杏子「機動刑事ジバン?」 (614)
クロスSSではありません(もしかしらこういうのもクロスって言うのかもしれないけど)
投稿するのは初めてなのでいろいろ至らない点があると思いますがご了承ください
ジバン関連のセリフは一部記憶を頼りに書くので所々違っていたりするでしょうが大目に見てください
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1378385482
大平「これは、ジバンを愛し、愛と勇気が勝つストーリーを信じる少女の、心のSSである!」
マミの家
杏子「はぁー……」
杏子「何の気なしにマミんちに厄介になってからもう一週間かー」
杏子「昼間はマミが学校行っちまうからあたし一人なんだよなー」
杏子「……」
杏子「……あーあ」
杏子「暇だなー」グダー
杏子「今日はゲーセン行く気分じゃないし、魔女退治もなんかダルいし」
杏子「テレビもこの時間じゃ面白いもんやってないしなー」
杏子「そうだ。マミが持ってるDVDでも再生してみるか。なんか面白いものがあるかもしれない」スタッ
杏子「つってもマミの趣味だから期待はできないだろうけど」
杏子「もしかしたらエッチなDVDとかもあったりして……」ニヤニヤ
杏子「さてと、そうと決まったらさっそく探してみるかー」ゴソゴソ
杏子「お、あったあった。ここにいっぱいしまってあるな」ゴソゴソ
杏子「んードラマばっかだな。こういうのを観る気分じゃないんだよなー」
杏子「お笑いのは無いのかよ、ガキ使とかリンカーンとか」
杏子「ん? この辺にまとめてしまってあるのはなんだろ……」ゴソゴソ
超人機メタルダー
世界忍者戦ジライヤ
機動刑事ジバン
特警ウインスペクター
特救指令ソルブレイン
杏子「なんだこりゃ。……ああ、いわゆる特撮ヒーロー物って奴か」
杏子「マミの奴、いい歳してこんなん観てんのかよ」ケラケラ
杏子「だいたいこういうのは男子が観るもんだろ。まどかんトコの弟とか……」
杏子「……」
杏子「でも、せっかくだし……」
杏子「ちょっとだけ観てみるか……」
杏子「しっかしこれだけあるとどれを観ればいいのか迷うよな」
杏子「まぁあたしにはどれも同じに見えるんだけど……」
杏子「うー……ん……」
杏子「よくわかんないし、一番名前がわかりやすい奴でいっか」
杏子「ってなわけで、この『ジバン』って奴を観よう」ヒョイッ
杏子「ちょっと観てつまんなかったら変えればいいんだし」
杏子「一巻のディスクをプレイヤーに入れてっと……」
杏子「再生!」
大平「新番組 機動刑事ジバン!」(ジライヤの間奏)
杏子「おっ、始まった!」
大平「今、かつてない恐怖が覆い尽くそうとしている!」
大平「謎の組織バイオロンに向けて発せられた、警視庁の特別指令とは!」
大平「密かに開発され『対バイオロン法』のもと、どんな活動をも許された人類の最終兵器!」
大平「その秘密のベールが、今解き放たれた!」
杏子「おお、子供番組だと思ってバカにしてたけど、案外お堅いストーリーみたいだな」
大平「第一話 『僕のかわゆい少女ボス』! お楽しみに!」
杏子「……は?」
杏子「ナレーションとサブタイトルの雰囲気が釣り合ってねえ気がすんだけど……」
♪~
杏子「あ、オープニングが始まっちまった」
杏子「このガタイのいい女の子がヒロインか?」
大平「これは、人を愛し、正義を守る若者と少女の、心のドラマである!」
機動刑事ジバン
杏子「やっぱナレーションはお堅い感じなんだけどなあ」
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! ひとは誰ぇぇぇでもぉぉぉぉ!!」
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! ひとつの太陽ぉぉぉぉぉぉ!!」
クッシー「機動刑事ジバァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!」
杏子「おお、なんかいかにもヒーロー物って感じの歌だな!」
杏子「にしてもこの声、どっかで聴いたことがあるような……」
杏子「ああ、和田アキ子か」
杏子「本編が始まったな」
杏子「おっ、いきなり悪そうな奴が……」
ボーイ「レゾン発進!」
レゾン「ウーウーウーウーウーウー」ゴォー
杏子「なんだ、この車? ……レゾン? パトカーみたいなもんか?」
杏子「だれが運転してんだ?」
ボーイ「賊はあと十秒で研究室に辿り着きます! 急いでください!」
杏子「ふぅん、なかなか緊迫感があr」
大平「『僕のかわゆい少女ボス』!」
杏子「……」
杏子「悪者が乗った車をレゾンが追ってる……」
杏子「しっかしこのレゾンとかいう車すげーな。爆発を物ともしないぜ」
杏子「お、レゾンから誰か出てきた」
杏子「……ロボット?」
ジバン「警視庁秘密捜査官警視正 機動刑事ジバン!」ピロロロロロロロロ
杏子「こいつがジバンか」
ジバン「対バイオロン法第一条。機動刑事ジバンは、いかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕することができる」
ジバン「第二条。機動刑事ジバンは、相手がバイオロンと認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる」
ジバン「第二条補足。場合によっては抹殺することも許される」
杏子「無茶苦茶言ってんぞコイツ」
杏子「おお、悪者が怪物になったぞ」
杏子「こういう奴をやっつけるんだな、ジバンが」
杏子「……」
杏子「おいおい……一方的にやられてるじゃねえか!」
マーシャ「アアアァ!」
カーシャ「エエエェ!」
杏子「なんか怪物増えてるし」
杏子「……」
杏子「ボコボコにされた上に逃げられちまってら。かっこよく出てきた割にいまいち頼りないんだなジバンって奴は」
杏子「なるほど、このバイオロンって奴らは地球征服を狙ってんのか。悪者らしいな」
杏子「このドクターギバっておっさんが親玉で、さっき戦いに割って入ってきた女二人が幹部なのか」
杏子「やっぱちょっとお堅い雰囲気だなあ」
カーシャ「ギバ様! 地球征服のあかつきには私にアメリカをちょうだい! いいでしょー?」
マーシャ「私はヨーロッパ! パリコレを全部着ちゃうんだー!」
カーシャ「あら! ティファニーの宝石!」
マーシャ「わかってないわねー。ファッションはやっぱりパリよ」
カーシャ「宝石!」
マーシャ「パリコレ!」
カーシャ「宝石!」
マーシャ「パリコレ!」
杏子「……案外ほんわかした組織なんだなバイオロンって……」
杏子「おっ、新キャラだ。オープニングにいた奴だな」
杏子「五十嵐まゆみって言うのか。小学生だな」
まゆみ「ただいまー!」
まゆみ母「おかえり! 直人さんが待ってるわよ」
杏子「直人? また新キャラか」
杏子「……」
杏子「どういうことだおい……。ジバンじゃねえか!」
まゆみ「お兄ちゃん大丈夫?」
ジバン「大丈夫だよ」
ボーイ「まゆみちゃん、修理を手伝ってください」
まゆみ「わかったわ!」
ウィーン ギギギギギ
杏子「しかしどういう関係なんだよコイツら……」
まゆみ「バイオロンと戦ったのね。この体に慣れてないんだもん。仕方ないわ」
杏子「なるほどな。ジバンにとっては初めての戦いだったわけか。苦戦するのも当然か」
杏子(あたしも初めて魔女とやりあったときは苦労したっけ……)
杏子「にしてもコイツら何者なんだ? ここまで何の説明もないぞ?」
ボーイ「異常事態発生! 異常事態発生!」
杏子「おぉ、何か起きたっぽいな」
杏子「まゆみがコンピューターを操作してる……。すげーな。ホント何者だよ」
まゆみ「バイオロンの仕業に間違いないわ!」
杏子「誘拐されたガキ達を追って敵のアジトまで来たけど」
杏子「相変わらずボコボコにされてんな。まったく、見てらんないよ」ヤレヤレ
ジバン「マクシミリアンソード!」ギュイーン!
杏子「おっ、剣を出したな」
杏子「……」
杏子「それでも全然歯が立たたねえ……。くそっ、イライラするな……」
レゾン「ウーウーウーウーウーウーウーウー」
杏子「あ、レゾンが助けに来た」
杏子「人が乗ってなくても走れんのか。すげー!」
杏子「ようやく形勢逆転か。ったくヒヤヒヤさせんなっつーの」
♪?
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! ひとは誰ぇぇぇでもぉぉぉぉ!!」
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! ひとつの太陽ぉぉぉぉぉぉ!!」
クッシー「機動刑事ジバァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!」
杏子「ここで主題歌か。盛り上げてくれるねえ」
カメレノイド「ケケケー!」ズババババ
ジバン「……!」
杏子「おぉ、怪物の攻撃を耐えた!」
ジバン「ラストシューティング!」ズギュルルルン!
カメレノイド「ゲー!」ズガーン!
杏子「ん、なんかティロフィナーレみたいな語感の技名だな」
クッシー「だから燃える……!」バニンライッ
ジバン「トドメだ!」
クッシー「だから輝く……!」シャイニンブルー
ジバン「マクシミリアンソード!」キラーン
クッシー「吹き飛っばぁすぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」スペシーラー
クッシー「闇ぃをぉぉぉぉ!!」ハーーーー
ジバン「ジバンエンド!!」ズバシャー!
カメレノイド「ギャアアアアアア!!」
クッシー「機動刑事ジバァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
ドガーーン!! ズガーーン!!
杏子「やったぜ! ジバンが勝った!」
ジバン「……」
ジバン「……」ガショッ ガショッ
直人「……」ガショッ ガショッ
杏子「ジバンが人間の姿に……」
杏子「コイツが直人か」
杏子「女刑事にいろいろ問い詰められてタジタジになってら。ジバンの時とはまるで雰囲気が違うな。どういう奴なんだ?」
直人「カンパーイ!」
まゆみ「カンパーイ!」
大平「日本は新たな脅威に包まれ始めた! がんばれ、田村直人! 戦え、機動刑事ジバン!」
つづく
杏子「ちょ、ちょっと待てよ! 終わり!?」
杏子「どうなってんだよ! ジバンって何者だよ!? まゆみとどういう関係が」
クッシー「ヘビィメタルのぉ! ボディの中にぃ!」
クッシー「強くなる、この魂……!」
クッシー「おお! ジバァァン!!」
杏子「マジで終わっちまった……。何なんだ? この番組……?」
クッシー「未来(あした)予報が! もし嵐でぇも!」
クッシー「俺が変えるぅさぁ! 青空にぃ!」
杏子「エンディング、いい歌だな」
杏子「ジバンの正体はわからず仕舞いか……。せっかくスカッと敵を倒したのに、なんかモヤモヤすんなー」
杏子「……ようし、次も観てみるか。どうせ暇だし」
杏子「まさか次の回ではジバンの正体もハッキリするだろ」
次回予告
大平「警視庁爆破の不敵な作戦! 計算されつくした陽動作戦に正面から立ち向かうジバン!」
大平「急げ! 警視庁を救え!」
大平「機動刑事ジバン!」
大平「『大好き! ナオトお兄ちゃん』!」
杏子「……」
杏子「あんまり期待しないでおこう……」
第2話 『大好き! ナオトお兄ちゃん』視聴
杏子「だんだんわかってきたな」
杏子「バイオロンはバイオテクノロジーを使う悪の組織で、目的は地球征服」
杏子「直人がジバンだってことを知ってるのはまゆみだけ。他の奴らはジバンやバイオロンの存在自体知らないらしい」
杏子「直人はセントラルシティ署ってとこの平刑事で、正体がバレねえように普段はおっちょこちょいを演じてるってわけか」
杏子「でも肝心のジバンについてのことが何一つわからねえ……。 何なんだ? ジバンって……」
直人「まゆみちゃんは基地に戻って情報を集めてくれ。僕はいつでも動けるように待機している!」
杏子「まゆみと二人になると急にキリッとすんだよなー」
酉変えた方が良いと思うよ
ジバン「警視庁秘密捜査官警視正 機動刑事ジバン!」ピロロロロロロロロ!
ジバン「対バイオロン法第一条。機動刑事ジバンは、いかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕することができる」
ジバン「第二条。機動刑事ジバンは、相手がバイオロンと認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる」
ジバン「第二条補足。場合によっては抹殺することも許される」
杏子「これは毎回やんのか」
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! ひとは誰ぇぇぇでもぉぉぉぉ!!」
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! ひとつの太陽ぉぉぉぉぉぉ!!」
ジバン「マクシミリアンソード!」ジャキッ!
ジバン「ジバンエンド!!」ズバシャー!
ネコノイド「グギャアアアアアア!!」
クッシー「機動刑事ジバァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
杏子「主題歌を流しながら必殺技か。こういうところはしっかり子供番組だな」
>>29
ありがとうございます
酉変えました
大平「油断するな、田村直人! 地球を守れ、機動刑事ジバン!」
つづく
クッシー「ヘビィメタルのぉ! ボディの中にぃ!」
クッシー「強くなる、この魂……!」
クッシー「おお! ジバァァン!!」
杏子「終わった。結局ジバンについてのことは謎のまま……」
杏子「……ふん、上等じゃん」
杏子「こうなったらジバンの正体がわかるまでとことん付き合ってやるよ!」
次回予告
大平「恐るべき東京占領作戦を阻止せよ、ジバン!」
大平「機動刑事ジバン!」
大平「『へんな男とおばけ野菜』!」
杏子「……」
杏子「もうサブタイに突っ込むのは止めにしよう……」
第3話 『へんな男とおばけ野菜』視聴
杏子「おぉ、まゆみがバイオロンに捕まるときわざと落としたペンダントを」
杏子「ジバンが拾ってアジトに駆けつけたってわけか」
杏子「なかなかいいコンビじゃん」
ジバン「警視庁秘密捜査官警視正 機動刑事ジバン!」ピロロロロロロロロ!
ジバン「対バイオロン法第一条! 機動刑事ジバンは、いかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕することができる!」
ジバン「第二条! 機動刑事ジバンは、相手がバイオロンと認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる!」
ジバン「第二条補足! 場合によっては抹殺することも許される!」
ジバン「マクシミリアンソード!」ジャキッ!
ジバン「ジバンエンド!!」ズバシャー!
杏子「いつもの口上。いつもの歌。いつもの必殺技。……なーんか落ち着くなー」
まゆみ「ほら、お兄ちゃんもニンジン食べなきゃダメよ!」
直人「えー僕 馬じゃないぜ?」
一同「はははははははは!」
杏子「明るい幕引き……。いいな、うん」
大平「がんばれ、田村直人! 戦え、機動刑事ジバン!」
つづく
杏子「手に持ったニンジン食わずに終わりやがった」
クロスじゃ
第4話 『すてきなバラのプレゼント』視聴
直人「ユキちゃん。人間ならどんな凶悪なヤツでも法で裁く義務があるんだ」
直人「そうしなければただの獣になってしまう」
直人「君が人間なら、稲垣と村井を元に戻す義務があるんだ。僕は信じる。君がその義務を果たしてくれることを」
杏子「おいおい、対バイオロン法はいいのかよ……。まぁ『法』には違いないけどさ」
杏子「まぁでも、何だかんだ言ってヒーローらしいよな、直人」
ユキ「ジバン!」
偽ユキ「ジバン!」
ジバン「どっちが本当のユキちゃんなんだ!?」
ジバン「……稲垣と村井が死にかけている。どうしたらいい?」
偽ユキ「いいのよ、あんな奴ら! お父さんを殺した罰よ!」
ユキ「駄目よ! 早く血清を作って注射するのよ! もとに戻してあげなきゃいけないのよ!」
杏子「おっ、こう繋がるのか。なるほどな」
杏子「……。かっこいいよな、ジバン……」
>>34
やっぱりクロスなんでしょうか
第5話から第9話まで視聴
第10話 『パパはパパじゃない!?』視聴
杏子「くるぞくるぞ……」ワクワク
ジバン「警視庁秘密捜査官警視正 機動刑事ジバン!」ピロロロロロロロロ!
杏子「きた!」
ジバン「対バイオロン法第二条! 機動刑事ジバンは、相手がバイオロンと認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる!」
杏子「今回は一条と二条補足は無しか。ちょい物足りないな」
ジバン「マクシミリアンソード!」ジャキッ!
ジバン「ジバンエンド!!」ズバシャー!
アクムノイド「ギエエエエエエエ!」ドカーン!
杏子「ジバンの勝利でめでたしめでたしか。観ててほっとするよ」
杏子「ヘビィメタールーのー ボディーの中にー」
クッシー「強くなる、この魂……!」
杏子「おージバーン」
杏子「へへっ。歌も覚えちまったな」
杏子「これで一巻はおしまいか。あっという間だったな」
杏子「初めは弱っちくて頼りなかったジバンもすっかりヒーローらしくなってきたよな」
杏子「しっかし……10話まできてまだジバンの正体がわかんないなんてなぁ」
杏子「ま、いっか。ジバンがかっこよく戦うところが見られさえすれば……」
大平「運命の大手術が始まった!」
大平「直人のもとに集まった人物の正体は!」
大平「ジバン誕生の秘密が今明らかにされる!」
杏子「!」
大平「機動刑事ジバン! 『少女と戦士の心の誓い』!」
杏子「……ついに来たな」
杏子「とうとうジバンが何者かわかるんだな!」
杏子「は、早く二巻を……!」ガサゴソ
ガチャッ タダイマー
杏子「あ、マミが帰ってきた」アセアセ
マミ「あら佐倉さん、そんなに慌ててどうしたの?」
杏子「べ、別に? どーもしないけど?」
杏子(さすがにジバン観てたこと知られんのは恥ずいな。いや、そもそもマミのDVDなんだけど、やっぱ、な……)
杏子(すげードヤ顔でネタバレとかしてきそうだし)
マミ「これからお夕飯つくるから待っててね」
杏子「おう」
杏子(しゃーねえ。ジバンの秘密は明日のお楽しみか……)
夕食後
杏子「ふぅー! ごちそうさまー!」
失敗した……orz
夕食後
杏子「ふぅー! ごちそうさまー!」
マミ「ふふっ、お粗末様」
マミ「じゃあ、洗い物するから食器を持ってきてくれる?」
杏子「オッケー」
ガチャガチャ
杏子「ふふーんふふーふーふん♪ ふふふふふーふーふーん♪」ガチャガチャ
杏子「ふふふふふーん♪ ふーふふふーふーん♪」ガチャガチャ
杏子「ふーんふふーん♪」ガチャガチャ
マミ(佐倉さんご機嫌ね。鼻歌なんか歌っちゃって)フフッ
マミ(……)
マミ(……!)
マミ(この歌は……機動刑事ジバンの!)
杏子「くぅ……くぅ……」zzz
マミ「DVDを動かした痕跡がある」
マミ「やっぱり。ジバンを観たのね」
マミ「それならそう言ってくれればいいのに」
マミ「まぁ佐倉さんのことだから、こっそり子供番組を観てたってことがバレるのが恥ずかしかったのかな?」
マミ「指摘して恥ずかしがらせるのもかわいそうだし、知らないフリをしてましょうか」フフッ
マミ「……」
マミ「私も久しぶりメタルダーでも観ようかな」
今日はここまで
見てくださってる方がいるようで有難いです
何度か読み返してるのに投稿してから誤字脱字に気づいたりしてガックリきてます
携帯で投稿しようとすると変なことが起きるし、けっこう大変なんですね
最後まで書き溜めはしてあるのでなんとか完結まで持っていけたらと思います
見てくださった方々、ありがとうございます
明日の夜、また投稿します
それでは、おやすみなさい
このSSの作者さんって以前まどかSSでメタルヒーロークロスした人?
再開します
パソコンがeモバなので昨日は携帯と交互に投稿していたのですが、
やはり携帯からだとやり辛いので、これからは携帯から自分で支援しつつパソコンで投稿していきます
>>45
ウインスペクターのやつですかね?
自分はこれが処女作です
翌日
マミ「それじゃあ、いってきまーす」
杏子「いってらー」
ガチャッ
杏子「……」
杏子「よっしゃー! 二巻観るぜ!」ガサゴソ
大平「『少女と戦士の心の誓い』!」
杏子「いつになく真面目なタイトルだな。こりゃ期待できるぜ」
また酉割れてるよ
杏子「なるほどなー。まゆみのじいさんがジバンプロジェクトの第一人者」
杏子「で、それを嗅ぎ付けたバイオロンがじいさんとまゆみを襲ってきて」
杏子「偶然居合わせた直人が二人を助けたけど、自分は死んじまったってわけだ」
杏子「見ず知らずの他人のために命を投げ出すなんてとんだ馬鹿野郎だぜ」ケラケラ
杏子「……ま、そこが直人のいいところなんだけど……」
>>52
ありがとうございます
酉変えました
杏子「直人を死なせたくなかったじいさんは、怪我した体に鞭打って、直人をジバンに改造か」
杏子「これで晴れてジバン誕生ってわけだ!」
杏子「……」
杏子「どういうことだおい……。ジバン動かねえじゃねえか!」ガビーン
杏子「あ、じいさん死んじまった……」
杏子「どうすんだよこれ……」
まゆみ「お祖父ちゃんの願いを叶えて! 生き返って! ジバン!」
杏子「まゆみの涙がジバンに……」
ジバン「……」ピロロロロロロロロ
杏子・まゆみ「!」
ジバン「……」ウィーン ガショッ
まゆみ「ジバン!」
杏子「生き返った!」
杏子「女の子の涙で復活なんて、くっせー話だな……って言いたいところだけど」
杏子「なんだろう……。なんだか妙に納得したぜ」
柳田「田村直人。いや、機動刑事ジバン! 本日付けをもって、君を警視正に任命する!」
杏子「このおっさんは警察のお偉いさんか」
直人「やります! 命の続く限り!」
杏子「これがジバンの正体ってわけか」
杏子「こういう出来事を経て戦ってたんだってわかったら、かっこよさもひとしおだな」ウンウン
杏子「まゆみとの絆の固さのワケもわかったし」
杏子「さーてと。そうなるとまた次回が楽しみだぜ」
杏子「今回はジバンが戦うシーンが無かったからな。次はバンバン暴れてもらわないとな!」
大平「誘拐され、秘密基地へと連れ込まれた洋子に、たった一人の孤独な戦いが待っていた!」
大平「刻一刻と迫る危機!」
大平「機動刑事ジバン! 『危うし! 洋子先輩』!」
杏子「洋子……? ああ、直人の先輩の女刑事か」
杏子「第1話では子供達と一緒にさらわれて、みっともなく悲鳴を上げてたっけ」
杏子「タイトルから察するに、洋子がピンチのところへジバンが助けに来るって感じかな」
第12話 『危うし! 洋子先輩』視聴
杏子「うわっ、ジバンが空飛んでる!」
杏子「高機動システムウェポン・ダイダロスか。ははー、新しい装備ってわけだ」
杏子「どんどん強くなってくなージバンは」
杏子「で、洋子はバイオロンにとっ捕まってるな」
杏子「ジバンの正体を探るためか。でも洋子は知らないんだよなー」
杏子「さーて、そろそろジバンが助けに来るかな」
杏子「ん? 洋子がバイオロンの下っ端からマシンガンを奪ったぞ」
洋子「動いたら撃つわよ!」
杏子「おいおい……ただの人間がバイオロンとまともに戦えるかよ」
マーシャ「ふん! 私達にそんな物が効くとでも思ってんの?」
カーシャ「撃てるもんなら撃ってみなさいよ!」
洋子「……」ズダダダダダダダダダダダダダ
マーシャ・カーシャ「わあああああああ!」
杏子「」
杏子「すげえ……。たった一人でバイオロンの下っ端達を一掃してる……」
杏子「めちゃくちゃつえーじゃん……。どうなってんだ……」
杏子「とうとう自力でバイオロン基地から脱出しやがった……」
マーシャ「追いかけっこもここまでよ!」ズガーン!
洋子「あぁっ!」ドサッ
杏子「ようやくピンチっぽくなったな」
ジバン「洋子さーん!」
杏子「あ、ジバン来た」
ドカーン! ズバーン!
ジバン「うああああ!」
杏子「ジバンの方がよっぽどピンチじゃねえか!」
洋子「あの装置でジバンに幻覚を見せてるのね!」ズキューン
マーシャ「うっ!」
杏子「洋子がジバンの危機救っちゃったよ……」
洋子「これは東京に向けて発射されるミサイルよ!」
ジバン「よし! ダイダロス!」
杏子「おお! ダイダロスがバズーカに変形した!」
杏子「って、そんなのでミサイル撃っていいのかよ!?」
ジバン「ダイダロスファイヤー!!」ズガガーン!
ドカーン! ズバババーン!
杏子「うっわ、すっげーことになってんな」
杏子「ま、まぁこれで一件落着……なのか?」
第14話 『愛の大逆転ゲーム!』視聴
キラーノイド「ジバンの一番の弱点は、奴自身がメカであること」
キラーノイド「ジバンはコンピューターですべての機能をコントロールする。そのコンピューターをわずかでも破壊すれば、ジバンの機能は低下し、ただの木偶の坊に!」
ギバ「その通りだ!」
杏子「バイオロンの奴ら、本格的にジバンをぶっ潰す気になったらしいな」
杏子「弱点まで分析されちまって、大丈夫なのかよ?」
キラーノイド「くらえジバン!」ビリビリー
ジバン「ぐあっ! コンピューターが!」ジジジジ
杏子「やべえよ……ホントにやられちまった!」
ボーイ「デンジャー! デンジャー! このままではやられます!」
まゆみ「ボーイ! どうすればいいの!?」
ボーイ「時間はかかりますが、ジバンにキーワードを送り、メカを刺激して回復させるしかありません」
杏子「けっこう面倒なんだな……」
まゆみ「キーワード!? なんて送ればいいの!? 教えて、ボーイ!」
ボーイ「キーワード……は……あ……い……」シーン
まゆみ「ボーイ!」
杏子「……は?」
杏子「あいって……愛か?」
カチャカチャカチャカチャ
まゆみ「愛……愛……愛……! お願い、神様! 」ポロポロ
杏子「愛って書かれたボタンを泣きながら連打してやがる……」
杏子「だいたい、なんだよ愛ボタンって……」
ジバン「くっ……このままでは!」ジジジジ
ジバン「!」ジジジジ
ジバン「愛……?」
ジバン「! まゆみちゃん!」ピロロロロロロロロ!
杏子「くっはー! そんなのありかよ!」
杏子「これだから子供番組ってのは。笑っちまうよな!」ケラケラ
杏子「……」
杏子(愛と勇気が勝つストーリー……か……)
第15話 『オオカミ男はピアノ好き』視聴
杏子「洋子先輩すげえ……拳銃落としたのに手錠使ってバイオロンと戦ってる……」
杏子「手錠がブーメラン、ヌンチャク、メリケンサックに……。手錠って武器だったのか……」
第17話 『誕生! 対ジバン必殺兵器』視聴
杏子「とうとうバイオロンがまゆみに狙いを定めてきたな」
杏子「まゆみのお袋さんを人質にしてまゆみをおびき出すなんて、卑怯な真似しやがる……」
杏子「でもまっ、ジバンが来れば問題無しだろ」
杏子「これまでどんなバイオノイドが現れてもみんなやっつけてきたもんな!」
直人「レゾン! バイカン! スパイラス! 発進!」
杏子「おおっ、三大メカそろい踏みか。直人の奴マジだな」
杏子「まゆみに手を出そうとしたのが運のつきってわけだ。これでジバンの勝t」
ドドドドドドド! ズガガガガーン! バババーン!
杏子「な、なんだ!?」
ガルボ「……」シュー
ジバン「恐ろしい殺気だ……。これまでの怪物とはわけが違う!」
杏子「なんだよコイツ……。何者だ!?」
大平「突如として現れた不気味な怪物!」
大平「そしてまゆみの運命は!」
大平「すべてが新しい局面を迎えようとしていた!」
つづく
杏子「は!? ここで終わり!?」
杏子「冗談じゃないぜ……。まゆみは無事なんだろうな!?」
杏子「だ、大丈夫さ……。ジバンが負けるはず、ねえ……よな……」
第18話 『母と娘・悲しみの果てに』視聴
杏子「縁起でもねえタイトルだな……」
ガルボ「アハハハハハハハハハ!」
杏子「!」
杏子「この声……こいつ女!?」
ガルボ「ジバン! あたしは貴様を倒すために、バイオによって生まれたサイボーグ!」
ガルボ「バイボーグ・J(ジバン)キラー・マッドガルボ!」
ジバン「バイボーグ・Jキラー・マッドガルボ!?」
杏子「バイボーグ・Jキラー・マッドガルボ?」
マーシャ「ギバ様が作った新しい司令官だわ!」
カーシャ「かぁーっこいいー!」
杏子「バイオロンの新しい幹部ってことか」
杏子「ジバン……負けるなよ……!」
ガルボ「いくぞ! ジバン!」
ガルボ「はぁ!」ズババー!
ジバン「ぐっ!」バチバチ
ガルボ「とぁ!」バキッ!
ジバン「ぐああああ!」バチバチバチ
杏子「つ、強えぇ……!」
ガルボ「あたしは貴様の力をすべて分析して作られたのだ!」
ジバン「くっ……ここで死ぬのか……?」
ボーイ「デンジャー! デンジャー! このままではやられます!」
杏子「そんな……ジバン……!」
ジバン「……まだだ! まゆみちゃんを助け出すまでは……!」
ジバン「ダイダロスファイヤー!!」ズガガーーン!
ガルボ「ぬぅ! 勝負は預けたぞ、ジバン!」ブロロロロ
杏子「なんとか追っ払えたけど、まゆみはさらわれちまった……」
杏子「ってかダイダロスファイヤーに耐えるなんてどんだけ硬い盾だよ!? ミサイル吹っ飛ばした技だぞ!?」
杏子「どうなっちまうんだよ、これから……」
ギバ「ジバンを倒すうまい手がある! まゆみに高性能爆弾を仕掛けるのだ!」
ギバ「ジバンが強くまゆみを抱きしめたら爆発するようにしておくのだ!」
ガルボ「なるほど。あの強力なメタルボディーも気が緩めば防御パワーが落ちるはずだ」
杏子「き、気が緩めば……?」
ガルボ「そして爆発して二人ともあの世へ行く!」
ガルボ「まゆみ。これは指輪爆弾だ。一度はめたら最後、決して外すことはできない」スッ
まゆみ「あぁ……」
杏子「ちくしょう! 汚ねえマネしやがって!」
杏子「ジバン! 絶対まゆみを助けてくれよ!」
ジバン「ジバンエンド!!」ズバシャー!
アゲハノイド「ギャアアアアアア!」ドカーン
杏子「よっし! まずはバイオノイドを倒したぞ!」
杏子「次はまゆみを助ける番だ! 頼むぜ、ジバン!」
ジバン「警視庁秘密捜査官警視正 機動刑事ジバン!」ピロロロロロロロロ!
ジバン「対バイオロン法第一条! 機動刑事ジバンは、いかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕することができる!」
ジバン「第二条! 機動刑事ジバンは、相手がバイオロンと認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる!」
ジバン「第二条補足! 場合によっては抹殺することも許される!」
マーシャ「う……」
カーシャ「く……!」
ジバン「バイオロン! 今度こそまゆみちゃんを返してもらうぞ!」
ガルボ「今日のところはあたし達の負けを認め、まゆみを返してあげよう。受け取るがいい、ジバン!」
杏子「だ、駄目だ! まゆみの指には爆弾が!」
ガルボ「抱き合え! 抱き合って爆発しろ!」
ジバン「まゆみちゃん! もう大丈夫だよ!」
まゆみ「……」
ジバン「まゆみちゃん?」
杏子「まゆみ……」
まゆみ「……!」
まゆみ「来ないでえええええ!!」ヒュー ザバーン!
杏子「」
杏子「まゆみが……滝つぼに……」
ジバン「まゆみちゃああああああああん!!」
杏子「マジかよ……」
大平「直人は必死になってまゆみを探した」
大平「だがまゆみの姿はどこにもなく、探し続ける直人の声だけが、辺りに空しく響き渡った」
直人「まゆみちゃあああああん!!」
杏子「どうなっちまったんだ、まゆみは……」
杏子「まさか……本当に死んじまったんじゃ……」
ギバ「ジバン! まずは見せしめに、五十嵐の家を破壊してやる!」
ボーイ「ミサイルが発射されました! あと一分で五十嵐家に命中します!」
杏子「え」
ガルボ・マーシャ・カーシャ「アハハハハハハハハハ!」
ギバ「フハハハハハハハハハハ!」
杏子「バイオロンの奴ら! ふざけやがって!」ギリリリ
チュドーン!!
杏子「まゆみの……家が……」
杏子「なんでだよ……ちょっと前まではみんな幸せそうにしてたってのに……」
大平「ついにバイオロンは本性をむき出しにして、ジバンに襲い掛かってきた!」
大平「激流に飲まれたまゆみの運命は! その指には爆弾が仕掛けられている!」
大平「見つけたら最後、ジバンもろとも爆発してしまうのだ!」
大平「がんばれ機動刑事ジバン! 君の行く手は容易ではない!」
つづく
杏子「くっそぉ……なんでこんなことになっちまったんだ……」
杏子「……まゆみぃ……」
今日はここまで
見てくださった方、ありがとうございます
支援(自分でやってて支援ってのもおかしいですが)ってこんな感じで大丈夫なんですかね?
明日は夜に予定が入っているので投稿はしない予定ですが、もしかしたら昼間にできるかもしれません
16話ってそんなに語りどころもなかったっけ?
ステマ?
>>101
このSSでは話の展開のために触れておかないといけない部分と、個人的に触れておきたい部分以外はスルーしています。
(ハリー初登場も飛ばしてしまいましたが)
16話は大好きな回ですが、特に触れておく点は無いかなと思い、カットしました。ご了承ください。
>>102
特にステマしようという気はありませんが、
このSSを見てジバンに興味を持ってくれる人がいたら、それはとっても嬉しいなって
楽しんで見てくださってる方々がいてくれて、本当に有難いです。
ただ、今後もちょくちょくスルーする回があるので、
もし待っていた回を飛ばしてしまったらスミマセン。
ちなみに先に言ってしまうと、真珠回は構成の関係でカットしてあります。あらかじめご了承ください。
再開します。
第19話 『電子手帳返上!』視聴
杏子「おぉ、ボーイがハリーボーイになってる」
ハリー「まゆみちゃんが見つかるまで、僕が基地の連絡係兼掃除係だよ!」
杏子「今までまゆみがやってくれてたんだもんなー」
杏子「まゆみ……早く戻ってこいよな……」
マーシャ「ギバ様、一つくらい落としたからってそんなに騒ぐことないじゃありませんかー」
カーシャ「そうよ、まだこんなにたくさんあるんですもの」
杏子「バイオロンの奴ら、なんか落としたらしいな」
ガルボ「お前たち、このビンの中身がどれかけ重要かわかってないのか。怪物の元が入っているのだ!」
ガルボ「この怪物の元にドクターギバが手を加え、バイオロンのあらゆる怪物が誕生する。つまり、怪物の秘密がすべてこ
こに詰め込まれている!」
ガルボ「もしそれがジバンの手に渡ればどうなる!?」
杏子「なるほど。そりゃ大変だ」
杏子「そんなものがあれば、これからはもっと楽に戦えるよなー」
杏子「怪物の元が入ったビンをまなみってガキが拾って、そこから直人の手へ」
杏子「なんだ、もう手に入っちまった。必死に探してるバイオロンの奴らもご苦労なこったな」
直人「これは、バイオロン怪物の元だ!」
ハリー「分析には十日かかります」
杏子「結構めんどいんだな。でもま、これでバイオロンの秘密もわかるし、一安心か」
チュウシャノイド「俺の体はな、毒をもっている動物を全部集めて作られているんだ!」
チュウシャノイド「それ、毒蜂注射! サソリ注射! トラフグ注射!」
杏子「とんでもない奴が出てきたな」
杏子「ジバン、今回も頼んだぜ!」
杏子「……」
杏子「おいおい……まなみってガキがさらわれちまった!」
マーシャ「子供を返してほしければ、セントラルパーク近くの廃工場にビンを持ってくるのよ!」
杏子「バイオロンめ、相も変わらず汚ねえマネを……」
柳田「ビンを返すわけにはいかん。バイオロンを倒せるかもしれないチャンスを、棒に振るわけにはいかない」
杏子「そりゃそうだよな……」
直人「まなみちゃんの命がかかってるんです! お願いします!」
柳田「……」ガチャッ ブーン
直人「……」
杏子「どうすんだよ……」
警視庁 特別科学研究所
ジバン「……」
杏子「結局ビンを盗み出しに来たか……」
柳田「そこで何をしている」
ジバン「!」
柳田「命令に背くつもりか?」
ジバン「……」
ジバン「対バイオロン法第三条」
杏子「三条!?」
ジバン「機動刑事ジバンは、人間の生命を最優先とし、これを顧みないあらゆる命令を排除することができる」
杏子「これまたとんでもないのが来たな……」
ジバン「この三条を作ったのは柳田さん、あなたでしょう! それを自分から破るつもりですか」
ジバン「もしそれでもとおっしゃるなら」
ジバン「この電子手帳はたった今お返しします」
柳田「どうしてだ……。ビンを返せばまた辛く長い戦いが続くことになるんだぞ! 苦しむのはジバン、君じゃないか!」
杏子「柳田のおっさんの言う通りだぜ。なんでそこまでして……」
ジバン「僕にとってまなみちゃんは……まゆみちゃんと同じなんです」
柳田「それほどまでにまゆみちゃんのことを……」
杏子「ははっ、なーに言ってやがんだ。やっぱ救いようのねえ甘ちゃんだぜ、ジバンって奴は」
杏子「……」
杏子「ヒーロー……か……」
ジバン「マッドガルボ! ビンは持ってきたぞ!」
ガルボ「たしかに、これは怪物の元」
ガルボ「離してやれ!」
ジバン「まなみちゃん! 大丈夫かい?」
ガルボ「者共! 全員生かして返すな! 抹殺しろ!」
杏子「やっぱそうくるよな」
杏子「でも……」
ジバン「卑怯だぞバイオロン! 許さん!!」
ジバン「警視庁秘密捜査官警視正 機動刑事ジバン!」ピロロロロロロロロ!
ジバン「対バイオロン法第一条! 機動刑事ジバンは、いかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕することができる!」
ジバン「第二条! 機動刑事ジバンは、相手がバイオロンと認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる!」
クッシー「あっらっしのぉぉぉぉ! こっおやにぃぃぃぃ! 舞いぃぃぃぃい降ぉりたぁぁぁぁぁ!」
クッシー「メタぁルぅぅぅぅぅ! マっスぅクのぉぉぉぉぉ! すぅぅごぉぉぉぉい奴ぅぅぅぅぅぅ!」
杏子「ジバンが負けるわけない!」
ガルボ「いくぞジバン!」
チュウシャノイド「こうなったらこの小娘を!」ジャキッ
まなみ「キャー!」
ジバン「まなみちゃん!」
ヒュンヒュンヒュン カショッ
チュウシャノイド「うっ!?」
杏子「て、手錠が飛んできた!?」
洋子「……」スギューン! ズギューン! スギューン!
杏子「洋子先輩、またジバンのピンチ救ってる……」
ジバン「洋子さん! まなみちゃんを頼んだ!」
洋子「わかったわ! まなみちゃん、こっちよ!」
ジバン「第二条補足! 場合によっては抹殺することも許される!」
クッシー「吠えろぉぉぉぉぉジバァァァァァァン!!」
ジバン「マクシミリアンソード!」ジャキン!
クッシー「燃えろぉぉぉぉぉジバァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
ジバン「ジバンエンド!」ズバシャー!
チュウシャノイド「ガアアアアアアアア!」ドカーン!
杏子「やったぜ!」
次回予告
大平「大混乱に陥った町を捜索するジバン!」
大平「と、その目の前にまゆみの姿が!」
杏子「! まゆみ!」
大平「まゆみと一緒にいた若者は誰か!? まゆみの身に何かの変化が起きていた!」
大平「機動刑事ジバン! 『町にお金が降って来た!』!」
杏子「まゆみ! 無事だったのか!」
杏子「こうしちゃいられねえ! 早く次観るぞ!」
第20話 『町にお金が降って来た!』視聴
杏子「うわっ、いきなりまゆみがいた! ホントに生きてたんだな! 良かったよかった!」
杏子「でも……様子が変だな……」
杏子「それに何だ? この兄ちゃんは」
早川「記憶……まだ戻らないのかい?」
まゆみ「うん……」
杏子「」
杏子「記憶喪失……って奴か? ウソだろ……」
市民「お金だー! 一万円が降ってきたぞー!」
市民「わあああああああ!」
ギバ「ハハハハハハハハ! 見ろ、人間共の愚かな姿を!」
マーシャ・カーシャ・ガルボ「アハハハハハハハハハ!」
ギバ「金は人間の最大の弱点だ! どんな善人も、金の前では欲望に目がくらむ!」
ガルボ「金で人間共を堕落させ、混乱に陥れれば我がバイオロンの思う壺! ドクターギバ! さすがです!」
杏子「は?」
マーシャ「でも私だってお金欲しいなー」
カーシャ「お金があればなんだって買えるもんね!」
マーシャ「そっ!」
カーシャ「宝石でしょ?」
マーシャ「パリコレでしょ?」
カーシャ「最高級の車!」
マーシャ「それから別荘だって!」
ガルボ「愚か者! そんな人間みたいに成り下がりたいのか!」プンスカ
ギバ「見ておれジバン! 今度こそ一泡吹かせてやる!」
杏子「バイオロンはまたわけのわからねーことしてるし……」
杏子「まゆみはどうなったんだよ、まゆみは……」
ジバン「まゆみちゃん……?」
まゆみ「……」
杏子「よし! ジバンとまゆみが再会した!」
杏子「なーに、直人と一緒にいりゃ、記憶なんてすぐ戻るさ!」
ジバン「まゆみちゃん!」
まゆみ「……いやっ!」ダッ
杏子「!?」
ジバン「まゆみちゃん!? まゆみちゃん!」
杏子「どういうことだ? どうなってんだよ!?」
大平「まゆみは記憶を失っていたが、ジバンに接触してはいけないという恐怖だけは残っていたのだ」
杏子「そんな……やっと会えたのに……」
まゆみ「お兄ちゃん!」
早川「なんだあのロボットは……」
早川「こっちだ! 早く車に!」
杏子「だからなんなんだよお前は!」イライラ
ジバン「まゆみちゃああああん!」ガショッ ガショッ ガショッ
早川「怪物め! くらえ!」ブーン
ジバン「ぐあっ!」バコーン
ブーーン
ジバン「まゆみちゃん……!」
杏子「連れて行かれちまった……」
早川「あのロボット、一体何者なんだい?」
杏子「お前が何者だよ……」
まゆみ「わからない……。 でも近づいちゃいけないような気がするの……」
早川「記憶が戻るまでは、この早川良が君のお兄ちゃんになってやるよ!」
杏子「早川良。コイツも新キャラか……」
杏子「でも一体どういう奴なんだ? 記憶の無い女の子なんか拾ったら、普通 警察に連れてくだろ」
杏子「まぁ、悪い奴じゃねえみてえだが……」
杏子「これで二巻も終わりか」
杏子「怒涛の展開だったな。ジバンの誕生を観てたときは、まさかこんなことになるなんて思いもよらなかったぜ」
杏子「さーて、続きが気になるけど今日はこれくらいして、魔女退治にでも行くか。昨日は結局行かなかったし」
魔女の結界
杏子「はああああああ!」ザンッ
魔女「ギギギギギ」
杏子「これで終わりだ!」ビュンッ
杏子「ジバンエンド!!」ズバシャー!
杏子「あっ」
魔女「ギギギギギ」ドサッ シュー
杏子(調子にのってつい叫んじまった……///)カァー
杏子(誰も見てねえよな)キョロキョロ
杏子「はぁー。こんなんじゃマミのこともとやかく言えねえな……」トボトボ
マミ「……」クスクス
三巻視聴開始
第21話 『スズ虫・毒虫・ゲリラ虫』視聴
ジバン「対バイオロン法第六条! 子供の夢を奪い、その心を傷つけた罪は特に重い!」
杏子「おっ、新しい奴だ! もう法でもなんでもねえ感じだけど」
杏子「ん? マクシミリアンソードが七色に光ってる……?」
ジバン「ジバンハーケンクラッシュ!!」ズババシャー!
杏子「うおおおお! 新技!」
ムシノイド「ギイイイイイイ!」ズババーン!
杏子「かっけー! ますます強くなるな、ジバン!」
第23話 『マンガを喰いすぎた怪物』視聴
TV「一夜にして街中の図書館や本屋から本が一冊残らず盗み出されるという事件が発生しました」
TV「警視庁は、突発したこの怪事件の動機が掴めず、頭を痛めています」
バイオロン一同「ハハハハハハハハハ!」
ギバ「動機が掴めぬ? 愚かな人間共の発想の貧しさよ!」
ガルボ「まさかこの世から一冊残らず本を消滅させることが我がバイオロンの目的とは、夢にも思いませんて!」
ギバ「人間は五千年前、文字の発明により文明の夜明けを迎えた! そして現在まで、どんなに時代が変わろうと、人間の文化文明の根っこは、あくまでも文字! つまり本なのだ!」
ガルボ「その根っこである本を全て消滅させることで、人間共の文明進化の歴史にピリオドを打ってやろうというドクターギバの思いつき、さすがです!」
ギバ「知識の源である本を失った人間共はどんどん愚かになり、文明は崩壊するのだ!」ハハハハハハハ!
ガルボ「人間文明の崩壊!」ハハハハハハハ!
マーシャ・カーシャ「すてきー!」
杏子「な、なんつー作戦だよ……。なんかもう、すげえな、バイオロン……ははっ……」
第24話 『ようこそ!! 大霊界へ』視聴
杏子「ふんふん、今回は直人の先輩の清志郎って奴が活躍すんのか」
杏子「今までもちょこちょこ出てきてはいたけど、毎回ギャグ要員にされてた奴だな」
杏子「さて、どんなふうに活躍すんのかな?」ワクワク
清志郎「美智代ちゃん……。これは洋子ちゃんと直人には絶対に内緒だぜ?」
美智代「うん」
清志郎「何を隠そう、僕が機動刑事ジバンなんだ!」ドヤァー
杏子「何言ってんだコイツ」
ギバ「よし! ジサツノイド!」
ジサツノイド「死にたいしにたい! あー死にたい!」
杏子「物凄い奴が出てきたなおい!」
杏子「ジサツノイドって……。 魔女みたいに人間を自殺させたりすんのか?」
ギバ「ジサツノイド、本当にジバンを倒せるのか?」
ジサツノイド「もちろんですともギバ様! 必ずや、奴を道連れに死んでみせましょー!」
杏子「何言ってんだコイツ」
清志郎「俺が機動刑事ジバンだ! 貴様ら、どっからでもかかってこい!」
杏子「だから何言ってんのさお前は」
ジサツノイド「コイツがジバンなのか?」
マーシャ「笑わせないでよ! こんなダメ刑事がジバンであるわけないでしょ」
マーシャ「さあ、早くジバンの秘密の基地を言わないと、手術した右足を切断して!」
カーシャ「骨を接合しているスーパーセラミックを取り出してやるわ!」
清志郎「わー助けてー!」
杏子「おいおい……」
杏子「結局ホンモノのジバンが助けに来たな」
ジバン「早く逃げなさい!」
清志郎「ジバン……」
清志郎(やっぱり俺はジバンではなかったのか……)
杏子「ホント何言ってんだよ……」
ジバン「さあ、早く!」
清志郎「はっ!」ケイレイッ!
ジバン「ジバンエンド!!」ズバシャー!
ジサツノイド「ヒイイイイイ!」ドカーン!
清志郎「やったー! うーん、凄い奴だ、機動刑事ジバン!」
杏子「お、おう……」
直人「せんぱーい! 大丈夫ですかー!?」
清志郎「直人。君も少しは機動刑事ジバンを見習ったらどうだね?」
杏子「何言ってんだコイツ……」
大平「それにしてもバイオ怪物には変な奴がいるもんだ」
杏子「そのナレーションも充分変だぞ……」
第25話 『女神サマをぶッとばせ!』視聴
杏子「おっ早川だ。今回は早川回か」
杏子「ははーん、なるほどね。昔バイオロンが事件を起こした時に偶然その場に居合わせて」
杏子「罪を着せられて逃走中ってことか。それじゃまゆみを連れて警察にも行けないよな」
杏子「コイツも結構苦労してたんだなー」
考える人の像「」ピキピキ……
杏子「?」
考える人の像「」ピキピキ……
パリーン
ジバン「警視庁秘密捜査官警視正 機動刑事ジバン!」ドヤッ
杏子「ジバンは何やってんだよ……」
第26話 『竜に釣られたグルメ美女』視聴
杏子「うおお! 今回も洋子先輩 飛ばしまくりだなー!」
杏子「洋子先輩のピンチをジバンが救って、ジバンのピンチを洋子先輩が助けて……」
杏子「まゆみとはまた違った意味でベストパートナーって感じだな!」
洋子「世の中かわいいだけじゃ生きていけないの!」
杏子「洋子先輩が言うと説得力すげえな……」
第28話 『パパはドクターギバ?!』視聴
杏子「ギバのそっくりさんが出てくる話か」
杏子「今回もまたギャグ回かなー」
ピュワー
杏子「ん? なんだこの光……」
クイーンコスモ「……」デッデッデッデッデッデッデッデッデッデッデッデッデッデッデッデッ
杏子「なんだコイツ!? バイオロンの新手か!?」
ハリー「分析の結果が出ました! 体温がありません! 質量がありません!」
ハリー「バイオロンではありません! 新たな敵の出現です!」
杏子「バイオロンじゃない? じゃあ一体……」
ギバ「貴様は何者だ!」
クイーンコスモ「機動刑事ジバンに、バイオロンのドクターギバ! 私の正体は、まだ明かさぬ!」
杏子「なんだそりゃ」
ガルボ「ふざけるな!」
杏子「ホントだよ!」
クイーンコスモ「ムーンパワー!」ズビュビュビュ
ガルボ「ぐああああああああああ!」バチバチバチバチ
杏子「!」
杏子「あのガルボを……一撃で!」
クイーンコスモ「よいかジバン! ドクターギバ! 再び私が現れるその時、この地球は私のものになる!」
クイーンコスモ「覚えておけ!」デッデッデッデッデッデッデッデッデッデッデッデッデッデッデッデッ
杏子「第三勢力……って奴か。何者かはわかんないけど相当ヤバそうな奴だな……」
杏子「大丈夫。ジバンは負けたりしないさ!」
魔女の結界
魔女「ギギギギギ」
杏子「くっ!」
杏子(この魔女……強い……!)
魔女「ギギギギギ」ドドドッ
杏子「しまった!」
魔女「ギギギギギ」ズゥンッ
杏子「うわっ!?」ドカッ
魔女「ギギギギギ」バッ
杏子「ぐああああっ!」ドサッ
魔女「ギギギギギ」ジリジリ……
杏子「く……そ……」
杏子(体が動かねえ……あたし……ここで死ぬのか……?)
魔女「ギギギギギ!」バッ
杏子「うわああああああ!」ギュッ
ズギュギュギュン!!
魔女「ギギ!?」
杏子「?」
「魔女! そこまでだ!」
杏子「あれって……まさか……」
杏子「マジかよ……!」
ジバン「警視庁秘密捜査官警視正 機動刑事ジバン!」ピロロロロロロロロ!
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! ひとは誰でもぉぉぉぉぉ!!」
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! ひとつの太陽ぉぉぉぉぉ!!」
クッシー「機動刑事ジバァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
杏子「ジバン!」
ジバン「杏子ちゃん! もう大丈夫だ!」
魔女「ギギギギギ」
ジバン「対バイオロン法第一条! 機動刑事ジバンは、いかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕することができる!」
ガショッ ガショッ
魔女「……」ジリジリ
ジバン「第二条! 機動刑事ジバンは、相手がバイオロンと認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる!」
ガショッ ガショッ
魔女「……」ジリジリ
ジバン「第二条補足! 場合によっては抹殺することも許される!」
ジバン「魔女! 貴様を許さん!」
魔女「ギギギギギ!」バッ
杏子「ジバン! 危ない!」
ジバン「マクシミリアンガン!」シュバババッ!
魔女「ギギッ!」ズババ
ジバン「対バイオロン法第六条! 子供の夢を奪い、その心を傷つけた罪は特に重い!」
クッシー「だから燃える……!」バニンライッ
クッシー「だから輝く……!」シャイニンブルー
クッシー「吹き飛っばぁすぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」スペシーラー
クッシー「闇ぃをぉぉぉぉ!!」ハーーーーーーーーー
ジバン「マクシミリアンソード!」ギュイーーン!
ジバン「ジバンハーケンクラッシュ!」ズババシャー!
ジバン「はぁっ!」ザンッ!
魔女「ギギギー!」ドカーン
クッシー「機動刑事ジバァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
ジバン「杏子ちゃん、立てるかい?」
杏子「ジバン! ジバぁン!」ダキッ
ジバン「よく一人で頑張ったね!」ナデナデ
杏子「へへッ……ジバぁン……」スリスリ
杏子「ん……んあ……」
杏子「……あー」
杏子「……なんだ、夢か。ちぇー」
杏子「……」
杏子(へへへ……ジバンの夢見ちゃった///)
今日はここまで
次の投稿は明日の夜の予定です
大平「すっかりジバンのファンになってしまった杏子!」
大平「そんな杏子を待ち受ける、驚愕の展開とは!」
大平「放送時、テレビの前の子供達を絶望のどん底に叩き落としたあの回が、杏子に牙を剥いて襲い掛かった!」
大平「次回、『壮絶!! ジバンの死で曇る杏子ちゃん』! お楽しみに!」
再開します
第33話 『ガルボに咲いた千年ハス』視聴
ジバン「ダイダロスファイヤー!!」ズガガーン!
ガルボ「ぐぅ! ジバン、いずれ決着はつけてやる!」
杏子「おっし! 今回もジバンの大勝利!」
杏子「初めはあんなに苦戦してたマッドガルボとも互角以上に戦えるようになったし、もう怖いもの無しだな!」
直人「ぴーりりーはっりっつっめたー ゆっうーきがー めーたーるぼでぃーをー つっきーさしーたらー」
杏子「この歌はよくわかんないけど」
洋子「直人! ジバンが勝ったのね!」
直人「はい! ジバンは絶対に負けません!」
杏子「うんうん、ジバンは無敵のヒーローだもんな!」
杏子「どんな敵が現れても、最後には必ず勝つ! 正に愛と勇気が勝つストーリーだよな!」
杏子「そのうちまゆみも戻ってくるだろうし、これからのジバンの活躍も楽しみだな!」
杏子「さってと! 次はどんな話かなー」ワクワク
大平「直人達を打ち破り、バイオロンは宇宙生命体を手に入れた!」
大平「恐るべき力を得て、ジバンの攻撃を跳ね返すマッドガルボ!」
大平「そして、バイオロンと手を組んだクイーンコスモの、かつてない攻撃を受けたジバンは、ついに……!」
大平「機動刑事ジバン!」
大平「『壮絶! ジバン死す』!」
杏子「……」
杏子「……は?」
杏子「ジバン死す……? ジバンが……死ぬ……?」
杏子「……ははっ、そんなことあるわけないじゃん」
杏子「そっか、きっとまたいつものトンデモサブタイトルだろ!」
杏子「そう……だよな……?」
大平「『壮絶! ジバン死す』!」
杏子「黒塗りのバックに白地のタイトル……。縁起でもねえ……」
杏子「ふーん。神秘の力を秘めた宇宙生命体。それがバイオロンの手に渡ると大変なことになるってわけか」
杏子「まぁ……大丈夫だろ。仮にバイオロンに奪われても、ジバンがやっつけてくれるさ」
サイノイド「グゲゲゲゲ!」
ジバン「ふんっ!」バシィ
杏子「今回のバイオノイド、見た目は強そうだけどいつもと変わんないな。ジバンの圧勝だぜ!」
クイーンコスモ「……」デッデッデッデッデッデッデッデッデッデッデッデッデッデッデッデッ
杏子「あ、またコイツ!」
クイーンコスモ「宇宙生命体は誰にも渡さん!」
ジバン「貴様は一体何者なんだ!」
クイーンコスモ「私の名は、宇宙生命体クイーンコスモ!」
ジバン「宇宙生命体クイーンコスモ?」
ジバン「そうか! 宇宙生命の秘密を知られることは自分の秘密を知られることと同じだ。それで取り戻しに来たのか!」
クイーンコスモ「それだけじゃない。人類に恐怖と苦痛を与え、この地球を侵略に来たのよ!」
サイノイド「ふざけるな! 地球はバイオロンのものだ!」
杏子「クイーンコスモね。宇宙人みたいなもんか?」
杏子「相手がなんだろうと同じさ。ジバンが勝つ!」
杏子「すっげー! 洋子先輩、ガルボと渡り合ってる!」
杏子「……」
杏子「あっ。宇宙生命体とられちまった……」
杏子「宇宙生命体のパワーがガルボとサイノイドに注入されてる……」
クイーンコスモ「まさか宇宙生命体を使い、新しい怪物を作ったのか」
ギバ「そんなものではない! もっと素晴らしいことを思いついたのだ! 見ろ!」
ギバ「宇宙生命体にバイオテクノロジーで改良を加え、バイオノイドを今までの何十倍にも強くすることに成功したのだ!」
杏子「な、何十倍って……」
ガルボ「力が! 力が漲る!」
ギバ「もはやバイオロンには怖いもの無しだ! どうだクイーンコスモ。いつまでもいがみ合っていても仕方があるまい。この辺で手を組まんか?」
クイーンコスモ「いいわ」
杏子「そんなあっさり……ウソだろ……?」
クイーンコスモ「まず手始めに、ジバンね」
ギバ「恨み重なるジバンめ、今度こそ鉄クズにしてやる! マッドガルボ、ジバンにいよいよ決着をつけるときが来たと伝えろ!」
杏子「これ、マジでヤバいんじゃ……」
杏子「……大丈夫、ジバンが負けるはず無い……!」
ハリー「マッドガルボからの通信です!」
ガルボ「ジバン! 香川博士と娘を助けたければ、中原の採石場まで来い! 待っているぞ!」
ハリー「今の映像を分析したところ、今までのマッドガルボと体の成分が違います!」
ハリー「宇宙生命体を改良して体内に注入し、強化されているに違いありません!」
柳田「よせ田村君! 今の君に勝ち目はない!」
直人「行かせてください! 例え可能性が無くても、僕は行かなければならないんです!」
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! ひとは誰ぇぇぇでもぉぉぉぉ!!」
杏子「おお! このタイミングで主題歌か! こりゃやっぱり、勝利は確実だな!」
杏子「……」
杏子「なんで戦いが始まる前に止まっちまうんだよ」
杏子「ジバンは勝つ。今までだって、どんな敵も倒してきたじゃねえか。大丈夫、絶対に負けたりしない!」
ジバン「マクシミリアンガン!」ズギュギュギュン!
サイノイド「ふははははは!」
ジバン「マクシミリアンが、効かない!?」
杏子「え……」
ジバン「くっ! ダイダロスファイヤー!!」ズガガーン!
サイノイド「そんなものかジバン! 今度はこっちの番だ! くらえ!」ビビィー
ジバン「うあっ!」ドドーン!
杏子「ダイダロスまで……」
ガルボ「強化されたあたしの剣を受けてみろ!」ズバッ
ジバン「ぐああっ!」
ガルボ「はあっ!」ビビビビビ
サイノイド「ガアア!」ガガガガガ
ジバン「ぐああああああああああ!! ああぁ! がぁあっ……」ドサッ
杏子「ジバン頑張れ! そんな攻撃がなんだ! 負けんじゃねえぞ!」
クイーンコスモ「ムーンパワー!」バババッ
ジバン「ぐぅぅぅぅぅぅ!」
杏子「三対一だと!? ひ、卑怯だぞ!」
クイーンコスモ「ふふふ……」ブーン
杏子「クイーンコスモが虫みたいなもん取り出したぞ……。なんだよ、あれ……」
ジジジジジジッ
ジバン「!!」
ジバン「め、目が! 目が見えない!」
杏子「」
ガルボ「死ね!」バキッ
サイノイド「ガアアアア!」ドカッ
ジバン「がはっ……!」
杏子「どうすんだよ、これ……。このままじゃ、本当に……」
ブルルルル
洋子「ジバン!」
杏子「おせーよ洋子先輩! でも良かった! 早くジバンを助けt」
ガルボ「とあぁっ!」バシュッ!
ジバン「ぐああああああああああああああ!!」スパーン
杏子「」
杏子「腕が……ジバンの……腕が……」
ドサッ
ハリー「デンジャー! デンジャー! このままではやられます! このままではやられます!」
ジバン「ぐ……マッドガルボぉ……!」
ガルボ「ほぉ。片腕になってもまだ戦う気力だけは残っているようだな。だがコンピューター不能では戦いに集中できまい! 命はもらった!!」
ズブッ バチバチバチバチバチ
ジバン「がっ……」
ハリー「心臓を潰されました! もう駄目です!」
杏子「」
ジバン「マッドガルボぉ……! たとえ、僕が死んでも……この地球は絶対に、バイオロンには渡さぬ!」
ジバン「絶……対……に……」
ピロロロロロ……ロロロロ……ロ……
ジバン「」
杏子「」
ガルボ「とうとうこの手でジバンを倒したぞ! 地球は我々バイオロンのものだ!」
洋子「ジバン……。……っ! ジバァァァァァァン!!」
大平「ジバンは死んだ! もうこの地球を守るものは誰もいない!」
大平「はたして地球はバイオロンのものとなってしまうのか!」
大平「人類の運命は!」
大平「蘇れ、蘇ってくれ! ジバン!」
つづく
杏子「」
クッシー「ヘビィメタルのぉ! ボディーの中にぃ!」
クッシー「強くなる、この魂……!」
クッシー「おお! ジb」ブツン
杏子「……」
杏子「……」
杏子「……」
杏子「……ジバンが負けた……。ジバンが……死んだ……」ドサッ
夜
杏子「……ごちそうさま」
マミ「あら、もういいの? いつもはもっと食べるじゃない?」
杏子「ん……食欲が無いんだ……」
マミ「どこか具合でも悪いの?」
杏子「いや、そうじゃないんだけどさ……」
杏子「……」
杏子「……なぁマミ」
マミ「?」
マミ「なに?」
杏子「……」
杏子「……いや、なんでもない」
杏子「今日はもう寝るよ……。おやすみ……」
マミ「? おやすみなさい」
魔女の結界
魔女「ギギギギギ」
杏子「はぁ……はぁ……くそっ」
杏子(この魔女……強い……!)
杏子(このままじゃ……)
魔女「ギギギギギ」ヒュンッ
杏子「うわっ!」
魔女「ギギギギギ」ドドッ
杏子「かはっ!」
杏子(このままじゃ……殺られる!)
杏子「助けて……ジバン……!」
魔女「ギギギギギ」バッ
杏子「しまっt」
魔女「ギギギギギ!」
ザシュッ スパーン
杏子「うっ……うわあああああ! 腕がああああああ!」
魔女「ギギギギギ!」ドドドッ
杏子「あっ」
パリーン
マミ「佐倉さん。佐倉さん」ユサユサ
杏子「う……ん? マミ……?」
マミ「ひどくうなされてたわよ? 怖い夢でも見たの?」
杏子「怖い夢……」
杏子(腕を切り落とされた上にソウルジェムを砕かれる夢か……)
杏子(今日の夢はジバン助けに来てくれなかったな……)
杏子(いや……ジバンはもう死んだんだっけ……)
杏子「なんでもねえよ。心配させて悪かったな」
マミ「そう……それならいいんだけれど……」
杏子(……ジバン)
杏子(なんで死んじまったんだよ……)
杏子(未来予報はいつも晴れじゃなかったのかよ……青空に変えるんじゃなかったのかよ……)
杏子(大嵐じゃねえか……)
杏子(これからどうなんのかな……)
杏子(もうバイオロンと戦える奴はいないし、やっぱバイオロンの完全勝利か……)
杏子(洋子先輩も、清志郎も……それにまゆみも……みんな殺されちまうんだろうな……)
杏子(ははっ、考えてみりゃよくできた話じゃんか)
杏子(今までどんなに頑張って戦ってきても、それが報われるなんてことはない)
杏子(あんなひでー目にあって死ぬことだってあるんだぞって、子供にもわかりやすいように教えてくれたんだ、『機動刑事ジバン』って番組は)
杏子(あたしも……面白いおもしろいと思って観ながらも、やっぱ心のどっかでは「子供番組だし、どうせハッピーエンドだろ」ってバカにしてたんだって……思い知らされたぜ)
杏子(他人のために命をかけたって、良いことなんて一つもない。そんなこと、このあたしが一番よくわかってたはずなのに……)
杏子(まったくすげー番組だよ、『機動刑事ジバン』ってのは)
杏子(あーあ……)
杏子(明日は久しぶりにゲーセンにでも行くか。ちったぁ気も晴れるかな……)
杏子(……)
杏子(……)
杏子「ジバン……直人ぉ……」ボソッ
杏子「なんで……なんでだよ……」グスッ
マミ「……」
今日はここまで
続きはまた明日の夜に投稿します
余談ですが、ジバンが攻撃くらってるときの、あの吐きそうな声って文字にするの難しいですよね
再開します
今日は遅くなってしまったので、区切りのいいところまでいけないかもしれません
朝
マミ「佐倉さん本当に大丈夫? もしだったら、今日は私、学校休んでそばについてるけど……」
杏子「そういうわけにはいかないだろ。本当に……あたしは何でもないからさ」
杏子「ほら、早く行かねえと。さやか達が待ってるんだろ?」
マミ「そう……。それじゃ、行ってくるわね」ガチャ
杏子「ああ、いってらっしゃい」
杏子「……」
杏子「さてと……今日は何すっかなー」
杏子「結局ゲーセンに行く気も起きないし、こんな状態で魔女退治に行ってもな……」
杏子「……」
杏子「ジバンはもう観る気にならねーし……。観たって、どうせあの後はバイオロンが世界征服しておしまいだろ。そんなの観たってしょーがねーよな」
杏子「あー……もう一眠りでもするか」グダー
杏子「……」
杏子「ヘビーメタールーのー ボディーのなーかーにー」
杏子「強くなるー こーの魂―」
杏子「おー……」
杏子「なにやってんだよ……。未練がましいぜ、あたし……」
杏子「……」
杏子「……ジバぁン……」
学校
マミ(朝になっても元気が無いままだったわね、佐倉さん)
マミ(佐倉さんがなんで沈み込んでたのか、考えてみたけどようやくわかったわ)
マミ(佐倉さん、ジバンの34話を観たのね)
マミ(無理もないわ。あの回、内容とその後の展開を知ってた私ですら、初見では憂鬱な気持ちになったっけ)
マミ(正義のヒーローがあそこまで徹底的にやられる話って、ちょっと他には無いものね)
マミ(同じ腕チョンパのフラッシュキングだって、相打ちに持ち込んでるし……)
マミ(そう言えばジバンの放送当時、あの回を境に観るのをやめたって子も少なくないらしいわね)
マミ(いまだにトラウマとして残ってるって話もよく聞くし、ジバンの内容はほとんど覚えてないけどあの回だけは鮮明に記憶してるって人もいるわ)
マミ(ともかく、このままじゃ佐倉さんのためにならない)
マミ(佐倉さんの元気を取り戻すには、35話を観せるしかないわ)
マミ(佐倉さんには早く立ち直ってもらいたいし、それに……)
マミ(ジバンはあそこからもっと面白くなるんだから! ここで終わるなんてもったいないわ!)
マミの家
寝室
マミ「ただいまー」
杏子「ああ……おかえり……」
マミ「まぁ電気もつけないで……。もしかして朝からずっと寝室に?」
杏子「ん……なんか体を動かす気分じゃなくってさ」
マミ「そう……」
マミ(この様子じゃ、あれっきりジバンは観ていないようね。無理もないけど)
マミ(仕方ないわ。ちょっと強引だけど……)
マミ「あらやだ。そう言えばお砂糖を切らしてたんだったわ」
マミ「これじゃお夕飯の支度もできないし、ちょっと買い物に行ってくるわね。お留守番頼んでいいかしら?」
杏子「あぁ、かまわねえよ」
マミ「じゃ、いってきます」バタン
マミ(素早くDVDを再生してっと……)テキパキ
マミ(佐倉さん……ヒーローは死んだりしないのよ……)
マミ「帰ってくるまでには元気になっててね……」ガチャッ
杏子(マミの奴、出かけてったか……)
杏子(……)
クッシー「ヘビィ……のぉ……ボディ……かぁにぃ……」
杏子「……?」
杏子「ジバンの歌が聞こえる……」ガチャッ
クッシー「君と同ぁじぃさぁ!! 倒れるたぁびぃにぃぃ!!」
クッシー「強くなる、この魂……!」
クッシー「おお! ジバァァァァァァン!!」デッデッデデーン
杏子「どういうことだよおい……。なんでジバンが再生されてんだよ!?」
杏子「そう言えばディスク入れっぱなしだったっけ」
杏子「マミが出ていくときにリモコンにぶつかりでもしたか? 急いでたみてーだし」
杏子「早く消そう……」
大平「バイオロンの全面攻撃が始まった! このまま地球は魔の手に落ちてしまうのか!」
大平「ジバン復活の極秘マニュアルとは!?」
杏子「!」ピクッ
杏子「ジバン……復活?」
大平「鍵を握るまゆみを探せ!」
大平「恐怖と破壊の限りを尽くされ、未来の希望を失いかけた、そのとき!」
大平「機動刑事ジバン!」
大平「『パーフェクトジバンだ!』!」
杏子「……ぱーふぇくとじばん?」
杏子「お、おいなんだよ、ジバン復活のマニュアルって?」
杏子「ジバンは死んだはずじゃ……」
杏子「……」
杏子「もしかして……これで終わりじゃないのか!?」ダッ
短いですが、今日はここまで
35話はちょっと長いので明日また投稿します
再開します
第35話 『パーフェクトジバンだ!』視聴
ガルボ「とあぁっ!」バシュッ
ジバン「ぐああああああああああああああ!!」スパーン
杏子「うっ……このシーンからか……」
ジバン「マッドガルボぉ……! たとえ僕が死んでも、この地球は絶対に、バイオロンには渡さぬ!」
ジバン「絶……対……に……」
杏子「ズタボロの体で何言ってんだよ……全然説得力ねえだろ……」
杏子「やっぱキツイな……」
洋子「ジバァァァァァァン!!」
大平「『パーフェクトジバンだ!』!」デケデケデーン!
杏子「パーフェクトジバン……一体何なんだ?」
セントラルシティ署
清志郎「ジバンが……死んだ!?」
美智代「ウソ! あんなに強かったのに……」
杏子「清志郎はジバンのこと尊敬してたもんな……。ショックも大きいだろ……」
清志郎「けどどうしたらいいんだ!? 今度怪物が襲ってきたら誰が戦うんだ!?」
洋子「情けないこと言わないで! ジバンは地球の平和を守るために戦ってくれたのよ! それを無駄にするつもりなの!?」
洋子「みんなで戦うのよ……。そうでないと、ジバンが……」
杏子「洋子先輩……」
ジバン基地
柳田「どうだハリーボーイ! ジバンは修理できそうか!?」
ハリー「心臓部が完全に破壊されていて、修理は不可能です!」
杏子「そりゃそうだろう。心臓を潰されて生き返るわけ……」
柳田「待てよ……? たしか、ジバンが機能停止した場合の極秘マニュアルがあるはずだ! ハリーボーイ、すぐに出してくれ!」
杏子「マジかよ!? そんなのあるなら早く言えよな!」
ハリー「ジバンの機能が完全に停止した場合、バイオロンの総攻撃により、このコンピューターも破壊される危険性がある」
ハリー「故に、ジバンの復活の方法はコンピューターに残さず、まゆみに全てを託す。五十嵐」
柳田「馬鹿な! まゆみちゃんは行方不明だぞ!」
杏子「そんな……せっかく希望が見えてきたってのに……」
杏子「まゆみぃ……。直人の命がかかってんだぞ……。どこにいんだよ……」
まゆみ「う……うぅん」
早川「まゆみちゃん。まゆみちゃん」
まゆみ「う……お兄ちゃん……」
早川「一体どうしたんだい? うなされてたみたいだけど」
まゆみ「怖い夢を見たの! あのロボットが壊される夢よ!」
まゆみ「きっと……なにか大変なことが起きてるんだわ」
まゆみ「私、行かなきゃ!」ダッ
早川「まゆみちゃん! 一体どこへ行くっていうんだ!?」
まゆみ「わからない! わからないけど……!」
杏子「まゆみ……」
杏子(直人とまゆみの絆……か)
杏子「こうなりゃご都合主義でもなんでもいい……。まゆみ、頼むぞ!」
バイオロン基地
ギバ「ぬはははははははは!」
ガルボ「ジバンが死んだ今! もはや地球は我がバイオロンのものも同然です!」ウキウキ
マーシャ「感激ー!」
カーシャ「私うれしくって涙がこぼれちゃうー!」
マーシャ「これもみーんな、ギバさまのお、か、げ!」
ギバ「わははははははははは!」
杏子「こ、コイツら……」
杏子「いつものバイオロンに戻ってんな……。前回のマジな感じはどこいったんだ……」
杏子「とうとうバイオロンの総攻撃が始まっちまった」
杏子「洋子先輩と清志郎も捕まっちまったし……」
杏子「くそっ! まゆみ! まだか!」
杏子「? まゆみが、じいさんの墓の所に……?」
杏子「ペンダントを墓に差し込んでる……。一体何を……」
ピコピコピコピコピコピコ!
ギララララララララ!
ギュイン ギュイン ギュイン!
杏子「!?」
ジバン基地
柳田「こ、この反応は一体!」
ハリー「柳田さん! これを見てください!」
柳田「隠し扉……? ジバン基地の隣に、こんな空間が……」
柳田「!」
柳田「あ、あれは!?」
テーテレレーテテー
杏子「なんだ……あの馬鹿でかいオルガンは……」
ハリー「成長型の巨大コンピューターです!」
杏子「なっ!? ジバンの体が吸い込まれていく!?」
杏子「切り落とされた腕が復元されて……心臓の傷が直って……」
杏子「おい、これって、本当に……!」
ジバン「……」ウィーン ピロロロロロロロロ!
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! ひとは誰ぇぇぇでもぉぉぉぉ!!」
ジバン「……」ガショッ ガショッ
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! ひとつの太陽ぉぉぉぉぉぉぉ!!」
クッシー「機動刑事ジバァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
杏子「ジバンが……ジバンが生き返った!」
ガルボ「いよいよ最期のときが来たな、へぼ刑事共。大好きなジバンがいるあの世に送ってやる! 喜ぶんだな!」
マーシャ「このレーザーガンでハチの巣にしてあげるわ!」
清志郎「いやああああああ! やめて! ちょっと! なんとかしてよ! 洋子ちゃああああああああん!!」
洋子「清志郎!」
杏子「ジバン! 早く……!」
レゾン「ウーウーウーウーウーウーウーウー」ブーン!
ガルボ「あの車はジバン!?」
杏子「きたきたきた!」
ジバン「……」ガショッ バタン
マーシャ「そんな……」
カーシャ「まさか……」
洋子「ジバン!」
清志郎「ジバン!」ケイレイッ
ガルボ「ジバン! 蘇ったのか!?」
杏子「へへへ。バイオロンの奴ら、泡食ってら」
ジバン「警視庁秘密捜査官警視正 機動刑事ジバン!」ピロロロロロロロロ!
ジバン「対バイオロン法第一条! 機動刑事ジバンは、いかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕することができる!」
ジバン「第二条! 機動刑事ジバンは、相手がバイオロンと認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる!」
ジバン「ディスクローズショック!」ビビビ!
マスク「ギエエエエ!」
ジバン「第二条補足! 場合によっては抹殺することも許される!」
杏子「勝てる! 今度こそ絶対に!」
ガルボ「ジバン! いくら蘇っても、また地獄に送ってやるだけだ! サイノイド!」
サイノイド「ギイイイイイイ!」
杏子「そ、そうか。いくら蘇ったって言っても、敵がパワーアップしてることに変わりないんだ……」
杏子「どうすんだ、ジバンは……」
サイノイド「グガアアアアア!」バキッ
ジバン「ぬっ!」
杏子「耐えた!?」
ジバン「パワーブレーカー!」シャキッ!
杏子「な、なんだよあれ!? ジバンの左腕にハサミみたなもんが!?」
ジバン「ふん!」グワシッ
杏子「サイノイドを押さえつけた!」
ジバン「ニードリッカー!」ギュイーーン!
杏子「今度は右腕にドリルが!」
ジバン「はぁ!」ズバー!
サイノイド「ガアアアアアア!」
杏子「つえぇ……! つえぇぞジバン!」キラキラ
ジバン「オートデリンガー!」キュルルルルル!
杏子「まだあるのか?」
杏子「! なんつー馬鹿でかい大砲だよ!」
杏子「しかも片手で持ってるし!」
ジバン「エネルギーチャージ!」ギュンギュンギュン!
サイノイド「サイバリアー!」
ジバン「オートデリンガー ファイナルキャノン!!」ズバビューーン!
サイノイド「ギヤアアアアアアアア!!」ドドドーン!
杏子「すっげえええええええ!」
大平「これが、ジバン最強の武器! パワーブレーカー! ニードリッカー!」
大平「そしてオートデリンガー! ファイナルキャノンの威力はダイダロスの三十倍以上だ!」
杏子「」
杏子「さ、さんじゅう?」
杏子「た、たしかジバンエンドがダイナマイト五本分の威力だったよな?」
杏子「仮にダイダロスがその三倍として、ダイナマイト十五本分。その三十倍ということは……えーっと……」
杏子「ヤバい!」
クッシー「蹴散らせ! 蹴散らせ! 蹴散らせバァイィオォォロン!!」
クッシー「飛び出せ! 飛び出せ! 僕らのロボットポォリス!!」
クッシー「機動刑事はワンマンアーミーィィィィィ!!」
ジバン「オートデリンガー サブマシンガンモード!!」ズダダダダダダダダダダダダダ
ガルボ「ぐはああああああ!? 退くぞ!」
ジバン「……」ズダダダダダダダダダダダダダ
マスク「ギギギィ!」
ジバン「……」ズダダダダダダダダダダダダダ
マスク「ギギィ!」
ジバン「……」ズダダダダダダダダダダダダダ
ドカーン! チュドーン!
清志郎「洋子ちゃん! 逃げよう!」
洋子「う、うん!」
ジバン「……」ズダダダダダダダダダダダダダ
クッシー「パァァァァァフェクト パァァァァァフェクト!! ジバァン!!」
杏子「そうか……これがパーフェクトジバンか!」
杏子「って、やりすぎだバカ!」
洋子「はぁ、はぁ……」
清志郎「はぁ、はぁ……」
ピョワーーン シュタッ
ジバン「……」ウィーン
洋子「ジバン……!」
清志郎「……!」
杏子「勝ったんだな……本当に!」
早川「まゆみちゃん。一体あんな場所で何をしていたんだい?」
まゆみ「わからない……。でも、なんだかとっても大切なことをしたような気がするの」
大平「こうしてジバンはまゆみとの運命の糸に操られ、最新最強の武器を引っ提げて蘇った!」
大平「だが安心するのはまだ早い! バイオロンも宇宙の悪魔クイーンコスモと手を結び、次にどんな恐ろしい作戦に出てくるかわからない!」
大平「頼むぞ、田村直人! 地球を救えるのは君しかいない!」
大平「戦え、機動刑事ジバン!」
つづく
クッシー「ヘビィメタルのぉ!」
杏子「ボディーの中にぃ!」
クッシー「強くなる、この魂……!」
杏子「おおおお! ジバァァァァァァン!!」
杏子「ジバンが生き返った!」
杏子「いままでよりずっとずっと強くなって……!」
杏子「やったぜえええええええ!!」
杏子「そういえば今回クイーンコスモ出てこなかったな」
夜
杏子「おかわり!」
マミ「あらあら、まだ食べるの?」
杏子「ああ! 昨日からあんまり食ってなかったから、めちゃくちゃ腹が減っちまってさ!」
杏子「今日はまだまだおかわりするから、覚悟しとけよ!」
マミ「はいはい! それじゃあご飯もっと炊かないとかしらね」
杏子「へへへ!」モリモリ
マミ(良かったわね。佐倉さん……)フフッ
今日はここまで
ダイダロスファイヤーの威力はビルのワンフロアを一撃で吹き飛ばすくらいと聞いたことがありますが、いまいちイメージしにくい表現ですね
空白は何?
>>294
↑で説明していただいたように、eモバなので携帯から空白で書き込んで連投規制を避けています
再開します
杏子「パーフェクトジバンになって、今度こそ本当に怖いもん無しだな!」
杏子「よっし! どんどん観るぜー!」
第37話 『私は世界一の美女!?』視聴
クイーンコスモ「美しい服、美しい靴、そして装身具。美しい物は、全て私の物よ」
クイーンコスモ「私が生まれたところは暗く冷たく、美しいものは一つも無かった」
クイーンコスモ「それなのに人間ときたら、薄汚いのにこんな美しい服なんて。もったいないわ」
クイーンコスモ「やがて私はこの地球に女だけの帝国を築き上げ、女王として君臨することになる」
クイーンコスモ「美しい者はまわりも全て美しい物で埋め尽くさなければならない。国も、宮殿も、何もかも」
クイーンコスモ「その手始めとして、まず服というわけ」
杏子「く、クイーンコスモってこういう奴だったのか。もっとおっかないイメージだったんだけどな……」
杏子「何だかんだ言ってコイツもバイオロンっぽいよな……」
杏子「洋子先輩と清志郎をさらって何するのかと思ったら……」
杏子「ファッションショーおっぱじめやがった……」
クイーンコスモ「私は世界中で一番美しい女。そう思うでしょ?」
清志郎「はい! とても綺麗です!」
杏子「おいおい……」
杏子「おお! ジバンの奴、ついこないだ手に入れたばっかの武器をもう使いこなしてるな!」
ジバン「オートデリンガー サブマシンガンモード!」ズダダダダダダダダダダダダダ
ジバン「エネルギーチャージ!」ギュンギュンギュン!
ジバン「オートデリンガー ファイナルキャノン!!」ズバビューーン!
カメノイド「ケエエエエエエ!」ドカーン!
杏子「これからはオートデリンガーでのトドメが主流になるわけか」
杏子「くぅ、あたしもあんなバズーカ、ぶっ放してみてえなー!」
杏子「……今度マミに頼んでみるか……」
第38話 『故郷だよ、おっ母さん!』視聴
杏子「おっ、今度は清志郎の回だな」
カーシャ「このカプセルの中身は、お前達の仲間を作る元なのよ」
マーシャ「そう。都会からしっぽを巻いて逃げ出す、弱虫人間を作る元よ!」
清志郎「弱虫人間!?」
清志郎「そうか……お前達が俺達を!」
マーシャ・カーシャ「アハハハハハハハハハ!」
清志郎「馬鹿にするなあああああああ!」
杏子「うおっ、清志郎が戦ってる!?」
杏子「いっつも洋子先輩の後ろに隠れてた清志郎が……」
清志郎「バイオロン! お前達の好きにはさせんぞ!」ズダダダダダ
マスク「ギギギィ!」
杏子「やるじゃん!」
第39話 『マユミの指輪爆弾!!』視聴
杏子「とうとう直人が指輪爆弾に気づいたな」
杏子「でも肝心のまゆみが直人のところに戻らねえとな……」
杏子「今回もすれ違いか。くっそ……いつになったらまゆみの記憶は戻るんだよ!?」
第40話 「大反乱!! お化け時計」視聴
杏子「また清志郎の話か」
杏子「へぇ、清志郎の奴、妹がいたんだ」
杏子「へへっ。いつも威張ってる清志郎も、妹の話をするときはデレデレしてら」
杏子「妹か……」
クイーンコスモ「ジバン! 受けてみろ!」ピョワー
ジバン「うわっ!」バババババババ
洋子「ジバン!」
清志郎「クイーンコスモめ!」
杏子「清志郎がクイーンコスモに向かっていってやがる……」
杏子「すげーな。前の清志郎からは考えられないぜ」
杏子「妹のためにいつも以上に頑張ってんだろうな」
杏子「……モモ……」
第41話 『脱線! じゃじゃ馬婦警』視聴
直人「さーくーれーつぱっしょー ほーのーおーのてんしょー たったかいはっ かったなきゃー おーわーらなーい」
杏子「だから何なんだよこの歌は」
第43話 『ジバンを刺した洋子・・・・!』視聴
杏子「なんてこった……。罠にかかった洋子先輩が、バイオロンに操られてジバンに毒を……」
杏子「ジバンが錆び始めて……おいおい、まずいぞ」
洋子「私のせいで、ジバンが……!」
杏子「洋子先輩、キツイだろうな。ジバンとは今まで互いに助け合ってきた仲だもんな……」
直人「大丈夫ですよ洋子先輩。ジバンならきっとわかってくれます」
清志郎「直人の言うとおりだ。さ、病室に戻ろう」
杏子「お、清志郎やさしいな」
洋子「ジバンを助けるためなら、たとえ死んだってかまわない!」
杏子「覚悟決めてんだな、洋子先輩。そこまでジバンのことを……」
杏子「あっ、洋子先輩危ない!」
ジバン「そこまでだマッドガルボ! これ以上、洋子さんを操らせはしない!」
杏子「ジバンも動かねえ体を押して駆けつけたな。ホント、この二人はベストパートナーだぜ!」
杏子「ここ何回かは単発の話ばっかで、面白いんだけどメインストーリーが動かないから物足りないな」
杏子「そろそろドカンって感じの話がきてほしいんだけど……」
第46話 『好き! 二人のお兄ちゃん』視聴
杏子「お、まゆみと早川だ。そういや、コイツらももう結構な付き合いだよな」
早川「本当は君の記憶が戻るように手助けしてあげなきゃいけないのに、僕はそれをしていない……」
まゆみ「イヤ! 記憶が戻ったら、お兄ちゃんと別れなければいけないんでしょう!? そんなのイヤよ!」
杏子「まゆみ……でも、直人だって待ってるんだぜ……?」
クイーンコスモ「アハハハハハハハハハ! ひれ伏すがいい! 愚かな人間共!」
杏子「クイーンコスモが大攻勢をしかけてきたな。こりゃ、そろそろケリをつける時期が来てるってことか」
杏子「……!」
杏子「まゆみがクイーンコスモにさらわれちまった!」
杏子「一体これからどうなるんだよ!?」
クイーンコスモ「ムーンパワー!」ズビュビュビュ
ジバン「うわああああ!」
クイーンコスモ「指輪爆弾を作動させた! あと一分で爆発する! 二人仲良くあの世へ行くがいい! アハハハハハ!」
ジバン「く……」
杏子「クイーンコスモはいなくなったけど、ジバンは動けねえし、まゆみは気を失ってるし、あと一分でどうしろってんだ!」
ジバン「こうなったら、マクシミリアンの一番細いレーザー光線で指輪を外すしかない……!」ビビビビ
杏子「そんなことできんのかよ!?」
カランッ
杏子「外れた!」
ジバン「早くまゆみちゃんの鎖を解いて逃がさなければ……」
ジバン「……駄目だ。さっきのダメージで狙いが定まらない!」
杏子「くそ! もう時間が!」
早川「まゆみちゃああああん!」
杏子「!」
ジバン「早川良!」
ジバン「早川! まゆみちゃんを助けてくれ!」
早川「くそ! 鎖が外れない!」
杏子「もう、駄目か……!」
早川「こうなったら!」ダッ
杏子「ん? 早川が指輪爆弾を持って走っていく……」
杏子「あっ、まさか!」
早川「ああああああああああ!!」
杏子「馬鹿! やめろ!」
ドドドカーーーン!
早川「うわああああああああああ!!」
杏子「早川ああああああああ!」
まゆみ「お兄ちゃん!」
早川「まゆみ……ちゃん……。無事で、良かった……」ニコッ
まゆみ「お兄ちゃん、しっかりして!」
杏子「馬鹿……。無茶しやがって……」
早川「まゆみちゃん……。君に会えて、本当に良かった……。君のおかげで、毎日、楽しかった……」
まゆみ「お兄ちゃん……!」
杏子「早川……!」
早川「まゆみちゃん……ありが……と……」ガクッ
まゆみ「お兄ちゃああああああん!」
杏子「くっ……!」
杏子「ちくしょう……。いい奴だったのに……なんで……」
まゆみ「うっ!?」
杏子「!?」
まゆみ「思い出した……。全部思い出しわ! ジバン!」
杏子「まゆみの記憶が戻った!?」
杏子「そうか……早川が奇跡を起こしたんだ……!」
杏子「まゆみ! 早くジバンのところに……」
まゆみ「きゃあああああ!」
杏子「!?」
ガルボ「ジバン! 残念だったな! せっかくまゆみの記憶が戻ったのにこちらの手に落ちるとは!」
ガルボ「貴様にとってまゆみは最大の弱点だ! 上手に使わせてもらうぞ!」
杏子「バイオロン! せっかくの再会だってのに無粋なことしやがって!」ギリギリ
クイーンコスモ「地獄へ行きそこなったか、ジバン! 今度は私の手で直接あの世に葬ってやる!」
杏子「クイーンコスモも戻ってきやがった。まゆみとジバンの再会はまだ先か……」
ジバン「警視庁秘密捜査官警視正 機動刑事ジバン!!」ピロロロロロロロロ!
ジバン「クイーンコスモ! この電子手帳にかけて、お前を許すわけにはいかん!」
杏子「やっぱここで決着か……。でも相手はクイーンコスモだぞ?」
杏子「いつものふざけたバイオノイドとはわけが違う。どう戦うんだ?」
クイーンコスモ「私は人間が宇宙に捨てた廃棄物から誕生したのだ!」
クイーンコスモ「私の真の姿を見せてやる!」ギチギチギチギチ
杏子「クイーンコスモが岩みてえな姿に……。これがコイツの正体なのか!?」
クイーンコスモ「はあああああああああ!」ズババババババ
ジバン「ぐああああああああああ!」バチバチバチ
杏子「つええ……。一方的じゃねえか……」
クイーンコスモ「どうやら最後のときが来たようだな。覚悟しろ、ジバン!」ガァー
杏子「ジバン!」
ジバン「!」
ジバン「パワーブレーカー!」ガシャコーン!
クイーンコスモ「!?」
杏子「受け止めた!」
ジバン「ニードリッカー!」ズブシュッ!
クイーンコスモ「ぅあああああああああ!」
杏子「いいぞ!」
クイーンコスモ「ジバン! こんなことで勝ったと思うな! 人間が宇宙を汚す限り、第二、第三のクイーンコスモが生まれ、人間に復讐にやってくる!」
クイーンコスモ「そしていつか地球は、我々の手で支配されるのだ!」
ジバン「オートデリンガー ファイナルキャノン!」ズバビューーン!
クイーンコスモ「うわああああああああああああ!!」ドカーン!
杏子「か、勝った!? いよっしゃー! とうとうクイーンコスモを倒した! さっすがジバンだぜ!」
ジバン「早川……」
杏子「あ……」
杏子「河原に早川の墓を……」
直人「早川。今日までまゆみちゃんを支えてくれてありがとう。まゆみちゃんは必ずこの手で助け出してみせる!」
杏子「まゆみを守って死んだ早川への誓いってか。熱いねぇ」
杏子「……絶対だぞ」
杏子「絶対まゆみを助け出せよな!」
大平「直人は感じていた……。バイオロンと決着を付ける日は近い!」
大平「負けるな、田村直人! 頑張れ、機動刑事ジバン!」
つづく
杏子「早川が死んで、クイーンコスモが倒れて……」
杏子「まゆみはバイオロンの手に渡ったか……。こりゃ、本当に最後の戦いが近づいてんのかもな」
杏子「次回あたりから本格的に最終決戦の始まりか。緊張するぜ」
大平「バイオロンが怪物のデザインを大募集! 子供達の想像力が生み出した、史上最強のバイオノイドが誕生した!」
大平「クリスマス最大のプレゼントが、今、ジバンの前に送りつけられた!」
大平「機動刑事ジバン! 『激突! クリスマス決戦!!』!」
杏子「……」
杏子「どうもまだまだ先っぽいな」
今日はここまで
次回は土曜日の夜に投稿します
後半に入って、少し巻きをいれています
一番のイベントであるパーフェクトジバン以降の単発回を一つひとつじっくりやってしまうとダレると思ったのですが、
怪物ロックンロールくらいは触れておけば良かったとちょっと後悔しています
再開します。
怪物ロックンロールですが、やっぱりこのままスルーはもったいないので、あとで書こうと思います。
本編完結後におまけ的なものをいくつか用意してあるので、その一つということで。
第49話 『あばかれたジバン基地』視聴
杏子「まゆみ……バイオロンにジバン基地の場所を知られないよう頑張ってるな……」
杏子「ガキのくせに、ホントに大した奴だぜ。ジバンのパートナーだけのことはあるよな」
ギバ「まゆみめ、基地を思い出したらジバンに危険が迫る、だから思い出すまいと、懸命に自分の心を閉ざしているのだろう」
ギバ「ブビやムクを使ってまゆみの心を和らげた上、以前と同じような状態にしてやったら、必ず思い出すに違いない!」
杏子「ブビ? ムク? あー、バイオロン基地の中をウロチョロしてる奴らか」
杏子「コイツらにスポットが当たるとは思わなかったな。でも本当に役に立つのか?」
杏子「なるほど、コイツらと一緒にわざとまゆみを基地から逃がすのか」
まゆみ「ブビとムクにもママを見せてあげるわ」
杏子「思えばもう何ヶ月も両親と会ってないんだよな、まゆみは」
杏子「両親か……」
ギバ「ニセハハノイド! 準備はいいな!」
杏子「に、ニセハハノイド?」
杏子「まゆみのお袋さんに化けるだけのバイオノイドか……。そんなのいるんだ……」
杏子「でもこれ、かなりマズいぞ……。今のまゆみがコイツに会ったら、コロッと騙されちまう!」
まゆみ「ここが……私のおうち……?」
杏子「あ……そっか……。まゆみんちはミサイルで吹っ飛ばされたんだっけ……」
杏子「きっついな……」
杏子「とうとうまゆみと偽母が接触しちまった……」
杏子「ジバン基地に案内してる……。ヤバい! まゆみ、気付け!」
偽母「思い出せないって!? そんなわけないでしょ! 早く教えるのよ!」
ブビ「まゆみ、お前はうそつきだ! ママはお菓子みたいな甘いにおいがするって言ったろ!」
ブビ「コイツはそんなにおいはしないぞ! コイツは乱暴で、冷たくて、意地悪だ!」
まゆみ「ママじゃない!?」
杏子「ブビの奴やるじゃねえか!」
杏子「コイツらを連れて行かせたのが仇になったってわけだ。バイオロンも案外ドジだなー」
ジバン「ニセハハノイド! 母を慕う少女の心を弄ぶとは、許せん!」
杏子「ジバン来た! ジバン、今度こそまゆみを!」
マーシャ「この裏切り者め!」ビシバシ
ブビ「わー」
ムク「きゃー」
まゆみ「止めて! この子達は私が騙して連れ出したのよ! 許してあげて!」
杏子「あ、まゆみ! 今出てったら……!」
杏子「また連れていかれちまった……。なかなか上手くいかねーな、くそっ」
ジバン「オートデリンガー ファイナルキャノン!」ズバビューーン!
ニセハハノイド「ギャアアアアアア!」ドカーン!
杏子「あ、ニセハハ死んだ。なんだったんだコイツ……」
第50話 『二人を結ぶ点と線』視聴
杏子「終盤だからか、真面目なサブタイトルだな」
杏子「僕のかわゆい少女ボスとかおばけ野菜とか言ってた頃が懐かしいぜ」
洋子「直人とまゆみちゃんって、まるで本当の兄妹みたいよね」
杏子「へへっ、まったくだよな!」
直人「……」
杏子「ん? どうしたんだよ直人の奴?」
直人「いつか言おうと思ってたんですが……僕には本当に妹がいたんです。名前も同じでまゆみという妹が……」
杏子「え?」
直人「でも十年前、両親と一緒に田舎の親戚の家に出かけ、そのまま消息を絶ってしまったんです」
杏子「おいおい……」
直人「まるで神隠しにあったみたいで、捜索願も出しましたが、結局、父も母も、妹も帰ってきませんでした。警察官になったのも、自分の手で家族の行方が探したかったからなんです」
杏子「直人も……家族をなくしてたんだな……」
杏子「いつも明るく振る舞ってた直人が……」
直人「初めてまゆみちゃんに出会ったとき、僕は自分の目が信じらませんでした。面影はそっくりだし、しぐさや笑い顔まで!」
直人「どうしても僕には他人に思えなかったんです。いくら違うと打ち消しても、どうしても僕には、いなくなった妹に見えてしまうんです!」
杏子「じ、じゃあ、まゆみってもしかして本当に……?」
杏子「おお、場面が変わった。警視庁か」
杏子「柳田のおっさんだ。久しぶりだな」
柳田「無い! ジバン計画のデータが入ったフロッピーが!」
杏子「バイオロンにでも盗まれたか?」
杏子「待てよ? ジバン計画のデータ……?」
杏子「おい……それって、かなりマズいんじゃ……」
バイオロン基地
ガルボ「田村直人……。この男がジバンだったのか……」
マーシャ「信じられない……あのセントラルシティ署のダメ刑事がジバンだったなんて……」
杏子「とうとうバレちまったか……」
杏子「こりゃ、今まで以上に厳しい戦いになるな……」
まゆみ「違う! 直人お兄ちゃんはジバンなんかじゃない!」
杏子「まゆみの頑張りも無駄になっちまったか……」
ガルボ「黙れ! 今更 嘘をついても遅いわ!」ポヨン
杏子「なんだ今のソフトタッチ」
ジバン基地
直人「こ、これは!」
杏子「こっちもすごいことになってきたな……」
杏子「盗まれたデータの中には直人の妹の写真が……」
杏子「なるほどな。十年前、バイオロンが動き始めたことに柳田のおっさんとまゆみのじいさんが気づいたのか」
杏子「実験の材料にする人間を駆り集めてたんだな、バイオロンは」
杏子「二人はバイオロン基地に侵入したものの、すでにもぬけの殻だったわけだ」
杏子「でもそこには女の子が一人残されていた。そのとき両親はすでに……」
杏子「じいさんは女の子を引き取って息子夫婦に預けた。それがまゆみか」
杏子「で、やっぱりまゆみは直人の本当の妹だったわけだ」
杏子「怒涛の展開だなこりゃ……。油断してると置いていかれそうだぜ」
直人「そんな! 知っていたらどうしてもっと前に教えてくれなかったんですか!」
杏子「直人が怒るのも当然だよな……」
ハリー「マッドガルボからの交信です!」
ガルボ「機動刑事ジバン、いや、田村直人! まゆみを帰してほしければ、一人で大山の採石場に来い!」
杏子「直人を名指ししてきやがったか。どうすんだよ直人? バイオロンはジバンのすべてのデータを手に入れたんだぜ?」
直人「行かせてください! ジバンとしてでも、刑事としてでもなく! まゆみちゃんの兄として、行かなければならないんです!」
杏子「……本気なんだな。それでこそ、田村直人だぜ!」
♪~
杏子「おっ、主題歌が流れてら。盛り上げてくれるよな!」
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! ひとつの太陽ぉぉぉぉぉぉぉ!!」
クッシー「機動刑事ジバァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
杏子「!?」
杏子「やっぱジバンは劣勢か……。くそっ、データさえ盗まれなければ」
ガルボ「ジバン! 今度こそトドメを刺してやる!」
ジバン「ぐ……!」
まゆみ「いや! もうやめて!」
ギバ「よく見ろ! いよいよジバンの最後だ!」
杏子「ジバン……!」ギュッ
まゆみ「ジバァァァァァン!!」ガーーー
杏子「え!?」
ガーーン バリバリバリバリ
ガルボ「ぐあああああああ!?」
杏子「ガルボに雷が落ちた……?」
杏子「どうなってんだ、こりゃ?」
ジバン「オートデリンガー ファイナルキャノン!!」ズバビューーン!
ガルボ「くっ! ジバン、勝負は預けた!」
杏子「結局なんだったんだよ?」
ジバン「あのとき確かにまゆみちゃんの声が……」
ジバン「まゆみちゃんの強い思いが、僕を救ってくれたに違いない」
大平「まゆみの強い愛情が、ジバンの絶体絶命の危機を救った!」
杏子「あ、愛情ねえ……」
杏子「毎度おなじみのご都合主義か」
杏子「でも……なんか納得しちまうんだよなぁ」
杏子「これが、ジバンなんだよな……。どんなピンチに立たされても、最後には奇跡がおきてめでたしめでたし……」
杏子「これが……これが本当の、愛と勇気が勝つストーリーなんだ……!」
第51話 『幻のマユミを斬れ!』視聴
杏子「バイオロンの奴ら、ジバンの正体を知ったのを良いことに、街中で平然と直人を襲ってきやがった」
杏子「近くにいた奴らが巻き添えを食ってる。こりゃ直人は辛ぇーよな……」
直人「記録ファイルを盗まれた以上、今までのパターンで戦っては駄目です。田村直人を捨て、自分の心さえも捨て去るしかありません!」
杏子「心を捨てる?」
直人「心を無にして戦えば、勝ち目はある!」
杏子「なんだかよくわかんねーけど、それでバイオロンに勝てるんだな?」
柳田「しかしどうやってその境地に至るというのかね」
直人「すべての人間と関係を絶って、心を無に出来るよう修行してきます!」
杏子「修行ねぇ」
柳田「よし。君がいない間、このジバン基地は私が命に代えても守ってみせる!」
杏子「柳田のおっさんも丸くなったよな。初めはいけ好かないお偉いさんだったのにさ」
杏子「ジバンのデータを奪われた責任を感じてるのかもな……」
杏子「おお、道着姿で座禅組んでる。いかにも修行って感じだな」
♪~
杏子「おっ、主題歌だ。ここで流れると、直人を応援してるみたいだな」
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! ひとは誰ぇぇぇでもぉぉぉぉ!!」
クッシー「機動刑事ジバァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
杏子「!?」
ギバ「いよいよ日本侵略のときが来た。もはやジバンは死んだも同然。今こそこの地上にバイオロンの帝国を築くのだ!」
杏子「バイオロンもついに最後の戦いを仕掛けてきたな」
杏子「警視庁もバイオロンの襲撃を受けてる……。これじゃ洋子先輩や清志郎も動けねーか」
杏子「直人は間にあうのか?」
ハリー「バイオロンの基地の場所は依然不明です!」
柳田「ハリーボーイ、ジバンに連絡用の電波をガンガン飛ばしてくれ」
杏子「どういうことだ?」
ハリー「そんなことをしたら、バイオロンにこの基地の位置を知らせるようなものです!」
杏子「そりゃそうだよな」
柳田「それが狙いだ。ジバン基地の居場所を知らせ、バイオロンにジバン基地破壊のミサイルを発射させる」
柳田「その発射の瞬間を捉え、バイオロン基地の位置を探るんだ!」
杏子「なるほどな。敵の基地さえわかりゃ、戦いようが……」
杏子「っておい。それってマズいんじゃねえの!?」
ガルボ「これはジバン基地からの電波!? ただちにミサイルを発射しろ!」
杏子「おい……おい!」
柳田「現在は民間航空機も他の飛行機も一切飛んでいない。飛行物体があればバイオロンのものに間違いない!」
ハリー「ミサイルの発射元を特定しました!」
杏子「よ、よし! 早く逃げろ!」
柳田「レゾン、バイカン、スパイラスは脱出させた。ハリーボーイ、君も早く行くんだ」
ハリー「柳田さんは?」
柳田「私はここに残る。最後まで基地を守るのが私の役目だ」
ハリー「なら僕も残ります!」
杏子「なに言ってんだ! 早く逃げろよ! 死んじまうぞ!」
ドドドドドドドドドドドドドド
柳田「田村君! バイオロンの基地の場所がわかったぞ! うわああああああああああああ!」
直人「柳田さん! 何があったんですか! 柳田さん!」
杏子「ウソだろ……」
杏子「ジバン基地が……ぶっ壊されちまった……」
直人「ハリーボーイ!」
ハリー「機能を……停止……します」
ハリー「……」
直人「ハリーボーイ!」
杏子「あ……」
直人「柳田さん!」
杏子「おっさん! なんてこと……」
柳田「田村君。無の境地に達することはできたかね……」
柳田「もう君しかいない……。バイオロンと戦えるのはもう君しか……」
柳田「バイオロンを倒し、地球を守ってくれ……」
柳田「そして……まゆみ……ちゃんを……無事に……救い出すんだ……」ガクッ
直人「柳田さあああああああああん!!」
杏子「あ……あ……」
杏子「こんな……こんなことがあっていいのかよ!」
ジバン「まだ無の境地にはたどり着けていない……。でも行くしかない!」
杏子「ジバンがバイオロン基地に……。本当に大丈夫なのか……?」
ジバン「……」ズダダダダダダダダダダダダダ
マスク「ギギギィ!」
マスク「ギィ!」
ガルボ「待っていたぞジバン!」
ジバン「マッドガルボ! よくも柳田さんやハリーボーイを……!」
ガルボ「だからついでに自分も死にに来たというわけか!」
杏子「くそ……ガルボの奴、余裕だな……」
杏子「ジバンの戦闘パターンを把握してるんだから当然か……」
杏子「でもジバンはまだ無の境地ってのに達してねーし……」
杏子「ジバン、頑張れ!」
ガルボ「はぁ!」ズバッ ズバッ
杏子「あっ、ニードリッカーとパワーブレーカーが壊れちまった!」
杏子「パーフェクトジバンの武器が……! マジかよ……」
ガルボ「貴様にはもうひとつ大きな弱点がある。それは貴様の脳だ!」
ガルボ「体の他の部分は完全にメカに改造されているが、脳だけはもとの田村直人だ」
ガルボ「考えること、感じること、やること全てが! くだらん人間と同じなのだ!」
杏子「そ、それがなんだってんだよ! それがジバンのいいところだろ!」
杏子「弱点でもなんでもねえじゃねえか!」
ガルボ「ジバン! これで終わりだ!」ペカー
杏子「!? マスクの姿が……まゆみに!?」
杏子「まゆみだけじゃねえ……。洋子先輩に清志郎まで!」
杏子「幻覚か……厄介だな。でも中身は下っ端の戦闘員だ。ジバン、さっさとそいつらを……」
まゆみ「ジバン!」
洋子「ジバン!」
ジバン「まゆみちゃん!? 洋子さん!?」
マスク「ギギィ!」バシュ
マスク「ギギギギィ!」バシュ
ジバン「ぐああ!」
杏子「じ、ジバン!? なんで……」
清志郎「ジバン!」
柳田「ジバン!」
まゆみ母「ジバン!」
まゆみ父「ジバン!」
ジバン「うわああああああああああああ!」
杏子「そ、そうか。偽物とわかってても、仲間達の姿をした奴らを、ジバンは倒せねえんだ!」
杏子「これがジバンの弱点か……。なんてこった……」
ガルボ「それが人間の最大の弱点だ。愛だのやさしさだの、そんなものに振り回されている愚かしさを思い知れ!」
ジバン「どうしたらいいんだ! 幻影とわかっていて、なぜ斬れないんだ!」
ジバン「これが人間の優しさなのか!?」
ジバン「じゃあ心を捨て去るということは……その優しさを捨て去ることなのか!?」
杏子「そんな……そんなわけないだろ!」
杏子「優しさが無かったら……そんなのジバンじゃねえだろ!」
杏子「しっかりしろ、ジバン! ジバン!!」
ガルボ「人間の脳を残したばかりにとんだ最後になったなジバン! 優しさと共に滅び去るが良い!」
杏子「どこまできたねぇマネをすりゃ気が済むんだバイオロン!」ギリリ
ジバン「馬鹿な! 優しさが地球を滅ぼしていいはずがない! そんなのはまやかしだ!」
ジバン「……わかったぞ! 心を捨て去るというのは、まやかしの優しさを捨て去り、本当の愛のために非情になるということだ!」
杏子「まやかしの優しさ……? 本当の愛……?」
ジバン「うおおおおお!」ズバッ
洋子「ギギギギィ!」
ジバン「はぁああああ!」ズバッ
清志郎「ギギギィ!」
杏子「ジバンが……洋子先輩達の幻を斬ってる!」
ジバン「うわああああああ!」ズバッ
杏子「ま、まゆみも……」
まゆみ「きゃああああああああ……」
マスク「……ギギギィ!」
ガルボ「馬鹿な! どうしてまゆみが斬れるんだ!?」
ジバン「マッドガルボ! 俺は鬼になったのだ!」
ジバン「大きな愛のために、鬼となったのだ!」
杏子「大きな愛……」
ガルボ「大きな愛のために鬼!?」
ジバン「貴様にはわかるまい! バイオロンの怪物に、本物の愛がわかってたまるか!」
杏子「本物の愛……。そのために、まやかしの優しさを捨てた……」
杏子「そうか……それが答えなんだな、ジバン!」
ジバン「警視庁秘密捜査官警視正 機動刑事ジバン!」ピロロロロロロロロ!
ジバン「対バイオロン法第一条! 機動刑事ジバンは、いかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕することができる!」
ジバン「第二条! 機動刑事ジバンは、相手がバイオロンと認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる!」
ジバン「心を無にして戦うんだ……!」
ガルボ「死ねえええええ!」バシュン!
ジバン「うっ!」バキーン!
杏子「ガルボの剣を受け止めた!」
ジバン「はぁ!」ゾブシュッ!
ガルボ「あぐっ……!」
杏子「貫いた!」
ジバン「第二条補足! 場合によっては抹殺することも許される!」
ジバン「ジバンエンド!!」ズバシャー!
ガルボ「ぐあっ!」ドカーン!
杏子「やったぜ! ついにガルボを……」
杏子「あっ!」
ガルボ「あたしは死なん! ジバン、勝負だ……!」
杏子「ジバンエンドをくらったのに……なんて奴だ!」
杏子「さすがはジバンの宿敵だけのことはあるな」
杏子「でも!」
ジバン「オートデリンガー!」キュルルルルル!
杏子「どんな敵が相手でも!」
ジバン「エネルギーチャージ!」ギュンギュンギュン!
杏子「ジバンが!」
ジバン「オートデリンガー ファイナルキャノン!!」ズバビューーン!
杏子「負けるはずがねえええええ!!」
ガルボ「うわああああああああああああ!!」ドドドカーン!
大平「ついにジバンはマッドガルボを倒すことができた!」
大平「が、バイオロン最後の敵、ドクターギバが残っている!」
大平「負けるな、田村直人! がんばれ、機動刑事ジバン!」
つづく
杏子「マッドガルボを倒した……。あとはギバだけだ!」
杏子「ジバン、頼むぜ。地球を、それにまゆみを!」
今日はここまで
本編は次回で最後になります。
明日は昼間に投稿するかもしれません。
>>356
ポヨン
↑これ何したの?ww
マットガルボがアレの姿になった覚えがあるけど、あれは劇場版だったかな?
>>403
本来なら怒りのガルボがまゆみちゃんを突き飛ばすというシーンだったのでしょうが、
優しいガルボお姐さんは人気子役の間下このみちゃんに怪我をさせないよう、優しく押す程度に留めたのです
>>407
人間の姿になら33話で変身しましたが……
劇場版はぶっちゃけガルボはそんなに出番が無いのでどうでしょうか?
再開します。
夕方に用事があるので中途半端なところで止まると思いますが、その場合は夜に続けます
最終話『愛の最終決戦!!』視聴
杏子「ついに最終回か」
杏子「何気なくジバンのDVDを手に取った時は、こんな気持ちで最終回を観ることになるとは思いもしなかったぜ」ケラケラ
杏子「これが最後の戦いか……。しっかり見届けてやるぜ、ジバン!」
ジバン「まゆみちゃん……」
ジバン「待っていてくれ……今すぐ助け出してやる!」
大平「『愛の最終決戦!!』!」
杏子「始まった!」
セントラルシティ署
洋子「なんですって!? ジバンが!?」
清志郎「ああ。マスクが話しているのを聞いたから間違いない。バイオロンのアジトが大津郷付近にあるらしいんだが、そこへ乗り込んだというんだ」
洋子「私、行ってみる!」ダッ
清志郎「洋子ちゃん! 入り口にはマスクがいるんだぞ!」
杏子「さっすが洋子先輩。ジバンが戦ってると聞いちゃ、居ても立ってもいられねーよな!」
洋子「ふんっ!」バキッ
マスク「ギィィィ!」バタッ
洋子「えいっ!」ドカッ
マスク「ギギィィ!」バタッ
清志郎「うおおおおお!」ズダダダダダダダ
マスク「ギィ!」
マスク「ギギギ!」
杏子「うおぉ! 清志郎すげーじゃん!」
清志郎「洋子ちゃん! ここは任せろ! 早く行くんだ!」ズダダダダダダダ
洋子(清志郎、ありがとう!)
杏子「初めの頃は威張ってるだけのギャグ要員だったくせに……。かっこいいじゃんか、清志郎……」
洋子(待っててジバン……)
ブルルルル ウーウーウーウー グイィーーン
洋子「?」
杏子「あ? なんだ?」
洋子「!」
洋子「レゾン! バイカン! スパイラス!」
杏子「おお! 三大メカか! コイツらもジバンの所へ駆けつけるんだな!」
杏子「みんなで力を合わせて戦えばギバなんざ怖かないぜ!」
バイオロン基地
ジバン「ドクターギバ!」
ギバ「待っていたぞジバン! いよいよ最後の決着を着ける時が来たようだな!」
杏子「……」ゴクッ
ギバ「マーシャ、カーシャ。貴様らもジバンと一緒に地獄へ行け!」
杏子「えっ」
マーシャ「お許しください、ギバ様!」
カーシャ「ギバ様!」
杏子「そういやコイツら、前回はガルボが負けそうになるのを見て逃げ出してたな……」
ギバ「言っておいたはずだ。マッドガルボと運命を共にしろとな。 おめおめと逃げ帰りおって、許さん!」
杏子「まぁ当然か……」
マーシャ「いやぁ! ジバン!」
カーシャ「ジバン!」
杏子「ジバンにすがろうとしてやがる! 調子いい奴らだな、ホント」
ギバ「ふん!」ビビビビビビ
マーシャ・カーシャ「アアアアアアアアアアアア!!」ドロドロドロドロ
杏子「うわっ! マジかよ!?」ガビーン
杏子「ずっと一緒にやってきた部下だぜ!? こんなに簡単に殺せるかよ、普通!」
ジバン「ドクターギバ! 貴様、自分の部下の命さえも!」
ギバ「命? ハハハハハ! 命など、人間だろうが怪物だろうが、私にとっては虫ケラ同然だ!」
杏子「悪の組織にしちゃ割と仲のいい奴らだと思ってたのに……」
杏子「ギバ……なんて奴だ……」
ギバ「今さら驚くにあたるまい。そう、私も人間の手によって誕生したのだ!」
杏子「ちょっ、人間の手で? ギバが? どういうことだよ!?」
ギバ「見るがいい! 私の真実の姿を!」
杏子「ギバの姿が……」
杏子「ギバノイド? これがギバの正体なのか!?」
ギバノイド「聞け! 私は、五十嵐が所長を務めていた国立科学アカデミーバイオ研究所の廃液処理場から誕生したのだ!」
ギバノイド「バイオ実験で出たカスが溜まり、偶然そこにひとつの生命が誕生し、やがて怪物に成長した。それが私だ!」
杏子「五十嵐って……まゆみのじいさんか!?」
杏子「そうか……それでじいさんはジバンの開発を……」
杏子「ギバにジバン、両方の誕生に関わってたってわけだな、じいさんは」
ギバノイド「人間共も、科学の名のもとに平気で命を弄び、自分の欲望だけを満たそうとしている!」
ギバノイド「この地上で、誰も命を大事にしている者などいない! バイオロンとどこが違うと言うのか!」
杏子「最後になってそう来たか……。キツイな」
ジバン「ふざけるな! この地球では、生きとし生けるものすべてが命を尊び、大切に育んでいる! 命は美しい……何よりも重く、かけがえがない!」
杏子「!」
杏子「言ってのけたなジバン! それでこそ正義の味方だぜ!」
ギバノイド「クアアアアアア!」バキバキバキバキ
ジバン「うああああああ!」
杏子「やっぱ半端じゃねえ強さだな……。伊達にバイオロンのボスはやってねーってことか……」
杏子「ジバン立て! 負けるな!」
ギバノイド「どうやら最後のときがきたようだな!」
ジバン「くっ!」
杏子「ジバン! くそっ!」
バコーーン!
杏子「あ、レゾンだ!」
レゾン「ウーウーウーウーウーウーウーウー」ドガー!
ギバノイド「うっ! 小賢しい真似を!」ビビビビビビ
ドカーーン!
杏子「あ……」
杏子「う、ウソだろ? レゾンが……一撃で!?」
ジバン「レゾォォォォン!」
杏子「レゾン! レゾンが!」
ギバノイド「ジバン! 今度は貴様の番だ!」ビビビビビビ
バイカン「ブルルルルル」
杏子「バイカンがジバンの前に……。あっ!」
ドドーーン!
杏子「バイカンまで!」
杏子「桁外れだ……。ギバノイド……コイツ、マジかよ……!」
ジバン「許さん!」
ジバン「オートデリンガー ファイナルキャノン!!」ズバビューーン!
杏子「よし! 一気に決めろ!」
ギバノイド「ぐっ!」
杏子「耐えやがった! ガルボも倒した技だぞ!?」
杏子「ジバンなら絶対勝てると思ってたのに……くそっ! なんとかならないのかよ!?」
杏子「あ、まゆみだ!」
ギバノイド「まゆみの命が惜しくないか?」
まゆみ「お兄ちゃん!」
ジバン「まゆみちゃん!」
杏子「ここにきてまゆみの人質か……。事態は悪くなる一方じゃねーか!」
ギバノイド「ジバン、私の最終計画を教えてやろう。この地上にバイオロン帝国を作り上げ、人類をすべて抹殺するのだ」
杏子「バイオロン帝国?」
ギバノイド「貴様も人類と一緒に滅びるがいい! もうすぐこの要塞も爆破される! さらばだ!」
杏子「お、おい! ヤバいじゃん! 早く逃げろ!」
杏子「ギバノイドはまゆみと一緒に飛行船に……」
杏子「ジバンはスパイラスで脱出したか。レゾン、バイカンはやられちまったから、残るメカはコイツだけだな」
杏子「おっ、ジバンが飛行船に飛び乗った!」
ギバノイド「小癪な!」ジジジジ
ドカーーン!
ジバン「スパイラァァァァァス!」!
杏子「とうとうスパイラスまで……」
洋子「ジバン!」
杏子「洋子先輩来たか! でも戦いは空の上だ。さすがの洋子先輩でもこればっかりはな……」
まゆみ「お兄ちゃん!」
ジバン「まゆみちゃん!」
ギバノイド「動くな! これはミサイルの発射ボタンだ!」
ジバン「何!」
ギバノイド「このボタンを押せば、ミサイルが世界中にばら撒かれ、人類はすべて滅びる!」
杏子「また最後にとんでもねえもんを!」
杏子「だいたい、ミサイル持ちすぎだろバイオロン!」
ギバノイド「ジバン! 貴様、愛のために鬼になったと言ったな。 ならば私を倒し、まゆみと地球を救ってみろ!」
杏子「まゆみを盾にしながら……。最後まで汚い奴だぜ……」
ギバノイド「どうした! 幻影のまゆみは斬れても、本物のまゆみは斬れないのか? 貴様の言う鬼など、口先だけだ!」
杏子「違う! そんなんじゃねえ!」
杏子「まゆみも……地球も! ジバンだったらどっちも救ってくれる!」
まゆみ「お兄ちゃん! 私のことならどうでもいいから、地球を救って!」
杏子「! まゆみ、お前!?」
ジバン「まゆみちゃん……」
ジバン「!」ジャキッ
杏子「マクシミリアンソードを……!」
ギバ「何のつもりだ!」
ジバン「私が言っている鬼とは、愛と正義を守るために、まやかしの優しさを捨て、非情の鬼となることを言っているのだ!」
杏子「おい、まさか!」
ジバン「ドクターギバ! 覚悟!」ザシュッ!
杏子「やめっ!」
杏子「……あっ!」
杏子「ソードがまゆみのそば掠めて、ギバの体に……!」ホッ
ギバノイド「ぐあああ……」
杏子「そうさ! ジバンがまゆみを見捨てるはずないもんな!」
ギバノイド「おのれ!」ピッ
まゆみ「きゃああああああ!」
杏子「床に穴が!?」
杏子「ま、まゆみが!」
まゆみ「きゃあああああああああああああ!」
洋子「まゆみちゃん!」
ジバン「ダイダロス!」ガキンッ!
ダキッ シュタッ
杏子「よかった……無事か……!」
杏子「出番の少なくなったダイダロスがこんなところで役に立つとはな!」
ジバン「洋子さん、まゆみちゃんをお願いします!」バッ
杏子「ジバンが飛行船に向かっていく」
杏子「今度こそ、ケリをつけるときだな!」
ギバノイド「地球を……地球を粉微塵にしてやる……!」
杏子「ミサイルのスイッチが!」
ガシッ!
ギバノイド「ジバン!」
ジバン「地球の破壊は許さん!」
杏子「間に合った!」
ジバン「オートデリンガー!」ジャキッ!
杏子「よし、今度こそ!」
杏子「いっけええええええ!」
ギバノイド「ぬう!」シュバッ!
ドカーーン!
杏子「まさか……オートデリンガーも壊された!?」
ギバノイド「ぐおおおお!」
ジバン「うう!」
ドカーーン! ババーーン!
杏子「飛行船が落ちてる! ジバン、早く脱出しろ!」
ゴォーーーーン……
杏子「う、うわああああ! ジバァァァァァン!!」
杏子「すげえ爆発だ……。あれじゃ、ジバンも……」
杏子「バカ……。せっかく地球を救ったって、自分が死んじまったら、意味ないじゃんか……」
杏子「ジバン……」
……
ガショッ ガショッ
杏子「!」
ジバン「……」ガショッ ガショッ
杏子「あ……ああ!」
杏子「ジバン!」
まゆみ「ジバァァァァァン!」
ジバン「まゆみちゃぁぁぁぁぁぁぁん!」
まゆみ「逢いたかった……逢いたかった! お兄ちゃん!」
洋子「お兄ちゃん……? まさか、直人が……!」
ジバン「まゆみちゃん!」
まゆみ「お兄ちゃん!」
杏子「やっと……やっとまた……逢えたんだな……」グシュッ
杏子「長かった……待ちくたびれたぜ……このときを……!」
杏子「早川……柳田のおっさん……。まゆみは……まゆみは助かったぜ……!」
杏子「ジバンがまゆみを救ったんだ!」
直人「……」
杏子「ん? 急に場面が変わったな。直人は一人で何やってんだ?」
杏子「今度はまゆみが手紙読んでる……。せっかく再会したのにどうしたんだよ、コイツら」
杏子「直人からの手紙?」
「まゆみちゃん」
「やっと地球に平和がもどって来ました」
「五十嵐のおじさん、おばさんも無事に帰り、まゆみちゃんも新しい生活に向かってがんばっていることと思います」
杏子「思いますって……」
「兄として、これからまゆみちゃんと一緒にくらしたかったけど、僕は旅に出ることにしました」
杏子「は!? なんでだよ!」
「ドクターギバが言ったように、この地球にはかけがえのない命を大事にしない人たちがまだまだ大勢います」
「そういう所には、必ずバイオロンのような悪がひそんでいるに違いありません」
「それを見つけ、倒すのが僕の仕事だと思っています」
「本当の平和が訪れるまで、何年かかるかわかりませんが、まゆみちゃんが大きくなるまでにはきっと帰って来ます」
「それまで元気でいて下さい」
「おじさん、おばさんによろしく」
「直人」
まゆみ「お兄ちゃん……」
杏子「そっか……。行っちまったんだな、直人の奴」
杏子「長い戦いが終わって……まゆみとも再会して……ようやく幸せになれたってのに!」グッ
杏子「悪を倒すのが仕事だから旅に出るって? 本っ当にバカだよな! 直人って奴は!」
杏子「……」
杏子「こんなバカだったから、今まで戦ってこれたんだよな」
まゆみ父「直人さん、必ず帰ってくるよ。まゆみ」
まゆみ母「そうよ。だって、まゆみの本当のお兄さんなんだもの」
杏子「ああ、そうさ! あいつはそういう奴だ!」
杏子「何度ボコボコにぶっ飛ばされたって、最後には必ず勝って笑いながら帰ってきたじゃねーか!」
杏子「直人はぜってー帰ってくる! だからそのときは」
杏子「お前も笑って迎えてやるんだぞ! いつもみたいに!」
まゆみ「……うん!」
セントラルシティ署
清志郎「はぁ!? 犬っころがいなくなった? そんなの刑事課の仕事じゃないでしょおおおおおお!」
清志郎「まったく何考えてんだ! バイオロンが倒れ、平和がよみがえった途端に人類は勝手なことばかり言い出す!」
洋子「人類だなんてオーバーね! その言葉を使っておかしくないのは、ジバンだけよ」
清志郎「そっか……。そうだよな……! はははははは!」
洋子「あはははは……」
杏子「洋子先輩に清志郎……。ふたりとも、ただの人間のくせによく今まで頑張ってこられたよな」
杏子「洋子先輩にいたっては、本当に人間かよって疑いたくなるようなことも何度かあったけど」ケラケラ
杏子「このふたりがいなかったらヤバかったって戦いも、結構あったよな」
杏子「今までジバンを支えてくれて、ありがとな……」
洋子(直人……きっとあなたがジバンだったのね……)
洋子(さようなら、ジバン)
杏子「洋子先輩……」
直人「五十嵐博士、柳田さん、ハリーボーイ……。いつの日か、また逢いに来ます。それまで、さようなら……」
杏子「最後に墓参りか。直人らしいぜ」
直人 (まゆみちゃん、洋子先輩、清志郎さん……。楽しい思い出をありがとう……!)
直人(みんな元気でいて下さい!)
杏子「なんだよ……せっかく盛り上がってんのに、急に遺言みたいなこと言っちゃってさ」
杏子「ははっ。ま、直人が死んだりするわけねーか」
杏子「なんたってコイツは……田村直人は……」
杏子「正義のヒーロー、機動刑事ジバンだもんな!」
♪~
杏子「いろんなことがあったな……」
杏子「初めはジバンが何者なのか全然説明が無くて驚かされたっけ」
杏子「やられてばっかで頼りなかったけど、観てるうちにだんだんかっこよく思えてきたんだよな」
杏子「まゆみや洋子先輩、清志郎……みんないい奴だった」
杏子「バイオロンはとんでもない奴らだったけど、どっか憎めないところもあったよな」
杏子「まゆみのじいさん、早川、柳田のおっさん、ハリーボーイ……死んでいった奴らも、すげー奴ばっかだった」
杏子「ジバンが死んだときはマジで憂鬱な気分にさせられたぜ」
杏子「でも、もっと強くなって生き返ってくれた。ホッとしたよ」
杏子「直人……」
杏子「あんたは最高のヒーローだったよ」
杏子「ジバン……」
杏子「本当に……終わっちまうんだな……!」
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! ひとは誰ぇぇぇでもぉぉぉぉ!!」
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! ひとつの太陽ぉぉぉぉぉぉぉ!!」
クッシー「機動刑事ジバァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
クッシー「心に愛ぃが! 無かぁったら!」
直人「やります! 命の続く限り!」
直人「まゆみちゃんは必ず助け出してみせる!」
直人「俺は鬼になったのだ! 大きな愛のために、鬼となったのだ!」
クッシー「ただのゲームさ! 戦ぁいもぉ!」
まゆみ「バイオロンの仕業に間違いないわ!」
まゆみ「愛、愛、愛……! お願い、神様!」
まゆみ「おじいちゃんの願いをかなえて! 生き返って! ジバン!」
クッシー「君の微笑ぇみ! 美しいかぁらぁ!」
洋子「世の中かわいいだけじゃ生きていけないの!」
洋子「ジバンは地球の平和を守るために戦ってくれたのよ! それを無駄にするつもりなの!?」
洋子「ジバンを助けるためなら、たとえ死んだってかまわない!」
クッシー「大きな敵にも! 勝てるぅぅぅんだぁぁぁぁぁぁぁ!!」
清志郎「僕は必ず君を見つけて、この胸にしっかり抱きしめる! ああ、洋子ちゃん!」
清志郎「さぁさぁ皆さんできましたよ! 村松清志郎が釣り上げた鯛の刺身! さぁどうぞー!」
清志郎「馬鹿なことを言うな! まゆみちゃんは無事に決まっているさ!」
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! ひとは誰ぇぇぇでもぉぉぉぉ!!」
マーシャ「パリコレを全部着ちゃうんだー!」
カーシャ「ティファニーの宝石!」
マーシャ「ギバさまの作った新しい司令官だわ!」
カーシャ「かっこいいー!」
マーシャ「感激ー!」
カーシャ「私、嬉しくって涙がこぼれちゃう!」
ガルボ「あたしはジバンキラーだ! お前を倒すのはあたしだ!」
ガルボ「強化されたあたしの剣を受けてみろ!」
ガルボ「それが人間の最大の弱点だ! 愛だの優しさだの、そんなものに振り回されている愚かしさを思い知れ!」
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! 小さな宇宙ぅぅぅぅぅぅ!!」
ギバ「よいか! 私の辞書に『全然』とか『足りない』とか、そんな文字はないのだ!」
ギバ「知識の源である本を失った人間共はどんどん愚かになり、文明は崩壊するのだ!」
ギバ「この地上で誰も命を大事にしている者などいない! バイオロンとどこが違うというのか!」
クイーンコスモ「再び私が現れるそのとき、この地球は私のものになる! 覚えておけ!」
クイーンコスモ「人間ときたら、薄汚いのにこんな美しい服なんて。もったいないわ」
クイーンコスモ「人間が宇宙を汚す限り、第二、第三のクイーンコスモが生まれ、人間に復讐にやってくる! そしていつか地球は、我々の手で支配されるのだ!」
クッシー「だからこんなに!!」バニンライッ
柳田「田村直人。いや、機動刑事ジバン! 本日付をもって、君を警視正に任命する!」
柳田「どうしてだ……。ビンを返せばまた辛く長い戦いが続くことになるんだぞ!? 苦しむのはジバン、君じゃないか!」
柳田「頼むぞ! ジバン!」
ハリー「そうだ、戦うんだ……! 戦うしかないんだ!」
ハリー「イエーイ! まゆみちゃーん!」
ハリー「僕も残ります!」
クッシー「命っは重く!!」シャイニンブルー
早川「記憶が戻るまでは、この早川良が君のお兄ちゃんになってやるよ!」
早川「あんな芸術作品を、爆破なんてされてたまるか!」
早川「まゆみちゃん……。君に会えて、本当に良かった……。君のおかげで、毎日、楽しかった……」
クッシー「惹かれっあぁぁぁうぅぅぅぅぅ!!」スペーシーラー
クッシー「強ぉくぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」ハーーーーーーーーー
クッシー「機動刑事ジバァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
ジバン「警視庁秘密捜査官警視正 機動刑事ジバン!」
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! ひとは誰ぇぇぇでもぉぉぉぉ!!」
クッシー「ジバァァァァァァン!! ジバァァァァァァン!! ひとつの太陽ぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ジバン「対バイオロン法第一条! 機動刑事ジバンは、いかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕することができる!」
ジバン「第二条! 機動刑事ジバンは、相手がバイオロンと認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる!」
ジバン「第二条補足! 場合によっては抹殺することも許される!」
クッシー「だからっ、燃える!!」バニンライッ
クッシー「だからっ、輝ぁくっ!!」シャイニンブルー
クッシー「吹き飛ばっすぅぅぅっぅぅぅぅぅぅぅ!! 闇ぃをぉぉぉぉぉぉぉ!!」ハーーーーーーーーー
ジバン「マクシミリアンソード!」
ジバン「ジバンエンド!!」
クッシー「機動刑事ジバァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
おわり
杏子「ぷっはー! 終わったー!」
杏子「面白かったなー、ジバン!」
杏子「暇つぶしで観始めたはずなのにすっかりハマっちまったぜ」
杏子「さーてと。それじゃ魔女退治にでも行くとするか」
杏子「最近サボり気味だったしなー。久々に暴れt」
政宗「新番組予告!」デデーン!
杏子「ん?」
政宗「特殊犯罪が蔓延る、世紀末日本! 警視庁特別救急警察隊に救急指令が下った!」メイデイ! メイデイ! SOS!
政宗「平和を愛し、人の命を守り、悪と戦うために立ち上がった三匹の男!」メイデイ! メイデイ! SOS!
政宗「正義と勇気をもって、レスキューアクションに命を懸ける新ヒーロー達!」メイデイ! メイデイ! SOS!
政宗「人々は彼らを、特警ウインスペクターと呼ぶ!」ウインスペクタァァァァァァァァアアアアアアアアァァァァァァァァアアアアアアアアア!!
政宗「次回 新番組 『特警ウインスペクター』!」ウインスペクタァァァァァァァァアアアアアアアアァァァァァァァァアアアアアアアアア!!
政宗「待ってるぜ!」デデデン!
杏子「特警ウインスペクター?」
杏子「……」
杏子「……面白そうじゃん」
おわり
ここまで読んでくれた方々、本当にありがとうございました
一つひとつレス返しできなくてすみません
本編はこれで終了ですが、明日以降はおまけをいくつか投稿していきます
そちらもぜひご覧ください
乙!ジバン見てみたくなった
が、近所のツタヤに置いてないんだよなぁ
関係ないがジバンの声がてつをで脳内再生される……
乙です
次回作のウインスペクター書くんでしょうか?
期待します!
>>487
レンタルではメタルヒーローはギャバン~シャイダーまで
それ以降は取り扱ってないのが残念…
乙、最高でした。
あんこちゃん可愛いよあんこちゃん。
で、メタルヒーロー全制覇するんですよね?(チラッ
たくさんレスをいただけて本当にありがたいです
>>487
>>489
うちの近所ではギャバン~メタルダーまでレンタルしてますが、ジライヤ以降は取り寄せも無いのでたぶんレンタル版は無いんでしょうね
ちょうどそれ以降に好きな作品が集中してるので残念です
>>493
まず>>1がメタルヒーロー制覇してないので厳しいですね……
おまけ始めます
おまけ1
宮内「ありがとう、ファイヤー! さようなら、ウインスペクター!」
おわり
杏子「はぁー! 結局ウインスペクターも最後まで観ちまったなー!」
杏子「竜馬や純子はかっこいいし、本部長は頼りになるし」
杏子「あー面白かった!」
杏子「さてと、次は……これだ!」
杏子「特救指令ソルブレイン!」
杏子「なになに、なるほど……ウインスペクターの続編なのか」
杏子「楽しみだぜ!」
第1話 『東京上空SOS』視聴
杏子「すげー迫力だな! いいじゃん、いいじゃん!」
杏子「命だけでなく心も救うレスキューチーム……か。へへっ、かっこいいじゃん」
杏子「さーて、ばんばん観るからな!」
第10話 『わしら純情放火団』視聴
杏子「今回は悲しい話だったな……」
杏子「まぁ、たまにはこんな話があった方が全体が締まるのかな」
杏子「さ、次つぎ」
第11話 『愛と復讐の挽歌』視聴
杏子「ま、またバッドエンド……」
杏子「次観よう……次……」
第13話 『殺人プレイバック』視聴
杏子「う、うーん……」
杏子「次……」
第16話 『母艦S.S.-Ⅰ消失』視聴
杏子「お、おぉ……」
杏子「……」
第20話 『涙の手錠を打て!』
杏子「……」
杏子「……」
杏子「おっ、次の話ウインスペクター出るじゃん!」
杏子「新旧ヒーロー夢の競演ってわけか。これは期待できるな!」
『帰ってきたWSP』三部作 視聴
杏子「」
第26話 『罠をしかけた刑事』視聴
杏子「」
第31話 『彼女は夢の未来車』視聴
杏子「」
第32話 『警察殺人を追え!』視聴
杏子「」
第37話 『哀しいヒットマン』視聴
杏子「」
第40話 『英雄(ヒーロー)に罠をかけろ』視聴
杏子「」
第42話 『グラブに誓う復讐』視聴
杏子「」
第43話 『二つの顔を持つ女』視聴
杏子「」
第45話 『標的は小さな証人』視聴
「ワインを軽く一杯。ただそれだけだったそうです……」
杏子「アウトに決まってんだろそんなもん」
第52話 『特救・爆破命令!』視聴
杏子「次で最終回か……。まさか最後は明るく終わるよな……」
予告「軟弱な現代の子供達よ! 括目して見よ!」
杏子「……」
最終話 『また逢う日まで』視聴
宮内「高岡……。我がソルブレインの使命とは、人命のみならず人の心も救う事にあった! だが高岡の心だけは、最後まで……」
杏子「……」
杏子「……」
杏子「……」
杏子「……愛と勇気が勝つストーリーなんて、無かったんだ……」バタッ
おわり
注)>>1はソルブレイン大好きです。ウインスペクター、ジバンに次いで好きです。
つづきまして
おまけ2
第42話 『怪物ロックンロール!』視聴
杏子「へぇ、洋子先輩ロック聴くんだ」
杏子「直人がロック苦手ってのはイメージ通りだな」ケラケラ
杏子「ふんふん、なーるほど。路上ライブをスカウトマンが見にきてんのか。そりゃ気合い入るよな」
杏子「おっ、始まった!」
杏子「ん? この曲……クイーンコスモのファッションショーで流れてたような……」
杏子「あれっ。始まったと思ったらすぐ止まっちまったぞ? どうしたんだよ?」
杏子「ははぁ。バイオロンが電気を盗んでんのか」
杏子「今回のバイオノイドはナマズかぁ。ふざけた見た目の割に強いな。ジバンも電気を吸われて危なかったぜ」
杏子「しっかしこのバンドグループむちゃくちゃだなぁ。語尾に『ベイベー』付ければいいってもんじゃねーだろ」
杏子「あ、何か始めたな。何する気だ?」
杏子「はぁ? 歌でバイオロンをおびき出す? やれやれ、そんなんで出てきたら苦労しねえっての」
♪~
杏子「ありゃ、またこの曲か」
クッシー「不ぅ気味! みにくい! おぉぞぉぉましぃぃいぃぃ!」
クッシー「人間世界の感覚のぉ! 限界ぃ超えた存在だ!」
杏子「」
杏子「な、なんつー出だしだよ! 予想外すぎんだろ!」
杏子「それにこの声、主題歌と同じ声だな。ってことは和田アキ子か」
杏子「こんな歌も歌ってたんだなぁ」
クッシー「ギバ! ギバ! ギバ! 見るだけでオェーッ!」
杏子「」
クッシー「ギバ! ギバ! ギバ! 目がくさるぞ Give Up!」
杏子「」
クッシー「ギバ! ギバ! ギバ! 聞くだけでオェーッ!」
杏子「」
クッシー「ギバ! ギバ! ギバ! とり肌もんだ Give up! give up! give up!」
杏子「」
杏子「す、すげー歌詞だな……。」
杏子「でもさすがにこんなのに引っかかって出てくるわけ……」
ナマズノイド「ギバ様を! よくも! よくもギバ様を馬鹿にしてぇ!」ブンブン
杏子「」
杏子「あ、パーフェクトジバンがダイダロスも装着してる!」
杏子「まさにフル装備って感じだな! そこまでする相手とは思えないけど」
ジバン「オートデリンガー ファイナルキャノン!!」ズバビューーン!
ナマズノイド「ギヤアアアアアア!」ドドドカーン!
杏子「これで一件落着か」
杏子「おっ、あのバンドグループがデビューしてる」
直人「先輩、やりましたね!」
洋子「そうよ! 私が応援してんだもん!」
杏子「ははっ。洋子先輩も鼻が高いな、こりゃ」
クッシー「ギバ! ギバ! ギバ! 見るだけでオェーッ!」
杏子「デビュー曲それかよ」
数日後
杏子「はぁー。さやかの奴おっせーな」
杏子「あっちから誘っといて遅刻かよ」
杏子「……」
杏子「ギバ ギバ ギバ 見るだけでオェー」ボソッ
杏子「いけねっ。無意識に歌っちまった」
杏子「あれ以来 頭から離れねーんだよな。ったくすげー歌だよ」
杏子「……」
杏子「ぶっきみ みにくい おーぞーましーいー」
さやか「うー、服選んでたら遅くなっちゃった。杏子怒ってるだろうなー」
さやか「ボーイフレンドと出かけるってわけでもないのにこんなにオシャレする必要なかったかな?」
さやか「ま、いっか。さやかちゃんは友達と遊ぶときでも服装に妥協はしないのだー!」
さやか「あ、杏子だ! ゴメンゴメン! 待ったー?」
杏子「見るだけでオェー」
さやか「なにアンタ喧嘩うってんの」
おわり
つづきまして
おまけ3
セントラルシティ署
洋子「魔法少女まどかマギカ?」
洋子「ねえ直人。なんなのよ、まどかマギカって?」
直人「えー、洋子先輩 まどかマギカも知らないんですか?」ハハハハ
洋子「な、なによ。そんなに笑うことないじゃない!」
直人「いや、すいません。まぁ深夜アニメですもんね。先輩が知らなくても無理ないですよ」
洋子「あら、アニメなの?」
直人「結構流行ってるんですよ? 今度映画も公開されるんですから!」
洋子「でもなんで直人はそんなアニメを知ってるのよ?」
直人「実はまゆみちゃんがまどマギの熱狂的ファンなんです。それで一緒に観ていたら、僕もハマっちゃって」
洋子「へぇ、まゆみちゃんが?」
直人「こないだなんか、せがまれてハノカゲ氏のスピンオフ漫画を買わされちゃって……。まぁ僕も読むんですけどね」
直人「今度の映画もふたりで観に行こうって約束してるんです!」
洋子「そんなに面白いの? まどかマギカって」
直人「先輩なら気に入るんじゃないかなー」
洋子「へぇー、ちょっと興味わいてきちゃった。で、どんなお話なのよ?」
直人「あのですね。まずキュウべえって奴がいて……」
洋子「なかなか面白そうじゃない。あとでゲオにでも行ってレンタルしてこよっと」
直人「それじゃあ僕も一緒に行きますよ!」
バイオロン基地
マーシャ「ねぇねぇねぇ! カーシャだったらキュウべえになにお願いする?」
カーシャ「もち! 世界中の宝石をぜーんぶ私のものにしちゃうんだ!」
マーシャ「あらー! だったらパリコレの方がいいわよ!」
カーシャ「何言ってんの、ほーうーせーき!」
マーシャ「ぱーりーこーれ!」
カーシャ「宝石!」
マーシャ「パリコレ!」
カーシャ「宝石!」
マーシャ「パリコレ!」
ギバ「ええい騒がしい! 一体何の話をしているんだ!」
マーシャ「あ」
カーシャ「ギバ様」
ギバ「なに? 魔法少女まどかマギカ?」
ギバ「話には聞いたことがある。お前達、そんなものを観ているのか?」
マーシャ「あーら、そんなものですって」
カーシャ「とーっても面白いんですよ?」
ギバ「くだらん! そんなものを観ている暇があったら、早くジバンを倒す作戦のひとつやふたつ考えたらどうだ! マッドガルボを見習ってな!」
マーシャ・カーシャ「クスクス」
ギバ「なんだ! 何がおかしい!」
マーシャ「ギバ様ご存じないんですか?」
カーシャ「ガルボ様、まどマギの大ファンなんですよ?」
ギバ「何、マッドガルボがか!?」
マーシャ「そりゃあもう! ガルボ様のまどマギの好きさ加減ときたら、私達なんて足元にも及ばないくらいなんですから!」
カーシャ「ねんどろいどからコミカライズまで、いろーんな関連商品を集めてるんですよ?」
マーシャ「さっきだって私達、ガルボ様に頼まれて劇場版のDVDをレンタルして来たんだもの、ねー!」
カーシャ「ねー!」
ギバ「むむむ……」
マーシャ「それに、アニメを観てるのは私達だけじゃないんですよ?」
カーシャ「クイーンコスモだって」
ギバ「あのクイーンコスモが!?」
マーシャ「ま、クイーンコスモはまどマギは観ないみたいですけど」
クイーンコスモ「銀魂、黒子のバスケ、青の祓魔師、Free!、うたプリ……」
クイーンコスモ「美しいアニメは全て私のものよ」
ギバ「ぬぅ……なんたることだ」トボトボ
カーシャ「ギバ様行っちゃった」
ブビ「おいお前ら! ガルボ様に一体何したんだー!」ブビー
マーシャ「あら、ガルボ様がどうかしたの?」
ムク「ガルボ様怒ってる。すごーく怒ってる」ピプー ピプー
カーシャ「ガルボ様が? なんで?」
ガルボ「マーシャとカーシャはいるか!」プンプン
マーシャ「あ、ガルボ様!」
カーシャ「そんなに怒ってどうしたんですか?」
ガルボ「どうしたもこうしたもあるか! この愚か者めが!」ビビビー ドドドドド
マーシャ・カーシャ「きゃあ!」
ガルボ「お前達がレンタルしてきたDVDだ! これはどういうことだ?」
マーシャ「どういうことって……?」
カーシャ「ねえ?」
ガルボ「なぜ後編だけしか無いのだ!」
マーシャ「あーそんなことー!」
カーシャ「私達が行ったときには後編が一本残ってるだけだったんです! ガルボ様はテレビ本編を何度も繰り返し観てるからストーリーはわかると思って、とりあえずそれだけ……」
ガルボ「馬鹿者が!」
カーシャ「きゃっ!」
ガルボ「劇場版の後編は本編第9話からの内容なのだ! これが何を意味するかわからんのか!」
マーシャ「えーと……?」
カーシャ「……?」
ガルボ「教えてやろう。9話からということは、さやかの出番がほぼ無いということだ!」
マーシャ・カーシャ「はぁ……」
ガルボ「冒頭と10話で少しだけ出て、最後の出番もたかだか数分間。あと遺影! これしか出番が無いではないか! これであたしが満足するとでも思っているのか!」
マーシャ「す、すみません! ガルボ様がさやか推しとは知らず……」
カーシャ「私達、とんでもないミスを……」
ブビ「お前達そんなことも知らなかったのかー!?」ブビー
ムク「マーシャってほんとバカ。カーシャってほんとバカ」ピプー ピプー
マーシャ「うるさいわね!」
カーシャ「もうっ!」
マーシャ「で、でもガルボ様? 後編でのさやかの出番は他にもあるんですよ? ねえカーシャ?」
ガルボ「なに?」
カーシャ「そ、そうですよ! ガルボ様ご存じないんですか? ほら、杏子が自爆した後に一瞬だけ映る……」
ガルボ「お前達、あたしを誰だと思っている? バイボーグ・Jキラー・マッドガルボだぞ! あたしの動体視力をもってすれば、あんなもの初見で気が付くわ」
ガルボ(あとで観直そう)
ガルボ「しかし、さやかの出番が少ないことに変わりはない!」
マーシャ「申し訳ありません! すぐに別のレンタルショップに行って前編を」
ガルボ「その必要はない!」
ガルボ「考えてみれば、律儀にDVDをレンタルしてくる必要など無かったのだ。バイオロンならバイオロンらしいやり方で、DVDを手に入れればいい!」
カーシャ「バイオロンらしいやり方?」
ガルボ「イホウコピーノイド!」
イホウコピーノイド「お呼びでございますかマッドガルボ様」
ガルボ「マーシャ! カーシャ! このイホウコピーノイドを使い、まどマギのDVDをコピーしてくるのだ!」
ガルボ「劇場版だけではなく、六巻分の本編もすべてコピーしてこい!」
マーシャ・カーシャ「はっ!」
直人「それでですね、杏子ちゃんって子がいるんです。この子はですね、最初は悪い奴かなと思ったら、実はすごくいい子なんですよ」
洋子「ちょっと直人? これから観ようってのに、ネタばらしは止めてくれるかしら?」
直人「あ、すいません」
直人「でも本当に面白いんですよ、まどマギは」
直人「映像も大迫力で! 大きいスクリーンで観たときは圧倒されちゃいましたよ!」
洋子「あら? まゆみちゃんの家にそんな大きなスクリーンなんてあったかしら?」
直人(いけねっ! ジバン基地のモニターで観たんだった!)
洋子「ねえ直人?」
直人「あ、ほら先輩! ゲオが見えてきましたよ!」
洋子「もー。話をはぐらかして……」
「うわー怪物だー!」
「助けてー!」
直人「!」
洋子「直人!」
直人「行きましょう!」ダッ
イホウコピーノイド「俺はDVDを口から取り込むことによって、そのディスクに内蔵されたデータを体内のバイオコンピューターにコピーすることができるんだ!」
マーシャ「イホウコピーノイド! 講釈はいいから、早くDVDをコピーしなさいよ!」
イホウコピーノイド「はいはい。じゃあディスクを口に挿入してくれ」
カーシャ「まったく世話が焼けるんだから!」ヒョイ
イホウコピーノイド「うんこのDVDおいしい!」
洋子「やっぱりバイオロンね……」
直人「どうやら連中、DVDをコピーしているようですね……」
洋子「そんなことしてどうするつもりなのかしら?」
直人「バイオロンのことだから、また突拍子もないことに決まってます!」
直人「DVDをコピーしバラまくことで、DVDを買ったりレンタルしたりする人がいなくなる」
直人「DVD市場は混乱に陥り、やがてその混乱は社会全体を巻き込んで、最終的には人間文明の崩壊……」
洋子「そんなこと絶対にさせないわ! 行くわよ直人!」
直人「はいっ!」
イホウコピーノイド「ふぅーうまいDVDだった。コピーは完了したぞ。次をくれ!」
カーシャ「次は2巻よ」
マーシャ「かなりエグい味がするだろうけど、吐き出すんじゃないわよ」ヒョイ
洋子「そこまでよ! バイオロン!」ダッ
マーシャ「あ! セントラルシティ署のポリスウーマンとダメ刑事!」
カーシャ「性懲りもなく邪魔しに来たわね!」
直人「お前達の好きにはさせない!」
マーシャ「今日こそ息の根を止めてやるわ! マスクー!」
マスク「ギギギィ!」
洋子「直人! 油断しないで!」
直人「はい!」
洋子「……」ズギューン ズギューン
マスク「ギィ!」バタッ
マスク「ギギ!」バタッ
洋子「……」ズギューン ズギューン ズギューン
マスク「ギギィ!」バタッ
イホウコピーノイド「ダメ刑事! まずは貴様から血祭りにあげてやる!」
イホウコピーノイド「くらえ! DVD爆弾!」ポイッ ポイッ
直人「うわー(棒)」クルクルフェードアウト
洋子「直人!」
マーシャ「残るはあんただけよ!」
カーシャ「イホウコピーノイド!」
イホウコピーノイド「ギャルルルル!」
洋子「く……!」
ジバン「大丈夫か洋子さん!」
洋子「ジバン!」
マーシャ「あぁ!?」
カーシャ「ジバン!?」
ジバン「警視庁秘密捜査官警視正 機動刑事ジバン!」ピロロロロロロロロ!
ジバン「対バイオロン法第一条! 機動刑事ジバンは、いかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕することができる!」
ジバン「第二条! 機動刑事ジバンは、相手がバイオロンと認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる!」
マーシャ「イホウコピーノイド! ジバンを倒せ!」
イホウコピーノイド「ギャルルルル!」
ジバン「ニードリッカー!」ズバー!
イホウコピーノイド「グエエエエエエエ!」
ジバン「飲み込んだDVDを抉り出してやる! パワーブレーカー!」ズボッ
イホウコピーノイド「ゲエエエエエ!」
ジバン「! これはまどマギの二巻!」
ジバン「許さんぞバイオロン! マミさんに代わって私が退治してやる!」
ジバン「オートデリンガー サブマシンガンモード!」ズダダダダダダダダダダダダダ
イホウコピーノイド「グアアアアアアアアア!」
ジバン「第二条補足! 場合によっては抹殺することも許される!」
ジバン「エネルギーチャージ!」
ジバン「オートデリンガー ティロ・フィナーレ(ファイナルキャノン)!!」ズバビューーン!
イホウコピーノイド「ガアアアアアアアアアアアアア!」ドドドカーン!
マーシャ「おのれえ!」
カーシャ「今にみていろジバン!」
洋子「やったわ! ジバン!」
セントラルシティ署
洋子「まどかマギカ、昨日全部観ちゃったわ」
直人「どうでした?」
洋子「とっても面白かったわ! 私も映画を観に行きたくなっちゃった!」
直人「それじゃ、僕達と一緒に行きましょうよ!」
洋子「え、いいの?」
直人「もちろんです! まゆみちゃんもきっと喜びますよ!」
清志郎「よっ、お二人さん! 何の話をしてるんだい?」
直人「はい。まどかマギカの……」
清志郎「まどかマギカ? なんだそりゃ?」
直人・洋子「あー!」
洋子「なによ清志郎! まどかマギカも知らないの?」
直人「クスクス」
清志郎「」プツン
清志郎「し、知ってるに決まってるでしょおおおおおおおおお! 馬鹿にすんなあああああああああああ!」
直人・洋子「あはははははは!」
大平「劇場版 魔法少女まどかマギカは10月26日の公開だ。みんなで観に行こう!」
大平「それにしてもバイオロンは、これからも恐ろしい作戦を次々に実行していくに違いない!」
大平「地球の平和を守れ! 頑張れ、田村直人! 戦え、片桐洋子!」
つづく (おわり)
今日はここまで
おまけはもう少しだけ続きます
おまけ3で、まゆみが無事なのにガルボがいたりパーフェクト化したりしてるのは、まぁそういう世界なんだってことで
まどマギで言うところのサニーデイライフみたいな感覚です
杏子ちゃん…ソルブレインの最終話見ただけでソウルジェム濁ってたら
メタルダーの最終話見たら魔女化してまうで!
というか特撮ヒ-ローをまどまぎに放り込んだらワルプルギスの夜を倒せるやつもいたりするかな
デカレンジャ-や宇宙刑事はインキュベ-タ-を取り締まるだろうか
確かにさやかは後編出番無いけどなぁ!?キョウコスキーは少ない出番を前後編分けられて両方借りないと見れないんだよ!
話の展開が『照井竜「魔法少女だと?」』と同じに見える
観てるとウンザリしてくるけど、なぜか嫌いになれない
ソルブレインにはそんな印象があります
ところで「心を救う」がテーマのソルブレインがまどマギとクロスしたら面白いんじゃないかと思って
いろいろストーリーを考えたことがあるのですが、
何度考えても「魔女化したさやかちゃんを救えず泣きながらトルネードバースト(ナイトファイヤーはノリノリ)」というオチしか思いつきませんでした
>>570
メタルダーの最終回は、悲しいけど希望に満ちた終わり方だったと思います
八荒さんカッコヨス
>>571
やっぱりてつをなら勝てそうな気がしますね
前に見たRXのクロス面白かったです
>>574
初登場シーンカットで血涙
そういえばマミさんの変身シーンのコルセットガシャコーンはメタルヒーローの変身っぽいですね
>>576
それは読んだことないですね
今度読んでみます
今日が最後の投稿になります
もう少しだけお付き合いください
おまけ4
杏子「よっと! とうとうレンタルしてきたぜ……! 『スーパーヒーロー対戦Z』!」
杏子「これにジバンが出てるらしいんだよなー! 楽しみだぜ!」
杏子「レジにこれ持ってくときは死ぬほど恥ずかしかったけど、またジバンに会えると思えばこれくらい!」
杏子「そういえばさっきのレンタルショップ、なんだか妙に騒がしかったけど……。何かあったのかな?」
杏子「ディスクをセットして……と」
杏子「楽しみだなー! 洋子先輩とか出てくるかな? またかっこよくジバンエンドを決める姿も見たいぜ!」
マベ「派手にいくぜ!」
「「「「「「ゴーカイチェンジ!!」」」」」」
関「ジィィィィライヤ!」
関「ジィィィィバァン!」
杏子「えっ」
「「「「「「ゴーカイガレオンバスター!!」」」」」」ドドーン!
杏子「えっ、えっ」
おわり
これで最後です
おまけ5
魔女の結界
「ギギギギギ」
杏子「はぁ……はぁ……くそっ!」
杏子(この魔女……強い……!)
「ギギギギギ」
杏子「ただの魔女じゃねえ……。どうなってやがんだ……」
ガルボ「アハハハハハハ! 驚くのも無理はない! 佐倉杏子!」
杏子「ま、マッドガルボ!?」
ガルボ「お前の思った通り、その魔女は普通の魔女ではない。魔女を元にしてドクターギバが作り上げたバイオ怪物の最高傑作、マジョノイドだ!」
マジョノイド「ギギギギギ」
杏子「マジョノイドだと!?」
ガルボ「魔法少女ごときが太刀打ちできる怪物ではないわ! 諦めてマジョノイドの餌食になることだ!」
マジョノイド「ギギギギギ」ジリジリ
杏子「く……」
杏子(駄目だ……コイツからは逃げられねえ……)
杏子(このままじゃ……殺られる!)
マジョノイド「ギギギギギ」ドドドッ
杏子「ぐはっ!」ドカッ
マジョノイド「ギギギギギ」ガシッ
杏子「!? は、離せ!」ジタバタ
ガルボ「やれ、マジョノイド! 杏子を血祭りにあげるのだ!」
マジョノイド「ギギギギギ」ギリギリ
杏子「ぐ……あ……」
杏子(ちくしょう……ここで……死ぬのか……)
杏子(誰か……!)
ガルボ「トドメをさせ!」
杏子「うわああああ!」
「そこまでだバイオロン!」
杏子「あ……」
ガルボ「き、貴様は!」
ガショッ ガショッ ガショッ スタッ
ギュイーン! ピロロロロロロロロ!
ビービービービービービー!
ジバン「警視庁秘密捜査官警視正 機動刑事ジバン!」
杏子「ジバン!」
ジバン「マクシミリアンガン!」ズギュギュギュン!
マジョノイド「ギギギギギ」ブチブチ
杏子「うわっ!」ドサッ
ジバン「杏子ちゃん!」ガショッ ガショッ ガショッ
ジバン「杏子ちゃん、大丈夫か!」
杏子「へへ……こないだは来てくれなかったから、今日も駄目かと思ったぜ」
ジバン「すまなかった。 だが、今度こそ君を守ってみせる! 下がっているんだ!」
ジバン「対バイオロン法第一条! 機動刑事ジバンは、いかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕することができる!」
ジバン「第二条! 機動刑事ジバンは、相手がバイオロンと認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる!」
ガルボ「マジョノイド! 二人とも生かして帰すな! やれ!」
マジョノイド「ギギギギギ」ドドドド
ジバン「パワーブレーカー!」ガシャコンッ!
マジョノイド「ギギギギギ」グググ
ジバン「すごいパワーだ! これまでのバイオ怪物とはわけが違う!」
マジョノイド「ギギギギギ」バシッ
ジバン「ぐっ!」ヨロッ
杏子「ジバン!」
ガルボ「ジバンをスクラップにしろ!」
マジョノイド「ギギギギギ」ドドドッ
ジバン「ぐああああ!」バチバチバチ
マジョノイド「ギギギギギ」バッ
ジバン「くっ!」
杏子「はあああああああ!」ザシュッ!
マジョノイド「ギギギギギ」ジリジリ
ジバン「杏子ちゃん!」
杏子「いつも助けてもらってばっかじゃかっこ悪ぃからな。一緒に戦おうぜ、ジバン!」スッ
ジバン「ああ!」ガシッ
ガルボ「マスクー!」
マスク「ギギギィ!」
マスク「ギギギィ!」
ガルボ「二人が相手だろうと同じことだ! まとめてあの世へ送ってやる!」
洋子「二人じゃないわよ!」ズギューン! ズギューン!
マスク「ギィ!」ドサッ
ガルボ「何!?」
清志郎「雑魚は俺達に任せろ!」
洋子「二人はマジョノイドを!」
まゆみ「ジバン! 杏子お姉ちゃん! 頑張って!」
杏子「洋子先輩……清志郎……まゆみ……」
ジバン「いくぞ、杏子ちゃん!」
杏子「よっしゃー! 遅れんなよ、ジバン!」
ジバン「ふんっ!」バシュッ!
杏子「くらえ!」ザシュッ!
マジョノイド「ギギギギギ」ヨロヨロ
杏子(さっきまで体のあちこちが悲鳴をあげてたのに、今はなんともない)
杏子(それどころか力がみなぎってきやがる。これは……)
ジバン「それは僕も同じだ」
杏子「えっ?」
ジバン「一緒に戦ってくれる仲間がいれば、人はいくらでも強くなれる」
ジバン「僕がバイオロンと戦ってこられたのも、僕一人の力のおかげじゃない」
ジバン「まゆみちゃんや洋子さんや清志郎さん、柳田さんやハリーボーイ。大勢の仲間達が、僕を支えてくれたからだ」
ジバン「それに杏子ちゃん、君もだ」
杏子「あ、あたしが?」
ジバン「君はずっと僕の戦いを見守ってくれていたね」
ジバン「杏子ちゃんの応援、ちゃんと届いていたよ」
杏子「ジバン……」
ジバン「今度は僕が杏子ちゃんを支える番だ! 君を一人で戦わせはしない!」
ジバン「バイオロン! 僕達がいる限り、この地球は貴様達には渡さん! 絶対に!」
ガルボ「おのれええええ!」
ジバン「第二条補足! 場合によっては……」
杏子「抹殺することも許される! だろ!」
ジバン「決めるぞ、杏子ちゃん!」
杏子「おう!」
マジョノイド「ギギギギギ……」
ジバン「マクシミリアンソード!」ジャキッ!
杏子「はあああああああああ!」
ジバン・杏子「ジバンエンド!!」ズザザンッ!
マジョノイド「ギギギギギギギギギギ」ドドドカーン!
ガルボ「ジバン! 杏子! 覚えていろ!」ダッ
杏子「もう行っちまうのか?」
直人「世の中にはまだまだ悪い奴に苦しめられている人々が大勢いるからね。彼らのために戦うのが、僕の仕事なんだ」
杏子「ははっ。正義のヒーローってか。かっこつけちゃって」
直人「杏子ちゃん。僕はこれで行ってしまうけど、君を支えてくれる人は僕以外にもたくさんいる。すぐそばにもね」
杏子「すぐそば?」
直人「君が落ち込んでいた時に、元気づけようと頑張ってくれた人だ。彼女達を大切にするんだよ。そして、君自身も彼女達を支えてあげるんだ」
杏子「あたし自身が?」
直人「ああ。僕を支えてくれたようにね」
杏子「……へへっ。わかったよ」
直人「それじゃ、杏子ちゃん!」ギュイーン!
ジバン「今までありがとう! いつの日かまた逢いに来る! それまで、さようなら!」
ガショッ ガショッ ガショッ
杏子「ジバぁぁぁン!」
杏子「あたしこそありがとう! あんたに出会えてよかった!」
杏子「ありがとうジバン。いつかまたあんたと逢える日を待ってる」
杏子「それまで、さようなら! 田村直人!」
杏子「さようなら! 機動刑事ジバン!」
おわり
これで本当に終了です
しばらくしたらHTML化依頼を出してきます
ここまで付き合っていただいて、本当にありがとうございました!
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