咲「京ちゃんが麻雀部!?……勉強しなきゃ」 (65)

京太郎「咲、ちょっとお願いが……」

咲「レディースランチだよね!?」

京太郎「お、おう」

……

咲「そ、そういえば京ちゃん部活は何にしたの?やっぱりフットサル部?フットサル部だよね、フットサル部しかないもん、部活と言えばフットサルでフットサル以外は部活じゃないもんね?偶然にも私って最近フットサルする機会があって京ちゃん程じゃないけど得意になったんだ、だから京ちゃんとフットサルできるよ!というか京ちゃん以外とフットサルしないし!」

京太郎「いや、お前のフットサルに対する並々ならぬ情熱は知らんが……ここ、フットサル部ないぞ」

咲「ええ!?じゃあここって部活ないの!?」

京太郎「あるよ!何がお前をそこまでフットサル至上主義にしたんだよ!」

咲「そ、そりゃ……もう!」

京太郎「?……何にせよ部活だったよな、俺は今麻雀部だよ」

咲「麻雀!?」

咲(そ、そんなぁせめてサッカーとかなら練習がいかせたのに……)

京太郎「……お前、もしかして麻雀できるのか?」

咲「え!?麻雀なんて……」

京太郎「なんだできねーのか、ガッカリだ……」

咲「出来ますけどぉ!?めっちゃ得意ですしぃ!」

京太郎「マジか!なら放課後付き合え!」

咲「そ、そんないきなり付き合えなんて……まずはこう、文通から……」

京太郎「おい、聞いてるか?」

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放課後

咲「え~っと、三つでポン、四つでカンで……」

京太郎「なぁ、お前ルールブック読んでるけどもしかして麻雀初心し」

咲「玄人だから!玄人過ぎて逆に!?逆に基本がわからなくなってくる!?みたいな!」

京太郎「そっか」

咲「大丈夫……ここ入るときも……試験一夜漬けだったし…………うん……点数は…………よし」

京太郎「生け贄をつれてきたぞー!」

なんやかんやあって

和「この中学麻雀界に旋風を巻き起こしたと言われている私、原村和が相手です!」

咲(どうしてこうなった……)

京太郎「なあ、原村ってあんな残念な感じだったっけ」

優希「昔からテンパるタイプだじぇ」

咲(ヤバイよヤバイよ……なんだか知らないけどいきなり麻雀することになっちゃったし……しかも相手が)

和「この天才で天使の天狗と言われた私が!」

京太郎「それ悪口じゃね?」

優希「ああなったら一局終わるまであのままだじょ」

咲(頭の栄養がおっぱいにとられてそうだけど多分強い人だ!いくら京ちゃんの前で見栄を張ったとはいえそんな強い人にいきなり勝っちゃったら怪しまれる……ここは……どうしたら……あ、そうだ)

咲(収支が0なら負けることはないし、勝ち過ぎるわけもないから怪しまれないよね!よし、全部収支0を目指そう!)

なんやかんやあって

雨ザァー

和「なんでですか!」

咲(いや、こっちが聞きたいんだけど……)

咲「昨日はなんだったんだろう……あんなびちゃびちゃなおっぱいに怒られるの初めてだったよ。とりあえず麻雀の勉強は続けなきゃ、思ったよりも簡単そうで助かるよ……」

京太郎「よっ、咲」

咲「おはよう京ちゃん奇遇だね!」

京太郎「お前毎朝牛乳とあんパン持ってこの電信柱の影にいるけどなんかの呪い?」

咲「いやーそんなまさか偶然だよ偶然、むしろ偶然過ぎて必然、そう運命!運命なんだよ京ちゃん!」

京太郎「運命でもなんでもいいけど雨の日は傘くらい持てよな」

咲「そんなに心配してくれるなんて……京ちゃんってやっぱり優しいね」

京太郎「ずぶ濡れであんパン貪る妖怪がキモいって言ってるんだよ!」

京太郎「しかし、お前ってやっぱり麻雀凄かったんだな」

咲「え!?……ああ、うん、そうでしょ?なんせうちは麻雀牌握り潰せなきゃ敷居は跨がせないってぐらいだから」

京太郎「いやそれむしろ麻雀嫌いなヤツの行動だろ……俺も詳しくは知らんがプラマイ0ってさげー難しいらしいな、それを十連なんて」

咲「え!?」

京太郎「え」

咲「あ、その……いやー簡単過ぎて難しいなんて感じたことなかったからー!私天才なのかもなー!あれ五歳の時に出来てたし!」

京太郎「ええ……それは流石に嘘だろ」

咲「う、嘘じゃないですしぃ!?ほ、ほらこの麻雀雑誌に載ってる人見て!」

京太郎「高校最強の雀士、宮永照……ってまさか!」

咲「そう……お姉ちゃんなの」

咲(とんでもない嘘ついてしまったぁあああああ!ごめんなさいたまたま同じ名字の宮永照さん!)

京太郎「じゃ、じゃあお前はこの姉貴に子供の頃から麻雀を教わって……それでも一年だけだろ?やっぱおかし」

咲「うちは家族!家族全員雀士の血統なの!子供の頃から英才教育!ほんと大変だったから!」

京太郎「まじかよ狂ってんな!最高だ!」

咲「ま、まあ当たり前のことだと思ってたからなー遊びと言えば麻雀だったし」

京太郎「おお!」

咲「トイレに点数計算表貼られてたし」

京太郎「おお!」

咲「お年玉かけて家族で麻雀してたし」

京太郎「えぇ……それはひくわ」

咲「しまった!」

咲(っていうかお年玉かけて家族で麻雀は意味不明だよ!そんなことするの漫画でもないよ!)

京太郎「いやーしかし、すごいなお前の家族今度家族麻雀する時俺も誘ってくれよ」

咲「だ、駄目だよ!」

京太郎「なんで?」

咲(そりゃウチのお母さんもお父さんも麻雀なんて出来ないからだよ!お姉ちゃんに関しては存在すらないからだよ!)

咲「ほ、ほら見てよこの雑誌を!宮永照の部分を!」

京太郎「あ、長野の高校じゃない」

咲「そう……実はうちは今離婚していてお母さんとお姉ちゃんが東京にいて、私とお父さんがここにいるの」

京太郎「ええ!?で、でもそういうのって普通片方に親権が……」

咲「いや、ほら、麻雀感の相違ってやつ?」

京太郎「……そんなのあるんだな」

咲(ないと思う)

咲「だから、面子が足らないからさ……できないよ」

京太郎「いや麻雀にはサンマがあるんだから俺と咲と咲の父さ」

咲「お父さんは!」

咲「……お父さんは離婚のショックで牌を見ると握り潰してしまうの……」

京太郎「ああ、前半のに繋がるのか……」

咲「うん……」

京太郎「……」

咲「……」

京太郎「でも俺この前お前の母さんが忘れた弁当届けにくるの見」

咲「内縁の!」

京太郎「……」

咲「内縁の妻なの……」

京太郎「……そうか」

咲(ごめんなさいお父さんお母さん)

放課後

咲「えっと……」

久「いやーまさかあの宮永照の妹さんとはね……」

まこ「ってことは宮永プロの娘、才能っちゅーんは遺伝するんじゃのう」

和「つーん、なんですか……私の方がすごいもん……」

京太郎「おい、原村がめんどくさい感じになってるぞ」

優希「放っておくに限るじょ」

咲「なんで知れ渡ってるんですかぁ!?」

京太郎「ごめん、LINEで流した」

咲「そんな考え無しな所が好き!バカ!」

なんやかんや京ちゃんといっしょの部活に入れたのでよかったと思いました、まる。

和(私は原村和、高校生)

和(裕福な家庭に育ち……蝶よ華よと育てられた結果……)

京太郎「よお原村、今日も部活早いな」

和「べ、別に京太郎君を待ってた訳じゃないんですからね!」

京太郎「部活動なんだから部員は待っててくれよ」

和(コミュ障になりました……)

京太郎「咲も優希もまだみたいだな」

和「そ、そうみたいだな」

京太郎「原村、語尾、語尾」

和(このように部唯一の男子、しかも高身長イケメンと二人っきりだというのに話しかけられテンパる始末……フフ……まさにぼっち)

京太郎「そういえば原村ってさー……」

和(なんで話しかけてくるんですか!嬉しいですけど!困るんですけど!……というか彼は優希と宮永さんは名前呼びなのに私だけ名字呼びで完全にハブ……くっそリア充タヒ……おっと、ネット麻雀の影響が……)

京太郎(原村俺が話しかけると表情が目まぐるしく変わるけどやっぱ嫌われてるのかな?うーん名前呼びは遠そうだ)

名前で呼んでるんだから嫌ってない事は察してやってください

その日の夜

和「えーっと、同じ部活の男の子と仲良くしたい件……っと」

あらさー『男の子にはツンデレで勝負だよ!』

和「うーん、間違ってるような気がしますけどあらさーさんは麻雀強いですし、人生経験抱負そうですし……よし!明日からツンデレでコミュ障克服です!」

次の日

和「べ、別に須賀君のために一位になったんじゃないですからね!」

京太郎「いやー原村強いな、麻雀教えてくれよ」

和「しょ、しょうがないですね」

咲「……ゴッ倒さなきゃ」

和「ひっ、なんか寒気が……」

なんでかしらないけど、宮永さんがにらみつけてきます……ぼっちだとバレたのでしょうか、はてな?

>>28
普通にミスった

キリがいいのでおわり。

依頼出してきます。

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