男「うん…赤の他人とは言え、君の体をこんな風にしちゃったのは俺だしね…」
男「こんなちっぽけな償いで許して貰えるとは思ってない…でも…」
少年「ふふっ、いいよ、お兄ちゃん」
少年「僕があの時、ボールを拾いに車道へでなきゃよかったんだもん…」
男「い、いや…でも…」
少年「それにぼく、お兄ちゃんと出会えてよかったと思うんだ」
少年「お兄ちゃん優しいし、毎日来てくれるんだもんっ!」
少年「僕、毎日、お兄ちゃんの顔を見てると安心するんだっ!」
男「…そっか……」
少年「うん、だからそんなに辛そうな顔しないでよ、涙拭いて?」
男「……」
男「あ、あぁ…ありがとう…」
少年「そう言えば、お兄ちゃん最近女の人と一緒に病院へ来るね」
少年「あの人って誰?」
男「あぁ、妹だよ、妹 あの事件以来怖くてハンドル握れなくてさ」
男「妹に毎回病院まで送って貰ってたんだよ、ただそれだけ」
少年「あっ…そうなんだ!ぼくてっきりお兄ちゃんの彼女さんかと思っちゃったよ!」
男「ははっ、俺に彼女なんか居ない居ない!」
男「まぁ歳的には居てもおかしくないんだろうけどなぁ…」
少年「お兄ちゃんは…彼女…欲しいの?」
男「ま、まぁ…お、男だしね!」
少年「…ふーん…」
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