幼馴染「男ぉ......好き......好きぃ!! 死んでも離さないからね?」 (52)


幼馴染「男~ふふ~」


男「............ふぅ」


俺は名は男、そして


幼馴染「今日は休みだから24時間ずっと一緒だね!!」


と、満面な笑みを俺に浮かべて
俺を上目で見つめているのは


俺の幼馴染


彼女の特徴を一つ上げるなら......


物凄く一途で


物凄く心配性なところだろう


幼「え、どうしてそんな嫌な顔をするの?
  もしかして私が抱きついているから?
  それとも私と一緒にいたくないから?
  それとも私が............」


割愛させていただく




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幼はなにかと心配性だ


例えば......携帯


幼「男~」


男「なんですか~?」


幼「あ......あのね......その......えと」


幼はまずこうして、落ち着きがないように
振る舞うことで、男心をくすぐる。


幼「えと、携帯見せてください!!」


そして自分の言いたいことを


正直に言うことで


男「(ああ、幼はなんて良い幼馴染なんだ!!
  普通なら、相手の携帯なんて黙って見るだろう
  だが俺に正直に言ってくれた!!
  なら俺もそれに答えないといけない!!)」


俺の心を開かせる。


男「はい携帯」ポイ


幼「ありがとう~」ボチボチ


しかし、携帯というものはプライバシーの塊
おいそれと他人に見られないよう...... 


幼「......ねぇ、男」


男「ん?」


幼「なんでロックしてるの?」


パスワードを設けているのは必然。


そして


幼「ねぇ、私のことそんなに信用できない?
  私は男のこと大好き、だから
  男のことは少しでも理解したいの、色々なことを共有したいの」


幼の心配性に火をつける


幼「だから男ぉ......ロック外して?
  だって男のこともっと知りたいんだもん....」


男「幼......」


さて、一度幼の心配性に火がついたら
長引かせると非常に厄介になる。


だが個人的に携帯は誰にも見られたくない、ので


幼を鎮静化させることにする


男「そっか、ごめんな幼、俺の配慮不足だったよ」


幼との付き合いは長い


これは胸を張って言える


そしてその長い付き合いの中で


俺が学んだことそれは


幼の言葉を全身全霊で尊重することだ。
簡単に言うと<愛>で受けとめてあげる。これだけだ


そしてその為に準備をしておくのもまた......常識


まずは幼を後ろから抱擁
そして、優しく手を握ってあげる。


幼「ぁ......」



男「まってな、今パスワード解いてやるから」


幼「う、うん......」


ここで幼の耳が赤くなっていれば
掴みは完璧だった、ということになる。


男「えっとパスワードは......」


さらにここで俺の策を出す

ポイントは耳元で囁くこと


男「5月十八日」


幼「え......それ私の......」


男「うん......そうだよ俺の携帯のパスワードは......」

男「幼の誕生日」


策、それは彼女の誕生日をパスワードにする


幼「私の誕生日......」


男「そ、幼の誕生日」


幼「私も......携帯のパスワード......男の誕生日だよ」


男「え、そうなの? うわ、めっちゃ嬉しい」


今回はここで決まったようだ。
しかし油断はできないので、彼女を愛でることで行動を制限させる。


男「嬉しいよ、ありがとな~」ナデナデ


幼「ん......へへ......男ぉ~」


リーの「恋愛色彩理論」というものがある。


その理論に幼の恋愛スタイルを当てはめると


マニア型になる。


幼「ふふ~ん」スリスリ


男「幼~」ギュウ


幼「はぅぁ......ん、いいよ~もっと強くして......」


やきもちで、相手に一途。それがマニア型


そして俺の好きな幼。


たしかにうっとうしい
性格かもしれないが......


男「幼......好きだよ」


幼「......もっと」


男「好き、好きだ、大好きだ」


幼「ぁ......はぅ......男ぉ!!」ギュウ スリスリ 


真摯に付き合っていけば、こんなに可愛い奴はいない。

休憩

あ、すいませんでした!!
たしかに二つでした......
二つに訂正します!!


これ→彼女の特徴は二つある。それは......。


幼は俺に一途だ。


幼はかなり俺のことを慕ってくれている。


ただ周りの人達からすると。


ちょっとだけ、変わっている。


幼「おとこ~!! 朝だよ~!!」


男「へいへい、起きてますよ~」


幼「ほら~おとこ~」ルンルン


男「なに? ああ、あれね」


男「おはようのキスでしょ?」


幼「うん!!」


男「今日はどこ?」


幼「く、くちにお願いします......!!」


男「何分?」


幼「30分!!」


男「りょ~か~い」チュ


幼「へへ~男~」チュ




このモーニングキスは


幼と付き合い始めてから毎日かかさず行っている。


というより、俺が寝ていようと幼は容赦なくしてくる。


そしてこれに付け加えて......


男「幼、今日は髪おろしてるんだ......なんか新鮮」


幼「ど、どうかな。似合う?」


男「もちろん」


幼のことを俺はキチンと見てますよ
アピールもかかさない。


男「今日のカチューシャは赤だね?」


幼「うん、昨日ね。涙が出るくらい感動するアニメ
 見たんだ!! だからそれのせいかな?」


こうした幼との触れ合いでは
心得ておかないといけないことがある。


それは幼の感性は世間でいう一般と
すこし違うということだ。


男「感動するアニメかぁ、何見たの?」


幼「スクールデイズ!!」


男「ああ、俺も見たよソレ
  ヒロインが一途で俺感動した!!」


幼「ああ、うれしい!! 男はやっぱり分かるんだねあの感動が!!」


そして幼の言葉は全身全霊で尊重することが


幼と暮らす上で大切な心構えだ。


あともう一つ、これが一番大事かもしれない。


それはいたってシンプルだ。


幼を愛することだ。


~30分後~


男「いただきま~す」


幼「いただきます!!」


男「今日の隠し味は何?」


これは朝食を食べる前に
俺が聞かないといけないことだ。


こうすることで、幼が俺に作った
料理に何をいれたかが分かる。


幼「うん、今日の隠し味は......」


幼「この目玉焼きのケチャップだよ!!」


男「うんうん、それで?」

 
幼「うん、実はこのケチャップには
  私の血液が入ってま~す」


男「な、なんだと......」


幼「男の中に私という小さな存在が
 男の生きる上での栄養になりますようにって
 神様にお祈りしながら、まぜまぜしたんだ!!」


男「そ、そっか~俺のことをそんなに想って......
  ありがとうな幼」


そして俺は広い愛でそれをを受け止める。


しかし、これは良くなった方だ


以前までは
もっと凄いものを入れられていたからだ。


だからこの程度でヒイヒイ言ってはいけない。


幼は美少女だ。ちょっと変わってる美少女だ


幼「はい男、召し上がれ!!」


男「うん!! 召し上がるよ!!」


モーニングキスをねだり、俺の朝食を
そのフリルのついた可愛いエプロンを付けながら作ってくれる


幼「私は男のお嫁さんだもん......」


なんて言葉を照れながらも
言ってくる。愛らしい奴なんだ。


男「ああ、美味しいよ幼」


幼「ホント!? やった~」


俺の名は男


男「幼、水頂戴」


幼「いいよ、まってね。うむ」ゴク


男「いや、幼が飲んでど......」


幼「んーー!!」むちゅ
男「ふむ!?(く、口移し!?)」ゴク


ちょっと変わってる幼馴染と
楽しく暮らしています。











          そして結婚するのは確定だそうです。










幼は一途だ。今回はここに
スポットをあてようと思う。


幼「おとこ~おとこ~」


男「ん~どうしたの~?」


幼「ほら!! 男の同じTシャツ買ったんだ~」


男「お~似合ってる似合ってる」


幼「サイズも一緒~」


男「ちょっとぶかぶかだね」


と、このように幼はSサイズの服がぴったりなのに
俺の服のサイズLにあわせる。


俺と同じものを着たがる。


あとは同じ物を持ちたがる


幼「この腕時計も男と同じだよ~」


男「お、そうか~お揃いだな~」


幼「あとは靴と通学カバン、財布にハンカチ
  も男と一緒だよ~」


男「うぉ~俺って愛されてる~」


幼「あとね~あとね~」


男「まだあるのか~俺もうお腹一杯だよ?」


さらに幼は右利きなのだが......


サラサラ


幼「ほら!! 男~私左でも字書けるようになったよ!!」


男「おお、凄い......」


俺が左利きだからと、利き腕を無理やり変えたりと


幼「ホント!? 私凄い? 誉めて~」


男「うんうん、凄い。幼は凄いな~」ナデナデ


幼「へへ......」


幼の愛情は深い。


それに喋り方まで似ているような気もする。


幼は全力で俺色に染まろうとしている。


だが、ここまでくると


正直、重いというより......怖い。


なので幼に聞いてみた。


男「俺と同じにしたがるのはなんで?」


幼「ふえ?」


男「いや、なんというかその......」


幼「まって」


しかし、俺の言葉は幼の人差し指によって


遮られた。


幼「これはね、私の生き方」


そして幼は俺の口を人差し指に添えたまま
ゆっくりと話し始めた。


幼「男のことを好きになっちゃった」


幼「私の生き方」


幼「誰の色とも似ていない私の色で」


幼「男とのこの日々を描くの」


幼「だから男を理解したいの?」


幼「それに......」


そう言い終えると幼は俺の胸にそっと
もたれかかってきた。


幼「私を捕まえたのは、男だよ?」


男「......そうだったな」


幼「でしょ? 全部男が撒いた種なんだから」


幼「逃げたら......許さないからね?」


男「逃げないよ」


幼「じゃあ、受けとめてね......これからもずっと」


幼「私はもう......男しか見ないから」


男「うん、分かったよ」


幼は一途さは、俺のことを
理解したいという幼の心だ。


他人からすれば重いと言われるだろう。しかし


不思議とこの深すぎる愛情に
心地よくなる自分がいる。


それに幼に告白したのは俺だ。


男性としてこの幼を受け入れるのは


当然のことだ。だから......。


俺はこれからも、この変わった美少女と暮らしていく。

休憩、乙

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月05日 (木) 00:51:13   ID: dlJBmzfn

うおっ!理想のssがここに!!

2 :  SS好きの774さん   2014年08月08日 (金) 09:37:49   ID: lgyKWErS

ヤンデレていいいよね
ヲレはその深い愛が
欲しい・・・(´;ω;`)

3 :  SS好きの774さん   2014年08月23日 (土) 05:51:18   ID: cvscC1fq

でも実際のヤンデレって犯罪者になりやすくない? そのぶんSSはいいな!

4 :  SS好きの774さん   2015年03月04日 (水) 23:30:28   ID: BwEMuTSa

俺さんマジいい男すぎるぜ…

5 :  SS好きの774さん   2015年03月04日 (水) 23:35:23   ID: BwEMuTSa

↑失敬、男だった

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