女「私、明日は人殺す予定があるから」 (32)
「…は?」
女「だからごめん、折角良いお店紹介してくれたけど行けないかな。あーあそのハニトー食べたかったよ私」
「いや、いやいや、ごめん、その、待ってくれない?…女、今、なんて?」
女「え?だからハニトー食べたかったよって」
「うん、違うその前」
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女「明日は人を[ピーーー]予定があるよって」
いやいやいやよってじゃないわ、よってじゃ
女「どうしたのさいきなり立ち上がって」
「いやね!普通に談笑してて!こっちがうまいハニートーストのお店があるから!明日食べにいかないかって!明日の予定は?って!そう持ちかけたら!まさか!まさかよ!そんな答えが返ってくるとは思わんだろ!」
女「へえ、そういうものなのね」
「てか縁起でもない冗談…もしくは比喩はやめろよ 明日は駄目なんだな?じゃあ明後日とか」
女「多分無理、明日も、明後日も、明明後日も」
「ビシッ、なんでだよ」
女「おお、ナイスツッコミ」
「いいから、なんで?」
>>2訂正
2:>>1[sage]
女「明日は人を殺 す予定があるよって」
「いやいやいやよってじゃないわ、よってじゃ」
女「どうしたのさいきなり立ち上がって」
「いやね!普通に談笑してて!こっちがうまいハニートーストのお店があるから!明日食べにいかないかって!明日の予定は?って!そう持ちかけたら!まさか!まさかよ!そんな答えが返ってくるとは思わんだろ!」
女「へえ、そういうものなのね」
「てか縁起でもない冗談…もしくは比喩はやめろよ 明日は駄目なんだな?じゃあ明後日とか」
女「多分無理、明日も、明後日も、明明後日も」
「ビシッ、なんでだよ」
女「おお、ナイスツッコミ」
女「相変わらずひねくれてるなあ、ただ褒めただけなんだからありがたく思ってもらいたいものだよ。何故かって、それはね、何を隠そう私の明日の予定は冗談でも比喩でもなんでもない、ただの事実だからだよ」
「…さすがに言葉を失うんだが」
女「大丈夫喋れてるよ」
「挙げ足はいい」
女「ごめんごめん」
「…」
女「でもね、本当だよ、本当に本当。私は明日人を[ピーーー]のだよ。比喩でもなんでもない、人の心臓を、呼吸を、人生を、この手で止める」
「…」
女「方法もね、もう決めてるんだ。鋭い鋭い包丁で、ぐさっとひとつき」
「そんな恐ろしいジェスチャー初めて見たよ」
女「私としては高二の時のジェスチャー当てゲームでの君のあまりにもお題にそぐわなかったジェスチャーの方が…」
「おいやめろ」
女「ふふふ、ひねくれ者には素直に伝えることは困難なのだよね」
「てめえ……で、なんでまた人を殺 すなんて」
女「うん…ちょっと、憎くて」
「憎い?」
sagaを入れればいいんやで(良心)
女「そう、憎いの」
「それまたなんで」
女「合ってないから」
「いやいや何が」
女「その、明日殺 す予定の人が」
「何に」
女「…世の中の条理に、かな」
「何難しい事言ってんだ」
>>6の言うとおり、sagaという便利なものがあってだな
メル欄に入れるだけでピーやら何やら勝手な変換が入らなくなるから常用するといいよ
sage効果を残したいならsagesagaと入力すればそれもしっかり残るから
女「間違ってるの、何もかもが。根本が。だから、憎い」
「間違ってるから憎い、なんてなかなか簡潔だけどわけがわからないよ」
女「うん、でも一番わけがわからないのは実はその人かもしれないんだよこれがまた」
「へえまたこんがらがってきたね」
女「多分、その人は自分が間違ってることに気付いてるんだよ。間違ってるのは良くないよね、だから少し反省してるんだよ。だけど正せないんだよ。」
「うんうん」
女「やっぱり自分が可愛いんだよね、だけど本当は正したいんだよ。だから私が正してあげるの。」
「やっぱりわからないな、なんで[ピーーー]ことが正すことなんだ?」
女「その人はね、間違ってるでしょ?さっきも言った様に世の中の条理にあってないのだよ。正しくなるにはその人の思考が消えれば良いの。でも意志だけで思考は消せない。自分が可愛いから。だから肉体を、魂を、存在を、命を消すの。そうして命が消えれば必然的に思考も消える。その間違った思考が消えれば正しくなる。」
「なるほど、女も女なりに考えてるわけだ」
あーミスったsagesagaか
すいません本当気にしないでください
女「素直に褒めたらどうだいひねくれピープル。まあそういうことだよ」
「だがまだわからないな」
女「何がかな?申してみよ」
「女がそこまで…殺しまでする理由だよ」
女「だから間違ってるからだって」
「女はそいつが憎いんだよな?しかし女の定理上ならそいつを「殺す」という行為はそいつを「助ける」に等しい」
女「…」
「憎いはずなら何故助けるんだ?ちょっとわからないな」
女「それは…」
「…やめてほしい」
女「…え?」
「殺しなんて、やめてほしい。個人的には」
女「……」
「……」
女「…少し、具体的な話をしようと思うよ」
「申してみよ」
女「真似禁止」
「ふむ」
女「その人はね、間違ってしまっているんだ」
「それは聞いた」
女「好き、を」
「…は?」
女「好きという物を、間違えてしまったんだ」
「つまりは」
女「それは非常に非生産的で、不条理な間違いだ」
「…つまりは」
女「…好きになってしまったんだって、恋愛的目的な意味で、同性を、だ」
「…これは、また」
女「気付いたら、自覚してしまったら、もう駄目な所まで来ていてしまったんだって」
「…」
女「いけない、駄目だ、間違ってる、そうは思ってもそんな苦い気持ちより、甘い気持ちの方が浸るのには心地良い」
「そうだな、そう思う」
女「苦く辛い物か、甘く優しい物か。まあ大抵の人は後者を選ぶよね」
「それも、そう思う」
女「やっぱりね、その人は自分が可愛かった。だから後者を選ぶ…と、思いきや、困ったことにその人は大分我が儘だったんだよ」
「…?」
女「その人は自分の可愛いさ故にか酷く世の中を気にする人だったみたいで、だけど快楽に弱いみたいで」
女「どちらも、選んでしまったんだ」
「…!!」
女「世の中、っていうのは思い人も含まれてる―ううん、むしろ思い人にどう思われるのか、それが、一番、怖いみたい」
「…なあ」
女「多分ね、その人は、自分を最後まで可愛がりながら」
「ちょっと待て」
女「自分に酔いながらね、」
「…ねえ」
女「好きだよ、なんて、言いながら、思考を、消すんだ」
「…」
女「…おっと、随分長話をしたみたいだよ、もう夕飯時じゃないか」
「…待って」
女「それじゃあ私はおいとましますかね…」
「待てって言ってるんだけど」
女「っ…な、なんだい?まだ話し足りないの?欲張りな奴だよまったく…」
「その人は何やら思い違いをしているみたいなんだけど、聞く気はあるかい?」
女「…申してみよ」
「まずは震えるのをやめようか」
女「これは武者震いだよ」
「何に対してだよ …女はさ、ざっくり言わせて貰うとその人の思い人は、世の中と同じだと思ってるわけだよな?」
女「…」
「無言の肯定ととらせて頂くよ。でもさ、もし、万が一…いや、まどろっこしい言い方はやめようか。その思い人さんが…とんでもないひねくれ者だった場合はどうなる?」
女「…、えっ?」
「とんでもないひねくれ者なんて、世の中の条理とやらなんかに従うわけが無いと思うんだよ個人的にはね」
女「…」
「そうすると、どうかな?その人にとっての気にするに値する「世の中」、つまり思い人は一般的な世の中の条理なんて知ったこっちゃないわけだ」
女「…なにが、言いたいの」
「つまりね、なにも間違ってなんていないんじゃないの?」
女「っ」
「むしろ一般の世の中の不条理なんて、その思い人にとっては万々歳だと思うけど?」
女「…っ言いたい事は、それだけ?」
「うん、それだけ…と、言いたいことだけど最近物忘れが酷くてね。最近ハニートーストの美味しい店を見つけたんだよ、それでそこは明日レディースデーだからどうしても行きたいんだ。
どうせなら自分以外の誰かにもお得さと美味しさを味わってもらいたくてね。
もう一回聞くよ?女、明日の予定は?」
女「…特にないから、どうしようもないひねくれ者と、ハニトーを食べに行こうと思うよ」
-END-
わけわからんうえに短いSSですいません。あと伏字ミスもすいません。こんな雰囲気たまに書きたくなります。
見てくださった方ありがとうございました。
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