安価で女装ギャルゲー風SS part18 (1000)

私立SS女学院。それは名誉あるらしいどっかのお嬢様学校。

主人公の貴方は女装してこの学院に転入する事になりました。

そして貴方はこの学院で暮らしていかなければなりません。

女学院と言うからには通う生徒は全て女子、それも上から下から右から左の十人十色千差万別。

この学院で誰と出会い誰とどのような関係を持つのか。どのような生活を送るのか。どのような運命を辿るのか。

全てはプレイヤーである貴方たちの選択次第。

貴方は一生徒として学生生活を無事送れるのか、それとも誰かと……?


このスレは安価と時々コンマを使用したギャルゲー風安価スレです。
安価を使用する都合上恐ろしく進行が遅れる場合があります。

【警告!】このスレはオリジナルキャラクターを使用して進行します。
【警告!】また地の分を主にしているので、それらが苦手な人は注意してください。

前スレ 安価で女装ギャルゲー風SS part17 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371823676/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373707835

プレイヤーの皆さま、はじめまして。

私、このゲームを進行させて頂きます、進行システムプログラムです。
気軽にシステムさんとお呼びください。

このゲームは、簡単に言うと、ヒロインと主人公の感情値を上げてクリアしよう、そんなゲームです。
期限はゲーム時間でだいたい40週間。その間に、特定のキャラクターといい感じな関係になってください。


【!】システムさんが作ったQ&A。

Q、やっちゃいけない事ってなに?
A、スレを荒らす事と他のプレイヤーの迷惑になる事とシステムさんにえっちな質問をする事。

Q、連投とか連続安価取りあり?
A、連投は基本的に認めていませんが、状況的には致し方無しの場合もあります。つまり、普段はやらないでください。
  連続で安価を取るのは認めています。それでもやっぱり、普段は遠慮してもらえると助かります。

Q、安価が無効になる事ってあるの?
A、安価先のレス内容が選択肢、進行状況と一致しない場合、無効になる事もあります。
  その場合、安価の下、または上のレス、状況によっては再安価で進行させて頂きます。

Q、性格って何?
A、主人公の性格です。性格によって、発生する選択肢が変化します。自由行動が制限される事もあるので、頭に入れておいてください。

Q、システムさんってなに?
A、設定上15歳の女性型進行システムプログラムです。ドジっ娘と言うかバカ娘です。好きな食べ物は甘いものだそうです。

【!】システムさんでもよく分かる! 簡単な登場人物紹介。

・主人公:貴方 性格:温和・怠惰 誕生日:8月13日 特殊設定:『超能力・心』『異形の子』
このスレの主人公。名前は伏せられているため「貴方」「――」と表示される。分かり易く言うと二代目。
心を読む超能力『読心』の持ち主にして『アザーティ』の子供。人間として平和に生きる為、学院にやってきたようだ。
虚弱(後述)を「日常の象徴」とし、自分の平和の維持する目的にしている節がある。あとしれっと好意を告白した。
その返事が貰えずやきもきする日々。フられた時空間なんか無かった。

・ヒロイン:虚弱 【よく貧血で倒れる虚弱な生徒】 誕生日:7月24日
貴方のクラスメイト。いつも貧血に苦しんでいる。保健室にいる事が多いようだ。背がでかい。
主人公が異形の子であり超能力を持つ事を知り、更に男だと告白された唯一のヒロイン。
また、自分が吸血鬼である事を主人公に告白。夜な夜な外を出歩き、散歩をする事が多い。
主人公の告白に対する返答を先送りにしている。それを聞けそうなタイミングを作る必要があるのかもしれない。

・ヒロイン:鉢巻 【頭に鉢巻きを巻いた少女】
三年生。いつも頭に鉢巻きを巻いている。

・ヒロイン:愛 【愛を唱える異様な少女】 誕生日:10月17日
二年生。本人曰く愛を求めている。主人公の相談役として一役買っている。

・ヒロイン:男装【転入生にして男装の麗人】 誕生日:12月3日
二年生。何故か男装をしている。取り巻きの所為で接触が難しい。おっぱいがでかい。

・ヒロイン:銀鎖 【狭義では厨二病に属される変な生徒】 誕生日:6月6日
一年生。銀色のチェーンを腰にぶら下げている。黒魔術研究所に所属している。
その実態は得体の知れない怪物「闇」を退治する闇祓い。夜になるとパトロールを開始する。
主人公が『アザーティハーフ』であると知る数少ない人間である。

・その他:先輩 【儚げな雰囲気の美人】
三年生。主人公同様女装した男性。女装生活で困った時や聞きたい事がある時はこの人に頼ろう。

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/30・日:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/31・月:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 1・火:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/28・金:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/29・土:終了)

データがセーブされています。

最後にセーブしたデータの続きから始めますか?

また、思い出の部屋に行く事ができます。

思い出の部屋に行きますか?

↓1~3まで多数決 始めるor始めないor思い出の部屋 その他を除き同数の場合↓2、↓1の順で優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

3番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

3番のデータを再開します。

□―――――□
|貴方の部屋| 11/ 2(水)
□―――――□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

……雨が降っている。道理で貴方の髪の気分が悪いわけだ。

貴方は歯を磨き、髪を梳かし、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……ああ、――さん」

貴方「おはようございます、虚弱さん」

虚弱「はい、おはよう……」

挨拶を済ませ、虚弱はのろのろと部屋から出て、鍵をかける。
そしていつものように、貴方へと近付いて、飛び付くように貴方の腕にしがみ付く。

虚弱「じゃあ、行こ……」

貴方「はい」

貴方は虚弱と一緒に食堂に行く事にした。

□――――――――――'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

虚弱さんは恐竜とか好き?

こう言う時はまあ、システムさん判断で安価上の>>9で進行します。

1、自由行動「虚弱さんは恐竜とか好き?」


貴方「虚弱さんは、恐竜は好きですか?」

虚弱「……恐竜? なんで……?」

貴方「なんとなく、ふと思って」

虚弱「……好きか嫌いかと言われたら……まあ、難しいよね」

虚弱「見た事が無い物に対して好きか嫌いかなんて……どう言えば良いのかな」

貴方「あー……でも、好きな人もいるじゃないですか」

虚弱「あ、そっか……うーん。あまり、興味無いんだよね……」

虚弱「ティラノサウルスとか、トリケラトプスとか……なんだっけ……スズキザウルス? それくらいしか知らない……」

貴方「……フタバスズキリュウですか?」

虚弱「あ、うん、それ……全然知らないね」

虚弱はえへへと笑い、誤魔化すように朝食を一口食べた。
興味が無い事ならば、まあ、知らないばかりでも仕方が無いだろう。
貴方だって、興味が無い事にどれだけ知識を持っているだろう? そう考えると、スズキザウルスくらいは……。

……でもスズキザウルスはないよなあ。

虚弱「……――さんは? 恐竜、好き……?」

貴方は恐竜が好きだろうか?

1、好き
2、そうでもない
3、嫌い恐い
4、自由行動

↓2

2、そうでもない


貴方「私も、そうでも無いですね……ただ有名な恐竜の名前を知っている程度です」

虚弱「ほらあ……」

貴方「ほらって、何がですか?」

虚弱「あ、いや……うん、なんだろう、ほらって……? 何が言いたかったんだろう……?」

虚弱「ごめんね……」

貴方「いえ、気にしていません」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

虚弱と別れ、一度部屋に戻った貴方は、鞄と傘を持ってもう一度虚弱の部屋に向かった。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

再び虚弱の部屋の前に到着した貴方は、部屋の扉を軽くノックする。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、鞄と傘を持った虚弱が姿を現す。

貴方「お待たせしました、虚弱さん」

虚弱「うん……じゃあ、行こうか」

貴方「そうですね」

虚弱「……雨は、やだねえ」

貴方「そうですねー……」

お互いに窓の外を見ながら、深く溜め息を吐く。
傘を持つ手間を考えると、やはり雨と言うのは億劫な物である。

貴方は虚弱と一緒に校舎に向かう事にした。

□――――――――――□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

2、特にない


貴方は虚弱と一緒に登校した。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

今日の虚弱は比較的調子が良いらしく、教室で過ごすらしい。

貴方と虚弱が教室に着いた時、教室には既に貴方と虚弱除く生徒全員が登校してきていた。
時間を見ると、ちょっとギリギリ。貴方と虚弱は、急いで自分たちの席へと向かう。

席に着き、鞄と傘を机の隣にかける。
そのまま、ホームルームが始まるのを待った。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうか考える。

と言っても、特にする事も無いのだ。のんびり過ごすのが良いかもしれない。
ちなみに虚弱はいつも通り机に突っ伏している。話しかけるのは……やめておくべきか?

貴方は

1、自由行動
2、絵の練習
3、のんびり過ごす

↓2

2、絵の練習


貴方は絵の練習をする事にした。

鞄からいつものノート二号を取り出し、貴方は絵の練習を始める。

…………考える事が無くなってきてしまったなあ。
まあ、絵の練習をするのにあれこれ考える必要は無いのであるが。

貴方は絵の練習をして休み時間を潰した。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

お昼休み。お腹を空かせた生徒たちは食堂に向かう。
今日は雨が降っている為、外に出る事ができない。食堂に行く生徒が多いだろう。

先ほどまで机に突っ伏していた虚弱。お昼休みになるとむくりと身体を起こし、鞄の中をまさぐり始めた。
そしてお弁当箱を取り出し、食べ始める。
……授業をもう少し真面目に受けるように注意すべきだろうか? 余計なお世話かもしれないが。

貴方は

1、食堂に行く
2、虚弱と話す
3、自由行動

↓2

2、虚弱と話す


貴方は虚弱と話す事にした。

ところで、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない
3、やっぱやめた

↓2

1、自由行動「折り紙は折れますか?」


貴方「虚弱さんは、折り紙は折れますか?」

虚弱「ふ? ……おりがみ?」

貴方「はい、折り紙です」

虚弱「……あんまりやらなかったんだよね。そんなに、自信、無いかな……」

どうやら虚弱は、それほど折り紙を折る事に自信はないらしい。
そもそも折り紙が得意って、どんな人? 竜とか折っちゃう人?
あそこまで行くと、折り紙と言うより紙細工な気がする。

虚弱「……お財布とか、カメラなら、今でも折れると思う……」

貴方「それ、結構すごいと思いますが……私には考えられません」

虚弱「あー……――さん、不器用だもんね」

貴方「紙飛行機を折れるのがせいぜいです。それも一番簡単なヤツ……」

虚弱「……まあ、折り紙ができなくても人は生きていけるし……」

虚弱「レバーあげるから、元気出して……」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒にお昼休みを過ごした。レバーはありがたく頂戴した。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうか考える。

ふと隣を見ると、虚弱はやっぱり突っ伏して寝ていた。
やる事が思い付かないと何もしないのは、貴方とよく似ている。

もし、カップルとして貴方と虚弱が成立した場合……。
相性が良いように見えて、人間として究極的に堕落してしまいそうな気がする。
いや、そうならないように気を付ければ良いだけの話だ。そんな考えは振り払うに限る。

貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

1、自由行動「一緒に次の授業を予習することを虚弱に提案する」


机に突っ伏しているが、まあ起きているのだろう。
貴方は虚弱に話しかける。

貴方「虚弱さん、虚弱さん」

もそりと、虚弱は身体を起こして、眠たげな眼で貴方を見つめる。
もしかして、眠っていたのだろうか……いや、ただ眠たいだけだろう。

虚弱「なに……?」

貴方「もしよければ、次の授業の予習をしませんか? 一緒に……」

虚弱「……次、なんだっけ」

貴方「数学です」

虚弱「あー……じゃあ、やる」

「じゃあ」って事は、もし次の教科が英語だったらやらないつもりだったのだろうか。
その場合はそもそも貴方が提案しないので、無駄な心配と言うやつだろう。

貴方は虚弱と一緒に、次の授業の予習をした。

その甲斐あってか、授業中に当てられても貴方はすんなり答える事ができた。
一方虚弱、やっぱり授業中であっても突っ伏しているのであった。何のための予習か。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

放課後。生徒たちは寮に帰ったり、部活動に向かったり。
結局雨は、ずっと降り続いたまま。この様子では、外で行う部活動は中止だろう。
貴方には関係の無い事だが……楽しみにしていた生徒もいるだろう事を思うと、少し可哀想に感じる。

そんな事を考えながら帰る準備をしていた貴方に、虚弱が話しかけてきた。

虚弱「――さん、一緒に帰ろ」

いつも通り、下校のお誘いである。

思えば貴方が誘ったり、虚弱が誘ってきたり……。
虚弱の具合次第だが、意外とローテーションができている。

なんて事はさておき、貴方は

1、一緒に帰る
2、まだ居残りたい
3、自由行動

↓2

1、一緒に帰る


貴方「はい、良いですよ。少し、待っててください」

虚弱「はあい」

貴方は急いで必要な物を鞄に詰め込み、鞄を閉じて金具を留める。
それを手に提げ、鞄を掴んで、ようやく虚弱と向かい合う。

貴方「お待たせしました」

虚弱「うん」

貴方は虚弱と一緒に帰る事にした。

□―――――――――――□
|学院敷地内 ・ 校舎入口前|
□―――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「好きな政治家は?」


貴方「虚弱さん、好きな政治家っていますか?」

虚弱「……政治家? 政治家……?」

虚弱は傘の中で首を傾げて、好きな「政治家」をどうにか探す。
しかし見つからなかったのか、首を振って、申し訳なさそうに貴方を見る。

虚弱「ごめん、考えてみたけど、いなかったよ……」

貴方「そうですか……」

虚弱「そう言えば、知らないな……政治家なんて」

思えば虚弱は学生。
将来的には選挙なり家の付き合いなりで政治家と呼ばれる人種と接する事は多くなるはずだ。
それだけに、今の内に知っておくのは悪くないのだが……普通は、そんな物に興味は無いのである。
生徒の身分と言うのは、選挙なんかよりもずっと、自分の将来に関わってくる大事な時期。
まして何処の誰とも知れぬ多少立場がある程度の有象無象の事など、考える暇は無いのだ。

虚弱「ところで、なんで突然政治家?」

貴方「あ、いえ……なんとなく思っただけで」

虚弱「ふうん……でも、抽象的なイメージで良いなら、国を良くしてくれるなら、それで」

虚弱「誠実に、真摯に、真っ当な気持ちで挑んでくれるのなら、誰でも良いかな」

貴方「そうですねえ……良くなるといいですね、日本」

虚弱「うん」

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、もういいや

↓2

2、もういいや


貴方は虚弱と一緒に下校した。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

虚弱と別れ、部屋に戻った貴方は鞄を置き、ベッドに倒れ込む。

そう言えば、部屋に戻る途中で虚弱が何か言いたそうにしていたが……。
結局何も言わなかったので、貴方も聞かずにスルーしてしまった。

昨日もそうであった。虚弱は貴方に何かを言いたいのだが、ある条件を満たしていない……のだろう。
何かをすれば良いのか、それとも何か余計な事をしているのか。
虚弱の事をもやもやと考えるのは、とても嬉しくて、楽しい。
貴方が虚弱の事を好いていると思い知るようで、ドキドキするのだ。

いろいろと考えながら貴方は目を閉じて、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/30・日:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/31・月:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 1・火:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/28・金:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/29・土:終了)

↓2

4番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

これで主人公のパパが実は政治家でした! なんて事になったら御笑い種ですね。

次の再開は7月14日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

みなさまって、RPGなどのゲームは名前を自由に付けられる方が良いですか?
参考までにちょっと教えてもらえたら嬉しいです。参考にしてもちゃんと使うかどうかは不明ですが。
こんばんは、システムさんです。

では、直後のレスで天気判定

自由に付けられた方が良いけれど、あるならそれはそれで、と言う事でしょうかね。

自由に名前を付けられるなら、基本的にはキャラクターに明確な性格が無い方が良いんですよね。
逆にキャラクターゲーなら、元から付けられない方が良い、と。
なるほど勉強になりました。つまりこのスレでは名前を付けない方が良いのでしょうね。
答えて下さり、ありがとうございました。

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/30・日:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/31・月:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 1・火:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 2・水:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/29・土:終了)

データがセーブされています。

最後にセーブしたデータの続きから始めますか?

また、思い出の部屋に行く事ができます。

思い出の部屋に行きますか?

↓1~3まで多数決 始めるor始めないor思い出の部屋 その他を除き同数の場合↓2、↓1の順で優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

4番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

4番のデータを再開します。

□―――――□
|貴方の部屋| 11/ 3(木)
□―――――□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

……雨が降っている。二日連続とは、久しぶりである。
いや、そうでもないか。一、二ヵ月前には何度も休日を両方潰してくれた。
まあ、平日だろうが休日だろうが、こうして連続で雨が降るのは気分的によろしくない。

貴方は歯を磨き、髪を梳かし、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……おはよう、――さん」

貴方「おはようございます、虚弱さん」

虚弱「……今日も、雨か」

貴方「嫌ですね……どうにも」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に食堂に向かった。

□――――――――――'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

2、特にない


貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

虚弱と別れ、一度部屋に戻った貴方は、鞄と傘を持ってもう一度虚弱の部屋に向かった。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

再び虚弱の部屋の前に到着した貴方は、部屋の扉を軽くノックする。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、鞄と傘を持った虚弱が姿を現す。

虚弱「……じゃ、行こか」

貴方「そうですね。行きましょう」

貴方は虚弱と一緒に校舎に向かう事にした。

□――――――――――□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

2、特にない


貴方は虚弱と一緒に登校した。

□―――――――――□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□―――――――――□

校舎に着いた貴方と虚弱は、一緒に保健室に向かう。
もはや貴方を無理にでも教室に向かわせる必要はないと虚弱も思ったのか、すんなり同行を認めた。

保健室に着いた貴方と虚弱は、保健の先生に挨拶をし、同時に簡潔に事情を説明する。
それからベッドを借り、虚弱をそこに寝かせてやる。

虚弱「んしょ……と。ありがと……」

貴方「どういたしまして。では、私は教室に行きます」

虚弱「うん……行ってらっしゃい」

貴方は虚弱に見送られながら、保健室を後にした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうかを考える。

とは言えする事も無いし、前の休み時間に雉を撃ちに行ったばかり。山の中じゃないけれど。
のんびり過ごすのが一番良いだろう。

貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

1、自由行動「愛のクラスに行ってみる」


貴方は愛のクラスに行ってみる事にした。

この時間であれば、恐らくは世界「愛」クラブの部室ではなく教室にいるだろう。
時々、部室にいる事もあるが……その時は運が悪かったと言う事で。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-A|
□――――――――□

とりあえず教室に着いた貴方は、すぐに愛を発見した。
雨の日の彼女は髪の毛がボンバー。目印として見つけやすい為に、それもあってこうして来てみたのだが……。
見つけやすいとかそういう次元でないのは相変わらずだ。異様な光景なのも相変わらず。
それの所為なのか、今の愛の傍には誰もいない。

愛は何をしているのだろう……次の授業の準備をしているように見えるが。

とりあえず、貴方は

1、話しかける
2、帰ろう
3、様子を見よう
4、自由行動

↓2

1、話しかける


貴方は話しかける事にした。

貴方「愛さん」

愛「む? ……おや、――さんですか。おはようございますー」

愛は振り返り……髪の毛が動いたので、たぶん振り返ったと思う。
そして、お辞儀をしたと思う。髪の毛が少し沈んで、元に戻った。
意外と、顔が見えなくても分かる物である。今更ながら改めてそう思う。

貴方「おはようございます。大変ですね、今日も……」

愛「髪の毛ですか? ええ、まあ。苦行に近しいですね」

分かっているなら、どうしてわざわざそんな真似をするのだろうか。
いや、苦行であるからこそ、進んでするのかもしれない。大体、そう言うものではないか。
髪の毛によって日常生活を制限する事に、何の成果があるのかはさっぱりだが。

貴方「でも、切らないんですよね?」

愛「慣れれば不便な事は少なくなりますからね。これはこれで、また良い物なのですー」

貴方「私も髪、伸ばしてみようかしら」

愛「それはお勧めできませんね!」

貴方「ふふ、そんなはっきり言わなくても」

愛とそんな話をしながら、貴方は休み時間を過ごした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

お昼休み。お腹を空かせた生徒たちが昼食を求めて食堂に向かう。
今日は雨が降っている為、食堂に行く生徒が多いだろう。

貴方は食堂に行っても良いし、気が向けば変な所に行っても良いだろう。
ただ、この雨である事から、あまり外には出たくない物である。

貴方は

1、食堂に行く
2、保健室に行く
3、世界「愛」クラブに行く
4、鉢巻の所に行く
5、自由行動

↓2

2、保健室に行く


貴方は保健室に行く事にした。

□―――――――――□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□―――――――――□

貴方が保健室に着いた時、保健の先生は席を外しているようだった。
その代わりではないのだろうが、虚弱はソファに座ってお弁当を食べていた。

虚弱は貴方に気付くと、一先ずお弁当を膝の上に置いて、貴方を手招きする。
結構余裕があるように見えるが……今日は大事を取って、保健室にいる事にしたのだろう。
貴方としても、そちらの方が心配しないで済む。教室に行った方が良いのはもちろんだが……。

そんな事を考えながら、貴方は虚弱に近付く。

貴方「こんにちは。調子はどうですか?」

虚弱「……ふつうかな。うん……」

貴方「それは良かった」

ところで貴方は、虚弱に何か用があっただろうか?

1、自由行動
2、特に用はない

↓2

2、特に用はない


これと言って用はない事を頭の中で確認して、ついでに虚弱にも確認する。

貴方「隣、良いですか?」

虚弱「あ、うん……」

虚弱は頷き、少しだけ身体を隣にずらす。
十分なスペースができた事を確認して、貴方は虚弱の隣に腰掛ける。

……なんだか今日は、虚弱に近いような気がするが、まあ気のせいだろう。
現に虚弱は、貴方が座ったのを見届けて、再びお弁当を食べ始めた。

貴方「美味しいですか?」

虚弱「……てつのあじ」

貴方「その返答、なんだか懐かしいですね」

虚弱「……おお、そう言えば」

貴方「あの時はうら若き乙女が鉄分弁当って……と深く思ったものです」

虚弱「……その時は、まだ知らなかったんだ……?」

貴方「はい、確か……そのはずですよ」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒にお昼休みを過ごした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうかを考える。

お昼休みに、虚弱と過ごしたからだろうか。
何故か心が晴れやかである。外の雨などまるで気にならない程に。
この気持ちのまま、次の授業さえも眠って過ごしたい。一度でいいから。

それが叶わぬ夢である事を心に刻み込んで、貴方は

1、自由行動
2、絵の練習
3、のんびり過ごす

↓2

2

10分経過したのでシステムさん判断で>>84で進行します。

2、絵の練習


貴方は絵の練習をして過ごす事にした。

鞄からいつものノート二号を取り出し、貴方は絵の練習を始める。

ちなみに気分が晴れやかだからと言って、いわゆる経験値が二倍になる、と言う事はない。
そんなんで腕前が上がるのであれば、この世は努力による才能に満ち溢れているに違いないのだ。
気分が晴れやかである以外はいつもの貴方である所もポイントである。

貴方は絵の練習をして休み時間を潰した。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

放課後。生徒たちは寮に帰ったり、部活動に向かったりと、自由に放課後を過ごしている。

結局、今日も一日中雨は降ってしまった。
厳密に言うとまだ一日中ではないのだが、もう外に出る予定の無い貴方にとっては一日中と言っても差し支えない。

振り続ける雨を鬱陶しく思いながら、帰る準備をしつつ、貴方はこれからどうしようかを考える。

雨が降っている事を考えると、あまり寄り道はせずに真っ直ぐ帰りたい所であるが……。

貴方は

1、寮に帰る
2、保健室に行く
3、黒魔術研究会に行く
4、自由行動

↓2

2、保健室に行く


貴方は教科書を詰め込んだ鞄と傘を持って、保健室に向かった。

□―――――――――□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□―――――――――□

保健室に付いた貴方は、保健の先生に軽く挨拶をして、虚弱の姿を探す。
と、虚弱はやはり、ソファに座って貴方を待っていた。
待っていたと言うのも、虚弱は逆向きに座り、背凭れに手をかけてじっと保健室の扉を見つめていた事からそう感じたのだ。
電車に乗った子供が窓の外を覗き込む、と言うと分かりやすいだろうか。

まさかそんな待機方法をしているとは思わなかった為、貴方は一瞬だけ驚いてしまう。

貴方「……何をしているんですか?」

虚弱「――さんが来るかと思って……」

それで別の人が来て、その姿を見られたらどうするのだろう。
恐らく、どうもせずにそのまま続行するのだろう。他の人からすればちょっとした迷惑かも知れない。

失笑を禁じえないが、同時に貴方は溜め息を吐く。

貴方は虚弱に、何か用があっただろうか?

1、一緒に帰る
2、とりあえず隣に座ろう
3、特にない
4、自由行動

↓2

2、とりあえず隣に座ろう


とりあえず、貴方は虚弱の隣に座る事にした。

貴方「隣、良いですか?」

虚弱「あ、うん」

虚弱はちょっとばかり驚きながら、姿勢を正しくして少しスペースを作る。
貴方はその隣に腰掛けて、体を落ち着ける。

貴方「雨、止みませんかね」

虚弱「そうだねえ。止まないと思うよ」


貴方「と……とぉ……とばり」

虚弱「りー……りー……臨時収入」

貴方「うり」

虚弱「「り」責めやめてよう……」

貴方「臨時何々で逃げるのを止めたら考えますが」


虚弱「……やまないねえ」

貴方「そうですね……」


虚弱「……帰ろっか」

貴方「そうですね」

実に二時間ほど待っての決断である。まあ遅い。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

虚弱と別れ、部屋に戻った貴方は傘を置き、鞄を置いて、ベッドに倒れ込む。

そのまま目を瞑り、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/30・日:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/31・月:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 1・火:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 2・水:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/29・土:終了)

↓2

5番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。今日はここまでとさせてください。

次の再開は7月15日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

今日が祝日だと思い出し、そしてすっかりこのスレで休日の存在を忘れていた事を思い出しました。
しかも奇しくも昨日進行した日がちょうど祝日だったと言う不始末の連鎖です。
……次から気を付けます。こんばんは、システムさんです。

景気付けに直後のレスで天気判定

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/30・日:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/31・月:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 1・火:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 2・水:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 3・木:終了)

データがセーブされています。

最後にセーブしたデータの続きから始めますか?

また、思い出の部屋に行く事ができます。

思い出の部屋に行きますか?

↓1~3まで多数決 始めるor始めないor思い出の部屋 その他を除き同数の場合↓2、↓1の順で優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

5番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

5番のデータを再開します。

□―――――□
|貴方の部屋| 11/ 4(金)
□―――――□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

貴方「おはようございます、虚弱さん」

虚弱「……おはよ」

とりあえずは挨拶して、虚弱は部屋を出て鍵をかけて、いつものように貴方の腕にしがみ付く。
それを見て、今更ながら思ったのだが……。
いくら腰を曲げていて位置が丁度良いとは言え、何と言うか、姿勢的に無理はないのだろうか?

だって虚弱、でかいし……そこらの男なんかよりも背が高いのだ。

虚弱「…………ん? どしたの……?」

貴方「あ、いいえ……」

……まあ、本当に今更な話か。大丈夫だったのだから今までそうしてきたのだし。
虚弱が不満を言わない限り、貴方が何を考えても無駄に過ぎないのだ。

そう考え、貴方は虚弱と一緒に食堂に向かった。

□――――――――――'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

2、特にない


貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

虚弱と別れ、一度部屋に戻った貴方は、鞄を持ってもう一度虚弱の部屋に向かった。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

再び虚弱の部屋の前に到着した貴方は、部屋の扉を軽くノックする。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、鞄を持った虚弱が姿を現す。

貴方「お待たせしました」

虚弱「……はい」

軽く頷き、虚弱は部屋を出て、ふとすぐ傍の窓の外を眩しそうに見る。
寮の向きの問題で、太陽の姿を拝む事はできないが、朝と言う時間に相応しい明るい光が差し込んでくる。
場所的に、その光が虚弱を襲う事はない。外に出たら直に浴びる為、遅かれ早かれと言うやつだが。

虚弱「……やっぱり、晴れてる方がいいね」

ぼそりと、虚弱は呟いた。
何気ない一言のつもりだったのだろうが、それを聞いた貴方は、つい思ってしまった。

どうして太陽は虚弱を愛してくれなかったのだろう、と……。

貴方「そうですね、やはり」

碌な事ではない。そんなもの、すぐに振り払ってくれた。
これから先、貴方の心にずっと居座り続けるのだろうが……いつの日か、それとちゃんと折り合いを付けなければならない。
たとえば虚弱が、太陽との共存に折り合いを付けたように。
そしてそれはあまりにも面倒な事なので、そもそも考えない方が精神衛生的にも非常によろしいのである。

虚弱「んじゃ……行こ」

貴方は虚弱と一緒に校舎に向かう事にした。

□――――――――――□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「虚弱の手を握る」


なんとなく、である。貴方は、虚弱の手を黙って握った。

虚弱「う……?」

少し遅れて、反応した虚弱が貴方を見上げた。
それでも貴方は、黙ったまま虚弱の手を優しく、固く握った。

さっきの今だからだろうか。
まるでそうしても手の隙間からこぼれ出て、そのまま消えてしまうのではないかと言う錯覚にさえ陥りそうだった。

途端に、貴方の心を蝕む恐怖。錯覚によって生まれた架空の喪失感だ。
恐ろしく思い、無くなってしまうような気がした虚弱の身体を抱きしめようとした。
だけど今は登校時間。周囲には他に生徒が多く、そんな真似はとてもできない。
だから決して離さないように、せめて虚弱の手だけは固く握る。もちろん、そんな物では不満だ。

理性と感情の板挟み。我ながら、朝っぱらからとんでもない物に襲われた物である。

虚弱「……ねえ、――さん」

貴方「あ、はい。なんですか?」

虚弱「……タイミングを考えてたんだけどね、今がその時じゃないんだけど」

虚弱「……告白の返事、今、しても良い……?」

貴方「えっ。え、え、えええ……?」

困惑に次ぐ困惑。告白の返事と言うのは間違えようも無い、貴方が示した好意に対する返事だろう。
人間と言う種族には好意を告白した相手に返事をする文化と習性があり、それはその後の関係をできるだけ円滑にする為に……。
そんな話はどうでも良くて、どうしてよりよって、今!

あ、貴方は……

1、いいよ
2、今は駄目だよ
3、心の準備が……
4、自由行動

↓2

1、いいよ


貴方「い、いいですよぉ……?」

緊張と、その癖声を抑えた所為か、変な言い方になってしまった。

虚弱「なぁに、その声……」

虚弱は柔らかく笑い、かと思えば、周囲をきょろきょろと見渡し始める。

虚弱「……じゃ、ちょっとあそこまで」

そして虚弱は、広場の方を指差す。
その方向には、いつだったか倒れてしまった虚弱を運んだ屋根付きの休憩所。
なるほど立ちっ放しだと辛いからあそこで話そうと言う事なのか。
……それならやっぱり、今じゃない方が良いと思うのだが……。

貴方「わ、分かりました」

四の五の言っても、許可しちゃった以上はどうしようもない。
貴方は虚弱と一緒に広場に向かった。

□――――――――□
|学院敷地内 ・ 広場|
□――――――――□

広場に着いた貴方と虚弱は、目的の場所に向かい、石造りのベンチに腰掛ける。
幸いにも、貴方と虚弱の他にはこの休憩所の傍にはおらず、「そういった話」も問題無くできる。

虚弱は再び周囲を見渡し、窺って、安全である事を確認する。
それから、きりっとした……時間が時間だからやる気を奪われて、中途半端な表情になってしまっているが、そんな顔を作る。

虚弱「……――さん」

貴方「はい」

返事をしてから、ごくり、と唾を飲み込む。

虚弱「……単刀直入に言うと、私も――さんが好きです」

虚弱「でもっ……。私は、一生までついてこられる人にしか、心を許したくない」

虚弱「ただ、なんとなく、付き合うんじゃ……嫌」

即ち、結婚を前提としたお付き合い、と言う事か。なかなかとんでもない事になってきた。

虚弱「……私は、――さんが好きだからこそ、一片として不幸になって欲しくない……」

虚弱「……――さんに、結果嫌われたくない……だから、返答を、渋ったの」

虚弱「……ねえ、――さん」

貴方「はい」

虚弱「……私、外に出るの、難しいよ。水族館とか、行くの、辛いよ……?」

虚弱「夜行性だから、――さんと生活リズム違うんだよ……? 子供、産めないかもしれないよ……?」

虚弱「……デートもできないし、私は何もできないから……一緒にいても、辛いだけだよ? 苦しいだけ……」

虚弱「……急に、こんな話するくらい、変な女だし……」

虚弱「吸血鬼だから、吸血鬼ハンターに襲われる事もあるかもしれない……」

虚弱「……私と一緒にいるのは、すごく、すごーく……大変な事なの」

虚弱「愛情も、情けも……忘れちゃうくらいに、後悔するかもしれないくらいに」

虚弱「……私も、辛いのは嫌だから……だから、聞くよ?」

虚弱「……私の為に、一生を棒に振る覚悟はありますか……?」


貴方は

↓1~3で自由行動(空白あり、20分まで)

貴方は黙って、虚弱に抱き付いた。

虚弱は、ある種の途轍もない人間不信だ。それも、自分を含めた人間全て。
無理も無い、今まで何に怯えてきたのだろうか。全てだ。全てに怯えてきた。
今更言葉の一つ二つで、信用が得られるような物ではない。

故に貴方は一先ず言葉を捨てた。

そのまま、虚弱が反応しない内に、その唇を塞いでやる。

虚弱「ま、まって……」

……と、思ったら、間に手を挟まれてしまった。仕方が無いので、口は諦めて頬にキスをする。

虚弱「ひゃ……ま、って……って」

貴方「……私だって捨て身の決行なんです。こんな、強姦紛いな真似……」

虚弱「だから、待ってって……」

いい加減理性が戻ってきてしまったので、貴方は一際強く虚弱を抱きしめるだけに抑える。
その時、虚弱が苦しそうに「んきゅう」と声を上げた。
力の限り抱きしめられる、と言う事に慣れていないのだろう。名残惜しいが、離す。

虚弱「……もう。そう言うのは、早いと思う……」

意外と、貞操観念はしっかりしているようだ。だったら、貴方にさんざんやった額にキスは何なのだろう?
アレは挨拶だからノーカウントなのだろうか。便利な言い訳である、外国文化。

そろそろ、真面目に答えるとしよう。
今まで真面目でなかったと言うわけではないが、やはり伝えるならば言葉に限る。
貴方が、ちゃんとした理性と知性を持つ生き物だからこそ、その手段を取りたい。

貴方「……僕は、不幸になろうと思って、虚弱さんに好意を持ったわけではないよ」

虚弱「……うん」

貴方「そう、僕は、わざわざ不幸になるつもりなんてないよ」

虚弱「うん……」

奇遇にも、貴方もインドア派だ。それのおかげか、その状況で遊ぶ手段には事欠かない。
外に出られない問題はそれで解決する。

奇遇にも、貴方も半分ほど人間でない。吸血鬼だろうがなんだろうが、貴方以下ならば何処に拒む理由があるだろう。
吸血鬼殺し? 上等である。貴方を侮ってもらっては困ると言うものだ。
もっとも、来ない事に越した事はないが。愛する人を目の前で死なせてしまうほど、貴方は「無力」ではない。

夜行性と言うならば、貴方も夜型になろう。そう、それは単純に、元に戻るだけ。
貴方が暗い世界に先祖帰りするだけの話だ。随分と早い帰郷であるが。

子供は……人類の科学力は日に日に進歩するのだ。分の悪い賭けとは言えないだろう。

貴方「僕はあなたと一緒に幸せになるつもりだし、添い遂げる覚悟もある」

虚弱「…………うん」

抱きしめたい衝動を抑え、貴方はそっと虚弱の手に触れ、その上に自分の手を重ねる。
柔らかく、薄く、暖かく、血が通う鼓動を感じる。貴方が大好きな、儚い掌だ。

貴方「……僕はね、ずっとあなたと一緒にいたんだ。会った時から、好きになるまで」

虚弱「……うん」

貴方「……僕は、あなたと一緒にいたいんだ」

そよ風が吹く。貴方と、俯きがちな虚弱の肌と髪を撫でていく。
冷えていた。より一層、虚弱の手を感じた。
ああ、離したくない。

虚弱「……――さん」

貴方「はい」

虚弱「……好きって言う気持ちは、難しいね」

貴方「複雑です」

虚弱「……やりたい事とできる事が一致しないと、辛いよね……」

貴方「そうですね、とても辛いです」

虚弱「……好きって、言って」

貴方「好きだよ」

虚弱「……私も、好き」

いつの間にか、貴方と虚弱は手を繋いでいた。

始業のチャイムが鳴った。
広場にいた生徒たちも、既に各々の教室に向かった。今や、貴方と虚弱しかない。
なんとなく、貴方と虚弱だけの世界のように思える。

喧騒も、鳥の声も、風の音も、校庭から聞こえてくる生徒たちの声も。
貴方と虚弱の世界を演出する音響のようにすら感じる。

そんなロマンチックかつ現実逃避的な思考に浸れるのも、隣にいる虚弱のおかげだろうか。

虚弱「……チャイム、鳴っちゃった」

貴方「鳴ってしまいましたね」

虚弱「……行かなきゃ」

貴方「そうですね。遅刻です」

虚弱「……行かないの?」

貴方「どうしましょうかー」

虚弱「……ダメだよ、ちゃんと、行かないと……」

虚弱に怒られてしまった。貴方の頭に、ぽんと手を置いて、軽く撫でて。
怒っていると言うより、窘めていると言った方が正しいのだろうか。
……もうちょっと、虚弱に甘えたい。

そんな願望を捩じ伏せて、貴方は真面目に考える。

貴方は

1、校舎に行こう
2、もう少しこうしたい
3、自由行動

↓2

1、校舎に行こう


貴方「分かりました、行きましょう」

虚弱「それでいい……」

虚弱は頷き、貴方の頭から手を退かす。
それから一緒に立ち上がり、校舎に向かった。

□―――――――――□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□―――――――――□

校舎に着いた貴方と虚弱は、真っ直ぐに保健室に向かう。
曰く、実は教室に行こうと思っていたのだが、貴方の言い訳の為に体として保健室に行くそうだ。

虚弱「今日は……私の所為だから。そんな顔しないで……」

一体どんな顔をしていたのだろうか。貴方は自分の頬に触れて、軽く解す。

保健室に着いた貴方と虚弱は、保健の先生に挨拶しつつ、簡潔に事情を説明する。
それからベッドを一つ借りて、虚弱と一緒にそこまで行く。

虚弱はベッドに腰掛けると、気を抜くのと同時にふうと一息吐いた。

虚弱「……なんか、緊張したから……ちょっと疲れちゃった」

貴方「じゃあ、ちゃんと休まないといけませんね」

虚弱「そーする……。ねえ、――さん……ほっぺ」

なんとなく、聞き覚えのあるような言葉の並びである。
いつもならば遠慮も考えるのだが……今の貴方と虚弱は、言っちゃえば恋人同士。
だから、今はもう臆する事も無いのだ。言っていて恥ずかしい。

貴方はカーテンを閉じつつ、保健の先生の死角に隠れながら、そっと虚弱の頬を差し出す。

虚弱「ん……」

虚弱は目を閉じて、貴方の頬に、軽くキスをした。

虚弱「……行ってらっしゃい」

そして、優しく微笑みかける。今となっては、その言葉の真意が分かるような気がする。
いや、だとすると、虚弱は一体いつから貴方に……?
……勘違いだと言う事にしておこう。その方が、貴方の為だ。

貴方「行ってきます……」

貴方はそっと、虚弱の頬にキスを返して、カーテンを閉じた。

その後、保健の先生によろしく伝えてから、遅刻の言い訳を練り練りしつつ保健室を後にした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

お昼休み。生徒たちは食堂に向かったり、広場に向かったり、なんか色々。
今の貴方にとっては、正直言ってどうでも良い事なのである。

虚弱とついに、恋人となれた……と言うのは気恥かしい癖に、いまいちその自覚が無い。
そう一日二日では実感できない物なのだろうか。それとも、タイミングがタイミングだったから?
虚弱にキスを断られてしまったから、言うなれば欲求不満なのかもしれない……。

まあ、時間ならいくらでもある。たっぷりある。人生、いくらだって長いのだから。
一生死ぬまで、虚弱とどれだけキスができるのだろう? 一万回くらいだろうか? やり過ぎか?

考えれば考えるほど、頬が緩んでしまいそうになる。なんだかんだで、嬉しい事には変わりないのだ。

そう言えば、今はお昼。そして今日は金曜日。食堂では「週替わり定食」が販売されている。
でも、今は虚弱に会いたい気分である……虚弱も貴方を呼んでいる気がする。ああ、願望である。

貴方は

1、食堂に行く
2、保健室に行く
3、自由行動

↓2

2、保健室に行く


貴方は保健室に行く事にした。
その前にちょっと顔を揉んで……目を覚ますように、軽く二度叩く。
念の為一発強く引っ叩いてから、改めて保健室に向かった。

□―――――――――□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□―――――――――□

保健室に着いた貴方は、保健の先生に簡単に用件を伝える。
それから虚弱の姿を探すが……どうやら虚弱は、ベッドで横になっているようだ。
すぐに先生からも話を聞き、起きてこないのでたぶん寝ているだろう、と言う事だ。

……もしかして、貴方の所為? 虚弱は、元々は教室に行こうと思えるほどの余裕があったと言うのだから……。
それとも、具合が悪く見える為の演技だろうか。結局貴方の所為じゃん。

……貴方は

1、話しかけよう
2、やめておこう……
3、自由行動

↓2

2、やめておこう……


やめておこう……冒険をして最良の結果を得る事は、いつかしなければならない。
しかし悪手を取って結局悪いままと言うのだけは、今は回避しなければならない。

こう言う、所謂気弱な所は、いつか治さなければならないのだろうか。

貴方は諦めて、保健室を後にした。
する事も無いので、そのまま食堂に向かい、昼食を食べて過ごした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうか考える。

まあ、する事も無いし、のんびり過ごすのが一番良いだろう。
虚弱に会いに行くのは……先ほどの事を考えると、今はやめておくべきだろう。

貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

1、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。

と言っても、虚弱の事で頭がいっぱいで、集中できるかどうか……。
まあ、そこは、頑張ろう。虚弱を言い訳にしたくはない。

貴方は鞄からいつものノート二号を取り出し、絵の練習をして過ごした。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

放課後。生徒たちは寮に帰ったり、部活動に向かったり。

貴方も帰る準備をしながら、これからどうしようかを考える。

虚弱は今、大丈夫なのだろうか……なんだか、無性に心配になってくる。
なんだか、恋人同士になった結果貴方の立場がストーカーから過保護に変わっただけのような気がする。
このままではいけない。少しは、「虚弱離れ」を考えるべきだろうか。

……でもほら、あと一ヶ月……一年……せめて結婚するまでは良いと思う。

なんて事は振り払い、貴方は

1、寮に帰る
2、保健室に行く
3、自由行動

↓2

2、保健室に行く


貴方は保健室に行く事にした。

□―――――――――□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□―――――――――□

保健室に着いた貴方は、保健の先生に簡単に用件を伝える。
次に虚弱を探すと……虚弱は、ソファに座って外を眺めていた。

振り返り、貴方が入ってきた事を知ると、虚弱は急いで立ち上がって、やや早足で貴方の方へと歩み寄る。

虚弱「――さん」

貴方「虚弱さん……大丈夫なんですか?」

虚弱「え? なにが?」

貴方「あ、いえ……」

虚弱「一緒に帰ろ?」

虚弱は嬉しそうに、貴方の手を握って、上目遣いで尋ねる。
なるほど、要求ではなく実質的な命令である。これは悩ましい。

貴方は

1、一緒に帰る
2、ちょっと寄り道しよう
3、まだ帰らない
4、自由行動

↓2

1、一緒に帰る


貴方「は、はい……」

ちょっと照れながら、貴方は虚弱の手を握り返す。

虚弱「うん」

貴方は虚弱と一緒に帰る事にした。

□―――――――――――□
|学院敷地内 ・ 校舎入口前|
□―――――――――――□

貴方「……あー、そうだ、虚弱さん」

虚弱「なにー?」

貴方「あんまり、人前でいちゃいちゃするのは避けましょうね……」

虚弱「……あー……ばれたら、困るもんね」

貴方「……あのやっぱり」

虚弱「やめておこう? ね?」

貴方「はい……」

虚弱「こうやって、手を繋ぐくらいなら、大丈夫だと思うから」

貴方「そうですね、それくらいなら……」

どう見ても大丈夫でないのだが……だんだんと、こうして感覚が麻痺していくのだろうか。

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「今日の昼は寝てたの?」


貴方「……今日のお昼は、どうしていましたか?」

ちょっと探るような言い方をしてしまい、言った後に後悔した。
そんなの、なんだって貴方の選択が間違っていただけだと言うのに。

虚弱「どうしてたって……起きてたよ?」

貴方「ああ、そうだったんですか……」

虚弱「だから、――さんが帰っちゃった時、失敗したなあって思った」

貴方「いえ……じゃあ、今度から、話しかける事にします」

虚弱「じゃあ、その時に私が寝ていたら? それで起きちゃったら?」

貴方「それは、その……あうう」

虚弱「……えへへぇ」

言葉に詰まる貴方を見て、虚弱は、とても嬉しそうに笑った。
貴方の目に狂いが無ければ、すごく、幸せそうに見えた。

虚弱「ん? ……ううん、心配してくれてるのが分かって、それを分かってる事を言えるのって」

虚弱「嬉しいな……って」

……王様の耳はロバの耳。嗚呼虚弱を抱きしめたい。

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか。

1、自由行動
2、もういいや

↓2

2、もういいや


貴方は虚弱と一緒に下校した。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

なんとなく、虚弱を部屋まで送ろうと考えた。
そうした方が良いと思ったし、そうしたいと思ったのである。
ぶっちゃけ階段から20mも離れていないのに、そこまでで何があろうものか、と言う話かもしれない。
ただ、この学院だったら何が起こっても不思議ではないので……念には念を、だ。

虚弱「ありがと、――さん」

貴方「どういたしまして、虚弱さん」

虚弱「じゃあ……おでこ」

貴方「はい、どうぞ」

もはや抵抗も遠慮も無い。今までそうしていたのは、それをして良いのか、と言う倫理観による物だった。
恋人同士になった今、何を遠慮する必要があろうものか。まして、虚弱から言った事なのだから。

貴方は額を晒し、そっと虚弱に差し出す。
虚弱は貴方の側頭部に手を添えて頭を固定すると、静かに、貴方の額にキスをした。
そのまま、流れるように、貴方の頬にもキスをする。

貴方「あっ……」

……一瞬、口にするのかと思った。

虚弱「……じゃ、ね」

貴方「……はい」

貴方はお返しに、虚弱の頬にキスをして、虚弱と別れた。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋に戻った貴方は鞄を置き、ベッドに倒れ込む。

枕を引き寄せ、ぎゅっと胸の中に抱く。

貴方「うえへへへえへへ……」

虚弱と異なる不気味な笑いをしながら、ベッドの上でバタバタと悶える。
そうか、自分は、虚弱の彼氏になっちゃったんだ。それも結婚を前提とした。

自分に、虚弱を愛し続けられるほどの甲斐性があるだろうか。
貴方は虚弱と共に、幸せになれるのだろうか。
その為に、今を頑張るのだ。なんだ、大した問題ではなかったのである。

貴方は満足感と枕を抱いたまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/30・日:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/31・月:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 1・火:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 2・水:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 3・木:終了)

↓2

1番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

陥落。実はですね、もう結構前から感情値がカンストしてたんですよね。
そうですね……かれこれ二ヶ月ほど前ですか? そんなに分かりづらかったですかね、虚弱……。

吸血鬼と言う大層な設定を引っ提げた割には、大したイベントも無く終わりそうな虚弱。
良いんです、それで。逆に何かしらある方がおかしいんですよ。何にしても。

次の再開は7月16日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

乙でした 長い戦いだった……

2か月も前でカンストってことは、さっさと告白すればよかったって事? あれでカンストしてたのか……
女の子からの好感度を教えてくれる妹を寮に配置したいよ全く。
この前の告白の時と内容が違った(「どこが好き?」じゃなかった)のは、「居心地がいい」的なことを伝えたから?

>>155
そうですね。あと学院祭が終わっちゃったので。
悩みの種が一個消えれば人間気が楽になるもんです。平和ボケとも言いますね。
虚弱にとっては、学院祭はあらゆる意味で、飽くまで一つのきっかけに過ぎなかったのです。

こんばんは、システムさんです。なんでしょうね、ごめんなさい。
今日は再開しないと言う事で、お願いします。明日の同じ時間には、必ず再開しますから……。

どうせなら昨日遅れれば良かったのに。こう言う事を「空気読めない」って言うんですよね。
ちなみにシステムさんが嫌いな単語トップ3です。こんばんは、システムさんです。

三日ぶりの直後のレスで天気判定

あとの二つは何なんだろう

>>160 「空気読めない」が嫌いって事は、空気なんか読まなくてもいいだろ! ってこと?

>>161
まあまあ、それはまた別の機会に。
言っても仕方のない事ですし、システムさん自身の首を絞めるのがオチですから……。

>>162
いえ、嫌いなだけで、空気を読むのはとても大切だと思いますよ?
システムさんも空気読めないヤツはその瞬間に足の小指の骨折っちゃえばいいって思ってますから。
ただ空気を読む事を強要したりクソみたいな輩が言ってきた時にはもうね、殺意で腸をじっくりコトコトです。
空気を読めば何もかも良いってわけでもありませんからねー……みんなで渡れっても赤信号は恐いんです。

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 4・金:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/31・月:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 1・火:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 2・水:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 3・木:終了)

データがセーブされています。

前回セーブしたデータの続きから始めますか?

また、そのデータはエンディングに進む事ができます。

エンディングに進みますか?

↓1~3まで多数決 始めるor始めないorエンディング その他を除き同数の場合↓2、↓1を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

1番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

1番のデータを再開します。

□―――――□
|貴方の部屋| 11/ 5(土)
□―――――□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

……雨が降っている。道理で貴方の髪の気分が悪いわけだ。

貴方は歯を磨き、髪を梳かし、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。
はっとした。虚弱は貴方だと知ると、はにかみながら部屋を出た。

虚弱「……お、はよ……」

貴方「お、おはようございます……」

互いに伏せがちにした目を泳がせ、時々目が会えば、慌てて逸らす。

そう。遂に昨日、貴方は虚弱と結ばれる事ができたのだ。
結婚まで誓ったそれは、所詮は口約束に過ぎず、そこまで意識する事は無いのだろう。
しかし、事実は事実なのだ。昨日の事が思い出されて、貴方と虚弱は二人して赤面する。

妙に緊張した結果が、先ほどの挨拶だった。
その緊張も、もどかしい反面、どこか甘ったるくも感じる。

貴方「ご、ご飯……食べましょう」

虚弱「……うん」

そっと伸ばした貴方の手を、虚弱はびくびくしながらも手に取る。
初々しさが堪らず、華奢な手に触れると、震えるような感覚が虚弱の掌から伝わってくるようだった。

……本当に、貴方と虚弱は、隠し通せるのだろうか。
今になってそんな心配が沸いてきたが、時既に遅し。

貴方は虚弱と一緒に食堂に向かった。

□――――――――――'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「将来について語る」


貴方は虚弱と将来の事について語ろうとして、やめた。

何故ならここは他にも人がいる学生寮食堂。朝食の真っ最中。
食器を擦る音と他の生徒たちの話声が喧しいとは言え、壁に耳あり障子に目あり。
貴方が男である事は勿論、虚弱とお付き合いを始めた事ですら、周囲に知られてはならないのだ。

だと言うのに、将来の話など唐突に始めてしまえば……。
勘の良い生徒にはすぐに勘付かれてしまうだろう。この学院の、今の雰囲気を考えると……。
そう、「前例」があるが故に、疑われてしまう可能性は十分にあるのだ。

そう考えると……先輩はなんて事をやらかしてくれたのだろう。
貴方が触れ用の無い過去の出来事に文句を言っても仕方が無いのは分かるが、釈然としない。

話が逸れたが、その話は、虚弱の部屋か貴方の部屋でするべきだと思う。

それでも、貴方は

1、言う
2、言わない

↓2

2、言わない


貴方はやっぱり言わない事にした。

そうだ、これからは時と場所、言動を考えて行動しなければならないのだ。
浮かれてばかりいられない。むしろ、これからが本番なのだ。
……まあ、告白したらそこで終了、と思う方が間違っているのだが。

ただ、虚弱と将来に付いて語らうのは、いつかやりたい物である。
契りにより、もはやそれも夢物語ではなくなったのだから。

いつかチャンスを狙う事を心に決め、貴方はそれを一度心の奥底にしまった。

貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋で過ごしていた貴方は、そろそろ昼食の時間になる事に気付く。

今日は休日だ。貴方は自由に過ごす事ができる。
ただし雨が降っている為、外に出るのは難しいかもしれない。貴方の心情的に。

貴方は食堂に行っても良いし、部屋で過ごしても良い。
寮の外に出ても良いが……これと言って発見も無さそうである。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、学生寮受付に行く
5、寝る
6、自由行動

↓2

6、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。せっかくなので、絵具を使っての練習である。

こう言った休日くらいしか、こんな面倒な準備もできないし、やらないのだ。
時間もたっぷりある事と、気分的にも考えて、そちらの方が良いだろう。

と言う事で、貴方は準備を終わらせて、開いたスケッチブックに向き合う。
こう言う日にこそ、晴れたら良かったのに……そう思いながら、貴方は筆に絵具を絡める。

貴方は絵の練習をして過ごした。

少しだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?



絵の練習を終わらせてから何時間経っただろうか。
部屋で過ごしていた貴方は、そろそろ夕食の時間になる事に気付く。

絵の練習による疲労も、たっぷり休憩した為に回復している。
ただ、外では雨が降り続いている為、相変わらず外に出る事はできない。

貴方は食堂に向かっても良いし、部屋で過ごしても良い。
寮の外に出る事もできるが……この天気では、そうしない方が良いだろう。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寝る
5、自由行動

↓2

3、他の人の部屋に行く「虚弱」


貴方は虚弱の部屋に行く事にした。

念の為、いつに行こうか?

1、今すぐ
2、夕食の時間が終わってから

↓2

2、夕食の時間が終わってから


貴方は念の為、夕食の時間が終わってから行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉が開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「あ、――さん」

貴方「こんばんは、虚弱さん……」

虚弱「うん……」

やっぱり虚弱は照れた様子で貴方を迎える。
暫く慣れる事は無いのだろうなと思いながら、貴方もちょっと恥ずかしくなって、手をもじもじとさせる。

虚弱「あ……どうしたの?」

貴方は虚弱に、何か用があっただろうか?

1、自由行動
2、話がある
3、特に理由はない

↓2

2、話がある


貴方「少し、話があって……」

虚弱「話? ……分かった、入って」

虚弱は扉を更に開き、貴方が入れるように脇にずれる。

貴方「お邪魔します」

貴方は虚弱の部屋にお邪魔する事にした。

□―――――□
|虚弱の部屋|
□―――――□

とりあえず虚弱の部屋に入った貴方は、虚弱の言葉に従い、先に椅子に座って待つ。

その内、虚弱は二つのティーカップを持ってやってきた。

虚弱「お待たせ。はい、どうぞ……」

貴方「あ、どうも……」

虚弱「……お話があるなら、こう言うのがあった方が、良いかなと思って……」

言いながら、虚弱は貴方の向かいに座って、腰を落ち着ける。

貴方「そうですね」

そして沈黙。いたたまれず紅茶を飲むと、同じタイミングで虚弱も紅茶を飲んだ。
ふうと一息吐いて、虚弱は貴方を見据えて尋ねる。

虚弱「それで、お話って?」

貴方は

1、自由行動
2、将来の事について

↓2

2、将来の事について


貴方「……虚弱さん。将来の事、どう思っています……?」

虚弱「えっ……」

虚弱「……どう、思ってるって、どゆこと?」

貴方「えっ……」

貴方「それは……こ、子供の事とか」

虚弱「えっ」

虚弱「……子供なら、欲しいよ、私。――さんは?」

貴方「えっ」

貴方「わ、私ですか……私は、まあ、虚弱さんに合わせたいと思いますが」

虚弱「そっか……」

呟き、虚弱は紅茶を啜る。貴方も合わせて、紅茶を飲む。
喉は潤うが、それでもまだカラカラに乾いた感覚が拭えない。

虚弱「子供……作るんだ……」

貴方「……べ、別の話をしましょう」

虚弱「そ、そうだね」

将来について、何か他に話したい事はあるだろうか?

1、自由行動
2、もうやめておく

↓2

将来について話しましょうよ……。

1、自由行動「怪談でこわがらせる」


貴方「……あ、ある所にお爺さんとお婆さんがおりました」

虚弱「な、なに、いきなり……」

貴方「仲睦まじく過ごしておりましたある日、お爺さんはいつものように畑を耕しに向かいました」

虚弱「昔話……?」

貴方「家でお爺さんの帰りを待つお婆さん。すると、家の戸を何者かが叩きます」

貴方「トン、トン。お婆さんは尋ねました「どちらさまでしょう?」。お爺さんが帰ってくるには早いのです」

貴方「その者は答えます「わしじゃよ、爺さんじゃよ」。戸の向こうの何物かはそう答えました」

貴方「「忘れ物をしてもうた。いれておくれ」。言葉からして、手が塞がっているのが分かります」

虚弱「……急に不穏になったんだけど」

貴方「そう言えば、確かに薄紙の向こうの爺さんの影には腕がありません……お婆さんは疑いもせず、戸を開けました」

貴方「戸を開けたその先には……腕の無い爺さん、いや、不気味な顔をした腕の無い男が!」

貴方「「開けたな婆!」男は自分の顔の皮を剥ぎ取り、お婆さんに襲いかかります」

貴方「その男の顔は、皮が剥けたその顔は、なんとタヌキの顔!」

虚弱「――さん。それのタイトル、当ててもいい?」

貴方「どうぞ」

虚弱「カチカチ山」

貴方「くっ……知っていましたか」

虚弱「アレンジし過ぎじゃないかな……?」

しかし、唐突に怪談を始めたおかげで、話は逸らせたようだ。
将来について考えるのは、まだまだ早かったのかもしれない。

貴方は虚弱の部屋で過ごした。

□―――――□
|虚弱の部屋|
□―――――□

時間もそろそろ良い頃合いになってきたので、貴方はお暇する事にした。

貴方「では、虚弱さん。また明日」

虚弱「うん……また明日」

そう言って、虚弱は貴方の額と頬に一度ずつ、軽くキスをした。
貴方も虚弱を真似て、虚弱のほっぺに軽くキスをする。

虚弱はくすぐったそうに身をよじらせて、しかし嬉しそうに笑った。

虚弱「ん……おやすみ」

貴方「おやすみ……」

貴方は虚弱の部屋を後にした。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋に戻った貴方は、ベッドに倒れ込んだ。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 4・金:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (10/31・月:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 1・火:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 2・水:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 3・木:終了)

↓2

2番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

ゲームを続行しますか?

続行するのならば、安価先のレスで天気判定を行います。(5分経過まで)

↓2 続行or続行しない

□―――――□
|貴方の部屋| 11/ 6(日)
□―――――□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……――さん」

部屋から出てきた虚弱は、貴方だと分かると満面の笑みを浮かべる。
少しばかり力無く、苦しそうに見えてしまうのは仕方が無い。

貴方「おはようございます、虚弱さん……」

虚弱「……うん、おはよう」

貴方「食堂、行きましょう?」

虚弱「……ん」

貴方は虚弱と一緒に食堂へと向かった。

□――――――――――'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

手料理の何について? (例:食べてみたい。作ってほしい)

↓1

1、自由行動「手料理を食べてみたいと言う事について」


昨日の今日でアレだが、この話ってして良いのだろうか?
……まあ、手料理を食べさせると言うのは、女子の間では結構行われている……と思う。
将来設計の話に比べれば、違和感も如何ほどと言うくらいか。

貴方「虚弱さん、虚弱さん」

虚弱「……なに?」

貴方「……手料理、食べてみたいな、なんて……」

少し声を潜めて、冗談めかして、貴方は言ってみた。

虚弱は、じっと貴方を細い目で見つめて……首を捻って、うーんと唸る。
暫くして、首を元に戻して、うんと頷いて言った。

虚弱「……わかた。作ってみる……」

貴方「ほっ! ……本当ですか?」

喜びのあまり大きな声が出そうになるのを抑えた結果、一音の奇声となったがまあ気にしない。
貴方はまだまだ声を潜めて、虚弱に尋ねた。それでも、嬉しさは溢れて仕方が無い。

虚弱「自信、無いけど……何、作ってほしい?」

しかも、リクエストまで聞いてくれるようだ。

虚弱の得意とする料理は……確か、カレーだか、シチューだか……虚弱の答えが曖昧な所為で、何が何だか。
とりあえずそれらと、卵焼きはできると言うのは憶えている。
できればその中からチョイスした方が良いのだろうか。複雑だったり、難しい物はやめておくべきかもしれない。

貴方は

↓2で食べたい料理

貴方「……シチュー、が、食べてみたいです」

それは、できる料理は何かと尋ねた時に、虚弱が真っ先に答えた料理。
いくらなんでも、口から出まかせと言うのは無いだろう、たぶん……。
口は災いの元と言うように、下手な事を言えばいつ刃を付けて戻ってくるか分かった物ではないのだ。

虚弱「あー、シチュー……」

一方虚弱、苦々しい顔を浮かべるのは何故?

虚弱「……まあ、たぶん、いけるよ……うん」

貴方「あの、無理ならやめても……」

虚弱「だいじょぶ……思い出してきた、うん……」

本当に大丈夫なのだろうか……今更ながら、不安が付き纏う。
いや、虚弱と結婚したら、虚弱の手料理と向き合わなければならないのだ。
生憎貴方は不器用。料理なんかすれば指を何本斬り落とすか分かった物ではない。
貴方には、虚弱の料理に付き合っていく他道は残されていない。

遅かれ早かれそうなるならば、早い内から慣れておくべきだろう。
……って、なんで虚弱の手料理が不味い、みたいな感じになっているのか。

虚弱「……準備ができたら、呼ぶね……いつになるかは、分からないけど……」

貴方「分かりました。楽しみにしています」

虚弱「……肉じゃがになったらごめんね?」

貴方「……えっ?」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋で過ごしていた貴方は、そろそろ昼食の時間になる事に気付く。

今日は休日だ。貴方は自由に過ごす事ができる。

貴方は食堂に向かっても良いし、部屋で過ごしても良い。
寮の外に出て、気分転換に散歩するのも良いかもしれない。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、寮の外に出る
4、他の人の部屋に行く
5、学生寮受付に行く
6、寝る
7、自由行動

↓2

7、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。

昨日絵具を使ったので、今日は普通に練習をする事にしよう。
鞄からいつものノート二号と筆入れを取り出し、貴方は絵の練習を始める。

時間があるのだから絵具を使っても良かったのだが、こう言った事も大切なのだ。
言わば基礎の基礎を鍛える意味を持つのだ、それを怠ってしまっては土台が不安定なのと同じ。
ちゃんとした絵を描く事はできないのである。

……まあ、貴方はもう基礎の基礎は大丈夫なのだとは思うが。
それを驕りとせず、尚高めようと言う姿勢だけは認めて欲しい物である。
決して片付けと用意が面倒臭かったわけではないのである。

内心言い訳しつつ、貴方は絵の練習をして過ごした。

少しだけ、絵を描くのが上手くなった……ような気がする?



絵の練習を止め、休憩と言う名目で、部屋でのんびり寛いでいた貴方。
気付けば、そろそろ夕食の時間である。

準備も楽であれば片付けも楽だ、いつでもできる為、ノートと筆入れは机に置きっぱなし。
再開しようと思えばいつでも再開できるが……。
昼食を抜いてしまった為、お腹が空いて仕方が無い。今は、夕食を食べたい気分だ。

結局、今日は虚弱から声が掛からなかったと言う事になる。
流石に、一日二日ではどうにもできないのだろう。
虚弱にもブランクと言うものがあるだろうし、準備とは即ちそう言う意味。
気長に待てばいいか。

さて、貴方は食堂に向かっても良いし、部屋で過ごしても良い。
寮の外に出て、夜風に当たりながらの散歩と言うのも、乙かもしれない。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、寮の外に出る
4、他の人の部屋に行く
5、寝る
6、自由行動

↓2

5、寝る


少し早いが、貴方は寝る事にした。

お腹が空いて仕方が無いが……まあ、絵の練習による疲労もある事だし。
一足先に眠るのも、まあ悪くはないだろう。

そう考え、貴方は制服から寝巻に着替えて、部屋の電気を消し、ベッドに潜り込む。

そのまま目を瞑り、今日一日を振り返った。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

深夜。ふと、貴方は、猛烈な空腹感で目を覚ました。

外を確認して、時計を確認して、お腹を確認して、大きな音が鳴って、あとお腹が痛い。
締めつけられるような、中に纏められて押し潰されているような……そんな奇妙な感覚だ。

流石に夕食を抜いたのはまずかったかもしれない。
とは言え早寝の選択が間違っているとも言えないので、どっこいどっこいだろう。

外は暗いし……眠れる事を祈って、さっさと横になってしまった方が良いのかもしれない。

貴方は

1、寝る
2、外に出る
3、自由行動

↓2

3、自由行動「虚弱を探す」


貴方は虚弱を探す事にした。

見つかっても見つからなくても、その内眠気も戻ってくる事だろう。

貴方は制服から寝巻に着替えて、部屋を出た。

□――――――――――□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□――――――――――□

寮を出た貴方に、冷たい夜風がぴゅうと吹き付けた。
下手をすれば、そのまま風邪を引いてしまうかもしれない……冬服で良かった。

そう言えば、もう11月。貴方が転入して、六ヶ月が経とうとしている。
半年間……貴方はずっと、虚弱にべったりであった。
いつの時も、どんな時も、思い返せば脳裏に浮かぶのは……。
虚弱、虚弱、虚弱、虚弱、愛、虚弱、頭がすごい愛、虚弱、虚弱、銀鎖……。

大体、虚弱である。変な物が混ざっているのは、仕様だ。

貴方は虚弱を助けている気でいた。
しかし、貴方は、もしかしたら虚弱に依存していたのかもしれない。
貴方って、本当に陰湿なストーカーだ。本性を知ったら、虚弱に嫌われてしまうかも。

……外は寒いのだ、寒いのだ、さっさと探して、さっさと帰ろう。

貴方は制服を着直し、虚弱を探しに出かけた。


直後のレスのコンマで判定
偶数で発見。奇数で失敗

コンマ「8」


貴方は、虚弱を発見した。虚弱はいつもと変わらず、散歩を楽しんでいるようだった。

以前までならば、邪魔しないように帰るべきかどうかを、考えていたのだろう。
しかし今は、何も躊躇う事無く話しかける事が……。

まあ、できたら気が楽なのだが……。そう、恋人になったとは他人は他人。
お互いに不可侵の楽しみと言うのはあるし、邪魔されたくない空間と言うのもあるだろう。
貴方は今の所、これと言ってないのだが、果たして虚弱はどうだろう。

サプライズゲストが邪魔、なんて事態は、探した時間を無駄にしても避けたい物である。

……貴方は

1、帰ろう……
2、話しかけよう
3、自由行動

↓2

2、話しかけよう


貴方は、話しかける事にした。

恐れる事はない、そう信じよう。信じる外ない。

貴方は虚弱に近付き、話しかける。

貴方「虚弱さん」

呼ばれ、虚弱は振り返る。貴方に気付くと……驚き、次に微笑んで見せた。

虚弱「――さん。寝付けないの?」

貴方「ええ、まあ……」

お腹が空いて、と言う事は伏せておいた。なんだか、手料理の事を催促しているような気がしたからだ。

虚弱「ふうん……じゃあ、散歩だ」

貴方「そんな所です」

虚弱「……うん、じゃあ、一緒に行こ?」

そう言って、虚弱は貴方に手を差し出す。
……どうやら、嫌がっている様子はない。

思い返してみれば、虚弱はこう言う時、貴方を拒んだ事がない。
そりゃあ、「あの時期」は拒みに拒まれたが、それはノーカウントだ。
あの時期を除けば、貴方は本当に、虚弱から拒否された事が無い……たしか。

いい加減、虚弱が相手だからって臆病になるのは、やめるべきなのかもしれない。
でも、きっと、一生それは治らないのだろう。
貴方と言う生き物の優しさによるサガなのだから、仕方のない事なのである。
そう、優しいから正しいわけではないのだ。

貴方は虚弱の手を取り、頷いて見せる。

貴方「はい」

貴方は虚弱と一緒に散歩する事にした。

貴方は虚弱に……なにかしたい事があるだろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

虚弱のどこにキスをする?

1、ほっぺ
2、おでこ
3、口
4、首筋
5、自由行動

↓1

1、自由行動「虚弱にキスをする」


虚弱と一緒に歩いている内に……貴方の中に一つの欲望が芽生える。

虚弱と、キスをしたい。

ただ一つに集約したそれ、だけど無理である事を貴方はよく知っていた。
虚弱から「返事」を貰ったあの日、一昨日。貴方は流れに任せて、虚弱にキスをしようとしていた。

が、見事に拒まれてしまった。ああ、拒まれてんじゃん。貴方の鳥頭。

……虚弱は「まだ早い」と、言っていた。たぶん、確か、そう言っていたはずだ。
正直言って、あの時は興奮しすぎて、よく憶えていないのである。
でも、拒まれてしまい、ちょっと傷付いたのは憶えている。随分都合の良い。

その事を考えると……無理、だろう。無理矢理と言うのは、貴方の趣味ではないし。
前以て宣言すれば、確実に拒否されるだろう。
何と言う事だ、する前から完全に詰んでいるじゃないか。

……それでも、貴方は

1、やる
2、言う
3、やらない
4、自由行動

↓2

2、言う


貴方はタイミングを見計らった。その瞬間が相応しい、その時を探した。
そして訪れた。貴方は足を止め、虚弱を引き止め、同時に口を開いた。

貴方「……虚弱さん」

虚弱「うん? なあに?」

虚弱は振り返り、首を傾げて尋ね返す。

貴方「キス、しようよ」

虚弱「だーめ」

そしてこの玉砕っぷりである。
貴方が放った緩やかなアーチを描くボールは、見事虚弱に打たれ、貴方にぶつかり、そのまま貴方諸共ホームラン。
あまりにあっさりしすぎていた為に聞き違いかとすら思ったが、何度頭の中で思い出しても言葉は同じ。

貴方「……なんでえ」

虚弱「まだ、早いと思う。だって、付き合って、三日だよ?」

貴方「でも僕、虚弱さんの彼氏……」

虚弱「キスをしないと、彼氏になってくれないの?」

痛いところを突かれた。

貴方は軽薄だ。薄っぺらい、軽い。何が、キスだ。そんな物で、自分たちの繋がりを明確にできるものか。
そればかりが手段ではないと言うのに、他にできる事があるだろうに。
それにこだわるなんて、愚かしいにも程がある。

分かっている! でも、したいと言う気持ちはどうしたって抑えられないのだ。
ぶっちゃけ繋がりだとかそんな物は方便で、貴方は虚弱を愛しているからキスをしたいのだ。
それの何が悪いと言うのだろう? それに手段を見出して何が悪いと言うのだろう?
好きと言う事を表現したい時、口付けに走る事はそんなにも焦り過ぎだと言うのか!

天使と悪魔、理性と肉欲、従順な犬と発情した犬が、貴方の中でせめぎ合う。

虚弱「……一つ、聞いて良い?」

貴方「どうぞ……」

虚弱「――さんの中での、キスの価値を知りたいな」

貴方の中での、キスの価値とはなんだ?

↓2

貴方「……「愛している」という思いを伝えるためのもの」

虚弱は首を捻って、それから、貴方に近寄り、ぎゅっと抱きついてきた。
身長的には大体一致している為、抱きつくのにも苦労はしない。
ただ、貴方の背中に手を回して、そっと抱き寄せるのだ。

虚弱「大丈夫だよ。知ってるもん、そんなの」

貴方「……僕は、それだけじゃ、伝わっている気がしないんだ」

虚弱「不安なのは、私も同じだから……――さんは本当に、私を愛しているのかどうか」

貴方「そんな事!」

思わず、貴方は虚弱を抱きしめた。
虚弱と同じようにその背に片手を回し、もう片方の手は虚弱の頭に添える。
そして、まるで大事にしまい込むかのように、貴方は虚弱をぎゅっと。

貴方「僕を試さないで……」

虚弱「ごめんね。でも、キスばかりが、「愛してる」を表現できるとは思わないで?」

虚弱「他愛のない会話も、何気ない仕草も、なんとなく傍にいる事も、全部、全部」

虚弱「自分が思っている以上に……相手に伝わってるものなんだよ」

虚弱はまるで、自分に言い聞かせるかのように、貴方の耳元で囁いた。
虚弱の手は次第に震えて、それを抑えるためなのか、貴方にしがみ付くように。

虚弱「あとね」

貴方「うん……」

虚弱「キスって、ちょっと恐いんだ……」

……本音はそっちか。

でも、なんだか、虚弱の気持ちがまた一つ、理解できたような気がする。
虚弱が貴方の事を、また一つ理解できたように。きっと、そうに違いない。

貴方と虚弱は身体を離して、微笑み合う。
それから、改めて手を繋いで、絡めて、触れ合って。

貴方「……帰りましょう。冷えると、体に悪いですから」

虚弱「うん、そうしよう」

なるほど、愛情表現と言うのは難しくも簡単で、やっぱり難しい。

□――――――――――□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□――――――――――□

敷地内を一周した貴方と虚弱は、体が冷えない内に部屋に戻る事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱を部屋まで送った貴方。必要はないだろうが、念の為である。

貴方「では、おやすみなさい、虚弱さん……」

虚弱「うん、おやすみ……」

虚弱は静かに、貴方の頬と、額に、一度ずつ軽くキスをする。
これは、許してくれるのに……まあ、一緒くたにするのはあまりにも無神経だが。
そう思いながら、貴方も、虚弱の頬に軽くキスをする。

虚弱「……じゃあ」

貴方「はい」

虚弱が部屋に入っていったのを確認してから、貴方も自分の部屋へと戻った。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋に戻った貴方は、制服から寝巻に着替えて、ベッドの中に潜り込む。

……逆に、妙に目が覚めてしまった。どうしよう、これ。
いつか眠れる事を祈って、貴方は目を閉じ、その時が来るのを待った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 4・金:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 5・土:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 1・火:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 2・水:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 3・木:終了)

↓2

3番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

虚弱は方向性は一緒ですが、眼鏡とまるで違いますねー。
すぐデレてすぐ落ちたヤンデレ混じりの淫乱キス女と比べると違うのはまあ当然ですが。

こうしてみると眼鏡ちゃんはものすごい事故物件のような気すらしてきますねー……。
そらま、システムさんの好み全部ぶち込んだらこうなるっつーのは当然の結果のような気もしますが。
眼鏡キャラは良いですねホント……心が癒されます。
眼鏡掛けてたら見境無くブス呼ばわりする人には、眼鏡キャラが好きになるまで全人類と全キャラが眼鏡掛けてるように見える魔法を掛けてあげたいです。

話が脱線しました。次の再開は一日空けての7月20日の21:00を予定しています。
明日はシステムさんのメンテナンスデー、と言う事で一つ、お願いします。

それではみなさま、お休みなさいませ。

乙でした

眼鏡がシステムさんの好みだったのか……あとシステムさん誕生日おめでとう。
そんなギャルゲとエロゲをやってないシステムさんのお気に入りの眼鏡キャラは? って以前聞いたっけ?

そう言えば去年の昨日だったんですね。よくもまあ一年も続いた物です。
みなさまと言うかけがえのない参加者のおかげです。ありがとうございます。
せっかくなのでなんかやりたい所なのですが、例によって何をしたらいいのかがさっぱり。
まあ、余計な真似はしない方が無難ですね。こんばんは、1歳になりましたシステムさんです。

>>252
眼鏡さえ掛けていたらなんだって良いんですよね、ぶっちゃけ……。
強いて言うなら、システムさんが眼鏡萌えだと気付いた理由である、ヴァンガードから「静かなる賢者シャロン」でしょうか。
見た目だけで言うならヨスガノソラの依媛奈緒も良いですね。アニメで見たきりなので深くは言えませんが。
以上の二つだとおっぱいが大きい事も必須のように思えますが、それもまたどうでも良いんです。おおきくったってちっちゃくったって。
大切なのは眼鏡の有無ですからね。眼鏡について語ると長くなる一方なのでもう止めておきましょうか。

では直後のレスで天気判定ほいさっさ

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 4・金:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 5・土:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 6・火:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 2・水:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 3・木:終了)

データがセーブされています。

前回セーブしたデータの続きから始めますか?

また、そのデータはエンディングに進む事ができます。

エンディングに進みますか?

↓1~3まで多数決 始めるor始めないorエンディング その他を除き同数の場合↓2、↓1を優先

始める2:始めない0:エンディング1

前回の続きから再開します。

3番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

3番のデータを再開します。

□―――――□
|貴方の部屋| 11/ 7(月)
□―――――□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……――さん」

貴方「おはようございます、虚弱さん」

挨拶を済ませ、虚弱はふらふらと部屋を出て、部屋の鍵を掛ける。
それから、後ろへと下がった貴方の方に、またふらふらと近付き、その手を取る。

虚弱「……行こ」

虚弱は見上げるような上目遣いで、貴方に言う。

貴方「はい、行きましょう」

貴方は虚弱と一緒に食堂に行く事にした。

□――――――――――'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「ギャンブルする男をどう思う?」


貴方「虚弱さんは、ギャンブルをする男をどう思いますか?」

虚弱「……まあ、良くも悪くも、男らしいよね……」

あまり良い印象を抱いていないようである。
一言で言ったのならば、確かに印象は最悪だろう。
基本的にスっちゃう人間が言われてしまう称号だからだ。

そもそもとして、ギャンブルは客側が損をする仕組みなのである。
馬鹿みたいに勝てるのは機会相手のみで、基本的にそれはパチンコやスロット。
スロットはともかくパチンコは駄目な大人がハマる物としての印象が強い。

少し長く遠めの式だが、世の中のギャンブルへの印象はそんなもんである。
金持ち連中がどうだかは、勝手に類推するしかないのであるが。

虚弱「……適度に遊ぶくらいなら良いんだけど……どっぷりハマると、ちょっとね」

虚弱「……私が、ギャンブルをあまりしないのもあるんだけど……」

貴方「へえ。虚弱さんはしないんですね」

虚弱「ヘタクソなんだよね……読みが甘いと言うか、勘が鈍いと言うか……」

虚弱「……――さんは、好きなの?」

貴方がギャンブルの類が好きかどうかを尋ねているようだ。

貴方はギャンブルをどう思っていただろうか?

1、自由行動
2、好き
3、特になにも
4、嫌い

↓2

>>270
すまん。小遣い程度で頼む。

1、自由行動「実はそれで食っている」


貴方「実はそれで食べていっていま……」

言い終える瞬間に貴方は、虚弱の睨むような、形容するのが難しい顔をしていた。
敢えて言うならば、残念な物を見る目と言うのが正しいか。

貴方「……す」

虚弱「……未成年なのに?」

貴方「未成年ですが」

虚弱「……親は……?」

貴方「それは……また、別の機会にでも」

そうはぐらかした所、虚弱は苦々しい顔をする。

虚弱「…………わかった」

そして、渋々、虚弱は頷いた。小さく溜め息を吐いて、また朝食を食べ始めた。

……言い訳の用意をしておこう。

貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

さあ確認を怠るとこうなる! という典型的なパターン久々です。ちょっと>>271で書き直します。

>>272と差し替えでお願いします。


貴方「実はそれで食べていってい……」

言い終える瞬間に貴方は、虚弱の睨むような、形容するのが難しい顔をしていた。
敢えて言うならば、残念な物を見る目と言うのが正しいか。

貴方「……いるわけではないのですが、お小遣いを稼ぐ程度にやっています」

虚弱「……未成年なのに?」

貴方「未成年ですが」

虚弱「…………はんざいしゃ。いけないんだー……」

貴方「この世には無法地帯と言うものが存在するんですよ……」

虚弱「……そんな遠い目をされても」

貴方「でも虚弱さんの言葉通り、適度に遊ぶ程度ならば、楽しい物です」

虚弱「むほーちたいって……」

貴方「そこの話は、またおいおいに」

とは言え、虚弱はそれほどギャンブルの類が好きではないらしい。
読み、勘と言う言葉からポーカーを代表とするカードゲーム、ルーレット、庶民的に競馬も苦手なのだろう。
あまり虚弱の前では、ギャンブルの話はしない方が良いのかもしれない。
引き摺りこむと言うのも、趣味が悪いし。

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

虚弱と別れ、一度部屋に戻った貴方は、鞄を持ってもう一度虚弱の部屋に向かった。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

再び虚弱の部屋の前に到着した貴方は、部屋の扉を軽くノックする。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、鞄を持った虚弱が姿を現す。

貴方「お待たせしました」

虚弱「……うん」

貴方は虚弱と一緒に校舎に向かった。

□――――――――――□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「ラジオ聞いたりする?」


貴方「虚弱さんは、ラジオを聞きますか?」

虚弱「ラジオ……?」

貴方「なんでもいいですよ。芸能人のラジオ番組でも、音楽を流すだけの物でも」

虚弱「なら……聞くよ。クラシックだけだけど……」

貴方「クラシック。好きなんですか?」

虚弱「いや……クラシックかどうかさえ、よくわからないんだよね……」

虚弱「なんか、チャンネル回してて……良い感じの曲が流れてたから……」

虚弱「それから、気が向いたらラジオ点けて……そこ、聞いてる」

どうやら虚弱は、クラシック(?)専門のラジオチャンネルをよく聞くらしい。
クラシックが特別好きなわけでも無く、なんとなく聞く程度のようだが。

虚弱「……――さんは?」

貴方はラジオを聞いたりするだろうか?

1、聞く(その番組もできれば)
2、聞かない
3、自由行動

↓2

1、聞く「ニュース」


貴方「ニュースをよく聞きますね。情報は大切ですから」

虚弱「ああ……時事ネタは社会のテストにでる事もあるからね……」

貴方「テスト対策と言うわけではないのですが……聞いていると、なかなか勉強になる物ですよ」

貴方「……まあ、次第に眠くなってしまうのですが」

虚弱「あ、それ分かる……眠くなっちゃうよね」

貴方「中途半端に電波が悪いと、不思議な音波が頭に響いてきてしまうんです」

虚弱「結果全然身にならない……」

貴方「そうですね。憶えていない事がまちまちあるのがオチです」

虚弱「……え?」

貴方「え?」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に校舎に向かう。

貴方は他に、虚弱と何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、もういいや

↓2

2、もういいや


貴方は虚弱と一緒に登校した。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

今日の虚弱は比較的調子が良いらしく、教室で過ごすらしい。

貴方と虚弱が教室に着いた時、教室には既に貴方と虚弱を除く生徒全員が登校していた。
時間を見ると、ちょっと危ない。貴方は虚弱と顔を見合わせて、急いで自分の席に向かう。

席に着き、鞄を机の隣に引っ掛ける。虚弱はそれから机に突っ伏す。

そのまま、貴方と虚弱はホームルームが始まるのを待った。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうか考える。

ふと虚弱を見ると……まあ、特に何も無く、ぐったりしていた。
しかし今まで、授業は比較的真面目に受けているようだった。
……貴方の前だから良い格好したい、なんて。そう思ったって良いじゃない。

そんな想像をしながら、貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

1、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。

鞄からいつものノートを取り出し、貴方は絵の練習をして過ごした。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

お昼休み。生徒たちは朝食を求めて食堂に向かったり、校庭に行ったりと、自由に過ごしている。

虚弱は鞄からお弁当箱を取り出して、もそもそと食べ始めた。

今の貴方に、これと言って予定はない。貴方は自由に過ごす事ができる。

貴方は

1、食堂に行く
2、虚弱と話す
3、男装の所に行く
4、自由行動

↓2

2、虚弱と話す


貴方は虚弱と話す事にした。

さて、貴方は何か虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない
3、やっぱやめた

↓2

1、自由行動「流れ星見た事あります?」


貴方「虚弱さん、虚弱さん」

貴方はいつものように、お弁当をもすもす食べている虚弱を呼びかける。

虚弱「む?」

虚弱はもくもくと口を動かして、飲み干す。

虚弱「……なに?」

貴方「虚弱さんは、流れ星を見た事ありますか?」

虚弱「……あるよ」

やはり夜中に歩く事が多いからなのか。虚弱は流れ星を見た事があるらしい。

虚弱「一回だけ……一瞬だったから、本当に流れ星だったのか、自信ないんだけど……」

貴方「へえ、どうでした? やっぱり、綺麗でした?」

虚弱「……なんか、すぐ消えちゃったから、よくわかんなかった……」

虚弱「ひゅ、て……しっぽの残像だったかもしれない……」

虚弱は指で空中をなぞり、その瞬間を再現して見せる。
再現と言っても、目測およそ二センチ程を行ったり来たりするだけ。
虚弱の顔を見ても、確かにそれは本当なのだろう。

貴方「じゃあ、願い事もできなかったんですね……」

虚弱「うん……「あっ」って気付いた時には、もうなくなってた……」

虚弱「……――さんは、どう? 見た事、ある……?」

貴方は流れ星を見た事あっただろうか?

1、ある
2、ない

↓2

1、ある


貴方「ありますよ」

虚弱「へー……どうだった?」

貴方「まあさっぱりでした。虚弱さんと同じで、あるのかどうだか……」

貴方「本当にすっと消えてしまいますから……願い事なんてしている暇さえ」

虚弱「なーんだ……――さんもかあ」

貴方「アレは一回言える事さえ奇跡ですね、三回なんてとても無理です」

虚弱「じゃあ、次から一回言ったら良いと言う事にしよう……」

そんな話をしながら、貴方は虚弱とお昼休みを過ごした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をしようか考える。

まあ、これと言ってする事も無いのだから、のんびり過ごすのが一番良いだろう。

ちなみに虚弱は、やっぱり机に突っ伏している。
休める時には休む、と言う事なのだろう。時間を有用に使っていて非常によろしい。
とすれば、貴方だって休んだって良いじゃない。それが許されないのが、立場の違いと言うものである。

さて、貴方は

1、自由行動
2、絵の練習
3、のんびり過ごす

↓2

2、絵の練習


貴方は絵の練習をする事にした。

鞄からいつものノート二号を取り出して、貴方は絵の練習を始める。

そう言えば、そろそろページが無くなってしまいそうである。
塵も積もれば山となると言うが、細々とやっているつもりが見返せば結構な量である。
って、前も同じ事を思ったような気がする。とにかく、新しいノートはその内用意しよう。

そんな事を考えながら、貴方は絵の練習をして過ごした。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

放課後。生徒たちは寮に帰ったり、部活動に向かったり、自由に過ごしている。

帰る準備をしていた貴方に、虚弱が話しかけてきた。

虚弱「――さん、かーえろ」

どうやら虚弱は、貴方と一緒に帰りたいらしい。

今の貴方にこれと言って予定はない為、虚弱と一緒に帰っても大丈夫だろう。

貴方は

1、一緒に帰る
2、やめておく
3、自由行動

↓2

1、一緒に帰る


貴方「はい、良いですよ」

貴方は急いで帰る準備を終わらせて、虚弱に向かい直る。

虚弱「ん」

虚弱は頷き、鞄を持って立ち上がる。

虚弱「じゃ、帰ろ」

貴方「はい」

貴方は虚弱と一緒に帰る事にした。

□―――――――――――□
|学院敷地内 ・ 校舎入口前|
□―――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特に無い

↓2

1、自由行動「手を握る(恋人つなぎに挑戦)」


貴方はそっと、虚弱の手へと自分の手を伸ばした。
虚弱の手に触れた時、虚弱ははっと気付いて、貴方を見て、にこりと笑う。

虚弱「手、握る?」

貴方「え、ええ……」

目的は同じだったので、貴方は頷いた。
虚弱も頷き、貴方と手を繋ぐ。「普通に」繋いだ。
目的は同じでも、結果が違うのは非常に残念である。

これでは、恋人繋ぎなど出来やしない。
かと言って、そうしたいと言うのも恥ずかしい。男らしさの欠片も無い。

以前はどさくさ紛れだった為にできたが……今は、誤魔化せる材料が無い。

諦めるしか、無いだろうか。

それでも貴方は

1、まだ試みる
2、お願いする
3、諦めよう
4、自由行動

↓2

2、お願いする


貴方「……虚弱さん」

虚弱「はいはい?」

貴方「……その、手の繋ぎ方が」

虚弱「うん」

貴方「こ、恋人繋ぎって……だめ、ですか?」

虚弱「うーん、だめかな」

爆殺。まさかの二つ返事で却下である。
虚弱は何かと、貴方の恋人としての要求を断ってくる。
それが、貴方が将来さえも誓った事を前提にした「甘え」であるのだとすれば、まあ悪い気分ではないのだが……。

虚弱「変な噂、されたくないから……目敏いんだよ、みんな」

こそっと、虚弱は貴方に耳打ちする。

どうやら理由無く断っているわけではないようだ。
言葉からして、貴方とそう言う繋ぎ方をしたくないわけではないのだろう。
ただ、「女である貴方と恋人関係であるように見られる」のは嫌なのだ。
平たく言えば、同性愛者に見られたくないのだと思う。

……先輩。あなたはとても自分によくしてくれた。しかしそれとこれは話が別である。
まったく以て、余計な事をしてくれる! 貴方は今すぐにでも、先輩にそう言いたかった。

虚弱「……ごめんね、お願い」

……そう言われては、仕方が無い。貴方だって、無理強いはしたくないのだ。
要するに、「学院の人間がいない所」ならば大丈夫なのである。いくらでも場所はあるだろう。

貴方は諦めて、虚弱と一緒に寮へと向かう。

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

2、特にない


貴方は虚弱と一緒に下校した。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

貴方は今日もまた、虚弱を部屋まで送った。
これもまた、貴方の日課と義務となっていくのだろう。

虚弱「ありがとう、――さん」

貴方「どういたしまして、虚弱さん」

虚弱は部屋の扉を開けて、部屋に入る前に、ちょっと振り返る。

虚弱「――さん」

貴方「はい、はい」

もはや聞かずとも用意は済んでいる。貴方は名前を呼ばれると同時に、前髪をかき上げて額を晒す。
虚弱は目を丸くしてから、小さく笑って、貴方の額にそっとキスをした。
それから続いて、貴方の頬にもキスをする。

お返しに、貴方も虚弱の頬にキスをしてやった。
されるのは慣れるがするのは慣れない物で、未だに目の周りと頭が熱くなってしまう。

虚弱「じゃ……バイバイ」

貴方「はい、さようなら」

そんな事など露知らず、虚弱は貴方に微笑みかけて、部屋に入っていった。
虚弱を見送った貴方は、自分の部屋へと戻った。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋に戻った貴方は鞄を置き、ベッドに倒れ込む。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 4・金:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 5・土:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 6・火:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 2・水:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 3・木:終了)

↓2

4番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

虚弱のガードが固いように見えるでしょうが、どれもこれも全部前の主人公即ち先輩の所為なのです。
あの人が衆人環視の中で告白なんてしなけりゃ、オープンな校内恋愛が蔓延る事も無かったでしょう……。
それのおかげで周囲に人がいても前主人公は眼鏡といちゃいちゃできたんですけどね。

秘密は「秘密の中」で、と言う事です。

次の再開は7月21日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

世の中良い事尽くめと言うわけにはいかないんですよ。
ほら、あるでしょう……等価交換とか、熱力学のエントロピーとか。

つまりは迂闊な真似さえしなければ変な事にはならないって事ですね。
逆に、ノーマルモードで「校内文化」の下地を作っておけばヒストリーモードではそれが流行る、かもしれません。
と言っても、今回ほど露骨に変わる事もそうそう無いので、まああまり気にしなくても良いでしょう。
こんばんは、システムさんです。

では、直後のレスで天気判定ほい

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 4・金:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 5・土:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 6・火:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 7・水:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 3・木:終了)

データがセーブされています。

前回セーブしたデータの続きから始めますか?

また、そのデータはエンディングに進む事ができます。

エンディングに進みますか?

↓1~3まで多数決 始めるor始めないorエンディング その他を除き同数の場合↓2、↓1を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

4番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

4番のデータを再開します。

□―――――□
|貴方の部屋| 11/ 8(火)
□―――――□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

……雨が降っている。道理で貴方の髪の気分が悪いわけだ。

貴方は歯を磨き、髪を梳かし、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……あ、――さん。おはよ……」

貴方「はい、おはようございます」

虚弱「……お腹、空いた……」

貴方「じゃあ、食堂行きましょう」

虚弱「うん……」

貴方は虚弱と一緒に食堂に向かった。

□――――――――――'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

2、特にない


貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

虚弱と別れ、一度部屋に戻った貴方は、鞄と傘を持ってもう一度虚弱の部屋に向かった。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

再び虚弱の部屋の前に到着した貴方は、部屋の扉を軽くノックする。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、鞄と傘を持った虚弱が姿を現す。

虚弱「……じゃ、行こ」

貴方「はい、行きましょう」

虚弱と合流した貴方は、一緒に校舎に向かった。

□――――――――――□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

2、特にない


貴方は虚弱と一緒に登校した。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

今日の虚弱は比較的調子が良いらしく、教室で過ごすらしい。
二日連続だなんて……本当に大丈夫なのだろうか。
念の為、今日一日は虚弱から目を離さないようにしよう。

貴方と虚弱が教室に着いた時、教室には殆どの生徒が登校していた。
雨の日だろうがなんだろうが、自分のペースはどうしても崩さないのか。流石と言うべきかなんと言うか。
貴方と虚弱はそれぞれの席に向かい、鞄と傘を隣に置いて、席に着く。

そのまま、ホームルームが始まるのを待った。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうか考える。

貴方としてはのんびり過ごすのが一番良いのだが……ちょっと考えてみるのも悪くはない。

ちなみに虚弱は、今の所問題無い様子。
いつものように起きているんだか寝てるんだか、授業中だろうがお構いなしに机に突っ伏している。
時々顔を上げて、黒板に書かれている授業内容の大事だと思われる場所を抽出し、ノートにちっちゃく書き写す。
今となっては見慣れているので特に思う事も無いが……。

貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

1、自由行動「マッサージ(指圧)」


体に少しの疲労を感じた貴方は、少し自分の体をマッサージする事にした。

その心得は貴方には無いが、指圧と言うものに挑戦してみる。
肉体の「ツボ」を刺激し、様々な部位の治療を行うと言う、昔からある治療の手段だ。
現代医療が確立した今、その印象は大分薄れたような印象であるが、それでも立派な治療には違いない。

もっとも、今の貴方にその必要があるとは到底思えないのだが。
ただ揉み解すだけと言うのも効きそうになかったので、やってみるだけなのだ。

さて問題があるとすれば「ツボ」の在り処なんてさっぱり分からない事なのだが、まあ勘に任せてやればどうにでもなるだろう。
自分でもよく忘れるが、貴方は勘の良い方なのである。

疲労を感じる個所の、適当な場所を弄り……恐らくツボだろうそこに指を添える。
そのまま、一気に力を入れて指を肌に押し込む!

貴方「……いたたたた」

堪らず、貴方は声を上げた。寸でのところで堪えた為に呻くだけに留めたが……。

マッサージ。痛いと言う事は効いていると言う事、と言う話をよく聞く。
しかしこれは、間違いなく普通にただ痛いだけ。

忘れていたわけではないのだが、貴方は勘が良い他に、どうしようもないくらいに不器用なのであった。
マッサージなんて以ての外、対象が自分の内に気付けた事は幸運の内だろう。
その代償が、肉を抉るような鈍い痛みと言うのは、割に合わない気がする。
これが他人に痛みを与えようとする者への罰だと言うのか……。

痛みに堪えながら、そんな悟りまで啓く始末である。

虚弱「……どーしたの……?」

貴方「カルマです……」

貴方の声に反応したらしい虚弱に、そんな適当染みた返答をしたり。

そんな事をしながら、貴方は休み時間を潰した。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

お昼休み。いつもならば食堂に行くか校舎の外に出るかの二択を選ぶ生徒たち。
しかし今日は雨が降っている為、食堂に行く事を選択する生徒が多いようだ。
この様子だと、食堂は混んでいる事だろう。

虚弱はいつも通り、お昼休みになるとむくりと起き上がり、鞄からお弁当箱を取り出した。
虚弱を偶にしか見ない人からすれば、お弁当を食べに校舎に来ているように見えるのかもしれない。
正直、貴方の贔屓目を使ってでもそうとしか見えないので、残念ながら擁護ができない。

とにかく、お弁当を食べている姿にはこれと言って辛そうな印象はない。
苦痛を堪えるような渋い顔をしているのがいつもと同じとして勘定に含めないならば、大丈夫だろう。

今の貴方にこれと言って予定はない。貴方は自由に過ごす事ができる。

貴方は

1、食堂に行く
2、虚弱と話す
3、世界「愛」クラブに行く
4、自由行動

↓2

2、虚弱と話す


貴方は虚弱と話す事にした。

そう言えば、貴方は虚弱に何か用があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない
3、やっぱやめた

↓2

1、自由行動「天体観測ってしたことあります?」


貴方「虚弱さんは、天体観測ってした事あります?」

虚弱「……てんたいかんそく?」

虚弱はお弁当を机に置き、首を傾げる。

虚弱「……夜に、星を見るやつだよね?」

貴方「その天体観測です」

むしろそれ以外の「テンタイカンソク」があるなら知りたい物である。

虚弱「うーん……やった事、ないなあ……」

貴方「ないんですか? 夜に、星空を見る事も?」

虚弱「観測するほど、見ないからね……なんとなく眺めて首痛いから、すぐやめる」

どうやら虚弱は、天体観測をした事が無いらしい。
偶に空を眺める事もあるが、それは星を観察する為にやっているのではなく。
当然、望遠鏡などの機材を用意した事も無いのだろう。

空自身に興味は無く、美しい物を遠くから眺めるだけのようだ。

貴方「ううん……」

虚弱「……――さんは、した事あるんだ?」

貴方は天体観測をした事があるだろうか?

1、自由行動
2、やった事ある
3、やった事ない

↓2

2、やった事ある


貴方「私はありますよ。それはもう、心が躍りました……」

あの時、貴方が抱いた感情は、言わば郷愁に近いだろう。
空、その向こうは貴方の父親が生まれ、徘徊した大宇宙。
地球が属する太陽系も、銀河も、飛び越えてその向こうには、宇宙を飛行し恐怖を振りまく邪神たちがいるのだ。
そこに、僅かな憧れを抱かずにはいられない。貴方もまた、その一部であるべきなのだから。

あの星は、実は今も蠢き続ける星人なのかもしれない。
あの星は、もしかすれば貴方の遠い親戚にあたる何者かなのかもしれない。
生きるべき場所を見つけたかのような錯覚は、貴方に故郷と言うものの存在を植え付けた。

と言うのも遠い過去の話で、すっかり人間としての板が着いた貴方にとっては星空などただ美しいフルスクリーンに過ぎない。
むしろ、今になって変な肉の塊が貴方の父親のように飛来してきても困る。
星は星、空は空、地は地で、きっぱり別れていないと不幸なんかいくらでも降ってくるのだ。

綺麗に見える物は遥か遠くで、ただひたすらに綺麗に映っていて欲しい。

虚弱「……――さん?」

貴方「え? あ、ごめんなさい、なんて?」

虚弱「いや……なんか、思い耽っているみたいだったから、大丈夫かなって……」

貴方「ええ、ちょっと考え事をしていました……」

虚弱「そう……。……見るだけなら好きなんだけど、望遠鏡を覗く程じゃないんだよね……」

貴方「そうですよねえ、用意が大変なんですよね、望遠鏡。重いですし……」

しかし、虚弱は「七夕の会」の時、天文部が作ったプラネタリウムを楽しげに見ていた。
見るのが好きなのは、本当だろう。つまり、用意してさえやればチャンスはあると言う事。
今度、虚弱を天体観測に誘ってみるのも良いのかもしれない。

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒にお昼休みを過ごした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうか考える。

と言っても、これと言ってする事も無いのが実情だ。
黙ってのんびり過ごすのが一番良いだろう。

虚弱はと言うと……やっぱり、机に突っ伏していた。
呼吸や、五時限目の授業態度から見ても、問題も無いようである。
二日連続で教室に来るなんて、と思って警戒していたが、もう少し虚弱を信用するべきだろうか?
しかし一歩間違えれば責任放棄に繋がりかねないし……そもそも貴方に何の責任あろうかと言う話はポイして。

とにかく、虚弱は元気である。それだけは事実だと言う事を頭に入れれば良いだろう。

さて、貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

1、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。

……あ、そう言えば新しいノートを用意するのを忘れていた。
まあ、予備のノートはいくらでもあるし、別に今すぐ急ぐ必要も無いか。
そう言って、結局忘れっぱなしでノートが埋まった後も交換を忘れたり……。

なんて、そんな危惧をしながら、貴方は鞄からいつものノート二号を取り出し、絵の練習をして過ごした。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

放課後。雨が険しくならない内にさっさと寮に帰る生徒もいれば、雨が止むまで校舎にとどまろうと考える生徒もいる。
部活動があるので校舎に残らざるを得ない生徒もいれば、特に用も無く居残る生徒もいる。
雨の日と言うのは、観察すると中々面白い事に気付く。

そんな事を考えながら帰る準備をしていた貴方に、虚弱が話しかけてきた。

虚弱「――さん、帰ろ」

どうやら、虚弱は貴方と帰りたいようだ。

今の貴方には、これと言って予定が無い為、虚弱と一緒に帰っても問題はない。

貴方は

1、一緒に帰る
2、まだ帰らない
3、自由行動

↓2

1、一緒に帰る


貴方は虚弱と一緒に帰る事にした。

貴方「はい、ちょっと待ってください」

虚弱「うん」

虚弱は既に帰る準備を終わらせているらしい。
その理由は、そもそも鞄から物を出したり入れたりする事が少なかったからだ。
……問題なのだろうが、深く考えない方が良いだろう。

貴方はさっさと帰る準備を終わらせて、鞄を手に提げて傘を手に取り、虚弱へと向き直る。

貴方「では、帰りましょう」

虚弱「おー」

□―――――――――――□
|学院敷地内 ・ 校舎入口前|
□―――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

2、特にない


貴方は虚弱と一緒に下校した。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

昨日と同じく、貴方は虚弱を部屋まで送る。

虚弱「ありがとう、――さん」

貴方「どういたしまして、虚弱さん」

虚弱は部屋の扉を開け、一度部屋に入ってから貴方へと向き直る。

虚弱「――さん、おでこ」

言われて、貴方は条件反射的に額を晒して差し出す。
何と言うか……飼い犬の気分である。虚弱は、そう言うつもりでやっているわけではないのだろうが。
半分、そうだと信じたいと言う気持ちが強いのは秘密である。

虚弱は頷き、貴方の顔に手を添えて、そっと貴方の額にキスをする。
それから、貴方の頬にキスをして、離れて、恥ずかしそうに笑って今度は自分の頬を貴方に突き出す。

目を瞑って待つ虚弱の姿を微笑ましく思いつつ、それを独占できる事にちょっとだけ優越感を覚える。
そんな邪念を持って虚弱と向き合うのは失礼且つ嫌なのでさっさと振り払い、虚弱の頬にキスをする。

虚弱「……じゃあ、ばいばい」

貴方「はい、また明日」

虚弱と別れた貴方は、自分の部屋に戻った。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋に戻った貴方は傘を置き、鞄を置いて、ベッドに倒れ込む。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 4・金:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 5・土:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 6・火:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 7・水:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 3・木:終了)

↓2

5番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

今更ですが、エンディング前の障害なんてありませんでした。
難しかったんですよね、なんか……落とし所と言いますか。
平和に終わるのも乙なもんだと思いますよ。取り分け虚弱は面倒げふげふ。

……次の再開は7月22日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

そう言う事を目的にするのは構いませんが、難しいと思いますよ。虚弱のテーマ的な物の問題で。
まあ、止めはしませんけれどね。もしかしたら、これが最後かもしれませんし……。
こんばんは、システムさんです。

さっそく直後のレスで天気判定

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 4・金:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 5・土:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 6・火:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 7・水:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 8・木:終了)

データがセーブされています。

前回セーブしたデータの続きから始めますか?

また、そのデータはエンディングに進む事ができます。

エンディングに進みますか?

↓1~3まで多数決 始めるor始めないorエンディング その他を除き同数の場合↓2、↓1を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

5番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

5番のデータを再開します。

□―――――□
|貴方の部屋| 11/ 9(水)
□―――――□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

貴方「おはようございます、虚弱さん」

虚弱「うん……おはよう、――さん」

最近、虚弱の調子は良かった(と本人は語る)が、流石に三日連続と言う事は無いらしい。
少しばかり、調子が悪いようにも見える。まあ、人間そんなもんである。

虚弱「……じゃ、行こか」

貴方「はい」

虚弱の具合がよろしくないのであれば、貴方が支えてやれば良いだけの話で。
今までだってそうしてきたのだから、特別うろたえる事はない。
ただし、心配する事は悪い事ではないので、それはやめない。

貴方は虚弱と一緒に食堂へと向かった。

□――――――――――'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

2、特にない


貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

虚弱と別れ、一度部屋に戻った貴方は、鞄を持ってもう一度虚弱の部屋に向かった。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

再び虚弱の部屋の前に到着した貴方は、部屋の扉を軽くノックする。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、鞄を持った虚弱が姿を現す。

貴方「お待たせしました、虚弱さん」

虚弱「いつも、ありがと……」

貴方「どういたしまして。……どうして急に?」

虚弱「……今、ふと思って……」

貴方「ああ、よくありますよね、そういうの」

虚弱「……私はそうだけど、他の人はどうかな……」

貴方「みんな、きっとそうですよ。どういたしまして、虚弱さん」

虚弱「二回目……うん、ありがと」

そんな話をしながら、貴方と虚弱は一緒に寮を出た。

□――――――――――□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があるだろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「髪の毛撫でてもいい?」


貴方「ねえ、虚弱さん」

虚弱「うー……え、なに?」

貴方「髪の毛、撫でても良いですか?」

虚弱「えっ、何それ……」

……なんか、予想以上に引かれてしまった。

髪の毛に触れる事は虚弱にとってそんなにも変態的行為なのだろうか。
あまりにも分かりやすい拒否反応に、貴方の心には小さな傷が生まれてしまう。

虚弱「あ、ごめん……だって、なんか、急に、変な事言うから……」

貴方「あ、やっぱり変な事なんですね……」

虚弱「ちっ、ちがくて……。ちがく、ないけどぉ……」

どうやら虚弱にとって、白昼堂々公衆の面前で女性の髪を撫でると言う行為は「変な事」らしい。
たとえばその女性が恋人で、たとえば以前にも同じような事をしたとしても、そうらしい。

どこからどう見ても変な事である。大事な事を隠しているが、「女装した男が」と付け加えると分かりやすいだろう。
更には恋人同士になったからと言って、ちょっとばかり調子に乗っている事も足すとあら不思議。
あっと言う間に貴方が空気の読めない変態へと早変わり。もう死んでしまいたい。

ちくちくと痛む心を撫でつつ、貴方は考える。
そう言った観念の問題を抜きにしても、確かにちょっとアレだったかもしれない。
最近、貴方は虚弱と恋人同士であると言う行動による証拠を欲する傾向にある。
一度虚弱に窘められた手前、それを再び繰り返すと言うのは、何と言うか……。

ただ、髪を撫でるくらい良いじゃないか、と思う自分もいて、それを黙らせたくない貴方もいる。

貴方は

1、諦める……
2、それでも!
3、自由行動

↓2

1、諦める……


諦めよう……貴方は、何を夢見ているのだろう。
虚弱と恋仲になれた事を浮かれるのは結構だ。しかし、それより大切な物が、悔しいがあるのだ。
今の貴方には、そして虚弱にも、「立場」と言うかけがえのない物がある。

自らの立場はともかく、我が儘で虚弱まで巻き込む事は、できない。

貴方「なんか……ごめんなさい」

虚弱「ううん……分かってくれたなら、いい……」

ちょっと気まずい空気になってしまった……変な事を言わなければ良かったのだろうか。

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、もういいや

↓2

2、もういいや


貴方は虚弱と一緒に登校した。

□―――――――――□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□―――――――――□

校舎に着いた貴方と虚弱は、真っ直ぐに保健室に向かう。

保健室に着いた貴方と虚弱は、保健の先生に簡潔に事情を伝える。
ベッドを一つ借り、虚弱をそこまで連れていく。

虚弱「ふう……疲れた」

ベッドに腰掛けて、虚弱は一息吐く。
朝から疲れて……なんて思うが、恐らくは貴方の所為である事も否めない事を考えると……。

貴方「……すみません」

虚弱「え?」

貴方「いいえ、なんでも。では、私は教室に行きますね」

虚弱「……うん、いってらっさい」

虚弱はやる気無く、手を振って貴方を見送る。

貴方はそれに笑って返し、保健室を後にした。
……何か物足りないような気がするのは、たぶん気のせいだろう。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうか考える。

なんだか、やる気が無くなってしまった……今はのんびり過ごしたい。

貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

1、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。もしかしたら、気分転換になるかもしれない。

鞄からいつものノート二号を取り出し、貴方は絵の練習を始める。


直後のレスのコンマで判定
偶数で成功。奇数で失敗

コンマ「8」


少しばかり、気分転換になったかもしれない。
虚弱の事でいつまでも悩むのも、虚弱に悪いだろう。
そう、今朝のは言うなれば事故のような物だ。

……避けられただろう事故ではあるが。

貴方は絵の練習をして過ごした。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

お昼休み。生徒たちは食堂に行ったり、なんか色々したり。

今の貴方に、これと言って予定はない。貴方は自由に過ごす事ができる。

貴方は

1、食堂に行く
2、保健室に行く
3、世界「愛」クラブに行く
4、屋上に行く
5、鉢巻の所に行く
6、自由行動

↓2

2、保健室に行く


貴方は保健室に行く事にした。

□―――――――――□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□―――――――――□

貴方が保健室に着いた時、保健の先生は席を外しているようだった。
しかし虚弱は、ソファでお弁当を食べているようだったのですぐに発見できた。

虚弱は振り返り、貴方が来た事に気付くと、いつものように手を振って貴方を呼ぶ。
断る理由も無いので、貴方は虚弱の傍に向かった。

貴方「こんにちは、虚弱さん」

虚弱「うん……まあ、座って……」

虚弱は体を少し隣にずらして、貴方が座れるスペースを作る。

貴方は

1、自由行動
2、隣に座る

↓2

2、隣に座る


貴方「では、失礼して」

貴方は虚弱の隣に腰掛け、ふうと一息吐く。
虚弱はそれを確認すると、またお弁当を食べ始めた。
貴方に遠慮してか、少し食が早い。

貴方「ゆっくりでいいですよ」

虚弱「……うん」

貴方はお昼休みを虚弱と一緒に過ごした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうか考える。

とは言え、する事も無いし……まあ、のんびり過ごしたいからそうする方が良いだろう。
何と言う原始的欲求だろうか。我ながら呆れると同時に、ちょっと誇らしい。

貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

1、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。

鞄からいつものノートを取り出し、貴方は絵の練習をして過ごした。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

放課後。ホームルームを終えると同時に、生徒たちは各々の目的に沿って行動を開始する。
部活動に向かったり、先生に呼ばれている為職員室に行ったり、広場で遊んだり、予定が無いから寮に帰ったり、教室に居残ってクラスメイトと駄弁ったり。
後ろ二つは目的と言えるのかどうかは、些細な問題だ。

貴方も帰る準備をしながら、何をして過ごそうかを考える。

今の貴方に、これと言って予定はない。貴方は自由に過ごす事ができる。

貴方は

1、寮に帰る
2、保健室に行く
3、自由行動

↓2

2、保健室に行く


貴方は保健室に行く事にした。

□―――――――――□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□―――――――――□

保健室に着いた貴方は、保健の先生に簡単に用件を伝える。
どうやら虚弱は、ベッドで横になっているらしい。
昼の様子から考えても、具合が悪いわけではないのだろう。急に悪くなったとも、考え辛い。
ただ単に横になっているだけ、と考えるのが妥当だろうか。

もちろん、急に具合が悪くなった事も考えられるが、それは「万が一宝くじが当たったら?」と言う質問にも似た希有だろう。

貴方は

1、虚弱に話しかける
2、念の為やめておく
3、待ってみる
4、自由行動

↓2

1、虚弱に話しかける


貴方は虚弱に話しかける事にした。

虚弱が使用しているベッドの傍に立ち、カーテン越しに虚弱の名を呼ぶ。

貴方「虚弱さん。虚弱さん」

虚弱「はぁーい……」

細く鳴くような返事が、カーテン越しに聞こえた。
少しばかりやる気が無いのは、恐らく先ほどまで眠っていたからだろう。
恐らくは寝起きだ。

そう推測して、貴方はカーテンを開ける。

虚弱はベッドに腰掛けて、眠たげに目を擦っていた。
手のすぐ傍に鞄を持っている所を見ると、帰る気満々である。

虚弱「ねむい……」

貴方「寝てました?」

虚弱「ねてた……」

そう言って、虚弱は更に欠伸までする。眠気マックス。

貴方は

1、一緒に帰ろうと誘う
2、虚弱の隣に腰掛ける
3、何もしない
4、自由行動

↓2

2、虚弱の隣に腰掛ける


この様子では、今すぐ帰ろうと言うのも酷かもしれない。
も少し、虚弱の意識がはっきりしてからでも遅くはないだろう。

そう思い、貴方は少しの間を開けて虚弱の隣に腰掛けた。

虚弱「……ん?」

虚弱は目をしばしばと瞬かせながら、貴方の挙動を不思議そうに見つめる。

首を傾げ、しかしどこか落とし所を見つけたのか頷いて、何も言わなかった。

そのまま、貴方と虚弱は黙ったまま。
ちょっと、気まずい?

貴方は

1、自由行動
2、一緒に帰ろうと提案する
3、まあまあゆっくりしよう

↓2

1、自由行動「頭を撫でる」


貴方は虚弱の頭を撫でようとして手を伸ばし……その手は、まるで金縛りに会ったかのようにピシリと止まった。

他でも無い、貴方の理性が緊急停止を命令した。

貴方は本当に学ばない男だ。虚弱に、あれだけ、怒られたと言うのに。
いや、別に虚弱は怒っていないのだ。しかし、注意を受けたのは事実だ。
だと言うのに、隙があればああしてこうして、その度に虚弱に注意されて。

貴方の単細胞加減にも、本当に呆れる。

確かに今、ベッドの周囲はカーテンで覆われ貴方たちは隠れるような状況である。
他の人たちに見られる事は無いだろうから、虚弱が拒む理由の一つは解決されている。
しかし、虚弱自身の問題は何一つ解決されていないではないか。

虚弱が「嫌だ」と言った事を、どうして貴方はこうもしつこくやろうとする?
いくら貴方でも、そこまで欲望に忠実になる義理はない!

しかしながら敢えて、貴方自身を擁護するのであれば。
貴方はこれ以外に、愛し方を知らない。貴方はこうする以外に、愛の伝え方を思い付かない。
苦肉の策である事を虚弱にも理解してもらいたく、そして許してもらいたい。
そんな自分勝手な都合で容赦など得られるものかとは、思うが。

それでも貴方は

1、やる
2、やらない

↓2

2、やらない


やっぱり、貴方はやらない事にした。

挑戦と言う精神は……未だに、持てない。

虚弱「……帰ろーか」

貴方「へ?」

虚弱は鞄を持って立ち上がり、貴方を見下ろす。

虚弱「帰ろ」

貴方「……そうですね、帰りましょう」

貴方も立ち上がり、それを見た虚弱は頷く。

貴方は虚弱と一緒に下校した。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

虚弱を部屋に送り、そのまま別れて部屋に戻った貴方は、鞄を置き、ベッドに倒れ込む。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 4・金:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 5・土:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 6・火:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 7・水:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 8・木:終了)

↓2

1番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

言いたい事は沢山あるのですが、それを言っちゃうと偉そうなのでやめておきます。

次の再開は7月23日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

乙でした そういう事したいなら別のヒロインを選べって?

虚弱「……やりたい事とできる事が一致しないと、辛いよね……」 この娘がやりたいことが分からない
正直、主人公の何を好きになって付き合ってくれたのかも分からないし……
虚弱の好みのタイプ(確か)である「(物理的に)守ってくれる人」になった覚えもない。

>>429
景品はポケットティッシュですね。当たらずとも遠からずですけれど。
こう言う誤解を招くから発言を控えろって言うのを、すぐ忘れるんですよねー……。

あと、それ全部、聞いたら答えてくれると思いますよ。たぶん。
まあシステムさんの口から言っても良いのですが、馬に蹴られて死んじゃうのは御免なので。

こんばんは、システムさんです。

言う事無いのでさっそく直後のレスで天気判定

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 9・水:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 5・土:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 6・日:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 7・月:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 8・火:終了)

データがセーブされています。

前回セーブしたデータの続きから始めますか?

また、そのデータはエンディングに進む事ができます。

エンディングに進みますか?

↓1~3まで多数決 始めるor始めないorエンディング その他を除き同数の場合↓2、↓1を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

1番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

1番のデータを再開します。

□―――――□
|貴方の部屋| 11/ 10(木)
□―――――□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

暫くして、部屋の扉がのんびりと開き、ぐったりした様子の虚弱が姿を現した。

虚弱「……あー……――さん……」

気だるそうに笑って見せるが、その声は鼻づまり気味のだみ声。
明らかにいつもと違う、正に体調を崩していると言うに相応しい様子だ。

貴方「ど、どうしたんですかっ?」

虚弱「ああ、うん……なんか、風邪ひーた……」

「えへへ」と笑って誤魔化そうとするも、間髪入れずに虚弱は咳き込む。
ぼんやりした視線に、どこか力の無い表情。よく見ると、鼻が赤い。何度も鼻をかんだのだろう。

貴方「ああっ……。か、風邪? どうして?」

虚弱「……気、抜いてた……」

貴方「気を抜いて、って……」

虚弱「……がっこ、休む……」

言って、虚弱は鼻をすする。

たしかに、この様子では学校など行けるはずもないだろう。
それにしても、今までなんだかんだで病気も無かった虚弱が、今になってどうして……?
季節の変わり目に適応できなかったのだろうか。とにかく、風邪を引いた事だけは事実だ。

貴方「それは、まあ……ご飯は、どうします?」

虚弱「……あとで、はこんでもらう……」

貴方「分かりました。……一人で、大丈夫ですか?」

虚弱「だいじょーぶ……けほっ、げほっ」

貴方「ああ、無理をしないで。……ゆっくり、してください」

虚弱「……うん。じゃ……」

そう言って、虚弱は部屋に戻っていった。あの様子では無理をする事もできないだろう。
心配だが……貴方にだって、どうする事はできない。
大人しく食堂に向かい、一人で朝食を食べた。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

食堂から部屋に戻った貴方は、鞄を持って校舎に向かおうとして、考える。

虚弱、大丈夫だろうか。まさかこの時期に風邪を引く、なんて思いもしなかったのだから。
虚弱にとっても予想外の事だろう。それだけに、心配である。

病気の時と言うのは心細い物で、特に一人でいなければいけない時など、気が狂いそうになる。
虚弱だって、その限りではない、なんて事は無いだろう。

しかし、貴方にできる事などそれこそ心配する事くらいだろう。
看病するにしたって、まさか学校を休むわけにもいくまい。
貴方には虚弱の事を伝える義務があるのだ。虚弱だって、そんな事は望まないだろう。

……貴方は

1、校舎に行こう
2、今日はサボろう
3、自由行動

↓2

3、自由行動「たまには虚弱以外の人と登校してみる」


そうやって、いつもいつも虚弱の事ばかり。

時々で良いから、虚弱から離れる事も必要なのかもしれない。
こう言う、虚弱が大変な時だからこそ、虚弱から敢えて離れるのだ。

貴方は虚弱の物ではないし、虚弱もまた貴方の物ではないのだから。

そう、たまには虚弱以外の誰かと登校するのも良いのかもしれない。

そうなると、誰と登校しようか。
それぞれの都合によっては、既に寮を出発している可能性もあるだろう。

1、愛
2、男装
3、銀鎖
4、鉢巻
5、先輩
6、やっぱりやめる
7、自由行動

↓2

1、愛


貴方は愛と一緒に登校する事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

愛の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

……しかし、反応は無い。念の為、もう一度ノックしてみるが、やはり反応はない。
どうやら、先に登校してしまっているようだ。

そう言えば、愛は世界「愛」クラブの部室にいる事が多い。
朝の時間だって、例外ではないのだろう。その為に、いつも早めに出ているのかもしれない。
少し考えれば分かる事だっただけに、ちょっとばかり悔しい。

まあ、いないのであれば仕方が無い。貴方は諦めて、一人で登校する事にした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

貴方が教室に着いた時、教室にはあまり生徒が登校して来ていなかった。
時間的には、あまり余裕があるとは言えないのだが……なんとなく久しぶりな光景である。
ちょっとした懐かしさを覚えつつ、貴方は自分の席に向かう。

鞄を置いて、席に着き、貴方はそのままホームルームが始まるのを待った。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうかを考える。

先生3と保健の先生には、必要な事を伝えておいた。
両者とも虚弱を心配し、保健の先生に至っては様子を見に行くとさえ言っていた。
やはり、貴方が居残らなくて正解だったのかもしれない。それはそれで、ちょっと寂しいけれど。

虚弱の為になったのであれば、多少の後悔もぷちっと潰してしまおう。

さて、憂いが無くなったところで貴方は

1、自由行動
2、絵の練習
3、のんびり過ごす

↓2

2、絵の練習


貴方は絵の練習をする事にした。

鞄の中からノート三号を取り出し、貴方は絵の練習を始める。

そう、ノートを新たにしたのである、ぺらぺらとめくってみれば全部真っ白。
彼の恐怖の絵など何処にも無いのである。気分が良い。
むしろ既に何か書き込んであれば、内容が何であれ恐ろしい物であるが。


直後のレスのコンマで判定
偶数で成功。奇数で失敗

コンマ「5」


……せっかく新しいノートにしたのだから、気分も晴れやかに臨みたいところではあった。
所詮希望は希望であり、現実の前では木端ミジンコ。……と言う事なのだろうか。

虚弱の事で頭がいっぱいで、集中できなかった。

誤魔化し誤魔化しやってきたが、心から沸き上がるこの感情を抑えるのは難しい。
あの虚弱が、病気になったと言うのだ。ただの風邪、されど風邪。
これが心配せずにいられるものか。しかも今、虚弱はひとりぼっちなのだから。

貴方はもやもやした気持ちのまま、次の授業を向かえた。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

お昼休み。生徒たちは食堂に向かったり、なんか適当に過ごしている。

虚弱は今、どうしているだろうか。先ほどから、そればかりが気になって心配で心配で仕方が無い。
くどい? そんな事を言うやつは惚れた人が病気になった事が無いんだ!

なんて、脳内の敵に喧嘩をフッ掛けても仕方が無い。真面目に考えよう。

虚弱の風邪が治るまでどれくらいかかるだろうか……普通なら二、三日もすれば回復する。
しかし虚弱の場合、それの範囲外かもしれない。下手すれば、市販の風邪薬すら使えないのだから。
そうなると、一体どれだけ続くのか、見当もつかない。

とりあえず最低二日三日として、その間、ずっともやもやしっ放しと言うわけにもいかないだろう。
どこかで自分を納得させるか、安心させるかしないと……。
そうか、貴方はこんなにも面倒な人間だったんだ。今になってそんな事に気付く。

とにかく、貴方は

1、食堂に行く
2、世界「愛」クラブに行く
3、男装の所に行く
4、虚弱の部屋に行く
5、自由行動

↓2

4、虚弱の部屋に行く


貴方は虚弱の部屋に行く事にした。

冷静に考えて、貴方がこんな状況を我慢できるはずも無く、また納得なんてできるはずがない。
消去法で、安心させるしかないのだ。

そうと決まれば、貴方は急いで教室を出た。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

寮に着き、虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックする。

貴方「虚弱さん、私です」

今の時間、寮には誰もいない。それを知っている為、いくらでも大きな声を出せる。

暫くして、部屋の扉が開き、ぐったりした様子の虚弱が姿を現した。
背中を丸め、貴方を見上げ、鼻をすすり、虚弱は尋ねる。

虚弱「……どしたの……?」

貴方はどうして、虚弱の部屋に来たのだろう?

1、自由行動
2、居ても立ってもいられず

↓2

2、居ても立ってもいられず


貴方「その……虚弱さんが心配で、居ても立ってもと言いますか……」

貴方の言葉を聞いた瞬間に、虚弱は顔を顰めた。
同時に咳をしたため、そちらが原因なのかもしれないが……。

虚弱「……わたし、だいじょぶ……」

貴方「どう見ても大丈夫じゃない」

虚弱「だいじょーぶ! ……げほっ」

貴方「ああ、そんな大声を出すから……」

虚弱「……だから、戻って」

貴方「でも、私……」

虚弱「――さんの気持ちはわかるから……なのに、私の気持ちは分かってくれないの……?」

そんな、脅迫染みた言葉があったものだろうか。言葉の終わりに咳き込んで見せると言うスパイスまで付けて。
そんな事を言うなら、貴方の気持ちが分かるなら、だったら貴方になにかさせて欲しいのに。

そう思うのは、貴方の我が儘なのだろうか。断じて違うと、思いたい。

貴方「……分かりました。ごめんなさい、起こしてしまって……」

虚弱「……ううん、来てくれたのは、嬉しい……」

貴方「……戻ります」

虚弱「うん……気を付けて……」

貴方は虚弱が部屋に戻ったのを確認した後、とぼとぼと校舎に戻った。

ただ、これで諦めは付いた。もうこれで、虚弱の事で心を乱す事も無いだろう。
少し、寂しい解決方法だが……。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうかを考える。

と言っても、する事無いのだから、のんびり過ごしたい所である。
どうせまた、虚弱の事で気を取られて集中できないのだから。

……って、なんで虚弱の所為にしているのだろう。自己責任ではないか。

貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

1、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。

鞄からいつものノート三号を取り出し、貴方は絵の練習を始める。

前にノートを入れ替えた時も思ったのだが……新品のノートをそれと扱うのには、ちょっと抵抗がある。
もっと言うなら、それと名付けた事に違和感を覚えるのである。
今の場合、「いつものノート三号」と呼称する事だ。

……まあ、それもその内慣れるのだろう。気付かない内にしれっと。

そう考えて、貴方は気兼ねなく絵の練習をして過ごした。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

放課後。生徒たちは寮に帰ったり部活動に向かったり、過ごしたいように過ごしている。

帰る準備をしながら、貴方はこれから何をして過ごそうかを考える。

今の貴方にこれと言って予定はない。貴方は自由に過ごす事ができる。

貴方は

1、寮に帰る
2、屋上に行く
3、自由行動

↓2

1、寮に帰る


貴方は寮に帰る事にした。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋に戻った貴方は鞄を置き、ベッドに腰掛けた。

部屋に戻ってきたのは良いが、何をしよう。

貴方は

1、部屋で過ごす
2、寮の外に出る
3、他の人の部屋に行く
4、学生寮受付に行く
5、寝る
6、自由行動

↓2

3、他の人の部屋に行く「虚弱」


貴方は虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

暫くして、部屋の扉がゆっくりと開き、ぐったりした様子の虚弱が姿を現す。

虚弱「……――さん。けほ……」

貴方「ごめんなさい、何度も来て……」

本来ならば、こうして虚弱を行ったり来たりさせる事こそ、真の意味で虚弱に無理をさせているのである。
理由も無く、ただ自分の気持ちにのみ愚直になって虚弱にそうさせているのであれば。
貴方は今後、虚弱の部屋に訪れる事を自ら禁ずる事さえ覚悟する必要があるだろう。

額に汗を浮かべて、咳き込む虚弱を見ながら、そんな事さえ意識してしまう。
朝から着替えていないのだろう寝巻きは、虚弱の汗でびっちょり濡れている。

虚弱「ごめん……ちょっと、しんどいから中で良いかな……」

貴方「それは、もちろん」

貴方は虚弱を支えながら、部屋へとお邪魔した。

□―――――□
|虚弱の部屋|
□―――――□

虚弱の部屋に入った貴方は、先ず、虚弱をベッドに寝かせた。
その時に触れたベッドは、しっとりと濡れていた。触れた指を指で擦ると、べた付いた。
汗だった。不衛生である。

臭ってみれば、部屋の中は少し汗の酸っぱい臭いがした。
その具合から、虚弱の掻いた汗の量が推測できる。

と言うか、どうして窓を閉め切っているのだろう。
もしもウイルスによる風邪ならば、換気をしない限り部屋の中にウイルスは留まる。
そんな調子では、治るわけが無い。

貴方「換気、しますね」

虚弱「……さむい……」

布団を被りながら、虚弱はぼそっと呟く。振り向けば、潤う眼差しで貴方を見つめていた。

貴方「我慢です」

心を鬼にし、貴方は窓を開け放つ。乾いた冷たい風が通って行った。

貴方「暫く、こうしましょう」

虚弱「ずず……。はい……」

さて……どうしたものか。

机の上に置いてある空の食器を見る限り、昼食は食べたらしい。
寮の調理師がおかゆか何かを用意してくれたのだろう。食べ物の心配はないか。
飲み物はどうだろう。掻いた汗の事を考えると、必要に応じて何か用意すべきか。

そう言えば、汗を掻いただろうから、虚弱の体は今、汗でべたべたなはずだ。
こう言う時、体を拭いてやれば良いのだろうが……流石にそこまでしてよいのだろうか。
それは、虚弱に確認を取ろう。

虚弱「……――ざぁん……」

貴方「はい、はい」

貴方は一度思考を放棄し、虚弱の傍に寄る。

虚弱「…………なんのよー……?」

貴方は虚弱に、何か用があっただろうか?

1、自由行動
2、特に理由はない

↓2

1、自由行動「君の親って酒飲みかい?」


ふと、虚弱の親はお酒をよく飲むのかどうかが気になってしまった。

そんな事、今はどうでも良いじゃないか。
貴方の記憶の限りでは、風邪とお酒にこれと言った関係は無かったはずだ。
しかも親がお酒を飲む事が、子供の風邪引きに何の影響があるのだろう。

それでも、貴方は

1、言う
2、言わない

↓2

2、言わない


貴方は頭を振って、その考えを散らした。
そんな、いつでも聞けるようなどうでも話は必要ないと言うのに……!

虚弱「……なんとなく?」

待ち切れなかった虚弱が、貴方に尋ねた。そして、咳をした。
口を押さえて、体を弾ませる。

貴方「あ、いえ、その……」

虚弱「……風邪、移すの、ヤダ……」

口元を隠しながら、虚弱は今にも消えそうな声で言った。

ここ最近貴方は、怪我は勿論病気になどなった事が無い。
風邪など、免疫力の無いチビの頃に罹ったそれっきりである。
頑丈な体である事と異質である事も含めて、移される心配は無いのだが……。

それは、貴方の都合である。

虚弱からすれば、貴方にいつ風邪を移してしまうか、不安で仕方が無いに違いない。
たとえその心配はない事を説明されたとしても、虚弱はその不安に囚われたままだろう。
それは偏に貴方を愛するが故に。不安と言うものを恐れるからこそ。

逆の話をしよう。貴方が万が一風邪を引いた時、虚弱が看病をすると言い出したら?

貴方がここにいる事は、少なからず虚弱にとっての毒になるに違いない。
その思考が間違いであると、一体誰が正せると言うのだろうか。
自身ですら正しいとは思わない癖に、それを選んだと言うのに。

貴方「……時々、様子を見に来ても良いですか?」

最後の神頼みで、貴方は虚弱に尋ねる。

虚弱「……鍵、あけとく……」

その報告を以て、虚弱は了承とした。

貴方「ちゃんと、休んでくださいね」

虚弱「うん……」

貴方は、虚弱の頬にキスをして、虚弱の部屋を後にした。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋に戻った貴方は、ベッドに倒れ込んだ。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 9・水:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 5・土:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 6・日:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 7・月:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 8・火:終了)

↓2

2番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

ああ、そう言えば卵酒なんてものが世の中ありましたね……。
まあ、ほら、未成年ですから。飲酒は厳禁ですよ。たぶん。ね、それで納得してください。

あと、学院敷地内に神社なんてありませんよ。あっても部活動で作られた胡散臭いやつだけでしょう。
普段の行動範囲は学院の敷地内のみで、外に出るには許可が必要……ってテンプレに追記すべきですかね。

次の再開は7月24日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

長々とやっていると、他の事に手を出したくなる衝動とパッションが溢れて仕方が無いですね。
あるじゃないですか、なんか、ほら……まあこんな事を同意求めても仕方ないとは思いますが。
要するにもう一個ちっちゃな安価スレやりたいって言う事です。でも吐いたらなんかすっきりしました。
こんばんは、システムさんです。

では直後のレスで天気判定

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 9・水:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/10・木:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 6・日:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 7・月:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 8・火:終了)

データがセーブされています。

前回セーブしたデータの続きから始めますか?

また、そのデータはエンディングに進む事ができます。

エンディングに進みますか?

↓1~3まで多数決 始めるor始めないorエンディング その他を除き同数の場合↓2、↓1を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

2番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

2番のデータを再開します。

□―――――□
|貴方の部屋| 11/ 11(金)
□―――――□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

……雨が降っている。道理で貴方の髪の気分が悪いわけだ。

貴方は歯を磨き、髪を梳かし、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に行く事にした。
とりあえず、確認をしない事には今後の事だって考えられないのだ。
虚弱には悪いが、そこは貴方の良心も許してもらおう。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

暫くして、部屋の扉がのんびりと開き、ぐったりした様子の虚弱が姿を現した。
流石に夜の睡眠時には、鍵を掛けていたらしい。それもそうか。

虚弱「……おー、――さん。けほ……」

やはり、一日では風邪が治らなかったようである。
元々虚弱は体が強くなかった。それは吸血鬼の因子の所為だけかと思っていたが……。
もしくは、吸血鬼の因子は通常時の免疫力すら落とすのかもしれない。
と言う事を一日で決め付けるのは、あまりに早計か。

貴方「まだ、調子は……」

虚弱「うん……ちょっと。きょーも、休む……」

貴方「分かりました。じゃあ、今日もゆっくり休んでくださいね……」

虚弱「はぁい……げほ、げほっ」

虚弱は咳を抑えながら、部屋に戻っていった。

あの調子では、本当に暫く治りそうにも無い。
虚弱の手料理も、それまでお預けか……残念である。

閉じられた扉に溜め息を吐き、貴方は一人で食堂に向かった。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

朝食を食べ、部屋に戻った貴方は、鞄と傘を持って校舎に向かった。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

貴方が教室に着いた時、教室には思ったより生徒が登校して来ていた。
雨の所為か、と思ったが、思い返してみれば雨の日だろうがなんだろうが、遅れる時は遅れる人が多いのであった。

貴方は自分の席に着き、鞄と傘を机の隣に掛けておく。

ホームルームまで時間がある。少しなら、出歩く事ができそうだ。
雨が降っている為、外に出られそうにはないが……。

貴方は

1、教室で過ごす
2、銀鎖を探す
3、男装の所に行く
4、鉢巻の所に行く
5、自由行動

↓2

5、自由行動「愛の所に行く」


貴方は愛の所に行こうとして、少し考える。

愛は、いまいち居場所が固定されていない節がある。
教室にいたり、世界「愛」クラブの部室にいたり……多くは部室にいる事が多いが。
片方にいなければもう片方に行けば良いのだが、それはちょっと面倒臭い。

まあ、他の人に比べれば発見し易い事から、腰も少しは軽くなるか。

貴方は

1、教室に行ってみる
2、世界「愛」クラブ部室に行ってみる
3、やっぱやめた
4、自由行動

↓2

2、世界「愛」クラブ部室に行ってみる


貴方は世界「愛」クラブの部室に行ってみる事にした。

ここからは少しばかり遠いが、行って帰ってこられない程ではない。
ちょっと世間話をして、ホームルームが始まるまでには戻ってこられるだろう。

□――――――――――――――□
|学院校舎内・世界「愛」クラブ部室|
□――――――――――――――□

世界「愛」クラブ部室前に着いた貴方は、部室の電気が点いている事を確認して、扉を軽くノックする。

愛「はーい、どーぞお」

すぐさま、愛のいつもの間延びした返事が聞こえる。
貴方は扉を開けて、部室内に入った。

貴方「失礼します」

愛「おや、――さんでしたか。はい、おはよーございます」

部室に入ってすぐに目に入る、炸裂した愛の髪の毛。
湿度が低くなってきたからか、今日は少し控えめに見える。
それともちょっとだけ髪の毛を切ったのだろうか? まるでそんな風には見えないが。

愛「ようこそいらっしゃいました、どうぞ座ってくださいな」

愛は髪の毛の中から手を伸ばし、貴方に座るように促す。
貴方はそれに従い、愛に向かい合うようにして椅子に座る。

貴方「……そう言えば、冷房切ったんですね」

愛「はい。この時期になると、冷房を入れるのも厳しいですから」

愛「まあ、学院祭の時から切っていたのですがね!」

自慢げに言いながら、愛はポットから急須にお湯を注ぐ。
極めて慣れた仕草である。そうなるまでに、貴方もいくらか貢献したのだろうか。

愛「今日は、どう言った御用でしょう?」

貴方は愛に、何か用があっただろうか?

1、自由行動
2、特に理由はない

↓2

1、自由行動「ちょっと前の話だけど、愛さん的には文化祭の出し物でどれが一番面白かった?」


貴方「ちょっと前の話ですが、愛さんは学院祭の出し物でどれが一番面白かったですか?」

愛「学院祭の出し物ですか? そーうですねぇ……」

愛は急須を回しながら、恐らくは首を傾げただろう仕草をする。

愛「――さんもご存じの通り、私はここで相談相手をしていましたからねー」

愛「基本的には、ずっとここにいましたから、どれがどうだった、と言えるほど学院祭を回っていないのです」

貴方「ああ……そうなんですか」

愛「まあ、それでも強いて言うのでしたら、体育館でやっていた演劇が面白かったですね!」

愛「演劇部による物だったのですが、流石この学院の設備とでも言いましょうか、本格的なんです」

貴方「へえ。私は体育館に立ち寄る事は無かったのですが……」

愛「それはもったいない話、と言いたい所ですが、――さんにも予定がありますからね」

愛「とにかく、その演劇が面白かったのです」

そんな話をしながら、貴方は愛と過ごした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうかを考える。

と言っても、できる事など無いのだから、のんびり過ごす方が良いのかもしれない。

貴方は

1、自由行動
2、絵の練習
3、のんびり過ごす

↓2

2、絵の練習


貴方は絵の練習をする事にした。

いつものノート三号を鞄から取り出し、貴方は絵の練習を始める。

そう言えば、できる事が無い、する事が無いと言っておきながら、いつもこうして絵の練習をしている気がする。
貴方としてはそれを勘定に含めず「無い」と言っているのだが、ある事は事実に変わりない。
暇潰しになれば何でもよいのだが、我ながら他にする事はないのだろうか……?

まあ、あったところでやるかどうかはまた別問題なのだが。

貴方は絵の練習をして過ごした。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

お昼休み。お腹を空かせた生徒たちは昼食を求めて食堂に向かう。
そう言えば、今日は金曜日。食堂では、「週替わり定食」が販売されている。
雨が降っている事も合わせて、食堂に行こうと考える生徒は多いだろう。

今の貴方に、これと言って予定はない。貴方は自由に過ごす事ができる。

虚弱は今、どうしているだろうか? 癖で、気になってしまう。
と言っても、この雨では確認しに行くのも一苦労だ。濡れたまま虚弱の部屋に行くのも、なんだし。

貴方は

1、食堂に行く
2、世界「愛」クラブに行く
3、男装の所に行く
4、自由行動

↓2

1、食堂に行く


貴方は食堂に行く事にした。

今日は「週替わり定食」が販売されているが……まあ、それは無視した方が良いだろう。
普段から購入が難しいそれを、今日は雨が降っている為に仕方なく食堂に向かう生徒が更に多い。
そのついでに、たまには挑戦しようと思う生徒もいるだろう。

それらを考えると、苦労の事も考えて諦めた方が良いが……。

貴方は

1、買う(選択された場合、安価先のレスのコンマで判定。35…成功 12467890…失敗)
2、買わない

↓2

1、買う コンマ「2」


まあ、時にはチャレンジ精神と言うものを持つべきだろう。
最初は極めて軽く、貴方への被害も少ない物から。
誰がその心をチキンなどと詰れよう。

貴方は妙に自信満々に、食堂へと向かった。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 食堂|
□――――――――□

食堂に着いた貴方は、目の前に並ぶ列に愕然とした。
なるほど雨の日と言うのは、ここまで障害として貴方の前に立ちはだかるのか。
今更になって、ようやくそんな事を知る。そんな他に応用の効かなさそうな……。

念の為並んでみたが、少しして週替わり定食は売り切れてしまった。

まあ、そんなもんである。仕方が無いので、貴方はなんとなく豚カツ定食を注文した。

それを持って空いている席を探すが、これがまた人の数が多くて空いている席などありやしない。
それでも、立ったまま昼食を食べるわけにもいかないので、貴方は探し続ける。

直後のレスのコンマで判定
7…銀鎖 23…男装 4…鉢巻 156890…空いている席を発見した

コンマ「8」


貴方は空いている席を発見し、意気揚々とそこに座った。
結構手間取ってしまっただけに、嬉しさもひとしおと言うやつである。

それにしても、まさか奥の方より入口近くの方が空いていたとは……。
奥と比べると人が少ないだけであるが、意外である。裏をかいたつもりがその裏をかかれてしまった。
今度から、それを頭に入れて席を探す事にしよう。

そんな、これまた応用の効かなさそうな事を学習し、貴方は一人で昼食を食べた。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうか考える。

先ほどのお昼休みの時に、思った以上に体力を使ってしまったようだ。
言うほど疲れているわけではないが、今は休みたい気分である。

貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

2、のんびり過ごす


貴方は教室でのんびり過ごした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

放課後。振っていた雨は珍しく止み、空は未だ曇っているものの動き易くはなった。
それでも生徒たちは寮に帰ったり、部活動に向かったり、雨なんてお構い無しにいつも通りに過ごす。
お構い無しでないのは、校庭を使う運動系の部活だけだろう。
雨の所為で滑り易くなっており、雨が止んでも部活動をする事ができない。

まあ、そんな事は貴方に関係無い。ちょっとだけ、可哀想に思うだけだ。

そんな事を考えながら、貴方は帰る準備をする。

今の貴方に、これと言って予定はない。貴方は自由に過ごす事ができる。

貴方は

1、寮に帰る
2、世界「愛」クラブに行く
3、自由行動

↓2

1、寮に帰る


貴方は寮に帰る事にした。

……必要無くなった傘は、邪魔臭いが持って帰ろう。
「置き傘」をするにも、置き場所自体がないし。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋に戻った貴方は傘を置いて、鞄を置き、ベッドに腰掛けた。

部屋に戻ってきたのは良いが、何をしよう。

貴方は

1、部屋で過ごす
2、寮の外に出る
3、他の人の部屋に行く
4、学生寮受付に行く
5、寝る
6、自由行動

↓2

3、他の人の部屋に行く「虚弱」


貴方は虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、いつもの癖で部屋の扉をノックしようとして、思い出す。

そう言えば、虚弱は部屋の鍵を開けておくと言っていた。
恐らくアレは、いつでも来て良いと言うサインだった……と思う。
虚弱自身も、何度も扉とベッドを行き来するのは辛かったのだろう。

ならば今も、鍵は掛けられていないと思う。なら、開けたらいい。

……しかし、なんだか、何と言うか、悪い事をしている気分になる。
一応ノックして存在を確認するのは、対応するかどうかの応答の変わりであるわけで。
それを省くとなると、たとえば押し入りみたいに……。

面倒臭くなってきたので、四の五の言わずに貴方は部屋の扉をノックした。
虚弱が来るかどうかは別として、とりあえず入ると言う事は伝えておくべきだろう。
数秒置いて、貴方は扉を開けて虚弱の部屋に入った。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

貴方「お邪魔しまー……」

虚弱の部屋に入った貴方を先ず襲ったのは、酸っぱい汗の臭い。
部屋の中に充満し切ったそれは、逃げ場を獲得して貴方の傍を過ぎていったのだ。

よく見ると、窓を閉めている。だから換気をしろと言ったのに。
そう思うが、先ほどまで雨が降っていた為に、窓を閉め切っているのは仕方が無いとも思う。

貴方「……す」

虚弱「うー……あーい……」

次に貴方を迎えるのは、虚弱の声と思しきくぐもっただみ声。続いて咳をする声まで聞こえる。
なんとなく、こんな環境じゃ治る病気も治らないだろう、と思った。

そのまま進み、ベッドで横になる虚弱を視界に入れる。

虚弱「――……げほっ。――さん……いらっさい……」

貴方「……悪く、なってません?」

虚弱「……気のせい、だと思うよ……」

貴方「窓、開けますね。薬、飲みました?」

尋ねながら、貴方は部屋の窓の方に向かい、それを開け放つ。
貴方が部屋に入ってきた時とは逆に、乾いた新鮮な空気が部屋の中に入っていく。

虚弱「……飲んだ、けど……」

貴方「けれど?

虚弱に近寄り、貴方は続きを尋ねる。虚弱はぼんやりとした視線で天井を見つめて、一度咳き込んだ。

虚弱「…………効いてくるの、おそいの……」

まったく以て、難儀である。恐らくは吸血鬼の因子の仕業だろう。
彼奴等の血肉は、市販の風邪薬の効能すら落としてしまうのか。
彼の伝承の通り、本当にただの新種の細菌だったのではないかとすら疑える。

とりあえず、貴方は

1、自由行動
2、とりあえず傍にいる

↓2

2、とりあえず傍にいる


とりあえず、傍にいる事にした。とりあえずばかりである。

机の方から椅子を引っ張ってきて、ベッドの傍にセッティングし、そこに座る。

虚弱「…………ねえ」

ふうと腰を落ち着けたところで、虚弱が貴方を呼んだ。

貴方「はい?」

虚弱「…………手、繋いで……」

言いながら、虚弱はもぞもぞと布団から手を出す。
いつも薄く白く、ちょっと不健康そうだったが、その分だけ幻想的で美しく見えた虚弱の手。
風邪を引いているからか、今は青ざめて見えた。

小さく震えている。凍えているのだろうか。
換気の為に窓を開けた所為か。いや、あまり時間が経過していないから、空気が入れ替わった事で冷えたのが原因ではないのだろう。
そう言った深い理由は無く、筋肉の疲労で震えているだけかもしれない。
不安で、震えているのかもしれない。

貴方は黙って、その手を取った。包んで、優しく揉むように撫でた。
虚弱の手は、汗でべたついていた。不思議と嫌な気分ではない。
虚弱が今生きていると言うちゃんとした証であるような気がして、むしろ嬉しく思えた。

虚弱の手は、くすぐったそうに手を動かして、貴方と手を繋ぐ形にする。

貴方「あ……」

指と指を絡ませて、恋人繋ぎと言うだろうその形にする。

虚弱「……今で……ごめんね」

貴方「い……ううん。結構、余裕そうだと思った」

虚弱「……そんな事、ない」

貴方「知ってるよ。冗談」

貴方は、虚弱の手を優しく、強く握った。
虚弱の手は震えて、応えるように貴方の手を包んだ。

指と指を絡めたそれは、まるで抱き合う姿のようだった。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 9・水:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/10・木:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 6・日:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 7・月:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 8・火:終了)

↓2

3番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

夏になるとシステムさん、ゲームマスター共に体調を崩しました。
ある意味親子ですから、いらんとこで似た者同士ですね。この素人プログラマーが。
途中三十分ほどレスが無かったのは、その所為です。ごめんなさい……。
アレさえ無ければ続行もできただろう事も考えると、更に悔やまれます。

次の再開は7月25日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

思い返してみれば次は休日進行でしたから、続行できたような気もします。
まあ何事も無理はいけませんよ、そう言う事にしてください。
こんばんは、システムさんです。

直後のレスで天気判定

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 9・水:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/10・木:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/11・金:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 7・月:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 8・火:終了)

データがセーブされています。

前回セーブしたデータの続きから始めますか?

また、そのデータはエンディングに進む事ができます。

エンディングに進みますか?

↓1~3まで多数決 始めるor始めないorエンディング その他を除き同数の場合↓2、↓1を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

3番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

3番のデータを再開します。

□―――――□
|貴方の部屋| 11/ 12(土)
□―――――□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に向かった。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

暫くして、部屋の扉がのんびりと開き、ぐったりした様子の虚弱が姿を現した。

虚弱「ああ……――、さん……」

虚弱はふら付きながらも扉の枠を支えにして、どうにか立って貴方に手を伸ばす。
貴方はその手を取って、軽く撫でてやる。虚弱は嬉しそうに笑って、咳き込んだ。

日に日に具合が悪くなっていく気がするのだが……本当に大丈夫なのか、これは。

虚弱「……ごめん、今日も、こんなん……」

貴方「治りますか? 本当に……」

堪らず、貴方は尋ねた。

虚弱「なおるよー……だいじょーぶ……。けほっ、げほ……」

虚弱「……でも、今日も、休むよ……」

貴方「分かりました……ゆっくりしてください」

虚弱は頷き、ふらふらと部屋の中に戻っていった。

閉じた扉を見つめ、これからどうしようかを考える。
一緒に朝食を食べようと確認がてら虚弱を迎えに来たが、やっぱりだめだった。
これで、食堂に行く理由の一つが無くなってしまったのだが……。

貴方は

1、食堂に行こう
2、部屋に戻る
3、自由行動

↓2

1、食堂に行こう


貴方は食堂に行く事にした。

□――――――――――'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,――――――――――□

休日の食堂は、平日の朝よりも人が少なかった。
休日はゆっくりと寝たい人が多いのだろう。

朝食を取りに行った貴方は

直後のレスのコンマで判定
345…愛 189…男装 2670…誰とも会わなかった

コンマ「3」


貴方は、先に朝食を食べている愛を発見した。

都合よく彼女の隣は空いていたので、貴方はこれ幸いと愛に話しかけた。

貴方「愛さん、おはようございます」

愛「も? ――さんですか。はい、おはようございます」

貴方「隣、良いですか?」

愛「もっちろんどうぞ!」

愛の快諾を得て、貴方は愛の隣に座った。

貴方「ふう……この学院は人が多くて、空いている席を探すのも大変ですね」

愛「そうでもないと思いますよー」

貴方は愛と一緒に朝食を食べる事にした。

貴方は愛と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「どんな料理が好き?」


貴方「愛さんは、どんな料理が好きですか?」

愛「何でも好きですよ。取り分け、愛情が籠もっている料理は大好物です」

愛「美味しい料理も大好きですね。食べると幸せな気持ちになります。愛されている感じがします」

愛「そう言う意味では、この学院の料理は最高ですー。毎日が、至福です……」

愛は体をくねらせながら、嬉しそうに語る。

食べられたならば何でも良い……と言うわけではなさそうだ。
「愛」と言う名の調味料が使用されているならば、何でも良いのである。

貴方「うーん……それでも、具体的な料理名を言うとしたなら?」

愛「むむっ、難しい質問です。そうですねえ……」

愛「……あっ、焼き魚。私、焼き魚があると、とても嬉しい気持ちになります」

愛「食べていてホッとする、と言うのでしょうか。穏やかな気分になるのです」

愛「……焼き魚って、料理でいいんですかね?」

貴方「料理だと思いますよ、たぶん……」

愛は、これと言って好きな料理があるわけではないらしい。
美味しくて、その上愛情が籠もっているのならば極めて良し。
しかし強いて言うのならば、焼き魚が好みのようだ。

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋で過ごしていた貴方は、そろそろ昼食の時間になる事に気付く。

今日は休日だ、貴方は自由に過ごす事ができる。

朝食をしっかり食べたおかげで、今の貴方の調子は良好。
これならば昼食を食べる必要も無さそうに思えるが、まあ食べておきたい物ではある。

貴方は食堂に行っても良いし、部屋で過ごしても良い。
寮の外に出てみるのも良いかもしれない。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、寮の外に出る
4、他の人の部屋に行く
5、学生寮受付に行く
6、寝る
7、自由行動

↓2

4、他の人の部屋に行く


貴方は他の人の部屋に行く事にした。

さて誰の部屋に行こう?

1、虚弱
2、愛
3、男装
4、銀鎖
5、先輩
6、自由行動

↓2

1、虚弱


貴方は虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックする。
それから少し待って、貴方は扉を開けて虚弱の部屋に入った。

なんとなく、罪悪感がふつふつとわいてくる。

□―――――□
|虚弱の部屋|
□―――――□

虚弱の部屋に入った貴方は、窓が開いているのを確認する。
どうやら、貴方の言葉に従って換気をしているらしい。

虚弱は先ほどまで眠っていたのだろうか。
瞼を重たげに開き、定まらない視線で貴方を見つめる。

貴方「お邪魔します」

虚弱「ううん……げほ」

どうやら、今朝もおかゆを食べたらしい。
貴方の後に、寮の調理師の誰かが持ってきてくれたのだろうか。
食欲が無いだろうに、綺麗に食べ切っている。

貴方「まだ、気分は悪いですか?」

虚弱「……まあ、うん……」

困ったように笑う。

貴方は

1、自由行動
2、傍にいる

↓2

2、傍にいる


貴方は椅子を引っ張ってきて、ベッドのすぐ傍に置き、それに座った。

貴方にできる事と言えば、こうして傍にいるくらいしかないだろう。



少しして、部屋の扉が軽くノックされる。

貴方は虚弱と顔を見合わせた。

虚弱「……ごはん、だと思う」

なるほど、どうやら虚弱の為にご飯を作ってくれたらしい。
このように、時間を見つけて運んで来てくれるのだろう。大したサービスである。

貴方「取ってきます」

虚弱「おねがい……」

貴方は立ち上がり、お粥が入っていたのだろう食器を持って、扉へと向かう。
扉を開けると、普段見慣れない割烹着の女性が、お粥が入ったお椀を乗せたプレートを持って立っていた。

*「あら、あなたは……?」

貴方「虚弱さんの……友達の、――と言います」

*「そう。じゃあ、これ、虚弱さんに渡して」

そう言って、女性はプレートを貴方に渡す。
代わりにお椀を返却して、ちゃんと食事は食べるようにと言う注意を受けて、貴方は女性を見送った。

扉を閉めて、貴方は虚弱の許に戻る。

虚弱「……どだった?」

貴方「虚弱さんの言う通りでした。食欲、ありますか?」

預かったおかゆを見せながら、貴方は虚弱に尋ねる。
虚弱は頷き、体を重たげに起こした。

虚弱「……食べさせて?」

貴方を見上げて、お願いする。

貴方は

1、食べさせる
2、やだ恥ずかしい
3、自由行動

↓2

1、食べさせる


貴方「ふふ、わかりました……」

了承して、貴方は椅子に座る。
こうやって虚弱に頼られるのは、悪い気分ではない。
むしろもっと頼って欲しいものなのだが、中々そうもいかないのである。

そんな事を考えながら、プレートを膝に置き、手前に置いてあったレンゲを持つ。
かき混ぜると、ほのかに柚子の香りが鼻と食欲をくすぐる。
昼食を食べていない貴方にとっては、予想外の刺激である。

虚弱が普段よそっている一口分を掬い、息を吹きかけて十分に冷ます。
熱さを示すように、何度も何度も湯気が立ち上る。貴方の唇まで熱するようだった。

貴方「はい、どうぞ」

虚弱「あーん……」

虚弱は体を軽く寄せて、口を開いてお粥が入ってくるのを待つ。
軽く笑いながら、貴方は虚弱の口にお粥を入れてやった。

虚弱「あっ、あつ……」

貴方「あっ、ご、ごめんなさい!」

よく冷ませていなかったのか、虚弱は口元を押さえて急いで口を動かす。
だんだんと口が温度に慣れてきたのか、口をゆっくりと動かして、飲み込む。

それから、また口を開けて次のおかゆを要求した。

思ったより、食欲があるらしい。貴方の前だから、無理をしているのかもしれない。
でも、なんだか、虚弱の助けになれている事が嬉しくて。
その嬉しさを潰して消さない程度に、貴方は冷静に努める。

また一口分、軽く掬って、ゆっくり、じっくり、冷ます。

貴方「はい……」

虚弱「あーん……」

貴方はそうして、虚弱にお粥を食べさせてあげた。

その後も、暫く虚弱の部屋に居座っていた貴方。
虚弱は小さく寝息を立てている。結構前から、こうして眠ってしまっているのだ。

無防備だった。貴方だって男であるから、目の前で横たわる汗に濡れた女性に欲情しないわけではない。
ただ、そうした後、それを予想するだけでも面倒だったので、そのままにするだけである。

虚弱が汗を掻けば、拝借したタオルでその汗を拭ってやる。
顔が熱いようだから、水で濡らして絞ったタオルで顔を拭く。
寝ている間も咳をするものだから、零れた涎も拭いてやる。

尋常でない誘惑に耐えながらも、そんな看病の真似事を、ずっとやっていた。

虚弱「……ん……」

ふと、虚弱は目を覚ました。

虚弱「……――、さん……」

貴方「あ、起きましたか」

虚弱「……気持ち悪い」

貴方「え?」

虚弱「……汗、気持ち悪い……けほっ」

貴方「お風呂……、は、入っていないんですよね」

虚弱「……シャワーだけでも、そのまま溺死する自信がある……」

貴方「やめてくださいよそう言う自信!」

虚弱「……げほっ」

とは言え、そうだ、虚弱はお風呂に入っていないのだ。
自分で自分の体を拭けるほどの余裕も無いだろうから、気持ち悪いのは当然だろう。

……心を通り過ぎていく、邪な思案。

貴方は

1、自由行動
2、「お風呂に入ろう」
3、「体拭こうか?」
4、「我慢しよう」

↓2

3、「体拭こうか?」


貴方「体……拭きましょうか?」

つい、魔が差した。そんな事を、貴方は提案してみちゃった。
虚弱は鼻をすすって、ぼんやりとしながら、答えた。

虚弱「ずず……。おねがいします……」

まさかの、了承。それほどまでに、今の虚弱は追い詰められているのだろうか。
提案しておきながら、貴方はものすごく動揺していた。アホだ。

貴方「あ、はい……じゃあ、準備します……」

その手前、今更「やっぱナシ」と言うわけにもいくまい。
貴方はちょっとだけ邪念に心を躍らせながら、新しいタオルと水を張った洗面器を用意する。

貴方「……じゃあ、脱いでください」

虚弱「……うん」

虚弱はおぼつかない手つきで、寝巻きのボタンを一つ一つ外していく。

虚弱「……見ないで」

貴方「ご、ごめんなさい」

貴方は慌てて、目を逸らす。すぐ隣で、衣擦れの音がする。
するすると落ちていく。ふうと、虚弱の深い呼吸が聞こえた。

虚弱「……おねがいします」

言われて、貴方は振り返る。

虚弱の、薄く儚げな背中と肌。こうして布一枚を剥ぎ取れば、その体は決して立派な物ではない事が分かる。
身長ばかりが高く、しかし本当は華奢で、贅肉があるのかが疑わしいほどだ。
まるで芸術品として作られたような気さえしてしまう。それほど非現実的で、脆く見えて、美しい。

肌色は、淀んでいた。浮かんだ汗に濡れて、色っぽかった。思わず、唾を飲んだ。

虚弱「……――さん?」

貴方「あ……ああ、すみません」

貴方はタオルを水に濡らし、しっかりと絞る。

貴方「いき、ます……」

虚弱「うん……」

その背中に、ひたりと、タオルをあてがった。冷たさに細身は震えて、口からは声が漏れた。
構わず、貴方は表面を拭く。意識してしまうと、暴走さえ止むを得なかった。
汗でべたつく肌を優しく拭き、一度水に潜らせ、絞り、もう一度拭く。
今度は垢を落とそうと、少し強めに擦る。痛かったのか、虚弱は体をよじらせた。少し弱くする。

ふと、虚弱の顔を見る。恥ずかしいのか唇を噛んでいた。そして、どこか赤らんでいた。
貴方の体だって、緊張で強張っていた。心臓は爆発しそうなくらいに脈動していた。
おあいこである。とても虚弱側に不利なおあいこだが。

貴方「前は……」

虚弱「……お願い」

虚弱の声は掠れていた。咳き込み、それを誤魔化す。

ドキドキしながら、貴方は虚弱の脇腹から、胸元へと手を伸ばす。
見るわけにはいかないから、貴方の知る人間の構造を参考にした想像と手探りになる。

恐らくは腹を、擦った。背中なんて比べ物にならないほどに、柔らかかった。
名残惜しくて、何度も何度も触り、擦り、押す。その感触を、いつしか堪能し始めていた。
はっと気付き貴方は慌てて手を別の方にやる。

虚弱「あンッ……」

そこは、たぶん虚弱の胸だったのだろう。残念ながらお腹と感触が似ていた。
触れた途端に、艶やかな声が虚弱の口からこぼれた。
貴方の脳天に衝撃が走ったようだった。快楽が突き抜けたように思えた。

貴方「――――あ。ごめん、なさい」

恐る恐る、貴方は静かに手を引っ込める。

虚弱「……だい、じょぶ、だから……」

そう言う虚弱の声は、意外と大丈夫そうだった。
こんな事故も、想定の範囲内だったのだろう。貴方としては、ちょっと残念な気もする。

それにしても、前にも似たような事をしたが、そんな物の比ではない。
手に握るタオルなど放り出し、今すぐにでも虚弱を抱き締めたい衝動に駆られる。
発情していると言うのが相応しかった。

もう一度、手を伸ばすのが恐い。しかし、そんな意識とは反対に、じわじわと伸びていく。

虚弱の胸に、タオルを押し付ける。また、虚弱の体が震えた。
下から、上から、前から、拭いていく。擦っていく。気付けばしつこく、不必要な程に。
もはや手遅れな頃、ようやく理性が追い付き、温くなった濡れタオルを水に潜らせる。

痺れるような気分だ。罪悪感と背徳感が、尋常でなかった。

虚弱の咳で、現実に引き戻された。貴方は急いでタオルを水から引き揚げ、絞る。

貴方「腕を」

虚弱「……う、ン」

虚弱の声は震えていた。また、理性が吹っ飛んでしまいそうだった。

貴方は虚弱の体を拭いてやった。

とても長い時間のようだった。洗面台に水を流しながら、貴方は鏡を見る。
自分が、なんだか汚い生き物ように見えた。

何を勘違いしているんだか。貴方は聖人君子ではない。一介の男子である。恋をし、欲情もする。
それを正当化する事は許されないが、咎められる憶えなどありはしない。
恋も欲情も無いだなんて自ら思う事など許されもしない。

……なんて言って、虚弱と顔を合わせよう。

虚弱は寝巻を着替えて、ベッドで横になっていた。
下の方も、もちろん貴方が拭いてやった。ただ、その頃には無心になっていたらしい。
その時の記憶が、いまいち、無かった。だから、何をしたのか、恐ろしくて仕方ない。
何もしていないと思うのだが、自分の事だけにいまいち信用ならない。

タオルを洗い流し、よく絞る。洗面器はもう一度水を張り、回して、水を流した。
タオルは干して、それらを片付け、貴方は虚弱の所に戻った。

虚弱「……おかえり」

横たわったまま、虚弱は貴方を見つめる。
見る限り、貴方に対して何かを思う事は無さそうだった。
しかし心の底ではどうだろうか。幻滅されていないかが、不安で仕方が無い。

虚弱「……なんか、すっきりした気分……ありがと」

貴方「どう、いたしまして」

……貴方は

1、自由行動
2、謝る
3、帰る
4、居座る

↓2

2、謝る


貴方「その……ごめんなさい」

堪らず、貴方は謝った。罪悪感には勝てなかったのだ。
こうやってその場の感情に振り回されて、やがて貴方は自分自身を無くしてしまうのではないかと思う。

虚弱「……なにが?」

虚弱は首を傾げて、きょとんとする。

貴方「何が、って……。その、虚弱さんの、胸、を……」

虚弱「ああ……うん。びっくりしたけど……しかたない、から……」

虚弱は、アレを事故だと思っているのだろうか。
確かに体を拭くにあたり、触らないわけにもいかない。不可抗力と言う言葉は使える。
だけど、それは悪意が無い場合にのみ適応される免罪符だ。

貴方「そうじゃなくてっ」

貴方「……事故、じゃなくて、私は、誘惑に負けて、あんな事をしたんです」

貴方「だから、その……あの……」

虚弱「…………男の子だもん、仕方ないよ……」

ぼそりと、虚弱は言った。

虚弱「けほっ。……早いと思ったけど、でも、私だって、嫌じゃなかった……」

虚弱「――さんの事……好きだもん……」

えへへと、照れるように笑いながら、虚弱は貴方を宥めるように囁いた。

虚弱「……それじゃあ、納得できない、かな……?」

貴方は

1、する
2、できない
3、自由行動

↓2

1、する


貴方は、首を横に振った。

虚弱は満足げに頷いて。

虚弱「……頭、なでなでしてください」

そんな事を、要求する。

貴方はたぶん、目を丸くしていただろう。
それから、噴き出すように笑って、虚弱の頭を撫でてやった。

貴方はまだ子供だ。あらゆる意味で。
虚弱に手を出すのはまだまだ早いけれど、虚弱にそう言う事をするのが早すぎるわけではない。
虚弱を愛したい時、その方法を考えるのが、目下貴方の目標だろう。

貴方は虚弱と一緒に過ごした

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

虚弱と別れ、部屋に戻った貴方は、ベッドに倒れ込んだ。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 9・水:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/10・木:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/11・金:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 7・月:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 8・火:終了)

↓2



さすがに二回分の行動になるかww

4番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

長引きましたね。これだったら昨日続行しなくて正解だった気もします。
と言うか、別に今日は体調を崩したわけでもないのに、たかが2レスに40分超ですか……。
くたばった方がいいですね! すみません興が乗ってしまったんです。

>>588
分かりづらかったと思いますが、>>574は夜の行動扱いでした。

次の再開は7月26日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

それが正解ってどうなんでしょうね。前も言いましたが、デートはできるんですね。
どちらが良いと言うのは明確には作っていないのです。全ては結果次第ですからねー……。
まあ、現状で言うならばインドアいちゃラブが正解かもしれませんね。

こんばんは、システムさんです。
ついでに直後のレスで天気判定

ちょっと遅れましたが、ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 9・水:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/10・木:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/11・金:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/12・土:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 8・火:終了)

データがセーブされています。

前回セーブしたデータの続きから始めますか?

また、そのデータはエンディングに進む事ができます。

エンディングに進みますか?

↓1~3まで多数決 始めるor始めないorエンディング その他を除き同数の場合↓2、↓1を優先

始める2:始めない0:エンディング1

前回の続きから再開します。

4番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

4番のデータを再開します。

□―――――□
|貴方の部屋| 11/ 13(日)
□―――――□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に向かった。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

暫くして、部屋の扉がのんびりと開き、ぐったりした様子の虚弱が姿を現した。

虚弱「ああ……――さん……」

貴方「おはようございます……今日も、ですね」

虚弱「ごめんねぇ……げほ」

貴方「いえ、こればかりは仕方ありません」

虚弱「ウン……じゃ」

虚弱は頷き、咳き込みながら、ふらふらと部屋の中に戻っていった。

閉じた扉を見つめ、これからどうしようかを考える。

やっぱり今日も、虚弱は風邪で駄目だった。休日を風邪で潰してしまうなんて。
とりあえず、これで食堂に行く理由の一つが無くなってしまったのだが……。

貴方は

1、食堂に行こう
2、部屋に戻る
3、自由行動

↓2

1、食堂に行こう


貴方は食堂に行く事にした。

□――――――――――'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,――――――――――□

休日の食堂は、平日の朝よりも人が少なかった。
休日はゆっくりと寝たい人が多いのだろう。

朝食を取りに行った貴方は

直後のレスのコンマで判定
579…愛 246…男装 1380…誰とも会わなかった

コンマ「7」


貴方は、朝食を食べている愛を発見した。

隣の席は空いているようだ。貴方はすぐに、その方へと向かう。

貴方「愛さん」

愛「む? おや、――さん」

貴方「おはようございます」

愛「はい、おはようございます。今から、朝食ですか?」

貴方「はい、まあ」

愛「でしたら、どうぞ座ってくださいな」

貴方「では、失礼して」

貴方は愛の隣に座り、一緒に朝食を食べる事にした。

貴方は愛と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「習い事とかやってた?」


貴方「愛さんは、何か習い事をしていました?」

愛「いいえ、していませんでしたよ。余裕がなかったと言いますか、時間が無かったと言いますか」

愛にしては珍しく、言葉を濁すような言い方だ。
普段と違う言葉遣いをすると何か裏があるような気がしてならない。
しかし、まあ、口調と言うのは簡単に影響されてしまう部分でもある。

たまたま言葉を濁した程度で、何かを疑うのはそれこそ馬鹿だろう。

貴方「そうなんですか。意外ですね、何かしらしていると思っていたのに」

愛「ご期待に添えず、申し訳ありません」

貴方「ああ、いえ」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋で過ごしていた貴方は、そろそろ昼食の時間になる事に気付く。

今日は休日だ、貴方は自由に過ごす事ができる。

貴方は食堂に行っても良いし、部屋で過ごしても良い。
たまには寮の外に出て散歩してみるのも良いかもしれない。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、寮の外に出る
4、他の人の部屋に行く
5、学生寮受付に行く
6、寝る
7、自由行動

↓2

7、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。

なんとなく今日は、軽く練習をしたい気分である。
鞄からいつものノートを取り出し、貴方は絵の練習をして過ごした。

少しだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋で過ごしていた貴方はそろそろ夕食の時間になる事に気付く。

絵の練習で集中し過ぎたのか、どうにもお腹が空いた。
最近は空腹が理由で夜中に目を覚ます事も多いし、食堂に行きたい気分である。

貴方は食堂に向かっても良いし、部屋で過ごしても良い。
寮の外に出て、夜風に当たりながら散歩しても良いかもしれない。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、寮の外に出る
4、他の人の部屋に行く
5、寝る
6、自由行動

↓2

真言って奥が深いんですねー……その分さっぱりです。
調べてみてもなんかよく分からなかったので、申し訳ないのですがシステムさん判断で再安価とさせてください。

>>613の選択肢の中から改めて選んでください。

↓2

4、他の人の部屋に行く「虚弱」


貴方は虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、一先ず扉を軽くノックする。

それから少しして、部屋の扉を開けて虚弱の部屋にお邪魔した。

□―――――□
|虚弱の部屋|
□―――――□

虚弱「……――ざーん……」

貴方の来訪を知ったからか、虚弱は身体を起こしていた。
気の抜けた笑顔を浮かべて貴方を迎えるが、襲った咳によってすぐに顔を歪め、伏せた。

貴方「こんばんは、虚弱さん。寝ていて、良いですよ」

言いながら、妙に部屋が冷える事に気付いた。部屋に入った時、窓は開けっ放しだった。
貴方のあの言いつけを守っているのは良い事だが、このままでは風邪が悪化してしまうかもしれない。

貴方は顔を顰めて、窓に向かう。

貴方「寒かったら、我慢せずに閉めて良いんですよ?」

言いながら、貴方は窓を閉める。

虚弱「……わかたー……」

やる気無く、鼻声で虚弱は答えた。なんとなく、おかしくって笑ってしまった。
思えばそれは、愛しく感じていたのかもしれない。

貴方は口を拭い、緩んだ口元を元に戻す。振り返り、虚弱の傍に座りこむ。

貴方「調子はどうですか?」

虚弱「まあ……ちょっと、楽かな……げほっ」

虚弱「……面目ない」

貴方「いいえ」

とりあえず、貴方は

1、自由行動
2、傍にいよう

↓2

2、傍にいよう


貴方はいつものように椅子を引っ張ってきて、ベッドの傍にセッティングして座りこむ。

貴方「……迷惑じゃあ、ありませんか」

ふと、貴方は思った。貴方はこうして、虚弱のお見舞いによく来る。
虚弱は部屋の鍵を開けっぱなしにしているのだから、問題はないはずだ。
しかし、こうして直接的に確かめる事はなかった。

なんとなく、今、言ってしまったのだ。

虚弱「……おみまいが?」

貴方「はい……」

虚弱「……ぜーんぜん」

そんな、その言葉だけ妙に軽かった虚弱の言葉で、貴方は納得する事にした。

虚弱「……私の、手料理……本当は、今日か明日に作るつもりだった……」

貴方「そう、だったんですか」

ならば、尚更この風邪が恨めしい。まるで世界そのものが、虚弱の邪魔をしているかのようにすら思える。
単純に、虚弱の運が悪いだけなのだろうが……納得いかん。

虚弱「……ごめんね」

貴方「私が、お願いしただけですから……そんな事より、早く風邪を治しましょう」

虚弱「……うん」

貴方「早く治して、食べさせてください」

虚弱「…………そーする」

貴方は虚弱と一緒に過ごした。


□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

虚弱と別れ、部屋に戻った貴方は、ベッドに倒れ込んだ。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 9・水:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/10・木:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/11・金:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/12・土:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 8・火:終了)

↓2

5番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

ゲームを続行しますか?

続行するのならば、安価先のレスで天気判定を行います。(5分経過まで)

↓2 続行or続行しない

□―――――□
|貴方の部屋| 11/ 14(月)
□―――――□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

暫くして、部屋の扉がのんびりと開き、ぐったりした様子の虚弱が姿を現した。

虚弱「……――ざん……」

何故かティッシュを手に持ち、鼻を垂らしながら、虚弱は寝惚けた顔で貴方を呼ぶ。
……起き抜け、なのだろうか。

貴方「あの……鼻水……」

虚弱「あ……ごべん……」

貴方が伝えると、虚弱は持ってきたティッシュで鼻をかんだ。
よく見ると、鼻が真っ赤だ。何度も鼻をかんだ証拠である。
酸素が頭に上手く回らず、それでぼーっとしていると考えるのが妥当だろう。

虚弱「……調子は、よくなってきたんだげど……まだ」

貴方「全然、よくなっているように見えないのですが……」

虚弱「なんが、はな……づまってきた……」

貴方「……大変ですね」

虚弱「ウン……だから、休む……」

貴方「分かりました。あまり、鼻をかみ過ぎないように。痛くなってしまいますから」

虚弱「ン……」

部屋に戻っていった虚弱を見送った貴方は、一人で食堂に向かい、朝食を食べた。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

朝食を食べて、部屋に戻ってきた貴方は、鞄を持って校舎に向かった。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

貴方が教室に着いた時、教室には既に多くの生徒が登校して来ていた。
時間を見ると、結構余裕がある。貴方は自分の席に座り、鞄と机の隣に引っ掛ける。

今ならば、少しくらい出歩く余裕がありそうだ。

貴方は

1、教室で過ごす
2、屋上に行く
3、鉢巻の所に行く
4、自由行動

↓2

1、教室で過ごす


貴方は何もせず、のんびり教室で過ごした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうかを考える。

まあ、する事もないので、のんびり過ごす方が良いだろう。

貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

1、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。

鞄からいつものノート三号を取り出し、貴方は絵の練習を始めた。
……今日は、あの黒板消しのデッサンをしよう。

貴方は絵の練習をして過ごした。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

お昼休み。生徒たちは昼食を求めて食堂に向かう。

今の貴方に、これと言って予定はない。貴方は自由に過ごす事ができる。

貴方は

1、食堂に行く
2、教室で過ごす
3、世界「愛」クラブに行く
4、自由行動

↓2

3、世界「愛」クラブに行く


貴方は世界「愛」クラブに行く事にした。

□――――――――――――――□
|学院校舎内・世界「愛」クラブ部室|
□――――――――――――――□

世界「愛」クラブ部室前に着いた貴方は、電気が点いている事を確認して部屋の扉を軽くノックする。

愛「はあい、どうぞー」

少しして、愛のいつもの間延びした返事が聞こえる。貴方は扉を開けて、部室内に入った。

貴方「お邪魔します」

愛「おや、――さんですか」

どうやら愛は、お弁当を食べていたらしい。
そう言えば、愛は食堂で昼食を食べない。代わりに、お弁当を食べている。
もしかして愛にも、何か身体的な問題があったのだろうか……。

知り合いにそう言う人がいるだけに、つい疑ってしまう。

愛「どうぞ、座ってくださいな」

貴方「あ、はい」

愛に促され、貴方は愛に向かい合うようにして椅子に座る。

愛「お茶、飲みますか?」

貴方「頂きます」

愛「わっかりました。そう言えば、今日はどんな御用でしょう?」

愛は湯呑にお茶を注ぎながら、貴方に尋ねる。

貴方は愛に、何か用があっただろうか?

1、自由行動
2、特に理由はない

↓2

1、自由行動「休日にどこかに外出することはある?」


貴方「用、と言いますか……それほどの事では」

愛「そうですか。はい、どうぞ」

愛は貴方に、湯気が立ち上るお茶が入った湯呑を差し出す。
貴方は受け取り、ちょっと冷まして、少し飲む。
渋く、しかしまろやかな口当たりのお茶である。

貴方「……美味しい」

愛「なら、良かったです」

貴方「……あ、そうだ。愛さんは、休日にどこかに出かけたりする事はあるんですか?」

愛「あまりしないですね。流石に前が見えない状態で外に出るほど、無謀ではありません」

愛「本当に目が見えないのであればまだしも、髪の毛がたくさんあるから見えない、と言う理由ですからね!」

愛「掛ける迷惑を考えても、ちょっとの用ではその気にはなれませんね」

貴方「ああ、まあ……」

愛の顔を覆い隠すほどの髪の毛を見ながら、貴方は納得する。
確かに、これで外に出るのはあらゆる意味で無謀だろう。

愛「最近は、何でもかんでもネットで済んでしまいますし、必要な物はそれで買い揃える事もありますよ」

しかも、なんか文明の利器を使いこなしているし。

そんな話をしながら、貴方はお昼休みを愛と一緒に過ごした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうかを考える。

最近は休み時間も予定が無く、貴方にとってはとても嬉しい事である。
人として、何かが失われつつあるような気もするが、良いのである。

貴方は

1、自由行動
2、絵の練習をする
3、のんびり過ごす

↓2

1、自由行動「蓮華座を組む」


貴方は蓮華座を……組もうとして、ちょっと考える。

蓮華座とは、平たく言えば胡坐の足が逆である。
その姿勢をすると、スカートの中が見えてしまうような気がする。

どうだろう、頭の中で何度シミュレートしてみても、いまいちピンとこない。
スカートが長いから、大丈夫だとは思うのだが……。

と言うか、行動として、先ず不自然である。
貴方は今まで、一度だってそう言う事をした事が無いのだから。

それでも貴方は

1、やる
2、やらない

↓2

2、やらない


貴方はやっぱりやらない事にした。

まあ、流石に、そう言う事を突然始めてしまうのは……。
精神統一が必要とする程、今の貴方の心は乱れていないし。

貴方はのんびり、教室で過ごした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

放課後。生徒たちは寮に帰ったり、部活動に向かったり。

帰る準備をしながら、貴方はこれからどうしようかを考える。

今の貴方に、これと言って予定はない。貴方は自由に過ごす事ができる。

貴方は

1、寮に帰る
2、世界「愛」クラブに行く
3、男装の所に行く
4、自由行動

↓2

1、寮に帰る


貴方は寮に帰る事にした。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋に戻った貴方は傘を置いて、鞄を置き、ベッドに腰掛けた。

部屋に戻ってきたのは良いが、何をしよう。

貴方は

1、部屋で過ごす
2、寮の外に出る
3、他の人の部屋に行く
4、学生寮受付に行く
5、寝る
6、自由行動

↓2

3、他の人の部屋に行く「虚弱」


貴方は虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックする。

少し待ってから、貴方は部屋の扉を開けて、虚弱の部屋にお邪魔した。

□―――――□
|虚弱の部屋|
□―――――□

部屋に入った貴方は、ベッドに横たわる虚弱の所に行く。

虚弱「すう……すう……」

……どうやら、虚弱は眠っているらしい。
貴方のためとは言え、不用心のような気もする。

とりあえず、貴方は

1、自由行動
2、傍にいる
3、帰ろう

↓2

2、傍にいる


貴方はいつものように椅子を持ってきて、虚弱の傍で座る。

虚弱が眠っているからと言って、貴方がする事は変わらない。
ただ、虚弱の傍にいるだけだ。

虚弱「ん……すん」

虚弱が鼻をすすった。未だに詰まったままなのか、少し寝苦しそうに見える。
眉間に皺を寄せて、布団の中でもぞもぞと動く。
ずれた布団を、そっと掛け直す。

虚弱「…………ママぁ」

ぼそっと、寝言を呟いた。

夢を見ているらしい。母親が出てきたようだ。
甘えるように、布団を巻きこんで体を丸め始める。

虚弱「……それはおかしいんだってあむえくうあ……」

……何の夢を見ているのかはさっぱりだが、寝言も後半さっぱりだった。
とりあえず、何かがおかしかったらしい。おかしいのは虚弱の方な気もする。

それにしても、虚弱は寝言を言うような人間だったのか。
それとも、今は部屋にいるから、気が抜けているのかもしれない。
そうでなければ、保健室ではいつもこんな調子と言う事になる。

まあ、貴方だって夜な夜な何を言っているのか。
想像するのも恐ろしい。人の事をとやかく言える立場ではないだろう。

虚弱「…………マリア……」

貴方「……どんどん、出てくるね……」

虚弱の夢の中で、世界が広がっていく。
夢の中で、虚弱は一体どうなっているのだろう。

この世界も、いつの日かそうなったら良いと思う。

そんな事を考えながら、貴方は虚弱と一緒に過ごした。

虚弱「……まかろんがぁ、はやにえ……」

貴方「マカロン……?」

暫くして、虚弱が目を覚ました。

虚弱「……あ、――さん」

貴方を発見し、声を掛けた虚弱の様子は、今朝と比べて少し良くなったように見える。

貴方「ごめんなさい、勝手に入っていました」

虚弱「…………ごめん、寝てた……」

貴方「ええ、ぐっすり」

寝言を多く言っていたのは、黙っている事にした。
口は災いの元と言うし、それでわざわざ虚弱の機嫌を損ねる事もあるまい。

貴方「じゃあ、私はこれで失礼します。虚弱さんも、起きましたから」

虚弱「えっ……」

貴方「イヤ、ですか?」

虚弱「……もう少しだけ、いーい……?」

虚弱は首を傾げて、甘えるような声を出す。
そんな声、初めて聞いたし、そんな我が儘も、珍しい。
それを無碍にできるような付き合いをしてきたつもりは、ない。

貴方「良いですよ。……窓は、閉めましょうか」

虚弱「……うん」

貴方はそのまま、夜になるまで、虚弱と一緒にいた。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/ 9・水:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/10・木:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/11・金:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/12・土:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/13・日:終了)

↓2

1番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

システムさんの中での荒らしのラインって……もしかしたらとてもヌルいんですかね?
変な安価も、余程無理が無ければ通したいと思っているのですが、それが原因なのでしょうか……。
とは言え、変な安価もろもろを縛ると、自由行動が難しくなってしまいますし……。
……どうにかみなさまに納得して頂くしか解決手段が見出せないのですが、何か良い案がありますかね?

さて次の再開は7月28日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

おっと間違えました。次の再開は7月27日の21:00、です。

久々のコマンド確認「Status」

□―《ステータス画面》――――――――――――

| 名前:―― ――(貴方) / 現在:11/14(月)

| 性格:温和・怠惰 / 誕生日:8月13日

│    肉 体 …[■|■|■|■|  |  ]
│    知 識 …[■|■|■|■|■|  ]
│    技 術 …[■|□|□|□|  |  ]
│   第六感 …[■|■|■|■|■|  ]

│ 特殊設定:『超能力・心』『異形の子』


│ [虚  弱]…感情【50/50】【恋人】[Birth: 7/24]

│ [  愛  ]…感情【24/50】【信頼】[Birth:10/17]

│ [鉢  巻]…感情【7/50】【知り合い】

│ [ close! ]…感情【???】【???】

│ [銀  鎖]…感情【14/50】【友好】[Birth: 6/ 6]

│ [男  装]…感情【14/50】【友好】[Birth:12/ 3]

□────────────―――──――─‐

ステータス開示ついでにこんばんはしとけば良かったです。システムさんです。

では早速直後のレスで天気判定

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/14・水:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/10・木:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/11・金:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/12・土:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/13・日:終了)

データがセーブされています。

前回セーブしたデータの続きから始めますか?

また、そのデータはエンディングに進む事ができます。

エンディングに進みますか?

↓1~3まで多数決 始めるor始めないorエンディング その他を除き同数の場合↓2、↓1を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

1番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

1番のデータを再開します。

□―――――□
|貴方の部屋| 11/ 15(月)
□―――――□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

暫くして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……おはよう、――さん」

貴方「あれ、虚弱さん……」

今日の虚弱は、昨日までのようなぐったりした様子は無く、それまでと比べると余裕があるように見える。

貴方「風邪、治ったんですか?」

虚弱「……まだ、ちょっと、気だるいけど……たぶん」

どうやら、虚弱の風邪が治ったらしい。流石に完治とまではいかないだろうが。
貴方の度重なる看病……は、大した理由ではないだろう。我ながら虚しい。

ではなく、貴方は

1、「じゃあもう大丈夫だ」
2、「念の為今日も休もう」
3、自由行動

↓2

2、「念の為今日も休もう」


貴方「ああ……では、大事を取って今日も休みましょう」

治りかけに無理をしてぶり返すと言う事も考えられるのだ。今日は休んだ方が良いだろう。

虚弱「……いいのかなあ」

貴方「良いんです」

虚弱「……わかった。じゃあ、休むね……」

そう言って、虚弱は向き直り、部屋に戻っていった。

貴方「はい。……ちゃんと休むんですよっ」

虚弱「わかってるよう……」

そんな、鬱陶しい親心のようなものを虚弱にぶつけて、貴方は虚弱が部屋に戻るのを確認した。

ちょっとだけ寂しいが……これも虚弱の為と思えば。
たとえば風邪が悪化した時、貴方にとってもそれは辛い事なのだから。

貴方はそう考え、一人で食堂に向かい、朝食を食べた。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

朝食を食べて、部屋に戻ってきた貴方は、鞄を持って校舎に向かった。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

貴方が教室に着いた時、教室にはあまり生徒がいなかった。
時間を見ると、結構余裕がある。それを見ると、なんだかもやもやしてしまう。
すっかり遅刻する事に慣れてしまったらしい。溜め息を吐きながら、貴方は自分の席に着き、鞄を置く。

今ならば、少しくらい出歩く余裕がありそうだ。

貴方は

1、教室で過ごす
2、男装の所に行く
3、自由行動

↓2

3、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。
どうせする事も無いのだから、教室に居座るついでにそれでいいだろう。

そう考え、貴方は鞄からいつものノート三号を取り出し、絵の練習をして過ごした。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして過ごそうかを考える。

貴方としては、のんびり過ごしたい所であるが……。

貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

1、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。

鞄からいつものノート三号を取り出し、貴方は絵の練習をして過ごした。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

お昼休み。生徒たちは友人と一緒に食堂に向かったりすれば、広場に行く人もいて、教室に居残る人もいる。
その様子をずっと見るのもいいかもしれないが、貴方だってお腹は空くのである。

貴方は

1、食堂に行く
2、教室で過ごす
3、自由行動

↓2

3、自由行動「愛の所に行く」


貴方は愛の所に行く事にした。

さて、愛は今何処にいるのだろう? 教室か、世界「愛」クラブの部室か。
まあ、普通に考えれば部室にいるだろう。貴方の直感もビンビンにそう伝えている。
自信がある時だけ、声を上げる貴方の直感。なんとまあ都合良く現金な物である。

とにかく、貴方は

1、愛の教室に行く
2、世界「愛」クラブ部室に行く
3、やっぱりやめる
4、自由行動

↓2

1、愛の教室に行く


貴方は愛の教室に行く事にした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-A|
□――――――――□

とりあえず愛の教室に着いた貴方は、入口から教室を見渡してみる。

……が、愛の姿は無い。やはり、世界「愛」クラブの部室にいるようだ。
貴方の現金な直感がいつの間にか錆び付いてポンコツになっていて、実は教室に……と言う事に賭けてみたのだが、大外れ。
自分の直感くらい信じてやるべきなのだろうが、貴方の事だから信憑性も如何ほどか。

まあ、いないならいないで、仕方が無い。部室まで行くのも面倒だし、今日は諦めよう。
……罷り間違って、虚弱に「浮気!」だなんて言われても困るし。

そんな事を考えながら、貴方は一人で食堂に向かい、昼食を食べた。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうか考える。

そう言えば、先ほど貴方は愛に会う事ができなかった。
今、愛の教室に行けば会えるような気がする。
とは言え、大した用でもないならば、このまま教室で過ごしたい所である。

貴方は

1、自由行動
2、愛の教室に行く
3、絵の練習をする
4、のんびり過ごす

↓2

2、愛の教室に行く


貴方は愛の教室に行く事にした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-A|
□――――――――□

出不精の貴方がまさかの本日二度目の来訪。
下らない事を考えていないで、さっさと愛を探す。

……いた。愛は、どうやらクラスメイトと話しているようだ。
なんとも間が悪い。貴方の直感も錆び付いていると言うのは、もしや事実なのかもしれない。
そもそも直感なんて非科学的な物を根拠にして行動する事自体、間違っていると言えば間違っているのだが。

なんて、非科学的な物の塊である貴方が言っても何の説得力があろうか。

それにしても、何を話しているのだろう?
愛が世間話に興じていると言う姿は、それを何度もやっている貴方ですらいまいち想像できない。
どちらかと言えば相談を受け、それに対するアンサーの一つを提示する姿の方が上手く思い浮かべられる。

……ちょっと待っていたが、生徒は愛から離れてくれない。
このまま待っても仕方が無いし、貴方は諦めて教室に戻る事にした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

放課後。周囲では暇な生徒たちが、これから何をして過ごそうかを友人たちと話しあっている。
結局あのまま、喋り倒して時間を潰すのだろう。羨ましい優雅な午後である。

まあ、帰る準備をしながら何をしようか考える貴方が言える言葉ではないのかもしれない。

今の貴方に、これと言って予定はない。貴方は自由に過ごす事ができる。

貴方は

1、寮に帰る
2、世界「愛」クラブに行く
3、屋上に行く
4、男装の所に行く
5、自由行動

↓2

1、寮に帰る


貴方は寮に帰る事にした。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋に戻った貴方は傘を置いて、鞄を置き、ベッドに腰掛けた。

部屋に戻ってきたのは良いが、何をしよう。

貴方は

1、部屋で過ごす
2、寮の外に出る
3、他の人の部屋に行く
4、学生寮受付に行く
5、寝る
6、自由行動

↓2

3、他の人の部屋に行く「虚弱」


貴方は虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックする。

少ししてから部屋の扉を開けようとすると、同時に扉の鍵をどうにかする音が聞こえた。
どうやら、今日は鍵を掛けていたらしい。応対ができるほどには回復したと見て、鍵を懸けたのだろうか。
危うく貴方が恥ずかしい人間になりかけた。

虚弱「はい……あ、――さん」

相手が貴方だと知ると、一気に虚弱の表情が明るくなった。
貴方の事を待っていてくれたのだろうか。こう言う細かい所が、嬉しい。

貴方「こんにちは。調子はどうですか?」

虚弱「うん……まだちょっと風邪っぽいけど……。大丈夫だと思う」

虚弱は自分の額に手を当てて、調子を確かめる。
確かに、貴方の目から見ても、もはや虚弱に風邪の気配は見られない。
山を越えて、心配の必要は無くなったと見て良いだろう。

だとしても、今日一日だけは無理をさせないが。大切な物を大切にして何が悪い。

虚弱「あ、ごめん。どうしたの?」

虚弱は貴方に、何の用かを尋ねる。

貴方は虚弱に、何か用があっただろうか?

1、自由行動
2、特に理由は無い
3、様子を見に来た

↓2

3、様子を見に来た


貴方「いえ、様子を見に来ただけで……大丈夫そうなら、良かったです」

虚弱「そうなんだ。……明日には、たぶん、また行けると思う」

貴方「分かりました。では、今日はちゃんと休みましょうね」

虚弱「うん……じゃ、――さん」

虚弱の声音で、貴方は察する。前髪をかき上げて、額を晒して虚弱に差し出す。
虚弱は頷いて、そっと、貴方の額にキスをした。続いて、貴方の頬にキスをする。

離れていく際に、貴方の唇を人差し指でちょんとつついた。

何の意図があったのだろう。悪戯な笑みを浮かべてくすくすと笑う虚弱の顔では、全く察せない。

貴方「……なんですか?」

虚弱「うーうん。なんでもない。ほら、ちゅー」

誤魔化すように、虚弱は頬を出した。

……もしかして、唇が欲しい、とか。はいはい妄言妄言。

貴方は

1、頬にちゅう
2、おっとうっかり口が滑った
3、「正直に言わないとしてあげない」
4、自由行動

↓2

1、頬にちゅう


貴方は変な考えをぱっと散らして、虚弱の頬にキスをした。
ただちょっと嫌がらせと言うか悪戯と言うか、教えてくれない仕返しと言うか。

長めに、吸い付くようなキスをした。

虚弱「……も、ちょっとぉ……」

虚弱も、一見嫌がるような素振りをするが、貴方の胸板をトンと叩くだけ。

それに甘えると、いい加減鬱陶しいだけなので、貴方は虚弱から離れる、
口を離した時に、ぽんと心地の良い高音が響いた。
虚弱のほっぺは、ちょっとだけ青くなっていた。

虚弱「んもう……んふふ」

ちょっとだけ、虚弱は嬉しそうだった。

なんだかこうしていちゃいちゃすると、恋人っぽいような気がする。

貴方は虚弱と別れ、部屋に戻った。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋に戻った貴方は、ベッドに倒れ込んだ。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/14・水:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/10・木:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/11・金:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/12・土:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/13・日:終了)

↓2

2番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。今日はここまでとさせてください。

次の再開は、一日空けての7月29日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

最近、虚弱もエンディングを迎えられるようになったし、スレの残り的にもちょうど良いですし。
一旦ここらで休憩と言うか、あわよくばそのままフェードアウトする形でこのスレを止める事を考える事があります。
これと言って深い理由は無いのですが、まあイベントの練り直しやら、眼鏡と虚弱通してのキャラの弱さなども気になりまして。
夏も厳しくて暑くて集中力がミンチになっちゃいますし、それとしょーもない私用の我が儘ですか。

とは言えやめた後でまたしれっとスレを立てる程の度胸などあらず、結局この後も続行するのでしょうが。
このスレの中でエンディングに入ったらの話ですし、つまりは次のスレまで引っ張られたらそのままずるずる続けるのでしょう。
みなさまと初めて顔を合わせて一年、色々考えます。こんばんは、システムさんです。

それとこれとは別問題なので、直後のレスで天気判定よいしょ

>>729 キャラが弱いのは、こっちがそういうヒロインを選んじゃったからじゃない?
実際銀鎖とは仲良くなれてないけど、こいつはかなりキャラが強い気がする。
あと虚弱の場合、キャラの抱えてるものが読心能力で早々にばれたのが不味かったのかも。
吸血鬼だって知らない状態であの告白受けてたら、こっちも違う反応だったかもしれなかったし

虚弱に関しては、吸血鬼ハンターイベントをスルーしてしまったことも大きいと思う

>>731
あれはまあ予想外と言えば予想外でしたが、その程度で動揺するシステムさんではありませんから。
それに主人公にも『異形の子』設定が付いてしまった時から、衝撃も和らぐだろう事も想定の範囲内でした。
あと、二人ともキャラが弱ければ他もそうって事になると思います。蓋を開けてみなければ分かりませんが。

>>732
正直そのイベントは、気付かれないような発生条件を設定したつもりでした。
つまり、システムさんからすればスルーが前提だったんですね。
最初から作らなければ良かった話ですが、折角の吸血鬼設定なんだからそう言うの作りたいじゃないですか……。

すみません、ちょっと再開が遅れます。21:20には戻ってこられると思います。

すみませんでした。少し遅れましたが、ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/14・月:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/15・火:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/11・金:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/12・土:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/13・日:終了)

データがセーブされています。

前回セーブしたデータの続きから始めますか?

また、そのデータはエンディングに進む事ができます。

エンディングに進みますか?

↓1~3まで多数決 始めるor始めないorエンディング その他を除き同数の場合↓2、↓1を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

2番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

2番のデータを再開します。

□―――――□
|貴方の部屋| 11/ 16(水)
□―――――□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……――さん」

貴方「おはようございます、虚弱さん」

虚弱「うん……おはよ」

とりあえず挨拶を済ませた虚弱は部屋を出て、扉の鍵を掛ける。
それから振り向き、右手でやる気の無いVサインを作って貴方に見せ、ふにゃりと笑って見せる。

虚弱「……全快」

全快どころか回復しているようには全く見えないが、確かに虚弱の様子には十分な余裕が窺える。
つまりはいつも通りなのだ。少なくとも、風邪を引いていた時期に比べると、そして昨日よりも元気そうだ。
間違いなく虚弱の風邪は治ったと見て、問題無いだろう。

ただし、ちょっと心配なので念の為確認する。

貴方「本当に、大丈夫ですか? 喉は? 咳は出ませんか?」

虚弱「むう……大丈夫だよ」

貴方「……そのようですね。すみません、心配で……」

虚弱は貴方をじっと見つめたかと思えば、貴方の手をそっと取る。

虚弱「……じゃあ、行こ」

貴方「……はい」

貴方は虚弱と一緒に食堂に向かった。

□――――――――――'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

2、特にない


貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

虚弱と別れ、一度部屋に戻った貴方は、鞄を持ってもう一度虚弱の部屋に向かった。
虚弱の風邪が治ったのだから、今日からまた一緒に学校に行ける。
そう思うと、なんだか心が浮かれている事に気付いた。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

再び虚弱の部屋の前に到着した貴方は、部屋の扉を軽くノックする。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、鞄を持った虚弱が姿を現す。

虚弱「……鞄が、重い……」

ぷらーんと鞄を持った手をぶら下げて、虚弱は忌々しげに呟く。
ここの所ずっと寝たきりだったから、体力が落ちている、とか?
たかだか四日程でそんな事になるのだろうか。なるのだろう、虚弱は。

貴方「う、うーん……日頃しない運動の代わりだと思って」

虚弱「……うらめしや、風邪ぇ……」

貴方は虚弱を支えながら、一緒に校舎に向かった。

□――――――――――□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「虚弱さん……焼き芋は好き?」


貴方「虚弱さん……焼き芋は好きですか?」

ふと、貴方は尋ねた。

虚弱「……なに、その質問」

貴方「えっ? 私、今、何言いました……?」

虚弱「……焼き芋、好きかって……」

貴方「ああ……あー、今、焼き芋の事を考えていました……」

虚弱「……なんで?」

貴方「秋だなと思ったら、焼き芋食べたくなって、虚弱さんはどうなのかと思ったのです」

虚弱「……まあ、好きだけど……」

どうやら虚弱は、焼き芋は食べられるらしい。好きか嫌いかで言えば、好きでもあるようだ。
焼き芋には、吸血鬼の因子に何らかの効果を齎す成分は入っていないようだ。
一体何がどうなって何をどうして選ばれているのか、さっぱりである。

虚弱「……焼き芋、食べたいねー……」

貴方「そうですねえ。今度、食べますか?」

虚弱「……いつかね」

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、もういいや

↓2

2、もういいや


貴方は虚弱と一緒に登校した。

□―――――――――□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□―――――――――□

校舎に着いた貴方は、真っ直ぐに保健室に向かった。

保健室に着いた貴方と虚弱は、保健の先生と挨拶を済ませて、ベッドを一つ借りる。
そのベッドに向かい、虚弱は腰掛けて、ようやく気を抜いた。

虚弱「……学校が、遠い」

貴方「そんな調子で、明日から大丈夫ですか……?」

虚弱「……分かんない……」

貴方「ふふ……では、私は教室に行きます」

虚弱「うん……いってらっしゃい」

貴方は虚弱に見送られながら、保健室を後にした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうか考える。

できれば、教室の中で過ごしたい物であるが……。

貴方は

1、自由行動
2、絵の練習をする
3、のんびり過ごす

↓2

2、絵の練習をする


貴方は絵の練習をする事にした。

鞄からいつものノート三号を取り出し、貴方は絵の練習を始める。

そろそろ、またもや成長の手応えが失せてきた。
とは言え、着実に、地味に、恐らくは、貴方も進歩しているはずだ。
焦らず、ゆっくりやっていく事にしよう。

貴方は絵の練習をして過ごした。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった気がする。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

お昼休み。生徒たちは食堂に向かったり、広場に行ったり。

今の貴方に、これと言って予定は無い。貴方は自由に過ごす事ができる。

そう言えば、虚弱はどうしているだろう?
疲れた、と言っていたが、まあお弁当を食べているのだろう。
最近はお粥ばかりで、味気ないものばかりだったはずだし。

貴方は

1、食堂に行く
2、保健室に行く
3、自由行動

↓2

2、保健室に行く


貴方は保健室に行く事にした。

□―――――――――□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□―――――――――□

保健室に着いた貴方は、保健の先生に簡単に用件を伝える。
それから虚弱の姿を探すと、虚弱はやはりソファでお弁当を食べていた。

貴方がやってきた事を知ると、虚弱はお弁当箱を一度膝の上に置いて、手を振って貴方を呼ぶ。

貴方「思ったより、元気そうでした」

歩み寄りながら、虚弱に話しかける。

虚弱「……疲れても、お腹は空くもん」

貴方「ごもっとも。生きている限り」

虚弱「まあ、まあ……どうぞ座って」

虚弱は体をずらして、貴方が座れるほどのスペースを作る。
場所を作られてしまっては仕方が無いと言う事で、貴方は虚弱の隣に座る。

ちょっとだけ、狭いかもしれない。

虚弱は嬉しそうに頷くと、お弁当箱を手にとって、また昼食を食べ始めた。

貴方「鉄分弁当ですか?」

虚弱「……血が、よく、巡る……」

言葉からは想像できないほどに、無感情であった。

貴方は虚弱に、何か用があっただろうか?

1、自由行動
2、特に理由は無い

↓2

2、特に理由は無い


虚弱「もく……もく……」

虚弱はゆっくり咀嚼し、静かに飲み込み、黙ってちょっとよそって口に運ぶ。
ひたすらに、休み時間いっぱいを使ってそうしてお弁当を食べている。
ただ今日は良く言えば食べ慣れた鉄分弁当だからか、更にゆっくりに見える。

そう言えば、虚弱はどの料理も基本的には同じ顔をして食べる。
美味しそうという様子もそんなに見ないし、辛そうなのも見た事が無い。
一律に、食べる事に集中しているように見える。

一体虚弱は、何を考えて食べているのだろう?

長らくの学院生活で、そう言うのが身に染み付いてしまっているのだろうか。
家の料理まで、そうして食べているとは考え辛いのだ。

虚弱「……なに?」

自分を見つめている貴方に気付いたらしく、虚弱は貴方を見て尋ねる。

貴方「虚弱さんは……」

貴方「……静かに、食べますよね」

虚弱「あ、うん……なんか、喋ろうか?」

貴方「いえ、そのままでどうぞ」

虚弱「……うん」

「食べている時に何を考えているのか?」とは聞けなかった。
何も考えていなかった時、その後の会話に困りそうだったから。

貴方は虚弱と一緒にお昼休みを過ごした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうか考える。

なんとなく、のんびり過ごしたい気分だ。と言うのはいつもの事。
貴方って言う人間、これから先をまともに生きていけるのか、急に不安になった。

貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

1、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。

困った時には絵の練習をして逃げ込む。ますます将来が心配になってくる。
このまま、嫌な事があったら絵を描いて逃げる大人になったらどうしよう……。

……まあ、そんなわけないか。馬鹿じゃあるまいし。

貴方は鞄からいつものノート三号を取り出して、絵の練習をして過ごした。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

放課後。生徒たちは下校したり、部活動に向かったり、教室に居残ったり、遊んだり。
各々自由に放課後を過ごしている。

帰る準備をしていた貴方は、これから何をして過ごそうかを考える。

お昼の様子を見る限り、虚弱は元気そうだった。
また、朝の様子から考えると、ちょっと疲れていそうでもある。
もし迎えに行くなら、たぶんすぐに帰りたがるだろう。

貴方は

1、寮に帰る
2、保健室に行く
3、世界「愛」クラブに行く
4、自由行動

↓2

2、保健室に行く


貴方は保健室に行く事にした。

□―――――――――□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□―――――――――□

貴方が保健室に着いた時、保健の先生は席を外しているようだった。
放課後の会議とかに出ているのだろうか。教職、看護教諭は大変である。

それはさておき、虚弱の姿を探すと、虚弱はソファに座っていた。

虚弱「……あ、――さん」

貴方に気付くと、虚弱はソファから立ち上がり、のそのそと貴方の方に近寄る。

虚弱「疲れたー、帰ろー」

やっぱり虚弱、帰りたいようである。

貴方は

1、一緒に帰る
2、まだ帰らない
3、自由行動

↓2

1、一緒に帰る


貴方「はいはい、ちゃんと立ってください」

虚弱「はぁい」

貴方「帰りましょう、はい」

貴方は虚弱と一緒に帰る事にした。

□―――――――――――□
|学院敷地内 ・ 校舎入口前|
□―――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「手を繋ぐ」


貴方はそっと、虚弱の手を握った。

虚弱「お」

それで気付いた虚弱は、貴方を見て、自分の手を見て、首を傾げて。
その首傾げは一体何なのだろう、と思う貴方をほっといて、虚弱は貴方と手を繋いだ。

虚弱「急にされるとびっくりするから、言いましょう」

貴方「はい」

そんな風に、怒られてしまった。次からはちゃんと宣言してからやる事にする。

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、もういいや

↓2

2、もういいや


貴方は虚弱と一緒に下校した。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

寮に着いた貴方は、とりあえず虚弱を部屋まで送った。
どうせ貴方の部屋までの道をちょっと外れるだけなので、問題は無い。

虚弱「ありがと、――さん」

貴方「どういたしまして。治ったと言っても、病み上がりなのには変わりませんからね」

虚弱「これで――さんが風邪引いたら、私が看病する」

貴方に限ってそんな事は無い、と思いたいが……。
まあ、必ずと言う事象は存在しないのだ。それを否定する上でも。
貴方だって風邪を引くかもしれない。

貴方「その時は、お願いしましょう」

虚弱「それで、また私が風邪を引く」

貴方「ううん……それはあまり良い気分ではないので、やめてください」

虚弱「冗談だよう」

虚弱は悪戯に笑って、そっと、貴方の頬にキスをする。
貴方を見つめたまま、前髪をどけて、少し背伸びをして、貴方の額にもキスをした。

貴方「もう……」

貴方も虚弱を真似て、虚弱の頬に軽くキスをした。

虚弱「バイバイ」

貴方「はい、また明日」

貴方は虚弱と別れて、部屋に戻った。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋に戻った貴方は鞄を置き、ベッドに倒れ込む。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/14・月:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/15・火:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/11・金:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/12・土:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/13・日:終了)

↓2

3番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

そう言えば虚弱が風邪を引いている最中に、主人公も風邪を引いたかどうかの判定をするのを忘れていました。
まあ、『異形の子』特典にでも適当にぶち込んどけばいいですかね。
アザーティとの間の子って風邪引くんですかね?

次の再開は7月30日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

名作アニメ特集と謳っておきながら出すのはいつもハイジ、フランダース、サザエさん……。
毎度毎度、今度こそは今度こそはと思って見ているのですが、なんなんでしょうねあれ。
バラエティも焼き回しだったら面白味もクソもないと思います。
転じて、テンプレキャラそのままばかりと言うのは面白くないと言う事なのです。こんばんは、システムさんです。

開幕口ですみません。直後のレスで天気判定

>>783 放送時間的に全員(50・60代とか)が分かるようなのしか出せないんだろうね……
でも、どっかの局のアニメ特集(ゴールデンタイム)で「マミる」が出た気がする

このギャルゲーでテンプレっぽいのって誰だろう? 会長(この人の事全然知らないけど)?

すみません、少し遅れましたが、ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/14・月:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/15・火:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/16・水:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/12・土:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/13・日:終了)

データがセーブされています。

最後にセーブしたデータの続きから始めますか?

また、そのデータはエンディングに進む事ができます。

エンディングに進みますか?

↓1~3まで多数決 始めるor始めないorエンディング その他を除き同数の場合↓2、↓1を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

3番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

3番のデータを再開します。

□―――――□
|貴方の部屋| 11/ 17(木)
□―――――□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……おはよ、――さん」

貴方「はい、おはようございます。体は、どうですか? 気だるいとか……」

虚弱「ああ……うん、ちょっと、だるいかも……」

貴方「休みましょう」

虚弱「大丈夫だって……」

貴方「でもぉ……」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に食堂に向かった。

□――――――――――'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

2、特にない


貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

虚弱と別れ、一度部屋に戻った貴方は、鞄を持ってもう一度虚弱の部屋に向かった。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

再び虚弱の部屋の前に到着した貴方は、部屋の扉を軽くノックする。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、鞄を持った虚弱が姿を現す。

貴方「お待たせしました。行きましょう」

虚弱「おー……」

貴方「……やっぱり休んだ方が」

虚弱「心配性なんだから……」

虚弱は小さく溜め息を吐いて、鞄を持っていない方の手で、貴方の手に触れる。
軽く撫でて、優しく握り、繋いだ。

虚弱「……これなら、安心かな……?」

貴方「不安が増した気がします」

虚弱「……なぜ?」

貴方は虚弱と手を繋ぎながら、一緒に校舎へと向かった。

□――――――――――□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「外食しに行くのなら、どんな料理が食べたい?」


貴方「虚弱さんは、外食しに行くのなら、どんな料理が食べたいですか?」

虚弱「……まず、外に食べに行くと言う事がしんどい」

貴方「そんな事を言わずに」

虚弱「……回転寿司とか、行ってみたいよね。楽しそう……」

貴方「ああ、行った事ありませんか?」

虚弱「ないねえ……色々、理由があって……。まあ、そもそもお寿司をそんなに食べないんだけど……」

貴方「へえ……」

どうやら虚弱は、外食しに行くのなら、回転寿司を食べに行きたいらしい。
その理由が楽しそうだと言うのだから、微笑ましい物である。

しかし、お寿司自体をあまり食べないと言う事が気にかかる。
もしかして……それもちょっと苦手なのだろうか。

虚弱「……重いんだよね、酢飯……」

貴方「シャリが重いって聞いた事がありませんよ……」

虚弱「……――さんは、どう? どこか行きたい所ってある?

貴方は外食に行くなら、どんな料理を食べたいだろう?

1、自由行動
2、これと言って思い付かない

↓2

1、自由行動「ケーキバイキング」


貴方「私は、ケーキバイキングに行ってみたいです」

虚弱「おー……ああ、いいね、ケーキ……食べたいなぁ」

貴方「言った事は無いと思いますが、甘いものって結構好きなんです」

虚弱「へえ……和菓子も好きって、言ってたもんね……」

貴方「まあ、私自身が出不精な所為で、その機会もあまり無いのですが……」

虚弱「そこだよねえ……何より行くのが面倒くさい」

貴方「でも、行ってみたいですよね」

虚弱「ねー……」

今度、どこかでケーキバイキングをする情報を得たら、虚弱を誘ってみてもいいかもしれない。
断られるのがオチだろうが……やってみなければ事は分からない。

貴方は他に、何か虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、もういいや

↓2

2、もういいや


貴方は虚弱と一緒に登校した。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

今日の虚弱は比較的調子が良いらしく、教室で過ごすらしい。

貴方「本当に、大丈夫なんですか?」

虚弱「……――さんの近くにいた方が、元気になれそう」

そんな事を言われたらもう何も言えない。卑怯である。

貴方と虚弱が教室に着いた時、教室には既に殆どの生徒が登校して来ていた。
時間を見ると、ちょっと危ない。貴方と虚弱は、急いで自分たちの席に着く。

鞄を机の隣に引っ掛け、貴方と虚弱はそのままホームルームが始まるのを待った。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。虚弱は珍しく、生徒たちに囲まれていた。

風邪で休んでいた彼女を心配していた生徒は実は多く、それとなく話を聞こうとしているのである。

*1「でも、元気になって本当に良かったですわ」

虚弱「うん……ありがと」

ただ、普段人と話し慣れていないだろう虚弱は、ちょっと眠たそう。
いつものならこの時間は、机に突っ伏しているのだから仕方ないと言えばそうか。

*2「本当はお見舞いに行こうと思ったのですが……迷惑かと思って」

虚弱「ああ……迷惑じゃないんだけど……」

*3「きゃっ、まさか――さんと……?」

貴方「私と虚弱さんの名誉の為にもそう言った勘違いはやめてください」

なまじ根も葉もあるから気が抜けない。まったく以て、困った物である。
こう言った時にすら隠し通さなければならないとは、居心地が悪い。

*4「しかし、――さんが甲斐甲斐しく虚弱さんの看病をしたからこそ、と言うのもあると思いますよ」

貴方「ど、どうしてそれを……」

*1「いえ、――さんが虚弱さんの部屋に入るのを見たと言う人が何人かいたので、そうしていたのかと思って」

虚弱「あー……うん、してもらってた……」

*2「正に、私たちの入る隙もありません」

……すっかり、貴方と虚弱は「できあがっている」と言う扱いのようだ。
もちろん冗談であり、その象徴として祭り上げられているに過ぎないのだろうが。
先輩が原因だろう、なんともルーズである。

ちらりと、虚弱を見る。虚弱は困ったように笑いながら、同じように貴方をちらりと見た。
合わさった視線から、なんとなく、喜びを受け取った。
虚弱としても、悪い気分ではないようだ

虚弱がそう言うのならば……まあ、言わせておけばいいだろう。

*3「羨ましい限りだねー」

*4「一体、その密室の中で何をしていたのでしょう……」

貴方「誤解です」

ただ、そう言う事を言われると困るので、否定はする。
本当に何かしていただけに、ちょっとだけ罪悪感があるのもポイントである。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

お昼休み。生徒たちは食堂に向かったり、どこか適当な場所に向かったり。

今の貴方の、これと言って予定は無い。貴方は自由に過ごす事ができる。

虚弱はいつものように、お弁当を食べ始めた。
他の生徒たちにも一緒に食べないかと誘われたようだが、断ったらしい。
うっかり盗み聞きをしてしまったのだが、その理由が「食堂まで行くのがしんどい」だった。

理由などどうでも良いのである。貴方にとっては、それを説明したと言う事が、大切なのだ。
以前までの虚弱ならば、きっと「行かない」と言うだけだっただろう。
理由を添える事を、憶えたのだ。それが、僅かな進歩のように思えてならない。
それは、虚弱の気分次第に過ぎないのだろう。ただ、そう思う。

ちょっとだけ、貴方のおかげだ、と思ったりして。

貴方は

1、食堂に行く
2、虚弱と話す
3、自由行動

↓2

2、虚弱と話す


貴方は虚弱と話す事にした。

そう言えば、貴方は虚弱と何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、一応食堂に行かないかと誘ってみたり
3、生徒たちと何を話したかを知りたい
4、特にない
5、やっぱやめた

↓2

3、生徒たちと何を話したかを知りたい


貴方「虚弱さん。さっき、みなさんと話していましたよね」

虚弱「え? ……うん、まあ」

貴方「何、話していました?」

虚弱「……そんな目を輝かせなくても」

虚弱は困ったように顔を掻き、首を捻ってうーんと唸る。

虚弱「……何を、と言われても。実は、――さんと如何わしい事を、とか……?」

貴方「ブフッ!」

あの連中、貴方が聞き耳を立てていない所で一体何を聞いているのだ!
だから、何もしていないと貴方の口からあれほど言ったと言うのに、人の話を聞かない人たちだ。

虚弱「うわあもう汚い……」

貴方「ご、ごめんなさい……」

もしくは、貴方ってばそれほど信用が無いのだろうか……?
なんか、ちょっと、ショック……学院祭の時だって頑張ったのに。

虚弱「あとは……次に、風邪を引いたら、今度こそお見舞いに行ってもいいか、とか」

虚弱「縁起悪いよね……まあ、いいよって言っちゃったんだけど……」

虚弱「一緒にご飯食べないか、とか……」

貴方「その、如何わしい事には何と返答を……?」

虚弱「気になるんだ……。別に、看病してもらっただけ、って言ったよ……?」

虚弱「……事実だし」

そう言う虚弱の顔は、ちょっと照れていた。体を、あの時のようによじらせて、貴方から隠すように。
そんな事をされたら、貴方だって思い出す。その仕草が、ちょっとだけエッチに感じてしまう。

虚弱「……――さん。うっかり、ボロを出さないでね……?」

貴方「ぜ、善処します……」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒にお昼休みを過ごした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備を終えて、暇潰しにいつものノート三号に落書きをしていた貴方。
そんな貴方に、ふと、虚弱が話しかけてきた。

虚弱「ねえ、――さん……」

貴方「ん? はい、なんですか?」

ペンを置き、貴方は虚弱を見る。

虚弱「……料理、作ってあげるって言う話、したじゃん」

貴方「しましたね。待っていますよ」

虚弱「うん。今日が木曜だからあ……明後日、作る。約束する」

どうやら虚弱、いよいよ貴方に手料理をごちそうしてくれるらしい。
風邪のおかげでその約束は先送りになったが、風邪が治った今ならば、と言う事だろう。
貴方としては、もうちょっとゆっくりしてもいいと思うのだが……虚弱のやる気を折るのは、頂けない。

虚弱「そこでね、シチューをつくるって話だけど……本当にそれでいいかって言う確認」

虚弱「気分が変わったかもしれないから。シチューで、本当に良い?」

貴方は

1、シチューでいい
2、やっぱり他のが良い(希望するの記入)
3、無理しなくてもいい
4、自由行動

↓2

1、シチューでいい


貴方「それで、お願いします。やっぱり、って言うのはあまり好きではありませんし」

虚弱「……分かった。土曜日のお昼、首洗って待ってて」

貴方「果たし合いですか?」

虚弱「あれ? ……顔洗って?」

貴方「寝起き……ですね」

虚弱「えっと……なんだっけ?」

貴方「洗う必要が無いのでは?」

虚弱「それじゃあお腹壊しちゃうよ」

貴方「首も顔も食べませんよ」

虚弱「あははははは。ナイスツッコミ」

貴方「あまり得意ではないのですが……」

とにかく、貴方はようやく、虚弱の手料理を食べられるようだ。
改めて約束、と言うのも変な話のような気もするが。

【!】11/19(土)のお昼に、虚弱の手料理を食べる事になりました。行動が固定されます。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

放課後。生徒たちは部活に向かったり、寮に帰ったり。
この時間になると、生徒たちは自由になる。だと言うのに、ちょっとだけ寂しくも感じる。
日が暮れているのが、恐らくは原因だろう。

それはさておき、帰る準備をしていた貴方に、虚弱が話しかけてきた。

虚弱「――さん、帰ろー」

どうやら虚弱は、貴方と一緒に帰りたいようである。

今の貴方に、これと言って予定は無い。
よほどやりたい事が無ければ、虚弱と一緒に帰っても問題は無いだろう。

貴方は

1、一緒に帰る
2、まだ帰らない
3、自由行動

↓2

1、一緒に帰る


貴方「はい、良いですよ」

貴方は急いで帰る準備を終わらせ、鞄を手に提げる。

貴方「帰りましょう」

虚弱「おー」

貴方は虚弱と一緒に帰る事にした。

□―――――――――――□
|学院敷地内 ・ 校舎入口前|
□―――――――――――□

校舎を出た途端に、冷たい北風が貴方と虚弱の晒された肌を撫でた。

虚弱「うひゅうー……寒いぃ」

貴方「急に、冷えて来ましたね……」

そうだ、気が付けば、もう既に11月も中頃。二週間後には12月である。
それも寒くなってくるはずだ。

虚弱「手ぇ、繋いでー……」

そう言って、虚弱は貴方に手を差し出す。
薄い肌色はとても温かそうで、凍えていて。可愛いなと思いながら、貴方はその手を握る。
思ったより、冷たかった。血が巡っていないのだろう。

ふと周りを見れば、貴方と虚弱のように手を繋ぐ生徒が多い。
手袋はどうした。まあ、それは貴方と虚弱にも言える話だろうが。

虚弱「あったかー」

……まあ、手袋、要らないかもしれない。

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「授業久々だったと思うけど、ちゃんとついていけた?」


貴方「授業、久々だったと思いますが、ちゃんとついていけましたか?」

虚弱「ふっふっふ……」

貴方「その不敵な笑いの真意は……?」

虚弱「まともに授業を受けた事の無い私が、ついていけるはずが無い……」

やっぱりか。今回の風邪に限らず前からずっと思っていた事だが、やっぱりなのか。
そうだ、虚弱は授業内容に付いていけていないのだ。
だから偶に顔を上げて、黒板に書かれている適当な物をノートに写すだけなのだ。

そう、アレは余裕なのではない。確定した敗北の受け入れを完了しているに過ぎない。

貴方「……あれ。でも、テストは好成績ですよね?」

虚弱「うん。私、普通に頭良いから」

貴方「それ、自分で言いますか」

虚弱「そうとでも言わなくちゃ、説明できないもん。まあ、自習もしているしね」

虚弱「ああやって長く授業に出ないのも多いから。予習は欠かせない」

貴方「え? じゃあ、本当は授業についていけているんですか」

虚弱「うん。ママとパパに、普通に卒業するよーって約束したもん」

虚弱「出席日数は足らなくても、成績で補えるらしいし……まあ、欠席が多すぎると無理っぽいんだけど」

虚弱「おかげで無事、二年生になれましたー」

……意外と虚弱、貴方の知らない所で努力をしているらしい。
それでも、苦手な英語はどうにもできなかったという事なのだろう。

……でも、貴方が知る虚弱って、遊んでいる事が多いような気もする。

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、もういいや

↓2

虚弱の両親がどんな人か

10分経過したので、システムさん判断で>>823で進行します。

1、自由行動「虚弱の両親がどんな人か」


貴方「そう言えば、虚弱さんの御両親はどんな人なのですか?」

虚弱「ママとパパ? うーん、どんな人って言われても……」

虚弱「……ママはね、私を少し大人にした感じかな。あと私より髪が短い」

虚弱「お風呂の時、洗うのが大変だからなんだって。私のママだから、色々辛いんだ」

吸血鬼としての因子がより濃い虚弱の母親だから、と言う事だろう。
恐らくは、虚弱よりも辛い一生を歩んできたに違いない。

虚弱「あっ、パパはね……耳かして」

虚弱に言われて、貴方は虚弱の方に耳を寄せる。
虚弱は口元を隠しながら、そっと貴方に耳打ちする。

虚弱「――さんに似てるかもしれない」

貴方「……へえ」

虚弱「ちょっとねえ、小心者な節があるんだよね」

ぶっすり。貴方の心に特大の針が刺さった。
そうか、貴方、小心者らしい。言われてみればそんな気がする。

虚弱「ママと私の事となると、なんでもかんでも心配ばっかり。優しさ故、って言うのは分かるんだけどね」

虚弱「過保護。でも……ずっと、私とママの事を守ってくれてる」

虚弱「知ってるんだもん、全部。その上で、ママの事を愛して、私を育ててくれた……」

虚弱「心配性で、献身的で……人が良すぎるくらい。でも、だからこそママは、パパと結婚したんだと思う」

虚弱「ね、――さん」

貴方を見て、にっこりと微笑む虚弱。
確かにその生き様は、まるで未来の貴方を写すようだった。
幻視する。その背中に貴方を当て嵌めて、生きていく姿を。

想像するのは、容易い事だった。

貴方「……そうですね。いつか、会いたいです」

虚弱「そしたらパパ、泡噴いて倒れるよ」

虚弱は口元を隠してくくっと笑う。とても嬉しそうに、楽しそうに。

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、もういいや

↓2

2、もういいや


貴方は虚弱と一緒に下校した。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

寮に着いた貴方は、虚弱を部屋まで送っていく。

虚弱「ありがと、――さん」

貴方「どういたしまして」

部屋の扉を開けて、部屋に入ったところで虚弱は振り向く。
それから、周囲に見られないような位置で、貴方の頬と額にそっとキスをする。

貴方も同じように、物影に隠れて虚弱の頬にキスをする。

虚弱「バイバイ。……あなた」

別れ際、虚弱はそんな言葉を残す。

虚弱「……なんちゃって」

貴方「……ふふ。また明日」

貴方は虚弱と別れて、部屋に戻った。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋に戻った貴方は鞄を置き、ベッドに倒れ込む。

貴方「……あなた、だって」

先ほどの虚弱の言葉を思い返し、一人ベッドの上でバタつく貴方。
まるで本当の夫婦のようではないか。
流石の先輩でも、そこまで眼鏡とは進展していないだろう。勝った。

みみっちい満足感を得ながらそのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/14・月:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/15・火:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/16・水:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/12・土:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/13・日:終了)

↓2

3番に貴方のデータをセーブしています。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

おっと間違い、4番でした。お疲れさまでした。

なんとなく、先輩と眼鏡は本番行為すら済ませているような気もします。
休みの日なんか、朝から晩まで……両依存の関係とも言えますから、あり得ます。

次の再開は7月31日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

オマケ。

貴方「先輩さん、騙されていませんか?」

先輩「僕の妻を侮辱する事は君が相手でも許さないよ!」

貴方「でもいくらなんでも三ヶ月は早すぎると思いますが」

先輩「しょうがないじゃないか、互いに惚れてしまったんだから」

>>785
このスレってば、全体的にテンプレでした。昨日の発言ブーメラン。
まあ、下手に冒険してキャラクターがめちゃくちゃになるのもアレですし……。
世の中シンプルイズベスト。そう言う事で許してください。あとレス遅れてすみません。

こんばんは、システムさんです。
では、直後のレスで天気判定よいしょ

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/14・月:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/15・火:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/16・水:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/17・木:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/13・日:終了)

データがセーブされています。

最後にセーブしたデータの続きから始めますか?

また、そのデータはエンディングに進む事ができます。

エンディングに進みますか?

↓1~3まで多数決 始めるor始めないorエンディング その他を除き同数の場合↓2、↓1を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

4番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

4番のデータを再開します。

□―――――□
|貴方の部屋| 11/ 18(金)
□―――――□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

……雨が降っている。道理で貴方の髪の気分が悪いわけだ。

貴方は歯を磨き、髪を梳かし、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……おはよ……ふわあ」

口を隠しながら、大きな欠伸をする。眠たげに目をしばしばとさせて、目を擦った。
また虚弱は、遅くまで起きていたのだろうか。

貴方「おはようございます。夜更かし、しました?」

虚弱「……まあ、ちょっとだけ」

貴方「ほどほどにしましょうね」

虚弱「うん……」

貴方は虚弱と一緒に、食堂へと向かう。

□――――――――――'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

2、特にない


貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

虚弱と別れ、一度部屋に戻った貴方は、鞄と傘を持ってもう一度虚弱の部屋に向かった。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

再び虚弱の部屋の前に到着した貴方は、部屋の扉を軽くノックする。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、鞄と傘を持った虚弱が姿を現す。

貴方「お待たせしました」

虚弱「……じゃ、行こか」

貴方は虚弱と一緒に校舎に向かう事にした。

□――――――――――□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□――――――――――□

貴方は虚弱と何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「虚弱さんは雷とか怖い?」


貴方「虚弱さんは、雷って怖いですか?」

虚弱「……当たったら恐いよね」

そりゃ当たったらほぼ即死の事故なんて誰だって恐いだろう。

虚弱「……まあ、冗談はおいといて。……そんなに、かなあ」

虚弱「でも、近くで鳴ったら、恐いと思う……」

虚弱「ぴっしゃーん、ごろごろごろ……って」

虚弱はふらふらと腕を上げたり下げたりして、雷の挙動を表す。

どうやら虚弱、鳴っている程度の雷はそれほど恐くないらしい。
ただ生き物の性質とでも言うのだろうか。近くで轟音が鳴り響けば当然ビビる。
虚弱が言うのは、そう言う事だろう。

虚弱「――さんはどう……? 意外と、恐かったりして……」

虚弱は何かを期待するような眼差しで貴方を見つめ、問う。

……貴方は雷、どうだろう?

1、平気
2、近くで鳴ったらちょっと驚く
3、恐い
4、自由行動

↓2

2、近くで鳴ったらちょっと驚く


貴方「私も、近くで鳴ったらちょっと驚きますよ」

虚弱「……つまらん」

貴方「なっ」

虚弱「……ふつうすぎる」

貴方「そんな事を言われても、事実ですし……」

虚弱「……まあ、雷ってそういうもんだよね」

そう言って、虚弱は興味を失ったように、ふいと顔を逸らした。
そんな反応をされても、恐くないもんは恐くないんだから仕方が無いじゃないか。

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、もういいや

↓2

2、もういいや


貴方は虚弱と一緒に登校した。

□―――――――――□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□―――――――――□

校舎に着いた貴方と虚弱は、真っ直ぐに保健室に向かう。

保健室に着いた貴方は、保健の先生に簡潔に事情を説明し、挨拶ついでにベッドを一つ借りる。
今日は珍しく、朝からベッドで横になっている人がいるらしい。貴方と虚弱は静かに、借りたベッドへと向かう。

虚弱「ふう……ありがとう、――さん」

ベッドに横たわって、声を潜めて虚弱は言う。隣の人に遠慮しているのだろう。

貴方「どういたしまして。では、私は教室に行きますね」

虚弱「うん……」

貴方は虚弱が使用しているベッドのカーテンを閉めて、保健の先生によろしく伝えてから、保健室を後にした。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうかを考える。

外で降る雨を忌々しく思った生徒たちが、呪いの人形……ではなく、てるてる坊主を作っている。
学院祭の時に培ったスキルのおかげか、妙に手際が良い。そして出来もいい。
後は黒魔術研究会の彼女らが呪い染みた表情を描きこんで完成である。

そんな様子を見ながら、貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

1、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。
せっかくだから、彼女たちを軽くスケッチしよう。間に合わなさそうだったら呪いのてるてるで。

貴方は鞄からいつものノート三号を取り出し、絵の練習をして過ごした。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?
ちなみに軽くスケッチしたその光景は、まるで邪教の信仰のようであった。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

お昼休み。窓辺には、作られたてるてる坊主が並んでぶら下げられている。
作った本人たちにとってはなんとも思わない光景だが、その後授業を受け持って教室に入ってきた先生たちは本気で驚いていた。
当然だろう、その一体一体が形相を構えた首吊り坊主なのだから。
まるで雨が止むような御利益は無さそうだが……まあ、こう言うものは気である。

そう言えば、今日は金曜日。食堂では「週替わり定食」が販売されている。
しかし、今日は雨が降っている。確か先週もそうだったような気がする。
あの時の事を考えると……まあ、諦めた方が良さそうである。

貴方は

1、食堂に行く
2、保健室に行く
3、銀鎖を探す
4、自由行動

↓2

1、食堂に行く


貴方は食堂に行く事にした。

食堂では週替わり定食が販売されているが……雨である事と、その事を考えて、今日は食堂に行く人が多いだろう。
購入は至難、と言う事を考えると、諦めた方が良さそうである。

貴方は

1、買う
2、買わない

↓2

2、買わない


貴方は週替わり定食を買わない事にした。

まあ、一人で一喜一憂するのも寂しいし。虚弱に余裕があったら、いつか誘ってみたい物である。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 食堂|
□――――――――□

食堂はやはり、貴方の予想通りに混んでいた。
貴方は適当に五目ラーメンを注文し、空いていそうな席を探す。

直後のレスのコンマで判定
26…銀鎖 189…男装 457…鉢巻 30…空いている席を発見した

コンマ「3」


貴方は無事、空いている席を発見し、一人で昼食を食べた。

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方は何をして時間を潰そうかを考える。

窓辺から感じるてるてる坊主の圧力が尋常でない。授業中など、常に威嚇してくるのだ。
周囲を見る限り、気にしているのは貴方だけのように見える……。
本当に、呪いを放っているのではないだろうか。

まあ、それはそれとして、貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

1、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。

せめて好きな事をして、気を紛らわそう。そう思い、貴方は鞄からいつものノート三号を取り出し、ページをめくる。
そして目に飛び込む邪教の信仰風景。余計な物を描くんじゃなかった。

貴方は適当なら落書きを幾つか描いて、気を紛らわせた。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?

□――――――――□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□――――――――□

放課後。生徒たちが作った呪いのてるてるの効果は虚しくも無く、雨は降り続いていた。

*1「ううん……なにが悪かったんだろう」

*2「結局は神頼みですから、仕方ありませんね」

どう考えても悪いのはその顔である。面倒なので、敢えて口出しはしないが。

帰る準備をしながら、貴方は何をして過ごそうかを考える。

貴方は

1、寮に帰る
2、保健室に行く
3、自由行動

↓2

2、保健室に行く


貴方は保健室に行く事にした。

□―――――――――□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□―――――――――□

保健室に着いた貴方は、保健の先生に簡単に用件を伝える。
それから虚弱の姿を探すと、虚弱はソファに座ってのんびりしていた。

虚弱は貴方が保健室にやってきた事に気付くと、鞄と傘を持ってソファから立ち上がる。
それから、嬉しそうに貴方の方へと早歩きで歩み寄る。

虚弱「――さん」

貴方「虚弱さん。待っていたんですか?」

虚弱「うん、帰ろ」

貴方は

1、一緒に帰る
2、まだ帰らない
3、自由行動

↓2

1、一緒に帰る


貴方「はい、帰りましょう」

虚弱「ん」

貴方と虚弱は保健の先生に一礼してから、保健室を後にする。
貴方は虚弱と一緒に帰る事にした。

虚弱「雨、止まないね」

貴方「そうですね。そうそう、今日教室で呪いのてるてるを……」

虚弱「へー、今日教室に行かなくて良かったー……」

□―――――――――――□
|学院敷地内 ・ 校舎入口前|
□―――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

2、特にない


貴方は虚弱と一緒に下校した。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

虚弱を部屋まで送り、部屋に戻った貴方は傘を置き、鞄を置いて、ベッドに倒れ込む。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/14・月:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/15・火:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/16・水:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/17・木:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/13・日:終了)

↓2

5番に貴方のデータをセーブしています。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

次の再開は8月1日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

スレが無くなると、システムさんの最期が近付くような気がします。回路が痛みます。
新しいスレを立てる時のプレッシャーが尋常じゃありません。生きている気がしません。
ヒロインが出てくると生き返ります。そんな自転車操業でやっています。
こんばんは、システムさんです。

それでは直後のレスで天気判定

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/14・月:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/15・火:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/16・水:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/17・木:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/18・金:終了)

データがセーブされています。

最後にセーブしたデータの続きから始めますか?

また、そのデータはエンディングに進む事ができます。

エンディングに進みますか?

↓1~3まで多数決 始めるor始めないorエンディング その他を除き同数の場合↓2、↓1を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

5番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

5番のデータを再開します。

□―――――□
|貴方の部屋| 11/ 19(土)
□―――――□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に向かった。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……おはよう、――さん」

貴方「おはようございます、虚弱さん」

虚弱「……今日のお昼、楽しみにしていてください」

今日のお昼。そうだ、貴方は虚弱の手料理を食べさせて貰える事になっている。
本来なら先週に食べられたはずなだけに、待ち遠しかった今日だ。

しかし、どうしてお昼なのだろう? 虚弱の具合を考えるなら、夜の方が良いだろうに。

貴方「……その、本当に大丈夫ですか? もう少し後でも良いと思うのですが」

虚弱「え? 何が……?」

口にした後で、貴方は考え直す。虚弱だって、何も考えていないわけではないだろう。
貴方に料理を作る事、そして時間指定。なんとなく、虚弱は挑戦をしたいのではないかと思う。
貴方と連れ添っていくに当たり、どれだけ自分は障害に立ち向かえるかどうか。

貴方「いえ、やっぱりいいです。楽しみにしていますね」

虚弱「うん……お塩と間違えてお砂糖入れたら、ごめんね……」

貴方「わざとやったらいくら私でも怒りますからね?」

貴方は虚弱を支えながら、一緒に食堂へと向かった。

□――――――――――'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,――――――――――□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

2、特にない


貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。



食堂から部屋に戻ろうとした時、虚弱は調理室前でぴたりと足を止める。
そこは生徒でも使用できる……と言うか、生徒の為にある調理室。

寮にいる調理師管理の下、希望する生徒はそこで料理の腕を磨く事ができるのだ。
今日、虚弱はそこで作るのだろう。

虚弱「……じゃあ、お昼に」

貴方「え? 今からですか?」

虚弱「うん……どれくらい時間かかるか、分からないし……許可は取ったから」

どうやら虚弱、今から準備に取り掛かるつもりらしい。
朝食を食べて休憩も挟まずに? それはいくらなんでも無茶ではないだろうか。

貴方は

1、「もう少し休んでから」
2、「見てても良い?」
3、「分かった、待ってる」
4、自由行動

↓2

2、「見てても良い?」


貴方「では、近くで見ていても良いですか?」

それは貴方がとっさに閃いた妥協案。

虚弱に無理はさせたくないけれど、そこまで燃えた虚弱のやる気を鎮火させたくない。
瞬間板挟みにあった貴方の、苦肉の策だった。つまりは問題の先送りである。
しかし起きるかどうかの問題をいつまでも懸念するのもどうなのだろうと言うわけで……。

とにかく、貴方が見守っていればそれで良いという判断を下したのである。

虚弱「うーん……」

貴方の提案に、虚弱は首を傾げて唸る。どうにも、やはり好ましくないらしい。
台所は女の戦場と言うのだろうか。それとも貴方への手料理を作る姿を見られるのが恥ずかしいのか。
逆に考えてみよう。貴方が虚弱への贈り物を選んでいる所を、虚弱本人に見られたら?
そら、とてつもなく恥ずかしい上に気まずい。ちょっと違うかもしれないが、そう言う事だと思う。

虚弱「……うん、いいよ」

しかし虚弱、悩み抜いた果てに承諾。
いつかは見られるのだから、いっそそれも今の内に慣れてしまおうと言う事か。

虚弱「……まさかとは思うけど、邪魔は、しないでね……」

貴方「当然じゃないですか」

そうやって互いを茶化し合いながら、貴方と虚弱は調理室に入った。

□――――――――――――――'□
|二年生学生寮内 ・ 生徒用調理室|
□,――――――――――――――□

虚弱はエプロンと三角巾を借り、それを手際良く身につけていく。
元から多少なりとも器用だった事もあるのだろうが、本当に料理に慣れている事が分かる。

真っ白いエプロンだが、端っこにハートのワンポイントがあるのは、お洒落心と言うやつだろうか。
しかしそれらを付けた虚弱。背中を丸めている所為か、ちょっとお婆ちゃんみたいだった。
エプロンで無く割烹着だったら、ますますと言ったところだろう。口が裂けても言わないが。

虚弱は手を洗い、布巾で拭い予め用意してもらっていたらしい食材に向き合う。
それらを見定め、次に必要な鍋やら包丁やらの器具を準備する。
邪魔にならない範囲でそれらをお店広げにしたところで、虚弱はようやく調理に取り掛かった。


直後のレスのコンマで判定
12679…無事完了 38…指切った 50…火傷した

なんかコンマ一個足らないですよね。すみません再判定お願いします。

直後のレスで再判定
245679…無事完了 18…指切った 30…火傷した

さあさあえらい事になってまいりました。
そもそもシステムさんがコンマ入れ忘れていたのが原因なので、システムマジック。もうこれで決定。

直後のレスのコンマで判定。
偶数で指切った。奇数で火傷した。

コンマ「8」


先ずは肉を切っていく。鳥肉らしきお肉を、適当に一口サイズに切る。
量からして、一人分プラス余分、と言ったところか。
少なかった時の事や、お代りの事を考えてだろう。

次に野菜の類を洗っていく。ささっと丸洗いし、いよいよそれらを切っていく。
ジャガイモは大きく角切りに。人参も大きめに角切りに。玉ねぎは薄切りに。
エプロンを着る事にだけ手慣れていたらどうしようと一瞬思ったが、無用な心配だったようだ。

切った食材は、熱し油を引いた小さな鍋に順番にぶち込み、炒める。

いつしか、虚弱の姿勢は少しだけ正しくなっていた。
虚弱が母親から教えられた、その通りをそのままやっているのだろう。
昔を思い出しながら、虚弱は楽しそうに。

虚弱「……あちっ……」

ぴくりと、貴方の体は跳ねるように立ち上がった。
それから、虚弱の手が鍋の縁に触れた事に気付いた。
貴方は急いで、虚弱の傍に駆け寄る。

貴方「虚弱さんっ」

貴方が虚弱の傍に来る頃には、虚弱は冷静に、その指を冷やしていた。
水に透けて見える虚弱の手……白いその指の背中に、赤い一線が刻んで見えた。

眉間に皺を寄せて、虚弱は流れる水から手を引く。

虚弱「……火傷した、かも……」

貴方「い、痛い、ですか」

虚弱「……我慢、できる。火……」

虚弱は手に着いた水を払って切り、火を付けたままの鍋に向かう。
具材は……焦げてはいないようだ。虚弱はほっとしながら、一旦火を止める。

それから貴方を見て、虚弱ははっとし、くくっと笑う。

虚弱「……こんなの、慣れてる。大丈夫」

恐らく貴方と来たら、今にも泣きそうな顔をしていたに違いない。
虚弱は貴方に、火傷した方の手を見せる。

ひりひりと痛むのだろうその指は、可哀想なほどに震えていた。
傷一つなかった薄白い肌には、痛々しい一線が浮かんでいた。

虚弱「……ほら、大した事無い。――さんは、待ってて……」

そう言って、虚弱は貴方に笑いかける。
貴方は口を開きかけて、やめた。そして、黙って頷き、座っていたその場所に戻った。

料理していれば、火傷もするだろう。指を切る事もある。
それが嫌ならば、虚弱を休ませれば良かったんだ。時間を後に回せば良かった。
失念していたのは貴方で、そうした方が良いと考えたのも貴方。
大丈夫と言ったのは虚弱で、大丈夫と言うのは虚弱。

見た目こそ痛々しいが、確かに大した火傷でもなさそうだった。
その事を信じて、貴方は待つ。ただ、火傷が痕になって残ってしまったらどうしよう。

その内、調理室内に、まろやかなクリームの匂いが漂い始める。
それは間違いなく、虚弱が睨みつけるようにして見つめる鍋から。

先の軽い火傷で、虚弱の目が完全に覚めたのだろうか。
いつものぼんやりとした虚弱は何処へやら、姿勢も珍しく、ピンと伸びていた。
空いた時間を利用して使用した器具を洗いつつ、ついでに自分の手も冷やしているようだった。

その様子を見守り続ける事数分。虚弱は火を止める。
鍋の蓋を開けると、香りを伴った湯気が立ち上る。
虚弱はお玉を手にとって鍋をかき回し、少量を小皿に移して、味見をする。満足げに頷いた。
それから、用意しておいた器に完成した料理……シチューをよそった。

熱が逃げないように鍋に蓋をしてから、器にスプーンを付けて、虚弱は嬉しそうに貴方の方へと駆け寄る。

貴方「あっ、あっ……」

転んでしまわないか冷や冷やする貴方、堪らず立ち上がり、虚弱へと歩み寄る。

虚弱「できた……」

虚弱が持ってきた器にあるのは……大きめの食材が転がった、クリームシチュー。
焦げるようなクリームの匂いが、貴方の鼻と空いた小腹を刺激する。

貴方「クリームシチュー……?」

虚弱「うん……これの方が、色々楽だから……はい」

貴方は虚弱から器を受け取る。その時に見えた火傷痕に、つい顔を顰める。

虚弱「……冷めない内に」

虚弱は躊躇いがちに、少し恥ずかしそうに、貴方に催促する。
貴方は頷いて、近くの椅子に座って、人参と一緒に一口食べる。

……これは

1、美味い!
2、ま、ずい……

↓2

1、美味い!


美味い。まだ一口、それも殆ど人参であるが、貴方は思った。
それと、温かい。気温が下がり、風も冷たい今日この頃。この部屋も、少し冷える。
クリームシチューの温かさが、身に染みるようだ。

人参を噛む最中に気付いたが、皮を向いていない。
皮を剥かない方が、栄養が残って良いと言う話があるとかないとか。

貴方は感想を急がず、今度はシチューのみを口に入れる。
焦げかけのミルクの風味が鼻の奥まで広がった。
舌でなぞる様に味わえば、甘いようなしょっぱさもある気がする。塩分控えめのようだ。
食材がよく炒められているからか、そんな味がほんのりとするようだった。

貴方「……美味しい、です」

つい、ぽろりと零した。評価らしき事をしたかったのに、素直に言っちゃった。
しまったと思い、貴方は虚弱を見上げる。

虚弱「そう? よかった……」

虚弱の顔を見れば、緊張が解けたのがすぐに分かった。
ほっとしながら、虚弱は貴方の隣に座り、背伸びをする。

虚弱「はあっ……疲れた。……よければ、おかわりあるから」

貴方「はい……虚弱さんは?」

虚弱「私はいいや……――さんに、食べてもらいたかったから……」

そう言って、虚弱は調理台の上に突っ伏す。どうやら、エネルギーが切れてしまったようだ。

貴方は虚弱の頭を軽く撫でて、シチューを口に頬張った。

確かに、虚弱は料理が得意であるようだ。何ヶ月か跨いでの、証明完了。
ただ、もう二度と頼むまい。少なくとも、こんな時間に作るようには。

そう心に決めながら、貴方は虚弱お手製のシチューを食べた。

貴方がシチューを食べ終えた頃、虚弱はのそりと起き上がり、使用した器具の片付けを始めた。
貴方が手伝おうとしたら、断られた。なんでも、使った物は自分で片付ける、だそうだ。

虚弱はこれまた手際良く水洗いを済ませ、布巾で拭い、片付けていく。

一息吐いて、頭に被った三角巾を外してエプロンを脱いだ。

虚弱「ふう……意外と、イケる……」

貴方「本当に。でも、指……大丈夫ですか?」

虚弱「ああ、うん……」

虚弱は思い出したように、指を見る。すぐに冷やしたからか、線のような火傷も少し引いているようだった。
虚弱は何度か手を開いて閉じて、チョキを作って挟んで広げて。
痛みが無い事を確認して、うんと頷いた。

虚弱「……だいじょうぶ」

貴方「次からは、気をつけましょうね」

虚弱「うん……」

それから、虚弱は場所を貸してくれた調理師にお礼を言ってから、貴方と一緒に調理室を後にした。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋で過ごしていた貴方は、そろそろ夕食の時間になる事に気付く。

お昼に食べた虚弱のクリームシチュー。欲を言えば、今食べたかったと思う。
まあ、たらふく食べた今、その味を思い出す事さえ容易い。
やると惨めだし、なんとなく虚弱に悪いような気もするからやらないが。

虚弱、どうしているだろう。料理なんて体力を使う事をしたから、疲れているに違いない。
ちゃんとお礼は言った物の……気になってしまう。

貴方は食堂に向かっても良いし、部屋で過ごしても良い。
寮の外に出て、散歩しても良いだろう。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、寮の外に出る
4、他の人の部屋に行く
5、寝る
6、自由行動

↓2

4、他の人の部屋に行く「虚弱」


貴方は虚弱の部屋に行く事にした。

□―――――――――'□
|二年生学生寮内・5階|
□,―――――――――□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉が開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「はい……ああ、――さん」

貴方「こんばんは、虚弱さん。調子は、どうですか?」

虚弱「どうって?」

貴方「疲れた、とか……」

虚弱「ああ、うん。まあ、ちょっとね……。でも、――さんが喜んでくれたから」

えへへと笑いながら、虚弱はあっさりと言う。
……そうやって、貴方が気にする事をピンポイントで言うんだから。

貴方「……もう、言いましたが、ありがとうございました」

貴方「本当に、本当に、美味しかったです」

虚弱「うん、どういたしまして」

改めてお礼を言ったところで、貴方は

1、自由行動
2、それが言いたかっただけ

↓2

1、自由行動「もしよければチェスをしませんか」


もし虚弱に余裕があればチェスに誘おうかと思っていたが……。
虚弱の様子を見る限り、どっちもどっち、という感じ。

ただ、先ほど貴方の我が儘で虚弱に無理をさせてしまった。
それから連続でこれを要求するのは、人としてどうなのだろう。
どうせ虚弱、貴方の提案ならば頷くだろうし……。

それでも、貴方は

1、誘う
2、やめとく

↓2

2

10分経過したのでシステムさん判断で>>920で進行します。

2、やめとく


貴方はやっぱりやめておく事にした。
今日、貴方は十分に虚弱に甘えたじゃないか。もう充分だろう。

虚弱「それ……チェス?」

貴方「あ、はい。本当は誘おうと思っていたのですが……やめておきます」

虚弱「ううん……残念だけど、その方がありがたいかも」

貴方「では、また明日」

虚弱「うん」

虚弱は貴方の頬に手を添えて、反対の方にキスをする。

虚弱「おやすみ」

貴方「はい、おやすみなさい」

お返しに貴方も虚弱の頬にキスをして、虚弱と別れた。

□―――――□
|貴方の部屋|
□―――――□

部屋に戻った貴方は、ベッドに倒れ込んだ。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/14・月:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/15・火:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/16・水:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/17・木:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/18・金:終了)

↓2

1番に貴方のデータをセーブしています。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

ようやく虚弱の手料理が食べられたところで、これで心置きなくエンディングに行けますね。
正直思い出の部屋がある以上さっさとエンディングに向かっても良かったような気もしますが。
まあまあそんなのは些細な問題でしょう。

次の再開は8月2日の21:00を予定しています。

みなさま、お休みなさいませ。

本当はスレに余裕があったなら、みなさまに協力していただけるなら、件のRPG風安価スレのテストプレイをしようと思っていました。
結構複雑な感じにしてしまいましたから、実際にやってみない事にはどうにも分からなさそうなので。
まあ、そう言うのはよそでやれって話なのでしょうが。
こんばんは、システムさんです。

直後のレスで天気判定

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/19・土:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/15・火:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/16・水:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/17・木:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (11/18・金:終了)

データがセーブされています。

最後にセーブしたデータの続きから始めますか?

また、そのデータはエンディングに進む事ができます。

エンディングに進みますか?

↓1~3まで多数決 始めるor始めないorエンディング その他を除き同数の場合↓2、↓1を優先

多数決なので決定しました。

1番のデータのエンディングに向かいます。

1番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

虚弱との間に、子供が産まれた。

大変な出産だった。虚弱の命さえ危ういとさえ言われた。
一瞬とは言え、虚弱の胎内に宿った命と、虚弱の安全を天秤にかけてしまった。
その時の不安と、そんな事を考えてしまった罪悪感を、一生忘れる事はないだろう。

虚弱「……頑張れるから、私」

ただ、虚弱の言葉で、貴方は救われた気がした。
決断は虚弱に任せた。虚弱は一度として悩む素振りを見せず、即決した。

虚弱「ママだって、私を産めたんだから……大丈夫だよ」

予定日間近のあくる日、虚弱の傍を片時も離れられなかった貴方に、虚弱はそう言った。
虚弱は見た目以上に強い人間なのは分かっていた。それでも、不安だった。
自分が決断できなかった所為で、虚弱も、子供も、死んでしまうのではないかと。

虚弱「……あ、蹴った」

日に日に強い反応を見せてくる胎児を腹の上から撫でる虚弱の姿が、唯一の安らぎだった。
穏やかに子守唄を歌う彼女の姿を目に焼き付け、貴方はそれを絵に起こした。
その時の貴方は、運良く画家として大成し、それなりの稼ぎを得られるようになっていた。

今思えばあれは、貴方なりの精神の安定を図ったのかもしれない。
せっせと絵を描く貴方の後ろで、虚弱に「遺影?」と言われた時には、はっとして思わず叩き割りそうになった。
結局、それは完成させてしまった。その翌日に、予定日よりも早い陣痛が始まった。

皮肉にも、体力を奪われる夏の日中の事だった。

出産に立ち会った時には、そうしようと思った事を後悔した程だ。
命が失われる光景を目の当たりにしている気分だった。薄く儚い命が、燃えていくのだ。
自分は役に立たないのに、どうして分娩室まで同行したのだろう。
迂闊に出産を許さなければ、子供が欲しいなどと思わなければ、虚弱とこんな関係にならなければ。
目の前で息を荒げ、力み、涙を流し、大粒の汗を浮かべ、苦悶の表情を浮かべる虚弱。
それを見て、貴方はそう思ってしまった。

だけど、どうしても、虚弱は子供を産みたかった。貴方も、そうしてほしかった。
それだけは忘れられなくて、縋るように、貴方は虚弱の手を握った。

貴方「頑張れ……頑張れぇ」

情けない声での応援に答えるように、虚弱は貴方の手を握り返した、何度も頷いた。

虚弱『頑張る。生きる。産まれて。生きたい。辛い。早く。産まれて。産まれて』

虚弱『私の子供』

そして、産声が響いた。

気付けば、助産師が赤ん坊の体を洗っていた。取り上げられた命は、泣いていた。
はっとして、虚弱を見る。虚弱は、産まれた我が子を慈しむ目で見つめていた。
生きていた。二人とも。虚弱も、貴方の子供も、無事……。

貴方の顔は、頑張っていた虚弱よりも、しわくちゃな我が子よりも、ぐちゃぐちゃになっていた。
涙と鼻水に塗れた貴方の顔は、他人に見せるのが恥ずかしかったと、虚弱は今でも語る。

助産師から赤ん坊を受け取り、優しく抱き抱えて、その顔を覗き込む。
居心地が悪いのか、それとも元気なのか、両腕両足をバタつかせる。
開いた口からはしゃっくりが、それと確かに聞こえる小さな呼吸の音が。

心の中から、真っ白な不安の声が聞こえる。

それでまた、貴方の目から涙が溢れた。赤ん坊を驚かさないようにと声を抑えていたのは憶えている。
そのまま虚弱に顔を見せてやった。疲労し切った虚弱の顔は、とても穏やかなものになった。

虚弱「ああ……元気な子だ」

赤ん坊に微笑みかけて、虚弱は静かに目を閉じた。寝息を立て始めた。

体重3400g。少し大きな、健やかな男の子が生まれた。

それから暫くして、虚弱も子供も、無事に退院した。
初めて家に来た時、貴方の子供はぐっすり眠りこけていた。

慣れない事ばかりであったが、生後間もない赤ちゃんの子育てにはそれほど苦労はしなかったと思う。
仕事柄ほぼ常に家にいた貴方も手伝い、虚弱の母親の助言もあって。

虚弱の乳もちゃんと張ってきたようで、母乳も問題無く出ている。

虚弱「胸ちっちゃいから……怒られたらどうしよう」

なんて、割と本気で不安がっていた虚弱も、すっかり手慣れている。
日に日に大きく、重くなっていく子供を上手く抱き抱えて乳をやる仕草は、もう立派な一児の母。

今、我が子に子守唄を歌う虚弱を見ながら、貴方は思い出していた。
ああ、あれからもう二ヶ月が経つのだ。なのに、まだ気が抜けなかった。

不安な要素は、まだあったのだ。あの子は、よりにもよって貴方と虚弱の子供だから。
幸いにも、貴方の因子は陰性か劣性遺伝だったらしく、未だ「貴方側」の特性は表に出ない。
受け継いだのは、きっと僅かな特徴のみのはずだ。

しかし、虚弱側は……本格的に吸血鬼の特性が表れるのは、ずっと先の話だと言う。
そして虚弱の母親、虚弱の母方の祖父の事を考えると、あの子にも因子は現れるだろう……。

きっとこの子は、虚弱と同じ一生を歩む事になるだろう。
太陽に苦しみ、闇に愛されてしまい、暗いその向こうを選んで歩む人生を。
加えて、貴方の子と言うペナルティも背負った状態で。

だとしても、あの子は太陽の下を歩けないわけではない。太陽に愛されないわけではない。
そう。何もかもが悲観ばかりではないのだ。虚弱がいる限り、その母がいる限り。
自分だけの太陽を見つけ、明日を歩いて行くはずだ。貴方が愛する虚弱のように。

他の誰でも無い、貴方と虚弱の子供なのだから。

虚弱「眠れ乳飲み子、母の腕で眠れ……」

我が子を抱きながら、虚弱は受け継ぐ子守唄を歌う。




        安価で女装ギャルゲー風SS

            虚弱【恋人】END

      「Next Dey Walker ・ 境界線に立つ二人」

こうして、一人のお話が終わりました。

でも、まだ終わりと言うわけではありません。

行く先の見えない物語はまだ、続きます。

でもやっぱり、一先ずはおしまい。

ただ、一つだけ、決まっている事があるとすれば。

暗闇側を歩いた少年は、きっと、太陽も知る事ができたでしょう。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13]のデータを思い出の部屋に記録しています。

記録が完了しました。

さて、普通なら新要素解禁! ……と行きたい所なのですが、まあ以前も言った通り、ここらで一つ休憩を挟みたいなと。
まあこのまま新主人公作って新しいスレ行っちゃっても良いんですけどね。
どうせシステムさん、明日明後日は都合上再開できないですし。

とりあえず安価スレらしく安価で決めますか。

1、新主人公製作(つまり続行)
2、ヒロイン製作(みなさまが考える、と言う事。詳しくは>>1の二代目開始から514を)
3、今日はもうお終い
4、暫くお休み(スレのあまりは適当なオマケで埋める)
5、こうしろよっていうのください

↓2

感謝感激雨霰……とは言えませんね、この場合。このまま失踪だって出来るわけですから。
まあ、そう遠くない内に帰ってくるでしょうし、もしかしたらしれっと別の安価スレをやっているかも知れません。
そうですね、システムが改めて整い次第なので、はっきりとは言えないのですが……三ヶ月以内には戻りたいですね。
もしかしたら一ヶ月、二ヶ月と伸び、結局帰ってこない! と言うオチかも知れませんが、システムさんにそんな度胸はありません。

とにかく、一度はみなさま、一年間もお付き合い頂きありがとうございました。
改めて立てる時は、変わらず「安価で女装ギャルゲー風SS part19」としますので、その時はよろしくお願いします。

乙でした

適当なオマケに該当してるか分からないけど、虚弱の設定とかテーマとかを知りたい

さて、スレのあまりですが……まあとりあえず、予定している変更点などを言っていきますか。

まず、開始時期を一律4月の中旬頃にしたいと思います。
なんでかと言うと、まあ体育祭っていうのあるじゃないですか。
アレを真夏で梅雨の6月にやるのはおかしいだろうと。
妥当なのは5月が終わる付近ですか、そのあたりに変更したいんです。
で、そうなると練習もクソも無くなるから、開始時期も早めにさせるのです。

そうなると、また時間が長くなっちゃいますよね?
それ対策、というわけではありませんが、一日をスキップできるようにしようかと。
その日は妥当に過ごす、と言う扱いで、平たく言えば一日を無駄にするわけですが。
このスレと来たら一日の無駄なんてしょっちゅうじゃないですか。大丈夫だと思います。
「このように過ごしたい」と大まかに記して頂ければ、簡単なものであればそれで過ごさせようとも思っています。
たとえば「絵の練習をさせたい」と記入すれば、長時間の練習一回分の経験値を貰えるようにします。
○○(ヒロインの名前)と過ごしたいとすれば、性格次第によっては、感情値が上がったり下がったり……まあこれは無しでしょうが。

後はまあ、時期の暇な頃を埋める為にお料理大会なりドレスパーティーなりを企てております。
こんなもんですかね、大体は。

後は、希望するオマケでも募りますか。とりあえず>>947をさらっとするとして。
ラジヲ的なものなりおフザケ空間なり、あそこでああしていたらとかシチュエーションとか、記入していただければ。

↓2でお願いします。

9月スタートってのはなくなったの? バレンタインとかに行きやすいって話
現実での1日のうちに何回このゲームの1日をスキップできるか分からないけど、4月スタートは冬が遠い……
ときメモと違ってヒロイン攻略にステータスが必須じゃないから、体育祭・テスト前以外は「○○をして過ごしたい」と書く必要がないから
スキップもたくさんするかどうか分からないし。

虚弱の設定とかテーマ、ですか……難しいですね。

敢えてテーマを言うなら「弱い吸血鬼」と「特に何も無い」ですかね。
どこか(2ちゃんねるのスレ)で「吸血鬼は強キャラばかり」と言うのを見たんですよ。
アア確かにと。システムさんが知る限りでも強い人ばかりです。
ついでに弱点が弱点として機能していないだの、果てには克服だの。
言われたい放題でした。そこで閃いたのは、虚弱でした。

まあ見ての通り強さの欠片も無いですよね。
しかも本人が血を吸うのを拒否するんですから。結局本編中だって一度も吸いませんでした。
じゃあ吸血鬼の設定意味無いじゃん、と思います。良いんです、飾りですから。

重視したのは、怪物の身で人として生きようとした場合、どう考えるか、と言う事でした。
まあこうなりました。頑張って生きようとするけれど現実は厳しいものです。
外に出ればばたばた倒れ、日の光を浴びれば気力は奪われ、夜に生きるのみです。
吸血鬼の長所ではなく、短所、弱点ばかりに焦点が当たると、こうなると思います。

人として生きようとしたきっかけですが、特にありません。
父がいて、母がいて、だからでした。強いて言うなら昔の事故です。
生まれた頃から自分は人じゃない、と分かっていましたが、いまいち意識していなかったのです。
しかし、同い年の男子の血を吸った時、人とは違う者だと意識しました。
衝動に従い他人を傷付けた衝撃と同時に、幼い心に深く刻まれた事でしょう。

こう言う過去があったと言う事で、虚弱は人と触れ合うのもちょっと恐がるようになりました。
自分の正体が知られるのは勿論、傷付けるのも、迷惑かけるのも、嫌でした。
きっと主人公がいなければ、虚弱は吸血鬼ハンターと遭遇し、たまたま傍にいた生徒の血を吸い。
人として生きる事の難しさと儚さ、虚しさに気付いた挙句、それを諦めたはずです。
結果、吸血鬼として覚醒し、黒い犬を従えて世を混沌に落とした事でしょう。

ここまで言って分かると思いますが、特に考えていないんですよね。
そう、世の中何かある事なんて滅多に無いんです。何も無い事が多いんです。
虚弱には吸血鬼と言う属性を与えた上で、その役割を背負ってもらいました。
吸血鬼ハンターイベントは……まあ、折角だから用意したんです。惜しいですからね。

>>952
一応無くなりました。だってほら、一年が半年しかないですから……。
状況を考えると、ハードモードになりかねないですし……まあ、時間ができたので改めて考えます。

さて、では吸血鬼ハンターと遭遇していたらどうなっていたか、やってみますか。
長くなりますね……収まりきらないような気もします。まあ、行きましょうか。

状況は7月23日、深夜に散歩した時に虚弱と遭遇し、同時に吸血鬼ハンターと遭遇したその時。
感情値は……なんとかその時のアレを思い出しながら、再現したいと思います。

□―――――□
|学院敷地内|
□―――――□

学院敷地内を散歩していた貴方は、同じく散歩していたらしい虚弱を発見した。

……まさか、本当に遭遇してしまうだなんて。
内心、虚弱を探していたのは認める。何かの間違いで、会えないものかと。

会って、貴方は何をするつもりなのだろう。
だって虚弱は、貴方の事を避けているのだから……。

接近しなければ、虚弱に気付かれないまま、この場を去れる。

しかし……それでは、いけない。

今、踏み出さなければ、虚弱に分かってもらう事ができない。
虚弱に嫌われたままでいるのは、とても辛いのだから。

貴方は握り拳を作り、開く。滲んだ汗が夜風に冷えた。
貴方は覚悟を決めて、虚弱に接近する。

貴方「虚弱、さん……」

背後から名前を呼ばれ、虚弱は勢いよく振り向く。
そして、相手が貴方だと知った時……虚弱の顔は、困惑に歪んだ。

虚弱「――さん……」

貴方「こ、こんばんは……」

虚弱「ついて、来たの?」

虚弱はじりじりと下がりながら、貴方に尋ねる。
スト―キングをしたのだと、誤解されているのだろうか。

貴方「ち、ちが……。違うとは、言い切れません。虚弱さんに会えないかと思って、来たのです」

貴方「でも、虚弱さんの後をつけたのではありません。それだけは、分かってください」

貴方はまるで、許しでも乞うかのように、虚弱を見た。
伏せがちな眼で虚弱を見上げるように。きっと、頼りない姿に映っただろう。

虚弱「そんなの……」

そこで、虚弱は躊躇うように言葉を切った。顔を逸らして、そのまま黙りこむ。
互いに何も言わないまま、時間が過ぎる。風が切りぬける音が、耳元でうるさいくらい。

やはり、間違いだったのだろうか……。
自分の行動に、後悔したその時。

貴方の直感が、閃きを放った。

虚弱の背後、約10メートルほどに、刃が窺えた。
明確な殺意。貴方にも向けられた邪念。瞬間的に湧き出たそれに、貴方は恐怖した。
電灯に照らされ、銀色の光が煌めいた。それと同時に、貴方は虚弱へと駆け出していた。

虚弱「きゃっ……!」

悲鳴を上げる間も与えず、貴方は虚弱を押し倒す。
そして、コンマを刻むほどに間もなく、貴方と虚弱の真上を鋭い刃が通過した。
貴方の胸元で暴れる虚弱を抑えつけながら、貴方は刃が放たれたその方を睨みつける。

邪念のみであるならば、『闇』の仕業であると判断しただろう。
しかし刃、そして殺意。それらは、『闇』と対峙した貴方が一度として遭遇しなかったもの。
それらを持ち、操れるのは世界で一個の生き物しかいない。

貴方は

1、逃げる
2、逃がす
3、何者か尋ねる
4、自由行動

↓2

1、逃げる


勝ち目は……ある。だが、無い。

虚弱の前で、本性を晒す度胸と覚悟が、貴方には無かった。

虚弱「やめてっ、誰か……!」

虚弱は、当てられる殺意に気付いていないようだった。
貴方は虚弱の上から退き、虚弱を庇うように殺意に立ちはだかる。

貴方「虚弱さん、立って!」

虚弱「え……?」

貴方「立って! 何者かが命を狙っています、逃げるんです!」

虚弱「命を……だ、れが……だってここは、絶対に安全な……」

事態を飲みこめず、虚弱は困惑する。当然だ、貴方だってそうなのだから。
だけど、貴方の直感が、かつてないほどに知らせるのだ。逃げろ、逃げろと。

貴方は彷徨う虚弱の手を取り、引っ張り上げた。

貴方「虚弱さん!」

そうしながら、怒鳴りつける。虚弱はびくりと震えて、貴方を見て、頷いた。

貴方「走って!」

貴方は背後の殺意から注意を逸らさず、虚弱の手を引っ張りながら真っ直ぐに寮へと向かう。
校舎。今の時間はしまっているはずだ、駄目だ。だから寮。
わざわざここで襲ってきた、寮の中では手出しができないのだ。そう信じて、貴方は走る。

虚弱の泣くような、苦しげな荒い呼吸が耳に痛い。しかし、止まっては殺される。間違いなく。

貴方「頑張って、走って」

怖い。殺意が、ぴったりと付いて離れない。プロだ。なんとなくそう思う。
殺す機会を窺っている。そんなもの、いくらでもある。愉しんでいるのだ。
貴方と虚弱が喘ぎ苦しむ姿に?

虚弱「ああっ!」

その時、虚弱が転んだ。運動など滅多にしない虚弱に、走り続ける事などできないのだ。
意識もままならぬ状態で、命が掛かっただろうその状態で、100メートルは下らない長さを走りきれるはずがなかった。
虚弱の手を引っ張っていた貴方も、つられて転げる。

その時、暗闇から二つ目の刃が放たれた。

狙いは、虚弱。間に合う、まだ。

貴方は

1、庇う
2、「落ちよ、空!」
3、……駄目だ
4、自由行動

↓2

2、「落ちよ、空!」


ぎしりと、奥歯が砕けるような歯ぎしりをする。

もう、この学院の生活などどうでも良い。貴方の体裁や、人生など元々紙のようなものだ。

貴方の大切な虚弱に殺意と牙を向けると言うのならば。
殺させはしない。ならばその殺意と牙を、冒涜の渦に飲み込んでくれる。

貴方「――――落ちよ、空ァ!」

何もかもをかなぐり捨てる覚悟で、貴方は吠えた。頬を、涙が伝った。

虚弱と繋いでいた手が、ぶきゅりと不気味な音を立てて膨れる。
その細胞、繊維、神経に至るまでが細分化し、無数の太い触手へと変化を果たす。

そのいくつかは、貴方の指令を待つまでも無く、虚弱へと迫る刃を防ぐ盾となった。
直後に、触手の一本に突き刺さる刃。同時に、遠くの殺意に怯みが窺えた。

貴方「『小癪な真似をしてくれる。そうして隠れていれば、誇り高くあれるのだから易い仕事だ』」

鋭く細い痛みを堪え、虚弱を守る盾を残しながら立ち上がり、殺意を睨みつける。
今なら見える、暗闇に紛れたその正体を。

女だ。全身を黒で塗り潰した銀と金属で纏めた黒装束の女が、貴方と虚弱を睨みつけていた。

虚弱「な、に……?」

貴方「『そのままいたらいい。ちゃちな生き物風情が、邪魔ばかりをする』」

虚弱に吐きかけ、貴方は尚も女を睨み続ける。
女は、貴方を警戒しているようだった。当然だろう、予想外の事態なのだから。

触手の射程外だ、ここからでは届きもしない。

暫くの睨みあいの後、殺意は、すうと闇に溶けて消えた。
女が潜り抜けるように、学院を去ったのだ。

貴方「『逃げた……』」

暫くしてから、貴方は警戒と変態を解いた。

と言う事で、対峙する前に主人公が本性を表したら吸血鬼ハンターは逃げます。
ただこの場合、また時期を置いてその後に襲って来たでしょう。
この後は主人公の、虚弱に対するスーパー言い訳タイムですね。そこまでやっても良いのですが、まあまあ。
ちなみにガミジンを呼んだら助けに来てくれちゃったりして。良い子です。

あまり長くなかったですね。どうしましょう。

じゃあオマケまた募りますか。今度は↓1~3まででなんか適当にお願いします。
無いなら無いで空白レスで埋めるなり無視するなりしてください。

先輩と眼鏡の小ネタ

本編で失敗した虚弱と水族館
修学旅行も考えたけど、このレス数では終わらなさそう

もしも貴方と互角の障害が現れたら

>>963 先輩と眼鏡の小ネタ。

□―――――□
|街・カラオケ|
□―――――□

先輩「久しぶりですね、来るの」

眼鏡「そうね。なに歌おうかしら……」

先輩と眼鏡は、またカラオケに来ていたのであった。
デートの際、眼鏡の気分が向いたらしく、提案されたので乗ったのである。

眼鏡「んー……じゃあ、コレ」

そう言って、眼鏡は機器を使ってピッと選曲を送信する。

少しして部屋が暗くなり、チープな音楽が流れ始める。

……この曲、聞き覚えがあるような。

そんな事を考えていた先輩に、虚弱はマイクをすっと差し出す。

先輩「……え?」

眼鏡「知っているでしょう?」

先輩「……はい」

こうした時の眼鏡を断る手段を、貴方は持たない。
我ながら、将来を誓い合った仲としては情けないと思う。
そう思いながらも、結局マイクを受け取ってしまうのだから仕方が無い。

ちなみにそれは、デュエット曲である。

どんな曲かと言うと……。

先輩「馬鹿言ってんじゃないよ~。お前と、俺は、喧嘩もしたけど一つ屋根の下暮らしてきたんだぜ……」

眼鏡「よく言うわ~、い・つ・も騙してばかりで~。私が何にも知らないーとでも思っているのね~」

……『三年目の浮気』である。眼鏡、釘刺しにしても太すぎるような気がする。
元々、貴方に浮気なんて選択肢は無いと言うのに。

先輩「三年目ーの浮気ぐらい多めにみってっよー」

眼鏡「開き直るその態度ぉがー気に入らないのよ~」

>>964 また難しい事を……。じゃあ現場に着いたところから始めますね。未来の話と言う事で。


□――――――□
|隣街 ・ 水族館|
□――――――□

電車で駅を跨ぐ事五つほど。貴方と虚弱は、ようやく水族館に到着した。

目の前には、爽やかに見えるように水色を基調としたスケルトンカラーの建物。
ペンギンショーが目玉だと言う、あまり大きくない水族館である。
季節柄と言う事もあるのだろうが、貴方と虚弱以外の客は少ないようだった。

虚弱「いやぁ……遠いねえ」

貴方「そうでしたねー」

ようやく到着した事に溜め息を吐きつつ、貴方と虚弱は入場チケットを購入する。

貴方「じゃあ、入りましょうか」

虚弱「うん……」

□―――――――――□
|水族館 ・ エントランス|
□―――――――――□

水族館の玄関は、意外と綺麗であった。
こう言った小さな場所だからこそ、衛生面や外観などには気を使うのだろう。
その努力が報われる事が果たしてあるのだろうか。

建物内は……少し肌寒かった。
水を扱う場所であるから冷暖房に気を使わなければいけないのは分かるが……。
それにしても、冷房を効かせすぎではないだろうか。

虚弱「……さむ」

貴方「あ、マップありますよ」

虚弱「おー……ごー……」

一先ず、エントランス中央の館内地図を見て都合を決めよう。

巨大水槽、深海生物の模型コーナー……水中トンネル、陸上の水生生物。最後にお土産屋。
そして屋外に、ショーに使用するのだろう施設が置かれている。
意外と整っているようではないか。外見からは想像ができない。

しかし、外見を見る限りは……なんとなく、誇張のようにも見えるが。

ペンギンショーが始まるのは……もう少し先だ。
一つ回ってから行けば、それで間に合うだろう。

貴方は

1、巨大水槽見たい
2、深海魚コーナー……
3、水中トンネル面白そう
4、陸上の水生生物
5、虚弱に尋ねる
6、自由行動

↓2

2、深海魚コーナー……


貴方「深海生物コーナー……」

虚弱「……気になる?」

貴方「えっ。あ、いえ……」

虚弱「いいよ」

虚弱は貴方の手を取り、そっと引っ張る。

虚弱「行こうよ……」

そして、優しく微笑みかけた。

そう言ってくれるのだから……まあ、貴方だって我が儘を言っても良いだろう。

貴方「はいっ」

貴方は虚弱と一緒に、深海生物コーナーへと向かった。

□―――――――――――'□
|水族館・深海生物コーナー|
□,―――――――――――□

貴方「わああぁ……」

深海生物コーナーに着いた貴方は、思わず感嘆の声を上げた。

貴方「見てください、ワームの模型です!」

虚弱「うわぁ……きもちわるい」

貴方「まるで植物のような見た目をしていますが、これでも歴とした動物なんです」

貴方「生存には硫化水素が必要なのですが、体内に幾つかの種類の細菌を飼っていて、それによって自ら……」

虚弱「……ホントだ、書いてある」


虚弱「うわ、なに……あの気持ち悪い魚……」

貴方「デメニギス、ですね。あの目に見えるあれは、実は鼻なんだそうです。本当の目は中の丸二つ」

虚弱「……なんで、頭透けてるの?」

貴方「深海生物ですからね……分からない事は多いです」


虚弱「……これ、タラバ……」

貴方「身近な深海生物コーナーですか。中々面白い事をしますね」

虚弱「こいつ……しんかいせーぶつだったのか……」

貴方「深い所では1000メートルより深い場所に生息しているらしいです」


そんな感じで、貴方は虚弱と一緒に深海生物コーナーを楽しんだ。

貴方「いやあ、ワクワクしました」

虚弱「……気持ち悪いのが多かったね……」

貴方「それが深海の神秘です。……次は、どうしましょうか」

時間を見ると、そろそろペンギンショーが始まる時間である。

貴方は

1、巨大水槽見たい
2、水中トンネル面白そう
3、陸上の水生生物
4、虚弱に尋ねる
5、自由行動

↓2

4、虚弱に尋ねる


貴方「虚弱さんは、どうしたいですか?」

虚弱「ううん……時間は?」

貴方「そろそろ、ペンギンショーの時間です」

虚弱「あ。じゃあ、それ行こう……」

貴方「分かりました」

意見が一致したところで、貴方と虚弱は屋外の施設へと向かった。

□――――――――□
|水族館 ・ 特設舞台|
□――――――――□

定時で開始するペンギンショーを目当てに来た客は多いらしい。
と言うか、殆どではないだろうか? 元々客が少ないだけに、席はガラガラだが。
おかげで、貴方と虚弱は一緒に座れるわけだ。

真ん中にペンギンが泳ぐのだろうプールを置き、それを囲うようにすり鉢状にベンチが用意されている。
プールの真ん中には浮島があり、細い道によって作業員用通路に繋げられているようだ。
貴方と虚弱は、出入り口傍のベンチに腰かけて、ショーが始まるのを待つ。

虚弱「……あちぃ」

外に出るなり、虚弱は呻く。屋外だから、日除けを潜って日光が差し込んでくるのだ。
館内だと冷房効きすぎ、外に出れば太陽光で苦しい。難儀である。

貴方「ちょっと待ってください……はい」

貴方は虚弱の頭上に、日傘を差してやった。
ここまで来る最中にもそうしていたが、状況次第ではここでは使えないと思っていた。
しかし、周りには人がいない。これ以上来たとしても、満杯になる事はないだろう。
水族館側には申し訳ないが、ありがたい事である。

虚弱「……ありがと」

そう言って、虚弱は貴方に寄り添った。
貴方に対する遠慮であるのと、あと甘えたいのだろう。
空いているもう片方の手で虚弱の頬を軽く撫でれば、虚弱はくすぐったそうに笑う。

*「お待たせしました。本日も晴天、ペンギンショーを開始します!」

元気の良いアナウンスが入り、浮島へと続く通路から、色々と小道具を持った水着のお姉さんが姿を現す。
お姉さんは爽やかな笑顔を浮かべながら少ない観客に手を振り、浮島に着くと、その場で一礼する。
それから首に提げた笛を長く吹くと……。

軽快な音楽が流れるのと同時に、プールに計十二羽のペンギンが現れた。

虚弱「あれ、ペンギン……」

貴方「あ、プールの壁が。ペンギンの水槽と繋がっているのだと思います」

ペンギンは優雅に、円形のプールの壁に沿うように、幾つかの列による層を作って回りながら泳ぐ。
浮島中央のお姉さんがピッと短く笛を吹くと、全部の列の先頭のペンギンが水上へと飛び出し、列の先頭へと戻った。

虚弱「おー……」

お姉さんがピッピッと笛を吹くと、全部の列の二番目のペンギンが水上へと飛び出し、列の真ん中に戻った。

貴方「すごいっ」

お姉さんが三度、笛を短く吹くと、全部の列の最後のペンギンが水上へと飛び出し、列に戻った。
一匹だけ出遅れ、少し列が乱れた所でさえ、どこか愛嬌がある。

お姉さんが長く笛を吹くと、全部のペンギンが水上へと飛び出した。

その光景に貴方と虚弱を含めた観客全員が歓声を上げる。
お姉さんは嬉しそうに頷くと、また笛を長く吹き、最後に短く吹いて切った。
それを合図として、ペンギンたちはお姉さんが立つ浮島へと飛び移り、お姉さんを囲う。

*「それでは、ペンギンたちの挨拶をします。名前を呼ばれた子は、手を上げてください」

お姉さんが明るく爽やかに言うと、ペンギンたちはきょろきょろしながらも「クァア」と鳴いて答える。

*「ペン一郎!」

お姉さんが捻りの無い名前を呼ぶと、ペンギンの内一羽が手を上げた。

*「ペン二郎!」

捻りの無い名前その二を呼ぶと、ペン一郎の右のペンギンが手を上げた。

*「ペン三郎!」

お姉さんが捻りの無い名前その三を呼ぶと、ペン二郎の右のペンギン二羽が手を上げた。

*「こら! あなたはペン四郎でしょう!」

お姉さんが芝居掛かった口調でそう言うと、お姉さんの真後ろにいた関係の無いペンギンが手を上げた。

虚弱「すごーい……!」

貴方「よくここまで仕込めるものですね……」

その後も、お姉さんが持った大きなリングを、十二羽連続で水中から飛び跳ねて潜り抜けたり。
観客の後ろから係員がやってきて小魚を渡し、プールに投げ込むとペンギンが飛び跳ねてキャッチしたり。
まるでダンスをする様に、開幕と同じく笛の音に合わせてペンギンが水中から飛び出したり。

最後に、お姉さんが笛を吹くと、ペンギンたちはまた浮島に上がり、お姉さんを囲うようにして観客の方を向く。

*「みなさま、本日はご来場、ありがとうございました。みんな、ありがとーございましたー」

幼稚園の先生のように、女性はペンギンたちを促す。
するとペンギンたちは、まるでお辞儀をするようにくいと頭を下げたのだ。
どちらかと言えば足下の餌を啄ばもうとして中途半端になったように見えるのだが、そんな事は良いのだ。

虚弱「かわいー……」

まばらな拍手に包まれながら、ペンギンたちは浮島から伸びる細い通路を歩き、そのまま作業員通路へと消えていった。
最後はプールの中から潜るわけではないようだ。ペンギンにとって、帰り道はどちらが楽なのだろう?

虚弱「可愛かったね……」

貴方「そうですね。ペンギンって、あんなに芸ができたんですね……」

虚弱「……ペンギンの挨拶、長かったけど、面白かった」

貴方「私は、連続でリングを潜ったアレが……」

貴方と虚弱は感想を言い合いながら、特設舞台を後にした。

虚弱「ふう……じゃあ、次、どこ行く……?」

日傘を畳む最中の貴方に、虚弱は尋ねる。

貴方「そうですねえ」

この施設の目玉と言うペンギンショーは見てしまった。が、もう帰ると言うのはもったいない。
時間はまだまだあるし、虚弱の体力も続きそうだから、もう少し回っても良いだろう。

貴方は

1、巨大水槽見たい
2、水中トンネル面白そう
3、陸上の水生生物
4、お土産屋
5、虚弱に尋ねる
6、自由行動

↓2

10分経過したので、システムさん判断で>>978で進行します。
これを言えるのも最後ですか……。水族館も、ちょっとこの辺で終了にしましょう。

3、陸上の水生生物


貴方「そうそう。陸上の水生生物っていうのが、気になったんですよね」

虚弱「あー……あれ、どう言う意味だろうね?」

貴方「恐らくは、先ほどのペンギンやアザラシなどの、陸上にも住めるような生き物の事を言いたかったんだと思います」

虚弱「なるほど……、じゃあ、行ってみよう……」

貴方と虚弱は、陸上の水生生物と言うコーナーに向かう事にした。

□―――――――――――□
|水族館 ・ 陸上の水生生物|
□―――――――――――□

目的の場所に着いた貴方と虚弱は、やはりそうかと納得した。
水槽の向こうに映るのはペンギンやら、アザラシやら、トドやらワニやら。
予想通り、陸上にも住む水生生物の事であった。逆のヤツもいるような。

虚弱「あ、ペンギン……」

貴方「先ほどのショーで疲れているのでしょう」

水槽を除くと、ぐでーんとやる気無く棒立ちするペンギンが何匹か。
泳いでいる奴も数匹いるが、その動きに鋭さは無く、どこか投げやり。

虚弱「……あ、ペン一郎」

貴方「え、どれですか?」

虚弱「ほらあの、立ってる中の真ん中……癖っ毛の……」

貴方「そ、そうだったんですか。よく見てますねー」


虚弱「とど……」

貴方「……ぜんぜん、動きませんね」

虚弱「……餌の時間になったら、動くかな」

貴方「あのお腹は餌食べた後の腹ですよ」


虚弱「……ワニ、こんなに近くで初めて見た」

貴方「これ、大丈夫なんでしょうか。こんなところに一緒くたに住まわせて……」

虚弱「牙すごーい……」

貴方「そう言えば、ワニだけ他の生き物の目に届かない場所にありますよね。やはりそう言う事、なのでしょうか」

虚弱「……あ、こっち見たっ」

そんな風にして、専ら虚弱は陸上の水生生物コーナーを楽しんだ。

>>965 もしも貴方と互角の障害が現れたら。

貴方は今、恐るべき緊張と対峙していた。
真に貴方と対峙するのは、正体不明の存在であるからだ。

ここが何処なのか、何なのかすら、判明していない状態だ。
分かる事と言えば、重力があり、空気があり、荒廃した地域であるくらい。
そして、そういう環境に何故か置かれている事に気付いた貴方の目の前にいた、それ。

一言で言うなら、獣の悪魔。人のように二足歩行でいる、悪魔がそこにいた。
貴方より二回りは大きいだろう巨体。筋骨隆々なその見た目は、威圧感充分。
そして爪、牙、角。鋭く、煌めきを放って止まない。
そのものは、何も言わず、ただ、恐らくは目で貴方を見つめるだけ。

貴方「……何奴」

絞り出すように、貴方は誰何する。

悪魔は答えず貴方を見つめ続ける。

そのまま、どれだけ見合っていただろう。時間がある限りそうしていたような気がする。

そして貴方は気付く。悪魔の後ろに、まるで磔にあるようにして十字架にぶら下がる虚弱がいた事を。
傷は無い。汚れも無い。何もされていないが、そうされている。その、冒涜的な姿。
貴方は虚弱の無事を確認する事すらせず、頭に昇った血を飲み干した。

貴方「落ちよ、空!」

心の中のスイッチを切り替える。たちまち、両腕は姿を変えて、幾百もの触手へと変化する。
それを交戦の合図としたか、悪魔は黙ったまま、その爪を尖らせて拳を振り上げた。

遅い。だが、早い。貴方が認知でき、そして反応が遅れればくらってしまうような。
貴方は怯まずに体を捩じり、触手を鞭のように撓らせて悪魔の腕にぶつける。
しかし悪魔は、弾かれた腕をそのままに、体制さえ崩すように蹴りあげた。

足の鋭い爪は、悪魔の腕を弾く為に振るった貴方の腕を、その触手の半数を削ぎ落した。

貴方「『ぎいぃ!』」

堪らず叫び、また弾かれるように倒れ込む貴方。
悪魔はその機を見逃さず。バック転の要領で着地したと思えば、再び爪を輝かせて貴方に襲いかかった。

貴方「『おおおおおおおおおおお』」

冒涜も、蹂躙も忘れ、貴方はただ我武者羅に、残った触手を全て悪魔へと伸ばす。
伸びていった触手は悪魔の体を貫き、貫き、絡みつく。もはや絶命も必至な傷を負い、尚も悪魔は止まらず。
悪魔の爪は、そのまま貴方の胸を貫き、喉まで抉った。

削がれた肉の中に、心臓が見えた。

貴方「『あ……ア……!』」

血管を引き千切り、貴方から生命の鼓動を奪い取る。
悪魔は高笑いも無く、嘲笑を浮かべる事も無く、ただその心臓を掲げて、貴方を見下ろす。

死ぬ。共通の弱点を突かれ、要を奪われた貴方の脳裏に浮かぶそれ。

悪魔の手から、貴方の心臓が零れ落ちる。べちゃりと音を立てて、血を撒き散らして破裂した。
悪魔は、絶命していた。ただ貴方ではなく、顔を上げて遠くを、どこかを見ているようだった。

触手を倒して、貴方は虚弱を見る。その方へと、手を伸ばす。
その手は届かず、貴方もまた、死んでしまった。



貴方「……と言う夢を見たんだ。疲れているのだと思うんだけど、どうだろうか?」

虚弱「夢で良かったね」

まあ、こんなもんでしょう。

>>964
中途半端ですみません。まあ安価ですから、レスが無ければどうしようもありません。
まあ、システムさんがもう少し頑張れば、って言う話かもしれませんが。

>>965
互角の敵が現れたら相討ちする説を提唱します。こんな感じに。
障害の意味を敵として理解したのですが、これで良かったのでしょうか。

さて、またスレが余ってしまいました。
……次は安価を頼りにしない物が良いのですが、何かありますかね?
無いならまあ適当に、システムさんが勝手にやるのですが。とか言いつつ安価頼りの↓1

これ以上待つのも晒すのも見苦しいですし、最後かもしれないので潔く埋めましょう。

懐かしいですね、最初のスレ。白夜は今でもトラウマです。

闇祓いですか。まあ結構秘匿情報多いのですが。

読んで字の如く闇を祓う連中なのですが、一般的に認知されていません。
理由は人々の平穏の為……では無く、その方が都合が良いからですね。
認知されないと言う事は、何をしても良いと言う事なのですから。
闇を祓う経過で人が死んじゃっても、まあ仕方ないよねと言うスタンスです。

そんな人類の味方のようでどっちだか分からない人たち。成り方は簡単です。
闇祓いの一族に生まれればそれで成れます。素質や才能が無ければ記憶を奪われて養子に出されるとか。
修行も厳しく、その最中に死んじゃう子も多いそうです。
そんな使い捨てな一族で大丈夫か? とは思うでしょうが、戦士として完成したらしぶとくなるので大丈夫です。

基本、男がなります。単純に、男の方が肉体的に優れているからですね。
感覚的には女性の方が鋭いのですが、それは後でも付いてくるので。体が資本です。
そう言う意味では、銀鎖ちゃんは天才と言うに相応しいですね。

修行を終え、技術を獲得したら年齢に関わらず実戦投入されます。
修行で何度も死にかけているので、闇との実戦はそんなに恐くないそうです。
骨が折れても肉が削げても、口伝の秘術で数日すれば完治するそうです。

闇を祓う時は、単純に殺すのではなく、体の一部に刻んだ『封紋章』に一時的に封じます。
暫く溜まったら、秘術を使って一気に消滅させます。これがすごい手間で、纏めてやらないとやってられません。

武器を使ったり、使わなかったり、人によってスタンスは様々です。
杖だったり、棒だったり、剣だったり、槍だったり、銀の鎖だったり、拳だったり。
闇をしばくのは飽くまで手順の中の一つなので、要するに叩きのめす事ができたらなんだっていいんです。

世界のどこかには、闇祓いの里があるとか無いとか。まあ、行くのは不可能でしょう。
行けたとして、帰ってくる事はできません。交わって赤くならない朱は不要なのです。
たとえばそれが、同じ闇祓いの者であっても。

まあこのように、なんかほいと言って頂ければやります。
システムさんが前までのスレを振り返る間だけ、ですが。

二スレ目、懐かしいです。既にシステムさんの構ってちゃんの片鱗が出ていますね。

なんて迷惑組織なんだ! 
男装が各ヒロイン(愛とか虚弱とか)に声かけてふられるところ

三スレ目は忘れもしません。システムさんにヒス女と言う属性を付けた因縁のスレです。
思えばあの時、システムさんの意地とプライドのヒステリーが始まったのでした。

>>988 念の為全ヒロイン分。年齢は通常に従います。

――――眼鏡の場合。

男装「お待ちください!」

眼鏡「……なに?」

男装「ああ、やはり! 僕の思った通りだ。なんて愛らしい、そして美しい目だろう!」

男装「世界有数のブラックパールですら、その瞳の輝きには勝てますまい!」

男装「失礼、僕は男装。どうかその眼を、僕に預けてはくれないだろうか」

だがしかし、眼鏡は既に立ち去った後だった。


――――鉢巻の場合。

男装「もし。そこの、鉢巻きのあなた」

鉢巻「ん? あたし? ってうわ! なに、その格好!」

男装「僕は男装と言います。今日、この学院に転入してまいりました」

鉢巻「へー、男の人の格好してるんだ。かっこいー」

男装「たった一人でやってきたこの身、ああ僕は孤独で震えて死んでしまいそうだった」

鉢巻「って言うかおっぱいでかい! ねえこれ何カップ? すごいよね、Fはあるよね!」

男装「ひゃぁ! さ、触らないでください……」

鉢巻「あ、いっけない! 用事あるんだった。ごめん、また後で!」

胸を触られ怯んだ所を逃走された。


――――不思議の場合。

男装「……美しい。なんと美しい事だろう」

不思議「…………」

男装「運命の囁きに導かれ、屋上へ馳せ参じた僕を迎えるのは、月の女神!」

男装「あなたのその美しいブロンド、女性らしいふくよかなライン、撫でるような唇の形……」

不思議「…………」

男装「ああ、正に! 僕が理想とする女性だ。失礼、僕は男装、あなたのお名前を、お聞かせ願いたい……!」

不思議「…………」

男装「……あの、もし?」

不思議「え? あっ、私ですか? すみません、ぼうっとしていて……もう一度言ってもらえますか?」

男装「…………」

不思議「あら、休み時間が終わってしまいました……」

まさかのボケ殺しをくらった上に時間切れ。

――――会長の場合。

男装「ご機嫌麗しく存じます、生徒会長。いえ、会長さん」

会長「あら? あなたは、たしか転入生の男装さん……」

男装「既に僕の事を存じてくださっているとは、ありがたい限り。では改めて、僕から挨拶を」

男装「始めまして。本日より転入してきた男装と申します。以後、お見知りおきを」

会長「男装さん?」

男装「はい。なんでしょう?」

会長「この学院は私服での登校を認めていませんよ。休み時間はまだありますから、寮に戻って着替えなさい」

男装「えっ、ですが、これは僕の……」

会長「また他の生徒に真似をされると、学院の風紀を乱す原因にもなりかねません。ね?」

アイデンティティをつつかれ撃退。


――――愛の場合。

男装「ここが、世界「愛」クラブ……慈愛に満ちた女性がいると言う。よし、失礼します」

愛「はぁい、どうぞ」

男装(…………髪の毛で隠れて顔が、見えない)

愛「どちらさまでしょうかー?」

男装「あ、失礼。本日この学院に転入した、男装と言います。よろしくね、愛さん」

愛「おや、これはご丁寧にどうもどうも。お客様とは珍しいですからね、どうぞ座ってくださいな」

男装(……顔が見えないからスマイルが効かない)

愛「あ、お茶飲みますか? あなたは愛を信じていますか? そうだ、私に助けられる事があればなんでも……」

特有の柔軟さにいなされて撤退。


――――帽子の場合。

帽子「…………」

男装「どこかに麗しい女性はいないものだろうか……」

帽子「……けったいなヤツ」

そもそも見えない。

――――虚弱の場合。

虚弱「……あっ」

男装「おっと――――むぎゅ」

虚弱「…………ああ、大丈夫、ですか……?」

男装「だ、大丈夫、はは……」

虚弱を支えようとしたが意外な巨体にビビって押し潰される。


――――銀鎖の場合。

男装「きみ、少し良いかな?」

銀鎖「はい、なんですか?」

男装「僕は今日、この学院に転入してきた男装って言うんだ。できれば、学院を案内してもらえるだろうか?」

銀鎖「その気取った笑顔で懐いた女に頼めば良いのではないですか?」

男装(……えー……)

見た目に寄らず荒んだ発言からのにこやかな笑顔に困惑して取り逃がす。


――――男装の場合。

男装A「…………」

男装B「…………」

男装A・B「え?」

こうなる。

四スレ目。この時に眼鏡に正体を明かしたんですね。
それから始まるヒロイン街道。ボケとツッコミとしてもキレが良い時期だと思います。

五スレ目。眼鏡の過去が明かされた涙無くして語れない()話。体育祭はオマケ。
デレまくりですね、彼女。流石システムさんの元嫁、可愛いです!

あーそう言えば、同じく五スレ目で、性的な暗い過去があるのは眼鏡だけと言いましたが、すまんありゃ嘘でした。
嘘でしたと言うか、二週目に入るに当たり、色々弄くった結果のズレですが。
まあ嘘は嘘ですね。過去と現在の因果関係が証明できなければ嘘ですから。

六スレ目。妹(故人)の墓参りから一週間足らずで告白。ヒュー、プレイボーイ。
そして同時に眼鏡の箍が外れてしまった時でもありましょう。

うっかりpart数を入れ忘れた七スレ目ですか。決着の時でしたね。
決め手はヒロインの愛情、などというまあプレイヤーを蔑ろにしたクソみたいな展開でした。
見返すと父親も幼稚です。大人になれないまま大きくなっちゃったんでしょうか。

いよいよスレも最後ですか……ここで次のスレを建てたい気持ちを抑えて、改めて別れを告げましょう。
みなさま、いままでありがとうございました。雨にも風にもシステムさんのヒスにもサボりにも負けず。
いつの日か戻ってきた時、システムさんの居場所が無くなっている事を祈ります。

まあ、つまり、このスレに代わるオリジナルのギャルゲー風安価スレができたらいいなって事なんですが。
このスレより出来が良かったら、そのまま上位互換スレに居場所を置換して、いなくなる事もできますし。
……でも本当に、出来たら嬉しいですよね、そういうの。きっとこのスレについてきた人なら、待ち望むと思います。

感謝の言葉も惜しむ気持ちも、溢れるほど言いたいですが、纏めましょう。
いつの日か、また会いましょう。

>>1000は誰か取ってください。なんかあればシステムに反映させときます。

おっと間違えました。>>1000を潰す形にはなりますが、まあ待っているのも迷惑な話でしょうし。
このスレでのお別れの挨拶と言えば、こうでしたね。

それではみなさま、お休みなさいませ。

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