ほむら「ほむ&Qの科学的見地検証まど☆マギQ&Aですって?」QB「そうらしいよ」 (92)


ほむら「何なの、その巫山戯た企画は?」

QB「読んで字の如くのだそうだよ。ちなみに作風イメージは『GA~芸術科アートデザインクラス~』の如月お姉さんと素猫さんだって」

ほむら「そもそも何で、貴方とわたしのペアなの?」

QB「それじゃあまずは、それを最初のお題にしてみよう」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457935962

>>1

魂とはなんなのか

>>2
取り敢えず序盤は安価スレじゃありません。お間違いなく


Q:何でお姉さんポジションが「暁美ほむら」なんですか?

A:QB「他に最適な魔法少女の人材がいないから」


ほむら「そんなのが理由なの?」

QB「うん、まず鹿目まどかは魔法少女という条件に当て嵌まらないし、このためだけに彼女を魔法少女にするのは君が許さないだろう?」

ほむら「当然でしょ!!」

QB「だよね。それに魔女システムと魔獣システムの違いなんかも検証する予定だから、まどかがお姉さんポジションだとボク的に都合も悪いし」

ほむら「じゃあ、巴マミは?彼女は貴方のことが大好きみたいだから、適任じゃないのかしら?」

QB「マミは結構豆腐メンタルだから、検証する内容次第では暴走して使い物にならなくなる可能性が高い」


ほむら「それじゃあ、美樹さやかでは?」

QB「彼女の『ゾンビ発言』とかについても検証する予定だから、ちょっと都合が悪い」

ほむら「佐倉杏子は……」

QB「学歴小学校中退、基本的に住所不定・職業魔法少女の彼女に、そんな学力があると思うかい?」

ほむら「……無いわね。でもそれ以外にも、百江なぎさとか、美国織莉子とか、呉キリカとか魔法少女なら幾らでもいるじゃない」

QB「ぶっちゃけ魔女システムの世界と魔獣システムの世界の両方について語れる魔法少女が、君しかいないだろう?」

ほむら「……否定は出来ないわね」

QB「理解してくれて何よりだよ。それじゃあ君は不服だろうけど、暫くの間はペアで頑張って行こう」

ほむら「はぁ~…、『不幸だ!』とかって、こういう時に使うのかしら……」


といった感じで序盤は安価スレでは無く、ほむQの会話スレ(時々掛け合い漫才)みたいな感じで進めていきます。

Questionネタが尽きたら、後々募集を掛けるかもしれませんが。

更新速度は遅いですので、こんなスレでも見てくださるような気さくな方がおりましたら、気長にお待ちいただきますようよろしくお願いいたします。


Q:QB「お姉さん、お姉さん、魔女のシステムと魔獣のシステムの違いって何?っていう質問が来ているよ!」

A:ほむら「誰が『お姉さん』よ!えっと…魔女のシステムが原子力&高速増殖炉発電で、魔獣のシステムが大量の手回し発電エネループ?×人海戦術みたいなものってところかしら」


QB「意外だよ!前に話を聞いた時の印象だと大分嫌悪感があったみたいなのに、結構冷静に『魔女のシステム』とかっていうのを解析しているんだね」

ほむら「たった1つの目的のために1万回以上同じ時間をやり直ししていると、その目的以外のことは案外どうでも良くなってしまうものよ」

QB「1万回以上?お『姉』さん?」

ほむら「そっちは100数十億年以上前から存在しているくせに、そこに引っ掛かりを覚えるの!?」

QB「いや、でも…」

ほむら「お『婆』さんとか言い出したら、蜂の巣状にキュベるわよ?」

QB「きゅっぷぃ…」


QB「それじゃぁ~お『姉』さん、お『姉』さんがいま言ったことは具体的に、いったいどういう意味なのかな?」

ほむら「…………」ガガガガガガガガガガガ・・・・・・ッ!!

QB「ちょ…っ!?きゅぷぃ~~~~っ!!!!」



                         ◇…………しばらくおまちください…………◇



QB「ングング…酷いじゃないか!ングング…まさかいきなり、無言のマシンガン乱射で素体をひとつ、本当に蜂の巣にされるとは思わなかったよ!?ングング…」

ほむら「年齢に直結する単語をむやみやたらに強調するのは、相手が女の子なら重罪に値するのよ?今後も魔法少女を勧誘し続けるつもりなら、よーく覚えておくことね」

QB「ングング…そんなことが、小動物の虐殺を正当化する理由になるっていうのかい!?ングング…君達の価値観は時々、ボクには理解しきれないなぁ~?ングング…」

ほむら「……前々から思っていたことなのだけど、貴方がいま食べているそれって美味しいの?」

QB「ングング…味の良し悪しとかいったものもボク達に理解できない感情の一種だから、美味しいか不味いかと聞かれても答えようが無いなぁ~?ングング…」

ほむら「味の良し悪しもよく分からない癖に、巴マミの淹れてくれた紅茶や、作ってくれたお菓子なんかを食べていたというの?」

QB「ングング…ボクのためにしてくれたことを無碍に断る理由も無かったし、そうするとマミが喜んでいたからね。ハァ~…きゅっぷぃ!そんなに味が気になるなら、君も今度、食べてみるかい?」

ほむら「……いいえ、わたしは遠慮しておくわ…………」


QB「それじゃぁ~気を取り直して、『魔女のシステム』と『魔獣のシステム』についてだけど、具体的には何が違うのか、説明してくれるかな?」

ほむら「……貴方がわたしに質問するって形式が、まずおかしくないかしら?科学的知識や科学力に関しては、わたしより貴方の方が上の筈でしょう?」

QB「そう言われても、『魔女のシステム』の方に関する知識は君にしか無いんだから、仕方が無いだろう?流石のボクでも、知らない事に解答することは出来ないよ」

ほむら「……はぁ~、まったく面倒臭いわね……」


ほむら「さてと…、『魔女のシステム』と『魔獣のシステム』の違いの、具体的な内容について……だったわよね?」

QB「うん、そうだよ」

ほむら「まず基本的な点だけど、『魔法少女』とその『ソウル・ジェム』、それに魔女なら『グリーフ・シード』、魔獣なら『グリーフ・キューブ』で構成されるシステムという点では、ある意味同じであるとも言えるわ」

QB「シード(種)とキューブ(立方体)の呼び方の違いに、何か特別な意味はあるのかな?」

ほむら「寧ろその点が、2つのシステムの大きな相違とも言えるかしら?でも、いきなりそこから入ると説明が難しくなってしまうから、それは追々明らかにしていくことにするわ。異存は無いわね?」

QB「取り敢えず、いまのところはね。おとなしく、君の説明を拝聴させていただくとするよ」


ほむら「では、まず『魔法少女』の『ソウル・ジェム』を構成する『魂』についてだけど、そもそもその『魂』って、いったい何なのかしら?」

QB「始まって早々、お姉さんポジションのほむらが、素猫さんポジションのボクに質問するのかい!?」

ほむら「仕方が無いでしょう?わたしには原則、中学2年生レベル程度の知識しか無いわけだし、題目的にも、これは貴方のほうが専門の分野の筈でしょう?」

QB「のっけからもう、設定が滅裂だね。でも、『魂』とはいったい何?と、ボクに聞かれてもねぇ……」

ほむら「あら、貴方達が『魔法少女』の『魂』を『ソウル・ジェム』にしているのに、その『魂』がいったい何なのか、理解していないというのかしら?」

QB「無理矢理、科学的単語に関連付けて定義するとすれば、生物の脳と神経をつなぐ回路を流れる信号用の『電気』っていうのが一番近しいと思うけど、君が求めている解答は、そういうものでは無いんだろう?」

ほむら「何とも浪漫の欠片も無い、堅苦しくてつまらない定義ね」

QB「仕方が無いと思ってよ。『魂』が人格や趣味・嗜好、感情なんかを形成するものであるとして、それを明確に解析しきれていたら、ボクたちは今頃「自分達には感情といったものが理解出来ない」なんてことを言っていたりはしないさ」

ほむら「まぁ、それはそうでしょうね」


QB「『魂』が脳からの信号を神経に伝えたり、神経からの刺激を脳に伝えるものと定義すれば『生体内生成電気』であると定義して良いんだろうけど、それが個人の感情、人格、趣味・嗜好等を構成するものの一因となっていると定義すると、単純にそう言い切ることが出来なくなるんだ」

ほむら「あら、そうなの?」

QB「うん、例えばだけど、一卵性の双子以上の兄弟は遺伝子学的に考えると『脳』は同一の形状をしていて、その脳と神経を繋ぐ回路を流れる『電気』を生成する細胞の仕組みなんかも同一形状の筈だよね?」

ほむら「まぁ、そういうことになるのかしら?」

QB「それで、ここからが本題だけど、そんな一卵性の双子以上の兄弟の『魂』だけど、それらは通常、まったく同じ人格や趣味・嗜好、感情等を形成する『同一のもの』では有り得ないよね?」

ほむら「わたし自身には一卵性双子の姉や妹がいないから確証を持って断言は出来ないけど、まぁ第三者目線として見る限りだと、一卵性の兄弟・姉妹であっても性格や趣味・嗜好は基本的に、ばらつきが生じているわね」

QB「となると、一卵性の双子以上の兄弟=『生体内生成電気』の性質は同じ。でも、その性格にはばらつきが生じるわけだから『魂』=人格や趣味・嗜好、感情を形成するものとすると、『魂』≠『生体内生成電気』という形式もまた、成り立ってしまうんだ」

ほむら「詰まるところ、A=Bが成立するのと同時に、A≠Bも成立してしまうというわけね」

QB「それはもう、数学でいうところのミレニアム懸賞問題級のことだよね?何なら君が、この公式の証明を試みてみるかい?」

ほむら「……いいえ、それはやめておくわ…………」


QB「ところでほむら、人間の感情の発生源である『脳』は、通常どの程度使用されていると言われているか、君は知っているかい?」

ほむら「あら?もう『お姉さん』とは呼ばないのね?」

QB「既に設定崩壊しているんだから、もういいかと思ってね。何だい?実は少し、気に入ってでもいたのかい?」

ほむら「まさか、そんなわけ無いでしょう。えーと、人間の『脳』は通常どの程度使用されていると言われているか、だったわよね?」

QB「うん、そうだよ」

ほむら「確か10%~40%って言われていたけれど、これって近年の研究結果では、根拠の薄いデマだったって話になったんじゃなかったかしら?」

QB「使用『領域』という意味では、そうだね。最大で9割以上の領域が使用されていないとすれば、その領域の脳細胞は壊死してしまうことになる。だから脳の使用『領域』は100%であって、10%~40%というのはその使用『出力』なんだ」

ほむら「10%~40%という大きな振れ幅は、いったい何によって生じているのかしら?」

QB「それは正直ボク達にもわからないし、おそらく君が『魔女のシステム』と呼んでいた世界のインキュベーターも、その点は解明出来ていなかったんじゃないかな?」

ほむら「何故、貴方はそう思うのかしら?」

QB「人間の『脳』のどの部分が、どのような条件下で何%分の『出力』を発揮して、それが人間のどういった感情の生成に直結しているのかが解明出来ていたのなら、鹿目まどか『当人』に拘る必要が無いからだよ」

ほむら「それは、何故かしら?」

QB「人間の『脳の演算パターン』って言えば良いのかな?それが解明出来ていれば、サクッとまどかのクローンを作成して、その『脳』にオリジナルまどかの『脳の演算パターン』をトレースすれば良いだけの話だろう?」

ほむら「人間のクローニングとか、脳の演算パターンのトレースとかって…、貴方達インキュベーターって相変わらず、常軌を逸したことでもさらっと、自然な流れで言うのね……」

QB「君達の観点では『倫理を外れていること』であるとしても、それはボク達インキュベーターには、まったく関係の無いことだからね」


ほむら「ねぇ、インキュベーター。もし『脳の演算パターン』っていうものを完全に数式化して解析が出来たとしたら、『人工知能』にそれを適応させて、『魂』を疑似的に作成するということは出来ないのかしら?」

QB「う~ん、それはおそらく、ほぼ不可能じゃないかなぁ~?」

ほむら「何故かしら?人間をクローニングしたり、人格をトレースするなんて手法よりも、余程その方が倫理的だと思うのだけど?」

QB「ねぇ、ほむら。それじゃぁ~質問だ。『人間の脳』と『人工知能』の明確な違いって何なのか、君には分かるかな?」

ほむら「それがいったい何だというの?『人間の脳』であれ『人工知能』であれ、外部から知識を取り入れてそれを演算するという点では、然程違いは無いのではないの?」

QB「それは違うよ、ほむら。『人間の脳』の方は『人工知能』よりある意味で優れていて、ある意味で劣っている明確な違いがあるんだ」

ほむら「意味がよく分からないわ」

QB「『人間の脳』の方は知識を選り好みしたり、知識に自ら優先順位をつけて高いものから取り込もうとする一方、一度取り込んだ知識を一時的に忘れたり、公式やデータは正確であっても計算ミスをして、答えを間違えたりすることがあるだろう?」

ほむら「俗に言う『度忘れ』とか、『勘違い』とか言うもののことかしら?」

QB「そうだね、『人間的傾向』と言い換えても良いかもしれない。対して『人工知能』の方は計算ミスや勘違いをしない代わりに、知識を選ぶということもしない。与えられた知識はただ、総てそのまま取り込んでしまう。それが『明確な違い』ってやつさ」

ほむら「いまのところ、『人工知能』の方が『人間の脳』より優れていると言っているみたいに聞こえるわ。だとすれば猶更、何故『人工知能』で『魂』を疑似的に作成することは不可能だということになるのかしら?」

QB「逆に言えば、『人間的傾向』を再現することが出来ないからだよ。一度取り込んだ知識を一時的に忘れることも無く、計算ミスも一切しない、つまり『魂』という不明瞭であるものを再現するにはあまりにも、『人工知能』は完璧過ぎるんだ」

ほむら「……貴方がそういうことをいうと、まるで嫌味にしか聞こえないわね」

QB「何のことだい?」

ほむら「人間より完璧に近い知識を持っているから、感情が理解出来ないし理解を必要ともしていない。それってまさに、インキュベーターの端末『人工知能』である、貴方達のことじゃない」

QB「一応ボク達は、ボク達に無い感情を持っている君達人間を素晴らしいと思っているし、対等の存在だと認識して君達に接している筈なんだけどなぁ?」

ほむら「そういうのを、上から目線って言うのよ。知らなかったのなら、今後は覚えておくことね」

とりあえずパラメータ振り分けみたいな感じで性格や趣味趣向に初期値をもうければ、あとは勝手にやってくれるんじゃなかろうか、人工知能

ほむら「何だか話がとんでもない方向に飛躍してしまったけれど、結局のところ『魂』って、いったい何なのかしら?」

QB「ぶっちゃけて言ってしまうと『個の思考回路や趣味・嗜好、感情等を形成し肉体を動かす「魂」というもの』としか表現の仕様が無いし、それ以上の表現を必要としないものとしか言いようが無いんじゃないかな?」

ほむら「何だか曖昧で釈然としないけど、そんな答えで良いのかしら?」

QB「えーと、例えばだけど漫画や小説、ドラマやアニメ、ゲームなんかでもいいんだけど、所謂二次創作のキャラクターの『魂』っていうのは、その作品から見れば高次元に位置するその作品の作者が『キャラクターの形成要素として作り出した設定』ってことだよね?」

ほむら「まぁそういうことに、なるんでしょうね」

QB「それでだ、いまここでこうしているボクや君が二次元の存在で、三次元の存在に設定されて作られた存在では無いと、君は明言出来るかい?」

ほむら「それは……」

QB「明言出来るわけが無いよね?その存在がボク達より高次元に存在するのであれば、その存在が意図してボク達に自身を認識させる設定を作らない限り、ボク達が勝手にそれを認識する術が、存在するわけが無い」

ほむら「……それが、何だっていうのかしら?」

QB「同様のことが、ボク達をいま作成している存在や、その存在と同次元にいてボク達を観測している存在にも、適応されると言うことさ」

ほむら「……つまり?」

QB「ボク達が二次元存在、ボク達を作ったり観測したりしているのが三次元存在であるとして、その三次元存在である『そこのキミ』が更に高次元(四次元ということになるのかな?)の存在に設定された存在では無いと、何故言い切れるんだい?」

ほむら「貴方、いま…『誰』に向かって話しているの?」

QB「ボク達を作り出しているであろう存在、ボク達を観測しているであろう存在に…さ。そして、ここまで観測して来てまだ観測を続けるつもりの『キミ』や観測をここで止めるつもりの『キミ』、その意思は本当に誰にも設定されていない『君自身の意思である』と断言することが出来るかい?」

ほむら「幾ら何でも、三次元の世界が誰かの創作というのは、無理があり過ぎないかしら?」

QB「何故だい?四次元存在の総量が三次元存在の総量より遥かに多く、三次元世界が四次元存在の大多数が共同で制作している壮大なストーリーなのだとしたら?」

ほむら「何だか、途方も無い話ね……」

QB「でも、その可能性を捨て切れないというのは紛れも無い『事実』だ。だから『魂』とは何?という疑問に対する答えとしては、『生命体を構成する要素の一つである「魂」という名称のもの』としか、本質的には解答のしようが無いんだよ」

ほむら「『魂』とは何なのか?と質問すること自体が、ナンセンス…というわけね」

>>25
性格や趣味趣向に初期値を設けてしまうと、『人工知能』の場合はその初期値から延々と抜け出すことが出来ず、結果的に蒐集するデータに偏りが生じてしまいます。

『人間の脳』場合は周囲の環境等に応じて性格や趣味趣向に変化が生じるため、結果として色々なデータを蒐集することが出来るわけです。

『人工知能』に性格や趣味趣向を設定するのであれば、どのようにして「人間と同じようにその設定値を初期値からランダムに変化させるか」が問題となってくるわけです。


『魂とは何なのか?』については当初考察する予定はありませんでしたが、>>2の書きこみがあったので急遽考察してみたら、結果こうなってしまいました。

可能な限り科学的視点から定義付けてみようとしましたが、結局極論、論理的には>>27の内容が自分の出した見解です。

次の更新からは本筋に戻り、まず『魔女システム』と『魔獣システム』をファンタジー要素を抜いて科学的視点から定義してみたらどうなるか?から再開する予定です。

まず、次回の更新が何時になるのかが、そもそも問題だったりもするんですけど……。


QB「それじゃ~仕切り直して、『魔女システム』と『魔獣システム』の違いについての科学的考察、行ってみよう」

ほむら「あら?まだ続けるつもり、あったのね?このまま自然消滅するものだと思ってたわ」

QB「……再開早々、メタ発言は止めて貰えないかな?」

ほむら「ずっとわたし達を放置していた、『誰かさん』が悪いのよ」

>>1「……御免なさい…………」


QB「まぁ、いいじゃないか。こうして無事(?)再開したんだから、テーマに沿って進めていこうよ」

ほむら「……別にわたし達が一緒にやらなくても、貴方だけで進めたほうが、手っ取り早い気がするのだけど?」

QB「だから、ボクには『魔女システム』の知識が無いから、ボクだけでは進めようが無いんだってば!」

ほむら「はぁ~……、本当に、面倒くさいわ…………」


ほむら「まず手始めに、『魔女システム』と『魔獣システム』の違いじゃなくて共通項から、説明することにするわ。いいわよね?」

QB「ボクの方に、異存は無いよ」

ほむら「それでは、先達ての話に於いて『魂』というものは、ある程度なら勝手に定義しても構わないという結論に達したから、『魔法少女』の『ソウル・ジェム』は『正のエネルギー集合体』であると、ここでは仮に定義するわ」

ほむら「そうすると、『魔法少女』と相反する存在である『魔女』や『魔獣』は、『負のエネルギー集合体』と定義することになる。ここまでは、いいわね?」

QB「『魔女』も同じかは知らないけど、『魔獣』は君たち地球人類が『七つの大罪』とかって言ったりすることもある『人間の負の感情エネルギー』の集合体だから、それで構わないんじゃないかな?」


ほむら「さて、それでは『魔法少女』はどのようにして『魔女』や『魔獣』を浄化するのか?という点だけど、『魔法少女』を正、『魔女』『魔獣』を負と定義したから、簡単な話よね?」

QB「正の力と負の力をぶつけて、相殺して0にするってことだよね?」

ほむら「そうね。そして魔女や魔獣の『呪い』を相殺するために要された魔法少女の『消費魔力』は、『ソウル・ジェム』には黒い穢れとして目に見える形で現れる」

QB「その穢れを回復するのが『グリーフ・キューブ』、魔女システムでは『グリーフ・シード』っていうんだっけ?という構成だよね?」

ほむら「ええ、そうね。そして、問題はここからよ。『魔女システム』と『魔獣システム』では『ソウル・ジェム』の穢れを取るという行為の段階から、その意味合いが徐々に違って来るのよ」


ほむら「まず、『グリーフ・シード』と『グリーフ・キューブ』を使い分けていると説明がし難いから、今後は纏めて『グリーフ・コア』と呼称することとするわ。いいわね?」

QB「うん、わかったよ」

ほむら「よろしい!それで、『ソウル・ジェム』の消費魔力を『グリーフ・コア』で回復するという行為だけど、これは『ソウル・ジェム』の穢れを『グリーフ・コア』に吸収させるっていう定義だと、明らかにおかしいわよね?」

QB「そうだね。それだと消費したものを回復するために、エネルギーを消費したものから回復アイテムの方にエネルギーが移動していることになる」

ほむら「では『ソウル・ジェム』を『グリーフ・コア』で回復することは何を意味するのか?答えは簡単、『ソウル・ジェム』の消費分魔力を『グリーフ・コア』の残存魔力で補充して、ぱっと見の総量を元に戻しているということよ」


ほむら「さてキュゥべぇ君、こうやって順序立ててシステムの流れを見ていくと、また変なところに気がつかない?」

QB「何だか乗ってきたね、ほむらお姉さん。それって『ソウル・ジェム』は正の魔力なのに、『グリーフ・コア』は負の魔力ってところかな?」

ほむら「大正解よ!だから魔法少女は自分のソウル・ジェムの回復を重ねる度に、自分の魔力の質を徐々に、正から負へと変えているというわけよ」

QB「なるほどね!だから普段こまめに回復をしている魔法少女のソウル・ジェムにも穢れが溜まって、やがて『円環の理』に導かれるわけか。長年の疑問だったことが、ひとつ解決されたよ」

ほむら「他人事のように言っているけど、これって『魔女システム』に必要だから、貴方達インキュベーターがわざと仕組んだシステムなのよ?」

QB「そうなのかい?」

ほむら「まぁ、そのシステム自体が変わった今のインキュベーターである貴方に話しても、意味が分からないでしょうね」


ほむら「次に『ソウル・ジェム』自体について、考察してみましょうか?つい先ほど、わたし達はソウル・ジェムを『正のエネルギー集合体』と定義したわよね?」

QB「そうだね。『負のエネルギー集合体』である魔獣や魔女(?)の呪いを相殺する力だから、その定義で間違い無いんじゃないのかい?」

ほむら「ええ、それで概ね間違い無いでしょうね。でも、考えてみて。『ソウル・ジェム』の基となったものは、『人間の魂』なのよ?――ということは?」

QB「えっと――、魔法少女自身の感情次第で簡単に、ソウル・ジェムの性質は『負のエネルギー集合体』へと変わり得る?」

ほむら「はい、正解!ここまでが、これから『魔女システム』と『魔獣システム』の違いを考察するのに必要な、大前提といったところかしらね?」


>>1ここで一旦区切ります。

本作は本当にその場で打ちこみしながら投下してるんで、本気で更新速度は遅いです。

尚、次の再開日時は全く未定――。


ほむら「それではまず、『魔女システム』が原子力発電……というか原子爆弾&高速増殖炉の理論の応用ってところから始めましょうか?」

QB「あれ?まだ続けるつもりあったんだね?」

>>1「当然ですっ!!」


ほむら「まずはキュゥべぇ君、『原子爆弾』……所謂『原爆』の理論とはどういったものか、説明を出来るかしら?」

QB「ざっくりで良ければね!確かある一定の容器の中にウラン35という放射性物質を100%詰めこみ、それに1つの中性子をぶつけることでウランを1つ核分裂させると分裂したウランから莫大な熱&運動エネルギーとともに中性子が2つ発生する」

QB「そうすると今度はその2つの中性子が2つのウランを核分裂させて、中性子が倍の4つ発生。あとは8、16、32と鼠算式に中性子の数が増えてウランの核が連鎖的に分裂反応を起こし、やがて途轍もない熱&運動エネルギーが容器の中に充満する」

QB「その熱と運動のエネルギーを用いて人為的に破壊爆発反応を発生させるというのが、原爆の理論だよね?」

ほむら「まぁ大体、そういった感じね」

>>44
誤:ウラン35 → 正:ウラン235

何故か2が消えていた


ほむら「そこで、原子爆弾の容器を『ソウル・ジェム』、放射性ウランを『負の魔力』、中性子を『呪い』とに置き換えたら、いったいどういうことになるかしら?」

QB「え……と、『呪い』がぶつかった『負の魔力』が分裂してエネルギーと倍の量の『呪い』を発生し、発生した『呪い』はさらに『負の魔力』を分裂させてエネルギーと『呪い』を発生し……というサイクルが『ソウル・ジェム』内で連鎖的に発生する?」

ほむら「そう、そうして発生したエネルギーが、貴方達インキュベーターの言うところの「宇宙延命エネルギー」で、その後に原子力発電で当て嵌めるところの『劣化ウラン』の位置付けとして『魔女』とその核の『グリーフ・シード』残るというわけよ!」

>>46
誤:『グリーフ・シード』残る → 『グリーフ・シード』が残る

眠くて誤字脱字が多いんで、今日はもう寝ます。

再開は多分2、3日後かと……


ほむら「次に高速増殖炉についてだけど、キュゥべぇ君、説明をよろしく」

QB「分かったよ、ほむらお姉さん!」

QB「まず、ウラン235である『純粋ウラン』を核分裂させると、莫大なエネルギーの放出とともに純粋ウランはそれ以上は核分裂のし難いウラン238の『劣化ウラン』(もしくは『減損ウラン』)になる」

QB「この『劣化ウラン』を人為的に中性子を与えることで核分裂し易い『プルトニウム239』に変移させ、それを核分裂させることによって熱や運動のエネルギーを取り出すシステムが所謂『高速増殖炉』だった筈だよ」

ほむら「はい、有難う。そこで『魔女』とその『グリーフ・コア』を『劣化ウラン』、魔法少女の『正の魔力』を『中性子』、グリーフ・コアの『残存魔力』を『プルトニウム239』と置き換えると?」

QB「魔法少女の『ソウル・ジェム』が『高速増殖炉』ということになる。っていうことだね?」

ほむら「そういうことよ」


ほむら「ちなみに、何故『魔女』の核をグリーフ・『シード』と呼ぶかについてだけど、まず説明しておかなければいけないことは『魔女』はその魔力の一部から『使い魔』を生成し、『使い魔』は人間を襲って負の魔力を集める習性があるということね」

QB「それは『子』が『親』に近づこうとする性質……みたいなことかい?」

ほむら「まぁ大体、そんな感じなんでしょうね」

ほむら「その『使い魔』なのだけど、生まれた初期の段階では『核』というものを持っておらず、負の魔力を集めて親である『魔女』に近づくにつれ、不安定になる自身を安定させるために体内で『核』を生成するというわけ」

ほむら「そして、これが一番大事なところなのだけど、『ソウル・ジェム』が変異したものであれ『使い魔』の中で生成されたものであれ、その『核』自体にも負の魔力を周囲から吸収し、自らを護る殻として『魔女』を形成する性質があるの」

ほむら「つまり『魔女』となる『使い魔』の中で生成され、負の魔力を吸収して『魔女』を孕む『種子』だから、『災禍の種子(グリーフ・シード)』というわけよ」

QB「……ここまでのお姉さんの説明だと、『種子』というより『卵』っていうイメージが強いけど?」

ほむら「だからといって、『グリーフ・エッグ』や『グリーフ・ロウ』では語呂が悪いでしょ?」

QB「……まぁ、そうなのかな?」


>>1一旦ここまで。

先日は完全に寝惚けていてsage進行してたんで、スレッドをageるために急遽更新いたしました。


ほむら「それでは次に、『魔獸システム』について検証してみましょう」

QB「お姉さんは、『大量の手回しエネループ×人海戦術』って言ってたんだっけ?」

ほむら「ええ、そうね。こちらは言ってれば一般企業や一般家庭等に普及しているものの応用だから、『魔女システム』より説明は簡単になると思うわ」


ほむら「まず、そもそも『魔獸』っていったい何なのかしら?」

QB「ボク達インキュベーターの認識では、この宇宙に散在する『呪い』を吸収し、自身の中で「宇宙延命エネルギー」を有する結晶体を作り出す者。といった感じだね」

ほむら「それでは何故、『魔獸』は人を襲ってその『負の感情(魔力)』を吸い上げ、襲った人間を廃人にしてしまうこともあるのか、貴方達は考えたことがあるかしら?」

QB「どういうことだい?」

ほむら「宇宙に散在する『呪い』、謂わば『負の魔力』を回収してエネルギーに変えるだけなら、態々人まで襲う必要は無いわよね?『呪い』なんてそこら中にあるのだから」

QB「そう言えば、そうだね。人を襲うからこそ『魔法少女』が必要となり、『魔獸』は彼女達に浄化されることになる。そう考えると、まるっきり自殺するための行為でしか無いわけだ」

ほむら「それなのに『魔獸』は人を襲って『負の感情』を吸い上げる。これって何処かで、聞き覚えが無いかしら?」

QB「えっと…… 『魔女システム』の『使い魔』?」

ほむら「正解。その性質に、そっくりよね?」


QB「つまり、『魔獸』と『使い魔』は同じシステムから生まれたものということかい?」

ほむら「おそらく、『使い魔』の『負の魔力』を集めて体内で『グリーフ・シード』を生成する修正をそのまま流用されているんでしょうね。だから、人を襲ったりもする」

QB「でも、この宇宙の法則の中に『魔女』はいないよね?だとすると、『魔獸』を形成する基になったものって、いったい何なんだろう?」

ほむら「それはおそらく、『魔女』に成り損ねてその惑星中に飛散した『魔法少女のソウル・ジェムに一旦集束した負の魔力』では無いかしら?」


ほむら「いまの宇宙の法則で『負の魔力が溜まりきったソウル・ジェムが突然消滅する』ことだけど、これって原子力発電や高速増殖炉で考えると、どういったことになるかしら?」

QB「それって、大問題だよね?それは謂わば、『放射性物資を容器内に限界まで詰めこんで、核分裂反応開始用の中性子を入れた瞬間にその容器だけを消滅させる』ということになる」

QB「それってつまり、本来は密閉された空間で行われる核分裂反応が、何も遮るものの無いところで行われることになるということだよね?」

QB「そうなってしまったら、折角生成した莫大なエネルギーは放射性物資ごと飛散して無駄になってしまうし、その爆心地の周囲は広範囲に渡って大被曝だ!」

ほむら「そうね。つまりまどか……いえ、円環の理が限界を迎えた魔法少女を導く度に、莫大な『負の魔力』と『宇宙延命エネルギー』がセットになって、その惑星中に撒き散っていることになるというわけ」

ほむら「そして『魔獸』とは、『負の魔力』=『呪い』と『宇宙延命エネルギー』の集合体である『魔女の成り損ない』から生まれた『使い魔の亜種』ではないかと想定出来るというわけだけど、どうかしら?」


>>1 一旦区切ります。

>>57
×修正 → ○習性

誤字してました。脳内修正しておいてください。


QB「だから『エネループ』というわけなんだね?」

QB「『魔女の成り損ない』から『魔獸』が生成され、『魔獸』の中で『宇宙延命延命エネルギー』と『呪い』の混合物資『グリーフ・コア』が生成され、『グリーフ・コア』は『魔法少女』によって『呪い』が浄化され……」

ほむら「そして『呪い』が浄化された『グリーフ・コア』は『ソウル・ジェム』の回復に残存魔力まで消耗されると純粋な『宇宙延命エネルギー』だけが残って、それを貴方達は回収する」

QB「……で、その『グリーフ・コア』の残存魔力で回復を繰り返した『ソウル・ジェム』は、いずれ『魔女の成り損ない』になってその惑星中に巻き散らかされて……というサイクルが、延々と繰り返されているということだね?」

ほむら「そういうことになるわね。そして、そのサイクルだと1回毎の回収エネルギー量はたかが知れてるから、大量の『魔獸』と『魔法少女』が必要となる。それが『人海戦術』というわけよ」


ほむら「余談だけど、『魔獸』の中で生成されるキューブ状の『グリーフ・コア』が『グリーフ・キューブ』と呼ばれるのは、『使い魔』の中で生成されるそれが『グリーフ・シード』だった名残ではないかしら?」

ほむら「そうでなければ普通に、『エネルギー・キューブ』と呼ばれていたと思うわ」

QB「何だか『卵』が先か、『鶏』が先かみたいな話だね?」

ほむら「まぁ根底に『魔女システム』ありきのシステムではあるから、その点はどうしても……ね」


QB「それじゃぁ『魔獸』種類によって強さに差があるのは、魔女の成り損ねた『魔法少女』の素質の差ってところなのかな?」

ほむら「そうね。実際『魔女』も、そうなる前の『魔法少女』の素質の違いで大分強さにばらつきがあったから、多分そうだと思うわ」

QB「成る程ね。それにしても……」

ほむら「あら?まだ何か、言いたいことがあるの?」

QB「……いや、これは怒らないで聞いて欲しいんだけどね、『円環の理』ってよくよく考えると、ちょっとした『ブラック企業』さながらじゃないかい?」

ほむら「……そのこころは?」

QB「最終的に救済を与えることを確約する代わりに、働けるうちは社畜になってひたすら働くことを『魔法少女』に強要している気がするんだけど……?」

ほむら「……まぁ全ての物事に於いて、何もかもが都合の良いことだけということは有り得ないということでしょうね」

QB「ああ…… ほむらお姉さんもその点には、気がついていたんだね」


QB「あとこれは確認なんだけど、『魔女システム』のインキュベーターも当然、ボク達と同じように、使用済の『グリーフ・コア』を回収していたんだよね?」

ほむら「……その通りだけど、何故そのことが分かったのかしら?」

QB「そうじゃないと、需要と供給のバランスが崩れるからだよ。『魔女』が増え過ぎて『魔法少女』が『魔女』になる前にどんどん死んでしまったら、システム的には大損害だろう?」

QB「それを踏まえると、『使用済のグリーフ・シード』をインキュベーターが回収した方が効率が良い。『魔法少女』が新たな『魔女』になるから、『魔女』自体が尽きることは無いしね」

ほむら「……本当に貴方達って、そういうところ合理的で理論的に無駄の無い考え方をするわよね」

QB「……それってボク達を、誉めているのかい?貶しているのかい?」

ほむら「……どっちでもあって、どっちでも無いわ。好きなように解釈してくれて構わないわよ?」


>>1 ここで一旦区切り。

>>62
誤:宇宙延命延命エネルギー → 宇宙延命エネルギー

スマホで即興作成してるんで、どうも誤字が多いです。脳内修正をお願いいたします。


(まとめ)
Question :『魔女システム』と『魔獸システム』の違いって何?

Answer
ほむら「『魔女システム』は『魔法少女のソウル・ジェム自体を宇宙延命エネルギー生成器官として使用するシステム』」

QB「で、『魔獸システム』は『大人数の魔法少女と大量の魔獸で惑星中から少しずつ、数に物を言わせて大量に宇宙延命エネルギーを集めるシステム』ってことだね?」

ほむら「まぁ、そんな感じね」

QB「……でもこれってさぁ、『暗○教室の殺せ○せー』と『ドラ○ンボールの元○玉』みたいなものっていう表現で、伝わる人には伝わったんじゃないかい?」

ほむら「そうね。その表現で伝わる人には、そうだったかもしれないわね」


QB「ちなみに、『魔法少女』という存在を完全に消したらどうなるの?って質問も来てるけど、それに対して、ほむらお姉さんはどう思う?」

ほむら「これは難しい問題ね。『魔法少女』の存在を途中で消してしまうと、『魔女』であれ『魔獸』であれ『呪いの集合体』は宇宙に残ってしまうわよね」

ほむら「かといって、最初から存在自体が無かったことにするというのは、歴代の『魔法少女』のどのような願いが今日までの歴史に影響しているか分からないから、あまりにもリスクが高過ぎるわ」

QB「つまり?」

ほむら「やってみないと結果は分からないけど、最悪の場合の危険度合いが高過ぎるから、少なくともわたし自身はやってみたいとは思わないわね」

QB「……そうだね。その意見には、ボク達インキュベーターも満場一致で賛成かな」


>>1 一旦、ここまで。


QB「次、こんな質問が来ているよ?」

Question : 結局『魔女システム』と『魔獸システム』の『グリーフ・コア』を使用する意味合いの違いって何?

Answer
ほむら「そう言えば、その点の説明が曖昧になってしまっていたわね」

QB「そうだったね。じゃぁ改めて、『魔女システム』と『魔獸システム』で『グリーフ・シコア』を使用する意味合いの違いって何か、ほむらお姉さん、説明をお願い」

ほむら「貴方にお願いされてっていうのもなんだけど、まぁいいわ」

ほむら「まず『魔女システム』の方は、『魔法少女を魔女にするための布石』という意味合いになるわね。『魔法少女』を『魔女』に変えることが、このシステムの最終的な目的だから」

QB「じゃぁ、『魔獸システム』の方は?」

ほむら「こちらは『純粋に魔法少女の魔力の回復と、グリーフ・キューブから余分な残存魔力を取り除いて純度100%の宇宙延命エネルギーの結晶体を作り出す』という意味合いになるわね」

ほむら「それで結果的に『ソウル・ジェム』に負の魔力は溜まってしまうけど、それはあくまでも『結果』であって、それが『目的』では無いわ」

QB「……お姉さんの言い方だと、『魔女システム』のボク達インキュベーターは、完全に悪者扱いに聞こえるんだけど?」

ほむら「あら、知らなかったの?わたし達人間の価値観からしてみれば、『魔女システム』のときの貴方達インキュベーターって正に、完全に悪者ポジションそのものなのよ?」


>>1 ……ということです。

本日はもうひとつだけ、Q&Aを行います。


Question : 何で『グリーフ・シード』→『ソウル・ジェム』→『人間の魂』の還元は出来ないのか?

Answer
QB「これは、簡単な話だね」

ほむら「あら、『魔女システム』を知らない貴方に、説明が出来るの?」

QB「『魔女システム』の知識を必要としないよ!要するに、肉でも野菜でもいいんだけど、『生』→『焼』→『炭』と変質した物は『炭』→『焼』→『生』とは戻せない。ってことだよね?」

ほむら「……その通りなのだけど、貴方がそれを言うと、何かむかつくわね」

QB「『魂』→『ソウル・ジェム』→『グリーフ・シード』の変質を『氷』→『水』→『水蒸気』の変化みたいなものと間違えて考えるから、何で還元出来ないのか?っていう疑問に行着いちゃうんだよね……」


ほむら「ちなみに以前ちょっと考えたことがあるのだけど、ドラえ○んのタイムふ○しきみたいなものがあれば、その還元も可能なのでは無いかしら?」

QB「いや、そんな便利なものがあったら、ボク達は態々感情を有する知的生命体に協力を仰ぐ前に、それを直接宇宙エネルギー問題の解決に使用しているよ」

ほむら「……言われてみれば、そうね」


>>1 本日は本当にここまでです。

尚、次回の再開予定日は全く未定。

可能であれば、一週間以内には再開するかもしれないです。


question :『魔法少女』は『ゾンビ』なのですか?

Answer
QB「明らかに、違うよね?」

ほむら「ええ、違うわ」


QB「一般的に『ゾンビ』って言われる存在の定義は、体細胞が死んで腐蝕しているのに活動している怪物のことだよね?」

ほむら「ええ、所謂『生きた屍体(リビング・デッド)』というやつね」

QB「マミや杏子がいい例だけど、『魔法少女』になっても身体の成長が止まるわけじゃ無いんだから、彼女達を『ゾンビ』呼ばわりするというのは失礼にも程があるよね?」

ほむら「貴方にしては珍しく、まともな意見ね。その点には、わたしとしても異論は無いわ」


ほむら「そもそも、『魂』なんていう普通の人間でもその何処にあるのか定かでは無いものが目に見える形で外付けになった程度のことで、彼女は過剰に衝撃を受けすぎなのよ」

ほむら「こんなもの、内臓HDDが外付HDDに置き換わった程度のことだと軽く考えれば良いのに」

QB「そこまで機械的に割り切るというのも、どうかとは思うけどね」

QB「でも、彼女の言い分が罷り通ったら、義手や義足、義眼等を使用している人間や、人工臓器を使用しないと生きられない人間の全てが『ゾンビ』ということになってしまうよね?」

QB「それって、健常者視点による障害者差別っていうやつになるんじゃないのかなぁ?」


ほむら「……本当に貴方、どうしたの?あまりにもまともなことばかり言っていると、普段が普段だけに何だか不気味だわ……」

QB「それは酷いな~。ボク達は普段から、理論的には無駄の無い、まともなことしか言っていないはずなんだけどね?」

ほむら「その言っていることが今回に限っては珍しく、理に適っているから不気味だと言っているのよ」

QB「それは聞き手である君達側の、勝手な解釈の都合ってやつじゃないのかい?」


QB「ちなみにマミや杏子の成長を見る限りだと、一部分においては普通の人間の少女より、魔法少女の方が発育が良くなる傾向があるんじゃないかな?」

ほむら「……どの部分のことを、言っているの?それは、わたしに対する嫌味かしら?」

QB「……いや、別に?大した他意は無いけど?」

ほむら「貴方って、本当に感情が無いの!?比較対象が異常なだけで、この年頃にしてはわたしも小さい方じゃ無いのよ!?」

QB「わ……分かったよ。分かったから、そんなに感情的になって、涙目でボクを睨み付けるのはやめてもらえないかな?」


>>1 とりあえず、ここまでです。

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