俺「女ー、ノート貸して」

女「無理」

翌日

男「（冗談だったんだけどな）」

女「浴衣ほしい！」

男「えっ･･･」

女「お願いします！！かってくだしゃい！このとーり！」ﾍﾟｺﾘ

男「ええー」

女「私が浴衣着てるとこ見たくない･･･？」

男「ぐぬぬ･･･ぬぬぬ･･･」

女「だめ？」

男「高いし･･･ｲｸｽﾍﾟﾝｼﾌﾞだし･･･」ｸﾞﾇﾇ

女「ケチな人って嫌い」

男「チクショーー！買ってやるよ！！！

（結局このパターンかよ！！！）」

女「（男君は･･･

ちょっとケチだ
ていうか、すごいケチ？

私のこと、好きじゃないのかな
好きだったら、きっと出し惜しみしないもんな･･･

やっぱり、ただの友達なのかな）」


男「（女って･･･

すごいワガママだ
めちゃめちゃおねだりしてくるし

頼み事も主張も多い
しかし何故か言われると拒めん

いつも
買って→買って買って→やっぱりいらない
この流れだ

あいつはいつも何を考えているんだろう）」

男「お、あれは女か」

男「隣の奴は誰だ？部活の先輩か？」

男「女と帰ってるのは、俺だけじゃないのか･･･？」



女「（つまらない）」

女「（ほかの誰かでは面白くない）」

女「（先輩と帰ってみたが）」

女「（なんと面白くない人間だろう）」

女「（男君と帰りたい）」

女「あ、男だ」

女「生徒会で一緒の美女さんと一緒にいる」

女「私といるときより･･･」

女「なんか楽しそう」



男「（つかれた）」

男「（女子に愛想良くするのって難しい）」

男「（何より話題が全然ない）」

男「女にラインでも送るか･･･」

女「（なんでこんなに胸が痛いんだろう）」


男「（どうしてあの事がとても不快なんだ）」


女「（可愛い子といたほうが楽しいのは当たり前なのに）」


男「（誰と帰ろうと不思議じゃないのに）」


女「（私がワガママだからきっと嫌われてるってわかってるのに）」


男「（俺は特別な存在じゃないことなんて理解してるのに）」

女「おはよー」

男「おはよう」

男「（髪切ってる･･･）」

友「おっ、女さん髪切ったの？」

女「うん！そろそろ容疑検査近いし、切ろっかなって」

友「やっぱり、女さんはショートが似合うね！」

女「そかな･･･ありがと！」ﾃﾚﾃﾚ

男「･･･（課題でもするか）」ｶｷｶｷ

女「（･･･何も言ってくれない）」

女「（やっぱ眼中にいないのかな）」

男「（女は授業中よく笑う）」

男「（ツボが浅いらしい）」

男「（つられて俺も笑ってしまうから迷惑だ）」

先生「ｼﾞｬｱｲﾂﾔﾙﾉｶ？」

生徒「ｲﾏﾃﾞｼｮ!」

女「先生ふるいｗｗｗｗｗｗｗ」

男「ｗｗｗｗｗｗｗｗ」



･･･

男「（女が泣くと、俺は少し寂しくなる）」

男「（女が怒ると、俺は少し怖くなって）」

男「（女が笑うと、俺は少し楽しい）」

男「小さい」

女「？」

男「いや、横に並んだら結構ちいせぇなって」

女「これくらいがふつうだと思うけど」

男「チビ」

女「はぁ？」

男「もしかしてお前まだ中学生で通るんじゃない？」

女「自分だって小さいくせに！！」ｹﾞｷｵｺ

女「もう知らない！！！サイッテー！！！」ﾄﾞｱﾊﾞｰﾝ



男「出て行ってしまった･･･」

男「まさか本当に怒ったんだろうか･･･？」

男「明日になれば忘れてるか？」

男「しかし結構怒ってたな」

男「あいつのことだから怒らせたら口を利いてくれないはずだ」

男「目も合わせないだろうな」

男「俺は、もしかして嫌われてしまうのか･･･？」

男「そんなのは絶対に嫌なんだが」

男「言ったのは俺だし悪いのは俺だ」

男「嫌われてもしかたない」

男「胸が熱い」

男「わからないが、泣きそうだ･･･」

女「多分あんなヒドいことを言うあたり」


女「私はただの女友達」


女「そんなことを言われても尚」


女「わかっても尚」


女「男君にメールしようか迷う私がいる」


女「ああ、これは」