マミ「強くてニューゲーム?」QB「違うよ」(86)

マミ「何かしら、この箱。差出人が書いてないわ」

QB「やっと来たね、待ちかねたよ」

マミ「?」

QB「これはボクが注文した薬だよ」

マミ「あら、QBどこか具合悪かったの?」

QB「護身用って奴さ。最近、怪しい魔法少女に襲われる機会があったからね」

QB「ボクも契約した覚えのない子だからね。念には念を入れておく必要がある」

マミ「何かあったらすぐに呼ぶのよ? きちんと護ってあげるから」

QB「ありがとう、マミ。助かるよ」

マミ(怪我を治す薬ね。大体掴めてきたわ)

QB「それじゃあボクは素質のある子を探してくるよ」

QB(劇薬だからね。飲んだら最期、敵は異世界に飛ばされる)

QB(これで暁美ほむらもイチコロさ)

CDショップ

『タスケテェ・・・』

まどか「・・・え? 誰なの?」

『助けて・・・まどか』

まどか「どこに・・・いるの?」



QB「助け・・・て」

まどか(凄い傷!)

まどか「もう大丈夫だよ! すぐに手当てしないと」

「そいつから離れなさい。鹿目まどか」

まどか「ほむらちゃん!?」

まどか「ほむらちゃん、駄目だよ・・・そんな酷いことしないで」

ほむら「貴女には関係ないわ。今すぐ寄越しなさい」

QB(今だ。この薬をほむらに飲ませれば・・・)

QB「まどか・・・! この錠剤を・・・早く・・・」

まどか「え!? うん。そぉいっ!」

QB「ボクじゃないよ、あけm――押し込まないで、やめt」

ほむら「?」

QB「飲み込みそうになったじゃないか! 冗談にも限度があるよ」

QB「けほ、けほ」

まどか「スキ有り!」ヒュン

QB「ちょっ」ゴクンッ

QB(しまった。飲み込んでしまった)

ほむら「無駄なことを。いいからソイツを寄越しなさい」

まどか「駄目だよ! 治療しなきゃ、この子死んじゃうんだよ?」


QB「余計なことをしてくれたね。鹿目まどか」

まどか「えっ」

QB「それは暁美ほむらに飲ませる予定だったんだ」

ほむら「どうして私が出てくるのよ」

まどか「はっ――」

まどか(これ、心臓病の薬だったのかな)

まどか「大丈夫だよ、ほむらちゃん。まだ11錠あるから!!!」ヒョイ

ほむら「ひぃ、こっちに向けないで頂戴」

ほむら「そんなことやってる場合じゃ・・・」ヒュンヒュン

まどか「休み時間、お薬飲んでなかったよね」シュバババ

ほむら「病気はもう完治したのよ!!」

まどか「病み上がりの子は皆そう言うんだよ?」ズバババ

ほむら(少しでも気を抜くとQBの二の舞だわ。口を閉じないと)

ほむら「んーんー」

まどか「そんなことしても無駄だよ! 鼻からでもお薬飲めるんだから」

ほむら(イ、イヤ!!!)

まどか「モールの非常口は制圧したよ」

まどか「これでゆっくりお薬飲めるよね?ほむらちゃん」

ほむら「――ッ」

ほむら(しまった。急いでこの場所から離れないと・・・)

ほむら(薬は飲みたくない。でもまどかを結界に巻き込むわけにはいかない)

ほむら「わ、わかったわ・・・飲みましょう。水頂けるかし――」

QB「え・・・エ・・・」

まどか「?」

ほむら「?」

QB「エントロピーーーィイイ!!!」


私が、ほむらちゃんにお水を渡そうとした、まさにその瞬間でした。
白くて耳毛が長い動物が、盛大に爆発しました。
煙が晴れた後、辺りを見渡しましたが、肉片一つ残っていませんでした。

ほむら(えっ、QBが爆発した!?)

ほむら「そ、その薬・・・」

まどか「・・・」

まどか「ほむらちゃん。死にたくないよね?」

ほむら「えぇ、勿論よ」

まどか「じゃあ。飲もうか」

ほむら「何でそうなるの!?」

まどか「あの子ももっと早く治療してれば死ななかったんだよ」

ほむら「どうみても薬のせいでしょ」

まどか「フッ・・・私、保健係なんだよ?」

ほむら(保健係の発想じゃないわよ)

まどか「ニトログリセリンって知ってる?」

まどか「ダイナマイトの原料、と同時に狭心症に効くお薬の主成分なんだ」

まどか「だからほむらちゃんも飲もうね」

ほむら「飲まなきゃ爆発しないってことよ! 落ち着きなさい鹿目まどか!」

まどか「あの子は体重が軽かったから成分が過剰だったのかも」

まどか「ほむらちゃんなら大丈夫だよ。多分」

ほむら(無駄に説得力がある! そしてこの笑顔、ついつい飲んでしまいそうだわ)

まどか「はい、あーん」

ほむら「あーん」

まどか「ほむらちゃん、よく出来ました。じゃあ戻ろっか」

ほむら「んっ」

ほむら(そう言えば、結界が現れないわね。美樹さやかも来ないし)

まどか「暗いから気をつけてね」

ほむら「んんっ」

まどか「?」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「んっ?」

まどか「お口、開けてくれるかな」

ほむら(飲み込んでないの、バレた・・・)

休憩ノシ

まどか「あーんだよ、あーん」

ほむら「んー」ブンブン

マミ(・・・)

マミ「そこで何をしているのかしら?」

まどか「あ、すみません。どきますね」

ほむら「んんん・・・んん(巴・・・マミ)」

マミ「――ふうん、成るほどね」

マミ「そこの長髪の貴女、キュゥべえを見なかったかしら?」

ほむら「ぺっ」

ほむら「知らないわ。さ、行きましょう鹿目まどか」

まどか「あ、吐いちゃ駄目だよ」

マミ「貴女、魔法少女でしょう?お名前は?」

ほむら「・・・・・・暁美ほむら。ええ、魔法少女よ」

マミ「ところで鹿目さんだったかしら? 白い謎ペット見かけなかった?」

まどか「治療してたら、ほむらちゃんに邪魔されて――爆発しました」

ほむら「まどか!?」

マミ「さっき倒した魔女、使い魔はそんな攻撃手段は持ち合わせていなかった」

マミ「貴女がQBを攻撃してたのね、暁美ほむらさん」

ほむら(そこは合ってるけど、誤解されている!!)

ほむら「爆発したのは私の所為じゃないわよ巴マミ」

マミ「嘘は付いて無さそうね。でQBはどこ?」

ほむら「アイツはその程度じゃ死なない。私が保証するわ」

まどか(助かったってことだね。あの薬、万能薬だったんだ)

マミ「そう。でQBはどこ?」

ほむら(なんとかしてこの場を収めないと・・・)

ほむら(考えるのよ! 私)

ほむら「た、多分・・・見滝原中学の3年水泳部男子更衣室よ」

ほむら「後これ、QBの落し物よ。困っているだろうから、急いで追いかけなさい」

マミ「あら、QBのお薬ね。ありがとう」


マミ「そうそう、自己紹介し忘れてたわ」

マミ「私は巴マミ。あなた達と同じ見滝原中の三年生。そしてQBと契約した魔法少女よ」

まどか「あ、ご丁寧にどうも・・・」

マミ「もっとも――暁美さんは私の事知っているようだけれど、ね」

ほむら「あ・・・」

マミ「次はお友達になれそうなタイミングで会いたいわ。お互いのためにも」

ほむら「・・・」

帰路

まどか「凛々しい人だったね、マミさん」

ほむら「そうね。ところで貴女は一人でショッピング?」

まどか「んー、さやかちゃんと――あっ同じクラスの友達と一緒だったんだけど」

ほむら「QBに呼ばれて置いて来た、ってところかしら」

まどか「えへへ・・・途中まで一緒だったんだけど、はぐれちゃった」

ほむら(巴マミが居たから魔女に殺されては居ない・・・はずよね)

ほむら「能天気ね。今すぐメールでも送りなさい」

まどか「うん」

ほむら「それじゃ、私はこっちだから。さようなら、鹿目まどか」

まどか「バイバイほむらちゃん。ちゃんとお薬飲むんだよ?」

ほむら「ええ、お気遣い感謝するわ」

夕刻

マミ「ひどい目にあった・・・。いえ、不幸中の幸いってところかしら」

マミ「そうよね。この時間、部活終わりだものね」

マミ「QBも見つからなかった。暁美さん、恐ろしい子」


さやか「あーもう、一大事だったのに。まどかと連絡付いたから良いけどさあ」

さやか「あの転校生、コスプレでまどかに襲いかかってたし」

さやか「コスプレと言えば、髪の毛クルクルの子も変な格好だったなあ」

さやか「お陰でまどかと逸れちゃったし、店員に怒鳴られるわ、散々だったよ」

ドンッ

さやか「すみません」

マミ「いえ、少し考え事してた私の方が・・・」

「「・・・」」

マミ「あっ消火器泥棒!」

さやか「その声! コスプレ痴女!」

さやか「うわ! しかもその制服、同じ学校!? 世も末だな!」

マミ「消火器外せなくて苦戦してた子に言われたくないわね!」

さやか「あれは仕方なかったんだって、友達が危なかったんだ」

マミ「またソレ? ふっ。お店の人は騙せても、私には通じないわよ」

さやか「本当だって。まどかが暁美って子に――」

マミ「まどか? 鹿目まどかさんのことかしら」

さやか「え、どうしてそれを・・・」

マミ「私は巴マミ。貴女と同じ、暁美さんの被害者よ」

さやか「!」

さやか「美樹さやか。巴さんと転校生の被害者だよ」

マミ「同じ星の下に生まれたもの同士、仲直りするべきよね」

さやか「あ、はい。否応なしに店員に付き出したのは金輪際許さないけどね」

マミ「私の家にいらっしゃい。美味しいケーキと紅茶をご馳走するわ」

さやか「一生付いていきますよ、マミさん」

ここまで
即興なんで色々飛んでるかもしれませんがノシ

訂正
△美味しいケーキと紅茶
○美味しい紅茶とケーキ

後日

マミ「それじゃ、今日も魔法少女体験コース行ってみましょう」

さやか「まどかは何か持ってきた?」

まどか「えーとね、お薬を幾つか持ってきたよ。他にも――」


ほむら(この三人・・・いつの間に)

ほむら(この会話――例の如く薔薇園の魔女ね。廃ビルに先回りしましょう)

廃ビル

ほむら(暗闇に待機して居れば、巴マミがグリーフシードを飛ばしてくる)

ほむら(前のループでは投げ返して不穏な中になった。)

ほむら(今回はちゃんと使っておくべきかしら)


マミ宅

さやか「魔女、居なかったですね」

マミ「そうね。この前モールで倒したばかりだから」

まどか「え、マミさん。魔女って珍しいんですか?」

マミ「そうね、週に一、二匹倒せれば良い方よ」

QB「マミは使い魔も倒しているからね」

さやか「へぇー」

廃ビル

ほむら「ちゃんと食べ物もあるし、いざとなったら仲直りも・・・」

―――
――

ほむら「OLが入って来ないわね」モグモグ

ほむら「ゴミ箱――無い」ゴクゴク

ほむら「気づかないうちに通り過ぎたのかしら」

ほむら「屋上に行ってみましょう」

屋上

ほむら「誰も居ないわ」

ほむら「そういえば、巴マミが魔女倒したとか言ってたような」


ほむら「真夜中まで・・・私、何やってたのよ」

ほむら「くすん」

トントン

ほむら「・・・?」

警察官「こんなところで何をしてるのかな?」ニコッ

ほむら「!」

  _[警]
  ( ゚Д)ノ
  (ヽ )ヘ
 ヘ<ヽ(Д´)ノ


 __[警]

  (  ) ('A`)
  (  )Vノ )
   | |  | |

マミ「魔法少女体験コース第5弾・・・行く?」

マミ(今日こそ見つけてみせるわ)

まどか「えーまたですか?」

さやか「ここで紅茶飲んでたほうが良いよね」

QB(マミが可哀相だ。二人とも露骨に嫌がってるし・・・ここは)

QB「大丈夫、今日は魔女退治出来るはずだよ」

マミ「?」

さやか「QBがそう言うなら行こうかな」

まどか「QBのお墨付きが付いたし行こうよ」

さやか「ほら、マミさん。置いていくよー」

マミ(くすん)

マミ「しょ、しょうがないわねーー」

マミ「魔女退治なら私に任せて頂戴!」

まどか「あ、うん」

QB「魔女退治はマミの得意分野さ」

QB「指先一つでぽぽいのポイだよ」

まどか「QB可愛い! もう一回いって」

QB「指先一つで――」

マミ(ぐすん)

さやか「マミさん。目から紅茶が流れてますよ?」

マミ「武者震いよ・・・」

マミ「さージャンジャン狩るわよ!!!二人とも急いでね」

まどか「やな予感しかしないよ」




2時間後

QB「マミ、居ないじゃないか」

まどか「またかぁ」

さやか「あーバット持って歩き回るの大変だなぁあああ」

さやか「大変だなぁああ」

マミ「ごめんなさい、二人とも。今度美味しいパスタをご馳走するから」

さやか「景気付けにちょっと素振りしてきます」

QB(魔法少女のイメージがガタ落ちだよ。なんとかしないとね)

廃工場

マミ「魔女居ないわ」

さやか「カルボナーラ」

まどか「アランチーニ」


病院

マミ「特に病院は魔女が集まりやすいのよ」

さやか「カルボナーラ」

まどか「アクアパッツァ」

マミ「ごめんなさいごめんなさいごめんなs」

QB(しょーがないね)


QB「まどか。ボクの背中からGS出してくれる?」

まどか「これ?」

QB「そうだよ、ちょっと壁に刺してきてくれ」

まどか「刺したよ?」

QB「マミ! 大変だ。GSだ! 孵化しかかってる」

マミ「ホント!?」

さやか「マミさん。あんたも見てたでしょうが・・・」

マミ「知らないわよ・・・」

まどか「QBは好きな食べ物とかあるの?」

QB「グリーンカレー」

さやか「うわ、お菓子がいっぱい」

マミ「そんなの大したこと無いわよ!!」

QB「何ムキになってるんだい?」

マミ「別にいいもの。もうQBにお菓子作ってあげないんだから」

さやか「カルボナーラ」

まどか「くどい、黙ってろ」

QB「グリーンカレー」

まどか「明日のお昼ごはん。グリーンカレー作ってこようかな?」


マミ「鹿目さん、美樹さんに謝りなさい。お友達でも言っていい事と悪いことがあるのよ?」

まどか「マミさんに言ったんですよ」

マミ「あれ、おかしいな。やっぱり私ダメな子だ」グスッ

QB「よりにもよって魔女の結界で泣くなんて君らしくもない」

マミ「何で私が責められるのよ」

まどか「もう飽きた。魔女がみたいな」

さやか「うんうん、早くしてくれたまえ」

マミ(覚えてなさいよ・・・)

QB「マミは好きな食べ物あるの?」

マミ「えー? 私は」


QB「孵化が始まった。急いで!」

まどか「マミさん。わたし達をちゃんと守ってね」

マミ「・・・」

とりあえずここまで
お休みなさい

マミ「わかったわよ・・・」

マミ「みてなさいよ二人とも。速攻で片付けるんだから」

QB「魔女はこの扉の向こうだよ」


さやか「一番乗りはあたしだあ!」ドンッ

マミ「痛っ」バタッ

まどか「さやかちゃんズルいよ。わたしが先だよ」ダダダダ


マミ(この子達、ちょっとめんどくさい)

QB「マミは二人を追わなくていいのかい?」

マミ「起き上がるまで待って・・・頂戴」

マミ(ぐったり・・・)ガチャ

最深部

ほむら「遅かったじゃない。巴マミ」

ほむら「魔女ならたった今倒したわよ」

マミ「え?」


さやか「転校生すごかった! 最強の魔法少女って感じだったよ」

まどか「あんな凶暴な魔女を倒すなんてほむらちゃん流石だね」

ほむら「て、照れるわ」

さやか「いやー、同じ年齢とは思えないわー」

さやか「それに引き換え・・・」チラッ

QB「あ、結界が消えるよ」

病院

マミ「・・・」

ほむら「貴女も堕ちたわね。一般人を盾にするなんて」

マミ「ち、違うわ。二人が先に入ったのよ」

まどか「でもマミさんは追ってこなかったよね」

さやか「あーそういえば」

QB「マミなら扉の前でしばらく待機してたんだ」

まどか「それってどういうことですか!? わたし達を餌にする気だったんですか」

マミ「そ、そんなわけ無いじゃない」

さやか「やっぱ最低だわ」

ほむら「最低ね」

マミ「誤解よ。美樹さんに倒されたの・・・。QBもなんとか言ってよ」

QB「他人のせいにするのは悪い癖だよ?」

マミ「ああもう! どうしてこうなるのよ」


ほむら「とりあえずグリーフシードは貰っていくわ」

ほむら「まどか、さやか。次からは私と一緒に行動しましょう?」

さやか「そうだね、同じクラスだし」

まどか「わあ。ほむらちゃんと過ごせるなんて楽しみだな」

ほむら「あんな先輩放って置きましょう」


マミ「う・・・うぅ」

マミ家

マミ「うん。今日の紅茶はとっても美味しいわ」ズズー

マミ「美樹さんはお砂糖いるかしら?」

「・・・・・・」

マミ(あっ・・・もう二人とも居ないんだった)

マミ(もう一週間経ったのに)


マミ「美味しいわ。とっても美味しい」ポロポロ

マミ(一人ぼっちで泣いてばかり)

マミ「QBも最近見かけないし・・・」

マミ「もう寝ましょう」


ガチャガチャガチャ

ガチャガチャ

マミ「えっ? 何よこの音。玄関の方よね」

マミ「・・・」

マミ(強盗さんかな・・・。ここには私しかいない)


カチャッ


マミ「お父さん、お母さん。もうすぐそっちに行くよ」グスッ

ダダダダ

マミ(楽に死ねますように)スヤスヤ

ほむら「た・・・助けてマミさん」

マミ「え!?」

ほむら「巴マミ。相談があるの」

ほむら「鍵は閉めたわ。QBも居ない。今しかないの」

マミ「あ、暁美さん? もう夜中よ?」


ほむら「」ゴクゴク

マミ「落ち着いた?」

ほむら「ええ。落ち着いた」

マミ「ふふ。マミさんって呼ばれてとてもビックリしたのよ」

ほむら「///」

マミ「・・・で?(怒)」

ほむら「ひっ」

マミ「で、こんな時間に何の用事?」ニコニコ

ほむら(こ・・・怖い)

ほむら「まずこれを見てほしいの」

\3498

マミ「その数字は何かしら?」

マミ(集金・・・じゃないわよね)

ほむら「後で話すわ。で次はこれよ」

\75541

マミ「? さっぱりわからないのだけれど」


ほむら「先週の食費と今週の食費よ」

マミ「?」

マミ(・・・)

マミ「なるほどね。一日500円から10000円にグレードアップしたのね」

ほむら「ああ! 7で割らないで!」

マミ「自慢なら美樹さんや鹿目さんとしてなさいよ!!」

マミ「もう出て行って! あなたの顔も見たくないわ!」

ほむら「違うのよ・・・違うの」

マミ「嫌! 一人にしてよ。もう私に関わらないで!」

ほむら「違うの!」

ほむら「私は2週間同じ生活よ」

ほむら「毎食カロリーメイト4.761本の生活なのよ」ブワッ

マミ「?」

ほむら「正確に量るために一ヶ月分を粉砕して95.22gを水に溶かして飲むんだけど――」

マミ「何を言ってるの?」

ほむら「全部あいつらが悪いの・・・」ボロボロ

ほむら「あいつ等がああああ」ボロボロ

マミ「誰よ」

ほむら「鹿目まどか」

ほむら「美樹さやか」

ほむら「キュゥべえ」

ほむら「こいつらは私に新しい概念を植え付けようとしている」

ほむら「主食。主菜。副菜。乳製品。果物――」

マミ「いい子達じゃない。暁美さんが不健康なのは目に見えてわかるし」

ほむら「挑発は止しなさい。スポーツブラで着痩せしてるだけよ」

マミ「・・・」

マミ「で、お友達自慢がどうしたの?」ニコニコ

ほむら「語るにおちたわね。数字のトリックに騙されているわ」

マミ「え?」

ほむら「毎食3000円増えている計算になる」

ほむら「そして私はカロリー溶液生活」

マミ「ま、まさか」

ほむら「聡いわね。そういうことよ」

ほむら「――おやつと言う概念が、私の家計を破壊した」

勢いって怖い
ではまた次回

マミ「それって私のせいよね」

ほむら「多分あなたのせいよね」

マミ「でも、ほら。いつぞや男子更衣室にQBがいるって私を騙したから・・・」

ほむら「因果応報・・・って、え? 本当に行ったの!?」

マミ「何よ! 暁美さんも私をいじめるのね」

ほむら「そ、そうじゃないけど。で、どうだった?」

マミ「どうだった・・・って何がよ」

ほむら「みなまで言わせる気? 水泳部の・・・」

マミ「凄かったわ――歓声が」

ほむら「?」

マミ「私にもよくわからないけど、男子がガッツポーズしてたわ」

ほむら「ふーん。変な学校ね」

マミ(話がずれてないかしら)

マミ「明日も早いんだから・・・」

ほむら「お休みなさい」

マミ「お休みなさい」

ほむら「マミは純粋ね。男子がガッツポーズって」

ほむら「それはもう、発情を意味するって雑誌に書いてあったわ」

ほむら「剣道だと反則になるくらい、それはそれは不埒な・・・」


ほむら「食費・・・相談終わってなかったわ」

□ほむホーム

ほむら「どうしよう。仕送りは尽きたし・・・」

ほむら「これはもう宝くじや株で頑張るしかないわ」

ほむら「家具や武器も売って売って売りまくるしか」

ほむら「世知辛い世の中ね」

ほむら「まどか達には悪いけど、命あっての云々なのよ」

まどか「あれ? ほむらちゃんカバンは?」

ほむら「オークションで売ったわ」

さやか「体操服忘れたなら貸してあげ――」

ほむら「オークションで売ったわ」

モブ「暁美さん教科書失くすなんて珍しいね!」

ほむら「オークションで売ったの」

ほむら「顔写真付けたら結構な値になったのよ」

まどか「そのお金どうするの? 何か美味しい物買うなら付き合うよ!」

ほむら(カロリーメイトのチーズかなあ)

ほむら「心配要らないわ、これを資金にロト666を買うから」

さやか「一等が数十億円のあれ? 一枚一万円だよね」

まどか「うわあ、嫌な子だよほむらちゃん」

ほむら(あなた達が原因よ!!)

ほむら「あなた達のせいで仕送りが尽きたの」

さやか「ふーん、じゃあ今は水と塩で生きてるの?」

ほむら「あなたって鋭いわね。でも醤油もあるから大丈夫」

まどか「パパに頼んで砂糖持ってくるよ」

ほむら「ありがとう。助かるわ」

モブ(あ、これ関わっちゃ駄目なやつだ)

ほむら「ロト555を20枚買ったわ」

ほむら「当たればワルプルギスの夜に対する用意も潤沢になる」

QB「この紙切れはなんだい?」

ほむら「出たわね。ロト555よ」

QB「ふーん、一枚貰ってもいいかい」

ほむら「駄目よ。紙は紙でも、命を救う紙切れなのよ」

QB「ちょっとマミの命を救ってくるよ」


ほむら「ああ! もうロクな人が居ないわね」

ほむら「醤油でも飲んで落ち着こう」グビグビ

□ティロホーム

マミ「息抜きにロト2を買ったわ」

マミ「塗り塗り」

マミ 「つまんない」


QB「久しぶりだねマミ」

マミ「・・・ケーキも紅茶も出さないわよ」

QB「今日は面白い物を拾ってきたんだ」

マミ「ネズミの死骸なら間に合ってるわ」

QB「これを見てくれ」

マミ「トイレットペーパー?」

QB「ロト555さ。20枚拾ってきた」

マミ「どこから拾ったのよ・・・」

QB「暁美ほむらの家さ」

マミ(え?)


ほむら「取得何とかで2枚上げるわ」

マミ「いいの?」

ほむら「いいのよ。貴重な食料を貰ったから」

QB「それはボクのことかい?」

ほむら「通は塩よ」ニコッ

マミ「これはQBが悪いんだから。私もう知らなーい」

ほむら「健闘を祈るわ」

マミ「あなたこそ。当たるといいわね」

ここまで。SS速報でやり直そうか迷うぐらいスタート地点に立ってないという。
何とか完結させたいですノシ

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