男「暇だ」(7)
男「なにかしよう」
女「……」
男「でも、うちなにもないんだよねー」
女「……」
男「ちょっと、ジュースとってくる」
女「……」
男「あ、そうだ。スマブラしようぜ」
女「勉強しろ」
女「ねぇ、なんで今日きみのうちに私を呼んだんだっけ」
男「一緒にスマブラしよっt...」
女「ちがうよね」
男「夏休み開けのテストで1学期の悲劇を繰り返さないために」
男「女さんに勉強を教えてもらうためです」
女「よろしい」
女「なんなのきみのその集中力のなさは」
女「まだ20分も経ってないよ」
男「俺スロースターターだから」
男「集中力を発揮するに30分を費やす」
女「あと10分で本当に始める?」
男「もちのろんでございまする」
~10分後~
女「10分経ったよ」
男「うわっ、死にたい」
男「仕方ないな…」
女(お、ちゃんと始めるんだ…)
男 カリカリ
女「なんか、わからないとこない?」
男「今のところ大丈夫であります」カリカリ
女「そっか」
男「……」カリカリ
女「……」
男「……」カリカリ
女「……」
男「……」カリカリ シャッシャッ
女「……」
男「……」シャッシャッ シャッシャッ
女「……ちょっと待って」
女「今、英語やってるのよね?」
男「いぇあ」
女「シャッシャッ ってなに?」
女「英語の問題を解く際にシャッシャッなんて効果音は発せられる?」
男「いぇあ」
女「ちょっとノート見して」
男「いゃあ」
女「見せなさい」バシッ
男「いゃあん」
女「なにこれ…」
男「あなた様のお顔でございます」
女「上手い」
女「いやいや違う」
女「なにやってんのよ」
男「君のその吸い込まれそうな美貌を見ていたらさ」
男「勝手に腕が動いちまったらしい」キラッ
女「キモい」
男「最高の褒め言葉」
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