【閲覧注意】
このSSは残酷な描写があります
けものフレンズが好きな方、中でもアライさんが好きな方や
残酷、エログロ、汚物がでてくる描写が苦手な方は閲覧をしないようにお願いします
また、このSSに登場するアライさんは結構うざいのでアライさん嫌いな人も不快に感じるかもしれません
適当に設定も作ってますので、そのあたりもご了承ください
このSSは下記のSSの続きになります
【けものフレンズ】俺「アライさん・・・ゆるさねぇ・・・絶対に」
数年前~
ズズ・・・ズズ
アライさん「はあ・・・はあ・・・」
アライさん「痛いのだ・・・苦しいのだ・・・」
アライさん「うう・・・アライさんはなんとしても生き延びるのだ・・・」
アライさん「辛いのだ・・・もうダメかもしれないのだ・・・」バタッ!
アライさんはひどい怪我を負っていた
アライさん(どうしてこんなことに・・・アライさんが何をしたというのだ・・・)
??「?森の中に何か倒れてる」
アライさん「アライさんはまだまだ生きるのだ・・・」
??「アライ?」
??「おーい、アラーイさ~ん?だいじょーぶ?」
・・・・
??「パークのひとに頼んで助けてもらおうかなー」
??「・・・いや、わたしがここにいる間だけアライさんの面倒を見てあげるねー」
アライさん「誰なのだ?・・・アライさんをたすけてくれるのか?」
??「ホントは何日かしたらパークに戻らないといけないけど・・・」
??「私はフェネックこれからよろしくねアラーイさーん」
アライさん「よろしくなのだ!・・・ふぇねっく!」
応援してる
>>3
ありがとうございます
まだ全部書いてはいないので、一気に投下出来ませんが続けます
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それからアライさんはフェネックと友達になったのだー
フェネックはやさしいのだーいっぱい食べ物ももってきてくれるのだ!
アライさん「美味しいのだ!美味しいのだ!はぐっはぐ!」
フェネック「アライさん美味しい?」
アライさん「美味しいのだ!これはなんて食べ物なのだ?」
フェネック「これはねーじゃぱりまんていうんだよーアライさん」
アライさん「じゃぱりまんおいしいのだ!」ガツガツ
それからアライさんはフェネックと森をたんけんしたりしてあそんだのだ
アライさん「ふぇねっくーついてくるのだー!」
フェネック「アライさ~んあまり遠くまで行かないでよ~」
ん?なにかひかる丸いものがあるのだ
アライさん「?これは何なのだ?これで遊ぶのだー!」
害獣用の罠「かみついたるで~」ギラギラ
アライさん「ふぇねっくー!キラキラしたものを見つけたのだー!きっとおたからなのだ!」
フェネック「なぁにーアライさ~ん・・・!!」
アライさん「これで一緒にあそぶのだー!ところでこれはなんなのだ?」
フェネック「それは・・・危ないから離れた方がいいよ、アライさん」
アライさん「ふはははは、ひとりじめしようとしてるのだ、ふぇねっく!! アライさんはだまされないのだー」テヲイレル
害獣用の罠「くいつたで」ガブッ!
アライさん「ああああああああああ!い、痛いのだああああ!わあああああん!」ミシッミシッ
フェネック「っ!」
アライさん「うわああああああああああん!痛いのだあああ!びえええええええええん!」
アライさん「ふぇねっくーふぇねっくーえぐっ!ひぐッ!」
フェネック「だいじょーぶーアライさん?今助けてあげるね」ガチャ
アライさん「助かったのだ・・・痛いのだ」
フェネック「痛かったねー包帯巻いとくねアライさん」
ふぇねっくのおかげで助かったのだ!
やっぱりふぇねっくはすごいのだー!
そんな友達ができるアライさんはもっとすごいのだ!きっと人気者なのだー!
フェネック「今日は大変だったねーアライさん」
アライさん「ふぇねっくがいてくれてよかったのだ!」
フェネック「じゃあねーアライさ~ん」
アライさん「またあしたなのだ」
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~翌日
フェネック「アライさ~んおはよー」
アライさん「はぐっはぐっ!」
フェネック「アライさんはお食事中かー、どうしたの?その果物?」
アライさん「すぐ近くにたくさんおちていたのだ!たくさん積み上げてあったのだ」
フェネック「それって・・・・」
アライさん「これはアライさんのなのだ!アライさんが見つけたのだー!」モグモグ
フェネック「・・・・・・・」
アライさんはどうやら近くの畑や民家から食べ物を盗んでいるようだった
それだけでなく・・・・
~その翌日
フェネック「今日はなんだか道中騒がしかったけど何かあったのかなー?」
フェネック「アライさ~んきたよ~・・・・!!」
わたしは目の前のアライさんを見た瞬間、頭が真っ白になった
フェネック「アライさん!どうしたの!!」
アライさん「なんなのだふぇねっく?」
アライさんの口の周りは血だらけだった
アライさん「きょうはおそとで食べ物をさがして食べたのだ! アライさんはえらいのだー!」
アライさん「それから食べ物がつけていたものを持ってきたのだー!これはすごいのだーあったかいのだー!」
幼児用の紙オムツを身に着けたアライさんは自慢げに私に話した
それは明らかに人間を・・・・
フェネック「アライさん・・・そんなことしちゃだめだよ・・・」
アライさん「??何を言っているのだ? アライさんはお腹が空いていたのだ、だから食べたのだ」
フェネック「アライさん・・・・」
今朝の騒ぎはきっとアライさんが原因だ
今すぐ通報すべきだろう
でもそうしたらアライさんは・・・
その時私の頭にはある言葉がよぎった
『害獣』
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きのうはゴハンをたべていたら人間に食事のじゃまをされて追い回されたのだ
アライさんは人気者なのに
おかげでひどい目にあったのだ、でもふぇねっくが来てくれたからたのしかったのだ!
フェネック「アライさ~ん近くに川があるんだって、お水のみにいこうよー」
アライさん「お水があるのか?やったのだーアライさんはお水が好きなのだー」
・・・・・
フェネック「ついたよアライさん」
アライさん「うわーこんなところ初めてなのだー!さっそく手をあらうのだ!」
バシャバシャ
アライさん「痛いのだ・・・怪我にしみるのだ・・・」
フェネック「だめだよ?アライさん、ちゃんと傷口を洗わなきゃ」
アライさん「ふぇねっく?・・・っ! 痛い!痛いのだ!!」ゴシゴシ
フェネック「じっとしててねぇ、アライさん」
アライさん「ふぇねっく!へねっくー!あああああああああ!」
アライさん「うぅ・・・痛かったのだ」
アライさん「のどがかわいたのだ・・・お水をのむのだ!」
ごくっごくっ
フェネック「・・・・・」
ゲシッ
アライさん「ふぇねっく?」
バシャーン!
アライさん「あ、うあ・・・ゴポッ・・ぷはっ!」
アライさん「沈むのだっアライさんは泳げないのだ!ふぇねっくふぇねっくー」
フェネック「・・・」
アライさん「はあはあ・・・なんとか岸にあがれたのだ・・・」
フェネック「ごめんねアライさん突き飛ばしちゃって。危険なハチがアライさんを刺そうとしてたのー」
アライさん「そ、そうなのか?助かったのだー!」
フェネック「アライさ~ん、濡れてると風邪引くよ~なんとかしないと」
アライさん「かぜ? あ、むこうにもくもくが見えるのだ!」
フェネック「きっと焚き火だねー、行ってみようか」
アライさん「しゅっぱつなのだー!」
アライさん「到着なのだー!なんか赤いものがみえるのだ?近づくのだ」
アライさん「ひっ!なんかこわいのだ!」
フェネック「あーこれは火だねー、怖いけど近づいてあたれば温まるよ?」
アライさん「わかったのだ!・・・・あったかいのだー!もっとちかづくのだ!」
フェネック「あんまり近づくと危ないよアライさん」
アライさん「大丈夫なのだー」チリチリボッ
アライさん「!!!」
フェネック「!!!!アライさん!!」
アライさん「あああああああ!熱いのだああああああ!」
フェネック「大変!火が全身に!」
アライさん「ふぇねっくーふぇねっぐぅぅぅぅ!ひああああああああ!」
フェネック「近くに水はない!砂をかけて消そう!」バサッバサッ
アライさん「ひぎぃぃぃぃ!うぐっ・・・ゴホッゲホッ」シュー
アライさん「ヒュー・・・ヒュー・・・う・・・ぁ」
フェネック「なんとか火は消えたわ、アライさん大丈夫?」
アライさん「ふ・・・ぇ・・・げっ・・ぐ」コヒューコヒュー
フェネック「アライさん、巣に運んですぐに手当するね」
アライさんはいっぱい痛い目にあったのだ
そとのせかいは危険がいっぱいなのだ
でもふぇねっくが助けてくれたのだ
だからアライさんは大丈夫なのだ
アライさん「コヒューコヒュー」モゾモソ
゙
フェネック「とうとう包帯ぐるぐる巻きになっちゃったねぇアライさん」
アライさん「ぁ・・・ぅ・・へね・・・く」ヒューヒュー
フェネック「・・・・・アライさん・・・」
フェネック「アライさん火傷と傷に効く薬、おいておくね・・・」
フェネック「ちゃんと塗るんだよ」
アライさん「の・・・・あー」ヒューヒュー
フェネック「アライさん・・・」
フェネック「聞いて、アライさん、わたしがここにいられるのも明日だけなの・・・」
アライさん「へね・・っく?」コフーコフー
フェネック「ごめんね、アライさん・・・」
アライさん「へね・・っく、どおして?どおして、そんなことおいう・・のだ?」
アライさん「アライさんはへねっくと・・・ずっと・・いはいの・・ら」
フェネック「また明日ね、アライさん」
アライさん「へねっく・・・へね・・・っく」
~そして最後の日
フェネック「アライさん・・・来たよ」
アライさん「へねっく!よくきたのだ!」
フェネック「!!!? アライさん!もう動けるの!!!」
アライさん「アライさんは、すぐけがが治るのだー」
フェネック「・・・アライさん」ゾッ
アライさん「アライさんはふぇねっくと一緒にいられる方法をかんがえたのだー!」
フェネック「そうなんだー・・・(アライさんのことだから大したこと考えてないだろうけど)」
アライさん「さっそくはじめるのだー!」
フェネック「・・・・」
ガブッ!!
フェネック「・・・・え?」
じわぁ
フェネック「あ、あぁ」ダラダラ
アライさん「なのだー!」バリッガブッ!
フェネック「あ、あああああああああああ!」ブシャァ
アライさん「もうちょっとなのだ!」
ガブッバリバリバリッ
フェネック「いやああああああああああああ!」
アライさん「おとなしくするのだ!」ガンッ!
フェネック「あ・・・あ」
アライさん「これでふぇねっくは動けないのだ!」
アライさん「アライさんはこれでふぇねっくとずっと一緒なのだー!」
目の前のアライさんはとても嬉しそうにわたしに話しかける
フェネック「どうして? アライさん、どうしてこんなことするの?」
アライさん「? アライさんはふぇねっくと一緒にいたいのだ!」
アライさん「だからふぇねっくを帰らせなければいいのだー!アライさんはあたまいいのだー!」
フェネック「」
アライさん「アライさんはえらいのだー!ふぇねっく、アライさんをほめるのだー!」
-----------------------
~数日後
飼育員1「おい!いたか!?」
飼育員2「こっちにはいません!!」
飼育員1「フェネック・・・一体どこへ行ったんだ」
飼育員3「おーい!大変だー」
飼育員1「どうした!?」
飼育員3「あっちでアライさんが目撃されたらしいぞ!」
飼育員1「こんな時に害獣なんて相手にできんぞ! 害獣駆除は我々の職務ではない!」
飼育員3「そうじゃない!あっちにじゃぱりまんらしきものを抱えたアライさんがいたらしいんだ」
飼育員1「!!!」
飼育員2「!!!」
飼育員2「じゃぱりまんって・・・・パーク関係者やそのフレンズ以外支給されないはずです!」
飼育員1「ああ、野生動物がパーク関連施設に侵入し、盗むとも考えられない」
飼育員2「そういえばフェネックが最近外出を許可されて、よく外でじゃぱりまんを食べていたそうですね」
飼育員3「そういうことだ、恐らくフェネックは野生のアライさんに食べ物目的で襲われたに違いない」
飼育員1「すぐに人員を集めてアライさんの目撃された場所へ急行するぞ!」
飼育員2、3「了解!」
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アライさん「じゃぱりまん美味しいのだ!」ガツガツ
フェネック「・・・・」
足をやられて数日たった
わたしは身も心も弱っていた
あの日動けなくなったわたしをアライさんは満足そうに見下ろして笑っていた・・・
アライさん『ふはははは、あらいさんはてんさいなのだー!』
アライさん『これでフェネックと一緒にいられるのだー!』
それからアライさんはわたしに食べ物を与えようとしていたときのことだった
恐らくそれは木の実か、わたしが持ってきたじゃぱりまんなのだろうと思った
アライさん『今からアライさんがゴハンをだしてやるのだ!食べるのだふぇねっく!』
しかし・・・・
アライさん『~~~~~~~~~♪』ブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリュブリュブリュブリュ
アライさん『きもちい~のだー』ブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリ
アライさん『じゃぱりまんはおいしいからアライさんが食べたのだ!』ブリブリブリブリブリブリュブリュブリュ
アライさん『ふぇねっくにはアライさんのうんちをあげるのだ!きっとおいしいのだー!』ブリブリブリブリブリ
フェネック『』
アライさんの紙オムツから大量の排泄物が漏れ出していった
アライさん『食べるのだ!』
アライさんは自らの排泄物を手で掴み、わたしに押し付けてきた
アライさん『フェネックはきっとお腹が空いているのだ、アライさんが食べさせるのだ』
アライさん『まだまだいっぱいあるのだ』
アライさんは自分の履いている紙オムツに手を突っ込んで排泄物をつかんで私に見せつけてきた
フェネック『あ・・・いやぁ・・・』
わたしは当然食べられるわけがなかった
それからというものアライさんはわたしに食べ物を渡すことなく、自分の排泄物を
食べさせようとしてきたのだ・・・
それからこんなこともあった
アライさん『ふぇねっく!退屈なのだ、遊びにいくのだ!』
フェネック『アライさ~ん・・・わたし足が痛くてうごけないよぅ』
アライさん『そうなのか? むむむ、しかたがないのだ』
アライさん『アライさんが連れていってあげるのだ!』
フェネック『え?』
ガシッ
アライさんはわたしの手を掴むと、森の奥へ走り出した
フェネック『い、痛い・・・アライさんやめて』
アライさん『ふはははは、たーのしーのだー』
フェネック『あ、足が・・』ズザザザザ~
森の木々の間をすり抜けてアライさんは走っていった
そして・・・
フェネック『! アライさん!危ない!』
アライさん『~~~~~~~♪』
ドガッ!
フェネック『ああああああああああああああ!』
わたしの足は折れてしまった
フェネック『う・・ぐ、ひっく・・・うぅ』
アライさん『ふぇねっく?どうしたのだ?』
アライさん『!! ふぇねっく! 足が!』
そしてわたしの足を見たアライさんはとんでもないことを言い出した
アライさん『すごいのだーどうなっているのだ!ふぇねっくで遊ぶのだー!』
フェネック『え・・・ちょっ』
アライさん『ぷらぷらしているのだ、たくさんまがるのだー、たーのしーのだー』
フェネック『いやあああああああああああああ!』
アライさん『~~~~~~~~♪』グニグニ
フェネック『あっ・・・・』
わたしはそこで気絶した
気がつくとアライさんの巣で寝ていた
遊び飽きたアライさんが運んだのだろう
そして今に至る
アライさん「じゃぱりまん美味しいのだ!美味しいのだ!」ガツガツムシャムシャ
フェネック「・・・・・」
ここでわたしは終わってしまうのか、諦めかけた時だった
飼育員1「いたぞ!こっちだ!!」
飼育員さん達がわたしを迎えに来てくれた
飼育員2「!!! フェネック!」
飼育員3「こ、これは・・・」
飼育員さんは足を骨折し、排泄物に囲まれてボロボロになったわたしに駆け寄ってきた
飼育員1「大変だ!フェネックは衰弱仕切っている!! 救護班!応答せよ!!」
飼育員2「すぐに搬送しましょう!」
アライさん「? なんなのだ? ここはアライさんのおうちなのだ、あらしてはいけないのだ」
飼育員3「なんだ、こいつ?」
アライさん「もしかしてアライさんのおうちに遊びにきたのだ?」
飼育員1「そんな奴相手にするな! 早くフェネックを! 救護班の到着はまだか!?」
アライさん「お前たちふぇねっくの友達なのだ? ふはははは、だったら一緒に遊んでもいいのだ」
飼育員1「っ!! こ、の害獣がああああ!」
飼育員2「まってください!」
飼育員1「!! なぜだ!」
飼育員2「アライさんもフレンズです、事情を聞いてみましょう」
飼育員1「・・・救護班が来るまでの間だけだ」
アライさん「?」
飼育員2「アライさんこんにちは、私たちはフェネックの友達なの」
アライさん「こんにちはなのだ、お前たちはふぇねっくの友達なのだ?」
飼育員2「そうそう、それでね? アライさん、フェネックはとっても辛そうだけどどうしたのかな?」
アライさん「そうなのだ、だからアライさんはお世話をしていたのだ!」
アライさん「ふぇねっくは友達なのだ、だから一緒にいたいのだ」
飼育員2「そうなんだ、ありがとねアライさん」
飼育員2(よかった、こんな無垢なフレンズが同じフレンズに酷いことをするはずが・・・)
アライさん「ふぇねっくがもうアライさんのおうちに来られないって行ってたのだ!」
アライさん「だから、アライさんはふぇねっくを動けなくしたのだ!」
飼育員2「・・・・え?」
飼育員1「!!!」
飼育員3「!!!」
アライさん「ふぇねっくの足を何度も何度も噛んだり引っ掻いたりしたのだ! がんばったのだ」
アライさん「そしたらふぇねっくは動けなくなったのだ! アライさんのけいさん通りなのだ!ふはははは!」
飼育員2「そ、そんな」
アライさん「ふぇねっくはアライさんにじゃぱりまんをくれるのだ、じゃぱりまんは美味しいのだ」
アライさん「でもふぇねっくのゴハンがないのだ、だからアライさんはゴハンを出してあげたのだ」
アライさん「じゃぱりまんは美味しいからアライさんが食べたのだ」
アライさん「ふぇねっくにはアライさんのうんちをあげたのだ、きっとおいしいのだー」ブリブリブリブリブリュブリュ
飼育員2「え、あ・・・そんな、ひどい」
飼育員1「・・・」
飼育員3「・・・」
アライさん「お前たちにもアライさんのうんちを分けてあげるのだ! 感謝するのだ」ムリュムリュムリュ
アライさんはまたも紙オムツに手を突っ込み、自らの排泄物を取り出した
アライさん「じゃぱりまんのうんちなのだ、きっと美味しいのだ」グチャグチャ
そして、飼育員さん達に差し出した
飼育員1「っ!!!」バチッ
アライさん「?」
飼育員さんはアライさんの手を払い除けた
アライさん「何をするのだ、いっぱい、いっぱいあるのだ! 受け取るのだ」グチャグチャ
飼育員1「」ブチッ
ドカッ!
飼育員さんは排泄物を拾いながらうつむいているアライさんの顔面を思いっきり蹴り上げた
アライさん「ぶべっ!」
ベシャッ!
アライさん「うぅ・・・あ、が・・・い痛いのだ」プルプル
前歯が折れ、鼻が潰れ血を撒き散らした
アライさんは苦しいのか顔面を両手で抑えて四つん這いのような状態で震えている
アライさん「痛い・・・痛いのだ・・・うう」ブリュ!
あまりのダメージからかアライさんは苦しみながら脱糞を始めた
アライさん「あうぅ・・・・ああぁ~」ブリュッブリュッブリュブリュブリュブリブリブリブリブリブリブリブリ
突き上げられたアライさんのお尻の紙オムツは膨れ上がり、大量の排泄物が漏れ出している
アライさん「あぁー・・・うう・・・」ボトボトボトボト
飼育員1「!!! ・・・・きたねぇやつだぜ、オラァ!!!」ドガッ!
飼育員さんは四つん這い状態のアライさんの首を踏みつけた
アライさん「あぐぇ!! ・・・・あ・・・ひ・・・だ・・・い・・・おだ」ゴフェッ
アライさん「」ピクピク・・・ジョーーーー
糞尿を垂流しそのままアライさんは動かなくなってしまった
飼育員1「二度と起き上がるんじゃねぇぞ!!! 害獣が!!」
飼育員2「なんで・・・こんな・・フェネックが、こんなやつに」
飼育員3「油断した、少しでも良心があると期待してたんだが・・・所詮は害獣か」
救護班「救護班、到着しました!」
飼育員1「ようやく来たか!! 頼む、すぐにフェネックを保護してくれ!!!」
救護班「わかりました、すぐに救助を・・・・うっ!! これは・・・ひどい」
飼育員1「安心しろ、フェネック! 今すぐ助けてやるからな!!!」
飼育員2「フェネック、救護班が来たからもう大丈夫ですよ!!」
飼育員3「しっかりしろ、フェネック!! お家に帰れるんだぞ!!」
救護班「患者1名搬送です!!」
それからわたしはパークの車に乗せられ病院へ搬送されることとなった
救護班「よし!! みんな車に乗り込んだな!!! 出発するぞ!!」
ブロロロロ~
~車内~
飼育員1「くそっ!! あの害獣が!! ゆるさねえ」
飼育員2「私は・・・・・甘かったのかな・・・・・フレンズはみんな、いい子たちばかりだと」
飼育員3「確かに、認識を改める必要があるようだな、奴は紛れもなく害獣だった」
なのだー
飼育員1、2、3「!!!!」
アライさん「へ・・・ねっく、ふぇねっく」ヨタヨタ
アライさん「ふぇねっくぅ、ふぇねっくー!!!」ヨジヨジ
飼育員1「!!! あのっ!! 害獣がぁ!!まだ生きてやがったのか!!!!」
飼育員2「ひいぃ、な・・なんでぇ」
飼育員3「凄まじい生命力だ・・・」
アライさん「ふぇねっく!ふぇねっくー!ふぇねっくー!!」
フェネック(アライさん・・・)
フェネック「あっ・・・・」
フェネック(ダメだ、ここでアライさんを呼んでしまったら・・・)
アライさん「ふぇねっく!ふぇねっぐぅ!なんで連れて行くのだ?」
アライさん「アライさんが可愛そうなのだ、ふぇねっくー」
この子はやはり害獣だ・・・
助けたけど、駆除しなきゃという気持ちも同時にあって・・・
だがわたしには通報できなかった・・・
やっぱりアライさんがかわいそうだったから・・・
でも・・もう二度とあうことはないでしょう
さよならアライさん
ブロロロロ~
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その後治療を受けたわたしは、なんとか一命をとりとめた
あのあと飼育員さんが保健所に通報したらしい
しかし、あの場所にアライさんはいなかったそうだ
わたしは今まで感じたことのない恐怖と憤りを感じていた
同時に、何故かホッとした気持ちを覚えた
やはりわたしは、まだアライさんに未練があるのだろうか
いや、もうあの子には会わない・・・
でも・・・
フェネック「そろそろ季節は秋かー、寒くなってきたなー」
フェネック「大丈夫かな・・・・-----」
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アライさん「はぁ、はぁ・・・ごふっ」ズリズリ
アライさん「ふぇねっくぅ、ふねっくぅ、」
アライさん「あの人間たちがふねっくを連れて行ってしまったのだ」
アライさん「ふぇねっくはアライさんと一緒にいたかったのに」
アライさん「せっかくふぇねっくが動かなかったのに、アライさんが可哀想なのだ」
アライさん「うぅ・・・寒くなってきたのだ」ブルブル
アライさん「どこかあったかい場所へいくのだ」
アライさん「あ、あそこをアライさんのおうちにするのだ」
アライさんは目の前の民家に目をつけた
~民家~
アライさん「開けるのだ、入れるのだ」ドンドン
アライさん「アライさんが来たのだー」ガンガン
主人「はーい、どちら様ですか」ガチャ
アライさん「やっと開けたのだ、人間なのだ」
主人「げっ!!」
アライさん「おそとは寒いのだ・・・アライさんはここに住むのだ、早くおうちに入れるのだ」
主人「こ、こいつ、もしかしてこの間近所で赤ん坊をかじったっていうアライさんか?」
アライさん「アライさんを知っているのだ? アライさんは人気者なのだ」
主人(はやく保健所に通報しないと・・・)
アライさん「?」
主人(足止めしないと逃げられちゃうよな、お菓子で釣るか。 こいつバカそうだし・・・)
主人「アライさんお菓子あげるから、お庭で遊ぼうか」
アライさん「おかし? 遊んでくれるのだ? やったのだー」
主人「じゃあ向こうへいこうねぇ、アライさん」
アライさん「わかったのだ」
主人に促されてアライさんは庭へ向かった
主人(隙を見て通報するか・・・・それにしても、なんでこいつオムツ履いてんだ?)
主人「アライさん、お菓子持ってきたよ。 おいしいよ~」
アライさん「食べ物なのだ? はぐはぐ・・・美味しいのだぁ!」
主人(アライさんは物を洗う習性があったな、たらいに水張って適当な石でも洗わせておくか)
主人「アライさん、洗うのが得意なんだって? じゃあこれを洗ってくれる?」イシドサー
アライさん「アライさんは洗うのが得意なのだー、アライさんにおまかせなのだー」エッヘン
主人「・・・じゃあ、ここで石を洗っててね?」イラッ
主人はアライさんに気づかれないように通報した
主人「もしもし、アライさんが自宅に現れました。 駆除をお願いします。 住所は・・・・」
--------------------------
アライさん「~~~~~~~~~~♪」バシャバシャ
アライさん「たーのしーのだー」バシャバシャ
保健所「こんにちはー」
主人「どーも、こちらにいます」
アライさん「えへへへへ、たーのしーのだー」バシャバシャ
保健所「アライさ~ん」
アライさん「?」
保健所「アライさん、これから楽しい所に連れて行ってあげるね」
アライさん「たのしいところなのだ? ついていくのだー」
保健所(さあ、こっちへこい)
犬「ワンワン!!!」
アライさん「!?」
犬「グルルルル・・・ワンワン!!!」
アライさん「ひぃ!! 怖いのだ!! 逃げるのだー!!!」
保健所「!!! 逃げるぞ!! 捕まえろ!!!」
アライさん「はっはっ・・・逃げるのだ」ビクビク
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アライさん「はぁはぁ、逃げ切ったのだ。 あのおうちはアライさんのなのに・・・」
アライさん「美味しいものもあったのに、怖いのがいるから戻れないのだ」
アライさん「違うおうちを探すのだ」
アライさんは自分の棲家を探すべく歩き出した
~別の民家~
アライさん「開けるのだ!! アライさんなのだー」ドンドン
アライさん「おうちに入れるのだー!! ここはアライさんのおうちにするのだー!!」ドンドン
・・・・・何度呼びかけても返答はない、どうやらここの家は留守のようだ
アライさん「何でだれも応えないのだ? ・・・・あっ」
アライさんは民家の2階の屋根に隙間があることに気がついた
アライさん「あそこから入るのだー」
流石は動物、アライさんは民家の2階の屋根まで登り始めた
アライさん「のぼるのだー、もうちょっとなのだー」ヨジヨジ
アライさん「ついたのだー」ヨジヨジ
そしてアライさんは屋根裏へ入り込もうとする
アライさん「ここに入るのだー、 おしりが引っかかったのだ」バタバタ
ちょうどアライさんの履いているオムツが引っかかり、オムツ内に蓄えた排泄物が庭に落下していく
アライさん「もうちょっと、もうちょっと」ムギュー・・・スポッ
アライさん「入れたのだー」ドサッ
そこには思いのの外、広い空間が広がっていた
アライさん「うわー今日からここがアライさんのおうちなのだー!! ふははははは!!」
アライさん「さっそくたんけんするのだー!!」バタバタバタッ
アライさんは勢い良く屋根裏で走り出した、家に誰もおらず見つからなかったのは幸いである
アライさん「・・・・たんけん飽きたのだー、ねどこを作るのだー」
アライさんは近くの柱にかじりつき、木を削っていく
アライさん「ふははははは!! ・・・・ん?」ガジガジガジ
近くにあった断熱材に気がついたようだ
アライさん「なんなのだ? このふわふわは? かじるのだ」ガジガジガジ
アライさん「これでお布団をつくるのだー」
屋根裏を破壊していくアライさん
数時間後には立派にアライさんの生活スペースが出来ていた
アライさん「ふははははは、かいてきなのだー!!!」ノダー
アライさん「眠くなったのだ、きょうはもう寝るのだ」zzzz
家主「ただいまー・・・・なんで庭に糞が落ちてんだ?」
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~夜
アライさん「zzzzz~~ のだぁ~」zzzz
アライさん「目がさめたのだ」パチッ
ぐぅ~
アライさん「お腹がすいたのだ・・・じゃぱりまん食べたいのだ、ふぇねっくー」
アライさん「そうなのだ、ふぇねっくはいないのだ、じゃぱりまんが食べられないのだ」
アライさん「おそとに食べ物を探しに行くのだ」
このアライさん治癒能力異常に高いな。無限に拷問できる
~畑~
アライさん「うわぁ~、食べ物がいっぱいあるのだー」
アライさん「いいところを見つけたのだ! 全部ぜーんぶアライさんのものなのだぁ!!」
アライさんは畑の土を掘り返し、作物を引っ張り出していく
アライさん「ざくざく~おいもほりなのだ~♪」ザクザク
アライさん「お腹がすいたのだ、食べるのだ」モグモグ
アライさん「じゃぱりまんの方が美味しいのだ、でも食べるのだ」モグモグ
フレンズ化し、動物だった頃より体が大きくなったアライさんの食欲はとどまることを知らなかった
アライさん「モグモグ・・・もっと取るのだ~」
そしてアライさんは畑の芋を全て掘り返して食べてしまった
アライさん「ふぅー、お腹いっぱいなのだー、もういらないのだ」
アライさん「満足したからおうちに帰るのだ」
そうしてアライさんは棲家へと帰っていった
アライさんが立ち去った後の畑は無残なものだった
掘り返された芋はきれいに平らげられたわけではない、美味しい部分のみかじり取られ打ち捨てられていた
>>45
けものフレンズゲームのアライさんは回復キャラなので(味方は回復しない)
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~朝
アライさん「うぅーん、よく寝たのだ・・・・寝床のおかげで暖かかったのだ、やっぱりアライさんはてんさいなのだー」
アライさん「昨日は良く食べたのだ! おといれしたくなったのだ」
アライさん「ん~~~~~~~~っ!!」ブリュ!
アライさん「~~~~~~~~~~~~~~」ブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリ
アライさん「思いっきり出すのだー!!」ブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリ
アライさん「気ー持ちーいのだー!!!」ブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリ
アライさん「おかしいのだ・・・・うんちがとまらないのだ」ブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリ
アライさんはどうやらお腹を壊していたようです、慣れない環境で疲れてしまったのか
アライさん「い、痛いのだ・・・・おしりが壊れてしまうのだ」ブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリ
アライさん「・・・・・・・」ブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリュブリュ・・・
アライさん「と、止まったのだ」ブリュブリュブリュッ・・・・ジャーーーー
アライさんのオムツからは許容量を遥かに超えた量の排泄物が漏れ出している
アライさん「疲れたのだ・・・座るのだ」ドシッ
アライさん「あぁ~お尻のうんちが暖かいのだ~」ムリュムリュベチャー
アライさんが座った瞬間、オムツに溜まった大量の排泄物が外に押し出された
そして屋根裏には大量の糞尿が打ち捨てられた
--------------------------
~お昼
アライさん「お昼ごはんにするのだ、またその辺からもらってくるのだー」
アライさん「おでかけおでかけ~♪」ヨジヨジ
アライさんは食料を取りに出かけるようです、屋根裏から抜け出し外壁を下っていると・・・
ズルッ!
アライさん「!!」
アライさんは足に付着した排泄物で足を滑らせ、2階から地面に叩きつけられた
バンッ!! ベチャァ!
アライさん「あ・・・・・かはっ!」バタッ
アライさん「うぇ・・・・ぃぃぁ・・・・ぇぇ・・・ヒュー・・・・ヒュー」モゾモゾ
アライさん(く、苦しいのだ・・・息が、出来ないのだ・・・・たすけてほしいのだ)
アライさん「お・・・だ・・・い、ひ・・・が・・・くる・・・し」ナミダメ
アライさん「うぅ・・・・あ・・・あ」キュー
アライさん(頭が、割れそうなのだ・・・・痛いのだ・・・・苦しいのだ・・・・)
アライさん(なんで・・・・・なんで・・・・・アライさんがこんな目に・・・・・)
アライさん「ごふぁっ!! なに・・・・これ? 血を・・・吐いたの・・・・だ?」ベシャァ!
アライさん「うぁ・・・ぁ」ピク・・・・ピク
~1時間後
アライさん「死ぬかと思ったのだ・・・・ひどい目にあったのだ、ご飯を探しにいくのだ」
アライさんがおうちの門から外に出たときだった
近所の爺さん「おじょうちゃんや、見ない顔だね。 もしかしてそこの子かい?」
アライさん「そうなのだ、そこはアライさんのおうちなのだー」
近所の爺さん「おや? 可愛い耳としっぽだねぇ (流行ってるのかな?)」
アライさん「そうなのだ、アライさんはかわいいのだ!!!」
近所の爺さん「そうかいそうかい、これから遊びに行くのかな?」
アライさん「アライさんはこれから食べ物をとりにいくのだ」
近所の爺さん「ほっほっほ、おにぎりならあるが、食べるかい?」
アライさん「食べ物をくれるのだ? うれしいのだー」
~近所の爺さん家~
近所の爺さん「ほら、おにぎりだよ、お食べ?」
アライさん「わーい、はぐっはぐもぐもぐ・・・・美味しいのだ」
近所の爺さん「ほっほっほ、たくさんあるぞい」
アライさん「助かるのだ! もっと食べたいのだ」
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~夕方
近所の爺さん「今日はもう遅いから帰りなさいな」
アライさん「美味しかったのだー、さよならなのだー」タッタッタッ
近所の爺さん「元気のいい子だったの」
アライさん「アライさんに食べ物をくれるとは、アライさんはやっぱり人気者なのだ!!」ヨジヨジ
お腹いっぱいになって満足したアライさんは住処に戻るべく家の壁を上っていた
アライさん「今度は落ちないように気をつけるのだ・・・・到着なのだ」
アライさん「お腹いっぱいで眠いのだ、今日は寝るのだ」zzzz
家主「なんか・・・・最近天井によくしみができるな、雨漏りか?」
~数日後
家主「今日は天気がいいからどっかに出かけるかな」
近所の爺さん「こんにちは、今日は天気がいいですね」
家主「こんにちは、そうですね。 これからお出かけしようかなって思ってます」
近所の爺さん「それは結構ですなあ、ところでお宅の娘さんはご一緒ではないのですか?」
家主「え?」
近所の爺さん「最近うちによく遊びに来てくれるんですよね、おにぎりが大好物みたいで」
家主「え?え? うちに娘なんかいないですよ?」
近所の爺さん「はて? 確かにお宅の娘さんといっておりましたが」
家主「それって、どんな子ですか?」
近所の爺さん「動物の耳としっぽの飾りをつけた子ですね、気に入っているのかいつも付けているんですよ」
家主(そんな子、うちどころか近所にいたか?)
近所の爺さん「いつもおにぎりを食べながら、おいしーのだーって言ってますね」
家主(おいしーのだ?・・・・)
家主「その子の名前はわかりますか?」
近所の爺さん「本名かはわからないが、自分のことを『アライさん』と言っていました」
家主「!!! 何だって!!!」
家主「大変だ!!! アライさんが出たぞ!!!!」
近所の爺さん「ど、どうしたんだ? そんなに慌てて、もしかして行方不明の子供だったとか?」オロオロ
家主「違いますよ!! 知らないんですか!? 害獣ですよ!!!」
近所の爺さん「なんだって! 害獣って、そんな言い方ないじゃないか!!」
家主「本当に知らないんですか? この間近くで子供が動物に殺されかけたでしょ!!! あの犯人ですよ!!!」
近所の爺さん「そんなわけ無いだろ!! 素直で良い子だぞ!!!」
家主「ええ、動物だからそう見えるでしょうね」
家主「今すぐ居場所を突き止めて保健所に連絡しないと大変なことになる!!!」
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アライさん「ふははー食べ物がいーっぱいあるのだー」
アライさんは家主がいないのをいいことに壁に穴を空け、部屋に侵入し食べ物を奪っていた
アライさん「となりのおうちの人間といい、やっぱり人間は食べ物をいっぱい持っているのだ」
アライさん「アライさんのおうちに人間が住んでいてよかったのだ!! 食べ物をいっぱいもらえるのだー!!!」
アライさん「アライさんの寝床にもっていくのだー」
アライさん「うっ! お腹が痛くなったのだ・・・・」
アライさん「昨日おにぎりを食べすぎたのだ・・・っ!」ブッ!プスゥー
アライさん「おといれしたくなったのだ、ここでしていくのだー」ブリュッ
アライさん「うんち出すのだー」ブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリ
アライさん「いっぱいでるのだー」ブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリュブリュブリュッ
アライさん「スッキリしたのだ!」ブリュッボトボトボトボト
アライさん「寝床にもどるのだ」ヨジヨジ
アライさんが寝床に戻ると家主が隣人を連れて帰ってきた
家主「本当にうちに居るっていたんですね」
近所の爺さん「ああ、そうだ確かに、『アライさんのおうちなのだ』っていっていた」
家主「クソッ! ふざけやがって!! いいですか? 早く捕まえないといけません、一緒に探してください」
近所の爺さん「ああ、分かった」
近所の爺さん(害獣だなんて・・・まだ子供じゃないか。 家主も会ってみれば分かるはずだ、あの子はいい子だって)
家主「本当にうちに住み着いてるのか? 困ったなぁ・・・・」
家主は別の部屋の扉を開けた、するとそこには・・・・
家主「!!!!! な・・・・なんだこれ」
開けっ放しの冷蔵庫、戸棚、そして大量の排泄物がそこにあった
近所の爺さん「どうした? ・・・・・・!!!!」
家主「やっぱりうちに住み着いていやがる」
近所の爺さん「こ、これは一体・・・・」
家主「早く探すんです!! うちにいるんですよ!! あの害獣が!!!」
近所の爺さん「ま、待ってくれ、まだそうと決まってはいないだろう? 空き巣かもしれんし・・・・」
家主「この世のどこに家の中に糞を垂れ流していく空き巣が居るんですか!!!?」
近所の爺さん「もしかしたら、野生動物かもしれんだろ」
家主「だからその野生動物を探してんですよ!!! いい加減分かってください」
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アライさん「ふはははは、かいてきなのだー」
アライさん「お布団もあるし、ゴハンも食べ放題! ここにずっと住むのだー!」
「~~~~~~~~~」ガヤガヤ
アライさん「? 何なのだ? 下がうるさいのだ」
家主「いい加減にしてくださいよ!!! なんで分からないかなあ!!!」
アライさん「なんかこわいのだ・・・・もう一回ご飯もらいに行きたいのに」
近所の爺さん「あの子はいい子だ!! 会ってみれば誤解も解ける!!!」
家主「~~~~~~~っ!! はぁ、分かりました。じゃあその子呼んでみて下さい。いい子ならうちに勝手に住んだりしないはずだ」
近所の爺さん「ああ、いいだろう。 呼んでやる・・・・・アライさーんいるかーい?おにぎりの爺さんだよー」
アライさん「!! あの声はおにぎりの人間なのだ! きっとおにぎりくれるのだ!」
・・・・・・
家主「いねえのか?」
近所の爺さん「ほれ、あの子はいないだろ?」
家主「犯人はアライさんじゃなかったのか? ・・・・いや、しかし」
バタッ!
家&爺「!!!」
バタバタバタッバリバリバリッ・・・ゴリゴリゴリ・・・バンッ
アライさん「なのだー」
家主「」
近所の爺さん「」
壁を破壊してアライさんが現れた
アライさん「アライさんは食べ物を貰いに来たのだ、さっきのじゃ足りないのだ。 食べ物を持ってきたのだ?」
家主「お前か!! 人んちの食料を盗みやがって」
アライさん「なんでなのだ!? アライさんのおうちの食べ物を食べただけなのだ! アライさんのなのだぁ!!!」
家主「っ!!! 俺の食糧なんだ!! 勝手にもっていくんじゃねぇよ!!」
アライさん「ひどいのだ!! 食べ物をひとりじめしているのだ!!」
家主「いい加減にしやがれ!! 捕獲して保健所送りだ!!!」
アライさん「やめるのだ!!」バリッ!
家主「いっ・・・・つ・・・」
アライさんに引っかかれた家主の手からは大量の出血が
家主「もうゆるさねぇぞ!! この害獣が」シャキン
家主は怒りが収まらず包丁を取り出し、アライさんに向かって駆け出した
アライさん「何をするのだ!! アライさんが何をしたというのだ!!」
家主「ウオラァァァァァァァァァァァァ!!」スパッ
家主の包丁がアライさんの二の腕を切りつけた
アライさん「ひ、痛いのだ!! 何なのだ! 血が、血が出ているのだ」
驚くのも無理はない、殆どの動物は刃物で切りつけられたことなど無いだろう
初めて味わう鋭い痛みにアライさんはパニックに陥った
アライさん「はぁはぁ・・・・痛い、痛いのだ!! やめてほしいのだ!! 」
家主「待ちやがれぇぇぇぇぇ!」
必死に逃げるアライさん、家主は追いかけ続けた
数分後逃げ惑うアライさんの体力は、もう限界が近づいていた
アライさん「はぁはぁ・・・・・」キョロキョロ
何処かに隠れる場所がないか、アライさんは必死に探した
それは、作戦など高度なものでなく、動物の習性として逃げ込む場所を探してのことだった
しかし・・・・
アライさん「もう・・・・・疲れたのだ、はぁはぁ」
フレンズ化したアライグマが逃げ込めるほどのスペースなどあるはずがなかった
ザクッ
アライさん「みぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
家主の包丁がアライさんのお尻に突き刺さった
アライさん「あう、あああああああああああああああああああああああああ!!!!」
アライさん「びええええええええええええん!!! いだいのだああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
アライさん「うえぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇん!!! だずげでぇぇぇぇヴぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」
家主「はぁ、はぁ・・・・・鬼ごっこはお終いだ、やっと捕まえたぜ」
家主「保健所なんか待ってられねぇ・・・・この場で処分してやる!!」
アライさん「びええええええええええええええん!! あああああああああああああああ!!!」ドクドク
もう一本尻尾が生えたかのようにアライさんのお尻には包丁が突き刺さっている
家主はもう一本包丁を取り出し・・・・
家主「くたばれ!! 害獣がぁ!!!」ブンッ
アライさんに振り下ろした
が・・・
近所の爺さん「やめんかあ!!!!!」ガシッ
家主「!! 何するんです!! 離して下さい!!」
近所の爺さん「離すもんか!! 見ろあんなに痛がって・・・可哀想じゃないか!!!」
アライさん「おぅっ・・・・・おえっ・・・ぁぁぁ・・・・・ぐるじい・・・いだいよぉ・・・なの・・・だ」ドクドク
近所の爺さん「こんなに弱って」
家主「そうだ! だから弱っている今のうちにやるべきだ!!!」
近所の爺さん「まだ分からんか!! お前は子供を傷つけているんだぞ!!!」
家主「お前こそいい加減分かれよぉ!! 人間じゃねえの!! ケダモノなの!!!」
近所の爺さん「いつまでも何を言っているんだ!!! 自分のしたことが分からんのか!!」
家主「ネットとかニュースとか新聞とかの写真見てねぇのかよ!! やばいの!!あ・れ・が・害獣なの!!!」
近所の爺さん「新聞しか見とらん!!! 写真なんぞ見たこと無いわい!!!」
家主「~~~~~~~~~っ!! ああ! 逃げちまった!!」
近所の爺さん「よかった、あの子は逃げられたんだな・・・・」
家主「よくねぇよ!!! くそっ離せ!!」
家主は急いで家の外に飛び出したがアライさんの姿はどこにもなかった
血の跡を辿ったが、草むらに入られてしまいその後の追跡は困難だった
家主「っ! くそっ!!」
近所の爺さん「もういなかっただろ? あの子は大丈夫かなあ」
家主「このじじい!! なんてことしてくれたんだ!!!」
近所の爺さん「お前の非道を止めていたんだ!! 感謝しろ!!!」
家主「この野郎!! 何なんだよお前!!」
ご近所さん達「なんだなんだ?」
ご近所さん達「どうしたどうした」
ご近所さん達「やだ、大きい声出して」
ご近所さん達「なになになんですか~」
近所の爺さん「お前が子供に暴力を奮っているのを止めたんだ!! 何が悪い!!」
家主「いつまで言ってんだクソジジイ!!!」
ご近所さん達「暴力? こわいわー」
ご近所さん達「なんだって」
ご近所さん達「警察に通報したほうがいいかな・・・」
近所の爺さん「ほれ見ろみんなお前が悪者だと言っているぞ!! 頭を冷やすがいい!!」
ご近所さん達「あの爺さんが止めたのか・・・」
ご近所さん達「あの男が犯人なのか」
ご近所さん達「やっぱり警察に通報しよう」
家主「通報すんなら警察じゃなくて保健所だよ!!!」
ご近所さん達「え、何?保健所?」
ご近所さん達「何を言っているんだ、あの男」
ご近所さん達「ヤバいやつなのか?」
近所の爺さん「ほれ、誰もお前が正しいと言っていないぞ。お前があんなことするからだ。さっさと罪をみとm・・・」
家主「お前のせいでアライさんを逃したからだろうが!!!!」
ご近所さん達「!!!!!」
ご近所さん達「あ、アライさんだって・・・?」
ご近所さん達「え? 嘘だろ・・・怖い怖い」
ご近所さん達「大変よ! アライさんよ!」
近所の爺さん「? ご近所さんたちはみんな知っているようだな。きっと近所でも有名で元気な子だったんだろう」
近所の爺さん「そんな子をお前は!!」
ご近所さん達「大変だー! アライさんが出たぞー!」
ご近所さん達「やべぇよ・・・どうすんだよ、とうとうこの辺にも出ちまったのか・・・」
ご近所さん達「オイオイオイ、早く通報しないと・・・」
ご近所さん達「まじかよ! この辺に逃げたってこと!? なんてことだ」
近所の爺さん「え?え? なんだ・・・・みんなどうしてそんな目で私を見るんだ?」
ご近所さん達「あの爺さんが逃したんだって?」
ご近所さん達「なんてことしてくれたんだ!」
ご近所さん達「おい、ふざけんなよ!! 何でそんなことしてんだよ!!」
ご近所さん達「これでまた被害者が出たらどうしてくれるんだよ!!」
近所の爺さん「何でだ?・・・・私は悪くないはずだ、悪いのはあの男の方ではないのか?」
家主「だから言ったでしょ!!! まずいやつなんだって!!! 何で知らねぇのかなぁ!!!」
ご近所さん達「あの爺さんアライさん知らないの?」
ご近所さん達「連日ニュースやってんじゃん!」
ご近所さん達「この間だって赤ん坊が食われかけて重症を負ったって報道があったじゃねえか!!」
ご近所さん達「まずいじゃん、この近所で今度は死人が出るかも知れないじゃん!!」
近所の爺さん「そ、そんな・・・・みんな何で? (あの子はそんなに危険なものだったのか?)」
家主「もうわかったでしょう・・・・世間では一般的に認知されているはずのことなんです」
近所の爺さん「でも、あんなことしなくても言葉で言えば解決できるのではないか?」
家主「!!! まだわかんねぇのか!!! そんなんで解決できるなら連日のように被害者は出ていねぇよ!!!」
家主「言葉が喋れるのと見た目に騙されちゃいけないんだよ!!! もう理解してくれよ・・・・・」
近所の爺さん「でも・・・知らなくて、可愛そうだったから・・・・」
家主「俺の方が可哀想だよ!!!」
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アライさん「うぅ・・・・痛いのだ、血が、血が止まらないのだ」
あの場からなんとか逃げ出したアライさんだったが、出血も多く弱っていた
アライさん「何なのだ、何なのだこれは・・・・とっても痛いのだ」
うつ伏せに倒れているアライさんのお尻には一本の包丁が突き刺さっていた
アライさん「ぁぁ・・・・あの人間が食べ物を独り占めしようとしてたのだ、ひどいのだ、アライさんが可哀想なのだ」
空腹と痛みに嘆きながら草むらに倒れ込むアライさん、するとそこに・・・
カァカァ
アライさん「? なんなのだ?」
カァカァカァカァ
数匹のカラスがアライさんに寄ってきた
カァカァ!!バサバサバサバサ!
アライさん「何なのだ? アライさんに何をするのだ? こ、怖いのだ・・・・」
ザシュッ!
アライさん「え?」
カァカァカァカァ!
ザシュッザクッザクッ!
アライさん「ひぃ・・・・あ・・・・い痛いのだ、痛いのだぁ」
カァカァカァ!
ザクザクザクッ!
アライさん「や、やめるのだ! い、痛い痛い! アライさんをどうするのだ!!」
痛みを訴えるアライさん、しかしカラスは非情にもアライさんを突付くのをやめない
どうやらカラスは血の匂いと糞が腐った匂いに惹かれて来たようだった
弱ったアライさんを餌と思い込んでつつき続けるカラス
そして・・・・
カァ!! ズボッ!
アライさん「きやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ブシャア!
アライさんのお尻に刺さった包丁を引っこ抜いた
アライさん「あぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ドクドクドク
アライさんのお尻から勢い良く血が流れ出ている
そこにカラスたちは容赦なくくちばしを差し込んだ
グサッ!ぐちゃぐちゃ
アライさん「うぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁ!!!!! びえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」ザクザクグチャグチャ
カラスたちはアライさんのお尻の肉をついばみ食べ始めた
アライさん「いっ痛い、やめるのだ! やめてほしいのだ・・・・アライさんが死んじゃうのだ」ザクザクッ
アライさん「あアライさんが可哀想なのだ・・・・ひぐっ」ジョーーー
あまりの痛みにアライさんは失禁した
カァ?
カラスは尿の匂いを感知したのか、アライさんの秘所にくちばしを差し込んだ
アライさん「ひっ! い・・・っだ そこ・・・・いだいのだ・・・・やめ・・・お腹・・・・壊れちゃう・・・のだ」グチャグチャ
アライさんの秘所からは血がダラダラと流れ出した
必死に懇願するが、無情にもカラスたちはアライさんをつつき続ける
アライさんは最後の力を振り絞り・・・・
アライさん「ど、どこかへいくのだぁ!!」
バリッ!!
カァカァ!!!
その爪でカラスたちを薙ぎ払った
カラスたちは飛び退いた。
しかしすぐにアライさんに襲いかかった
カァカァカァ!バサバサバサ!
アライさん「や、やめて・・・・こないで・・・・こないでほしいのだ」
アライさんは何度もカラスたちを引っ掻いた
数分の死闘の後、カラスたちは退却していった
アライさん「うっ・・・・ぐ・・・・ひ・だい・・ひだいのだ」ドクドク
アライさん「な・・・なんでアライさんを狙うのだ・・・アライさんはご飯じゃないのだ」シクシク
アライさん「アライさんは苦しいのだ・・・・なんでだれも助けないのだ・・・・ふぇねっく、ふぇねっくぅ」ヨタヨタ
アライさん「怖い・・・・・怖いのだ・・・ひどいのだ」ブルブルブルブル
アライさんは衰弱仕切り、今度こそだめかと思った
だが、視線の先に
カァ・・・・カァ・・・
弱ったカラスが2羽倒れていた
先程アライさんの爪にやられたカラスだ
アライさん「お腹がへったのだ、喉がかわいたのだ・・・・」ガシッ
アライさんはカラスを掴むと食べ始めた
アライさん「食べるのだ、食べるのだ・・・・お腹がいっぱいになれば、アライさんは元気になるのだ」
バリッバリッムシャムシャ
血をすすり、骨を砕き、肉を喰らった
アライさん「はぐっはぐっ! ムシャムシャ!」バリバリ
失った血液を、体力を取り戻すため。 そして腹を満たすため、アライさんはカラスの肉を貪り続けた
アライさん「はぁはぁ・・・・うぅ・・・痛いのだ・・・寒いのだ・・・・・」ガクッ
アライさんは意識を失った
--------------------------
~翌朝
アライさん「・・・・・・・・っ!」
アライさん「いぎっ!! 痛い、痛いのだぁ!!」モゾモゾ
アライさんは痛みで目を覚ました
アライさん「なんなのだ? これは?」
痛みの原因の尻に目をやると、そこには虫がたかっていた
アライさん「な、なんなのだ? いっぱいいるのだ」
アライさん「アライさんに登ってきてはだめなのだ! やめるのだ!」
ゴソゴソゴソッモゾモゾ
大量の虫が蠢き、ハエが宙を舞っている
アライさん「何なのだ! 邪魔なのだ! どくのだぁ!」バシッ!
アライさんは虫を払いのける、しかしすぐに寄ってくるのだった
アライさん「うう・・・・追い払っても寄ってくるのだ・・・」グゥー
アライさん「お腹がすいたのだ・・・・もしかしてこいつらを食べればいいのだ? あらいさんはてんさいなのだ!」
早速アライさんは虫を捕まえ口に放り込んでいった
アライさん「パキッムシャムシャ」モグモグ
その後はひたすら食べ続け、眠ることを繰り返した
時にはカラスも寄ってきたので、それも捉えて食べていった
アライさん「なのだー!!」バリッ
カァー! バタッ
アライさん「食べ物!食べ物なのだ! 久しぶりに大きい獲物なのだ!」
バリバリバリムシャムシャッボリボリ
栄養の摂取と休息を繰り返し、アライさんは次第に回復していった
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~数週間後
農家1「ふぅー今日の作業は終了だ、また明日にするか」
農家2「おう、お疲れ。 お前さんも今終わりかい?」
農家1「ああ、これから帰るところだ」
農家2「そうか、俺もこれから帰って飯だな。」
農家1「そろそろ、収穫の時期だな」
農家2「おう、今年は災害もあまりなかったから、よく育っているよ」
農家1「ああ、ただ野生動物による被害はあるな」
農家2「確かに、うちは動物よけの電気柵を用意したよ」
農家1「うちは有刺鉄線と罠かな、捕獲するやつじゃなくて痛めつけるやつ」
農家2「畑も罠貼っとかないと、すぐやられるからなあ」
--------------------------
~夜
ガサッ!
アライさん「なのだー!」ナノダー
アライさん「うわぁー食べ物がいーぱいなのだー! 早速いただくのだー!」パァ
アライさんは畑に向かって一直線に突進した・・・・そう、電気柵に守られた畑に
アライさん「ふはははは、アライさんはとめられないのだー」ドン
バチッバチバチバチ
アライさん「いぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」バチッ
アライさん「!? な、なんなのだ? 痛かったのだ」
アライさん「ここは危ないのだ、他へ行くのだ」
アライさん「となりは・・・・・となりには無いのだ!! あっちへ行くのだ」
アライさん「さっそく突入するのだー!」
視力が弱いのか、アライさんは隣の畑に張られている有刺鉄線に気がついていない
アライさん「これは全部アライさんのものなのだぁ!」
自己中心的な発言をしながらアライさんは畑へと突進した、そして・・・・・
グサッ!!
アライさん「いたっ! 痛いのだ!! なんなのだ!!」
痛みを感じてもがくアライさん、しかし有刺鉄線はアライさんの肉に食い込み絡まっていく
アライさん「痛い痛い痛いのだ!!! とれない、とれないのだぁ!!!」
アライさん「痛いのだぁ・・・・・ああああ」
痛みに耐えかねてもがくアライさん、そこでバランスを崩し転倒してしまった
アライさん「あ・・・・」
ブチブチブチブチッ
アライさん「あああああああああああああああああ!」
食い込んだ有刺鉄線が強引に剥がれされていく
アライさん「うぅ・・・・・なんで、何でアライさんばっかりこんな目に・・・・」
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そして冬が訪れた
アライさん「うぅ・・・・・寒いのだ」ブルブル
フレンズ化したとは言え、もとは動物である。流石のアライさんも寒さは堪えるようだ
アライさん「どこかアライさんが住めるおうちを探すのだ」
アライグマは通年で活動する生物であり、冬眠をせず、せいぜい穴ごもりをする程度である
アライさん「人間がいるとアライさんは怒られるのだ、どこか人間がいないところがいいのだ」
流石のアライさんも学習したようである
自らの行いも顧みず、悪行を重ねていった結果である
まあ、それも当然のこと。害獣には倫理観などもとよりなかったから
アライさん「うー寒いのだ、最近おしりもかゆいのだ」ブルブル
それはそうだ、糞を大量に保有したオムツを履いていればそうなる
もともと着ている服(毛皮)は排泄を行う際は、すり抜けるようになっているが、
アライさんが履いているのは人間の赤ん坊から奪ってきたオムツなのでそのようなことは決してなく、
今もお尻に汚い糞を溜め込んでいる状態にある
アライさん「さむいけど、どこかでお尻をあらうのだ・・・・・あそこの川にするのだ」
近くの川でアライさんはオムツを脱ぎ、お尻を洗い始めた
アライさん「冷たいのだ、でもスッキリするのだ!!!」
体を洗ったアライさんは自分の棲家を探し始めた
冬も近づき、食べ物も少なくなり、温かい寝床が本格的に必要になったのだろう
アライさん「むこうに人が住んでいなさそうな場所がありそうなのだ・・・・・あそこへ行くのだ」
遠目に廃屋のようなものが目に入った、ここならば人間は住んでいないと思ったのだろう
目的地を定め、草むらを歩いて進んでいく。道中何人かの人間を目にすることもあった
子「ママー、見てみて! アライさんだよー」
親「まあ、やだホントに居るわ。 最近この辺よく見かけるのよねぇ」
アライさん「? アライさんを知っているのだ? ここに来るのは初めてのはずなのだ」
通常アライグマの行動範囲はメスで16平方キロメートルである、動物にしては広い行動範囲といえよう
だが、アライさんはフレンズであり、さらに人間に度々追い回されて遠くまで来てしまったのである
ここで出会った親子には面識がなかったのだが、向こうは自分を見たことがあるかのようだった
~廃屋
アライさん「到着なのだー、ここがアライさんの新しいおうちになるのだ」
やっとの思いで、廃屋に到着し早速屋根裏部屋へ向かったのである
アライさん「前より暗い所なのだ、だけど暖かいのだ。 よし、アライさんはここに住むことに決めたのだー!!」
人が引き払って何年放置されたであろう、廃屋の屋根裏は朽ちている場所が多く、以前住んでいた場所よりも遥かに環境が悪い
しかし、ここを棲家にしようと寝床づくりを始めようとした時だった
??「お前はだれなのだ?」
アライさん「? だれなのだ? アライさんに話しかけるのは?」
屋根裏のアライさん「アライさんはアライさんなのだ」
以下『屋アライさん』
アライさんが振り向くとそこにはもう一匹のアライさんがいた
恐らく先程の親子が言っていたのはこのアライさんのことだったのだろう、しかしアライさんはもうすでに先程の会話を忘れてしまっている
屋根裏の主はアライさんに話しかける
屋アライさん「お客さんなのだ?」
アライさん「アライさんはここに住みに来たのだ!」
屋アライさん「だめなのだ、ここはアライさんのおうちなのだ! アライさんが先に見つけたのだぁ!」
あとから来たにも関わらず自分の所有権を主張しようとするアライさんはとても身勝手に思える
普段から見つけたものをすぐに自分のものだと言い張っているのに、流石害獣と言えよう
もっとも、勝手に廃屋に住み着いてる屋アライさんも大概ではあるが
アライさん「でもアライさんが住むところが無いのだ! ここをアライさんのおうちにするのだ!」
屋アライさん「でていくのだあ!! アライさんはここに住まなきゃいけないのだぁ!!」
屋アライさんは必死に主張する
アライさん「そんなにお腹がいっぱいそうなのに、 わがままなのだ!」
屋アライさんのお腹はなぜか膨らんでいる、それをアライさんは食べ過ぎと勘違いしていた
そう、屋アライさんは別に太っているというわけではないのだ
屋アライさん「ここに、ここに巣をつくらなきゃいけないのだ! いいから出ていくのだ!」
屋アライさんはアライさんに飛びかかり噛み付いた
アライさん「何をするのだ! 痛いのだ! 離すのだ!!」
屋アライさん「ここから、ここからすぐに出ていくのだ!!!」
屋アライさんは必死にアライさんを攻撃し続ける、大切なものを守ろうとするように
アライさん「痛い痛いのだ!! わかったのだ! 出ていくのだ!! だから離すのだ!!」
屋アライさんの激しい抵抗にアライさんは耐えきれずに廃屋を出ていった
アライさん「はぁはぁ・・・・・べつのおうちを探すしか無いのだ・・・・うぅ」
そうしてアライさんは新たな棲家を求めてトボトボ歩き出した
--------------------------
~廃屋
屋アライさん「はぁはぁ、やっと追い出したのだ」
屋アライさん「アライさんはここを出ていくわけにはいかないのだ」
屋アライさん「ご飯もいっぱいたくわえたのだ」
屋アライさん「うっ・・・・・」ズキッ
屋アライさん「お腹が・・・・・痛いのだ・・・・・・もうすぐ・・・・もうすぐなのだ」
屋アライさんは大事そうに自分のお腹を擦った
あぁ残酷な未来しかみえない…
アライさん「美味しそうなご飯見つけたのだー」
屋あらい「ぎゃーー赤ちゃんがぁ」
>>91
物語の予想を書き込むなバカ
作者が困るだろうが
>>91
ネタ潰しして楽しいか?よかったな
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-----------------------------------
~公園
アライさん「なんだか広いところにたどり着いのだ、ここでアライさんのおうちを探すのだ」
アライさんが棲家を求めて歩いていると、公園にたどり着いた。性懲りもなく人間の建造物を探して害獣は歩き回る
そして公園のトイレに目をつけたのだった
アライさん「あそこがいいのだ、あそこに住むのだ」
~公園のトイレ
アライさん「うわー人間のおうちみたいなのだ、それから・・・・? なんかお水がたまっているのだ」
アライさん「きっとアライさん用に洗い場が作ってあるのだ」
ただの便器である
知能の足りないアライさんは何でもかんでも自分のために用意してあるものだと信じて疑わなかった
アライさん「ここは便利なのだ、ここの屋根裏に住むのだ」
またまた害獣特有の自己中心的な屋根裏住まいの支度を始めるのだった
時が経ち公園に子どもたちが集まり遊び始めた
子供1「ブランコであそぼー」
子供2「あそぼー」
ヒョコッ
アライさん「なんなのだ、あいつら。 ここはアライさんの縄張りなのだ!」
公園で遊びだした子どもたちにアライさんは目をつけた。もちろんここは公共の場である、アライさんのものでは断じてない
子供1、2「たーのしー」
アライさん「なんだか楽しそうなのだ」
アライさん「アライさんも遊びたいのだー」
アライさん「おーい、アライさんも仲間に入れてほしいのだー!」
子供1「だれだろ?」
子供2「見たこと無いね」
子供はニュースや新聞はあまり見ないのだろう、耳と尻尾をつけた変わった子が目の前に現れたとの認識しかなかった
アライさん「それはなんなのだ? アライさんもやるのだ!」
子供1「ブランコだよー」
子供2「やりたいなら、順番だよー」
アライさん「アライさんはすぐやりたいのだ! よこすのだぁ!」
我儘なアライさんはブランコを奪おうと、遊んでいる子供たちに詰め寄った
子供2「あ、今近づくと危ない・・・・」
ドガッ!
アライさん「へぶッ!!」
アライさん「ああ、痛いのだ・・・・・血が出たのだ」ハナジダラー
子供2「あ! そんなところにうずくまると危ないよ!」
アライさん「?」
ドンッ!
アライさん「っ!!!?」
アライさんの後頭部に返す刀でブランコが直撃した
アライさん「う・・・あ」ビクンビクン
子供1「うわー何この子、変な子ー」
子供2「気持ち悪いから行こ?」
アライさん「うぅ・・・・・・頭がいたいのだ」
アライさん「あれ? さっきのやつらがいなくなったのだ」
アライさん「ぶらんこで遊ぶのだー! わーいたーのしーのだー」キーコーキーコー
アライさん「ふはははは、アライさんの独り占めなのだー」キーコーキーコー
自分は独り占めされると怒るくせに、自らの行いには寛容である
ブランコで遊べてさぞ楽しいだろう
アライさんがブランコで遊んでいると一人の男が話しかけてきた
ホームレス「やぁ、お嬢ちゃん。 楽しいかい?」
アライさん「たのしーのだぁ! ふはははは!」
ボロボロな出で立ちの男はアライさんを舐め回すように見ている
ホームレス「そうかいそうかい、おじちゃんがもっと楽しいことを教えてあげようか?」
アライさん「? 何なのだ? もっと楽しいことって?」
ホームレス「へっへっへ、すぐに教えてあげるからちょっとあっちの木陰に行こうか」
アライさん「わかったのだ! あっちへいくのだー」
何をされるとも知らないアライさんは脳天気にも男に連いていったのである
~公園の木陰
アライさん「楽しいことって何なのだ?」ワクワク
ホームレス「それはねぇ、へへへへお嬢ちゃんがいい子にしていたら教えてあげるねぇ」
アライさん「わかったのだー」
ホームレス「へへへ、聞き分けのいい子は好きだぜ」
そう言うと男はアライさんの体を撫で回し始めた
ホームレス「うぇへへへ、やわらかくてすべすべしてるぜ」
アライさん「? アライさんをなでなでしてくれるのだ?」
アライさんはこれから自分が何をされるかまだ分かっていないようだ
男はアライさんのあらゆる箇所を撫で回していく
ホームレス「そうだよ~、じゃあもっと楽しいことをするから脱ぎ脱ぎしましょうねぇ」
ホームレスはアライさんの服(毛皮)を脱がし始めた
アライさん「毛皮を脱がしちゃ嫌なのだ・・・・・・寒いのだ」
ホームレス「へへへへ、すぐに暖かくしてやるからよ」
男はアライさんの服を脱がし、まだ未発達なアライさんの肢体を視姦していく
そしてその幼さが残る素肌を舐め始めた
ホームレス「じゅる・・・・・・じゅぷ・・・・・ぺろぺろ」
アライさん「ん・・・・くすぐったい・・・・のだ・・・・ん」
男はアライさんのタイツを脱がし、秘所を弄びはじめた
ホームレス「ひひひひ、はぁはぁ」クニクニ
アライさん「ん・・・・・あっ・・・・・・あ・・・・なんか変な感じがするのだ////」
アライさん「あっ・・・・んん・・・あっ」
秘所を舐られ、性の快感を感じていく。
アライさんにとっては初めての経験であり、自分の身に何が起こっているのか理解できなかった
アライさんの秘所からはドロドロした愛液が溢れ出ていた
ホームレス「お嬢ちゃん、お汁がいっぱいでてくるねぇ」
ホームレス「はぁはぁ、お嬢ちゃん得意なことってなんだい?」
アライさん「ん・・・はぁはぁ・・・・アライさんは・・・・ん・・・・あらうのが得意なのだ」
ホームレス「そうかい、じゃあ」ジー
ボロン
男はズボンのジッパーを下ろし、そり立つ男性器を露わにした
ホームレス「こいつを洗ってもらおうか」
アライさん「? これは何なのだ? しっぽなのだ?」
ホームレス「いいからさっさと洗ってくれよ」ギンギン
アライさん「わかったのだ」
アライさんはそう言うと男性のペニスを手で掴み、いじり始めた
アライさん「あったかいのだ、しっぽなのだ? でもかたいのだ?」クニクニ
ホームレス「そうじゃねぇよ、もっと上下に擦るようにやるんだ」
アライさん「わかったのだー」コスコス
さすがはアライグマのフレンズである、男のペニスに指を絡ませ食べ物を洗うように上下にゆっくりとさすっていく
ホームレス「そうそう、おぅ・・・・その調子だ、上手だぞ」
アライさん「~~~~~~~~~♪」コスコスコス
何をされているのか分かっていないアライさん、普段から洗うことを習性としているので
喜んで男のペニスをしごいた
ホームレス「じゃあ今度は舐めてみようか」
アライさん「わかったのだ、うっ・・・・・でもなんかくさいのだ」ペロペロ
ホームレス「あぁ・・・・・・いいぞ・・・・」
アライさん「うぅ・・・・・・」ペロペロ
ホームレス「おぉ・・・・・・・はぁはぁ・・・・・・よしそのままくわえろ」
アライさん「え?」ペロペロ
ホームレス「早くやるんだよぉ!!!」ガシッ
男ははアライさんの頭を掴むと自分のペニスをアライさんの口へ押し込んだ
アライさん「!!! ~~~~」
ホームレス「ああぁ~~きもちいいっ・・・・」ガクガク
アライさん「んん・・・・うぅ・・・・ん」ジュポジュポ
ホームレス「オラァ!! もっと舌をつかえ!!」バシッ
男はアライさんの頬を引っ叩き、強引にピストンを続けていく。 思うままアライさんの口の中を蹂躙していった
アライさんは自分の口を出し入れする、男のペニスを黙って舐めるしかなかった
アライさん「んーんふ・・・・んん・・・ジュポジュポ」ナミダメ
ホームレス「いいぞ! あぁ!! もう出るぞ!!! うっ!!!」
アライさん「んーーーーーーー!!!!」
ビュルッ!ビュルルルル!ドクドクドク
アライさんの口内にドロドロした精液が容赦なく放たれた
アライさん「んっうぅ・・・・うぅ・・・・・」フーフー
アライさんは涙目になりながら男の精液を口で受け止めた
ホームレス「きもちよかったー・・・・・」
アライさん「おぇ・・・・・はぁはぁ・・・うぅ・・・・・・なにこれ・・・・・変な味なのだ・・・・」ダラー
ホームレス「うめぇだろ? 俺の精液はよぉ」
アライさん「うう・・・・・・おぇ・・・・・・くさいのだ」
ホームレス「久々だから出しすぎたぜ、あーあズボンが精液まみれだ。 便所で洗うか」
ホームレス「おい! ガキ! ステージを変えんぞ!!」
そう言うと男はアライさんの耳を鷲掴みにして公園のトイレへ歩き出した
アライさん「いぎっ! 痛い、痛いのだ! アライさんのお耳が取れちゃうのだ」
~公園のトイレ
ホームレス「ったく、ズボンを洗うか。 おい! ガキ! 俺のズボン洗っとけ!!」
アライさん「お耳が痛いのだ・・・・・・うぅ」
ホームレス「おい! 早くやれや!!!」ドンッ
アライさん「!! わ、わかったのだ・・・・・ぶたないでほしいのだ」
アライさんは男からズボンを受け取った
そして手洗い場へ向かうと思いきや、和式便器へ歩き始めた
ホームレス「?」
バシャッ!ジャバジャバ!
アライさん「洗うのだ! 洗うのだー! アライさんは洗うのが得意なのだー」
和式便器でズボンを洗い始めたのである
ホームレス「!!! え? ちょっと待てなにをしてやがる・・・・」
アライさん「きれいに洗うのだ! ~~~~~~~~~~~~~~♪」バシャバシャ
ホームレス「おい! 何してくれてんだゴルアァ!!!!」
アライさん「え? アライさんはただ洗っているだけなのだ」
ホームレス「っ!!!!」ガシッ
男はアライさんの尻尾をつかむと、そのまま壁へ叩きつけた
ドンッ!
アライさん「あぐっ!!!」バタッ
ホームレス「何してるかって聞いてんだよ!!! 俺の一張羅によぉ!!!」ガンッ!
アライさん「ひぃぃ・・・・・痛いのだ」ナミダメ
ホームレス「オラァ!!」バンッ!
男はアライさんの異常行動に腹を立て、何度も何度もタイルに打ち付けた
アライさんが小さな悲鳴を上げるが、男の耳には入ってこなかった
ホームレス「変な耳と尻尾をつけやがって!! この馬鹿ガキがぁ!!!」バンッ
アライさん「えぐっ! アライさんは、アライさんはただ言われてやっただけなのだ」
ホームレス「そうかよ、じゃあ俺も洗ってやるよ!!」
男はアライさんを和式便器に叩きつけ、足で踏みつけ、頭を便器になすりつけた
そこで追い打ちをかけるように水洗トイレの水を流し始めた
アライさん「んぐー!!! ゴポゴポ・・・・んーんー!!!」バタバタ
ホームレス「暴れんじゃねえぞ!!!」ガンッ
アライさんを殴り続けた、気の済むまで
背中、後頭部、尻尾、あらゆる箇所を殴り、踏みつけた
必死の抵抗をしようともがくが、もがくほど男は激高し、さらにアライさんを殴りつけた
アライさん「んぐ・・・ひだ・・・・んご・・・・ゴボゴボ」バタバタ
アライさん「ん・・・・・ぁ・・・・ゴボゴボ」バタ・・・・バタ
アライさん「・・・・・・・」ピクピク
男の暴行に耐えきれなくなったのかアライさんは小刻みに痙攣し、沈黙した
ホームレス「あーうぜぇガキだったぜ」
そう吐き捨てるとホームレスは立ち去っていった
--------------------------
アライさん「ゴポゴポ・・・・・ぷはっ」
アライさん「ぜぇぜぇ・・・・はぁはぁ」
男が去るとアライさんは息を吹き返した
数々の致命的なダメージを回復するタフな体は、アライさんのフレンズとしての能力にほかならない
アライさん「ひどいのだ、死ぬところだったのだ」
アライさん「うぅ・・・・・アライさんは人気者なのに」グゥー
アライさん「お腹が空いたのだ、食べ物を探しに行くのだ」
廃屋から追い出され、公園で酷い目に会い、食料も確保できなかったため、アライさんは空腹状態にあった
そして食べ物を探して歩いているとある場所にたどり着いたのだった
~怪しい精肉工場
作業員1「あいつらホントバカだよなー」
作業員2「マジマジ! このままずっとこき使ってやろうぜ」
作業員3「ああ、なんたって労働力供給のサイクルが出来上がっているからな」
作業員1「あいつらにはやりたい放題だしな」
作業員2「ホントこの仕事はやめられないぜ」
工場の作業員たちが談笑していると、お腹をすかしたアライさんが現れた
アライさん「ここから食べ物の匂いがするのだ」ヨロヨロ
作業員1「あ? なんかいるぞ」
作業員2「うわっ! 本当だ」
作業員3「ちゃんと管理しとけよ」
作業員1「しょうがねぇ、捕まえてくるか」
作業員1「おーい、なにやってんだーはやくこっちにこいよー」
アライさん「ひっ! 人間が居るのだ・・・・・」
流石のアライさんも先程の仕打ちから一時的に人間不信になっているようだ
アライさん「こっちへこないでほしいのだー!!」
作業員1「? なんか警戒してんな、もしかしてあの工程のあとか?」
作業員2「ああ、あれね、それなら無理もない」
作業員3「よっぽどだったようだな」
作業員1「何言ってんだ? そろそろ飯の時間だぞ、早く来ないと食いあぶれるぞ」
アライさん「ご飯があるのだ? すぐに行くのだ」
作業員1「いいからついて来い」
--------------------------
作業員1「作業長、アライさんが一匹外にいましたよ。 ここに連れてきました」
アライさん「ここはどこなのだ?」
作業長「おう、お疲れ・・・・・あれ? そのアライさんやけに汚れてるな」
作業員1「そうなんですよね、あの工程の後なんですかね」
作業長「いや、そういったものではないな。 恐らくどこかから紛れ込んだんだろう」
作業長「こっちで引き受けるわ、労働力がまた増えるな」
アライさん「?」
アライさんは作業長に促され、とある部屋に案内された
アライさん「? ご飯はどこなのだ?」
作業長「それはあとでね、アライさん、アライさんはどこから来たのかな?」
アライさん「どこかわからないのだ、おうちから来たのだ、ぶらんこがあって楽しいところなのだ」
作業長(あー、これは野生ですねアライさん)
作業長「アライさん、これからはここに住んでもらうよ、ちゃんとご飯も出すからね」
アライさん「ご飯もくれるのだ! わかったのだここをアライさんのおうちにするのだ」
作業長「アライさんのおうちじゃないけどね、 そのかわり、仕事をしてもらうよ。 アライさんにやってもらいたいんだ」
アライさん「わかったのだー、アライさんにおまかせなのだー!」
こうしてアライさんは新たな住処を手に入れたのだった
だが、これが地獄の始まりとは全く予想していなかった
作業長「じゃあ、手順を説明するよ、コンベアから流れてくるこの肉を箱に詰めてね」
アライさん「お肉なのだ? アライさんがお腹が減ったら食べてもいいのだ?」
作業長「だめだよ、アライさん、そんなことしたらご飯あげないよ」
アライさん「わかったのだ、やってみるのだ」
作業長「それじゃあ職場に案内するね」
ゴーガタガタッウィーン
アライさん達「わっせ、わっせ」
アライさん達「なのだー、なのだー」
アライさん達「これはもう箱に詰めたのだ」
アライさん達「完了なのだ」
そこには何十匹ものアライさんが工場での作業を行っていた
作業長「アライさんはあそこの空いているスペースで箱詰めしてもらうよ」
アライさん「あ、アライさんがいっぱいなのだ・・・・・・」
アライさん達「なのだー」
アライさん達「誰か来たのだ」
アライさん達「作業長なのだ」
アライさん達「新しいアライさんなのだ」
アライさん達「仲間が増えたのだー」
アライさん達「あまりお話していると怒られるのだ」
アライさん達「そうなのだ、大人しく作業を続けるのだ」
目の前の光景にアライさんは驚きを隠せなかった、アライさんはほとんど自分の仲間を見たことがなかったからだ
そして、アライさんは自分の持ち場に就き作業を始めた
たのしみ
>>113
おまたせです
少し書いたので投下します
アライさん「このお肉をとって・・・・・この箱に詰めるのだ」
アライさん「お肉ゲットなのだ、箱に・・・・・箱に・・・・難しいのだ」
アライさんはどうやら箱詰め作業に戸惑っているようだ
それはそうだろう、動物だから人間のように作業ができるはずがないのだから
アライさん「難しい、難しいのだ・・・・・」グチャグチャ
作業長「あーダメだよアライさん、箱潰しちゃあ、いいか? ちゃんとやらねぇとわかっているな?」
アライさん「わ、わかったのだ、ご飯ぬきはやめてほしいのだ」
作業長「そうじゃねぇよ、おしおきだよ、お・し・お・き」
アライさん「お仕置きって何なのだ? アライさんに何をするのだ?」
アライさんが作業長の言葉に疑問を投げかけていると、辺りから話し声が聞こえてきた
アライさんA「なのだー」キャッキャ
アライさんB「なのだー」ワイワイ
作業長「!!! オイッ!! そこの奴ら!! しゃべくってんじゃねぇぞ!!!」
アライさんA「ひ!!!」ガクブル
アライさんB「ごめんなさい、ごめんなさいなのだ・・・・」ブルブル
作業長「いいだろう、お前たちはお仕置きだ! こっちの部屋へ来い!!」
作業長「作業員1! ここで新入りの面倒を見てろ!!」
作業員1「はい!」
作業長「へへへへ、今日はどんなお仕置きをしてやろうか」
アライさんA「ごめんなさい、ごめんなさいなのだ」ブルブル
アライさんB「どうか、お仕置きはやめてほしいのだ」ガクガクブルブル
懇願するアライさん達を無視し作業長はアライさんたちの耳を掴み、別の部屋へ連行した
アライさん達「痛いのだ、痛いのだ、やめてほしいのだ!!」
アライさん達「ごめんなさいなのだ! はなすのだ!!」
アライさん「・・・・・アライさんが連れて行かれたのだ」
作業員1「お前もちゃんとやらねぇとああなるからな」
アライさん「きっと痛いことなのだ、怖いのだ・・・・」ブルブル
こうしてアライさんは黙々と作業を続け、箱詰め作業ができるまでになった
アライさん「ふはははは、アライさんは箱詰めが得意なフレンズなのだー」
調子に乗ったアライさんは作業に余裕が出てきたのか、周囲の異常な雰囲気を察する用になった
今までは気づかなかったが、そこはとても酷い状況だった
アライさん達「」モクモク
アライさん達「」カチャカチャ
アライさん達「」サッサッ
その瞳に何も写っていない、ただただ作業をこなすアライさん達
アライさん達「えへへ、えへへへ」
アライさん達「のだ・・・・のだ」
アライさん達「あうーあうー」
明らかに正気を失ってしまっているアライさん達
ツライさん達「もう・・・いやなのだ」
ツライさん達「辛いのだ」
ツライさん達「おしごとしたくないのだ」
ツライさん達「いやだ・・・やぁなのだ」
とにかく辛そうなアライさん達
そして・・・・・とりわけ目を引いたのが
アライさん「なんなのだ、動くのが辛そうなのだ? お腹がいっぱいなのだ?」
そう、あの屋根裏で見たアライさんのように、お腹が大きくなっているアライさん達だ
アライさん「きっといっぱいご飯が食べられるのだ? アライさんもがんばるのだー」
アライさんが作業を再開しようとした時だった、突然お腹の大きいアライさんがその場に倒れた
腹アライさん「うっ・・・・痛いのだ・・・うう」
腹アライさん「もうすぐ、もうすぐなのだ・・・・生まれそうなのだぁ」
作業員1「ちっ!! 来やがったか、オラ! 立て!! 向こうの部屋へいくぞ」
ボテ腹アライさん「うぅ・・・・苦しいのだ」
作業員1「こんな所でやるんじゃねえぞ!! 処分するぞ!!」
ボテ腹アライさん「あぁ・・・・・やめてほしいのだ・・・・子供が死んじゃうのだ」
作業員1「知らねぇよ!! さっさと行くぞオラァ!!」
そうしてボテ腹のアライさんは作業員1にどこかの部屋へ連れて行かれた
アライさん「なんだったのだ? 辛そうだったのだ」
ツライさん達「あ・・・・あああ、また、やられてしまうのだ」ガクガク
ツライさん達「もういやなのだ、次はアライさんの番なのだ」ブルブル
ツライさん達「これ以上繁殖したくないのだ・・・」ビクビク
そして夕食の時間を迎えた
アライさん達は作業場から収容されている部屋へ移された
作業員1「おい! 害獣共!! 餌だ!! 準備できたやつから取りに来い」
アライさん達「ご飯なのだ」
アライさん達「やったのだー」
アライさん達「お腹が空いたのだー」
アライさん達は自分の配給皿を手に作業員のもとに並んだ
作業員1「飯を与えてんだ!! もらったやつは礼を言え!!」
アライさん達「ありがとうなのだ」
アライさん達「ありがとなのだ」
アライさん達「ありがとうなのだぁ」
作業員1「・・・・うぜぇ」
ワイワイガヤガヤ
こうしてアライさん達の唯一の楽しみの時間は過ぎてゆく
アライさん「今日は色々あったのだ、もう寝るのだ」zzzzz
--------------------------
~朝
作業員に叩き起こされ、アライさん達は朝食をとり作業場へ移動していた
だが、新入りのアライさんははぐれてしまい、道に迷ってしまったのだった
アライさん「迷ってしまったのだ、作業場へ行かないといけないのだ」
作業員2「どうした? こんなところで何をやっている?」
アライさん「道に迷ってしまったのだ、作業場へ行きたいのだ。 おしごとするのだ」
作業員2「ちっ! 相変わらずこいつらの馬鹿面を見ているとムカついてくるぜ」
作業員が案内しようと歩き出した時だった
アライちゃん「のだー」ヨチヨチ
ふと見ると小さなアライさんが作業員の足元を4足歩行で歩き回っている
その様は見ていてすぐさま駆除したくなる衝動に駆られる程醜いものだった
アライさん「小さいアライさんなのだ」
アライちゃん「なのだー」ヨチヨチ
小さなアライさんはアライさんに似て能天気そうで何も考えていないような子だった
その無垢な表情は将来害獣になることを予見されるような、とてもウザい顔つきをしていた
アライさんが珍しそうに赤ん坊のアライさんを見ていると
面白いが俺はどうしたよ?
どうもお疲れ様です
閲覧ありがとうございます
>>123
今回はアライさん中心のお話になっています
そのうち出てきます
作業員2「何やってる? さっさと行くぞ」
グチャッ
作業員が小さなアライさんを踏みつけてしまった
作業員2「あ? ちっ!!! きたねぇな」
すると通路の扉からべつのアライさんが飛び出してきた
腹アライさん「何をするのだ!! アライさんの子供なのだ!! 足をどかすのだ!!」
作業員3「おい!! 大人しくしろ!!」
作業員は飛び出してきたアライさんを捕まえかごに放り込む
腹アライさん「やめるのだ!! ここから出すのだ!! アライさんの子供を離すのだ!!」ガシャガシャ
アライちゃん「・・・・・の・・だ」ピクピク
作業員2「あーまだ生きてやがる、害獣はしぶといな。 駆除しなきゃな」
腹アライさん「やめ・・・・・」
グチャッ
アライちゃん「ピギッ」グチャ
アライちゃん「」
小さなアライさんはそれからピクリとも動かなくなってしまった
作業員は小さなアライさんの頭蓋骨を踏み潰し完全に砕いたのだった
腹アライさん「あ・・・・・」ガクッ
作業員2「あーきったねぇ。 おい、こいつ頭はダメだが体は大丈夫だろ?」
作業員3「ああ、問題なさそうだな」
作業員2「じゃあ、精肉所へ回しておけ、首をちょん切ってな?」
作業員は小さなアライさんの死体を袋へつめてその場を後にした
アライさん「・・・」
作業員2「作業始まってんぞ、急げよ。 こうなりたくなかったらな」
アライさん「わかったのだ・・・・」
作業場にたどり着き、アライさんは淡々と作業を続けていた
昨晩と朝の食事が少なかったため、アライさんは空腹状態にあった
アライさん「ご飯が足りないのだ、お腹がすいたのだ」
目の前にパッケージングされた肉がコンベア上を流れている
アライさんは自分の食欲に従い、肉を食べ始めた
アライさん「お肉なのだ、食べるのだ」ムシャムシャ
アライさん1「やめるのだ! 怒られるのだ!」
アライさん2「だめなのだ!」
アライさん達「やめるのだ!・・・・・・でもアライさんもお腹がすいたのだ」
アライさん達「あいつも食べているし、アライさんも食べるのだ!」
アライさん達「のだー! のだー!」
アライさんの行動を真似し、次々にアライさん達はコンベア上の肉を食べ始めた
パッケージを剥がし、肉を貪っていく姿は動物そのものだった
作業員1「!!! お前たち何やってやがる!!!」
アライさん達「のだー!のだー!」ワイワイガヤガヤ
作業員1「静かにしないとお仕置きだ!」
アライさん達「!!!」ビクッ
作業員1「何があったか説明しろ!」
アライさん1「こいつがお肉を食べ始めたのだ! アライさんはやめるように注意したのだ!」
アライさん2「そしたらみんなが真似して食べ始めたのだ! アライさんは止めたのだ!」
作業員1「よし、わかった。 肉を食べたものは全員こっちの部屋へ来い!! いいな!!」
アライさん達「わ、わかったのだ」ゾロゾロ
作業員1「新入り、お前だけはこっちだ」
アライさんは「こっちなのだ?」
~懲罰室
作業長「よう、やってくれたなぁ」
作業長「お前は新入りだし特別な懲罰をさせてもらう」
アライさん「あ、アライさんに何をするのだ」
作業長「よし、お前ら両手を縛って、両耳を掴んで取り押さえろ」
作業員1、2「了解!」
作業員たちはすぐさまアライさんの両腕を後ろに縛り、耳を掴んで持ち上げた
アライさん「やめるのだ、アライさんのお耳を離すのだ、痛いのだ」
作業長「商品は食っちゃあだめだって言ったよな? オラァ!!」
ドゴッ!
作業長はアライさんの顔面に拳を叩き込んだ
アライさん「ぶっ!!」ベキッ
アライさん「あぶ・・・・・ひぃ・・・」ボタボタ
アライさんの鼻は折れ、鼻血がボタボタと床に落ちてゆく
すかさず作業長は顔面に拳を叩き込んでいく何度も何度も
アライさんの悲鳴を楽しむかのように・・・・
殴り続けていくうちにアライさんは弱っていき、悲鳴もかすかなものになっていった
作業長「ん? 元気がねぇな、活をいれてやるよ!!!」
追い打ちをかけるように全力でアライさんの腹部を殴りつけた
アライさん「おぶっ!!! ・・・・うぷっ・・・・あぁ・・・・・・」
アライさん「もう・・・・やめてほしいのだ・・・・アライさんは・・・・・もうお仕置きはいやなのだ」ボロボロ
作業長「そうだな、新人だしそろそろお仕置きは終わりにしてやるか」
アライさん「た、助かったのだ」
作業長「人員も、いや獣員も減っちまうからここらで増やしておかねぇとな・・・・・・おい!! 取り押さえろ!!!」
アライさん「お仕置きは終わりなのだ? 部屋へ戻れるのだ?」
作業長「そんなわけねぇだろ、ここからはお楽しみタイムだよ」
そう言うと作業長はズボンを下ろし、いきり立ったペニスを露わにした
そして一物をアライさんの頬に押し付ける
アライさん「やめるのだ、くさいのだ。 アライさんに何をするのだ」
作業長「へへへ、これを今からお前にぶち込む。 お前にはたくさん産んでもらわないとな」
作業長はアライさんの服(毛皮)を脱がし始めた
ただいま
いつの間にか議論がされているようですね
あまり深く考えないで頂ければ幸いです
書き溜めた分投下します
アライさん「うぅ・・・・・さむいのだ、アライさんの毛皮を返してほしいのだ」
作業長「ひひひ、なかなかきれいな肌してるじゃねぇか、味見をさせてもらうぜ」
作業長はいやらしくその舌をアライさんの肌に這わせていく
アライさん「くすぐったいのだ、気持ちが悪いのだ」
作業長「なんにも知らねぇようだな、じゃあすぐに教えてやるよ」
作業長はアライさんの股を開かせ、アライさんの秘所に自分の猛々しく反り立ったペニスをあてがった
これまでの経験から、酷いことをされるであろう恐怖に支配されアライさんはその身をよじっている
その姿に作業長は興奮したのか、アライさんの秘所にいきり立ったペニスを強引に挿入した
ニュル!ブチッブチブチブチ
アライさん「いっ~~~~~~~!!!」
作業長のそれがアライさんの秘所を蹂躙していく
アライさん「いっ・・・・た・・・・何なのだ?・・・・・アライさんの中に入って来るのだ・・・・」ギチギチ
作業長「どうだ? 俺のモノは? いいだろ? へへへ、もっと気持ちよくしてやるからな!!」
体の中に感じる異物感にアライさんは喘ぎ声をあげる
アライさん「ひっく、うぐ・・・・・・痛いのだぁ、やめてほしいのだ」
作業長は容赦なくピストンをする、繰り返し繰り返しアライさんの膣穴を蹂躙する
今までアライさんは獣の立場で人間を困らせてきた。だが、今度はアライさんが人間にされるがまま陵辱されていく
泣き叫ぶアライさん、しかしそれが余計に作業長の嗜虐心を煽ることとなった
作業長は更に激しく腰を打ち付ける。 もはや作業長のほうがケモノじみた行いをしていると言えよう
作業長「オラオラオラぁ!!!」パンパンパン
アライさん「痛い! 痛いのだ! 苦しいのだ! さける・・・・・・アライさんのお股が裂けちゃうのだぁ!!!」パンパンパン
作業長の激しい腰使いによりアライさんの膣穴からは血が流れ始めていた
アライさん「やめて・・・やめてほしいのだぁ!! おなか・・・・・・壊れちゃうのだぁ!!!」グチュグチュパンパンパン
アライさん「痛い!! アライさんの中で大きくなっているのだ!!! い・・・・やぁ」パンパンパンパン
部屋中に肉と肉がぶつかりあう音が響く、アライさんの膣から流れ落ちた愛液と血液が床に滴り落ちる
ついに終わりを迎えようと作業長がスパートをかけた
そして・・・・・・
作業長「受け取れ!!! クソ害獣がぁ!!! 膣で出すぞ!!!!」パンパンパンパン
アライさん「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ビュルッ!ビュルルル!! ドプッ! ドプッ! ドクドクドクドク
作業長はアライさんの膣内で己の欲望の全てを吐き出した
アライさん「う・・・・あ・・・・」ビクンビクン
作業長「お・・・おぅ・・・」ビクッビクッ!ドクドク
作業長「ふぅー、すげえ出たな。 よく騒いだから興奮しちまったぜ」
アライさん「・・・・・」ピクピク
強引に処女を奪われ、作業長の暴力的な行為にアライさんは動けなくなってしまった
初めて味わう乱暴の数々、そして異物を自分の中に出される不快感は今まで感じたことのないものだった
アライさんの股間からは血と愛液、そして精液の混ざった液体が溢れ出ていた
アライさん「うぅ・・・・・・・」ドロォ
作業長「今日のお仕置きはお終いだ。お前ら、収容室に連行しておけ」
--------------------------
~別の懲罰室
そこには作業中に商品の肉を食べてしまったアライさんたちが集められていた
アライさん達「怖いのだ・・・・」プルプル
アライさん達「これからきっとお仕置きなのだ」ビクビク
アライさん達「今度は何をされるのだ」ビクビク
アライさん達「アライさんに何をする気なのだ」ブルブル
ここにいるアライさんたちは皆一度はお仕置きを受けている
作業員の気分だったり、躾と称してだったり、単にアライさんへの罰だったり
作業員3「ここに集められた理由はわかっているな!! 商品に手を出し、我が社に損害を与えたからだ!!!」
作業員3「もちろん我が社の損失は社員の生活にも関わってくる!!! のうのうと飯も食えなくなるんだぞ!!! わかってるのか!!!」
アライさん達「ひっ!!!!」
アライさん達「ごめんなさいなのだ」
アライさん達「きっとご飯が減らされてしまうのだ」
作業員の説教はアライさんたちの恐怖を煽る、お仕置きをされた上にご飯も減らされてしまうんだと
アライさん達は動揺している
が・・・・・・
作業員3「諸君はきっと懲罰を受けた上、飯抜きだと心配していることだろう。 だが安心したまえ、今回はそんなことはしない」
アライさん達「よかったのだ」
アライさん達「今回はなにもないのだ?」
アライさん達「やったのだー」
作業員3「諸君は貴重な財産だからな、そろそろ解散するので向こうの部屋へ移動してくれ」
アライさん達「わかったのだ」
アライさん達「移動するのだ」
アライさん達「遠足なのだ」
アライさんたちは密室へ移動させられた
アライさん達「何なのだ? ここは?」
とても殺風景な部屋、部屋の天井にはいくつか穴が空いており噴出口のように見える
人間には分からないが、動物が死んだような匂いと微かに動物の体毛が落ちている
この異様な光景にアライさんたちはこれからここで起こることを予感し騒ぎ出した
アライさん達「!!!!」
アライさん達「だして!ここから出してほしいのだ!!!」
アライさん達「あけて!!あけてほしいのだ!!!」
アライさん達「やめるのだ!!! お願いなのだ!!!」
作業員3「これからお前たちを殺処分する。安心しろ、その後はお前たちが損失を出した分以上の肉を、お前たち自身が補填できるんだ」
アライさん達「そんな・・・助けてほしいのだ!!!」ドンドン
アライさん達「お願いなのだ!! 殺さないでほしいのだ!!!」ガジガジ
アライさん達「アライさんは死にたくないのだ!!」ガンガン
アライさん達が助けを求めて一斉に騒ぎ出す
ここから脱出するために、アライさん達は壁を叩き、引っかき、泣き叫んだ
しかし、そんな抵抗も虚しく作業員によって、処分は行われた
ブシュー
部屋の噴出口から二酸化炭素ガスが噴射される
アライさん達「ゴホッ! ゴホッ! まつのだ・・・」
アライさん達「やめる・・・・の・・・だ」
アライさん達「の・・・・だ・・・・・」
噴出から数分後アライさんの悲鳴も抵抗する音も聞こえなくなった
作業員3「ふー終わった終わった、片付けないとな」
作業員はアライさん達の収容された部屋に入るとアライさんの死体をコンテナに乗せはじめた
コンテナに積み上げる際アライさんの死体についている首周りのファーや尻尾がふわふわしていて、結構邪魔でありストレスが溜まる作業に感じられた
コンテナに積み終わり死体の山を見ると、だらしなく尻尾を垂らした尻が見るものの不快感を駆り立てた
作業員3「きたねぇ害獣共だぜ」
作業員3「これで何キロの肉がとれるかなっと」
作業員3「今日は一気に片付けたから、屠殺場の出番はなかったな」
作業員は軽口を叩きながら精肉工場へアライさんの死体を運んでいった
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~夜
その夜アライさんは作業長達にされたことを思い出しながら体を震わせていた
アライさん「うっうぅ・・・・・・何だったのだあれは、痛かったのだ、気持ちが悪かったのだ」
アライさん「それにしてもみんな戻ってくるのが遅いのだ」
昼間に別の懲罰室へ連れて行かれた仲間のアライさん達がまだ収容室(生活スペース)に戻ってきていないのである
何か良からぬことをされているのではないかとアライさんは考えていたが、睡魔に襲われその日は眠りについたのだった
~朝
作業員1「朝だ!!! とっとと起きろ」
アライさん達「まだ眠いのだ」
アライさん達「ご飯なのだ、貰いに行くのだ」
アライさん達「早く並ぶのだ」
作業員に叩き起こされ、のんきなことをのたまっているアライさん達は配給の列に並ぼうとするが・・・
作業員1「勘違いしている奴らが居るようだが、今日の朝飯は抜きだ!!! 昨日やらかした者たちの連帯責任だ!!!」
アライさん達「!! そんな」
アライさん達「なんでなのだ」
アライさん達「アライさんは何も悪くないのだ」
作業員にブーイングをかますアライさん達。 自分達のご飯が貰えないことが分かると凶暴になる動物たちであった
作業員はアライさん達のウザい抗議に堪忍袋の緒が切れた
作業員1「いい加減にしろ害獣共が!!! これ以上騒ぐと貴様らもお仕置きをするぞ」
アライさん達「!!!!」
アライさん達「おしおきは・・・・嫌なのだ」
アライさん達「やめてほしいのだ」
アライさん達「静かにするのだ、おしごとの時間まで眠るのだ」
作業員1「おいおい、お前ら勘違いしているようだが、朝食の時間がない分これからすぐ労働だ!!! それから今日は休憩時間はねぇからな!!!」
アライさん達「そ、そんな」
作業員1「まだ何か文句があるのか!!!」
アライさん達「ないのだ、すぐにおしごとするのだ」
作業員に連れられ、アライさん達は作業場へ向かって行った
だが、アライさん達の数は明らかに昨日よりもかなり減っていたのだった
昨日懲罰室へ連行されたアライさん達がこの時間まで帰ってこなかったのである
アライさん達はそれに気づいていたが、皆口をつぐんでいた
それは今までにも何度もあったことだったから・・・・
アライさん「昨日連れて行かれたアライさん達がいないのだ、どうしてなのだ?」
~作業場
アライさん達「ツライのだ」
アライさん達「作業が多いのだ」シクシク
アライさん達「いやなのだ」ボロボロ
流石の脳天気だったアライさん達も人数が減り、負担が大きくなったため泣き言を言い始めている
中には涙を流しながら作業に取り組む者も居るようだ
過酷な作業をしていると作業場に作業長が現れた
作業長「諸君、朗報だ、作業の手を止めないで聞いてくれ」
作業長「これから人員を補充する、さあ、入ってこい」
作業長が伝えると、別室の扉からアライさん達がぞろぞろと現れた
アライさん「アライさんがたくさん来たのだ」
新アライさん達「きたのだ」ウジャウジャ
新アライさん達「おしごとなのだ」ワイワイ
新アライさん達「アライさんにおまかせなのだ」ノダーノダー
そこには大勢の新しいアライさんが作業員として連れてこられたのである
アライさん達は痩せて傷だらけの者や幼い者が多かった
作業長「新入りの奴らは持ち場について作業を始めろ」
アライさん「新しいアライさん達が来たのだ、昨日連れて行かれたアライさん達はどうなったのだ?」
増員にアライさんは困惑しながら、昨日連れて行かれた者たちについて疑問を感じていた
今まさにアライさんが箱詰めしている肉こそが昨日連れて行かれた者達だということを知らずに・・・・・
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それから一ヶ月近くアライさんは働かされ続けた。時には折檻を受け、過酷な労働に倒れるときもあった
労働を強要され思考が麻痺し、立派な家畜になったときにそれは起こった
アライさん「今日も乗り切ったのだ、明日のおしごとに備えて寝るのだ」
アライさんが翌日の作業のことを考えていると、別のアライさんが話しかけてきた
ツライさん「まだ起きているのか? 新入り」
アライさん「起きているのだ」
今まで他のアライさん達に溶け込めずに、話し相手もいなかったのだが珍しく話しかけてくる者がいた
アライさんは驚きながらも話を聞くことにした
アライさん「どうしたのだ?」
ツライさん「お前、ここで働いていて何とも思わないのか?」
アライさん「毎日ツライのだ、だから明日のために早く寝るのだ」
ツライさん「そうじゃないはずなのだ、ここにずっといていいのか?」
アライさん「でもここにいればご飯はもらえるのだ」
ツライさん「確かに食べ物ももらえるし、寝床もあるが、外にいたときよりも酷いことをされるのだ」
アライさん「うぅ、あんな目に会うのはもういやなのだ。 でもここなら生きていけるかもしれないのだ」
ツライさん「それだけじゃないのだ、お前は分かっていないのだ。 お前とアライさん達のお腹には・・・・・・」
アライさん「?」
ツライさん「いや、なんでもない・・・・・他にもわけがあるのだ。いつも箱詰めしている肉・・・・これは何だと思うのだ?」
アライさん「わからないのだ」
ツライさん「以前、たくさんの仲間が連れて行かれたはずなのだ。その時の仲間はまだ帰ってきていないのだ」
アライさん「どういうことなのだ?」
ツライさん「あの肉は連れて行かれた仲間の肉なのだ」
アライさん「!!!」
ツライさん「どのみちここにいればアライさん達は殺されてお肉にされてしまうのだ」
アライさん「そんな!!! どうしてなのだ!!!」
ツライさん「いつも作業員達が話しているのだ、商品にすると・・・・」
アライさん「みんなに教えなきゃいけないのだ!!! アライさん達の危機なのだ!!!」
ツライさん「やめるのだ、もし教えたらアライさん達が暴れだすのだ。そうしたら作業員達はきっとアライさん達を殺してしまうのだ」
アライさん「でもこのままだとアライさん達が殺されてしまうのだ!!!」
ツライさん「だから『さくせん』を考えたのだ、ここを脱出するための・・・・」
アライさん「さくせん?」
ツライさん「ここを逃げ出すための方法なのだ」
アライさん「すごいのだ! どうやってやるのだ」
ツライさん「いつのタイミングかは言えないが、作業終了後の収容室に移動するときがチャンスなのだ」
ツライさん「脱出する場所は作業場から出た廊下の突き当りなのだ」
ツライさん「そこには板が立てかけてあるから、その裏にアライさんが予め空けておいた穴があるからそこから外に脱出するのだ」
ツライさん「夜だから作業員も少ないし、作業長もいない。さらにアライさん達は夜行性だから動きやすい。脱出の可能性は高いはずなのだ」
ツライさん「みんなが脱出した後アライさんは別の場所に収容されている仲間たちも助けるのだ、アライさんのことは気にせず逃げてほしいのだ」
アライさん「ここ以外にもアライさんがいるのか?」
ツライさん「そうなのだ、アライさんはこの施設の色々な箇所で労働を任されているのだ。だから内部構造は詳しいのだ」
アライさん「すごいのだ!!! ふぇねっくみたいに賢いのだ!!!」
ツライさん「昔、ヒトと一緒に生活していたことがあるのだ。だからアライさんは色々と知っているのだ、でも・・・・・」
アライさん「?」
ツライさん「なんでもないのだ・・・・実行のタイミングはその時に指示するのだ、だから腹をくくっておくのだ」
それからアライさんは脱出できる機会を今か今かと待ち続けた
ついにその日がやってきた
~脱出の日
ツライさん「今日は月1回の繁忙日・・・・遅い時間まで作業をしているから、作業員も少ないし作業長も不在なのだ」
作業員1「あ~ついてねぇな、繁忙日を任されるとは、早く帰りてぇ」
ツライさん「作業員の注意も散漫になっているのだ」
作業員1「ん?そろそろ終了だな。お前ら今日の作業は終了だ! さっさと寝床に戻りやがれ!!」
アライさん達は作業を切り上げ、寝床である収容室までの廊下を歩いていた
ついにそのときがやってきたのである
ツライさん「今なのだ!!」
ツライさんはアライさん達に合図を送った
アライさん達「脱出なのだー!」
アライさん達「逃げるのだー!」
アライさん達「のだー!」
アライさん達は一斉に脱出口へ駆け出した
作業員1「な、なんだ」
作業員は異常事態に気づきアライさん達を追いかけようとする
アライさん達「なのだー」
アライさん達「なのだー」
アライさん達「なのだー」
作業員1「おい!! 止まれ! どこに行きやがる!!!」
さあどうなる
>>156
ふふふ、どうなるんでしょうね
パイレーツオブカリビアン見てから戻ってきます
今日は投稿数多くていいゾ^~これ
ただいま
録画物を見ていて遅くなりました
マッチョな男性っていいですね~
>>158
遅筆ですみません
投下します
アライさん達は作業員の制止を振り切り、脱出していく
アライさん「出口なのだ!! あそこをくぐれば自由なのだ!!!」
廊下の壁の突き当たりの脱出口からアライさん達が出て行く
その姿はまるで怒涛の羊・・・いや、怒涛のアライさん達だった
作業員1「貴様ら!! 止まらんとお仕置きだぞ!!!」
作業員の制止もむなしくアライさん達は走り続けた
その結果、工場の敷地からアライさん達は脱出出来たのだった
アライさん「やったのだ!!!」
ツライさん「アライさんはこれから他の仲間を助けに行くのだ。だから早く逃げるのだ」
アライさん「わかったのだ!!! 逃げるのだ!!」
こうして大勢のアライさん達は夜闇に紛れて草むらへと消えていったのである
--------------------------
~ボテ腹アライさん収容所
ボテ腹アライさん達「うぅ・・・・ツライのだ」
ボテ腹アライさん達「また繁殖してしまうのだ」
ボテ腹アライさん達「動けないのだ・・・・」
ここには身重になってしまい、作業するのも困難になってしまったアライさん達が収容されていた
皆お腹が大きくなっており辛そうにしていた
ツライさん「ここにはたくさんのアライさんの仲間が収容されているのだ」
ツライさん「作業員1は恐らく、一番遠くの屠殺場にいる他の作業員達を真っ先に呼びに行くはずなのだ」
ツライさん「まずはここから助けるのだ」
収容所内にツライさんが侵入し、ボテ腹アライさん達に脱出を促す
ボテ腹アライさん達「ここから逃げ出すのか?」
ボテ腹アライさん達「アライさん達はもうこんなことしなくていいのだ?」
ボテ腹アライさん達「うぅ・・・苦しいのだ」
ツライさんに先導され、ボテ腹アライさん達は工場を脱出していった
その腹に子を宿した害獣が大量に野に放たれた瞬間だった
--------------------------
~屠殺場
作業員2「おら!! 次の奴!! 前へ出ろ!!」
アライさん1「うぅ・・・・お願いなのだ、やめてほしいのだ」
そこには作業員に促され、屠殺場に進まされているアライさんがいた
さらにその後ろにはおびえるアライさん達が列を作っている
アライさん達「うぅ・・・・怖いのだ」
アライさん達「もうおしまいなのだ」
アライさん達「もうやめてほしいのだ・・・・おうちに帰してほしいのだ」
アライさん達「お願いなのだ・・・アライさんは悪くないのだ・・・・アライさんが可愛そうなのだ」
作業員は屠殺のハンマーを振り下ろした
ドチャッ
アライさん「のあ・・・・」ドン
ベシャ
頭をハンマーで打たれたアライさんがひざから崩れ落ちる
そこですかさず作業員が首を掻っ切り血を抜いていく
その猟奇的で衝撃的な光景に後に待機しているアライさんたちは戦慄した
アライさん達「えう・・・・ひっく」
アライさん達「怖いのだぁ」
アライさん達「嫌なのだ・・・やめるのだ」
作業員3「うるせぇ奴らだ・・・・」
愚痴りながらも作業員は屠殺したアライさんをつるしていく
ツライさん「ここは・・・・作業員がいるのだ」
ツライさん「だけどそろそろ他の作業員も応援要請に来るのだ」
ツライさんは今か今かとチャンスを待つ
そこに入り口から作業員が現れた
作業員1「おい、害獣共が逃げ出したぞ!!!」
作業員2「なんだって!?」
作業員3「早く現場に行くぞ!!!」
作業員達は脱出したアライさん達を捕まえに現場へ向かった
ツライさん「いなくなったのだ、今がチャンスなのだ」
ツライさん「ここには鍵がかかっているのだ。でもアライさんは鍵を予め拝借してあるのだ」
ツライさんは器用に鍵を使い、屠殺場の扉を開ける
フレンズとは言え動物だったツライさんには、鍵の認識や使い方など知るはずがない
だが、ツライさんは道具を認識し、それを使いこなしていく
ツライさん「開いたのだ・・・・・みんな、アライさんが助けに来たのだ」
アライさん達「助けにきたのか?」
アライさん達「助かったのだ」
アライさん達「早くここから出るのだ」
そそくさと礼も言わずに立ち去っていくアライさん達
ツライさんは全員の脱出を見届けると次の行動に移った
--------------------------
~赤子アライさん収容所
アライちゃん達「すぅーすぅー」zzz
アライちゃん達「の・・・だー」zzz
アライちゃん達「のだ・・・ぁ」zzz
ツライさんが覗き込むとそこには何百匹ものアライちゃんが、のんきに寝息を立てて眠っていた
収容室は広く、アライちゃん用の2段以上のベッドが大量に並べられていた
ツライさん「こいつらに説明してもきっと理解できないのだ。それに、脱出なんて無理なのだ」
ツライさん「こいつらには囮になってもらうのだ」
ツライさんはアライちゃん達が収容されている部屋を開け放ち、音をたててアライちゃん達を一斉に起こした
アライちゃん達「の・・・だ?」
アライちゃん達「のあー?」
アライちゃん達「なのだ?」
アライちゃん達「のだー」
アライちゃん達「なのだー」
ツライさんは手を叩いて出口へと誘導する
アライちゃん達「のだー」ヨチヨチ
アライちゃん達「のだー」ヨチヨチ
アライちゃん達「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん達「のあー」ヨチヨチ
アライちゃん達「のだー」ボテッ
2段以上のベッドに寝ているアライちゃん達は落っこちながら脱出口を目指していく
段数が比較的上のアライちゃん達は落下の衝撃で意識を失う者や、泣き出すものも居るようだ
アライちゃん達「の・・・・だっ!」ボテッ
アライちゃん達「のだー」ベシャ 「の・・・・だぁ」
アライちゃん達「のあっ!」ドン 「の・・・のだぁぁぁぁ!! うえぇぇぇぇん!!」
アライちゃん達「のだー!」グキッ 「のっ! ピギッ・・・・・・・」シーン
アライちゃん達「のあぁあ」ボテッ 「のだーのだー」ヨチヨチ
アライちゃん達「なのだー」グチャ 「・・・・」ピクピク
どうやら間抜けにもベッドから落っこちて死んでいく者もまれに見られる
出口から次々に脱出していくアライちゃん達
ヒタヒタと施設内の廊下を自由に歩き回っていく
その頃作業員がアライちゃん達の部屋に迫っていた
作業員1「あいつらおせえな・・・・・早くこねぇとみんな逃げちまう」
作業員が悪態をついていると、ウザい鳴き声が聞こえてきた
アライちゃん1「のだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「のあー」スリスリ
アライちゃん3「なのだー」ヨジヨジ
作業員の足元に小さいアライさん達がまとわりついてきた
作業員1「な、なんだこいつら!! なんでこんな所にいやがる!!」
アライちゃん1「のだー」ブリブリブリブリブリ
アライちゃん2「の・・・のあぁ」ブッブブブブブー
作業員1「!!! 何しやがる!!」ガシッ
驚いた作業員はアライちゃんと掴み上げた
アライちゃん3「あうー・・・のだー」ジョー
作業員の周辺でやりたい放題糞尿を垂れ流すアライちゃん達
だが幸いにもアライちゃんはしょっちゅう漏らすので、全員にオムツを履かせていた
そんなアライちゃん達に作業員は呆れ果てていた
作業員1「邪魔だ!!! どけ!!!」ゲシッ
アライちゃん1「のだ!!」ドン
アライちゃん2「のだぁ!!」ドゴッ
アライちゃん3「のだぁ・・・・ぐすっ・・・・のあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ビエェェン
邪魔するアライちゃん達を蹴り飛ばし、廊下の角を曲がると目を覆いたくなる光景が広がっていた
ウジャウジャウジャウジャ
アライちゃん達「のあっのあっ!」ヨチヨチ
アライちゃん達「のだぁ」ブリブリブリブリブリ
アライちゃん達「のあぁ」ジョー
アライちゃん達「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん達「なのだー///」ブッブブブブブブブブー
アライちゃん達「なのあー」ヨチヨチ
作業員1「」
そこには廊下一面に100匹を超えるアライちゃん達が歩き回っていた
収容されている部屋の扉が開いているようだ
部屋の中を確認すると、まだ数百匹のアライちゃん達が動き回っている。
中にはベッドから落っこちたのか、血を流して動かない者や泣きわめいているもの、のんきに脱糞しているものも居るようだ
作業員1「なんだよ・・・・・・これ」
作業員は目の前の異常事態にただただ呆然としていた
--------------------------
~工場外
ツライさん「みんな逃げたのだ、アライさんもどこかに身を隠すのだ」
ツライさん「落ち着いたらどこかに生活ができる場所を探すのだ・・・・どこか遠くへ」
ツライさんは皆の脱出を見届けて森の奥へと消えていった
--------------------------
~森
アライさん「ここまで来れば大丈夫なのだ、アライさんはここにおうちを作るのだ」
アライさん「ここには食べ物もいっぱいあるのだ、木の実が美味しいのだ」
アライさんはこの森に住むことに決めた
適当な朽木の下に穴を掘り、住居を作っていく
アライさん「わっせっわっせ」
しばらく掘り続けると、アライさんが住むには十分な広さのスペースが出来た
アライさん「ここは快適なのだ、アライさんだけのおうちなのだ」
今までは人にたかり、迷惑行為を続けていたアライさんだったが、森に巣を作り食べ物を調達し
慎ましく生活することになっていった
アライさん「ふはははは、きのぼりたーのしーのだー」ヨジヨジ
アライさん「虫を捕まえたのだ」ノダー
アライさん「うさぎがいるのだ、捕まえて今日のご飯にするのだ」
アライさんは今完全に野生動物になっていたのである
森での生活に慣れ、ここはアライさんにとって安息の地だと思った
だが、そんな生活も最初のうちだけだった、
アライさん「今日も食べ物を取れなかったのだ。近くに畑があるからそこから食べ物をもらうのだ」
次第に人の生活圏に侵入しては、食べ物を奪うようになっていった
それも当然のことだろう。アライさん以外の野生動物でも日常的に人里に降り、人間の生活する建物に危害を加えたり、
ゴミを漁り、食べ物を奪ったり、農作物に被害を及ぼしている。
そういったものを我々はなんと呼んでいるのか
そう・・・・・・
『害獣』である
畑を荒らし、ごみを漁り、人の施しを受けたアライさんは
人の生活の味をしめてしまっていたのだった
ある日アライさんが商店街に侵入し、ゴミをあさっている時だった
電気屋のショーウィンドウにおいてあるテレビが目についた
テレビ「では『ぺぱぷ』に新曲を歌っていただきましょう」
アライさん「ぺぱぷ?」
テレビの中にはペンギンのフレンズで構成されたアイドルグループが映っていた
アライさん「アライさんと同じフレンズなのだ?」
ペンギンのグループは楽しそうに歌って踊る姿を観客に披露している
観客も熱狂的に応援し、とても楽しそうにしている
アライさんとって初めて見る光景であり、とても輝いて見えたのだった
更にショーウィンドウの前にもいつの間にか人だかりができ、ぺぱぷについて話し合っている
野次馬達「やっぱりぺぱぷかわいいよなー」
野次馬達「ホントそう思う」
野次馬達「実際に見てみたい」
野次馬達「応援でじゃぱりまん差し出したい」
アライさん「おおーすごいのだ!ぺぱぷは大人気なのだー」
アライさん「アライさんもぺぱぷのようになりたいのだー」
野次馬達「ああ、ぺぱぷにじゃぱりまんを献上したい」
野次馬達「やっぱ踊りがいいよな」
アライさん「そうなのだ、アライさんもぺぱぷのようになればきっと食べ物をもらいたい放題なのだー」
また、ろくでもないことを考えているようだ
アライグマの肉は臭みを取ってちゃんと下処理すれば大変美味で
フランス料理などで重宝されるらしいですね
そういやこの話ではフレンズ化の際に病原菌や寄生虫はなくなるんだったな
食用にアライさんの養殖をするのは意外と理に叶う話なのかもしれん
~翌日
商店街の路上にて、アライさんはひとり佇んでいた
アライさん「注目するのだ! アライさんは今からあいどるになるのだ!」
アライさんの突然の意味不明で失礼な発言に民衆は足を止めて注目した
野次馬達「なんだなんだ」
野次馬達「何が始まるんだ」
野次馬達「なんかアライさんが居るぞ」
野次馬達「通報したほうがいいかな」
アライさん「だから食べ物をよこすのだぁ!!」
先日電気屋のショーウィンドウのテレビに映るぺぱぷを見て、憧れたのだろう
踊りや歌を披露して食べ物を貰おうという魂胆だ
アライさん「はじめるのだー!!!」
勢い良くイベントを始めるアライさん、だが、一度も踊りや歌を練習したことがなかったので
ただの滑稽な動きにしか見えない
野次馬達「なんだよあの動き」
野次馬達「キモー」
野次馬達「不愉快だな」
アライさん「なのだー!!!」
野次馬の文句を歓声と勘違いしたアライさんは更に調子に乗り出す
とてつもない滑稽な動きが観客へ不快感を伝染させていく
野次馬達「いつまでこんなの見せられるんだ?」イライラ
野次馬達「何なんだよこいつ・・・・」ムカムカ
野次馬達「もう帰ろうか・・・いや通報しようか」
野次馬達の怒りのボルテージが順調に上がっていくようだ
それもそうだ、先程から滑稽な動きに加え、アライグマの習性のような両手をこすり合わせる仕草をしているだけなのだから
野次馬達「もう帰るぜ・・・・」
野次馬達「道の真中で邪魔だからさっさとどけよ」
野次馬達「どっかいけ」
アライさんのただの迷惑行為に対しついに野次馬たちから抗議の声が上がっている
アライさん「どうしたのだ? みんな何で怒っているのだ?」
野次馬「さっさとどけ! 邪魔だ!!」
アライさん「ひっ! わかったのだ! 怖いのだ!!」
アライさんは野次馬たちに商店街を追い出されてしまった
アライさん「はあはあ・・・・ひどいのだ・・・・追い出されてしまったのだ」
アライさん「た、食べ物・・・・最近なんだかよくお腹がすくのだ」
アライさん「あまり食べていないのに、なんでだかお腹が膨れているのだ」
アライさんはまだ気づいていない
これから自分の身に起こることを・・・・
-----------------------------------
~数日後
アライさんは巣穴の中で痛みに耐えてうずくまっていた
アライさん「うぅ・・・・・痛いのだ、お腹が痛いのだ・・・・」
初めて味わう異常な腹痛にアライさんは苦しんでいた
アライさん「おかしいのだ、そんなにご飯を食べていないのにお腹がどんどん大きくなっているのだ」
アライさんはまだ分かっていない、自分の身に宿る命を
そしてそれらが生まれる前兆であるということも
アライさん「うぅ、あぁっ! 痛い、痛いのだぁ!!」
ついに陣痛が始まった
アライさん「うっ・・・・うう、痛いのだ! もう我慢出来ないのだぁ!!」
アライさん「ああああぁ! 何かが・・・・出てくるのだ!!」
そしてアライさんは・・・・・
アライさん「ああぁぁぁ!! のだぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ポコッポコッポコォ
アライちゃん1「のだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「のだー」ヨチヨチ
アライちゃん3「のだー」ヨチヨチ
アライさん「ハァハァ・・・・え? 何なのだ?」
アライさんは3匹の赤ちゃんを出産した
自分の腹から赤ちゃんが生まれた事実を呆然と眺めるが・・・・・
アライさん「うっ!! あぁぁぁぁぁぁぁぁのだぁぁぁ!!!」
ポコッポコッポコッ
アライちゃん4「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん5「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん6「なのだー」ヨチヨチ
アライさん「ハァハァ・・・・・小さいアライさんがいっぱいなのだ・・・・」
アライちゃん達「のだー」ヨチヨチ
アライさん「この子達は・・・・・アライさんが産んだ・・・・・アライさんの子供なのだ」
森に潜む害獣は誰にも知られず新たな生命を産み落としたのである
新たな害獣達を・・・・
--------------------------
~数日後
アライちゃん達「のだー」ヨチヨチ
アライさん「アライさんの子供たちはアライさんに似て可愛いのだ」
アライさんは巣穴の中で自分の子供たちを愛でていた
アライちゃん1「のだー」ブリブリブリブリブリ
アライちゃん2「のあー」ブッブブブブブー
アライちゃん3「の・・・だぁぁ」ジョーーー
当の本人達は元気にクソを垂れ流していた
アライさん「そうなのだ、今日はお天気だからどこかへ出かけるのだ」
アライさん「今日は子供たちの初めてのお出かけなのだ。みんな!お出かけするのだ! アライさんについてくるのだ!!」
アライちゃん1「のだ?」
アライちゃん2「のぁぁ?」
アライちゃん3「なのあー!」
アライちゃん4「のだー」ヨチヨチ
アライちゃん5「のだー」ヨチヨチ
アライちゃん6「なのだー」ヨチヨチ
何をするのか分かっていないがアライちゃん達はアライさんの後についていった
その姿はカルガモの親子のようである
まあ、目撃したものがいれば恐らく即刻通報されるような光景だろう
害獣が繁殖して、子を育てている状態にあるのだから世間的に見れば緊急事態である
~畑
アライさん「今日は畑にやってきたのだ」
アライちゃん達「のだー」ノダー
アライさん「アライさんは子育てをしなきゃいけないのだ。だから食べ物を手に入れるのだ」
アライさんはアライちゃん達を連れて近所の畑にやってきた
もちろんその目的は作物を手に入れることである
アライさん「・・・・食べ物が無いのだ」
畑には何も実っていない、収穫どころかまだ作物が出来ていないようである
アライさんが困って立ち尽くしていると農家のヒトが作業している姿が見えた
農家「ふぅーなかなか作物も育ってきたな、例年よりもいいかもしれんな」
農家の男が一息ついていると後ろから誰かが服の裾を引っ張っている
農家「ん? 誰だ」
アライさん「アライさんなのだ」クイクイ
振り向くとアライさんが服を引っ張っている
農家「なんだこいつ・・・・もしかしてアライさんてやつか?」ゾクッ
農家の男が恐怖を感じるのも無理はないだろう
畑を食い荒らす害獣として有名なのだから
アライさん「アライさんは食べ物が欲しいのだ、分けるのだ」
図々しくも農家の男に食べ物を要求する
農家「お前にやる食い物はねぇ!!」
アライさん「それじゃ困るのだ、このままだと・・・・このままだと」
アライさん「生活の危機なのだ!」
農家がうざったそうにアライさんの相手をしているとアライさんの後ろから小さいアライさんが顔を出した
アライちゃん1「のだ!」
アライちゃん2「なのだ」
アライさん「子供たちに餌をあげないといけないのだ!」
農家「」
なんということだろう、害獣が一匹話しかけてきただけではなく、子供の害獣も居るではないか
農家の男は戦慄した、自分の畑の近所で害獣が繁殖しているという事実に・・・
農家「食べ物はやらん! 代わりにお前を捕まえて駆除してやる!!」
農家の男はアライさんを捕まえに掛かった
アライさん「何をするのだ! 危ないのだ!!」
アライちゃん達「のだっのだっ」ソソクサ
アライちゃん達「なのだーなのだー」ヨチヨチ
アライちゃん達「のだーのだー」ブッブブブブブー
アライさんはなんとか避けられた
アライちゃん達は驚いて森の中へそそくさと逃げていった
アライさん「まずいのだ! このまま捕まったらアライさんの危機なのだぁ!!」
農家「待ちやがれ!!」
アライさん「のだっ!!」バリッ
アライさんは農家の男の手を引っ掻いた
農家「っ!!」
アライさん「今なのだ! 逃げるのだ!!」
アライさんは子供たちを連れて森の奥へと逃げていった
農家「いてぇ・・・・・害獣め必ずあいつを駆除してやる」
--------------------------
アライさん「ハァ・・・・ハァ」
アライさん達は巣穴へ帰ろうと森の中を駆けていた
アライちゃん1「の・・・だ」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん2「はぁ・・はぁ・・の・・だぁ」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん3「な・・・・のだぁ」ヨチヨチヨチヨチ
野生動物とは言え子供のアライちゃん達は体力の限界に達していた
アライさん「ちびたち!! 早く来るのだ!!!」
アライちゃん4「のだぁ」グデー
アライちゃん5「の・・・だ」ボテッ
アライちゃん6「あうーだぁ」ボテッ
アライさん「どうして速く走れないのだ!! お前たちはアライさんの子供なのだ!!」
アライちゃん達「の・・・だぁ」ハァハァ
もう限界なのだろう、アライちゃん達は苦しそうにその場に座り込んでいる
席外します
今日中にはこの2部を完結させる予定です
ただいま戻りました
閲覧ありがとうございます
続けます
おかえりー
アライさん「~~~~~~~!! ・・・・・・・はぁ、仕方ないのだ」
流石のアライさんも子供たちの様子を察したようだ
アライさん「とりあえずここまでくれば大丈夫なのだ、少し休憩していくのだ」
アライさんは休憩することに決め、アライちゃん達を遊ばせ始めた
アライちゃん1「のだぁ」トテトテ
アライちゃん2「のだー!」ヨチヨチ
アライちゃん3「なのだー」ヨジヨジ
アライちゃん4「のだっ」ピョン
アライちゃん5「なのだっ」ピョン
アライさん「休憩したら子供たちが元気になったのだ!! みんな楽しそうなのだ」
アライさんは子供たちが自由に遊んでいる姿を見ているとおかしなことに気づいた
アライさん「? 末っ子がいないのだ」
アライさんが一匹子供がいないことに気づき辺りを捜索する
アライさん「どこへいったのだ、返事するのだ!」
アライさん「・・・・・・っ!!!」
数メートル先にアライちゃんを発見した、しかしアライちゃんが向かっているその先は・・・
アライちゃん達は立って歩けるの?
妊娠~出産までの期間はどんくらいだったんですかね?
アライちゃん6「なのだー」ヨチヨチ
ギザギザの歯をちらつかせる害獣用の罠があったのである
先程の農家の男の仕業だろうか、いずれにせよ近隣住民の用意したものだろう
罠の中にある餌に興味を持ったアライちゃんは一直線に罠に向かって歩いている
アライさん「だめなのだ!! 止まるのだ!! アライさんの言うこと聞くのだ!!!」
アライちゃん6「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんが罠に到達し餌を食べようと首を突っ込んだ
アライさん「待つのだぁ!!」
アライちゃん6「のだー」ノダー
ガキンッ!!!
ザクッ!!!
アライちゃん6「の・・・・だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
アライさん「あ・・・・あ・・・」ビクビク
アライちゃんの小さな胴体に鋭い歯が食い込んだ
アライちゃん6「びえぇぇぇぇぇぇん!!! のだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ブリッブリブリブリブリブリ
アライちゃんは激しい痛みに泣き叫び脱糞している
アライさん「大変なのだ!! 今すぐアライさんが助けるのだ!!!」
アライちゃん6「のだっ!! のだぁ!!!」
出血が酷い、アライちゃんの胴体から血がドクドク溢れ出ている
アライさんは必死に罠を外そうとする
アライさん「はずれない!! はずれないのだ!!! あのときはふぇねっくが外したのに!!」
そう、以前アライさんは同様の罠にはまり、フェネックに助けてもらったことがある
だが今回の罠は、どんなに力を入れても外れることはない
恐らく熊用などの猛獣用の罠なのだろう
アライちゃん6「のだ・・・・・の・・・あ」ブリュ・・・ブリュ
アライちゃんは泣き叫ぶのをやめ、苦しそうに呼吸をしている
アライさん「なんで!! なんではずれないのだぁ!!!」
アライさんは諦めずに罠解除を試みるが・・・・
アライちゃん6「のっ・・・・・あ」ジョー
アライちゃんは小便を垂れ流し、そのまま動かなくなってしまった
アライさん「あ・・・・・・そんな、そんな」
我が子を目の前で亡くし、アライさんはその場に立ち尽くした
アライさん「死体だけでも連れて帰るのだ・・・・」
アライさんが再度罠を外そうとするが
アライさん「はずれないのだ・・・・どうして」
もう、諦めるしかなかった
--------------------------
その後、残った子供たちを連れて巣穴に帰り、アライさんは悲しみにくれた
アライさん「チビ達をおそとに連れて行くのは危険なのだ・・・・育つまでアライさんが食べ物を運ぶのだ」
アライちゃん達「のだぁ」スピー
アライちゃん達「のだ」スピー
アライちゃん達「なのだ」スピー
これからの方針を決めたアライさんを尻目に、アライちゃん達はのんきに寝息を立てて眠っていた
~朝
アライさん「アライさんは今から出かけてくるのだ、お前たちは何があってもここから出てはいけないのだ」
アライちゃん達「のだー」ハーイ
アライちゃん達「のだー」ハーイ
アライちゃん達「のだー」ハーイ
とりあえずは理解したようである
アライさんは巣穴を後にし、昨日の現場へと向かった
アライさん「確か・・・この辺なのだ・・・・・あったのだ!」
昨日の現場へとたどり着き、子供の亡骸へ駆け寄ろうとした時だった
アライさん「? 誰かいるのだ」
何者かの気配を感じアライさんはそっと近寄ると、恐ろしい光景を目にした
アライさん「!!!」
くちゃくちゃ・・・バリバリバリ・・・・むしゃむしゃ
野アライさん「はぐっはぐ!! 久々の食べ物なのだ!!」ムシャムシャ
アライちゃん6「」グチャグチャ
そこには別個体のアライさんが、罠にかかっているアライちゃんの死体を貪っていた
待ってたぞ
>>190 >>197
お待たせしました
>>192
アライちゃんはまだ立てません
4足歩行のハイハイ歩きです
アライさんの妊娠期間は2ヶ月ちょっとです
アライグマの平均妊娠期間と同じです
ちなみにアライさんの出産数は平均より少し多めですね
アライさん「あぅ・・・・酷いのだぁ」
グチャグチャ・・・ムシャムシャ
野アライさん「美味しいのだ!! 美味しいのだ!!」クチャクチャ
昨日までアライちゃんだったものを食べている
アライちゃんの死体は酷いものだった
顔面の皮は剥がされ、頭蓋骨は砕かれ食べられていた
野アライさんは脳みそと内蔵を美味しそうに貪っている
野アライさん「お味噌なのだ!!! ここが美味しいのだ!!!」
あまりの衝撃に立ち尽くしていたアライさんだったが、意識を取り戻し野アライさんに掴みかかった
アライさん「やめるのだ!!」
野アライさん「!!? 何なのだ! これはアライさんが見つけたのだ!! アライさんの餌なのだ!!」
アライさん「だめなのだ!!! それは・・・それは・・・アライさんの子供なのだ!!!」
二匹のアライさんは取っ組み合い、互いの主張をぶつける
アライさん「やめるのだ!! 返すのだぁ!!」バリッ
野アライさん「!!!」
アライさんの激しい攻撃に野アライさんは怯み撤退することを決めた
野アライさん「このままだとアライさんが危ないのだぁ!! ここは逃げるのだ」
アライさん「さっさとどっかへいくのだぁ!!」
野アライさん「でも食べ物だけは持っていくのだ!!」ブチブチブチ
そう言って野アライさんはアライちゃんの胴体を引きちぎり奪い去っていった
アライさん「あ・・・・ひどいのだぁ・・・・」
そこにはもう殆ど亡骸は残っていなかった
アライさん「ご飯を探しに行くのだ・・・・」
アライさんは歩き出した
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-----------------------------------
~数年後
アライさんの子供たちも自立し、それぞれの道へ旅立っていった
この数年色々あったがアライさんは立派に人々に迷惑をかける害獣として活躍していた
畑に忍び込み作物を荒らしたり、民家に侵入し食べ物を奪いヒトを襲い、ゴミを漁り続け
時には怒った人々にひどい目に合わされたり犯されたり、それでも図々しく生き延びたのである
今は新しく繁殖し、数匹のアライちゃん達を育てている
アライさん「ご飯をとってきたのだ、食べるのだ」
アライちゃん達「のだぁ」ガツガツ
アライちゃん達「なのだー」ムシャムシャ
アライちゃん達「のだー」モグモグ
巣穴の中でアライちゃん達はアライさんの盗ってきたご飯を平らげていく
アライさん「最近食べる量が増えてきたのだ・・・・今日はちょっと遠出して食べ物を探すのだ」
まだ小さくてよちよち歩きしか出来ないアライちゃん達だが、成長しているのだろう食事の量が増えているようだ
この近辺には他のアライさん達も生息しているため、食べ物を探すのも難しくなっている
そこでアライさんは別の場所で餌を探すことにしたのだ
しかし、それはアライさんにとってしてはいけない選択だったのだが、それを知るすべはなかった・・・・・
--------------------------
~草むら
アライさん「ここなら虫も木の実もあるかも知れないのだ」
アライさんは早速食べ物を探し始めた
アライさん「ばったげっとなのだー!」
昆虫を手に入れ、調子よくスタートを切り始めたアライさんだったが
それ以外はなかなか食べ物を見つけられない
アライさん「おかしいのだ、木の実も取り尽くされているのだ」
それはそのはず、ここにも他のアライさんたちが生息しているのである
野アライさん達「なのだー」ガサッ
野アライさん達「のだ!!」ガサガサ
アライさん「うぅ・・・ここにも他のアライさんたちが生息しているのだ」
ここ数年、アライさん達は生息規模を広げ、どんどん繁殖している
実際に餌を探しに来たこのアライさんも増加に一役買っている
アライさんの生態は驚くべき物がある
アライさんは生後1歳から妊娠できるが、2歳を超えたアライさんは交尾後の妊娠率がほぼ100%という高い妊娠率を誇っている
また、アライさんの平均出生数は4~7匹と大変多い
今では草むらを通りかかるとほとんどの確率で『のだのだ』とアライさんの鳴き声が聞こえてくる始末である
アライさん「アライさんはこのまま食べ物を見つけられないのか・・・」
そう思って歩いていると、次第に他のアライさんに出くわさないようになった
アライさん「? 他のアライさんがいないのだ」
アライさん「! あそこに木の実があるのだ!! あそこにも! あっちにも!」
次々に食料をゲットしていくアライさん
食べ物を求めてどんどん先へ進んでいく
そしてその先でなにか音が聞こえた
ガシャンガシャン!
アライさん「? なんなのだ? 行ってみるのだ」
音のした方向へアライさんが向かうと
ガシャガシャ
野アライさん「だして! ここから出してほしいのだ!!」
そこにはアライさん用の罠に掛かってしまった野生のアライさんがいた
アライさん「アライさんが捕まっているのだ」
野アライさん「ちょうどよかったのだ!! ここから出してほしいのだ」ガシャガシャ
野アライさん「何をやっても出られないのだ! 助けてほしいのだ!!」ガシャガシャ
必死にカゴに噛み付いたり引っ掻いたりする野アライさんだが、害獣用の罠はそんなに甘くは無い
野アライさん「お願いなのだ! 助けるのだ!」
アライさん「わかったのだ! アライさんが今助けるのだ!」
野アライさんが捉えられているかごをこじ開けようとするアライさん
アライさん「だめなのだ! 開かないのだ!」ガジガジ
必死に牙や爪で引っ掻くが頑丈な罠はびくともしない
次第にアライさんの体力は尽きていった
アライさん「はぁはぁ・・・・開かないのだ」
野アライさん「諦めてはだめなのだ!! アライさんが出られないのだ!」
アライさん「でも・・・・開かないのだ」
野アライさん「早く出すのだ! でないとアライさんが可哀想なのだ!!」
アライさん「うぅ・・・・」
野アライさんは必死にカゴを開けるようにアライさんに命令する
しかし、アライさんにはそれは出来ないことだった
アライさんが途方に暮れていると、カゴのそばに食べ物が落ちていることに気がついた
アライさん「食べ物なのだ!」ガシッ
アライさんが食べ物を掴み上げると
野アライさん「!! やめるのだ! それはアライさんのなのだ!! 返すのだぁ!!」
アライさん「ご飯が手に入ったのだ!! おうちへ帰るのだ!」
野アライさん「待つのだ! アライさんをおいていってはだめなのだ!!」
野アライさんの必死の言葉もアライさんの耳には入らず、アライさんはその場を後にした
アライさん「よかったのだ、食べ物が手に入ったのだ!!」
食べ物が手に入ってご満悦なアライさん
調子よく他の食べ物の捜索をしていると
アライさん「あ! あれはじゃぱりまん!! じゃぱりまんが落ちているのだ!」
数メートル先に食べ物が落ちている
その事実に疑いもせず、アライさんは食べ物のある場所へ突進した
自然の場所にじゃぱりまんなどあるはずが無いというのに・・・・
アライさん「やったのだ!! じゃぱりまんなのだ!!」
それにアライさんは気がつくことはなかった
ガシャンッ
檻の扉が閉まる
アライさん「?」
アライさんはまだ気づいていない
アライさん「じゃぱりまんも手に入ったし帰るのだ」
踵を返し巣穴に戻ろうとするが
アライさん「なんなのだ? 邪魔なのだ、出られないのだ」
ようやく自分の置かれた状況に気がついたようである
アライさん「そんな・・・・・開かないのだ!」ガシャンガシャン
アライさん「捕まってしまったのだ・・・・」
これまで数々の危機を乗り越えてきたアライさんだったが
ついに罠に捕獲されてしまった
??「このうぜぇ鳴き声は・・・・」
罠を仕掛けた主がアライさんに近づく
??「やっと見つけたぞ・・・・・害獣!!」
続く
~Side Episode 侵略の害獣~
~北海道
キタキツネ「うぅ・・・・・ギンギツネ・・・・どこいったの」
キタキツネは友達のギンギツネとはぐれてしまったようだ
キタキツネ「さみしいよぉ」
ギンギツネを探しながら吹雪の中一人でトボトボ歩いていると
ヒト「まずいな・・・・吹雪いてきたな。何処かで休める場所を・・・・ん? こんな所にキタキツネがいる・・・・」
ヒトがキタキツネを発見した
ヒト「へぇ、こんな所に居るなんて珍しいな」
キタキツネ「ひっ・・・・ヒトがいるよぉ」
キタキツネはヒトを見て怯えているようだ
キタキツネ「うぐっ・・・・・ギンギツネぇ・・・・ぐす」ジワ
ヒト「怖がらせちゃったかな・・・・」
キタキツネはよっぽど怖いのか、目に涙を浮かべている
ヒト「怖がらなくても大丈夫だよ。おじさん何もしないから」
キタキツネ「うぅ・・・・ギンギツネぇ・・・・・」グスッ
ヒト「どうしよう・・・・そうだ!」
男はかばんからチョコレートを取り出すと、キタキツネに与えた
ヒト「これ、あげるよ。これ食べて落ち着いて」
キタキツネ「なにこれ・・・・」
ヒト「甘くて美味しい食べ物だよ」
キタキツネ「あまい?」
ヒト「うん、おじさんも半分食べるから・・・・モグモグ・・・・毒なんかないよ」
キタキツネ「うん・・・・・・モグモグ・・・・・!」
キタキツネ「おいしい・・・・」
ヒト「そうかそうか、それはよかった」
キタキツネ「ん・・・・・ありがと・・・・・」
ヒト(これは俺が猟師だなんて言えないな・・・・・)以下猟師
キタキツネ「ところで、ギンギツネ見なかった?」
猟師「え? ギンギツネ? 知らないなあ」
キタキツネ「ギンギツネはボクの友達なの・・・・・・どこかに行っちゃったんだ」
猟師「それは大変だ! 一緒に探そう! ・・・・・・でも、この吹雪だから下手に動くと危険かもしれない」
キタキツネ「ヒトは寒さに弱いって聞いたよ、とりあえずボクのおうちに連れて行ってあげる」
--------------------------
~キタキツネ達の巣穴
キタキツネ「ここなら暖かいと思う・・・・・」
猟師「すごいな・・・・ここなら休めそうだ」
キタキツネの好意でどうにか吹雪が収まるまで休ませてもらうことになった
キタキツネ「ところでなんでこんな所に来たの?」
猟師(フレンズの手前熊狩りとはいえないな・・・・・)
猟師「ちょっとハイキング・・・・・散歩にね」
キタキツネ「そうなんだ・・・・・」
猟師「・・・・・・・・」
キタキツネ「・・・・・・・・」
猟師(あんまりしゃべらない子なのかな・・・・)
間が持たない、猟師は暇なので少しくつろぐことにした
猟師「ちょっと休ませてもらうね」
キタキツネ「・・・・・・・」
猟師(しかし、なんか落ち着かないな・・・・・・そうだ、あれをやろう)
猟師は自分のかばんからゲーム機を取り出し、プレイし始めた
キタキツネ「?」
猟師「折角暇だから、ここまでクリアしよう・・・・」
猟師がゲームの世界にのめり込もうとした時だった
キタキツネ「それ・・・・・・なに?」
猟師「ゲームだよ」
キタキツネ「ゲーム?」
どうやらキタキツネはゲームに興味を持ったようだ
猟師「やってみる?」
キタキツネ「うん・・・・・」
キタキツネに操作を教えてやらせてみた
猟師「けっこう上手だね」
キタキツネ「うん・・・・・・こういうの好き」
夢中でゲームをするキタキツネはとても楽しそうだ
だが・・・・・
猟師「そろそろ寝ないか・・・・・おじさん疲れちゃった・・・・」
キタキツネ「うぅ・・・・・・あと一回やってから」
はまってしまったようだ
~翌日
猟師「よかった、今日は天気がいいぞ」
キタキツネ「うん・・・・・・帰っちゃうの?」
猟師はここで迷った、天気もいいし帰ることは可能だろう
だが、宿を提供してくれたキタキツネの友人はまだ見つかってない
キタキツネ「帰るなら・・・・・・吹雪かないうちがいいよ」
キタキツネもこう言ってくれている
しかし猟師は
猟師「いや、まだ君の友人を見つけていない。 一緒に探そう」
キタキツネ「ありがとう・・・・・///」
とりあえずギンギツネが行きそうな場所を当たってみる
キタキツネ「この辺はよく来る狩場なんだ」
猟師「へぇここが・・・・・」
猟師(帰ったら猟師仲間に注意しておこう、キタキツネ達が怪我をしないようにな)
猟師「ちなみに匂いは辿れない?」
ほぅ
>>227
こっそりやってましたが
気づかれましたか
気づいていない人も居るでしょうし、近いうちに3スレ目あたりでお知らせしましょう
そのままお楽しみ下さい
キタキツネ「昨日の吹雪で消えちゃっててわからない」
猟師「そうか・・・・・」
キタキツネ「きっとどこかで穴をほって休んでるかも」
猟師「他に行きそうな場所を当たってみよう」
キタキツネに場所を聞いて幾つか場所を当たることにした
--------------------------
~キタキツネ達の巣穴
ヒョコッ
野アライさん「穴があるのだ」
ヒョコッヒョコッヒョコッ
子アライさん1「寒いのだ」ノダー
子アライさん2「ここをアライさんのおうちにするのだ」ノダー
子アライさん3「ふはははは」ノダー
危機が迫っていた
--------------------------
ギンギツネ「すごい吹雪だったわ・・・・・早くもどりましょ」
ギンギツネは昨日の吹雪を乗り切っていた
ギンギツネ「キタキツネは大丈夫かしら」
友人を心配し、巣穴へ向かう
ギンギツネ「やっとついたわ・・・・・キタキツネいるかしら」
巣穴についたギンギツネは友人の顔を見ようと奥へ進んでいく
ギンギツネ「なんか変な匂いがするわね・・・・・それに何か居る・・・・キタキツネ?」
キタキツネではない気配が複数感じられた
巣の最深部に到着すると、そこには・・・・・
野アライさん「誰なのだ?」
ギンギツネ「え?」
野生のアライさんが数匹居座っていた
野アライさん「ここはアライさんのおうちなのだ」
ギンギツネ「あなた達こそだれよ? ここは私達のお家よ」
野アライさん「そんなことないのだ!! アライさんが最初に見つけたのだぁ!! アライさんのものなのだぁ!!」
ギンギツネ「何をいっているの? ここは私達が作ったお家なんだから!」
野アライさん「アライさんのおうちなのだ!! お家ドロボーめ!」
自分たちが留守の間にいつの間にか居座り、所有権を主張するアライさん
両者が言い争っている時だった
子アライさん1「たぁ~~~!」ガシッ
ギンギツネ「っ!!!」ドサッ
他のアライさんがギンギツネにタックルをかましたのである
子アライさん1「捕まえたのだおうちドロボーめ!! 大人しくしているのだ!!」
野アライさん「ふはははは、よくやったのだ」
ギンギツネ「うぅ・・・・はなしなさいよぉ」
ギンギツネは子アライさんに捕まってしまった
子アライさん2「ここはかいてきなのだぁ」
子アライさん3「ごはんもあるのだぁ」モグモグ
ギンギツネ「ああ・・・・やめて、それは蓄えなの」
子アライさん2「うんちするのだぁ」ブッブブブーブリュブリュブリュ
ギンギツネ「そんな・・・・・私達のおうちが・・・・」
されるがままアライさん達に蹂躙されていく・・・・
--------------------------
猟師「いなかったね・・・・お友達」
キタキツネ「うん・・・・・・もしかしたら戻ってるかも」
猟師「そうだね」
キタキツネ「・・・・・! ギンギツネの匂いがする」
猟師「え!」
キタキツネ「巣の方からだ、ギンギツネが帰ってきた」
巣の方へ走るキタキツネはとてもうれしそうだ
きっとその友達のことが大好きなのだろう
キタキツネ「ギンギツネ!」
巣穴にたどり着いた
どんな子なんだろう、きっとキタキツネみたいにいい子なんだろうな
俺はギンギツネのことを考えていると
キタキツネ「・・・・・・巣の中から変な臭いがする」
猟師「え?」
キタキツネ「キタキツネと・・・・・誰かわからない・・・・・・でもいい匂いじゃない」
キタキツネは警戒している、巣の中で何かが起こっている
いざという時に背中に背負ったこれを使うことになるかもしれない
慎重になりつつ、巣の中を進んでいくと
キタキツネ「・・・・・・!!」
野アライさん「快適なのだぁ」
子アライさん1「おとなしくするのだ!!」
子アライさん2「おいしいのだぁ」ガツガツ
子アライさん3「うんちするのだぁ」ブリブリブリブリブリー
そこには自分たちの巣穴で好き放題するアライさん達がいた
ギンギツネ「うぅ・・・・・・・」
キタキツネ「ギンギツネ!!」
さらに大切な友達が捕まってしまっている
ギンギツネ「キタキツネ・・・・・来ちゃだめ・・・・・お願い、逃げて」
キタキツネ「っ!! ギンギツネを離して!!!」
アライさん達「?」
野アライさん「またドロボーなのだ!! おうちの危機なのだぁ!!」
子アライさん1「ぐぬぬぬ・・・・おうちドロボーめ!!」
子アライさん1「たぁ~~~!!」
自分たちの敵を排除しようとアライさんがキタキツネに突進してきた
キタキツネ「ひっ・・・・・」
子アライさん1「たぁ~~~!!」
ドン!
キタキツネ「い・・・・・痛い」
子アライさん1「出ていくのだぁ!!」
キタキツネ「うぅ・・・・・・いたいよぉ・・・・怖いよぉ」
ギンギツネ「キタキツネ!」
子アライさん1「もう一発おみまいするのだー!!」
キタキツネにアライさんが追撃をする
その時だった
ドォン!!
子アライさん1「うっ・・・・・・!」バタッ
背中に背負っていた猟銃でアライさんの心臓を撃ち抜いた
猟師「・・・・・・」
キタキツネ「え・・・・・」
子アライさん1「っ!! っ!!」ビクンッビクンッビクン
子アライさん1「・・・・・」
心臓を撃ち抜かれた後、数秒間痙攣していたようだが
子供のアライさんは絶命した
野アライさん「あ・・・・大変なのだ!」
子アライさん2「のだー」ビクビク
子アライさん3「のだー」ビクビク
アライさん達はようやく事態を把握したようだ
親のアライさんは憤り、子供のアライさん達は怯えている
ギンギツネ「え・・・・・ヒト・・・」
親のアライさんが飛びかかってくるかもしれない
すかさずライフル銃を親のアライさんに向ける
野アライさん「やめるのだ!! それを向けないでほしいのだ!」
銃口を向けながら一歩一歩アライさんに詰め寄る
猟師「この位置からならお前が動いた瞬間に当てられる」
野アライさん「やめてほしいのだ! アライさんが可哀想なのだ!!」
ギンギツネ「あ・・・・・あ」
キタキツネ「・・・・・・」
猟師の勘だがこいつだけはここで逃したらダメだ!
俺はアライさんに向けて発砲した
ドォン!
野アライさん「のだ!! ・・・・・痛いのだ、痛いのだ」
子アライさん達「うぅ・・・・逃げるのだぁ!!!」ダッ
猟師「あっ!」
子アライさん達には逃げられてしまった
野アライさん「・・・・・」
親のアライさんはピクリとも動かない、どうやら死んでしまったようだ
キタキツネ「・・・・・・」
ギンギツネ「・・・・・・」
猟師「すまない、怖がらせてしまったな」
猟師「もう出ていくよ」
猟銃の発砲でこの子達はきっと怯えてしまったのだろう
これ以上ここにいてはいけない
そう思い立ち去ろうとした時だった
キタキツネ「待って・・・・・」
猟師「・・・・!」
キタキツネ「出ていかなくていいよ・・・・」
猟師「しかし!」
キタキツネ「ちょっと怖かったけど・・・・・でも助けてくれてありがとう」
猟師「・・・・・」
ギンギツネ「ちょっとキタキツネ、あれはヒトなのよ。 もしかしたら私達も・・・・」
キタキツネ「このヒトはそんなことしない、それに一緒にギンギツネを探してくれたんだよ」
ギンギツネ「・・・・・・」
キタキツネ「たしかにヒトだし、動物をやつける道具も持っていた」
キタキツネ「私達をやつけるためならあの場でつかっていただろうし」
ギンギツネ「・・・・・そう・・・・かもね」
キタキツネ「それに・・・・今まで私達が怖がらないように道具も隠してくれてた」
キタキツネ「このヒトは信用できるよ」
ギンギツネ「・・・・・はぁ、キタキツネがそう言うならそうなのね」
キタキツネ「ギンギツネ!」
ギンギツネ「あなた・・・その・・・悪かったわ」
猟師「いや、怯えるのは当然だろう」
猟師「それより受け入れてくれてありがとう」
ギンギツネ「やさしいヒトなのね・・・・」
キタキツネ「ギンギツネ・・・」クイクイ
ギンギツネ「何?」
キタキツネ「あれ・・・どうする」
キタキツネがアライさんの死体や排泄物を指差す
ギンギツネ「ああ・・・・・片付けるしかないようね」
ギンギツネが憂鬱そうな顔をする
猟師「あのーよかったら俺が片付けるよ」
ギンギツネ「ありがとう・・・・でもここは私達のお家だから私達も手伝うわ」
キタキツネ「えー」
ギンギツネ「いいからやるの!!」
こうしてみんなで巣をきれいにすることになった
--------------------------
猟師「ふーなんとかきれいになったな」
ギンギツネ「あなた、掃除が得意なのね」
キタキツネ「よかった・・・きれいになった」
猟師「掃除も終わったことだし、お腹すいてるでしょ?」
猟師「料理を作ってあげるよ」
ギンギツネ&キタキツネ「料理?」
俺はかばんから材料を取り出し、食材を調理していく
そして3人分の料理が出来上がった
猟師「さあ、出来たぞ! 食べてくれ」
キタキツネ「うん・・・・・頂きます」
ギンギツネ「頂きます」
ギンギツネ&キタキツネ「もぐもぐ・・・・・!!!」
ギンギツネ&キタキツネ「おいしい!!」
猟師「よかったぁ、口にあって」
ギンギツネ「なにこれ食べたことないわ」
キタキツネ「おかわりー」
猟師「はいはい」
今まで動物を狩るばかりだったけど
触れ合ってみればこんなにも嬉しい気持ちになるんだ
このまま猟師を続けていて良いのだろうか
俺は・・・・・・これから・・・・・
--------------------------
子アライさん3「ぐぬぬぬ・・・・・せっかくのアライさんのお家だったのに」
子アライさん4「とられたのだぁ!! アライさんが最初に見つけたのだぁ!!」
子アライさん3「別のおうちを探すのだ・・・・・・あっ! あんな所に穴があるのだ」
子アライさん4「あそこをおうちにするのだ」
~穴
子アライさん3「入り口が狭いのだ・・・・」
子アライさん4「暗いのだ・・・・」
子アライさん3「なんかふかふかがあるのだ!」
子アライさん4「なんかけむくじゃらの物があるのだ」
子アライさん3「食べるのだ」
子アライさん達は暗闇の中毛むくじゃらの小さいものに噛み付く
??「ギャー」
子アライさん4「なんなのだ? とりあえず食べられそうなのだ。 食べるのだ!」
??「キューキュー」
??「グオオオオオオ!」
バリッ!
子アライさん3「痛いのだ!!」
子アライさん4「どうしたのだ?」
ヒグマ(動物)「グオオオオオオオオ!」
子熊「キューキュー」
なんとアライさん達が食べていたのは冬眠中の子熊だった
ヒグマ「グアアアアアアア!」
ガブッ!
子アライさん3「ひいっ! 痛いのだ! 痛いのだぁ!!!」
子アライさんの体に熊が噛み付いたようだ
子アライさん3「うっ・・・・うぅ」ドクドク
子アライさんの胴体からは出血が見られる
ガブッ! ムシャムシャバリバリ
ヒグマが子アライさんの四肢を噛み砕き食べていく
子アライさん3「あぁ・・・・・あ・・・・・・」ピクピク
子アライさん3「」
ヒグマ「グルルルルル」
子アライさん4「怖いのだ、怖いのだ・・・・・」
子アライさん4「逃げるのだぁ!!」ダッ
ヒグマ「グアアアアアア!」
アライさんの足では当然ヒグマから逃げられるわけがない
ガブッ!
子アライさん4「あ・・・・・ああああああああああ!!」
ヒグマ「グルルルルル」
子アライさん4「痛いのだぁ!! やめてほしいのだ!!」
アライさんがどんなに懇願しても子供を傷つけられたヒグマは許すはずもなく
ヒグマ「ガウッ!」ブン
ヒグマの太い腕がアライさんの頭を薙ぎ払った
子アライさん4「おぶっ!」
ゴキン! グルン!
子アライさん4「」ビクンビクン
アライさんの首が一回転し、アライさんはその場に崩れ落ちた
--------------------------
~出発の朝
ギンギツネ「あなたがいてくれて助かったわ」
キタキツネ「楽しかったよ、またゲームしよ」
猟師「おじさんも一緒にいられて楽しかったし、助かったよ」
猟師「あの吹雪の中助けてもらえなかったらのたれ死んでたところだった」
ギンギツネ「また会えるといいわね」
キタキツネ「じゃーね」
別れの挨拶を済ませ、猟師はその場をあとにした
いや、しようとした
猟師「ねぇ・・・・・君たち」
キタキツネ「?」
ギンギツネ「?」
猟師「おじさん決めたんだ、帰ったら別のおしごとをしようかなって」
キタキツネ「別のおしごと?」
猟師「うん、今度ジャパリパークってところの飼育員の採用試験、受けてみようかなって思うんだ」
ギンギツネ「ジャパリパークの飼育員になるってこと?」
猟師「そう、そこには君達みたいなフレンズさんがたくさん居るんだって」
猟師「君達と過ごして、おじさん思ったんだ。 君達みたいなフレンズさんと関わっていきたいんだって」
キタキツネ「・・・・・・・」
猟師「だから・・・・・よかったらジャパリパークに来ないかい? ・・・・・・おじさん受かるかわからないけど・・・・」
キタキツネ「ジャパリパークって所に行けばおじさんに会えるの?」
猟師「ああ、受かるかわからないけど・・・・・でも、そうじゃなくても必ず会いに行く」
キタキツネ「ギンギツネ・・・・・・」
ギンギツネ「そうね・・・・考えておくわ」
猟師「ああ、またいつか」
--------------------------
~数ヶ月後
飼育員1「ふたりともこっちだよ」
ギンギツネ「ついに来てしまったわね」
キタキツネ「ギンギツネぇ」
飼育員1「この扉をくぐれば君達もパークの一員だ。 準備はいいか?」
ギンギツネ「いいわ」
キタキツネ「うん」
ガチャ・・・・ギィ・・・・
扉が開いていく
ギンギツネ&キタキツネ「うわあー」
ギンギツネ「ここがジャパリパークなのね」
キタキツネ「わぁ・・・・すごい」
飼育員1「感動している所悪いが、これから君達の飼育員さんを紹介するよ」
ギンギツネ「担当者がいるのね」
キタキツネ「いいヒトかな・・・・・」
飼育員1「君達の飼育員さんはこの人だ!」
ギンギツネ「・・・・・!!!」
キタキツネ「どうしたのギンギツネ・・・・・・!!!」
元猟師「やあ、久しぶり」
ギンギツネ「あ・・・あなた!」
キタキツネ「おじさん!!」
元猟師「どうにか試験受かってね、今はここで飼育員をさせてもらってるよ」
ギンギツネ「また会えたのね・・・・よかった・・・・よかった」グスッ
キタキツネ「おじさん! 約束守ってくれたんだね!!」
元猟師「もちろんだよ、必ず会いに行くって言ったからね」
元猟師「でも、君達こそよく来てくれたね」
ギンギツネ「ええ・・・・」グスッ
キタキツネ「おじさんに会いたかったんだよ」
キタキツネ「ここでおじさんと住めるの?」
元猟師「ああ」
キタキツネ「いつも一緒に居られるの?」
元猟師「ああ」
この二人が会いに来てくれた・・・・
あの日から再開を果たすことを約束して・・・・
そして出会うことができた・・・
俺達は最高のフレンズになれたんだ
元猟師「ギンギツネ、キタキツネ」
ギンギツネ&キタキツネ「?」
元猟師「ようこそ! ジャパリパークへ!」
~Side Episode 侵略の害獣~ END
~Side Episode ツライさん~
~工場外
ツライさん「みんな逃げたのだ、アライさんもどこかに身を隠すのだ」
ツライさん「落ち着いたらどこかに生活ができる場所を探すのだ・・・・どこか遠くへ」
ツライさん「遠くへ・・・・・・・」
-----------------------------------
--------------------------
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アライさんが一番最初に覚えているのはあの時からなのだ
両親のことも姉妹のこともわからない
ただただ道をゆくだけだったのだ
そんな時だったのだ
あらいさん「のだー」ヨチヨチ
少年「あ! あらいさんだ!」
あらいさん「なのだ?」
少年「害獣め~駆除してやる!」
親「まあまあ、落ち着いて。そんなことはやめるんだよ」
少年「何でさ! だってこいつ害獣だよ! テレビでもやってたもん!!」
親「この子だって一生懸命生きてるんだよ。 そんな簡単に済ませてはいけない」
少年「でも!」
親「そうだ! この子をうちで飼うのはどうだろう」
少年「えー、よくないよ。 だってこいつ害獣だよ」
親「だからさ。 この子にしっかり向き合って本当にそうなの確かめてみるのもいいんじゃないか?」
少年「んー・・・・・・・」
あらいさん「のだ?」
少年「・・・・わかった」
親「よし、それじゃあうちに連れて帰ろう。 よろしくねあらいさん」
あらいさん「のだー」ヨチヨチ
こうしてアライさんはこの親子に家族として迎え入れられたのだ
閲覧ありがとう御座います
以前はこっそりやってましたが、人が増えましたね
次のスレで前のEpisodeを告知したからですね
~家
親「今日からここが君のお家だよ、アライさん」
あらいさん「のだー」ヨチヨチ
少年「こんな野生動物お家に入れたくない・・・」
親「まあまあ、とりあえずお風呂に入れてあげようか」
このおうちに来て初めてアライさんはお風呂に入ったのだ
親「まずはたらいにお湯を張って、そこで洗って」
あらいさん「のだー」バシャバシャ
少年「わっ! 泳いでるよ」
親「習性で水が好きなんだろうな」
初めて浸かったお湯は暖かかったのだ
あらいさん「のだー」バシャバシャ
親「全身汚れてるからね、丁寧に洗ってあげるよ」ガシッ
あらいさん「!!」
あらいさん「のだっ! のだぁ! のだぁ!」バタバタ
親「ははは、時期に終わるからね」ゴシゴシ
あらいさん「のだっ! のだぁ!」バタバタ
口の中に入った石鹸の味が苦かったのだ
親「はい、終わり」
ザバー
あらいさん「のっ・・・・・・・」バシャバシャ
親「あれ? お湯の量が多かったかな? これじゃ溺れちゃうな」
いきなりお湯を掛けられてびっくりしたのだ
その後すぐに引き上げてくれたのだ
あらいさん「げほっ・・・げほっ・・・・のだぁ・・・」ブルブルブルッ
親「ついでに歯磨きもしちゃおうね」
ズボッ
あらいさん「おだっ!」ビクン
親「暴れないでねアライさん」シャコシャコ
あらいさん「おご・・・・・お・・だ」
親「これで終わりだよ、よくがんばったね」
あらいさん「のだー」
少年「・・・・・」
お風呂も歯磨きも終わってアライさんはぴっかぴかになったのだ
親「どうだい、アライさんもキレイになっただろう?」
少年「・・・・・触っても大丈夫かな?」
親「大丈夫だよ、触ってごらん」
少年「・・・・・・」ワシャワシャ
あらいさん「のだ! のだ! のだ!」キャッキャ
親「どうだ? アライさんも嬉しそうだな」
少年「・・・・・・結構可愛いかも」
あらいさん「のだ! のだ!」
アライさんは今まで野生だったからヒトに撫でられたことはなかったのだ
その手はとてもぎこちなかったけど、アライさんにとってはとても暖かかったのだ
あらいさん「のだぁ、のだぁ」だあだあ
少年「どうしたの?」
親「なんか落ち着かないな」
少年「お腹へってるのかも」
親「そうかもな、じゃあミルク持ってくるよ」
あらいさん「だあだあ」
少年「可愛いな・・・・」
この時アライさんは初めて幸福を味わった気がするのだ
親「もってきたぞ、温めたミルクだ。 これを飲ませよう」
あらいさん「のだぁ・・・・あぐあぐ」
少年「一生懸命飲んでる」
あらいさん「の・・・だぁ」ゲップ
親「飲み干したようだな」
あらいさん「のだぁ」
少年「アライさんも満足そうだね」
親「そうだね」
あらいさん「のだ!」ブルブル
少年「? どうした?」
あらいさん「の・・・・・だぁ」ブッブブブープリプリプリ
少年「あー! アライさんがうんちした!」
親「あー大変だ、またお風呂入り直しだよ」
あらいさん「のだぁ」ジョーーー
親「仕方がないなぁ、ちょっとオムツ買ってくるからアライさんをお風呂に入れといて」
少年「わかった」
あらいさん「のだぁ」ノダー
-----------------------
あらいさん「のだー」ヨチヨチ
親「オムツもしたし、これで漏らしても大丈夫だろう」
少年「そうだね、もうちょっと大きくなったらトイレを教えないと」
親「ふふふ」
少年「?」
親「いや、最初はあんなこと言ってたのにもう立派な飼い主だなって」
少年「それは! ・・・・・・まあ、飼ってみたら可愛いし悪くないかなって」
親「ははは、照れなくていいよ。 この子を一緒に育てていこう」
少年「・・・・うん!」
あらいさん「のだー」ヨチヨチ
少年「アライさん、よろしくね!」
あらいさん「・・・・・・」
少年「アライさん?」
あらいさん「・・・・・のだぁ」スピースピー
親「どうやら寝ちゃったようだね」
少年「疲れちゃったのかな?」
親「とりあえず、寝床を作らないとな」
少年「一緒に寝るのは?」
親「まあそれもいいけど、寝相で潰しちゃうといけないから・・・・・柵を作ってその中に寝床を作ってあげよう」
少年「そうだね、そうしよう」
その日アライさんはとってもよく寝られたのだ
今までの中で一番安心して眠れた気がするのだ
~翌日
あらいさん「すぅー・・・・すぅー・・・・のだぁ」
あらいさん「のだ?」パチッ
目を覚ますと知らない所にいたのだ
見覚えのないところだったのだ
でも気持ちのいいところで眠っていたのだ
少年「あ、アライさんが起きた!」
あらいさん「のだ?」
目を覚ましたときは気が付かなかったのだ
ここはアライさんの新しい家族の家だったのだ
あらいさん「のだ! のだっ! のだっ!」ヨチヨチヨチヨチ
少年「アライさんが一生懸命こっちに歩いてきてる!」
あらいさん「のだ! のだ!」ヨチヨチヨチヨチ
少年「おいで、アライさん手のひらに載せてあげる」
あらいさん「のだぁ!」ヨジヨジ
少年「可愛いな、アライさん」
あらいさん「なのだー」ポスッ
親「お、アライさん起きたね。 早速ご飯にしてあげよう」
-----------------------
あらいさん「のだ! のだ!」カプカプ
少年「いっぱい飲むねアライさん」
あらいさん「のだぁ!」ケプッ
親「満足そうだね」
あらいさん「なのだー」ヨチヨチ
あらいさん「のだ・・・・・んー」ノダー
少年「あらいさんがうんちしたがってる」
あらいさん「のだー」ブッブブブーブリュブリュブリュブリブリブリ
あらいさん「のだぁ」ジョーーー
少年「あ、うんちした」
親「替えのオムツ持ってくるから、お風呂入れといて」
少年「わかったー、あらいさんお風呂行くよ」
あらいさん「なのだー」ブッブブブ・・・・プスゥー
~風呂場
少年「あらいさんぬぎぬぎしようねぇ」
あらいさん「のだっ! のだっ!」
少年「ぬげましたよー」
あらいさん「のだー」
少年「たらいに水を張って・・・・」
少年「アライさん、準備できたからお風呂しようね」
あらいさん「のだ!」バシャバシャ
少年「だめだよアライさんお風呂であばれちゃ」
あらいさん「のだっ! のだぁ!」バシャバシャ
少年「アライさんは泳ぐのが好きなんだね」
ゴシゴシ
あらいさん「のだぁ・・・・の・・・・だ」ゴシゴシ
少年「~♪」
バシャー
あらいさん「の・・・・・だぁ!」
少年「はいこれで終わり」
あらいさん「」ブルブルブル
少年「ドライヤーかけるよ」
ブオー
あらいさん「のだー」パサパサ
あらいさん「のだー」ノダー
少年「それじゃあ居間に戻ってオムツを履こうね」
アライさんは居間でオムツを変えてもらったのだ
こんなに色々してもらえるなんて嬉しかったのだ
~数日後
少年「アライさんおはよう」
あらいさん「の、のだ! お・・・・よーなのだー」
少年「!!」
あらいさん「はよーなのだ」
少年「アライさんがしゃべった!」
あらいさん「ぉはよーなのだぁ!」
少年「やっぱりしゃべった! アライさんがしゃべったよ!」
親「どうしたー?」
少年「アライさんがしゃべったんだよ!」
親「え? ほんとに?」
あらいさん「おはよーなのだぁ」
親「本当にしゃべった!」
あらいさん「おはよーなのだ」
少年「ほら! しゃべったでしょ!」
少年「アライさん、おはよう」
あらいさん「おはよーなのだ」
少年「アライさんは可愛いなぁ」
親「ほらほら、ひたってないで朝ごはんにするよ」
少年「はーい!」
あらいさん「のだー!」
あらいさん「あぐあぐ」ごくごく
少年「一生懸命飲んでる・・・・・可愛いなぁ」
親「すっかりアライさんに夢中だな」
少年「だってこんなに可愛いんだもん」
少年「アライさん、おいしい?」
あらいさん「のだー!」
少年「おいしそうだね、アライさん」
あらいさん「いちーのだ」
少年「アライさんがまたしゃべった!」
親「ははは、子供は成長が早いな」
あらいさん「おいちーのだ!」
アライさんはとてもうれしかったのだ
こんなヒト達に囲まれてうれしかったのだ
~翌日
あらいさん「ううー、んー」ブッ
あらいさん「の、のだぁぁぁぁぁ!」ブッブブブブーブリブリブリブリュ
あらいさん「のだぁ」ジョー
少年「アライさん今日も元気だね」
あらいさん「のだー」ノダー
少年「今オムツ取り替えてあげるからねぇ、アライさん」
親「お前もすっかり飼い主だな」
少年「そうだよぼくはアライさんの飼い主なんだ!」
あらいさん「のあっ! のあっ!」パタパタ
親「アライさんがしっぽパタパタさせてるよ」
少年「あ、すぐに取り替えてあげるね」
あらいさん「のだー」
ペリペリ
少年「アライさんいっぱでたねぇ」
あらいさん「なのだー」
少年「アライさんお風呂しようねぇ」
バシャバシャ
あらいさん「のだ! のだ!」バシャバシャ
少年「ははは、相変わらず泳いじゃうねアライさん」
あらいさん「なのだー!」
少年「~♪ ぼくが飼い主なんだよアライさん」
あらいさん「なのだー!」バシャバシャ
----------------------
少年「アライさん、そろそろご飯にしようね」
あらいさん「のだぁ!」
親「歯も生えてることだし、そろそろ離乳食にしようか」
少年「アライさん初めての離乳食だね」
あらいさん「なのだ?」
親「これ食べてみようかアライさん」
あらいさん「のだ」アーン
あらいさん「もぐもぐ・・・・おいしちーのだ!」
少年「よかった、アライさんがうれしそうで」
あらいさん「はぐはぐ・・・・かーぬししゃん」
少年「!」
あらいさん「かいぬししゃんおいちーのだ」
少年「アライさんがぼくを呼んでくれたよ!」
あらいさん「かいぬししゃん」だあだあ
親「また新しく覚えたねアライさん」
あらいさん「なのだー!」
アライさんの周りにはいつも笑顔が絶えなかったのだ
アライさんには本当の家族ができたのだ
--------------------
あらいさん「のだぁ・・・・のだぁ」スピースピー
少年「アライさーん、おはよー」
あらいさん「のだ?」パチッ
あらいさん「のだー! かいぬししゃんなのだー!」ヨチヨチヨチヨチ
少年「急がなくてもぼくは逃げないよアライさん」
あらいさん「かいぬししゃーん」ヨチヨチヨチヨチ
親「ははは、朝から元気だな」
あらいさん「ぱぱさんなのだー」ヨチヨチヨチ
少年「アライさんも結構しゃべれるようになったね」
あらいさん「おなかすいたのだー」
少年「そうだね、ごはんにしようか」
あらいさん「なのだー!」
-------------------
あらいさん「おなかいっぱいなのだ」ノダー
少年「ご飯も済んだし一緒に遊ぼうかアライさん」
あらいさん「あそぶのだぁ!」ヨチヨチ
親「今日も仲がいいなぁ」
少年「ボール投げるよアライさん」
あらいさん「なのだー!」ヨチヨチヨチヨチヨチ
少年「はいはいなのに速いなぁアライさんは」
>>278
名無しになってしまいました
あと上げてしまいました
あらいさん「ふははははあらいしゃんははしるのがとくいなのだ!」ヨチヨチヨチヨチヨチ
あらいさん「とったのだー!」
あらいさん「あぐあぐ」ゴロゴロ
少年「アライさーん、ボール持ってきてね」
あらいさん「のだ?」
あらいさん「しょうだったのだ! あらいしゃんはぼーるをとってくるのだぁ!」
あらいさん「かいぬししゃん、あらいしゃんはぼーるをとってくるのだ」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
少年「アライさんは可愛いなぁ」
あらいさん「もってきたのだ!」
少年「ありがとね、アライさん」ヒョイ
あらいさん「あー! あらいしゃんからぼーるをとったらだめなのだぁ!」
あらいさん「あらいしゃんのなのだ! あらいしゃんがとったのだぁ!」
少年「こっちだよーアライさーん」ヒョイ
あらいさん「とどかないのだぁ! ぐぬぬぬ・・・・」
あらいさん「たあ~~~~!」ヨロ
少年「!!」
あらいさん「の・・・だぁ」ヨロヨロ
少年「アライさんが・・・・・」
あらいさん「かえすのだぁ」ヨロヨロ
少年「アライさんが立った!」
親「どうしたー?」
少年「アライさんが立ったんだよ!」
親「え!」
あらいさん「のだぁ」ヨロヨロ
親「すごいじゃないか! アライさん」
あらいさん「なのだ?」
少年「アライさん、立てるようになったんだね」
あらいさん「あらいしゃんたてるのだ・・・・・あっ」ヨロッ
あらいさん「のだ!」ボテッ
少年「転んじゃった・・・」
あらいさん「のだ・・・・・のだぁぁぁぁぁぁあああ!!」ビエーン
少年「あぁ、泣き止んでアライさん」
あらいさん「いたいのだぁぁぁ!!」
少年「ほら、痛いのとんでけー」
あらいさん「のだぁぁぁぁあああ!!」
少年「よしよし」ナデナデ
あらいさん「のだっ・・・・・・のだっ・・・ぐす」
あらいさん「いたかったのだぁ」
少年「これからは一緒に歩く練習しようねえ」
アライさんはできることが増えてきたのだ
暖かい家族に見守られてアライさんは成長していったのだ
------------------
あらいさん「あるけるのだー」ヨチヨチ
少年「すごいよアライさん、もう二足歩行ができるんだね」
あらいさん「あらいしゃんはすごいんだぞー」ヨチヨチ
親「おーい、ご飯にするぞー」
少年「アライさん、ご飯に行こうか」
あらいさん「ごはんなのだー!」トテトテ
親「はい、ご飯できたよ」
少年「いただきます」
あらいさん「いただくのだ」
あらいさん「おいしいのだ、おいしいのだ」
少年「アライさーん、フォークはこうやって持つんだよ」
あらいさん「のだ? でもあらいしゃんはぐーでもたないとむずかしいのだ」
あらいさん「このままたべるのだ」
親「まあしょうがないな、まだ小さいし」
あらいさん「おいしいのだ! おいしいのだ!」ガツガツベチャベチャ
親「こらアライさん、もっときれいに食べなさい」
あらいさん「おいしのだ! おいしいのだ!」ベチャベチャ
親「アライさん! 人の話を聞きなさい!」
あらいさん「のだ!?」ビクッ
親「お行儀が悪いよアライさん、もっと落ち着いて食べなさい」
あらいさん「でもおいしいからはやくたべたいのだ、いっぱいたべたいのだ」
親「食器が上手に使えないのはしょうがない、でもお行儀よく食べないとだめだよ」
親「このうちで生活するんだからちゃんとね」
あらいさん「でも・・・・」
親「わかったね?」ジロッ
あらいさん「わかったのだ」ビクビク
親「わかったのならよろしい」
あらいさん「のだぁ・・・」
少年「怒られちゃったね」
あらいさん「のだぁ」パクパク
----------------------
少年「アライさーん、あそぼー」
あらいさん「ふはははは! たーのしーのだー!」ドッタンバッタン
少年「アライさん元気だなー」ドッタンバッタン
あらいさん「ふはははは」
ドッタンバッタン! ガッシャーン
少年「ああ・・・・・・」
親「何をやってるんだ!!!」
少年「ひっ!!」ビクッ
あらいさん「のだ?」
親「部屋の中で暴れるんじゃない!!」
少年「ごめんなさい」
あらいさん「うう・・・・・」
親「部屋の中で遊ぶなとは言わない、だが暴れるのはいけないよ」
親「もうしちゃだめだよ、ちゃんと反省しなさい。 いいね?」
少年「はい」
あらいさん「のだぁ」
親「アライさん、『のだぁ』じゃなくて返事はしっかりしなさい」
あらいさん「はいなのだ・・・」グスッ
少年「そんなに厳しくしなくても・・・・今回は僕が止めなかったから悪いんだ」
少年「アライさんはまだ子供だし・・・・」
親「だめだ、もう善悪がわかる程度には成長しているだろう。 しっかり躾けなきゃいけない」
親「それにいつまでも幼児言葉を話していては成長できないよアライさん」
あらいさん「のだぁ・・・・」
親「『はい』はどうした!?」
あらいさん「ひっ! はいなのだ!」ビクビク
親「よし、もういいからちゃんと反省しておくこと」
少年「はい」
あらいさん「はいなのだ」
暖かい家族だったけど厳しいこともあったのだ
このときのアライさんは怒られている理由がわからなかったのだ
でもアライさんがちゃんとやっていけるように躾けてくれていたのだ
本当の愛がここにはあったのだ
こちらも見ている人が居るんですね
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~公園
少年「アライさん、今日は公園で遊ぼうか」
あらいさん「たのしそうなのだ」
少年「おーい、仲間に入れてー」
子供1「よお、来たな」
子供2「何して遊ぶ?」
少年「砂場で遊ぼ」
子供1「おっけー」
子供2「それはいいけど、そっちの子は?」
少年「まだ紹介してなかったね、こっちの子は最近家族になった・・・・」
あらいさん「あらいしゃんなのだ」
子供1「アライさんか、よろしく」
子供2「よろしくー」
少年「早速遊ぼう」
ザクザク
子供1「砂の城完成ー」
あらいさん「じょうずにできないのだ・・・」
あらいさん「のだ?」
子供1「~♪」
あらいさん「それはなんなのだ? あらいしゃんにもかしてほしいのだ」
子供1「だーめ、スコップは順番だ」
あらいさん「ひどいのだ! あらいしゃんにかすのだぁ!」
子供1「なにすんだよ」
あらいさん「だめなのだぁ!」ドンッ
子供1「いてて・・・・・うぅ・・・・うわーん」
あらいさん「ふはははは、すこっぷをてにいれたのだ」
少年「アライさん! 何やってるの!!」
あらいさん「あらいしゃんこれであそぶのだ」
少年「ダメだよ! 奪い取るなんて!」
あらいさん「あらいしゃんはあそびたいのだぁ! あらいしゃんはわるくないのだ!」
子供1「うえぇぇぇぇええん!」
少年「~~~~~~~っ!」
パンッ!
あらいさん「へぶっ・・・・・・・!?」
少年「はぁ・・・・・はぁ」
あらいさん「うぅ」じわぁ
あらいさん「うえぇぇぇぇええん! いだいのだぁ!」
少年「ダメだって言ったでしょ・・・・・・アライさん」
あらいさん「いたいのだああああ!」
少年「あやまって・・・・」
あらいさん「いたいのだぁああああ!」
少年「あやまって! その子に!」
あらいさん「あらいしゃんはわるくないのだぁぁああ!」
少年「謝れ!」ゴツン
あらいさん「いたいのだぁ! あらいしゃんをぶっちゃだめなのだぁ!」
少年「~~~~っ!!」
少年「・・・・・・はぁ」
少年「ごめんね・・・・アライさんの代わりに謝るから、許してくれる?」
子供1「うぅ・・・ひっく・・・・うん」
少年「アライさんにはちゃんと言っておくから」
少年「アライさん! もう帰るよ!」
あらいさん「うぅ・・・・」グスッ
少年「じゃあね、わるかったね」
子供1「うん、ばいばい」
その時アライさんは初めてひっぱたかれたのだ
自分が悪いとは全く思っていなかったのだ
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少年「最近アライさん言うこと聞いてくれないな・・・・」
あらいさん「ふはははは、たのしーのだー」
少年「アライさん・・・・・」
あらいさん「おなかすいたのだ! れいぞうこのごはんをたべるのだぁ」
少年「だめだよアライさん」
あらいさん「おいしいのだぁ」
親「アライさん・・・・・・」
あらいさん「なのだぁ」
親「ダメって言ったよね?」
あらいさん「でもおなかすいたのだ! これはあらいしゃんのごはんなのだ!」
親「いい加減にしないと怒るよ、アライさん」
あらいさん「やめるのだ! あらいしゃんのしょくじをじゃましてはいけないのだぁ!」
アライさんはどうしても言うことが聞けなかったのだ
その時はすべてがアライさんのためにあると本気で思っていたのだ
だからぱぱさんはあのような行動に出ざるを得なかったのだ
少年「アライさ~ん、はやくきてよー」
あらいさん「まつのだ、あらいさんがおいつけないのだ」
少年「なんか最近アライさん歩くのがおそいなぁ」
親「それはお前が大きくなって、アライさんとの歩幅に差ができたからだよ」
少年「そうなの?」
親「そうだなー・・・・・・あっ」
あらいさん「はぁはぁ」
親「アライさん、いいものを買ってあげるよ」
あらいさん「?」
~自転車屋
親「アライさんには・・・・・・・これなんてどうかな」
少年「三輪車だね」
あらいさん「これは?」
少年「乗り物だよ、これに乗ればいつもより早く移動できるんだよ」
あらいさん「そうなのか、だったらこれにのるのだ」
アライさんは皆より歩くのが遅いからぱぱさんは三輪車を買ってくれたのだ
あらいさん「これでかえるのだー」
少年「アライさん、ちゃんとありがとうを言ってね」
あらいさん「ぱぱさん、ありがとーなのだー」
親「どういたしまして」
少年「じゃあ、帰ろうか」
あらいさん「しゅっぱーつ! なのだー!」
親「ははは、気に入ってくれたようだね」
あらいさん「わっせっわっせ」キコキコ
初めての三輪車は革新的な道具で、アライさんはすっかり夢中になったのだ
~数日後
あらいさん「ふははははー、あらいさんはさんりんしゃのそうじゅうがとくいなのだー」キコキコキコ
あらいさん「あらいさんのおとおりなのだー」キコキコキコ
ドンッ!
子供「うわっ」
子供「いてて」
あらいさん「うぬぬ、おまえ! あらいさんのじゃまなのだ! はやくどくのだ!」
子供「いきなり危ないだろ」
あらいさん「そっちがわるいのだ! あらいさんはさんりんしゃであそんでるのだ」
子供「だったら避けろよ!」
あらいさん「うぬぬー たあ~」
子供「!!」
ドサッ
あらいさん「ふいっ」
子供「うぅ・・・・・いてえ」
あらいさん「やっとおとなしくなったのだ」
子供の親「ちょっとなにやってんの!」
あらいさん「?」
子供の親「うちの子から早く離れて!」
子供「うう、おかーさーん」
子供の親「大丈夫?」
子供「うん、あいつにやられた」
子供の親「ちょっとあなた、うちの子に何したの」
あらいさん「そいつがわるいのだ、あらいさんはわるくないのだ」
子供の親「ああ言ってるけど?」
子供「俺が道で歩いてたら、後ろから急に三輪車でぶつかってきたんだ」
子供の親「!!」
子供「そんで言い争ってたら突然体当たりしてきた」
あらいさん「わるいのはおまえなのだ! あらいさんはさんりんしゃであそんでたのだ!」
子供の親「この子にあやまって!」
あらいさん「あらいさんはわるくないのだ! そいつがよけなかったのだ!」
子供の親「ぶつかっておいてなんで謝らないの? いい加減にして!!」
あらいさん「うぅ・・・・・こわいのだ」
あらいさん「にげるのだぁ」
子供の親「あっちょっと!」
ポスッ
あらいさん「のだ?」
親「どうしたのアライさん」
あらいさん「ぱぱさんなのだ、あいつがあらいさんにひどいことをするのだ」
親「?」
親「わたしはこの子の保護者です、何があったのか説明して頂けますか」
子供の親「うちの子が歩いてたら、急に後ろから三輪車でぶつかってきたんです」
親「!!」
親「本当なのか? アライさん」
あらいさん「そうなのだ、でもよけなかったあいつがわるいのだ」
親「アライさん、ちゃんとあの子に謝って」
あらいさん「どうしてなのだ? あらいさんはわるくないのだ」
親「いいから謝って!!」
あらいさん「いやなのだ! ぱぱさんはあらいさんのみかたじゃないのか」
親「だからだよ、間違ったことはちゃんと謝らないと」
あらいさん「ぐぬぬー」
親「アライさん!!!!」
あらいさん「ひっ!!」ビクッ
親「ちゃんとごめんなさいして」
あらいさん「・・・・・・ごめんなさいなのだ」
親「すみませんでした」
子供の親「もういいですから・・・・・・いくよ」
子供「うん・・・・・」
子供の親「ちゃんと躾けておいてください」
親「この度はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
あらいさん「うぅ・・・・・・・」
この時アライさんは自分の犯したことをわかっていなかったのだ
ぱぱさんにこんなに迷惑をかけて
親「アライさん・・・・・・・帰ったら話がある」
あらいさん「ひどいのだぱぱさん」
親「いいから言うことを聞きなさい・・・・・・いいね」
あらいさん「うっ・・・・・・わかったのだ」
アライさんはやっぱり動物なのだ
だからそれなりの教育が必要だったのだ
~家
親「アライさん、そこに座りなさい」
あらいさん「なんでなのだ、あらいさんそんなことしないのだ」
親「いいから座れ!!」
あらいさん「わ、わかったのだ」
親「今日、なんであんなことした」
あらいさん「あらいさんのじゃまをあいつがしたからなのだ」
親「いいかい、生きていくうえで守らないといけないルールが存在する」
親「アライさんはそれを知らないといけない」
親「今回はアライさんが悪いよ」
あらいさん「どうしてなのだ? あらいさんわるくないのだ」
親「あの子供がアライさんにいきなりぶつかられたって」
親「逆にやられたらアライさんはどんな気持ちになる?」
あらいさん「いやなのだ」
親「そうだろう、だから他の人にやられて嫌だと思うことはやっちゃいけないんだよ」
あらいさん「うぬぬー・・・・・でもあらいさんはわるくないのだ」
あらいさん「あらいさんはあそんでいたのだ! でもあいつがじゃましてきたのだ」
親「そう感じるかもしれないけど、アライさんは人を傷つけてしまった。 やられたら嫌でしょ?」
親「何もしてない相手にアライさんはぶつかっていったんだよ? もし通りたければ声をかけてどいてもらうとかすればよかったんじゃないかな?」
親「だから遊んではダメとは言わないけど、人に迷惑を掛けないようにしないとダメなんだ」
あらいさん「そんなことないのだ! あらいさんめいわくなんてかけてないのだ!」
ぱぱさんはアライさんの身勝手さにきっと危ないものを感じたのだ
だからアライさんは・・・・
親「どうしてもわからない子にはお仕置きが必要だ、こっちへ来なさい」
あらいさん「おしおき? わかったのだ」トテトテ
ガシッ
あらいさん「のだぁ?」
親「言うこと聞けない子は悪い子!!」パァン
あらいさん「あっ」
親「・・・・・・」スパァン
あらいさん「い、いた」
あらいさん「いたいのだぁ!」
親「お仕置きだ!!」スパァン
あらいさん「ひっ」
親「・・・・・」スパァン
あらいさん「いだいのだぁあああああああ」
あらいさん「うぇええええええん! びえええええん」ノダァァァ
親「よく反省しなさい」
親「それからアライさんには明日から息子と一緒に勉強してもらうからね」
お仕置きは仕方なかったのだ、どんなに言ってもアライさんは聞く耳を持たなかったのだ
日に日に態度が酷くなるアライさんに、その場は動物を調教するように教えなければならなかったのだ
でもそれだけじゃダメだってぱぱさんは思ったのだ
だからアライさんには倫理を教える必要があったのだ
~部屋
あらいさん「どうとく? のじゅぎょうなのか?」
親「そうだ、それ以外にも息子と一緒に勉強してもらう」
あらいさん「よくわからないけどやってみるのだ」
ぱぱさんはアライさんをまともなフレンズになるように扱ってくれたのだ
だからアライさんに教養をつけてくれるようになったのだ
あらいさん「むずかしいのだ」
親「アライさん、ここはこういうことだよ」
あらいさん「わかったのだー」
しばらくしてアライさんも少しだけ知識がついてきたのだ
親「アライさん、この問題は?」
あらいさん「2+2はぁ・・・・・・えっと・・・・」
親「ゆびを使ってもいいよ」
あらいさん「4なのだ」
親「正解」
あらいさん「できたのだー」
簡単な問題も出来るようになってきたのだ
--------------------
親「アライさん、こういうときはどう思う?」
あらいさん「ひとにされていやなことはしてはいけないのだ」
親「どうして?」
あらいさん「アライさんがされたらいやなのだ きっとされたヒトもいやだからやってはだめなのだ」
親「よく出来ました」
あらいさん「やったー! なのだー!」
それから道徳も理解できてきたのだ
--------------------
親「アライさんこれは」
あらいさん「これは・・・・・・こうなのだー」
--------------------
親「アライさん・・・」
あらいさん「この問題は・・・・・・」
アライさんはだいぶ賢くなったのだ
それにヒトの気持ちも少しは理解できるようになったのだ
ぱぱさんが言うにはアライさんは他の個体とは違ってかなり優良な個体だそうなのだ
でもどうしてもアライさんは悪いことをしてしまうのだ
--------------------
親「アライさん! 何度言ったら分かるんだ!」
あらいさん「アライさんは悪くないのだ」
親「だからだめだって言ってるでしょ!」
あらいさん「わかってるのだ! でもそんなの知らないのだ!」
事あるごとにぱぱさんに怒られたのだ
そう、アライさんは大きくなってその内に秘めた凶暴性を日々開放しつつあったのだ
親「アライさん!!!」
あらいさん「のだ!!」
怒られて
親「アライさん!!」
あらいさん「アライさんは悪くないのだ」
怒られて
親「アライさん・・・・・・私は決してアライさんを憎くて怒っているのではないよ」
あらいさん「そんなの知らないのだー アライさんが一番なのだー」
辛かったのだ
でも今思うとぱぱさんはアライさんに愛情を常に向けていたのだ
怒るだけじゃなくてちゃんとアライさんを受け止めてくれていたのだ
親「今回はあっちの子が悪いよ」
あらいさん「うぬぬー」
親「あの子が謝ったらちゃんと許してあげられるね」
あらいさん「わかったのだ」
親「えらいよアライさん」
あらいさん「なのだー!」
当時は気づいていなくても、心ではぱぱさんや飼い主さんが好きだったのだ
でもアライさんを教育するのはとても難しいことだったのだ
あらいさん「ふははははー」
少年「ダメだって言ったでしょ!!」
そんなアライさんでも家族はアライさんを愛してくれたのだ
アライさんはこんな凶暴な動物だったのに
--------------------
親「お仕置きだ!!」パーン
あらいさん「いたいのだ! いたいのだ!」
怒り続けたのはアライさんのためなのだ
アライさんはそれでも悪さをするのをやめなかったのだ
親「悪い子!!」パーン
あらいさん「のだっ!!」
次の日も
親「お仕置きだ!」パーン
あらいさん「いたいのだ!」
次の日も
親「アライさん!!!」パーン
あらいさん「うぅ」
ヒト子供だって悪さをすればお仕置きされるのだ
アライさんは動物だから調教せざるを得なかったのだ
ぱぱさんはアライさんを動物として調教するとか考えてなかっただろうけど
--------------------
そしてアライさんの中の凶暴な一面を閉じ込めることができたのだ
親「アライさん、今日の夕飯はアライさんの大好きなものにしたよ」
ツライさん「ありがとうなのだ、おいしいのだ」
親「それはよかった」
少年「なんかアライさん最近いい子になったよね」
ツライさん「そうなのか? そんな自覚はないのだ」
ツライさん「そんなことより食べ終わったからアライさんがお皿を洗うのだ」
親「無理しなくていいよ、アライさんはあまり手先が器用じゃないだろ」
ツライさん「アライさんに任せるのだ、ぴっかぴかにするのだ」
ツルッ パリーン
ツライさん「あっ・・・・・・・」
親「あー、割れちゃった」
ツライさん「ごめんなさいなのだー!!」ビクビク
親「そんなことよりアライさんは怪我してない?」
ツライさん「大丈夫なのだ」
親「よかった」
ツライさん「ごめんなさいなのだ」
親「いいって、危ないから割れた皿は私が片付けるよ」
ツライさん「わかったのだ、お願いするのだ」
アライさんにとって平和な時間が帰ってきたのだ
--------------------
でもアライさんはなんか毎日が辛く感じたのだ
ツライさん「ツライのだ・・・・・」
ツライさん「そうだ、今日は気分転換にお掃除しよう」
ツライさん「飼い主さん、今日はアライさんが部屋をお掃除するのだ」
少年「最近アライさんよく手伝ってくれるね」
ツライさん「まかせるのだ、ぴっかぴかにするのだ」
少年「でも家事とかもちょくちょくやってるし疲れてるでしょ? やらなくてもいいよ」
ツライさん「アライさんにまかせるのだ、でないとアライさんは・・・・・」
少年「?」
ツライさん「なんでもないのだ、飼い主さんは休んでてほしいのだ」
アライさんは最近率先して何かするようになったのだ
何かやらないと申し訳なくて、いられなかったのだ
それにあんなに酷いアライさんだったのだ、これからは心を入れ替えて飼い主さん達に報いるのだ
そう思っていたのだ
そうでないとアライさんはきっと嫌われてしまうのだ
そんなことは無いって分かっていたけど、でもツライのだ
少年「アライさんはアライグマのフレンズなんだよね、でも洗濯以外も上手だね」
ツライさん「そうなのだ」ウイーン ガー
少年「掃除機も使いこなしてるし」
ツライさん「お掃除するのだ」ウイーン
少年「アライさん・・・・・・」
ツライさん「・・・・・・」
ガッ!
ツライさん「あ・・・・・・」
ガシャン!
ツライさん「花瓶落としちゃったのだ」
少年「アライさん!」
ツライさん「ひっ!!」
ツライさん「ごめんなさいなのだ! ごめんなさいなのだ! ごめんなさいなのだ!!」
ツライさん「の・・・・のだぁ・・・・・のだぁ・・・・」ビクビク ブルブル
少年「アライさん、怪我はない?」
ツライさん「な、ないのだ」
少年「それなら良かった」
ツライさん「でもアライさんは花瓶を割ってしまったのだ」
少年「わざとじゃないでしょ? だったらもう気にしなくていいよ」
ツライさん「ごめんなさい・・・・・・・なのだ」
少年「危ないから早く片付けちゃおう」
ツライさん「わかったのだ」
この家族はアライさんに対して優しかったのだ
こんなアライさんでも嫌いになんてならないのだ
以前にアライさんがあんなに困らせたのに
だからきっといつかアライさんがこのヒト達の助けになるのだ
--------------------
親「今日は動物園に行こう」
ツライさん「どうぶつえん?」
親「そう、動物園」
少年「動物がいっぱいいて、可愛いんだよ」
ツライさん「テレビで見たことがあるのだ、行ってみたいのだ」
親「じゃあ行こうか」
アライさんは動物園にお出かけすることになったのだ
~動物園
ツライさん「動物がいっぱいいるのだ」
動物園にはいっぱい動物がいて、ヒトもたくさんいたのだ
ヒトはみんな動物を見て楽しそうにしていたのだ
少年「アライさん、ライオンがいるよ」
ツライさん「らいおん?」
ライオン「・・・・・・」
ツライさん「なんか怖いのだ」
少年「アライさんは動物園初めてだしね、怖いのも当然か」
少年「でも檻があるから大丈夫だよ」
ツライさん「うぅ・・・・・・でもなんか怖いのだ」
親「もしかしたらアライさんはフレンズだから本能的に大型の肉食獣が怖いのかもね」
ツライさん「あっちはなんなのだ」
少年「あれは・・・・・・アライグマだね」
ツライさん「アライグマ・・・・・」
親「そう、アライさんの元々の動物の姿だね」
ツライさん「あれがアライさんの・・・・」
少年「必死に餌食べてるよ」
アライグマ達「クルルルル・・・・・・」ガツガツガツ
アライグマ達「キュルルルー」ガツガツ
アライグマ(オス)「キュルルルー」パンパンパンパン
アライグマ(メス)「キュー」
ツライさん「あれが・・・・・・アライさんの・・・・・なのか」
初めて自分の元々の姿を目にしたのだ
アライさんの目に写ったのは平和に暮らしている可愛い動物ではなかったのだ
本能のままに、欲のままに貪る
これがアライさんなのか
アライさんは複雑な気持ちになったのだ
アライグマ達「クルルルルー」ムシャムシャ
アライグマ達「キュルルルー」パンパンパンパン
アライグマ達「キュー」ブリブリブリ ボトボトボト
ツライさん「・・・・・・」
思い返せば教育される前のアライさんもああだったかもしれない
アライさんの家族は『あれ』を今まで相手にしていたのだ
アライグマ達「キュルルルルルー!!!」
なんか怖いのだ
アライさんには知識も知恵もある
アライさんは違うのだ
アライさんはヒトではないけど
でもフレンズだからヒトと一緒に立派に生活出来るようになるのだ
そう、アライさんは文字通りヒトの『フレンズ』になるのだ
少年「どうしたのアライさん」
親「気分でも悪いのかい?」
ツライさん「・・・・・・・大丈夫なのだ」
ツライさん「次の動物を見に行くのだ」
少年「次はあれだね」
親「チンパンジーだな」
ツライさん「チンパンジー?」
親「そう、動物の中で最もヒトに近い生物と言われている」
ツライさん「アライさんは・・・・・」
親「ん?」
ツライさん「アライさんはヒトじゃないのだ、チンパンジーの方が近いのだ・・・・・」
ツライさん「どうしてなのだ・・・・」
親「アライさん、チンパンジーは遺伝子的にってことだよ」
親「アライさんは我々の家族だ、フレンズだからヒトではないけど」
親「でもヒトの気持ちが分かるいい子なんだよ」
ツライさん「ぱぱさん・・・・・・」
親「ヒトっていうのはね、遺伝子とかじゃなくて、やっぱり心を重視するものなんだよ」
親「その点ではアライさんも十分にヒトなのかも知れないね」
アライさんはショックだったのだ
ヒトが好きなアライさんよりもチンパンジーなんかが近いなんて
でもそうじゃなかったのだ、アライさんには心があるのだ
少年「あれ? なんだあれ」
ツライさん「?」
ガサガサ
野アライさん「ふー、ここは住みやすそうなのだ」
アライちゃん1「のだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん3「なのだー」ヨチヨチ
親「チンパンジーの檻にアライさんが・・・・」
そのときアライさんは初めて他のアライさんを見たのだ
野アライさん「よくわかんないけど、ごはんも落ちてるし寝床もあるのだ。 ここをアライさんの巣にするのだ」
アライちゃん1「のだー」
アライちゃん2「のだー」
アライちゃん3「のだー」
どうやら偶然動物園に紛れ込んでしまったようなのだ
ツライさん「アライさんがいっぱいいるのだ」
野アライさん「ふははははー」
ガサガサ
野アライさん「?」
チンパンジー1「キー」
野アライさん「だれなのだ?」
チンパンジー2「キキー」
野アライさん「のだ?」
チンパンジー3「キー」
チンパンジー4「キーキー」
野アライさん「こいつらなんなのだ」
チンパンジー1「キー!!」
チンパンジー2「キキー!!」
チンパンジー3「ケェエエエ!!!」ドンドン
チンパンジー4「キーキー」バンバン
野アライさん「囲まれたのだ」
客1「おい、なんかあそこにアライさんが居るぞ」
客2「なんか囲まれてるし」
客3「縄張りに侵入されてチンパンジーがめちゃくちゃキレてるぞ」
チンパンジー達「キェエエエエ!!!」
野アライさん「なんか怖いのだぁ」
アライちゃん1「のだ・・・・・」
アライちゃん2「のだぁ」
アライちゃん3「なのだぁ」
チンパンジー1「キー!」ドンッ
野アライさん「のだっ!」
野アライさん「あぶないのだ」
野アライさん「逃げるのだ!」
チンパンジー2「ケェエエエエ!!!」ゲシッ ゲシッ
チンパンジー3「キーキー!!」ドンドン
野アライさん「のだっ・・・・・いたいのだ」
野アライさん「やめるのだ! やめるのだ!!」
チンパンジー達「キー!!」ボコボコ
野アライさん「これ以上はアライさんが危ないのだ、逃げるのだ!」
野アライさん「たぁ~~!!!」
ガシッ
野アライさん「あぅっ!」
チンパンジー1「キェェエエエエ!!」
ブンッ!
野アライさん「のっ!!」
野アライさん「のだぁあああああああああああ!!!」
客1「やべえ、アライさんがチンパンジーにぶん投げられたぞ」
ツライさん「大変なのだ」
チンパンジーに投げられたアライさんは回転して飛んでいったのだ
そのままサル山から転落したアライさんは地面に打ち付けられてとっても痛そうだったのだ
同じアライさんがこんなことをされて怖かったのだ
ドシャッ!
野アライさん「おぶっ!!!」
野アライさん「い、いたいのだ・・・・・うぅ・・・・」
チンパンジー達「キーキーキー!!!」
野アライさん「ひっ!」
チンパンジー達「キー!!」
野アライさん「?」
チンパンジー達「キェェェエエエ!!!!」
アライちゃん達「のだぁ! のだぁ!!」ビェェェェェン!!
野アライさん「ちび達!!!」
チンパンジー1「キェェェエ!!!!」
アライちゃん1「のだぁ・・・・」ブルブルブル
アライちゃん2「なのだぁ・・・・なのだー!!」ビクビク
アライちゃん3「のだぁ・・・・ぐすっ」
アライちゃん3「なのだー!」ヨチヨチヨチヨチ
チンパンジー2「キッ!!」
ガシッ
アライちゃん3「のだあ!!!」
チンパンジー2「ウキーー!!!」
アライちゃん3「のだー! のだー! のだー!」ピギャーー!
ぐぐぐぐ・・・・
アライちゃん3「の・・・・のだぁあああああ!!」バタバタ
野アライさん「やめるのだ! ちびの足がとれちゃうのだ! やめるのだ!」
チンパンジー2「ギーーー!!!!」
アライちゃん3「のああああ!!」
ブチッ ブチブチブチ
アライちゃん3「みぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!」
野アライさん「ちびーーーー!!!」
チンパンジー2「キーキー」
ガブッ
アライちゃん3「みぎゃあ! みぎゃぁ!!」
ガブガブ ブシャムシャ バリバリバリ
アライちゃん3「えぎゃっ! い・・・・・・の・・・・・だ」バタン バタン
ムシャムシャ
アライちゃん3「の・・・・・・ノダ・・・・・」ピクピク
アライちゃん1「のだぁ・・・・・」
アライちゃん1「なのだー!」ヨチヨチヨチヨチ
チンパンジー1「キキー!」
ガシッ!
アライちゃん1「のだっ! のだぁ! のだぁ!」バタバタ
野アライさん「ちびがもう一匹捕まってしまったのだ」
アライちゃん1「のだっ! のあぁああ!!」
チンパンジー1「キェエエエ!!!」
ブンッ
アライちゃん1「のだぁあああああああああああああああ!!」
客1「ああ、小さいアライさんも投げられた!」
あの野生のアライさんの子供らしき小さいアライさんも回転して飛んでいったのだ
アライちゃん1「のだああああああ! ・・・・・・・べぶっ!!」ドシャァ
野アライさん「ちび! 大丈夫か!」
アライちゃん1「の・・・・のだぁ」ピクピク
野アライさん「ちびが大変なのだ」
アライちゃん2「なのだー!!!!」
野アライさん「!!」
バンバン ボコボコ
アライちゃん2「のだぁ!! のだ!!!」
野アライさん「ちび!!」
チンパンジー1「キーキー!!」ゲシゲシッ
チンパンジー2「キキー!!!」ドンドン
チンパンジー3「キエエエエ」バンバンバン
ひどかったのだ、チンパンジーたちは小さいアライさんを殴ったり、蹴ったり、叩きつけたりしていたのだ
アライちゃん2「のだ!! のだ!! な・・・・・」
チンパンジー3「キーーーー!!!」バンバンバン
アライちゃん2「えぶっ・・・・・おぶっ・・・・・だ・・・」
叩きつける度に小さいアライさんの血が飛び散って、折れた歯が辺りに散らばっていたのだ
足を掴んで叩きつけて、その足は変形してどす黒く変色して
とても痛々しくて、怖い光景だったのだ
チンパンジー1「キキー!!!」ドゴッ ガンッ
アライちゃん2「お・・・・・にょ・・・・・あ」
野アライさん「ちびー!!!!」
チンパンジー2「ケーーーー!!!」ドンッ
ゴキンッ!
アライちゃん2「ぴぎっ!!!」
グルン!
アライちゃん2「にゃにょ・・・・・・!!!」
野アライさん「ちびの首が・・・・」
アライちゃん2「お・・・・・・・・の・・・・」ピクピク
チンパンジー1「?」
アライちゃん2「っ!! っ!!!」ビクンビクン
アライちゃん2「っ!!」ビクンビクンビクビクビク
アライちゃん2「」ビクビクビク ビックンビックン
チンパンジー3「!!」
アライちゃん2「」ビクビクビク バタバタバタ
アライちゃん2「」バッタンバッタンバッタン
チンパンジー2「・・・・・・」
チンパンジー2「キッキー!!!」ピョン!
野アライさん「や、やめるのだ!」
チンパンジー2「キー!!!!」
アライちゃん2「」バタバタバタバタバタバタ
グシャッ!!!
アライちゃん2「」ビックン!
アライちゃん2「」シーン
アライちゃん2「」
野アライさん「の・・・のだぁ・・・・・ちびーーーー!!!」
実話を元に書いています
野アライさん「こうなったらちびを連れて逃げるのだ―」
野アライさん「あそこから逃げられそうなのだ、あの穴からちびを逃してアライさんは壁を登るのだ」
野アライさん「早く・・・・早く逃げるのだ!」タッタッタ
チンパンジー1「キキー!」ダッ
チンパンジー2「キー!」
チンパンジー3「キーキー!」
客1「アライさんが逃げてるけどチンパンジー速えぇ!!」
野アライさん「ちび! この穴から逃げるのだ!」
アライちゃん1「なにょあぁ・・・・・・」ヨロッ
野アライさん「ちび! しっかりするのだ! アライさんはもう行くけど、しっかり逃げるのだ!」
アライちゃん1「にょ・・・・・にょあぁ」ヨチ・・・・ヨチ・・・・
チンパンジー1「ウキキー!!」
野アライさん「あいつらが来たのだ! アライさんも早く逃げるのだ!」ヨジヨジ
チンパンジー1「キキー!!」
アライちゃん1「にょ・・なのだ」ヨロヨロ
ガシッ
アライちゃん1「のだ!」
チンパンジー1「キー!!」
客1「やばい、子供が捕まった」
チンパンジー1「キーキー!」ズルッ
アライちゃん1「なのだぁ!!」
客2「逃走口の排水管から引きずり出されたぞ・・・・」
チンパンジー1「ウキキー!」
アライちゃん1「の・・・・のだぁ・・・・のだぁ」ビクビク
アライちゃん1「なのだー!!!!」ヨチヨチヨチヨチヨチ
ガシッ!!
チンパンジー1「キキキー!」
アライちゃん1「のあぁ!!! のあぁあ!!!」ギャピー
客1「開放されたと思ったけどまた捕まった・・・・」
客2「捕まえて逃してを繰り返している・・・・・遊んでやがるんだ・・・」
アライちゃん1「のだー! のだー! のだー!!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
チンパンジー1「キキー!!」
ガシッ!
アライちゃん1「のだ!」
チンパンジー1「キー!!!」ガンッ
アライちゃん1「ぴぎッ!!」
チンパンジー1「キーキーキー!!!」ガンッ バンバンバン
アライちゃん1「の・・・ぉ・・・・おぶっ・・・・な・・のだ!! のだ!!」バタバタバタ
チンパンジー1「キキー!!」バンバン
アライちゃん1「えぶっ・・・・えぎゃぁ! のぶ!!! な・・・・」バッタンバッタン
野アライさん「ちびが大変なのだぁ」
野アライさん「おい! お前! ちびを離すのだ!!」
チンパンジー1「キー?」
野アライさん「なのだ!!」
チンパンジー1「キキー!!!」
チンパンジー2「キー!」
チンパンジー3「キーキー!」
野アライさん「うっ・・・・・だめなのだ、こっちへ来てはいけないのだ」
チンパンジー1「キキー!!!」ドンドン
アライちゃん1「にょ・・・・にょぁぁ・・・・」ピクピク
チンパンジー1「キー!」ドガッ
アライちゃん1「べぶっ・・・・・・にょ・・・・にょ・・・・」チョロロロロー
チンパンジー1「ウキー!」バンバン
アライちゃん1「ノ・・・・ノダ・・・・・ニョニョ・・・・・・」ブッ
アライちゃん1「ニョ・・・・・ニョ・・・ぁぁ」ブブブブブー ブリブリブリブリ
チンパンジー1「ウキー」ガブッ
アライちゃん1「ノァ・・・・・ぁ」
チンパンジー1「キーキー!」
バリバリバリ ムシャムシャ クチャクチャ
アライちゃん1「・・・・・・・」ピクピクピク
野アライさん「ちびー! ちびー!」
チンパンジー1「・・・・」モグモグ
アライちゃん1「」グチャグチャ
野アライさん「ちびが・・・・ちびが・・・・」
チンパンジー2「キエエエエ!!」
野アライさん「このままではアライさんも危ないのだ!」
野アライさん「にげるのだぁ」ヨジヨジ
ガシッ
野アライさん「!!!」
チンパンジー2「キキキー!!!」
野アライさん「やめるのだ! アライさんの足を離すのだ!!」
チンパンジー2「キー!!」グググ
野アライさん「いやなのだ・・・・・・」ズリズリズリ
客1「まずいな、引きずり降ろされている」
客2「このままだとアライさんが危険だ」
野アライさん「いやなのだ・・・・・・いやなのだ・・・・・アライさんはまだ・・・・」
チンパンジー2「ウキー!!」ズリッ
野アライさん「のだぁ!」
ドサッ
野アライさん「うぅ・・・・」
チンパンジー1「キキー」
チンパンジー2「ウキー!!」
チンパンジー3「キキキー!!」
チンパンジー2「ウキキキー!!!!」ドガッ
野アライさん「うぶっ! ・・・・・・・あぅ・・・ああ・・・・・・ありゃいさんのむてきのきばが・・・・・おれちゃったのだ」
チンパンジー1「キエー!!!」ドンッ
野アライさん「ひぐっ!!」
野アライさん「あぅ・・・・ああ・・・・・やめるのだ・・・・・アライさんいたいのだ・・・・」
野アライさん「に、逃げるのだ」ヨロヨロ
チンパンジー2「キキキー! ウキー!」ガシッ
野アライさん「ひっ・・・・・」ヨロッ
チンパンジー1「キー」
チンパンジー2「キー」
チンパンジー3「キー」
ザッザッザッ
野アライさん「ひぃ・・・・・あああああああああああああああああ」
チンパンジー達「ウキャー!!!!」
ボカボカ バキャベキャ バリバリバリ ムシャムシャ バキバキバキ
野アライさん「のああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
ツライさん「あ・・・・・あ・・・・」
チンパンジー達「ウキー」ムシャムシャ
野アライさん「」
飼育員さんが駆けつけたときにはもうあのアライさんは食べられてしまったのだ
動物は人間のパートナーに成りうることもあるって聞いたことがあるけど
やっぱり動物は動物なのだ
ならば動物がヒト化したフレンズではどうだろうか
きっと文字通り友達になれると思うのだ
でもこんな現場を見て、アライさんはちょっと自身をなくしたのだ
~家
少年「アライさん、大丈夫?」
ツライさん「大丈夫なのだ、ちょっと疲れただけなのだ」
少年「なんか酷いものを見せてしまったようでごめんね」
ツライさん「飼い主さんが謝ることはないのだ、たまたま野生のアライさんが紛れ込んでこんなことになってしまっただけなのだ」
少年「アライさん・・・」
ツライさん「大丈夫なのだ」
アライさんは少しショックだったのだ、酷い現場を見てそうなったということもあるけど
ヒトと違うってことがどういうことなのか、そんなことを考えていたのだ
ヒトではないってことはアライさんは動物なのか、それともあの勝手に入り込んで殺されてしまったアライさん達なのか
ぱぱさんがアライさんはヒトに近いかもって言っていたけど、やっぱりアライさんは・・・・・
親「アライさん、辛かったね」
ツライさん「ぱぱさん・・・・・・」
親「確かに衝撃的だったし、あのアライさん達も可愛そうだったけれども」
親「アライさんはそのことだけで悩んでいるんじゃないんだよね?」
ツライさん「!!」
親「もしそうなら、そのことは考えなくてもいい。 前にも言ったけどアライさんはウチの家族なんだ」
ツライさん「・・・・・・ありがとう・・・・・なのだ」
少年「? よくわからないけど、アライさんは何があっても家族だよ!」
ツライさん「ありがとう・・・・・・なのだ」
パパさんはお見通しだったのだ
やっぱりヒトは心を察するのが上手なのだ
アライさんもいつかヒトのように他者を思いやれる存在になるのだ
--------------------
~数日後
親「大変だ・・・・・・・」
少年「どうしたの?」
親「ママが帰ってきます」
少年「!!!!」
親(以下『父』とします)「ど・・・・・お・・・・・し・・・・よ・・・お」ワナワナ
少年「落ち着いて・・・・・・落ち着いて・・・・」ブルブル
父「まずいまずいまずいまずい」
少年「あああああああああああ」
父「なんで? なんでこんなにすぐ帰ってくるの?」
少年「あと2年くらい帰ってこないって言ってたのに」
父「どうする? どうしたらいい? どうすれば?」
少年「そんなことよりいつ帰ってくる??」
父「来週・・・・・来週だ・・・・」
少年「アワワワワワワワワワワ」
父「とりあえず来週までになんとかしないと」
少年「だね、なんたってママは・・・・・」
ツライさん「洗濯物取り込んできたのだ」
少年「・・・・・」
父「・・・・・」
ツライさん「?」
少年「どうするか」
父「どうするべきか」
ツライさん「どうしたのだ?」
少年「い、いやなんでもないよ」
父「そうそう、アライさんは気にしなくていい」
ツライさん「なんか変なのだ」
少年「そうだ、アライさん、台所の食器を洗っておいてくれるかな」
ツライさん「まかせるのだ、ぴっかぴかにするのだ」
少年「・・・・・」
父「・・・・・」
少年「とりあえず、帰ってくる前に対策を考えよう」
父「そうしよう」
父「しかし、ママにどう説明するか」
少年「どうやって納得してもらうか」
ツライさん「洗い物終わったのだ」
少年「!」
父「!」
ツライさん「?」
少年「なんでもないよ」
ツライさん「そう言えば」
父「なんだい?」
ツライさん「このうちのママさんってどんなヒトなのだ?」
少年「そ、それは・・・・」
父「生物学者だよ、動物とかフレンズの研究をしているんだ」
父「動物との共生、生態とかを研究しているのかな」
父(あと動物問題の解決とか駆除とかアライさんの研究とか)
父(あと解剖とか、アライさんの拷問的な実験とかやってるんだろうな)
ツライさん「よくわかんないのだ」
父「そうだね、わかんないね」
少年「そうだ、アライさん、今日の課題はやった?」
ツライさん「あとちょっとなのだ、家事が終わったからこれからやるのだ」
父「そうか、ゆっくりやってくるといい」
ツライさん「わかったのだ」
少年「・・・・・・」
父「・・・・・」
少年「こまった」
父「しかしなんとかするしかない」
少年「あと一週間」
父「アライさんについてなんとかしよう」
父「なんて言ったって、ママは」
少年「アライさんが大嫌いだからね」
父「アライさんのマナーとかモラル、そして精神面をもっと育てておくべきだった」
父「ゆっくりしすぎたようだ」
少年「とりあえず今できることを考えよう」
父「ああ、アライさんをしっかり教育しないと」
ツライさん「課題が終わったのだ」
父「アライさん・・・」
少年「・・・」
ツライさん「? どうしたのだ」
父「アライさん、聞いてほしい。 これから大事なことを話す」
ツライさん「なんなのだ?」
少年「ママのことだよ」
ツライさん「ママさん?」
父「そう、ママについてだ」
父「落ち着いて聞いてほしい、実はママはアライさんが大の苦手でね」
ツライさん「アライさんが嫌いなのか?」ツライ・・・
父「残念だけどね。 でもそれはママがうちのアライさんをよく知らないからなんだ」
父「アライさんのことを知ってもらえればきっと分かってもらえる。 アライさんがいい子だってことをね」
ツライさん「そうなのか」
少年「そこでアライさん、アライさんにはママの前での行動を学んでほしい」
父「つまりはママにいい印象を与えるための訓練だね」
ツライさん「アライさんは何をすればいいのだ?」
父「そうだね、アライさんはなるべくママを刺激しないようにしてほしい。」
父「会ったときは挨拶を、そしてあまり近づかないこと、遠巻きに接すること」
ツライさん「わかったのだ」
少年「とりあえず、本格的な訓練は夕食後に始めよう」
ツライさん「わかったのだ、ご飯を作るのだ」
それからアライさんは訓練を重ねていったのだ
もともとパパさんの教育である程度の常識や倫理観は身についていたから
さほど難しいことではなかったのだ
父「驚いた・・・・アライさんがここまで出来る子だったなんて」
少年「本当にしっかりしているね」
ツライさん「がんばるのだ、皆に迷惑をかけないように」
ツライさん「そして、アライさんを認めてもらえるように」
父「アライさん・・・」
ツライさん「これを乗り越えて皆の本当の家族になれるようにするのだ」
ツライさん「アライさんはヒトではないけれど」
ツライさん「アライグマのフレンズだけれど・・・・・」
ツライさん「アライさんはヒトのフレンズになるのだ」
それから数日、アライさんは与えられた課題をこなしていったのだ
少しへまをすることはあったけど
--------------------
~1週間後
父「ついに今日だ・・・・」
少年「ママが帰ってくる」
ツライさん「アライさんは頑張るのだ」
父「大丈夫だ、アライさん」
少年「アライさんは今日のためにここまでやってきた、きっと大丈夫」
ツライさん「でもやっぱり怖いのだ・・・・」
ツライさん「アライさんがもし失敗すれば皆に迷惑がかかるのだ」
父「心配しなくていい、そのときは皆で説得すればいい」
少年「そうだね、うちのアライさんは違うんだって、きっと分かってもらえる」
ツライさん「パパさん・・・・飼い主さん・・・・・」
今日この日のためにアライさんは頑張ったのだ
きっとなんとかなるのだ
その時玄関の扉が開く音がした
ガチャッ
父「帰ってきた・・・・・」
少年「あとで紹介するから、アライさんは隠れていて」
ツライさん「わかったのだ、合図があるまで隠れているのだ」
アライさんは隣の部屋に隠れることにしたのだ
そして、居間のドアが開く音がして・・・
母「ただいま~」
父「お帰り」
少年「お帰りー」
母「久しぶりの我が家だよ―、元気にしてた?」
父「お仕事お疲れ」
母「いやー、毎日毎日実験で大変だったよー」
少年「お疲れさま」
母「お、ちょっと背ぇ伸びた?」
少年「のびたよー」
母「やっぱ家は落ち着くねー」
父「疲れも溜まっているようだしゆっくりするといい」
母「そうするよー、部屋も綺麗に掃除されてるし、男二人でもちゃんとやってるんだね」
少年「そ、そうだよ」ビクッ
父「ママが帰ってくるから張り切ったんだ」ドキドキ
母「へー、ありがとー・・・・・・・あれ?」
父「どうしたの?」
母「いや・・・・いつもと違うにおいがするなぁって」
少年「あれじゃない? 俺が成長期になったから体臭がきつくなったとか?」
母「そうかなー」
父(早くもアライさんの匂いに気づいたか、だがアライさんには念入りに体を洗って制汗スプレーまで使ってもらっている)
父(普段のアライさんの匂いとは違うから完全には気づかないはずだ)
少年「疲れてるんだからご飯でも食べて休んでて」
母「じゃあご飯を貰おうかな」
--------------------
母「もぐもぐ・・・・・・中々美味しいわ」
父「いっぱいあるから食べてくれ」
母「んー」
少年「ところで話があるんだけど・・・・」
母「え?」
父「・・・・」
少年「えーと・・・・」
母「何?」
少年「そのー」
母「なになに?」
少年「いや、やっぱりあとで」
母「気になるなー」
少年「やっぱり、今はちょっと」
母「じゃあ、お風呂に入るから、その後でね」
少年「分かった」
父「・・・・・」
--------------------
母「ごちそうさま、風呂行ってくる」
父「・・・・」
少年「・・・・」
父「行ったか」
少年「アライさん、出てきていいよ」
ツライさん「でてくるのだ」ヒョコッ
少年「さてアライさん、ママが風呂から出てきたら紹介するよ」
ツライさん「アライさんは大丈夫なのか?」
父「大丈夫、こっちでもフォローするから」
少年「アライさんは頭がいいからわかってると思うけど、くれぐれも変なことをしないように」
ツライさん「わかっているのだ、余計なことはしないし、話さないようにするのだ」
少年「わかっていればよろしい。 じゃあママが風呂から出てくるまで隠れてて」
ツライさん「わかったのだ、紹介するタイミングで呼んでほしいのだ」
--------------------
母「ふー、久々にスッキリした」
父「それは良かった」
母「なんだか部屋もお風呂もキレイだし、ご飯は美味しいし。 なんかあったの?」
父「それは今から話すよ」
母「?」
少年「そうそう、さっきの話なんだけどね」
母「ん?」
少年「実はウチでフレンズを世話しだしたんだ」
母「フレンズを?」
父「そうそう、フレンズね」
母「ちょっと待って、フレンズってどうやって・・・・・」
少年「そのフレンズがとてもいい子で可愛いんだ」
父「そうそう、本当にいい子なんだよ」
少年「世話をしているというよりも、むしろ最近ではこっちが世話をしてもらってるって感じ」
母「えー?」
父「本当に手がかからないし、とてもとてもいい子なんだ」ズイッ
母「さっきから何? ベタ褒めじゃん」
父「事実さ、本当にパークのフレンズ達のように賢くていい子なんだよ」
母「もしかして、私に黙ってフレンズを飼ってるのが後ろめたいと思ってんの?」
母「きっと反対されるって思ったんでしょー?」
父「いや、まあ・・・・」
母「大丈夫、大丈夫、フレンズってのはいい子たちばかりだから反対なんてしないわ。 一部を除いてね・・・・」
父「・・・・・」
母「心配しなくてもいいよ、その子を紹介して?」
少年「・・・・」
父「・・・・」
母「何? どうしたの?」
少年「わかった、とりあえず落ち着いて」
父「何を見ても騒がないで、取り乱しそうになってもまず話し合おう」
母「?」
少年「じゃあ、紹介するよ」
父「・・・・・入ってきていいよ」
ガチャ・・・・
母「!!!!」
ツライさん「はじめましてなのだ・・・・」
母「ッ!! ッ!!」
少年「落ち着いて」
父「まず、状況を説明するから」
母「なんで・・・・・」
父「落ち着くんだ!」
母「何でアライさんがぁああああああああ!!!」ダッ
父「待て!!」
母「害獣があああああああああ!」
少年「落ち着け!!」
母「捕まえてやる!!!」
父「待て待て! とりあえず取り押さえろ」
少年「この!!」ガッ
母「離して!!」
ツライさん「ひぃ・・・・・」
母「やめて! 離して! 害獣が家に侵入してるんだよ!」
父「だから落ち着けって」
母「逃げられたらまずい! 住み着かれたら家が壊される!」
少年「落ち着け!」
ツライさん「あぅ」
母「今捕まえないと! 家を覚えられた!」
ツライさん「うぅ・・・」じわぁ
父「だから紹介したいのはこのアライさんだって!」
母「はぁああああああああああああ!?」
父「うちに住んでるアライさんだよ!」
母「住み着いてる!!??」
少年「そうじゃない!!」
ツライさん「ぐすっ・・・」
-----------------
母「はぁ・・・はぁ・・・」
父「落ち着いたか」
ツライさん「お水をとってくるのだ」
母「やめろぉ!!」
ツライさん「ひっ!」
少年「俺がとってくる」
ツライさん「お願いするのだ」
母「はぁ・・・はぁ・・・」
少年「水・・・・」
母「・・・」ゴクゴク
母「はぁ・・・・」
父「話は聞いてもらえるな?」
母「・・・」
ツライさん「・・・」
母「・・・」
ツライさん「・・・あ、あの・・・」
母「っ!」ギロッ
ツライさん「うっ・・・・」
父「いいかな?」
母「・・・・うん」
父「じゃあ、最初から話すよ」
父「ママが仕事で家を留守にしてからだから・・・今から一年程前になるかな」
母「一年・・・・」
父「・・・続けるぞ」
父「あの日はこいつと一緒に買物をして、その帰りだった」
父「草むらから一匹の小さいアライさんが這い出てきたんだ」
父「一匹だけで仲間からはぐれてしまったみたいだったし、動物の飼育は子供の教育にはいいと思って飼うことにしたんだ」
母「だからって・・・・なんでこの害獣を」
父「まあ、確かに大変だったし世間で言われている通りだったよ」
ツライさん「・・・」
父「赤ちゃんのときはとても人懐っこくて可愛くって」
母「でも大きくなって手に負えなくなったでしょ?」
少年「・・・」
父「その通りだった。 大きくなって言うことを聞かないし、さんざん迷惑行為を繰り返していた」
ツライさん「っ・・・・」ジワァ
母「言わんこっちゃない」
父「正直に言うと、本当に害獣なんだなって思った事もあった」
ツライさん「・・・」グスッ
父「だけどちゃんと教育したらアライさんはしっかり言うことを聞くいい子に育ってくれた」
父「ちゃんとヒトの心を持つことが出来たし、今では家族だよ」
ツライさん「ぱぱさん」
父「この子は害獣なんかじゃない」
母「よく言うわ、こいつらのことなんてなんにも知らないくせに」
父「私は君のように研究者じゃないし、アライさん達の生態にも詳しいわけじゃない」
父「全てのアライさんが害獣じゃないとは言わない」
父「でもこの子だけは害獣なんかじゃないんだ」
母「・・・」
父(だめか・・・・)
母「・・・・・いいだろう」
父「!!」
母「こいつがどんなやつか様子を見させてもらう」
少年「!!」
父「じゃあ!」
母「アライさんは大嫌いだけど、そこまで言うなら考えてみる」
父「ありがとう」
少年「アライさん、よかったね」
ツライさん「ありがとう・・・・ありがとうなのだ」
ぱぱさんの説得のおかげで、アライさんはおうちにいられることになったのだ
アライさんはままさんにも認めてもらうのだ
このおうちの本当の家族になれるように
--------------------
~翌朝
母「よく寝た・・・・」
母「昨日は色々あったから、疲れちゃったよホント」
母「まさかうちにあのクソ汚いクズ害獣がいるなんて考えただけでもイライラする」
母「でも様子をみるって言っちゃったしなあ」
母「それに昨日から目立った問題行動は起きてないようだし」
ガチャ
母「!!」
少年「・・・」
母「なんだあんたか」
少年「眠い」
母「休みだからってだらけてないでしっかりしな」
少年「そっちこそいつも家にいるときはだらだらしてるくせによく言うわ」
母「は? こっちは仕事で疲れてるんですぅ。 それに向こうではしっかりしてます」
少年「ホントかな」
母「そっちこそこの家で生活してるんだから、掃除くらいしなさい」
母「帰ってくるたびにいっつも家の中が荒れてるじゃん」
母「洗濯物はだしっぱなし、台所も洗い物が溜まってる、部屋はホコリまみれだし・・・・?」
母「あれ? そう言えば昨日からキレイだったような」
少年「気づいたようだね」
母「あの害獣のことでご機嫌取りでもしようと思ったのかな? しっかり掃除してるようで」
少年「違う、ここ数ヶ月は家の中はこんな感じで清潔を保ってるよ」
母「成長して意識が変わったようね」
少年「違う違う、俺掃除してないもん」
母「またパパに押し付けてんの?」
少年「いやそうじゃない」
ガチャ
父「お? みんな起きてる」
母「あなたたまには子供に家事やらせなさいよ」
父「ああ、頼りすぎちゃってるしね」
母「そうそう、親に頼ってばっかじゃん」
父「私も頼りっきりで・・・」
母「あれこの子がやってんの?」
父「いや、やってないよ」
母「は?」
父「私達最近ほとんど家事なんてやってないよ」
母「なんで? ついに家事が出来なすぎて家政婦でも雇い始めた?」
父「いや、アライさんだよ」
母「家政婦のアライさん?」
父「いや、昨日紹介したフレンズのアライさん」
母「はあああああああああああああああ!!!??」
父「アライさん」
母「あんなクソ害獣が家事なんて出来るわけないでしょおおおおおおおおおおお!!」
母「ヒトの言うことなんて聞くわけない!!」
父「おいおい」
母「しょっちゅうクソ漏らしてばっかりで不潔な害獣に清潔なんて概念ないだろおがああああああああああ!!」
母「こちとら専門家で研究所でも手ぇやいてんだよおおおおおおおおお!!」
母「実験はまともに言う事聞かないし!! この前だって検査しようと思ったら!!!」
アライさん『検尿しようと思ったらうんち漏らしちゃったのだ・・・・・』
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λ `´ `丶、
(λ \\
y;; / | 、 Λト)
〈;;レ、,ノ 入ノ´
|/` ´`)
ノ .ト `、
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ノ:::::ノノ / / |ヽ、`>
`´´T`ー-/_|_V
/ ノ </ニ|´
| < `:、,|ニニ|
`:、`、 |ニニ|
λ..| >-<
,>λ `ー´
. ノ)ξ ブブブー
. (;:.:.::)
. ξ(;;:::.:.::;)
母「とかやってんだぞ!!!」
少年「うわぁ・・・」
父「ほんとだって、信じて」
母「信じられるかああああああああああああああああ!!」
ガチャ
母「!!!」
ツライさん「おはようなのだ」
少年「おはよう」
父「おはよう」
母「チッ」
ツライさん「・・・」
ツライさん「ごはんつくるのだ」
母「やめろぉ!!」
父「ちょっと・・・」
少年「わかった今日のところは俺がつくる」
ツライさん「お願いするのだ」
母「なんでこんなやつ・・・」
なんとかアライさんはチャンスを貰って家にいさせてもらうことになったけどアライさんへの風当たりは強いのだ
色々頑張ってままさんに認められるように精一杯家事やお勉強を頑張ったのだ
しかし事件は起きてしまったのだ
ツライさん「これはままさんの大事な食器なのだ、飼い主さんから誕生日に貰ったって言ってたのだ」
そのときアライさんはいつもどおり家事をしていたのだ
ツライさん「しっかり洗ってぴっかぴかにするのだ」
いつもより入念に食器を洗い、ままさんに認めてもらおうとしたのだ
でもそれがよくなかったのだ
ツルッ
ツライさん「あ・・・」
パリン
ツライさん「し、しまったのだ」
なんとままさんが大事にしている食器を割ってしまったのだ
ツライさん「どうしよう、どうしよう、どうしよう・・・なのだ」ビクビクオドオド
もうアライさんの頭の中はパニック状態だったのだ
この状況を打開する方法も思いつかずに只々右往左往していた時だった
ガチャッ
運悪くままさんが部屋に入ってきたのだ
慌てふためいて恐怖の色で表情が染まり、アライさんの頭の中はパンクしてしまったのだ
これはとてもとても運が悪かった
ブリュッ
ツライさん「のだぁ」
ブリュッブリブリブリブリブリブリブリブッブブブブー
ツライさん「うんち漏らしちゃったのだ・・・」
いっぱいいっぱいだったアライさんはままさんが部屋に入ってくる音にびっくりして
あろうことか割れた食器の上にうんちを漏らしてしまったのだ
ツライさん「うんちとまらないのだ・・・」ブッブブブーブリブリブリブリブリブリ
母「なんの音・・・・っ!!?」
ツライさん「あ・・・」
ままさんの目に写ったのはアライさんが自分の大事な食器を壊してうんちをしている光景だったのだ
母「」
ツライさん「あ・・・えっと・・・」
母「・・・」ギリッ
母「この害獣がああああああああああああああああああああ!!!」
父「どうした・・・・って・・・え?」
少年「なにどうした・・・・!?」
母「今すぐ殺処分だ! このクソ害獣が!!」
ツライさん「ち、違うのだ。 手が滑って大事な食器を・・・」
母「駆除だ! 駆除してやる! 今すぐに!!」
ツライさん「そ、それでびっくりしてうんちを」ビクビク
母「この害獣がああああああああああああ」
ツライさん「ごめんなさいなのだー!」ビェェェェン
母「この悪意の塊め! 今すぐ葬ってやるからな」
ツライさん「違うのだ! そんなつもりはなかったのだ! ごめんなさいなのだー!」
母「しねええええええええええええええええええ!!」
ツライさん「うわあああああああああああああああん」
父「落ち着け!」
少年「待てって!」
母「あああああああああああああああああああああ!!」
それからはよく覚えていないのだ
ツライさん「はぁ・・・はぁ・・・・」
気がつくと家を飛び出してどこか知らない場所まで来てしまったのだ
ツライさん「こ、ここは・・・・」
ツライさん「早くおうちに・・・」
母『害獣がああああああああああああ』
ツライさん「・・・・」
ツライさん「もうおうちには戻れないのだ・・・」
アライさんはもう帰れない
どこかで行きていくしかないのだ
ツライさん「さようならなのだ・・・」
--------------------
~とある街
ツライさん「ここで生活していくのだ」
家を出て行く宛もないアライさんは各地を転々としていったのだ
アライさんはフレンズだから野生でも生活できると思ったけどそんなには甘くなかったのだ
餌のとり方は知恵を絞って罠を作ったりすればなんとか取ることは出来た
でも、思いの外収穫量は少なくて生きていくことは出来ないのだ
食べられる植物もあるはずだけど、アライさんはお野菜しか知らないのだ
農家から取るわけにも行かないし森や山で探すにも自然の中で食べていいものを区別することは出来ないから
食料は調達出来なかったのだ
だから街へ降りてヒトの社会の中で生活するしかないと思ったのだ
ツライさん「なんとかして食べ物を手に入れないと」
街の中の食べ物と言ってもどうやって手に入れたらいいのかわからないから
アライさんはまずヒトに頼ることにしたのだ
ツライさん「あの・・・・」
通行人1「ん? うわっ」
ツライさん「ちょっと訪ねたいのだ」
通行人1「こいつ・・・・アライさんか? あっちいけコラ」
ツライさん「なのだ・・・・・」
見ず知らずのアライさんをヒトが相手にしてくれるはずがなかったのだ
しかしアライさんへの扱いはそれだけじゃなかったのだ
通行人2「害獣がこんなところでなにやってんだ?」
ツライさん「アライさんは困っているのだ・・・・・食べ物がなくて」
通行人2「ゴミ漁ったり盗んだりするつもりだったのか!?」
ツライさん「ち、違うのだ。 アライさんはそんなことしないのだ」
通行人2「このやろ! このやろ!」ボコボコ
ツライさん「い、痛いのだ。 痛いのだ。 やめるのだ」
通行人2「まだ反省しないのかこのやろ!」
ツライさん「アライさんは何も悪いことしてないのだ」
通行人2「なんだと! 嘘つくな! どうせ盗みの常習だろ」
ツライさん「ち、ちがうのだ。 痛いのだ。 やめるのだ。」
どんなに主張してもアライさんの言うことは信じてくれなかったのだ
ツライさん「お願いなのだ。 やめるのだ。 悪いことしないのだ。 だから助けるのだ」
アライさんはヒトじゃないから相手にされないんじゃない
アライさんはアライさんだからみんなから相手にされなかったのだ
通行人2「おらー!」ガッ
ツライさん「ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」バタッ
通行人2「あーすっきりしたー」
通行人2「これに懲りたらもう悪さするんじゃねぇぞ」
ツライさん「うぅ・・・・・痛いのだぁ」
とっても怖かったのだ、初めてふるわれた暴力や罵声がアライさんにとってとっても辛かったのだ
ヒトがこんなにも怖いなんて初めて知ったのだ
ツライさん「なんとかしないといけないのだ・・・・・」
アライさんはアライさんだから食べ物をもらおうとしてもきっと相手にされない
ヒトのように食べ物をもらうしかないのだ
ヒトは労働の対価に通貨を受け取ってそれで衣食住を手に入れるのだ
だからアライさんはまず、労働をする場所を探すことにしたのだ
ツライさん「すみませんなのだ」
パン屋「ん?・・・・・!!」
ツライさん「あの・・・・・」
パン屋「おまえ! アライさんだな!」
ツライさん「そうなのだ、でも話を聞いてほしいのだ」
パン屋「このやろぉ!」
ツライさん「お願いなのだ」
パン屋「・・・・・」
パン屋(なんだ? このアライさんは? やけに落ち着いている。 それにこの態度はなんだ?)
パン屋さんは職業上野生のアライさんにゴミを荒らされたり、接する機会が多かったようなのだ
だからアライさんのことを他のアライさんと違うってすぐにわかったみたいなのだ
パン屋「・・・・・」
ツライさん「お願いしますなのだ」
パン屋「おまえはここの食べ物を盗みに来たのか? それともゴミ箱をあさりに来たのか?」
このSSまとめへのコメント
期待してます
期待しています
アライさーんまた、まってしまったねぇ
ツライのだ…