ほむら「さあ、満足させてもらおうかしら」 (70)

~全ての時間から魔女が消えた世界~


鹿目まどかは概念となり、この世界から魔女と呼ばれる存在たちはなかったことにされた―――

ほむら「これがまどかの……、私の選択」

だがこれも妥協の末の結末でしかない。結果としてまどか1人が犠牲になっているのだから。

ほむら「……こんなの……、こんな運命なんて……!」

『満足できないのか?』

ほむら「!」


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『お前のその顔は満足したりない……、そんな顔をしている』

ほむら「誰!」バッ

『答えろ、お前は満足しているのか?』

ほむら(何者なの……。明らかに魔法少女の声ではないし、どこから……)

『俺も一種の概念のようなものだ』

ほむら「なっ」

ほむら(考えが読まれている……?)

『いいから答えろ。お前はそれで満足しているのか』

ほむら(この声がなんなのかわからないけど、)

ほむら「さっきから満足満足……。満足なんてしてる筈がないじゃない!あなたには理解できないだろうけど、私が望んだのはこんな未来じゃなかった!こんなので満足なんて……、できるわけないじゃないっ!!」

『そうか』

『なら、満足するしかねぇな』

ほむら「な、何を言って、」

『決まってるじゃねーか』

『満足させてもらいにいくんだよ』

カッ!

ほむら「ソウルジェムが光って……!?」

『お前の決闘はまだ終わっちゃいない』

ビキビキッ!

ほむら(ソウルジェムにヒビが!)

『これからお前は一度死ぬ、だがそれは新たに始まる可能性になるための必要な儀式だ』

バリンッ

ほむら「あっ……」

ほむら「」

ガクン

『さあ、満足させてもらおうじゃねえか!』

アカイタクシー<アオーン








第一話「夢の中で満足した、ような……」









........

「……」

ムクッ

「ここは……」

「ようやく起きたようだな」

「っ!」

「そう警戒するな。少なくとも俺はお前の敵じゃない」

「あなたがさっきの……」

「ああ、そうだ」

「ところでいったいここは何処かしら。あなた一体何者なの、私に何をしたの」

「まあ、まて。1つずつ答えてやるから質問攻めはやめろ」

「……」

「まず1つめだが、ここの空間は簡単に言えばお前の精神世界みたいなものだ」

「つまりあなたは私の中に何の断りもなしに居座っているわけね」

「そこまで年がいってるわけでもなさそうだが、結構辛辣だな」

「次」

「2つめに関しでだが、お前の前に現れた不思議な精霊とでも」

「そんな白髪で長髪な顔に刺青入れてる精霊なんて聞いたことないわ」

「正確には刺青じゃないんだが、別にどうでもいいか」

「次」

「3つめは、お前に満足してもらう為に1度死んでもらい、半分ダークシグナーとして蘇ってもらった」

「ダーク……、シグナー?」

「お前には直接関係ない話だから細かいことは除くが、要は生前のある強い『想い』を晴らす為に黄泉の国から転生したやつらのことをダークシグナーと呼ぶ」

「ダークとついてる辺り、あまり良い感じがしないんだけど」

「確かに本来はな。だが、この『世界』では違う」

「この世界では?」

「さっき半分ダークシグナーと言っただろ」

「ええ」

「お前はこの世界における唯一のダークシグナーでたり、そして、シグナーでもある」

「何を言ってるのかますます分からなくなってきたわ……」

「そのうち分かる……。そのうちな」

「できれば私に判るように今すぐ説明して欲しいのだけれども」

「……!」

「おっと、どうやら今回はここまでのようだ」

「え」

「まだこんな説明じゃ満足できねえが、それはまた今度だ」

「は、え?ちょっと、中途半端なところで投げ出さないで」

「……最後にこれだけは覚えておけ。『絆』はそう簡単に途切れることはない」

スウウゥゥウゥゥゥゥ........

「いや、なに良いことみたいなこと言って消えようとしてるの!待ちなさい」

「満足、してみろよ」

パアンッ

「待ちなさい!」

クラッ

ほむら「あ……れ……」

ほむら(また……、意識が)

ドサッ

――――――――――――

―――――――――

――――――

―――

俺は飢えている!渇いている!睡眠に!

オヤスミダァ!

〜???〜

「贄は揃った」

「さあ、始めようじゃないか」

「これも宇宙の為さ」

「悪く思わないでくれ」

「『除幕の儀式』発動」

ほむら「!」

ガバッ

ほむら「……病院」

ほむら(日付はあの日……。繰り返した1ヶ月の始まりの日)

ほむら「私はまたこの1ヶ月前に戻された。でも、」

ほむら「私は魔法少女なの……?」

起きた直後に違和感はあった。
しかし、意識が鮮明になった瞬間その違和感の正体がはっきりとわかった

魔法を使わずとも体が健康体そのものであった

ほむら「そしてこの痣」スッ

メクリ

ほむら(ガチャピン……?)

彼女の腕に刻まれたのはダークシグナーの痣であった

ほむら「何が一体どうなったいるの……?」

コンコン

『暁美さーん。起きてますかー?』

ほむら(看護師!)

カン☆コーン

ほむら(とりあえず痣は隠しとかないと)

スウッ

ほむら「消えた……。一応魔法は使えるようね」

ほむら「はい、起きてます。どうぞ」

ガチャ

看護師「入りますねー」

ほむら「……」

看護師「顔色も良さそうだし、数日後には学校にも行けそうね」

ほむら「はい」

看護師「それは何より……あら?」

ほむら「?」

看護師「暁美さん、そのカードは?」

ほむら「え、」

看護師「へー、暁美さんは決闘者だったのね。通りで今日は元気そうだと思ったら、デッキが届いたのね」

ほむら「いや、ちが」

ほむら『はい、実は私決闘者でして。このカードがきたお陰もあると思います』

ほむら(く、口が勝手に!)

看護師「そっかあ、それは良かったねー。ここの委員長も昔は大会で準優勝しちゃう程強い決闘だったからいつか決闘してもらってもいいかもよ」

ほむら『そうですね』

ほむら(さっきから決闘て言ってるけど、決闘て何?)

看護師「それじゃあ私は次のところ行くから、またお昼にねー」

トタトタ

ガチャン

ほむら「……んあっ!やっと喋れるようになった」

「悪いな、話を円滑に進めるために俺が代わりに話をさせてもらった」

ほむら「随分とお早い再登場ね」

「本当はもう少しお前の動きを静観しておこうかと思っていたが」

スッ

「どうやら決闘を知らないようだからな」

ほむら「さも当然にように言っているけど、知ってるわけないじゃない」

「よほどTVを見ないようだな」

ピッ

TV『さあ決闘はいよいよ中盤!フィールドには3体のモンスター!』

ピッ

TV『えー、今日の詰め決闘。今回のお題はPゾーンにカードがセットされている……』

ピッ

TV『奥さん……、現場にはこのカード……。『深海に潜むサメ』が残ってたんですよ。このカードを常に持っていたのはあなただけ……』

プツンッ

「寧ろ知らない方がおかしなレベルだ」

ほむら「この世界がおかしいことに気づいて欲しいわ」

「ある程度都合がいいように改変されたようだな」

ほむら「でしょうね」

ほむら「……ノコノコと出てきたんだから、決闘も含めてこれまでの件を全て説明してくれるのよね?」

「ああ、そうでもしないと満足できないだろ?」

ほむら「当たり前よ」

「という訳で説明フェイズに入りたいところだが……。そろそろ時間じゃないのか?」

ほむら「……あっ。エイミー!」

「悪いが説明はまた次回だ」

ほむら「あなたは何がしたいのかしら」

「強いていうならお前の『満足』のお手伝いと言ったところだ」

ほむら「あっそう……」

「おっと、これだけは伝えとかないとな。そのカードはお前の魂だ。肌身離さず持っておけ」

ほむら「え」

「じゃあな」

ドロン

ほむら「消えた……」

ほむら(私の魂、か)チラッ

今の彼女にソウルジェムはない。
代わりに彼女のテーブルにはカードの山が置かれていた。

「なーにか、なーにかなっ!」

「今回はこれ!」




逆行の魔法少女 暁美ほむら

闇属性/Lv.4/魔法使い族/効果

ATK1400/DEF1100

・このカードは相手モンスターのカード効果の対象にならない
・このカードが相手モンスターの攻撃対象に選ばれた場合に、手札からカードを1枚捨てて発動することができる。その攻撃を無効にし、相手のバトルフェイズを終了させる
・???






「謎に包まれた黒髪の魔法少女!」

「盾は決闘盤にもなるみたい!」








決闘してくる。また夜辺りに

これは夢?
広がる光景は荒廃と化した見滝原。
私の目の前では1人の女の子がバイクを走らせながら、巨大な化け物に何かをかざして立ち向かっていた。

『孤独と絶望、狂気にて交わりしとき、永劫の刻より魔の竜は放たれる……。シンクロ召喚。全てを滅しなさい、インフェルニティ・デス・ドラゴン!』

そう少女が叫んだ瞬間、彼女の横に大きな禍々しいドラゴンが現れる。
それと同時に彼女はさらにバイクを加速させ、化け物に接近していく

そして、








そこで目の前の光景は真っ白に塗りつぶされ、気づけばわたしは真っ白な空間の中で浮いていた

「夢だよね……?」

『今はまだ夢でいい』

声のする方へ振り返るとそこには1人の青年が立っていた

「えっと、それって……」

『彼女はまだ大切なことに気づいていない。好ましくでは彼女は最悪死んでしまうだろう』

「それって、さっきの!」

『これを受け取って欲しい』

「……カード?」

『一度解き放されてしまった2つの運命だが、そのカードはきみを導き、再び縺れ合わせてくれるはずだ』

「その、あんまりよく分からないんだけど、わたしはどうすれば……」

『今は自分の思うままに動けばいい。後は×××の力がきみたちを―――』

「あの、ちょ―――」

ガバッ

チュンチュン........

まどか「夢……」ボー

まどか「でも、不思議な夢だったなぁ……」

ゴロン

まどか「夢だったのに夢じゃないないような、そんな感覚」

カサッ

まどか「?」

キラッ

まどか「このカードは夢の中で……」スッ

『スターダスト・ドラゴン』

まどか「……夢じゃない?」

「お、もうすぐHR始まるぞ!」

「あれ、もうそんな時間か」

ガヤガヤ

まどか「はあ……」

まどか(いったい何がどうなっているの?)

さやか「後でその例のカード見せてよ!もしそれが本当なら、世界で1枚しかないカードだよ!」

まどか「う、うん」

まどか(皆のこと当たり前のように決闘、決闘言ってるけど、『決闘』てなに?)

まどか「わたしだけ別の世界に来たみたいだよ……」ボソッ

ガララッ

早乙女「おはようございます。ではいまからHRを(中略

今日からこのクラスに新しく転校生がやってきます」

ドヨッ

早乙女「入ってきて下さい」

ガララッ

ほむら「……」

スタスタ........

「うわー、きれい」「うは、黒髪ロング美人」「ツルペタは正義」「おれとコンタクト融合しないか?」「イヤッホォォォォォォォォオ!」

ほむら(机の横にさも同然にようにデュエルディスク?が置かれてる……)

ほむら(散々繰り返していたから慣れていたつもりだけど、こうも勝手が違うとほぼ初見と同じようなものね……)チラッ

まどか「!」

まどか(今こっちを見た?それよりも、あの顔……。夢の中で見たような……)

ほむら(まどかも決闘脳でありませんように……!)

早乙女「それでは自己紹介を」

ほむら「……」クルッ

カッカッカツッカッ........

ほむら「暁美ほむらです。こないだまで病院に入院していました。よろしくお願いします」

早乙女「暁美さんはこないだまで病院に入院していたので、まだ病み上がりに近い状態です。困っていたら助けてあげて下さいね」

ほむら(なら決闘というのを教えて下さい)

早乙女「では、暁美さんはあちらの席へ」

ほむら「はい」

スタスタ

早乙女「それでは時間的にもちょうどいいのでこのまま授業に入ります。今日は『不動性ソリティア論』についてです。各自デッキを用意してください」

ほむら(私やっていけるのかしら)

まどか(えっ、デッキてなに!?)

〜授業終了後〜

「暁美さんはなんのデッキ使ってるの?」

ほむら「IF」

「先行後攻どっち派?」

ほむら「どっちでも」

「伝説って?」

ほむら「なんて答えて欲しいのかしら?」

「大会とか出たことある?」

ほむら「無いわ」

ほむら(さっきから決闘のことしか聞かれない……!早く抜け出さないと)

ほむら「あの、私保健室行きたいんだけど」

「そうなの?じゃあ私が」

ほむら「保健委員の人に付き添いをお願いするように言われているから……」

ほむら「鹿目さんにお願いしようかしら」

まどか「ほえっ!?」ビクッ

さやか「まどかがご指名みたいだよ」

まどか「じゃあ行ってくるね」

ガタッ

ほむら「お願いするわ」

まどか「うん、着いてきてね」

スタスタ

ほむら「……」

まどか「……」

ほむら(まどかは決闘の話をしてこないわね。有難いけど)

まどか「あの、デュエルディスクは持っていかなくて良かったの?」

ほむら「!あれは別になくても」

まどか「そ、そうだよね!」

ほむら(……ん?)

まどか(……ん?)

嫌だ……オレは……!働きたくないぃぃぃぃぃ!!

俺は睡眠をリスペクトする!













おやすみっきーまうすハハッ

ほむら(もしかして……)

ほむら「鹿目さん、少し決闘に関して質問があるんだけど……」

まどか「え、あの、ごめんなさい。決闘に関してはちょっと……」

ほむら(やっぱり!まどかは決闘を知らない!)

ほむら「あなたも決闘を知らないのね……。良かった」

まどか「……もしかして暁美さんも」

ほむら「ほむらでいいわ、鹿目さん。ええ、私も決闘なんてこれっぽっちも分からないわ」

まどか「ええっと、じゃあほむらちゃんもわたしのことはまどか、て名前で呼んで。でも、私だけじゃなかったんだぁ、決闘知らないの」

ほむら・まどか「……」

ほむら・まどか「良かったぁ」ホッ

ほむら・まどか(でもこれからどうしよう)ドヨーン

ほむら「とりあえず保健室に行きましょう、まどか」

まどか「うん」

これが俺からのファンサービスだ

寝てぇぇぇぇぇぇえ!睡眠してぇぇぇぇえ!

どか「……もしかして暁美さんも」

ほむら「ほむらでいいわ、鹿目さん。ええ、私も決闘なんてこれっぽっちも分からないわ」

まどか「ええっと、じゃあほむらちゃんもわたしのことはまどか、。でも、私だけじゃなかったんだぁ、決闘知らないの」

ほむら・
ほむら・まどか「良かったぁ」ホッ

ほむら・まどか(でもこれからどうしよう)

ほむら「とりあえず保健室に行きましょう、まどか
まどか「うん」ええええ
えええあやめみてるかあああああええageどか「……もしかして暁美さんも」

ほむら「ほむらでいいわ、鹿目さん。ええ、私も決闘なんてこれっぽっちも分からないわ」

まどか「ええっと、じゃあほむらちゃんもわたしのことはまどか、て名前で呼んで。でも、私だけじゃなかったんだぁ、決闘知らないの」

ほむら・まどか「……」
どか「……もしかして暁美さんも」

ほむら「ほむらでいさたなやならいわ、鹿目さん。ええ、私も決闘なんてこれっぽっちも分からないわ」

まどか「ええっと、じゃあほむらちゃんもわたしのことはまどか、て名前で呼んで。でも、私だけじゃなかったんだぁ、決闘知らないの」

ほむら・まどか「……」

ほむら・まどか「良かったぁ」ホッ

ほむら・まどか(でもこれからどうしよう)ドヨーン

ほむら「とりあえず保健室に行きましょう、まどか」

まどか「うん」
ほむら・まどか「良かったぁ」ホッ

ほむら・まどか(でもこれからどうしよう)ドヨーン

ほむら「とりあえず保健室に行きましょう、まどか」

まどか「うん」

どか「……もしかして暁美さんも」

ほむら「ほむらでいいわ、鹿目さん。ええ、私も決闘なんてこれっぽっちも分からないわ」

まどか「ええっと、じゃあほむらちゃんもわたしのことはまどか、。でも、私だけじゃなかったんだぁ、決闘知らないの」

ほむら・
ほむら・まどか「良かったぁ」ホッ

ほむら・まどか(でもこれからどうしよう)

ほむら「とりあえず保健室に行きましょう、まどか
まどか「うん」

どか「……もしかして暁美さんも」

ほむら「ほむらでいいわ、鹿目さん。ええ、私も決闘なんてこれっぽっちも分からないわ」

まどか「ええっと、じゃあほむらちゃんもわたしのことはまどか、。でも、私だけじゃなかったんだぁ、決闘知らないの」

ほむら・
ほむら・まどか「良かったぁ」ホッ

ほむら・まどか(でもこれからどうしよう)

ほむら「とりあえず保健室に行きましょう、まどか
まどか「うん」ええええ

トテトテ

まどか「で、ここを曲がると保健室だよ」

ほむら「案内してくれてありがとう、まどか」

ガラララッ

???「……私の予想よりは随分と遅い到着でしたね、暁美さん。それにまどかさんも」

ほむら「!」

まどか「え、仁美ちゃん!?」

仁美「それ以外何に見えますの?」クスクス

まどか「そうだけど……」

仁美「分かってますわ。少し意地悪過ぎましたね」

ほむら(志筑仁美……。今までのループにおいて、彼女が鍵になってくるのはさやかの契約後だったけど………。これは、)

仁美「私がイレギュラーなのは初めてですの?」

ほむら「っ!?」

仁美「まあ、それは知ってるので今はどうでもいいですけど」

ほむら「……」ムスッ

仁美「まあまあ、あの性悪宇宙人よりかはまだマシでしょう?」

ほむら「そうね」

ほむら(遊ばれてるわね……)

仁美「とっ!あらまあ、もうこんな時間。少し場所を変えないといけませんね」

パチン

ズワズワズワ

まどか「保健室が!」

ほむら「まどか!私の後ろに!」

まどか「う、うん」サッ

ほむら(これは魔女の結界……)

ほむら「志筑仁美……、あなたは……!」

仁美「安心してください。確かにこれは魔女の結界ではありますが、私自身は魔女ではありませんわ」

ほむら「それじゃあ、」

仁美「結界が完成したようなので、詳しくは奥で話しましょう」

ほむら「待ちなさい。これが魔女の結界なのであれば、中枢に行くまでには必ず使い魔が現れるはず。それはどうするの」

仁美「痣を見せれば大丈夫です」

ほむら「これのことかしら」

メクリ

ギュイーン

仁美「やはり、暁美さんが……」ボソッ

ほむら「なにか言ったかしら」

仁美「なんでもありませんわ」

ほむら「で、痣がある私は良いとして、痣のないまどかはどうするのかしら?」

仁美「まどかさん、あのカードを出してください」

まどか「もしかしてこのカードのこと?」

スッ

『スターダスト・ドラゴン』

仁美「はい、そのカードです」

仁美「ではそのカードを私のカードに重ねてください」

まどか「うん」

まどか(仁美ちゃんの持ってるカードは……、『ブラック・ローズ・ドラゴン』……?)

カッ

まどか「うわっ!?」

ドクン☆

まどか「っっっっっっっっっっっっああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

ほむら「まどかっ!」

仁美「ごめんなさい、ですがこれもあなたのためですので……」

ほむら「志筑仁美!」キッ

仁美「まどかさんの腕を見てください」

まどか「ああぁ……んっ……」

ほむら「まどか、大丈夫?」

まどか「う、うん……。あ、これって……」

ほむら「痣が……」

仁美「さあ、奥へ行きましょう」

〜魔女の結界?〜



仁美「御機嫌よう使い魔さん」

使い魔「」フリフリ

まどか「ねぇ、ほむらちゃん。さっきは流れでスルーしちゃったけど、魔女とか使い魔て何なの?」

ほむら「それは……」

ほむら(困ったわ、出来ればまどかには魔法少女関連には関わって欲しくないけど……)

仁美「簡単に言えば世の闇に蔓延る悪と言ったところでしょうか」

まどか「え、じゃあ仁美ちゃんは……」

仁美「私はあくまでもその力を使う正義の味方と言ったところですわ」

まどか「良かったぁ……」ホッ

ほむら(と、言うことは……)

仁美『勿論私は魔法少女です』

ほむら『魔女の力を使う魔法少女なんて初めて見たわ』

仁美『それも含めて後ほど説明しますわ』

まどか「ねぇ、仁美ちゃん」

仁美「はい、なんでしょうか」

まどか「さっき正義の味方て言ってたけど……」

仁美「変身」

パアアアッ

仁美「私はそのような輩をG/fため日夜戦う正義の味方、魔法少女だったんです」ビシッ

まどか「仁美ちゃんすごい!魔法少女なんだ!」

仁美「ええ」ニコリ

ほむら(彼女は素質がなかったハズ……。この時間軸は私が戻ってくる前の時点で変わってる可能性があるわね)

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