黒子「あなたのその能力、一体なんなんですの?」(1000)
初春「はあ~ 今日も疲れましたね~ 風紀委員の仕事。あ、白井さんそこのファミレス寄って行きません?」
黒子「そうですわね。今日は外回りばかりでしたし、足を休ませていきましょうか」
店員「イラッシャイマセー」
初春「ジャンボパフェで」
黒子「カプチーノお願いしますわ」
初春「それにしても上の人も思い切りましたね~ スキルアウト一掃計画なんて」
黒子「うっ初春! こんな所でそんな話は」
男 「・・・・なに?」
御坂「へー、なにそれ」
初春「みっ御坂さん!?」
黒子「お姉さま!?」
御坂「一掃計画って何?二人とも」
黒子「お姉さまなぜここに!?」
御坂「二人がここに入っていくの見たからよ。一緒させてもらおうと思ってついてきたの」
御坂「それでその一掃計画ってなに?」
黒子「じゃっ風紀委員の話ですの! お姉さまには話せないことですわ!」
御坂「いいから教えなさいよ。[スキルアウト一掃計画]。ほらもう覚えちゃったわよ。他言されたくないでしょ?」
黒子「ういはるぅぅぅぅ!!!」
初春「ごめんなさいいいいいいい」
男 「・・・・・」
黒子「はぁ・・・・仕方ないですわね。場所も場所ですし、小声で説明しますわ。」
御坂「物分かりいいじゃない」
黒子「お姉さま耳をこちらへ・・・・」
御坂「・・・・・舐めたり噛んだりしたら電流ながすわよ」
黒子「そそそそそんなこと!おおおお思ってませんでしてよおほほほh」
御坂(やろうとしてたな)
初春(やろうとしてましたね)
男 (アンチスキル一掃計画だと・・・? 確かにそう聞こえた・・・・)
男 (おそらくあの中学生は風紀委員だな・・・・お?)
男 (あの女子、今のことを聞き出そうとしてるな)
男 (耳を近づけた・・・話しちまうのか)
男 (わりぃが盗み聞きさせてもらう・・・・声の音波を読み取って・・・・)
男 (これで聞き取れる)
>>6
アンチスキル一掃計画×
スキルアウト一掃計画
黒子「ここ最近のスキルアウトの横暴ぶりは目に余るほどにひどいものですわ」
黒子「暴行、傷害事件、銀行強盗など」
黒子「どれだけ風紀委員や警備員を導入させても足りなくなってきてますの」
黒子「ですから、ここで犯罪を犯したことが確認されているスキルアウトを一網打尽にしてしまうという計画ですわ」
御坂「なるほどね、まあ計画聞の名前だけでどんなのかは予想付いてたけど」
>>9
ごめん
御坂「なるほどね、まあ計画の名前聞いただけでどんなのかは予想付いてたけど」
脳内補完して
黒子「L地区は犯罪を犯して逃げ込んだスキルアウトの存在が多数確認されてますの」
黒子「明日はここを中心に警備員と高Lvの風紀委員で犯罪者の一斉捜査が行われますわ」
御坂「黒子は?」
黒子「現場に参加しますわ。Lv4の風紀委員は少ないですし、上の方も高位の能力者を遊ばせてる暇は無いでしょうから」
御坂「・・・・・あんまり無茶してけがしないでよ?」
黒子「ご心配なく。Lv0のスキルアウトの扱い方なら心得てますので」
男 (L地区のスキルアウトの一掃・・・・それにしても[扱い方]だと?)
黒子「L地区が終われば他の地区も同じことを行いますわ。[一掃]計画なので」
男 (おいおいマジで学園都市からスキルアウトを排除する気か?)
黒子「はっ そういえばお姉さまが黒子にご心配を! お姉さまああああああああ!!!」
御坂「ちょっやめなさい! コイツはこれさえなきゃあああああああ!!」ビリビリ
黒子「はうん! シビレる!アコガレますわあああああああ!!!」
男 「・・・・・」チャリン スタスタ
店員「アリガトウゴザイマシター」
男 (・・・・・・)
男 (スキルアウトの一掃か・・・)
男 (ま、ほっとくわけにもいかんしな)
男 「」ピッピップルルルr
男 「おう、俺だ」
男 「集会だ。いつものとこな。みんなにも伝えてくれ」
男 「ふー・・・」ピッ
ウエェェェン
男 「ん?」
公園
幼女「うう・・・うえぇぇぇん」グスグス
男 「嬢ちゃん、どうしたんだ?」
幼女「ふーせん・・・うえぇぇぇぇん」
男 「風船?」チラ
男 (なるほど・・・木にひっかかっちまってるな)
男 「待ってな、今取ってやるよ」
幼女「ぐすっ・・・ほんと?」
男 (テレキネシス)
フワッ ユラユラ ガシッ
男 「ほらよ」
幼女「! お兄ちゃんすごい! ありがとう!!」
男 「もう離したりすんなよ? じゃあな」
幼女「ねえ! 私もお兄ちゃんみたいなすごい能力者になれるかな!?」
男 「」ピタ
男 (・・・・・・・)
男 「・・・・・ああ、なれる。頑張ればな」
幼女「えへへー。ありがとう! さよなら!」
タタタタタタタ
男 「・・・・・・」
男 「すごい能力者・・・か・・・・」
男 「こんな能力持ってても全然すごくないのにな」
男 「おっと、あいつら待たせちまうな」
男 「テレポートしていくか」シュン
とある廃屋
男 「悪い、待たせたな」
スキルアウト1「遅いっすよ男さん! 呼び出しといて!」
男 「悪かったって、それよりもほっとけない自体が起きたぞ」
ス2「なにかあったんですか男さん」
男 「ああ、それがな」
-------------------------
ス3「なんて話だ! スキルアウトの一掃だと!? クソ警備員め!!」
男 「L地区のスキルアウト溜り場といえば第8区域だ。おそらくそこが狙われるだろう」
男 「そこは俺たちには関係ない所だが、一掃計画って言うくらいだ。俺らもいずれやられるだろうな」
ス4「どうするんですか男さん・・・」
男 「俺らにも手を出すと分かっている以上、このままにしとくと思うか?」
ス5「男さん・・・やるんですか?」
男 「ああ」
男 「L地区に行くぞ」
全員「「おお・・・」」
ス6「さすが我らLv0の救世主!!」
ス7「男さんの力があれば、俺たちを馬鹿にしてる奴らに一泡吹かせられる!!」
ス8「全員戦闘準備だ! L地区の奴らを助けるぞ!!」
全員「「うおおおおおおおおおおおお!!」」
男 (別にあっちの奴を助けるとは言ってないんだが・・・・)
男 「出発は明日早朝だ。お前ら早く寝とけよ。じゃあな」
ス2「男さん・・・ちょっといいですか?」
男 「ん? なんだ?」
ス2「ここじゃなんなんで屋上に・・・」
廃屋の屋上
男 「どうしたんだ? ス2?」
ス2「・・・男さんはなんでスキルアウトなんかやってるんですか?」
男 「・・・何が言いたい?」
ス2「だって・・・男さんは能力者じゃないですか! 他の能力者よりもすごい力を持ってる!」
男 「ス2・・・お前も知ってんだろ? 俺がどういう能力者か」
ス2「・・・・・・」
男 「その能力自体は測定には反映しないし、力を使ってもそれは俺の能力じゃない」
男 「こんなので能力者顔したってむなしいだけなんだよ」
男 「だから俺も、Lv0。お前らと同じだ」
男 「お前が俺を気に入らなければ、俺はすぐにここから出ていこう」
ス2「っ! 行かないでください男さん・・・!」
ス2「あんただけなんです。俺らを理解してくれて、同じ立場で向き合ってくれた能力者は・・・・っ」
男 「・・・明日朝6時。朝飯抜いたりすんなよ」
男 (Lv0・・・・無能力者か・・・・)
男 「・・・・」
男 (便利なんだが・・・・俺にはなんでこんな能力が備わっちまったんだろうな・・・)
男 (あの野郎の言葉を借りれば)
男 「ああ・・・不幸だ・・・・」
男 (・・・・・俺が言う資格はねえな)
男 (俺には少なくとも能力がある)
男 (あいつらのほうがよっぽど不幸・・・・か?)
男 (・・・・そんなこと言っちゃ・・・駄目だよな)
男 「ただいまーっと・・・・言っても誰も居ませんがねー」
男 「ん?」ガサ
男 「チラシ・・・・って今日卵1パック30円の特売日!? 忘れてたああああああああ!!」
男 「貧乏学生の貴重な供給源が・・・・不幸だあああああああ!!!」
男 「5時半・・・眠いな・・・ おっと忘れるとこだ」
ピッピッ prrrrr
『ひゃっ ふぁい! あっあの私はインdっじゃなかったあああのこちらかみjででで』
男 「落ち着けシスター 俺だ」
『あっその声! 男なんだよ! こんな早くに電話で起こされてインデックスはすごく不機嫌かも!!』
男 「朝早くからの電話で迷惑かけたのはスマン。アイツ起こしてくれるか?」
『むぅ~しょうがないな~』
ドンドン トウマーデンワダヨオキテー
『んだよこんな朝っぱらから・・・上条さんは寝起きで心底不機嫌ですよー』
男 「わりい。迷惑は承知で電話させてもらっちまった。ちょっと頼みごとがあってな」
男 「今日は野暮用があっから学校休むって小萌先生に言っといてくれね?」
『別にいいけど・・・そんなことならこんな時間から電話しなくてもいいだろ?』
男 「これから携帯さわれない時間になりそうなんでな。今のうちにと思ったんだ。悪かったな」
『なんだ?そんなに忙しい野暮用なのか? あんま無理すんなよ』
男 「ありがとよ。 ・・・時に聞くが上条」
『ん?』
男 「昨日の卵の特売、何パックいけた?」
『ああ・・・・・野生のピカチュウに足止めくらって間に合わなかった・・・・・』
男 「なんだそりゃ? まあ俺も忘れてて買えなかったんだけどな・・・・・」
『そうなのか・・・・はあ』
男「『不幸だ・・・・・・・』」
警備員隊長「ではこれよりL地区アンチスキル一掃作戦を遂行する!!」
隊長「警備員は1~5、8、9班は突入、7班は搬送車の護衛! 風紀委員は近辺の監視!」
隊長「作戦内容は今朝説明したとおりだ! 皆準備はいいな!!」
全警備員「「「はい!!!!」」」
隊長「ただいまよりL地区第8区域の包囲を開始する!! 全員配置へ移動!!」
鉄装「・・・・黄泉川先生」
黄泉川「うん? なんだ鉄装」
鉄装「今回の作戦・・・私はあんまり気が乗らないんです」
黄泉川「そんなこと言っても仕方ないじゃん。これも仕事なら」
鉄装「それでも・・・犯罪者のスキルアウトのみならず、ただの不良のLv0のスキルアウトまで対象になるなんて、やっぱりおかしいです」
鉄装「スキルアウトになってしまった子達のことを考えて・・・もう少し良い方法が」
黄泉川「ここからは余計なことは考えるな。ただ目の前のスキルアウトを捕らえることだけを考えるじゃん」
鉄装「・・・・・」
黄泉川「突入の時間だ、5・・・4・・・3・・・2・・・1」
黄泉川「作戦開始! 行くじゃん!」
ス 「うわああああああああ!!!」
ス 「警備員!? なんで!?」
ス 「捕まる! 逃げろ!」
黒子「逃がしませんの」シュン! ガガッ
ス 「くっ棒が服にっ・・・!」
隊長「一人も逃がすな! ひっ捕らえろ! 怪我はさせるなよ!」
『8-2区域制圧完了。これより逮捕者を搬送車に送ります』
『8-5区域制圧完了。これより・・・』
男 「うわー・・・ひでえなこりゃ」
ス 「どうするんですか男さん、かなりの数の警備員がいますよ」
男 「一気には無理だ。部隊を少しずつ削ってから捕まったスキルアウトを助け出す」
男 「ここから100m以内の場所に10人程の部隊が2つ固まってる。お前らをそこに移動させる。」
男 「こっちも20人だ。一人に一人の警備員の背後に送るからそこを叩け」
男 「銃火器類を持ってるからな。早いうちに済ませろ」
全員「「「おお!!」」」
男 「行くぞ」
男 「一斉転送」
『こちら3班、8-8区域にはスキルアウトは確認できませんでした』
『こちら4班、同じく 『ガツン!』 ぐあっ!?』
隊長「どうした!? 何があった!?」
警1「こいつらどこから・・・ぐっ!!」
ス「ヒャッハー! 鉄パイプを食らいなあ!!」
ス「Lv0のスキルアウトを舐めんなよお!!」
警2「くそっ・・・撃て!!」
男 「させねえよ」ギイン!
警2「くっ 銃を弾かれ・・・ぐっ!?」バチッ
男 「スタンガン程度の電気だ。しばらく眠ってろ」
男 「この部隊は全員気絶っと・・・・少人数行動がいくつかあるな」
男 「複数に分かれてテレポートさせるぞ。俺は一つが終われば援護して回る」
全員「「「はい!!!」」」
ス 「オラッ」ガツン!
警 「っ!!」ドサ
男 「この辺は片付いたな」
男 (4人一個小隊か、けっこう小回り利かせて配備してるんだな)
prrrrrrrrrr
男 (西に送った奴から連絡?)ピッ
『すんません男さん! すぐ来てください!!』
男 「どうした? なにがあった!?」
『腕の立つのがいたんです! 俺たちの手に負えねえ!!』
男 「分かった。すぐ行く」ピッ
男 (4人の隊に8人も回せばいけると思ったんだけどな・・・)
男 (テレポート)シュン
スA「くそっ! なんだこの女つええ!!」
黄泉川「こちとら普段から能力者相手にしてないじゃん! アンチスキルのガキなんざ余裕じゃん!」
スB「おりゃ!」ブンッ
黄泉川「ほっ!」ドスッ
スB「げふう!!」
スC「くそっ 敵はたった一人だぞ!」
黄泉川「鉄装と他2名みたいにはいかないじゃん!!」
鉄装「」警「」警「」 気絶中
黄泉川「おらっ! 終わりかガキども! だったらこっちから」
男 「隠れたとこから電気の狙撃」ビリビリ
黄泉川「!!」バチィ! バタッ
スA「男さん! 助かりました!」
男 (腕の立つってこの人かよ なるほどな)
男 (スンマセン黄泉川先生。顔は見られたくなかったんで)
隊長「なんだ!? 何が起こってる!?」
警 「分かりません! ただ連絡の取れなくなった隊が次々と増えていってます!!」
隊長「アンチスキルの奴ら・・・! 一体何をしたんだ!?」
警 「隊長・・・これは私の予想ですが・・・ おそらくあっちに能力者がいるのかと」
隊長「武装無能力者集団(アンチスキル)に能力者だと!?」
警 「はい、そうとしか・・・」
隊長「っ・・・・!警備に回してる風紀委員に通達しろ! 能力者が混じっている! 現場に急行して拘束しろと!!」
隊長「なんだ!? 何が起こってる!?」
警 「分かりません! ただ連絡の取れなくなった隊が次々と増えていってます!!」
隊長「スキルアウトの奴ら・・・! 一体何をしたんだ!?」
警 「隊長・・・これは私の予想ですが・・・ おそらくあっちに能力者がいるのかと」
隊長「武装無能力者集団(スキルアウト)に能力者だと!?」
警 「はい、そうとしか・・・」
隊長「っ・・・・!警備に回してる風紀委員に通達しろ! 能力者が混じっている! 現場に急行して拘束しろと!!」
男 「突入してた部隊は全滅か。 けっこう早かったな」
ス 「なあお前・・・なんで俺たちを助けたんだ?」
男 「利害の一致ってとこか? スキルアウト同士の」
男 「お前らを先に避難した俺の仲間の所にテレポートさせるからそこで手錠外してもらえ」
ス 「スキルアウトだと? お前能力者だろ?」
男 「たしかに能力者だが・・・お前らと同じだよ」
ス 「同じ?」
男 「俺はLv0だ。テレポート」
ス 「!?」シュン
男 「さて、俺も退散・・・」
ぼおおおおおおおおおおお
男 「! 炎!? あぶねえ!!」バッ
風紀委員1「スキルアウトはっけーん・・・」
男 (テレポートの演算が間に合わなかった・・・ヤベーヤベー)
男 「あぶねーなおい、今の人間に向ける火力じゃなかっただろ」
風1「調子乗ってるスキルアウトがいるって聞いたんでちょっと脅かしただけだよ」
男 (警備員を全滅させればうまくいく算段だったが・・・念には念入れとくか)
男 (風紀委員も全員片付けていく!)
男 『作戦はこうだ』
男 『まず、L地区のスキルアウトには一旦警備員に捕まってもらう』
ス1『え? 逃げろって警告しないんですか?』
男 『一時の間だけだ。警備員が終わったら助けるさ。捕まったのを助けることに意味があるんだ』
ス2『どういうことですか?』
男 『第一の目標は一掃する計画を無くすことだ。L地区のスキルアウトを逃がしたところで計画は終わらない。ただの作戦失敗って扱いだろな』
男 『だが、せっかく捕まえたのに全滅して全員取り逃がしたら・・・・どうなると思う?』
ス3『・・・まさか』
男 『大失敗の大失態だ。これがうまくいけば警備員は計画を撤回する可能性が高くなる。』
ス4『なるほど! さすが男さんだ! あっでも能力者の風紀委員は・・・』
男 『最初っから前線投入なんてしないだろ。警備員も学生に目立たせたくはないだろうからな。せいぜい見張りってとこだろ』
ス4『でも出てきたときは・・・』
男 『安心しろ。俺が相手する。お前らは警備員を倒すことに集中しろ』
ス5『すげえ! やっぱ男さんは頼りになる!!』
ス6『俺たちにはLv0の救世主がいるかぎり不可能はないんだ!!』
全員『『うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!』』
風1「ヤケドしたくなきゃ投降しろ。抵抗するなら力づくだ」
男 「投降なんかしねーよ。お前ぶっ倒さなきゃなんねーんだから」
風1「なっ・・・! これ見ろ! Lv3の炎だぞ!?」ボオオオオッ
風紀委員は右手から炎を出現させる
パイロキネシスト
男 (発火能力者か・・・味気ねーな)
男 「じゃあ宣言してやる。俺は抵抗する。お前を倒して逃げる気マンマンだ」
風1「なんだと!? 本気か!?」
男 「オラ撃ってこいよ。人焼く覚悟もないで炎出したのか? 臆病な風紀委員もいたもんだ」
風1「くっ・・・だったらお望みどおりくらえ!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
男 (水流操作!)
左手から水を噴出させる
ブシャアアアアアアア!!
ジュッ!
風1「なっ水!?」
バシャアっ!
風1「冷たっ! くそっ! こんなので火を封じたと思ったら大間ちが・・・!?」
男 (電磁操作)
ビビッ・・・バチッ
男 「この右手が見えるか? これを今濡れた地面に置いてる左手に同じことするとどうなるだろうな?」
風1「な・・・なんだそれ・・・頼む、やめてくれ・・・!」
男 「10万ボルトくらいいっとくか? 全身の感電は効くぞ? いつもピカチュウにやられてるロケット団の気持ちが分かるぜ?」
風1「いやだ・・・お願いしますやめてください・・・・っ!」
男 「安心しろ。 そんなことしねーよ。 この年で人殺しはしたくないからな」
風1「ホッ・・・」
男 「水質操作、凍結」
風1「!?」
ピキキキキキキキ
風1「うわああああああ!! 冷たい! 痛い!!」
男 「電気は流さねーが、凍らせるのは全身霜焼けで済むからな。ひどい凍傷にはならないだろ」
風1「いっ痛いっ・・・ 助けてっ・・・!」
男 「さて・・・残りの風紀委員はどこに」
ドカッ!
男 「!?(後ろから蹴られた!?)」ズザザ!!
シュン! ガキンガキンガキン!!
男 (金属の棒・・・服を固定されたか・・・・)
黒子「ジャッジメントですの。 あなたを拘束させてもらいますわ」
風1「白井さ・・・!」
黒子「大丈夫ですか?風1さん。いま救護班を呼びますので」
黒子「聞こえますか初春。8-2地区でスキルアウトに加担していた能力者を捕らえましたわ」
男 (このツインテールっ娘はファミレスにいた・・・・テレポーターか。テレキネシスでとりあえず棒を抜いて)
黒子「怪我をした味方もいますので救護班も要請し」
男 「油断禁物だぜ?」
黒子「!?」
男 「おいおいこんなもんで拘束したつもりか? 簡単に抜けちまったぞ」
手のひらの上で己の体を抑えていた数本の金属棒をじゃらりと転がす
黒子「・・・・まだ仕事が残ってましたわ初春。 また連絡します」ピッ
男 「あーあー服が穴だらけになっちまった。 どうしてくれんだよコレ」
黒子(どういうことですの? どうやって棒から逃れた? やられた風1さんを見る限り水質操作の能力者だと思っていたのですが・・・・)
黒子(とにかくもう一度拘束しなければ)シュン
男 (肉体強化。 反射神経、動体視力向上)
男 (さてどっから)
シュン!
男 (やっぱ後ろか。芸が無いな。テレポート)シュン
黒子「なっ!?」スカッ
男 「お返しだ。」シュン ドカッ
黒子「ぐっ!?」ズザザッ
黒子(消えて背後に回りこまれた!? どういうことですの!?)
男 「ホラ、もいっちょお返し」
シュン ガガガガガ!!
黒子(服に金属棒を・・・! この男水流操作系じゃなくテレポーター!?)
男 「どうだ? 敵に自分と同じことされる気分は?」
黒子「くっ・・・!」
男 「悪いな、ちょっとおとなしくしててくれ」バチッ
黒子「!!!」ガクッ
男 (電気?・・・まさかマルチスキ・・・ル・・・)
男 「ホラ、もいっちょお返し」
シュン ガガガガガ!!
黒子(服に金属棒を・・・! この男水質操作系じゃなくテレポーター!?)
男 「どうだ? 敵に自分と同じことされる気分は?」
黒子「くっ・・・!」
男 「悪いな、ちょっとおとなしくしててくれ」バチッ
黒子「!!!」ガクッ
男 (電気?・・・まさかマルチスキ・・・ル・・・)
黒子(電気?・・・まさかマルチスキ・・・ル・・・)
男 (学園都市に50人ちょっとしかいない貴重なテレポーターか。運いいな、触っとこ)ポン
頭に手を置く
男 (よし、これでまだしばらくは)
風2「風紀委員です! その人から離れなさい!!」
男 「お?」
風3「白井さん! 風1! 貴様なにをした!!」
男 「怪我はさせてねーよ。霜焼けにはしたかもしれんが」
風2「あなたは包囲されています! 大人しく投降しなさい!!」
男 (おおホントだ。10人くらいいるな。完璧に囲まれてる)
風2「聞こえているのでしょう! 大人しく」
男 「投降なんかするわけねーだろ」
全風「!?」ドヨッ
男 「スキルアウトは全員逃がしたんだ。あとは俺一人逃げるだけなんだよ」
風2「聞こえなかったのですか? あなたは能力者の風紀委員にすでに囲まれているんですよ?」
男 「じゃあ全員ぶっ倒してここから逃げる」
風2「なっ・・・!」
風3「舐めたこと抜かしやがって!! こんだけの数の能力者から逃げられるわけねーだろ!!」
男 「じゃあかかってこいよ。俺を捕まえたいんだろ?」
風3「この野郎っ・・・舐めんなあーーー!!!!」
男 「いいぜ」
男 「大勢で囲んだだけで勝ちは決まりみたいに思ってんなら」
男 「そんな幻想」
男 「ぶっ壊してやるよ」
黒子「・・・・・ん・・・」
黒子(ここは・・・?)
御坂「黒子っ!」
初春「白井さんっ!」
黒子「初春・・・お姉さま・・・ここはどこですの?」
初春「病院です。白井さん達気絶してたからここに運び込まれたんですよ」
御坂「びっくりしたわよー。あんたが下手に取られてやられたって聞いたから」
黒子「初春・・・どうなったんですの?」
初春「え?」
黒子「スキルアウト一掃計画は・・・・」
初春「・・・・とても言いにくいことなんですが」
初春「突入していた警備員は突然現れた謎の集団によってほぼ全員が軽傷を負って倒れていました。」
初春「補導することに一度成功したL地区のスキルアウトも、その集団によって逃走を許しました。」
初春「そして白井さんを始め、現場に居た風紀委員もその集団に加担していたと思われる能力者によって」
初春「全員その能力者によって気絶・・・全滅した状態で・・・」
初春「結果から言えば『大失敗』です」
黒子「そうですの・・・」
初春「この失態によって上はこの計画を凍結させる方向で話が進んでいるようです」
スキルコピーとかオレの寝る前の妄想そのままだった
御坂「その能力者って、何の能力者だったの?」
黒子「分かりませんの・・・ただ・・・」
黒子「見ただけでも、水質操作、空間移動、電磁操作は使っていましたわ」
御坂「なにそれ!? マルチスキル!? そんなのありえないじゃない!!」
初春「白井さんはそうだったんですか・・・」
黒子・御坂「?」
「俺」ってなんのこと?
初春「実は先に目を覚ましたその能力者にやられた他の風紀委員の人に、事情を聞いたんです。」
初春「すると、白井さんがやられた能力をはじめ、テレキネシス、発火能力、風力操作、水流操作等々、様々な能力を使われてやらたと言っているんです」
御坂「マジで!? まさかほんとにマルチスキル・・・」
白井「なにかの間違いですわ! 一人でそんな数の能力が使えるわけがありませんの!!」
初春「現在その能力者を目下捜索中なんですが・・・そんな多数の能力で検索をかけてもヒットするはずがないので、捜索は難航しています」
初春「私も参加しなきゃいけないので、もう行きます。白井さんお大事に」
ガチャ バタン
御坂「・・・ほんとにそんな能力者がいたの?」
黒子「嘘臭いかもしれませんが・・・全て本当ですの。」
黒子「それに、あれはかなりの高位の能力者ですわ」
御坂「あんたがやられるくらいだしね」
黒子「空間移動の能力者は、自身の体を移動させることができればLv4のテレポーターとして認められる」
黒子「あの男はそれを難なくやってみせましたわ」
黒子「Lv5は今の7人以外にいない・・・ですから少なくともLv4であることはたしかですの」
御坂「でもテレポートだけじゃなく他の能力も使ってたんでしょ?」
黒子「他の能力のことはよく分かりませんの・・・・。あの男一体何者なんでしょうか・・・・」
>>99
美琴「あ、アンタ一体・・・」俺「これが俺の能力・・・」
黒子「あなたが学園都市最強の軌幻楼破壊神ですの?」俺「ああ。」
シュン
ス1「!! 男さん! やりましたね! やつらきっと度肝ぬかれてますよ!!」
ス2「やけに時間かかったみたいですけど何やってたんですか?」
男 「風紀委員に見つかっちまってな、ついでだから相手してきた」
ス1「おお! 風紀委員ものしちまうなんてやっぱ男さんすげえ!!」
男 「まあそんなことよりだ。 L地区の奴いるか?」
他所のスキルアウト「・・・あんたの仲間から意図を聞いたよ。」
男 「そうか、悪かったな教えずに捕まらせちまって。計画を潰すにはこれがいいと思ったんだ。すまん」
他ス「そのことは気にしてない。どのみち助けてもらったしな。それよりも」
他ス「あんたがそんな力持っていながらLv0だって聞いたんだが・・・・・」
男 「ああ本当だ。テレポートも火も水も電気も使えるが、俺はLv0だ」
他ス「なんでだ? そんだけ使えりゃ高位の能力者にだってなれんのに・・・・」
ス3「おうおうお前、この人はなあ! 他の能力者と違って俺らを自分と同じ目線で見てくれる人なんだよ! なあ!?」
ス4「おうよ! 男さんは能力者だがな! 無能力者の俺らと同じ立場で語ってくれるんだよ!!」
男 (・・・同じ立場・・・か・・・)
他ス「・・・なああんた」
男 「ん?」
他ス「俺たちをあんたらの仲間に入れてくれないか? あんたスキルアウトの味方なんだろ?」
ス3「おう! この人は俺らスキルアウトの救世主よお!!」
男 「なら条件がある。」
男 「俺たちは穏健派だ。お前らみたいにカツアゲや銀行強盗みたいなマネはしねえ。ただつるんで遊ぶだけだ。」
男 「俺の能力使ってまたなんかやらかそうって腹ならお断りだぜ。ナワバリ争いなんかもする気はねえ。」
他ス「・・・ああ、もうそんなことはしない。約束するからここに置いてほしい」
男 「本当だろうな?」
他ス「信じてくれ」
男 「・・・・ま、いいだろ」
ス3「おっしゃ! 仲間が増えたぞお前らあ!!」
全員「「「おおおおお!!!」」」
男 「これから集会・・・っといきたいとこかもしれんが、俺は無理だ」
ス2「どうしたんですか?」
男 「演算しすぎて頭いてえし疲れた。帰って寝るわ。悪い、お前ら自前で帰ってくれ」
ス2「お疲れ様です男さん」
男 「ああ、じゃあな」シュン
シュン
男 「やっと着いた・・・あー疲れた。もう6時か。タイムセールは無かったな・・・ ん?」
不良1「お譲ちゃんひとりぃ? 俺らとちょっと遊ばない?」
佐天 「や・・・やめてください・・・」
佐天 (うわあこの人たちガラ悪い・・・怖いよ 初春・・・!)
不良2「ねーどっか行こうよ、カラオケ?ゲーセン? どこ行こうか?」
佐天 「い、いや・・・これから家に・・・」
不良1「そんなこと言わずにさーちょっとだけ」
男 「やめてやれお前ら」
佐天 (え?)
不良1「あん? ンだテメエ?」
男 「嫌がってんじゃねーか。その子から離れな」
不良2「調子こいてんじゃねーぞコラ。怪我してえか?」
男 「失せろ(テレキネシス)」ブンッ
不良1、2「うおっ!?」フワッ
男 (これくらいの力なら気絶するか?)ブンッ
地面に頭を叩きつける
ゴッ
不良1、2「」ピヨピヨ
男 「大丈夫だったか嬢ちゃん、怪我ないか?」
佐天「あ・・・大丈夫です・・・」
男 「そりゃよかった。またこんなのに絡まれないうちに帰れよ。じゃあな」
佐天「あ・・・あの!!」
男 「ん?」
佐天「助けてくれてありがとうございます! できたらお礼を・・・」
男 「そんなこと気にすんな。人助けできたことだけで腹いっぱいだ。んじゃ!」タタタタタタ
佐天「あっ・・・」
佐天(行っちゃった・・・)
佐天(あの人・・・かっこよかったなあ・・・)
佐天(また会えるかな・・・)
チチチチ
男 「ん・・・朝か・・・」
男 「今何時っ・・・て!!」
男 「めざまし止まってる!? なんで!? やっべえ遅刻!!」
男 「制服っ! 畜生、あの不幸フラグ野朗の不幸だけ伝染したか!?」ヌギヌギハキハキ
男 「走ってたら間にあわねえ!! テレポート!!」シュン
シュン
男 「あー・・・ 寝起きの頭で長距離移動の演算すっとすっげー疲れる・・・」テクテク
ガララ
男 「朝っぱらから気持ちわりい・・・」
土御門「おはよーだにゃー男やん! 二日ぶりだにゃー。 朝から顔色悪いぜよ?」
男 「ああ・・・寝坊してテレポートでここまで来たから・・・」
青ピ「相変わらずうらやましいわー男やんのその能力! 寝坊してもテレポートがあるて!」
男 「アホ・・・テレポートの演算は複雑だから頭がすげー痛くなんだよ・・・寝起きの頭には特にクる・・・」
キーンコーンカーンコーン
ガラッ
小萌「おはよーございますですみなさーん! 朝のHRの時間ですのでさっさと席についちゃってくださーい!」
男 (あれ? あいつは・・・)
ウオオオオオ---!!! ダダダダダダ
ガラッ
上条「セーフか!?」
小萌「アウトーですよ上条ちゃーん♪ 遅刻でーす。減点1っと」
上条「不幸だあああああ!!」
土御門「相変わらずだにゃーカミやんは」
青ピ「普段フラグ建てまくってる報いやでー」
上条「何わけ分かんねえこと言ってんだ。はあ・・・」
男 「おはよーさん上条」
上条「おはよーさん。お前昨日の野暮用ってなんだったんだ?」
男 「簡単に言えることなら野暮用なんて言葉つかわねーよ。ほっとけ」
上条「・・・? そうか。なら黙ってるが・・・」
小萌「上条ちゃーん男ちゃーん聞いてますかー?」
男・上条「あっは、はいスミマセン・・・」
小萌「人の話をちゃんと聞かない子は損しますよー? それじゃHRをおわりまーす」
上条「・・・さて男・・・」
男 「ああ・・・今日の戦場はどこだ・・・?」
ガサッ
上条「このチラシを見ろ・・・2地区のスーパーにお一人様卵3パック100円のセールをやってる・・・俺はここに顔を出すつもりだ・・・!!」
男 「ほう・・・なるほど、面白いじゃないか。俺も少し暴れさせてもらおうか・・・!!」
上条「お前のほうはどうだ・・・? 俺をがっかりさせないでくれよ?」
男 「ぬかりはない・・・これを見ろ」ガサッ
上条「これは・・・なっ!?」
上条「牛肉300グラム140円の大バーゲンだと!? しかもサイコロステーキの掴み取りまでやってるじゃないか・・・・っ!!」
男 「ああ・・・しかしそれは第4学区のスーパーのチラシだ。値引きの品を買いに行くには遠すぎる。浮かすはずの金を交通費に使ってまで買いに行っては本末転倒だ」
男 「二つのセールが始まる時間差は40分・・・俺なら間に合うぜ・・・?」
上条「・・・何が望みだ。言え」
男 「1パック10個入りの卵を3パック買うだろう。その2割をよこせ・・・」
上条「30個中6個の代償か・・・いいだろう、肉が手に入るなら安いものだ」ニヤリ
男 「くっくっく・・・」ニヤリ
吹寄「なにをやっているのだ? あいつらは」
土御門「食材を安く売ってる店の教えあいだにゃー」
吹寄「それは分かるが・・・後半の代償とかは何のことだ?」
土御門「生きる術の交渉ぜよ」
青ピ「カミやんが男やんに能力で遠くのスーパーに自分の分も買ってきてもらうことへの対価のことや」
吹寄「・・・情けない会話だな・・・」
土御門「能力使って犯罪犯す奴よりもよっぽど有意義な能力の使い方だと思うにゃー?」
吹寄「ま、それもそうか・・・」
キーンコーンカーンコーン
テクテク
男 「・・・・すれば水道代の節約にもなるんだよ」
上条「なるほどなー。それは盲点だった。帰ったらさっそくやってみよう」
御坂(き、来た!)
御坂「ちょっと」
上条「てことはお前もやってんのか? その節約術」
男 「いや俺は能力があるから、水道水は使わないし電気代も最低限まで抑えられる」
御坂「ねえ」
上条「そうだったな・・・いいなーその能力・・・」
男 「さらにだ、遠くまで行くのに電車賃なんか必要ない。テレポートでまるまる浮かせられるからあちこちのスーパー行き放題だ」
上条「なん・・・だと・・・?」
御坂「おい」
上条「そんな力持っておきながらLv0なんて信じられないぜ」
男 「お前分かってるだろ? 俺は・・・」
上条「あースマンかった。お前の能力はそういうやつだったな」
御坂(また無視っ・・・! コイツは・・・っ!)
御坂「おいって言ってんでしょうがああああああ!!」
バリバリバリバリ!!
男 「ああ・・・便利なんだけどな・・・」
上条「まあお前の信念は間違っちゃいねーよ。でもうらやましいですなぁ・・・」
御坂(え!? 気付いてない!? やばい!!)
御坂(電撃が止まらない! お願い防いで!!)
この御坂今までで一番うざいかもしれん
男 「お前だって右手があるじゃねえか、 !?」
男 (何か飛んで・・・!? 電気!?)
男 「あぶねえ上条!!」ドカッ
上条「幻想殺しがあってもっておうわっ!?」ズザザッ
バリッ! シュウウ・・・
男 (なんだ今の・・・肉体強化で反射神経あげてなかったらヤバかった・・・)
御坂(え!? 何今の!? アイツじゃなく別の奴が打ち消した!?)
男 「おうお前か今の電撃。人を能力で傷つけちゃいけないって学校で習わなかったのか?」
上条「なにがあった・・・ってビリビリ!?」
男 「なんだ知り合いか?」
上条「こいつが野生のピカチュウだよ。一昨日言ってた」
男 「ああ・・・・なるほどピカチュウだな」
御坂「ビリビリとかピカチュウとか好き勝手言うなあああああああ!!!」ビリビリビリ
上条「うおお!」バッ シュウウ
男 「・・・・」ビリッ シュウウ
無防備な人間を電撃で攻撃しておいて謝るわけでもなく逆切れしてさらに追い打ち掛けてくるとか最低だなこいつ
アイツ
御坂(アイツはともかくこの男も右手で私の電撃を? まさかこいつも上条と同じ能力!?)
御坂「そこのあんた何者よ。なんで私の電撃が防げるわけ? まさかそいつと同じ能力を持ってるの?」
男 「ちげーよ。電流を電磁操作の演算で体外を伝わせて地面に発散させただけだ。防いだんじゃなく受け流したんだよ」
御坂(あれ? まともな説明・・・ ただの能力者?)
御坂「へー、あたしの電撃を受け流せるなんてすごい電撃使いね。レベルもさぞかし高いでしょうね」
男 「俺は電撃使いじゃない。それにレベルは0だ」
御坂「!?」
男 (この中学生よく見たらファミレスで風紀委員と一緒にいた子じゃねーか)
御坂「うっ嘘よ! あたしの電撃を防げてLv0なんてありえない!! そんなのそこのツンツン頭だけで十分よ!!」
男 「上条、なんなんだこいつは」
上条「こいつは御坂美琴。Lv5の常盤台の超電磁砲(レールガン)だ」
男 「おいおいマジかよ。まさかLv5の第3位に攻撃されるとは思わなかったぜ」
御坂「あっあんた本当なの!? 電撃使いでもない上にLv0なんて」
男 「そんなお嬢様学校にいるってのにずいぶんガサツな性格なんだな学園都市最強の女ってのは」
上条「おい男・・・・」
御坂「こんのぉぉぉぉぉ!!」バチバチビリビリ
男 「やめとけ。どんだけ電気だしても演算するだけ無駄だ」
御坂「くっ!」シュウ
? 「お姉さま!!」
この御坂はスキルアウトなんか目じゃないDQN
坂「黒子? あんたどっから!?」
黒子「最近怪しいと思って尾行していたら案の状殿方と あっ逢引をををを!!」
男 (昨日のテレポーターの風紀委員か・・・)
御坂「なっ何のことよ!? あっ逢引なんて」
黒子「そこの類人猿に毒されてしまうなんてなんて哀れなお姉さま! いますぐ退治してさしあげてその目を覚まっ・・・!」
男 (あ、目ぇ合った)
黒子「・・・・・・ご無沙汰しておりますの」
男 「よう、昨日はお疲れ風紀委員さん。逮捕するか?」
黒子「あいにく今日は非番ですの。それに今のわたくしにはあなたを捕らえる権利はありませんわ。」
御坂「え? なに? 二人とも知り合い?」
黒子「お姉さま、この男ですわ」
御坂「?」
黒子「昨日警備員と風紀委員を全滅させ、すべてのスキルアウト逃がした・・・マルチスキルの男というのは」
御坂「!?」
上条「おい男・・・野暮用ってお前またスキルアウト関係の事やってたのか? 」
男 「そうだよ。お察しの通り」
黒子「あの後委員会は計画を凍結させることを決定しましたわ。」
男 「そうか、頑張った甲斐あったな」
黒子「そして参加したすべての警備員と風紀委員に他言禁止を徹底した・・・こんな失態公にはできないことですので」
黒子「それに従い、足あとの付く可能性のある捜索は打ち切り・・・すべて無かったことになりましたの」
黒子「ですから、犯人のあなたが目の前に居ても、連行する権利はありませんわ」
男 「そうか。」
黒子「ですが今は、わたくしの私事であなたに用があります。あなたに興味が沸きましたわ」
黒子「一人で多数の能力を使うあなたのその能力、一体なんなんですの? そんな力を持ちながらなぜスキルアウトなど?」
御坂「そうよ! 電撃が効かなくてLv0でマルチスキルで・・・あんた何者よ!!」
男 「・・・・・分かった。話してやるよ」
上条「良いのか? お前・・・」
男 「別に隠すものじゃないだろ。それに話さなきゃ逃がしてくれなそうだし、とりあえずそこの公園で座ってでいいか?」
黒子「話してくださるならそれで構いませんの」
いつもの公園
男 「お前ヤシの実サイダーでいいよな。そっちの二人もどうだ? 奢るぞ」
上条「お、サンキュ」
御坂「別にいいわ」
黒子「わたくしも結構です」
ガゴン ガゴン
男 「ほれ」ヒュン
上条「おっと」パシッ
上条と二人でベンチに座る。女子二人は立ったまま真剣な表情で男を見る
男 「ゴクゴク ふぅ・・・まずは俺の能力の説明からだな」
御坂・黒子「・・・」ゴクリ
男 「ほれ」ヒュン
上条「おっと」パシッ
よく分からないけどこのやり取りで恥ずかしくなった
男 「俺の能力の名は『スキルバンデッド』・・・『能力窃盗者』と書いて『能力窃盗者(スキルバンデッド)』だ。まあ前例の無い能力でな。自分で名づけたんだが」
男 「相手の能力者に触れることでその演算方法を理解し、自分の力にして使うことができる能力だ」
御坂・黒子「!?」
男 「マルチスキルが理論的に不可能と言われている理由は、多数の複雑な演算を保有すると脳の容量を超え、パンクしちまうからだ」
男 「だがそれが能力窃盗者の力なのか、俺は能力の演算を脳内で圧縮して保存できるんだ」
男 「今の俺の脳には多くの演算法が詰まってる。だから複数の能力を使うことが出来るんだよ」
御坂「何よそれ・・・」
黒子「なんという力ですの・・・」
スキルバンデッドwwwwwwwwwww
男 「ついでに言うと、これも能力の一つなのか、俺の演算脳は常人よりかなり広い。複数の演算を解凍して同時に使うことが出来る。見てろ」
ぼぅっ!
男 「右手から炎・・・」
バシャッ!ポタポタ
男 「左手から水・・・」
バチッ!
男 「頭から電流、そんで」
パキィン!
男 「水を凍結・・・ついでだ。他のも見せてやるよ」
男 「この空き缶をあそこへテレポート」シュン パッ
男 「テレキネシスで引き寄せる」フワッ ヒューン パシッ
男 「そしてこの缶のプルを取り」パコッ ポイッ
男 「量子爆破」バンッ
御坂「きゃっ」
なんだろう・・・すごく恥ずかしいです
男 「どうだ?」
御坂「すごい・・・・」
黒子「こんなの見たことありませんわ・・・!」
男 「さらに言うとだ、演算は複数だが、使ってる脳は一つだ。一つの能力を使うと、その経験値は持ってる能力の数だけ倍化して全ての能力に振り分けられる」
男 「一つの能力を使うことで全ての能力の訓練になるんだ。すげえだろ?」
御坂・黒子「・・・・・」
男 「さらに逆も然りだ。意味が分かるか?」
黒子「いえ・・・どういうことですの?」
男 「一つの能力を使うと、その経験値は持ってる全て能力の数だけ倍化される。それを、使った一つの能力に全て注ぎ込むこともできるんだ。」
男 「俺は昔からそうして能力を使ってきた。その結果・・・」
男 「俺の脳は、すべての能力をLv5並にして使えるまでになった。」
御坂・黒子「「!?」」
黒子「そんな・・・信じられませんわ・・・」
御坂「なんでそんな力持っておきながらLv0なのよ!」
男 「お前らは人から盗んだ金で堂々と遊べるか?」
御坂・黒子「・・・・?」
男 「俺の能力の名は『能力窃盗者』。その名の通り他人から能力を盗んで使うのが本質だ」
男 「この学園都市において、能力とは努力の象徴。レベルの高さはそれだけ頑張った証明になるんだ。レールガンの御坂、違うか?」
御坂「・・・違わない」
駄目だ…逆も然りの意味がよくわからない
何が言いたいんだ
男 「俺の能力は人から能力を分けてもらえなきゃ何もできない能力だ」
男 「人の努力のおこぼれ貰って、それを自分の力とか言って強さを誇示するなんて、空しいだけだよ」
男 「能力をLv5並にして使う『自分だけの現実』(パーソナルリアリティ)は鍛えて身に付けたものだ。これだけは努力で手に入れた。」
男 「だが使う能力は人から盗んだものだ。君らは幸せだぜ? 正真正銘の『自分の力』があるんだから」
男 「だから俺はLv0。どんだけ強い能力を手にしようと、ずっとこれでいくつもりだ。分かったか?」
上条(俺空気だな・・・)
スマン誤爆した
黒子「・・・そんな能力を持っていながらなぜスキルアウトに手を貸すんですの?」
男 「手を貸す? 違うな。肩入れしてるわけじゃない。俺自身がスキルアウトだからだよ」
黒子「!・・・能力を持っておいてなぜ武装無能力者(スキルアウト)になったんですの?」
男 「Lv0がスキルアウトになるのは普通の事だと思うが?」
黒子「ですが・・・・」
男 「どの道話す気はない。ほっとけ。」
黒子「・・・分かりましたの。」
黒子「計画はどこから耳に入れましたの?」
男 「一昨日ファミレスにお前らと頭に花付けた子といたろ。そこに俺もいたんだよ」
黒子「なっ・・・・!」
男 「あの時話を聞かなかったら未来は変わってたかもしれないな。助かったぜ」
黒子「・・・不覚を取りましたわ・・・。あとで初春の花を毟り取っておかなければ・・・!!」
男 「まあこんなとこだ。分かったか?」
御坂「でも・・・うん?」
子供「ううっ・・・ぐすっ」
御坂「ちょっと君大丈夫? こけたの?」
子供「うん・・・いたい・・・」
御坂「ヒザ擦りむいたのね・・・黒子絆創膏ある?」
黒子「申し訳ありませんのお姉さま、今は持ち合わせてませんわ」
上条「悪い。俺も切らしてる」
御坂「困ったわね・・・」
男 「そんなもんいらねーよ。ちょっと見せてみろ」
御坂「え?」
>子供「うん・・・いたい・・・」
うん・・・死にたい・・・に見えた
男 「水流操作、まず傷口を洗って・・・」チョロチョロ
少年「うう・・・」
男 「しみるかもしれんが我慢しろ。だいたい洗えたか・・・」
怪我をした足を両手で掴む
男 「肉体再生、細胞活性化、免疫力向上。」
シュウゥゥゥゥゥ
御坂「うわあ・・・」
黒子「傷がふさがっていく・・・!」
少年「かゆいよお・・・熱い・・・」
男 「すぐに終わるからそれまでの我慢だ」
男 「おし、治ったぞ」
少年「ありがとう! お兄ちゃん!」
男 「もうこけんなよ。気ぃつけて帰れ」
少年「うん! ばいばい!」タタタタ
御坂「すごい・・・あっという間に治しちゃった・・・」
男 「肉体再生のLv5の能力者はいないから分からんが、俺の脳でやると他人の体も再生できる。他人の傷の回復力を演算で操作できるんだよ。」
黒子「他人も治せる肉体再生・・・それを世の中の為に活かそうとは思いませんの?」
男 「・・・今から言っても遅いってとこかな」
黒子「?」
男 「能力窃盗者で得た能力は、ずっと脳内に残るわけじゃない。一定の月日が経つと忘れちまうんだ」
男 「今の肉体再生は3分ほどかかったが、前ならあんな傷10秒もあれば治せた」
男 「これは忘れかけてる証拠だ。だから肉体再生の演算はもう少ししたら使えなくなる。」
御坂「そんな頻繁に能力忘れて、どうしてすべての能力をLv5にできるのよ」
男 「忘れるってのはな、記憶から『消失』するわけじゃない。あくまで『思い出せなくなる』だけなんだよ」
男 「忘れた能力と同系統の演算を持つ能力者に触れれば、俺は演算能力を思い出し、前と同じ大きさの能力を使えるようになる。」
男 「能力窃盗者で能力をラーニングする条件は『能力者に触れること』または『能力に触れること』だ」
男 「傷を治す力は便利だから、また近いうちに肉体再生の能力者に触れなきゃな」
男 「さっき御坂からは電撃を受けたし、テレポートは昨日そっちの風紀委員さんに触れた。」
男 「だから電磁操作と空間移動はまだしばらく使える。この二つはけっこう便利な能力だから重宝してる。」
黒子「わたくしは白井。白井黒子といいますわ」
男 「そうか。でもまあこれでそっちが聞きたいことはだいたい話したと思うんだが、まだなんかあるか?」
御坂「マルチスキル・・・電撃が効かない・・・Lv0なのにLv5・・・」ブツブツ
上条「おい、どうした御坂?」
黒子「お姉さま?いかがなさいまし」
御坂「私と勝負しなさい!」ドーン
黒子・上条「!?」
男 「なんでそうなるんだよ・・・」
御坂「私が勝てないLv0なんてこのツンツンだけで十分なの! マルチスキルですべての能力がLv5でも私のが強いって証明してみせるわ!!」
男 「じゃあまずは上条からやればいいだろうが。何がお前をそう引きたてんだよ・・・・」
御坂「私は自分より低いレベルで自分より強い奴がいるのが許せないだけよ!」
男 「はあ・・・なんでこんなことになってんだ・・・?」
御坂「今から土手で勝負しなさい! 場所はそいつに聞けば分かるから! 黒子テレポートよろしく」
黒子「お姉さま、お気持ちは分かりますがあまりはしたない真似は」
御坂「すぐに来なさいよ! ほら黒子!」
黒子「仕方ないですわねぇ・・・」シュン
さすがDQN
しかも結局電撃の件は謝ってないという
男 「・・・・・」
男 「はあー・・・面倒なことに・・・。上条、土手ってどこだよ」
上条「いつも俺があいつにつき合わされてる場所だよ。お前も災難だな・・・・」
男 「場所が分からん。お前も来るよな?」
上条「いや、俺は・・・」
男 「スーパー。」
上条「くっ・・・!分かったよ・・・」
男 「お前あの常盤台の超電磁砲とどういう関係だよ? 本当に能力勝負なんかにつきあってんのか?」
上条「・・・草むらを歩いてたら勝手にエンカウントする野生ポケモンだよあいつは。」
男 「・・・? 意味が分からん」
上条「出会ったら問答無用で勝負ってことだ。お、あれだ。あの土手。」
御坂「遅いわよ!テレポート使えるんだからそれで来ればいいじゃない!」
男 「こいつにテレポートは効かないからな。こうやって歩いてくるしかなかったんだよ。」
この御坂ぶっ飛ばしたいwwwwwwwwwwwww
男 「なあ、やっぱりやめねーか? こんなの不毛だと思うんだよ」
御坂「なによ? Lv5を目の前にして怖気づいたわけ?」
男 (やる気マンマンかよ・・・)
男 「ちげーよ。俺が高位の風紀委員全員を倒したことは聞いてないのか?」
御坂「聞いたわよ! でもそんなのは関係ない! かかってきなさいよLv0!」
男 「まだ分かんねーのか? お前は俺に勝てないって言ってんだよ」
御坂「・・・・言うじゃない。私はLv5第3位の御坂美琴よ?」
上条「ビリビリ、悪いことは言わねえ、やめとけ。いくらお前でもコイツには敵わん」
御坂「あ・・・あんたまで・・・私の周りのLv0はどいつもこいつもおおおお!!!」
ビリビリッ バチバチッ
>御坂「あ・・・あんたまで・・・私の周りのLv0はどいつもこいつもおおおお!!!」
佐天さんがこの場にいたら怒りでレベル6くらいに覚醒するレベル
上条「男・・・分かってるよな・・・?」
男 「ああ、なるべく傷つけずに済ませる。」
上条「ならいいが・・・」
御坂「そっちがこないならこっちからいくわよ!!」
バリバリバリバリッ
男 (電磁操作)
ビリッ シュウ
御坂「効かないか・・・だったかさらに力を込めるまでっ!」
バリィ!! バチバチバチバチッ
男「その程度の電撃で俺を倒せると思っているのか?」
御坂「強がりもほどほどにしなさいよ!」バリバリ
男「屑が…」
男 (おいおい・・・これ億ボルト近いんじゃないのか? 人間にぶつける高圧電流じゃないだろ・・・)
ビリビリビリビリッ シュウ
御坂「どうやらただの電流は全部効かないみたいね・・・だったらこれは!?」バッ
黒子「お姉さまそれは!!」
男 (なんだあれ・・・コイン?)
上条「おい! 超電磁砲がくるぞ! 気をつけろ!」
男 「そのコイン飛ばすのか? 威力高そうだな」
御坂「体貫通されたくなかったら降参した方が身のためよ」
男 「まさか。冗談だろ?」
御坂「減らず口を!」
男 (あれ飛ばさせるわけにはいかないな)
バチバチバチバチッ・・・・
御坂(レールガン!!・・・え?)
バリバリッ
男 「電流操作」
シュウ
御坂(コインが消えて電撃だけ飛んでいった・・・? コインは・・・?)
男 「お探し物はこれか?」スッ
御坂「!? なんでそこに!?」
男 「アポートだよ。コインをお前の手から俺の手に移動させたんだ。テレポートとはまた違う空間移動だな」
黒子(テレポートに加えてアポートも・・・悔しいですがわたくし以上ですわね・・・)
御坂「・・・!! 返しなさいよ!!」
男 「いやに決まってんだろ。敵に銃渡す馬鹿はいねーよ」
御坂「・・・それもそうね・・・だったらこれはどう?」
ざらあああああ
上条「おいビリビリ! それは!!」
黒子「お姉さま!?」
>>301
佐天ならオレの隣で寝てるよ
>>302
その幻想をぶち壊す
いや練ってるに違いない
男 「なるほど、電磁操作の応用で磁力のコントロールか・・・砂鉄の剣とは洒落た技だな」
御坂「振動が付いてるから避けないと体が真っ二つよ? 怖いでしょ?」
男 「全然だな。さっさと来いよ。そりゃ見世物用の曲芸か?」
上条「お、おい男・・・」
御坂「言ったわね・・・後悔しても知らないから!!」
ブンッ ザザアア!!
男 (おお伸縮自在なのか。応用性あるな。でもこれは直立不動ってわけにはいかんな。電磁操作)
ザザッ・・・ザラアアアア・・・
御坂「なっ・・・砂鉄が拡散して・・・うまく操れない!? なんで!?」
男 「こっちも磁力を操作してるんだ。同じことしてるだけだよ」
御坂「くっ、負けるかあっ!」
ザザザザザザザッ
男 (一応範囲内の砂鉄を止めるだけにしとこう。)
きゃー人殺しー
御坂「・・・くっ・・・!」
サラサラサラ
男 (疲れて演算を止めたか・・・)
男 「終わりか? じゃあ次はこっちの番だ。」
男 (熱量操作、光エネルギー操作)
ヴヴン・・・・
御坂「な・・・なによそれ・・・手から・・・」
男 「熱と光を形状化させて作った光の剣だ。昔のアニメからヒントを得た物でな、ビームサーベルとか言ったか」
男 「そっちが剣で来たからこっちもそれに習おうと思ってな。まあこれは体どころか鉄すら焼き切るが」
男 (これ持ってゆっくり歩くだけで効果あるだろ)ザッザッ
御坂「くっ来るなあ!!」ビリビリ
男 (電磁操作、それでも歩くのをやめない)シュウ ザッザッ
御坂「来るな・・・来るなっ・・・!」ビリビリ
男 (電磁操作、近づくたびに恐怖心は大きくなる)シュウ ザッザッ
御坂「ひっ・・・いや・・・!」ガタガタ
黒子「お姉さま!」シュン!
男 (・・・・もう十分か。演算停止)
シュウ・・・
御坂「え・・・?」
黒子「危ない! お姉さま・・・え?」シュン
男 「勝負ありだな。どうだ? 上条」
上条「ああ、御坂は完全にお前を恐れてたな。お前の完勝だ」
男 「さて、勝負もついたことだし、特売までまだ時間あるから家帰って」スタスタ
御坂「待ちなさいよ!!」
男 「・・・」ピタ
まだ>>98までしか読んでないんだけど
マルチスキルじゃなくてデュアルスキルじゃね?
>>337
デュアルってのは「二つ」って意味だ
後は解るな?
御坂「勝手に帰ろうとしてんじゃないわよ・・・まだ勝負はついてない!!」
黒子「お姉さま!? もうやめてくださいまし!!」
御坂「どきなさい黒子!!」
男 「勝負はついてないって・・・電気全般はもちろん砂鉄の剣だって防がれただろうが。これ以上お前に何ができんだよ」
上条「無理すんな御坂。言っただろ? コイツには勝てないって、それにお前泣きそうだったじゃねーか」
御坂「泣いてない! 勝った気になるなら私に一太刀浴びせてからにしなさいよ!」
男 「女子中学生は傷つけられねーよ。もっとも女は傷つけられねーもんだが」
御坂「ふうん・・・そっちがあくまで手を出さないっていうんなら・・・」
ゴロゴロゴロゴロ
上条「うげっ!? これはまさか!!」
まあ落ち着けよ
男 (俺に落雷させる気か? やりすぎだろ)
御坂「あたしの本気、受けてみなさい・・・!」
男 (本気でやるつもりか・・・レールガン恐るべしだな)
御坂「Lv0があたしに勝つなんて・・・ありえないってことを」
男 (テレポート。背後だ)シュン
御坂ぶっ殺せよ
このアバズレは一回痛い目見ないとな
ドラゴンボールで生き返らせば無問題
ドカッ
御坂「うぐっ!?」ズシャアッ!
男 (落雷させる演算はこれで狂ったな)
男 「ちったあ落ち着けガキが。生身の人間にやっていいことと悪いことがあるだろ」ガシッ
御坂「あぐっ!」
男 「頭押さえつけられんのは初めてか? Lv5。」
グリッ
御坂「ぐうっ!くっ・・・その手退けなさい・・・っ」
バリバリバリバリッ
男 「往生際悪い。無駄な放電は脳が疲れるだけだ。」シュウ
男 「それよりお前自分がどんな状況になってるか理解してるか? ここから俺がどう料理してもいいんだぞ?」
御坂「!!」
やれ!やっちまえ!
男 「この押さえつけた手で炎でも出すか、精神操作で脳内いじるか、そのまま腕力を強化して捻り潰すこともできる。」
御坂「あ・・・あああ・・・」ブルブル
黒子「お姉さま! あなたお姉さまに何かしたら絶対に許しませんことよ!?」
男 「冗談だ。女は傷つけないって言っただろ。」スッ
男 「本当にこれで仕舞いだ。自分の力に酔いしいれて人を傷つける能力の使い方はもうやめろ。」
御坂「待ちな・・・さいよお・・・」
男 「しつけーよ。いいかげん負け認めろレールガン。」
黒子「お姉さま・・・お願いですからもう・・・」
御坂「あたしが・・・Lv0なんかに・・・負けるわけが・・・」
男 「上条、あれお前の友達だろ? すまん、泣かせちまって」
上条「いや、前は悪くないよ。実際怪我もさせてないしな。」
男 「・・・・・お前はまだここにいるつもりみたいだな。じゃあ俺は先帰ってるわ」
上条「・・・本当に俺の事よく分かってるよ。お前は。」
男 「付き合いも長いしな。目の前の泣いた女ほっとくような奴じゃないだろ。上条ってのは。」
上条「・・・お前にはかなわないな」
男 「俺の力すべて打ち消す右手持ってて何言ってやがる。じゃあな。特売遅れんなよ」シュン
上条(長い付き合い・・・ね)
上条(前の俺はお前と親しかったんだんだな。記憶無くなってから初めて見たマルチスキルには驚いたな。なんでこんな奴がLv0なんだって思ったっけ。)
上条(さて・・・どんな言葉かけたら御坂が元気だしてくれますかね)
シュン
男 「んー、まだ特売まで1時間半ちょっとあるな。それまで暇だな・・・ん?」
不良1「なにしてくれやがんだこのガキ!」
不良2「あーあー不良1さんの高ぇズボンが台無しだぜ」
打ち止め「ごっごめんなさいって・・・ミサカはミサカは誠心誠意謝ってみたり・・・」
不良1「アイスぶつけられて痛えの冷てえの、こりゃクリーニング出さなきゃなー」
打ち止め「アイスに夢中で前を見てなかったのって・・・ミサカはミサカは弁解を必死にしてみたり・・・」
不良2「前見てなかったで済んだら交通事故の裁判なんていらねーんだよ。金あんのか? おう?」
打ち止め「お金は持ってない・・・あの人に頼まないと・・・」ガタガタ
不良1「礼儀知らねーガキはオイタが必要だなあ!!」ブンッ
打ち止め「ひっ」バッ
寝ます。
一応完結はさせます。
* *
* + うそです
n ∧_∧ n
+ (ヨ(* ´∀`)E)
Y Y *
このタイミングで完結はちょっと・・・
これは他の奴が書き始めて糞SSになる流れでつね
わいいなでこちゃんかわいいなでこちゃんかわいいな
でこちゃんかわいいなでこちゃんかわいいなでこちゃんかわいいなでこ
ちゃんかわいいなでこちゃんかわいいなでこちゃんかわいいなでこちゃんかわ
いいなでこちゃんかわいいなで
こちゃんかわいいなでこちゃんかわいいなで
こちゃんかわいいなでこちゃんかわいいなでこち
くあー 保守
それは残像だ
男「一方的に殴られる痛さと怖さを教えてやろうか!」
御坂「う…うあ…ああ…」
男「くくく…ハハハハハハハハ!ざまぁないぜ!」
(΄◉◞౪◟◉‵)
ho
保守
あとは皆にまかせるう・・・・
☆(΄◉◞౪◟◉‵)b
ふおおおおおおおおおおおおお
なんてこった
保守
こんな中二病の痛々しいスレなのに保守してくれて感謝
続いて投下していきます
男 「やめろ」パシッ
打ち止め「え?」
不良1「あ!? なんだお前?」
男 (二日連続でこんなのに遭遇って滅多なことじゃねーな)
男 「何があったかしらんがこんな小さい子殴ろうとしてんじゃねーよ。」
不良2「生意気な野朗だ!!」ブンッ
男 「テレキネシス」
不良2「うおっ!?」フワッ
不良1「なんだ!?」フワッ
打ち止め「わー・・・」
男 (肉体強化、腕力向上)
男 「思いっきり殴りつけるっと」
バキィ! ボゴォ!
不良1、2「ぶっ!」
ヒューーーーーン ドサドサッ
不良1「ゲホゲホッ・・・ひっ」
不良2「にっ逃げろっ!」タタタタタ
男 「大丈夫か嬢ちゃん」
打ち止め「ありがとう! あなたってすごいんだねってミサカはミサカはお礼を言いつつ褒めてみたり!」
男 「次あんなのに絡まれそうになったら大声だして助け呼べよ」ポンッ ナデナデ
打ち止め「わっ・・・」
男 (ん・・・? これは・・・?)
男 「おいおいこんな能力持ってんならさっきの奴ら撃退できただろ?」
打ち止め「!! ミサカの能力が分かるの?」
男 「そんなちっさいのにLv3近くの電磁操作ができるってすげえじゃねーか。なんで使わなかったんだ?」
打ち止め「・・・むやみに能力は使うなって言われてて・・・」
男 「今みたいな自分の身の危険を感じたときは使ってもいいんだ。言いつけ守って自分が怪我したら元も子もないからな」
打ち止め「それより! なんでミサカの能力が分かるの?って、ミサカはミサカはあなたの能力に強い興味を持ってみたり! そういう能力なの?」
男 「んー、まあそんなとこだ」
打ち止め「あれ? でも今テレキネシスを・・・?」
一方通行「ラストオーダーアアアアアアアア!!」コツコツコツコツ
打ち止め「あっ、一方通行!」
一方通行「こンのクソガキちょっと目ェ離した隙にどっか行ってンじゃねェ!!」ゴチン!
打ち止め「いったーい! 暴力は良くないって、ミサカはミサカは主張してみたり!」
一方通行「ン? なンだてめェ」
男 (この人保護者・・・? 杖ついて・・・ってこの人こわっ! 白髪に赤眼!? それに目つきわるっ! すごい怖いんですけど!?)
打ち止め「この人はね! ミサカを助けてくれたんだよって、ミサカはミサカは要点を説明してみたり!!」
一方通行「あン? そうなのかァ?」
男 「あっはい、不良に絡まれてたんで・・・」
一方通行「・・・ソイツらどこ行った・・・ブッ殺してやンよォ・・・」
打ち止め「いいの! わたしはなんともないから! 怪我もしてないし!」
一方通行「チッ。命拾いしやがって。おいオマエ」
男 「は、はい・・・?」
一方通行「わりィなうちのクソガキが面倒かけちまって。」
男 「あっ、い、いえ・・・そんなたいしたことは」
打ち止め「ねーねー! 二人とも握手してみてって、ミサカはミサカは唐突にお願いしてみたり!」
男 「え?」
一方通行「なンでだよ」
打ち止め「この人すごい能力持ってるんだよ! 何の能力かあなたに分かる?」
男 「そりゃ・・・触ってみれば分かるけど・・・」
一方通行「なンのことだ? おい」
打ち止め「この人は触っただけで何の能力者か分かるんだよって、ミサカはミサカは至極簡単に説明してみる!」
一方通行「へェ。そりゃおもしれェじゃねェか。俺が何の能力者か分かるか?」スッ
男 「仕方ないな・・・・」スッ ギュッ
男 ( !? )
男 (なんだこれ・・・? こんな能力ラーニングしたことないぞ・・・)
男 (いやそれよりも・・・演算が複雑すぎて他の能力との同時演算ができない!? なんだこの能力・・・)
打ち止め「何の能力か分かったー? ってミサカはミサカはワクワクしながら聞いてみたり!」
一方通行「どうだ? 何の能力だ?」
男 「・・・・・」
フワッ
一方通行「!?」
打ち止め「急に浮いてどうしたのー? ってミサカはミサカは当然のごとく質問してみる!」
男 (保存は効くが、演算がかなりキツい・・・)
一方通行「おい、どういうことだァ? なンでベクトル操作が使える?」
打ち止め「え? あれテレキネシスじゃないの?」
一方通行「ふざけンな。テレキネシスなンかじゃねェ。ありゃ重力のベクトル反射だ。てめェ何もンだ?」
男「俺はお前を倒すものだ」
さるさんにひっかかった
ざまぁ
男 「え? あ、ああこれは」フワッ トン
一方通行「・・・・そこの喫茶店こい。ガキ助けてもらった礼に奢ってやる」
男 「い、いや礼なんて」
一方通行「いいからこい。いろいろと話聞きてェからよォ」ニヤリ
男 (こええええ!! ニヤリって笑いに逆らえる気がしねえ!!)
打ち止め「ミサカも気になるから来て欲しいなって、ミサカはミサカはあなたの力への興味に素直になってみたり!」
男 「はぁ・・・・」
打ち止め「ミサカはこのアイス盛りがいいって、ミサカはミサカはおねだりしてみる!」
一方通行「てめェアイスならさっき買ってやっただろォが!」
打ち止め「いろいろあって食べられなかったの!」
一方通行「この小せェプリンにしとけ! それが嫌なら何も食うな!」
打ち止め「むぅ~仕方ないな~って、ミサカはミサカは仕方なく妥協する・・・」
男 「・・・・お二人は兄妹で?」
一方通行「ちげェよ。どンな遺伝子ならこんな似てねェ兄妹ができンだよ。注文決まったか?」
男 「あ・・・キリマンジャロで」
一方通行「もっと高ェのにしてもいいんだがよ。」
ゴチュウモンウケタマワリマシター シバラクオマチクダサイマセー
一方通行「さて・・・なんでてめェはベクトル操作が使えンだ?」
男 「ベクトル操作・・・そうか、これ力の向きを変える能力か! どおりで演算が複雑だと」
一方通行(何の能力かも分からずに使ってやがったのか? 訳分かンねェ野朗だな)
一方通行「ンなこたどォでもいいンだよ。さっさと教えろ」
男 「えっと・・・まずは俺の能力の説明から・・・」
一方通行「能力窃盗者(スキルバンデッド)・・・すげェじゃねえか」
打ち止め「こんな能力者がいたんだ・・・ミサカはミサカは驚愕の事実に驚きを隠せない・・・!」
一方通行「しかも持ってる能力が全てLv5並みだと? てめェレベルは何だよ」
男 「・・・・ゼロ」
一方通行「はァ!? てめェふざけてンのかァ!? ンな力持っててLv0なンてありえねェだろ!」
男 「落ち着いて! とりあえず話聞いて下さいぃぃ!」
ベクトルの演算ってきくだけで頭が痛くなるわぁ
一方通行「ふゥん、なるほどなァ。言ってることは分かるがなァ」
打ち止め「あなたはLv0で満足してるの? ってミサカはミサカは質問してみる」
男 「ああ、レベルにはこだわってない。ていうかさっきからミサカって君の名前?」
打ち止め「うん! ミサカはミサカだよって、ミサカはミサカは簡潔に答えてみる!」
男 「レールガンと同じ名前なんだな。そういえば能力も一緒だし」
打ち止め「!! お姉さまを知ってるの?」
男 「お姉さま? てことは御坂美琴の妹か?」
打ち止め「わー、すごーい知ってるんだってミサカはミサカはさらに驚いてみたり!」
男 「へー、なるほど。そういや顔も似てるな。名前はなんていうんだ?」
打ち止め「ミサカはミサカだよって、ミサカはミサカはさっきと同じことを言ってみたり!」
男 「いやそうじゃなくて下の・・・」
打ち止め「正確に言えば、妹達20001号最終信っむぐぐ」
一方通行(余計なこと全部言おうとしてンじゃねェよクソガキ)
一方通行「こいつはラストオーダー、俺はアクセラレータだ」
男 「俺は男っていうんだけども・・・それ本名じゃないでしょ?」
一方通行「事情ってもンがあンだよ。これ以上聞くな」
男 「事情っていうんなら仕方ないか・・・ちょっと俺からもいいか?」
一方通行「あン? なンだ?」
男 「この複雑な演算・・・こんな能力使いこなせるなんてただの能力者じゃないだろ? そっちこそ何者だ?」
一方通行「学園都市Lv5の第1位『一方通行』って聞いたことねェか?」
男 「あー聞いたことある。第1位のアクセ・・・ってえええええ!?」
男 「Lv5の第1位!? あんたが!?」
一方通行「そォだよ。ンなびっくりしてんじゃねェよ」
男 (嘘!? てことはこれ学園都市最強の能力!?)
一方通行「ンで、てめェはこの一方通行の能力を手に入れたンだ。学園都市最強の能力者になれっかもしれねェぞ?」
一方通行「ま、そうする気なら俺は容赦しねェけどなァ」
男 (!・・・・・・)
男 「・・・いや、これも他人から盗んだ力だ。強さの証明に使うのは遠慮しとく。」
一方通行「そォかよ。もったいねェと思うがなァ」
男 「あ! もうこんな時間!? やべえ特売が!!」
一方通行「ン? なンか用事か?」
男 「これ奢りでしたよね!? ごちそうさま!それじゃ!」シュン
打ち止め「消えた!?」
一方通行「テレポートか・・・あの野朗便利な能力持ってやがンなァ」
一方通行「店出ンぞ。帰って飯だ」
アリガトウゴザイマシター
打ち止め「強さがあるのにLv0なんて、なんかあの人に似てたなって、ミサカはミサカは曖昧に表現してみる!」
一方通行「・・・クソ忌々しい三下思い出しちまった」
打ち止め「私はあんな面白い能力持った人に出会えてよかったって、ミサカはミサカは満足気に言ってみる!」
一方通行「・・・俺もちっとばかし興味が沸いた」
打ち止め「え!? あなたが人の能力を気に入るなんて珍しいってミサカはミサカはびっくり仰天してみる!」
一方通行「うるせェクソガキ。飯にピーマン山盛りにして混ぜンぞ」
打ち止め「それは絶対かんべーん!!ってミサカはミサカは必死に懇願してみたり!」
シュン
男 「上条!」
上条「ギリギリだぞ男! なにやってたんだよ!」
男 「悪い悪い。さあ気を取り直していざ!」
上条・男「戦場へ・・・!!」
店員「ただいまよりお一人様卵3パック100円のタイムセールをはじめまーす。お一人様3パック以上取るのはおやめくださーい」
上条・男「うおおおおおおおおおおおお!!!!」
上条「やった・・・!!」
男 「3パック奪取成功・・・!!」
上条「さて・・・ここからの報酬はブツを見せてもらってからだ。分かってるな?」
男 「分かってる。第4学区のスーパーのは一人当たりの個数制限は無いからな。出来る限りのことはする」
上条「検討を祈る。」ビシッ
男 「ああ。行ってくる。」ビシッ
上条・男「「我等が生への食卓のために!!」」 シュン
男 「ふう・・・こんだけ買えれば文句無いだろ」
男 「これならサイコロステーキ掴み取りが一人一回までで上条の分は無理だったことにも言い訳が立つ」
男 「さて、テレポートの長距離移動の演算で頭痛めて帰りますか」シュン
風紀委員第177支部
初春「ええ~~!? そんな能力の人がいたんですか!?」
黒子「ええ。わたくしも驚きましたわ。他人の能力を自分のものにして使うなど・・・」
固法「でもそんな能力持ってるのにどうしてLv0なの?」
黒子「他人の能力を自分の強さの証明に使うのは嫌だそうですの」
初春「おお~~ かっこいい信念ですね~~」
黒子「わたくしとしてはお姉さまを破った時点で、能力の強さを証明していると思いますがね」
初春「ええっ!? 御坂さんが負けたんですか!?」
黒子「あまり言いたくはないのですが・・・完敗でしたわ」
固法「でもその人子供の怪我治したんだから悪い人じゃなさそうね。むしろその能力はすごい有能じゃない! 風紀委員に勧誘してみたら?」
黒子「何をおっしゃいますの固法先輩!! あの男は警備員と高レベルの風紀委員を全滅させて計画を滅茶苦茶にしたスキルアウトですのよ!? そんなのを勧誘など出来るはずもないでしょう!!」
固法「そっかー・・・もったいないなー。マルチスキルなんて戦力があれば検挙率も上がりそうなのに」
黒子「・・・固法先輩はスキルアウトの手も借りたいと思うほど風紀委員の力が信用できないんですの?」
固法「ちっ違う違う! そういうことじゃなくて! 風紀委員の力になってくれたら犯罪も減るかなーってこと!」
黒子「固法先輩・・・もう一度言いますがあの方は」
固法「分かってるって、スキルアウトだって・・・でも惜しいわねー・・・」
黙れカス
条「すごい・・・! 想像以上だ・・・!!」
男 「ああ、心地よい袋の重さだったぜ」
禁書「とうまーどうしたのー? あっ男だー」
男 「ようシスター」
上条「喜べインデックス! 今日は月一番の肉祭りだ!!」
禁書「!! ほんと!?」
上条「ああ! この大量の牛肉を見ろ!」
禁書「わああーい!! おにくっおにく~♪」
男 「今日ここで食ってっていいか? 俺の肉とサイコロステーキも食っていいからさ」
上条「おお! 大歓迎だ! 上がれ上がれ!!」
禁書「ガツガツムシャムシャッ」
男 「直炙りもどうだ? うまいぞ」
禁書「じかあぶりっ 食べる!!」
男 「上条今のうちに食え。焼いてばっかで食ってないだろ」
上条「おう、悪いな」
ボォォォォォォ
禁書「わあ~・・・ すごいな~・・・」
上条「手のひらの上に念動力で肉を浮かせて発火能力で焼くのか・・・ほんとに便利な・・・・」パクパク
男 「おまけに肉を回転させれば全身むらなく焼き上げられる・・・ほら焼けたぞ」
禁書「ジュルルルr」
男 「おっと逃げたぞシスター! 早く捕まえないと冷めちまうぞ!」フワフワ
禁書「!!!」ギラッ
ピョンッ! バクッ!
上条・男「ナイスパン食い!!」
禁書「ほふほふ・・・わたしに狙われて生き残れる肉なんてないんだよ。モグモグ」
上条「あ~ 食った食った・・・」
男 「こいつ俺たちより食ってなかったか? こんなに食い気あんならもっと太ってると思うんだが」
上条「そこは上条さんでも分かりかねることなんですねえ・・・・」
禁書「zzz・・・お腹いっぱい・・・zzz」
男 「ところであの後御坂とはどうしたんだ?」
上条「ん~、Lv5ってのはプライド高いだろうしな。あんだけ打ちのめされたんじゃ下手な慰めは逆効果だと思ったんで」
上条『お前は泣いてるよりも笑ってるほうがかわいいぞ』
御坂『なっ・・・今かわいいって・・・』
上条『ああ、いつもの御坂のほうがいいな』
御坂『/////馬鹿! かっ帰るわよ黒子!』
上条「って、」
男 「それ単純すぎねえか・・・?」
上条「顔赤くなるほど怒らせちまったんだ・・・俺そんなに嫌われてんだなあ・・・」
男 「死ねよ」ボソッ
上条「?」
男 「ああそういえばあいつ妹いたんだな。今日会ったよ」
上条「御坂妹にか? そりゃまたどうして」
男 「不良に絡まれてたんだよ。怪我もなく済んだけど」
上条「そっか、そりゃよかった。どうだ? そっくりだったろ?」
男 「ああ似てたな。というか俺は預けられてる人に驚いた」
上条(預けられてる人?)
男 「学園都市Lv5の第1位が保護者だぜ? 最強のボディーガードじゃねえか」
上条「ちょちょっとまて、第1位・・・それって一方通行のことか?」
男 「そうだよ。なんか能力も貰ってきた」
上条(妹達が一方通行の世話になってんのか? ていうか)
上条「能力貰ってきた!? お前ベクトル操作できるようになったの!?」
男 「なんだ、能力知ってんのか。そういうことだ。かなり演算キツいけど」
上条(なんて野朗だ・・・学園都市最強の能力手にするなんて・・・)
男 「さて、俺は帰るとするか。約束通り卵は貰ってくぞ」ガチャ
上条「え?あ、ああ。こんな夕飯できるんならそれくらいは安いもんだ」
男 「パック貰っていっていいよな? あと袋も」
上条「ああ、気いつけて帰れよ」
男 「おう、じゃあな」
-----------------------------------
土御門「おはよーだにゃー男やん」
男 「おっす土御門。ほれ」スッ
土御門「なんぜよその手?」
男 「いいからほれ。ハイタッチ」
土御門「?」
パンッ
男 「おし、肉体再生いただき」
土御門「・・・また能力のラーニングかにゃー? 力を奪われるみたいでなんかいい気はしないにゃー・・・」
男 「悪いな、でもそっちには損はさせないぞ? それに肉体再生は便利なんだよ。」
テレポート
肉体強化
これで決まるな
上条「おはようさん男。昨日はありがとな」
男 「いいって。俺もけっこう楽しかったし」
上条「いや、お前がインデックスの目を引いてくれなきゃ上条さんあんなに食べられませんでしたよ。インデックスに取られて」
土御門「何の話かにゃー? 昨日なんかあったのか?」
男 「昨日こいつの家で肉パーティーやったんだよ。安肉がけっこう買えたからな」
土御門「マジかにゃ! 何で俺も呼んでくれなかったんだぜい!?」
上条「分け前が減ることはインデックスが望まない」
男 「お隣さんならあのシスターの胃袋の情報くらい知ってるだろ」
土御門「ああ・・・なるほど」
小萌「みなさんご存知の通り今日はシステムスキャンの日ですので、時間になったら各自で測定場まで移動してくださいねー」
男 (システムスキャン・・・いつもの通りでいいな)
--------------------------------------
教師「この4枚カードの裏には、それぞれ丸、三角、四角、星の記号が描かれています。これは何のマークですか?」
男 (演算停止)
男 「・・・星」
演算停止で切り抜ける・・・か
小萌「男ちゃん本当にいいのですか?」
男 「はい。自分で決めたことです。」
小萌「男ちゃんの持つ能力を一つでもシステムスキャンに映せば、超能力者として奨学金も出て生活も楽に・・・」
男 「先生、俺の能力は盗人の能力です。レベルは強さの証明になる。これでレベルを上げることはやめたいんです。」
小萌「それでは、男ちゃんは能力は使わず、成績だけで評価されたいということですか? たしかに男ちゃんの成績は理数系は常にトップですが・・・」
男 「マルチスキルの演算力ですよ。俺は成績だけで評価してください。これは譲れません。」
小萌「分かりました。自分の信念を貫くというのはとても大事なことですからね。男ちゃんの言うとおりにします。」
男 「失礼します。」バタン
小萌(男ちゃんはとっても強い子ですね。あれだけの力を持ちながら一切自分を驕らない、盗んだもので自分を証明しない、本当に良い子です。)
小萌(それにしても、能力欄を白紙にしているとはいえこんな稀有な能力を持った子がいるのに、どうして理事会やいろいろな研究所が何も言ってこないのでしょう?)
佐天「はあ・・・会ってちゃんとお礼がしたいなー」
初春「佐天さんまた助けてくれた人のことですか? ずっと言ってますね」
佐天「うん・・・・初春、どこの誰か探せない?」
初春「だから無理ですって。名前も分からないのに情報がテレキネシストの男の人ってだけなんて、そんなの何人いると思ってるんですか」
佐天「だよねー・・・」
初春「偶然また会えるのを期待するしかないですね。それじゃ佐天さん、風紀委員の仕事に行くんでまた!」
佐天「バイバイ。頑張ってねー」フリフリ
佐天(・・・あれからずっと気になってるなー・・・)
佐天(やっぱりちゃんと会って、お礼しなきゃこの気が治まらないのかな・・・)
男 「~♪」
佐天(え? この声)キョロキョロ
男 (今日はたいした特売はないし、気が楽だなー。でも暇持て余すな・・・)
佐天「あっ! あの!!」
男 「ん?」
佐天「わっ私の覚えてますか?」
男 「えーと・・・おお一昨日絡まれてた子か」
佐天「あの時は助けてくれてありがとうございました!!」
男 「どういたしまして。」
佐天「このあとなんか用事ありますか?」
男 「ん? いや特に?」
佐天「あのっ、ぜひお礼をさせてください!」
男 「え? いやいいって、そんなこと気にしなくても」
佐天「お願いします! どうしてもお礼させてほしいんです!」
男 「あー・・・それじゃお言葉に甘えてさせてもらうかな」
佐天「ありがとうございます!」
ファミレス
男 「しっかし律儀な子だな。俺の事探してまでお礼したがるなんて」
佐天「ええ・・・ずっと引っかかってたんです。」
男 「駄目だぞ? 探してる時にまた絡まれたりしたら危ないだろ。最近は能力者の不良だって増えてるんだから」
佐天「ありがとうございます・・・優しいんですね」
男 「そこまで出来た人間じゃないよ、俺は」
佐天「やっぱり能力者ってすごいですね・・・」
男 「え?」
佐天「電撃出せたりテレポートできたり、あなたみたいに物を浮かせられたり・・・私にはとどかない力ですよ」
男 「君は・・・失礼だけど、Lv0なのか?」
佐天「はい・・・私には何もないんです・・・無能力者なんですよ」
男 (この娘も能力開発の壁に当たって自信無くしてるのか・・・)
男 「この学園都市にいて、能力を欲しがることは普通のこと、いや、当たり前のことだ。気にすることはないよ。」スッ
佐天「はい・・・すいません・・・」スッ
同じお冷を取ろうとして、二人の手が触れる
佐天「あっ、ごめんなさい」
男 「いっいやこちらこそ・・・(ん・・・?)」
男 (これは・・・)
男 「あの、ちょっといいかな?」
佐天「はい?」
男 「あの、ちょっといいかな?」
佐天「はい?」
男 「俺の手を握ってみてくれない?」
佐天「え?」
男 「あっいやセクハラとかそんなやましいことじゃなくてただちょっと確かめてみたいことがあるというか」アセアセ
佐天「いいですけど・・・」
ギュッ
男 (やっぱりか)
レベルなんて関係ないよ
佐天さんはかわいい。それでいいじゃないか
佐天「あの、何か?」
男 「今度はこのグラスを掴んでみて」
佐天「・・・?」
男 「力を込めてみて。手のひらに体温が集まるイメージで」
佐天「あ、はい」
佐天「んーっ!」
男 (グラスを持って・・・温度感知)
佐天「これでいいんですか・・・?」
男 「5度上昇」
佐天「え?」
男 「水の水温の上昇だ。今の短い時間でこの水の量が人の体温だけでここまで上がるとは思えない」
佐天「え? え?」
男 「君から演算が読み取れた。君には能力がある」
>>570-572
正直どうかと思いますの
佐天「え・・・・? 私に・・・能力?」
男 「『熱量操作』。それが君の能力の名前だ。訓練すれば、君は能力者になれる」
佐天「能力者・・・? 私が・・・?」
男 「ああそうだ。立派な能力者だ。」
佐天「ほんと? 本当なんですか!?」
えっ
男 「本当だ。演算ができるなら能力者になれる素質は十分にある。現に今君は能力を使って水温を上げただろ。」
佐天「やっ・・・やったーーーーーーーーー!!!」
ザワッ シン・・・
佐天「あ・・・」
男 「すんません、連れが大声出しちゃって。ご迷惑おかけしました」ペコ
男 「喜ぶのはもっともだけどな、場所をわきまえようか」
佐天「すみません・・・////」
>>587
屋上
>>590
屋上
男 「またすごい能力持ったもんだな。応用性が抜群の能力だぞ」
佐天「そうなんですか?」
男 「熱は分子の振動で変化する。温度の上昇だけでなく下降もできる分、発火能力者よりも強い能力だ。」
男 「温度変化はもちろん火を起こしたり気圧を変化させて風を吹かせたりもできる。」
佐天「それが私の能力・・・・」
男 「せっかく能力の発現が分かったんだ。しばらくここで練習してみようか」
佐天「いいんですか!?」
男 「せっかく能力者の誕生に立ち会ったんだ。とことん付き合ってやるよ」
佐天「ありがとうございますっ!」
男 「最高12度上昇か。すごいな、あと少しでLv1に届くかもしれないぞ」
佐天「ほんとですか!?」
男 「発現が分かってからの成長が早い。これは才能だな。もしかしたら君は未来のLv5かもしれないぞ」
佐天「そんな・・・大げさですよ」
男 「そんなことじゃ駄目だな」
佐天「へ?」
男 「目標は高いほど自分を伸ばせるって聞いたことあるだろ? 自分の能力の成長に限りをつけるな。だから目標を高く持て。」
佐天「はっ、はい! 分かりました!」
佐天「いいんですか? これからも練習に付き合ってくれるなんて」
男 「ああ、どうせやることないしな。それにせっかく見つけた能力者の種の成長も見てみたい」
佐天「ありがとうございますっ! あ、じゃあ番号教えてもらえますか?」
男 「おう、じゃ携帯を・・・」
男 「佐天涙子っていうのか」
佐天「男さんですか。そういえばお互いまだ名前も知らないのに連絡先教えちゃいましたね。あはは、なんか変だな」
男 「じゃ改めて自己紹介だ。俺は男だ」
佐天「佐天涙子です。今後ともよろしくお願いします」
男 「おう、じゃ明日の放課後またここでな」
佐天「はいっ! ありがとうございました! また明日っ!」タタタタタ
男 (脱、無能力者おめでとう、佐天涙子)
男 (自分に能力があるのが分かった感動ね・・・)
男 (『自分の力』ってのがあるんだから、すごいもんだよ)
男 (他人の力を使う俺は・・・なんなんだろうな・・・)
男 「この力が日常にすごく役立つって事が救いだよなー。光熱費抑えられるし」
黒子「固法先輩はまだわたくしをあの時の見習いと同じ目で見られますの?」
固法「違うわよ。ただこうやって二人でパトロールするのは久しぶりってこと。」
男 「お?」
黒子「あ゛」
固法「?」
男 「よう、白井だっけか?」
黒子「何か御用ですの? こっちは忙しいんですの」
男 「冷たいなーおい。風紀委員の仕事中か?」
黒子「見ての通りですの。・・・お姉さまは嘆いておられましたわ。自分をあしらうLv0がまだいたと。」
男 「そっか・・・悪いな」
黒子「ふん、ご心配なく。もうお姉さまはいつも通りになられましたので」
固法「白井さんこの人は?」
黒子「・・・・・・この方ですの」
固法「え?」
黒子「スキルアウトを全員逃がした上警備員と風紀委員を全滅させ、お姉さまを完敗させたスキルアウトの男ですわ」
固法「えええ!? この人が!?」
男 「なんだ俺、風紀委員に目ぇつけられちまったのか?」
黒子「通達はされていませんわ。少なくともわたくしはあなたを重要視していますが」
佐天「初春のことかああああ!!!」
固法「あなた・・・マルチスキルって本当なの?」
男 「あんたも白井から俺の能力聞いたんでしょ? その通りだよ。俺は多数の演算を持ってる」
固法「人から能力を盗んで使う能力ね・・・」
黒子「あなたはLv5の第3位であるお姉さまを圧倒させておきながらまったく驕らないんですのね」
男 「あん? 中学生のガキに喧嘩に勝ったの自慢するなんて、逆にかっこわるいだけだろ」
固法「・・・くすっ」
男 「?」
固法「あ、ごめんなさい。ただちょっとおかしくて。御坂さんをただの中学生として見る人なんてはじめてみたから・・・ふふっ」
黒子「お姉さまをそのように見る殿方を見るのはこれで二人目ですわ・・・・」
固法「ねえ、あなた風紀委員になる気はない?」
黒子「!? 先輩!?」
男 「へ?・・・」
固法「あなたみたいな能力者が風紀委員にいると、すごく助かるの! ねえ、その能力で学園都市の治安を守ってみない?」
黒子「先輩! なにを」
男 「奇特な人もいたもんだな。俺はスキルアウトだぞ? スキルアウトを風紀委員に勧誘なんて聞いたことないな」
固法「その能力はスキルアウトよりも風紀委員として使うほうがよっぽど有意義だと思うわよ? Lv5より強いその力はきっと人の役に立つわ」
男 「・・・・・風紀委員になるには厳しい訓練と試験が必要って聞いたが」
固法「有能で即戦力になる能力者には、例外として免除される場合もあるの。持ってる能力すべてがLv5並なんて聞いて、これが通用しないわけがないわよ?」
男 「・・・・・悪い条件じゃないな・・・でもな」
固法「?」
男 「風紀委員になるってことは、スキルアウトをやめるってことだ。俺は仲間を裏切る気はない。その勧誘は受けられないな」
固法「そう・・・残念ね・・・」
黒子「Lv5を超える力を持つLv0のスキルアウトなんて、とんだバランスブレイカーですわね」
男 「なんならLv5を下から順に潰してみようか? それでまだLv0でいるってのも面白いな」
黒子「・・・・・あなたなら本当にできそうな気がして怖いですわね」
男 「冗談が通じたみたいでよかった。俺はLv5を舐めてるわけじゃないぞ? Lv5の能力も盗めるが、使いこなしはあっちのが上だ。」
固法「聞けば聞くほどすごい人ね・・・・」
男 「じゃあな、風紀委員の仕事頑張れよ」
黒子「スキルアウトに応援される筋合いはございませんことよ」
男 「あ、分かってんなら言っておくが」
黒子「?」
男 「俺は学園都市の秩序を乱すスキルアウト。お前ら風紀委員の手を煩わせる、お前らの敵だ。んじゃ」シュン
黒子「・・・・最後に敵対宣言をしておいて、言葉を待たずにテレポートなんてずるいですわよ」
固法「秩序を乱す敵ねぇ・・・そんな悪い人には見えないけどなぁ」
黒子「・・・考えてみればかなり厄介なことですわよ」
固法「? なにが?」
黒子「Lv5以上の力を持つ能力者との敵対、これからの取り締りに大きな支障をきたす恐れがありますわ。」
黒子「現にあの男は一度に多数の風紀委員を全滅させる実力を持っていますの。あの男に対してなにか対策を取らなければならないかもしれませんわ。」
固法「・・・野放しにはできないってことか。あーあ、勧誘に乗ってくれたら心配いらないのにね」
黒子「固法先輩はまだそんなことを・・・」固法「えーでもー・・・」
佐天「初春っ!」バタン
初春「あ、佐天さんそんなにいそいでどうし」
佐天「うーいーはーるーんっ!!♪」ばさあ
初春「ひゃああ! 家の中でもやらないでください!」
佐天「やったよ初春! 私能力者になった!」
初春「え・・・? 佐天さんが?」
佐天「そうだよっ! 見せてあげるから水と温度計用意して!」
初春「え? あ、はいっ!」
佐天「てなわけ」
初春「へええ~ これからもその人と特訓ですか~。その人が教えてくれるなんてまるで先生と生徒になったみたいですね」
佐天「うん、学校の授業よりも良い練習になりそうなんだ。あ、パンツよく見えなかったからもっかいやっていい?」
初春「やめてくださいっ。でもその人テレキネシストですよね? なんで手に触れただけで能力が分かったんですか?」
佐天「あれ? そういえばなんでだろ。明日聞いてみようかな」
初春「とにかくおめでとうございます佐天さん! お祝いしましょうよ! 御坂さんと白井さんも呼んでっ!」
佐天「ありがと初春。でもお祝いはまだいいかな」
初春「え? どうしてですか?」
佐天「私まだLv1にも届いてないみたいなんだ。だから私がちゃんとした能力者になったときに改めて祝って欲しいな」
初春「わかりましたっ! 頑張ってくださいね佐天さん!!」
佐天「うん! じゃーねっ」バタン
初春(おめでとうございます佐天さん。 あなたの努力が報われて私もうれしいです)
初春(それにしても佐天さんに能力の発現を教えたその人・・・何者でしょう?)
初春(・・・・・・)
初春(感の良いテレキネシスト・・・?)
ヘ(^o^)ヘ 殺す
|∧
/ /
(^o^)/
/( ) 殺す
(^o^) 三 / / >
\ (\\ 三
(/o^) < \ 三
( / ぶっ殺す
ヘ(0w0)ヘ いいぜ
|∧
/ /
(0w0)/ てめえが何でも
/( ) 思い通りに出来るってなら
(0w0) 三 / / >
\ (\\ 三
(/w0) < \ 三
( /
幻想をぶち殺す
( 0w0)<嘘です
( 0w0)<死ねよ
( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )
( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )
( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )
( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )
( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )
( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )
( ゚д゚ )( ゚д゚ )
( ゚д゚ )
おまえに足りないものは―、それは!!
情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ―――
そして何よりも―――!!!!!
ヽ ‐┼‐ ‐‐\‐‐ __/ 、ヽヽ ┌─┐ l l _/ | ̄| | ̄|. | ̄|
'''7 lココ 〉  ̄ /``ヽ\ └┬┘ レ l / ̄ \ l l | | | | | |
) /|\ 、 / | ./├ l __l. l l |__| |__| |__|
∠-‐‐‐‐-- ゙''‐-- / 、/ /''‐┴‐-- / し'ヽ レ l □ □ □
( ゚д゚ )
さてまだか
>>1の続きをほかのやつが書くとたぶんクオリティ下がるよな
他人の妄想を躊躇無く書ける程精神力をある奴がいるとは思えないけど
なわけねえですの
お詫びに
冥土に送ってあげますの
\ テーレッテー /
\ ∧_∧ /
.|∩( ・ω・)∩|
/ 丶 |/ \
/ ( ⌒つ´) \
禁書現行スレ
インデックス「お腹がすいたんだよ」一方通行「そォか」
インデックス「お腹がすいたんだよ」一方通行「そォか」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1268496231/l50)
一方通行「その幻想をぶち殺す!」
一方通行「その幻想をぶち殺す!」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1268564081/l50)
キルア「御坂・・・美琴 ?」
キルア「御坂・・・美琴 ?」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1268569235/l50)
上条「不幸だ…」
木山「かむ~とふにゃんにゃん♪」上条「・・・」
木山「かむ~とふにゃんにゃん♪」上条「・・・」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1268545199/l50)
上条「変ゼミ・・・?」
上条「変ゼミ・・・?」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1268393413/l50)
一方通行「……三下、よろこぶかな……」
一方通行「……三下、よろこぶかな……」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1268010723/l50)
黒子「お姉さま、妹達を一人預からせて欲しいんですの」
上条「ハーレム作るぜ!」
上条「足コキしてください」
黒子「あなたのその能力、一体なんなんですの?」
黒子「あなたのその能力、一体なんなんですの?」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1268476279/l50)
美琴「ああ、そっか」
黒子「佐天さんも懲りませんわね…」
上条「マサラタウンに、さよならバイバイ♪」
抜け保管ヨロ
男 「この能力はな、かなり日常に役立つんだ。俺もよく世話になってる」
佐天「そうなんですか?」
男 「湯を沸かすのにガスはいらない。物を冷やすのに冷蔵庫で待つ必要はない。何より空調がいらない。ここまで便利な能力ほかにないぞ?」
佐天「すごい・・・あれ? 男さんって何の能力者なんですか? テレキネシス使うし、聞いてるかぎりじゃ熱量操作も使えるみたい・・・」
男 「聞きたいか? 俺の能力」
男 「別に隠してもないのに都市伝説にならないのが不思議だ。」
佐天「能力窃盗者・・・すごい・・・それってマルチスキルじゃないんですか!?」
男 「ああ、複数の能力を同時に使える、まさにマルチスキルだ」
佐天「能力が使えない人もいればこんな能力もあるんだ・・・・」
男 「・・・・悪い」
佐天「あっすいません! 別の男さんが悪いわけじゃないんですよただ」
佐天「やっぱり能力者の人ってすごいなあって・・・」
男 「・・・」
佐天「レベルアッパーって知ってますか?」
男 「聞いたことあるな。たしか能力をパワーアップさせるものだったか」
佐天「私、それに手を出したんです。それで一時的に能力を手にしたことがあったんです」
佐天「でも、それはやっぱりずるだったんです。能力を手に入れるための努力から逃げて、間違いを犯したんです」
佐天「こんな方法で能力を手にしても・・・無意味なものだったはずなのに・・・」
男 「それがずるなら俺は超級の卑怯者だな」
佐天「え?」
男 「あの能力が欲しい、あの人の能力が羨ましい。そんなことを考えることなんて、いくらでもあるだろ?」
佐天「はい・・・」
男 「俺はそいつに触れるだけでその能力を手にすることができる。どうだ。ずるい以上に汚いだろ?」
佐天「あっ・・・」
男 「卑怯さは俺に比べりゃ佐天のやったことなんか小さいことだ」
男 「レベルアッパーの事は反省したんだろ? だったらもう忘れろ。水に流してさっぱりしちまえ。」
男 「それにお前はもう無能力者じゃない。ずるもしないで努力で力を手にした能力者だ」
男 「自分に自信を持て。そんでこれからの自分を見つめていけ。過去に捕らわれる必要なんかない」
佐天「はっ、はい!」
男 「自分の力があるってのはすごいことなんだぞ?」
男 「他人から能力盗んで能力者になる俺なんかより、お前のほうがずっと偉いんだよ。」
男 「分かったら努力の方向を自分自身の成長に見出せ。お前には力があるんだから」
佐天「わ、分かりました! ありがとうございます!」
男 「やる気出たなら特訓再開だ。当面の目標はLv1だな」
佐天「はい!」
男 「最終目標はLv5だ。がんばろうか」
佐天「もー男さんてばー・・・」
数日後
男 「よし・・・順調に上がってるな」
佐天「むう・・・」
男 「おお、記録更新だ」
佐天「ぐう・・・・っ」
男 「ん・・・? ちょ、ちょっと待て! ストッ・・」
パリン!!
佐天「きゃあ!!」
佐天「すみませんグラス割っちゃって・・・」
男 「いや、この事態を予測してなかった俺のほうも悪い。お互い様だ」
男 「今お前の能力はLv2に近いほどに強くなってる。もう立派な能力者だ」
佐天「あ~、システムスキャンがこれほどまでに待ち遠しいことなんて無かったな~」
男 「それまでにどれだけ能力を強化できるかが勝負だな。ファミレスじゃ限界だし、明日は河原で訓練するぞ」
佐天「分かりました!」
男 「時間も時間だし、今日はもう終わるか。」
佐天「それじゃさよなら! 男さん!」
男 「お疲れさん。気いつけて帰れ」
男 (あれから数日しか経ってないのに50度近くも上昇させるとはな・・・)
男 (そろそろ熱吸収も教えてもいいかもな。すごい成長スピードだ)
prrrrr
男 「ん? どうした?」ピッ
『男さん! 仲間が能力者にやられました!』
男 「なんだと!? やられた奴らは!?」
『今病院に送りました。骨折した奴もいるみたいです』
男 「他の奴呼んで待ってろ。すぐそっちいく」ピッ
男 (無能力者狩りか? また自分の能力に酔いしいれてLv0を見下す奴らか。)
男 (何にしてもそいつらは許せねえな)シュン
男 「そいつらのことは分かってんのか?」
ス1「ええ。K地区によくうろついてる5人組の能力者の不良らしいっす」
ス3「クソッ! どいつもこいつもLv0を見下しやがって!!」
ス4「俺らは仲間やられて黙っちゃいやしませんよ。男さん」
男 「当然だろ。お前らよく聞け」
男 「今からそいつらに御礼参りだ。すぐ準備しろ。借りを返しに行く。」
全員「「うおおおおおおお!!」」
K地区裏路地
不良1「あの生意気な野朗共ざまあみろってんだ」
不良2「Lv0なんてカスが能力者様にたてつくもんじゃねーよな」
不良3「スキルアウトなんて学園都市のゴミだっつーの」
不良1~5「「ヒャハハハハハ」」
ドガアアアン!!
不良1~5「「!?」」
ス1「でてこいやコラアアアアアア!!」
ス3「礼参りに来てやったぞ!」
男 「お前らか? うちのモンが世話になったってのは」
不良1「いきなりなんだてめぇら!なんか用か!!」
男 「Lv0の頭が礼しにきたっつってんだよ!! 覚悟しろ!!」
不良1「Lv0の頭だぁ? ヒャハハ! カスの親玉が来たからなんだってんだよ!」
不良2「こいつらもやっちまおうぜ! 学園都市のゴミ掃除だ!」
男 「降参したほうが身のためだぜ? 20人相手に敵うと思ってんのか?」
不良3「カスが何人集まろうとカスだ! 能力者様の敵じゃねえぜ!!」
不良4「Lv0が俺らLv2に敵うと思ってんのかあ!!」
ボウッ! ゴオッ! バチッ!
ス2「男さん」
男 「能力は俺が何とかする。お前らは奴らを囲んで叩け」
男 「さあ! 存分に礼させてもらおうぜ!!」
全員「「うおおおおおおお!!」」
不良1「舐めんな無能力者がああああ!!」
男 (新しい能力に慣れさせてもらおうか!)
prrrrrr
黒子「はいこちら白井・・・わかりましたわ。すぐに向かいます」ピッ
御坂「黒子仕事?」
黒子「ええ、能力者とスキルアウトの割と大きな喧嘩だそうですの。」
黒子「なんでも合わせて30人近い人数でやっているそうで」
御坂「ええ!? 大ごとじゃないその人数!!」
黒子「他の支部の風紀委員も召集しているようですわ。これだけの人数を押さえ込むには数が足りないそうで」
御坂「大変じゃない・・・! 私もいくわ!」
黒子「いつもおっしゃっているでしょうお姉さま! 風紀委員の仕事に一般人を巻き込むわけにはいかないんですの!!」
御坂「私みたいな能力者がいれば早く片付くわよ? それにスキルアウト絡みの仕事なら前にも一緒にやったじゃない」
黒子「はあ・・・お姉さまがこう言い始めると諦めが悪いことは黒子もう学びましたわ・・・」
御坂「そういうことよ。ほら行くわよ!」
不良1「ぐ・・・イテェ・・・」
不良1「クソッ・・・スキルアウトに能力者が混じってるなんて聞いてねえぞ・・・!」
男 「なんだまだ寝てなかったのか、タフな野朗だな」
不良1「俺たちの能力がまったく効かねえだと・・・!? なんなんだよお前・・・っ!」
ス1「大人しく寝てろやコラァ!!」ガスッ
不良1「ぐっ・・・・・・」バタッ
更新に手間取ってごめん
今日はここまで
保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 40分以内
02:00-04:00 90分以内
04:00-09:00 180分以内
09:00-16:00 80分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内
保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 60分以内
02:00-04:00 120分以内
04:00-09:00 210分以内
09:00-16:00 120分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内
保守でこのスレ潰れそうか?
検査スルーできるキチとみたんじゃね
やっぱ主人公は死ぬのか?
保守
大好きだよ
この思いは届いてるかな
笑顔で答えてくれるかな
バーコードバトラー
>>797
え・・・なっつ・・・・
ス3「あーすっきりしたぜ。能力者殴るなんてめったにできねーことだからな」
男 「お前勘違いは」
ス3「分かってますって。これはやられた奴らの分の礼でしょ? やりかえしただけっすよ」
ス2「男さんこいつらどうします?」
男 「このまま放っておいて終わり・・・っといきたいとこだが、やることができちまったな」
ス2「?」
男 「お出ましだ」
バッ ザザザザザ!
風1「風紀委員だ! 路上暴行の容疑で拘束する!」
「うわっ 囲まれてるぞ!」 「くそっいつの間に!」
男 (多いな・・・15、16っていったところか・・・)
_| ̄|○ キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! ∩( ・ω・)∩ ばんじゃーい
_| ̄|○ どんどん キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! ∩( ・ω・)∩ ばんじゃーい
イソガシ _| ̄|○ 運べゴルァ!!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! ワッセワッセ ∩( ・ω・)∩ ばんじゃーい
イソガシ _| ̄|○ キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! ∩( ・ω・)∩ ばんじゃーい
∧__∧ _| ̄|○ ∧__∧ キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! ∧__∧ ∩( ・ω・)∩ ばんじゃーい
( ´・ω・) _| ̄|○ ( ´・ω・) キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! ( ´・ω・) ∩( ・ω・)∩ ばんじゃーい
/ヽ○==○_| ̄|○ /ヽ○==○キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! /ヽ○==○∩( ・ω・)∩ ばんじゃーい
/ ||_ | _| ̄|○ / ||_ | キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! / ||_ | ∩( ・ω・)∩ ばんじゃーい
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))
実は禁書SS書いたのは初めてじゃない。
前に参加っていう形でちょっと書いたことある。
ス1「かまうこたねえ! こっちのが人数は多い! いっきに突破して」
男 「やめろ。手を出すな。こいつら風紀委員だ。捕まったらブタ箱放り込まれるぞ」
男 「だが安心しろ。まずお前らを逃がす。」
ス2「男さんは・・・?」
男 「俺も後から行く。お前らはあっちで待っててくれ。」
「男さん・・・」 「気ぃつけてくださいよ!?」
男 「座標移動(ムーブポイント)。一斉転送」
ス2「お気をつけて・・・」シュン
「消えた!?」 「テレポート!?」 「そんな馬鹿な・・・」
黒子「・・・ムーブポイントとは、そんな高度な移動方法が使えるのもその能力の力ですか?」
男 「11次元絶対座標理論の応用だ。テレポートと同系統の能力だから同じ感覚で使えるぜ?」
黒子「・・・本当に無茶苦茶な能力をお持ちですこと。」
御坂「あんた・・・! 一体何やってんのよ!!」
男 「お? レールガンが風紀委員になったなんて初耳だな」
黒子「お姉さまはボランティアですわ。それよりこれはどういうつもりですの?」
黒子「能力者狩りなどするような人には見えませんでしたが」
男 「能力者狩りじゃねーよ。俺の仲間がこいつらにやられたから御礼参りしにきただけだよ」
黒子「どんな事情があろうとも、こんな騒ぎを起こしたからには話を聞かせてもらう必要がありますわ」
男 「俺がやったのはこいつらの能力を止めることだ。実際に殴ったのは俺の仲間なんだが」
黒子「同じことですわ。手を出そうが出さまいが、共犯ということには変わりませんの。」
いつのまにか降臨してたー!
男 「だろうな。俺も同罪だ。分かってるよ。」
黒子「ならば大人しく補導されることをお勧めしますわ」
男 「お前ら風紀委員が集まったところで俺は捕まらねーよ。こないだのこと忘れたのか?」
風1「・・・・」
御坂「アンタが分からないわね。その能力でLv0で居続けるなんて」
男 「理由は話したはずだが? 俺は盗んだ金で遊んだりはしないんだよ」
御坂「それでも、スキルアウトなんてやるのは関心しないわよ」
男 「Lv5には分からないだろうな。スキルアウトになっちまう奴らの気持ちなんて」
御坂「分かんないわね。努力しないでひねくれる連中のことなんて」
男 (・・・・分かるわけがないか。『選ばれた奴』には。)
男 「・・・・そのスキルアウトに負けたLv5様は誰だったかねえ?」
御坂「・・・・どいててあんたたち。あんた、あたしと勝負しなさい」
黒子「お姉さま!? なにを」
男 「何言ってんだ? お前俺に完封負けしたじゃねーか」
御坂「あの時はあの時よ。それにスキルアウトやるなんて、馬鹿なことだってこと教えてあげるわ」
男 「・・・負けず嫌いなやつだな。いや、プライドか?」
御坂「ふん。自分で自分を強いって言ってるやつを負かしたいだけよ」
男 「・・・なら撃ってみろ。」
御坂「・・・何?」
レールガン
男 「お前の二つ名、『超電磁砲』だよ。今度はコインを奪ったりはしない。真っ向から受けてやる」
御坂「そんなことしたら、アンタ死ぬわよ?」
男 「受けられたら、今度こそお前の負けが決まるな。自分の最強の技が破られて、それで終わりだ」
御坂「・・・言ったわね?」
男 「ああ言った。悔しさで泣いたりするなよ?」
御坂「じゃあ味わいなさい。Lv5の恐ろしさ」スッ
コインをポケットから取り出す
黒子「お姉さま! お止めください!!」
御坂「黒子、風紀委員どかせなさい。これだけは譲らないわよ」
黒子「っ・・・全員はなれてくださいまし!!」
御坂(あの自信、何かしてくるわね。 何か能力を使って回避するはず。)
御坂「・・・食らいなさい」
ピーン・・・
御坂(超電磁砲!!)
バチッ!
ギュオオオオオオオオオン!!
御坂(え? 何もしない!? 立ってるだけ!?)
御坂(当たる・・・!)
ガイイイイイイイイイン!! ドゴオオオン!!
御坂「・・・・・え?」
男 「・・・ほらな? 効かない。お前の負けだ」
御坂(今たしかに当たったはず・・・いやそれよりも)
御坂「超電磁砲を弾いた・・・? なによそれ・・・そんなこと・・・!」
男 「『ベクトル操作』」
御坂「え?」
男 「Lv5第1位の能力者の能力の名だ。あらゆるベクトルを変換し、反射する能力だ。まあ今のは180度はね返すんじゃなく軌道を屈折させただけだが。」
御坂「一方通行の・・・? あ、あんたなんでその力を」
男 「盗んだ。それだけだ。俺は能力窃盗者だぜ? 第1位の能力も例外じゃない。」
御坂「そんな力まで持ってるなんて・・・あんたもうLv5を超えたんじゃないの!?」
男 「Lv0だよ。そんでもってスキルアウトだ。」
男 「能力を持ちながらにしてLv0の学生ならたくさんいるだろ? 能力が弱かったりシステムスキャンに反映しなかったりと。俺の能力窃盗者もその類だと思うんだが」
御坂「っ! やっぱり分かんないわよ! Lv0でいるのはともかくスキルアウトなんてやるのが!!」
男 「・・・・・・・」
男 「なあレールガンの御坂」
御坂「なによ」
男 「お前はスキルアウトをどう思う? 能力が開発できなくて非行に走ったLv0を。」
御坂「能力が使えなかったからって犯罪犯すようなひねくれた連中ね」
御坂「できる努力もしないで能力開発の壁の前で諦めて、それで勝手にグレたんだからひどいもんよ。能力が使えないのは努力が足りないからなのに」
男 「なるほどな。さすがLv5だ。無能力者を見下すことに慣れてやがる。」
御坂「っ!・・・別に見下してなんか」
男 「俺の知ってるあるスキルアウトには、自分を追い詰めて力を引き出すためにビルの上から飛び降りた奴がいる。」
御坂「!!?」
男 「またあるスキルアウトは、逆境に立って潜在意識から能力を呼び覚ますために橋から運河へ飛び込んだ奴もいる。」
男 「二人とも血の滲む努力で能力開発に挑んだ末、こんな方法を取ったが、結局能力者にはなれなかった。お前はこいつらにまだ努力が足りないって言えるのか。」
男 「努力をして力を手に入れられた『選ばれた奴』はいい。頑張った報酬にそれ相応のものが手に入るんだからな。」
男 「でもな、逆に努力して努力して、命までかけたのに能力を手に出来なかった奴だっているんだよ。」
男 「そんな思いまでしたのに報われなくて、あいつらはスキルアウトになっちまったんだ。」
男 「能力が使えないのは、スキルアウトが何もしなかったからだと決め付けられる筋合いはどこにもねえ。」
男 「お前らにスキルアウトを語られるのは、正直気に食わん。自分を非難されてるんだからな」
御坂「じゃああんたはなんなのよ! そんな力を持っていながらスキルアウトを語れるわけ!?」
男 「俺自身がスキルアウトだ。それに俺もあいつらと似たようなもんさ」
男 「人から能力を盗まなきゃ能力が使えない、俺は自分の力を持つ本物の能力者になりきれない、偽者の能力者なんだよ。」
御坂「!!!」
男 「Lv5に相当する自分だけの現実を手にしたが、結局は盗んだ物のための努力になっちまった。」
男 「どれだけ努力して能力を強くしても、それは俺の能力じゃない。他人から能力を借り続けて能力者の顔を保つなんてまっぴら御免だからな。だからLv0でいることを選んだんだよ。」
男 「レベルを持ったお前ら能力者に、スキルアウトやLv0のことなんかわかりゃしないんだよ。」
男 「しゃべりすぎちまったな。そんじゃ警備員が来る前に退散するか」
黒子「逃がしませんの! ここでお縄についてもらいますわ!」
男 「音波操作」
キイイイイイイイイイイイイン!!
黒子「!? くっ・・・これは・・・」
風紀委員「ぐうっ・・・」
風紀委員「頭が・・・っ」
男 「前に他のスキルアウトが使ってた機械の音だ。キャパなんとかって言ったかな。演算を邪魔する音らしい。脳への直接の障害は無いから安心しろ。」
男 「音とはすなわち空気の振動だ。音波操作で波形、振幅、振動数諸々を調整すればいろんな音を奏でられる。」
黒子(この男能力でキャパシティダウナーの使用を!? なぜ自分は演算を続けられるんですの!?)
男 「ベクトル操作はちょっと慣れたからな。鼓膜に入る音を遮断するだけなら少ない演算で済むから別の能力も同時に使える。」
男 「こんなことはしたくなかったんだが、今にも襲い掛かられそうだったんでな。」
男 「悪かったな。じゃあな。」シュン
黒子「あっ・・・くっ」
【レス抽出】
対象スレ:黒子「あなたのその能力、一体なんなんですの?」
キーワード:演算
検索方法:マルチワード(OR)
抽出レス数:38
ダダダダダダ
警備員「風紀委員! 暴れているスキルアウトというのはどこだ!」
黒子「申し訳ありません・・・全員取り逃がしましたわ」
警 「なっ・・・!」
御坂「・・・・・・」
黒子「お姉さま、帰りましょう。黒子が送りますわ」
御坂「黒子・・・努力しても報われない人もいるって・・・」
黒子「深く考えないようにしてくださいまし。それよりも」
黒子「あの男が使っていた能力が本当に第1位のものだとするならば、あの男は現時点での実質学園都市最強の能力者ということにも取れます」
黒子「そんな能力者がスキルアウトにいるならば、何か大きな対策を取らなければなりませんわ」
黒子「本当に・・・能力の力量関係を狂わす男ですこと・・・」
男 (いろいろとしゃべりすぎちまったな。)
prrrrrr
ピッ
ス1『男さん! 大丈夫ですか!?』
男 「ああ、今しがた抜けてきたとこだ。心配すんな。」
ス1『よかった、無事だったんですね』
男 「なあス1。お前自分をどう思ってる?」
ス1『え?』
男 「橋から飛び降りて死に掛けたのに能力は使えなくて、スキルアウトやってる自分を」
ス1『・・・・・・情けないです。なんで能力が使えないのか・・・。」
男 「誰もお前を責めやしないさ。お前は十分に努力したんだからな。」
ス1『男さんはどうなんですか? そんな強力な能力持っといて・・・。男さんは学園都市最強の能力者になることもできるんですよ!?』
男 「俺は能力を盗らなきゃ何もできない能力者もどきだ。ばかでかい演算が可能な脳を持ってても、所詮それだけの存在なんだよ。」
ス1『男さんは・・・スキルアウトなんかやる必要は』
男 「今日は疲れた。そっちはもう解散してくれ。じゃあな」ピッ
ズキッ
男 (ああやべ、ベクトル操作の演算はすごい頭痛くなる。難しいこと考えんのは明日にしよう。)
初春「へえ~。今Lv2相当の能力が?」
佐天「そうなの! ああ~システムスキャンの日が早く来ないかな~!!」
初春「最近のは終わったばかりですからね。まだしばらくは来ませんよ。」
佐天「うう~もどかしい!!」
初春「ほんとにお祝いしなくてもいいんですか? もう立派な能力者なのに」
佐天「うん、まだ肩書きはLv0だからね。それに御坂さんや白井さんを驚かせたいってのもあるかな。」
佐天「Lv0からいきなり高レベルに上がったら、あの二人もびっくりするでしょ? だから初春も、なるべく話さないようにね!」
初春「分かりました。頑張ってくださいね。」
寝ます
なんか方向性が分からなくなってきた。俺は男をどうしたいんだ・・・
中二病だけど納得できるキャラにしたかったのにどこで間違えた・・・
でも投げ捨てたりはしたくない。
どんな結末であろうと完結はさせたい。
左天「『熱い』?『熱い』だと?・・・
『熱い』 『冷たい』というのは、分子レベルでは通用しない概念だ!
冷たいと感じるのは、分子がさして活動していない状態
熱いと感じるのは、分子が高速で動き回っている状態のこと。
分子レベルの‘‘振動 ‘‘を送り込むことで、細胞の中心から破壊し燃やし尽くす!!
アグニッシュワッタス
それがこの炎系最高位に君臨する『炎神の息吹』・・・!!!!
ホオンノウリョクシャ
そこに転がっている『クズ能力者』と一緒にされては困るwww
追いついたー寝るー支援ー
中二病?突っ込みどころがある?褒めすぎだろうw
詳しくは言わないけど、少なくとも俺の眠りを妨げるぐらいには面白いぜw
>>1の無限の可能性を信じて、思ったことをちょっとだけ。
男の能力は『ある程度時が経つと”突然”使えなくなる(=肝心な時に使えない)』みたいな、
映画のドラえもんのような制約があると話がもっと作りやすくなりそうかなーなんて思った。
あとおバカ路線が許されるなら、お魚を焼こうとおもって能力使おうとしたら演算がこんがらがって
間違ってテレポート使っちゃって地面にベチャッみたいなのも面白そうw
・・・・・偉そうでごめん(´・ω・`)
とにかく面白い!できれば続いてくれ!!
孟
男「お……お前は?!」
女「私の能力は、ドリームブレイカー(幻夢破壊)、触れた対象の夢を破壊する能力よ」
男「く……そ……!、あと少しで……色んな女の子とイチャイチャできたのに―――」
女「夢と現実の狭間で、永久に嘆いてなさい」
その刹那、鮮明だった風景が不意に眩しい光に包まれ、掻き消えた。
男「……ふあぁ……、朝か、いい夢だったな」
イマジンクリエイター
俺の特技は、「想像原理」。
夢を自在に操る特技といったところかな。
訓練すれば、誰でも会得できる特技だから、みんなもやってみるといいよ。
男「しかし、夢にでてきたあの女のせいで、折角色々なオニャノコとスケベイなことできたのに」
男「仕方ない……、朝飯でも食おうかな」
こうして、壮大な早朝の物語は、幕を閉じたのであった。
おわり
このSSまとめへのコメント
典型的なオナニー作品、キモすぎるって言葉じゃ足りない。