矢車「一方通行……お前はいいよなぁ…」 (91)
・前にvipに立てたssを改めて作り直したものです。
・なるべく早くしますが、非常に遅い更新なので暇つぶしがてら見て貰えると嬉しいです。
・指摘があったら是非お願いします。
それではどうぞ
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「さよならだ、兄貴」
影山がそこにいた。あの時と、全く同じ声音で全く同じ台詞を呟く。
そしてそこには、
キックホッパーこと、矢車もいた。
キックホッパーがゼクターを操作し、乾いた電子音声が響く。
『Rider jump』
足に力を込め高く飛び上がると、またゼクターを操作した。
『Rider kick』
キックホッパーの渾身の蹴りは、自分の分身であるパンチホッパーの背に……
「……………!」
ライダーキックが決まる寸前に、矢車は目を覚ました。
全身に嫌な汗が流れる。着ているタンクトップは、もう汗を吸収しきっていた。
ここは、学園都市の自分の部屋。
自分がいつもと違う場所で眠っていたことを、再確認した。
はぁ……と、溜め息を一つ。
もう、眠る事は叶わないだろう。
ベッドから降り、湯を沸かし始めた。
枕元の時計の短針は、4を指している。
白いカップに注がれた黒いコーヒーを、胃に流し込む。味は、まあまあだ。
「お前はいいよなぁ……天道……」
自分よりも、もっと美味いコーヒーを作れるであろう、そこにいない男の名前を呟いた。
直後、自分は何をしているんだ。と自問する。
彼がこの学園都市にいるのは、ある仕事の為。
学園都市に現れたワームの殲滅。
それが、影山の命と引き換えに与えられた使命。
土御門「よう、矢車さんよ」
短針が6時を指した頃、アロハシャツにサングラス、おまけに金髪という、おおよそ学生に見えない少年が家を訪ねてきた。
彼の名前は土御門元春。学園都市暗部、
『グループ』のメンバー。
矢車「……今日はお前か」
土御門「ありゃ?一方通行が良かったか?」
矢車「そんな事は言ってない。
………それより、何の用だ?」
矢車は、サングラスのせいもあってか、全く表情の読めない土御門の顔を睨む。
正確にはただ見ているだけだが、それは矢車の常時不機嫌そうな顔のせいだ。
土御門は、思い出したように話を切り出す。
土御門「8時に、『窓の無いビル』に集合だ」
期待支援
一方通行「よォ。一週間振りだなァ。」
8時きっかりに『窓の無いビル』に到着した矢車が聞いたのは、学園都市第一位、一方通行の特徴ある挨拶だった。
適当に挨拶を返し、部屋を見回す。
そこには、土御門を始めとする、『グループ』のメンバーが集っていた。
「じゃ、改めてワーム殲滅作戦について説明して頂戴」
『グループ』の紅一点、結締淡希が土御門を促した。
みてるでー
>>6、>>8
ありがとう
土御門「先ずは戦闘についてだが、しばらくは矢車さんに任せようと思う」
一方通行「何でだよ。オマエはともかく、このオレがしくじるとでも思ってンですかァ?」
土御門「…ワームには、『クロックアップ』という、時間流を操る特殊能力がある。
一方通行は愚か、おそらく『座標移動』すら、発動に間に合わないだろう。」
結締「そんな……」
土御門「そこで、それに対抗できるのが、矢車の持つ」
海原「マスクドライダーシステム…。」
土御門「その通り。」
土御門「それでいいか?」
矢車「構わん」
土御門「よし、次はワームの特徴だ」
土御門「さっき言った『クロックアップ』の他に、ワームは高度な擬態能力を持つ。」
海原「アステカの魔術との関連性は?」
一方通行「ある訳ねェだろ。あいつらは、地球外生命体らしいぜ?」
土御門「ああ。そして、脱皮だ」
結締「脱皮?虫なのかしらそいつら」
土御門「ワームと言われる程だからなぁ…
まぁ、今分かるのはこれ位だ。じゃあ、解散」
土御門が宣言すると、3人はそれぞれ別の方向へ散っていった。そして、土御門が部屋を後にしようとする
矢車「待て」
しかし、足は矢車の声に止められた。
ごめん、今日はここまで。
明日なるたけ早く書き込むわ。
お早う。
土御門「………何かにゃー?」
土御門の口調が変わった。
構わず矢車は彼に言及する。
矢車「…『クロックアップできるのは脱皮した成虫ワームだけ。』
というのは知っていたか?」
一瞬の沈黙。崩したのは土御門。
土御門「あーそうだったー。忘れてたぜい」
矢車「あいつらに、戦って欲しくない理由でも有るのか?」
土御門「それは、俺の知る所ではないですたい」
その言葉を最後に、ビルから土御門が去った。
そして、
矢車(ここは…何かおかしい。)
頭に疑問を住まわせながら、矢車もビルをあとにした。
土御門「…何かにゃー?」
土御門の口調が変わった。
しかし、それに構わず矢車は言及する。
矢車「『ワームがクロックアップできるのは、脱皮した成虫ワームだけ。』
というのは知っていたか?」
一瞬の沈黙。崩したのは土御門。
土御門「あーそうだったー。忘れてたぜい。」
矢車「…あいつらに、戦って欲しくない理由でも有るのか?」
土御門「それは俺の知る所ではないですたい。」
その言葉を最後に、土御門はビルを去った。
そして、
矢車(この街は……何かおかしい。)
頭に疑問を住まわせながら、矢車もそこをあとにした。
学園都市第一位、一方通行は苛立っていた。
一方通行(クソッ……何で戦えないんですかァ?虫ケラ如き、オレのベクトル操作でどうにでもなるのによォ…)
一時は盗むことも考えたが、それは第一位のプライドが許さなかった。
一方通行(オレにもライダーシステムがあったらなァ……)
しかし数秒後、一方通行は己を恥じた。
他人の力を羨む自分にも、諦めようとする自分にも。
一方通行(何考えてんだ……オレは一方通行だぜェ?
……………欲しいモンは手に入れる!)
まず向かった所は、矢車の家だ。
とあるスーパーマーケット
海胆のような頭の少年、上条当麻は
特売セールに追われていた。
家に住んでいる暴食シスターのせいで生活費…特に食費のかさむ上条は、こうやって主婦のようなことを毎日している。
いつもの特売品をカゴに詰め、保存食のカップラーメンを選んでいる。
一方通行や、彼の友人である土御門が見たら苦笑しそうな事だが、彼にしてみれば命を懸けた事なのだ。
上条「へぇ?。新商品か。買ってみるか…」
カップラーメンに右手を伸ばした上条は、他人の手が触れるのを感じた。
矢車「………………」
その手の持ち主は、『弟味噌』を買おうとした、矢車の手だった。
別にそういった意味ではないが、上条は矢車に不思議な物を感じていた。
何度も言うが、そういった意味はない。
上手く表せないが………そう。
あの一方通行に近い物を感じた。
しかし気がつくと、矢車はカップラーメンを諦め、レジに並んでいた。
世捨て人のような彼を放っておけなかったのか。
会計を終えると、スーパーから出て行く矢車に声をかけた。
上条「あの?。このカップラーメン、要ります?」
矢車「要らん」
一蹴された。
別に上条は、哀れみなどの感情を持って接した訳ではない。
上条「いや、譲れなかった俺も悪いですし」
矢車「もう…味噌も相棒も無いんだよ…」
あ、やばいなこの人。と思った矢先、矢車はどこかへ消えていった。
追いかけようとしたが、それは呆気なく阻止された。
「よう、ちょっと付き合えよ」
スキルアウトに囲まれ、上条はいつもの台詞を呟いた。
「………不幸だ。」
そういえば、最近料理などしていなかったな。
カップラーメン用の湯を沸かしながら、矢車は思った。
矢車「麻婆豆腐なんて……今の俺には眩し過ぎる……」
矢車が買ったのは、カップラーメンを始めとする生活用品一式。
ワームを倒すまで、白夜の世界には行けない
なんで麻婆豆腐?
ともかく期待してる
呼び鈴の音が部屋に響いた。
ドアを開けると、予想外の人物。
一方通行「ちょっと上がらせて貰うぜェ」
一方通行が立っていた。
一方通行「『兄貴塩』?相変わらずカップラ
ばッかしだなァ」
コーヒーを啜りながら、カップラーメンにケチをつける。
基本肉とコーヒーで食生活が成り立つこいつには、言われたくない。
矢車「で、話とは何だ?」
一方通行「オレを仕事に同行させろ」
矢車「…マスクドライダーシステムを持っていない奴が居ても、邪魔なだけだ」
一方通行「オレを誰だと思ッてやがる?
最強の能力者、一方通行様だぜ?
自分の身位自分で守れる。だから行かせろ」
矢車は考えた。どうせこの少年は、断った所で勝手についてくるだろう。
どうするか考えている矢車の思考回路の活動を断ち切るように、携帯電話が鳴った。
矢車「ワームかー」
間違えた。
矢車「ワームか……行くぞ。」
一方通行「オイ、待てよテメェ!」
ついてくるなら、勝手にしろ。
そう決断し、ワームの出現場所へ向かった。
サナギ体ワームなら超能力者でも学園都市の兵器でも倒せそうだよな、とにかく期待してる。
>>19
麻婆豆腐は矢車さんの得意料理です。
昔のように、ゼクトルーパーはついて来ない。
今いるのは、ゼクトルーパーとは真逆の、真っ白な少年一人。
過去の栄光に縋るつもりはないが、バイクに乗りながらそんな事を考えていた。
学園都市は広い。このバイクは、出立前に加賀美陸から渡された物だ。
ザビー時代に乗っていたマシンゼクトロンを、緑と黒でカラーリングした物。
後ろには、ヘルメットも被っていない一方通行が座っている。
何でも『ベクトル操作』で、絶対に落ちないらしい。
矢車「……やはり、分からないな」
一方通行「あァ?何か言ったかァ?」
>>22
ありがとう。なるべくスピードアップしていくぜ。
そこに居たのは、5体のサナギ体ワームと、小学生位の女の子を庇う、高校生らしい少年。
よく見ると、それはさっきスーパーにいた、あの少年だった。
一方通行「三下ァ!?テメェ何してやがる!」
上条「一方通行!?それとスーパーのあんた!
と、とにかく助けてくれよ!」
幻想殺しが聞かないんだ!と、上条は訴えた。
無論、矢車には通じない。
壁と震える女の子を背にした上条は、正に絶体絶命と言う言葉で形容できる。
矢車「………あの2人を頼む」
それだけ言って、矢車はワームへ向かっていく。
緑のサナギ体ワームの攻撃を、矢車は軽々とかわしていく。
伊達に、ゼクターの資格者ではない。
そうこうしている内に、ホッパーゼクターが跳ねながら、矢車の手元へ収まった。
重い溜め息をつき、低く呟く。
矢車「…………変身」
腰に巻いたベルトに、緑の面のホッパーゼクターをセットする。
『Henshin』
電子音が流れ、ベルトから複眼のようなエフェクトが発現する。
『Change Kick Hopper』
再び電子音が流れ、エフェクトが全身に行き渡ると、矢車は赤目に緑の鎧を纏った超人。
仮面ライダーキックホッパーに変身した。
強い。
彼を表す言葉はそれ以外必要の無いものだ。
以前のアウトボクシングスタイルとは全く違う、喧嘩のようなキック主体の戦闘スタイル。
5体を相手に、余裕を崩さず立ち回り、蹴りを決める。
同じく格闘戦を得意とする上条も、その戦いに魅せられていた。
ダメージの溜まったワームを前に、キックホッパーはベルトのゼクターの脚を曲げる。
『Rider Jump』
電子音と共に、チャージ音が鳴り響く。
次の瞬間、キックホッパーは天高く跳躍した。
空中で、ゼクターの脚を元に戻す。
Kホッパー「ライダー…キック」
『Rider Kick』
キックホッパーの後に、電子音が鳴る。
そして、タキオン粒子を纏った左脚が、ワーム目掛けて急降下する。
寸分狂わず、キックはワームの頭部へヒットした。
しかし、これだけでは終わらない。
キックの反動を利用し、縦回転をすると、今度は別のワームにキックを炸裂させる。
その反動でキック、またその反動でキック…
全てのワームにキックを喰らわせると、キックホッパーは地上に降り立った。
瞬間、彼の後ろで緑の爆発が起こった。
上条「すげぇ……」
それが、彼の正直な感想だ。
あれこそ、自分の望んでいた、『ヒーロー』。
それは、一方通行も感じていた。
あれさえあれば、自分は………
変身を解き、いつもの片袖ロングコートの矢車が、三人に近づいた。
矢車「おい」
上条に声をかける。
矢車「そいつが起きたら……『悪い夢』にしておいてくれ」
矢車の指の先には、気を失ったあの少女がいた。
矢車「それと……このことは他言無用だ。」
しっかり釘を打ち、矢車は一方通行と共に去っていった。
一方通行「随分優しいねェ…矢車クン」
後部座席の一方通行が言った。
矢車「この件は機密事項だ。下手に騒がれると困るだけだ。」
矢車は続ける。
矢車「それに……お前もこの立場なら言うはずだ。」
一方通行「
一方通行が沈黙した。バイクのエンジン音だけが矢車の耳に入る。
一方通行「………かもな」
矢車「何か言ったか?」
一方通行「何でもねェよ馬鹿
オラとっとと走れェ!」
数分後、適当なコンビニで一方通行を下ろし、自分は一人、ある場所へ向かった。
影山は、カプセルの中で眠っている。
赤いタンクトップと片袖ロングコートではなく、病人の着る服を纏った男。
彼こそ、矢車の相棒であり、矢車が自ら手放した、弟だった。
目の前の変わり果てた相棒に向かって、矢車は小さく呟いた。
「また二人で……白夜の世界へ」
矢車はその場をあとにした。
戦いは、始まったばかり。
次回、仮面ライダーキックホッパー!
矢車さん、学園都市はどうですか?
一体、何を企んでいる?
俺を弟子にしてくれ!
やはりそういうことか!!
第ニ話 隠された陰謀
魔術と科学とライダーが交差する時、物語は始まる!
と言う訳で、プロローグ終了です。
矢車さん人気に驚いたよ!
ニ話からネタ部分も入れていきたいと思います。
第ニ話
op↓
http://m.youtube.com/#/watch?v
ごめん誤爆
第ニ話
op↓
http://m.youtube.com/#/watch?v
なぜかURLが表示されない
夜、レトルトカレーを食べていた矢車は、携帯が通話を知らせたことに気づいた。
矢車「何だ」
矢車は携帯を2つ持っている。
1つは、学園都市の人間が知る携帯。
そしてもう一つは、
加賀美『矢車さん、学園都市はどうですか?』
加賀美達、ライダーに通じる携帯だ。
矢車「それで、何の用だ。」
加賀美『やだなぁ。今回の任務は、ワームの殲滅と、学園都市の内部調査じゃないんですか?』
盗聴の危険性を考えないのか?
矢車は心の中で毒づいた。
しかし、今更言っても遅いので、仕方なく今日の出来事を報告した。
加賀美『へぇー。いろんな人がいるんですねぇ。学園都市。』
加賀美『とりあえず、明日早いのでこれ報告したら寝ます。』
矢車「ああ、そうか。」
興味なさそうに言い、通話を止めた。
矢車(何か引っかかると思ったら、加賀美に似ているのか、あいつ……)
矢車の脳内には、上条の姿が浮かんだ
加賀美「……って事で、矢車さん元気そうだったぜ、天道!」
天道『……いちいち俺にそんな報告をするほど暇なのか、お前は』
加賀美が電話越しに話している相手は、矢車や加賀美と同じ、ライダーである男、天道総司だ。
天道『しかし学園都市か。加賀美陸も、
とんでもない所に矢車を送ったな。』
加賀美「とんでもない所?」
天道『……学園都市は、表向きは科学技術の進んだ街として有名だが、その裏では、非道な実験や、無法者が横行する治安の悪い場所としての顔もある。』
加賀美「へぇー……って何でお前そこまで知ってるんだよ!」
天道『俺は天の道を(以下略)だ何でも知っている』
矢車「……………!」
矢車は、またあの夢で目を覚ます。
これで、何度目だろう。
いつものように、コーヒーを入れる。
ふと窓を見ると、朝焼けが学園都市を覆っていた。
矢車はたまらず、カーテンを閉める。
自分一人で、光を掴もうとは思わない。が、
矢車「………電話か」
予期せぬワームの出現に、矢車は望まぬ朝焼けに身を包むことになった。
廃工場には、2体のサナギ体ワームが、別のワームを孵化させようとしていた。
矢車は、バイクから降りてホッパーゼクターをベルトにセットする。
『Henshin』 『Change kick Hopper』
キックホッパーに変身し、ワームに歩み寄る。
ワーム達もキックホッパーに気づき戦闘態勢を取る。
歩みがダッシュへと変わり、矢車はワームへ突っ込んで行った。
ワームの腕をかわし、がら空きの腹へキックを叩き込む。
後ろからまたも腕が襲いかかるが、裏手で受け、回し蹴りを決める。
2体の攻撃を上手くかわしてカウンターを決める戦い方は天道のようで、何だか嫌気が差した。
矢車「終わりだ……」
ライダーキックを決めようとする。
が、それは叶わなかった。
突如として、頭上に純白の羽が降り注いだ。
頭より先に身体が動く。
『Clock Up』
文字通りタッチの差でクロックアップを発動させ、白い羽を回避できた。
目の前には空中で止まった羽と、ワームがあったが、助ける義理は無い。
その場を離脱して、クロックアップを解除する。
『Clock Over』
電子音と共に時間は再び流れ、ワームは羽に当たり、爆発した。
それを遠くで眺める翼の生えた男。
垣根「っかしーなー。三人居たはずなのに…
まぁ俺の朝の散歩を邪魔した報いだ。」
学園都市第ニ位、垣根帝督がそこにいた。
ごめん、風邪気味だから
今日はここまでにしとく。
明日の夕方あたりに再投下する。
覚えていたら覗いてみてくれ。
皆も風邪と世界の破壊者には気をつけて!
お休み
とりあえず生存確認
垣根「しっかし何でだ?
ここ最近妙にイライラするな?」
ぼやきながら、垣根はその場を後にした。
本来、垣根帝督は好戦的な人間ではない。
自分の邪魔をする者には容赦ないが、通りすがりの何かを攻撃したりはしない。
一体、何が彼をそうさせたのか。
一方、矢車はあの羽について思案していた。
新種のワームか、はたまた学園都市の能力者か。
いずれにしても、ワームごと自分を狙ったのは間違いない。
時間は朝の6時。学生達が登校する時間だ。
自分がここにいるのは、かなり不自然だと考えた矢車は、とりあえず家に戻ることにした。
また、あの夢を見るだろうか。
恐怖と疑問を足した感情が、矢車の頭をよぎった。
結局、部屋のパイプベッドに身体を任せる事にした。
矢車「……朝日は、俺には似合わない。」
あいつと違って、俺は暗闇の方がお似合いだ。
開けたカーテンを閉める。陽が遮断され、僅かに洩れた光が部屋に散乱した。
瞼を閉ざして、光を感じないようにする。
俺は、闇の住人なのだから。
「お前は、闇の住人を気取っているだけだ。」
ちょっとアンケート取ってみようと思う。
禁書キャラで誰が好き?
何故だ……何故表示されない…
>>56
荳頑擅縺輔s
アレイ☆スター
病理
名前忘れたけど完全錬金のおっさん
絶対等速
OK、皆保守ありがとう。
用事もすんだから投下します。
矢車「………最悪だ。」
よりによって、天道の夢を見るなんて。
これなら、相棒の夢の方がまだマシだ。
時間は、夕方の4時。幸い、睡眠を阻むワームの出現はなかったようだ。
そう言えば、朝食もまだ摂っていない。
空いた腹を抱え、近くのファミリーレストランへと足を運んだ。
ファミリーレストランは、学生達で賑わっている。
その学生服の集団の中で、片袖ロングコートの矢車は異様に浮いていた。
矢車の案内された席の隣には、4人の少女が何か喋っている。
姦しいとは、こういうことだろうか。
そんな事を考えながらメニューを見ていると、店員から声がかかった。
店員「あの、店内は非常に混み合っておりまして、相席したい方がいるのですが……」
矢車「……構わない。」
そもそも、何故俺を選ぶ?
しかし、その理由はすぐ分かった。
相席をしてきたのは、上条当麻だった。
上条「あの、この間はありがとうございました」
相席するや否や、上条はいきなり礼をしてきた。
矢車「礼を言われる程のことはしていない」
上条(………っ!かっけぇ……)
こんなやりとりをしている間に、2人の料理が運ばれてきた。
上条「あの?。実は1つ頼みがあるんですけど……」
矢車「………何だ。」
矢車はサンドイッチを皿に置き、上条の話を聞く事にした。
上条「俺を弟子にしてください!」
矢車「断る」
あっさりと断った。
矢車「お前は光の世界の住人だ……俺に関わるな」
上条「そんな……」
矢車「俺達みたいな奴に、憧れるんじゃねぇ」
上条「そんな事あるか!」
上条が突然声を荒げた。
上条「あんたが闇の住人なら、何であの時俺達を助けてくれたんだ!
闇の住人!?ちげぇだろ!あんたはヒーローだ!
少なくとも、俺にとっては!
残っているんだろ?あんたの中の正義の味方の燃えカスは!
もし、あんたがこれ以上自分を卑下するんなら、まずはそのふざけた幻想を……」
上条のお馴染みの説教が終わる前に、矢車はとっくに席を立ってしまっていた。
すぐに追いかけようとしたが、あることに気づく。
財布が、無い。
上条「………不幸だ。」
力無く、上条は呟いた。
>>81
ハナカマキリをモチーフにしたゼクターとか?
なんか白がメインカラー、アクセントに赤とかそんな感じになりそう
>>82
何かアルビノジョーカー思い出した。
結局、上条は隣のボックス席にいた御坂美琴に助けられた。
彼は不幸体質だが、悪運も強い。
上条「はぁ……申し訳ねぇな……
いつか返さねえと…」
上条特有の責任感かはたまたプライドの問題か。
帰路につこうとすると、ふと、知った姿が。
それは、奇抜なTシャツに身を包んだ、
紛れのない、一方通行だった。
何故、彼が?
第一の疑問はそれだ。
上条の部屋のある第七学区は、あくまで一般学生の寮がある場所である。
一方通行の住んでいる黄泉川家はここにはない。
とりあえず、話し掛けてみた。
上条「よう、一方通行」
一方通行「あ?オマエは……上条か」
上条「珍しいな…何でここに?」
一方通行「そんな事オレの勝手だろうが」
苛ついた様に言うと、踵を返して闇の中へ消えていった。
不思議に思いながら、上条も同居人の待つ我が家へ向かった。
書き忘れてたけど、ファミレス時は午後3時位な。
移動に時間がかかったと解釈してくれ。
「ちょっとお待ちを」
路地裏を歩いている矢車に、そんな声がかかった。
振り返って見ると、そこにはピンクの髪をツインテールで纏めた中学生らしき少女がいた。
少女の名は白井黒子。学園都市治安維持組織、
『風紀委員(ジャッジメント)』の一員である。
黒子「こんな時間ではスキルアウトに襲われてしまいますの。
……それに最近、おかしな怪物の目撃情報もありますので。」
それだけ聞くと、構わず矢車は進もうとした。
それが叶わなかったのは、黒子がいつの間にか自分の正面にいたからだろう。
黒子「少し、話しをお聞かせくださらない?」
瞬間、矢車の強烈なローキックが飛んできた。
しかし、キックは黒子に当たることはなかった。
黒子「やはり詳しく聞かせて貰いますの!」
学園都市治安にも60人といない瞬間移動系能力者の一人である彼女がキックをかわすことは、至極簡単なことだった。
彼女の能力は、『空間移動(テレポート)』。
それは、矢車も気付いている。
とっさに壁際へ背中を任せた。
これで、死角をとられることはない。
しかし、黒子もそう甘くはない。
壁を背にした矢車の両頬を、『空間移動』で送られてきた鉄矢が掠めた。
一瞬気を取られたが、すぐに意識を戻す。
自分の懐に入ってきた黒子を、叩き上げるような蹴りで迎撃する。
しかし無情に蹴りは虚空を裂くだけで、黒子にはかすりもしなかった。
小ネタ
矢車「………電話か」
ピッ
土御門『朝焼?けに包ま?れ?て?』
矢車「作品が違うぞ」
一方通行『情熱のベクトル操作アアアアアア!』
矢車「………胸を貫くなよ」
戦わなければ生き残れない!
禁書を聞いたから、ライダーも聞くか。
好きなライダーは?
ブレイド(剣崎)
クウガ(五代)
カブト(天道)
オーズ(映司)
フォームなら
WCJGX
タジャドル
キングフォーム
ハイパーカブト
アルティメットクウガ
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