女勇者「強くてニューゲームっ♪」(1000)

女勇者「…」パチ

女勇者「…ふわぁ…眠い…」

女勇者「さて、と。また旅立つ朝がやってきた」

女勇者「これで10週目か!記念すべき旅立ちだなぁ」

女勇者「パラメータと所持金が持ち越されてるから…うわ!50万Gもある」

女勇者「うふふ、前回の旅では武装しかしてなかったし、今回はちょっとオシャレしちゃおうかな?」

ガチャ

母「あら勇者、起きてたのね」

女勇者「うん!おはようママ」

母「…今日は旅立ちの日ね」しゅん

女勇者「そんな悲しい顔しないでよママ。私は大丈夫!」

母「そうね。あなたは勇者だもの」

女勇者「そうそう!強いんだからっ。じゃ、行ってきます!」

母「勇者…」

女勇者「まずは王様に挨拶だっけ。それから仲間を見つけて…」

女勇者「前回は一人旅、前々回は全員戦士…今回はオーソドックスに行こうかな」

女勇者「よし!戦士(男)、僧侶(女)、魔法使い(女)に決定!」

女勇者「ふふ、戦士くんはハーレムになっちゃうなぁ」





女勇者「という訳で、君達が私と共に旅してもらう仲間です!よろしくね」ニコ

戦士「うむ。出来るかぎりの力になろう」

僧侶「あ…あの、よろしくお願いします」もじもじ

魔法使い「よろしくお願いいたします」ペコリ

女勇者「うんうん、頼りがいのあるメンバーだねっ。よろしく!」

女勇者(とは言え…みんなレベル1なんだよなぁ…)

これ三日前ぐらいにやってたやつの続き?

>>8違うよー


女勇者「じゃあ早速だけど、武器防具を揃えようか?」

戦士「そうだな。戦いに備えよう」

女勇者「うん!敵は手ごわいからねー。じゃあ戦士くんにはこれっ!買ってあげるよ!」

【はがねの剣 1500G】

戦士「ぬぉあ!?こ、これを…俺に?」

勇者「もちろん。戦士くんみたいな強い人には良い武器が似合うもんね」ニコ

戦士「かたじけない。有り難く使わせてもらう」

勇者「ついでに兜と鎧と盾も買っておいたからねー」

僧侶「あ、あの…勇者様…?」

勇者「うん?」

僧侶「すみません、その…はじめからお金を使い過ぎじゃないでしょうか…?」

勇者「僧侶ちゃん」がしっ

僧侶「ひぁ!?す、すみません私なんかがでしゃばっちゃって…」わたわた

勇者「ふふふ、かわいいなぁ僧侶ちゃんは。大丈夫大丈夫!お金はあるからね」

僧侶「そ、そうなんですかぁ…」

勇者「ちょっと色々あってね。ほら、僧侶ちゃんにも法衣と金の杖!」

僧侶「うわぁ。これ、私が使っても良いんですか?」ぱぁっ

勇者「あーん、もう!僧侶ちゃんかわいい!おまけに魔法のイヤリングもつけちゃう!」

魔法使い「…」じーっ

女勇者「ふふ、もちろん魔法使いちゃんにも。杖とマント、それに道具一式も!」

魔法使い「わぁ。私うれしいです。お役に立てるよう頑張りますね」ニコ

女勇者「うん!ふふ、魔法使いちゃんもかわいいなあ」

戦士「勇者どの。あなたの装備はどうする?」

女勇者「あ、私?別にいらないかなー」

戦士「?」

女勇者「代わりと言っちゃあなんだけどさ…これ、似合う?」

戦士「……ドレスだと?」

女勇者「うんっ。さっき買っちゃったぁ!ちょっとは女の子らしいかな?」

戦士「あの、非常に似合ってはいるが…何と言うか、旅を嘗めてはいないか」

女勇者「むぅ…」

女勇者「なめてないよぅ!ちょっと男前だからって勇者をバカにしないでよー」

戦士「しかしそれでは危険だ。勇者とは言え、君は女の子だ」

女勇者「女の子でも強いもん!」

戦士「…女が怪我をするのを見たくないんだ」

女勇者「…もう。ちょっとドキドキしちゃうじゃない」

戦士「俺が守れる時は良い。だが自分の身は自分で守るのが鉄則だろう」

女勇者「大丈夫だよ!危なくなったら助けてね」ニコ

戦士「う、うむ…」

女勇者「ちんちんなめてないよぅ!ちょっとちんちん男前だからって勇者をバカにしないでよー」

戦士「しかしそれではちんちんが危険だ。勇者とは言え、君はちんちんだ」

女勇者「女の子でもちんちんだもん!」

戦士「…女がちんちんをするのを見たくないんだ」

女勇者「…もう。ちょっとドキドキしちゃうじゃない」ちんちん

戦士「俺が守れる時はちんちん。だが自分のちんちんは自分で守るのが鉄則だろう」

女勇者「大丈夫だよ!危なくなったらちんちん」ニコ

戦士「う、ちんちん…」

残ってる!すみません、再開します
保守thxでした

女勇者「では、装備も調った所で!さっそく旅立ちますよー」
ニコニコ

戦士「いざ!」

僧侶「が、頑張ります…」びくびく

魔法使い「頑張りますね、勇者様!」

女勇者「うん!さぁまずは…おっと、モンスターが出たよー」

魔物「ぐるる…」

戦士「!」ざっ

僧侶「ひぁ!?モ、モンスター!」

魔法使い「…怖い…」

戦士「勇者殿、俺と前衛へ。僧侶は最後列で回復、魔法使いはサポートを頼む!」

僧侶「は、はぁい!」

魔法使い「わかりました。勇者様、お気をつけて!頑張って下さい」

勇者(えへへ…初々しいなぁ。1週目はわたしもこんな感じだったっけ?)クス

戦士「ぬりゃああ!」ばっ

魔物「ぐがぁーーー」

ずばっ

女勇者「ねぇねぇ戦士くん」

戦士「むん?勇者殿、戦闘中だぞ。集中しよう」

女勇者「えへへ、戦士くんって強いんだね」ニコ

戦士「…はっ?」

魔物(戦士にスキが!)

魔物「ぎゃーす!」ずばぁっ

戦士「う!!」ズキ

僧侶「きゃ!せ、戦士さん!回復をっ!」

戦士「いや…たいした事はない。勇者殿も戦闘に集中してくれ」

勇者「う~…ごめんなさい」

魔法使い「よし、火炎魔法の詠唱できました!皆さん伏せて下さい!」

勇者「今まで詠唱してたんだ…」

魔法使い「えい、火炎魔法ー!」

ぼっ

魔物「ぎゃーー!」

魔物を倒した!

戦士「危なかったな。…勝ててよかった」

僧侶「実践は怖いですぅ…」

魔法使い「ごめんなさい、私がもっと早く魔法を出せるようになれば…」

戦士「…」ズキズキ

女勇者「あ、戦士くん…」

女勇者(腕を怪我しちゃってる…)

戦士「さぁ、先を急ごう。もっと強くならなければ」

女勇者(回復魔法(小)…)ボソッ

ぱぁぁぁ

戦士「ん?腕の痛みが…なくなった?」

女勇者「さぁ!戦士くんの言う通りだねー!先を急ごう!」ニコニコ

戦士「まず最初の目的は、北の洞窟にいく事だったな」

女勇者「そうだよー。近くの村が被害にあってるらしいから、そこの魔物を退治してくれって」

僧侶「被害…」びくびく

女勇者「被害って言っても、時々農作物を荒らされるくらいだからね。怖がらなくて大丈夫だよ」ニコ

魔法使い「あ!あれが洞窟の入口ですね!」

女勇者「うん!皆、準備は良い?行くよー?」

戦士「勇者殿。その前に陣形を組み直してはどうだろう?体力の多い私か勇者殿が前、僧侶は最後列にした方が良くないか?」

女勇者「それもそうだね!じゃ、戦士くんが先頭、僧侶ちゃんが最後!二番目に私が行くよ」ニコ

戦士「了解だ。さぁ、入ろうか」

ざっざっざ

女勇者「戦士くん、しっかり誘導してね」

戦士「うむ。迷ったら済まない」

女勇者「大丈夫だいじょうぶ!皆のレベル上げにもなるしね」ニコ

戦士「そうだな。勇者殿は向上心があるな。いいことだ」

女勇者「向上心…向上心かぁ」

戦士「?どうかしたか?」

女勇者「ううん。ありがと」ニコ

僧侶「あ、あのぅ…勇者様ぁ」トテトテ

女勇者「僧侶ちゃん、なぁに?」

僧侶「あの、あの…少しお願いがあるんです…でもただのワガママだし…」

女勇者「えへへ、全然構わないよ!言ってみて?」

僧侶「その…最後列、怖いです…」うるうる

女勇者「!」きゅん

女勇者「僧侶ちゃんはかわいいなぁもう!よし、じゃあ私と交代しようか」ニコ

僧侶「すみません…」

戦士「勇者殿」

女勇者「はいはーい、なんですか?」

戦士「すまない、道に迷ってしまったようだ…」

女勇者「えへへ、だろうと思った!さっきから何回も同じところ歩いてるもんね」

戦士「かたじけない…」

女勇者「いいのいいの!誰だって最初は迷うよね」

戦士「?」

女勇者「それに、レベルアップにもなったじゃない!戦士くんも強くなったでしょう?」

戦士「うむ…一応レベルは4になったが」

女勇者「ほら、迷った事もあながち悪いことばっかりじゃないよ!ね?」ニコ

戦士「そうだな。俺も勇者殿のようにプラス思考を心がけなければ」

女勇者「えへへ、私はバカなだけだよぅ」

戦士「しかし勇者殿、先ほどから体調でもわるいのか?」

僧侶「ふぇ?勇者様、体の調子わるいんですか?悪いならすぐ言ってくださいよぉ…」おろおろ

女勇者「いや、全然?大丈夫だよ?どうして?」

戦士「さっきから戦闘中も身を守ってばかりなのでな。少し気になった」

女勇者「…」

戦士「勇者殿?」

女勇者「ううん、大丈夫。心配してくれてありがとう」

戦士「まぁ…無理に戦闘に参加せずとも構わない」

女勇者「…戦士くん」

戦士「戦いは強制されるものではないしな。ましては勇者殿は女の子だ」

戦士「武器よりもドレスを望むような子だ。勇者として生まれなければ、別の生き方があっただろう」

女勇者(…勇者として生まれなければ、かぁ…)

戦士「しばらくは戦闘は俺たちに任せておくといい。なぁみんな?」

魔法使い「もちろんです。勇者様、私たちにお任せください」ニコ

僧侶「勇者様は、私の後ろで応援しててください。頑張りますからね」

女勇者「みんな…」

魔法使い「そして、ちょっとずつでも良いから戦闘に慣れていきましょう?」

魔法使い「はじめは見てるだけで良いんです。ちょっとずつでも、必ず戦えるようになります」

戦士「俺も最初はそうだった。敵が怖くて仕方なかった」

戦士「しかし場数を踏むほど、恐怖は薄れていくものだ」

女勇者「ありがとう。でも…私、戦いが嫌いなわけじゃないんだよ。ううん、むしろ好きかも」

女勇者「ただちょっと訳があって、皆に戦ってるところは見られたくないの。ごめんね?」

僧侶「良いんですよぅ。皆で協力して、勇者様を守っていきますから」ニコ

僧侶「だから、怪我したり病気になったらすぐに言ってくださいね?」

女勇者「僧侶ちゃん…ありがとう」

僧侶「あ!あそこの扉…」

魔法使い「…どうやら、最奥部のようですね」

戦士「皆、準備は良いか?勇者殿、心の準備は?」

女勇者「えへへ、大丈夫!」

戦士「ここで待っていてもいいんだぞ?」

女勇者(…なんだか、こんなに女の子扱いされるの久しぶりだな…)

女勇者「大丈夫!私も行くよー!」

戦士「よし、では!いざ!!」

バタン!!

ボス「なんだ貴様らは?」

戦士「村人から話は聞いた。お前がここの親玉か」

ボス「ふん、人間ごときが私に叶うとでも思うのか?かかって来い!」

女勇者(ここの魔物も変わらないなぁ…)

女勇者(身体ばっかり大きくて、それに見合った攻撃力もないし)

女勇者(見かけは怖いけど、実際はただのノロマだもんなぁ)



バシュ!!

戦士「ぐあぁ!!!」

僧侶「きゃぁぁあ!せせ、戦士さん!回復魔法ー!!」

ぱぁぁ

戦士「はぁ、はぁ、…かたじけない。魔法使い、サポートしてくれ!」

魔法使い「了解!詠唱の間時間稼ぎをお願いします!」

ガキィィン!
バシッ!!

魔法使い「よし、出来ました!戦士さん、伏せてください!」

戦士「おう!」

魔法使い「ブツブツブツ…火炎魔法!!」

ぼぉっ!!

僧侶「はぁ…はぁ…やりましたか…?」



魔物「なんだ今のは?人間」

戦士「!!」

バキッ

戦士「ぐわぁあ!??」

女勇者「あ!…レベル4じゃちょっと早かったかな…?睡眠魔法!(大)」

戦士「む?」ぐら…

魔法使い「え…え?」ばたっ

僧侶「すぴー…すぴー…」

女勇者「わぁ!僧侶ちゃん立ったまま寝てる!?やーん、かわいすぎ!!」

ボス「な!?仲間を眠らせた…バカか貴様!?」

女勇者「ごめんね?私、何回やっても仲間が怪我するの嫌いなの」

女勇者「この子達まだレベル4だよー?そんな本気になってどうするの?」

ボス「いや、でもボスは強いもんだし、一回くらい全滅してもらわないと…」

女勇者「ふぅん、ボスは強いかぁ。じゃあ君も、『勇者は強い』で納得できるんだね?」

ボス「お前が勇者?フリフリのドレスを着た、武器も持たない小娘が!ははは、笑わせるな!」

女勇者「勇者がドレス着たら悪いの?」

ボス「へ?」

女勇者「ねぇ、勇者がドレス着たらおかしい?」

そのうち>>1が長文が消えてなみだ目になる気がする…
気をつけろよ!

ボス「魔物と戦おうという勇者が、戦闘の場にドレス?はははは!こんな勇者では人間も不憫だな」

ズカァァァァン!!!!!

ボス「!?」

勇者「もう、ひどいこと言わないで」

ボス(え?え?壁に穴開いてる?外見えてる?)

ボス(今素手で壁殴った?)

勇者「女の子なんだよ、これでも」

勇者「このドレス、戦士くんも似合ってるって言ってくれたんだよ」

ボス「ふん、その人間も頭がおかしいのだろう!」

勇者「もうしゃべらないで」

がしっ

ボス「うぎゃああああああああ!?な、なんて握力…!?」

ボス「体重500キロを超える私を…片手で…」

女勇者「何回会ってもムカつく事ばっかり言って…」

女勇者「ねぇ、私が望んで勇者に生まれたと思った?」

女勇者「こんな恰好して、普通の子みたいに暮らしてみたいと思うのがそんなにおかしい?」

グググ…

魔物「…ぐぁ…!!」

女勇者「おかしいよね。私は勇者だもんね!」

ググ…

魔物「……!」

グ…

女勇者「良いよ、私だって勇者に生まれた責任があるもんね」

女勇者「バカな魔物に教えてあげる。勇者は強いんだよ」

魔物「ぎゃああああ!!」

ぐしゃっ





【宿屋】

戦士「はっ!?」ガバッ

女勇者「あ、起きた?身体は大丈夫?」

戦士「俺は…敵はどうなった?」

女勇者「なんとか勝てたよー。皆眠らされちゃって、危なかったけどね」ニコ

戦士「俺は眠っていたのか…済まない」

女勇者「えへへ、大丈夫!誰も大怪我はしてないみたいだしね」

戦士「ここは…宿屋?どうやってここまで…」

女勇者「うん。私…じゃなくて、通りすがりの人に手伝ってもらって、ここまで皆運んできたんだよー」

僧侶「…う~ん?」むくっ

魔法使い「ん…」

女勇者「あ、みんな起きたみたいだね。おはよ!」ニコ

魔法使い「あれ…ここは…?」

僧侶「あれ?勇者様、ドレスは…?」

女勇者「え?えへへ、捨てちゃった」

戦士「捨てた?あんなに喜んでいたのに?」

女勇者「うん。私は勇者だから、やっぱりあんなの似合わないしね。えへへ」

戦士「…」

強くてニューゲームって仲間のレベルも繰り越さないっけ?

女勇者「さ、みんな疲れたでしょう?今日はここで休んで、出発は明日にしようよ」

戦士「そうだな。今日はゆっくり身体を休めよう」

僧侶「賛成ですぅ。私疲れちゃって…」

女勇者「ふふ、僧侶ちゃんったら立ったまま寝てたくせにぃ!」

僧侶「ふぇ?そ、そうなんですかぁ?」かぁぁ

魔法使い「まぁ。立ったまま寝るなんて、なかなか出来ませんよ」くす

僧侶「す、すみませぇん…」

女勇者「あはは!可愛かったからよし!」

>>91
最初から内容を読み直して来い

戦士「勇者殿…ひとつ頼みがあるんだが」

女勇者「はいはぁい。なんでもどうぞぉ!」

戦士「あの…俺も他のメンバーと同じ部屋というのは抵抗があるんだが…」

女勇者「えー?どうして?」

戦士「女性と同じ部屋で眠ることはできないな。もう一部屋借りられないだろうか」

女勇者「うーん、一緒がいいなぁ。二部屋だとお金もかかるし、それに」

戦士「それに?」

女勇者「こうやって皆でお話して、パーティの結束を固めたいの!ダメかな?」

戦士「…むぅ……。わかった、そういう事ならばしかたがないな」

女勇者「えへへ、ありがと」ニコ

僧侶「あ、もう夕方ですねぇ。そろそろお店が閉まっちゃうなぁ」

魔法使い「本当ですね。なにか必要なものがありましたら買いに行きましょうか?」

戦士「いや、俺が行こう」

魔法使い「え?戦士さんが?」

戦士「うむ。個人的にほしいものもあるのでな。勇者殿、構わんか?」

女勇者「うん、私はいいよー?」

戦士「では。なにか必要なものは?」

女勇者「うーん、じゃあ薬草を5個お願いできる?」

戦士「了解した」

ガチャ

女勇者「さて!じゃあ行こうか!」

僧侶「ふぇ?どこにですか?」

女勇者「決まってるじゃない!戦士くんの後をつけてみようよ」

魔法使い「え…」

女勇者「だって、個人的にほしいものって何だか気にならない?」

僧侶「そ、それは気になりますけどぉ…」

魔法使い「もしかしたら武器とかじゃないですか?戦士さんは武器好きそうだし」

女勇者「そうかな?えへへ、とにかくついていってみようよ!ね?」

魔法使い「もう、しょうがないですねぇ…」くす

女勇者「やったぁ!」

戦士「…」スタスタ

女勇者(お、まずは道具屋さんだね)

僧侶(まず最初にお使い頼まれたものを買いに行くんですね。偉いですぅ)

魔法使い(え?普通そうじゃありませんか?)

僧侶(えへへ、私は最初に自分のほしいもの買っちゃって、お金足りなくなったりするんです)

戦士「すまないが、薬草をくれ。5つ」

道具屋「はいよ、薬草。誰か病気でもしたのかい?」

戦士「いや、旅の途中なのでな。備えだ」

道具屋「ってことは、あんた勇者様一行かい?そういう事なら、ほら。これサービスだよ」

戦士「おお、かたじけない」

僧侶(道具屋のおばちゃん優しいですねぇ)

女勇者(戦士くんが男前だからだね。感謝感謝)

戦士「…」スタスタ

魔法使い(今度は武器屋に向かいましたね)

僧侶(やっぱり武器好きなんですね。うふふ、この前鋼の剣買ってもらったばっかりなのに)

女勇者(新しい武器欲しいのかな?言ってくれれば買うのに)

戦士「親父。すまないが、買い取って欲しいものがあるんだが」

親父「おう。品物見せな」

戦士「以前私が使っていた武器だ。古いものだが、買い取ってくれるか?」

親父「ほぉ…かなり使い込まれてるな。悪いが、400Gが限界だな」

戦士「おお!十分だ。それから、この…」

女勇者(昔の剣を…売っちゃった…あんなに大切にしてたのに)

僧侶(そんなにお金が必要なのかな…?)

魔法使い(…?)

魔法使い(あ!)

女勇者(魔法使いちゃん?どうしたの?)

魔法使い(いえ、その…お金の使い道…っていうか、その)

僧侶(?)

魔法使い(えっと…この街の外れに、そういうお店があるんです)かぁぁ

女勇者(ああ、そういえばあったかも)

僧侶(??)

魔法使い(もしかしたら、そこに…行かれるのかもしれません)

女勇者(えへへ、戦士くんも男の人だもんねぇ。そっかぁ)

僧侶(どういうことですかぁ?)

魔法使い(ですから…今日は、女の人と泊まるでしょう?だから…そう、転職!転職しに行くんですよ)

僧侶(ふぇ?もう転職できるんですかぁ?)

女勇者(あはは、僧侶ちゃんは知らなくていいよー)なでなで

戦士「ありがとう。すまないな、ワガママを聞いてもらって」

親父「おうよ。頑張りな。応援してるぜ」

戦士「うむ。それでは、また寄らせてもらう」

親父「おー。またよろしくな」

僧侶(あ、今度は防具屋さんですね)

魔法使い(あ、あれ…?違うのかな?)

女勇者(戦士くんが剣を売ってまでそんな事するはずないって信じてたよ!)


戦士「邪魔する」

防具屋「いらっしゃいませ。何をお求めでしょうか?」

戦士「…ドレスを見せてくれ」

防具屋「……はい?」

女勇者(!!)

戦士「あー。その…仲間に女性が居るんだ」

防具屋「なるほど。でしたら、こちらがございますよ」

防具屋「皮のドレス 450G
    シルクのドレス 2000G
    花嫁のドレス  8000G」

戦士(所持金460G…)

戦士「…この、皮のドレスという奴は、女性が着ても恥ずかしくないものか?」

防具屋「そうですねぇ。おしゃれとは言えませんが、普段着になさるなら問題ないかと」

戦士「そうか…。よし、これをくれ」

防具屋「かしこまりました。ありがとうございます」

戦士「僧侶たん、これを…」

僧侶「えっ私にですか///////」


女勇者「はいセーブせずに終了っと」

女勇者(戦士くん…)

魔法使い(戦士さん、疑っちゃってごめんなさい…)

僧侶(わぁ…。戦士さん、優しいなぁ)

戦士「ありがとう。では…邪魔したな」

防具屋「ありがとうございました」ペコリ

がちゃ

戦士「…」スタスタ

女勇者「戦士くん!!」

戦士「うわ?!ゆ、勇者殿?」

女勇者「えへへへ」ニコニコ

戦士「…見ていたのか」

女勇者「えへ、ごめんなさい!!」ニコニコ

戦士「……お恥ずかしい」

女勇者「これ、私に?」

戦士「…高価なものではないのだが。本当はもう少しいいものをあげたかった」

女勇者「ううん。嬉しいよ!ありがとう戦士くん!」

戦士「喜んでくれれば幸いだ。…君は、俺たちとは違って望んで戦っているわけではない」

女勇者「…戦士くん」

戦士「しかし、これくらいの事は罰が当たらないだろう。似合うと思うぞ」

女勇者「…えへへ。泣かそうとしてるでしょ?」

戦士「いや、そんなつもりでは…」

女勇者「ふふ。さっそく装備して来ていい?」

戦士「ああ、もちろんだ」


たったった

女勇者「えへへ。戦士くん、ありがとう…」

女勇者 
皮のドレス E
防御力 999 → 999

防御力自重wwwwww

【宿屋】

女勇者「はー、今日はいい日だったなぁ」ニコニコ

魔法使い「うふふ。戦士さん、優しいんですね」

僧侶「勇者様もよく似合ってますよ。戦士さん、あんなに喜んでくれるとうれしいですね」

戦士「まったくだ。勇者殿、本当によく似合っている」

女勇者「本当?かわいい?」

僧侶「とってもかわいいですよ。きっとモテモテでしょうねぇ」

女勇者「…えへへ、そうだったらいいなぁ。普通の街娘に生まれてたらねぇ」

戦士「…」

戦士「勇者殿。はやく戦いを終わらせよう」

女勇者「…」

戦士「きっと戦いが終われば…世界が平和になれば、勇者殿も普通の生活が出来るようになる」

戦士「戦いのない、平和な世界のために…今は頑張ろう」

女勇者「うん。そうだね。いつか…いつか、平和な世界を見てみたいな」

戦士「?」

女勇者「もし、もしもだよ?世界が平和になったとき、私がその世界にいなくても…」

女勇者「皆、その世界をしっかりよろしくね?」

僧侶「勇者様、それって…途中で死んじゃったりしたらってことですか?」

僧侶「嫌ですよぅ、そんなの嫌…絶対、みんなで世界を平和にしましょうね?」

女勇者「僧侶ちゃん…。うん、そうだね。今はとにかく頑張ろう!」ニコ

魔法使い「勇者様」

女勇者「なぁに?魔法使いちゃん」

魔法使い「勇者様はなにか抱え込まれているようですね。私たちにはどうする事もできない何か」

女勇者「え?そう見える?」

魔法使い「はい、なんとなくですが…。無理にとは言いません。それでももし、一人で抱え込むのが辛くなったら」

魔法使い「そのときは、ぜひ私たちに打ち明けてください。私たちは、仲間ですから」ニコ

女勇者「…魔法使いちゃん。ありがとう」

魔法使い「いえ。まぁ、なんとなくなんですけどね」くす

女勇者「ふふ、そっかぁ。ま、今日は寝ようか!」

戦士「そうだな。明日も早い。今日はゆっくり休もう」

僧侶「おやすみなさぁい」

女勇者「うん!おやすみー」ニコ

~♪

女勇者「ふあぁ…よく寝たー!ん?」

僧侶「すぴー…すぴー…」

女勇者「な、なんで僧侶ちゃんが私のベッドに…?」

僧侶「すぴー…すぴー…」

女勇者(それにしても可愛い寝顔だなぁ…)

女勇者(こうして見ると、ほんとにただの女の子みたい…)なでなで

僧侶「すー…う、ぅ…?」

女勇者「あ、起きちゃった」

女勇者「おはよー、僧侶ちゃん!」ニコ

僧侶「ふぇ?あ、おはようございますぅ…」ごしごし

女勇者「ふふ、まだ眠そうだね。で、どうして私のベッドにいるの?」

僧侶「え…?え?」

女勇者「まさか、寝ぼけて?」

僧侶「え?えぇ!?すすす、すみませぇんっ!」がばっ

女勇者「いいんだけどねー。どうしたの?怖い夢でも見た?」

僧侶「え…と、そういえば見た気がします…で、誰かのベッドに一緒に入らせてもらって…」

女勇者「あはは、もう!朝っぱらから僧侶ちゃんだねぇ。戦士くんのベッドだったらどうするのー?」

僧侶「あぅ…すみません」

魔法使い「おはようございます」

戦士「もう起きていたのか。おはよう」

女勇者「おはよー!二人ともはやいねー」

魔法使い「はい、私は朝は早いので…」

戦士「俺は早朝稽古があるのでな」

女勇者「うんうん、頼もしいね!今日は出発したらさくさく進めちゃおうね」

戦士「そうだな。一刻も早く魔王を倒そう」

女勇者「うん!」

勇者の張り付いたような笑みが好きにあまり成れない…無限輪廻しまくってるなら早く悟りでも開いて欲しい…

>>173
10週目にもなれば開き直って楽しみ始めるんじゃね?www

ごめんなさい。遅筆ながら再開します
保守thxです

【数日後・中盤】

戦士「もうずいぶん遠くにきたな…」

女勇者「そうだね。皆見違えるくらい強くなったよ!」

僧侶「次の街はどんな所なんでしょうねー?」

女勇者「ああ…そうか、次の街は…」

魔法使い「?勇者様、どうなさいました?」

女勇者「え?うん、ちょっとねー」

【新しい町】

僧侶「わぁ。綺麗な町ですねぇ!」

魔法使い「本当。でも…町人達がなんだか暗いような…」

戦士「勇者殿。そういえば、ここは確か『いけにえの町』と呼ばれる所では?」

女勇者「うん、そうだよー。そんな呼ばれ方もしてるみたいだね」

戦士「しかしいけにえとは…一体なぜ?」

魔法使い「宗教の関係でしょうか?とりあえず町長さんに話を聞きに行きましょう」

僧侶「そうですね!」

女勇者「うん、そうしよー!戦士くん、先頭よろしくね」

【町長の家】

町長「おお、ではあなた方が勇者様ご一行ですか…」

女勇者「そうです!」

魔法使い「あの、町長さん。失礼ですがここは『いけにえの町』なんて呼ばれているそうですね」

女勇者「…」

魔法使い「なにか儀式があるのですか?」

町長「……わしらの問題です。余計な事はせんで下さい」

僧侶「え?」

がちゃ

バタン

戦士「なにか、重大な事のようだな…」

魔法使い「困っている事は間違いなさそうなんですけど」

僧侶「あれ?誰か私達の所に走って来ましたよ」

タッタッタ…

町人「失礼します…あなた様が勇者様ですか」

女勇者「はい、そうですよー!どうしました?」

町人「実は…ご存知かも知れませんが、この町はいけにえの町と呼ばれています」

僧侶「らしいですね。…どうしてなんですか?」

町人「…魔物に…差し出されるのです。毎年、齢16を迎える娘を一人差し出さなければ、町を襲われると」

戦士「なんだと…」

町人「そして…今年いけにえにされるのが、私の娘なんです」

僧侶「そんなの、許せません!」

町人「この町は今までそうしてもってきました。今年もそうして町は無事に済むでしょう」

町人「…しかし、私には我慢できないのです。私一人のわがままで町を危険に晒すわけにはいかないのですが」

町人「…なんとか、助けていただけないでしょうか?私の…ただ一人の家族なのです」

戦士「もちろん。引き受けましょう」

僧侶「はいっ。こんなの黙って見過ごせません!ね、勇者様?」

女勇者「…うん!」

なんというエゴ

女勇者「…」

僧侶「魔物を倒せば、いけにえもなくなるんですよね?その魔物というのはどこに居るんですか?」

町人「南の洞窟に居ます。そして…いけにえにされるのは、明日なのです」

戦士「時間の猶予はない訳だな。勇者殿、疲れているだろうがすぐに出発しよう」

女勇者「そうだね!皆、大丈夫?」

僧侶「もちろんですぅ!魔法使いさん、大丈夫ですよね?」ぐっ

魔法使い「はい。すぐに行きましょう」

町人「ありがとう…ございます……」

女勇者「お父さん」

町人「はい」

女勇者「あなたのした事は間違ってないよ」

【いけにえの町】

町長「……」

町人A「捕らえました!」

町人B「来いこの野郎!なんて事をしてくれたんだ!!」

いけにえの父「…すみません」

町人A「お前一人のわがままで!俺達の家族まで危険な目にあってるんだぞ!!」

町長「…なんという事を…」

いけにえの父「…申し訳ありません!しかし、勇者様達ならばきっと…!」

町長「仮に南の魔物を倒せたとしても、それで終わると思うのかね…」

いけにえの父「…」

町長「……処刑しなさい」

町人A「おら、来い!この疫病神!」

いけにえの父「私のした事は…間違っていない…」

ごめんなさい、ちょっと空けます…まとめて書けなくて申し訳ありません
一時間後くらいには再開します

保守thxです。再開します

【南の洞窟】

女勇者「来ちゃったね」

戦士「この扉の前に並べてある人骨は…」

魔法使い「今までのいけにえでしょうか…」

僧侶「…」ぐす

魔法使い「僧侶さん、泣いてもしかたないです。今は魔物を倒す事に専念しましょう?ね?」

僧侶「…この子たち、16歳だったんですよぅ…?怖かったでしょ…?」ぽろぽろ

僧侶「せめて…この子たちのために祈らせてくれませんか?」

僧侶「お願いします…勇者様…!」

女勇者「うん…。祈ってあげて。僧侶ちゃんは優しいね」ニコ

僧侶「…お待たせしました。行きましょう」すっ

女勇者「うん。戦士くん、行こっ!」

戦士「うむ。この忌まわしい因果を断ち切ろう」

魔法使い「行きましょう、勇者様」

ガチャ…

きぃ…

魔物「いけにえか?」

僧侶「違います。あなたを倒しに来ました…!」きっ

魔物「ほう、では勇者か。そのくだらん正義感のために町がひとつ滅ぶ…実に愉快だな」

僧侶「私達があなたを倒します…!そうすればあの町も!」

魔物「浅はかな…こんな愚かな者に未来を委ねざるを得ない人間も不憫だな」

魔物「良いだろう、かかってこい!」

魔物「ふはは、その程度か!よくもそれで挑んできたものだ!」

バキィッ

僧侶「あぅッ…!!」

戦士「僧侶!!」

僧侶「もう…もうMPが……」

魔物「弱すぎる。よくここまで来れたな」

魔物「勇者が最後列で怯えているだけのパーティーに、俺が倒せる訳がない!」

魔物「もう諦めろ。お前達を殺した後、逆らったあの町も皆殺しにしてやる」

女勇者「……」

女勇者「みんな、ごめん…。睡眠魔法(最大)」

ぱぁっ…

戦士「くっ……」トロン
魔法使い「…」
僧侶「……」くた…

魔物「くく、諦めたか?仲間を眠らせるとは」

女勇者「…お願い。あの町を許してあげて」

魔物「ふははは!命乞いか、勇者!心配するな、死ぬお前には関係のない事だ!」

女勇者「…」

魔物「ふん、失望で声も出ないか。つまらん。自分の無力を嘆いて死ね!」

魔物「ぐぉぉおお!!」バキィッ

女勇者は1のダメージを受けた

魔物「か、顔で平然と受け止めた…?」

女勇者「…お願い。あの町を見逃してあげて」

魔物「なんだと!?俺の全力の攻撃が…?当たらない?当たってるのか?」

バキィッ バキッ バキィッ

1のダメージ ミス ミス


女勇者「許してあげるから」

魔物「バカな!?こんな小娘が…」

女勇者「今までの事は許してあげるから」

お前ら、雑談もそこそこにしとけよwwwwww


さて、俺もピザトースト作るか・・・

保守用書き込みならsageちゃダメだったような…

今は平気なのか?

魔物「愚かな奴だ、お前がこうしてちっぽけな正義感など携えて乗り込んでくるからこんな事になった」

魔物「いつも通りにいけにえの小娘を一人差し出すだけで、あの町の人間が生きながらえたのに」

魔物「お前が殺したんだ、あの町の人間を!くははははは!!」

女勇者「…そうかもね」ニコ

魔物「な…」

女勇者「少ない人間が犠牲になって、より多くの人間が助かるなら…それも正義なのかなぁ?」

女勇者「わかんないよ、私には。10回目になってもまだわかんない」

女勇者「えへへ、私…バカだからなぁ」

女勇者「じゃあどうすればよかったかな?いけにえの子を見殺しにすればよかったの?」

魔物「ふん、気でも違えたか」

女勇者「わかんない。でも、どうせあの町は滅ぶなら」

女勇者「とりあえずお前は倒すよ」ニコ

魔物「笑わせるな。ドレスなど纏った小娘に

ぐしゃ!!!

魔法使い「…う…?私、また…眠らされてたの…?」

女勇者「!」くるっ

魔法使い「ひっ!?」ビクッ

女勇者「あ…魔法使いちゃん、起きた?大丈夫?」ニコ

魔法使い「あ、ゆ…勇者様…?敵は…?」

女勇者「倒したよ。えへへ、危なかったけど、なんとか…」

魔法使い「敵はどこに…?」

女勇者「魔法使いちゃん、待って。見ない方が良いかも」

魔法使い「は…?」

魔法使い「…勇者様?」

女勇者「えへへ、さ…皆起こして早く出よう?」

魔法使い「…そうですね。戦士さん、僧侶さん。起きて下さい」ぺちぺち

戦士「…むん?」むく

僧侶「ふぇ?お母さん…?」パチ

女勇者「ふふ、皆起きた?さぁ、アイテムも手に入れたし、行こうか!」ニコ

戦士「敵が持っていたアイテムか。何かの鍵になりそうだな」

僧侶「そうですね。大事に保管しましょう」

魔法使い「では、いけにえの町に戻りましょうか!」

女勇者「…うん」

【いけにえの町】

女勇者「…着いたね」

戦士「さぁ、早速あの人に報告しに行こう。喜んでくれるだろう」

魔法使い「そうですね。娘さんも助かったんですし」

僧侶「勇者様?早く行きましょう?」

女勇者「私、行かなくっても良いかなあ?」

僧侶「ふぇ?」

女勇者「えと、ちょっと疲れちゃって……えへへ、ダメだよねやっぱり…」

戦士「疲れているのならばなおさらだ、早く宿に行こう」

女勇者「はぁい…」





戦士「処刑された!??」

町長「はい。いけにえの件をあなたがたに漏らしたばかりか、助けを求めた罰として」

戦士「バカな!?現にこうして魔物を倒して来たではないか!」

町長「それで解決とはいかないのです。あなたがたのせいでこの町は滅ぶでしょう」

僧侶「な、なぜですかぁ…?」

町長「南の魔物を倒したところで、我々は助かりませぬ…じきに次の更に強力な魔物が来るでしょう」

町長「そして今度は我々は、いけにえの儀式を放棄し、逆らった人間として扱われる」

町長「…女はさらわれ、男達は皆殺しになるでしょう」

戦士「な…」

町長「さぁ、出ていってくだされ。あなたがたを恨んでいる町人も少なくない」

戦士「く…こんなバカな事があるか!!」

女勇者「戦士くん、行こう…ね…?」

女勇者「町長さん、申し訳ありませんでした…」ぺこり

戦士「勇者殿…!!」

女勇者「よし行こう、みんな!次の町を目指さなきゃ!」

戦士「く…!!」

町長「…」

女勇者「行くよ、戦士くん!」ぐいっ

戦士「うぉ!?」どてっ

女勇者「あ…ご、ごめん…」

戦士「いや、良い…行こう」

ガチャ

バタン

少女「お待ち下さい!」

戦士「!」

魔法使い「あら、お嬢さん…どうしましたか?」

少女「あなたがたは、勇者様ご一行ですか?」

僧侶「はい…そうですよぅ」

少女「私は、明日いけにえになる予定だった者。今日処刑された男の娘です」

女勇者「…」

少女「私が死ねば、町は生きながらえ…父も死ぬ事はありませんでした」

戦士「…!」

少女「怖くなかったと言えば、嘘になります。でも私なりに…覚悟を決めておりました」

少女「町を、皆を守るために死ぬのだと。皆、私のために泣いてくれました…」

僧侶「う、うぅ……うぇぇえん……」ぽろぽろ

少女「…でも…私は、あなたがたを憎めません。あなたがたは父の遺志を聞いてくれたのですから」

僧侶「ごめんなさい…ごめんね…」ぽろぽろ

少女「でも、でも!私は…何を憎めば良いんですか…?」

女勇者「私を憎むと良いよ」ニコ

少女「え…勇者様…?」

女勇者「私のせいで皆を狂わせてしまったんだから」

少女「でも、勇者様は父の…」

女勇者「私はあなたを助けるとどうなるか知っていた。でもあなたを助けたの」

女勇者「あなたのお父さんを殺したのは、私なの」

少女「う…うぅ…うわぁあああん!!」ぽろぽろ

女勇者「さぁ、行こうみんな」すっ

僧侶「ゆ、勇者様っ!!でも!」

女勇者「えへへ、良いんだよー、もう慣れっこだから!行こ!」

少女「うわぁぁん!パパぁ!パパーー!!」

【次の街・宿屋】

女勇者「ふぅ。今日は疲れたねぇ」

戦士「うむ…」

魔法使い「…」

僧侶「えぐ……ひっく…」

女勇者「僧侶ちゃん、もう泣かないで。私まで悲しくなっちゃうよー」

僧侶「ゆ…しゃ、さまは…なんで平気なんですかぁ…!」

女勇者「…平気じゃないよ。でも、私は…」

僧侶「…うえぇん…」

女勇者「えへ…私は、勇者だからねー!」

戦士「!」

魔法使い「あ…」

僧侶「…!」

女勇者「私が泣いちゃったら、ダメでしょ?」ニコ

女勇者「あはは、ちょっとカッコつけすぎかな…?」

僧侶「……ごめんなさい」

女勇者「さってと!そろそろお風呂入って寝よう!寝ちゃえばきっと気持ちも晴れるよー」

僧侶「そうですね。しっかりしなくちゃ…」ぐい

魔法使い「勇者様、一緒に入りましょうか?お背中流しますよ」

女勇者「んー、私ちょっと汗かいてからにするよ。先に入っちゃって!」

魔法使い「そうですか?じゃあ…」

女勇者「うん!素振りでもしてくるよ。戦士くん、剣貸してくれる?」

戦士「ああ、構わんが…」

女勇者「じゃねー、行ってきます」ふりふり

ガチャ

バタン…


僧侶「勇者様、大丈夫でしょうか…?」

魔法使い「一人風呂を好むのはいつもの事ですけど…今日はなにか思い詰めていましたね」

戦士「いや、それよりも…」

僧侶「なんですか?」

戦士「勇者殿が、剣を握るのは初めてだな」

魔法使い「あ。そういえば、武器は持たれた事がありませんね」

僧侶「装備はいっつも皮のドレスだけですもんね…」

【街の外】

女勇者「えへへ、剣なんて久しぶりに握るなぁ…」

女勇者「戦士くんの覇者の剣借りて来ちゃった」

女勇者「よっと」

ブォォォォオン!!!

女勇者「おー…あはは、軽いなぁ。確か1周目は重くて振れなかったのになぁ」

女勇者「私も強くなったんだな。1周目の仲間達は元気にしてるかなー?」

女勇者「あ、柄に血が染み付いてる。ふふ、戦士君もがんばってるんだね」

女勇者「戦士くんは男前だし、優しいし…日に日にかっこよくなっていくなぁ」

女勇者「僧侶ちゃんは可愛すぎるし、ちゃんと回復魔法も(大)まで使えるし」

女勇者「魔法使いちゃんはいつもサポートしてくれるし、強力な全体魔法も使えるし」

女勇者「私だけが、成長しない…」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 01:00:09.66 ID:9k/qoNm4O
女勇者「まずは王様に挨拶だっけ。それから仲間を見つけて…」

女勇者「前回は一人旅、前々回は全員戦士…今回はオーソドックスに行こうかな」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
女勇者「よし!戦士(男)、僧侶(女)、魔法使い(女)に決定!」

女勇者「ふふ、戦士くんはハーレムになっちゃうなぁ」

女勇者「えい、究極の一撃~」

ズバシャアアアア!!!

女勇者「全体回復魔法~(最大)」

ぱぁぁぁ…

女勇者「そらに向かって…極大破壊魔法~」

キュウウン…ズガァァァン!!

女勇者「あ…雲なくなっちゃった」

女勇者「強くなれば何か変わるかと思ってがむしゃらに強くなった事もあった」

女勇者「仲間に打ち明けた事もあった、一人で旅した事もあった…」

女勇者「魔物との共生共存を目指した事もあったのになぁ…」

女勇者「自爆魔法でも死ねない身体になっちゃったけど、心はまだまだ子供だなぁ」

女勇者「もうわかんないよ…何が正義なのかも見失いそう」

女勇者「あはは、今日の町は何回やってもダメだなぁ。毎回泣いちゃう」ぐい

女勇者「もう、やめちゃいたい…かも」

女勇者「いけないいけない、私は勇者なんだから」ぶんぶん

女勇者「心の回復魔法もあればいいのになー」

女勇者「素振りして気分転換しようかー!」

ブシャア!!ブシャア!!

僧侶「勇者様ぁ~」トテトテ

女勇者「!」ビクッ

女勇者「僧侶ちゃん?どうかしたー?」

僧侶「えっと…えへへ」

女勇者「?」

僧侶「あの、失礼かも知れませんけど…勇者様が悩んでるのを、私…ほっとけなくて」

女勇者「悩んでる…のかなぁ?えへへ、顔に出ちゃってたか」

僧侶「あの、私がなんとなく思ってただけで、そういう訳じゃ…」

女勇者「ううん、良いんだよ!ありがと僧侶ちゃん」ニコ

僧侶「ね、勇者様。もしよかったらお風呂、一緒に入りませんか?」

女勇者「え…」

僧侶「今まで一緒に入った事なかったし、ゆっくり勇者様とお話したかったから…」

女勇者「お、お風呂は…あのー…」

僧侶「ダメですか…?」

女勇者「う、わかった。……入ろうか」ニコ

僧侶「はい!じゃあさっそく行きましょう!」すっ

女勇者「あ、手は…」

ぎゅ

僧侶「!」

女勇者「……ごめんね、こんな手で」

僧侶「ちょっとびっくりしちゃいました…」

女勇者「やっぱり、気持ち悪いよね?ごめん、隠しとくつもりだったんだけど」

僧侶「勇者様、そんな事ありませんよぅ」ニコ

女勇者「え?」

僧侶「ちょっとボロボロだけど、優しい、女の子らしい手じゃないですか」

女勇者「…えへへ、ありがとう。そんなの言われた事ないよ」ニコ

【宿屋・風呂】

魔法使い「お帰りなさい、勇者様」

勇者「ただいま!」

魔法使い「失礼だったらすみません。待たせていただきました」

勇者「ううん、そんな事ないよ。ありがとう」

魔法使い「ふふ、じゃあ入りましょうか」

このスレの正しい支援

女勇者「…初めてだねー、一緒にお風呂入るの!」

僧侶「そうですね。なんだか緊張しちゃうなぁ」

魔法使い「僧侶さんはスタイル良いですから…私はお二人が羨ましいですよ」

女勇者「本当、僧侶ちゃんは反則だもんなぁ」くす

女勇者(覚悟を決めるしかないよね…)

する…する…

ぱさっ

次ぬきどころだよ

>>505
画像が開けませんッッツ

>>508
これが絵師様(笑)のせいで荒れる素ですね?わかります

僧侶「…!」

魔法使い「…」ごくり

僧侶(胸元から太ももにかけて、すごいおっきい傷痕が…)

魔法使い(右肩と腹部の皮膚が…あれは火傷の痕でしょうか…)

僧侶(体中に小さな切り傷がいっぱい…)

女勇者「えへへ、ごめん。気持ち悪い……?」

僧侶「傷くらいで、私の勇者様への尊敬は変わりません」

魔法使い「その傷に救われた人がたくさん居るんですね。決して恥じるものではありませんよ」ニコ

女勇者「……この傷に、救われた人達…か。これを見て、気持ち悪いと思わないの?」

魔法使い「ふふ。そんな事で揺らぐ程、私達がここまで勇者についてきた気持ちは弱くありません」

女勇者「魔法使いちゃん…」

魔法使い「はい、なんですか?」

女勇者「…泣かそうとしてるでしょ?」

魔法使い「ふふ、ちょっとだけ」ニコ

僧侶「泣くの我慢しないで下さいね、勇者様。たまには私達に、弱い勇者様を見せて下さい」

女勇者「…」ぽろ

女勇者「!」ぐいっ

女勇者「もう!さっさとお風呂入ろう!素振りしてたから汗臭いんだからー!」だっ

魔法使い「あ、勇者様…そんなに走ると滑って危ないですよ」

つるっ

女勇者「きゃっ!?」

ゴツン!!

僧侶「ひゃあ!勇者様、頭打っちゃいましたよ!?大丈夫ですかぁ!?」

女勇者「えへへ…大丈夫、大丈夫。恥ずかしいけどね…」ちろ

勇者ちゃんも恋とかしたのかな
何とかして勇者ちゃんを助けてあげられないものか

>>548
セーブデータ消去

かぽーん…

女勇者「はぁ…生き返るねー」

僧侶「ふぃー。ちょっと熱いですぅ…」

魔法使い「そうですか?これくらいがちょうど良いですよ」

女勇者「ふふ、僧侶ちゃんはいちいち言う事もやる事も子供みたいだねー。かわいいなぁ」なでなで

僧侶「勇者様はお姉ちゃんみたいですもんねぇ」ニコ

女勇者「そう?私もまだまだ子供だけどなぁ」なでなで

僧侶「私、こうして勇者様に頭撫でられるの好きですよ」ニコニコ

魔法使い「ちょっと、僧侶さん!のぼせてませんか?」

僧侶「ふぇ?」

女勇者「…ん?うわ!」

魔法使い「鼻血出てますよ…!」





僧侶「すびばせん…」

女勇者「あはは、僧侶ちゃんならなんでも許しちゃうよー」

魔法使い「ふふ、ほほえましいですね」

女勇者「だねー。魔法使いちゃん、ありがとうね」

魔法使い「はい?」

女勇者「ずいぶん元気もらっちゃったみたいだよ。僧侶ちゃんも、ありがとう」ニコ

僧侶「そんなことないですよぉ」

魔法使い「そうです、私達は仲間なんですから」ニコ

女勇者「うん!大事な仲間だね!」

女勇者「うん!大事な仲間だね!」

ナレーション「勇者たちの戦いはここから始まる!」

~女勇者先生の次回作にご期待ください。~

女勇者「だからね、二人とも。私の事忘れないでね?」

魔法使い「え?もちろんですよ。忘れたくても忘れられません。ねぇ僧侶さん?」

僧侶「はい!」

女勇者「ふふ、ありがとう。ちょっと涼んで来ようかな。戦士くんは?」

魔法使い「戦士さんは、下の酒場に居ると思いますよ」

女勇者「そっかぁ。ちょっと行ってみるよ!ありがとうね、二人とも!」

魔法使い「はい、行ってらっしゃい」

僧侶「いってらっしゃぁい」ふりふり

あれ、二人はまだ勇者のループは知らないんだよな?
んで王様に呼ばれてからすぐに仲間になってるんだから
古い傷がついてるのは不思議に思わないのかな?
(眠ってボスが死んでることはあってもすぐ起きてるわけだから古傷にはならんし)

>>576

修行中に傷を作ることもあるだろう

【酒場】

戦士「マスター、もう一杯くれ」

マスター「あいよ。旦那酒豪だねぇ。飲み慣れてるのかい?」

戦士「いや、たまに嗜む程度だ。今日は相棒との別れの日だからな」

マスター「ほう、剣でも折れたかい?」

戦士「ああ…コイツにも世話になった。ゆっくり休ませてやりたい」

マスター「覇者の剣…。あの伝説の鉱物で作られた剣か。そいつを折っちまうとは、相当のやり手だね」

戦士「…それはわからんが…世話になった相棒だからな。別れは惜しいものだ」

女勇者(あ…剣、折れちゃったんだ…)

女勇者(…ごめんなさい、戦士くん)

女勇者「隣、良いかな?」

戦士「おお、勇者殿。どうぞ」

女勇者「剣折れちゃったんだね…。ごめんね?」

戦士「いや、勇者殿のせいではない。こいつも疲れたんだろう。まるで力尽きたように折れた」

女勇者「戦士くんが素振りしてた時に?」

戦士「うむ。勇者殿から返してもらい、俺が振りに行こうとしたらな」

戦士「持ち上げただけで、根元から折れた。…なんだか、満足げだったよ」

女勇者(本気で振っちゃったからなぁ…)

女勇者「戦士くんは剣を愛してるんだね。剣も幸せだなぁ」

戦士「はは、相棒だからな。最後くらいはこうして杯を共にしたいんだ」

某ヤクザは割れたビンをギュッとするだけで元に戻しちゃうぐらいの握力だけど・・・
このチート勇者なら・・・

>>595

グシャって握撃のSEかよwww

女勇者「それなのに、このドレス…剣を売ってまで買ってくれたんだね」

戦士「ああ、旅立ってすぐの頃の…。うむ」

女勇者「どうして、そんな大事なものを売ってまで?」

戦士「恥ずかしながら、俺の持論でな」

女勇者「へぇ?聞かせて欲しいなぁー」

戦士「…人に言うほどのものではない」

女勇者「えー、聞かせてよ!お願い!」

戦士「……剣を愛するのはもちろんだが、その剣で守るべき者が悲しんでは意味がない」

女勇者「……」ニコニコ

戦士「だから言いたくなかったんだ。笑って構わんぞ」

女勇者「ん?いや、やっぱり戦士くんはかっこいいなぁと思ってね」ニコ

勇者 鶴屋
魔法使い 長門
僧侶 みくる
戦士 古泉

>>605
こういうのが一番ウザい

そして、俺ならこうだな とか書いてくる奴もウザい

戦士「……」

女勇者「マスター、私にもカクテルを一杯くださいなー」

戦士「大丈夫なのか?勇者殿は未成年では…」

女勇者「大丈夫だよ。ちょっとだけだしね」

戦士「まぁ宿屋の下だから大丈夫か…。もし潰れてしまってもすぐに運べる」

女勇者「えへへ、頼りになるなぁ。じゃあ潰れたらよろしくね」

戦士「出来るだけ無理はしないようにな」

マスター「はいよ、嬢ちゃん。お待ちどうさま」

女勇者「えへへ、ありがとう。お酒なんて久しぶり」

日が変わるので鳥つけます

勇者は闘気を物質化するレベルまで高めてドレスにして纏えばいいんじゃね?!

女勇者「…」くいっ

女勇者「…うん、おいしい」

戦士「マスター、俺にももう一杯」

マスター「あいよ」

戦士「…」ごくっごくっごくっ

女勇者「おお…酒豪だねぇ」

戦士「今日だけだ。次は…平和になってからだといいな」

女勇者「その時は、また一緒にお酒飲もうね」ニコ

戦士「そうだな。今日よりもっと美味い酒が飲めそうだ」

女勇者「…えへへ」

>>630
仙水かよw

             /)
           ///)

          /,.=゙''"/
   /     i f ,.r='"-‐'つ____   こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |

     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /

女勇者「戦士くん、今日の町のことなんだけど」

戦士「……」

女勇者「正義って、なんだろう?」

戦士「……俺も、その事を考えていた。俺たちの行動は正しかったのか……」

女勇者「……わからない。まだ、わからないよ」

戦士「仮にあそこで、あの生贄の親子を見捨てていたら、こうして酒を嗜んでいることなどできない」

女勇者「……もし、もう一回あの選択ができるなら。戦士くんなら、どうする?」

戦士「もう一度あの親子を助ける。エゴかも知れん。だが俺の正義とはそういうものだ」

女勇者「もう一回後悔するかもしれないよ?」

戦士「それでもだ。もしあれを見捨てるような選択をすれば、俺は大切なものをなくしてしまう」

女勇者「それってさ、すごいエゴだよね……それで街がひとつ滅ぶんだから」

戦士「そうだな。しかしそれが俺の正義だ。正義は数や理論で計れるものではない。情こそが俺の正義だ」

女勇者「それが正しいのかはわからないけど…そこまで言い切れるなんて、戦士くんはすごいなぁ」くいっ

正義とはなにか

プラトン「国家」

戦士「…言い切らなければ、やりきれないからだ。俺は結局自分の為にこうして…」

女勇者「…自分のための正義、か」

戦士「勇者殿の正義は、自分でしっかりと持っているといい」

女勇者「私の正義は、まだわからないんだよ…」

戦士「ならば見つければ良いだけの話だ。もちろんその責任は大きいが」

女勇者「私の正義が、戦士くんとは違うものかも」

戦士「心配はいらん。勇者殿がどんな正義を見つけても、それを勇者殿が正義だと信じる限りは」

戦士「俺は必ず最後まで勇者殿についていく」

女勇者「…私が悪を正義だと信じたら?」

戦士「俺が目を覚まさせてやる」

女勇者「……」

戦士「……済まない、言い過ぎたか。忘れてくれ」ぐいっごくごく

戦士「話しすぎた。俺も飲みすぎたかも知れんな」

女勇者「あはは、私も。難しい話しちゃったね」くす

戦士「まったくだ。頭がない二人がこんな話をしても仕方ないか」

女勇者「む…私も頭ないって?」

戦士「ふっ、言葉のあやだ。悪意があるわけじゃない」

女勇者「ふふ、戦士くん」

戦士「む?」

女勇者「ありがとうね……」

戦士「こちらこそ。多くを学ばせてもらった」

女勇者「…えへへ……」

戦士「マスター。もう一杯くれ」

マスター「あいよ。旦那、お暑いねぇ。いやいや、羨ましいよ」

戦士「はは、バカを言え」

戦士「……」ごくごくごく

女勇者「くぅ……くぅ……」

戦士「……勇者殿」

女勇者「くぅ…くぅ……」

戦士「心配せずとも、こうして居ると普通の女の子だ」

戦士「マスター、そろそろ上がるよ。ご馳走様」

マスター「そうかい。お代はいただいてるよ」

戦士「……勇者殿か?」

マスター「はは、内緒だよって言われてるんでな。それは言えねぇや」

戦士「そうか。ではそれは次にとって置いてくれ。今回は俺が払おう」

マスター「そうかい。次は平和になってから…か?」

戦士「そうなるといいな。その時はまた勇者殿と仲間たちを連れてこよう」

マスター「よろしく頼むよ。期待して待ってるぜ」

戦士「ああ。勇者殿、そろそろ帰ろう。勇者殿」ゆさゆさ

女勇者「…くぅ…ママ……も……ちょっと…」

【宿屋】

戦士「軽い……」

女勇者「…くぅ…」

戦士(む…いかん、ドレスがはだけてきているな…)

女勇者「くぅ…」こて

戦士「…!!」

戦士「この大きな傷は……間違いなく斬られた跡だ…」

女勇者「……うん…?」

戦士「……守るべき者、か。出来るならば戦わせたくないものだ」

戦士「早く戦いを終わらせなければな、勇者殿」

女勇者「……や…」

戦士「ん?」

女勇者「いやだ…よぅ……くぅ…」

戦士「寝言か…」

魔法使い「あ、お帰りなさい、戦士さん」

僧侶「勇者様、寝てるんですねぇ。ふふ、かわいい」

戦士「うむ。少し酒を飲んでいたのでな。ベッドに寝かせてやってくれるか」

僧侶「はぁい。勇者様、ベッドで寝ましょうね」

女勇者「う……うぇぇん……」

僧侶「勇者様?」

女勇者「もういやだ…いやだよぉ……!」

僧侶「勇者様、どうなさいましたか?泣かないで…」

戦士「なにか夢を見ているようでな。先ほどから寝言を繰り返しているのだ」

女勇者「……もう………もぅ……くぅ……くぅ」

そういやRPGでループする映画あったな
ヘラクレスとかいう映画だったような。

【数ヵ月後・終盤】

女勇者「いよいよ最終決戦も近いねー!」

僧侶「そうですねぇ。長かったなぁ」

魔法使い「いよいよですね。もうすぐ世界に平和を取り戻すことができるんですね…」

戦士「そうだな。もうすぐ俺たちが望んだ世界が実現する」

女勇者「うん!そしたら皆で祝杯あげようね!」

僧侶「えへへ、楽しみだなぁ。きっと楽しいでしょうね」ニコニコ

魔法使い「本当に、今思えば色々ありましたからね」

戦士「うむ。今の俺たちが協力すれば魔王も必ず倒せるだろう」

魔法使い「私たちも強くなりましたもんね。頑張りましょう、勇者様」

女勇者「うん。頑張って、平和な世界にしよう!」

魔法使い「ここが魔王城への最後の街ですね」

戦士「ここで最終の調達になるのだな。何度も聞くが、勇者殿」

女勇者「はい、なぁに?」

戦士「本当に、その装備でいいのか?」

女勇者「うん!もう随分古くなっちゃったけどねー」

魔法使い「そうですね。勇者様がそれが良いというならば、それで行きましょう」

僧侶「はい!勇者様、すごく似合ってますもんね」

女勇者「えへへ…ありがとう」

すみません、限界です…
もし残ってれば明日の朝~昼には完結させるつもりです。
保守支援thxでした

女勇者「ちんちん…」くいっ

女勇者「…うん、おいしい」

戦士「マスター、俺にもちんちん」

マスター「あいよ」

戦士「…」ごくっごくっごくっ

女勇者「おお…酒豪だねぇ」

戦士「今日だけちんちんだ。次は…平和になってからだといいな」

女勇者「その時は、また一緒にちんちん飲もうね」ニコ

戦士「そうだな。今日よりもっと美味いちんちんが飲めそうだ」

女勇者「…えへへ」

すみません、昼まで書けなくなってしまいました…
保守していただいてるのに本当に申し訳ありませんorz
残ってたら続き書きます。落ちてたらまた再開するかもです。
もし次スレを立てていただけるなら、同じタイトルでお願いします。本当に申し訳ありません

本当に申し訳ありません…orz
次の再開からは完結まで一気に書けそうです

>>884,>>886
友達いる奴がVIPに来るな死ね
リア充が俺らの楽しみを邪魔するから糞になる

>>898
落ちつけよ

>931

4-9時はあってるぞ

なんだその微妙な合い方w

>>938
他は平日、休日、何か祭りが発生してる時で誤差が出すぎるんだ

女勇者2週目「ん・・・あれ・・・ここわたしの家・・?」

女勇者2週目(そっか・・・魔王を・・・やっと魔王を倒したんだ・・・!)

女勇者2週目「お母さーん!どこー?おかあさーん!」

母「あら勇者、起きてたのね」

女勇者2週目「お母さん・・・!会いたかったよお!」ギュッ

母「…今日は旅立ちの日ね」しゅん

女勇者2週目「え・・・な、何言ってるの・・・?なんでそんなに悲しそうな顔をしてるの・・・?」

母「そうね。あなたは勇者だもの」

女勇者2週目「お母さん・・・そんな・・・だって・・・っ・・・」

母「勇者…」




まで妄想して>>1を待つことにした

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