真・恋姫夢想【凡将伝Re】5 (441)

 時は二世紀末、漢王朝の時代。
 四世三公の名家たる袁家に代々仕えし武家である紀家に生まれた一人の男児。
 諱(いみな)を霊、真名を二郎というこの男は様々な出会いや経験を重ねていく中で、やがて世を席巻していく。
 しかし、彼には誰にも言えない一つの秘密があった。
 彼の頭の中には、異なる世界における未来で生きてきた前世の記憶が納められていたのだ――。
 これは、三国志っぽいけどなんか微妙に違和感のある世界で英雄豪傑(ただし美少女)に囲まれながら右往左往迷走奔走し、それでも前に進もうとする凡人のお話である。


※リトライとなりますが大筋ではそんなに変わらない見込みで
※なろうにても投下しております。こっちで書いて推敲してからなろうに投稿って感じです
※合いの手長文歓迎です
※ネガティブな書き込みはあっちでは削除するけどこっちではスルーか検証。


前スレ
真・恋姫無双【凡将伝Re】4 - SSまとめ速報
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過去スレ
真・恋姫無双【凡将伝Re】3 - SSまとめ速報
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真・恋姫無双【凡将伝Re】2 - SSまとめ速報
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【リライト版】真・恋姫無双【凡将伝】 - SSまとめ速報
(ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445344769/)

どんどこいくよ。

お盆までに完結できたらいいなの精神ですわ。

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        | / ィ/  /  / ∨ イ:|  | ト、 | ヽ  ∨  |
        ∨. //    ' !l /´    !|: ,ハ!| Ⅵ.  V  | ̄ ̄ ̄¨ヽ
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     / .l.,'  ,'.| | ::! !::!从弍≧、/ レ' 弋::::::リ リ .,' | |ハ     /
     \ .|l  ! | | ::::いレ/「::::└!       `辷, イ / :: | |∧   i ←袁術
      \|  |ハ | ::::いト、弋‐リ_       ノイ:::: | | Ⅳ  |

        Ⅳ Vハ! | ハ \ ''"´   ′  '´´ l::::. | ト、| l\ l
         ヽク  ハ  ヽ >-     rヽ    ノ:::.  |   い! `┘
         /  /ハ   :::> 、     ┘  イ/:::.  :|   ヽヽ
        / _/:::::::::::\   ::::.≧ー ‐「 Ⅳ7 レ::::.  ハ   \\
  _,, -iイ>'"..::::::::::::::::::::::≧: 、 .:::::マ‐┤ |ノ_!:::.   /:: ハ:..   ヽ > 、
./ , イ /  ..::::::::::::::::://    \ .:::} _| 「  ` く / ̄`ヽ:::::..   \:::::...> 、_
 / //  .:::::::::::::::::::::l ̄ ̄ ̄|⌒ヽ', .::「J      )     V::::::::... >、:::::::::..`>-
/ / /  .:::::::::::::::::/ ̄\   |  い .:|∧      |ニ, -‐ァ⌒):::::::::::::....:::\::::::::::::::..
.. / /  .::::::::::>' ̄`>_」―‐-、   い :| _>――-、j ! レ´ /  / 〉-┐:::::::::::::::\:::::::::::
:/ /  ..:::::::::└‐ '"´ノ |    \  !厂       \| /  /  | :::::::::::::::::::\:::::::

これでご理解いただきたい
そういうスレです

二年越しの新スレだ!!
最後までお付き合いいたしますぞ!!

>>3
頑張るやで

「姉者、来客だぞ」

日輪はとうに地平に姿を隠し、満月がその存在を高らかに主張するような時刻である。日中の過酷と言っていい練兵。それをこなし、湯を使って軽く夜食――曹操からの差し入れである――をつまむかどうか、それとも酒精を呷るかという至福の時間帯。
夏候惇は訝しげに声の主である妹を見る。この時間を大事にしているというのは衆知の事実だというのに。だが。いやだからこそ、その来客に興味を抱く。

「ふむ。秋蘭自らの報せとなれば会わんわけにはいかぬな。いい、通してくれ」

常にあらず、どこか楽しげな表情の妹。それを見て夏候惇は秘蔵の火酒を準備する。どうやら余程の来客らしい、と。
そしてその予想は正しくあった。

「何だ、二郎か。珍しいなこんな夜更けに」

通された青年の姿に夏候惇は拍子抜けしつつも納得する。なるほど、これならば追い返すわけにもいかないわけだ、と。

「どうした、夜這いにでも来たのか?」

薄手の夜着からのぞく脚線美を見せつけながらニヤリ、と笑う。
ん?と身を乗り出して胸の谷間をあからさまに強調する。常ならば目は釘づけなれどもつれない返事なのだが。

「ああ、まあ、そうなる、か……」

苦悶と言っていい口調でそんな言葉を捻りだす。その眼は固く閉じられており、夏候惇はニヤリ、と笑う。

「ほう、なかなか面白そうな顔をする。だが、辛気臭いのは好かんな。正直話を聞く気にもならん」

んなこと言っても、さあとぶつくさ垂れる男の鼻っ柱を弾く。
なにをする、と顔を上げた男ににちゅ、と口づけてとっておきの火酒を流し込む。

「な……!」

「お、少しは見れる顔になったではないか」

辛気くさいのは勘弁だ。とばかりに笑う夏候惇に、紀霊も苦笑する。
かなわないな、と。

「で、だ。どうした。二郎がこんな時に、こんな時刻に私を訪ねるということは何かあったのだろう」

わくわく、と目を輝かす夏候惇の勢いに紀霊は苦笑する。

「や、大変なことは起こってるだろう。蜀とか蜀とか蜀とかさ」

気炎万丈。笑みを深めた夏候惇が吠える。

「は、論ずるに足りんな、足りんよ。
 華琳様が本気を出せば鎧袖一触の有象無象でしかない!
 ああ、なるほど。なるほどな。確かに華琳様自ら出るのは難しい、な。
 なるほど。曹家の名代としたら私しかないな。
 水臭いな、二郎よ。漢朝のためならば粉骨砕身するともさ」

夏候惇は漢朝の直臣でもある。その言に迷いはない。何より腕が鳴るというものである。

「や、春蘭の手を煩わせるつもりはないよ」

「ほお?私の出る幕はない、と……?」

剣呑な表情を浮かべる夏候惇にやや狼狽えながらも紀霊は説明を続ける。

「いくつか理由はある。まず、洛陽は安泰ではない。涼州、益州。ここは不穏極まりない。手を打ってはいるが、洛陽が囲まれる可能性だってある。それに……」

言い募る男の言を遮って夏候惇は問う。

「御託はいい。正直どうでもいいからな!
何だか知らんが泣きつきに来たんだろう?私に」

聞かせろよ、その話と囁く夏候惇に紀霊は白旗を上げる。
色々ご破算だが、これでこそ「あの」曹操が最も信頼するわけである。

「……正直華琳の動きが読めない。そして華琳の動き次第で詰んでしまう。
そこまで追い詰められてる。だから春蘭の口添えがどうしても欲しいってわけさ」

「口添えとは言ってもな……。
 私は華琳様の決定に抗うことはないぞ?
 華琳様の意向に口を挟むことなぞできん」

「それでいいさ。ただ、俺は俺にできることをするしかないってことさね。
 でも、春蘭の言うことに耳を傾けない華琳でもないだろう?」

まあ、その進言の内容にもよるのではあるのだろうが、と紀霊は内心で呟く。

「ほう、言うではないか。
まあ、確かに私の言葉であれば華琳様は聞き入れてくれるかもしれんな?
しかしできることが私に泣きつくことというのは何とも、な。
怨将軍としては立つ瀬がないのではないか?」

けらけらと笑う夏候惇に紀霊は肩をすくめる。

「この際そういうの、どうでもいいさ。
 もとより虚名だったしな。俺の風評を気にしてくれるなんて、春蘭は優しいな」

「な……! 
 何を、言うのだ……」

かぁ、と頬が上気するのを自覚し、夏候惇は狼狽する。

「それに!口添えすると決めたわけでもないからな!」

熱く抗弁する夏候惇の腰に手を回し、抱き寄せる。
言い募ろうとする夏候惇の今度は口を塞ぐ。
くちゅり、と淫靡な音が暫し響く。
口腔を蹂躙されるばかりであった夏候惇ほぉ、とため息を漏らす。

「これで、おあいこかな?」

は、と意識を覚醒させるも、抗う声は弱々しい。

「ば、バカ者……!」

先ほどまでの余裕はどこへやら。余裕のない夏候惇に紀霊は畳み掛ける。

「なに、春蘭には俺のお願いを聞いてもらわないといけないから……な?」

「やめ……、ん……っ!」

紀霊曰く、三勝一敗二分けとのことである。

㌧姉曰く二勝一敗三分けらしいですよ

本日ここまですー

かんそうとかくだしあー

題名は、「交渉」が含まれているようななんかがええなあと思います
よろしくお願いします。

どんどこいきたいものです

立て乙です
最初は曹操が原作の部下のお株を奪うのもありかと思ったけど前後不覚にはなりそうにないしそういう部分で罠にはめるのも解釈違いだしで…やるなら正々堂々物にしそうだから姉があそこまで認めてる相手ならガード緩みそうということで要望出してみました
>>6
>>その眼は固く閉じられており、夏候惇はニヤリ、と笑う。      既に上の方で笑ってたので
○その眼は固く閉じられており、夏候惇はますますその笑みを深める。 とかどうでしょう
>>7
>>んなこと言っても、さあとぶつくさ垂れる男の鼻っ柱を弾く。 これだと【さあ】で気合入れた感じもするので
○んなこと言ってもなあ、とぶつくさ垂れる男の鼻っ柱を弾く。 の方が良いと思います
>>顔を上げた男ににちゅ、と口づけてとっておきの火酒を流し込む。 【ちゅ、と】だとバードキスと言うか軽く唇と唇を合わせる程度っぽく見えるので
○顔を上げた男の唇を奪い、とっておきの火酒を流し込む。     あ、よく見たら【にちゅ、と】だったか…誤字?
○顔を上げた男の唇を奪い、火酒を舌で転がし混ぜ合わせながら味わう。 口噛み酒だっけ?違うか
>>夏候惇の勢いに紀霊は苦笑する。   ここも既に上で苦笑してるので
○夏候惇の勢いに紀霊は笑みを歪める。 ただ上での苦笑は夏侯惇に対してで今回の苦笑はこれからの頼みごとに対してなのでちょっと違うのかな、と
>>これでこそ「あの」曹操が最も信頼するわけである。 間違いではないですが言動の括弧とは違うものを使った方が良いかな?
○これでこそ【あの】曹操が最も信頼するわけである。 まあ短い文なので読み間違えることは無いでしょうけど
>>8
>>言い募ろうとする夏候惇の今度は口を塞ぐ。           【今度】が浮いて見えるので
○先ほどのお返しとばかりに、言い募ろうとする夏候惇の口を塞ぐ。 それとも【言い募ろうとする夏候惇に今度は紀霊が口を塞ぐ。】の方が良いかな?
>>口腔を蹂躙されるばかりであった夏候惇ほぉ、とため息を漏らす。  百戦錬磨だからね、夏侯惇も曹操相手に経験は積んでても不意打ち以外じゃ勝ち目が薄すぎる
○口腔を蹂躙されるばかりであった夏候惇はほぉ、とため息を漏らす。 かこうとんほぉ、と言う電波が飛んできたけど私はしょうきです

6戦したのか…前と後を含めたとしてもスゲーな
㌧姉は自分の体に価値があることは分かってるよね…自分では大して価値がないと感じてても曹操が自分の体を求めている以上(こんな体に魅力はないだろう)とか言ったら曹操に無価値なものをありがたがる愚物って言っちゃうことになるもの
あと地味に二郎ちゃんが常日頃目線くぎ付けにしてたのもありそう…あれだけ引き付けているということはこの体は魅力的なんだな…みたいな
でも仮に夏侯惇が頭ピンクな上奏したところで曹操は受け付けるわけないからな…これは夏侯惇が前線に出ない方向にわずかでも天秤を傾ける為に…ベッドヤクザっぷりが板についてきたな

>>12
赤ペン先生ありがとうございます!

>㌧姉は自分の体に価値があることは分かってるよね…自分では大して価値がないと感じてても曹操が自分の体を求めている以上(こんな体に魅力はないだろう)とか言ったら曹操に無価値なものをありがたがる愚物って言っちゃうことになるもの
>あと地味に二郎ちゃんが常日頃目線くぎ付けにしてたのもありそう…あれだけ引き付けているということはこの体は魅力的なんだな…みたいな
はおーが愛でてくれるからまあ、ヨシなのでしょうが、二郎ちゃんについては視線が露骨だからそこら辺は理解してそうでござるます

>でも仮に夏侯惇が頭ピンクな上奏したところで曹操は受け付けるわけないからな…これは夏侯惇が前線に出ない方向にわずかでも天秤を傾ける為に…ベッドヤクザっぷりが板についてきたな
草w
㌧姉が頭ピンクな上奏したらネコミミは本気で喜びそうですw
脳髄に回る栄養が胸部に搾取されているのは確定的に明らかとかなんとかw

というか今更ですが、
無双じゃなく夢想になっとるやんけ・・・
割とへこんだw

胡蝶の夢よ
てっきり二郎は無双できないよ、と言う伏線(伏線とはいっていない)なのかと

>>17
無双なら幼年期にやったでしょ!
なら逆に夢想でよかったのか・・・?

まーそれはそれとして再構成楽しいです!

それは勇気です

この言葉は大事だなって

XYZでおなじみのシティハンターですが
「今日からシティハンター」は思いの外良作でした
原作への愛が感じられるのとオリキャラがいい味出しております

>>25
錦ソクラ先生の模写力はマジパネェ。
(その辺知りたい人は【一八先生 竹書房】で検索)

主人公が俺ツエエ系チートで【もうあいつ一人で良いんじゃないかな】みたいなのだとヒロインの価値がトロフィーに見えてくることってない?
やっぱりどこか欠けてると言うか足りないところがあってこそ支えあう感じが魅力的に映るんじゃないかと思ったり
そう考えると二郎君って無知の知みたいな足りないところが沢山あるのがいい塩梅な気がする

>>26
色々調べてクソ笑いましたわw
いや、原作へのリスペクトがにじみ出てよきですよ

>>27
>主人公が俺ツエエ系チートで【もうあいつ一人で良いんじゃないかな】みたいなのだとヒロインの価値がトロフィーに見えてくることってない?
それやるとトロフィーの価値上げるのも大変そうだなあという思いはあります

>そう考えると二郎君って無知の知みたいな足りないところが沢山あるのがいい塩梅な気がする
うへへありがとうございます
完全でも無欠でもありませんのがコンセプトなのでありがたい限りです
一応凡人が英雄英傑に囲まれて東奔西走四苦八苦するのがコンセプトの一つでございまするのでw
まー、VS孫家ルートじゃなくてよかったなって
VSはおールートは構想はありましたがそれだけは嫌だと必死に手を尽くすので実装されることはないでしょう
VS覇王(進化して真価発揮します)とか勝ち目さんが息しないものね・・・

割れてたのか割られてたのか・・・
プーさんの近くに絶世の美女とかいやしませんかねぇ・・・

泊まり出張が多くてね
がんばります

やるわよ

「大将!うちを北伐軍に推挙してくれへんか!」

ばたん。と扉を開け放って張遼は叫ぶ。曹家の会議、その本番。
息も絶え絶え、と言った様子。如何に彼女がここまで全力で駆けつけたか、というのが分かろうというものである。

「遅かったわね、いえ、ここは早かったと言うべきかもね。いずれにしてもアンタの席はないわ。北伐にて曹家から派するのは華琳様と秋蘭の二人。これは既に決まったことよ。
潔く諦めなさいな」

刺々しい台詞を張遼に投げつけたのは曹操の腹心。軍師たる荀彧である。
本来曹家のこれからを決めるこの会議に張遼の席は用意されてなかった。なぜならば、曹家の騎兵を遠隔地で鍛錬していたからだ。
ぶっちゃけ帰還を果たすとは曹家の誰も思っていなかったからである。それを知ってか知らずか。
張遼は吠える。

「アンタは黙っとき!うちは大将にお願いしとるんや!
 なあ、大将。一兵卒でもええんや。それでもええから北伐にうちを参軍さしてくれんやろか。
 あの阿呆!あのトンチキ娘に一発いてこましたらな気が済まんのや!
 うちは、うちはな。これで馬騰はんの最期を看取ったんや。
ほいで、馬騰はんの今際(いまわ)の際(きわ)の、あの言葉を!あの阿呆が!
 大将、頼むわ。うちはあの馬鹿娘に、いてこましたらんとほんま死んでも死にきれへん」

哀願の態で必死に頼み込む張遼。曹操はくすり、と笑う。

「あら、駄目よ霞。だって貴女。権官なれど……執金吾に任じられたのだからね」

その言葉に張遼は言葉を喪う。

「なん……やて……」

くすくす、と笑みを深めて曹操は言葉を連ねる。

「大出世ね、おめでとう。あの万夫不当の呂布と分けた、【一騎当千】こと趙雲の後釜よ。
 まさか、否(いや)とは言わないわよね?」

洛陽を乱した董卓の部将であった貴女には拒否権なぞないと、曹操はその笑み一つで示す。

「霞、悔しいのは貴女だけじゃないわよ?春蘭だってお留守番なのだから」

ただし、権官とは言え。太尉として、である。
その待遇、破格である。そして、気づく。

「そんなん……表も裏も、洛陽の軍権は大将のものってことですやんか……」

あっけにとられて放ったその言葉をきっかけにその場の空気が一気に緊張を孕む。
流石だな、と曹操は内心彼女に対する評価を二段階ほど上げる。
そこに気付くのはかの馬騰の薫陶なのであろう。本来の彼女はそのような些事に興味を抱かないほどに天衣無縫であったのだろう。
その天女に、地に足をつけさせた馬騰の手腕、いやさ親心に曹操は口を緩ませる。

「そこの馬鹿娘が言った通り、です。
 つまり、この漢朝。それは実質華琳さまの御手にあると言っていいでしょう。
 忌々しいあの、目の上のたんこぶである袁紹を除いて今上陛下を手中に収めることも可能。そう、このような好機、ないでしょう」

荀彧のその言葉。
瞬時に張遼は激昂する。

「あほか!月や詠の過ちを繰り返すんか!そんなもんな!」

その、張遼の言葉を遮ったのは夏候惇である。

「霞。
――少し黙れ」

異例である。
夏候惇は常に曹操の言を受けて動くのみ。思うままに言葉は放つ。それは全て主である曹操の判断基準のためのもの。
だから曹操の決に口を挟むこともないし、その前段階にて言の葉を発することもなかった。
だからこそ荀彧が戸惑う。

「アンタ……」

荀彧が更に何か言おうとするのを、ニヤリ、と口角を歪める。

「華琳様。私としては、二郎に肩入れしていただきたく」

曹家の大剣。一の家臣。夏候惇である。
その言は、重い。
そして夏候惇はそれを知って、言うのだ。言ったのだ。

「……へえ、どうしてかしら?」

曹操の問い。
ふむ、と夏候惇は頷く。それはそうだろう。これまで曹家と袁家は、裏でも表でも激しく争ってきていたのだから。

「なに、生まれてくる子。父(てて)なし子にするのは可哀想だな、というだけのことです」

愛しげに腹を撫でる夏候惇。その光景にその場が凍りつく。

「あ、アンタ、正気?華琳様以外に身体を許すとか、ありえないでしょうが!この、この……!」

荀彧の弾劾を、夏候惇は余裕を持って受け止める。

「だから貴様は馬鹿なのだ。血を繋いでなお華琳様に忠節を。
それが私の、夏候家の家長たる私の役目。
 少なくとも私はそう思っている。そしてその子種として二郎以上の男がいるものかよ」

子々孫々まで忠誠を、と夏候惇は恭しくひざまづく。名家夏候家の首魁である。その所作、簡にして潔。だがそれ故にその存在感は場を圧倒し、制圧する。

「無論、華琳様の命あらば、です。
 華琳様の命あらばこの子も流しましょう。鬼子母神にもなって父を討たせましょう。この身は華琳様のためにあるのですから。
 ――お気に触ったならば如何様にも」

この首刎ね給えとばかりに頭を垂れる夏候惇。

場の、静かなざわめき。それらを全て可笑しげに口角を上げて曹操は口を開く。
その存在感たるや、これまでの張遼や夏候惇の発言を圧倒的に塗りつぶすもの。

「――かつて私がまだ何の力もない小娘であった時、ある男が言ったわ。
私は丞相くらいならば軽く勤まるであろうと、ね」

丞相。大将軍が武において三公を上回るならば、文において三公に隔絶する地位である。
その言葉は果てしなく、重い。

「かつての私は宦官の孫として侮蔑され、迫害される日々だったわ。
無論、無知蒙昧な輩が何を言おうと、どうでもいいのだけれどもね」

それでも、と曹操は言葉を続ける。

「忌々しいことにね、そうまで私を評価しておきながら、よ。私に跪くのはお断りときた!
 なんて不遜、そして屈辱!」

気炎万丈。その怒気は控える武将たちを圧倒する。

「中華という盤面に幾多の指し手がいたわ。いずれも容易ならざる相手よ。それらを排除して、跳ね除けてようやく相対したのよ。その男――二郎とね。
 ええ、ようやく二郎と差し向かったのよね。私を誰より買っていながら、私に靡(なびか)かなかった二郎と、ね。
 なによ、そんなに麗羽がいいっていうのかしらね」

まったくもって不可解なことである、とばかりに曹操は大きくため息を一つ。

「話が逸れたわね。そして、いよいよ盤上で差し向かったと思ったら不粋な闖入者が湧いたわ――」

その表情はにこやかだが、曹操配下であれば分かる。これは嵐の前の静けさ。しかも控える嵐は過去に見たこともない規模であろう。
その言動にて誤解されることも多い。
だが、本来曹操は激情家なのである――。

「蜀なぞと自称する虫ども、きっちり踏みつぶしなさい!」

炎すら幻視されるような気迫。小柄であるはずの曹操。だがその覇気は英傑たる配下達を圧倒して余りある。

「御意!」

――後世、曹操がこの時に叛すればどうなったか。
思考実験として好まれる題材である。

本日ここまですー
かんそうとかくだしあー

皆様の感想が心のガソリンなんやでぇ。。。
そしていつも感想くださってる方々には感謝を

頑張りたい

>>38
乙ーい。
今回のはなかなかに難しいにゃぁ…。

【張遼の慟哭、夏候惇の覚悟】…かなぁ…

なんかしっくり来ぬぇ…。
追って再提出するかも

>>38
乙ですー

ここの惇姉の感覚がほんと好きでしてねぇ…
華琳に愛と忠誠を誓う夏候惇としての春蘭がいて、それはそれとして自分が認めた良き男の子を孕む歓びを知るイチ人間、イチ生物学的雌としての春蘭がいて
それでもやはり終着するのは華琳への忠誠であり愛なので、華琳の言葉一つで雌としての歓びは迷いなく捨て去れるんだけど
その矛盾するような、普通ならどちらか一つを捨てて苦悩してもう片方を選ぶところなのに
春蘭はその感性でどちらもを矛盾なく自然と選び取れるという、なんというか、後にも先にもこういう英傑は春蘭しかいないんだろうな、って思わされるのですよね

ということで長文感想失礼しました
題案の方は
『此処に曹魏立たず、鼎足は只漢を支うるのみ』
といったところで投げてみます

曹魏はこの時点での独立を選ばず、孫呉ももはや覇を唱えない
三国志という本来の物語を支える鼎足は今や(自称)蜀のみなれば、鼎が立つはずもない
この物語の鼎は即ち漢朝であり、その鼎足は曹、孫、そして袁に他ならない

みたいなイメージ

乙でしたー
>>35
>>あのトンチキ娘に一発いてこましたらな気が済まんのや! 【いてこます】ってやっつける、みたいな意味で良いんだっけ?
○あのトンチキ娘を一発いてこましたらな気が済まんのや! もしくは【あのトンチキ娘に一発かましたらな】とかどうでしょう
>>うちはあの馬鹿娘に、いてこましたらんとほんま死んでも死にきれへん」 【一発かます】ならぶん殴ってやる、みたいな感じ?
○うちはあの馬鹿娘を、いてこましたらんとほんま死んでも死にきれへん」 どちらにしても【きつい一撃くれてやる】みたいな意味にはなりそう
>>37
>>鬼子母神にもなって父を討たせましょう。      【鬼子母神】は子供を守るもの…百歩譲って他の人の子供を食う存在なんだよなあ
○鬼畜生と石を投げられようとも父を討たせましょう。 ≪オイディプス≫とか浮かんだけど三国志の中国で(と言うか現代日本でも)メジャーとは言えんし
とりあえず当時だと親の為に子供が身売りすることとかも美徳だった気がするし親殺しってすごい禁忌だったような覚えがあるのでこのあたりで
>>――お気に触ったならば如何様にも」 悪いものしかない目障りと耳障り、良し悪しがある肌触りと舌触り
○――お気に障ったならば如何様にも」 【気にさわる】場合はこちらですね
>>私を誰より買っていながら、私に靡(なびか)かなかった二郎と、ね。 なびかかなかった?
○私を誰より買っていながら、私に靡(なび)かなかった二郎と、ね。  だって二郎君貴方の横に立ちたいからあなたの下には付かないって言ってたしw

>>異例である。 そっか、㌧姉は自分の意見を好きに言うけどそれを曹操がどう扱うかを委ねて文句を付けないし、
他の人の意見も自分がどれだけ理解できないような事でも曹操に判断してもらうから遮らないのか…口を挟むことはあっても
下手したら華琳様この世界で唯一の心から欲して真名を許して自分の横に立って孤独じゃなくしてくれる相手と全力でやりあえる!って状態だったかもしれんのに
某漫画の強すぎて人がネズミやかかしに見える奴らじゃないけど同じ目線に立てる人がいない孤独だと思ってたら
勝手に隣りで適当な事を言ってる男と掛け合いしたり語り合ったりしようとしてたのに
これがまだちゃんとした勢力ならパワーバランスを絶妙に考える戦いとして捉えたかもしれんかったけど…ねえ、あんたたちじゃあ役者が不足だよ
子供の癇癪程度なら温かい目でたしなめる程度で済ませたかもしれんけど毒虫が荒らしまわるなら駆除するしかないじゃない

乙したー
自分を認めてくれた人と終世のライバル
そこに割って入られたら、そらブチギレ不可避ですわ・・・

タイトル案思い浮かばなかった

3月は本当に忙しい模様・・・

>>39
どもです!

>追って再提出するかも
楽しみにしております、毎回

>>40
感想ありがとうございます。

さて。

>ここの惇姉の感覚がほんと好きでしてねぇ…
まあ、ウチの㌧姉はどうしてかこうなりましたw
お楽しみいただけているようで幸いです。

>春蘭はその感性でどちらもを矛盾なく自然と選び取れるという、なんというか、後にも先にもこういう英傑は春蘭しかいないんだろうな、って思わされるのですよね
竹を割ったような、ともまた違った在り方。それは、はおーにとっても好ましいものでしょう。
いや、ありがとうございます。

>ということで長文感想失礼しました
大好物なのでとても嬉しかったです。
題名案までありがとうございました!

>曹魏はこの時点での独立を選ばず、孫呉ももはや覇を唱えない
>三国志という本来の物語を支える鼎足は今や(自称)蜀のみなれば、鼎が立つはずもない
>この物語の鼎は即ち漢朝であり、その鼎足は曹、孫、そして袁に他ならない
分かたれるはずが鼎を意味するのは中々に痛快なものですね。
またどうぞよろしくです。

>>41
赤ペン先生ありがとうございます!
今回は修正無しとはいかんかったですねw

>そっか、㌧姉は自分の意見を好きに言うけどそれを曹操がどう扱うかを委ねて文句を付けないし、
>他の人の意見も自分がどれだけ理解できないような事でも曹操に判断してもらうから遮らないのか…口を挟むことはあっても
まー、だからこそ、はおーとしては嬉しくもあったのではいかなとか思ったり

>下手したら華琳様この世界で唯一の心から欲して真名を許して自分の横に立って孤独じゃなくしてくれる相手と全力でやりあえる!って状態だったかもしれんのに
いよいよと色々画策しながらアップしてたのに試合延期になったからね・・・

>>42
どもです!

>自分を認めてくれた人と終世のライバル
>そこに割って入られたら、そらブチギレ不可避ですわ・・・
覇王との暗闘が当初想定ルートだったんですよね・・・w

提督「嫌われスイッチ?」明石「はいっ」
提督「嫌われスイッチだと?」夕張「そうです!」
提督「嫌われスイッチだと?」夕張「そうです!」 - SSまとめ速報
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魔剣転生というスレの作者ですが、断筆する事に致しました。
魔剣転生というスレの作者ですが、断筆する事に致しました。 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1602503948/)

外野の反応に負けてエタった先人たち
彼らの冥福を祈りつつ我々は二の舞を演じない様に注意しよう

久々好きな曲を見つけてうっきうき

ttps://www.youtube.com/watch?v=kTy99lnHL9E&list=RDkTy99lnHL9E&start_radio=1

俺はやるぜ俺はやるぜ俺はやるぜ俺は

よっしゃやったろうじゃんとなるな
タマの煽りはスパイスというやつよな

やっていきましょう

はおーがどれだけうるさいか、やったことのないやつは分からんだろうて
あれで姉者もすごいんだぞ

そしてネコミミがどれだけめんどくさいか・・・

一番しんどいのは七乃さんと風ちゃん
圧迫してくる

そういう意味で沮授くんと張紘は楽
ちょっとやらかしても笑って許してくれる


麗羽様は間違うわけないし

劉璋ちゃんが正気度チェックしてくれるからみんあ大丈夫

梁剛姐さんの人材活用としては

兵卒の統率については雷薄
兵站そのほかの雑事とか書類仕事は韓浩

それを的確に学んだのよね二郎ちゃんは

雷薄と韓浩が外的要因でいなくなったのは割と危機であった

雷薄の武威を星ちゃんが補ってくれたのはほんとにありがたかった
韓浩のFAに関しては風ちゃんがやりおった

メイン軍師というのは伊達じゃない
伊達じゃないのよ

事務仕事って大事!!!

やろうと思っていたが出鼻をくじかれてご覧のありさまですよ

明日からまた泊まりで出稼ぎよね
くそ!なんて時代だ!

それはそれとして、書き溜めるぞ

きたーく

正直しんどいわ今の仕事薄給やし

「それで二郎。
 わざわざ私をご指名というのはどういうことかしらね」

くすり、と笑みを浮かべて華琳が問うてくる。
その笑みはまさにあれだ、笑顔は本来なんちゃらかんちゃら、それをさっぴいて、肉食獣――それも大型――の凄味を感じるものである。
いやほんと、こんな圧迫面接を常時やってるとか曹家のメンツは神経ワイヤーロープなの?馬鹿なの?
などと内心思いながらも、だ。聞かれたら答えねばならんだろうね。世の情けとかそういうの関係なく。

「俺が知る中で最大の英傑とは華琳、お前さ。
 そして俺は全力で今回の不祥事を処理しようと決めた。
 だからさ、華琳。
 曹家の首魁たる英傑にご出馬いただきたいわけさ」

はあ、とため息を一つ。
なんでこんな圧迫面接を受けねばならんのか。
それもこれも蜀とかいうやつらが悪いのだと責任転嫁しながらも、漏れるのはまたしてもため息である。

「へえ……」

くすり、と笑みが漏れる。聞こえる。
だからこそ。

「ええ、そうね。二郎はいつもそんなことを言っていたものね。
 で、私を部下としてね、きちんと使いこなせるという宣言と思っていいのかしら?」

このような言説については塩対応するしかないのであるが。
わずかに残った野心。他、諸々。
嘘は、つけない。つかない。

「華琳、お前が――」

俺がその言の葉。それを口に出す前に引き取る。引き取っていく。

「なるほどね。
 確かに春蘭は確かに不安要素になるわ。
 あの娘(こ)、なんだかんだで自分の判断を最上とするものね。
 そして桂花、あの子をどうこうできるのは私だけ。
 それをわかっているようで何よりよ」

いやまあ、その通りなんだがね。ドヤ顔で解説されるとなんか、もやっとするな。

「それで、私に言うことないかしらね」

そんなことを言われてもな……。
などと思っていたが何かめんどくさくなってきた。

「華琳、お前には北伐軍の兵站を任せることになる」

「……へぇ」
二郎、貴方何を言ってるか分かってるのかしら」

「分かってるとも。兵站こそが軍の要さ。
 反董卓連合では袁家の私兵とその付属だったから、張紘を使えた。
 だが今回はそうじゃあない。漢朝の軍。流石に商人が介入したらまずかろうて」

反董卓連合、袁家以外は付属だったと言っていい。
本来は袁家単独でやれた戦(いくさ)だった。
言わば体裁を整えるために諸侯に軍を募ったのだ。それを分からぬ華琳ではない、が。
それでもここまで言えば腹も立とうものである。特に兵站自前でなんとかした勢力ほどね。
実際、華琳の放つ覇気的なものがやばい。ゴゴゴゴゴとか擬音がありそうなほどに。

「言うじゃない、二郎。
 いいじゃないの、乗ってあげましょう。
 で、この私を使おうというのだもの」

何か私が納得する事象があるのでしょうね――。

言外にそんなメッセージを浮かべるのはマジはおー(覇王未満)の器。

ちらり、と傍らの風を見るがすやすやと安らかな寝息を立てている。
つまりここまでは特に減点要素も破綻要素もないということ。
それに安心して静かに深呼吸。
カラカラの口内を冷めた茶――多分風が淹れた美味しいやつ――で潤してニヤリ、と笑う。

「兵站を華琳が運用するならば後方の憂いはなくなった。
 そしてこれは、これより始める戦(いくさ)さ。
 前哨戦と言ってもいいかもしらんが、やがてはこれが主戦となる日もくるだろう」

千年では足りない。もう千年重ねても足りないかもしれない。
所詮人とは石器時代からその本性は変わっていないのかもしれないから。
だが、時代は進み、戦場の在り方は変わっていくのだ。
そして俺が選んだ戦い。その前哨戦、つまり。

「つまりは、経済制裁というやつだ」

あの華琳が目を丸くし、訝しげな表情をする。
それでいい。華琳ですら咄嗟には理解できない概念。――張紘には渋い顔をされたけどな!
そして察したのだろう。華琳が柳眉を逆立てる。
まあ、やることは変わらん。即ち。

「――幽州全土を干上がらせる」

きっと、俺は地獄に落ちるだろうなあと思うのだが。

「風がどこまでもお供しますよ~」

そ、と耳元で風がささやく。
寝息を立てていたはずのメイン軍師の言葉に救われた、と思ってしまうあたり、つくづく俺は小物だなあと思うのである。

それはそれとして、眉間に皺を寄せ、即答できない華琳を見れただけでも価値はあったなと思った。
いや、きっと何らかの形で倍返ししてくるとは思うけどね?

本日ここまですーかんそうとかくだしあー

割と変わるのですよ
前週はネコミミ参戦でしたが今回は覇王参戦です
あれこれ調整するのも楽しい
お盆までには完結までいきたいものですね
遅くとも年末までには。

ほぼ再構成は済んでますのですしね。
難点は数点だけなのでどんどこいきたいです

>>61
おっつーい。

ほむ。

【凡将と姦雄が手にするは真綿】とでもするか。

>>62
どもです!
いつも題名案ありがとうございますの
頼りになるなあ・・・

乙でした&私は帰ってきたー!
>>59
>>その笑みはまさにあれだ、笑顔は本来なんちゃらかんちゃら、  シグルいだっけ?
○その笑みはまさにあれだ、笑顔とは本来なんちゃらかんちゃら、 牙を剝く行為がどうたらこうたらならこうですね
>>などと内心思いながらも、だ。聞かれたら答えねばならんだろうね。 内心を打ち明けるとか言うようにいわば剝き出しの心、取り繕わない本心、みたいな意味なので
○などと思いながらも、だ。聞かれたら答えねばならんだろうね。   この場面で本心からこんなことを考えられるとは思えないので
>> 確かに春蘭は確かに不安要素になるわ。 たしかにたしかに…いやどんだけ不安なんだよ
○ 春蘭は確かに不安要素になるわ。    どちらか片方で良いと思います
>>60
>> そしてこれは、これより始める戦(いくさ)さ。 これは【戦さ】と言ったわけじゃないですよね
○ そしてこれは、これより始める戦(いくさ)は。 次の文にかかる感じで【は】の方が良いと思います
>>あの華琳が目を丸くし、訝しげな表情をする。 【目を丸くする】と≪そんな事しちゃうの?≫みたいな理解してる感じがあるので
○あの華琳が眉をひそめ、訝しげな表情をする。 ≪お前は何を言ってるんだ?≫とか理解不能な感じで言うとこっちの方が良いと思います
例えるなら包囲殲滅陣をするなら言葉の意味が分かるので目を丸くして、魔法で核を再現したなら意味が分からず眉をひそめる感じでしょうか
>>64
一ノ瀬さんの自演なのかそうじゃないのか分からないけど、自演だとしたらしない方が良いと思うし
一ノ瀬さんじゃないなら>>1でもないのにAA付きで書き込むのは控えた方が良いですよ

恐ろしい戦いが始まるのか……前に「はい。百万の兵を百年養うだけの食糧があります」って言ってたけど、実際は腐ったりしけったりがあるとしても
かなりの長丁場になりそうだけど問題ないんだろうか
それにしてもまさかの戦術を選んだな……地味様の説得できるのかしら?

>>67
やるとしてもこんなセンスのないものはしないということでひとつw
やるならもっと面白い、一ノ瀬が敗北感あるようなものをやってほしいものですわ

>>67
赤ペン先生ありがとうございます!

>恐ろしい戦いが始まるのか……前に「はい。百万の兵を百年養うだけの食糧があります」って言ってたけど、実際は腐ったりしけったりがあるとしても
>かなりの長丁場になりそうだけど問題ないんだろうか
一応ないものとして扱っております
あちらだけ冷遇はしません(システム的回答感)

>それにしてもまさかの戦術を選んだな……地味様の説得できるのかしら?
ため息が増えそうな案件ですが、今後にご期待ください、とだけw

第一話から一週間強、ここまで辿り着きました
とても好き
何となく真をやり直してみたら天の御遣いに若干の違和感を覚えたのはきっとこの話のせいです
早く続きを読ませろ下さい(五体投地)

>>69
久々のご新規様ありがとうございました!
頑張ります!

気が向いたら、好きなキャラと好きなエピソードをオナシャス
心のガソリンなんやでぇ・・・w

>>70
敏腕プロデューサー波才
洛陽の巨魁何進
戦狂い朱儁
名家たる器袁胤
辺りが好き

エピソードとしては
蓮華が姉を、穏が師をアレするところとか随所に見られる視野狭窄伏龍鳳雛とか
我が嫁たる風が悪を厭わず縦横無尽なのも好き

>>72
がっつりオリキャラありがとうございました!
敏腕プロデューサーは草w

何進は書いてて楽しかったです
袁胤は処すのがもったいねえなあと思いながら処しました

風ちゃんかわいいよね・・・

ワクチン三回目しんどすぎ
がんばりあす

「お待たせ致しました」

くすり、と笑みを含んで書類の山を示す彼女。
むしろそれにありがたいと諸葛亮は思う。
なにせこの人に支えられていると言っても過言ではないのだから。

「白眉最も優れたり」

馬良と呼ばれる、南皮馬家――あの馬家とは別である――の長女である人物のことである。

蜀、と名乗る彼女たちに味方はそう多くない。
民草は圧倒的に支持を寄せてくれているが、それは表層的なもの。
そして袁家の工作により戸籍をはじめとした諸処の書類も散逸することになってしまった。
それを、その損失を補ってくれたのが彼女ら、馬家である。
名家でありながら、袁家の支配をよしとせずに在野にあったもの。
その馬家が積極的に傘下にあることは非常に大きかった。

「ええと、本当に申し訳ないですのですが、今回の書類はこちらになります」

おずおず、と差し出す束はなにせ分厚い。
所々に差し挟まれた付箋が目立つがそれは貴重なもの。組織という物を運営する上で見過ごしてはいけないものである。

ぷるぷる、と震える手から受け取り諸葛亮は笑みを浮かべる。

「本当にいつもありがとうございます。助かっていますよ」

その声にふひ、と馬良は悶える。ばたばたとした所作に諸葛亮は苦笑する。
わたしなぞ、とへりくだる彼女は面であるかのように分厚く白粉に覆われている。
その上、だ。常時、覆面(マスク)で口を覆い、気がつけば扇で顔を隠そうとする。
もっとも、それはうまくいかず、彼女の特徴である白眉をより目立たせることになっているのだが。

「もう、もっと堂々とされたらいいと思うのですが」

「ひゃい!ご指摘ごもっともですが私のごとき醜女(しこめ)が万が一にも尊きお方のお目についたらいけません。いけませんもの。
 そんな恐ろしいことなんて、考えるだけでも、その、震えて来ますもの……」

肩を抱えて震える馬良に諸葛亮は苦笑する。

「いえ、そこまで気にすることはないと思いますけどね。
 ご主人様はそんなこと気にしないでしょうが……いえ、これ以上は不粋ですね」

にこり、と笑みを浮かべて諸葛亮は。
だって白粉の奥の素顔はどう見ても美人であり、競争相手を増やすことに繋がりかねないのであるからして。

白眉、その白粉が貼り付いたような容色は諸葛亮にとっても都合のよいものであった。

◆◆◆◆

くすり、と馬良は笑みを浮かべる。
無論彼女が持ち寄った書類に不備はない。いや、むしろ不備のあった書類を糺したものだ。
その指摘は微に入り細にいたっており、諸葛亮をしても賞賛に値するものであった。
そして奏上した馬良の信頼は日に日に、だ。

「うふふ、頑張れ、頑張れ」

くすくすと馬良は笑みを浮かべる。
扇の下で。

「ほんと、可哀想なくらい真面目ですね。
 伏龍も、鳳雛も」

くすり、と笑みを浮かべる。
笑みを深める。

白粉の奥の奥。

ここは蜘蛛の巣の奥の奥であった。

本日ここまで
かんそうとかくだしあー


はい、そういうことです
ちょっとあっちではカットするかもしれませんが
あの絡新婦が本気になっているのですとだけ

乙したー

うわぁ
徹底的に干上がらせるつもりだコレ・・・

タイトル案は「扇の奥、仮面の奥、胎の内」で

乙ですー

わぁい、リライト版では蜀側の人ちょっと増えるんか?と思ったらそんなことなかったでござるの巻
今更だけど、絡新婦強すぎない?まじバランスブレイカー、だがそれが好き

題案は
『鉛は入っていませんか?』
みたいな

昔の白粉は鉛入りですのでね、あんまり白粉を身中深くに入れると、中毒しちゃいますよ?大丈夫?
って感じで
……ホントにそれを見越して馬良が白粉付けてるとしたらネタバレになっちゃうのでスルーしてください

>>79
乙ーい。
結構先に良いの出されてて圧かかるわー…。

埋伏の絡新婦~仕込みの毒を添えて~

>>81
タイトル案「扇の奥、仮面の裏、胎の内」
こっちの方が収まり良さそうなんでこっちで

>>81
感想ありがとうございます。
まー、直接乗り込んでいくというのは
そっちもそうですが他にも要員があるということでひとつ

>>82
感想ありがとうございます。
キャラが増えたようで増えてない!
ここら辺の調整で時間を取られておりました
だってほら、一番警戒しないといけない覇王(まだ はおー)が洛陽からいなくなるんですから

>>83
期待してますとも

>>84
よきよきです
ありがとうございます!

あっち掲載時はもちっと馬良さんのネタバレは控えるようにしようかなって

乙です
劉備陣営を語るうえで外せない人が来たー…あれ(笑)?
恥ずかしがり屋の頑張り屋さんですねえ(眉に唾つけながら)

さて……こう僕としてはあまり面倒なことは言いたくないのですが、公務員でないものが公務員を騙るのは犯罪に当たるんですよね(まあ軽犯罪程度ですが(笑)
デトロイド警察だ!とか歌詞警察みたいなネタをこの書き込み部分にやるくらいのことでどうこう言うほど狭量ではないですが、
名前の部分で警察を名乗られてしまうとそれを本気にしてしまううっかりさんとかが騒ぎ立てたりしてしまうものでして
せめて個人でやれる弁護士とかを名乗ってくれると助かります

>>87
どもです!

ちなみに登山家さんだとはわわの方が格上になるので
白眉さんになりました
つるかめつるかめ

あと、うんこさわるとうんこつくよ!

乙でしたー
>>78
>>馬良と呼ばれる、南皮馬家――あの馬家とは別である――の長女である人物のことである。    これだと【馬良】が偽名のように聞こえます(本名とは言ってない
○そう呼ばれる、南皮馬家――あの馬家とは別である――の長女である馬良という名の人物である。 前の文の「白眉~~」と合わせてこんな感じでどうでしょう
>>おずおず、と差し出す束はなにせ分厚い。   この文章は諸葛亮視点だと思ったんですがこれ束を差し出したのは馬良ですよね?
○おずおず、と差し出された束はなにせ分厚い。 それともお仕事お替り(強制)してる感じかしら
>>肩を抱えて震える馬良に諸葛亮は苦笑する。   上の方ですでに苦笑してるのでちょい足し
○肩を抱えて震える馬良に諸葛亮は苦笑を深める。 【笑みを深める】だと嘲笑交じりになりそう{そうよね、あなたみたいな醜女が…みたいな)なのでさすがに自重しました
>>いえ、そこまで気にすることはないと思いますけどね。
 ご主人様はそんなこと気にしないでしょうが あ、醜いってことは否定しないし【ご主人様は】気にしないだけで他の人がどう思うかはあれなんですかそーですか
いやまあ白粉塗ったくって仮面と扇で隠してて真面に見えないなら迂闊に否定するのもアレかもしれないけど
>>その指摘は微に入り細にいたっており、 慣用句としては【微に入り細に入り】なんだよなあ…ただこれだと神経質みたいな悪いニュアンスが入るらしいので
○その指摘は微に入り細を穿っており、  これだと≪細かいところまで心配りが行き届いている≫みたいなポジティブなニュアンスになるのでこちらの方が良いと思います
>>ここは蜘蛛の巣の奥の奥であった。       ここぼかすんです?……フーム
○それは咎人を許そうとする菩薩のようであった。 白粉の奥の顔は彼ら蜀陣営がやってることがいくら義があるとはいえ悪い事だと分かってても許したいという優しさに溢れたものだったんだよ!
えっ地獄に落ちたカンダタを許そうとした菩薩様が何をしたかって?ちょっと何言ってるか分からないです

名家なのに黄巾党とか反董卓連合とかで名前をあげてなかった南皮の人…か
何があったかは推測の域を出ないけどどう悪い方向で考えても袁家に返しきれない恩があると思うんですけど…馬超さん?恋に生きただけだから

>>89
赤ペン先生ありがとうございます!

>名家なのに黄巾党とか反董卓連合とかで名前をあげてなかった南皮の人…か
まあ、張家がバックグラウンドとして囲ってたんやなって
実際、白眉という特徴があったらだいたいセーフとか、すごくやりやすいですよね。。。

登山家は知らんw

あ、やりやがった
はおーと絡新婦とほんわかねむねむ軍師がふわっと連携してしまった

うわー
うわー、そうだよね、そうなるよね・・・

色々とお察しくださいませ

ヒント:泣く子も黙る人が参戦してしまう件

「で、どこまでやる気なんだ?」

張紘の問いが室に響く。
義兄弟三人が集まり酒を酌み交わし、久闊を除していた席のことである。
まあ、宴席の場が紀霊の執務室であったのは多少の問題があるかもしれないがよくあることである。
なにせ、防諜的な意味では万全であるし、楽進や典韋などという最上級の料理人が料理を提供してくれるのだからして。
火酒に柑橘の汁を搾り湯で割ったものを喉に流し込み、いつになく饒舌な紀霊のふとした沈黙に問いかけたのは既定路線ですらあったかもしれない。

「経済制裁、やるなら母流龍九商会(うち)がその尖兵となるだろうからな。
 ある程度の見込みは聞いときたい」

素面では聞けないし言えない。
張紘というのはそれくらいには善性の人格である。それをよく知る沮授は黙って杯を重ねる。
常ならば茶化すところではあるが、話題が話題である。
そして、それ以上に興味があった。はたしてどこまでやる気なのか、と。

「蜀を干上がらせる、ということだがどこまでやる?」

張紘も杯を重ねる。
先ほどまでと違い、喉を駆け下りる炎が我が身を苛むようである。

「いや、無論二郎がそこまで考えていないのならそれでいいんだ。
 おいらたちに任せるということならばそれはそれでいい。
 そのあたり、沮授と考えるよ」

袁家の強みは分厚い実務集団を手にしていることである。
反董卓連合。
規模からいえば驚くほどに犠牲を少なくその目的を果たすことが出来たのは、富の集積があったのもあるがそれをきちんと運用したことが大きい。
なにせ、かつて売官という制度があった時には、漢朝全ての官職を袁家で占めてしまおうというくらいの気運であったのだから。
そしてその官僚の頂点に立ち、掌握しているのが沮授であるのは自他共に認めるところである。

そして張紘である。
反董卓連合の際に兵站に必要な物資を準備したのは沮授だが、実際に運用したのは張紘であったと言っていい。
物流をその手に収め、ただの一度も破綻させなかったその手腕を知る者はごくわずか。
いや。その尋常ならざる手腕と実績を「あの」曹操ですらこの時点では理解しきっていない。
無論可能な限り秘匿しているということも大きいのだが。

そしてその二人に補佐をされて、袁家の裁量を任されているのが紀霊である。
個人的武力、用兵、政治等々の能力については一流半から二流程度との自己評価は割と妥当なものであろう。
だが紀霊の強みはそのような一面の処理能力ではない。かつて、故馬騰が評した言葉。
「将の将たる器」
それこそが紀霊の真価であろう。沮授はそう思いながらにこやかな笑みを崩さずに杯を重ねる。
幼少時よりの付き合いだ。苦言や小言、或いは諫言。そういったのは張紘の役割なのだから。
そして、紀霊がどこまでやるにしても付き合う覚悟は定まっている。
それは張紘にしたって同じだろう。
なにせ、生まれた日は違えども死ぬるのは同日と誓ったのだからして。

◆◆◆

どこまでやるか。
聞いてしまった。聞かずにはいられなかった。即座に答えがなくてよかった。いや、ない方がよかった。
紀霊というのは袁家という、傍目には蟲毒の集団にいるとは思えないほど清冽で、善性で、快男児であった。
その人格は自分を拾ってくれたあの時と変わることなく、まぶしく映る。
だからこそ、彼にそんなことを決めてほしくなかった。選ばせるつもりはなかった。
そうして、生じた沈黙を都合よく解釈していたのだが。

「……田畑に塩、井水に毒まではやらない」

やりたいことではなく、やらねばならないことに真正面から向き合い、まっとうするのだ。紀霊という男は。
そして、今回についてもそうなのだな、と再認識する。

「すまねえ、辛いことを言わせちまったな」

やるべきことをやる。
それが正しいこと。正しくあること。正しくあり続けること。
どれだけの重荷を背負っているのだろう。

脳裏に浮かぶのは恋人の言。

「いや、正直私なら最愛の人を浚(さら)って逃げるね。いや、無論張紘、君のことだよ。
 なに、君一人の食い扶持くらいなんとでもなる。
 まあ、ある程度以上の贅沢を望まれたらば知恵を絞らないといけないかもしれないが」

その時は任せろと言われて言葉に詰まったものである。

「いや、すっきりした。これはきちんと。そう、きっちりと方針を発信せんといかんところだった。
 ありがとうな、張紘。いつだってお前は俺を正しくしてくれるよ。
 ほんと、お前に会えてよかったよ」

「よせやい、おいらこそ拾われた身さ。
 恩、って言うとお前は嫌うけどな。
 おいらは拾われたのが二郎でよかったと思ってるよ」

むしろ、とも思う。だから、多分、田畑に塩。井水に毒。
そんなことを言われても付き合ったろうなと思う。いや、もっと悪辣な施策であっても、だ。
民を数字として見ることに慣れすぎていて、それを自覚してなお前を向く。
顔も名前も知らない数字の一つのために世を糺す。
そしてきっと前を向くのだ。向かい風をなにするものぞと。
だから。

「おいらはね。二郎。
 ほんとに感謝してるんだぞ。
 おいらがこうしていられるのは二郎のおかげなんだからな」

万感。
込められた思い。
どれだけの気持ちが、思いが伝わるだろうか。
いや、伝わっている。それ以上に汲んでくれている。
だからこそ、目の前で懊悩している男を安心させてやりたい。

「だからな、二郎、二郎よ。
 おいらはどこまでも、いつまでもお前に付き合うって」

だからさ、と笑う。

「なに、三人寄れば文殊の知恵だったか?
 二郎にしては上手いことを言うと思っていたが、確かにそうさ。
 おいらたちが揃えばたいていのことはなんとかなるさ。
 な、そうだろ?」

優雅に茶を喫していた沮授もこれには苦笑する。

「そうですね張紘君。君の言うとおり。その通りと思いますよ。
 実際、たいていのことはなんとかなりますし、しますよ」

苦笑する沮授。彼こそ袁家で一番実務を担っている人物であるのは万人が認めるところである。
だからこそ、沮授に比類すると言われる張紘の存在はかけがいのないものだ。
その立ち位置を含めて。

「まあ、おいらたちは楽進殿と典韋殿の腕前に期待してきただけだしな。
 なにせ二郎もご自慢の腕前だったからな。
 楽しみにしてるよ」

弛緩した空気。
肩をたたき合う。そして空気を読まない男もいる。

「凪!流琉!
 ご指名だ!美味しいところ頼むぞ!」

違うそうじゃない。
沮授と張紘が同時に思ったことである。

なお、予想以上に振る舞われた料理は絶品だったようである。

本日ここまですー
感想とかくだしあー

今回の題名はなにかな
面子、くらいを考えていましたがちょっち違うわね

よろしくお願いします。

>>95
乙ーい。
梨園参弟、最後の悪巧みを練る

でどないよ?

乙でしたー
>>92
>>ある程度の見込みは聞いときたい」 【見込み】だと結果がどうなるか、な感じがするので(こうしたら【どう】なるかの見込み、みたいな)
○ある程度の目安は聞いときたい」  【どう】やってそう(経済制裁)するのかを聞く感じなのでこの方が良いと思います
>>いや。その尋常ならざる手腕と実績を「あの」曹操ですらこの時点では理解しきっていない。 「」を使い分ける感じで
○いや、その尋常ならざる手腕と実績を【あの】曹操ですらこの時点では理解しきっていない。 何か別の物にしてみます
>>94
>>実際、たいていのことはなんとかなりますし、しますよ」     間違いではないです
○実際、たいていのことはなんとかなりますし、なんとかしますよ」 好みの問題ですので

自分の意思で地獄を作り出すとか吐きそう……お辛い
でも人間は愚かだからね、戦争に救いなんてなくてできる限り選ばない方が良いんだという失敗経験をいくつもいくつも積み重ねても理解できないんだ
悲しくて踏みにじられるような砂をかむような無為な行いだとしても万が一にでも戦争を取りやめる理由にできるなら、
戦争は出来る限り糞のような忌避すべき手段だと知らしめなければいけないんだ
でも二郎君は基本善人で只人だから糞塗ったくった武器で斬りつけたり、飢えた陣地に少量の肉を投げ込んだりする悪辣な効率的なことは出来ない弱い人間なんだ
2000年後の様々な知識の中にはちょっと聞きかじっただけでも十分に有効なものはいくらでもあるけど使えないんだろうなあ

>>96
ごっつええかんじ!

>>97
赤ペン先生ありがとうございます!

>自分の意思で地獄を作り出すとか吐きそう……お辛い
だからその目論見を語らせるためにアルコールを入れる必要があったんですね
いやまあ、こいつら集まったらいっつも酒呑んでますけんどもw

>でも二郎君は基本善人で只人だから糞塗ったくった武器で斬りつけたり、飢えた陣地に少量の肉を投げ込んだりする悪辣な効率的なことは出来ない弱い人間なんだ
>2000年後の様々な知識の中にはちょっと聞きかじっただけでも十分に有効なものはいくらでもあるけど使えないんだろうなあ
まさにそうです
二人に語っていたことよりも悪辣なことを知ってはいますが、できない
そこまで察していただいたのが何より嬉しいです

そして二郎ちゃんはそこまで鬼になれないのですね
RTAはできません
だから、凡将伝なのですということで一つw

鬼になれ!鬼になると言え二郎!

>>99
「……ない。
 ……ならない」

煉獄さんみたいに即答はできんやろなって

死んでしまう!死んでしまうぞ二郎!
このままでは遠い未来に多くの無辜の民が死んでしまう!

>>101
「いやそこまで責任取れんし」

一気に他人事になるますw

未来はどうせ世界大戦とかコロナとかでえらいことになると達観しておりますわ

まあ、せやなww
じゃあ『お前のその手から大切な物が零れ落ちるかもしれないぞ!(リライト前を見つつ)』
むしろ月詠、雷簿、韓浩を横目に……の方が効果あるかな(まあ彼らの死を二郎ちゃんが頑張れば覆せたかと言うと)

>>103
(覆せたかというと)無理ですねw

ルートが違えばまた違った未来もあったでしょうけんども
はおーが覇王になったり
戦争の天才が群れてる孫家とガチやりあったり
(比較的)得意分野の内政で全てで上をいかれる何進とやりあったり

どこいっても大変ですわw

「これは、どういうことですかな?」

問う声は鋭く、傲然と立つその人物を貫く。
だが、桃色ふわふわ長髪の主は、その声色に小揺るぎもしない。

「そうね、これは私の我儘と言ってもいいのかもしれないわね。
 まあ、それはそうとして、よ。権官と言えど三公の一角に任じられたのは見知っているでしょう?」

ニコ、と笑って劉璋は厳顔を見据える。

「とは言え、若輩の身。諸事において至らないことは多いと思うのよね。
 だから、知己に助言を求めたいな、って思うのはおかしなことじゃないわよね?」

「助言、諫言はよろしい。いかにも労を惜しみませんとも。
しかし、これは軟禁と言うのではないですかな?」

じと、とした厳顔の目線。
かつてはこの目線に怯えていたのだなあ、などと思いながら劉璋は軽やかに応える。

「やあねえ。
漢朝に尽くすのだからして、ちょっとくらい不自由あってもおかしくないじゃない?
いつなんどき、助言を求めるかも分からないのだし」

くすり、と笑う劉璋に厳顔は感慨すら覚えてしまう。腹芸と言うには未熟。
だが。

「で、本音のとこはどうなのですかな」

ニヤリ、と軽く挑発したそれに劉璋はあえて、であろう。乗ってくる。

「北伐に当たって、不安要素は除いておきたいのよね……」

はあ、と劉璋は柳眉を顰める。

「ほう?」

「ぬけぬけと言うわね……。まあいいわ。ぶっちゃけるとね、お母様の手を封じたいのよね」

「ふむ?ですが劉焉様は隠居なさっていますぞ?」

事実である。皇族である劉焉に対して、異例のことながら隠居を命じる旨が発されている。それに従い劉焉は隠居して、一切の公職から退いている。

「あのお母様が、それで。
それぐらいで大人しくするとは思えないのよね……」

やれやれ、と言った風に劉璋は嘆く。皇族としての影響力をもうちょっと違う形で活かさないのかなあ、と。

「それでもね。剛柔絡めて洛陽で動ける手駒って桔梗くらいでしょ?だから、よ。
 何を言い含められているかは知らないけど、封殺させてもらうわ」

「これはしたり。
劉焉様からは何も言付かっていないのですが?」

「それならそれでいいわ。お母様からの命を吐けと言うつもりもないしね。
 ただ、何もさせない。それだけ」

表情筋一つ動かさず、淡々と告げる劉璋に厳顔はニヤリ、と笑う。

「なるほど。血は争えませんな。流石は劉焉様のご息女といったところか」

「はいはい、お世辞は結構よ。大人しくしてなさいな」

――以前であればこの、安い挑発につられていたはず。
これは、見誤っていたか。いやさ。

「括目するべきでしょうな。
劉璋殿。よくぞそこまで」

「そうね、少なくとも桔梗のおかげではないわね」

さらり、と躱される。割と本音なのだがなあ、と厳顔は苦笑する。

「ほほう、では一体全体どういうことでしょうかな?正直見違えるくらいですが」

揶揄混じりのその言葉。それに劉璋は考え込む。

「そうね。やっぱり二郎の、おかげかしらね……。
 うん、二郎が私の蒙を啓いてくれたのよ。
 だから、私はね。恩を返さないといけないと思うのよ。
 あの、曹操みたいな化け物とやりあわないといけないの。
 私ならできるって、言ってくれたの。
そんなのって、ないわよね。
言われたら、やるしかないじゃない!」

破顔一笑。
劉璋は笑って魅せる。

そうだ。そうなのだ。
あの男に、留守は任せたなんて言われたのだ。
血筋だけが存在の全て。そう言われていた自分に懸けられた期待、信頼。
それに応えずしてなるものか。

「だから、使えるものは何でも使うわ。できることは何だってする。
そうね。重かった劉姓、今はありがたいくらいよ。
 知ってる?
私って宮中では今上陛下の次に尊い血筋なのよね」

皇族であるということの重さ、そして何より、その血の力。
それを自覚し、溺れない。使いこなすのだと。

「まあ、それで辛うじて曹操の配下程度と遣り合えてるって感じなんだけどね」

正直、相当に手心を加えられているなあ、と思いもするのよね、と。
嘆息、ひとつ。

「話がずれたわね。
まあ、そんなわけで桔梗にはのんびりとしてもらうってわけよ。
 それでお母様に対する牽制にもなるしね。
 だからいつも通り昼間から呑んだくれてなさいな」

その言いぐさ。傲然とした支配者の振舞。
厳顔をして自然と膝をつかせるその在り様。

「お見事でございます。
 いや、流石と言うべきか。血は争えぬと言うべきか……」

その言に劉璋はフン、と鼻で笑う。

「お母様にも、桔梗たちからも何も貰ってないけどね。
 いえ、だからこそ。かしら?
 ほんと、二郎には感謝しないとね」

溢れる本音と恨み言。
それに怯む厳顔ではない。

「なるほどなるほど。
 恋する乙女は無敵、という奴ですな。
 いや、まことに結構!」

「ば、馬鹿じゃないの?
 誓ってそんなんじゃないし!」

相手が二郎とかほんとありえないという悲鳴を置き去りにして。

内心、これしきの言葉で乱れてほしくはなかったのだが。
これもお役目、いたしかたなし。

「ほほう、そこは詳しく聞いておきたいですなあ。
 何せこれから外出もままならぬことになるのですから」

むきー、と激昂する劉璋をあしらう厳顔。
――厳顔が果たして劉焉から「ある種の」密命を帯びていたのかどうか。
彼女はその生涯において言及することはなかった。
そしてその解釈は分かれて尚、魅力的な英傑であった。

本日ここまですー

かんそうとかくだしあー

ねむいのが

よろしっくおあが

>>108
おっついおっつい。

そうさなー。
【恩義と期待と恋心】
といっとく?

乙でしたー
>>106
>>「ほう?」

>>「ぬけぬけと言うわね……。まあいいわ。 ぬけぬけと【言う】というほどではないですし
○「はて? この身は一切の私心無く漢朝を支えていると自負しておりますが」

○「ぬけぬけと言うわね……。まあいいわ。 【ぬけぬけと】ならこの位は言うかな? なお仕えてる主に私心があるかは言っていない
○「ほう?」

○「相変わらず人を食ったような態度ね……。まあいいわ。 惚けてるのか楽しげなのか分かりませんがそんな感じかな?
>>表情筋一つ動かさず、淡々と告げる劉璋に厳顔はニヤリ、と笑う。 上の方で【ニヤリ、と軽く挑発】してたので
○表情筋一つ動かさず、淡々と告げる劉璋に厳顔は笑みを深める。  半分くらいは成長した劉璋に喜んでそう
>>107
>>いや、流石と言うべきか。血は争えぬと言うべきか……」      上でも言ってるしちょっと言い方変えてみるかな
○いや、流石と言うべきか。若き頃の劉焉様を彷彿とさせますな……」 関心半分挑発半分で言いそう
>>――厳顔が果たして劉焉から「ある種の」密命を帯びていたのかどうか。 「」を使い分けしたい
○――厳顔が果たして劉焉から【ある種の】密命を帯びていたのかどうか。 個人的な好みの問題ですが

劉璋たんをカリカリモフモフしなくては(使命感
始祖(皇族)の血に覚醒してフルスペック発揮できるようになったか…全部終わったら留守番をやり切ったご褒美をあげないとね
喉をこちょこちょとかしたら喜びそう…

>>110
どもです!

>【恩義と期待と恋心】
どうだろ。
恋心ってアリですか?
劉璋ちゃんって恋してそう?
ここだけ分からないんですよね。
きっとよほどのことがない限り二郎ちゃんと劉璋ちゃんって
結ばれることはないわけですよ。
それを承知な劉璋ちゃんなのですよ。
アリなのかないのか、どうなんでしょね。
まあ、このままいったらあったとしても封じ込めるんだろうなあとは思います。

>>111
赤ペン先生ありがとうございます!

>劉璋たんをカリカリモフモフしなくては(使命感
のりこめーー
いやほんと、当初は存在しないはずでしたので、何がどうなるか分からないな、とw

>喉をこちょこちょとかしたら喜びそう…
愛玩動物的な劉璋ちゃんって最高に可愛い案件なんですが

いいキャラに成長してくれたなっておもいます

           /: : : : : : : : : :,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ

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これで恋してないって言うのはちょっと無理があるかなって
あとはいずれ遠い日に「私はあの人が好きだったのよ」とか言えば静かに初恋が破れる感じで
「私はあの人のことが好きよ、戯言だけどね」とか言ったらもはや愛と言っていいんじゃないかな
個人的には半年くらい人前に出ることが無くなってそのあと3年くらいしたら養子をとってどことなく二郎と劉璋に似てるとか好き
劉姓とかのしがらみを何もカンも無視して結婚式上げてくれても良いのよ…
権力には興味ないことの証に公的な職から身を引いて毎日畑に種まき(意味深)しても良い

>>113
旧作にては

>いずれ遠い日に「私はあの人が好きだったのよ」とか言えば静かに初恋が破れる感じで
>「私はあの人のことが好きよ、戯言だけどね」とか言った

完全にこれでしたが
今作ではどうなるかな・・・
多分メイン軍師次第だな・・・

そうかな・・・
そうかも・・・

「疲れたなぁ……」

ぼそ、と諸葛亮が呟いたその言葉に鳳統は苦笑する。

「そうだよね。ちょっと根を詰め過ぎだよね。お茶でも淹れようか」

応えも聞かずに鳳統は室を去る。それを見送って諸葛亮はほう、と息を吐く。
幽州が蜀として漢王朝の正当を主張してから彼女は、彼女たちは休まる時もない。
物理的に、だ。些かの準備期間があったとはいえ、国の運営なぞ未知の領域。それをこれまでのところ大過なくこなしているのは最大限に賞賛されるべきであろう。
背後の苦笑する気配。支えてくれている彼女にぼやきという甘えを口にする。
す、と手元に現れた書類に目を通し、形のいい眉をひそめる。

「むー、なんでだろう。治安が悪化してるなぁ。襄平は問題ないのに、国境近いとこほど荒れてきてる……」

「もう、朱里ちゃん。ちょっとは休まないと!」

ぷりぷりと可愛らしく頬を膨らませながら鳳統がそれでも手際よく茶を淹れる。その香りが僅かに諸葛亮の疲労を癒す。
いつの間にか背後の気配は去っている。彼女の淹れてくれたお茶は癒やしとは対極で、のどごしも刺々しくはあったがあれはあれで味わい深いもので、気に入っていたのだ。

「うーん、やっぱり雛里ちゃんが淹れるとすごく香りが立つね!」

「そうでもないよ?単にいい茶葉を使っているだけだもん。私の腕は関係ないよ」

くすくす、きゃいきゃいと、親友でもある中華屈指の頭脳の持ち主たちは雑談に興じる。
それもこれも、これまでの国家運営が――それなりに――順調というのが大きいであろう。
軍政、民政。その二つがほぼ彼女らのか細い肩に圧し掛かっている危うい体制ではあるのだが。
そして軍政は鳳統、民政は諸葛亮と自然な分担が成立している。
無駄な政争なんて彼女らにはない――蜀全体でもあるはずのない――効率的な体制なのだ。
そして、その体制が盤石な理由がある。

「よ、二人ともお疲れさん!」

ふんわりと、仲良しの二人だけの空間。相当に弛緩していた空気だからこそ、その声に二人は引っくり返りそうになる。

「ご、ご主人様……!」

そう、彼女らの執務室への闖入者は、だ。
彼女らが主と仰ぐ男であった。

「二人とも、お疲れさま、だな」

そう言って二人の頭を撫でまわす。これが他の誰かであったら二人とも声を大にして抗議するであろう。子ども扱いするな、と。
だがしかし、北郷一刀のそれは別である。
心からの気遣い、それに二人とも恍惚とする。自分が、自分たちが如何に大事にされているかということを再認識するのである。

「俺には朱里と雛里の手伝いはできそうにないから、せめてもの差し入れ」

笑って包まれていた饅頭を取り出す。

「ちょっと冷めちゃってるけど、それでも。
……いやいや。それはそれで美味しいぞ?」

コンビニの肉まんよりはよほど美味しいしなあ、という呟きなぞ耳に入らないかのように、はぐ、はぐと。そして思ったよりも残されていた熱量。
そして弾む北郷一刀の鼓動にくすり、と笑う。幸福感に包まれる。恐らく冷まさぬように、と駆けてきてくれたのだろう。

「ご主人様、ありがとうございます。とっても美味しかったです」

万感の思いを込めてそう伝える。

「そ、そうか?いや、別にそんな高いモノじゃないし、そこまで喜んでくれるとは思わなかったな」

ま、少しでも二人の応援になったならよかったよ。
そう言おうとした彼に。

「あ、お兄ちゃん、ここにいたのだ!ひどいのだ!今日は鈴々と巡察の予定だったのだ!」
「ご主人様……。恋も……」
「ああ、分かった分かった。じゃな。朱里、雛理。頼りにしてるよ」
「もう、鈴々お腹が減っちゃったのだー」
「恋も……」
「いやちょっと待ってくれ?微妙に値上がりしてるから俺の小遣いで二人の胃袋を満足させられるかには不安がー?」

知るかとばかりに引きずられていく北郷一刀を見送りながら諸葛亮は呟く。

「はわ、わ……?」

その異常。その兆候に気づいたのは流石諸葛亮と言うべきかもしれない。

「――雛里ちゃん!伝票を!違う、そうじゃないね!
桃香様が即位するひと月前からの、食品の相場。できたら価格の推移が見れるものを!
大まかな品目だけでもいいから!」

杞憂であってくれたらそれでいい。
そう、想いながら諸葛亮はもたらされた資料を、人智を超えた速度で確認していくのであった。

◆◆◆

「いやー。高く買って安く売る。こんなに楽な商売ってわたしゃ知らないよー」

にへら、と表情を緩ませてどんどんと手持ちの物資を破格値で売りさばき、得た資金を惜しげもなく投下して物資を買い漁るのは魯粛である。
安く買って高く売るのが商売の基本であるからして、今現在彼女のやっているのは真逆の行いである。
ちなみに高く買うのは米、麦、粟、稗などの安価な食糧。安く売るのは肉、茶、酒、絹織物などの嗜好品である。

「しかしまあ、あの人も突拍子もないこと考えるもんだよねー」

背後に控える黒い影――としか言いようのないその存在に語りかける。確かにその場に在りながら、誰にも注目されぬ穏行。
それを為しながら市街の風景に溶け込むのは張?である。袁家の中でも特別扱いされる諜報専門の張家の主――最近代替わりしたらしい――は僅かに頬と唇を弛緩させながら応える。

「然り、然りですな。都市一つを干上がらせると言うのであれば過去いくらでもあったろうですが、州ひとつを干上がらせるなぞ、正気の発想ではないですな」

その声に我が意を得たりとばかりに魯粛はきゃらきゃらと笑む。

「でしょでしょー?そこに痺れるし。
むしろ憧れるよねって、ね」

だがしかし、結論から言えば紀霊のその案は現実的ではないと判断されたのである。
何となれば、幽州は中華有数の穀倉地帯。それを干上がらせるなぞ、正気の沙汰ではない。
食糧の備蓄については言うまでもなく、中華を支えんばかりの収穫量の穀物である。
いや、だからこそ穀物の値崩れを防ぐために袁家はこれまで積極的に備蓄を進めていたのではあるが。
だが、それにより蓄えられた物資の総量を鑑みれば、紀霊の発案はこう評される。現実的ではない、と。

「まあ、あの御仁の発想は兎角、突拍子もないことが多いからな」

淡々とした口調ながら、どこか可笑しげに張?はそう、評する。

「そうなんだよねー。
でも、方向性としては無視できないって言うかー。ぶっちゃけ私たちには思いつかない路線って言うかー」

どこか不満げに、或いは楽しげに魯粛が呟く。

「――姉も似たようなことを言っていた。その発想は突飛なれど、その着眼点は端倪せざるを得ない、と」

「げ、あの張勲さんがそこまで評価するんだ。
流石と言うべきか……」

どひゃ、と悲鳴じみた声を上げ。
げんなりとした表情で魯粛は呟く。あの女は敵にしてはいけない存在だと、一目で見破った魯粛の直感こそ賞賛されるべきものだ。
味方にしても特に益無く、敵にすれば厄介きわまりない災厄そのものであろう。
そう、張?などは思うのだが。

「まあ、私等(うちら)は役目を粛々と果たしてけばいいしねー。
実際気楽なもんさ、ってね」

その言に張?は苦笑する。紀霊の参謀たちが摂った策は、ある意味紀霊の発案よりも苛烈である。
残酷と言ってもいい。

「最低限の食料は買い上げ、奢侈品は安く売る、か。
結果、一時的に劉備政権の評価は上がるが……」

悪辣なことだ。一度覚えた贅沢を民は絶対に忘れない。そして、だ。

「はなから何も持っていない人は何も守るものなんてないんだよ?
でもね。一度守るもの――それが財貨であれ、愛する家族であれ――を得たらね、今手元の財貨、安寧だけじゃあ物足りなくなるんだよ。
 そう。袁家が蓄えた財貨。それはもう蜀のものだよ。それはしょうがない。でもね。それがどんどん目減りしていく……。
それに耐えられる訳がないよ」

魯粛は断言した。かつて富豪と言ってはばかりないほどに財貨を抱えながらも、骨肉相食むほどまで困窮した彼女の言に口を挟める者はいない。
その言の示す人の本質。その浅ましさ、貪欲さ。……或いは。

「だから、ね。大筋で賛成するよ?
食糧の買い上げ、相場への介入、操作……全部禁じられていたけどね。存分にやるともさ」

昏(くら)く、笑う。
これまで、母流龍九商会は相場の安定に尽力していた。
相場、それは高騰も急落も好ましくないのだ。求められるのは安定。相場が安定しているからこそ農民は安心して目の前の農作業に専心できるのだ。
それを崩し、値を吊り上げ、或いは意図的に暴落させようとしていた商人は珍しくなかった。だが、それも母流龍九商会の隆盛により息をひそめる。息の根を絶たれる。
だが、それを。相場の安定を担っていた母流龍九商会が自ら乗り出すとなれば――。

「王手、だね」

けらけら、と魯粛は笑う。まあ、この、ある意味挑発に乗ればよし。
乗らなくても……。

「張紘は十年くらい、って言ったけどね、三年もあれば追い込んでやるよ」

なんとも言えない顔をする張?に、魯粛はけらけら、と笑う。その笑みは深い。
目の前の男は気づいているだろうか?いや、知っているだろう。
自分たちを操る存在はもっとえげつない手を平気で使う。流石に井戸に毒を投げ、田畑に塩を撒くというのは止まったらしいが。

「そりゃ、物騒にもなるよね。中華全土の犯罪者が幽州に送り込まれているんだから」

それが、諸葛亮、鳳統が日々苦しむ治安の悪化であり、魯粛の護衛に張?という大駒が充てられている理由である。

「これはもうだめかもわからんね」

嘆息と共に吐かれた言の葉。
その真意を問う人物にはその場にはいなかった。

ttps://www.youtube.com/watch?v=Zhx1n6uvgUE

シン・ウルトラマン
面白かったです。

どんどこいきたいです、ので。
題名は本当にオナシャス。

>>120
ふむふむ。
シンプルに行けばよさそうじゃの。
【兵糧攻めは酒池肉林】
でどない?

>>122
洒脱でよきですね
しっくりきましたのよ
ありがとうございます!

魯粛からの報告書に目を通す。
経過は順調とのことだ。穀物等の、民の生活を支える食糧が凄い勢いで幽州から運び出されているのが付随した資料で分かる。
それによりじり、じりと価格が上昇しつつあるな。
逆に酒、茶、肉などの奢侈品については下落の一途(いっと)だ。この勢いは当分止まらんだろうという魯粛の私見も添えられている。どうやら母流龍九商会以外の商人たちもこの流れに乗って来たらしい。

これまでひたすら市場、相場の安定に努めてきた母流龍九商会が率先して市場を荒らすのだから、これに乗らん奴は商才がないと断言できる。
気の利いた豪農もそうだろう。穀物は買い上げ、奢侈品は売りさばく。これだけで濡れ手に粟(あわ)ってやつだからな。

「まあ、こうして見ると醸造所と蒸留施設を南皮に集中させたのは正解だったなあ」

俺が流し読みにする魯粛の報告書。それを俺の数倍(以上だろうが考えるだけ無駄)の速度で目を通すのは張紘。
俺の義兄弟にして今回の任務(ミッション)の総責任者であったりする。
いやまあ、今回のそれには思う所があるみたいなんだけんども。

「まあ、な。運び込んだ穀物を酒にできる。それをまた幽州に売りさばくって循環だ。
しかし。だ。これで幽州にも蒸留施設があったらいざ物資を絞る段になってあちらで供給されてしまうしなあ」

蒸留酒――火酒と呼称している――の扱い、製造方法については最上級の機密として扱われている。華琳を始め、色々技術供与の要請も多いのだが今のところこの技術をオープンにするつもりはない。
特に華琳には内緒だ。絶対にだ。だって絶対に面倒くさいことになるもん。

「――幽州においては治安も悪化の一途とのことだ。
これも目論見どおりだな?」

こちらを見ようともしないで言う張紘の言葉に尖ったものを感じざるを得ない。いや、そんな奴じゃない。きっとそれは俺の後ろめたさだ。
中華全土の獄に繋がれていた凶悪犯、これから裁きを受ける死刑囚。それらは随時幽州へと放逐されている。更生なぞありえんような輩たち。それを提言したのは風であった。
事前から準備していたかのように、次々と追放される罪人たちをあちらこちらに振り分ける手腕には脱帽である。

閑話休題。

まあ、張紘も清濁併せ飲む器量があるから、色々と思う所があっても理解してくれていると思っている。張紘からして本当に駄目なことにはきっちりと言ってくれるはずさ。きっとね。

「にしても、二郎よ。軍の編成はいいのか?」

その声にひらひらと手を振って応える。

「いいのいいの。俺がいても邪魔なだけだし」

「……そう言われるとおいらの邪魔しに来たのかと思ってしまうんだが」

「そ、そんなことねーし!めっちゃ相談したいこととかあったし!」

ちなみにとっても頼りになる義兄弟の張紘君は北伐の物資の調達あれこれの手配をしています。北伐軍内部で必要とされる物資の概算、内部での差配については華琳が担当なんだが、それを用意するのが張紘ってわけだ。
無論出兵の規模が決まらんことには物資の手配もできんのだが、概ね十万前後になる予定で動いている。
俺としてはそれこそ百万の兵で蹂躙したろうと思っていたんだが。

「一声十万とは恐れ入ったよ。むしろ呆れたよ。なんだそれ。なんだよそれ」

そう。北伐軍が実際に準備を始めたら、幽州で彼奴等は募兵をしたんだよ。それはいい。
劉備が呼びかけたらあれだ。十万の兵が集まるとかどういうことなの……。
んでもってこっちが兵を増やせば増やすほどあっちも増員するってことで少数――ではいないんだけんども――精鋭でもって出兵することになった。
まあ、あまりに兵数が大きくても扱いきれなくなっても意味ないしな!俺に用兵の才とか多分ないし。

「ま、頼りにしてるよ」

俺の声に、あいよ、と応えて張紘は俺と馬鹿トークしながらもせっせと書きつけていた書類を放り投げてくる。

「まあ、なんだ。おいらは、どんなことがあっても二郎の味方さ。そこは安心しといてくれ」

気軽さを装い、照れくさそうに言い捨てて急ぎ足で室を辞していく。

ありがてえなあ。

俺には過ぎた兄弟さ。張紘も、沮授も。
じんわりと温かいものを感じながら振りかえれば既に夜半。満月が東屋を照らし出している。
白湯(さゆ)でも啜って寝るかな、とぼんやりと考える。張紘と馬鹿トークしながらあれこれ摘まんだし、食事はいいや、抜いてしまおう。
なんて考えていたんだが。何だか喧噪がやってくるぞ?俺に面会とかだったら先触れが少なくとも俺の意向を確認するもんなんだが……。

「二郎さん、観劇に行きますわよ?」

おーっほっほという笑い声――ただしめっちゃ高貴であり、生半可な楽曲では太刀打ちできないほどの芸術性を備えている――に反応する暇すらなく、俺は声の主たる麗羽様に連行されることになったのである。

観劇は恙なく終わり、併設された酒家を借り切って余韻を楽しみながら茶を啜る。いや、俺が呑むのは火酒だけどね。
なお、檄の内容については割と頭に入らなかった。だって。

「……二郎さん、その。ご迷惑でしたかしら?」

 ちら、ちらと俺の様子を気にする麗羽様がいたからね!

「何言ってるんですか。
どのようなことであろうと麗羽様がお呼びとあらば即参上!です。
なんで、わざわざのお越しに恐縮至極だったりするわけですよ」

ちなみに演目は春秋戦国時代の仮面の美青年というお話でありました。仮面なのに美形とはこれいかに。

「なら、よろしいんですけど。
 その、少しでも二郎さんの気晴らしになれば、と思ったんですけれども」

 どこか甘えた風に、気にした風なお言葉がありがたい。

「これは参ったな、お気を使わせちゃいましたか」

確かにまあ、割と荒れてたからなあ、俺。

「いや、まあ、あれです。数で圧殺すれば楽勝と思ってたんですけどね。どうもそうもいかないみたいで」

なにせ、一声で十万の民が兵になるのだ。数で圧殺するのはいい。
だが、この戦いが終わったらば、幽州に民はいなくなり、残るのは焦土だろうよ。まったく腹立たしいことこの上ない!それを狙っての一手だと分かるだけに腹立たしさは倍率ドン!である。
……通商破壊は出来ても、焦土作戦には頷けないのはきっと俺の甘さなんだろう。
きっとそれが俺の限界なんだろうなあ、と思ってしまう。例えば華琳だったらどうするだろうか。なんて益体もないことを考えてしまう。

「まあ、世の中ままならんことばかり。いつものことですよ」

そうさ。これしきの逆風、大したことない。そう、自分に言い聞かせる。
いつだって時代は優しくないし、やることなすこと裏目に出るのは様式美。それでも、前を向いて、できることをするしかないんだよ。俺みたいな凡人は。

「二郎さん……」

気遣わしげな麗羽様の声がこの上なく癒しである。励みである。湧いてくる。気力が。そりゃもう、もりもりと。

「麗羽様の声に、すっごく励まされてます。
だから俺は頑張れます。頑張ります。そうです。そうなんです」

――麗羽を、よろしくね。

在りし日の袁逢様の声が甦る。そしてまだ幼い麗羽様を守ろうと決めたのだ、俺は。この、三国志にひどく似て、どこか歪なこの世界で。抗おうと。三国志なんてはじめさせないと、誓った。
最初は保身だけだった。でも、今は違う。違うと言い切れる。守りたいものができた。できてしまった。それも、たくさん。

「ねえ、二郎さん?」

くすり、と笑って麗羽様が俺に問いかける。

「わたくし、二郎さんの主として相応しくあるかしら?」

その問い。
それに俺は暫し言葉を失う。

「何言ってるんですか。
麗羽様ほど光輝に満ちて、俺が全身全霊で仕えようとか。
他にはありえないほどのお方ですよ」

いやまあ、俺の勤務態度については弁解せんといかんと思うけどな!公務ぶん投げて放浪とかしてたしな!
いや、あれはあれでね、さすらって大正解だったと思うけど!思うけど!思うよね?
そんなアホなことを考えている俺をどう思ったのか。

「――本当ですの?」

いつになく、真剣なまなざしで麗羽様が俺に問うてくる。

「勿論ですよ。あの日、あの時に誓ったのは本心ですとも。
お疑いあるならば我が胸を麗羽様の剣で貫いてください」

恭しく跪いて懐にあった短剣をそ、と胸に当ててニヤリ、と笑う。

「もう。二郎さんってば。そういうことじゃないってお分かりでしょう?」

ツン、と口を尖らせた麗羽様。やっべ。めっちゃかわいい。

「いやいや、むしろ俺の方がですね。
お見限りにならないかって日夜ヒヤヒヤしてますってば」

自己PRしてくださいと言われたら言葉に詰まってしまう俺である。
兵を率いては星に及ばず、頭脳労働では言うに及ばない。
あれだ、家柄だ!あと財力か。金とコネが俺のアピールポイント……ってなんだこの漂う駄目駄目臭。
某スペースオペラが舞台ならF男爵ポジだな、と確信する。
うむ。いかんな。どうにも思考がマイナス方向に向かいまくっている。
と。

「ね、二郎さん?」

そ、と俺の側に腰掛けてこてん、と顔をもたれかけてくる。

「わたくし、これで、頑張ってきたのですわよ?」

囁くように俺に問うてくる。

「や、麗羽様はそりゃあ頑張っていましたとも」

田豊師匠の英才教育に泣き言一つ漏らさずに――多少は漏らしたかもしんない――立ち向かっていたし……うん。
なんか表現おかしいけど、立ち向かうというのが一番正しいと思う。
ねーちゃんからも可愛がられていたしな!体育会的な意味で!
うん、マジ麗羽様すげえわ。俺なら逃げ出すことうけあいである。

「……麗羽様の頑張り。多分俺が一番分かってると思います」

斗詩と猪々子よりも、だ。だって彼女らが御側役になるよりも早く俺は麗羽様にお仕えしていたんだもの。
うんうんと頷く俺をどこか可笑しげに麗羽様は笑う。くす、と。

「覚えていらっしゃるかしら。南皮の城壁の上で炊煙を一緒に見たことを。
 民の、竃(かまど)に立つ煙を。
 だから。二郎さんが何を悩んでらっしゃるかも、分かっているつもりですわ」

「――勝てばよかろう、と思っても。それができません。それが勝敗の最善手かもしれない。幽州の民を根絶やしにする。そうすれば勝てる。でも俺にはできません」

幽州には何度も足を運んだ。そこで、馬鹿をした。笑って、呑んで、吐いて。
周りで囃し立ててた人たちを、酒を酌み交わした人たちを、だ。
単なる数字の羅列として切り捨てることが、できない。

「わたくしは、幽州の民に直接の面識はありませんけど。民は慈しむものでしょう?
 取るに足らないと処理されるひとり、ひとりに、精一杯生きている人生があるのでしょう?」

頷く俺に麗羽様はにこり、とほほ笑む。

「だったらそれでよろしいのですわ。二郎さんのことですもの。とっても、とーってもお考えになったはずですもの。
 その思いは、決断は正しいとわたくしが保証いたします」

不意に。
ちゅ、と唇を合わせて、耳元で囁く言の葉。

「万が一、それが間違っていても、責を負うのはわたくしですわ」

 くすり、と軽く漂わせる。その言の葉。その意味。

「や、それは!」

麗羽様に相談も報告もしなかったのは、俺が全ての責を背負うためなのだ。
そのための征夷大将軍である。

「ねえ、二郎さん。話を戻しますわよ?」

くすくすと笑いながら麗羽様は再びちゅ、と。

「わたくしが、色々頑張ったのは二郎さんのためなのですよ?」

は?
俺が麗羽様の言葉を理解する暇もなく、言の葉は連なっていく。

「お母様がね、おっしゃったの。誰にも文句を言わせるな、って。
 だから、わたくしは袁家の模範的な当主として、当主たるべく頑張ったのですわ。
 だって、そうしたならば、好いたお方と結ばれることも可能だって言うんですもの」

くすくす、と笑いながらも俺の腰に回された手はぎゅ、と強く掴んで。吐息は切なく。

「袁家なんてどうでもいい、なんて言いませんわ。でも、わたくしだって思う所はあります。お慕いする方と結ばれたいって、当たり前でしょう?
 だから、わたくし、頑張ってきました。
自分で主張するのは、相当はしたないと自覚してますけれども……」

わたくし、がんばったのです。

そう、全身で訴える麗羽様を抱きしめ、口づける。荒々しく。

「麗羽様……」

「ああ、嬉しい。本当に、嬉しいですわ。二郎さん。ずっと。
ずっとお慕い申しあげてましたわ……。
ええ。幼かった日から、ずっと。ずっと……」

唇を重ね、蹂躙する。
ぼう、とした麗羽様が纏うその薄絹を、そっと剥ぎ取る。

――抵抗は、なかった。

本日ここまですー
かんそうとかくだしあー

題名案は
「覚悟完了」

なんですが雅が足りない気がしますのでよろしくお願いします。

乙でしたー
>>117
>>幽州が蜀として漢王朝の正当を主張してから彼女は、彼女たちは休まる時もない。 【正当性】は権利とか…ざっくり言うとお互いに持ってるものをこちらも持ってると主張する感じで
○幽州が蜀として漢王朝の正統を主張してから彼女は、彼女たちは休まる時もない。 【正統性】は本筋というか一つしかないものをそれはこちらのものだと主張する感じ……かなあ
正当⇔不当、正統⇔異端 なので……めんどくさいので正統後継者を主張してるからこっちですよと言うことで
>>す、と手元に現れた書類に目を通し、形のいい眉をひそめる。 これだと誰かが隣から差し出したように読めますが状況的に二人しかいないっぽいので
○手元の書類にさっと目を通し、形のいい眉をひそめる。    速読と要点の掴みは出来そうだしこんな感じでどうでしょう
>>いつの間にか背後の気配は去っている。彼女の淹れてくれたお茶は癒やしとは対極で、のどごしも刺々しくはあったがあれはあれで味わい深いもので、気に入っていたのだ。 【去っている】だとどこかに行っちゃった感じですがこの後雑談してるので
○隣の椅子が引かれたので小休憩に入る。彼女の淹れてくれたお茶は癒やしとは対極で、のどごしも刺々しくはあったがこれはこれで味わい深いもので、気に入っているのだ。 対面で座ったら仕事モードで横並びの時は休憩モードとか決めてそう。あと【あれはあれで】だと今淹れられたお茶の事じゃないっぽく読めます
>>そして弾む北郷一刀の鼓動にくすり、と笑う。 抱きしめられたりしてるなら分かるでしょうけど頭撫でられてるだけですし
○そして北郷一刀の弾む呼吸にくすり、と笑う。 走ってきて息が荒いとかでもしくは【紅潮する頬】とかも考えたけどどうでしょう
>>知るかとばかりに引きずられていく          この子たちは欲望に正直なだけで悪気はないと思うんだ
○すでに食事に思いを馳せている二人に引きずられていく 【知るか】というよりは多分【聞こえてない(ガチ)】なんじゃないかな
>>118
>>だが、それにより蓄えられた物資の総量を鑑みれば、 上での【だが現実的では無い】から続いているので
○故に、それにより蓄えられた物資の総量を鑑みれば、 その総括として結ぶなら否定文だとおかしいかな
>>その着眼点は端倪せざるを得ない、と」 これだと端倪をしなければならない(しないわけにはいかない)。という意味になるんですが
○その着眼点は端倪すべからざる、と」  端倪(始め(1)を見て終わり(10)を推測する)しないで1から10までをしっかり見ないとダメだ。という意味で使ってると思うのでこちらかな、と
>>その言に張哈は苦笑する。紀霊の参謀たちが摂った策は、 【摂る】だと【摂取】系の取り込む物っぽいので
○その言に張哈は苦笑する。紀霊の参謀たちが採った策は、 【採用した】もしくは【執った(執行した)】が良いと思います
>>骨肉相食むほどまで困窮した彼女の言に口を挟める者はいない。  【口をはさむ】だと話を遮って喋る感じですが
○骨肉相食むほどまで困窮した彼女の言に異論を唱える者はいない。 この場合【そんなことは無い、という人はいない】的な文章だと思うので

>>無駄な政争なんて彼女らにはない――蜀全体でもあるはずのない――効率的な体制なのだ。 無駄じゃない(必要な)政争もなあなあで収めて起こらなさそう
>>流石に井戸に毒を投げ、田畑に塩を撒くというのは止まったらしいが。 二郎ちゃんが明言しなかったら止まらなかったんやなって……効果的だからね、仕方ないね
昔本郷たちが任じられた土地はどうなったんやろなあ……前任者が問題なく収めて備蓄してた蔵の中身をばら撒いてたけど
百日後にバブルがはじける蜀かな?

乙ですー
メインヒロインがようやっと結ばれる瞬間というのはやはり、かくも美しいものですね…

題案は
『光輝の衣は月光に融け、かの日の夢が今叶う』
長ければ『光輝の衣は月光に融けて』だけでもいいかなー、って

この夜に麗羽様は薄絹とともに光輝を脱がされて一人の少女に戻り、想い人と結ばれたいという夢を叶えた、って感じです
麗羽様の日輪の如き輝きが、同じく日輪の輝きを反射しただけにも関わらず真逆の柔らかさと静謐さを持つ月光の元で融け消え、そこにはただ一人の少女だけが残る、みたいな

>>128
おっついおっつい。

>>132氏のが出来いいなぁと思いつつも
出しとくかね。

【薄絹を纏いし主のなか心】

と。

>>130
赤ペン先生ありがとうございます!

>昔本郷たちが任じられた土地はどうなったんやろなあ……前任者が問題なく収めて備蓄してた蔵の中身をばら撒いてたけど
多分沮授くんあたりがフォローしてしれっと穴埋め補填とかやってるんじゃないですかね

>百日後にバブルがはじける蜀かな?
百日紅に空目しましたw
まあ、バブルというかデフレに近い?
贅沢がすてきな世界

>麗羽様の大願成就……いや、ここはまだ通過点に過ぎない、盛大に結婚式をあげないとな「この戦いが終わったら、俺結婚するんだ。ステーキとパインサラダで祝ってくれよ」

ご丁寧なフラグ、全部踏んでやりたい気持ちがw

あと、うんこさわったらうんこつくとおもいます!

>>132
感想ありがとうございます。

>メインヒロインがようやっと結ばれる瞬間というのはやはり、かくも美しいものですね…
ようやくここまで来ました

>『光輝の衣は月光に融け、かの日の夢が今叶う』
>長ければ『光輝の衣は月光に融けて』だけでもいいかなー、って
素晴らしい言葉のチョイス
短縮版を仮採用です

>>133
どもです!

>【薄絹を纏いし主のなか心】
これもいいでち
薄衣、素敵な言葉

お盆までにはなんとか完結までもってきたいと言いながら
年末くらいになりそうな予感です

ポジティブシンキング
私の好きな言葉です

ゆうべはお楽しみでしたね・・・
言えそうなのはメイン軍師くらいじゃないかなあw

一陣の風が大地を駆け抜ける。
その風に関羽は僅かに柳眉をひそめ、髪を整える。その黒髪は荒野にいながらも、あの曹操をして絶賛させるほどの艶をさらに増しているかのようである。

「どうしたどうした!」

厳しい訓練にへたり込む兵を鼓舞する。その声によろ、と兵たちは立ち上がり、槍を手にする。その、死力を尽くしている様に関羽の口が僅かに綻ぶ。その、満足気な関羽の表情に兵達の士気は否応なく上がっていく。

とは言え、もうそろそろ限界だな、と内心で関羽は断をくだす。

「訓練の方がきっついくらいでちょうどいいのさ。戦場の方が楽だなんてことは稀によくある。
 うちのスレた古参兵なんかはさ、実戦の方がいい飯が食えるって笑ってるくらいさ。
 所詮死ぬときは何やっても死ぬんだって、な。でも、な」

勝つためじゃない。生き残るため、生き残らせるために兵をしごくのさ、と彼が漏らした言葉は真情に満ちていた、と思う。
そして、自分がやっているのはきっと彼からの受け売りなのだろう。
――もっとも言い放った本人はそんなことを言ったことなぞ忘れているであろうが。

最後の一駆けを命じて関羽は同じく兵の鍛錬に尽力している黄忠、陳宮に連絡を取る。宿営場所、糧食の手配など仕事はいくらでもある。幸い、正規軍を率いていた二人がそこいらについては滞りなく手配をしていてくれている。

「こんなにも、大変なのだな……」

生真面目な関羽のことである。二人のその労苦を少しでも軽減できるように尽力しているのだが、思い知らされるのは自分の未熟ばかりである。

「まあ、愛紗ちゃんは戦場での勇が本職だから……」

「そんなに自分の無能を気に病むのであれば薄物一つで兵達を慰問すればいいと思うのですぞ」

温かい気遣いの一言、容赦ない一言すらもありがたくすら感じる。
そして、ちくり、と痛みが胸を刺す。

私は、なにをやっているんだろう。

そんな思いが湧き上がってしまう。
雑念だ。そう思っても、振り切ることができない。

「俺?いや、天下泰平になったらすぐさま隠居してやんよ。え?蒼天の行く末?
 ば――っかじゃねえの?そんなん、俺よりデキる奴が何とでもするだろうさ。
 俺の仕事は、そういう奴らが仕事しやすいようにお掃除することさね。
 んでもって今はそのお掃除役を探してるとこなんだわ。
 あー、どっかに既存の政治勢力とは無縁でなお高潔で見識があって分別があって武に秀でた人材はいないかなー」

酒席の上とは言え。ちら、ちらとこちらを見る彼が大層うっとおしかったのではあるが、その薫陶――であったのかは不明だが――は関羽の中に息づいている。
そして、思う。

「私は。何をやっているのだ……」

だが、それでも。自分が主君と仰いだ劉備。その声で招請された兵卒たち。彼等が生き残れるように、せめて、生き残れるようにと関羽は全力を尽くすのである。
――何か、これではいけないのかもしれない、と思いながら。

◆◆◆

「黄忠殿、どう思われますかな」

しかつめらしく問う陳宮を、かつての黄忠ならば微笑ましく思ったであろう。
若年でありながら主筋に尽くそうというその意気は好ましいものだ。それをきちんと導いてやるのが先達の役割。ではあるのだが。

「そうねえ……。とてもまだまだ実戦には出せるものじゃないわね」

「そうなのですか。弓兵の運用においては黄忠殿の右に出るものはおりませんからな。その言、知見。確かなものでしょう。
 そしてお恥ずかしながらねねの運用することになる騎兵についても芳しい報せがないのが現状なのですぞ」

深刻ぶって、と言うのは不当な評価である。彼女は、陳宮こそは。あの袁家が仕切った反董卓連合と相対して生き残った数少ない董家幹部の一人なのだからして。死線を潜った数では譲らなくとも、深度では。

だが、そうではない、と黄忠は頭を振る。
一体、自分は何をやっているのか、と思うのだ。軍務からは身を引いて、愛娘の教育のために北方へきたはずなのだが。

あれよあれよという間に弓兵の指揮を任じられ、こうして訓練に精を出す。漢朝に弓引くことになっている。幾度か劉備に問うたのだが、彼女の言、諸葛亮の言葉を聞くとそれが妥当と思ってしまう。だからこうしている。

かつての学友でもあった徐庶からはしきりに文が届く。彼女らしく、そこに内応の打診なぞはない。ひたすら自分と娘の心配をしてくれている。
もし自分が斃れたならば、娘は彼女に託そう。そう、思えば。軍務にも励めるというものである。

◆◆◆

「馬鹿げているのですぞ」

陳宮は誰にともなく、呟く。だが、それは紛れもなく彼女の本音である。
一体全体、分かっているのか、と言いたい。問い詰めたい。一刻でも二刻でも問い詰めたい。それくらい陳宮は現状に焦りを覚えている。全てが絶望に変換されそうなあの時のようなそれ。そしてその焦燥感は馴染み深いものである。
かつて、真正面から自分を含む董家一同は袁家に挑んだ。そう、漢朝と言うよりは袁家に挑んだのである。
あるとき黄忠に問われ、淡々と応えた。

「まあ、それは散々だったのですぞ」

今でも思い出すのだ。あの切迫感、絶望感。じわり、と追いつめられるあの感覚はなんと言えばいいのだろうか。
打つ手、全てを見透かしたような反撃。いや、そうではない。此方が打つ手全てを読まれていたとは思わない。だが、それら全てを圧倒して飲み込む波濤が如き分厚い打ち筋、手数。

諸葛亮、そして鳳統。二人のいずれかを手にすれば天下を取れると、水鏡と言う人物は言ったという。
陳宮は笑う。笑うしかない。かつて自分たちと道を同じくしていた彼女は、その二人に勝るとも劣らなかった。身近でその人を見ていたのだ。
賈駆という少女の智謀は幾多の戦場において最優。そしてそれを後見する馬騰、皮肉げに哂う韓遂によって研ぎ澄まされ、輝きを日々増していたものだ。
彼女の智、そして覚悟。それを間近で見ていた陳宮は思うのだ。
蜀を自称するやつばらは、まだまだその覚悟、気構えが生ぬるい、と。

「ボクは、月のためにいるの」

その言葉は陳宮の底に響く。今でも。主のために最善を尽くすという在り方。それも彼女から学んだ。
ああ、そうだ。自分は呂布のためにいるのだ。そうなのだ。
うち捨てられていた自分を拾ってくれたのは、あの優しい目をした彼女。だから自分は彼女のために生きている。
彼女のために生きているのだ。

だが、と、思う。

「恋殿……」

彼女を永らえるのは、支えるのは何なのだろう。結局、軍師を自認しても彼女のことをまるきり理解できていないのではないか。

「――情けない」

戦う前から気持ちで負けてどうするとばかりに陳宮は声を張り上げるのだ。
幾度諭しても聞き入れなかった主のために。
そしてその主の言は。

「それでも、一刀は……ご主人様は恋を呼んでくれたもの。
だから、ご主人様のために今度こそ恋は頑張る……」

厄介者であった彼女らを受け容れてくれるのは、この蜀しかなかった。なかったのである。
そして主が蜀の、北郷一刀のために力を尽くすと決めたのだ。
だったら、彼女に救われた自分は付き従うべきであろう。
なに、彼女がいなければ野犬の餌になっていたのだ。それに勝ち目がないわけでもない。

「恋殿!ねねがきっと、きっと勝ちを掴ませるのですぞ!」

今度こそ、とわが身を奮い立たせる。心を決める。

「え、袁家なぞ何ほどのものか、ですぞ!恋殿の武勇あればどうとでもなるのですぞ!」

弱気を打ち払うための言葉。そして決意。
だからこそ、最善を尽くす。伝聞でも分かるその危機。かつて洛陽で散々に苦しめられた経済制裁が蜀全土に及ぼされているのだ。
その脅威を味わったからこそ分かる。今はまだ大人しいであろうが、その流れは大河の奔流のごとく一切合財を台無しにしてしまうのだ。

「時は味方なぞしてくれないのですぞ……」

その貴重な知見。

「わかりますとも」

いつの間にかいた知己に笑みが浮かぶ。

「馬良殿、貴女くらいなのですぞ。
 袁家の脅威を分かってくれるのは」

嬉々として茶の準備をしようとする陳宮。
馬良はこくり、と頷き茶菓子を供する。

常ならば漏らさないような愚痴、弱音。
それら全てを馬良は受け止める。
受容、共感。そして。

「陳宮様のご尽力、もっと評価されていいのに……」

厚い化粧が剥がれるほどに涙する馬良。

「なに、そんなこともないのですぞ。
 これしきの逆境、どうということもないのですぞ!」

高らかに、朗らかに笑う陳宮を馬良は優しく笑みで肯定するのであった。

本日ここまですー
かんそうとかくだしあー

なんとかお盆までには完結したいでs

乙したー
時間と共に毒が廻っていくのが・・・・・・
経済制裁で更に時間に余裕がないので、ろくな練兵も出来なさそうですね

タイトル案は「振り上げた拳は、しばし震えて」で

乙でしたー
>>140
>>その声によろ、と兵たちは立ち上がり、槍を手にする。      間違いではないですが
○その声に、よろめきながらも兵たちは立ち上がり、槍を手にする。 【よろ、と】ってすごい軽い挨拶みたい ヨロ―
>>――もっとも言い放った本人はそんなことを言ったことなぞ忘れているであろうが。 これだと関羽がそう考えてるようにも読めるので
○――もっとも言い放った本人はそんな発言なぞコロッと忘れていたりするのだが。  あとはコトコトを言い換えたりちょこちょこと
>>141
>>だが、そうではない、と黄忠は頭を振る。          文脈を整理したい
○違う、今考えるべきことはそれではない、と黄忠は頭を振る。 【陳宮すげーなー】…【いや、そうじゃなくて、私なにやってんの?】と思考をがらりと変えるのでこんな感じでどうでしょう
>>142
>>だが、と、思う。 【、】が多いので
○だが、と揺らぐ。 【呂布の為に生きる】と決めたけど【そもそも呂布のことが分からない、だから呂布の為になっているのか分からない】と不安になって根っこ部分が揺れてる感じかな?

>>自分が主君と仰いだ劉備。 マジレスすると貴女のご主人様は一刀君じゃなかったかしら?
えーマジ―?二君仕えが許されるのは内通者だけだよねーキャハハハハハ(メスガキ風
>>皮肉げに哂う韓遂によって研ぎ澄まされ、 拙者こういうの大好き侍、はたから見れば明らかな奸雄で本人も悪びれもせずに背中を刺してくるけど
ごく一部の知り合いの中だけで共有するでもなく共感してる感じが堪らん
どいつもこいつも芯がぐらぐらで草生える…まあ仕方ないね、カリスマ性(笑)に惹かれただけでその信念に共感したとかじゃないもの
関羽は劉備の言う争いのない世界の夢に焼かれたけど、月詠死刑の時の二郎の血反吐を吐くような魔王っぷりに自分の手が血に濡れてることを自覚しちゃったし
なんで袁家と争ってるんです?(現場猫

一刀「(戦略的に駄目なら朱里たちが止めてくれるだろうし戦術的に駄目なら愛紗たちが止めてくれるだろうから)ヨシ!」
桃色「(ご主人様もいけるって言ったし皆が支えてくれるなら大丈夫だから)ヨシ!」
軍師「(天の御使いの後押しと守る側で戦場を選べることと劉備のカリスマによる人の和がある…つまり天地人が揃ってるから)ヨシ!」
将の方々「戦えと命じられたなら全力を尽くすまで、戦うかどうかを決める上の方々が誰も反対してないから)ヨシ!」
ダブルどころかトリプルを超えたクワトロチェックによる完璧な体制だぞ、これは問題なんてあるはずないな、ヨシ!

>>144
感想ありがとうございます。

>経済制裁で更に時間に余裕がないので、ろくな練兵も出来なさそうですね
内実は・・・というやつです
まあ、兵力だけは無限に補充できるんですけどね

>タイトル案は「振り上げた拳は、しばし震えて」で
よきですね
ねえ、どんな気持ち?というニュアンスがお見事です

>>145
赤ペン先生ありがとうございます!

>えーマジ―?二君仕えが許されるのは内通者だけだよねーキャハハハハハ(メスガキ風
こやつめ ハハハ

>はたから見れば明らかな奸雄で本人も悪びれもせずに背中を刺してくるけど
>ごく一部の知り合いの中だけで共有するでもなく共感してる感じが堪らん
多分期待の若手でかわいがってあげてたと思うんですよね、彼なりに、ですがw

>関羽は劉備の言う争いのない世界の夢に焼かれたけど、月詠死刑の時の二郎の血反吐を吐くような魔王っぷりに自分の手が血に濡れてることを自覚しちゃったし
関羽関連は本当に予定外の楔が入っちゃった感ありました

>>146
どもです!

>ダブルどころかトリプルを超えたクワトロチェックによる完璧な体制だぞ、これは問題なんてあるはずないな、ヨシ!
草が生い茂りますw
何だが知らんがとにかくヨシ!

選挙には、行きましょう
そして、人生はそれでも続く
くそう

驚いているのが、安倍さんの一件の衝撃
心が死んだら創作できないじゃん!
という危機感は置いといて頑張ります

いや、義務感になったらそれこそリテイク前の精神状況なんですけどね
とにかく終わらせようというあの感覚でやりたくはないのです
垂れ流しではありますが、凡将伝については自分なりのベストをお送りしたいと思っております

がんばります

北伐軍。それを迎え撃つ。
その結論に関しては蜀の中枢において異論は発生しなかった。当然と言えば当然である。降りかかる火の粉は払わねばならぬ。そうして実に十万もの兵が動員されることになった。
だが、北伐軍はいっこうに幽州に迫る様子を見せない。
だが、それは悪いことではないと関羽は思う。いかんせん、兵の質が悪すぎるのである。それはそうだ。つい最近まで武器なぞ手にしたこともないような者たちなのだ。

「よいではないか。正直まだまだ実戦に出せるほどに兵の質は高くない。時は私たちにとって味方だろう?」

実際、ひどいものだと関羽は思う。数は集まった。だがそれだけだ。烏合の衆とは言わない。主の呼びかけに応じた者たちなのだ。だが、実際足りない。
足りない。経験が足りない。覚悟が足りない。そして何より武器防具が足りないのだ。幽州の常備軍の想定は最大で一万ほど。その想定の十倍の兵卒が集まったのだ。
本郷一刀が冗談混じりに語った、竹槍に竹鎧もやむなしかというところまで追い詰められている。
それに対する軍師二人の反応は真っ二つに分かれる。軍事担当の鳳統は関羽の主張に大きく頷いた。対して諸葛亮はくすり、と関羽の懸念を切り捨てる。

「此度(こたび)の戦い。皆さまの不安は妥当と思います。が、勝機はあります。いえ、千載一遇の機会が目の前に転がってきています。
 一戦すれば天下は私たちの手に転がり込みます」

「ん?朱里、どういうことだ?」

諸葛亮の言葉と態度に北郷一刀は問う。
よく分からない、と。

「現在の漢朝を牛耳る袁家。その扇の要。
 即ち紀霊。かの魔王を討てばよいのです」

くすくすと笑みを漏らす諸葛亮に黄忠が問う。

「決戦を挑む。それはいいでしょう。それに勝つ、それもいいでしょう。だけれども、たった一人の生死でそんなにも状況が動くものかしら」

その問いに、我が意を得たりとばかりに諸葛亮は応える。

「袁家は元来、多数の派閥の相克によって成り立っていました。
 ですから、現状は、非常に危ういのです。一枚岩なぞ、失笑ものです。
 そして、その危うい袁家を実質束ねているのは紀霊です」

それを排除すれば袁家は自壊する、と諸葛亮は断言する。

「私と雛里ちゃん。その全知を尽くしてもあと一手足りませんでした。桃香様の、ご主人様の軍師としてお恥ずかしい限りです。ですが、ですから私たちの全てを絞って届かなかった一手。それを戦場にて掴んでほしいのです」

さすれば、世界は正しくなるだろう。
諸葛亮は確信する。あの、紀霊さえ除けば勝ちなのだと。
世情、袁家の内情なぞは後付け。

「魔王討伐。それこそが私たちの使命」

それさえ果たせば世界は思うままである。それを確信する。

「ですから――」

そうして、蜀は兵を発する。
襄平には黄忠を主将として千余を残すのみ。
乾坤一擲、その覚悟である。


◆◆◆

その動きを紀霊が知ったのは、数日後。
魯粛からの急報にニヤリ、と笑った。

「何だ、思ったより堪え性がないな。もうちょっと粘ると思ったんだが」

そして、北伐軍がいよいよ動き出すことになるのであった。

◆◆◆

「まあ、しかし思ったより堪え性がなかったな」

俺の予想ではあと一年くらいは粘って戦力を増強するかなーって思ってたんだが。

「魯粛さんの工作が、実に効果は抜群だったのかと~」

くすり、と笑みをこぼすメイン軍師。北伐の準備という一言に集約される諸業務のあれこれを統括しているから超忙しいのが彼女である。
いや、忙しいのは実務を俺がほぼ丸投げしているからなんだけどね!
俺の横で呑気に茶とか酒を喫してていいのかなという疑問を抱くのもむべなるかな。
メイン軍師曰く。

「くふ、これは異な事を。風は二郎さんのひそみに倣っているだけですから~。
 実務については張家、母流龍九商会、紀家。そして漢朝の官僚さんたちが抜かりなくやってくれてますから~。
 風は彼らの利害調整をするくらいですし~」

いやそれすごーく大変な役割だと思うんだが。

「そこはそれ、風がここにいることが重要となるのです~。
 風で判断に困ったら二郎さんに決をいただけばいいので~」

「いや一度も何か俺に決断迫られたことないんだけど?」

くふ、と風はおかしげに笑う。

「だって風は二郎さんのメイン軍師なのですから~」

するり。対面だった席を猫のような滑らかな動き。流体のように俺の膝の上に腰掛けて。

「万事お任せ下さい、なんて言いませんよ~。
 微妙な政治的判断は二郎さんに押しつけるので、ご安心くださいませませ~」

頬を俺の胸にこすりつけ、顔を押しつける。
可愛いので抱きしめたらその身体の華奢さが愛しくなる。

「ご報告いたしますね~」

すりすり、と微妙にじゃれる風をあやしつつ各種報告を聞く。

ふむ、と頷く。俺が骨子を考えた経済制裁。俺の考えたふわっとした素案。それを整え、容赦ないプランにしたのは当代きっての頭脳集団である前述の彼らだ。
なにせ、治世の実務に関わっているからね。何をすれば世情が乱れるかというのは知り尽くしている。そして、それは蜀が兵を発した瞬間に更に苛烈さを増している。
なにせ、これまでは肉や茶などの贅沢品が安価で供給されていたのだ。それがなくなり、むしろ吸い上げるように物資を買収している。
物価はじり、じりと上昇を継続し売り惜しみ、買占めが横行。潤沢に供給されるのは酒精のみときたもんだ。どこの英国紳士(ブリカス)だという話である。
それもこれも蜀の統治機能に対する飽和攻撃の一環。物資がなくなるわけではない――最低限の食料ならば各地の義倉に十年単位で蓄えられている――からして。まあ、あれだ。

「それでもぶっちゃけ、嫌がらせでしかないからな」

ただしその効果は抜群だったようだが。
蜀の頭脳。そこに負荷をかけ、一戦してこちらを叩こうと思わせるくらいには。
目減りしていく財産。頭のいい奴ほどそれに耐えられるもんじゃない。
勝ち目のあるうちに一発逆転を狙うのは無理のないこと。

いやまあ、俺自身は十年単位で干殺しも覚悟していた。時は味方さ。
ただし漢朝向けの言い訳とあっちの無辜の民の被害者が俺を苛(さいな)むだけである。
風は思わせぶりに、お任せ下さいとか言ってたけどさあ。

そして。

「漢朝の栄光。それを背負う北伐軍。それを率いる征夷大将軍……」

二郎さん?

その、麗羽様の呼びかけに意識を切り替える。俺は征夷大将軍にして怨将軍にして、魔王なのだと。
舞台袖から颯爽と白一色の装束を翻(ひるがえ)して麗羽様の下に向かう。麗羽様が身を包むのは金色の衣装。
その意匠は何進の身に付けていた物を更に洗練させたもの。ただでさえ神々しい麗羽様の光輝がとんでもないことになっている。あえて言おう。天元突破であると!

「紀霊、ここに」

恭しく跪く。

「大将軍として命じます。蜀と名乗る不遜の輩。その討伐を。
 そして漢朝の威光を示すのです。ええ。
 雄々しく、華麗に。
――優雅に!」

そして、漢朝のために命を懸ける皆さんに祝福を――。

ぶわ、と可視化できるようなほどの熱が、波が俺に染み入り、更に通り越して場を染め上げる。麗羽様の言葉。
それが細胞の一つ一つまで染み込むように活力が溢れるのを感じる。
にこり、とほほ笑む麗羽様。その笑みは優雅で、華麗で――俺を雄々しくさせる。まさに勝利の女神(アテナ)の微笑。

すく、と立ち、控える兵達を見る。将たちに向かい合う。
にしし、と猪々子は笑い、くすり、と斗詩は微笑む。
稟ちゃんさんは表情を変えず、風は居眠りだ。凪と流琉は気合い十分。
白蓮は生真面目にうなずき、蒲公英は愛嬌をふりまく。星は飄々としながら気炎万丈。蓮華と穏は思わせぶりな目線をくれて。それらを秋蘭はおかしげに見やる。
そして、兵達の士気は天を衝くほど。こんな時に長口上はいらない。
三尖刀を振りかぶり、地を穿つ。

「賊軍、討つべし!」

賊軍、討つべしと兵達が連呼する。叫ぶ。
その熱を冷まさぬように愛馬の烈風に跨り、軍を発する。つまり。

いざ、出撃、である。

本日ここまですー
かんそうとかくだしあー

いざ鎌倉でもキャバクラでもなく北伐です

タイトル仮案は「出撃」です

いと、をかしな感じでオナシャス

頑張ります

「ふむ。決戦、とな」

蜀との決戦においてメイン軍師たる風。そして稟ちゃんさんが選んだ戦場は南皮の北に広がる平野だ。幽州の南端に広がるそこが防衛ラインというわけである。賊軍を漢朝の版図になんぞ入れるわけにはいかないのである。
いや、幽州だって漢朝の版図ではあるんだけどね。建前というのは必要なんだなって。今更。
そして、見晴らしのいい平地を決戦場に選ぶのは蜀の小細工を防ぐためである。なんだっけ、八門禁鎖とか遁甲とか、そういうの、いいです、お断りです。
だからまあ、比較的こちらが地の利を押さえられるとこで、大軍が正面決戦できる場所というのは限られてくる。そして決戦場に選ばれた平地に名前がないということで官渡ということにした。
まあ、御使いさんがいればこのシチュエーション、食いつかないはずがない。

「十面埋伏とか、割とロマンだよな……」

袁家が曹操にぼろかすにやられたのだ。ただし、こことは違う世界軸で。
彼奴(きゃつ)らが、御使いがそれに乗らないわけがない。決戦の場としては申し分ないだろう。

「馬岱さん。貴女には後方撹乱をお願いしますね~」

埒もないことを考える俺をほっといて風が蒲公英に指示を出す。
蒲公英には五百ほどの騎兵が。いずれも馬家軍の最精鋭だ。
北方最強を謳(うた)い、匈奴を真正面から駆逐していた馬家軍。当主が出奔して賊軍に身を落とした汚名を雪(そそ)がんと馳せ参じたのだ。
これはガチで頼もしいやつである。ほんと頼もしい。

「まーかせて!ここで名誉挽回しないと馬家もやばいしねー」

「だからこそあの韓遂が馬家の最精鋭の動きを黙認したのでしょう。
つまり、我らが不様を晒したならば、韓遂は掌を返すでしょう。
その時に障害になりそうな存在を放逐したとも言えます」

その、稟ちゃんさんの言葉に蒲公英は異を唱える。

「韓遂の叔父様だからそう思うのも無理はないけど……。
多分考えすぎじゃないかな?
 割と普通に応援してくれているんじゃないかなって」

くすくすと笑いながら、蒲公英は俺にしなだれかかる。かわいい。
うむ、役得というやつだな。むしろ肩に手を回して抱き寄せてやろうよ。
いや、そんな可愛い挙動想定していなかったが。

「まあ、任せてよね。
二郎様。少数での浸透突破、後方撹乱は馬家のお家芸なんだよ!」

にしし、と蒲公英は笑う。その笑みにはかつてのような儚さはない。
アスファルトを割いて咲く花のようなしぶとさがそこにはあり。 
だから、言うのだ。

「頼んだ」

「それが聞きたかったんだよ」

にまりと、我が意を得たりとばかりに。
そうして蒲公英は馬家軍を率いて出撃していった。

◆◆◆

「なんとも慌ただしいですねぇ」

くすくすと笑むのは穏。
言葉を継ぐのは蓮華。

「蜀の本拠。任せなさいな」

言葉少なく。
戸惑う俺ににこり、と笑い穏を伴い歩き出す。

「蜀と自称する不逞の輩。
安息の場所なぞないと思い知らせてやりましょうね、ということですよ」

にこり、と笑いながら穏が囁き、発つ。
なるほどなあ、とか思う。
脱力。頼もしいことこの上ないじゃないかって。

そこにとどめがきた。
改めて向かい合う。

「まあ、幽州は私の庭さ。好きなようにやらせてもらうとも」

白蓮である。
誰よりも雄々しく、誰よりも優雅に。
その胸の内を察すると流石に俺も灼熱である。

そして白蓮が瞳に炎を宿して言の葉を浮かべる。

「まあ、ちょっと心細いから夏侯淵を借りるぞ。
いいだろ?」

無論、白蓮の申し出に否やを唱える俺ではない。

そして。だ。

「アニキー、燃えてきたー!」

「もう、文ちゃんってば……」

官渡に据えられる主戦場。そこに挑むのは袁家の武を背負う俺たちで。腕が鳴るというものである。のだが。

「ああ、紀家の当主が陣頭で特攻するとか今回に於いては封印してくださいね」

なん、だと……。

「え、でも総大将の陣頭突撃が紀家の伝統で、それにより士気が……」

「だまらっしゃい!」

ぴしりと稟ちゃんさんは柳眉を逆立てる。

「此度の決戦。蜀の勝利条件。その大きなところは貴方を討ち取ることなのです。それを分からぬわけがないでしょう!」

「そうは言うがな……」

最前線で命を張ってこそ、皆がついてきてくれる。そいつが紀家のやりかた。とーちゃんもそうした。だから俺もそうする。と、決めていたのだが。

「主(あるじ)よ。某(それがし)では足りないかな?」

くす、と笑いながら気炎万丈。
一騎当千趙子龍である。

「や、星が足りないなんてあるはずないし」

「では、任せてもらいたい。
 きっと某(それがし)はそのために武を磨いてきたのだからして。
 部下の晴れ舞台、邪魔はしないだろう?」

「おうよ。そこまで言われたならば、引っ込んどくよ。だからさ」

熱く燃える星を軽く抱きしめて、突端の囀りを愛してから、笑う。
にこやかに送り出す。死地へと。

「天下無双にしてやるって、約束したよな。だから、みっともなくとも、死ぬな。
 生きてたら色々何とかなる。だから、死ぬなよ」

きゅ、と星が俺の耳をつまみ、握り、捻って――痛い!痛い!

「主よ。そうじゃない。そうではない。
 命じればいいのだ。勇ましく、な。
 ――勝ってこい、とな」

にまり、と笑う星。それでも。

「知るかよ。星に勝てとか、蛇足にもほどがあるだろうが。
 勝つのは俺たちは勝つさ。きっとね。
 だから、死ぬな、と俺は言う。
 頼むから、死んでくれるなよ。どんなにみっともなくてもいい」

ぼすり、と俺の下腹に拳をねじ込んで星がにまりと笑う。

「主よ、それでは足りんよ。某(それがし)はこの中華で最強を、至強の座を勝ち取ると誓ったであろう。
 それに、そんなに張りつめているのは主らしくないぞ? 
 もっとゆるーく、無責任に振舞ったらいいのだ。
 なに、下手の考え休むに似たりとはよく言ったもの。考えるのは稟と風に任せればよい」

そして、槍を振るうのは自分の仕事だ。
趙雲はにやり、と笑う。不敵で無敵。それを証明するのだ。

――そして、戦端は開かれる。
遭遇戦、である。

本日個コマです
かんそうとかくだしあー

頑張っていきたいです
どんどこどこどこ

乙でしたー
>>167
>>勝つのは俺たちは勝つさ。きっとね。 大事な事だから2回言いました?
○勝つのは俺たちさ。きっとね。    もしくは【俺たちは勝つさ。きっとね。】2回言うなら【勝つさ、俺たちは勝つ。きっとね。】とかどうでしょう
後は 某(それがし)の2回目以降の読み仮名は無くても良いかな、と思いますね

>>つまり、我らが不様を晒したならば、韓遂は掌を返すでしょう。 やりそう。厄介ファンな顔して解釈違いですって言いながらやりそう
それぞれがそれぞれの最善に向けて動いてますね、それでも普通なら戦略的最善の違いを突いて伏龍鳳雛が罅を入れてくるんだろうけど
とは言えどいつもこいつもちょっとやそっとの揺さぶりでどうこうなるほど頭が緩くないからそれほど気にかけなくても大丈夫だろう…出奔した人たち?そうねえ
ところでふと思ったんだけどさ、二郎ちゃんって子供いないの?やっぱりツンぼてさんが最も早く孕む因果を持ってるから逆説的に他の子は孕まないんだろうか
それとも女性陣に卑しい子がいなくて律義に皆しっかり今度産む的避妊をしてるんだろうか

>>169
赤ペン先生ありがとうございます!

> やりそう。厄介ファンな顔して解釈違いですって言いながらやりそう
超めんどくさいですね韓遂。どう考えてもめんどくさい。これで実力あるのがほんとめんどくさい。

>それぞれがそれぞれの最善に向けて動いてますね、それでも普通なら戦略的最善の違いを突いて伏龍鳳雛が罅を入れてくるんだろうけど
凡将伝での伏龍鳳雛は経験値を与えてもらえてないので・・・

>ところでふと思ったんだけどさ、二郎ちゃんって子供いないの?やっぱりツンぼてさんが最も早く孕む因果を持ってるから逆説的に他の子は孕まないんだろうか
ネタバレになるのですが、完結までは子どもができない設定をしております
いや、実はな設定もあるんですが、正直鬱展開の情報なのでカットカット

お子様情報は後日談ないしエピローグでの言及予定でございます

安倍さんへのデジタル献花の期間が九月末まで延長されたそうです
クッソみたいな奴らはともかく、安倍さんへの弔意を示す方は是非
ttps://offering-flower.com/bgm?path=%2F

作品は鋭意編集中です
多分土曜にはできますと思います

遅くなりましたがやります

「遭遇戦」

さて、馬岱である。
彼女は自分のことを強運の持ち主だと信じている。いや、確信していると言った方がいいであろうか。
驚異的な速度で進軍できているのは馬家軍でも最精鋭の兵と馬が揃ってのこと。自分の実力だけではないとわきまえている。
そして、本来ならば四方八方に斥候を放ち、発見した敵。それに再集結し、機動力で翻弄するのが定石なのだが。

「わー、これどうしよっかなー」

出くわしてしまった、という表現が正しいであろう。目指す獲物を見つけた幸運に歓喜するしかないな、と馬岱は苦笑する。
何せ、所在をどうやって掴もうかと思っていた存在が目の前に居るのだ。つまりは兵站、補給を担う部隊である。ただし。

張の牙門旗――言うまでもないが張飛のことだ――と無地の黒旗、だ。

「張飛と黒山賊とか、ちょっとこれはないかなー」

こちらは五百。対して、あちらは万を超す大軍である。いくら補給が大事と言ってもこれはないだろう。
そう思いながらも馬岱は冷静に見極める。張飛の指揮下の兵は精々千程度。残りは黒山賊と見繕う。
真正面から挑めば瞬殺されてしまうであろう。果たしてこの絶望的な兵力の差から何かを為し得ることができる将帥がいるのであろうか。
いるのである。

ここにいるぞ、とばかりに馬岱はぺろりと唇を湿らせる。
そして選んだのは舌戦。
真正面から寡兵で相対する。

「ああ、誰かと思えば……。誰だっけ?おっぱいばいんばいーんな人たちに囲まれて埋没してたよねー。
正直可哀想でならなかったなー。これが格差か!って感じ?
 まあ、しょうがないよねー。妥当だよねー。
つるぺたで、女らしさなんて欠片もないもんねー」

馴れ馴れしく、張飛に呼びかける。知らない仲ではない。馬家軍と劉備一行はそれなりの期間、行動を共にしていたのだからして。
そう、知らない仲ではない。
大好きな、馬家の当主として盛り立てようと思っていた従姉が籠絡されてしまうほどには関係があったのだ。
だから馬岱は圧倒的な兵力差にも怯まない。
それは率いる兵も同じこと。馬岱の一挙手一投足に応じるために集中すれども、そこに怯えなぞない。
静かに昂ぶり、それを漏らさず控える。

「な、うるさいのだ!お兄ちゃんは鈴々を可愛いって言ってくれたのだ!」

「またまたー。強がらなくていいんだよ?
つるぺたなおこちゃまだもんね。背伸びしてもしょうがないけど、戦わなきゃ。現実と!」

にしし、と煽る。

「鈴々は嘘なんてついてないのだ!お兄ちゃんは鈴々を可愛いって言ってくれたのだ!
いくら翠の従妹でも許さないのだ!」

「おお怖い怖い。でもねー。できもしないことを言っちゃうの、子供だなって思うんだー。
 いいよ、知らない仲じゃないからね、見逃してあげてもいいよ?その、御大層に守ってる物資を破棄するならね!」

にし、と笑う馬岱に張飛は激昂する。

「ふざけると痛い目を見ることになるのだ!どう見てもそっちのが劣勢なのだ!
 目にもの見せてやるのだ!」

「そうだね、やっちまいな。安心おし。ここの物資はきちんとあたしたちが届けてやるさ。
 張飛殿はさくっと本懐を遂げればいいさね」

ここまで無言であった張燕がニヤリ、と笑いながら煽る。

「ここまで虚仮にされて退いたらもう、負けたも同然さね。退けないあんたの矜持は分かるよ。だから、思い知らせてやんなよ」

我が意を得たとばかりに張飛は頷き。

「ええと、吐いた唾を……。
 にゃ!とにかく、けちょんけちょんにしてやるのだ!」

弾丸の如く張飛は吶喊する。手には蛇矛を振り上げて。

「わー、逃げろー」

言った時には既に戦場を離脱する勢いである。ただし、挑発しながら。

「こっこまでおいでー」

あっかんべーしながらお尻をぺちぺちと叩いて張飛を挑発する。馬上で。

「ば、かにするなあ!なのだ!」

ギュン!と張飛の駆ける速度が急上昇する。だが、それも馬岱の想定内。

「はは!その大層な矛、重そうだよねー。投げ捨てたらたんぽぽに追いつくんじゃない?
 ねえ、将帥としてありながら自分も兵卒も憔悴してるこの状況、どんな気持ち?どんな気持ち?
 ほらほら、単騎特攻はいいけどもっと視野を広くしないと愛しのご主人様は失望するんじゃないかなー。むしろもう、失望して貴女のことなんかどうでもいいとか思ってるかもねー」

「にゃー!
おにいちゃんはそんなこと言わないのだ!ぜったい許さないのだ!」

その殺意を馬岱はことごとく躱し、翻弄する。
ただの一度も干戈を交えず、逃げ回り、逃さない。
実に三日という期間、張飛を挑発して嘲笑ったのだ。

そして、張飛は肝心の決戦に参戦叶わなかったのである。

◆◆◆

更に、蜀陣営には衝撃が走る。
帰参し、無事に物資を届けた張燕はにこやかに告げる。
そこは蜀陣営の物資集積場。張燕にしても初めて訪れる重要拠点である。
本来ならばここまでの誘導は張飛単独で当たるはずであった。

「ああ、張飛殿は野盗を追ってったよ。なに、治安維持を意識する。大したもんさね」

ニヤリと張燕は笑い、ほくそ笑む。

「まあ、火のないところに煙は立たぬ、ってね。ほら、煙がとんでもないことになってるよ」

もくもく、と物資の貯蔵庫から昇る黒雲に出迎えた諸葛亮は瞠目する。その間隙を逃さぬ張燕ではない。

「もらった!」

諸葛亮に放たれた横薙ぎの一撃を関羽が辛うじて防ぐ。

「貴様ぁ!」

「ちい!仕留めそこなったか!
だがね!あたしゃね、故あらば、寝返るのさ!」

張燕は懐から包みを取り出し、投擲する。赤黒い塊が空間を支配して。

「く、小癪な!」

「はは!そこに突っ込まないとは恐れ入った!
赤霞の術、ってことさね!」

その実体は辛子と胡椒の粉末なのだが、その影響は大きい。その影響下であれば関羽だとしても討ち取れると算段していたのだが。

「まあ、そこまで猪でもないか」

人知れず張燕は苦笑する。だが、重大なのはそこではない。
焼き払われた食糧をはじめとした膨大な物資。これにより蜀陣営は短期決戦を強いられることになるのである。

「さて、ここから先は風まかせ、さね」

追いすがる兵を鼻歌交じりに翻弄し、義理は果たしたとばかりに張燕は笑う。

そして彼女は自分の賭けた男の勝利を確信していたのである。

「なにせ、賭け事は胴元に限るらしいからねぇ」

……彼女は胴元が賭場に介入したときの惨状をこれ以上になく知っていたのだから。

本日ここまですー
かんそうとかくだしあー

ギアを上げていきたい
※激務がちょっと片付いたす

Bでしょ
ビブラートが違う

馬岱と張飛のそれは完全に偶然がもたらした遭遇戦であった。
対してこれは必然。

公孫賛は淡々と陣形を確認する。
だが内心は、感情は、燃焼は最高潮にある。

「そう、ここしかないよな!」

幽州の牧としてあらゆる地形を把握している公孫賛である。
洛陽に至る道についても把握しているのだ。

「残念だったな!ここは通行止めなのさ」

応じるのは蜀騎兵の主。馬超である。

「は、白い馬を並べてご満悦の田舎者!騎兵のなんたるかを教えてやろうか!」
「ぁわ……翠さん、白馬義従は伊達ではありません。そして公孫賛があのような言。
何かあります」

補佐するのは鳳統である。
馬超の、些か短絡的な行動を補佐するための一手。そして馬超率いる軍勢の重要さを示す一手でもある。

その様子を見据えて公孫賛はにまり、と笑う。

「ああ、誰かと思ったら……ええと、ええと。本当に誰だっけ?
 騎兵を率いて世に名が知れているのは、神速と異名がある張遼くらいだもんな。
 まあ、有象無象相手ならば楽ができるってもんさ!これはついてる!」

「ふざけるな!中華最強の騎兵は馬家だ!
どっかの田舎者が何をいうのか!」

「ほう?
なるほどなるほど。頭が悪い方の馬家の息女であったか。
 これは失笑ものだな。
 草葉の陰で馬騰殿も泣いているだろうよ!
貴様のような低能が馬家の跡継ぎとか冗談にもほどがある!
 色に狂って漢朝に矛を向けるなぞな!
 程度が、知れるというもの……。
ああ、かつて錦馬超などと持てはやされてれていた色狂いよ。
貴様に錦という二つ名はもったいない。
私から失、の字を更に与えよう」

「は?何を言っているんだお前は」

「なに、簡単さ。失禁馬超ということよ。
聞いたぞ、未だに夜尿症(おねしょ)が治まらないらしいじゃないか!
 いかにも幼稚くさい貴様にお似合いだと思わんか」

かぁ、と馬超の顔に朱が差す。
馬超のその様子を見て。
公孫賛は、はっはは!声高らかに笑う。
穏健、良識の人と評される公孫賛であるが。
その気になればいくらでもこのような口は叩けるのだ。

「まあ、騎兵最強とか言うだけ言えばいいのさ。
 色に狂った失禁馬超!」

「吐いた唾、後悔しろおおおおおおおお!」

熱、熱く。馬超は突撃する。鳳統も制御できないくらいのその熱量。

「貫けええええ!」

馬超の指揮官先頭。それに引きずられるように従う騎兵たち。
待ち構える公孫賛の陣をあっさりと割る。まっぷたつに。そして騎兵の弱点である背後に襲い掛かろうとする。

「なかなか、やるじゃないか!」

公孫賛は、ニヤリと笑う。中央突破、背面展開。既視感がある。なるほど。受けると、こういう感じだったのか。
それは韓浩との模擬戦で幾度も試されたのだ。そして韓浩はさらりと受け流してくれたものだ。そして!

「喰らい付けぇ!」

中央突破しつつある軍を背後から襲う。騎兵の弱点は背後にあるのだ。突撃する軍の後背を襲う。

「なに!」

馬超からすれば思いもよらない事態。そんな、非常識な!
慌てる馬超に構わず鳳統は指示を飛ばす。これ故に自分は馬超に随行しているのだ。
 乾坤一擲の一撃。それを確実なものにするために。必死に!

「もっと追ってください!」

鳳統の指示は簡にして単である。陣を追うその背を追うのだ。
結果、ぐるりと円を描くような陣になる。それは公孫賛にとってはいつの日かの再現。

「なるほど、やはりこうなるか!」

ちい、と舌打ちする。このままでは千日手。
かつてはそうして引き分けていた。だが。

「速い方が勝つ!分かり易いな!」

騎兵の尻をごりごりと押す馬超に公孫賛は苦笑する。
そのままであればじりじりと馬超率いる軍が勝ったかもしれない。だが、何のために膠着状態を作り出しているのか、という話である。
そして現状に違和感を覚え、打開すべく献策しようと鳳統が口を開こうとする。

それを阻むのは、銀の閃光。

「あ……」

眉間、喉、胸。三条の光が鳳統を貫く。
一矢一殺。それの三乗。
その智謀の真価を発揮することなく、鳳統はその命を散らす。胸に秘めた幾百幾千、或いは幾万の策。それは遂に発揮されることなく霧散する。
そして、そのことにより、其処の地名は後世、落鳳破、と名付けられることになる。

◆◆◆

「他愛無いものだ……」

とは言え、夏侯淵はそれでも果たした任務の大きさを認識している。ただ、それでも将帥としての力量を競ってみたかったというのもまた、偽りのない本音ではある。
無論、此度の指揮官も、本当の主もそのような感傷を認めないであろうが。

「それもまたよし」

夏侯淵は狙撃箇所であった崖の上から華麗に身を翻し、離脱する。
些か回り道をして、なんとも言えない拾い物をするのはまた別の話である。

そして、馬超は混乱の極みにあった。

「な、雛理?」

崩れ落ちた彼女に馬上で茫然自失してしまう。それを見逃す公孫賛ではない。

「今だ!放てよ!」

白馬義従。その恐るべき真髄は、匈奴の技術である騎射を習得していることである。
容赦のない矢雨、或いは矢嵐が降り注ぎ、馬超率いる騎兵はその数をすり減らしていく。

「ひ、退け!」

どうすればいい。どうするべきか。その判断を預けていた鳳統を喪い、馬超は戦場を離脱する。その代償は大きい。実にその兵は本陣に帰参するときには半減したという。

そして、これにより、この時代の騎兵最強は公孫賛率いる白馬義従。それが定説となるのである。

本日ここまです
かんそうとかくだしあー

題名はなんだろな
のるかそるか
もしくは

白馬義従、その真実 とかか

乙したー
一気に更新来てる!!

未熟な蜀軍を無情にすり潰して行く感じが、エゲツナイですなぁ
なまじ数はいる分、徹底的にすり潰さないといけないってのは分かるんだけどね・・・

タイトル案は「汚れた錦、堕ちる雛」で

乙でしたー
>>175
>>我が意を得たとばかりに張飛は頷き。  意味は通じるんですが
○我が意を得たりとばかりに張飛は頷き。 慣用句としてはこうですね
>>176
>>ニヤリと張燕は笑い、ほくそ笑む。 【ほくそ笑む】って一人で悦に入る感じであって目の前の相手を笑う感じじゃないらしいので
○ニヤリと張燕は笑みを深める。   もしくは【張燕は嘲る様に口元を歪める。】とかどうでしょう(まあ張飛の事を笑ってるならほくそ笑むでも良さそうですが)
>>その間隙を逃さぬ張燕ではない。 恐ろしく少ない間隙…俺じゃなきゃ見逃しちゃうね(間隙(隙)を逃さない(外さない)張燕ではない)だと【隙を外す張燕】になっちゃいます
○その間隙を突かぬ張燕ではない。 慣用句としては【間隙を突く】なのでこれが良いと思います
>>赤黒い塊が空間を支配して。  これだと大きな一個の何かのように読めるので
○赤黒い粉末が空間を支配して。 煙幕と言うか煙玉みたいな感じかな?

>>お兄ちゃんは鈴々を可愛いって言ってくれたのだ! でもそれって妹とか子供に対するものですよね?…女性として綺麗だって言われたことありますか?
(なお言われてたらそれはそれで一刀君にうわぁ…となる二段構え《私の性的嗜好?…背徳感はスパイスとして素晴らしいよね
>>あたしゃね、故あらば、寝返るのさ! 故(蜀を機を見て裏切れば袁家に恩を売れるから)あらば袁家を裏切り蜀に付き、故(ここで裏切れば袁家の覚えめでたいから)あらば蜀を裏切る
はじめっから(尻尾切されたから)黒山賊のトップを裏切り、(袁家を強くするためのダシとして泳いでただけ)十常待を裏切り、(言うこと聞かずに仁義を通さない)部下を袁家に売って勢力拡大してきた女だ、面構えが違う
というか誰も信じねーよな、この勢力が裏で手を組んでるとか…だって怨将軍の名前を売るのに最高の題材だぜ?そう呼ばれるようになったあの苦い戦い

転載を天才してみますね

ロリ軍師のいいとこ書き出してみよーっ!

●一度これと決めたら主にはとことん尽くしますっ!敵からの勧誘なんて一蹴なのです!
●主が迷いなく己の道を突き進めるように道を整えておくのがNo.2のお仕事ですっ!
●主が一番でないと駄目なのです!そうです夢はでっかく!
●どんな逆境にも挫けず挑みかかります!泣きません、勝つまでは!
●中華の大半を敵に回しても、袁家のような数は暴力がモットーな敵を相手にしても手痛いダメージを与えるほどの軍の運営、補給はお任せくださいっ!そうです私は優秀なのですっ!
●先々まで見通して、後々のこともちゃんと考案しております!ご安心ください、何も心配はいらないのです。
●嫌なことも苦しいことも汚いことも知らないまま笑っていてくださればよいのです。全てこの私にお任せを。主の笑顔こそが私の幸せですっ!

>>184
どもです!

>未熟な蜀軍を無情にすり潰して行く感じが、エゲツナイですなぁ
正直書いても辛い感がないとは言わないですw

>タイトル案は「汚れた錦、堕ちる雛」で
これは珠玉
暫定案ですありがとうございます!

>>185
赤ペン先生ありがとうございます!

>故(蜀を機を見て裏切れば袁家に恩を売れるから)あらば袁家を裏切り蜀に付き、
>故(ここで裏切れば袁家の覚えめでたいから)あらば蜀を裏切る
>はじめっから(尻尾切されたから)黒山賊のトップを裏切り、
>(袁家を強くするためのダシとして泳いでただけ)十常待を裏切り、
>(言うこと聞かずに仁義を通さない)部下を袁家に売って勢力拡大してきた女だ、面構えが違う
解釈の一致というのはこういうことなのだなと震える震えました
そうだよここが書いてて楽しい絶頂感の一つなんですよ

>というか誰も信じねーよな、この勢力が裏で手を組んでるとか…だって怨将軍の名前を売るのに最高の題材だぜ?そう呼ばれるようになったあの苦い戦い
これです
ほんとこれです
NHKの番組で軽いコメンテーターが口にして
「それはない」
と重鎮が否定するくらい、ありえないですねw

コロナ罹患しました
比較的軽症

どもです。
軽症とはいいながら、咽が痛くて水すら飲むのに七転八倒しております
いや、医療では軽症だろうなという感ではあります
気管支に溜まる痰を30分に一度咳き込んで排出してますが
出血して血痰状態です
二時間くらい寝たら痰で溺れそうになりました
息吸ったらコポポポポって音がして空気が肺にいかないんですよ
流石に目覚めてたくさん痰を排出しました
ご飯はお粥を気合いで嚥下してます
七転八倒しながらですが・・・
今もひたすら咽が痛いですね

味覚や嗅覚があるからまだマシと思ってます

そして、酸欠になるのは咳で呼吸できないだけじゃなく
溜まった痰で肺に空気が行かないのだなと理解しました
これは確かに高齢者はやっばい

クソが

失礼しました
何に腹を立てていたかも忘れておりマシた
多分闘病中になんかあったのだと思います

ちまちま書いております
中々難産です

その解釈は斬新すぎるんよw

つまり、どういうことだってばよ?

いや、はよ続き書けということですよね分かります分かっております。
筋は出来たので後は出力だけです

フロイトなんかには負けない
※頑張ってます

っやんのか夫らぁ

5年も使ってないのにpcがおかしくなってしもうた…
バッテリーが壊れたらしく【0%使用可能です(電源に接続)】とかなっとる

>>211
こわ・・・
常時電源接続ならバッテリー交換でワンチャンある・・・?
むしろ買い換え?

一ノ瀬もそろそろPC買い換えたいんですが
色々と引き継ぎがめんどくさいんですよね・・・

ちょっとほんと最近激務で書き溜めがすすんでないです
早く毎日がエブリデイになりたい

コロナの後遺症も割としんどいですね・・・
味覚嗅覚は無事ですが咳が止まらないのと咳でアバラやってます
噂には聞いていたがこれはきつい・・・

コンセント繋いでたら動くんよ
多分抜いたら切れる。ランプもつかずにプッツンする…この前シャットダウンしてコンセント抜いて移動してから起動しようとしたらシャットダウンし過ぎです2時間お待ちください。みたいに表示されたし

コロナのワクチンじゃなくて罹患したんです?>>後遺症…というかアバラやったのはきつそう、コルセット巻かなきゃ

>>215
罹患して死にかけてました
割と本当に、死ぬ時はこんな感じかーってw
闘病記でも書こうかな感あります

後遺症も割とありましたしね・・・


どういうことだってばよ

あけましておめでとうございます!
本年はきっちり完結させます

明けましておめでとうございます
本年も宜しくお願いいたします

ご無沙汰しております
もうちょっとでラフぐらいは上げられそうなのですが、悩みが一つ
うさ耳をつけるかどうか
私的にはそこまでやると意味もないのにくどい気がするのですww

あけましておめでとうございます。
三が日くらいはのんびり広い心で過ごしたい

>>226
本年もよろしくお願いします。
せっかくなのでウサミミは盛ってもいいのかなって思いますw

>>227
のんびりまったり行きましょうw
今年はお酒を減らしたい・・・

色なしだと誰だかわからないのでちょろっと加工したらもっとわからなくなった件
と言うことで一応線画も上げておきます

加工したやつ
https://dotup.org/uploda/dotup.org2920133.png.html
p:muscle

線画
https://dotup.org/uploda/dotup.org2920134.png.html
p:武力95

一応美羽様のつもりなんだけどなんだろうこのペガサス流星拳ww
武力はカンストまで育てた場合の妄想パラメータがそうなったのでこのような発想になってしまいました(汗

「指揮官先頭、それこそが紀家軍の強さだと聞いていたのだけど?」

天幕の中でそんなことを華琳が言ってくる。
いやあ、確かに一理ある、という以上に教訓がね。
確かにあるんだよね。だが今はそれを語る時ではない。
つまり煽りに乗るときではないと断じる。
多分煽りに乗ったら乗ったで華琳は不機嫌になることは確実であるからして。

「そりゃ伝聞でご苦労様って感じだな。
 伝聞を有効で参考にしたくて、実践したいなら止めはせんけど」

ただし、相対するのは呂布である。
あの、恋であるのだ。
正直、やってられんわ。クソゲーだわ。

「あら、私が聞きたかったのは紀家軍の強さの秘訣よ?
 二郎に今から、指揮官先頭してほしいってわけじゃないのよ?」

くすくすと、おかしそうに笑ってこんちくしょう!

「やれるもんならやってみろってか?
 恋相手に指揮官先頭とか、陳宮あたりは大喜びするだろうよな」

俺も流石に、そりゃキレるよそんなのね!。

実際、恋とガチでの殺し合いすることになったら、割と大変である。前提の無理を置いておいてね。
なにせ、真正面からやり合って勝てる目が見えないしね。一応、というか手合わせして分かったよ。一応というか、持てる全ての手札使って頑張って鎧袖一触とはあのことさ。
くそう。
くそう。あそこまで圧倒されるとは思わなかった。いやほんと。
閑話休題(それはともかく)。

恋とまともにやりあって勝てるわけがない、ってね。少なくとも俺は思うのだよ。
多分それを理解した上であれこれ煽ってくる華琳であるのだろうなあ・・・。
何がしたいのやら。いや、あれこれ実務については相当伝授?押しつけたとも言う?したのだからして。

「実際、反董卓連合の時とやってることは変わらないわよね。
 最大戦力である呂布の封じ込めが有効かどうかという点を除いては、ね」
「流石だな華琳。
そこに気付くとはやはり天才か・・・。
まあ、そうだな。
 稟ちゃんさんに言われるまでもなく、やられて困るのは恋が一人一殺を徹底することさ。
 あの時は麗羽様が標的だった。だからこそ、戦闘に関しては日の出日の入りの暗黙の了解を遵守したわけだ。
 だが今回はそうじゃない。
 今回の標的は多分俺で、前回みたいに戦闘の時刻や場所についてはあちらに主導権があるのさ」

俺の言葉に華琳は苦笑する。

「分かっているのね。だからこそ覚悟を決めているのかしらね。
 そして護衛を侍らせているのね」

華琳の指摘はある意味正鵠を射ている。
なにせ、流琉と凪が控えているからな。
 それとも含みがあるのだろうか。

「まあ、華琳の出る幕はないだろうよ。
 流石に相手が恋だ。
 万全と思いたいがどうなるかは分かったもんじゃない」

苦笑ひとつ。

「まあ、そうね。個人の武で戦局を変える。
 万夫不当という武の極みを甘く見るつもりはないわ。
 その上で、見させてもらうわよ、人の武の極みというやつを」

くすり、と笑む華琳。
そして俺も華琳もこの場に恋がやってくることを疑っていない。
いかに厳戒態勢を整えても、所詮は人のやることである。
本気で隠密と化した恋を察知できるわけもない。

前回は董卓軍の統率のため、そして賈駆の…詠ちゃんの統率あってこそだったがね。
こちらがやられて困ることをあえてやらないわけがない。

これについてはもう、どうしようもない。
大軍であるのだ。
僅か一人の侵入についてどうかしようとすることが無益であるのだ。

だから備えている。
備えているんだよ。
備えているんだけどね!正直不安さ。

「ご安心ください、二郎さま。
 我らの身命を賭して守護(まも)りますとも」

凪の言葉に流琉も深く頷く。
とは言え、な。

いっそ今のうちに恋が襲撃してくれたらば、とも思う。
なにせ、確定していないだけに、戦場の勝利をつかむべく。

「一騎当千、超子龍は戦場にあるものね」

そういうことなのよな。

くすり、と笑う華琳。
いざとなれば、と愛用の武具を手元に引き寄せて勝利を疑わない。

「慢心、環境の違い、か…」

「何を遠い目してるのよ。私だって武の心得がないわけじゃないのよ。
 それが例え呂布であっても、ね」

いや実際華琳は強いよ。
愛鎌の絶を手にしてなんか浮かんだりビーム出したりできるものね。
だが、それでも流石に恋相手ではね…。

一旦ここまです
かんそうとかくだしあー

乙でしたー
>>231
>>伝聞を有効で参考にしたくて、実践したいなら止めはせんけど」 ちょっと違和感が
○伝聞が有効で参考にしたくて、実践したいなら止めはせんけど」 伝聞(の内容)が有効で とカッコつけると分かりやすいかな?
>>恋相手に指揮官先頭とか、陳宮あたりは大喜びするだろうよな」 喋り言葉としてはアリですが
○恋相手に指揮官先頭とか、陳宮あたりは大喜びするだろうよ」  もしくは【大喜びするだろうよ】の方が一般的ですね
>>俺も流石に、そりゃキレるよそんなのね!。 どっちかな?
○俺も流石に、そりゃキレるよそんなのね!  【そんなのね。】の方かな?
>>一応、というか手合わせして分かったよ。一応というか、持てる全ての手札使って頑張って鎧袖一触とはあのことさ。 【というか】が多いので
○一応、手合わせしたから分かるよ。一応というか、持てる全ての手札使って頑張って鎧袖一触とはあのことさ。 【手合わせして分かった】だと直近っぽいのでちょっと変更
>>多分それを理解した上であれこれ煽ってくる華琳であるのだろうなあ・・・。 細かいとこですが
○多分それを理解した上であれこれ煽ってくる華琳であるのだろうなあ…。   3点リーダーに
>>いや、あれこれ実務については相当伝授?押しつけたとも言う?したのだからして。  ここだけ半角にしてるのはミスかな?
○いや、あれこれ実務については相当伝授?押しつけたとも言う?したのだからして。 もしくは【伝授(押しつけたとも言う)】の方が良いかも
>>そこに気付くとはやはり天才か・・・。 畜生が言ってそう(言ってない)
○そこに気付くとはやはり天才か…。   返すのが不可能な必殺技使ってきそう
>>「まあ、華琳の出る幕はないだろうよ。
 流石に相手が恋だ。
 万全と思いたいがどうなるかは分かったもんじゃない」 この【お前がいなくても大丈夫だ】、【相手は恋】、【どうなるかは分からん】って文章としておかしくないです?
○「まあ、華琳の出る幕はないだろうが。
 流石に相手が恋だ。
 万全と思いたいがどうなるかは分かったもんじゃない」 大丈夫だと思うけど、どうなるかは分からんって締めるか
○「まあ、華琳の出る幕はないだろうよ。
 流石に恋が相手とはいえだ。
 どうなるかは分かったもんじゃないが人事は尽くしたんだしな」 いや、これこそ慢心してる感じだからこっちは無いか?

戦術;呂布はルール違反っすよね!?とか言いたくなる。守護らねばならぬって超実戦柔術…そういや二郎からそれっぽいの習ってたか
それにしても天幕の中で鎌は振るいづらいのでは?呂布単騎攻めされたら味方が邪魔になって役立たずになりそうな

乙したー
あけましておめでとうございます
完結まで見守らせて頂きます

戦術:呂布は実質戦術核レベルだから・・・
止めるにゃもう3人位欲しくない?

>>229
どもです!
大変ありがとうございます!
マッスルってそういう・・・w

とっても嬉しいです本当にありがとうございます!


>>234
赤ペン先生ありがとうございます!
今年もよろしくお願いします。

>戦術;呂布はルール違反っすよね!?とか言いたくなる。守護らねばならぬって超実戦柔術…そういや二郎からそれっぽいの習ってたか
どうあがいても戦術呂布は三国志にて最強よ・・・
なので孔明がいる以上最適解が選ばれるのは確定的に明らか・・・

>それにしても天幕の中で鎌は振るいづらいのでは?呂布単騎攻めされたら味方が邪魔になって役立たずになりそうな
多分、天幕の支柱を破壊してどさくさで逃げるんじゃないかなって
無論、一人で

>>235
どもです!

>あけましておめでとうございます
>完結まで見守らせて頂きます
あけましておめでとうございます!
流石にゴールデンウィークまでには完結するはず
いえ、本当は年末年始で完結させるつもりだったんですがね
それもこれもコロナって奴が悪いんだ
※割と本当に後遺症がひどかったす

>止めるにゃもう3人位欲しくない?
欲しいけど、いてもあんま変わらないなという説もありますw

コロナがまた流行ってきております
皆様、医療用語的には軽症は我々が想定する軽症ではありません
ご自愛ください

乙です
呂布といえども人間なので謀略が間に合ってればワンチャンとも思うのです
とはいえあの華琳がこの時点でまだ見極めていない程武力100の頂はすごいんだなと

ところでカンスト美羽様のパラはこのように想定しています
統率78 武力95 知力72 政治61 魅力95
サマルトリアのコナン程じゃないけれど晩成型なので成長しきる前に物語が終わっているというイメージ

ロゴに使おうと思っていたフォントがなんでかDLできなかった(泣

>>237
どもです!

>呂布といえども人間なので謀略が間に合ってればワンチャンとも思うのです
まあ、それはおいおい、ね・・・

>とはいえあの華琳がこの時点でまだ見極めていない程武力100の頂はすごいんだなと
神の視点でもないと人智を越えていますということで一つ

>ところでカンスト美羽様のパラはこのように想定しています
>統率78 武力95 知力72 政治61 魅力95
微妙にそれっぽいw

>サマルトリアのコナン程じゃないけれど晩成型なので成長しきる前に物語が終わっているというイメージ
コナンサーガ履修せねばいかんなと思っております
映画しか見てない

つくづく戦術呂布はレギュレーション違反だと思うのよね
恋姫時空ではなおのこと

物理はやめようね
ナニカを見ながら

よし、できた
やっとできた

ので明日頑張るぞいっと

ワクチン4回目が以外とシンドイ

シンドイ
38度が永続的ラッシュ的なシンドイ
寝れない助けて

回復しました
いやあ、ワクチンは強敵でしたね
いやまじで・・・

今日こそ頑張りたい

手直し&模索中
一番やらんといかんところだからね
ねるねるねるね

狙いは紀霊の首。
そう聞かされた時に陳宮は首を傾げたものである。
さて、紀霊の首を取ったからと言って事態はそんなに好転するものであろうかと。

「確かに手負いの袁家は激昂するでしょう。ですが。それを隙と見なす勢力が多々あります」

例えば曹家。潜在的に曹操は袁紹に劣等感を抱いている。生まれた家、世評。
そうだろうか。

例えば孫家。所詮乱世の徒花。紀霊と個人的な関係と武力を背景にのし上がった成り上がり。後ろ盾の紀霊なくば没落するのみ。であれば後宮に入り込んだ孫尚香が活きる。むしろ袁家は邪魔になるのだ。
そうだろうか。

他にも、意外なほどに紀霊という人物が盤上から無くなれば切れる繋がりというのは多いらしい。その諸葛亮の指摘に陳宮はなるほど、とは思う。
確かに窮鼠たる蜀に残された乾坤一擲はこれしかないであろうと思えるほどに。
しかし、結論ありきではないかという一抹の危惧がある。
負け戦の匂い。
それを陳宮は骨身に染みて知っている。

「正面……愛紗さんと鈴々さんの双璧で戦線を支え、決戦は匈奴の騎兵による本陣奇襲が骨子です。当然その担い手は恋さんと翠さんです。翠さんには雛里ちゃんを補佐として。
 そして恋さんには当然……?」

「当たり前なのですぞ!恋殿の補佐こそは、ねねのお役目!
誰に譲れるものではないのですぞ!」

とは言え、だ。咄嗟に売り言葉に買い言葉。虚勢を張ってしまったが……。

「ですが、諸葛亮殿にその意志あるならば、ねねは納得するのですぞ……」

悄然とした陳宮。傍観していた北郷一刀が戸惑うほどに。

「あ、あれ?恋の相棒は自分だってここは怪気炎をあげるとこじゃないの?」

その言葉に更に陳宮は沈み込む。

「ええ、この際だから言っておきましょう。ねねは確かに恋殿の補佐として全力を尽くしております。ですが、とても恋殿の援けになっているとは言えないのですぞ……」

むしろ足枷になっている、と陳宮は痛感している。
変幻自在、とい言葉では言い表せない、それほどの野生の本能。その呂布の動き。それに騎兵の機動性を持ってどうにかこうにか軍として辻褄を合わせているのみ。

「恋殿の動きは正に天衣無縫。
 そこに後付けで用兵の理を付け加え、戦場を整えることしか、ねねにはできないのですぞ……。
 笑えばいいのですぞ。あえて言いましょう。恋殿に軍師は不要!もっと言えば率いる軍も兵も不要!ただ一人で無敵!それが恋殿……」

双眸から涙を溢れさせ、それでも陳宮は胸を張る。呂布の孤独。それを集団に、群れに馴染ませることのできるのは自分だけなのだ、と。
そして、その矜持と、呂布のためにならば身を引くというのは矛盾しない。
……陳宮は正規の教育を受けたわけではない。蝗という天災によって行き場を失くした、どこにでもいる浮浪児でしかなかった。それが飢え死にする寸前に呂布に拾われたのである。
だから、陳宮は孫子なんて実は知らない。兵法なんて学んだこともない。ただ、呂布が動きやすいように軍を動かしていただけなのである。
――そして馬騰や韓遂という傑出した騎兵の指揮官、賈駆という変幻自在の軍師と触れ合い、常に最前線を転戦。匈奴の暴虐、呂布の無茶。それらを吸い上げて。
そう、理論なぞなく、実践のみ。それが陳宮という軍師の歪んだ姿であった。
 

◆◆◆

「――なんだ。恋は軍を率いない方が強いんだ」

だから陳宮は素直に頷く。その声に。その、定義する前提に。
陳宮は実際この男は好かない。だが、そんなのは些事だ。

「そして、ねねは恋がいなかったら、もっと色々できるんじゃないのか?」

「悔しいですが、恋殿は単騎で最強なのですぞ」

自分についてはどうなのか、陳宮にも分からない。判断なんてできない。自分は呂布の傍にいるだけの、それだけの。それでよかったのに。
そう、それだけで、よかったのに。

そしてその表情を見て北郷一刀は諸葛亮に何事かを囁く。

「なあ、恋が単独で最強。だったな」

「当たり前なのですぞ」

「だったら、そうしよう。それならば勝てるだろう?」

「――そう、ですね……」

呂布は単騎にて最強。それは確定的に明らかなことである。

「ですが、それを相手に気づかれたらよくありませんね。
 反董卓連合に於いて、足止めを食らいました。ですから、陳宮さん。貴女には恋さんが率いている如く、無敵の騎馬軍を率いてもらわないといけません。
 恋さんがいなくても、無敵の騎馬軍。できますでしょうか?」

諸葛亮の言葉。それに応じたのはなぜだったのだろうか。そう、陳宮は思う。託されたのは北郷一刀の小細工一つと匈奴兵。
だが。

「一つだけ。恋さんが陣頭にいないというのが知られたらそれで仕掛けは崩壊します。
 恋さんがいない。それを不自然に感じさせない仕掛け、それだけは貴女のお仕事です……」

諸葛亮の声に陳宮は思索の海に沈む。

「恋殿は地上最強なのですぞ。そしてそれを補佐できるのは、この、ねね、だけなのですぞ……」

牙門旗。それで釣ろう、それは実は天の御使いの示唆である。威信、栄光、どうだっていいという彼の思考。勝てばいいのだ、と。

◆◆◆

程立はどちらかと言えば謀士寄りである。むしろ本領は謀士であるだろう。
そして、その用兵は敵陣形を太極から見下ろして手持ちの戦力を配置するというもの。当意即妙な、或いは変幻自在な用兵の妙は持ち合わせていないし、戦場に赴いた数も少ない。
だが、それを埋めるのは紀家の中級指揮官たち。歴戦の彼ら。中華でも屈指の戦歴は伊達ではない。戦場の理不尽、それを受け止めるのはいつだって現場の、最前線の彼らなのだ。
つまり、現場の尽力でこの戦局は支えられているのである。
――本来ならば趙雲が実戦指揮官として辣腕を振るい、補完するはずであった。或いは雷薄、韓浩のような古参の武将がいれば話は違っていたろう。
曹操や郭嘉、或いは陸遜のように戦略と戦術双方にて輝くことのできる存在が本来はありえないのである。
 だからこそ、彼女が戦場においては馬岱という存在を切り札にしていた。
 しかしこの場に彼女はいない。
 そして、決断の時が迫る。
 眠たげな表情はいつものこと。そして、くすり、と笑む。

 想定通りですね、と。

まー。やっていきましょう
本当に色々検討したのですよ
円高ドル安は関係ないですが、(関係なくはない)どうにかね。
完結まであと少し。なので吟味しております。
やっていきましょう。

乙したー

風ちゃんの太極がどこまで見渡せるのか楽しみ

乙でしたー
>>253
>>紀霊と個人的な関係と武力を背景にのし上がった成り上がり。  意味は分かりますが
○紀霊との個人的な関係と武力を背景にのし上がった成り上がり。 もしくは【個人的な関係と、武力を背景に】でもいいかも
>>誰に譲れるものではないのですぞ!」  違和感というほどでもないですが
○誰かに譲れるものではないのですぞ!」 もしくは【誰に譲れるものでもないのですぞ!」】とかどうでしょう
>>「あ、あれ?恋の相棒は自分だってここは怪気炎をあげるとこじゃないの?」 【怪気炎】…威勢が良すぎて真実味が無いほどの意気込み
○「あ、あれ?恋の相棒は自分だってここは気炎をあげるとこじゃないの?」  仲間に言うことじゃないしいくら本郷でもそうは言わんじゃろ…言っとるやろがい!って言われたらどうしようもないが
>>変幻自在、とい言葉では言い表せない、   【い】を間違えただけなのか
○変幻自在、等と言う言葉では言い表せない、 こうかな?
>>呂布は単騎にて最強。それは確定的に明らかなことである。 日向は木の葉にて最強!を幻視した…恋は別に強さをアッピルなどしてはいないが
○呂布は単騎こそ最強。それは問答の余地のないことである。 むしろ単騎以外だとデバフかかる仕様なら【こそ】の方がしっくりくるかな?
>>254
>>反董卓連合に於いて、足止めを食らいました。ですから、陳宮さん。貴女には恋さんが率いている如く、   あの頃の劉備達って恋と相対してたっけ?…というか足止め?
○反董卓連合に於いて、その武は知れ渡りました。ですから、陳宮さん。貴女には恋さんが率いているが如く、 恋が率いる部隊がいるってなったらそこに全力出すよね
>>そして、その用兵は敵陣形を太極から見下ろして手持ちの戦力を配置するというもの。 誤字なのか誤字じゃないのか迷う
○そして、その用兵は敵陣形を大局から見下ろして手持ちの戦力を配置するというもの。 普通なら全体を見る感じの【大局】なんだけど風ちゃんは太極図模様の座布団の上で瞑想()してそうだから困る
>>だからこそ、彼女が戦場においては馬岱という存在を切り札にしていた。 彼女が【】を切り札にしていた。だと文脈が変かな?
○だからこそ、彼女は戦場においては馬岱という存在を切り札にしていた。 の方が良いと思います
>>眠たげな表情はいつものこと。そして、くすり、と笑む。     上の文で【そして】を使ってるのでちょっとこねくって
○眠たげな表情はいつものこと。そこに、くすり、と笑みが浮かぶ。 彼女からすれば二郎以外の思考パターンは大体読めるんだろうな…二郎の影響受けてる奴らは別だけど

読み返してたら【騎兵の戦い】で二郎が言ってたわ…一番怖いのは呂布単騎の夜陰特攻って
ところで劉備陣営はこの場にいるはずなのに一言も話していない人がいますね…やっぱりお前ら本郷がトップ名乗れば?
【勝てばいいのだ】おっ袁家鉄の掟の結論インスパイア()かな?(名推理
風ちゃんの見えているものが違い過ぎて…とはいえそれを見る為には優秀な耳目とそれらを統率する人たちが必要で…やっぱり数は力なんやなって、ねえ兄貴

>>255
ひっさしぶりの乙乙の乙。
【理論と実践~足元に潜む罠~】
で。

>>256
どもです!

風ちゃんが今回とんでもなく扱いづらいw
※褒めてます

>>257
赤ペン先生ありがとうございます!

>読み返してたら【騎兵の戦い】で二郎が言ってたわ…一番怖いのは呂布単騎の夜陰特攻って
読み返していただいておりましたかw
恋姫の呂布は武人でも群れのボスでもないですからね・・・

>風ちゃんの見えているものが違い過ぎて…とはいえそれを見る為には優秀な耳目とそれらを統率する人たちが必要で…やっぱり数は力なんやなって、ねえ兄貴
たいていのことは解決しますからね(ロシアの方を見ながら)

>>258
どもです!

>【理論と実践~足元に潜む罠~】
候補ありがとうございます!
本文仕上げることに全力でタイトルとかめちゃ忘れてましたw
感謝

>>113
備忘録
これは大事

夜の帳(とばり)が落ちて、人の手による灯りが闇を照らしていく。
つまり、そういうことだ。
恋が来るとしたらこういう夜だ。それは間違いない。
かつてあった反董卓連合では、そこいらへんをうまく調整できていたんだけどね。
阿吽の呼吸、まではいかないまでも詠ちゃんとは離れていても通じ合っていたと確信している。いた。
あちらにしたって、昼夜問わずの継戦は不可能だったろうから。
そしてこちらとしても、慣れぬ夜戦、築けぬ連携のもとでは犠牲はとんでもないことになっていたはずだ。
まあ、感傷というやつかもしれない。

「まあ、二郎が鬱々としているのも分かるのだけれどもね。
 どうせなら火酒くらい用意しといてほしいものね。
 豪奢な盃を手に、注がれるのが白湯(さゆ)とか興醒めもいいとこよ」

「そうは言うがな華琳、いざというときに前後不覚とかありえんだろうよ」

「何を言っているのかしらね。どうせ呂布が来たら、二郎が酔っていようが素面(しらふ)だろうが大して違いはないわよ」

それはそうなんだろうけどなあ。流石に流琉と凪が張り詰めた感じで警戒している前で飲んだくれるわけにもいかんだろ。
そして、流石にこれでも武人の端くれである。という思いもあったりする。
いや、本当に端くれではあるという自覚はあるのだけれどもね。

「夜陰にまぎれて、というのが一番怖いというのには同意するわ。
 でもね、おそらくそれはない。だからさっさと寝ときなさい。
 まあ、私の推察にどう信を置くかは興味深いけどね」

そう言いながら曹操は横になることなく、その時を迎える。
特等席でありながら、参戦者。
滾る覇気を隠そうともせずにその時を迎える。

この時曹操に特に論拠や確信があったわけではない。単に獣は夜には眠るものだろうという浅い推察があっただけである。
そして、多少なりとも軍を率いた経験があるのならば、思いつかないことでもある。
そう、呂布の動きとはそういうものであるという認識。

そしてそれは現実となる。

呂布、来たる。

ちょっと短いですが以上です
かんそうとかくだしあー

あとすこしですがそれがしんどいが
どうせ四月からはもっとしんどいから筆を乗るようにもってきます

静まりかえった場に、ひたり、と足音が響く。
なるほど、流石に恋だ。
ここまで辿り着くのに消耗が感じられない。

諦観、というやつである。
それは反董卓連合の時からあったもの。
当時はきっと詠ちゃんが止(とど)めてくれたもの。
つまり、恋の最高の、最低の使い方は単騎特攻ということである。

◆◆◆

楽進は驚くほど静かに相手を見やる。
事前に聞かされていた以上に、その存在感は無に近く、それでいて無限大。
つまり、それこそが呂布であるのであろう。
丹田から気を練り上げ、万全の体勢を整える。満たされた今が最高潮。その確信で備える。

傍らで備える相棒――典韋は更に昂ぶっていて。

吠える。吠えた。

「うわああああああああああああああああああああああああ!!!」

瞬で高まり、突撃する。
場の誰もが虚を突かれたそれは、まさに絶妙。そして必殺。
獣を仕留める必殺の呼吸。
得物を振りかぶり、最大最強の一撃を食らわせんとす。
その動きに楽進は連動する。

典韋が動いたのだ。
それは、機なのだ。
ならば連動し、場を整えるべし。
いやさ、討ち取るべし。

既にこの場にいる、対敵が呂布であることを疑うべくもなく。

「行け、乾坤圏!」

発された拳から放たれるは神器。かの封神演義で幾多の活躍をした神器である。
放たれて尚、その威力からか不規則な鋭角を描き呂布を襲う。
そしてそれを追って、楽進は気を練り上げ、放つ。

「断空砲!乱れ打ちぃ!」

双の拳から無数に放たれるそれ。
一撃でも必殺の威力に流石の呂布が身を躱す。

「そこおっ!」

典韋の渾身の一撃。
常の呂布であれば片手で受け止め、片手で処していたろうが。

「ちいっ!」

死角からの乾坤圏を方天画戟で弾く。
それを好機とみて典韋は渾身にて挑む。
挑もうとする。が。

「それはもう見た。遅い」

瞬の隙で返した拳が典韋を襲い、一撃で意識を奪う。
それでも、典韋は残された意識で呂布の腕を掴む。それはまさに執念。
自然、気を取られたその刹那。

「断空光牙拳!」

渾身の一撃が呂布を襲う。

「くうっ!」

その声に楽進は更に歩を進める。
必殺の一撃。

「させないっ」

繰り出す前に捕まれた拳。
爛々とした眼光で獰猛に笑む呂布。
ぎちち、と軋む拳。

「断空砲!零式!」

咄嗟に放った溜めなしの気弾。
直撃したはずの呂布が笑う。

「つかまえた・・・・・・」

ぎしり、と握られた腕は振り払うこともできず。
腹を貫通した一撃で沈む。

◆◆◆

とどめをさすか、本命を刺すか。
呂布は逡巡し、本命を選ぶ。

「私を無視するとは、いい度胸ね」

虚勢である。
曹操はそれでも胸を張る。
痩身、矮躯と後世に伝わるが、現時点での曹操の戦闘力は純粋に紀霊を上回るほどのものである。
剛柔併せ持ち、まずは達人と言っていいほどの腕前。それもで鎧袖一触とはこのこと。
数合打ち合うわけですらなく腹を蹴られて失神する。

「やれやれ、困ったものだな。
 恋よ、まさかお前とこうなるとはね」

苦笑気味に紀霊は呟く。

「大丈夫、二郎。痛くしないから。
安心して」

そうじゃねえんだよなあ、と紀霊は苦笑する。

「だがまあ、ただでやられるわけにもいかねえしな、とは言えだ。
 恋よ、お前は大丈夫か?おなか減ってないか?
 干し肉とか味気ないだろう、なんなら鍋で美味しいとこ作ってやるぞ?」

緊張なぞない仕草で紀霊は手元の鍋に火をおこす。
カチ、カチと火打ち石が火花を散らし、それは来(きた)る。

◆◆◆

凪いだ戦場に、ちり、と焦りを覚える。
程立はどちらかと言えば謀士寄りの軍師である。
それを紀霊に重用されているのであるが、いざ戦場となれば経験不足は否めない。
それを互角以上に保てているのはひとえに紀家軍の分厚い陣容である。
もっと言えば、程立の用兵はいわば適材適所。必要な場所に必要な兵力を配置するというものである。
机上の空論ともなりそうな彼女の用兵を支えていたのは紀家の分厚い陣容である。
もっと言えば中級指揮官の充実であった。

紀家軍、その中核はかつて梁剛という女傑が築いたもの。それを拡充した韓浩と雷薄。
だからこそ、紀家軍は強い。強くある。

対して、陳宮の用兵は単純である。
いかにして勝つか、そして呂布の不在を隠すか、である。
本来戦場の経験では数段上である陳宮の用兵、それはこのたびだけは程立に読まれていた。

戦場に翻る呂の旗、それが五つ。

「つまり星ちゃん、流琉ちゃん、二郎さん以下略に分けてこちらの戦力を分散したいということですね。
 つまりここで一番重要なのは・・・」

「分かった、私は行くぞ、行くとも」

物見台から身を翻し趙雲は愛馬に跨がる。

「行くぞ烈風、今こそ危急存亡の秋(とき)というやつだ」

委細承知、烈風は無言で疾風怒濤。
そして間に合うのだ。間に合ったのだ。決定的な瞬間に。

とりま以上です寝る

>>268
乙ーい。
【対峙~餓狼 対 凡人~】
とでも。

あとは赤ペン先生の添削を待とうか

乙したー

うひぃ呂布だああああああああ
間に合ったんだな!間に合ったんだな!!!?

乙でしたー
>>266
>>楽進は驚くほど静かに相手を見やる。  明鏡止水?このままでも良いですが、どことなく息をひそめてるようにも読める
○楽進は驚くほど穏やかに相手を見やる。 心がさざ波立ってない、とか殺気立ってないならこの方が良いかな?
>>つまり、それこそが呂布であるのであろう。 つまってるかな?どうだろう
○成程、あれこそが呂布ということだろう。  【それ】というほど近くない気もしますので【あれ】でどうでしょう
>>吠える。吠えた。 あくまで好みの話ですが

>>「うわああああああああああああああああああああああああ!!!」 【覇】とか【嗚】とか【喝】とかになりそうな雄叫びが好みです
○吠える。吠えた。 繰り返すことで強調するなら

○「っっっ!!!」 とか【「―――!!!」】で声を表現するか
○その昂ぶりを抑えることも無く、吠える。 【抑えきれずに】ではなく自分の意思で爆発させる感じで

○「はあああああ!!!」 とか【「うおおおおお!!!」】とか【かああああああ!!!】の方が良い気がする
>>瞬で高まり、突撃する。 万全の体勢で最高潮に満たされていたのでは?
○気勢に乗り、突撃する。 それとも【高まり、限界を知らぬとばかりに突撃する】とかで最高を更新したかな?
>>一撃でも必殺の威力に流石の呂布が身を躱す。 癖みたいなものって言ってたし気にしない方が良いかしら
○一撃でも必殺の威力に流石の呂布も身を躱す。 ただ別に呂布ってアキレスとかジークフリードみたいに頑丈が売りってわけでもないんだよなあ
○一撃でも必殺の威力に流石の呂布も足を止める。 いつもなら弾いて躱して前進するのを、足を止めて迎え撃つ感じかな
>>瞬の隙で返した拳が典韋を襲い、一撃で意識を奪う。             【瞬の隙】ってちょっと聞かないですね
>>それでも、典韋は残された意識で呂布の腕を掴む。それはまさに執念。 奪ったのか残されてるのか
○瞬く隙で返した拳が典韋を襲い、一撃で無力化する。            もしくは【一瞬の隙で】とか
○それでも、典韋は朦朧とする中で呂布の腕を掴む。それはまさに執念。 それとも【一撃で意識を奪う。~典韋は半ば無意識に呂布の腕を掴む。】とかどうでしょう
>>その声に楽進は更に歩を進める。  声…声かあ
○その呻きに楽進は更に歩を進める。 それとも【苦悶の声に】とかどうでしょう
>>直撃したはずの呂布が笑う。           上で【獰猛に笑む】してるから
○直撃したはずだ……が、その笑みは翳らず。 ところで【零式】ってどこに打ち込んだんだろう…拳を捕まえた手かな?
>>「つかまえた・・・・・・」 漢字かどうかは呂布だから分からん
○「つかまえた……」  何故か私のだと(さんてん)の変換で出るけど(・・・)だと出なかったりする
>>腹を貫通した一撃で沈む。    方天画戟で貫通したなら致命傷だな
○腹部を撃ち抜いた一撃で沈む。 零式を撃った距離だし拳だとは分かるんだけど、より分かりやすく
>>267
>>それもで鎧袖一触とはこのこと。 ケアレスミスですね
○それでも鎧袖一触とはこのこと。 【それすら】とかもいいかも?
>>数合打ち合うわけですらなく腹を蹴られて失神する。 ひょいッと躱されて蹴られて終わったのかしら
○まともな打ち合いすらなく、腹を蹴られて失神する。 【いとも容易く見切られ、腹を蹴られて】とかもいいかも?
>>「だがまあ、ただでやられるわけにもいかねえしな、とは言えだ。 この後の文と違和感が
○「だがまあ、ただでやられるわけにもいかねえしな、と言うかだ。 突然の飯の話への転換だったらこんな感じでどうでしょう
>>つまりここで一番重要なのは・・・」   上で既に【つまり】は使ってるので
○となるとここで一番重要なのは……」 とかどうでしょう

風ちゃんが陳宮の策を読んだということは、5つ全て偽と読んで、星を二郎の所に行かせたってことだな
反董卓連合の時は馬を倒して自分の足で走らせて武将大量投入してそれでも…だったよなあ。ウッ頭が

>>269
どもです!

タイトル今回考えてなかった!
実にありがたいしありがとうございます!

>>270
どもです!

今回は(!!!!!!)間に合いました(ネタバレ)

>>271
赤ペン先生ありがとうございます!
やったぜ

>風ちゃんが陳宮の策を読んだということは、5つ全て偽と読んで、星を二郎の所に行かせたってことだな
ここだけの話、風ちゃんはこの選択のために色々切り捨てておりました、ということ。
つまりそういうことです。

>反董卓連合の時は馬を倒して自分の足で走らせて武将大量投入してそれでも…だったよなあ。ウッ頭が
あと、食料劣化とか供給減らすというデバフもモリモリでございました。
それでアレです。
呂布はまあ、そういう存在です。

来週はずっとお泊まりお仕事なのでお察し下さい

ちまちまやってます


やべえ、GW完結は無理そうですね
次回作はまた来年になりそう

火をおこす。
手持ちの食材を漁る紀霊は哀しみにいた。
呂布に背を向ける、それはいい。どうせ相対しても稼げる時間は数秒程度だろうから。
諦観、それもある。
いざ呂布と向かい合うと、武力では勝てないという事実がのしかかる。持てる全てを尽くしても届かない。
それだけ隔絶している。実際に手合わせしたからこそ紀霊はそれを理解していた。

だがしかし、現実はいつだって非情で、近寄る呂布の足音に紀霊はなにもできない。

ここまでか、とため息一つ。

「大丈夫、二郎。痛くしないから」

「せめて俺の作る飯くらい食べてからにしてほしかったなあ」

「ごめんね、二郎」

 ただ一つの活路、食への執着すら通じず。

「すまんな、詠ちゃんからも恋にはよろしくしてくれと頼まれていたんだが。
 実際何もできてなかったな。
 詠ちゃんに、何か伝言あれば承(うけたまわ)るよ」

 その言葉に初めて呂布の足が止まる。
 無言、無音、静謐。
 数瞬、数秒、或いは数分。
 その沈黙の後に呂布は口を開く。

「よく、わからない。
 でも、ごめんね、二郎」

 そして呂布は得物の方天画戟を振りかぶる。

 そして赤い閃光が走った。

◆◆◆

 飛ぶが如く。

 駆ける、駆ける。全速力とはこのこととばかり。愛馬烈風もこの時が全てとばかりに疾走する。
 間に合う、という不思議な確信がある。程立から託された言葉。

「風は最善を尽くしました。そして辿り着きました。後は星ちゃんのお仕事です。
 こればっかりはお任せするしかないですからね~」

脳裏に浮かんだ親友の声。

そして馬上に立ち、舞う。
蝶のように舞い、蜂のように刺す。
趙雲を評した紀霊の言である。

「貫け、龍牙!」

投擲された愛槍は閃光となり呂布に向かう。
まさに必殺の一撃。

そう、必殺の一撃であったはずである。
 標的が呂布でなかったならば。

◆◆◆

 ギィン、と金属音が響く。
 飛来した槍を呂布が弾いた音である。

それを理解した紀霊は手元の三尖刀を投げる。
無論、駆けつけた趙雲に。

それを華麗に受け取り一振り、二振り。そして得心したとばかりに笑み、構える。

万夫不当と一騎当千。

それがいよいよ相対するのだ。

◆◆◆

コォォォォ、と音響を立てて趙雲は息を吐く。
それは後世、息吹と呼称されるもの。
呼気を落ち着かせ、改めて呂布と向かい合う。

畏れは、ない。昂ぶりも、ない。
ただ、十全なのを自覚する。
明鏡止水(ゾーン)。
落ちる水の一滴すら明瞭に見えるそのままに歩を進める。

そして無造作に尽きだした一撃が呂布の腹を貫く。

「無拍子、というやつだ。ふむ。辿り着いてみれば、どうということはないものだな」

あらゆる予備動作、気の動きすら遮断して。無造作に襲うその一撃は武の極み。
相手の動向を捉え超反応する呂布にはいかにも相性が悪い。いや、致命的と言っていいだろう。
だが、それでも。

「ご主人様……」

急速に抜けていく力。流れ出す血流。だが、あと二撃奉天画戟を振るえばそれで済む。
ぐい、と腹に食い込む三尖刀を掴む。

「ぬ?」

「捕まえた……」

そして、容赦なく奉天画戟を趙雲に振るう。これで一撃。そしてもう一撃を紀霊に振るえばそれでいいと。
だがそうはならなかった。

「ふぅ……。硬気功がなかったら危なかったな……」

呂布の渾身の一撃を趙雲は防ぐ。こともあろうに素手で!
それでも武器さえ与えなければ趙雲とて徒手空拳。どうとでもなる。
だが。そうはならなかった。

「四十八の殺人技の一つ、地獄突き」

喉を趙雲の手刀が貫く。そしてその苦痛に思考回路が追い付かない。
同じく無拍子で放たれた一撃を呂布は防ぐどころか反応することが出来ない。

「ご……ほ!」

いかなる鍛錬でも克服できない。故に、急所と言う。

「裏、四十八手――菩薩掌」

ぱぁん、と音が響き、ぐらりと世界が揺れる。呂布は知らない。それが鼓膜が破れる音だと、感覚だと。脳が揺れ、世界が歪む。
五感の鋭さで世界に君臨した呂布がその寄る辺を喪い、途方にくれる逡巡。

「そして、十二の禁じ手が一つ。
――裸締め」

いわゆる、スリーパーホールド。呂布の後ろに回り込み、その首を締め上げて――。

ごきり、と鈍い音が響く。

「あ――」

呂布が、最期にその眼に見たのは、透きとおるような蒼天であった。

本日ここまですー
感想とかくだしあー

いやあ、呂布は強敵でしたね(ガチ)
何やっても身体能力で殺されるよマジで
そして星は頭がいいから割と諦めるのですよね
武の極みを目指さないで降りる

そんな彼女を追い込んだ今作です
武の極み、というやつに向けて頑張ってもらいました
恋姫二次でも聖ちゃん最強はないはず
ないはず
※仮面は置いとく

あんなギャグでなくても真面目にやればワンチャンあったはずなんですよね
多分目指さないでしょうけど
ただ、凡将伝の星ちゃんは目指しました

そういうことです

一番しんどいとこは乗り切った感あります
がんばれGWまでに完結ワンチャンあるやで(自分に、向けて)

※今期から増えたお仕事は見ないものとする

乙したー

新たなる武力100の誕生やあああああああああ

戈を止めると書いて武と読むならば、そら未来知識のチート技の連発もやむなしですな

乙でしたー
>>276
>>手持ちの食材を漁る紀霊は哀しみにいた。    間違いと言うほどではないですが
○手持ちの食材を漁る紀霊は哀しみの中にいた。 もしくは【悲しみにくれていた。】とかどうでしょう
>> そして呂布は得物の方天画戟を振りかぶる。 【そして】は一つの方が良いと思います

>> そして赤い閃光が走った。 あと【得物の方天画戟を】ってちょっとくどいかな?
○ 呂布は得物を振りかぶる。 前の文で方天画戟って言ってるし

○ そして赤い閃光が走った。 銀線じゃなくて赤いってことは朱塗りの武器?それとも燭台やらの火の灯が光源?
もしくは
○そう言って呂布は武器を振りかぶり―――赤い閃光が走った。 とかどうでしょう
>>277
>>そして無造作に尽きだした一撃が呂布の腹を貫く。 胸は…装甲が厚かったか?
○そして無造作に突きだした一撃が呂布の腹を貫く。 ところで【貫く】だと貫通して先っぽが背中から生えてるイメージなんですが、合ってます?
○そして無造作な一撃が呂布の腹を突き刺した。   腹筋で抑え込んでる感じからするとこうかな?
>>急速に抜けていく力。流れ出す血流。だが、あと二撃奉天画戟を振るえばそれで済む。 その単純な考えで腐れ儒者どもをやっていれば
○急速に抜けていく力。流れ出す血流。だが、あと二撃方天画戟を振るえばそれで済む。 一刀とかの視点なら正解だけど呂布の視点からもそれで勝てると思えるのか
>>そして、容赦なく奉天画戟を趙雲に振るう。 そりゃ二郎相手ならともかく味方としていたことないしなあ
○そして、即座に方天画戟を趙雲に振るう。  得物を掴まれて対応する間もなく…的な感じでこれでどうでしょう(対応できたけど
>>同じく無拍子で放たれた一撃を呂布は防ぐどころか反応することが出来ない。    【同じく】は腹貫いた一撃にかかってるのかな?
○またしても無拍子で放たれた一撃を呂布は防ぐどころか反応することも出来ない。 槍の間合いから素手の間合いに入り込めるとかヤベエ
>>いわゆる、スリーパーホールド。呂布の後ろに回り込み、その首を締め上げて――。 裸締めで通じるんじゃないかな…
○淀みなく流れる水のように。呂布の後ろに回り込み、その首を締め上げて――。    一つ一つの技も、それらの組み合わせも、積み重ねたんだろうなあ、と

ところで裸締めで首の骨折ったんか…締め技で折れるの?教えてエロい人
関係ないけど48の殺人技表裏と12の禁じ手…煩悩の数108か
星にはぜひとも夜の寝技48手の伝承者になってもらわねば…12の禁じ手?子づくりしない子づくりとかじゃないかな(適当
蒼天…夜中ではなく明け方に奇襲かけたのかな?

>>278
こうなるのは予期してたけど…ヤルセナイ

【星が纏うは叢雲の衣~儚き恋の行方】

とでも

>>280
やりました
とだけ

>>281
赤ペン先生ありがとうございます!

>ところで裸締めで首の骨折ったんか…締め技で折れるの?教えてエロい人
餓狼伝リスペクトです
グレート巽VSサクラ戦
なお、プロレススーパースター列伝と修羅の門もリスペクトしております

>関係ないけど48の殺人技表裏と12の禁じ手…煩悩の数108か
俺の必殺技(?)は108まであるぞという伏線がどっかにあったはず(うろ覚え)

>蒼天…夜中ではなく明け方に奇襲かけたのかな?
恋ちゃんは野生動物なので夜寝てます
なので戦場から星ちゃんが間に合いました

>>282
どもです!
いつもながら叙情的なセンスが凄い
星ちゃんはこれにて作中最強になりましたので盛っていきたいですね!

「星、お前こそ天下無双の名にふさわしい英傑だ」

 その言葉はするっと出てきた。
 圧巻であった。
 まさか恋相手にあそこまで一方的に勝ちを決めるとは想定していなかった。
 ブッチャーばりの喉への手刀から、鼓膜破り、最後はスリーパーホールドからのトドメである。
 いや、あの恋を相手に、だよ。
 そりゃあもう天下無双と言っていいよ。俺が認める。征夷大将軍が認定しちゃうよ。
 そういや星は毎日の鍛錬も欠かさなかったものな。最近サボりがちな俺と違って。
 毎日誰や彼やと手合わせしてたもんなあ。

 などと感慨深いなあと思っていたのだが。

「主よ、そう評価されるのは嬉しいがちと早い」

などと言いよる。
つまりどういうことだってばよ。

「まだだ、まだということだよ。
 その評価は嬉しいがね、かの覇王は、項羽は戦況をその身で」

ふう、と一息。

「勝利を、軍に与えたからこその無双だろう?
 私はそういう意味ではまだ何もなしとげていない。
 まだ無念夢想でしかない」

指笛一つ。
愛馬烈風を呼び寄せ、去って行った。

なにそれ超かっこいいんだけど。

◆◆◆

 戦況は膠着している。
いや、やや優勢といったところかと程立は思いを馳せる。
ただ、決め手がない。
とは言え、歴戦の指し手である陳宮相手に保つこの優勢は重畳。
じわりとこの優勢を推し進めるのが最善であろうと程立は断じる。
そして。
ここに、この膠着にも近い状況を打開、あるいは一変させる存在が到着する。

◆◆◆

「風」

ゆらり、と現れた趙雲。
想定よりも早い。早すぎる。嫌な予感にさしもの程立も身を震わせる。

「せ、星ちゃん。どうしたのですか!」

纏う空気が違う。にや、と笑う表情は不敵で無敵な趙子龍のそれ。
だが纏うその空気に流石の程立が言葉を喪う。

「ま、まさか二郎さんが……?」

趙雲は苦笑する。
心配をかけたな、と僅かに内省しながら。

「大事ない。呂布も討ち取った」

この凄味。どうしたのだ。
程立は戸惑いを、違和感を。
そして至る。
あった事象に。

「星ちゃん。すぐにお馬さんを準備しますから、なんだか溜め込んだもの、ぶつけてきたらいいと思うのですよ」

その声に超雲は苦笑する。

「ああ、流石は風だ。そう、これは八つ当たりに過ぎんからな。そう、八つ当たりだ。
 だから馬はいらんよ。烈風は休ませてくれ。
 ちょっと敵陣を撹拌してくる」

「は?星ちゃん?星ちゃん?」

撹乱するならば連携を!と叫ぶ程立を背に。

――天下無双の名を背負う竜が顕現した瞬間であった。

宣言通りに、彼女は戦局を単騎で一変させたのである。

本日ここまです
かんそうとかくだしあー

どんどこやっていきたいところ
最難関は越えたし越えたし越えたし

みんな大好き撹拌です
撹拌ネタは解説いらないですよね?
絶対にやりたいじゃないですか撹拌なんて

>>284
連打投稿乙

【星の煌めき、そよぐ風~龍は天へと登り行く】

とりまこんな感じかね

>>283
(実はこっそり呂布の死も暗示しとるんやで…あまり明確には記載したくないけど、書いとかないとなんかしっくり来なくてさ)

>>287
相変わらずのお素敵倶楽部
星の煌めき、素敵やん・・・

ここから加速したい
だってお仕事増えるの確定してたけどここから更に積まれそうだものね
やってやるぜと言いたい
出来れば連休までに完結させてあげたいのよね

>>288
!!!
マジかまじだったわすげえな

乙でしたー
>>284
>>纏う空気が違う。にや、と笑う表情は不敵で無敵な趙子龍のそれ。 纏う空気…たたずまい?
>>だが纏うその空気に流石の程立が言葉を喪う。             すぐ上でさしもの程立って言ってるしちょっとくどい感じが
○雰囲気が違う。にや、と笑う表情は不敵で無敵な趙子龍のそれ。  【彼女のそれ】とか【親友のそれ】とか言い換えてもいいかも?
○だが纏う気配に流石の程立も言葉を喪う。                【動】より【静】な気がするから軍師な風には分かりにくそうな気もするけど…二郎の心配してるってことはより静かに沈まってるのか

底抜けか天井知らずでなけりゃ謀殺不可避の存在よな…軍を相手取る個
包囲殲滅しなきゃ(なろうかん
まあ夜は二郎を包囲殲滅しようとして返り討ちにあってそうだが(おっさんかん

>>291
赤ペン先生ありがとうございます!

>底抜けか天井知らずでなけりゃ謀殺不可避の存在よな…軍を相手取る個
たった一つの冴えたやり方ってやつですねw

>まあ夜は二郎を包囲殲滅しようとして返り討ちにあってそうだが(おっさんかん
身体能力のスペック的に、かなり二郎ちゃんは不利じゃないでしょうか・・・
百合を導入して消耗させないと保たないような気がします
ヨシ!百合だ!

「流石に、固いのですぞ……」

馬防柵に空堀。戦場のそこかしこに仕掛けれた、小細工と言っていいそれらの備え。流石だと陳宮は内心感嘆する。
進軍が思うようにいかないが、それでいいと陳宮は判断する。自分の役目は時間稼ぎ。呂布が敵陣にて紀霊を討ち取るまでの偽装。それが役目。

「恋殿……」

陳宮は確信している。いや、疑う余地はないとまで思っているそれは信仰と言ってもいい。
彼女――万夫不当たる呂布――であれば単身で敵陣に潜入しても目的を果たして帰参できるだろう。その絶対的な信頼がある。本気の呂布はそれほどまでに埒外なのだ。小賢しい戦術なぞ単身塗り替えるその武。まさに地上最強。
彼女が出馬するだけで戦場の空気は凍りつき、敵兵は地を舐めるのだ。
いつだってそうだった。
だからこれからもそうなのだ。

だから、陳宮はやや優勢であった戦況が動いたことは認識してもその原因については理解できない。いや、したくなかったと言うべきか。

轟音が戦場に響く。匈奴の騎兵が次々と中空に舞い上がる。非現実的な光景。だがそれは陳宮にとっては見慣れた光景。ただし、その被害は常に彼女の敵にもたらされていたものだ。

ああ、と思う。呂布と向かい合った敵はこんなにも理不尽に蹴散らされていたのかと。
そして、理解する。きっと呂布はもうこの世にはいないのであろうと。
心が折れる音というのはこういうものか、と陳宮は力なく笑う。

「恋、どの……」

それまで戦局を優位に運んでいた陳宮の指示が途絶え、戦場の音が様相を変える。そう、幾度も味わった負け戦の音だ。陣が崩壊し、連携が崩れる音だ。
常ならば、優しい暖かさに包まれてその場を去っていたのだが。

「あ……」

いつの間にか眼前に迫っていた死の象徴。白い装束を纏った竜の化身。

「成敗!」

陳宮が最後に目にしたのは、透きとおるような蒼天。奇しくも彼女が主と慕う……呂布が目にしたのと同じ光景であった。

◆◆◆

やることがないです。
はい、二郎です。

目下、恋にズタズタにされた陣容を再建しようとしてたんですけど、恋ってば本当に身一つで潜入していたようで、軍的には特に損害なかったみたいなんですね。
ぬるっと、大軍の陣構えに潜入して将官だけ首狩りするってやべーですぞ。
いやマジで。

あれだね、今更ながらあの時に一番警戒してた恋単独での夜襲というのはある意味最適解だったね。
いや、それをさせないためにこちらも必死だったんだけどね、割と本気で。

などと虚空を見つめながら置物と化しております。
いや、護衛とついでに――からかうと面白いけど――華琳が戦闘不能になっている現在。
これは俺が無傷でいるのがちょっとだけ後ろめたい感じの思いだってあるという現象。
何もさせてもらえないけどね。
酒精なぞもってのほか。やるなら女を抱けとばかりにあてがわれてもね。流石にそれはない。

まあ、暇つぶしには命絶え絶えで弱っている華琳にご協力いただきました。

命に別状がないとしても、重症というか重傷は間違いなくあってね。
スペックが割と落ちているし、高熱にうかされてからどうせ忘れるだろうしあれこれ楽しく語ったものである。
まあ、いつもの傲然とした感じでない華琳が話しやすかったというのもある。

それとね、献身的に看病的な見舞いをしとけば華琳の部下もそこまで責めてこないんじゃないかなって思ったりもした。

ただ、そのような――。

◆◆◆

「おや、随分と元気そうなご様子。何よりです」

現れたのは稟ちゃんさん独りで、拍子抜けする。

「なんですかその顔は。私では不満ですか?」

なんでも、全員が押し寄せたら混乱するし話は進まないであろうということで稟ちゃんさんが代表で来たそうな。
つまりどういうことだってばよ。

「まあ、文醜殿は大いに異を唱えられてましたがね」

星が抑えてはいますが、とこともなげに言い捨てて此方を見据える。

「さて、今後のことをご相談せねばなりません」

「おう。基本追撃すべしと思うんだが。それにしたって白蓮や蒲公英の動向にもよるしな。
 いずれにしろ、あちらさんは一旦襄平に引っ込んで再編するってのが妥当じゃないの?」

そうなるとまた兵力が補充されて厄介極まりないんだがな。

「公孫賛殿、馬岱殿。共にご無事とのこと。公孫賛殿は馬超率いる騎馬兵を打ち破り、馬岱殿は張飛が護衛する補給部隊。その護衛を釣ったあげく物資にも損害を与えたとのこと。
なお、文醜殿、顔良殿は関羽率いる軍を封殺。
 有り体に言って、二郎様以外は大勝利です」

「なんと。
 なんとなんと」

これは誇らしいですねえ。ってそうじゃなくて。

「なら、蜀軍はやっぱり襄平に引っ込むだろ。まずくね?襄平に充ててた蓮華たちも挟み撃ちにされるし、さ」

一度こっちも体勢を整えないと。

「ああ、そのことでしたらご心配なく。
 襄平は孫家によって陥落させられたとの報せがありました」

なん、だと……。

◆◆◆

「交渉、ねぇ……」

襄平を囲む孫家からの使者が来たとの報に黄忠は首をかしげる。
今更何を交渉するというのか。
むしろ、あの程度の兵力で自分が守る襄平を落とせると思っているのか。だが。

「多少の時間稼ぎにはなるかしら……」

金城鉄壁を地で行く黄忠であるが、消耗が少ないにこしたことはない。物資は十分に蓄えているし、兵卒の充当も問題なく、士気も軒昂この上ない。

「まあ、会うだけ会ってみましょうか」

敵将の気性を知るのも貴重な機会だ。寄せ手である孫家の陣容、見極めてやろうと黄忠は決意する。

◆◆◆

「無血開城こそが私の望みにして全てよ。
降伏しなさいな、黄忠」

挨拶もそこそこに、孫権から放たれた言葉は黄忠の想定外。
そのように高圧的にくるとは全く思っていなかった。

「あら、降伏する理由はこちらにはないわね。襄平が欲しければ力ずくできなさいな?
 ただし、貴方達ごときに落とされるほど甘くはないわよ」

その言を受けて、くすくす、と陸遜が笑う。

「何がおかしいのかしら?」

「いえいえ。流石は皇室の流れを汲む劉表殿に長年仕えられたのだな、と思いまして」

「それで?」

口舌の徒と舌戦なぞしてやらない。交渉においても黄忠は金城鉄壁。
つけ入る隙なぞ見せはしない。
のだが。

「でもですね。思うのです。一体全体、どうしてそんなに一生懸命なのかなー、って」

無邪気に――表面上は、である――小首を傾げる陸遜に黄忠は本能的に警戒を二段階上げる。こいつは、危険だ。と。

「そもそも、貴女はどうして幽州に来てしまったのでしたっけ?」

黄忠は沈黙で応える。先ほどまでとは打って変わって、緊迫した空気がちり、ちりと神経を焼く。

「お嬢さんの教育のため、でしたねぇ。ほんと、可愛らしくも聡明なお子様です……」

くすくす、と笑う陸遜に黄忠は激昂する。
だが、それすら予定調和。

否応なく巻き込まれる。巻き込まれた。
そのことに黄忠は人知れず涙を流すのであった。

本日ここまですー
かんそうとかくだしあー

流石にこの連休での完結は無理ですね
ワンチャンあるかもしれませんが、多分無理ですね
リアルがアレであれなのえす

おやすめ

「何を!何を言うのよ!」

「あらー、そんなに取り乱すことはないと思うのですがねー」

くすり、と笑って懐から取り出したのは黄色い髪留め。
ピン、と弾いて回転させる。

「それは。それは!」

見間違えようもない。
愛娘のお気に入りの髪留めである。

「ええ、とっても素直ないいお子さんだと思いますよ?」

その、挑発的な声に黄忠は却って冷静になる。むしろ苦しいのは相手でないか?
その思考を遮り、陸遜は微笑む。

「ああ、確かに貴女の家人たちはしっかりしていたようですね。
 ですが、いいえ。だからこそご息女を喜んで預けてくれました」

くすくす、と。
陸遜は心底おかしげに、楽しげに微笑む。

「……何を言うのよ」

そうですね、と陸遜は笑みを深める。

「徐庶さん、でしたっけか。
あの方の知り合い、と言ったら是非もなく引き渡してくれましたよ」

ぎり、と歯を食いしばり黄忠は陸遜を睨みつける。

「この……!
卑怯者!娘は関係ないでしょう!」

「笑止千万、とはこのことですねぇ。
貴女は何を言っているのですか?私たちはこれから殺しあうのでしょう?
 だったら何をすれば敵将の心を折れるか、とかは当たり前の布石です」

「……なるほどね」

ハッタリであろうと断じようとする。
だが、その黄忠に孫権が口を開く。

「言っておくけどね。うちの子は優秀よ?
厳戒態勢にある後宮に馳せ参じて玉体を守護するくらいには穏行も、武も、ね」

そう。周泰は警戒が厳しい禁裏に単身踏込み、玉体を守りきったのだからして。
その実績は嘘偽りないものである。
虚実混ぜる陸遜の言を見極めようとしていた黄忠。だからこそ、真実しか話さない孫権の言葉に項垂(うなだ)れる。

「さて、問うわ。正統なる漢朝に降るや否や。
 と言っても貴方達には言葉が届かないかもね。
 だからもっと卑近な例で問いましょう。
 女としての貴女、武将としての貴女、そして母としての貴女。
 一体、どの貴女が決断するのかしらね」

くすり、と孫権は笑う。

「母としての貴女、武将としての貴女に言っておくわ。今貴女が抱えている苦しみ。無辜の民を死地に追いやることを理解しているのでしょう?
 だって、貴女はとっても理性的だものね」

黙り込む黄忠に優しく孫権は微笑む。

「荊州に帰ってきなさいな。孫家は貴女を将として抱える準備があるわ」

当然、娘の助命もしてあげる。
住み慣れた荊州。そして動乱に巻き込まれた幽州。どちらで娘と共に生を歩むのかしら、と。

「じ、時間を……」

苦しげに口に出したのは時間稼ぎ。或いは逃避の一言。

「いいわよ。明日の払暁まで待ってあげる」

くすくす、と笑う孫権に場が支配されている。
その事実に歯噛みしながらも黄忠は。




そして、襄平は日の出を合図に無血開城するのであった。

攻めるは心。そして戦わずにして勝つ。
孫子の兵法の、つまりは真髄であった。

本日ここまですー
かんそうとかくだしあー

いやあ、孫家を敵に回すって、ヤバいですわよ
※当初のラスボス枠でございました。

乙したー
さっすが当代の政治100&孫子ぱうあーやでぇ
娘を人質にとられちゃあ降伏もやむなしですな

タイトル案は「孫子曰く、」で

>>302
どもです!

汚い流石孫家汚いと罵詈雑言が来ると思っておりました
実際卑怯ですが勝てばよかろうなのだ

>タイトル案は「孫子曰く、」で
これは本当に言ってるやつですからこれでよかろうかもしれません
ありがとうございます!

乙でしたー
>>300
>>ハッタリであろうと断じようとする。 【あろうと断じよう】だとあやふやな感じが
○ハッタリだと断じようとする。    もしくは【ハッタリであろうと断じる。】?でもこれだと黄忠の心が強くてちょっと違うか
>>そう。周泰は警戒が厳しい禁裏に単身踏込み、玉体を守りきったのだからして。  【踏み込み】だと力強い気がします、警察の確保―!みたいな?
○そう。周泰は警戒が厳しい禁裏に単身潜り込み、玉体を守りきったのだからして。 警備の隙を縫って潜入してるしこちらの方が良さげ
>>「荊州に帰ってきなさいな。孫家は貴女を将として抱える準備があるわ」 お荷物みたい…間違ってないけど
○「荊州に帰ってきなさいな。孫家は貴女を将として迎える準備があるわ」 勧誘してるしこの方が良さげ
>>住み慣れた荊州。そして動乱に巻き込まれた幽州。どちらで娘と共に生を歩むのかしら、と。   幽州で生きる道があるんですか?
○住み慣れた荊州。それとも動乱に巻き込まれた幽州。どちらで娘と共に生を歩むのかしら、と。 というか幽州選んだ場合娘は生きていられるのかしら

人質取って将を寝返らせるのはよくあることでは?
罵詈雑言浴びせるなら騙して悪いがして親子の感動の対面()して笑いながら親子仲良く天国に送ってあげるくらいしないと(2度裏切った以上仕方ないね)

>>304
赤ペン先生ありがとうございます!

>人質取って将を寝返らせるのはよくあることでは?
その通りwではありますねぇ
ただ、恋姫無双ではあまり見ないかな?

>罵詈雑言浴びせるなら騙して悪いがして親子の感動の対面()して笑いながら親子仲良く天国に送ってあげるくらいしないと(2度裏切った以上仕方ないね)
ヒェ

まあ、孫策なら普通にやるなと思ったりしました
断金コンビならばやらない理由はないし、実際孫権陸遜ラインはかなり穏当ですね

まー余所様と比較してもしゃあないですしね
新機軸とか考えていなくて、自分が読みたい恋姫を突き詰めているので

ただ、星ちゃん最強は余所では見かけないなって
もちろん紀霊主人公は前提ですけども

頑張りまーす

火を、灯す。

黎明にはまだ遠い。
未明の闇の中で覚醒する。
伸びをひとつ。
全身の疲労、そして損傷がないことを確認し、笑みを浮かべる。
貼り付けるにはまだ早い。

「よいしょっと」

整える。身体を整える。心は既に整っている。
伸ばす、縮める、可動を確かめる。全身で夜気を吸い、ゆっくりと放出する。
その息は、熱く、厚く。
内なる熱気を細く長く、吐く。

整える。
身支度。或いは儀式。
そして整えていく。馬良という存在に自身を染めていく。
確認していく。没入していく。
白粉で顔を覆い、分厚い眼鏡を手に取る。
そして仕上げは眉を白く染めること。
そうして馬良という人格は覚醒するのだ。
完成するのだ。

諜報員の上位者、統括者にとって諜報員の技術そのものは必須ではない。
だが、張勲はその技術についても卓越していた。
体術こそ弟に一歩譲るが、それこそ余技である。
つまり、やはり彼女は張家の最高傑作であった。

◆◆◆

草、という存在がある。
世代をまたいでの諜報。
馬良という存在はその一つ。
実在する存在になりかわることこそが成功の秘訣である。
だからこそ、成功は約束されていて、成功している。
張家の張り巡らした糸は、かように根深いのだ。

鏡の前で笑みを一つ。

そして、整える。
人格を更に整える。
白眉。名家たる馬家。そこで最も優れたる馬良としての人格を整える。
これよりは蜀の能吏にて忠臣。引っ込み思案で完璧主義者。

「そんな存在に私はなりたい」

その願望までが捏造。全てが捏造、借り物。

だからこそ、張勲はより深く人格を宿す。
馬良という人格を演じるのではない。
投影するのだ。

◆◆◆

「どうぞ」

黎明。執務室にて意識を断っていた諸葛亮。
書類によだれの跡が見える。なんと尊いことか。
慌てる彼女に馬良が差し出したのは火酒である。

馬良は信じて疑わない。起き抜けにはこれが一番だと。

「ささ、ぐぐーっとやってくださいませ。
 眠気を払うにはこれが一番ですよ。
 政務は、案件は待ってくれませんものね」

にこやかに杯に火酒を注ぐ。

「でもまあ、ちょっと口当たりがよくないですものね。
 でもご安心ください!
 これをこうして、こうすれば、どんどんいけますよ!」

そう言って柑橘の果汁を注ぐ。
にこやかに差し出す。

「どうぞ!」

よかれと思って。

◆◆◆

ぷはぁ、と吐息を一つ。
熱い吐息を続けて漏らして諸葛亮は続けて喉を炎に晒す。
その炎が意識を覚醒させてくれるのだ。
なるほど、火酒とはよく言ったものだ。その炎の明るさは日の光と同等に覚醒を助長してくれるのだ。

そして、柑橘の爽やかな香り。これは確かに段違いに飲みやすい。
馬良は流石だと思いつつ諸葛亮は目の前の書類に取りかかる。
意識を切り替える。蜀の丞相としての自覚。それは誰に言われるものでもない。
ごく自然なものである。

うずたかく積まれた書類に取りかかる。

半分は未決済書類。半分は書式の整っていない書類の修正確認。

これも馬良が身を尽くして整えてくれたものだ。
蜀は立ち上げて間もない未熟な組織である。
当然、官僚組織についても既存のものを流用するしかなかった。

多くの官僚は出奔したものの、その一部は残ってくれたのだ。
これは大きかった。
これこそ劉備の人徳、いやさ大徳の証明など思ったものだが。

だがしかし、その品質においては千差万別。もっと言えば質的には貧弱と言っていいだろう。
それを支えていたのは諸葛亮その人であると言っても過言でもない。
彼女は驚異的な処理能力を万全に発揮し、ありとあらゆる書類を最善な形で処理していたのだ。
流石に蜀という国家を運営するにあたっては、全てに目を通すことはできていなかったのだが。

ここにきて、それを整えてくれる存在がいる。いるのだ。

「おかわりですか?どうぞ」

苦笑し冷水を煽る。
甘い、果実の味わいと香りに癒やされる。

意識が広がる。指先まで、過不足なく動くのを感じる。
気力が満ちていく。

「お疲れであればお休みされた方がよいのでは」

そんな言葉。それすらも心地よく響く。
だが、それでも。

「そうもいきません。
 ご承知の通り、劉家の戦況を支えるのは私達の献身なのですから」

◆◆◆

勇ましい宣言。
諸葛亮は流石と言うべきだろう。
日が傾く前に積まれた案件を全て処理していたのだ。

そしてそこからは馬良の時間である。

諸葛亮の指示を確認し関係各部署に伝達し即時の対応を迫る。
書面での不備は幾度でも糺(ただ)し、書式を美しく保つことも忘れない。
後で閲覧する人に対して、監査する者に対して、一切を明らかにするためである。

そう言われれば、そしてその言の論者が馬良ならば反論の余地はない。
かくして、蜀の内務は美しくその書式を整えており、
その一切を読み解くことが容易となっていた。
激務に入れ替わる官僚が問題なく対処するその体制。
質・量ともに貧弱であった蜀という体制を存続させたのは
諸葛亮という卓越した行政官と、それを支えた馬良の存在が大きいであろう。

◆◆◆

「いけません、ここの書式は揃えてください。
 続いて、この表現は前段の表現と並んで諸葛亮様の推奨に置き換えて下さい。
 ここ、誤字が酷い。貴方の書類は複数の担当に確認させて下さい。
 勿論確認した責任者は書類に印を押すこと。
 ああ、この書式は丁寧で素晴らしいですね。再現性も容易ですし。
 君、この書式を明日からの書類に水平展開して。
十日程度を猶予期間として、この書式でない書類は差し戻しにするから。
ええ?諸葛亮様の裁可?
これからいただくけど、それが何か?
君は過去にしか興味が無いのだね、禍根でしかないね。
今蜀は新しい時代に向けて皆頑張っているんだよ君は何を立ち止まっているの?
もっと頑張って、熱くなって。
他人事じゃないだよ。他人事と思っているでしょ君は。
だってそうじゃないと合点がいかないじゃない。
そうじゃないならなにかで示してよ。
君が頑張っているって信じたいけど今君は何をしているの。
君は何をやっているの、君は何ができるの。
そう、提案がない理想がない知性がない品性がない速度もない何もない。
せめて形式だけは整えて、お願いだから」

馬良は能吏である。
きちんとした書類をきちんとした書式で運用させることに成功したのだからして。
だからこそ、後世においての評価が揺るぎないのである。

その評価。
ただ、「能吏」とだけ。

本日ここまですー
かんそうとかくだしあー

いやほんと欲しい欲しい欲しいヨシ!

寝る

重曹ちゃんメインヒロインでやりたい現代物ヒーローものやりたい
くそう私に身体があと10個くらいあればなんかええ感じで色々できるのに

それはそれとして、お盆までには完結させたい。
やりとげたい。
始末をつけたい。
そんな感じです。

いえ、ご不満とかあるとは思いますけんども。
それでも反応ある限りやりますやります。

逆に観測なくなればその時はそういうことなんでしょう。

>>312
最近は先に案出されてたからなぁ

『仕組みに染み込む蜘蛛の毒』

とでも。

>>316
最近は本当に、リライトのね、書きたいとこでしたのでごめんねって
題名含めて年単位で練ってたやつなんですよ許してくれめんす
嘘です大体その場のノリです

>『仕組みに染み込む蜘蛛の毒』
いい!
だが何か足りず何か多い感があります
このお話は本当に七乃さんに幾度もダメ出し食らったので
できたらリテイクお願いしたいです

素材としては「白眉」「絡新婦」「埋伏」「ブラック企業」「仕込み」
このあたりのどれかがあったら嬉しいです
なお一ノ瀬案

「ドキッ!
白眉と持て囃される名家出身の秀才が私の職場に来たら、あらゆる書面をチェックしだして重箱の隅をつつく感じでうっとおしい!
でも言ってることは正しいし、反論したら10倍やること増えてぴえんだよう。
 なお諸葛亮様はなんか満足しているようだから私の職場の労働環境がマジでやばい
 畜生あの白粉ブス、死ねばいいのに。
 と思っても言えない私の未来はどっちだ」

みたいな感じになります

乙でしたー
>>310
>>これこそ劉備の人徳、いやさ大徳の証明など思ったものだが。  本当に大徳があるならもっとやりようがあっただろうに
○これこそ劉備の人徳、いやさ大徳の証明などと思ったものだが。 もしくは【大徳の証明だなと思った】とかどうでしょう
>>311
>>他人事じゃないだよ。他人事と思っているでしょ君は。  何か某凡人の知識の中にある人物がいくつかインストールされてるような?
○他人事じゃないんだよ。他人事と思っているでしょ君は。 それとも上で【興味が無いのだね】って言ってるから【他人事じゃないのだよ。】の方が良いかな?

なん・・・だと・・・?今明かされる衝撃の真実!楽しかったぜエお前との同僚ごっこぉwwwwwwとなるのか?いや、闇に葬られて誰も知らずに胸の内か
ところで美羽様の守護は大丈夫なんだろうか…本当の意味で張勲が美羽様を預ける相手として信頼できるのは…と思ったけど如南大返しの時に取り立てた人もいるか
朝もはよから迎え酒して仕事…お体に障りますよ(サメ顔感

書き溜め無しでスレ立てスンナはせめて1スレ目で言う事なんよ…むしろ読み手が金銭渡してるプロなら書き溜めしてるなんて言うナイーブな考えは捨てろ

>>318
赤ペン先生ありがとうございます!
やったぜ

>なん・・・だと・・・?今明かされる衝撃の真実!楽しかったぜエお前との同僚ごっこぉwwwwwwとなるのか?いや、闇に葬られて誰も知らずに胸の内か
どの口がどの口がどの口が!
はやってみたいシチュエーションではありますね

>ところで美羽様の守護は大丈夫なんだろうか…本当の意味で張勲が美羽様を預ける相手として
>信頼できるのは…と思ったけど如南大返しの時に取り立てた人もいるか
基本的に大丈夫なお立場なんですけども、七乃さんがそれを容認するかというとね
つまり、それだけ覚悟ガンギマリで今生のベストを尽くす感じであれこれ
風ちゃんが煽ったんだろうなって

頑張るぞいっと

●一度これと決めたら主にはとことん尽くしますっ!敵からの勧誘なんて一蹴なのです!
●主が迷いなく己の道を突き進めるように道を整えておくのがNo.2のお仕事ですっ!
●主が一番でないと駄目なのです!そうです夢はでっかく!
●どんな逆境にも挫けず挑みかかります!泣きません、勝つまでは!
●中華の大半を敵に回しても、袁家のような数は暴力がモットーな敵を相手にしても手痛いダメージを与えるほどの軍の運営、補給はお任せくださいっ!そうです私は優秀なのですっ!
●先々まで見通して、後々のこともちゃんと考案しております!ご安心ください、何も心配はいらないのです。
●嫌なことも苦しいことも汚いことも知らないまま笑っていてくださればよいのです。全てこの私にお任せを。主の笑顔こそが私の幸せですっ!

ロリ軍師って素晴らしいですね
これは国宝ものですよ実際

なんとなくの備忘録
いやあ、諸葛亮様って健気でかわいいですわよね

完結も近い。。。
お盆であちら完結が現実的かな

「襄平が落ちた、だと……?」

何かの聞き間違いだろうと関羽は再度問いただす。だが、もたらされる応えは変わらず。

「馬鹿な!紫苑は歴戦の名将だぞ!それがなんで……!いや、言っても仕方がないな。
 朱里を呼べ……いや、こちらから行く。朱里はどこだ!」

関羽は舌打ちをする。既に蜀陣営にて軍師――というか事務全般を取り仕切ることができるのは諸葛亮くらいとなっている。関羽も幾らかは手伝おうとするが到底及ぶところではない。書式や言い回し、いつの間にか洗練されたそれについていけていないのだ。
即物的な意味でも鳳統、そして陳宮の死というのは蜀陣営にとってこれ以上ない痛手であった。

「朱里、襄平が落ちたそうだ。どうする」

その言葉を発してから関羽はそれを後悔する。問い詰める諸葛亮は頬が痩せこけていて、傍目から見て分かるほどに憔悴している。
この様子、尋常ではない。

「そうですか……」

諸葛亮は関羽の問いに、あっけないほどに平淡な口調で応じる。そこに動揺の欠片もなく、思考の海に沈みこんでいく。

「朱里……?」

問うても応えはない。
見れば、意識を混濁させているような瞬間、煽るのは火酒。それにより辛うじて意識を保っているようなものだ。
流石にこの惨状が、どうしようもないというのは関羽にだって分かるのだ。一言で言えば。

「詰んだ」

という現状。兵站は機能せず。
軍を維持する食糧こそ、付近の義倉や村落から用立てているが、いかんせんじり貧というやつである。

◆◆◆

「愛紗、ここにいたのか」

「あ、ご主人様……」

「襄平が落ちたって?」

そう。だから兵を充足することもままならないのだ。
帰る拠点すら失い、彷徨(さすら)うのが蜀軍の現状である。

「申し訳ありません。雛里ちゃん、恋さん、陳宮さんを喪ってなお目的を達せられておりません」

後一歩。いや、半歩及ばなかったと諸葛亮は歯噛みする。そう、あと半歩あれば。紀霊さえ討てば、と。

「もうさ、いいよ、朱里。そんなに頑張らなくてもいい」

「ご主人様……?」

「桃香の言ってたこと。大事にしよう。みんなが笑って暮らせるように、って。
 それはここじゃなくてもいいと思うんだ」

「と、仰いますと……?」

「うん、ここで言う天の国。それか蓬莱。そこに行かないか?
 国ってやつはさ、人がいないと成り立たない。国は人がいないと成り立たない。でも、人は必ずしも国を必要としない。
 だから、皆が笑って暮らせる世界。それを天の国で実現しないか?」

「…はい。ご主人様の仰(おっしゃ)る通りです。その通りににいたしましょう。
 お任せください。万事滞りなく勤めて見せます……」

満足そうに頷く北郷一刀。そしてその命に従う諸葛亮。そして関羽は何故か双眸から溢れる涙。

「朱里、朱里。それでは身が持たないだろう。少し、休め……」

くすり、と諸葛亮が微笑む。かつてふっくらとしていた頬は痩せこけ、双眸はそれでも鋭く光を放つ。

「いえ、ご主人様がそう決めたのです。それは果たされなければなりません」

どうして、こうなったのだろう。関羽はそう、思う。
皆が笑って暮らせる、そのために頑張ってきたのに。そのために頑張ったのに。

「ばーーっかじゃねえの?」

そんなお気楽な声が脳内に響く。うるさい、黙れとばかりに関羽は内心で吠える。それすら今の蜀軍では禁忌。ぎり、と歯を食いしばる。

「どうしろというのだ。どうしたらよかったというのだ。
 何ができる。何をすればいいのだ。どうしたって、もう……」

手遅れではないか。

そして、関羽はその言葉を口にすることができなかったのである。

「天の国、だって……?」

失意の帰陣。その馬超を待ち受けていたのは思いもよらぬ報せであった。
馬超としては、だ。
彼女――馬超――は負けた。負けたのだ。騎兵を率いて白馬義従に負けたという事実を認めている。更に中華でも屈指の軍師――鳳雛――を随伴して、だ。
どこか緩いところのある蜀。それを引き締める意味でも一罰百戒。どのような沙汰でも受けようと思っていたのだ。それが、思いもよらぬ展開である。

「ちょっと、待ってくれ。一刀、流石になにがなんだか分からない。
いや、それよりだ。あたしは二郎を討ち取るどころか、雛理をも死なせてしまったんだ。
その沙汰はどうなる」

信賞必罰、武家においては欠かせないものだ。これまでの馬超の言動もそれは全て戦場での勝利があったからこそのものであったのだ。

「雛里については、とても残念だった。本当に悲しい。
でもさ、翠が駄目だったならば、誰であっても駄目だったんじゃないかな。
いや、もっとひどいことになってたかもしれないよな?」

それはそうだ。騎兵の扱いについては今でも中華で一番であるという自覚と自負が馬超にはある。
だが、だが、である。

「それでも、私は負けた。負けたんだ。
 いけない。いけないよ、一刀。
私は行けない。いけないよ。
 あたしにその資格はないし、やっぱりね。そんなに、捨てられないよ。
 父上が身を挺して守ろうとしたもの。それが何だったのか。
それはまだ分からないけど、きっとここにあるんだと思う。
 だから、行けない。あたしは、父上は。
父上は自由に生きろって言ってくれた。言ってくれたけど。
だけど、ううん。だからこそ、かな」

行けない。
この、中華から去ることはできない。

「ごめんな。でも。やっぱり、できないよ。あたしは……」

悄然と馬超は呟く。闊達な常とは違って、それでも、いやだとばかりにかぶりを振る。
そんな中、それでも。
くしゃり、と撫でられる感触に馬超は暫し耽溺してしまう。

「翠がそう決めたんだったら、仕方ないさ。寂しいけど、さ。
 でも、翠が言う、行く末ってやつ。きっと大変だと俺は思う。
 だからさ、だから、な。
いつでも歓迎するよ翠のこと。
逃げる、ってさ。そんなに悪いことじゃないと思うよ。
 生きていればこそ、だと俺は思うよ」

「一刀……!」

ごめん、と。否、やっぱり一緒に行く!と。様々な思いが駆け抜ける。
そこでの決め手は思いかけず。

「なんだ。翠はだらしないのだ。鈴々はお兄ちゃんと、もちろん、お姉ちゃんと愛紗。
みんなと一緒にいくのだ」

無垢なる言説。張飛の言葉に馬超は身を引き裂かれるような決断を下す。

「ごめん、一刀。あたしは、やっぱり。
一緒に、いけない」

「いいさ。翠の選択だもの。
誰も咎めはしないよ」

「あ、あ。
一刀……」

そのやり取りに諸葛亮は、ほう、と息を吐く。
これでいい、これでいいのだと。これが最善なのだと。

北郷一刀、そして劉備の両名さえ存命ならば、どうとでもなると。

そして再び書類の山と向かい合う。
如何に主たちを逃すか。そして逆襲するか。それらは諸葛亮の脳髄に既にある。

「足掻いて、みせます。いえ、そうじゃないです。
 ええ。やり遂げてみせませす」

北上して匈奴の支配域から東を目指すもよし、真っ直ぐに東進するもよし。
主導権はこちらにあるのだからして。

迫る袁家軍。その進軍速度すら諸葛亮にとっては手の内なのだ。このままでは追いつかれてしまうだろうが、進軍するその道いっぱいに民がいればどうか?
まさかに、民草を蹴散らしはしないだろう。そうなれば暴動だ。まともな進軍なぞできなくなる。

窮地に追い込まれて尚、諸葛亮は三日月模様に口元を歪める。
けして、自らの主には見せられない表情だなあという思いと、それを窘めてくれたであろう友人を思って。偲んで。
そして、彼女が自分を訪ねるのも想定内。どうやら今回は、とことんそりが合わなかったのだが、これまでその関係が破綻しなかったのは率いる主のおかげなのであろう。
そう思いながら喉に液体を流し込む。
揺蕩っていた思考を炎にまとめて、向き合う。

「すまんな、多忙という言葉では足りないくらいほどに忙しいことは理解しているのだが」

だったら来るな、とは思っても言えない。劉備の股肱にして親友。その存在を軽んじることは出来ない。ただ、今は時間が惜しい。そう思っていたのだが。

関羽からもたらされたのは思いもよらぬ提案。

「殿(しんがり)、私が受け持つ」

民草を守る。魔王紀霊の追撃から守る。
その言に諸葛亮はしばし…、目を細めて考え込むのであった。

本日ここまですー
かんそうとかくだしあー

なんとかお盆までに献血じゃない完結したいですわよね

乙でしたー
>>324
>>「…はい。ご主人様の仰(おっしゃ)る通りです。その通りににいたしましょう。 【致しましょう】を漢字にした方が分かりやすいかな?
○「……はい。ご主人様の仰(おっしゃ)る通りです。その通りにいたしましょう。 そこで悪い奴(紀霊)に騙されてる多くの人たちを見捨てて【皆】が笑って~とか言うのは笑い話にもならないんだわ…なんか言えよ飲んだくれ
>>お任せください。万事滞りなく勤めて見せます……」 【勤めて】にかかってる補助動詞なので
○お任せください。万事滞りなく勤めてみせます……」 の方が良いと思います【勤めてみます】の変形と見ればわかりやすいかな?
>>そして、関羽はその言葉を口にすることができなかったのである。 この間に場面転換があるような気がするんですが、同じ場所で話してるんですかね?

「天の国、だって……?」
○そして、関羽はその言葉を口にすることができなかったのである。 一刀と一緒に入ってきてこの話をしてるなら直す必要はないですが

◆◆◆ 失意の帰陣して沙汰を下すような謁見の場じゃなくて参謀室みたいな所に来るかしら

「天の国、だって……?」
>>騎兵を率いて白馬義従に負けたという事実を認めている。更に中華でも屈指の軍師――鳳雛――を随伴して、だ。  【更に】のかかり先が分かりづらいかな
○騎兵を率いて、更に中華でも屈指の軍師――鳳雛――を随伴した上で白馬義従に負けたという事実を認めている。 もしくは
○騎兵を率いて白馬義従に負けたという事実を認めている。それも中華でも屈指の軍師――鳳雛――を随伴して、だ。 倒置法的にこっちの方が負けた事実が強く出るかな?
>>それはそうだ。騎兵の扱いについては今でも中華で一番であるという自覚と自負が馬超にはある。 お前負けた事実を認めているはどこ行った…軍師が雑魚だったから負けて自分だけなら勝ってたとか言う気か?
○それはそうだ。騎兵の扱いについては今でも中華で屈指であるという自覚と自負が馬超にはある。 張遼とかいるし…というのは置いといても明確に格付け済んだ奴いるんだからそこは自覚しろ
>>「それでも、私は負けた。負けたんだ。 頭は揃えた方が読みやすいかな
 いけない。いけないよ、一刀。
私は行けない。いけないよ。
 あたしにその資格はないし、やっぱりね。そんなに、捨てられないよ。
 父上が身を挺して守ろうとしたもの。それが何だったのか。
それはまだ分からないけど、きっとここにあるんだと思う。
 だから、行けない。あたしは、父上は。
父上は自由に生きろって言ってくれた。言ってくれたけど。
だけど、ううん。だからこそ、かな」
○「それでも、私は負けた。負けたんだ。
 いけない。いけないよ、一刀。
 私は行けない。行けないよ。                           ここは漢字で統一した方が良さそう
 あたしにその資格はないし、やっぱりね。そんなに、捨てられないよ。
 父上が身を挺して守ろうとしたもの。それが何だったのか。
 それはまだ分からないけど、きっとここにあるんだと思う。
 だから、行けない。あたしは、父上は。
 父上は自由に生きろって言ってくれた。言ってくれたけど。
 だけど、ううん。だからこそ、かな」
>>325
>>「翠がそう決めたんだったら、仕方ないさ。寂しいけど、さ。 悩んだ末に決めたことは結局後悔する!だから、今楽な方を選びなさい!
 でも、翠が言う、行く末ってやつ。きっと大変だと俺は思う。
 だからさ、だから、な。
いつでも歓迎するよ翠のこと。
逃げる、ってさ。そんなに悪いことじゃないと思うよ。
 生きていればこそ、だと俺は思うよ」
○「翠がそう決めたんだったら、仕方ないさ。寂しいけど、さ。 嫌なことからは逃げればいい、逃げるのは負けじゃない!逃げるが勝ちと言うのだから!
 でも、翠が言う、行く末ってやつ。きっと大変だと俺は思う。
 だからさ、だから、な。
 いつでも歓迎するよ翠のこと。
 逃げる、ってさ。そんなに悪いことじゃないと思うよ。
 生きていればこそ、だと俺は思うよ」
>> ええ。やり遂げてみせませす」 酒の飲み過ぎで呂律回ってないぜえw
○ ええ。やり遂げてみせます」  脳髄に火酒がだいぶ回ってらっしゃる
>>窮地に追い込まれて尚、諸葛亮は三日月模様に口元を歪める。 模様って言うと何か違和感が
○窮地に追い込まれて尚、諸葛亮は三日月の様に口元を歪める。 もしくは【三日月の形に】とかどうでしょう
>>「すまんな、多忙という言葉では足りないくらいほどに忙しいことは理解しているのだが」 【くらいほど】は片方で良さそうかな
○「すまんな、多忙という言葉では足りないほどに忙しいことは理解しているのだが」    そういや桃色髪のあの娘は何してるんだろうか…一般兵の慰撫(傾世元禳)に忙しいのかな

民草が略奪されるならまだしも追撃される?妙だな
国を興しといて滅亡の危機になるや国なんて必要ない!とかやべーよ
お前らが蜀とか言い出さずに公孫?の下で皆が幸せになるよう努力してればこんなことにならなかったんやぞ

乙したー

コイツ本当に現代から来た一般人か???
精神構造おかしいよ・・・・・・

蜀の国民はやればできる!できる子たちなのだから、うまくいかなくてもそれはあなたのせいじゃない!上手くいかないのは袁家が悪い! を入れるの忘れてた
未来に笑ってるか分からないから今だけでも笑おう!は…劉備なら言いそうか?

>>327
赤ペン先生ありがとうございます!

>なんか言えよ飲んだくれ


>ここは漢字で統一した方が良さそう
ここはあえて統一してないやつです

>お前らが蜀とか言い出さずに公孫賛の下で皆が幸せになるよう努力してればこんなことにならなかったんやぞ
それはそう。
でもそうはならなかったし多分できなかったし何千何万回やってもそうはならないんだろうなと思います。

>>328
>コイツ本当に現代から来た一般人か?
戦場に出たことなく、童貞なのです。

>>330
>蜀の国民はやればできる!できる子たちなのだから、うまくいかなくてもそれはあなたのせいじゃない!上手くいかないのは袁家が悪い!
うーんこの水の女神教徒感w
そこまではっちゃけれたら、色々とまた変わってきたと思います

>未来に笑ってるか分からないから今だけでも笑おう!は…劉備なら言いそうか?
そんな、未来に不安をもたらすようなことは、言わないんじゃないかなって思います

頑張る

三者三様

20時からやりますやります

「二郎殿はこれより先、進むに及ばず。お疲れであろう、御身の養生をのみお考えください」

「は?」

稟ちゃんさんから放たれた言葉。それに俺は言葉を失う。何言ってんの?、と。

「呂布の単騎特攻。邪道と言って貶めるのは容易いですが、その有効性は確定的に明らかなもの。
 蜀なぞと標榜する武装集団。そこには未だ関羽、張飛、馬超という傑出した武人がおります。そして蜀勢が狙うのは二郎殿の首ひとつでありましょう。
 既に逆賊の狙いは明らか。洛陽にて療養していただくのがよいと愚考いたします。
 なに、華佗殿も洛陽に向かわれていますし……」

「まて。
 ちょっと待って」

「ああ、身辺の警護については典韋殿、李典殿、陳蘭殿を充てます」

不足ですか?と首を傾げてくれる。
無論。

「気に食わないな。これは俺の喧嘩だ。俺の戦争だ。
ここで引けとかありえんだろうが」

 そして、いっそ冷たいばかりの視線を。

「感傷、という奴ですか。
相手の勝利条件は二郎殿の首級。であればそれを避けるのは必然。
お気に召さずとも聞いていただきますとも」

淡々とした言葉、だが俺の神経を逆撫でるそれにしみじみと思う。
なんか、ありがたいなあ、と。諫言、有難し。
だが、それはそれ、これはこれである。

「風、蜀勢の動きについて現状報告!」

「はい~。その軍勢を集結させ東へ向かっていますね。襄平は既に孫家によって落とされていますからねぇ~。
 なお、近隣の村落を扇動し、引き連れている模様ですね~。
既に数千の民が同行。ほどなく数万に膨れ上がるかと~」

どこぞの笛吹き男かよ!
まあ、それも想定内である。つまり。

「民の歩みの遅さ、その分厚さに追撃が困難ということだろう?」

ぴく、と稟ちゃんさんの鉄面皮が揺らぐのを見て。笑う。

「民を肉の壁となしての逃亡。厄介この上ないだろう?
 追撃するならば民を馬蹄の犠牲にせんといかんだろうさ。
そして、その汚名を背負うのは俺の仕事だ。
 そう、その通り。そして自称天の御使いたる北郷一刀を。蜀なぞという幻想に生きる蒙昧どもを教育してやろうじゃないか。そうさ、つまり」

――魔王からは逃げられないのさ。

◆◆◆

「征夷大将軍たる俺の決定だ。
異論は認めない。各員の奮闘に期待する」

ニヤリ、と笑い紀霊は指をぱちり、と打ち鳴らす。その合図に典韋は付き従う。見送るのは軍師二人。

「風!どうして貴女は二郎殿を止めなかったのですか!」

ふわりとした笑みを浮かべて程立は応える。

「これはしたり。ですねえ。当然のこと。二郎さんがそれを望んだから。
或いは望まなかったからですが~」

くすくす、と程立は柔らかく笑う。

「やはり、分かっていたのですね」

「勿論です~。風は二郎さんの軍師ですからして~」

くふふと笑みを漏らす程立に郭嘉はぎろ、と視線を強める。

「分かっているでしょう。的を狙う英傑には関羽、張飛、馬超と一騎当千が揃っています」

「だからこそ、ですよ。二郎さんを後ろへ下げる。そこに集中的にそのお三方が殺到したらどうしようもないですよ」

ですから、と笑う。

「もっと言えばね、一番安全なのは星ちゃんの傍ですよ。
 保証します。既に階梯が違いますよ、今の星ちゃんはね……。
 まさに、絶対無敵、国士無双というやつなのですよ……」

わが身の智謀、搾りだした謀略なぞ児戯の如く薙ぎ払うであろう。
戦術なぞ、趙雲一人で事足りてしまうのだ。
目の前で見た程立はそう確信している。

「そのへんにしてもらいたいものだな。
 我が軍の誇る軍師たちが言い争うなぞ、ぞっとせんよ」

ゆら、と身を揺らして趙雲が笑う。

「今から、戦後について語るとは随分余裕だな?」

趙雲は手にした愛槍龍牙を軽く振るう。風を切り裂くその音響。そして音量、音色。
超一流の武人が奏でる、猛々しい舞曲。

「……これは星ちゃんに一本とられたのですよ~。
……ですが、戦略戦術において如何に激論を交わし、譲らぬことがあっても、です。
 目指す方向は同じですし、別に友誼に影響があるわけでもありません。単に、目的地に赴く。その道程の違いだけなのですし。
 ね?稟ちゃん」

くふふ、とほくそ笑む程立。その様子に超雲はやれやれとばかりに。

「なんだ。風と稟がいつになく険悪だから、と思ったが余計なことだったか」

こういうのは、向いていないのかな、と首を傾げる趙雲に郭嘉は憮然とする。

「星にまでそのようなことを言われるとは心外の極みですね。一体私はどういう風に思われているのか一度聞いておきたいくらいに」

ニヤリ、と趙雲が応える。

「無論。鬼算の戦術家、神謀の戦略家だとも。だからこそ悔しいな。
風が言ったがな。如何に関羽、張飛、馬超がいようとも最早主に毛ほどの傷もつけさせんよ。
 そして、彼奴(きゃつ)ら……。
ズタズタにしてやるぞ……!」

刹那、獰猛な笑みを漏らす趙雲から吹き出す、圧倒的な覇気。殺意の波動とでも言うべき禍々しい奔流に郭嘉は言葉を失い、程立はくふふ、と笑う。

「どっちにしてもです。蜀軍がどこに逃亡するのか。それを見極めないといけません。
 どうせ稟ちゃんも星ちゃんも。
無論私もですが、此度の不首尾、責任を負うつもりなのでしょう?
 で、あれば功績を被せる方は近くにいた方がいいのではないですか?
流石にここから二郎さんを洛陽に帰参させた上で完勝して、それを二郎さんの手柄にするのは苦しいでしょうし」

くふふ、と程立は笑う。
まずは勝つ。それは三者の合意。
そしてその功績は主の物である。

くふふ、と。ニヤリ、と。そして無表情に。
三者三様に必勝を期す。今度は、今回こそは完膚なきまでに叩き潰す、と。

というわけで以上です!
本日ここまですー

感想とかくだしあー

今回の題名は
「三者三様」
かなって

勿論鋭い題名は大歓迎ですよ→誰か

なんとかお盆までには完結したいですわよね

乙でしたー
>>335
>>お疲れであろう、御身の養生をのみお考えください」 凛ちゃんさんってこういう子だったっけ?
○お疲れでしょう、御身の養生をのみお考えください」 【であろう】って上から目線というか、一応上司相手だし、こうかなって思う
>>その有効性は確定的に明らかなもの。 破壊力バツ牛んだったよな
○その有効性は明らかなもの。       あるいは【その有効性は無視できるものではありません】とかどうでしょう
>>336
>>ゆら、と身を揺らして趙雲が笑う。         上で【見送るのは軍師二人】って言ってるしこれ入ってきたんですよね?
○するりと、当然のようにそこにいた趙雲が笑う。 それとも一緒にいたけど黙して語らずだったのかしら
○ゆら、と立ち上がり趙雲が笑う。          二郎が襲われてなければメンマ片手に酒飲んでそう
>>「今から、戦後について語るとは随分余裕だな?」  えっと…行間で終わったらどうやって可愛がられるかとか子供は何人欲しいとか話してたの?
○そうしてどう勝つか、の段に来ているのだと話している所に割って入る こんな感じの一文を入れた方が良いと思います。

○「今から、戦後について語るとは随分余裕だな?」 (どう勝つか≒勝った後の名声やら土地やら人やらを考えてる感じで)
>>「無論。鬼算の戦術家、神謀の戦略家だとも。だからこそ悔しいな。 謀神とかは聞くけど神の謀りと聞くとろくでもなさそう(ギリシャ感
○「無論。神算の戦術家、鬼謀の戦略家だとも。だからこそ悔しいな。 神算鬼謀(しんさんきぼう)というしこの方が良いと思います


二郎を安全圏に引っ込めようと説得する理論武装の時に滅茶苦茶早口で喋ってそう…立て板に水とはこのことかってぐらい
命の危機だったし生存本能刺激されてそうな二郎…典韋と二人っきりでどこへ行ったのかは知らぬ
魔王は悪名全部被ってフェードアウトするつもりか、勇者もいないし姫様が攫われても仕方ないね。って来るぞ

>>338
赤ペン先生ありがとうございます!

> 破壊力バツ牛んだったよな
ぎゃあ

>二郎を安全圏に引っ込めようと説得する理論武装の時に滅茶苦茶早口で喋ってそう…立て板に水とはこのことかってぐらい
それをご理解いただけるというのは本当にありがたいことなんだなって

>命の危機だったし生存本能刺激されてそうな二郎…典韋と二人っきりでどこへ行ったのかは知らぬ
なおこれは想定外
知らんw

>魔王は悪名全部被ってフェードアウトするつもりか、勇者もいないし姫様が攫われても仕方ないね。って来るぞ
これはアリ路線ですね次世代的に考えて

なお魔王にははおーがおっっちんしそうなんですがそれは
※はおーはいつでも覇王にクラスチェンジできます

天神祭、今年は涼しくて最高やん・・・

お盆でやりとげたい・・・
が、正直過去イチボロボロなのよね
いやまあ、頑張りまーす

ウッス頑張りますココカラッス

愚痴とか見苦しいとこすんませんした
やります
結果だけでやりますやります

昏い。

暗い執務室に墨をする音が響く。かつては丹精込めて自らしていたそれを、それをすら。
諸葛亮は他人に譲るほど、時というものを惜しんでいた。
傍らで一心不乱に墨をするのは馬良。眼鏡と覆面で覆い、表情は見受けられない。
ただ、墨をする。

ごくり。

諸葛亮が煽るそれは火酒。
柑橘を浮かべたそれを煽り、瞬間の活力を得る。
訪れる眠気は陰気。それは火酒の陽気により振り払われる。
煌々として、諸葛亮はその命を燃やしているのだ。

◆◆◆

 日輪の蔭りを見上げ、諸葛亮は再び手元の書類に目を落とす。
 目は落ちくぼみ、頬はこけ、唇は潤いを失っている。幾日眠っていないか、それを考えるリソースすらが惜しい。
 東へ。ひたすら東へ。どうせ民が主君を追うのだ。転進したルートは隠しようもない。であれば少しでも速度の稼げる漢朝内――皮肉なことにその街道を整えたのは紀霊である――をひたすらに。
 頭痛が激しい。それは幸いである。意識が覚醒するから。食欲がない。それは幸いである。目の前の書類に専念できるから。
 そうして、諸葛亮は数日のうちに蜀軍とそれに付き従う民の目指すルートを選定し、その道程を導き、必要な物資を算定し供給計画を策定してのけた。伏竜の面目躍如というレベルではない。

「朱里ちゃん、大丈夫?」
「ええ、大丈夫です。私は正常に機能していますから……」

 既に限界を超えてなお諸葛亮は最適解を弾き出そうとする。それを北郷一刀は抱きしめる。

「もういい、休め。朱里……。
休んでくれ……!」

 その言葉に諸葛亮は素直に、弱弱しく頷く。

「はい。流石の私も少し、すこしだけ。
 すこしだけ、たぶん疲れてしまいました」

 はわわ……と付け加えて、諸葛亮はよろよろと起き上る。歩こうとしてごろり、と転がってしたたかに頭をぶつける。
 なに、どうということもない。内なる頭痛が外からも、もたらされただけだからして。
 そう思い立ち上がろうとするも上手く四肢が動かない。なるほど、筋肉が劣化したか、と思う間もなく。

「はわわ……」

 北郷一刀は諸葛亮の華奢な身体を抱き上げて宿に向かう。辛うじてとれたその寝台に諸葛亮を寝かせて、苦笑する。

「まあ。少し朱里は頑張り過ぎてたからな。ちょっとここで休んでくれよ」

「はい。一応ご主人様たちの行程表については策定しましたので、それを参照して頂ければと思います。それで、大丈夫ですから。
 私も、少し休んだら追いかけますが、先を急いで下さい。ご主人様たちが進まねば道は拓けません」

 乾いた声で諸葛亮は言の葉を連ねる。
 幾つも湧き出る。いつもの策を、その奔流を止められない。
 もっと、もっと高みへと。研ぎ澄まされた思考。動かない肉体。
 その齟齬に戸惑いながらも、ひとまずは横になる。
 もっと、もっとできるのに、と思いながら。

◆◆◆

「分かった。じゃ、朱里。天の国で待ってるからな」

 そう言って北郷一刀は横になった諸葛亮をきゅ、と抱きしめる。その抱擁。その温かさに諸葛亮は熱いものが双眸に込み上げるのを感じる。
 ぎゅ、と閉じた瞼から漏れるそれを見せぬために布団にもぐりこむ。眠いのだ、と言わんばかりに。
 その様子を見て北郷一刀は苦笑を一つ漏らし、その場を後にする。
 その、温かい気配が消えうせてから諸葛亮は嗚咽を漏らす。肺腑から、魂魄を吐き出すように。
 そして、急速に四肢が弛緩し、五感が遠ざかるのを感じ、誰とはなしに微笑む。
 傍らには馬良のぬくもりがいて。あって。

「わたし、頑張ったよね……」
「ええ、これ以上はないくらいに」

 その声に諸葛亮は安堵する。

「きちんと書類は無謬にて運用しました。貴女には一厘の間違いも残されません。
 ええ、残された書類に誤字脱字一文字すらないことは確かですとも。
 きちんと、間違いなぞ残していませんとも」

慈母の笑み。
毒婦の笑み。

 そして満足する。やりとげたと。
 それでも至らない。
 間違いのない組織。その恐ろしさ。
 無謬という状態の不健全さに。

 そうして、諸葛亮は満たされ、やりきったという意識。
 幸せなままに意識を手放した。
 絡新婦に抱きしめられて。

 そうして、二度と目覚めることはなかったのである。

本日ここまですー
かんそうとかくだしあー

お盆のうちにいけるとこまえでいきたい案件でうs

七乃さんがやっべーのよ

多分風ちゃんと七乃さんが一番すき
優遇はしないけどね
後は割と関羽が好き
頑張る人が好きなのです

今日もやるぜ。
色々やるのよ。

風が砂塵を舞い上げる。踊るように四方に飛び散るその様は何故か郷愁を掻きたてる。とはいえ、前に進むと決めたのは俺だ。俺なのだ。
白蓮も蒲公英もなんか鬼気迫る表情で自ら斥候として駆け回っている。個人的には民がぞろぞろと進む先に彼奴らはいると思うのだがね。
これには稟ちゃんさんと風も同意はしてくれた。だが、それを目くらましにして逃亡を図るという可能性もあるとのことだ。まあ、流石に自分らを勧誘した奴が行方をくらましたら暴動か逃散だと思うのだけどね。

「もうすぐ、最後尾に追いつきます。どうするのです?本気で民を蹴散らすのですか?」
「荒地やら森を進むわけにもいかん。できるだけ陣を細くして進むしかないだろう。気は進まんがな。」

なんという桶狭間フラグ。言っててまあ。どんより、である。
いや実際、灌木やら草木生い茂るとこを進むわけにもいかん。何より物資を運ぶ馬車が通れんわ。メインストリートの整備はしたが、流石に迂回路とか!

「まあ、常識的に考えて二郎殿を狙うならば好機ですね。
ですが今回は星をお傍に置けます。ねえ、星?」
「無論。幾千幾万の軍勢来ようとも鎧袖一触。主に毛ほどの傷もつけさせんともよ」

キャーセイサーン!素敵!抱いて!

「まあ、星が傍にあるならば千人力さね」

頼りにしてるよ、と笑う前に報せが。

「ほう……?」

流民の最後尾にあった関羽がその道程の河川。その橋梁の上で仁王立ちしているという報せである。
そして、淡々と数を頼りに押しつぶしてしまおうという稟ちゃんさんの献策に俺は苦笑する。

「そりゃあ、恋ほどじゃないけども関羽も一騎当千というやつさ。無駄な血は流したくない。
 ここは、俺が出る」

「これは……。寝言は寝ているからこそ許されるというものです。いいから貴方はひっこんでてください」

おいおい、そりゃあ、あんまりな物言いだろうよ。

「別に丸腰で行くわけじゃない。星、いけるか?」
「無論」

……不敵で無敵。天下無双たる星が傍らにあるのだ。そうだな。もう、なにもこわくない。

◆◆◆

「じゃあ、行こうか」

 と言って現場に来たのだが、これはすごい。マジか。マジだった。

「おお、ほんとに単騎で踏ん張っているのだな」

関羽である。青竜偃月刀を構え、腰に差しているのは七星刀かな?
そして天下無双たる星は容赦なく、関羽に言の葉の連撃を浴びせかける。
早い、早いよ星ちゃん!いいぞもっとやれ!

「おお、愛紗。そのように単身立つのはみっともないな。いや、兵卒に見限られたというのであればそれはそれでいいのだが。
 にしても、夜鷹のように単身殿方を誘うのは如何なものと思うぞ。
仕える主筋の品位というものが、知れるからな」

ニヤリ、と挑発する星の言葉にも関羽は、その程度の挑発では身じろぎ一つしない。
黙然というやつである。

「この身は、ご主人様の武威の顕現。押し通るならば言葉は不要。千が万の軍勢であっても退けてくれよう」

 そして星は歩みを止めない。

「ほお、面白い。言ったな。吐いた唾、後悔させてくれよう。
思えば愛紗よ。武においてどちらが勝るか、結論はお預けだったな」

ゆらり、と星から気炎が昇るのを感じ。

「やめんか」
「む、主よ、なにをするか」

ぽこん、と星の形のいい臀部に軽く一撃を加えて俺は関羽に向かい合う。

「よお、久しぶりだな、関羽よ。息災そうで何より」

その言葉に関羽はくしゃり、と表情を歪める。決壊する。

「貴方は、貴方がいたから!貴方のせいで!」

フン、とばかりに関羽のそんな惰弱を切り捨てようじゃないか。
追いつめられた顔の彼女、狙い撃ちである。

「あぁ?お前のせいだろうが。お前が劉備を甘やかした。見過ごした。そうだろう?
 更には北郷一刀だ。天の御使いと名乗る匹夫さ!
 厄介ごとを持ち込みやがって!」

反論しようとした関羽を見て猪々子が叫ぶ。

「ふざけんな!ふざけんなよ!お前らが何をしたか!何をしたか分かってるのかよ!
 アタイにだって分かる。お前らは余計なことしかしてない!
 アニキがどれだけ頑張ってたか!それを台無しにして!あんとき、刺し違えても前に進むべきだったて後悔してるよ!」

今にも飛び出そうとする猪々子の背をぽん、と叩いて落ち着かせる。どうどう。

「で、だ。何か言いたいことはあったりするのかな?」

「……。
ここは通行止めです。他を当たってください」

その物言いにカチン、とくる。
いや、これで最善を尽くそうとしているのだろうけどさ。

「あ?なんつった?聞こえないな」
「ここは通行止めだ、と言ったのです」

ざわ、と殺気が立ち昇る。ニヤリ、と笑う星から。ハァ?と獰猛にその身を臨戦な猪々子から。くすり、と笑う斗詩から。無言の流琉から。

「まあ、そう言うなよ、どうせ分かっているだろう?抵抗は無意味さ。
 何せ、お前が守っている橋、それ無意味だからね」

「な、なにを言うのですか!
 その手には乗りませんよ!」

 まーね、普通だったらそうなんだけどね。

「関羽よ、君が幾日そこで粘れると想定しているか知らないが・・・。
 こちらには母流龍九商会という存在がいてね。
 申し訳ないが、数時間もあればお前の横に橋を架けることができるのだよ」

 今すぐにでも作業にかからせろという視線は割と、俺でも無視できんくらいの圧力なのよ?

◆◆◆

「あのな。もっぺん言うぞ。健気だと思うがね。
身を挺しての通せんぼだけどな、それ無駄だし」

「まあ、そこでどんだけ頑張るつもりかね。一刻か、それ以上か?
 言っとくが、一刻もあればうちの技術部はお前さんの横に橋をかけてしまうぞ?」

ちょっとさばを読んだかもしらんが真桜ならば一晩といわず一刻で浮橋くらいは楽勝だろうさ。多分きっとおそらくメイビー。

そして、動揺する関羽に一番聞きたかったことを聞く。

「で、だ。天の御使いは再起を期すのかね?叩き潰すのも面倒くさいのだけんども」

「――ご主人様は、天の国に旅立たれた。最早中華に興味は持たれていない」

――その言葉が聞きたかった。

「ふむ。じゃあ、関羽よ、なぜそこにいる?もう、北郷一刀は逃がしたのだろうよ、天の国へと。
 どうしてそこにいるのかな?」

くしゃり、と秀麗な顔をしかめて関羽は黙り込む、口を開く。

「どうして……。どうして貴方はいるのですか!どうして、こんなにも貴方は私の心をかき乱す!
 貴方さえいなければ、きっと。きっとご主人様の描く、皆が笑える世が!」

ほう。
なるほどね。
じゃあ聞こうか。

「皆、って誰さ」

その、俺の問いに関羽は黙り込む。下を向く。

「関羽よ。お前は何を守りたいのだ?ご主人様たちか?それとも無辜の民か?」
「そ、れは……。民だ。無辜の民を守りたいからこそ私たちは――」

 苦しいところだよね。分かるよ。だが容赦せん。

「は、笑えるよな。その理想でどれだけの民が死んだか!理想を抱えてどれだけの民を溺死させたのか!戦に駆り出し、無駄死にさせ、寡婦と孤児を幾人作った!」

黙り込む関羽。俺は畳み掛ける。

「で、民のためにお前はそこに立ってるのだったか。
 それが本当ならば、さっさと降るんだな。抵抗は無意味だ」

「この身を替えても!私は民を守ると誓ったのだ!死など恐れない!」

その言葉にニヤリ、と笑う。

「じゃあ、関羽よこうしよう。お前が降ればここで軍を引こう。民も手にかけない。どうだね」
「な!」

言葉を失う関羽。

「主、それは……!」

なに、本拠を喪った蜀軍がどう動くか。それが分からんかったからこうしてえんやこらと足を延ばしているのだ。目的は達せられたと言っていい。これ以上は無駄無駄。
匈奴なり近隣の村落やらで戦力拡充させて逆撃もあると思っていたんだが、それがないならもうどうでもいい。
天の国、ということは日本に向かったということであろう。そこらへんは俺の関知するとこじゃない。もう、好きにすればいいのさ。無事に海を渡れるとも思わんがね。

「そ、それが本当ならば……。本当に、民に手をかけないならば……」

「阿呆。誰が好きで民を手にかけるかよ。ああ、時間稼ぎは通用しないぜ?既に技術部は橋の建造に動いてるからな」

そして、がくり、と関羽は項垂れて俺の軍門に降ったのである。
勝利……圧倒的勝利……!

「アニキー。でもこいつ、降ったにしてもどうせ死罪だろ?いまここでやっちゃってもいいんじゃねーの?」

「そうですね。文ちゃんに私も賛成です。降ったからといって死一等を減じられることもないでしょうし。いっそここで派手に討死させてあげた方が温情かもしれませんよ?」

猪々子と斗詩の物言いもごもっとも。
私たち不満です、という複数の視線を受けてにへらと笑う。

「そして関羽への沙汰は今下す」

更に視線が俺に集まる。

「関羽。字を雲長。真名を――愛紗」

ざわ、とその場がざわつく。許されてもいない真名を呼ぶのはこの中華において絶対的な禁忌。思わず抗議の声を上げようとした誰より先に。

「沙汰を下す。漢朝に叛旗を翻した不逞の輩。関羽と名乗っていた匹夫。そのすべての名を剥奪する。これが征夷大将軍たる俺の下す沙汰である。
 以降、貴様は字伏(あざふせ)と名乗れ」

 これが俺の下した処分である。
 

本日ここまですー
かんそうとかくだしあー

やります

もうすぐ完結

>>358
んー。どう捌くかねぇ…。
【武神転生~ただ、一人の少女として~】かなぁ。

…。そういや、劉備、張飛、北郷くんは生死不明ってことで良いのかな?

>>361
>生死不明ってことで良いのかな?
当然死んでますが生死不明です
描写はしませんがここで一応断言しときましょうかね
不粋の極みではありますが

>>362
まあ、そうなるか…。
本文に(明確な)描写なかった以上は触れるべきではなかったのかもだけど

乙でしたー
>>348
>>諸葛亮は他人に譲るほど、時というものを惜しんでいた。 【譲る】というか優先順位を付けて捨てたというか
○諸葛亮は他人に恃むほど、時というものを惜しんでいた。 【頼む】…でも馬良に任せてる(名無しの文官に任せない)あたり大切な仕事なんだな
>>349
>>幾日眠っていないか、それを考えるリソースすらが惜しい。 資源とか資産?
○幾日眠っていないか、それを考える寸暇すら惜しい。   時間というよりは思考領域の問題な気もするけど【思考することさえ惜しい。】とかどうでしょう
>>転進したルートは隠しようもない。であれば少しでも速度の稼げる漢朝内     漢朝内から抜けれるならそのまま外国いけばいいだけでは?
○転進したところで道程は隠しようもない。であれば少しでも速度の稼げる舗装路 公道っぽい所ひた走ってるんだろうね…レンガとか使われてる
>>諸葛亮は数日のうちに蜀軍とそれに付き従う民の目指すルートを選定し、その道程を導き、必要な物資を算定し供給計画を策定してのけた。伏竜の面目躍如というレベルではない。 所詮は伏せたままよ
○諸葛亮は数日のうちに蜀軍とそれに付き従う民の目指す道筋を選定し、その道程を導き、必要な物資を算定し供給計画を策定してのけた。もはや伏竜という異名すら役不足だ。   画竜点睛と呼んであげよう…絵に描いた餅?

本日ここまでとは何だったのか
ロウソクは消える前が一番…とか最高潮に達したということはあとは下がるだけなのだ、とかそんな感じの伏龍さん
脳内ピンクちゃんは民の為に、とか言ってた気がするけど亮ちゃんはご主人様の為の民って感じだったような…一刀は劉備の為の国だった気もするしこいつら目的地大分バラバラだったのでは

さて続きっと
>>355
>>ゆらり、と星から気炎が昇るのを感じ。  物理的に昇ったり降りたり昇降したりしてないなら
○ゆらり、と星から気炎が上がるのを感じ。 漲ってて抑えきれないのか、あえて魅せてるのか…好きな男の前でカッコつけたい乙女心?物騒やなw
>>ぽこん、と星の形のいい臀部に軽く一撃を加えて俺は関羽に向かい合う。 【ぽこん】ってげんこつで頭を小突くなら分かるんですが
○ぺちん、と星の形のいい臀部に軽く一撃を加えて俺は関羽に向かい合う。 尻たたきみたいなものならこの方がよさげ?
>>フン、とばかりに関羽のそんな惰弱を切り捨てようじゃないか。   惰弱というか情弱というか…二郎のことを知ろうと思えば知れただろうに、その先に何があるかの想像くらいは出来ただろうに
○フン、と鼻息一つで関羽のそんな惰弱を切り捨てようじゃないか。 ちょっと違う?
○筋違いだとばかりに関羽のそんな惰弱を切り捨てようじゃないか。 【ばかりに】というかそのものずばりか…【戯言だと言わんばかりに】とか?
>>あんとき、刺し違えても前に進むべきだったて後悔してるよ!」  関羽と刺し違えても意味無いし、意味のある奴と差し違えるのは君だと阻まれるだろうなあ
○あんとき、刺し違えても前に進むべきだったって後悔してるよ!」 
>>356
>>くしゃり、と秀麗な顔をしかめて関羽は黙り込む、口を開く。  【黙り込む】って言うとそれまでしっかり喋ってたのが言われるがままになるとかそんな感じがするけど…結構すぐに口を開いてるので
○くしゃり、と秀麗な顔をしかめて関羽は涙を湛える、口を開く。 泣くぞすぐ泣くぞ絶対泣くぞほら泣くぞ…絶対今感情が表面張力してるよ
>>黙り込む関羽。俺は畳み掛ける。    上で既に黙り込んでるんだよなあ
○槍に縋り立つ関羽。俺は畳み掛ける。 最初は穂先をこちらに向けてたのがいつの間にか下に向けててついには膝を震わせて自力じゃ立てなくなってるとか素晴らしい芸術作品になると思うんだ(キラキラお目目
>>357
>>「この身を替えても!私は民を守ると誓ったのだ!死など恐れない!」 「チェーンジ!」とか言って体を取り替える特戦隊隊長?
○「命にかえても!私は民を守ると誓ったのだ!死など恐れない!」   (この身にかえても)だとほら…R18でくっころなイメージが。原作がエロゲだし

>>「まあ、星が傍にあるならば千人力さね」 そいつは随分と過小評価だねえ、万夫不当。万人力よ
>>そうだな。もう、なにもこわくない。 お前分かっててフラグ立てるのやめろや、頭と胴体泣き別れさせっぞ
>>――その言葉が聞きたかった。 本物の黒男さんの場合だと「それが聞きたかった」なんだけどネットではこっちの方が有名になってる気がする
>>許されてもいない真名を呼ぶのはこの中華において絶対的な禁忌。思わず抗議の声を上げようとした誰より先に。 現状で関羽に声を上げる気力すらあるとは思えんから紀霊の部下の誰かが上げそうになったってことよね…
こんな奴相手でもそうしそうになるって考えると名を全て奪う事の罰の意味が凄い重いってことに…下手すりゃ死罪よりも重い?
マッチポンプで二郎と二人っきりの時だけ愛紗に戻れてどろっどろに依存するようにならねえかなあ…おもらし命令して出したら「愛紗、よくできました」とか誉めてあげたい

>>365
ぶっちゃけ【これまでの生涯を全否定する】ようなもんだからね、名前をすべて奪うってのは。
ある意味死よりも重いんじゃないかな。
そして死という逃げ道すら与えられないんだから、其はもう、ね…。

ぶっちゃけ今の紀霊の権力とか考えると関羽雲長(愛紗)が忌み名として残りそうですらある
あんたほどの人がそういうなら…

>>363
いやまあ、旧でもそこら辺は荒れてましたからねー
一応の決着を付けたつもりでも、明文化されないと分からない人はいるのだなと思ったものです。
フライングネタバレになってしまいましたがまあ、ええかなと。
こっちでは先に明言しとこうかなと。
なろうでは黙殺します。
※書いてないとこのネタバレしちまったなと苦笑するなど
※酔っ払ってたのよ

>>364
赤ペン先生ありがとうございます!

>脳内ピンクちゃんは民の為に、とか言ってた気がするけど亮ちゃんはご主人様の為の民って感じだったような…一刀は劉備の為の国だった気もするしこいつら目的地大分バラバラだったのでは
所詮野合勢力っすよ(暴言)
理想なのか個人崇拝なのか、その個人は誰なのか
ほんと、当時苦痛だったっすよw

>>365

>そいつは随分と過小評価だねえ、万夫不当。万人力よ
長らく一騎当千扱いだったので、言ってからしまったとか思ってますよw
ちなみに百人力はよく聞きますが千人力ってパタリロ以外に見た覚えがないのでここの表現は再考するかもしれませんが、あえてしないかもしれません
→エトランジュ王妃に対しての台詞だったと記憶しています
※当然なろうではこんな解説しませんし、誤字扱いされてもスルーしますとも

>本物の黒男さんの場合だと「それが聞きたかった」なんだけどネットではこっちの方が有名になってる気がする
そうなんですよねw まあこっちは分かりやすさ優先です

>こんな奴相手でもそうしそうになるって考えると名を全て奪う事の罰の意味が凄い重いってことに…下手すりゃ死罪よりも重い?
あ、「貴様には死ですら生ぬるい」的な文言入れるの忘れてましたメモメモ

>マッチポンプで二郎と二人っきりの時だけ愛紗に戻れてどろっどろに依存するようにならねえかなあ…おもらし命令して出したら「愛紗、よくできました」とか誉めてあげたい
前回はなかったけど今回は溶かしてから名誉挽回がされる予定です
※描写はしませんエピローグ後のお話です

>>366
>ぶっちゃけ【これまでの生涯を全否定する】ようなもんだからね、名前をすべて奪うってのは。
>ある意味死よりも重いんじゃないかな。
これはその通りです
死ですら生ぬるいというやつ
そして後日自分が何をやったか「わからせ」られるんですよw
多分

>>367
>ぶっちゃけ今の紀霊の権力とか考えると関羽雲長(愛紗)が忌み名として残りそうですらある
関帝廟が後世できることがあるのか!可能性はゼロではない!

>あんたほどの人がそういうなら…
草w
陰の実力者、となるはずが、ばばーんと!
覚えていますか
将来の夢は天下り公務員的なものでした・・・

もうちょっとだけ続くんじゃ
※本当にもうちょっとだけです

個別エピローグは省略しようかなあ・・・
もう、数人に絞らないと終わらない
目標は体育の日くらいに、なろう完結くらい

真名。それはこの世界においてその人の存在を示すモノ。
真名。それはこの世界において許しなく口にすると問答無用で殺されても文句を言えないモノ。
真名。それを奪われるということは人としての尊厳、それを奪われると同じほどに重いモノ。

「全く……前代未聞ですよ」

「空前絶後でしょねー。真名を奪い、名を奪い、字をすら奪う。いっそ死を賜った方がましなんでしょうが……」

苛烈、と言っていいだろうと郭嘉は思う。法を司る曹操に諮ることもなく独断で下したその決定。
それは紀霊の、此度の蜀と名乗る不逞の賊軍に対する憤りを内包しているに違いない。

「にしても、姓名どころか真名まで奪うとは……。
そのような暴挙……!」

焚書、肉刑すら可愛く思えるほどのことであるのだ。

「州牧代理を自己都合で殺し、その罪を糾弾されると開きなおる。
 あげく、自らが皇帝を僭称する。いや、これは首謀者ではなくともその量刑、死ですら生ぬるいでしょう。
 二郎さんの裁定、考えてみればですが。
割と妥当じゃないかなと風は思うのですよ~」

くふふ、と笑う程立に郭嘉は柳眉を逆立てる。

「にしても、あまりと言えばあまり。これから、かつて関羽と呼ばれていた存在――今は字伏と言ったのですか――は生涯その尊厳、誇り。それらを全否定されることになります。
いっそ死を賜る方が温情というものでしょう」

郭嘉はこれで名門の生まれである。その、実家の人脈(コネ)、しがらみが煩わしくて名を偽り放浪するくらいのお転婆――紀霊談――ではあったのだが。
いや、だからこそ紀霊の裁定には思うところは少なくない。
そのような無体、董卓にだってしたことはなかったのだ。

「――あ」

――すとん、と胸に落ちた。

「そですね。稟ちゃん。
二郎さんはとっても優しくて、そうして、甘いお方なのですよ」

程立の声に郭嘉は頷く。項垂れる。
一体、自分はあの青年のお気楽な笑顔の裏にある葛藤を、苦悩や煩悶を。どれだけ斟酌できていたのかと。

「思えば、です。
ほんと、賈駆さんは愛されてたと思うのですよね~」

賈駆。そして董卓一派。

「……なるほど。畏れ多くも禁裏を血に濡らしての宦官誅殺が市井にまで知れ渡っていること。適切に対処した二郎殿が、です。
魔王なぞという悪名が広がる。いかにも不自然です」

――ひどいものに至っては劉協や皇甫嵩を誅殺したのだという言説まで流布している。その紀霊の悪名に隠れて意外なほどに董卓一派については気にする者は少ない。少なくなった。

「悪名を以て悪名を制す。
そして彼女らはその死を以て将兵を救い、満足して死んでいったというわけですか。
 ――全く、度し難い」

思えば、風説の流布や制御こそが彼の最も得意とする手法。そしてその傍には張勲という情報処理の専門家(エキスパート)がいるのだ。手足となる張家がいるのだ。

「本当に。度し難い」

もや、と何か不愉快なものがこみ上げてくる。

「くふふ。清廉な英雄については星ちゃんが受け継いでくれましたからね。
 まあ、それについて星ちゃんも色々と思う所があったみたいですが~」

「風、貴女は!」

郭嘉が語気を荒げるもどこ吹く風。

「さて、そろそろ参りましょか~?」

そう。軍師二人と天下無双。奇しくも荒野を彷徨っていた三人とその拾い主。
その四人で今後の方策が話し合われるのだ。それは北伐の始末だけでなく、中華全土の行方すら左右するであろう。

「天下の差配すら思うが儘。宿願が叶ってよかったですね?」

茶化す程立をうるさいとばかりに一つこづく。

「おお、ひどいひどい。卑しくも軍師ならば口舌にて掣肘を加えるべきと思うのですが~」

「言ってなさい。まあ、私たちのやるべきことは決まっていますが」

此度の戦で晒した不様。それをあの青年の責とさせるわけにはいかない。それは二人に共通した認識である。

「……あの方はまだ。
まだまだ漢朝に必要なのですから」

常のように淡々と呟く郭嘉。程立はくふふ、と笑みを漏らすのみであった。

本日ここまですー
かんそうとかくだしあー

宮刑も入れようかと思ったけど女子には意味ないのでやめました
貴様には死ですら生ぬるい回でした

題名案は「真名」かな
代案どしどしオナシャスお願いマッスル

乙したー

この世界観で真名を奪われる意味
多分自分では理解が出来ないんじゃなかろうかなぁ、と

タイトル案は「天に唾吐きし者の末路」で

乙でしたー
>>370
>>「空前絶後でしょねー。真名を奪い、名を奪い、字をすら奪う。 こういうのって軽いものから初めて重いものが後の方が良さそうかな
○「空前絶後でしょねー。名を奪い、字を奪い、真名をすら奪う。 一概には言えないけど【地位も、名誉も、誇りすら奪う】みたいな?
>>「にしても、姓名どころか真名まで奪うとは……。    郭嘉の言葉としてはちょっと違和感があるような
○「それにしても、姓名どころか真名まで奪うとは……。 もしくは【それにしたって、】とか…なんとなくですが
>>焚書、肉刑すら可愛く思えるほどのことであるのだ。 ぶっちゃけやったことからすれば焚書はともかく肉刑はかわいく思えなきゃおかしいよね…時代によってはただの盗人でもかされる刑罰だし
○炮烙、?盆すら可愛く思えるほどのことであるのだ。 残酷な刑罰でぱっと思いついたのは同じ中国出身のこれかな…針串刺し(鉄の処女)とか牛入り(ファラリス)とかは知らないだろうし…舌きり(雀)?
>>いや、これは首謀者ではなくともその量刑、死ですら生ぬるいでしょう。    間違いではなく好みの問題ですが
○いやはや、これは首謀者ではなくともその量刑、死ですら生ぬるいでしょう。 の方が良さげかな?
>>「にしても、あまりと言えばあまり。これから、かつて関羽と呼ばれていた存在――今は字伏と言ったのですか――は生涯その尊厳、誇り。それらを全否定されることになります。 気の置けない友人だし有りなのかな?
○「だとしても、あまりと言えばあまり。これから、かつて関羽と呼ばれていた彼女――今は字伏でしたか――は生涯その尊厳、誇り。それらを全て否定されることになります。    喋り言葉としてちょこっと訂正
>>371
>>「……なるほど。畏れ多くも禁裏を血に濡らしての宦官誅殺が市井にまで知れ渡っていること。適切に対処した二郎殿が、です。 順番を入れ替えてみる
魔王なぞという悪名が広がる。いかにも不自然です」
○「……なるほど。畏れ多くも禁裏を血に濡らしての宦官誅殺が市井にまで知れ渡り。魔王なぞという悪名が広がる。         ぶっちゃけガチで魔王と畏れられたら知れ渡る前に皆が口を噤むよねえ
適切に対処した二郎殿が、です。いかにも不自然です」

>>――すとん、と胸に落ちた。 胸がすとんと落ち(ry
>>まだまだ漢朝に必要なのですから」 副音声で(私に必要)とか聞こえてきそう…(私が必要)?
強いて言えば国賊指定とかが近いのかもしれん…一応一刀のあれこれからすると真名のない文化に理解はあるようだけど
原作では真名だけ名乗ることを許されたアイドルがいたようないなかったような
色々と懊悩苦悩に塗れてる二郎を甘やかしてバブみの海に沈めなきゃ(使命感…薄くて小さい?だからいいんじゃないか!

>>372
更新乙ーい

【毒を以て毒を制す~墜ちし月への餞を~】
としておこうか。

>>373
感想ありがとうございます!

>この世界観で真名を奪われる意味
>多分自分では理解が出来ないんじゃなかろうかなぁ、と
価値観が違いますからね、仕方ないっすね

>>374
赤ペン先生ありがとうございます!

>ぶっちゃけガチで魔王と畏れられたら知れ渡る前に皆が口を噤むよねえ
風説の流布というやつですね

>胸がすとんと落ち(ry
こら!凛ちゃんさんはある方でしょ!

>原作では真名だけ名乗ることを許されたアイドルがいたようないなかったような
だから求心力があったとかなんとか
ほいでもって、兵卒全員までに真名を許して絶望的な戦いに挑んだ二次創作もありましたね
あれはもう、身体を許した以上の案件なのだろうなということでしょうね

>>375
どもです!

餞はいいな。。。

「……海だ!」

我知らず漏れ零れたのは感嘆の言葉。北郷一刀は目の前の海岸線にほう、と息を漏らす。

「うわあ、海だ。これが海なんだね。ご主人様!」

寄り添いはしゃぐ劉備に苦笑する。なるほど。広大な中華に住むと、海というものを見たことがある人は少ないのかもな、と。
もっと常ならばはしゃいでいるであろう人物に目をやる。ここまでの道中彼らを護衛していた豪傑。張飛を。

「これが、海……」

大海原、である。寄せては返す波濤、そして彼方の水平線。圧倒的な存在感にさしもの張飛も言葉を失う。

「えっと、ここまでは街道があるから楽だったけどこっから先はまだ未整備だってさ。北、南どっちに行っても漁港があるみたいだけどどっちに行こうか」

諸葛亮が遺した指南書に目を通して北郷一刀は問う。

「うーん。私はどっちでもいいかな。ご主人様が決めたらいいと思うよ!」

にこやかなその表情、言動に救われているな、と思う。どんな逆境でもこの子と一緒ならば乗り越えられるという確信がある。それはまさに彼女の持つ人徳というものだろう。

「鈴々は、どっちに行ったらいいと思う?」

北郷一刀は大海に心奪われ、呆けたような張飛に声をかける。その言葉に張飛は慌てて、考え込む。

「あ、あの……だな。すごい、と思うのだ。海、というのを鈴々は初めて見たのだ……。
 これ、多分愛紗が見たら腰を抜かすと思うのだ。
 鈴々は、それを笑ってやるのだ。いつも。いっつも鈴々の前でいいかっこしてた愛紗のかっこ悪いとこを散々に笑ってやるのだ。
 だから。鈴々はここで愛紗を待つのだ。愛紗は絶対に嘘をつかないのだ。
だから。だからここに、きっと来るのだ。そして愛紗は方向音痴だからここからどうすればいいかわからないのだ。
 だから、お兄ちゃんがどこに行ったのか、鈴々が教えてやらないといけないのだ」

そして諸葛亮に言い含められていたことでもある。其処で迫る敵兵を殲滅し、死守すべしと。無論それを北郷一刀も劉備も知らない。

「んー。そこまで愛紗が方向音痴ってことはないと思うけどなー」
「あー、でもでもご主人様。北か南か。私たちの行く先を鈴々ちゃんが示してくれるなら愛紗ちゃんも安心だと思うな!」

なるほど、と北郷一刀は頷く。

「そうだな。じきに朱里も追いつくだろうから一緒に追いかけてくれよ。
 また、皆で、そうだな。温泉にでも行こう。いい湯がたくさんあるんだ」

にこり、と笑ってくしゃ、と張飛の頭をわしゃ、とかき混ぜる。

「うん。すぐに追いつくから。だから鈴々はここで愛紗と朱里を見つけたらかっさらってすぐに追いつくのだ」

◆◆◆

「えへへ」
「どうしたんだ?桃香」

その問いに劉備は相好を崩す。

「うん。よくないことだって分かってるんだけどね。
 えへ。
 ご主人様と二人っきりって、初めてだな、って」

その言葉に北郷一刀の頬がに上気する。

「な、何を言ってんだよ……」
「あ、うん。えへへ。でもね……?」

全身で好意を示す劉備に北郷一刀は小さく笑い、立ち上がる。

「よし!まずは船を探さないとな。話はそれからだ」
「うん、そうだね!話はそれからだね!」

そう、彼らの旅路はまだ始まったばかりなのだから。

いったんここまで

希望の海に向けレディゴー!!!!!!!

クソが
っと流石に思うこともありますが私は元気です
も少しでいけると思いますので

できたのでクオリティ整えてます
頑張ります頑張ってます

「郭嘉、程立参上いたしました」

どっかりとふんぞりかえる紀霊に、軍師二人が恭しく頭を下げる。
そして郭嘉は不快気に鼻を鳴らし、程立はくふふ、と笑みを漏らす。
二人の視線は好意的とはけして言えず、その人物を貫く。即ち、かつて関羽と呼ばれていた存在を、だ。
何故この場に彼女がいるのか、などという問いを郭嘉は発しない。この北伐の始末。それに必要な材料であるからだろうと見当をつける。そして、その、姓も名も、字も真名も奪われた哀れな存在の悄然とした有様に僅かに憐憫を覚える。

閑話休題。
紀霊とは何者か。そう問われれば郭嘉は迷いなく答えるであろう。「人たらし」であると。

敵も味方も、彼に接すれば老若男女を問わずに彼を好ましく思ってしまうのだ。そう、政敵――かつての何進や今の曹操――であっても、だ。更には彼の魅力に籠絡される人物の多いことよ――無論自分を含めてだが――と郭嘉は内心苦笑する。

そうだ。紀霊の、なんとも言えない魅力をもってすれば彼女を籠絡することも――時間を要しただろうが――可能だったはずだ。
そして、そんな紀霊。彼が全力で心を折りに行けばどうなる。それはつまり、ご覧の有様というやつである。

「ぽきり、といっちゃったみたいですね~」

くふふ、と笑う親友。
どこか空恐ろしいものを感じながらも郭嘉は辛うじて鉄面皮を保つ。
郭嘉が口を開く前に問題の人物が。

「二人ともよく来てくれた。これから、この北伐の始末をつけようと思う。ああ、この字伏は気にしない方向で」

見れば涼しい顔をして趙雲は紀霊の傍――字伏と紀霊の中間――に立っている。おかしな気を起こしても趙雲ならば指一本触れさせないであろう。まずはそこに安心し、郭嘉は気を引き締める。戦争というものは始めるよりも終わらせる方がずっと難しい。その終着点をどうするか。それがこの場で決められるのだからして。

◆◆◆

「これ以上蜀なぞと名乗る賊軍に付き合う必要はありません。そう主張していましたからね。ここで軍を引くことにも否やはありません。
 しかし、首魁たる天の御使いを僭称する男、おぞましくも帝を名乗る女。
それらを放置してどう始末をつけるつもりですか」

その視線は、絶対零度の刃となって俺を切り裂くがごとく苛烈である。
まあ、退くならばもっと早くしとけってことよね。
だってしょうがないじゃない、相手が恋なんだもの。
戦略とか戦術とか、普通にひっくり返すのよあの子。
だって呂布だもの。
とは言え。

「んー?言ってる意味がよくわからんね。
大勝利!完全勝利!武勲が増えるよやったね稟ちゃんさん!」

「二郎殿。貴方は何を言っているのですか。理解に苦しみます。寝ぼけているならばゆっくりとお休みになってください。
 ええ、戦後処理は風と私で片づけておきますから」

やだ……。ぴくりとも表情筋に仕事させずに威圧してくるじゃん……。コワイ!

「寝ぼけてもないし、処理を任せきるつもりもない。
 重ねて言う。北伐軍は大勝利。北郷一刀と劉備は見事討ち取り、股肱の臣たる、かつて関羽と呼ばれていた字伏も膝をついた。
 いやあ、大勝利ですねえ」

ニヤニヤ、と笑いながら言うとさしもの稟ちゃんさんも押し黙る。

「――正気ですか」

「正気だとも。本気だとも。なに、そこの字伏が証明してくれるよ。かつて仕えていた主は死んだ、もういない、ってね」

「――流石にそれだけでは説得力がないでしょう」

「そうかな?何せ義の人ということになってるしー。それに……。
 これから星が単騎で彼奴らを討ち取ることになってるしな!」

まあ、十日も星がそこらへんで時間を潰してから帰ってきて、「討ち取ったりー」とか言えばそれで済むのだ。済むのである。どうせ今回は軍監とか意図的に排除してるし。
何か言いたげな稟ちゃんさんに風がくふふ、と笑いながら語りかける。

「此度の北伐。それは勝利を約束されていたのです。いえ、勝利せねばならなかったと言うべきでしょか~。
 そして大筋においてそれは達せられていますし~。
 ええ、何も問題はないですね~」

そういうことさ。例え俺が生きようと死のうと漢朝の威光のために北伐は勝利という名のもとに幕を閉じる。閉じねばならないのだ。

「詭弁を……!そこな字伏の主が恥も外聞もなく救出に来たら?或いはまた軍を率いて来たらば何としますか!」

怒号と言っていいほどに語気を荒げたその稟ちゃんさんの言葉に俺は苦笑する。

「その時はそこの字伏が率先して首を刎ねに行くよ」

ぴくり、と一瞬肩を震わせたのを見て、もうちょっと心を折らんといかんかなーとか思ったり。あんなに丁寧に言い聞かせて、覚悟させてたはずなのになー。
天の御使いとか劉備がもっぺん中華にちょっかいをかけてきて、捕えられたらどうなるか。
残酷な刑というのは、多分全世界でこの中華が徹頭徹尾最前線だ。いやあ、文明というやつですよ。興味のある人はググってくださいませ。
だったらお前の手で苦痛なく逝かせてやれってことです、はい。だからまあ、天の御使いとかが幾度叛乱を起こしても、「またか」で済むし。むしろ、魔王的な俺に囚われた救出対象に討ち取られてねえどんな気持ち?どんな気持ち?って感じである。
裏切ったらそれはそれで……。七乃がハッスルするだけである。いやあ、死んだ方がマシな状況は65,535パターンくらいあるそうですよ……。七乃が言うと冗談に聞こえないから怖いね!いや、冗談……だよ……な……?

「つまり、俺たちは漢朝の威光のためにも完全勝利以外の結果は許されないってこったよ。
 まあ、俺の現況が瑕瑾ではあるけどな。だがそれは大した問題じゃない。
 勝利を以て漢朝の威光を、破邪顕正を示すことができればそれでいいのさ」

「――幸いにしてほぼすべての戦場で北伐軍は勝利してますしね~。
 めでたし、めでたしというわけですよ」

くふふと笑う風の頭をわしゃわしゃと撫で上げてやる。流石メイン軍師。俺の言いたいことを代弁してくれる。
つまり、勝敗というものは曖昧なモノ。そしてそれを定義することができるのだ、俺は。俺たちは。だから勝った。それでいい。それで世は治まる。乱れたらそんときゃそんときのことさ。

「だから、ちょっと星にはおつかいを頼まんといかんけどな」

俺の言葉に星は不敵に笑い、深く頷く。

「そうだな。そうさな、十日か、それくらいあれば十分だろうよ」

おや?思った以上に乗り気である。
面倒くさいとばかりに難航する案件だと思っていたのだが。

目を白黒させる俺に星は艶然と、不敵に微笑む。
その笑み。不敵で無敵な天下無双。

「きっちりと天の御使いと劉備を討ち取ってこようと言うのだ。
なに、ちょっとしたおつかいだろう?
ちゃあんと、無辜の民には毛ほども傷を負わせないとも」

「ええと、そうだな。俺が言ったのは便宜上の方便というか、な。分かってるのだろう?」

慌てる俺の様子を可笑しげに笑い、ちゅ、と口づけをし。

――星のその顔は凛々しく、雄々しく。その笑みは華麗で。

「分かるともさ。これはそれがしのけじめ。その機会だということだ。
 あの日あの時あの場所で、それがしが主の悋気を逸らした。
その結果がこれだ。このありさまだ。
 それがしの軽挙がこの状況を招いたと言ってもいい。
だから……けじめをつける。
 つけねばならないのだ」

そう言って星はニヤリ、と笑う。
その笑みが痛々しい。きっとずっと。ずっと気に病んでいたのだろう。
あの時、北郷一刀を庇ったことを。

「なに、すぐに帰ってくる。それがしの帰るところは……」

きゅ、と俺を抱きしめてすりすりと頬を。
そして何やら字伏に耳打ちし、得物を奪う。

そして見栄を切る。

「はーはっは!せめて、よおく見知った青竜偃月刀。命を絶たれるならばそれが情けというものだろうよ!
 ――国士無双、趙子龍。参る!」

◆◆◆

――そうして、ちょうど十日後。
帰還した星の手には蛇矛。かの張飛の得物である。
それを見て、関羽と呼ばれていた女は泣き崩れた。

つまりは、そういうことである。
そうして、北伐は幕を閉じた。閉じたのである。

本日ここまです
感想とかくだしあー


蛇足あれこれやってたけどいらんなとなりました
セイちゃんと御一行の問答とかやったけどいらんなとなりました
哀しいね

いじょ

あと数話で完結かな
お盆で終わりたかったけどもしゃあないね

次回更新は週末以後ですお仕事で触れないのですので

>>387
乙ーい。
これも宿命(サダメ)とはいえ…ね。

【燕人の仁王立ち~生命の価値は…~】

かな…。

乙したー
10年の旅もようやく、ですな

無論なろう版もございますが最後まで見届けさせていただきやす

乙でしたー
>>384
>>更には彼の魅力に籠絡される人物の多いことよ――無論自分を含めてだが――と郭嘉は内心苦笑する。    女たらしじゃなくて人たらしだよなあw
○更に言えば彼の魅力に籠絡される人物の多いことよ――無論自分を含めてだが――と郭嘉は内心苦笑する。 人の欲というものをよく分かってる感じがする>>二郎ちゃん
>>385
>>ニヤニヤ、と笑いながら言うとさしもの稟ちゃんさんも押し黙る。 これだと【はっはっは、と笑いながら】みたいに実際に口に出してそう
○ニヤニヤと笑いながら言うとさしもの稟ちゃんさんも押し黙る。  ヤッたね稟ちゃん!家族が増えるよ…違うか?いや違わないか?
>>386
>>そう言って星はニヤリ、と笑う。 あの時二郎は[ピーーー]力があって[ピーーー]理由も十分にあったからなあ…まあ殺さないと最終的に決めたのは二郎なわけだが、間違いなくストッパーになったのは星だわな
○そう言って星はニヤリと笑う。  多分《笑みを深める》くらいにえくぼ出来てそう…理由?歯ぁ食いしばってるからよ

>>残酷な刑というのは、多分全世界でこの中華が徹頭徹尾最前線だ。いやあ、文明というやつですよ。 文明というか文化というか…刑罰に限らなければあれとかこれとかも厄いけど
単純計算すると行き帰りで帰りの方がまっすぐだから…行きに六日、戦いと休憩に1日、帰りに三日?飲まず食わずで寝ずの番とは言わんまでも六日か、張飛の体調は最悪だな。ワンチャン死んでないかもしれん(他二人に比べてヘイト低いし弱ってるなら無力化もしやすいし
どこぞの吸血鬼も言っている…いつまでもくだらないものにこだわっていないで日銭を稼いで静かに暮らせば良いだろう。と
というか名馬に乗った趙雲が10日駆けるって結構遠いな…よくもまあそんだけ歩いたもんだ、一刀(馬に乗ってたのかもしれんが

>>388
どもです!

>【燕人の仁王立ち~生命の価値は…~】
これは次回に使いたいかもですね
仁王立ち、浪漫ですよね

>>389
感想ありがとうございます!

>10年の旅もようやく、ですな
そんなになりますか
と思ったらなろうでも2015年からなんですね
旧を入れたら人生かけた長編なんだなって
旧からおつきあいいただいた方にはありがとうございます
それはそれとして、二次創作にてリメイクはエタるというのは
私には当てはまらないと確信してましたが、思ったより時間かかりました
気力体力時の運
頑張りまーす

>>390
赤ペン先生ありがとうございます!

>単純計算すると行き帰りで帰りの方がまっすぐだから…行きに六日、戦いと休憩に1日、帰りに三日?飲まず食わずで寝ずの番とは言わんまでも六日か、張飛の体調は最悪だな。ワンチャン死んでないかもしれん(他二人に比べてヘイト低いし弱ってるなら無力化もしやすい
ほむ
そうなるのかー、正直後世に語られる日数的に適当でしたがそうならそういう感じにしようそうしよう

>どこぞの吸血鬼も言っている…いつまでもくだらないものにこだわっていないで日銭を稼いで静かに暮らせば良いだろう。と
塩を報酬に毎日働くよりも蕪農家の方が儲かるのよ(全然違う話)
無惨な蜀幹部の最期を描く必要性を認めてませんでしたが
今回はある程度描写することにします
旧だと星ちゃんが逃がしたんじゃねーか疑惑が出ましたからね
※想定通りだが暴れる人が多かった
※一定のカタルシスは必要なんだなって
※旧だと本当に終わらせることを最優先してました

ちまちまやって10月で終わってなろうは冬休みから開始かな?
※希望的観測です

駆ける、駆ける、駆ける。
趙雲は赤い街道――赤煉瓦で舗装された街道の俗称である――を駆ける。
換え馬を併走させるのは如南大返し以来だろうか。
まあ、主君たる紀霊の愛馬たる烈風を借り受けているので、それなりに緊張感はある。
流石に長距離追撃に、趙雲の愛馬である白龍だけでは無理と踏んだ紀霊からの申し出であった。
蜀の軍勢、或いは群衆に突入してからも誰何(すいか)の声はない。
それも当然のこと。頭巾を深く、手には青龍偃月刀。
身元は保証されたようなものである。
だからこうしてゆっくりと羹(あつもの)を口にできるし、愛馬たちにもたっぷりと秣(まぐさ)と休息を与えることができている。
孫子曰くというやつだなと思いながら浅い眠りに身を委ねる。
なに、まだ慌てるような段階ではない。なにせ劉備とその伴侶たる御使いは民と共に歩を進めているらしいから。
そこは尻に帆で然るべきだろうと個人的に思うが、それができないのだろうなと推測する。
まあ、知ったことではない。
なにせ自分から志願した任務だ。果たさなければならない。
ぐびり、と手元の水を煽り。
そういえば酒精をここ最近口にしていないなと笑みを深めるのだった。

◆◆◆

駆ける、駆ける、駆けた。
どうやら追いついた。
群衆の歩みは遅々として、機動力が売りの騎馬も駄馬となる。
むしろ荷馬として。
群衆を率いる物資をきちんと運搬しているのは好感ひとつ、である。
だがそれもここまで、だ。
いよいよその時が来た。

「やっと追いついたか」

そう、ここからは首狩りこそが本命。

「ま、腹が減っては戦はできぬ、らしいからな」

すっかり手になじんだ青龍偃月刀を大地に刻み、目を閉じる。

◆◆◆

「ここから先は通さないのだ!」

気炎万丈たる張飛。
かつてならばその意気に感動していただろう。
その武威に納得していただろう。
だが今は違う。
思えば、彼女は格上と矛を交えることもなく、ただ強いだけであったのだな、と。
ただ、強くあっただけなのだなと。

ギュ、と得物を握り、せめて言の葉を。

「久しいな鈴々。このような形で久闊を除したくはなかったがね」

「うるさいのだ!ここは通さないのだ!
 愛紗の仇は、願いは果たすのだ!」

劉備と本郷一刀を逃がした上で吠える張飛。
なるほど、本能的には理解しているのだろう。
覆すことのできない実力差というやつを。

「民を盾に騎乗であればこうまで容易く、こうはならなかったのにな」

その言に張飛は激昂する。

「そんなこと!するわけないのだ!
 そんなことを言うのは!」

蛇矛を振りかぶり。

「あ」

張飛が何かを口にしようとするが。

「御免」

とすり、と胸には青龍偃月刀が。
無拍子。

「それは、本当によくない」

せめてもの情けとばかりに趙雲は、首を切り飛ばす。

「生の感情で戦ってはいけない。なるほど、なるほどな。
 だが、それでも私は、某(それがし)はそこを大事にしていきたいと思うが。
 これも傲慢というやつになるのかな」

応える者もなく、趙雲はため息を一つ漏らす。

「さて、これもお役目、と言えればよかったのだが。
 感傷というやつはどうにもならんのだろうな」

そして前を向く。

◆◆◆

駆ける、駆ける、駆ける。
そして、果たす。
そこに達成感なぞなく。

「いっそ本当に。
どこか遠いところに逃げていてくれれば、とも思ったこともあるがな」

戯言である。

「今はただ、主に会いたい。
 それだけだな。
 ああ、そうだな、今、某(それがし)の心を占めているのは……」


悲しみ。怒り。諦め。
歩を進める。

蛇矛で、せめて。
或いは青龍偃月刀だろうか。

逃げる彼女らを討ち果たす。

高揚感なぞなく、果たしたという安堵だけがあった。
そう、安堵があった。

それを知って趙雲は、人知れず泣いたのだ。

そして、帰還した。
そう、帰った。
帰る場所は、ひとつなのだ。
その一言で、すべては癒される。

「星、おかえり」

その一言で。

本日ここまでし
感想とかオナシャス

また週末まで連行されます
仕事辞めたい
※蕪農家でびゅーしたい

>>396
なるほどね、確かにこちらに仁王立ちを使いたくなるのも納得ではある…。
だが、こちらに新たなる案だ。

流星の帰還~心へ重荷を抱えて~

とでも。

乙でしたー
>>393
>>まあ、主君たる紀霊の愛馬たる烈風を借り受けているので、それなりに緊張感はある。      【~たる】は《男たるもの背中で語る》のような後の文がかかってこそ前の形になる言い回しなので(私はたるは足りるの訛りではないかと思ってます…言い換えると背中で語れないようでは男足りえない。みたいな)
○まあ、主君である紀霊の愛馬――烈風――を借り受けているので、それなりに緊張感はある。 部下が上司(主君)に対して【上司たるもの~】とか言うのは違和感が
>>395
>>どこか遠いところに逃げていてくれれば、とも思ったこともあるがな」 【も】が多いかな
○どこか遠いところに逃げていてくれれば、と思ったこともあるがな」  もしくは【とも思ったのだがな」】とかどうでしょう
>>高翌揚感なぞなく、果たしたという安堵だけがあった。 間違いではないですが
>>そう、安堵があった。
○高翌揚感なぞなく、果たしたという安堵があった。    【だけがあった】の強調は後にした方がいいと思います
○そう、安堵だけがあった。

>>「民を盾に騎乗であればこうまで容易く、こうはならなかったのにな」 ちょっと馬に乗れるか不安な男がいたんですよ…色々と経験不足だったけどどうなんだろうな。少なくともそこいらの将軍とは比べられないほど下手だろうけど
まあ民(と張飛)を盾にして希望の未来へレディゴーしたけど
>>そして前を向く。 …踵を返すじゃなくて?と思ったけどなるほど、特に交わす思いも無く《果たした》のか
それにして【彼女ら】か…ご主人様呼びされたりしてたけどもはや外から見ればふぞk…おま…劉備の情夫でしかなかったのかもしれんな

>>397
どもです!

>なるほどね、確かにこちらに仁王立ちを使いたくなるのも納得ではある…。
そゆこと。。。

>流星の帰還~心へ重荷を抱えて~
流星はどこかで使いたいですね
流れ星、やはり星はそうなのよ

>>398
赤ペン先生ありがとうございます!
本当にいつもありがとうございます。

>ちょっと馬に乗れるか不安な男がいたんですよ…色々と経験不足だったけどどうなんだろうな。少なくともそこいらの将軍とは比べられないほど下手だろうけど
まあ民(と張飛)を盾にして希望の未来へレディゴーしたけど
草生えるw
蒼天航路劉備なら愛人すら置き去りにして脱兎しそうな凄味がございますわね

>それにして【彼女ら】か…ご主人様呼びされたりしてたけどもはや外から見ればふぞk…おま…劉備の情夫でしかなかったのかもしれんな
ここらへん、深掘りはしません
所詮勝ってる時はまとまり、負けたら胡散霧消が世の習いでしょうから

孫家。それは生粋の戦闘集団。それを率いるのは蓮華である。そしてそれを補佐するのが戦争の天災……じゃなく天才の穏だ。トップが理性的で合理的に動くと孫家という戦闘集団がどれだけ恐ろしい存在になるか。その証左がこれだ。
そう、たった五千かいくらの兵で蜀の本拠である襄平を落とすという離れ業を、ただの一兵の犠牲もなく果たしてしまったのだ。なにそれこわい。

「まあ、戦功第一は孫家だわなあ……」

くすり、と俺の言葉に艶のある笑みで応えるのはぶっちゃけその孫家の首魁である蓮華である。

「あら、そうかしら?対面した敵将を悉(ことごと)く討ち取った趙雲殿こそが戦功第一なのではなくって?」

「分かってて言ってるだろ。賊軍の本拠地を無血開城させ、とんでもない手土産まで準備されたら、なあ」

ぶつぶつと言いながら手の内にある玉璽を凝視する。いやそりゃあ、あちらさんも勝って帰るつもりだったんだろうし戦陣には持っていかないわなあ……。しかし玉璽は孫家が手にするというのは久々に三国志というものを思い起こさせる。

「穏辺りは反対したんじゃないのか?
これは孫家で秘蔵すべきとか言ってさ」

俺の問いに苦笑する。

「いらないわよそんな石ころ。使いどころもないしね。言っておくけどもね。
穏も同意見だったわよ?
 まあ、その石ころに価値を見出す存在がいるというのは理解しているけどもね。
 だから二郎はさっさと新しく玉璽を造ったのでしょう?」

「そうだな」

一々的確な言である。玉璽そのものよりも、だ。これは実際の権力者が持つことによってその権威の正統が担保される物。単なる賊軍が振りかざしても意味のないものなのだ。こっちにしてもあれば便利だなーくらいの認識でしかない。

「ねえ、二郎。そんな石ころよりも欲しいものがあるのよ」

きた。来ましたわ。来ましたわよ。
どんな無茶ぶりをされるのだろうか。ここぞとばかりに巻き上げるつもりでしょう!帝国金融みたいに!ミナミの帝王みたいに!

「やあね。何をそんなに身構えているのよ。言っておくけど、別に無理を言うつもりはないのよ?」

身構える俺に蓮華は苦笑……というにはもっと華やかな笑みを向ける。

「ま、二郎の懸念も分かるわよ?きっと三公の一角とか求められたらどうしようかなーとか思ってるのでしょ?」

ズバリそうです。蓮華からそれを打診されたら、実際たいていのことは受け入れざるをえない。それだけの武勲である。つか、安定した政権運営のために孫家という戦闘集団との友好関係は必須なのである。

「ばかね。そんなこと言って二郎を困らせるわけないじゃない?私も、穏も……。勿論シャオも、ね?」

可笑しげにくすくすと笑う蓮華はその笑み悪戯ぽく変質させて俺の耳元で囁く。

「黄忠。それだけよ」

「……そりゃまた」

むむむ、と唸る。随分と軽い、或いは重い根回し。正直俺の頭では判断つかんが。

「そこまでして黄忠を求める理由が分からんな」

「あら、そうかしら?孫家の領地は荊州。そして黄忠は長らく荊州を治めていた劉表の筆頭と言ってもいい人材よ?欲しいに決まってるじゃない。
 荊州を治めるのはそりゃあ孫家だけでも問題ないけどね、やっぱりその土地に通じた人材は喉から手が出るくらいに欲しいのよ。
 ――そういうことにしとけば黄忠の助命もやりやすいでしょう?」

無論、黄忠が欲しいというのはほんとよ?とくすりと笑う蓮華。

「んー。まあ、黄忠に関しては巻き込まれた感じだからなあ……」

ご息女の教育のために北方に居を移したらごらんのありさまだよ!という感じで同情すべきところは大いにある人物でもある。助命嘆願の筆頭は張紘だったしなぁ……。あいつが俺になんか頼んでくるとか、滅多にないというか初めてくらいの勢いだし……。

そんなこんなで黄忠については蓮華にその身柄を預けてしまうことにした。そして黄忠は孫家の下で大いに荊州の安定に力を振るうことになるのである。
ちなみに。

「ああ、そこらへんの計算は赤楽さん――徐庶が本名と最近知って白目を剥いた――でしょねー」

とは俺のメイン軍師の言である。

そして、洛陽に凱旋――誰が何を言おうと凱旋である――しようとした俺たち北伐軍の足を止めたのは誰あろう麗羽様であった。

真名。それはこの世界においてその人の存在を示すモノ。
真名。それはこの世界において許しなく口にすると問答無用で殺されても文句を言えないモノ。
真名。それを奪われるということは人としての尊厳、それを奪われると同じ。いやそれ以上に重いことである。

「全く……前代未聞ですよ」
「空前絶後でしょねー。真名を奪い、名を奪い、字をすら奪う。いっそ死を賜った方がましなんでしょうが……。楽には死なせないとしても、です。流石の風もドン引きなのですよ~」

苛烈、と言っていいだろうと郭嘉は思う。法を司る曹操に諮ることもなく独断で下したその決定は、紀霊の此度の蜀と名乗る不逞の賊軍に対する憤りを内包しているに違いない。

「にしても、姓名どころか真名まで奪うとは……。そのような暴挙……!」

焚書、肉刑すら可愛く思えるほどのことである。

「州牧代理を自己都合で殺し、その罪を糾弾されると開きなおる。
 あげく、自らが皇帝を僭称する。いや、これは首謀者ではなくともその量刑、死ですら生ぬるいでしょう。
 二郎さんの裁定、割と妥当じゃないかなと風は思うのですよ~」

くふふ、と笑う程立に郭嘉は柳眉を逆立てる。

「にしても、あまりと言えばあまり。これから、かつて関羽と呼ばれていたモノは生涯その尊厳、誇り。それらを全否定されることになります。いっそ死を賜る方が温情というものでしょう」

郭嘉はこれで名門の生まれである。その、実家のコネ(人脈、しがらみ)が煩わしくて名を偽り放浪するくらいのお転婆――紀霊談――ではあったのだが。いや、だからこそ紀霊の裁定には思うところは少なくない。
そのような無体、董卓にだってしたことはなかったのだ。

「――あ」

――すとん、と胸に落ちた。

「そですね。稟ちゃん、二郎さんはとっても優しくて、甘いお方なのですよ」

程立の声に郭嘉は頷く。項垂れる。
一体、自分はあの青年のお気楽な笑顔の裏にある葛藤をどれだけ斟酌できていたのかと。

「ほんと、賈駆さんは愛されてたと思うのですよね~」

賈駆。そして董卓一派。

「……なるほど。畏れ多くも禁裏を血に濡らしての宦官誅殺が市井にまで知れ渡っていること。魔王なぞという悪名が広がる。いかにも不自然です」

――ひどいものに至っては劉協や皇甫嵩を誅殺したのだという言説まで流布している。その紀霊の悪名に隠れて意外なほどに董卓一派については気にする者は少ないのだ。

「悪名を以て悪名を制す。そして彼女らはその死を以て将兵を救い、満足して死んでいったというわけですか。
 ――全く、度し難い」

思えば、風説の制御こそが彼の最も得意とする手法。そしてその傍には張勲という情報処理のエキスパートがいるのだ。手足となる張家がいるのだ。いたのだ。
つまりそういうことだろう。

「本当に。度し難い」

もや、と何か不愉快なものが棟にこみ上げてくる。

「くふふ。清廉な英雄については星ちゃんが受け継いでくれましたからね。
 まあ、それについて星ちゃんも色々と思う所があったみたいですが~」

「風、貴女は!」

郭嘉が語気を荒げるもどこ吹く風。

「さて、そろそろ参りましょか~?」

そう。軍師二人と天下無双。奇しくも荒野を彷徨っていた三人とその拾い主。その四人で今後の方策が話し合われるのだ。それは北伐の始末だけでなく、中華全土の行方すら左右するであろう。

「天下の差配思うが儘。宿願が叶ってよかったですね?」

茶化す程立をうるさいとばかりに一つこづく。

「おお、ひどいひどい。卑しくも軍師ならば口舌にて掣肘を加えるべきと思うのですが~」

「言ってなさい。まあ、私たちのやるべきことは決まっていますが」

此度の戦で晒した不様。それをあの青年の責とさせるわけにはいかない。それは二人に共通した認識である。

「……あの方はまだ漢朝に必要なのですから」

常のように淡々と呟く郭嘉。程立はくふふ、と笑みを漏らすのみであった。

「郭嘉、程立参上いたしました」

淡々とした声で述べる
どっかりとふんぞりかえる紀霊に軍師二人が恭しく頭を下げる。
そして郭嘉は不快気に鼻を鳴らし、程立はくふふ、とほくそ笑む。
二人の視線は好意的とはけして言えず、その人物を貫く。即ち、かつて関羽と呼ばれていた存在を、だ。
何故この場に彼女がいるのか、などという問いを郭嘉は発しない。この北伐の始末。それに必要な材料であるからだろうと見当をつける。そして、その、姓も名も、字も真名も奪われた哀れな存在の悄然とした有様に僅かに憐憫を覚える。

紀霊とは何者か。そう問われれば郭嘉は迷いなく答えるであろう。「人たらし」であると。

敵も味方も、彼に接すれば老若男女を問わずに彼を好ましく思ってしまうのだ。そう、政敵――かつての何進や今の曹操――であっても、だ。更には彼の魅力に籠絡される人物の多いことよ――無論自分を含めてだが――と郭嘉は内心苦笑する。

そうだ。紀霊の、なんとも言えない魅力をもってすれば彼女を籠絡することも――時間を要しただろうが――可能だったはずだ。
そして、そんな紀霊。彼が全力で心を折りに行けばどうなる。それはつまり、ご覧の有様というやつである。

「ぽきり、といっちゃったみたいですね~」

くふふ、と笑う親友にどこか空恐ろしいものを感じながらも郭嘉は辛うじて鉄面皮を保つ。

「二人ともよく来てくれた。これから、この北伐の始末をつけようと思う。ああ、この字伏せは気にしない方向で」

見れば涼しい顔をして趙雲は紀霊の傍――字伏と紀霊の中間――に立っている。おかしな気を起こしても趙雲ならば指一本触れさせないであろう。まずはそこに安心し、郭嘉は気を引き締める。戦争というものは始めるよりも終わらせる方がずっと難しい。その終着点をどうするか。それがこの場で決められるのだからして。

本日ここまですー
感想とかくだしあー

次回最終回
凡将伝の終りよ

次回俺はやりきったぞ案件すお
ふざけんな俺はやったぜ

改訂とか、リライトは普通途中で下車する定説じゃん
俺はやったぜ
やりきったぜ

という感じで次回待て待って褒めてめっちゃ褒めて

さて、洛陽への凱旋は盛大に果たされた。そりゃもう盛大であった。俺に関しては華佗のおかげで輿に乗ってという無様を晒さずに済んだことも大きい。なんとか騎乗して面目をほどこすことが出来た。五体満足というやつである。
まあ、今回の北伐では主役は星だしな!事前の風説の流布もばっちしである。そう、常山の昇り竜はついに国士無双となったのだ……。いや、立派になって……と本人に言ってやったら何とも言えない顔をした後、盛大につねられた。解せぬ。

まあ、そんなこんなでひと段落したと思った?残念。これからが本番!戦後についての綱引きが今始まるのだ……。いや、引き合うのは麗羽様と俺なのだけんども。

「改めてお疲れ様でした。二郎さん。
 見事北伐を果たされ、蜀と自称し、匈奴と野合する不埒な者どもを完膚なきまでに討ち果たす。
 まさに偉業。衛青や霍去病に並ぶ武勲と言っていいでしょう」

あ、はい。そういうことになってますね。その実は割とアレな感じなのですが。

「その武勲比類なし、と言う点ではあの華琳さんも同意しています。ええ。
 さて、一体全体どういう褒賞を与えれば征夷大将軍は満足してくれるのでしょうかね」

くすくす、と心底可笑しげに笑う麗羽様。実に可憐である。可愛い。
贔屓目なしにスペシャル美人さんだなあとぼんやり思う。

「ええと、それは置いといてですね。人事案についてご相談をば」

人事案件については司徒である俺の管轄なのだ。征夷大将軍という地位よりもある意味重い地位。
人事。つまり漢朝を左右する地位。
……ルーチンワークをしていないというのは、触れてはいけない。

「司徒に劉璋さんですか。権官ではなく正式な任官とするのですね。まあ、実質司徒府を仕切っていたのは劉璋さんですしね……。
 ええ。問題ないでしょう。三公の要となる地位。その血筋、人品。そして能力において彼女以上に相応しい方はいらっしゃないでしょうね」

うむ。司徒府を実質切り盛りしていたのは劉璋ちゃんだからな!
正式な任官。何の問題もない。何の問題もない!重要なことだから二回言ってみました!

「太尉には、夏候惇さんですか」

「ええ。白蓮はまあ、地固めということですね。此度の北伐、その責任の一端我にありとばかりに太尉の地位を辞する意向を内々に打診してきました。
まあ、白蓮ならば北方の最前線で匈奴の脅威については防ぐでしょうし。
そして次の太尉。名門夏候家。血筋の良さは折り紙つき。人品卑しからず、あれほどに竹を割ったような、そのですね。ええと。そう!汚職とかそこいらへんに縁のない人物もこのご時世においては珍しい!」

嗚呼、汚職まみれのどろどろであった宦官。その、間接的な縁者であるということを指摘されたらどうしよう!と割とヒヤヒヤしていたのだが。

「ええ、二郎さんが推挙するのですもの。そのように致しましょう」

素通り……、だと……。
こ、この信頼が重い……。

「えと。司空には引き続き華琳で。んでもって執金吾は星を充てようかと。
 それで、以上です」

「華琳さんならば妥当ですわね。それに執金吾、治安を司るのですもの。天下無双の趙子龍に、補佐として泣く子も黙る張遼が就くのでしょう?
 流石は二郎さんですわ。文句のない人事です」

おーっほっほとご満悦な麗羽様に俺が委縮してしまう。し、信頼がものっそい重い!
まあ、稟ちゃんさんや風と話し合って、現実的な布陣にしたし問題ないな!
ほむ、と安堵の息を吐き出した俺に麗羽様は。

「ですが、一点だけ。
 ――二郎さん。貴方の名前がありませんわ」

その問いに、躊躇わずに応える。
 
「――ええ。俺は、隠居しますから」

そう、そうなのだ。俺は隠居するのだ。しちゃうのだ。

「……何故、と聞いてもよろしいですか?」

「征夷大将軍として武功をあげました。あげてしまいました。
――大将軍たる麗羽様と俺の間に隙間風を吹かそうという輩が湧いてでるでしょう。袁家の外も、内も。
 いや、それに踊らされるつもりはないですが、楔の打ち所はない方がいいです」

俺を貶める。或いは持ち上げる。どちらにしても、麗羽様への攻撃材料となりうる。俺はこれ以上表舞台にいるべきではないのだ。

「あらあら。それだけではないでしょうに」

溜息を一つ。そして、おかしげに。
くすくすと笑みを漏らす麗羽様。どうも、お見通しのようで。

「あー。あれですよ。働きたくないでござる。絶対に働きたくないでござる!」

割と本気で。

「やっぱり!どうせ本音はそんなことだと思ってましたわ。
 ずっとおっしゃってましたものね。事あるごとに、隠居したいって。
 ほんと、今にして分かりました。あれは韜晦や冗談とかの類ではなく、本音でしたのね」

くすくす、と可笑しげに麗羽様は。

「漢朝の、袁家の威信。二郎さん。貴方は本当に凄いことを果たしたのですわ。その自覚ないようですけれども。
 黄巾の乱、董卓の変。そして此度の北伐。
 気づいてらして?いずれも二郎さんがいたから、些事と言っていいくらいに収められたのですわ」

「いやいやいやいやいや。
 俺なんぞは不様を晒すばっかりで」

「あらあら。謙遜というのは時に美徳にならないというのは二郎さんから教えられたと記憶しているのですわよ?
 ――冷静に、二郎さんが果たした役割というもの。
 淡々と、具体的に書面で、実に分かり易くいただきましたわ。
 誰から、ですか?
 沮授さんと張紘さんですわ。まあ、その書面の内容を理解して、ぞっとしましたわ。
 ああ、もしも。
もしもですわよ?
 二郎さんがいなかったらどんなことになってたろうか、って」

俺がいなかったら……。
史実通りに袁家は滅亡したろう。更にその知識を得ていた蜀がどう動いたかとか考えたくもない。

「ですから。二郎さんに報いなければいけないのです。
 でも、でも。わたくしは、知ってますの」

きゅ、と抱きついてくる麗羽様を、ぎゅ、と抱きしめる。

「ええ、二郎さんの功績は比類ないモノ。だから、報いるには無茶を通して道理をうっちゃるのがいいのでしょうね。
 ――ええ、おかしなことですけどね。二郎さん。
 貴方の武勲、武功。それを加味して、貴方の隠居を、認めます」

泣き出しそうな麗羽様。双眸に金剛石よりも美しいものを蓄えているのを見て、抱きしめる腕に力を込める。

 くすり、と笑みを漏らした麗羽様がぐすり、と声を湿らせる。

「ほんとは!前線なんて出てほしくなくって!
 いつだって、二郎さんが儚くなってしまったらどうしようって……。
 武家の棟梁たる袁家の筆頭武官!それでなくっても二郎さんは事もなげに前線に立つのですもの。
 紀家の家風、鉄則たる指揮官先頭。その意味を知っています。知っているからこそ……。いえ、知っていても……」

そして、だ。
嗚咽混じりに麗羽様は俺に縋り付いて、ぐしゃぐしゃな顔で、笑う。

「だから、ほっとしているのですわ。
 もう、あのように、二郎さん。
 貴方のことを思って身を削られることがなくなるというのは」

ちゅ、と唇を重ね、麗羽様はその華奢な身を震わせる。

「きっとこれはいけないことなのでしょうね。漢朝のためを思えば、二郎さんを隠居させるなんて、ありえませんわ。
 でも、わたくしは。それでいいって、ほっとしていますの。
 もう、これ以上二郎さんが傷つかないって思うと、それだけで……」

ぐす、とぐずりながら麗羽様が再び、ちゅ、と口づけてくれる。
ぼろぼろに崩れた化粧、体裁。それでも。いや、それだからこそ、麗羽様が、この上なく愛しい。
「――愛してます。麗羽様。だから、やはり隠居します」

「馬鹿!お馬鹿さんですわ!わたくしは、漢朝の大将軍ですのよ!
 私が命じればいかなる栄耀栄華も思いのままなのに!思いのままなのに!
 ……分かっています。二郎さん。分かっています。
 ええ、分かっていますとも……。富貴、名誉、栄耀栄華。あらゆる欲と俗に囲まれてなお、それに心を動かさない。それがどんなにすごいことかって、分かっています。そうじゃない人をたくさん。そりゃあたくさん目の当たりにしてきましたから。だから、二郎さんがどれだけ恰好よくって、素敵だったか。
 そんな、二郎さんがいるから、その背中を見て頑張ってこれました。 
そして、お慕い申し上げていますわ。ずっと。ずっと……。
 麗羽は、二郎さんをお慕い申し上げておりますの……」

愛して、いますと耳元で囁いて、ころころと、笑い、泣く。

俺は麗羽様を抱きしめながら、思う。きっとこの人を幸せにしなくては、と。それがどういうものか分からないけれども。

そして、更に思うのだ。俺の知ってる三国志とはかなり違う着地点。
それで、俺の大切な人たちは、だ。多分――俺のいい加減な知識にある三国志よりも幸せになったんじゃないかな、と思う。

まあ、あれだ。

俺はこれで全力を尽くしたから、な。やりきった感はあるのだ。

でもきっと、これからも色々と厄介なことはあるんだろうと思う。
だけども、紡がれた物語はそのまま次世代へと受け継がれて、きっと俺の出番なんてなく。それでも絶えず紡がれていくだろう。

――蒼天は、死なず。

言ってみればそれだけのことだったのかもしれない。
逆に、その一言にどれだけの意味が含まれているのか。

まあ、そこいらへんは後世の歴史家が評価することだろうし、ましてや本来の歴史との比較なんて誰もできない。

――ちょっとぐだぐだと語り過ぎたかもしらん。

よし。俺が語る、俺の物語に一旦区切りを付けるとしよう。

これは、特に何の才能もない。名もない凡人が、それでも必死に足掻いた物語である。
それ以上でも、それ以下でもない。

――面白くなき世を面白く
     南皮のことも夢のまた夢――

真・恋姫無双【凡将伝】~ハッピーエンド「袁家の種馬」~


つまりそういうことです。
俺はやったぜ

兆fんnssきょ

乙したーーーーー!!!!

種馬って事はえっちな事しまくり酒飲みまくりの人生ボーナスモード突入、って事!!?

>>408
完結乙ーい
最後は…そうさな。
【天下泰平為して凡人は愛しき人に寄り添う】
としようか。

乙でしたー
>>401
>>しかし玉璽は孫家が手にするというのは久々に三国志というものを思い起こさせる。 覇王的存在が【玉璽は孫家が手にするは必定よ】とか言うならありそう
○しかし玉璽を孫家が手にするというのは久々に三国志というものを思い起こさせる。 今更渡されても袁家にとってはさほど重要ではなさそう…漢王朝としては傷で恥だからありがたいだろうけど
>>可笑しげにくすくすと笑う蓮華はその笑み悪戯ぽく変質させて俺の耳元で囁く。  小悪魔彼女風から小悪魔策士風に?
○可笑しげにくすくすと笑う蓮華はその笑みを悪戯ぽく変質させて俺の耳元で囁く。 むしろ今までが悪戯っぽくてここで蠱惑的というか傾国(策略)の微笑に変化してそう
>>「ああ、そこらへんの計算は赤楽さん――徐庶が本名と最近知って白目を剥いた――でしょねー」 途中の文も喋ってるのか

>>とは俺のメイン軍師の言である。
○「ああ、そこらへんの計算は赤楽さんでしょうねー」

○とは俺のメイン軍師の言である、なお赤楽の本名が徐庶と最近知って白目を剥いた。 どういう経緯というか誰から教えてもらったんだろうな…別に隠しはしないだろうけどわざわざ教えるほどでもないし
>>402-403
>>370-371,384 の内容と重複してます
>>406
>>まあ、そんなこんなでひと段落したと思った? 一区切りと混同しやすいんですよね
○まあ、そんなこんなで一段落したと思った?  一段落(いちだんらく)と書きます
>>そして能力において彼女以上に相応しい方はいらっしゃないでしょうね」  劉璋はわしが育てた。ってどや顔していいぞ二郎ちゃん
○そして能力において彼女以上に相応しい方はいらっしゃらないでしょうね」 今までその三公の要の地位についていた二郎ちゃん…
>>408
>>きっとこの人を幸せにしなくては、と。 女としての幸せと母としての幸せとママ友としての幸せを教えてあげなくては(使命感
○必ずこの人を幸せにしなくては、と。  もしくは【きっとこの人を幸せにする為に自分は転生したのだろう。】とか?【きっと】は仮定なので【きっとこの人を幸せにしないと後悔する】みたいな未来方向でも良いですが
>>――面白くなき世を面白く     高杉さんからパク・・・リスペクトした?
○――面白きこともなき世を面白く 上の言い方だとつまらない世界を楽しい世界にしてやるぜ!みたいな…

>>麗羽は、二郎さんをお慕い申し上げておりますの……」 ここで一人称名前になるの可愛い
改めて完結乙です
後は主要登場人物がその後どうなったかと何人子供産んだかを書けば終わりですね(オイ
7歳までは仏の子(死亡率が高い)からして一番上が7歳になるまでは毎年お腹膨らませないと、色々あって人口減って国力低下しただろうし産めよ増やせよ地に満ちよ

>>411
どもです!

>種馬って事はえっちな事しまくり酒飲みまくりの人生ボーナスモード突入、って事!!?
そうなります。そうなるはずなんです。
本来というか当初の予定では鬱エンドになるんだろうなって思っていたのですが(旧作含め)。
旧作での肉体的欠損もなく、無事乗り切ることができたようです。
それもこれも外史の観測者の介入のおかげでしたねー
今作についてはどうやらメイン軍師の貢献が大きいみたいでした。
まさか君だけ並行世界を観測していたとは・・・w

>>412
どもです!

>完結乙ーい
とりあえずの達成感で山の神様にも報告してきましたw


>【天下泰平為して凡人は愛しき人に寄り添う】
よきよき

>>413
赤ペン先生ありがとうございます!
なんとかやりきりました。おつきあい下さいましてありがとうございました!
あっちへの投下するにあたって本当に助かりました。

>後は主要登場人物がその後どうなったかと何人子供産んだかを書けば終わりですね(オイ
エピローグってやつですね
今作ではどうしようか迷い中です
まあぼちぼちやってきますかね

旧作と違うの稟ちゃんさんと劉璋ちゃんくらいかな・・・?
ここから一番大変なの劉璋ちゃんなのは変わらないんですけどねw
はおーが覇王になってそれと対抗しないといけないっていう地獄w

隠居後の諸国漫遊に一緒にいるのは今作でも凪と風と愛沙になるかな・・・?
って感じです。

あー、漫遊記には蒲公英もいますね
そして生き別れの家族と再会を果たすのじゃ多分

あっちにやってこっちでエピローグかな
そして次回作にとりかかろう

またイチからの頑張りだなって
量産力をまた出さねばというのと、発表媒体どすかな

>>416
ちょっとだけ引っ掛かったので

>天下無双の趙子龍に、補佐として泣く子も黙る張遼が就くのでしょう?

趙子龍って字使ってるから、張遼のところも張文遠って揃えた方がいいかもー。

>>417
把握
指摘サンクス

なろうの更新があったので、こちらに来てみましたが、やはり完結されていたのですね
お疲れ様でした

>>419
どもです!
ありがとうございます!
頑張りました(断言)

まあ、エピローグやるかどうかで迷ってますがw
次回作に行きたい気持ちもあります

あと、こちらの投下を推敲していますので
できたら、なろうで読んでほしいかなって(pvも欲しいし)

某異世界転生物のアニメで主人公が【秘密のシークレット】って言ってそれを聞いて現地民が【それだと意味が重複してる】と突っ込んだんだが
あの世界の言語ってどうなってるんだろうか

>>422
日本語、じゃねえかなあw
主人公の知能次第だとは思うのですけんども

なお某アニメに心当たりないのでご紹介くだしあー

ほむ。
題名は知ってる。未チェック作品でした。
ご紹介ありがとうございます!

おわったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
予約投稿完了
完結しましたありがとうございます!

長かったわー


つぎなにやろうかなっと

ご指摘感謝

あっちで後日談とか人物紹介やっていきます
こんな時だ

被災地にいるかもしれない読者の気晴らしになれば幸いってことで
やりますやります

\ \                                        /   /
  \ \                                    /   /
   \ \         ´ ̄`ヽ\                   /   /       _,...-
                   ,.: ´ ̄..>::::: ̄ ̄::::::<                 _,.. -
-  _             /::/::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ::::\
                /.:.:/.:::/:::|::::::|::::::|::::: |::::i::::|::::::: ',                  ____       はっぴーにゅーやー!
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               マ三Ⅵ ..:.:.:. 、_、_, .:.:.:从::|  /              ___
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エピローグとか閑話とかあっちで始めました

速さ重視のことですのでこちらでは投下しないと思います
こんな時だからこそコンテンツをやりますやります

在庫なくなったら新作をこちらでやるかもしれません
次回作にも向かいたいとかなんとか

あけましておめでとうございます
何故すずかちゃん!?

>>431
某スレで見て、いいなーこれと思っただけで他意はありません。

もしくは淫魔として次の作品で使うかもしれません。
でも淫魔扱いはよくないっすよね

ザコ処女淫魔とかいいなって
(単なる嗜好)

多分見てるのは同じスレですね…妹にもペットにした女にも先を越されて小間使いですら一応は処女ではないのに1人で処女
まあ処女ではあっても乙女とは言えないんですが…残念ながら筆がのらなかったそうですが

>>434
そこですわよね

いやあ、残念ですが毎回キャラ付けの角度がやべーなーと思ってます
いや、参考にならんわあんなの天才じゃんよ
模倣もできひん
キャラは自分に根付かんと動かないからね、仕方ないね

なお凡将伝で一番勝手に動いたのは……

やっぱ麗羽様なのよ
逆にきちんと動いてくれたのは……
誰だろう
イメージできているのに、名前が出力できない うっ頭が(マジ)

皆様は読んでてどうでしょ
きちんと踊ってる子とアドリブかましてるなーって子

参考にしたいので、是非とも

文醜顔良とか良い意味でしっかり自分の立ち位置の中で動いていた感
後は飛燕さんとかも
逆にはっちゃけてると言えば…某鉄面皮とか、トンねえとか

二郎も有名だろ…と思ったけど有名なのは美化200%くらいなんだっけ
まあどっちにしろ美少女3人は目立つが

>>436

>文醜顔良とか良い意味でしっかり自分の立ち位置の中で動いていた感
ほむ、ありがとうございます!
ここはかなり力を入れていたのでヨッシャ感あります

>後は飛燕さんとかも
ここはキャラが飛び跳ねた案件ですね
いや、AAネタとの親和性があったのかもしれません

>某鉄面皮とか、トンねえとか
鉄面皮と言えば韓浩か張?君か
韓浩はとりあえず出しとくかのキャラでした
まさか地味様の副官となって好き放題やるとはw
カリスマピチビーム絶対防御を持ってたというのは偶然です

張?君は闇落ちしなくてよかったねと思いました

㌧姉は楽しそうだなーと思ってました
まあ、他の恋姫作品でも㌧姉がそこまでヒロイン的ムーブする作品ないしよかろうと
ヒロイン・・・?
悪友兼セフレ兼血統保持という都合の良いヒロインでは・・・?
いや、扱いづらいか

>>437
二郎ちゃんは誰だあの金持ち程度かな?
放浪しても。
ただしお付きの人員、君たちは容色がすげーってなりますね

うーん、やはりお付きが目立つ越後のちりめん問屋の隠居的ムーブが一番ですね!!!1

まさか4か月前に書き込みにレスが入るとは
トン姉はエッチの時は全力で楽しむし、ピロートークも甘々な事というかどう気持ちよかったか言ってくれそう
翌日華琳様とそれを出汁にしたプレイしてそう

>>439
>トン姉はエッチの時は全力で楽しむし、ピロートークも甘々な事というかどう気持ちよかったか言ってくれそう
アスリートなバトル的感想戦・・・
エロさよりも互いの切磋琢磨がありそうですね

>翌日華琳様とそれを出汁にしたプレイしてそう
そらもう双方燃え上がりますね、激しく
姉者はフィジカルお化けだからどんな激しい責めしても大丈夫ですしね・・・
一挙両得ですなあ・・・

最近は良質なSSばっかり読んでて自分が書く意味ないなーとか思ってましたが
久しぶりにスコップ使ったらちょっとモチベーション上がってきました

いやまあ、先にFIREしたいものですが
※やろうと思えばいけるとこまできました

一応あっち更新しましたのでご確認くださいませませ

このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月19日 (火) 16:45:28   ID: S:va7uFJ

今夜セックスしたいですか?ここに私を書いてください: https://ujeb.se/KehtPl

2 :  MilitaryGirl   2022年04月19日 (火) 16:57:24   ID: S:bsCanp

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