【安価】高木「警部ー!! 張り込み先の右下の部屋が火事です!」 (121)

夏休みのある日 午後2時 杯戸町のある路地で


歩美「あー!! こんにちはー!! 高木け……」

高木「シーッ!! ゴメン、あまり大きな声で呼ばないでくれるかなぁ? 今仕事中なんだ」

哀「……もしかして、張り込み中? 彼女と一緒に(ボソッ)」

佐藤「『彼女』って、……あのね、そんなんじゃないわよ。あくまで『仕事』」

哀「あら、張り込んでる事は否定しないのね」


※注意※

 安価のコナンSSです。シリアスの予定です。

 このSSは三題噺となります。お題は前回の作者スレで決めた「酔っ払い」「ガス爆発」「野球」。

 お題と、モブの名前だけ、前回のスレで決定させていただきました。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377175988

光彦「この立ち位置からすると、見張ってるのはあの3階建てのアパートでしょうか?」

元太「どんな犯人がいるんだー?」

高木「……申し訳ないけど、事情は話せないんだ」

元太「教えてくれないのかよ?」

コナン「(……この雰囲気、高木刑事も佐藤刑事も教えてくれそうにないな)おい元太、あんまり迷惑かけんなよ」

元太「えー?」

コナン「みんな、図書館行こうぜ、最初の予定通りに」



パリーン!!

一同「!!」

光彦「あのアパート、ガラスが割れましたよ!?」


ボウッ……!!


歩美「あー! 火も見える!!」

元太「火事だ!!」

コナン「……2人とも、あの燃えてる部屋を見張ってたの?」

高木「いや!! 違うよ!! 見張ってたのは別のところだよ。その部屋の左上なんだ……!!」


ザワザワ…… ザワザワ……

佐藤(野次馬が集まってくる……、狙ってたヤツは現れないでしょうね。これから消防車もパトカーも来るでしょうし)

高木「佐藤さん!! 消防に通報お願いします!!」

佐藤「分かったわ!!」

光彦「刑事さんたちが、アパートに向かってますよ!」

元太「張り込んでたの、2人だけじゃなかったのかー」

コナン(白鳥警部と、千葉刑事と、高木刑事…… 3人いればアパート住民の避難誘導も出来そう、か?)

短いですが今日はここまで。

↓1~3 次回、被疑者候補を出します。火事になった部屋を出火前に訪れていた人たち3名、その職業をどうぞ。


ガチャッ

千葉「(この火元の部屋、鍵が開いてる……) 誰かいませんかぁ!! ……高木さん!! 白鳥さん!!」

白鳥「!?」

千葉「人が2人、玄関先で倒れてます!! 外に連れ出さないと!!」

高木「ええっ!?」

↓安価1 倒れている人その1の、年齢層をどうぞ 少年・青年・中年のどれかから選択願います

↓1安価 倒れている人その2の年齢層をどうぞ 少年・青年のどちらかから選択を

↓1 安価 青年か中年のどっちかが太ってて、どっちかが小柄です どっちが太ってる?

千葉「(2人とも頭からの出血がひどいな……)大丈夫ですかー!! 立てますかー!!」

中年「う……」

青年「……」

白鳥「(青年のほうは全く反応が無い…… 中年のほうも呻くだけ……)とにかく、2人ともここから運び出しましょう!」

千葉「はい!!」

高木「佐藤さーん! 救急車、お願いしますー! ふたり、倒れてます!」

佐藤「……!! 分かったわ!!」


バァン!! バァン!!


一同「!!」

千葉「うわ!! 何だ!」

白鳥「(部屋の奥に、爆発物?) 急ぎましょう!! 長居すると危険です!!」

高木「はい!!」

白鳥「私は、その若い子を背負います! 2人はそちらの人を!」

歩美「大丈夫かな、あの部屋の人達……」

哀「私達は、ここで無事を祈るしかないわね。この状態ではアパートには近づけないもの」

コナン「ああ、そうだな……(白鳥警部に運ばれてるの、高校生くらいの男子か? 千葉刑事と高木刑事に運ばれてるのは中年の男性だな)」

元太「おい光彦、あの背負われてる兄ちゃん、どっかで見たことないか?」

光彦「あー、確かに、どこかで見覚えが……! あ、思い出しました!」

コナン「?」

光彦「A組の、大沢木(おおさわぎ)くんのお兄さんに、かなりそっくりです! もしかしたらお兄さん本人かもしれません」


哀「……その、お兄さんに、会ったことあるの?」

光彦「はい! 僕は、保育園が大沢木くんと同じところでしたから。お兄さんが大沢木くんを迎えに来るの、何回も見てます」

元太「それに大沢木は、公園で、兄ちゃんとしょっちゅうキャッチボールをしてるからな」

哀「……ってことは、その大沢木家には、少なくとも小学1年生の弟くんと、あれくらいのお兄さんがいるのよね?」

光彦「え? ええ……」

哀「小学生の男の子、あの部屋からは出てきてないわよ? ……どこにいるのかしらね?」

コナン「そうだな、……単に外出してるだけなら良いだろうけど」


被疑者候補出すとか言いながら、結局出せずにすいませんorz
今日の投稿はここまでです

もしかして:大沢木ナツミ


中学生A「おかーさん大変だよー!! 隣の大沢木さんのところが火事ー!! 燃えてるー!!」

コナン「!! (この電話してる女の子、隣の部屋の住民か!?)」

中学生A「……うん、まだウチには火は点いてないみたいだけどー!! うん、ここで待ってるねー!!(ブチッ)」

コナン「おねーさん!!」

中学生A「うん? 何?」

コナン「おねーさん、火元の家の隣の人? 小学1年生の男の子、あそこに住んでない? 燃えてるのが、隣のクラスの子の家かもしれないって、話してたところなんだ!」

中学生A「……あの家、2人兄弟だけど、下の子は1年生だね。……君たち、帝丹小の子?」

歩美「はい!」

コナン「あの部屋から、小学生の男の子は出てきてないんだ! 今どこかに出かけてるとか、聞いてない?」

中学生A「うーん、……昨日の夕方、割と大目の荷物持って、下の子とお母さんが出かけてるのは見たけど、……今帰ってきてるのかな? 帰ってくる時間は聞いてないわ」


光彦「あの! 小学校に連絡したほうが良いんじゃないでしょうか?」

元太「……? なんで小学校に言うんだ?」

光彦「もしかしたら、小学校の先生たちが、大沢木くんのお母さんの連絡先を知ってるかもしれません!」

哀「つまりお母さんが無事なら、火事の事がすぐお母さんに知らされるはず、ってことね。……私達が言わなくても、大家さんや消防がそうすると思うけど?」

光彦「あ……」

↓1~3まで多数決 探偵団は帝丹小学校に連絡する? 連絡しない?

じゃあ連絡するということで

あと訂正を >>27の一番下の中学生の台詞に、ちょっと意味が変わる誤字がありました。

× ……昨日の夕方、割と大目の荷物持って

○ ……昨日の夕方、割と多めの荷物持って

帝丹小学校 職員室


教員B「こばやしせんせー! 1年B組の江戸川くんからお電話ですー」

小林「(何かしら?)はーい、ちょっと待ってくださいね。……変わりました、小林です。どうしたの?」

コナン「先生! A組の大沢木くんの家って、○○って名前の、3階建てのアパートの、2階ですか?」

↓1 アパートの名前は? ※常識的な名前をお願いします



コナン「先生! A組の大沢木くんの家って、3階建ての、『さざなみ荘』って名前のアパートの、2階ですか?」

小林「え?」

コナン「今、僕たち探偵団の目の前で『さざなみ荘』の2階の部屋が火事になってます。火元は、大沢木って家だそうです」

小林「ええっ!?」

コナン「燃えてるのは、2階の、正面から見て右から2番目の部屋で、まだ消防車が来てません。

    ……お隣に住んでる中学生のおねーさんが、『帝丹小1年の子が火元の家に住んでる』って教えてくれました」

小林「つまり、A組の大沢木くんの家が火事になってる、ってこと?」

コナン「はい。僕たち、目の前で見てるけど、燃えてる部屋から、人が救助されてます。若いお兄さんと、太った男の人で、2人とも自力で歩けないみたいです。それから……」

小林「それから?」

コナン「その中学生のおねーさん、『きのうの夕方に、大沢木家の下の子とお母さんが、荷物持って出かけてるのを見た』けれど、『いつ帰ってくるのか知らない』って」

小林「!! 分かったわ、ありがとう。今日、A組の先生はいないの。住所を調べたうえで、大沢木くんのお母さんと、A組の先生には、私から連絡します」

コナン「……お願いします」

小林「確認するわね、燃えてるのは『さざなみ荘の2階の右から2番目』で、『若いお兄さんと太った男の人が部屋から救助されてて、2人とも自力で歩けない』のね?」

コナン「はい、そうです」

小林「……本当に連絡ありがとう。君たちは周りの大人の人の言う事を守りなさいね。くれぐれもそんな場所で火元に近づいたりしちゃダメよ」

コナン「はい」


小林「教頭先生! 1年A組の子のお家が、火事かもしれないそうです! うちのクラスの子達がたまたま火事場に居合わせてるそうで、今、連絡がありました!」

教頭「えっ!? どの子ですか?」

小林「大沢木くんです。お母さんと外に出かけてるかもしれないそうです。緊急連絡先の記録票を調べさせてください」

教頭「ええ、それは当然どうぞ」

小林「燃えているのは、さざなみ荘というアパートの2階だそうです。住所が一致するようでしたら、お母さんか、お祖父ちゃんお祖母ちゃんに連絡します」


しばらく経って……


高木「は、はあ……(つ、疲れた…… 見た目からして体重80キロは有ったぞ、あのおっさん)」

佐藤「みんなお疲れ様です」

白鳥「消防車が来て、救急車でのけが人搬送も済んだ以上、……あとは倒れてた人達の無事を祈るだけでしょうか」

少年探偵団一同「せーの ……皆さんお疲れ様でーす!!」

千葉「……ははは、ありがとう」

哀「ねえ、見ていて思ったんだけど」

高木「ん? 何だい?」

哀「けい……、じゃないわね、目暮さんとかには連絡しなくていいの?」

佐藤「!! しまった……!!」

高木「……、僕が連絡しますよ」

佐藤「ごめんなさい、お願いします!」


RRRR RRRR……

コナン「あ、小学校から電話だ。……もしもし、江戸川です」

小林「先生です。……ありがとうね、江戸川くん、大沢木くんのお母さんとは連絡がついたわ。『大急ぎでさざなみ荘に戻ります』って」

コナン「ってことは、お母さんと大沢木くんは無事だったんですか?」

小林「ええ、昨日から埼玉の親戚の家に泊まりにいってたんですって。お父さんとお兄さんは、さざなみ荘で留守番だったそうよ」

コナン「じゃあ、燃えてる部屋から運ばれたのは、その、お父さんとお兄さん?」

小林「かもしれないわね……。ああ、先生、今からあなた達を迎えに来るわね」

コナン「え? 僕たち何も怪我はしてないのに?」

小林「教頭先生が『そうしなさい』って。今、あなた達、さざなみ荘の目の前にいるんでしょ? そこから動いちゃダメよ」

コナン「……ハーイ」

今日はここまでです

すいません、何か描写したいことが次から次から湧いてきて話が進まないorz

>>24-25
逆転裁判のキャラクターですか。そのジャンル詳しくないので初めて知りました。


以下、安価です。大沢木家のお父さんの名前は、前スレの安価より『真吾』とします。

↓1 大沢木家の、お兄さんの名前
↓2 同じく、弟くんの名前
↓3 同じく、お母さんの名前(使うかどうかは現時点で未定です)


その日 夕方 毛利探偵事務所


コナン「それで、みんな教頭先生から褒められて、それから『みんな、お家に帰りなさい』って」

蘭「そうだったんだ」

コナン「ちょっと大げさだと思わない? 火事を目の前で見てただけで、怪我とかしてないのにね」

蘭「……先生、みんなを心配してるのよ」

コナン(日頃、火事場の目撃どころじゃなく色んな目に遭ってるんだけどな、俺たち)

蘭「でもまだ運が良かったわね。刑事さん達が周りに張り込んでて、たまたま建物の中の人が助けられて」

コナン「うん、白鳥警部、車の中から、張り込んでた部屋にビデオを向けてたみたい。もし放火だったりしたら、火元の部屋の人の行き来も映ってるんじゃないかな?」

小五郎「……元々どんな犯人を狙って張り込んでたんだ、それ?」

コナン「う~ん、……刑事さん達、それは教えてくれなかったよ」


今日、夜の投稿ができるかちょっと厳しいので、とりあえず今のうちに1レスだけ載せました

↓1 白鳥警部達はどんな犯人を狙ってアパートを張り込んでた? ※捜査1課が狙ってそうな犯人でお願いします

>>44 下から3つ目のコナンの台詞に訂正です。

× うん、白鳥警部、車の中から、張り込んでた部屋にビデオを向けてたみたい。

○ うん、白鳥警部、車の中から、張り込んでた部屋にカメラを向けて撮影してたみたい。

再安価です。

↓1 白鳥警部達はどんな犯人を狙ってアパートを張り込んでた? ※捜査1課が狙ってそうな犯人でお願いします

すまん。キーワードの野球のことを忘れてから>>48は無しで
再安価『有名な野球選手を狙って金を持ち逃げした強盗』で

>>49
わざわざお気遣いありがとうございます。
では『有名な野球選手を狙って金を持ち逃げした強盗』で行きます。


警視庁


弓長「強行犯係が張り込んでた建物で出火とは、珍しいな。おまけにアパートの人の出入りも撮影してやがる。いったいどんな奴が来るはずだったんだ?」

白鳥「強盗の実行犯のひとりが、奪った金を持って、あのアパートに身を寄せに来るという情報がありましてね」

弓長「ほう」

白鳥「野球選手の自宅に侵入、選手の家族を脅して、金を奪って逃走したグループです。実行犯の姉があのアパートに住んでいます」

弓長「ああ、ちょっと前の事件か。実行犯が何故か家のスペアキーを持ってて、堂々と玄関から入ってきたヤツ」

白鳥「ええ、それです。……ところで、火事のほうはどうなりそうですか?」

弓長「それだがな。搬送されたのは、あの部屋に住む主人と長男で間違いない。長男が脳挫傷で重体、主人はもう意識が戻ってるそうだ」

白鳥「そうですか」

弓長「2人とも鈍器で頭を殴られていて、それと別に、額を切りつけられていた。切り傷自体は2人とも軽いがな」

すいません、今日はこれだけです。明日は頑張ります


放火だけでなく被害者は殴られたり切りつけられたりもしてるのか、ふむ

>>53
Wikipedia見たらこういう↓キャラらしい

>弓長(ゆみなが)
>声 - 徳弘夏生
>警視庁刑事部捜査一課火災犯捜査係の警部。
>小五郎が火災犯係に所属していたときの上司。無精ひげを生やし、たばこがトレードマークのハードボイルドな刑事。
>「一課の火事オヤジ」と呼ばれている。小五郎とは火事が起きると放火と決めつけては現場に踏み込んで、
>遺留品を踏み荒らしてしまうため、何度も消防から文句を言われた仲である。
>厳(いか)つい外見とは裏腹に人情家であり、子供にも落ち着いて接したり、ふざけた理由で放火した犯人を厳しく一喝したりする人格者。

放火ネタだから引っ張ってきたんじゃないかと
つか、小五郎が火災犯係にいたことあったんだな

>>54
画像を見て思い出したが、コナンのキャラは多すぎて一発じゃわかんねーよ

>>55
>>54の方がおっしゃる通り火事ネタだから引っ張ってきました。

えーっと、ちょっとお知らせです
昔使ったお試し●のせいで、2chの情報漏えいに巻き込まれたかもしれず、執筆どころじゃないため今日はお休みします
明日・明後日もバタバタしそうなので、下手したら3日連続お休みになるかもしれません

杯戸警察署

刑事C「奥さんは、下の息子さんと埼玉におられたんですね?」

大沢木 道子(以下、道子)「はい。きのうの夕方から、私の実家に行ってました。2泊3日の予定で、本当なら明日の昼に帰ってくるはずだったんですが」

刑事C「で、1泊したあとで火事の連絡が来た、と。第一報はどなたからでした?」

道子「下の子が通ってる小学校の、隣のクラスの先生からでした。私の携帯に電話を下さったんです」

刑事C「先生からですか?」

道子「ええ。隣のクラスの子が、上の子と主人がウチから搬送されるのを見ていたそうですね。小学校に電話で知らせてくれたそうで、先生が更に私に電話を入れてくださって」

刑事C「なるほど……、それですぐにこちらに戻ってきたと……(本当なのかどうかは、小学校の先生に聞けば分かるか)」

道子「はい」

刑事C「……ところで、上の息子さんとご主人が、あの家に残られてたんですよね? そこに、誰かが来られるとか言う話はありましたか?」

道子「ありましたよ」

刑事C「というと?」

道子「主人のお姉さんとお兄さんが。……それぞれお嫁に行ったりお婿に行ったりされてる方なんですが、主人の実家の法要について話し合いをするとかで」

刑事C「(!!)それって、何時頃来られるとか、時間は分かりますか?」

道子「確かお昼頃じゃなかったでしょうか? ……何時だったかしら?」


↓2 部屋を訪問した3名(ピザの宅配バイト 薬剤師 政治家) どの職業の人がどの順で来たか指定してください

なかなか話のペースが進まず申し訳ありません。
明日も多分投稿をお休みします。

すいません今日もお休みでorz

本格的に話が書けなくなりました。
しばらく休載します。

HTML化とかになる前に戻ってきたいです。
本当にすいません。

長らくお待たせしました。
本日夜にまた投下します。一気に終わらせます。

ストーリー決定後振り返って判明した、安価の取り忘れ……

↓1 火事場から救出された『大沢木 真吾』さんの職業をどうぞ

↓2 ピザの宅配バイトの『山田 和泉』さんの性別をどうぞ

刑事C「ちなみに、ご主人のご兄弟のお名前や連絡先って分かりますか?」

道子「ええと、私の携帯には連絡先を入れて無くて、家にあった住所録も燃えちゃってるんですけど、

   ……でも、連絡自体は割とつきやすいかも知れません。

   主人のお姉さんは、米花総合病院の院内薬局で働いてる薬剤師さんです。

   お兄さんのほうは、都議会の議員さんですから」

刑事C「……なるほど。

    それなら、お姉さんは勤め先に当たればすぐ分かるでしょうし、お兄さんもすぐ連絡できるでしょうね。

    ところで、そのご主人のご兄弟のお名前は?」

道子「ああ、すいません。お姉さんは『唱牙(うたが) ゆう』という、お名前の方です。

   お兄さんは『王糖 厚谷(あつや)』さんです」

刑事C「薬剤師の唱牙さんと、議員の王糖さんですね。後でこちらから連絡を取らせます」

道子「はい、……そういえばウチが火事になったこと、主人のお姉さんにも、お兄さんにも、お伝えしてませんでした。

   突然警察から連絡が来たら、びっくりされるかもしれません」

刑事C「そうですか? では、連絡取る者にそのことは伝えておきましょう」

刑事C「ところで、奥さん。

    埼玉に行かれている最中、ご主人や上の息子さんについて、何か変なことがあったとか、聞いてませんか?」

道子「特に、不審者情報とかは聞いてないですね。

   強いて言うなら、……上の子が少し体調を崩してたらしい事でしょうか?」

刑事C「体調を崩してた?」

道子「私、きのうの夜と、今日の朝に、主人と上の子に電話してるんです。

   きのうの夜の段階では主人と息子は元気で、私としゃべってるんですが……

   夜の間に、上の子は体調崩したみたいで……」

刑事C「ふむ……」

道子「今日の朝の電話では、主人が出て、

   『朝起きたらケン太が咳き込んでた。熱を計ったら微熱だったから念のため寝かせてる』って」

刑事C「では、今朝の電話では、上の息子さんとは会話はされてない?」

道子「ええ、後ろで軽く咳してるのは聞いたんですが、声は聞いてないですね。

   上の子は寝てたらしいので、会話はしませんでした。

   私、埼玉から戻ろうかとも思ったんですけど、主人は『熱は37.3℃だから、お前が戻るほどじゃない』って」

刑事C「ほう……」

道子「上の子、もう中学生ですし。

   主人からそう言われたから、予定通り埼玉に居ることにしたんです。

   もちろん、体調が悪化したら話は別でしょうけど」

刑事C「そうですか…… (主人の姉と兄にも事情を聴いておくか…… もちろん主人にも)」

米花町 とある家

ピンポーン……


唱牙 ゆう(以下、ゆう)「はーい、どちらさまでしょうか……」

警官D「夜分遅くにすいません。

    杯戸警察署の者ですが、大沢木真吾さんのお姉さんの、唱牙ゆうさんは御在宅でしょうか?」

ゆう「私ですけど…… 一番下の弟に何かあったんですか?」

警官E「弟さんのお宅、今日の昼2時ごろに火事で全焼してるんですが、……ご存知じゃなかったんですか?」

ゆう「えっ!? 火事!?」

警官D「その件でちょっとお伺いしたいことがありまして…… 署までご足労頂けないでしょうか?」

杯戸警察署

刑事C「今日、お昼頃に弟さんの家で話し合いの予定だったんですよね?」

ゆう「はい。12時から、法事の話し合うはずだったんです。

   えっと、私と真吾の間に、もう一人、議員やってる弟がいますよね。 

   弟2人と私、合わせて3人で話し合いの予定でした。

   真吾が体調を崩してて、今日の話し合いは流れましたけど」

刑事C「体調を崩されてた?」

ゆう「ええ。予定よりちょっと遅れて、真吾の家に行ってみたら、

   真吾はマスクを着けて額に冷えピタ貼ってて……

   『ウチの子に風邪うつされたかもしれない。今日の話し合いは無しにしてくれ』って」

刑事C「それで、弟さんの言うとおり、話し合いは無しになったんですね」

ゆう「そうですね」

ゆう「それで、『そんな風に体調悪いなら事前に電話しなさい』って私が言ったら、

   真吾は『そこまで頭が回らなかった』って。

   とりあえずピザもらって、私は真ん中の弟と一緒に帰ったんです」

刑事C「ピザですか?」

ゆう「私達のために、昼ごはんだけ、注文していたみたいです。

   真吾の部屋に向かう時、途中の階段で、ピザの宅配の女の子とすれ違いました。

   どうも、真吾の家に宅配が届いてすぐに、私が到着したみたいですね」

刑事C「そのピザ、弟さんのお宅で食べたんですか?」

ゆう「いや、ピザ貰って、すぐ帰りましたよ。私も、真ん中の弟も。

   真吾は『うちで食べてけ』って言ってましたけど。

   家主が体調悪いのに長居するのはどうかと思ったので」

書き溜め分の投稿終わり。ちょっと夕飯行ってきますノシ

残りは作者が戻ってきてからです

戻りました。

残りは書きながら投下します。

刑事C「では、順番としては、

    まず真ん中の弟さんが来て、それからピザの宅配が来て、最後に貴女が来られた、と」

ゆう「そうじゃないですかね……?

   真ん中の弟がいつ来て、どれくらい宅配を待ったのかは聞いてません。

   だけど、私が来たのはピザの宅配の後です」

刑事C「そうですか……

    あと、その時に不審な人とか、変な物とかは見てませんでしたか?」

ゆう「……うーん、そういうのはなかったと思いますよ」

刑事C「そうですか……(議員やってる弟にも話を聞かなきゃな……)」

杯戸警察署

王糖 厚谷(以下、厚谷)「私が弟の家に来たとき、弟はマスクと冷えピタを着けてました」

刑事C「マスクと冷えピタですか……(ホントにその格好だったんだろうなぁ……)」

厚谷「ええ、弟は『風邪をひいたらしい』と言っていました。

   『ケン太に風邪をうつされたかもしれない。ケン太も、今、寝込んでる。

    自分も、息子も、軽いうちに治したいから今日の話し合いは中止にしてほしい』と」

刑事C「それで、王糖さんはすぐに帰られたんですか?」

厚谷「いえ、ピザの宅配が来るまで、10分ぐらいあの家に居ました」

刑事C「ピザですか?」

厚谷「ええ。私が来る前に、私と姉のために、ピザを頼んでいたそうです。

   弟は『食べて帰ってくれ』と言ってきましたね」

刑事C「そのピザ、食べて帰られましたか?」

厚谷「いや、ピザは貰いはしましたけど、弟の家では食べてませんね。

   姉も私も、ピザを貰ってすぐ帰ったと思います。

   『風邪ひいてるのに長居するのは悪い』って、そういう話になりましたから」

刑事C「なるほど……(ここまでは、姉が言ってた話と矛盾はない、か)

    ちなみに、玄関でピザを受け取ったのは弟さんですか?」

厚谷「ええ、受け取ったのは弟です」

刑事C「では、ピザの料金は弟さんが全部持ったんですか?」

厚谷「玄関では当然弟が払ってますけど……

   その後で、ピザの料金は、姉も私も、ちゃんと弟に払ってます。

   弟は『全額持つ』って言ってたんですけどね」

刑事C「お姉さんは、いつ来られましたか?」

厚谷「ピザの宅配が着た、すぐ後だったと思います。

   それから少し話をして、私も姉もすぐ弟の家を出たんです」

刑事C「そうですか……(一応ピザの宅配にも話を聞いておくか……?)」

↓1 ピザ屋さんの名前を

たぶん最後の安価です
↓1 ピザ屋さんの名前をどうぞ


杯戸町 宅配ピザ店『緋児』

警官D「夜遅くにごめんね。

    ちょっと今日起きた火事の件で聞きたいことがあって……」

山田 和泉(以下、和泉)「それって、大沢木さんちの件ですか?」

警官E「……よく分かったね」

和泉「いやぁ、夕方のニュース見てびっくりしたんです。

   昼間に私が宅配した家が燃えてるー、って。

   宅配の時、家の方は体調崩されてるようでしたから、無事なのかかなり心配してたんです」

刑事C「体調崩してた? 何でそう分かったの?」

和泉「だって、その家のご主人、マスクつけて、額に冷えピタ貼ってましたから」


刑事C「……えっと、玄関先で何か話とかした?」

和泉「特に変なことはないですね。普通に料金のやり取りくらいでした」

刑事C「その家に宅配に行くとき、不審者とか変な物とかは見てない?」

和泉「それもないです。

   ……アパートの階段で、女性とすれ違って挨拶したくらいでしょうか」

刑事C「(それ、主人の姉だろうな……)お嬢ちゃん、これまであの家には宅配に行ったことある?」

和泉「私、店主の姪で、6月にバイクの免許取ってから伯父の頼みでバイトしてるんですけど、

   それから今までで2~3回は行った事あると思います。

   正確な回数は、……記録見ればわかると思いますけど」

刑事C「そうかい、ありがとう」

東都警察病院

RRRRR RRRRRR……

弓長「(お、部下から電話か)何か分かったか?」

刑事C「弓長さん、例の部屋の出入りですけど……」

弓長「どうなった?」

刑事C「それがですね……」

(中略)


弓長「……つまり、最初に主人の兄が来て、10分後にピザの宅配が来てすぐ帰り、直後に主人の姉が来て、

   それから兄と姉が帰って、その2時間後に出火した、と」

刑事C「ええ、その順番は間違いなさそうです。

    あと、主人が冷えピタとマスクつけてたのも、間違いないようです」

弓長「そうか……

   こっちにも色々情報が来たぞ」

刑事C「そうですか?」

弓長「出火原因は、キャンプ用のガスボンベだ。

   わざわざ台所とリビングで、ガスボンベをロウソクとライターで炙って、わざとボンベを破裂させたらしい。

   おまけに、台所のほうはボンベに油を塗った痕跡があった」

刑事C「……そうですか。ちなみに入院してる主人のほうはどうですか?」

弓長「『兄と姉を見送った後、横になったのは覚えている。

    そのあと何があったのかは覚えていない。気付いたら家が燃えていて玄関に倒れてた』……だそうだ」

刑事C「……なるほど」

弓長「で、ここの医者が言うには、主人と長男の傷なんだが……」

(中略)

刑事C「あー、医者の証言がそうなら、犯人はほぼ決まりきってませんか?

    何したいのか分からないくらい破綻してやがる」

弓長「まあな。

   念のため明日検証して、改めて外部犯の痕跡がないか確認させる。

   それが無ければ、証拠突きつけて終わりだ」

すいません、今日中に投稿が終わりませんでした。エンディングは明日に持ち越します。


この事件の容疑者は4人です(大沢木真吾 唱牙ゆう 王糖厚谷 山田和泉)

たぶん謎解きと思えないくらい分かりやすい話だと思いますが、

『医者の証言がどんなものか』と、『犯人が誰なのか』を推理してみてください。


23:00~0:00までの投稿で、『推理と同じレス内』に『次回作のお題』を『単語』で書いていただければ、

先着優先でそのお題で書いてみようと思います。


なお、次回作は↓の続編になる予定です。

【安価】服部「とんでもない事件が起きたで工藤!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1375791865/)

犯人は大沢木真吾っぽいな
医者の証言は分からんが

お題は「名前」で

えーっと、いろいろ難しかったようですね、すいません。

今日20時まで、『犯人が誰なのか』の推理と『次回作のお題(単語)』を募集します。

正解者優先かつ先着優先で、次回作をそのお題で書かせていただきます。

あまり言いたくないけど
途中で長期中断してる作品で、物語読んで推理してくれって言うのは厳しいと思うよ

>>93
ですよねー orz


弓長「で、ここの医者が言うには、主人と長男の傷なんだが……

   『主人の額の切り傷は、どうやら自分で、カッターでかすったような跡だ』、と。

   おまけに、『長男は深刻な脳挫傷だが、主人は軽い打撲跡』そうだ。

   更に、『長男のほうは、頭を殴られてから相当長時間放置したんじゃなかろうか』だとさ」

刑事C「あー、医者の証言がそうなら、犯人はほぼ決まりきってませんか?

    何したいのか分からないくらい破綻してやがる」

弓長「まあな。

   明日念入りに検証して、外部犯の痕跡がないか確認させる。

   それが無ければ、証拠突きつけて終わりだ」

翌日 夕方

杯戸警察署

刑事C「表からのあの部屋への出入りは、昨日調べたのが全てだったみたいですね。

    強行犯係が、アパートへの出入りに、逐一ビデオカメラ向けてました」

弓長「裏のベランダからの出入りの痕跡は?」

刑事C「徹底的に調べてますが、その痕跡は無いようです」


弓長「それと、ガスボンベはどこから来たものなのかは確認取れたか?」

刑事C「奥さんが言うには、『元々家にあったキャンプ用品ではないか』とのことです。

    ただ、『押入れに入れていたのに、何でリビングや台所で爆発したのかは分からない』と」

弓長「ガスボンベを炙ってたロウソクの鑑定は?」

刑事C「それも、元々家に有った物に間違いなさそうです。

    仏壇用に置いてたロウソクと同じ物でした。

    鑑定では、ガスボンベにくっついていたロウソクの長さからして、

    『元々使いかけのロウソクを使った場合はともかく、新品を使ったとしても、

     ガスボンベを炙っていた時間は、長く見積もっても1時間だろう』と」

刑事C「あの部屋に主人のきょうだいや、ピザ屋が来たのは昼の12時前後。

    で、あの部屋でボンベが爆発して出火したのは午後2時ごろです。

    ……ほぼ決まりですね」

弓長「ああ、そうだな。

   ガスボンベを押入れから取り出して、細工が出来るのはひとりしかいない。

   長男が証言出来なくとも、これだけ理詰めでいけば自白まで行けるだろう」

本当に申し訳ありません。エンディングはさらに持ち越しとなります。

これでとてつもなく分かりやすくなったと思います。

この事件の容疑者は4人です(大沢木真吾 唱牙ゆう 王糖厚谷 山田和泉)


『犯人が誰なのか』の推理と『次回作のお題(単語)』を募集します。

正解者優先かつ先着優先で、次回作をそのお題で書かせていただきます。

(3題話予定、難しくて書けないお題は、繰り下げて変更する場合があります)

犯人は「大沢木真吾」
お題は「推理ミス」

犯人は「大沢木真吾」
お題は「記憶」


東都警察病院

刑事C「退院早々にすいません、大沢木さん。

    ちょっとお伺いしたいことがありましてね。署まで御同行願います」

大沢木 真吾(以下。真吾)「は、はぁ……」


杯戸警察署

弓長「これまで、話していないことがあるんじゃないですか? ご主人」

真吾「……いや、そんなことはないと思いますけど」

弓長「いやご主人、中学生の息子さんは意識不明で証言できなくても、こちらの捜査で分かることは有るのでね。

   捜査の結果分かったことだが、ガスボンベを炙っていたロウソクは、燃え始めからボンベの爆発まで、

   新品を使ったとしても、長めに見積もって1時間ほどしか燃えていない」

真吾「……」

弓長「正午頃にアンタのきょうだいや、ピザ屋が家に来て、全員がすぐ帰った。

   出火が午後2時頃なのだから、全員が帰宅した後、

   アンタは、わざわざ押入れからボンベを引っ張り出して細工して、自分の家に火が点くようにした。

   ……そうとしか考えられんだろうが」

真吾「…………

   ……その通りです。刑事さん」


弓長「アンタの息子の大怪我も、アンタのせいだな?

   息子の怪我が重いのに比べて、アンタの怪我は軽すぎる。

   そもそも、警察は自分でつけた怪我くらい見抜けるんだ。

   アンタの方は自分でやった怪我だろう?」

真吾「……酔ってたんです。

   それで、息子と職業の話になって、『野球選手になって父さん以上に稼いでやる』って言われて……

   それで……」

弓長「それで?」

真吾「……殴りました。飲んでいた酒のビンで。

   我に返ると、長男の意識が無くなっていて……」


真吾「とにかく、このことを隠さなきゃいけないと思ったんです。

   息子が体調を崩したことにしようと思って……」

弓長「朝、奥さんと電話したとき、風邪を引いたことにしたな?

   どうやって誤魔化した?」

真吾「……自分の咳を録音して、電話してる最中にバックで流しました」

弓長「それで、自分が風邪ひいたことにして、会合を中止にした理由は?」

真吾「……息子に、会わせたくなかったんです。

   長居されると息子の部屋に行かれるかもしれないと思って……

   でも、すぐ帰らせるのも逆に変だと思って、ピザを頼んで」

弓長「(コイツ……)家に火をつけた理由は?

真吾「……」

弓長「息子を家ごと焼死させて暴行を隠そうと思ったのか?」

真吾「……」

弓長「玄関先で一緒に倒れたのは、息子とアンタの逃げ遅れを演出するためか?

   今回すぐに玄関から助けが来てたが……

   いずれ、アンタだけ玄関から逃れるつもりだったんじゃないのか?」

真吾「…………」

弓長「……答えろ!」

真吾「……全ておっしゃる通りです。刑事さん」


今日の投稿は以上です。明日のエピローグで終わりになります。


せめて解決は毛利(コナン)にさせてやれよwwww
コナンssの意味がねーよ



そうなんだよな
コナンか小五郎が解決しようよ

>>110 >>111
ストーリーを考えていく中で、どうしても解決に絡められなかったんですよね……

そこらへんは明らかに作者の実力不足です。

まぁ、こんなコナンのSSもたまにはあるということで、お願いします。

更に翌々日 夕方

毛利探偵事務所

RRRRR RRRRRR……

蘭「はい、こちら毛利探偵事務所です」

??「……すいません、えっと」

蘭「(子どもの声、……コナン君の友達かしら?)はい? どうかしたの?」

大沢木 わさ夫(以下、わさ夫)「えっと、てーたんしょうの1年A組の、おおさわぎっていいます。

                Bくみのっ、えどがわくん、いらっしゃいますか?」

蘭「(おおさわぎ、って……)はい、ちょっと待っててね……

  コナンくーん、隣のクラスの子から電話よー! 大沢木くんって子ー」


コナン「はい、変わりました、江戸川です。

    ……大沢木くん、大丈夫?」

わさ夫「あのさ」

コナン「ん?」

わさ夫「おかーさんが、『お礼言いなさい』って。

    うちが燃えたこと、江戸川くんたちが、小林せんせーに電話してくれたから。

    いっちばん最初に、せんせーがおかーさんに連絡くれたから」

コナン「そうなんだ」

わさ夫「だから、……ありがとう、せんせーに連絡してくれて」

コナン「……どういたしまして」

わさ夫「ぼくも、にいちゃんも、夏休みが終わるまえに転校するんだ。

    上の名前もかわって、埼玉で暮らすんだって。

    だから、がっこーではお礼言えないでしょ?」

コナン「だから、電話くれたんだね?」

わさ夫「うん、小林せんせーには、おかーさんがもうお礼の電話したんだ。

    『江戸川くんたちには、せんせーが伝えておきます』って言われたけど、

    でも、どうしても、ぼく、お礼が言いたくて」

コナン「そっか。わざわざありがとう。

    僕が探偵事務所に住ませてもらってること、わさ夫君は知ってたの?」

わさ夫「うん。江戸川くん有名だから。

    電話ばんごー、調べてかけた」

コナン「そう」

わさ夫「ねえ……、ぼくのおとーさんバカだよね?

    ぼくんち全部なくなったし、にいちゃんも眠ったままだし、

    ……おかーさんも、おばあちゃんも泣いてた」

コナン「そうなんだ……」

わさ夫「だからさ、だからさ、えっと……

    とにかくありがとう。これからいろいろがんばるね。

    それじゃ、さよなら」

コナン「うん、……さよなら」

かくして。

馬鹿な父親が浅知恵を巡らせて破綻した事件は、

とてつもなく悪い形で幕を下ろしたのであった。


  完

これでエピローグ含め完全に終了です。

途中に長期中断を挟みながらも、安価に協力していただいた読者の皆様に、心より感謝申し上げます。


次回作は、>>89に貼った前作品の続編となります。

>>90 >>102 >>103より、「名前」「推理ミス」「記憶」の三代話の予定です。


明日は投稿できないため、明後日開始とします。


次は平次の話の続編だから平次関係で事件を進めて欲しい
漫画でコナンに「犯人を自殺に追い込む探偵なんて失格だ」みたいな言葉で「よぉ、耳が痛いわー」ってごまかしていたし……

>>119
は、犯人を死なせないってことはコナンに影響されてるから(震え声)

>>119
>>120
感想ありがとうございます

うーん、次回は東京がメインの予定です
平次が出ずっぱりなのは無理があるけれど、ちょい役でも出してみますね

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