編にそういうシーンはあったが…どうするんだよ、黒猫ぉ!

黒猫「…リ、リクエストだから仕方なくよ。か、勘違いしないでちょうだい///」

そう言うと黒猫は俺の首に腕をからめてくる。え?まじでやるの?
いや、あの恥ずかしがり屋の黒猫がここまでしているんだ、恥をかかせるわけにはいかないだろう。俺は意を決して黒猫を抱き上げた。

瀬菜「きゃ~!」

瀬菜も大興奮である。お前が興奮してどうするんだ。
やばい、顔がどんどん赤くなっていく。ふと黒猫を見てみると黒猫も同じように顔を赤くして俺を見ていた。一瞬目が合うが、お互い恥ずかしくて目をそらしてしまう。

腐E「あ!ちゃんと見つめ合っててください!!」

ぬおおおおお!お前はこの後におよんでなんつうリクエストを!!時よ加速しろおおおおおお!!

腐F「きゃ~!いい!実いいです!!」




やっと解放された…俺、がんばったよな……。スイッチがオンの俺でなければ乗り切れなかったぜ。

京介「やっと終わったな…って、黒猫?」

と、声をかけようとするとさっきまで隣にいた黒猫がいなくなっていた。
慌てて辺りを見回してみると黒猫は瀬菜に何やら耳打ちをしているようだった。

瀬菜「おっけー、まかせてください!ではまた明日学校で!」

黒猫「ええ、また明日」

京介「赤城と何を話してたんだ?」

黒猫「え…それは、その…先輩が明日からコスプレ先輩と呼ばれないように口止めしておいてあげたのよ。感謝なさい」

でかした白猫!!お前はなんて気の利くやつなんだ!!

京介「ありがとな!お前のそういう所大好きだぜ!!」

黒猫「な……ま、また公衆の面前で……は、恥を知りなさい!!///」

この後しっかり黒猫にひじ打ちを頂いたところでイベントはお開きとなった。
付き合ってるんだからあれくらいは許されてもいいと思うんだが…。




京介「赤城じゃねえか。おはよう」

黒猫「……」

瀬菜「奇遇ですね高坂先輩、おはようございます。五更さんも。あ、そうそう五更さんから頼まれたもの忘れないうちに渡しときますね」

京介「頼まれたもの?」

黒猫「!?あ…そ、そ、それはっ!……あっ、ああ後で……きょうしつで」

京介「何を慌ててるんだ?」

瀬菜「高坂先輩も見ます?それはもうばっちり撮れてまして!どこぞのイラストみたいですよ!!」

瀬菜が自慢げに胸を張りながら一枚の写真を差し出してくる。

京介「ん?写真?……………げ!?これは!!」

黒猫「あ、あっ……………う………その……」

そこには俺が黒猫を抱き上げている俺の姿が映っていた。確かにイラストみたいでいい写真だ。

黒猫「あ、あのこれは……違うのよ」

何が違うのかはわからない。だが慌てている黒猫が妙にかわいく思えてしまえて、俺は顔が笑顔になっていくのを抑えられない。

黒猫「違うと言っているでしょう!」

京介「ふふ…いや、すまん。俺の方も違うんだよ」

瀬菜「?」






「きゃ~、あれがコスプレ先輩よ」

……黒猫さん?

おわり

合間にSS書いてくれた人、支援、保守してくれた人、ネタくれた人ありがとうございました
瀬菜√待ちの人すまない、明日にするよ。


俺としては沙織√が読んでみたかったり…

ネタが…思いつかないんだ…

>>408まかせろ

桐乃や黒猫ばかりとイチャつく京介に大きい女の子は嫌いですか?と人生相談する沙織
でお願いします。

沙織「京介氏!!何故きりりん氏と黒猫氏とはすぐイチャイチャする癖に拙者とはイチャついてくれないんでござるか!!」

え、ちょw

沙織「京介氏は拙者の様なでかい女は嫌いでござるか?」ウルウル

え、何この沙織。
可愛いな畜生///
いや、てか何この状況。
冷静に思いだしてみよう。
あれは確か…

久々にみんなで家に集まろーってなったんだよな。



沙織「お邪魔するでござる。」

黒猫「お邪魔するわ。」

京介「おう、上がってくれ。
今茶出すからなー」

沙織「いえいえ、お構いなく。」

京介「いやいや、そんくらいはやらしてくれよ。」

沙織とのこんな他愛もないやりとりが不思議と俺を落ち着かせる。

桐乃「いいからさっさと出しなさいよ、バカ。」

そしてこれである。

まぁ、そんなことはさておきここにいる三人のおなご、
なかなかの粒揃いである。
丸顔だが何故かモデルをしている糞生意気な我が妹高坂桐乃。
基本的なスペックが高く、自慢じゃないが黙っていればなかなか可愛い。
しかしヲタクである。

現世に舞い降りた堕天使黒猫こと、五更瑠璃。
いつもコスプレ紛いのゴスロリ服だが基本的に可愛い、ワンピース着たときはやばかったね、うん。
白猫たんマジ天使。
しかしヲタクである。

そして三人目、Aスタイルで身を包んだ身長180を越えるエゥーゴ大尉沙織・バジーナ。
しかし沙織はこのぐるぐる眼鏡を外す事で超絶美少女お嬢様、槙島沙織に変身するのだ!!
お嬢様姿はまさに必見、可愛いとしか言いようがないね。
見ての通りヲタクである。

こいつら全員ヲタクじゃなければな。
マジ美少女なのにもったいない…

沙織「どうしたでござるか?
そんなジロジロとこちらを見て…
さては拙者達美少女に見とれといたのでござるな?」

黒猫「年中無休で発情期なのね、この雄は。
恥を知りなさい、全く…」

桐乃「あ、今嫌らしい視線で見てたでしょ?
信じらんない、この変態!!」

はぁ、すぐにこれだよ…。
…事実だけど。

京介「いや、なんかそっちに虫がいたような…
ていっ、お!仕留めたぜ。」

我ながら悪くない咄嗟の言い訳だな。

桐乃「虫ぃ?ならいいんだケド…
あんまこっち見ないでよね、キモいから。」

沙織「まぁまぁ、そろそろ始めましょう
秋のアニメ上映会!!」

そういう話しだったね、そういえば。
すっかり忘れてた…

桐乃「もちろんメルルからよね!!」

子供のように目をきらつかせる桐乃。
こうしていれば可愛いんだが…

黒猫「なに馬鹿なことを言ってるのかしら。
どうして私があんな電波アニメを見なきゃならないの?
沙織、マスケラから上映しなさい。」

沙織「ふむ、では間をとってガンダムから…」

果たしてそれは間をとってるのか?
しかしよく言った!!それでこそだ、沙織!!

京介「はーい、俺もガンダムが見たいでーす。」

黒猫「な、なら私もガンダムでいいわ。」

桐乃「まぁ、沙織がどうしてもと言うなら…」

沙織「なら決まりでござるな。」

そういって早々と準備する沙織。
こういう姿見てると沙織はいい嫁さんになりそうだよな。

沙織「では早速上映スタートでござる!!」

どうして俺がガンダムを選んだかっていうとだな。
まぁ、純粋にあの三作品の中ではガンダムが一番好きなんだが
それとは別の理由があってだな。
取って置きの物真似を持っているのだよ!!
それはあとのお楽しみだがな。

すまん

もうちょいまとまってから書くわ

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