歩夢「しずくちゃん、私だって限界あるんだよ!?」かすみ「かすみんに言われても」 (53)

かすみ「……、……」
歩夢「あ、かすみちゃん。今日は一人?」
かすみ「げ。歩夢先輩……」
歩夢「げ、じゃないでしょ?もう……隣、いい?」
かすみ「……はぁ。いいですけど」

歩夢「ふふ、ありがと。そういえばしずくちゃんは?」
かすみ「しず子ならちょっと用事がとかで行っちゃいました。鞄置いて行ってますし、戻ってくるとは思いますけど」
歩夢「そっか。それなら私もここで待ってようかな」
かすみ「なら歩夢先輩が一人で待っててくださいよ。しず子の鞄見といてください」
歩夢「頼まれたんだから、ちゃんと見ててあげないとかわいそうだよ?」


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かすみ「はぁ……。あの手この手でかすみんを引き止めてますけど、今度は何です?」
歩夢「あ、バレた?」
かすみ「バレバレです。どうせまたしず子のことなんでしょうけど」
歩夢「そうそう。そろそろ私も限界なんだよ!」
かすみ「限界になったらかすみんに話すルールでもあるんですか?」
歩夢「しずくちゃんがかわいいのが全部悪いんだよ!……あ、ううん、しずくちゃんは悪くないんだけど!」

かすみ「とりあえず混乱してるのは分かりましたから落ち着いて」
歩夢「ふーっ、ふーっ」
かすみ「威嚇する猫ですか」
歩夢「違うけど。でもこの前しずくちゃんの前でにゃんにゃんしてたら撫でてもらえた、犬派って言ってたのに」
かすみ「知りませんよそんなの」
歩夢「というかそうそう、犬と言えばこの前のお泊まりの時にね!?」
かすみ「うわ、なんの脈絡もなく始まった」



歩夢「……あ、オフィーリアだ!ご主人様のところにいなくていいの?」
歩夢「わ……もう、くすぐったいよー。ご主人様に似て甘えん坊なんだから」
歩夢「よしよーし。いい子だからここでゆっくり待ってようねー」
しずく「歩夢さん、お茶を淹れてきまし……た……」
歩夢「おかえりー。……どうしたの?」
しずく「……むぅ」
歩夢「えっ」

歩夢「な、なんだか怒ってる……?」
しずく「別に怒ってませんっ」
歩夢「ええー……?」
しずく「怒ってません、けど……」ピト
歩夢「わ、っとと……しずくちゃん……?」
しずく「…………わんっ」
歩夢「!?」

歩夢「しずくちゃん……!?どうしたのいきなり……」
しずく「がるるるる……」
歩夢「…………え、オフィーリアに威嚇してるの?これ」
しずく「……」
歩夢「あ、オフィーリア行っちゃうの?……あれ、違うの?」
歩夢(なんか、オフィーリアは場所を空けただけみたいな……。……あ、部屋の隅で丸まってる)
しずく「♪」ギュー
歩夢(もしかして、そういうこと?……しずくちゃんのこと、よく分かってるんだ)

歩夢「しずくちゃーん?」
しずく「わんわんっ」
歩夢「わんわんじゃ分かんないよー」
しずく「わふっ」グイ
歩夢「っと」
しずく「……ぺろ」
歩夢「ひゃ……っ!?」
しずく「ん、ちゅ……ぺろ……」
歩夢「も、もう……くすぐったいって……///」
しずく「……かぷ」
歩夢「ひぁっ!?///」
しずく「んー……ぷぁ」

しずく「……跡、付けちゃいましたっ。えへへ……♪」
歩夢「ウソ!?……ほ、ほんとについてる……///」
しずく「もう私のでーすっ?ぎゅううー……?」
歩夢「……もぉー!本当にかわいいんだから?」ナデ…
しずく「んぅ……♪」スリスリ

歩夢「さっきのはもういいの?」サワサワ
しずく「ふにゃぁ……?」
歩夢「ふふ、猫ちゃんだ。にゃー?」
しずく「!……わんっ」
歩夢「あ、戻っちゃった。ほら、よしよーし」
しずく「わふ……えへへ……♪」
歩夢「~~っ?」



歩夢「しずくちゃんはいつか絶対私が飼うからっ!」
かすみ「結構危ない発言ですね」
歩夢「はぁ~……しずくちゃんと触れ合える犬カフェないかな……」
かすみ「……そういえばドッグカフェってありますけど、犬を連れて行けるカフェって意味らしいですよ?猫と触れ合える猫カフェとは意味合いが違うそうです」
歩夢「ふむふむ。つまり私が飼うしかないってわけだ」

かすみ「諦めるという選択肢はないんですね」
歩夢「ないよ!ああでも、しずくちゃんに飼ってもらえるならそれもいいかも……?」
かすみ「うわ……」
歩夢「だってだって、しずくちゃんがご主人様だよ?ずーっと一緒にいられて、時々構ってもらえて……たまに頭も撫でてもらっちゃったり、なんて?」
かすみ「後半だけならともかく、前半含めて同意を求めるのは無理があると思います」

かすみ「というか純粋な疑問なんですけど、跡ってそんなに簡単に付くものなんですか?」
歩夢「しずくちゃんは結構付けてくれるよ?ほら」ピラッ
かすみ「……うわ、ほんとについてる」
歩夢「はぁ……しずくちゃんのペットになってわんわんしたいなぁ……」
かすみ「もうかすみんの頭が理解を拒んでます……」

歩夢「ほらこの前、しずくちゃんが前より積極的に甘えてくれたって話をしたじゃない?」
かすみ「あー……聞いたような覚えが微かにあります。残念なことに」
歩夢「あれからずっとそんな感じでね、やっとここまで来たって感じ」
かすみ「まさかの計画的犯行」
歩夢「だってグイグイ甘えてほしいじゃん!恋人なんだから!」

歩夢「努力の成果もあって、晴れてしずくちゃんの方から甘えてきてくれるようになったわけです」
かすみ「あー、はい。よかったですねー……」
歩夢「それに……たくさん甘えてくれた後の、ごめんなさいもなくなったから。これほんと嬉しい」
歩夢「でもどんどん甘えんぼ度合いが加速してて、時折目線で『歩夢さんは私のことだいすきでしょ?』みたいな感じ出してくるの」
歩夢「そうだよ!!だいすき!!!」バンッ
かすみ「何急にキレてるんですか……」

歩夢「怒りたくもなるよ!何あれ!!かわいすぎるんだけど!?」
歩夢「私が内心悶えてるところを、きょとんとしながら見つめてくるんだよ!?しずくちゃんは楽しそうだし私も嬉しいのに変わりはないけど一瞬でも『あれ?』って思わせちゃったことが悲しいし、しずくちゃんを満足させられなかった自分に怒りたくなるの!!はい10秒で喜怒哀楽コンプリート!!!」
かすみ「どういう感情で喋ってるんですかそれ」

歩夢「はぁ、はぁ……正直やりすぎちゃったかなって思ってるよ。まさか私が耐えられなくなるとは予想できなかったもん」
歩夢「もうね、しずくちゃんは分かってきてるんだよ。毎度毎度、的確に私の弱点射抜いてる」
歩夢「このままだと私の方が勝てなくなりそうだよ……」
かすみ「ああ、あれ一応ちゃんと効果はあったんですね」
歩夢「効果ありすぎだよっ。ほんと何してくれてるの……ありがと……」
かすみ「感情バグってません?」

歩夢「あ、でもね?きっかけみたいなのが一応先週の金曜くらいにあって」
かすみ「きっかけ」
歩夢「そうそう。あの日同好会のみんなで練習した後、何人か残ってたじゃない?実はあの後、しずくちゃんは最後まで残ってたんだよね」
かすみ「え、そうなんですか」
歩夢「演劇部に時間を割いてた分を取り戻さなきゃって言ってた。時間も遅かったし私は先に帰ることになったんだけど、上着を忘れていきそうになってねーー」



歩夢「はぁ、はぁ……もう、部室まで距離ありすぎだよー……この学校、ほんと広すぎ……」
歩夢「確かソファにかけて……って」
しずく「すぅー……んぅ、えへへ……♪」
歩夢「し、しずくちゃん……?」
しずく「すぅー、はぁー……歩夢さんのにおい……?」
歩夢「あの、しずくちゃーん?」
しずく「っっっ!?!?」ビックゥ
歩夢「う、上着……忘れちゃってて……」
しずく「……ぁ」
しずく(絶対バレたそうだよ忘れたなら気付いて戻ってくるに決まってるなんで気付かなかったの私それより歩夢さんに嫌われた絶対嫌われた嫌われた嫌われた)
歩夢「えっ、な……!?」

歩夢(えなんでしずくちゃんの表情がどんどん暗くなってるああそっかこれしずくちゃんは見られたくなかったんだ私は嬉しかったんだよでもしずくちゃんきっと私に嫌われたって思ってそう早くそんなことないって伝えてあげないとしずくちゃんが泣いちゃうというかもう今にも泣いちゃいそうそんなのダメダメダメ迷うな私!!!!!) ←この間約3秒
歩夢「っ」ギュッ
しずく「!」
歩夢「大丈夫、大丈夫だからね……」ス…
しずく「で、でも……私……」
歩夢「大丈夫、私はずっと離れないから……だから、ね。泣かないで……?」ナデナデ
しずく「……ん」コテン…
歩夢(あっぶなぁー!!!数秒フリーズした割にナイス判断だよ私……!)

しずく「……、……」
歩夢「……落ち着いた?」
しずく「はい……。それで、あの……」
歩夢「……匂いが好きなの??」
しずく「ぁ、う、えっと……///」
歩夢「恥ずかしがらなくてもいいのに……?」
しずく「……最初はそんなつもりじゃなかったんですけど」

しずく「……変なんです。ここ数日、どうにも調子が悪くて」
しずく「こんな時間まで残らせてもらったのも、遅れを少しでも取り戻したかったからで。……演劇部に時間を割いていたとはいえ、こんなにも上手くいかないなんて思いませんでした」
しずく「煮詰まってきたのが自分でも分かったので、一度冷静になろうとして。結局何も分からないまま、歩夢さんが上着を忘れていることに気付いて」

しずく「……そ、その時はちゃんと連絡しようと思ったんですよ?でも手に取った瞬間、何も考えられなくなってしまって」
歩夢「それでああなってたんだ?」
しずく「今思い返しても、本当に恥ずかしいです……///」

しずく「……でも、とても満たされたような気がしたんです」
しずく「身体がふわっと軽くなったみたいで、さっきまであんなに調子が悪かったのに……って」
しずく「……ごめんなさい。上着、返しますね」
歩夢「……しずくちゃんは、頑張り屋さんだね」

しずく「歩夢さん……?」
歩夢「あのね、しずくちゃん。……頑張ってる人だって、甘えてもいいんだよ?」
しずく「頑張ってる人が、甘える……?」
歩夢「しずくちゃんはきっと『今は頑張る時だから』って、この何日か過ごして来たんだよね」
歩夢「早くから朝練して、お昼休みもお弁当を食べてすぐに演劇部に行って、今もこうして遅くまで練習して……そうやって頑張るしずくちゃんは、すごくかっこいいと思うよ」
歩夢「でも……仮にそういう人が少し甘えていても、かっこよさが失われることはないと思うの」
しずく「……、……」

歩夢「えっと、つまりね?すごくストレートに言うとね」
歩夢「……流石に、無理しすぎだよ。実際、しずくちゃんの身体はこんなにも疲れちゃってる」
しずく「……。そう、でしょうか」
歩夢「うん。……だから、今は少しだけ休もう?そうすれば、きっとすぐに調子もよくなるよ」

歩夢「頑張り屋さんなしずくちゃんには、たくさん休んでいい権利があるの」
しずく「権利……?」
歩夢「そう。いーっぱい甘えて、ワガママ言って、休んで……好きなことをしていい権利があるんだよ」
歩夢「それをしずくちゃんが許せないなら……私が代わりに許してあげる」

歩夢「……そのまま、ゆっくりソファに座ってて。楽な姿勢にしていいからね」
しずく「……はい」
歩夢「あ。私の上着も、そのまま抱きしめてていいからね??」
しずく「あぅ……///」

歩夢「よいしょ、っと……靴、脱がせるね」
しずく「え、あの」
歩夢「いいからいいから。……ずっと頑張ってたんだね」サス…
歩夢「この足にも、お疲れ様ってしてあげないと。……どう、痛めてない?」
しずく「……痛くはない、ですけど」
歩夢「よかった。……ちゅ、ちゅ……」
しずく「!?///」

歩夢「足先から、そのまま上……。……ほーら、まだ力が入ってる」ツツー…
しずく「あ、歩夢さんっ。くすぐったいです……///」
歩夢「だーめ、それは我慢してっ。……ちゅー……?」
しずく「うぅ……///」
歩夢「よしよし……よく頑張ったね、ゆっくり休もうね……」サスサス

歩夢「膝から、太もも……このまま、全身の力を抜いていこうね」ツツー…
しずく「っ……あ、歩夢さん?その、……当たって……///」
歩夢「あー……ふふ?それも我慢しててほしいかなー……?」
歩夢「段々、力が抜けてきたね。えらい、えらい……」
しずく「ん……」

歩夢「そろそろ私も隣に……っと」ポスッ
しずく「ぁ……」
歩夢「……いいんだよ、おいで??」
しずく「……、……」
歩夢「少しだけ、私の方に身体を倒してみるの。大丈夫、しずくちゃんならきっと出来るよ……?」
歩夢「一人じゃ難しいなら、私が手伝ってあげる。だから……ほら、少しだけ頑張ってみよう?」

しずく「……っ」ピク…
歩夢「……ふふ、そうそう。その調子だよー?」
しずく「……」モゾモゾ…
歩夢「あとちょっと、あとちょっと……」
しずく「……、……」ピト
歩夢「……よくできました?いい子、いい子……?」ナデナデ
しずく「ぁ……?」

歩夢「よしよーし?しずくちゃんは頑張り屋さんだねー、えらいねー……?」ギュ…
しずく「んぅ……」ギュウ
歩夢「ずっと頑張ってて、とってもすごい?ちゃんと休めるのも、とってもえらい?」
しずく「やす、める……?」
歩夢「うんっ?ゆっくり休めるのも、とってもえらいよー?いい子、いい子……?」ナデナデ
しずく「……えへへ……♪」
歩夢「ーー?」
歩夢(……よかった。やっと笑ってくれた……♪)



かすみ「ここ数日しず子の調子が良かったの、そういうことですか」
歩夢「あ、気付いてた?」
かすみ「なんとなくは」
歩夢「流石。あの時のしずくちゃん、すごく無理してたみたいだったし」
歩夢「お昼は一緒に食べるんだけど、終わったらすぐに走って行っちゃうの。不安だったのかな」
かすみ「そういえばそんなこと言ってましたね。大きめの弁当箱に二人分、でしたっけ?」
歩夢「そうそう。ああしてなかったらしずくちゃん、お昼もひとりぼっちだったのかな……ナイスだよ私っ」

かすみ「というかしず子、遅いですね……鞄置いて行くんだから、すぐ戻ってくるって思ってたのに」
歩夢「確かに。そもそも用事ってなんだったんだろう……?」
かすみ「……?……あ」
歩夢「……どうしたの?かすみちゃん」
かすみ「えーっと……そのままで聞いてください。しず子いました」
歩夢「えっ」
かすみ「ああもうそうやって振り向かない!」
歩夢「う、うんっ」

しずく「!……、……」

かすみ「……ふぅ。そこの物陰からこっち見てるんですよ。絶対何かありますって」
歩夢「あ、そっか……私が見てることに気付いたら、逃げちゃうかもしれないね」
かすみ「ですです。なんでこっち来ないんでしょうね」
歩夢「うーん……」

かすみ「……んー?何か持ってるような……」
歩夢「じゃあ、教室に忘れ物を取りに行ったのかな?」
かすみ「かもしれないですね。……よく見えないですけど、ここから動いた時には持ってなさそうでした」
歩夢「んー……これ以上は聞いてみないとかな」

かすみ「……どうします?さっきのでかなーり警戒してますけど」
歩夢「うーん……しずくちゃんがここにいた時は、私はいなくてかすみちゃんだけがいたんでしょ?」
歩夢「それなら私が一回そっちの物陰に移動すれば、しずくちゃんも戻ってこないかな」
かすみ「どうでしょう……何がしたいのかも分かりませんから」
かすみ「それに、ここに歩夢先輩が来るのはしず子にも分かり切ってたことでしょうし」

歩夢「一回、やってみるね。……かすみちゃん」
かすみ「歩夢先輩はあの壁の掲示を見に行った。戻ってきたらしず子が座ってた。とか?」
歩夢「じゃあそれで。お願いね」
しずく「!」
かすみ(動いた。……もしかして、持ってるものを歩夢先輩に見られたくないとか……?)
かすみ(あ、戻ってきてる……やば、これ正解だったかも。なんで今気付いたんだろ……)

しずく「……あ……か、かすみさん。お待たせ」
かすみ「ううん。用事ってなんだったの?」
しずく「ちょっと、その……忘れ物を取りに、ね」
かすみ「ふーん……」
かすみ(さて、歩夢先輩は……)チラ
しずく「っ」ササッ
かすみ(目を逸らした隙に袋の音……しず子、絶対今隠したな……)

かすみ(ま、多分問題なしですね)パチッ
歩夢(おっけー)グッ
かすみ(隠してたところは歩夢先輩が見てたでしょうし)
歩夢「……あ、あれーしずくちゃん?戻ってたんだ」
しずく「は、はいっ。歩夢さんこそ、鞄を置いたままどちらに……?」
歩夢「ちょっ、と……あそこの壁を見に行ってただけ」
しずく「ああ、そうでしたか……」

かすみ「……誘い込めましたし、もう良くないですか?正直違和感すごいです」
歩夢「あはは……やっぱり、私には難しいみたい」ギュッ
しずく「えっ?あの……歩夢さん?」
歩夢「さーて、しずくちゃんは何を隠したのかなー?」
しずく「やっぱり気付いてたんですね!?///」

かすみ「歩夢先輩、さっきの見てました?多分鞄か何かに隠しましたよ」
歩夢「見てた見てた。私に見られたくないもの、だったりするのかな?」
しずく「ち、違うんです!その……むしろ、歩夢さんに見てもらうために……ですね……///」
歩夢「見てもらうため?」
しずく「……あぅ……///」
歩夢「……?」

しずく「すぅー……はぁー……」
しずく「……覚悟、決めました。少しだけ目を瞑っていてもらえますか……?」
歩夢「う、うん……」チラ
かすみ(はぁ。一応ちゃんと見ておきますか……)
歩夢(お願いね)キュッ
しずく「……///」ゴソゴソ
かすみ「!?」
かすみ(え、あれって……)

しずく「……はむ」
しずく「んー、んー」クイッ
かすみ「……あー、もういいらしいですよ」
歩夢「ほんと?いいの?」
しずく「ん」
歩夢「目、開けるよ……、……!?」

しずく「……///」
歩夢「!?え、あ、え……首輪ぁ!?」
歩夢(な、なんで首輪を咥えて……!?///)
しずく「……ん///」ポイ
歩夢「は、ちょ、え……え!?」
歩夢(私の膝の上に置かれても……ど、どうすればいいの~!?)

しずく「……はむ」
しずく「ん!///」
歩夢(ま、また咥えて……これってやっぱり……///)
歩夢「つ、つけたい……の……?」
しずく「っ///」コクコク
歩夢「~~!?」
歩夢(ねえかわいいんだけど!!私の恋人すごくかわいいんだけど!!)チラチラ
かすみ(なんですかその視線は)

歩夢「な、なら……ちょっと貸してくれる?」スッ
しずく「……、……」
歩夢「……?」クイ
しずく「んーん」グイーッ
歩夢「……ああ、そっか。よしよーし?」ナデナデ
しずく「んぅー♪」スリスリ

かすみ(えーっと……?あ、前にしず子の家で見たことあるかも)
かすみ(玩具を自分で持って来るのに、取ろうとすると咥えて離してくれないやつ……引っ張っても抵抗するのに、撫でてあげるとすっと離してくれるんだよね)
かすみ(……いや分かるかぁっ!)
歩夢「ちゃんと持って来れてえらいねー?」ナデナデ
しずく「わふ……?」ポトッ
歩夢「???」キュンキュン

歩夢「よ、よーしっ。それじゃあこれをつけてあげようねー……///」ドキドキ
しずく「……///」コク
歩夢(う、うわー。すっごい緊張する……///)カチャカチャ
歩夢(首輪ちゃんとピンク色だし……しずくちゃんもあの時、同じように思ってくれてたのかな……)
歩夢「ど、どうかな。首元、キツくはないよね……?」
しずく「……」ペタペタ

歩夢(わー……ほんとに首輪ついてる……///)ジーッ
しずく「……あ、あまりじろじろ見ないでください……///」
歩夢「あ……ご、ごめんねっ」
しずく「い、いえ」
かすみ(なんなのこの空気)

しずく「……。せっかくつけてもらったんですから、その……」
しずく「もっとそれらしくしないと、ですよね……?///」
歩夢「えっ!?……あ……そ、そうだね……///」
しずく「……、……」ピト
歩夢「っ」ビクッ

しずく「……くぅーん……?」スリ…
歩夢「!」
しずく「……もっと私と、遊んでほしい……です。……ご主人さま……?」
歩夢「!?」ギュンッ

歩夢「……かすみちゃん」
かすみ「……なんですか」
歩夢「ボールかフリスビー辺り持ってない?」
かすみ「高校生の鞄にあるわけないじゃないですか、そんなの」
歩夢「だよねぇ……」
しずく「あの……わ、私っ……」
しずく「私は、こっちですよ……?ご主人さまっ……」キュ…
歩夢「!???」キュンキュン

歩夢「んあぁーー、もぉーっ!かーわーいーいーっ!!?」ギュウ
しずく「わぷ……?」
歩夢「ごめんねぇー!ちゃんとしずくちゃんのこと見てるからねー?」
かすみ(え、かすみん今ダシに使われた?)
歩夢「ほら、よしよーし?」ナデナデ
しずく「んぅ……えへへ♪」

しずく「ご主人さまにぎゅってしてもらうの、あったかくてすきーっ?」ギュウ
しずく「もっと私と遊んでほしいです?なでなでも、もっとほしいなぁー?」
歩夢「あ、えとっ、な……///」
しずく「あ、ちゅーしましょうっ?ちゅー……?」
歩夢「んぅー!??」

歩夢「ぷぁっ。一気に色々言われても困っちゃうよぉ……///」
しずく「もっともっとー?ちゅ、ちゅーっ?」
歩夢「ちょ、ちょっと待って!ほんと待って!///」
しずく「待てませーんっ?れろれろれろー……?」
歩夢「ひゃ、んっ……!?んー!」グイ
しずく「わっ」
歩夢「待ってっ、今はほんとダメっ!///」

しずく「今の私は、言うこと聞かないわるーいワンちゃんなんです?ダメって言われても続けちゃいますよ……?」ググ…
歩夢「止まって、止まってよ……っ///」
しずく「どうしても止めたかったら……私のこと、ちゃーんといい子になるように躾けてください?」
しずく「ご主人さまが躾けてくれたら、言うこと聞くようになるかもしれないですよ……?」
歩夢「し、躾って……///」

しずく「でも私は……このままご主人さまと、ずーっと遊んでいたいなぁ……?」
歩夢「っ……///」ドキッ
しずく「ん……れろ、れろ……?」
歩夢(ま、また私の唇を……!///)
かすみ(珍しくしず子が押してる……)

歩夢「っ、ふ……んぅ……!?」
しずく「ねーえ、ご主人さまぁー……?」
歩夢(かわいいけど!!これ以上はほんっと無理!!どうする、どうしよう……!?)
しずく「ご主人さまが躾けてくれないと、このままずーっと続けちゃいますよー?んー、ぺろ……?」
歩夢(あああもうその唇舐めるのホントヤバいんだってぇ!!!キスしたくなっちゃうから!!!)
しずく「……それとも、このまま私に負けちゃいましょうか?このまま続けたら、きっと気持ちいいですよ……?」コソッ
歩夢「あばばっばばばばっ」

しずく「あ、お口開いたーっ?ちゅー……?」
歩夢「あ……ぁ……」
しずく「……?反応がない……」
歩夢「」
かすみ(あ、落ちた)
しずく「ま、いっか。んーっ♪」ギュー
かすみ(何も見なかった。かすみんは空気、今だけは空気……)



歩夢「ーーはっ」
しずく「♪」スリスリ
歩夢「あっ、と……えっ……!?」
かすみ「あ、起きた」
歩夢「な、これ、どういう……///」
かすみ「混乱してる……」

しずく「?……あ。おはようございます、ご主人さまっ?」ニコ
歩夢「」フラ…
かすみ「ここで気失ったらなんかややこしくなりそうな気がする!……でやぁっ!」
歩夢「んがっ……、……!?」

歩夢「な、え……かすみちゃん、これ何事!?」
かすみ「もう、ショックで記憶飛んでるじゃないですか!」
歩夢「だって、急にしずくちゃんがこんなっ……ええ……!?///」
かすみ「言っておきますけど、8割くらい自業自得ですからね!?」
歩夢「そうだったの!?」
しずく「むぅー。こっち向いてくださいよー、私はこっちですよ?」
歩夢「あっ、ご、ごめんねっ」

しずく「せっかく起きたんですから、もっと私と遊んでください?」
歩夢「なんかすごく積極的!?」
しずく「……歩夢さんが、私をこんなにしたんですよ?歩夢さんのせいで私、ワガママで甘えん坊になっちゃいました」
しずく「だから……責任、ちゃんと取ってもらいますっ。……かぷ……///」
歩夢「ひぁ……!?///」

しずく「……ふふ、印ついた♪歩夢さんは、私だけのご主人さまです……?」
歩夢「ちょ、ちょっと待ってっ……!ほんとに心臓爆発しそうなの、今すっごく大変なの!」
しずく「えー……私はまだまだ足りないんですけど?」
歩夢「そんなぁ……///」
しずく「……分かりました。それならあと10秒だけ、いいですか?」
歩夢「……う、うん。それなら……///」
しずく「いきますよ?じゅーう……?」ギュー
歩夢(あと10秒だけ……我慢、我慢……///)

かすみ「……、……」
かすみ(とんでもなく長い惚気の予感……)
かすみ「…………」
かすみ「……今のうちに帰ろっと」ダッ

しずく「きゅーう、はーち、なーな……♪」スリスリ
しずく「ろーく、ごーお……ちゅぅー?」
歩夢「ひぅ……///」
しずく「……あれ、今どこまで数えましたっけ?」
歩夢「ええっ!?」
しずく「えっとー……確か、はんぶんくらいまでは数えたと思うんですけど……」
歩夢「そ、そうだよ!半分……」
しずく「ちゅーで忘れちゃったし……少しくらい、別にいいですよね?じゅーう、きゅーう、はーち……?」
歩夢「なんでぇ……///」

しずく「なーな、ろーく、ごーお、よんっ。……ちゅーっ?」
歩夢(無心無心無心……)
しずく「さーん、にーい……いーち……」
しずく「……にーい……?」
歩夢「!?」
しずく「さーん、よーん……♪」
歩夢「戻った!!!戻ったよいまっ!!!」

しずく「ふふ、ごめんなさい。戻っちゃいました?」
歩夢「戻っちゃいました、じゃなくてっ!///」
しずく「戻っちゃったので仕方ないですね?ごーお、ろーく……♪」
歩夢「逆だって、逆ぅ!いつまで経っても終わらないよっ///」
しずく「歩夢さんは、それじゃイヤですか……?」
歩夢「う……///」
しずく「私は……ずーっと終わらなければいいのにって、思ってますよ……?」

歩夢「もぉ!そうやってまた時間稼ぎするつもりでしょっ!///」
しずく「……あ、バレました??」
歩夢「やっぱり!!」
しずく「ごめんなさいっ。なら、本当にあと3秒だけ?」
歩夢「う~……絶対だよ?」

しずく「はい?……さーん……」スリ…
しずく「……にーーーーーーい……?」
歩夢(長い長い長い!!///)
しずく「……いーーーー……ち♪」
しずく「……ちゅー……?」
歩夢「んむっ、んぅー!??」
しずく「……ぷぁ。……いーち……」
しずく「……いーーーち……?」ギュー
歩夢「ちょっと!!!///」

しずく「もぉー、どうしたんですか?」
歩夢「絶対3秒じゃなかった!もう20秒くらい経ってるよ!!!」
しずく「……もうちょっとだけ。ダメ……ですか??」
歩夢「うぐ……///」
しずく「私、今すっごく幸せなんです。これはきっと……」
しずく「だーいすきっ?……な歩夢さんと、こうしているからなんですね……?」コソッ
歩夢「っっっ?」ビクッ

しずく「……ねえ、歩夢さん……?」
しずく「もう少しだけ、あともう10秒だけ……続けてみませんか?」
歩夢「……ほ、ほんとに……10秒だけ……?///」
しずく「はい?もう一回だけ、もう10秒だけ、数え直してみませんか……♪」
歩夢「……。……も、もう一回だけ……だよ……?///」
しずく「……えへへっ?じゅーう、きゅーう……?」



歩夢「もー、また戻ったでしょ……?」
しずく「えへへ、ごめんなさいっ。もっとこうしてたくて、つい?」
しずく「歩夢さんは、イヤ……ですか……?」
歩夢「い、イヤじゃないけどっ」
しずく「それなら良かったです?さーん、よーん……♪」
歩夢「うー……絶対ちょろいって思ってるよぉー……///」
しずく「そんなことないですよー?私のお願い聞いてくれて、とっても嬉しいなぁ~って?」

菜々「……あの」トントン
歩夢「ひゃあ!?///」

歩夢「ど、どどっ、どうしたの、せつ菜ちゃん」
菜々「驚きすぎでは……?」
しずく「どうかしましたか?」
菜々「あのですね……周り見てみてください」
しずく「えっ?」
歩夢「……誰もいない」
しずく「外も暗いですね……」
菜々「当たり前です!だってもう少しで最終下校時刻なんですよ!?」
歩夢「うっそぉ!?」

菜々「それはこっちのセリフです!帰ろうとしたら見知った姿が見えて驚きましたよ」
しずく「もうそんなに経ってたんですね……」
菜々「はぁ……とにかく、早めに帰る準備をしてくださいね」
歩夢「う、うん……ありがとう」
菜々「いえ……。では、私はこれで」
歩夢「うん。ばいばい」

歩夢「……、……どうしよっか」
しずく「でもまだ最終下校まで10分ありますよ?」
歩夢「流石にそろそろ帰ろうよー……」
しずく「やー?」
歩夢「ええ~……」
しずく「歩夢さんはー、私とまだまだこうしてたくないですか?」
しずく「じーーーっ……?」
歩夢「う……///」フイ

しずく「あ、目逸らした?」
歩夢「そ、逸らしてないよっ」
しずく「そうですか?それならもう一回♪……じー……?」
歩夢「……///」
しずく「じぃ~っ……?」
歩夢「……、……っ///」フイ
しずく「また逸らした?私の勝ちーっ……♪」
歩夢「なんなの、もぉ……///」

歩夢「ねーえー、校門閉まっちゃうよー……?」ツンツン
しずく「んぅうー」フルフル
歩夢「んーじゃなくて」プニ
しずく「んむ」
歩夢「……もちもちーっ」ムニーッ
しずく「むぇー」
歩夢(かわいい……)

歩夢「遅くなっちゃうよー?もうなっちゃってるけど……」ムニー
しずく「むぁ」
歩夢「ほーら、行こ?お家に連絡もしておかないと」パッ
しずく「……、意味ないですよ」
歩夢「!」
しずく「今日から日曜日まで、出掛けてるんです」

しずく「……」
歩夢「……」
しずく「……。というわけなのでっ、ぎゅううー……♪」
歩夢「わぷ……。しずくちゃん?」
しずく「はー……歩夢さん、あったかいですー……?」
歩夢「……そっか。それで……」ナデ…
しずく「?」ナデラレ

歩夢(今ならまだ間に合うかな。連絡だけして……)ポチポチ
しずく「歩夢さん?……むぅー、こっち見てくださいよー」
歩夢「ごめんねー、あと少しだけ待っててね」ナデナデ
しずく「えへへぇ……?」トロン
歩夢(しずくちゃん、蕩け切っててかわいいなぁ……って、返信早っ)ポチポチ
しずく「~♪」グリグリ

歩夢(もう最終下校まで5分しかない……今気付いて良かった)
歩夢(……というより。今のはきっと、しずくちゃんの精一杯の……)ギュウッ
しずく「!」
歩夢「……ねえ、しずくちゃん」ナデナデ
しずく「……。……やです、待って……」
歩夢「えっ」
歩夢(えっ)
しずく「あとちょっとだけでいいですから……おねがい、行かないで……っ」ギュウウ

歩夢(あれぇ……?抱き締められたのがイヤって感じでもないし、そもそも離れるつもりなんてなかったし、それにこの後は……)
しずく「ごめんなさい、ちゃんといい子にしてますからっ。だから……!」
歩夢(やっば今にも泣きそうなんでなのしずくちゃんを傷つけた理由きっと何かあるはず探せ探せ探せ!!!)
歩夢「し、しずくちゃん……?」
しずく「分かってるんです。歩夢さんが強く抱き締めて、頭を優しく撫でてくれるのは……お別れが寂しくないようにしてくれてるんだって」
歩夢「ん?」

しずく「でも、まだ足りないんです……今日はなんだか、いつもより全然満たされなくて」
歩夢(……あー……もしかして)
しずく「もう少しで終わらせますから、もう少しだけ……」
歩夢「……えっと。あのね、しずくちゃん」
しずく「やです」
歩夢「ごめん、言うね。多分だけど全部勘違い、というか無意識……」
しずく「……えっ」

歩夢「確かに思い返してみれば、お別れの時に毎回こうしてた気がするけど。あまり意識はしてなかったというか」
しずく「えっ、と……?」
歩夢「私もお別れは寂しいから、つい無意識でそうなっちゃってたのかもしれないけど……。少なくとも今日は、そんなつもりはないし……」
しずく「……。……それって、つまり……~~っ///」ボフッ

歩夢「わわっ」
しずく「見ないでっ、見ないでください!あと5分くらいそのままにしててくださいっ!///」
歩夢「その5分で最終下校過ぎちゃうんだよー?」
しずく「勘違いして勝手に妄想してこんな、こんなっ……うぅ~っ///」
歩夢「もぉ……よしよし」
しずく「んぁぁうぅぅ……///」グリグリ
歩夢「照れてるしずくちゃんもかわいいけど、機嫌直してよ~」

しずく「んぐむむむ……///」ペシッペシッ
歩夢「わ、とと……もー、暴れないのっ」
しずく「知りませんっ。今はぼーそーちゅーなんですっ///」
歩夢「仕方ないなぁ……えいっ」ギュッ
しずく「んぅ!?」

歩夢「ほら。ぎゅう~……?」
しずく「ぁ、ぅ……」
歩夢「よしよーし……?えへへ、気持ちいいねー……♪」ナデナデ
しずく「ん……」

歩夢「心臓、段々ゆっくりになってきた。とくん……とくん……」
歩夢「……リラックス、出来てきた?」
しずく「……ん」コテン
歩夢「うん……いい子、いい子」ナデナデ
しずく「えへへ……♪」

しずく「……。あの」
歩夢「なぁに?」
しずく「さっき。今日はそんなつもりじゃない、って……」
歩夢「あー……ふふ。そんなことも言ったかもね?」
しずく「本当、ですか?ずっとずっと、一緒ですか?」
歩夢「どうかなぁー。……しずくちゃんがお願いしてくれたら、そうなるかもなー??」

しずく「……歩夢さん、ちょっぴりイジワルです」
歩夢「えへへ、ごめんね?しずくちゃんのおねだり、聞きたいな……♪」
しずく「むぅー……絶対分かってるのに、私に言わせようとする……///」
歩夢「そうそう。そうやってお顔真っ赤にしながら言ってくれると、私もきゅんきゅんしちゃうの♪」
しずく「……分かりました。それならっ」

しずく「……ねえ、歩夢さん」コソッ
しずく「今私、とっても寂しくて……切なくて……。このまま1人になったら、消えてしまいそうで……」ギュッ
しずく「だから、おねがい。今夜は私のこと、離さないで……私を、たくさん愛して……?」
歩夢「!??」ズギュンッ

しずく「……ね?……私だってもう、子供じゃないんですよっ……///」
歩夢「ほ、ほんと……反則っ……///」
しずく「歩夢さんが悪いんですっ。私のこと、からかおうとするから……!」
歩夢「だからって、こんなっ……えぇ……!?」

歩夢「……とりあえず、連れて帰るからっ!」
しずく「……///」
歩夢「荷物取ってくるから、一回私の家まで着いてきてっ。そのあとは……」

歩夢「そのあとは……しずくちゃんち、行こ?私も、しずくちゃんと一緒にいたいな……///」
しずく「……はい……?」

シリーズ化したつもりもないのに4作目、しかし相変わらずハートマークをなんとかする方法は見つからず


以下あゆしず過去作(時系列順)

しずく「歩夢さんに全然勝てないんだよね」かすみ「は?」
しずく「歩夢さんに全然勝てないんだよね」かすみ「は?」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1666528451/)

しずく「歩夢さんに勝ちたい!」歩夢「ていくつー?」
しずく「歩夢さんに勝ちたい!」歩夢「ていくつー?」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1667823520/)

しずく「ところで歩夢さんの話をしてもいい?」かすみ「もう勝つ気ないよね」
しずく「ところで歩夢さんの話をしてもいい?」かすみ「もう勝つ気ないよね」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1670356087/)

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