ゲンドウ「突然だが、ネルフは財政難だ」(1000)

マヤ「パターンレッド、赤字です」

ミサト「………はあ。」

ゲンドウ「今日集まってもらったのは他でもない」

ゲンドウ「資金を稼ぐ方法を考えて貰いたい」

冬月「でないとネルフは解体、君達も全員クビだ」

ミサト「ええ!?」

冬月「そりゃそうだろう。組織が無くなれば君たちはお払い箱だ」

冬月「………私も含めてだが」

MAGIをレンタル

シンジ「そんなに深刻だったんだ…」

綾波「なんせエヴァがちょっと傷ついただけで国が傾くらしいわ」

シンジ「ええ!」

アスカ「もしクビになったら…」

モワンモワン

綾波をレンタル

モワンモワン

シンジ「今日も派遣村で2万も支給されたね」

アスカ「無駄遣いしちゃだめよ!就活の交通費なんだから」

シンジ「でもちょっとくらいパチンコにつかうくらいいいじゃないか」

アスカ「だめ!」

シンジ「ちゃんと増やすから!そうなれば交通費どころかふた月は暮らせるよ。」

アスカ「…………」

シンジ「アスカの2万…欲しいなぁ」

アスカ「ちゃんと増やす?」

シンジ「うん」

アスカ「じゃ…仕方ないわね」

シンジ「じゃ、いってきまーす」

半日後

シンジ「あははは」

アスカ「どっ、どうだったシンジ?」

シンジ「まけちゃった」

アスカ「いや……」


モワンモワン




アスカ「イヤアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」

シンジ「きゅ、急にどうしたんだよアスカ!」

アスカ「私をソープに落とさないでえええええ!!!!!」

シンジ「えっ?何?大丈夫?」

ミサト「半狂乱のアスカは放って置いて何か良い案は?」

リツコ「あら、急にやる気。」

ミサト「だって何だかんだで今の仕事、美味しいし」

リツコ「………呆れた」


綾波「……3万……」

俺「え?wwwww聞こえないwww」

綾波「生……3万円………よ…」

俺「え?wwwww聞こえないwww」

綾波「生中だしは3万円よ……」


俺「ふひwww」

シンジ「じゃ、じゃあ皆でクッキーを作って売るとか」

ミサト「却下。ここは支援施設じゃないんだから。
それにそんな小銭じゃ焼け石に水ね。」

マヤ「じゃあいっそエヴァを売るとか」

ミサト「ああ、原因もなくなって綺麗さっぱりね」

ゲンドウ「ダメだ。それだけはダメだ。」

ミサト「なんで」

冬月「資本だぞ。自殺行為じゃないか」

ミサト「却下か」チッ

ゲンドウ「………」

ミサト「そうだ!MAGIを売りましょ!」

リツコ「ミサト!?」

マヤ「そうですよねー。マックとかウィンドウズでも良さそうなもんだし」

リツコ「マヤ……」

シンジ「MAGIを売りましょう!」

アスカ「そうね!売るべきね!」

リツコ「そんな…………」

ゲンドウ「ダメだ」

ミサト「!?」

リツコ「司令………!」パアア

ゲンドウ「中身がアレじゃ売れない」

冬月「私なら買わんな」

綾波「それもそうね」

リツコ「……………」

ミサト「………司令が言うなら仕方ないか。」

リツコ「何か…こう、大きな儲けになるものはないかしら」

ミサト「パチンコ」

リツコ「ああ、それいいわね」

ミサト「バカなパチンカーがガッポガッポ落としてくれるわよきっと」

リツコ「ちょっと演出を買えるだけでシリーズいくつもだしてガッポガッポね」



アスカ「パチンコ………」

モワンモワン

アスカ「パチンコはイヤアアアアアアアアアアア」

ミサト「じゃあ何ならいいってのよ…!」

リツコ「…………」

マヤ「…………」

シンジ「…………」

アスカ「…………」

ゲンドウ「…………」

綾波「ドラマ………」ポツリ


俺「……家庭用ゲーム」


もわんもわん


俺「…優秀な地雷をつくってどうする……」

ミサト「えっ」

綾波「ドラマ。」

アスカ「何でここでドラマが出てくるのよ」

綾波「私達の活躍をドラマにするの。」

アスカ「…………え?」

綾波「いまはドラマ氷河期。
ネルフを題材にしたドラマならイケメン枠のフィフスと加持さんに主婦が飛び付き
戦闘シーンに子供と特撮オタクが飛び付き
私達にはキモオタが飛び付くわ」

綾波「それにうちはマシンがいっぱいあるし、キャストも自分達でいいわけだから
出資は撮影器具だけでいいと思うの」

冬月「名案だな」

リツコ「あらゆる方面が飛び付くわね」

ミサト「上手くいけばボックス、コンプリートボックス、リマスター版ボックスと…ガッポガッポ儲かるわ」

綾波「企業と提携すれば名前を貸しただけのジャムパンだって売れるわ」

綾波「あわよくば私達のフィギュアも発売されて……」

ミサト「私も年齢詐称してアイドルデビューね!」

アスカ「なんでそうなるのよ」

ミサト「ぐふっ」

リツコ・ミサト・ゲンドウ・冬月「ぐふふふふふふふふ」

俺「…調子に乗って米国で実写映画化」


もわんもわん


俺「……まだ実現を諦めていないようだな…某ロボットシリーズの夫妻かよ」

アスカ「でもドラマ化っていっても色々大変よ」

冬月「コネで月9にねじ込むから大丈夫だ。」

ゲンドウ「なんならテレビ局を買おう」

シンジ「………財政難じゃなかったの」

ゲンドウ「テレビ局を買収しても国は傾かんよ」

ー会議室ー

(デーンデーンデンドンドン)

ミサト「ドラマガッポガッポ作戦会議を始めます。」

ミサト「では各部署の分析結果を報告して」

マヤ「先のデータから、目標は20代男性。
敢えて9時台にちょっとエッチなシーンを放映すれば
ネットの実況を中心として反響は大きいと推察されます。」

ミサト「…エッチなシーンね。」メモメモ

ミサト「でもなんで」

日向「マギによる計算によれば深夜でもないのに過剰なサービスをする事で
20代男性にチャレンジャー、アグネス呼んでこいなどの
賞賛と支持をえられるそうです。」

リツコ「松代のマギ2号も同じ結論を出したわ。」

ミサト「で、時間帯については」


マヤ「月9枠は無理でした。」

ミサト「撮影の要請は」

マヤ「現在、日本政府と戦略自衛隊に協力を要請中」

ミサト「で、なんだって」

マヤ「断られました」

シンジ「……そうだろうね」

こりゃ随分としょっぱいものができそうですな

日向「ただ、月9ではありませんが枠は確保できました」

ミサト「深夜はダメよ。サービス作戦が使えなくなるから。」

日向「大丈夫です。ゴールデンタイムです。」

加持「ほう。よく取れたもんだな」

ミサト「で、何時?」

日向「水曜日の18:30~19:00です」

ミサト「うーん。ギリギリゴールデン……しかも30分か。」

マヤ「予算的にも時間的にもこれが限界です」

ミサト「そうね。水6半だけど仕方ないわね。」

アスカ「その言い方、流行んないと思うわよ」

ミサト「でもま、一応フ○テレビだもんね!」
ミサト「ついに第二お台場デビューかー♪あの展望台一回行きたかったのよねん♪」

日向「いや、違いますよ」

ミサト「は?」

青葉「フ○じゃないです」

ミサト「えっ」


日向「 テ レ ビ ○ 京  で す 」


ミサト「えっ」

ミサト「えっ」

時に1995年

ミサト「………」ドヨンド

マヤ「か……かつらぎさーん?」

アスカ「放っておきなさいよ。」

アスカ「最初っからフ○何て無理に決まってるのに変な期待するからよ」

加持「まあ俺は好きな番組が結構あるんだけどな。テレビ○京。」

青葉「アニメ面白いっすよねー」

加持「いや、モヤ○まとか……君、アニメ見てるのかい」

青葉「いえ。全然。」

リツコ「さて、脚本は私が書くってことなんだけど…」

マヤ「まずはキャラ設定ですね」

リツコ「主人公のシンジ君ね」

シンジ「えっ僕、主人公ですか」

リツコ「そうよ。さっき投票を行ったのよ。満場一致でアナタだったわ。」

ゲンドウ「やれ」

シンジ「やだよ!」

ゲンドウ「やれ」

シンジ「やだよ!」

リツコ「…………」

リツコ「これだわ!」

リツコ「これだ!これなのよ!インスピレーションだわ!」

ミサト「何なのよリツコ…気でも触れたの?」

リツコ「違うわよ。主人公のキャラクターよ。」

ミサト「主人公?」

リツコ「ロボットに乗るのを嫌がる主人公!」

日向「そんな、ロボットは男のロマンですよ?」

リツコ「否定をすることから新しいものは生まれるわ」

青葉「しかしそんな男の子……どうしたらそんなことになるんですか」

リツコ「精神病か何かを患ってる事にでもすればいいわ」

ミサト「んなアホな……」

シンジ「………」

シンジ「そんな主人公嫌すぎますよ……」

リツコ「さて、詳しい設定でも決めましょうか」

ミサト「決定なのかよ」

リツコ「そうね。父親と仲がわるいとでもしときましょうか」
ミサト「えっ」

マヤ「未だに一緒にお風呂に入ってるような二人がですか?」

リツコ「物語だもの」

リツコ「父親のゲンドウは育児放棄をしていたが
ロボットに乗せるためだけにまた呼び出した……いいわ!いいわよ!」

ゲンドウ「そんなあんまりじゃないか!」ギュッ

シンジ「い……痛いよ父さん…」

リツコ「否定することから新しいものは生まれるのよ。我慢して下さい。」

ミサト「完全にリツコ、暴走してるわね」

リツコ「次にヒロインね」

アスカ「私たちか……」

綾波「嫌な予感がするわね。」

リツコ「二人にはこれを着てもらうわ」バサッ

ミサト「もう衣装発注したの…」

アスカ「なにこれ!身体のラインまる見えじゃなーい!」

リツコ「今はスクール水着を着てエヴァに乗ってもらってるけど」

リツコ「まあ、苦情が来そうだからリニューアルしてみました。」

アスカ「そりゃ露出は少ないけど……」

シンジ「ちょっ……綾波!」

綾波「…………」ヌギヌギ

アスカ「脱ぐな!」

綾波「……………」ゴソゴソ

アスカ「着ようとしない!」

アスカ「あんたも少しは拒絶しときなさいよ……女の子として。」

リツコ「次にキャラクター設定だけど」

アスカ「………精神病はやめてよね」

リツコ「ああ。基本的にアスカはそのままのキャラクターよ」

アスカ「そう………」ホッ

リツコ「まあこれは精神病のシンジ君視点の話だから
実際演じるときは若干気が触れてる感じなんだけど」


モワンモワン



アスカ「キチガイはイヤアアアアアアアアアアア」



シンジ(そのままでも十分いけるような……)

リツコ「と、まあ……変更点はこのくらいで大体みんな変わらないわ」

ミサト「主人公が精神病ってだけで相当気が滅入るんだけど」

リツコ「あとレイは寡黙なままでいいんだけど…もっとミステリアスさがほしいわ」

綾波「………例えば」

リツコ「例えば………」

リツコ「うーん」

リツコ「…………肉が嫌いとか」

ミサト「なんじゃそら」

リツコ「地下で培養されてるとか」

マヤ「センパイ、最早意味不明ですよ」

リツコ「あとは昼メロの要素も欲しいわね」

日向「いよいよ方向性が分からなくなってきましたね」

ミサト「……不倫とか」

リツコ「そうそう!不倫!」

ミサト「碇司令とアンタが不倫関係なの」

リツコ「えーっ」

ゲンドウ「ユイに誤解でもされたらどうする!」ギュッ

シンジ「ウォエ!」

マヤ「それに不倫なんて倫理上良くないです」

ミサト「今更だけどね」

リツコ「そうよね………」

リツコ「PTAから抗議が来てもやだし、精神病と違って誤魔化せないわよね」

リツコ「不倫設定は止しましょう」

マヤ「そうですよ!不倫は良くないです!」

ゲンドウ「…………」ホッ

リツコ「その代わりユイさんを【ピー】しましょう」

リツコ「死んでりゃ不倫にならないし問題ないわ!」

ゲンドウ「……………」ギュウウウウウウ

シンジ「父さん死ぬ!死ぬ!死んじゃう!」

ミサト「碇司令、あくまでドラマなんですからね?」

ゲンドウ「…………」

ゲンドウ「ユイが死んだと考えただけで気がおかしくなりそうだ。」

リツコ「………それだ」

アスカ「またぁ?」

リツコ「それだわ!妻に死なれておかしくなった碇司令。」

リツコ「親子共々精神病!その二人の為に世界が壊れていく!」

リツコ「来た!来たわ!」

ミサト「………もうダメかもしれないわね」


ゲンドウ「…………シンジとお揃いか」

リツコ「まあそんな感じでキャラ設定も終わったし」

リツコ「脚本は大体使徒との戦いをメインで進めてくわ」

アスカ「使徒はもう全部倒しちゃって…今や戦争の解決に駆り出されてるってのに?」

リツコ「各国がエヴァを作り出して戦争をやってることで
戦争を止めてる私達までイメージが悪くなっちゃってるでしょ」

リツコ「ここは使徒との戦いでも放送して好感度をアップさせとくべきよ」

ミサト「まあ、そりゃそうよね。角もたたないし…」

シンジ「でも以外とさっくり倒しちゃったからなぁ…」

リツコ「そこは心配ないわ。話を盛るから」

リツコ「誰か死なせとけば涙も誘えるでしょ」

ミサト「嘗めきった発言ね…………」

リツコ「さーて。大体脚本も決まった所で
マヤ、その枠っていつから始まるの?」

マヤ「ええっと……」

マヤ「4月からです。」

ミサト「はああ!?あと一ヶ月もないじゃない!」

マヤ「だって…春の改編期にしか枠が取れなかったんですよー」

青葉「結構終わるアニメが多かったもんなー」

青葉「って渚くんが言ってました。」

リツコ「あと一ヶ月で脚本……どのくらい書けるのかしら…」

ミサト「無茶苦茶な設定に決めたアンタの自業自得よ。」

リツコ「うぅ……」

加持「しかしミサトー。俺来週からアスカとユーロに出張なんだよ。」

アスカ「そうよね…どうすんのリツコ」

アスカ(ラッキー!関わんなくて済むわ!)

ミサト「南極にいるカヲル君も当分帰ってこないわよ」

リツコ「うーー。」

リツコ「仕方ない。三人は途中から何とか出すわ。」


アスカ「ちぇっ………」

ミサト「それにリツコ、使徒はどうすんの?」

リツコ「ああ、それは………」

ミサト「考えてなかったのね」

リツコ「てへっ」

ミサト「エヴァだってそうよ。日本政府の協力が得られないんだから本部の外へは出せないわ」

加持「戦闘シーンはどうするんだい?りっちゃん」

リツコ「うー……」

パーパーパンダネコー

ミサト「…………携帯?電源切っときなさいよ!」

青葉「す…すいません…」

マヤ「…………!」

>>108
加持さんって葛城ーじゃなかったっけ?

マヤ「センパイ、その件私に任せておいて貰えませんか?」

リツコ「えっ」

リツコ「いいけど……」

マヤ「よし!じゃ、発注かけなきゃ」

ミサト(…………発注?)


そんなこんなで、放映開始まで一月しかない中
急ピッチで脚本や撮影器具の調達、場所の確保などなどが進められた。

二週間後

ゲンドウ「よーい」

ゲンドウ「スタート!」

>>115
この世界では一応結婚してる設定

『特別非常事態宣言発令のため、現在すべての通常回線は不通となっております。』

シンジ「だめかぁ。やっぱり来るんじゃなかった…。」

シンジ「待ち合わせは無理か…。しょうがない、シェルターへ行こう。」


ゲンドウ「カアアアアアアアアアット!」

ゲンドウ「オッッッッッケイ!」

シンジ「…………ふう」

ミサト「記念すべき最初のシーンね。」

ゲンドウ「シンジー!」タッタッ

シンジ「と……父さん…」

ゲンドウ「良くやった!良くやったぞ!」スリスリ

シンジ「や……やめてよ恥ずかしい…」


ユイ「心配になって見に来たらあの人……」

ユイ「こんな調子で撮影…続くのかしら…」

マヤ「続いて、使徒が攻めてくるシーンを撮りたいと思います」

リツコ「で……なにこれマヤ」

マヤ「私の父、第2東映の社長なんです」

リツコ「なにそれ初めて知ったわよ」

マヤ「そこから借りてきたんです!」

マヤ「じゃーん!第三新東京の縮小セットです!」

ミサト「良くできてるわね……」

マヤ「でしょ?この方面なら任せておいてください!」

ミサト「でもこれを使って一体…」

綾波「…………」ヌッ

アスカ「レ……レイ!ちょっとあんたビックリ………って」

ミサト「大丈夫?!血が出てるじゃない!」

綾波「大丈夫。メイクだから……」

ミサト「メイク?」

綾波「伊吹さんにやってもらった……」

マヤ「ふふっ」ニコニコ

>>129アドだけでも
ゲンドウ「ネルフに行きたくない」 - SSまとめ速報
(ttp://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1267635788/)

このゲンドウ、役とはいえ、シンジに冷たく出来るのかどうかw

冬月「本当に良くできるな、ユイくん」ニコニコ

ユイ「ええ。本当にすごいですよね」ニコニコ

ゲンドウ「……………」

冬月「碇、やけに不機嫌そうだがどうした?」

ゲンドウ「いえ………」

マヤ「碇しれーい!」

冬月「どうしたのかね、伊吹くん」

マヤ「はい!これ着てください」サッ

冬月「これは………使徒の着ぐるみかね?」

ユイ「良くできてるわね…」

ゲンドウ「私がこれを着るのか?」

マヤ「はい!今から撮影ですので」

ゲンドウ「しかし…」

冬月「私が子供だったころは…」キャッキャ
ユイ君「そうなんですかあ……」ウフフフフ

ゲンドウ「…………」

マヤ「はーい!碇司令入ります」

サキエル(ゲンドウ)「…………」スタスタ

シンジ(不機嫌そうだけどどうしたんだろ父さん……)

リツコ「あら、マヤが言ってたのって着ぐるみだったの。」

ミサト「さすがは第2東映のご令嬢ねー。思い付かなかったわ。」

マヤ「いえ。私も最初はそうだったんですけど…青葉さんの携帯の着信音を聞いて」

ミサト「着信音?あれに何かあったの?」

マヤ「いっ…いえ!別に…」



青葉(まっ……マヤちゃん…!)パアア

サキエル(ゲンドウ)「…………」

冬月「あははははは」キャッキャ
ユイ「うふふふふふ」キャッキャ

サキエル(ゲンドウ)「…………くっ」

マヤ「それじゃあ撮影入ります!」

サキエル(ゲンドウ)「構わん!やれ!」

マヤ「それじゃ、スタート!」
ブウウウウウウン!

リツコ(よし、飛んでる飛んでる)

サキエル(ゲンドウ)「………………」ズコーン!

サキエル(ゲンドウ)「……………」バコーン!

ミサト「………司令、いい壊しっぷりね」

マヤ「あわわ……と言うか壊しすぎです!」
マヤ「か……カットー!」

サキエル(ゲンドウ)「………………」ズコーン

マヤ「カット!カット!」

―カースタントシーン―

ミサト「オッケー!行くわよ?シンジ君」

シンジ「はい」

ゲンドウ「…………スタート」シブシブ

ブウウウウウウンブウウウウウウン

ミサト「ちょっと、まさか、N2地雷を使うわけぇ~!?」

ミサト「伏せて!!!」

ドッゴーン!

マヤ「よし!爆発成功です!」

ゲンドウ「あっ…あっ…しっ」

ゲンドウ「シンジー!」タッ

リツコ「司令………勝手に!」

ゲンドウ「構うものか!シンジ!シンジ!」タッタッ

リツコ「…………」
ミサト「撮り直しね」

―カースタントシーン―

ミサト「オッケー!行くわよ?シンジ君」

シンジ「はい」

ゲンドウ「…………スタート」シブシブ

ブウウウウウウンブウウウウウウン

ミサト「ちょっと、まさか、N2地雷を使うわけぇ~!?」

ミサト「伏せて!!!」

ドッゴーン!

マヤ「よし!爆発成功です!」

ゲンドウ「あっ…あっ…しっ」

ゲンドウ「シンジー!」タッ

リツコ「司令………勝手に!」

ゲンドウ「構うものか!シンジ!シンジ!」タッタッ

リツコ「………」
ミサト「撮り直しね」

ゲンドウ「カット!」

シンジ「…………」ムスッ

ゲンドウ「シンジ!怪我はないか?」タッタッ

シンジ「ないよ」

ゲンドウ「口の中に砂が入ったなら水を飲みなさい」

シンジ「いいよ」

ゲンドウ「すまなかったな、シンジ」

シンジ「いいよ」


冬月「ヤンチャだったあの男がどうしてこうなったのかね」

ユイ「お恥ずかしい限りです…」

―発令所―

マヤ「さて、次のシーンは屋内ですが…エキストラのみなさんです。」

司令官役A「どうも専務の佐々木です。」

司令官役B「専務の鈴木です」

司令官C「取締役の伊吹です」

ミサト「よろしくお願いします…って、皆会社のお偉いさんじゃない」

マヤ「話したら着いてきたいって三人が…」

司令官C「伊吹マヤの父です。いつもマヤが……」

ゲンドウ「いやいや……」

マヤ「ちょ…お父さん!」

マヤ「スタート!」

司令官A「その後の目標は?」

オペレータ「電波障害のため、確認できません。」

司令官(マヤパパ)「あの爆発だ。ケリはついてる。」

ミサト(おおー。意外にみんな演技が上手いわね)

青葉「センサー回復します。」
オペレータ「爆心地に、エネルギー反応!」

シゲル「映像、回復します。」

司令官A「おお…」

司令官(マヤパパ)「なんてことだ…」

司令官B「われわれの切り札が…」

司令官(マヤパパ)「化け物め!」ポキッ

司令官A・B「………!?」ビクッ

マヤ「お父さん………」

―格納庫―

ミサト「はいはいー次々!」

ミサト「リツコ、支度できた?」

リツコ「ちょ……これ……」コソコソ

ミサト「あっははははははは!!!」

リツコ「水着の上に白衣って……」

ミサト「サービスシーンは多めにいかないとね!」

ミサト「まさかリツコが最初になるとは思わなかったけど」

リツコ「うう……」

リツコ「……酔っ払って書くんじゃなかったわ………」

ゲンドウ「スタート!」


ミサト「あ、あら、リツコ…」
リツコ「何やってたの、葛城一尉、人手もなければ、時間もないのよ。」
ミサト「ごめん!」
リツコ「例の男の子ね。」
ミサト「そう、マルドゥックの報告書による、サードチルドレン。」
リツコ「よろしくね。」
シンジ「あ、はい。」
ミサト「これまた父親そっくりなのよ、かわいげのないところとかね。」

ミサト「…………」チラリ

ゲンドウ「………カット」ギロッ
ミサト「…………」

>>1
もしかしてコレ書いた人?

ミサト「す……すいませーん。でも一応セリフなんで……」

ゲンドウ「………構わん」

ミサト「あはは……」



冬月「………碇め」

リツコ「こんなことで次のシーン大丈夫なのかしら」

ユイ「それが心配で来ちゃったのよね……」

マヤ「キャスティングミスですね」

>>182
なぜわかった。ちなみに>>136もだ
VIPって狭いな

ゲンドウ「さて、次のシーンだが……」ペラッ
ゲンドウ「…………!」

――――――――――

マヤ「スタート!」

シンジ「あの、真っ暗ですよ。」

青葉(行くぞ!)
日向(ああっ!)


ガコン!

シンジ「顔…巨大ロボット!?」ペラペラ
リツコ「探しても、載ってないわよ。」
シンジ「えっ?」
リツコ「人の作り出した究極の汎用人型決戦兵器、人造人間エヴァンゲリオン。
その初号機。建造は極秘裏で行われた。」
リツコ「われわれ人類、最後の切り札よ。」
シンジ「これも、父の仕事ですか?」

シンジ「………」
ミサト「………」
リツコ「………」

ユイ「ん?」
シンジ「あれ?」

マヤ「カット!」

ミサト「……次のセリフは」ペラペラ

リツコ「碇司令だわ」

シンジ「っていうか父さんがいないよ?」

ミサト「ちょっとぉ……」

リツコ「………やっぱりか」

ユイ「………」

ユイ「ったくあの人は……!」グワッ!

シンジ「こ…怖いよ母さん………」

―階段下―

ゲンドウ「…………」グジグジ
ゲンドウ「出来ない………」
ゲンドウ「シンジにあんな酷いことはいくらなんでも言えない……」
ゲンドウ「…………」ドヨン

ユイ「……………」カツカツ
ユイ「…………居た」カツカツ

ゲンドウ「ユイ………」

ユイ「あなた、どうして逃げ出したの?撮り直しじゃない。」

ゲンドウ「…………しかし」

ユイ「しかしじゃない。」

ユイ「撮るなら早くしなさい。でなければ……」

ゲンドウ「でなければ?」

ユイ「帰りなさい」

ゲンドウ「そんな…………!」

こっそり

ミサト「配役逆だったわね…」
リツコ「脚本書き直したいくらいよ」

ゲンドウ「……」カツカツ

ユイ「………帰るの?」

ゲンドウ「ああ。」

ゲンドウ「シンジにあんな酷い台詞を吐く位なら帰った方がましだ。」ツカツカ

ユイ「…………はぁ。」

ユイ「あなたね、ネルフが資金難で解体されるかされないかの瀬戸際なのよ」

ゲンドウ「だからなんだ」

ユイ「ネルフをクビになって、どうやって生きていくつもり?」

ゲンドウ「それはだな……」

ユイ「そうなればシンジを大学まで行かせられるかどうか…」

ゲンドウ「それはこまる」

ゲンドウ「………帰るのはやめる」

ユイ「なら……」

ゲンドウ「しかしあんなセリフ……」

ユイ「…………グジグジしてないで帰って職を探すか
セリフを言うかどちらか選びなさい」

ゲンドウ「…………どちらもしたくはない」

ユイ「あなたまだクビになってないんでしょ……なら、精一杯やれることをやりなさい」

ゲンドウ「…………」

リツコ「お取り込み中すまないのですがもうすぐ撮影で…」

ユイ「分かったわ。ほら、行くわよ?」

ゲンドウ「…………」ズルズル

―格納庫―

マヤ「それじゃあいきまーす」

マヤ「スタート!」

リツコ「人の作り出した究極の汎用人型決戦兵器、人造人間エヴァンゲリオン
…その初号機。建造は極秘裏で行われた。」

リツコ「われわれ人類、最後の切り札よ。」

シンジ「これも、父の仕事ですか?」

シンジ(父さん………大丈夫かな……)

ゲンドウ「そうだ。」

ゲンドウ「久しぶりだな。シンジ」ニヤリ

ユイ(…………あなた!)

ゲンドウ(こうなればヤケだ)

ゲンドウ(とてつもなく悪い親になってやるぞ)

シンジ「父さん…」

ゲンドウ「フン、出撃。」ニヤリ

ミサト「出撃?零号機は凍結中でしょ!?まさか、初号機を使うつも………」

ミサト「むふっ」

マヤ「カット!」

ミサト「ご……めんなさい……なんか……むふふっ」

ゲンドウ「…………」

テイク3

ミサト(ふう……どうにかクリアしたわ…)

リツコ(ここからね)

シンジ「無理だよそんなの…」
シンジ「見たことも聞いたこともないのに、できるわけないよ!」
ゲンドウ「説明を受けろ。」
シンジ(ヤバイッ……)
シンジ「そんな、できっこないよ…こんなの乗れるわけないよ!」
ゲンドウ「乗るなら早くしろ。でなければ帰れ!」

シンジ「……………」

シンジ・ミサト・リツコ(…………乗りきったぁ)

日向(いくぜ!)
青葉(おう!)

……ガラガラガラガラ!


ゲンドウ「……奴め、ここに気付いたか。」

シンジ「………ふっ」

一同「ふはははははははははははっ!!!!!!!!」

ゲンドウ「……………」

リツコ「シンジ君、時間がないわ!」
ミサト「乗りなさい。」
シンジ「いやだよ、せっかく来たのに…こんなのないよ!」
ミサト「シンジ君、何のためにここに来たの?」
ミサト「だめよ、逃げちゃ。お父さんから、何よりも自分から!」
シンジ「分かってるよ…でも、できるわけないよ!」

マヤ「カット!」


ミサト「ふう。乗りきったわね。」

リツコ「なんか最後の台詞、妙にリアリティがあったわね」

ゲンドウ「…………」

シンジ「ごめんね父さん…」

ゲンドウ「構わん」スタスタ

シンジ「うーん………」

ユイ「お昼にしますよー!」

ゲンドウ「………」スタスタ

ゲンドウ「………」タッ

シンジ「父さんは相変わらず現金だなぁ…」

―休憩中―
ユイ「みなさん撮影お疲れさまです。」

ユイ「お弁当、作って来たからどうぞ」

リツコ「助かりますわ。経費削減で仕出し頼んでなかったから……」

ユイ「さ、どうぞ」

マヤ「ありがとうございます」
ミサト「どうも」

司令官「どうも」

司令官A「いやあ、社長すごかったですなぁ!鉛筆折り!」

司令官(マヤパパ)「いやはや。マヤにやり過ぎだと叱られてしまいましてね。」

司令官B「いやいや。それほど演技に熱が入っていたと言うことですよ」

司令官(マヤパパ)「ははははははは」

マヤ「って、お父さんまだ帰ってなかったのー!」ポオッ

ユイ「はい、あなた」

ゲンドウ「すまんな。……やはり慣れないことをするものではないな」

ユイ「よく頑張ったわね」

ゲンドウ「ふっ……」

シンジ「でも父さん見直したよ。凄く演技上手かったのにごめんね。」

ゲンドウ「構わんと言ってるだろう」

シンジ「やっぱり……父さんはカッコイイや」

ゲンドウ「………やめろ」

ミサト「………」ニヤニヤ
リツコ「………」ニコニコ
ユイ「…………」ニコニコ

ユイ「あら、レイ。素敵なメイクね」

綾波「…………ありがとうございます」ポッ

ユイ「唐揚げ、いかが?」

綾波「ありがとうございます」

綾波「………うん?」ポロリ

綾波「………あれっ」ポロッ

綾波「…………」ポロリン

シンジ「包帯取ればいいと思うよ」

シンジ「しかしマヤさんのメイク凄いなぁ…」

マヤ「ありがとっ。シンジ君。」

綾波「…………」ゴソゴソ

シンジ「本当に怪我してるみたいだもん」

綾波「碇くんみて、すごいの。」

綾波「ここをこうすると血が滲んで……」ピュッ

シンジ「うわっ!」

ゲンドウ「大丈夫か!?シンジ!」ダッ

綾波「………強く押しすぎちゃったわ」

―格納庫、再び―

マヤ「それじゃスタート!」

ゲンドウ「冬月、レイを起こしてくれ。」
冬月『使えるかね?』
ゲンドウ「死んでいるわけではない。」
冬月『分かった…』
ゲンドウ「レイ。」
レイ『はい。』
ゲンドウ「予備が使えなくなった。もう一度だ。」
レイ『はい。』
リツコ「初号機のシステムをレイに書き直して、再起動!」
マヤ「了解。現作業中断。再起動に入ります。」


カラカラ………


レイ「…………」

ガラガラン!

レイ「…………キャア!」

冬月「キャア!」

ゲンドウ「………冬月」
冬月『すまない………どうもこの歳になると心臓が弱くてな……』
ユイ「あなたは撮影まで中断させたんだから冬月先生を責める資格はありません。」
ゲンドウ「…………」

マヤ「じゃ行きますよー!スタート!」

テイク2

カラカラ………

レイ「…………」

日向・青葉(せーの!)

ガラガラガラガラ!

レイ「キャア!」ガタン

冬月『…………』

シンジ「大丈夫ですか!」

ゲンドウ「…………」ニヤリ

レイ「くっ…………」ドピュッ

シンジ「………血っ!」
 冬月『……キャア!』

―発令所―

ミサト「ふぅ……シンクロするとこまで撮り終わって」

ミサト「ようやく発進のシーンね…」

リツコ「やっと一話ね。」

ミサト「さて、発進なんだけど…」

ミサト「…………」チラリ

シンジ「えっ!ぼ……僕が着ぐるみ着るんですか!?」

マヤ「そうよ。初号機のパイロットはシンジ君なんだから…身長調整も出来てるし…」

シンジ「でも………」

ゲンドウ「…………」ゴソゴソ


シンジ「使徒、父さんですよ?」

マヤ「あっ」


ゲンドウ「さあシンジ、父さんと頑張ろう!」グッ

ユイ「…………」
マヤ「す……スタート!」

ミサト「最終安全装置、解除!」
ミサト「エヴァンゲリオン初号機、リフトオフ!」
初号機(シンジ)「………………」ガシャン
リツコ「シンジ君、今は歩くことだけ、考えて。」
初号機(シンジ)「歩く…」

 リツコ「歩いた!」
ゲンドウ(歩いた!)

初号機(シンジ)「歩く…」

ズドーン

ゲンドウ「!」

ミサト「しん………」

シュパッ

初号機(シンジ)「!?」

サキエル(ゲンドウ)「大丈夫か!シンジ!」キリッ


ユイ「…………やっぱりか」

リツコ「司令!いい加減にしてください!」

ゲンドウ「しかしシンジが……」

リツコ「誰も使徒と初号機が馴れ合ってるような映画なんて見たかないんですよ!」

ゲンドウ「……………」

ユイ「あなた、ここは鬼になって。」

ユイ「シンジと、私達家族の未来のために。」

ゲンドウ「………」

ゲンドウ「分かった。耐えよう。」

テイク5

初号機(シンジ)「歩く…」
リツコ「歩いた!」
初号機(シンジ)「歩く…」

ズドーン

サキエル「…………くっ」

ゲンドウ(すまない……シンジ!)

ミサト「シンジ君、しっかりして!早く…早く起き上がるのよ!」

初号機(シンジ)「え………」

サキエル(ゲンドウ)「…………」ヌッ

初号機(シンジ)「…………!」
ユイ「…………」

サキエル(ゲンドウ)「…………」ジッ

初号機(シンジ)「…………」ジッ


サキエル(ゲンドウ)「………やはりだめだ!私には出来ない!」

マヤ「えーっ」

サキエル(ゲンドウ)「やはり息子が中身なのだ。いくらなんでも暴力は震えんよ。」

リツコ「確かに…親バカ気味の司令だけど一理あるわね」

ミサト「良く考えりゃ親子で殴り合いはよくないわなぁ…」

サキエル(ゲンドウ)「後ろからシンジが声を当てるとして…
初号機の中身を変えてもらいたい」

リツコ「まあ…それもいいか」

マヤ「パイロットが本当に入ってるとか凄く面白いと思ったんだけどなぁ…」

ゲンドウ「…………」ホッ

マヤ「じゃ…中身だけど…」

司令官(マヤパパ)「…………」ジッ

マヤ「まだいたの…………」

司令官A「ダメですよ社長。今回の出演だって相当スケジュールをやりくりしたんです」

司令官(マヤパパ)「でも…」

司令官C「いい加減帰りますよ」

司令官(マヤパパ)「いや、せめてマヤが………」ズルズル


ミサト「ダメな大人がもう一人いたか」

マヤ「じゃあ中身ですが…」

ミサト「私はダメよ……セリフあるし」

リツコ「私も。」

ユイ「ごめんなさいね。……中の人って設定なのに。」

マヤ「…………」ジッ

冬月「…………」

マヤ「…………」ジーッ

冬月「…………私がやるのか」

マヤ「はい。」

マヤ「さあ始まりましたユイと言う名の地球防衛タイトルマッチ。」

マヤ「どうなりますかねー戦いの行方は」

ユイ「若干初号機が心配ですかね」

ユイ「とりあえず夫がやり過ぎない事を祈るばかりです」

初号機(冬月)「…………そこ、ふざけてないでカチンコを鳴らしたまえ」


マヤ「はい、じゃスタート!」

初号機(冬月)「…………なんでこんな目に」

ミサト「シンジ君、しっかりして!早く…早く起き上がるのよ!」

サキエル(ゲンドウ)「…………ヌッ」

初号機(冬月)「…………」
シンジ「うわぁ!」

サキエル(ゲンドウ)「………………」ギギギギギ

初号機(冬月)「……………」(碇め、本気でやりおって…)

初号機(冬月)「私の歳も………」バキッ

初号機(冬月)「……………」(かっ間接が!)

シンジ「うわ………」

初号機(冬月)「うわあああああああああああ!」

マヤ「カット!」

サキエル(ゲンドウ)「………………」チッ

初号機(冬月)「本気で骨を折りにかかるやつがいるか!」

サキエル(ゲンドウ)「ああ、すまなかったな」

初号機(冬月)「こいつめ……」

初号機(冬月)「第一私を何だと思っているのだ。呼び捨てにまでしおって………」

サキエル(ゲンドウ)<~♪

初号機(冬月)「ふん。よろしい。」

初号機(冬月)「今日こそ上下関係をはっきりさせてやろうではないか」

テイク3

サキエル(ゲンドウ)「……………」

初号機(冬月)「……………」

効果音:ボキッ

シンジ「うわああああああああ!」

ミサト「シンジ君、落ち着いて!あなたの腕じゃないのよ!」
リツコ「エヴァの防御システムは?」
マヤ「シグナル、作動しません。」

サキエル(ゲンドウ)「……………」ガスッ!ガスッ!

初号機(冬月)「……………」(見てろよ碇………)

リツコ「だめか!」
マヤ「左腕損傷!」
マコト「回路断線!」

サキエル(ゲンドウ)「……………おらっ!」ガシン!

ミサト「シンジ君、よけて!」

ユイ「だめだわ…完全にヤンチャだったころのあの人に戻ってる……」

マヤ「冬月副司令が危ない……!」

ユイ「いえ、ちがうわ」

マヤ「?」

ユイ「危ないのは『ゲンドウさん』の方よ」

青葉「頭部破損、損害不明!」
マコト「パイロット、反応ありません!」
ミサト「シンジ君!」

サキエル(ゲンドウ)「………………」ニヤリ

ガスッ!

初号機(冬月)「……………」

青葉「初号機、完全に沈黙!
リツコ「ミサト!」
ミサト「ここまでね…作戦中止、パイロット保護を最優先!プラグを強制射出して!」


マヤ「カー………」

初号機(冬月)「…………」

初号機(冬月)「………」ピカッ

マヤ「じゃあユイさんが初号機を『若干不安』だと言ったのは…」

ユイ「ヤンチャだったあの人が何故この世界に入ったか…」

ユイ「それは冬月先生がありとあらゆる手段を用いて主人を無理矢理おとなしくさせたからよ」

ユイ「ゲンドウさんは冬月先生が年をとったからとタカをくくってるみたいだけど…」

マヤ「でも……シーンはここまでですし…」

リツコ「構わないわ!」

マヤ「センパイ!」

リツコ「回しっぱなしにしておきましょう」

リツコ「………自分の脚本を否定することからも新しいものは始まるかもしれないわ」

ミサト(すっかりクリエーター気取りね…)

シンジ「…………」ゴクリ


初号機(冬月)「…………」ノッソリ

オペレーター「エヴァ、再起動!」
青葉「そんな…動けるはずありません!」
日向(こんなの脚本にあったっけ…)
ミサト「まさかマジで…」
リツコ「暴走!?」

初号機(冬月)「ウォウ!」ダダダダダダダダダダ

サキエル(ゲンドウ)「!?」

ゲンドウ(まさかそんな………)

初号機(冬月)「碇ー!」

サキエル(ゲンドウ)「…………」(先生……完全に警察署での時に戻っている……)

ドゴオ!

サキエル(ゲンドウ)「ぐはぁ!」

初号機(冬月)「もっと私を敬え!」

ググググググググググ…

サキエル(ゲンドウ)「痛い!痛い!痛い!痛い!」

初号機(冬月)「黙っておれば調子に乗りおって…なにが」

初号機(冬月)「…………『冬月(キリッ』だ!このタワケ!」

……ボキッ

サキエル(ゲンドウ)「うあああああああああああ」

初号機(冬月)「……勝ったな」

サキエル(ゲンドウ)「し……しかしこの勝負に勝ったところで所詮はお前負け組だ」ニヤッ

初号機(冬月)「なっ………」

リツコ「A.T.フィールド!?」
ミサト「だめだわ、A.T.フィールドがある限り」

リツコ「使徒には接触できない!」

サキエル(ゲンドウ)「なんたってお前は大好きなユイ君と結婚出来なかったんだからな!」

初号機(冬月)「…………」ピキッ

初号機(冬月)「なら言わせてもらうがな」

青葉「なぜか左腕復元!」
ミサト「すごい…」

初号機(冬月)「ユイ君にこの間言われたぞ…」

初号機(冬月)「冬月先生と結婚したほうがよかった…とな」

サキエル(ゲンドウ)「なっ………」

マヤ「初号機もA.T.フィールドを展開…位相空間を中和していきます!」

リツコ「いいえ、侵蝕しているのよ…」

ミサト「あのA.T.フィールドをいとも簡単に…」

初号機(冬月)「結婚がなんじゃあああああああい!!」ダダダダダダダダダダ

サキエル(ゲンドウ)「ふ…冬月?やめないか?な?」

ガン!ガン!ガン!ガン!

初号機(冬月)「ああ!そうだよ!ユイ君に未練たらたらで60にもなるのに結婚出来ないよ!」

ガン!ガン!ガン!ガン!

初号機(冬月)「お前のお陰でな!!」

ガン!ガン!ガン!ガン!

サキエル(ゲンドウ)「や………やめろ!そこコア!コアだから!」

初号機(冬月)「『家庭に入りたい』………死ね!死ね!死ね!」

ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!

リツコ「いい………」

リツコ「いいわ!すごくいいわ!二人とも!」

ミサト(………ダメだこいつ)

初号機(冬月)「死ね!碇死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!」

ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!

サキエル(ゲンドウ)「ぐっ……」(まずい………このままでは……)

サキエル(ゲンドウ)「かくなるうえは…!」ポチッ

キュウウウウウウ……

初号機(冬月)「……………!」

初号機(冬月)「碇………まさかお前」

ミサト「自爆する気!?」

サキエル(ゲンドウ)「……………」ニヤリ


ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!

ユイ「あなた!」

シンジ「父さん!」

マヤ「エヴァは………」

ザッ……ザッ……

初号機(冬月)「……………」ニヤリ

リツコ「あれがエヴァの…」
ミサト「本当の姿…」

マヤ「か………カット!」

ユイ「あなた!あなた!」ダッ

ゲンドウ「う…………」ムクッ

ユイ「バカッ!ダイナマイトを一気に点けるバカがいますか!」

ゲンドウ「…………すまん」

シンジ「父さん………!」ウルッ

ゲンドウ「シンジ………」

シンジ「心配したんだからね!」

ゲンドウ「すっ……すまない……」

初号機(冬月)「……………」

初号機(冬月)「負けるが勝ち、か」

マヤ「はーい。みなさんお疲れさまです」

ゲンドウ「ふう………」

シンジ「今日の分、ようやく終わったね」

リツコ「明日もまた撮影なので気合い入れてね」


ゲンドウ「じゃ、シンジ帰るか」

シンジ「うん」


第壱話編
―完―




リツコ「…って…なに勝手に終わらせてるのよ」

シンジ「えっ」

リツコ「シンジ君はまだ撮影残ってるわよ」

シンジ「えっ」

ダイナマイトは着ぐるみ着てても死ぬだろwwwwwwwwwww

―車内―

ミサト「なによー私たちにはまるで休みがないじゃないー」

シンジ「…………はぁ」

リツコ「仕方ないじゃない。スケジュールが詰まってるのよ」

ミサト「シンジ君が私の部屋で暮らす……」

ミサト「実際にゃありえない話よね」

ブロロロロロ……


ゲンドウ「よし、そこを右だ」

諜報部員「はい」

冬月「会議はどうした会議は」

ゲンドウ「老人達も意外とノリノリだったよ」

冬月「…………頭が痛い」

ゲンドウ「…………」カチカチ

冬月「なんだねそれは」

ゲンドウ「盗聴用のスピーカーだ」

冬月「呆れるな。」

ゲンドウ「……葛城君はエッチなシーンがどうのこうの言っていたからな…」

冬月「息子の貞操を守るのもお前の仕事か」

ゲンドウ「しっ………静かにしろ!」

『…………すまないけど、ちょーっち寄り道するわよ。』

『どこへですか?』

『うふ、い・い・と・こ・ろ!』


ゲンドウ「……………!」

ブロロロロロ……

ゲンドウ「右に曲がった!見失うな!絶対に見失うな!」

諜報部員「はっ…はい!」

冬月「…………ユイ君は本当にこやつのどこが良くて結婚したのだろうか……」



リツコ「じゃ、ここからは…ミサトのアドリブにまかせるわ」

ミサト「えっ私?」

マヤ「…………」ドキドキ

ミサト「いいところか……」

リツコ「ちなみにラブホテルはダメよ」

ミサト「リツコあんたねー…」

ミサト「うーん…………」

ミサト「…………よしっ」

シンジ「決まったんですか?」

ミサト「ええ」

ミサト「取って置きの場所よん?」


ゲンドウ(取って置きの場所………ゴクリ)



――――――

シンジ「ここは………」


ミサト「時間よ。」


ウイイイイイイイ………

シンジ「これは………」

ミサト「私が一番好きな場所よ」

シンジ「すごい!ビルが生えてく!」

シンジ「こうやってビルって元通りになってくんだ……」

ミサト「知らなかったの?」

ミサト「これが使徒迎撃専用要塞都市…第3新東京市。私たちの街よ。」

ミサト「そして、あなたが使徒から守った街」ニコッ

シンジ「……………」テレッ


リツコ「いいわ………いいシーンだわ……」

マヤ「なんか……やり遂げた感がありますね」

こっそり

冬月「なるほど。良いセンスだ」
ゲンドウ「………帰るぞ」
冬月「ん?このまま見張りを続けるんじゃなかったのか。」
ゲンドウ「……必要ない」

ゲンドウ「葛城君を疑った私が恥ずかしいくらいだよ」

冬月(………たまに見せるこう言う素直な所に弱いのかね)

冬月「碇」

ゲンドウ「……なんだ」

冬月「一杯やって帰るか」

ゲンドウ「…………ああ」

保守時間目安 (休日用)

00:00-02:00 40分以内                   __
02:00-04:00 90分以内            _□.--‐<´ヽ`、
04:00-09:00 180分以内         ,.-"`: :.|___\  ヽ、_ノ
09:00-16:00 80分以内         /: : : :,ヽ、\/l`ヽ、  \
16:00-19:00 60分以内         /::/: :〆、 ,×l/:l : l : ̄ヘ<
19:00-00:00 30分以内       |/|: :/●  ●|_!_l_l=:-:‐i´

                  .,-、  |: :|@   @|::|=|: : : : l
保守時間の目安 (平日用)  ;|!:::::::`ヽ、|!_ ⌒  _/:/ : : : : : l
00:00-02:00 60分以内    |!:::::::::::::::::∥r:‐t-t//::ヽ, : : : : : l

02:00-04:00 120分以内     ヾー──'‐(::|×|:::ト==l: : : : : : l
04:00-09:00 210分以内       ./: : : : :ノ:|×|:::|:::::::|: : : :l : : l
09:00-16:00 120分以内      /: :/: : :._}=ェ==|:::::::::ゝ、: :l : : :l

16:00-19:00 60分以内      /: :/|:.__/:::/:/:/ヘ|:::::::::::ノ: : l: : : l
19:00-00:00 30分以内.     /: :/,|/_/_/_/_/∧_l_lエ´ヘ、:l l: : : l
                  /: :/ゝ、/_/_/_/_/_l_l_ヘ_ヘ_ヘ,.ゝl : : :|
                   ̄      .|:×|:×|      ̄ ̄
                         .ヽ_人_ノ

―翌日―

シンジ「……ふわっ」

シンジ「撮影夜中まで続いて、疲れちゃったなぁ…」

シンジ「お風呂のシーンとか……」

モワンモワン

ミサト「……えっ夕飯これ?」

リツコ「そうよ。買ったんだから食べなきゃ」

ミサト「私…ジャンクフードって苦手なのよね……」

マヤ「ペンペーン!おいでー」

ペンペン「クェ!」

マヤ「ふふふ。可愛いなぁ」

ミサト「こら!また出てきちゃだめでちゅ!」

ペンペン「………クェ」

ミサト「あー!ごめんなちゃいでちゅ…ママが悪かったでちゅねー」

リツコ「…………いるわねこう言う人」

すまぬが明日早いので寝ます。
中途半端なとこでごめんなさい。

保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 40分以内
02:00-04:00 90分以内
04:00-09:00 180分以内
09:00-16:00 80分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内

保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 60分以内
02:00-04:00 120分以内
04:00-09:00 210分以内
09:00-16:00 120分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内

ミサト「さて………」ジッ
リツコ「ええ…………」ジッ
マヤ「…………」ゴクリ

シンジ「えっ……なな…なんですか…?」
ペンペン「クェ………?」


ミサト「シンジ君……ふふふ」ユラリ

シンジ「………えっえっ」

リツコ「視聴率アップの為に……我慢してね?」ユラリ

シンジ「………ちょ……リツコさ……」

マヤ「こ……こ……こんなことしたくないんだけど……」ユラリ

シンジ「う………」

シンジ「うわあああああああああああああ!!」


一方
(振りむかっはははははいんで~)

冬月「どうした碇」

ゲンドウ「………いや、シンジに呼ばれた気が」

カポーン♪

リツコ「いいわーいいわよシンジくん」


シンジ「………これのどこが視聴率アップに繋がるんですか」

リツコ「風呂はドラマの命の選択よ」

リツコ「大丈夫よー!私、大人の男の裸にしか興味ないから」

シンジ「…………」ブクブク

ペンペン「クェ!」

リツコ「あらペンペン!」

シンジ「……………!」

リツコ「一緒に入りたいの?」

ペンペン「クェ!」

シンジ「う…………」

シンジ「うわああああああああ!」ダッ

リツコ「し……シンジくん!?」

ガラッ

シンジ「ミサトさん!」
ミサト「あら、シンジくんどうしたのよ」
シンジ「ぺ……ぺ……」
ミサト「ペンペンがどうしたの?」
シンジ「ぼ……僕、鳥が苦手なんです!」
ミサト「でも唐揚げ食べてたじゃない」
シンジ「それとこれとは別で……」

ミサト「それよりシンジくん……」

シンジ「えっ…なんですか…」

ミサト「前、隠したら?」
マヤ「…………////」ポッ

シンジ「う………」

シンジ「うわああああああああ!!!」ツンツン
シンジ「えっ」


ペンペン「………クェ?(どうしたの?)」


シンジ「いやああああああああ!!」

ペンペン「…………(´・Θ・`)」

―第弐話、撮影開始―

マヤ「はーい皆さん、放送開始まで時間がないので撮影始めちゃいますよー」

シンジ「はい」

ゲンドウ「久しぶりだな。」

ゲンドウ「私は不安で眠れぬ……」

シンジ「はいはい、そうだね」

シンジ(はぁ……。今日も学校休まなきゃならないんだなぁ……)

???「シンジくん!」

シンジ「………!」

シンジ(この声は……)

トウジ「やあ。プリントを届けにきたよ!」キリッ

シンジ「トウジ!」

トウジ「心配して来てしまったんだけど……お邪魔じゃなかったかい?」

シンジ「いや、嬉しいよ!」

ケンスケ「ーっす!」チャラチャラ
委員長「どうも」

シンジ「ケンスケ、委員長も!」

キャッキャ

リツコ「…………」ジーッ

ミサト「…………リツコ、あんた何考えてんのよ」

リツコ「……熱血学園モノも視聴率取れそうよね」ニヤリ

ミサト「…………アンタってヤツは利用できるもんは何でも利用すんのね」

トウジ「えっ、僕らがドラマに出演ですか?」

リツコ「そう。出てくれないかしら」

トウジ「それは…………」チラッ

委員長「出ましょうよ。楽しそうじゃない」

トウジ「そうだね…………////」

委員長「へへっありがと////」

トウジ「ううん。ヒカリが楽しそうだから、いいよ」

委員長「もっ………トウジたらっ」

リツコ「……………」イラッ


ケンスケ「サーセンあのぉ、弁当タダで貰えるんすか」


―ネルフ体育館裏―

ユイ「シンジのお友達ね。みんないい子そうじゃない」

ゲンドウ「ああ………」ポツネン


シンジ「ごめんね、巻き込んじゃって……」

トウジ「いいんだ!シンジ君が助かるならね」キリッ

シンジ「トウジ………」

トウジ(小声)「ただ……」ボソッ

こっそり

シンジ「えっ………」

トウジ(小声)「次の委員長戦の事なんだけどヒカリに……」



ミサト「はい、そこ事前運動しなーい!」


ケンスケ「いいんちょ、次の委員長戦入れてあげっからさぁー俺と……」

ミサト「はい、そこ口説かなーい」

リツコ「はい。これが脚本。今のシーンは二人にやって貰います」

ケンスケ「っす」

トウジ「…………これは」

リツコ「鈴原君には関西弁を話して貰うわ。」

トウジ「それはいいんですが間違ってますよ、これ。」キリッ

リツコ「えっ」

トウジ「殴るでなくて、ドツクだと思います。」キリッ

ミサト「あっ本当だ」

委員長「…………トウジ」ポッ
トウジ「それに暴力はいかがなものかと。」クドクド

トウジ「まるでヤクザじゃないですか。」クドクド



リツコ「…………」


この際、後に放送される予定の「命の選択を」の構想が出来たとか出来なかったとか

すいません。お昼休みが終わるんでまた来ます。

保守ありがとうございます。お待たせしました。
とりあえず色々省きつつEOEまで書こうと思ったんですが…
中々話が進まなくてごめんなさい。

トウジ「僕に親友を殴ることは出来ません」キリッ
リツコ「あなたねーさっきから脚本に………」


ガスン!
ドサッ!

トウジ「???」

綾波「…………」ジーッ

トウジ「綾波さん……」


綾波「やる気がないなら帰って頂戴。」

委員長「トウジ!トウジ!」
トウジ「ぼっ……暴力は……」
綾波「……………」

ガスッ!ガスッ!

リツコ(良い気味ね)

キャーキャーワーワー

ユイ「ふふっ」
冬月「愉快だな」
キール「ああ。」
ゲンドウ「!?」

ユイ「あら、議長いらしてたんですか」

キール「君の顔が見たくてね」

ユイ「やだ。お上手っ」

冬月「…………」ムスッ
ゲンドウ「…………」ムスッ

キール「相変わらず仲が良くてうらやましいな」

ユイ「この間大喧嘩したばかりですけどね」

キール「……時に碇。ドラマ撮影の予算を承認してやったのだから」

キール「私にも出番があっても良いのではないか」

ユイ「あら、議長も参加して頂けると」

キール「最近娘との会話が乏しくてな。ドラマ出演とは素晴らしき話題のタネではなかろうか。」

ユイ「ふふっ。あなた、断る理由はないわよね。」

ゲンドウ「…………好きにして下さい。」ブスッ

キール「うむ」

キール「おーい」

ゲンドウ「???」

ゾロゾロ

(※日本語でお楽しみ下さい。)

ゼーレ02『おお。楽しみだな』
ゼーレ03『私なんて親戚中に自慢してしまったよ。』
ゼーレ04『碇もたまには良いことを考えるもんだな』
ゼーレ05『左様。こんな機会でもなければ若い女の子と接触できんからな。』

ゼーレ一同『HA!HA!HA!HA!』

―ネルフ会議室―

リツコ「尺が増えたお陰で今日撮る第弐話分を第参話に回せるわ」

マヤ「助かりましたね」

ケンスケ「ってか撮影中断てなんなんすかー」チャラチャラ

ミサト「急遽お偉いさんが撮影に参加することになったんだから」

ケンスケ「こんなオタクくせぇメガネ着けてらんね」チッ

綾波「…………」ギロッ

ケンスケ「お前なにガンつけて…………」

綾波「…………」ジーッ

綾波「…………」ジーッ

ケンスケ「反省してます」

トウジ「それより大丈夫やったか?シンジー」

シンジ「うん。でもエセ関西弁抜けてないよ」

マヤ「やだートウジくん」

トウジ「参ったのー。練習しすぎたわ」

ミサト「うふふふふふふ」

アハハハハハハ

(※以下、日本語でお楽しみ下さい。)

ゼーレ02『お美しいお嬢さんグーテンモーゲン』

マヤ「…………!?」

ゼーレ02『私もドイツ訛りが取れないんだ』

マヤ「???」

キール『トゥバイス。訛りどころか丸っきりドイツ語じゃないか』

ゼーレ02『いっけねー☆』

ゼーレ一同「HA!HA!HA!HA!」

リツコ「何を喋ってるのかしら……」
ミサト「さあ。」

ユイ「皆さーん撮影始めますよー」

ゼーレ『ユイ君、任せてくれ』キリッ

マヤ「えっと、説明は日本語で大丈夫ですか」

キール「ああ。私が通訳しよう。」

マヤ「えっと、皆さんの役どころは人類補完計画を目論む謎の組織『ゼーレ』のメンバーです」

(※日本語で(以下略))

ゼーレ02『昔の私達そのまんまじゃないか』

キール『反抗期の娘と一つになれるなんて!と食いついたのは良かったが……』

ゼーレ05『まあ、碇と融合するなど気持ちが悪すぎるからってことで止めたんだっけな』

ゲンドウ「奇遇ですね」

こっそり

リツコ「しかしこのオッサン達……ちょっと愉快すぎるのよね」

ミサト「オッサンって、一応上層組織のお偉いさんなのよ」

シンジ「確かに居酒屋のノリだよね……」

リツコ「ミステリアスさのカケラもないわね……」

マヤ「そんなこともあろうかと用意しました!」

一同「おおー!」


マヤ「はい!」

リツコ「えっ……何これマヤ」

マヤ「仮面です。」ニッコリ


ミサト「なんで………」

マヤ「顔が隠れるじゃないですか」

マヤ「表情が分からないってそれなりにミステリアスな感じがするじゃないですか」

ミサト「いや、普通の仮面ならいいんだけどさぁ」

リツコ「なんでネオアトランティスなのよ…」

マヤ「なんかこれしか無かったんです」



冬月「…………」ゾクッ

ミサト「著作権の観点から却下よ」

マヤ「えー今更じゃないですか………」

リツコ「ポロッと出さない」

マヤ「じゃあ!これはどうですか~!」

カタン……

ミサト「…………なにこれ」

マヤ「箱です」ニッコリ

ミサト「いや、四角くて黒いバカデカイ箱だってことは見れば分かるわよ。」

マヤ「でもこれ、タダの箱じゃないんですよ」

リツコ「と、言うと?」

マヤ「第2東映の技術を余すところなく使いつくした箱なんです!」

シンジ「それはすごいや!」

マヤ「なんと……」

ゴクリ

マヤ「後ろはチャックになってて……人が入れるようになってるんです!」

チャー

ミサト「……そりぁすごいや。」

マヤ「いや、それだけじゃないんです。」

ピピッ……

ミサト「?」

■<………

■<ピカッ

リツコ「あら」

マヤ「面にLEDがついてまして、好きな文字を標示できるんです。」

マヤ「例えば…スピーカーって設定にして…ゼーレサウンドオンリー……とか」

ケンスケ「ウォー!チョーカッケー!デビルカッケー!」

ミサト「でもさ、」

ミサト「後ろチャックなのよね」

一同「…………」

マヤ「ゼーレの皆さん、着替え終わりました?」

ゼーレ05「イエース」

マヤ「そうですか。じゃあ」

ゼーレ02「バーット……」ジッ

マヤ「?」

キール『ぐっ……』ギリギリ

ゼーレ05『ちょっと議長!入りませんって』

キール『いや。入れる!』ビリッ

ミサト「あちゃー……」

ミサト「えー。残念ながらサウンドオンリー着ぐるみが破損してしまったので……」

キール『すまん……』

ゼーレ03『無理するからですよ』

冬月「無様だな」

ゲンドウ「ああ」

ミサト「えっと、補修の方はマヤちゃんがやってくれるそうなんで」

ミサト「今日のところは顔出しでお願いします」

ゼーレ05『しかし…私達は謎の組織なのだよな』

ゼーレ04『議長は…いかにも人が良さそうである。』

キール「…………」

ゼーレ05『衣装と顔が全くシンクロしてませんよ』

キール『困ったな……』

ゲンドウ「…………」ツンツン

キール「なんだね碇」

ゲンドウ「…サングラスはいかがでしょう」

キール「…………」

キール「お前とキャラクターが被るだろう」

ユイ「あら、じゃあこれは?」
ずいっ

キール「………ユイ君、なんだねそれは」

ユイ「花粉症用のゴーグルです」ニコッ

マヤ「よーいスタート!」

冬月・ゲンドウ「………」
ゼーレ02「しかし碇君、ネルフとエヴァ、もう少しうまく使えんのかね?」
ゼーレ03「零号機に引き続き、君らが初陣で壊した初号機の修理代。国が一つ傾くよ!」
ゼーレ04「聞けばあのオモチャは君の息子に与えたそうではないか。」
ゼーレ05「人、時間、そして金。親子そろっていくら使ったら気が済むのかね?」

キール「いずれにせよ、使徒再来におけるスケジュールの遅延は認められん。予算については一考しよう。」

冬月「………」(なあ碇、こんなセリフを花粉症のゴーグルをしながら言ってるんだよなぁ)

ゲンドウ「むふ…………」(………やめろっ)

ゲンドウ(笑ってしまう……)


キール「碇、後戻りはできんぞ。」キリッ


ゼーレ・ゲンドウ・冬月「ぷううううううう」

―ネルフ体育館―

ミサト「さて。みんな途中で撮影中断させちゃってごめんねー」

トウジ「構いませんよ」

リツコ「さて。今まで撮り終わってるのは学校のシーンとシンジ君の訓練シーンと二人のトイレのシーン」

シンジ「と…トイレのシーンって…いつの間にか撮ったんですか」

ケンスケ「…まさか二人って…!」フンッ!

綾波「……………」

委員長「…………えっ」

シンジ「…………」ドキドキ

トウジ「盗撮は感心しないですね」キリッ

ケンスケ「とか言っちゃってトウジさん鼻の下のびりんぐすねwwwwwww」

トウジ「なっ……げっ、下劣な!」ポオッ

ユイ「あらあら顔が真っ赤になっちゃって可愛いわ」

リツコ「違うわよ」

トウジ「なっ、何が盗撮と違うんですか。」

リツコ「いや、盗撮と言われれば盗撮だけど」

リツコ「その『二人』は貴方たち二人よ」

トウジ・ケンスケ「………えっ」

マヤ「自然な表情が良かったわ。あとでアフレコよろしくねっ。」


委員長「……………////」

トウジ「で、ミサトさん。これのセットは……」

ミサト「これから皆さんには使徒戦の撮影に参加してもらう為のものです。」

ゲンドウ・冬月「…………!」
マヤ「じゃーん!シャムシェルを再現してみました。」

ケンスケ「スゲー!完成度たけーなおい!」

マヤ「ふふふ。これの凄いところはですね…それだけじゃないんです」ポチッ

一同「…………」ゴクリ

シャムシェル「…………」

パカッ

シャムシェル「…………」ウネウネウネウネ

マヤ「中から肋骨が飛び出るんです!」

委員長「お゛お゛ええ゛ぇぇ………」


シンジ「…………」

綾波「碇くん?どうしたの?」

シンジ「ううん………気のせいだよね」

マヤ「さて、このウネエルなんですが…」

リツコ「名前を変えない。」

シャムシェル「…………」ウネウネ

ゲンドウ「うっ………ううっ……」バタン

ユイ「あなた!」

冬月「お………おおお……」ドテン

ユイ「冬月先生!」

ミサト「そこ、仮病を使わない」

シャム「シエル」じゃなかったっけ。まぁどうでもいいが

ゲンドウ「…………」ムクッ
冬月「…………」ムクッ

ミサト「お二人にやっていただかないと困ってしまいます…」

ゲンドウ「しかしだな。この間の自爆で腰をやられてしまったのだ。」

冬月「無理をするものではないな」

マヤ「大丈夫です!このウネエルはウネウネで初号機を攻撃するんです。」

マヤ「だから今回碇司令は着ぐるみを着ていただくだけで構いませんから。」

ゲンドウ「本当にそうか……?」

マヤ「はいっ」ニコッ

>>548
「シエル」だけ強調されるとカレー臭漂うわけだが

>>548
指摘ありがとう…
ずっと長年小さいェだと思ってた

>>550
なに、加齢臭とな

冬月「また初号機を演じるハメになってしまったワケだが…」ゴソゴソ

ゲンドウ「私達をあとで合成するくらいなら使徒戦をもっとどうにか出来そうなものだよな」ゴソゴソ

冬月「放送開始まで来週…時間が無くなってきてしまったな」チャー

ゲンドウ「全くドラマを作ろうなどと言い出したのはどこのどいつだ」ゴソゴソ

冬月「レイだが」ゴソゴソ

ゲンドウ「なら仕方ないな」チャー

ゲンドウ「って……うん?」

冬月「どうした碇」

ゲンドウ「腹になにか薄っぺらいものがついている……『ガード』と書いてある」

冬月「死ぬほど薄いな」ガサゴソ

ゲンドウ「まさか…伊吹君はこれであのシーンを何とかしろというのか………」

冬月「腐っても第2東映だ。……先に行くぞ碇」

ガラッ


ゲンドウ「…………」

マヤ「それじゃスタート!」

ミサト「シンジ君、出撃いいわね?」
シンジ「はい」

リツコ「よくって?敵のA.T.フィールドを中和しつつ、パレットライフルの一斉射撃。練習通り…大丈夫ね?」
シンジ「はい…」
ミサト「発進!」

パーパッパパーパッパパパパパパー
ガコン!

初号機(冬月)「………」クタァ

初号機(冬月)「気が進まんな……」

シャムシエル(ゲンドウ)「…………」ズドーンズドーン

ユイ「あなた!腰が痛いのに偉いわ……がんばって!」

シャムシエル(ゲンドウ)「ああ!」ウネウネウネウネ

初号機(冬月)「……………」

初号機(冬月)「こんちきしょおおおおおお!!!!」バババババババババババ

シンジ「目標をセンターに入れてスイッチ…目標をセンターに入れてスイッチ…」

マヤ「A.T.フィールド、展開。」
ミサト「作戦通り、いいわね?」
シンジ「はい!」

バババババババババババ

ミサト「って副司令!爆煙で初号機が見えない!」

マヤ「ああ………カー…」

スッ

マヤ「!」

リツコ「いいのよ。マヤ。」

リツコ「このまま回して頂戴。」キリッ

ミサト「あんた……ハイパーメディアクリエーターにでもなったらいいんじゃない?」

初号機(冬月)「……………」バババババババババババ

シャムシエル(ゲンドウ)「待て!待て冬月!痛い!痛い!撃ちすぎじゃないか!」

シャムシエル(ゲンドウ)「今日はお前の悪口を言ってないじゃないか!何が、何が悪かったんだ!」

初号機(冬月)「……………」バババババババババババ

シャムシエル(ゲンドウ)「くそっ………装甲が薄っぺら過ぎてもたん」

シャムシエル(ゲンドウ)「…………止めないなら仕方があるまい」ウネウネ

ウネウネー!

初号機(冬月)「!?」ドゴオ!


トウジ「なんや、もうやられとるで!?」

トウジ「脚本と違うやないか」

ケンスケ「多分大丈夫」キリッ

トウジ「…………」

トウジ「ちょっと!本気で大変なことになりかねませんよ!」

トウジ「止めないと……」


リツコ「熱いパトスがほとばしるようね!もっと…もっとよ!」

マヤ「はい!センパイ!アドリブって素晴らしいですね!」

委員長「…………いけっ!あっ…だめっ…やられちゃう…」

綾波「…………」ジーッ

ミサト「でね、ユイさーん」

ユイ「ふふふっそうなんですかー」

シンジ「うわああああああああ!」(アテレコ中)


トウジ「…………」

トウジ「…………」

初号機(冬月)「…………!?」カチッカチッ
ミサト「予備のライフルを出します。」
ミサト「受けとって!」

リツコ「………あんたも結構ノリノリじゃない」

シャムシエル(ゲンドウ)「…………遅い!」ウネウネ

ウネウネー!

初号機(冬月)「…………くっ」
初号機(冬月)「腰がもたん……」

マヤ「初号機…活動限界まで、約4分53秒!」

シャムシエル(ゲンドウ)「留目を差してくれるわ!」ウネウネ

シャムシエル(ゲンドウ)「そして呼び捨ててやる『冬月(キリッ』。私は司令…所詮お前は副司令だ!」ウネウネ
初号機(冬月)「なにっ………」
ウネウネー!

ピュンッ!

ケンスケ「…………」フンフンフン♪
トウジ「仕事中に音楽かい。……プロ意識が」クドクド

ケンスケ「うん?」
ケンスケ「こっちに来る!」
ケンスケ・トウジ「うわあああああああああ!!」

ミサト「ねえリツコ」

リツコ「なに?ちょうどいい所なのよ」

ミサト「………さすがにもう止めた方がいいと思うのよ。」

リツコ「なんで」

ミサト「このあとさぁ……『あのシーン』をやる予定でしょ」

リツコ「大丈夫よ。あの二人はやることはやるもの。」

ミサト「だから心配なのよ……興奮してるときってさぁ……ほら、やり過ぎちゃうでしょ?」

マヤ「加減するってことなんで装甲薄めに発注したんですけど……」

リツコ「でも芸術が……」

ミサト「芸術云々より死人が出たら放送出来なくなるわよ」

リツコ「…………」

初号機(冬月)「………ぐっ」

シャムシエル(ゲンドウ)「これで分かったか?いくらお前が年上でも」

シャムシエル(ゲンドウ)「私が司令でお前は『副』司令だ」ニヤリ

マヤ「カット!」

リツコ「一旦休憩入りまーす」

シャムシエル(ゲンドウ)「……………」ニヤリ

トウジ「休憩だって言ってますよ……副司令」


初号機(冬月)「…………」

初号機(冬月)「…………」キシャン!

日向「プログレッシブナイフ、装備!」

リツコ「えっ」

リツコ「ま……まって下さい冬月副司令!そのシーンは休憩後に………」

初号機(冬月)「ウオオォオオオオオオオ!!」ダダダダダダダダダダ

ミサト「カットが聞こえてないのよ。」

シャムシエル(ゲンドウ)「ふっ………冬月!」

初号機(冬月)「いかりいいいいいいいいいい!!」

シャムシエル(ゲンドウ)「……命令だ!休憩しろ!」

ミサト「副司令!命令を聞いてください!休憩です!」

初号機(冬月)「いかりいいいいいいいいいい!!」ダダダダダダダダダダ

ミサト「ダメだ………あのバカ」

マヤ「日向さん!この間付けた催眠装置を!」

日向「はい!」

ミサト「そんなのつけてたの……」

シンジ「えっと……うわああああああああ」(アテレコ中)

初号機(冬月)「……………」ガスッ!

シャムシエル(ゲンドウ)「ふっ…冬月!それは……」

シンジ「うわああああああああ!!」

マヤ「初号機(冬月)、活動限界まで後30秒!28、27、26、25」

冬月「ウオオォオオオオオオオ」ガスッ!ガスッ!ガスッ!

シャムシエル(ゲンドウ)「そっ装甲が………装甲がもた………ん……」

ミサト「とにかくどうにか!どうにかしないと………」

初号機(冬月)「……………」ガスッ!

シャムシエル(ゲンドウ)「…………えっ」ザクッ

マヤ「14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1!」
冬月「……………」バタン

マヤ「エヴァ初号機、活動を停止。」

ゲンドウ「…………」ドサッ

青葉「目標………完全に沈黙しました」

>マヤ「初号機(冬月)、活動限界まで後30秒!28、27、26、25」
のところを、ナチュラルに
>マヤ「初号機(冬月の腰)、活動限界まで後30秒!28、27、26、25」
って読んじまった

ゲンドウ「…………」

ユイ「あなた!」

リツコ「…………」

ミサト「あんた、どうするの?」

リツコ「……とりあえずシンジ君がアンタに一発かまされるシーンでも追加しとけばいいわ」

ミサト「そうじゃなくて」

リツコ「そうね。時間ないのに追加シーンがいっぱいできちゃったわー」

ミサト「現実から目をそらすな」

―ネルフ発令所―

リツコ「参話まで撮り終えたところで皆さんに残念なお知らせがいくつかあります。」

一同「…………」

リツコ「まず一つ。追加シーンがたくさん出来ました。」

マヤ「予算的にも時間的にも厳しいですね。」

リツコ「二つ。司令と副司令が入院しました。」

リツコ「なので当分使徒は来ません」

マヤ「入院費的にもキャスティング的にも厳しいですね。」

リツコ「三つ。追加シーンと二人の入院費で今月の予算がなくなりました。」

リツコ「四つ。でもスケジュール的に第四話まで撮らなくてはいけません。」

マヤ「残念ですね」

リツコ「どうしようミサトぉ~!」

ミサト「あんたの自業自得でしょ………」

だから1話まるまる家出話になったのかwwww

てかアスカが出たの最初のほうだけで、
撮影始まってから舞台裏さえも出してもらえてないwww

>>613
加持さんと一緒に、国外に逃げたからな

ミサト「まったくあんたは昔からおっちょこちょいなんだから」クドクド

リツコ「………はい」

ミサト「その割にはドラマじゃクールな科学者…とかなんなのよ。」クドクド

ミサト「私はずぼらな女にしたくせに…部屋が汚い女だって全国ネットでね…」クドクド

ウィーウァムシャイシャイ(ピェッ)
ウィーウァムシャイシャイ(ピエッ)

シンジ「何見てるの綾波」

綾波「…………始まったわ。」


『毎度おなじみ流浪の番組、タモリ倶楽部でございます』

『今日は上野のラブドール展示場の前に来てます』

『あれータモさんじゃないですか』


シンジ「タモリ倶楽部かぁ……」
綾波「結婚できない男の次に好きなの」
シンジ「良くわからない比較だよ綾波」

マヤ「…………これ」
マヤ「これですよセンパイ!」

綾波「……………?」

ミサト「どったのマヤちゃん」

リツコ「ラブドールがなんなのよ」

リツコ「まさか…司令のラブドールでも作って置こうとか言うんじゃないんでしょうね」


マヤ「さすがその発想はありませんでした」

マヤ「そっちじゃないですよ!」

リツコ「なるほど、司令の代わりにタモさんを使うのね!」

マヤ「そっちでもないです」

ミサト「そんな金がないから悩んでたんでしょアンタ……」

マヤ「いいですか。こう言う深夜の番組って予算が少ないんです。」

マヤ「タモリ倶楽部も例外じゃないです」

リツコ「あらやだ。じゃあタモさんつかってちゃ破産しちゃうわね」

マヤ「そうです。だから……こうやってセットを使わないでロケをすることで番組を持たせてるんです」

ミサト「まあ、面白いってのもあるんだけどね」

マヤ「ってことで、その手法を真似して第四話はロケ中心に行きませんか?」

リツコ「なるほどその発想はなかったわ」

ミサト「あんたの発想のほうが奇特だけどね」

ミサト「でも……どうやってロケの流れにするの?」

リツコ「そうねえ……第四話はザコエルって使徒を出そうと思ってたのよ」

ミサト「いたわねー時計みたいなやつ。アスカがキックしただけで爆発してやんの。」

リツコ「……あんまり脚本を書き直す時間がないから延々単調な話で時間を稼ぐしかないわよね」

マヤ「なんかみんな共感できそうなシーン入れると誤魔化せそうなもんですよね」

リツコ「タモリ倶楽部同様放浪してる感じでいいんじゃない」

ミサト「なんでいきなり使徒と戦ったあとに放浪すんのよ」

リツコ「………アンタにシメられたから……家出?」

シンジ「…………僕どんだけメンタル弱いんですか」

リツコ「そこで精神病設定が活きてくるのよ」

ミサト「………トンデも設定もたまには役に立つもんね。」

マヤ「ただ……ロケをするにしても許可がとれるかどうか…」

マヤ「貸しきりにするお金もないですし…」

リツコ「つけときゃいいわよ。なんたって国連直属なんだから。」

ミサト「………こんなんで大丈夫なのかしら」

リツコ「で、シンジ君はどこ行きたい?」

シンジ「え………」

リツコ「なんか家出してる感じにしたいから…あなたが行きたい場所の方がリアリティがあるでしょ。」

ミサト「良いこと言ってる様だけど……随分今さらよ」

―第四話、撮影開始―

箱根駅

リツコ「今日は忙しいのに集まって貰ってごめんなさいね」

ケンスケ「綾波センパイのお呼びだしなんでべつにいいっす」

トウジ「暇だったんで…」

ヒカリ「なんか、グループデートみたいだね。トウジ!」

リツコ「…………」イラッ

ミサト「でー。なんで駅なのよ」

リツコ「家出するのに…バス貸し切りでも良かったんだけどね」

マヤ「レイの希望だったんです」

綾波「今日……無くなっちゃう電車があったから……」

マヤ「箱根登山電車モハ1、103ー107ですね。」

綾波「………そう」

綾波「昭和時代からある貴重な列車で2軸ボギー…たまらないわ。」ペラペラ

綾波「中は改造されちゃってるけど外観はそのまま…この写真なんだけどどう?」ペラペラ

トウジ「………はあ」

綾波「全国から今日の切符を買い求めるため徹夜で並んだって話だけど私は訓練でいけなかったの」ペラペラ

シンジ「あっ……綾波?」

綾波「ヤフオクで転売屋からかうのもシャクだったんだけど良かったわ。まさか貸し切りに出来るなんて思わなかったもの。」ペラペラ


シンジ「そ…………」


シンジ「そうなんだ…」

ミサト「ん……ちょいまち」

リツコ「なに?どうせだったんだから良かったじゃない。」

リツコ「ねーレイ?」

綾波「…………はい」

ミサト「駅自体も貸しきりにしたのよね」

リツコ「そうだけど…」

ミサト「その…鉄道が好きな人にとってはたまらないんでしょ。」

綾波「………ええ」

ミサト「レイ以外の鉄道オタクを敵に回したわよ」

リツコ「別に。アンチはつきものですもの」

ミサト「それとアンタ」

ミサト「……貸しきり料、いくらだったの」

リツコ「さあ」

ミサト「さあって………」

マヤ「えー。我々が貸しきったことによる駅側の損失はざっと計算して…」

ミサト「…………」ゴクリ

マヤ「2億前後かと」

ミサト「はぁ!?電車貸しきるのに2億!」

リツコ「あら……バスの方が良かったわね」

ミサト「あんたね!2億なんてツケのレベルじゃないわよ!分かってんの?」

リツコ「どうにかなるわよ。それじゃあレイ、行きましょっ」

リツコ(モハ1……ハァハァ)

―電車内―

ガタン……

綾波「…………」ハァハァ

リツコ「ああっ…………」ハァハァ

ミサト「…………幸せそうで何よりね」

ピンポンパンポン♪

ミサト「あら……車内放送?」

(綾波の声)『次は長尾峠、長尾峠です。お出口、右側に変わります。』

ミサト「れ………レイの声?」

綾波「………せっかくだから赤木博士に頼んで録音してもらったのを流してもらったんです」
リツコ「ま、設定的に路線名が違うからそのままじゃ使えなかったし」

リツコ「何より憧れの列車で自分の声のアナウンスが流れる……」

リツコ「ロマンよ」キリッ

ミサト「…………」

シンジ「…………」

マヤ「それじゃあスタート!」
(綾波の声)『本日は、第3新東京市、第7環状線をご利用いただき、まことにありがとうございます。』

(リツコの声)『この電車は当駅にて回送電車となります。どちらさまもお忘れ物の無いように、ご降車ください。』

シンジ「…………帰ら」

綾波・リツコ「キャアアアアアアアアア////」

ミサト「………ぶん殴っていいかしら」

夕方

リツコ・綾波「♪」

ミサト「………ようやく撮り終えたわね」

マヤ「すっかり夜になっちゃいましたね…」

委員長「あの二人……エキストラの職員さんと延々語ってましたね」

シンジ「意外とネルフって鉄オタ多かったんですね」

ミサト「本気で泣きながら列車にチュッチュしてるなんてなんなのよ……」

マヤ「しかし2億は痛かったですね……」

ミサト「ツケにしてたけど…あとあと困っても知らないわよ」

リツコ「…………」

トウジ「2億払うくらいならセット借りてたほうが良かったんじゃないですか」

一同「…………」

―繁華街―

リツコ「私思ったの」

ミサト「何を」

リツコ「いくらツケだからって無駄使いはいけないわ」

マヤ「……今更ですよセンパイ」

リツコ「と、言うことでシンジ君が希望してた映画館だけど」

シンジ「はっ………はい」

リツコ「節約の為あそこにしました」ビシッ

ミサト「あれは………」

リツコ「ピンク映画館よ」キリッ

マヤ「まだ……あったんですね」

リツコ「ええ。関東地区にこの一件しかないからレアよね」

ミサト「リツコ、あんたシンジ君にロマンポルノでも見せる気?」

リツコ「だって……他の映画館だと二千万掛かるって言われたんだもん」

マヤ「たったの三十万で済みますからね」

ミサト「…………」



一方病院

ゲンドウ「…………シンジ!」ガバッ

看護師「碇さんダメですよ!まだ縫ったばっかりなんですから!」

ゲンドウ「構わん!話せ!」

看護師「やだっ……凄い力」ドンッ!

ゲンドウ「よし……いててて……」

ガラッ

ユイ「^^」

>>670
×話せ○離せでした…

シンジ「ねえ、…ピンク映画って何だろうね」

委員長「えっ………///」

綾波「………さあ」

ケンスケ「多分ピンクってなまえだから女子供がみるもんじゃね」

トウジ「ピンクパンサーばっかり放映してるんじゃないかな」
綾波「きっと桃太郎よ(?)」

トウジ「ヒカリは物知りだから知ってるよね」ニッコリ

ヒカリ「えっ」

ヒカリ「………えっ///」

ミサト「でもどうすんのよ…司令にバレたら大変よ」

マヤ「放映した際に児童ポルノだなんだ言われる可能性がありますよ」

リツコ「大丈夫よ。要は普通の映画館っぽく見えればいいんでしょ?」

ミサト「そんなの無理よ!ピンク映画館なんてティッシュがそこら辺にばら蒔かれてる小汚い空間じゃない!」

リツコ「中に入れば分かるわ……」

カラン

ミサト「…………!」

リツコ「今日一日で出来る限り普通の映画館っぽく改装したの」

リツコ「ネルフの技術の粋を尽くしてね」ニヤリ

ミサト「で」
リツコ「何よ」

ミサト「いくらかかったの」
リツコ「さっ……さぁ……」

マヤ「三千万ですね……全てツケですけど」

ミサト「…………さてはお前確信犯だな」
リツコ「………」ギクッ

ミサト「ロハだかナハだか知らんが貸しきりたかっただけでしょう」
リツコ「………」ギクッ

ミサト「更にはピンク映画館に一度入って見たかった……違う?」
リツコ「…………」ギクッギクッ

リツコ「ま……まあいいじゃない!ツケなんだし……」
ミサト「もういいわ。次のロケ先は私が決めます」

リツコ「えー」
ミサト「…………」ギロッ

リツコ「…………ごめんなさい」


                     /    |    |    |
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         /⌒ヽ l ‐ \  |, ノ⌒) ()     l    〉-‐  l
         l〉   )ヽ、   ヽノ (ノO (ノ  (つ ヽ、 | ノ)  |
        /  人 ヽ、        (⌒)      ヽノ (ノ  |
          l     ヽ、\,        )丿 / ノ/ o     l
        ヽ  ノ \,/     /  (ノ       () ヽ  l
         \    /        /     (⌒ヽ    |
          ヽ、       /  /   l      しノ      |
           ヽ、  /   /     |           l
            ヽ、          l          /

             ヽ、            |          /
              ヽ          l        /

ミサト「とりあえず………適当な映画流して誤魔化すわ」

マヤ「あ!じゃあ私がたまたまもってたヤツでいいですよね」
ミサト「そうね…あとで音声と映像消せばいいものね。」



マヤ「それじゃあスタート!」

映画:「ルイズ……、お前、可愛かったんだな……。が、頑張ればできるじゃねえか」

映画:「なにそれ。かわいくなんかないもん」

映画:「か、可愛いって。まるでレモンちゃんだ」

映画:「レ、レモンちゃんじゃないわ。というかレモンちゃんてなによ」

映画:「肌がすべすべで、レレレ、レモンちゃんだ」


シンジ「…………」

>>693
ゼロ魔wwwwwwww

―バスにて―

ミサト「しかし家出でピンク映画館に来るなんてなんつーガキよ」

リツコ「病を患ってるんだから仕方がないわ」

ミサト「免罪符になると思うなよ」

リツコ「で、私とミサトのセリフはネルフ内で取るとして…」

リツコ「これからどこにいくのよ」

マヤ「暗くなっていきますね……」

『しゅーてん終点です。お出口は…』

ミサト「…………ついたわ」

>>694
一応ピンク映画だろ

ミサト「着いたわよ」

シンジ「こ……ここは……」

ヒュオオオオオオ……

ミサト「………」

リツコ「いや、確かに、予算節約だけども」

ヒュオオオオオオ………

マヤ「草原はあんまりですよね」

ヒュオオオオオオ………

ミサト「仕方がないじゃない!ネルフの所有地がここしかなかったんだもの」

リツコ「確かに……みんな借金のカタになっちゃったわよね」

ミサト「私は今すぐアンタを借金のカタにソープへ沈めてやりたい気持ちでいっぱいだけどね」

マヤ「しかし…」

ヒュオオオオオオ……

マヤ「ただでさえ私達荒んだ心境なのにこれは気が狂いそうですね」

リツコ「で、これから何を撮る気?」

ミサト「………さあ」

リツコ「………呆れた。考えて来なかったのね」

マヤ「………ん?」

マテーシュパパパパ!ヤレードンッ!

ケンスケ「ダダダダダダダダ、ドカーン!」

シンジ「ぐぅ………」

トウジ「君たちは…な…なにを子供じみた………」ソワソワ

ヒカリ「一緒に参加したら?」

トウジ「べっ……べつに僕は……」

綾波「…………」

リツコ「男の子ってホントにああ言うの、好きよね」

ミサト「あっ」

リツコ「どうしたの?」

ミサト「…………バス無くなった。」

こんな景色が見えてるわけか

第三新東京市
         __

     _ 「| _ | ||                          |i_
    lll:|l| l l | ||               _        i|   |L三i      i|_
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    lll:|l| ___::::::::::::: __i__    ___    :|iiiiii|| :|iii|匚| |L| | :::|ii| | |     |:=|:l:|         |i_
    ' -= /iiii||   「i| L|   |iii|」 |   :|iiiiii||_:|iii||| |L|_|┌i|ii|_| |     |:=|:l:|      「「冂
       |iiiiii||   |:i| | |   |iii|T.|┌┬i|iiiiii|| :|iii||| |L| ||l|ii| | |_    |:=|:l:|: _ _     |tt|=|
       |iiiiii||   |:i| | | _|iii|T:||||lTlli|| :|iii||| |L| ||l|ii| |「ll|| __ lTTlil:l:| |ii|_|    | _|-|
       |ii〕-〔 _  .|:i| | |::| ll |ii「三冂||──il -「||三|iil |l 「i\_「「|L| |l:| |i|┐|ii|_|  ┌::| _|-|_ ┌、
       |i| __:l|=l┐|:i| | |::| ll |..|:三|i |||三三|l|=|:||三|「| ̄|-tii i|:|:|iii| ||t |i|┝|ii|_|_├l:| _|-|┐|ii||
       |i「ii 丁:l|Π--t| ll |lll「| ̄|「 ̄|三「ll|l|-|:||三||:|  |==|i |:|:|iii| || l| |i|┤冂i|三|l-l:| _|-|ii|┝||
      _|i|:ll |liTl|「l liiiiil|:| ll |lll|:|┐||:_|三|i__l|-|:||三||:| 「ニ 「| ̄| ̄|il|冂 |i|┤|=|l|三|l‐┐_|-|ii|三「|  ┌┬、

 liiヨl「T‐-「ii「l┐|三i!| ̄lTl|:| |「ニil:ニニfl 三|_≧!= 冖≦ ]Tli 「==::|iiiii|三|il||=| |i|┤|「|li||iL==_l|i|-|i「 「 |  |iiii|7|
 | 「L_|iiii||iii|E:|ii ̄T|lllll|fニニニ{!≧=¨≦二____ ≧-L! |iii||iiiii|_|il|Π_|i|||=||i||iL_」|i|-|i| l| l|  |iiii|/l|

 | |=「l|┌┐-t┬t=iiL!-=≡≧¨   i|i\二二___∠i¨l =t ≧-liiiii|三|「 ̄|三|i|Tlii| ̄|三|¨| ̄|i| l| l| 「「l|iiii| |
 | |「三||Ei|i| |ヨ|_」ロ≧¨_へ、|[[il、  i|i _/   /   / | | |Π‐┐__ _¨≧=-_ii|三|i|┌┐::|三|=|三|Π| 冂¨l三l ̄l
 l l:!:≡!!L. ≧‐¨ l、|l、l|| \\  i|i-ニニニニ─--<-! | |冂トil|L_||=`┴ ¨´ <=≧-::_|三|-|三|i冂 「| ̄|l三L_ L

  \≦¬─---- .___\\ 「「「l冖l二 ̄ ̄ ̄¨¨ 、i|Π> ¨-пΠ┐_ 冂、¬-、 ≧-_|三|i|_l| |,,-''"::::::::::::::::
i 「п\Π┐ ̄ ̄¨¨¬──----、¨¬┴--L]旦__>-¨¨ -‐Π┐冂 пli | ̄|li п¬::::::::::::¨--'''":::::::::::::::::::::::::::
L|Пп、\пп冂Пl |エエ-「l|\-「l \\ ̄¬¬->_.-´пП 「=l _|_:Eェ「「lп、,,''"::::゙゙''、≧-,,,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

―朝―

パチパチ

リツコ「あら、お早う。良く眠れた?」

ミサト「………全く」

マヤ「でも助かりましたねー。近くでサバイバルゲームをやってる大学生がいて」

ミサト「大学生にもなって……って言いたいとこだけどね」

リツコ「お陰でいいシーンも撮れたわ。」

ミサト「相田くんは良い筋をしてるってサバゲーの子達にスカウトまでされてたわよね」

リツコ「とりあえず……どうやって帰ろうかしら…」


諜報部員「おーい…………いたぞー」

諜報部員「良かった……どこに行かれたのかと……」

ミサト「……ロケに来た意味なしね」

リツコ「そんなことないわ」キリッ

リツコ「無理矢理連れ戻される主人公!いいわ!いいわよ!」

ミサト「……………」

―ネルフ内―

ミサト「まったく昨日は散々だったわ」

マヤ「はい!スタート!」


ミサト「しばらくね。」
シンジ「はい。」
ミサト「この2日間ほっつき歩いて、気が晴れたかしら?」
シンジ「………めんなさい」
ミサト「………えっ」
シンジ「ごめんなさい」

ミサト「…………」

ミサト「エヴァのスタンバイできてるわ。乗る?」

シンジ「…………はい」


マヤ「カット!」

ミサト「ふう。これで四話はおしまいね」

リツコ「…………」

ミサト「なによリツコ…なんか納得行ってない顔ね」

リツコ「よくも考えてみなさいよ」
ミサト「はあ。」

リツコ「ちょっと叱られたからって家出する少年がよ」
リツコ「ピンク映画館行く少年がよ」
リツコ「ワイルドに野宿する少年がよ」
リツコ「諜報部に連れ戻される少年がよ」

リツコ「謝るかしら。あっさり。」

ミサト「…………言ってる意味が分からないんだけど」

リツコ「私は謝らないと思うのよ。うん。」

リツコ「もうひと悶着あってもいいと思うのよ」

リツコ「精神病気味なんだし」

ミサト「……心理描写にこだわりだしたわね」

リツコ「うん。更に家出させましょう」

ミサト「………え?」

リツコ「もう一度ロケに行くわよ」

ミサト「………えっ」

マヤ「しかしセンパイ……予算が……」

リツコ「なーに」

リツコ「ツケればいいわよ!」ニッコリ

―数日後―

リツコ「えー。そんな訳で無事、第四話まで撮影が終わりました。」
ミサト「仕上がったのは31日ギリギリだけどね」
シンジ「…………ふう。」
綾波「危なかったわね」

マヤ「それと碇司令と冬月副司令、退院おめでとうございます」
ゲンドウ「ああ。」
冬月「まだ無理は出来んがね…」
マヤ「しかし、お早い退院でしたね」
ユイ「もう。早くネルフに出たいって無理矢理退院してきたの。」
ユイ「当分使徒は無理ね……」
マヤ「あっ。その件は……」

ミサト「それより、始まるわよ」

ミサト「日向くん。主モニターに回して」

日向「はい!」


ざーくこくな…

ドラマ
    新世紀
  エヴァンゲリオン

        神話になれ!   

第壱話

使徒、襲来


―中略―

ミサト「サービスサービス!」
チャーチャン♪

ミサト「…………終わったわね」

リツコ「なんか私、クールっていうか……いじわるバアさんみたいになってない?」

マヤ「編集って恐ろしいですね」

ミサト「しかしなかなか迫力があって…うちじゃなきゃ出来ないドラマだったわ」

青葉「途中から特撮臭がプンプンしましたけどね」

ユイ「残念。冬月副司令の勇姿は来週ですね。」

冬月「いや。何だか延命したような感覚だよ」

冬月「横領か」

ゲンドウ「ああ…」

綾波「ちょっとしか映ってなかったわ………」

リツコ「まあ…誤魔化したところも多少あるけど…よくやった方だと思うわよ」

マヤ「確かに、新しいロボットものでした」

ミサト「しっかし司令は悪いやつだったわねー」

ミサト「精神病患ってるって言われてもいいくらいよ」

ユイ「ふふっ。結婚する前はあんな感じだったのよ?」

リツコ「意外だわ……」

ミサト「さて司令の方からも感想を……」

ゲンドウ「…………」ギュッ

シンジ「ちょっとやめてよー」ジタバタ

マヤ「ちょっと冷静になったんですが」

マヤ「ダメなんじゃないんですか、これ。」

ミサト「たしかにさっきは興奮してたから気にならなかったけど」

ミサト「冷静に見ればぶっ壊れてるわよね」

リツコ「あれ……相当病んでるわね」

リツコ「って言うかめちゃくちゃだわ」

ミサト「………いま気が付いたの」

日向「結局どこにもターゲットを絞れなかった気がします」

ミサト「なんかさ、今の私達の荒んだ感じが出ちゃったのね」


一同「……………」

ミサト「もうだめね。どうすんのよアンタ……2億の借金」

リツコ「えっ……私が返すの?」

ゲンドウ「当たり前だ。シンジとレイへの損害賠償なんかも払って貰う」

リツコ「ほとんど当てつけじゃないですか」

ゲンドウ「黙れ。」

ミサト「みんなクビよ。ソープよ。」

リツコ「やめなさいよ」

ミサト「源氏名はどうしよっかな……」

リツコ「やめて!」

ミサト「オールサンデーとか」

リツコ「やめてええええ!」

青葉「いえ………」カタカタカタカタカタ

シンジ「どうしたんですか。」

青葉「スレが伸びて行きます……50……80…90…100突破!」

ミサト「す…すれ?」

マヤ「ああ。スレとはスレッドの略です。」

ミサト「?」

マヤ「うーん……話題を提示するようなもので…それが多ければ多いほど人気だってことです」

ミサト「100ってすごいの?」

マヤ「そりゃあ!もう!」

青葉「主なご意見です」


128:以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [] 2015/04/04(水) 18:58:22.99 ID:×××××××

あんな哲学的な特撮初めてだ


308:以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [sage] 2015/04/04(水) 19:00:22.93 ID:××××××××

綾波は長門のパクリ

でも可愛い

400:以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [] 2015/04/04(水) 19:01:22.22 ID:××××××

斬新だ!
っつうかゲンドウかっけえええ

リツコ「………あれっ」

ミサト「あの精神病患者を哲学的と捉える方が斬新よね」

綾波「パクリ…………」

リツコ「そうだ。レイは二番目だって設定にしましょ」

ミサト「…また適当に決めて、破綻しても知らないわよ」


ゲンドウ「…………カッコイイか」ニヤニヤ

ユイ「にやけてますよ。あなた。」

青葉「あっ……あとこんな意見も……」

125:以下、名無しにかわりまして使徒がお送りします [] 2015/04/04(水) 19:12:21.93 ID:××××××××

主人公死ね

氏ねじゃなくて死ね

ロボットに乗れるってのに自慢かオラ


108:以下、名無しにかわりまして使徒がお送りします [] 2015/04/04(水) 19:02:22.00 ID:××××××××

きめえwwwwwwwシンジwwwwwwwwwwwwww

205以下、名無しにかわりまして使徒がお送りします [] 2015/04/04(水) 19:22:30.21 ID:××××××××

綾波に触ったシンジ(自主規制)する



シンジ「あはは……仕方ないよね……」

ゲンドウ「………」

プルルルルルル

ゲンドウ「ああ。諜報部か。いまから送る文面を書き込んだ人間を調べあげろ。」

明日も早いんで今日はここまでで寝ます。
出来ればラミエル師匠まで書きたかったんですが
こればかりは完全にリツコの責任です。

保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 40分以内
02:00-04:00 90分以内
04:00-09:00 180分以内
09:00-16:00 80分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内

保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 60分以内
02:00-04:00 120分以内
04:00-09:00 210分以内
09:00-16:00 120分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内

いや、まだいいだろ

保守ありがとうでした。
ゆっくりになってしまいますが再開します。

―第伍話撮影開始―

マヤ「えー第伍話の撮影を開始する前に大事なお知らせがあります。」

青葉「先の掲示板のキーワード抽出データによれば…」


綾波レイ・レイ・綾波:38050res
碇シンジ・シンジ・主人公:27287res
葛城ミサト・ミサト:15213res
赤木リツコ・リツコ・リッちゃん:8500res
伊吹マヤ・マヤ:18099res
碇ゲンドウ・ゲンドウ・司令:31000res

その他のキャスト:合わせて20015res

マヤ「総レス合わせて20万オーバーです」

一同「おおー」

ミサト「これって凄いの?」

一同「…………」

冬月「主役の交替だな」

ゲンドウ「…………」

リツコ「…ミサトに負けた」

青葉「赤木博士は一部の熟女ファンに人気あるみたいっすよ」

リツコ「嬉しくないわよ」

ミサト「それよりあんた、眉毛染めなさいよ」

リツコ「嫌よ。日本人としての誇りが欲しいもの」キリッ

ミサト「………なら髪染めんなよ」

ミサト「でも意外だわ……マヤちゃんに負けるなんて」

マヤ「私は碇司令に負けた事の方が以外です。」

マヤ「私達ヒロインなのに」

ミサト・リツコ「…………」



ミサト「もうさ、碇司令をヒロインにしちゃったら」

リツコ「斬新ね」

ミサト「でも司令の顔が売れるのは組織にとって良いことだわ」

マヤ「それもそうですねー」

マヤ「ねっ?碇司令?」

ゲンドウ「…………(´■ω■`)」どよん


ミサト「い……碇司令?どうなさったんですか?」

リツコ「こんなにネットで人気なんですよ」

青葉「炎上することがあるにしろ…誉められることなんて滅多にありません」

ゲンドウ「…………ダメだ」

ユイ「なんで」

ゲンドウ「私は悪い父親だ」ぎゅうう

シンジ「ううっ」

ユイ「そう言う役ですよ」

ゲンドウ「なら人気があったりしたらダメだろう。恨まれんと」ぎゅっぎゅっ

ゲンドウ「もっと非道で悪い悪い父親にならんと…」ぎゅっぎゅっぎゅううう

ユイ「あなた……説得力0よ…。」


青葉「そんな訳でキャスティングについて再考してみることにしました」

主人公:シンジ

ヒロイン:綾波レイ・葛城ミサト

MAGI(カ):保留
MAGI(メ):否決
MAGI(バ):否決

リツコ「否決2と保留1で否決か」
マヤ「次にキーワード抽出による決議です」

主人公:綾波レイ
ヒロイン(?):碇ゲンドウ・碇シンジ

MAGI(カ):可決
MAGI(メ):可決
MAGI(バ):可決


リツコ「……ミサト、ヒロインクビね」

ミサト「…………」


マヤ「そんな訳で…月も変わったことですし時間も予算もあるわけです」

マヤ「ちょっと今回は試験的な要素を加えても良いんじゃないかなーと」

ミサト「それもそうね」

リツコ「なので…今回はレイを主役とした話を作ります」

綾波「………わたし?」

リツコ「あんな短い出演時間で一位よ。出さない訳にはいかないじゃない」

綾波「…………そう」

マヤ「それと、今回は試験的に二連作の予定です」

ゲンドウ(反対すればいいのか悪いのか分からない)

ゲンドウ(シンジが主役を降ろされるのは由々しき事態だが)
ゲンドウ(レイが主役でシンジがヒロイン……)ゴクリ

シンジ「自分がヒロインだって件はどうでもいいんだね……」

―ネルフ実験室―

ミサト「で、なによこのセット」

リツコ「碇司令と冬月副司令が病み上がりだということで」

リツコ「今日は実際にエヴァを使って撮影したいと思います」
マヤ「いままでは大人の事情で制止しているシーンしか撮影出来ませんでしたが」

マヤ「ネルフ内ですから許可を取る必要もないですし」

ミサト「で……エヴァを使って何する気よ」

リツコ「この荒んだドラマに何が足りないのか考えたのよ」

ミサト「………はい?」

リツコ「そう。足りないもの。」

ミサト「それは…………」


リツコ「L O V E よ」

ミサト「…………はい?」

マヤ「特撮ファン、アニメファンには支持を得ているのですが」

マヤ「主婦や若い女性からの支持がほぼ0でして……」

ミサト「それはまずいわね」

リツコ「ということで恋愛要素の一つや二つ突っ込んでおけば……」

ミサト「それで……なんでここなのよ」

リツコ「吊り橋効果ってご存知?」

ミサト「?」

ミサト「知ってるわよ。なんかちょっとドキドキするような行動を男女が共にする」

ミサト「………とそのドキドキを恋愛のドキドキと勘違いするってやつでしょ」

リツコ「映画の所謂ドーン!バーン!チュッ!ってやつよ。」

マヤ「わかりにくい例えですよセンパイ」

ミサト「……微妙に違う気もするし」

リツコ「それを利用しようってワケ」

ミサト「で、このセット……。」

リツコ「今回は最初からクライマックスよ」

ミサト「随分安っぽいクライマックスね」

綾波「………着替え終わりました」

リツコ「前のテストから改良しただけはあるわ」

リツコ「うん。前に着たときは包帯が目立っちゃってたけど……」

青葉「ちょっ…ちょっとこれはまずいんじゃ……」

マヤ「随分……なんというか」

リツコ「あら。露出はほぼ0よ」

ゲンドウ・冬月・シンジ「おおー!」

ユイ「^^」

ミサト「でもリツコ、『最初からクライマックス』って何をやる気なのよ」

ゲンドウ「……台本には全てアドリブとしか書かれていないが」

リツコ「レイー。乗った?」

綾波「………はい」

リツコ「じゃあスタート!」

ウイイイイイイイン…

リツコ「…………ちょっとマヤ」ボソッ

マヤ「なんでしょう」

リツコ「……で…………だけど」ボソボソ

マヤ「ええっ!ダメですよ!」

リツコ「…ねっ?吊り橋に必要なのよ。お願いっ」パチッ

マヤ「…………責任はセンパイが取って下さいよ。」

リツコ「じゃあマヤ。よろしく。」

マヤ「…………」ポチッ

リツコ「じゃ、とにかく…なんか急にレイのお腹が痛くなって司令が助けにいく感じのシーンとるから」

ミサト「なによその中途半端な吊り橋効果は」

リツコ「では碇司令。起動お願いします」

ゲンドウ「………起動開始」

リツコ「主電源、全回路接続。」
日向「主電源、接続完了。起動用システム、作動開始。」
青葉「稼動電圧、臨界点まで、後0.5、0.2、突破!」
リツコ「起動システム、第2段階へ移行。」
マヤ「初期コンタクト、異常無し。」
マヤ「チェック2550まで、リストクリア。」

マヤ「…………」

リツコ「第3次、接続準備。」
マヤ「2580までクリア。」
日向「絶対境界線まで、後0.9、0.7、0.5、0.4、0.3、パルス逆流!」

ブーッ!ブーッ!ブーッ!

ミサト「ちょっと……何が起きたの!」

日向「第3ステージに、異常発生!」
青葉「中枢神経素子にも、拒絶が始まっています!」
リツコ「コンタクト停止、6番までの回路を開いて!」
日向「だめです、信号が届きません!」
青葉「零号機、制御不能!」

ミサト「…………そんなアホな」

ミサト「…………」ギロッ

リツコ 3~♪

ミサト「ごるォオォらああああ!リツコオオオオオオ!」グワッ

リツコ「やっやだぁーいっいきなりミサト怒り出しちゃってぇー」

ミサト「アンタね!さっきマヤちゃんとコソコソしてると思いきや!」

ミサト「エマージェンシーモード、オンにしたんでしょ!」

ミサト「しかも起動装置と連動させるってのがやらしいわ!」

リツコ「………てへっ☆」

ミサト「あんたね、この間の会話(>>3)を思い出しなさいよ」

ミサト「どうするつもりなのよ!バカ!」

マヤ「せ……センパイ!レイにも異変が……」

リツコ「ええ!?」

綾波「…………!」

マヤ「操縦席内の温度が上昇!」

日向「生命維持装置に異常が…」

リツコ「どっ……どうしよう」
リツコ「エーマジェンシーモードメンテナンスしてなかったから……」

ミサト「バカ!変なことやるから!」

ナオコ「起動装置と連動させたことが原因で容量オーバーで生命維持装置に異常をきたしてしまったのね」

リツコ「…………!」

リツコ「かっ…母さん!」

リツコ「なんでここに…」

ナオコ「碇司令、まずは電源を落として下さい。」

ゲンドウ「実験中止、電源を落とせ!」

マヤ「はい!」

リツコ「ぜっ……零号機、予備電源に切り替わりました!」

日向「完全停止まで、後135秒!」

ガン!ガン!ガン!

パリン!

リツコ「キャア!」

ミサト「………お怒りみたいね」

ゲンドウ「…………」ボー

リツコ「危険です!下がって下さい!」

ナオコ「オートエジェクション作動させて!」

リツコ「でっ…でも…そんなことしたら…修繕費が……」

ナオコ「リッちゃん!お金と命、どっちが大事だと思ってるの!」

リツコ「…………はい」

マヤ「オートエジェクション作動します!」

ゲンドウ「………」

プシュ!バババババババババババ…

ゲンドウ「いかん!」ダッ

ユイ「あっ!あなた!?」

日向「完全停止まで、後10秒、8、7、6、5、4、……」

ガン!ガン!ガン!

リツコ「特殊ベークライト、急いで!」

マヤ「零号機…停止しました!」

ガン!………カララララ

ナオコ「………ふう。中にはクッションがあるから、多分レイは無事だと思うけど……」

ミサト「…………」キッ

リツコ「でっでもまあ…ほら。最初に怪我してたことに辻褄があうし…」

ミサト「…………後付けもいいところよ」

マヤ「生命維持装置、回復を確認」

マヤ「レイの無事も確認出来ました」

ミサト「でも心配ないってことだけど…」

ミサト「碇司令、一応救護班呼んで置きましょう…って碇司令!?」

ゲンドウ「レイ!レイ!大丈夫か!」ダダッ

ユイ「あの人ったら病み上がりなのにあんなに走っちゃって……」

ナオコ「………本当、頼もしいのね」ニコッ

ナオコもババア言われる前はマダオと不倫してたんだよな

ユイ「お久しぶりです。赤木博士」

ナオコ「ふふ。碇司令は今日はメガネなのね」

リツコ「あ、いつの間に掛け変えたのかしら」

ミサト「気がつかなかったわ」

ユイ「本人はおめかしのつもりみたいですわ」

シンジ「正直あのセンスはどうなんだろ……」

ゲンドウ「…………!」

ゲンドウ(まずはこの扉を…)

ユイ「やだ、あの人!」

ジュウッ!

ゲンドウ「のわっ熱!」

カラッ

ジュウウ……

ゲンドウ「か…買ったばかりのおしゃれメガネが!」

ユイ「あーああ…」

ゲンドウ「ぐわっ!ぐぅううう!」

ミサト「碇司令!救護班呼びましたからー大丈夫……」

ゲンドウ「のわあああああ!!!」

マヤ「………聞いてませんね」

カチャカチャ
カパッ

ゲンドウ「レイ!大丈夫か!レイ!」

綾波「……はい私は」

ゲンドウ「そうか……」

綾波「でも碇司令が…………」ジーッ
ゲンドウ「?」

ゲンドウ「…………」サワッ
ゲンドウ「……………」

ゲンドウ「血?」

ミサト「……救護班!急いで!碇司令の傷口が開いたわ!」
ユイ「…………はあ」
ナオコ「ふふっ」ニコニコ

―ネルフ発令所―

リツコ「残念なお知らせがあります」

マヤ「えー。先ほどの撮影でこの間(>>595)の傷口が開いたため碇司令が入院しました」

リツコ「碇司令の容態は安定していて3日程で退院出来るそうです」

マヤ「ちなみに先ほどの撮影による損失ですが全て赤木センパイ名義のツケにしておきました」

リツコ「………えっ」

ミサト「当たり前でしょ。アンタが下らないことを考えるからよ」

リツコ「で、でも予算が……」

ミサト「また家出させる気?視聴者が納得しないわよ」

マヤ「センパイ、ただでさえこれを作っちゃったんで予算がないんです」

リツコ「?」

冬月「そう言えば……何か言っていたな。今回は碇抜きでも使徒戦を撮影できると」

マヤ「はい!」ニコッリ

マヤ「では!スイッチオン!」

◇))))))<ラーッラーッラーッ

青葉「デカっ」

日向「デカ過ぎて詰まっちゃてますよ」

マヤ「何となく、第2東映は微妙な物を作ってくると言う葛城さんの心の声が聞こえてたので」

ミサト「えっ、私?」

マヤ「父や専務をはじめ第2東映の全職員が水戸黄門の撮影を一週伸ばして作った力作です。」

ミサト「なんか大事になっちゃったわね……」

マヤ「えー、遠隔操作に飛行機能…ラジコンをベースに粒子ビーム発射機能やらドリル変形やら色々付けてみました」

ミサト「随分盛ったわね」

マヤ「そんなこんなで色々付けたらエヴァの(着ぐるみ)の約10倍の大きさになってしまいました」

マヤ「ちなみにセンパイ、請求書です」ペラッ

リツコ「いちじゅうひゃくせんまんじゅうまんひゃくまんせん……まん」

マヤ「てへっ☆」

リツコ「…………」

すいませんちょっと中断します。
深夜には戻れるとは思います…

らんらんらみえる♪らみえるんるん♪

保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 40分以内
02:00-04:00 90分以内
04:00-09:00 180分以内
09:00-16:00 80分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内

保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 60分以内
02:00-04:00 120分以内
04:00-09:00 210分以内
09:00-16:00 120分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内

次スレいくかな?

お待たせしました
保守ありがとうございました。再開します。

綾波「…………」ナデナデ

◇<ラー

綾波「……かわいい」ナデナデ

◇<ラー

リツコ「でもマヤ……ネルフの体育館って入口が凄く狭いのよ」

リツコ「入るのかしら」

日向「体育館入口の幅を縦横合わせて128センチオーバーしています」

ミサト「アチャー」

冬月「うむ……それでは他の撮影場所を手配するかね」

マヤ「あっ、待ってください」

マヤ「えっと……」ポチッ

◇<ラー

綾波「………」ペタペタ

◇<………

綾波「?」




☆<ラー!(クワッ 



綾波「!?」ビクッ


マヤ「なんと変形します!」


ミサト「…………第2東映はどれだけ本気なのよ」


マヤ「さて今回はレイが主役の話ですが」

ミサト「肉が嫌いで地下で培養されててその二番目ってなんつー設定なのよ」

冬月「と、言うことは最初のレイは死んだと言うことか」

リツコ「あら、適当に言ったことなのにまだ覚えてたの」

ミサト「あんたねぇ……」

マヤ「でも何か人間を培養してるって逆に悪の組織っぽいですよね」

一同「…………」

ミサト「まぁレイが人工的な匂いがするってのは分かるけどね」

リツコ「そう言えばレイって…何でネルフにいるんだっけ」

ナオコ「確か、碇司令とクラブのママとの行きずりの子だったんじゃなかったかしら」

冬月「……」ジャキッ

ミサト「あー……そうだったかも」

冬月「………諜報部よ、車を―」

マヤ「やだ、冗談ですよ副司令」

ナオコ「ユイさんの妹さんのお子さんなのよね」

冬月「そうだったのか…恥ずかしながら知らなかったよ」

ミサト「私もです。」

リツコ「ま、そういや容姿は碇司令に一ミリも似てないものね」

ミサト「っていうかユイさんに瓜二つよね」

リツコ「…………!」

リツコ「………妻に死なれて妻のクローンを作る男……」ボソッ

リツコ「きた!きたわよミサト!」

ミサト「……はいはい良かった良かった」

リツコ「それより」

リツコ「なんで母さんがここにいるのよ」

ナオコ「あら。ママに会えて嬉しくないの?」

リツコ「ちょっ………///」

ミサト「赤木博士はユーロでの新EVA装備の開発でお忙しいんじゃ……」

ナオコ「いやね、この前加持くんうちの研究室に来たの」

ナオコ「その時にリッちゃんが色々やらかしてるって聞いたのよ」

リツコ「リョウジの野郎………」

ミサト「えっ…それだけの理由で?」

ナオコ「ふふっいくつになっても子供は心配なものよ」

ナオコ「ヒデアキ君も心配してたわよ?」

ミサト「…………///」

ヒデアキってまさか………いあn
ん?誰か来たみたいだ

―ミサトの部屋―

ミサト「さて……とりま私とリツコの会話シーンは終わってよかったわ。ただいまー」

ペンペン「クエッ!クエッ!」パタパタ

ミサト「はいペンペンたんお帰りなのでちゅよー」

ペンペン「クエッ!」

綾波「く………くえっ」

ペンペン「クエッ!∩(`・Θ・´)」

シンジ「……………」ヒキッ

ペンペン「クエ………(´・Θ・`)」

ミサト「じゃあオバさん。ゆっくりしていって下さいね」

ナオコ「ありがとう。泊まるところが無かったから助かったわ」

ミサト「それじゃご飯の用意を……」

リツコ「しかし碇司令とユイさんには悪いけどラッキーだったわね」

ナオコ「あの人、ちょっと何かあっただけでもあの大騒ぎだものね。」

リツコ「あとで司令だけ別撮りすればいいし…」

マヤ「チャンスですね!」

一同「…………」ジッ

シンジ「えっ?」

綾波「くえっくえっ」
ペンペン「クエッ!クエッ!」

マヤ「あっ……テープが無くなりそうです」

シンジ「って、カメラ回してたんですか」

マヤ「ええ。何か今回は色々時間的にも不味くて…」

マヤ「使えそうなところがあれば編集でもして使って尺を稼がないと…」

ミサト「はい。お待ち」

グツグツ

リツコ「何よこれ!」

ミサト「カレーよ。」

リツコ「…結婚しても相変わらず、インスタントな食事ね。」

リツコ「リョウちゃんが不憫だわ……」

ミサト「……人ん家にお呼ばれされといて、文句を言わないの。」

シンジ「ミサトさんは」

ミサト「あ、私はね、このカップらーめんに入れちゃって。どぅっばぁーっと」

シンジ「……本気ですか?」

ミサト「いけるのよ。」

ミサト「最初っからカレー味のカップ麺じゃね、この味は出ないのよ。」

リツコ「……いかにも身体に悪そうね」

パクリ

一同「……………」

一同「お゛お゛ぇぇえ゛ええ!!!」

ペンペン「く…くえ?…くえ……く……くぎゅうううぅぅ……」パタン

綾波「…………」パクパク

―翌朝―

カーンカーンカーン……

リツコ「ったく……昨日はとんでもないもの食べさせられたわ」

ミサト「……仕方ないじゃない。ご飯はいつも加持君任せなんだもん」

リツコ「ま…久しぶりに母さんの手料理が食べられたからいいか」

カーンカーン

シンジ「あのー」

ミサト「なにー?シンジ君聞こえなーい!」

シンジ(大声)「ここどこですかー!」

ミサト「あー、廃アパートよー」

リツコ「…………ミサト、ところで本当に『アレ』やる気なの?」

ミサト「まあね。視聴率の為には手段を選ばないわ」

ミサト「例えア【ピー】スを敵に回したとしてもよ」

         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話そうと思いましたが
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       とにかく事が複雑すぎて・・・
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        わたしも何をいってるのかわかりません…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ      また連絡します       
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ   
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ 

シンジ「お邪魔します」

ガチャ……

バタン……

ミサト「うわぁ………」

ミサト「何て言うか……すんごい部屋ね……」

ナオコ「前の住人が住ん出るときのまま残ってるわね」

マヤ「薬と包帯がばら蒔かれてますね…」

シンジ「キミが悪いですね」

ミサト「やだ。枕に血まで付いてる」
ミサト「もっと良い部屋なかったの?」

マヤ「すみません。予算の都合でここしか借りられなくて……」

リツコ「…………いいわ!」パアアッ

リツコ「私の描くレイのイメージにピッタリよ!」キャッキャ


ナオコ「ごめんなさい……母さんでもリッちゃんのセンスについてってあげられないわ……」

ミサト「…………」ジッ

リツコ・マヤ・ナオコ「……………」コクリ

ミサト「それじゃシンジくんとオバさんはドアの外で待機しててください」

シンジ「………えっ」

ナオコ「さっ。行きましょ?シンジくん」

シンジ「あっ……はい……」


バタン……


リツコ「行ったわね」

ミサト「ああ。行ったわよ。」

リツコ・ミサト・マヤ「…………」ジーッ

綾波「…………」

リツコ「レイ。脱ごうか。」

綾波「…………はい」ヌギッ

リツコ・ミサト・マヤ「……えっえっ」

一方病院
ゲンドウ「私は大丈夫だああああああ!!!」ジタバタ
看護師「やだっ……ダメですよ!縫ったばっかりなんですから」
ゲンドウ「あの四人はきっと何か企んでる!私には分かる!昔からそうだった!」
看護師「診療内科の手続きを…!」
看護師「はい!」
ゲンドウ「させるか!」ドゴオ!
看護師「キャア!」ドサッ
ゲンドウ「ふっ………これで……」
ゲンドウ「………」

ガララッ……
チラッ






ゲンドウ「よし。いないな……」

ゲンドウ「待っていろ…シンジ、レイ!……」

ゲンドウ「…………」ゾクッ



|^^<…………

綾波「脱ぎました」プリン

ミサト「こうも簡単に脱がれると……」

リツコ「もっとハードルをあげてみたくなるわね」

綾波「構いませんが」

ミサト「よーし!じゃマヤちゃん!」

マヤ「はい!」

よいしょ…よいしょ……

マヤ「那須の温泉水です!」

綾波「?」

リツコ「入って!」
ミサト(風呂上がりでびしょ濡れな全裸のレイ)
ミサト(これはエロいわよ…)

綾波「??」

キャーキャーワーワー

シンジ「なにやってるんでしょうね……あの四人」

ナオコ「さあね」

シンジ「………あの」

ナオコ「なあに?シンジくん」

シンジ「父さんとは…どういったご関係なんですか」

ナオコ「ふふっ。愛人関係。」ニヤリ

シンジ「えっ………」

ナオコ「やだ冗談よ~」

ナオコ「からかいがいのあるその顔。ゲンドウ君にそっくりよねー」

シンジ「な……ナオコさぁん……」

ナオコ「私とゲンドウ君はね、コウゾウ先生……副司令のことね。その先生の研究室の助手仲間だったの。」

ナオコ「で、後から入ってきたのが当時大学生だったユイちゃん。可愛かったわー」

ナオコ「で、そのままゲヒルンにコウゾウ先生と私とヒデアキ君とキョウコちゃんが入って……」

ナオコ「あ、ヒデアキ君っていうのはミサトちゃんのお父さんね」

ナオコ「まあこんなとこかしら。まあ同僚以上友達未満な感じよ」

シンジ「なんか……以外と父さんは人脈広いんですね」

ナオコ「愛されてるわよ。司令は。昔はヤンチャだったけどユイさんと結婚してから変わったわ」

ナオコ「本当にユイさんが死んじゃったら……ドラマみたいになりそうなくらいに」

ガチャ

ミサト「二人ともー!入っていいわよー」

ナオコ「はあい」

シンジ「…………」

マヤ「じゃあ!シンジ君……シーン124いきまーす」

シンジ「はい」

シンジ(一体何を企んでるんだ……)

マヤ「スタート!」

シンジ「ごめんください……」

シンジ「……ごめんください。碇だけど……綾波、入るよ。」

シンジ「………綾波のかな?」

綾波「…………」ヌッ

シンジ「………えっ」

綾波「…………」プルンプルン

シンジ「えっ」

シンジ「えっえっえっえっ」

リツコ「カット!カット!カット!」

リツコ「ダメじゃないシンジくん。セリフ言わなきゃー」

シンジ「ちょっ………////」

シンジ「……こっちのほうが明らかにダメですよ……」

ミサト「あら……一応大事なところには前張りしてあるのよ」

綾波「…………」たゆんたゆん

シンジ「ち……乳首丸出しじゃないですか……!」

リツコ「それが何か?」

綾波「…………」たゆんたゆん

綾波「………」ジッ

綾波「………」たゆんたゆん


シンジ「お願いだ……お願いだから綾波…隠そうとしてよ……」

シンジ「み……ミサトさぁん……」

シンジ「ぼっ……僕もその……男ですし……」

ミサト「これも試練よ、シンちゃん。」

シンジ「試練って言われても……」

ミサト「いい。最近忘れがちだけどこのドラマには『ネルフの命運』がかかってるのよ」

リツコ「ああ……そんな事だったわね」

ミサト「想像してごらんなさい。もしドラマが失敗して……ネルフが解体されるとなったら碇司令はどうなるか」

シンジ「父さんが………?」

モワンモワン

ゲンドウ「……無職になった」

ユイ「そうね。じゃあ職を探してきて頂戴」

ゲンドウ「………ああ」

―ハローワーク―

職員「碇サーン」

ゲンドウ「ああ」

職員「ええ……再就職と言うことですが何か資格はお持ちですか」

ゲンドウ「私は京大院卒だ」

職員「資格は?」

ゲンドウ「京d……」

職員「お持ちではないんですねー」

ゲンドウ「………ああ」

―碇家―

ゲンドウ「………今日もダメだった」

ユイ「そう……」

ゲンドウ「…………」

ユイ「ごめんなさい私、レイとシンジを連れて実家に帰ります」

ゲンドウ「えっ」

ユイ「はい。これ」

ゲンドウ「………これは」

ユイ「離婚届よ」
ユイ「私の名前と判は押してあるから」
ユイ「ごめんなさいさようなら。行くわよレイ、シンジ。」

ガチャ……
バタン……

ゲンドウ「うっ………」

ゲンドウ「うわああああああああ」

『本当にユイさんが死んじゃったら……ドラマみたいになりそう』

『本当にユイさんが死んじゃったら……ドラマみたいになりそう』

『本当にユイさんが死んじゃったら……ドラマみたいになりそう』

モワンモワン

シンジ「…………」

ミサト「どう。あなたがこの脚本通りにやればドラマは多分ヒットするわよ」

ミサト「…………やるの?やらないの?」

シンジ「………やります」

シンジ「………僕がやります」

ミサト「…………」ニヤリ

ナオコ「…………」ニヤッ

★2だとかPart2だとかをスレタイに入れなければそんなに荒れないんじゃね?

2スレ目
ゲンドウ「突然だが、、ネルフは財政難だ」
3スレ目
ゲンドウ「突然だが、、、ネルフは財政難だ」

徐々に溜めを長くするとか

ミサト「一応タオルで乳首を隠れてるから意識しなきゃダイジョブよ」

マヤ「…………はい、じゃスタート!」

シンジ「ごめんください。碇だけど…綾波、入るよ。」

シンジ「………綾波のかな?」カタン

綾波「…………」ヌッ

シンジ「…………」ゴクリ

シンジ(逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ)

綾波「………」キッ

綾波「…………」スタスタスタ

ミサト(…………よしよし)

リツコ(この後、ちょっと揉めてレイのタオルをシンジ君が…)

ガタン!

シンジ「うわああああああああ!」

一同「!?」

次スレですが…2スレ目に突入するのが初めてなんでよく分からないんですが
このペースで行くと相当長くなりそうだし毎日書けるかもわからないので
製作がいいのかなー…と思ってます

立ててきた

ゲンドウ「突然だが、ネルフは財政難だ」

シンジ「いっ……たたたた」

綾波「……碇くん」

シンジ「?」

シンジ「…………」ジーッ

モミッ

シンジ「!!!」

ナオコ「あらあら」

ミサト「ちょ!直接のタッチはまずいでしょっ!」

マヤ「しっかり揉んでますね……」

ミサト「かかか…カッ……」スッ

リツコ「いいわ。回し続けましょ」キリッ

ミサト「…………」

ミサト(また悪い癖がでたわよ……)

>>985

ゲンドウ「こっこれは乙じゃないんだからな!シャムシエルのウネウネなんだからな」

ユイ「^^」

ゲンドウ「…………乙だ」

1000なら綾波を嫁にもらう

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