愛「最近765プロの人達に会ってないなぁ……」(安価) (202)


愛「よーし! 会いに行こー!」

愛「……」

愛「だいじょぶ。寂しいとかじゃなくて、会いたくなったからだもん」

愛「最初は>>3さんに会いに行こーっと!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1413897700

貴音


愛「貴音さんとはあまり会えてなかったし、この機会に仲良くなろっと!」


愛「というわけで絵理さん、貴音さんがどこにいるか分かりますか? 背が高いのですぐ分かると思うんですけど……」

絵理「ググる。待って……分かった。>>6にいる?」

愛「え? >>6にですか!?」

>>5


ラーメン二十郎

愛(財布の中身は、っと……)

貴音「おや? 日高愛」スルッスルッ

愛「貴音さん、お久しぶりです!」ヨイショ

貴音「愛もこちらでお昼ですか?」スルッ

愛「貴音さんに会おうと思って、ここまで来ちゃいました! 財布の中も大丈夫です! 同じもの食べますね!」

貴音(愛の年頃で、その小さな身体でここは流石に心配ですが……)


 バスッ シャキッ ススッ コポコポ……

愛「ラーメンも美味しいですね! あんまり食べすぎちゃうとママに怒られちゃうんですけど……」

貴音「食事が偏るのは成長に悪影響を与えますからね」スルッ

愛「はい! その割には、台所で遊んでありえないくらい……」シャキ

貴音(台所で遊ぶ……?)

愛「タワーみたいにごはんを大盛りにしたり……」シャキシャキ…

貴音「面妖な……」スルッ

愛「あの、貴音さん、これってどうやって綺麗に食べるんですか? 野菜が邪魔で……」

貴音「程よく味わえば自然と分かりますよ、愛」スルッスルッ

愛(お薬あったかな……)ダラダラ


貴音「ところで愛、急に会いに来るとは、何か用件でも?」

愛「え? いえ、単に会いたくなったので」

貴音「会いたくなってここに真っ先に行き当たるとは……」

愛「はい! 絵理さんって凄いですよね……ゥッ」

貴音「愛、話しがうまく繋がっていませんよ? 冷やを」

愛「ありがとございます……」コポコポ

貴音「よし、よし」


876プロ トイレ

愛「うぐ……」

絵理「愛ちゃん、大丈夫?」

愛「食べ過ぎるのは久しぶりでした……貴音さんってスタミナすごそう」

絵理(愛ちゃんも凄いけど?)

愛「そ、それより次は>>13さんに会おうと思います!」ア カミ…

絵理「それなら、場所は>>16

千早

ラジオ局


ラジオ局

千早「――今週も、古今東西の様々な曲を皆様と探していきたいと思います!?」

愛『千早さーん』テ フリフリ
スタッフ『愛ちゃん、勝手に入ってきちゃ――』

千早(え? なんで? どうして日高さんが来てるの? 見学の予定なんてあった?)

千早(いけない……動揺しちゃだめ。目の前の仕事に集中しないと)

愛『……』ジー
スタッフ『こら、離れなさいって、もう……!』ギュー

千早(……凄い見られてるわ)


千早(プロデューサー、日高さんを、押さえてください)

P(むっ、千早からのブロックサイン! ……あの子、千早が呼んだわけじゃなかったのか?)

愛(お仕事する千早さん綺麗だなぁ)

P「えーっと、日高愛さん? 千早に何か用でも?」

愛「会いに来ました!」

スタッフ「すみません、765さん。今お帰りいただくので。ほら、愛ちゃん、関係者以外立ち入り禁止ですよ」

愛「ここあたしも使ってますし、それじゃダメです……よね」

愛(無茶しすぎた)


千早(あれ? 日高さん連れて行かれる?)

千早(……最近会ってなかったし、お話ししたい気持ちはあるけど……)

千早(……プロデューサー、サイン、よく見てください)

P(大丈夫、すぐ帰すから)

千早(見・て・く・だ・さ・い・!)

P(千早……大丈夫、俺はいつでも千早を見てるからな)


収録後

千早「おつかれさまでした」

P「トラブルもあったが、よく乗り越えたな」

千早「可愛らしいトラブルでしたけどね」

P「大人のスタッフさん二人でようやく引きずれるパワーを可愛いらしいと言っていいのか……」

千早「日高さんはその後?」

P「ああ、それが……」


愛「千早さん! お疲れさまです! タオルをどうぞ!」

千早「日高さん、待ってたの?」

愛「はい! 千早さんとお話ししてから帰ろうと思って!」

千早「そう……それじゃあ、まずは叱ろうと思うわ」

愛「あ、はい……覚悟の上です!」

P(何しに来たんだろう……)


千早「仕事の邪魔になるようなことは―――」クドクド

愛「はい―――」ウゥ

―――
――


千早「ALIVEは更に磨きがかかってきたと思うの」

愛「千早さんとはちょっとタイプが違いますけど、あたしなりに」


――
―――

千早「あの曲は――」

愛「あっ、あれは一回歌ったことあります。千早さんの言う通り難しくて――」

P(お叱りがいつの間にか歌の話題ばかりになってる)


876プロ

愛「千早さんの話はレベル高いけど、なんとかついていって、いつか対等に話せるようにならなきゃ!」

愛「それにしても、仕事中の千早さんは本当に綺麗だったなぁ」

愛「……」

愛「あたしはママに似るのかな? 綺麗系、でもないような……」

愛「と、とにかく! 次は>>23さんに会いに行こー!」

絵理「>>26に行けば会える?」

雪歩

茶葉を扱う店


愛(お茶の専門店……入ったことなんてないよー……普段着で大丈夫かなぁ?)ガロッ

愛(……そんなに混んでないし、静か。挨拶と足音しか聞こえない)

愛(あっ、あの湯飲み家にある)テクテク

客「……」スタスタ

愛(……気持ち姿勢よく)スタ スタ

愛(……あ! 雪歩先輩発見!)

雪歩「……う~ん」サッ スッ

愛(茶葉を選んでる。……すっごく真剣)

雪歩(変えたら、気付いてもらえるかなぁ……)

愛「……」ギュ キュッ

雪歩「ひゃっ……愛、ちゃん?」

愛「えへへ、雪歩先輩、お久しぶりです」


雪歩「愛ちゃんもお買い物ですか?」

愛「えっと、雪歩先輩に会いたくなっちゃって、来ちゃいました」ギュ

雪歩(どうしてここが分かったんだろ……?)

愛「雪歩先輩、少しだけでも一緒にいていいですか?」

雪歩「勿論、いいですけど……」

愛「ここで大丈夫です。一緒に見て回りましょー」

雪歩「……ふふ、はい。それじゃあ、見て回りましょう」ギュ


愛「お茶って、こんなに種類があったんですね」

雪歩「愛ちゃんの家でも、探せば沢山見つかると思いますよ」

愛「そうなんですか?」

雪歩「舞さんなんか、沢山貰ってると思いますし……」

愛「そういえば、家で見たことある湯飲みとかさっきから結構見かけます」

雪歩「贈り物の定番でもありますから」ヒョイ

愛「あっ、それにするんですか?」

雪歩「はい。ただし、これは……」


会計終了

雪歩「はい、お土産にどうぞ」

愛「ええっ!? いいんですか!?」

雪歩「はい。興味があったら、また来てくださいね」

愛「はい! その時は、雪歩先輩を誘ってもいいですか?」

雪歩「私で良ければ、いつでも」

愛「えへへ! 雪歩先輩、ありがとうございます!」ギュー

雪歩「どういたしまして」ナデナデ


876プロ

愛「うまく作るのは難しいかも……」

愛「……濃い目もいいよね!」

愛「お茶も飲んだし、次は>>36さんに会いに行くよー!」

涼「あ、それなら>>39で見かけたよ」

美希

ホテル街


愛「一応変装したよー!」ウィッグ+コート

愛「……美希センパイはこんなところで何してるんだろ?」

愛(なんか、前に迷子になった時にこんな感じの所を通った気が)


美希「~♪」スタスタ

愛「あっ、いた!」


美希「~~♪」ピョン スタッ スタスタ

愛(歩いてるだけでも絵になるって凄い……)


愛(っと、いけないいけない! お話ししたくて来たんだもん! 後をつけてないで話しかけよーっと!)タッ

美希「!」スタスタ…タタタッ

愛(えっ!? 走った!?)

美希「~~~♪」シュタタ…バシュゥッ!

愛(ベンチを片手で飛び越えて――)タタタッ

美希「よい、しょっと!」バッ タタタッ

愛(あっ、元の所に戻ってきて普通に走り出した)

美希「~~~♪」タタタッ

愛(……あたしも一応飛び越え)ズルッ

愛「わぎゃっ!?」ドテン!

愛「うぅ~……はっ!? 見失っちゃう!」タタタッ


美希「そ~れ☆」ザシュゥゥッ!

愛「えええ~!? スライディング!? あ、あたしも……コート借り物だからやめとこ」タタタッ



美希「えいっ!」ターーーン!

愛「壁を蹴って……」

美希「なのっ!」シュバァァァン!

愛「減速しないで曲がっちゃった!?」



美希「~~~♪」タタタッ

愛(お、踊るように人混みを抜けてく……流石は美希センパイ、分かんないけど凄い!)ズルッ

ウィッグ「拾いなよ」


愛「ぜぇ、ぜぇ……」

愛「あ、あれ? 美希センパイ……というか、どこ? ここ、どこ?」

愛「……センパーイ」


美希「ミキならここだよー」ウシロ

愛「わっ!?」

美希「愛、アーン」

愛「えっ? あ、あーん……」

美希「はい、そこで買ってきたケーキなの!」サッ

愛「」パクッ

美希「これ、近道でもしないとすぐ売り切れちゃうから、道覚えておくといいの。ただ、あまり何度も使っちゃダメだよ。中学生だもんね」

愛「おいひい……」

美希「これぐらいで疲れるとまだまだ体力不足だけど、疲れると美味しく食べれるから悩みどころなの」


美希「それで、愛はどうしてミキのストーカーになってたの?」

愛「ストーカーじゃありません。ストーカーはダメです! あたしは、美希センパイに会いたくて……」

美希「会えたよ?」

愛「えっと、それじゃ……」

美希「デートでもする? 最近愛には構ってあげられなかったし、別にいーよ?」ギュッ スタッ

愛「え? ちょ、美希センパイ!?」

美希「さっ、遊びに行くの!」


876プロ

愛「美希センパイには勝てないなぁ……」

愛「さぁ、次は! >>51さんに会いに行きます!」

涼「さっき聞いたけど、>>54で目撃情報が」



今日はとりあえずここで区切ります
全員に会うまで続けたいと思います

サファリパーク


愛(バス賃が……財布の中身が……)トンッ

愛(サファリパークかぁ……昔来た事あるかな?)テクテク

愛(けどやっぱり、最近思い出すのは猿とも戦った南の島だよね)

愛(あの時は……気持ちが先走って警戒してばっかりだったけど)

愛「あっ、響さんにジュース持って行こっと」


ざわざわ ざわざわ

愛「響さん発見! ……今日はプライベート、じゃないのかな? スーツの人が一緒みたいだけど」



響「やっぱり来て正解だったね、プロデューサー」

P「次の番組、レポート大丈夫そうか?」

響「任せておいてよ。一通り見れたし、当日はうまく紹介できると思うぞ」

P「そっか。ありがとうな、貴重な休日を返上してまで……」

響「なんくるないさー。だって……」ウキウキ

P「分かってる。あとはゆっくりお楽しみあれだ」ウキウキ


愛(仕事の準備で来てたのかな? けど、今から遊ぶみたい)

愛(……邪魔しちゃ悪いかな。けど、ここまで来ちゃったし、このまま帰るのは……)


P「俺は売店行ってくるから、その間響は自由に楽しんでいてくれ」

響「分かったぞー! 勿論経費――」

P「ほぉら、おにーさんがお金を恵んでやろー……」

響「ごめんね、自分で払うよ……」


―――
――


響「まずはふれあいコーナーをもう一回、仕事抜きで……ん?」


愛「わぁ、うさぎだぁ」ホガラカ


響「……」キョロキョロ


響「ここは珍しいのが放し飼いになってるなー」ガシッ

愛「わっ!?」

響「久しぶりさー、愛」

愛「ひ、響さん!? お久しぶりです!」

響「愛は今日はオフで来てたのか? 動物好きそうではあったけど、まさかこんなところで会えるとはビックリだぞ」

愛「えっと、その……響さんがここに来てるって聞いて」

響「誰に……貴音かな? いや、けど……」

愛「あっ、ジュースありま……!?」

愛(しまったー!? 自分で飲んでちゃってたー!?)


響「ん? ジュースくれるの?」

愛「あ、あはは……ごめんなさい! 新しいの買ってきま」

響「こら、待つんだ、愛。別にいいから」ガシッ

愛「はうっ!」

響「ジュースなら自分もほら、持ってきたから。愛にやろうと思ったけど……」

愛(なんだかよく施し受けるなぁ、あたし)

響「それと交換する? 違うやつだし」

愛「えっ? けどこっち開けちゃってますよ?」

響「別に大丈夫だぞ。こっちもちょっと飲むから。珍しいやつだし、互いに飲んでみるさー」


―――
――


愛「んっ」ゴクッゴクッ

響「愛は今日は一人?」ゴクッ

愛「ぷはっ。はい、一人ですけど」

愛(中学生が一人で来るのもどうかと思うけど……)

響「なんなら、一緒に見て回る?」

愛「……いえ、大丈夫です! その、お連れの方もいらっしゃるみたいですし」

響「あっ、知ってたんだ。あれ、自分のプロデューサーなんだ」

愛「日高愛、今日はお話しできたし、これにて失礼します! ジュースご馳走様でした!」ペコリ

響「こっちも、ありがと」

愛「はい! それじゃあ、もう少し動物と戯れながら帰りますね!」

響「うん。じっくり楽しんでいってほしいさー」

響(よし、完璧。完璧にいい先輩だった)

P「響ー! ライオン見に行こうぜライオンー!」タタタッ


876プロ

愛「いつか色々な人に色々とお返ししなきゃ。お財布は……うっ」

愛「えぇーい! ままよ! ママもいつも言ってるもん! なるようになる!」

愛「というわけで! >>66さんに会いに行きます!」

尾崎「え? >>66さんなら>>69でさっき会ったけど……」

あずさ

スカイツリー


愛「ぜぇ、はぁ、ぜぇ、はぁ」タタタッ

 もう、どれだけ走っただろう……。
 あなたを探して、どれだけ……。

愛「の、飲み物……ああ、財布が……」

 スカイツリーは、大きくて、広くて。
 もう足が重いです。
 レッスンでも、こんなになったのって、数えるほどしかありません。

愛「あっ!」

 見つけても、見つけても。
 後ろ姿に手が届きません。


愛「痛っ」ドテッ

 転んでも、目を放したりしませんでした。
 でも、もういない。
 伸ばした手の先に映っていた姿は消えてしまうんです。

愛「まだ、まだぁ!」タタタッ

 それでも、頑張って追いかけます。
 話したいです。
 話したいんです。

愛「失礼します! 降ります、降りまーす!」トウッ

 このスカイツリーは、本当にスカイツリーなのでしょうか?
 まるで、あなたというゴールを隠す迷路としか思えません。
 ……いえ、ゴールなんて、あるんでしょうか?

愛(展望チケットは買うお金はもうないからスルーしよう)


愛「見つけたっ!」ゼェゼェ

 そこから動かないでください。
 何度でも走れますけど、心がもう前を向けそうにありません。
 そこから離れられたら……。

愛「間に合えぇぇぇぇ!」タタタッ

 お願い。
 届いて。
 手が、届けば――!


愛「あずささん――!」


スカイツリー 入口

あずさ「あら? あらあら、愛ちゃん。こんなところでどうしたの?」

愛「こ、こんなところって……あずささんこそどうして……」ゼェゼェ

あずさ「お散歩の途中だったのだけれど、スカイツリーに来たからちょっと入ってみたの」

愛「凄い上にいましたけど」ハァハァ

あずさ「結構上っちゃったのかしら?」

愛「うぅ……声かける前に姿を消しちゃうんですもん」

あずさ「あっ……もしかして、探してたの? ご、ごめんなさい、愛ちゃん」

愛「あずささ~ん……疲れた~……」ギュゥー

あずさ「大変だったわね。少しお休みしましょう。どこかに食べに行く?」ギュゥー


876プロ

愛「スカイツリーって聞いた時からああなるとは思ってました」

愛「けどファミレスでパフェ食べさせてもらっちゃった!」

愛「……お返し、お返し」

愛「そして次は! >>76さんに会いに行きます!」

尾崎「ああ、それなら>>79にいるって聞いたわ」


今日はここで区切ります

スポーツジム


愛「……」

財布「スカスカ」

愛「……け、けど大丈夫! 場所がよかったから!」



スポーツジム

舞「すみません、今日は娘が見学を希望していまして」

スタッフ「はい。見学不可となる場所もございますが、よろしいでしょうか?」

舞「はい、大丈夫です」

愛「よろしくお願いします!」

舞「私は自分のメニューがあるからそっち行くわね」トコトコ

愛「行ってらっしゃーい! ……あの年頃になると体重怖いのかな?」

スタッフ「怖いのは体重じゃないと思いますよ。それでは、担当者をお呼びいたします」


―――
――


真「ふぅ……温まったぁ」

愛「あっ! 真さーん!」ブンブン

真「愛! どうしたの?」テクテク

愛「真さん、お久しぶりです!」グッ

真「そういえば、最近会えてなかったね。久しぶり、愛!」グッ コツン

愛「真さんはここ通ってるんですか?」

真「忙しさとかで頻度はちょっと落ちてるけどね。愛は……見学中?」

愛「はい! ……あっ」ピン!

真「どうかした?」

愛「真さん、ちょっとかがんでください!」

真「こう?」ヒョコ

愛「……本当は、真さんに会いに来たんです」ボソボソ

真「こらこら」クス

愛「えへへっ……真さんはもう終わるところですか?」

真「うん。仕事が入ってるから、そろそろ事務所に行かなきゃ」

愛(良かったぁ、ギリギリのタイミングだったんだ……これで会えなかったらママからいじられるだけだもん)ホッ


真「愛はこういうところ通わないの? お金かかるけど、効果あるよ」

愛「あたし、学校の授業とか自主トレでいっぱいいっぱいですですから……」

真「基礎体力もつけられるけどね。水泳に来る子も多いし」

愛「水泳ですかー……」

真「……愛、もしかして泳げない?」

愛「25メートルはなんとか泳げるようになっているといいなって思ってます!」

真「泳げるけどすぐ上がっちゃうタイプかぁ」

愛「恥ずかしながら……」

真(せっかちっぽいからなぁ……)


真「けど愛はたしかに通う必要ないかもしれないね。今のままでも身体のバランスいいし」フニフニ

愛「えっ? あたしってバランスいいんですか? なんだか小っちゃいと思うんですけど……」

真「平均ぐらいなんじゃない? ちょっと細い気はするけど……けど絞れてるだけだからなぁ、これ。全体的に肉付きいいし」フニフニ

愛(真さんの方がバランスいいと思うけど……)

真「スタイルはやっぱり……ボクよりいいよなぁ」フニフニ

愛「って、真さん触りすぎー! えいっ!」フニフニ

真「フフン、ほぐれるだけだよ」

愛「む~……」ギュ

真「?」

愛「ふぬぬ……」グググ…

真「わっ、持ち上がった」スッ…

愛「ぐぬぬ……ここから……もうダメ」シュッ

真「あっ、ダメだった」スタッ

愛「ふー……真さん軽いです!」

真「体重の話をした覚えはないんだけどなぁ」

愛「けど軽いと有利ですよ。あたしでも持ち上げられるから、少女漫画抱っことか簡単そうですし」

真「お姫様抱っこね。簡単だといいんだけどね……簡単かもしれないんだけどね……」



真「それじゃ、ボクは行くね。愛は見学楽しんで行って」ヒラヒラ

愛「はーい!」ブンブン

真「♪」ブンブン!

愛(手がつる勢いでー!)ブンブン!


876プロ


愛「シャワー上がりだったからかな。真さんやわらかかった」

夢子「失礼します……あれ? 日高さんだけ?」

愛「次は>>87さんに会いに行きます!」

夢子「日高さん、その人なら今、>>90にいるわよ」

春香

近所の銭湯


ブタさん「待て、話せばわかる」

愛「ごめん」

 ガシャーン! チャリーン!

愛「うぅ……小銭ゲット」



銭湯


春香(久しぶりだなぁ、銭湯のお世話になるの)チャプチャプ

春香(あったかくて、のんびりできて)チャプチャプ

愛「お背中お流しします」スタッ

春香「えっ? あの、大丈夫――愛ちゃん?」

愛「春香さん、お久しぶりです!」

春香「わー! 本当に久しぶり! こんなところで会うなんて奇遇だね」

愛「春香さんがいると聞いて飛んできました!」

春香「そ、そうなんだ……」


愛(春香さんの背中、こうして見るのは初めてだ)サッサッ

春香(な、なんだか後輩に洗わせてる、偉ぶった先輩っていう絵面で落ち着かないなぁ)ウーン

愛「春香さん、春香さんは銭湯ってよく来るんですか?」

春香「そんなには来ないかな。お風呂あるし。だけど、落ち着くし、不意に入りたくなる時ってあるから」

愛「そうなんですかー……」

春香「あれ? ちょっと残念だった?」

愛「ここに来ればいつでも春香さんに会えるっていうわけじゃないんですねー……」サッサッ

春香「ふふ、残念でした。だけど、会える機会はできれば増やしたいよね」

愛「だけど、お仕事忙しいですし、中々うまくはいきませんよね」

春香「そんな中で愛ちゃんよく会いに来てくれたよね。可愛いので今度は春香さんが洗ってあげましょう」

愛「ええー!? そ、そんな、春香さんにそんな事させられませんよ!」

春香「いいからいいから♪」


愛「もー、本当にいいんですってばー」ニコニコ

春香「フッフッフ、覚悟してね~」バシャー

愛「えへへ……///」キャッキャ

春香(小っちゃいなぁ。亜美と真美と同じぐらいかな?)サッサッ


―――
――


かぽーん

愛「はふぅ~……」ダラー

春香「はぁ~……」ダラー

愛「こういう姿はファンには見せられませんねー」

春香「そうかなー? そうだねー」

愛「けど、あたし春香さんのファンなんですよー」

春香「っと」キリッ

愛「えへっ。だけどこういう春香さんも好きです」ダラー

春香「もう、私だって愛ちゃんのファンなんだよー」ダラー

愛「本当ですか!?」バッ

春香「落ち着こうねー」ヨイショ


春香「もうオーディションの日からずっとだよー。すごいでしょー」ダラー

愛「えへへー」ダラー

春香「……力入らないねー、愛ちゃん」ダラー

愛「アイドル疲れですねー」ダラー

春香「仕事疲れね。疲れを落として明日からまた頑張ろー」ダラー

愛「はぁーい」ダラー

春香「歌って、踊って、お菓子を作って」ダラー

愛「家族や事務所の皆さんと食べるんですね」ダラー

春香「……フフフ、そうだねー」ダラー

愛「?」ダラー


―――
――


春香「愛ちゃん、何飲もっか?」ホクホク

愛「あたしは牛乳にします!」ホクホク

春香「じゃあ私もー」ガラッ チャリーン

愛「んっ」ゴクゴク

春香「慌てなくていいからね」ニコニコ

愛「はーい!」ニコリ

春香「フフッ。ねぇ、愛ちゃん」ゴクゴク

愛「なんです? 春香さん」ゴクゴク

春香「たまにでいいから、これからもこうして会いたいね」

愛「はい!」

春香「けど、アイドルも頑張らなきゃ、だよ。大丈夫、事務所のみんなやファンがついてるよ」ナデナデ


876プロ

愛「……」

愛「春香さんには、お菓子を食べさせたい人がいるのかな?」

夢子「りょ……あれ? また日高さんだけ?」

愛「さぁ! 次は>>100さんに会いに行きます!」

夢子「日高さん、>>100さんなら>>103だけど……あの、涼は今日は来てないのかしら?」

律子

喫茶店


愛「……」

財布「スカスカ」

愛「……」



喫茶店

律子(千早が少し働きすぎね。千早Pさんなら過労ないように考えてるでしょうけど、一応忠告――)パラパラ

愛(律子さん、ずっと手帳に向かってる)パクパク

律子(それとえーっと……あー、ダメだわ。考えが途切れる。姉気取りなんてするんじゃなかった)ハァ

愛(こんな時でもお仕事なのかな?)

律子「……」ガシッ!

愛「ぶふっ」

律子「さっきから何なの? 日高さん?」グググ…

愛「ご、ごべんばはい……」グググ

律子「はぁ……こっちの席に来なさい。丁度一段落したところだし」


愛「お久しぶりです! 律子さん!」パアァ

律子「お久しぶり、日高さん。覗き見なんて再会の仕方じゃなきゃ素直に喜べたんだけど」

愛「ごめんなさい……」シュン

律子「それで、どうしたの? 偶然ここに来たっていうわけでもなさそうだけど、何か用?」

愛「用と言うか、律子さんに会いたくて来ました!」

律子「え?」キョトン

愛「はい!」

律子(涼絡みかと思ったけど、私?)

愛「?」キョトン

律子「……えっと、私、何かしたかしら?」

愛「え? えっと、アイドル活動?」

律子「ええ、してるわね」

愛「?」

律子(……日高さんのことだから、本能で動いている可能性も否めないわね)


律子「日高さん、私に会いにくるより、他にすることがあるんじゃないかしら?」

愛「それを言われちゃうと、そうなんですけど……」

律子「……けど、折角会いに来てくれたんだし、そこはいいわ」

愛「!」パアァ

律子「ケーキ、食べかけのままにしてちゃダメよ」

愛「あっ、はい!」パクパク

律子(動物的よねー……)

律子「美味しい?」

愛「はい! とっても!」パアァ

律子(ふむ、なるほど……確かにこれは可愛いわね)


律子(レッスンを見てた時もそうだし、涼や春香から話を聞く時も思うけど、日高さんはイメージと実像に大きな差があるのよね)

愛「それでですね、律子さん!」

律子(元が繊細な気はするけど、こういう時はとことん本能的なのかしら? これがファンのメインイメージなら――)

愛「律子さん?」

律子「聞こえているわよ。それで、どうしたのかしら?」

愛「はい! あのですね~」

律子(けどALIVEを歌った時なんかは凄かったし、あれが一応彼女の完成系なのかしら)

律子「日高さん」

愛「はい? なんですか?」

律子「……」フゥ

愛「?」

律子「いいえ、なんでもないわ」ナデナデ

愛「あっ……えへへ」

律子「ちゃんと頑張ってるみたいね。安心したわ」


876プロ

愛「律子さんに撫でられちゃいましたー! あの、あの律子さんに!」

愛「……単に、心配かけちゃっただけなのかな?」

愛「……えぇーい! 考えてもしょうがない! 次は>>110さんに会おー!」

サイネリア「それなら>>113で見かけましたヨ」

尾崎「なぜいる」


今日はここで区切ります

亜美

Pと小鳥さん、社長はありかな?

NGなら真美で

骨董市

>>111
アイドル全員に会ったらその時点で終わりになりますが、「765プロの人達」ですので、小鳥さん、社長、Pを指定していただいても問題はないと思います。
Pの場合、誰の担当か指定がなかったら「誰かのP」となります。


骨董市

愛「おぉー……お茶のお店も独特だったけど、ここは更に独特」

愛(けど、骨董品とかよく分からないなぁ……こういうお皿なんかおじいちゃんの家とかに普通にありそう)

愛(本当に亜美ちゃんがこんなところにいるのかなー……)キョロキョロ


亜美「う~ん、このタンス渋いねー」

おじいさん「おー、ありがたいですねー」


愛(亜美ちゃんがタンスを見てる!?)ガビーン

愛「あ、亜美ちゃーーん!」

亜美「あれ? 愛ぴょん! なんかすごいとこで会っちゃったね」

愛「う、うん! 久しぶり! ビックリしたよー、亜美ちゃんが骨董に興味あったなんて……」

亜美「そのセリフそっくりそのまま返していっかな?」


愛「あたしは亜美ちゃんに会いに来たんだけど……」

亜美「亜美も歩いてたらここに来ただけだよ」

愛「え、え~~~? けど、タンス見てて……」

亜美「だって見るからに渋いっしょ! 色合いといい艶といい――」

おじいさん「昔は艶々だったんだけどねぇ、今じゃこの通り見る影もない」

亜美「この艶の無さを骨董って言うんだぜぇ、おねーちゃん」

愛「亜美ちゃん、適当言ってない?」

亜美「バレまちたとさ」フゥ


亜美「ねーねー、愛ぴょん。たまには亜美と虫眼鏡片手に歴史をしゃぶりつくさない? 亜美はもう骨董品の虜だよ」

愛(今を全力で楽しんでる顔だよね、これ。いいなぁ)

愛「けど亜美ちゃん、ここってお年寄りの人も多いし、あまり迷惑になるようなことは――」

亜美「見て楽しむのも市なんじゃないの? ねー、おじーちゃーん」

おじいさん「お子さん連れも多いですから、どうぞ楽しんで行ってくださいな」

愛「う~ん……それじゃあ、はい!」

愛(亜美ちゃんに会いに来ただけのつもりが、こんなことになっちゃった)


亜美「愛ぴょん愛ぴょん! 壺だよ壺! いおりんの家にもなさそうな高価さ!」

愛(いおりん?)

おばあさん「家に誰のものとも分からないままあったやつだから高くはないよ」

亜美「いやいやー、いい趣味していますなー。この模様とか味わいだよね!」

おばあさん「汚れてるだけなんだけどねー」

愛「亜美ちゃん、こっちのお皿は今っぽいよ」

亜美「本当だ。なんでだろ?」

おばあさん「娘が貰って来たのを私が貰ったんだけど、置き場にずっと困っててねぇ」

亜美「本当に割と最近だったよ!?」

愛(あっ、醤油さし綺麗)


亜美「ごこーいで古めかしいクマのぬいぐるみを抱いてみました」ギュー

愛(いいなー)

亜美「おやおやぁ? おねーちゃんもお目が高い、欲しいようで」

愛「あたしはいいよー。お姉さんだからね」

亜美(うーん、亜美としては愛ぴょんがおねーちゃんとか正直無理あるよ……)ギュー

愛(亜美ちゃんはいつも通りだなー)ジー

おじいさん「お嬢さんたち、写真撮るかい? 見ての通りのアンティークだが」

亜美「だって。愛ぴょんどーする?」

愛「折角だから撮ってもらおっか」


876プロ

愛「骨董市でも亜美ちゃんはしっかり遊んでいました!」

愛「……あのマイペースは羨ましいなぁ」

愛「さぁ、次は>>124さんですよ! 楽しみー!」

サイネリア「それなら……>>127にいるって情報ガ……!」グググ

尾崎「部外者はお帰りください……!」グググ

社長

荒川


荒川

愛(765プロの社長さんは、うちの社長さん曰く凄い人)

愛(今の会長さんとは従兄弟で、昔から二人で凄いことをやってたんだって)

愛(春香さん達がアイドルをやっているのも、765の社長さんのおかげ)

愛(そんな偉い人に、会いに来ちゃいました)


社長「……」フゥ


愛(実は、見るのは初めてじゃありません。顔は覚えてないけど、スーツ姿でよくライブとかにも顔を出してるから)

愛(だけど、今日の社長さんは私服。緑のジャケットでお散歩かな?)

愛(それは、多分、どこにでもいる普通のおじさんにしか見えなくて――)


社長「……」ジッ

愛(喧騒を少し離れ、遠くを眺めるその背には今もきっと、事務所の人達が乗ってる)

愛(惜しむように歩いていく姿に、あたしは見えるような気がした)

愛(春香さん達が、スタッフのみなさんと一緒に後をついていく姿を)

愛「……」


社長「……おや?」

愛「あっ」

社長「こんにちは。君はたしか……876プロの日高愛君だったね」

愛「は、はい! はじめまして! 日高愛です!」

社長「はじめまして。そう固くならなくてもいいんだよ。今は年寄りが散歩しているだけだからね」


―――
――


社長「君は不本意かもしれないがね、君の活躍を見ていると君のお母さんを思い出すんだよ」

愛「よく言われます」

社長「私もなんだよ。たまに一朗ちゃんと比べられる。だけど、まぁ、自分は自分だからね」

愛「はい!」

社長「うむ。元気があってよろしい。石川君も、いい子を招き入れたものだ」

愛「……実は、876プロを紹介してくれたのは765プロの天海春香さんなんです」

社長「ほう、彼女が……」

愛「はい! 審査員を務めていたオーディションで、落ちたあたしを気にかけてくれて、それで」

社長「そうだったのか……うん、うん。感慨深いねぇ」


876プロ

愛「……少し、疲れてたのかな?」

愛「……」

愛「さて、次はいよいよ>>135さんに会います!」

石川「>>135さん? それなら今、>>138よ」



今日はここで区切ります

いおりん

モルディブ


愛「モルディブ……? どこのお店ですか?」

石川「残念ながら店じゃなくて国よ。モルディブ共和国」

愛「……近いですか?」

石川「遠いわね」



―――
――


モルディブのどこか


愛「ここがモルディブ……綺麗な海ーーー! やっっっほーーーーー!」

愛「えーっと、伊織さんはどこだろ……」

愛「……」パラパラ

愛「モルディブは島国……沢山の島に人が住んでいる」

愛「この島であってる……よね? きっとそうだよね? レッツゴーーーー!」


―――
――


愛「……」テクテク

財布「スカスカ」

愛「……」テクテク

愛「考えてみれば、あたしって伊織さんとは何の接点もないよね」

愛「……」テクテク

―――
――


ビーチ

伊織「撮影旅行ったって、何もモルディブにまで来なくてもいいの」

伊織(でも、最近あいつも忙しかったし、仕事が終わったら……)

伊織「……にひひっ♪」

スタッフ「伊織ちゃーん、スタンバイお願いしまーす」

伊織「はーい♪」


―――
――


愛「伊織さん、伊織さん、伊織さん……」テクテク

愛「ミナセイオリミナセイオリミナセイオリ……」テクテク


―――
――


伊織(今日も定時。最終日は丸々余りそうね)

伊織(……)

伊織「にひひっ・……!?」


愛「……」ゴゴゴゴ


伊織(観光客……? どこかで見たような……)

愛「……」テクテク

伊織「えっと……よく絵理と涼に挟まれてる……」

愛「……」テクテク

伊織「……そう! 日高愛!」ピン

愛「……水瀬伊織」バッ

伊織「えっ?」

愛「覚悟ぉぉぉぉぉぉーーー!」バシュゥッ

伊織「なっ!? ちょっ!?」ビクッ


 ズザァァァァ!

愛「わぶ」バシャア!

伊織「」ビクビク

愛「……」

伊織「……」フゥ

愛「……」プカプカ

伊織「……」

愛「……」プカプカ

伊織「待って。ちょっと待ちなさい!」パシャパシャ

愛「」グッタリ

伊織「なんで飛びかかって来て気絶してるわけ!? 起きなさい!」ペシペシ

愛「けふっ」ブハッ

伊織「」パシャッ

愛「けふっ。口の中が変な味……」


伊織「ねぇ」

愛「あっ、伊織さん! えっと、はじめまして……じゃなくて、けど二人で会うのははじめてですよね!」

伊織「あのね」

愛「あっ、濡れてる。泳いでたんですか? ハンカチでよければどうぞ使って――」

伊織「聞きなさい!」

愛「は、はい!」ビクッ

伊織「あんたねぇ、何も覚えてないの!? この伊織ちゃんに凄い形相で飛びかかって来たのよ!?」

愛「えぇ!? あたしが伊織さんに!? なんの恨みがあって!?」

伊織「こっちが聞きたいわよ! もう、何なの突然……」

愛「ごめんなさい……」ショボン


伊織「あんた、一人?」

愛「あ、はい!」

伊織「え?」

愛「?」

伊織「……仕事? ここモルディブよ?」

愛「いえ、伊織さんに会いに来ました!」

伊織「私に会いに……いや、待って、別に私とあんたは何の関係もないでしょ? 事務所同士が仲良いぐらいで」

愛「はい。来てから気付きました! ……我ながら、鈍かったです」

伊織「それで、会いに来たのがなんで襲ってくるの?」

愛「伊織さんを探してたら心細くなったところまでは覚えてるんですけど……」

伊織「追いつめられるぐらいなら一人で来るんじゃないの!」


伊織「それで、会ってどうする気だったの?」

愛「えっと……」

伊織「……」

愛「ど、どうしましょう……」

伊織「あー、もう! ほんっと何なの!」

愛「ごめんなさい……」

伊織「とりあえずこっち来なさい。服びしょ濡れだし、着替えあるから。多分着れるでしょ」

愛「あっ、けど滞在期間とか危ないので、会えたしもう帰らないと」

伊織「は?」

愛「伊織さん、ご迷惑をおかけしました! 失礼します!」

伊織「ちょっと!? 待ちなさーい!」パシャパシャ

愛「待ちませーん!」パシャパシャ


―――
――


伊織「私から逃げようなんて10年早いんだから」ゴーッ

愛「はーい……」

伊織「はい、乾いたわ」

愛(伊織さんの服、可愛いなぁ)

伊織「折角来たんだからもう少し海を楽しんでいきなさい」

愛「あの、あたし少ししか泳げなくて」

伊織「泳ぐだけが海じゃないでしょ」


876プロ

愛「伊織さん、強かったです!」

愛「……♪」

愛「次はとうとう>>152さんですよ!」

石川「その人なら>>155よ。財布の中大丈夫?」


今日はここで区切ります

P


愛「月……? それはどこのお店ですか?」

石川「店じゃないわ。衛星よ。地球から平均384400km離れたところにあるわ。プラマイ20000kmズレるけど」

愛「ああやっぱり……遠いですね!」

石川「ええ、遠いわ」

愛「765のプロデューサーさんがどうしてそんな所へ……?」

石川「宝くじで月の土地を当てた社長さんが月面支所を作ろうって言ったら酔ってたプロデューサーの一人が返事しちゃって凄い勢いで訓練と資格をパスして行ったそうよ」

愛「凄く嘘みたいな話ですね。宇宙飛行士さんがかわいそうです」

石川「実際嘘でしょうけど、今765さんではNASAから月に送る物資の中に何を入れるか話し合っているそうよ」

愛「会いに行くにはその中に入るしかありませんね! ストレッチでなんとかなりますか!?」

石川「今回は流石にビデオレターか何かにしておきなさい」




P「名刺……これはいらないか。地球に帰れば新しい名刺が貰えるだろうし……」

P「……お粗末に765プロって書いた旗を立ててきたけど、あれでいいのかなぁ」

P「あっ、雪歩から借りてきた月面でも掘れるスコップはいるな。ちゃんと返さないと」

P「貴音から借りてきた月面マップ……すまぬ、あまり使う機会がなかった。ちゃんと返そう」

P「Pヘッドは……古くなってきたし、これはいらないか。宇宙服着る時不便だもんな」スポッ…

スタッフ「ヘイ! プロデューサー!」

P「ゴ、ゴマイェー!」スポッ!

スタッフ「HAHAHA! チキュウカラオクリモノ!」

P「オー、イエースイエース。コスモスコスモスアオイトリー」


P「おぉ……寄せ書きが入ってる」

P「……事務所のみんなからだけだな」

P「あとは……新しい名刺だ。前と変わらないな。月面支所担当が消えただけで」

P「それと……レコーダー? みんなで歌でも歌ってくれたのかな?」


愛『あー、テステス!』

P(ん? 誰だこれ?)

愛『はじめまして! 765のプロデューサーさん! 876プロの日高愛です!』

P(あぁ、876プロの子か。世話になったって子が何人かいたな。けどなぜ彼女が?)

愛『あたし、765プロの皆さんにはいつもお世話になっています』

P(レッスン場で会ったって話も聞いたなぁ)

愛『そんな皆さんを育てたプロデューサーさんたちにはいつか会ってみたいとも思っていました』

P(世辞でも嬉しいな。けど、他に比べりゃ俺がやったことなんて微々たるものなんだよ、うん)

愛『ですが月に行っているそうなので、こうして声を送ることにしました!』

P(その発想はおかしい気がする)


愛『あたしはまだ、まだまだ……アイドルとして、至らないところも多いですが!』

愛『プロデューサーの皆さんや仲間と一緒に頑張って、みんなを元気にできる765プロのアイドルは、憧れでもあります!』

愛『輝こうとする気持ちはきっとみんな同じですから、あたし、迷わずに追いかけたりできます』

愛『帰ってきたら、お会いできる日を楽しみにしています!』

愛『プロデューサーさんが一緒に歩んできたアイドルとあたしたちとで、なんでもできちゃいそうですから!』


P(言っていることはよく分からないけど……感謝と、決意表明なのかな)

P(なんとまぁ、元気な子だ……)


愛『ところで、あなたは誰のプロデューサーさんなんですか?』

P「分かってなかったの!?」

愛『それでは、失礼します!』

P「……なんだったんだ」


地上

愛「……」

愛「会ったこともありませんけど、待ってます」

愛「春香さん達の内の誰かを導いた、プロデューサーさん」

愛「凄い人だって、春香さん達を見ていれば分かります」

愛「けど、あたしだって負けてませんから!」

愛「声が届く頃には、もっと凄くなってやるんだから!」


876プロ

愛「財布は投げ捨てるもの」ブンッ!

愛「……」トテトテ

愛「そんなことしちゃダメだよね」サッサッ

愛「次は――>>165さんに決めました!」

武田「それなら、ここに来る途中で>>168にいるのを見かけたが」


一旦区切ります

真美

ゲームセンター


ゲームセンター前


愛「真美ちゃーん、久しぶりー!」

真美「あれー? 愛ぴょんじゃん。おっ、ひっ、さっと」ウィーン…

愛「クレーンゲームやってるんだ」

真美「そーなのですよー。ちょっと、欲しいものがありまし、た、と――あ」ストン

愛「あ」

真美「あー、まただよー。クレーンはお金搾り取ることに関しては天才的だよねー」チャリン

愛「……真美ちゃん、それ何回目?」

真美「ふっ、おねーちゃんよ、お金ってのは使うためにあるんだぜぃ?」

愛「子供の内からそういうこと覚えちゃダメ!」

真美「愛ぴょんだって子供じゃん」

愛「そしてあたしにそれを言う資格はなかった……」

財布「スカスカ」

真美「うわぁ……」


愛「さっき落ちたのどこ? 取ってあげよっか」

真美「お姉さんぶってもそうは見えないと思うよ?」

愛「お姉ちゃんだもん」ピョン

真美「愛ぴょん顔近ーい。あと肩重ーい」ウィィィ

愛「おっ、おっ……」

真美「このままこのままー……」ウィィィ

愛「そこ! いけ真美ちゃん! あとちょっと!」

真美「耳まで痛くなってきたよ愛ぴょん!」グググ

愛「念を送ればこのままいけそう!」

真美「来い来い来い……お願いしますりっちゃん大明神……慈悲を!」


 ストン

真美「やったー! 見なよ愛ぴょん、普通に買うより価値のあるぬいぐるみだよ!」

愛「わ、わーい!」

真美「……結構つぎ込んじゃっただけに、感慨深いですなぁ」

愛「それ、そんなに欲しかったんだ」

真美「んー、別に真美が欲しいわけじゃないんだけどね」

愛「亜美ちゃんへのプレゼント?」

真美「発想が愛ぴょんだねぇ」

愛「むー……どうゆーことー?」

真美(ハズレとは言ってないけどね)


真美「さーて、目的も果たしましたし、今からは愛ぴょんと遊ぶことにしますか」

愛「だから、お金ないんだけど……」

真美「お金なんかなくても遊べるよー。ゲーセンから離れりゃ意外とパラダイスが広がってるかも」

愛「骨董市とか?」

真美「なにそれ」

愛「ううん。なんでもない」

真美「ほらほら愛ぴょん、年上らしく真美をエスコートして」

愛「う、う~ん……どこに行けばいいんだろ」


876プロ

愛「結局いつもの公園だった」

愛「あたし、もう少しああいうところで気を利かせなきゃなぁ……」

愛「……」

愛「さ、さぁ! 次は>>177さんに会いに行こうと思います! 財布は諦めてます!」

武田「ふむ。それなら、>>180にいると聞いたな」

小鳥さん

結婚相談所


「やはり、芸能事務所で働きながらですと、距離を置いてしまう方は多いかと」
「主婦業に専念される女性を求める方も多いですし……」
「今のお仕事についてどうこう言えませんが、転職も視野に入れた方が――」


小鳥「はぁ……」トボトボ


愛(あれが、765プロ事務員の音無小鳥さん。綺麗な人)

愛(なんだか、すっごく落ち込んでる……)

愛(結婚相談所って、結婚について相談するところだよね?)

愛(……ダメだったのかな?)

愛(結婚なんてよく分からないし、ママなんか一切参考にならないからなー……)



愛「……あ、あのー、765プロの音無小鳥さんですよね?」

小鳥「えっ? ええ、そうですけ……ど……!? ひ、日高愛ちゃん!? 本物!?」

愛「えっ!? あ、はい! 偽物じゃありません!」

小鳥「ど、どうしよ……! あ、あの! ちょっと並んでもらっていいかしら!?」サッ

愛「え? え?」

小鳥「撮りまーす」パシャ

愛「はーい!」ニカッ

小鳥「ありがとうね、愛ちゃん」

愛「どういたしまして! ……って、そうじゃなくて!」


愛「あたし、小鳥さんに会いに来たんですけど……」

小鳥「えっ? 私に?」

愛「はい! 噂に聞く事務員さんには是非とも会いたかったんです!」

小鳥(どんな噂が……悪い噂じゃありませんよーに!)

愛「小鳥さんは……今日は、結婚の相談をしにきたんですか?」

小鳥「え、ええ。そう……よく知ってるわね……」

愛「……」

小鳥「見ての通りの惨敗です……」


愛「なんだか信じられません。こんなに綺麗な人なのに」

小鳥「ありがとう、愛ちゃん」

愛「どうしてだろ……?」

小鳥「……好きな事と、結婚って両立できないのかもね」

愛「好きな事?」

小鳥「仕事は好きだから。それが結婚の障害になっちゃうと……どっちかを切らなきゃいけないのかも」

愛「……」

小鳥「お母さんも、そうだったんじゃないかな?」

愛「ママですか? ママは……結婚してアイドルやめちゃったけど、退屈になったからとも言ってましたし」

小鳥「ほとんど一強だったものね……リアル世代だからよく覚えてるわ」

愛「小鳥さんは、結婚とお仕事で迷ってるんですか?」

小鳥「……きっと、もう自分の中で答えは出ているのよ。納得できない未練があるだけなのかも」

愛(難しい……)

小鳥「好きか恋か。愛ちゃんも、いつか分かるかもしれないわね」


876プロ

愛「小鳥さん、どこを見てたんだろ。遠くを見てた気がする」

愛「……あたしもいつか、アイドルと何かを選ぶ日が来るのかな?」

愛「……悩んでばかりだ」

愛「次で最後にしよう――やよいさんに会いに行こう」

まなみ「え? 愛ちゃん、やよいさんを探してるの? 彼女なら>>190よ」


今日はここで区切ります

フリマ



フリマ

愛(亜美ちゃんといい、765プロではこういうの流行ってるのかな?)

愛「やよいさん、やよいさん……」



やよい「ありがとーございまーす!」

やよい(幼児服が売れていくと不思議な気持ちになっちゃうなぁ)

やよい(思い出ごと行っちゃう気がして……)

やよい(まだ覚えてるからかなぁ)

愛「あっ! やよいさーーーーん!」ブンブン

やよい「あれ……!? 愛ちゃーーーーーん!」ブンブン

愛「お久しぶりです!」

やよい「うん! 本当に久しぶりですねー」

愛「お仕事でもレッスンでも全然会えませんでしたから。今日は、やよいさんに会いに来ちゃいました!」

やよい「えへへ……嬉しいですけど、愛ちゃん、私以外にも会いに行きましたよね?」

愛「ギクッ」

やよい「最近みんな、愛ちゃんに会ったって言ってましたよ。伊織ちゃんなんて海外にいたのに……私にだけ会いに来てくれなかったらどうしようって思いました……」

愛「そ、そんなことしません! やよいさんだけ仲間はずれなんて絶対しません!」


やよい「っと、ごめんなさい。愛ちゃんにいじわるしようって思ったわけじゃないんです。こうして会いに来てくれたのは嬉しいんですけど……」

愛「……うぅ、分かりますか?」

やよい「元気、あまりないかなーって」

愛「その通りなんです……」

やよい「愛ちゃん、ちょっと隣に座って」

愛「え?」

やよい「もうすぐ時間だから、それまで一緒にいたいなーって」

愛「あ、はい! お邪魔しまーす!」ストン

やよい「愛ちゃん、いらっしゃい」


 ザワザワ ザワザワ

愛「人がいっぱいですねー」

やよい「ここに出されているものの分、思い出があるんだよ」

愛「そう考えると、凄いですね」

やよい「凄いですよねー」

愛「……」チラチラ

やよい「愛ちゃん」

愛「は、はい!」

やよい「寂しい?」

愛「……どしてです?」キュッ

やよい「こっち、もっと寄って来ていいんだよ?」


愛「いいんですか?」

やよい「いいのかな?」

愛「……765プロの皆さんとは、思い出が沢山あるんです」

やよい「美希さんとオーディションで競い合ったんだよね」

愛「雪歩先輩と会って、元気づけられました」

やよい「春香さんは愛ちゃんのことを心配したり、楽しそうに話したり忙しそうでした」

愛「レッスンで会ったり」

やよい「けど最近は、全然会えなくて、寂しい?」

愛「……離れていても一緒だって、しっかり分かってます」

やよい「それでも、ダメなのかな?」

愛「うぅ~……こんな自分が、まだまだ弱いって分かってるんですけど……」

やよい「不安になっちゃった時はしょうがないよ」

愛「……ここでいいです。寄っちゃったら、ダメな気がします」

やよい「そこでも、寄っても、愛ちゃんとは友達だよ」

愛「はい!」


やよい(――売れ残りは、持って帰る。思い出と一緒に)

やよい(活気が薄れていき、重たそうに腰を上げる参加者のみなさん)

やよい(沢山の思い出が戻って来る。売れていったものの思い出も、一緒に)

やよい(覚えているから、大丈夫だよって言っても、いつでもそこにある)

愛「片付け手伝いますね!」

やよい「わわっ! いいんですよ、愛ちゃん!」

愛「隣に座ったんですから、これぐらい当然です!」


やよい(ねぇ、愛ちゃん)

やよい(876プロに戻ったら、たくさん甘えてもいいし、甘えなきゃダメだよ)

やよい(寂しがってるかもしれないから)

やよい(会いたい時に会いたい人が遠いと、そうなるから)


やよい「片付け終わりましたー!」

愛「終わりましたー!」


やよい(今度来たら、もうちょっとだけ叱っちゃうかも)

やよい(大丈夫。いつだって近くにいるよ)

やよい(アイドルを続けていれば、ちゃーんと!)


やよい「愛ちゃん、ハイ、ターッチ!」スッ

愛「いえい!」パァン


―――
――


876プロ

愛「おはようございまーす!」

石川「おはよう、愛」

愛「社長! 今日のあたしは一味違いますよ! じゃんじゃんいっちゃいますから!」

石川「あら、威勢がいいわね」

愛「はい! その、充電というか、何か、もやーっとしてたもの、なんとかなっちゃいましたから!」

石川「それはよかったわ……仕事行く前に、少し時間があるなら待っていてくれる?」

愛「え? いいですけど……」

石川「最近、絵理も涼も愛がすぐどこかに行っちゃうから、寂しそうだったのよね」

愛「ええっ!?」

石川「責任とってからいきなさい。もうすぐ来るから」


―――
――


日高家


舞「……」

舞「……」

舞「最近愛が全然遊んでくれない……」

舞「新しい貯金箱買ってあげようと思ったのに……」

舞「……寂しいわぁ」


おわり

終わりです
ありがとうございました
少し痩せました

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