杏子「……お腹減ったなぁ。」 (83)

まどマギ初SSです、よろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1515958960

~路地裏~

杏子「……」スタスタ

商人「そこのお嬢ちゃん。」ス――

杏子「ん? ……(誰だ、コイツ……)」

杏子「(――ってか、いつの間に近づいた?)」

商人「お嬢ちゃんにとっておきの商品がある。」ガサゴソ

杏子「は? 何だよ突然。」

商人「……騙されたと思って受け取ってほしい。」

商人「あまり、時間がない。」スッ

杏子「へぇ、それで……そんなモン」

杏子「アタシが素直に受け取ると思う……!?」

商…「今、確かに……届け――」

……「」サアァァ……

コトン

杏子「……(周囲に魔女、使い魔の気配はない)」バッ

杏子「ちっ……縁起悪いもん拾っちまったな。」

~某ホテル~

杏子「小包みか……中に何が入って」ガサガサ……

杏子「箱か、偉く丁寧に包装してあるな。」パカッ

杏子「おっ、クッキーじゃん……」パクッ

杏子「……」モグモグ

杏子「(って、アタシ何考えてんだ……)」

杏子「(こんな得体の知れないモノ……)」

杏子「――でも、うまいな……」パクパク

杏子「……」ゴクンッ

杏子「まぁ、いいか……寝よ。」

~次の日 某鉄塔~

杏子「! ……キュゥべえ、なんか用?」

キュゥべえ「ああ、まさか君が来るとはね。」

杏子「えっ……ごめん。」

キュゥべえ「えっ?」

杏子「?」

キュゥべえ「?」

キュゥべえ「……今日の杏子は、調子が悪いみたいだ。」

キュゥべえ「また、折を見て出直すよ。」

杏子「そっか……じゃあね。」フリフリ

キュゥべえ「(えぇ……?) じゃ、じゃあね?」スタコラ

杏子「……」

杏子「……お腹減ったなぁ。」グウゥ……

~街中~

杏子「鯛焼き食べようかな……」スッ

杏子「……」ピタッ……

杏子「(でも、万引きは……よくないか)」

杏子「(…お金がいるけど……)」

杏子「(人を傷つけるのも、よくないね)」

杏子「う~ん……」

杏子「……あっ。」ピコーン

杏子「(人助けで、代わりに……)

杏子「いい、かな?」

……


~結界~

杏子「結界……先客がいる……」トコトコ

杏子「どれどれ……ん?」

杏子「(一般人と一緒に闘ってるね……)」

キンッ、ヒュンヒュン

杏子「(あれは、使い魔か……)」

杏子「(……? 魔女になるまでは…)」タッ

ヒュバッ

使い魔「アハハハッ」ス――

さやか「えっ?」

まどか「だ、誰……?」

さやか「逃がしてしまう!」ダッ!

杏子「あ。ま、待って。」

さやか「なに?」ギロ

杏子「っ、ぁ、あれは、使い魔で魔女じゃない。」ビク

杏子「え、えっとグリーフシードを持ってないってこと。」

さやか「はぁ? アレを放っておくことで誰かが死ぬのよ!」クワッ

杏子「ご、ごめん……」ビクビク

さやか「え……? な、なんなの?」イライラ

まどか「??」

キュゥべえ「? ……わけがわからないよ。」

杏子「あ、アタシが悪かったよ。」

杏子「悪いことしたね……か、借りはまた返すから!」サッ

さやか「なんだったの……?」

まどか「キュウべえいたの?」

キュゥべえ「えっ、うん。」

……

今日は、ここまでです。後日続き書いていきます。

昨日の続きです。

~某ホテル~

杏子「はぁ……疲れた。」

杏子「(あの青髪の子、怖かったぁ……)」

杏子「そこまで怒ることないじゃん? ねぇ?」

杏子「……」グスッ

杏子「お菓子でも食べて、今日は寝よ。」

杏子「たしか、ここら辺に……」キョロキョロ

杏子「あった!」パアァ

杏子「ふふっ♪」パカッ、ヒョイ

杏子「~~♪」モグモグ

……

~某ゲームセンター~

杏子「……?」タンッ、タン……

杏子「(? あれ、全然ダメ……)」コケッ

杏子「っあ。」ヨロ

??「」ガシッ

ほむら「……大丈夫かしら?」

杏子「! あ、ありがと……う」ウツムキ

ほむら「(……?) 突然で不躾なのだけれど」

ほむら「私は、見滝原市の行く末を知っている。」

杏子「?」

ほむら「それで、この先のことは穏便に済ませたいの。」

杏子「……(あれっ? 誰……?)」

ほむら「貴女にとっても、悪い話じゃないはずよ。」

ほむら「一魔法少女として、この街を預けたい。」

杏子「アタシに? (……後で聞こ)」

ほむら「ええ、そうね。」

ほむら「簡潔に言うと二週間後――」

ほむら「ワルプルギスの夜が来る。」

杏子「そんな……よ、夜が来るのか?」

杏子「(……夜は毎日来るけどなぁ)」

むら「そうよ。ともかく、それをどうにか出来れば」

ほむら「私は、この街を出て行くわ。」

ほむら「その後は、貴女の好きにすればいい。」

杏子「うん……でも、別に出ていかなくたって、よくない?」

ほむら「?」

杏子「?」

杏子「その、さ……」

杏子「夜が怖いなら、協力するよ。」

杏子「……さ、さっき、助けてくれたお礼。」ボソッ

ほむら「!?」

杏子「あと、街なんてアタシじゃなくたって、いいよ。」

ほむら「!!?」

杏子「あっ、名前教えてくれない?」

杏子「アタシのこと、知ってるみたいだけど」

杏子「アタシは――」

ほむら「……あ、暁美ほむらよ。ほむら、で構わないわ。」

杏子「ああ。ほむら……さんでいいかい?」

ほむら「……(過去にないパターン、因果律に影響が……?)」

杏子「さ、さんはダメなのか? ほむらちゃんがいいか。」

ほむら「えっ、それは……」

杏子「かっこかわいいじゃん。」

杏子「炎が優しい火になったみたいでさ。」

ほむら「! ……ま、まぁいいわ。それから――」

ほむら「協力の申し出は大変嬉しいのだけど」

ほむら「二週間後の夜に備えて、出来れば一緒に。」

ほむら「そのための準備や訓練をしたいわ。」

杏子「いいよ。でも、偉く本格的だねぇ。」

ほむら「備えあれば憂いなしよ。早速私の家に向かいましょう。」

……

今日は、ここまでです。後日続き書いていきます。

昨日の続きです。

~ほむらの家~

ほむら「待たせたわね、ここよ。」

杏子「お、お邪魔します……」ドキドキ

ほむら「? そんな身構える必要はないわ。」

杏子「う、うん、ごめんな。」

ほむら「え、ええ(調子狂うわね……)」

杏子「……あっ!」

ほむら「はひっ」ビクゥ

ほむら「んん。ど、どうしたの?」

杏子「ぁ……その、あ、アタシの」

杏子「お菓子、忘れちゃった。」

杏子「ちょっと、取りに行ってくる!」

ほむら「お菓子……? わ、分かったわ。」

……

杏子「待たせちゃったな。」

ほむら「別にいい。」

杏子「お詫びに、これ……食うかい?」スッ

ほむら「? (ク、クッキー……かしら?」

ほむら「今は……後でいただくわ。」

杏子「そっか……」ショボン

ほむら「! うっ(仕方ないわね……)」ヒョイ、パク

杏子「あ……どう、かな?」

ほむら「~~……おいしい。」ニマー

ほむら「!」ハッ

ほむら「よ、よかったわ。」キリッ

杏子「ふふっ……かわいいじゃん。」

ほむら「」カアァ

ほむら「ほら! いくわよ!」

……

ほむら「早速だけれど、訓練……」

ほむら「お互いの今を知るために――」

ほむら「少し、手合わせしましょう。」

杏子「えっ(……け、怪我しないかなぁ)」

ほむら「? あぁ……ここは、幸い多少暴れても」

ほむら「大丈夫なように設計済みの部屋よ。」

杏子「わ、分かった……」

杏子「(夜を迎えるのって、大変だなぁ)」

~変身中~

ほむら「(貴女のことは、過去に概ね知っている)」

ほむら「(ただ、今回はイレギュラーのパターン)」

ほむら「(想定より、実力の高低に差があるケースを)」

ほむら「(考慮に入れて……まずは、様子見ね)」

杏子「(大丈夫、怖くない、怖くない……)」

……

~変身後~

ほむら「――さて。」

ほむら「遠慮は、必要ない。いつでも……」

ほむら「どこからでも、掛かって来なさい。」

杏子「!」

杏子「……」

ほむら「あら、何か不安でも?」

杏子「つよそう。」

ほむら「」

杏子「じゃあ、いくよ。」ダッ

ほむら「き、来なさい!」

杏子「やあぁっ!」バッ

ブゥンッ サッ

ほむら「……こっちよ。」

杏子「!」シュバッ

ヒュッ シュン

ほむら「遅いわ。」

杏子「どこ……?」キョロ

ほむら「後ろ(手刀で十分ね)」シュッ

杏子「あ、え、わあっ」ツルッ

ほむら「あっ。」バッ

パシッ

ほむら「はぁ……大体、分かったわ。」

杏子「ごめん、足がもつれて……」

ほむら「いえ、気にしないで。」

杏子「っ……(うぅ、悔しい)」

ほむら「そうね、これぐらいにして――」

杏子「ぁっ、あともう一回!」

ほむら「……えっ?」

杏子「ほむらちゃんと、やりたい。」

杏子「お、お願いっ、やらせて?」

杏子「夜は、まだまだ長いじゃん!」

ほむら「……そこまで、やりたいのね?」

ほむら「ふぅ……今日は、あと一回きりよ。」

杏子「うん!」

……

今日は、ここまでです。後日続き書いていきます。

遅くなりました、前回の続きです。

杏子「あ~っ、疲れたなぁ。」

ほむら「そう、ね……」

杏子「はぁ……(お腹減ったぁ)」

ほむら「(私の予想を遥かに下回るケースだったわ……)」

ほむら「(――で、あれば、このパターンに至った杏子に)」

ほむら「(なにか、思い当たるような節がないか……)」

ほむら「(考察はさておき、後で聞いてみましょう)」

杏子「……? どうしたの? 考えごと?」

ほむら「! いえ、大丈夫。何でもないの。」

ほむら「……お腹、減ったでしょう? すぐに用意するわ。」

杏子「う、うん……ありがとう。」

ほむら「ふふっ、ホントに何でもないの。」

ほむら「――だから、気にしないで。」

杏子「そっか、でも……い、いつでも相談に乗るよ。」

杏子「そ、の……うまく言えないけどさ。」

杏子「……無理しないでね。」

ほむら「ええ、分かったわ……」

……

杏子「――ねぇ、そろそろ……夜だけど。」

ほむら「? ……あら、もうこんな時間ね。」

ほむら「私達の寝室まで案内するわ。」

杏子「ぁっ……だっ、大丈夫?」ソワソワ

ほむら「えっ……ああ、心配しないで。」

ほむら「二人分の布団は、用意してある。」

スタスタ、トコトコ……

杏子「(アタシの前で無理してるのかな……)」ジ~

ほむら「……? (それにしても、今回は)」

ほむら「(パターンが全く読めないわ……)」

ほむら「――ここよ。」ピタッ

……ガチャ、パタン

杏子「! へぇ~っ、結構広いじゃん。」

杏子「一人分の布団で二人寝れるねぇ。」

ほむら「まぁ、余裕は……あるわね。」

ほむら「ふぁ……(今日は、疲れたわ……)」ノビ~

ほむら「い、今更だけど、色々付き合わせたわね。」

杏子「そんな。い、いいよ。」

杏子「ア、アタシは別に大丈夫。」

ほむら「……そう? また、明日」

ほむら「ゆっくり、話しましょう……」ウトウト

……


ゴソゴソ

杏子「……眠れそう?」モグリ

ほむら「……っ?」ムニャムニャ

杏子「こ、怖くないよ。」ギュッ

ほむら「(あったかい……)」ギュゥ

ほむら「うん……ありが、とう……」ボ~……

杏子「えへへっ……」テレッ

ほむら「ZZzz……z――」スヤスヤ

チュンチュン……

ほむら「……んぅ?」

ほむら「(からだが固いわ……)」キョロ

ほむら「……えっ、えっ?」

ほむら「あ、杏子が、ひっついてる……」

杏子「んっ……」ギュ~

ほむら「私に……ひっついてる。」

ほむら「えぇっと……ど、どうしようかしら?」

ほむら「……(ああでもない、こうでもない)」

ほむら「!」ピコーン

ほむら「(時間を止め――)」

杏子「ほむらぁ……」ムニュ

ほむら「ぁ、っ……ど、どこ触って……」

杏子「ん~~っ?」サワサワ

ほむら「っ、っぁ……や、やぇ」ピクン

ほむら「んんっ、やめなさい!」

ポコー

杏子「あぅ!? ……いたぁ。」

杏子「う……うぅっ」ウルウル

ほむら「(し、しまったわ……)」

ほむら「あっ、杏子、ごめ……」

杏子「いたいよ、ほむらちゃん……」グスッ

ほむら「……~~」ゾクゾクッ

ほむら「――はっ!?」

ほむら「杏子っ、ごめんなさい。」

ほむら「ケ、ケガはない? 大丈夫……?」オロオロ

杏子「う、うん……こっちこそ、ごめんね。」

ほむら「え、ええ。お互い気を付けましょう。」ホッ……

……

今日は、ここまでです。後日続き書いていきます。

すみません。非常に遅くなりました、前回の続きです。

~朝食中~

ほむら「……杏子。」カチャカチャ

杏子「ん~? どうしたの?」モグモグ

ほむら「この後の予定なのだけど……」

ほむら「貴女、学校は通っているの?」

杏子「!」ピタ

杏子「えと……い、行ってないよ。」

ほむら「……そう、分かったわ。なら」

ほむら「私が学校にいる間、家に帰るまで」

ほむら「その、留守番を頼めるかしら?」

杏子「うん、いいよ。」

朝食後~玄関前

ほむら「……あっ」

ほむら「あ、杏子。」

杏子「?」

ほむら「私が帰るまで、ずっと家に」

ほむら「いる必要はないわ……そうね。」

ほむら「外出するのは構わないのだけれど……」

ほむら「夕方の17時頃には、家に戻りなさい。」

杏子「は~い。」

ほむら「後、外出の間に何か食べたりする時は」

ほむら「んっ、少ないけど使うといいわ。」スッ

杏子「えっ……そんな、でも。」オロオロ

ほむら「……いいの。私がそう言うのだから。」

ほむら「遠慮せずに受け取りなさい。」

ほむら「ただし、無駄遣いは」

杏子「……嬉しい」ボソッ

ほむら「?」

杏子「ありがと~っ」パアァ

ダキッ

ほむら「!? ちょ、っと、あ。」

ギュゥ

杏子「えへへ。」

杏子「……いってらっしゃい」フリフリ

ほむら「…(なぜ、と、突然)」

ほむら「……(だ、だだ抱きついたの?)」

ほむら「ええ、行ってくるわ。」

スタスタ……

ほむら「……(身体が熱い)」

ほむら「///(……なんで?)」ドキドキ

……

今日は、ここまでです。後日続き書いていきます。

遅くなりました、前回の続きです。

~日常(ある日のこと)ほむらの家~

ほむら「……おかしい。」

杏子「! えっ、ほむらちゃん?」

ほむら「この先、なにか言葉では言い表せない」

ほむら「とてつもない事故が起こるような」

ほむら「いえ、起こるはずだった?」

ほむら「……そんな気がするの。」

杏子「ん~……んっと?」

杏子「え~っと、ほむらちゃん。」

杏子「正直、ミライのことなんて」

杏子「アタシには……いや、誰にも」

杏子「気にしたって、分かりっこないよ?」

ほむら「そう、ね……杞憂かしら。」

杏子「うん。難しいことは、分からないけど」

杏子「ア、アタシは、このままずっと……」

杏子「今が続けばいいなって、思うなぁ。」

ほむら「――ふふっ、杏子らしいわ。」クスッ

杏子「! うぅ///」カァ

杏子「……あっ! ほむらちゃん。」

杏子「きょ、今日は、一緒に買い物へ行く日だよ!」

ほむら「あら……時間が過ぎるのは、あっという間ね。」

ほむら「それじゃ、すぐに用意しましょうか。」

杏子「うんっ! えへへ、ちょっと待ってて!」ドタドタ

ほむら「ええ。私も準備するわ。」ゴソゴソ

……

~外出中 ショッピングモール~

ガヤガヤ、ザワザワ

ほむら「杏子~っ、あ、貴女、早いわよ……」ハヒィ

杏子「あははっ。ほむらちゃん、少し一足先に」

杏子「行ってるから、ゆっくりでいいよ~っ」タッタッタッ

ほむら「あっ……ちょ、待ち、なさい……」ハァハァ

杏子「へへっ。」クルッ

ガツンッ

杏子「あぅ、いてて……」コケッ

??「おや……すまないね。大丈夫かい?」スッ

杏子「! い……つっ、ごめんなさい。」バッ

杏子「よそ見してて、ぶつかっちゃって……」

??「そうかい。うん、怪我はないよう、だ……?」

??「っ! ……お、お嬢ちゃん。」

杏子「?」

??「ミライは、変わっ――」

……アンズ~ッ!

杏子「あっ、ほむらちゃん……」

ほむら「はぁ、ふぅっ……あ、杏子。」ガシッ

ほむら「……よ、ようやく追いついたわ。」

杏子「う、うん。さ、先に行っちゃって、ごめんね?」

ほむら「べ、別に大丈夫よ。でも、一緒にいきましょう。」

杏子「それじゃ、とっ……(おじさんのこと忘れ――)」

杏子「あ、れ……?」キョロキョロ

ほむら「あら、どうしたの?」

杏子「――ううん、何でもない。いこっか!」ニコッ

……


おわり

以上で終わりです。ここまで、お読み頂きありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom