. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :r‐、〉―: .
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ : : : : : : :人ナ: =ミ : `丶
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/′: :./: : : : : : : : : :/ : : : : : : : : : : : : : :\: : : : : : : : : : :.|.: : : :. : : : :\ 当スレは『咲-Saki-』及び『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』の二次創作SSスレです。
/ /: : : :/ : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : :\ : : : \ : :〈/: :/: : : : : : :, : : : :\
. : :/ : : : : : : : : : : : : : /:| : : : : : : : : : : l\: \: : : : : : :゙ : :/: : : : |: : : :, \ : : : : .
/: :/ : : : : :| : :|: : : : : :./ |: :│: : : : : :|: :| \: \: : : : : ∨.:/ : : :| : : : :, 丶: : : : .
/: :/ |: : : : | : :|: : : : : : |: :│: : : : : :|: :| / : :│ :│: : ∨: : : : : : : : :| : : : : : . ・憧ルート固定
.: : :| │: : : : : :.| : : : : : |¬ト:八 : : : : : | イ __|:_: |: :.∧: : : :/∨: : : : : | : : : : :|
|: : :| │: : : : : :.|: |: : : | |_|:│ \ : : : : : : /斗午冬ミ ハ: : :| ⌒: : : : : :│ |: : : : :|
|: : :| │: :|: :| : :|八: : {\仏冬ミ \|\∨ 〃{ト。 : : ハ }| : :|l /: : : : : : | |: : : : :| ・非安価進行
| : : : |.: :.|: :| : :|:い\ア{ト。: : : ハヾ __)::::ノ } | : :|__, : :_ : : j: :| |: : : : :|
l : : : : :|: :| : :|: :∧{{ ,,)::::ノ } 乂__,,ン : : :|/ : :{ ∨: :| |: : : : :|
|: : : | \ : :| : :|: { lヘヽ 乂__,,ソ | :(゙\: : | : :|/ ) |: : : : :| ・ド遅筆
|: : : | |\: : ト: \∧ , /// | :_|\ ヽ} | : / :|: : : : :|
|: : : | |: : :| : : :  ̄トヘ /// イ(`ヽ: } j/ ,∧ |: : : : :.
|: : : | |: : :| :│ : : | : : : . __ ノ / |:ハ }ノ / / /| : :, │: : : : :,
|: : : | |: : :| : ∨: : |: : : : :ゝ /ト、/}丿 ∧| : : :, | : : : : : , 以上の点に注意してお楽しみください。
|: : : | |: : :| : : : /| : : : : //> .,,_ イ :|>'´ )____/| } : |: :, |: : : : : : :,
|: : : | |: : :|: ,、.: :∨ : : : : : // / \| ̄ _,,.. ´ イ/ | | 厶 : | : :, : : : : : : : :、
|: : : | |: : :|/ \:|: : : : : :/ __>ァ'´ _/|___,,{. | | /` 〉:|、 : :, : : : : : : : \
: : : | |: : / |∨: : :/ {/ イ{/ {  ̄¨二二つ/|,,/ /| :|ハ: : . : : : : : : : \
; : : :| ,: :/ |/: : :/ / ∠\リ/⌒{ ´_,,. -─一’/ /{ | :| : : : . : : : : : : : .\
,: : : :| , :ノ /: : : :| ⌒【__/{ /} ──=ミ/_/ 〉 | :| |.: : : . \: : : : : : : .\
. : : : :| , 〈 { /: : : : :| 〈 / 人_x┬……'’ / :| | : : : : .. \: : : : : : : .\
/: : : : :| /: ∧ |: : /: :.:| 丿 レ く\ イ | :. |: : : : : : . \: : : : : : : .\
/ : : : : : /: / \|: /l: : :.| /} 、_/ / ー〉 / | ( 人 ∨| : : : : : : \ : : : : : : : . \
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,..-―へ/ . : : :ヽー- 、
彡';´.:/.: : : ; : : ヽ: : .、ヽ
//: : i: : : : :ハハ: : ;ハ:i、 iヾ、
ー--‐':´: : : : |: : : | | ゙、: ! И人ト、
\__: : : /: :ヽ!、: |! V ハ
/ : /: : :/ r- 、 __, -‐' ! <6スレ目!
!:∠:イ´ 丶、 _ _,..ノ
|ハ:( U  ̄ ̄ /
|;ヘー\ /
\: ;ヽ、 r--‐'′
r―┴┐ ├┬┐
ノ::::::::::::::|i ! _|O|_
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過去スレ
【咲-saki-】憧「阿知賀が共学化!?」京太郎「笹食ってる場合じゃねえ!!」
【咲-saki-】憧「阿知賀が共学化!?」京太郎「笹食ってる場合じゃねえ!!」 - SSまとめ速報
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【プロローグ】>>1~
【入学式】>>34~
【はじめてのぶかつどう】>>303~
【憧ちゃんに媚びよう!】>>512~
【部員めぐり】>>607~
【咲-Saki-】憧「阿知賀が共学化!?」京太郎「ちくわしか持ってねえ!!」
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【仲直りの握手】>>27~
【ランチタイム】>>362~
【先生を探そう!】>>540~
【男のニオイに慣れよう!】>>692~
【咲-Saki-】憧「阿知賀が共学化!?」京太郎「鯖じゃねえ!!」
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【雨宿り(前編)】>>73~
【雨宿り(後編)】>>366~
【風邪-Kaze- 憧編 episode of side-A】>>719~
【咲-Saki-】憧「阿知賀が共学化!?」京太郎「ここで満足するしかねえ!!」
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【風邪-Kaze- 京太郎編 episode of side-K】>>158~
【須賀、部活やめるってよ】>>440~
【咲-Saki-】憧「阿知賀が共学化!?」京太郎「テレビもねえ!ラジオもねえ!!」
【咲-Saki-】憧「阿知賀が共学化!?」京太郎「テレビもねえ!ラジオもねえ!!」 - SSまとめ速報
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【素敵な連休の過ごし方】>>35~
【温泉旅館に泊まろう! 紅蓮篇】>>246~
_____ / 〃 ヽ 、 '>、 `ヽ
/´ ヽ 〃 ,;/ ハ, ', ヘ\\ \
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Y { ,}(__.)o /:::::::::/,′:/::::::::::::::::/:::::::::::::://:::::::::::::::/:::|::::::::::::|:::::::: |::::::|::::::::::: :::::ハ ∨:::∧
. | | そ ゝ-イ´ /::::::::://:::::/::::::::::::::::/::::::::::::::/〃::::::::::::/:::: |::::::::::::|:::::::: |::::::|::::::::::::: ::::::: l ∨:斗--,
. | | し }' /::::::: //:::::/::::::::::::::::/::::::::::::::/:∥:::::::::::/::: :: |:::::::::::从!: : |::::::|:::::::::::::: ::,::斗ム-''゙´ r '
. | | て { /::::::: //:::::ム:::_:::::/∥::::::: /l:::″::::::::〃::∧イ:::::::::从:|::::八::::斗--< ,{' ,rァ'゙´:ヘ,
. | ェ } 〃:::/〃:::::/:::::::::::::7>{:イ::::/ j:::l|:::::::::::/ !:/ |l !:::::::/ !:ハ::ノ < { l!_∠ レ,‐-,、
. | j' /:://:/::::/l!::::::::::::/,_从::!|::〃 |::ハ:::::::::/ ,j/´.|!_!::::/,斗 ´ | li `\ ,,ノ:::\
. | }/::::/:::::::: /::::〃|:::: ::::::∧≧=ヘ:::{≠,' |::::: //´ < lト--、 人::::::::::
. 乂 ノ:/:::::::斗':′〃::|::::从::::| ∨:::Y::リYノ<´ / | l!__. `フ \::::
ー─────/ ´ ̄  ̄ ̄` ー──+─ゝ='/ / l ヘ`'-〈
::´>--<´ / / 乂 入、 \
´ / /´ / ノ / \, <::ヘ 乂__.)
/ / ,/ -── ´ /::::::::::::∧
wikiが出来ました
より良いwiki作りの為のアドバイス等お待ちしてます
スレタイのネタが切れたので形式を変えてみました
これであと5スレは行ける!
今スレでも頑張ります
あーあー、案の定前スレに…
一時間半ほど前の書き込みに噛み付くなんて、ちょっと意味わからない
もう>>1は雑談禁止にするか投下終わってからの感想のみに限定するべき
そもそも>>1の投下に対して雑談多過ぎるだろ
いくらスレ立てるのは自由でも、安価スレでも無いのに6スレ目は異常だし
どうせスレのばしたり勢いで上位入りするなら、投下量でして欲しいわ
>>ALL
,. ‐'' ̄ "' -、 ,. ‐'' ̄ "'' -、
/ ヽ/ ヽ
l l l
l l l
,. ‐'' ̄ "'' 、 ,,. --‐┴─-- 、 / ̄ "'' -、
/ ,.-‐''"´ \ _/ ヽ
l / ヽ l
l / ● l l
ヽ l (_人__ノ ● ヽ / そんな事言われても
,,>-‐| ´´ | / , , ,. ‐'' ̄ "' -、/ ウチ ポン・デ・ライオンやし
/ l ヽ_/ / ゙ヽ
l ` 、 l l
l ,. ‐'' ̄ "' -、 ,. ‐'' ̄ "'' -、 l
l, / ヽ / ヽ, /
ヽ、,, l l l,,,___,,,/
"'''l l l
ヽ /ヽ /
ヽ,___,,,/ ヽ,,___,,,/
/ |
/ |
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1376035968/653)
ここで述べた以上のことはしませんし言いません
それで問題ないと思っています
めんどくさいし(本音)
そう言ってるのに結局今までと同じように関係ない事でも雑談が続くんだから、はっきり止めさせればいいのに
ミスじゃねーよ!!
でもヒロインの名前が先に来てた方がルート固定の独自性が出てたかなとちょっぴり後悔してるよ
1000 名前:以下、新鯖からお送りいたします[sage] 投稿日:2013/09/07(土) 19:41:19.21 ID:1PEmgDPso
1000なら望さんが寝とる
望「いよいよ『総取り』の時ね……」ゴゴゴ
という望さんラスボスルートか
穏乃「戦うことでしか……私と憧は語り合えないッ!」
という穏乃ラスボスルートか
玄「世界の半分を憧ちゃんにあげるのです!」
というクロチャーラスボスルートか
宥「私、みんなのお姉ちゃんだから……お姉ちゃんより優秀な妹なんて、いないよね?」
という宥姉ラスボスルートか
照「『THE WORLD』。私だけの京ちゃんだよ」
というパラレルてるてるラスボスルートか
という冗談はさておいて、前スレでもチラッと書きましたが今日は投下ナシで
そうしようと決めた日に限っていつも荒れるの勘弁して欲しいわぁ……(切実)
くどい(直球)
あれ?京照って今夜じゃないっけ?
大変だ!阿知ポのショートストーリー06でモグモグしてるてるてるてるの声がめっちゃエロい!
表記は「モグモグ」なのに実際は「はむ……っん……」って言ってるてる!めっちゃエロい!
というわけで今日の投下は前スレで出来なかった『てるてる日和』の最終回です
前スレで告知したつもりが思いの外フワッとした書き方になっていてうまく伝わっていなかった模様
日付変わったら始めます、もうちょい待ってて
/: : : : : : : : : : : : : : : \
,.' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ 京ちゃん、『LESSON5』だよ
/: : : : :.:.: :.:. .:.:.::.: : : ::', : ::. : : : : : : : :`: .、
. /: : ヽ:ヽ 、:::Χ::::::、::::. : :!¨ヽ:::::: : : : : : : : 、:ヽ
/: : : ::\、:. /`ΧV::',::::::::「 }:.:.:.:. : : : : : : ::\\ …そう…確か、次は『LESSON5』
. . : : /: : :::ヽ/ヽ代J}ヽN::::::!) /::.:.:.::.:.: : : : : : : : ヽ
/: ; イ: ハ: : ::::\__ `' V:! 「:::::!:::::!::::::ヽ: ヽ: : }ヽ}
// |/ .V: ::::::〉 ` リ .|::::/!::::ハ:::::} ハ } \! ヽ 私はこの番外編でいつも最短の近道を試みたけど、
. / | V: :::ト、 ,_ァ / ´ ̄¨|::√}::::厂 }!、 j
V::/ `i:r- 、 j .::. !/`、|:/ >、
. V j! }::「! :::l / /\ `>、 『一番の近道は遠回りだった』。『遠回りこそが私の最短の道だった』
j:ハ l ::::l ::ヽ ::... ≧x
/y ::::! ::::::〉、 :::>:::7/
/=l ::: ,_...::::::/::::} /´ V:::/ この5スレを渡ってくる間ずっとそうだった
〃 { /=≦ム://' ∨
_ ,小 `ー―.v´ >'"¨∨/
x:´ : : :/::ハ ::::Lヘ´ 'i そして、京ちゃんがいたからその道を渡って来れた
/: : : : /::/ , ::::::::::::, ,
. /: : : : ;イ: ::::/ く ` ::::::::::, ,
l: : ::/ |: :::/ }` ::::::::} !
|::/ l: :/ / :. .::::::::::l l
l :/ l:/ / :. ::::::::::::::, !
N / ,7 :..... :.:::::::::::::::j |
〃 :::::::::::::::::::::::::::,’ {
ちなみに最初からクライマックスなのでそう長くはならない……はず
照「あ、起きてた」
京太郎「どうかしました? もう寝る時間なのに」ムクリ
照「京ちゃんに用があって」
京太郎「オレェ?」
照「うん。だから抜け出してきた」
京太郎「抜け出……いいんですか? 咲のやつ一人にして」
照「問題ない。もう寝てた」
京太郎「なるほど、だったら安心……か……?」ウゴゴゴ
照「それに」
京太郎「それに?」
照「寂しくないように、お父さんの部屋にあったビニールの人形を代わりに置いてきたから」
京太郎「泣きますよ!!? 咲も、親父さんも!!」
照「静かに。咲が起きちゃう」シー
京太郎「あ、すいません……じゃなくて! まずいですって、こんな時間に来たら」
照「私の部屋なのに?」
京太郎「ですけど、でも今は俺が使ってますよね」
照「知ってる(照だけに)」
京太郎「だったら控えてくださいよ、異性が寝てる部屋に一人で来るなんて」
照「異性だと控えなくちゃいけないの?」
京太郎「そりゃあ……好きでもない男に勘違いされたら照さんが困るでしょう?」
照「好きだよ」
京太郎「へ」
照「私、京ちゃんのことが好き」
京太郎「……」
京太郎「は……?」
京太郎「え…………?」
京太郎「な………………?」
照「京ちゃん?」
京太郎「…………………………冗談ですよね?」
照「冗談は苦手」
京太郎「でもあのー、私は方向音痴ではありませんって持ちネタ。遅ればせながらツボに食い込んできてるんすけど」
照「それは事実。私は方向音痴ではありません」
京太郎「ハハッ。話を戻しますね」
照「ひどい」
京太郎「……えっと。照さんが……その……俺のこと、を……」
照「好き」
京太郎「………………今日が初対面ですよ?」
照「でも、京ちゃんのことは前から知ってた」
京太郎「え、そうなんですか?」
照「じゃなかったら会いに来ない」
京太郎「ですよねー」
照「と言っても、インターハイが終わった後だから最近だけど」
京太郎「ああ、咲から聞いたんですね」
照「うん。また咲と話すようになって、たくさん京ちゃんのことを聞かされた」
京太郎「なんか恥ずかしいっすね」ハハハ
照「『京ちゃんがまた優希ちゃんとケンカしてた』とか」
照「『京ちゃんがまた和ちゃんの胸を見てた』とか」
照「『京ちゃんがまた部長とロッカーに入って……』とか」
照「『京ちゃんがまた和ちゃんの胸が揺れるところを見てた』とか」
照「『京ちゃんがまた和ちゃんの胸元を覗きこんでた』とか」
照「『京ちゃんがまた和ちゃんの胸を揉みしだくような手つきをさせながら寝てた』とか」
京太郎「…………………………」
照「そんなにおっぱいが好きか」
京太郎「さーせん……大好きっす……さーせん……」
照「だけど、だからこそ興味を惹かれた」
京太郎「ぇぇぇ」
照「咲から話を聞く度に、その楽しそうな声を聞く度に」
照「どんな人なんだろうって、会ってみたいなって」
照「そういう気持ちで胸が一杯になっていった」
京太郎「それは……なんというか……お好きですね……」
照「うん。好きだよ、京ちゃん」
京太郎「っ!……つ、続きをどうぞ」
照「ん。それで、ちょうど時間が出来たから長野に帰ってきた」
照「京ちゃんに会う為に」
京太郎「咲がお世話になってますっていう、アレですね」
照「そう。でも、それは半分」
京太郎「半分?」
照「もう半分は、私の気持ちを京ちゃんに伝えたくて」
京太郎「照さんの――」
照「――京ちゃん」
照「私と咲を引き合わせてくれて、本当にありがとう」
京太郎「、な……!?」
照「」フカブカー
京太郎「て、照さん! 顔を上げてください、俺は礼を言われるようなことは何もしてませんから!」
照「そんなことはない。私と咲を」
京太郎「その認識が間違ってるんですってば! 咲が全国まで勝ち上がれたのは和や優希、麻雀部みんなのおかげですよ!」
照「でも、最初は京ちゃん」
京太郎「え」
照「麻雀部に咲を連れて来たのは京ちゃん」
京太郎「それは……そうですけど……」
照「確かに、原村さん達がいなかったら、私と咲が再会する可能性は低かった」
照「けど京ちゃんがいなかったら、また麻雀をすることさえなかったはず」
照「咲もそう言っていた」
京太郎「……あのポンコツめ」
照「だから、ありがとう」
照「私達が姉妹に戻る最初のきっかけをくれて」
照「本当に、ありがとう」
京太郎「照さん……」
照「……やっと言えた。ずっと言おうと思ってたのに、なかなか言えなかった」
京太郎「この為に、長野に」
照「うん。純粋に本物の京ちゃんを見てみたいっていう気持ちもあったけど」
京太郎「あはは……で、どうでしたか、生は?」
照「思ってたよりずっとエッチだった」ズバァッ
京太郎「」ゲフッ
照「それに……思ってたよりずっと、格好良かった」
京太郎「え」
照「思ってたよりずっと面白かったし、思ってたよりずっと優しかった」
京太郎「ちょ、恥ずいです。恥ずいです照さん」カァー
照「私に声をかけてくれた。部活に誘ってくれた。手を繋いでくれた」プチッ
京太郎「……えっ?」
照「買い物に付き合ってくれた。荷物を持ってくれた。泊まりに来てくれた」プチ プチ
京太郎「ちょ、ちょちょ」
照「料理を食べてくれた。ホラー映画を一緒に見てくれた。着替えを取ってくれた」プチ...プチッ
京太郎「なんで、パジャマのボタ――」
照「私、京ちゃんの赤ちゃんが欲しい」ハラッ...
京太郎「!!?!??!?!?!!!??!?!!?」
照「ズボンも脱ぐね。ん……」モゾモゾ
京太郎「待っ」
パサッ
京太郎「」ゴクリ...
照「どうかな、京ちゃん」
京太郎「どう、って」
照「京ちゃんが選んでくれた下着だよ」
京太郎「ぶっ!? ひ、人聞き悪過ぎですそれ! 頼まれたから着替えを渡しただけですからね!?」
照「でも悩んでたよね?」
京太郎「………………はい」
照「選んだよね?」
京太郎「………………選びました」
照「どうかな、京ちゃん」
京太郎「………………綺麗です、凄く」
照「ほんと?」
京太郎「嘘なんて吐きませんよ……見ちゃいけないのに、目が離せないくらい似合ってます」
照「……よかった」
京太郎「って違ぇ!! 危うく雰囲気に流されるところだった!」フイッ
照「あっ……京ちゃん、こっち向いて」
京太郎「向きませんよっ! 照さんももっと恥じらいを持ってください!」
照「……持ってるよ」
京太郎「へ?」
照「今、すごく恥ずかしい。顔から火が出そうなくらい……」
京太郎「そんなまさか……」チラッ
京太郎「!」
照「っ……///」
京太郎「(た、確かに……部屋が暗くて気付かなかったけど、赤い)」
京太郎「(いや、見れば見るほどハッキリと真っ赤に染まってるのが分かる)」
京太郎「(嘘じゃないんだ。本当に恥ずかしいんだ)」
京太郎「だったらどうして……」
照「恥ずかしいのも、京ちゃんの為なら我慢できる」
京太郎「っ」
ギュッ
京太郎「ッ!」
照「京ちゃん……」
ドサッ
京太郎「(べ、ベッドに押し倒された……!)」
照「大好きだよ、京ちゃん」キュッ
京太郎「(ヤバいヤバいヤバいヤバい目を合わせたら終わりだこれっぽっちも我慢出来る気がしないヤバい)」カチコチ
照「」ギュー
京太郎「(ああでも照さんすっげーいい匂いだし柔らかいしすべすべしてて少しくらい見ても罰は当たらないだろっていやいやいや)」カチコチ
照「」ムギュー
京太郎「……」
照「……」
京太郎「…………」
照「…………」
京太郎「………………」
照「………………」
シィーーーン...
京太郎「……?」パチッ
照「……」ジー
京太郎「ぅおっ……て、照さん?」
照「なに?」
京太郎「えっと、どうして黙って俺の顔を見つめていらっしゃるのでしょうか……?」
照「おかしい」ポツリ
京太郎「えっ?」
照「話が違う」
京太郎「予定って……」
照「こんなはずじゃなかった」
京太郎「一体なにを――」
照「エッチな格好で京ちゃんに抱き着けば赤ちゃんが出来るってお母さん言ってたのに、何も起きない」テルーン
京太郎「なに言ってんのお袋さああああああああああん!!?」
ガラッ!!!
咲「なにやってるのお姉ちゃああああああああああん!!!」
京太郎「うわあああああ咲が小脇にダッチワイフ抱えて怒鳴り込んで来たああああああああああ!!!」
照「ぅゎぁ」
【THE END】
というわけで長かった『てるてる日和』もこれにて完結です。ひでーオチだ
まあ真っ当な認識を持った上で出会った初日に子作りをせがむてるてるがいなかったことを喜びましょう
「埋めネタ」と「続き物」の相性の悪さは痛いくらいに理解したので、次からはもっとスパッと終えられるものを書きたいです
ともあれ明日からはいつも通り京憧スレとして運転再開です。よろしくお願いします
乙
お母さんはきっと詳しい手順は京太郎が教えてくれると踏んでたんだろうな
つまり一歩踏み出す勇気のなかった京太郎が悪い
お目覚めのwiki更新ー
ついでに1~5まで繋げたページも作ったんでぶっ通しで読みたい人はタイトルをクリッククリックぅ
>>236-237
というか、「いくらうちの娘が鉄板でも下着姿の美少女に迫られて子作りしない男子高校生なんているかー?いねーだろ?いるかー?」ぐらいの認識
いたんだな、それが
>>240
照「女性を胸で判断するのはよくないことです」
和「女性を胸で判断するのはよくないことです」
うーんこの
| |
\ / ____ , -‐……‐?. . . 、 \ | | /
\ / /. : : : : : : : :ヽ-‐.: :_;. ? .._: : : : : : : :\ \ /
_ 争 も _ /, -‐==ミ: : : : _,ィニ-‐……ー-: 、`ヽ、: : : : ヽ、 _ 争 _
_ え っ _ . .:´: : : : : : : ≠:7: : : : : : : : : : : : :ヽ、 ヽ| : i : : :, _ え _
_ : . と _ /.: : : : -‐: :7´: : /:,ハ : : : :ヽ : : : ゝ? :\ | : :! : : : , _ : _
_ : _ /, -‐/.: : : : :i : : /ィ:爪: : :\ :\ : : :\: : :`ト : !: : : :′ _ : _
〃 /. : : : : : : |.:イ :ハ:| \: .、\: : xィ¬ト、: :| : : ! : : : : :,
/ \ /.: :/.: : : : /l : |/Гト、 / |_,ノ0:::ヽ : : :i : : : : :′ / \
/ | | \ | .:/.:/. : : :i: i : | |ノ0:::ト ::::::::::::: |: :∩::::::ト: : : !: : : : : : :, / | | \
∨i: |: : : : |: :ヽ| |::∩::| :::::::::::::::: !.::∪::::::| |: : :i : : : : : : ′ ,ィ /〉
|: |: : i : :’, : | |::∪::| :::::::::::::::: !: : : : : :| |: : i : : : : : : : :, / レ厶イ
ヽハ: : :、: :ヽ| l : : : |::::: , ::::└――┘ ! : : i : : : : : : : ′ / ⊂ニ、
い、: :\/  ̄ ̄ ‘, : : i : : : : : : : : , _, -‐’ ⊂ニ,´
r 、 _ ヽ: :〈 <  ̄ フ |: : : ! : : : : : : : :′,.-‐T _,. -‐'´ ̄
くヾ; U| | : \ /| : : :i : : : : :_, -‐' | /
r―' ヽ、 | : : : \ イ: : :| : : :i_,. -‐ |/
`つ _  ̄ ̄Τ`ー―-- L: : : : : `: : . . . __ .:〔: : :| : : :r┬' |
n ⊂TT⊃◎`ヽ. |  ̄ ̄ `ーr-、__ノ  ̄フ / | n
| | ⊂井⊃ n ∩ _ n ∩ _ L_ / / | | L_ r 、
し (⊂ト、) LUイ⌒)) LUイ⌒)) ⊂ニニニニニニニニ イ ∠~'ニニニニニニニニ⊃ .| n } )|
 ̄ ∪〃 ∪ 〃 ∪L二ノ
では今日から【温泉旅館に泊まろう! 螺巌篇】の始まりです
絶対クロチャーなんかに負けたりしない!!
時計の針がてっぺんで重なった。
その瞬間を境に今日が昨日へ、明日は今日へと変わる。
レジェンド「はーい、それじゃ電気消すよー」
我ら阿知賀学院麻雀部の合宿は、夜練も終わり就寝フェーズを迎えていた。
穏乃「おっ泊まり♪ おっ泊まり♪」
布団からはみ出した足をパタパタさせている穏乃。
憧「こらしず、まったく寝る気ないでしょ」
その隣で穏乃を窘める憧。
玄「でもなんかワクワクして眠れないよねー」
反対側から笑い掛ける玄さん。
宥「おふとん……あったか……ふわふわぁ……」
幸せそうな声を漏らす宥さん。
灼「いっそ私の分の枕はいらないかな……」
レジェンドが寝る予定の布団に既に半分以上侵入している鷺森部長。
京太郎「ん゛ーっ! ん゛ン゛ーーーーーッ!!」ジッタンバッタン
タオルの猿轡を噛まされた上に布団で簀巻きにされている俺。
憧「うるさいわよ京太郎。これから目隠しと耳栓もするんだから大人しくしてて」
京太郎「ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛!!!」ビターンビターン
エビだ。俺はエビになるのだ。
これ以上の拘束など受けてたまるか。
ちなみに布団の配置は、
京 憧穏玄宥灼レ
こうである。
俺が入り口側で、レジェンドが窓側。
憧「くっ、無駄な抵抗を……!」
穏乃「ねえ憧、流石にやりすぎじゃない?」
玄「そ、そうだよ、京太郎くんが可哀想だよぉ」
もっと言ってくれ二人とも!
憧「甘いわね! 男女が同じ部屋で寝る以上、やりすぎなんてことはないわ」
憧「同じ部の仲間でも――いいえ、仲間だからこそ最大限に警戒すべきなのよ!」バァーン
京太郎「もごご」グヌヌ
もっともらしいこと言いやがって。
そりゃ自由の身なら寝相が悪いフリをして誰かの布団に潜り込めないかと昼間から考えてましたけどね?
穏乃「私は気にしないのになー」
玄「わ、私もっ」
宥「すぴー」zzZ
灼「宥さん早……」
憧「もーっ! みんな危機感なさすぎだから!」
激ぁこプンプン丸。
レジェンド「はいそこまで。憧、それじゃ須賀くん眠れないって」
憧「ハルエ……」
京太郎「モ゛ー!」
やったッ!! さすがレジェンド!
大人として言うべき事はキッチリと言ってくれるッ!
そこにシb
レジェンド「せめて簀巻きだけにしてあげな」
憧「しょうがないわね……」シブシブ
シb……シブイねェ、まったくおたくらシブイぜ。
かくして猿轡が取り払われ、俺は顔面のみ自由となった。
そして電気が消されて3分後、
穏乃「ねぇみんな、まだ起きてる?」
当たり前のように喋り出す穏乃である。
憧「もーねるー」
玄「私まだ起きてるよっ」
宥「ふみゅう……」zzZ
灼「私も。ハルちゃんはもう寝てるけど」
レジェンド「ぐごー」zzZ
穏乃「京太郎は?」
京太郎「ぐごー」
理由もなく寝たフリしてみた。
穏乃「ありゃ、もう寝ちゃったのかな」
憧「なんだかんだ言って疲れてたんじゃない?」
玄「お疲れ様だねぇ」
疲れちゃいるけど、こんなシチュエーションで爆睡するほど暢気じゃないっす。
穏乃「じゃあ起きてる人でなんか話そう!」
憧「だから眠いんだってば……」
玄「えー、楽しそうだよ? もう少し起きてようよ憧ちゃん」
穏乃「そうそう!」
憧「しず、んなこと言って話すネタぐらい用意してるんでしょうね?」
穏乃「………………えへ?」
憧「おやすみー」ボフン
穏乃「わー待った待った! あるよネタあるある! ね、玄さん!?」
玄「私!? え、えーと……んーと……!」
憧「あと5秒ー。ご~、よ~ん、」
玄「はわわわわわわわわわわ」アセアセ
憧「さ~ん、に~い、い~~~ち、」
玄「こ、恋バナ!………………なんてどうかな!?」
憧「ふきゅ!?」
京太郎「」ピクッ
穏乃「こいばな?」
灼「なんで恋バナ……」
まったくだ。いいぞもっとやれ。
玄「えっと、こうしてみんなでお布団並べて寝るのって修学旅行みたいだなーって」
穏乃「」ウンウン
玄「それで、修学旅行と言ったら恋バナかなーって」
灼「どうしてそうなった」
まったくだ。いいぞもっとやれ。
玄「どうかな憧ちゃん、これならOK?」
憧「こ、ここ、恋バナ、って……だ、誰がするのよ?」
玄「だから私達が」
憧「………………玄、恋してるの?」
玄「……」
憧「……」
/:..:..:..:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ |:.:.:.ハ:.:.:.:j:.:.:.:.} ゚。:|\ :.:.:.:.:.|:..:。:..:..:..:.\
/:..:..:..:/:.:.:.:.:.:.:.:/|__;.ム斗:./ |:.:.:.し:.:.;\_}:.:|__ ゚。.:.:.:.|:.:..゚。:..:..:\:.゚。
/:..:..:..:/ :.i:.:.:.:i:.:/│:./ |:.′ |:.:.:.:.:.:./ Ⅵ :。:.:.:|:.:.:..:。:..:..:..:}ⅵ
/.......:.:.,:.:.:.:|:.:.:.:レ彡|:./三ミ:{、 | :.:.:.:./ 彡=リ三ミト、 :.:.|:.:.:.:.:゚:..:..:..:| リ
/:..:..:.:.: ′:.:.|:.:./〃 リ リヾ:、 :.:.:.:./.〃 ヾ:、リ .:.:.:.:i:..:..:..| !!?
/:..:..:.:. イ:.:.:.:.:.| /il{ }li }:.:./ il{ }li | .:.:.:.:|:..:..:∧
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/:..:./..:.:.:.|.:.:.:.:.:.| ミト、 ィj/ ミト、 ィj/ | :.:.:.:.|:.:.:.:..:.∧
j:./ .:..:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:| ゞ=====彡 ゞ=====彡 │ :.:.:.|:.:.:.:.:..: ∧
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穏乃「へー! そうなんですか玄さん?」
灼「ひゅーひゅー」
玄「ち、違っ! 私がじゃなくて修学旅行から連想しただけで……そう、一般論! 一般論なのです!」アセアセ
憧「でも恋バナするんでしょ?」ニヤリ
玄「うぅ……!?」
あ、憧が弄りモードに入った。
憧「早くしないと寝ちゃうわよー」ニヤニヤ
玄「そ、それはダメなのです!……だけど、好きな人なんていないよぉ……」グスッ
え、ベソかいてる?
間に憧と穏乃がいるせいで俺の位置から玄さんの表情は見えない。
が、プレッシャーに弱過ぎじゃあないだろうか。
憧「あー……別に特定の誰かじゃなくていいわよ? 好みのタイプでも言ったら?」
やがて憧からそんな助け舟が出される。
まあ、一人目から座礁しても興醒めだもんな。
泣く子と地頭と眠気とクロチャーには勝てなかったよ……(Wピース
途中までいいペースだったのに悔しいなぁ……
⊃天⊂
憧ちゃんが阿知賀に行くことを初瀬ェに黙ってた理由が真剣に思いつかない件について
我々が考えてるより二人は仲良しではなかったということなのか……
ともあれ始めます
寝落ち対策として眠くならない内に切り上げるという逆転の発想で挑みます!
確かにあれは不義理だよな……
玄「ほ、ほんと? それなら言えるかも」ホッ
優しさの裏の強制には気付かない様子で、まさに渡りに船と喜ぶ玄さん。
玄「えと、私の好みのタイプはね……」
憧「うんうん」
なんだかんだ興味津々っぽい憧。
かく言う俺も聞き耳MAXだ。
玄「や、優しくてー」
玄「……いつも一緒にいてくれて」
玄「あとは、やっぱり同じ趣味があるといいよねっ///」
ふんふむ。
極めてノーマルというか、お手本みたいな答えだ。
もっとも、実際にその条件を満たす人間って意外と少ないものだけど。
憧「ふぅ~むなるほどなるほど」
玄「わ、私の決め台詞が」ガーン
憧「なんていうか、うん、玄っぽいわね」
灼「言えてる」
穏乃「ラーメン食べたい」グー
玄「うぅ、恥ずかしい……///」
可愛い。
ああ、昼間書いてて修正してなかった……
×いつも一緒
○ずっと一緒
ここクロチャールートでは重要なポイントになるぞー
ルートなんてないけどなーワハハ
1000コメでクロチャールートIF短編希望するしかねーな!
と、
玄「お、おねーちゃんっ。おねーちゃん起きて!」ユサユサ
宥「ふぁぁ……?」ムニャ
憧「ちょ、何してんのよ玄。宥姉寝てるじゃない」
玄「だって恥ずかしいんだもん! おねーちゃんだけ寝てるなんてズルいのです!」ユサユサ
いや、そのりくつはおかしい。
宥「なぁに玄ちゃん……おねーちゃん眠いよぅ……」グシグシ
玄「おねーちゃん、おねーちゃんはどんな人が好き?」
宥「くろちゃー……」ムニャムニャ
玄「私も大好きだよおねーちゃん!」ダキッ
宥「あったか~い」ポワーン
わー和むなー。
憧「いや違うでしょ!」
玄「ハッ、そうでした! おねーちゃん、私以外ではどういう人が好き?」
宥「あったか~い人」
(暖かな家庭を築こう)
憧「だよねー、宥姉はそう答えるよねー」
玄「ぐぬぬ……」
宥「灼ちゃんは?」
灼「私は……」
お、鷺森部長の好みが聞けるのか。
ちょっと気になる。
灼「背が高くて、格好良くて」
俺のファンかな?
灼「麻雀が強くてインターハイ出場経験があって実業団でも活躍した実績を持ってて前髪がイカしてるハルちゃん」
ハルちゃんやんけ。
灼「穏乃は?」
穏乃「私ですか?」
玄「うん、次は穏乃ちゃんの番だよ!」
宥「穏乃ちゃんは好きな人いるの?」
穏乃「えー、私はそーゆーのよく分かんないな~」パタパタ
ううむ、実に穏乃らしい答えだ。
しかし反面、このタイミングでまたも足をパタパタさせてるのは「らしく」ない。
無意識にむず痒さを感じているのだろうか。
憧「じゃあ別に恋愛とか関係なくさ、どういう人が好き? これなら答えられるでしょ?」
穏乃「んー……ん、それなら大丈夫」
ちょっと考えるね、と言ってパタパタという音が続く。
そして止んで、
穏乃「京太郎が好きかなぁ」
憧「ふきゅっ!?」
玄「ふえ゛っ!?」
京太郎「フゴっ!?」
憧「ん?」クルッ
京太郎「ぐごー」
危ねぇ。
危うく狸寝入りがバレるところだった。
慎重に慎重に、今の発言の真意を掴まなくては。
憧「気のせいか……ってそれよりしず! あんた今なんて言ったの!?」
穏乃「え? だから、京太郎が好きだよって」
憧「っふぎゅ……な、ど、どういう意味で!? てか、どんなところが!?」クワッ
必死過ぎだろ傷付くぞコラ。
穏乃「んーとね、まず元気なとこでしょ」
穏乃「次に色んなことに一生懸命なとこ」
穏乃「よく笑うとこ、よく泣くこと」
穏乃「で、だけど前向きなところ!」
穏乃「そういう人っていいよね! だから京太郎も好きっ」ニパッ
大 天 使 高 鴨 先 輩 。
憧「うーん……ま、しずらしいっちゃしずらしーのかな……」
宥「穏乃ちゃんあったか~い」
灼「さすが穏乃」
玄「京太郎くんのことよく見てるんだね!」
憧「なんにせよ、京太郎に聞かれなくて良かったわ……」フィー
ごめんなさい、丸聞こえです。
穏乃「んじゃ最後は憧だね!」
憧「え゛、いやあたしは」
宥「憧ちゃん、順番は守らなくちゃ」メッ
玄「自分だけ逃げようたってそうはいかないのです!」
憧「で、でもホラ、あたし男の人苦手だし!」
灼「『嫌い』と『苦手』は別物。てか往生際悪……」
憧「うっ……うぅ~~~……」グヌヌ
なんか追い詰められれる。
ま、この展開じゃあな。
憧「………………わ、分かったわよ。言えばいいんでしょ、言えば」
おお、そうこうしている内に憧が決心を固めたようだ。
決心――ここでは、人前で好きな男ないし好みのタイプを暴露する決意。
鷺森部長の件と並んで気になる。
(あ、これ長くなるな)
前レスから30分経って言い出すのもナンですが、ごめんなさい区切ります
寝落ちの目安は一時間オーバーから!
ちなみに>>382、スレで阿知賀勢のifは絶対に書かないから>>1000取っても無駄無駄無駄無駄ァ
そもそも>>1000を守るルール自体ウチにはないけど。京穏ください
おおう……寡占状態だった阿知賀スレに新規参入か
これは危機感を抱かずにはいられませんぞ。筆が速くなるとかはないけど(ないけど)
哩「いじめて欲しか」
京太郎「藪からスティック」
哩「最近愛を感じられんごとなってきよる」
京太郎「んなことないと思いますけど……」
哩「そいぎんたなんでいじめてくれんと!?」バンッ!
京太郎「愛=いじめの等式に俺が慣れてないからです!!!」バシッ!!
哩「んんっ///」ビビクンッ
こんなん?
地元民からしても文字で人に読ませる方言ってのは難しいです
現代では自分でも気付かない内に隣県の方言と入り混じってしまっているなんてこともザラだし
正しい方言で書かれても読む側が理解出来ないケースも多いしね
「そいぎんた」なんて文章の流れでなんとか分からなくもないくらい
地元っていうことはこれからの埋めネタは京哩日和…?(ゴクリ)
京「咲はズクがないからなぁ」
咲「そんな事ないずら!!」プンプン
厳密に方便を考えるとこうなるからなぁ
信州弁なキャップとかじゅとか……
大阪兵庫…というか近畿圏あたりは標準と関西弁が混じってるな 中国四国も似たり寄ったりだと思う 「~けん」とかつく所もあるけど
漫画で見るようないかにもな関西弁はあんまり使わない 「なんやて」「せやかて」とか
「貰ったで」が多いけどたまに「もろたで」になるとか、一定確率で変化するみたいな
そして「おまんがな」はマジでムカついた
>>447
京「咲はズグなすだもなぁ」
咲「そっだな事ねーずら!」
厳密と言うならこうだな
>>441
新道寺勢にはことごとく興味がないからなぁ……
既にいくつか次の候補は挙がってるけど、これまでのように埋めネタの為のスペースを確保するとか本末転倒なことはしないつもりです
かーらーの質問なんだけど、諸君ら的には1エピソードがスレ跨いでも気にならない?
あと、テンプレのもくじ要らない?
ふんふむ
じゃあ今後はスレ跨いでもおkって感じかしら
もくじは、本編だけ読みたい人にwikiがあるようにスレの流れも含めて読みたい人のための措置だったことを今思い出したので継続かな
……ところで本編がスレ跨いでもいいなら埋めネタは御役御免では???????
じゃあまあ、
・跨がないに越したことはない
・無理に埋めネタを捩じ込まない
この二つが両立するバランスを模索して行きましょう
本編を食っちゃうような番外編や、メインヒロインを食っちゃうようなサブヒロインはどんどん仕舞っちゃおうねー
では孤独のグルメも終わったので書き始めますやで
憧「じゃ、じゃあ……えっと、あたしの好み……ね」
硬い声。
憧「まず、そうね、ちょっと灼さんと被るんだけど、背が高くて格好良くて」
俺のファンかな?
憧「エッチじゃない人」
お疲れーッス。
憧「それに、細かい気配りが出来る人って素敵だと思う……かな」
憧「あ、でもでも、言うべきことはビシッと言ってくれるのも優しさだよねっ」
憧「嫌われる覚悟で叱ってくれたりしたら……結構イイかも、とか」ニヘ
憧「それからね! やっぱデートよデート!」グッ
憧「あたし的には質より量かなー。まだ学生だし」
憧「だけどその分小さなオシャレを頑張って、それをちゃんと褒めてくれて……///」
憧「他には……そうそう、ファミレスでダベったりカラオケでハシャいだり、一緒にいて楽しいのも大事だけどさ」
憧「同じくらい無言の時間が苦じゃないっていうのも大切だと思うのよね」
憧「なんていうか、気が付いたらいつも隣にいて、それが当たり前になって……みたいな?」
憧「でね、でねっ、キs」
京太郎「スッイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーツ!!!!!」ガバァッ
憧「っきゃああああああああああ!!?」ビクーッ
俺は吼えた。
その行為が引き起こす展開など気にも留めず、本能のままに。
憧「きょ、きょきょきょ京太郎っ!? え、うそ、いつの間に起きたの!?///」
京太郎「い・つ・か・らァ? ずぅぅぅぅぅっと起きてたよォオオオオオオオオオオ!!」
憧「はあああああッ!? なにそれ、盗み聞きしてたってこと!?」
京太郎「そうでーす! まるっと聞かせていただきましたァン!」
憧「っ~~~最ッ低! 信じらんない! デリカシーなさ過ぎ!!」
京太郎「それを言うならお前だって夢見過ぎだっつの! なんだ今の! なんだ今の!?」
憧「な、何よ! あたしにだって理想くらいあるわよ! 悪い!? あとお前って言うな!」
がるるるる。
睨み合い唸り合う俺達。
先程までのキャッキャウフフと姦しい雰囲気など月までブッ飛んでしまった。
玄「ふ、二人とも! ケンカはそれくらいにしとこう? あんまり大声出すと他のお客様にも聞こえちゃうからっ」アセアセ
憧「あ」
京太郎「む」
それもそうだ。
ちと荒ぶり過ぎたな、反省。
憧「………………で、京太郎はどんな子が好みなのよ?」
京太郎「フォイ!?」ビクッ
憧「あたし達ばかり聞かれたんじゃ不公平じゃない! 京太郎にも語ってもらうから」フンッ
京太郎「えー……」
憧「つべこべ言わずに! ほら早く!」
京太郎「んー……」
好みのタイプか。
あまり深く考えたことはないんだよな、実は。
ただ、敢えて言うなら。
京太郎「俺を好きになってくれる人……かな」
「「なにそれ!?」」ズイッ
京太郎「おうっ!?」ビクッ
たじろぐ。
俺の発言に食いついたのは憧と――玄さん。
珍しいコンビが一気に距離を詰めてきた。
憧「え、まず美人に限るとか言わないの!?」
京太郎「憧、人は見た目じゃあないぜ」
玄「京太郎くん! おもちは!? おもちがある子が好きなんじゃないの!?」
京太郎「いやそりゃ好きですけど。野球好きが全員野球選手を志すわけではない、とでも言いますか」
宥「私、京太郎くんは年上が好きなのかなって思ってた……」
京太郎「何故そんなイメージが……プラマイ3までなら問題ないっす」
灼「要は雑食?」
京太郎「人聞き悪ぅ!……まあ、女性に注文をつけられる身分じゃないと自覚してます。押忍」
穏乃「私京太郎好きだよ!」
京太郎「おう、俺も好きだぜ穏乃!」
怒涛の問答が終わって、
憧「何この……何この……?」ウゴゴゴ
玄「おもちは全てに優先するはずなのに……」
宥「すぴー」zzZ
灼「また早……」
穏乃「ふぁあ……私も眠くなってきたー」パタパタ
そんな各々の声を聞きながら、
京太郎「ああ、愛されてえ……」
合宿の夜は更けてゆく。
なんだろうこのシズ一人勝ちの雰囲気
……
…………
………………
夜半のこと。
体は疲れているが心は元気ハツラツ。
そんな俺は眠れずに天井を眺めていた。
ら、
宥「んぅ……」モゾモゾ
声と音。
そちらに目を遣ると、宥さんがのっそりと起き上がるところだった。
何重にも積んだ布団から出てくる、浴衣の上から何枚も着込んだ宥さん。
京太郎「宥さん? どうかしましたか?」
宥「…………………………おしっこ…………………………」ポケー
お、おう。
なんだろう、いかがわしい。
高校三年生の口から聞く「おしっこ」、いかがわしい。
宥「おといれー……」ノソノソ
ドキがムネムネしている俺の枕の上を通って、宥さんはトイレへ向かった。
京太郎「うぅむ」
その間、俺は宥さんのことを考えていた。
まず、可愛い人だ。結婚したい。
が、一方で捉えどころのない人でもある。
彼女にどうしても儚さを見出してしまうのは、寒さに震える姿が印象的なせいだろうか。
あるいは――
ガラッ
京太郎「あ」
宥「……」
ご帰還だ。
京太郎「お帰りなさい。ちゃんと出来ました?」
なんて、憧に聞かれてたらセクハラ認定待ったなしのジョークを飛ばす。
が、
宥「……・」
ぽやっと半開きの目に、半開きの口。
眉はハの字に下がり、両腕は自身を抱きしめている。
そんな、おもちが寄せて上げられる魅惑のポーズのまま小刻みに震えている宥さんが、
宥「………………さむ、ぃ……」フラッ
京太郎「ぐえぇ!?」
俺の布団――というか、布団に巻かれた俺の上へ倒れ込んできた!
どすん、と。
なかなかのなかなかな衝撃。
防御のしようもないので割と痛い。
宥「あったかいの、あったかいのどこぉ……」モゾモゾ
京太郎「ぅぉぉぉぉぉぉ」
這う。
宥さんの手が、簀巻きの上を。
しかしそうやっても、宥さんの求める「あったかいの」へ到達することはない。
簀巻きだからね。仕方ないね。
宥「うぅぅ……あったかいのぉ……」ウルウル
抱きしめたいな、ガンダム!!
この両腕さえ自由なら何処までもクレバーに抱きしめてやれるのに!
京太郎「ぎりぎりぎりぎり」ギリギリギリギリ
歯軋りしか出来ない自分に歯軋りする。
している、と。
宥「あったかいの……この、中に……!」シュルッ
京太郎「!?」
なんということでしょう。
あろうことか、宥さんが簀巻きを固定する紐を解き始めたじゃありませんかよ。
しゅるり。しゅるり。
本当に寝ぼけているのか疑いたくなるように精密で正確な手つきで全ての紐が解かれた。
拘束が緩む。
その隙を、隙間を、宥さんは見逃さない。
宥「やったぁ、あったかいのだぁ……」モゾモゾ
京太郎「ちょちょちょちょちょちょちょおおおっ!?」
入り! 込んで! キタ━━━(´∀`)´・ω・`);゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)゚皿゚)∵)TΔT)ΦдΦ)#-_-)~ハ~)゚з゚)ё)≧。≦)°.Å)゙・Ω・)^σ^)=゚ω゚)ノ━━━!!
長野のお父さんお母さんカピそして咲!
俺、今、おっぱいおっきい女の人と同じ布団の中にいます!!
が、
宥「ふふ、あったかぁい……♪」スリスリ
京太郎「あがががががががががががががががががががががが」
長野のお父さんお母さんカピそして咲。
俺、今、テンパってます。
やばいやばいやばいやばい。
おっぱい凄い。
浴衣越しの感触が俺の胸板に押し付けられている。
尋常ならざる柔らかさがたぷんたぷんと蠢いている。
腕は首に回され、脚は脚と交差して。
挙句に頬擦り。
強い(確信)。
松実京太郎まったなし!
うつらうつらしてる間にな、Windows Updateがかかってな
Janeの書き込み窓に直接書いてた分がな……
△ ¥ ▲
( ㊤ 皿 ㊤) がしゃーん
( )
/│ 肉 │\ がしゃーん
< \____/ >
┃ ┃
= =
京穏くださいロボだよ
阿知賀カプの為なら京灼ぐらいものの10分で書くすごいやつだよ
さてあと一息書くか……
宥「わぁ、どんどんあったか~い」ムギュー
京太郎「おぎぎぎぎぎぎ……!」ガクガク
俺はもう熱いです宥さん!
原因は宥さんとかいう分かりやすい熱源。
プラス、緊張と興奮による内側からの発熱。
熱さと熱さが掛け合わさって、それに宥さんが吸い寄せられて。
ドツボである。無限ループとも言う。
京太郎「ゆ、ゆうさ、ん。そろそろ、離、れて……くだしあ」
宥「や」
(婚姻届書こ)
じゃなくて!
そろそろ理性も限界だ。
宥さんを傷付けない為にも。
憧の信頼を裏切らない為にも。
なんとしても折れるわけにはいかない。
京太郎「宥、さん。いい加減に」
宥「やだ。寒いの、や」ギュッ
そう言って、また強くしがみつく宥さん。
……寝てるんだよな?
ひょっとしたら起きてる時以上にハッキリした物言いだ。
その顔を覗き込む。
宥「ぅぅ……」
まただ。
また儚げな表情を見た。
寒さだけではない。
まるで、寂しさに震えるような――
京太郎「宥さん」ナデナデ
宥「ふぁ……」
いや、よそう。
俺の勝手な推測で宥さんという人を理解した気になりたくない。
だから今は、寒がりなこの人が安心して寝付くまで頭を撫でてやるだけだ。
宥「……きょうたろ、くん……ありがと……おやす、み……」zzZ
京太郎「はい、おやすみなさい」
ルートじゃないからね
これ以上デリケートな部分に踏み込んでフラグを乱立させるわけにはいかないからね
ルートじゃないからね(強調)
ちなみに穏乃はもちろんのこと、クロチャーですら現時点で「須賀京太郎」という個人に対して明確な恋愛感情は持ってないロボだよ
……ホントウダヨ?
では区切ります
膝の上……遠征の車内で乗せるか
穏乃を
では始めるけど、今日は早めに切り上げたい眠い
しばらく待つと、
宥「すぅ……すぅ……」
そんな可愛らしい寝息が聞こえ始めた。
京太郎「やっと寝てくれたか……」
防弾浴衣でなかったら即死だった。
主に理性が。
京太郎「よ、っと」ヒョイッ
とは言え油断は禁物だ。
早くこの危険物を所定の位置に戻さなくては。
そう思って抱えた宥さんを見下ろす。
いわゆるお姫様抱っこの体勢である。
おもち。
フフフ。
あの誘惑を耐え抜いたんだ、このぐらいの眼福はあってもいいだろう。
京太郎「えっさ、ほいさ」
しかしナンだ。
こんなに可愛い人をお姫様抱っこして布団まで運ぶなんて極上のシチュエーションだというのに、この拭えない作業感。
どうなの男子高校生。いいのか男子高校生。
などと考えはするものの、行動を起こす勇気はない。いのちだいじに。
京太郎「えっさ、ほいさ」
あっという間に禁断の女子ゾーンへ突入する。
並んで眠る女性陣の頭上を抜き足差し足忍び足。
まず憧。全身すっぽりと布団にくるまっている。宥さんじゃあるまいし、息苦しくないんだろうか。
次に穏乃。対照的に布団を蹴っ飛ばし浴衣を吹っ飛ば……あぶねえ! 見えそう!! あと一息!!!
コホン。玄さん。うつ伏せになって両手で枕を揉みしだいている。ちょっと見てて切ない光景だ。餓えてる。
そして宥さんの寝ていた布団に到着。
ちなみにその隣の鷺森部長の布団はもぬけの殻で、更に隣のレジェンドの布団が不自然に膨らんでいたが見なかったことにする。
京太郎「よっこいしょういち」ゴロン
宥「ぁん……」ポフン
やけに色っぽい声で宥さんが布団に転がる。
上からそっと布団をかけてやって、ミッションコンプリートだ。
京太郎「さて、と」ンー
流石に疲れた。
俺も布団に戻って寝
憧「」<○>三<○>
ヮーォ。
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
憧「」 二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
が、
見ていた。
盛り上がった布団の隙間から顔を覗かせて。
殺気立った視線を俺に向けていた。
俺は、
憧「………………キョウタロウ………………」
京太郎「誤解誤解誤解誤解誤解!」
五回言った。
感情を磨り潰したような平坦な声で俺の名を呼ぶ憧に。
憧は、油の切れたロボットを彷彿させる硬く鈍い動作で布団から這い出て、そして立ち上がる。
浴衣で、下ろした髪も乱れた姿は、某テレビから飛び出す系女子も井戸に逃げ帰る気迫を滲ませていた。
憧「アンタ……宥姉ニ何ヲヲヲ……」ゴゴゴ
京太郎「誤解誤解誤解誤解誤解誤解誤解誤解誤解誤解誤解誤解誤解誤解誤解!!」
十五回言った。
これでダメなら一気に増やして五十五回言うつもりだ。
それもダメなら逃げよう。
近いのは背後の窓だ。あの最後のガラスをぶち破れば庭に出られる。
と、急ピッチで逃亡の算段をしている俺に、
憧「――なんてね。冗談よ、じょーだん」
掛けられたのは、意外過ぎる言葉だった。
京太郎「……、へ?」ボーゼン
憧「ぷっ、何よその情けない顔」クスクス
京太郎「いや、だって、憧、お前、」
憧「お前って言うな」ペシッ
頭をはたかれた。
ごくごく弱い、覚悟していた1/1000ぐらいの力で。
あまりにも予想と違う展開に、思わず訊いてしまう。
京太郎「………………怒らないの?」オソルオソル
憧「怒らないわよ。トイレの帰りに寒くなって近くにいた京太郎の布団に潜り込んで寝ちゃった宥姉を元の場所に戻してあげたんでしょ?」
京太郎「すげえ!? まるで見ていたかのようだ!」
憧「見てたし」
京太郎「見てたのかよ!」
まったく気付かなかったぞ。
京太郎「てか、見てたのに黙ってたのかよ。いつもみたいに怒鳴ってくれれば俺も変に緊張しなくて済んだのに」
憧「う゛。それは……」
京太郎「それは?」
憧「………………お風呂上がりみたいな勘違いだったら嫌だし、様子見してたらどんどんエスカレートしていっちゃうし……///」ゴニョゴニョ
京太郎「???」
まるで聞こえない。
憧「な、なんでもない! そうだ、宥姉抱っこしてすぐに胸見てたのだって知ってるんだからね!」
京太郎「げっ!? 出歯亀かよこのムッツリさんめ!」
憧「ムッツとか言うな!///」
※ここまで「!」が多用されていますが、小声です
無理
流石に布団に入ってない翌日はマジ無理
ペースは速かったのにな
穏乃達が起きない声量でワーワー言い合う。
が、やがてそれにも疲れると、憧がのっそり動く。
俺の横をすり抜け、部屋の縁側に備えられた椅子に身を沈める。
憧「はぁ……」
なので俺も、向かい合う椅子に腰を下ろした。
京太郎「ふぅ……」
まあロマンティックな月明かり。
憧「……ってなんで京太郎も座るのよ!?」ゥォィッ
京太郎「え? 憧が座ったから」
憧「あたしはあんたが寝るまで起きてようと思ってるだけ! 寝顔見られたくないし」
京太郎「じゃあ俺は憧が寝るまで起きてる」
憧「なんで!?」
なんとなく。
憧「ていうか、そもそもなんでこんな時間まで起きてるのよ?」
京太郎「いやぁ、なんか興奮して寝付けなくてな」
憧「興奮(意味深)?」ジトッ
京太郎「おいやめろ。遠足前夜みたいな健全な意味だっつの」
憧「なにそれ。小学生じゃあるまいし」プークスクス
京太郎「うっせ。憧こそどうして寝てなかったんだよ?」
憧「ぎくっ!」
京太郎「……今「ぎくっ!」って言ったよな?」
憧「い、言ってない(震え声)」
京太郎「嘘つけ! 自分だって興奮して眠れなかったんだろ、興奮(意味深)して!」
憧「ち、違う! 二回も言うな! あたしは枕が変わると寝れないだけなんだから!」
京太郎「またまたー。俺と宥さんが愛を育んでる間、憧ちゃんは布団の中でナニしてたのかな~?(ゲス顔)」
憧
「
し
て
な
い
!
!
!
」
京太郎「うるせえ!?」
必死か。
憧「はあ……いいやもう。好きにすれば」グデー
京太郎「おう、お言葉に甘えて」グデー
憧に倣って椅子にもたれかかる。
いい座り心地だ。松実館の椅子は世界一ィィィィィ↓(夜なので尻下がり)。
京太郎「それにしても」
憧「え?」
京太郎「楽しいな、合宿」
憧「……あっそ。良かったじゃない」
京太郎「ああ。来れて良かった」
憧「あたしみたいな口うるさいのがいなかったらもっと楽しかったのにね」
京太郎「は? なに拗ねてんのお前」
憧「別に拗ねてなんか……お前って言うな」
京太郎「憧」
憧「……何よ」
京太郎「憧が厳しくしてくれてるから俺も気兼ねなくハシャげるんだよ。感謝してるぜ?」
憧「………………分かってるじゃない」
京太郎「甘く見てもらっちゃあ困るな」フフン
憧「分かってるならもっと時間と場所を弁えた行動を取りなさいよ」
京太郎はい。すみません」
憧「あたし思うんだけどね」
京太郎「はい」
憧「男が苦手なのって、あたしだけじゃないよね」
京太郎「はい?」
憧「要するに程度の問題であって、男に慣れてないって意味ではしず達もそうだと思うの!」グッ
京太郎「あー」
憧「阿知賀は去年まで女子校だったし、しずも玄も宥姉も免疫はないのよ。あたしとは距離の取り方が違うだけ。灼さんは例外」
京太郎「確かに……穏乃はともかく、玄さんと宥さんにはよく驚かされるわ。あれはマジで心臓に悪い。鷺森部長は例外」
頷き合う。
憧「だからさ、友達としては心配なのよ。悪い男に引っかかったらどうしよーって」
京太郎「まず自分が男苦手だってのに大変だな」
憧「本当よ……早くなんとかしなくちゃね、あたしも」
京太郎「その為にも頑張ろうな、特訓」
憧「……ん。努力してみる」
京太郎「おう」
また頷き合う。
それからは会話もなく、ただ黙って空に浮かぶ月を見ていた。
……
…………
………………
朝、目を覚ますと、
穏乃「くかー……」zzZ
横で穏乃が寝ていた。
目と鼻の先である。
夜中見たままの、肌蹴放題である。
京太郎「………………」
言葉もなく天井を仰ぐ。
と、
憧「」ニコニコ
憧が仁王立ちで俺を見下ろしていた。
満面の笑顔である。
昨日とは違う私服で、ちなみにジーンズである。チッ!
憧「おはよ、京太郎」ニコニコニコニコ
京太郎「……おはようございます」ニゴッ
和やかな朝の挨拶。
穏乃「ぅうん……きょおたろぉ……」ギュー
火に油を注ぐ大天使高鴨先輩。
憧「言い残すことは?」ニコニコニコニコニコニコニコニコ
京太郎「………………着替える前に起こしてくれよ!!」
それが遺言となった。
こういう地味なイベントを堅実に積み重ねてこそメインヒロインの風格が備わるんだよ!(力説)
これでオチみたいだけどまだ続きます。このスレ内で収まるといいね……
http://i.imgur.com/HxcgtGu.jpg
ちなみに最後の最後でメインヒロインの見せ場を掻っ攫うサブヒロインの鑑
京ちゃんが自分の布団で寝てたら無罪だと思うの
でもその場合、間にアコチャーがいるはずなのにどうやってシズは京太郎の隣に……?
やっぱり一時間だけでも布団で寝ると違うね(ゲッソリ)
>>653
1.宥姉と同じようにトイレに立った帰り
2.寝てる憧ちゃんの上をローリング
3.井上ワープ
好きな説を選ぼう
今日は……寝る
もしかしたら1レスぐらいは書くかもしれない
……
…………
………………
レジェンド「須賀くーん。かもーん」
GW特別合宿、二日目・午後。
もうすぐ食休みも終わろうかという時だった。
京太郎「どうしました?」
と口では言いながらも、俺の中にはひとつの予感があった。
「絶対ロクなことじゃねえ」。
また荒唐無稽な無茶ブリに付き合わされるのだろうか、と思うと今から気が滅入る。
レジェンド「ここに座って」
京太郎「ここって……」
雀卓だった。
レジェンド「憧ー。玄ー。それから……宥ー、あんたらもおいで」
京太郎「???」
何その面子。
呼ばれた三人も、レジェンドに促されるまま卓の空いた席に座っていく。
え、なに、ミンチ? ミンチナンデ?
戦々恐々して憧達を見るが、その頭上にも一様にハテナが浮かんでいた。
レジェンド「オホン」
謎が謎を呼ぶ雰囲気の中、咳払いするレジェンド。
そして、
--……--
r―‐⌒ヾ : : : : : : : : : : : : : : : \
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//: :/ : : \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.o。:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :i: ゚
. /イ /: :.:.:.イ:.:. ー┬---:.:.:.:__:.`:.:.o。:.:.:.:.:.|.:..。
i{ | ′:.:.'{_|_:.:.:.:| リV:.:.:.:.:.:.:}:.>匕、: :\j--i 「それではこれより! 阿知賀学院麻雀部による、第一回『ドキドキ☆ガチでマジな脱衣麻雀』を始めます!!」
|| |/: :.:.:∧}リ≫┘o。v――'’xr示=ミト、:.:.\}、
リ {: :.:.:.:.|!:‘, ィ芹≧ュ ’|イi//| 》、:。:.:.:.ぃ、
|:.:.:.:.:.「`ヽ《乂_゚ツ ゞ= '゚ :リ/リ゚。:.:.ト、i
|:.:.:.:.小 , , ' , , : /:.:.:.∧:.} リ
l.:.:.:.:.:| }ゝ-! jハ:.:.:.:j/}:.|
:。.:.:.:{ {:j:八 -==ァ イ }/ j:ノ
゚:。.リ \{≧ュ。. ィ:jソ ″ /
ゞ イニ} ` ´ {ニヽ
┬==≦ニ/ニ7____ __,.|ニニムニニニニニlヽ
/ニ|ニニニ/ニニニ|`-―――‐一´|ニニニムニニニニ|ニム
. /ニニ:|ニ7ニニニニニ| |ニニニニ}ニニニ=|ニム
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' / ′ / | | . :, `丶 \
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. | |:八 人j ト八 i |斗匕|「 | | | l: ., ヽ
/ | | Ⅳj]xぅ妝斥 \ i/≫ぅ妝ミxV| | |: .′ ,
. ′ 八 :{ | |坏´_)「:::ハ \ ∨ _)「:::ハⅥ | |: . ′
; \乂_| |八 rヘしi::::} \ rヘしi::::} オ | . .|: . i ;
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|: : : : ::|:|: : : : |/.{ .} レ { .レ'/: : : /::/|:リ
.〉: : : : :|´|: : : ::|. ゝ ノ 、 .ノ./: : :/|::/ レ
/:|: : : : :|. !: : : : ! ゝー''´ ゝ _.ノ /::::/:ノ' '
/: :|: : : : :|ゝi: : : ::| \ \ \ \ \ \ \ \ \/::ノ: ::|:イ
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ヽ:|: : : : :|: : ヽ: : ::|.ゝ、 ゝ-------'__ -- ' /: : /: : ヽ、
〉::!: : : : :|: : :>: : ::i ` ヽ------- ' ´ __, --/: : :/: : : : : :ヽ
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./: : :ヽ: : : :Y 〉、:ヽ、__, ´ _ -´ // .ヽ: : : : ::iヽリ
/: : : : :ヽ: : : ::| ./ \ゝヽ _, r ´ r⌒ヽ: : ::ノ レ
,.-、__
, ´ ヽ、
/ _ムノ
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/ / _> ´ /⌒、 -、__
_ - ´ | ヽヽ
/ / _> ' , / 、 } , : | ∨
.' , /⌒/ | | _/从| ∨ / l|_,| | :.
/ / / { |/ \_| / /}ィ´|/| | :
/ , _/ ィ , 从ィ芯ォ∨'/ ,ィ芯ォ } / |
, /  ̄´ { / l { / ム /-、 :.
{ 、 Ⅵ | | ' /' } } ∧
、 ` 、_ }/从 ,. ----, _,ノ /
\ \}\ / 、 ∨ ノ 人/ }/
\ / /¨¨¨ヽ \  ̄ イ |-、/
\ ,: / | `ヽ、___/ | |`¨¨´ / / \
{\/ / | / Ⅵ /「\ /ー __
、/ / : / /⌒ 〉 / \/ }\
\' {/ ∧ 「´ / .
\ | 、 } / l / ヽ
` 、 | \「 |'
\, / 「 ̄ ̄ ̄ ! , __、
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| |l |____」 | / ____〉
| |l ,: , / ∨ / ̄ヽ
| |l { / / :. 、 「⌒ヽ ̄ }
| |。 |∨/_∧ 、_,.乂`¨Y´,.-〉
| |l 、 |  ̄ 、 ´ `イ
| |l \ | \ /´
, |l \ | ` _ /
夜に続く
レジェンドが行かず後家のメンバーに名を連ねるのも解るわ……
グローブとソックスも残そう(真顔)
ああー! 京穏、京穏SSが見たいよー!!
正確には、読んだ人の表情筋が溶けるような京穏が見たいぃぃぃ
ではレッツ脱衣麻雀
京太郎「ああぁーーーーーっ!!! アー! うわー! うわぁー!! ああっ! うおお!! 晴絵ー! 愛してる! お前に夢中だ! 晴絵えええええ!!!」
憧「うっさい!!」バキィッ
灼「滅せよ」ドゴォッ
京太郎「」チーン
憧の鉄拳と鷺森部長の鉄球が炸裂した。
オーバーキルでダウンした俺を踏み越えて憧はレジェンドに詰め寄る。
憧「今日という今日という今日こそは限界! なによ脱衣麻雀って、気は確かなの!?」
玄「そ、そうですよ赤土さん! おねーちゃんを見てください!」
宥「ゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎ」プルプルプルプル
玄「「脱衣」って聞いただけでもう震えが止まらなくなっているのです!」プンスコ
憧「今なら土下座して謝れば見逃してあげるけど……?」ゴゴゴ
レジェンド「おいおいおいおい、そんなにムキにならないでよー。ちょっとした余興、レクリエーションなのにさぁ」
憧「余興で教え子脱がすってアンタそれでも聖職者!!?」
ごもっとも過ぎます。
レジェンド「まあ聞きなって。これでもちゃーんと考えがあるんだから」
憧「どうしようすっごく聞きたくない」
レジェンド「聞きなって!」
玄「憧ちゃん、聞くだけでも……」
憧「そうね……聞くだけなら」
レジェンド「オッケー、んじゃ説明するね。理由は全部で三つ」ビシッ
長話の予感。
レジェンド「ひとつ! 初心者との対局に慣れること!」
レジェンド「県予選はピンからキリまで色んな学校が出場する。上ばかり見てると下に足元すくわれるからね」
レジェンド「ふたつ! 真剣勝負のプレッシャーに慣れること!」
レジェンド「憧以外はみんな公式戦の経験がないでしょ。絶対に負けられない戦いの怖さを今の内に知ってもらうよ」
レジェンド「みっつ! 須賀くんへのボーナスステージ!」
レジェンド「昨日は旅館の仕事まで手伝ってくれたからね。頑張ってくれた分、ご褒美をあげようかと思ってさ」
京太郎「か……監督ぅー!!」
俺は今、猛烈に感動している。
脱衣麻雀ひとつ正当化するのにここまで詭弁を弄してくれる大人がいるだろうか。いや、いない!(反語)
この阿知賀のレジェンド――赤土晴絵の他には!!
レジェンド「脱衣麻雀、即ち負けたら脱ぐ。脱いだら寒い、恥ずかしい」
レジェンド「これはそんな極限の状況下でも普段通りの力を出せるようになる為に考案した特訓なのだよ!」バァーン
憧「ついさっき余興って言ったじゃない」
レジェンド「イッテナイヨ」
憧「言ったじゃない!?」
レジェンド「余興なのだよ!!」ババァーン
憧「開き直った!?」
レジェンド「それじゃ詳しいルールを説明するね。
・半荘一回で持ち点はナシ。身に付けている服を全て失ったら終了
・脱ぐ衣服は満貫直撃で一枚、跳満で二枚、倍満で三枚と増えていく
・ツモ和了の場合は他の三人全員が対象となる
以上!」
憧「なんか勝手に進めてるし!?」
玄「ど、どうしよう憧ちゃん……」
宥「ゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎ」プルプルプルプル
レジェンド「ではここで主賓の須賀くんから一言」ドーゾ
京太郎「来いよ憧ット! 恥なんて捨ててかかって来い!」
憧「」プッツーン
玄「憧ちゃん?」
憧「……上ッ等じゃない! もう泣いて謝ったって許してあげないんだから!!」ゴッ
玄「アコチャー!?」
宥「ゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎ」プルプルプルプル
こうして、俺達の意地と衣服を賭けた一世一代の脱衣麻雀の火蓋が切られた――!
……
…………
………………
京太郎「――次は東三局だな。さあ、続けようぜ」
憧「ね、ねえ京太郎……」
京太郎「どうした?」
憧「もう終わりにしない? やっぱりよくないわよ、こんな……」
京太郎「嫌だね」
憧「っ! 京太郎……っ」
京太郎「まだ着てるものはあるじゃないか。馬鹿なことを言うなよ」
憧「でもこれ以上は……み、見えちゃう……///」
玄「あぅ……恥ずかしいよぉ……///」
宥「あったかくない……///」
京太郎「関係ないね! 勝負を途中で降りたりなんてさせるかよ」
憧「そんな……!」
京太郎「さあ次だ。次は――」
_,...---、_,.、
/ : /: : / : : ヽー-、
/. : :, !: iハ!/メ、.i | \
イ : :{ ヽN 'i:!/!人iヽi 「――次はこのパンツを賭けるぜええええええええええええええええええええ!!!」
_1: : :i( _ 丶:\
/ `Yリヽ '、_)'´!`ー`
/:::.. | ,. _/
. /.::、:: ト、ィ'
/ ::::::|:: !;-!
/ ::::|:: ! ヽ、 ,:-‐クヽ
/ ::!::.. ⊥__!_ / ..:ノ)
/ |::::..  ̄`''''''' ′..::::::::::ノ
. /: |::::..... ..............:::_,:::-‐'′
/:: `ー‐┬---r―'''''''"" ̄__
./__ /! i / iu-゙、
/----、\ ::::/ |:: ⊥ __,...-‐'.i...:ヒノ
 ̄ ̄`ー`ー`ー-、/ |::. _,.-‐'"
3/4裸である。
ズル剥けである。
ほぼ生まれたままの姿である。
長野の親父お袋カピそして咲、見てるか?
故郷を離れて一ヶ月。この奈良の地で俺は今、同じ部活の女子相手に乳首を曝け出してるよ。
今度手紙でも書こう。
京太郎「ふんっ」ムキッ
郷愁の筋肉アピール。
憧「ふきゅ!? なな、なにポーズ取ってんのよバカぁ!///」
俺の対面に座った憧にはご愁傷様と言う他ない。
ただでさえ苦手な男の、しかも限界ギリギリまで解き放たれたボディが目の前に陣取っているのだから。
可愛そうなくらい顔を真っ赤にして、こっちを見たり、見なかったり。
あーもー涙目だよ。
京太郎「せいっ」ムキッ
憧「ううううう!///」
目覚めそう。
穏乃「京太郎って結構いい身体してるね」
京太郎「そうかあ? 運動部の奴に比べたらヒョロヒョロだぜ?」
穏乃「触ってもいい?」
京太郎「うーん……悪いが遠慮してくれ。まだ人様に自慢する域には達してませんので」
穏乃「ちぇー」
ていうか穏乃の視線が真っ直ぐ過ぎて少し恥ずかしい。
思わず胸を隠した。
玄「……///」ジー
宥「……///」ジー
京太郎「……お二人さん?」
玄「わひゃう!?///」ビクッ
宥「ふわあ!?///」ビクッ
いつの間にか俺を凝視していた松実姉妹に話しかけると、思いのほか驚かれた。
京太郎「どうかしました? えらい見てたみたいですけど」
玄「み、見てない! 見てないよ!? 京太郎くんの胸板なんて見てませんので!///」アセアセッ
宥「う、うんっ。京太郎くんの二の腕なんて見てないよ、おねーちゃんだもんっ///」アセアセッ
おねーちゃん関係ある?
レジェンド「ほらほら、おしゃべりはそこらへんにしとこうか。まだ対局中だー」
京太郎「ハッ、そうだ続きだ! そんでもってケンカだ、ケンカをやってやらあああっ!!」ゴッ
憧「まだ諦めてないし……」
京太郎「誰が諦めるか! 俺はまだ誰のおもちも拝んじゃいねえ!!」
憧「明日以降も顔を合わせる女子相手にそこまで堂々と下心全開でいられるのは凄いと思うわ」
褒められながら東三局が始まった。
俺の残る衣服はトランクスのみ。
対して他の三人はフル装備だ。
玄さんがドラを掻っ攫い、宥さんが赤い牌を寄せ集め。
残った牌で憧が素早く満貫手、あるいは安くても俺より早くツモで和了する。
見事なチームプレーである。
うん。こうなることをまったく考慮していなかったね。ちょっと考えれば分かることなのにね。
俺の思考能力をそれほどに鈍らせたのは、ひとえに脱衣麻雀が持つ魅力、いや魔力だ。
「脱がす」。
「脱げている」のでも「脱ぐ」のでもなく、「脱がす」。
その行為が、現象が、思春期ド真ん中の男子高校生を激情へ誘う。
そしてその暴走を、この狩場の主である少女は見逃さない。
「ロン」
嗚呼。
これで、終わ――
憧「……は?」
京太郎「え?」
声で我に返り、気付く。
そういえば俺の番じゃない。
じゃあ誰が、誰に……?
.. ---- .
. ≦ ミ .
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/ . . . : : : : : : : : : : : : : : : . . . . ヽ
/ ./../..:.:.:./:./:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:..:Vヽ: . ∨ハ
/ \′:.:.:.:.':.:′:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vハ:....ノ i
/ .7T..ト....:.:i :i| :i:.:.:.:.{:.|、:{:.:.:.:.:ハ:.:.:.:ト::.i一:. . |
′/..:|..:|、:.:./|:.|{ :|:.:.:.:.ト:{ \:.、:.:.:/ : ヽ:|:.:.. i: .|
: / ..:i|..:{:.\ |:ハ:{、:.:.:.廴__ 斗<:.:|::.:.:.|:.:|:.:.. |: .
. |:il .:.::ii:八:{::{ |≧十\:∨ ,. `|:.:.:..ト:|:.:.: |: .{ 「倍満ですのだ!」
. |:|!..:.::,| ..:.トド\ _, ` z.、__レ|::.:.:.|´j:.:.:..|: .
,|:{ .::/l| .:小≧==' '^ ´` ̄´`!:.:.: |' }:.:.:..|: . {
八| :ハ| .:.:{:.i xxx , xxx |:.:.:.:|_,}:.:.:..|: . .i
(__) | .:. 八 |:.:.:.:}V:.:.:..:: . . {
.イ i! .:.:| :i::.. 丶 ノ ,:.:.:./:i::.:.:. :i: . .
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. 八从 ,: .∧ :.{:::::リ::::::ノ 入_/'i{ /ィ /::/:.:.:.:. /::{:. . . .
∨ .:.:.:.\V‐≦ムイ /》___.ノイ 7:.:.:.:. /廴:.. . .八
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ノイ ..:.:.:./! く 廴. / .|乂 __人/::.:.:.:./ / i: : . .:.
__ノ/ ..:..::厶}/ \ ノ{ /j__ 斗-/::.:.:.. / i / {: : . ∧
あーっとここでタイムアーップ。続きはまた明日
ちなみに最初の方で穏乃が全然喋ってないのは、さっさと脱衣麻雀を始めさせたいが為に出番を削られてしまったから
穏乃「私も京太郎と麻雀打ちたかったなー。先生、なんで私を選んでくれなかったんだろ」
京太郎「そりゃあ……お前……そりゃあ……」
みたいなやり取りを入れたかったね。京穏くださいね
>>648辺りにも書かれてるけど私服やで
誰が何枚着てるとか詳細には決めてないけどね
女の子の服とか分類に困りすぎるんじゃい
ちなみに京ちゃんは衣服の枚数においても最少。ミンチは運命
本日の寝落ちレベル:中
ちなみに小中大の中ではなく白發中の中
早々に行方をくらます可能性アリ
しかし今回のエピソード、ぶっちゃけオチがハッキリと決まってない……
このスレの内には終わらせたいが、さてさてさて
憧「ちょっ……なにすんのよ玄! 協力して京太郎を降参させる約束だったでしょ!?」
京太郎「おい」
だが憧の訴えは至極当然のものだ。
この局面で玄さんが憧からアガる理由がない。
しかも倍満直撃。
裏切りの理由を問わねばなるまい。
玄「だって……」
憧「だって?」
玄「だって女の子が脱がなきゃ楽しくないよ!!!」クワッ
憧「バカじゃないの!?」
バカじゃないんですかね(適当)。
憧「大体、裸なら昨日だってお風呂で見たでしょ!?」
玄「ちっちっちっ。もう脱げている状態と脱ぐ様子を見るのとではまるで別物ですのだ!」キリッ
憧「このバカ!!!」
バカだ(直球)。
ていうか、思考回路が男子高校生と同レベルだ。
すげーぜ玄さん。
レジェンド「あーこー」
憧「」ビクッ
レジェンド「理由はどうあれ放銃は放銃……だよね?」
憧「は、ハルエ……まさか、本気で……?」
レジェンド「ロンオブモチ! むしろ憧こそ、須賀くんをあんな格好にしておいて自分だけ脱がない気?」
京太郎「」ムキッ
憧「あれ好きでやってるでしょ!///」
何を仰るウサギさん。
俺に露出趣味はない。
レジェンド「勝負を受けた以上、ルールには従わなきゃ」ウム
憧「ううぅ………………帰ったらお父さんに言いつけてやる」ボソッ
レジェンド「ちょっ、やめろよー! 望のお父さんすっげー怖いんだからやめろよー!」
小学生か。
ていうか。
脱ぐのか。
既にパンツ一枚の身でありながら、自分のこと以上に緊張する。
憧「………………」
沈黙する憧。
着ている服はTシャツの上にパーカー、それとジーンズ。
靴下も履いているし、当然下着も。合計六枚だ。
倍満の直撃を食らった憧は、そこから三枚を脱がなくてはいけない。
常識的に考えて、最初の一枚は――
憧「……」スルッ
――まあ、靴下だよな。
レジェンド「靴下はセットで一枚にカウントするからねー」
憧「わ、分かってるわよっ」スルッ
言いながらもう片方も脱ぐ憧。
ぽい、と傍らに放られる靴下。
雀卓が邪魔で見えないが、これで裸足になったようだ。
憧「うー……///」
唸る。
その顔は現時点で羞恥に赤らみ始めていた。
しかし現実は非情である。
場に充満する強制力に急かされるように、次に脱ぐべき衣服に手をかける。
憧「っ……」ジィー
パーカーだ。
甘く閉めていたファスナーをゆっくりと下ろしていく。
その遅さは恥ずかしさ故なのだろうが、俺から見ると無駄に扇情的です、憧氏。
とはいえ中にはまだTシャツを着ている。
制服に比べれば薄着で身体のラインも出るが、辛うじて俺にも憧にも許容範囲内である。
憧「ん……」パサッ
が、
パーカーまで脱いで、やっと二枚。
お楽しみ……ゲフン。問題は、次だ。
改めて現状を確認しよう。
憧は靴下とパーカーを脱いだ。
残るは四枚。
上下の下着と、上下の洋服。
これから、そこから、一枚を失う。
憧「…………………………///」プルプル
納得の涙目ですわ。
もしも憧がスカートを履いていたら、パンツから先に脱いで外見上の変化をなくす、なんて裏技も出来たかもしれない。
しかし憧の性格から考えるに、俺が見ている前で「下着を脱ぐ」なんて行為が出来るとは思えない。
だから、脱ぐしかないのだ。
順当に、Tシャツかジーンズを。
晒すしかないのだ。
上下どちらかの下着を、外気に。衆目に。
憧は今、究極の選択を迫られていた。
そして、
憧「……っ///」スッ
選ばれたのは、綾たkジーンズだった。
憧の手が下半身へ伸びる。
憧「くぅ……///」
チ、と短い音。
ホックを外して、ファスナーが下ろされた音だ。
そのまま、もぞもぞ、と。
京太郎「」ゴクリ
目の前で繰り広げられる非日常に息を呑む。
憧「見るなぁ……」グスッ
そう言われても。
憧も手を止める様子はない。
ここまで来たら一思いに、ということだろうか。
もぞもぞ、もぞもぞ。
立ち上がるわけにはいかないが、座った姿勢からズボンを脱ぐのは一苦労だ。
普段の、鋭くスマートな雰囲気を持つ憧らしからぬ不格好さ。
それがまた、なんというか、
ごめん憧、めちゃくちゃ興奮する。
憧「ん、しょっ……!」スポッ
脱げた。
脱げてしまった。
白い膝小僧がちらりと見えた。
憧「っ!」
自覚があったのか、慌てて姿勢を直す憧。
俺と憧は対面に座っている。
だから憧の下半身は俺からは見えない。
……見えないよ畜生!!!
憧「//////」プルプルプルプル
しかし憧は気が気でない。
Tシャツが伸びるのもお構いなしに袖を引っ張り、万が一にも下着が見えないようにしている。
ちなみに脱いだ衣服はレジェンドに一時押収されるので盾にも使えない。
こうして見事、下半身パンツ一枚という恥辱の女子高生雀士が爆誕した。
本当にありがとうございます。
レジェンド「いやー凄い! よく頑張ったね憧!」パチパチ
灼「感動した」パチパチ
穏乃「そんなに恥ずかしがることかなぁ」コクビッ
ギャラリーからも賞賛の声が届……穏乃さん?
宥「憧ちゃん、寒くないの……?」
憧「むしろ身体の奥が熱くてどうにかなりそうよ……」カァァァ
宥さんは宥さんで、らしいやり取りをしている。
そして玄さんは、
玄「ずいぶん時間かかったねー」
憧「」ビキッ
地雷を踏み抜いていた。
玄「おもちが見えないのは残念だけど、次も頑張るよっ!」ムフー
あんた完全に主旨を履き違えてますよ。
憧「……………………………………………………そうね、頑張りマショウ」ニコッ
そして東四局が始まって、
憧「ロン」
玄「へ?」
同時に、本当の戦いが始まった。
憧「裏ドラは――ナシか。ま、分かってたけど。満貫ね」
玄「あ、あのぅ……憧ちゃん?」
憧「何かしら」
玄「どうして私から直撃を取るのかなー、なんて」
憧「どうして」
玄「う、うん」
憧「そんなの決まってるじゃない」
'" ̄ ̄ ̄: : : . 、
/: : : : : : : /: : : : : : : : : :..
_/: :/:./: : :. :./: : : : : i: : : : : : :\
//′ :/:./: : : :.:/: : : : : : |: : : : : : : : :
/ :/ / : //:./: .′:./∧: : : : :.ハ: : :. : :|: :|: :.:.
.. / :/ レv: : :′|! V__ ` ヽ l___!__: : : |: :|: : :| ヽ:ヽ
/ :/ i!: |:.| __ j/- j人`ヽ|: :| |:.:| . : .
. / :/ |:.:.|:.| ´ ̄`ヾ _ ヽ:|: :| !:.:! . : .
.′′ |:.:.|:.| , ¨¨ヾ、. ハ:.:.|:|:.:| l : l 「アンタを素っ裸に剥くためよ♪」
i!: :! | / .′:.|: :! | : |
.′:.| .:|: :|:.ト { 丶 / /: :.′:.:| | : |
′.:: ! ′..:|:.|: i 、 / /イ : /: :|: :| | : |
|:.′:| .:.:.:|:.:|:.|:.:| >、 `¨ ´ . イ:. :.|: /.:.:.:| : | | : |
|:|: :.:| ./: : :|: |:.l: :l/ヘ} ー‐ .iヽ. /: :. :.j/:.:. .:.|.:.:.| ! : !
li!: : | ′.:.:.|: |:.|: :レ′ \ ∧ |:. :.: : : |: :. :.:.|: :.:|
lハ : | く`ー‐r.|: |:.|: :ト、 /^V! ∧.l\: : :. | : : : |: : :| ′:.|
l: :l/ ヽ | |: |:.|: :| \∧ ol ∧ `ヽ !:. : : | : : | l:.l : |
|:.:| ___ハ^i^i ト,〔 ̄`Y¨Y¨¨¨¨i |: : . :ト: .:.:| l/!.:.|
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|:/ l ヽ〉─‐'l |: :\/ < |: :. :.| !.:.:.:| : :
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′ / /l \ 、 ′ |: : :.′:. :.:l |: l
/ / /. l\ ‘, | .// : : / |: : : | V
. / / / | \ ‘, |// レ |: :. :.|
宥「あこちゃー!?」
京太郎「おお、もう……」
さあ、ショータイムだ。
……
…………
………………
時は流れ――オーラス。
俺の目に移る景色は地獄……いや天国……いや、やっぱり地獄だった。
端的に言うと、憧無双。
元来のプレイスタイルである速攻に気迫のブーストが加わり手が付けられないのだ。
誰よりも疾く、安目高目を問わず和了りまくるその様は無双と呼ぶに相応しかった。
当然、主な被害者は玄さんだ。
俺から見て上家に座る彼女は今、なんと下着以外に何も身に付けていない。
目の毒なんてレベルじゃない。
しかも洋服を上下同時に脱がされたものだから悲惨だ。
薄いイエローが目に眩しいですグヘヘ。
とか思って眺めてたら雨に濡れた捨て犬みたいな表情で見つめられたので、なるべく視界の外に追いやっている。
下家、宥さんは完全にとばっちりだった。
玄さんから直撃を取れなかった憧の流れ弾を、何故かことごとく宥さんが食らうのだ。
しかしダメージ自体は玄さんに比べれば軽度で、上着とスカートを奪われるだけで済んでいる。
とは言え宥さんである。見ているこっちまで震えてしまいそうな寒がりようである。
位置関係上、タイツに包まれたおみ足とその付け根にある素敵布が覗けてしまうが、あまりにも可哀想なので努めて視界に入れないようにしている。
そして対面、憧。
下着のみ。
あれから満貫を一発もらい、Tシャツまで脱ぐ羽目になった。
しかしキレた憧は強かだった。
「やっぱりお父さんにお父さんに言いつける」とレジェンドを脅迫し、何かで身を隠す許可を得たのだ。
で、その何か。
穏乃だった。
「え? なんで?」と首を傾げる穏乃を「近くにいた……あんたが悪い」と膝に乗せる憧。
おかげで正面から見えるのは穏乃の笑顔と憧のブラ紐ぐらいだ。白。
ちなみに同じく下着姿の玄さんもそれに便乗し、鷺森部長を抱っこしている。
横目で窺うと、鷺森部長の背中に押し付けられた玄先輩の下着越しのおもちが潰れて……グヘヘ。
しかし『しずバリアー』の憧や『灼ちゃんバリアー』の玄さんと比べると、やはり宥さんが特に可哀想だ。
一人だし、薄着(当社比)だし。
最初に上着を脱いだ瞬間から寒さで麻雀どころじゃないといった様子で、自力では和了れそうにないし。
今は特に下半身が寒いのだろう、もじもじすりすりそわそわぷるぷる……グヘヘヘヘ。
憧「脱がす……絶対……京太郎の前で……こんな……っ///」プルプル
玄「うぅぅぅ……おもち、おもちは無限の力なのに……どうして……///」プルプル
灼「背中の感触がわずらわし……」ムスッ
穏乃「憧の体温であったか~い」エヘー
宥「あったかいの……!?」ガタガタ
地獄だ。
天国なのに地獄だから、より地獄だ。
こんなに恥ずかしい目に遭って、寒い思いをして、それでも戦いを止めない。
戦わなければ生き残れないからだ。
よく見知った女の子同士が敵対し潰し合う、そんな惨状。
そんな、地獄。
京太郎「……みんな、もう止めろよ」
憧「京太郎?」
京太郎「こんな争いを続けて何になるって言うんだよ」
玄「だ、だって……」
京太郎「最初は楽しいゲームだったじゃないか! それがどうして……」
宥「どどど、どうしてだろろろろろぉ」ガタガタ
京太郎「このまま戦えば、少なくとも憧か玄さんは取り返しのつかないことになる。俺はそんなの嫌だ」
穏乃「取り返し……?」ハテナ
京太郎「だから俺が終わらせる! くだらないケンカを、俺の手で!」
灼「急に喋り出した?」
京太郎「急や!」
急だけど、ずっと考えていたことだ。
オーラスになって、やっと実行に移せる。
麻雀なんてド素人の、俺だから出来ること。
それは――
京太郎「――ツモ!」
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│二│三│四│二│三│四│二│三│四│◎│◎│◎│伍│|伍|
憧「は」
穏乃「ふぉ」
玄「ふぇ」
宥「ふぁ」
灼「ぬ」
それは、満貫以下の安手で場を流すことだ――!
レジェンド「それ四暗刻だよ」
京太郎「ひょ?」
レジェンド「四暗刻。役満だね」
京太郎「え?」
レジェンド「しかも単騎待ちかー。本来は採用してないんだけど、今日はご祝儀でダブル役満扱いしてあげる!」
京太郎「え?」
レジェンド「役満が五枚脱衣で、それのダブルだから……十枚脱衣だね!」
京太郎「え?」
穏乃「うわーっ! 凄いじゃん京太郎! 初めての役満おめでと!」
京太郎「え?」
灼「おめでた」
京太郎「え?」
憧「京太郎ぉ……! 信じてたのに……絶対ゆるさないんだからぁ!!///」
玄「ごめんなさいお父さん……お母さん……玄は、玄は……///」
宥「きょ、京太郎くんに脱がされちゃう……あったかく、ない……///」
京太郎「え?」
10秒後――
同じ部に所属する美少女三人を相手に脱衣麻雀で生まれて初めてダブル役満キメた末に逆に泣いて謝る男子高校生の姿が、そこにはあった。
ていうか俺だった。
【TO BE CONTINUED...】
終ワッダーバァアァァァァアアアアア
細々したことは寝て起きてから
とりあえず次エピは憧ちゃん分マシマシで書かなきゃ(焦燥感)
【おまけ】
レジェンド「そういえば松実さんも昨日仕事を手伝ってくれた須賀くんへのご褒美にって、本来予約制の家族風呂を使わせてくれるんだってさ」
京太郎「え、なんでこのタイミングで言うんすか」
レジェンド「………………」ニマァァァ
憧「!? ま、まさ――」
憧「///////////////」プシュー
穏乃「うおお背泳ぎー!」バシャバシャ
灼「流石に背泳ぎはまず……」
宥「あったか~……ぃ///」
玄「きょ、京太郎くん! お背中流しましょうか……?///」
京太郎「俺には何も見えない見てない見えない見てない見えない見てない見えない見てない」ブツブツブツブツ
※温泉にタオルを浸けるのはマナー違反です
※松実館の温泉はにごり湯だから大丈夫です
《穏乃と混浴》
レジェンド「いやーいい湯だねぇ須賀くん」
京太郎「確かに温泉は気持ち良いですけど……監督以外の女性陣に距離取られまくっててめっちゃ居心地悪いっす」
レジェンド「その分私が近いじゃん」
京太郎「あんたはもう少し離れろください」
穏乃「じゃあ私が傍にいってあげるよ!」ザブザブ
憧「ちょ、しず!?」
京太郎「おー穏乃か、まあお前なら平気かな……ん?」
穏乃「」←髪を下ろしてる
穏乃「」←火照った頬
穏乃「」←剥き出しの肩
京太郎「……ごめん穏乃、やっぱあっち行って」
穏乃「なんでっ!?」ガビーン
《宥と混浴》
宥「ん……」チャプチャプ
玄「おねーちゃん? いつもみたいに「あったか~い」って言わないの?」
宥「うん……あったかいんだけど、なんか……」
玄「?」
宥「……」
ススス...
京太郎「ん?」クルッ
宥「……」チャプチャプ
京太郎「気のせいか……」フイッ
ススス...
京太郎「ん?」クルッ
宥「……」チャプチャプ
京太郎「気のせいか……」フイッ
ススッ
京太郎「ってんなわけねーだろ!」バッ
宥「ふわっ!?」ビクーン
京太郎「何してるんですか宥さん、俺に近付くと危険ですよ!」
憧「自分で言うのね……」
宥「で、でも……」
京太郎「でも?」
宥「なんだか、京太郎くんの近くの方が……あったか~い、から……」モジモジ
京太郎「(コーヒー牛乳飲も)」
《玄と混浴》
京太郎「あのー、そろそろ身体洗いたいんですけど」
玄「!! じゃ、じゃあ私がっ」
憧「はいストーップ」ガシッ
京太郎「ごめんなさい玄さん大人しくしててください。湯船から上がるんで後ろ向いてて欲しいだけです」
玄「なんで!?」ズガーン
憧「玄のことだもん、どうせこの後「おまかせあれ!」とか言いながら素っ裸で立ち上がるんでしょ」
玄「立ち上がらないよ!? ちゃんとタオル巻くから!」
京太郎「タオル巻いたって石鹸かなんか踏んで滑って転ぶのが関の山じゃ……」
玄「京太郎くんまで酷い!? 石鹸なんて落ちてないから!」
京太郎「でも……」
玄「大丈夫だってば! ほら、ちゃんとタオルで前を隠して……」ザバッ
玄「」←裸
玄「」←タオル
玄「」←エロい
京太郎「……………………………………………………」
玄「京太郎くん? 立たないの?」
京太郎「たってますよ」
玄「?」ヘケッ
憧「……っ///」カァァッ
《灼と混浴》
灼「仕方な……私で良かったら背中流すよ」
京太郎「あ、お願いします」
玄「そんな……! 旅館の娘よりボウリング場の娘の方がいいの!!?」バシャアッ
憧「荒ぶり過ぎだから!?」
灼「痒いところございませんか」ゴッシゴッシ
京太郎「ないっす。あーいい感じ……」
灼「須賀くん背中大きいね」ゴッシゴッシ
京太郎「男の子ですから」
灼「ところで」ゴッシゴッシ
京太郎「はい?」
灼「さっきハルちゃんと近かったね」ゴッシゴッシゴッシ
京太郎「え?」
灼「谷間とか見えたんじゃない?」ゴッシゴッシゴッシゴッシ
京太郎「いや出来るほど無……痛っ!?」
灼「泣いたり笑ったり出来なくしてや……」ゴッシゴッシゴッシゴッシゴッシゴッシゴッシゴッシ
京太郎「い゛でえ゛え゛え゛え゛え゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
《憧と混浴》
京太郎「ひどい目に遭った……」チャプン
憧「災難だったわねー。ま、温泉に浸かってたら治るわよ。たぶん」
京太郎「適当かい。でも確かに効いてくる感じするかも」
憧「あはは」
京太郎「……」フィー
憧「……」
憧「ななななな何を平然と隣に入って来てるのよーーーーーっ!!?///」ザッパーン
京太郎「うぼあっ!? お湯かけんなよ!」ゲホゲホ
憧「う、うるさい! こっちくんな!」ザブザブ
京太郎「あ、おい、風呂の中で後ろ歩きなんてしたら……」
ズルッ
憧「っきゃ!?」グラッ
京太郎「憧!!」バッ
フニッ
憧「ぁ///」
京太郎「え?」
憧「///」ハッ
京太郎「………………怪我ない?」
憧「~~~~~~~~~~っ……知らない! 京太郎のバカぁーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!///」
改めて【TO BE CONTINUED...】
http://i.imgur.com/jAzMMzs.jpg
http://i.imgur.com/PCHX4v9.jpg
ウゥーン
というわけで、しっかり混浴まで遂行して心残りなく【温泉旅館に泊まろう! 螺巌編】終了です
温泉合宿でやること全部やろうと思ったら京ちゃんが未曾有のラッキースケベに見舞われていた
まあ序盤はしょっぱい目に遭ってばかりだったからね、多少はね
スレ内で終われて何よりです、次スレ立ててきまさぁ
【咲-Saki-】京太郎「冬のナマズみたいに」憧「阿知賀が共学化!?」
【咲-Saki-】京太郎「冬のナマズみたいに」憧「阿知賀が共学化!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379315731/)
ほい立てたー
出掛けるまでに間に合ったらステータス置いときます
なお
【おまけ】なんちゃってステータス【不定期】
./  ̄/  ̄ / _|__ ___|_
―/ / |/ /|
_/ _/ | _/|
_,...---、_,.、
/ : /: : / : : ヽー-、
/. : :, !: iハ!/メ、.i | \
イ : :{ ヽN 'i:!/!人iヽi
_1: : :i( _ 丶:\ 須賀京太郎(15)
/ `Yリヽ '、_)'´!`ー`
/:::.. | ,. _/ 称号:あらゆる意味で一生分の運を使い果たした男
. /.::、:: ト、ィ'
/ ::::::|:: !;-! 憧への印象:かわいい→かわいいパンツ→かわいい→かわいい→仲良くなりたい→暴力ハンタイ!→せめて友達になりたい→手がすべすべだった(小学生並の感想)→いい匂いがした
/ ::::|:: ! ヽ、 ,:-‐クヽ →憧ー!俺だー!特訓するぞー!→アレもコレも頑張ろう!→風呂で触ったのはどこだったんだろう
/ ::!::.. ⊥__!_ / ..:ノ)
/ |::::..  ̄`''''''' ′..::::::::::ノ
. /: |::::..... ..............:::_,:::-‐'′
/:: `ー‐┬---r―'''''''"" ̄__
./__ /! i / iu-゙、
/----、\ ::::/ |:: ⊥ __,...-‐'.i...:ヒノ
 ̄ ̄`ー`ー`ー-、/ |::. _,.-‐'"
___________________________ __
│二│三│四│二│三│四│二│三│四│◎│◎│◎│伍│|伍| タンヤオ(四暗刻単騎待ち)
/. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .\
/. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .ヽ
/ : . / : . : . : . ,. : . : . : .i. : . : . : . : .ヽ . : ',
, 'ニ/. : .:,'. : . : . : . :i . : . : . : |. : . : . : . :、. :! : ._{_}ミ ヽ
// /. : . :i: .,' . : . ,':/! . : . : . : |. : . : . : . :.:i .|: イ:| \: \
. // .,' /: . :| :| ./: . |/ | |:ノ: .ヽ、 |: . : . : . : .:.|: |r:{: .| \: \ 新子憧(15)
. /:, ' /:/! : .:.| .|/| :|: | ,|イ : . : . : ト:、{ :i:.:| : i: |: |/| : | \: `. 、
/:/ !:| | :i . :!:.∧.斗匕 圦 : . ト : | ヽ`{:十t}: } :|: !: i | ヽ: . :i 称号:ムッツリ苦労人
. /:/ |:!|:| . |.:|:{x示㍉xミヽ\:{ ヽ{xテヤ示xV!: :!,'.: .| | ヽ:.|
,' :i {! .|∧: :! 圦 {トイ_刈` ´{トイ_刈 灯:.:| : . :| | |.::| 京太郎への印象:こわい→やばい→パンツ見られたパンツ見られたパンツ見られた→殺→仲良くなれるか不安→くたばれヘンタイ!→依然として警戒→手が大きかった(小学生並の感想)→不思議な匂い……
| :| |:i :ヾ|: :{c乂こソ 乂こソっ|: :!|. : . :l | !: | →見られた、知られた、叱られた→ま……よろしくね→裏切りドスケベ野郎
| :| |.| . : |:从 :xx //////xx | :|ノ . : . |:.| |.::|
| :| |l.|: . : |:.{ム "゙ ' ""゙ | :|: . : . : |: | |:|
|: | i| i!: :. :.|: |:.:ヽ. __ イ:.|: |. : . : . :|: | |.|
| :| l|:.:| : . : | :|: .|: > . ´ ` イ:.:..!.:|: | . : . : . |: | |.::|
|: | l|: . !.: . :..|: :i:.:|: . : r‐|` -‐ ´ |入.:.|:.| :|. : . : . : l: | !: |
| :| l|: : |: : . : !_ l:_| _/ \ / \j :!: . : . : . :|: | |:|
|: | |: : ,:|. : . : |ヽ{ | /`Yバ ノ/|. : . : . : . l: :| ! :|
| :| |:, イl: . : . .| ヽr──ミ、__彡──y' |. : . : . : :/ヽ:! |:|
|: | / /. : . : .j { { } } |: . : . :./ \ ! :|
/`´ ヽ
| lミ(ノノハヽ) 高鴨穏乃(15)
( ヽ(l|゚ ヮ゚ノl 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人→仲良くなれそう!→また撫でて欲しいな→憧をよろしくね!→なんか落ち着く匂い→マネージャー頑張ってね!→好きだよー
`` (|_iホi_|)
しU
_
'´ ヽ
l iイノリlヽ) 松実玄(16)
|。(l|゚ ヮ゚ノl 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人→仲良くしようね!→是非おもち談義を……→憧ちゃんをよろしくなのです!→きょうたろうくん……えへへ→\(・ω・\)おもち!(/・ω・)/身内!\(・ω・\)おもち!(/・ω・)/身内!
| l(|_i茆)|)
((、<_i_i_> )
けiヲ
_
'´ ヽ
l i liノリlヽ) 松実宥(17)
| |(l|゚ -゚ノ|l 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人→あったかーい?→あったか~い→憧ちゃんをあったかくしてあげてね→玄ちゃんがごめんなさい→不思議なあたたかさを感じる
'´/(|_i茆)|)`,
Qノ/ i iヽQ
_
'´ ヽ
l liノLハ)l 鷺森灼(16)
|_(||゚ -゚ノ_| 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人
⊂i↑iう
<_i_i_>
し'ノ
>>1000なら松実館での京太郎の働きぶり
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