男「発言したことを実行する能力を手に入れた」 (168)

友「じゃあ何か言ってみてよ」

男「えーと『授業サボりたい』でいいのかな・・・?」

男「・・・・・・なにも起きないな」

友「妄想のしすぎだなーーさ、授業始まるから準備しとけよ次は現代社会だめんどくせえぞ」

男「ああ、遅れるとうるさいからなそろそろ行くか」





教師「で、あるかして~我がイージス共和国は現在、隣国のドルド帝国から圧力を~・・・・・・」ペラペラ


男(うぅ頭がいてぇ・・・・・・サボりたいサボりたいサボりたいサボりたい)

教師「どうした男?具合悪いなら保健室にでも行ってこい」

男(どうしよう、テスト期間なのに・・・・・・)

男「ーーグァ!?」

男(な、なんだっ?!ーーあ)

男『ならば少々サボるとするか』ガラッ

教師「その言い方はなんだ!!とにかくあとで報告するよーに」

男(・・・・・・あれ?俺何してんだ俺・・・・・・そんなことより頭痛が治った!?)

男(これはさっきの能力と関係あるんだろうか)ブツブツ

男(だとしたら自ら行動はしないといけないのか?頭痛で偶然ってのも仕様なのか)ブツブツ

男(とにかく何かわかりやすい方法で試してみないと)ブツブツ

DQN「おいさっきから何ブツブツ言ってんだきめえな」アァン

DQN2「授業はサボっちゃだめでしょー」ヘラヘラ

DQN「見逃してやるから通行料だせや」アァン

男(なに、この学校にカツアゲする奴なんていたのかよ)

男(カルチャーショック……)

男(まてよ!?イチかバチかでも能力が試せるんじゃ?)ニヤリ

DQN「あぁん?何ニヤついてんだよ気持ちわりいな、オラッさっさと出せや」アァン

男「よし『お前如きじゃ俺には勝てない』」

DQN「んだとごるぁ!!」

ドゴッ!! アァン!? バキッ

DQN・DQN2「す、す、すみませんでしたぁ~!」

男(テンプレ通りの逃げ方しやがって)

男(それよりも俺が2体1で喧嘩に勝った・・・!?)

男(この力は本物だ凄い・・・凄いぞ!!)

男(天は俺に味方してくれる)

男「ハハ・・・神になったも同然だ」

女医「あんた、保健室利用しにきたんじゃないの?早退するなら担任に報告してよね」

俺「あ、はいすんません戻ります」

男「ふぅ、帰宅したものの何からしたらいいのか」

男「そうだ!『今日の晩飯は寿司』」

男「あとは待つだけで寿司が食e・・・」ガタッ

男「うおおおおおお!!!いてぇまた頭痛が・・・!?」

男「なんだってんだよ、今回は逆らったりしてねえだろ・・・って」ハァハァ

男(あれ、身体が・・・)

男『母上、少々寿司とやらを嗜んでくる』

J( 'ー`)し「あら、変な呼び方ねウフフ早めに帰るのよ」

男「・・・・・・」

男「というわけで寿司を食べ終わりました・・・と?」

男「違うよ!!!金も減ってるしそういうことじゃねえよ!!」ドンッ

男(とんだ勘違い能力野郎だぜ、これは扱いに気を付けないとな)



男「あぁ・・・そういやそろそろクリスマスだな」ブツブツ

男「ハハ・・・カップルばっかり集まってやがる」ブツブツ

男「俺はフラれたばっかだってのにーー『こんな世界潰れてしまえよ』」

男「はぁーーもう帰って寝るか」



Now Loading・・・・・・


男「ーーがぁ!?うぅ、頭・・・がぁっ?!」ジタバタ

男「なんだ!?寝言で何か言ったか俺!?」

男「あれ・・・?おさまったなにもしてないのに」

男「ま、まぁ治ったなら良いのか?」

男(と、とりあえず準備して学校に行こう・・・)

男「・・・」スタスタ

男「・・・・・・」スタスタ

男「・・・・・・・・・」スタスタスタ


男『私がこの世界の魔王になる』

男『さて、意気込んではみたがどこから手をつけようか・・・』

男『隣国のドルド帝国なら軍事力は申し分ない、まずはそこを占領し拠点としよう』ブツブツ

男『だが、その分リスクも伴う・・・つまりは、そう、私以外の戦力ーー即ち、魔族もしくは精霊の力が不可欠』

男『この近くに魔族と干渉できるところは・・・森、そうアンダインの森なら精霊と接触し契約も可能だ』ブツブツ

男『だが一体しか契約出来ないのでは戦力不足・・・、この能力は自己を強化することは叶わぬ」ブツブツ

男『ならば・・・『私は何体もの異形の者と契約は可能』ーーこれでどうだ』ブツブツ

男『あまり正体の分からぬ能力を無下に使うのは気が引ける』ブツブツ

男『少し負担が大きいが魔王と化すものにはとってたらないこと・・・』ブツブツ

男『フハハァ!!まるで童話の主人公のようだ!!神に感謝しないといけませんねぇっ!!!』フハハハハハッ

ょぅι゛ょ「まま~あのh」

母親「ーーこらっ!失礼でしょ!見ちゃいけません」スタスタ

男『・・・ち、まぁいいだろう。どうせ終わる未来を夢みてめでたく逝け』

ーーアンダインの森


男『さて、近くの湖にきてみたが』

男『ふむ、この男の身体は科学系統の家系生まれ・・・魔法の事はあまり学んでないようだな契約の方法がわからない』

男『うーむ・・・『アンダインよ我の前に姿を見せろ』』

男『これでいけるものか・・・・・・?』

男『謎の頭痛も精霊も現れない』

男(はて・・・?何か条件でもあるのか)

男『水の精霊アンダインよ我の前に姿を現せ』

男『・・・・・・な、なぜだこんな小恥ずかしいセリフを口にしたと言うのに何がいけない』

男『それよりも一人で湖に向かって喋りかけてる私は・・・』

男『ぐぅぁぁあああああ!!!もうやってられん!!『こんな融通聞かない能力なんていらんっ!!』パリーン

男「ーーえっ?」


Now Loading・・・・・・

男「ーーぐぁっ?!あ、頭が・・・・・・」バタン


天使「ーーおや?もうくたばりやがりましたか」

天使「・・・・・・大きな力になるとすぐに試したくなるのですね人間は」

天使「まぁ貴重なデータはとれました」

天使「さて次の被検体を探しますか・・・」

天使「一応この男をマークしておかないと、能力が実行されない場合被検体がどうなるのか気になります」

天使「もはや只の人間にどこまで出来るのか見ものですね」バサァッ

男「・・・」

男「ーーん、ここは・・・?」

男「あれそういや俺ってクリスマスの街並みを見ててそれで」

男「っ?!いってえええ!!・・・鈍器で殴られたあとのような痛みが!?」

男「なんだこれ?」

男「・・・・・・」

男「おいおい、まじかよ」

【実行されていない用件は残りニ件です。能力は失われたのでもう力を行使することはできませんが世界征服頑張ってくださいね 天使】

男「そ、そんなーーっ?!」

男「能力は失われた・・・は?」

男「そして世界征服?何言ってんだよーーはっ?!」

男「まさかあの発言が?!くそぉっ!!嫌がらせみたいな能力じゃねえかよ!!」

男「実行しなかったら頭痛とか続くのかな」

男「それならいっそ命を絶った方がマシだよな・・・」

男「けどこんなひねくれた力つくる奴らのことだ、簡単には死なせない」

男「と、とにかく天使と話がしたい」

男「天使は天国にいるんだよな?」

男「・・・結局死ねって事じゃねえかよおおおおお!!!!!」ウワァアア!!

アンダイン「あ、あの~?」

アンダイン「な、何か御用でしょうか・・・?」

男「うわああっ!!だっ誰だっ!?」

アンダイン「え、あの、えと、あれ召喚されたはず・・・」

男「誰だよお前!!そんなの知らねえよ」

アンダイン「え、あと、ごめんなさい・・・すみません・・・戻りますから・・・・・・」グスン

男(な、なんだよ!!いきなり女の子が現れて泣いてーーってこの子魔族?いや、精霊・・・か?)

男「いや、すまない少し取り乱してしまった、実は前後の記憶を多少失ってて・・・だからーそのー泣かないでくれ」

アン「す、すみません・・・アンダインと申します、そんなことも露知らず勝手に・・・迷惑ですよねすみません」

男「い、いや!悪いのは俺なんだ!なんか調子に乗っちゃったみたいで変な目標掲げて」

アン「すみません存じない殿方に弁明させるようなことをして・・・」

アン「いいんです・・・最近生きるのに疲れてきて死のうかと考えてましたから・・・・・・」

アン「私の仲間も皆会話といったら失恋の話や不倫の話ばっかで」

アン「そうですよね、生きてるだけで周りに不幸振りまくなんて良く考えたら迷惑でしたね・・・」

男(あ、あれぇー?すげえマイナス思考・・・何言っても駄目だこりゃ)

アン「切腹って痛いかな?焼死は・・・燃えないし、溺死は・・・溺れないし、練炭使えば・・・炊けないし・・・」ブツブツ

男(アンダイン・・・小説で見たことあるな、ウンディーネのことだから精霊のようだ)

男(そんなことより精霊に俺が何のように?ーーって俺が来たんだった、契約って何の話だろ・・・う、頭が)

男「そのー、契約?ってのをするために召喚したのかな、よく分からないから教えてくれないかな?」

アン「ーーっえ?!私なんかと契約していただけるのですか!?」ザパァン

男「あ、うん大丈夫かな?(これで1つ条件解除だし)」

アン「はい!ではこちらの湖に入っていただいてですねーー」

アン「一度溺死してもらいますね」

男(・・・・・・ん?DEKISHI?なんだよそれ、もしかして新手の詐欺にでもかかったのか)

男「えーと、確認したいんだけどそのDEKISHIってどんなことするのかな?」

アン「はい!結構簡単ですよ!溺れていただくと数分で逝けます!」

男「ーーまてぃ!!まだ死にたくない!!いや、それは最終手段だ」

アン「死にませんよ?」

男「溺れたら死ぬよ?」

アン「初契約ーー!これで私も一人前だなぁ」フフン

男「溺死は嫌だ溺死は嫌だ溺死は嫌だ」
アン「ではこちらの湖にどうぞ」ピチャ

男「シニタクナイ」ジャバジャバ

アン「ささっ!気合い入れますので緊張しなくてもいいんですよ!あ、もしかして水少し冷たいですか?」

男「」

アン「ではいきますね~」ガッ

男「ーーぐぬぁっ?!あががががっ!!!」ブクブク

男(あ・・・これ死んだわーー)



Now Loading・・・・・・

ーー数分後

男「ーー?」

アン「あ、目覚めました?お疲れ様ですこれで契約は終わりですね」

男「い、生きてる・・・生きてるっ!!」

男(帰ったら告白しよう・・・一度死んだようなもんだ怖いものはない)

アン「変なこと考えてませんよね?」

男(なに・・・?読まれた!?)

男(ウンディーネは浮気した男を殺さなければいけないとかなんとか・・・つまり、やばい)

男「い、いや契約ってどういう意味を持つのかなーって考えたりしてハハ」ドーナノカナート

アン「契約はですね、人間の方たちからすると結婚の儀と似ているようです」

アン「つまり夫婦ですね!私たちっ!」

男「」

男(そんなの不可抗力だ!夫を溺死未遂するような奴なんて怖い)

男「そ、そんなの詐欺じゃないかっ!!」

アン「何言ってるんですか?冗談ですよ」フフッ

男「え!?あ、そうだよな!良かったぁ・・・」

アン「・・・・・・」

男「そ、そうだ天使の居場所とか知らないか?」

アン「天使・・・ですか、死んでみないことには分かりませんねぇ」

男「だ、だよな・・・(怖えなおい)」

アン「ところで目標がなにやらおっしゃってましたけど何か夢でもお持ちで?」

男「あぁ世界征服をちょっとな・・・」

男(世界潰すだなんて言ったら今殺されそうだからな、だからって世界征服もおかしいが)

アン「せ、世界征服ですかっ!?凄い壮大な夢じゃないですかっ!」

アン「つまり私もついに魔王様の嫁ですね」フフンッ

男「魔王だなんて物騒な言い方はやめてくれ、俺には魔法なんて使えないし」

アン「あら?そのために契約したのではなかったのですか?」

男「契約したら何かあるのか?」

アン「なにも知らずにきたのですね、私これでも水の精霊なんですよっ!」

アン「しかもかなりメジャーな」

男「なら俺はどんなことができるようになったんだ?」

アン「はい!まず第一にですね、多分水中で自在に動き息ができます」

男(なに・・・っ!!軍人はこんな特殊な力を使ってるのか?!)

アン「それと水があるところなら転移魔法も使えますもちろん魔力も多く消費します」

男「俺は何回くらいその、ワープみたいなのができるんだ?」

アン「場所にもよりますが1日に2回程度ですね」

男(なかなかいいじゃないか、もうあんな欠陥能力なくても充分だな)

アン「そして、契約の代償として左眼をいただきますね」


男「ーーえっ?」

男「ーー今なんて?」ポロ

男「・・・・・・う、うわあああああああああああああああああああああっ!!??」

男「め、めめめ目が!!目がぁ!!!」

男「け、契約は取り消しにしてくれ!!早く!!!」

アン「構いませんけど契約は最低3年は継続することが必要なので途中破棄となると片腕くらいは・・・」

男(戻らないわけじゃないのか、少しほっとした・・・ちがう!)

男「こ、この詐欺師め!!!やっぱり溺死は詐欺だったんだ!!なぜ一番大切なところを教えなかった!!!」

アン「え、あ、あの、す、すみません代償の事は一般常識かと思ってて・・・す、すみませんっ!!」

アン「本当にごめんなさいお詫び出来ることなら・・・それで許されるならなんでもします」

男(代償は常識?!調べなかった俺が悪いのか!?いや、これも全部あの変な能力だ・・・つまり天使さえいなければ・・・・・・っ!!)

男「わ、分かった、と、と、とりあえず天使に言えばなんとかなるよな?」

男(落ち着け俺、どうせ一度は死んだ命なんだ何も怖いことはない)

男「ふぅ・・・」
男「・・・・・・」


男『私は天使に意義を申し立てに行く』

男『天界にも水はあるはずだ、転移魔法を使おう』

アン「・・・あぁ!その方法がありましたか!」

アン「さすがは魔王となられるお方!聡明な考えでございます!」

アン「今回は私に不備があったので天国までの距離の魔力は負担します」

男(い、いけるのか、良かったぁ・・・・・・これで無理だったらどうしようかと、そして天使に左眼と世界壊しの件を消してもらおうそれですべて終わりだ)

アン「ただ天国に水が必要なのか、あるとすればどの辺にあるのか、ある程度の位置を知らないと転移はできません、なので仲介人を探しましょう」

男「た、確かに、仲介人・・・死んだものを扱うやつを探すのか、となると死神」

アン「ええ、もしくはサリエルと呼ばれる大天使」

アン「天使に会うなら天使系?の方が良いです!多分」

男「どうやって探せば良い?」

アン「動物を瀕死にすれば良いのです」

男「う・・・眼のために命をやるのか?」

アン「何言ってるんですか、普段良く食べてるじゃないですか今更少し罪が増えたって変わりませんよ」

男(何か釈然としない応えだなそのとおりだけど言い方はあんまりだ)

男(だからって世界壊すくらいなら少しの犠牲で)

男「・・・よし、覚悟ができた、何か武器があれば楽なんだが」

アン「水ならありますよ」

男「沈めるのか?嫌だなぁ直に手にとって数分間も・・・・・・」

アン「では、そこの野うさぎを」

ーー数十分後

男「はぁ・・・はぁ・・・!や、やってやったぞ」

アン「無駄な殺生はダメですよ、美味しくいただきましょう」

男「食欲はないだが」

アン「我慢してください、でないと神がお怒りになられますよ」ジトー

男(うぅ・・・・・・ん?)

死神「・・・」

アン「きましたね」

男「え?あれが死神?ていうかいつも見えないのに・・・」

アン「魔王さまは精霊と契約しましたからね可視化くらいチョロいもんですよ」

男「魔王ではない、それにしてもその辺の田舎にいそうな風貌だな、とても神の使いとは思えん」

死神「・・・・・・」ギロッ

男「ーーひっ」ガクブル

アン「何を情けない声をあげているんですか、もうお帰りになられましたよ」

アン「大体の位置は見えましたね、それでは参りましょうか」

男「よ、よし!逝くぞ!」バッシャーン!!

アン「さぁ!捕まっててくださいね!ここからは人間が立ち入れない領域です!!」

アン「興奮してきますね」フフッ

男「す、凄い息が出来る・・・?!」

男(それにしても眼がないって不安で苦しい、距離感も掴みにくいし、何故か傷む)ズキズキ

アン「あと数秒です・・・」

アン「5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・」

アン「着きましたっ!」ザッバァーン!!

男「ーーっぷはぁ!!??」ポタポタ

男「はぁ・・・はぁ・・・何故か溺れてた気分だーーん?あれは」

男「デカイ門だな、端が見えない


アン「アルデンテ凱旋門でしたっけ?人間の造ったものがすごくチンケな玩具に見えるくらい大きい門ですね」

男「あそこの門の管理をしているのが大天使か・・・」ガクブル

男「・・・さぁ、行こうか」

男(あれが大天使か・・・?)

大天使「ちょwww今日の客多くね?www死神張り切りすぎだってwwwそんなんで給料あげねーからwwwww俺あげねーからwwwww」

アン「ちょっとばかし言動にイラっときますね」

大天使「ほら、死んでないのに来てるやついるもんwwwwwww魂じゃねーもんwwwww」

男「ど、どうも、突然の来訪失礼します天使に用があって来訪したのですが・・・」

大天使「これは・・・あぁ、サンプルの子か、ちょwww今マジ手が離せないwwwww天使ならその先で事務仕事やってるだろうから行ってきてwwww開門!!」ゴオォォン!!

男「お、おぉ・・・迫力すげえ、腰抜けた」

アン「いきますよ」スタスタ

男「あぁ・・・・・・」スタスタ

男(ーーあれは!?天使・・・)

天使「・・・ん?あぁ、いらっしゃい、被験体の君か」

天使「どうだい?楽しくやってる?」

天使「いやーまさかあんな事言い出すだなんて人間は面白いね」

天使「命懸けで盛大なギャグを見せてもらったよ、あれ?眼はどうしたのかな?」

男「そのことについて話に来たんだ」

男「どう考えても世界ぶっ壊すだなんて無理だ取り消して欲しい」

アン「え?壊すのですか?征服ではなくて?」

男「・・・あと、ついでに眼も戻してくれ、元はと言えば能力の人格が勝手にいろいろやったのが問題だその能力の欠陥のせいだろ?」

天使「うーん私、下級天使なんですよ、それにこの実験は大天使達の考えで行われてるのですが私にはどうすることもできません」

男「だったらさっきの大天使に掛け合ってくれよ、あの性格なら気軽に話せそうだろ?なんなら俺がーーっ!」

天使「・・・おいおい、あんまり頭に乗るなよ、自分の欲望に身を任せて不利な発言をしたのは君じゃないか」

天使「そうだなぁ・・・眼くらいはなんとかしてやるよ、魔眼って言う最近天界で流行ってるものをあげるよ」

天使「人間の眼よりは高性能だとおもうよ?満足したら帰んな」

男「て、てめぇ」プルプル

アン「!?ま、魔王様戻りましょう!水が蒸発してきています!!」

男(天使の仕業か?!だが今を逃したらチャンスがーーっ!)

アン「あぁんもう!強制です!いきます!」ガシッ ザッパァーン

男「くそ・・・っ!」

アン「怒られるのも無理はないです」

男「・・・」シュン

アン「実験道具にされていたのですから」

男「アン」

アン「はい、魔王様」

男「俺は世界を征服する」

アン「はい」

男「そして天使をーー討つっ!!!」

アン「どこまでも着いて行きます、魔王様」

男「・・・魔王と言うのはやめてくれないか?」

アン「はい!魔王様」

男「・・・さ、俺に魔法の使い方を教えてくれ、科学系の家系でな、魔法にはからっきしなんだ、その代わり剣術には多少腕が立つはずだ、この左眼も戦闘には役に立つ」

アン「わかりました、少しスパルタですが我慢してくださいね」

男「あぁ、そしてドルド帝国を乗っ取る!!」

アン「ドルド帝国・・・で、ですがあそこは軍事大国!たった1人の人間がどうこうして乗っとれるものではございません!」

男「もちろん他の精霊とも契約しにいく、そして魔族側に立ち魔物を操る」

男「まだ世界を潰してないなら能力の作用は残っている、俺は魔物から襲われずに魔王の器になるくらいの力は働いてるはずだ」

男「魔族との交渉もスムーズにいくはず・・・」

アン「本当に魔王になられるのですね」フフッ

男「・・・」

アン「では次はイフリートの祀られている地にむかいましょう」

男「なぜイフリートなんだ?」

アン「ええ、はみ出し者ですし頑固です、その代わり代償も低くすみそうと思いまして」

男「代償があったか・・・」

アン「ええ、ではむかいましょう、ここより南にある小さな村に祀られているはずです」

男「祀られている?」

アン「えぇ・・・まぁ、ランプの魔人ですから」

男「それじゃ準備して行くか、自由が効くうちにやるべきことがある」

ーー数ヶ月後のイフラント村


少年「いつか、このランプの中にいる魔人さんと旅をするんだ」フキフキ

少年「そして強くなったら父さんの仇をーーっ!」

青年「おい、まだそんな事やってんのかよ貸せよ」ガシ

少年「ーーあ。」

少年「か、返せよ!!それは俺の父さんが最後に残した大切な物なんだよ!!」

青年2「こんなガラクタに魔人なんているとでも本当に思ってんのかぁ?ハハ」

少年「ぐ・・・」

青年「だったら魔人出して見ろよ!!お前みたいな奴が1番腹が立つんだよっ!!」

少年「そ、そんな・・・でもっ!!」

青年2「ほら、言ってみろよ『ランプの魔人さん助けてください』ってよwwww」

青年「んじゃ、これは没収なボッシュー」ハハハ

少年「くそぉ・・・!出てきてくれよ魔人イフリートおおお!!!」

青年「ひゃひゃひゃ、叫び出したぜあいつきもちわりーのーーって・・・」ザシュ

青年2「おい?どうしたーーぐぁっ?!」バタン

少年「え・・・?本当にランプの魔人が?」

イフリート「我を侮辱するとは・・・ぬ?まだ生き残りがいたか」

少年「す、すごいよっ!!イフリートだ!!父さんの言う事は本当だったんだ!!!」

イフリート「・・・御免!!」ヒュン

少年「ーーっ?!」

少年「・・・」

少年「あれ・・・?何も起きてない?」

イフリート「くっ!邪魔者が入ったか・・・」ギイィィィン

男「ふ、ふぅ・・・危なかったじゃねーかアン」ギイィィン

アン「いいえ、予定通りです魔王様っ」

イフリート「えぇい小賢しい人間風情がっ!!」ガキィン

男「人間のままじゃ世界征服なんて出来ねえけどーーなっ!!」バキッ

少年「な、なんでイフリートが人を襲うの・・・?」プルプル

男「アン!この子を避難させろ!!」ジャギィイイン

アン「承知しております!ささっこちらへ!」ダッダッダ

少年「そ、そんなはずわ・・・イフリートは悪い奴なんかじゃ・・・」タッタッタ

アン「魔人に善人なんて皮肉にしか聞こえないのですっ魔王様が闘ってる間良いと言うまでここにいるのですよ!?」

少年「え、あ、はい・・・(ま、魔王・・・?)」

イフリート「ふんっ!少しは出来るようだな小僧!!」ドカッ

男「ぐっ・・・魔人と一体一でやり合う気なんてねーよ」ガキッ

男「アン!!水の準備は!?」

アン「水たまり用意出来ました!あとはそちらに大量の水をーーいきます!」ザッパァーン

ゴゴゴゴゴッ!!!

イフリート「水かっ!!しかしただの水ごときで我はやられはせんっ!」ボタボタ

男「だと思ったよーーさぁ来い!!」チャキ

イフリート「うおぉ!!」バシャバシャ

男(単細胞魔人め・・・水で弱ったその身体で来るとは、よっぽど余裕があるんだな)

男「よし、行くぞアン、背後に転移」

アン「承知いたしました!」ザッパァーン

イフリート「ぬーー消えたっ?!」

男「こんな単純な攻撃すら回避出来ないで魔人とは笑わせてくれるぜ!!」

ザシュッ!!

イフリート「ーーがぁっ?!」

男「ランプの中に何年もいたら足腰も弱くなるよなぁ」

イフリート「ぐ・・・貴様ぁ!!」

イフリート「一体何が目的であの少年を助けた」ポタポタ

男(決闘で打ち負かした場合は代償関係なく主従関係に出来ると聞いて・・・)

男「あの少年は何年もお前の住処を磨いて待ち侘びていたのに殺しにかかるとは魔人の風上にも置けねえ野郎だそんな奴はこの俺が成敗してやる!」

イフリート「だが我は魔人・・・・・・ずっと人間を殺す機会を待ち侘びていた」

男「2人も殺したじゃねえか・・・(南無)」

アン「もう出てきて大丈夫ですよ、あのランプはどこで?」

少年「えぇ・・・元々僕の祖先の故郷に祀られていた物でしたのですが魔族の襲来により焼け落ちてランプだけが今のこの村に残りました、それを僕の家系が管理していて父が死んでからは僕が管理することになり・・・」

男「なるほど・・・わざわざ命からがら守ってもらったものを何故殺そうとした?」

イフリート「・・・それはこちらの事情だ」

男「まあいい、本当の目的はーーそう、俺と契約しろ」

イフリート「なに・・・?」

イフリート「お前にはすでにウンディーネの者と契約しているではないか、それでは我とは契約は出来ぬはずでは・・・」

男「ふっ・・・、常人と比べられては困る現世の魔王となる者には何体であろうともとって足らぬ問題よ・・・」

男(言われた通り強気で行ったから代償とか何も言われない・・・よな?)

イフリート「ま、魔王だと・・・?見たところただの人間と変わりはなさそうだが・・・」

アン「けれどあなたは負けましたね?『ただの人間ごときに』」

イフリート「ぐぬぬ・・・」

男「これからドルド帝国を落としに行く、それには貴方の力が不可欠だ」

イフリート「あのような大国を落とすだと?!ハッハッハ笑わせてくれる」

イフリート「あそこには術者が何人もいるだろうつまり我ら異形の者と10体契約してからほざけ」

男「そんな正面から行く必要は無いさ、トップを落とせばいいだけだ」

男「首も城も・・・」

アン「統率の取れぬ軍隊など烏合の衆と何ら変わりはないのです、あとは洪水でも起こしてやればたちまち混乱に陥りますねっ!」

男『私は魔王となる者ぞ!!私が相手をするは魔族でも人類でもない!!ーー神だっ!!』

イフリート「なんとーー!本気・・・なのか?」

男「もちろんだ(戦いたくないけど)」

イフリート「負けた身だ好きにしろ・・・」

男「やってくれるか、あ、代償とか無い・・・よね?」

イフリート「・・・言ったからには世界征服やってもらうぞ」

男「約束しよう」

イフリート「少年よ、すまなかったお詫びに受け取れ」

少年「わわっ、剣・・・?」

イフリート「この剣はお前を救うだろう」

少年「・・・うん、ありがとうっ!」

アン「途端に良い人になっちゃって」

アン「これだから男の人は身勝手です」プクー

男「それで、イフリート・・・イフって呼んでもいいかな?」

イフ「主のご意向とあらば構わん」

男「イフと契約して俺にはどんな加護が得られるのかなって」

イフ「そうだな・・・炎を自在に操れる」

男「その辺は定番だな、魔力が少ない俺にはありがたいけど火種さえあればいけるの?」

イフ「あぁ、一瞬でも発火出来るなら充分だ、そしてーー姿を変えれる」

男「それは潜入に役立つな、これでトップの首を落とすことも可能になってきたな」

イフ「我々も同行する場合同業者には可視化されるぞ」

男「あぁある程度の位置を把握するために先に一週間ほど潜入するその後は一気にいく」

イフ「御意」

アン「承知いたしました!」

男「考えたんだけど、トップを落とした後、俺がトップに立たなくてはならないよな?」

アン「まぁ、そうですね」

男「ってことはだ『王は倒したから俺が今から王だ』みたいなめちゃくちゃな話をする必要がある、おれにそんな度胸があるとは自分でも思えないんだ」

イフ「我輩を説得させる時は中々の力強いものを感じたが・・・」

男「そこで魔王と契約しようとおもう」

アン「えっ?!は、えと、魔王様、お言葉ですが、遥か昔に魔王は討伐されましてですね今は魂が残留してる程度でとても契約だなんて・・・」

男「だからこそなんだよ、普通じゃ契約なんて出来ない、魔王に俺が敵う訳が無いからな、だが相手は魂の身おれに乗り移れば多少は俺も変わるだろう」

イフ「身体を提供するのが代償か」

男「もちろんあげるつもりなんて無いですよ、ルシファーと契約しようと思います」

男「俺が相手にするのは最終的に神になるかもしれない、となったら堕天使のルシファーには都合が良いだろう、利害の一致ってやつだ」

アン「別に天界を相手にしなくても天使に解除さえしてもらえば・・・」

男「もちろん俺だって相手にしたくない、お前たち魔族からしたら魔王は畏れ多いんだろうが、俺みたいに魔王と戦争したことない時代の人間からするとファンタジーのネタ程度なんだよ、畏れどころか凄く興味深い」

アン「魔王様は変なところで肝が座ってます」

男「そうと決まれば魔王の所にむかう場所は?」

アン「イージス共和国の城の地下にて管理されています」

男「イフの力で変装したらどうってことはないな、あとはあちらから干渉してくるのを待つだけだ」

イフ「魂が話しかけてくるのか?」

男「その魂だけの魔王に今でもやられる者が出てくるくらいですからそれなりに可能性はあるんじゃないでしょうか」

アン「あくまでも都市伝説レベルですね」

男「別に拘る必要は無いから無理ならすぐに違う方法を考えよう、時間はある」

イフ「では夜になったら交代するフリをして入ろう、いないものを守ってるようなものだ、警戒は薄い」

男「では、寝ます」

アン「はい、魔王様、おやすみなさい」

ーー同日夜


男「うぅ・・・夜は冷えるな」ブルル

アン「寒いようですが用水路の中を通って移動しましょう」

男「本気かよ!水の中じゃ熱で体温調節出来ないぞ!」

アン「我慢してください」

男「そういや、イフは水の中に入ったら大変なことになるんじゃないか?」

イフ「契約交わしたものの身体は共有することも出来る、お前の力が我の力だ」

男「アンの力を共有って訳だ・・・、なら早めに行こう、そろそろ交代の時間だ」

アン「よく見張りの交代の時間なんて知ってましたね!」

男「親が兵士でな」

イフ「今は何をしている?」

男「トレジャーハンターって奴、今頃は魔物に喰われてそうだけどな」

アン「とても興味深い職業です!」

男「おっと、静かにーー兵士に変装」ジャキィン

男「アンは交代に来た兵士を沈めといてくれ」

アン「承知いたしました!」

タタタ……

男「よぉ、交代の時間だ」

兵士「あーもうそんな時間か、こんなとこ常人なら数時間で狂っちまうぞ」

男「仕方ないさ、なんせ魔王だからね」

兵士「今更何言ってんだか・・・んじゃお先ー」

男「…さて」

男(禍々しい何かを感じる・・・死んでなおこの力か、さすがは魔王)

男「ルシファー、交渉がしたい」
シーン……

男「俺と契約しろ」
シーン……

男「無論ただでとは言わん、神の軍勢倒してやる」

ム…リ……ダ

アン「喋った?!」

イフ「静かにせいっ!」

男「無理ではない、今世界を統一し人類の反抗がはじまる」
シーン……?

男「疑問を持つか、俺は天使の都合で未来を制限された身だ、お前の無念を晴らそう」

男(神に勝てる存在って無くね?なるべく穏便にすませれるなら良いんだけど、魔王を騙すのは気が引ける)

男「ーーっ!?」ズバァン

アン「魔王様!どうされました?!」

男「・・・」シュウウ

男『ククク、ようやく壊れない身体を手に入れた』

イフ「お、おいっ!男っ!!」

男『少し眠っていたがまだまだ衰えはせんーーん?この男常人レベルの魔力しか無いのか?』

アン「魔王様は天使の実験によりこの世界を壊すことを余儀無くされました、それ以外はただの人間」

男『魔王・・・?あぁ、なるほど、時を見計らって私は少し眠るとするか、私が出るだけで魔力は消費される』

アン「ということは魔王様は生きてるのですねっ?!」

男『せっかくの身体だ、無駄なことはせんーーして、神と戦うには戦力が少なすぎやしないか?』

イフ「あぁ・・・まずは隣国を落としに行く」

男『ふむ、この男神と戦う気は元よりないようだな、この私を欺いたかっ!!』

アン「い、いえっ!天使が言うことを聞いてくれない場合やむなく神の軍勢と戦うことになるかもしれないーーと仰っていました」

男『利用させてもらおう、この男の魔力はもうつきかけている、私は少し眠る・・・・・・』バタン

アン「ま、魔王様!!」

男「ーーっぷはぁっ!!ハァ・・・ハァ・・・え?なに何があった」

アン「魔王様、無事にルシファーとの契約は終わりました」ニコッ

男「え・・・?成功したのか」

男(俺の身体に魔王が住み着いたんだよな・・・こんな簡単に事が進んで大丈夫なんだろうか)

『小童め、私が外に出れるのはお前の魔力では精々3分ほど・・・もう少し鍛えなおしてこい』

男「うぇっ?!あ、頭から・・・?」

イフ「どうかしたか?」

男「あ、いや、なんでもない」

男「・・・よし、戦闘の準備をしたらドルド帝国にむかうぞ」

男(天使のせいで俺の平和な人生は無茶苦茶だな・・・)

『諦めろ、この私がついてやったんだ、神など恐るに足らず!!』

男(負けたんじゃないのかよーーぐぁっ?!)

男「いてえええ!!!お前の身体でもあるんだぞっ!!くそ!」ズキズキ

アン「?・・・魔王様、それではドルド帝国の情報を集めて来ます故、一週間ほどお時間を頂きたいのですが・・・」

男「ぐ・・・そうか、頼めるかなら俺も前魔王との対話を・・・試・・・みーーいつまで痛めるんだよっ!!」

ーードルド帝国~城内~

男(王は3時から朝までは部屋にいる、夜中に殺しても朝バレた時俺がやられるだけだ)

男(ある程度兵士の注目をひいて首をとるのが1番か・・・)

男(兵士も不満が溜まっている今が絶好のチャンス、先に1兵士がクーデターを起こされては困る)

男(ルシファー、明日計画を実行する幹部の気を逸らしておいてくれないか?)

『仕方ない協力してやろう、だが王の首をとった瞬間殺されるかもしれんぞ?』

男(この国の当主になる必要は無いんだ、ただ力を誇示し全世界に知れ渡ればいい、そして魔族と協力し他の国を侵略する)

男(悔しいけどこの左眼は使える)

兵士「おい、そこのお前」

男「ーーっ?!え、は、はい!なんでしょうか」

兵士「明日の王の祝典の話だがーー」

男(祝典っ?!予定が狂うがこれはチャンス!)

兵士「王の食事の毒味を頼みたい」

男「はぁ、構いませんが・・・」

兵士「助かるよ!王はどこから恨まれてるか分からないからな、食事には慎重なんだよでは、明日の10時に兵長室にきてくれ」

男「了解しました」

男「・・・」

男(やっぱりここの王は恨まれてんのな、毒味で死んだらシャレにならねえ、そこで殺すか)

『お前が人を殺せるのか?』

男(お前が取り憑いてから考えが大らかになった気がするよ・・・)

『私を言い訳のネタにするか・・・躊躇無く切れるようにしといてやろう)

男(あぁ、頼む・・・今日は休もう)

ーー当日

ワーワー

側近「王、今日は建国500年の祝典にございます」

王「うむ、それよりイージス共和国の件はどうなってる?」

側近「・・・ハッ、大規模な魔法陣をただいま準備しています、ですが古代魔法は世界の条約で・・・」

王「えぇい!!人を生贄にして戦争に勝つ事の何が悪いっ!!お前も生贄送りにされたいかっ!?」

側近「・・・申し訳ありません、お食事の準備をしてまいります故ここで」

王「よい、下がれ」

側近「・・・」

側近「(おい、準備は出来てるか?)」

料理人「(あぁ、一発で決まるだろうな)」ニヤリ

側近(私の時代だっ!!)ククク

側近「王、お食事の用意が出来ましたこちらへお運びします」

王「やっとか・・・愚民の相手も疲れる」

側近「・・・では毒味を頼む」パチン

男(やっぱりこいつも契約済みか、アンとイフは外で攻撃の待機しているが・・・)

男「失礼します」

『おいおい、お前死ぬぞ?』

男(な!?毒入りなのか?毒味がいるのは分かってるはずだ・・・混乱を煽るためか!?)

『1番手前の料理を食え、毒が入っていたふりをしろ、あとは混乱に乗じてやるぞ』

男(把握した、ふぅ・・・)パク

男「ーーがっ?!ぁぁ"ぁ"ああ!!」

側近「なに・・・?そ、そんなはずわ!」

王「む、謀反者じゃああ!!!」

側近(いま、ここでやるか?!)

兵士A「何事だ!」

側近「ぐ・・・王!!覚悟ぉ!!!」シャキィン

王「な?!近衛兵は何をしてーー?!」

ギイイイン!!

側近「なに?!貴様ぁ!!!」

男「まさか同じ日にクーデターおこされるとはな・・・く!」ジャキィン

『お前は外部者だがな、いつでも呼べ、準備は出来た』

男「王!!こちらへお下がりください!!」

側近「お、お前は一体何が目的でーー」

バァン!!ダダダ…

兵士A「何事でしょうか?!」

男「謀反じゃああ!!側近の男が王に手をかけた!!」

兵士A「き、きさまぁ!」シャキィン

側近「・・・ゲノムス、やれ」

ゲノムス「ひひひ、計画のための礎になってもらうよーーっと」バシュン

兵士A「ーーぐぁっ?!」バタン

男「はぁ・・・!はぁ・・・!」

王「お、お前、名は?!報酬はいくらでもやる余を守れ!!」

男「少々お待ちをーーおい!!アン、イフ。やれぇ!!」

イフ「御意ーー城ごと燃えるがよい!!」

アン「魔王様!今そちらにむかいます!」

側近「貴様の所為で計画は崩れたぁ!死んで詫びてもらう!!」キィィン

男「こっちのセリフだよっ!ぐっーー」ギィィン

男(くっ!側近にはノームが付いてる、アンが来てない以上こちらが不利かっ・・・!)

男「た、退却!」

側近「なにっ?させんっ!!」ガギィン

兵士B「なにしやがる!おらぁ!!」ドガッ

男「ふぅ・・・頼む」

『代われ、小僧』

側近「王をどこに隠したっ?!」

男「・・・」

側近「ふん、お前王の座を狙ってるな?」

男『フハハハハハッハッハ!!五分だけ相手してやる!!!』

側近「な、こいつ契約を・・・?いや、精霊は見えなかったが」

男『オラァ!下がってろ』ドゴッ

側近「ぐっ・・・!どこにいく?!」

男『王の首を取るのは・・・私だ』

タッタッタ

バァン!!

王「お、終わったのか?」

男『そろそろ終わるんじゃないですかねえ?』

王「そ、そうか!良くやった何が欲しい?!何でも揃えよう!なんなら支配下においてやっても構わんぞ?」

男『そのーー首を貸せぇ!!!』

王「ーーえ?」ズザァン

ゴトン……

男『重そうな頭してんじゃねえか』ヒョイ

バタン!!

男『王の首は貰った、今なら逃がしてやるぞ?』

側近「やはりお前も謀反を企てていた者か・・・そろそろ城中の兵士が来る頃だ、今は争う前に逃げ道を考えよう」

男『ーー音響拡大』

ダンッ!!

男『民衆共よ、心して聞けぇ!!私の名は魔王!!今これよりドルド帝国は魔王の手に落ちた!!これが見えるか?!王の首だ!!!』

民「え?なんの話だよ」
民42「お、おい・・・あの生首って王じゃーー」プルプル
民81「ーーきゃああああああ!!!!」

側近「おい!何をしている、そんなことしなくても側近の私が次の王に選ばれるんだぞ!!」

男『国の指揮権はお前にやる、だがこの国は魔王ーー私の支配下だと覚えておけ』

側近「ちっ・・・面倒ごとは落ち着けるのかよーーだが結果としては上々、逃げるぞ」

ダッダッダ…

アン「魔王様っ!!兵士達が集まってきてます!!さぁ、井戸にむかって飛んでください」

男「ーーくぁっ!あとは逃げるだけかーーどうせなら井戸にむかって飛び込んでから戻れよおお!!」ダン

ゴオオオオ!!! ッザッパァーン

男「ーーバフッ?!あばばばば!!」

アン「転移します!」シュン

ピタピタ……シーン……

側近「なんだってんだよ・・・」

バァン!!

兵長「おい!!何があった!!」

側近「・・・ハッ、謀反者は王を殺害した後まるで神隠しのように姿を消しました」

兵長「王がやられた・・・?」

側近「私も気を失っていた身故なにが起きていたのか・・・くっ!」

兵長「そ、そうか、とにかく上層部の幹部を集めて会議だ・・・」

ーー翌日~国立聖イージス防衛高等学校~

女「ねぇ、友くん、今日の号外みた?」

友「ドルド帝国革命・・・」

女「いやーすっごいよね!これで一旦休戦だろうなぁ~」

友「・・・」

女「なんで最近喋らないのー?ま、いいや、魔王なんて名乗ってたらしいよ、ユニークだねっ!」

友「あぁ・・・」

女「素っ気ないなー、じゃ、またね!」

友「・・・」

友(しゃ、喋れないんだよおおおおおお!!!!!!!!迂闊に変な発言したらどんな制限かけられるのか)

友(男が言ってた能力は本物だった・・・)

友(厄介なものだが使い方によっては上手く利用出来るはずだ・・・多分)

ーー数ヶ月前

友「zzz」

『あなたならこの能力を上手く扱えるんじゃないですか?』

友「zzz(なんだ・・・?眠たいのに)」

『この能力は使い方によっては神に近付けるくらいの力を得ることだって可能です・・・多分』

友「(男が言ってたやつだろ?不発だったじゃねえか)」

『英雄になりたくはありませんか?』

友「(子どもの頃憧れていた者か・・・本当になれるのか?)」

『もちろんです、あぁ、見返りなんていらないんですよ、貴方は自身の正義の赴くままに行動してみてください』

『おそらく近いうちに世界が変わるような事件が起きます、その時あなたは英雄となる』

友「・・・」

『では、受け入れてください』パアァ

『ーー神のご加護があらんことを・・・」

ーードルド革命から一夜

男「さて、世界からマークされる事になった訳だけどどうしようか」

アン「お見事です、それでこそ魔王です」

イフ「今度は徴兵か?」

男「・・・あぁ、魔族を帝国に集めて世界征服なんだけどーーある程度集まったら天使に交渉をする」

イフ「無理だった場合は?」

男「戦争だなあ・・・」

アン「世界中の軍が協力してくれるとは思いませんが・・・」

男「魔族なら統合すれば相当な戦力だ、だが簡単にはいかねえよなあ」

アン「そんな簡単に世界征服出来てもアンは嫌ですっ!」

男「魔王が居て、その魔王の座を乗っ取るのが楽なんだけど魔族もバラバラだし」

アン「そうですね・・・なるべく大きなグループを狙っていきましょう」

男「ドラゴン・・・魔物の中で知能が高く、即戦力にもなる、ドラゴンを探そう!」

『ドラゴンは知能が高い故、お前が頼りなかったら首をくわれるやも知れんなあ』

男「・・・へ、変なこと言うなよ」

イフ「何も言ってないが」

男「あぁ」

ちょっと風呂に入ってく

保守サンクス
今から書きます

ーー同刻~友~

女魔法使い「聞きました?ドルド革命のこと」

友「・・・友人から色々と」

男戦士「魔王だってよアッハッハッハただ奇襲かけただけじゃねえか!男ならよーこう、ビシッ!と正面からいくもんだろ?」

女僧侶「勇者様は魔王討伐に行かないのですか?」

友「何度も言うが勇者じゃない、討伐はーー」

男戦士「魔王討伐したら国の英雄だ!美味い飯がたらふく食えるぞ」

友「ーー英雄」ピク

女魔法使い「それにしてもあんな軍事大国のトップの首をとって民衆に見せつけるなんて悪魔ね」

男戦士「俺なら仕事が増えて嬉しいけどな!」

女僧侶「よく殺されずに逃げ出せたものです、城に火がついたので兵士の到着が遅れたようですが、複数の犯行なんでしょうか」

男戦士「男なら1人で正面から殴り合いがーー」

女魔法使い「あぁん!もう!うるさいから黙ってて!!」バンッ

ギルドマスター「仕事だよ」

女僧侶「今回はどのような内容なのですか?」

GM「んぁー、巨大トカゲ率いる魔物の軍勢が夜な夜な人を襲うんだとよ場所はマテリアル王国の郊外だ」

友「・・・よし、行くぞ」

女魔法使い「ーーって!巨大トカゲってドラゴンのことじゃない!!」

男戦士「巨大生物と闘うのは男の浪漫だよなあ!」

女僧侶「そんなお伽噺に出て来るようなものと闘えるのですか?」

友「問題ない、魔王とやらが関与している可能性がある、すぐにむかうぞ」

女魔法使い「はーい、仰せの通りにー」

女僧侶「かしこまりました」

男戦士「血が滾る」

ーー翌日~マテリアル王国~

市民「号外号外ー!!ドルド帝国に魔王が現れたよー!」

市民2「ハハ、すぐに勇者様が現れて討伐してくれるさ」

男「・・・」

男「肩身が狭いな」

アン「何を仰いますか魔王様、顔は見られてません」

男「まぁ、そうだなーーあ、すみません、この辺に最近ドラゴンのようなものが現れると聞いたんですが・・・」

民兵「おや?旅の者かい?魔王が現れたと同時に見計らったかのようにドラゴンの軍勢が暴れ出したんだ、いい迷惑だよまったく」

男「どのような被害が出ているのでしょうか?」

民兵「朝になると自分の子供がいなくなったりやることはセコイんだよ、豪快に国を襲うのかとおもったんだけどねーーえ?戦ったのかって?それが睨まれるや否や身体が動かなくなってね、私達など眼中に無いかのように吹き飛ばしてすぐにりどっかいったよ」

男「そうですか、ありがとうございます」

男「勝てない」

アン「些か私達では戦力不足ですね」

イフ「この地元の案内人を付けた方がいい、あとはもう少し数を揃えないと・・・」

男「強者が集まる場所はーーまぁ、定番の酒場だな」

アン「魔王様は未成年なのでは?」

男「魔王に年齢は無い」

カランカラン

オーナー「いらっしゃい」

男(屈強な男達が・・・いそうな気がする)

男「オーナー、ドラゴンの討伐のために人手が足りないんだが」

男戦士「なに・・・?」

オーナー「それでしたら先ほど同じ用件でここにこられました旅の方達がいらっしゃいますが話を聞いて見てはいかがでしょう」

男戦士「ハハハ、お兄さん人手が足りないのかい?力を貸してやってもいいぜ?俺のパーティーに入りなっ!」

男戦士「1人でドラゴン討伐しようだなんて相当腕のあるやつと見た!」

男(あ、精霊達隠れてんのか、後で可視化出来るようにしないとな)

女魔法使い「ちょっと勝手に決めないでよ」

男「えっと・・・あなた達もドラゴン討伐に?」

男(俺は討伐ではなく仲間にしたいんだけど大丈夫かな?)

女僧侶「勇者様にご意向をお聞きしてみては?」

男戦士「そうだな!」

男「勇者?」ピク

友「お前は・・・」

友「どこかで見たことあるような・・・」

男(誰かに似てる・・・)

男戦士「知り合いか?何にせよパーティーに入れてやろうぜ!人は多い方がいい!」

女魔法使い「報酬減るじゃない!」

男「あ、俺報酬は無くて大丈夫ですよ(その代わりドラゴンを頂く)」

女僧侶「それでは申し訳ないです、1割は受け取ってください」

友「・・・まだ討伐してないぞ」

男戦士「おうおう!気が早いのは良いことだ、んじゃ今回のドラゴン討伐だけだがよろしくな!」

男「はい、よろしくお願いします」

男「あ、あと2人いるんですよ」

アン「アンダインと申しますよろしくお願いします」

イフ「イフリートだよろしく頼む」

男戦士「ひゅー、いきなり現れるとは召喚系の魔法使いなのかい?」

男「いや、俺は魔法はあんまり使えない、剣術なら多少自信はある」

男「ところで、勇者って?」

友「・・・勝手に呼ばれている、やめろと言ってるんだが」

男「そうか・・・(同じ境遇なのかな?)」

男「あ、ドラゴンまでの位置はーー」

女魔法使い「私、マテリアル王国出身だから案内くらいはできるわっ!」

男「あぁ、ありがたい頼む」

アン「魔王様、ドラゴンが暴れたのであればメスのドラゴンの可能性が高いですメスのドラゴンは水の性質を持ちますのでイフと相性が悪いかと」

男「なるほど、今のうちに策を考えないとな」

女魔法使い「魔王・・・?魔王って言った?」

男「あぁ、すまない昔からのあだ名なんだ」

女僧侶「すみません、先日魔王がドルドで革命を起こしたようですし少し敏感になってまして」

男「あぁ、そういやそんな事件があったな」

男戦士「そいつと出会ったら一度手合わせをしてみたいものだ!」

男(怖いな・・・早速知れ渡ってる)

友「・・・そろそろドラゴンの洞窟だ」

男「遂にか・・・何故ドラゴンが洞窟にいるんだろ、外の方が飛べて有利だろうに」

女魔法使い「卵でも産んだのかもね」

友「・・・ここから気を引き締めて行こう」

女僧侶「・・・」ゴクリ

男(おかしいな、ドラゴンの軍勢だと聞いたがドラゴン単体でしかいないのか?)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!

男戦士「お出ましかぁ!?」

女魔法使い「ななな、なによ!!」

男「わわっわ、地面が揺れーーいや!天井が崩れる?!」

イフ「お主ら洞窟の中にむかって走れっ!!」

ダッダッダッダッダ……

アン「ハァ・・・!ハァ・・・!」

友「・・・ッ!」

男戦士「ちっ・・・入口が塞がっちまった」

アン「転移魔法は使えるので入口の有無は気にしなくて構いません、それよりーーあれ」

男「・・・ハァ!・・・出やがった」

ドラゴン「ゴアァァアアアアッッ!!!!」

ドラゴン「ダレ…ダ…」

ガンッ!!ガンッ!!パラパラ

男戦士「なんだぁあの尻尾、誘ってやがるぜ」

女僧侶「ほ、本当に・・・ドラゴンが」

男(仲間になってくれるかねえ・・・)

ドラゴン「デテイケ…」

男戦士「入口閉まっちまっtーー」

ドラゴン「デテイケェ!!」カッ

ドドドドドッ!!!

男「水か・・・アン、あの水球操れるか?」

アン「・・・軌道を逸らすくらいなら可能です」

男「よし、頼む」ジャキィン

タッタッタッタッ!!

ドラゴン「カエレェッ!!」カッ

ドドドドドッ!!!

男「怯まず走ってーー跳ぶ」タタタッ

ザシュ!!

ドラゴン「ギィヤァァアアッッ!!」

男「案外刃が通るじゃねえかーーっ?!」

ボト…ボト……

男「ってぇ?!この血・・・毒ーーか?」

ドラゴン「キサマァ!!」カッ

男「っ!?イフ!!前方に炎をあげろ!!」

イフ「ふんっ!!!」

シュウウウウウ

友「・・・煙幕代わりにしたのか『今だーーやれ』」ザシュ

男戦士「オラァ!!!」ドス

女魔法使い「くらってよね!サンダー!」ジジジ

女僧侶「毒の治療させてもらいます」パアァ

書けてくれええ

キタ━(゚∀゚)━!
続き書いていきます

ドラゴン「グォオオ・・・ニンゲンゴトキガ・・・」

友「・・・『攻撃を休めるな、奴は怯んでいる』」ドス

男戦士「ふんっ!」ザシュ

女魔法使い「ええぃ!うっとおしい血ね!」

男「よし、そろそろドラゴンも弱ってきたか?」

アン「ええ、時間です、準備は出来ています」

男「ルシファーいくぞ」

男『さて、私の初の下部ですか、ペットにして可愛がってやろう』

男『アンダイン、転移を』

アン「はい、魔王様」ザッパァーン

ドラゴン「ムシケラメ・・・」

男『背後に回るのも簡単なものだな、イフリート、剣に炎を纏わせよ』

イフリート「ハッ!」ッシュボ

男『これを高速で振り下ろすーー!!」

ッドォォオオオオオン!!!

ドラゴン「グァァアアアア!!!」

男戦士「さすがは俺が見込んだ男だな!!」

女魔法使い「す、すごい・・・!」

友「・・・」

パラ…パラ……

男『ドラゴンよ、お前はこのままではいずれ死ぬ』

ドラゴン「ギィガガ・・・」

男『私の下に就け、今こそ神を打ち砕く時』

ドラゴン「カミヲ・・・?」

男『ミカエルに復讐したくはないか?私ならお前の手助けが出来る』

ドラゴン「コノママ、イカサレテ・・・イキハジヲサラセトイウノカ?!」

男『黙れっ!!負けたお前は既に私の支配下にあり!!』

ドラゴン「ク・・・スキニセヨ・・・」

男『ふっ・・・では、別れを告げるか』

男『アンダイン、ドラゴンを連れて転移する、準備しろ』

アン「はいっ!ただ、ドラゴンを転移するとなれば少々時間はかかりますが・・・」

男『構わない、それまで相手しよう』

男戦士「おーい!!どうだー?やったのかー?」

男『あぁ・・・仕留めそこねた』

女魔法使い「なっ!?なら早くついげーー」

男『ドラゴンは私が頂く』

女魔法使い「ーーっはぁっ!?何言ってんのよ!」

友「・・・お前、誰だ?」

男『ふっふっふ・・・ハッハッハ・・・アァーハッハッハッ!!』

女魔法使い「典型的な魔王の三段笑いっ!?」ビク

男『その通り私が魔王ルシーーっ!』

男「ーーっぐはっ!!はぁ・・・はぁ・・・」

男戦士「な、なんだ?!」

男「うぉえっ!ごふっ!あ、やば」

男「俺は世界を統一するまで誰にもやられん」

友「・・・そうか、『魔王、お前を必ず討伐する』」

男「ーーこいつっ?!」

アン「魔王様!準備出来ました!さぁ、早く!」

男「あ、あぁ・・・イフ、煙を焚いてくれ」

イフ「御意」

ゴワアアア……

アン「転移します」パアァ

男戦士「あっ!逃げられたぞくそっ!」

友「・・・」

友(つ、使ってしまったあああああ!!!!!ムキになって流れで討伐言っちゃったあああ!!!)

友「~~っ!!」ジタバタ

女僧侶「どうかされました?」

友「・・・何でもない」カアァ

ーー数時間後

男「はぁ・・・逃げれたか」

イフ「入口塞がったままでてきて良かったのか?」

アン「あの人達ならあのくらいすぐどけるでしょう『勇者ご一行』ですからねっ!魔王様っ!」

男「・・・まぁ、ドラゴンは手に入ったが、何故あの洞窟にドラゴンだけしかいなかったんだ?」

ドラゴン「ホカノヤツラハ、ムラニムカッタ」

男「何のようで?ーー略奪かっ!?」

男「アンはここでドラゴンの治療を引き続き行え!イフ!村にむかうぞ!」

ーーマテリアル王国郊外の村~友~

友「・・・くっ!」ジャキィン

女魔法使い「ま、魔王ってのはとんだ卑怯ものねっ!ドラゴン討伐の間に村にオークの大群を送るだなんてっ!!」サンダー

男戦士「くっそぉ!男なら!ドガッ!正面から!ガスッ!闘うのがセオリーだろうがよっ!」バキッ

女僧侶「村人の治療が間に合いません!!」

バサァッ!!バサァッ!!

友「・・・ザシュッ!!」チラ

女魔法使い「そ、そんな・・・もう魔力も少ないのに」

男戦士「ハハ、二回目のドラゴンってか」

ドラゴン「・・・この惨状説明してもらおう、怪我人を我輩の前に集めよ」

女僧侶「え?な、なんてーー」

ドラゴン「早く怪我人を運べっ!!今は一秒でも惜しいっ!!!」ビリビリ

女僧侶「は、はいっ!!」

男戦士「敵じゃないのか?」ドゴッ

友「・・・オスのドラゴンだ、メスとは対照的な存在」ザシュ

女魔法使い「聞いたことあるわ、一説では、メスは人を憎み災害を起こす、そしてオスは人を愛し、災害から守る」ファイャ

男戦士「味方ってことなら大歓迎だっ!!」メキッ

ドラゴン「・・・ふんっ!」パアァ

女僧侶「す、凄い怪我が一瞬で・・・」

民「あ、あぁ、龍神様だ・・・ありがたや」

ーータッタッタッ

男「ハァッハァッ!!・・・イフ、オークに変身だ」

イフ「御意」パアァ

男「・・・よし、おい、そこのお前」

オーク「ブルルゥ!」

男「あー、村からー撤退ーOK?」

オーク「・・・フッフッ!」

ダッダッダッ……

男「翌日あいつらのとこにドラゴンを連れて行き仲間にする、死んでも困るからな」

イフ「承知したが主よ、あれはドラゴンではないのか?」

男「ん?・・・ってドラゴンじゃないか」

男「ドラゴンと勇者ご一行が仲良くしてるぞ・・・、イフ!!すぐに戻るぞ!!」

イフ「御意」

ダッダッダッ……

男「アンッ!!ドラゴンは?!ーーって・・・あれ?」

ドラゴン「zzz」ズピー

アン「治療は終わりましたがどうかなさいましたでしょうか?」

男「い、いや、なんでもないーーおい、イフ、どういうことだと思う?」

イフ「主よ、普通に考えて二体いるのではないのか?」

男「勇者ご一行と仲良くしてたが・・・これはまずい」

『なに、もう一体のドラゴンも仲間に入れればいいだけだ』

男「そんなこと出来るのか?」

『こちらのドラゴンを竜質にとればらいいだけだ』

男「悪役だな・・・が、良い案だ!だがあいつらはすぐにどこかに移動するだろう、まずは明日オークの群れを味方につける」

男「そして一度ドルド帝国に集める」

アン「突然魔物を集めたら民衆は混乱に陥るのでは?」

男「革命のせいで人口は減少した、無法地帯のようなものだ、気にするな」

『魔族の国を造ろうと言うのか、面白い』

男「ーーだが、その前に、ドラゴンを連れて天使に会いに行く」

アン「確かにドラゴンさえいれば下級の天使ごときでは敵わない・・・」

男「あぁ、そして左眼と世界征服なんて取り消しにしてもらう!」

アン「では、三日後に決行致します」

男「あぁ、頼む」

男「・・・さて、天界に行くが騒動は起こすなよ?」

『そのくらい心得ておる、私こそ面倒ごとは起こしたくない』

男「一年も経ってないがここまでくるのに長い時間がかかった」

男「やっと天使に一矢報いることが出来るか・・・!」

『ふん、下級天使ごときいつでも食いちぎってやろう』

ーー三日後

男「今日は第一の決戦、初陣くらい上手くいってほしいものだ」

アン「はい、魔王様なら天使くらい瞬殺ですよっ!」

アン「では、そろそろーー転移!」パアァ

男「さぁ、二度目の天界だ!」

アン「5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・」

ザッパァーン!!!!

男「ぐぅ・・・!いつまでたっても慣れないな・・・」

ドラゴン「イマイマシイ、テンシノスミカ」

男「いつみてもこの門はでかい」

アン「では、大天使の元へ向かいましょう」

ドラゴン「ダイテンシ・・・?」ピク

男「気持ちは分からんでもないがミカエルとは違う」

大天使「へいwwwへいwwwあー惜しいッスねwwwwあと3点で天国だったんですがそちらの階段を降りていただけますか?wwwwいやーwwwっ惜しい!wwくぅーwwww」

大天使「また来たのかサンプルの君www開門してあげてーwww」

ゴォォオオオン!!!

男「さぁ、天使だ・・・!」

ーーーーー

天使「おやおや、半年とちょっとぶりですね被検体君・・・して、用件は?」

男「俺の左眼と世界征服の件を解除してほしい

天使「はぁ・・・」

天使「またですか、ほんと勝手ですね人間はあなたの友人は自身を押し殺してまでも能力と付き合って生きていますよ?」

男「俺の友人・・・?」

天使「おや?気付いてなかったのですか、これは傑作ですね、勇者と呼ばれていた少年はあなたの友人の友です」

男「なっ!?・・・風貌も全然違うかったぞ・・・?」

天使「数ヶ月間戦いに明け暮れたら誰でも雰囲気変わりますよね、それよりもう帰ってもらえます?」

男「いいや、今回は解除してもらうまで帰らない」

天使「ちっ・・・さっさと帰れっーーって、そ、それは?」

男「見ての通りドラゴンだよ、解除してもらえない場合は神々と戦争するつもりで来てるんだ、お前の1人の責任で死者が出るぞ!?」

天使「お、おや、天使を脅す気ですか?世界中の信者が黙っていませんよ」

男「世界中の魔族が黙っていないぞ?」

天使「くそぉ!一々腹の立つ野郎だ!」

アン「魔王様!攻めるべきは今です!」

イフ「いつでも構わんぞ主よ」

ドラゴン「ミカエルノバショ、オシエロ」

天使「ちっ!ならばこうしましょう、私と貴方の一対一の闘いです、勝てばあの能力の事は解除してあげます、負ければそのドラゴンを捕虜としてよこせっ!」

男「・・・いいだろう」

男「五分で終わらせてやる!!」シャキィン

復活キタ━(゚∀゚)━!
二度もすみません、続きいきます

天使「得物は剣か・・・ならば私もそうしよう!」

天使「相手の土俵で勝ってこそ人の心までもを刈り取るのですよっ!!!!地獄に落ちなっ!!」ジャギィン

男「ただの市民に天使が本気だなんてな・・・俺も少し体質に頼らせてもらうぜ・・・ルシファー力を貸せ」

『フハハ、協力くらいはしてやろう!』

男『ぐっ・・・!あぁ、今俺は前魔王すらも制御している』

天使「なにを訳の分からないことを!!くらえっ!」カッ

ズドドドドドッッ!!!

天使「ひゃはは!呆気ねえなおい!それでもーーっ?!」

男『魔王相手に油断してんじゃねえぞ!!【一閃】』ズザァ

キィィイイン!!

天使「変な技名叫んでる暇があるなら背後に気をつけなっ!!」

シュウウウウウ……ッドォォオオン!!

男「ぐっ・・・!」ドサァ

アン「ま、魔王様!!」

イフ「主よ!あと2分で終わりだ!」

男(落ち着け俺・・・所詮相手は下級天使・・・)

天使「来ないなら行くぞ、魔王もどきがぁ!!」

ジャギィィイイン!!

男「ぐっ・・・!ここでーー【フラッシュ】!!」

天使「なに!?そんな初級魔法でーーっ?!」

ザシュ!!

男「1秒稼げたら充分」

天使「くそぉ・・・!あんな近距離で発動して何故お前は無事でいられるっ!!」

男「半年前を思い出せよ・・・この魔眼のおかげでなぁ!!お前は天界で流行ってるといって渡したが結局は行動を見張るための道具だったんだろ?神が自分の眼を入れ替えるなんてことはしないだろ」

天使「ちっ!!だがまだ一太刀しか受けてない、もうそんな技はかからんーーいくぞっ!!」

ギイィン!!シュッ!ドゴッ!!

男「なら、受けれないくらいの・・・!光速の一太刀をーー受けてみよっ!!」

天使「ーーっ!?く、吹き飛べっ!!」カッ

ドゴォォオオン!!

男「ぐ・・・」

天使「ふはは、お前の腕はもう使い物にならん・・・」

天使「わ、私の勝ちだ・・・魔王もどきよ・・・」

男「ーーっぷはぁっ?!はぁ…はぁ…戻ったか・・・」

天使「なんにせよ・・・これでお前の負けだ・・・しねぇいっ!!」

ヒュンッ!ザシュ!!

男「ーーぐぁっ?!うぅぉおおおお!!!」

男『「下級天使の…首くらいーー噛みちぎってやるっ!!」』ガシュ

メリメリ……

天使「あ・・・が・・・!」バタン

天使「お前達人間共はいずれ滅びるんだぁっ!!!・・・」

男「がぁっ!・・・フハハ、私のーー勝ちだっ!」

アン「魔王様!!魔王様っ!!」タタタ

男「はぁ・・・はぁ・・・天使の治療を先に頼む・・・あいつが死んでは元も子もない」

アン「承知いたしました!魔王様!」

『ユックリだが自然治癒くらいはしてやる、寝ろ小僧』

男「あぁ・・・」バタン

男(やった・・・やったんだ・・・!これでお・・・わり・・・)

ーーさ・・・ま・・・さま・・・まおうさまっ!

アン「魔王様!!魔王様っ!!」

男「ーーあ」

アン「目覚めましたかっ!アンは・・・アンは嬉しいです」

男「あぁ・・・ありがとう」

男「っ!て、天使は!?」

天使「・・・」ボロ…

アン「この通りです」

男「さぁ、解除してもらおうか」

天使「・・・能力を効果を取り消すと言うことはその精霊、魔人、ドラゴンーーは違うな」

天使「クク・・・そいつらとも出会わなかったことになるそれでもいいのか?」

男「なっ・・・?!」

アン「そ、そんなっ!」

イフ「・・・」

『ふざけんじゃねえ!この下級天使!食い散らかすぞっ!』

天使「どうする?って決まってるか、こんな魔族の出会いのために世界を滅ぼす訳には行かないしなぁ!」

男「その通りだ・・・今まで何のために修行して、ここまで来た・・・迷うことなどなにもない」

アン「魔王様・・・」

男「別に死ぬわけでもないんだし、ここで別れても・・・」

イフ「主のご命令とあらば・・・」

男「・・・ただ、俺は自分の都合だけのために神と闘う覚悟をした訳ではなないんだ・・・!」

『・・・』

天使「さっさとしろぉ!人gーードガァ」

ドラゴン「ダマッテミテロ・・・」

男「俺はーーっ!」

天使「決まったか、戻れぬぞ?」

男「あぁ」

天使「貴様の願いを唱えよ」

男「・・・」






魔王「我は地の王ーー故に魔族の王なりっ!」



第一章~天界篇~

保守などありがとうございました

続きは明後日か明々後日頃にやるかもです

途中までpcでやってたんだけど途中からスマホで打ち続けて保護シート削れてワロタ

楽しみにしてるわ
もうスレタイ考えてあったら教えてくれ

>>159
3回目の規制受けててワロタ

スレタイは最後のセリフを引用して
男「我は地の王ーー故に魔族の王なり」にしようと思うけど他に良い案あるかな?

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom