佐天「第四……波動……か」(722)
初春「佐天さんって本当どうしようもないですよね」
佐天「えっ」
初春「何もできないくせに口ばけ達者で」
佐天「ちょ、初春いきなり何を……」
初春「知ってますか?この世の中には無能力者でも超能力者を倒す人だっているんですよ?」
佐天「え、あ……」
ニードレス
初春「それに比べて佐天さんは……本当っ、要らない子ですよね」
佐天「う……」
佐天「うわーん!!!初春の馬鹿ーっ!!」
初春「(泣いてる佐天さん可愛い)」
佐天「…ッ!?な、何故温度が吸収できないッ!?」
初春「…無駄ですよ、佐天さん」
初春「私が地面に触れている限り、佐天さんの第四波動は熱を吸収できず、発動出来ないんですよッ!!!」
白井「全く……また佐天さんをいじめて」
初春「だって泣いてる佐天さん可愛いじゃないですか!ああもう、可愛いなぁ、そのくせに明日になったら
何もなかったように初春ーって呼んでくれるんですよ?かわいすぎてしょうがないです!」
白井「貴女も貴女ですが……次の日になったら元に戻る佐天さんも佐天さんですわね」
初春「わかってるんですよ、全部冗談だってことくらい」
佐天「あーあ……また初春私のこと馬鹿にしてー」
佐天「まあ、本気じゃないことくらいわかってるけどさー」
佐天「それに、初春が私のこといじめてる時の表情、かわいいしねっ」
佐天「それを見るためならこの佐天涙子ちゃん、泣くふりくらいいくらでもしますよっ、と」
佐天「ん……あれ?」
「オラーなんだこのオッサン変な格好しやがってよぉー」
「ひゃはは!筋肉がちがちで動けませんってかぁ!?」
「サンドバックにもなりゃしねぇやヒャハハハハ」
佐天「路地裏で誰か殴られてる……」
佐天「……わ、私には関係ないよね」
―――本当っ、要らない子ですよね―――
佐天「……っ」
佐天「私は……」
「ヒャハハハ死んだかオイ」
「つーか最初っから全然うごかなかったじゃねぇか」
佐天「あっ、あんたたち!」
佐天「早くどっか行きなさい!警備員呼んだんだから、すぐ捕まるわよ!」
「アーン、何いってんだこいつー」
「マジかよ警備員呼んだって」
「このクソアマがァー!」
佐天「ひっ……!」
佐天「(うぅっ、殴られる……やっぱこんなこと私には似合わなかったんだ……)」
「死にさらっせがあああああああ」
「あっ、相棒っ!?ぐあああああああ」
「あ、ああああああ!いてえっ、ああああ」
アーニゲローアアアアー
佐天「……え?」
左天「……大丈夫か嬢ちゃん」
それは佐天が左天に出合う、少し前の話だった。
左天「ッハァ・・・・・・時空間移動系の能力者とはなァ・・・・・・」
左天「初めて見たが……くそっ、死に際に俺の身体を転移させやがって」
左天「一体どこ行くって……ッ!?」
左天「空間が歪んでッ・・・・・・オオオォォォォォォ!?」
ブチブチブチッ
左天「がッ・・・・・・(なんだこりゃあ……身体が……引きちぎられそうだッ……)」
左天「グ・・・・ガアアアアアアアアアッ!!!」
左天「(ん……どこだここは……)」
左天「(……っは、身体がうごかねぇ、か……)」
左天「(シメオン四天王の一人がたかがそこらの能力者にここまでされるとは……なさけねぇ)」
左天「(つーかこれ……やべぇな、俺死ぬかもしれねぇ)」
左天「(筋肉だけじゃねぇ……内臓が、骨が、血管が、脳が)」
左天「(全部ぐちゃぐちゃにされたみてぇな感覚だ……)」
しえんするぞ
「おーい、こんなとこに変なおっさんころがってるぜー」
「あー、うわっ、コスプレか何かかよwww」
「なんだこれ、死んでんのか?オラッ」
「「「ヒャハハハハハ」」」
左天「(……うっとおしいが、全くと言っていいほど痛くねぇな)」
左天「(痛覚神経までいかれてやがんのか……こいつらの打撃の威力が全然ねぇのか)」
左天「(何にせよ、ほうっとくか)」
佐天「あっ、あんたたち!」
左天「(……あぁ?)」
>>13ありがとよ、この前ひとりでやってたらさるくらったからな
左天「(……チッ、このままじゃあの嬢ちゃんが殴られちまうか)」
左天「(しょうがねぇな)」
ブンッ
左天「(くそっ……能力がうまくつかえねぇな)」
左天「(これも、転移の、影響、か……)」
佐天「……大丈夫か嬢ちゃん」
>>16なにそれ初めてみたwww左天さんは何きてもかっけぇ……
佐天「あっ、あの!助けてくれてありがとうございます…・・じゃなくて、大丈夫ですかっ!?」
左天「……あァ、大丈夫、さ……」
左天「(やべぇ……意識が……くそ……)」バタン
佐天「えっ、あっ……どうしよう……どうしようどうしよう……!」
佐天「(警備員に連絡……けどこの人の格好、外から来たみたいだし……)」
佐天「(何かわけありなのかも……)」
佐天「……よし!」
佐天「……うぅぅぅぅ!」
佐天「(重い……すごく重いこの人っ……)」
佐天「でもっ・……私の寮はっ……近くっ……なんだからっ……」
佐天「これくらいっ……私だってっ……誰かのためにっ……!」
佐天「うううううううううう!」
削板「……小さい女子が大きな男を担いで頑張ってる」
削板「いいなその姿!実にいい根性だ!」
佐天「……え?」
削板「お前はよく頑張った!だからあとは俺にまかせろ!」ヒョイ
佐天「え?……ええ?!」
削板「で?どこへ運べばいいんだ?」
佐天「あ……えっと、こっちです!」
ちなみに俺は9巻までしか持ってない。立ち読みでエネルギー変換がダークマター云々言ってたことは見たが
削板「ここでいいか?」
佐天「はい……あのっ、ありがとうございましたっ!」
削板「なに、問題ないさ。こちらこそ、いいもの見せてもらった」
佐天「え……」
削板「その根性と、何よりその男にかける愛をな……じゃあな!すっごいジャンプ!」
佐天「え、あ……行っちゃった」
佐天「…………あ、愛なんかじゃないよぅ///」
佐天「はっ!こんなことしてる場合じゃなかった!」
佐天「とにかく、傷の手当てを……改めてみるとすごい身体。傷がいくつもある」
佐天「それに、この腕につけた金属……なんだろう」
佐天「ん……意外と、外の傷は少なかったな」
佐天「見た目よりひどくないのかな」
佐天「…………」ピトッ
佐天「……な、なにしてんのよ私っ!相手の身体にひっつくなんてっ!」
佐天「でも、なんだかこの人、別人に思えないんだよね……」
左天「(……なんだ……室内…・?)」
左天「づ……(駄目だ……身体がうごかねぇ……)」
佐天「!気付きましたか!?」
左天「お前は……あの時の嬢ちゃんか」
佐天「えっと、その……怪我してるみたいだったんで、私の部屋まで運んで、その、手当したんですけど……」
佐天「なんか、部外者みたいだし、警備員に連絡するのは、よくないかなって」
左天「……そうだな……ありがとよ、嬢ちゃん」
佐天「あ、はい……それから、私は佐天涙子っていいます。嬢ちゃんじゃくすぐったいですよ」
左天「……サテン?
佐天「?それから、その、あなたの名前は……」
左天「俺か……俺は―――■■、だ」
左天「(俺も左天だが……まぁ、偽名でいいだろ……)」
佐天「■■さん……あの、身体はどうですか?」
左天「あー……ああ、大丈夫、だ」
左天「それより、ここがどこか、おしえてくれねぇかな」
佐天「は、はい……ここはですね―――」
左天「学園、都市……」
左天「(……なるほどな、別世界まで飛ばされちまったってわけか……)」
左天「(おそらくあの能力者にそこまでの力はなかったんだろうが・……死に際に能力が暴走したのか?)」
左天「(だから転移中にあんなことが……)ぐ、ごほっ」
佐天「!あ、口から血……身体の中が…・・どうしよう、やっぱりお医者さんに」
左天「(……あー、駄目だ……死ぬ……身体がどんどん冷たくなってきやがる……)」
左天「……なぁ、涙子。なんで俺を助けようと思った」
佐天「え、そ、そんなことより……」
左天「いいから……なんで、俺を助けようと、思ったんだ?このいかにも怪しい様を見てよ」
佐天「……友達に、言われたんです。お前は何もできない奴だな、口だけだな、って」
佐天「勿論、その子は本心で言ってるわけじゃないし、私もそれを解ってます。だけど」
佐天「だけど、それでも、それは、事実だったんです」
佐天「結局何もできなくて……無能力者で……本当に、要らない子で・……」
佐天「そっ……そんな私でもっ・……誰かのためになれるかなって…・・思って…・・ひぅ……」ポロポロ
左天「……そぅか」
左天「なあ、涙子……自分が何もできねぇのはなんでだと思う?」
佐天「え……それは―――それは、私の心が、きっと弱いからです」
佐天「そんな私をなんとかしたくて……なんとかできなかと思って……それで」
左天「なるほどなァ……それで俺を、助けようと思ったってことか」
佐天「……はい」
左天「お前のその気持ちは立派だ……心がなけりゃどんな力をもっててもしょうがねぇ」
左天「だがな……心があっても、力がなけりゃ何もできねぇ」
佐天「―――そ、れは」
佐天「(そう、だった……■■さんをこkへ運ぶ時も、結局誰かの力に頼って……
あの不良達だって、結局追い払ったのは■■さんで―――)」
左天「さて……そこで質問だ」
左天「力が……ほしいか」
佐天「え……?」
左天「ほしいか、ほしくないか……言ってみろ」
佐天「それは……欲しい、です。
私は……私の心を出せるくらいの、力が欲しいです」
左天「……いい返事だ」
左天「(……まだ実験段階の事だが……このまま死ぬより、ちったぁ役に立つだろ)」
左天「……頭、こっちのほうへもってこい」
佐天「え……あ(■■さんの手が頭の上に……あったかい)」
左天「もう一度聞く・……力が、欲しいんだな」
佐天「……はい。私は、力が欲しいです」
左天「……よし。目、瞑ってろ」
左天「(実験段階だが……『能力の継承』。
勿論こんなもん失敗するのが普通だ……相手の脳が、身体が、耐えられねえ)」
左天「(だが……こいつはどこか他人の気がしねぇ……
それに、意志は確認した)」
左天「……なあ、涙子。実はな、俺の名前も、左天って言うんだよ」
佐天「え――――」
ポゥッ
佐天「……さてん、さん……?」
そこに左天の姿は無かった。ただ夕日が空しく部屋を照らすだけであった。
佐天「……うわっ、何これ!私の手に変な金属のブレスレットみたいなのついてる!怖い!」
左天≪変な、とか言うなよ……それでも、能力の補助をしてくれるすぐれものだぜ?≫
佐天「・……!左天さん!?頭の中へ直接響いて……」
左天≪どうやら成功したみたいだな・……能力の継承。まさか、意識までこっちへ残るとは思ってなかったが≫
佐天「え……どういうこと……え?」
左天≪俺の能力をお前にやったのさ……涙子。まあ、使いこなせるかどうかはわからないが、な≫」
佐天「え……えぇーっ!?」
左天≪……っと、意識がこっちにあると言っても、どうやら活動できるのは少しの間だけらしいな≫
左天≪頑張れよ……継承に成功したのはお前が初めてだ……あの覚悟、見せてくれ≫
左天≪さて……ヒントは熱吸収、だ≫
佐天「え?あの左天さん?おーい!」
佐天「……返事がない。どういうことなの……」
こうして佐天涙子の激変だる一日は終わった。
この時彼女はまだ気づいていなかったのだ。ただの自分が、あの激闘に巻き込まれるとは……
第一部、完
これからの展開どうしようか考えてるのと、今日は疲れたそんだけ
続きはいつごろになりそうだ
保守する?
■■とか…■■に会う展開になるってことでいいのか
>>55
『激闘と日々が・……』とか書いたけど、俺そんなに禁書しらないんだよね。
せいぜいアニメでやってた処と、12~16(17?)と、20くらいしか
まあそれでなんとか絡めてやってこかしら。
ちなみにダークサイド佐天さんは無いです。もう見飽きた。
そんなこんなで明日くらいになるんじゃないかなー
>>56
してくれたら書く。半分勢いだから落ちたらそれでいいや
>>57
残念ですが彼女は……
続きを書く作業に戻るんだ
佐天さんの能力者話好きなんだけど、完結したものが少なすぎるから悲しい…
>>59
佐天「第四波動ォォォォ!!!!」
みたいなのが随分前にありました。
>>59
俺がこの前立てたスレは完結したよ
俺のレスと他の人のレスの割合が8:2くらいだったけどwwww
>>61
タイトルよろしく!あれか、初春「これがレベル5」か?
初春「ゾク・・・これがレベル5の力・・・」の続編(3スレ目)ってどうなってんの?
しまった、酉つけとくの忘れたぜ
今更だがつけて、そんで、次はひめがみ編でいくかな。
朝ぐらいに書くようにするわ
―――夢を見ていた。自分が能力をつかって敵を千切っては投げ千切っては投げしている夢だった。
そこにいた自分は自分の力に溺れているようで。
それに気付いているのにもう遅いと。
涙を流さず後悔しながら。
先のない世界を。
ずっと歩いて。
そして。
佐天「……ん。朝か」
佐天「あーあ、変な夢みちゃったなぁ」
佐天「それもこれも、昨日のあのことが原因なのかな」
佐天「おーい、左天さーん……駄目だ、返事がない」
佐天「結局、昨日は疲れちゃってあのまま寝ちゃったけど……『能力の継承』に成功って」
佐天「……うーん、わかんない!そもそも能力を他人に移すなんて、都市伝説でも聞いたことないよー」
佐天「それに『熱吸収』……この手首のブレスレットみたいなの―――ってあれ?」
佐天「昨日寝る前には確かにあったのに、無くなってる?」
佐天「あー、もう!わかんないこと多いなー!いいや、学校行こう!」
佐天「やー初春ー今日はしましまかーいっ!」バッ
初春「ひゃいっ!!!もー、佐天さんったらー!」
佐天「あはは、昨日のおかえしだよーん」
佐天「あ、そうだ、聞きたいことあるんだけどいいかな?」
初春「?なんですか?」
佐天「自分の能力を他人に移す、なんて話聞いたことある?」
初春「……佐天さん、いくら自分に能力がないからって、そんな妄想まで……」
佐天「なっ、別にそんなつもりじゃないんだから!」
初春「いいんですよー、佐天さんは無能力者のままでー。かわいいですよー無能力の佐天さーん」ナデナデ
佐天「ううううううう……」
左天≪よぉ、おはようさん涙子≫
佐天「左天さん!」
初春「?佐天さんは佐天さんですよ?」
佐天「あ、いや、そうだけど」
左天≪口に出さなくていいぜ、頭の中で話す用量だ。ほら、やってみ≫
佐天≪ん……こんなかんじですか?てすてす≫
左天≪そうだ。で、俺になんか聞きたいことあるか?≫
佐天≪ありまくりですよ!そもそも能力の継承ってなんですか?それにあなたが何者か聞いてないですし!≫
左天≪質問は一度に1つにしな、じゃねぇと会話がしにくいだろ≫
佐天≪あ……じゃあ、あなたが何者かってことで≫
左天≪ノーコメントだ≫
佐天≪ええー!≫
佐天「お別れです」を拾いきれなかった
左天≪特に意味はないがな……まだちと早い≫
佐天≪うぐ……じゃあ能力の継承ってなんですか?≫
左天≪それもノーコメントだ≫
佐天≪じゃあじゃあ!その能力ってなんですか!≫
左天≪っと、そろそろ時間ぎれみたいだな。思い出せ、熱吸収、だぞ≫
佐天≪ちょ!≫
佐天「……返事がない」
初春「返事がないのは佐天さんですよ!いきなりぼーっとして!」
佐天「え?あ、ごめんね初春!」
初春「もー」
放課後
佐天「初春は風紀委員の仕事。アケミ達もそれぞれ用事かー」
佐天「うーん、久々に一人かー。何しよっかなー。ぶらぶらしてこよっかなー」
佐天「……熱吸収か」
佐天「……うりゃー!熱吸収ー!」
佐天「……まー何も起きないよね。」
佐天「けど、私の頭の中に昨日の人の意識があるのも事実で……
まさかその人とは貴方が勝手に作り上げたもう一つの人格では!?いやいやないない」
寮、自室
佐天「んーっ、宿題終わり、と」
佐天「けど、やっぱりこの『自分だけの現実』っていうのがよくわかんないなー。ま、無能力者にとっては当然だけど」
佐天「結局あれから左天さんも出てこないし……」
佐天「……いいや、お風呂はいって寝よう」
佐天「毎度毎度お風呂入る時はこの髪が邪魔だね。ま、佐天さんのトレードマークだからいいんだけどさ」
左天≪なんだ、年の割に良いからだしてるじゃねえか涙子≫
佐天「ひょわーっ!!!!」サバーン
佐天「さささささささ左天さん!?いつから!?というかなんで!?」
左天≪質問は一度に1つだ≫
佐天「じゃあいつから!」
左天≪たった今起きた≫
佐天「じゃあなんで視えたんですか!」
左天≪視覚は共有してるみたいだぜ?≫
佐天「えぇーっ!?」
この左天さんは原作版かアニメ版か
佐天「じゃっ、じゃあトイレとかも……?」
左天≪俺は変態じゃねえ。そん時に起きてたらこっちでは目つむっててやるよ≫
佐天「裸見て置いてぬけぬけと……!」
左天≪起きたら裸があった。不可抗力ってやつさ。それにガキの裸体に興味はねぇよ≫
佐天「なっ――――!」
左天≪それより、能力のことだったな≫
左天≪これを教える前にひとつ確認しておきたいことがある≫
左天≪お前は、努力も無しに能力を手に入れたいか?≫
>>100
言い忘れてたがニードレスアニメはあんま見てない。だから一応原作。
wikiってアニメ左天がどんなのかは確認したわ
佐天「――――<努力も、無しに>」
佐天「――――私は、もうそんなことしない。
確かに一度はそうだった。
けれど、御坂さんと約束した。頑張る時はちゃんと、自分の力で頑張るって」
左天≪―――よし。じゃあ教えてやる≫
左天≪この能力は前は俺のもんだったが……今はお前のもんだ。
そしていくら能力を手に入れたと言えど、使いこなせるかどうかはお前の頑張り次第だ≫
左天≪能力は―――『第四波動』。そう呼んでいた≫
佐天「第四……波動……」
左天≪そして……っと、駄目か。もう終わりみたいだな≫
左天≪いいか、三度目だが……熱吸収、だ。忘れるな≫
佐天「……第四波動。それが私が貰った能力」
佐天「そもそも本当に貰ってるのかどうかはわからないけど……でも」
佐天「それでも左天さんがいることは現実なんだ……だから、信じよう」
佐天「熱吸収、か―――」
佐天「吸収ってことは、その熱はどっかに蓄えられるってことだよね」
佐天「でも、どこに……って、そっか。そんなの決まってるよね」
佐天「―――よし、集中――――」
佐天「(自分だけの現実とか、そんなのよくわからないけど――――
とにかく。『熱吸収』のイメージを――――)」
佐天「(吸収対象はお湯。保存対象は私の身体。
熱というエネルギーをイメージして、お湯から自分の身体へと移動させるイメージで―――)」
佐天「―――ぅ、あつぅっ!!??!」
佐天「なにこれ!身体があったかい!てか熱い!暑い?熱い!」
佐天「うわっ、手首にあの変なブレスレットがある!」
佐天「わわわわっ、お湯が水にっって身体あついーっ!」
佐天「…はぁ…びっくりした……」
佐天「水になったお風呂につかったらなんとかなったけど……うん、びっくりした」
佐天「あれが熱吸収、なのかな……あ、手首のやつ、まだある」
佐天「ん……まあ、いいや。明日左天さんが出てきた時に聞いてみよう」
佐天「うん、今日は寝よう……おお、手首のやつ、邪魔だなぁ」
佐天「か、身体がほてってなんか眠れない……」ゴソゴソ
佐天「んぅ……あ……」モゾモゾ
佐天「さっき水風呂につかりたりなかったのかな……」モゾ・・・
佐天「ぅうう……ん……やだ、なんか……変な気分になってきた……」ゴソゴソ
佐天「……はぁ、やってしまった」
童貞の俺には無理だった。夜のテンションでもな。
能力使うたびに性欲をもてあます佐天さんか・・・
―――――夢を見た。自分が荒廃した街に居た。
いろんな人が自分をどうにかしようとして。
けど、結局自分の能力には勝てずに散っていった。
ああ、なんだか寒いと思ったら地面が凍っていたんだ。
手首のへんてこな機械をみると、それは強く光り輝いていて―――
佐天「ん……またか。変な夢だな」
佐天「う……昨日あのまま寝ちゃったから……」
佐天「んー……なんであんなにやっちゃったんだろ……あー!なんかすごく恥ずかしくなってきたなーもー!」
左天≪ゆうべ は おたのしみ でしたね≫
佐天「死ねぇっ!!!!!」ズガンッ
佐天「~~~~~~~ッ!!!!」
左天≪……何やってんだ≫
佐天「み、みたの!?おきてたの!?」
左天≪いや、昨日は風呂で分かれて今起きただけだが……ちなみにさっきの台詞はさっき起きて涙子の台詞から推測したが
どうやら図星みたいだったな≫
佐天「~~~~~~~~~~っ!!!!!!!!」
左天≪安心しな、俺も最初はそうだったさ……まあそん時はひたすら走って解消したがな≫
左天≪それより……成功したみたいだな、熱吸収≫
佐天「まあね。あんなえろえろ能力だなんて思わなかったですけど」ムスー
左天≪ひでぇこといいやがって……っとまずいな、もう駄目k≫
佐天「左天さん?……うあー!やだー死にたいー恥ずかしいー!」バタバタ
眠くなってきたし一旦落ちるか。すまそ
ちなみに佐天さんのつけてるのは左天さんがつけてるやつより小さくて本当ブレスレットみたいな感じ。
なぜならそっちのほうが可愛いから。まあその辺りはおいおい、ってやつで。
あとID:C9eqkbmD0ありがとうお前のおかげで朝立ちが鎮まったぜふぅ……
つーわけで再開すっかな
時系列とか結構無視してるけど気にしないでくれると助かる。
うおー、印刷会社と電話繋がれねやべぇー!
学校
「さて、明日から夏休みですが、生徒のみなさんは各々有意義な―――」
佐天「んー、明日っから夏休みかー」
初春「でも夏休みって言っても割とすること見つからないんですよねー」
佐天「宿題があるにはあるけど、どうしても最終日まで手がつかなかったりねー」
初春「それは佐天さnだけですよ?」
佐天「えっ」
初春「じゃあ私はこれから風紀委員の会議があるので」
佐天「えー昨日も仕事で今日は会議ー?駄目だよ初春、働きすぎで死んじゃうよ」
初春「そんなこと言って、さみしいだけでしょ?」
佐天「そっ、そんなことないもん!」
初春「そうですよねー、無能力者の佐天さんには友達いっぱい作るくらいしか能がないから友達たくさんいますよねー」
佐天「……ち、ちくしょおおおぉおぉぉぅ!」
初春「(やだ、佐天さん可愛い)」
佐天「さーて、どうしようかな」
佐天「……能力の練習しようにも、やった後あんなんになるんじゃ……」
佐天「……//////」
佐天「あー、もう、どうしよー。あれから左天さんは起きてこないしー」
佐天「しょうがない、宿題でもやってみよっかな」
佐天「気づいたら寝てていつの間にか真っ暗だった」
佐天「えーっと、うわ、こんな時間?」
佐天「まったく、宿題は魔物だぜー、っと」
佐天「ちょっと散歩してこよっかな」
外
佐天「夜風がきもちいいねー。でも学園都市からだと星がよく見えないのがなんとも」
ゴウッ
佐天「―――!何あの光の柱!」
佐天「なんかの照明?いや、でも……」
佐天「……行ってみようかな」
佐天「うわ……」
佐天「アパートの屋根が壊れてる……」
佐天「あ、誰かでてきた……え、なんで人が担がれてるの!?」
佐天「しかも担いでるあの人……なんか格好が学園都市っぽくない」
佐天「まさか……人さらい!あの光は超光学兵器!」
佐天「どうしよう……どうしよう……」
佐天「……そうだ。今のこの私の力をつかったら―――」
佐天「待ちなさいっ!」
神裂「!一般人……見られましたか」
ステイル「慌てることはないだろう……この子を頼む」
佐天「(くっ、くる!てか何も考えずにつっこんだけど、相手二人だった!どうしよう」
神裂「どうするつもりですかステイル・・・」
ステイル「どうするもこうするも、記憶を消すだけさ。何も珍しいことじゃない」
佐天「(え?何を消す?私の命?やばい、この人やっぱりやばい人達だ!)」
ステイル「おとなしくしていてくれよ・・・怪我をさせるつもりはない」
佐天「うぅ……(どうしよう……あの人の体温奪って動けなくしようと思ったけど、近づいたらやられそうな雰囲気)」
ステイル「……やれやれ、逃げ腰だね。逃げられても厄介だ」パチンッ
ステイルが指を鳴らしルーンを刻む。佐天の背後に炎の壁が形成され、退路を断つ。
佐天「な―――発火能力者!?」
ステイル「そんなちんけな言葉で一緒にしないでくれ……これはルーンだよ。ま、君にはわからないと思うけどね」
佐天「く―――(どうしよう……火ってことは熱で吸収できる、けど―――)」
佐天「(お風呂の時であれだったんだから、こんなの吸収したら、私の身体が―――)」
ステイル「さて、おしまいだ―――」
dkdk
佐天「(駄目だ―――迷ってる暇はない―――!)」
佐天「ぐ―――ああああああああっ!!!」
ステイル「……?炎が打ち消された……?」
佐天「あ―――く、ぅ―――」
佐天「(身体、熱い―――死ぬ―――死んじゃう)」
佐天「(なんでもいい―――早く、早くこの熱を―――放出しないと!)」
佐天「―――うわあああああああああっ!!!!!」
ゴッ!
ステイル「なっ――――!?」
神裂「あれは―――熱線?」
佐天「げほっ……ぐぅぅ……」
佐天「(あ……楽になった……けど、身体の中が焼かれたみたいに痛い……)」
ステイル「・・・・・・どんな仕組みかはしらないけど、やってくれたね」
ステイル「怪我はさせたくなかったけれど、しょうがない」
佐天「くっ―――(また来る……けど、もう身体が持たない……)」
ステイル「―――はッ!」
佐天「炎の剣?!うわぁっ!!」
ドサッ
佐天「うぅっ……!(か、間一髪だった……!)」
ステイル「動かないでくれ、あたりどころが悪いと大けがするぞ」
佐天「(あんなのどこに当たっても大けがだよ!―――ん)」
佐天「(これは……ブレスレット?さっきまで消えてたのに)」
―――唐突に朝の夢を思い出す。
あの時これは、どうなっていたか―――
佐天「(そう、だ……あの時、これに似た金属は―――)」
ステイル「……観念したのかい―――っふん!」
佐天「(あの時、これに似た金属が――――!)」
キュンッ
ステイル「な―――に?」
ステイルの振るった炎剣は確かに佐天を捉えてした。そもそも、上段より振り下ろす剣が外れる道理も無い。
しかし、その剣は佐天には届かなかった―――否、届いた瞬間消滅した。
佐天「……へへっ、そうだよね。何のために、これがあるのか、考えてみたらわかることだったよね」
佐天「あんな熱量を人の身体で受け止めるなんて―――無理な話だったよね」
佐天「この手首の金属が―――能力の要だった、ってことか」
神裂「―――あの子が剣に触れた瞬間、剣が消えた……あの子も上条当麻と同じ能力ということなのでしょうか」
神裂「それにしても、あの金属―――(先より、輝いて見えるが―――)」
猿位始めた―
てか普通人よけ張ってるよねー
ステイル「このっ―――!」
佐天「よっ、っと」
佐天「(出来る―――何度でも、熱吸収できる―――けど)」
ステイル「塵は塵に―――灰は灰に―――!」
佐天「うわっ!(けど、このままじゃ防ぐだけ―――反撃しないと)」
ステイル「吸血殺しの紅十字――!」
佐天「うりゃっ!(そういえばさっき、熱放出ってやった気がするけど―――)」
ステイル「チッ―――」
神裂「交代です、ステイル。どうやら貴方では相性が悪すぎる。準備もせずに戦うには少々酷でしょう」
ステイル「・・・そのようだね。彼女たちは僕が預かろう」
佐天「(えっと……熱吸収とは逆ベクトルで考えて―――)」
神裂「それではいきます―――先ほども言いましたが、おとなしくしていれば手荒なことはしません」
佐天「(エネルギーを放出するイメージ……それも、出来るだけ直線。螺旋型の方が威力上がるかな?)」
神裂「……聞く耳もたず、ですか。いいでしょう、それでは―――)」
佐天「(―――よし、イメージ完了!これで―――)」
神裂「―――七」
佐天「第四波動ォオオオオオオオッ!」
神裂「せ―――え?」
三千度の炎を吸収し続けたそのエネルギーは凄まじいものだった。
その威力たるや、発動者の佐天涙子がその場に留まれず、反動で後ろに飛ばされるほどのものだった。
佐天「あうっ!」
ステイル「なんだあの熱量……」
佐天「あわわ……びっくりした。あんなに威力あるなんて―――って、相手死んでないよね!?」
神裂「…………」
佐天「あ……生きてた」
神裂「―――――」
佐天「あの……大丈夫ですか?」
神裂「―――やかましいこのド素人が!」
ドラゴンブレス後の、上条は神裂が、いんてぐらさんはステイルが運んでた。
佐天「」ビクッ
神裂「下手に出てりゃいい気になりやがって!!」
佐天「」ガクガク
神裂「やさしくしてやるって言ってんのによォ!」がっ
佐天「ごふっ」バタン
神裂「―――っは!」
神裂「あわわわ一般人になんてことを……」
ステイル「やれやれ……とにかく、この娘も病院に運ぼう」
神裂「そ、そうですね」
こうして佐天涙子の奇妙な夜は終わった。
しかしこの時佐天涙子は思いもしなかったのだ。
これから自分が、科学と魔術の世界に巻き込まれていくことを―――
第二部 完
螺旋状なんていうからマカンコウサッポウかと
俺もまさか魔術側と戦うとは思ってなかった。不思議!
てか今調べたらステイルさん炎剣出すのにもルーンばらまくんだね。
じゃあイノケンティウス使えるじゃん!勝てるんじゃね?って思った。
さて、ようやくひめがみさんの登場ですよ
「直」は素早いんだぜ。パワー全開だぁ~~~。
『第四波動』の「直」ざわりはよおおお。
佐天「ん・・・・・・ここ、病院?」
佐天「確か私―――そうだ、あの時あそこで戦って、それで」
ステイル「目が覚めたかい」
佐天「うわあっ!?」
ステイル「君に危害を加えるつもりはないよ」
佐天「は、はあ……」
佐天「(どういうこと?なんでこと人がここに?わけわかんない)」
ステイル「さて、君には聞きたいことがある」
佐天「は、はあ……」
ステイル「君のその手……僕の魔術を打ち消していたみたいだけど、君も幻想殺しとかいうのの類かい?」
佐天「え・・・幻想殺し?魔術・・・・・・?」
ステイル「・・・まずった。やれやれ、何も知らない、本当にただの一般人だったか」
佐天「え、っと、あの……貴方達は、悪い人じゃないんですか?」
ステイル「その悪い人というのがどういうのかは知らないけど、良い人ではないだろうね」
佐天「じゃあ、やっぱり昨晩のあれは人さらい―――!」
ステイル「・・・何勘違いしているんだ。あれは彼女らをこの病院に運んでこようとしていただけだ」
佐天「えっ」
佐天「すっ、すみませんでしたーっ!」ズザザー
ステイル「・・・それが土下座か、初めてみたよ」
佐天「(うう……早とちりで攻撃だなんて……最低だ、恥ずかしい……)」
ステイル「まあいいさ、何も問題はなかったしね」
ステイル「それより問題なのは君だ……一般人が、こちら側を見てしまったことが問題だ」
佐天「え・・・」
ステイル「おそらく君のような学生には信じられないだろうが、昨晩のあれは魔術という。
科学とは別の方法で自然にアプローチした学問だよ。
本来これは君のような学園都市の学生が知ってはならないことだ」
佐天「は、はあ・・・」
ステイル「そこで・・・僕は君の記憶を消そうと思う」
佐天「え・・・記憶を消すって」
ステイル「勿論、今君に意思確認をしているのは、僕が君に興味を持ったからだ。
僕の魔術を、何も知らず打ち消した、というその能力。おそらくただの能力とは違うんだろ?」
佐天「まぁ・・・そうですけど」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ステイル「だから、君もあの少年と同じように、もしかしたらこちら側の何かかもしれない。
それで、だ。君が平和な、ただの学生に戻りたいのなら僕は君の記憶を消す。
しかしそれを望まないのなら―――そのままでもいいと思っている。ただし、他言無用だけどね」
佐天「(記憶を―――)」
ステイル「安心しろ、記憶を消すと言っても一瞬だ。痛みはないよ」
佐天「――――――。私は、
佐天「私は、記憶を―――消さないでほしいです」
ステイル「――――そうかい。なら、それでいい」
ステイル「しかしさっきも言ったように、他言無用だ。それと、少しの間監視をつけさせてもらう。それでもいいかい?」
佐天「・・・・・・はい」
ステイル「わかった。それじゃあ、身体には気をつけて。
女の子が無理をするもんじゃないよ」
佐天「はい・・・ありがとうございます」
バタン
佐天「ふー・・・魔術、か」
佐天「なんだか、よくわかんないことになっちゃったな」
佐天「でも、この能力だってそんなもんだし・・・」
佐天「・・・うーん、ちょっと散歩してこよっかな」
テクテク
佐天「幻想御手以来だなー、病院って。でもまあ、普通そんなに来ないよね」
ギャーイタイタイ
トーマノバカー
佐天「なんだろ、騒がしいな・・・・・・」
いん「もー、知らないんだからー!」バタバタ
佐天「あれ・・・あの人って、昨晩の?」
佐天「・・・あああああ、やっぱりはやとちりだったのかー恥ずかしい―死にたいー!」
佐天「記憶消して貰えばよかったー!」
ヨカッタノカイ・・・
佐天「ん?さっきの子が出てった病室から・・・?」
医者「よかったのかい?記憶喪失だと伝えなくて」
上条「いいんですよ・・・・・・俺は、とにかくあの子の悲しむ顔は、見たくないんです」
佐天「・・・記憶喪失?」
上条「ふぅ・・・記憶喪失、か。まあ、なんとかなるかな」
佐天「あ、あのっ」
上条「うん?(やばい、いきなりピンチか上条さんは。病院で声をかけてくる即ち知り合いいやでもあれわけわかんない)」
上条「お、おおー、なんだ、どうした?上条さんは病み上がりでもう少し一人にしてくれると助かるなーなんて」
佐天「一応言っときますけど、私たち初対面ですからね?」
上条「(地雷だったー!)」
佐天「あの、それで・・・記憶喪失、なんですか?」
上条「・・・聞かれてたかー」
佐天「ご、ごめんなさい、盗み聞きするつもりなんてなかったんですけど・・・」
上条「いや、いいよ」
上条「それで、そんな上条さんに何か用か?」
佐天「いや、その・・・私、昨晩あなたがアパートから運ばれてくるのを見て、それで、大丈夫かな、って」
上条「・・・その話、もう少し聞かせてくれないか」
佐天「え?はい・・・」
佐天涙子は昨夜のことを話した。
白い光の柱のこと。二人の魔術師のこと。自分の早とちりのこと。
話してから「あ、他言無用だった。でもこの人は知ってるみたいだからいいか」と思ったのは内緒である。
上条「なるほど・・・ありがとな。正直、昔の自分がどんなだったのか知れるかもしれないと期待したけど、そんな甘くはないか」
佐天「う・・・ごめんなさい」
上条「あ、いやいやいいんですよ、上条さんはそんなこと全く気にしてませんから!」
上条「それより、俺が記憶喪失ってことは、誰にも言わないでくれ」
佐天「・・・それは、なんでですか」
上条「・・・いいんだよ、こんなこと誰も知らなくて。インデックスが助かって、それでハッピーエンド。
何も犠牲はなかった。それが、一番の終わり方なんだ」
佐天「そう、ですか。なんだか、正義の味方、みたいですね」
上条「ははは、上条さんはそんな格好いいもんじゃありませんよっと。
ただ泣いてる女の子なんて見たくないだけですー」
佐天「ははっ、だからそれが正義の味方みたい、って言うんですよ」
上条「ん、んー、そうかなー。俺はよくわかんないけど・・・」
佐天「そうですよー」
こうして佐天涙子と上条当麻の出会いは終わった。
この時誰も思いもしなかった。
この二人が、数々の事件に関わっていくということに―――
第2.5部 完
いやー、正直バイトの時間近づいてきたから一旦切るよー
次はようやくひめがみさんの出番ですよー
開始は10時過ぎくらいかなー
てかいちいち上条さんに合わせる必要性なかったように思えてしょうがないけどまあいいや
過ぎた話。
なぜか毎回打ち切り感がw
あいやすまん。バイトが長引いた。
それじゃひめがみ編やりますかー
あの奇妙な夜から何日かが過ぎた。
私こと佐天涙子は、あれから暇さえあれば能力の練習をしている。
あの夜、吸収すべき場所は手首の金属で、吸収した熱は放出することがわかった。
そこから色々と試行錯誤した結果、いくつかのことがわかったのだ。
ひとつ。吸収した熱は時間経過と共に無くなっていくということ。
つまり、熱エネルギーを金属内に保存しておくことは無理、ということだ。
その都度どこからか熱を吸収しないと、あの夜出した「第四波動」は使えない。
ふたつ。自分の身体が熱に対して耐性ができてきたこと。
以前うっかりお湯を手にこぼしてしまった時、熱いなと思っただけで、火傷を負わなかった。
別に吸収しているわけではないけれど、どうやらこのおかしな能力が自分の身体を少し変化させたようだ。
正直ちょっと怖い。
みっつ。ある程度の熱を身体で吸収した時、身体能力が少し上がるということ。
もしとっさのことで金属でなく身体で吸収してしまった場合、一体どこまで耐えられるか。
それを実験している時に、つい吸収しすぎて、その、うん、ほら。
ちょっと身体があれになっちゃった時、走りに行ったら凄く早く走れたのだ。
勿論、次の日筋肉痛になったけど。
そんなわけで、どうやらこの能力はまだまだいろいろ使い勝手がありそうです。
本当は左天さんに直接聞いてみたいけど、あれから一度も起きてきてくれない。
しょうがないので、私は今ランニングをしているのだ。
身体能力が上がっても、基礎の肉体は別にどうにも変化しない。
だから、上がった分に耐えられるだけの身体をつくろうと思ったのだ。
佐天「ふぅー・・・夏走ってもあんまり汗かかないのは特かなー。耐性で日射病にもならないしね」
佐天「ん、今日はこのくらいにしとこうかな。さーて、初春達のところへ遊びに行こーっと」
佐天「うーいーはーるー」
初春「あ、佐天さん……って、その格好、また走ってたんですか?」
黒子「一体どうしたんですの、最近になっていきなり走りこみだなんて」
佐天「ん、いやー最近ちょっと体重が気になりだしてねー」
そして、この能力のことはまだ誰にも教えてない。
何故かと聞かれると困るけれど、なんだか、まだ教える気にはならないのだ。
書き貯めけっこうありそうwww
白井「まあ、初春はまだ仕事がありますからその辺りに座っててくださいな。もうすぐお昼休みですので」
佐天「はーい、っと」
固法「あら、佐天さん、またその本読んでるの?」
佐天「いやいや、今回は違う本ですよ」
初春「『熱膨張って知ってるか?ねぼし編』……最近熱関係の本読んでますよね、どうしたんですか勉強嫌いの佐天さんが」
佐天「んー、ちょっと身の回りでおきる現象に興味をもってね!」
固法「何にしても、知識を得ることはいいことね。わからない処があったらまた聞いてちょうだい」
佐天「はいっ、ありがとうございます」
それから、私は最近熱関係の本を読んでいる。
こうして色々な知識をとりこめば、この能力ももっと活かせると思ったからだ。
>>308
そんなもの無い。だからたまに筆が止まる
>>1
この佐天の能力第四波動は科学の産物である超能力ではないよね?
佐天「(とは言っても……書いてあること難しかったりするからなー。うー)」
佐天「(でもこれも強くなるためだよね……うん、人から貰った能力だけで満足してちゃ駄目だ。
そんなの幻想御手と同じだもん。色々努力しないと)」
佐天「(―――それでも、結局始まりは左天さんが居なきゃ始まらなかったし、私自身の力じゃないんだけどさ)」
>>312それはおいおい。今のところただのフラグメントかな
左天≪そう卑下しなさんな涙子≫
佐天「左天さんっ!?」
初春「?何いってるんですか?」
白井「佐天さんは貴女でありませんの」
佐天「あ、うん、なんでもないよなんでも」
佐天「(どうしたんですか左天さん!というか今までなんで起きてこなかったんですか?)」
左天≪あー、わからん。が、気づいたら今だっただけだ。そもそも俺はもう死んでるんだぜ?≫
佐天「(あ……そう、でしたね)」
左天≪ほらほら、そうしょぼんとすんな。可愛い顔が台無しだろ?≫
左天≪それからな。そう思いつめるなよ≫
佐天「(え……)」
左天≪そもそも、お前が俺を助けよう、と思わなかったら始まってすらなかったんだぜ?
その心はお前のもんだ。お前の心でその能力があるんだ。それは誇っていいことだろ?≫
左天≪だから頑張れ。お前のその心は、眠ってても伝わってきたぜ≫
佐天「(……はいっ、ありがとうございますっ)」ぐすっ
左天≪だから泣くなって、可愛い顔が台無しだぜ≫
佐天「(あはは、左天さんが泣かせたんですよ?)」
白井「いきなり佐天さんが泣きだしましたわ」
初春「なにそれこわい」
左天≪……ちっ、もう時間切れか。じゃあな、またそのうち会おうぜ≫
佐天「あ……(もうちょっと、喋っていたかったのにな)」
初春「どうしたんですか佐天さん、いきなり泣いたりして」
佐天「え?あ、ううん、なんでもないっ!目にゴミが入っただけだよ!」
初春「(ベタすぎワラタ)」
初春「まあ、いいですけど。何かあったら相談してくださいね」
佐天「―――うん。ありがとね、初春」
佐天「(何かあったら、か。この能力のこと、本当は言うべきなんだろうけど)」
佐天「(――――ううん、まだ駄目。まだ、これは左天さんのだから)」
固法「お疲れ様、今日は特にやることないし、もう帰ってもいいわよ。あ、でも何かあったら呼び出すからね」
白井「わかりましたの。それでは固法先輩も無理なさらないよう」
初春「ありがとうございます固法先輩、お疲れ様です」
固法「ええ、お疲れ様」
佐天「さーて、ご飯食べにいこっか」
白井「私はこれからちょっと用事があるので、抜けさせていただきますわ」
初春「そうなんですか?」
白井「お姉さまに呼び出されましたの。ああっ、この黒子を頼ってくださるなんて!至福ですわ!」シュンッ
佐天「あ、いっちゃった。便利だなあ、テレポートって」
初春「その分たくさん勉強したんでしょうけどね。難しいですからねー、演算」
佐天「(演算……そういえば、この能力、演算とかしてないな。やっぱり根本的に違う力になるのかな)」
初春「なんか久しぶりですねー、佐天さんとこうしてぶらぶらするのって」
佐天「私は暇だったけど初春がいそがしかったんだろーこのー」
初春「ううーすみませんー」
佐天「許さんぞ許さんぞーうりゃー」
学生「おい、あれ……」
学生「ああ……なんか、いいな」
学生「ああ……」
初春「あ」
佐天「ん?どしたの初春」
初春「いや、あれ」
佐天「え?・・・おお、巫女さんだ」
初春「凄いですね、私はじまて見ました」
佐天「私も初めて―――って、なんで学園都市に巫女さんがいるの?」
初春「さあ…」
初春「それにしても長い髪ですね」
佐天「うーん、まさに巫女!って感じの髪の毛だよね。ロングヘアーがトレードマークな佐天さんはちょっと悔しいなー」
初春「遠くの桃より近くの梅ですよ。佐天さんの髪の毛のほうが綺麗です」さらさら
佐天「んっ……もー、なにそれ初春、くすぐったいよー」
初春「さっきの仕返しですよーほらほらー」さらさら
お前ら「おい、あれ・・・」
お前ら「ああ・・・やべぇな」
すまん書きたかっただけだ
そんなわけで夜nなったんだ
佐天「ふぅー・・・今日の宿題おわり、っと」
佐天「なんか自主的に勉強するようになってから、宿題にも手がつきやすくなったなー」
佐天「・・・よし、ちょっと走りこみいってこよっかな」
佐天「はっ、はっ、はっ・・・」
佐天「はっ―――んん?」
佐天「(なんだろう、この感覚。空気が歪んでるみたいな・・・)」
佐天「・・・こっち、からかな」
佐天「この空気の層は―――(そっか、たぶん)」
佐天「(たぶん、熱に敏感になってるから、空気中の熱の感覚で―――)」
佐天「次はこっち―――」
佐天「次は―――って、何あれー!」
佐天「ビルが……崩れて……?」
佐天「―――っ!崩れたのが戻ってく……」
佐天「これって、もしかして……!」
佐天「(あれって・・・魔術、だよね)」
佐天「(……)」
佐天「……私が行って何かがどうにかなるわけでもないけれど」
佐天「それでも、もし何か出来るのなら」
佐天「私は、そのためにこの力を―――!」
佐天「なぜかビルの中に入れない・・・」
佐天「ううう……どうしよう、なんかよくわかんない壁みたいなので入れなくなってる」
佐天「・・・しょうがない。ここで待ってみよう」
タダオモイノママニゲンジツヲユガメテイルダケダモンナァ!
ウワアアアアアアアアアアアアアアアア
佐天「何、今の声……あ」
ステイル「ん……君は」
ステイル「人避けの魔術が張られていたと思うけれど……何故こんなところに」
佐天「え、あの、それは」
ステイル「まあいい。手伝ってくれ。女の子が女の子を一人で運ぶのは苦だろうからね」
佐天「え……って、上条さん?え、うわあっ!!」
ステイル「腕の一本とれてるくらいで騒ぎ立てないでくれ……っと、君たちにとっては珍しい光景なんだっけ」
佐天「あ・・・大丈夫なんですか・・・?」
ステイル「さぁ?病院には連れて行くけれど、死んだらそこまでさ」
佐天「えぇー・・・」
ステイル「ほら、呆けてないで手伝ってやれ」
佐天「あ、はい……(うう、初対面で間違って攻撃しかけたからなんかやりづらい・・・)」
佐天「あ、そうだ。少し火だしてくれませんか?」
ステイル「はぁ?なんでそんなこと」
佐天「いいからっ」
ステイル「・・・やれやれ」ボッ
佐天「ん……これくらいあればいっかな」
ステイル「全く、利用されてるみたいでいい気はしないね」
佐天「手伝うんだからお互い様ですよーだ」
佐天「(さて―――身体強化)」
佐天「よし―――あれ?昼間の巫女さん?」
姫神「誰。私。あたなのこと。しらない」
佐天「いやー、昼間に一方的にこっちが見ただけで……ああ、運ばれてるのはまたこのシスターさんですか」
姫神「知り合い?」
佐天「これもこっちが一方的に知ってるだけです」
姫神「そう。じゃあ手伝って。私には。大変。箸より重いものを持ったことが無い。それが私。魔法少女」
佐天「(やばいこの人電波だ)」
あたな??姫神のことあんましらないんだけど・・・あってるのか??
こうして佐天の特に意味のない一日は終わった。
しかしこの時まだ気づいていなかった。
これが原因で、上条当麻と佐天涙子が急接近することに―――
やったッ! 第三部 完!
追記:第四部用にセロリ編のアニメ見てたらなんか御坂の作画に違和感感じた。
これがレールガンマジックか……
>>369
どう考えても誤字です。ありがとうございました。
ちょっと休憩するかな。それから追記、黒子の作画もすげぇ違和感。これはこの回の作画担当のせいか?
まあ眠いが、正直ひめがみ編は書くこと浮かばん。
それにいろいろあって明日の9時まで眠れん。仮眠はとるかもしれんが。
そんなわけで30分くらい休憩するわ。どうでもいいがミサカかわいい
む、やはり上条さんとフラグ立てるのか
まぁ仕方ないわな
>>376
無理すんなよ!
>>378
ばか!ばかばかばか!
この俺が!上条さんとフラグを立てるなんて!面白みも何もないことをするわけないじゃないか!
まあ、それはおいおいだ
久々にインデックスのアニメ見てたらセロリさんフルボッコでなんかかわいそうだった。
さて、少し書いて寝るかな
―――その後、病院にて
いんなんとか「結局とーまは今回も女の子のためにたたかったんだね!」
上条「ちょ、まだ右腕完全にくっついてないんだからやめろ!リンゴ食ってろ!」
いんなんとか「わぁーリンゴ以外にもいろいろあるんだよ!こんなとーまのためにこんな良いものを買ってきてくれるなんて、
よっぽど懐のあたたかい人だったんだね!」
上条「いや、まあ、それはどうだろうな」
姫神「なんで私が空気」
佐天「やさしい所もあるんですね」
ステイル「別に。さっきもアイツに言ったように、一応の形式さ。それより、だ」
佐天「はい?」
ステイル「あそこには確かに人避けの魔術がはってあったはずなんだけどね。
どうして君は侵入ってこれた?」
佐天「あー、いや・・・私はどうにも熱に敏感らしくて。その熱の歪みとか、そういうのを追ってたらいつのまにか」
ステイル「・・・・・・熱の歪み、ね。君のそれ、本当に科学の能力かい?」
佐天「えっ?」
ステイル「僕もいちいち科学側のことなんて知らないけどね。そっちの能力は一人につき1つなんだろ?
だが君は、熱を吸収し、熱線を放ち、熱を感知し、さらに身体能力を上げるという技を見せた。
これはどういうことだ?科学側というのは、そこまで進んでいたのか?」
佐天「う、その・・・(どうしよう、本当のこと言ったほうがいいのかな)」
ステイル「・・・ま、興味はあるけど、話したくないのなら言わなくてもいいさ。
けどね。あまり不用意に魔術側に近づかないほうがいい。
いや、魔術側というよりも、『こちら側』かな。今回はよかったものの、戻れなくなるよ」
佐天「戻れなくなる・・・?」
ステイル「言葉の意味なんてわからない方がいい。
さて、僕はそろそろ行こうか。ああ、そういえば、監視なんて初めからつけてなかったよ。
こちらも、そこまで暇じゃなかったんでね」
佐天「え・・・監視つけてなかったんですか?」
ステイル「『一応一般人』の君を監視するのはこちらとしても気分がよくない。
だから、もう一度忠告しとく。『こちら側にはくるんじゃない』よ」
佐天「・・・はい」
佐天「(監視・・・つけてなかったんだ。ついてると思ってずっと我慢してたんだけどな・・・」
佐天「・・・っと、ステイルさんに会って忘れてた。私お見舞いにきたんだった」
佐天「どうもー上条さん」
上条「ん?あ、ああ、前に一度会った……誰だっけ?」
佐天「あはは、そういえばまだ自己紹介してなかったですね。佐天涙子って言います」
上条「佐天さんか。こんな場所に何しにきたんだ?」
佐天「何ってお見舞いに来たにきまってるじゃないですか。
昨夜あんなんになってるの見たんですから、こない方がおかしいですよ。
でも、割と元気そうで安心しました」
上条「昨夜……って、まさかあそこにいたのか?!」
佐天「いやぁ、中に入れなくて外で待ってたら、血まみれの上条さんを担いだステイルさんが出てきてびっくりしましたよ」
上条「そっか・・・まあ、あの中に入らなくてよかったよ」
佐天「?そうですか。それより、怪我の具合は?」
上条「医者の腕が随分よかったみたいでな。ほら、問題なく動くぞ」
佐天「おぉ・・・人の腕って一晩で繋がって動くようになるんですね」
上条「上条さんも信じられないですよ……ファンタジーとか言われたし」
佐天「けど・・・今回はなんで、事件に関わったんですか」
上条「ん?そんなの、助けたいと思ったからに決まってるだろ」
佐天「助けたいって・・・だから、それはなんでですか」
上条「なんでって、そんなの、困ってる人がいたら助ける。それが当たり前だからだよ」
佐天「・・・そのために腕一本きられたんですか?」
上条「あー、まあまさか切られると思ってなかったけどな。
でもくっついたし、問題なしですよ」
佐天「・・・・・・(――――この人は)」
佐天「・・・・・・そんなの、間違ってますよ」
上条「はぁ?」
佐天「自分の身体を犠牲にしてまで人を助けるなんておかしいです。
自分が死ぬかもしれないのに、それなのに他人を優先するなんて。
そんなの人間として破綻してます。
仮に今回は死にそうだったじゃないですか。
なのになんでそんなに笑っていられるんですか」
上条「――――別に、他人を優先したとか、そういうんじゃないよ」
上条「ただ、助けられると思ったものを見捨てるなんて、そんなの間違ってると思う」
上条「だから助ける。それだけだ」
佐天「―――そう、ですか」
佐天「(今の私には、この人はわからない――――凄く遠いところにいるみたい)」
上条「それに、佐天さんもそうなんだろ?」
佐天「え?」
上条「俺がステイル達に運ばれてるところ見て誘拐されそうになってると思ってさ。
それで奪還しようなんて。見ず知らずの人のためにそんなことするなんて、そっちのほうがすげぇじゃねぇか」
佐天「・・・そんなんじゃ、ないんですよ」ボソッ
上条「?ま、とにかく何もなくてよかったな。まーしばらくまた入院生活だけど」
佐天「・・・また、お見舞い来ますよ。それで、退院したら、よかったら一緒に遊びませんか」
上条「え?(まさか、これは俺にフラグ―――けどなんで?)」
佐天「なんだか、上条さんといろいろお話したくなっちゃいました。だからまた来ます。
退院してからも、いろいろお話したいんです」
上条「あ、ああ。そんなの全然構わないぞ。むしろ大歓迎!(俺はいつフラグを立てたんだろう)」
佐天「へへっ―――よろしくお願いしますね」
こうして佐天涙子と上条当麻の交友がはじまった。
しかしこの時二人はまだ気づいていなかった。
次に起こる、学園都市最強と自分の友人を巻き込んだ、凄惨な事件が起こるということを―――
幕間 完
今から寝るだろ。9時前に起きるだろ。電話するだろ。謝罪するだろ。
で、ひと寝りしてから書き始める……つまり12時くらいってところかな。
それじゃおやすみ。落ちてなかったら書くし、落ちてたら気がむいたらまた立てるよ。
今更だけど、わざわざ火出してもらったり誰かと組んだりしなくても周囲の熱奪うだけで解決じゃないのか
まぁ周囲は凍るけどな
............... ..ヽ . ;: . / .⌒ _,,..__ ヽ ) ;. :ノ......... .........
:::::::::::::::::::::::::::ゞ (. (::.! l,;::) .ノ ノ ./::::::::::::::.......:::::
._ゝ,,. .-ー;''""~ ';;; - .._´,
._-" ,.-:''ー''l"~:|'''ーヾ ヾ
::( ( . |: ! ) )
ヾ、 ⌒~'"| |'⌒~'"´ ノ
""'''ー-┤. :|--~''""
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j i
ノ ,. , 、:, i,-、 ,..、
_,, ,. -/:ヽ::::::::ノ::::Λ::::ヽ::::-- 、ト、
,,/^ヽ,-''"::::\::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ:::::::::ヽ,_Λ ,,-──────- 、
/ `ヽ、
∠ ヽ
/ /´/ ,、 @ |
第 / メ、´ //´ / , ヘ、|\ |
四 〆| `″ ´──` \ |
波 | ┃ ┃ 〆ヽ |
動 | ____ ┘ |
! | ヽ、___ノ | |
ー─┬───────┬′|
⊂丶-<´ | ノ | |
` ̄´ `| ⊂ヽ -< ,, | |
| | |
ノ |ヘ」
/ヽ、_________|
/ ノ | | | ヘ
ゝノ___|___|__|__|
⊂ニノ ヽ丶、
すまん、ちょっと急いでやらなきゃいけないことが出来た
一時間もしたら戻る。本当ごめん。
>>423
今の佐天さんは固定概念的なあれで、周囲から熱を奪えるという発想できてないんだ
だからまだ凍らせたりできない。それだけさ
しかし社長やさしいちくしょーごめんなさい社長ー!
―――8月11日
御坂「~♪~♪」
佐天「御坂さーん」ノシ
御坂「あ、佐天さん」
佐天「どうしたんですか?随分機嫌いいですけど」
御坂「え?いやーなんでもないわよー」フリフリ
佐天「(何この御坂さんかわいい)」
御坂「まっ、たまにはそういう気分にもなるってことよー」
佐天「そうですか・・・」
御坂「っと、そろそろ黒子との約束の時間だから、それじゃねー」フリフリ
佐天「なんという違和感・・・っと、こっちもそろそろだね」
今日は上条さんの退院日だ。
まだあれから全然時間がたってないと思ったのだけれど、どうにもここの科学力があれば切れた腕をくっつけるくらい、
そんなに時間が必要ないらしい。
お見舞いに行く、とか言いながら、退院祝いに行っているのだから、なんともおかしな話である。
佐天「どもー上条さーん。退院祝いに来ましたよー」
上条「おー。そんなに気つかわなくてよかったのによ」
佐天「いえいえ、お見舞い来るとかいいながら結局来られませんでしたからね。あ、これお祝いのお菓子です」
上条「サンキュ。うちの腹ペコシスターが喜ぶぜ」
佐天「安物ですけどね」
ケツにレールガンぶち込まれるキャンペーン実施中ときいて
――――8月15日
「なんでなんでなんでなんでなんで・・・!」
「ッハァ、何してンですかァ、格下がァ!」
――――8月19日
佐天「よっしゃー!宿題全部終わったー!」
上条さんの退院祝いをしたあの日から一週間が過ぎた。
その時上条さんの家にお邪魔させてもらったんだけど、あのシスターさんと巫女さんがいた。どうにも一緒に住んでいるらしい。
ハーレムじゃないですか、と言ったら「そんないいものじゃないですよ」と肩を落としていた。
その時私が台所へ立って退院祝いの料理をふるまったら、「るいこはすごいんだよ!こんな美味しいの作れるなんて!」と喜ばれた。
上条さんも「こんな美味しいもの食べられて・・・上条さんにもようやく幸運が向いてきたか?」とのたまっていた。
誰かに食べさせる機会なんてなかったから知らなかったが、私は料理ができる子らしい。
その時シスターさんに「また作りにきてくれると嬉しいな!」と言われ、私も料理は嫌いではないし、何より人に食べてもらうのは嬉しかったりする。
そんなわけで、今日は上条さんの家に行く日なのだ。
佐天「今日は何にしようかなー。最近のメニューと被ると嫌だろうし・・・電話してみよう」
plllllll pllllllll
いんで「はっ、はい!こちらかみじょうですがっ!」
佐天「あ、シスターちゃん?私だよー涙子だよー」
いんて「るいこ?あ、今日はるいこがご飯作りにきてくれる日だったんだね!」
佐天「そうそう、それでね?最近のメニューと被らないようにしたいから、最近食べたものを教えて欲しいんだー」
いんる「んー、私はなんでもおいしくいただくけど、おにくがいいなー。おにくーおにくー」
佐天「ん、りょーかいっ。じゃあ買い物してからそっち行くねー」
いんと「楽しみに待ってるんだよ!」ブッ
>いんと「楽しみに待ってるんだよ!」ブッ
屁すんあ
佐天「お肉かー。うーん・・・肉じゃがと、豚汁がいいかな。あと二品くらいつけたいけど・・・」
佐天「あれ?あれって・・・おーい御坂さーん」
ミサカ「・・・」
佐天「どうしたんですか?御坂さんは寮のご飯あるから買い物なんて来ないと思ってたんですけど」
ミサカ「その御坂とはお姉さまの事を指すのでは、と、ミサカはあなたの言葉から推測します」
佐天「へ?お姉さま?へー、御坂さんに妹さんなんていたんだー。すごい、そっくりだ」
ミサカ「妹、という言葉には語弊があるように感じられますが、おおむねその認識でよろしいでしょう、とミサカはざっくばらんに肯定します」
佐天「ふーん・・・?あ、そうだ。今晩のおかずを考えてるんだけどね、肉じゃがと豚汁と、あと何がいいかな?」
ミサカ「そうですね、副菜とスープですから、あとは主菜とデザートあたりで考えてみてはどうでしょうか、とミサカは一般的な意見を返します」
佐天「うーん・・・洋食関係はあんまりつくったことないけど、その辺りかなぁ。デザートはプリンとかどうかな?」
ミサカ「プリンですか。しかし私はプリンというものを食べたことがないので、どうかと聞かれても答えかねます、とミサカは残念そうに口にします」
>>467
屁じゃねぇ電話切った音だ、と思ったけど普通に屁に見えた。死にたい。
佐天「うぇっ、プリン食べたことないの?!」
ミサカ「はい、とミサカは素直に返事をします」
佐天「それは駄目だ!そんなの人生の半分以上を損している!」
ミサカ「そうなのですか?とミサカは訝しげに尋ねます」
佐天「そうだよっ・・・あ、妹さん、今時間ある?」
ミサカ「時間、ですか。実験開始まであと2時間34分31秒、指定の場所までの移動時間を考えても十分に時間はあります、とミサカは懇切丁寧に説明します」
佐天「実験・・・まあいいや、じゃあ買い物付き合ってくれない?」
ミサカ「それは構いませんが、とミサカはやることもないので返事をします」
佐天「よっし、じゃあついでにメニューも考えてね!」
ミサカ「・・・ハイ、私でお役に立てるかどうかはわかりませんが、とミサカは自信なくうなずきます」
\、,,)r゙''"''ー弋辷_,,..ィ 〉`ヽ. O 〉 人,人 O `ヽ}`ヽ Yヽ
=、..,,,ニ;ヲ_ ヾ彡r''" _f⌒ o ⌒Y .イ__ノ て ヽf⌒ o⌒ヽ
``ミミ, i'⌒! ミミ=-人_ノゝ、‐'`‐ァ´ 人 ヽ_ノ弋___ノィr 人
= -三t f゙'ー'l ,三 7,、r‐´`ァ'´レ':ゝし':::::::::ー'::::::::::::::::::レハゝ‐く`イノ
,シ彡、 lト l! ,:ミ... f'⌒Yノし':::::::::::::::/::::,:::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::レ'⌒ヽj
/ ^'''7 ├''ヾ! ( う:::::::::/:i!::::/|::::::::::::::::ハ::::トi:::ト:::::::::::|::::( ¦
/ l ト、 \. ( ぅ:::::::::〃::i!ィ:|‐_、:i|::i!::::| !:::ィ:ニ=ト:、!::::|::::::::ゝイ
〃ミ ,r''f! l! ヽ. 'Y|:::|::::::::||::ィL::j L:_jLiL:/ L::j Lj L:::ヽ:|:::::::i!::::|
ノ , ,イ,: l! , ,j! , ト、 i:| |:::|::::::::|レ ,ォ ≠ミ ィ ≠ミ、`|::::::,:::::.′
/ ィ,/ :' ':. l ヽ. i:| |:::|::::::::| 〃 yr=ミ:、 !/行ミt ハ :::/:::/
/ :: ,ll ゙': ゙i V从::::从iイ {_ヒri}゙ ゙ ヒrリ.》 从:/:::∧
/ /ll '゙ ! イ::人:::::iゝ  ̄´ j:人::::ヽ:ゝ
/' ヽ. リ 弋_彡f⌒ ' r_'_ノ`⌒
/ ヽ / `ーハ {ニニニィ /:/
/ r'゙i! .,_, / ヾ:ゝ. ∨ } ィ::/
/. l! イ )::::> ゙こ三/ , イ:从
/ ,:ィ! ト、 'イ:::::_::_| ` r <ト、:/
あれ?肉じゃがって主菜じゃね?ってミサカはミサカは今更疑問に思ってみる。
佐天「今更だけど肉じゃがって主菜な気がしてきた」
ミサカ「そうかもしれません、とミサカは誤った知識を恥ずかしがります」
佐天「というか、じゃがいもと牛コマが安売りしてたのは大きかったね!妹さんも居たし、おひとり様パックの牛コマたくさん買えたよ!」
ミサカ「それはなによりです、とミサカは少し嬉しがります」
佐天「そんな妹さんにプレゼントです!じゃじゃーん!」
ミサカ「パッケージにプリンと書いてありますね、とミサカは見たままを口にします」
佐天「ちょっと高めの良いヤツを買ってみたよ。さっ、食べてみて食べてみて」
ミサカ「いただけるのですか?とミサカは期待を込めてたずねます」
佐天「いいよいいよー。だからさ、人生初のプリンの感想を聞かせてね?」
ミサカ「わかりました――――なるほど、これは」
ミサカ「口に入れた瞬間にバニラの香りが漂い、自然な甘さととろけるような柔らかさ、そして心地よい冷たさで、
次々口にしたくなるような、まさに絶品ともいえるべき代物ですね、とミサカは正直な感想を述べます」
ミサカ「このカラメルソースが、少し飽きてきたころにアクセントとして出てくる所も特徴的ですね。
苦みの中に甘みがあり、それがプリン本体と交わることによってさらに深い味わいを醸し出しているようです、
とミサカは初めてのプリンに少し興奮気味で答えます」
佐天「そっか!喜んでもらえて何よりかなー」
ミサカ「こんな美味しいものを知らなかったとは、たしかに人生の半分を損していたのかもしれませんね、とミサカは自分の認識を改めます」
佐天「こちらこそプリンの素晴らしさを知ってもらえて嬉しいよ」
佐天「それじゃ、今日はありがとねー」フリフリ
おいお前ら落ち着け
>>462が言ってるのは左天さんの方だ
佐天さんの方じゃねえ
ミサカ「・・・行ってしまいました」
ミサカ「こちら個体番号10032号、実験の観察及び一般人の立ち入り制限のため、実験場所へ向かいます」
―――上条宅
佐天「ごめんなさい、ちょっと遅くなっちゃいました」
いんぷ「待ってたんだよるいこ!さあ早くご飯つくってほしいかな!」
上条「悪いな、わざわざ。本当によかったのか?」
佐天「ご飯つくるの好きですからね、気にしないでください」
佐天「さて、それじゃ1時間ちょっとかかるんで、向こうでのんびりしちゃっててくださいね」
上条「そうか?ほら、インデックス、邪魔しちゃ悪いから向こうでごろごろするぞ」
>>475それはそれで怖いだろ……ああ、でも左天さんて料理とかなんか出来そうなイメージがあるな。万能臭い。
そんなわけでご飯が出来たのである。
いんく「この肉じゃがすごくおいしいんだよ!おかわり!」
佐天「ありがとねー、いっぱいあるからいっぱい食べていいよ」
上条「肉じゃが豚汁ほうれんそうの和え物……だと・……なんという女の子。上条さんは感動のあまり泣きそうですよ」
佐天「大げさですって。これくらい普通に皆出来ますよ」
上条「いえいえ家の居候さんは食っちゃねくっちゃねで何も―――」
いんど「とーまー。それ誰のことかなー」
上条「やっ、やめろインデックス!今はご飯中だ!」
いんち「わかってるんだよ!もーとーまはすぐ人を馬鹿にしてー」
いんべ「ふー、お腹いっぱいなんだよ、もう食べられないかな」
上条「上条さんも久々にこんなに食べましたよ」
佐天「やれやれ・・・ここで終わるような涙子ちゃんじゃないんだなー、これが」
佐天「なんと!平行してプリンとか作ってみました!ちょうど固まってる頃合いかな」
いんが「なん……」
上条「だと……」
佐天「ちなみにこっちも大目に作りすぎちゃったけど、もう食べられないかな?」
いんわ「るいこ。この私を舐めてもらっちゃ困るんだよ」
上条「別バラって言葉、知ってるか?」
, -――‐- 、
/イ´ ̄ ̄ ̄ `ヽ\ O
o / |// ___ //| ヽ 。
| |/ イイ∧/V\lミ{_ |
O o j }iヘ廴__, 、__ノ ト爪 {、
/ ,リr=ミ r=ミ{:| :{\\ インなんとかっていうなー!
/ /イつ , ―‐ 、⊂从: ヽ ヽ ヽ O
ノ //.人 (´ `} ノ:>ミ :V∧. ヽ.
/{ //r≦rマミi ≧=チir‐くヽrォ} :∨ ∨: 〉
/ : ∨7八r〈{{__ミリ\ーィr'/廴_ノ≧ノ: : {⌒∨
{{: :/ { : :{ト、V}`} ヽi/ { ̄: :}ノ : 从
∨ V{: :ヽ: 「: :l |: | ∨__/ィノ}′
ヽトハハノ | :| /´ `ヽ
/ }:/__ __ ミ廴
/ / 7>'⌒>'⌒i ̄`ヽ
/ /: /′//:::::::ノ ノ
} /: ノ /廴シ' (´
,.イ′ 〈: :く / 彡' ノ
ヽミ __r彡: ノイ__ ≦-- ´
`¨¨´
いんふ「」うめぇうめぇ
佐天「あ、そういえば今日珍しい人に会ったんですよ」
上条「珍しい人?」
佐天「私の友達の妹さんなんですけどね、今までプリン食べたことないって人でした」
上条「そりゃ珍しいな。人生の半分は損してる」
佐天「私もそう思ったんで、プリンあげたんですよ。すごく感動してました。
あ、ちなみにその人が居たのでお肉たくさん買えたんですよ」
上条「ああ、おひとり様パックか。そりゃーその人に感謝しなきゃいけないな」
いんる「るいこ!プリンおかわり!」
佐天「はいはい」
骨付き肉を生で食ってるイメージがあるんだけど
, -――‐- 、
/イ´ ̄ ̄ ̄ `ヽ\ O
o / |// ___ //| ヽ 。
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O o j }iヘ廴__, 、__ノ ト爪 {、
/ ,リr=ミ r=ミ{:| :{\\ インテルハイッテルとかっていうなー!
/ /イつ , ―‐ 、⊂从: ヽ ヽ ヽ O
ノ //.人 (´ `} ノ:>ミ :V∧. ヽ.
/{ //r≦rマミi ≧=チir‐くヽrォ} :∨ ∨: 〉
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{{: :/ { : :{ト、V}`} ヽi/ { ̄: :}ノ : 从
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ヽトハハノ | :| /´ `ヽ
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ヽミ __r彡: ノイ__ ≦-- ´
`¨¨´
1からここまで一気に読んだ
やべえくらい面白え
佐天「さて、と。それじゃそろそろ片づけちゃいますか」
上条「それくらい俺がやっとくさ。佐天さんはそっちでのんびりしててくれ。良ければインデックスの面倒見て置いてくれ」
佐天「え?私もやりますよ洗いもの」
上条「いいからいいから。せめてもの礼ってことで」
佐天「そうですか?それじゃ、私は向こうで遊んでますね」
佐天「ほーらシスターちゃーん、ねこじゃらしねこじゃらし」
いんぱ「私はねこじゃないんだよ」
上条「ああ、なんかいいなぁ、これ・・・」
>>485マジで?サンクス
ここの人は空気よんでスレ消費しないでおこうとしてくれてるから、感想とか聞けなくてちょっとドキドキしながら書いてるから、ありがたい。
いんの「でもるいこのお料理ほんとうに美味しいね。ずっと作ってくれると嬉しいな」
佐天「それは上条さんにも迷惑でしょー」
いんれ「そんなことないんだよ。るいこがお料理してる所みながらなんか嬉しそうにしてたし」
佐天「ええー、なにそれー」
いんぅ「もういっそのことここに住んじゃえばいいのに」
上条「ぶっ!なに言ってるんですかインデックスさん!?」
佐天「あはは、ここは男子寮だからそれはできないかなー」
上条「(普通にスルーされた・・・なんかショック)」
いんあ「私住んでるし、別にいいと思うんだよ?」
/ :: :: :: :: :: :: :: /:: :: /: :: ::/: :: :: :: :: :: ;: :: :: :.! / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
∥ :: :: :: :: :: :/:: ;: /:: :: :/:: :: :: /:: :: /|:: :: :: :| | 気 全 散 大 |
∥:: :: :: :: ::/ :: /∥:: :: :: :: :/ム:/:左!: :/:: リ| | の. く 々 見 |
. lハ:: :: :: / :: /:/、:: :: :l:: ::// '' ″ ' 7 -' ! | 毒 の 脳 得 |
从|:: ー ' :: /rヽ.|:: :: :r'' / / | す 無. を 切 |
|:: :: :: :: ::ハ { (ノ|:: ::Nミミ ==ミx / | ぎ 能 弄 っ |
/:: :: :: :: :: ∧ヽ' \| ( | て. と ら .て |
ノ: :: :: /::イ:: | `` / | 笑 か れ 家 |
/_、// l|::l:| 、_ , | え .た . を |
,. : ' ´ . `ヽ ` '/ _j ま .あ 出 |
/ │ , rヒ ´` _ / | す げ て .|
‘, /ヽ、  ̄ | よ く |
', ´ ̄ ヽ \. ね |
} } \______/
| / / /
そんなわけで
佐天「それじゃあそろそろおいとましますね」
いんで「んー・・・またご飯つくりにきてくれる?」
佐天「うん、また来るよ」
上条「それじゃ寮まで送ってくか。インデックス、留守番しといてくれ」
佐天「あ、いいですよそんなの」
上条「夜道を女の子一人で歩かせるなんて、そんな物騒なこと上条さんが許しません」
佐天「いえいえ、これからちょっと寄ってくところあるので」
上条「ん・・・そうか?(なんか拒絶されてるみたいでショックだ)」
佐天「はい。それじゃ、おやすみなさい」
上条「ああ、気をつけてな。おやすみ」
おい>>1
上条とはフラグ立てませんって言ったのは嘘か
>>1確かになんか変だぞ!!どうなってんだ
しっかりしろお前ら!
佐天さんは見事にスルーしてるだろ!
>>493ん~・・けどこっから誰につながるとかまったくないじゃん
>>491
立ってないぜ。佐天は別に上条さんのことそんなに意識してない感じに書いてるつもりだが
ただ上条だんがなんかやさしくされて勘違い起こしそうな勢いだがな
佐天「まあ別によるとこなんてないけどさ。あんまり気つかわせてもね」
佐天「さて、それじゃ走って帰りますか」
―――路地裏
「ハハハハハハ!」
「う……ぐぅ……」
佐天「っと、到着。うん、なかなかペース上がってきたかな」
佐天「それじゃちょっと、能力の練習しよっかな」
佐天「ん……(火のもつ熱エネルギーをイメージして……吸収。今回は身体に吸収できる量を上げてみようかな)」
佐天「……(―――最初にお湯の温度を吸収した時は、これくらいだったっけ。結構耐えられるようになったな)」
佐天「……(―――よし、こんな感じ、かな)」
佐天「……しまった。吸収したけどどう発散しよう」
佐天「そうだ……少しずつ熱を出せば、お湯沸かせるかも」
佐天「第四波動(小)ーっ」
佐天「んー……うん、いい湯加減」
左天≪まさか第四波動で湯を沸かすとはなぁ≫
佐天「左天さんっ!久しぶりですね」
左天≪そうなのか?外の時間の感覚はよくわかんねぇな≫
左天≪しかし、その様子だとなかなか慣れてきてるみてぇじゃねぇか≫
佐天「えへへ……ちゃんと練習してますから」
左天≪そんなお前に御褒美だ。その能力について教えてやるよ≫
佐天「!本当ですか!」
左天≪まあ全部は教えねぇがな。そもそもその能力は『フラグメント』って名前だ≫
佐天「フラグメント・・・・・・」
左天≪ああ。そういや、俺が別の世界から飛ばされて来た、って話はしたか?≫
佐天「別の世界?初耳ですよ・・・」
左天≪そうか。じゃあまずはそっからだな≫
左天さんの話は驚くことばかりだった。
まず、左天さんはこことは違う世界から、時空転移のフラグメントを持った能力者によって転移させられたということ。
その世界ではフラグメントを持つ人たちのことを、ニードレスと呼んでいるということ。
そして、その世界では常に争いが起こっており、その原因のひとつに左天さんがいるということ。
左天≪―――そういうわけで、俺は数え切れないくらいの人を殺した≫
左天≪まだガキだった奴もいた。女もいた。だが殺した≫
左天≪どうだ?こんな過去を持った男なんざ、軽蔑したか≫
佐天「――――そりゃ、びっくりしましたけど」
佐天「でも、私は昔の左天さんを知りません。見たこともないです」
佐天「話を聞いただけで嫌いになったり軽蔑したりなんて、しませんよ」
佐天「それに、左天さんはあの時私を助けてくれたじゃないですか」
佐天「そんな人を悪い人だなんて思えません」
左天≪―――甘ぇな、全く≫
左天≪まぁいいがな。だが俺は、その能力で人を殺してきたんだぜ?≫
左天≪そんな能力を引き継がされて、気持ち悪くねぇのか≫
佐天「うーん……包丁で人が殺されたからって、包丁を憎く思う人なんていませんよ」
佐天「能力だって同じです。別に、その話を聞いたからって、能力を嫌いになったりなんてしません」
佐天「道具は使いようですよん」
左天≪ああ、甘いな。甘すぎる。だがいいさ。それでいい≫
佐天「へっへー。この涙子ちゃん、別に過去を聞かされたりしたくらいでどうにもならないでよー」
佐天「それよりっ!ひとつ聞きたいことがあるんですけど」
左天≪ああ?≫
佐天「こっちの能力ってのは科学的に演算して行使するものなんですよ。
テレポートなら座標を指定していろいろ演算してから、初めて使えるそうなんです。
この能力もその必要はあるんですか?」
左天≪なるほどな。だがな、涙子。お前は車に乗る時摩擦力や運動量を考えながら運転するか?≫
佐天「いや、運転したことないからわかりませんけど」
左天≪あー……じゃあ、包丁を使うとき、物体の硬度と刃の太さ、摩擦力をいちいち考えるか?≫
佐天「そんなことするわけないじゃないですか・・・そんなの感覚ですよ」
左天≪つまりそういうことだ。この能力に複雑な演算はいらねぇ。
感覚を掴め。それが一番だ≫
左天≪だが―――もしかすると、だ≫
左天≪涙子がもともと持っていた能力と俺の能力―――これが今涙子の脳の中にある≫
左天≪それを上手く合わせる―――つまり、俺の能力を感覚で、涙子の能力を演算で使えば、何か起こるんじゃねぇか?≫
佐天「私の能力って・・・私無能力者ですよ?能力なんて―――」
左天≪いや、ある≫
佐天「え―――?」
左天≪そもそもフラグメントとは脳の未使用な部分のカギを開けて使うもんだ。
そして今俺は涙子の意識の中にいる。眠っている時に感じたが……俺の能力とは別の部分が活性化されてる感がある≫
左天≪もしかするとそれがお前の―――っと、そろそろ時間だな。じゃあ練習励めよ。ヒントは「固定概念にとらわれるな」≫
佐天「え?あ、左天さん?!」
佐天「返事が無い……」
佐天「・・・でも。もし左天さんの言うことが本当だったら」
佐天「私も、能力者に―――」
佐天「うん、なんだかやる気出てきた。けど、とりあえずお風呂はいろう」
―――入浴後
佐天「っふぅ。さて、それじゃ今日は寝ましょうか」
佐天「宿題も終わって、いい気分だなー、っと」
佐天「熱が発散しきてなかった……うぅ……」ゴソ
プリンの味知った途端死ぬミサカカワイソス
>>512
落ちつけ、日付とシリアルナンバーをよく見るんだ。俺はそんなに残酷じゃない
――――8月20日
佐天「ん……」
佐天「……そっか。あの夢」
佐天「あれ……左天さんの、記憶だったんだ」
初春「あれ、佐天さんどうしたんですかこんな朝早く」
佐天「それはこっちの台詞だよ初春。どうしたの?」
初春「いえ、昨日少し電気のトラブルがあって、データの復旧に呼び出されたんですよ」
佐天「へぇー・・・その電気のそれって、御坂さんだったりして」
初春「えー、あるわけないじゃないですか、そんなことー」
佐天「いやいやー御坂さんならあり得るかもよー」
お腹すいた。ごはんたべてくる
さて、>>511の熱の発散方法で俺も発散してこよう
日付は知らんが31号が戦うのを観察&戦闘場所封鎖ってことか?
漫画だと二人以上いなかった気がするから、>1設定?
それとも俺が見落としてるだけか・・・
>>522
アニメで10031号が殺されたとき回収にきてたじゃん?あんな感じ
まあ今回の実験んはおそらく10030号あたりだと思うけど
白井「・・・・・・ふぅ」
初春「おはようございます、白井さん」
佐天「おっはようございまーす」
白井「おはようですの」
佐天「・・・?なんだか元気ないですね」
白井「なんでもありませんの」
初春「白井さんっ!」ずいっ
白井「な、なんですの?」
初春「・・・辛いことがあったら、相談してくださいね」
白井「・・・。ええ。そうですわね」
初春「御坂さんの様子がおかしい?」
白井「ええ、一週間ほど前はおかしい程機嫌がよかったのに、4日前ほどから急に沈んでしまわれてて」
佐天「うーん・・・・・確かに一週間くらい前は機嫌よかったなー」
白井「だから心配で心配で・・・ああ、お姉さま!気を病んでいらっしゃるのでしたらこの黒子に!この黒子に相談を!」
初春「少しずついつもの白井さんに戻ってきましたね」
白井「あ・・・そう、ですわね」
白井「ふぅ・・・やはり誰かに相談すると気が楽になりますわね。ありがとうですの、初春、佐天さん」
佐天「何言ってるんですか、友達なんだからそれくらい当然ですよ!」
佐天「さって、それじゃ私はお茶くみ係兼パシリ役でもやってましょうかねー、っと」
初春「佐天さん、はやく緑茶いれてください」
白井「私は紅茶ですの」
佐天「なんという友達づかい・・・あ、そうだ。そういえばこの前御坂さんの妹さんに会ったのよ」
白井「お姉さまの?そんな話は聞いたことありませんが」
佐天「え?あ、じゃあもしかして、御坂さんって妹がいるとか、そういう家族構成がばれるの嫌なタイプなのかな―――って」
佐天「でも妹さん常盤台の制服来てましたよ?」
白井「それこそありえませんの。もしお姉さまに妹がいて、その方も常盤台の生徒だとしたら、この黒子の耳にその話が入ってこないわけがありませんもの」
佐天「んー?おっかしいなー」
初春「もしかしてそれは佐天さんの想像の産物なのではないでしょうか」
佐天「違うよ!ちゃんと一緒に買い物したし、プリンだって食べたもん!」
初春「でも御坂さんの一番近くにいる白井さんでさえそんな話を聞いたことないなら、御坂さんにはあまりその話をしないほうがいいかもしれませんね」
白井「そうですわね。人にはそれぞれ、知られたくないことくらいありますでしょうし」
佐天「そう、そうかな・・・うん、そうだね」
初春「ほらほら、はやく緑茶いれてくださいよ」
白井「私は紅茶ですの」
佐天「なんという友達づかい」
―――時刻、昼時
初春「あ、もうこんな時間」
白井「そもそも今日は非番でしたし、そろそろ帰りましょうか」
佐天「あ、じゃあ久々に今から御坂さん呼んで4人でどっかいきましょうよ」
白井「残念ながらお姉さまは補習ですの」
佐天「御坂さんが補習?ふーん……」
白井「ですから今日は三人で行きませんこと?」
初春「いいですね、あ、そうだ。私最近言ってみたい店がいくつかあって―――」
―――時刻、夕暮れ
白井「まさか初春があそこまで食べるとは思ってもみませんでしたの・・・」
佐天「ジャンケンで負けた二人が一人に奢りとは・・・」
初春「敗者なんですから文句言わないでくださいね」
白井「ま、仕方ありませんの。それでは私はこちらですので」
佐天「はーい。それじゃまた」ノシ
初春「ごちそうさまでしたー」
白井「あまり調子にのらないことですわよ初春・・・次は容赦しませんの」シュンッ
初春「それじゃ帰りますか」
佐天「あ、私少し走ってから帰るから、初春は先に行ってて」
初春「う・・・なんですか、それはたくさん食べた私へのあてつけですか」
佐天「ふっふーん、べっつにー?日課のトレーニングをしようとおもっただけですよー?
それに初春は少しやせ気味なんだから、大丈夫だよーほらほらー」
初春「きゃっ・・・もーくすぐったいです佐天さん、お腹なでないで下さいよー」
佐天「うんっ、全然無駄なお肉ついてないねー」すりすり
初春「んっ・・・はぁ・・・・くすぐ、やめ、さてんさぁん・・・」
学生「おい、あれ・・・」
学生「ああ、わかってる・・・・いいもんみたな」
学生「ああ・・・」
佐天「さって、初春いじるのもこれくらいにして、それじゃまたね」
初春「はぁ・・・はぁ・・・う、はい、また・・・」
佐天「いやー初春の性感帯ってお腹なのかなー。途中でびくびくしてたし」
佐天「全く、まだ人がいる路上でびくびくするなんて、けしからんよね」
佐天「―――っと、あれ?御坂さん・・・と上条さん?」
佐天「上条さん、どうしたんですか?地面に座り込んで。それに御坂さんも」
ミサカ「あなたは・・・先日はプリンありがとうございました、とミサカは出合い頭に礼を言います」
佐天「あ、妹さんのほうか。ゴーグルしてなかったからわかんなかったなー」
ミサカ「ゴーグルとはこれのことでしょうか?とミサカは手にもった暗視ゴーグルを頭に着けながらたずねます」
佐天「おー、妹さんだ妹さんだ。で、何してるの?」
ミサカ「この人が缶ジュースを道路にまいたことが車両の通行の阻害になることを説明していたのです、とミサカは現状を説明します」
上条「別にまきたくてまいたんじゃねえよ……っと」
佐天「手伝いましょうか?」
上条「うん?いいよそんなの。悪いだろ」
佐天「いや、でも・・・」
ミサカ「あなたの行動が遅く既に車両の通行の害となっていたので拾いあつめてきました、とミサカはため息まじりに説明します」
上条「・・・」
佐天「あ、ほら、妹さん。そんなに持ってちゃ重いでしょ?私も持つよ」
ミサカ「そうですね、これでは次が拾えないので助かります、とミサカは素直に受け渡します」
上条「・・・・・・・やれやれ、後でなんかおご―――っぶ!」
ミサカ「どうかしましたか?とミサ―――」
佐天「妹さん、その格好でその姿勢だとぱんつ見えてます」
ミサカ「・・・なるほど。そういう趣味ですか」
上条「違う!断じてそういう趣味ではなくこれはあくまで不可抗力であり―――」
佐天「駄目だよ妹さん、そうやって隙ばっかり見せてるといつ噛みつかれるかわからないんだからね?」
ミサカ「?よくわかりませんが、忠告感謝します、とミサカは頭をさげます」
上条「誤解だ・・・不幸だ」
爆撃ってあれか。まあされたらされたで、また名前変えて立てて続きかくさ
別にスレたてりゃすむしそんな深刻でもないだろう
最悪パー速でもいいわけだし
もちろん避難所としてってことね
上条「悪いな、家まで運んでもらっちまって」
ミサカ「感謝の言葉はいりません、とミサカはぶっきらぼうに答えます」
佐天「まぁ少しはトレーニングになったしねー、っと。それじゃあ私はこの辺りで」
上条「ああ、今度なんか奢るよ。じゃあな」
佐天「さて、缶ジュースからとった熱でさくっと帰りますか」
佐天「けどびっくりしたなー。ずっと吸収してると凍るなんて」
もう人は集まってるし落ちたら制作でもよくね
爆撃に怯えながら進めるのもなんかあれだし
缶ジュース凍らすと爆発しねえか?
ビール「第四波動ッ!!」パーン
>>577
そういや体積変わるんだっけか。忘れてた。まあ学園都市製の伸縮性金属をつかった缶ってことで
>>575
制作なー。あんまりvipからでたくないなー
佐天「熱を吸収し続けると凍る・・・そっか、当たり前といえば当たり前だよね」
佐天「というか、なんで今まで『熱いものからしか熱吸収ができない』って思い込んでたんだろ」
佐天「あ、そっか。これが固定概念、か」
佐天「熱を持つ、ってことは分子が振動してる、ってこと。
だったら、そのエネルギーを吸収、つまり振動をとめてしまえば、凍るに決まってるよね」
佐天「おおっ、なんかまたこの能力のことわかったかも」
佐天「あれ?ってことは、だよ」
佐天「今ある熱エネルギーで分子運動を活発化したらどうなるんだろう?」
>577
こまけぇこたぁ(ry
佐天「この能力の基本は吸収……放出するさいは熱線みたくなって出てくる」
佐天「でも昨夜、お風呂沸かした時みたいに、うまくコントロールすれば」
佐天「熱線じゃなくて、熱エネルギーを物体に送ることができたら―――それって素敵かも」
佐天「よしっ、ちょっと練習してみよっかな!」
固定概念って誤用というかそんな言葉は存在しねェよ
―――2時間後
佐天「・・・・・・っだぁー!できない!なんでだ!」
佐天「おっかしいなー、理論的には出来そうな気がするんだけどなー」
佐天「どうしても熱線というか、ひとつのものにエネルギーを向けられないんだよなー。
イメージは固まってるのに・・・」
佐天「・・・うーん、しょうがない。今日はもう寝ようかな」
はいはい固定観念固定観念
>>590
まじで?まあほとんど何も考えず書いてるからこまけぇこたぁでスルーしてくれると助かる一方さん
>>593
今俺の顔がどうなってるかわかるか?恥ずかしくて死にそうだぜ
ちょい集中力切れてきたから休憩。すまんねぶつぶつ切って
_.. -――- ._
./ ,―――‐- ._` .
/) ./ / / ``\
///)ィ7T.フ厂 ̄`フi ‐-_ |〉. _人人人人人人人人人人人人人人_
/,.=゙''"/ フl/_×// |ハハl .ト、> 細かいことはいいんだよ!! <
/ i f ,.r='"-‐'つイ._T_i` .r≦lハ!|`` ^^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
/ / _,.-‐'~| |'弋..!ノ i'+!l |
/ ,i ,二ニ⊃l |' ' ' ,‐- ..__゙ー' .!l .|
/ ノ i l゙フ..,!l .ト、 l `,! .ハ.!
,イ「ト、 ,! ,!|.../_| |l: > .ヽ.. ィ <l l|
/ iトヾヽ_/ ィ"\. | | \ \ー'/ ./ ,,;:`:;'゙
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