ちひろ「安心してください」 (32)

 
 モバマスSSです

 何処かのスレのやりとり見てて思いついた

 短いですが、閲覧注意(エロでなく、グロ的な意味で)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373294215

 
モバP「おはようございます」

ちひろ「ああ、おはようございます」

モバP「あれ? みんな今日は早いんですね」

ちひろ「というより、あなたが遅いんですけれど」

モバP「え、ちょ……」

ちひろ「責めているわけじゃないですよ? 今日は遅出だということは解ってます」

モバP「はあ……」

 
モバP「おはようございます」

ちひろ「ああ、おはようございます」

モバP「あれ? みんな今日は早いんですね」

ちひろ「というより、あなたが遅いんですけれど」

モバP「え、ちょ……」

ちひろ「責めているわけじゃないですよ? 今日は遅出だということは解ってます」

モバP「はあ……」


ちひろ「はいはーい。マグカップを持ってきてくださいね」

モバP「渋谷さん、神谷さん、島村さん、おはよう」

凛「あ、おはよう」

奈緒「おはよう」

島村「おはようございます」

モバP(俺がここに雇われてから一ヶ月……)

モバP(数代前の、今は亡き有能なPと比べられることにももう慣れた)


モバP(確かにそれは大きなプレッシャーだ)

モバP(俺の前任者も、おそらくそのプレッシャーに負けて退職したのだろう)

モバP(アイドル達は、『所詮新人たちがあのPに及ぶわけがない』と考えているようで、自主的に動いている)

モバP(仕事が楽だという意味では有難いのだが)

モバP(この事務所には、色々と不思議な不文律がある)

モバP(このマグカップもそうだ)

モバP(大体一日に一度、アイドル達はマグカップに何か液体を入れて貰っている)


モパP(一度、それは何かと聞いてみたら、特製スープと聞かされた)

モバP(エナドリやスタドリの一種なんだろうか?)

モバP(しかし、このマグカップの中身が俺にふるまわれることはない)

まゆ「ちひろさん、お願いします」

モバP「ああ、佐久間さん、おはよう」

ちひろ「ちょっと待っててね、先約があるから」

まゆ「はぁい、まゆは良い子ですから、ちゃんと待ってますよぉ」


ちひろ「そうそう、良い子が一番ですよね」

早苗「うん。争いは良くない。おかけでまゆちゃん、もう水着グラビアは無理だもんねぇ」

まゆ「うふふふ、早苗さんがあんなに強いとは思いませんでしたぁ」

まゆ「……プロデューサー、いたんですか。おはようございます」

モバP「あ、ああ。あ、片桐さん、おはようございます」

早苗「はい、おはよう」

早苗「まあね、まゆちゃん。強いって言っても、あいさんや木場さんとやり合った後だったし」


モバP(何の話だろう?)

早苗「おかげで、あいさんも木場さんも裏方専門になっちゃったからねぇ」

モバP(あいさんって……東郷さんのことかな……確か、車椅子だっけ……)

モバP(木場さんは、隻腕のスタジオボーカリストだよなぁ)

ちひろ「はい、まゆちゃん、早苗さん」

まゆ「ありがとうございます」

早苗「うん。これを飲まないと一日が始まらないのよねぇ」


ちひろ「こぼさないでくださいよ。一人一日一杯は鉄の掟ですから、お代わりはありませんよ」

まゆ「はぁい」

早苗「うん、それは大丈夫」

モバP(アイドル達がやってくるたびに、ちひろさんにマグカップを渡して、スープを受け取っている)

モバP(一体、何だって言うんだ)

モバP(くそっ、気になるじゃないか)

仁奈「ちひろお姉さん、仁奈にもスープをくだせえ」


ちひろ「はーい。ちょっと待ってねぇ」

モバP「市原さん、おはよう」

仁奈「……おはようございます、プロデューサー」

モバP「あのさ、そのスープなんだけど……」

仁奈「……」

モバP(完全に警戒してるな)

仁奈「あげませんよ?」


モバP「そうじゃない、着ぐるみを着たままだと飲みにくくないかなって」

仁奈「……かもしれねーです」

モバP「着替えてくるか? マグカップは持っててやるから」

仁奈「飲みやがらねーですか?」

モバP「うん」

仁奈「わかったです」

モバP「それじゃあ、持っててあげる」


仁奈「急いで着替えてくるです」

モバP(これが例のスープ……薄いな……匂いもほとんど無い)

モバP(ただの湯じゃないのか?)

モバP(スプーン一杯ぐらいなら)

 ドスッ

???「ふざけんなよ、おっさん」

モバP「がっ……」(腹に一発……蹴ら……れた?)


拓海「仁奈のスープだろ、それ」

菜々「見てましたから」

拓海「最悪だよ、あんた」

 どすっどすっ

モバP(あぐっ……あ……)

早苗「ふーん、そんなことしてるんだ、君」

 どすっ


凛「サイテーだね」

 どすっ

まゆ「皆さん、やりすぎは駄目ですよぉ」

 どすっ

幸子「あははは、まゆさんが言うと、あんまり説得力がないですよ」

 どすっ

モバP(あぅ……ぐ……)


晶葉「まったく、困ったものだな、こういう後先考えない男は」

 どすっ

巴「また、ウチのモンに頼まなぁ、いけんの」

 どすっどすっ

ちひろ「前のプロデューサーさんとは大違いです」

 どすっ

まゆ「本当に」


ちひろ「亡くなったときは大変だったんですよ」

ちひろ「皆で奪い合いになりましたから」

クラリス「だけど、つぶし合うことなんてあの方が望むはずがありません」

 どすっ

ちひろ「だから、分けたんです」

ちひろ「そうすると今度は、分け方で争いました」

きらり「だからこうなったんだにぃ」

 どすっ


ちひろ「仕方ないじゃないですか。皆に平等に分けるには、これしかなかったんですから」

ちひろ「少しずつ削って、少しずつ溶かして、少しずつ飲んでいるんです」

ちひろ「安心してください」

ちひろ「あなたを欲しがるアイドルなんて、いませんから」

ちひろ「普通に、消してあげますよ」

 どすっ
 どすっ
 どすっ
 どすっ

 
 どすっ
 どすっ
 どすっ
 どすっ
 どすっ
 どすっ

仁奈「もう、動いてやがりませんよ?」

 どすっ



 
 
 

 以上お粗末様でした

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