女幽霊「私と毎日を過ごしてみませんか?」(128)
男「普通に嫌」
女幽霊「えっ」
男「えっ」
女幽霊「いやいや、そう言わず」
男「遠慮します」
7月、『こいつ』が現れた。
>>1 トリ忘れたからやり直し
男「普通に嫌」
女幽霊「えっ」
男「えっ」
女幽霊「いやいや、そう言わず」
男「遠慮します」
7月、『こいつ』が現れた。
女幽霊「男ー、お腹すいたー。」
男「お前は食べなくても大丈夫だろ。死んだんだし」
女幽霊「今の暴言、傷付いた。訂正を求めます。死にたくて死んだんじゃないもん!」
7月のある日のこと。
いつもの通り学校に行き、家に帰るとそいつはいた。
長い黒髪、細い手足、透けるような白い肌―いやまじで透けてたわ。
そいつは俗に言う美少女だった。
普通なら。
でもそいつは普通じゃなかった。言ってしまうならば世に言う『幽霊』である。
ー回想ー
男「…」
女幽霊「あっこの家の方?あなた私が見えるんだね!良かった~そろそろ寂しくて「出てけ」
女幽霊「」
男「出てけ」
女幽霊「…私と毎日を過ごしてみませんか?」
男「普通に嫌」
女幽霊「えっ」
男「えっ」
女幽霊「いやいや、そう言わず」男「遠慮します」
ー回想終了ー
断ったにも関わらず、それ以来俺に付きまとっている。
女幽霊「だから、寂しいだけなんだって!ちょっと一緒にいるだけでいいんだから!」
男「それが面倒なんだよ!他当たれよ!」
女幽霊「男以外人とも話せないんだよー!」
男「は?一人ぐらいいるだろ…なんで俺なんだよ…」
女幽霊「私だっていっぱいあたってみたよ?有名な霊能者のところも行ったし。でも駄目だったの!私が視えてすらなかったの!」
男「じゃあなんで俺は視えるんだよ…」
女幽霊「知らないよ…自分の名前もなんで死んだのかも思い出せないしさぁ…
とにかく!私が視えたんだから男には私と話す義務がある!!」
男「意味わかんねぇよ!なんだその理屈!出てけよ!!」
女幽霊「出ていきません。これからよろしくお願いしますね」
そう言ってこいつはニヤリと笑った。
顔は可愛いのに全くもって鬱陶しい。
そうして俺たちの共同生活(?)は始まったのである。
>>4
→断ったにも関わらず、それ以来俺に付きまとっている。
この一文スルーでお願いします。
男「よし分かった。お前が俺と話すことは認める。でも家には住ませない。いや、住むっていうのかは微妙だけど。取り敢えず出てけ」
女幽霊「嫌」
男「はぁ…」
女幽霊「行くあてないし。お願いします!」
男「どうしたものか…てかお前生前の家とかは?」
女幽霊「覚えてない。」
男「あぁ、なんか言ってたな。本当に何にも覚えてないのか?」
女幽霊「んー…死んだときのことはなんとなく覚えてる気がする…」
男「さっき分からないって言ったじゃねーかよ…何だ?」
女幽霊「冷たくて寒くて、暗かった。苦しかったし。」
男「よくわかんねーな…」
女幽霊「だから分からないって言ったの。」
女「お願いします!一緒にいさせてください!」
はぁ…
正直こいつが幽霊じゃなかったらもう大歓迎なんだが。
男「…記憶取り戻して、元の家に帰るまで、もしくは成仏するまでだからな」
女幽霊「…!!ありがとう!!」
突き放せない辺り、俺も甘いのだと思う。
男「取り敢えずさ」
女幽霊「うん」
男「俺明日も大学なんだよね」
女幽霊「合点、寝ましょう」
男「いや、お前寝ないだろ」
女幽霊「いや、幽霊も寝ますよ?こう、ぷかぷかーって」
男「まあいいや。おやすみ」
女幽霊「おやすみなさい。これからよろしくお願いします」
男(うわー…俺彼女もいたことないのに美少女と同居始めちゃったよ…こいつ鬱陶しいけど可愛いことは可愛いからな…なんで生きてるときに会えなかった…いや、会えてても相手にされないか)
男(寝よ)
そして朝
女幽霊「男ー、お腹すいたー。」
男「お前は食べなくても大丈夫だろ。死んだんだし」
女幽霊「今の暴言、傷付いた。訂正を求めます。死にたくて死んだんじゃないもん!多分!」
朝から煩い奴だ。
男「家にいろよ」
女幽霊「えーっ、ついてく!」
男「駄目だ」
女幽霊「男以外にはどうせ視えないんだからいいじゃん!」
男「じゃあ俺には話しかけてくるなよ」
女幽霊「合点!」
これから毎日疲れそうで先が思いやられる。
女幽霊「男の大学はここかぁ~っ」
男「おはよ」
男友「おう、おはよ!!」
女幽霊「お、男の友達か。なかなかイケメンじゃないですか」
女「おはよう男、男友!!」
女幽霊「ん?男の彼女かな?美人ーっ!!」
男「おう、おはよう」
男友「女ちゃんおはよう!!(キリッ」
女「男友は元気だね、おはよう(クスッ」
男友「///」
女幽霊「ははーん…成る程、男友さんは女さんが好きなんだな」
教授「~であるからして…」
男「…(カキカキ」
男(すげー見られてる…)
女幽霊(ジーッ)
女幽霊「…真面目だなぁ。ふぁぁ…眠い…」
男「帰ろ」
女幽霊「帰宅!」
男「お前俺のこと見すぎ。講義集中できなかった」
女幽霊「男、頭良いんだね。私全く理解できなかった」
男「聞いてんのかよ」
女幽霊「ん?」
男「まぁいいや…」
女幽霊「でも、いいなぁ」
男「何が」
女幽霊「楽しそうだなって思った」
男「お前だって生前楽しかったかもしれないじゃん」
女幽霊「でも私多分死にたくて死んだんじゃないから」
男「根拠は?」
女幽霊「勘」
男「そうか」
女幽霊「男、ご家族は?」
男「俺一人暮らしだから。飯作るし邪魔すんなよ」
女幽霊「なになにっ今日は何にするのっ?」
男「オムライス」
女幽霊「うわぁ~いいなぁ、美味しそう!お腹すいた!」
男「お前食べる必要ないだろ」
女幽霊「なんとなく言ってみただけだもん!」
男「完成」
女幽霊「」
男「なんだよ」
女幽霊「男って…料理上手なんだね…」
男「おう、自慢じゃないが料理だけは上手い」
女幽霊「溢れ出るこの女子力!」
男「さて、飯食いながらで悪いけど、お前のことで話がある」
女幽霊「そのお前っての嫌!呼び方変えて欲しい!」
男「でもお前名前覚えてねーじゃん」
女幽霊「なんか考えてよ!」
男「無茶ぶりだわ…」
女幽霊「早く早くっ(ワクワク」
男「………ユウ」
女幽霊「ユウ?」
男「言っとくけど適当だからな!幽霊、で、幽。ユウ」
幽「…ありがとう!!私ユウ!よろしくね!」
男(ドキッ)
幽「ユウだってーユウ。可愛いなー(ニコニコ」
男(落ち着け、相手は幽霊だ。可愛いなんて思うのは間違ってる…いやでも可愛いのは可愛いけどああああ)
幽「どうしたの?」
男「いや、話を戻す(キリッ」
男「記憶がないなら戻すしかない。成仏出来てないのも何かしら未練があるからだろうし、それをどうにかしようにも記憶がないならなんともできない。」
幽「おおー、その通りだ」
男「で、明日から調べていこうと思う」
幽「どうやって?」
男「…まだ分からない」
幽「ずこー」
男「まぁあれだ、幸い明日は講義ないし、小さいことから調べよう」
幽「はーい」
男「その前に、お前いつからその状態だ?」
幽「んー…最近だよ?なんか最初ぷかぷか浮いてるな、って思って、すぐに『ああ私死んじゃったんだ』って思った」
男「わりと冷静だな。死にたくなかったんじゃなかったのかよ」
幽「だって死んじゃったものはしょうがないし」
幽「まぁ最初は当てもないし誰とも喋れないから寂しくて死にそうだったよ?死んでるけど。それでそのへんにいた霊能者さんのところに行ってみた」
幽「でも私が視えなかった。がっかりしてふらふらしてたら、なんか惹かれる家があって入ってみた」
男「不法侵入」
幽「ごめんなさい」
男「まぁ意識がはっきりしたのが最近なら、死んだのも最近の可能性があるな。調べていこう」
幽「はーい!何か思い出したら教えるね?」
男「おう、じゃあ風呂入るわ」
幽「わかった!」
男「…覗くなよ」
幽「…覗かないよ!!///」
男(今日も疲れた)
男(ユウ…安直だな、もう少し考えてやればよかった)
幽『私ユウ!よろしくね!』
男(あいつあんな風に笑うんだな…生きてたときはさぞかしモテただろうに)
男(…寝よ)
幽「おはよう!さぁ調べよう!」男「飯ぐらい食わせろ」
幽「しょうがねえ」
男「ごちそうさま」
幽「さぁ!」
男「取り敢えず情報を整理しよう」
・最近死んだかもしれない
・死因:冷たい 苦しい
・女
男「お前歳も分からないのか?」幽「いくつに見える?」
男「そういうことじゃなくて…高校生くらい?」
・高校生くらい?
男「取り敢えずこれで検索してみるか」
《高校生 女 死亡》
男「駄目だ、多すぎる…」
幽「ぴんとくるのもないなあ」
男「他にもなんか覚えてないのか?」
幽「うーん…なんか…苦しかったくらいしか覚えてない…」
男「苦しかったか…窒息とか?」
《高校生 女 窒息死》
男「駄目だ、ヒットしない」
幽「なんでだろー…」
幽「今日はもういいよ?」
男「いや、俺は早く終わらせたい」
幽「むー………あ、ちょっと思い出した」
男「何を!?」
幽「子どもがいた。男の子、それだけ」
男「子ども…なんだ…?分からないな…」
幽「他にも何か思い出せないかな…うー…」
男(今度は違う方向から考えるか…?いや何にしてもまだ手掛かりが少なすぎる…記憶がないのが厄介だな…)
男「ユウ、最初に気づいたときはどこにいたんだ?」
幽「んー、山の中だった。」
男「山の中か…また行ってみるか。なにか手掛かりがあるかもしれない」
幽「ハイキング♪ハイキング♪」
男「お前は浮いてられるからいいよなぁ…山…はぁ…」
男(今日も何も発展はなかった…言ってもまだ2日目だけど…いつまでこの生活は続くんだ?オナニーもできねぇ…)
男(……!)
幽「グスッ…うっ…」
男(そうだよな…こいつのが死んでるとはいえ不安だよな…)
男(寝よ…)
幽「おはよ!朝だ!」
男「おはよ」
男(こいつ俺の前では泣かないんだな)
男「大学行くから、今日はまじで待ってろよ」
幽「しょうがないなー、お留守番しといてやんよ!」
男「頼んだぞ」
幽「行ってらっしゃい」
男「…行ってきます」
男(まずいな)
男(たった数日で意識してる自分がいる)
男(今の行ってらっしゃいとか、夫婦みたいだなって思っちまった…)
幽『男っ(ニコッ』
男(…)
男(ちょっとまずい、かも)
男(ぼー)
男友「男…お前今日変だよ。講義真面目に受けてたお前がぼーっとしてノートとってなかったし」
男「…あぁ」
男友「…さては好きなやつでもできたか?」
男「ちっちちちげえよ!別にゆっゆゆゆのことなんか好きじゃねえし!!」
男友「分かりやすい」
男友「で、ゆゆって誰だ」
男「ゆゆじゃない、ユウ。あ」
男友「ユウちゃんっていうのか」
男「oh…」
男友「で、どこの子よ。○女大?それとも△△大か?(ニヤニヤ」
男「わからん」
男友「わからんって、一目惚れとかか?」
男「大体好きじゃないから」
男友「はいはい。とりあえずその子について教えろ」
男「幽霊」
男友「そろそろまじで。なあ」
男(まじなんだけど…)
男「まぁ、儚い系女子?」
男友「おぉー、病弱そうな感じのか?」
男「まぁそんな感じの」
男友「見た目は?どんなんよ」
男「黒髪で長いな。透けそうなぐらい肌が白い。背は普通。」
男(まぁ透けてるけどな)
男友「胸は?どうよ?でかい?」
男「…まぁ、それなり」
男友「正統派美少女かよー!!くそっまた見せろよ!」
男「…あぁ、そうだな」
男(そうだ)
男(俺が仮に好きになったところで、あいつは幽霊だ)
男(…もう生きてないんだ)
男友「ユウちゃんか!楽しみだ!」
男「ただいまー」
幽「男、お帰りなさい!」
男(ドキッ)
男「ただいま」
幽「それでね、今日家に一人でいたら子どもの声がして、私思い出したの!私、死ぬ日に山に行った!なんか覚えてる!」
男「…!!本当か!!」
幽「うん、なんか山に登ってたと思うの!長ーい階段があって、杖つきながら登ってた!」
男「お前が昨日言ってた最初に目が覚めた山は、お前が死んだ場所かもしれないな。いつ行く?」
幽「なんだか今日行きたい!」
男「今日!?」
幽「うん、今日行かなきゃ駄目な気がする」
男「つったって…もう暗くなるし…」
幽「あー…そっか、私は死んでても男は危ないね…」
男「…」
ポス(といっても触れないから頭に『触れているような』感じで)
幽「男?」
男「時間も記憶に関する大事なことかも知れないしな、行くか!(ニカッ」
幽(ドキッ)
幽(いや、心臓動いてないけどね)
幽「うん!」
男「ここがその山か?」
幽「うん、間違いないよ。私最初気付いたとき山の中にいて、もう暗くなりかけてて、一人で怖くなっちゃって、走ろうとしたら体が浮いて、それで死んだって気付いたの」
男「今は怖くないのか?」
幽「うん、男がいるから平気!(ニコ」
男「そうか」
男(不意打ちはやめろよな…)
幽「気付いた場所はこっちだよ!」
男「おう、ナビゲート頼むわ」
幽「任せて!」
20分後
男「迷った、な」
幽「ごめんなさい…!」
男「いや、しょうがねーよ。暗いしな(ブルッ」
男「さむ…」
幽「!!ごめんなさい、本当にごめんね」
男「お前のせいじゃないって」
幽「せめて生きてたらな…男を暖めることも出来たのになぁ」
男「…そうだな」
男(俺は多分この気持ちを認めざるを得ない)
男(俺は)
幽「…水の音がする」
男「!?おい、ユウ?どこに行くんだよ、ユウ!」
幽「水の音だ…!この音…!」
ザァーーー
ザーーーー
男「川…?綺麗な川だな…」
幽「…」
男「助け求めるには携帯も圏外だし、明日の朝下山しよう。とりあえずの今夜の飲み水には困らねえな」
幽「思い出したの」
男「!!思い出したって…」
幽「うん、思い出したの、全部」
幽「私、この山に家族で来た。お母さん、お父さん、妹と。それでこの川を見つけた」
幽「私たちより先にもう一組家族で来てた人たちがいたみたいで、その家族には小さい男の子がいた」
幽「私はその子を可愛い子だな~2歳くらいかな?って見てたの」
幽「そしたらその子が川に近付いていって、何だろう、川に魚でもいたのかな?川に手をつけようとした」
幽「それでそのまま川に落ちた」
幽「血の気が引いた。流れ、ここ結構早いでしょ?2歳ぐらいじゃまあ泳げない。ばしゃって音がしたから皆すぐに気付いた。」
幽「でも私が一番早くて、一番川に近かった」
男「…」
幽「そのまますぐに川に入って、ちょっと流されちゃったけど男の子を掴んだ。それでなんとか岸に戻って、男の子を私のお父さんに預けた」
幽「でも私の体力が持たなくて、私はお父さんの手が掴めなかった」
幽「そのまま流されちゃって、途中で大きい石で頭打ったところまで覚えてる」
男「………なぁ」
幽「ん?」
男「お前、泣いてる」
幽「…泣いてないよ」
男「…そっか、川の水がついたんだな」
幽「うん、そうだよ」
幽「男の子、助けられて良かったなぁ…お父さんに渡したとき泣いてたもん。それ見たら気が抜けちゃって駄目だった、ははっ」
男「あぁ」
幽「お父さんにもお母さんにも妹にも悪いことしたなぁ。親不孝ものだ」
男「あぁ」
幽「あ、でも思い出しきれてない。私いくつなんだろ。妹は中学生だったしやっぱり高校生か」
男「多分そうだろ」
幽「彼氏もいなかったし、悲しむ人が少なくて良かったなぁ」
男「彼氏いなかったのか…惜しいな、生きてたら狙いにいったのに」
幽「ふふ、冗談でしょ?」
男「いや、本気かな」
幽「なら、生きてたかったな…」
男「…あぁ、生きてて欲しかったな」
幽「…死にたくなかった」
幽「怖かった」
幽「もっと生きて、友達と遊んだり、普通に恋愛したり、結婚したりしたかった…!」
幽「男…私どうすればいいの…私今男に抱き締めて欲しいのに、それもできない…」
男「…そうだな、お前が動かなければ、抱き締めるような感じはできるぞ」
幽「…ぴしっ…ぐす」
男「よし、偉い」
ふわっ
男「こんな感じか?」
幽「…男が近い」
男「当たり前だ」
幽「ちょっと私のからだにすり抜けちゃってるよ?ふふっ」
男「そうだな…あぁ、もう」
幽「んー?」
男「俺、お前が好きだと思う」
幽「…」
男「でもお前死んでるし、幽霊だし、どうしたらいいのか分からない」
男「しかもこんなことさせやがって、期待するぞこの野郎」
幽「…ふふっ」
男「何がおかしいんだよ」
幽「いやー?男は期待すればいいんじゃないかな?」
男「くそ、悪魔め」
俺たちはしばらくそのままでいたいつの間にかユウは泣くのをやめていた
俺もそんなユウを見て笑っていた
男「…朝だな」
幽「うん、朝だ」
男「おはよう」
幽「おはよ」
男「…時間みたいだな」
幽「みたいだね」
男「朝日と溶け込むなんて、なんかロマンチックな成仏の仕方だな」
幽「神様の粋な計らいってやつじゃない?」
男「おう」
幽「男、ありがとう。全部男のおかげだよ」
男「俺は何もしてねえよ」
幽「いや、私が泣いてたときに知らないふりしてくれたでしょ?」
男「…気付いてたのかよ」
幽「もちろん♪」
そう言って幽は笑った
幽の体がどんどん消え始める
幽「男、だいすき」
男「せいぜい神様を困らせないようにな」
男「俺も好きだよ、ユウ」
幽はその言葉にますます笑って
朝日に消えた
ユウが消えて1ヶ月
俺は言い様のない虚無感と戦っていた
男友「お前最近元気ないよなー…ユウちゃんにフラれたかー?」
男「まぁそんなとこ」
男友「フラれたか…まぁ今日呑みにでも行こうぜ!失恋パーティーってやつだ!」
男「たまには付き合ってやるよ…」
男友「お前のためのパーティーなのに付き合ってやるよとはこれいかに」
女「男友くん!一緒に帰ろ!!」
男友「女ちゃん///ごめん、今日は男と呑みに行くからさ!失恋パーティーってやつで」
男「お前余計なこと言うなよな」
男友「わりいわりい」
女「しょうがないなぁ。終わったらまた私の家来てね!」
男「女ちゃん、ごめんな、こんなやつが彼氏で」
男友「聞き捨てならんな」
女「あっそういえば今日ね、すっごく可愛い女の子見たの!皆ちらちら見てたよ~モデルさんかなあ?」
男友「聞いたか男よ、ナンパのチャンスだ、探し出すのだ!」
男「アホか、そんだけ可愛いなら彼氏いるだろ」
男友「釣れないなぁ…くすん」
男「きもい」
男「なんか今日やめとくわ…男友、女ちゃんとこ行ってやれ」
男友「そうか?自分から言い出しといてわりぃな」
女「男くんごめんね」
男「いや、いいよ。楽しんでな」
男(帰ろ…)
男「ふぅ…」
男(駅から家が近くて、歩いて行ける距離で良かった)
男「夏でも夜はまださみぃし、今日は何にするかな」
足が止まる。
家まで後、数十メートル
愛しい姿が目に入った
間違いない
―後、数メートル―
黒い髪、白い肌
愛しい
幽「…へへっ、久しぶり」
男「…ユウ…?」
男「え、なんで…え…」
幽「とりあえず中入れて欲しいな。ちょっと今日寒いんだよね」
男「お…う」
男「どういうことだ?」
幽「死んでなかった。石で頭打って気絶したのが幸いして水あまり飲んでなかったみたい。ただ頭打った衝撃で意識不明の重体で、目覚めてなかったってわけ。記憶喪失も打ったやつで」
男「幽体離脱か…本当にあるんだな」
幽「うん、本当にあったよ」
男「…ユウ、俺は」
幽「あ、その前に、提案があるのですが」
男「なんだ?今ならなんでものむぞ俺は」
幽「おおー、言いますねえ」
男「好きな女が生きてたんだから当たり前だろ」
幽「ちょっと、照れます」
幽「あ、提案です」
男「はい」
幽「よかったら」
男「はい」
幽「これからも」
男「おう」
幽「私と毎日を過ごしてみませんか?」
男「喜んで。」
終わり
読んでくださってありがとうございました。
矛盾もちょっと出ちゃいましたが、不馴れなものでお許しください。
では。
乙
>>64 さんきゅ、弟よ
皆さんもありがとうございました!
弟wwww
>>66 共用なもんでにやにやしながらコメしてるところを発見したwww
乙
助けた男の子が昔の男だった流れも考えてたがど真ん中だったか
しかし身内にこういうのをバレるってどんな気持ち?www
>>69 今すぐそこのベランダから飛び降りたい
今日も起きてきてから
「おはよう姉ちゃん、今日は書かねぇの」ってにやにやしてた
姉ちゃん、次の話はいつ開始なの?
酉を調べたら『女「男との日常」 』も同じ人だったのか
>>71 姉ちゃんまだ次は未定かな…
あ、そうです。
そちらも読んでくださったら嬉しいです(`・ω・´)
乙
次は完結作スレに頼む前にまず自分のスレで頼もうな
>>73 ご指摘ありがとうございます。
次からはそうさせていただきます。
弟も深夜民だったのか…
>>75 残念ながら…
暇だし答えられる範囲なら質問受け付けます。
ばれた時の心境を、秘めたる恋心がばれてしまった男の心中SS風に書いて!
>>78 待って、なかなか難しいwww
とりあえず状況を書いてみる。SS風ってどんなの…?
私「弟ー、お風呂入りや、ああああああ!?」
私(ばれた死にたい)
弟(ニヤニヤ)
私「みみみみたんか…?」
私(画面付けっぱなしやった死にたい)
弟「乙って書いたったで、返事しろよ」
私「お、おお…」
私(死にたい)
書いたけど男の心境全く関係ないじゃん…orz
ごめんなさいorz
無茶振りゴメスwwww
乙乙
>>81 許す(´;ω;`)
まだまだ受け付けちゃうよ!
男友と女のサイドストーリー下さい
>>83 ご希望にお答えして次書くSSはそれでいきます。
内容は付き合ってからでいいのかな?
弟の登場が不自然だと思ったら、そういう流れだったのか
なんと言うか……どんまい(´・ω・`)
>>85 ありがとう(´・ω・`)次書くのも弟にばれるのだろうか…
付き合うまでの云々も書いて良いのよ?
>>87 じゃあ付き合うまでの話も含めて考えてきます。授業中に。
弟さんがどれくらい慣れてるか知らないけどさ
酉を検索したら過去のSSを全部発見できると知ってたら
少なくともこれを含めた3作品は確実に読まれてて
今後も酉で「姉ちゃんまた書いたのか」と応援され続けるんじゃないの?
それと書くのは休み時間にして友達にも発見される流れで一つ……
>>90 oh…考えてなかった
お断りします(^ω^)
>>90
「姉ちゃんまた酉変えたのか…でもIDでクククク…」
っていうのにガクブルしながらでも健気にSSうpして親バレ友バレを乗り越え
そのうち最強のSS力を手に入れた姉は魔王を倒すのであった、まで読んだ
>>92むしろそのタイトルで誰かSS書いてください(´・ω・`)
そうか……そこまで考えてなかったが
いくら酉変えても同居してる以上
弟がレスした段階で「今日の姉ちゃんID」もバレるんだね
>>94 もう開き直るよ…
姉ちゃん開き直る…
>>95
馬鹿野郎!!はっちゃけて開き直ってお前がSS書くのを待ってんだよ!
全裸で!
>>96 つ 靴下
そろそろ寒いから風邪引かないでね。姉ちゃん心配です。
実はもう書き出してるんだけどタイトル決まらずもやもやしてる。
姉ちゃん風呂行ったwww
次作も勿論見つけたるわ!
弟よ、そういうのより最後にこっそり「乙」とか
翌朝に「ちょっとオチが弱い」ボソッ…
とかの方がより大きいダメージを与えられるぞ
てか今までの読んでて俺が恥ずかしいわ
自分の姉ながら恥ずかしい奴め
>>99 なるほど、次からはそうする
弟さんとは言え、一読者なんだからsageな?
>>102 あ、はい 分かりました すいません
身内が書いたものなんて大抵恥ずかしいもんだ
俺が書いてるやつも身内には見られたくない
>>104 どこもそういうもんか…
>>104 どこもそういうもんか…
ひゃっはあああありがとう。
弟はしばいた。
180オーバーの身長に手を伸ばすには座ってもらわねばならんかった。
姉「姉ちゃんパンチ」…ミス!
弟「ちょっwww」
姉「……えぇえぃ!そこへ直れ!」
うむ、目に浮かぶ
>>109 あ、そんな感じだった。
私「弟、一発殴らせて」
弟「嫌に決まってるやろwww」
私「そぉいっ!!」スカッ
弟「ちょwww」
私「座って!!」
弟「おうwww」
べしっ
弟「地味に痛いwww」
一撃目外したし、流石バスケ部(関係無い)
座ってもらって頭はたいた。
なにこの姉かわいい嫁に来て下さい
弟「俺ってリア充だったのか…」
これだけでSS書けそうwwww
>>112 身長162もあるけどいいの?
>>113 弟は間違いなくリア充。バスケ部なんかレギュラーだし 彼女いるし 身長無駄に高いし
×バスケ部なんか
◎バスケ部で
>>114
ちょい高いくらいじゃないか気にすんな
リア充の弟が姉を弄る訳ないよな
そんなねじ曲がった性格じゃないよな!弟よ!
>>117弟から苛められたりはないけど、いかんせん顔面偏差値で負けてるから(´・ω・`)
弟は佐藤健にちょっと似てる感じ
>>114
逆にちょうどいい高さだと思うけど
女の平均身長知らんけど
>>119女の癖にでかいっていつも弟に言われるからでかいと思ってた
弟の彼女153cmだしね
番外編書き始めたので良かったらお願いします。
タイトルコチラ↓
男友「女ちゃんが好きだ」
弟の彼女がほんのりちっさめじゃね?
何だこのほんわか身長差カップル…爆発しろ
>>122 そうなんよおおお
彼女めっちゃ可愛いんやてえええ私もあんな風に可愛くなりたい(´・ω・`)
姉「彼女ちゃんきゃわわ」ギュー
彼女「ふぇぇ」……ギュッ
身長まで把握してんだ、きっとこれ位…
>>125 あっ初めて会ったときにやった
彼女ちゃん「お姉さんこんにちは、いつも弟くんにお世話になってます」
私「………」
彼女ちゃん「あ、ごめんなさい…」←なぜか謝る
私「可愛い」ぎゅーーー
弟「てめええええやめろおおお」
なんだこの流れwwwwww
俺には結婚して家を出てる姉が居るんだけどさ
姉の部屋の押し入れを片づけてたら100冊くらい同人誌が出てきたんよね
……同じのが100冊くらい…………
あの時の何とも言えない気持ち、弟くんなら分かってくれる気がする(´・ω・`)
>>127 すごくよく分かるby弟
らしい。泣ける。
このSSまとめへのコメント
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