える「グッド・バイ」 (6)
える「福部さん聞いてください!折木さんは大学受験をせず卒業後すぐ働くらしいのです。
このままでは高卒になってしまいます。
そうなったら、私の家は体裁を気にするタイプなので結婚できなくなってしまいます!」
さとし「へえ~。ほうたろうらしいや!
例のモットオを掲げて困難な事から逃げているんだろうね。
全くもってやる気がプアだね。」
える「でも...私はおれきさんにも大学を出てほしいと考えているんです。
高卒だと、やはりいろいろと大変でしょうから。
結婚の障害にもなりますし....
おれきさんに大学受験をしてほしくて、私、ふくべさんにこうして相談しているんです。」
さとし「やはり、ちたんださんは優しいね。
しかし、無理だよ、ほうたろうを説得する自信は僕にはないね。
断じて不可能だね。
どうしてもと言うなら僕じゃなくてまやかにも相談してみたらどうだい?」
える「・・・・・・」
さとし「まあ...ちたんださんが気に病むことでもないから、そんなに落ち込まないで...]
える「いや..ありがとうございました。
明日にでもまやかさんに相談してみますね」
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