【安価とコンマ】或る無名のウマ娘 3 (991)
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【安価とコンマ】或る無名のウマ娘 2
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プルメリアのレースから数日後、トレーナーは理事長代理こと次期理事長である樫本理子に呼び出された
トレーナー(なにもしてないから怒られることはないはず)
全く身に覚えがないわけでないがわざわざ次期理事長から注意されることはしていない
どんな話をされるのか心配と不安が混ざりつつも理事長室を目指すトレーナー
トレーナー(僕だけを呼び出した理由があるんだよね)
ブルーを連れてこいとは言われていないのでトレーナー個人だけに次期理事長は会う理由がある
このあと…
1 トレーナー昇進
2 理子ちゃん号泣
3 理事長のことについて質問
4 トレーナーに会いたい人物が他にいた
5 自由安価
下3
樫本理子「貴方には主任という立場をやってもらいたく思います」
トレーナー「僕がですか……?」
いきなりの出世にトレーナーは混乱する。彼の実績を考えれば当然であるが当の本人はなぜ自分がと狼狽えている
樫本理子「理事長が亡くなったことが原因で何人もの役員やトレーナーが学園から去りました」
理事長派、もしくは彼女の下につくことで甘い汁を吸っていた人間は軒並みトレセン学園から消えたという
樫本理子「彼らは理事長の死は事故でなく何者かによって仕組まれたと思ったようです」
やり過ぎた理事長は死をもって処分された。なら次は自分が処分される番だと慌てて逃げていったようだった
樫本理子「ルドトレも理事長派のトレーナーだったんです。私は彼を信頼していたというのに愚かでした」
ルドルフを七冠に育て上げた実力は本物だったが彼は金で歪んでしまった
樫本理子「貴方には主任は早いかもしれません」
トレーナー「ええ!」
樫本理子「ですが貴方より信頼できる人間が他に居ないんです」
トレーナー「えぇ……」
理由が理由だけに断り辛いトレーナーはその話を受けるしかなかった
このあと…
1 キタルファでお祝い
2 プレッシャーが心配だとブルー
3 主任の担当ウマ娘になれると笑うタキオン
4 主任となったトレーナーに客人
5 ルドルフが合流
6 自由安価
下3
トレーナーから昇進の話を聞いたキタルファメンバーは早速お祝いだとトレーナー室で盛り上がる
ウィズ「トレーナーの実力が認められたのが嬉しいです!」
タンホイザ「やっぱりブルーとプルメリアが勝ったのが大きいんですかねぇ」
新入生二人を重賞に勝たせたことが認められて主任になったのだろうと推測する
ブレーザー「ウィズ達もG1勝ったのもあるんじゃない」
ネイチャ「ネイチャさんも勝たせてもらいましたからね~」
総合的に判断されたのならそれはそれで嬉しいとキタルファの喜びは増す
タキオン「主任ともなれば色々と融通も効くだろうねぇ」
トレーナー「その分責任も増えるのが不安かな」
これまでとは違い一人のトレーナーから主任という立場になることをトレーナーは不安に思っている
ウィズ「私が癒してあげます!」
ブルー「私たちもいるから」
トレーナーの昇進は喜ぶべきことなので全力でキタルファでカバーしていくとメンバーは伝えた
このあと…
下3
ゴルトレ「結局残ったのはアンタとマックちゃんだけになったわねぇ」
退院したゴルトレは理事長が亡くなったことやトレーナーの出世の件など状況を把握する
それとチームシリウスにはゴルシとマック以外残らなかったことも知るが彼女は焦っていない
ゴルシ「何人か誘うつもりなんだろ?」
ゴルトレ「もちろんそのつもりよ」
トレーナーは居ないが実力のあるウマ娘はまだ学園にいるとゴルトレは次のことを考えていた
それにこの状況は自分たちにとってプラスでしかないとゴルトレは考えているようだ
ゴルトレ「理事長代理…もう代理じゃないわね。彼女はうまく立ち回ったみたようね」
樫本理子は学園の関係者に理事長は事故で亡くなったと言い切らず含みを持たせた
それにより学園に居た理事長派の人間を一掃することに成功していた
かつて彼女がビターとココンを救ったように、理事長のせいでタニマチに売られていた原石は確かに存在する
ゴルトレ「磨けば光る子だらけよ!」
ゴルシ「よりどりみどりってことだな」
理事長の呪縛から逃れたウマ娘を一気に確保し、チームシリウスの強さを保ち続けるとゴルトレはやる気に満ちている
ゴルトレ「アンタとマックちゃんがいれば凱旋門は獲れるわよね?」
ゴルシ「任せとけって」
シリウスの強さを示すには凱旋門賞で勝つことだと今年の凱旋門に照準を合わせる
このあと…
1 ディープから連絡
2 ウララ合流
3 ルドルフに呼び出されるトレーナー
4 まるでマフィアだと恐れられる次期理事長
5 有マに向けてウィズ頑張る
6 自由安価
下3
生徒会室ではなくトレーナー室で会いたいとルドルフから話がありトレーナーはそれに応える
トレーナー「他人には聞かれたくない話があるの?」
ルドルフ「そうではないさ、君が萎縮するかと思って生徒会室はやめておいただけだ」
自分を気遣ってのことだと知りトレーナーは少し安心する
トレーナー(どうやら責められたりはしなさそうかな)
自分の知らないところでブルーやタキオンが迷惑をかけていた可能性があったが今回はそうではない
一呼吸置いたあとルドルフは自分の状況をする
ルドルフ「ルドトレが理事長と深い関係にあり金銭を貰っていたのは知っているはずだ」
ルドルフ「私も関与を疑われたが樫本理事長がうまくやってくれたようで咎めは無かった」
トレーナー「君は関与してないはずじゃ?」
ルドルフ「見て見ぬふりは関与に違いない」
彼を止めなかった責任はあったが次期理事長の計らいでその責任は消えた。なら自分は何をするべきなのかをルドルフは考えた
ルドルフ「私にできることは走るだけ。しかし今の私にはトレーナーが居ない」
ルドトレが学園を去ったことでルドルフにはトレーナーが存在していない
次になにを言われるのかを理解したトレーナーはそれは無理だと慌てて否定する
トレーナー「タキオンには苦労してるしブルーも戻ってきたから君を担当するのは……」
ルドルフ「ゴルトレからシリウスに来ないかと誘われたんだ」
トレーナー「よかった……」
担当が増えることよりも主任という立場に続きルドルフを担当する重圧に耐えられない
ルドルフがキタルファに来ないことをトレーナーは安心するがそれはすぐに消えてしまう
ルドルフ「君から私を誘ってくれないか」
トレーナー「えっ!?」
ルドルフ「私から君に頼むのではない。君がこのルドルフをチームに入れたいと言って欲しい」
彼女の言い方からして何か思惑があることはすぐに分かる。しかしどう答えるのが正解なのかがトレーナーにはわからない
トレーナーの台詞か行動
下3
トレーナー(誰もいないよね?)
聞かれるとまずいことを言おうとしているのでトレーナーは周りを警戒する
誰も居ないことが確認できるとトレーナーはルドルフの提案を受け入れ台詞を言う
トレーナー「ルドルフ、僕のチームに入ってくれないかい?」
ルドルフの注文通りの台詞をトレーナーは口にする
ルドルフ「ありがとう」
この行動が一体どういう意味を含むのかトレーナーは頭を捻っている
ルドルフは…
1 用事は済んだと立ち去る
2 キタルファに興味があった
3 シリウスからの誘いを断りたかった
4 トレーナーに甘える
5 自由安価
下3
ルドルフ「助かった。これでシリウスからの誘いを断れる」
彼女はシリウスからの誘いを断る理由がなくこのままでは加入するしかなかった
そこでトレーナーにキタルファに誘ってもらえれば迷っているという口実が出来上がる
ルドルフ「彼、いやもう彼女か。ゴルトレに迷惑をかけるわけにはいかないんだ」
ルドルフは自分の立場を理解しており、かつての走りができるといってもチームにとっでマイナスの存在となる
ルドルフ「これからは学園に恩を返す為に生きていく」
場合によっては会長を降りることや学園自体を辞めることを選択肢に入れているとトレーナーに話す
トレーナー「君は学園に必要な存在じゃないかな」
ルドルフ「その逆だ、私こそ学園から消えなければいけない」
理事長の支配を象徴する存在として「皇帝」シンボリルドルフの存在は欠かせない
そんな自分が力を持ち会長に居続けることはあってはならないことだと彼女は言う
ルドルフ「私の頼みを聞いてくれてありがとう」
これでもう話は終わりだとルドルフは立ち去ろうとする
トレーナーは…
1 シリウスに所属するべきと説得
2 思わず手を掴む
3 黙って見送る
4 会長を辞めるのは逆効果
5 自由安価
下3
トレーナー「待って」
ルドルフ「ん?」
立ち去ろうとしたルドルフの手をトレーナーは掴む。なぜそうしたのかは本人にも理解できない
数秒そのまま固まっていたがやがてそうした理由がトレーナーの頭の中に浮かんでくる
トレーナー「このまま会長を降りるのは逆効果だと思うよ」
ここでルドルフが会長を辞めてしまえば責任を取っての辞職と捉えられてしまう
彼女はルドトレと共謀していないのでここで会長を辞めるべきではないとトレーナーは説得する
トレーナー「君はその為に残されたんだと思う」
次期理事長がルドルフに責任を問わなかったのはそれが理由なのだとトレーナーは推測する
ルドルフ「逆効果でも構わない。私は……」
トレーナー「まだ走りたいんじゃないの?」
命をかけて鍼を打ったルドルフは走ることを諦めていない。しかしそれは無理なのだと否定する
ルドルフ「私のせいで苦しんだウマ娘に合わせる顔がない」
トレーナー「君は悪くない」
悪いのは理事長でありルドルフは悪くないとトレーナーは言い切る
ルドルフ「違う!彼を見逃した私も悪だ!」
トレーナー「僕はそう思わないよ」
ルドルフに責任はあっても悪ではないとトレーナーは考えている
ルドルフの台詞とか行動
下3
ルドルフ「そう言ってくれるのは嬉しいが責任は誰かが取らなくてはいけないんだ」
既に決意を固めていたルドルフにトレーナーの言葉は通じず、手を振り払い彼女はトレーナー室から出て行く
トレーナー「待って!君は……」
ルドルフは悪くないと最後までトレーナーは言い続けたが彼女に届くことはなかった
ルドルフ(これで時間が稼げる)
トレーナーからキタルファに誘ってもらうことに成功したルドルフ。これでゴルトレへの言い訳が用意できた
答えを出せないで迷っている…とゴルトレ達が思っている間にルドルフはあることをしようと考えていた
ルドルフ(この学園を変えてくれるのはやはり彼女だろう)
来年度になればディープが来てくれると信じ、いずれは彼女が学園を象徴する存在になると確信している
ルドルフ(それまでの間はテイオーが繋いでくれる。もしくは彼女が象徴となってもいい)
自分を慕っている後輩のテイオーが育てばそれでもいいとルドルフは笑みを浮かべながらあるものを書いている
ルドルフ(あとは全ての準備を終えるだけだ)
彼女が書いていたのは遺書。確実に死ぬつもりはなく確率でいえば五割程度の方法をとろうと考えていた
責任をとる為に死への行動をとるだけで必ずしも死ぬ必要はない。大事なのは行動を示すことになる
このあと…
1 メイがトレーナー訪れる
2 ディープにルドルフが連絡
3 凱旋門賞に動きが
4 主任として頑張るトレーナー
5 自由安価
下3
主任となったトレーナーにメイが訪れてくる。彼女の表情は暗くやつれているように見えた
メイ「私は騙されていたのか……」
理事長に協力を仰いだプロジェクトL'Arc。学園は喜んでメイのプロジェクトを支援すると約束した
しかしそれはウマ娘を「売る」為の手段として理事長はプロジェクトL'Arcを利用するつもりだった
理事長も学園も本気で凱旋門賞を勝つつもりはなくもし何かあっても全ての責任をメイに押し付ける用意があった
メイ「私は愚かだった。あんな奴を信じてしまった私が憎い」
学園が旅費を含めて全額を支援するというのもウマ娘が売れることを見越してのことだったのだろう
更に凱旋門賞が短距離からダートまで増えるという話も消えてしまった。そもそもレースを増やしたのは理事長が原因だった
凱旋門賞に出走したウマ娘というブランドが欲しかった理事長のゴリ押しでレースが増えると決まった
しかしその理事長が死んでしまったことによりその話は全て無くなってしまった
メイ「プロジェクトL'Arcは解散だ」
学園の支援も期待できずレースも従来のものだけになった凱旋門に勝てるはずがないとメイは酷く落ち込んでいる
トレーナー「諦めるのは早くないですか?」
メイ「もう終わった話だ……」
日本のウマ娘が凱旋門賞で勝つことは不可能なのだとメイは完全に諦めてしまっていた
このあと…
下3
トレーナー「まだ終わってません。ウチのブルーやブレーザーが凱旋門賞を狙っています」
メイ「話を聞いていたのかお前は?」
凱旋門賞のレースは減り元々あった中距離のレースしか行われない。ブルーは短距離、ブレーザーはダートしか走れない
そんな彼女達が凱旋門賞で勝てるはずがないだろうとメイはトレーナーを睨む
トレーナー「プロジェクトL'Arcなら可能なんです」
メイが考えたプランと改良された新型ウマレーターを使えば誰もが凱旋門賞を目指せる
まるで夢のような話だがトレーナーは真剣な顔でメイを見つめている
トレーナー「芝、中距離への対応は恒常的なものではありませんが凱旋門賞は勝てます」
メイ「対応したところで…」
トレーナー「彼女達なら勝てます」
海の向こうのウマ娘にもキタルファなら勝てる。どこからその自信がくるのかと疑いたくなるが彼は本気だった
メイ「無理だ……」
トレーナー「諦めないで下さい」
メイがあってのプロジェクトL'Arcなのだとトレーナーは何度も説得する
このあと…
1 泣き出すメイ
2 トレーナーがL'Arcのトレーナーに
3 説得に応じるメイ
4 もう終わりだと諦めるメイ
5 自分も癒して欲しいとメイ
6 自由安価
下3
メイ「ううう……」
トレーナーからの励ましの言葉にメイは涙を流す。彼は理事長を信じた自分が悪いと責める権利がある
なのに夢を諦めるなと応援までしてくれるトレーナーの優しさが何よりも嬉しかった
メイ「こんな愚かな私を……」
トレーナー「まだ始まったばかりじゃないですか」
夢に向かってこれからも頑張っていこうと励まし続けているとやがてメイは泣き止んだ
メイ「ありがとう……」
やる気になってくれたのなら良かったとトレーナーは微笑む。しかしその直後、メイはトレーナーに抱き着いてしまう
トレーナー「メイさん?」
メイ「心だけじゃなく…体も癒して欲しい……」
その言葉の意味がわからないほど子供ではないトレーナー。理解はしたがどうしてそうなるのかと動揺する
メイ「お前がいいんだ……」
上目遣いでトレーナーを見るメイ。彼女が女の表情をしていることはすぐにわかってしまう
このまま彼女を突き放してしまえばプロジェクトL'Arcはどうなるか分からないしかといってウィズは裏切れない
一晩だけの関係ならまだセーフなのかとトレーナーは限界まで考える
このあと…
1 朝チュン
2 一晩だけ
3 特殊性癖にメイが合致
4 ちゃんと断る
5 自由安価
下3
トレーナー「ごめんなさい実は……」
自分にはウィズという彼女がいるのでメイとはそういう関係にはなれないとトレーナーはハッキリと断る
メイ「そうか……そうだったのか……」
拒否されたのではなく理由があってのことだとメイも理解したのでダメージは最小限で済む
トレーナー(納得してくれて良かった)
メイ(奪えば問題ないということだな)
若干解釈の齟齬があったがそれにトレーナーは気付かなかった
ウィズ「ぐううううぅぅぅ!!負けた…!」
ブレーザー「凱旋門本気で狙ってるって言ったでしょ?」
キタルファ内でのレースでブレーザーがウィズに勝利した。本来なら芝が走れないブレーザーだがウマレーターのお陰で適正を得ていた
タンホイザ「本当に中距離を走れるようになったの?」
ブルー「スタミナが凄い増えたしこれなら走れる」
プルメリア「凄い技術ですね!」
凱旋門賞の為のウマレーターだが国内のG1にも使えるとブルー達は感じていた
タキオン「興味深いねぇ」
ウマレーターを使うだけで適正を得られるのはどういう理屈なのかとタキオンは興奮している
このあと…
1 トレーナーがプロジェクトL'Arcのトレーナーに
2 試しに芝、中距離のG1に出るブレーザー
3 試しに中距離のG1に出るブルー
4 ウマレーターはダイヤからのお詫び
5 トレーナーと距離が近いメイ
6 自由安価
下3
ウマレーターの実力を測る為にキタルファ内のレースだけでなく重賞に出てみようという話になった
メンバーの中で出走間隔が空いていたブルーが中距離のレースに挑むことが決まる
トレーナー「仕掛けるタイミングがいつもと全然違うからね」
ブルー「わかった」
短距離と中距離ではかなりレースの勝手が違うがトレーナーの指導により技術を得ていく
ネイチャ「これで勝ったらいよいよじゃない?」
もしブルーが勝ちでもすればトレーナーの実力は誰もが知ることになるだろう
そうなれば自分達も一流のチームだとネイチャはニヤけながらブルーのトレーニングを見ていた
ブレーザー「勝てなくてもいいから早くレースが見たい」
ウィズ「いつもより乗り気なの珍しい気がするけど?」
ブレーザー「だから本気で凱旋門賞に勝ちたいって言ってるじゃん」
凱旋門賞が減りダートのレースが無くなると聞きブレーザーは酷く落ち込んでしまった
トレーナーに慰められなければ立ち直れなかったというくらいブレーザーは凱旋門を獲るつもりでいた
ブレーザー「ウマレーターが使えるなら凱旋門賞で勝てる」
ウィズ「トレーナーに慰められたってなに?」
聞き流せない台詞がブレーザーから聞こえてきたとウィズは睨むがブレーザーの興味はウマレーターとブルーにしかない
このあと…
1 トレーナーが危ないとウィズ
2 トレーナーのことで相談だとウィズがブルーに
3 タキオンの囁きに惑わされるウィズ
4 トレーナーがモテていることに気付くブルー
5 自由安価
下3
G1に向けて調整中のブルーはトレーナーの方を見ながら彼のことを考えていた
ブルー(タキオンだけじゃなくメイさんからも好かれてる。ブレーザーは違うかな)
ここ最近のトレーナーは異性からモテていることにブルーは気付いていた
ウィズという彼女が居るのでタキオン達が好意を寄せようとも普通ならば届くことはない
ブルー(トレーナーには絶対に幸せになって欲しい)
しかしブルーはトレーナーの彼女が必ずしもウィズでなくてもいい。トレーナーの幸せが最優先だと考えている
ブルー(タキオンは論外かと思ったけどあんなアマが好きかもしれない。年齢を考えるならメイさんがトレーナーにはいいのかな)
ブルーが問題視しているのはウィズとトレーナーがまともにヤっていないことだった
付き合っている男女なら毎週、毎日のようにシていてもおかしくない。そうしないのは何かに原因がある
ブルー(トレーナーの性癖を特定しよう)
彼の特殊性癖の中身が分かればトレーナーに相応しい相手がわかるはずだとブルーは思いつく
ブルー(家に何もないならスマホかな)
ウィズがトレーナーの家を探っても何も出なかった。なら彼のスマホをチェックしてみるべきかと色々と考える
このあと…
1 トレーナー尾行
2 トレーナーの部屋に侵入
3 電話するからとスマホ借りる
4 直接本人に聞いてみる
5 自由安価
下3
次のG1レースについて話があるとブルーに呼び出されたトレーナー。適正を得たといっても中距離レースに不安があるのかと彼は心配していた
だというのにいざブルーと会ってみると自分の性癖を話して欲しいと言われてしまいトレーナーはガクッとくる
ブルー「私は真面目に聞いてるの」
トレーナー「真面目に聞いちゃったかぁ…」
自分にできることがあるなら協力するからとブルーは真剣に話す
トレーナー「ウィズに悪いしブルーも気にしないで」
ブルー「そうはいかない」
どうしても教えてくれとブルーは引き下がらない
下3コンマ
奇数 教える
偶数 教えない
ゾロ目は出たら考える
トレーナー「……わかった」
熟考のうえトレーナーは自身のことを話すと言う。ブルーの真剣さに折れた形となってしまった
ブルー「教えてくれるんなら私の予想を話してもいい?」
トレーナー「合ってたらちゃんと本当のことを言うよ」
ブルー「なら……」
トレーナーの行動やこれまでの経験から彼の性癖の予想をしていたブルー
トレーナーの性癖…
1 ぺドリフィア
2 アベイショフィリア
3 ネクロフィリア
4 タナトフィリア
5 アクロトモフィリア
6 自由安価
下3
ブルー「トレーナーはマモフィリアじゃないの?」
ウィズの胸に反応したことから巨乳性愛をブルーは疑った。キタルファメンバーもブレーザー以外はそれなりの胸を持っている
トレーナー「僕は見た目でメンバーを選んだりしないよ」
ブルー「胸が大きい子に自然と声をかけたのかなって」
トレーナー「うーん……無意識に選んだとかは無いと思うよ」
あくまで走りを見て決めたので見た目は関係ないとブルーの意見を否定する
ブルー「じゃあマモフィリアじゃないの?」
トレーナー「それは……」
下3コンマ
奇数 そう
偶数 違う
ゾロ目 ヤバい
トレーナー「合ってはいるけど……」
ブルー「やっぱり」
ウィズの胸は十分大きい部類に入るがそれでもまだトレーナーの求める大きさに足りない
だからウィズとは中々シようとは思えないのだとトレーナーは正直に答える
ブルー「私のでもまだ足りない?」
トレーナー「正直…小さいかな……」
ウィズよりも大きいものを持っているブルーでもまだ小さいのだという
ブルー(だから私が誘っても無反応だったんだ)
ここまでの巨乳好きだとは想像していなかったがトレーナーの幸せの為ならとブルーはある提案をする
ブルー「タキオンの薬で幻覚が見えるようになる」
タキオンに頼れば自分のイメージしている胸を見ることができ、ウィズと一夜を楽しめると提案する
トレーナー「薬に頼るのはちょっと躊躇しちゃうかな」
ブルー「私はトレーナーに幸せになって欲しい」
男として欲求を吐き出せる相手がいるのは悪くないだろうとブルーは自身の経験を交えて話す
そうは言ってもとやんわりと彼女の提案を断るトレーナーだがブルーは引き下がらない
ブルー「タキオンなら後腐れないしメイさんも狙い目だと思う」
ウィズでなくても相手はいるとトレーナーを揺さぶる
このあと…
1 断るトレーナー
2 薬は有りかもと考えるトレーナー
3 ブルーの揺さぶりに反応するトレーナー
4 ブルーの話を断るも実際どうするか悩むトレーナー
5 薬を飲ませるブルー
6 自由安価
下3
トレーナー「幻覚を見てもそれは偽乳だから遠慮しておくよ」
幻滅されて嫌われたくないのでこのことは皆には内緒にして欲しいとブルーに頼むトレーナー
これくらいなら皆は嫌うはずないと確信があったがトレーナーへの貸しになるのでブルーはわかったと頷く
トレーナー「それから見た目で選ぶんならメイショウドトウとかタイキシャトルを選んでたからね?」
キタルファメンバーを選んだ理由は胸では決してないと重ねてトレーナーは説明する
ブルー「それはわかったけどドトウさんのでも小さいでしょ?」
トレーナー「それはそうだけど!!」
もうブルーには隠すつもりのないトレーナーはヤケクソ気味になりながら会話を続ける
ブルー「ウィズのことが嫌いなんじゃなくて胸が小さいから勃たないだけ?」
トレーナー「わかってて聞かないで!」
正直に話してくれたのだから自分も約束は守るとトレーナーの巨乳好きは黙っておくとブルーは言う
ブルー(アレより大きい知り合いは居ないな)
ドトウの巨乳でもトレーナーは小さいと言っていた。地元の知り合い達を思い出しても彼女より大きい胸を持っているウマ娘は居ない
ブルー(どうすればトレーナーに幸せになってもらえるかな)
自分はレースに勝つことが最善だがそれ以外で出来ることがあるはずだと彼の為にブルーは頭を動かしていた
このあと…
下3
トレーナー(言うんじゃなかったなぁ)
ブルーに余計な事を言ってしまったと後悔していたトレーナー。ブルーが変な気を使わなければ良いなと考えながら仕事を進めていた
エアトレ「書類は出来たのか」
トレーナー「ちょうど今やってる所です」
そこにスタイルが良く胸も豊満な女性、副主任であるエアグルーヴのトレーナーがやって来る
主任となったトレーナーはこれまでより仕事が増え副主任との会話や書類のやり取りが増えていた
エアトレとトレーナーは仲が良いとはいえないというより二人での会話がほとんど無かった
トレーナー(やっぱり気にしてるよね)
普通なら副主任のエアトレが昇進するところをいきなりトレーナーが主任となってしまった
エアトレからすれば次期主任は間違いと思っていた所をトレーナーに奪われた形となる
トレーナー(謝るのはなんか違うしどうするのが正解なんだろ)
エアトレと仲良くした方がいいのだがそのキッカケが無いのと恐らく嫌われているのでどうすべきかをトレーナーは悩んでいる
このあと…
エアトレの台詞や行動、トレーナーをどう思っているのかなど
下3
エアトレ(仕事の量が増えて大変なはずなのによくやってるわね)
言葉や態度には出していないがエアトレはトレーナーを主任としてルドトレよりも信頼していた
ルドトレはきちんと仕事をこなしていたが彼は金が優先でエアトレは彼を信じられなかった
エアトレ(最近のキタルファの活躍は凄いわよね)
キタルファの活躍を見てトレーナーに憧れに近い感情さえ持っていた。しかしそれを表に出していない
トレーナー(睨まれてるなぁ……)
エアトレ(いいトレーナーが主任になったわ)
気持ちがすれ違ってしまっている二人だが決して相性は悪くない
エアトレ(あと男性としても紳士的よね)
ウマ娘に負けないくらいのサイズの胸を持っているエアトレだがトレーナーは彼女の胸を凝視したことがない
エアトレ(普通の男ならずっとガン見してるわ)
初対面の男性が彼女の胸を凝視することはこれまで数え切れないくらいあった
そんな中でトレーナーは彼女の胸をチラ見した程度でエアトレはそれを高く評価していた
エアトレ(仕事とプライベートを分けてるのも素晴らしいわ)
トレーナー(あと三倍くらい大きかったらなぁ)
トレーナーが彼女の胸を凝視しないのは単純に小さいから。ドトウ並みのモノを持っているエアトレのでもトレーナーは物足りない
エアトレは…
1 トレーナーを飲みに誘う
2 トレーナーをデートに誘う
3 キタルファを見学
4 自由安価
下3
ネイチャ「トレーナーさんアレなに?」
トレーナー「キタルファの様子を見たいって言われて断れなくてさ」
エアトレは担当のエアグルーヴと共にキタルファのトレーニングを見学していた
二人の視線は気になるがいつも通りにすればいいということでメンバーはいつも通りのトレーニングを行っていた
ウィズ(ひょっとしてトレーナーを狙ってる?)
敏感なウィズはエアトレがトレーナーにプラスのイメージを持っていることを察知する
しかしエアトレの立場を考えると証拠も無しに騒ぎ立ててはトレーナーの評価に響く
ウィズ(あの女は要警戒)
エアトレを睨みつつウィズもいつも通りのトレーニングを行う
エアトレ「彼のトレーニングはどう思う?」
エアグル「感覚に頼るようで理論的でもある。理想のトレーニングといえるだろう」
主に基礎トレーニングは早朝に行い放課後のトレーニングはそれぞれに適したものを行う
併走や走り方に特化したトレーニングなど様々な種類と量をキタルファは行っていた
エアトレ「あの子の太腿見なさい」
エアグル「あれが新入生の……」
もともとムチムチの暴力だったプルメリアはトレーニングの結果が出ており下半身が育っていた
鍛えられた下半身は彼女の走りである追込みに有利に働き、これからの成長が楽しみといえる
エアトレ「彼の考えてるトレーニングの殆どはオリジナルよ」
エアグル「それであのクオリティを維持しているというのか」
エアトレ「主任になるのも納得でしょ?」
確かに言う通りだとエアグルーヴは納得せざるを得ない
エアトレ「それと彼は紳士なのよ。女絡みのトラブルはまずないわね」
エアグルーヴにトレーナーは自分の胸に興味がないようだと話すがそれはどうかと彼女は否定する
エアグル「胸に興味の無い男もいる」
エアトレ「この胸をほぼ無視よ?」
エアグル「現に主任には彼女がいるそうだ」
彼女というのはキタルファメンバー最古参のウィズでメンバーも知っているとエアグルーヴは話す
エアトレ「見たところ私より小さいわね」
エアグル「それでも彼女にしているということは胸は関係ない」
そう言われるとそうかもしれないとエアトレは納得する
このあと…
下3
トレーナー(エアグルーヴを連れてきたのは実力を試せってことかな?)
エアトレの考えていることが分からないトレーナーはとりあえずエアグルーヴに併走を頼む
エアグル「なぜ私が走らなければ……」
エアトレ「いいわよ」
エアグル「なっ!?」
エアトレが快諾したことによりブルーとエアグルーヴの併走が決まる
ブルー「宜しく」
エアグル「どうして…」
エアグルーヴは納得できず文句をぶつぶつ言っていたがエアトレには逆らえず二人は併走を始める
ウマレーターで適正を得たという話は聞いていたがそんな簡単にいくわけがないとエアグルーヴは考えていた
エアグル(なんだコイツの走りは!?)
ブルーは短距離で強いというのは知っていたがウマレーターで得た適正は本物だと確信する
ブルー「これくらいで」
エアグル「もういいのか?」
ブルー「レースが近いから」
まるで大物ウマ娘、エアグルーヴにとってはルドルフのような堂々とした態度に驚く
エアグル(コイツは勝つ為に必要なことを知っているのか)
ブルー(あとでプルメリアモフろう)
今年入ってきたばかりとは思えないブルーの走りと雰囲気にエアグルーヴは衝撃を受ける
このあと…
1 キタルファを褒めるエアトレ
2 トレーナーを誘うエアトレ
3 ブルーのレースへ
4 トレーナーの凄さを認めるエアグルーヴ
5 自由安価
下3
トレーニングが終わり夜。帰る準備をしていた所にエアトレがやってくる
エアトレ「今日はいいものを見させてもらったわ」
トレーナー「はぁ……」
実際に見るだけでなくブルーの走りを直接確認したエアグルーヴはトレーナーのことを認めた
トレーナーが主任になると聞きエアグルーヴはなぜエアトレが主任にならないのかと反発したがその理由に納得した
エアトレ「貴方のチームは素晴らしいわね」
トレーナー「どうも……」
自分のことを嫌っているはずのエアトレがここまで褒めてくることにトレーナーは不気味さを感じていた
エアトレ「貴方のトレーニング論を聞きたいしチームの方針も聞きたいわ」
トレーナー「また今度で…」
エアトレ「今日はこのあと予定は?」
トレーナー「えっと……」
トレーニング直前に彼女の前で仕事を終わらせてしまってあるので残業という言い訳はできない
他に何も思いつかないトレーナーはエアトレの誘いを受けるしかなかった
エアトレ「近くに個室のある居酒屋があるのよ」
トレーナー「じゃあ……行きましょうか」
嫌われている相手と二人だけで酒を飲むのはどういう地獄なのかとトレーナーはため息をつく
このあと…
1 真面目に話し合い
2 二人ともベロベロ
3 トレーナー酔う
4 エアトレ酔う
5 自由安価
下3
エアトレ「貴方のトレーニングは素晴らしいと思ってるの」
トレーナー「そうですか……」
居酒屋で二人は普通に話し合っていた。トレーナーは彼女から一方的に責められると思っていたので拍子抜けする
トレーニングを褒められただけでなく自分が主任になって良かったとまで言われるがまだ警戒は解けない
エアトレ(まさか緊張してるとかないわよね?)
トレーナー(こうなるとは思ってなかったな)
予想していたものと違っていたためトレーナーは動揺する。その動揺を落ち着かせる為にお酒を次々と飲んでしまう
エアトレ「貴方が凱旋門賞を狙うのも凄いと思うわ。どこまで行こうとしているの?」
トレーナー「それはですね…」
少しずつトレーナーの警戒心は解けていくがそれと同じくらい酔いも回ってしまう
トレーナー「んぅ~~」
エアトレ「ちょっと大丈夫なの?お酒に強いんじゃなかったの?」
エアトレはハイペースで飲むトレーナーを見て酒に強いのだろうと思っていた
しかしトレーナーはかなり酔っているように見え会話も難しい状態となってしまった
トレーナー「お酒…あんまり…飲まない…」
エアトレ(彼の住んでる所なんて知らないわよ、どうするのよ)
お酒に強いのではなく単に慣れていないだけだと知りエアトレは彼をどうすべきかと考える
エアトレは…
1 放置で帰る
2 仕方ないので連れて帰る
3 ホテルに放り込む
4 一緒にホテルに
5 自由安価
下3
エアトレ「歩けるわね?というか歩きなさい」
トレーナー「はい~~」
家を聞き出すことも難しいということでエアトレは居酒屋近くのホテルにトレーナーを連れて行くことに
肩を貸しながらなんとかホテルまで歩いていき無事にトレーナーを放り込むことに成功する
エアトレ「あとは自分で出来るわね?」
トレーナー「はい~~」
これは駄目だと判断したエアトレはせめて目覚ましくらいはかけておこうとトレーナーのスマホをズボンから出す
エアトレ「暗証番号は?」
トレーナー「ゆび~~」
指紋認証のことを言っていると理解したエアトレ。彼の指を使ってスマホのロックを外す
エアトレ「ここからならこの時間に起きれば間に合うわね」
トレーナーが遅刻しないようアラームをセットするが毎日同じ時間にアラームがセットされていることに気付く
エアトレ「随分と早い時間だけどまさか早朝トレーニング?」
週に一度ではなくほぼ毎日やっているのだとしたらキタルファはとんでもないチームだとエアトレは唾を呑む
更にスマホのメモ帳機能にはトレーナーの閃きから得たアイデアをトレーニングに落とし込む最中のメモまであった
エアトレ「凄いわね…」
トレーナーのスマホから目が離せないエアトレは次々と中身をチェックしていく
下3
エアトレがトレーナーのスマホで見つけたものや情報、個人情報など
安価把握
寝る
トレーナーのスマホはメモや画像などが細かく分かれており持ち主でないエアトレでも何がどこにあるかすぐにわかった
キタルファメンバーの得意なトレーニングや趣味などを細かく書いてあるメモ。これだけで彼がチームをよく観察していることがわかる
更に写真フォルダにはメンバー達と撮った写真が月ごとにまとめられておりチームを大切にしているのが分かる
エアトレ「このフォルダは何かしら」
キタルファとは関係のないタイトルのフォルダを見てみるとウララによく似た写真がいくつかあった
エアトレ「背景が最近じゃないってことは昔の写真かしら」
幼馴染との写真も大切に保存してあったトレーナーだがもちろん他のものもちゃんと保存してしまっている
エアトレ「なによこれ!?」
トレーナーが自分を慰めるのに使う性癖が詰まったフォルダをエアトレは見つけてしまう
その中身は超巨乳の女性だらけの写真や動画まであるようだった
エアトレ「こ、こ……!!」
あまりの性癖に声の出ないエアトレ。フォルダの中にある写真は自分より三倍かそれ以上にデカい胸しかない
エアトレ「~~っ!」
言葉にならない叫びをあげているとトレーナーが口を開く
トレーナーは…
1 ここはどこだと少し酔いが醒める
2 貧乳が騒いでると言う
3 スマホを探している
4 オッパイ揉みたいと半分夢の中
5 自由安価
下3
トレーナー「オッパイ揉みたい~~」
エアトレ「はあ!?」
お酒のせいで半分夢の中にいるトレーナーは自分の欲望を口に出してしまった
エアトレは彼が酔っているとは知っているがそれとこれとは別だとトレーナーを責める
エアトレ「それでもお前は主任か!?」
トレーナー「主任で~す」
ふらふらと揺れつつ笑顔でトレーナーはそう答える
エアトレ「お前と一緒の空気など吸っていられるか!」
酔っ払いに負けるわけがないが万が一押し倒されては困るとエアトレはホテルから出ていこうとする
トレーナー「貧乳に興味ありませ~ん」
エアトレ「ああ"?」
トレーナー「オッパイ小さい人には興奮しないですよ~~」
これまで散々胸の大きさについてセクハラまがいのことを何度もされた経験のあるエアトレ
そんな彼女でも自分の胸が小さいと言われたのは生まれて初めての経験だった
エアトレ「私のが…小さいだと……?」
眉をピクピクさせながらエアトレはトレーナーに詰め寄る
エアトレは…
1 トレーナー背負い投げ
2 わからせてやると押し倒す
3 勢いで脱ぐ
4 ブチギレて帰る
5 自由安価
下3
エアトレ「これが小さいとでも言うのか!?」
特定の相手は居ないがいつか現れた時の為に見た目のケアを欠かさずやっているエアトレ
そんな彼女はプライドを傷付けられたまま引き下がれるかと服を脱ぎトレーナーに自信の胸を見せつける
トレーナー「ちっちゃ~い」
エアトレ「あ"!?」
エアトレの怒りに合わせばるんばるんと揺れる胸を見てもトレーナーは小さいと言い切る
それにキレてしまったエアトレはトレーナーをベッドに放り投げ、馬乗りになってトレーナーの顔面に胸を押し付ける
エアトレ「小さいなら窒息しないだろう!?ああ!?」
トレーナー「もごもご」
完全にキレてしまったエアトレはトレーナーの顔面が潰れる勢いで胸を押し当て続ける
トレーナー「貧乳にされても嬉しくない~~」
エアトレ「貴様ぁ!!」
この!この!とエアトレは何度も胸をトレーナーの顔面にやるが彼は嫌がっているようにさえ見える
トレーナー「もっと大きいのがいい~~」
エアトレ「その口を利けなくしてやる!」
このあと…
1 正気に戻るトレーナー
2 止まらないエアトレ
3 朝チュン
4 何も覚えてないトレーナー
5 自由安価
下3
トレーナー「昨日は何があったんだろう」
スマホのアラームで起きたトレーナーはまず自宅に居ないことに驚き、ここがホテルだと理解すると次は焦りが出てくる
昨晩のことを思い出していくと居酒屋でエアトレと飲んでいたことに辿り着く
トレーナー「いやまさか……」
否定したいのだが記憶がないのでどうしようもない。どうすればいいのかと迷っているとエアトレからメールがくる
トレーナーのアラームをセットしたのはエアトレなのでこの時間に彼が起きていることは知っている
メールの内容
1 殺す
2 昨夜のことは忘れて
3 酔い潰れたからホテルに放り込んだ
4 責任とって
5 自由安価
下3
[トレーナーの性癖は仕事やトレーニングには関係ないのに失礼な事を言ったりしてしまい申し訳無かった]
エアトレのメールは謝罪から始まっているのを確認する。覚えはないが何か失礼なことをされたようだ
一体なにがあったのかを思い出しながらエアトレのメールの続きを読む
[アレだけ大きい女性は中々いないから処理も大変だろう]
アレとはなんのことを言っているのか。その瞬間は理解できなくとも続く文面で全てを理解する
[主任の彼女、ウィズといったか。彼女の胸も君にとっては小さいだろうな]
トレーナー「なんでぇ?」
どうしてエアトレが自分の性癖を知っているのかとトレーナーは軽くパニックになってしまう
トレーナー「はっ……!」
パニックになった結果、全てを思い出したわけではないが小さくて柔らかいものがあった記憶が蘇る
トレーナー「まさか…いやでもそんなはずは」
(トレーナーにとって)かなり小ぶりなエアトレの胸を触ったりするはずがないとトレーナーは考える
しかしあの柔らかさはウィズの時と同じで小さいながらも柔らかさは抜群だった覚えがある
トレーナー「これは聞かない方がいいかな」
向こうは謝っているのでこちらから何も言わなければ、これで昨日のことは大丈夫だとトレーナーは判断する
このあと…
下3
エアトレ(酒のせいもあったとはいえアレは無かったな)
トレーナーほどではないが彼女も酔っておりあんな行動をしてしまった
あんなことは二度としないと反省すると同時に振り向かせてみたいという気持ちも湧いてくる
エアトレ(今までの男は全て体目当てだった)
体に自信のあるエアトレでもそればかり評価されるのは気に食わない
トレーナーのように自分の胸を小さいと言い切り、魅力を感じていない男性は初めてだった
エアトレ(本気で考えるなら略奪愛か。それも現役のウマ娘からだな)
自分はトレーナーという立場でウマ娘を支えている。しかしどこか「ウマ娘」という種に劣等感を感じていた
人間はウマ娘のように早く走れず生まれながらにしての美貌と恵まれた体は持っていない
そんなウマ娘から男を奪えばこれまで感じていた劣等感を吹き飛ばすほどの優越感を得られるのではないか
エアトレ(トレーナーなら「有り」だ)
ウィズから本気で奪うなら…とエアトレはそんなことを考えていた
トレーナー(ウィズは僕のことを好きでいてくれるけどやっぱり大きさがなあ)
ウィズのは小さいながらも抜群に柔らかく気持ち良かった。あんな小さい胸で興奮できたことにトレーナー自身も驚いた
ウィズのがもっと大きければと何度も考えたが自分が求める大きさではレースを走ることは不可能
これは仕方無いのだと自分に言い聞かせつつトレーナーは学園に戻る用意をしていた
トレーナー(シャワーも浴びたしこれでよし)
早朝トレーニングにはギリギリ間に合うとトレーナーは急いでホテルを出ていく
このあと…
下3
安価把握
寝る
早朝トレーニングに間に合いメンバーには昨夜のことは知られることはなかったトレーナー
放課後のトレーニングではブルーの中距離G1の最終調整をメインにトレーナーは行う
トレーナー「中距離はライバルが多いから気は抜けないよ」
ブルー「わかってる」
ブルーが活躍できているのは短距離最強のバクシンオーと同じレースに出走していないからだという意見がある
まだG1で対戦したことがないのは事実でトレーナーはあえてバクシンオーとのレースを避けていた
バクシンオーに敗北し自信を無くして欲しくないという思いがありゴルトレもそう思って彼女とのレースを避けた
短距離ではバクシンオーを避ければ良かったが強力なライバルが一人や二人ではない中距離レースではそうはいかない
ネイチャ「ブルーが一着ならトレーナーさんはシリウス超えるよね~」
タンホイザ「トレーナーさんはシリウスのトレーナーよりも凄いトレーナーに!」
ブルーの結果によっては凄いことになるとメンバーは盛り上がっているが本人達は楽に考えていない
トレーナー(いくらブルーでも勝てるとは限らない)
ブルー(中距離は今までとは勝手が違う)
決して諦めてはいないが苦戦することを前提に最終調整を行う
このあと…
下3
ライバルの中でも特に要注意なウマ娘をピックアップするトレーナー
ここ最近のレースでの成績や走りの内容を見てどんな作戦なら有効なのかを一つ一つ考えていく
トレーナー(作戦も大事だけど自分の走りをできなきゃ勝てない)
中距離では相手の勢いを止めたりプレッシャーをかけミスを誘う展開も考えられる
トレーナー(いくらブルーでもどうなるか分からない)
対策は念入りにとトレーナーはピックアップしたウマ娘の偵察に向かった
下3
偵察するウマ娘
トレーナーは今回のレースで最も強力なライバルはキタサンブラックだと分析した
彼女は長距離で活躍しているウマ娘だが当然中距離も適正がありその強さは間違いない
トレーナー(キタサンブラックの逃げは大逃げじゃなく綺麗な逃げ。タイミングさえ間違えなければブルーは差せる)
強力なライバルではあるが絶対に勝てない相手ではなくその根拠になるヒントを得られればいい
トレーナーはキタサンブラックのトレーニングを偵察に向かう
下3
キタサンブラックの様子やどんなトレーニングをしていたか、など
キタサン「はぁ……」
キタサンのトレーニングを偵察していると彼女は元気が無いように見えた
トレーニングはきちんと行っているがどこか気落ちしている様子。どうしたのかとトレーナーは思わず心配になる
ダイヤ「キタちゃんは落ち込んでるんです」
トレーナー「うわ!」
いつもキタサンを見守っているダイヤによるとドゥラメンテの骨折により彼女ら落ち込んでいるのだという
ダイヤ「次のG1でリベンジだ!ってキタちゃん張り切ってたんです」
ドゥラメンテとの対戦を心待ちにしていたキタサンにとって彼女と走れないことはショックだった
ダイヤ「落ち込んでるキタちゃん可哀想……」
トレーナー「元気付けてあげないの?」
ダイヤ「それは私の役目じゃありません」
普段の生活で何かあればすぐに駆け付けるが彼女のレースやその想いには干渉しないのだという
ダイヤ「もちろんキタちゃんから頼ってくれれば喜んで元気付けてあげますよ」
信頼し合っている二人だからこそできることなのだとトレーナーは感心していた
このあと…
下3
今度のレースで確実にブルーに勝たせるなら今のまま放置している方がいいがより高みを目指すならば脅威となるライバルが必要になる
トレーナー(どうするのが最善かな)
ウマレーターの実力を試すだけなら脅威となるライバルはそこまで必要とは思えない
しかしブルーにとって何が最善かを考えるとやはり強力なライバルは外せない
いずれバクシンオーと戦うことを考えると万全のキタサンと勝負することは有りだと様々な考えが過る
下3コンマ
奇数 そのまま
偶数 元気付ける
ゾロ目 何か
トレーナー(ここは声をかけないでおこう)
ウマレーターで得た適正を確かめる方が優先だとトレーナーは決め、見たいものは見れたので偵察もここまでとしてキタルファの所に帰っていく
ブルー「どうだった?」
トレーナー「偵察してきた甲斐はあったよ」
得た情報を元に最終調整を終えたブルーはレースに向け隙は無くなった
G1中距離レースにブルーが出るということで大きな話題となっているこのレース。注目される中でブルーはどんな走りを見せるのか
このあと…
下3
G1当日。注目されたレースの行方はやはりキタサンブラックとブルーの一騎討ちとなった
得意の逃げでキタサンがレースをリードするがブルーは焦らずじっとタイミングを見極める
絶好調でないキタサンなら差すポイントがいくつかあるとトレーナーは作戦を伝えていた
残り400までに勝負は決まる。その時点でキタサンの背中が見えていなければブルーの勝ちはない
トレーナーは心配しながらレースの行方を見ていたが残り400でブルーがキタサンを捉え、心配は歓喜に変わった
トレーナー(君はどこまで行ってしまうんだろう)
トレーナーはレースを最後まで見ることなくブルーを迎え入れる為にいち早く控え室へと向かった
トレーナー「おめでとうブルー」
ブルー「トレーナー!」
インタビューを終えたブルーを出迎えるとトレーナーは彼女に思い切り抱き着かれる
トレーナーのお陰で勝てたのだといつもよりブルーは嬉しそうだった
ブルー「これでトレーナーがゴルトレよりも凄いって証明できた!」
短距離しか走れない自分をウマレーターの力を借りつつトレーナーの指導で中距離のG1を勝てた
ブルー「私はトレーナーの為に勝ち続ける!」
自分はトレーナーの為だけに走り続けるのだとブルーは彼を抱き締めながら宣言する
このあと…
1 トレーナーの評価上がる
2 ウマレーターは本物だとわかる
3 勢い余ってトレーナーにキスするブルー
4 キタルファの快進撃始まる
5 自由安価
下3
ブルーの言う通り彼女が勝ったことによりトレーナーの評価が上がり、キタルファに入りたいという志願者が多数現れた
これ以上人数は簡単には増やせないということでトレーナーは申し訳なさそうに志願を断る
トレーナーの活躍は彼より歴が長い一部のトレーナー達に知れ渡っており、その活躍を気味悪がっていた
「トレーナーはあんな奴じゃなかったはずだ」
「キタルファもハッキリ言って弱者チームだった」
「ウマ娘一人でこうも変わるとは思えない」
歴の長さは経験の長さでもある彼らはトレーナーの活躍には何か裏があると確信していた
確かにウマ娘一人でチームが変わることもあるが最近のキタルファの変わり方は異常でしかない
トレーナーを問い詰めたい所だが野蛮なことをすれば樫本理事長が黙ってはいない
「理事長を殺した樫本には逆らえない」
「クリーンな学園など無理だと思ったが樫本は本気だ」
彼らは樫本理事長が前理事長を殺したと思っており、手段を選ばない女だとも解釈していた
「トレーナーはどんな手を使っていると考えられる?もし論理に反するものならそれを樫本に知らせる手はある」
「なるほどな、それは賢い考えだ」
「こっちはトレーナーが悪だと知らせるだけでいい」
一部のトレーナーからはまともな手段をとっていないとトレーナーは思われている
このあと…
下3
トレーナーのチームにはタキオンが所属しており、彼女が来てからキタルファは伸びていった
彼女が主体となりキタルファはドーピングをしているという噂が学園のトレーナー間で広がっていく
オグトレ「タマはどう思う?」
タマ「アンタと考えてることは同じや」
とあるタニマチで繋がっていたタマとオグトレは現在身を隠しているルドトレにトレーナーを潰せる材料が手に入ったと報告しようとしていた
タマ「ドーピングを証明しただけやと足りへんやろ」
オグトレ「下手をすればルドトレは殺される」
やはり二人も樫本理事長が前理事長を殺したと考えており、もしルドトレが樫本理事長に見つかれば殺されると思っていた
タマ「ドーピングの件は任したで。ウチはクズ(トレーナー)の方や」
ドーピングは知らなかったと逃げ道があるのでそれ以外でトレーナーを追い詰める材料を探る
とはいってもトレーナーは何もしていないので材料も何もない。それはタマもわかっているので普通ではない方法を使う
タマ(材料が無かったら作るだけや)
自分が生き残る為だけにタマは行動し、自身の行いはとっくに正当化している
タマは…
1 トレーナー襲う
2 トレーナー襲う(性的に)
3 ルドルフの自殺現場に遭遇
4 キタルファメンバーを襲う
5 自由安価
下3
トレーナー「すっかり遅くなっちゃったなぁ」
ブルーが中距離G1に勝利したことによりウマレーターは実用的なものだと証明された
使えるとわかればどう応用していくかがトレーナーの仕事で、次はブレーザーに芝の中距離を走ってもらおうかと考えていた
彼女は凱旋門賞を勝つことを目標としているのでまず国内の芝、中距離で勝たなければ次に進めない
トレーナー(もし負けても次がある)
キタルファメンバーはまだまだ全員が現役なので一度ダメでも次があるとトレーナーはいくつものパターンを用意している
その為、今日も残って仕事をしていたので帰るのがかなり遅くなってしまっていた
トレーナー(今日はウィズも来てないし早く寝ちゃおう)
事前に遅くなることが分かっていたのでウィズには自宅に来ないよう連絡を入れていた
明日も早朝トレーニングあり起床が早いのでさっさと食事を済ませて寝ようと段取りを考えていた
その段取りを考えながら玄関の鍵を開けいざ入ろうとすると誰かに押されトレーナーは転倒しかける
トレーナー「おっとと……」
整理されている玄関なので何かにつまづいて転ぶことはなかったが何が起こったのかはわからない
押されたという感触はあったので後ろを見てみるとそこにはタマモクロスが立っており玄関の扉を閉めていた
トレーナー「どうしたの?」
トレーナーの言葉は聞かず扉に鍵をかけるとタマは黙ったまま彼を寝室まで運んでいく
トレーナー「な、なに?どうしたの?」
タマ「黙っとれ」
トレーナーをベッドに押し倒すと声をあげられないようにとタマは唇で彼の口を塞ぐ
悲鳴すらあげられないトレーナーは事態が飲み込めず動揺しているうちにタマは彼の両手と両足を拘束する
タマ「抵抗したら殺すからな」
自分の下着を脱ぎ捨てトレーナーの口に強引にねじ込みタマは彼の下半身に跨る
タマ「ウチは今日危険日や。悪いけど既成事実だけじゃ足りへんくてな」
トレーナーに無孕まされたという事実を作る為にタマは彼と強引に行為に及んだ
このあと…
下3
タマ「覚悟しとけや」
タマが腰を下ろし行為に及んだ瞬間、トレーナーの頭の中でジリリリと目覚まし時計の音が響く
トレーナー「あれ!?」
頭の中で時計の音が響いたかと思うとトレーナーは学園に居た。居たというより戻っていたという方が正しいのかもしれない
自宅でのことは夢だったのかと不思議に思うトレーナー。疲れからくる幻覚なのかと混乱する
トレーナー「いや違う、幻覚なんかじゃない」
閃きを受け入れているトレーナーは幻覚なんかではなく自分に危機が迫っているのだと理解する
トレーナー「居た!」
エアトレ「なんだまだ帰ってなかったのか?」
トレーナー「今日はこれからどうですか!?」
エアトレ「ふむ……いいだろう、行こうじゃないか」
自分だけでなくエアトレも学園に残っているはずとトレーナーは彼女を探し、一緒に飲みに行こうと誘う
トレーナー(二人でいれば安全のはず!)
エアトレ(獲物が向こうから来るとはな)
トレーナーは身の安全を確保する為に誰かと一緒に居たいから彼女を誘ったがエアトレはトレーナーを狙っている最中
タマの脅威は回避できるがまた別の脅威が迫ろうとしていた
このあと…
下3
以前も来た居酒屋で飲んでいるとエアトレがキタルファがドーピングをしているという噂があると話す
エアトレ「理解不能な噂で腹が立つ」
実際にトレーニングを目撃したエアトレはキタルファはトレーナーにのお陰で強くなったことを知っている
決してドーピングなんかではないと言い切る彼女にトレーナーは信頼を覚えていた
トレーナー「タマモクロスについて聞きたいことがあるんです」
トレーナーはタマの事をエアトレに聞くとオグトレとタマはよくルドトレに会いに来ていたという
トレーナー(ひょっとしてオグトレも敵かな)
エアトレのお陰でタマだけでなくオグトレも敵なのだと知ることになる
オグトレとタマは以前自分やハヤヒデトレ達とタニマチを阻止しようとしていたがあれはスパイだったことも判明する
トレーナー(この情報は理事長に知らせておこう)
彼らが表立って動いていないのは樫本理事長に恐怖を抱いているということでそれを利用するしかないと考えた
可能ならば理事長が強めに二人を注意してもらえれば当面の動きは封じられるだろう
やることは決まったので明日から忙しくなるとエアトレとの飲みをトレーナーは終わらせようとする
エアトレ「そうか次だな」
エアトレは次の店に行くのだと思いトレーナーにそう話しかける。トレーナーが意外そうな顔をしているのを見ると彼女は怪しく笑う
エアトレ「誘ったのはお前だからな」
自分はそれに付き合ってここまで来た。なら次はこっちの番だとエアトレは笑う
エアトレ「私の部屋で飲み直してもいいぞ」
トレーナー「いやそれは……」
エアトレ「いいから早くいくぞ」
エアトレの部屋でもバーでもどこでもいいからと彼女は強引にトレーナーを連れ出す
エアトレ(酔わせて部屋に連れ込むのも有りだな)
恋愛感情はあまり無いがトレーナーはパートナーとして悪くないとエアトレは本気で考えている
このあと…
下3
あれから二人は居酒屋を何件もはしごしベロベロに酔ってしまっていた
エアトレ「次は私の部屋でどうだぁ」
トレーナー「貧乳には興味ないです~~あとウィズがいるので~~」
エアトレ「だから私は貧乳じゃあないぞぉ」
自分は貧乳なんかじゃないとトレーナーに胸を押し付ける
トレーナー「小さいけど柔らかいですね~~」
ウィズに劣らない柔らかさだと認めそろそろ帰ろうとするが家にはタマが待ち伏せてることを思い出す
トレーナー(もう帰ってるかな~~)
普通なら帰っていると考えてもいいがタマはわざわざ孕む為に部屋に押し入ってきた
簡単には諦めないだろうという結論になりトレーナーはエアトレの部屋に行くしかなかった
エアトレ「先にシャワーを浴びてるぞぉ」
トレーナー「ですから僕は~~」
貧乳に興味がないのとウィズがいると言ってもそれは理由にならないとエアトレは否定する
エアトレ「私には気を使わなくてもいぞぉ」
ウィズと行為がしにくいのは学生で担当だからではないのかとエアトレは核心を突く
その点自分なら遠慮はいらないので溜まったものを吐き出せと誘惑する
エアトレ「お互いに大人だろぉ?一晩だけの関係でもいいんだぁ」
トレーナー「うぅ~~ん」
酔っているトレーナーはいつものように冷静に判断ができていない
このあと…
下3
トレーナー(シャワーにしては長いな~)
エアトレが一向に出てこないので様子を見に行くと彼女はシャワー室で寝ていた
ちょうどいいので帰ろうとしたがこのまま寝かせたままにするのは危険なのでエアトレはベッドに寝かせる
トレーナー「これでよし……」
エアトレ「んぁ~~」
真っ裸でベッドに置いてしまったが服や下着を着せるわけにはいかなかったので仕方ないと割り切る
トレーナー(割り切る、かぁ)
エアトレは自分と割り切った関係になってもいいと言っていたがそれで済むとは思えなかった
ウィズとの行為に躊躇いがあることを見抜かれたのは反省点だと学習しトレーナーは帰っていく
トレーナーの自宅マンション近くでタマとオグトレを発見したが揉めているようだった
トレーナー(隠れて様子を見たよう)
バレないよう少し近づき聞き耳を立てるトレーナー。二人は彼に気付かず話をしている
タマ「帰ってけぇへんってことは悟られたちゃうか」
オグトレ「そんな筈ない」
タマ「適当なこと言うなや!」
タマは彼の胸ぐらを掴みオグリに買った指輪のことで真実を話すとオグトレを脅す
タマ「ウチの金で買った指輪やって知ったらオグリは悲しむやろうなぁ?」
オグトレ「やめてくれ…」
タマ「ウチがタニマチに中に出された金で買った指輪の着け心地ってどうなんやろうな?」
トレーナー(あの二人はそういう繋がりがあったんだ)
トレーナーは意外な形で真実を知ることになった
このあと…
下3
自分はウィズやブルー、キタルファのみんなの為にも陥れられるわけにはいかないとトレーナーはスマホを操作する
トレーナー(二人には悪いけど録音させてもらったよ)
この録音があれば最悪の事態は免れる。安心はできたがこれからどうするかは解決していない
トレーナー(エアトレの家に戻るのは違うよね)
しかしタマ達はこのまま自宅の近くで居続けると考えると彼女の家に戻るのも選択肢に入る
二人はエアトレと自分が飲みに行く関係だと知らないはずで彼女の家はセーフハウスといえる
このあと…
1 公演で寝る
2 エアトレの部屋に戻る
3 安ホテルに
4 漫喫に
5 ホテルに
6 自由安価
下3
家には帰れずかといってエアトレの部屋にも戻れない。トレーナーはここから一番近い泊まれる所へ向かう
トレーナー(今日ははここで寝よう)
今から寝ても寝不足は確実であるものの寝ないよりはマシだとトレーナーはベッドに倒れ込む
トレーナー(ふぅ……)
今夜は色々なことがあったと頭の中で思い返しながら目を瞑る。エアトレはどうすればいいのか。タマを止めるにはどうするのが一番なのか
答えが出ない疑問が頭の中でグルグルと回りトレーナーは中々寝付けない
下3コンマ
トレーナーは怪しいサービス(チラシ)を…
奇数 見た
偶数 見なかった
ゾロ目 何か
トレーナー(なんだろうこれ)
眠れないトレーナーが見たのはホテルのあるサービスの項目だった。食事やマッサージの他に見慣れないサービスの案内があった
よく見てみると性的なサービス、デリヘルのようなものだと分かりなんだそれかと一度視界から外す
トレーナー(ん……?)
しかしそのサービスを紹介している文言が一瞬だけ視界に入り、気になったトレーナーは再度確認する
トレーナー(やっぱりそうだったか)
そのサービスは胸の大きい女性が相手をしてくれると書いてあった。度を超えた巨乳好きのトレーナーは即反応するかと思いきや冷静だった
一般的に胸が大きいと言われているのはウィズやブルーのサイズでトレーナーが満足する大きさではない
なのでただ胸が大きいとだけ情報があってもトレーナーは全く反応しなかった
トレーナー(でもキャンセル無料か~どうしようかな)
相手をしてくれる女性はホテルにいるのだろうか。普通のデリヘルではまずないキャンセルは無料という条件
このホテルは日頃使っているホテルでもなくこれから使い続ける予定もない。ならば自分に損は無いと判断した
このサービスを頼むだけ頼み、相手の女性だけをとりあえず確認してみようとトレーナーはサービスを頼んだ
このあと…
下3
「どうも」
トレーナー「おおお!!」
来たのはプロレスラーのように身体がデカく筋肉質なウマ娘だった。一般的には魅力のない体だがトレーナーは興奮する
彼女の胸はトレーナーが望むほどの大きさであり夢にまで見た現物があると大興奮の様子
いきなりサービスを受けても良かったが彼女に興味があったトレーナーは話を聞くことに
彼女は「ばんえいレース」を走っているウマ娘で速さを競うことは同じだがルールから考え方まで何もかも違う
かなりマイナーな競技でありトレーナーを含め知っている人はそう多くはない
トレーナーは自分の身分を全て明かすのはどうかと躊躇いトレセン学園の関係者だと彼女に伝える
しかし彼女の反応の思ったものではなくあまり興味が無さそうな返事が返ってきてしまった
彼女達は自分達のレースに誇りを持っており他と比べるという考えがない
ばんえいには観客が大勢訪れるG1のような盛り上がりは無いが確実に喜んでくれているファンもいる
ただ誇りはあっても金は無い。なのでこんなサービスをして稼いでいるのだと彼女から話を聞く
トレーナー「ばんえいレースか、知らないものもあるんだね」
話が終わったところでそろそろだと彼女は服を脱ぎ出す
このあと…
1 トレーナー昇天
2 ばんえいに興味を持つ
3 思わず連絡先交換
4 大満足
5 ギリギリで思い留まる
6 自由安価
下3
トレーナー「凄かったぁ……」
理想の大きさを堪能したトレーナーは大満足の様子。しかし彼女が筋肉質なせいか柔らかさはウィズの方が上だったと賢者タイム中のトレーナーは冷静に分析する
大きさは正義だが柔らかさにも妥協はできない。理想の胸には中々会えないものだとトレーナーは悩む
だがトレーナーは有力な情報を彼女から入手する。ばんえいウマ娘の小遣い稼ぎとしてこういうサービスは定番なのだという
工事現場や建築に引っ張りダコかと思いきや、そういう仕事は期間で拘束されるのでレースに出られない可能性がある
働く期間に縛られず手っ取り早く稼ぐにはこれが一番なのだと彼女から教えてもらった
更にばんえいウマ娘の身体は彼女が標準でもっと大きかったり筋肉のあるウマ娘がばんえいにはゴロゴロいるのだという
「興味を持ってくれたなら会いに来て」
マイナー故に彼女らのグッズなどあるはずもなくばんえいレースを応援するのなら現地に行くしかない
更に現地に行けばお金が増えるかもしれないと彼女はトレーナーに教える
トレーナー「カジノでも併設されてるの?」
「ばんえいレースが賭博の対象になってる」
ばんえいレースではウマ娘の着順を予想して、その通りにウマ娘がゴールすれば「的中」で賭けた金額以上が返ってくるのだという
トレーナー「それって……」
その話を聞きトレーナーはあることを思い出す。それはまだトレーナーが新人の頃のことである先輩から聞いた話だった
G1には多くの観客が集まるので学園が安定した収入を得る為にファンを利用できないか
例えばウマ娘の着順を予想し、それに近ければ応援しているウマ娘のグッズがもらえる
着順予想に参加するには参加料を払う必要があるものの少額。しかしチリも積もれば山となる……
詳細は違うがその先輩が言っていたことと同じであるとトレーナーは気付く
先輩はもうトレセンにはおらずどこにいるのかもわかっていないがもしや…とトレーナーは考え込む
「もう一回する?」
彼女から延長を打診されたトレーナーはもちろんと返事をしつつ更にばんえいレースについて情報を得る
トレセン学園でこの方式が採用されなかったのは八百長レースの危険性があったから
少額といっても結果が確定していないものに対しファンが金を出すことが賭博にひっかかるとのことだった
揺れる巨大な胸を見ながらトレーナーはばんえいレースの方式は違法ではないのかと彼女に質問する
「よく知らないけど違法なんかじゃない」
ばんえいレース特有のものが関係しているのか、それとも何か対策を取ったのか。答えは分からないが完全に合法なのだという
タニマチと完全に手を切ったトレセン学園の収入はいずれ赤字となる。ばんえいレースを参考にできないかとトレーナーは真剣に考える
これは一度現地で確認してみなければと邪な気持ちが八割を占めつつもトレーナーはばんえいレースにかなり興味を持った
このあと…
下3
翌日、トレーナーはまだ誰も来ていないことを確認するとトレーナー室で動画サイトにあったばんえいウマ娘の動画を見る
トレーナー(これは凄いな)
プロレスラー並みの身体をしたウマ娘達がばんえいレースを走る姿は動画でも凄い迫力で圧巻だった
ただその迫力がクセとなり万人受けはせず、動画サイトの再生数もたった四桁しかない
普通のウマ娘のレースはプリティーダービーと称されることがある。綺麗でスタイルの良いウマ娘を表現するには正しい言葉である
しかしばんえいレースにプリティーさは無く力強い雄を感じるものとなっている
レースが行われている会場は地方のトレセンより小さく小規模で行われていることがわかる
だがどの会場でも観客席はほぼ埋まっており熱心なファンはいるようだ
トレーナー(あ!この子は昨日の!)
昨晩トレーナーを愉しませたばんえいウマ娘が出ているレースを発見する
彼女の胸は少し硬かったがやはり大きさは大満足。一度そういう目で見出すともう真面目には見れない
トレーナー(うわこの子大きい!この子はめちゃくちゃ柔らかそう!)
彼女の言っていたことは本当で彼女より大きいウマ娘はゴロゴロいることが確認できた
昨晩の彼女と連絡先を交換するべきだったとトレーナーは激しく後悔しながらも動画から目が離せない
トレーナー(揺れが凄い!凄いことになってる!)
セクシー要素は全く無いがこれはオカズになるのではと真剣に考えていると突然ブルーがスマホを覗き込んでくる
ブルー「確かにこの子達ならトレーナーを満足させられる」
トレーナー「うわぁ!?」
いつの間に部屋に入ってきたのだとトレーナーは椅子から転げ落ち、ブルーはトレーナーには構わずばんえいウマ娘は盲点だったと冷静に考えている
このあと…
1 ブルーのツテでばんえいウマ娘紹介
2 昨晩のは浮気なのではとトレーナー気付く
3 どうしてもばんえいが気になり現地へ
4 ブルーにディープから連絡が
5 自由安価
下3
ブルーが来たということはもうすぐウィズ達も来るなと今日のトレーニングの準備を始まる
トレーナー(ウィズ……?)
ここにきてトレーナーはようやく自分の彼女、ウィズの存在を思い出す。昨夜から彼女のことがすっかり頭から抜けてしまっていた
彼女がいるというのにばんえいウマ娘とああいうことをしたのは浮気になるとここでようやく気付く
一度ならまだ言い訳が出来たものの自ら望んで延長戦までやってしまった。これはもう言い訳のしようがない
トレーナー「うぐぐぐぐぐ!」
浮気をしていたという事実にトレーナーは悶えるがブルーはそんな彼を見て別のことを考えていた
数日後、ブルーから話があるといつものようにトレーナー室に呼び出されたトレーナー
ブルー[トレーナーの願いを叶える]
メールからは何があるのか推測できないが、担当に呼び出されたからには向かうしかない
トレーナー(全く予想できないのは怖いなあ)
ケシや売春の前科があるブルーなだけに詳細が分からない呼び出しに少しだけ不安になる
しかし担当を信じなければトレーナーではないと扉を開けるとそこにはばんえいウマ娘が座っていた
下3まで
ブルー紹介のばんえいウマ娘の特徴とか
よければ性格とかも
あと二つくらい募集
「アンタがトレーナーだな?」
トレーナー「君は……うっ!?」
トレーナー室の中に居たのは褐色肌のショートヘアのばんえいウマ娘。ばんえいを走るだけあって筋肉は中々のもの
それだけでなく思わずトレーナーも反応してしまうような胸と尻。先日のばんえいウマ娘よりも胸が大きい
身長もトレーナーより高く2m近くはあると思われる彼女はディープから紹介されて来たようだ
「ディープのダチだっていうブルーの頼みなんだよ」
トレーナー「ブ、ブルーは僕の担当だけど……」
やっぱりお前がトレーナーなんだなと確認すると彼女はゆっくりと立ち上がる
「どうやら俺の身体が気に入ったようだな」
トレーナー「へ?いや…あの……」
「顔を見てたらわかるんだよ」
ホテルに行くかそれともここでかと彼女は聞いてくる。しかしトレーナーは動揺していてそれどころではない
トレーナー「僕には彼女がいるし、その」
「そんなのイチイチ気にすんのかよ?みみっちい男だな」
仕方ないと彼女はトレーナーの手を取り自分の臀部へと持っていく
「後ろの穴なら浮気じゃねぇだろ?特別サービスだからな」
目の前で揺れる理想の大きさで明らかに柔らかそうな胸。それに加えズボンの上からでも彼女の尻の感触がわかり、トレーナーの理性はほぼ無いに等しかった
このあと…
下3
トレーナー「だ……だ…ダメだよ……」
堕ちる直前でウィズの顔が浮かびトレーナーは踏み止まる。尻だろうが行為をしてしまえば浮気となる
ブルー「どうだった?」
ちょうどその時ブルーがトレーナー室へと入ってくる。ディープに頼んだばんえいウマ娘は好みだったのか気になっているようだ
トレーナー「あのねブルー、よく聞いて」
自分の為にばんえいウマ娘を呼んだのだろうがこれはチームを崩壊させかねないと珍しく強く注意する
すんでの所で踏み止まれたトレーナーはばんえいウマ娘には帰ってもらおうと彼女の方を向く
「浮気ってんならアイツと寝たのも浮気だよな?」
ばんえいウマ娘が言っているのは先日ホテルで二回戦まで楽しんだ彼女。なぜそのことを知っているのかとトレーナーは焦る
「俺達はウマ娘同士で情報交換してんだよ」
ばんえいウマ娘と一夜を共にしたい男性は特殊な性癖を持っていることがほとんど
その為、自分達のことを気に入った人物の情報は共有し定期客として勧誘することがある
初めてのばんえいウマ娘で二回も楽しんだトレーナー。これは太客になるとトレーナーの情報は共有されていた
ブルー「ウィズにバラしてもいい?」
トレーナー「ダ……メ……!!」
今日はとりあえず引き下がるがまた近いうちに会うだろうと言い残し、ばんえいウマ娘は帰っていった
このあと…
下3
酒が入っていたとはいえ非常に軽率な行動を取ってしまった事を悔やむトレーナー
男としてだけでなく人としてもっとも最低で最悪なウィズという担当であり彼女を裏切るという行為
日を増すごとにトレーナーの後悔は大きくなり絶不調だけでなく軽く鬱状態にまでなってしまう
エアトレ「最近体調が優れないようだが大丈夫なのか」
トレーナー「~~…………」
エアトレ「お、おい……」
声も小さく何を言っているかわからない。トレーナーが異常であることにエアトレは気付く
無理矢理にでも病院に連れて行かなければと考えている隙にトレーナーは視界から消えてしまう
トレーナー「……」
トレーナー「…………」
トレーナー「………………」
トレーナー室でただ天井を見ているトレーナー。何もする気になれず椅子に座っていることしかできない
それでもトレーニングは相変わらず閃くのでそれをノートにまとめトレーニングを仕上げる
軽く鬱にはなってしまっているがキタルファのトレーニングには支障は出ていない
トレーナーを訪れたのは…
1 ブルー
2 ウィズ
3 褐色ばんえいウマ娘
4 ウララ
5 自由安価
下3
ウララ「ごめんねトレーナーさん」
虚な目で天井を見ているトレーナーの前にウララが現れる。トレーナーは声がした方にゆっくりと頭を向ける
ウララ「一度トレーナーさんの頭の中で目覚まし時計の音がしたよね?あれは世界がトレーナーさんを守ってくれたの」
ウララの説明によると他人がトレーナーに危害を加えようとした時、又は重大な事が起こる時に世界がそれを阻止しようとする
頭に響いた目覚まし時計の音は「阻止」が起こった証拠であるとウララは言う
ウララ「でもね目覚まし時計はトレーナーさんが何かした時には発動しないの」
今回のはトレーナーの意思でやってしまったことなので世界は干渉せずそのままとなってしまった
ウララ「それからもう一つごめんなさい」
ウララの後ろからウィズが姿を見せる。彼女を見た瞬間トレーナーは思わず立ち上がってしまう
トレーナー「ウィズ……」
ウララ「ごめんねトレーナーさん。ブルーちゃんが変なこと考えてたから全部喋っちゃった」
この件を使いブルーは良からぬことを考えていたというのでウララは全ての事情をウィズに説明したのだという
トレーナー「ウィズ、僕……」
トレーナーの浮気を知ったウィズは…
1 優しく抱きしめる
2 別れる
3 ブルー乱入
4 その手にはナイフ
5 ブチ切れるも許す
6 自由安価
下3
ウィズ「…!」
ウィズはトレーナーを平手打ちするが軽くであり本気ではない。ビンタしたあとすぐにトレーナーを優しく抱きしめる
ウィズ「反省してるみたいだから許します」
トレーナー「ごめん…ごめんよウィズ……」
本当ならウィズは許したくは無かったがトレーナーの調子がおかしいことに誰よりも先に気付いていた
どう声をかけていいのかわからず困っているところにウララから真実を聞かされた
心の健康を崩すほど後悔しているのならとウィズは今回に限り許すことにした
トレーナーは本当に後悔していたようでウィズの胸の中で涙を流している。彼の態度を見たウィズはやはりこれで良かったのだと確信する
ウララ「まだ終わりじゃないよね」
ウィズとトレーナーはこれで万事解決かもしれないがまだ問題は残っているとウララは後ろを向く
ブルー「許したんだ」
意外そうな顔で二人を見るブルー。トレーナーが泣いているというのに彼女の反応は鈍い
ウララ「ブルーちゃんは二人を別れさせたかったんだよね」
ブルー「それはちょっと違う」
ウィズからトレーナーに離れてもらいたかったが別れさせたかった訳ではないと一部を否定する
ここまで来たのだからウィズにも知ってもらわなければとウララはブルーに詳細を話すように言う
ブルー「私はトレーナーに幸せになって欲しかった」
ブルー「彼女のウィズで満足しないのはストレスが溜まる元」
ブルー「だから風俗くらいはウィズに認めさせようとしてた」
ウィズに悪い所があるとトレーナーに認識させ、ばんえいウマ娘に夜の相手をしてもらうようになればトレーナーは大満足だと考えていた
ウララ「それだけ?」
ブルー「もしウィズと別れたらトレーナーはばんえいウマ娘と付き合ってもいいと思ってた」
その為にトレーナー好みの褐色ばんえいウマ娘をディープに探してもらったのだと彼女は言う
どう転んでもトレーナーが幸せになるはずだったのに目の前のトレーナーはウィズに抱かれながら泣いている
どうしてこうなってしまったのかブルーには全く理解できていない
このあと…
下3
今回の件でトレーナーは自分にとって何より大切なのはウィズとチームなのだと再確認できた
トレーナーはブルーに自分のストレスの事なんか考えなくていいと話す
トレーナー「ストレス発散っていうならキタルファの皆がレースで走る姿を見る事なんだ」
次にばんえい娘を連れて来たらブルーにはチームを抜けてもらうとトレーナーは強く注意する
更にトレーナーは自分はもし次浮気したらゴルトレみたいに股間を切除すると宣言する
ブルー「それだけは絶対ダメ!!」
その宣言を聞いたブルーは珍しく大声をあげトレーナーに今すぐ否定するよう迫る
ブルー「トレーナーには私の全部をあげるの!」
ウララ「どうしてそこまで拘るの?」
今まで何度も処女を捧げると言ってきたブルーだがなぜその考えになるのかウララは再度質問する
ブルー「だって私のことを!」
ウララ「トレーナーさんはブルーちゃんが活躍してくれればそれでいいって言ってるんだよ?」
ブルー「だ…だって……」
ブルーはトレーナーに言葉で表せないほど感謝の気持ちがあることをメンバーとトレーナーは知っている
そしてトレーナーはブルーがG1で活躍すればそれで十分なのだと何度も説明してきた
それでもなおトレーナーと関係を持ちたいというのは答えは一つしかないとウララは言い切る
ウララ「ブルーちゃんもトレーナーさんのこと好きなんだよ」
ブルー「違う…違う……」
自分が好きだと伝えればトレーナーに迷惑をかけることをブルーは知っている。それにトレーナーへの気持ちは親愛だと確信していた
だがウララにトレーナーが好きなのだと指摘されたブルーは何も反論することができなかった
このあと…
下3
混乱しているブルーは放置してウィズはよりによってなぜばんえい娘と浮気したんだとトレーナーに詰め寄る
一般的にばんえいウマ娘は綺麗というよりほぼ筋肉のゴリラのような扱いをされている
ウマ娘であることに誇りがあるウィズは浮気相手がばんえいウマ娘だという部分にかなり怒っている
ここまできて言い訳などできるはずのないトレーナーは自分はマモフィリアなのだと白状する
ウララ「普通のじゃダメなんだよね?」
トレーナー「最低でもウィズの五倍くらいは……」
ウララ「このド変態」
呆れるウララだがウィズはペドやネクロじゃないだけまだマシだと理由に納得した様子だった
ウィズ「ペドフィリアならぶん殴って別れてるから」
トレーナー「それは流石にないよ…」
ウィズ「マモフィリアも十分無い!この腐れド変態が!!」
トレーナー「ごめんなさい……」
度を越した巨乳好きはもう治らないとウララは冷めた目でトレーナーを見ている
ウララ「やっぱり別れるのも有りだと思うよ」
トレーナー「それだけは…」
ウィズ「じゃあ私で興奮して」
これからは週一で夜を過ごすとウィズは一方的に宣言し、トレーナーは否定することができない
このあと…
下3
その後、ウララとウィズによりネイチャ達にもトレーナーの性癖を暴露されてしまう
ネイチャ「トレーナーさんも男だしね~」
ブレーザー「ウィズの五倍は引く」
タンホイザ「浮気はダメだけど解決したなら大丈ぶい!」
ブルーの予想通りトレーナーに対しての好感度は全員高かったので嫌われる事はなかった
プルメリア「トレーナーさんは変態さん……」
嫌われはしなかったが度を越えたド変態であることはキタルファの共通認識となってしまった
タキオン「ここに二つ薬があるよ」
話を聞いていたタキオンは自分達の胸が大きく見える幻覚薬と禁断の豊乳薬があると薬を取り出す
胸が大きく見える薬は偽乳はいらないと過去に一度断っていたがそうも言ってられない状況となってしまった
ブレーザー「豊乳薬ってどれくらい大きくなる?」
タキオン「ウィズ君の三倍程度だねぇ」
流石にウィズの五倍とはいかないがドトウの倍の大きさにはできる薬なのだという
薬を多く摂取しても大きさの限度は変わらないが少なくすれば少し大きくすることもできる優れ物の薬だという
タキオン「レースに支障は出るだろうがそれでも飲むかい?」
幻覚薬と違い豊乳薬はリスクが大きいとタキオンは説明する
このあと…
下3
レースに勝つことが一番なのに不利になるのは本末転倒だろうということで豊乳薬は悩んでいる娘にでもあげるのはどうかという話になる
ネイチャ「ぶっちゃけこれ以上胸が大きくなると走るの大変だし?」
タンホイザ「誰も欲しがりませんよねぇ」
大きいと走るのに不向きなので欲しがる娘なんてまぁいないという結論が出る
トレーナー「薬には頼らないで今のウィズを愛して見せるよ」
ウィズ「その言葉、信じますからね」
タキオンはつまらなさそうに薬をしまったが豊乳薬の一つをブレーザーはポケットにしまっていた
ブレーザーの胸はそれなりに小さいがそれを気にする発言をしたことは一度もなかった
なぜかといえば騒いだところで胸が大きくなることは無いということを知っていたから
大きくしたいと口に出したところで実際に大きくはならない。揉んでもらえば大きくなると聞いたが揉むだけの大きさもない
サイレンススズカに代表されるように逃げと胸の小ささは相性が良いと同じスズカとしてそう思い込んでいたのも大きい
しかしアストンマーチャンやアイネスフウジンのように大きくても立派に逃げるウマ娘は確かに存在していた
ブレーザーはそんな彼女達を見ないフリをしていたが豊乳薬を手に入れたことで話は変わる
豊乳薬を全て使えばかなりの大きさになるとタキオンは言っていた。なら半分…いや四分の一でも十分かとブレーザーは目を見開き真剣に考える
ブレーザー(CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC。せめてB)
理想の大きさになれるようにと願いながらブレーザーは隠れて薬を摂取する
このあと…
下3
ブルー「なにしてるの」
ブレーザー「アッ」
立ち直ったブルーに不意に後ろから話し掛けられ驚いたブレーザーは誤って薬を全て使ってしまう
ボフンっという音と共に煙に包まれるブレーザー。煙が晴れると逃げウマの中ではトップクラスに大きいマルゼンスキー並みのを手にした彼女の姿があった
プルメリア「ブレーザーさんのオッパイが大きくなりました!?」
彼女を見たウィズ達はタキオンの薬を使ったのだと一瞬で理解した。勝手に薬を使われたタキオンだったがかなり興味深そうにブレーザーを見ている
タキオン「豊乳薬は元の大きさから累乗された大きさになる代物だ。ウィズ君が使えばかなりの大きさになっただろう」
タキオン「そうかわかったぞ、ブレーザー君は元が小さいからそれくらいしか大きくならなかったんだねぇ」
薬を全て使ったブレーザーがマルゼンスキー並みの大きさにしかなってないことにタキオンは不満を持った
しかし薬の効果は正常でブレーザーが小さいからこの程度にしかなっていないのだと判明する
自信の薬に間違いがないのことにタキオンは笑みを浮かべウィズ達はブレーザーを見て困惑している
ブレーザーの反応や台詞…
下3
ブレーザー「……」
ブレーザーは自分の胸を下から両手で持ち上げては下ろす、という行動を何度もとる
その度に彼女は当然胸が揺れ、ブレーザーはその揺れを心から堪能しているようだった
感動のあまり言葉が出ないブレーザー。ウィズは小さいことを彼女が気にしているとは知らずこの光景にかなり驚いている
ブレーザー「下が見えない!!」
突然そう叫ぶブレーザーにメンバーは驚く。どうやら胸が邪魔で自分の真下が見えないことに驚いているようだった
喜ぶのはいいがいきなりマルゼンスキー並みのものが胸についてしまうと走りに影響は出てしまうだろう
その注意をしようとトレーナーはするが彼女の喜びようを見ていると、とてもそんな気持ちにはなれない
ブレーザー「お、おお……!!」
胸を触るだけでなくその場で屈伸を始める。すると当然のように上下に揺れるがここで彼女の制服に限界がくる
サイレンススズカとほぼ同じ胸の大きさだったブレーザー。そんな彼女の胸がいきなりマルゼンスキー並になったのだ
制服と共に下着も破れブレーザーの胸が露わになってしまう
トレーナー「小っ……」
ウィズ「おらぁ!!」
トレーナーからすれば極小サイズのブレーザーの胸を見て思わず小さいと言いかける
それに反応したウィズは本気で平手打ちをしトレーナーは壁まで飛んでいく
ウィズ「リアクションが違う!!」
トレーナー「ご、ごめんなさい……」
胸を隠すとか目を逸らすなど他に選択肢があるはずだとウィズはキレる
このあと…
下3
ネイチャ「流石に今のはどうかと思うな~~」
タンホイザ「反省してません!!」
浮気がバレたばかりなのによくブレーザーのを小さいなんて言えたなとネイチャ達は呆れてしまう
ウララ「これで小さいんだからそれ以下は女とも見てないんでしょ?」
プルメリア「反省した人の態度じゃないですね」
発言には気を付けろと強めに責められ縮こまるしかないトレーナー。だがやはりというべきかブルーだけはトレーナーを庇う
ブルー「トレーナーは巨大な胸が性癖だから仕方ない」
ウィズ「そういう話じゃないでしょ!?」
どんな時もトレーナーの味方であるブルーだけは彼を責めなかった
トレーナーの性癖に興味の無いタキオンはタオルで胸を隠しているブレーザーに話しかけている
タキオン「ちゃんと触った感触はあるかい?」
ブレーザー「ある…!」
むにゅむにゅと手で包み込むとその感触と、胸を触られている感覚をブレーザーは感じていた
タキオン「あの薬の効果は恒久的なものではない。けど薬を接種し続ければその大きさは君のものさ」
タキオン「だが君の場合かなり走りに影響があるだろうねぇ。それでもその胸を保ち続けるかい?」
ブレーザーの逃げは大逃げではなくスタミナを調整しながらの逃げ。余計な重りが増えてしまえばスタミナの減りは早くなりこれまでの走りは難しくなる
ブレーザーはどうするか
下3
ブレーザー「これは一時の夢……」
ブレーザーは本気で凱旋門賞を勝つつもりなので走りに影響が出るのは困るので元に戻ることを選ぶ
タキオンは豊乳薬の効果が証明されたのでブレーザーが元に戻すと聞いても上機嫌のまま
タキオン「マックイーン君やスズカ君は興味を示すかもしれないねぇ」
場合によっては豊乳薬は売り付けると悪い顔をしながらタキオンは笑っている
ブレーザーは上を向き涙を流しながら夢を愉しむかのように自分の胸を名残り惜しそうに揉み続けていた
そんな時トレーナーのスマホにメールが届きチェックしてみるとエアトレけらであった
トレーナー「心配かけちゃったよなぁ」
エアトレはトレーナーの精神状態を心配し気遣ってくれているようだった。それを見たウララはいい機会だから説明するとトレーナーに話し出す
ウララ「ド変態さん、メイさんからもメールきてるよね?」
トレーナー「ええっと」
確認してみると確かにそうでトレーナーの返事を待たず次々にメールが送られてきている状態だった
ウララ「トレーナーさんはメイさんとエアトレさんに狙われてるよ」
トレーナー「でも僕には」
ウララ「浮気したド変態は黙って聞いてて」
ウィズがいるから大丈夫という話ではないのだとウララはトレーナーが言おうとしたことを代弁する
ウララ「メイさんはウィズちゃんが居ても関係ないって思ってるしエアトレさんはウィズちゃんから奪うつもり」
ウララ「二人以外にもド変態さんを狙ってる子は何人もいるかもね」
どうしてそんなことになっているのかとトレーナーは困惑するがそれは仕方がないことなのだという
ウララ「世界はド変態さんを守ってくれるけどその代償みたいなもの」
ウララ「大いなる力には大いなる責任が伴うって聞いたことない?」
世界は優秀なトレーナーの子を複数欲しがっている。なのでウィズだけでなくメイやエアトレとも関係を結ばせようとしている
これからトレーナーはいくつもの誘惑が襲ってくるがウィズのことを思うのなら耐えるしかないとトレーナーに話す
このあと…
下3
トレーナーはもう裏切らないと宣言するもウィズは信用できないとハッキリと答える
ネイチャ「浮気許してもらって直後にアレはねぇ」
タンホイザ「同じ女として許せません!」
ネイチャとタンホイザはトレーナーに信頼はなくなったとため息混じりに言い、プルメリアは人としてどうなのかと指摘される
プルメリア「トレーナーとしては優秀なのに……」
ブルーは相変わらずトレーナーを擁護しようとしたがネイチャに引き摺られトレーナー室から退出していく
ウィズ「せいぜい反省してて下さい」
許すかどうかは考え直すと告げウィズ達はトレーナー室から去っていく
ウィズ達は学園の空き教室で緊急会議を開く。議題はやはりトレーナーのことでウィズは大きなため息をつく
ウィズ「なんで男の人って……」
男は性欲のことしか考えていないという言葉はやはりトレーナーにも当てはまるのかとウィズは肩を落とす
ネイチャ達も浮気相手がばんえいウマ娘だと知りトレーナーの性癖はかなり上級者であると認識していた
ネイチャ「ここはブルーに聞いとく?」
これからどうしていけばいいのかブルーなら知っているはず。経験豊富なブルーはこれまでの経験と照らし合わせて話し始める
ブルー「性癖は治らないから我慢するしかない」
ネイチャ「我慢するのはウィズ?」
ブルー「男が我慢できるはずがない」
ブルーはこれまで既婚者も多く相手をしてきたが全員が我慢できず自分達を買っていたと事実を話す
ブルー「トレーナーの浮気か風俗を認めるしかない」
ウィズ「浮気なんか耐えられるはずない!!」
大好きなトレーナーが浮気し続けるという状況は死んでも耐えられないとウィズは否定する
ブルー「なら風俗は認めるしかない」
ブルーが言っている風俗はばんえいウマ娘のことで彼女らぐらいしかトレーナーの性欲は満たされないとブルーは言い切る
ネイチャ「もし仮に結婚しても無理?」
ブルー「結婚までいくなら余計に風俗は必要」
トレーナーの性癖ではウィズを抱いても満たされることはない。そんな状況では数年も持たないだろう
男の欲を長年見ていたブルーだからわかる男のこと。ウィズ達は改めて男の愚かさを知ることになった
このあと…
下3
何か変なの間にいるし再安価
下3
トレーナー室で落ち込んでいるトレーナーに会議に参加しなかったタキオンが話しかけている
タキオン「ブレーザー君のを見たモルモット君の態度は良くないねぇ。心のどこかで許してとらえると思っていたんじゃないかい?」
図星だったのかトレーナーはタキオンに何も言い返せない。ウィズがどれだけ自分のことを好きなのかトレーナーはよく知っていた
タキオン「反省しているなら態度で示すべきだねぇ。今後は改めないとウィズ君どころかチームを失うことになるよ」
信頼関係を築き上げるのは時間が掛かるが崩れるのは一瞬。ゴルトレのシリウスがいい例だろうとタキオンは例をあげる
タキオン「性癖は治るものではないからねぇ。私の薬を飲んだ方がいいんじゃないかい?」
幻覚薬を飲めばウィズの胸はトレーナーが望む大きさに見える。やはり薬に手を出すしかないのかとトレーナーは頭を抱える
ウララ「私は止めないからね」
タキオンと同じくトレーナー室に残っていたウララはトレーナーが薬に頼ることを止めないと言う
ウララ「タキオンちゃんのことだからその薬が本当かどうか分からないんだよ」
タキオン「そんなことはないさモルモット君を救いたい気持ちは本物だよ?」
普段なら怪しい薬は自分から断るというのにトレーナーは頭を抱えるほど悩んでしまっている
ウララ(自力じゃどうにもできないって言ってるようなものだよ)
性癖ぐらい我慢すればいいのにとウララは軽蔑した目でトレーナーを見るものの彼が悩んでいることは事実
ブルー達がどう動くかにもよるが自分がド変態のトレーナーを助ける展開もあるのかとウララはため息をつく
このあと…
下3
数時間後、会議が終わったウィズ達がトレーナー室に帰ってくると、トレーナーはチーム全員の前で土下座する
浮気という最低な行為を許して貰ったばかりなのに信じられない失言だったとウィズとブレーザーの二人に謝罪の言葉を述べる
トレーナー「申し訳ありませんでした」
本当ならウィズもネイチャ達も簡単には許さないが仕方ないから許してあげようという流れになる
ウララ(これもトレーナーさんの力か)
ウィズやネイチャ達はトレーナーに呆れなどはするが心から嫌いになる事は決してない
これもトレーナー(プレイヤー)の運命なのだろうとウララは気付く
タキオン「胸を見られた割にはあっさりと許すんだね?」
タキオンはブレーザーがすぐに許したこととそもそもあまり怒っていないことが気になったようだった
ブレーザー「胸は前に見られてるから」
タキオン「ふぅん?」
キタルファがまだウィズ、ネイチャ、ブレーザーの三人だった頃。着替え中のブレーザーの裸をトレーナーは見てしまったのだという
ブレーザー「下も見られたからブチギレたし」
タキオン「その時に怒ったからもういいということか」
その時の償いとして高いシューズや色々と買ってもらったのでその件は既に許しているとブレーザーは言う
タキオン「大きさは変わったが一度見られたものは同じか。ふぅん君の考えは面白いねぇ」
タキオンがブレーザーに絡んでいる横でウィズ達は会議の結果をトレーナーに伝える
ウィズ達の会議の結論など…
下3
ウィズ「浮気は絶対に許さないけど……」
ウィズ達の会議は風俗を月一で許す代わりにウィズともちゃんとする事という結論に至っていた
本来なら風俗も浮気に入るのだがトレーナーを取り巻く環境を考えるとこれが最善という答えになった
ブルー「溜まってるから浮気したくなる。だったら合法なもので定期的に抜くしかない」
風俗といってもトレーナーはばんえいウマ娘くらいしか興味を示さないというのも大きかった
それにブルーの知り合いならばちゃんとルールも守るだろうということも大きかった
ウィズ「私と「ちゃんと」エッチしないと風俗は許さない」
ネイチャはばんえいウマ娘とヤりたい為に惰性でウィズを抱くのではないかと懸念した
なのでちゃんと抱かれたかどうかの判断はウィズが行い、納得すれば風俗を許すという形に落ち着いた
ネイチャ「ウィズが体調悪い時は仕方ないから風俗はいいけど、そればっかり狙ってたらどうなるかわかってる?」
トレーナー「はい……」
タンホイザ「トレーナーさんは信用ゼロですからね!」
これからはチームメンバーで厳しく監視していくとネイチャ達は目を光らせる
このあと…
1 これまで以上に頑張るトレーナー
2 ブルーとウィズの話し合い
3 ディープが訪れる
4 覚悟を決めるルドルフ
5 トレーナーを嵌めようとするタマ達
6 自由安価
下3
失った信頼を取り戻す為、ウィズ達に凱旋門賞を勝ってもらう為にこれまで以上にトレーナーは頑張る
閃きを参考にしたトレーニングはもちろん基本のトレーニングにも力を入れキタルファメンバーは確実に伸びていた
そんなある日、ブルーとウィズは学園の校舎裏で二人だけで話し合いを行っていた
ブルー「私の中で答えが出たから聞いて」
ウィズ「その前に言っておくけどトレーナーとはエッチさせないから」
ブルー「嫌だ、絶対する。だから聞いて」
ブルーが持ってきた条件はトレーナーがばんえいウマ娘と身体を重ねる時に自分もついでにシて欲しいというものだった
ブルーは処女を捧げられればそれでいいので最後まではせず、後はばんえいウマ娘に任せると言う
ブルー「これならどう」
ウィズ「……」
これまでとは違いかなり現実的な条件を出してきたブルーにウィズは即答できずじっと考え込む
そのまま暫く考え込んでいると突然ウララがやって来る。彼女は口に人差し指をやりながら静かにしてと二人に言う
ウララ(あれを聞いてて)
誰かがこちらに向かいながら話していてその話している人物はどうやらタマとオグトレのようだ
タマ「もうすぐ危険日やからまたトレーナー襲うで」
オグトレ「なあ、もうこんなことは…」
タマ「地獄に堕とすぞゴミクズ。大人しく手伝え」
今度は失敗しないようにオグトレがトレーナーの動向を見張るようにとタマは命令する
この会話は一体何なのかとウィズは困惑しブルーはタマの方を睨み付ける
全てを把握しているウララはトレーナーが浮気したのもある意味彼女らが元凶だと話す
ウララ(二人を止めないと)
タマ達を止めなければトレーナーが被害を受けたりまた浮気するかもしれない
止めるといってもどうするのかとウィズはまだ混乱していたがブルーは今すぐにでも飛び出そうとしている
ブルー(トレーナーは私が守る)
ウララ(暴力はダメだよ)
体格差を考えればやり過ぎてしまうからとウララはブルーを止める
このあと…
下3
止められたにも関わらずブルーは二人の前に飛び出し、話は全て聞いていたと話す
ブルー「二人とも理事長に突き出す」
オグトレは樫本理事長に消されると怯えるがタマは冷静にブルーの方を見ている
タマ「お前はあそこに住んでたなら分かるやろ。こうでもせんとウチも家族も生きていかれへん」
生きていく為には金が必要。それはブルーもよく知っているはずだとタマは語りかける
タマ「コイツも給料だけやったらオグリの食費を賄えれへん」
自分達が生きていくにはこうするしかないのだと説得するがブルーには全く効果は無い
ブルー「トレーナーに害を出す虫は許さない」
ブルーにとって神を超えた存在であるトレーナーが傷付くことは絶対にさせないと彼女は引くつもりはない
ブルー「貴女と私を一緒にしないで」
タマ「一緒やから言うてるんや」
身体を売って金を稼いでいたのはブルー同じだとタマは言うが彼女はそれを否定する
ブルー「自分で客を探さないでタニマチなんかに売るのがバカ」
タマ「ああ?」
ブルー「変なプライドを持ってるからそんなことしか考えられない」
タマとの決定的な違いはそこなのだとブルーは言う。第三者が絡むタニマチとしかタマは相手をしたことがない
それに比べブルーは自分で客を探し無茶な要求にも応えていた。そんなブルーにプライドらしいものはもう残っていない
ブルー「貴女ならロリコンが高値で買ってくれる。今すぐ股を開いてくればいい」
金が無いのならプライドは捨てるべきで誰かを傷付けることは間違っているとブルーは言い切る
このあと…
下3
タマ「お前みたいな無名はそれでえぇかも知れんけどウチは違う」
宝塚と天皇賞で一着を獲り有マでは二着だった自分は名が知れてるとタマは冷静に語る
制限なく個人の客を相手し続けていればいつか情報は漏れる。それに比べタニマチは信頼できるとタマは話す
もし情報が漏れたら今後はレースに出られないどころか結果も取り消しになる可能性だってある
タマ「プライドだけの問題ちゃうんや」
だから自分にはこれしかないのだと言うタマ。しかしブルーは全く納得せずだからどうしたのだと吐き捨てる
ブルー「たかがレースの結果の方がお金より大事なんでしょ」
タマ「はあ?」
ブルー「レースの結果でご飯は食べれない」
レース結果が取り消しとなれば自分の家族にも迷惑がかかると話すが今していることはどうなのかとブルーは聞く
ブルー「トレーナーを嵌めるのは家族に迷惑じゃないの?」
タマ「ウチは被害者やからな」
トレーナーの子を無理矢理孕むことができれば彼や学園からの賠償金が貰えるのだとタマは笑う
タマ「どけ。お前を殺してでもウチは行く」
ブルー「上等」
殺す気があるのなら殺されても構わないのだと解釈したブルー。彼女を死体にする気でタマと向き合う
このあと…
下3
オグトレ「待ってくれ!!」
オグトレは二人の間に割り込み待ったを掛ける
タマに手を掛けたり情報を話すと言うならブルーが個人客を買ってるのを言うと脅すがブルーには通じない
オグトレ「お前は良くてもトレーナーは違う」
ブルーが気にせずとも担当が売春をやっていたのならトレーナーは責任を問われることになる
それでも引こうとしないブルーを見たウィズとウララはトレーナーの為にもここは引こうとブルーを説得
オグトレはタマにバレたから今日は止めようとお互いに引かせる
その後トレーナー室に向かった三人はトレーナーに事情を説明する。話を聞いたトレーナーはまずブルーと話す
トレーナー「二人が止めなかったら殺してたよね」
ブルー「うん」
トレーナー「そうすることが僕の為だと思ったの?」
ブルー「……」
いつもは冷静で客観的に行動するブルーだか今日は感情的に動いてしまっていた
タマがトレーナーを襲い子を孕むということが許せず顔には出ていなかったがブルーはブチ切れていた
ブルーはかなり反省しているようだったがネイチャはどうしても聞きたいことがあると話を遮る
ネイチャ「ほんとに聞きたくないんだけどトレーナーさんとウィズには言わせたくないからアタシが聞くね」
ネイチャ「ブルーって誰か殺したことあるの?」
タマを躊躇いなく殺害しようとしたブルーだがまさか地元でそんなことはしていないはずだとメンバーは彼女を見る
ブルー「殺したことはない。けど死体は何度も見てる」
身体を売ったあと金を払わず逃げる輩は何人も居た。そういう男は全て消されているとブルーは淡々と語る
ネイチャ「……死体は?」
ブルー「内臓を引き摺り出して製鉄所か細かくしてトイレに流す」
プルメリア「ひっ……」
内臓は高く売れるからと淡々と語るブルーにプルメリアは恐怖で震えていた
その話を聞いたネイチャはトレーナーを慕っているブルーがなぜタマを殺害するという選択肢を取れたのかを理解する
いくら感情的になったとはいえトレーナーに迷惑がかかることはわかっているはず
それなのにその選択肢をとったということはー
ネイチャ「殺しても死体くらい処理できるから…………」
死体が無ければ殺害したこともわからない。なのでトレーナーに迷惑をかけることはないとブルーは考えていた
このあと…
下3
ウィズ「貴女が今まで処理してきた人とタマさんは全然違う」
ウィズはブルーの考えは甘過ぎると一蹴する
タマモクロス程のウマ娘が居なくなれば警察の動員は桁違いになるうえ学園の生徒やトレーナー全て洗い出される筈
ブルーの地元とは違いそんな簡単にはいかないと再度ウィズは否定する
トレーナー「もうそんなことは二度としないで」
殺しは当然として死体処理にも関わらないでくれとトレーナーは真剣な表情でブルーに語りかける
トレーナー「君にはもうそんな汚い物を触って欲しくないんだ……」
慣れているから大丈夫といったブルーの反応がショックだったトレーナーはなんとかその言葉を絞り出す
ブルーの強さの根源はプライドがほぼ無いことと劣悪過ぎる環境で生きていたこと
裕福な家庭に生まれたウマ娘からは考えられないブルーの生活。彼女は明日生きることに毎日を尽くしていた
以前から分かっていたことだがブルーは普通と違い過ぎる。これまでブルーは暴れたりといった理性を失うことはなかったので大目に見ることができた
しかし今回ブルーは冷静さを失い一線を越えようとしたがこれも認識の違いがある
普通の感覚なら命を奪うことは人として一線を越えることなのだがブルーはそうは考えていない
気に入らない奴は殺すということが地元では常識だったブルー。彼女にとって人の一線は無いに等しい
このあと…
下3
以前も言ったがブルーの地元の常識で考えるのではなくコチラに住む以上こちら側のルールに合わせなければいけないとトレーナーは注意する
殺しも死体処理も此方では何があってもどんな理由があっても絶対許されないと改めて説明する
プルメリア「殺しちゃダメって注意されなきゃわからないんですか……?」
声を震わせながら信じられないといった表情でブルーを見る。ウィズ達は売春とケシで既に耐性があったがまさか死体処理までやっているとは想像できなかった
今回ブルーはタマに怒り、お菓子感覚で殺意を取り出した。もし自分達が彼女を怒らせていたら最悪は死んでいたかもしれない
そんな考えがメンバーに過るがそれを察知したようにウララがフォローする
ウララ「ブルーちゃんはそんなことしないよ」
トレーナーに心酔しているブルーだが同じくらいチームのことを大切に思っている。いくら怒っても手を出すことは絶対にないと言い切る
ブルーはきっと死体遺棄や死体損壊という罪の存在を知らない。罪を知らないのだから後悔も存在しない
彼女に後悔して欲しいわけではないがブルーを社会に出れるようにするのもトレーナーの仕事
トレーナーはブルーに責任を持ってちゃんと常識を教えていくと宣言する
トレーナー「僕だけじゃ足りないから皆も手伝ってくれる?」
ネイチャ「仕方ないっていうかやらなきゃダメでしょ!?」
他にもまだ常識の認識違いがあってもおかしくない。何かあってからでは遅いので、そうならないようメンバーも協力することになる
このあと…
1 ディープに連絡
2 それはそうとタマが許せないウィズ
3 ルドトレをどうにかできないか
4 オグリに知らせるかどうか話し合い
5 自由安価
下3
同じ地元のディープが居た方が話しは進めやすいとウララが試しに連絡を取ってみると既に彼女は帰国していた
偶然にも近くに居るとのことだったので急いで来てもらいディープにも話しを聞くことに
ディープ「ヤリ逃げした奴を殺すのは普通だったな」
ブルーの言うことに偽りはなく死体から内臓を綺麗に取り出すのも普通に行われていたという
ディープ「けどあそこの話を持ち出すのは違うだろ?」
ディープはブルーに比べ何度も法を犯しているがそれは地元だけのことで世間の常識はまた別だと認識していた
ブルー「誰かれ構わず勝負を仕掛けるのに?」
ディープ「それは俺の生き様だからな」
速い奴に勝負を挑むことは自分にとって呼吸と同じでそこにはルールは存在しないとディープは断言する
ネイチャ(そういうとこはやっぱり一緒なんだ)
自分の望みを叶える為なら法もルールも関係ないという所はやはり二人の地元の影響があるのだろう
しかしディープは地元のルールは世間では通用しないことを認識し一般世間にそれなりに対応していた
ディープ「俺はケシも売るしエンコーもするけどよ、それとこれとは別だろ?」
ブルー「別なんだ……」
ディープ「おいおいマジかよブルー~」
ため息混じりでディープは肩を落とす。誰よりも頭がいいはずのブルーがなぜこんなこともわからないのかとディープは不思議で仕方ない
誰も教えてくれなかったからだとブルーは言うが地元を離れ普通に生活していれば分かるはずだとディープは呆れてしまう
このあと…
下3
ブルーがうんうん唸り考え込んでしまったのを見てディープはトレーナーに絡み出す
ディープ「ブルーから聞いたぞお前相当変態らしいな」
トレーナーの好みをブルーから聞いているディープはニヤニヤしながら話しかける
トレーナー「それは言わないで……」
ディープ「面白いことになったんだよなぁ?」
浮気騒動の全てを知っていたディープはトレーナーが頭を抱え苦しむのを見てご満悦の様子
ウララ「ディープちゃんはかなりのSだもんね」
買われた相手によって使い分けるが基本彼女はドSで相手を苦しめたり苦痛を与えるのが堪らないそうだ
ウララ「こっちに帰ってきたってことはヴェニュスパークちゃんに勝ったの?」
ディープ「あんなクソガキ相手にならなかったぜ!」
序盤はヴェニュスパークがリードしていたものの見事に追い込んでディープの圧勝だったという
ディープ「あの時のクソガキの顔ったら無かったよな!」
トレセンに通っていないディープは向こうからすればアマチュアのウマ娘だったがヴェニュスパークはそんな素人に負けてしまった
それはもう悔しそうな表情を浮かべていた彼女を見てディープは大満足だったようだ
話し終えたディープはそういえばと何かを思い出したようで懐から封筒を取り出しウララ達に見せる
ディープ「昨日ルドルフが来てこれを俺に渡していったんだよ」
中身はディープも知らず、今日トレセンの誰かと一緒に見て欲しいと言い残し去っていったという
ネイチャ「会長さんは今日休みだよね」
ブレーザー「自分とは見て欲しくないものってなんだろ」
ディープ「俺のトレセンの知り合いっていったらお前らだろ。だからピンクに呼ばれなくても来るつもりだったんだよ」
ウララからの連絡はタイミングが良かったと言いながらディープはルドルフから預かった封筒を開ける
封筒の中身…
下3
封筒の中には手紙が入っておりその内容はブライアン、エアグルーヴ、テイオー、シリウス、クリスエスに後を任せると書いてある
ディープ「主任ってお前のことだよな?」
トレーナーは頷くと主任にも宜しくと書いてあるとディープは言い手紙を閉じる
タンホイザ「つまりどういう意味?」
ディープ「こりゃアイツの遺書だな」
ネイチャ「うっそでしょ!?」
ルドルフが今日学園に来ていないのはそういうことだとディープは言う。そんなことは信じられないとネイチャ達はルドルフの元に向かう
下3コンマ
奇数 間に合わず
偶数 間に合う
ゾロ目 最中
ここは学園近くのキャンプ施設。グランピンクのような整った所ではなくキャンパーが敷地内に自由にテントを建てることができる
見通しが悪くキャンパーはあまり好まない場所でルドルフはテントを建てガムテープで隙間を塞いだ
薄着のルドルフはそんなテントの中で練炭を焚き仰向けになって寝転んでいた
ルドルフ(これなら誰にも迷惑をかけない)
寮での首吊りは後始末が手間になる上にその部屋が使えなくなるうえに誰が見ても自殺だと分かってしまう
季節の割に薄着のルドルフは暖をとる為に隙間を無くし練炭を焚いた。この状況ならすぐに自殺は疑われない
トレーナー達などわかる人にだけ自分の自殺が分かればいいのだとルドルフは朦朧とした意識の中そう考えていた
意識が遠くなるのを感じながらルドルフは満足そうな顔を浮かべている
ルドルフ(これで私の役目は終わりだ)
七冠を獲った時のことを走馬灯で見ながらルドルフは生涯を終えようとしていた
ディープ「おらっ!」
意識が無くなる直前、ディープがいつも携帯しているナイフでテントが破かれる
ネイチャ「本当に居た……」
ルドルフ「な……ぜ……」
どうしてここがわかったのかと聞きたいルドルフだがうまく喋ることができない
ウィズ「救急車呼んだからもう大丈夫!」
ウララ「二分の一を外しちゃったね」
ルドルフ「ふ……」
本当に死ねるかどうかルドルフの中で50パーセントでそれを外してしまったルドルフは笑うしかなかった
このあと…
下3
救急車を待つ間トレーナーはルドルフに語りかける
トレーナー「死は償いじゃない」
ルドルフが背負ったもの死では償えない、生きて償うのだとトレーナーは説得する
ルドルフ「生きて…………」
トレーナー「一人で無理なら僕も手伝うよ」
走れなくなったことを誤魔化し続けルドトレが金の為に好き勝手していたことを黙認していた
ルドルフは死でしか償えないと考えたがそれは違うとトレーナーは真っ向から否定した
鍼のお陰でまた走れるようにもなっているルドルフにはまだやるべきことがあるともトレーナーは言う
ルドルフ「君は…………」
プルメリア「救急車が来ましたー!」
救急車の音と共にルドルフの意識は途切れる
ルドトレ「ルドルフが死んだというのは本当なのか?」
ルドトレはタマからルドルフが死亡したと聞きその真偽を疑っている
タマ「主任と理事長が話しとるのを聞いたんや」
オグトレ「事故か自殺かはまだハッキリしていないらしい」
ルドルフが事故なんかで死ぬとは思えないルドトレだったが前理事長が事故として処理されたことを思い出す
ルドトレ(とうとうウマ娘まで消し出したか)
正常で健全な学園運営の為に邪魔者は消す。それは相手がウマ娘であっても関係ないのだとルドトレは戦慄する
この話を聞いたルドトレは暫くは大人しくするよう二人に命令する
このあと…
下3
ルドルフが入院している病室にテイオーやブライアン、エアグルーヴ、エアトレといった彼女に関係がある面々が集まっていた
彼女らには誤魔化しは必要ないとルドルフが自ら命を断とうとしたことをトレーナーが説明する
テイオー「会長が…嘘だよ……」
ルドルフ「私は尊敬されるようなウマ娘ではないんだ」
エアグルーヴ「私は信じません!この男に脅されてそう言ってるに違いありません!」
エアトレ「見苦しいわよグルーヴ」
エアグルーヴ「黙れ…!!」
七冠を取ったことに間違いないがその後のルドルフは偽りしかなかったことをテイオーとエアグルーヴは信じられない
ブライアン「死ねていれば良かったな」
ルドルフ「ああ、ブライアンの言う通りだ」
吐き捨てるように言うブライアンの台詞をルドルフは本当にその通りだと肯定する
ルドルフ「私は助けられてしまった。生きて償う以外にも私には使い道があるようだからな」
ルドトレの動きを止める為にタマとオグリトレにルドルフは死んだと偽の情報を流した
当然理事長も協力者で一刻も早くルドトレを捕まえることが大事だと理事長も考えていた
トレーナー「ルドルフがどうなっているかは誰にも話さないで欲しいんです」
病室に集められた四人に口止めをするトレーナー。学園ではルドルフが無断欠席を続けていると噂になっていた
四人に口止めをしたところで誤魔化せるのは数日。その数日間でルドトレ及びタマ達を捕まえるしかない
エアトレ「当てはあるのか?」
トレーナー「ルドルフをまた使うことになりますが…」
ルドルフ「どう扱ってくれても構わない」
生きて償うのだから死ぬこと以外全てのことをするとルドルフは笑みを浮かべる
このあと…
下3
タマ(ルドルフが生きとるってホンマなんか?)
学園近くでルドルフらしき人物が確認されたと噂を聞きまさかと思いタマは目撃された場所を確認しに来ていた
タマ(この近くにキャンプ場があったよな?まさか…)
タンホイザ「来たーー!」
ウィズ「確保!」
まんまと現れたタマ捕獲するキタルファメンバー。彼女を尋問しルドトレの場所を聞き出そうと試みる
タマ「……」
しかしタマは捕まえられから一言も発せず質問に答えようともしない
ブルー「爪でも剥がす?」
ネイチャ「だからさぁ……」
ブルーがしようとしていることは拷問だとネイチャは説明している間、トレーナーはタマと会話を試みる
トレーナー「どうしてルドトレを庇うの?」
タマ「……」
トレーナー「あの人ってそんなにお金持ってないよね?」
ブレーザー「どうせタニマチ関連でしょ」
ルドトレは前理事長と同じようにウマ娘でまだ儲けようとしている
タマが彼を庇うのはやはりウマ娘は高く売れるからでありルドトレからの報酬が無ければ生活はできない
このあと…
下3
トレーナー「彼女から聞き出せないならオグトレに聞こう」
タマとオグトレの会話を聞いていたウィズは彼は責めればすぐに答えてくれるだろうとトレーナーの意見に賛成する
場合によってルドトレに協力していたことはオグリには黙っておくと交換条件を出せば乗ってくる確率は高い
プルメリア「タマさんに使ったのと同じ作戦を使いますか?」
トレーナー「いや、タマを捕まえたから直接彼と話そう」
自分とキタルファで彼を問い詰める作戦でいこうとトレーナーは決めすぐに学園に戻ろうと提案する
ブルー「私がタマを見張ってる」
彼女が逃げ出してしまえばオグトレと交渉は成功しないかもしれない。自分がここに残るとブルーは言い出す
確かに見張り役は必要だと納得しトレーナー達はブルーを残し学園に居るオグトレの元に向かった
タマ「……」
ブルーと二人きりになってもタマは喋る気はなくじっと黙ったままでいる
タマを捕まえたのはキャンプ場近くの空き地。このまま空き地の裏手、山の方に迎えばキャンプ場に向かえる
ブルー「……」
ブルーもまた無言でタマを担ぎ空き地の裏手から山の方にどんどん向かっていく
人目から離れたところでブルーは乱暴にタマを放り投げる。身動きできないタマはそれでも何も言おうとしない
ブルー「貴女を拷問する」
爪を剥がし指を潰すだけでなく苦痛の限りを味わってもらうとペンチを持ちながらブルーは言う
タマはそんなことができるはずがないとたかを括っているがブルーなら本気でやってしまう
このあと…
1 あっさりオグトレ吐く
2 オグトレ学園に居ない
3 ルドルフの死に怯え理事長に自首していたオグトレ
4 ブルーだけ残すのはマズイと気付くネイチャ
5 タマが情報を吐いたとブルーがトレーナーに報告
6 自由安価
下3
オグトレ「ルドトレの居場所も…彼の企みも全て話す…」
トレーナー達が話しかけると意外なほどあっさりとオグトレはルドトレについての情報を話し出した
ルドトレはある廃墟を根城にしておりウマ娘を使ったギャンブルの計画を企んでいるとのこと
ウィズ「ギャンブルって…?ウマ娘が賭けの対象になること?」
トレーナー「ひょっとしてばんえいウマレースの仕組みを利用しようとしてるのかな」
オグトレ「知っていたか……」
ばんえいウマ娘が行っているシステムを大きくすればかなりの儲けになるとルドトレは考えていたようだ
オグトレは一度その構想とギャンブルとしてのシステムを聞いたことがあるが完璧だったという
オグトレ「儲けは着順によりウマ娘にも還元され胴元は絶対に損がない」
これまでに無い画期的なギャンブルとして成功する確率がかなり高いとオグトレは話す
トレーナー「でも彼が絡んでるならそんなヌルいことはしないよね」
オグトレ「ああ、ルドトレは負けが続いたウマ娘をタニマチ以外にも安価で売り捌こうと考えていた」
勝ち続ければばウマ娘と運営が儲かり、負けが続けばマニアに売る。ルドトレの計画に隙は無いようだった
ウィズ達はウマ娘でギャンブルなど許されないと騒いでいるがトレーナーだけはじっと考え込んでいた
トレーナー(負け続けたとしても売ったりなんかしないで……)
ルドトレが絡んでいるので受け入れられない部分は多いがシステム自体はばんえいレースと同じもの
もし自分がこのシステムを使うならと考えていたがウィズ達がルドトレの所に向かうと騒ぎ出したのでトレーナーはその考えを頭の隅に置いた
このあと…
下3
タマ(拷問とか安い言葉しか知らんボケやな)
準備を終えたブルーはペンチを持ちゆっくりと近付いてくるがタマは脅しだと確信している
もし自分を傷付けたりすればトレーナーだけでなくキタルファに迷惑がかかってしまう
そんなことをブルーがするはずがないと余裕の表情で居たタマ。その余裕はブルーの行動により無くなっていく
ブルー「よいしょ」
辺りを探してみたが服や布切れが落ちておらず仕方なくブルーは下着を脱ぎタマの口にねじ込む
タマ(はぁ!?)
何をしているのか理解できず抵抗しようとタマは身体を動かすがブルーはタマの顔面を左手で鷲掴みにし動けないようにする
ブルー「まずは親指から」
ペンチをタマの親指の爪を掴んだ瞬間、タマはこれまでに感じたことのない恐怖を体験する
ブルーの表情はハサミで紙を切るかの如く冷静だった。彼女の爪を剥がすことに躊躇もなにも無い
ブルーにとってみれば爪を剥がしたり指を潰すことは何度もやってきたこと。今更ためらうことも無い
タマ「ひぎゃ……!!」
この時点でタマは脅しでないことに気付き全身が震えるがもう遅い。ブルーが爪を剥がそうとした瞬間にブルーのスマホに着信があった
ブルー「わかった」
ブルーとタマを二人きりにしてるのは不味いと気付たトレーナーはオグトレが吐いたから合流だとすぐに連絡をした
間一髪でトレーナーの連絡は間に合い拷問を止め辞めブルーは拘束されたタマを放置し学園に戻る
このあと…
1 早速ルドトレを捕まえに
2 作戦会議
3 ディープも呼ぶ
4 ルドルフの死が偽装だとバレるギリギリまで泳がせる
5 自由安価
下3
ルドトレが新たな情報を手に入れる前に捕まえてしまおうとキタルファとトレーナーは廃墟に向かった
逃走経路がいくつもあることを想定しペアを組んでそれぞれが違う方向から廃墟へと近付く
ウィズとブレーザーは北、ネイチャとタンホイザは東、ブルーとプルメリアは西、トレーナーとタキオンは南の位置
タキオン「こっちに逃げてくることはまずないだろうねぇ」
トレーナー「多分そうだね」
廃墟は丘の上に建っており南は崖となっている。ここが一番確率が低いということでトレーナーとタキオンが南を担当することになった
逃げずに大人しく捕まってくれればいいのだがそう簡単にいかないということは予想できる
タキオン「いざという時の準備はあるはずだよ」
万が一場所が知られてもその対策はしているはずとトレーナー達は警戒する
このあと…
下3
「コソコソと何をしている」
タキオン「おやぁ?」
トレーナー「!!」
トレーナー達の前にばんえいウマ娘が現れる。彼女はルドトレに雇われた用心棒のようだ
タマと連絡が取れなくなったことを不審に思ったルドトレはばんえいウマ娘に連絡をとり廃墟に配置していた
トレーナー「そうか!」
なぜルドトレがウマ娘を使ったギャンブルを思い付いたのか。それはばんえいウマ娘と繋がっているからだった
彼は用心棒としてばんえいウマ娘を雇っていたが彼女達からばんえいレースの話を聞いた
それをヒントにあのギャンブルを思い付いたのだとトレーナーは理解し、彼がばんえいウマ娘と繋がっていることを自分なら見抜けたと後悔もした
キタルファ全員でならばんえいウマ娘の一人なら止めることができたが今はペアで別れてしまっている
ばんえいウマ娘はここにいる一人とは考えられない。自分の方がピンチであるがトレーナーはウィズ達をかなり心配している
タキオン「心配する必要はないよ」
こんなこともあろうかとタキオンはとても役立つものを持ってきていると言う
タキオン「少々危険かもしれないが問題ないね?」
日頃から人体実験を繰り返しているタキオンが危険というのだからまともなモノではない
しかしそれ以外に選択肢は無いとトレーナーはタキオンにソレを使用することを許可した
タキオンが使ったのは…
1 強酸ばら撒く
2 有毒ガス
3 強力媚薬
4 爆弾
5 超強爆弾
6 閃光弾
7 爆音弾
8 自由安価
下3
タキオン「耳を塞いでいたまえ」
トレーナーにそう告げタキオンは懐からスーパーボールのようなものを取り出しその場に落とす
「なにを…」
タキオン「ふぅん」
耳をペタリと頭に付けるとタキオンはそのボールを思い切り踏む。すると僅かな光と共に爆音が鳴り響いた
トレーナー「~~!」
耳を塞いでいてもかなりの音でトレーナーはフラつく。一方でタキオンは満足そうに笑みを浮かべていた
タキオン「癇癪玉のサイズでこの威力!素晴らしい!」
爆音をくらったばんえいウマ娘は耐え切れず気絶しその場に倒れ込んでいた
トレーナー「ウィズ達は…!?」
タキオン「ん?なんだいトレーナー君?」
耳を塞いでいたとはいえタキオンが弾を踏んだということは一番近かったということ
あまりの爆音で彼女は一時的に耳が聞こえなくなっておりトレーナーと意思疎通ができない
トレーナー「ウィズ達が心配だ!」
タキオン「ウインナー?」
トレーナー「ここから離れるわけにはいかないし…!」
ウィズ達の所にもばんえいウマ娘が居たとすれば状況はよくない。かといって二人はここから離れることができずトレーナーは歯痒い思いで廃墟を見ている
このあと…
下3
ブルーとプルメリアの方も用心棒のばんえいウマ娘を相手にしていた
ブルーはプルメリアとの二人ではばんえいウマ娘に勝てないと察し用心棒を買収しようとしていた
ブルー「ルドトレよりトレーナーの方がお金を持ってる」
「ほう?」
トレーナーの相手をしてあげればその度に金が手に入るとばんえいウマ娘を説得する
プルメリア「ブルーさん…?」
そんな約束をしていいのかとプルメリアは心配するが大丈夫だとブルーは返事をする
ブルー「トレーナーはマモフィリアだから貴女を気にいる」
「なんだそりゃ?」
ブルー「有り得ないくらい大きい胸が好きな性癖」
ブルーはディープが見つけてきた褐色ばんえいウマ娘の名前を出す。横の繋がりが強い彼女達ならきっと知っていると判断した
「ちょっと待ってろ」
ブルー(やっぱり知ってた)
ブルーの読みは当たり彼女は褐色ばんえいウマ娘を知っていたようで誰かと連絡を取り出した
プルメリア「他の皆さんは大丈夫でしょうか?」
ブルー「わからない」
自分たちは何とかなりそうだがウィズ達は大丈夫かとプルメリアはかなり心配している
このあと…
下3
ウィズ(これがばんえいウマ娘!)
ブレーザー(生で見るのは初めてだけどヤバ過ぎ)
ウィズ達の方もルドトレの用心棒であるばんえいウマ娘と対峙していた
二人はばんえいを前にして同じウマ娘とは思えない身長と筋肉差に思わずたじろぐ
「邪魔者は排除しろって命令なんだよ」
敵を排除しなければ報酬は支払われないと言われているので覚悟しろとばんえいウマ娘は二人に迫る
ブレーザー「私降りてもいい?」
迫るばんえいウマ娘を前にブレーザーはこの件から降りると言い始めた
ウィズ「なんで!?」
ブレーザー「脚に怪我でもしたら無理だし」
彼女の夢だった凱旋門賞はウマレーターのお陰で現実的なものとなった。そんな状況で怪我をしたくないとブレーザーは話す
ブレーザー「悪いけど他人より自分の方が大事だから」
ウィズ「そんな!」
「仲間割れならこっちとしては楽だな」
ブレーザーが邪魔しないのならウィズだけをどうにかすればいいとばんえいウマ娘は指をポキポキと鳴らす
ブレーザー「ばんえいウマ娘が居るのは想定外だしウィズも無茶しなくていいって」
ウィズ「うう……!」
自分の将来とルドトレを捕まえることを天秤にかけてしまったウィズはばんえいウマ娘を止めようとできない
このあと…
下3
タキオン(これを君達に渡しておこう)
ウィズ達は別れる寸前にタキオンから催涙スプレーの成分が詰まったスーパーボール大の弾を渡されていた
これならばんえいウマ娘にも効くはずだとウィズは戦うことを決め彼女と向き合う
「一人で勝てると思ってるのか?」
ブレーザー「……」
やはりブレーザーは戦う気がなくばんえいウマ娘とは向き合わずウィズだけが彼女と対峙する
ウィズ(失敗したら終わる!)
絶対に外せないとウィズはポケットの中で弾を握り締め投げ付けようとしていた
その時、南の方角からとてつもない音が聞こえてくる。ウィズはもちろんばんえいウマ娘も何事だと音のした方を見た
ウィズ「今だ!!」
この隙を逃すわけにはいかないとウィズは彼女に向かい弾を投げる
ウィズ「あ…!!」
しかし緊張からか外してしまいあさっての方向に弾が飛んでいく。万事休すかと思いきやもう一つ飛んできた弾が彼女の顔面に直撃する
「ぎゃああああああ!!」
タキオン印の濃縮催涙弾の威力は強烈でばんえいウマ娘は叫び声をあげのたうち回る
ウィズ「ブレーザー!」
ブレーザー「ふんっ」
この隙を逃すバカではないとブレーザーは土壇場でばんえいウマ娘に弾を投げた
信じていたとウィズは彼女に抱き着きブレーザーはどこかぎこちない表情を浮かべていた
ネイチャ達は…
下3
ネイチャ達の方に用心棒のばんえいウマ娘は存在せず二人は廃墟の中へと入っていく
ネイチャ「明らかにさっきまでいた感じ…一歩遅かったか」
タンホイザ「2階にも居ないです!」
廃墟だというのに生活感のある部屋を見つけるももぬけの殻。あと少し早ければルドトレを捕まえられただろう
ネイチャ「なにこれ?」
生活間のある部屋の机の上に放置された書類をネイチャは見つけそには「ケイバ」という文字が書いてあった
ネイチャ「あ」
その文字を見た瞬間にネイチャの頭の中では見たことが無いはずの景色が再生された
ネイチャ「アリマ」
ネイチャ「サンチャク」
ネイチャ「マツナガ」
頭の中で湧き出てくる情報に耐え切れずネイチャは痙攣しながら単語を吐き出していく
タンホイザ「しっかりしてネイチャーー!」
彼女の元にやってきたタンホイザはすぐにネイチャがおかしいことに気付き強烈なビンタをお見舞いする
ネイチャ「はぁっ……!!はぁ…はぁ……」
正気に戻ったネイチャは水中で息を止めていたかのように大量の空気を吸い込む。タンホイザは二発目を振りかぶっておりネイチャは慌てて彼女を止める
ネイチャ「もう大丈夫だから!大丈夫!」
タンホイザ「ぇーーい!」
ネイチャ「大丈夫だって言ってるじゃん!!」
タンホイザの二発目のビンタを躱したネイチャはルドトレはまだ近くにいるかもしれないとトレーナーに連絡をとる
このあと…
下3
ネイチャからの連絡でルドトレに逃げられたことを知ったトレーナーは一度集まろうとキタルファに集合をかける
トレーナー「みんな無事でよかったよ」
トレーナーの元に集まるキタルファ面々。ネイチャはこの書類を忘れていったようだとトレーナーに渡す
トレーナー「どうしてブルーとプルメリアがばんえいウマ娘といるの?」
「よお」
ウィズはばんえいウマ娘を警戒しネイチャとタンホイザは事情がよくわかっていない
ネイチャ達はブレーザーから用心棒のことを聞いている間にブルーはトレーナーに事情を説明する
トレーナー「なんで勝手にそんなことを……二人が怪我をするよりマシだけど……」
トレーナーがばんえいウマ娘を勝手に買うと約束してしまったと聞きトレーナーは頭を抱える
しかし状況を考えるとばんえいウマ娘と対立しないというのは頭の良い選択肢だったといえる
ウィズ「よくもトレーナーを!」
話を聞いていたウィズはブルーを今にも手が出そうな勢いで睨み付けていた
「今更買わないってのはナシだぜ」
トレーナー「わかってる…」
彼女もまた胸が大きくトレーナーは間違いなく満足できるだろうがウィズを裏切ることになる
トレーナー「とりあえず学園に帰ろうか」
ルドトレに逃げられたことには変わらないのでこれ以上ここに用はないと結論付ける
タマとオグトレはもう彼と切れたも当然で、これからはルドトレの情報を入手することは難しくなるだろう
だがネイチャが持ってきてくれた書類…ケイバについての情報がある。これがあればなんとかなるとトレーナーは考えた
トレーナー(彼がこれを手離すわけがない)
「ケイバ」という単語をどこかで聞けばルドトレが間違いなく絡んでいてその時はまた彼に近付けるだろう
このあと…
下3
廃墟から学園に戻りトレーナーは理事長とエアトレにルドトレには逃げられてしまったことを報告した
樫本理事長「一言相談して欲しかったですね…」
情報を入手してすぐにトレーナー達はルドトレを捕まえにいったことに理事長は苦言を呈する
しかしこれには事情があってのことだとトレーナーは釈明する
トレーナー「ルドトレと繋がっている人はまだいるはずです」
タマとオグトレの他にも学園には彼と繋がっている人物がいるとトレーナーは確信していた
理事長を信じていないわけではないが極力情報を誰にも漏らしたくなかったからだと説明され理事長は納得したようだった
エアトレ「それでも奴を逃したな」
ルドトレに関して情報を入手してすぐに行動に移したにも関わらず彼を逃してしまった
タマからの連絡が途絶えたことで情報が漏れたと考えルドトレは逃走した。トレーナーはそう考えていたが一つ気になることがあったという
トレーナー「彼がケイバの書類を置いていったということはかなり慌てていたはずです」
用心棒のばんえいウマ娘を用意したにも関わらず逃げるのが遅れたのはどういうことなのか説明がつかない
そもそも置いてあった書類はもう必要無いものかもしれないしばんえいウマ娘が片付けてくれるという驕りがあったかもしれない
様々な可能性が考えられるがこの可能性もあるとトレーナーは声を震わせる
トレーナー「キタルファの誰かが…彼と繋がっているかもしれません」
全ての可能性を考えるとトレーナーは二人に話す
このあと…
下3
トレーナーが二人への報告を終えた帰り道にブルーに説得されたばんえいウマ娘に捕まる
「話を忘れたわけじゃないだろうな?」
ウィズの事を考えると申し訳無くなりヤる気が起きそうにない。金は渡すから帰ってくれとトレーナーは頼む
「金だけ貰うんじゃ乞食と同じじゃねぇかよ」
対価が無ければ報酬は受け取らないと言うばんえいウマ娘に困っているとブルーが背後からやってくる
ブルー「施しが欲しいんじゃなくてちゃんとしたお金が欲しいの」
自分もそうだったから彼女達の気持ちがわかるとブルーは言いばんえいウマ娘はその通りだと頷く
ブルー「トレーナーがシたくないなら私がシてくる」
「金はこの男が払うんだよな?」
ブルー「そう」
ウィズに申し訳ないというのならトレーナーの代わりに自分がばんえいウマ娘の相手をするとブルーは提案する
そんなことをしなくてもとトレーナーは止めるがこれが一番なのだとブルーは譲らない
ブルー「トレーナーには苦しんで欲しくない」
どうしても自分がシてくるのが嫌ならタキオンの薬で理性を飛ばすかとブルーはもう一つの選択肢を持ってくる
このあと…
下3
ヤる以外の選択肢はないのかと聞くトレーナー。ルドトレの居場所を聞かされていたら教えて欲しいと頼む
トレーナー「彼に関する情報を教えてくれたら報酬を払うよ」
これで乞食ではない筈だと説得しブルーはもそれは一理あると肯定する
ブルー「情報が買えるならそれでもいいはず」
「そりゃいいけどよ、具体的なことは聞いてないぜ」
ブルー「大まかなことは聞いてるんだ」
ばんえいレースの本拠地は北海道でありルドトレはそこに向かったのだろうと彼女は話す
今では地方でもばんえいレースが開かれているがやはり最大手は北海道になる
最大手といってもマイナー競技であることには変わりなく小さい団体なのだがルドトレはばんえいレースを参考にケイバを考えている
そうなると現地で直接確認したいはずであるのでルドトレは北海道にいると考えられるのだという
ブルー「ルドトレとばんえいの話をしたの?」
「チケットの話をしたら興味深そうにしてたな。アイツがなんか考えてたのはばんえいのをパクったやつだろ」
彼についての手がかりは無かったのでこの情報は大きい。だから報酬を払うとばんえいウマ娘には無理矢理納得してもらった
このあと…
下3
トレーナー(北海道か……)
北海道に行って確認してみたいと考えるが主任の自分が学園を開けるわけにはいかない
それに北海道は広過ぎるので特定の地域や地名を絞り込めなければ行く意味がない
ばんえいレースの本拠地にルドトレは向かうだろうがどこに潜伏しているかは不明
ここは情報が揃うまで待つしかないという結論になってしまいトレーナーは深いため息をつく
ルドトレを放置すればするほど傷付くウマ娘は増えていき彼を捕まえなければ被害者は増えていくばかり
自分には何もできないのかとトレーナーは何度もため息をついてしまう
トレーナー(落ち込んでばかりもいられないんだよね)
主任としての仕事が多いうえにプロジェクトL'Arcについてメイとの打ち合わせもある
もしプロジェクトL'Arcのトレーナーを引き受けて欲しいとメイに言われれば断ることはできない
そうなればルドトレのことに構っている暇はなく永遠と仕事をしているしかなくなるだろう
トレーナー(サブトレーナーか…ちょっと考えちゃうよね)
主任の仕事が忙しくキタルファのトレーニングを最初から最後まで見れない日が多くなっていた
指導がそこまで必要でないトレーニングを来れない時に回したりしていたがそれも限界がきている
エアトレのように担当が一人しかいないトレーナーやまだ担当がいないトレーナーをサブとして迎え入れることは有りだとトレーナーは考えるようになっていた
このあと…
1 エアトレに相談
2 樫本理事長に相談
3 オグトレと話
4 タマがあれから帰ってきてないと聞く
5 ルドルフに呼び出される
6 自由安価
下3
エアトレ「主任ならば忙しくて当然だと言いたいところだがお前は忙し過ぎるな」
エアトレも副主任として仕事が多いがプロジェクトL'Arcには関係しておらずエアグルーヴ以外に担当を持っていない
トレーナーの話を聞いたエアトレは彼の忙しさはキャパを超えたものであると判断する
エアトレ「サブトレーナーなら引き受けないこともない」
トレーナー「本当ですか!」
エアトレ(ここで恩を売っておくのは悪くないだろう)
エアトレはまだトレーナーを狙っておりもっと彼に近付く為にもここはサブトレーナーを引き受けた方がいいと考えた
エアトレ(私の家で打ち合わせだと連れ込み酔わせればいい)
トレーナーは特別酒に強くないことがわかったのでまた泥酔させればチャンスはくる
エアトレはトレーナーをパートナーとして手に入れる他にも主任と副主任が仲がいい所を見せるのは良いアピールにもなると考えた
ルドトレのような存在を再び生まない為にも主任と副主任がバラバラではいけない
トレーナーのサブトレーナーを務めることで彼を狙うと同時に学園の平穏にも効果がある
一つの仕事で二つ以上のメリットを生み出す彼女もまた強かなトレーナーだった
このあと…
下3
モブ1「トレーナーさんはいますか?」
エアトレ「なんだお前達は、まだ私が主任と話している」
モブ2「私のトレーナーになってください!」
モブ3「私をキタルファにいれて下さい!」
エアトレとの会話の最中だというのにトレーナーのいないウマ娘達がトレーナーになって欲しいと詰めかけてくる
キタルファがチームシリウスより優れていることは知っていたが、まさかこんな人気だとはエアトレは知らなかった
多い仕事の他に彼女達のようなチーム志願者の相手をしていたのかとエアトレは呆れてしまう
エアトレ「そんなものは適当に遇らっておけ」
トレーナー「僕を頼ってきてくれたのにそんなことできません」
トレーナーは律儀に彼女達の話を聞き一人一人に違った答え方をしていた
こんなことをしているからやることが減らないのだと文句を言うがこれが彼の特徴でもあった
チームの仲の良さもキタルファの特徴だがその環境を作ったのはトレーナーである
どんな意見でも聞き漏らさず全てを聞きその上で答えを導く。これは彼にしかできないというより面倒で誰もやろうとしなかったこと
そんなことをトレーナーは平然とやってのけていたようだ
このあと…
下3
ウィズ「トレーナーの実力が認められたのは嬉しいけどこんなに忙しくなるなんて」
ネイチャ「でもまあ当然っちゃ当然だよね~」
トレーナーの実力が世間に認められたのは嬉しいがそのせいでこんなに多忙になるとはとキタルファメンバーは会議を行っていた
ブレーザー「G1獲ってるウマ娘もトレーナー狙ってるって」
タンホイザ「その噂は聞いたことある!」
更に最近は無名のウマ娘だけではなく強豪ウマ娘もトレーナーを狙い始めたらしい
こうなってしまったのは自分達が活躍したこともあるがシリウスが衰退したことも大きいとタキオンは分析する
ブルー「それもあるけど一番は私達」
プルメリア「そうだと思います…」
新入生二人をここまで育てあげたトレーナーだからこそ評価は上がる一方なのだろう
ネイチャ「サブトレを持っても逆効果っしょ?」
ウィズ「トレーナーなら余裕ができたとか言って新しい子を入れるに決まってます」
トレーナーはサブトレーナーを考えていたがウィズ達は彼の性格をよく知っている
トレーナーが楽をする為には根本的から変えていかなければいけないがその方法が分からない
タキオン「モルモット君の腕を増やすことはできるよ。この腕が増える君一号を使えば!」
プルメリア「ロボットアーム!?」
ネイチャ「アタシ達でできることをするとかしかないかもね」
トレーナーの負担が少しでも減るように自分達で出来ることはやるというありふれた答えには辿りついた
このあと…
下3
シャカール「オマエがキタルファのトレーナーだな」
トレーナー室に向かおうとしていたトレーナーをエアシャカールが呼び止めた
彼女もまたキタルファへの参加希望だと考えたトレーナーは無名ウマ娘達と同じように話しを聞こうとする
しかしシャカールはノートパソコンを取り出しこれまでのキタルファのデータを見せてくる
ブルーを始めウィズ達の今年の戦績は素晴らしいものでありトレセンで一番のチームといえる
だが去年までのキタルファはありふれたチームであり注目される要素も無かったとシャカールのデータが示している
シャカール「テメェやってんな?」
たった一年でチームがここまで伸びるデータはこれまでに無いうえにブルーとプルメリアが活躍しているのも証拠だとシャカールは言い切る
シャカール「タキオンをチームに入れたのもそういうことだろ?」
違法な薬物やドーピングをキタルファは慢性的に行なっており、副作用を消す為にタキオンを率いれたのだと分析した
シャカール「そうじゃなきゃ説明がつかねぇんだよ」
データは嘘を付かないとシャカールは決め付けるがトレーナーは絶対にそんなことはしないと否定する
トレーナー「それと勘違いしてるみたいだから言っておくけどタキオンが素直に言うことを聞くと思う?」
シャカール「チッ」
そう言われると確かにそうだとシャカールは納得する。だがキタルファの成長具合はおかしいことに変わりはないと引き続きトレーナーを責める
トレーナー「データが全てじゃないってことかな」
ロジカルを求める彼女には閃きを受け入れたと言っても納得しないだろうとトレーナーは考えた
このあと…
下3
エアシャカールだけでなく一部のウマ娘やトレーナーからもドーピングを疑われていることを知る
みんなには一回検査を受けて貰ってドーピングなどはしてないと証明するべきかとトレーナーは考えている
トレーナー(でも次は結果を疑われちゃうよね)
一度疑われてしまうとなにをしても疑われる。検査を受けたとしてもその結果を改ざんしたといわれるだろう
結果を出せば外野は黙るかと思っていたがシャカールのようにデータを用いられると弱い
「閃き」という常識外でありロジカルで無いもののお陰でキタルファは飛躍的な成長を遂げた
こんなことを言った所で信じてもらえないどころか自分がクスリをやっていると疑われるだろう
エアトレ「お前の活躍を妬む奴など無視すればいい」
トレーナー「トレーナーだけじゃなくウマ娘にも疑われているんです」
エアトレ「む……それは対策が必要か……」
どうすればいいのかをエアトレに相談すると何かしらの対策をとるべきだと助言をもらう
しかし具体的にどうすればいいのかはすぐに出てこないとエアトレはそれ以上のアドバイスはできなかった
エアトレ「これは先延ばしにできる問題じゃない。お前のサブトレーナーのことも合わせて仕事終わりに私の家で話し合おう」
トレーナー「わかりました」
外に漏れては大変だからとエアトレは自宅での会議を提案しトレーナーはそれを肯定する
彼女の言動を疑わかなかったトレーナー。まんまと連れ込まれたことに気付くことはできなかった
このあと…
1 真面目に話し合い
2 酒が入りいい感じに
3 トレーナーのみ酔う
4 二人ともベロベロ
5 女帝のトレーナーは伊達じゃなかった
6 自由安価
下3
エアトレ宅で二人は真剣に話し合い良い意見交換ができた。サブトレーナーについても大筋で話がまとまった
やがて夜食だと食事と酒が入りながら二人の会話は続いていき気付けば二人ともベロベロに酔っていた
エアトレ「お前はぁ~なんでそんなにデカい胸がいいんだぁ」
エアトレはトレーナーの性癖に触れ、何故そんなにデカい胸が好きなのかを聞く
トレーナー「家族の影響かもしれません~」
母も姉も妹もかなりデカかったのでその影響かもとトレーナーは話す
エアトレ「そんなにデカいのかぁ?」
トレーナー「大きかったですよ~」
これよりデカいのかとエアトレはまたトレーナーに胸を見せる。まじまじと確認したトレーナーは彼女の胸を鼻で笑う
トレーナー「ちっちゃ~~ド貧乳~」
エアトレ「貴様ぁー!」
いまの言葉を撤回しろとトレーナーにヘッドロックをかけるエアトレ。もちろん本気ではないがトレーナーの様子がおかしくなる
トレーナー「んん~~ふぅ~」
エアトレ「どうしたぁ?これくらいで痛がる柔な男じゃないだろぉ」
トレーナー「これだめ…こういうの好き……」
上半身裸のエアトレにヘッドロックをされているトレーナー。彼の頭の真横にはエアトレの胸がある
エアトレ「どうしたいんだ?私に言ってみろ」
トレーナー「んん……」
いつもと違い甘い言葉でトレーナーに話しかける。これが効いたようでトレーナーはとろんとした目になってきている
エアトレ(ひょっとすると甘えられていないのか?)
幼少期のトレーナーはもっと姉と母親に甘えたかったのではとエアトレは酒が入った頭で考えていた
いつもと明らかに違う彼を見たエアトレはこれはチャンスだと更にトレーナーを攻める
エアトレ「誰も見ていないから甘えてもいいぞ」
トレーナー「……っ」
エアトレの予想は当たっており彼女の腕から頭を外し、静かにエアトレに正面から抱き着く
トレーナー「ん…はぁ……」
エアトレ(堕ちたな)
あとは仕上げだとエアトレは妖しい笑みを浮かべていた
このあと…
下3
トレーナー「エアトレさんは少し姉さんに似ているかも知れません…」
そう言いながらトレーナーは彼女から離れる。やはりウィズの事を考えると罪悪感でヤる気にはなれないようだ
それと浮気を責められて以降ED気味だと元気なく話すトレーナー
エアトレ「全く勃たないのか?」
トレーナー「全くでは無いんですけど…」
大好きなオカズを使ってようやくといったところで状況は良くない。それを聞いたエアトレは病院には行ったのかと質問する
トレーナー「まだ行けてません」
エアトレ「早く行け…いやそうか行く暇もないのか」
トレーナーには休みらしい休みはなくここ一ヶ月で丸一日休みだった日は存在していない
エアトレ「心因的なものが原因なら厄介だな」
トレーナー「こんなことはウィズには話せませんし…」
彼女に対して勃たないなど相談できるはずがないとトレーナーは落ち込む。それを見たエアトレはここはチャンスだと思い付く
エアトレ「なら私が相手をしてやろう」
トレーナー「ですから…」
エアトレ「浮気にならなければ良いんだろう?」
トレーナーを抱き寄せ手を股間にやりゆっくりと撫で回すがそれ以上のことはしない
エアトレ「私を姉だと思っていい」
慌てず手を出さず少しずつ彼の中で大きな存在となっていこうとエアトレの戦略が決まる
彼女がサブトレーナーになることにより必然的に距離も縮まるので勝算がたるとエアトレは考えていた
このあと…
下3
トレーナー「…ごめんなさい!」
エアトレ「おい待て!おい!」
メンバー全員に自身の浮気と性癖について責められたことがフラッシュバックしトレーナーは逃げ出す
荷物も全てエアトレの部屋に置いたままトレーナーは外へ飛び出してしまった
主任にまで出世し力をつけてきた彼だったが心がまだ完全には追いついていなかった
自分の弱さを彼女に話せないトレーナーだからこそエアトレの侵入を許してしまった
自分の立場を利用するエアトレの上手さもあったが女性の前で簡単に隙を与えてしまった
そもそも彼はありふれたチームのトレーナーでありブルーと関わったことでトレーナーの運命は大きく変わった
トレーナー「う……」
突然走り出したことで酔いが回ってしまいトレーナーはそこから動けなくなってしまった
ふと空を見上げると綺麗な三日月が見えたがトレーナーは月を見ても綺麗とは思えなかった
トレーナー「惨めだって笑われてるなぁ…」
彼の目には夜空に輝く黄金の三日月ではなくこちらを見て嘲笑っている口に見えていた
休みもなく働き続けた結果がこれでは笑われても仕方ないとトレーナーは俯く
このあと誰がやってきた?
下3
ブルー「トレーナー」
夜中だというのに何故かブルーがトレーナーの前に現れる。彼はどうしてここにブルーがいるのかなど考える余裕はない
ブルー「トレーナーにだけは苦しんで欲しくない」
このまま朝を迎えればまた仕事が始まる。そうなればまたトレーナーは苦しんでしまうとブルーは言う
トレーナー「僕が悪いんだ…」
ブルー「トレーナーは悪くない」
浮気のことも性癖のこともトレーナーは悪くないのだとブルーは彼の全てを肯定した
ブルー「トレーナーの幸せってなに?」
トレーナー「みんなが…走る所を見るだけで十分なのに……」
キタルファのメンバーが活躍することは嬉しいがそもそも元気に走るだけで十分なのだとトレーナーは答える
ブルー「ウィズは要らないんじゃないの?」
トレーナー「彼女は僕を支えてくれる大事な…」
ブルー「支えられてないからトレーナーは苦しんでる」
やはりトレーナーにウィズは不釣り合いだったとブルーはトレーナーをおんぶする
ブルー「トレーナーは私が助ける」
トレーナーをおぶったままブルーはトレーナーの自宅でもトレセン学園でもない場所へと歩き出した
このあと…
下3
トレーナー「このままだとチームが崩壊しちゃう…」
ブルーに思い止まるようにと説得するが彼女は歩みを止めずトレーナーをどこかに連れて行こうとする
ブルー「私はトレーナーを傷付けたりしないから安心して」
彼女が何を考えているのかわからずトレーナーは混乱する。そのうち暗闇の中から車が見えてくる
ブルー「乗って」
トレーナー「ダメだ…」
ブルー「後はお願い」
強制的に車に乗せられたトレーナー。車が無事に走り出したことを確認するとブルーは納得したように大きく頷く
トレーナーには癒しが必要だと考えたブルーは彼を北海道に送り届ける用意をしていた
都会から離れ心を癒してもらい、自分達はレースで結果を出せばトレーナーは喜ぶ
オンラインでなら指導も受けられるのでチームの運営にも問題無くトレーナーも有給があるはずだとブルーは考えた
ブルー(いまのトレーナーは人と関わるべきじゃない)
何も無い自然の中でしかトレーナーを癒せないと判断したブルー。多少強引ではあったがこれがベストだと彼女は考えている
トレーナーを送り出す為に金はかかったがトレーナーが居なければいくらでも稼げる
トレーナーの為ならなんでもするとブルーは覚悟が決まっている
このあと…
下3
トレーナー「ここは…………」
「ここからは俺が案内してやるよ」
気がつくといつの間にか北海道にいたトレーナー。いつぞやの褐色ばんえいウマ娘が隣にいて案内してやると車を発進させる
「酒が入ってたから今までグッスリだったろ?」
トレーナー「今何時!?」
頭が冴えてきたトレーナーは時間を確かめようとスマホを取り出す。すると時刻は正午を過ぎており遅刻は確定だった
慌てるトレーナーを心配いらないとばんえいウマ娘は宥め現在の状況を説明する
「お前は一ヶ月間これから連れてってやる場所で過ごせだとよ」
トレーナー「一ヶ月も!?」
そんなことはしていられないとトレーナーは騒ぐがばんえいウマ娘は問題ないはずだと返事をする
トレーナーの有給は一ヶ月以上あるはずなので権利を行使するだけ。チームの指導はオンラインで十分できる
「ブルーがお前は人から離れた方がいいって判断したんだよ」
精神内科に通院してもトレーナーが仕事から解放されるわけではない。心を休める為にはこれしかないと説明を受ける
「アイツのやり方は拉致と同じだがこうでもしないと休もうとしなかったんじゃないか?」
そう言われるとトレーナーは何も言い返せない。主任以外にもやることをやり過ぎていたトレーナーに休日は無かった
かといってこのやり方はとぶつぶつ考え事をしているとトレーナーが宿泊する施設に辿り着く
「キャンプ用のコテージを一ヶ月貸し切りだってよ」
人里離れたこの地なら癒されるとブルーが考えた施設。周りには人の気配は無く食糧は配達で届くようになっている
自分はここまでだが何かあればいつでも呼び出せと褐色ばんえいウマ娘は連絡先を改めて渡し帰っていく
このあと…
下3
ルドトレの件も調べたかったし言われた通りしばらくここで休息を取ろうとトレーナーは決める
ぶるんぶるん
トレーナー「凄い迫力……おお…」
コテージに完備していたプロジェクタースクリーンで大好きなオカズ映像を垂れ流しながらこれからどうするかを考えていた
何もしなくてもいい日を過ごせるのはトレーナーになって初めてだと一人の時間を満喫する
コテージに来た日は映像を見ているだけで夜になってしまったがトレーナーはかなり充実していた
トレーナー「ウィズのことは好きだけどやっぱりそれとこれは別だよね」
一般人からすれば奇乳レベルの大きさでないと満足できないトレーナーは大画面で揺れる巨大な胸に心から満足した
トレーナー「お風呂だけじゃなくサウナ付きは凄いな」
一人用なのでかなり小さいがそれでも立派なサウナには変わりない。トレーナーは風呂とサウナを楽しみ風呂場から上がってくる
今日の半日だけでもかなり癒されたトレーナーはキタルファのことが気になり始める
トレーナーへの負担を減らす為、こちらから連絡しない限り向こうからはかかってこないとばんえいウマ娘から説明された
トレーナー「まだトレーニングはしてるかな?」
いつもならギリギリトレーニングをしている時間なのを確認したトレーナーはキタルファのグループでビデオ通話をかけてみる
キタルファの様子…
下3
キタルファはちょうどトレーニングが終わりトレーナー室で着替えている所だったらしくすぐに通話に応答した
ウィズ「結果的にはこれで良かったと思ってます」
最近のトレーナーは働き過ぎだと思っていたようで今回のトレーナーの休みにはメンバーは納得している模様
ウィズ「ブルーのやり方は強引過ぎるって怒りはしました」
ネイチャ「やってることは拉致と同じだしね~」
ブルーのやり方は無理矢理過ぎだと少し怒ったくらいで後は問題なかったとウィズは話す
それを聞いて安心したトレーナーは明日以降のトレーニングについて話そうとしたが先にウィズが話し合ってたいことがあるという
ウィズ「私はトレーナーを支えられてなかった。それについては言い訳できない」
ウィズは彼女としてトレーナーを締め付ける方が多く彼の心の負担になっていたことを反省していた
トレーナーがウィズに甘えることはあったが頻度で考えればウィズの束縛の方が多かった
トレーナー「僕は気にしてないから大丈夫」
ウィズ「そういうのもやめてほしい。本当は不満があったんでしょ?」
そう言われるとトレーナーは返事に詰まる。不満が無いわけではなかったが我慢できると彼は考えていた
ブルー「彼女に理想を求めるのは違うけど不満を言わないのは悪いこと」
ウィズ「こうやって距離が離れたら色々良くなるんじゃないかって…」
二人は別れたわけではないが物理的に距離がある状況を利用し、適切な関係になっていこうと決まる
このあと…
下3
ウィズの事は勿論好きなままであり、彼女の走りに惚れて一番最初の担当として迎え入れここまで支えて来て貰った
しかしこの異常な巨乳好きは改めて直せそうもないとトレーナーは複雑そうに話す
ウィズ「私はトレーナーの全てを受け入れようと思ってる」
ウィズはトレーナーのその性癖を認めるようにすると言いそれを聞いたトレーナーは驚く
ウィズ「浮気を許すわけじゃないけど縛ることは最小限にする」
ウィズ「トレーナーの負担になんか絶対にならない」
ブルーから聞かされた話がよほどショックだったのかウィズはこれまでとは態度が大きく変わっていた
ブルー「トレーナーは休みだからトレーニングに顔は出さなくてもいいけど」
トレーナー「ストレス発散っていうなら皆の走りが見たいからオンラインで参加するね」
ブルー「わかった」
明日以降トレーナーは時間を決めトレーニングの様子をオンラインで見ることが決まった
それ以外の時間は自由ということになりトレーナーは十分に休めるが本人はあまり休むつもりはない
トレーナー「今のうちに皆の予定を考えておこうと思うんだ」
これまでのような短い目標ではなく一年を通した目標レース等を決めてみたいとトレーナーは張り切っている
このあと…
1 一日中キタルファの目標を考えるトレーナー
2 オンラインでも良質なトレーニング
3 コテージ代の為に夜の街へと向かうブルー
4 褐色ばんえいウマ娘がトレーナーを訪れる
5 ばんえいレース場に向かうトレーナー
6 自由安価
下3
翌日、いつもの時間からトレーナーはトレーニングに参加しいつも以上に良質なメニューを提示する
今日はトレーニングが始まるまで彼はずっとキタルファのことを考えていたが全く負担にはなっていなかった
やはりトレーナーという仕事を選んだだけにウマ娘のことを考えるのが一番の息抜きとなったようだ
ウィズかブルー。もしくは両方が今年の有マに出ても良いさえ思えるくらいトレーナーには余裕が戻っていた
トレーナー(有マは色々と疲れるけど今なら大丈夫)
有マに出ると決まっただけでも各種メディアの対応やインタビューがあるので有マに出ること自体を躊躇うトレーナーも存在する
北海道に来る前の自分では耐え切れなかったが今なら問題ないとさえトレーナーは考えていた
トレーニングが終わりゆっくりと風呂とサウナを満喫しまったりと過ごしていると突然来客があった
「サービスしに来てやったぞ」
褐色ばんえいウマ娘が溜まっているだろうとトレーナーを誘って来る
トレーナーはウィズは裏切れないしまたバレたら今度こそ終わりだと話すが彼女は笑って否定する
「ここで起こったことがどうやってアイツらにバレるんだよ?」
トレーナーが話さない限りウィズに知られるはずがないのにと彼女は大笑いする
月一でならばんえいウマ娘との一夜を許されているが流石にいきなりどうなのかとトレーナーは躊躇う
「隣の家なんて無いここでなら朝までコースでもいいんだぜ?」
規格外の胸をわざとらしく揺らしながら彼女は誘惑する
このあと…
下3
トレーナー「……」
揺れる巨大な胸を見てトレーナーは冷静さを失う。月一なら大丈夫だと許しは出ているんだと誘惑に負けサービスを受ける事になる
(どうせ相手は人間だいつも通り軽くのしてやるか)
そんなのとを考えながらコテージでシャワーを浴びている彼女。これまでと同じようにすればいいと余裕ぶっている
しかし彼女は知らなかった。トレーナーが奇乳ともいえる巨大な胸にどれだけ憧れ欲を溜めていたのかを
トレーナーはかつてホテルで相手にしたばんえいウマ娘よりも自分の理想の身体を目の当たりにし理性が無くなる
トレーナー「いただきます!」
憧れを前にしたトレーナーに彼女は完全敗北する。この一夜は褐色ばんえいウマ娘にとって忘れられない日となった
「ごめ……ごめんなさい……許して……」
異常ともいえるトレーナーの体力と精力。本当に休み無しで朝までコースで彼女は生まれて初めてノックダウンしてしまう
トレーナー「もう終わりかあ」
「ひぃ……!!」
なんとトレーナーはまだ物足りないといった様子だったが外を見るとすっかり朝になっていることに気付き仕方ないと諦める
これ以上はもう無理だと脚を震えさせながら彼女はコテージを去っていきトレーナーはシャワー浴びていた
トレーナー「最高で凄かったなあ…………」
長年の夢が叶ったのだとトレーナーは満足気な表情を浮かべシャワーを浴びながらただただ放心したいた
このあと…
下3
シャワーを浴び終えたトレーナーは彼女とシばかりだというのに、昨日と同じくスクリーンにお気に入り映像を流していた
トレーナー「忘れないうちに書き留めておかないと」
褐色ばんえいウマ娘とシている最中ずっとトレーナーは「閃き」が止まらなかった
自身の欲望が満たされていくのもあったが「閃き」が止まらなかったことも朝までシ続けられた要因になっている
トレーナー「また来月が楽しみだな」
ノートにアイデアを書き続けているトレーナーは気付いていなかった。自分のスケベ欲が満たされるとより良い閃きが起こるということを
この事実に本人は気付くことは無かったがこの「閃き」がトレーニングになった時にウィズ達が気付くことになる
トレーナーが満足してから数日後、その時の「閃き」を元にしたトレーニングを行なった
これまでとは違う質と洗練されたトレーニングにウィズ達は驚き何があったのか彼を問い詰める
ブルー「ばんえいウマ娘をノックアウト?へぇぇ?」
プルメリア「ブルーさんが見たことない顔してます!」
隠すことはしなくてもいいはずだとトレーナーは褐色ばんえいウマ娘と朝まで過ごしたことを話した
ばんえいウマ娘をノックアウトさせる人間が存在するのかとブルーは驚きのあまり固まってしまう
ネイチャは生々しい話をウィズに聞かせなくてもと若干引いていたがブレーザーが一番早くに気付く
ブレーザー「トレーナーの「閃き」ってスケベと繋がってる?」
ウィズもやはりそうかと頷く。タンホイザは話を聞いてるだけで鼻血を噴き出していてタキオンは興味津々のようだ
タキオン「モルモット君の脳は特殊なんだねぇ」
タキオンは「閃き」を脳の一時的な超活性化と推測していたがそれが起こるトリガーが分からなかった
もしスケベがトリガーとなっているのなら彼の脳が絶頂を迎える時に「閃き」が起こるはずだとタキオンは言う
タキオン「あくまで脳の絶頂だから射精による絶頂とはまた違うね」
性行為だけでなく走る姿を見ているだけで満足できるトレーナーなら脳の絶頂が突然起こることもあるはず
タキオン「仮説を実証する為にはもう一度ヤってもらうしかないねぇ」
今月はもう終わったのでまた来月だと言われタキオンはつまらなさそうな返事を返していた
このあと…
下3
次の日になりトレーナーはエアトレに先日は申し訳なかったと謝りの連絡を入れる
エアトレ「私も無理矢理すまなかった」
エアトレから謝罪の言葉を受けこじれる前に解決できてよかったとトレーナーは安心する
仕事のことで迷惑をかけていないかと聞いてみると主任の仕事は彼女たハヤヒデトレ、クリトレ、イナリトレで手分けしてやっていると聞かされる
トレーナー(タニマチを止めようとした時の三人だ)
エアトレ「奴らは罪滅ぼしと言っていたが意味はわかるな?」
途中で抜けたしまったせめてもの罪滅しで大量の仕事を手分けしていると聞き彼らとも和解できると知る
トレーナーが居ないことで壊滅的な支障は出ていないがちゃんと一ヶ月で帰ってくるようにとエアトレは念を押す
トレーナー「有給はそんなに溜まってませんよ」
エアトレ「そういう意味じゃない」
ちゃんとトレセン学園に帰ってこいとエアトレの言葉の意味をトレーナーは理解する
トレーナー「ウィズ達が居ますから途中て投げ出すことなんてしません」
エアトレ「その言葉、信じているぞ」
有給を使い切ったあと退職する流れだと思われても仕方ないとトレーナーは彼女の言葉を分析する
事前に伝えられたら良かったのだがブルーによる拉致で北海道まで来てしまったので誤解させても仕方なかった
このあと…
下3
ハヤヒデトレ「すいませんトレーナーさんに相談があるんです」
トレーナーとエアトレがテレビ通話中にハヤヒデトレが入り込んで来て相談があると言い出す
ハヤヒデトレ「ハヤヒデと恋仲になりたいんですけど彼女は自分をトレーナーとしか見てくれません」
トレーナーは担当のウィズと付き合っているからアドバイスを欲しいと言われてしまう
トレーナー(僕はウィズから告白されたから力になれそうにないかな)
ハヤヒデトレと自分では状況が違うので彼の求める答えを出せるとは思えない
しかしせっかく自分を頼ってくれたのだからと最適な答えを彼にあげたいとトレーナーは考えた
クリトレは言わずもがなでイナリトレはどうなったのかとトレーナーは情報を入手しようとする
ハヤヒデトレ「あの二人はもう……」
イナリとイナリトレは色々あった上でうまぴょいする仲にはなったが付き合ってはいないという
参考にしようにも特殊過ぎてあてになる人物が近くに居ないのだとハヤヒデトレは悩んでいるようだ
トレーナー(担当と付き合うって無理な子は無理なんだよね)
勝つ為にトレーナーを欲しているウマ娘は多く色恋沙汰に興味の無い子も存在する
ハヤヒデもそのパターンだとすると恋愛に発展させるのは難しいだろう
トレーナー「卒業後を狙うしかないんじゃないかな」
ハヤヒデがトレセン学園を卒業した後が大きなチャンスになるはすだとアドバイスをする
現役で走っている間は難しいので彼女の興味が走り以外に向いた時が勝負だとトレーナーは助言した
このあと…
下3
トレーナーのアドバイスに納得いった様子のハヤヒデトレ。暫く考え込んでいたが走りといえばと別の相談を持ちかける
ハヤヒデトレ「トレーニングの事でも相談に乗ってくれませんか」
シリウスから移籍してきたブライアンの事で悩みがあるという。彼女はシリウスのトレーニングを経験していたので彼の考トレーニングに不満があるそうだ
ブライアンを納得させるにはシリウスレベルのトレーニングが必要なのは分かるがそれは簡単なことではない
「閃き」の無い彼は突然トレーニングが良質なものになることはないもののハヤヒデトレは助言を求めている
トレーナーは自分のトレーニングをいくつか伝授しようと考えたが彼が求めている答えはそれではないということに気付く
トレーナー「彼女の脚に負荷をかけることを恐れなくていいよ」
坂路など脚に大きく負荷のかかるトレーニングを続けることは必要なことだとアドバイスする
もちろんそのトレーニングだけを続けるのは逆効果だが数日に一度なら行っても問題ないと教える
エアトレ「負荷をかける時間と休ませる時間の配分が難しい」
トレーナー「だからまずは三日に一度でどうかな」
負荷をかけるトレーニングを否定するトレーナーもいるがトレーナーは肯定派で問題ないと考えている
トレーナー「キタルファだとタキオンもやってるよ」
脚が脆いタキオンでも負荷をかけるペースを間違えなければ良いトレーニングになると実体験を交えてアドバイスをする
トレーナーの意見はかなり参考になったようでハヤヒデトレは満足していた
このあと…
下3
「凄いよクリーク……こんなの経験したらもう……」
「うふふふふ」
「イナリ!イナリィィっ!」
「昼間っから激しくしてんじゃ……っ!!」
ハヤヒデトレ(羨ましいな本当に)
トレーナー室に戻る最中にクリトレとイナリトレのトレーナー室から甘い声が聞こえてきてしまう
ハヤヒデ(私だけでなくブライアンも欲しがるとはな)
ブライアン(ふん……)
自分もハヤヒデと……あわよくばブライアンとの姉妹丼も有りだと邪な考えが過ってしまう
ブライアン「なにをしている」
ハヤヒデトレ「う!?」
顔が緩んでいるところをブライアンに話しかけられハヤヒデトレは素っ頓狂な顔をあげる
ブライアンは彼には興味が無さそうに今日のトレーニングのメニューを淡々と確認する
ブライアン「姉貴は奴で満足しているのか」
ハヤヒデ「彼とは付き合いも長い。私の考えを理解してくれているのは有り難い存在だ」
やはりハヤヒデトレに物足りなさを感じているブライアンは姉と共にチームを移ることを提案する
ハヤヒデも物足りなさは感じているがハヤヒデトレは「トレーナー」として欠かせない存在だという
ハヤヒデトレ「効率のみを考えていたシリウスとは違うだろうな」
ブライアン「速くなることに妥協したくないだけだ」
「トレーナー」を信頼することも大事なのだと姉としてブライアンにアドバイスを送った
このあと…
下3
また体調不良
休む
ブルー「なんでテレビなんか見ないといけないの?」
ネイチャ「そりゃブルーの為に決まってんじゃん」
タンホイザ「大きいレースの前はこうやって番組に呼ばれることがあるから」
プルメリア「ブルーさんは発言が危ないので今日のを参考にして欲しいんです」
ブルー「ふーん」
キタルファはトレーナー室でドゥラメンテとエアグルーヴが出演しているテレビを観ていた
エアグルーヴのコメントは万人受けするものでお手本に相応しいものであった
一方でドゥラは全てのレースは凱旋門賞の通過に過ぎないという攻めた発言がありアナウンサーとエアグルーヴが慌てる場面があった
ブルー(ドゥラメンテが凱旋門賞に出るなら強敵になる。皐月賞の走りはディープを越えてた)
ドゥラが発した台詞にブレーザーは反応し目指すなら凱旋門賞なのだと共感している
ウィズ「皐月賞の走りは凄かったあのドゥラメンテさんに勝てるの?」
ブレーザー「走る前から負けること考えてる時点で負け」
ウィズ「そうは言ってもあの走りはレベルが違う…」
ブレーザー「誰が相手でも逃げ切る」
ブルーの為にと見ていたテレビだったがドゥラメンテの発言により思わぬ影響が出ることとなった
このあと…
下3
エアトレ「全員揃ってはないみたいね」
ウィズ「タキオンとウララが席を外していますけど…」
ブレーザー「ウララはともかくタキオンはいつもの実験だからいつ来るか分からないから」
エアグルーヴ「ならお前達に先に知らせておく」
トレーナー室にエアグルーヴとエアトレがやって来てエアトレがキタルファのサブトレになったと話す
エアトレがサブトレーナーになるということは彼女のチームもキタルファに合流することになる
エアトレはエアグルーヴしか担当が居ないので女帝がキタルファに加入するという形になってしまう
ネイチャ「エアトレさんはチーム待ってないからキタルファに参加かぁ」
エアグルーヴ「通常であれば連合チームとなる所だがな」
エアトレ「グルーヴだけ増えるんだからわざわざ連合チームも無いでしょ?」
プルメリア「生徒会の方が参加してくれるだなんて凄いです!」
ブルー「生徒会なら常識とかよく知ってそう」
タンホイザ「生徒会にブルーの過去のこと言うのは危険が危ない!」
トレーナーのオンライントレーニングとエアトレのサブトレーナーでキタルファは更に戦力が増えることになった
このあと…
下3
トレーナーと比べるとやはりレベルが落ちるが女帝エアグルーヴのトレーナーを務め副主任というだけあり十分なトレーニングであった
ブルー「文句はないけど一つだけ聞きたいことがある」
エアトレ「なんだ?」
ブルー「レースはどうするの?」
エアトレ「トレーニングだけでなくレースについても私は「サブ」だ。私が主任の意見を曲げることはない」
トレーナーへアドバイスはしても彼の意見を尊重すると聞きブルーは安心と納得を得る
エアトレ(レースについつも適切なアドバイスをしていたということだな)
エアトレはブルーの質問からレースに関しても的確なアドバイスをキタルファのメンバーに送っていたのだと知る
トレーナーのサブという立場を利用し彼の技術を盗めるだけ盗むと彼女は張り切っている
エアグルーヴ(悔しいが主任のチームとトレーニングは完璧だ)
一方でエアグルーヴはキタルファのトレーニングを体験しそのレベルの高さに驚いていた
このチームでなら更なる高みを目指せると内心で悦び調子良くトレーニングを受けている
ウィズ(この女がトレーナーを狙ってる)
プルメリア(ウィズさんの目が怖いです)
ウララからエアトレがトレーナーを狙っていることを聞いているウィズはエアトレを信頼するつもりは無かった
場合によっては自分がトレーナーの彼女なのだと知らしめるつもりでいるがウィズはトレーナーと遠距離になってしまったことを失念している
このあと…
下3
ブレーザー「なに心配してるか知らないけど大丈夫でしょ」
ネイチャ「大きさがアレだしね~」
プルメリア「それでもウィズさんより大きいのは凄いです」
エアトレの胸は確かに大きいがトレーナーが望むデカさではないから大丈夫だとメンバーはフォローする
しかしブルーは胸ではなく性格でエアトレに負けるのではと冷静に分析している
ブルー「あの人はトレーナーを男として見てない。一緒に生活できるパートナーだと思ってる」
タンホイザ「それが問題?」
ブルー「無駄に束縛しかしないウィズと比べると天と地の差」
ウィズ「ぐっ……」
エアトレが脅威なのはトレーナーを尊敬し人間として魅力を感じているところだとブルーは話す
今のところウィズは彼女ですらなく誰にでも噛み付く番犬だとブルーは言い切ってしまう
ブルー「トレーナーは絶倫だってわかったからウィズともそうなれる」
ウィズ「けどトレーナーの性癖が!」
ブルー「性癖がなくても興奮させるのが彼女の役割」
ロリコンでも魅力的なデブならば興奮することをブルーはこれまでの経験で知っている
ウィズの努力が足りないのだとブルーに指摘されるも彼女はこれ以上どうすればいいのかと怒り出す
ウィズ「私だって精一杯やってるのに!」
ブルー「やれてないからエアトレに取られそうになってる」
エアトレ「よくもまあ本人の前でこんな話ができるな」
最初はヒソヒソ声だったが徐々にヒートアップし会話はエアトレに丸聞こえとなっていた
このあと…
1 ウィズは相手にならないとエアトレ
2 泣き出すウィズ
3 番犬と言われ少し自覚するウィズ
4 彼女らしくがわからないウィズ
5 トレーナーに確認してみる
6 自由安価
下3
犬扱いされ激怒してもおかしくない状況でウィズは怒ることなく悔しそうに手を震わせていた
ブレーザー「自覚あったんだ」
ウィズ「だって!!!!」
ブルー「近付く女にわんわん吠えるだけでトレーナーは癒されるはずがない」
ネイチャ「ブルーはもうちょい言い方考えよっか」
エアトレ「そろそろトレーニングに戻りたいんだけど」
タンホイザ「もう少し待って下さい!」
トレーニングより大事な話があるのだとキタルファはエアトレを半分無視して会話を続ける
エアグルーヴ「この時間は何だというんだ」
エアトレ「これが主任のチームの強さでもあるのよ」
エアグルーヴ「これがか?」
エアグルーヴが指差すのはキタルファメンバーで会話の内容はとても知的なものとはいえない
ブルー「裸で迫るくらいがデフォルトじゃないと無理」
ウィズ「近いことはやってる!」
ブルー「下着姿と裸は全然違うから」
ネイチャ「えっちな下着でもダメ?」
ブルー「トレーナーなら逆効果かも。咥えゴムで迫ればイイ線いく」
エアグルーヴ「いつまで待てばいいんだ…」
無駄としか思えない会話をエアグルーヴは睨みながら聞くこととなっている
このあと…
下3
エアグルーヴ「トレーニング中に猥談は止めろ」
ブルー「これくらいの話で顔が赤いの?」
エアトレ「グルーヴはそういうのに慣れていないし未だに相手もいないから」
ブルー「処女ってこと」
むやみに身体を許すことはないのだとエアグルーヴは言うが女としてどうなのかとブルーは疑問に思う
ブルー「学生の間に男を知らないと将来困る」
エアグルーヴ「くだらん俗説だ」
ブルー「行き遅れても遅いから」
行き遅れるという単語にエアグルーヴはわかりやすく反応する。どうやら彼女の中にそういった不安があったようだ
エアトレ「簡単に男を見つけろとは言わないけど男嫌いは直しなさい」
エアグルーヴ「男など低俗で欲のことしか考えていない!」
ブルー「その通りだけど将来男は必要になる」
ブルーに反対できないのかエアグルーヴはそのまま黙り込んでしまう。折角だからとエアトレはウィズに言うことがあると口を開く
エアトレ「トレーナーは私のものになるからそのつもりでいなさい」
ウィズ「絶対に渡さない!!」
エアトレ「ほらまた吠えてる。これで浮気を許さないって縛るんだから勝ち目ないわよ」
ブルー「トレーナーが浮気していいの?」
エアトレ「毎日浮気するバカはお断りだけど主任は違う。よく知ってるでしょ?」
自分以外と関係を持つ時は避妊を徹底するなどをすれば浮気を許すというエアトレ。この余裕がウィズには無く現状では勝ち目がないとブルーは話す
このあと…
下3
ハヤヒデトレ「主任のチームが揉めてる…」
ハヤヒデ「キタルファに副主任とエアグルーヴが加わってより強くなっている」
ハヤヒデトレ「揉めてるみたいだけど?」
ハヤヒデトレ「意見のぶつかり合いは強力なチームにはよくあることだ」
ハヤヒデトレ(卑猥な話が聞こえるんだけどな)
キタルファがまた強くなったというハヤヒデの意見にブライアンも同じことを考えていた
ブライアン(主任のチームはシリウスより良い)
自分だけでなくハヤヒデと共にキタルファへの移籍を考えていた
トレーニング後、ブライアンはハヤヒデを呼び出し姉妹でキタルファに移ることを提案する
ハヤヒデ「確かに速さを求めるのならキタルファが一番良いチームだろう」
ブライアン「姉貴も来るだろう?」
当然ハヤヒデもキタルファに来るはずというブライアンにハヤヒデは頷くことはなかった
ハヤヒデ「私は彼と共に高みを目指す。キタルファに行くつもりはない」
ブライアン「奴のトレーニングでは高みを目指せないんだぞ」
ハヤヒデ「ブライアンにもわかる時がくるだろう」
彼女が女の顔をしていることに気付かないブライアンはハヤヒデが何を言っているのか理解できなかった
このあと…
下3
トレーナー「ここがばんえいレース場かあ。地方のトレセンと比べても小さい気がする」
「そりゃトレセンとは規模が違うからな」
その頃トレーナーは例の褐色ウマ娘にばんえいレース場を案内してもらっていた
地方のトレセンと同じかそれより小さい規模のレース場ではあるが活気はあるように見える
トレーナー「やっぱりギャンブル要素があるのが人気の秘訣かな」
「当然それもあるだろうな、勝つ奴は数十万以上は稼ぐらしい」
以前に聞いたバ券というシステムはばんえいレースを盛り上げる役割の一つであることは間違いなさそうだ
「わざわざ来たんだからバ券でも勝っていけよ」
トレーナー「これを買うことによって君たちを応援できるんだよね?」
「そういうシステムだからな」
色んな意味でばんえいウマ娘が好きなトレーナーは彼女達を応援しない理由がない
人気を元にバ券を買うのが普通ではあるがトレーナーは一番人気のウマ娘のバ券は買わなかった
トレーナー(この子の胸が一番大きい)
賭けた金額は少しだけなので勝ってもそれほどプラスにはならない。しかし今回のは見学がメインなので儲ける為ではない
映像ではなく生でばんえいレースが見れるとあってトレーナーはわくわくしながらレースを待つ
このあと…
1 レースの迫力にトレーナー驚く
2 違う意味で興奮するトレーナー
3 大穴を当てるトレーナー
4 メイを見つけるトレーナー
5 ルドトレらしき情報を入手
6 自由安価
下3
下心マシマシでばんえいレースを観戦していたトレーナーの元に年老いた男性がやってくる
男「おまいさんはあの男の知り合いかい?」
トレーナー「あの男?」
男「胸についとるのはトレーナーバッヂじゃろ?あの男も同じものを着けておった」
その男性によるとトレーナーより年上で眼光が鋭い男性が以前にここを訪れていたという
トレーナーが着けていたバッジは中央のトレーナーのみが着けられるもの。それと眼光が鋭いという情報からその男はルドトレではないかと推察する
もし本当にルドトレだとすれば彼に近付いたことになりこれはチャンスだとトレーナーは考える
「なんだ?ガキが一人でこんな所に来てんのか?」
考え込んでいるトレーナーの横で褐色ウマ娘はばんえいレース場に子供が一人でいることに気付く
親とはぐれたのかと彼女が近付くとその少女は子供ではなく佐岳メイでトレーナーも彼女に気付いた
トレーナー「こんなところでどうしたんですか?」
メイ「……」
トレーナー「メイさん?」
明らかに様子がおかしいメイを見たトレーナーは二人で話をしようとレース場の休憩スペースへと向かった
このあと…
1 ショックから立ち直れないメイ
2 メイの遺書を見つけるトレーナー
3 病んでしまっているメイ
4 話を聞けず仕方なく家に連れて帰るトレーナー
5 樫本理事長に電話するトレーナー
6 自由安価
下3
樫本理事長「確かにそこに佐岳さんがいるんですね?」
トレーナー「はい…」
樫本理事長「連絡感謝します。実は佐岳さんが行方不明になったとURAから聞かされていたんです」
前理事長の悪行を見抜けずプロジェクトL'Arcを利用されそうになったことに彼女はかなりのショックを受けていた
プロジェクトL'Arcはただのプロジェクトではなく彼女の夢そのものでありそれを傷付けられたことは大きな傷となった
メイはそのことが原因で精神を病んでしまい行方不明となっていた所をトレーナーが発見する形となった
トレーナー「メイさんはどうしたら良いですか?」
樫本理事長「なるべく刺激せず会話ができないか試してみて下さい」
理事長はURAに連絡を入れておくのでトレーナーは彼女と会話ができないか試みることに
メイ「……」
メイは相変わらず虚ろな目で焦点も合っていない。目の前にトレーナーがいることにも気付いていないようだ
トレーナー「メイさん僕のことがわかりますか?」
メイ「……」
トレーナー「プロジェクトL'Arcでお世話になってるトレーナーです」
メイ「トレーナー……?」
トレーナー「そうです僕ですよメイさん」
何度か話しかけていると僅かに反応がありトレーナーを認識したようだった
このあと…
1 泣き出すメイ
2 コテージに連れて帰るトレーナー
3 メイ入院
4 メンタル崩壊メイ
5 自由安価
下3
呼びかけには反応するようになったものの会話は相変わらず不可能だったので仕方なくコテージへと連れて帰ることに
彼女をよく見てみると数日間は服を着替えていないようなのでとりあえずシャワー浴びてもらった
トレーナー「着替えは僕のしかないけど仕方ないか」
着ていた服と下着は洗濯し乾くまでは自分のものを着てもらうしかないと脱衣所に服を置いておく
トレーナー「メイさん~?ここに着替え置いておきますからね~」
メイからの返事は無かったがちゃんとシャワーを浴びている様子だったのでトレーナーはリビングに戻る
メイ「……」
シャワーを終えたメイはもう虚ろな目ではなくなっていたがまだ会話は難しそうだ
トレーナー「寝室が余っているので今日は泊まっていって下さい」
メイ「……」
トレーナー「仕事のことも全部忘れてゆっくりして下さいね」
食糧はトレーナーの分しか無かったがそれをメイに食べてもらおうとトレーナーは準備をする
そんな様子を見てメイの目には徐々に光が戻ってきていた
このあと…
1 死ねなかったと話すメイ
2 ショックでおかしくなったとメイ
3 トレーナーに依存させて欲しいとメイ
4 泣きながら飯を食うメイ
5 自由安価
下3
メイ「ひぐ……っ……」
食事を口に運ぶとメイは涙を流しながら食べ始める。何かを食べるのも数日ぶりだったようで益々涙が止まらない
大量の涙を流しながらメイは食事を続け、ポツリポツリとどうしてこうなったのかを話し出す
メイ「死ねなかった……情け無い……」
前理事長に夢を踏み躙られたことがどうしても頭から離れずメイは自らの命を断とうとした
マンションから飛び降りようとしたが足がすくみ、電車に飛び込もうとしても無理だった
何度も何度も死のうとしたが全てうまく行かず気づけば北海道まで来ていたそうだ
飲まず食わずでいれば今度こそ死ねると思い町を徘徊していた。ばんえいレース場に来たのは偶然ではなくウマ娘に誘われたからだろう
彼女の本能でウマ娘の近くに居たかったからなのか、メイはあの場へと辿り着いてしまっていた
メイが死のうとしていたと聞きトレーナーはそれだけはやってはいけないと彼女を叱る
トレーナー「どんなに辛くても苦しくても死んだら駄目なんです」
メイ「もう生きる気力が無い……」
トレーナー「それでも生きなきゃいけないんです」
絶望してしまっている彼女をなんとか説得し前を向いてもらおうとトレーナーは奮闘する
このあと…
下3
夢を否定されることは何よりも辛いことは自分もわかるとトレーナーは話し出す
トレーナー「僕はトレーナーになる夢を母に否定され続けてきました」
トレーナー「それでも幼馴染だけは僕のことをずっと応援してくれました。だからここまで頑張れたんです」
トレーナー「けどその幼馴染はもうこの世にはいません」
メイ「……そうか」
トレーナー「けれど彼女の言葉と応援はずっと心に残っています」
メイを応援する人は何人も存在し、その人の為にも頑張って欲しいとメイを励ます
メイ「君は強いな。私には到底無理なことだ」
トレーナー「無理じゃありません」
自分も協力するので夢を追いかけてみるべきだと背中を押すがメイは拒否する
メイ「もう死なせてくれ」
トレーナー「絶対許しません」
彼女の手を握り思い留まるまで離さないとトレーナーはメイの手を強く握る。メイは振り払おうとすればできたがそれはできなかった
メイ「優しいんだな君は」
メイは観念したかのように手を繋いだままトレーナーに向かい倒れ込む。トレーナーは体調を心配するが本当に倒れたわけではなかった
メイ「生きる希望をくれないか」
メイはトレーナーの腕の中で借りている服を脱ぎ出す。自分には彼女がいると断ろうとするがここでメイを突き放すと最悪の事態があり得る
もちろん周りには誰もおらずトレーナーが黙っていればウィズに知られることはなく全てはトレーナーにかかっている
コンマ
奇数 仕方なく
偶数 断る
ゾロ目 出たら考える
下3
トレーナー「すいません僕には彼女が……」
メイには以前も話したが自分にはウィズという彼女がいるので関係を持つことはできないとトレーナーは断る
それを聞いたメイは脱ぎかけていた服を着ると涙を流しながら立ち上がる
メイ「結局はお前も拒絶するのか」
トレーナー「違います!こんなことをしなくても他に方法があります!」
メイ「うるさいうるさい!」
トレーナーは彼女の手をまた掴もうとするが力ずくで振り解かれ尻もちをついてしまう
メイ「もういい……全てを終わらせる」
メイはそのままコテージを飛び出してしまう。トレーナーも慌てて追いかけるがとても追い付くことはできなかった
それからトレーナーは警察と理事長に連絡はしたが事態が好転するとは思えなかった
あの時メイを受け入れていればと何度も思ったがこれ以上ウィズを裏切ることも避けたかった
自分にはもっとできることがあったはずだとトレーナーは一晩中後悔することになってしまった
トレーナー(メイさんは何も悪くなかったのに)
前理事長のせいで踏み躙られた彼女の夢を自分が叶えるべきではないかと眠れぬベッドの中で考えていた
ウマレーターの実用性は証明できたのであとは凱旋門賞に向けてトレーニングを続ければ不可能ではない
プロジェクトL'Arcを引き継ぐことが自分にできることだとトレーナーは答えを出すことができた
翌日…
1 警察が来る
2 褐色ウマ娘にも報告
3 メイ自死
4 現在のプロジェクトL'Arcの状況の確認
5 自由安価
下3
翌日、コテージを訪れた褐色ウマ娘にメイのことを話し彼女の特徴を伝える
「見つけたら知らせてやるけど多分死んでるだろ」
トレーナー「……」
突き放したトレーナーが悪いと責めることはしなかったがメイの生存は絶望だと褐色ウマ娘は話す
昨夜の分の食糧をメイに渡したと知った褐色ウマ娘は今日の分は多めに食料を運んでくると言い残し一旦帰る
トレーナー「プロジェクトL'Arcのことを考えよう」
メイのことは仕方ないと考え今の自分にできるのはプロジェクトL'Arcなのだと切り替える
ダイヤ「メイさんが行方不明になりプロジェクトL'Arcは事実上機能していません」
ダイヤに連絡をとり確認してみるとメイが失踪してからプロジェクトは全く動いていないと知る
トレーニングも自主練のみとなっておりこのままでは凱旋門賞はとても無理だろう
エアトレがサブトレになったことにより余裕が生まれたトレーナーはプロジェクトL'Arcを自分が進めるつもりだと話す
ダイヤ「そうしてもらえるのは有り難いですが本当に大丈夫ですか?」
トレーナー「なんとかするしかないよ」
メイを拒絶した責任もあるとトレーナーはプロジェクトL'Arcを引き継ぐことを独断で決めてしまう
このあと…
1 キタルファに報告
2 メイの死を隠す褐色ウマ娘
3 警察がブルーに話しを
4 ウララから連絡
5 ルドルフから連絡
6 自由安価
下3
ダイヤにプロジェクトL'Arcの資料のデータを送ってもらいトレーナーはこれからのことを考えていた
そんな時ウララから電話があり何かあったのかとすぐに応答する
ウララ「メイさんのこと話しておかなくちゃって思って電話したの」
トレーナー「メイさんはそっちにいるの?」
ウララ「トレーナーさんの近くにいるよ」
ウララからそう言われトレーナーは最悪の結末を想像する
ウララ「トレーナーさんが思ってることで合ってるよ」
やはり自分のせいでそうなってしまったのかとトレーナーはショックを受ける
ウララ「メイさんを救いたいなら方法はあるよ」
トレーナーが自らメイの死体を見つければきっと目覚まし時計が使えるはずだとアドバイスする
ウララ「私としては助けなくてもいいと思うよ」
トレーナー「どうして……」
ウララ「ウィズちゃんを傷付けることになるんだよ?」
その選択をするとは思えないが全知全能の自分が目覚まし時計を使えると教えるべきだとウララは悟る
トレーナーが見つけない限り彼女は誰にも見つからないので安心していいと言いウララは電話を切る
このあと…
下3
メイの事で悩んでいると褐色ウマ娘から連絡が入る
トレーナー「もしもし…」
「女じゃなく男の方を見つけたかもしれねぇぞ」
やはりメイの情報ではなかったがばんえいウマ娘達がよく利用しているバーでルドトレらしき人物を見つけたと聞く
トレーナー「彼はバーに何をしに来てたの?」
「まだそこまでの情報は掴めてない。そもそも本人かどうかもハッキリしないしな」
あくまで似た男の目撃情報があったという報せだったがそれでも一つ前に進んだことには違いない
その男がルドトレかどうか調べたいので可能であれば直接コンタクトをとってみて欲しいと依頼する
「こっちはそれでもいいが直接来るか?」
彼らしき人物が目撃されたバーはそれほど遠くないらしくトレーナーが直接向かわないかと提案する
自分が聞いて回るのもいいがルドトレを知っているトレーナーが来た方が効率が良いと彼女は話す
「どうせ食料持ってそっちに行くからまあ考えといてくれ」
電話が切れるとトレーナーはこれからどうするのが良いのかと頭を悩ませる
このあと…
下3
バーに出向くことを決めたトレーナーは褐色ウマ娘と共に向かった
トレーナー「凄いな…」
「これが普通だぞ」
バーではばんえいウマ娘達が豪快に酒をラッパ飲みしていてその迫力は凄かった
しかしトレーナーはばんえいウマ娘達の奇乳の方に圧倒されていた
トレーナー(この子より大きい娘も普通にいるんだ!)
(コイツ胸しか見てねぇな)
バーに居たばんえいウマ娘たちの胸を見て楽しんだあとトレーナーは本題に入る
A「こんな男見たことねぇぞ」
B「こっちも知らないな」
ルドトレの写真を見せ何か知らないかと話を聞いて回るがそれらしい情報は得られない
話を聞いていくとばんえいウマ娘のうちの一人がルドトレを知っていると話し出す
C「知ってるがタダじゃ教えねぇぞ」
報酬は渡すので情報が欲しいと言うがそれだけじゃ足りないとばんえいウマ娘は話す
C「ここがどこかわかってんだろ?」
酒を飲みながら話すしかなく酒に弱いトレーナーは不安になりながらも彼女の隣に座る
このあと…
1 潰れてしまうトレーナー
2 お持ち帰りされるトレーナー
3 ルドトレの情報入手
4 褐色ウマ娘に介抱されるトレーナー
5 自由安価
下3
トレーナー「ルドトレさんはこの近くにいるんですねぇ~~」
C「新しいビジネスがどうとか言ってたな。それと用心棒でばんえいウマ娘を雇うんだとよ」
ルドトレは新たな拠点として北海道を選びこのバーの近くにその拠点があるという
以前と同じようにばんえいウマ娘を用心棒にしていることからまともなビジネスではないのだろう
もっと情報を聞こうとしたもののトレーナーの限界がきてしまった
トレーナー「ううーん」
C「所詮は人間だな」
「舐めるなよコイツは絶倫野郎だ。この俺が勝てなかったんだよ」
C「マジか?」
「今日はリベンジのチャンスってとこだな」
酔い潰れたトレーナーを抱えて褐色ウマ娘はバーを後にする
トレーナー「ん~~?」
トレーナーが起きると見慣れない部屋で周りを見てもここがどこか分からない。ここは褐色ウマ娘の部屋でトレーナーは彼女に持ち帰られていた
「起こす手間が省けてちょうどいいな」
トレーナー「オッパイだぁ~~」
シャワーを浴び終え全裸で風呂場から出てきた褐色ウマ娘にトレーナーは興奮する
「今日は俺が勝つからな」
この前のリベンジだという彼女はウマ娘用の精力剤を一気飲みしトレーナーに襲いかかった
このあと…
下3
「あへぁ……」
トレーナー「グー…」
精力剤を飲んでもトレーナーには勝てず彼女は再び負かされてしまった
しかも今回は朝まで持たずまだ夜だというのに早々にノックアウトされてしまった
トレーナーはというとまだまだ余裕であったが彼女の反応が無くなってしまことで眠ってしまっていた
(ウマ娘に勝てる人間なんて存在したのかよ…)
ひっくり返ったカエルのように仰向けに倒れながら彼女はトレーナーという人間の凄さに驚いていた
(コイツに俺が女だと知らされるとはな)
自分を負かしたトレーナーに興味だけでなく好意を持ったようだった
トレーナー「ん……えっ!?」
翌朝、トレーナーが目を覚ますと裸の褐色ウマ娘に抱き抱えられていた
コテージでないことも確認しこの状況から褐色ウマ娘の部屋なのだろうと想像できる
トレーナー「昨日は確かバーで…ダメだそれ以上思い出せない」
ルドトレの情報を求めてバーに向かったところまでは覚えていたがそれ以降の記憶がない
裸の彼女が抱きついておりしかも自分も服を着ていないということは彼女と一晩を過ごしたのだろう
月に一度と決めていた浮気だったのにと焦り出したところで褐色ウマ娘が目を覚ます
褐色ウマ娘のセリフや行動…
下3
「まさかこの俺が人間なんかにわからさられるなんてな」
顔を赤らめながらトレーナーを抱きしめている彼女は愛人でいいからトレーナーの女にしてくれと頼んでくる
愛人だなんて無理だともちろん拒否するがここで昨夜の記憶が蘇ってくる
トレーナー(ルドトレはばんえいウマ娘をまた用心棒にするんだ)
この状況では味方は一人でも多い方がいいと判断しルドトレを捕まえるまでは近くで協力してもらえないかと打診する
「働きが良かったら愛人にしてくれるんだな!」
そうではないと補足しようとするも彼女は部屋を飛び出してしまった
トレーナー「あの…」
「危ねぇ服着てなかった」
トレーナー「うん……気を付けてね」
彼女の勢いにトレーナーは何も言うことができなかった
トレーナーをコテージに送り届けると褐色ウマ娘はすぐにルドトレの情報を探しに行ってしまった
昨夜のことを覚えていないことを少し残念に思いつつもこれで良かったのだと安心もしていた
トレーナー(覚えてないならセーフという解釈でいこう)
昨夜の褐色ウマ娘との一夜は全く覚えていないので彼女が嘘を言っている可能性もある
それに酒で潰れた自分を無理矢理襲ったかもしれないのでこれは仕方がなかったのだと正当化する
トレーナー(でももし仮に、本当に彼女が愛人になったらどうなるだろう)
ウィズのことは大切な存在であることに違いないが彼女の体は自分の性癖には合致していない
トレーナー(あの子がいいって言うなら毎日……)
こんなことを考えていてはダメだとわかっているがどうしても妄想がやめられないトレーナーだった
このあと…
1 ウィズから連絡
2 褐色ウマ娘から連絡
3 ブルーから連絡
4 キタルファが会議
5 ばんえいウマ娘間でトレーナーの噂広がる
6 自由安価
下3
妄想を続けつつお気に入りの動画を見ているとウィズから電話がかかってくる
ウィズ「もしもし」
トレーナー「どうしたのウィズ?」
ウィズ「なにか言うことはない?」
これは困ったとトレーナーは焦り出す。ウィズの声は怒っているように聞こえないが楽しげな様子でもない
褐色ウマ娘からブルー、そしてウィズにもう話が回ってしまったのかとトレーナーは不安になる
しかしあれは不可抗力でまだヤってしまったと確定したわけではないと心を持ち直す
トレーナー「ちゃんと休んでるから心配いらないよ」
ウィズ「ふーん」
彼女が怒っているかどうかまだ判断できないトレーナーはここからどうすべきかと悩む
正直に言うべきなのだろうがバレていないなら無闇に怒られることは言いたくない
だがもし既に知っていた場合は最悪の対応となってしまうだろう
ウィズ「もしもし?」
トレーナーが沈黙したことに対しウィズは電話が繋がっているか確認する。その彼女の言葉にトレーナーは勝手に震え上がる
トレーナーの台詞…
下3
トレーナー「ごめんなさい……またシちゃったみたいで…」
ウィズ「……」
トレーナー「でも今回のは覚えてなくて!本当だから!」
ウィズ「全部聞いてますから…騒ぐな」
トレーナー「ひぇ」
トレーナーが心配さた通り褐色ウマ娘との一夜はブルーを通じてウィズに知られていた
褐色ウマ娘が酔い潰れたトレーナーを襲ったこともウィズは知っていたがあえてトレーナーに言わせようとした
ウィズ「正直に言っただけマシです」
トレーナー「もし言ってなかったら…?」
ウィズ「ふふふ」
謎の笑みにトレーナーは怒鳴られるよりも恐怖を感じていた
ウィズ「褐色ウマ娘さんを愛人ですか、へぇ」
トレーナー「僕は了承してないから!」
ウィズ「否定もしてないんでしょ!!!!」
ウィズの言う通りなのでトレーナーはなにも反論できない。ルドトレを見つけるまで協力してもらっていると言ってもウィズはそれも知っている
ウィズ「今回のはトレーナーの心を休める為だっていうのは知ってるけど私の気持ちを考えたことある?」
トレーナー「ごめん…」
ウィズ「謝るくらいなら最初からしないで!!」
ウィズの怒りは収まらなかったがトレーナーを責めすぎるのは良くないからと電話相手が変わる
このあと…
1 チームの状況を聞くトレーナー
2 エアトレがトレーナーの彼女面してると聞く
3 次のレースの話
4 ブルー出頭と聞くトレーナー
5 タキオンやばいと聞くトレーナー
6 自由安価
下3
電話相手はウィズからネイチャに代わりチームの状況を彼女から聞くことになった
ネイチャ「エアトレさんはちゃんとトレーニング見てくれるから心配しなくても大丈夫~」
ネイチャ「でもまあトレーナーさんのことだから心配なんかして無かったでしょ?」
トレーナー「それでもちゃんと問題ないって聞けてよかったよ」
エアトレの担当であるエアグルーヴがキタルファに加わっても変わらずトレーニングはできているという
トレーナーが心配していたのはエアトレに負担がかからないかということであったがその心配は全くないらしい
ネイチャ「いや~いかにトレーナーさんが働き過ぎなのかって毎日思い知ってますわ~」
本来であればネイチャ達がやらなければいけないこともこれまではトレーナーが率先してやっていた
エアトレがトレーニングを監督するようになりどれだけトレーナーへの負担が大きかったのかをメンバーは知った
ネイチャ「トレーナーさんに甘えてたって言われればそれまでなんだけどさ~」
トレーナー「トレーニングに集中して欲しいから僕が準備や片付けなんかをしてたんだよ」
ネイチャ「いやいや~トレーナーさんが帰ってきたらちゃんとネイチャさん達がやりますから」
トレーナーへの負担を極力減らしたいのはメンバーの総意なので戻ってきたら以前よりは楽になるはずだとネイチャは言う
ネイチャ「それとトレーナーさん、次のレースはどうするんだってエアトレさんが言ってましたけど」
トレーナー「それなんだけど一度ローテーションを飛ばしてウィズとブレーザーは有マはどうかなって考えてるんだ」
レース間隔は空いてしまうがウィズとブレーザーに有マに挑むのはどうかと打診するつもりだったトレーナー
今の二人なら決して勝てないレースではないがネイチャはそれに異議を唱える
ネイチャ「トレーナーさんや、ネイチャさんとタンホイザがいることをお忘れ?」
このままいけばネイチャとタンホイザも出走資格を得られる。出れるのなら出たいとネイチャはトレーナーに直訴する
このあと…
下3
ネイチャは有マは目指してもいいと考えておりタンホイザはジャパンCを考えているとトレーナーは聞く
トレーナー「どっちも強敵が揃うレースだけど君達なら勝てると思うよ」
ネイチャ「トレーナーさんの考えてるローテションから離れるけど問題ない?」
トレーナー「走りたいレースに出るのが一番だからね。スケジュールを考えておくよ」
チームメンバーがどのレースを走るのか大まかな年間スケジュールがキタルファにはある
ウィズ達はそのスケジュールから離れることになるが新しい目標レースに向けトレーニングを考え直すという
トレーナー「エアトレさんにもちゃんと言っておかないとね」
ネイチャ「お願いしま~す」
トレーナー「そうなると次にレースがあるのは…タキオンになるのかな」
ウィズ達はレースの予定がズレるので直近でレースがあるのはタキオンになる
ネイチャ「今日も実験だってトレーニングには来てませ~ん」
トレーナー「脚の様子は平気そうだった?」
ネイチャ「エアトレさんが話してたみたい」
タキオンに無理はさせられないのでどうしても追い込み不足になってしまうがエアトレがうまくやってくれているらしい
ネイチャ「プルメリアはG1に向けてトレーニングでブルーもそうだったかな?」
プルメリアはハードなトレーニングについて来られるようになりブルーは最近よく出掛けているのだという
ネイチャ「どうせブルーはモフりに行ってるんでしょ~」
トレーナー「色々とありがとうネイチャ」
メンバーの新たな目標に向けトレーナーは休んでいる場合ではなかった
このあと…
下3
仕事に取り掛かっていたトレーナーだったがルドトレとメイの事も頭から離れないでいた
褐色ウマ娘が味方になったとはいえ何人ものばんえいウマ娘を用心棒にしているルドトレを捕まえることは難しい
メイに関しては彼女の死体を見つけ目覚まし時計であの時に戻ったとしてもどうするのが正解なのかわからなかった
トレーナー(戻りさえすれば解決するかもしれないんだ)
バーで情報を得た時にはルドトレにはまだ用心棒が居ない様子だった。メイが出て行ってしまった時に戻ればバーで彼を捕えられる可能性がある
あの時に戻るということは褐色ウマ娘と二度目の夜を過ごす前ではあるが頼めばルドトレを捕まえる為に協力してくれる
彼の用意が整う前に捕まえるのが一番であることに違いない
トレーナー(その為にはメイさんを救うしかない。けどどうやって?)
もしあの時よりも前、ばんえいレース場で彼女を見つけた時にまで戻ったとしたらどうするのか
彼女に気付かないフリをしてレース場を後にしても彼女が死ぬ運命は変わらない
メイが生きるか死ぬかが自分にかかっていると知りトレーナーは頭を抱え悩んでしまう
ウララ「その苦しみは仕方ないものなんだよ」
ウララの幻聴が聞こえこの悩みは「閃き」の代償なのだとトレーナーは自覚する
メイを見殺しにするかウィズを傷付けるかの二択にトレーナーは答えを出せないでいる
このあと…
下3
コテージ近くの森林。その奥の方にトレーナーは導かれるように歩いていく
舗装されていない道を進んでいくとそこには見たくないものがぶら下がっていた
トレーナー「……ごめんなさい」
あの時貸していたトレーナーの服を使いメイは首を吊っていた。死後数日が経っていたがそれは間違いなくメイだとわかる
本来であれば彼女の死は覆ることはない。人の死すら無かったことにできるのはトレーナーだけ
トレーナー「メイさんを助ける」
ウララの予想通り彼女の死体を認識したその時、彼の頭の中で目覚まし時計の男が響いた
トレーナー「……よし」
気がつくとあの時の直前に戻っており、メイは涙を流しながら食事をしている所だった
ここからメイを拒んだことにより彼女は死を選んでしまった。そんなことはもうさせないとトレーナーは覚悟を決める
トレーナー(命より大事なものは無い)
ウィズとメイ、どちらかしか救えないのならトレーナーは苦しみ抜いた上でウィズを選ぶだろう
だが今回はメイだけが自死という形で最悪の終わりを迎えてしまうことを知っている
彼女を救えるのは自分しかいないのだとトレーナーは食事を終えたメイの手をとる
このあと…
下3
トレーナー「自分だけではなくプロジェクトL'Arcに参加しているダイヤ、シリウス、エル、カフェも居ます」
トレーナー「そしてこのプロジェクトを期待している人達がメイさんの帰りを待っています」
トレーナー「プロジェクトL'Arcはもう貴女だけの夢ではないんです」
メイは一人ではなくプロジェクトL'Arcも彼女一人だけのものではないのだとトレーナーは説得する
彼女の考えに賛同しダイヤ達は集まった。凱旋門賞を目指す気持ちはメイと同じかそれ以上である
前理事長の企みにより傷付いたのもまたメイだけではないのだとトレーナーは話しを続ける
トレーナー「僕に手伝えことがあればなんでも言って下さい。僕も貴女と…いえ、プロジェクトL'Arcで凱旋門賞を目指しましょう」
負担は増えてしまうがその分頑張ればいいとトレーナーはプロジェクトL'Arcに参加しメイを支えると宣言する
その言葉はメイに届いたようで僅かに彼女の目が輝いていた
メイ「私と共に来てくれるのか……」
トレーナー「全力で貴女を支えます」
夢(凱旋門賞)の為にもまずは自宅に戻り病院に行くべきだとトレーナーはアドバイスをしようとする
しかし今の彼女をまた一人にするのは危険かと思い留まり、どうすべきかを考え出す
メイ「心は少し満たされた、次は……」
トレーナーが考えを巡らせている間、あの時と同じようにメイは服を脱ぎトレーナーに抱き着こうとしていた
このあと…
下3
メイはまた抱いてくれないかと迫るが前回同様ウィズがいるからとトレーナーは断る
そして前と同じように飛び出そうとしたメイの腕を今度は掴んで止める
メイ「離せ!どうせお前もっ!」
トレーナー「メイさん」
メイ「んぅ」
暴れるメイを抱き寄せトレーナーは彼女の口を自分の口で塞ぐ
最初は抵抗していたメイだったが優しくも激しいトレーナーのキスに段々と力が抜けていく
トレーナーはやはりメイを抱くことはできないという結論になったが彼女を放っておくこともできない
なのでキスでメイに満足してもらえないかとトレーナーは行動に移していた
キスが得意という自覚がないトレーナーは精一杯の技術でメイと舌を絡め続ける
メイ「んあああ……」
彼女はとっくに抵抗する気が無くなっておりされるがままの状態になっていたがトレーナーはそれに気付かない
トレーナー「ふう…」
メイ「ぁへ…………」
限界まで続けたあとトレーナーはメイから口を離す。メイは目の焦点が合っておらず放心状態となっていた
このあと…
下3
メイが大人しくなったことを確認するとトレーナーはすぐに理事長へと連絡を入れる
彼女を無事保護したと知った理事長は安心した様子ですぐにでもメイを病院に連れて行けないかと提案する
メイが着ていた服や下着はまだ洗濯が終わっていないので準備でき次第病院に連れて行くとトレーナーは返事をする
トレーナー「彼女は暫く入院になると思います。その間僕がプロジェクトL'Arcを引き継ぎます」
メイが失踪していたことにより止まってしまったままだったプロジェクトL'Arcは自分が進めると話す
学園にとっても有り難い話であるものの理事長は素直に認められない
樫本理事長「貴方への負担が更に増えてしまいます。どういう経緯で北海道に連れて来られたのか理解してますか?」
トレーナー「彼女の意思を継ぐと約束したんです」
負担を考えるとプロジェクトL'Arcへの参加は認められないとする理事長にトレーナーは反発する
トレーナー「僕はどうだっていいんです、夢を追いかける彼女達を支えるのがトレーナーなんです」
樫本理事長「どうだっていいことなんてありません!」
自分のことを軽視するなと理事長は怒るがトレーナーは聞く耳を持とうとしない
トレーナー「プロジェクトL'Arcならトレセンの生徒が凱旋門賞を獲れるんです」
樫本理事長「過労で倒れるのが目に見えているから注意してるんです!」
トレーナー「その気持ちだけで嬉しいです」
メイはきちんと病院に運んでおくと言い残しトレーナーは電話を切ってしまった
このあと…
下3
トレーナーとの電話を終えてすぐに理事長はエル、シリウス、カフェのトレーナー達を呼び出す
樫本理事長「貴方達も今すぐにプロジェクトL'Arcに参加して下さい」
自分の担当は自分でトレーニングし主任の負担を少しでも減らせと言うがトレーナー達の反応は鈍い
そもそも彼女らのトレーナー達は前理事長のこともありプロジェクトL'Arcに疑問を持っていた
凱旋門賞に勝たなくとも国内のG1に勝って欲しいというのもありトレーナー達はプロジェクトL'Arcに参加していなかった
理事長はトレーナー達の反応が鈍いと知ると思わず涙を流してしまう
樫本理事長「なんで協力してくれないんですか…!!」
理事長の突然の涙にトレーナー達はおろおろとすることしかできない
樫本理事長「主任は過労で死んででもプロジェクトL'Arcをやろうとしてるんです…!」
樫本理事長「私は今すぐ理事長を辞めてでも手伝ってあげたいのに!」
トレーナー達は本気で彼女らのトレーナーを務めているが過労で死んでもいいとは思えていないがそれが普通でありトレーナーが異常である
なので理事長がプロジェクトL'Arcへの参加を強制することはパワハラになり兼ねないが彼女は泣きながら引き続き訴える
樫本理事長「少しでも主任を助けて下さい!」
彼女の涙に逆らえるはずもなくトレーナー達はプロジェクトL'Arcへ参加することとなってしまった
このあと…
下3
エル、カフェのトレーナーは彼女達にプロジェクトL'Arcへ参加する事を伝える
自分の担当の事なのになんで今まで参加しなかったのだとカフェは呆れてしまう
エルトレ「だって凱旋門賞なんか夢のまた夢だし」
カフェトレ「私は前理事長達に関連したものが信じられないだけです」
エルトレは凱旋門は目指すだけ無駄だと考えておりカフェトレは以前から前理事長のことが信じられなかった
前理事長の悪事が明らかとなり更に彼女の不信は進むこととなっていた
カフェ「私のことも信じられませんか…?」
カフェトレ「ハッキリ言ってそうね」
エルトレ「いくら主任が参加するからって無理に決まってるのに」
結果がわかっていることに労力を割きたく無いというエルトレと担当であるカフェすら信じられ無くなっているカフェトレ
このままではプロジェクトL'Arcは成功することはないだろう
シリウス「自分のことは自分でやれだとよ」
パピー「ワンっ」
シリウス「やる気があるなら最初から出せ」
パピー「ワンっ!」
トレーナーに服従を求めているシリウスはなかなか人間のトレーナーを見つけられないでいた
そんな時出会ったのが小さな子犬(パピー)。パピーはシリウスを導くようにトレーニングやスケジュールを管理してくれている
パピーは人間でもなければトレーナーでもないので書類の上ではシリウスにトレーナーは存在しない
シリウス「で?早速どうすんだよ」
パピー「ワゥン」
シリウス「坂路だ?いきなりご機嫌なトレーニングだな」
他と比べると形は随分と違うが彼女も凱旋門賞に向け走り出した
このあと…
下3
下3
ブルー(トレーナーの負担が減るならそれでいい)
エル達がプロジェクトL'Arcに対応したトレーニングをちゃんと行っていることを確認したブルー
そういえばサトノもプロジェクトに参加していた筈だが彼女はどうしたのかと考える
彼女の行動力ならトレーナーに会いに北海道まで行ってもおかしくないとブルーは警戒する
ブルー(下手なことを考えてたら止める)
折角トレーナーが休んでいるのに彼に負担をかけようとしているならどんな手を使ってでも止めるしかない
幸いダイヤは学園にいることは学園しているのでブルーは急いで彼女の元に向かった
ダイヤの様子…
下3
ダイヤ「たぁぁ!!」
パッカーン
ダイヤ「よし!これでまた一つジンクスを破りました!」
ブルー(なにをしているんだろう)
ダイヤは中庭で指の連打のみでスイカを割っていた。ブルーは彼女が何をしているか全く理解できていない
見られているとは知らずダイヤは次のジンクスを破る為に校舎へと走っていく
ブルー(スイカは?割りたかっただけ?)
放置されたスイカをチラ見しつつブルーは急いで彼女を追いかけていく
ダイヤ「キャアアア!」
特定の時間に音楽室に入ってはいけない。そのジンクスを破る為にダイヤはわざと忌刻に音楽室へと入る
彼女を待ち受けていたのは凶暴化したピアノで超大型犬のように暴れ彼女に襲いかかる
ブルー「危なーー」
思わず助けに入ろうとしたブルーだったがダイヤは中身の入ったペットボトルを取り出すとそれをピアノにかける
ギャアアアア……
ダイヤ「またジンクスを破りました!」
聖水をかけられたことによりピアノは沈黙しダイヤはまた次のジンクスだと音楽室の窓から飛び出す
ブルー「飛び降り自殺!」
窓から飛び降りるなど自殺行為でしかないがダイヤは偶然にも積み重ねられたダンボールの上に落ちる
ダイヤ「また一つ!」
驚くべきテンションで次々と奇行を繰り返すダイヤにブルーは恐怖さえ感じていた
このあと…
下3
ダイヤはそのままどこかに行ってしまいブルーが知れたのは途中までだがその一部始終をキタルファメンバーに話す
プルメリア「あの中庭の割れたスイカはダイヤさんの仕業でしたか」
ネイチャ「あのお嬢様ならやりかねないよね~」
ダイヤの変人奇人ぶりはあのゴルシより上だと言われておりブルーの話すことを誰も疑わない
ダイヤの奇行はトレーナーの負担にならないかとブルーは心配するがそれはないだろうと否定される
ネイチャ「他人に迷惑はかけてないみたいだしそれは大丈夫でしょ」
タンホイザ「同室の子がちょっと迷惑してるくらいだって」
ダイヤはジンクスを破りたいだけなので他人に迷惑をかけることは少ないはずだと聞くもブルーは安心できない
ブルー「突然ヘリでトレーナーの所に行ってなにかするかも」
ネイチャ「それは無い…と言いたいけど。まあ多分大丈夫」
ブレーザー「気にしすぎだって」
ウィズ「トレーナーのことになるとブルーはこうだから」
ダイヤはトレーナーに迷惑はかけても負担にはならないとメンバーに説得されブルーは渋々納得する
ブルーは今まで様々なモノを見てきたがダイヤのような本物を見るのは初めてだった
なので過剰なまでも警戒しトレーナーに被害が出ないようにと行動しようと考えていた
メンバー全員が言うのでダイヤは大丈夫なのだと判断しブルーはトレーナー室から出ていこうとする
ウィズ「今日も出掛けるの?」
ブルー「ちょっと」
プルメリア「この所出掛けることが多いですよね?」
ネイチャ「トレーニングは問題無いしいつものモフモフでしょ~」
ブルーを心配する様子もなく門限に気を付けてとメンバー達は彼女を見送った
ブルー(今日は……)
駅に着いたブルーはコインロッカーに料金を払いバッグを取り出しそのままトイレへ
バッグの中から黒髪のカツラと丈の短いスカートを取り出しそれに着替え街へと向かっていく
このあと…
下3
ゴルトレ「あらブルーじゃない」
街中でゴルトレ、ゴルシ、マックのチームシリウスに見つかるブルー。マックはブルーだとわかっていないがゴルシも気付いたようだ
ゴルシ「カツラまで被ってどうしたんだよ?」
ゴルトレ「その格好見ればなにをしようとしてるか想像できるわね」
トレーナーが傷付くからそういうことは卒業したはずだとゴルトレはため息をつく
ブルー「アンタ達だれ?つーか邪魔しないでもらえる?」
ゴルシ「ああん?」
普段と明らかに違う様子にマックイーンは人違いではないのかと心配する
ゴルトレ「これでも元担当よ?そんな変装くらいで誤魔化せると思ってるのがおかしいわ」
ブルー「じゃーねオバサン達」
ブルーはゴルトレらを無視して行こうとするがゴルシがそれを許さない
ゴルシ「あの言葉は嘘だったのかよ」
ブルー「意味わかんないだけど」
腕を掴んできたゴルシに早く手を離せと睨み付けるブルー。やれやれとゴルトレはスマホを取り出す
ゴルトレ「トレーナーに連絡しちゃうから」
ブルー「誰それ?変なことに巻き込むなっての」
トレーナーの名前を出してもブルーは動揺せずマックイーン一人だけがおろおろと様子を伺っている
このあと…
下3
マックイーンとゴルシにブルーを捕まえておくよう言うとゴルトレはその場でトレーナーに連絡する
トレーナー「もしもしお久しぶりですゴルトレさん」
ゴルトレ「そういうのはいいから要件だけ話すわよ」
ゴルトレはブルーが変装し街に向かっていたと事情を説明する。彼女がブルーであると認めないことも話す
ゴルトレ「やけに短いスカートも履いてるしヤることは一つよ」
やはりトレーナーはその人物が本当にブルーなのか疑っているようだがゴルトレは間違いないと断言する
ゴルトレ「疑ってるなら直接見せてあげるわよ」
ゴルトレは通話からテレビ通話に切り替えブルーの姿を映す
このあと…
1 ショックを受けるトレーナー
2 ブルーだと気付かないトレーナー
3 事情を説明して欲しいと話すトレーナー
4 隙を見てブルー逃げる
5 突然警察に連れて行かれるブルー
6 自由安価
下3
彼女の姿を見たトレーナーは一瞬でブルーであると気付きショックを受けてしまう
ブルーは相変わらず人違いだと騒いでいたがその行為も虚しいだけだった
トレーナー「ブルー……事情を教えてくれないかな…」
ブルー「だからそれ誰?」
ゴルシ「いい加減にしとけよ」
ここまできても認めようとしないブルーを見たゴルトレは逆に心当たりが無いのかとトレーナーに質問する
ゴルトレ「よっぽど知られたくないことよ。もちろんアンタ絡みのことね」
ブルーはトレーナーの為ならなんでもするというのは知っている。自分に関する何かなのはほほ間違いないとトレーナーは必死で考える
トレーナー(凱旋門賞の為の旅費ならすぐに考えつくんだけど僕は関係ないよね)
実家に頼れない彼女は誰よりも金が必要であるが自分の為に約束を破ってまで身体を売るはずがない
自分の何についての金なのかと考えた結果、褐色ウマ娘のことではないかと考えつく
トレーナー(僕は彼女にお金払ってないし、何より……)
褐色ウマ娘のことに辿り着きこれが答えだと思った瞬間、まさかとある考えが過ぎってしまう
トレーナー「まさか……そんな…………」
ゴルトレ「何だっていうのよ?」
トレーナー「もしかして……このコテージの宿代って……ブルーが……」
トレーナーは後払いだと思っていた北海道のコテージやその他の料金。これがブルーによる支払いなのだとしたら全ての辻褄が合ってしまう
このあと…
下3
トレーナー「もし本当ならすぐに帰る。それとブルー、今後について話し合おう」
トレーナーはブルーに約束が違うと真剣な表情で言うがそれでも彼女は認めようとしない
ブルー「だから人違いなんだって!」
ブルーを本気で抑えていなかったゴルシとマックの隙をつきブルーは逃げ出してしまう
ゴルシ「追わなくていいか?」
ゴルトレ「ええ、わざわざ追う必要もないわよ」
あの人物はブルーだと確信しているので追う必要はないと判断しトレーナーはキタルファメンバーの話し合うとゴルトレとの電話を切る
マック「……」
マックイーンは走り去っていくブルーを見てなんとも言えない気持ちになるが自分にできることはないと言葉を飲み込む
トレーナーはすぐにウィズに電話をしブルーがまた売春をしているのではないかと相談する
ウィズ「それはないと思うけど」
たった今変装したブルーを見たのだとトレーナーが言ってもウィズは人違いではないかと返す
ウィズ「ついさっきブルーが友達と会ってるって写真をSNSにあげてたんです」
念の為にとその写真をウィズに送ってもらい確認するとトレーナーは衝撃を受ける
写真に映っていたのはいつものブルーと黒髪でスカートが短い女子高生。女子高生の顔はブルーに少し似ているが全くの別人だった
トレーナー「そういうことか!」
先程ゴルトレが遭遇したのは間違いなく変装したブルーだった。しかしブルーには黒髪でスカートの短い友達が存在する
ブルーはもし変装した自分に気付いた人物が居てもそれは友達なのだという逃げ道を用意していた
変装したブルーは既にゴルトレから逃げてしまったので、あれが絶対に間違いなくブルーだという証拠は無い
黒髪の女子高生は恐らく本当の友達ではなく売春仲間か金で協力してもらっているだけだろう
そこまでやるかと思ったがブルーはこれでずっと生活してきたので知恵の巡らせ方は凄まじく、逃げ道も一つや二つではない
本気になったブルーの尻尾を掴むことは簡単ではないだろう
このあと…
下3
とにかくこれ以上ブルーに払わせるわけにはいかないのですぐに帰る支度を始めるトレーナー
慌てて用意をしていると今日の分の食糧を持ってきた褐色ウマ娘が何をしているのかと尋ねてくる
トレーナー「帰る準備をしてるから邪魔しないで」
「もう帰るのか?随分ともったいないことすんだな」
もったいないとはどういうことかと聞くと既にブルーはコテージの使用料のうち半月分の代金を支払った後なのだという
「キャンセルしても金は返ってこねぇんだから泊まればいいのによ」
こうなることも予想済みでブルーは先に手を打っていたのかとトレーナーは衝撃を受ける
何よりトレーナーが不安なのはコテージの料金の半月分をどんな手段でブルーが稼いだのかということだった
ブルーの話を聞く限り売春で稼げる金額は概ね理解したがそれだけではコテージの料金など稼げない
それ以外に何かやっているのだと確信しトレーナーは急いで支度を続ける
「お前の知りたいこと俺は知ってるぜ」
その言葉にトレーナーはすぐに反応する。トレーナーへの食糧代もブルーが支払っているのでそれなりに事情は聞いたそうだ
「どっかから盗んだ金とかなら受け取ったら面倒になる。だから事情は知ってんだよ」
トレーナー「ブルーはどうやってーー」
「まあ落ち着けよ」
教えてやる代わりにリベンジさせろと褐色ウマ娘は服を脱ぐ。あの時の敗北を認められない彼女はこの機会を待っていた
このあと…
下3
トレーナー「そんな事してる場合じゃないんだ早く教えてくれ!」
既に半月分払われてようがキャンセル代が戻らなかろうが早く帰らなけばいけないのだとトレーナーは迫る
「そっちの事情なんか知らねぇな。俺達のこと知ってんだろ?」
どんな事情があろうが報酬が無ければ動かないのが自分たちなのだと逆にトレーナーに迫る
「金はいらねぇ、その代わり楽しませろ」
シている場合ではないが彼女を満足させない限り事情を聞くどころか帰ることも無理になってしまった
「写真さっきので良かった?」
ブルー「ありがとう」
「じゃーそろそろ行こ。アタシ外回りね」
ブルー「私は内回り」
ブルーは黒髪の女子高生と環状線に乗り込みそれぞれ外回りと内回りに別れる
ブルー(あの人よさそう)
ブルーはターゲットを電車内で見つけるとその人物に近付いていく。彼女の服装は変装の時よりスカートを短くしている
彼女達がやっていたのはターゲットに痴漢をさせ示談金を脅し取るもの
売春より危険であるがより多くの金を稼げるとブルーはこの方法を選んでしまっていた
このあと…
下3
「あへぁ……」
トレーナー「ブルーがそんなことをしてたなんて…!」
「あの時」と同じように褐色ウマ娘を分からせメロメロにしたトレーナーは彼女からブルーの情報を聞き出す
ブルーと約束したのは売春に関してだったので痴漢させることは約束に入っていない
それに相手に手を出させるということはブルーは被害者になるのでもし自分にバレてもいくらでも言い訳がきく
ここまでするかと思ったがブルーはやる。彼女の為でなく自分の為だからどんなことでもできてしまう
早く彼女を止めなければとトレーナーは帰る支度を終わらせる
ブルー「突然お尻を触られて……うううう~~…」
その頃ブルーはターゲットに痴漢をさせることに成功し駅員に事情を話していた
彼女の嘘の涙に駅員らは同情し犯人には厳しくあたっていた
ブルー(あの人は結構お金持ってる)
彼女はターゲットがそこそこの値段の腕時計を着けていることを確認していた
更に左手の薬指に指輪をしているのも確認していたのでほぼ確実に示談金は取れる
示談になれば家族に知られず痴漢も無かったことになる。金で解決できるなら喜んでそうすることをブルーは知っている
ブルー(これで残りの分は大丈夫そう)
今回の犯人からの示談金でトレーナーのコテージ料は払えるとブルーは安心していた
このあと…
下3
ブルーの思惑通り犯人は警察に連行されず後日話し合うこととなった
黒髪の女子高生にうまくいったとメールを送ったところでウィズから電話がかかってくる
ウィズ「トレーナーが明日にも帰ってくるって」
ブルー「そう」
ウィズ「確認だけどブルーは今日友達と居たんでしょ?」
ブルー「モフラーの子と居た」
ウィズ「そうだよね…ううんなんでもない」
ゴルトレ達との電話のあとすぐに帰ってくるということは褐色ウマ娘はトレーナーの足止めに失敗したのだろう
しかしどれだけトレーナーに責められても証拠は一切ない。何も臆することはないとブルーは全く気にしていない
ブルー(念の為にアレも買っておこう)
今回の犯人からの示談金は予想より取れそうだと判断したブルーは余った金で宝くじを買うことに決める
もちろんただ宝くじを買うのではなく「当たり」の宝くじを買う。例えば十万円が当選している宝くじなら十三万円ほどで買える
その宝くじを持っていれば金に困っているはずの自分がどうして金を持っているのかと聞かれた時の言い訳にできる
ブルー(コテージはキャンセルにはしないでおこう)
トレーナーは帰ってしまったがコテージの契約はまだ残っている。何かに使えるかもしれないとブルーは判断した
例えば一時的に身を隠したい人物に貸したり人に見せられないものを隠しておける
常にリスクのことを考えつつそれ以上のリターンを考える。これがブルーが地元でやっていた生き方だった
このあと…
下3
翌日、本当に帰ってきたトレーナーは早速ブルーをどういう事か説明して欲しいと詰め寄る
ブルー「なにが?」
褐色ウマ娘が言っていた方法でコテージ代を稼いでいたのだろうと言ってもブルーは知らないと答える
ブルー「証拠は?」
彼女が痴漢させ示談金をもらっていたという証拠はどこにもなくこうなるとブルーは強い
トレーナーの為にやったことなのでブルーが折れるはずもなくやったことは売春ではない
ルールの穴を突いたような形になったが自分が不利になることは絶対にないとブルーは確信している
トレーナー「どうしたら止めてくれる?」
ブルー「何のこと?」
トレーナー「……」
ブルー「プロジェクトL'Arcは私も参加する」
これ以上会話を続けても無駄なのでレースのことを話そうとブルーは露骨に話題を変える
トレーナー「こんなことをされても僕は嬉しくない」
ブルー「私は何もしてない」
話題を変えてもトレーナーはブルーへの追及を止めないが彼女は一向に認める気配がない
このあと…
下3
証拠が無いうえに彼女の強固な態度もありトレーナーが折れるしかなかった
トレーナー「今はそれでいい。だけどこれからは君をマークするよ」
ブルー「どうぞ」
マークされようが気にしないということなのかそれとも既に終わってしまった後なのか
ブルーからすれば何もしていないのだからマークされても問題ないという立場をとるのは当たり前
それでもその態度はトレーナーをより疑心暗鬼にさせ事態はブルーの思惑通りに進んでいく
ブルーは北海道にルドトレがいるようだと確信を得てからいくつかのパターンを考えていた
半月以内にトレーナーが帰ってくるとは想定できていなかったが、彼が帰ってきたことにより進むパターンがあった
ブルー(ルドトレはトレーナーに危害を加える)
話し合いで解決できればよかったが北海道でも用心棒を雇うところをみるとそれは難しい
トレーナーはルドトレをどうにかしようと全力を尽くすことはブルーは良く知っている
金を持っているルドトレは人数を雇えるのでトレーナーに勝ち目はない。最悪は死すら考えられる
そんな状況からトレーナーは無事に帰ってきてくれた。これほど嬉しいことはないがまだ危険は残っている
ブルー(ルドトレは殺してもらおう)
ばんえいウマ娘は金さえ払えば協力してくれる。アウトローなばんえいウマ娘が居ることは確か
売春以外で金が稼げることは実証済みなので早めに稼ぎルドトレを始末するパターンでいこうと決める
このあと…
下3
エル「トレーナーさーん!次はどうしますか!」
カフェ「こんなトレーニング初めてです」
ブルー「……」
プロジェクトL'Arcのトレーニング中、エルやカフェは明らかに自身のトレーナーよりトレーナーの方に懐いている様子が見えた
ブルーは二人に嫉妬することは無かったがエルトレとカフェトレに不信感を持っていた
特にカフェトレは最悪トレーナーの敵になるかもしれないと考えておりこれは良い機会なのではと考えた
ブルー(マンハッタンカフェはタキオンを使えばいける)
エルコンドルパサーは後回しにしても問題ないと判断しカフェをキタルファに加入させようとブルーはタキオンの所に向かった
タキオン「メンバーが増えてしまうとモルモット君の負担が増えないかい?」
ブルー「カフェトレはトレーナーの敵になる」
タキオン「ふぅんなるほどねぇ」
トレーナーを守るためにカフェトレを遠ざけたいのだと事情を説明するとタキオンは乗り気のようだった
タキオン「彼女を説得するのは容易いがモルモット君は大丈夫かい?」
ブルー「プロジェクトL'Arcのことを言えば大丈夫」
トレーナーの説得はブルーの仕事だと話しタキオンはある薬を彼女に見せる
タキオン「協力する代わりにこれの実験台になってくれるかい?」
ブルー「当たり前」
実験台になるだけなら容易いとブルーは躊躇いなくタキオンの怪しい薬を飲む
このあと…
下3
トレーナーはトレーニングを受けていたエルとカフェの様子がおかしいことに気付きそれぞれのトレーナーとうまくいっていないのかと尋ねる
カフェ「悪くはありませんが…特別良いわけではありません…」
エル「着替えを覗かれたりいやらしい目で見られたりしますが仲は普通デス」
悪くないのならそれでいいと終わらせたいが、主任として彼女達のトレーナーの意見も聞かなければいけない
それぞれのトレーナーには後で話を聞くとして二人はどうしたいかという希望はあるか訪ねてみる
エル「本気で凱旋門賞を勝ちたいデース!」
カフェ「私もです…」
仲は悪くないが自分たちと本気で凱旋門を目指して欲しいという二人の意見を参考にトレーナーはカフェ達にも話を聞きに行く
トレーナー「二人の言いたいことはよくわかったよ」
エルトレはトレセン学園のウマ娘が凱旋門賞を勝てるはずがないと思っているのでプロジェクトL'Arcは時間の無駄だと感じている
カフェトレは前理事長が絡んでいるプロジェクトL'Arcを一切信じることができない
二人の意見を聞いた結果エルトレは意識の問題でエルと協力すれば改善がみられるだろう
一方のカフェトレはこちらがどうこうできることは少なく時間がかかりそうだと思えた
トレーナー「僕がプロジェクトL'Arcの責任者になっても信じられない?」
カフェトレ「樫本理事長が責任者でも絶対に信じないわ」
一歩間違えればカフェどころか自分まで被害者になる所だったとカフェトレはかなり憤っている
プロジェクトL'Arcに参加せず凱旋門賞を目指すのはほぼ不可能に近い。どうにか信じてもらえないかとトレーナーは悩む
このあと…
下3
トレーナーからの聞き取りが終わったあとカフェトレは自分のトレーナー室に戻っていた
ブルー「こっちの様子を見にこないの?」
カフェトレ「主任に任せてあるから行かないわ」
ブルー「自分の担当が参加してるのにそれでいいの?」
カフェトレ「うるさいわね」
自分の担当を信じられないようじゃトレーナーとして二流だとブルーはカフェトレを蔑む
ブルー見下されたことが頭にきたカフェトレはその場で彼女と口論となる
カフェトレ「なんで貴女なんかに言われなきゃいけないの!?」
ブルー「自分の理想を担当に押し付けてるから」
カフェトレ「な…!!」
ブルー「貴女は自分が求めたトレーナーになろうとしてるだけ」
カフェトレはウマ娘で学生時代は地方のトレセンで走っていてトレーナーもちゃんとついていた
しかしそのトレーナーはカフェトレの理想のトレーナーではなくタイムが伸びることはなかった
カフェトレは自分にちゃんとしたトレーナーがつけば中央に来ることができていたと確信しあのトレーナーを選んだことを後悔した
自分のようなウマ娘が居なくなって欲しいとカフェトレはトレーナーを目指しトレセン学園でトレーナーをできている
カフェの担当になったあとは彼女なりに努力を続けてきたがそれは全て自己満足なのだとブルーは否定した
ブルー「カフェが可哀想だから契約を解除して」
カフェトレ「この……!」
学生に手を出してはいけないとなんとか踏み止まっているがカフェトレは既に限界が近い
ブルー「前理事長を嫌うのは当然だけどアレはもう死んだ」
ブルー「死んだ人のことを言い続けるのはただのワガママ」
ブルー「プロジェクトL'Arcとカフェに貴女は関わらないで」
トレーナーの障害となるカフェトレをプロジェクトL'Arcから遠ざけるにはカフェの担当を降りてもらうしかない
この説得に応じないならカフェトレを更に煽り暴力を振るわせクビにさせようとブルーは考えていた
このあと…
下3
カフェトレ「貴女は所詮他のチームのウマ娘!カフェは私を必要としてくれてる!」
いくらブルーが正論を重ねたところで自分達には関係ないのだとカフェトレは抵抗する
しかしその直後にカフェトレはいきなり殴られたように吹っ飛ぶ
カフェトレ「は!?」
ブルーに殴られたのかと思ったが痛みはなくそもそも彼女は一歩も動いていない
自分に何が起こったのかわからず混乱していると彼女の後ろからカフェが現れる
カフェ「全て聞いていました…」
カフェトレは言い訳をしようとするがそれよりも先にカフェが話し出す
カフェ「よく私と意見がぶつかっていましたが…貴女の理想を押し付けようとしていたんですね…」
カフェ「お友達は貴女が熱心にトレーニングを…考えていることは教えてくれていました…」
カフェ「でもそれは私の為ではなかった…」
それは違うのだと言い訳しようとしてもカフェには通じない。カフェはカフェトレを信じた自分にも非があると続ける
カフェ「今日限りで貴女とは…契約を解除します」
カフェトレ「待って!」
カフェ「さようなら」
カフェトレの静止を無視しカフェは立ち去りブルーはこれでカフェトレがプロジェクトL'Arcに関係することが無くなったと安堵する
このあと…
1 カフェをキタルファに誘うブルー
2 タキオンの薬の効果が出てくるブルー
3 カフェはタキオンのところに
4 ブルーを睨むカフェ
5 次はエルトレかと様子を見に行くブルー
6 自由安価
下3
カフェトレの排除は終わったので次はエルトレの様子を伺ってみようとブルーは考えた
ブルー(別に居てもいいけど一応念の為)
カフェトレとは違いエルトレはトレーナーの害にならないので排除しなくとも問題はなかった
だが裏で何かを企んでいる可能性があったのでエルトレを探ってみようと彼の居場所を探す
トレーナー「凱旋門賞に向けてもっと意識を持ったらどうかな?君とエルコンドルパサーはこれまでいい結果を出してきてるよね」
エルトレ「NHKマイル、ジャパンカップと…重賞は何回も勝ってますけど」
トレーナー「エルコンドルパサーはスペシャルウイーク達と並び黄金世代と呼ばれてるんだよ?」
エルトレ「だからそれでいいじゃないですか」
エルトレのトレーナー室で二人はプロジェクトL'Arcについて話し合っていた
トレーナーがもっと力を入れて欲しいと説得するも彼はこれ以上何を望むのだと現状に満足しているようだった
トレーナー「プロジェクトL'Arcの参加者で凱旋門に一番近いのは彼女なんだ」
エルトレ「でしょうね~」
トレーナー「彼女は芝とダートを走れる天性のものがあるんだよ」
エルトレ「主任に言われなくても知ってますよ」
ウマレーターで適正を得たウィズ達とは違いエルは最初から海外の芝に対応していた
これ以上ないアドバンテージがありながらもエルトレは全く乗り気にならない
トレーナー「……何が欲しいの?」
エルトレ「ああそういうのじゃないですから」
明るく笑いながらトレーナーの言わんとしていることを否定するエルトレ
彼は特別な富や名声に興味はなく人並みの生活を送りたいだけ。トレーナーより才能があるかもしれないがそれを活かすつもりがない
エルトレはトレーナーとは違い残業もせず毎週必ず休日は休み一人の時間を楽しんでいる
トレーナーのように無理をすればエルは更に伸びるがエルトレにその気は一切なかった
このあと…
下3
エルトレ「トレセンというか日本で凱旋門を取るウマ娘は出ませんよ」
エルトレ「エルがプロジェクトL'Arcでトレーニングを摘んでも二着止まりです」
トレーナー「どうしてそう言い切れるの?」
エルトレ「エルを見てきたからですよ」
まるで見てきたかのような言い草だがトレーナーは不思議と説得力を感じていた
エルトレ「エルが無理ってだけなので主任のウィズちゃんとかは可能性がありますよ」
トレーナー「それは…」
エルトレ「じゃ、そういうことなんで戻りましょうか」
トレーナーに迷惑はかけないからと言い二人の会話は終わってしまった
ブルー(何を考えてるかわからないけど害にはならない)
エルトレとトレーナーの会話を盗み聞きしていたブルーはエルトレは放っておいて構わないと判断した
認めたくはないがエルトレはトレーナーより優秀かもしれないのでむしろ必要な人物ともいえる
トレーナーへの負担を減らす為にエルトレを使いたい所だが欲しいものがないというのはブルーにとって意外だった
ブルー(色仕掛けは試してみようかな)
エルの着替えを覗いたりいやらしい目で見ていたということは性欲は人並みにある
一度エルトレを誘ってみてその反応で決めるのは悪くないと考える
このあと…
下3
エル「二着止まり呼ばわりなんて許せまセン!」
ドア越しでエルトレとトレーナーの会話を聞いていたエルは自を過小評価するエルトレを見返してやると意気込みトレーニングを行っていた
いつにも増して気合いの入っているエルを見てひょっとしてこれはエルトレの作戦なのかとブルーは考える
エルにわざと二着にしかなれないと聞かせ自分を敵にすることで彼女は更に努力を重ねる
彼女の着替えを覗いたのも自分に敵意を向けさせる為で本心ではなかったのかもしれない
エルトレはかなり優秀なトレーナーでありそこまで考えていても不思議ではないとブルーなりに答えを出す
ブルー(少し様子を見てみようかな)
今すぐに何か行動を起こすのではなくエルトレは暫く様子見にしておこうとブルーは決めた
トレーナーと担当は親密過ぎることは避けた方がいいというのがこれまでの常識である
ウィズと付き合いトレーナーのことを唯一神と同等の扱いをしてしまっているブルー
この二人を担当にもつトレーナーは常識から考えるととても優秀なトレーナーとはいえない
エルとエルトレのように仲は悪くないが特別良くもないというのが最適な距離であり結果も出てくる
仲が親密になればトレーナーの為にと持っている以上の力を発揮できるが体への負担となる
もちろん親密な仲になり結果を残すトレーナーも存在しているが常識から考えると少数派になる
担当と適度な距離を保ち続けるエルトレの技量にブルーが気付くことはできない
このあと…
下3
トレーナーはエルトレとの会話のあと、トレーナーとしてはエルトレの方が正しいのではないかと感じていた
自分のように休日を全て返上し担当と親密な仲になってしまっているトレーナーは異端でしかない
現状に満足しているというエルトレの意見は正しく、無理に海外のレースに挑戦する理由がない
担当がどうしてもというなら協力するだろうがエルは今の実力をキープするだけでも高度な技術が必要になる
トレーナー(彼は「トレーナー」として正し過ぎる)
お世話になった人だからとプロジェクトL'Arcを安請け合いした自分と常に最適解を出し続けるエルトレ
実績はトレーナーの方が出ているがトレーナーという職業に対して誠実なのはエルトレの方になる
トレーナーは無理をしてでも実績を出すことが全てだと考えウィズ達を鍛え上げていた
ただ鍛えるだけでなく健気なウィズがいつの間にか大きさ存在となり付き合うまでになった
トレーナーは自分にとってウィズは必要な存在だと考えているが彼女が現役の間に付き合う必要はなかった
ウィズからの猛アピールがあったがそもそも担当をその気にさせるトレーナーがおかしいというのが普通
トレーナー(僕は間違えてしまったんだ)
トレーナーのミスは今更どうこうできるものではなくこの道を進み続けることしかできない
今は主任という立場だがいつかエルトレが自分の上に立つのだろうとトレーナーは確信した
このあと…
下3
それから数日間、ブルーがエルトレの様子を探っていると彼は周りを気にしながら自分のトレーナー室に入っていった
いつもと違う様子に何かあると感じブルーはエルトレのトレーナー室を覗いてみる
エルトレ「うぉ、たまんね……」
エルの下着で自分を慰めているエルトレの姿を確認したブルー
着替えを覗くなどスケベなのはあくまで自分を敵に見せる為のものだと思っていたがどうやらそれは違うようだと考える
ブルー(これはチャンス)
エルの下着を使っている証拠を抑えつつ彼への色仕掛けは高確率で有効であると知れた
トレーナーを助ける為にエルトレにはもっとプロジェクトL'Arcに積極的になってもらわなければならない
もし自分が拒絶されてもこの証拠があれば彼は言いなりになるので、様子を伺っていて正解だったとブルーは頷く
翌日、エルトレのトレーナー室に彼しか居ないことと周りに誰も居ないことを確認しブルーは部屋の中に入っていく
エルトレ「主任のイダテン?ここに主任は居ないけど」
ブルー「貴方に用がある。もっとプロジェクトL'Arcに参加してトレーナーを助けて」
そうは言われてもとやはりエルトレは渋る。エルは無理に海外に行く必要がないとトレーナーの時と同じ話をする
エルコンドルパサーは関係なくただトレーナーの負担を減らして欲しいだけだと言っても彼の答えは変わらない
ブルー「もちろんタダでとは言わない」
口だけでなくこちらも本気なのだとブルーは下着をつけていない状態のスカートを捲り彼に見せつける
本番は無理だが見抜きや口、胸ですることを条件にプロジェクトL'Arcでのトレーナーの手伝いを依頼する
このあと…
下3
エルトレ(手伝うだけでいいってマジか!)
ブルーの話を聞いたエルトレは目の色を変え興味を示す。自分からすればかなり美味しい話であることは間違いない
エルトレ「でも本番は無しか……」
ブルー「それだけは無理」
彼女の胸と口を犯せるだけで文句はないはずだがやはり本番がいいと即答ができない
エルトレ「……ケツは?」
ブルー「それだとこっちが損する」
プロジェクトL'Arcはトレーナーが主体で動くのでエルトレはその補佐くらいしかやらない
その労力に対しての報酬として口と胸以上の行為は絶対に行わないとブルーは断言する
エルトレ「見抜きがいいなら目の前でオナるのはどうよ?」
ブルー「いいけどそれなら口と胸は無し」
エルトレ「あ~~どれかだけってことね」
過去の経験からエルトレに対する行為に線引きをするブルー。それを聞いたエルトレはかなり考え込んでいる
エルトレ(バレるかもってリスク背負いながら下着使うより有りなんだけどな~)
エルトレが迷っているのは本番が無しという部分。少しでも可能性があるなら即答していた
しかしブルーは罪を犯してでもトレーナーに処女を捧げると決めているので絶対に認めることはない
下着を使っている所を撮影されたと知らない彼はもし断れば一気に不利になってしまう
普段なら冷静に考えるがブルーというリターンの大きさにいつもの冷静さを失っている
このあと…
下3
エルトレ(ここで欲張るとロクなことにならないでしょ)
胸と口でしてもらえるだけでも十分だと判断できたエルトレはトレーナーの仕事を手伝うと約束する
ブルー「じゃあ早速やってあげる」
エルトレは先程ブルーのスカートの中を見たこともあり自分の目の前で自慰をしてくれとリクエストする
ブルー「ん、ん、ん。あ…んん」
エルトレ「うわやっば」
机の上でエルトレに見せつけるように行為を見せつけるブルー。感じている声を出しているがこれは演技
絶頂するフリも覚えているので胸や口でするよりもブルーの負担は少なく済んだ
エルトレ「手伝いますよ主任~」
トレーナー「え?急にどうしたの?」
戸惑うトレーナーを横目にエルトレは雑務や書類の整理と作成を行うと作業をやり始める
エルトレ「カフェトレさんはカフェと契約解除で副主任はL'Arcに関係ないんですよね?」
エルトレ「そんな状況で主任がまた北海道にでも行ったらヤバいですからね~」
トレーナーへの負担を減らさなければ自分も危ないかもしれないとそれらしい理由をつけエルトレは仕事を手伝う
理由はどうあれ協力してくれるなら助かるとエルトレを受け入れたトレーナーだったが、裏でブルーが動いていることなど知るはずもなかった
このあと…
下3
トレーナー「君は優秀なトレーナーだよね」
エルトレ「そっちこそどうしたんですか主任?」
トレーナー「担当といい距離感を保ててるのは凄いと思う」
エルトレ「あ~~主任はウィズと付き合ってるんですよね。担当とそういう関係になってるトレーナーっていますね」
エルトレ「クリトレさんとかイナリトレさんもそうですけど割と多いんで気にしなくていいすよ」
トレーナー「そうかな…」
エルトレは担当にも当てはまるが女性と仲良くなり過ぎたら色々面倒だからエルとも距離を保ってると彼の考えを話す
エルトレ「セフレならともかく恋人同士って正直面倒じゃないですか」
エルトレの価値観を聞きトレーナーとしては優秀でも女性関係はだらしないのかも知れないとトレーナーは思う
それから数日後、相変わらずエルトレは仕事を手伝っていたのでトレーナーの負担は減っていた
キタルファのことはエアトレがサブとして手伝ってくれているので負担は減っている
主任の仕事を済ませてもまだ夜遅くになっていないことに驚きつつこれが普通なのだと思い直す
トレーナー(また北海道に連れて行かれたら困るからね)
強制的に休みを取らされることがないよう休養をうまくとっていくのも仕事のうち
今日は日付が変わる前に寝れそうだと穏やかな気分でトレーナーは帰路に着く
このあと…
下3
トレーナーが自宅に帰っている最中にクリトレとクリーク、イナリトレとイナリが夜の街に入っていくのを見つけてしまう
トレーナー(ちゃんとしてるなあ)
自分のように家に連れ込むのではなくきちんとホテルで行為をしようとしてる二人に感心していた
そもそもウィズを自宅に連れ込んでいたのはトレーナーの帰宅時間が遅かったことが原因だった
時間さえあれば自分もちゃんとホテルでウィズと二人で会えていたのにと残念がるトレーナー
しかしこれからは遅くなることは無さそうなので今度ウィズを誘ってみようと考えていた所、ちょうどウィズからの着信があった
トレーナー「どうしたの?」
ウィズ「あの…今日は仕事、早く終わる日だよね?」
トレーナー「そうだよこんな時間に帰れるのなんて久しぶりだね」
ウィズ「迷惑じゃなかったら…その……」
別用で寮の外に出ていたウィズは予定より用事が早く終わりこれから帰る所だった
いつもならそのまま帰っていたが今日はトレーナーが早く帰れると聞いていたので電話をかけたようだった
彼女からのお誘いを断るはずもなくトレーナーは待ち合わせをして二人で会おうと返事をした
このあと…
下3
ウィズ「こういう所って初めて…」
初めてくるホテルに興味津々の様子のウィズ。トレーナーはやっとホテルに連れてこれたと少し安心している
ウィズ「女の人が先って聞いたことあるので!」
トレーナー「うん、待ってるね」
入念に身体を洗ったウィズの後でトレーナーもシャワーを浴び終え戻ってくるとトレーナーは驚く
トレーナー「それは!?」
ウィズ「好きでしょこれ?」
以前タキオンが作った豊胸薬を飲んだウィズの胸ほばんえいウマ娘並みのものになっていた
ウィズ「時間が経てば元に戻るから、それまで楽しもう?」
いつもと違う彼女の姿に大興奮のトレーナーはウィズに襲いかかった
ウィズ「んんんあ…もう朝……」
トレーナー「ごめん、止められなかったよ…」
薬の効果はとっくに切れいつものウィズに戻っていたが行為が止まらず朝となってしまった
トレーナーは朝まで持つことはわかっていたが驚くべきはウィズでトレーナーに遅れをとることがなかった
トレーナーへの気持ちがなせるモノなのか、あの褐色ばんえいウマ娘よりも耐えることができていた
もう朝なので終わるしかなかったが時間が許せば二人はまだまだ続けていただろう
トレーナーの好みではないウィズだが身体の相性は抜群で唯一トレーナーの相手をできる女性なのかもしれない
このあと…
下3
トレーナーとウィズはホテルを出た帰りに偶然クリトレとクリークに会う。どうやら二人も朝まで激しかったようだった
クリトレ「クリークこそ自分の母親に相応しいんです」
トレーナー「え?」
クリトレ「自分は幼少期に母を亡くしてまして母性に飢えているんです」
勝手に話し出したクリトレに困惑しつつトレーナーは母親と聞いてしんみりする
トレーナーの母親は厳しく愛を与えられた覚えがなかった。厳しい母に変わり姉が癒してくれてなければ今のトレーナーは存在しなかった
トレーナーの性癖が歪んだのも母親のせいともいえるほど彼の人生に大きな影響を与えていた
ウィズのことは彼女として大切な存在であるが母性を感じることは少ない。これは母性に飢えていないからといえる
クリトレは母親からの愛が足りないと母性を振り撒くクリークに魅力を感じた
一方のトレーナーは母性、母親に対し嫌悪とまでいかないが良い感情を持っていない
ウィズに甘えることはあっても母性を求めることは無いのがそれが原因だと推測できる
トレーナー(僕は母親より姉に憧れがあるのかもしれない)
エアトレの胸に挟された時、性欲ではなく癒しを感じた。姉と顔は似ていないがあの時心の支えになった感情を思い出した
性欲に負けるならばんえいウマ娘との行為になるがエアトレは心の隙に入り込まれるだろう
もう二度浮気をするつもりはないがエアトレにだけはそうもいかないかもしれないとトレーナーは思うのだった
このあと…
下3
エルトレ「うぐっ…気持ち良すぎ……」
ブルー「……んぐ」
エルトレ「全部飲むとかエロ過ぎだって…」
エルトレとブルーもトレーナー室で口でシており、終わった後エルが来る前にさっさとブルーは部屋から出ていく
グラス「今のは主任の…なぜエルトレのトレーナー室に?」
ブルーがエルトレのトレーナー室から出ていく様子をグラスワンダーが目撃していた
エルからエルトレに覗かれていると聞かされていたグラスはエルトレに不信感を抱いていた
そんな状況でブルーがエルトレのトレーナー室から出てきてしまったので彼女の疑う心は大きくなった
その後しばらくエルトレを監視していたグラス。ある日ブルーが彼のトレーナー室に入っていく所を目撃する
グラス(嫌な予感しかしません)
トレーナー室という密室で男女が二人きりという時点でおおよその検討はつく
トレーナーが担当でもないウマ娘に手を出すなどあってはならないとグラスは怒る
万が一ブルーが無理矢理されているかもしれないと考え持ってきた薙刀をグラスは強く握り締める
グラス(最悪は切り落とします)
自分の予想した通りの最悪なことが部屋の中で起こってしまっていたらエルトレの股間を切り落とすしかない
グラスは覚悟を決め薙刀を構えながらトレーナー室に突入する
このあと…
下3
グラス「お覚悟!」
エルトレ「うわあ!!」
薙刀持って突入してきたグラスに驚くエルトレ。今日はどうするかリクエストを聞いている最中だったので行為は始まってはいなかった
そのおかげで何とか誤魔化せるとエルトレは主任のことでブルーの相談に乗っていたと話す
グラス「本当なんですかイダテンさん」
ブルー「嘘は言ってない」
薙刀を持った自分の前でエルトレを庇うことはしないだろうと判断しグラスは薙刀を下ろす
切り落とすような事態は免れたがトレーナーのなにを相談していたのだとグラスは質問する
ブルー「トレーナーが無理しないように協力してもらう話をしてた」
グラス「具体的には?」
ブルー「エルトレには仕事を手伝ってもらう」
グラスに睨まれたエルトレはその通りだと答えこれからはトレーナーの仕事を手伝うと宣言する
グラス「ならこれで話は終わりです。もう二度二人で会ったりしませんよね?」
ブルー「もちろん」
エルトレ「そ、そうですよ」
グラスの迫力に思わずそう答えてしまうエルトレ。これでブルーは彼と行為をせずともトレーナーの仕事を手伝ってもらえるようになった
思わぬ形で幸運を拾ったブルーはこれもトレーナーのお陰だと更に崇拝するようになった
このあと…
下3
エルトレ「タダ働きなんてごめんだから!」
校舎裏でエルトレと話すブルー。エルトレは引き続き口や胸でヤらせてくれないならトレーナーの仕事を手伝わないと拒否する
ブルー「グラスワンダーにバレたら殺されるけどいいの?」
エルトレ「よくないからもう手伝わない!」
いつ来るかわからないグラスを気にしながら行為をすることは不可能に近くエルトレはブルーとはこれまでだと言う
グラスの助けは有り難かったがエルトレの協力がなければ意味がなくむしろマイナスになってしまう
ブルー(仕方ないかな)
対価を考えれば損となってしまうがエルトレに口と胸以上の行為をする代わり、引き続きトレーナーを手伝って欲しいと説得する
ブルー(トレーナーの為だから損得は考えないでおこう)
エルトレが望んでいた尻での行為をする為に二人はホテルに来ていた
エルトレ(本当は本番が良かったけどケツでもオッケー!)
ホテル代はかかるもののウマ娘と行為ができるとありエルトレはかなり上機嫌だった
ブルーのお陰で彼は引き続きトレーナーを手伝うことになりこれで負担は増えることはない
ブルー「準備終わったから」
エルトレ「じゃあ早速…うひょ~!」
大損の取引となったが仕方ないことなのだとブルーは飲み込んだ
このあと…
下3
ヒシアマ「これ見てくれるかい?」
ヒシアマゾンはトレーナーに最近ブルーの外出が多いと外出泊届けの一覧を見せる
トレーナー「モフモフ友達と会いに行くことはあるって聞いてたけど…」
ヒシアマ「この数とは合わないみたいだね」
トレーナーが聞いている外出の数と届け出の書類の数がまるで合わない
出かけるといっても街の方には行かず以前のように売春をしている様子もない
一体なにをしに外に出ているのかを考えるが相手はブルー。想像したくないが悪い方にしか考えられない
ヒシアマ「困ってるなら協力してやるよ!」
ヒシアマはブルーから事情を聞かない限り外出泊届けに寮長としてサインはしないと言う
しかしトレーナーはそんなことをしても意味がないと彼女の提案を否定する
トレーナー「彼女はそう簡単に諦めないし一枚も二枚も上手だよ」
こちらが考えうる対策の上をいき証拠も残さない。正攻法でも裏をかいてもブルーの尻尾は掴めない
ヒシアマ「それじゃどうしようも無いじゃないか」
トレーナー「方法はあるにはあるんです」
ウィズの求めているもの、自分を差し出せば全ての説明をしてくれるはずだとトレーナーは考えている
このあと…
下3
トレーナー「寮長から外出泊届けを見せてもらったけど何をしているの?」
トレーナー室にブルーを呼び出しヒシアマから届け出を見せてもらったと話す
ブルー「何が?」
しかしブルーは前と同じように証拠が無いことがわかりきっているので会話をしようとすらしない
トレーナー「君が街で何をしていたのかもまだ知れてないんだ」
ブルー「だから?」
トレーナー「何をしていたのか教えてくれないの?」
ブルー「どうして?」
やはり正攻法でブルーから話を聞くことは不可能だと確認できたトレーナーはついに切り札を使う
トレーナー「全部話してくれたら僕とホテルに行こう」
トレーナーに全てを捧げると何度も言っていたブルーにとってこれ以上ない条件を出す
だがブルーは冷静にそれは無理だと知っていると返事をする
ブルー「ウィズが許すわけない」
トレーナー「彼女から許可はもらってるよ」
ブルー「許可なんか出るはずない」
トレーナー「信じられないなら一緒にホテルに行こうか」
ここまで言われてもブルーはトレーナーの言葉が嘘であると確信していた
これからホテルに一緒に行っても一線を越えることは絶対にない。裸になった所でまた話を聞かせてくれと言われるだけ
トレーナーのように怪しいからと詰められたことはこれまで何度も何度もあったが証拠は一切残していない
首に刃物を当てられても知らぬ存ぜぬを突き通してきた自分にそんな手は通用しないとブルーは勝ちを確信していた
このあと…
下3
トレーナー「先にシャワー浴びてるね」
二人でホテルに入ってきたがこれ以上進展はないからとブルーは別のことを考えていた
ブルー(示談金が思ったより取れるから追加で宝くじを買おう)
前に痴漢させた男性はブルーの想像より金を持っており相場の倍の金額を示談金として提示してきた
宝くじを買い足しても余る金額は黒髪の女子高生に渡し、また協力してもらえばいい
ブルー(ルドトレを消してもらうお金も準備しないと)
示談金を払わせる方法は効率よく稼げるので複数の街を回れないか、回るならどの順番がいいかも考える
更にルドトレを消したあと地元でやっていたように彼の臓器を売り捌けないかなどさまざまなことを考えていた
考えている全てはトレーナーを裏切る行為だが証拠が無ければ問題ないというのは学んだこと
ブルー(これでトレーナーは絶対幸せになる)
自分の計画は完璧だと考えているとシャワーから出てきたトレーナーがいきなりブルーにキスをする
ブルー「な、に?」
口移しで何かを飲まされたと感じたブルー。するとすぐに彼女の胸がみるみる大きくなっていく
トレーナー「タキオンが作った薬だよ」
ブルーの胸は奇乳レベルまで大きくなりトレーナーの好みの大きさになる。ここで初めて彼が本気なのだとブルーは気付く
ブルー「ほほほほほんとにシてくれるの!?」
トレーナー「その代わり全部話してね」
トレーナーに全てを捧げられるのなら他に何もいらないとブルーは何度も頷いた
このあと…
下3
ブルー「しゅごかったあ……」
本気になったトレーナーにブルーは分からされ演技ではなく本気でイき散らかすこととなった
処女からいきなり分からされたブルーとは対照的にトレーナーは頭を抱え彼女の闇の深さを痛感していた
トレーナー(まだ取り返しのつく範囲だと信じたい)
わざと痴漢させ示談金を得ていたこと、ルドトレを殺し臓器を売り捌こうとしていたこと、エルトレと関係があったこと
その他にもトレーナーに秘密にしていたことを全て話したブルー。トレーナーはその事実の重さに押し潰されそうになっていた
トレーナー(僕が彼女をコントロールできなかったのが悪いんだ)
ブルーではなく全て自分が悪いのだと飲み込むしかないとトレーナーは覚悟を決める
ブルー「トレーナー!」
尻尾をぶんぶん振りながらトレーナーに抱き着くブルー。昨日までと明らかに違うブルーの様子を見たキタルファメンバーはついにヤってしまったのだと理解する
ブレーザー「浮気とか最低」
ウィズ「……今回は仕方なく認めたから浮気じゃない」
プルメリア「ブルーさんとシちゃうの認めたんですか!?」
ネイチャ「今回のは仕方ないと思う」
ネイチャはブルーが犯罪を犯し、いつ逮捕されてもおかしくない状況だったかもしれないからと事情を話す
タンホイザ「結局心配し過ぎだったんだよね?」
ネイチャ「えーっと…見逃してくれる?」
エアグルーヴ「仕方あるまい」
生徒会の耳に入るのは非常にまずい話だったが事情があるのだろうとエアグルーヴは頷く
このあと…
下3
ニコニコの笑顔で抱き着いているブルーとは違いトレーナーは今にも泣きそうな悲しい顔をしていた
トレーナー「お願いだからもう何もしないで欲しい……」
今後もしなにかあったらレースに出れなくなるのもそうだがそれ以上にブルーが心配なのだとトレーナーは言う
ブルー「ん~考えとく」
トレーナー「考えておくじゃダメなんだ!」
もう絶対にしないで欲しいと珍しく声を荒げるがブルーはキョトンとした表情でトレーナーを見る
ブルー「なんでそんなに怒ってるの?」
犯罪を犯すことは悪いことだとキタルファに来てから学んだがトレーナーの為に犯す罪は悪いことではないとブルーは本気で思っている
ブルー「エルトレが仕事を手伝ってくれないと残業でしょ?」
トレーナー「それはどうにかする!」
ブルー「どうにかできないから体調を崩したんでしょ?」
トレーナー「とにかく僕の為にはもう何もしないで!」
ここまで言われてもブルーは頷くことなく考えておくと返事を濁す。この態度を見たトレーナーはついに涙を流してしまう
ブルー「あ、え?なんで泣いてるの」
エアグルーヴ「貴様には常識が無さ過ぎる」
ネイチャから事情を聞いたエアグルーヴと残りのメンバーは急ぎブルーを更生しなければと彼女を囲む
このあと…
下3
ブルーの為にエアグルーヴが勉強会を開き世間の常識とはこうだと教え込んでいく
ブルー「常識はわかったけどトレーナーとは関係ない」
エアグルーヴ「貴様は何を言っているんだ」
ブルー「だから私が常識を守ったところでトレーナーの仕事の量は減らないでしょ?」
似たようなことは以前キタルファのメンバーにやってもらったので常識が何かというのはある程度わかっている
しかしそれを守ったところでトレーナーへの負担が減らないだろうとブルーは言う
エアグルーヴ「お前はトレーナーの為なら何をしてもいいというのか?」
ブルー「当たり前でしょ」
トレーナーの為なら売春は当たり前で詐欺や殺人も躊躇わないと言い切ってしまう
ブルーの言っていることが衝撃でエアグルーヴは何も言えなくなってしまった
ブルー「トレーナーは私を救ってくれて私の全てを受け入れてくれた」
ブルー「そんな人の為なら何でもできる」
トレーナーに何もしないでくれと言われてもブルーは無視し彼の為に行動を続ける
ブルー「私が何もしなくていいようにするのは学園の仕事じゃないの?」
トレーナーへの負担が減ったり危険が無くなれば自分は何もしないのにとブルーは呆れたように言う
エアグルーヴ(コイツは一体何なんだ!?)
同じウマ娘だというのにエアグルーヴは目の前にいるのは別の種族のように感じていた
このあと…
下3
エアグルーヴ「お前の言う通り学園に問題があるのは確かだ」
エアグルーヴ「だがトレーナー本人は止めろと言ってるのにお前はそんなことを続けるのか?奴はそのうち心を病むぞ」
またトレーナーの心が傷付くようなことがあれば次はもう無いとエアグルーヴは言う
しかしそれを聞いたブルーは笑みを浮かべそれはそれで構わないと話す
ブルー「そうなったら私がトレーナーを独占できるし」
エアグルーヴ「なんだと!?」
ブルー「ウソウソ、今の冗談だけどちょっと本気でもあるかもね」
ブルーはウィズからトレーナーを奪うつもりは今のところないものの彼女が自分の意思でトレーナーを捨てれば自分が拾う
もしトレーナーが手に入れば学園を今すぐに辞め二人だけで穏やかに過ごすのも悪くないと本気で考えていた
ブルーの豹変した態度を見て不安に思っていたのはキタルファメンバー。これは一大事かもしれないとウララも会議に参加している
ネイチャ「ブルーが急に明るくなったのはどう思う?」
ウララ「あれがブルーちゃん…ううん、イダテンちゃんの本性なんだと思う」
ブレーザー「いつもの言葉数が少ないのは演技?」
ウララ「演技っていうより生き抜く為の術だったんだよ」
今思えば自分を「ブルー」と呼んで欲しいというのもそれが原因だったのだろうとウララは推測する
ウララ「イダテンちゃんは「ブルー」って呼ばせてその人格で過ごしてたって感じが近いのかも」
タキオン「二重人格とはまた違ったアプローチだねぇ」
人格が違うわけではなく思考や行動の元は同じなのが興味深いとタキオンは笑みを浮かべている
このあと…
下3
エルトレ「話ってなんですか主任?」
トレーナー「ブルーから話は聞いたよ。これからは仕事は手伝わなくて良いからね」
エルトレ「ゲェっ!」
全てバレてしまったとエルトレは焦るが誘ったのは向こうだと弁解し去っていった
もちろんブルーから誘ったことは知っているが彼には断って欲しかったとトレーナーはそこだけが残念だった
仕事が終わらないのは自分のせいであり手伝ってくれていたエルトレには感謝の気持ちがある
誘いに乗ってしまった彼も悪いがそもそもは彼に交渉を持ちかけたブルーのせいともいえる
トレーナー「言って聞かないなら…が通用する相手じゃない」
ブルーの儚さと恐ろしさをトレーナーは他の誰よりも知っている。そんな彼女をコントロールしなければならないのだと使命すら感じていた
トレセン学園が見えるどこかの場所。ディープはそこでブルーと電話をしていた
ディープ「処女は売らなくて良かったのかよ」
ブルー「あの人に捧げられたから満足」
ディープ「金はなんとかなるんだな?」
ブルー「足りなくなったらどうにかするから」
ディープ「こっちはどうにかして欲しくないんだっての」
ブルー「それより来年からトレセン学園に来るんでしょ?」
ディープ「仕方ねぇからルドルフの案に乗ってやる」
ブルー「お互いに特待生になるからお金に余裕ができる」
ディープ「おいブルー、なに考えてやがる」
イダテン「すっごく楽しいこと!」
アハハハと電話の向こうから聞こえてくる笑い声にトレセン学園でも彼女を変えられなかったかとディープはため息をつくしかなかった
次スレに続く
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