風の噂で、奈良の山奥にある知る人ぞ知るお嬢様学校が来年度から共学化するらしい——と聞いた。
ので、
勉強した。
勉強した。
勉強した。
吐血した。
が、
勉強した。
で、
受験した。
ら、
合格した。
ので、
須賀京太郎15歳。
この春から阿知賀学院の生徒になります。
ヒャッッッッッホホオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオウ。
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……
…………
………………
京太郎「あ゛ー、やっと終わった……」
そして4月4日。
入学式を翌日に控えたこの日、俺は奈良への引越しを完了させた。
最後の荷物を片し、開いた窓から外の景色を眺める。
山。
山しかねぇ。
長野も大概田舎だが、こちらも負けず劣らずといった風情だ。
京太郎「……」
これまでの15年を過ごした故郷を離れ、独り。
これからの3年をこの町で過ごす。
両親には当然の如く反対された。
でも俺は諦めなかった。
諦めるわけがなかった。
この進学は普通の期待値では測れない——俺の薔薇色の高校生活が懸かっているのだから!!
俺は戦った。
やれ自主性がどうとか、やれ人生経験がどうとか。
己のゲスな本音は包み隠し、もっともらしい言葉を総動員させ、決死の説得を重ねた。
その結果、渋々ながらも奈良での一人暮らしを認めさせるに至ったのだ。
もちろん、心残りがないと言えば嘘になる。
特に心配なのは、長野に置いてきたペットと幼馴染みのことだ。
京太郎「母さん、ちゃんとエサやってくれてるかな……咲に」
などとボケてもツッコミは返ってこない。
どころか、カピも咲も、しばらくは頭を撫でてやる機会さえないのだと考えたら、やはり寂しい。
しかし何も今生の別れというわけではない。
門出にはそれなりの愁嘆場もあったが、出来ればゴールデン・ウィークに、無理でも夏休みには帰省するつもりだ。
だから、
京太郎「それまで元気で待ってろよ、咲——!」
春の空に、あの花の咲いたような笑顔を思い浮かべ、俺も笑った。
京太郎「あ、こっち西だ」
長野と逆じゃねぇか。
京太郎「……お?」
その時。
ウオオー! ウオオー!>
なんか聞こえた。
これは……声か?
俺から見て右手——麓の側から聞こえてくる。
気になってそちらに目を向けていると、10秒も経たない内に音の出所と思しき影が見
???「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」ドヒューン
えなくなった。
京太郎「………………速ッ!?」
なにやだこわい。
今、猛烈なスピードで俺の視界を横断したのは……人? 獣?
辛うじて二本足で走っていたように見えたから、恐らく人間だろうけど。
それにしてもなんつー勢い。怖いわもー。
お陰様で感傷ムードも霧散しちまったし、日用品の買い出しにでも行こうかな。
と。
更に、その時。
オーイ! チョットマッテー!>
またなんか聞こえた。
今度は人の声だと分かった。
反射的に、窓を閉めようとしていた手が止まる。
さっきと同じ方向。距離は近い。常識的な速度で足音が迫る。
そして、
???「こーらー! 待ちなさいってばー!!」
声の主は女の子だった。
しかも、めちゃくちゃ可愛い。
髪は薄桃色で両側に細い房を作った、いわゆるツーサイドアップ。
それが明るく春めいたファッションによく馴染んでいる。
言い方は悪くなるが、こんな山奥にあんな垢抜けた子がいるんだなぁ、という印象を受けた。
そんな美少女が今、俺のアパートの真ん前で立ち止まり、乱れた息を整えている。
???「はぁ、はぁ、はぁ……っもー! 一人でどこまで行く気なのよあの体力バカは!?」
忌々しげに声を荒げる彼女は、多分あの未確認暴走物体の関係者なんだろう。
俺から見て左手——頂の側を睨んでいる。
???「大体あたしが付き合うって言ったのはあくまで散歩で、ランニングや登山じゃないっての! ったく……」ブツブツ
耳に届く言葉の端々から、女の子の気の強さがバシバシ伝わってくる。
見かけによらず結構キツい性格をしているのかもしれない。
ま、あのルックスならそれでも余裕でお釣りが返ってくるけどな。
???「……はあ。行こ」
やがて諦めがついたのか、女の子がまた歩き出す。
もう自分から追いつくつもりはないらしい、のんびりとしたペースで。
一部始終を見ていた俺の存在にはついぞ気付かないまま、ゆるやかな坂の向こうに去っていった。
その間、俺の目は小気味よく左右に振られる少女の小尻に釘付けだった。
しばらくして。
我に返った俺は、ほぅと溜め息をこぼした。
京太郎「可愛い子だったなぁ……」
地元の子かな?
歳は俺と同じくらいだろう。
ちょっと遊んでそうな外見はマイナス要因と言えなくもないが、総合的には充分プラスだ。
京太郎「あんな子と仲良くなれたら……」
それだけで、俺が理想とする薔薇色の高校生活は約束されたようなものだ。
京太郎「……よし」
燃えてきた。
なんせ明日から通うのは元お嬢様学校。
やまナシ・落ちナシ・意味ナシで幕を閉じた中学時代とは比べものにならないほど恵まれた環境だ。
あの子レベルは難しくても、無限に近いチャンスと選択肢が待っている! ……はず!
京太郎「頑張るぞ、おーーーっ!!」
希望に満ちた新生活に向け、俺は気合いの声を上げた。
ら、
外を通りかかった幼女に白い目で見られた。
メゲるわ。
【TO BE CONTINUED...】
阿知賀スレかと思った? 残念、憧ちゃんスレでした!
ひとまず書けてる分だけ投下。続きはまた今度
スレの方針に関する質問などには適宜対応しまする
咲のキャラデザは変にムチムチしてないのが実に良い
そろそろ始めますわ
この数日で1.8レスほどしか書けてないので、以降は毎時1レスぐらいと思って気長に構えててくださいな
〜通学路〜
テクテクテク...
京太郎「んー、いい天気だ。入学式日和ってヤツだな」
京太郎「それに……」チラッ
ザワ... オハヨー オッハヨー! キャッキャウフフ
オハヨーゴザイマース ザワザワ... アサダヨ?
ザワ...ザワ... ゴキゲンヨー グッドイブニングデスー ザワ...
オハヨー ウフフ キャッキャ オハヨーオハヨー ザワ...
キャッキャ オハヨウノドッチ! ザワワ... マムシーマムシー キャッキャ
ザワ... ダレガノドッチダ ウフフ ザワザワ...
京太郎「……いい景色だ」グヘヘ
京太郎「流石は元お嬢様学校。どっちを向いても女子ばかりだ」
京太郎「男子もいないじゃないけど……少ないよなぁ」
京太郎「ま、ただでさえ生徒数の少ない阿知賀で男子は新入生だけなわけだし、仕方ないか」ウム
ヒソヒソ「ねぇ見てあれ、一人でブツブツ言ってる〜」ヒソヒソ
ヒソヒソ「うそやだきもーい」ヒソヒソ「死ねばいいのに」ヒソヒソ
ヒソヒソ「ヒくわァ」ヒソヒソ「これだから男子なんて……」ヒソヒソ
京太郎「………………うん。この珍獣扱いも仕方ない。慣れだ慣れ」
(とは言え不審者として通報されても困るのでモノローグに)切り替えていく。
引き続き好奇の視線を浴びながら桜並木の下を歩いていると、
京太郎「ん?」
???「……」
前を行く一人の女子高生に目が留まった。
京太郎「あれ、あの子って——」
我々はあの少女を知っている!
いや! あの髪型と、あの尻の形を知っている!
京太郎「やっぱり昨日の子……、………………だよな?」
呟き、しかし自分の言葉に首を傾げる。
なにやら様子がおかしい。
容姿だけ見れば間違いないのだが、態度が昨日と違いすぎる。
コソコソ? ビクビク?
とにかく挙動不審に、人の流れを右へ左へ漂っていた。
???「っ……」
小尻の君は今日も俺の視線に気付くことなく、忙しなく歩道を行き来している。
ふらふらと右端に寄ったかと思いきや、ハッとして左端へダッシュ。
そこで一息ついたのも束の間、また慌てたように真ん中、右端へと移動。
うーむ……
京太郎「面白ぇ」
目が離せない。主に翻るスカートから目が離せない。
思わず立ち止まり、腕を組み、桜吹雪の中を駆け回る美少女という格別の花見に興じる。
女の子が前進するスピードは極めて遅い。
だだっ広い道を端から端へと走っているのだから自明だ。
ので、
これ幸いとばかりに堪能させてもらいました。ギリギリで見えなかったけど。
京太郎「……ん? んん?」キョロキョロ
ふと気付くと、俺達以外の通行人の姿は影も形もなくなっていた。
いかん、つい熱中し過ぎたっぽい。
京太郎「時間は……うげ」
結構ヤバい。
走る必要まではないが、流石に天下の往来で仁王立ちしている余裕はなさげ。
もうちょっと粘ってたら見えそうな気がするんだけどなぁ……パンツ。
見たかったなぁ……パンツ。
見えないかなぁ……パンツ。
京太郎「………………はっ!?」
だからボーッとしてる暇はないんだっての!
しゃーない。今日は諦めよう。パンツ。
深く長く大きく溜め息を吐いて、涙の一歩を踏み出——そうとした、その時。
「やっべー! 遅刻遅刻!」ダッ
「オイちょっと待てって!」ダッ
背後から声。そして影。
京太郎「うおっ?」
堪らずよろめく。
なんとか持ち直して顔を上げると、他校の学ランを着た二人の男子高校生が走り去るところだった。
確か阿知賀より少し離れた位置にある高校の制服だったな、あれ。
なるほど、この時間にまだこの場所にいるなら、彼らこそ全力疾走でなければ間に合わないだろう。
しかし人がコケそうになったのに気にも留めないとは……
俺が若者の礼儀離れに嘆いてる間にも、モブ顔ダブル男子は猛然と走り続け——
京太郎「!」
危ない、と声を上げる間もなく。
野郎共は懲りずにド直進、道の真ん中で少し前の俺みたいに溜め息をついているあの女の子の両脇をすり抜けた。
と、
???「————————————————————ッ!!!」
そこから先は一瞬の出来事だった。
女の子は声にならない叫びと共にその場で盛大に跳び上がり、着地の拍子に蹴躓き、蹴躓き、蹴躓きに蹴躓いて……とうとう歩道の端まで辿り着き、そのまま植え込みに頭から勢い良く突っ込んだ。
って、
京太郎「ええええええええええ!!?」
どんだけオーバーリアクション!?
凡々に生きていては中々お目にかかれない珍事に焦る。
駆け寄る。
覗きこむ。
パンツ。
……
パンツ!
桜色の、名状しがたい小洒落た柄の、パンツだ!!!
京太郎「おおおおおお……!!」ゴクリ
ここに来て俺のテンションがうなぎ上りである。
しかも! しかもだ。
この子が着てる制服……今はスカートしか見えないが……阿知賀の制服じゃあないかッ!
主に脚とか、肌が露出してる部分に目を奪われていたせいで気付かなんだ。
……待てよ? つまり? これは?
入学式の朝+美少女との再会+同じ学校=マジで薔薇色の高校生活が始まる!?
なにやだこわい。順調すぎてこーわーいー。昂る。
???「ぅ、うーん……」モゾッ
京太郎「!」
身動ぎする度に太ももが震えて……げへへ。
とか言ってる場合じゃねぇ。
ここはあくまで紳士的に——紳士的に、全力で!
フラグを立てに往く!!
京太郎「お嬢さん、大丈夫ですか」キリッ
???「……っ」
女の子が息を呑んだのが分かった。茂みから手が伸び、何かに捕まろうと宙を掻く。
京太郎「おっと、これは失礼」キリッ
その手を素早く掴んで、
???「ひ——ッ」
引き起こす。……なんか妙な反応? まあいいや、続行。
京太郎「いやはや災難でしたね。お怪我はありませんか?」キリッ
視線を頭から爪先まで巡らせる。
???「ぅ……」タジッ
自分の身体を庇うように抱きしめている女の子。腕を打ったのかと心配したが違うっぽい。
京太郎「む、膝を擦り剥いていますね」キリッ
右膝に血が滲んでいた。転んだ時に傷がついたんだろう。
京太郎「ちょうど絆創膏を持っています。どうぞ使ってください」キリッ
内ポケットから取り出した絆創膏を二枚、女の子に握らせる。
???「ぁ……う……!」パクパク
ああ、ありがとう咲! 何もない所でスッ転ぶお前と長年一緒だったお陰で持ち歩くクセのついた絆創膏が今、素晴らしい活躍をしているぞ!!
???「あ、のっ!」
京太郎「はい?」キリッ
脳内お花畑で咲と手を取り合ってアハハウフフと踊っていたところに声をかけられ、振り返り、
ギョッとした。
この子すっげー顔色悪い。
赤? 青? 白?
目まぐるしく変化してるし、目もぐるぐるしてるし。
更によく見れば身体は小刻みに震え、手渡した絆創膏は握り潰されてる。
???「……ぁの。その……」プルプル
一体どうしたっていうんだ。
なんだ。アレか。感極まってるのか。
もしかしてこのまま「キャー素敵! 抱いて!」みたいな、そんな展開が待ち受けているのか。
上等じゃないか!!
???「あゎ、あのっ、えと、う、ぅう〜〜〜っ……!」スゥーッ
京太郎「大丈夫ですよお嬢さん。俺は全て理解しています! さあ恥ずかしがらずに思いの丈をぶちま——」
. xァ′ / | ヽ {__j__
' / ′ / | | . :, `丶 \
/ / / i | i | | | i | i :, \ \
/ / | | ‐-L_ | | | j |i | | | \ \
. | |:八 人j ト八 i |斗匕|「 | | | l: ., ヽ
/ | | �j]xぅ妝斥 \ i/≫ぅ妝ミxV| | |: .′ ,
. ′ 八 :{ | |坏´_)「:::ハ \ ∨ _)「:::ハ� | |: . ′
; \乂_| |八 rヘしi::::} \ rヘしi::::} オ | . .|: . i ;
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| | | . . .| |:::八 r'ア ̄`ヽ /::| | . .|: . | | |
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| | | | . .八 V斗ri:i:i:〕ト ィ:〔:i:i:iTV 八 .|: . | | |
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| | r七i| . . . . : |\i:i:i:i:i:i:i:|: . : . : . : . : . : . :|:i:i:i:/i:i/ // /i:\ | |
| | ∧ �. . . . . :|:i:i:\i:i:i:i:|─-. : . : . : .-─|:/i:i:i:/ // /:i:i:i:i∧ | |
「もうあたしに話しかけないでくださいっ!!!」
京太郎「」
……
…………
………………
京太郎「」
あれから——
あの女の子が走り去ってから、どれだけの時間が経っただろう。
俺は立ち尽くしたままだった。
何秒? 何分? それとも何時間?
分からない。
分かるのはたったふたつ——
リーン... ゴーン...
リーン... ゴーン...
リーン... ゴーン...
リーン... ゴーン...
今、聴こえているこの音が阿知賀学院の鐘の音だということと、
俺が入学式に遅刻したということだけだ。
【BAD END】……ではなく
もうちょっとだけ続くんじゃぞい
ていうかマジで毎時1レス行かないとは思ってもみなかった
モノローグ多杉な件に関してはキャラが出揃うまで辛抱していただきたい
では寝る
徹夜の時間だあああああああああああああ
とまでは言わんけど起きてる内に書けるところまで書いてみよう
さっさと導入終わらせて憧ちゃん攻略したい
……
…………
………………
〜職員室〜
京太郎「本っっっ当にすいませんでしたー!!」ペッコリン
THE・平謝り。
あの後、俺が放心状態を脱するまでに要した時間はジャスト1時間。
その結果、入学式を丸々サボタージュする形となってしまった。
ので、
THE・平身低頭。
担任「ま、まぁまぁ。頭を上げてください須賀くん」
京太郎「けど……!」
担任「急な体調不良じゃ仕方ありませんよ。むしろ休まず登校してくれて嬉しいです。もう大丈夫なんですか?」
京太郎「………………すんませんっしたー!!!」ペッコリーン!
担任「あれ!? 今の流れで更に深々と!?」ギョッ
言えない。
「下心満載の親切を拒絶されたショックで遅刻しました」なんて。
担任「とにかく教室に行きましょう? 最初のホームルームを始めますから」
京太郎「そ、そっすね」
古き良きRPGよろしく先生の尻を眺めながら移動した。
〜教室〜
ガラッ
担任「はーい、皆さん席についてくださーい。須賀くんもね」カムカム
京太郎「りょーかいでっす」
先生の手招きに応じて俺も教室に足を踏み入れる——と、
じろ...
じろ...
じろ...
京太郎「おぉう」タジッ
視線……なんだろう見られてる確実に、明確に、俺の方を。
って、HRからのうのうと顔を出せば当然か。
本意ではないにしろ、入学式をサボったのは印象悪いよなぁ。
ヤバい……酷い勘違いをしていた……
作中時間、っていうか2013年のカレンダーで4月5日は金曜日だ……
うわぁスレ立て直したいレベル……スレタイも【咲-Saki-】を【咲-saki-】って書いちゃってるしメゲるわ……
とりあえず次から修正するけど、今後も表記するかは考え直しかな。面目ない
担任「どうしました須賀くん? 早く席につきましょう」
京太郎「あ、はい。でも俺の席ってどこっすかね?」
担任「あそこですよ。ほら、一番後ろの、窓際から二番目」
京太郎「ふんふむ」
それって中々の好立地じゃなイカ?
出来ればズバリ窓際が良かったけど、贅沢は言わないでおこう。
しかし何よりご近所の顔触れが気になる。
いそいそと視線を先生の示した辺りへ。
???「」
京太郎「」
マジかよ神様。
京太郎「えー……っと。先生?」
担任「はい?」
京太郎「俺の席なんですけど……一番後ろの?」
担任「窓際から二番目ですよ」
京太郎「………………」
担任「?」
京太郎「それは、あの、世界の終末が訪れたみたいな表情してカタカタ震えてる女の子の隣の席で間違いないですか?」
担任「そうですよー。あの、お通夜とお葬式が一緒に来たみたいに悲嘆に暮れてる女の子の隣の席で間違いありません。ちなみに彼女は新子憧さんです」
京太郎「へぇ〜」
思いがけず有益な情報をゲットした。
昨日から何かと(一方的な)縁がある女の子。
彼女の名前は、新子憧。
覚えておこう。
担任「さあ、そろそろ本当に席についてくださいね。ホームルームが始められませんから」
京太郎「あ……はい。分かりまし、た」
一歩。
指定された俺の席に近付く。
もう一歩。
また一歩。
そうする度に、視線の先で女の子……もとい、新子さんがビクリと大袈裟に首を竦める。
京太郎「……」
しかし教室のド真ん中に突っ立っているわけにもいかない。
無心に足早に歩を進め、
到着。
着席。
憧「っ……」
新子さんが息を呑む。
チラリと窺った表情は、緊張の一色。
俺も釣られてしまいそうだ。
担任「はーい、それじゃあホームルームを始めますよー」
京太郎「……」
憧「……」
……よし。
気持ちを切り替えろ、俺。
ここからでも今朝のミスを挽回して、友好的な関係を築いてみせるんだ!
京太郎「なぁ」ボソッ
憧「!」ビクッ
京太郎「新子さん……で合ってるよな? 名前」
憧「……」
京太郎「俺は須賀京太郎。通学路では色々あったけど……今日から同じクラスで隣の席っぽいから、改めてよろしく!」ニカッ
憧「…………」
京太郎「……」
憧「………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」プイッ
メゲそぅ。
喋らない憧ちゃん。揃わないメインキャラクター。終わらない4月5日(金)
ないない尽くしでますます先行きが不安になってきたけど、私は元気です
次の投下は今日の昼か夜か、でなければ近日中の予定
いつか小学生並の感想や京憧トークで賑わうスレになることを夢見ておやすみなさい
それぞれの名前と顔が一致しない俺に画像をくだせぇ
>>78
. :´ . : . : . : .`: .
/: . : . : . : . : . : . :\
/: . : . : . : . : . : . :ヽ: . \
/: . : . : . : . : . : . : . :‘。: . ノ:。
.′ : . : / : . : . : . :ト : . :‘./-‐゚。
|__: . : . : .i: .|: . : . : .|: . : . : .| ゚,:}ヽ/:.‘。 : ぃ
/:.┼{ —--..|:._|__ : //八: . : . :| 匕 }: . }: ゚: . }リ
/: イ: .|∧ ミ . : |: .|: //フ7¬ }: . /| ィi爪�}:.:|:ハ /
/: ./ | : |: ∧\ : |: .|厶斗=ミ /イ 丿 |:il刈 :.:l/}/
:./ : ..|: . ∧ . : |: .|斤:i:i:(_, 弋''ツ |: |: .i ( \ -‐ 、
: / | : |: . : ∧: .ハ:卞::i:lil刈 |: |: .| ヽ у´ ___}_
/ : . l: . : . ‘:,⌒!ム ゞ…″ ` :':':':゚|: |: .| │ r  ̄ }
|: . 。: . : . :∧ い ゚:':':': -┐ }: |i:∧ | ——‐{
| : ..。 . : . : ∧、vハ ゝ __ ノ / : |i: .‘ | ー—{
/: . : ゚: . : . : . ∧:vハ` ..,, / } |i: . :; ′ -- ′
. /: . : . : 。: . : . : .:∧vハ__  ̄{ ̄: .| }/}: . :.。 /\ }、
′: . : . : .。: . : . : . : .�\>—‐n: . :.{ / l: . : ∨/ / \ /:.入
/: . : . : . : ./\: . : . : . : \: \ |{x=xハ 乂: .:// / / / `¨¨´:.:}
メインヒロイン。どう見ても可愛い
/: ̄: >—:—: . .、
,.´: : :/: : : : : : : : : : : :`: .、
/: : : /: : : :/: : : : : : : : : : : :\
/ : : / : : : /: : : /: :/: :∧: ヽ: : : ヽ
/: : : :i : : : /: : : /: : !: :/ i: : i : :i :}′
/: : : : : :ト: : :ハ: : :_レイプ{ }`トi: :川
/: : : : : : : :八: :ヽ:ハ: ハ ィテ示 fハ〉レイ
/: : : : : : : : /´ ヽ:r┤:{'ゝ 辷ソ └' !: !
/: : : : : : 彡'′ { i: :! ,,,,,,,, `''''ノ: {
/: : :/ ̄/ --ミート::ヽ:ト <フ / V:!
レ"´ / V::ヽ:ヽミフ>— ´ V
/ }:::::::::::`ll彡!`ヽ
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{ ヾ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ V { ′
'、 ゞ=三::::::::::〃:::/ i ヽ { !
\ \-< l ハ l !
\ \ ` ー 、', i ! ′
` 、 ヽヽ _ ヘ ∨ ,′
-—  ̄ ̄`ヽ、 ヽ ´ヘ V 〈
\ ヽ ヘ ヽ `ミ、
 ̄ ̄ —— __ _ノ { ii iiヽ⌒´´
 ̄ ̄ `´´´
サブヒロイン。健やかにエロい
, . . . . : : .:. .:..:.:.:.:.:.:. .:. .:.:.:.:.:..ヽ:. . :. ヽ
/ . . . : .:.:.:.:.:.:.:′.:.:.:.:. i{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:..‘. ∧
/ :/ :/:/ ..:.:.:.:.:.:.:.| :.:.:.:.:.:. | :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨. ‘.. .
/ .イ ′:.:.:.:.:.:{:.:.:.:,| ...:.:.:.: {∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:. :. i
././ ′:!.:.|.......:小:.:.ハ__ .:.:.:.:iハ 斗:十:.ト:. .|:.:... i:. :
i:.′} . :|. :! :.:.:斗{:.:「 丁i .:.:.:.ト:.V ヘ:.{\:.:.`!:.:.:. |: :|
|′.′::l .:|.ト:. .::| ヽ 气{\:.:{ \ ヽ. \} :. : |: :{
i . .:.|:八.:.|ヽ{ _ \ ,z≦ミ、| :.: :.!:. |!
| : /|.::.:.:.::! ,ァ= =ミ ´ `'^| :. : |:.小
|.:/ :! .:.:.:.ハ ′ /i/, | :. : |:.|i
|:′:} .:.: :| ∨ /i ' .:. :. :.!:. l: {
○: :′.:.:.ト. . , 八:.:..:}:. l:.‘
/:.{: :| .:.:.:. {:: 込 ` ´ /}::.:.:./::. :!:. ‘
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/ . rヘ´ ヽ \ | ∧ ∧'ィ斗v′:.:/ ヽ
. / . :′ 八_{ ̄≧ V__/イ´ {'リ:.:.:.:′ / }
/ . . {⌒ヽ 八 z__{ }___, {.':.:.:./ / |
.′. .:| \ 《 ハ下 . /.:.:.:.′ , 小
/ . . .:.{ ヽ } ∧__/ }ハ ≧7.:.:.:./ / {:∧
サブヒロイン。体付きがやらしい
/ 〉/〉 へ
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/ .//' ./ /// / r——- _ _ -—…‐-
/ ム' // r—… ̄ \
/ / r三ニ ヽ
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| ____/.:: : : : : : : : : : : : :.\、: :\ヽ、.:. / 厶 -‐  ̄ ` 、/
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l: : : : |: : :l : : ;ィ: |ト: : ハ|_}!ト: }\`}/ /
八: l: :ハ.: :.l://|-jj }:/ ネ灯〈ィ、: く _____/
、:'; : ハ: :ヽ/ ネィ ゞ',, ;{ l ト、: :. _ —  ̄
', '; : :ヘ: : :込_リ ` ハヽ、ヽ マ ̄
’:';: : :ヘ : ヽ'''' r ア /、「イ �
ハ: : マ\:.`マァ<ニユ込、` ノ'ヘ
____/: : |ヘ:.`\ \:`| } 入 ̄ `ー
/二ニ=-: : : //. ヽ: : : ̄ア {‐' ト \
/: : : : : : :/: :> 丁 ` ー-| | ハ:`ー--イ \
′ ̄ ̄{イ: :λ{ `| 、 ハ {`ぐ、__}`、ゝ´ヽ |
_ 八: { ヾ ヽ.`ー才 .|: : }ヽ ::._|、
γ´ `、r‐、 ヽ、 `/ ノ .|イ:j ::. j \
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|. ノ γ´ ヾ、 / /o t‐ ´ `ー- 、
ヽ x } ヽ }\ ./ | ヽ
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`´ `ー‐…  ̄ ̄ /くヽ、 | γ { .| `ー-一´
| `ー` 〉 j ヽ/
/ o 〈 l _ {
>、 o 〉 `ー' し'
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八:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:./:.:.:.:ヽ:.:.\
サブヒロイン。(結婚したい)
_
'´ ヽ
l liノLハ)l
|_(||゚ -゚ノ_|
⊂i↑iう
<_i_i_>
し'ノ
あらたそ〜
ちなみに今夜の投下はナシで。
実は穏乃・憧ちゃん・クロチャーを攻略対象とした安価スレなんて案もあった
けど安価が苦手という致命的な問題のため京憧オンリーになったという裏事情
誰か代わりに書いて
今夜も行ける所まで行くでー
約一時間半経過
進捗:10行
死ぬしか
……
…………
………………
で、
キーンコーン カーンコーン
キーンコーン カーンコーン
放課後。
担任「はいっ、では明日も元気で会いましょうね。きりーつ、礼」
「「「ありがとうございましたー」」」
ざわ...
ざわ...
ざわ...
挨拶を終えると、教室中が一気に賑わいを見せる。
俺もその勢いに乗じて——
京太郎「あたら」
憧「」ドヒューン
京太郎「し……惨」ガクッ
ダメだった。
まさに脱兎の如く。新子さんは教室……というか、俺の隣から離脱してしまった。
すまぬ限界
続きは昼から、無理なら夜から
日付変わったぞお前らァァァ!!!画面の前に大集合だァァァッッ!!!!
今夜の目標は麻雀部との遭遇です。やったるでー
京太郎「やだこれもー……」グデーン
メゲた。完全にメゲた。
机に突っ伏し、その体勢から室内を眺める。
ほとんどのクラスメイトはまだ帰る素振りも見せず、三々五々に集まって親睦を深めているようだった。
教壇の近くで先生を囲んでいるのは高校からの編入組。
部屋の真ん中に陣取って談笑する一団は恐らくエスカレーター組だろう。
そして男子はそのどちらにも属さず、ごく少人数で隅っこに固まっているという有様だ。
京太郎「——」
本来なら俺も仲間に加わるべきなのだが……どうにも尻込みしてしまう。
だってあいつら、明らかに俺のこと怖がってるんだもん!
俺を見る目が紛れもなく不良を見るソレなんだもん!
つくづくダイナミック重役出勤が悔やまれる。
悪目立ちする金髪(地毛)への警戒を解く最初で最大のチャンスを棒に振ってしまった。
目当ての女子には逃げられ、数少ない男子からも避けられ。
このままでは俺の薔薇色の高校生活が……うごごご。
担任「あッ、いけない!!」
その時、先生の声が教室に響いた。
「わ、ビックリした!」
「せんせーどうしたんですか?」
「朝ちゃんと部屋のカギ閉めたか急に不安になった?」
担任「いえカギは閉めましたけど……皆さんすみませーん! 実はプリントを配るのを忘れていましたー!」
なんだそんなことか。
意外とリアクション過剰だよな、あの人。
担任「ごめんなさい、これをお願いしてもいいですか?」
「「「はーい」」」
先生がいくつかに分けた紙束を周りの生徒に託し、彼女達がそれをクラス中に配って回る。
幸い大半が尚も教室に留まっていたようで、先生もおっぱ……胸を撫で下ろしていた。
俺はそれを見て唾を飲み込んでいた。
ていうか、
京太郎「先生ー。新子さんがいませーん」
担任「えっ、本当ですか須賀くん?」
京太郎「はい。そういえばチャイムが鳴ってすぐに飛び出して行ってました」
メゲてて忘れてた。
担任「え〜……困りましたね。どうしましょう」
京太郎「明日の朝イチで渡せばいいんじゃないですか?」
担任「プリントをよく見てください。これ、保護者の方のサインが必要なんですよ」
京太郎「マジすか」
俺はどうすればいいんだろう。ややこしくなるから言わないけど。
担任「校内放送で捕まるでしょうか……でも職員室に戻るくらいなら脱靴場に直行した方が……?」ウゴゴゴ
京太郎「うごごご」
あれこれ考えてる間に誰なりと脱靴場に向かわせればいいじゃないかと思いながら、先生と二人仲良く悩んだ。
「新子さんなら麻雀部にいるんじゃない?」
京太郎「へ?」
そこに声をかけてきたのはエスカレーター組の女子だった。
「だから、麻・雀・部」
担任「麻雀部……ですか? でも新子さんって外部受験ですよ? 部活案内もまだですし……」
「先生知らないの? 新子さん、去年の夏頃から放課後はウチに入り浸ってたんだよ」
担任「し、知りませんでした」
京太郎「じゃあ今日もそこにいるのか?」
「多分ねヤンキー」
京太郎「ヤンキーじゃねーよ!」
担任「でも良かったです、まだ校内に残ってる可能性が高いみたいで!」
確かに。
もし新子さんが一直線に帰宅なんぞしてたら、入学初日から先生が家庭訪問する羽目になっていたかもしれない。
担任「というわけで須賀くん」
京太郎「あ、はい?」
担任「このプリントを新子さんに届けてください」
京太郎「は?」
担任「このプ」
京太郎「いやいや聞き取れなかったわけではなくて」
担任「そうなんですか? じゃあ、はいっ」つ プリント
京太郎「……いやいやいや。なんで俺?」
担任「そこに須賀くんがいたからです」
京太郎「ここにもう一人いますよね!?」
「え、私? 行かない」
京太郎「即答!? それが通るんなら俺だって——」
担任「須賀くんに拒否権はありませんよー」
京太郎「だから何故!? っあーもー……」チラッ
「?」
京太郎「先生、先生」チョイチョイ
担任「はいはい?」
先生に至近距離まで来てもらって(すごくいいにおいがした)、内緒話のトーン。
京太郎「あのですね、お願いですから他を当たってもらえませんか」ヒソヒソ
担任「どうしてですか?」ヒソヒソ
京太郎「……それは……」モゴッ
担任「新子さんと会うのが気まずいからですか?」ヒソッ
京太郎「え」
今。
なんて言った?
目を丸くして先生を見ると、彼女はにっこりと笑った。
なんつーか、負け戦なんだと察した。
京太郎「………………分かっちゃうもんなんですかね?」ヒソヒソ
担任「もんなんですねぇ。教壇からの眺めって須賀くんが思ってるよりずっと良いんですよ?」クスクス
京太郎「はあ……」
「?」キョトン
担任「とにかくですね。先生的には、鉄は熱い内に打て! という言葉を須賀くんに送りたいと思います。ので!」つ プリント
俺から顔を離し、笑顔でプリントを突きつける先生。
改めて、負け戦だ。
京太郎「……分かりました。分かりましたよ。ご命令とあらば地の果てまでも行きましょうとも」
担任「はいっ、よろしくお願いします♪」
ため息混じりにプリントを受け取る。
京太郎「なんかこの短時間にすっげー疲れた気がします」ゲッソリ
担任「あら、大丈夫ですか? まだ放課後になって10分も経っていませんよ?」
京太郎「そうなんですよね、まだ放課後になって10分も経ってないんすよね」
「さすが高校は密度が高いよね。まだ放課後になって10分も経ってないなんて」
つれーわー。まだ放課後になって10分も経ってないからつれーわー。
京太郎「ところで麻雀部の部室ってどこにあるんですか?」
部活の邪魔をするような事態は避けたいし、出来れば移動中の新子さんに追いつきたい。
なんせまだ放課後になって10分も経っていないから、不可能ではないはずだ。
担任「えぇと、確か隣の校舎の最上階だったと思います」
京太郎「ふんふむ」
割と遠いな。全力疾走しないと。
先生と情報提供者である名も知らぬ女子(名前は聞きそびれた)に礼を告げ、教室から立ち去る。
担任「あれ? でも名義は部でなく同好会だったような……?」ハテナ
背後から先生の呟きが聞こえてきたが、どっちでもいいので無視。人通りの少ない廊下を走り出す。
走りながら、頭では新子さんのことを考えていた。
新子憧。
昨日見かけて、今日出会った美少女。
昨日と今日で、印象が180度も違う女の子。
その豹変には何か理由があるのか。
こうして一心に走っていると、今まで気の回らなかったところにまで考えが及ぶのが分かる。
そうだ。
まだ入学初日なんだ。
取り返しのつかない失敗なんてあるもんか。
誠心誠意。心の底から相手を思って行動すれば、きっと良い方向に転がってくれるはずだ。
だから今はひたすら、新子さんのことだけを考えろ。
新子さん……新子さん……
新子さん——!
〜廊下〜
憧「……」テクテク
憧「…………」テクテク
憧「………………」テクテク
ピタッ
憧「……はぁ……」
┣¨┣¨┣¨...
憧「、ん?」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨...
憧「え? え?」キョロキョロ
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨...
憧「な、一体なに——」
京太郎「ウオオー! 新子さーん!! ウオオー!!!」ズドドドド!
憧「」
麻雀部との遭遇まで書くとキッパリ言ったばかりだったのに……スマンありゃウソだった
ここで区切るのが以降の展開的にも丁度いいので、続きはまた今度
一睡もせずにこの遅筆っぷりは逆に凄いんじゃないだろうか俺
あと、喋ろう。憧ちゃん。もっと。
透華「金髪だと」
佳織「不良という」
淡「決めつけ」
美穂子 「良くない」
お亦野
続きを投下すれば京憧絵が見られるかもしれないと聞いて飛んできました
しかし約一週間も空いて未だに目標を達成出来ていないというデクっぷり
もう大集合だーとか言わないんで、重要なシーン以外は適度にプレッシャーを感じられる即興メインで今後もやりたい
とりあえず数分置きに書き溜め投下、尽きたら朝まで即興の時間だあああああああああ
あ、>>129から続きです。レス的にも間が開いたので一応
見つけた!
20メートル前方に新子さんを捕捉する。
憧「な、なな、なぁっ!?」
なにやら慌てふためいている様子の彼女へ向け、声を限りに叫ぶ。
京太郎「うおお新子さん俺だー!! 須賀京太郎だああああああああああ!!!」
憧「ぃ——イヤああああああっ!!?」ダッ
するとどうしたことだろう。
新子さんは血相を変えて、踵を返して、悲鳴を上げて走り出したではないか。
本当にどうしたことだろう。さっぱり分からない。
とりあえず見失うのはまずい。
ので、
京太郎「さぁ……振り切るぜ!!」グンッ
俺も負けじとアクセルを全開させる。
その様は風。放課後の学び舎を駆け抜ける、まさに一陣の風だった。
俺は走った。
憧「キャー! キャーーー!!」
京太郎「待てェい!!」
流れる汗もそのままに。
階段を下りては上がってまた下りて。
憧「こっち来るなぁ!」
京太郎「ノゥ!」
この手の中のプリントを渡す為に。
この胸の中の熱い思いを伝える為に。
憧「あっち行って〜!!」
京太郎「絶対にノゥ!!」
走り続けた。
ていうか、
京太郎「いい加減止まれよ! なんで逃げるんだよ!!」
憧「そっちが追いかけてくるからでしょ!? 止まって欲しかったら先に止まりなさいよ!!」
おお、キャラが昨日の状態に近付いてきてる。
やはり激情の性格であったな。
しかし人の所為にするとは小癪な。俺は激怒した。
京太郎「俺はこんな所で止まるわけにはいかない! 何故なら、俺には絶対止まれない理由があるからだああああああ!!!」
憧「意味わかんないいいいいいっ!!!」
やがて俺達の追いかけっこは大詰めを迎える。
舞台は最上階。
長い廊下の先、とある一室の前に吊された表札には、『麻雀部』の三文字。
憧「っ!」グンッ
刹那、新子さんが仕掛ける。
残された力の全てを振り絞っているのだろう、驚くべきスピードだ。
このまま逃げ切るつもりか——!?
京太郎「さ・せ・る・かぁぁあああッッ!!!」グンッ!
力を温存していたのは彼女だけじゃない。負けじと俺もスパートをかける。
新子さんとの距離は見る見る内に縮まり、ついに手を伸ばせば届く位置にまで迫った。
憧「ひッ……ぅ、ぐすっ……もうやだぁ……!」ヨロッ
半べそ状態の新子さんが僅かに体勢を崩す。
その隙を見逃さなかった。
俺は——強く床を蹴る——ダメ押しの加速——そして——追い付き——そして——追い抜き——憧「ぇ?」——そして——!!
バタンッッッ!
京太郎「ゴォォォーーーーール!!!」
勝った。
俺は戦いに勝利した。
長かった。
苦しかった。
それでも諦めなかった。
そうして掴んだ勝利が今、疲弊した俺の肉体に、そして魂に、得も言われぬ達成感となって満ち満ちていた。
憧「……」
???「……」
???「……」
???「……」
???「……」
ほら、周りを見れば新子さんが、知らない人達が、この場に居合わせた全員が俺に祝福の視線を送ってくれている。
京太郎「……」
ん?
「「「「……」」」」
誰この人達。
状況を整理しよう。
俺は新子さんとの一騎打ちに勝利してここにいる。
ここ——は、麻雀部の部室だ。
雀卓があるし、見れば分かる。誰にだって分かる。
では、麻雀部の部室で雀卓を囲んでいる彼女達は何者か。
一人一人をじっと見る。
???「……」ポカーン
まず、ポニーテールの美少女。ちんまい。
???「……」オロオロ
次に、黒髪の美少女。おっぱい。
???「……」プルプル
更に、マフラーの美少女。……マフラー!?
???「……」ジトー
座敷童かな?
京太郎「………………あぁ〜」ポムッ
『理解』した。
なんだ、天使か。
黒髪天使「えっと、どちら様でしょうか……?」
ポニ天使「ていうか、憧はそこで何してんの?」
京太郎「」ハッ
憧「」ハッ
黒髪さんの声で我に返る。斜め後ろでは新子さんもポニテっ子の声に反の
憧「しず危ない! こっち来ちゃダメ!」
ぅえええええ。
ポニ天使「えっなに!? なんで!?」
憧「いいからそこにいなさい!」
そう言った新子さんが俺の横をすり抜ける。
驚くポニテっ子の手を取り、そのまま黒髪さんの背中に隠れるように回り込んだ。
黒髪天使「わわ、憧ちゃんっ?」
ポニ天使「ほんとにどうしたの? この人となんかあった?」
オレェ?
憧「あれよあれ! ほら、今朝話した!」コソコソ
アレェ?
一体どんな会話があったというのか。
ポニテっ子は促されるままにムムムと考て——ピコーン。
ポニ天使「あっ、噂の変質者!?」
京太郎「変質者!!?」ガーン
まさかのレッテル貼りである。
流石に傷つくわ。
そこへ背中の二人を庇うように、黒髪さんが一歩前に出る。
黒髪天使「あのぅ……変質者の方なんですか?」オソルオソル
京太郎「違います! どんなに丁寧な言い回しでも断じて違います!」
ポニ天使「でも、だったら憧はなんで変質者って?」
京太郎「それは俺が聞きたいよ……」チラッ
憧「!」ササッ
京太郎「隠れるなそこ! 納得のいく説明を要求する!!」
憧「ぅ……」
ポニ天使「憧?」
憧「だ、だって……」
黒髪天使「だって?」
憧「……だって、通学路で急に話しかけられたから……」
京太郎「声かけ事案か!!!」
黒髪天使「憧ちゃん、それだけで人様を変質者だなんて言っちゃいけないんだよ?」メッ
憧「だってぇ〜」
ポニ天使「じゃあ、この人は憧に用事があっただけ……?」
京太郎「用事っていうか、目の前で転んだんだよ。だから助け起こして——あ、それ!」
憧「?」ビクッ
京太郎「その膝の絆創膏、俺があげたやつだろ?」
憧「あっ」ギクリ
京太郎「使ってくれてたんだな。あれから大丈夫だったか? 痛むようなら保健室で看てもらわないとダメだぞ?」
憧「へ? ぁ、うん……大丈夫、です」
京太郎「そっか、なら良かった」ニカッ
地味に気になってたんだよな。やっと一安心といったところだ。
ポニ天使「……」ジー
黒髪天使「……」ジー
京太郎「おぉう」タジッ
視線……なんだろう見られ以下略。
京太郎「な、なにか?」
ポニ天使「もしかして、良い人?」
京太郎「悪い人なつもりはないけど……」
黒髪天使「ちなみにここへは何をしに?」
京太郎「えっと、先生に頼まれてプリントを渡しに」ピラッ
ポニ天使「良い人だ!」
黒髪天使「良い人だね!」
座敷童かな?「人が良……」
マフラー天使「あったか〜い」
後半は褒められてんの?
ポニ天使「あ〜こ〜?」クルッ
憧「う゛」ギクギクッ
ポニ天使「話が違うじゃん! こんなに良い人を変質者呼ばわりとか!」
黒髪天使「そうだよ、ちゃんと謝ろう?」
憧「でもぉ……」ウジウジ
ポニ天使「もーっ! 相変わらず男子が苦手だなぁ憧は」
黒髪天使「憧ちゃん、親しき仲にも礼儀ありなのです」
憧「べ、別に親しくないからっ!」
なんか俺そっちのけで盛り上がってる。
京太郎「あの〜……」
黒髪天使「はい?」
京太郎「俺も話に混ぜてもらっていいですか?」
黒髪天使「あ、ごめんなさい! さっきから大変な失礼ばかり……」ペッコリン
ポニ天使「私もごめんなさいっ!」ペッコリン
京太郎「いや、俺は全然」
気にしてないと言えば嘘になるが、根に持つほどのことでもない。
書き溜め終了のお知らせ
このまま4月5日(金)終了まで頑張りたいので良い子は寝るべき
京太郎「んで今、男子がどうとか聞こえたんすけど……新子さんって、もしかして?」
黒髪天使「はい……お察しの通り、実はちょっと男の人が苦手なのです」
憧「うーわバラすなー!」カァッ
ポニ天使「特に同年代が苦手なんだよねー」
憧「あんたも便乗しないっ!」ポカッ
ポニ天使「痛ぁ!?」
黒髪天使「こんな風に、同性の友達には強気なんですけど……」アハハ
京太郎「典型的な内弁慶ってやつですね」
黒髪天使「ですのだ」
なるほど。
避けられていたのは俺個人じゃなく、男全体だったのか。
意外っちゃ意外だが、今までの言動からすれば納得だ。
となると、
京太郎「新子さん」ズイッ
憧「な、なにっ?」タジッ
俺は新子さんの正面に立つ。
ポニテっ子と黒髪さんが空気を読んで左右に退いてくれた。
お陰で遮るものは何もない。
ので、
京太郎「——すまん!!」
真っ直ぐ、謝罪の声が届けられる。
憧「、へ……?」パチクリ
京太郎「いや、男が苦手なんて知らなかったからさ。思い返したら色々怖かっただろうなって。本当に悪かった!」ペッコリン
深々と頭を下げる。
最初は大袈裟だと思いツッコんだ声かけ事案も、事情を知れば俺にも非があったわけだし。
心の片隅にあった僅かな憤りも、今はすっかり鳴りを潜めていた。
憧「ぁ、いやその、あたしの方こそ、あの……ぅう」シドロモドロ
ポニ天使「憧」ポム
黒髪天使「憧ちゃん」ポンポン
憧「っ……、……うん」
両隣の二人に背中を押され、今度は新子さんが前に出る。
憧「あ、あのっ!」
京太郎「は、はい」
そして緊張の面持ちで息をすぅと吸い込んで——
/. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .\
/. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .ヽ
/ : . / : . : . : . ,. : . : . : .i. : . : . : . : .ヽ . : ',
, 'ニ/. : .:,'. : . : . : . :i . : . : . : |. : . : . : . :、. :! : ._{_}ミ ヽ
// /. : . :i: .,' . : . ,':/! . : . : . : |. : . : . : . :.:i .|: イ:| \: \
. // .,' /: . :| :| ./: . |/ | |:ノ: .ヽ、 |: . : . : . : .:.|: |r:{: .| \: \
. /:, ' /:/! : .:.| .|/| :|: | ,|イ : . : . : ト:、{ :i:.:| : i: |: |/| : | \: `. 、
/:/ !:| | :i . :!:.∧.斗匕 圦 : . ト : | ヽ`{:十t}: } :|: !: i | ヽ: . :i
. /:/ |:!|:| . |.:|:{x示�xミヽ\:{ ヽ{xテヤ示xV!: :!,'.: .| | ヽ:.|
,' :i {! .|∧: :! 圦 {トイ_刈` ´{トイ_刈 灯:.:| : . :| | |.::|
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|: | / /. : . : .j { { } } |: . : . :./ \ ! :|
京太郎「——」
なんだろう。
救われたって感じがする。
何度か心が折れそうになって、それでも諦めずに行動し続けた。
だからこそ、この言葉を聞くことが出来た。
それが無性に嬉しかった。
とても清らかな気分だ。
今ならもっと新子さんと仲良くなれる気がする。
そうだ、俺からも更に歩み寄ろう。
新子さんがしたみたいに、伝えるべきことを伝えよう。
そうと決まれば即行動だ。
俺は息をすぅと吸い込んで——
/ / | ハ | | i 、 ヽ \ \_
. i / | | | | | |、 i ゙、 、 \_ _>
| i | i | | | | ハ ハ _i!_ i \ ヽ` ̄ ̄
| | |+--|、_|! | | i! ,/.ィ'|"i´ ハ | i ヾ 、 ヽ
| | |.|ヽ |、_|王!ー |./i .;"´/=、!/ | ! | \ 、i 人
. !. r| i.|、!,,ィ'":::._iミi! |/ /彳:::: r:!ヽ,| ,イ | 、_ \ `Y´
. | |^!. N 《 _、o;;;;i_ 丶、/ / ┴゜‐'"´ !イ | λ i` ー--ヽ
! | i、i、 ゙、 ` ̄ ̄ メ( /^|イ `、|
ノi \ヾi:.、、 i! i ノリ `
| ヽ__i |イ|/
ヽ i、 i ____...., |/
ヽ!、 i\ `ー-- —'´ /、!
i !i 、 \  ̄´ /!/ 人
|ハ,i、! 、 \ / ./.| `Y´
ト、! ゙、 `ー---'′ /|V
憧「は?」
京太郎「え?」
憧「………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………は?」
京太郎「いや、だから、パンツ。今朝コケた時に見えたから。本当にありがとうございました」
脳内保存余裕でした。
憧「///」プルプル
黒髪天使「え、えーっと……」ススス
顔を真っ赤にして小刻みに震えだした新子さんの前に黒髪さんが立つ。
困惑したようなぎこちない笑顔を浮かべている。
一方ポニテっ子は新子さんの後ろに付き、その位置から俺に声をかける。
ポニ天使「憧のぱんつ……って、どんなのだった?」
黒髪天使「しずのちゃん!?」ギョッ
京太郎「どんな? そうだなぁ……色はピンクで、柄は派手っていうか洒落てるっていうか……とにかく素晴らしかったのだけは覚えてます!」
憧「//////」プルプルプルプル
黒髪「あ、あのっ! もうそのへんにしておいた方が……」アセアセ
ポニ天使「ふんふむ」
焦りまくる黒髪さんをよそに、ポニテっ子はひとつ頷くと本当になんでもないような気安さで新子さんのスカートを、
ポニ天使「えりゃ」バサッ
めくった。
京太郎「!?」
黒髪天使「!!?」
憧「!!?!?!??!!!?!?」
ポニ天使「あ、本当にピンぶほッ!?」ドサッ
憧「あ、あああああんたは何してくれてんのよ!?///」
ポニ天使「ぃや゛……もしかしたら見間違いかもしれないと、思っ……て」ガクッ
憧「だからって実際にめくる必要ないでしょ!!」
京太郎「そうだ! どうせなら俺に見える位置からめンゴッ!?」ドサッ
憧「あんたはもう喋るなっ!!」
黒髪天使「ま、まあまあ憧ちゃん落ち着いて! ねっ?」
憧「ドラァ!」バキィッ
黒髪天使「ぶべらっ!?」ドサッ
マフラー天使「くろちゃー!?」
座敷童かな?「もう手に負えな……」ハァ
死屍累々。
気付けば麻雀部の部室には死体の山が築かれていた。
かく言う俺もその一部だ。
下敷きにしてしまっているポニテっ子には悪いが、上に乗る黒髪さんの柔らかな感触が素晴らしいので犠牲になってもらおう……犠牲の犠牲にな……
視線だけを動かすと、まずは怒りに我を忘れた新子さんが目に入る。
次に雀卓の傍でうろたえているマフラーさんと……あれは……座敷童かな?
どちらにも状況の打開は望めなさそうだ。
どうしよう。どうしたらいいだろう。
例えば頼り甲斐のある大人が現れてこの場を収めてくれたら、それは理想的な展開と言える。
あー、どこかに頼り甲斐のある大人はいないかなー!
その時。
ガラッ
京太郎「!」
まさか、本当に頼り甲斐のある大人が——!?
???「ごっめーん、遅レジェンド☆」
京太郎「ダメっぽい!!!!!」
(あ、これ長くなるパターンだ……)
4月5日(金)終了まで後一歩なんだけど、ちょっと考えたいので中断させていただきたい所存ー
きっと明日には終わる。毎度毎度アテにならない予定で済まんね
理想:あと5レス分ぐらいを3時までに書き上げる
現実:朝までかかって達成ならず
今から書き始めるので良い子は寝よう
???「お、聞き慣れない声。誰か来てるん?」
扉を開けて現れたのは、鋭い前髪が特徴的な女性だった。
第一声から便宜上「レジェンド」と呼ぶことにしよう。
部室内を見回し、声の主である俺を探すレジェンド。
レジェンド「あっれぇ、いないなー……」キョロキョロ
京太郎「おーい、ここでーす」
レジェンド「勘違いだったかな?」
京太郎「ここですってば。おい。足元」
レジェンド「確かに聞こえたと思ったんだけどなぁ……」
京太郎「だからここだっつってんだろ! いい加減にしろ!!」ウガー
叫んだ。初対面で年上とか関係なく叫んだ。
レジェンド「うわぁビックリした。急に大声出さないでよ」
京太郎「わざとらしっ!」
レジェンド「まあまあ。とりあえず立とっか?」スッ
京太郎「あ……ども」ガシッ
差し伸べられた手を頼りに死体トリオから脱退する。その拍子に黒髪さんが床を転げて「ぎゃふん」と呻き、またマフラーさんが「くろちゃー!?」と悲鳴を上げていた。
レジェンド「キミ、男子ってことは新入生だよね。ここで何してんの?」
京太郎「それは俺も知りたいです」
何がどうなれば入学初日に知り合ったばかりの同級生からグーで殴られる事態に発展するんだろうね。
レジェンド「ならば私が教えてしんぜよう」
そう来るか。
眉間にシワを寄せて考えるレジェンド。どんな珍回答が飛び出すのか身構える俺。
レジェンド「男子……新入生……麻雀部……。……部活……っは、そうか!」
京太郎「——」ゴクリ
レジェンド「ずばり、入部希望ね!」キリッ
憧「冗談じゃないわよっ!!!」ウガー
「「うわぁビックリした」」
急に大声出すなよ。
レジェンド「どーした憧、そんなにハッスルして」
憧「ハルエこそなに言ってんのよ! だ、男子が入部なんて絶対反対だから!」
京太郎「あー」
新子さん的にはそうだろうなぁ。
レジェンド「おいおい、ウチは今年から共学になったんだから、当然部活も男女一緒だぞ?」
憧「それはそうだけど……でも麻雀部は男子禁制! 百花繚乱なの、女の園なのっ!!」
レジェンド「ワガママ言わない」ビシッ
憧「ぁたっ! ぅう〜……」
涙目の新子さん。よほど俺に、というか男に入部して欲しくないらしい。
ちょっと助け舟を出すか。
京太郎「あのー、俺は別に入部希望とかじゃないっすよ」
レジェンド「そうなん? じゃあ尚更なんでここに?」
京太郎「ちょっと新子さんに用があって」
もう済んだけど。
レジェンド「ほっほーぅ?」ニヤリ
あ、悪い顔。
俺と新子さんを交互に見比べて笑っている。
レジェンド「憧に用事、ねぇ……」
憧「な、なによハルエ」
レジェンド「別にー? ただ、二人はどういったご関係なのかなー……ってさ」ニヤニヤ
京太郎「いやただの同きゅ 憧「どどど、どうもこうもないわよッ!!」 ぉぉぅ」
普通に答えようとする俺を押しのけて新子さんが絶叫。
それがレジェンドのレジェンド☆ゲス顔に拍車をかけているとは気付かず、更に声を荒げる。
憧「ハルエったらほんとになに言ってんのよあたしとこの人はたまたま通学路で会ったりクラスが同じだったり席が隣同士だったりするだけで関係なんて大層なもの全然まったくこれっぽっちもないんだから妙な勘ぐりしないでよねっ!」
レジェンド「へー(笑)」
憧「ムキーーーーーーーーーー!」
黒髪天使「憧ちゃん落ち着いて!」ガシッ
ポニ天使「どうどうどう!」ガシッ
いつの間にか復活していたゾンビ天使ズが新子さんを羽交い絞めにする。
するとこれ幸いとばかりに、レジェンドが俺へと向き直った。
レジェンド「で、どう? 本当に入部してみる気ない?」
京太郎「……マジで言ってます?」
レジェンド「大マジだよ?」
京太郎「俺、ルールとかほとんど知らないんすけど……」
レジェンド「気にしなくていいって! 初心者歓迎」ニカッ
京太郎「でもなぁ……」チラッ
憧「」ガルルルル
レジェンド「ああ、あの子のことも気にしないで。キミがやりたいかどうかが一番大事だから」
京太郎「……」
麻雀部、か。
考えたこともなかったな。
でも確かに、こんな美少女達に囲まれた環境で出来るんなら麻雀も悪くない。むしろ大アリだ。
が、
京太郎「……すみません。やっぱり俺、入部は出来ません」
ポニ天使「え、どうして!? 本当に遠慮なんて……」
京太郎「違うって。誘ってもらえたのは嬉しいけど、他に入りたい部活があるんだ」
黒髪天使「他の部活……」
京太郎「はい。だから、麻雀部には入部出来ません」ペッコリン
レジェンド「そっか……そういうことなら仕方ないか。うん、別に無理強いはしないよ」
京太郎「すんません」
ポニ天使「ちぇー。せっかく新しい仲間が増えると思ったのにー」ブーブー
黒髪天使「まあまあ穏乃ちゃん。ところで、なんの部活に入りたいんですか?」
京太郎「ゲスリング部です」
黒髪天使「へー」
ポニ天使「……」
マフラー天使「……」
座敷童かな?「……」
レジェンド「……」
憧「……」
憧「は?」
京太郎「ん?」
ポニ天使「……」
黒髪天使「……」
マフラー天使「……」
座敷童かな?「……」
レジェンド「……」
憧「……レスリング部?」
京太郎「ゲスリング部」
憧「……」
ポニ天使「……」
黒髪天使「……」
マフラー天使「……」
座敷童かな?「……」
レジェンド「……あのー、さ」
京太郎「はい?」
,' \ _..-‐i / そ
. ,' ..:::: i>イ-ュ .ノ | ん
,'....:::.:::________ i、 T_ノ i | な
,'-''"´r==-、__ `丶、 ,' ,-——-、_.| も
rヘ:::::/ ィ=rュ ゝソ r:::..ヾ< / l| の
i ヘ ゙゙"、 ..:: /:rュ、ミ/ / な ウ \
i、ヽ, 、'‐ノ` ト / い チ .|フ r—
ヾr-i __..__ 、 ,'ノ .| よ に | ̄
r-/ i ゙、⌒゙^; / ヽ : は |
i:ヘ_ \  ̄ ./ < .: /
/i.:::: `ー 、\ _.:::...._ / \ /
__,-"/ /:::::... `ヽ`ー‐"ノヽ `ー——'
//、 | .|ミ i / ̄ /
i i ヘi! .| \::... / / /-、 ____
ヽi ヾ 丶 ` / i_ /゙iヘ `ー- `ヽ
京太郎「えっ」
俺は麻雀部に入部した。
【TO BE CONTINUED...】
�:朝までかかって目的達成
レジェンドのキャラが掴めなさ過ぎて投下宣言してから書き溜めみたいな形になってしまった
待っててくれた人がいたなら誠に申し訳ない
眠気がピークなので区切りの小まとめは起きてから。しからば
乙
(アラチャールートに)切り替えていく
大丈夫じゃない(震え声)
けど原作に興味を持ってくれること自体は喜ばしいことだから……うん……
というわけで改めて、4月5日(金)【入学式編】これにてようやく終了
現時点でスレの1/4を消費してしまったわけだが、このSSインハイまでやるんだよなぁ……
まあ埋まったら立てればいいんだし、賑やかなのは大歓迎ですわ
今回はやたらめったら長くなったけど、以降は新道寺の次鋒ばりに細かく刻む感じで行きたい
ネタに詰まったら力を借りたいとも思ってるので、その時はよろしく
>>269
,' \ _..-‐i / そ
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ヾr-i __..__ 、 ,'ノ .| よ に | ̄
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i i ヘi! .| \::... / / /-、 ____
ヽi ヾ 丶 ` / i_ /゙iヘ `ー- `ヽ
【おまけ】なんちゃってステータス【次は未定】
_,...---、_,.、
/ : /: : / : : ヽー-、
/. : :, !: iハ!/メ、.i | \
イ : :{ ヽN 'i:!/!人iヽi 須賀京太郎(15)
_1: : :i( _ 丶:\
/ `Yリヽ '、_)'´!`ー` 称号:見せかけヤンキー
/:::.. | ,. _/
. /.::、:: ト、ィ' 憧への印象:かわいい→かわいいパンツ→かわいい→かわいい
/ ::::::|:: !;-!
/ ::::|:: ! ヽ、 ,:-‐クヽ
/ ::!::.. ⊥__!_ / ..:ノ)
/ |::::..  ̄`''''''' ′..::::::::::ノ
. /: |::::..... ..............:::_,:::-‐'′
/:: `ー‐┬---r—'''''''"" ̄__
./__ /! i / iu-゙、
/----、\ ::::/ |:: ⊥ __,...-‐'.i...:ヒノ
 ̄ ̄`ー`ー`ー-、/ |::. _,.-‐'"
. :´ . : . : . : .`: .
/: . : . : . : . : . : . :\
/: . : . : . : . : . : . :ヽ: . \
/: . : . : . : . : . : . : . :‘。: . ノ:。 新子憧(15)
.′ : . : / : . : . : . :ト : . :‘./-‐゚。
|__: . : . : .i: .|: . : . : .|: . : . : .| ゚,:}ヽ/:.‘。 : ぃ 称号:びっちじゃないよー
/:.┼{ —--..|:._|__ : //八: . : . :| 匕 }: . }: ゚: . }リ
/: イ: .|∧ ミ . : |: .|: //フ7¬ }: . /| ィi爪�}:.:|:ハ / 京太郎への印象:こわい→やばい→パンツ見られたパンツ見られたパンツ見られた→殺
/: ./ | : |: ∧\ : |: .|厶斗=ミ /イ 丿 |:il刈 :.:l/}/
:./ : ..|: . ∧ . : |: .|斤:i:i:(_, 弋''ツ |: |: .i ( \ -‐ 、
: / | : |: . : ∧: .ハ:卞::i:lil刈 |: |: .| ヽ у´ ___}_
/ : . l: . : . ‘:,⌒!ム ゞ…″ ` :':':':゚|: |: .| │ r  ̄ }
|: . 。: . : . :∧ い ゚:':':': -┐ }: |i:∧ | ——‐{
| : ..。 . : . : ∧、vハ ゝ __ ノ / : |i: .‘ | ー—{
/: . : ゚: . : . : . ∧:vハ` ..,, / } |i: . :; ′ -- ′
. /: . : . : 。: . : . : .:∧vハ__  ̄{ ̄: .| }/}: . :.。 /\ }、
′: . : . : .。: . : . : . : .�\>—‐n: . :.{ / l: . : ∨/ / \ /:.入
/: . : . : . : ./\: . : . : . : \: \ |{x=xハ 乂: .:// / / / `¨¨´:.:}
_
/`´ ヽ
| lミ(ノノハヽ) 高鴨穏乃(15)
( ヽ(l|゚ ヮ゚ノl 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人
`` (|_iホi_|)
しU
_
'´ ヽ
l iイノリlヽ) 松実玄(16)
|。(l|゚ ヮ゚ノl 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人
| l(|_i茆)|)
((、<_i_i_> )
けiヲ
_
'´ ヽ
l i liノリlヽ) 松実宥(17)
| |(l|゚ -゚ノ|l 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人
'´/(|_i茆)|)`,
Qノ/ i iヽQ
_
'´ ヽ
l liノLハ)l 鷺森灼(16)
|_(||゚ -゚ノ_| 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人
⊂i↑iう
<_i_i_>
し'ノ
……
…………
………………
奈良で迎える二度目の朝。
俺は今日も桜吹雪の中を歩いていた。
激動の入学式(欠席)が終わり、訪れた新しい朝。
阿知賀学院麻雀部員としての第一歩。
否が応でも気合いが入る。
京太郎「うっし!」
俺は俺の青春の舞台である学校へ向け、力強く走りだした。
……
…………
………………
そして放課後。
俺は——
京太郎「待てええええええええええ!!」ダダダーッ
憧「いーーーーーやーーーーー!!」ダダダーッ
まだ走っていた!
明日(今日)は他の作業に掛かりきりになることが確定済みなので、とりあえず前フリ部分だけ投下
サブヒロインにもそれなりの出番は予定してるけど、やはりメインに据えた話も読みたいので安価でも非安価でもバンバン立てればいいと思う
明日は我が身(戒め)
愛想つかされないように小まめに投下したい……まあ、今日はしないけど
何もないのもアレなんで、話題提供っていうかアンケートのようなものを
・京太郎の好み的にドストライクなのは松実(姉)?(妹)?
簡単な理由も書いてくれると尚うれし
姉6
妹9
.. ---- .
. ≦ ミ .
/ . . . . . . . . . . . . \
/ . . . : : : : : : : : : : : : : : : . . . . ヽ
/ ./../..:.:.:./:./:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:..:Vヽ: . ∨ハ
/ \′:.:.:.:.':.:′:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vハ:....ノ i
/ .7T..ト....:.:i :i| :i:.:.:.:.{:.|、:{:.:.:.:.:ハ:.:.:.:ト::.i一:. . |
′/..:|..:|、:.:./|:.|{ :|:.:.:.:.ト:{ \:.、:.:.:/ : ヽ:|:.:.. i: .|
: / ..:i|..:{:.\ |:ハ:{、:.:.:.廴__ 斗<:.:|::.:.:.|:.:|:.:.. |: .
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(__) | .:. 八 |:.:.:.:}V:.:.:..:: . . { / 〃 | | ) } (_ ヽ
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〃{ .}: :.:.{ :|::::i:>... イ/.:.:/i:,′:.::.八 : .l 乂 ___ ) ._ノ (__ノ
{:i.:{ ハ:.:.:V :::|l:.:.:.}:.r } ̄ __ ノ/:.:./:./:.:.:.:. ::i{: . . {
. 八从 ,: .∧ :.{:::::リ::::::ノ 入_/'i{ /ィ /::/:.:.:.:. /::{:. . . .
∨ .:.:.:.\V‐≦ムイ /》___.ノイ 7:.:.:.:. /廴:.. . .八
/;..:.:.:.:.:./ \}! r‐〉ォ´ ̄ }ノ /::.:.:.:./ , ヽ: .∧
. /:/ .:.:::::/ ノ{{ '介′ i{ ./::.:.:.:./ / ∨. ∧
ノイ ..:.:.:./! く 廴. / .|乂 __人/::.:.:.:./ / i: : . .:.
__ノ/ ..:..::厶}/ \ ノ{ /j__ 斗-/::.:.:.. / i / {: : . ∧
相互の相性で言うとクロチャー(ただし世話焼き属性を加味すると宥姉ワンチャン)
って感じか。オーケーオーケー参考にさせてもらいます
夜分遅くに予想以上の数のご意見ありがとうございました
今更ながら某スレの支援絵を見てしまって心が折れた
アカンて……憧ちゃんには悲恋が似合うとか、そんなオカモチ……
ハジメマス……
京太郎「なんで逃げるんだよ! 一緒に部活行こうぜって誘っただけじゃねーか!!」
憧「だから逃げてるんでしょ!!」
ひでぇ。
まあ俺が「よう新子さん、一緒に部活行こうぜ」って言おうとした「よ」の時点でクラウチングスタートの姿勢を取ってたからな。
残りの「う新子さん、一緒に部活行こうぜ」は俺も走りながら言ったし。
てなわけで今日も元気に全力疾走。
昼飯前の空きっ腹にはちと堪えるが、負けるわけにはいかない。
熾烈なトップ争いを繰り返す俺、新子さん、俺、新子さん、俺——
追いつ追われつ、最短ルートで部室を目指した。
そして——
バタンッ!
京太郎「おっ邪魔しゴールッ!!」
マフラー天使「ふぁっ!?」ビクッ
ポニ天使「ナニゴト!?」ビクッ
座敷わらしかな?「騒々し……」
結果は同着。
飛び込んだ麻雀部の部室には、俺達を除く全員が揃っていた。
黒髪天使「こんにちは! 今日もお元気ですねっ」
京太郎「いやぁ、なんと言っても部活初日っすからね。気合いも入ろうってもんですよ!」フンス
ポニ天使「おおっ、いいねその意気込み! 憧も見習えよなー?」
憧「余計なお世話っ。あー疲れた……」
などと言いながら、新子さんは軽く呼吸を整えている。
昨日から思ってたけど、何気に体力あるよな。山育ちだから?
レジェンド「よーし、みんな揃ったね?」
いたんだレジェンド(あだ名)。
レジェンド「キミキミ。こっち来な」カムカム
オレェ?
レジェンド「はいこれ」スッ
コレェ?
京太郎「なんすかこれ」
レジェンド「入部届。昨日は用意出来てなくてそのまま帰しちゃったからさ」
京太郎「あー」
受け取る。ついでに筆記用具も。机に座ってカリカリ書く。
レジェンド「本当は来週から仮入部期間があるんだけどねー。ま、仮々入部ってことで」
京太郎「んな内々定みたいな。いいんですか?」
レジェンド「いいのいいの。憧なんてヨソの中学にいた頃に書かせてるし」
京太郎「いいんですか!? いやダメですよね!?」
レジェンド「いーのいーの。別に強制してるわけじゃないんだし」アッハッハ
そういう問題だろうか……まあ深く考えるのはやめよう。
京太郎「書けましたよ」ハイ
レジェンド「うむ」ホイ
受け取った入部届を小さく折り畳んで懐に仕舞うレジェンド。やっぱり問題行為のように思えてきた。
レジェンド「これが受理されるのはもう少し先だけど……おめでとう、今日からキミも阿知賀学院麻雀部の一員だ!」
パチパチパチパチ——!
レジェンドの宣言に続けて拍手の音が響く。
祝福……なんだろう喜ばれてる確実に、着実に、新子さん以外に。
ポニ天使「おめでとーっ! これからよろしくね!」
俺の腕に飛びつかんばかりの勢いのポニテっ子。ところで名前はなんだろう。
黒髪天使「どうぞよろしくお願いします!」
にこやかに微笑みかけてくれる黒髪さん。ところで名前はなんだろう。
マフラー天使「あ、わ、ああああのあのあの……よろしく……///」
何気に初めてまともな声を聞くマフラーさん。ところで名前はなんだろう。
座敷童かな?「夜露死苦」
イマジナリーフレンドかな? ところで名前はなんだろう。
憧「……」
なんか言えよ。
京太郎「……………………………………………………あれ?」
レジェンド「どうかした?」
京太郎「いえ……」
不思議そうに俺を見るレジェンド。ところで名前は……
京太郎「………………あっれぇぇぇ……?」
もしかして。
そんなまさか。
でも、どれだけ考えても……うごごご……・
レジェンド「? ま、いいか。それじゃ早速だけど部か」
京太郎「やっぱ待って!!!」
レジェンド「つゥェッ!?」
俺、決意のちょっと待ったコール。
だって、これはもう間違いないから。
レジェンド「なに、本当にどうした?」
京太郎「すんません。でも俺、大変なことに気付いてしまったんです」
レジェンド「大変なこと?」
京太郎「ええ……実は俺……」
俺は——
京太郎「ここにいる人の名前ほとんど知りません!!」クワッ
レジェンド「えっこんなに打ち解けた風なのに!!?」ギョッ
京太郎「はい……俺自身かなり驚いてます……ちなみにあなたの名前も知らないです」
レジェンド「マジで!? あ、本当だ名乗った覚えない私!!」
ほらな。
見渡せば、唯一名前を知っている新子さん以外の面々も同じように目を丸くしている。
ポニ天使「そういえば言ってなかったかも……」
黒髪天使「最初のインパクトが凄かったもんね……」
マフラー天使「あうぅ……」フルフル
イマジナリーフレンドかも?「ていうか、こっちも名前聞いてないしね」ズバァッ
憧「あんたらね……」
新子さんは死ぬほど呆れている。
レジェンド「じゃ、じゃあまず自己紹介しようか? まず私からね」
オホンと咳払いをひとつ、レジェンドが俺をまっすぐ見据える。
-−……−-
r—‐⌒ヾ : : : : : : : : : : : : : : : \
|∨: : : : : \ : : : : : : : : : : : : : : : \
|/゚:。 : : : : : : \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : .
/: : : \:.:.:.:. : : : :\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : 。 「私の名前は赤土晴絵!」
//: :/ : : \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.o。:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :i: ゚
. /イ /: :.:.:.イ:.:. ー┬---:.:.:.:__:.`:.:.o。:.:.:.:.:.|.:..。
i{ | ′:.:.'{_|_:.:.:.:| リV:.:.:.:.:.:.:}:.>匕、: :\j--i 「この阿知賀学院麻雀部の顧問をやってるよ」
|| |/: :.:.:∧}リ≫┘o。v——'’xr示=ミト、:.:.\}、
リ {: :.:.:.:.|!:‘, ィ芹≧ュ ’|イi//| 》、:。:.:.:.ぃ、
|:.:.:.:.:.「`ヽ《乂_゚ツ ゞ= '゚ :リ/リ゚。:.:.ト、i 「ちなみにここの卒業生でもある」
|:.:.:.:.小 , , ' , , : /:.:.:.∧:.} リ
l.:.:.:.:.:| }ゝ-! jハ:.:.:.:j/}:.|
:。.:.:.:{ {:j:八 -==ァ イ }/ j:ノ 「人呼んで——阿知賀のレジェンド!」
゚:。.リ \{≧ュ。. ィ:jソ ″ /
ゞ イニ} ` ´ {ニヽ
┬==≦ニ/ニ7____ __,.|ニニムニニニニニlヽ
/ニ|ニニニ/ニニニ|`−———‐一´|ニニニムニニニニ|ニム
. /ニニ:|ニ7ニニニニニ| |ニニニニ}ニニニ=|ニム
本当にレジェンドだったとは。
レジェンド「じゃあ次は部員の紹介だね。しずー!」
ポニ天使「はーいっ!」
_
. { ヽ
. 八
:. ’
ヘ ::.
r‐、ヘ. ヽ
,-マ ,廴__ \ γ==‐
入. \ーュ、 ̄`ヽ ム - : : `
{ \_ く.| ̄` V ´: : : : : : : ` 、: \
. `寸‐二八 ト、 /: : : :/: : : : : : : : : \: \
\ ヽ // 勹ュ ′ : : /: : : : /: : : :,ィ: : : ヽ: :\
ヽ__ // /./二\ /|: :\/:/: : :/ : : : / ハ: : : : :ヘ: : :` ー-_- __
`寸ニ/ノ /二二ハ. |λ:!: ,l:/: :\|: i: ;.イ / | : : : : : ヾー- 、: : : ` 、-- _‐-、
守三ヲ二二二入 lハ:|:ハト、i: |_|ヽ: | |/ ||: :|:ト、:\ ` 、: : : ヽ `ヾ、
マ二二二二二ニヽュ_ V´.|:l ,ィ示心ト、ハ| -┼|: :|:| |トヽー-- \: : : \ `
. `寺二二二二二ヘ\八 ハヘ. 弋_ツ ヽン芯ムイ:./|: | j! ヾ. \: : : \ 「私は高鴨穏乃!」
. `寸二二二二ヽニマ.迅ヘハ "" .辷ツ/|_j厶レ'二≧、ヾ ヽ: : : ハ
` 二二二二{ニ.ハ、ヾ、| Y`ー、_ ' ∧:|二/ムァ‐ 、二ヽ\、 }: : : |
\二二ニ./ニヘヽ.|ト、`ー_'_ ィニ∧、〈 { / / /ヽニ{ ノ: : :/ 「阿知賀には中等部から通ってるよ!」
\二/二二二リ「} ̄二ニ/ニ/ニ.ヾ、>ニュ{_ム}‐' _/: : /
|_/二二二二 ||二二ニレニ.厶ィ´ }:| ー—‐z/
|二二二二二ニ||二二ニ厂 リ
|二二二二二ニ||二二./
|二二二二二ニ||二ニ./ 「好きなものは山!」
λ二二二二ニ ||ニニ./
ハ.}二二二二ニ/'二 /\
二二二二二./'二 /ト、ニヽ 「趣味は山登り!」
|二二二二二.{{二ニノ ヾュニ}
|二二二二二.ハヤ二二二ノタ
|二 「l二二二二ヾ二ニ/.,イ 「行ってみたい場所は喫茶マウンテン!」
|二 |.|二二二二ニ}} /./ '
八二l」二二二二_ム' / ト、
穏乃「同じ一年生だし、穏乃って呼んでいいよ!」
京太郎「そうか? じゃあよろしくな、穏乃」
穏乃「うんっ、よろしくね!」
京太郎「ところでなんでジャージ?」
学校指定のじゃねーし。
穏乃「これ? 趣味!」
京太郎「趣味!?」
趣味の格好して許される場所だっけ学校って。
ていうか下を穿いてないのは何故だ。
可愛らしい顔して意外とアウトローなのだろうか……?
穏乃「次は憧?」
憧「」フルフル
穏乃「えー? じゃあ玄さん、お願いしていいですか?」
黒髪天使「お任せあれ!」
__
´:::::::::::::::::::::` 、
/:::::::::::/::::::::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::、:::ヽヘ
/::::::::::::::/::::::/:::::::::::::::::::::::|::::::ヘ:ヽ
ィ ,. -——-j::::/::::::/l::::::/:::::::::: /::|::::::::l::::_:λヽ:.
{:( /" ̄ ̄ ̄ ̄/::/::::::/::|:::::!__/;イ::/l:::斗!|:{ |:| l:「!i:} 「私は松実玄!」
\.、 /´ /::/:::::/彡|::´|::///ノ/:::ムリ.lλ|| |j |リ
` `ー——- __ , イ/::/::::/:,. 、::l:::::l伝丁` ム '乏灯ハn /.ハ 「ここ阿知賀女子……じゃなかった、阿知賀学院の高等部二年生です!」
`二ニ=‐-::::::::::::::::::::/:/:: {⌒゚l :::代ツ ゞ' ハ::〈イ ヾ {
, -‐:::二_____:::::::::__//::::::::人___l:::::|"" ` ".::l::::::ヽ_ У`ー-
. __ \、 // ̄ , ィ´:::::::::::::::::::::::::ア::://__ イ l:::::| ( ̄ア イ:::|:::::::|入 ̄ `ヽ
_ヽ\マ、 `ー//===テ´:::::::::::::::::::::,、::::>-‐´ ̄ ̄ 八 l:::::ト` x _´ .イ .l::::|:::::� `ト \
.\` `>==イ`ー┴' ̄`´ ̄`ー….  ̄ - _ \ | ヽlλ|/Yヽ_レ、 人/イ::ハ ` 、 }
.r- ` /ミ ` ー _ - _ \ .| ヾ「 ̄`r{:.:.:.:.{ { 彡イ::::::ヽ_ ヘ __ノ
. `  ̄└- _ — ` / 入:.:.:水\__ト |  ̄ ヽ:::::ヾ、  ̄ ̄ ̄ ̄¨¨ ̄
アァ—ァ‐‐ァ‐-‐ァ…'ー—‐-- ____/ ー、:.`:./ λ:.:/ :. }::::::|ヽ.
// {::::/_ イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::/ `ヽ、. ヽ∧/ ´ | l:j::::| リ
`ー=ニ二二__::::::::::::イ:::::::::::::::/_r‐く ` o 丿 ノイ:::ノ
`ー—一'::::::::::::::/| ̄`>‐  ̄ ヽ、 ィ __ ´ ー‐ '
` ー—一「 ̄ ̄:.:/ くヽ ー一o /
マ:.:.:.:.:./ \\ o r´
}:.:.:.:ハ ー` -—一 ´ r'ーf 「えと、はじめての男の子の部員で少しびっくりしてるけど、仲良くしようね!」
rー ´:.:.:.ヽ \ o __ィ /__:.:|
ヽ:.:.:.:.:.:.:/\__ ` 大o /:.:.:.:`ヽ
\:.:/:./:.:.:.:.:.:`ヽ /{:.:|ヽ/:.:.ヽ:.:.:./ 「穏乃ちゃんと同じで阿知賀には中学から通ってるから、困ったことがあれば力になれると思うし」
`У:.:.:.:.:.:.:.:ハ`´:.:.:.:ヾ、:.:.:.:.:.:.:.:〉´|
ィ'`ー、:.:.:.:.:{:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:\_/ λ
{三三三天 ̄ ̄|:.:.:.:.:.:._イト----一 /| 「だから、どうか以後お見知り置きくださいっ!」
` ̄` <_入  ̄ ̄_ハ|////////|
`マ ̄ ̄///ハ.////////|
V//////∧///////
∨/////.∧//////’
うん。
おっぱいだ。
玄「? あのー、私の顔に何かついてる?」
京太郎「ヴェッ!? い、いえなにもないですなんでもないです!」
ついてるのはもっと下の方です!
玄「そう?」
京太郎「そうですとも! えっと、今後ともよろしくお願いします、松実先輩」
玄「あ、そのことなんだけどね。私のことも名前で呼んでもらっていいかな?」
京太郎「え、なんでですか?」
玄「実は私にはおねーちゃんがいて、同じ部活の仲間なのです」
京太郎「マジすか」
玄「ですのだ。だから、おねーちゃんと区別がつくように名前で呼んで欲しいの。いいかな?」
京太郎「そういうことなら。改めてよろしくです玄先輩」
玄「うんっ! じゃあ次はおねーちゃん、どうぞ!」
マフラー天使「う、うん……」プルプル
クロチャーにおもち以外のことを喋らすのにめっちゃ苦労したので今日はここまで……宥姉も大変そうな予感がするし
しかし人が多い場面ではこれ幸いとばかりに京ちゃんを避ける憧ちゃん。ここキミのスレやで!
今日はまあまあなペースで書けた気がするので気持ち良く寝させていただきたい。しからば
やはり普段より速く書けた分ミスが多い……
>>383
一行目の改行忘れ
>>387
×レジェンド「じゃ、じゃあまず自己紹介しようか? まず私からね」
○レジェンド「じゃ、じゃあまず自己紹介しようか? 最初は私からね」
>>384
×でも、どれだけ考えても……うごごご……・
○でも、どれだけ考えても……うごごご……
>>391
地味に一行目の改行忘れ
うむ、時間をかけて書くのも大切だね!(白目)
つーわけで今日ものんびり続けます
/ 〉/〉 へ
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/ ム' // r—… ̄ \
/ / r三ニ ヽ
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/ 厶 : : : : : : : : : : : : ` __{三ィ _-< ` 、 /
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|____i: : : : | : : : : : : : |;: : :.|Lミxヾ、.:.>< -‐ ¨ /
l: : : : |: : :l : : ;ィ: |ト: : ハ|_}!ト: }\`}/ /
八: l: :ハ.: :.l://|-jj }:/ ネ灯〈ィ、: く _____/
、:'; : ハ: :ヽ/ ネィ ゞ',, ;{ l ト、: :. _ —  ̄
', '; : :ヘ: : :込_リ ` ハヽ、ヽ マ ̄
’:';: : :ヘ : ヽ'''' r ア /、「イ � 「わ、私は松実宥って言います」
ハ: : マ\:.`マァ<ニユ込、` ノ'ヘ
____/: : |ヘ:.`\ \:`| } 入 ̄ `ー
/二ニ=-: : : //. ヽ: : : ̄ア {‐' ト \ 「三年生で、玄ちゃんのおねーちゃんで、」
/: : : : : : :/: :> 丁 ` ー-| | ハ:`ー--イ \
′ ̄ ̄{イ: :λ{ `| 、 ハ {`ぐ、__}`、ゝ´ヽ |
_ 八: { ヾ ヽ.`ー才 .|: : }ヽ ::._|、 「ちょっと人見知りで、ちょっと寒がりなんだけど……」
γ´ `、r‐、 ヽ、 `/ ノ .|イ:j ::. j \
| | __ - — …´ヘ { l リ }o ノ \
|. ノ γ´ ヾ、 / /o t‐ ´ `ー- 、
ヽ x } ヽ }\ ./ | ヽ
\ ><´.. _} 「 ` ´ o .L /アi__ }
`´ `ー‐…  ̄ ̄ /くヽ、 | γ { .| `ー-一´
| `ー` 〉 j ヽ/
/ o 〈 l _ {
>、 o 〉 `ー' し'
_____/:.:.:.:` 、 ∧o,.イ 「よ、よろしく……ね?」
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.>‐- ____/:.:.:′|
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.|:.:.:.:.:λ
八:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:./:.:.:.:ヽ:.:.\
>‐ ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:/:.:.:.:.:.:.:ヘ:.:.:. \
(結婚したい)。
宥「あ、あのぅ……?」ビクビク
京太郎「ヴァッ!? す、すみません急に黙り込んで! 失礼でしたよね?」
宥「ううん、気にしないで」
京太郎「で、玄先輩のお姉さんってことは、先輩も名前でお呼びしても……?」
宥「うん。呼びやすいように呼んでくれれば……」
京太郎「じゃあ……宥先輩、これからよろしくお願いしますです」
宥「は、はい。こちらこそよろしく」ペッコリン
かわええ……なんだこの癒し系。
京太郎「ところで何故マフラー?」
宥「私、寒がりだから……」
京太郎「サムクナイヨ!?」
宥「つ、次は灼ちゃんお願い〜」ソソクサー
座敷ナリーフレンドなの?「了解」
__ -‐…:::::::…‐ 、
, 彡:::::::::::::::::::__::::::::::::::::::\
γ/:::::::::::::_ -‐/ィ::::::::::::::::::::::ヽ
{イ::::::::;ィ/、 // /::::::::::::::::::::::::::::::,
/`::/{|_ l .i/ /::::::::::/::::::/:::::::::::::.
r=ュ 、 , -‐':::::::::/久心 l l:j::::::|/:::::::/:::::::i::::::::!
ヲ/./ /イ::::::::: ノ 弋ツ \オト、:::/:::::::/:::::::: 「鷺森灼。二年生」
/ノノ. {'./:::::::::: i "", 欠x ||::У::::::/:::::::::’
|´ニ{. `ヽ:::/ハ. _ {ぅ::炒':::::::/::::::: /
i´ニニ.} ` .≧ヽ i ) ""`/::::::/:::::::::::/ 「好きなものはハルちゃん」
レ‐ r' _ // ./ >- _γ´:::::::::;:イ::::::::/::::::|
|. { r‐ ´ 厶壬ァ水___〈:::::::__/`´:::;.ィ:::::イノ
| :. , ノ ∠_ ィ__}=| _ _入 r、ー'///ィ/
| >_≦-‐…二 -イ´  ̄ . -—`| レ´ ` ' /
-┴  ̄ _ -‐ 7 / / .j } ー‐ァ
,ィ ´ _ -‐ / ./ / レ ハ、 ' _/  ̄
. / ´ / ./ / 厶-‐-、 くヾx_ア
/ / _ __/ / .| `j / >‐'
ム-‐ ´ /:.ヽ| r' ..| ./ム. ' /
| ̄ ̄`ー->-、γ ハ/ / /
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.\. r' | /
. __ユ__:.:.:|:.:./:\:.:\ | ` ´
}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.≧===‐く_
八:.:.:.:.:.:_ -久:`ヽ___:.:.:.:.:.:片、:.:.:.: ̄ |
ヽィ:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.\__:.:.:|
レ:.:.:.:.:.:..:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`く
. .: \:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:/
i ア ̄`{:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.}-、_/
| ./ `ー一ァ┴—一'
| / /
| ./ /
京太郎「短っ!」
灼「他に話すことなんて無……」
京太郎「でもめっちゃ余白ありますよ」
灼「それは他の3人と違って右側に起伏がないせい」
確かに。
京太郎「えーと、それじゃあ前例に倣って灼先ぱ」
灼「鷺森先輩とお呼び」
京太郎「ウィッス」
ていうか、俺にしか見えないトモダチじゃなかったんだ……
穏乃「んじゃ最後は憧だねっ!」
憧「え゛、あたしはいいってば」
玄「ダーメ。昨日も言ったけど、親しき仲にも礼儀ありなのです」
憧「だから親しくないっての!」
宥「憧ちゃん、仲良くないのはあったかくないよ?」
憧「ぅぐ、宥姉まで……」
灼「往生し」
憧「う〜〜〜〜〜っ」
くるり。
それまで俺に背を向け、部の女性陣とあーだこーだ言い合ってた新子さんが振り返る。
……すっげー嫌そうな顔。
相変わらず浮き足立ってる(物理)し。
俺が何をしたというのか。
また、俺が何をすると思っているのか。
少し慣れても、やや傷付く。
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_/ \
//: :/ :| : : |: :│: : _/{⌒\
/: /i 仏ィ| : : |ー八-∨ j:|:ト、: : .
/ :/八i庁仆: : 斥允ヵ:∨リ:|い: :i
: : i |: i:代:ソ \|弋:::ソノ|Y^' |: :|: :| 「えっと……」
: : | | 从 '__ u. |:|ノ: |: :|: :|
| : | |:V介: . ‘ ′ イj/: ; : :|: :|
| : | ∨!:.| i: ≧= ´ト、∨: /: : : :│
| : | |_|: リくΥ r'´ /7゙: /i: : :| :│
| : | /V: /L|人,,/}//: :/ `\l : :|
| : l |/: /〈 `YY⌒〉/: : : /│: :|
| : |/|: :| く__ノ入,ノ>| : : | ' |: :│
| : |/|: :| / /` | : : |∨/ |: :│
| : i{ |: :| { {. \| : : |リ/ :|: :│
│:从|:八 ○、\八|_八i{ 八 : |
京太郎「知ってます」
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//: :/ :| : : |: :│: : _/{⌒\
/: /i 仏ィ| : : |ー八-∨ j:|:ト、: : .
/ :/八i庁仆: : 斥允ヵ:∨リ:|い: :i
: : i |: i:代:ソ \|弋:::ソノ|Y^' |: :|: :| 「……」
: : | | 从 '__ u. |:|ノ: |: :|: :|
| : | |:V介: . ‘ ′ イj/: ; : :|: :|
| : | ∨!:.| i: ≧= ´ト、∨: /: : : :│
| : | |_|: リくΥ r'´ /7゙: /i: : :| :│
| : | /V: /L|人,,/}//: :/ `\l : :|
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| : |/|: :| く__ノ入,ノ>| : : | ' |: :│
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| : i{ |: :| { {. \| : : |リ/ :|: :│
│:从|:八 ○、\八|_八i{ 八 : |
穏乃「ちょっと待てーい!!」ウガー
憧「な、なによ! ちゃんと自己紹介したでしょ!?」
灼「どこが「ちゃんと」?」
宥「あったかくない……」
玄「ゲロ以下ですのだ!」
憧「みんなヒドくない!?」
酷いと思う(小学生並の感想)。
穏乃「憧ー……これから一緒に部活やっていくんだからさ、もっと色々しゃべろうよ」
憧「だ、だって無闇に個人情報を垂れ流すのはよくないことだから」ゴニョゴニョ
SNSか。
レジェンド「ったくしょーがないな憧は……ごめんね、気を悪くしないでね」
京太郎「いやいや、なんのこれしき」
レジェンド「おー男らしいね!」
京太郎「男ですから。はっはっは」
憧「……だから嫌なんじゃん」ボソッ
家に帰ったら泣こう。布団の中で。
初瀬「話は聞かせてもらった! 憧は私と結婚する!!」
レジェンド「じゃあ最後になっちゃったけど、キミからも自己紹介お願いしようかな」
京太郎「オレェ?」
レジェンド「まだでしょ? 自己紹介」
京太郎「そんなば——」
かな。と続けようとして、回顧。
——『ゴォォォーーーーール!!!』——
——『声かけ事案か!!!』——
——『ゲスリング部です』——
京太郎「——本当だ! 俺この部に来て一度も名乗ってませんね!!」
レジェンド「だよね〜」
驚いた。
心はすっかり麻雀部の一員だったというのに、現時点でお互いの名前すら知らなかったとは。
京太郎「えー、じゃあ、まあ、オホン」
何を言ったものか。
なるべく話の広がる、とっつきやすい内容が好ましいよな。
六対の視線に晒されながら、そんなことを考える。
考えて、そして——
____ _
/ ' Y __>
/ ゙、 \
/ | | `,=-
/ i _l,-|‐ | | -ト.|_| ヾ、
|/ __ ゙、 ハ,ハ|゙、 |/|ハ∧| / ゙、
___, -‐::´| /ヘ ゙、,|≡≡ Y ≡NV ___ ゙、 「須賀京太郎です」
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___, -‐::´| /ヘ ゙、,|≡≡ Y ≡NV ___ ゙、 「長野から来ました」
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「「「長野ぉ!!?」」」
京太郎「おうっ!?」ビクゥッ
ううむ、引き的に今日はこの辺で区切っておこうかな
あと一度か二度の投下で【はじめてのぶかつどう編】は終われそう。なお部活の描写はほぼカットの模様
>>417
あるでー出番あるでーーー!! 噛ませだけどな
>>421
初瀬「な、なんだってぇーーーー!!」
乙ー。
ここの勢いは本当に好きだww
後、即興なんだからそんなに誤字脱字気にしなくて良いよ
展開的におかしいって時くらいは流石に訂正してほしいけどそれ以外だったら脳内補完余裕だし
>>425
いやいや、誤字脱字はマジで要注意なのよ
例えば通常は、
レジェンド「〜」
となるセリフを、
レジェンゴ「〜」
と書いた場合、誤字脱字の常習犯だとそれがミスなのかボケなのか判別に困ってしまう
細かいネタを自分で殺してしまわない為にも誤字脱字には格別の注意を払うべきである(戒め)
ではローペースに始めます。三日連続とか初めてなんじゃなかろうか
憧「い、い、今! 長野って言った今!?」ズイッ
京太郎「あ、ああ言った。確かに長野って言った」
玄「長野ってあの長野なのですか!?」ズズイッ
京太郎「多分その長野かと……」
穏乃「長崎でも名古屋でもなく、長野!?」ズズズイッ
京太郎「長野だって。あと名古屋は県名じゃないからな、一応」
なにこの食いつき。
元から友好的だった穏乃と玄先輩はともかく、新子さんは未だかつてない距離感だぞ。
目と鼻の先に迫る美少女×3に、否応なしに鼓動も高まる。
レジェンド「はいはい、ちょっと落ち着きなって」パンパン
そこにレジェンド☆助け舟。
穏乃と玄先輩の首根っこを掴み、俺から引き離す。
レジェンド「ほら憧も。いいの? めちゃくちゃ近いけど」
憧「へ? ……ぁ、きゃああっ!?」ババッ
京太郎「悲鳴って……」
しかも助走なしで後方に5メートルぐらい飛ばなかったか今。
憧「あたしったらなにやってんのよばかばかばかぁぁぁぁ……///」プシュー
宥「ストーブよりあったか〜い」ホッコリ
部室の隅でうずくまる新子さんを宥先輩がフォロー(?)してる。
一方、俺の前にはレ・ジェ・ン・ド。
レジェンド「本当にごめんね、みんな勢い任せでさ」
京太郎「いえ別に。けど、なんで長野って聞いた途端あんなリアクションを?」
レジェンド「ああ、実はうちらの昔馴染みが今長野にいるんだ。それでね」
京太郎「ふんふむ」
ちょっとした縁ってことか。
の割にはテンション上がり過ぎな感もあるが、まあ気にするほどのことじゃないよな。
レジェンド「それで……須賀京太郎くん、でいいのかな?」
京太郎「あ、はい」
レジェンド「じゃあ須賀くんね。改めてよろしく!」
京太郎「よろしくお願いします!」
固い握手をかわす俺とレジェンド。
これで自己紹介も円満終了。
心置きなく部活を始めることが出来
灼「なんで長野から奈良の高校に来たの?」ズバァッ
ぐへぇ。
穏乃「そう言われれば……」
玄「不思議だよね。ご両親と引っ越してきたの?」
京太郎「あー、いやー、そのー……一人暮らしっす」
「「一人暮らし!?」」ズズイッ
京太郎「近い! だから近い!」
この二人と新子さんの距離感、足して2で割れないものか!
穏乃「なんで一人暮らし? 高1でそれってかなり大変じゃない?」
玄「どうしても阿知賀に入りたい理由があったの?」
京太郎「え、ええまあ」
言えない。
「元お嬢様学校なら非モテのオイラにもワンチャンあるかもなんて思っちゃったでゲス。ゲスゲスゲスゲス(笑)」なんて。
ので、
灼「どんな理由?」
京太郎「……実は……」
「「実は?」」
京太郎「実は——」
京太郎「実は須賀家の男子には代々16歳になる年に見聞を広める為に特殊な環境に身を置いて自立した生活を送るべしという家訓がありまして長野から遠く離れたここ奈良の山奥の元女子高はその修練の場としてうってつけだと思い遥々やって来た次第でございます嘘じゃないです嘘じゃないです許してください」
口からでまかせで煙に捲こう!
穏乃「……」
玄「……」
灼「……」
レジェンド「……」
宥「……」
ウォーズマン「……」
憧「……」
京太郎「……」
頼む、バレないでくれ——!
穏乃「へー! そうなんだすごい!」
玄「お若いのに立派なのです!」
灼「心意気は買いたい」
レジェンド「困りごとがあったら力になるからね!」
宥「あったか〜い」
ウォーズマン「コーホー」
京太郎「ありがとうございます!」
あっこの人達ちょれーわ!
憧「………………」
テリーマン「俺もいるぜ」
キン肉マン「テリーマン」
ブロッケンJr「お前だけに、いいカッコさせるかよ」
キン肉マン「ブロッケンJr・・・」
ロビンマスク「正義超人は、おまえだけじゃないんだぜ 」
キン肉マン「みんな・・・」
レジェンゴ「こ、これが友情パワーか」
レジェンド「さて! そろそろ練習始めよっか?」
穏乃「うおお待ってましたー!」キャホーイ
憧「やっと麻雀出来るのね……」ハァ
玄「頑張ろうね、おねーちゃんっ」ムンッ
宥「う、うん」プルプル
灼「グローブグローブ」ギチッ
レジェンド「須賀くんはとりあえず見学ね。分からない所があったら質問して」
京太郎「いやぁ、今は分かる所の方が少ないと思うんで黙っときます。後でルール教えてください」
レジェンド「はは、オッケー。じゃあ……しず、憧、玄、座りな!」
「「「はい!」」」
名前を呼ばれた三人がレジェンドの待ち構える雀卓を囲む。
気合充分といった様子の表情を順番に眺め、ニッと笑うレジェンド。
レジェンド「それじゃ行くよ!」
「「「よろしくお願いします!」」」
そして中央にあるボタンが押され、サイコロが転がる。
この瞬間、いよいよ動き出したんだ。
俺の、麻雀部員としての高校生活が——!
レジェンド「ツモ!」
レジェンド「ツモっ!」
レジェンド「それロン!」
レジェンド「ロン!!」
レジェンド「ツモォ!!」
レジェンド「 タ ン ヤ オ 」
レジェンド「ローン!」
レジェンド「はいツモ!」
レジェンド「またツモ!!」
レジェンド「それはロン!!!」
レジェンド「ここでツモッ!」
レジェンド「さらにローン! ロン!」
↓レジェンド
, -──- .、
, ' ,.へ、 \ _|__ ゝ
/ ./ v\ ヽ |, -‐ 、
ノ 〈 u \、 ヽ..___, 1 ', .<| _,ノ ロンッ……!
,.. -一''´ /⌒i 〉 v v゙ヽ ヽ.__,. !. }
∠_-‐ l(7//u { \、l,,`ー'' レ _|__ ゝ ロンッ……!
_,,.. -‐'' " ̄,二ニ=‐、 ヽ/'∧ヾ:ヽ._。ン,, _'.ニラ"´ |, -‐ 、
` 、,,. -‐'' " │ i. l |ヽヾ:ミ;;彡 <。_ノ .<| _,ノ
. ヽ | !. ! ト、ヽ,\r- v' |ッ' ロンッ……!
. ', | l │U\,.、`'ー`ュ、 :| _|__ ゝ
|. | !. |.\. ~`'ー= ェェシ`’ .|, -‐ 、 ロンッ
! | | ト、 ゝ、ー /! | <| _,ノ ロンッ……!
. ! .> レW%ラ'ヽ`´| | |
. ,' │ |%二7 / | W _|__ ゝ
/ |. |)// ./ | .|, -‐ 、 ロンッ……!
、/ | |/ / / l <| _,ノ
\ |. l. /,.イ l_,,. ‐''" ロンッ……!
\ | l /' l l -─-、
\ | l∠..‐''"レ''" ̄``ヽ __ノ
. \ _,,. ‐''" / \ o
, ‐'''`ー-、 {. /´⌒ヽ. ヾ.l i.゙、 o ロォンッっ……!
ヽ. / `‐、 ヽ.) } .」 } } } o
. ` ( 、_ \ r'_,ノノ.ノ/
. \ 、 \ \、 ヽ ` 「|
ヽ. !`、 .) } { | |!
}_ノ .{_/.Lノ `' o
京太郎「ぅゎレジェンドっょぃ」
……
…………
………………
とっぷり日没。
まさか昼からぶっ続けで打つとは思わなかった。
そうすること自体が予想外だったし、それをやり遂げたみんなの気迫も想像以上としか言えない。
部活が終わると、鷺森先輩はレジェンドと退散。
途中まで一緒に帰っていた松実姉妹とは別れ道で離れ離れに。
穏乃とも今しがた手を振り合ってまた明日。
即ち、
憧「……」
京太郎「……」
そうだね、一日ぶりの気まずいタイムだね。
憧「……」テクテク
京太郎「……」テクテク
沈黙が痛い。
まさかここまで帰り道が同じだとは。
昨日も通学路の割かし早い段階で出くわしたんだし、何もおかしいことはないけど。
憧「……」テクテク
京太郎「……」テクテク
新子さんは何も喋らない。
流石に夜の屋外を走るのは危険と判断したのだろう、不承不承という顔で歩いている。
憧「……」テクテク
京太郎「……」テクテク
ちなみに今の状況を図で表すと、
|俺 道路 新子さん|
こう(↑)なる。
車道と歩道の区別もない古びた道の、端と端。
その狭さ故、口を開けば声は届くが……
京太郎「……なあ」
憧「……」
京太郎「なあってば。聞こえてるだろ?」
憧「………………何?」
警戒心剥き出しの声。
京太郎「えーとだな……。……謝りたくて」
憧「は?」
新子さんが振り向く。
憧「な、なんで……なにを謝ることがあるの?」
京太郎「いや、色々あるだろ。昨日のこととか、あと今日の部活中とか」
憧「部活中?」
京太郎「新子さん、ずっと居心地悪そうだったからさ」
憧「っ」
図星っぽい。
折角の機会だ、このまま言うべきことは言ってしまおう。
京太郎「仲良しグループによそ者が、しかも男が混じったら、やっぱやり辛いよな」
憧「ゃ、その、」
京太郎「勢いで入部しちまったけど、改めて考えると空気読めてなかったかなーって。だから……すまん」ペッコリン
深く頭を下げる。
自分が楽しむことばかりを優先して他人には我慢を強いるなんて、嫌だから。
無意識でも無自覚でも、一瞬でもそうしてしまったなら、それが挽回出来るなら、したいから。
京太郎「俺、調子に乗りやすいトコがあって……よく人に迷惑かけちまうんだ」
憧「……」
京太郎「でも、はじめての部活なんだ! だから、出来るならみんなと仲良くしたいから……新子さんとも」
顔を上げて、新子さんを見据える。
立ち止まった俺達。距離は変わらず、視線だけが交差した。
そして、
憧「………………それなら、あたしこそ、ごめん」
新子さんは、絞り出すようにそう言った。
京太郎「へ?」
憧「ど、どっちかが一方的に悪いって話じゃないでしょ、こういうの。ていうか、大半はあたしのせいかなって……」
京太郎「自覚あったのか」
憧「あるわよ! 当たり前でしょ! ……あたし自身あたしの性分には迷惑してるけど、同じぐらい周りも困らせちゃってると思うし」
京太郎「」ウンウン
憧「無言で頷かれてもムカつくんだけど……」
憧「と、とにかく! 急に仲良くってのは難しいけど、あたしも……うん、努力はするから」
憧「だから——」
/. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .\
/. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .ヽ
/ : . / : . : . : . ,. : . : . : .i. : . : . : . : .ヽ . : ',
, 'ニ/. : .:,'. : . : . : . :i . : . : . : |. : . : . : . :、. :! : ._{_}ミ ヽ
// /. : . :i: .,' . : . ,':/! . : . : . : |. : . : . : . :.:i .|: イ:| \: \
. // .,' /: . :| :| ./: . |/ | |:ノ: .ヽ、 |: . : . : . : .:.|: |r:{: .| \: \
. /:, ' /:/! : .:.| .|/| :|: | ,|イ : . : . : ト:、{ :i:.:| : i: |: |/| : | \: `. 、
/:/ !:| | :i . :!:.∧.斗匕 圦 : . ト : | ヽ`{:十t}: } :|: !: i | ヽ: . :i
. /:/ |:!|:| . |.:|:{x示�xミヽ\:{ ヽ{xテヤ示xV!: :!,'.: .| | ヽ:.|
,' :i {! .|∧: :! 圦 {トイ_刈` ´{トイ_刈 灯:.:| : . :| | |.::|
| :| |:i :ヾ|: :{ 乂こソ 乂こソ |: :!|. : . :l | !: |
| :| |.| . : |:从 :xx //////xx | :|ノ . : . |:.| |.::|
| :| |l.|: . : |:.{ム "゙ ' ""゙ | :|: . : . : |: | |:|
|: | i| i!: :. :.|: |:.:ヽ. __ イ:.|: |. : . : . :|: | |.|
| :| l|:.:| : . : | :|: .|: > . ´ ` イ:.:..!.:|: | . : . : . |: | |.::|
|: | l|: . !.: . :..|: :i:.:|: . : r‐|` -‐ ´ |入.:.|:.| :|. : . : . : l: | !: |
| :| l|: : |: : . : !_ l:_| _/ \ / \j :!: . : . : . :|: | |:|
|: | |: : ,:|. : . : |ヽ{ | /`Yバ ノ/|. : . : . : . l: :| ! :|
| :| |:, イl: . : . .| ヽr──ミ、__彡──y' |. : . : . : :/ヽ:! |:|
|: | / /. : . : .j { { } } |: . : . :./ \ ! :|
京太郎「——」
なんだろう。
救われたって以下略。
何度か心が以下略
だからこそ以下略
それが無性に以下略。
とても清らかな以下略。
今ならもっと以下略。
そうだ、俺からも以下略。
新子さんが以下略。
そうと決まれば以下略。
俺は一歩、新子さんに向け足を踏み出して——
ガッ
京太郎「あっ」
憧「へっ?」
ボロい道路の小さなヒビに躓いた。
で、転んだ。
ずっでーんと転んだ。
スッテンコロリンと転げた。
山の中の町だから、複雑な傾斜とかあって、転がった。
痛い。
憧「ちょ、大丈夫!?」
京太郎「た、多分……」
頭上から、新子さんの純粋に気遣わしげな声が降ってきた。
おお、こういうトラブルがきっかけで距離が縮まる可能性を見落としてたぞ。
手でも掴んで助け起こしてもらえば、それだけで心も体も急接近! ……いや、いやらしい意味ではなくてな?
てなわけで、喜び勇んで顔を上げる。
もしかしたら、喜び勇み過ぎて顔がニヤけてたかもしれない。
それが致命的だった。
だって、
顔を上げたら、
スカートの中身が見えちゃったんだよねー。
今日は白でした。
「「!!!!!」」
反応は同時だった。
俺はあろうことかニヤけ面のまま硬直。
新子さんは現状を瞬時に理解し(てしまい)紅潮。
やがて元凶である夜風が途切れ、翻っていたスカートも元の位置に。
沈黙。
京太郎「………………」
憧「………………」
咲に会いたい(現実逃避)。
とか言ってらんねぇ!
京太郎「……あ、あたら」
憧「あー!!」
京太郎「!?」ビクッ
憧「あー。あーあーあー」
京太郎「あ、あたらしさん……?」
憧「あーーーーーーーーーーーーーーー」
京太郎「アタラシサン!?」
憧「ーーーーーーーーーーーーーーーっ……そう。あっそう。あーそう! そーゆーこと!? 作戦!?」
京太郎「何が!?」
憧「作戦だったんでしょ!? 謝るフリして覗きとか信じらんない!!」
京太郎「いやいやいやいや違うって! 今のはマジで事故、事故なの、事故なのよォーーーッ!!」
憧「でも見たでしょ?」
京太郎「見たよ?」
憧「死ねェ!!!」バキィッ
京太郎「はにわッ!?」グシャッ
憧「ほんっと最低! もう知らない! えっちバカ痴漢ヘンタイーーーーーっ!!」ダーッ
コッテコテの捨て台詞を残して走り去る新子さん。
俺は呼び止めることも出来ず、ただ地に伏して呟いた。
京太郎「……謝り損だった……」ガクッ
【TO BE CONTINUED...】
唐突に真人間に戻る京ちゃん。着実に原作から遠ざかっている憧ちゃん。地味にセリフ回しが難しい宥姉(結婚したい)
背骨が悲鳴を上げてるので小まとめはやはり寝て起きてから
一時間前からおはよう。普通に眠い
改めまして今回で4月6日(土)【はじめてのぶかつどう編】終了です
ちょっとギャグ方面にハシャぎ過ぎた気がして反省
これラブコメだからね。ごくごくありふれた青春ラブコメだからね
次は作中時間で1日飛んで4月8日(月)から始まります
リアルの時間でも今日は休むので早くて明日の夜から始めます
ちなみに現時点での憧ちゃんの好感度はマイナス。言うまでもなく
【おまけ】なんちゃってステータス【毎回やるの?】
____ _
/ ' Y __>
/ ゙、 \
/ | | `,=-
/ i _l,-|‐ | | -ト.|_| ヾ、 須賀京太郎(15)
|/ __ ゙、 ハ,ハ|゙、 |/|ハ∧| / ゙、
___, -‐::´| /ヘ ゙、,|≡≡ Y ≡NV ___ ゙、 称号:長野から来た男
/:::::::::::::::::и{ 丶 | ハ|  ̄
// ̄ ̄\::::::::::゙、ィ-ャ r ----┐ ,ノ 憧への印象:かわいい→かわいいパンツ→かわいい→かわいい→仲良くなりたい→暴力ハンタイ!
//|::::::/::::::::::||::::::::::/\\_`ー-‐',...イ
|/:::|::::/::::::::/::|| /「:ト、:::》 T ≫:::::::|
/:::::::::::::::::::::::::/ ゙̄、::| `ー-,ァ ケ/「|`ーi、
|:::::::::::::::::::::::::/ |;;| o〈 // |;;|. / |
, -—‐-、/: : : : : : : : : : : : : \
/γ  ̄ .ア: :/: :./ : : |: : : : : : : : : : .
. i: :/ ./: : /:.、イ : �|: :.|: :|: : : : :’
. |: | i;イ:/ :�ト|: :ハ:|';: |: | |: : : ;a‐┴- 、 新子憧(15)
八:ヘ |レ:.;ィrぉ!|: :l 弋マサ:|: : /: : ̄|` 、:\
. ヘ:.ヘ Yイ代リ`ヽ! 'で心'/ニ/: :j: : :| \:\ 称号:内弁慶無双
\、「l /〉:| , 辷チハ_/ : ハ: :λ \:\
. _ | |7/.圦 、_ ,"" //./: :/: ヘ: : マ ̄ミ=-ヽ: \ 京太郎への印象:こわい→やばい→パンツ見られたパンツ見られたパンツ見られた→殺→仲良くなれるか不安→くたばれヘンタイ!
. / 「lY {:「!: :ぇ. ゝノ /厶ク ∧: : ヘ: :ヘ ̄ィ二ニ_マ: :ヽ-、
. / ト}」テ了|: :ハ ¨爪/// 厶-\: :ヽ: ヽ: : : : _:ヘ: : ヘヾ
\ / 入__ム/:厶≧「ミマム': :, イ \: :\:\: : : : `:ヽ: :ヘ`ー-‐ァ
`ー'`ー ´ ./:/ レ/: イ ム ___ 寸z_`: : : :—‐- \: ヽー‐'. }. ___
/:/ く/ィチ_Y 厂/ ハ寸: ̄: : ‐--: 、ヾ\:\ミー‐ァ ./' jγ ̄ `
| { //| ヽ._/ ,-<¨ \\: : : : : : : : :`\:\二_/ムィノ,
| ト、 /イ/ 个ァ' / /  ̄ ̄ \ミー—-- _: : ヾー—----一´
ヾ、 ハ| / / ∠_ `ーニ=-一  ̄ヽ: :.
厶 ' //ゝo ` _ ク`了ユ
/ / λ ー ´ ヽ:\
/ 夕く`ー、 o 〉:.:.〉
’ ./ ゝ:.:.:>、/|o /:.:Y (本編では使えなかったのでここで使ってみた)
/ / `<:.:/:.:.:|____ ィ:.:.ト、:.:/
/ / / `ーヘ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.レ`´
___r 、 ノ ./ / /`ァ——--‐'ア ̄
_≧=-` `く ./ ./ / / /
. ` ー‐ァ _ >-‐' / ./ / (太もも)
ー´ ’ /
/ / ./ ./
/ ..:: ./ .:::
/ イ ./
\ ヽ / ’
_
/`´ ヽ
| lミ(ノノハヽ) 高鴨穏乃(15)
( ヽ(l|゚ ヮ゚ノl 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人→仲良くなれそう!
`` (|_iホi_|)
しU
_
'´ ヽ
l iイノリlヽ) 松実玄(16)
|。(l|゚ ヮ゚ノl 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人→仲良くしようね!
| l(|_i茆)|)
((、<_i_i_> )
けiヲ
_
'´ ヽ
l i liノリlヽ) 松実宥(17)
| |(l|゚ -゚ノ|l 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人→あったかーい?
'´/(|_i茆)|)`,
Qノ/ i iヽQ
_
'´ ヽ
l liノLハ)l 鷺森灼(16)
|_(||゚ -゚ノ_| 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人
⊂i↑iう
<_i_i_>
し'ノ
ふんふむ
ここまでの意見を総合するとつまり、
『アコチャーと仲良くなるために思いきってくじ引きで学級委員にツバメ返しをプレゼントしたところうっかり全力で大爆発、特別教室でエロ本買ってる迷子に遭遇』
ということですか?
わかりましたうえのさんのふぁんになります
さておき、
お陰様で大まかな流れは思い浮かびました。ありがとうございます
京ちゃんと憧ちゃんの心温まる触れ合いを描いた新章【憧ちゃんに媚びよう!編】、始まります
月曜日がやって来た。
阿知賀に入学して4日目、初めての月曜日でもある。
また、通常の授業が始まるのも今日からだ。
と、いうのに、
京太郎「教科書忘れた」
よ。
京太郎「……」
オーケー落ち着け京太郎。まだ慌てるような時間じゃない。
逆に考えるんだ、忘れちゃってもいいさと。
何故なら、
教科書忘れた→隣の人=新子さんに見せてもらおう→縮まる距離(物理)→俺「いやー新子さんは頼りになるなぁ!」→新子さん「もう、須賀くんったら放っとけないんだから……」→縮まる距離(心の)
的な作戦が成り立つからだ!
敢えて無様を晒し、相手に頼られる優越感を味わわせる……完璧だ。
そうと決まれば、
京太郎「おーい、新子さーん」ヒソヒソ
憧「……なに?」ジトッ
京太郎「実は教科書忘れちゃってさ。見せてくれないか?」
憧「なんで?」
京太郎「えっ」
憧「なんで?」
京太郎「なんでって、こういう場合は大抵隣の人が……」
憧「右にもいるでしょ」
_人人 人人人人人_
> 右にもいるでしょ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
右隣の人は嫌な顔ひとつせず教科書を見せてくれた。
俺は泣いた。
……
…………
………………
昼休みになった。
メシの時間だ。
俺の心にはひとつの決意が宿っていた。
——新子さんを食事に誘おう。
本気だよ?
ブルってないよ?
本当だよ?
さて、決意が鈍らない内に、
京太郎「おーい、新子さーん」
憧「……なに?」ジトッ
京太郎「あー、その、なんだ。これからメシだよな? 良かったら一緒にどう………………でしょうか?」ヘヘヘ
アカン。
最終的に揉み手でお伺いを立てる風になってしまった。
ともかく、新子さんの反応は……?
憧「え、っと……」モジッ
お。
憧「そんなこと急に言われても……」モジモジ
おお?
憧「友達に噂されると恥ずかしいし……」
おおお!?
まさか、これはまさか、伝説の——!!?
憧「社会的に」
_人人人人_
> 社会的に <
 ̄Y^Y^Y^Y^ ̄
……
…………
………………
掃除の時間だあああああああああああああああああぁ。
体を動かすのは男の仕事。即ち俺の見せ場!
やる気も沸いてこようというものだ。
俺達の班(席順で区切られた)の今週の持ち場は視聴覚室。
ホウキを構えていざ、尋常に掃除!
なのだが、
京太郎「おーい、新子さーん」
憧「……なに?」ジトッ
京太郎「勘違いだったら悪いけど、さっきからずっと俺と対極の位置にいないか?」
憧「いるけど?」
_人人人人人_
> いるけど? <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
京太郎「………………なんで?」
憧「だって、近付いたらそのホウキであたしのスカートめくる気でしょ」
京太郎「めくらねぇよ!?」
魅力的な提案ではあるがな!
京太郎「ホウキが心配ならチリ取りやろうか?」
憧「そしたら今度は直接あたしのスカート覗く気でしょ」
京太郎「覗かねぇよ!?」
魅力的な提案ではあるがな!
京太郎「なんだよ新子さん……どうして俺のことを信用してくれないんだよ! こんなに誠実な俺のことを!!」
憧「救えないゴミの日っていつだったかしら……」
_人人 人人人人人人人人人人人人人人_
> 救えないゴミの日っていつだったかしら <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
前科持ちはツライ。俺はしみじみそう思った。
……
…………
………………
部活なう。
といっても俺に出来ることは限られている。
例えば牌を磨いたり、女子の対局を見学したり。
現在、卓を囲んでいるのは穏乃・玄先輩・宥先輩・鷺森先輩の四人。新子さんは余りだ。
チャンスである。
京太郎「監督ぅ〜」
レジェンド「ん、どしたー?」
京太郎「飲み物が切れてるみたいなんで、購買まで新子さんと買いに行ってもいいですか?」
憧「は!? なんであたしまで!?」
京太郎「いや、流石に六人分は持てねーし」
レジェンド「そだね。憧、一緒に行ったげなよ」
憧「う……ハルエが言うなら、仕方ないけど……」グヌッ
ふふふ。
知っているぞ新子さん。
その(俺以外から)頼まれれば断れない性格と、(俺以外との)和を大切にする性分をな!
……また泣けてきた。
〜購買〜
京太郎「えっと、穏乃がオレンジで玄先輩がコーヒー牛乳、鷺森先輩がウーロン茶と、」
宥先輩がおしるこ。
……自販機にも寄らなくちゃな。
俺の分のジュースも手に持っていざ、尋常に精算!
の前に、
京太郎「おーい、新子さーん」
憧「……なに?」ジトッ
京太郎「いや、棚の前でじっとしてどうしたのかなって」
憧「パンを選んでたのよ。何時間も続けて打つ時は糖分補給が大事だから」
京太郎「へ〜」
なんだろう、久しぶりに真っ当な会話をしてる気がする。
まさしくチャンスじゃないか。
この機を逃さず、新子さんと円滑なコミュニケーションを取るぞ!
憧「これでいいかな……」スッ
京太郎「お、メロンパン好きなのか?」
憧「須賀くんよりはね」
_人人人人人人人人_
> 須賀くんよりはね <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
〜部室〜
に、帰ってきた俺と新子さん。
飲み物を配ってただいま小休止中だ。
ここでもまた俺の作戦が始動せんとしていた。
京太郎「ふふふ……」
笑い、取り出したるは誰もが知るお菓子の王道・ポッキー。
箱を開け袋を開け、準備は万端だ。
京太郎「〜♪」ポリポリ
鼻歌混じりにポッキーもぐもぐ。うーん甘い。そして美味い。
その姿を、
穏乃「あー! 一人だけお菓子食べてる!」ビシッ
見つけてくれてありがとう、穏乃。
京太郎「いいだろー。飲み物のついでに買ってきたのだ」ポリポリ
と言ってこれ見よがしにかじれば、見た目に違わず元気で素直な彼女のことだ——
穏乃「えーいいなぁいいなぁ。ねね、私にも一本ちょうだい?」
計 画 通 り 。
京太郎「おういいぜ。何時間も続けて打つ時は糖分補給が大事だからな。ほれ」スッ
穏乃「やたーありがと!」
俺からポッキーを受け取って嬉しそうにかじりつく穏乃。餌付けみたいでなんか楽しい。
京太郎「先輩方もよければどうぞ」スッ
玄「わ、いいの? ありがとう須賀くん!」
宥「ありがとう〜」
灼「かたじけな……」
レジェンド「ありがたレジェンド☆」
他の面々も次々とポッキーを食べ始める。
計画通り予想通り、女子はお菓子に抗えない。
つまり!
京太郎「ほら、新子さんも一本どうだ?」スッ
憧「え? いらない」
_人人人人人人人_
> え? いらない <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
穏乃「じゃあ憧の分も私がもっらうー!」パッ
憧「だったらあたしはしずからもらうー♪」パクッ
京太郎「!!?」
穏乃「あー!? なんだよーいらないじゃなかったのかよー?」
憧「気が変わったの。ん、美味し♪」ポリポリ
穏乃「ちぇー」
京太郎「」
_人人人人人人人人人人_
>【TO BE CONTINUED...】<
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
はい、これにて【憧ちゃんに媚びよう!編】終了です
勢い余って京ちゃんまで終了しそうになってますが、きっと大丈夫です
……この憧ちゃん、予定してるイベント程度で態度の軟化を受け入れてもらえるのか……?
_人人人人_
>おやすみ <
 ̄Y^Y^Y^Y^ ̄
乙ー
アコチャーと仲良くなる為に右隣の人ともっと仲良くなってモブ子ルートを突き進もう(提案)
後、じゃれつく穏憧が可愛かったです(小並感)
一人だけ顔真っ赤な奴くさすぎて辟易する
>>555
慣れない淫夢語を必死に使う百合豚ちゃんを心底気持ち悪く思った(小並感)
百合豚ってシズアコ()とか妄言吐いてる奴じゃないの?
単発か…あっ(察し)
はっじまーるよー
まだ一行たりとも書いてないので速度はお察し
……
…………
………………
教室の喧騒の中で、昨夜のことを思い出す。
あれはまさしく苦渋の選択と呼ぶに相応しかった。
新子さんとは仲良くなりたい。
しかし神はそれを許さず、残酷なトラブルとアクシデントの波状攻撃が俺達を襲った。
入学初日と部活初日、たった二日の間にだ。
それから数日が経った程度では、未だに新子さんからの当たりが尋常でなく厳しいのも無理からぬこと……うん、からぬからぬ。
このまま新子さん一人に拘泥すれば、その過程で周囲の心証をも悪くしてしまう恐れがある。
俺の目標は青春を謳歌することだ。
故に今、勇気が求められている。
順番を入れ替える勇気が。
即ち、新子さんの攻略は一旦保留。
先に同じ部活の仲間との親交を深める。
それこそが、俺が暗中に見出した唯一の活路なのだった。
と、いうわけで。
短い休み時間、素早く行動しなくては。
颯爽と席から立ち上がり、身体ごと横を向く。
京太郎「おーい、新子さーん」
憧「……なに?」ジトッ
うーん今日も平常運転。
しかし俺の方は一味違う。
京太郎「穏乃って隣のクラスだっけ?」
憧「、へ?」
京太郎「穏乃。隣のクラスだったよな確か」
憧「そうだけど……しずのクラスなんて訊いてどうするのよ?」
京太郎「もちろん会いに行くに決まってんだろ」
憧「は?」
京太郎「んじゃなー」
憧「あ、ちょっと!?」
京太郎「となりのしっずの♪ しっずーのー♪」フンフン
俺が作詞作曲を手掛けた圧倒的オリジナルソングを口ずさみながら廊下に出る。
憧「ちょ、ちょっと待ちなさいってば!」
すると新子さんに呼び止められた。
京太郎「どーした?」
憧「………………あたしもついて行く」
京太郎「!?」
なん……だと……
急がば回れ作戦がこんなにも早く効果を上げたというのか?
しかし俺の見立てでは彼女はまだツン期の真っ只中のはず……
……待てよ? つまり? これは?
「あのセリフ」を言わせるチャンスなんじゃなかろうか。
そう考えた途端、自然と口が動いた。
京太郎「新子さん、もしかして………………ヤキモチか?」キリッ
憧「勘違いしないでよね。別にそんなんじゃないんだからね。須賀くんがしずにヘンなことしないか心配なだけなんだからね」
京太郎「あ、はい……」
真顔で言われたぁ……
アカン、ねむい、無理
サブヒロインの初見せ場になるし、出来る限り万全を期して書きたいんで今日は区切りで
連日の牛歩で申し訳ない
ちなみに穏乃はほっこり、クロチャーは涙目、宥姉はラキスケの予定
憧ちゃんは付き合うまでが大変で、穏乃やクロチャーは付き合ってからが大変そうってイメージがある
宥姉は……前も後もそれなりに大変そう
http://www34.atwiki.jp/kyotaross/pages/1045.html
http://www34.atwiki.jp/kyotaross/pages/1047.html
今日も遅筆警報発令中につき前に俺が書いた京憧でも読んで待っててね(半ば宣伝)
こっちでも2スレくらい先ではこんな感じにデレてくれるのかね
そして幼馴染ルートのチョロさ
向こうからフラグを立てに来るとは
気を取り直して隣の教室へ。
京太郎「えーっと……あ、いた」
窓際でクラスメイトと談笑しているようだった。
憧「良かった、あたしら以外にもちゃんと友達いたんだ」ホッ
京太郎「ひでーな……おーい、しz」
新子さんの毒舌(無自覚だろう。だよな?)に呆れながら、俺は穏乃を呼——ぶのを中断した。
憧「なに、どうかしたの?」
京太郎「いや……」
新子さんに訝しまれながら、俺は考える。
他のクラスから来た男子にいきなり名前で呼ばれていたら、穏乃は自分のクラスメイトにどう思われるだろう。
考え、加味した結果、
京太郎「……高鴨〜」
憧「??」
日和ったった。
穏乃「でさーくさくってさー」アハハ
「へーそうなんだー」ウフフ
しかし聞こえてないっぽい。
注意する余り声が小さ過ぎたか。
京太郎「高鴨ー」
中くらいの声量でリトライ。
穏乃「」ピクッ
おっ。
穏乃「?」キョロキョロ
不思議そうに教室内を見渡す穏乃。
どこの誰に呼ばれたかまでは分かっていないのか。
仕方ない、もう少しだけ声を張ってみよう。
京太郎「たーかーかーもーっ」
こっちこっち。廊下廊下。
穏乃「!」
今度こそ確実に聞こえたらしく、とうとう目が合った。
すると穏乃はパァッと笑顔になって立ち上がり——
穏乃「京太郎ー! 憧ー!!」ブンブン
京太郎「オレノドリョクガー!!?」ガーン
——元気一杯、大声と共に手を振りやがる穏乃に、俺も思わず声を荒げてしまった。
ざわ...
ざわ...
ざわ...
京太郎「あああ……」
案の定、広がるざわめき。
多くの視線が俺と穏乃へ交互に向けられる。
憧「何やってんだか……」
今まで静観していた新子さんも呆れている。ぐうの音も出そうにない。
京太郎「ぐう!」
憧「!?」ビクッ
出た。
穏乃「どしたのっ?」
そうこうしている内に、穏乃がとてとてと駆け寄って来た。
本人こそあっけらかんとした表情だが、その背後では——
「うそ、高鴨さんに男子の来客……!?」ガタッ
「ないないないないノーウェイノーウェイ」ガクガク
「まさか入学一週間で彼氏……? メゲるわ」カタカタ
姦しいことこの上なかった。
京太郎「あー……とりあえず廊下に出よう。な?」
穏乃「?」キョトン
三人で廊下の窓際に並ぶことに。
京太郎「ふぅ」トスッ
穏乃「ほっ」ポスッ
憧「……」
憧 京 穏
窓 窓 窓
↓
憧
京 穏
窓 窓 窓
↓
憧
京 穏
窓 窓 窓
↓
京 穏 憧
窓 窓 窓
泣かねぇ。
穏乃「で、本当にどうしたの? なんか用事?」
京太郎「用事ってほどじゃないんだけど……穏乃と話したくってさ」
穏乃「私と?」
京太郎「おうよ。部活のメンバー同士仲良くしようぜ」ニッ
穏乃「おぉー! 友情って感じでなんかいいね! なに話す!?」ワクワク
京太郎「その前に。お前、さっき俺のこと名前で呼んだよな?」
穏乃「呼んだよ? ていうか京太郎こそなんで苗字で? 穏乃でいいって言ったよね?」
京太郎「いや言われたけどさ。部活以外の場所で呼ぶと人目とか気になるかなーとか思ったんだよ」
穏乃「人目? ならないならない! 友達なんだから気にすることないじゃん!」ペカー
京太郎「おおお……」
なにこの新鮮な反応。
拒絶されない——たったそれだけのことが泣きそうなぐらい嬉しい。
自分で感じていた以上に傷付いてたんだな、俺。
京太郎「お前……いい奴だなぁ」ナデナデ
穏乃「ふぉ」
気が付けば俺は穏乃の頭を撫でていた。
まったくの無意識だった。
すかさず新子さんが吠える。
憧「ちょっ、なにいきなり女の子の頭撫でてるのよ!?」
京太郎「あ、悪い。つい」ナデナデ
クセで。
咲よりもいくらか低い位置にある頭は非常に触り心地が良く、いつまでも撫でていられそうだった。゙
憧「だから撫でるのやめなさいったら!」
京太郎「ウィッス」パッ
「いつまでも撫でていられそうだった」じゃねーよって話ですよね。
穏乃「えー、もうやめちゃうの?」
「「!?」」
京太郎「し、穏乃サン?」
憧「しず、あんた今……なんて?」
穏乃「気持ち良かったから続けて欲しいな〜」
「「!!?」」
固まる。
俺が、新子さんが、それぞれ驚愕に硬直する。
指一本たりとも動かせないレベルの緊張。
俺が新子さんより早くその状態から抜けられたのは、まったくの幸運だった。
京太郎「………………撫でていいの?」
穏乃「いいよー」
いいらしい。
女の子ってわっかんねー。
思わず穏乃と新子さんを見比べてしまう俺だった。
京太郎「えっと、じゃあ、まあ」スッ
ぽす。
なでなで。
穏乃「ん……んへへ……♪」ニマ
どんな笑い方だ。
目を細めて俺の手を受け入れている穏乃。
犬か猫を愛でてるみたいで、とても心が和む。
京太郎「お客さん、どこか痒いところはございませんかー」ナデナデ
穏乃「ございませーん……ってそれ違うから」テシッ
などとゆるいやり取りを楽しみながら。
結局、休み時間が終わるギリギリまで俺は穏乃の頭を撫で続けた。
その際、ようやく硬直の解けた新子さんから、
憧「しーずー! 髪っていうのは女の命で、男に気安く触らせていいものじゃないんだからね!? ちゃんと分かってるの!?」
とか説教されてたが、本人はイマイチ分かっていない風だった。
ということで【部員めぐり編】穏乃パート終了
穏乃はこの分け隔てないオープンっぷりから好感度の上昇に伴って恥じらいを覚えたりするのがたまらんと思う
あと袖なしジャージの白い手足が健やかにエロい
京穏ください
憧ちゃんsageにならないよう穏乃ageするの難しくてメゲタァ
>>652
>こっちでも2スレくらい先では
デレるまでの所要時間ってこれくらいが共通認識なんですかね(震え声)
今日は1レス分だけ書いて来たんで5分後には投下するでー
それ以降は平常運転で
……
…………
………………
キーンコーン カーンコーン
キーンコーン カーンコーン
今日も休み時間がやってきた。
チャイムが鳴り止むと同時に、隣の新子さんへ声をかける。
京太郎「なあなあ、玄先輩って何組か知ってる?」
憧「玄? 知ってるけど……もしかして、今日も行く気なの?」
京太郎「ロンオブモチ。目指すは部員コンプリートだ!」キリッ
憧「呆れた……」ガタッ
京太郎「……」ジー
憧「……なに?」
京太郎「あ、いや、新子さんこそ今日もついてきてくれるんだな」
憧「文句ある?」ギロッ
京太郎「アリマセンッ! で、でも流石に今日は大丈夫だって。相手も先輩なんだし」
憧「甘いわね」
京太郎「ひょ?」
憧「確かに玄は先輩だけど、危なっかしさで言えばしずと同等かそれ以上なんだから」
京太郎「なにそれこわい」
〜二年の教室〜
憧「ほら、玄のクラスはここよ」
京太郎「サンキュー。さてさて先輩は……あ、いた」
また窓際だった。窓際ブームか。
ここで先輩を呼ぶ為に大きな声を出しては昨日の二の舞だ。
しかも二年に男子はゼロ。更に目立つこと請け合いである。
ので、
京太郎「スイませェん……」
廊下側にいた見知らぬ先輩に話しかける。
「はーい? って男子だ!?」ギョッ
男子です。
京太郎「あの、一年の須賀という者ですが、松実先輩を呼んでもらえますか?」
「まつみ……って、松実玄ちゃん?」
京太郎「はい」
「ん、分かった。ちょっと待ってね」
京太郎「よろしくお願いします」
頼み事、滞りなく終了。
隣で新子さんが「え、なに今の猫被り……?」とでも言いたげな顔をしているように見えるがきっと気のせいだろう。
憧「え、なに今の猫被り……?」
気のせいじゃなかった。
それに対して反論しようとした時、俺の頼みを聞き入れてくれた親切な先輩がすぅーっと大きく息を吸い込んでいるのが見えた。
次の瞬間。
「クロちゃーーーん!! 男の子が面会にきたよーーーーー!!!」>ワ<
京太郎「アイエエエエエエエエ!!?」
センパイ!? センパイナンデ!?
なんで今の流れでそんな大ボリューム!?
あと先輩が満足気に「ふぃ〜いい仕事したぜー」とでも言いたげな顔をしているように見えるのはきっと気のせいですよね!?
「ふぃ〜いい仕事したぜー」
気のせいじゃなかった。
それに対して抗議しようとしても時既に遅し、教室内は上を下への大騒ぎとなっていた。
玄「!? !!? !?!」
中心は当然、玄先輩。
遠目に見ても可哀想なくらい狼狽してらっしゃる。
「なにあの子! もしかしてクロちゃんの彼氏!?」
玄「ち、違うよぉ! 須賀くんは部活の後輩で……!」
「部活の後輩に手ぇ出しちゃったかー。やるね松実さん」
玄「だから違うんだってば〜!」
灼「ヒューヒュー」
玄「灼ちゃんは知ってるよね!?」
なにやってんだ鷺森先輩。
そんな騒動が数分続いて。
群衆から解放された時には、玄先輩はボロ雑巾のように成り果てていた。
玄「お、おまたせ〜」
そのまま俺達の前に立つ玄先輩。
かなり際どいレベルで着衣が乱れている。眼福。
京太郎「こんにちは先輩。大変でしたね」
玄「あはは……あれ、憧ちゃんもいたんだ?」
憧「やっほー玄」ヒラヒラ
玄「やっほー。二人でどうしたの?」
京太郎「実は今ですね、部員との親睦を深めよう週間というのを実施してまして」
隣で新子さんが「本当に毎日やる気か」という顔をしている。これはもう気のせいではない。
京太郎「昨日が穏乃だったんで、今日は玄先輩とお喋りなんかしたいなーと……迷惑でした?」
玄「ううん、すごく素敵な考えだと思うよ! 私で良ければお相手します!」ニコッ
京太郎「ありがとうございます! じゃ、訊きたいことを何なりと!」
玄「私が質問する方なんだ!?」ギョッ
京太郎「はい!」
玄「うぅ、すごく爽やかに肯定されちゃった……」
京太郎「なにせ思い立ったのが月曜の夜だったんで、トークの中身までは用意出来なかったんですよね」
玄「そ、それはなかなかのなかなかだね。質問かぁ……」
うむむ、と律儀に悩んでくれる玄先輩。良い人だ。
玄「あ、そうだ!」
京太郎「何か思いつきました?」
玄「うんっ。………………あー、でも、どうしよ……」
京太郎「?」
なにやら言い淀んでいるご様子。
心なしか顔も赤いような……
京太郎「玄先輩? どうかしました?」
玄「ん……あのね、ちょっと真剣な質問なの。正直に答えてくれるかな?」ジッ
京太郎「は、はい」ゴクリ
俺はいかなる質問——例えば3サイズ——にも答えられるよう身構える。
玄「……よしっ!」グッ
玄さんも覚悟完了したようだ。
視線が強く交差する。
そして、
玄「須賀くん!」
京太郎「はい!」
-——-
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|::i::.::.:|::从≫=ミ|八 .::. 抖=ミ从::| ::.|
|::i::.::.:|::.:|{ rJハ \_{.rJハ }|::.:| ::.|
V|::.::.|::.:| 弋ツ 弋ツ ::. | ::.|
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. /.::.::/{ 人_,/| |\_人 ト、.::.::.::.::.: \
京太郎「あります(即答)」
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し ー |ニニニ{ニ}ニニニニ} / ,ノ、 rヘ,_〉
} / ニニニィ¨ト=ニニ7 { ‘,  ̄}::.
. イ∧ /ニニニ/ マニニニ\ :, /し':::::::.
/ ゝ /'⌒ヽ/ マ> ´ \ /::::::::::::i::}
京太郎「おうっ!?」ビクッ
玄「本当に興味あるの!?」ズイッ
京太郎「は、はい」
玄「ほんとのほんと!?」ズズイッ
京太郎「ほんとのほんと」
玄「やっぱり男の子はみんな好きなのかな!?」ズズズイッ
京太郎「嫌いな奴は少ないと思いますけど……」
玄「じゃあじゃあ須賀くんも!?」
京太郎「大好きですね(即答)」
玄「〜〜〜ッ……やったぁー!」ダキッ
京太郎「ふおおおおおおおおおおッ!?」
むにゅうと潰れた感触ガー!?
憧「いーかげんにしなさいっ!」
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どこがクロチャー涙目なんだ(歓喜)
玄「ところで私の胸を見てくれ。こいつをどう思う?」
京太郎「凄く大きいです」
的なね
>>710
(頭叩かれて)涙目
ぽこん、と。
一発のゲンコツが狂乱めいた事態を終息させた。
いつの間にか玄先輩の背後に回っていた新子さんの仕業だ。
憧「玄興奮しすぎ! 落ち着いて前見てみなさいよ!」
玄「へ? 前……」チラッ
京太郎「」
玄「………………わひゃあああっ!?」バッ
大慌てで俺から飛び退く玄先輩。
口ではゲスゲス言ってる俺もリアルでの接触には免疫がないので、今は素直にホッとしてる。
玄「ごごご、ごめんね須賀くん! お仲間に会えたのが嬉しくって、つい……」
京太郎「こ、こちらこそ……って、お仲間?」
憧「玄も好きなのよ。女の人の……その、胸が」
京太郎「なんと!?」
玄「えへへ、お恥ずかしいのです」テレテレ
憧「照れるとこじゃないから」
京太郎「女の人で胸が好きってのも珍しいですよね」
玄「そうなの。だから同じ趣味の人って今まで会ったことがなかったから」
憧「だからって抱きつくのは行き過ぎ」ジトッ
玄「うぅ、ごめんなさい」シュン
叱る新子さんと叱られる玄先輩。どっちが年上だっけ。
玄「でもでも、本当に嬉しかったんだよ? これからは毎日おもち談義が出来るんだーって」ニコニコ
憧「毎日やる気なの? いや玄ならやりそうだけどさ……」
京太郎「……あのー、おもちって?」
会話の流れからなんとなくは分かるが、一応。
憧「胸のことよ」
京太郎「ですよねー」
玄「ただの胸じゃないよ! 程よく大きくて柔らかくって……まさにおもちと呼ぶに相応しい胸のことなのです!」フンス
京太郎「ふんふむ」
どうやら並々ならぬ情熱と拘りがあるらしい。
かく言う俺も長野では『「京太郎」の「きょ」は「巨乳万歳」の「きょ」』というキャッチフレーズで通っていた身。
まさか奈良で同好の士(しかも女子!!)に出会えるとは思ってもみなかった。
ここはひとつ、軽妙洒脱なトークで以ってより親睦を深めるとしよう。
京太郎「だったら、」
玄「はい?」
京太郎「玄先輩も結構なおもちをお持ちですよね」
玄「」
憧「」
京太郎「」
やってもうた。
>玄「」
おい、たかみーを「少しおもちな子」と評した本人
やってもうた!
さっきまでナチュラルに胸という言葉が飛び交っていたせいで上の口がゆるゆるになってもうた!
憧「 」
京太郎「あわわわわわ」ガタガタ
新子さんが筆舌に尽くし難い表情になってる!
一刻も早く玄先輩に謝らねば!
京太郎「せ、先輩! 今のは言葉の綾と言いますか、断じてセクハラとかそういうんじゃあなくて——先輩?」
憧「玄……?」
玄「」
玄「……」
玄「——」
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/:..:./..:.:.:.|.:.:.:.:.:.| ミト、 ィj/ ミト、 ィj/ | :.:.:.:.|:.:.:.:..:.∧ 「ふぇ゛えええええええええええっっっ!!?」
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玄「いいいいいいいい今、いま、私の……む、胸っ?」
京太郎「あ、えっと、はい。すんませんでした」ペッコリン
玄「〜〜〜〜〜っ!」カァァァ
おおお、玄先輩の顔が見る見る内に茹だって……
玄「わ!!!」
京太郎「WA!?」
玄「わ、わわわ私の胸なんてそんな全然、まだまだだよ! おもちなんかじゃないよっ!」
京太郎「そんなことないですよ! 紛れもなくおもちです!」
ここだけは譲れねぇ!!
玄「そんなことあるもん! だって前に自分で触ってみてもなんかヘンな感じがするばっかりで楽しくなかったし!」
京太郎「さわッ!?」ブホッ
もしかしてとんでもないこと口走ってないかこの人!?
玄「大体おもちって言うのはね誰にも邪魔されず自由でなんというか救われてなきゃあダメなのです! 独りで静かで豊かで——」
憧「だからいーかげんにしなさいっての!」
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AAのせいで余計可愛く見えるな
〜教室〜
憧「ったく玄は相変わらずなんだから……」ブツブツ
あの後。
つまり、新子さんによる撃滅のセカンドゲンコツが放たれた後。
気付けば休み時間が終わりそうだったので、俺達はそそくさと教室に帰ってきた。
次の授業の始まりを待ちながら、受取人不在の小言を続ける新子さんをボーッと眺める。
憧「男子の前であんなに胸の話ばっかり……それであの無防備さってなんなの……?」ブツブツ
いやに恨みがましい言い草だった。
なにか理由があるんだろうか。なにか……
京太郎「……あぁ〜」ポムッ
憧「……なに? あんまりジロジロ見ないで欲しいんだけど」
京太郎「いや、うん。なんというか、」
憧「?」
京太郎「大丈夫、新子さんもまだ育つって!」ニカッ
憧「うっっっさい!!!」
抹殺のラストゲンコツが火を噴いた。
おもち狂いの暴走ドラゴンロードは防御がお粗末(確信)
なまじヨゴレもこなせるせいで穏乃パートより長引いてしまった……
クロチャーの総合的な美少女力は咲キャラ屈指だと思う
ドラマ面でも家族との死別はルート確定後に影響しそうで色々オイシいキャラ
京玄ください
しからば
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. ≦ ミ .
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/ . . . : : : : : : : : : : : : : : : . . . . ヽ
/ ./../..:.:.:./:./:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:..:Vヽ: . ∨ハ
/ \′:.:.:.:.':.:′:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vハ:....ノ i
/ .7T..ト....:.:i :i| :i:.:.:.:.{:.|、:{:.:.:.:.:ハ:.:.:.:ト::.i一:. . |
′/..:|..:|、:.:./|:.|{ :|:.:.:.:.ト:{ \:.、:.:.:/ : ヽ:|:.:.. i: .|
: / ..:i|..:{:.\ |:ハ:{、:.:.:.廴__ 斗<:.:|::.:.:.|:.:|:.:.. |: .
. |:il .:.::ii:八:{::{ |≧十\:∨ ,. `|:.:.:..ト:|:.:.: |: .{
. |:|!..:.::,| ..:.トド\ _, ` z.、__レ|::.:.:.|´j:.:.:..|: . r‐
,|:{ .::/l| .:小≧==' '^ ´` ̄´`!:.:.: |' }:.:.:..|: . { _| |_/ )
八| :ハ| .:.:{:.i xxx , xxx |:.:.:.:|_,}:.:.:..|: . .i す (__ __ ヽ __
(__) | .:. 八 |:.:.:.:}V:.:.:..:: . . { | | ) } (_ ヽ
.イ i! .:.:| :i::.. 丶 ノ ,:.:.:./:i::.:.:. :i: . . | | (_ ノ ) }
〃{ .}: :.:.{ :|::::i:>... イ/.:.:/i:,′:.::.八 : .l ._ノ (__ノ
{:i.:{ ハ:.:.:V :::|l:.:.:.}:.r } ̄ __ ノ/:.:./:./:.:.:.:. ::i{: . . {
. 八从 ,: .∧ :.{:::::リ::::::ノ 入_/'i{ /ィ /::/:.:.:.:. /::{:. . . .
∨ .:.:.:.\V‐≦ムイ /》___.ノイ 7:.:.:.:. /廴:.. . .八
/;..:.:.:.:.:./ \}! r‐〉ォ´ ̄ }ノ /::.:.:.:./ , ヽ: .∧
. /:/ .:.:::::/ ノ{{ '介′ i{ ./::.:.:.:./ / ∨. ∧
ノイ ..:.:.:./! く 廴. / .|乂 __人/::.:.:.:./ / i: : . .:.
__ノ/ ..:..::厶}/ \ ノ{ /j__ 斗-/::.:.:.. / i / {: : . ∧
乙
>京玄ください
自分で書いてもええんやで?
乙ー
クロチャー可愛すぎる天使か
シズも良いけどクロチャーも良いよね!
アコチャー?アコチャーはメインヒロインと言う名の殿堂入りしてるから(震え声)
>>京玄ください
自給自足が基本やで(ニッコリ
本気で欲しいなら簡単なあらすじというかストーリーラインとか書いたらどうだろう?
喫線に触れた人がいればきっと書いてくれるんじゃないかな
>>733
>>736
ストーリーラインと言ってもなぁ
これみたいに共学化させるか、冬休みに松実館でバイトさせるか、そのどちらかぐらいしかないんじゃなかろうか
憧ちゃん絡みのイベントならいくらでも思いつくけど、他はどうしても長編には向かないというか間が持たないというか
さておきアンケートのお時間ですよーぅ
・宥姉とラッキースケベ
の、内容を募集します
場所は中庭か温室で、あまり過激でないもの
TPOに合っていれば小道具等オプションも可
まだ何も書けてないので、もしかすると今夜の投下はナシかも
1時までに来なかったら察してください
水まきしてたらスカートにかかっちゃってお着替え
今まで女子校だったから間違って目の前で脱いじゃう
宥さんズッコケから京太郎巻き添え
マフラーが絡まっておもちに磔
あったかトリップに入る宥ともがく京太郎
アコチャー怒りのシェルゲンコツバースト
登校中のゆうちゃーを不振人物と勘違いする京太郎
逃がさないよう羽交い締めにしたら、てがおもちに
>>742-750
>>753-754
すごい(小学生並の感想)
そのエロへの情熱があれば京太郎×全ヒロインによるリレー式ラッキースケベSSとか書けるんじゃないの。知らんけど
ともあれ沢山のネタ、ありがたく頂戴しました
これから書きます。たまには日が昇る前に寝たいです。自業自得です
これ玄とシズはクラスメイトから彼氏がいると勘違いされたままなんじゃ
親睦週間が終わると座敷ナリー以外は京太郎と付き合ってることになってそうだ
……
…………
………………
キーンコーン カーンコーン
キーンコーン カーンコーン
憧「今日は誰と会うの?」
とうとう新子さんの方から行き先を尋ねられるようにまでなった、部員めぐり三日目の休み時間。
京太郎「そーだなぁ。昨日が玄先輩だったし、次はお姉さんの宥先輩かな」
憧「宥姉か……なら早く行きましょ」ガタッ
京太郎「お、おう」ガタッ
言い終わるより先に動き始めた新子さんを、俺も慌てて追いかける。
二人で(間に充分な距離を取って)並んで廊下を歩く。
京太郎「やけに急ぐんだな。三年の教室ってこの階の一つ上だろ?」
憧「教室はね。行ってもいいけど、多分時間の無駄よ」
京太郎「え、なんで?」
憧「ついてくれば分かるわよ」
そう言って新子さんは、差し掛かった階段を迷わず下った。
テクテクテク...
京太郎「けど新子さんも意外と付き合い良いよなー」
憧「……意外とは余計」
京太郎「あ、わり」
憧「何度も言わせないでよね。あたしは監視の為について来てるんだから」
京太郎「へいへい。でも今の所どうだ? 問題ないだろ?」
憧「しずの頭を無断で撫でた」ジロッ
京太郎「う」
憧「玄の胸トークに乗っかった」ジロリッ
京太郎「うぐぅ」
憧「これで宥姉にまで何かしたら絶対に許さないから」ゴゴゴ....
京太郎「き、肝に銘じておきます」
おっかねー。新子さんマジおっかねー。
もはや恐怖が骨の髄まで染み込んでいた俺だった。
憧「着いたわよ」
と。
いつの間にか先行していた新子さんが振り返る。
俺も数歩分の空白を埋め、立ち止まった。
京太郎「ここは……温室?」
かなり立派だ。
生徒数の割に何かとスケールの大きな学校である。
憧「宥姉ーいるー?」
ギ、と音を立てて開く扉。
中には、
宥「……ふぇ?」
宥先輩がいた。
スカートを穿いていなかった。
憧「って何やってんのよ宥姉ぇーーーーーーーーーー!!?」
すかさず新子さんの絶叫が轟いた。
その迫力に宥先輩もハッと我に帰る。
帰れば、
宥「っ……ふぇえええ!? 憧ちゃんと、す、須賀くん!?」バッ
当然こうなる。
大慌てで制服の裾を引っ張って下半身を隠そうとする宥先輩。
まあ、全然隠せてないんだけどな。
京太郎「……!!!」
俺はもうギンッギンである。……目がな!
限界を超えて見開かれた両目に、タイツに包まれた先輩のおみ足を焼き付ける。
程よくむちっと、程よくすらっとした脚。
その付け根を守る布は全貌こそ見えないが、忙しなく動く手と裾の隙間から覗く控えめな白がかえって男心をくすぐってやまない。
恥ずかしそうに——実際に物凄く恥ずかしいのだろう、もじもじとすり合わせられる太もも。
京太郎「」ゴクリ
その質感に俺は思わず唾を飲んだ!
憧「飲んどる場合かーッ!!」グサー
京太郎「目ガー!?」グワー
転がる俺!
踏み付ける新子さん!
そのまま宥先輩へと詰め寄る!
憧「マジで何してんのよ宥姉! こんな所で脱ぐなんて……!」
宥「だ、だだだだって、ジョウロの水がスカートにこぼれちゃって、冷たくって、それで……」プルプル
憧「だからってガード緩すぎ! もう女子校じゃないんだよ!?」
宥「ごめんなさいぃぃ」プルプルプルプル
叱る新子さんと叱られる宥先輩。
新子さんと松美姉妹じゃ誰が一番年下だっけ。
そんなことを考えながら、俺はまだ地面に這いつくばっていた。
だって、起き上がったら多分また目潰しされるし。
新子さんならそろそろ事態の収拾に動いてくれるだろうから、もう少しの辛抱だ。
憧「とにかくスカート履こうよ! また誰か来たら今度こそアウトだから!」
ほらな。
宥「わわ、でも、スカート濡れちゃってて……」
憧「それぐらい我慢しなさい。もしジャージとか持ってたら取って来てあげてもいいけど」
宥「あ、ある。あるよ、ジャージ」
憧「ん……じゃあ教室までひとっ走り行ってくるわ。宥姉はちゃんと服着て待つこと! 分かった?」
宥「う、うん」
母親が子供に言い聞かせるような光景だな。見てないけど。視界は回復したけど見てない。
次に聞こえたのは足音。新子さんが温室を走り去る音だ。
続いて衣擦れの音。つまり、宥先輩がスカートを穿いてる音だ。
………………見てぇ。
宥「ん、しょっ……ぁぅ、ホックが、ぅうう」カチャカチャ
見てぇぇぇ。
痛みとは別の事情で地面をゴロンゴロン転がる俺。
やがて音が止んで、
宥「あ、あのぅ……もういいよ、須賀くん」
お許しが出たので、ゆっくりと顔を上げる。
宥「た、立てる? 大丈夫?」スッ
京太郎「あ、どうも」グッ
差し伸べられた手を掴ませてもらって立つ。
宥「……ぁ、うぅ」パッ
そして繋がっていた手が離れると、
京太郎「……」
宥「……///」
はい気まずーい。
どうしよう。
宥先輩も今更ながら顔を真っ赤にして俯いちゃってるし。
まあ、男にあんな格好を見られたんだから当たり前か。
見てしまった側としては、次の行動がとても重要になってくる。
下手は打てない。
どうすることが正解かなんて分かりはしないが、とにかくこの空気を何とかしたいと思った。
京太郎「あ、あのっ!」
宥「ひゃうっ」ビクッ
怯える宥先輩に俺の小粋なトークが火を噴く!
京太郎「………………お、温室ですね」
口下手だった。
宥「う、うん……温室、だね」
こっちもだった。
ええい、このまま世間話ムードで突っ切ってしまえ。
京太郎「先輩はどうしてここに?」
宥「ん……ここ、あったかいから好きなの」
京太郎「ああ、寒いの苦手なんでしたっけ」
宥「うん……」モフ
マフラーに口元うずめるの可愛い(可愛い)。
京太郎「もしかして休み時間の度に来てるんですか?」
宥「流石に毎回は……20分休みと昼休みに来られたら来る、くらいかな?」
充分多い。
一度視線を先輩から外し、周りをぐるりと見渡した。
京太郎「すげー眺め……かなり立派ですよね、この温室」
宥「うん……好きな花も沢山あって、とっても大切な場所なんだぁ」ニコッ
京太郎「——っ!」ドキッ
い、今の笑顔、やばい。
めちゃくちゃ可憐だった。
玄先輩もそうだけど、この姉妹は何かと心臓に悪い。
宥「?」キョトン
ああっ、そんな不思議そうな顔でこっちを見ないで!
なんとか気を逸らさなければ……
京太郎「せ、先輩! あの花ってなんて名前ですか?」
宥「え、どれ?」
京太郎「ほら、先輩の後ろの……」
宥「後ろ——ゎ、きゃっ……!?」ヨロッ
京太郎「っ先輩!?」
その時、先輩が不意にバランスを崩した。
俺が急に振り向かせたせいだ。
先輩の身体がぐらりと傾ぐ。
京太郎「!」
倒れる先にも、花壇が——!?
京太郎「危ないッ!」バッ
一か八か、俺は先輩の下に滑り込むように身体を放った。
そして、
ドサッ——!
京太郎「い、っつつ……」ゴホッ
背中と、右半身に鈍痛。
宥先輩をすっぽり抱きすくめての胴体着陸——それ自体は成功したようだ。
問題は、
京太郎「先輩、花、花壇は無事ですか!?」
腕の中の宥先輩に問い掛ける。
先輩も恐る恐るといった様子で花壇を確認する。
宥「ぁ……大丈夫、花はなんともないみたい……」
京太郎「ま、マジで?」
宥「」コクリ
京太郎「っ……よ、良かったぁぁ……」
一気に力が抜けた。
着替え(?)は覗くわ花は傷付けるわ、なんてことになったら最悪だもん、俺。
宥「……」ギュッ
京太郎「ん?」
と。
学生服の胸の辺りを強く握られた。
京太郎「先輩……?」
宥「……」
京太郎「あの、どうかしました?」
宥「うん……」
うん? 肯定?
京太郎「もしかしてどこか怪我を!?」
宥「」フルフル
違うらしい。
京太郎「じゃあ一体……?」
宥「……あの花……」ボソッ
京太郎「花?」
宥「今、潰しちゃいそうになったあの花……私の大切な人が好きだった花なの……」
京太郎「大切な人……?」
宥「……守ってくれてありがとう、須賀くん……」ギュウッ
そう言って、宥先輩は一層強く俺にしがみついた。
ぽかぽかの塊が俺の心臓の上に重なる。
叶うならいつまでも感じていたい柔らかさ。
が、
今、俺の脳裏を、ある予感がよぎった。
新子さん、そろそろ戻ってくるんじゃね?
これは、やばい。
京太郎「あ、あの、宥先輩? よろしければそろそろ起き上がっていただきたいな〜なんて……?」
宥「……っかぃ……」
京太郎「せんぱい?」
宥「あったか〜い」ポワーン
京太郎「センパイ!?」
宥「あったかあったか……」ズリズリ
京太郎「センパーイ!!?」
なに!? なんなの!?
なんでこの人俺の身体をよじ登ってくるの!?
宥「ふふ、あったかぁい……♪」ムギュー
なんで俺の頭を胸に抱きかかえるのー!!?
京太郎「もぷっ、ちょ、先パイ、宥先輩っ!」モゴモゴ
宥「ぁん、動かないでぇ……」モゾッ
トリップしてらっしゃる!?
なんとか拘束から逃れようとしても、上からのしかかられて抱き着かれてる状況をそう易易とは打破出来ない。
物理的にも、精神的にも。
宥「あったかいの、逃げちゃだめぇ」ムギュッ
むにょん。
京太郎「うごごご……!!」
なにこの幸せ物体。
この感触に抗える男なんてこの世にいないんじゃないだろうか。多分いない。
いやでもしかし、俺は抗わなくてはならないのだ。
このまま宥先輩に押し倒されて抱き締められて胸元に顔をうずめているような状態を、間違っても新子さんに見つかるわけにはいかないのだ——!
バタンッ!
憧「宥姉お待たせ! ジャージ取っっっっっっっっっっっっっっっっ」
あー。
三人中一番時間かかったという……
途中までは好ペースだったんだけどなぁ……
宥姉は守ってあげたい感とドン底に落ちたタイミングで守ってくれる感のバランスがマジ女神
裸に剥くのも忍びないので各種マニアックなプレイが捗りますね
京宥ください
ネタは主に>>742>>749辺りを中心に色々ゴチャ混ぜにさせていただきました
ただ>>742は『目の前で』の部分を上手く組み込めなかったのが心残り。すげー琴線に触れたんだけど……
今回拾えなかったネタも後々使うかもです
ついでに>>764、
二人とも京憧が帰った後に質問攻めに遭ってなんやかんや誤解は解いてるので須賀京太郎とかいうハーレム王の存在はまだ世間に認知されていない模様
今日も長文ヒドイ。では寝る
宥と霧吹きプレイ?(ゲス顔)
勢い余って宥「姉」を付け忘れたことをどうかお許しください
ですが霧吹きプレイに対するこの熱い気持ちに嘘はありません!
今日は3時までに寝ないと死ぬ病気なのでタイムアタックな勢いで頑張ります
にしてはスタートが遅いとか言ってはいけない
……
…………
………………
いよいよ部員めぐりも最後の一人・鷺森先輩を残すのみとなった。
彼女は玄先輩と同じクラスということで、最初はそちらに顔を出したのだが——
——玄「灼ちゃん? んー……今はいないみたい。職員室に行ったんじゃないかな」——
——とのことらしいので、その情報に従って歩いている次第である。
京太郎「けどなんで職員室? 呼び出しでも食らってんのかな」
憧「そんなワケないでしょ。須賀くんじゃあるまいし」
_人人人人人人人人人人_
> 須賀くんじゃあるまいし <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
不意打ちはやめて欲しい……
そうこうしている間に職員室に到着した。
憧「失礼します」
京太郎「失礼しまーす」
ガラッ
レジェンド「はあ……」
灼「ハルちゃん、どうしたの? 溜め息なんてついて」
レジェンド「灼ァ……もうレジェンドもインターハイもないんだよ……はあぁ……」
灼「落ち込むなんてハルちゃんらしくないよ……?」
レジェンド「放っといてくれ! お前はいいよなァ、どうせ私なんて……」
灼「放っとけない! ハルちゃんを放っておくなんて出来ないよ!」
レジェンド「……灼は、どうしてそこまで私を信頼してくれるんだ?」
灼「え……?」
レジェンド「どうして?」
灼「だ……だって、ハルちゃん最高だから……」ボソッ
レジェンド「聞こえないな。もっと大きな声で言いなさい」
灼「ッ! ハルちゃんは最高です!」
レジェンド「もっと大きな声で!!」
灼「ハルちゃんは最高です!!」
レジェンド「もっとだ!!!」
灼「ハルちゃん最高! いやっほぉーーーーーぅ!!!」
レジェンド「まあまあ良い応援だった。65点といったところだな」
灼「ありがとうございます!」
なにやってんだこの人達。
憧「なにやってんのアンタ達」
言っちゃうのかよ。
レジェンド「お? おー憧。須賀くんもいらっしゃい!」
灼「こんにちは」
京太郎「ちわス」ペコリ
憧「で、もっかい訊くけどなにやってんの」
レジェンド「何って言われても……なあ灼?」
灼「うん、ただの暇つぶし」
京太郎「職員室でやることですか」
周りの先生方に怒られたり……あれ? 誰も気にしてない!?
俺の動揺を見て取ったレジェンドがニヤリと笑う。
レジェンド「ふふふ……気付いたようね須賀くん」
京太郎「監督……まさか——!」
レジェンド「そのまさかよ! 毎日やってたら誰も気にしなくなった!!」バーン
京太郎「な、何ィーーーッ!?」ガーン
憧「……新任早々見放され気味?」ヒソッ
灼「しっ。ハルちゃんに聞こえる」ヒソヒソッ
レジェンド「でも落ち込んでたのも本当なんだけどね」フー
京太郎「そうなんですか?」
レジェンド「教師とコーチの両立が思ってたよりも大変でさぁ」
京太郎「あ〜……毎日お疲れ様です」
灼「お疲れ様」
憧「おつー」
レジェンド「あはは、ありがと。まあ自分からやるって決めたことだしね、頑張るよ!」ムンッ
憧「その意気その意気」
灼「やっぱりハルちゃんナンバーワン!」イヤッホォーゥ
仲良いなぁ。
大人と子供とか、教師と生徒とか。そういう立場の違いを感じさせない気安さがある。
これもレジェンドの人徳……なんだろうか?
レジェンド「さて! じゃあ今から勉強しようかな」スッ
憧「なにその本?」
レジェンド「参考書。全ての女性監督必読の一冊だよ」
京太郎「へー。ちなみにタイトルは?」
レジェンド「おおきく振りかぶって」
京太郎「ダメだこいつ!!!」
というわけで時間切れ
続きは明日の夜になるかと
………………霧吹きプレイか……
気付けばスレ立てから一ヶ月が過ぎ、気付けば完走まで150を切っている……
そろそろ今後の身の振り方について本気出して考えてみなければならないようだ
睡魔が怖いけど今夜中に【部員めぐり編】終わらせたい。始めます
レジェンド「ところで二人は何しに来たん?」
京太郎「あ、そうだった。鷺森先輩を探してたんですよ」
灼「私?」
京太郎「はい。今、部員めぐりってのを個人的にやってまして、鷺森先輩でラストなんです」
レジェンド「へー、そんなことしてんだ。他の子達はどうだった?」
京太郎「なんというか……刺激的でしたね!」キリッ
主に松実姉妹的な意味で。
レジェンド「あはは! 順調に打ち解けてるみたいで何よりだね」ケラケラ
京太郎「お陰様でー」ワハハ
憧「どこが順調なんだか……」ボソッ
レジェンド「で、灼が最後だって?」
京太郎「そっすね。つーわけで鷺森先輩! 俺と楽しくお喋りしま」
灼「お断り」
京太郎「ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
灼「私はハルちゃん以外と語らう言葉を持たな……」コォォ
ストイック過ぎやしませんか。
レジェンド「あーらーた。せっかく仲良くなろうって来てくれてるんだから、ちゃんと相手してあげなよ」
灼「む……ハルちゃんがそう言うなら……」
レジェンド「よろしい。さあ須賀くん、なんでも訊いちゃってよ」
京太郎「えーっと……じゃあ、まずご趣味は」
憧「お見合いか」
灼「ハルちゃん」
「「即答!?」」
灼「私はハルちゃん以外に何も必要としな……」コォォ
やはりストイック過ぎる。
そういえば自己紹介の時も「好きなものはハルちゃん」とか言ってた気がする(ていうか、それしか言ってなかった)し、まさに筋金入りってやつだ。
しかし、
京太郎「ぶっちゃけ監督のどこがそんなにいいんですか?」
レジェンド「ぶっちゃけ過ぎじゃない?」
ぶっちゃけ過ぎでした。
対する鷺森先輩の返答は——
灼「……私にハルちゃんのことを語らせたいなら、まず石仮面を被ってくることをオススメする」
京太郎「不老不死になれと!? どんだけ語るつもりですかってか先輩の寿命の方は持つんですか!? 先輩も人間ですよね!?」
それとも座敷童かな?
京太郎「あー……オホン。じゃあちょいタンマ、質問変えます」
どうしよう。
更に直球を投げてみようか。
京太郎「鷺森先輩はどうしてそんなに監督のこと好きなんですか?」
すると、
意外にも、鷺森先輩は素直に柔らかく微笑んでこう言った。
灼「ずっとファンだったから」
京太郎「ファン?」
教師と生徒の関係に用いるには、いささか不適当に思える表現だ。
というのが顔に出ていたのか、新子さんが鷺森先輩に言った。
憧「あ……もしかして、他県の人だから知らないんじゃない? 阿知賀のレジェンド」
京太郎「れじぇ?」
そういえば自己紹介の時も「人呼んで——阿知賀のレジェンド!」とか言ってた気がする(ていうか、それしか覚えてない)。
俺が脳内で「阿知賀の」を除いてあだ名として使っているソレとは、きっと意味合いが大きく異なるのだろう。
灼「その発想はなかった……須賀くん、本当に知らない? 阿知賀のレジェンド」
京太郎「さっぱり」
灼「ジーザス」
天を仰いだ。そこまでのことか。
悲嘆に暮れる鷺森先輩。しょうがないなとばかりに新子さんが前に出る。
憧「代わりに説明するけど……10年前、奈良最強と言われるインハイ常連校を阿知賀が倒したことがあって、その時のエースがハルエだったのよ」
京太郎「へー」
そりゃ確かに凄い。
地元の人間からヒーロー扱いされるのも頷ける。
京太郎「人は見かけによらないんですねぇ」シミジミ
レジェンド「よーしちょっとツラ貸そうかー?」ニコニコ
〜面談室〜
レジェンド「オラッとっとと座りな!」ドンッ
京太郎「キャー(裏声)!」ドサッ
本当に連行されてしまった。
俺をソファに突き飛ばし、レジェンドも反対側に腰を下ろす。
京太郎「こ、こんなところに連れ込んで……俺に乱暴する気ですね! エロ同人みたいに! エロ同人みたいに!」
レジェンド「しないよ」
京太郎「あ、はい」
真顔で返された。
さっきまでノってくれてたのに……
京太郎「てか本当になんすか、新子さんと鷺森先輩まで置き去りにして」
レジェンド「別にあの二人は放っておいても問題ないから。ちょっとキミと話しておきたいことがあってねー」
京太郎「オレェ?」
わざわざこんな個室に押し込んでする話。
なんだろう……
レジェンド「憧とはその後どう?」
京太郎「え」
詰まった。
喉に。
言葉が。
盛大にむせた。
京太郎「ゲッホゲッホゲッホゲッホ!」
レジェンド「あははははははは」
それを豪快に笑い飛ばす阿知賀のレジェンドとかいう鬼畜教師。
レジェンドは苦しむ俺を見て心ゆくまで楽んで、そして改めてニッと笑って、
レジェンド「あの子は難易度高いっしょー」
と言った。
京太郎「あー…………………………。そっすね、なかなかのなかなかです」
そーだろー、と何故か得意げに笑うレジェンド。
レジェンド「今日とか二人で割と仲よさげだったよ?」
京太郎「部員めぐりには付き合ってくれてますからね。ただし本人曰く監視役で、それ以外では避けられがちってのが実際のところです」
言っててちょっと情けなくなってきた。
レジェンド「ふんふむ」
腕を組み、思案するレジェンド。
その間、俺は彼女のエッジの効いた前髪を眺めることぐらいしか出来ない。
レジェンド「須賀くんはさ」
京太郎「はい」
レジェンド「憧と仲良くなりたい?」
京太郎「はい」
今更な質問に反射的に即答する。
京太郎「せめて他の部員と同じくらいには、と思うんですけど……」
後から付け足した言葉に、レジェンドは黙ったまま頷く。
居心地の悪い沈黙が1分程度続いて——
レジェンド「……っよし! 分かった!」
不意に立ち上がる。
そして驚く俺に向かって、レジェンドはこう言い放った。
レジェンド「私にいい考えがある!!」
わー、嫌な予感しかしねー。
【TO BE CONTINUED...】
途中何度か寝落ちてた……面目ない
リアルに約一週間かけて【部員めぐり編】終了です
次からはようやく憧ちゃんのターンやで!
【おまけ】なんちゃってステータス【不定期】
,..-—へ/ . : : :ヽー- 、
彡';´.:/.: : : ; : : ヽ: : .、ヽ
//: : i: : : : :ハハ: : ;ハ:i、 iヾ、
ー--‐':´: : : : |: : : | | ゙、: ! И人ト、 須賀京太郎(15)
\__: : : /: :ヽ!、: |! V ハ
/ : /: : :/ r- 、 __, -‐' ! 称号:阿知賀学院麻雀部全員と友達になる男(願望)
!:∠:イ´ 丶、 _ _,..ノ
|ハ:( U  ̄ ̄ / 憧への印象:かわいい→かわいいパンツ→かわいい→かわいい→仲良くなりたい→暴力ハンタイ!→せめて友達になりたい
|;ヘー\ /
\: ;ヽ、 r--‐'′
r—┴┐ ├┬┐
ノ::::::::::::::|i ! _|O|_
/:: ̄ ̄ ̄\「:::: ̄:::::::\
_/ \
//: :/ :| : : |: :│: : _/{⌒\
/: /i 仏ィ| : : |ー八-∨ j:|:ト、: : . 新子憧(15)
/ :/八i庁仆: : 斥允ヵ:∨リ:|い: :i
: : i |: i:代:ソ \|弋:::ソノ|Y^' |: :|: :| 称号:阿知賀学院麻雀部良識派筆頭
: : | | 从 '__ u. |:|ノ: |: :|: :|
| : | |:V介: . ‘ ′ イj/: ; : :|: :| 京太郎への印象:こわい→やばい→パンツ見られたパンツ見られたパンツ見られた→殺→仲良くなれるか不安→くたばれヘンタイ!→依然として警戒
| : | ∨!:.| i: ≧= ´ト、∨: /: : : :│
| : | |_|: リくΥ r'´ /7゙: /i: : :| :│
| : | /V: /L|人,,/}//: :/ `\l : :|
| : l |/: /〈 `YY⌒〉/: : : /│: :|
| : |/|: :| く__ノ入,ノ>| : : | ' |: :│
_
/`´ ヽ
| lミ(ノノハヽ) 高鴨穏乃(15)
( ヽ(l|゚ ヮ゚ノl 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人→仲良くなれそう!→また撫でて欲しいな
`` (|_iホi_|)
しU
_
'´ ヽ
l iイノリlヽ) 松実玄(16)
|。(l|゚ ヮ゚ノl 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人→仲良くしようね!→是非おもち談義を……
| l(|_i茆)|)
((、<_i_i_> )
けiヲ
_
'´ ヽ
l i liノリlヽ) 松実宥(17)
| |(l|゚ -゚ノ|l 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人→あったかーい?→あったか〜い
'´/(|_i茆)|)`,
Qノ/ i iヽQ
_
'´ ヽ
l liノLハ)l 鷺森灼(16)
|_(||゚ -゚ノ_| 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人
⊂i↑iう
<_i_i_>
し'ノ
ところで現在885レス。これで886レス
この分だと次のエピソードがスレを跨いでしまいそうだ
些細なことだけど、個人的にはなんとも収まりが悪い
どうしたものか……
ご意見どうもー
合いの手はなぁ
書く側としてはあればあるだけ嬉しいってのが本音だからどうにも
折角ならしっかり完走させたいとも思うし、今後の展開と合わせてちょっと考えどころかな
てわけで今夜は本編お休みさせてもらうのよー
投下中(夜〜朝)だからなぁ……一日の1/4以上使ってるからなぁ……
文字にしてみて改めてショックを受ける時間の浪費ぶり
この件については議論も不毛かと思うので各自の裁量でどうにかしてくださいとだけ
【咲-Saki-】憧「阿知賀が共学化!?」京太郎「ちくわしか持ってねえ!!」
【咲-Saki-】憧「阿知賀が共学化!?」京太郎「ちくわしか持ってねえ!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1372777238/)
新スレガタッタデー
以下あらたその攻略方法・攻略後の個別イベントを考えるスレ
>>924
悪いな、頭ハネだ
というわけでこっちをどうやって埋めようか考えたところ、やはり小ネタを投下するってのが無難で華麗かな、と
一応ネタは用意してきた(まだ書いてないけど)んで、適当にガヤガヤしててくれると嬉しいです
誰が主役かは読んでからのお楽しみ☆ミ
秋・清澄高校——
〜教室〜
ガラッ!
モブA「きょ、京太郎! 京太郎はいるか!?」
京太郎「あいよー。血相変えてどうした?」
モブA「大変なんだよ!」
京太郎「だから何が?」
モブA「……校門で見慣れない制服の美少女がお前のことを探してる」
京太郎「大変だああああああああああああああああああああああああああああああ!!?」
モブA「お、俺は夢を見てるんだよな……? 女子が京太郎を訪ねてくるなんてありえないもんな……?」
京太郎「くっ、失礼過ぎるけど確かに俺自身まったく心当たりがねえ!」
モブA「じゃあやっぱり夢なのか!?」
京太郎「いや現実だけどな。とりあえず行ってみるわ」
タッタッタッ...
京太郎「(それにしても……見慣れない制服の美少女って、いったい誰だ……?)」
〜校庭〜
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
/: : : : : : : : : : : : : : : \
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: : : : :.:.: :.:. .:.:.::.: : : ::', : ::. : : : : : : : :`: .、
. /: : ヽ:ヽ 、:::Χ::::::、::::. : :!¨ヽ:::::: : : : : : : : 、:ヽ
/: : : ::\、:. /`ΧV::',::::::::「 }:.:.:.:. : : : : : : ::\\
. . : : /: : :::ヽ/ヽ代J}ヽN::::::!) /::.:.:.::.:.: : : : : : : : ヽ
/: ; イ: ハ: : ::::\__ `' V:! 「:::::!:::::!::::::ヽ: ヽ: : }ヽ}
// |/ .V: ::::::〉 ` リ .|::::/!::::ハ:::::} ハ } \! ヽ
. / | V: :::ト、 ,_ァ / ´ ̄¨|::√}::::厂 }!、 j
V::/ `i:r- 、 j .::. !/`、|:/ >、
. V j! }::「! :::l / /\ `>、
j:ハ l ::::l ::ヽ ::... ≧x
/y ::::! ::::::〉、 :::>:::7/
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〃 { /=≦ム://' ∨
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l :/ l:/ / :. ::::::::::::::, !
N / ,7 :..... :.:::::::::::::::j |
〃 :::::::::::::::::::::::::::,’ {
照「ねぇ。須賀京太郎って生徒を知らない?」
モブB「ひっ!? し、知りませんごめんなさい!!」ドヒューン
照「ねぇ。須賀京太郎って生徒を——」
モブC「ごめんなさい急いでますんで許してください!!」ドヒューン
照「ねぇ。須賀——」
ザワザワ ナニアレコワーイ センセイヨブ?
京太郎「………………」
ツカツカツカ...
京太郎「あのー……」
照「何?」
京太郎「いや、あなたこそ何を……」
照「人を探している。須賀京太郎って生徒を知らない?」
京太郎「俺です」
照「え?」
京太郎「ですから、俺がお探しの須賀京太郎で間違いありません」
照「キミが……?」ジロジロ
京太郎「はい。……あの、俺の顔に何かついてます?」
照「あ、ごめんなさい。私は——」
京太郎「咲のお姉さんですよね」
照「……前にどこかで会った?」
京太郎「いや初対面でも分かりますって」
照「どうして?」
京太郎「そりゃあ、宮永照といえばインターハイチャンピオンとして有名ですから」
照「違う」
京太郎「へ?」
照「元、チャンピオン」
京太郎「あー……そうでしたね。すいません」ペコ
照「別に謝ることじゃない」
京太郎「それで今日はどうして清澄に? 現チャンピオンに会いに来たとか?」
照「ううん、咲とは家で会えるから」
京太郎「え、実家に帰ってきてるんですか?」
照「昨日から。一週間したらまた東京に戻るけど」
京太郎「そっか。じゃあ咲のやつ、すげー喜んだでしょう?」
照「うん。すごく……すごく喜ばれた」
京太郎「やっぱり。あいつ、お姉さんとやっと仲直り出来たって本当に嬉しそうにしてましたから」
照「だから」
京太郎「はい?」
照「だからキミに会いにきた」
京太郎「………………はい?」
照「どうかした?」
京太郎「えっと、ごめんなさい。仰ってる意味がよく分かりません」
照「……? どの辺りが?」
京太郎「今の流れからお姉さんが俺に会いに来る理由が」
照「だって、キミには咲が色々迷惑をかけてるみたいだから」
京太郎「迷惑だなんて、そんなこと………………なくはないですけど……」
照「だからお礼が言いたかった。ありがとう、咲がお世話になってます」ペッコリン
京太郎「こ、こちらこそ。咲には色々お世話に……お世話、に……?」
照「ふぅ……こういうの、なんかお姉ちゃんっぽくていいかもしれない」
京太郎「自分で言いますかそれ」
京太郎「ところで、俺これから部活に出るんですけど、お姉さんも一緒に来ます?」
照「私も……?」
京太郎「ええ。咲とは家で会えるって言ってましたけど、部活してる姿とか新鮮なんじゃないかなーって」
照「確かに見たことはない……けど、本当にいいの?」
京太郎「もちろん」ニコッ
照「ん……じゃあお邪魔しようかな」
京太郎「決まりっすね、早速行きましょう!」
照「」コクリ
←ブラジル|旧校舎→
校 門
照京
←ブラジル|旧校舎→
照 京
校 門
京太郎「 待 て 」
照「?」
京太郎「……あの……つかぬ事をお伺いしますが……」
照「うん」
京太郎「………………方向音痴ですか?」
照「違う」
京太郎「即答!?」
照「私は方向音痴ではありません」
京太郎「なんですかその原稿を棒読みしたような言い方」
照「私が自分なりに編み出した処世術」
京太郎「常習犯じゃないですか」
照「でもこれで状況が好転した試しがない」
京太郎「でしょうね……とにかくこっち、こっちです」カムカム
照「分かった」コクリ
←ブラジル|旧校舎→
照 京
校 門
←ブラジル|旧校舎→
京
校 門
照
京太郎「 お い 」
照「?」
京太郎「二度目は許されませんよそのキョトン顔! なんでまた校門くぐるんですか!?」
照「……」
京太郎「……」
照「私は方向音痴ではありません」
京太郎「アドリブ効かねえええええ!! そりゃトラブルも回避出来ねーわ!!」
照「あまり怒鳴らないで欲しい……」
京太郎「あ、すいません」
照「……清澄にも朝には着いてる予定だった」ボソッ
京太郎「放課後になってやっと辿り着いたってことですか!?」
照「そういうことになる」
京太郎「おお、もう……あの、差し出がましいことかもしれませんけど」
照「何?」
京太郎「よければ部室まで俺が手を引いて行きましょうか?」
照「え」
京太郎「ダメですかね。正直このままだと今日中に部室に着ける気がしないんですけど」
照「けど、年下にそんなことをしてもらうのは……」
京太郎「あー……じゃあ、俺がお姉さんをエスコートさせてもらうってことでどうでしょう?」
照「エスコート?」
京太郎「はい。久しぶりの長野は何かと勝手が違うんじゃないですか? だから、土地勘のある俺が責任を持って案内します。ね?」
照「……そういうことなら」スッ
京太郎「ええ、そういうことなんで——」スッ
_,. -——------- 、_
. ´  ̄`) , '"´ ̄` 、
. ´ _,. -- 、_,.二∠ -‐ '´ ` 、
⌒ヽ' ´  ̄ ̄` ー-<´ r—- 、 __ ノ/ 丶、
', ` ー-=ニゝー  ̄ ̄ ̄ ´ \
', ` ¬=‐ 、_
l ` ¬ - 、 _ _,/  ̄`ヽ、
| ` ̄ ̄ ̄_ノ ` ー-、 丶-----
| 、_ -—一ァ'´ ̄ ̄ 丶..,,_ _
| _ _,. -‐ '"´  ̄ ̄´ \
|—- _ _,. -‐ '´ |\
0 /  ̄ | ノ\
0 / ‘く
「——お手をどうぞ、お姫様?」
京太郎「これで迷いようがありませんね」ギュッ
照「うん。ありがとう京ちゃん」ギュッ
京太郎「えっ!?」
照「えっ?」
京太郎「いや、あの、今、京ちゃんって……?」
照「あ……ごめん。咲がいつも京ちゃん京ちゃんって言ってるから、私もつい京ちゃんのこと京ちゃんって……あ、また」
京太郎「あはは……」
照「……でも、キミさえ良ければ私もそう呼びたい」
京太郎「え」
照「だめ?」ジッ
京太郎「う……べ、別に断る理由はありませんけども……」
照「良かった。じゃあ呼ばせてもらうね、京ちゃん」ニコ
京太郎「っ——!」ドキッ
照「京ちゃん?」
京太郎「あ、いえ、その……ナンデモナイデス」
照「? ならいいけど」
京太郎「(いきなり微笑むのは反則だろ……)」
京太郎「さ、さぁーて! 気を取り直して行きましょうかお姉さん!」
照「待って」
京太郎「……今度はなんすか」
照「名前で呼んで」
京太郎「はい?」
照「私だけ好きに呼ぶのも悪いし、『お姉さん』は他人行儀が過ぎる。京ちゃんも名前で呼んで」
京太郎「………………と、年上ですし」
照「……」ギュルルルルルルルルルルルルル
京太郎「て、照さん! これでいいですか照さん!?」
照「……」シュオオオオオン...
京太郎「た、助かった……」
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京太郎「……仰せのままに。照さん」
【TO BE CONTINUED...?】
というわけで連続テレビSS(?)『てるてる日和』でした
阿知賀キャラで小ネタやifを書くと本編での楽しみが薄れると思ったので、いっそ趣味に走ってみた
しかし京照むずい……キッチリ書き溜めしておけば良かったとほんのり後悔
とはいえ埋めネタにあまり時間を割いても本末転倒だし、この失敗は次に活かそう
あとは感想妄想要望願望なんでも好き放題に書いて埋めてもらえると嬉しい
埋まらなかったらこっちでAA貼るなりなんなりするけど
おはようの埋めレス
憧ちゃんの東山さんとてるてるの中原さんをキャスティングした人は歴史に名を残すべき功労者
ところで制服の件で思い出したけど、
AAの都合上>>932では夏服の照さんですが季節は秋なのでブレザーです
ブレザー大好きです
ちなみに埋め目的以外で小ネタをやるつもりはないから、これの続きは早くて次スレの900過ぎになるね(ニッコリ
このSSまとめへのコメント
阿知賀のやつはどうなったの?