神のみ:ちひろ「茶でも…いかん?」 (37)
元スレ: http://sssoukovip.com/thread/257/
久しぶりに神のみを読み以前SS倉庫VIP様で投稿しておりましたSSを修正を含め
完結迄いけたらと思い新規スレを建てました。
進行にお時間を頂きますがお付き合いいただけると幸いです。よろしくお願いします。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1650210524
喫茶店
カランコロン イラッシャイマセー
コウチャヒトツト………コーヒーヒトツ
ちひろ「………」
桂馬「………」
ちひろ「………」
桂馬「……」
ちひろ「………今日はゲームしないんだね」
桂馬「ああ………」
ちひろ「……なんか喋ってよ」
桂馬「お前が誘ったんだろ」
ちひろ「アハハ…そうだったね」
桂馬「………」
ちひろ「………」
桂馬「……何か聞きたいことがあったんだろ」
ちひろ「……うん」
桂馬「……」
ちひろ「あ…あのさ……きいたよ。鮎川さんから」
桂馬「……」
ちひろ「桂木ってかのんちゃんとかと本当に付き合ってたんだね」
桂馬「………まぁ実際は付き合ってないがな」
ちひろ「………」
桂馬「………」
ちひろ「……結論いうとなんであたしなん?」
桂馬「……僕はお前が好きだからだ」
ちひろ「うっ……じゃ…じゃあなんで歩美とあんなことしたん?」
桂馬「それは僕が地獄との関係者だったからだ」
ちひろ「じゃあなんであん時あたしと付き合ったん?」
桂馬「………」
ちひろ「話してよ」
桂馬「………」
ちひろ「………」ソワソワ
桂馬「………お前も攻略したんだ」ボソ
ちひろ「えっ」
桂馬「だからお前と昔キスしたことがあったからだ」
ちひろ「!!?」
桂馬「だからお前にもいると思った。けど違った。お前には何もなかった」
ちひろ「………」
桂馬「………」
ちひろ「………アハハ。よくわかんないや」
桂馬「なんだよ」
ちひろ「………桂木と二回もキスしてたんだ」ボソ
桂馬「?」
ちひろ「笑っちゃうなぁ。底辺ゴキブリ男に2回も惚れちゃうなんて」
桂馬「馬鹿にしてるのか?」
ちひろ「まぁね」
桂馬「………」
ちひろ「あんたもあんたであたしよりもず~っとカワイイかのんちゃんを選ばずあたしなんてどうかしてるよ」
桂馬「そんなんどうでもいいだろ」
ちひろ「よくない!歩美だって足が速くて可愛くてあと鮎川さんだってだって10年間待ち続けたそうじゃん」
桂馬「………」
ちひろ「あんたどうかしてるよ。10年間待ち続けた女の子を見捨てるなんて」
桂馬「………天理もわかっていたはずだ」
ちひろ「いやでもっ!っ………なんであんなにもあんたに尽くした女の子が私にあんな言葉をあんな顔で言えるのさ」
桂馬「………」
ちひろ「多分あの子も待ってたんだよ。もしかしたらほかの未来。あんたと結ばれる世界を………」
桂馬「そうかもな」
ちひろ「それなら」
桂馬「でも」
桂馬「ここはその未来ではない。僕が望んだ世界だ。ここで決して天理とは結ばれることはない」
ちひろ「………」
桂馬「これからはお前だけをみて生きていく。ちひろが不安になった時はいつでも僕が助けてやる」
ちひろ「………」
桂馬「………」
ちひろ「………あんた本当に馬鹿だね」
桂馬「………」
ちひろ「………あーぁ」
桂馬「………」
ちひろ「………」
桂馬「………」
ちひろ「ほんと馬鹿らし」
桂馬「………」
ちひろ「………」
桂馬「………でお前の答えは決まったのか?」
ちひろ「………」
桂馬「……」
ちひろ「いいよ。あんたと付き合ってあげる」
オマタセシマシター コーヒートレモンティーデス ゴユックリ~
ちひろ「………ック」
桂馬「な…なんだよ」
ちひろ「アハハハハハ。いやいやお茶のタイミングとあんたの臭いセリフに笑えちゃってさ」
桂馬「………臭いとはなんだ」
ちひろ「よくこんなで今までほかの女の子と付き合ってきたね」アハハ
桂馬「これだからリアル女は困る」
ちひろ「なによ。リアル女で悪かったわね」
桂馬「けどなんでか」
ちひろ「なによ」
桂馬「お前を好きになってしまったんだな」
ちひろ「………桂木って羞恥心ないよね」
桂馬「ふっ、笑止。僕なら大量のギャルゲーを持って女子高の教室でゲームできるな」
ちひろ「それ自慢じゃないじゃん」
桂馬「結局お前くらいがちょうどいいんだ」
ちひろ「なによ!ちょうどいいって」ムキー
桂馬「THEリアル女は何をやりだすかわからない。本当に意味がわからない。ギャルゲーの女の子たちを見習ってほしいものだな」
ちひろ「………さっきからなによ」
桂馬「けどそれは二次元で十分だ。三次元は行動が予測できない方が面白い。みんな四苦八苦してリアルで生きている。それに対して興味を持たせたのは、ちひろお前だ」
ちひろ「なんだか凄く上から目線。けどさっきからセリフ臭すぎるつーの」
桂馬「………これだからリアル女は」ズズー
ちひろ「………」
桂馬「………」
ちひろ「なんであんたなんて好きなっちゃたのかな」
桂馬「………うちのコーヒーの方がうまいな」
ちひろ「そういうこと言わないの。これだから底辺変態ゴキブリ男は困るっつーの」ズズー
桂馬「ほっとけ」
登校
エルシー(絵里)「にーさま。朝ですよ」トントン
桂馬「………」
エルシー「にーさま開けますよ」キィ
桂馬「ふっふっふ。今日も6本コンプリートできたぞ」
エルシー「にーさま気持ち悪いです」
桂馬「駆け魂がないと毎日が穏やかだなぁ。っ眩し!太陽め僕を[ピーーー]気か!?」
エルシー「にーさま今日は学校ですよ」
桂馬「とりあえず大豆乳を飲むか」
エルシー「にーさま!?きいてますか!?」
桂馬「えるしー?なんだいたのか」
エルシー「さっきからずっとにーさまを呼んでましたけど」
桂馬「んでなんだ?」
エルシー「今日は学校ですよ」
桂馬「今日学校あるのか」
エルシー「やっぱりわかってなかったんですね」アキラメ
桂馬「よしゲームやるぞ」
エルシー「話聞いてましたか!?」
桂馬「なんだよ」
エルシー「ですからちひろさんと一緒に登校するんですよ」
ちひろ「……」ポチポチ
ガチャ
桂馬「………」カチカチ
エルシー「おはよーございます!!ちひろさん!!」
ちひろ「ようエリー!おはよう。」
桂馬「………」カチカチ
ちひろ「……おはよう桂木」
桂馬「………おはよう」プイッ
ちひろ「………」アカァ
エルシー「………」ニヤァ
ちひろ「エリーィィィィィ」アタマグリグリ
エルシー「ちひろさん痛いです痛いです」
HR前
エルシー「おはようございます!!」ガラッ
クラスメイト「おはようエリィ」
桂馬「………」カチカチ
ちひろ「………」スタスタ
結「おはよう桂馬君」
桂馬「朝からなんだよ」
結「今日は桂馬君のためにお弁当作ってきたんだよ!!」
桂馬「いらない。僕は10秒飯で十分だよ」
結「あと今日桂馬君が欲しがっていたゲーム持ってきたよ!!」ジャジャーン
桂馬「これは……伝説の初回限定版で初期不良で攻略不能と言われた名作………。」
結「もしお昼一緒にお弁当食べてくれたらこれあげるよ」
桂馬「本当か!?」
ちひろ「はい。そこまで」イライラ
結「!?」
桂馬「!?」
ちひろ「桂木!今日あんたはあたしの弁当食べてもらうから」バンッ(机)
桂馬「断る」
ちひろ「なんでさ」
桂馬「僕は常に満腹だから必要ない」
ちひろ「?」
桂馬「常にゲームの中で食べているからさ」キリッ
桂馬カオボコボコ
ちひろ「とにかく今日は昼よろしく!!」スタスタ
桂馬「………」
結「……これはなかなかはいれなさそうだなぁ」
桂馬「お前はお前の人生を歩めよ」
結「嫌だよ。僕が諦めつくまでは絶対にあきらめない。しがらみから抜け出せっていったのは桂馬君だよ」
桂馬「………好きにしろ」
結「うん」ニコッ
昼休み
桂馬「なんで僕が」ハァッ
ちひろ「彼女の手作りを食べれるだけ光栄に思え!」
桂馬「僕は頼んでいない」
ちひろ「じゃあ食べようよ」
桂馬「はぁっ………」ガクッ
ちひろ「こちらです……」ジャジャーン
桂馬「……感想に困るほどの普通の弁当だな」
ちひろ「これでもがんばったんだから。ほらこれ食べて」ユビサス
桂馬「ハァ……。わかった」パク
ちひろ「………」ドキドキ
桂馬「……普通だな」
ちひろ「もっと感想とかあるでしょ!?」
桂馬「普通に食べれる。可もなく不可もなくだ」
ちひろ「むっ………。ならおいしくなる方法教えてあげるよ」
桂馬「?」
ちひろ「はい。これあーん」
桂馬「!!!!?」
ちひろ「はっはやく……恥ずかしんだから」アカァ
桂馬(3次元があーんだと!?僕は2次元の住人だ住人だ住人だ住人だ………)
ちひろ「ていっ」ムリヤリ
桂馬「ムッ!!?」
ちひろ「どう?」
桂馬「お……おいしいと思います」
ちひろ「………」アカァ
桂馬「……」アカァ
月夜(なんてところで見せつくてくれるのですか……。ねぇ栞?)
栞(……)パクパク
月夜(どうやら現実についていけてないようですね)
放課後
ドッタンドドドタン ジャーーーーーン
ちひろ「今日調子いいねぇ」
結「なんか力を出したくてね」
歩美「結今日もよかったね」
京「ちひろもよかったよ。歌に感情こもってたしよかったよかった」
エルシー「私はどうでしたかぁ?」
京「エリィ?前より下手になった?前ちゃんとひけてたよね?」
エルシー「あれれ?にーさまどうでしたか?」
桂馬「僕に聞くな」カチカチ
京「そういえば今日はなんで桂木ここにいるん?」
桂馬「今日はエルシーと一緒に買い物して帰るからな」
京「ふーん。意外と桂木って妹思いなんだ。あ!そういえばこないだのあの件!結局どうゆうことなの!?」
歩美「!?」
ちひろ「!?」
桂馬「特になんでもない。お前に話すことではない」
京「なになに?こないだ痴話喧嘩してなかったっけ?」
桂馬「話聞けよ」
京「ではちひろさん真相を」
ちひろ「えっ………えーと」
歩美「………」
エルシー「………」ソワソワ
桂馬「…」
ちひろ「………あの」
歩美「桂木に私フラれたんだ」
京「え」
ちひろ「………」
エルシー「………」オドオド
桂馬「………」
歩美「んじゃ私帰るね」スタスタ ガラッ
シーン
京「えーと。うん。なんかごめん」
桂馬「………」
ちひろ「私も帰るね」スタスタ
結「………」ニヤニヤ
エルシー「うぅぅぅぅぅ」オドオド
桂馬「エルシーうるさい。ゲームの邪魔だ」
エルシー「にーさまのバカぁ」
歩美とちひろ
歩美「……」スタスタ
ちひろ「……歩美まってよ!」ハァハァ
歩美「わかってるよ!別にちひろに対しては怒ってもないし」
ちひろ「でも!」
歩美「でも!?どうしよもないじゃん。桂木はちひろのことが好きなんだし」
ちひろ「……」
歩美「……」
ちひろ「……」
歩美「……桂木がちひろを好きになっていなかったとしてもこの恋は終わってたと思う」
ちひろ「………」
歩美「あいつは桂木はいいやつだから。あいつが本当に好きになった相手は絶対に傷つけないから」
ちひろ「あゆみ………」
歩美「私もこれですっきりできたし」
ちひろ「……」
歩美「ちひろは変わったよ」
ちひろ「え……」
歩美「ちひろの恋が本当に実ること応援してるよ。もしあいつがちひろを悲しませたら跳び蹴りでもいれてやるっていうの」
ちひろ「うん………」
歩美「……」
ちひろ「……」
歩美「っ....しんみりした話はやめたやめた!あーなんかたいやき食べたくなってきたなぁ♪ちひろの奢りね♪」
ちひろ「なんでさ!」
歩美「細かいことは気にしない気にしない」バシバシ
桂馬(これからゲームやってるだけで跳び蹴りとか何発かくらいそうだな)
メール
ちひろ宅
ちひろ(桂木にメールおくろ。なんて送ろうかな……。とりあえず休日デートにでもいかん?っと。)ポチ
(【桂馬より】断る)
ちひろ(なによ。せっかく誘ったのに(プンスカ)
付き合ってもう3週間くらい経つのにデートないのはおかしいでしょっと)ポチ
(【桂馬より】関係ない。僕はゲームで忙しい)
ちひろ(なかなかてごわいなぁ。なら落とし神様難易度は高いのですがどうしても一緒に恋したい子がいるのです。どうかおたすけくださいませんか?っと)ポチ
ちひろ(なんかいまの恥ずかったな)
(【桂馬より】神は逃げない。)
ちひろ(これってOkってことなのかな?)
桂馬宅(リビング)
桂馬「くそ。あいつ変な技覚えやがって」
エルシー「」ニヤニヤ
休日 デート(午前)
桂馬「はぁ………何故だ」カチカチ
ちひろ「なによ」
桂馬「なによじゃない。なぜ僕が休日にお前と付き合わなければならん」カチカチ
ちひろ「じゃあ歩美呼ぶね」
桂馬「勘弁してください」
ちひろ「てことでゲーム没収」ホイッ
桂馬「何すんだ」
ちひろ「こっちだって覚悟決めてきてるんだから」ボソッ
桂馬「……」
ちひろ「………」
桂馬「………はぁでどこいくんだ?」
ちひろ「あ、そうだね。んーと適当にぶらつこうよ」
桂馬「なんて時間の無駄なんだ……。これだからリアル女は」
ちひろ「はい。文句言わない。いくよー」ズルズル
桂馬「こんなの二次元だけで十分だーーーー」ズルズル
デート(昼)
結局桂馬のゲーム集めになっていた
桂馬「時にはいいな ぶらつくのも」キリッ
ちひろ「なんであたしがこんなんのにつきあってんの」クテクテ
桂馬「まだまだ。ギャルゲーは僕を待っている」
ちひろ「はぁ……。どこか飯いかん?」
桂馬「飯なんて一日一食で十分だろ?」
ちひろ「あそこ入ろうよ!!」
桂馬「まだだ!もう少しいけるだろ」
ちひろ「あゆみ……」
桂馬「すみません」
イラッシャイマセー ニメイサマライテンデース
ちひろ「ウマ!桂木これウマいよ」
桂木「食べながら喋るな」カチカチ
ちひろ「そういうあんたもどっからとPFPをだしてやってるじゃん」
桂馬「やはりゲームは最高だな」カチカチ
ちひろ「そういうこというやつにはこれだ」
ちひろは身を乗り出して対面越しの桂馬と一瞬キスをする
桂馬「!!?」
ちひろ「さすがに恥ずかしいね」
桂馬「」パクパク
ちひろ「桂木?」
桂馬(ここここいつアホなのか?ここんなこんなとこでキスって)
ちひろ「桂木って意外と押しに弱いんだ。いいこと知った」ニヤァ
桂馬「ほっとけ」アセアセ
ハクアはふと思い出す
ハクア「新地獄もこれからね」
ローラ「あーぁ。めんどくさいわね」
ハクア「そういえばあの後桂木に会ってなかったわね」
ローラ「あんな気持ち悪い男二度と会いたくないわね」
ハクア「別れくらい言いたかったわ。そういえばあいつのバディーって誰だったっけ?」
ローラ「あ……。誰だっけ?」
ハクア「やっぱりおかしいわよね……」
ローラ「まぁよくない?」
ハクア「いやでもあいつのバディーとはいつも一緒にいたような気がするのよね」
ローラ「数少ない友達をうしなったのね」ププ
ハクア「失礼ね!!」バンッ(机)
ローラ「冗談よ」
ハクア「もう」
ローラ「はぁ……。まさかあんたとこんなにも一緒に仕事する時が来るなんてね。昔なら考えられなかったわね」
ハクア「そうね」
ローラ「まぁあんたくそ真面目な鉛筆だから仕事も押し付けられるし私は楽でいいけど」
ハクア「やっぱりあんた嫌いだわ」
デート(午後)
楽器屋
桂馬「……25万か。PFPの最新が10台以上買えるじゃないか」
ちひろ「なんでそんなものが10台も必要なのよ………」
桂馬「また弾くのか?」
ちひろ「だってこのギター好きだもん」
桂馬「買ってやらんぞ」
ちひろ「わかってるわよ」
ちひろギター堪能中
ちひろ「毎回緊張するわー」
桂馬「前よりうまくなったか?」
ちひろ「前よりはね。前聴いてもらった時から一か月くらいしかたってないけど」
桂馬(手に血豆できてるほど練習してるのか)
ちひろ「桂木?」
桂馬「あぁ。次行こう」
ちひろ「………」ストラップ見てる
桂馬「………」
ちひろ「うーん………」
桂馬「欲しいのか?」
ちひろ「いや。うん欲しく……いや欲しいかな」
桂馬「はぁ。そのくらいなら買ってやるよ」
ちひろ「ほんとに!?」
桂馬「まぁ中古ゲームくらいだしな」
ちひろ「その言葉いらないわぁ……。まぁありがと。……け……けいま!」
桂馬「!!?」
ちひろ「…」アカァ
お互いしばらく沈黙が続きました
デート(夕方)
桂馬「もう歩けない」
ちひろ「男でしょ!?なんでもう歩けないのさ?」
桂馬「ゲーマーの脚力をこえている……」
ちひろ「今からどうする?」
桂馬「家に帰る」
ちひろ「ダメ」
桂馬「だが断る。もう十分だろ?」
ちひろ「いやまだ………」
桂馬「まだ行きたいとこあるのか?」
ちひろ「じゃあ…うん……あたしの家くる?」
桂馬「え」
ちひろ「いややっぱなんでもない」アカァ
桂馬「………」
ちひろ「………」
桂馬「なら僕の家にこい。お茶も出してやる」
ちひろ「え………うん」
カフェ・グランパ
麻里「おかえりー。桂馬」
桂馬「ただいま。かあさん」
ちひろ「こんにちは」ヒョコ
麻里「いらっしゃい。桂馬のお友達?」
桂馬「………」
ちひろ「いや私はその………」
エルシー「ちひろさんこんにちはー」ガチャ
ちひろ「やっほー」
エルシー「本当ににーさまとでーとしてきたんですね」キラキラ
麻里「で……でーと……?」
桂馬「ばか!!」
エルシー「?」
麻里「てことは家に連れ込んできていまからいたすつもりだったのね………」
桂馬「違うから。母さん」
麻里「エリちゃん!!今日は二人で旅行しましょう!!」
エルシー「え?お母様?」
麻里「じゃあお二人さん。ごゆるりとー」バイクノル
エルシー「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?」
桂馬「………うちの母さんは全く」ハァ
ちひろ「………」アカァ
桂馬「ちひろ?」
ちひろ「え……あ……うんごめん……」
桂馬「いや別に………」
ちひろ「………」
桂馬(なにこれ。すごい変な雰囲気なんだけど……。エルシー早く帰ってきてくれ)
夜(桂馬宅)
桂馬「帰りたかったら帰っていいんだぞ」
ちひろ「いやその……今日は別に用事もないし」
桂馬「う………そうか」
ちひろ「………」
桂馬(さっきからちひろの様子がずっとおかしい。くそ気まずい)ピンポーン
桂馬「誰か来たみたいだな」
ちひろ「うん」
桂馬「ちょっと見てくるわ」スタスタ ガチャ
天理「お母さんいるかな?……」
桂馬「今はいない」
天理「そっか……」
桂馬「うん」
天理「エルシーさんは?」
桂馬「今外出中だ」
天理「そっか……」
桂馬「……もういいか?」
天理「いやそのこないだ旅行いった時のお土産!!……」
桂馬「そうか……」
天理「うん……」
桂馬「………」
天理「……うん」
ちひろ「桂木誰とはなしてるん?て、え」
天理「あっ」
ちひろ「………」
ディアナ「桂木さんはいつからそんな不純になってしまったのですか」シュイン
桂馬「いや待て。ディアナ。これには深い事情があるんだ」
ディアナ「不潔で不気味で得体のしれない女好きの変態だけだと思ってましたが」
桂馬「ひどいいわれようだな」
ディアナ「ご両親と妹さんがいない間にあんなことやこんなことを」
桂馬「あんなことってなんだよ」
ディアナ「変態男私に話しかけないでください!!」
桂馬「理不尽すぎる」
ディアナ「それでは失礼します」
桂馬「……ディアナ……いや天理」
天理「……うん」シュイン
桂馬「お前は10年間幸せでいれたか?」
天理「……楽しかったよ」
桂馬「そうか」
天理「………」
桂馬「………ディアナ」
ディアナ「なんでしょうか?桂木さん」シュイン
桂馬「天理を頼んだ」
ディアナ「…言われなくてもわかってますよ。それでは失礼します」
桂馬「じゃあな」
ディアナ「えぇ」スタスタ
桂馬「………」
ちひろ「……」
桂馬「………」
ちひろ「……桂木?」
桂馬「飯でも作るか」
ちひろ「……うん」
ちひろ「桂木何でもできるんだね」
桂馬「ゲームで体験してるからな」カッカッカ
ちひろ「いやでもこの料理の手際はもうプロでしょ」
桂馬「昔母さんによく手伝わされたからな」
ちひろ「なんかむかつく」
桂馬「できたな。食べるか」
ちひろ「うん。……いただきます」
桂馬「久々に夜に固形食を食べたな」
ちひろ「あんたどんな食生活してるのさ。てっうま!?」
桂馬「普通だろ」モグモグ
ちひろ「なんでこんなゴキブリ男に料理で負けるのさ……」
ちひろ「食べた食べたー」
桂馬「食べたな。よし、僕は部屋に戻ってゲームをする」
ちひろ「え。なんかしようよ」
桂馬「なんもやることないだろ。やることないなら風呂入って寝ろ」
ちひろ「えぇ………。先にはいったらあとで桂木が風呂に入るんでしょ?」
桂馬「そんな性癖は持ち合わせていないから安心しろ」
ちひろ「まぁいいですけどー」プクー
ちひろ入浴中
ちひろ「今頃何してるのか。桂木」プカプカ
桂馬自室
桂馬「今日は疲れたな。そんな時はゲームに限る!!よし今日も徹夜だ!!」
そして桂馬はゲームの世界に入っていった
AM2:00
エルシーの部屋。
ちひろ(あぁ。寝れん。あいつまだゲームやってるんかな?)スタスタ
桂馬自室前
ちひろ(きてしまった。まぁみるだけならいいよね)キィッ
ちひろの目の前に現れたのは6画面に二次元の女の子たち……
ちひろ「うわぁ……。これは改めてひくわ」
(桂木寝てんじゃん。椅子の上で。)
ちひろ「桂木椅子の上で寝てると体痛めるよ。ほらベットまでいくよ」
桂馬「んーちひろか?」
ちひろ「はいはいちゃっちゃと動く」
ちひろは桂馬に肩を貸して歩かせベットに寝かしつける
桂馬「まだ僕はゲームが足りないんだぁぁ」ジタバタと抵抗を見せるが力はない
ちひろ「また明日やればいいでしょ」
桂馬「今日がいいんだ今日が.......zzz」
ちひろ「ハァ...ようやく寝たか」
桂馬「………」スースー
ちひろ「………」桂馬の眼鏡外す
桂馬「………」スースー
ちひろ(眼鏡外すと可愛い......ずっと見てられるかも......私もだんだん眠くなってきちゃったな……)
桂木宅(朝)
桂馬「あれ………いつの間にか寝ていたのか……。僕としたことが……」
ちひろ「………」スースー
桂馬(うーんと。なんだこれ……。なんで僕とちひろは一緒に寝てるんだ…)
【状況;桂馬の背中に引っ付いてる感じ】
ちひろ「……う…ん……?」
桂馬「………」
ちひろ「……?」
桂馬「やぁおはよう」
ちひろ「………!!?」
桂馬「なんで僕が殴られなければならん」ボコボコ
ちひろ「変態変態この底辺ゴキブリ男!!!」
桂馬「……理不尽だ。……てかなぜお前がこの部屋にいる。……というより何故僕は椅子からベットに移動してるんだ」
ちひろ「いやそれは……」
桂馬「……」
ちひろ「………」
桂馬「……はぁ。もういいとりあえず僕の部屋から出ろ」
ちひろ「……うんて、あ!」スルッ
何かの拍子に桂馬の方向へ倒れこむ
桂馬「!!?」
ちひろ「……」アカァ
桂馬「すまん……」
ちひろ「いや…別に………」
桂馬「………」
ちひろ「……………」
桂馬「………」
ちひろ「……いいよ」
桂馬「………」手で口塞ぐ
ちひろ「!?」
桂馬「まだそんなにあわてなくていいぞ。僕は逃げない……」
ちひろ「……なにさ。かっこつけて……。だっさ……」クスクス
桂馬「……ほっとけ」
帰り際
ちひろ「………かえるね」
桂馬「……あぁ」
ちひろ「……いろいろありがとう」
桂馬「……まぁな」
ちひろ「最後にさ……」顔近づける
桂馬「………!?」
一瞬だが桂馬の口内にちひろの舌が入り込む
ちひろ「……やっぱり恥ずかしいけど」アカァ
桂馬「………」
ちひろ「……じゃあね」バタン
桂馬「……やはりリアルはクソげーだ」
模試返却
ちひろ「……また微妙だなぁ…」ハァッ
エルシィ「ちひろさん?どうしたんですか?」
ちひろ「いや模試の偏差値が微妙でさぁ……。国公立行けるかなって思ってて…」
エルシィ「すごいじゃないですか!!私なんて偏差値?35?でしたよ」
ちひろ「……それ笑い事じゃないよ……」
エルシィ「でもでも歩美さん偏差値43でしたよ」
歩美「馬鹿ぁ!!言わないでよ」
エルシィ「だって歩美さんさっき私に自慢したじゃないですか」
ちひろ「」ププッ
歩美「ち~ひ~ろ~?」アタマグリグリ
ちひろ「ごめんごめん」イタイイタイ
京「どうしたの?なんかあったの?」
ちひろ「いや模試が……って京!学年3位!?偏差値67って化物じゃん!!」
エルシィ「京さんすごーい。わたしの倍もありますー」
京「エリーそれはやばいんじゃないのかな……。そういえば結は70超えてたよ」
ちひろ、歩美「70!?」
京「まぁ結は2位なんだけどね……。1位はあのオタメガ……」ハァッ
歩美「あいつやっぱり一番なんだ……」
ちひろ「ちょっとあいつんとこ行ってくるわ」スタスタ
歩美「いってらー」
京「歩美仲直りできたんだ」
歩美「別にもともと喧嘩なんてしてないし……」
エルシィ「」ニヤニヤ
ちひろ「桂木?模試見してくれん?」
桂馬「……」カチカチ
ちひろ「ゲームに没頭中……。(聞こえてないみたいだし鞄いじればでてくるかな?桂木の志望校も気になるし……)」
桂馬「……なんだ?」
ちひろ「あんた聞こえてたんか。模試見してくれん?」
桂馬「模試?お前も物好きだな…。ほらこれ」ペラッ
ちひろ「どれどれ……。!!?あんた全国で4位って……。」
桂馬「上には上がいるもんだな。この上の奴らとあってギャルゲーを薦めたいものだな」
ちひろ(こいつやっぱり化物だったわぁ……。志望校は……。て、私立大学じゃん!?てか志望校一つって)
ちひろ「なんで桂木は鳴沢大学なん?」
桂馬「そんなん決まってるだろ。家から近いにきまってる」キリッ
ちひろ「ふーん(鳴沢大学かぁ。私ならもしかしたら頑張ればいけるかも……)」
期末テスト
カフェ・グランパ
ちひろ「てなわけで試験勉強しましょう!!」
歩美「イエーイ」
エルシー「助かりますー」
桂馬「お前ら何故僕の家でやる……」
歩美「だってあんた頭いいじゃん。だから教えてもらおうと思って」
ちひろ「そうだそうだ」
桂馬「断る」
歩美「なんでよー」
桂馬「ゲームで忙しい」
麻里「ちょっと桂馬こっちきな……」グイッ
桂馬「え……」
ボコッ カアサン イタイイタイ グヘェ マジシヌシヌ
桂馬「さぁ勉強するか」カラダボコボコ
歩美「……うん」
ちひろ「……エリー…。おばさん怖いね……」ボソッ
エルシー「これが普通ですよー」ニコニコ
ちひろ「え……」アオザメ
桂馬「何故こんな問題もわからん」
歩美「いやわかるもん!勉強してないだけだもん」
桂馬「だったら勉強しろよ……」
歩美「そろそろ休憩しよ!!」
桂馬「まだ勉強し始めて30分しかたってないぞ」
歩美「さぁお菓子食べよ食べよ」
桂馬「おい」
エルシィ「食べましょう!!」
桂馬「便乗するな」
ちひろ「これ桂木どうやってやるん?」ボリボリッ
桂馬「食べながらやるな」
ちひろ「こんなもんでお開きでいいかな」
歩美「いいんじゃない?」
エルシィ「疲れましたぁー」
桂馬「勉強してたの結局5時間やって50分くらいだったがな」カチカチ
麻里「また桂馬をこき使ってあげてね」ニコニコ
桂馬「もう勘弁してくれ」
ちひろ「はい。では解散―」
歩美「んじゃ私帰るねー。おじゃましましたー」
エルシィ「歩美さん さようならー」
ちひろ「それじゃ私もお邪魔しましたー。」
麻里「ちょっとちひろちゃんいいかな?」ヒョイヒョイ
ちひろ「はい。なんでしょう?」
麻里「ちひろちゃん。あの子普通なら伝わるようなことも通じないことが多いと思うからそこんとこ大変だとは思うけど桂馬をよろしく頼むわね」ボソボソ
ちひろ「はい。わかりました」
桂馬「余計なお世話を」
ハクア桂木家現る
ハクア(暫く来てなかったからなんか懐かしく感じるわねぇ……)ガチャ
ハクア「お邪魔しまーす!!」
桂馬「!!?」
ハクア「久しぶりねー」
桂馬「来てほしくなかったがな」
ハクア「あんたのおかげで地獄は救われたからこんな忙しい中感謝しにきたのよ」
桂馬「なら来るなよっておい待てその鎌をしまえ......暴力反....」ボコボコ
」
ハクア「そういえば桂木のバディーってどこ行ったの?私の隣にずっといたような気がしたんだけど……。」
桂馬「僕のバディーはここにいるぞ」
エルシー「ハクアー!!」
ハクア「……この子だれ?」
エルシー「私だよ!!私エルシー」
ハクア「……………ごめん。全く思い出せないの」
エルシー「……あ……うん……そうだよね初めましてだったね……」
ハクア「もしかしてこの子がバディー………」
桂馬「そうだ」
ハクア「……」
エルシー「……」
桂馬「………」
ハクア「まぁ今日は挨拶だけだし!………今度地獄が穏やかになったらここにまた来るわね」
桂馬「好きにしろ」
ハクア「それじゃあね。桂木。……エルシー?もまた今度ゆっくり話しましょ」ピロロロ
エルシー「……うん!!」
桂馬「こうなって本当によかったのか?」
エルシー「ちょっと悲しいですがこれも当然わかってました……。」
桂馬「そうか」
エルシー「なんでハクアはきたんでしょうか……」
桂馬「なんとなく感づいてはいたんだろ。僕のバディーがあいつが最も大切にしていた友達だったってことを」
エルシー「……また仲良くなれますかね?」
桂馬「知るか」プイッ
エルシー「もっとまじめなこたえくださいよー」ブンブン
桂馬「腕を振るな。ゲームに集中できん」
エルシー「うぅぅぅぅぅ」
桂馬「エルシーうるさい」
クリスマス
ちひろ「クリスマスだー」
歩美「イエーイ」
エルシー「イエーイ」
結「桂馬君とクリスマス過ごせるなんて最高だよ」
京「なんでうちで……」
桂馬「なんで僕まで……」
ちひろ「細かいことは気にするなー」ワイワイ
京「家が散らかると怒られるんだけど……」
歩美「ゴミなんて出さないから安心してよ」ボリボリ
京「早速食べかす落としてんじゃん」
結「桂馬君!これ飲も!!」ジャジャーン
桂馬「それチューハイじゃないか」
結「細かいことは気にしない」ニコニコ
そして時間が経ち歩美とエルシーが酔いつぶれました……
歩美「気持ち悪い~」ウゥゥ
京「大丈夫かー?だから言わんこっちゃない。ジュースとは違うんだよ」
歩美「だってだって~。てか京お母さんみたい……」アタマグールグル
京「もう」ハァッ
結「もうちょっと飲もうよ」ニコニコ
桂馬「なんでお前は顔が白いんだ……。お前化物か……。」
京「私もう結構きてるんだけど………」
エルシー「にーさまがさいきんわたしをかまってくれない~。ちひろさんいがいにわたしもみてくれないと……そろそろ襲っちゃいますよ……」ウーウー
桂馬「おい。最後の言葉怖いぞ」
結「エルシー大胆だね。じゃあ……僕も酔っちゃたかなぁ……」
桂馬「じゃあってなんだ……嫌な予感しかしないぞ」
結「カラダ熱くなってきちゃったなぁ……。さぁきて桂馬君」バッ
桂馬「最後むちゃくちゃだぞ。くんなくんな。近寄んな」チカイチカイ
ちひろ「ゆいー?いいかげんにしてよー」ゴゴゴ
結「おっと。これはごめんごめん。スキンシップが激しすぎたようだね」
桂馬「助かったーって何やってんだ」トトト
結「え。みんなのコップに飲み物注いでるんだよ」ニコニコ
ちひろ「まだ飲むき……?」アオザメ
結「もちろん」ニコニコ
そして半強制的に皆さん結様にお酒を飲まされ京とちひろは息絶え(熟睡)ました
桂馬「お前一体なにもんだ……」
結「いやいやまさか桂馬君が倒れないとは誤算だったな……。恐れ入ったよ」
桂馬「なんでこんだけ飲んで顔が真っ白なんだ」アタマイタイ
結「桂馬君…。寝たかったら寝ていいんだよ?僕が5時間かけて家まで運んであげるから」ニコニコ
桂馬「その家までのありえないような道のりはいったい何するつもりだ……」
結「そんなこと言えるわけないじゃないか……。桂馬君にコスプレさせてホテ…」
桂馬「おーい。ここに変態がいるぞー」
歩美「桂木~。水入れて~」
桂馬「はぁ。仕方がないなぁ」ハァッ トトト
歩美「ありがとー。ゴクゴクプハ~。生き返るー」
桂馬「おっさんかよ」
歩美「桂木~。ほんとあんたのせいで私の人生どうしてくれんのよ」
桂馬「なんだよ」
歩美「あんた以上に真剣に恋なんてできんのだけど~。ほんとあんたのせいでめちゃくちゃよぉ」
桂馬「……」
歩美「はぁ今でもあんたのこと好きなんだけどどうしたらいい?」
桂馬「お前本当に酔ってるのか?」
歩美「………答えて」
桂馬「お前もし今ちひろが起きてたらどうするつもりだった……」
歩美「こんなこと聞くわけないじゃん」
桂馬「はぁ……。前にも言ったが僕には好きなやつがいる。だからお前とは付き合えない」
歩美「………ッ。アハハ」
桂馬「なんだ」
歩美「あんたのこと今も好きなんて嘘に決まってんじゃん。なに真剣に答えてんの」アハハ
桂馬「やっぱりお前酔いが回ってたんだな」
歩美「アハハ」
結「僕をほったらかしにしないでよー」トトト
桂馬「おい酒を注ぐな」
結「まだまだー」ニコニコ
歩美「………馬鹿」ボソッ
ちひろ「………」
クリスマス(帰り道)
京「もう!結!次絶対お酒なんて禁止だからね!!」
結「ごめんごめん。次は気を付けるよ」
歩美「うーうー。歩けないー」
エルシー「私が送ってってあげますー」
京「エリー?大丈夫?さっきまで酔いつぶれてたけど」
エルシー「大丈夫ですよ。さっきよく寝てましたから」
京「私はまだアタマ痛いんだけど」ズキズキ
桂馬「エルシー。遅くなるなよ。お前の帰りが遅くなると僕が母さんに怒られるから」
エルシー「りょうかいしました」
ちひろ「私も歩けん」ボソッ
桂馬「僕が送ってってやる」
ちひろ「!!?あんたが!?」
桂馬「嫌ならいいぞ」
ちひろ「ううん!!送ってって」パタパタ
桂馬「ほら背中のれ……」プイッ
ちひろ「うん……」
歩美「いいなー」ボソッ
結「結局歩美も諦めきれてないんだね」
歩美「いやその………」
結「諦めはついてるけど新しい恋ができないんだね」
歩美「だってあいつ以上にいいやつがいないんだもん……」
結「歩美は可愛いなぁ」ダキッ
歩美「ちょっとやめてよー。てかあんた酒臭すぎー」
結「え!?」ガガーン
ちひろと桂馬
ちひろ「……」
桂馬「………」
ちひろ「……あのさぁ」
桂馬「……」
ちひろ「……さっき歩美の話聞いてたんだけど……」
桂馬「………」
ちひろ「………わたしどうすればいいのかなぁ」
桂馬「………お前の好きにしろ」
ちひろ「でも……」
桂馬「………………」
ちひろ「………」
桂馬「………歩美のためを思ってお前が本当に別れたいと思ったなら別れても構わないぞ。お前は僕に付き合ってるにすぎん。あとはちひろ次第だ」
ちひろ「………」
桂馬「………」
ちひろ「………私不安なんだ。あんたの1番に慣れてるかが」
桂馬「………」
ちひろ「結だって私より運動も、勉強、容姿だって優れてるし歩美だって……」
桂馬「………」
ちひろ「……私さ………いつ桂木に愛想つかされるかとおもうと不安で……」
桂馬「……僕は絶対ちひろに愛想を付くことはない。それは誓っていえる」
ちひろ「…………ほんと?」
桂馬「あぁ…………」
ちひろ「………」
桂馬「………」
ちひろ「……ありがとう」
桂馬「………」
ちひろ(桂木の背中暖かいなぁ……。)
修学旅行 序章
エルシー「にーさま!!修学旅行楽しみですね!!」
桂馬「面倒くさいだけだろ。僕は当日仮病する」
エルシー「えぇー!?なんでですかー」
桂馬「飛行機には持ち込みに制限があるだろ。パソコンなんて持ってたら軽く20㎏なんて超えてしまうだろ」
エルシー「なんでそんなもの持ってく必要があるんですか……」ガックシ
結「桂馬くーん!!おはよう!!」
桂馬「……」カチカチ
エルシー「結さん!!おはようございます!!」
結「桂馬君!!修学旅行の班一緒になろうよ!」
桂馬「断る」
結「じゃあよろしくね!!」
桂馬「おい!!話聞けよ……」
エルシー「最近結さんエスカレートしてますね……」
授業(班決め)
先生(二階堂じゃないよ)「じゃぁ班決めするぞー。ちなみに中川も参加するそうだ」
クラス生徒たち(特に男子生徒)「うぉぉぉぉぉまじで!?!?」
エルシー「ほんとですか!?かのんちゃんと一緒がいいです!!」
結「じゃあ僕は……桂馬君!!班の紙に名前書いとくね!」
桂馬「おい!!やめろ!!」
そして班が決まりました
エルシー、かのん、京、ちひろ
歩美、結、桂馬、モブ子
そして修学旅行が始まりした
修学旅行(前編1)
桂馬「なんてこった……。僕のゲーム三昧がぐちゃぐちゃじゃないか……」
結「いいじゃないか。僕は桂馬君といれれるだけで楽しいよ」ニコニコ
桂馬「ふざけるな!僕はお前といるだけで生死をさまよって気分になる」
結「そんな褒めなくても」テレッ
桂馬「褒めてない」
モブ子「結って桂木の子とめっちゃ好きなんだね……。桂木意外とモテるんだ」
歩美「あうん。そ…そうだね!!」
男子生徒一同「なんで桂木だけ女に囲まれてるんだ」ゴゴゴ
かのん「久々の学校が修学旅行ってなんかおこがましいかなぁ……」
エルシー「そんなことないですよー!!私なんてかのんちゃんがくるだけで元気になれますもん」
ちひろ「かのんちゃんを見ただけで男子なんて相当な盛り上がりみせてるからね」
京「そうそう」ニコニコ
かのん「そうかなっ」チラッ(桂木を見る)
ちひろ「どうしたの?」
かのん「いやっなんでもないよ!!」ブンブン
そして飛行機で北海道へ………。
1日目
北海道到着
結「着いたねー」
モブ子「そうだねー」
歩美「……寒っ」
桂馬「……」カチカチ
結「桂馬君一緒にまわろ!!」ダキッ
桂馬「抱き付くなー」バタバタ
エルシー「うわー雪だらけですー」
京「寒ッ!修学旅行の時期間違えてない!?」
ちひろ「それには同意するわー」ブルブル
かのん「アハハ…クシュン」
児玉「今日は全員固まって移動するから変な場所に行くなよ!!いいな!?」
一同「……はぁぁーーーーーい」ボソボソ
児玉「声が小さいぞー!!」
一同「はぁーーーーーーい」
生徒A「めんどくせー」
生徒B「かのんちゃんと話して~」
生徒C「俺も~」
歩美「まわりうるさいなー」
京「まぁ修学旅行とかのんちゃんが二つ被ればそうなるよねー」
結「あれ?桂馬君は?」
エルシー「あれ?にーさまがいない……。どこいったんでしょう……?」
ベンチでゲーム中
桂馬「………まったく」カチカチ
桂馬「……疲れるな。まじで結をどうにかしないと……。僕のゲームライフが崩れる」コツコツ
かのん「……ここにいたんだ」
桂馬「……なんだかのんか…。なんかようか?」
アポロ「……全く婿殿はつれんのー」シュイーン
桂馬「……アポロか。お前も僕に用か?」
アポロ「女神に対してもこの態度。これは婿殿に天罰を加えないといけないのぅ」
桂馬「勘弁してくれ」
アポロ「だってのぅ。こんだけかのんが婿殿のことを思って今日も楽しみに婿殿と話せることを待ちど……」シュイーン
かのん「……ごめん今の忘れて!!」
桂馬「お前も大変だな」
かのん「まぁそうだね。けど私の落ち込んでるときでもアポロは励ましてくれるし正直助かってるんだ」
桂馬「そうか」カチカチ
かのん「……私ね。桂馬君に感謝してるんだ。私が刺された時も助けてくれたし桂馬君がいなかったら今ここにいないしね」
桂馬「僕はやるべきことをやっただけだ」
かのん「桂馬君らしいね……。……そういえばちひろさんと付き合ってるんだよね」
桂馬「あぁ」
かのん「あのさ私今でも桂馬君のこと好きなんだ」
桂馬「そうか。でも……」
かのん「わかってるよ。付き合えないことくらいね。だからだからね……。私はね!絶対に桂馬君にあの時付き合っとけばよかったって思えるくらいいい女になってみせるよ」
桂馬「そうか……。がんばれよ」
かのん「……ッ。うん。それじゃあ本当のバイバイだね」ツー
桂馬「……あぁ」
かのん「……さようなら。桂馬君………」
桂馬「………さようなら」
桂馬「………リアルもやるときはやるな…」
修学旅行(前編2)
旅館
男子A「少し歩き疲れたわぁ。風呂入りてぇ」
男子B「そうやなぁ。はやく風呂入って飯食いてえな」
男子C「おいオタメガ!風呂行こうぜ」
桂馬「ゲームで忙しいから断る」
男子A「こいつずっとゲームかよ」
男子C「鍵だけ頼んだぞ」
桂馬「あぁ」(ようやく一人になれたな……)フゥッ
そして食事の時
エルシー「あれっ?またにーさまいません」モグモグ
歩美「あっ、そういえばいないね」
男子B「お前の兄ちゃん部屋でゲームしてるぞ」ハハハ
エルシー「にーさまどこにいっても行動変わりませんね……」タハハ
ちひろ「………」モグモグ
夜
桂馬(悲惨な目にあった。あいつら女子かよ。かのんとはどうだったとか結との関係とか。あいつらしつこすぎだろ。さすがに腹減ったな。コンビニでも行こう)カチカチ
桂馬「…………でなぜお前がいる」
ちひろ「あんたが腹空かせてそろそろコンビニでも行こうとするんじゃないかと思って散歩してただけ」
桂馬(こいつ僕の行動を把握しているのか……。なかなかやるな)
ちひろ「私も実はあんまし夜食べてないから今から何処か食いに行かん?」
桂馬「だが断る」
ちひろ「なんでさ」
桂馬「近さ一番!早さ一番!それがコンビニだ!」
ちひろ「……全くあんたは」ハァッ
桂馬「これが僕だ。て、なんで掴むんだ」ガシッ
ちひろ「はいはい。今からラーメン食べに行こうよ」ズルズル
桂馬「おいっ。僕は早くゲームがしたいんだ」ジタバタ
ラーメン屋(AM1:00)
桂馬「よくこの時間まで店を開いてるもんだ……。」
ちひろ「まぁ時間ぎりぎりだけどね」
桂馬「てかこんな時間にラーメンとか太るぞ」
ちひろ「じゃあラーメン二人でわけようよ」
桂馬「はぁ……」
ちひろ「すみませーん。このラーメンひとつお願いしまーす」
アリガトウゴザイマース ラーメンヒトツ
イッチョアガリ オタセシマシター
桂馬「あつそうだな……」
ちひろ「あついほうがおいしいしいいんじゃん。さ食べよ。はいこれ箸」パキッ
桂馬「……どうも」
ちひろ「うまー!!桂木も食べなよ!!」
桂馬「僕は別にお前が満足ならいらない」
ちひろ「またそういうこという……。……」フーフー
桂馬「?」
ちひろ「はい。……あーん」サシダス
桂馬「はぁっ。僕は子供じゃないぞ」パクッ
ちひろ「………」
桂馬「……美味いな。……どうしたんだ?お前」
ちひろ「いや私も食べさせてほしいなっておもって」
桂馬「………はぁっ。わかった」フーフー
ちひろ「……」ドキドキ
桂馬「……い……いくぞ」手震える
ちひろ「……うん……」パクッ
桂馬「……」
ちひろ「…………」モグモグ
桂馬「………どうだ?」
ちひろ「………おいしい……」ニコッ
桂馬「……お……おう」
ちひろ「……けいま……ありがとう……」
桂馬「あぁ……」
二日目修学旅行(中編1)
札幌市内
結「ついに待ちに待った自由行動日だね!!」
歩美「そうだね」
モブ子「歩美服カワイイね。新しく買ったの?」
歩美「いや別にそういうわけではないけど……」チラッ
桂馬「……」カチカチ
モブ子「オタメガまたゲーム……」ハアッ
歩美「桂木らしいね」ハハッ
結「桂馬君!!さぁ何処から回ろうかなぁ?」ガシッ
桂馬「おい。やめろ。掴むな、引っ張るな。ゲームができんから」バタバタ
そして時は過ぎていき
桂馬「結……。もう勘弁してくれ……」ヒカラビタサカナノヨウダ
結「桂馬くん。疲れたのかい?なら僕がお姫様だっこしてあげるよ」ニコッ
桂馬「まじで勘弁してくれ……」
歩美「まぁまぁ結。ちょっとは休憩したら?さっきからずっと歩き続けてるし…」
モブ子「私もうげんかーい」グッタリ
結「うーーん。じゃあどっかごはんたべにいこっ!!」
歩美「さんせーい」
モブ子「やっと座れるー」
桂馬「……帰りたい……」
そして結が桂馬に対しまぁさまざまなセクハラ的行為をして食事をしたのであった
歩美「食べた―食べたー」
結「食べたねー。桂馬君楽しかったね」ニコッ
桂馬「モウニドトオマエトハタベナイ」
結「え!!?なんで!!?」ガガーン
モブ子「……正直あれはさすがに結やりすぎだよ……」
結「えぇー。僕なんか悪いことしたかなぁ?」
歩美「自覚してないんだ……」
向こうから舞島高校の男子生徒が来る
男子F「おい。おまえいくんだろ?」
男子G「いやいや雰囲気大事だろ」
男子H「そうやってまた逃げる―」
男子G「わかったよ。いけばいいんだろ」
一同「おお!がんばれ!」ガヤガヤ
結「どうかしたのかな?」
歩美「……さぁ?」
男子G「やぁ!!五位堂さん達」
結「やぁ。僕たちになんか用かな?」
男子「あっあぁ。高原ちょっといいか?」
歩美「あ、あたし!?」
男子G「ちょっと付いてきてくれないかな?」
歩美「なんで……?」
男子G「いや……うんちょっと話したいことがあるから」
結「話だけならいってあげたら?」
歩美「……わかったわ」
男子G「ありがとう!!じゃあいこう」
ちょっとした公園
茂みに隠れる3人
桂馬「なんで僕まであいつらを尾行しなあかんのだ……」
結「いいじゃないか」ワクワク
モブ子「なんか緊張するね」ソワソワ
結「あの子確かサッカー部のキャプテンとかじゃなかったっけ」
モブ子「結構女子の中では人気だよねー」
結「……あ始まった」
二日目修学旅行(中編2)
男子G「あのさ高原!!俺さ……」
歩美「……」
男子G「高原のこと……」
歩美「………」
男子G「す…」
歩美「ごめんなさい!!」
男子G「へ?」
歩美「私好きな人いるの」
男子G「……まじかぁ」
歩美「ごめん」
男子G「……ちなみに誰?」
歩美「………私は……桂木が好きなの……」
一方茂みでは
桂馬「!!?」
モブ子「!!?」
男子G「か……かつ……かつらぎ?」
歩美「そ、そうよ!!桂木桂馬がすきなの」スタスタ
男子G「……?」
桂木「!!?おい歩美!?」ガシッ バサバサ
歩美「私はこいつが好きなの」
男子G「………」(唖然)
歩美「わかった?だからあんたとは付き合えない!じゃあね」スタスタ
結「あっあゆみ!!まってよ」バサバサ
モブ子「ちょ結!!置いてかないでよー」アセアセ
そして男子Gを置き去りに公園から歩美たちは去っていきました
結「まってよー。あゆみー」タッタッタ
歩美「………」スタスタ
桂馬「………おい」
歩美「………なんか文句ある?」
桂馬「………なんでわざわざことが大きくなるようなこと言った」
歩美「………」
モブ子「歩美―!?どういうことー!?」
結「まぁまぁ落ち着いて」
歩美「………」
桂馬「……事が大きくなればちひろも歩美に対して不信感をもつしあいつは僕に対しても不安を抱く……。もう少し物事を考えて行動してくれ」
歩美「………私の気持ちも整理させたかったんだ」
桂馬「……は?」
モブ子「どういうことー?私話よくわかんないよー」
結「まぁまぁあとで教えてあげるから」
歩美「…………。桂木にお願いしたいことがあるんだ」
桂馬「……なんだ?」
歩美「………今日残りの時間私の彼氏になってよ」
桂馬「は!?」
モブ子「あゆみー!?本気!?」
歩美「今日一日さえ終わればもう区切りをつけるから」
桂馬「…………だが僕はちひろと付き合ってるから無理な話だな」
モブ子「え!?桂木ちひろと付き合ってたのー!?」
歩美「…………」
桂馬「…………」
結「……………付き合ってあげたらいいんじゃないかな?」
桂馬「は?お前なに言ってんだ?」
結「これには桂馬君にも責任があるはずだ。それぐらいわかるだろ?」
歩美「…………」
モブ子「…………」アワアワ
桂馬「………………はぁ。わかった今日一日だけだぞ」
歩美「ほんと!?」
桂馬「…あぁ」
モブ子「てか私たちいまからどうすんの?」
結「尾行しよっか」ニコニコ
モブ子「え」
そして歩美とのデートが始まりました
修学旅行(中編3)
歩美とデート
歩美「さぁ二人でいろいろまわろ!!」
桂馬「どこに行くんだ?」
歩美「じゃあ……うーんと白○恋人パークとかはどう?」
桂馬「僕はどこでも」
歩美「……はぁ。全くそういう返事しない。さぁいこっ!桂馬っ!!」
桂馬「あぁ」
白○恋人パーク
桂馬「なんだここ。工場っぽくないな」
歩美「そうだね。花でいっぱいだねー。ちょっと寒いけど」
桂馬「………」
歩美「………」
桂馬「さすがに人も少ないな。この時期」
歩美「二人で貸し切りしてるみたいだね。……ねぇ桂馬。手……寒いな……」
桂馬「……手袋すればいいだろ」
歩美「……もぅ。じゃぁ」ギュッ
桂馬「……お、おい」
歩美「……これで温かいね」ニコッ
桂馬「…勝手にしろ」プイッ
一方尾行部隊は
モブ子「まじで歩美、オタメガのこと好きだったんだ……。」
結「そうだねー」ワクワク
モブ子「結もオタメガのこと好きなんでしょー?いいのこんなことしてて?」
結「僕は別にいいよ。桂馬君は見てるだけで楽しいし」ニコニコ
モブ子「……結…。あんたブレないわね……」
歩美とデート2(PM3:10)
そしてしばらくして白○恋人パークを後にちょっとした喫茶店入った
歩美「ふぅ。あったかーい」
桂馬「そうだな」
歩美「………」ズズズ
桂馬「………」ズズズ
オマタセシマシター パンケーキオモチシマシター ゴユックリ~
桂馬「また甘いものを……」
歩美「いいじゃん!甘いの好きなんだもん」モグモグ
桂馬「太るぞ……」
歩美「いいのいいの!その分運動するから」モグモグ
桂馬「はぁ………」ズズズ
歩美「……。…はい桂馬」ッス
桂馬「………ん?」
歩美「………これ食べて」
桂馬「………僕は甘いもの苦手なんだが」ハァッ
歩美「いいから食べなさいよ」
桂馬「………はぁ」パクッ
歩美「………」
桂馬「……普通においしいんじゃないか?」
歩美「そう。よかった」二ィッ
結「………甘いね」
モブ子「………私も彼氏が欲しい……」
修学旅行(中編4)
喫茶店の表通り
エルシー「北海道すごいです!!おいしいものでいっぱいです」パクパク
かのん「エルシーちゃん。よく食べるねー」
ちひろ「はは。そういうかのんちゃんだってさっきから結構食べてるよ」ハハッ
かのん「えへへ。なんかおいしくてついつい色々食べちゃいますよね」
京「とりあえずかのんちゃんがいるだけで歩くの大変なんだけどね。行く先々サインだの写真だのほんと疲れるよ」ゲンナリ
かのん「ごめんっ!!私が班いたせいで大事な時間けずちゃって」ペコッ
京「いやいやっ!!そんなつもりで言ったわじゃないんだよ」アセアセ
ちひろ「まぁまぁ。かのんちゃんがいるおかげで行く先々いっぱいもの貰えるしいいじゃんか」モグモグ
エルシー「私はかのんちゃんといれるだけで幸せですしー」パクパク
京「もう二人とも……はぁってっあ、あの喫茶店歩美たちいんじゃん」
エルシー「あ、ほんとですねー。てあれっ?にーさまと歩美さんしかいませんけど……」
京「ほんとだ。結たちと分かれちゃったりしたんじゃない?」
ちひろ(なんで二人でいるんだろ………)
PM4:30
札幌市内
かのん「今日は疲れたねー」
ちひろ「そろそろ宿に戻らないとねー」ブーブー
エルシー「そうですねー」
ちひろ「あメールだ………」ゴソゴソ カチャ
エルシー「宿までどれくらいですか?」
京「うーん……まぁ6時までには着くんじゃない?」
エルシー「えぇ~とおいですぅ」
ちひろ「まぁ今から少しず……………!!?」
京「どうかしたのちひろ?」
ちひろ「ごめん!!先に宿戻ってて」タタタ
京「ちょっちひろ!?え!?どこ行くの!?」
かのん エルシー「???」
ちひろ「6時までには戻るから大丈夫!」タタタ
京「ちひろー!?もうっ!」
エルシー「なんかあったんですかね?」
修学旅行(後編1)
川沿い
歩美「もう真っ暗だね」
桂馬「まぁ冬だしな」
歩美「そろそろ宿に戻らないといけないね」
桂馬「そうだな」
歩美「じゃあこの関係ももう終わりだね」
桂馬「あぁ」
歩美「最後にさ……わがままな事していい?」
桂馬「なんだ?」
歩美「これで最後だよ」チュッ
桂馬「!!?」
歩美「………ごめんね」
桂馬「お前…………」
ちひろ「………うそ……」
桂馬「!!?」
歩美「………」
ちひろ「……歩美の嘘つき。桂馬も桂馬だよ………」ダッ
桂馬「おいっ!ちひろ!」
歩美「………」
桂馬「どういうことだ歩美……」
歩美「ごめん。なんか全部奪いたくなっちゃったの……」
桂馬「お前………まぁいい。僕はちひろを追う」
歩美「うん……。私、最低な女だね。こんなことしてもどうしようもないことくらいわかってるのに」
桂馬「はぁっ………」アタマポンポン
歩美「最後までずるいね……」
桂馬「お前は悪くない……。僕がすべて悪い」
歩美「………」
桂馬「……とりあえず宿に戻っとけよ。……じゃあな」タタタ
歩美「……………うん」
歩美「これで本当に終わっちゃった………」ツー
結「………」
歩美「これでよかったのかな?」
結「……わからない。けど歩美なりに考えた結果なんだよね?」
歩美「……うん」グスッ
モブ子「そうだよー。歩美は悪くないと思うよー」
歩美「………ごめんねちひろ…みんな……」グスッ
桂馬「あいつどこ行った!?」ハァハァ
桂馬(そんな遠くへは行かんはずだが宿に戻るとも考えにくい。そうだ)カチカチ
桂馬「エルシー!?質問はなしだ!ちひろの場所を探ってくれ!」
エルシー『どうしたんですかー?もう羽衣ないんでわかりませんよー』
桂馬「そうだった……。ならおまえがちひろをメールでどこかに誘導しろ」
エルシー『ええっ!?そんなの無理ですよー』
桂馬「やれ!!じゃあな」
エルシー『ちょっにーさ……』プツッ
桂馬(とりあえず僕なりに頑張るか)タタタ
ちひろ(はぁ………。なんで私逃げたんだろ……。)
修学旅行(後編2)
【携帯】
歩美より
先に謝っとくね ちひろゴメン
ちひろ(私やっぱり駄目なのかな……。)
桂馬「ここにいたか……」
ちひろ「やっぱりエリーのメールはあんたの仕業だったんだね」
桂馬「………」
ちひろ「………」
桂馬「………ちひ…」
ちひろ「………なんであの時歩美とキスしたん?」
桂馬「………いやそれは」
ちひろ「答えて」
桂馬「……いきなりだったから……」
ちひろ「いきなりだから何……?本当に嫌なら辞めさせることもできたよね!?」
桂馬「いやそうだが……」
ちひろ「あたしは桂木が時々見せる優しいところも好き……」
桂馬「…………」
ちひろ「けど桂木は誰にでも優しすぎるんだよ!あたしは…!あたしは……」
桂馬「………ゴメン」ダキッ
ちひろ「!!?」
桂馬「ちひろの事考えてたつもりだったんだが考えきれてなかった」
ちひろ「…………」ブワッ
桂馬「ごめんな……」
ちひろ「…………」ブンブン
桂馬「……なぁちひろ」
ちひろ「………」
桂馬「…明日は自由日だろ?一緒に二人で回らないか?」
ちひろ「………うん」グスッ
修学旅行(後編3)
次の日 函館市内(午前)
ちひろ「結構静かだねー」
桂馬「まぁこんなもんだろ」
ちひろ「寒いね」
桂馬「まぁな」
ちひろ「ほらっ………」ッス
桂馬「……はぁ」ギュッ
ちひろ「……ありがと」
桂馬「……どこから行くんだ?」
ちひろ「桂馬といられるならどこでもいいよ」ニコッ
桂馬「……お前馬鹿になったか?」
ちひろ「馬鹿とはなにさ!!……でも馬鹿でも構わん……だから」ダキッ
桂馬「お、おい!腕に抱きつくな」
ちひろ「離れたくない……」ボソッ
桂馬「っ………」
モブ子「ちひろ、オタメガにべったりじゃん……」
京「これはデレデレだね」
結「尾行したくなってきた」ソワソワ
歩美「結?今日は邪魔しちゃダメだよ。今日は私たちだけで私たちなりに楽しもうよ!!」
かのん「そうだね」
エルシー「そうですね!!私たちも楽しみましょう!!」
函館(正午前)
ちひろ「あ、あそこの店おいしそうだね」
桂馬「……寄るか?」
ちひろ「寄ってみよっか」ギュッ
コレヒトツオネガイシマス コレダネ ドウモアリガトウ
ちひろ「いただきまーす!!あつっ!!うまー」
桂馬「それはよかったな」
ちひろ「これうまいよ!!桂馬も食べなよ!!」スッ
桂馬「僕は別に……」
ちひろ「ほらっ……って熱いか。フーフー」
桂馬(なんだかそのしぐさ好きだな)パクッ
桂馬「うまいな」
ちひろ「でしょでしょ!!」ニコッ
桂馬「なんでお前そんなに嬉しそうなんだよ」
ちひろ「いやいや別に、て、あ桂馬ほっぺに食べかすついてる」
桂馬「ん?こっちか?」
ちひろ「いやそっち」
桂馬「ここか?」
ちひろ「いやいや……。そうだ」スッ
桂馬「?」
ちひろ「」ペロッ
桂馬「!!?」
ちひろ「ごちそうさま」ニコッ
桂馬(まじかよ………)パクパク
ちひろ「結構恥ずかしいね……」アカァ
桂馬「……ならやるなよ馬鹿」ボソッ
函館(午後)
ちひろ「今日もやっぱし昼も寒いね」
桂馬「まぁもう3時だしもうこの時期だと夕方みたいなもんだからな」
ちひろ「そうだね……」
桂馬「………なぁちひろ」
ちひろ「なに?」
桂馬「そのなんだ。お前がもしいるんだったらこれ受け取ってくれ」スッ
ちひろ「え……開けていい?」
桂馬「あぁ好きにしてくれ」
ちひろ「開けるね………」シュルシュルー
桂馬「……」プイッ
ちひろ「うわ……。マフラー……」
桂馬「まぁなんだ…。お前マフラー旅行中つけてなかったしよく首元寒そうにしてたし………いらなかったらいいんだぞ別に……」
ちひろ「……いや……ものすごく嬉しいよ……」
桂馬「そうか……」プイッ
ちひろ「……あ、そうだ。桂馬ちょっと近づいて」
桂馬「こうか?」
ちひろ「そうそう」シュルシュルー
桂馬「お、おい」
ちひろ「桂馬も首元なんもしてないんだから……これで二人とも暖かいしいいじゃん……」アカァ
桂馬「……好きにしてくれ」プイッ
函館(夜)
夜景の見えるベンチ
ちひろ「綺麗だね……夜景」
桂馬「そうだな」
ちひろ「……今日はありがとう……」
桂馬「別に感謝されるようなことはしてない」
ちひろ「それでも……ありがとうって言いたいの」
桂馬「そうか………」
ちひろ「桂馬って鳴沢大学目指してるんだよね?」
桂馬「家から近いからな」
ちひろ「私も鳴沢大学目指すよ……」
桂馬「そうか……」
ちひろ「だからもしあたしが鳴沢大学受かったら一緒にどっかで住んでくれない?」
桂馬「………別に構わない」
ちひろ「ホントに!?ホントに!?」ガシッ
桂馬「本当だ。だから掴むな。揺らすな」ユラユラ
ちひろ「あ、ゴメン……」
桂馬「………」
ちひろ「ねぇ…桂馬」
桂馬「……なんだ」
ちひろ「………キスして」
桂馬「………」
ちひろ「………」
桂馬「………」
ちひろ「……桂馬…硬くなってる」
桂馬「………」
そして月日は流れて………
合格発表
ちひろ「………」ソワソワ
桂馬「……お前緊張しすぎだろ……」
ちひろ「……そういう桂馬だって心臓バクバクしてんじゃん」胸に顔あてる
桂馬「お、おい。………まぁ僕のゲームライフが崩されるかもしれんからな……」
ちひろ「なにさ!私に大学落ちてほしいの!?」
桂馬「お、大学の合格発表のサイトが更新されたぞ」
ちひろ「……やばいすごく緊張してきた……」
桂馬「………とりあえず入力と……」
ちひろ「………」ゴクンッ
桂馬「ちなみに僕はもう受かってるからな……」
ちひろ「あんたが受かってることくらいわかるさ」
桂馬「じゃあ……ちひろ……あとは押すだけだ……」
ちひろ「………い……いくよ……」ソー
桂馬「………ぁー」
ちひろ「えい!!見ちゃだめだかんね」
桂馬「………」
ちひろ「………う……う」
桂馬「う……?」
ちひろ「受かった~!!!!!」
桂馬「本当か!?おめでとう!」
ちひろ「うん……ありがとう」グスッ
エルシー「ちひろさんおめでとうございます!!」ガチャ
ちひろ「エリー!!よかったよ!よかったよ!」ウワーン
エルシー「私とにーさまとこれからも同じですね!!」
桂馬「お前指定校だったもんな」
エルシー「私も受かったことには変わりないですよー!」
ちひろ「……桂馬……これからも同じだね」
桂馬「………あぁ」
僕しか知らない物語……
神も予測できない僕の波乱な高校生活……
僕が神の神のみぞ知るセカイを終えた。
大学編
ちひろ「………桂木~。ごはんできたよー」カチャ
桂馬「あぁ……。ありがとう」
桂馬(僕はちひろと付き合いだしてから、少しゲームをやる量が減った。最近では小説を読むようになった。そして大学に入り、ちひろとの二人暮らしが始まった。)
ちひろ「ねぇ。今日何限から授業ある?」
桂馬「3限からかな。それまでは何もない」
ちひろ「じゃあ、まだ時間あるんだ。じゃあさこれ教えて」
桂馬「……仕方ない。教えてやる………」
桂馬(昔よりちひろに流されることが多くなった。これは良いことなのかはわからない。けど今ちひろのいない世界は考えられないほど僕の世界は変わってしまった)
ちひろ「この行列どうやってやるん?」
桂馬「これはまず0の列を作るテンプレの式だ。」
ちひろ「0の列?」
桂馬「ちひろ。そんなこともわからんのか。」
ちひろ「何よ!?いいじゃん勉強今からすれば」ムキー
桂馬「はぁ……。まぁ0の列を作って階段、いわゆる解の自由…………(以下省略)」
桂馬(僕とちひろは揃って鳴沢大学の経済学部経済学科に入学した。しかし学科の人数が多くちひろと僕はクラスが違っていた)
ちひろ「やっぱり桂馬はすごいねー。わたしでもわかっちゃたわ」
桂馬「あぁ……。てかこれはわからな困るがな」カチカチ
ちひろ「さっきから何やってんの?」
桂馬「バイト」
ちひろ「あんたバイトやってたの!?」
桂馬「だったらなんで僕らが今も普通に暮らせれてると思ったんだ」
ちひろ「そういえば毎月毎月15万も私らの共同貯金にお金入ってた……。てっきり仕送りかと思ってたよ」
桂馬「僕も時々バイトしてるんだ。感謝しろ」
ちひろ「桂馬がバイトなんて信じられない……。てか時々のバイトで15万って何やってんの?」
桂馬「株」
ちひろ「え」
大学
エルシー「にーさま、ちひろさん、こんにちはー。」
ちひろ「おうエリー元気にしとったかー?」
エルシー「はい。さっきもみなさんとからおけいってきましたー」
ちひろ「みなさん?」
エルシー「みなさんです!」
ちひろ「あ。イケメンばっか……」
桂馬(エルシーは大学に入った直後、僕らと一緒に住みたいと駄々をこねていた。しかしエルシーも少しずつ大学にも慣れ持ち前の天然ぶりを発揮しいつの間にか男を落としまくるある意味落とし神に変貌を遂げていた。)
エルシー「じゃあ、ちひろさん。にーさま。明日のお昼一緒に食べましょうね!」タタタ
ちひろ「はいはい。そんじゃね」
桂馬「……あいつ変に男に付きまとわれなければいいがな」ボソッ
ちひろ「ちゃんと心配するんだ」
桂馬「ほっとけ」
授業
教授「………あーこうであるから………」
桂馬(教授はずっと教科書どおりの事しか言わない。だから授業を受ける生徒たちはスマホをしたり他ごとをしたりして過ごしている。そして僕もまた読書をしたりゲームをしたりしている)
??「ちょっと隣いいかしら?」
桂馬「あぁ。……お前、重役出勤か」
??「まぁこの先生は出席をとらないですし、まあ私もあまり興味がないので……」
桂馬「お前も高校の時から変わらないな。高校の時もほとんど月見てたし」
月夜「そうですわね。今も月を見ることは毎日欠かさず行っていますわ」
桂馬(そう。まさかのまさか……。大学に入るまで知らなかったが月夜も同じ大学に所属し、同じ学部学科が同じ、ましてクラスも同じである)
月夜「今日は栞と一緒に朝、お茶をしてきたのですわ。そしたらいつの間にか時間が過ぎ去っていて少し遅れてしまったのです」
桂馬「少しっていうかもうあと15分で授業終わるがな」
桂馬(栞も鳴沢大学に入学し、学部学科は違うものの未だに月夜と栞は親友と言える関係を続けている)
月夜「桂馬。最近彼女との関係はどうなのですか?」
桂馬「いつもどおりだ」
月夜「桂馬の言葉は信用できませんね」
桂馬「おい」
月夜「私もあなたの言葉に迷わされた身なので……」
桂馬「おい。わざといってんだろ」
月夜「では私は今から用があるのでお先に失礼するわ」
桂馬(そういうと授業が終わるなりすぐ出て行ってしまった。全く何がしたかったのか……。というより月夜はまぁ見た目がいいため講義室に入ると男子らの目を釘付けにする。だから昔はあまり気にしなかったが周りの目が痛い)
サークル活動
桂馬(僕は大学に入ってから生まれて初めて部活に参加した。サークル名は”図書館愛好会”とまぁなんかありきたりの名前である。名前のとおり図書館を愛する即ち、本を読んだりパソコンで調べものなどなどするサークルであり、規則も緩く出入り自由という緩々なのが決め手だった。そのため時々ここでバイトをしたりする)
栞「………あの……」
桂馬(………)カチカチ
栞(…………)ソワソワ
桂馬「………何か用があったんじゃないのか?」
栞「あ、はい。………これ続き出来ましたです……は」
桂馬「……語尾が変だぞ。……見して」
桂馬(地獄と縁が切れてから1年半が過ぎたが、栞と描く物語は完結していない。というより終わる気配がない)
桂馬(…………)カリカリ
栞(………)ソワソワ
桂馬「できたぞ」サシダス
栞「あ、はひ。………どうもです」
桂馬「僕はこれで失礼する……」ガタッ
栞「……あ、あの。また来てくれ…ますよね……?」
桂馬「……この話が終わるまでは来るよ。必ず」
夜(PM9:00)
鳴沢市駅街
桂馬(ちひろはここらで某有名な喫茶店のバイトをしている。そして今日のシフトは10時までらしい。だから今日は立ち寄ることにした)スタスタ
ちひろ「いらっしゃいませーってどうしたの?」
桂馬「ちょっとサークル帰りで遅くなったしちひろがバイト終わるまで待って一緒に帰ってやろうと思っただけだ」
ちひろ「最後の言葉なかったらいいのに……。けど昔ならそんな事言わなかったよね」
桂馬「ほっとけ」
女先輩「ちひろ。彼氏さんといちゃいちゃするのはあとにしなさい。後ろにお客さんいるんだから」
ちひろ「いちゃいちゃって///は、すいません。桂馬?何頼むの?」
桂馬「じゃあエスプレッソのSサイズで。僕の作るコーヒーよりおいしく頼む」
ちひろ「ふん。今日こそはあんたを見返してやるんだから」
桂馬「…楽しみにしてる」
ちひろ「……え///」
女先輩「おーい。ちひろバイト中だぞー」
夜(PM10:05)
ちひろ「お待たせ―。待った?」
桂馬「本読んでたし、まぁ全然待ってないぞ」
ちひろ「そっか。……桂馬だいぶ変わったよね。昔ならどこと構わずゲームしてたのに」
桂馬「今もゲームはしてるけどな」
ちひろ「けど昔はずっとゲームやってたしゲームのためなら何でも犠牲にしてきたじゃん」
桂馬「なんか言い方かっこいいけど、やってることがクズだな……。てか今のマンションだと大量のゲームやるとブレーカー落ちるしな」
ちひろ「でもさ。昔のあんたならそんな事気にしてなかったよね」
桂馬「そうだな。今はちひろがいるしな」
ちひろ「ちょっと……/////」アカァ
桂馬「……」ナデナデ
ちひろ「………/////」
桂馬「……それよりなんだ」
ちひろ「へ」トロン
桂馬「あのエスプレッソ。まだまだ僕には勝てんぞ」
ちひろ「えまじで?」
桂馬「けど前よりうまかった。成長してると思う」
ちひろ「……む。言い方」
桂馬「?」
ちひろ「まぁいいや!ならご褒美欲しいな」
桂馬「え?」
ちひろ「今日バイト先の制服あるんだ……。これでしよっか///」
桂馬「は?」
エルシーと旧友
エルシー「ハクアー!!」ダキッ
ハクア「エルシー。抱き付かないで」
エルシー「だってだって今日から1年くらい留学生としてこっちにいるんでしょ!?」
ハクアとエルシーは地獄のごたごたの後何度か家にやってきて、ハクアは何か思い出したわけではないようだがエルシーとかつてほどではないが仲を修復していた。
ハクア「そうね。まぁ地獄の方も落ち着きつつあるから、ちょっと休暇もらっただけよ」
エルシー「……もしかして神にーさまに会いにきたの?」
ハクア「え、えるしー!?」
エルシー「ハクア焦ってるー。かわいいー」チョンチョン
ハクア「もう……」
かのんの苦悩
かのんは昔よりテレビにでる量も減って、アイドルというより女優として映画などに参加するようになっていた
かのん「昔よりスケジュールの空きが増えたなぁ……」
アポロ「年寄り臭いぞかのん」
かのん「今じゃ週3、4の仕事量だし、大学もまともに行けないし」
アポロ「休みが多いことはいいいことじゃ。大学なんて行かなくても単位とやらはもらえるのじゃろ?」
かのん「そうだけど……。将来的には作曲家になりたいし……」
かのんは作曲家を目指すべく都内有名音楽大学に入ったもののあまり行けずに悩んでいた。何故悩むのかというと今自分の立ち位置が不安定であるからだった。
女優としは売れてない訳ではないが勉学に励むならこう仕事が入るのは本人としてもあまり嬉しくはなかった。
かのん「何かいい方法はないのかな?」ウーン
アポロ「こんな時には愛しの桂木桂馬に聞いてみてはどうだ?」ニヤニヤ
かのん(……)ボンッ
アポロ「まだ諦めきれてなかったのかのぅ?本人の前であんな大口たたきおったのにぃ」
かのん「……だって、結局いい女になれたかわからないんだもん」
アポロ「今のかのんは十分大人ぜよ。少し垢抜けたし、今のかのんを見せたら桂木桂馬もいちころぜよ」
かのん「大人かぁ……」
歩美、世界へ
ちひろ「歩美―」
歩美「おー!!ちひろ来てくれたんだー」
ちひろ「だって歩美日本代表でしょ?すごいじゃん」
歩美「まぁあんま期待されてないけどね」
ちひろ「でもすごいじゃん。歩美はいつの間にかに私が届かない場所に行っちゃたんだね……。」
歩美「ちひろじじ臭いよ」
ちひろ「まぁまぁ。てかこれで本格的に2BPENCILS解散だねー」
歩美「ごめん……」
ちひろ「いやいや歩美は悪くないよ。もともと大学に入ったらバラバラになるのはわかってたし」
歩美「……うん」
ちひろ「てか桂馬。なんか挨拶しなさいよ」
桂馬「挨拶することなんてない」
ちひろ「あ、あんた!歩美は今から世界に飛び立つっていうのに何いってんの!?」
プンスカ
桂馬「ふん。お前に母親面される筋合いはないな」
ちひろ「はぁ?」
歩美「なんだかんだ言って仲良さそうじゃん。ちひろ頑張って」
ちひろ「え……うん」
桂馬「………」
歩美「あ、そろそろ集合時間だからそろそろ行くね」タタタ
桂馬「歩美!」
歩美「……」ビクッ
桂馬「頑張れよ!」
歩美「………っーーー。あんたに言われたくないわ!」
桂馬「ふぅ……。行ったか」
ちひろ「………」ジー
桂馬「どうした?いきなり僕を見つめて」
ちひろ「………ムカついた」
桂馬「は?」
休日
桂馬(昨日は夜遅くまで寝れなかった。主にちひろのせいで……)
ちひろ(………)スヤスヤ
桂馬(…………)ナデナデ
ちひろ「………ん……」ゴロ
桂馬「………おっと」
ちひろ(………)スー
桂馬(……………飯でも作るか)
本日昼よりエルシーとハクア会うことになっている。今日はまぁ面倒だがハクア留学祝いみたいな感じだ。
飯を作り終り
桂馬「まだ寝てるんか……」
ちひろ(………)スースー
桂馬「起きろ」ペシッ
ちひろ「……ん」
ちひろ「今日はハクアさんと会うんだっけ?」
桂馬「そうだ。エルシーから聞いてただろ?」
ちひろ「いや…そうだけど。あんまハクアさんと面識ないし」
桂馬「そうか。一応言っとくが僕がお前を再攻略してた時のエルシーはハクアだからな」
ちひろ「ど、どゆこと!?」
ハクアの侵略
エルシー「に~さま!!ちひろさーん!!お久しぶりですー」
ちひろ「エリー。4日ぶりだねー」
ハクア「お久しぶりね。ちひろ」
ちひろ「そうですねー。あれ以来ですね」
ハクア「そんな敬語なんて使わなくていいのよ」
ちひろ「ははは……」
ハクア「まぁそれをおいといて桂木一応挨拶しといてやるわ」
桂馬「……お前やっぱり変わんないな」
ハクア「悪かったわね」
ちひろ(何かもやもやする………)
桂馬「なぜお前と二人きりなんだ…」
ハクア「知らないわよ。エルシーがいきなり”かのんちゃんがいた!”とか言ってちひろ連れて走ってどっか言っちゃうんだから」
桂馬「まぁそれもそうだがなんでお前の水着を一緒見なあかんのだ」
ハクア「だ、誰も見てくれる相手がいなんだから!し、仕方なく一緒に見て回ってるの!こんな美少女と回れること有り難く思いなさい!」
桂馬「なんでこんなに貶されてるんだ…」
ハクア「さあ!行くわよ!桂木!」
桂馬「おい!引っ張るな!!」
ハクアと水着探し
ハクア「桂木!これなんてどう!?可愛くない!?」
桂馬「お前胸足りないだ…おい待てその鎌をしまえ……暴力反…」ボコボコ
ハクア「これとか可愛い〜!これにしよーっと!」
桂馬「コンナリアルミトメナイ」
ハクア「じゃあ桂木!今から試着してくるからそこで待ってなさい!絶対覗かないでよ!」
桂馬「あぁ大丈夫だ、そもそもお前の水着なんて興味な…いからその物騒な鎌をしま…しまえって」ボウリョクハンタイィィィ
ハクア「じゃあいいって言うまで待っててね!」
桂馬「コンナリアルミトメナイ」
ちひろ「ちょっとエリー引っ張らないでぇぇ」
エルシー「あれー?たしかにかのんちゃんがいた気がしたんですが」
ちひろ「まったく…もうてエリー前前!!」
エルシー「え?っ……イタ!」
ちひろ「ほら!前見て歩かないからこうゆうことになるんよ。すいませんうちのものが…」
???「あらお嬢ちゃんごめんなさい?大丈夫かしら?」
エルシー「あ、こちらこそごめんなさい!大丈夫です!」
???「あらそう?ならよかったわ。気を付けてねお嬢ちゃん!」
エルシー「あれぇあの人どこかでみたことあるようなないような…」
ちひろ「え?エリーの知り合い?」
エルシー「はい…んーー」
ちひろ「ん?あれもしかして隣にいるの楠先輩じゃない!?」
楠「全く姉上……せめて前を向いて歩いてください」
檜「いいのいいの!ボーイズビーアンビシャス!」
楠「それ使いどころ合ってます??」
桂馬「なんで僕が水着の試着の付き合いをしなくちゃならんのだ……ハァ」ゲッソリ
あれからエルシーたちが戻ってきて約1時間ほど試着に付き合わされたのであった。
エルシー「ハクアの水着かわいかったねー!海がたのしみになってきましたー!」
ハクア「そうかなー?」
エルシー「ほんとほんと!ねぇちひろさん!」
ちひろ「うんうん!モデルさんみたいで凄く綺麗!」
ハクア「ホントに?ちなみに一応桂木にも今度見せてやってもいいわ」
桂木「いらんいらん。お前の平らなむ………おい待てだからその鎌をしまえ……」ボコボコ
ハクア「ほんと!サイテー!クズ変態男!」
ちひろ「流石に桂馬が悪い…」
エルシー「相変わらずかみにーさまはかみにーさまでした」
海
結「みんな久しぶり!!」
エルシー「こんにちはーゆいさんー!」
ちひろ「ゆいおひさー!」
京「ほんとみんな久しぶりだね!」
結「そうだよねー!ちひろ達と大学が違うからほんと中々会えなくて寂しかったよ!」
ちひろ「ほんとほんとー。結と京、東京の"某有名大学"だからねー」
京「こらーちひろ?そこ強調しない」
ちひろ「わりーわりー」ガヤガヤ
エルシー「みなさんそんなことよりスイカわりしませんかー??」
ちひろ「いいねーいいねーやろうやろう!」
桂馬「おいいつまで僕を放置しておくんだ」
ちひろ「だって桂馬、すぐ宿に戻ろうとするじゃん」
桂馬「だからって彼氏の体を土に埋めるやつがどこにいるんだ!」ジタバタ
エルシー「じゃあ私スイカわりしますー!1.2.3...」グルグル
桂馬「おいエルシー話を遮るなっておいお前スイカねぇじゃんまさか」
エルシー「9.10っとよし!あわわどこにわたしはいけば....」
京「えりー!右右!」
桂馬「京様勘弁してください、許してください」
結「京そんなのだめだよー桂馬君が可愛そうじゃないかエリーそのまま直進だよ」
桂馬「おいお前も共犯者か!」
結「ごめんね桂馬君、気絶した君を優しく介抱してあげるから」
ちひろ「結ー?それはわたしが許さないからね」
桂馬「やめろーいやだーたすけてー!」ジタバタ
エルシー「最近全然わたしをかまってくれないにーさまにてんちゅうですー!!」ボカッ
今日はここまでです。再開は不定期ですがほぼ終盤です。
引き続き暖かく見守っていただけると幸いです。よろしくお願いします。
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