人魚「人魚なら、ほら、こんなに簡単に一匹捕まえられたのにね?」
男「う、うるさいっ」
隅田さんがいいです
人魚「あら なにか大きくなってるわね」
男「や、やめろ」
人魚「なにこれ・・?」
男「男の人魚にもあるだろうが!」
人魚「いえ ないわ。下半身は魚類だもの。」
人魚「ふふ。たっくんって、金魚すくいはそげん得意じゃないんやね」
人魚「人魚なら、ほら、こげん簡単に一匹捕まえられたんにねー?」
男「むろみさんが勝手に付いて来たんじゃないか」
>>5おいこら
人魚「男くん、私、わたあめが食べたいな」
男「じゃあ俺はまだここで金魚すくってるから、買いに行っといで」
人魚「まだ諦めないの? あの部屋に同居人が増えるのはちょっと、勘弁して欲しいな」
男「せめて一匹だけだから」
人魚「浮気する男の子はいつもそう言うんだよ、男くん」
男「クソッ、金魚がどうしてもすくえない……」
人魚「参考までに聞くけど、男くんはどの金魚を狙ってるの?」
男「うーん、どれでもいいけど、こいつ、かな」
人魚「そっか。……この娘みたいな模様が好みなの?」
男「ああ……。あ、いや、そういうんじゃないから」
人魚「ふーん」
人魚「たっくん、お腹空かんと?」
男「何か食べたいの?俺はまだここで金魚すくってるから、買いに行って来なよ」
人魚「まだ諦めんと?こげな淡水魚の何がよかとね」
男「せめて一匹だけだから」
人魚「浮気する男はいつもこーやけん」
ご、ご自由にご想像ください(震え声)
スケボーに乗って来るんだろ
人魚「わたあめ美味しいよ。男くん、食べる?」
男「ああ、食べる」
人魚「じゃあはい、あーん」
男「……あーんしろと言うのか。金魚すくい屋のおっちゃんの前で」
人魚「貴方が半分食べてくれないと、お好み焼きと焼き鳥とフランクフルトとクレープが私のお腹に入らないよ」
男「そんなに食うつもりだったのか」
人魚「まあね。なんなら、そちらで泳いでる綺麗どころもお刺身で」
男「食うなっ」
人魚「ま、どうせ貴方がすくってくれなきゃ手を出せないけど」
男「ううっ」
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人魚「……すごい! このタイヤキ、尻尾までアンコが入ってるよ!」
男「お前、俺が目を離したらいつの間にか違う食い物を持ってるよな……」
人魚「男くんも一匹どーぞ。金魚すくいには縁起物だよ、多分」
男「……ありがと」
人魚「男くんは、尻尾までアンコ派? 尻尾はカリカリ派?」
男「カリカリ派、かな」
人魚「そっかそっか。じゃあ、もし私の形したタイヤキが食べたい時は事前に言ってね。尻尾をカリカリにしとくから」
男「あんまり、美味しくなさそうだな」
人魚「♪夏が過ぎ 風あざみ 誰のあこがれに さまよう」
男「……」
人魚「♪青空に残された 私の心は夏模様」
男「……あー、また逃げられた」
人魚「こら!」
男「うわっ、びっくりした。金魚が逃げちゃうだろ」
人魚「私の歌、嘘でもちょっとは誉めてくれてもいいじゃない!」
男「……えっ? ……あ、今のお前の歌? 普段のイメージと全然違うから」
人魚「……普段の私って、どういうイメージなのかなあ」
男「いや、何か有名な歌手がステージに来て歌ってんのかと思ったよ。人魚って歌が上手いんだな」
人魚「……へえ、じゃ、これからは有名歌手の歌を好きな時に聴かせてあげるよ」
男「お前の気が向いた時に、だろ。夜はやめろよな」
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シーサイド99
空いてたり空いてなかったり
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