レヴィ「カメアリ……?」ロック「東京のダウンタウンさ」 (23)

レヴィ「あ゛ー!くそったれ!!」

ロック「おい、急に大声出すなよ。町中だぞ!」

レヴィ「叫びたくもなるぜ、なんなんだよこの暑さは」

ロック「一応、ロアナプラより気温は低いみたいだけど」

レヴィ「いいかロック、そんな数字なんかクソの役にもたたねぇんだよ」

レヴィ「大事なのは、シャツの背中が張り付いちまうかどうかだ」

レヴィ「大体どうなってんだ、こないだは雪が降ってたんだぞ!」

ロック「バカいうなよ、冬と比べるなよな……ただ、俺がいた頃の日本はこんなに暑くなかったと思うけど」

レヴィ「ああ畜生、もう帰りてえ」

ロック「文句言うなよ、今回の案件でホテル・モスクワからいくらギャラの支払いがあったと思ってるのさ」

レヴィ「札束積み上げたらあそこに見える『スカイ・ツリー』と同じくらいの高さかもな、ハハ」

ロック「それも前払いでだ。バラライカさんにしちゃ気前が良すぎる」

レヴィ「いいじゃねえか、アタシらだってガキの使いじゃねえんだ。金が多くて困るこたないぜ」

ロック「本当にそうだといいんだけどさ……」

レヴィ「ところで、当の姉御本人はどこに行っちまったんだよ」

ロック「バラライカさんなら、明日の取引までは別の仕事があるらしい」

レヴィ「ヘッ、お忙しいこって」

ロック「……まいったな」

レヴィ「なんだよ、ヒマシ油飲まされたガキみたいな顔して」

ロック「いや、確かに地元なんだけど、東京と言っても広くてさ。あまりこっちの方は詳しくないんだよな……」

ロック「正直、迷子になっている気がする」

レヴィ「おいおい、勘弁しろよ!このクソ暑い中目的地もわからねえで歩かせてたのかてめえ!」

ロック「お、おい!銃をしまえよ!ここは日本だぞ!」

レヴィ「知るか!こちとらクーラー効いた部屋でバーボン飲んで寝たいんだよ!何時間飛行機の中で缶詰してたと思ってんだ!」

ロック「ほんとやめろって!仕事前に捕まりでもしたら、バラライカさんに殺されるぞ!」

レヴィ「ハッ!平和ボケした日本の警察に、そんなヘマするわけねえだろ!アイツら本物の銃声聞いたら腰抜かすぜ!」


両津「こら!貴様!毎度毎度人の昼飯盗みやがって!今日という今日は許さんぞ!」バキュンバキュン!

野良犬「キャインキャイン!」

レヴィ「」

レヴィ「お、おい」

ロック「ああ」

レヴィ「今、撃ったよな」

ロック「あ、ああ」

レヴィ「日本の警察は、その辺の野良犬で射撃訓練するのか?」

ロック「まさか、信じられないよ。ホルスターから銃を取り出しただけで新聞沙汰だ」


両津「逃がさんぞ!わしのコロッケ返せ!」バキュンバキュン!

野良犬「キャインキャイン!」

レヴィ「」

ロック「」


レヴィ「オーライ、みんな暑すぎて気が立ってるんだ。そうだろ?」

ロック「いや、俺にはよくわからない……」

両津「……ん?」

ロック「ひっ」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom