京介「やはり、俺は妹が大嫌いだ」 (82)

京介(勉強始める前にトイレ行っとくか)

京介「~♪」

ドン

桐乃「あっ」

桐乃「…」

京介(なーに睨んでんだ?コイツ)

京介「邪魔だよ、どけ」

桐乃「はぁ!?あんたがぶつかって来たんでしょ!?」

京介「あ?」

桐乃「あ?じゃないわよ!死ね!」

京介「へいへい、サーセン」

桐乃「ちっ…」

京介(あ~、トイレってなんでこんな落ち着くんだろうな~)

ジャーッ

京介(…戻る前に麦茶飲もう)

京介(ん、俺のスリッパ出しっぱなしだ、親父に怒られる前に戻しとこう)

京介(……あ?なにこれ)

京介(ほしくずうぃっちめるる…?)

京介(なにこれ、アニメのDVDかぁ?)

京介(なんでこんなもんがここにあんの?)

ガチャ

佳乃「ただいm…あら」

京介「お、おかえり」

佳乃「なんでこんなとこにいるのよ」

京介「スリッパしまってた」

佳乃「あらそう、じゃあついでに私のもお願い」

京介「へいへい」

佳乃「ところで…」

京介「ん?」

佳乃「なに持ってんの?」

京介「え?あぁ、借りたのよ」

佳乃「学校の友達?」

京介「まぁな、そんなとこ」

佳乃「ま~た変なものに手ぇ出してー」

京介「いいじゃん?別に、アニメなんて今時幼稚園児でも見てるし」

佳乃「そうだけどね~」

京介「んまぁ、息抜きだよ」

佳乃「そ、でもあんまり持ち歩かないでよ?桐乃やお父さんに見つかったら
   うるさいんだから~」

京介「気をつけるよ」

ー京介、自室ー

京介「……で」

京介(これ誰の?)

京介(まぁお袋はねーだろうな、あんな感じだったし、親父は…親父もないな
   そもそもあの人多分プレイヤー動かせねぇし)

京介(すっと、桐乃のか?)

京介(いやいやねーだろ、あいつの趣味なんて知らんけど)

京介(つーかこれ、今思ったら見るにしても俺の部屋じゃ見れねーじゃん)

京介(ま、別にいいんだけどな)

ー夕飯前ー

京介(そろそろ飯だな)

京介(………)

京介(…んあ?何やってんだ?コイツ)

桐乃「……」ガサゴソ

京介(靴でもかたしてんのか?まぁいいけど)ガチャ

桐乃「…~~ッ!」

佳乃「ねぇ」

京介「なに?」

佳乃「面白かった?あれ」

京介「おちょくらないでくれよ、つーか俺の部屋じゃ見れねぇよ」

佳乃「知ってたけど」

京介「なんなの!?」

佳乃「はいはい、それじゃ食べましょうか」

大輔「うむ、桐乃は?」

京介「知らね」

大輔「京介、呼んできなさい」

京介「あいよ」

桐乃「……」

京介「飯」

桐乃「うあっ!?」

京介「飯」

桐乃「…ちっ」

京介「…」

ー夕食後ー

京介「ちょっとコンビニ行ってくるよ」

佳乃「あぁ、じゃあアイスお願い」

京介「親父は?」

大輔「いらんよ」

京介「あい、お前は」

桐乃「……」

京介「…あぁ、そいやお袋、さっきのDVDなんだが」

佳乃「な~に~?まさかここで見るの?」

京介「そんな自殺行為はしない、たださっきその友達がもういらんって電話
   をよこしてきてさ、俺もどうせ見れないし、どうすっかなって」

佳乃「知らないわよ、お母さんアニメのDVDなんて見ないし」

桐乃「…?」ピクッ

大輔「なんの話だ?」

京介「いいや、友達から貰ったDVDの話、なんかほしくずナントカっての」

桐乃「…え?」

大輔「ほどほどにしておけよ、桐乃に悪影響が行きかねんからな」

京介「俺はいいんだ」

京介「ほいじゃ、行ってくるわ」

佳乃「気をつけてね」

大輔「すぐ帰って来なさい」

桐乃「……」ソワソワ

京介(…なるほど)

ーコンビニ帰り、京介自室ー

京介「…で?」

桐乃「…ッ!!」

京介「お前人の部屋入って何してんの?」

桐乃「かっ、カンケーないでしょ!」

京介「ねぇわけねぇだろ、ひっぱたくぞ」

桐乃「はぁ?やってみなさいよ!」

京介「…ほしくずうぃっちめるる」ボソッ

桐乃「え?」

京介「やっぱテメーのかよ、ほれ」

桐乃「おっと」

桐乃「なによこれ、私のじゃないわ!」

京介「あっそ、じゃあやるよ」

桐乃「い…いらない!」

京介「じゃあ返せ、明日中古ショップ行って金にしてくる」

桐乃「え?」

京介「え?じゃねぇよ、どーせ俺は見れねーんだし、そのほうがいいに決まって
   んじゃねぇか」

桐乃「それは…その」

京介「おらよこせ、そして帰れ」

桐乃「えーっと…」

京介「もたもたすんなよ、それともやっぱ欲しいのか?」

桐乃「…うん」

京介「最初から言えや、ほれ」

桐乃「ちょっと!乱暴にしないでよ!」

京介「あぁわりわり、じゃあ帰れ」

桐乃「~~~ッ!死ねッ!!」

京介「無理、帰れ」

桐乃「なんなのよ!その態度は!」

京介「あ?」

桐乃「なんなの!?そんな偉そうな態度とってさ!何様!?」

京介「にい様に決まってんだろ、おら帰れ」

桐乃「帰らない!絶対殺す!」

京介「うるせぇ、もう夜なんだよ」

桐乃「死ね!」ゴッ

京介「いてっ、…テメェなにすんだよ」

桐乃「蹴り入れてんのよ!文句あんの!?」

京介「………」

桐乃「なんか言ったらどうなの!?」

京介「ホント消えてくれね?」

桐乃「…は?」

京介「お前こそ何様なんだよ」

桐乃「桐乃様よ!このバカ!!」

京介「あっそ、じゃあ桐乃様よ」

桐乃「気安く呼ぶな!」

京介「……じゃあもうここにいろや」

桐乃「……え?」

京介「もう別にいいよ、ここにいて、いたいんだろ?」

桐乃「……」

京介「じゃあな、散らかさなきゃ何やってもいいよ、なんもねぇけど」

桐乃「なんなのよ、それ」

京介「もうなんでもねぇよ、どうせお前言っても聞かねぇじゃん、無駄だろ」

桐乃「あっそ、じゃあ出てけ!!」

京介「はいはい」

ーリビングー

京介「……ははっ」

京介(…この芸人誰だろ)

ガチャッ

桐乃「……」スタスタ

京介(気ぃ済んだのな、戻ろ)

桐乃「……ねぇ」

京介「ん?」

桐乃「…なんでもない」

京介「そうかい」

京介(詫びの一言でもありゃ可愛げあんのによ)

ー自室ー

京介「はいよ、じゃな~」ガチャッ

京介「…寝るかな」

ガチャッ

京介「…?」

桐乃「……」

京介「なに?」

桐乃「あんたさ」

京介「…?」

桐乃「どうしてそうなの?」

京介「なにが」

桐乃「なんか私のことなんか眼中にないって感じでさ、ムカつくのよ」

京介「同じ土俵に上がって喧嘩しても終わんねぇだろ」

桐乃「なによ、私がガキだっての!?」

京介「そうは言ってない」

桐乃「じゃあなんだってのよ」

京介「もうめんどくさいんだよ」

桐乃「は?」

京介「お前は俺が嫌い、俺もお前が嫌い、それならもう会話しなきゃいいじゃん」

桐乃「……」

京介「俺も変に怒りたくないんだよ、そうせ最後には俺が悪くなるんだしよ」

京介「それによ、そもそも今日はなんでそんなイラついてんだよ」

桐乃「そ…それは」

京介「まぁ、あれだろ?見られたくねぇモンだったんだろ?あれ」

桐乃「うん」

京介「それ見られて頭くんのはわかるけどさ、そんなんいつもどおりにシカト
   でいいじゃんか」

桐乃「そう…だけどさ」

京介「別にあれを見て、俺がどうこうするなんてのはないんだしよ、つーか言っても
   嘘だと思われるに決まってるし」

桐乃「…ほんと?」

京介「うん、だからな、もう忘れて寝ろ、それでいいべ?」

桐乃「…うん、わかった」

京介「はい、じゃあな、もう落とすなよ」

桐乃「…あのさ」

京介「なに?まだあんの?」

桐乃「実際、どう思った?」

京介「あぁ、まぁ俺にはカンケーねーし、なんも思わんよ」

桐乃「気持ち悪いとも?」

京介「うん」

桐乃「ホントに?」

京介「あぁ、だからもう安心して寝ろ」

桐乃「…わかった」

ガチャッ

京介「……寝よ」

ー深夜ー

京介「zzz」

パンッ

京介「いった!え?」

桐乃「静かにして」

京介「なんだよ、なんなんだよ、もう終わったじゃんか」

桐乃「ちょっと相談があるんだけど」

京介「無理」

終わり

ホントの兄妹なんてこんなもんです
それじゃお休み

再開

桐乃「ちょ、ちょっと……」

京介「なんだよ?」

京介「まだなんかあんのかよ」

桐乃「……」

京介「はっきり言わせて貰うけどな」

京介「俺、おまえのこと嫌いなんだわ」

桐乃「……」

桐乃「……死ね、クソアニキ」

京介「これ以上俺に関わるならおまえのことキモオタって呼ぶぞ」

桐乃「……!」ギリ

桐乃「死ねっ!」ブン バキッ

京介「いてえっ! 何しやがんだ!」

京介「このクソ妹が! 殺すぞ!」ガシ

桐乃「やれるもんならやってみろ! ガリビアンコム!」ギギ

京介「おまえ……なんでそれを……!」

桐乃「気持ち悪いんだよ! キモオタ!」

京介「はぁ?」

京介「キモオタはおまえだろうが!!」

京介「あ? なんたらメルルだ? いい年して気持ち悪いのはおまえだ!」

桐乃「……!」ギリ

桐乃「くたばれ!!」 ブン

京介「くっ……」サッ

桐乃「かわすな馬鹿!!」ヒュン

京介「おま……それ灰皿!」ガン

京介「……」ガク

桐乃「……」

桐乃「え? アニキ……?」

桐乃「だ、大丈夫?」

お、がんばれ

京介「……」

桐乃「……うそ、ねえ、起きてよ」

桐乃「……き、救急車……!」ダッ

桐乃「えっと……」ピポパ

桐乃「あ、あの・・・こちら……」

桐乃「え、はい……わかりました……お願いします」

桐乃「……」

京介「……」

桐乃「ね、ねえ……アニキ?」

桐乃「……」

京介「すぅ……すぅ……」

桐乃「……よかった……息はしてる」

病院

佳乃「それじゃあね」ガラ

大輔「今日は安静にしときなさい」

京介「ああ、気にすんなよ」

桐乃「……」

佳乃「ちゃんとご飯は食べるのよ」

大輔「桐乃はちゃんと話し合ってから帰ってきなさい」ピシャン

桐乃「……わかってる」

京介「……はぁ」

京介(やっかいだわ、こりゃ)

桐乃「……ごめんアニキ」

京介「……」

京介「……この傷一生残るってさ」

桐乃「……!」

京介「何度も言うが俺はおまえが嫌いだ」

桐乃「……」

京介「おまえちょっと見てくれがいいからって調子乗ってるよな?」

桐乃「の、乗ってない」

京介「……灰皿投げつけたのは誰だ?」

京介「やらないけどさ、本来、おまえぶん殴ってもいい立場なんだぜ? 俺は」

桐乃「……うう」

桐乃「……なんでもするからさ」

京介「何でも?」

京介「じゃあ>>60

友達紹介してくれよ

京介「友達紹介してくれよ」

桐乃「……え?」

京介「おまえの友達」

桐乃「……」

桐乃「わかった」

桐乃(だ、誰紹介したら……)

桐乃「……」

京介「今ここに呼んでこいよ」

桐乃「え? は?」

京介「見舞いだよ」

桐乃「ば……」

京介「馬鹿言うなってか?」

桐乃「う……」

京介「こんな馬鹿なことになったのは何が原因なんだろうな」

桐乃「わかった」

1時間後

あやせ「え……と、なんでこんなとこ来ないといけないんだろ」ガラ

あやせ「こんばんは」

桐乃「あ、来てくれてありがと」

京介「こんばんは」

あやせ「えっと桐乃のお兄さんでしたっけ?」

京介「ああ、桐乃がどうしても呼びたいっていうから来て貰ったけどありがとう」

桐乃(く……っ)ギリ

あやせ「はは、桐乃ってブラコンだったんだ」

京介「俺も困ってんだよ」

桐乃「ちょ、ちょっと何言ってんのアニキ……」

京介「>>67

昨日の夜も俺の部屋に入ってきてさ、こいつ

京介「昨日の夜も俺の部屋に入ってきてさ、こいつ」

京介「俺のベッドに潜り込んでよ」

京介「俺から離れないんだよ」

桐乃「え? え? え?」カアアアア

桐乃「何言って……!」

京介「……」キッ

桐乃「……う」ダンマリ

あやせ「うわ、禁断の恋ってヤツですか?」

あやせ「桐乃ってば進んでる」

桐乃「ば…違うの……これは……///」

京介「……」

あやせ「で、どこまで進んでるんですか?」

京介「>>70

先っぽいれちった

京介「先っぽいれちった」

あやせ「……え?」

桐乃「……」ギリ

京介「ってのは冗談で仲がいいってことだよ」

あやせ「……はは」

あやせ「冗談きつすぎますよ」

あやせ「一瞬信じそうになりましたよ」

あやせ「もしそうなったら、親に報告したましたよ」ハハハ

桐乃「……」ゾッ

京介「>>74

キスはいつもするけどな

京介「キスはいつもするけどな」

あやせ「……」

あやせ「は、はは……」

あやせ「面白いお兄さんだね……」

桐乃「ま、まあね」ピキピキ

桐乃「よく言われる」

京介「……」ツンツン

京介「(おまえ、自分の立場わかってんの?)」ヒソヒソ

桐乃「(で、でも……)」ヒソヒソ

京介「(>>77)」

ksk

京介「(あっ、すまん……)」

桐乃「……」

あやせ「とりあえず、これ、お見舞いの品です」

京介「あ、ああ。ありがとう」

桐乃「……」

あやせ「えっと……ところでなんで怪我されたんですか?」

桐乃「……!」

京介「……」

桐乃「>>81

桐乃「金玉踏みつけられたみたい」

京介「はぁ……」

あやせ「……!」

あやせ「帰らせて貰います」ガラ

あやせ(不潔……)ピシャン




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