平沢進「まどか、キミの願いはエントロピーを凌駕した」(129)

ほむら「」

ほむら「巴マミ、そいつは誰?」

マミ「あら、貴女も魔法少女なら分かるでしょ?」

マミ「平沢進、通称師匠よ」

平沢進「ごきげんよう」

ほむら(知らねーよ)

マミ「彼女も貴方と契約して魔法少女になったんでしょう?」

平沢進「私はそんなこと覚えていない。キミも学校が終わったならとっとと帰りなさい」

ほむら「ぇえー…」

さやか「マミさーん!………と、転校生…」

まどか「あれ?ほむらちゃん…」

ほむら「まどか…美樹さやか」

さやか「聞いたよ、あんたも魔法少女なんだって?マミさんに用があるの?」

ほむら「…魔法少女でない貴女に言う事ではないわ」ファサッ

さやか「むかっ…!」

まどか「駄目だよほむらちゃん、そんなピリピリしちゃ…」

マミ「貴方達、願い事は決まったの?」

まどか「それがまだ…」

さやか「1つって言われると難しくて…」

平沢進「勘違いしていないか?まだ私は契約するとは言っていない」

さやか「えー!」

ほむら「えっ!?」

さやか「なんで転校生が吃驚してるのよ」

ほむら「…契約しないの?」

平沢進「するかしないかは私が最終的に決めます、端から端まで全員と契約する程私は要領よくはないので」

ほむら(いやそもそもコイツ誰?インキュベーターは…?)

平沢進(それよりTwitterの更新しておこう)

平沢進(うわ、またフォロワー増えてる。こいつら私を有名人か何かと誤った認識を抱いていないか)

マミ「まぁ立ち話もなんだしマンションにでも行きましょ?」

さやか「はーい!」

まどか「お邪魔します!」

平沢進「…部屋が狭くなる…」

マミ「もう!師匠!我儘言わない!」

平沢進「………」

ほむら「あ、あの」

マミ「?」

ほむら「私もいいかしら…?」

さやか「げぇっ、転校生もぉ?」

マミ「どうする?」

平沢進「来るならさっさと来なさい」

さやか「えー、転校生まで呼ぶんですかー?」

平沢進「えー、じゃない」

さやか「はーい」

ほむら「………」

ほむら(なにこの世界線…)

……………

………



平沢進「適当に寛ぎなさい」

マミ「もう!まるで自分の家みたいに!」プンプン

平沢進「それも遠からず」

ほむら「早速聞きたいのだけれど、巴マミ」

マミ「?」

ほむら「貴女、キュゥべえって知ってる?」

マミ「………?お侍さんの名前かしら?」

ほむら「…いえ、なんでもないわ…ごめんなさい」

平沢進(キュゥべえ?インキュベーターの事だろうか)

平沢進「キミ」

ほむら「は、はい!?」

平沢進「そのキュゥべえと言うのは、つまりインキュb」

まどか「あ、紅茶お代わりいいですか?」

マミ「うふふ、どうぞ」

平沢進「話の腰を折るんじゃありません」

さやか「まーまーいいじゃないですか、師匠!」

平沢進「………」

平沢進「後で落ち合いましょうか」

ほむら「そうね…」

……………

………

 ━深夜・公園━

  ブロロロォ~……キィッ

ほむら「来たわね」

平沢進「突風のワゴン車で今この世についた」バタンッ

平沢進「子供はもう寝る時間ですよ」

ほむら「その必要はないわ」

平沢進「その歳でひねくれると第2のヒラサワになる可能性があるので、早急な対策を」

ほむら「…………」

ほむら「ま、まぁいいわ」

ほむら「貴方、一体何者?」

ほむら「私が知っている世界に貴方はいない、いるのはインキュベーターという白い獣みたいな奴の筈」

平沢進「……インキュベーター」

平沢進「奴のせいで私はこんな目に遭っている、全く忌々しい」

ほむら「知ってるの!?」

平沢進「降って沸いた災いみたいなものです」

平沢進「端的に言えば彼ら…もとい、SP-2の役割を私がこなしている」

ほむら「何故…?」

平沢進「彼らが絶滅に瀕しているので。このヒラサワがトパーズ18フォンツに保護しております」

平沢進「ホピ族の母と共に」

ほむら「…………??」

平沢進「そうしたら付け上がって魔法少女システムをお前が継続させろ、と」

平沢進「はっきり言って私はやりたくない、ギターなんぞに触る事もなく日がな一日を過ごす私の貴重な時間を奪わないでほしい」

ほむら「なら何故やるの?」

平沢進「仕事は仕事なので」

ほむら「…………」

平沢進「話は以上?であればもう帰りなさい」

ほむら「お願いがあるの」

平沢進「?」

ほむら「鹿目まどか、彼女を魔法少女にしないでほしい」

平沢進「………」

平沢進「私はそんなに親切ではない」

平沢進「尊重すべきは彼女らの意思」

平沢進「しかし1つ予言をしよう」

ほむら「予言?」

平沢進「鹿目まどか、彼女はいつかテラを抱く。胸に憩いと命を携えて」

ほむら「何を言ってるのよ、貴方は…」

平沢進「キミもいつか会える、宇宙の子らとして」

ほむら「…駄目ね、やっぱりインキュベーターと関わりがあるだけはあるわ」

ほむら「意味が分からない、とにかくまどかには関わらないで」ファサッ

平沢進「お帰りはあちらになります」

ほむら「公園の出口くらい分かるわよっ!!」

平沢進「失敬」

……………

………


 ━次の日・放課後━

まどか「さやかちゃん、今日はマミさんのトコに行く?」

さやか「あー、あたし恭介のお見舞い行くから!」

まどか「うん、分かった!じゃあ病院までは一緒に行くよ、いいでしょ?」

さやか「わはは!かわいい奴め!勿論OKだー!」

ほむら「待ちなさい」

まどか「?ほむらちゃん……」

ほむら「まどか、貴女はもうこれ以上巴マミに関わるべきではない」

まどか「え?」

さやか「…ちょっと、何よいきなり…」

ほむら「魔法少女なんて、なるべきものではないわ」

ほむら「いずれ巴マミもそれを思い知る事になる」

まどか「ほむらちゃん…」

さやか「ふーんだ」

平沢進「東京のヒラサワです」

3人「!?」

平沢進「私です」

さやか「な、何しに来たんですか師匠!?」

平沢進「魔女の気配を感じたので、黄色を討伐に向かわせました」

平沢進「魔女が出現した場所が病院なので、一応顔馴染みがいるらしいキミらにも一報を」

さやか「病院…恭介!!」

まどか「行こう、さやかちゃん!」

ほむら「ま、待ちなさい!」

  ザッ

ほむら「!?」

まどか「進おじさん、どいてください!」

さやか「師匠!病院に行きたいんです!通してください!」

平沢進「…………」

平沢進「かの病院にはテロートマトンで行こう」ズァッ

3人「!!?」

平沢進「続出するバグは助手のトラウマが原因であり、激励こそ最良のメンテナンスである」

ほむら「わけがわからないよ」

さやか「す、凄い!なにこれ!乗っていいの?」

まどか「早そう!お、お邪魔します!!」

ほむら「…な…」

まどか「あ、ほむらちゃん…」

さやか「ほっときなよ、まどか!」

まどか「でも…!」

平沢進「…一緒に行きませんか?」

ほむら「!!」

さやか「な、師匠!?いいんですか、こんな奴…」

平沢進「時に奏でる用務員は不可解な行動をする、このヒラサワの悪い癖」

平沢進「さぁ。シティホスピタルまで、一緒に行きませんか?」

ほむら「………」

……………

………

 ━お菓子の魔女・結界内━

マミ「くっ…すばしっこいわね!」

シャルロッテ「●●●●●●●●●」

マミ「そこ!」ドン!ドン!!

シャルロッテ「●●●●●●」

マミ「隙有りっ!」

マミ「ティロ・フィナーレ!!!」

  ズドォォオンッ!!

マミ「よし!!」

シャルロッテ「●●●●●…」くぱぁ

マミ「………え?」

  ドゴォオオオン!

シャルロッテ「●●●●●●●●●!?」

マミ「何か突っ込んできたー!!」

マミ「あ、あれは師匠のテロートマトン!?」

  ギィッ……

さやか「…酔った…」

まどか「ほむらちゃん、大丈夫……?」サスサスマドマド

ほむら「」ホムロロロロロ…

平沢進「どれ、1つ馬の骨を救ってやるか」バタン

シャルロッテ「●●●●●●●●●●●!!!」

平沢進「お菓子の魔女」

平沢進「これがキミの結界か」

シャルロッテ「●●●●●●●●●!」

平沢進「やかましい、解散だ!ばかものー!」

マミ「始まるわ!師匠の魔女退治が……!」

ほむら「うぷっ…、…え!?アイツが魔女退治するの!?」

マミ「そうよ、師匠は魔女の結界を更に自分の結界で塗り潰す事ができるの。その結界…通称PVの中で魔女を討伐するのよ!」

マミ「まるで固有結界のように」ドヤッ

さやか「やっちゃえ師匠!」

まどか「進おじさーん!」

ほむら「わけがわからないよ」

シャルロッテ「●●●●●●●───!!」

平沢進「これが」

平沢進「テクノだ」

マミ「ヨングミラー!テチーター!!」

ほむら「!?」

  結界『世界タービン』
    術者/平沢進

世界タービン タービン
世界タービン タービン

朝の風は凄まじく
幾万もの声を消す
通り過ぎる人波に
遠い秘境の景色重ねても 
見えぬ空の秘密よ
雨に灼けた往来で
キミよ夢に何を見る

(あーだいじょうぶよタービンが回るわ)
(あーだいじょうぶよタービンが回るわ)

キミの歌にめくるめく
古い無音の稲妻で

割れた壁に手を当てて
遥かキミを感じてた
海を渡る電光の
夢で焚いた火を囲んで待つ
聞こえぬ丘のリズムを
街を急ぐ警笛に
キミの歌もかすれて

(あーだいじょうぶよタービンが回るわ)
(あーだいじょうぶよタービンが回るわ)
キミの歌にめくるめく
古い無音の稲妻で

世界タービン 世界タービン
世界タービン 世界タービン

朝の風は凄まじく
幾万もの声を消す
通り過ぎる人波に
遠い秘境の景色重ねても 
見えぬ空の秘密よ
雨に灼けた往来で
キミよ夢に何を見る

(あーだいじょうぶよタービンが回るわ)
(あーだいじょうぶよタービンが回るわ)

世界タービン 世界タービン
世界タービン 世界タービン……


……………

………

シャルロッテ「ヨングミラーテチーター」

  ちゅどぉぉおん!

さやか「よっしゃあ!さすが師匠!!」

マミ「ふふ、美味しい所を持ってかれちゃったわ」

まどか「マミさんも進おじさんも素敵でした!」

まどか「皆はyoutubeで見てね!」メメタァ

平沢進「そもそもキミ達が戦いなさい」

ほむら「」

ほむら(な、なんなのあの魔女の結界に勝るとも劣らない摩訶不思議空間は…)

さやか「あ、グリーフシード!はい、マミさん」

マミ「ありがとう、貴女も使う?」

ほむら「そ、その必要はないわ」

マミ「あらそう」

さやか「可愛くない奴ー」

まどか「ほむらちゃん、無理しない方が…」

平沢進「………」シュゥゥウウウ…

ほむら「あ、あれ?私のソウルジェム……あぁっ!?」

平沢進「グリーフシードで浄化しておきました」

ほむら「な、ななな…っ」

平沢進「キミも浄化しておきなさい」

マミ「はいはい、分かってるわよ」

ほむら「何を勝手な事を!私は必要無いと言ったの!」

平沢進「失敬、しかし過ぎた事を言っても時間は還元されない」

ほむら「…………」

ほむら「まぁいいわ、それじゃ失礼するわね」タッタッタ

さやか「二度と来るなー!」

まどか「2人とも仲良くしなよ…」

マミ「そうね、彼女は敵対すると言うよりも素直に人の親切を受け入れられないだけなのかも」

平沢進「極めて気が合いそうで嫌な気分である」

……………

………


 ━数日後・病院━

恭介「さやかは僕を苛めて楽しいの?」

さやか「え?」

恭介「僕の腕は治らないんだ!奇跡か魔法でもない限り!」

さやか「恭介…」

恭介「出ていってくれないか、もうCDだって聴きたくない!」

さやか「………」

さやか「あるよ」

恭介「……?」

さやか「奇跡も魔法も、あるんだよ」

  バタン

さやか「……はぁ…」

平沢進「ろくでもない男だと言うと、キミの逆鱗に触れそうだ」

さやか「師匠…」

平沢進「しかしあれはろくでもない」

さやか「はは…あたしがバカだったんです、あんな…恭介の気持ちも理解しないで…」

平沢進「彼もキミの気持ちを理解していない」

平沢進「悲劇のヒロインを気取る前に自らの内心を彼に理解させなさい」

さやか「師匠…それって…」

平沢進「要約すると、魔法少女にならいつでも成れるのだからその前にできる事をしろと」

平沢進「私は意地が悪いので簡単に契約しません」

さやか「…分かりました、もう少し…考えてみます」

さやか「失礼します」タタタタ…

平沢進「………」

平沢進「あんな馬の骨に私らしからぬ助言、このヒラサワ一生の不覚」

平沢進「…まぁ、二度目なんですけどね」

平沢進(……それよりTwitterのフォロワー減らない、この有象無象達は私を平沢唯か何かと思っているのか、迷惑だ)カチカチ

ほむら「ヒラサワ…」

平沢進「ごきげんよう、DASToidよ歩行は快適か?」

ほむら「相変わらず意味がわからないわ」

平沢進「それほどでもない」

ほむら「誉めてない」

平沢進「…………」

平沢進「それで、何の用なのかと」

ほむら「…何故美樹さやかと契約をしなかったの?今なら契約も容易い筈」

平沢進「間違えていないか?私は平沢進だ、インキュベーターじゃない」

平沢進「宇宙が滅ぶ云々など私にとっては何も関係無い。そんな使命感もない」

平沢進「いわゆる奴らとの熱意の差と言いますか」

ほむら「………」

平沢進「以上です、はい回れ右」

ほむら(…ヒラサワ)

ほむら「貴方は私の…私達人間の味方なの?」

平沢進「言った筈だ、私はそんな親切ではない」

平沢進「過度な期待はしないように」ザッ

ほむら「………」

ほむら「この世界なら…今度こそ…!」

……………

………


さやか「………とは言ったものの」

さやか「あたしにできる事、かぁ…難しいなぁ…」

さやか「あたしバカだし……ん?」

さやか「教会…」

さやか「ちょっと話だけでも聞いてもらおうかな、一人で悩んでるよりいいかもだし」

 ━教会・懺悔の間━

さやか「………」ギィッ

「今日はどうしましたか?」

さやか「あれ?神父…様?」

「あー!ごめんなさい、今日は親父…じゃ、なくて!神父様は外出してまして、シスターである私が代わりに…」

さやか「そ、そうですか…いや、でもかえって有り難いです、なんだか声の感じを聞く限りじゃ歳が近そうだし…腹割って話せるかなーって、たはは…」

「そ、そうですよね!いやー良かった良かった、んじゃあ話してみてくださいよ」

さやか(なんか敬語慣れしてない感じだなぁ…)

さやか「実は…あたしには好きな男の子がいます」

さやか「その子は完治不可能な怪我を負ってしまって、もう二度と楽器が弾けなくなってしまったそうで…」

さやか「あたし、なんとかしたくて…いや、方法はあるんです」

「と言うと?」

さやか「わ、笑わないでくださいよ?……魔法少女になれば、願い事を使って…彼の手を治せるんです……あはは、やっぱり笑っていいかな、これ…」

「!」

さやか「でも…魔法少女になる前に、ホントに自分には魔法少女になるしか道がないのか考えろ、成る前にできる事があるならやれと…魔法少女にしてくれるオジサマに言われまして…」

さやか「もう、どうしたらいいのか…いや、すみません。意味不明ですよね聞いてて…」

「ははっ」

さやか「あ、あはは…」

「平沢師匠、またそんな事言ってるのか」

さやか「え!?」

「………」ギィッ、バタン

杏子「平沢師匠だろ?そんな説教かましたの」

さやか「え?え!?あ、あんたなんで知って…まさかあんた、魔法少女!?」

杏子「…に、ならなかった女さ」

さやか「え……?」

杏子「あたしもあんたと同じ事を平沢師匠に言われてね、魔法少女にならなかった」

杏子「結局どっちが最良の道なのかなんてわからないけど、あたしは今の選択に後悔はしてない」

杏子「…参考になるかどうか分からないけど、聞くかい?」

さやか「う、うん!」

……………

………

さやか「そうなんだ…荒れてたんだね、お父さん」

杏子「そんな時だよ、あたしが平沢師匠に会ったのは」

杏子「あたしは平沢師匠に『皆が親父の話を聞いてくれるようにしてほしい』って願ったんだ」

杏子「でも止められた、一度きっちり父親と向かい合いなさいってな」

さやか「それで…?」

杏子「言われた通り向かい合ったよ、見てる妹もおふくろも泣き喚くくらいの殴り合いさ」

杏子「…親父は荒れてたけど、それはホントに世界を大切に考えてたからって分かった」

杏子「親父も分かってくれた。どんなに世界を憂いたって、自分の家族に当たったり荒れたりするのは最低だって」

杏子「…その結果がこの教会ってワケさ」

さやか「…大きい教会だよね」

杏子「苦労したんだぜ?あたしと妹が必死にビラ配りしてさ、ようやくここまで来たんだ」

杏子「魔法に頼るのはそりゃ簡単だよ、でも…それはやっぱり、選択肢の最後にしておくべきだとあたしも思う、今はね」

杏子「いい話ができたかな?」

さやか「うん、ありがとう。なんかスッキリしたよ」

さやか「あたしはさやか、美樹さやか!あんたは?」

杏子「杏子、佐倉杏子。宜しくな、さやか」スッ

さやか「えへへ…」ガシッ

神父「杏子、戻ったよ…おや?その子は?」

杏子「あ、コイツ?隣町から来たんだ!友達!」

さやか「は、初めまして!さやかです!」

神父「隣町から?わざわざ足を運んでくれて有り難うね。杏子!友達ならお前の方からも行ってあげなさい!」

杏子「今日友達になったんだから仕方無いじゃん、ねー?」

さやか「ねー?」

神父「ふふっ…全く」

さやか「じゃあ、あたし行くよ…明日、キッチリやってみる」

さやか「あたしが魔法少女にならなくてもできる事」

杏子「…じゃあさ、それを見届けに行っていいか?」

さやか「え?」

杏子「独りぼっちは寂しいもんな」

さやか「……ふふ、そだね!」

 ━翌日・病院━

まどか「さやかちゃん、頑張って…!」

マミ「ちゃんと話をつけてきなさい」

さやか「はい!」

ほむら「……美樹さやか」

さやか「…転校生…」

ほむら「…が……」

ほむら「がん…がんばり、なさい…」ゴニョゴニョ

さやか「………」

さやか「おう!任せとけほむら!」

ほむら「!……美樹さん…ッ!」

平沢進「………」

さやか「…師匠」

平沢進「幸運を」

さやか「…………」グッ

……………

………


まどか「大丈夫かなぁ、さやかちゃん」

ほむら「まどか…」

マミ「美樹さんなら平気よ、ねぇ?」

平沢進「多分大方問題ない、と言うか私が知るか」

杏子「へっ、内心心配で堪らないんじゃねーの?」

3人「!?」

平沢進「…これはヒラサワも吃驚」

まどか「……誰?」

マミ「美樹さんのお友達かしら?」

ほむら「杏子…」

杏子「よっ、さやかの友達か?」

マミ「貴女は?」

杏子「佐倉杏子、学生兼シスターさ!昨日さやかの奴があたしの教会に来て、昨日友達になった」

ほむら「え!?…じゃあ貴女…」

杏子「あぁ、あたしは魔法少女じゃないよ」

杏子「なー、師匠?」

平沢進「今更ながら、私の事を馴れ馴れしく呼ばないでもらいたい」

平沢進「平沢進というのは分かりにくくて不親切で憎たらしいんだ、キミらが期待しているような男じゃない」

杏子「相変わらずツンデレなオッサンだなぁ」

平沢進「ほっといてくれ」

……………

………


さやか「恭介…いる?」

恭介「…なんだよ、また来たの?」

さやか「っ………」

さやか「あははは!もう来ないと思った?残念!さやかちゃんでした!」

恭介「もう誰とも会いたくないんだ、帰ってくれないかな」

さやか「恭、介……」

さやか(えぇい、逃げるな美樹さやか!!)

さやか「………」スゥッ

さやか「私ぃー!美樹さやかはぁー!!」

恭介「!?」

看護師「ちょ、ちょっと!?病院では静かn」

さやか「小さい頃からずっと!ずっと!!」

さやか「上条恭介君が大好きでしたっ!!Likeじゃなくて、Loveでした!」

恭介「なっ」

さやか「ヴァイオリンが弾けなくてもいい!」

さやか「辛い時は八つ当たりしてもいい!文句言ってもいい!」

さやか「でもっ……」

恭介「っ!!」

さやか「離れてくれなんて言わないで……!」ポロポロ…

恭介「…さやか…」

恭介(…何をやってるんだ、僕は)

恭介(ヴァイオリンが弾けなくなって、自棄になって…)

恭介(…そのくせ、幼馴染まで傷付けて)

恭介(……これじゃ本当に最低じゃないか、上条恭介)

恭介「………」

さやか「ヴァイオリンが弾けないから何よ!ヴァイオリン以外だって恭介にはいいトコ沢山あるよ!」

さやか「あたし知ってるもん!グスッ、知っでる゙も゙ん゙……!」

さやか「貴方が好きなの…」

恭介「………」

恭介「駄目だ、さやか」

さやか「………え?」

恭介「今の僕に君の告白を受ける資格なんてない」

さやか「恭介…」

恭介「僕から言う」

さやか「え、ぇえ!?ちょ、心の準備が…」

恭介「どんな時も僕を支えてくれた。ヴァイオリンを弾けなくなってから、沢山の人が僕の前から居なくなる中で…」

恭介「さやかだけは、ずっと傍にいてくれた」

恭介「泣かせてごめん、もう泣かせない。僕の腕はもう楽器を奏でられないけど…」

恭介「僕も。…貴女を愛しています」

さやか「…きょ、すけぇ…」

さやか「恭介ぇ……!」ヘナッ

恭介「ごめんね、さやか…こんな弱い男で本当にごめん…」ナデナデ

さやか「いいよ、いい…そんなの関係ない…!好きだよ恭介…」

恭介「僕も…好きだよ、さやか」

……………

………

さやか「というワケで!さやかちゃん、晴れて恭介と付き合う事になりました!」

まどか「うわぁ!おめでとう、さやかちゃん!」

平沢進「どうする行き遅れ」

マミ「あ、貴方に言われたくないんですけど!?」

平沢進「道理ですね」

杏子「ほら見ろ、魔法も奇跡もいらねーじゃんかよ」

さやか「へへ、ホントにね」

杏子「…………」

杏子「よかったなぁ、さやか…」グスッ

さやか「ちょ、あんたが泣いてどうするあんたが!!」

杏子「だ、だってよぉ…」

まどか「進おじさん、助言ありがとうございました」

平沢進「やめなさい、私はそんなんじゃない」

平沢進「しかし天才ヴァイオリン奏者だった少年か」

平沢進(………)

平沢進「その子は作曲はできるのだろうか」

さやか「あー、たまに病室でやってましたよ」

平沢進(後でこのヒラサワもコンタクトを試みよう)

ほむら(美樹さんが自らの力で苦境を脱した)

ほむら(杏子が魔法少女でないのは手痛いところだけど…)

ほむら(巴先輩も生存、間違いなく世界は好転している…!)

まどか「………」

平沢進(…鹿目まどか)

平沢進(キミはやはりMOTHERなのか?)

……………

………


ほむら「今なら言える」

マミ「え?」

ほむら「巴先輩、話があるの」

マミ「どうしたの?」

ほむら「…近々、この街にワルプルギスの夜が来る」

マミ「ワルプルギスの夜?」

マミ「………なに、それ」

ほむら「えっ」

マミ「えっ」

ほむら「ワルプルギスの夜よ!ワルプルギスの夜!舞台装置の魔女!」

マミ「舞台装置の魔女……あぁ!!」

マミ「あの最悪の魔女が来るのね…あの…」

マミ「『聖馬蹄形惑星の大詐欺師』が!」

ほむら「そうそう、聖馬…」

ほむら「えっ」

マミ「えっ」

ほむら「なに、それ」

マミ「え?だから舞台装置の魔女でしょ?」

ほむら「ワルプルギスの夜よね?」

マミ「師匠からは聖馬蹄形惑星の大詐欺師って聞いたわよ?」

ほむら「」

ほむら(そう言えば…ワルプルギスの夜って名前はインキュベーターが言っていた通称よね)

ほむら(この世界に奴らは居なくて、つまりあの魔女の名前はヒラサワが付けるのであって)

ほむら(要するに)

ほむら「そうね、何とかの大詐欺師よ」

マミ「なぁんだやっぱり!」

マミ「そう、聖馬蹄形惑星の大詐欺師が遂にこの街に現れるのね…」

ほむら(なんかしっくり来ない…)

マミ「でも何故貴女は大詐欺師が来ることを予測できるの?」

ほむら「統計よ、私はワr…大詐欺師を討伐できればそれでいい、アレを討伐できたら私はこの街を出ていくわ」

マミ「暁美さん…」

マミ「分かったわ、聖馬蹄形惑星の大詐欺師討伐…手伝いましょう」

ほむら「本当!?」

マミ「ただし条件がある」

ほむら「条件…?」

マミ「大詐欺師を倒した後もこの街に残ってほしいの」

ほむら「…何故?貴女は最初私と敵対していた筈」

マミ「今は違うわ、最初はそうだった、でも今は違う。それじゃあ駄目かしら?」

ほむら「…私は貴女が思っているようないい子じゃないのよ」

マミ「あら、『私はそんな親切じゃない』?まるで師匠みたいね」

ほむら「い、一緒にしないで!」

マミ「うふふ」

マミ「条件、飲んでくれる?」

ほむら「………分かったわ」

……………

………



書き溜めがもうねぇ
需要あんのかコレ

おk、頑張る


……………

………


まどか「…進おじさん、居ますか?」

平沢進「消えちゃいました」

まどか「いるんですね」

平沢進「合言葉は『消えちゃいました』」

まどか「…………」

平沢進「意外と冗談が通じないなキミは」

平沢進「何の用ですか?手短にお願いしたい」

まどか「魔女…これから凄く強い魔女が現れるんですよね?」

平沢進「知るか、何故そう思う」

まどか「………なんとなく。夢で…そんな夢を見て…」

平沢進「…………」

平沢進「近々巨大な力を持った魔女がご機嫌よく襲来する予定」

まどか「……!」

平沢進「その名も聖馬蹄形惑星の大詐欺師」

まどか「せい……え、何ですか?」

平沢進「聖馬蹄形惑星の大詐欺師」

まどか「…正直に答えてください、進おじさん」

まどか「マミさんとほむらちゃんだけで、その詐欺師さんに勝てるんですか?」

平沢進「まぁ、無理でしょう」

まどか「!!」

まどか「で、でも!進おじさんも助けてくれますよね!?」

平沢進「前から言ってますが、私はそんな優しい人じゃないです」

平沢進「この奏でる用務員ヒラサワ、ひねくれ者の極地に居を構えるふへん者なので」

まどか「そんな…!」

平沢進「そもそも私は魔女の結界をPVで張り直す事しかできない」

平沢進「しかし大詐欺師は結界を持たない」

まどか「…結界で身を守る必要がない魔女…」

平沢進「御明察」

まどか「そんな…じゃあ、ほむらちゃん達は!?」

平沢進「明日の日は構わずに、憂鬱は沈めて」

まどか「現実逃避なんかしてる場合じゃありません!」

平沢進「逃げた方が賢いと私は思うわけで」

まどか「…………」

まどか「進おじさん、」

まどか「私を魔法少女にしてください」

平沢進「…………」

平沢進「それは難しい、暁美氏に止められている」

まどか「っ!?ほむらちゃんが?」

平沢進「やかましい、二度言わせるんじゃありません」

まどか「…………」

まどか(ほむらちゃん…どうして…)

平沢進「話は以上で?ならとっとと帰りなさい」

……………

………



 ━数日後━

マミ「…とうとう来るのね」

ほむら「えぇ、もう後戻りはできないわ」

マミ「するもんですか!かわいい後輩を傷付ける訳にはいかないものね!」

ほむら「今度こそ……倒す!」







ほむら「ワルプルg…大詐欺師…もうなんでもいいわよ!」






大詐欺師「ッハァーイッハイ!ンヤハハイィエッ!ハッハァーアッフウゥッ!」

ほむら「なんかいつもの笑い声じゃないけど来たわね……!」

マミ「行くわよ!!」ガシャコッ

ほむら「時間停止!」ピタッ

ほむら「ミサイル点火ッ!」

ほむら「そして時は動き出す!」

  ズドドドドドォオ……!!

マミ「ティロ・フィナーレ!-百式-!!」ズラァッ

 ズガガガガガガッ!!

 ドゴォォオン…!


大詐欺師「ッハァーイッハイ!ンヤハハイィエッ!ハッハァーアッフウゥッ!」

ほむら「くっ…」

マミ「効いてない…」

大詐欺師「ッハァーイッハイ!ンヤハハイィエッ!ハッハァーアッフウゥッ!」

  どごぉッ!!

マミ「ぐァッ………!!」

ほむら「巴先輩!」

マミ「大丈夫よ…でも…」

マミ「本体の大詐欺師への攻撃を…全て使い魔たちが庇っちゃうわ……!」

ほむら「一撃、使い魔ではなく直撃さえ与えれば……!」

使い魔地球ネコ「マァーーーーマァ」

使い魔地球ゾウ「マァーーーーマァ」

使い魔地球ドラ「マァーーーーマァ」

使い魔ポチ「マァーーーーマァ」

……………

………


 ━避難場所━

さやか「マミさん、ほむら……!」

杏子「ちくしょう、あんなのに勝てるわけねぇじゃんか……!」

まどか「…………」

まどか(私は…)

まどか「進おじさん!どうして!どうして私を魔法少女にしてくれないの!?」

まどか「一緒に戦わせて!マミさんとほむらちゃんを助けたいの!!」

さやか「まどかっ……!」

杏子「おい平沢師匠よぉ!もう…選択の余地なんてねぇんだ!今は!」

平沢進「………」

平沢進「本当に願うのか、馬の骨の分際で」

平沢進「ならばもう私は止めないがね」

まどか「…進おじさん……」

平沢進「………」

平沢進「そんな目で見るんじゃありません」

杏子「頼むよ、二人の助けになりたいんだ!」

さやか「恭介と恋人になれた、もうあたしは充分幸せ!だから…!」

まどか「私達も戦わせてよ!進おじさん!!」

平沢進「…まどか、キミの願いはエントロピーを凌駕した」

平沢進「だが叶えない」

まどか「…どうして……っ!!」

平沢進「馬の骨は合いの手でも叩いていなさい」ガタッ

さやか「し、師匠?」

杏子「おい…あんたまで行くのかよ…!」

まどか「進おじさん!!」

平沢進「アンコールはやりませんので悪しからず。アイドルじゃあるまいし」
  ~~~

マミ「はぁ……はぁっ…ソウルジェムも…ちょっと限界かしら…」

ほむら「ふ…奇遇ね」

大詐欺師「ッハァーイッハイ!ンヤハハイィエッ!ハッハァーアッフウゥッ!」

ほむら「また…駄目なの……?」

マミ「………?」

ほむら「どうかした?」

マミ「…聞こえる、地を埋め尽くす程……」

ほむら「え?」

マミ「───恐怖のパレードが来る」

   パレード
     術者/平沢進

胸にエナジー ケミカルの泡立ち
ハイヤーや古タイヤや 血や肉の通りを行き
あれがリバティー ユートピアのパロディー
バイヤーやギガ・ムービーの 絢爛の並木は晴れ

マイナーな欝は戯言
バラ色は廉価
いわく幸せと知れ
持ちきれぬほど

瀕死のリテラシー メカニカルに殺す
売人や吊るワイヤーや ホルムアルデヒドの通り
乾くシナジー 合成スイートで湿し
高層のメガ神殿に 狂乱のファンドの雨

「蒙昧」の文字は書けねど
未来は廉価
なべて迷信と笑え
因果のストーリー

さあ 異臭を放ち来る
キミの影を喰い
恐怖のパレードが来る
キミの名の下に

轟音のMC シビリアンには致死量
廃人や売るダイアや 地に堕ちた道理の通り
あれがリバティー ユートピアのパロディー
頼みはSSRI さて流行りのテラスでハイホー

マイナーな説はたわごと
享楽は廉価
努々省みるな
手遅れゆえ

さあ 異臭を放ち来る
キミの影を喰い
恐怖のパレードが来る
キミの名の下に

さあ 地を埋めつくすほど
キミの影が産む
狂気のパレードが来る
キミの名の下に

……………

………

マミ「師匠!!」

ほむら「ヒラサワ、貴方……!」

大詐欺師「チカテツハカタコンベ!?」

平沢進「仕方無い、馬の骨が苦しんでいるなら私が骨を拾ってやろう」

平沢進「地の手入れは庭師の役目、用務員の私は働き続けなければ」

地球ネコ「マァーーーーマ!」

  ゴウッ!!

マミ「行かせない!!」シュルシュルッ

ほむら「ヒラサワ!大詐欺師をお願い!早く!!」

平沢進「おじさん使いの荒いもんである」

大詐欺師「…………」

平沢進「詐欺師は月下の馬小屋へ行け」

大詐欺師「カァァアーッ!!」

平沢進「私は考えていた、魔女を退治する方法ではない。魔法少女システムを根底から覆す技術を」

平沢進「成程、言い換えれば救済の技法を」

平沢進「そして出した答えは鹿目まどか氏だった」

ほむら「まどか…?」

平沢進「優しい子だ。私には眩しすぎて若干ありがた迷惑なくらいです、はい」

ほむら「ちょ」

マミ「酷いわね…」

平沢進「彼女の深い愛にこそ、救済の技法は在れり」

平沢進「彼女には人間として生きてもらう」

平沢進「しかし彼女の願いには、歌となり世界を駆けてもらおう」ズァアッ

マミ「シンセサイザー!?」

平沢進「Oh…MOTHER…」

   Mother
    願/鹿目まどか
    叶/平沢進

夢が教える あの道をたどり
遠く帰ろう この世の果てまで
胸に宇宙を 遊ばせて歌えば
夜に生命の 波たてて応える
テラを抱く 母の声

千の日を超え 迎えた朝なのに
雨に凍える 姿を見るなんて
街が聞こえる 宇宙からMotherの
胸に憩いと 生命を携えて
春のように 海のように
Oh Mother…Oh Mother…

夢が教える あの道をたどり
遠く帰ろう キミを今日迎えに
胸にMotherの 呼び声は聞こえて
いつか会えると 宇宙の子らとして
春の日に 許されて
Oh Mother…Oh Mother…

……………

………

平沢進「………」

キュゥべえ「………」

平沢進「目論見は成功したか?」

キュゥべえ「まさか、大きな誤算だよ」

平沢進「私のやる気のなさは知っていた筈」

キュゥべえ「まぁ、ね」

平沢進「鹿目まどか氏は魔女のいない世界を望み、私はそれを叶えた」

平沢進「魔女や魔法少女という概念のない世界に、宇宙は組み変わるだろう」

キュゥべえ「つまり、その概念に該当する僕は消滅するのか」

平沢進「無きにしもあらず」

平沢進「魔法少女という概念の枠組みに存在する暁美氏も巴氏も、そして己自身も燃やし尽くす願い」

キュゥべえ「しかし君は叶えてしまった、自分も消える事が目に見えているだろうに」

平沢進「まぁ、そこはそれ」

キュゥべえ「わけがわからないよ」

平沢進「いや、それとも案外上手く行くかもしれないとこのヒラサワは考える」

キュゥべえ「と言うと?」

平沢進「案外宇宙が改編され、魔法少女も魔女も無くなったら、私はアーティストにでもなっているのでは?と」

キュゥべえ「楽観的だね」

キュゥべえ「…さぁ、時間だ。全てが終わる」

平沢進「いや、次世界が始まる」

キュゥべえ「次に会う時はお互い『どんな再会』をするのだろうね」

平沢進「………」

キュゥべえ「………」

平沢進「まどか氏に宜しく」

キュゥべえ「善処するよ」

……………

………

 ━どこかの世界線━

『アニメ、魔法少女まどか☆マギカ!DVD&Blu-ray好評発売中!』

「今話題なんだろ、このアニメ」

「ステマで?」

「もうその話はやめてやれよwwww」

「キュゥべえムカつくわー」

「まどかちゃんまどまど」

「杏子ちゃんマジ聖女!」

「分かってねぇなぁ、さやかちゃんこそ…」

「いや、マミさんが…」

「ほむほむほむほむほむ……」

平沢進「…………」

平沢進(アニメねぇ…)スッ

『アニメ、魔法少女まどか☆マギカ!DVD&Blu-ray好評発売中!』

平沢進(アニメはもうアレで懲りた、二度とTwitterでアニメの話題は出さないと私は心に誓った)

平沢進(アニメが紛らわしい名前にしたせいで、私自身はマイナーで売ってるのにとんだ痛手だ)

平沢進「………」

平沢進「アニメ自体は嫌いではありませんけどね」スタスタ

平沢進「魔法少女まどか☆マギカ、か……」パシッ

平沢進「………」

平沢進「…やめておこう、私はアニメに興味本意で近付くとろくな目に遭わない」モドシモドシ

平沢進「どうせ私以外の馬の骨が買い漁るさ」

  ──進おじさん

平沢進「?」

平沢進(……気のせいか)

平沢進「それよりライブの選曲をしなくては」

平沢進「……やれやれですね」



〈了〉

てなわけで最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!
正直眠いんで無理矢理終わらせました、オチは直前で思い付いたよ眠気のテンションだなこりゃ


なんか滅茶苦茶な内容でなんじゃこりゃって感じでしょうが、また機会があれば別の作品で会いましょう
6月の師匠のライブ楽しみだぜヒャッホイ!!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom