冬月「強くてニューゲームだな」ゲンドウ「ああ」 (51)



ミサト「シンちゃんごめーん待った?」キキッ

シンジ「えっいえそんな」

ミサト「まあとりあえず乗って、すぐに行くから」

シンジ「あっはい」

ミサト「じゃあ今回も飛ばすわよ」ギャルルルル

シンジ「今かうわっ」

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ミサト「ほら行きましょ」スタスタ

シンジ「……はい」フラフラ

リツコ「お帰りなさいミサト、今回は早かったわね」

ミサト「当たり前でしょ?」

リツコ「さあシンジ君こっちよ、お父さんも会いたがっていたわよ」スタスタ

シンジ「父さんが?」

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冬月「シンジ君が来たようだな」

ゲンドウ「後は任せた、私はシンジに謝ってくる」スタスタ

冬月「おい待て……まったく」

ゲンドウ「シンジ……」スタスタ

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リツコ「今更だけどね」パチッ

初号機『……』カシャァァァァ

シンジ「うわっ」

ミサト「そんな驚かなくてもいいじゃない」

シンジ「えっでも」

リツコ(……変ね、今のは何かおかしいわ)

ゲンドウ「シンジ」

シンジ「父さん?」

ゲンドウ「今まですまなかった」ガバッ

シンジ「えっちょっ父さん何して」

ミサト(あの司令が、いきなり土下座!?)

ゲンドウ「私は今まで、自分の事しか考えていなかった、ユイに会いたい……ただその為だけにお前を」

シンジ「父さん……」

ゲンドウ「だが今回は違う、私はもう諦めた……これからの私はお前達の為だけに生きる」

シンジ「僕……達?」

リツコ(やっぱりおかしいわね)

ゲンドウ「そうだ……今の私の願い、これからの生きる目的の全てがだ」

シンジ「父さん……」

ゲンドウ「今更かもしれないが、今度こそ……、お前の父親として生きていきたいんだ」

シンジ「……」

ミサト「司令……」

リツコ(何なのこの違和感?何かが……致命的な何かが)



ゲンドウ「お前の父親として、出来る事を全てやる、一緒に暮らして笑いあって、時にケンカもするような、本来有るべき家族として」

シンジ「そんなの……いきなり言われても、どうしたらいいのか」

ゲンドウ「今更なのは分かっているんだ、もしお前が嫌だと言うなら、私は直接干渉はしない、今まで通り父親ではなく司令として接するのも構わん。
お前が二度と会いたくないというなら顔も出さない、だから……頼む、私にお前の幸せを願わせてくれ」

シンジ「父さん……そんなにまで」

ミサト「……シンちゃん」

リツコ「あの……ちょっといいズゴーンって」

ゲンドウ「ここに気付いたか、……すまないシンジ、もう一度……もう一度エヴァに乗って使徒と戦ってくれ」

ミサト「お願いシンちゃん」

リツコ「いやだから待って」

シンジ「あの……さっきから気になってたんですけど」

ゲ・ミ「「?」」

シンジ「今回とか今まで通りとか、またとかって、何の事ですか?」

ゲ・ミ「「……へ?」」

リツコ「やっぱりそうなのね」

シンジ「?」



ゲ・ミ「「……」」

初号機『……』

リツコ「シンジ君……いくつか聞きたい事があるのだけど」

シンジ「はい何ですか?」

リツコ「私達が誰だか分かるかしら?」

シンジ「え?父さんと葛城さんと、えっと……すみません、あなたはまだ名前を聞いてないと思うんですけど」

リツコ「赤木リツコよ」

シンジ「赤木さんですね」

リツコ「じゃあこれは何か分かるかしら?」

初号機『……』

シンジ「えっと……確かさっき父さんが、エヴァに乗れって、つまりこのロボットがエヴァなんですよね?」

初号機『……!』ガシャン

シンジ「あれ?今動いた?」

ゲンドウ「……シンジ、お前がここに来た理由は何だ?」

シンジ「理由って、そんなの父さんが呼んだからじゃないか」

ミサト「他には?」

シンジ「えっと……それだけだと思いますけど」

リツコ「……碇司令」

ゲンドウ「……レイを……誰かレイを連れてきてくれ」

ミサト「シンちゃん?私について知ってる事は?」

シンジ「えっと……名前以外には特には」

リツコ「……まさかこんな事が……」

冬月『おい碇使徒が来るぞ、まだなのか?』

ゲンドウ「今はそれどころではない」



「連れて来ました」ガラガラ

レイ「碇司令」

シンジ「なっ大丈夫なの?」

レイ「大丈夫よ碇君」

シンジ「えっ?君も僕の事を?」

レイ「……碇君?私の事覚えてないの?」

シンジ「え?覚えて……?初対面だと思うんだけど」

レイ「……え?」

ミサト「誰か!ドイツ支部のアスカに連絡取って!それと民間人が避難したシェルターから、鈴原トウジ君と相田ケンスケ君を連れて来て」

リツコ「前回の記憶が無いとすると、色々まずいわね」

シンジ「えっと名前は?」

レイ「レイ……綾波レイ」

シンジ「綾波だね」

レイ「……何も覚えてないの?」

シンジ「え?うーん、もしかして小さい頃に会った事があるの?」

レイ「違う」

シンジ「えっと……じゃあ」

ゲンドウ「私はどうすればいい?答えてくれユイ」ショボン

初号機『……』ショボン

ミサト「は?向こうはまだ朝?それが何よ!今は緊急事態なのよ!いいからとっとと呼び出して!
……は?機密?セキュリティ?そんなの知らないわよ!いいから早く連れてきなさい!……司令の許可?碇司r「とっとと連れて来い」ほらこれでいいでしょ」

リツコ「まずはシンクロ率を……、それに使徒の情報も」ブツブツ



シンジ「……ダメだ全然思いだせない、綾波みたいな子なら見たら忘れないと思うんだけど」

レイ「……頑張って碇君」ポカポカ

ゲンドウ「……待てよ?記憶が無いと言う事は、また1から始めれると言う事か?司令ではなくシンジの父親として」

初号機『……!』ガシャン

ミサト「そうそう鈴原トウジ君と相田ケンスケ君よ?多分一緒に居てトウジ君はジャージ姿で、ケンスケ君はメガネをかけてるから」

リツコ「……もういらないと思って、訓練プログラム消していまったのよね、今から復元しないと」


 -----

トウジ「ええな?絶対出たらアカンで?」

サクラ「うんお兄ちゃん」

ケンスケ「そろそろシンジがやっつけたかな?」
トウジ「初めて乗って倒せたんやろ?なら楽勝や心配せんでもええで」

ケンスケ「まあそうだな」

とりあえずこんな感じで、また時間ができたら来ます。

どうも1です。
ちょっと書こうと思いますが時間が微妙ですぐに終わるかもです。

よく考えたらケンスケは碇呼びでしたよね?間違えてた。



シンジ「うーん……」

レイ「……」

ゲンドウ「どうするユイ、これはこれで考えようによっては」

初号機『……!』ガシャン

ゲンドウ「おい初号機の右腕を動かせるようにしろ」

スタッフ「あ、はい」ガチャン

初号機『……!』ブンブンサッサッ

ゲンドウ「……確かにそれはそうだが、現実問題として方法がわからんのではな」

初号機『……!』サッサッスススッ

ゲンドウ「むむぅ……」

ミサト「アスカと繋がった?……もしもしアスカ?」

アスカ『どうしたのミサト?急に電話なんて、何かあったの?』

ミサト「ええ大問題よ、あのね……よく聞いてね、……シンジ君の記憶がないのよ」

アスカ『……え?』

ミサト「分かるわよ?ちょっとどころじゃないくらい驚くわよね?信じたくないわよね?でも本当なのよ」

アスカ『あーえっと』

ミサト「とりあえずアスカも協力してほしいの、色々と話したりしてあげて」

アスカ『いやだから』

ミサト「ん?何?」

アスカ『シンジって誰?』

ミサト「……へ?」



ミサト「いやシンジ君よ?碇シンジ君」

アスカ『碇?司令の息子さんか何か?ああそう言えば今日は確かサードチルドレンが来るんだっけ?それがそのシンジ君な訳?』

ミサト「……ねえアスカ、使徒と戦った経験は?」

アスカ『は?何言ってんのよ?使徒なんてまだ来てないじゃない、どうやって戦うのよ?』

ミサト「……ごめんね、ちょっち切るわ」プツッ

リツコ「……ミサト?まさか」

ミサト「……」コク

リツコ「何てことなの」

ゲンドウ「シンジだけではなかったのか」

ミサト「あーもう、どうすればいいのよ!……全部同じ作戦で行けば大丈夫かしら?」

リツコ「どうかしらね……記憶がない以上は、再び賭けに挑む事になるわね」

ミサト「やっぱりそうよね」ハァ

リツコ「まあ頑張ってね、作戦部長さん」

ミサト「ううぅ」ガクッ



ゲンドウ「……まずいな」

ミサト「何がですか?」

ゲンドウ「シンジだけではなく、セカンドチルドレンも記憶がない、それはつまり他にも記憶がない人間がいる可能性があるということだ」

リツコ「そうなりますね」

ゲンドウ「更に言えば何かしらの共通点がある可能性もある、この2人だけかもしくは他にも居るのか、……あるいは」

ミサト「……記憶があるのが、私達だけなのか……ですか?」

ゲンドウ「そうだ」

冬月『おい碇、まだなのか?使徒が迫ってきているぞ』

ゲンドウ「うるさい今取り込みちゅうだ、使徒など待たせておけ」

ミサト「……あーどうしよ?何でよりによってあの2人が……」

リツコ「何か共通点……」

スタッフ「すみません!鈴原トウジ及び相田ケンスケの両名をお連れしました」

ケンスケ「あっミサトさんこんにちは」

トウジ「わしらを呼ぶなんて、何かあったんですか?」

ミサト「……ねえ2人共、あれは誰か分かるわよね?」

ト・ケ「「あれ?」」


シンジ「綾波……綾波レイ……エヴァ……うーん」

レイ「頑張って碇君」


トウジ「誰って、シンジでっしゃろ?」

ケンスケ「それがどうしたんですか?」

ミサト「……よかった、ありがとう2人共」

ト・ケ「「?」」



トウジ「記憶がない?」

ケンスケ「全部忘れてるんですか?」

ミサト「シンジ君とアスカもね」

トウジ「何やまためんどくさい事に」

ケンスケ「でも忘れてるんなら思い出させればいいんじゃ?」

リツコ「忘れてる?思い出す?」ボソッ

ミサト「そう思って2人を呼んだのよ、お願いできるかしら?」

トウジ「勿論ですわ、なんせわしらは友達ですから」

ケンスケ「やれるだけやってみますよ」

リツコ「……覚えてる……今回……ん?今回?」ブツブツ

ミサト「リツコ?」

リツコ「……今回……もう一度……やり直す……元に戻る……」ブツブツ

トウジ「何やヤバそうですけど」

ケンスケ「何をブツブツ言ってるんだろう?」

ミサト「ねえリツコ?どうしたの?」

リツコ「……最後」

ミサト「え?」

リツコ「前回の最後に、何があったか覚えてるかしら?」

ミサト「最後?そりゃあれでしょ?みんながLCLに溶け合って」

トウジ「そうそう」

ケンスケ「それが何か?」

リツコ「……あくまで憶測に過ぎないけど、あの時溶け合った人、あるいはその時死んでいた人達が戻ってきているのかもしれないわ」

ミサト「死んでいた人?」

リツコ「既に死んでいた人間も含めてね、そうでしょ?ミサト」

ミサト「……あれ?そう言えば、あたしって確か撃たれて……もう死んでた?」

リツコ「私もよ……ねえ司令」ジト

ゲンドウ「……」

ミサト「?で?それがなんなの?」

リツコ「もしあのシンジ君が、忘れた訳じゃなかったら、……そもそもそんな記憶が存在しなかったら?」

ミサト「え?」

とりあえずここまでで。
やっぱりあんまり書けなかった、次はもう少し時間が取りたいですね、ではまた次回。

トリ付けた方がいいですかね?

了解です、んだばこれで。

どうも1です。
久しぶりに時間が……と思ったらこんな時間です。
まあとりあえず寝落ちするまで書きます。



ミサト「それってどういう意味なの?」

リツコ「あくまで憶測に過ぎないけれど、もしあの時にLCLに溶け合わなかったら、もしシンジ君がみんなと1つになるのを拒んだとしたら?」

ミサト「……戻って来てない?」

トウジ「いや待ってくださいよ?ほんならあそこに居るシンジは誰何ですか?」

ケンスケ「戻って来てないなら、ここにいないはずですよね?」

リツコ「……あれはおそらく、ここのシンジ君よ」

ミサト「ここってどこよ?」

リツコ「この世界よ、ここは私たちがいた世界とは違う、一種のパラレルワールドなんじゃないかしら」

トウジ「パラレルワールド?何ですそれ?」

ケンスケ「よく似たべつの世界の事だよ、分かりやすく言えば住んでる人は同じなのに、エヴァが無い世界とか、セカンドインパクトが起きなかった世界とか」

リツコ「とにかく私たちは、別の世界に来た……いえ、この場合は上書きされた……が正しいのかしら?」

ミサト「上書きってつまり、この世界の私たちに、元の世界の私たちの意識や記憶をって事?」

リツコ「そうよ……そしてそれが正しいとしたら、シンジ君とアスカが1つにならなかったのなら」

ミサト「……あのシンジ君は、完全にこの世界のシンジ君で、元の世界の記憶は最初から無いって事?」

リツコ「そうよ、忘れたのではなくて、最初から存在しない、……まああくまで憶測だけれど」

ミ・ト・ケ「「「……」」」


冬月『おい碇』

ゲンドウ「使徒なら放っておけ」

冬月『そうもいかんぞ、もう目の前まで来ている』

ゲンドウ「……」チラッ


シンジ「うーん……綾波……」

レイ「……」


ゲンドウ「……引き延ばせ冬月」

冬月『無茶を言うな』



ゲンドウ「今は忙しい、何とか時間を稼げ」

冬月『それが出来るなら最初から、……ん?』

ゲンドウ「どうした冬月?」

ドガァグラグラ

シンジ「うわっとととあたっ」ズテッ

ゲ・初「『……」』

レイ「大丈夫碇君」

シンジ「うん大丈夫だよ、心配してくれてありがとう」

初号機『……』ガシャガシャ

ゲンドウ「……冬月、初号機発進しろ」

冬月『……まったく』

初号機『……』ガシャガシャガコガコ

ウイーンガシャンウイーンガシャン

 -----

サキエル『……!』ゾクッ

ガコッズオンッ

初号機『……』ゴゴゴ

サキエル『……!』

初号機『ヴォォォォォォ!』ブァン


マヤ「初号機ATフィールドを展開!ATフィールドがまるで翼のようになってます!」

日向「すごいな」

青葉「少し浮いてるもんな」


初号機『……』ブァンブァン

サキエル『……!』ガタガタ

初号機『グァァァァァァ!』ギュオッ

サキエル『……!』ドゴシャ

初号機『ヴァァォォォォ!』ブァン

サキエル『……!』チュドーン


マヤ「パターン青消滅!」

冬月「やれやれ」


ゲンドウ「……ユイ」

今日はここまでで。
マジで寝落ちするとは……、ではまた次回。

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