俺「イケメンになれなかった人のために」(1000)

俺「そんな人のために俺は今日も一人戦い続ける」

母「なんの話?〇〇ちゃんは充分男前だよ」

俺「わかっている」

母「はい、これ今日の昼ご飯代」

俺「うむ」

電車の中

俺「(感じる…感じる。みんなからの憧れの眼差しを)」

不細工「……………」

俺「(おっとお!ここで不細工の登場か。ククク笑わせてくれおるわ)」

不細工「……………」

俺「(俺があいつなら確実自殺だわなW)」

学校


男「学校だりー、ホワイトデーだりー」

女「おはよう男!さっ、チョコ渡しなさい」

男「なんだその手は。誰がやるか」

女「ちょ、ちょっと!待ちなさいよ!」

ドンッ


俺「あっ、ごめっ」


女「男ォ!」

タッ タッ タッ


俺「ククク…なるほどね」ニヤッ

教室内

ガヤガヤ ガヤガヤ

女「何も用意してないですって!?…ったく、放課後付き合いなさい!いいわね?」

男「めんどくせー」


委員長「ちょっと!女さん!男君は今日副委員として委員会の仕事があるんです!」


男「げっ…委員長」


女「でたわね。この目つき悪女…」

委員長「な、なんですって!」

ガヤガヤ


俺「(……………)」

俺「(このカバンに忍ばせたちょっとチョコレートのクリスピーを…委員長に渡せば…)」

俺「クスクスクスWW」


俺「さて、初めますか!」

委員長「だいたい男君は……」

俺「委員長!」


委員長「え?あ?俺君…何?」

俺「今日は何の日かな?」

委員長「は?」


俺「とぼけちゃって…」

ガサガサ


俺「ほらよっ!」

ヒョイッ

委員長「うわっ…て、え?何これ?」


俺「ハッピーホワイトデー♪委員長」

委員長「え…あの…」

女「へー、あんたも中々隅に置けないじゃん」ニヤニヤ

男「おー」

委員長「ちょ!違っ!」

俺「手作りだから、てゆーか本命?」

クラス一同「ガヤガヤガヤガヤ」


委員長「ちょ、ちょ、ちょっと困るんだけど…」

俺「照れんなって…クスクスクスW」

男B「委員長モテモテーっWW」

女C「ちょっとぉ、委員長さん可哀相…」

野球部「ギャハハハ」


委員長「うっ…」グス


男「!」

俺「さっ 食べて食べて」

男「おい!お前ら!」

ガタッ

シーーーン

女「お、男?」

男「もうやめろよ、委員長泣いてんぞ」

男「大丈夫か?委員長?」

委員長「うっ…うっ…」


俺「ちょっとちょっと!急にどしたのどしたの?」

男「やめろっ!」

ドンッ

俺「ぐわっ」

男「お前のせいだぞ!わかってんのか!」

俺「え?え?」

男「お前がキモい事して委員長泣かせたんだ!それがわかんねえのか?」

俺「…は?」

俺「何それ?ねぇ委員…」

委員長「ヒッ…………」


男「委員長、大丈夫か?」


俺「い、委員長!」
ガバッ

委員長「イヤアアアア!キモいキモいキモいキモいキモいキモい」


ガララッ

先生「どうしたっ!お前ら」

男「先生!俺が!!!!」



これが五年前のホワイトデーだった

現在…


俺「明日はホワイトデーか…」

俺「まあ、俺には関係ない話だわな」


《イマジンブレイカー!》


俺「いいよな、イケメンは。アニメでもドラマでも主人公だし」

俺「あーあ」

母「あ、〇〇ちゃん。ちょっとお使い頼んでもいいかしら?」

俺「ん、いいよ。何買うの?」

母「いやぁね、8階のたかひろ君がねホワイトデーのお返しに困ってるんだって。ほら、あの子まだ中学生でそういうの何買えばいいかわかんないらしくて…たかひろ君のお母さんに頼まれちゃってね」

俺「…親が行けばいいんじゃねぇの?」

母「ほら、たかひろ君のお母さん何かと忙しいじゃない?ね?」

俺「ったくよ…。仕方ないなあ」

街中

俺「(すっかり忘れてたのに…思い出しちまった)」


《ゴディバ》


俺「ここでいいか…」


俺「(たかひろ君イケメンだからなぁ…きっと沢山貰ったんだろうな。よく考えたら、俺チョコなんか貰った事ねぇな)」


俺「すいません。これください」

店員「ありがとうございましたー」


俺「(こんなくだらない習慣、消えてなくなればいいのに…)」


チラッ


俺「(イケメンに生まれたかったなあ…)」

俺「(あー…帰ろ)」

「あの、すいません」


俺「え?はい?」


美容師「今、カットモデル探してるんですけど、よかったらモデルになっていただけませんか?」


俺「(…………)結構です」


美容師「え?あの…ちょ…」


スタスタ


俺「(不細工な奴なら実験台に使ったっていいって事か?人をナメるのも大概にしろよな)」




俺「(そーいや、こないだ飛び降り自殺あったんだよな。確か学生が…)」


俺「(勇気あるよなあ。俺よりよっぽどイケメンだよな)」



女「あの…俺君?」


俺「あ…ども」


女「大学以外で会うの初めてだね」ニコッ


俺「そうですね(何で笑ったの?コイツ?俺の事キモいってか?あ?)」

女「あ…それ…ゴディバ…」

俺「え?ああ…これは」

女「彼女?」

俺「彼女なんていないですよ(イヤミか!しね!)」

女「ふーん」

俺「知り合いに頼まれてるんですよ」


女「………」ジー

俺「(ゴディバ好きなのか…?なら…)

ガサゴソ

俺「よかったら一ついります?」

女「え!?あ!え!?」

俺「(…やっぱり、この反応か)」

俺「ですよね。いきなり迷惑でしたね。いや、好きそうだったんでよかったらと思って…」

女「あっ………あの」


ぷぁーん!


俺「あ、電車きたんで…じゃあ」


俺「(クソッ 女なんて死んでしまえ クソクソ!)」

女「き、緊張した…」


女「にしてもカッコよかったなぁ」


女「はぁーあ。変な女って思われたかも…」

カタカタカタカ


《明日はホワイトデーですね(・∀・)もちろん俺には関係ない(爆)

来年こそは貰えるように今から肉体改造頑張るお(´・ω・`)》


俺「まあ、日記書いた所で…マイミク0な訳だし」

俺「女さん可愛いよなぁ…」

俺「明日はイケメンにアンアン突かれまくるんだろーなぁ」

ホワイトデー当日




俺「(…何を期待してるんだ俺は…)」

俺「(今日ここで会えたら昨日の事を謝る…あわよくばご飯でも…なんて少し図々しすぎるか?)」


俺「(でも…もし…もしも)」

俺「ZZZ…」

ユサユサユサユサ

俺「ん…んん…」

女「俺君…?」

俺「う、うわっ!!!!」

女「人のカオみて失礼だよ…」

俺「そ、それは…あ!あの昨日はすいませんでした!」

女「え?なにが?」

俺「あ、あのチョコを…」

女「……………ああ」


モジモジ

女「じゃ、じゃあさ、謝る代わりにちょっと付き合ってよ…」


俺「えっ…」


ビビーーーーーーーッ!

《プログラムを終了します。おかけになったゴーグル、脳波パネル等は受付まで返却お願いします》

シューッ

《ご利用ありがとうございました。こちらの伝票を受付までお持ちください》


俺「……あん?ちょっと!この追加料金って何だよ!」


《……………………》


俺「この糞ロボットめ…」

受付「こちらは、お客様の好みに合わせた女性プランだからです」

俺「だ、だからって、2万も跳ね上がんのかよ?聞いてないぞ」

受付「事前に説明はしましたが…とにかく、本日120分コースに女性オリジナルプランで5万7000円になります」


俺「(クソっ…)」

《これであなたもイケメンに!イケメン体感サービスはやぶさネット!》


俺「なにがイケメン体感だよ。クソが。イケメンの何がそんなに偉いんだよ」


ピピーッ!

警官「こらっ!そこの君!とまりなさい!」

警官「君!マスクはどうしたのかね!」

俺「あ、忘れてた…」

警官「忘れてた!じゃ済まないよ!きみぃ!とりあえず事情聞くから来なさいっ!」

俺「はい…………」




時は2014年…イケメンになれなかった人は地獄の様な日々を過ごしていた

プルルルル

母「はい、もしもし…え!?………………はい…はい…わかりました」


父「どうした?」


母「〇〇が…」


警察前


父「オラッ!頭さげろ」


父・母「どうも、ご迷惑をおかけしました…」


警察「今回は罰金で済んだけど、次は懲役だから気をつけてよぉ?」


父「はいっ…」

母「マスク…どうしたの…?」

俺「なくした…」

父「…ハァ」

母「高い物なんだから粗末に扱わないでね。明日お母さんが市役所に貰いにいってくるから、家でおとなしくしとくのよ」

俺「わかってる」

自宅

《次のニュースです。今朝未明兵庫県明石市の路上でマスクをせず店内に侵入した男を公然不細工法で警察が取り押さえました。警察によると……》


俺「……………」

明くる日

母「これマスク。今度は無くしちゃダメよ?高いんだから、ね?」

俺「わかってる…」


母「今日は、行くの?」

俺「いや、今日はバイトの面接行くから…」

母「バイトって…どこのよ!?」

俺「工場。レベル4までは大丈夫みたいだから」

母「…そう…」

工場

職員「ん~…レベル3なんだよねぇ?」

俺「はい」

職員「ん~…」

職員「このレベル査定受けたのいつ?」

俺「三年前です」

職員「かなり初期のだねぇ。今~随分訂正されてて、うちもそれに合わせてるからねぇ…」

俺「はぁ…(何がいいたいんだ?)」

職員「いや、まあ…とりあえずこの話はいいとして、とりあえず毎日入れる?時給は550円」

俺「毎日…ですか?」

職員「そ、毎日」

俺「……………」


職員「あ~…こんな事は言いたくないんだがね、今の世の中《あんたらみたいな人》は溢れかえってるんだわ?人員は腐る程いるんですよ。わかります?意味?」


俺「!!……はい」


職員「…ったく」

職員「とりあえず折り返し連絡しますんで」


俺「はい、今日はありがとうございました。失礼します」


職員「フゥ…今月で16人目か」

部下「どうでしたか?今日の?」

職員「駄目駄目。あんなもん、絶対4だよW」

部下「4…ですか…それは凄いですね…」

いつからだったろうか?日本にこの《制度》が取り入れられたのは。

アメリカやイギリスなんかはもっと早くに《制度》を導入してたとか何とかってのをニュースで聞いた。

ああ、五年前に帰れるなら帰りたい、そしてやり直したい。あのホワイトデーを



俺「ただいま」

《旅行に行きます 父と母》

俺「また支給された金で…嫌な親だ…」

ピピピ!

俺「朝か」



高校を辞めた俺はまた学校に通っている。もちろん大学や専門学校ではない




教師「では俺君、不細工が社会で健常者と同じように生活するには何が必要ですか?」

俺「地域社会からの黙認と、他者との親密な関わりを否定する事です」


教師「そうだね!では2013年に制定された法律については覚えてるかい?」

俺「はい…不細工には日常生活において様々なバリアが存在し、そのバリアなくすのが不細工のためのバリアフリー法です」


教師「そうだね!」

俺「(何がバリアフリーだよ…何にも理解なんか得られないし、障害は増える一方だし、だいたい…その障害を作ったのが国だろ…クソ)」


教師「さて、そろそろ休み時間にしましょうか」


カチャ

スタスタスタスタ


俺「(不細工と一緒に飯も食えないってか…)」

不細工A「クチャ クチャ クチャ」

不細工B「………ない…お………は…ない…」

不細工C「…………」シャカシャカシャカ


俺「(……………俺も、こいつらと同じように見られているんだろうか?)」


俺「ハァ…」

教師「それでは、今日の授業はここまでです。皆さんさようなら」

シーーーーン


俺「(異常すぎる、異常すぎるこの空間…早く卒業したい…)」



電車


ヒソヒソ ヒソヒソ


俺「(ん…しまった!!!ここ健常者専用車両だった、ヤバい!)」

スタスタスタスタ



女「何あのマスク気持ち悪ーWW」

高校を辞めてしばらく後の事だった。うちにハガキがやって来たのは。

そしてすぐに連行され、眩しい部屋に入れられ、目の大きさ鼻の形、歯並び、輪郭、髪型、身長…何もかもを調べられ、あげく言い渡れたのはレベル3の事実。

あの時、勘違いイケメンが泣き叫んでいたのだけは笑えたが、今となっては何だか悲しい。



俺「ただいま」


プルルルルルリ

俺「はい…もしも…あ、はい僕です。はい………あ!わかりました。はい……明日の15時ですね。わかりました」



俺「やった…」グッ

少し休憩します。

職員「今回、採用という形で…」

俺「本当ですか?ありがとうございます」

職員「ただ…」

俺「ただ?」

職員「一応再度B検だけ受けてきて貰って、次回検査表をお持ちいただきたいと…」

俺「あ………………はい」


俺「(B検…か)」

市役所


職員「次のお客様、こちらへ」

俺「はい…」

カチッ


俺「うおっ眩しっ…」


職員「……………」

カタカタカタカ


職員「横向いてください」

俺「はい…」

職員「…………」

カタカタカタカ


俺「(地獄だ…)」

俺「そんな…………」



《〇〇 〇〇様 結果「4+」》


職員「4+の支給登録は申請されますか?」


俺「………………」


職員「あの…」


俺「…いいです」



《4+》これは要するに「お前めっちゃ不細工やん!!」と初対面の人に言われるのと同義である

俺「(4+?あのオッサンが言ってた基準うんぬんはこの事だったのか!?)」


俺「(もう人生おわったかもな…)」


工場


職員「大丈夫ですよ」ニコッ


俺「え?働かせてもらえるんですか?」

俺「廃棄処理…ですか」

職員「そう、今年の春からね新たに部署を作ったんだわ。君にはそこで処理係として働いてもらう」

俺「はい。わかりました」


職員「では書類とか色々 本社に送って、制服とか準備するから」


俺「はい!わかりました!」


帰宅途中


俺「(廃棄…ヘドロとかか?不細工には持ってこいの仕事って事か…)」

自宅

俺「ただいま」

母「あら、お帰り。どこ行ってたの?」

俺「面接。バイト決まったから」

母「そうなの。よかったわね」

俺「うん…」

母「でね、お父さん!田中牧場が…」


俺「(旅行パンフ…また旅行行くのか…)」

俺「仕事も決まったし…今日は久しぶりに…」


シコシコ…

シコ…


俺「(そうだった…精子…なかったんだっけ…どおりで勃起しないわけだ)」


俺「寝よう」

工場 処理部

ゴォーーーーーー


俺「凄い臭い…」

職員「あとはここの職員が教えてくれる!後、上には上がってくるな!」

バァン!!


俺「(なるほど…な。要は健常者だと法律上できない仕事を不細工に押し付けたって訳だ。不細工の人権…ましてやレベル4+なんて法律上ペッラペラだもんな…)」


ニチャ…


俺「にしても…本当汚いな」

男「よお。新入り」

俺「あ、初めまして〇〇と申します」

男「どうでもいい。とりあえずマスク脱げ」

俺「え、でも…」

男「いいから」

カチャカチャ


男「おお…確かに不細工だわな」

俺「(改めて言われるとムカつくな…)」

カチャカチャ


俺「うわっ!!!!!!」


男「ははっ。驚いたか?俺レベル5なんだわ」

それから俺は男と沢山話した。彼が兵庫県最高レベルの不細工である事、そして最近革命を夢見ている事とか…


俺「革命…ですか?」

男「そう!俺は今の法律が出来る前は不細工なりに楽しくやってた訳よ! まわりもハッキリとは不細工って言わないから、こんな俺でも勘違いもできた訳だし」

俺「はぁ…」

男「国からこんなハッキリ言われたら楽しい勘違いも出来ないだろ?俺はそれが一番辛いんだわ」

俺「(要するに勘違いイケメンに戻りたいって事か)」

男「大体、今の外見主義の法律が駄目なんだわ。戦争に負けてから、そんな流れはあったらしいがな」

俺「そんな前から…」

男「まー、俺が小さい頃も《制度》導入するかしないかのイザコザはあったらしいがな」

男「まー、なんにせよ間違った脱亜入欧精神って奴だよ!目が二重の奴とか優遇されすぎだろ!本来日本人は一重が美しいはずなんだよ」


俺「………………」


男「お前はなんかないの?こう夢!…とか」


俺「昔は…あったんですけど…今は」

男「何だよ言えよ!不細工野郎WW」


俺「あなたの方が…」


男「うはははWWそうだったな」



男「整形…か、なるほどねぇ」


俺「………………」


男「とんでもない重罪だぜ?というか別人にならなきゃ整形しても生きていけないぜ?日不リストに入っちまった戸籍上に記された名前はもう使えない訳だし、今の日本の監視社会だと最悪亡命まで考えないとな」


俺「それでも…幸せになれるなら…」


男「だいたい整形するには金が何千万と必要なんだぞ?だいたい今時そんな裏医者いないぞ」

俺「…………」

ご飯たべてきます

少し時間本編を書くのは時間がかかりそうです。すいません

追い付き支援…orz

明日学校行くの怖くなってきた

髪でごまかせる奴は十分だろ
どんな髪型にしてもブサイクはブサイクにしか見えん
ソースは俺

つかお前らフェイトのこと叩きすぎ
中性的で十分イケメンだ

そしてフェイトはもう顔晒すな
男に目覚めてしまいそうだ

>>351
みんな嫉妬してるんだよ…

1はやくうぅぅぅぅぅ

sssp://img.2ch.net/ico/u_okotowari.gif


やらないか

>>364
けしからん
スレチにも程がある









フツメンは滅びろ(ノд<。)゜。

フツメンとか言ってごめんなさい

フェイトくんはイケメンです

はやく1来ないかな…(・ω・)

一応トリップを

俺「もう一つ夢があるんです」

男「なんだ?」

俺「楽しいホワイトデーを送りたい…」

男「な…何言ってんだ?WW」


俺「………」


男「ま、まあ、あれだ!お前は整形の夢を叶えたら、ついでにホワイトデーの夢も叶えられる!そういう事だな!」

俺「はい(そのためにも死に物狂いで金を稼がないとな)」

ヴィー ヴィー


男「お…来たな」

忘れてました

とりあえず顔うpは1の話が終わってからにしようぜ

ん?ID変わったってことは今日は…


いや、なんでもない

今日が土曜でよかった\(^O^)/

俺「これは…オエッ…」

男「人間の残骸をまとめた塊だ」

俺「は…?」

男「すなわち不細工な人間ってこった。有名な政治家の子供…とかおおやけに出来ない類が混ざってるんだよ」

俺「もしかして…」


男「そう。俺らの仕事はこれを分別処理…そしてリサイクルするんだよ」

俺「そ…そんな…(TOWNWORKで応募しただけなのに…なんで…こんな国家レベルな…)」

男「今の時代こんなの普通だぜ。今の少子化だって俺らの生殖機能がダウンさせられたのと、この処分のダブルパンチのせいなんだろうよ」

ゴウン ゴウン ゴウン

俺「ここの工場って、パン工場じゃないんですか…?」


男「パン工場だよ。ただ廃棄は大抵大手ならどこもやってる」

ゴウン ゴウン ゴウン


男「………………」

俺「………………」

男「すぐ馴れる」

俺「………………」

俺「リサイクルって…」

男「世のイケメンに使われる」

俺「どうやって…」

男「カオの作りが違うだけで、俺らは同じ人間なんだぜ?使用用途なんてくさる程あるだろうに」

俺「はぁ…」


ゴウン ゴウン ゴウン


俺「パンとは関係は…?」

男「無いな」

なんかアソパソマソ思い出した…

よく解らない話だったが、塊をジッと見ると確かにうっすらと人間のカオが見えた。

男「とりあえず今日は上がれ」

俺「え?もう言いんですか?」

男「すんなりとは帰れんと思うがな」

俺「?」

《270分かけて洗浄》


俺「こんなにも…(不細工は汚物扱いって事か)」

シャーーーーーーー


俺「(…あの時、委員長が俺にとった態度も俺のような汚物を近づいたからだったのか…それとも…うーん。)」


シャーーーーーー



上の階


俺「お疲れ様です」


職員「………………」


俺「(シカト…か)」

ひでぇwww

自宅

《次のニュースです。来年度の国家不細工予算案に対するデモが………》


俺「……………」


バァン!


俺「!!!」


父「ちょっと来い」

母「うっ…うっ…」

父「これはどういう事だ」

パサ


《4+に伴う制限および、援助停止のお知らせ》


俺「あ…これは…」


父「………うちの家はお前一人のせいでかなり負担がかかっている。それはわかるな?」

俺「……………」

父「それを…お前の独断で…こんな…………しかも4+?人様にカオ向けできないぞ!ったく…」


父「…もうお前をこの家には置けない。はっきり言えばお前と家族の縁を切れば私は前の役職に復帰もできるかも知れん。辛いかもしれんが…出て行きなさい」



俺「…………………」


父「金なら用意してやる」

基本的人権の尊重はどうしたwww








ごめんなカーチャン(ノд<。)゜。

あれ…?おかしいな、目から汗が……

それから


社員「申し訳ないですが、うちではレベル2までの人が対象でして…はい」

俺「どこの部屋も駄目なんですか?」

社員「いや、部屋がどうこうと言う訳ではなく…」

俺「わかりました」




~それから~


社員「保険に入れないってのはマズイよねぇ…」

俺「はぁ…、どこも無理でしょうか?」

社員「人の目ってのもあるし…ねぇ。ちょっと難しいかな?」

俺「はあ…(何が不細工のためのバリアフリー法だよ…名ばかりの制度め)」

最終的にはあいりん地区に追いやられるのか…

デブの扱いが現状でこれに一番似てるな

>>567
でも相撲取りの奥さんは美人が多いぜ
デブは意外とモテる
ガリでブサメンの俺なんて…


男「じゃあ俺んちくるか?」


俺「い、いいんですか?



男「いやさ、お前の話聞いてたらよ。俺がマンション追い出された時の事思いだしてよ。あの時はさすがに死のうかと思ったわ」

俺「それで、どうしたんですか?」

男「婆ちゃんがさ、何とかアパートの一室を用意してくれたんだわ」

俺「いいお婆さんですね」

男「ああ、元気してるかな。婆ちゃん」


俺「…………」

男「にしても4+も案外キツイな《軽度の公共機関の使用制限》に《深夜の外出禁止》?」

俺「男さんは受けてないんですか?規制?」

男「いやいや、もちろんあるぞ。ただ最初からレベル5だったから他のレベルがどんなもんか知らなかったんだわ」

俺「例えばどんなのがあるんですか?」


男「延命処置禁止」


俺「え……………」

世間の評価
根暗なイケメン→クール!ミステリアス!寡黙で素敵!
根暗なブサメン→アイツ暗すぎ。何考えてるかわからねーしキモくね?

俺「それって…」

男「そういう事だ。回復薬や教会は無いって事だよ」

俺「………………」


男「そのためにも早く俺は革命を起こす」


俺「あの、男さんの革命って具体的には何を…」

男「外見主義を唱えるあの馬鹿首相の暗殺…ベタだけど効果てきめんだぜ、きっと」


俺「……………(やっぱり)」

また勘違い野郎が…

男「そのためのメンバーも集まっている。あとは機会をうかがうだけってこった」

俺「(この人の目…本気なんだな)」

男「とりあえずお前には関係ないわな。お前はお前で頑張れ。笑われたっていいから心はイケメンでいようぜ」

俺「はい、そうですね」

麻生よりひどいな…

男の家

俺「お邪魔しまっ!うわっ!こんなにも…AVが…」

男「今じゃただのゴミだけどな」

俺「ホントにまわりに何もないんですね、ここ」

男「田舎だろ。稲が美しいって書いて稲美ってんだ」

俺「いい名前ですね」

男「不細工には勿体ないよ、ホント」

そういやラーメンつけ麺僕イケメンでお馴染みのあの人はLvどれくらい?

一晩中俺と男さんは話しあった。

不細工なりに昔は彼女がいたこと、同じように彼女は不細工だったがそれはそれで幸せだったとか色々…。

男「お前好きな子とかいなかったのか?」

俺「いましたけど…(あの時の事は思いだしたくない)」

男「俺さ、ハガキがうちに来る前の日にさ…生まれて初めて美容院行ったんだわ」

俺「はぁ…」

男「彼女にさ、切れ切れ言われて。あの頃は幸せだったなぁ…また勘違いしてえよ…」

俺「……………」

俺「(勘違い…か)」

あの時泣き叫んでいた勘違いイケメンの気持ちが少し理解できた気がした。あいつは「自分はまあイケメンなんじゃね」みたいなのが心の土台にあって、それがあってこその人生だった訳だ。

その土台が無くなるってのは耐え難い程のショックだったんだろうな…きっと



俺「寝よう…」

フェイトは許せるけど暇人仮面(笑)は何故か許せない

これも顔のせい?

チュン…チュン…


俺「ん…」

俺「何だこれ…カオに…」


《出かけます。夜までには戻ります》


俺「そうだ…俺も学校行かなきゃ…」



俺「え?電車乗れない…なんでですか?」

駅員「申し訳ございません。レベル4以上の方は朝の混雑時と夕方から夜間の混雑時には搭乗をお控えさせて頂いております」


俺「はぁ…(もう俺に残った自由は一握りって事か)」

ブサメン車両を設けるべき

駅前ドトール

ヴィー ヴィー

店員「申し訳ございませんが…」


俺「ああ、わかってますから…」



俺「公共機関というか人並みに生活する事さえ禁止されなきゃならんのか」

俺「しゃあない、コンビニでも…」


店員「760円になります」
俺「1000円で」

店員「はい ありがとうございましたー」

俺「え…あのお釣り…」


店員「お客様にはお渡しする事は出来ません。」

俺「…………はぁ?」





俺「(これがレベル4…)」

自動ドアが反応してくれない自分はレベルどれくらいだろう…

男家

《ジャパネットたかた》

兵庫県
イケメンAA
〇〇 〇〇〇さん

イケメンA
〇〇 〇〇さん


《以上の方の精子を取り揃えております、今ならさらに…》




俺「くだらん…」

ガチャガチャ

男「ただいま」

たかた社長おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ(ノд<。)゜。

男「リモコン貸せ」

俺「あ…どうぞ」


ピッ


《NNK緊急速報》
水嶋大臣は先程、以前から導入が検討されていた「不細工税」と「不細工労働法・雇用法改訂」の導入に踏み切るとの表明を発しました。これは、世界的な不況による初の打開策として…

俺「これって…………」


男「もう時間がないな」

すいません。そろそろ寝ます。また明日残ってれば書きますので…

質問等があればどうぞ

>>1乙でした

>>1
男さんは誰イメージ?

親ブサ派とかっていないのか?

政治家も全員イケメンなのか?

前に書いた作品おせーて

会社の同僚との飲みの帰りに酔っ払って道に迷ってしまったイケメン

そこに不細工体験して見ませんかと書かれた怪しい看板が

入ってみると機械にセットされ意識が遠くなる

そこで不細工の迫害を体験

不意にブザーが鳴り「終了の時間が来ました。」と店員の声

やっぱりイケメンで良かったと思って帰ろうとすると、どこからかブザーの音が

店員「終了の時間が来ました。」


END

1乙



こっからハイパーキモ面晒しタイムですよ

それでは>>705さん
どうぞ!!

>>694
特にイメージは設けていません。

>>698
いることにはいますが、結局は全員不細工なのでどうしようもないのが現状です

>>702
今の政治家の学歴主義がカオ主義に変わったので

>>703
不細工とかニキビとか書いてました

それではおやすみなさい

ほっしゅ


だが悲しいかなブスでも胸がデカイとつい視線が行ってしまう(デブは論外)
男のリビドーってやつぁ厄介なもんだぜ…

イケメンの方にもレベルはあるのか…?








イケメンだから差別されないんだろうなぁ

VIPにいる時点でD(普通)より上にはいけないことに気付けよ、おまいら…
俺?レベル5ですよハハッ

それから

男「…………」

俺「不細工税って、どうなるんですかね…」

男「………多分、俺とお前は苦しい額になるのは確実だろうよ」

俺「はあ…」

男「それよりも俺が気になるのは労働法の方だ。多分…時給…ヤバいな」

俺「…もう駄目なんですかね?」

男「わからん」


~2009年11月~



男「はい。明日の14時で…あ、カ、カ、カットで…はい」

ピンポーン!


男「!はーい」


《国民の皆様にお知らせ》


男「何だこれ」

男「各市町村の…役場…または…ふんふん…」

男「(第一次外見判別検定?外見って…あの外見だよな?)」

パサ

男「げ…強制なのかよ」


男「まあ、まだ先の事だしいいか。さてゲームゲーム♪」

会社

男「え?外村さん所には来てないんですか?」

外村「ああ、そんなの来てないぞ?何かの悪戯なんじゃないのか?」

男「悪戯にしては妙にリアルだったし…う~ん」

外村「ははは まあ気にするだけ体に毒だぞ」

男「そうですよね」

為山「外村先輩!今日終わってからちょっと一杯行かないっすか?営業の女の子らも来るんすよ?」

外村「お!いいねえ」

男「(……………どうせ俺には声かけねぇんだろ。嫌な奴だ)」

駅前

クソブス「男さん!」

男「おお!ここに居たの。待たせちゃった?」

クソブス「ううん。あ、髪切ったんだ」

男「うん…ちょっと切りすぎたかなって…」

クソブス「ううん!カッコイイよ!イッチーに似てるし!」

男「ハハッ マジで?」ニヤニヤ

レストラン

クソ「ハガキ?もしかして男さんの所にも?」

男「という事は君の所にも?一体なんなんだろう…」

クソ「さあ…、でも行かなきゃ駄目なんでしょアレって。人の都合考えてないわよね」ブヒッ


男「ハハハ そうだそうだ。ホントにケシカランっ!」




フツメン「なにあれ…気持ち悪」

ヒソヒソヒソヒソ



男「………そろそろでよっか」

クソ「…うん」

自宅

男「ギャハハ!エンタくっだらねー!」

プツン!!

男「!!おい!どうなってんだ!」

ガンガン!

男「っくしょお…買ったばっかなんだぜ、この糞テレビ…」

パチン!

男「ついた……焦らしやがって…………あ?なんだこれ」


《日本国民の皆様へ》

《日本国民の皆様へ》

男「………?記者会見?どこのチャンネルも同じだ…」



大臣「えー。この度、《外見省》設立にあたりまして、数々の意見がありましたが、今日正式に設立され、国民の皆様にお伝えする事になりました。
先に一部の方に送らせて頂きました《第一次容姿判別検定》の葉書も、外見省から、すなわち日本国政府からの通達ですので、悪戯ではありません。何か質問はございますか?」

記者「外見主義は差別に繋がるのでは!?」

大臣「世論ではそこが一番重要視されているようですが、そこは重要ではありません。多少の差別は必然であり、その差別から生じる問題は政府が解消しますので」

記者「人権侵害だとの声も出ていますが」

大臣「それにつきましても、人権にランクを設け人により所有できる人権に制限を持たせますので問題は無いかと」


記者「そういう問題じゃないんでは…?」

大臣「おっしゃってる意味がわかりかねます。次!」



男「人権?…制限?何の話だ…」

そ し て

不細工市民「おい!どういう事なんだ!説明しろや!」

ワイワイ ガヤガヤ


職員「皆様!こちらに服を脱いで並んでくださーい!」

男「(おいおい…一体どうなってんだ…警察までいるじゃないか…一体今から何するんだよ)」


キャアアア

男「!!!?」

職員「こちらでーす!後ろが使えてますので早く!」


女「ちょ、ちょっと有り得ないんだけど!なんで脱がなきゃいけないわけ!なにこれ!?」

男「(う、うひょーラッキー)」

そして俺達はとある部屋に収容された

男「さみぃ…早く帰りたい…」ブルブル

ガチャン!

男「!」

防護服の男「では今から呼ばれた方は、奥の部屋まで来てください。〇〇 〇〇さん!」


男「(おいおい…一人づつかよ…何時間かかるんだ)」

8時間後

職員「レベル3。次の人呼んで!」

防護服「はい」

男「(…この磨りガラスの窓の向こうで何が行われてるんだ…?)」

防護「次、男さん。」


男「!!…はい。失礼します…」

職員「はい、さっさとこっちきて。さっさと」

男「あ、はい…」

職員「はい こっち向いて」

カシャッ

男「(写真…)」

職員「はい、ちょっと失礼しますよ…………目、横幅3センチ、縦幅0、8センチ…一重」

男「…(何これ。カオ検査なのか?)」

VIPにイケメン無し

>>904
嫌味というか、当然?みたいな。不細工ってようは奇形じゃん。

>>910
本当にイケメンだったら土曜のこの時間にVIPになんかいねえだろ…強がらなくていいんだぜ?

>>914
不細工の脳でイケメンの何がわかるのか言ってごらん?ほら言ってみろよ池沼wwww

お前らの中じゃイケメンは毎日遊んでるのかよw
イケメン≠チャラ男じゃないんだぜ?

>>917
いいんだ、いいんだよ…強がらなくて…
おまいが必死杉で泣けてきたよ俺…

>>920
イケメン→毎日バリバリ仕事(優秀)、人気があるので土日は遊ぶ予定が詰まってる、もしくは彼女とデート
職場のガチイケメンがそんな感じ

つか>>1はどうした?
そもそもさっきのは>>1だったのか?

イケメンもブサメンも自称って付けようぜw

すいません。また少し書くの遅れます

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