長門「…」
みくる「長門さんはブサイクで内気でカレー臭いしキョンくんが長門さんのこと好きになるなんてありえない」
長門「…」
みくる「長門さん、いつもなに考えてるか分からないし」
長門「それでも…いい。少しでも綺麗になれるようお化粧で努力をする」
みくる「無駄です」
長門「彼に振り向いてもらいたい…」
みくる「無駄だって言ってるのになぁ」
長門「ナチュラルメイクのやり方を教えて欲しい」
みくる「はいはい、それじゃ始めましょうか。ここはこうして、うん、そう。ここはこう」
長門「コクリ…コクリ…コクリ」
みくる「…はい。これで完成です」
長門「……」
みくる「どうですか?」
長門「…可愛くない」
みくる「でしょお?」
長門「……」
みくる「ね? だから言ったじゃないですか。無駄なんですよ長門さんは元が悪いから」
長門「……」
長門「…元が悪い?」
みくる「ええ」
長門「……」
みくる「化粧っていうのは元の顔を引き立たせるものですから。元が可愛くないとダメです」
みくる「まぁゴテゴテにつけまくれば、ケバくなるけどどんなブスでも一応見れる顔にはなりますよ」
みくる「みんな同じような顔になりますけどね」
長門「して」
みくる「え?」
長門「もっと化粧をつけて」
みくる「いいんですか?」
長門「いい……元が悪いなら……」
長門「今よりキレイになれるならしてほしい」
みくる「わかりました~じゃあいきますよぉ」パフパフ
─────
長門「……」
みくる「うわ~…すっごいケバくなっちゃいましたね」
長門「……」
みくる「でも最初よりは大分マシですよ」
長門「ホント?」
みくる「ええ。まあ最初よりはですが」
長門「彼に見せてくる」
みくる「そうですね。キョン君に見せてあげるといいです」
長門「いってきます」
みくる「いってらっしゃ~い」クスクス
ガラガラ
キョン「ん、おう長門……ってうわ!」
長門「……」
キョン「長門…だよな」
長門「そう」
キョン「どうしたんだその顔……」
長門「ちょっと…化粧…した…」
長門「どう…?」
キョン「どうって……いやその……」
キョン「正直…ちょっとケバくないか?」
長門「!!!」ガン
キョン「俺はもっと薄化粧の方がいいと思うな…」
キョン「というか長門は化粧なんてつけなくても…あれ、長門?」
長門「……」トボトボ
みくる「ププッ!ヒーーーーーヒッヒ!」
長門「……」
みくる「そうですかケバいって言われたんですか!ウヒヒヒヒ!」
長門「……」
長門「…私は、どうしたらいい?」
長門「化粧をつけても可愛くない、つけなくても可愛くない…」
長門「どうすればいいの…?」
みくる「ブスは生まれた時からそういう宿命のもとにいるんです。諦めた方がいいんじゃないですか」
長門「……」
長門「ブス……」
みくる「ええ。ブスです」
長門「ブス……」
みくる「そうです。ブスですよ長門さんは」
長門「……」
みくる「じゃ、私そろそろ帰りますね。お疲れさまぁ~」
長門「……」
─────
長門「……」
長門「…醜い…」
長門「どうしてこんな顔で…どうしてこんな個体で生まれてきたの…」
長門「どうして…」
キョン「寄るな。臭いんだよブス」
ハルヒ「有希ってホンッットにブスよね! ブスすぎ! いっしょにいて恥ずかしいわ!」
古泉「よくそんな顔で3年間も生きてられましたねぇ…」
ミクル「元が悪いんだししょうがないですよぉ」
長門「……はっ」
長門「……夢……」ポロポロ
長門「……なみ…だ……?」
─────
長門「……」
キョン「あ……長門」
長門「!!」ビクッ
キョン「あの…昨日はすまんかった。その…ひどいこと言っちまって…」
キョン「…あれ? おいどうしたんだその目…真っ赤だぞ…」
長門「……」
長門「近寄らないで」
キョン「え?」
長門「…私といっしょにいると、臭いが移る」
キョン「は…は?」
長門「私みたいな醜い存在には…近づかない方がいい」
キョン「な……お、おい長門……」
まて、だまされるな
>>1はみくる好きと見せかけた長門大好き野朗だ!
長門大好きな俺が言うんだからまちがいない!
そしてみくるしね!ぶす!くず!
この長門が可愛いと思う俺は変なのか?
>>37
あなたはよく分かっている。
私と交友関係を持つべき。
ザワザワザワ
長門「……」
ザワザワザワ
長門「……」
「…長門って超キモくね? 何あの顔」
「つーかカレー臭いんだよ。漂ってくるんだよ勘弁してくれよ」
「死んでくれへんかなぁ」
長門「……」
ID:bfYwFNzLPを敵性と判断。
長門(…聞こえる…)
長門(みんなが私の悪口を言っている…)
長門(私がブスだから…私が臭いから…私が暗いから…)
長門(…耐えられない)ダッ
教師「よーし授業始めるぞ……あれ、おい長門はどうした」
生徒「あれ? さっきまで普通にいましたけど…」
生徒「さっきどっか行っちゃいましたよ」
教師「なんだサボりか?」
─────
長門「……」
長門「…苦…しい…」
長門「お腹が痛い…」
長門「……」
長門「このまま…消えてしまいたい…」
そろそろ限界。
私が迷彩服を着て機関銃を手にカミカゼをみせてやるよの一歩前。
─────
長門「……」
男子「えーおまえわかってねえよ。女の子はさぁ、顔じゃねえって」
長門「!!」
男子「やっぱり中身だろ。性格いい子だとさぁ顔は普通でも可愛く見えてくるもん」
長門「……」
男子「逆に性格悪いと可愛くてもブスに見えてくるもんなんだって」
長門「……」
>>57
さっきのは冗談。
あなたとの交友関係を望む。
長門「……」
長門「顔じゃなくて、性格…?」
長門「……顔は無理でも……性格なら努力で変えられる……」
長門「……」
─────
キョン「うぃーっす」ガチャ
古泉「どうも」
ハルヒ「……」カタカタカタ
みくる「こんにちはぁ。はい、キョン君。お茶です」
キョン「あ、どうもありがとうございます朝比奈さん」ズズッ
長門「……」
長門「あ……」
キョン「ん? なんだ長門」
長門「……キ……」
キョン「?」
長門「……キョ……」
キョン「巨?」
長門「キョ…ン…君…」
キョン「!!!!」
長門「こん…に…ち………は…」
キョン「は……は…? え…」
キョン「あ……はい……こんにちは……」
この展開は期待
長門「……げん……き……?」
キョン「え…あ、ああ」
長門「そう……」ニコッ
キョン「!!!!!」
古泉「ど、どうしたんですか今日の長門さんは…?」ボソッ
キョン「わ、わからん……何か近頃ちょっと変だぞ……」
キョン(笑った……長門が……)
─────
長門「……」
長門(明るくできていただろうか……)
みくる「長門さんっ」
長門「!! 朝比奈みくる……」
みくる「どうしちゃったんですか? 今日の長門さん。いつもと違いましたね」
長門「なにか…変…だった…?」
みくる「うん。すっごく変でした」
長門の微笑んでる顔をアニメの方の絵で見たい
すごく見たい
絶対見たい
みくるはさぁ・・・もうさぁ・・・はぁ・・・・・
長門「どの辺りが……?」
みくる「えーーどの辺りがって……全体的にキモかったですよ?」
長門「!!!!」
みくる「正直見ててちょっとヒキました……っていうか結構ドンビキかな」
長門「そん…なに…?」
みくる「はい。初めて見たけど、長門さんの笑顔ってなんかいやらしいんですよ。気分悪くなる顔ですよね」
長門「……」
みくる「あんまり笑わない方がいいかもしれませんね……嫌われちゃいますよ?」
長門「……」
みくる「あと、いきなりキョン君ってどう考えても慣れ慣れしいですよね。キョン君ちょっと怒ってましたよ」
長門「!!」
みくる「普通は初めは名字で呼びますよね」
長門「…誰も…呼ばないから…私も…」
みくる「距離感読めないんですねー。こりゃ大変だな」
長門「…ごめんなさい…」
キョンの苗字は田中
─────
長門「……」
長門「ブスで…暗くて…臭い…」
長門「変えようと思っても変えられない…逆に気持ち悪い…」
長門「…フフ」
長門「…そんな個体は生きている価値がない…いや、むしろ迷惑」
長門「存在が迷惑…」
長門「……」スッ
ブシュウッ
ピンポーーン
朝倉「こんばんはー」
朝倉「長門さん、いる? おでん持ってきたわよ」
朝倉「…長門さん?」スタスタ
朝倉「……!! きゃ…きゃあーーーー!」
朝倉「な…長門さん…長門さん!! しっかりして!!」
長門「……」ドボドボ
朝倉「長門さん!!!」
>>1
背中に気をつけろよ
─────
キョン「うぃーーっす……あれ? 長門は今日は来てないのか」
古泉「長門さん、どうも今日学校休んだみたいですね」
キョン「休んだ? あいつが? もしかして何かあったのか」
古泉「さぁ…」
バンッ
ハルヒ「大変…! 大変よ! 有希、昨日自殺未遂して入院したって…!」
キョン「はぁ!?」
この筆者、もしかしたら俺が知ってるやつかもしれん
─────
長門「……」
キョン「……」
ハルヒ「…有希…」
長門「……」
ハルヒ「どうしちゃったのよ…どうして自殺しようだなんて…」
ハルヒ「何か悩み事でもあったの…? どうして私たちに相談してくれなかったのよ…」
長門「……」
ハルヒ「ねぇ有希…!!」
キョン「は、ハルヒ…待てよ…」
ハルヒ「だって…!」
長門「帰って…」
長門「もう…誰の顔も見たくない…帰って」
キョン「長門…」
長門「帰って…」
みくる「…プッ」
キョン「……」
キョン「どうしちゃったんだよあいつ…」
朝倉「…キョン君」
キョン「!? あ、朝倉か…よう」
朝倉「あの…長門さんのことで話があるんだけど…」
あ、あれ?面白くなってきた
朝倉「……そう、キョン君も何も知らないのね」
キョン「ああ……」
朝倉「…どうして長門さんがあんなこと…」
キョン「…でも最近、ちょっと様子が変なところはあったんだ」
朝倉「どんな風に?」
キョン「なんか急に化粧つけてきたり、あと、俺のことをキョン君って呼んだり」
朝倉「……」
後藤てめぇごるァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
朝倉「……ねぇキョン君。あの子のこと…お願い」
朝倉「私じゃダメなの…きっと、あなたじゃないと本当のことは話してくれないと思う」
キョン「……」
朝倉「お願い…あの子の力になってあげて…それはあなたにしかできないことだから…」
朝倉「…私じゃ…できないから…」ポロポロ
キョン「……ああ……」
─────
長門「……」
キョン「よう長門。どうだ調子は」
長門「……」
キョン「あ、リンゴ買ってきたぞ。食うか? 皮剥いてやろうか」
長門「……」
長門「…どうしてあなたは、毎日私なんかのお見舞いにくるの?」
朝倉株が急上昇
キョン「え…」
長門「どうして…?」
キョン「ど、どうしてって……そんなに変か? 友達のお見舞いにくるの」
長門「…友達…?」
キョン「友達だろ。違うか?」
長門「……」
長門「…私は…ブスで…醜くて…臭くて…暗い」
長門「あなたが私といても…いいことは一つもない」
そろそろみくる乱入か
キョン「…なぁ長門。どうしちゃったんだよ最近のおまえは。なんでそんなこと言うんだよ」
長門「本当のこと…」
キョン「誰がそんなこと言ったんだよ? そんなの一つも当てはまってないぞ」
キョン「もしかしておまえの悩みの原因って、それか?」
長門「……」
喋るの苦手な奴と根から暗い奴って、リアルでは区別できないんじゃね?
キョン「……」
キョン「…なぁ長門。よく聞けよ」
長門「……」
キョン「おまえは可愛いぞ。学校の中でもトップ10入りするくらい可愛い。あの谷口がAつけるくらいだからな」
長門「……」
キョン「それに…その…おまえからは…えーっと…いい匂いがする。ホントだぞ。臭いなんてとんでもない」
キョン「ずっと嗅いでたいくらいだぞ」
長門「お世辞はいい…」
キョン「お世辞じゃねえって!」
長門「……」
長門「もしそうでも…私は…暗いし…人を不快にする…」
キョン「そんなことねぇよ…」
キョン「…俺はおまえといると楽しい。ホッとするし、幸せな気分になれる」
長門「嘘…」
キョン「嘘じゃない」
他人の言葉を「お世辞」と判断できる頭があるのに
みくるの言葉は「悪意」だとは思わない長門マジ天使
キョン「……この前さ、おまえ、俺のことキョンって呼んでくれたよな」
キョン「あの時、すげえ嬉しかったんだ…」
長門「……」
キョン「長門が笑ってくれた時、涙が出そうになった」
キョン「…俺は、おまえが笑ってるところをまた見たい」
キョン「…長門、好きだ」
長門「!!!!」
キョン「俺と付き合ってくれないか…」
もう一回くらいみくるの逆襲あるか?
長門「嘘…」
キョン「嘘じゃないって」
長門「やめて……やめて……」
キョン「な、長門…」
長門「帰って…お願い…帰って…」
キョン「……」
キョン「…悪かった。いきなりこんなこと言っちまって。でも、今のは俺の本当の気持ちだから…」
キョン「…じゃあ、また来る」
バタン
長門「……」
みくるの更なる黒化希望
─────
長門「……」
長門「……」
みくる「なーがっとさんっ」
長門「!! 朝比奈みくる…」
みくる「こんばんは。調子、どうですか?」
長門「平気……ちょっと、良くなった」
きたあwww
このみくる臨也にみえてきた
みくる「ふーん、そっか。よかったですね」
長門「……」
みくる「でも、なんで自殺しようとなんてしたんですか?」
長門「……私は生きている価値のない個体だから……」
みくる「むぅ。まぁいいけど、そんな人いっぱいいますけどねぇ」
長門「……」
みくる「ところで今日キョン君きました?」
長門「……来た……」
みくる「どんなこと言ってました?」
長門「……」
みくる「……あー」
みくる「…そのぉー。なんか、長門さん可哀そうだから教えてあげるけど」
みくる「キョン君が言ってること、全部嘘ですよ」
長門「!?」
みくる「えっとその…なんとかして長門さんを励まそうってことになって、みんなで決めたことなんです」
みくる「長門さん自殺なんてしようとするから。とりあえず元気だしてもらおうってことになって」
長門「嘘…」
みくる「本当です」
みくる「でも、みんな優しいですよね。これでも、長門さんのこと思ってやってるんですよ」
みくる「でもやっぱり嘘はいけないと私は思って……だって、退院したあと長門さんが嘘つかれたって知ったらショックじゃないですか」
長門「……」
みくる黒すぎwww
みくる「……んー。でも、一応みんな長門さんのこと待ってますから。早く元気になってくださいね」
長門「……」
みくる「あ、リンゴ。食べましょうか。私皮剥いてあげます」
長門「……」
長門「……」
─────
長門「……」
長門「дΗΦΨξω」
長門「…『長門 有希』の情報連結の解除を要求」
長門「……」
長門「…致命的なバグが蓄積した。これ以上この個体には対象の観察は不可能と判断」
長門「……」
長門「…了解」
長門「……さよなら」
─────
キョン「ういーーっす」
ガラガラ
キョン「よっ長門。調子は……」
キョン「……」
キョン「……あれ? ……なが……と……?」
サーーッ…
キョン「……長門……?」
わああああああ
wktk
キョン「……」
キョン「おい長門…どこ行ったんだ…?」
キョン「おい…長門! 長門!」
男「うるせーなぁなんだってんだ」
キョン「ここに…ここに女の子がいただろ!? どこに行ったかあんた知らないか!?」
男「ああ? 何言ってんだそこは前からずっと空きのベッドだぞ」
キョン「は…?」
パサッ
キョン「? 手紙……?」バッ
「ありがとう。嘘でも嬉しかった。ありがとう。さよなら」
キョン「……」
キョン「…おい……冗談だろ…」
キョン「…長門…」
キョン「…長門…長門ぉ…」
キョン「うわあああああああああああああっ!!」
うわああああああああ
みくる「……」
みくる「……くく……いひ……あっはっはっは!」
みくる「あーーーおもしろかった…最高に馬鹿でしたよ長門さん。笑わせてもらいました」
みくる「でもせいせいしたーー…もうこれであの陰気くさい顔見なくてもすむわけですね」
みくる「ププッ…くっくっく…」
─────
キョン「……」ガチャ
みくる「あ、キョン君。こんにちはぁ~っ」
キョン「……こんにちは……」
みくる「今、あったかいお茶入れますねっ★」
みくる切り替えはええw
終
久々面白かった
なかなか文才あるな
鉄槌編はないのか
このまま続けてハッピーエンドにもっていけたら神
ハッピーエンド条件
・長門復活
・みくる成敗
・何らかのオチがある
ハードル高けぇ
朝倉なら力になってくれそう
>>1続きたのむよー
どこのどいつだ?BADENDにしろなんてほざいたやつは?
脳みそ砕いてやるから出て来い
みくる「……」
みくる「……くく……いひ……あっはっはっは!」
みくる「あーーーおもしろかった…最高に馬鹿でしたよ長門さん。笑わせてもらいました」
みくる「でもせいせいしたーー…もうこれであの陰気くさい顔見なくてもすむわけですね」
みくる「ププッ…くっくっく…」
?「くくっ……随分上機嫌だな」
みくる「――!?」
秋山「罠に嵌ったとも知らずによ」
みくる「ばかはとことんばかだったってわけ・・・ですかぁwwwww」
ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃwwwwwwww
ガラッ
みくる「はっ」
キョン「何がそんなにおかしい・・・?」
みくる「キョ、キョンくん、ノックぐらいしてくださぃよお」
キョン「何がそんなにおかしい?」
みくる「え?な、なんですか」
キョン「何がそんなにおかしいのかと聞いてるんだ」
みくる「ちょ、ちょっとそんな怖い顔しないでくださいよ」
キョン「質問に答えろ」
みくる「こ、怖いですぅ・・・顔近いですよぉ」
キョン「いいから答えろ 何がそんなにおかしい?」
みくる「・・・」
お?
キョン「朝比奈さん・・・あんたが長門をあそこまで追い詰めたんだろ?」
みくる「な・・・・・・なにを言ってるんですか・・・?」
キョン「あんたな・・・・・本当に俺が分からないとでも思ってんのか?」
みくる「わ、わけわかりません」
キョン「そんな顔と態度くらい見てりゃどんなバカでも気づくぜ」
みくる「な・・・・・・ちょっとキョンくん・・・それはヒドイですよぅ」
キョン「いつまでも猫の皮被ってんじゃねえよ!!!」バンッ
みくる「ひっ」
キョン「あんた自分のしたことがどれくらい重大なのか分かってるのか!?あああああ!!?!?」ドンドンドン
ガラッ
古泉「はっ!な、なにやってるんですか!」
みくる「痛いですぅやめてくださいぃ」
古泉「やめてください!」
キョン「こ、こいつが!!!こいつが!!!!長門を・・・長門有希を!!うぐ!!!」
ハルヒ「ちょ、ちょっとキョン!なにやってんの!」
古泉「あ、涼宮さん、手をかしてください!」
みくる「痛い痛い痛い痛い痛い髪の毛がとれちゃう!!!」
キョン「がああああああああああああああああああああああああああああああ」
>>198
秋山 澪「ひっ!?こ、ここどこなんだ?私、なんで連れてこられたんだ?」
その秋山かよw
ハルヒ「黙りなさい」
律「そうだぞ、澪っ」
澪「ひっ」
>203
なんかワロタ
>>200-201
昔、唯「liargame?」というスレがあってだな
キョン「げりゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
みくる「いぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ」ブチブチブチブチブチブチブチブチィッ
ハルヒ「ちょっとキョン!!!!!やめなさいってば!!!」
古泉「やめてください!やめろ!」
みくる「痛い痛い痛い痛い痛い痛い頭が焼けてるよおおおおおおおおお」ガシガシガシガシ
キョン「まだ・・・・はぁはぁ・・・・まだ終わってない・・・・・」
古泉「やめなさい、そこまでです」
……。
キョン「何だ?邪魔するなよ・・・」
古泉「できれば使いたくなかったのですが・・・未来派のエージェントが消えてしまうとこちらも困るのでね・・・」
ハルヒ「ちょ、ちょっと古泉くん!拳銃なんかどこから!」
キョン「撃てよ・・・撃ちたきゃ撃て!!」
古泉「くっ・・・!」
みくる「くぅ・・・キョ、キョンくん・・・絶対許しませんよ・・・」
キョン「うるせえ!!!まだ終わりじゃねえ!!!バッドエンドで黙ってられるか!!」
みくる「ど、どうしようっていうの・・・」
キョン「無駄な力使わせんな!てめえで歩け、おら!!」ドカッ
みくる「いぎっ」
お、お茶にしましょ?ねっ?
とっとと書け太郎
……。
制裁はべつにしなくてもいい
長門を復活させてやってくれ
もっと精神的な制裁にして欲しいな
ごめん、むかつきすぎて精神的に制裁させることはできない
誰か代わりお願い
頭にきすぎだろwwwwwwwwwwwww
キョンが一計を案じて、みくるを乗せて罠にかける。
そして泣いて謝るまでいびる。
その後、自己嫌悪と喪失感で鬱になるキョン。
みかねた朝倉さん、どうにかして長門を呼び戻す。
だがその代償として朝倉さんが消失。
独歩「そこまでだキョン」
朝倉さんがキョンに惚れてる設定で。
>>220
最高
それでいこう
でもどうやってキョンにみくるのことを気づかせるんだ?
古泉「」ガッ
キョン「うっ」バタッ
ハルヒ「ちょ・・・古泉君」
古泉「きっと錯乱してしまったのでしょう。このままだと彼は何をするかわかりませんからね」
みくる「ひぐっ・・・うぅ・・・」
古泉「大丈夫ですか?」
ハルヒ「ちょっと落ち着きましょう。ね?」
さぁ誰か仕切りなおすんだ
長門「私は醜い・・・・・・」
実際校内10番以内に入るほどの美少女がこんなこと言ったらブサイクは嫉妬と苛立ちに悶え殺されるしかなくなる
>>227
もう我慢できない
俺が行く
>>228
長門くらいの変人なら嫉妬も起きないんじゃね?
「1ページ、」
ぺら……
みくる「っ!?」
「また1ページ」
ぺら……
みくる「ひっ……な、何なの!?」
「足りない、まだ読み足りない。
せっかくカードと作ったのに。たくさん本を借りたのに」
みくる「だ、誰……」
「全ての本を読み終えるまで、彼女はこの場に留まり続ける。
さぁ聞かせてあげまショウ、」
「あなたの為の怪談を――!」
>>231
ちょうどいいかんじに雷がなったなw
まず朝比奈さんの動機はなんなのだろうか?
>>233
みくる「キョン君は私のもの。誰にも渡さない。誰にも・・・フヒヒヒヒh」
他のアニメとかの登場キャラとかいらないからそのままのオリジナルのキャラで書いてくれ
>>227
キョン「うっ……」
ハルヒ「気がついた?……(よかった)」
キョン「……ここは?」
古泉「使われていない文芸部室です。申し訳ありません、先ほどは……ああでもしないと」
ハルヒ「ねえキョン……その、えっと、なにがあったの?」
キョン「朝比奈……さん、は?」
ハルヒ「キョン!」
古泉「部室で休んでもらっています。彼女の様子も尋常ではありませんでしたからね」
キョン「……」
ハルヒ「」
古泉「よろしければお話いただけませんか? これは僕の推測にすぎませんが、そう、きっとこれは」
ハルヒ「ユキと関係があるのね?」
着地できるのかこの話w
>>240
もしかして俺のSSの続きとして書いてる?
だったら今頃みくるはハゲが丸々でかくできちゃってるってわけだよなwwwwww
いやっほおおおおおおおおおおwwwwww
ざっまああああああああああああああああああああああああああああああああああんwwwwwwwwwwwwwwwww
ローゼン消えたなー
オリジナルのみくるは別に嫌いじゃないけど
このスレではそんな設定なので、その延長の話が読みたいだけ。
古泉「近頃の長門さんの様子も、普段からは考えもつかないような変わりようでしたからね。らしくないというか……不安定、とでもいいましょうか。ええ、自分でもおかしな言い方だとは自覚しています」
キョン「……ん、で」
ハルヒ「え?」
古泉「!?」
キョン「なんで! お前! そこまで分かっていて何もしてやらなかったんだ! 何も、何も、何も!!」
ハルヒ「キョ、ちょっキョンやめなさい!? キョン、キョン!?」
ハルヒ「やめなさい――――――――っってば!!」
古泉「っ……ホッ、ゴホッ」
キョン「はぁっ……はぁ……古泉、悪い……すまない、ごめん――!」
古泉「い、いいいえ。お気になさらず。落ち着いて、ゆっくりでいいんです。落ち着いて」
ハルヒ「どうしちゃったのよ……?」
キョン「長門が……」
キョン「長門が……消えちまった」
>>246
原作が盛り上がりに欠けてるからな
次からまた少年JUNの話らしいから期待してる
いいぞもっとやれ
物語がゆっくりと軌道修正されていく様子はわくわくするw
古泉(ギクリ――!)
ハルヒ「ユキが、消えた?」
古泉「ちょっと待ってください、落ち着いてください、お二人とも。この話は」
キョン「長門がっ! 消えちまった……いなくなっちまったんだよ! 跡形もなく!」
古泉「……! ……!」
ハルヒ「いなくなったって、その、家出、ってこと? よね?」
古泉「え、ええ、ええそうでしょう。そのようですね」
ハルヒ「……いいわ。話を続けましょう。それで、我がSOS団のユキが失踪してしまった。そしてそのことに、これまた我がSOS団のミクルちゃんが関わっている。
それも、キョンがこんなに取り乱してしまうほどにね。ここまででおかしいところはなさそうね。ないかしら、古泉君?」
古泉「え、ええ。一応いまのところは、僕にも辻褄があっていると思いますよ?(キリキリ)」
ハルヒ「問題はここからね。つまるところ、これは、ミクルちゃんがユキに対して家出をしてしまうような、そしてキョンがあれだけ取り乱してしまうほどの何かを行った」
キョン「ああ。ああ……多分、そうなんだろうな」
古泉(どうか、平静さを取り戻していてくださいよ……? あっ胃が)
ハルヒ「それじゃあ、キョン?」
ハルヒ「話してちょうだい。いったい何があったのか――私たちでできることなら、なんでもするから……!」
古泉ストレスで死にそうだなwwwww
――――――
古泉「それは……」
ハルヒ「……落ち着きなさい古泉君? キョン、確認させてもらうけど、大丈夫?」
キョン「ああ……」
ハルヒ「ユキは失踪する直前まで、自分の容姿や性格について、周りからどう思われているのかを、ひどく気にしていたというのね?」
ハルヒ「そしてそれはすべてあのミクルちゃんが、私たちの知らないところでユキとふたりきりになったところを狙って、陰湿なでまかせをふきこんでいた。ユキはそれを鵜呑みにしてしまった」
ハルヒ「そしてついにユキが失踪してしまった。その直後よ。あんたは部室のドアの前で必ず一度立ち止まるクセがついていた。ミクルちゃんの着替えを覗かないためにね。でも」
ハルヒ「あんたは聞いてしまった。ミクルちゃんの、今までに聞いたこともないような笑い声を」
キョン「ああ……」
ハルヒ「いなくなってしまったユキを、ユキがいなくなってしまったことを、とてもうれしそうに嗤う――その、ミクルちゃんの、声を」
キョン「ああ……!」
ハルヒ「……ふぅ」
キョン「!!」
ハルヒ「ねえ、古泉君? 副団長のあなただから聞くけど……どう思う?」
おお、ちゃんと展開しそうだ!
よっしゃハルヒ
やっちまえ
ハルヒがキョンに力貸してくれそうな展開っぽくていい感じだ
ただ、みくるの動機がよくわかんないままだと消化不良になりそう
>>261
長門に対して初めから腹立ってたって設定でいいじゃね?
古泉「ソワソワ」
ハルヒ「古泉君?」
古泉「えっ? ああはいなんでしょう」
ハルヒ「どうしたっていうの? 困るわ。今はSOS団始まって以来の危機。そしてあなたは副団長なのよ?」
古泉「いえ、その、はは。あまりにも突飛なお話でしたもので。その、落ち着いて聞いてください? 普段服用している薬はどこにやったかなと」
古泉「部室にでも忘れてきてしまいましたかね? でも落ち着いてください。ええ、まったく。妙な歌でも口ずさんでしまいそうですよ」
ハルヒ「体調不良は仕方がないわね……でも、あなたが落ち着きなさい? なんだったら部室に取りに戻ってくれてもいいのよ? 私が許可するわ」
ハルヒ「事情の聴衆は私がやっておくか」
古泉「とんでもない!! 仮にも副団長を任されている身の上。この場におふたりをのこしていくなど、とんでもない!!」
ハルヒ「そ、そう……すばらしい心がけだわ」
谷口「ブエエエエックストラメイショーン!」
国木田「そのくしゃみ、すごくばかっぽいからやめた方がいいよ?」
谷口「おぅ……」
wktk
古泉が黒幕だったら更にもう一盛り上がりしそうだな
ハルヒ「それで。古泉君。改めて聞くわ? 今のキョンの話……どう思った?」
キョン「ハルヒ、それはどういう――」
ハルヒ「黙って。古泉君?」
古泉「え、ええそうですね。どうといいますか、その……」
キョン「……」
古泉「いえ、単刀直入に申し上げましょうか。正直……『信じられない』。そういったところでしょうか」
ハルヒ「そうね……」
キョン「――!」
古泉は保身へ走ったか
いや、古泉には別の思惑があるとみた
キョン「お前ら、俺は――!」
ハルヒ「ストップ、キョン!」
ハルヒ「わかってるわ、キョン。キョンはそんなウソはつかない。私たちがそんなこと、知らないはずないもの」
ハルヒ「でもね、少しだけ、少しだけでいいの。私たちにも時間をくれないかしら? あんたの話に確信が持てるように、私たちは私たちで」
キョン「どういうことだよ!」
ハルヒ「!!」
キョン「少しの時間って、お前ら、『有紀』が消えちまったんだぞ!? もう戻ってこない……あの人があんな人だなんて
思わなかった……あいつが、あいつが一体どんなどんな気持ちで消えて行っちまったのか……俺は、何もしてやれなかったんだ!」
キョン「あいつは、それでもあいつは手紙を残して俺の気持ちに応えてくれたんだ! これから消えようって時に、あいつが手書きで……!」
古泉(キリキリキリキリ)
キョン「なぁ、頼むよハルヒ……古泉……信じてくれ。このままじゃあいつが、浮かばれねえじゃないか――」
古泉(パ――――――( ゚∀゚)――――――ン)
ハルヒ「キョン、あんた……浮かばれないって、まさか、思いつめすぎよ」
古泉「ああっ、ええ、ごほ、げふ、んぐむ。あー、あー、AhAAAAAAAA、アッー♪」
ハルヒ「やだちょっとなによ古泉君」
古泉「涼宮さん、ちょっといいでしょうか?」
古泉「実は僕には皆さんに隠していた少しばかり特殊な性癖がありまして」
古泉「体調が優れなかったのも、そのためなのです」
ハルヒ「何のための薬なのよ……」
古泉「ですから今から僕が起こす行動をその間だけでいいので黙認して欲しいのです」
古泉「では」
ハルヒ「な……! キョ、古泉君、キョン……?」
古泉(申し訳ありません。こうでもしなければ、あなたとふたりきりの密談も叶いそうもないままに最悪の状況を迎えてしまいそうでしたので)
キョン(なんだよ……)
古泉(察するに、あなたの言う『長門有紀が消えた』というのは、文字通りの意味を指すのでしょうね? つまり、存在そのものの完全なる消失)
キョン(……信じてないんじゃなかったのか?)
古泉(とんでもない。先日お伝えしたと思いますが、僕たち機関は、彼らのいくつかを監視しています)
古泉(であれば当然、長門有紀のパーソナルが突然消失したことによる彼らの混乱も、ですよ)
古泉(そしてさらに僕は、あなたにこう忠告さしあげたはずです)
古泉(朝比奈みくるあのままの姿を鵜呑みにするべきではない……と)
キョン(そうだな……俺が、間違っていた。のかもしれん)
古泉(おや珍しい。弱気なんですね)
古泉(とはいえ、今の僕もあなたのことを言える状態とはとてもとても。正直、いっぱいいっぱいです)
古泉(涼宮さんはさっきこうおっしゃいました。SOS団最大のピンチであると。相も変わらず彼女の感性の鋭さには度肝を抜かれます。もはや皮肉と言ってもいい)
古泉(ええ、これはいまだかつてない規模の、SOS団ひいては世界の危機です)
キョン(古泉、すまない。俺は今『それどころじゃない』ん――)
古泉(これは失礼。では念のために、一番大切なことを聞かせてください)
古泉(あなたは、今のSOS団の危機を認識していますか?)
キョン(――)
キョン(意味が、分からない)
古泉(結構です。充分です。では話を元に戻しましょう)
おい、終わりか?
楽しみなのに
古泉(さて、長門さんの存在が完全に消失してしまいました。今までのようなクラスメートやお隣の部員さんでもなく、紛れもない我らがSOS団のメンバーが、です)
古泉(そしてそれを、涼宮さん自身も自覚してしまっている。ええ、もちろん今の彼女にとっては、長門有紀はあくまでも失踪しているにすぎないといった程度の認識でしょうが)
古泉(ですがはたして、本当にそれだけで済むでしょうか)
古泉(涼宮さんはああ見えて、とても友愛にあふれたお方です。当然、長門さんのことを探そうとなさるでしょう)
古泉(ですが、いくら探そうとも、長門さんが見つかることはない)
キョン(っ……)
古泉(ひょっとしたらこの時点ではまだ、涼宮さんはこう思ってくれるかもしれない。長門有紀はなんらかの事件に巻き込まれて、拉致されるなりで見つけ出すことが困難な状況に陥ったのだと)
古泉(しかし、逆に……これは超常現象だと、思うかもしれない)
キョン(それが、お前の言う危機ってやつか……)
古泉(困ったものです。僕はやはり説明や解説が苦手なようですね。しかし今は、そういうことにしておいてください)
キョン(俺はそんなことより、有紀の――)
古泉(それもコミで、です。いいですか? ご存知の通り、涼宮さんには、自らの願望を実現してしまう神のごとき能力が備わっています)
古泉(このままでは間違いなく、涼宮さんは長門さんを探すでしょう。しかし見つからない。たとえそれが、事件であったにせよ、超常現象であったにせよ、そのとき涼宮さんは一体、何を望むでしょう?)
キョン(長門の帰還……それじゃあ、有紀は!)
古泉(ええ、もしも、いえ、十中八九彼女が望むであろうその願いにより、長門さんは帰還をはたす可能性が非常に高い)
キョン(それじゃあ、お前はこのことを見越して――)
古泉(ですがそうして我々の前に現れる長門さんは、はたして本当に僕らの知る長門さんでしょうか?)
キョン(!?)
おい字が違うぞボケ
有紀じゃなくて有希だぞボケ
脳みそにたたきこんどけやボケ
>>278
ああ、なんか違和感あったんだ
情報修正しとくは
㌧t
キョン(どういう……意味だ?)
古泉(こういうことです。涼宮さんはすでにあなたから、長門有希失踪の原因と経緯を聞いてしまっている。朝比奈みくるの隠された人格についてもです。そして、彼女はなんと言いましたか?)
古泉(信じられない……僕という媒介を介してですが、だからこそ彼女の本音の強さがうかがえます。自身では明言できないほどに、信じたくないのです。朝比奈みくるの人格についても、長門有希の苦悩についても、ね……)
キョン(なかったことに……なっちまうって、いうのか。全部)
古泉(そんな生易しいものではありません。ないんですよ。始めから全部)
古泉(長門さんは自ら存在を消しましたが、その長門さんを構築したのは、情報統合思念体です。ですが今回現れる長門有希は、恐らく涼宮さん本人によって構築されるはずです)
古泉(情報統合思念体に残っている長門さんの情報をそっくりそのままトレースするなどということは、彼女にとっては造作もないことでしょう。ですが、情報統合思念体は彼女との直接のコンタクトを極度に恐れているでしょう。
つまり、長門さんの情報を涼宮さんと同期させるとは考えにくい。また……涼宮さん自身も望んでいない。なぜなら彼女の望む長門有希は『そう』ではないのですからね)
キョン(それじゃあ!)
古泉(ええ、涼宮さんに長門有希を探させてはならない。そういうことになりますね。――ああ、忘れていましたが、朝比奈みくるの人格の改変というおまけもついてきますね。これについては……いいことなのでしょうか?)
古泉(ですが先ほど申しましたように、それはもはや限りなく難しくなってしまいました。このままでは、今まで涼宮ハルヒに対して唯一有効的なカウンターとして機能していた長門有希が、今度は一転して彼女にとって限りなく都合のいい存在として蘇ってしまうのですから)
キョン「だから、そういうことじゃねえんだよ!」
古泉「!」
ハルヒ「――」
長門が情報統合思念体によって作られたインターフェース「長門有希」じゃなく、ただの少女「長門有希」として復活するってことでおk?
そしてこの間わずか0.5秒
さすがだな、こいつら
ウソですごめん
>>283
許す
応援してるよ
>>282
古泉「あるいは情報統合思念体そのもののコピーとして、以前以上の性能を有した状態での構築もありえます。
僕としてはそちらの方をこそ危惧しているのですが、いやはや、まさに戦々恐々ですよ。朝比奈みくるの改変も含めれば最悪、
涼宮さんの監視役は僕ひとりになってしまいかねませんから」
キョン「そんなこと言ったって、それじゃああいつの気持ちなんかどこにもねえじゃねえか。俺はただ……あいつの最後の気持ちに応えてやることができなくて、
そうだ。朝比奈みくるのことだってもうどうだっていい。それだけが、悔しいんだよ……」
ハルヒ「キョン……」
ハルヒ「古泉君」
古泉「はい、なんでしょう、涼宮さん」
ハルヒ「全部が終わったら、さっきのキョンとのハグ。もう一回やりなさい。撮って売るから」
古泉「ハグですか? ハグはちょっと……」
ハルヒ「今までやってたじゃない。長々と。それで内緒話のことは不問にしてあげる。聞かないでおいてあげた分の代金も込みなんだから、ありがたく思いなさい」
古泉「それはもう」
ハルヒ「キョン」
キョン「……」
ハルヒ「泣いてるの、キョン?――顔を上げなさい」
ハルヒ「さっきは悪かったわ……あんたの気持ちを、分かってあげられなかったの」
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「さっきからユキのこと、名前で呼んでる。ユキ……って」
キョン「!」
古泉(そちら方面からせめてきましたか。ふふっさすがというかなんというか、さすが涼宮さんです。アワワワワワワワワワワ)
ハルヒ「ユキがキョンに書いたっていう手紙……私が見ちゃいけないのかもしれない。キョンも、私には、他の人には見せたくないかもしれない。だけど、だけどねキョン、お願い――」
ハルヒ「見せて……?」
キョン「ハルヒ……」
キョン「これ、だ」
――ありがとう。嘘でも嬉しかった。
――ありがとう。さよなら。
ハルヒ「――」
古泉「――」
ハルヒ「ねえ、キョン? ユキは、何が嬉しかったんだろう。何を嘘だと思っちゃったのかしら。キョンはそんな嘘、絶対言うはずないのに」
キョン「……」
ハルヒ「ははっ」
キョン「ハルヒ、聞いてくれ。俺は」
古泉「おふたりとも、あとでいくらでも怒られますからこの話はまたこん」
キョン「古泉。今までいろいろと済まなかったな。黙っててくれ。俺はハルヒに、今すぐ言わなくちゃならない」
致命的なミスに気づいてしまった
いや、ミスを築いてしまった
さりげなく修正しておく
やっぱり分かんなくなっちまった
ハルヒの一人称って私だっけ?あたしだっけ?
だれか助けてくれ
やっぱりか!
ありがとうお前ら
古泉「いえ、僕の方も聞いてください。実は僕、妹属性なんです。困りましたね」
キョン「そうか。ハルヒ――お前はさ」
キョン「お前はさ、本当にすごいやつだよ。いつも想像の斜め上をゆくなんて、生ぬるいくらにな。俺はついさっきまでお前の言葉ひとつひとつにビクビクしてたってのに」
ハルヒ「うん」
キョン「そんなことしてたら、あっという間にお前に、心を読まれちまった。そうなんだよ、俺は、長門有希が好きだ」
古泉「」(イッチャッタヨー)
ハルヒ「うん」
キョン「好きなんだ」
キョン「言っちまったついでにこいつもばらしちまうと、俺は好きな女の子を守れなかったのが我慢できなかっただけなんだ。朝比奈さんには悪いとは思わないが、
お前らにも八つ当たりしちまった。そいつは本当に悪かった……いや、申し訳なかった!」
古泉「ブクブク」
ハルヒ「あっそう! で、それで?」
キョン「ん」
ハルヒ「そんなことをいちいち報告したかったわけじゃないんでしょ? あんたは、何をどうしたいの!?」
キョン「俺は」
ハルヒ「さあ」
キョン「俺は、長門有希を助けたい。どうすればいいのかは分からない。でもそれには少なくとも、お前たちの力が必要なんだ」
キョン「頼む、力を貸してくれ!」
ハルヒ「力を貸すっていうのは……そりゃあもちろんやぶさかじゃないわよ? でもあたしたちには外を探して回るくらいしかできることなんてないわよ?」
キョン「あとは、そうだな……祈ってくれ」
ハルヒ「ユキが帰ってくることを? それはもちろん祈ってるけど」
キョン「その情報を少し変更させてくれ。『俺が有希を見つけ出せるように』、だ」
ハルヒ「いいけど……いやに具体的ね。いいのよ、気持ちは分かるわ。でも――」
古泉「オヴォロロロロヴォロロロ」
ハルヒ「古泉君、あなた本当に大丈夫なの? ちゃんと自分で掃除するのよ?」
古泉「それはもう」
ハルヒ「さて、でもその前に――」
ハルヒ「あたしにはSOS団団長として、どうしてもやっておかなければならない仕事が残っているのよ」
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「さっきあたしは、あんたに、少し時間が欲しいって言ったわよね」
キョン「? ああ、そうだな」
ハルヒ「それはどれくらいの時間なのかしら? それはね、キョン。あたしが部室に戻って、みくるちゃんの様子を見てくるまでって意味だったの」
ハルヒ「正直いてもたってもいられない、一億分の一秒でもはやく確かめに行きたい……そう思っていたの」
ハルヒ「でもおかげで、その手間は見事に省けたのよ」
キョン「何を言ってるんだ? 俺には分からん」
ハルヒ「みくるちゃん、鍵は開いているから……入ってきなさい?」
キョン「!!」
古泉「クラクラ」
ハルヒ「分かってるの――さっき、舌打ちの音が聞こえたもの――さぁ!」
面白くなってきた
保守
こんな中途半端でスレが落ちたら泣くぞ俺w
みくる「あ、あのぉ~」
キョン「朝比奈……さん」
みくる「よ、よかったぁキョン君、良くなったみたいで」
ハルヒ「……」
みくる「あ、あの私、キョン君のことが心配で……その、さっきのことで涼宮さんたちに怒られてるんじゃないかって。でも、さっきのことは、きっと何かの間違いだから」
みくる「だからね……? あのね? 私それをキョン君に伝えに。そうすればきっと、また元通りにって」
キョン「――(ギリッ)」
ハルヒ「そうね。その通りだわ」
みくる「!」
キョン「ハルヒ!?」
ハルヒ「みんな元通り。元通りになるの。そうに違いないわ。だってこれからあたしたちSOS団は、団員長門有希の捜索に出かけるんですもの」
みくる「」
ハルヒ「このあたしが直々に動くのよ? 見つからないはずがないの。むしろユキの方からやってくるくらいでちょうどいいわ!」
ハルヒ「分かる、みくるちゃん? このあたしがそう言うんだから、ユキは絶対に見つかるわ。キョンが見つけて、戻ってきたら、
全部元通り。いつも通りの団活動が始まるの。分かったら、みくるちゃんもさっさと支度をしなさい」
みくる「」
ハルヒ「それでいいわね?」
みくる「涼宮さんは……」
ハルヒ「何、みくるちゃん?」
みくる「どうしてそんなに怖い顔してるんですか? 私、あの、また何かお気に触ることを」
ハルヒ「あたしは、キョンを信じるわ」
みくる「……」
ハルヒ「それだけよ」
みくる「……っふ、ぇ、……ぶっぐっ」
みくる「ぶっへひゃはひらほははははははぁあはははははははははははばあああかぶわあああああああかああああああ
ああああきめええええええんだよおおおおおおおおおおおおっつううのおおおおおおおおうひゃらげひゃはほは!?」
キョン「朝比奈さん……」
ハルヒ「……」
たまらん
もっとやれ
>うひゃらげひゃはほは!?
ワロタwwww
古泉が発狂しそう
あれ?寝オチ?
ウソだろ?
ながとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
みくる「くぴゃっ!? ひっっひひ――ひ、ひ、ひっんまったくさぁああ! これだから原始人とか笑っちゃうんですう!
最高に最悪ですあひゃっひゃ! 死ねよっいえ死んでくださいお願いします! あのさぁ、涼宮さんさぁ!?」
ハルヒ「な、に――」
みくる「うん、うん! あなた本当に最高ですよぉ!? 何? 結局キョン君にフラれて、そのあとすぐにでもあなたを利用させてくださいっペコリ!
で、いいわよってなもんじゃないですかぁ、もぉ私、うひっ、笑いこらえるので精一杯でっ、あひっふん」
みくる「知ってるんですよぉ、涼宮さんあなたがいつもどれだけキョン君のこと意識してじっと気づかれないように見てたのかぁ。んふっ。
だから私、だから私ひひっあなたが特にキョン君意識してるとき狙ってくっついたり胸見せたりしてたんですぅ! そうとも知らずに嫉妬して
私を叩いたりいじったりしてくるんだから、もう本当に気持ちよかったですよぉ? ……っていうかさ、内心ヌレヌレノグシャグシャのクセして、
友情気取ってんじゃねえですよぉ、ばぁかぁ」
キョン「てめぇ……手前ェ!!」
ハルヒ「やめっ……なさい、キョン!」
みくる「ひっひ、ひ、そう! そうだよキョン君、君が本当に最高! 今だって何! 僕ちゅぶをちゅきになってくれた女の子を悪くいうなぁー! でしゅっあほんとに
噛んじゃった、ひひ、ひ、ですかぁ? きめぇ、きめぇきめぇきめぇきめぇきめぇああああああああほんとに気持ち悪いぃ」
キョン「あん、た……」
みくる「だいたいいつも私をみる目も全部いやらしくて、私がいないところでこっそりと可愛いだとか天使だとか言っててさぁ!? ふひゅっ! 君の主に右側あたりの
視線に気づかないでそんなこと言ってたくせに、いまさらそんなツラァ本気でできるんだもんねっ」
みくる「ああああああああああああああああぁぁぁぁぁあああぁぁあああずっと言いたいことちょこっとだけ言えてすっきりしたああああああああしましたぁあああ」
みくる「んー、でぇもぉ(チラ)」
ハルヒ「っ?」
みくる「もうちょっと、かなり、すっきりしちゃいたいかな……?」
古泉「!!」
みくる「おっと。もう、なんですかぁ? ホモ・ゲロシャブリエンス野郎くぅん? ひ、ひひ」
ところでこのみくるはそうとうやヴぁい
今日という日が30時間をとっくに越えてるのもあるけど
気がおかしくなりそうだ
でも負けないやヴぁい
俺の話からつなげてくれたことに感謝するくらいおもしろい
たぶん俺のをつなげなかったらもっとおもしろかったと思う
古泉「ちなみに先ほどはストレスのあまりに少々戻してしまっただけで、別にしゃぶっていたわけでは、ないんですがね」
みくる「死ね」
古泉「短いですね……」
古泉「それはそうと、異常事態に重ねての異常事態、その上あなたに今先のような不穏なそぶりを見せられますと、こちらとしましても、さすがに」
みくる「ふーん、そっかー、古泉君は、もう態度を決めちゃったんですね……? じゃあ、私もはっきりしちゃうべきですよね、そうですよね……分かりました!」
キョン「おいあんた、それはまさか――」
古泉「ここは任せてください。あなたは涼宮さんを。――ではうかがいます、朝比奈さん。はっきりとは、どういう意味でおっしゃったのですか?」
みくる「ぶっはっ」
みくる「っなんきまってるじゃないですかぁ!? っていうかその内容濁すしゃべり方本当汚い。汚物。これだからこの時代の人げ」
古泉「――ッ!」
みくる「はわわわぁっ危なかったですう! 古泉君すごくこわぁい……って、ひゃひゃ、ひゃ! ぉばかですかぁ!? そんなもやしみたいな刃物当たりませんよぉ!?
ウチのエージェントカリキュラムなめない方が、いいですよぉ。お前ら二、三人が能力フル稼働できたって素手でブチ殺せるんだからばぁかお前らの戦技訓練なんかと
一緒にすんなばぁかぁ」
古泉、かまわん殺れ
みくる「ァハハッ」
古泉「!」
古泉(まずい……ですね。入り口に張り込まれた)
古泉(近寄ろうとすれば、必ず一本道)
古泉(体術もどうやら明らかに向こうが上。さて、この状況で、どうあの未来人を黙らせたものか)
みくる「ふふふっあははっひゃ。安心していいですよ、イツキ君♪ 私、ここからいったん退散しますから。どうぞ、原始人の皆さんで長門有希さんを探しに行けばいいじゃないですかぁ」
古泉「と、いいますと?」
みくる「私、涼宮さんに復讐するためのひひっもっといい方法を思いついちゃったんですっ。全部バラしてほんとはすっごく迷惑してたんですって踏みつけてやるのは、その後っくひゃ」
ハルヒ「そ、それ、どういう――」
みくる「キョン君♪」
ハルヒ「……!!」
みくる「キョン君……ユキちゃんは、見つかりませんよ」
キョン「なっ」
みくる「だって、私が邪魔してやるから」
全員に殺ってもらう
もちろん素手で
――――――――
古泉「……どうやら、本当に去ったようですね」
キョン「人間を見ている気が、しなかったぞ……正直」
古泉「その表現は非常に的確ですね。今の彼女はまさしく人間の常識を超えた超人――いえ、モンスター、とでも呼ぶべき存在でしょうから」
ハルヒ「な……な……」
キョン「ハルヒっ!」
古泉「涼宮さん!」
キョン「平気か?」
ハルヒ「平気よ……腰が抜けちゃっただけ。……悪い?」
キョン「いや、たいしたもんだよ」
ハルヒ「……」
キョン「なぁ、しかし古泉よ」
古泉「なんでしょうか?」
キョン「朝比奈さ……のやつ、はいったい、どういうつもりなんだ?――あ、悪かった俺が浅はかだった。だからもう吐くな。な?」
ハルヒ「そんなの、決まってるじゃない。あたしにはもう分かったわ」
古泉「オェロヴォロロロ」
キョン「そ、それは?」
ハルヒ「言わない。言えないわよ、そんなこと」
古泉「グォェエエェエェ」
ハルヒ「……女同士にしか分からないことっていうのが、あるのよ。あの女、絶対許せない。
死刑の十倍の刑でも足りないわ」
古泉「お花の話でしたか。さすが涼宮さんです」
ハルヒ「黙って」
古泉「それはもう」
ハルヒ「キョン、何してるの?」
キョン「そうだな、強いて言えば、途方にくれてる」
ハルヒ「バカ。バカキョン」
キョン「おいおい」
ハルヒ「あんたのすることといったら、もう決まりに決まりきって逆関節のぐっちょんぐっちょんに
なっちゃってるぐらいに決まってるでしょうが!」
キョン「突っ込める部分が見当たらない。完璧だ。その通りだ。さすがとしか言えん」
ハルヒ「だったら、バカ言ってないで、はやく行ってきなさいよ……。どうせユキはあの女に監禁でも
されてるんだろうし。急いだ方がいいわ。あたしも立てるようになったらすぐに向かう」
キョン「古泉、ハルヒを頼んでいいか?」
古泉「もちろんですが、当てはあるんですか?」
キョン「ああ、あれだけとんでもないものを見せられたら、かえって頭が冴えたみたいだ。俺はひとまず
校内をまわる」
古泉「なるほど」
キョン「なぁ、ハルヒ、さっきの――」
ハルヒ「分かってる。祈ってやってるわよ、めいいっぱいにね。言われなくたってそうするに決まってるじゃない」
キョン「助かる。ありがとうな、ハルヒ」
ハルヒ「いい加減はやく行け! バカキョン!」
キョン「――っ。それじゃ」
古泉「ええ。お気をつけて」
眠いんだが明日になってスレが落ちてたらと思うと保守せざるを得ない
ちなみにここまで書いておいていまさらすぎる言い訳なんだけど、
できる限り動作や心理描写の擬音は避けるようにして書いているために
その辺の情報がほとんど空白だとおもいます
ですので人物たちの所作とか姿勢とかここはもう、好きに想像しちゃってくださいなひ、ひ
>>344
本当すまん
徐々に活動速度がおちてきている
でも終わるまで眠らないから必ず終わる
とっとと書く太郎
――――――――
ハルヒ「古泉君はキョンについて行って」
古泉「しかし、朝比奈みくるはどうやらあなたに並々ならぬ憎悪を抱いているようでした。危険がせまるとすれば、
まずあなたの身では?」
ハルヒ「……だからよ」
古泉「と言いますと?」
ハルヒ「あの女はそのために、間違いなくキョンの動きを張るわ。そしてキョンがユキと近づいたところを狙うでしょうね。
そうね……だから、一番危ないのは、ユキよ」
古泉「なるほど。そして長門さんと再開できそうなところで、引き裂く……ですか。ありきたりですが有効で、それでいて
とてもえげつない。恐ろしい人ですね、朝比奈さんは。怖いですね」
ハルヒ「冗談めかしてる場合じゃないでしょ。だから、はやく、行ってあげて」
古泉「――」
古泉「分かりました。彼のボディガード役、確かに引きお受けしました」
古泉「しかしその前にあなたにふたつほど、お伝えしておきたいことがあります」
ハルヒ「何よ……」
古泉「先ほどの会話の焼き増しのようになってしまうのですが、涼宮さん、あなたはすごい人だ。いえ、純粋な賛辞なんです」
古泉「僕は正直なところ先ほどまでは――いえ本当に正直なところ今もなんですが――あなたの一挙手一投足に怯えていたんですよ」
古泉「しかし今の涼宮さんを見ていると、それらはすべて杞憂にすぎなかったのではないかとさえ思えているんです」
古泉「そう、今の涼宮さんになら、僕たちのすべてをお話してしまっても大丈夫なのではないのかと、ね」
ハルヒ「何、ぞれ分か……んない、わよ……ズッ」
古泉「理解いただいてしまいますと、僕としましても怒られるでは済まないもので。済みませんが今のは忘れてください」
ハルヒ「ん゛っ……もうひとつは?」
古泉「ええ、実は対朝比奈みくる用の秘密道具がありまして。少しばかり最新のCG技術を駆使したものなのですが、こちらの使用許可を
団長であるところの涼宮さんに、是非に」
ハルヒ「何、ぞれも分かん……ないけど、いいわよ……やっちゃいなさい」
古泉「ありがとうございます。さすがは涼宮さんです。それではそちらの方も、充分にお気をつけて」
――――――――――
ハルヒ「……っぅ、ひぐっ」
ハルヒ「ぅぇえ……!」
ハルヒ「――――――――!」
ハルヒ「――――――――――っ!」
古泉「雷に暴風雨……灰色一色の空。まるでいつぞやのクローズド・サークルを彷彿としますね」
古泉「いえ、この場合は閉鎖空間の方が近いでしょうか」
古泉「さて……威力は普段の二十分の一以下、といったところですが……」
古泉「まあ、充分でしょう。それよりも涼宮さんに立ち聞きがばれるのは、正直、ぞっとしません」
,ィィ;,ッ;ャ
____∧ _i`′/_.,,; `'ゝ、 ∧ ∧
\irrrrrrrrrr》 ヽr_";"ィェァ ヾ__l ヽ、二 》 ヽ、二 》
∨ }fア, i |!/ ∨ ∧∨
∧ 丶"~ /l;;ト ' ̄`二ー¬7 /∧`、
____∧ <二ニ 》 `"l/ ̄ ゝニニニ【三三 》》
\irrrrrrrrrr》 ∨ _, ヘーl ̄/ / lノ `、∨/
∨ ∧ / | / 彡丶、 _ `l ∨
/∧`、 l /ッ /-―-y ーイ  ̄`ーtゝ ∧
<二二+={三{{三三三三》》 l l / l \ ヽ_ l <二ニ 》
`、∨/ i i li \ ヽ入  ̄`ー!ゝ ∨
∧ ∨ lー- l/ \_ / / ヽ _λ
ヽ、二 》 ,,ィ-フ─/ 7 丶 _/ ̄ \ ____∧
∨ ∧ i彡 / iゝ 人 | ( ,|′ \irrrrrrrrrr》
<二ニ 》 / l l=イ l / l `j ヽ ∨
∨ `F_|i!レ′ l/ _-‐,l ゝ / ´ |!
(r l / l l 'l ! / |.!
∧ ト l l l !l" ノ i!> 、-、 ∧
ヽ、二 》 / | \ /\ l l / !|、 、(<( /∧`、
∧ ∨ l rリ | ∨ <三三三三三三三三三-)>)ニ二二 》》
<二ニ 》 ____∧ l /! | l |- l l '(<( `、∨/
∨ \irrrrrrrrrr》 l ! ! l / l 〆 / ! '-' ∨
∧ ∨ l__! ! l / l fi / / !
ヽ、二 》 l ! / l ヽソ-‐'′
――――――――――――
みくる「ひゃ、ひゃ、ひゃひゃ」
みくる「武器の携帯は禁止ですぅ、危ないですぅ、あひゃひゃっそんなわけないじゃないですかー! うりゅりゃはは」
みくる「今使えるのは……GPRG、一丁。ぇえ~、これだけなんですかぁ~、もっと現場に資材を開放してくださいよぉ。
そんなんだから、原始人のクソザルなんかになめられちゃうんじゃないですかぁ」
みくる「まあいいか、音声入力、転送開始。……。……。……♪」
みくる「み、み、みらくるっ、けひゃっみぃくるんっるんっ」
みくる「……」
みくる「遅いなあ、遅いなあ」
みくる「遅い遅い遅い遅い遅い遅い遅い遅いんじゃないんですかぁ?」
みくる「旧式なんじゃないんですかぁこのデバイスちゃん。はやくした方がいいと思いますよぉ? じゃないとほら、こんな風に、
殴って、殴って、殴って、殴って、殴って、ほら、それで壊れちゃったら、転送もできなく、なっちゃって、こまっ
ちゃうんじゃ、ないんですか?」
みくる「だって、GP、RGがあれば、あのクソむかつく、インター、木偶なんちゃら、だって、ひひっ、ガードだって間に合わないこと、
くひぇっ、あるみたいですし、一発で、あひゃわっブチ殺しちゃってあげて、いまって、いひっあげられるん、のに! ですから!」
みくる「ひひ、ひ、ひゃぅえふ、ひひ、ひひひ……楽しあしゃしゃ」
――――――――――
キョン(ここが、最後の教室)
キョン(いるのか……)
キョン(いてくれ……)
キョン(……!)
朝倉「きたね、キョン君……」
キョン「朝倉……」
――――――――――
ハルヒ「さすがに、もう行かなきゃ、よくないわよね……」
ハルヒ「ほら、きりきり動きなさいよ、あたしの足なんだから……あたしは、SOS団の団長なんだから」
ハルヒ「待ってなさいよね、ユキ――」
――――――――――
全方位観測機よりプローヴ射出>>>>>>>仮無限次元の抽出に成功>>>>>>検閲効果のパターン解析残り××sec/cAh
目標特定時間軸・及び時間平面の抽出>>>>>>>成功
近郊宙域に停滞中の固体名『情報統合思念体』よりの警告および攻撃、ゼロ。クリア。
次元連結成功、ゲート連結成功>>>>>>>時空連結成功>>>>>>ゲートオープン成功>>>>>>目標座標に強度の次元断層を確認
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最上位命令により目標座標へ強制質量転移、開始
――――――――――
朝倉「私のところにきたってことは、やっぱり、私のことを頼りにきてくれたっていうことなんだよね、キョン君」
キョン「あ、ああ……いや」
キョン「すまない、朝倉!」
朝倉「?」
キョン「お前から有希のことを頼まれてたのにも関わらず」
キョン「有希を守ってやれなかった……有希を救ってやれなかった」
キョン「お前の言う通り俺は今日、お前を頼りにきたんだ。お前との約束を破ったままで」
キョン「だから、本当に申し訳がない! それでも……俺にもう一度力を貸してほしい」
朝倉「んー、とりあえず、頭、上げよっか」
朝倉「キョン君は本当になんていうか、変なところ律儀だよねぇ。ふふ」
キョン「朝倉……それじゃあ」
朝倉「あの子を助けてあげてってキョン君に言ったのは私だよ?」
朝倉「それで、キョン君はこれから長門さんを助けてくれる」
朝倉「私が力を貸さないはずがないし」
朝倉「キョン君はまだ、約束を破ってないよ」
キョン「朝倉……本当に恩に着る」
朝倉「長門さんがいない今、キョン君が頼れそうな端末っていったら、私ぐらいだもんね」
朝倉「なのにキョン君ったら、いつまでたってもきてくれないんだもん。ひょっとしたら
その発想がすっかりなくなっちゃってるのかもって、心配しちゃった」
キョン「ああ、いろいろあったんだ。もう大概のことじゃ驚かないって思ってたんだが……くそっ」
朝倉「ああ、朝比奈さんね?」
キョン「お前は知っていたのか?」
朝倉「ううん? さっきね、見てたの」
キョン(助けに来てくれよなんて言えた義理じゃないが、やっぱりお前も変わってるよ。朝倉……)
朝倉「でもすごかったね朝比奈さん。今の彼女、すっごくいびつ。どうしてああなっちゃったの?」
キョン「どうしてってそりゃあ……もともとというか、生い立ちとかそういうんじゃないのか」
朝倉「? ふーん、そうなんだ。私にはよくわからないけれど」
朝倉「でも困ったなぁ。あの子が実のところ、最大の障壁なのよね……」
キョン「どういうことだ?」
朝倉「キョン君は私の期待通りに私のところまできてくれたけど」
朝倉「キョン君はどこまでを知っているの?」
朝倉「長門さんを本当の意味で助けてあげるには、どうすればいいのか」
やヴぁい
頭の中の構成もなぞれなくなってきた
いつのまにかばらばらに書いてた
ちょっと風呂入って書くわ
ちょっとまってね
むりしないで!
最悪一行づつ書いて自分ヒールするから!
保守時間目安表 (休日用)
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02:00-04:00 90分以内
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16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内.
キョン「ああ、まず、有希の身体は完全に消失しちまっている。これをどうにかしてやらないと、どういう方向にも
転がらない」
朝倉「もちろんあなたのすぐ側には、私なんかに頼るまでもないくらい完璧に長門さんをよみがえらせてくれる人がいる
わね?」
キョン「そうだ、ハルヒだ」
朝倉「でも、彼女じゃダメ。なぜかしら?」
キョン「そもそもハルヒには、ハルヒ自身の能力に対しての自覚がない。だから、ハルヒの能力によってなにかが現れる
にしても、それはハルヒの主観や価値観に大きく左右されちまう。らしい」
朝倉「たとえ長門さんそのままに見える誰かが現れたとしても、それは今までキョン君たちが接してきた長門さんでは
ないかもしれないということね?」
キョン「でもそれじゃあだめなんだ。俺は、最後に俺が会った有希に会いたい」
朝倉「そこで私の出番。さて、私は何をするのでしょうか?」
キョン「朝倉……頼む。情報思念体とかいうやつから、有希をもう一度カタチづくる情報とやらをひっぱりだしてきてくれ」
朝倉「正解。よくできました」
朝倉「長門さんそのものの構成情報はこちらで用意して、構築は涼宮さんにしてもらうというわけね」
キョン「ハルヒの協力は、得られたはずだ」
朝倉「そのようね。ここまでは見事だわ。でもここから先は、いくつかリスクを伴うの」
キョン「リスクだって? 朝比奈のことか」
朝倉「それもある。でも、まず起こることの順番で言うとね?」
朝倉「私が、消滅するわ」
げんかいが
さすがに……キタ
のこしてある仕事もあるので 少し 眠る
残ってたら、そのあとは自分で保守するなりして
あるていどかきためてからr投下するよ
といってももう折り返しはすぎてるけど
ここまでみてくれた人たちありがとう
最低でもきっと夕方ごろに…はおきr
まだかよー
( ・`ω・´)ナン…ダト!?
( ー`дー´)キリッ
まじごめん
俺は本当に書くのが遅いな
まだ終わってはいないけどさすがにそろそろ投下開始するよ
投下しながら書く
キョン「なんだって?」
朝倉「大丈夫、ちゃんと説明してあげるから」
キョン「そうじゃない。もしもお前の言う通りお前が消えちまうとしてだな、それで有希のやつがよみがえることが
できても俺はあいつに合わせる顔が」
朝倉「うーん、そっか。キョン君たち人間と私たちの死の概念は、そういえば少し違うんだっけ」
朝倉「でもいっか。先に説明だけしちゃうね?」
朝倉「現在情報統合思念体の端末である私たちは、一種の恐慌状態に陥っているわ」
朝倉「パーソナルデータ『長門有希』の固体情報が解体・返還される時に、それは判明したわ」
キョン「有希が何か関係しているのか」
朝倉「これについては、実は私にもよく分かっていないの。でもね? 本来なら長門さんは、本当に跡形もなく
周りの記憶さえ残されずに消えるはずだったの。致命的なバグが発生したと申請を受け、情報統合思念体は
それを受理したんですもの。でも、そうはならなかったわ」
朝倉「これは明らかにおかしいことなの。私もこのことに回答を要求したけれど、長門さんが解体された時の詳細
なデータに、ほとんどアクセスできないのよ。バックアップとして彼女に最も近い端末である私でさえ、
本当に断片的な情報しか得られなかった……」
朝倉「明確な回答は、いまだになされていないわ。それどころか、情報統合思念体の能動的な指向ロジック……つまり
精神のようなものなんだけど、これ自体がフリーズしている可能性があるの」
キョン「どういうことだ? その情報なんちゃらとやらについては、俺は一番理解に苦しむんだが」
朝倉「要するに、植物状態なんじゃないの? っていうことね、ふふ。生きてはいるけど、反応がないの」
キョン「おい、それはお前らにとっては一大事なんじゃないのか?」
朝倉「まあ、そうよね。こんな状態の時に涼宮さんがなにか重大な情報変動を引き起こしでもしたらどうするんだって
いうのはあるかも。せっかくのチャンスなのに」
朝倉「まあ、とにかく! 私たち現場の端末にも、多少以上の動揺が広がったわ。大変だったんだから。涼宮ハルヒに
最も近しい端末に致命的なバグが発生したとみなされ解体処理、でも、消えきってないじゃない! これは涼宮さん
による、情報統合思念体への吸収行為が行われているんじゃないか!? どうしましょう! ってね?」
朝倉「まあ、今のは私たち端末側の状況と事情ね」
朝倉「でもこれは今回に限ってはとても有利な状況」
朝倉「バグがあるとみなされた固体の情報を持ち出すのは、情報統合思念体そのものへのこれ以上ない反逆行為だもの。
そんなこと、しようとしただけで本来なら何の抵抗もできずに消されてしまうわ。何って言ったって本体ですもの」
キョン「そうだったのか……いや、冷静に考えればその通りだ」
朝倉「まあ、今の本体さんの様子を見るに、長門さんにそんなバグが本当に発生したのかというところが私には甚だ疑問
なんだけど。あるいは、情報統合思念体の活動状態が通常だったならその回答ももらえたかもしれないけど、多く
を望みすぎるのは、やっぱりよくないわよね?」
頑張って( ー`дー´)キリッ
朝倉「つまり、今なら長門さんの情報を私でも掬い出せるかもしれないってことね。消えた長門さんの後釜として、今なら
性能上がってるし」
朝倉「ただし、自立的な情報防壁とかは通常稼動しているわ」
朝倉「私はそれら防衛システムにアタックを受けながら長門さんの情報をなんとか引き出すわ」
朝倉「でも、私にできるのは何度シミュレートしてもそこまで。長門さんの情報をこの付近の座標に放り出したら、その頃には
私の情報は連結を解除され、解体されているはずね」
キョン「そんな……」
朝倉「だめよ。キョン君? こんなところでがっかりしてたら、何も終わらないわ? ここからが本当に大変なんだから」
キョン「まだ問題があるのか」
朝倉「ええ、朝比奈みくるね。彼女はあなたたちSOS団を狙っているみたいだから。さっきね、これは彼女の固体ID
なのかな? みたいな暗号通信で、未来の時間平面から小規模の物質転送が行われたの。彼女、武器を取り寄せたみたい」
キョン「おいおい……」
朝倉「もうひとつは、長門さん自身。もし長門さんが無事によみがえることができたとしても、その時のあの子は情報統合思念体
からの情報連結を解除されたままの状態なはずよ。分かる? つまり、ほぼ何の能力も使えない無防備な状態ということよ。
でもその時には私はもういないわ」
キョン「ってことは、俺はあの朝比奈から有希を守らなきゃならないわけか」
朝倉「正確には君自身もね! 長門さんの情報を落とすのには、私も今のこの固体の形を維持する余裕もなくなっているから、
キョン君の側から見れば、私が作業に入った時点で、私の姿はキョン君の前から消えてしまうわ。今の朝比奈さんは
私から見ても化け物よ? ふふ、ご愁傷様♪」
キョン「しかし待ってくれ、そこまでの覚悟をしてもらっておいて悪いんだが、その案はやはり却下だ」
朝倉「ええ、どうして?」
キョン「はっきり言おう、俺が無理だ。お前を犠牲になどはできん」
朝倉「ああ、そっか、さっき言ってたものね?」
朝倉「うーん」
朝倉「確かに私も消えたままっていうのは、すっきりしないのよね。涼宮さんの監視役の現場ひとりとして、今のままじゃ
納得できないもの。一度それで強攻策を取って消された身だけれど、やっぱり上層意識に言いたいことはあるもの」
朝倉「だから、長門さんがよみがえったら、今度は長門さんに私を再生するようにお願いして欲しいかも。それならキョン君
としても問題ないんじゃないかしら」
キョン「できるのか、そんなこと? 有希には力がないんじゃ」
そんな無慈悲な( ー`дー´)キリッ
( ー`дー´)キリッ
話し言葉と書き言葉は違うと思うんだ
朝倉「うん、だからね? 長門さんもそのままの状態はよくないでしょ? 連結を解除されている状態とはいえ、長門さん
はあくまでも情報統合思念体の端末のひとつなの。イレギュラーな状態なままじゃまた解体されておしまいだから、
長門さんは何とかしてもう一度、情報統合思念体に存在を認めてもらう必要がある……それができれば、彼女の権限で
私の再構築は簡単に行えるわ。だって私は彼女の直属の所有物のようなものだもの」
キョン「それこそ、できるんだろうか……」
朝倉「うーん、恐らくだけど、長門さんが完全には解体されなかったあたりに、解決の糸口があるはずよ。情報統合思念体
の状態も、普通じゃないの。手違いを証明できれば長門さんの権限は間違いなくもとに戻るわ。あとは長門さん本人の
持っている情報と、本人の意思次第ね」
みくる「ふぇぇ、でもそれじゃあ、私が困っちゃいますよぉ」
キョン「!!」
キョン「朝比奈さ……あんた、いつからそこに!」
朝倉「ふふっ朝比奈さん、さっきから思ってたけどその覗き方、まるで心霊写真かホラー映画みたい」
朝倉「廊下は暗いでしょう? 入り口に立っていないで入ってくればいいのに」
朝倉「それとも、そこからでも私たちをひき肉にする自信でもあるのかしら?
みくる「ふぇ? だって教室に入った途端に、閉じ込めちゃうんじゃないんですかぁ?」
みくる「でもでも、いいこと聞いちゃったな……そっかぁ、もしよみがえっても、くひゃっ、ユキちゃんはひ、無力なんだぁ。
あしゃふしゃひゃらふへひひひひぇひ、ひ、ひひ」
みくる「それでキョン君の目の前でひゃっユキちゃんをぐちゃぐちゃにしてやるのもひゅひゅへへへへひゃは面白っいははあは
かも! です! うん!」
みくる「でも私ももうたくさん禁則事項破っちゃってて、万が一ユキちゃんたちの勢力に力を取り戻されると、困っちゃうん
ですよぉ。上から処分される前に、できる限り確実に邪魔者を排除して涼宮さんを絶望させてやるには、どぉすれば
いいんでしょうか……ひひっ私……私……ふしゅひっ」
みくる「だから試しにぃ」
みくる「こういうのはだめですかぁ?」
キョン(……銃?――うおっ!?)
――――――――――
キョン「ってここは……廊下? 朝倉?」
朝倉「ごめんね急に引っ張っちゃって。でも、じゃないと間に合わないから」
みくる「ぁあーん、避けられちゃいましたぁ。ずるいですよぉ」
キョン「教室が……ない」
キョン「あの妙な光線銃……なんちゅう威力だよ……」
朝倉「うーん、確かに光を媒介にしているから光速度には縛られるし光線銃とは言えるけど、威力っていうのは違うかな?」
朝倉「起爆地点を中心とした時空そのものを巻き取っているから、すごく簡単にいうと、空間を抉っちゃう兵器ね♪ うん、
この言い方、すごく適切だと思わない、キョン君?」」
キョン「どっちにしても無茶苦茶だっ」
朝倉「あれはキチンとガードしないと危ないわね。時空ごと巻き取られちゃうんじゃあ私の情報もろともってことになっちゃうから」
みくる「そうなんですかぁ? ひひゅそれは……またいいこと聞いちゃいましたひひひっ」
みくる「それじゃあこんどはぁ、キチンとガードできないようにぃ、撃ち込んじゃいますねえええええええっ」
朝倉「もっと低く!」
キョン「がっ」
朝倉『自形態情報改変・左腕形態・ブレード』
朝倉『身体機能はそのままに稼動速度にディレイキャンセル・1.21/sec』
朝倉『対象空間の該当素粒子に情報干渉、光子の崩壊を交換に置き換え、重力変動に正逆異相重力波を追加』
みくる「ひゃうん!」
キョン「てぇ……いきなり何しやがって、あれ」
朝倉「それくらいの低さで私の側から離れないでね?――あれ、どうしたの、キョン君?」
キョン「あ、ああ、いや、ちょっとトラウマとデジャヴがな。すまん、分かった」
みくる「ユキちゃんと同じくらい早いですぅ……でも、これの効力も無力化できちゃうんですねえ。さすがですぅ、
むかつきますぅむかつきますむかつきますむかつきますむかつくんだよてめえええええええええええええ
えええええええええええええああああああああああああああああああひゃああああああああああ」
みくる「あ、でもぉ」
みくる「キョン君を後ろに下げたってことはぁ、つまりそこまでの余裕はないってことでぇ」
朝倉「試してみたらいいんじゃないかしら?」
みくる「そおしますううううううううううううう」
朝倉『該当空間に情報干渉、指定規模で斥力フィールド展開』
みくる「ああああああああああああああああああああうざってえええええええええええええおらあああああああ」
みくる「何言ってるかわかんねえんですよおおおおおおおお」
キョン「相変わらず無茶苦茶なやつらだ!!」
朝倉『聞き取れても意味なんかないから気にしなくても大丈夫よ。それより斥力場にいつまでも張り付いてると危ないわよ?
引き離してあげるね? 斥力フィールドに情報追加。指向性を与えて収束』
みくる「がああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ……」
キョン「って」
キョン「おいおい! やりすぎじゃないのか! どこまで吹っ飛んでったんだ!?」
朝倉「見てみるね?」
朝倉「あーあ、校庭の土を真っ二つに抉り取っちゃった。でも驚きだな。コンクリートの壁も突き破ったし、あれだけの
激突をしたら普通は人間って、カタチも残らずに死んじゃうものなんじゃないの、キョン君?」
キョン「いや、見てないから分からんが……って、生きてるのか!?」
朝倉「そうみたい。本当に化け物なのかしら……?」
朝倉「それじゃあ今のうちに、私たちも移動するね?」
キョン「え」
朝倉『該当空間と指定空間の情報に干渉、物質の相互転移』
キョン「ぶわっ」
キョン「って、何だ、雨か……外?」
朝倉「ええ、学校は……あっちの方ね。ちょっと遠く目に離れさせてもらったの」
キョン「どうしてそんなことをしたんだ?」
朝倉「正直、朝比奈さんの相手をしている余裕なんてなかったの。私も今は、本体さんがあの状態だから、本体さんからの
いろいろな供給を受けられないのよ」
朝倉「正確にはあらかじめ与えられていた情報操作の総量ね。だから朝比奈さんを無力化するだけの情報操作を行って
しまうと、長門さんの情報を拾いに行くだけの力がなくなってしまう」
朝倉「MPが足りない状態っていうのかな、こういうの?」
キョン「だから聞かれても困るんだよ」
朝倉「そういうわけだから私は彼女のことなんか放っておいて、さっさと作業に入りたかったというわけなのよ。もしも
反逆の意思がばれたら、もうおしまいだもの」
キョン「時間もないわけか」
朝倉「そういうことね。あと距離については、あなたも朝比奈さんを避けながら行動しなければならないはずだから、サービス
しちゃった」
朝倉「それじゃ、私はさっそくだけど作業に入るわ――できる限りこの地域の近くに持ってくるつもりだけど、正確な
指定まではさすがに無理だから、なんとかキョン君が見つけてあげてね?」
キョン「ああ」
朝倉「じゃ、頑張ってね♪」
キョン「――」
キョン(消えた……)
キョン(すまん朝倉。頼んだ)
キョン(このままここにいて朝比奈に見つかるのもよくないか。ここは……あの河川敷の近くあたりか)
キョン「行くか」
――――――――――
みくる(やっと動けるようになりましたぁ……)
みくる(やっぱり木偶インターフェイスは簡単じゃあないのね……)
みくる「このままくそどもを出会わせてたまるかっていう話なんですよぉ! ぶっ殺すぞっちゃいますよぉ!?」
みくる「まぁあのインターフェイスは消えるっていうし、あとは他の原始人どもをぶっ消してやるってきひっ手も
いいかもしれないひゃひゃ……ですよねぇ!」
みくる「それで! 涼宮さん以外全部ぶっ殺しちゃって、ユキちゃんがよみがえって絶望しちゃって! また消えちゃって!
それを見た涼宮さんも絶望しちゃって!」
みくる「それで! 私が今までのこと全部教えてあげっあひゃひゃるんですよぉ! みんな本当はあなたが大嫌いですごく
怖がってて、むかついていたんたってえええへぇへえええええ……」
みくる「そしたら涼みゃっ涼宮さん、どんな顔するのかなぁあああああああああああ楽しみいいいいいいいいいいいいい」
みくる「その顔を私が優しく思いっきり踏んであげますからああああああああああああああああはああああんっひょほおお」
古泉「それは困りますね」
みくる「はああああああああああああ!?」
古泉「いやあ、派手に暴れてくださったおかげで簡単に見つけることができましたよ」
古泉「いえね、用事というほどのことでもないんですが、今度は僕とお相手をお願いできないかと思いまして」
みくる「いやぁだ」
古泉「即答でしたね……」
古泉「しかしながら今しがたあなたは、涼宮さん以外のSOS団部員を殺す、とおっしゃいました。であるならば当然そこには
この僕自身も含まれている。違いますか」
みくる「お前は自分で死んでくださぁい」
古泉「いやです」
みくる「はあああああああああああああああああ!? なんでええええええええええええ!?」
古泉「いえ、普通の意味で言ったんですが……」
古泉「では、言い方を変えてみましょう。これならどうでしょうか」
古泉「ここから先は通しません。進みたければ、この僕を倒してからになさい」
みくる「あ、分かった! 分かりましたよ? イツキ君はバカなんだ♪」
古泉「それはあなたでしょう」
みくる「はああああああああああああ!? いまなんて言いやがりましたあああああああああ?」
みくる「あ、でもでも」
みくる「いいんです」
みくる「私、分かっちゃったんです……イツキ君がバカなんだってことに。だから、許してあげちゃいます」
みくる「だからぁ、くひっ、これでひひゅっ一発でぇひゃっひゃ、楽にしてあげますぅ」
古泉「それは?」
みくる「お前を一発で楽にしてあげる優しさ銃ですう」
古泉「それは助かります、朝比奈さん。感謝です。では早めにお願いします」
みくる「はぁい。それじゃあイツキ君、さびしぐひゃっけど」
みくる「さよぉならぁ」
――――――――――――
みくる「はわわっしまったですぅ」
みくる「水蒸気が発生してイツキ君の姿が見えない……!」
みくる「どこ……どこにいるの!?」
みくる「なああああんてえええええあひゃっひゃ。生きてるわけねえってんですよぉあっひゃひゃ」
古泉「困りましたね」
みくる「はああああああああああああああああ!?」
みくる「どこですかああああああああ!?」
古泉「ここですよ、ここ。一歩も動いてはいません。霧が晴れれば……」
古泉「ほら」
みくる「……他の木偶インターフェイスでも取り込みましたかぁ?」
古泉「まさか。彼らは僕たち勢力の人間には興味を抱きません。基本的にはね」
古泉「もっと簡単なことですよ。こういうことです」
みくる「光学フィールド……? いいえ、それは…………………………てめええええええおまえええええ何でお前が能力を使えて
いやがるんだよおおおおおおおおおおおおおおばかじゃないんですかあああああああ!」
古泉「ですから簡単なことなんですよ」
古泉「僕らのこの超能力は、涼宮さんのために、涼宮さんが必要であると無意識に自覚した時に呼び出される力です。最も、
普段の使い道といったら神人を倒すくらいなんですが」
古泉「ですから涼宮さんに必要だと思っていただいて、その上で、許可をいただいたんです」
古泉「まあ通常の百分の一程度の力のようですが……これくらいで今回は充分だ、ということなのでしょう」
古泉「あ、ところで朝比奈さん」
みくる「……」
古泉「あなた先ほど、確かこんなことを言っていましたね」
古泉「僕たち能力者が二、三人束になってかかっても、あなたにはまったく勝てない、と」
古泉「それは嘘です」
みくる「はぁん?」
古泉「それは嘘です」
みくる「はぁん?」
古泉「おや、まだおわかりになりませんか」
古泉「ではもう一度」
古泉「普段の僕ひとり分に対して、百分の一」
古泉「これで充分だと……申し上げました」
みくる「……」
古泉「あ、もう一度言いましょうか? 大丈夫ですよ、安心してください。僕はこれでも心の広さが売りでして。自分で言うのも
なんですがね。ですから朝比奈さんがいくらバカでも僕は」
みくる「あー! あー! あー! はい、はい、はいですぅ。分かりましたぁ」
みくる「もう分かりました! イツキ君がどれくらいぉバカなのか、が!」
みくる「だからぁ、教えてやってあげますよぉ、原始人が! どれくらい! ウジ虫で!」
みくる「原始人なのか! ってことをですよおおおおおおおおおおおおおお!」
――――――――――――
――――――――――――
みくる「くそっ、くそっ、くそっ、くそっ、くそが! 当たれ、当たれ、当たりやがって、くだ、くそがぁ!」
みくる「がはっ」
古泉「朝比奈さーん、大丈夫ですかー? もう一発いきますよー!」
みくる「ぶわはっ」
みくる「てめえええええええええええあああああああああっ。遠くからチマチマチマチマうぜえええええですうううううううう!
なんで当たらなぎゅふううううううううううう!?」
みくる「かっは、ハァッ……! なんで、当たらない、の……」
古泉「壊れてるんじゃないですか、それ?」
みくる「ざくんなああああああああああくひゅえああああああああああああああ!?」
古泉「冗談です。本気にしないでください」
みくる「してねええええよですう!?」
古泉「それはさておき朝比奈さん、あなたのその物騒な光学兵器のようなものですが、しっかりと発動しているんですよ。辺りは
もう霧だらけで、校舎も校庭も穴だらけになっているでしょう?」
古泉「その兵器は恐らくですが、空間そのものを爆発的に縮小させるか、もしくはごっそりと抉り取ってしまうようなものなのでしょう
音も熱も伴いません。しかし、亀裂に水が流れ込むように、空間がもとの大きさに戻ろうとする反動が生じて雨粒が弾かれ、
霧を発生させる――そんなところでしょうか」
古泉「恐ろしい兵器です。威力もさることながら、さすがの僕でも、光の速さを避けることは不可能です」
みくる「じゃあ何で生きてるのおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」
古泉「そこで僕の能力で形成されたこのフィールドです」
古泉「このフィールドには物理的衝撃はもちろん、重力や慣性の影響をも遮断する言わば魔法のような代物です。それはそうでしょう、
この能力は他でもない、涼宮さんからいただいたものなんですから」
古泉「あらゆる攻撃的な物理現象も受け付けない。このフィールドがあればあなたがどのような隠し玉を有していようとも、対応
できるのではないか……この推測は見事に当たってくれたようです。重力や空気抵抗も受けないので、あなたの機動力にも
対抗できる、というおまけつきでね」
みくる「くそホモがぁぁぁぁ」
みくる「ぐはあっ」
みくる「……くそがあああ! あ! 降りてこないとぉ、涼宮さんやキョン君を襲いに行っちゃいますよー!」
古泉「お好きにどうぞ。こちらのボールもこの通り威力は低いですが、あなたの追跡を行いながらの足止めは充分に可能です」
みくる「ぐぎゅううううううううううううえええええええああああああああああくそおおおおおおおおおおおっ!! 虫ぃ! 虫けら
がああああああああああ」
古泉「おやおや、今度は光線銃と呪詛の二段攻撃ですか。それは防げるか分かりませんね、ふふ」
古泉「あれ、朝比奈さーん、その銃、なんだか鳴ってるんじゃないですかー」
みくる「!」
みくる「チィッ」
古泉「なるほど、オーバーヒート……もしくは、ようやくのエネルギー切れでしたか」
古泉「朝比奈さん、あなたにはもう、僕に対する有効的な攻撃手段がないんじゃないですかー!?」
みくる「……」
古泉「でしたら、悪いことはいいません。投降しろとまでは言いません!」
みくる「……」
古泉「僕たちの行動を黙って見ていていただくというわけにはいきませんかねー?」
みくる「……ぅぇ……ひ、………」
みくる「……ひ、ひひひゃはうしゃ……うしゃらひゃらへはほへは!? ぎゃははははははははひゃひゃひゃひゃ!?」
古泉「お、おや?」
みくる「お前マジでうぜー! でもほんの少しだけほめてやりますよー! うひゃひゃひゃひゃくひゃっ」
古泉「これは……朝比奈さーん、ひょっとして、ばれちゃいましたかねー?」
みくる「ひひっ、ひいいあははひゃきゃくこ、はぁっ、はぁっ、お前ぇ……私の武器がなくなったのに、なんで近づいて
こないんですかー?」
古泉「困りましたね。朝比奈さーん、もう充分に時間は稼がせていただきましたので、僕はこれで退散させていただきますー! では!」
古泉(とは言ったものの……はたしてどこまで彼女が食いついてくれるかどうか)
古泉(追いつかれることもありませんが……彼女はきっとすぐに僕とのレースに飽きてしまうでしょう。実質時間稼ぎはもうほんの
わずかです、頼みましたよ!)
みくる「追いついたぁ」
古泉「――!?」
みくる「……ひ、ひひひゃはうしゃ……うしゃらひゃらへはほへは!? ぎゃははははははははひゃひゃひゃひゃ!?」
古泉「お、おや?」
みくる「お前マジでうぜー! でもほんの少しだけほめてやりますよー! うひゃひゃひゃひゃくひゃっ」
古泉「これは……朝比奈さーん、ひょっとして、ばれちゃいましたかねー?」
みくる「ひひっ、ひいいあははひゃきゃくこ、はぁっ、はぁっ、お前ぇ……私の武器がなくなったのに、なんで近づいて
こないんですかー?」
古泉「困りましたね。朝比奈さーん、もう充分に時間は稼がせていただきましたので、僕はこれで退散させていただきますー! では!」
古泉(とは言ったものの……はたしてどこまで彼女が食いついてくれるかどうか)
古泉(追いつかれることもありませんが……彼女はきっとすぐに僕とのレースに飽きてしまうでしょう。実質時間稼ぎはもうほんの
わずかです、頼みましたよ!)
みくる「追いついたぁ」
古泉「――!?」
古泉「がっ!?……はっ」
みくる「あきゃきゃきゃきゃきゃふひゅほほほほほ! 思ったとおりだああああああああ!? こいつ物理現象は防げても、
物質は防げてねえええええ私天才ですうううううううひゃひゃっ」
みくる「ほぉらぁ、腕力もっとアップップううううううううううう」
古泉「ぎ……く、はぁっ」
古泉(どうやって追いついたのか……それより……僕を片腕で、こうも、軽々と、は……まさ、に……)
みくる「ひひゃひゃひゃ! どうやって追いついたのか不思議ぃって顔してますよー? イツキくぅうん」
みくる「うーんとぉ、知識と発想力にかけるイツキ君が可哀相だから説明してあげるとぉ」
みくる「TPDDにはぁ、くひゃははっ、こおいう使い方だってあるんですよおおおおおりゃあああああああ」
古泉「ぎ……!? ……!……!」
みくる「つまりぃ、ひ、ひひ、タイムワァプしちゃってぇ、ひゃひゃひゃ、イツキ君のすぐ横に現れたのおおおおおおメリーさんみたあ
ああああああああいきゃきゃきゃきゃきゃきゃ!」
, / `ー---─一''"~´ ̄`ヾヽ
i i| ilレ ミミミミ''"`─- 、
, .,i! i !/i i ミミミミヾ ミヾ ゙ヽ
.i ,!i l.| ' i ゞ 彡ミミミヾ ミヾヾ `ヽ
, i!、k ヽ、 ヽ 彡ミミ ミヾヾ ゙
li l ヾ、 ヾ _,,== ミヘベ
, |i、ヽ ヽ、 ヽ ヾ ゙
!ヾ ヽー- _ ー- ,,__ 〃ヾ
ヾヽヾ ‐- ,,___ /ソツ、ヾゞ、ヾヾ
` 、`ー- 、...,,─-- __,, 彡ソソ ヾゞゞミミ
ヽ.、 `ー --- .,,─-- __,, 彡ソソノ,; ,,-弋ミミミミ
\ ゙ー‐- 、..,,,____,,. --彡彡彡'"'",ィ'-====、ヽミミミ
``,.-、-─r,=====、:;;,,::;;::f" ,.'i´ o`i 冫ヽ ]-'´ ∧∧
゙iヾ ニill 〈 (.O)ーi` ̄´i _`_-_'....' li ゙_/ ヽ
゙i ill::::::::;ー-‐γ'i'::l,⌒ヾ`)::::::::::;;'' 〃u \ メリーさんの
゙i :ill::::::::;; ソ::::;i,、, ヾ:::::::;''' _,,ノ' ,r-|
゙i、 ゙`‐=='"..::::::;i,, .,,, ゙゙'''''"~´ l_| 正体は
ヾ.イ '''"..-一、 u .lヽ
ヽ :;;l ̄´ _,,,...,.ヽ ,イ_〉 未来人だったんだよ
゙i. u ;;iェ'´ i' ヾト! ./:! \
゙!. :;;Fi、 ,,.ツ ./;:;: ゙i
./゙i ヽ ゙;ヽニ二ニ-'´ ./ :;:; / ヘ
/ i ヽ :..,,-‐' /::;' ;:; /
古泉(つまり……過去から、やってきた……未来、人にしてやられたと、一本これは、取られ……よう……です)
みくる「異時間同位体同士がお互いを認識しちゃうとぉ、大変なことになっちゃうんですけどぉ、ひ、ひ、だいじょおぶなんです。
だって未来の私もこの私も、もう時間移動しませんっここに宣言しますっあひゃひゃっ。ほらこれでもう大丈夫ううううあはは
はははははははははははははははははは!」
古泉(本来の、力があれば、物質で、あろうと、でした、が、今、僕、力で、は、こ……ま……でです)
古泉(あと……あなた……次第……もうし……わけ……い……)
古泉(能力……発現、機関……所属……て以来僕…………生活……一変……程遠い……)
古泉(あな……は、数……い、友人……まぶし……楽し……った)
古泉(も……一度……会……え……たら……………………………)
古泉(………………)
古泉「……」
古泉「……」
みくる「……かっ」
みくる「時間を取りすぎちゃいましたねぇ……せっかく捕まえたのに、急がないと、あいつらが友情ごっこ勘違いしたまま再会……そんなの
だめだめ絶対にダメダメなんです!」
みくる「もう……イツキ君を殺しちゃうのは、最後でいいです……」
みくる「そのかわり……うーーーーーーんっと、苦しんでもらいますからね?」
みくる「じゃあね、イツキ君」
――――――――――
朝倉(さぁ、いよいよ大詰めね)
朝倉(古泉君が朝比奈さんを足止めてくれたところまではモニターできていたけど……)
朝倉(大丈夫よね……大丈夫じゃなくても、私にも余裕なんかないんだけどね)
朝倉(それじゃあ、キョン君、行くね――?)
朝倉(し¢!Dかり受???止めてΠδΔ?げ?てね)
――――――――――
キョン「はぁ、はぁ……」
キョン「くそっ――闇雲に走り回ってもどうしようもねえ、だがひとところに突っ立ってても朝比奈に見つかっちまう」
キョン「いや……あいつはひょっとして、ハルヒの方を探してるのか……?」
キョン(それに、学校を出てからまったく人に会わねえし、まるでいつぞやの閉鎖空間か孤島にいるみたいだぜ……)
キョン(閉鎖空間か……ハルヒたちに何かあったのか?)
キョン(探して、合流した方がいいのか……?)
キョン「うん……?」
キョン(雷……いや、違う。もっとぼんやりと光って……あれは……!)
キョン「あれか!」
キョン「待ってろ、今行く――待ってろよ、有希!」
――――――――――
??「……ん! ……君!」
古泉「……ぅ……ぁ」
ハルヒ「古泉君ってば!」
古泉「ぐ……涼宮、さん」
ハルヒ「よかった……思いっきり首を絞められた跡があったから、脳に障害でも残ったりするのも怖いし、ゆすったり動かしたりできなかった
のよ……おかげさまで喉がもうカラカラだわ」
古泉「それはご苦労を……おかけ、しました」
ハルヒ「無事?」
古泉「ええ、おかげさまで……。まだ少し頭がぼんやりとしますが」
古泉「涼宮さんは、なぜここに?」
ハルヒ「そこらじゅうを聞き込みに回って、ここ最近で有希を見かけた人がいないか探そうと走ってたの。有希がどこに監禁されて
いるのか手がかりを掴んでやろうと思ってね」
ハルヒ「でもどういうわけかこんな時に限って人がつかまらないのよね」
ハルヒ「それで高いところから動いてる人間を見つけてやろうと思ったら、学校から煙っていうか、雲? みたいなものが昇ってる
じゃない。ただごとじゃないだろうから戻って確かめようとしたら、その途中に古泉君が倒れていたってわけ」
古泉(涼宮さんの力の救われましたか……?)
とっておきだっ!
http://imepita.jp/20100704/477390
>>602
よー、よー、ちょっといいか?
くやしいけど、こういうのドストライクなんだ
やめてくれないか?こういうの貼るのさ。別窓閉じられなくなって作業できなくな
ったらどうしてくれるんだ?
ただまあ、感謝はしてるよ
ほ
保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 40分以内
02:00-04:00 90分以内
04:00-09:00 180分以内
09:00-16:00 80分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内
保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 60分以内
02:00-04:00 120分以内
04:00-09:00 210分以内
09:00-16:00 120分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内.
まだ終わってないのかよ
>>629
お疲れ様。
キョン「どうしてこうなった……!」
みくる「私が生き残るにはこれしかなかったんですぅ。もう空気キャラは嫌だったんですぅ」
門
もう待たせてどうとかごめんとか言うのよしておくことにするよ
ただこれだけは言わせて欲しい
待っててくれてありがとう
それじゃあ、投下を開始する
ハルヒ「ねえ、古泉君。学校で何かあったんじゃないかしら。もしかしたらあそこにユキもいるかも……行って確かめましょう!」
古泉「うっぷ」
ハルヒ「やだ、ちょっと、大丈夫?」
古泉「ええ、ご心配なく……それより、長門さんは学校にはいません。朝比奈さんも学校を出ました」
ハルヒ「それ、あの女にやられたのね……!」
古泉「その通りです。彼女の悪意は尋常ではありません。彼に……危険がせまっています」
ハルヒ「!!」
ハルヒ「でも、キョンは今どこに……携帯も繋がらないのよ!」
古泉「さすが涼宮さんですね、もうお試しになっていたとは二度手間を省けました。恐らくですが彼らは――」
古泉「――あちらの方角に、いるのではないでしょうか」
ハルヒ「なに、あれ……雲が光ってる」
古泉「しまっうぷっ」
ハルヒ「もうっ、こんな時に、しっかりしなさい!」
古泉「それはもうお任せください。僕はいたって冷静です。あれはそう、なんと申し上げたらよろしいのか……そう、仕掛けなんです。
先ほど涼宮さんにご許可いただきました、最新ホログラム技術を駆使したという、あれです。ええ、恐らく、いえ、確実に」
ハルヒ「CGって言ってた気がするわ」
古泉「っぷ、いえ、僕のような無学な一般学生からしてみれば、違いは分かりません。あれは実は遠い親戚が経営する会社の試作品で、
僕はただのモニターにすぎませんものでうっぷ」
ハルヒ「なるほど……なるほど! さすがは古泉君ね! あなたに副団長の地位を任せた私の目に狂いはなかったということね!」
古泉「と、申しますと?」
ハルヒ「なに言ってるのよ古泉君。だから、あなたがあそこにあの女が群がるようにしかけたんでしょ? で、そこであの秘密道具を
よく分かんないけど使って、ドドーンとあの女を成敗する! この程度のことは他の団員ならいざ知らず、あたしには隠さなくても
いいのよ!」
古泉「ふむ……」
古泉「さすがは涼宮さんですね」
ハルヒ「当然だわ。あの方角は……河川敷だわ。そうと分かれば、すぐに向かうわよ!」
古泉「正直、時間の勝負になりそうですが」
――――――――――――
みくる(あ、やっぱり、やっぱりここにいた! キョン君♪ あの光に向かってると思った♪)
みくる(あんなに必死に走って……可愛いなぁ、踏みたいなぁ)
みくる(あの光からユキちゃんが現れるのかな……?)
みくる(GPRGは拾ってきたけれど、撃ててあと一発)
みくる(でも、ひひゃっそれで充分。だって長門さんは……ひひゃひょひょらほひゃほひ、ひー)
みくる(目の前でキョン君が消えちゃうユキちゃんはどんな顔するかな……それで絶望して消えちゃうユキちゃんを見て、涼宮さんはどんな
顔をして、どんなことを言うんだろう。ごめんね、キョン君、ごめんね、力になってあげられねくてごめんねってひ、ひ、泣いちゃう
のかなぁくひゃっ……そしたら私は、ありがとうって言いますね……♪)
みくる(ああああああああああ楽しみいいいいいいいいいひいいいいいいひゃはああああああああ裏ではにらみ合ってるクセに友情気取って
青春ってやつなんですかああああああああ青い果実って腐っちゃってるんですかあああああああ!?)
みくる(走って、キョン君。もっとはやく、安心して走って♪)
みくる(私がいるから……ちゃんとうう後ろでひひゃっ見ててあげるからああああああああああああ)
――――――――――――
キョン(かなり、近づいて、きて、る、はず、だよな……)
キョン(くそっ、雨が強すぎてよく見えねえ!)
キョン(有希――なぁ、有希よ)
キョン(お前は知らないだろうが、お前のために、いろんなやつが身体張って走り回って、戦ってくれて、大変なんだぜ……?)
キョン(お前に見せてやりたいよ……見せてやりたいんだよ、有希! そしたらきっと、今度こそお前を信じさせられるから……!)
キョン(有希、だから有希……そんなところで泣きながら眠ってないで、顔を見せてくれ!)
キョン(分かってる。それは俺のせいでもあるんだ。だから、もう一度あの病室をやりなおさせてくれ)
キョン(そうしたら、もう、お前ひとりを残して帰らない……もう離さないから……!)
キョン「有希――!!」
――――――――――――
キョン「……!」
キョン(あれは……)
キョン(現れた――有希!)
キョン(だが、落ちてる……くそっ)
キョン(あんな高さから落ちたら助からねえ!)
キョン「ああの橋からああああっ。ぶっ飛んで! 間に、合わ、せる!」
みくる「あはははははひゃふらひゃほら!?」
キョン「っ!?」
みくる「キョン君♪ キョン君♪ 頑張って! ひ、ひ、きひひひきゃはははははは!!」
キョン(この声、朝比奈みくる!? くそっ、振り返って確認する余裕なんてねえ! どのくらい近くにいるんだ!)
みくる「まだね? まだね? 追いつかないであげますからぁ! キョン君、キョン君いひっ♪ 走って、ほら、もう少し!」
みくる「それでね、ひゅっ、ひ、ひ、ユキちゃんと会えたらきゃは、ぼんって、ぼんってやっちゃってね? そしたらありがとうって
言うのんですうううううううううううう!」
ハルヒ「みくるちゃん! こっちを見なさい――!」
みくる「はぁ!?――ぐっ」
ハルヒ「――――っ!」
――――――――――――
みくる「ぇほっ」
みくる(なんなんですかぁ、この女、今、今、ひ、ひひゃ、まさかこの私にそんな)
ハルヒ「行きなさい、キョン! 止まったりしたら死刑だから……!」
みくる「うきゃきゃきゃきゃきゃ!」
ハルヒ「――」
みくる「涼宮さぁん、今の何ですかぁ!? ひょっとしてひょっとしなくても今、私にタックルかましてくれたんですかあああ!? しかも!
ただの! タックル!」
ハルヒ「……女子なのに男子のアメフト部にスカウトされたのよ。どれだけタフなのよ」
みくる「お前じゃ役者が不足しすぎなんですぅひゃっひゃひゃひゃ……で、次はどうするんですかぁ、どうしちゃうつもりなんですかぁ涼宮さん
怖いでぇすぅぅぅぅぅぅ」
ハルヒ「決まってるじゃない」
ハルヒ「こうするのよ――」
みくる「……キ」
みくる「キィィイイイイイイイイイイェアアアアアアアアア!?」
みくる「ぐひゃひゃしゃしゃしゃわっしゃっしゃ!」
みくる「涼宮さんっ、それ、それもうもはや精神攻撃っしゃっしゃっしゃ腹いて……! それ、何でしたっけ? そのポーズ! ほら、あれ!
何とかの谷の……じゃなくて、そう! 何とかタニック! あははっ、でもぉ、涼宮さぁん、キョン君は後ろから抱きしめてくれないん
ですかぁ?」
ハルヒ「……」
みくる「ほらぁ見てくださいよぉ、キョン君、逆の方向に走っていっちゃってますよぉ? 今呼べば、振り返ってくれるんじゃあないんですかぁ?
くひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」
ハルヒ「うるさいっ!」
みくる「!!」
ハルヒ「うるさいうるさいうるさい! うるさいっ!!」
ハルヒ「振られたから何だ! それが我慢できないくらい苦しいからって、何だ!」
ハルヒ「何か勘違いしてるみたいだけど、あたしのことを勝手にお前が決めるな! あたしの中のドロドロしたものは全部あたしのものだ!
全部本当のことだ! でも……」
ハルヒ「でも……お前みたいなバカ女に負けるよりはずっとマシよ……!」
みくる「あー、そうですか。はい、はい、うっぜ」
みくる「とりあえずお前ぶちのめすの最後だから」
みくる「今は鼻ァへし折るくらいにしておいてやんよ」
ハルヒ「古泉君、今よ――」
ハルヒ「やっちゃいなさい!」
みくる「ぁあ?――カァァァッ、ああんな遠いところからじゃ、あいつの玉の威力はもうしってんだっつんですー」
――――――――――――――
古泉「ふんんんも――――っふっ!!」
――――――――――――――
みくる「……がっ、あ……! なん、で……こんな威力、がぁっ」
涼宮(すご……すごいわね、最新技術! もうちょっと離れてようかしら)
――――――――――――――
古泉「驚いているようですね。そうでしょう、あなたは先ほど散々というほどに、僕の能力を味わっているんですからね――Second……Raid!!」
――――――――――――――
みくる「ぎえええええええええぇぇぇぇぇぇっ……」
みくる(やべえええええええこれ以上は皮膚状強化骨格構造がもたねえええええええ)
みくる(待っ――)
――――――――――――――
古泉「しかし、それは後々に備えてのブラフだったというわけなんですよ。聞こえてませんよね、大丈夫ですよね?……そう、嘘だったんですよ、
百分の一っていうの。本当は、二十分の一程度なんです」
古泉「そして、涼宮さんの機転にあふれた発想により、こうしてこのブラフを活用する場を用意できたというわけです。まさかあなたには、僕が
涼宮さんを囮として扱うなどとは到底考えもつかないでしょう。もちろん僕にもです。では」
古泉「四期は――二クール完結編劇場版OVAの、超、豪華布陣です!!」
――――――――――――――
みくる「おげえええええええええええええええええ!?」
みくる「……!……!」
みくる「…………」
ハルヒ「やった……みたい、ね」
古泉「涼宮さん!」
古泉「ご無事ですか」
ハルヒ「まあね、少しびっくりしたけど……それよりすっごいじゃないの古泉君、この質量保有ホログラフィ! ウチの秘密兵器としてほしいくらいだわ。
科学の発展って、たいしたものね、あたしも負けてられないわ」
古泉「んぐぷっ」
ハルヒ「吐くのなら川に吐きなさい!」
古泉「いえ、お気になさらず……それより、あちらの方も無事落着したようですよ」
ハルヒ「え……」
――――――――――――――
ハルヒ「行きなさい、キョン! 止まったりしたら死刑だから……!」
キョン(今止まったら、もう走れないし、間に合わない……!)
キョン(すまん、ハルヒ――そばに古泉がいることを信じる!)
キョン(有希、目を覚ましているのか……覚ましているのなら身体を傾けるなり、落下の速度を下げてくれ!)
キョン(間に合え、間に合え、間に合え間に合え――――)
キョン「っ」
キョン「うおおおおおおおおおおおおっ!!」
キョン「――――――――っ!!」
キョン「…………………………」
キョン「…………………………」
キョン「………………ぅ」
有希「……どうして」
キョン「……」
有希「どうして、笑っているの……」
キョン「有希……」
――――――――――――――
キョン「どうやら、うまく落下の速度を落とせたみたいだ」
有希「なぜ、私はあなたに抱きかかえられているの……」
有希「なぜそんな無理をしたの」
有希「今の私には、あなたを助ける力がない。下手をすれば死んでいた」
有希「……離して」
キョン「無理だ。全力で長距離走って、橋から飛んで空から落ちるお前に激突キャッチして、そのまま川に落ちて。もう少しも身体が
動かん。嘘だが」
有希「……離して」
キョン「いやか?」
有希「あなたを不快にさせる」
キョン「不快にならない。不快じゃない」
有希「嘘」
キョン「……そう言われたんだろ? まずはそこを教えてくれ」
有希「……聞いた」
キョン「朝比奈みくるは、俺たちが倒したよ」
有希「!」
キョン「いや、実を言うと、俺は何もしていない。ハルヒと古泉のやつらだ」
有希「どうして、そんな、こと」
キョン「大切な仲間を傷つけたんだ、当然のことじゃないのか」
キョン「朝倉も身体張ってお前を引っ張り出してくれたんだ。みんな、そこら中をかけずり回ってくれたんだ」
キョン「有希、はっきり言おう。朝比奈みくるがお前に言ったことは全部嘘だ。実際はほとんどが逆だ」
キョン「お前はスタイルがいい。ほのかに届くシャンプーとか洗濯物の臭いとかも、すごく自然でさわやかだ。心が落ち着く。
お前は学園でも十本の指のトップランカーくらい美人だ。誰も異論を挟むやつなんか校内にはいない。それに、お前は
暗いわけじゃない。でもそんなことは俺だけが知っていればいい。何も問題はない」
キョン「それに何より、有希。お前のあの笑顔は……最高に反則だったぞ」
有希「!」
有希「……名前」
キョン「うん?」
有希「ユキ……名前、どうして。今までは長門だった」
キョン「お前が好きだから。お前が、キョン君ってよんでくれたからだ」
有希「……」
キョン「手紙も読んだ。俺も嬉しかった。有希、信じてくれ! 俺たちは、俺は、本当にお前のことが好きなんだ!」
有希「……」
キョン「……」
有希「……く、ん」
キョン「……!」
有希「キョン……く、ん」
キョン「ああ!」
有希「キョン、君……」
キョン「お帰り、有希――」
有希「キョン君……!」
――――――――――――――
古泉「いえ、お気になさらず……それより、あちらの方も無事落着したようですよ」
ハルヒ「え……」
ハルヒ「あ……」
古泉「涼宮さん……」
ハルヒ「……そっか。うん、よかったじゃない。これでようやく一息つけるってもんね!」
ハルヒ「さて、あたしたちは戻りましょうか。っていうかあたしは帰るわ。古泉君もあの子たちの邪魔したらだめよ? 今日くらいは……」
ハルヒ「……」
古泉「っと、涼宮さん。大丈夫ですか」
ハルヒ「……」
古泉「張り詰めていた糸が切れた、ということでしょうか。今日はたしかにいろいろと大変なインパクトに事欠かない一日でしたからね。
特に朝比奈さんのアレは、真にせまるものがありました」
古泉「何にせよ、今日はもうゆっくりとお休みください。お家へは僕がお送りしておきますから」
――――――――――――――
キョン「有希、寒くないか?」
有希「平気。なぜだか、暖かい……」
みくる「ぁぁぁぁぁぁあああああああああほんとにうざってえええええええ反吐がでるうううううううううううどばどばどばどばばばばばば」
有希「っ!」
キョン「朝比奈、みくる……」
みくる「はああああああい、なんですかああああああキョンくうううううううううん」
キョン「!!」
みくる「……くひゅっ! ひゃは、は、ひひゅれほぽもろれひゃきかきィィィィィィィ」
みくる「私ぃ……自分の才能が怖いですひひ、ひ古泉君の時にこれ、ええ、使わないでよかったああ」
みくる「一発しか撃てないへどぉ、あひゃ、くひゃ、充分お前らをぶちころしちゃえるんですぅ。古泉も涼宮もいねええ」
キョン「有希……下がってろ」
有希「ダメ……逃げ、て、キョン君だけでも」
キョン「有希……違うんだ。今度は俺の番なんだ。今回俺は何もしていない。だから、せめて、お前を守ってか、お前と一緒に死なせてくれ」
有希「キョン、君……」
みくる「ヒィィィイイイイイイイイエアアアアアアアアアアアアッ!?」
みくる「何くっついてんだですかお前らぁ!? 狙いづれえええええええええええええええ」
みくる「でも安心しろぉお前らぁきゃひっ、ちゃんと別々に殺してやるからぁ私の腕を信じろばぁか」
キョン「……っ」
――――――――――――――
誰か>>721に安価むけてカミナのAA貼ってくれ
どうか頼む
キョン「……」
キョン「……?」
キョン「なっ」
みくる「な……」
みくる「なんでえええええええええお前が私の銃持ってんだあああああああああああああ長門有希いいいいいいいいいいいいいいい!?」
キョン「有希……」
有希「間に合った。簡単。朝比奈みくるの意識上から私を消して、普通に奪い取っただけ。時空交換はその前にとりけした」
キョン「それじゃあ」
有希「そう。私は通常モード」
みくる「なん、で……」
有希「この銃も、私が消すまでもない。勝手に消える」
キョン「あ……」
みくる「なんでええええええええええええええ!?」
有希「簡単。本来朝比奈みくるには貸与を許可されない装備だったから」
みくる「そうじゃねえよぎああああああああああああああああああああああああああああ」
有希「それも簡単。答えは、私たちの後ろ」
キョン「……?」
有希「キョン君、あなたは振り向かなくていい。そのまま」
みくる「何わけわかんねえこと言って――」
みくる「ああああああああああああああ!? 目があああああああああああああ!?」
キョン「!?」
キョン「有希、な、なあ。このマグネシウムをプール一杯分くらいひっくり返したような光は何なんだ?」
有希「ユニーク……キョン君」
キョン(笑った……)
有希「もう振り返っても平気」
キョン「……?」
キョン「なっ!」
キョン(U、FO……?)
??「そこまでよ、朝比奈みくる」
キョン(誰だ……くそっ、まぶしくてよく見えねえ!)
??「ごめんなさい、こんなタイミングでしか駆けつけてあげられなくて。でも、今回は私にできる役割は、この場面だけなの」
キョン「あんたは……」
未来みくる「ひさしぶり、キョン君」
――――――――――――
未来みくる「この時間平面に時間断層とは別種の次元断層とでもいうべきものが発生しているの。個人装備であるTPDDでは無理だったから、
大きいのを借りてきちゃった」
キョン「有希、下がれ!」
未来みくる「……」
有希「平気。この朝比奈みくるは通常」
キョン「そんなことを言われても……そうなのか?」
有希「そう」
未来みくる「……本当にごめんなさい。今回のことは、あなたたちにどれほどの迷惑をかけたのか私には想像もできないの。だって実際に、
『何も覚えていない』んですもの……今も私は、状況を確認しながらここにいる」
未来みくる「それと残念だけど、あなたたちに会いにきたというわけでもないの。時間もないし。私が用があるのは」
未来みくる「あの子よ」
みくる「ひっ、ひひ……ひ、きひっ」
キョン「あいつ……いつのまにあんなところまで」
未来みくる「……」
未来みくる「長門さん、キョン君をお願いします」
有希「問題ない」
キョン「おい有希、いったい」
キョン「っ?」
キョン(なんだ……眠、い……)
キョン(急に、こんな、眠くなるはず……有希、なのか)
有希「平気。こうするのが最も最短。あとは私に任せて」
有希「……眠って?」
キョン(すまん、長門……あとは、まか、せ)
キョン「……」
有希「……」
――――――――――――
みくる「きひっ……なんなんだよぉ、なんなんですがぁ、じぎしょうがぁぁぁぁ」
みくる「……?」
みくる「お、お前えええええええええなんだああああああああああえええええひゃひゃっひぃい」
未来みくる「……正直、ショックだわ。想像以上ね」
未来みくる「このことになると誰も何も言わなくなるはずだわ」
みくる「お、前、は…………………………げひゃああああああああああああああああああああちげええええええええええええええええ
お前なはずがねええええええええええええお前じゃねえよおおおおおおおおおおおおおおお」
未来みくる「いいえ! 私よ! さあ、見なさい! あなたは、目を背けることができないはずよ」
>>731
有希「……眠って?」
キョン(ああ……そうなんだろうよ……お前が言うなら、きっと)
キョン(すまん、長門……あとは、まか、せ)
キョン「……」
有希「……」
――――――――――――
みくる「きひっ……なんなんだよぉ、なんなんですがぁ、じぎしょうがぁぁぁぁ」
みくる「……?」
みくる「お、お前えええええええええなんだああああああああああえええええひゃひゃっひぃい」
未来みくる「……正直、ショックだわ。想像以上ね」
未来みくる「このことになると誰も何も言わなくなるはずだわ」
みくる「お、前、は…………………………げひゃああああああああああああああああああああちげええええええええええええええええ
お前なはずがねええええええええええええお前じゃねえよおおおおおおおおおおおおおおお」
未来みくる「いいえ! 私よ! さあ、見なさい! あなたは、目を背けることができないはずよ」
みくる「ひぎええええええええええ、かっは、ひゅーっ、ひゅーっ!」
みくる「ひひ、ひょほっひはっ、ぐらあああああああああああああああああああああ……」
みくる「ごぼっ、っはっ、……」
みくる「……」
未来みくる「そろそろね……」
未来みくる「おやすみなさい、私だけど『私じゃない私を演じた私』……」
みくる「がはっ」
――――――――――――
キョン(さて、前にも何回かこういう感覚はあった。そんなこんなで普段は登校もしてきていないであろうこんな朝っぱらはやく
から部室にきてしまったわけだ。そしてその感覚は大抵の場合、当たっていた)
キョン(だが、ドアを叩くのが、なぜか怖い……)
キョン(簡単な話だろう、俺。ドアを軽く叩いて、ドアノブを掴む、回す、それだけだ。俺ファイッ。SOS団団唯一の良識! 世界の平和は
超能力者だとかが守る、俺がSOS団の良識を守る!)
キョン(GO――!)
みくる「ふぇ!? は、ふぁ~い」
キョン「――――」
みくる「あ、あの、きょ、キョン君……おはようございます」
古泉「おはようございます。これは珍しいですね、このような時間に団員メンバーがほとんどそろうなんて」
長門「……」
キョン「うそをつけ」
古泉「おや、そうですか? ふふ」
――――――――――――
ちょっと急用ででかけてた
みくる「あ、あのあのキョン君……」
キョン「いっ!?」
みくる「あのえっと、あのね、私、キョン君に聞きたいことがあって……その、小泉君にも長門さんにもどれだけ聞いても何も教えて
くれなくて、長門さんにいたっては何だかいつもより冷たいような気がするし」
長門「それはあなたの勘違い。過剰自意識。もう少し客観的な自分像を獲得する努力をするべき」
みくる「ひ、ひぇええ~……」
みくる「きょ、キョン君……」
キョン(そ、そんな涙目でせまってもダメですっ。おい長門、こっちを見てないでせめて首を縦か横に振ってくれ! 古泉お前のバツ印
は信用できん)
長門「(フルフル)」
キョン「すみません朝比奈さん、話が見えません」
みくる「ふぇぇ~」
長門「それよりもあなたはさっさと私たちのお茶を入れるべき。あなたが電子ポッドに電力の無駄遣いを強いるということは、あなたが
無駄飯ぐらいであるということ」
みくる「ひぃ……ただちに~」
キョン「ふぅ……」
古泉(さて、あなたは今回起こった出来事のどの程度を把握していますか?)
キョン(相変わらずいきなり顔を近づけてくるな気色悪い。30メートル離れろ話はそれからだ)
古泉(手厳しいですね、それでは大声での会話になってしまいますが)
キョン(携帯電話があるだろう。お前は過去からやってきたのか?)
古泉(これは失念でした……冗談はさておき、今回ばかりは僕も覚悟を決めていたぐらいなんです。それほど危機的状況だったんですよ)
キョン(正直……俺にもよく分からん。今日、起きたら自室のベッドにいた。昨日までのことは、長門のやつが化粧をして登校してきた
辺りからしかはっきりとは覚えていない。その前は、曖昧というよりは、混乱している)
古泉(なるほど。今回のことを僕なりに言うなら、そうですね。『同時並行世界』とでも申しましょうか)
古泉(今回の発端となったであろう出来事は覚えておいでですよね?)
キョン(ああ)
みくる「あ、あのぉ、お、お茶……どうぞ」
キョン「あ、どうも」
古泉「こ、これはすみません」
みくる「……」
キョン「……」
古泉「……飲まないんですか?」
キョン「俺は今機嫌がいい。本日最初の一口はお前に譲ってやろうという心意気がどうしてお前には」
みくる「ふぇぇ……」
長門「スキャンは完了している。毒物は入っていない。平気」
みくる「どっどどどどど毒……!? ひぇぇ」
みくる「ぁう、ぁう、」
キョン(朝比奈さん! 歩きがまるで、液体窒素をかぶった液体金属サイボーグみたいですよ! あ、壁に寄りかかりに行ったのか)
キョン(すいません朝比奈さん、今回ばっかりは、かける言葉が見つからないっす)
古泉(今回のことは彼女には言わない方がいいということで、長門さんとも話がついています。彼女のあの様子を彼女自身が知ってしまえば、
彼女は彼女の言うところの、時間平面ごとひっくり返ってしまいそうですからね」
キョン(言い回しはともかく、それには同意だ。……しかし、あの朝比奈さんはいったい何だったんだ?)
古泉(彼女には途中からの記憶が一切ありません。いえ、もっと正確に言えば、意識がなかったのです)
古泉(いわばあれは、朝比奈みくるのストレスをもとに涼宮さんによって役割を与えられ構築された、ブースッテッド・ストレス・モンスター・オブアクトレスとでも
呼ぶべき人格だったのです。要は、モンスター、敵役です)
キョン(さっぱり分からんが、朝比奈さんじゃあなかったというのか)
古泉(その通りです。そしてそれもまた、涼宮さんのお言葉通りだったということです)
キョン(ああ、だんだん読めてきやがった。あの忌々しいハルヒめ、そういうことだったのか)
――――――――――――――
ハルヒ「映画を撮るわよ!」
キョン「またかよ……」
ハルヒ「そう、またよ。我が校の文化祭でのSOS団の出し物といえば、これが定番じゃない」
キョン「まだ一回しかやっていない」
ハルヒ「だから二回目をやるんじゃない!」
みくる「(ガタガタ)」
キョン(こうなったハルヒはもはや永久機関と、ブレーキのかわりにもう一機永久機関を積んだ暴走特急です、朝比奈さん……)
ハルヒ「で、よ。安心なさい皆のもの。そして感動し、ひれ伏しなさい! 今回はもう、脚本もできてるの!」
ハルヒ「これよ」
古泉「……」
みくる「ブクブク」
長門「……また宇宙人の、魔法使い」
ハルヒ「しかもよく見なさい、ユキ、今回はあなたがヒロインよ!」
キョン「……で何でタイトルが『朝比奈ミクルの逆襲』なんだよ!」
ハルヒ「あんたにしてはなかなか鋭い洞察力じゃない。ようやく団員としての自覚と能力を備えてきたのかしら」
ハルヒ「ほら、未来からきたロボットが現代の主人公を襲いに来るって映画がそこそこにヒットして、次に二作目では、一作目では
敵役だったロボットが味方として登場して大ブレイクしたじゃない!」
ハルヒ「それであたしは思ったのよ……それじゃあ、その逆をやってみても大ブレイクするはずだって!」
古泉「ふむ」
ハルヒ「いい? 今回は恋愛を主軸に置くの。一作目ではミクルに敗れて組織を追われた長門ユキが今回の主人公なの。でも、ユキは
イツキへの恋心は捨て去れず、再び地球にやってくるの。そしてイツキとの学園生活が始まるわけ。でもそこに、再び未来から
やってきた悪の未来人、朝比奈ミクルがふたりの邪魔をするの! 障害があった方が燃えるでしょう!?」
ミクル「バターン」
キョン(俺は突っ込まない俺は突っ込まない……)
ハルヒ「いい、みくるちゃん? 今回のあなたはとんでもなく性格の悪い悪女なのっ! 美人が性格悪いって、ありきたりに思えるかも
しれないけど、それどころじゃないくらいぶっ飛んじゃえば逆に引き立つものなのよ!」
みくる「きゅー」
――――――――――――
古泉(今回もまた、前回の撮影の時に似た現象が起こったというわけです。撮影に熱中するあまりの、妄想と現実の混同……しかし今回の
規模と質は、前回をはるかに上回るものでした。考えてみれば当然です。彼女は前回をはるかに越える大ブレイクを目指していたわけ
ですから)
キョン(だがそれだとおかしなことがある。今回俺は、途中までしかカメラを回していない。しかも、俺が長門と恋愛しちまってた。それも
……それも大真面目にだ)
古泉(それが今回僕が覚悟を決めたという危機のことなんですよ)
古泉(涼宮さんは前回と同じく、自分の頭の中の映画風景と撮影風景を重ねてしまった。しかし今回起こったことはまさに、そう。映画世界
そのものの現出であったわけです)
ターミネーターが好きらしいな
ターミネーターマニアのこの私と友達にならないか?
>>763
ごめん、、、、ドラえもんのことなんだ、、、、
古泉(これは通常成り立たないことです。なぜならば僕たちはカメラを持ち、映画を撮影するつもりでロケに臨んだわけですから。対して、
映画の世界は『もとからそう』であったのですから……このふたつは、どう考えてもまったく同時には存在できない世界です)
古泉(よって、涼宮さんの力によって、こういうことになったのです――もともとそうであったのだが、しかしてそれは演じられている世界。
あるいは、それは役者によって演じられている世界なのだが、もともとそうである世界)
古泉(よくSFなどによって語られる、平行世界、というものがあるでしょう? あれは文字通り、時間線を平行線に例えた世界観なのです。
平行しているだけで、まったく同じ存在でもないし、同時に存在しているわけでもない)
古泉(しかし涼宮さんは、自分の頭の中のいくつかの平行世界を引っ張り合わせて重ねてしまったのです)
キョン(むちゃくちゃだ)
古泉(そうでしょうか? 映画の世界を味わいたい、しかし同時に撮影もしたい――実に涼宮さんらしいじゃあありませんか)
古泉(僕たちの感覚という視点からの結論を申し上げますと、僕たちはもとからそうであったという役割を与えられていて、それを演じて
いました。しかし僕たちにはその自覚がない)
キョン(確かに恐ろしいが、それがお前にそんな覚悟を決めさせるほどのことだったのか?)
古泉(それはもう)
古泉(いくつかの世界が同時に存在しているということは、撮影が終わっても、僕たちが撮影を始める前そのままの世界に戻ってこられる保障は
ない、ということなんです。世界の改変を察知することもできないままに、世界が改変されてしまうかもしれないということです)
古泉(事実、撮影の途中からは、僕いがいの全員が涼宮さんの要求する役割に取り込まれてしまっていました。長門さんですらです。どう転がる
のかも分からない半現実半仮想の世界の中で、誰の助けも得られないままに世界の破滅を見守るはめになるかと思うと……ええ、正直生きてる
心地がしませんでしたよ)
キョン(……?)
長門「要するにこういうこと。非常に不安定な世界。だから簡単に超自然的な現象も起こりうるし、それを涼宮ハルヒが簡単に自覚してしまう可能性
もあった。それだけでも、とても危険なこと」
古泉(そういうことです。もちろんそれだけではなく、僕が昨日の世界であなたにお話したことがそのままこの世界に引き継がれるということも
ありえたわけです。今回はあらゆる危機が同時に迫っていたということでしょうか)
キョン(未来の朝比奈さんは、今回のことも知っていたからきたんだよな。だったら、そんなに心配することはなかったんじゃないのか?)
長門「それはおそらく逆。朝比奈みくるは過去の事象を自分の時代を守るために正しく修正するためにきた。あのまま朝比奈みくるを放置すれば彼女は
彼女ということではなくなり、彼女の所属する時代は否定される。だからきた)
キョン(しかし)
古泉(未来の朝比奈みくるには、今回は僕が連絡をつけさせていただきました。このままでは全員が涼宮さんの能力に取り込まれて、進退窮まると踏んだ
段階でね。彼女の時空との連絡手段のいくつかは機関の方で調査して、いくつかの可能性を絞り込めていましたので。正規の方法ではなく、独自
の方法でね)
キョン(おいおい、お前らは確か、お互いに相容れない勢力同士だったんじゃないのか)
古泉(おや、それは誰から? まあいいでしょう、基本的にはその通りです。ですが今回は事態が事態です。僕の所属する勢力もまるごと変わり果ててしまう
可能性は見過ごせません。それも、朝比奈さんの手によるところが大きそうだとなればなおさらです。未来人の尻ぬぐいは未来人につけてもらおう
というわけですね。要は、クレームをつけさせていただきました)
キョン(朝比奈さんサイドにとっても、古泉サイドにとっても非常事態だったってことか。ってことは、まてよ? 長門よ、お前の情報なんとやらとかいう
勢力もそうだったんじゃないのか? フリーズしちまってたんだろう?)
長門「その表現は適切ではない。情報統合思念体は通常通り、活動を休止させることなくこの惑星を監視していた。異常だったのは私たち」
長門「あの世界は常に『未確定』の状態だった。現実と同じ時間流を共有しながらも、現実ではない世界。しかし現実のように振舞う世界」
古泉(なるほど、異相がずれていた、というわけですか)
長門「情報統合思念体は自らを変質前の時空を定義して固定していた。だから、あの時の私たちが見ていた情報統合思念体は、いわば本体の、影。だから何の
応答も得られない。あの世界は、すべてにおいて涼宮ハルヒの指令が最優先とされていた」
古泉(さすが涼宮さんです。超監督いがいの指令は必要ない、ということですね)
キョン(頭痛の大安売りみたいな話だな。ったく。待てよ、ところでお前はどうしてそんな状態で、以前の状態に復帰できたんだ?)
長門「それは朝比奈みくるのおかげ。彼女が大規模でのデバイス使用により次元膜を壊したおかげで、本来の情報統合思念体からのアクセスを受けることができた」
古泉「いずれにしても、またもと世界でこうしてお会いできて、僕としてはなによりですよ。今回の最大の功労者は、間違いなく、あなたでしょう」
古泉「もちろん、僕たちが気がつかないだけでひょっとしたら、撮影前とは微妙に違っていたりする可能性も……否定はできませんがね。ふふ」
キョン「ふん。あ、そういえば映画! どうすんだよ、誰も撮ってないだろ」
古泉「ふふ」
長門「問題ない。これがそのDVD」
キョン「どういうことだ?」
古泉「先ほどの長門さんの言う通りなのでしょう。いろいろと未確定な世界であった。であるからして、撮影を行っていた僕たちもまた、存在しえていたわけです。
昨日のラストシーンで、涼宮さんは満足なさったのでしょう。それと同時に、撮影も終了した、と」
キョン「まってくれ、俺は、俺のあんなこっ恥ずかしいシーンを衆目に晒す気なんぞさらさらない!」
長門「それも問題ない。内容の登場人物は、涼宮ハルヒが公言していた通り」
キョン「なんだって?」
古泉「クオリティの方も前回と同じく、すばらしい出来ですよ。ふふ、見たら驚きますよ? まったく覚えがないはずなのに、なぜか、ああ、こんなことあったな
なんて思えてくるんですから」
長門「現在は私がCG処理を含めた編集作業をするという設定で所持を許されている。放課後、涼宮ハルヒに提出する」
長門「見る?」
キョン「結構だ。ったく、お前らよくそんな異世界人もどきの撮影したビデオを公開する気になれるな」
古泉「ばれなければそれが最善。それだけの問題なんですよ。少なくとも僕にとってはね」
古泉「そうそう。僕はそろそろ失礼して教室の方に戻らせていただきます。実はここ数日間、胃薬を服用しすぎて調子を崩しがちなものでして。では……」
キョン「ああ、気をつけてな」
古泉「どうも」
キョン(あいつも大変なんだなって思える時があるよ、最近は)
みくる「……私も戻ります。いろいろと、見つめなおしたいことがあるので」
長門「それは報告の必要性が認められない」
みくる「ひっ……ふぇぇ……失礼しますぅ」
キョン(ほんとにすみません、朝比奈さん。ファイトっす)
キョン「……」
長門「……」
キョン「な、なあ、長門よ」
長門「何」
キョン「何て言うか、その、あれだ。昨日とかその前はいろいろ済まなかったな。役割がどうとかとはいえ、勝手に盛り上がっちまって、さ」
長門「別にいい。それは私にも言えること」
キョン「そ、そうか?」
長門「……ただ」
キョン「うん?」
長門「……」
キョン「……」
長門「……いやだった?」
キョン「いや、まったくこれっぽっちも」
長門「そう」
キョン「おう」
長門「……ぁ……る」
キョン「それじゃあそろそろ俺も登校してくる時間だから、教室に戻るわ。ハルヒ抜きで団活してたなんてばれたら、えらいことになりそうだ」
キョン「って、何だ? 何か言ったか?」
長門「いい。何も」
キョン「そうか? じゃあお前も、本に熱中しすぎる前に教室戻っとけよ」
長門「……」
――――――――――――――
キョン「よう」
ハルヒ「ん」
キョン「久しぶりにポニーテール見たな」
ハルヒ「あんたには関係ないでしょ」
ハルヒ「この時期にこうすると、涼しい風が首筋に当たって新鮮なのよ」
キョン「だったらこの時期はずっとそうしてればいいじゃないか。こっちも多少は新鮮な気持ちになれって、おい」
ハルヒ「何よ、あんたには関係ないって言ったでしょ」
キョン「だからって速攻で髪留め取るってのは何かの精神攻撃なのか?」
ハルヒ「ねえ、あんた、ユキのことどう思う?」
キョン「学園十指のトップランカー級美少女だな。それがどうかしたのか?」
ハルヒ「別に」
キョン「さいでっか……」
キョン「」
キョン「」
キョン「」
キョン(まあ、たしかに)
キョン(朝の短い間にハルヒのやつと雑談して、授業中はこうして別のクラスの見たくもない体育の授業をながめて。放課後はなかば強制的に
SOS団のよく分からん活動に巻き込まれて)
キョン(物騒だが平穏で退屈なこんな毎日を俺は、正直気に入ってる。そういう意味では古泉に同意だ)
キョン(だがそれは、今後も予測もつかないような騒動に巻き込まれてしまうことも意味していて、それでも別にいいかと思えてしまっている
俺もいるわけだ)
キョン(お、朝倉か。朝倉のクラスだったのか……)
キョン(こっちを見るな。意味深に片目を瞑るな)
キョン(ったく……まあ、とにかくだ)
キョン(どうしてそんなことが起こるのかっていうとそいつは、俺の気に入ってるものとその騒動とやらが、あの部室に一緒くたになって置かれ
ちまっているからだ)
キョン(どういうことかっていうと、俺は今日もまた性懲りもなく、あの部室に足を運んじまうってことだ)
キョン(なんつーか、やれやれ)
――――――――――――――
キョン「そうか? じゃあお前も、本に熱中しすぎる前に教室戻っとけよ」
長門「……」
長門「……」
――――――それじゃあ、頑張る。
fin
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