ロック「レヴィがガンシューティングゲームしてる」(114)

レヴィ「オラオラオラ!!!」

バチュン!バチュン!

ロック「レヴィ?」

レヴィ「なんだよ?!」

ロック「なんで独りでプレイしてるのに、2P側も使ってるんだ?」

レヴィ「あたしがトゥーハンドだからだよ!!」バチュンバチュン

ロック「寂しくないか?」

レヴィ「ぜんっぜんっ」

レヴィ「ハッハー!!」バチュンバチュン

ロック「……」

レヴィ「この街は腐ってやがるぜ。人間にとってのガデスすらもモンスターだ」

ロック「……」

レヴィ「けっ。ゾンビごときがあたしの前に立つんじゃねーよ!!!」バチュンバチュン

ロック「それ、日本製のか?」

レヴィ「おう!!やるか?!」

ロック「いい」

レヴィ「じゃあ話しかけんな!!」

ロック「……」

レヴィ「この奥からなんか出てくるな。あたしの勘がそういってやがるぜ」

ロック「……」

レヴィ「こうして照準を合わせておいて……」

レヴィ「ほら!!バカが顔を出したぜ、ロック!!」チラッ

ロック「……」

レヴィ「一気に蜂の巣にしてやるぜー!!」バチュンバチュン

ロック(新聞でも見よう)ペラッ

レヴィ「……ヘイ!!やった!!でっかいもんぶちまけやがった!!ヘイルメリーもありゃしないぜ!!」チラッ

ロック「……」

レヴィ「……」バチュンバチュン

レヴィ「やべえ!!デカ物のおでましだぜ!!」

ロック「……」

レヴィ「でもなぁ、このあたしにかかれば……」チャカ

レヴィ「てめーは一歩も動けずにそこで踊るだけのマスコットに早変わりだ!!!」

ロック「……」

レヴィ「ハッハー!!」バチュンバチュン

ロック「……」

レヴィ「オラオラ!!もっと無様に踊れよ、キング!!」

ロック「ふわぁぁ……なんか飲もうかな」

レヴィ「……」

ロック「コーヒーはっと……」

レヴィ「……」バチュンバチュン

レヴィ「よっしゃー!!!」

ロック「……」

レヴィ「あー、もう二挺拳銃じゃあイージーすぎて、話になんねえなぁ」

ロック「……」

レヴィ「仕方ねえ、ハンデとして銃は一つ捨てるか」

ロック「……」

レヴィ「あれ?おいおい!!マジかよ。これクソゲーだな!!」

レヴィ「2Pで始めると、最初からよ。ふざけんな!!ウィザードリィを見習えってんだよ!!あっちはプレイヤーに優しい設計だったぞ、こらぁ!!」

ロック「……」

レヴィ「まるで便所に残ってるカスみたいなゲームだな!!ここまできて初めからなんて誰がやるかよ!!」

ロック「じゃあ、やめればいいじゃないか」

レヴィ「……」

ロック「……」

レヴィ「ヘイヘイ、ロック。穏やかじゃねえな」

ロック「いや、すごい穏やかだけど」

レヴィ「なんの映画に影響されたんだ?悪役の台詞はお前には似合わねーよ」

ロック「そんな台詞を言った覚えはないけど」

レヴィ「んだよ、ロック。そんなにやりたいなら、やらせてやるって」

ロック「なにを?」

レヴィ「ゲームだよ。ほれ」

ロック「いいよ。やったことあるし」

レヴィ「……」

ロック「日本では割と流行ったゲームだからね。やったことあるんだ」

レヴィ「ふーん……なんだよ、自慢か?ざけんな」

ロック「レヴィ?怒ってるのか?」

レヴィ「なんで怒るんだよ!!わけわかんねーよ!!!」

ロック「なら、いいけど」

レヴィ「じゃあ、もういい。やめよ」

ロック「だいたいそれ、今だとすごくチープに思えるんだ」

レヴィ「え?」

ロック「ゾンビの出てくるタイミングとか、全く怖くない」

レヴィ「……」

ロック「ガンシューティングなのは分かるけど、もっと演出にも凝っててほしかったかな」

ロック「あれなら、レヴィのほうが何倍も―――」

レヴィ「おい!!ロック!!!」

ロック「え?」

レヴィ「このあたしが!!あのリビングデッドよりもおっかないっていうのかよ?!」

ロック「うん」

レヴィ「てめぇ……!!!あたしは目ん玉ぶらさげてねえよ!!!」

ロック「それ以外の要因だけど」

レヴィ「はぁぁ!?あたしでもショットガンを撃たれたら、口から血を吐いて一面をブラッドフロアにするぞ!?」

レヴィ「しかも、しかもだ!!向こうは撃っても立ち上がってくるときもある!!」

ロック「そうだね」

レヴィ「ほーら、みろ。あたしのほうが可愛いだろうが」

ロック「でも、ゾンビは嬉しそうに銃を振り回したりしないから」

レヴィ「内臓垂らして、迫ってくるより可愛いだろ!?」

ロック「いや……怖いの種類が違うよ」

レヴィ「ちっ……ロックのくせに……!!」

ロック「今、新聞読んでるから」

レヴィ「ったく……!!」

ロック「……」

レヴィ「……」

レヴィ「暇だから、もう一回するか」

ロック「……」

レヴィ「―――よっしゃー!!クリア!!」

ロック「……」

レヴィ「なんだよ、ロック。暇を持て余すのは老人の仕事だぜ?」

ロック「え?」

レヴィ「ほらよ」

ロック「……」

レヴィ「お前に1P側を譲ってやるよ。感謝しろ」

ロック「続けてやればいいじゃないか」

レヴィ「はぁぁ!?」

ロック「二挺拳銃で」

レヴィ「疲れるんだよ」

ロック「こんな玩具よりももっと重いものもってるじゃないか」

レヴィ「目が!!疲れるんだよ!!」

ロック「いつも、もっと目まぐるしい状況で戦ってるじゃないか」

レヴィ「……」

レヴィ「……わかった。てめえがそこまでいうなら、やってやるよ!!」

ロック「……」

レヴィ「ほえ面かいて、ベッドの中で縮み上がったマスもかけ!!ドアホ!!!」

ロック「……」

レヴィ「……」

ロック「……」

レヴィ「よし……スタートだ……」

レヴィ「どこだ……?どこにいやがる……?」

ロック「レヴィ、第二ステージは初めてなのか?」

レヴィ「お、おう……」

ロック「……」

テレビ『オォォォ!!!』

レヴィ「ぎゃぁぁ?!」ビクッ

レヴィ「きめえ!!しねっ!!しねっ!!」バチュンバチュン!!

ロック「全然、当たってないぞ?」

レヴィ「ふぅー……手こずった……」

ロック「もうライフがレッドゾーンだぞ。最初の戦闘で」

レヴィ「こっから挽回するんだよ。しらねえのか?ヒーローは遅れて来るんだよ」

ロック「そうか」

レヴィ「ふぅー……ふぅー……」

テレビ『……』バンッ!!!

レヴィ「ひっ?!」

レヴィ「そこか!!オラオラオラ!!!」バチュン!!バチュン!!!

ロック「レヴィ、それはただの音のトラップだ。敵はいない」

レヴィ「な、なんだよ。そうか……先にいえよ!!!」

ロック「……悪い」

レヴィ「気がきかねえ奴だぜ……」

テレビ『オォォォ!!!』

レヴィ「ぎゃぁ!!!あー!!!死んだ!!!くそっ!!もうやめる!!!」

ロック「……」

レヴィ「こんな害虫のクソにも劣るゲームだとは思わなかったぜ!!!はんっ!!!」プイッ

ロック「なあ、レヴィ?」

レヴィ「なんだよ?」

ロック「……怖いのか?」

レヴィ「なにが?」

ロック「そのゲーム」

レヴィ「ぜんぜん」

ロック「でも、結構驚いてたよな」

レヴィ「どっこが驚いてた?あぁ?言ってみろよ?」

ロック「いや……」

レヴィ「こんなディスクにビビるやつなんて猫ぐらいだっつーの!!」ピシッピシッ

ロック「そのゲームディスクに怖がる奴はいないだろ。俺が言ってるのは、ゲームの中身。演出とかのことだ?」

レヴィ「これが怖いなら、弾丸の前に立つだけで失禁だな!!!だーっはっはっはっは!!!」

ロック「……じゃあ、もう一回やれよ」

レヴィ「やだよ」

ロック「……」

レヴィ「続きがみたいのかー?じゃあ、ロックがやるしかねーと思うけどな」

ロック「だから、俺は一度やってるから」

レヴィ「そんなこといって、もうでっかいもんを産みだそうとしてるぐらい、ぶるってるんじゃねーの?」

ロック「……」

レヴィ「やっぱり、あれだな。日本人はイチモツは小さいっていうし、度胸のでかさはそれに比例するんだな」

ロック「言ったな……」

レヴィ「おう!!言ってやったよ!!」

ロック「じゃあ、見せてやるよ。僕がどれだけ学生時代にガンシューティングに嵌っていたかを」

レヴィ「あまりの怖さに床をぬらすんじゃねーぞ?」

ロック「始めようか」

レヴィ「おっし」スチャ

ロック「いや、独りでプレイするから」

レヴィ「え?」

ロック「このゲーム、片方がゲームオーバーになったら、最初からになるんだ」

レヴィ「そうなのか?」

ロック「レヴィは足手まといだよ」

レヴィ「なんだと!?てめぇ!!言うに事欠いてあたしが役立たずだとぉ!?」

ロック「じゃあ、独りでプレイするけど、レヴィは2P側のガンコントローラー握ってていいよ」

レヴィ「おう……」

ロック「よし」

レヴィ「……」

ロック「……」バチュンバチュン

レヴィ「ヘイ、ロック!!右から犬がくるぜ!!」

ロック「知ってる」

レヴィ「次は上から―――」

ロック「知ってる。いいから、レヴィは黙っててくれ」

レヴィ「……」

レヴィ「バチュンバチュン」カチャカチャ

ロック「―――さあ、第二ステージだ」

レヴィ「おぉ……やるじゃねーか」

ロック「行くぞ」

レヴィ「……」

テレビ『オォォォ!!!!』

レヴィ「ぎゃぁ!!」

ロック「ふっ」バチュンバチュン

レヴィ「……おぉ」

テレビ『グォォォ!!!』

レヴィ「ひっ?!」ビクッ

ロック「……」バチュンバチュン

レヴィ「ロック……クールじゃねえか……」

ロック「……」バチュンバチュン

レヴィ「……」

ロック「―――最終ステージまできたな」

レヴィ「すげえな。ロック、マジでロックだぜ」

ロック「……」

テレビ『ガァアアアアアア!!!!!!』バンッ!!!!

レヴィ「ぎゃぁああ!?」ギュッ!!

ロック「レヴィ!!抱きつかないでくれ!!照準がぶれる!!」

レヴィ「わ、わりぃ」

ロック「……」バチュンバチュン

レヴィ「……」

テレビ『オオォォォオオオオ!!!!!!』ドォォォン!!!!!

レヴィ「ひゃぁ?!」ギュッ!!

ロック「レヴィ!!邪魔しないでくれ!!」

レヴィ「わ、わるい……いや、だって、モンスターが壁をぶっ壊してでてくるとか、作った奴の頭がイカれてるとしかおもえないぜ?」

ロック「……」バチュンバチュン

レヴィ「よし、そこだ。やれ」

ロック「―――終わりだ」

レヴィ「おー……」

ロック「これで分かっただろ?俺がどれだけ上手いかってこと」

レヴィ「ま、まあまあってとこだな」

ロック「え?」

レヴィ「最終ステージで2発もザコの攻撃うけちまってるからなぁー、評価はどうしてもまあまあになるな」

ロック「もういいよ……」

レヴィ「努力はみとめてやるよ、サンキュー」

ロック「なんでお礼?」

レヴィ「別に」

ロック「……」

レヴィ「さーてと、クリアデータをセーブしてっと」

ロック「……」

レヴィ「ダッチに自慢してくる!!」

ロック「あ、おい!!」

レヴィ「おーい!!ダッチー!!」

ダッチ「どうした?」

レヴィ「これこれ!!クリアしたんだぜ!!」

ダッチ「狼少年か?」

レヴィ「バカ!!証拠もあるって!!」

ダッチ「わかったわかった。みてやるよ」

レヴィ「クリアタイムの速さに、ダッチのグラサンは割れるはずだ」

ダッチ「そこまでか。じゃあ、グラサンは外しておこう。飛び出した目玉が張り付いちゃあ、かなわねえ」


ロック「全く……」

ベニー「ロックー」

ロック「どうした?」

ベニー「ちょっと野暮用で日本から色々取り寄せることになってるんだけど、なんかいるモノあるかい?」

ロック「うーん……じゃあ、ゲーム機とソフト」

ベニー「いいよー。どういうやつ?」

ロック「レヴィには日本のホラーを味わって欲しいんだ」

数日後

レヴィ「ヘイ!!ロック!!みてみろよ!!」

ロック「ん?」

レヴィ「自力で最終ステージまでいけるようになったんだぜ!!」

ロック「へえ」

レヴィ「すげーだろ!?」

ロック「うん」

レヴィ「へへ……」

ロック「……」

ピンポーン

レヴィ「ロック、出てくれ」

ロック「はいはい」

ガチャ

ベニー「ロック、例のもの届いたよ」

ロック「あれか。ありがとう、ベニー」

ベニー「また、レヴィはロックの部屋でゲームかい?」

ロック「もうなれた」

ベニー「じゃあ、ごゆっくり」

ロック「ああ」

レヴィ「ベニーか?」

ロック「うん」

レヴィ「なんだよそれ?」

ロック「レヴィ、新しいゲームが届いたんだ」

レヴィ「へえ、マジかよ!!やろうぜ!!」

ロック「日本のゲームなんだ」

レヴィ「おっし!!たっぷり自信はついたぜ!!」

ロック「でも、これ1P専用なんだ」

レヴィ「なんだよ、クソゲーつかませてんじゃねーぞ、ロック」

ロック「でも、面白いよ?」

レヴィ「まあ、そこまでいうならやってやるよ。かせっ」

レヴィ「セッテング完了」

ロック「始めてくれ」

レヴィ「おう」

ロック「……」

レヴィ「なんだこれ?サイレン?」

ロック「そうそう」

レヴィ「ウーウーってポリがくるのか?」

ロック「くるよ」

レヴィ「全然こわそうじゃねえな。ワトサップ署長で警察は慣れてるしな」

ロック「……」

レヴィ「で、どこで銃を撃つんだ?」

ロック「撃たないよ?」

レヴィ「はぁ?じゃあ、どうやって敵を倒すんだよ?」

ロック「これはそういうゲームじゃない。怪しい場所に入ってただ脱出するゲームだから」

レヴィ「うわー、ますますクソの臭いが強くなったな。芳香剤でもおいとくか?」

ロック「途中で銃を拾うけど、最初はなにもないよ」

レヴィ「わかった」

ロック「……」

レヴィ「始まったな」

ロック「そうだね」

レヴィ「なんだよ、よくわかんねーな。このクソガキの顔もむかつくし」

ロック「……」

レヴィ「スタートか?」

テレビ『……』バンバン!!!

レヴィ「おぉ?なんだよ?」

ロック「……」

レヴィ「なんだてめえ!!やんのか?!あー!?」

ロック「逃げないと」

レヴィ「どっちに?!」

ロック「それは自分で考えないと」

レヴィ「おいおい!!このクソ警官なぐれねーのかよ!?」

ロック「逃げて逃げて」

レヴィ「暗くてわかんねーよ」

テレビ『ヒヒッ……ヒヒッ……!』

レヴィ「うわ!!キモ!!なんだこいつ!!」

ロック「……」

レヴィ「ロックー!!どこいけばいいんだよー!!」

ロック「……」

レヴィ「あ、なんかあったぜ!!」

レヴィ「えっと……ここ、入れるのか?」

ロック「……」

レヴィ「よし、入れ―――」

テレビ『ヒヒッ!!』ガラッ!!

レヴィ「ぎゃぁああ?!?」ビクッ

レヴィ「扉しめただろ!!あけんなよ!!!あー!!死んだ!!!クソゲーだな!!!」

ロック「まあ、頑張ってくれ」

レヴィ「でも、別にたいして怖くねーな」

ロック「……」

レヴィ「ま、もうやんねーけど」

ロック「やってくれよ」

レヴィ「いや、なんか画面暗いし」

ロック「そういうゲームなんだ」

レヴィ「目に悪いな!!はっ!!」

ロック「まだ最初しかやってないだろ?」

レヴィ「そこまでいうなら、ロックがやれよ!!」

ロック「俺はやったことあるから」

レヴィ「やれよ!!はやく!!おらぁ!!」

ロック「わかったよ……」

ロック「……」

レヴィ「……」ジーッ

テレビ『オォォ……ォォ……』

レヴィ「おい、ロック。なんか聞こえるぞ」

ロック「……」

レヴィ「ロック……聞こえるだろ?あぶねぇんじゃねーのか?」

ロック「……」

レヴィ「ロック、ヘイ。きこえてるだろ?」

ロック「レヴィ、画面見て」

レヴィ「え?」

テレビ『あぁああああああああ!!!!!』

レヴィ「きゃああ!?!?」ギュッ!!!!

ロック「ビックリ」

レヴィ「ふ、ふざけんな!!!死ね!!死ね!!!!死ねよ!!!」ギュゥゥ

ロック「じゃあ、進むな」

ロック「……」

レヴィ「あ、あたし、ちょっと、眠たいから寝るわ」

ロック「もうか?」

レヴィ「おう!!夜更かしは肌にわりーからな!!」

ロック「まだ20時だけど」

レヴィ「うっせ!!クソゲーマー!!」

ロック「……」

レヴィ「ふー……マジでつきあってらんねーぜ」モゾモゾ

ロック「仕方ない、独りでやるか。久しぶりだし」

ロック「えーと……この廃屋だったな……」

ロック「ふんふふーん」

テレビ『おぉおおおおお!!!!』

レヴィ「ぎゃぁ?!」ビクッ

ロック「え?」

レヴィ「……」ガクガク

ロック「……」

レヴィ「顔こえー……製作者、マジで脳みそくさってんじゃねーか……?」

レヴィ「あれだ……一年間寝かせたシチューみてえな色になってんだろうな……」

ロック「……」

レヴィ「……」

テレビ『おぉぉ』ドンッ

レヴィ「ひっ!?」

ロック「レヴィ?寝ないのか?」

レヴィ「寝る!!」ガクガク

ロック「……」

レヴィ「ねるぜ……くそ……瞼の裏に映像が焼きついてねれねぇ……」

ロック「……」

レヴィ「……」

ロック「あの、ここ俺の部屋だから。帰ってくれないか?」

レヴィ「はぁ?いみわかんねえ。この地球では人語しかつうじねーぞ。ファック!」

ロック「泊まるのは構わないけど、風呂には入ってくれよ」

レヴィ「……しるかっ」

ロック「……」

テレビ『オォ!』

ロック「……確か、ここに鍵が……あった」

ロック「次は……」

テレビ『……』ガタッ!!!

レヴィ「……っ」ビクッ!!

ロック「こいつを殴れば……ミッションクリアっと」

レヴィ「ヘイ!!ロック!!」

ロック「なに?」

レヴィ「うるさくてねれねえ!!やめろ!!!」

ロック「でも……」

レヴィ「一人のときにやれよな!!何考えてんだ!!おらぁ!」

ロック「オーライ。もうやめる。それでいいか?」

ロック「電気は?」

レヴィ「今日はオールナイトだ!!!点けてろ!!」

ロック「寝るんじゃないのか……」

レヴィ「うっせ。指図すんな」

ロック「おやすみ」

レヴィ「おう」

ロック「……」

ロック(あ、タバコがないな。買って来よう)

ロック「よっと」スタスタ

ロック「……」チラッ

レヴィ「……」ブルブル

ロック(起こしちゃ悪いし、そっと出て行こう)

レヴィ「……」ブルブル

レヴィ「くそ……くそ……目を閉じられねえぞ……どうなってやがる……」

レヴィ「……ロック」

レヴィ「……ロック?」

レヴィ「ヘイ、ロック。聞こえないのかよ。天下のレヴィさまがベッドの中からお呼びだぜ?」

レヴィ「……」ソーッ

レヴィ「ロック?」キョロキョロ

レヴィ「あれ?おい、ローック」

レヴィ「ロック!!おい!!クソでもしてんのか!?」ドンドンドン!!!

レヴィ「あけるぞ!!」ガチャ

レヴィ「いねえ……」

レヴィ「風呂か?!」

レヴィ「―――い、いねえ……」

レヴィ「……」

レヴィ「ん?」

レヴィ「おいおい、まだゲームつけっぱなしじゃねーかよ……」

レヴィ「……」

レヴィ「……」ソーッ

テレビ『オォ……オォォ……』

レヴィ「……ロック?ゲームの中にいるのか?」

レヴィ「ったく、どんくせえなぁ……」

テレビ『オォォ……ヒヒッ……』

レヴィ「……」ブルブル

テレビ『オアアアアアオオアオアア!!!!!』ガサガサガサ!!!

レヴィ「ぎゃぁあああああ!!!!」ダダダッ

レヴィ「やばいやばいやばい!!!」ガタガタガタ

レヴィ「くっそ!!ふざけんなっ!!くそ!!!」

レヴィ「なんで、あたしがヤク中よろしく、ふるえねーといけねーんだよ!!」ブルブル

レヴィ「ロック!!!早く出てこいよ!!!ロック!!!」

レヴィ「流石のあたしも銀の銃弾はもってねーぞ!!!」

レヴィ「自力ででてこい!!くそったれぇぇ……」ガクガク

ロック(ん?ベッドの中でレヴィが震えてる……?)

ロック(あれ、ポーズかけておいたのに……)

ロック(レヴィ、触ったのか)

レヴィ「ひぃぃ……」ガクガクガク

ロック「……」

レヴィ「うぅぅ……」

ロック「……オォォ……ォォ……」

レヴィ「!?」ビクッ

ロック「ヒヒっ……ヒヒッ……」

レヴィ「てめえがでてくんじゃねーよ!!!かえれよ!!!」ガタガタ

ロック「オオ……ォォォ……」

レヴィ「こっちくんな!!やめろぉ!!!」ガタガタガタ

ロック「……」

レヴィ「……かえったのか?」

ロック「オォォォ!!!」ドサッ

レヴィ「ぎゃあああああああ!!!!!!!」

ロック「俺だよ、レヴィ?」

レヴィ「え?」ガバッ!!

ロック「どうした?」

レヴィ「……」ウルウル

ロック「レヴィ?」

レヴィ「くそがぁ!!ガキみてえなことしてんじゃねーよ!!!カスがぁ!!!!」ギュッ!!!

ロック「おいおい、レヴィ」

レヴィ「次ぎやったら、絶対に殺す!!!てめえが今まで胃に溜め込んできたもの全部撒き散らせてやる!!」ギュゥゥゥ

ロック「レヴィ!!苦しい!!はなしてくれ!!」

レヴィ「ふざけんな!!!これぐらいで許すかよ!!!糞野郎!!」ギュゥゥ

ロック「ヘイ、レヴィ。落ち着け!!」

レヴィ「絶対にゆるさねえ……絶対だからな!!!」スリスリ

ロック「……ごめん」

レヴィ「……ふんっ」

レヴィ「―――なんだよ、タバコかよ。あたしにもくれ」

ロック「はい」

レヴィ「くっそ……この醜態は絶対に誰にも言うなよ?」

ロック「言わないよ」

レヴィ「絶対だぞ」

ロック「うん」

レヴィ「あと……もっと楽しいゲームをよこせ」

ロック「楽しいゲームか……」

レヴィ「もうあんなクソゲーはやりたくねえな」

ロック「また探しとくよ」

レヴィ「よし」

ロック「風呂、入ってきたらどうだ?」

レヴィ「……そうだな。変な汗かいたし」

ロック「……」

レヴィ「笑うな!!」

浴室

レヴィ「はぁ……人生で3番目ぐらいに酷い1日だったぜ……」

レヴィ「……」

ガタッ

レヴィ「……っ」ビクッ

レヴィ「ヘイ!!ロック!!」

ロック『どうしたー?』

レヴィ「浴室にはいってねえよな?!」

ロック『入るわけないだろ』

レヴィ「なら、いいんだ……」

レヴィ「……」

レヴィ「ロック!!」

ロック『なにー?』

レヴィ「背後になんかいやがるぞ!!でも振り返るといねえ!!こりゃ凄腕のアサシンだ!!!」

ロック『きのせいだよ』

深夜

レヴィ「……ん?」

ロック「すぅ……すぅ……」

レヴィ「……」

ロック「んん……」

レヴィ「ロック、ロック」ユサユサ

ロック「ん?なに?」

レヴィ「立て」

ロック「え……?」

レヴィ「いくぞ」

ロック「どこに?」

レヴィ「いいから」

ロック「えー……?」

レヴィ「ここで待ってろ」ガチャ

ロック(トイレぐらい一人でいけよ……)

翌朝

レヴィ「おーっす」

ダッチ「よう、ご両人。昨日はシーツでも濡らしたのか?」

レヴィ「んなことしたら、ロックの舌をカトラスでぶち抜いて杭でも入れてる」

ダッチ「おお、怖いな」

レヴィ「ふん」

ベニー「お疲れ」

ロック「うん」

ベニー「疲れてるみたいだね。いいことあったかい?」

ロック「まあ、収穫はあったよ」

ベニー「聞きたいな」

ロック「舌に杭を入れられる」

ベニー「そうか」

レヴィ「そうだ、ロック!!このあとちょっと付き合えよ!!」

ロック「いいけど、なんだ?」

車内

ロック「そうそう、新しいゲームのことだけど」

レヴィ「なんだ?」

ロック「レヴィは二人でできるほうがいいのか?」

レヴィ「別に。でも、まあ、そっちのほうが好みだな」

ロック「そうか」

レヴィ「もうホラーはいいからな。飽きた」

ロック「分かってるよ」

レヴィ「なぁ……ロック?」

ロック「ん?」

レヴィ「……」

ロック「あとで聞こう。もう着くしね」

レヴィ「ふんっ」

教会

エダ「あんたがお布施とは珍しいこともあるもんだ。イエス様も嬉しさのあまり、ケツからシャンパン飲んじまうね」

レヴィ「うっせーな。ほらよ」

エダ「これは?」

ロック「日本のゲーム。面白いからやってみて」

エダ「へー」

ヨランダ「どうしたんだい?」

ロック「どうも」

レヴィ「ヘイ、ババア。ありがたく、これで暇でも潰せ。老人の暇つぶしにはもってこいだ」

ヨランダ「ふーん、それは嬉しくないねえ」

エダ「爆弾じゃないだろうね?」

レヴィ「スイッチひとつで起爆はしねーよ。安心しろ」

ロック「それじゃあ。今度あったとき、感想を聞かせてくれ」

エダ「はいよー、色男」

ヨランダ「日本製のゲームか……どんなものかね……」

車内

ロック「で、言いかけたこと、なに?」

レヴィ「え……」

ロック「さっき、なにか言いたかったんだろ?」

レヴィ「……」

ロック「……」

レヴィ「……また……いっしょに、遊ぼうぜ……」

ロック「……うん」

レヴィ「うー……あー!!!くっそ!!なんだよ!!!あー!!!」

ロック「なに?癇癪か?」

レヴィ「なんか気分が上がる曲でも流せよ!!」

ロック「ラブソングなら」

レヴィ「ふざけんな!!!ムードだすんじゃねーよ!!!」ギュッ

ロック「危ない!!!レヴィ!!!運転中だから!!!」

レヴィ「黙れ!!!」

教会

エダ「シスター、こっちですか?」

ヨランダ「暗くてよくみえないねえ……」

テレビ『アァァアアア!!!!』ガサガサガサ!!!!

エダ「きゃぁああああああ!!!!!」

ヨランダ「ひっ!!」

エダ「はぁー……びっくりしたぁ……」

ヨランダ「エダ……ちょっと……席をは、はずすよ……」ヨチヨチ

エダ「シスター?どうしたんですか?」

ヨランダ「ホ……ホホ……歳はとりたくないね……」ヨチヨチ

エダ「……シスター……まさか……もら……」

ヨランダ「あとはまかせるよ……エダ……」ヨチヨチ

エダ「イ、イエス・サー、シスター……」

エダ「あ……あたしもちょっとやっちまってる……」

エダ「レヴィ……今度あったら、殺す」
                          おしまい。

サーって、ヨランダ女だろ

>>107
単行本6巻で言ってたから使ってみた

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月03日 (火) 23:13:33   ID: ynxDaFYv

DEAD SPACEなんかプレイした日にゃもらすんじゃないかこのプッシーレヴィは

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