咲「安価で個人戦を」京太郎「ガンガン勝ち抜くぞー!」【10スレ目】 (279)


※概要


・このスレの主役は京ちゃんと咲ちゃんの二人です

・京咲専用機です。清澄スレではありません

・他CPはもうありえません。女片岡の精神は神の域に達しました

・1週間を1ターンと見なして安価で行動していきます

・3年生の3月4週目が終わった時点での二人の関係性などに応じて、エンディングが見られます


※各ターンの行動について


・最初に京太郎と咲のどっち視点で行動するのか、またその行動方針などを選択安価で決めます

・これはあくまで行動開始時の方針であって、行動の最中に他のキャラに出会う可能性も十分あります

・その後に取った具体的な行動の数々で、主に行動者から相手への好感度や、行動者のステータスがアップします

・京咲の間以外での好感度が一定まで上がると、☆が点灯します

・☆が点灯するとエンディング後の後日談が追加される他に、いろいろいいことが


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1363869619


※主なスケジュールについて

4月2週  新入生勧誘
5月3週  体育祭
5月4週  大会直前合宿
6月1週  インハイ県予選(団体)
6月2週  インハイ県予選(個人)
6月3週  前期中間考査
7月3週  合同合宿
8月1週  インターハイ(団体)
8月2週  インターハイ(個人)
9月2週  前期期末考査
10月1週 文化祭
10月3週 秋季大会
10月4週 咲誕生日
11月1週 ドラフト会議
11月4週 後期中間考査
2月1週  京太郎誕生日
2月2週  後期期末考査
3月1週  春季選抜
3月2週  卒業式


・終了は3年生3月4週です

・上記スケジュールは全て予定です。随時変更がバリバリあり得ます


※麻雀について


・各々の麻雀ステータスに応じて補正がかかります

・試合時に限り、麻雀ステータスを更に細かく区切ります

G 00〜09

F− 10〜14 F 15〜19 F+ 20〜24 
E− 25〜29 E 30〜34 E+ 35〜39 
D 40〜47 D+ 48〜54 
C 55〜62 C+ 63〜69

B 70〜77 B+ 78〜84 
A 85〜92 A+ 93〜99
S 100

・それぞれ指定した安価レスのコンマに補正値を足した値を較べ、誰が和了したか判定します

・数値の最も大きい者が上がりです。和了者の補正後数値の下一桁が3、6、9だった場合はツモ。それ以外なら最下位の者からの直撃です

・打点は別にコンマを取って算出します

00〜10 1000 300・500
11〜20 1300 400・700
21〜25 1600 400・800
26〜30 2000 500・1000
31〜40 2600 700・1300
41〜45 3200 800・1600
46〜54 3900 1000・2000
56〜65 5200 1300・2600
66〜70 6400 1600・3200
71〜75 7700 2000・3900
76〜83 満貫
84〜91 ハネ満
92〜95 倍満
96〜98 三倍満
99 役満

・補正後の和了判定で二人以上が同数値だった場合、ロンなら上家どり、ツモなら親から数えてツモ順の早いものの和了となります

・計五回とったコンマの中に、2つ以上のゾロ目があったら流局です

・流局した場合、補正後和了判定が60以上の者はテンパイ、59以下の者はノーテンとなります

・持ち点が1000を切った者は和了、打点判定ともに−5されます

・オーラス、あるいは誰かが飛ぶような場合、和了者が望む順位になれなければ判定をやりなおします

・その場合、和了者の和了判定から−10される代わりに全員の打点判定に+10されます

・ただしやり直しは2回まで、それでも決着がつかなければ強制的に流局です


※麻雀時の特殊能力について


・特殊能力には【異能】と〈スキル〉が存在し、枠によって区別されます

・総じて【異能】の方が強力ですが、一部の特殊能力によって無効化・弱体化することがあります

・〈スキル〉は京太郎、咲ともに複数習得可能です

・ただし対局前に、習得済み〈スキル〉の中から最大一つ選んで装着することになります

・対局中の付け替えはできません

・【異能】を複数習得することもあります

・【異能】は発動条件さえ満たせばいくつでも同時に使用・発動が可能です


※団体戦(予選)について


・予選、あるいは団体戦の先鋒〜副将戦までの成績は簡易的にコンマで決定します

・同卓した4人の「雀力ランク差×10」とコンマを合計した値を算出します

・能力者は値に補正がかかります

・4つの値の平均値(端数四捨五入)を算出します

・平均値よりも個人の値が高い者はプラス収支、逆ならマイナス収支です

・↑の差×500が得点となります


※部室での練習について


・練習開始前に、誰が練習に参加しているのか範囲安価で決定します
 A:どの選択肢を選んでも、自身の麻雀の成長判定は行われます
 B:どの選択肢を選んでも、京太郎と咲を除く参加部員全員の麻雀に+1されます

�卓に混じって練習(麻雀が限界値なら後輩指導)
・自身(同席した後輩)の麻雀+1
・成長判定の結果がマイナスになっても、0に上方修正されます

�誰かとマンツーマン練習
・選択した人物の麻雀+2、相手が後輩ならさらに+2
・展開によってはその人物が特殊能力を取得したり、能力が進化したり

�後ろで雑用と牌譜の整理
・自身を除く部員全員の麻雀+1
・ランダムで〈スキル〉を習得する可能性があります

�南浦臨時コーチに指導を請う
・【異能】取得、あるいは強化のヒントを教えてもらえます
・ターンを消費せず、直後に123のどれかを選択し直すことができます
・ただしこの場合、上記ABの効力は発生しません


※牌譜研究について


・麻雀と家事ステータスの平均値(端数切り上げ)を「習得」ステータスとして扱います

・研究できる牌譜は部員のもの以外に、他校へ遊びに行くことで入手できる場合があります

・研究する相手を選択した際のコンマによって、成功か失敗かを判定します

・京太郎の場合、最初のうちは簡単にスキルを習得できますが、その分低性能です

・咲の場合スキル習得が困難ですが、その分高性能です

・京太郎も習得を重ねていくことで、より上位のスキルを習得できます

・対象の好感度に☆が点灯している場合、難易度が低下します


※京太郎の人探しについて


・1ターンに二度、いくつかの選択肢の中から行き先や調査方法を選んで、手掛かりを手に入れていきます

・新たな手掛かりが手に入ると、新たな行き先が増えたり、今まで訪ねても意味のなかった場所に手掛かりが配置されます

・見事咲の幼馴染の正体に辿りつけば終了です

・事情のわかっている清澄部員から一人につき一度まで、アドバイスを求めることができます

・この際のアドバイスは100%信用してよいものである上、ターンも消費されません

・アドバイスの回数は部活などでの接し方しだいで回復する可能性もあります


例によって前スレでテンプレフィニッシュ
京太郎「お、俺たち安価で///」咲「と、とうとうくっつきました///」【9スレ目】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1363173257/)

ついに10スレ目まできました
これも一重にみなさんのあたたかいご支援のおかげです
今後ともしくよろお願い申し上げます


【スペシャルエキシビションマッチ】


咲:雀力S
京太郎:雀力A
晴絵:雀力S+〈???〉
健夜:雀力SSS+〈???〉【???】


※この対局中、晴絵は健夜以外からは直撃をとりません
  咲や京太郎に当たった場合、ルールに則って判定をやり直します


親順を決めます

咲 ↓1コンマ
京太郎 ↓2コンマ
晴絵 ↓3コンマ
健夜 ↓4コンマ

コンマの大きい順に親が回ってきます(同数値なら雀力が高い方が先)


※京太郎視点にて行います


東一局


晴絵(なぶり殺しにされる趣味はない、けどねぇ……)ゴクリ


晴絵のスキル〈ハレルヤ〉発動!

〈ハレルヤ〉
・相手が〈スキル〉を発動していた場合、和了判定+50
・ロンで和了した場合、「直撃相手との雀力ランク差×10」を打点判定にプラス
・ただし、直撃相手が格下だった場合はマイナス


京太郎(どうすりゃいいんだ……)


京太郎の異能【八坂曲玉】【草薙剣】発動!

【八坂曲玉】
・和了判定時、自身の和了判定の下一桁×5だけ和了判定に加える
・同時に打点判定から下一桁×5だけ引く(0以下にはならない)

【草薙剣】
・コンマの各桁の数字の和を打点判定に加える
・この際0は10として計算する


健夜「あは♪」


健夜のスキル〈Grandmaster〉発動!

〈Grandmaster〉
・和了判定時コンマを取らない
・和了判定は「他者の出した中で最も高い和了コンマ+1」となる
・??????????????????????


【親は晴絵】
晴絵 ↓1コンマ+15〈+50〉
咲 ↓2コンマ+10
健夜 〈他者の出した中で最も高い和了コンマ+1〉+35
京太郎 ↓4コンマ【+下一桁×5】
打点 ↓5コンマ


判定結果『健夜が京太郎からロン』

晴絵:41+15〈+50〉=106
咲:99+10=109
健夜:〈100〉+35=135
京太郎:32【+10】=42


健夜「全部消えてなくなればいいのに」ボソッ

京太郎(こえええええっっ!!!)


健夜のスキル〈Grandmaster〉発動!


〈グランドマスター〉
・和了判定時コンマを取らない
・和了判定は「他者の出した中で最も高い和了コンマ+1」となる
・自身の和了時、打点コンマの代わりに自分の補正後和了判定の数値を用いる


咲「きょ、京ちゃんッ!!」


打点:〈135〉=99⇒32000


京太郎「え……?」


咲の異能【木花咲耶・五光】発動!
ロンをツモに変更!

打点:〈135〉=99⇒8000・16000


咲「はぁ、はぁ」

京太郎「……」ダラダラダラ

健夜「……あんまあっさり終わったらつまんないなぁ。どうしよっかなぁ」

晴絵「そんなことはそっちの都合でしょうに! トビありルールでしょ、ねえそうでしょそうだと言って小鍛治さーん!」

健夜「まあ、それでも別にいいけど」

咲「」ホッ

京太郎「」ホッ

晴絵「」ホッ

健夜「その代わり、持ち点増やすから、ね?」ニコ

京太郎「」

咲「」

晴絵「」


晴絵    84000
咲     92000
健夜   132000
京太郎  92000


健夜「せめてこの点棒が持つ間ぐらい、楽しませてくださぁい♪」


東二局


晴絵のスキル〈ハレルヤ〉発動中!
京太郎の異能【八坂曲玉】【草薙剣】発動中!
健夜のスキル〈Grandmaster〉発動中!


【親は咲】
晴絵 ↓1コンマ+15〈+50〉
咲 ↓2コンマ+10
健夜 〈他者の出した中で最も高い和了コンマ+1〉+35
京太郎 ↓4コンマ【+下一桁×5】
打点 ↓5コンマ


判定結果『晴絵が咲からロン』

晴絵:90+15〈+50〉=155
咲:26+10=36
健夜:〈91〉+35=126
京太郎:17【+35】=52
打点:51〈−5〉=46⇒3900


晴絵(これもしかして、早々に終わらせてやった方がこの子たちのため……?)


晴絵は咲や京太郎からも…… ↓2

1:さっさと上がって終わらせる
2:最初の方針を貫く


晴絵(いやダメだ、ヘタに点棒削ってもあとが怖い)

晴絵(あくまで小鍛治さん狙いでいこう……)


晴絵が和了放棄!
よって判定やり直し!


【親は咲】
晴絵 ↓1コンマ+5〈+50〉
咲 ↓2コンマ+10
健夜 〈他者の出した中で最も高い和了コンマ+1〉+35
京太郎 ↓4コンマ【+下一桁×5】
打点 ↓5コンマ+10


判定結果『晴絵が咲からロン』

晴絵:92+5〈+50〉=147
咲:0+10=10
健夜:〈93〉+35=128
京太郎:68【+40】=108
打点:68+10〈−5〉=73⇒7700


晴絵(状況かわんねぇぇぇ!! もういっちょ! いっそ流れて!)


晴絵が和了放棄!
よって判定やり直し!


【親は咲】
晴絵 ↓1コンマ−5〈+50〉
咲 ↓2コンマ+10
健夜 〈他者の出した中で最も高い和了コンマ+1〉+35
京太郎 ↓4コンマ【+下一桁×5】
打点 ↓5コンマ+20


判定結果『晴絵がツモ』

晴絵:98−5〈+50〉=143
咲:92+10=102
健夜:〈99〉+35=134
京太郎:73【+15】=88
打点:0+20=20⇒400・700


晴絵「っし、ツモ! (親っ被りだけどごめんね、宮永さん!)」

京太郎「うおお!」

咲「すごい!」

健夜「わぁ♪」

晴絵(……安手を上がっただけで称賛されるっていうのは、同じプロとしてどうなんだろう)シクシク


晴絵    85500
咲     91300
健夜   131600
京太郎  91600


健夜「あははぁ」

咲「」ゾクッ


東三局


【親は健夜】


京太郎(いやぁ、一時はどうなるかと思ったけど)

京太郎(赤土さんがいれば、なんとか生きて帰れそうだ)

咲「……」ガタガタ

京太郎「……咲、そんな震えるなって。もしなにかあっても、お前は俺が守るから」

咲「きょ、京ちゃん……」

京太郎「咲、俺がいれば大丈夫d」



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



咲「だっ、ダメ! 今そんなこと言ったら!」

京太郎「へっ?」

晴絵「いかん! それ以上ヤツを刺激するんじゃあないっ!!」

京太郎「え、え、え!?」

健夜「あはは、あはは、あははははぁ!!」

晴絵「小鍛治さんッ! ま、まさか本気でアレを」





【もういいや、こんな世界なんて】




健夜の異能【Nyarlathotep】発動!

【Nyarlathotep】
・自分より雀力の低い相手が和了した場合、次の局では一切の判定を行わない
・他者の前局での和了とまったく同じ手を、次局で和了する(ロンなら前局の和了者への直撃)
・この際他者は一切、〈スキル〉と【異能】を発動できない



「ツモ」



判定結果『健夜がツモ』

晴絵    84800
咲     90600
健夜   130900
京太郎  90900


                                           ___
                                   /`ヽ    〉   !__
                                   `>  ノ   ノ    `フ
         ,...  ヾ ',                      / /   /_  /i  /
       /  丶_//                          i ! /ヽ'.// / / /
       >.   /                      /  |/.,、 ゙、/ /  | 丶---‐'|
      /,..、   i                          /    / !  /   >   _,..ノ
      `ヾシ  ゙、                        !   /  `ー<`ー-' ,.--‐' __
        /   i                       `ー-'   ._, -┘   ´ ̄ ̄   ` -、
         |     i    _    _      __   __   _, -‐ ´ ,. ┐  「 ̄ ̄二ー----'
.        |     〉  /  |  /. / ___. / /  ./ `'´_, <´ ̄  .|  | <´  `ー-、
      └┐i┐i´.  / /| .|/,/ / ,.=== ./ / /ク ,.-|__/´/  i     |  | /   _,ノ
    ___ノ.」__|丶__/ /_.| // /_/ ロ /_/ /| | /_//_/_!   !、ー--┘  |_ー—_'_´__
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ー'  \     / ̄ ̄ ̄ ̄
                                       \__,ノ



△二人の麻雀が1上がりました


まこ「……という次第で、二人は仲良く寝込んどる」

優希「メンタルケアとはいったいなんだったのか」

和「そんなオカルトありえません」

数絵(ちょっと調子戻ってきたみたい)ホッ

南浦「まあ、マイナスイベントじゃないんだから、すぐ元に戻るさ」

久「むしろいい経験になった、って前向きにとらえるべきよ、あっはっは!」

右2「あっはっは!」

ムロ(笑えない)

和「……こほん。だいじょうぶなんですか、二人は?」

まこ「ふうむ。気になるなら覗きに行ってみるか?」


ここで仲良く寝込んでる二人のイチャイチャ判定!
0:20:00までにゾロ目が出たら
ねっとり系ボーナスシーンと互いの恋愛度+1をプレゼント!
ただし同一IDは初回で出してなければ無効ですよ

さーどしどしどうぞ


やべぇよ……やべぇよこのスレ……
京咲のみにコンマ神が降りていることが判明したところで今夜はここまで!
明日以降はボーナスシーン→残りの東京デート→団体戦結果と進めて、その後はいよいよ個人戦に入っていきましょう

ではみなさんお疲れさまでごぜーました
おやすみなさーい


地味に加速するアラフォー叩きの流れに草不可避
しょせんはギャグイベントなのであまり彼女を責めないでやってください
全国放送でいたいけな高校生をいたぶろうとした事実はもう変えられませんけどね(ゲス顔)

はい、そういうわけで今日はねっとりボーナスシーンやっていきましょう


「ひでぇ目に遭ったな」

「うう。しばらく後引きそう」

「赤土プロがとっさに庇ってくれなかったら、マジやばかったかもな」

「アレでわりとピンピンしてた赤土プロもどうかと思うけどね……」

「……まあ、前向きに考えようぜ。これが個人戦の直前とかじゃなくて、ほんとよかったよ」

「そうだね。世界最高峰の人と打てたんだもん。これを無駄にしちゃいけないよね」

「にしても、強いとかそういう次元じゃなかったよなぁ」

「この世には絶対に、永遠に勝てない相手っていうのがいるんだね……私、骨の髄まで思い知らされちゃった気分」

「……そうかな?」

「え?」

「咲ならいつか、小鍛治プロより強くなれるんじゃないか、って思うんだけどな、俺は」

「なにそれ、根拠は?」

「ないけど」

「……京ちゃんって、わりと気安い気休め言う方だよね」

「たださ、お前は俺の目標だからな」

「……?」


京太郎はごろんと一つ、ベッドの上で寝返りを打つ。
氷嚢を額に乗せて、自分同様タオルケットを被った咲の姿が視界に入った。
ただし、後ろ姿だったが。


「前にも言っただろ。俺はお前の側に居たくて、麻雀本気になったんだって」


もぞ、と小さな背中が揺れる。


「不純な動機だって人は言うかもしれないけど、俺にはそれぐらい、お前が輝いて見えたんだ」


ぴく、と縮こまった肩が跳ねる。


「お前が俺に、麻雀をくれたんだよ。お前の麻雀が、俺にいろんなものをくれたんだ」


もしや、と思って頭髪のかかる耳元を注視した。
案の定、いい具合に熟した色をしている。


「だから咲、俺は信じてる。他の誰が笑おうと、お前にそんなつもりがなくても。少なくとも俺だけは、勝手に信じてる。咲ならいつか、どこまでも高く昇るって。俺は信じてるから」


京太郎は自分の耳たぶを、確かめるような手つきでつまんだ。
ああ、案の定だった。
強烈な熱を帯びていた。


「……京ちゃん」

「どうした?」


咲が声を上げた。
潤んでいる。
朝露に濡れる白百合のごとく、しっとり湿った声だった。






「そっち、行ってもいい?」






変な意味じゃないんだからね。

そう、人差し指を立てて前置きしてから、咲は京太郎の懐の中にもぐりこんできた。
京太郎としては生きた心地がしない。
なにしろここは遠征先の宿舎だ。
『そういうこと』を頭に思い浮かべるだけでも、部の仲間に対する許しがたい裏切りになるのではないか。
そう思わずにはいられない。

しかし一方の文学少女は、そんなことお構いなし、と言わんばかりに京太郎の理性を責め立てる。


「京ちゃぁん」


蜂蜜とバターと生クリームを一緒くたに塗りたくったような、胸焼けするほど甘い声色。
横になっているはずなのにめまいがした。
頭がくらくらする。
いいにおいだ。
とてもいいにおいがする。


「んん、京ちゃんのにおいだぁ」


咲は京太郎の衣服の胸元をちょこんとつまんで、子犬のように鼻先をすりすりと擦りつけてきた。
無上の安寧に緩みきったその眉尻、頬、唇。
すべてがとてつもなく愛おしかった。

かちっ。

脳の内側で『なにか』が切り替わったことを、京太郎は唐突に自覚した。


「さきっ」


思わず抱き寄せる。
渾身の力で腕の中に閉じ込める。


「んっ、京、ちゃ」

「かわいい」

「ひゃっ」


わしゃ。
撫でる。
撫でて撫でて撫でたおす。


「かわいい、かわいい、かわいいかわいいかわいい。咲、かわいい。咲ってなんで、こんなにかわいいんだ?」

「……ひゃ、ああ」


さらさらした髪が白いシーツの上で踊る。
その下の柔肌は真っ赤に染まり、見事なコントラストを描き出していた。
間近でその瞳を覗きこむ。
少女の瞳の向こう側にいる少年もまた、頬を朱色の絵具で塗りつぶしていた。


「さき」

「きょうちゃん」


筆舌に尽くしがたいほどの保護欲が、絶えず京太郎の全身を突き抜け続けていた。
劣情を掻き消すほどに庇護欲をそそられた。
白皙を思わせる額に、我知らず口づけを落としていた。
咲の味がした。


「俺、咲みたいな嫁さんが、ほしい」

「私も、京ちゃんみたいな旦那様が、ほしい」


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


ギギィ コソコソ


和「……」

まこ「……」

数絵「……」

久「……」

南浦「……」

ムロ「……」

右2「……」

A「……」

B「……」

C「……」

優希「……さあ、それではみなさんご一緒に?」



ドバドバドバドバドバー



△互いの夫婦度、仲間度が1ずつ上がりました


恋愛度をボーナスでくれてやるといったな
あれはウソだドバー

話の流れがなかなか変えられず、夫婦度アップに変更させていただきました
ごめんなさいドバー
ついでにごめんなさいですが、今夜はこれっきりで終了とさせてください
↓5で歌じゃあない小ネタやるんで許してください!

それではみなさん、ちょっと早いですがおやすみなさいドバー

次のメンバー決めるときは団体のときの簡易安価でいいからもう総当り戦みたいなのでいいんじゃね?
正直誰が選ばれても選ばれなくても文句は出ること確実だし戦って決めれば後腐れないと思う


久々に来たらなんだこの猛烈なムロプッシュの流れは(驚愕)
次の団体メンバーは基本、まこの空いた枠を一年が争う形にしようと思ってたんですけど
>>174みたいなのもいいかもしれませんね

それでまあ……いきなり一週間も空けてすいませんでした
>>1は今ちょっと立てこんでるので、申し訳ないんですが更新ペースを落とさせていただこうと思います
週に一、二回来れたらいいかなーぐらいのアレで

とりあえず明日の夜はやるつもりでいます
ほんと、どうもすいませんでした


野球を12回裏まで見れる幸せ
でも疲れました
でもはじめまーす


〈右2と九頭龍の体が入れ替わっちゃうの〉


右2「おーっと曲がり角で出会い頭に九頭龍さんとゴッツンコー!」テヘペロ

京太郎「本当に狙ってるわけじゃないんだよなお前!?」


バヒューン


京太郎「なんだこの効果音!? 入れ替わり!? これで入れ替わり表現したつもりなの!?」

九頭龍「というわけで!」

右2「中身が入れ替わったらしいですねー」

九頭龍「いやぁ困った困った」アッハッハ

右2「ホントもう参っちゃいますよねー」イライラ

京太郎「……ううむ」

九頭龍「どうかしたんですか、須賀せんぱい?」

京太郎「これから俺、すっげえ身も蓋もないこと言うけど、いい?」

右2「そう言われて首を縦に振る人は珍しいと思いますけどねぇ」

九頭龍「はいはーい! 聞きたいでーす!」ピョンピョン

右2「……」

京太郎「お前らさ」

九頭龍「はいなっ」

京太郎「外見に関する描写が乏しい上口調も似てて、ぶっちゃけ入れ替わったところで大差ないわ」

右2「……」

九頭龍「いいえ、おっぱいは差別化されてます!」ペタン

右2「やかましい!!」タユン


カン!


〈世界はそれを愛と呼ぶんだぜ〉


咲「東京デート再開!」

京太郎「手始めにやってきました、東京スカイツリー」

咲「高いねー」

京太郎「もっと上に行けるみたいだぞ?」

咲「え。こ、これ以上はいいよ……」

京太郎「まあまあそんなこと言わずに。おっ、天望回廊だってよ」

咲「……」オソルオソル

京太郎「うおーっ! すっげー! 咲、下見てみろよ!」

咲「?」

京太郎「ガラス張りになってるぜ! こっから地上が見えるぞ、ほら!」

咲「ひっ……!」ビク

京太郎「咲!?」ガシ

咲「ひゃ、あ、や、だぁ」ガクガク

京太郎「くそ、お前高いとこダメだったっけ?」

咲「そんな、ダメだとは、思ったこと、ないけ、ろ」ギュー

咲「こ、ここ、こういうのは、ダメかも……!」ギュー

京太郎「……」 ↓2


1:頭を撫でてあやす
2:お姫様だっこ

※あかんゾロ目ボーナス出てまう


京太郎「よしよし」ポンポン

咲「……」ギュー

京太郎「ごめんな、こんなに怖がるとは思わなくてさ」ナデナデ

咲「京ちゃん……」ギュー

京太郎「俺がうかつだった。目ぇ閉じたまんまでいいから、俺に掴まって。ゆっくり外に出ような」

咲「うっ、あ……う、ん」ガタガタ

京太郎「大丈夫。俺がいるから。大丈夫だからな、咲」ギュッ

咲「……うん。京ちゃん、京ちゃんがいてくれれば、私……」ギュッ


△互いの夫婦度が1ずつ上がりました


〈あえての東京タワー〉


咲「ふう……」

京太郎「さてお次は、あえて連チャンで東京タワーに来てみました」

咲「が、ガラス張りさえなければどうとでもなるし」ブルブル

京太郎「……意表を突いてはみたものの、スカイツリーの後だと面白みに欠けるな」

咲「え、ええ? 私はこのレトロな感じ、嫌いじゃないけどなぁ」

京太郎「言うほどレトロか、東京タワー……?」

咲「なんていうかさ、人々の営みを長年見守ってきた、いぶし銀的なアレ、あるじゃん?」

京太郎「まあ、言いようによってはそう言えなくもないか」

咲「さ、なにしよっか?」 ↓3


1:お土産コーナーへ
2:大展望台へ
3:特別展望台へ

※ゾロ目出せばいいじゃん(いいじゃん)


チーン


『特別展望台でございます』


咲「わっ」

京太郎「おお、これは……!」

咲「ちょっとSFチックで、幻想的だね」

京太郎「そろそろ窓の……あの辺りがライトアップされるみたいだぜ」

咲「どれどれ?」

京太郎「あ。お前、高さはだいじょぶか?」

咲「あはは……あんな風に特殊な状況じゃなければ、多分」

京太郎「ならいいんだけどな。でもなにかあったらすぐ言えよ?」

咲「もう、過保護だなぁ京ちゃんは」

京太郎「誰が過保護にさせてると思ってんだよ……」ブツブツ

咲「あ! ライトアップが始まったよ、京ちゃん! ほら、こっちこっち!」

京太郎「ったく……おお、なんか宇宙っぽいぞ。この、青と緑に照らされた壁とか」ペタペタ

咲「夜景とセットで見ると、なんか、宙に浮いてるみたい」

京太郎「……綺麗だな」

咲「うん……」

京太郎「……」

咲「……」

京太郎(なんか俺ら、今すげえ恋人っぽいな)ニヤニヤ

咲(私たち今、すごくカップルしてるよー)ニヤニヤ


△互いの恋愛度が1ずつ上がりました


〈サンシャイン水族館〉


咲「わあ……!」キラキラ

京太郎「デートの定番、水族館だな」

咲「前から来たかったんだよね、ここー!」ウキウキ

京太郎「魚好きだったっけお前、そういや」

咲「まあね」

京太郎「カナヅチのくせに」ボソ

咲「きょ、京ちゃんだって、野球やんないけど野球好きでしょ!? それとおんなじことですー!」

京太郎「できないと言ったことはない」

咲「えっ! できるの!?」

京太郎「別にできるとも言ってないけどな」

咲「……なにこの敗北感」

京太郎「サンシャイン水族館は大きく、3つのエリアに分けられるみたいだな」

咲「はぁ。どこ行こうか?」 ↓3


1:一階『大海の旅』
2:二階『水辺の旅』
3:マリンガーデン『天空の旅』

※なんと! ついに!! ゾロ目ボーナスが!!!


咲「このあたりは『水辺の旅』ってテーマがあるんだって」

京太郎「沿岸部の魚とかがいるってことだな」

咲「……あ! アザラシだー!」

京太郎「そっか、アザラシも水辺か」

咲「やーんかわいいー!」

京太郎「目ぇくりくりしてんなーこいつ」

咲「おいでーこっちおいでー」

京太郎「おい咲、あんま勝手なことするなって」

スタッフ「ふふふ。よろしかったら、ちょっと撫でてみますか?」

咲「!」

京太郎「いいんですか?」

スタッフ「どうぞどうぞ。ほら、こっちに来てください」

咲「やった! ほーれ撫でてやるぞー、うりうり」


アザラシ(´ω`○)


咲「かーわーいーいー!」キャーキャー

京太郎「…………ぃ」


咲「え、なんか言った?」

京太郎「い、いや別に?」

咲「ふうん? まあいいや、ほーれほれほれー」


アザラシ(´ω`○)


咲「長野にお持ち帰りしーたーいー!」キャーキャー

京太郎「……」ホッ

スタッフ「お嬢さんお嬢さん」

咲「はい?」

スタッフ「『絶対にお前の方がかわいい』ですって、彼氏さん」クスクス

京太郎「」ブッ

咲「ひゃん!?」

スタッフ「この子に負けず劣らず、かわいらしいカップルですね」クスクス


アザラシ(´ω`○)


京太郎「///」

咲「///」


△互いの恋愛度が2ずつ上がりました!


〈うえの動物園〉


咲「水族館の次と言えば動物園だよねー」

京太郎「そんな定番はない」

咲「まーまー。それよりパンダ見よう、パンダ!」

京太郎「俺としては、なにやら根拠もなく、しかし不吉な予感を禁じえないんだよな……」

咲「あれ? あそこにいるのって……」

京太郎「言ってるそばからこれだよ!」


咲の視界の先にいた人物とは? ↓3

1:うえのさん
2:池田ァ!

※ゾロ目ァ!


咲「池田さん!」

池田「よっ、宮永じゃん」

京太郎「そっか。池田さんもそろそろ、こっちで個人戦が始まりますもんね」

池田「まあね。これでも華菜ちゃん長野三位だし!」

美穂子「華菜ー? どこに行っちゃったのー?」

池田「せんぱーい! こっちでーす!」

咲「あ……福路さん!」

京太郎(……相変わらず美人だなぁ)デレ

咲「ふんっ!」グキッ

京太郎「がふっ! な、なぜなにも言ってないのに……!」ゲホゲホ

咲「京ちゃんの思考回路はパターン読みやすすぎるんですー!」


スタスタ


美穂子「あら宮永さん、お久しぶりね……あの、そちらの彼は大丈夫かしら?」

咲「いいんです、これは」

京太郎「」チーン


咲「福路さんは池田さんの応援に?」

美穂子「それはそうだけど、清澄の応援だってちゃんとしていたのよ?」

池田「まあ、団体は残念だったな。あんまり落ち込むなよ」

咲「私たちは打ってないですから、落ち込むというよりは……」

京太郎「和とか優希とか、そのへんのフォローに気を遣ってる感じですね、俺らは」

美穂子「まあ、いいチームなのね」ニコ

咲「えへへ」

池田「のわりにはこんなとこで呑気にデートしてやがる。あーあー、これだからリア充は」

京太郎「そ、それは池田さんだって一緒でしょ」

池田「確かにキャプ……先輩は、類希なる美人だけどなぁ」

京太郎「確かに!」

咲「」バギュン

京太郎「」チーン

美穂子「……女同士のデートというのも、我に帰ると案外侘しいものなのよ?」ズーン

咲「え」

池田「特にお前らみたいなのに出会った後だと、余計にな……」ズーン

咲「……な、なんかごめんなさい。ほら、京ちゃんも謝る!」

京太郎「」チーン

咲「あれ?」


△ 互いの悪友度が1ずつ上がりました


〈アキバへGO〉


ざわざわざわ がやがやがや


京太郎「……初めて東京に来た時も思ったけど」

咲「なんか……圧倒されるよね、この人出には」

京太郎「しかもこの街の場合、別種の熱気にも満ち溢れてるしな」

咲「場違いなかほりがぷんぷんしてまいりました」

京太郎「じゃあなんでデートコースに入れたんだよ!」

咲「私の責任じゃないもん!」

京太郎「第三者が介入する余地とかあったの!?」ガーン

咲「と、とにかく。来ちゃったものはしょうがないんだから」

京太郎「……とりあえず、手近な店に入ってみるか」


二人が入った店は? ↓3

1:とらの○な
2:メイド喫茶
3:その他(内容併記)

※ゾロ目でGO!


京太郎「あえて……あえてだ! すぐ近くにと○のあながあるが、あえて!」

咲「メロンブック○に入ってみるんだね。なにがあえてなのか全然わかんないけど」

京太郎「まあ、俺もわからん」

咲「なんか違うの?」

京太郎「そういうのはお前の方が詳しいだろ」

咲「おおおおおオタクちゃうわ! 文学少女であってオタクじゃないからね私!」

京太郎「おいおい、仮にも聖地アキバで『オタクなんて恥ずかしいもん』的発言はまずいんじゃねーの?」

咲「じ、事実だからしょうがないもん」

京太郎「知らねーぞ、大きいお友だちに目ぇ付けられても」

咲「目ぇ付けられるってどういう意味!?」

京太郎「そりゃあお前…………あ、なんか考えただけでムカついてきた」イラッ

咲「自分で言ってて自分でイラついてたら世話ないよ!」


京→咲の恋愛度が1上がりました
咲→京の悪友度が1上がりました


〈自由が丘スイーツフォレスト〉


京太郎「こんな場所があるのか……」

咲「女の子の夢だよねぇ」ウットリ

京太郎「お前ホント行きたいとこだらけなのな」

咲「※ただしアキバは除く」

京太郎「なにしに行ったんだよ俺ら……」

咲「そんなことよりスイーツスイーツ!」

京太郎「スイーツ(笑)」

咲「なにわろてんねん」

京太郎「ごめんなさい」

咲「まったく。あ、店員さん注文お願いしまーす!」

京太郎「……『まったく』はこっちの台詞だよ」

咲「それじゃあ……」 ↓3


1:パフェください
2:ケーキを二つ……いや五つ

※ワンチャンゾロ目ボーナスあるよー


京太郎「どんだけ頼むんだお前!」

咲「い、いやぁ。だってこんなとこめったに来れないし」

咲「せっかくだから、食べたいもの全部味わっておきたいじゃん?」

京太郎「小食のお前がケーキ5つもいけんのか?」

咲「……その時はその時ということで、よろしくっ」

京太郎「やっぱり! やっぱり『まったく』は俺の台詞じゃんか!」

咲「へへ。頼りにしてるからね、京ちゃん♪」

京太郎「遠慮のないヤツめ」

咲「もっと遠慮してほしい?」

京太郎「……いいや。そのまんまのお前でいいよ」

咲「……」

京太郎「……」

咲「……えへへ。あ、ケーキが来たよ」

京太郎「はぁ。はたしてそのうち何分の何が、俺の腹に収まる羽目になるのやら」


△互いの夫婦度が1ずつ上がりました


〈24時間耐久抱き枕〉


京太郎「東京駅は赤レンガ駅舎にやってまいりました……っていうかまた駅か」

咲「雰囲気あるね、これは」

京太郎「復元とはいえ風格があるよな」

咲「適当にぶらぶらしてみよっか」

京太郎「だな。この駅広いし、うろついてるだけでも楽しそ……うわっ!?」

咲「わっぷ、わ……! す、すご、なにこの人ご……み……」

京太郎「咲、おい咲! どこだ!?」

咲「きょ、ちゃん? 京ちゃん、こっちだよ! ……わっ!」

京太郎「…………き? お……さ…………?」

咲(ひ、人の流れに流されるぅぅぅ……!)



咲「……」

咲「……」

咲「一人に、なっちゃった……」ポツン


咲「……」

咲「……」

咲「う、うろたえない。清澄麻雀部員はうろたえないっ」グッ

咲「い、い、いつまでも迷子の迷子の咲ちゃんじゃいられないもん」

咲「このぐらい、自力でなんとかしてみせるもん」

咲「まずは……えっと……そうだ、京ちゃんに電話!」

咲「こんな時のために去年、携帯買ったんだもんね!」カチカチ

咲「……」カチカチ

咲「……」カチ

咲「……」

咲「……」パタン

咲「電池切れ……」グスッ


咲(泣かない、泣かないもん。もう私二年生だもん。泣かないし、泣いてませんし)ゴシゴシ

咲「……よし! 元来た方向に戻ってみよう!」

咲「駅舎の正面入り口? 的なところに戻れば、京ちゃんが私を探してるかも!」

咲「そうと決まれば早速」

咲「……」キョロキョロ

咲「……」キョロキョロ

咲「……」

咲「……」

咲「……」

咲「どっちから来たのかわかんないよぉ」グスッ

咲「こ、っく、こうなったら、誰かに聞いて」


スタスタスタスタ スタスタスタスタ


咲「……あの」

通行人A「……」スタスタ

咲「す、すいませ」

通行人B「……」スタスタ

咲「ちょ、ちょと、ちょっと道をお訊ね」

通行人C「……」スタスタ


咲「あの! す、すいません! 話を聞いてください!」

通行人D「うるさいなぁ。公共の場で大声で喚かないでよ」

咲「ぃっ……ご、ごご、ごめんなさい……」シュン

通行人D「それでなんか用? こっちは急いでるんだけど」

咲「あ……その……」

通行人D「急いでるって言ってるでしょ? 用件は手短に済ませてくんないかな」

咲「……い、あ……な」

通行人D「声小さくて聞こえないんだけど。もっと大声で喋ってよ」

咲「……なんで、も。なんでも、ありませ、ん……」

通行人D「……なんなんだよ、ったく。散々手間取らせやがって」スタスタ

咲「……」

咲「……」

咲「……」

咲「……」

咲「京ちゃぁん……」ヘタッ


咲(そういえば私、人見知りきつかったんだった……)

咲(どうしよう……怖いよぉ……)

咲(どうすればいいのかわかんないよ。京ちゃん、早く来てよ……)



「あのー」



咲「! 京ちゃ……」

若者A「ねえねえ君さぁ、そんなとこでどうしたの?」

咲「あ……」ビク

若者B「具合悪いの? それとも迷った? 地方の人?」

咲「え、え、い、うぅ……」ブルブル

若者C「つーか、なんかこの子、どっかで見たことねえ?」

若者A「さあ? 俺知らねーけど」

若者C「なんかさあ、街角のビジョンとかで見たことある気がすんだよな」

若者B「マジマジ? もしかして有名人? ねえねえ君、名前なんて言うの?」

若者A「つーかさ、こんなとこでぼーっとしてると他の人の迷惑だし、そのへんの店でも入らない?」

咲「あ、やっ、え……?」ガクガク


若者C「おっ、ナイスアイデア。だいじょぶだよ君、別にナンパとかじゃないからさー」

咲「……」

若者B「どこがだよバーカ。完全ナンパじゃん」ゲラゲラ

咲「……」

若者A「っしゃ、じゃあそうと決まれば」

咲「……」

咲(こわい)

咲(こわい、こわいよ)

咲(こわいこわいこわいこわいこわい)

咲(わかんない、もうなんもわかんない)

咲(ついてったほうがいいの? だめなの?)

咲(だめ、だよね。だめっていわないと)

咲「……ぁ……ゅ、め」

若者A「ん? なんか言った?」

咲「……」

咲(こえ、でない)

咲(こわくて、した、まわ、んないよ)

咲(こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいっっ!!!!)




「咲っ!!」




咲「………………え?」

若者B「ん?」



「すいません、通してください! すいません!」



咲「…………ちゃ」

若者C「なんだあれ。こっちくんぞ」



「すいません、すいません! ちょっ、すいません!」



咲「……う、ちゃん」

若者B「もしかして、この子の知り合い?」

若者A「つーか、彼氏じゃねーの」

若者C「えっ」

若者B「……あーあ、しーらね。彼氏持ちナンパとかしーらね」

若者C「な、ナンパじゃねえっつってんだろ! 俺悪くねぇ!」



「咲っっ!!!」


咲「きょうちゃ……」

京太郎「咲、悪い、ごめん! ごめんな、一人にして!」

咲「……」

京太郎「……咲?」

咲「…………ん」ブルブル

京太郎「え?」





「きょうぢゃああああああんんんんんん!!!!!!」ガバッ





京太郎「」キーン

若者「「「」」」キーン


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


まこ「……」

京太郎「……ということがあって」

咲「」ギュー

和「……」

京太郎「その、咲が……全然、俺の腕、離してくれなくて」

咲「京ちゃん」ギュー

京太郎「あ、うん。どうした?」

咲「なでて」ギュー

京太郎「……へい」ナデナデ

咲「えへへ///」

優希「……」

京太郎「あっと、すいません話の途中で。それでですね」

咲「京ちゃん……」ギュー

京太郎「今度はどうした?」

咲「ジュース……」ギュー

京太郎「喉渇いたのか。じゃあちょっと買ってく」

咲「やぁ……いかないで……」グスッ

京太郎「……どうすりゃいいんだよ、俺は」

咲「京ちゃんと離れたくないんだもん……」ギュー

京太郎「……わかった、わかったよ。一緒に自販機まで行こうな」ナデナデ

咲「……うん///」ギュー

数絵「……」


南浦「……」

京太郎「んっ、ごほん! そ、それでですね!」

咲「へへー///」ギュー

京太郎「その、咲がこの調子で、はな……離してくれそうに、ないんで、ですね///」

久「……」

京太郎「すいません! 誰か隣に見張り付けてくれていいんで、咲と一緒に寝かせてください!」

咲「京ちゃんと一緒のおふとん///」ギュー

ムロ「……」

京太郎「っていうかお願いします! 誰か俺のこと見張っててください!」

京太郎「でないと俺、なにしでかすかわかんないんですよぶっちゃけぇ!!」

咲「京ちゃん、そんなことみんなの前で言って、恥ずかしいよぉ///」ギュー

京太郎「だったら夜の間だけでもいいから俺の腕を離してくれよ!! 俺の理性とか社会的地位とかのためにも!!」

咲「……」グスッ

京太郎「ごめんなんでもない! なんでもないから泣くな!」

咲「京ちゃん、私のこと、離さないでぇ……?」ギューッ

京太郎「離してくれないのはお前の方……いやなんでもない! そりゃ俺だって本音を言えば離したくはないわけだけどなぁ!!」

咲「えへへ///」ギュッ

京太郎「ちくしょうかわいい///」ギュッ

右2「……」

右2が黙った……?


京太郎(元はと言えば、目を離した俺が悪いんだもんな)

咲「京ちゃん、京ちゃん」ベタベタ

京太郎(……今日ぐらい、無制限で甘やかしてやるか)ナデナデ

咲「京ちゃん、髪の毛、ぽんぽん、って」

京太郎「はいはい」ポンポン

咲「……ん。きもちいーよ///」

京太郎「……咲の髪の毛、いい匂いするな」クンクン

咲「やん、くすぐったいよぉ///」クスクス



イチャイチャ イチャイチャ



まこ「……誰か、あの二人と同じ部屋に寝たいヤツ、おるか?」



シーーーーーーーーーーーン



まこ「……だよなぁ」


△互いの恋愛度が2ずつ上がりました!


>>252
右2も空気を読んで閉口するレベルのバカップルだからね、仕方ないね


東京デート編はここまで!
通常ターンで数えて7〜8ターン分の好感度は稼いだんじゃないですかねこれ
すべてのリクに100%答えることはできませんでした、申し訳ございません
>>1の都合によりカットさせていただく場合がある、というのも事前にアナウンス済みですのでご了承ください
ただし「右2と高校101年生」なるネタは面白いので、次回投下の冒頭に番外編として付け足す予定です

今夜の投下もまた、ここまでとさせていただきます
次回投下は…………未定です、あしからず

ではでは、こんな遅くまでお付き合いいただきありがとうございました
おやすみなさーい

有言不実行なクズでごめんなさい
生まれてきてごめんなさい

真面目な話、安価スレを書くだけのまとまった時間がしばらく取れそうにありません
たぶん七月半ばぐらいまで……
完結まで行きたい気持ちはあるのでHTML化申請はしませんが、そういうわけなのでしばらくここは生存報告スレになってしまいそうです

もいっこのスレの方はちょこちょこ書き溜めてこそこそ投下していくつもりですが
こっちを待っててくれてる方にはほんと申し訳ないです
では、一月以内にまた来ます
こんなスレのことは忘れてくれてもいいんじゃよ(小声)

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom