真・恋姫夢想【凡将伝Re】5 (263)
時は二世紀末、漢王朝の時代。
四世三公の名家たる袁家に代々仕えし武家である紀家に生まれた一人の男児。
諱(いみな)を霊、真名を二郎というこの男は様々な出会いや経験を重ねていく中で、やがて世を席巻していく。
しかし、彼には誰にも言えない一つの秘密があった。
彼の頭の中には、異なる世界における未来で生きてきた前世の記憶が納められていたのだ――。
これは、三国志っぽいけどなんか微妙に違和感のある世界で英雄豪傑(ただし美少女)に囲まれながら右往左往迷走奔走し、それでも前に進もうとする凡人のお話である。
※リトライとなりますが大筋ではそんなに変わらない見込みで
※なろうにても投下しております。こっちで書いて推敲してからなろうに投稿って感じです
※合いの手長文歓迎です
※ネガティブな書き込みはあっちでは削除するけどこっちではスルーか検証。
前スレ
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真・恋姫無双【凡将伝Re】3 - SSまとめ速報
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真・恋姫無双【凡将伝Re】2 - SSまとめ速報
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【リライト版】真・恋姫無双【凡将伝】 - SSまとめ速報
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どんどこいくよ。
お盆までに完結できたらいいなの精神ですわ。
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\ .|l ! | | ::::いレ/「::::└! `辷, イ / :: | |∧ i ←袁術
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Ⅳ Vハ! | ハ \ ''"´ ′ '´´ l::::. | ト、| l\ l
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:/ / ..:::::::::└‐ '"´ノ | \ !厂 \| / / | :::::::::::::::::::\:::::::
そういうスレです
二年越しの新スレだ!!
最後までお付き合いいたしますぞ!!
>>3
頑張るやで
「姉者、来客だぞ」
日輪はとうに地平に姿を隠し、満月がその存在を高らかに主張するような時刻である。日中の過酷と言っていい練兵。それをこなし、湯を使って軽く夜食――曹操からの差し入れである――をつまむかどうか、それとも酒精を呷るかという至福の時間帯。
夏候惇は訝しげに声の主である妹を見る。この時間を大事にしているというのは衆知の事実だというのに。だが。いやだからこそ、その来客に興味を抱く。
「ふむ。秋蘭自らの報せとなれば会わんわけにはいかぬな。いい、通してくれ」
常にあらず、どこか楽しげな表情の妹。それを見て夏候惇は秘蔵の火酒を準備する。どうやら余程の来客らしい、と。
そしてその予想は正しくあった。
「何だ、二郎か。珍しいなこんな夜更けに」
通された青年の姿に夏候惇は拍子抜けしつつも納得する。なるほど、これならば追い返すわけにもいかないわけだ、と。
「どうした、夜這いにでも来たのか?」
薄手の夜着からのぞく脚線美を見せつけながらニヤリ、と笑う。
ん?と身を乗り出して胸の谷間をあからさまに強調する。常ならば目は釘づけなれどもつれない返事なのだが。
「ああ、まあ、そうなる、か……」
苦悶と言っていい口調でそんな言葉を捻りだす。その眼は固く閉じられており、夏候惇はニヤリ、と笑う。
「ほう、なかなか面白そうな顔をする。だが、辛気臭いのは好かんな。正直話を聞く気にもならん」
んなこと言っても、さあとぶつくさ垂れる男の鼻っ柱を弾く。
なにをする、と顔を上げた男ににちゅ、と口づけてとっておきの火酒を流し込む。
「な……!」
「お、少しは見れる顔になったではないか」
辛気くさいのは勘弁だ。とばかりに笑う夏候惇に、紀霊も苦笑する。
かなわないな、と。
「で、だ。どうした。二郎がこんな時に、こんな時刻に私を訪ねるということは何かあったのだろう」
わくわく、と目を輝かす夏候惇の勢いに紀霊は苦笑する。
「や、大変なことは起こってるだろう。蜀とか蜀とか蜀とかさ」
気炎万丈。笑みを深めた夏候惇が吠える。
「は、論ずるに足りんな、足りんよ。
華琳様が本気を出せば鎧袖一触の有象無象でしかない!
ああ、なるほど。なるほどな。確かに華琳様自ら出るのは難しい、な。
なるほど。曹家の名代としたら私しかないな。
水臭いな、二郎よ。漢朝のためならば粉骨砕身するともさ」
夏候惇は漢朝の直臣でもある。その言に迷いはない。何より腕が鳴るというものである。
「や、春蘭の手を煩わせるつもりはないよ」
「ほお?私の出る幕はない、と……?」
剣呑な表情を浮かべる夏候惇にやや狼狽えながらも紀霊は説明を続ける。
「いくつか理由はある。まず、洛陽は安泰ではない。涼州、益州。ここは不穏極まりない。手を打ってはいるが、洛陽が囲まれる可能性だってある。それに……」
言い募る男の言を遮って夏候惇は問う。
「御託はいい。正直どうでもいいからな!
何だか知らんが泣きつきに来たんだろう?私に」
聞かせろよ、その話と囁く夏候惇に紀霊は白旗を上げる。
色々ご破算だが、これでこそ「あの」曹操が最も信頼するわけである。
「……正直華琳の動きが読めない。そして華琳の動き次第で詰んでしまう。
そこまで追い詰められてる。だから春蘭の口添えがどうしても欲しいってわけさ」
「口添えとは言ってもな……。
私は華琳様の決定に抗うことはないぞ?
華琳様の意向に口を挟むことなぞできん」
「それでいいさ。ただ、俺は俺にできることをするしかないってことさね。
でも、春蘭の言うことに耳を傾けない華琳でもないだろう?」
まあ、その進言の内容にもよるのではあるのだろうが、と紀霊は内心で呟く。
「ほう、言うではないか。
まあ、確かに私の言葉であれば華琳様は聞き入れてくれるかもしれんな?
しかしできることが私に泣きつくことというのは何とも、な。
怨将軍としては立つ瀬がないのではないか?」
けらけらと笑う夏候惇に紀霊は肩をすくめる。
「この際そういうの、どうでもいいさ。
もとより虚名だったしな。俺の風評を気にしてくれるなんて、春蘭は優しいな」
「な……!
何を、言うのだ……」
かぁ、と頬が上気するのを自覚し、夏候惇は狼狽する。
「それに!口添えすると決めたわけでもないからな!」
熱く抗弁する夏候惇の腰に手を回し、抱き寄せる。
言い募ろうとする夏候惇の今度は口を塞ぐ。
くちゅり、と淫靡な音が暫し響く。
口腔を蹂躙されるばかりであった夏候惇ほぉ、とため息を漏らす。
「これで、おあいこかな?」
は、と意識を覚醒させるも、抗う声は弱々しい。
「ば、バカ者……!」
先ほどまでの余裕はどこへやら。余裕のない夏候惇に紀霊は畳み掛ける。
「なに、春蘭には俺のお願いを聞いてもらわないといけないから……な?」
「やめ……、ん……っ!」
紀霊曰く、三勝一敗二分けとのことである。
㌧姉曰く二勝一敗三分けらしいですよ
本日ここまですー
かんそうとかくだしあー
題名は、「交渉」が含まれているようななんかがええなあと思います
よろしくお願いします。
どんどこいきたいものです
立て乙です
最初は曹操が原作の部下のお株を奪うのもありかと思ったけど前後不覚にはなりそうにないしそういう部分で罠にはめるのも解釈違いだしで…やるなら正々堂々物にしそうだから姉があそこまで認めてる相手ならガード緩みそうということで要望出してみました
>>6
>>その眼は固く閉じられており、夏候惇はニヤリ、と笑う。 既に上の方で笑ってたので
○その眼は固く閉じられており、夏候惇はますますその笑みを深める。 とかどうでしょう
>>7
>>んなこと言っても、さあとぶつくさ垂れる男の鼻っ柱を弾く。 これだと【さあ】で気合入れた感じもするので
○んなこと言ってもなあ、とぶつくさ垂れる男の鼻っ柱を弾く。 の方が良いと思います
>>顔を上げた男ににちゅ、と口づけてとっておきの火酒を流し込む。 【ちゅ、と】だとバードキスと言うか軽く唇と唇を合わせる程度っぽく見えるので
○顔を上げた男の唇を奪い、とっておきの火酒を流し込む。 あ、よく見たら【にちゅ、と】だったか…誤字?
○顔を上げた男の唇を奪い、火酒を舌で転がし混ぜ合わせながら味わう。 口噛み酒だっけ?違うか
>>夏候惇の勢いに紀霊は苦笑する。 ここも既に上で苦笑してるので
○夏候惇の勢いに紀霊は笑みを歪める。 ただ上での苦笑は夏侯惇に対してで今回の苦笑はこれからの頼みごとに対してなのでちょっと違うのかな、と
>>これでこそ「あの」曹操が最も信頼するわけである。 間違いではないですが言動の括弧とは違うものを使った方が良いかな?
○これでこそ【あの】曹操が最も信頼するわけである。 まあ短い文なので読み間違えることは無いでしょうけど
>>8
>>言い募ろうとする夏候惇の今度は口を塞ぐ。 【今度】が浮いて見えるので
○先ほどのお返しとばかりに、言い募ろうとする夏候惇の口を塞ぐ。 それとも【言い募ろうとする夏候惇に今度は紀霊が口を塞ぐ。】の方が良いかな?
>>口腔を蹂躙されるばかりであった夏候惇ほぉ、とため息を漏らす。 百戦錬磨だからね、夏侯惇も曹操相手に経験は積んでても不意打ち以外じゃ勝ち目が薄すぎる
○口腔を蹂躙されるばかりであった夏候惇はほぉ、とため息を漏らす。 かこうとんほぉ、と言う電波が飛んできたけど私はしょうきです
6戦したのか…前と後を含めたとしてもスゲーな
㌧姉は自分の体に価値があることは分かってるよね…自分では大して価値がないと感じてても曹操が自分の体を求めている以上(こんな体に魅力はないだろう)とか言ったら曹操に無価値なものをありがたがる愚物って言っちゃうことになるもの
あと地味に二郎ちゃんが常日頃目線くぎ付けにしてたのもありそう…あれだけ引き付けているということはこの体は魅力的なんだな…みたいな
でも仮に夏侯惇が頭ピンクな上奏したところで曹操は受け付けるわけないからな…これは夏侯惇が前線に出ない方向にわずかでも天秤を傾ける為に…ベッドヤクザっぷりが板についてきたな
>>12
赤ペン先生ありがとうございます!
>㌧姉は自分の体に価値があることは分かってるよね…自分では大して価値がないと感じてても曹操が自分の体を求めている以上(こんな体に魅力はないだろう)とか言ったら曹操に無価値なものをありがたがる愚物って言っちゃうことになるもの
>あと地味に二郎ちゃんが常日頃目線くぎ付けにしてたのもありそう…あれだけ引き付けているということはこの体は魅力的なんだな…みたいな
はおーが愛でてくれるからまあ、ヨシなのでしょうが、二郎ちゃんについては視線が露骨だからそこら辺は理解してそうでござるます
>でも仮に夏侯惇が頭ピンクな上奏したところで曹操は受け付けるわけないからな…これは夏侯惇が前線に出ない方向にわずかでも天秤を傾ける為に…ベッドヤクザっぷりが板についてきたな
草w
㌧姉が頭ピンクな上奏したらネコミミは本気で喜びそうですw
脳髄に回る栄養が胸部に搾取されているのは確定的に明らかとかなんとかw
というか今更ですが、
無双じゃなく夢想になっとるやんけ・・・
割とへこんだw
胡蝶の夢よ
てっきり二郎は無双できないよ、と言う伏線(伏線とはいっていない)なのかと
>>17
無双なら幼年期にやったでしょ!
なら逆に夢想でよかったのか・・・?
まーそれはそれとして再構成楽しいです!
それは勇気です
この言葉は大事だなって
XYZでおなじみのシティハンターですが
「今日からシティハンター」は思いの外良作でした
原作への愛が感じられるのとオリキャラがいい味出しております
>>25
錦ソクラ先生の模写力はマジパネェ。
(その辺知りたい人は【一八先生 竹書房】で検索)
主人公が俺ツエエ系チートで【もうあいつ一人で良いんじゃないかな】みたいなのだとヒロインの価値がトロフィーに見えてくることってない?
やっぱりどこか欠けてると言うか足りないところがあってこそ支えあう感じが魅力的に映るんじゃないかと思ったり
そう考えると二郎君って無知の知みたいな足りないところが沢山あるのがいい塩梅な気がする
>>26
色々調べてクソ笑いましたわw
いや、原作へのリスペクトがにじみ出てよきですよ
>>27
>主人公が俺ツエエ系チートで【もうあいつ一人で良いんじゃないかな】みたいなのだとヒロインの価値がトロフィーに見えてくることってない?
それやるとトロフィーの価値上げるのも大変そうだなあという思いはあります
>そう考えると二郎君って無知の知みたいな足りないところが沢山あるのがいい塩梅な気がする
うへへありがとうございます
完全でも無欠でもありませんのがコンセプトなのでありがたい限りです
一応凡人が英雄英傑に囲まれて東奔西走四苦八苦するのがコンセプトの一つでございまするのでw
まー、VS孫家ルートじゃなくてよかったなって
VSはおールートは構想はありましたがそれだけは嫌だと必死に手を尽くすので実装されることはないでしょう
VS覇王(進化して真価発揮します)とか勝ち目さんが息しないものね・・・
割れてたのか割られてたのか・・・
プーさんの近くに絶世の美女とかいやしませんかねぇ・・・
泊まり出張が多くてね
がんばります
やるわよ
「大将!うちを北伐軍に推挙してくれへんか!」
ばたん。と扉を開け放って張遼は叫ぶ。曹家の会議、その本番。
息も絶え絶え、と言った様子。如何に彼女がここまで全力で駆けつけたか、というのが分かろうというものである。
「遅かったわね、いえ、ここは早かったと言うべきかもね。いずれにしてもアンタの席はないわ。北伐にて曹家から派するのは華琳様と秋蘭の二人。これは既に決まったことよ。
潔く諦めなさいな」
刺々しい台詞を張遼に投げつけたのは曹操の腹心。軍師たる荀彧である。
本来曹家のこれからを決めるこの会議に張遼の席は用意されてなかった。なぜならば、曹家の騎兵を遠隔地で鍛錬していたからだ。
ぶっちゃけ帰還を果たすとは曹家の誰も思っていなかったからである。それを知ってか知らずか。
張遼は吠える。
「アンタは黙っとき!うちは大将にお願いしとるんや!
なあ、大将。一兵卒でもええんや。それでもええから北伐にうちを参軍さしてくれんやろか。
あの阿呆!あのトンチキ娘に一発いてこましたらな気が済まんのや!
うちは、うちはな。これで馬騰はんの最期を看取ったんや。
ほいで、馬騰はんの今際(いまわ)の際(きわ)の、あの言葉を!あの阿呆が!
大将、頼むわ。うちはあの馬鹿娘に、いてこましたらんとほんま死んでも死にきれへん」
哀願の態で必死に頼み込む張遼。曹操はくすり、と笑う。
「あら、駄目よ霞。だって貴女。権官なれど……執金吾に任じられたのだからね」
その言葉に張遼は言葉を喪う。
「なん……やて……」
くすくす、と笑みを深めて曹操は言葉を連ねる。
「大出世ね、おめでとう。あの万夫不当の呂布と分けた、【一騎当千】こと趙雲の後釜よ。
まさか、否(いや)とは言わないわよね?」
洛陽を乱した董卓の部将であった貴女には拒否権なぞないと、曹操はその笑み一つで示す。
「霞、悔しいのは貴女だけじゃないわよ?春蘭だってお留守番なのだから」
ただし、権官とは言え。太尉として、である。
その待遇、破格である。そして、気づく。
「そんなん……表も裏も、洛陽の軍権は大将のものってことですやんか……」
あっけにとられて放ったその言葉をきっかけにその場の空気が一気に緊張を孕む。
流石だな、と曹操は内心彼女に対する評価を二段階ほど上げる。
そこに気付くのはかの馬騰の薫陶なのであろう。本来の彼女はそのような些事に興味を抱かないほどに天衣無縫であったのだろう。
その天女に、地に足をつけさせた馬騰の手腕、いやさ親心に曹操は口を緩ませる。
「そこの馬鹿娘が言った通り、です。
つまり、この漢朝。それは実質華琳さまの御手にあると言っていいでしょう。
忌々しいあの、目の上のたんこぶである袁紹を除いて今上陛下を手中に収めることも可能。そう、このような好機、ないでしょう」
荀彧のその言葉。
瞬時に張遼は激昂する。
「あほか!月や詠の過ちを繰り返すんか!そんなもんな!」
その、張遼の言葉を遮ったのは夏候惇である。
「霞。
――少し黙れ」
異例である。
夏候惇は常に曹操の言を受けて動くのみ。思うままに言葉は放つ。それは全て主である曹操の判断基準のためのもの。
だから曹操の決に口を挟むこともないし、その前段階にて言の葉を発することもなかった。
だからこそ荀彧が戸惑う。
「アンタ……」
荀彧が更に何か言おうとするのを、ニヤリ、と口角を歪める。
「華琳様。私としては、二郎に肩入れしていただきたく」
曹家の大剣。一の家臣。夏候惇である。
その言は、重い。
そして夏候惇はそれを知って、言うのだ。言ったのだ。
「……へえ、どうしてかしら?」
曹操の問い。
ふむ、と夏候惇は頷く。それはそうだろう。これまで曹家と袁家は、裏でも表でも激しく争ってきていたのだから。
「なに、生まれてくる子。父(てて)なし子にするのは可哀想だな、というだけのことです」
愛しげに腹を撫でる夏候惇。その光景にその場が凍りつく。
「あ、アンタ、正気?華琳様以外に身体を許すとか、ありえないでしょうが!この、この……!」
荀彧の弾劾を、夏候惇は余裕を持って受け止める。
「だから貴様は馬鹿なのだ。血を繋いでなお華琳様に忠節を。
それが私の、夏候家の家長たる私の役目。
少なくとも私はそう思っている。そしてその子種として二郎以上の男がいるものかよ」
子々孫々まで忠誠を、と夏候惇は恭しくひざまづく。名家夏候家の首魁である。その所作、簡にして潔。だがそれ故にその存在感は場を圧倒し、制圧する。
「無論、華琳様の命あらば、です。
華琳様の命あらばこの子も流しましょう。鬼子母神にもなって父を討たせましょう。この身は華琳様のためにあるのですから。
――お気に触ったならば如何様にも」
この首刎ね給えとばかりに頭を垂れる夏候惇。
場の、静かなざわめき。それらを全て可笑しげに口角を上げて曹操は口を開く。
その存在感たるや、これまでの張遼や夏候惇の発言を圧倒的に塗りつぶすもの。
「――かつて私がまだ何の力もない小娘であった時、ある男が言ったわ。
私は丞相くらいならば軽く勤まるであろうと、ね」
丞相。大将軍が武において三公を上回るならば、文において三公に隔絶する地位である。
その言葉は果てしなく、重い。
「かつての私は宦官の孫として侮蔑され、迫害される日々だったわ。
無論、無知蒙昧な輩が何を言おうと、どうでもいいのだけれどもね」
それでも、と曹操は言葉を続ける。
「忌々しいことにね、そうまで私を評価しておきながら、よ。私に跪くのはお断りときた!
なんて不遜、そして屈辱!」
気炎万丈。その怒気は控える武将たちを圧倒する。
「中華という盤面に幾多の指し手がいたわ。いずれも容易ならざる相手よ。それらを排除して、跳ね除けてようやく相対したのよ。その男――二郎とね。
ええ、ようやく二郎と差し向かったのよね。私を誰より買っていながら、私に靡(なびか)かなかった二郎と、ね。
なによ、そんなに麗羽がいいっていうのかしらね」
まったくもって不可解なことである、とばかりに曹操は大きくため息を一つ。
「話が逸れたわね。そして、いよいよ盤上で差し向かったと思ったら不粋な闖入者が湧いたわ――」
その表情はにこやかだが、曹操配下であれば分かる。これは嵐の前の静けさ。しかも控える嵐は過去に見たこともない規模であろう。
その言動にて誤解されることも多い。
だが、本来曹操は激情家なのである――。
「蜀なぞと自称する虫ども、きっちり踏みつぶしなさい!」
炎すら幻視されるような気迫。小柄であるはずの曹操。だがその覇気は英傑たる配下達を圧倒して余りある。
「御意!」
――後世、曹操がこの時に叛すればどうなったか。
思考実験として好まれる題材である。
本日ここまですー
かんそうとかくだしあー
皆様の感想が心のガソリンなんやでぇ。。。
そしていつも感想くださってる方々には感謝を
頑張りたい
>>38
乙ーい。
今回のはなかなかに難しいにゃぁ…。
【張遼の慟哭、夏候惇の覚悟】…かなぁ…
なんかしっくり来ぬぇ…。
追って再提出するかも
>>38
乙ですー
ここの惇姉の感覚がほんと好きでしてねぇ…
華琳に愛と忠誠を誓う夏候惇としての春蘭がいて、それはそれとして自分が認めた良き男の子を孕む歓びを知るイチ人間、イチ生物学的雌としての春蘭がいて
それでもやはり終着するのは華琳への忠誠であり愛なので、華琳の言葉一つで雌としての歓びは迷いなく捨て去れるんだけど
その矛盾するような、普通ならどちらか一つを捨てて苦悩してもう片方を選ぶところなのに
春蘭はその感性でどちらもを矛盾なく自然と選び取れるという、なんというか、後にも先にもこういう英傑は春蘭しかいないんだろうな、って思わされるのですよね
ということで長文感想失礼しました
題案の方は
『此処に曹魏立たず、鼎足は只漢を支うるのみ』
といったところで投げてみます
曹魏はこの時点での独立を選ばず、孫呉ももはや覇を唱えない
三国志という本来の物語を支える鼎足は今や(自称)蜀のみなれば、鼎が立つはずもない
この物語の鼎は即ち漢朝であり、その鼎足は曹、孫、そして袁に他ならない
みたいなイメージ
乙でしたー
>>35
>>あのトンチキ娘に一発いてこましたらな気が済まんのや! 【いてこます】ってやっつける、みたいな意味で良いんだっけ?
○あのトンチキ娘を一発いてこましたらな気が済まんのや! もしくは【あのトンチキ娘に一発かましたらな】とかどうでしょう
>>うちはあの馬鹿娘に、いてこましたらんとほんま死んでも死にきれへん」 【一発かます】ならぶん殴ってやる、みたいな感じ?
○うちはあの馬鹿娘を、いてこましたらんとほんま死んでも死にきれへん」 どちらにしても【きつい一撃くれてやる】みたいな意味にはなりそう
>>37
>>鬼子母神にもなって父を討たせましょう。 【鬼子母神】は子供を守るもの…百歩譲って他の人の子供を食う存在なんだよなあ
○鬼畜生と石を投げられようとも父を討たせましょう。 ≪オイディプス≫とか浮かんだけど三国志の中国で(と言うか現代日本でも)メジャーとは言えんし
とりあえず当時だと親の為に子供が身売りすることとかも美徳だった気がするし親殺しってすごい禁忌だったような覚えがあるのでこのあたりで
>>――お気に触ったならば如何様にも」 悪いものしかない目障りと耳障り、良し悪しがある肌触りと舌触り
○――お気に障ったならば如何様にも」 【気にさわる】場合はこちらですね
>>私を誰より買っていながら、私に靡(なびか)かなかった二郎と、ね。 なびかかなかった?
○私を誰より買っていながら、私に靡(なび)かなかった二郎と、ね。 だって二郎君貴方の横に立ちたいからあなたの下には付かないって言ってたしw
>>異例である。 そっか、㌧姉は自分の意見を好きに言うけどそれを曹操がどう扱うかを委ねて文句を付けないし、
他の人の意見も自分がどれだけ理解できないような事でも曹操に判断してもらうから遮らないのか…口を挟むことはあっても
下手したら華琳様この世界で唯一の心から欲して真名を許して自分の横に立って孤独じゃなくしてくれる相手と全力でやりあえる!って状態だったかもしれんのに
某漫画の強すぎて人がネズミやかかしに見える奴らじゃないけど同じ目線に立てる人がいない孤独だと思ってたら
勝手に隣りで適当な事を言ってる男と掛け合いしたり語り合ったりしようとしてたのに
これがまだちゃんとした勢力ならパワーバランスを絶妙に考える戦いとして捉えたかもしれんかったけど…ねえ、あんたたちじゃあ役者が不足だよ
子供の癇癪程度なら温かい目でたしなめる程度で済ませたかもしれんけど毒虫が荒らしまわるなら駆除するしかないじゃない
乙したー
自分を認めてくれた人と終世のライバル
そこに割って入られたら、そらブチギレ不可避ですわ・・・
タイトル案思い浮かばなかった
3月は本当に忙しい模様・・・
>>39
どもです!
>追って再提出するかも
楽しみにしております、毎回
>>40
感想ありがとうございます。
さて。
>ここの惇姉の感覚がほんと好きでしてねぇ…
まあ、ウチの㌧姉はどうしてかこうなりましたw
お楽しみいただけているようで幸いです。
>春蘭はその感性でどちらもを矛盾なく自然と選び取れるという、なんというか、後にも先にもこういう英傑は春蘭しかいないんだろうな、って思わされるのですよね
竹を割ったような、ともまた違った在り方。それは、はおーにとっても好ましいものでしょう。
いや、ありがとうございます。
>ということで長文感想失礼しました
大好物なのでとても嬉しかったです。
題名案までありがとうございました!
>曹魏はこの時点での独立を選ばず、孫呉ももはや覇を唱えない
>三国志という本来の物語を支える鼎足は今や(自称)蜀のみなれば、鼎が立つはずもない
>この物語の鼎は即ち漢朝であり、その鼎足は曹、孫、そして袁に他ならない
分かたれるはずが鼎を意味するのは中々に痛快なものですね。
またどうぞよろしくです。
>>41
赤ペン先生ありがとうございます!
今回は修正無しとはいかんかったですねw
>そっか、㌧姉は自分の意見を好きに言うけどそれを曹操がどう扱うかを委ねて文句を付けないし、
>他の人の意見も自分がどれだけ理解できないような事でも曹操に判断してもらうから遮らないのか…口を挟むことはあっても
まー、だからこそ、はおーとしては嬉しくもあったのではいかなとか思ったり
>下手したら華琳様この世界で唯一の心から欲して真名を許して自分の横に立って孤独じゃなくしてくれる相手と全力でやりあえる!って状態だったかもしれんのに
いよいよと色々画策しながらアップしてたのに試合延期になったからね・・・
>>42
どもです!
>自分を認めてくれた人と終世のライバル
>そこに割って入られたら、そらブチギレ不可避ですわ・・・
覇王との暗闘が当初想定ルートだったんですよね・・・w
提督「嫌われスイッチ?」明石「はいっ」
提督「嫌われスイッチだと?」夕張「そうです!」
提督「嫌われスイッチだと?」夕張「そうです!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428849410/)
魔剣転生というスレの作者ですが、断筆する事に致しました。
魔剣転生というスレの作者ですが、断筆する事に致しました。 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1602503948/)
外野の反応に負けてエタった先人たち
彼らの冥福を祈りつつ我々は二の舞を演じない様に注意しよう
久々好きな曲を見つけてうっきうき
ttps://www.youtube.com/watch?v=kTy99lnHL9E&list=RDkTy99lnHL9E&start_radio=1
俺はやるぜ俺はやるぜ俺はやるぜ俺は
よっしゃやったろうじゃんとなるな
タマの煽りはスパイスというやつよな
やっていきましょう
はおーがどれだけうるさいか、やったことのないやつは分からんだろうて
あれで姉者もすごいんだぞ
そしてネコミミがどれだけめんどくさいか・・・
一番しんどいのは七乃さんと風ちゃん
圧迫してくる
そういう意味で沮授くんと張紘は楽
ちょっとやらかしても笑って許してくれる
麗羽様は間違うわけないし
劉璋ちゃんが正気度チェックしてくれるからみんあ大丈夫
梁剛姐さんの人材活用としては
兵卒の統率については雷薄
兵站そのほかの雑事とか書類仕事は韓浩
それを的確に学んだのよね二郎ちゃんは
雷薄と韓浩が外的要因でいなくなったのは割と危機であった
雷薄の武威を星ちゃんが補ってくれたのはほんとにありがたかった
韓浩のFAに関しては風ちゃんがやりおった
メイン軍師というのは伊達じゃない
伊達じゃないのよ
事務仕事って大事!!!
やろうと思っていたが出鼻をくじかれてご覧のありさまですよ
明日からまた泊まりで出稼ぎよね
くそ!なんて時代だ!
それはそれとして、書き溜めるぞ
きたーく
正直しんどいわ今の仕事薄給やし
「それで二郎。
わざわざ私をご指名というのはどういうことかしらね」
くすり、と笑みを浮かべて華琳が問うてくる。
その笑みはまさにあれだ、笑顔は本来なんちゃらかんちゃら、それをさっぴいて、肉食獣――それも大型――の凄味を感じるものである。
いやほんと、こんな圧迫面接を常時やってるとか曹家のメンツは神経ワイヤーロープなの?馬鹿なの?
などと内心思いながらも、だ。聞かれたら答えねばならんだろうね。世の情けとかそういうの関係なく。
「俺が知る中で最大の英傑とは華琳、お前さ。
そして俺は全力で今回の不祥事を処理しようと決めた。
だからさ、華琳。
曹家の首魁たる英傑にご出馬いただきたいわけさ」
はあ、とため息を一つ。
なんでこんな圧迫面接を受けねばならんのか。
それもこれも蜀とかいうやつらが悪いのだと責任転嫁しながらも、漏れるのはまたしてもため息である。
「へえ……」
くすり、と笑みが漏れる。聞こえる。
だからこそ。
「ええ、そうね。二郎はいつもそんなことを言っていたものね。
で、私を部下としてね、きちんと使いこなせるという宣言と思っていいのかしら?」
このような言説については塩対応するしかないのであるが。
わずかに残った野心。他、諸々。
嘘は、つけない。つかない。
「華琳、お前が――」
俺がその言の葉。それを口に出す前に引き取る。引き取っていく。
「なるほどね。
確かに春蘭は確かに不安要素になるわ。
あの娘(こ)、なんだかんだで自分の判断を最上とするものね。
そして桂花、あの子をどうこうできるのは私だけ。
それをわかっているようで何よりよ」
いやまあ、その通りなんだがね。ドヤ顔で解説されるとなんか、もやっとするな。
「それで、私に言うことないかしらね」
そんなことを言われてもな……。
などと思っていたが何かめんどくさくなってきた。
「華琳、お前には北伐軍の兵站を任せることになる」
「……へぇ」
二郎、貴方何を言ってるか分かってるのかしら」
「分かってるとも。兵站こそが軍の要さ。
反董卓連合では袁家の私兵とその付属だったから、張紘を使えた。
だが今回はそうじゃあない。漢朝の軍。流石に商人が介入したらまずかろうて」
反董卓連合、袁家以外は付属だったと言っていい。
本来は袁家単独でやれた戦(いくさ)だった。
言わば体裁を整えるために諸侯に軍を募ったのだ。それを分からぬ華琳ではない、が。
それでもここまで言えば腹も立とうものである。特に兵站自前でなんとかした勢力ほどね。
実際、華琳の放つ覇気的なものがやばい。ゴゴゴゴゴとか擬音がありそうなほどに。
「言うじゃない、二郎。
いいじゃないの、乗ってあげましょう。
で、この私を使おうというのだもの」
何か私が納得する事象があるのでしょうね――。
言外にそんなメッセージを浮かべるのはマジはおー(覇王未満)の器。
ちらり、と傍らの風を見るがすやすやと安らかな寝息を立てている。
つまりここまでは特に減点要素も破綻要素もないということ。
それに安心して静かに深呼吸。
カラカラの口内を冷めた茶――多分風が淹れた美味しいやつ――で潤してニヤリ、と笑う。
「兵站を華琳が運用するならば後方の憂いはなくなった。
そしてこれは、これより始める戦(いくさ)さ。
前哨戦と言ってもいいかもしらんが、やがてはこれが主戦となる日もくるだろう」
千年では足りない。もう千年重ねても足りないかもしれない。
所詮人とは石器時代からその本性は変わっていないのかもしれないから。
だが、時代は進み、戦場の在り方は変わっていくのだ。
そして俺が選んだ戦い。その前哨戦、つまり。
「つまりは、経済制裁というやつだ」
あの華琳が目を丸くし、訝しげな表情をする。
それでいい。華琳ですら咄嗟には理解できない概念。――張紘には渋い顔をされたけどな!
そして察したのだろう。華琳が柳眉を逆立てる。
まあ、やることは変わらん。即ち。
「――幽州全土を干上がらせる」
きっと、俺は地獄に落ちるだろうなあと思うのだが。
「風がどこまでもお供しますよ~」
そ、と耳元で風がささやく。
寝息を立てていたはずのメイン軍師の言葉に救われた、と思ってしまうあたり、つくづく俺は小物だなあと思うのである。
それはそれとして、眉間に皺を寄せ、即答できない華琳を見れただけでも価値はあったなと思った。
いや、きっと何らかの形で倍返ししてくるとは思うけどね?
本日ここまですーかんそうとかくだしあー
割と変わるのですよ
前週はネコミミ参戦でしたが今回は覇王参戦です
あれこれ調整するのも楽しい
お盆までには完結までいきたいものですね
遅くとも年末までには。
ほぼ再構成は済んでますのですしね。
難点は数点だけなのでどんどこいきたいです
>>61
おっつーい。
ほむ。
【凡将と姦雄が手にするは真綿】とでもするか。
>>62
どもです!
いつも題名案ありがとうございますの
頼りになるなあ・・・
乙でした&私は帰ってきたー!
>>59
>>その笑みはまさにあれだ、笑顔は本来なんちゃらかんちゃら、 シグルいだっけ?
○その笑みはまさにあれだ、笑顔とは本来なんちゃらかんちゃら、 牙を剝く行為がどうたらこうたらならこうですね
>>などと内心思いながらも、だ。聞かれたら答えねばならんだろうね。 内心を打ち明けるとか言うようにいわば剝き出しの心、取り繕わない本心、みたいな意味なので
○などと思いながらも、だ。聞かれたら答えねばならんだろうね。 この場面で本心からこんなことを考えられるとは思えないので
>> 確かに春蘭は確かに不安要素になるわ。 たしかにたしかに…いやどんだけ不安なんだよ
○ 春蘭は確かに不安要素になるわ。 どちらか片方で良いと思います
>>60
>> そしてこれは、これより始める戦(いくさ)さ。 これは【戦さ】と言ったわけじゃないですよね
○ そしてこれは、これより始める戦(いくさ)は。 次の文にかかる感じで【は】の方が良いと思います
>>あの華琳が目を丸くし、訝しげな表情をする。 【目を丸くする】と≪そんな事しちゃうの?≫みたいな理解してる感じがあるので
○あの華琳が眉をひそめ、訝しげな表情をする。 ≪お前は何を言ってるんだ?≫とか理解不能な感じで言うとこっちの方が良いと思います
例えるなら包囲殲滅陣をするなら言葉の意味が分かるので目を丸くして、魔法で核を再現したなら意味が分からず眉をひそめる感じでしょうか
>>64
一ノ瀬さんの自演なのかそうじゃないのか分からないけど、自演だとしたらしない方が良いと思うし
一ノ瀬さんじゃないなら>>1でもないのにAA付きで書き込むのは控えた方が良いですよ
恐ろしい戦いが始まるのか……前に「はい。百万の兵を百年養うだけの食糧があります」って言ってたけど、実際は腐ったりしけったりがあるとしても
かなりの長丁場になりそうだけど問題ないんだろうか
それにしてもまさかの戦術を選んだな……地味様の説得できるのかしら?
>>67
やるとしてもこんなセンスのないものはしないということでひとつw
やるならもっと面白い、一ノ瀬が敗北感あるようなものをやってほしいものですわ
>>67
赤ペン先生ありがとうございます!
>恐ろしい戦いが始まるのか……前に「はい。百万の兵を百年養うだけの食糧があります」って言ってたけど、実際は腐ったりしけったりがあるとしても
>かなりの長丁場になりそうだけど問題ないんだろうか
一応ないものとして扱っております
あちらだけ冷遇はしません(システム的回答感)
>それにしてもまさかの戦術を選んだな……地味様の説得できるのかしら?
ため息が増えそうな案件ですが、今後にご期待ください、とだけw
第一話から一週間強、ここまで辿り着きました
とても好き
何となく真をやり直してみたら天の御遣いに若干の違和感を覚えたのはきっとこの話のせいです
早く続きを読ませろ下さい(五体投地)
>>69
久々のご新規様ありがとうございました!
頑張ります!
気が向いたら、好きなキャラと好きなエピソードをオナシャス
心のガソリンなんやでぇ・・・w
>>70
敏腕プロデューサー波才
洛陽の巨魁何進
戦狂い朱儁
名家たる器袁胤
辺りが好き
エピソードとしては
蓮華が姉を、穏が師をアレするところとか随所に見られる視野狭窄伏龍鳳雛とか
我が嫁たる風が悪を厭わず縦横無尽なのも好き
>>72
がっつりオリキャラありがとうございました!
敏腕プロデューサーは草w
何進は書いてて楽しかったです
袁胤は処すのがもったいねえなあと思いながら処しました
風ちゃんかわいいよね・・・
ワクチン三回目しんどすぎ
がんばりあす
「お待たせ致しました」
くすり、と笑みを含んで書類の山を示す彼女。
むしろそれにありがたいと諸葛亮は思う。
なにせこの人に支えられていると言っても過言ではないのだから。
「白眉最も優れたり」
馬良と呼ばれる、南皮馬家――あの馬家とは別である――の長女である人物のことである。
蜀、と名乗る彼女たちに味方はそう多くない。
民草は圧倒的に支持を寄せてくれているが、それは表層的なもの。
そして袁家の工作により戸籍をはじめとした諸処の書類も散逸することになってしまった。
それを、その損失を補ってくれたのが彼女ら、馬家である。
名家でありながら、袁家の支配をよしとせずに在野にあったもの。
その馬家が積極的に傘下にあることは非常に大きかった。
「ええと、本当に申し訳ないですのですが、今回の書類はこちらになります」
おずおず、と差し出す束はなにせ分厚い。
所々に差し挟まれた付箋が目立つがそれは貴重なもの。組織という物を運営する上で見過ごしてはいけないものである。
ぷるぷる、と震える手から受け取り諸葛亮は笑みを浮かべる。
「本当にいつもありがとうございます。助かっていますよ」
その声にふひ、と馬良は悶える。ばたばたとした所作に諸葛亮は苦笑する。
わたしなぞ、とへりくだる彼女は面であるかのように分厚く白粉に覆われている。
その上、だ。常時、覆面(マスク)で口を覆い、気がつけば扇で顔を隠そうとする。
もっとも、それはうまくいかず、彼女の特徴である白眉をより目立たせることになっているのだが。
「もう、もっと堂々とされたらいいと思うのですが」
「ひゃい!ご指摘ごもっともですが私のごとき醜女(しこめ)が万が一にも尊きお方のお目についたらいけません。いけませんもの。
そんな恐ろしいことなんて、考えるだけでも、その、震えて来ますもの……」
肩を抱えて震える馬良に諸葛亮は苦笑する。
「いえ、そこまで気にすることはないと思いますけどね。
ご主人様はそんなこと気にしないでしょうが……いえ、これ以上は不粋ですね」
にこり、と笑みを浮かべて諸葛亮は。
だって白粉の奥の素顔はどう見ても美人であり、競争相手を増やすことに繋がりかねないのであるからして。
白眉、その白粉が貼り付いたような容色は諸葛亮にとっても都合のよいものであった。
◆◆◆◆
くすり、と馬良は笑みを浮かべる。
無論彼女が持ち寄った書類に不備はない。いや、むしろ不備のあった書類を糺したものだ。
その指摘は微に入り細にいたっており、諸葛亮をしても賞賛に値するものであった。
そして奏上した馬良の信頼は日に日に、だ。
「うふふ、頑張れ、頑張れ」
くすくすと馬良は笑みを浮かべる。
扇の下で。
「ほんと、可哀想なくらい真面目ですね。
伏龍も、鳳雛も」
くすり、と笑みを浮かべる。
笑みを深める。
白粉の奥の奥。
ここは蜘蛛の巣の奥の奥であった。
本日ここまで
かんそうとかくだしあー
はい、そういうことです
ちょっとあっちではカットするかもしれませんが
あの絡新婦が本気になっているのですとだけ
乙したー
うわぁ
徹底的に干上がらせるつもりだコレ・・・
タイトル案は「扇の奥、仮面の奥、胎の内」で
乙ですー
わぁい、リライト版では蜀側の人ちょっと増えるんか?と思ったらそんなことなかったでござるの巻
今更だけど、絡新婦強すぎない?まじバランスブレイカー、だがそれが好き
題案は
『鉛は入っていませんか?』
みたいな
昔の白粉は鉛入りですのでね、あんまり白粉を身中深くに入れると、中毒しちゃいますよ?大丈夫?
って感じで
……ホントにそれを見越して馬良が白粉付けてるとしたらネタバレになっちゃうのでスルーしてください
>>79
乙ーい。
結構先に良いの出されてて圧かかるわー…。
埋伏の絡新婦~仕込みの毒を添えて~
>>81
タイトル案「扇の奥、仮面の裏、胎の内」
こっちの方が収まり良さそうなんでこっちで
>>81
感想ありがとうございます。
まー、直接乗り込んでいくというのは
そっちもそうですが他にも要員があるということでひとつ
>>82
感想ありがとうございます。
キャラが増えたようで増えてない!
ここら辺の調整で時間を取られておりました
だってほら、一番警戒しないといけない覇王(まだ はおー)が洛陽からいなくなるんですから
>>83
期待してますとも
>>84
よきよきです
ありがとうございます!
あっち掲載時はもちっと馬良さんのネタバレは控えるようにしようかなって
乙です
劉備陣営を語るうえで外せない人が来たー…あれ(笑)?
恥ずかしがり屋の頑張り屋さんですねえ(眉に唾つけながら)
さて……こう僕としてはあまり面倒なことは言いたくないのですが、公務員でないものが公務員を騙るのは犯罪に当たるんですよね(まあ軽犯罪程度ですが(笑)
デトロイド警察だ!とか歌詞警察みたいなネタをこの書き込み部分にやるくらいのことでどうこう言うほど狭量ではないですが、
名前の部分で警察を名乗られてしまうとそれを本気にしてしまううっかりさんとかが騒ぎ立てたりしてしまうものでして
せめて個人でやれる弁護士とかを名乗ってくれると助かります
>>87
どもです!
ちなみに登山家さんだとはわわの方が格上になるので
白眉さんになりました
つるかめつるかめ
あと、うんこさわるとうんこつくよ!
乙でしたー
>>78
>>馬良と呼ばれる、南皮馬家――あの馬家とは別である――の長女である人物のことである。 これだと【馬良】が偽名のように聞こえます(本名とは言ってない
○そう呼ばれる、南皮馬家――あの馬家とは別である――の長女である馬良という名の人物である。 前の文の「白眉~~」と合わせてこんな感じでどうでしょう
>>おずおず、と差し出す束はなにせ分厚い。 この文章は諸葛亮視点だと思ったんですがこれ束を差し出したのは馬良ですよね?
○おずおず、と差し出された束はなにせ分厚い。 それともお仕事お替り(強制)してる感じかしら
>>肩を抱えて震える馬良に諸葛亮は苦笑する。 上の方ですでに苦笑してるのでちょい足し
○肩を抱えて震える馬良に諸葛亮は苦笑を深める。 【笑みを深める】だと嘲笑交じりになりそう{そうよね、あなたみたいな醜女が…みたいな)なのでさすがに自重しました
>>いえ、そこまで気にすることはないと思いますけどね。
ご主人様はそんなこと気にしないでしょうが あ、醜いってことは否定しないし【ご主人様は】気にしないだけで他の人がどう思うかはあれなんですかそーですか
いやまあ白粉塗ったくって仮面と扇で隠してて真面に見えないなら迂闊に否定するのもアレかもしれないけど
>>その指摘は微に入り細にいたっており、 慣用句としては【微に入り細に入り】なんだよなあ…ただこれだと神経質みたいな悪いニュアンスが入るらしいので
○その指摘は微に入り細を穿っており、 これだと≪細かいところまで心配りが行き届いている≫みたいなポジティブなニュアンスになるのでこちらの方が良いと思います
>>ここは蜘蛛の巣の奥の奥であった。 ここぼかすんです?……フーム
○それは咎人を許そうとする菩薩のようであった。 白粉の奥の顔は彼ら蜀陣営がやってることがいくら義があるとはいえ悪い事だと分かってても許したいという優しさに溢れたものだったんだよ!
えっ地獄に落ちたカンダタを許そうとした菩薩様が何をしたかって?ちょっと何言ってるか分からないです
名家なのに黄巾党とか反董卓連合とかで名前をあげてなかった南皮の人…か
何があったかは推測の域を出ないけどどう悪い方向で考えても袁家に返しきれない恩があると思うんですけど…馬超さん?恋に生きただけだから
>>89
赤ペン先生ありがとうございます!
>名家なのに黄巾党とか反董卓連合とかで名前をあげてなかった南皮の人…か
まあ、張家がバックグラウンドとして囲ってたんやなって
実際、白眉という特徴があったらだいたいセーフとか、すごくやりやすいですよね。。。
登山家は知らんw
あ、やりやがった
はおーと絡新婦とほんわかねむねむ軍師がふわっと連携してしまった
うわー
うわー、そうだよね、そうなるよね・・・
色々とお察しくださいませ
ヒント:泣く子も黙る人が参戦してしまう件
「で、どこまでやる気なんだ?」
張紘の問いが室に響く。
義兄弟三人が集まり酒を酌み交わし、久闊を除していた席のことである。
まあ、宴席の場が紀霊の執務室であったのは多少の問題があるかもしれないがよくあることである。
なにせ、防諜的な意味では万全であるし、楽進や典韋などという最上級の料理人が料理を提供してくれるのだからして。
火酒に柑橘の汁を搾り湯で割ったものを喉に流し込み、いつになく饒舌な紀霊のふとした沈黙に問いかけたのは既定路線ですらあったかもしれない。
「経済制裁、やるなら母流龍九商会(うち)がその尖兵となるだろうからな。
ある程度の見込みは聞いときたい」
素面では聞けないし言えない。
張紘というのはそれくらいには善性の人格である。それをよく知る沮授は黙って杯を重ねる。
常ならば茶化すところではあるが、話題が話題である。
そして、それ以上に興味があった。はたしてどこまでやる気なのか、と。
「蜀を干上がらせる、ということだがどこまでやる?」
張紘も杯を重ねる。
先ほどまでと違い、喉を駆け下りる炎が我が身を苛むようである。
「いや、無論二郎がそこまで考えていないのならそれでいいんだ。
おいらたちに任せるということならばそれはそれでいい。
そのあたり、沮授と考えるよ」
袁家の強みは分厚い実務集団を手にしていることである。
反董卓連合。
規模からいえば驚くほどに犠牲を少なくその目的を果たすことが出来たのは、富の集積があったのもあるがそれをきちんと運用したことが大きい。
なにせ、かつて売官という制度があった時には、漢朝全ての官職を袁家で占めてしまおうというくらいの気運であったのだから。
そしてその官僚の頂点に立ち、掌握しているのが沮授であるのは自他共に認めるところである。
そして張紘である。
反董卓連合の際に兵站に必要な物資を準備したのは沮授だが、実際に運用したのは張紘であったと言っていい。
物流をその手に収め、ただの一度も破綻させなかったその手腕を知る者はごくわずか。
いや。その尋常ならざる手腕と実績を「あの」曹操ですらこの時点では理解しきっていない。
無論可能な限り秘匿しているということも大きいのだが。
そしてその二人に補佐をされて、袁家の裁量を任されているのが紀霊である。
個人的武力、用兵、政治等々の能力については一流半から二流程度との自己評価は割と妥当なものであろう。
だが紀霊の強みはそのような一面の処理能力ではない。かつて、故馬騰が評した言葉。
「将の将たる器」
それこそが紀霊の真価であろう。沮授はそう思いながらにこやかな笑みを崩さずに杯を重ねる。
幼少時よりの付き合いだ。苦言や小言、或いは諫言。そういったのは張紘の役割なのだから。
そして、紀霊がどこまでやるにしても付き合う覚悟は定まっている。
それは張紘にしたって同じだろう。
なにせ、生まれた日は違えども死ぬるのは同日と誓ったのだからして。
◆◆◆
どこまでやるか。
聞いてしまった。聞かずにはいられなかった。即座に答えがなくてよかった。いや、ない方がよかった。
紀霊というのは袁家という、傍目には蟲毒の集団にいるとは思えないほど清冽で、善性で、快男児であった。
その人格は自分を拾ってくれたあの時と変わることなく、まぶしく映る。
だからこそ、彼にそんなことを決めてほしくなかった。選ばせるつもりはなかった。
そうして、生じた沈黙を都合よく解釈していたのだが。
「……田畑に塩、井水に毒まではやらない」
やりたいことではなく、やらねばならないことに真正面から向き合い、まっとうするのだ。紀霊という男は。
そして、今回についてもそうなのだな、と再認識する。
「すまねえ、辛いことを言わせちまったな」
やるべきことをやる。
それが正しいこと。正しくあること。正しくあり続けること。
どれだけの重荷を背負っているのだろう。
脳裏に浮かぶのは恋人の言。
「いや、正直私なら最愛の人を浚(さら)って逃げるね。いや、無論張紘、君のことだよ。
なに、君一人の食い扶持くらいなんとでもなる。
まあ、ある程度以上の贅沢を望まれたらば知恵を絞らないといけないかもしれないが」
その時は任せろと言われて言葉に詰まったものである。
「いや、すっきりした。これはきちんと。そう、きっちりと方針を発信せんといかんところだった。
ありがとうな、張紘。いつだってお前は俺を正しくしてくれるよ。
ほんと、お前に会えてよかったよ」
「よせやい、おいらこそ拾われた身さ。
恩、って言うとお前は嫌うけどな。
おいらは拾われたのが二郎でよかったと思ってるよ」
むしろ、とも思う。だから、多分、田畑に塩。井水に毒。
そんなことを言われても付き合ったろうなと思う。いや、もっと悪辣な施策であっても、だ。
民を数字として見ることに慣れすぎていて、それを自覚してなお前を向く。
顔も名前も知らない数字の一つのために世を糺す。
そしてきっと前を向くのだ。向かい風をなにするものぞと。
だから。
「おいらはね。二郎。
ほんとに感謝してるんだぞ。
おいらがこうしていられるのは二郎のおかげなんだからな」
万感。
込められた思い。
どれだけの気持ちが、思いが伝わるだろうか。
いや、伝わっている。それ以上に汲んでくれている。
だからこそ、目の前で懊悩している男を安心させてやりたい。
「だからな、二郎、二郎よ。
おいらはどこまでも、いつまでもお前に付き合うって」
だからさ、と笑う。
「なに、三人寄れば文殊の知恵だったか?
二郎にしては上手いことを言うと思っていたが、確かにそうさ。
おいらたちが揃えばたいていのことはなんとかなるさ。
な、そうだろ?」
優雅に茶を喫していた沮授もこれには苦笑する。
「そうですね張紘君。君の言うとおり。その通りと思いますよ。
実際、たいていのことはなんとかなりますし、しますよ」
苦笑する沮授。彼こそ袁家で一番実務を担っている人物であるのは万人が認めるところである。
だからこそ、沮授に比類すると言われる張紘の存在はかけがいのないものだ。
その立ち位置を含めて。
「まあ、おいらたちは楽進殿と典韋殿の腕前に期待してきただけだしな。
なにせ二郎もご自慢の腕前だったからな。
楽しみにしてるよ」
弛緩した空気。
肩をたたき合う。そして空気を読まない男もいる。
「凪!流琉!
ご指名だ!美味しいところ頼むぞ!」
違うそうじゃない。
沮授と張紘が同時に思ったことである。
なお、予想以上に振る舞われた料理は絶品だったようである。
本日ここまですー
感想とかくだしあー
今回の題名はなにかな
面子、くらいを考えていましたがちょっち違うわね
よろしくお願いします。
>>95
乙ーい。
梨園参弟、最後の悪巧みを練る
でどないよ?
乙でしたー
>>92
>>ある程度の見込みは聞いときたい」 【見込み】だと結果がどうなるか、な感じがするので(こうしたら【どう】なるかの見込み、みたいな)
○ある程度の目安は聞いときたい」 【どう】やってそう(経済制裁)するのかを聞く感じなのでこの方が良いと思います
>>いや。その尋常ならざる手腕と実績を「あの」曹操ですらこの時点では理解しきっていない。 「」を使い分ける感じで
○いや、その尋常ならざる手腕と実績を【あの】曹操ですらこの時点では理解しきっていない。 何か別の物にしてみます
>>94
>>実際、たいていのことはなんとかなりますし、しますよ」 間違いではないです
○実際、たいていのことはなんとかなりますし、なんとかしますよ」 好みの問題ですので
自分の意思で地獄を作り出すとか吐きそう……お辛い
でも人間は愚かだからね、戦争に救いなんてなくてできる限り選ばない方が良いんだという失敗経験をいくつもいくつも積み重ねても理解できないんだ
悲しくて踏みにじられるような砂をかむような無為な行いだとしても万が一にでも戦争を取りやめる理由にできるなら、
戦争は出来る限り糞のような忌避すべき手段だと知らしめなければいけないんだ
でも二郎君は基本善人で只人だから糞塗ったくった武器で斬りつけたり、飢えた陣地に少量の肉を投げ込んだりする悪辣な効率的なことは出来ない弱い人間なんだ
2000年後の様々な知識の中にはちょっと聞きかじっただけでも十分に有効なものはいくらでもあるけど使えないんだろうなあ
>>96
ごっつええかんじ!
>>97
赤ペン先生ありがとうございます!
>自分の意思で地獄を作り出すとか吐きそう……お辛い
だからその目論見を語らせるためにアルコールを入れる必要があったんですね
いやまあ、こいつら集まったらいっつも酒呑んでますけんどもw
>でも二郎君は基本善人で只人だから糞塗ったくった武器で斬りつけたり、飢えた陣地に少量の肉を投げ込んだりする悪辣な効率的なことは出来ない弱い人間なんだ
>2000年後の様々な知識の中にはちょっと聞きかじっただけでも十分に有効なものはいくらでもあるけど使えないんだろうなあ
まさにそうです
二人に語っていたことよりも悪辣なことを知ってはいますが、できない
そこまで察していただいたのが何より嬉しいです
そして二郎ちゃんはそこまで鬼になれないのですね
RTAはできません
だから、凡将伝なのですということで一つw
鬼になれ!鬼になると言え二郎!
>>99
「……ない。
……ならない」
煉獄さんみたいに即答はできんやろなって
死んでしまう!死んでしまうぞ二郎!
このままでは遠い未来に多くの無辜の民が死んでしまう!
>>101
「いやそこまで責任取れんし」
一気に他人事になるますw
未来はどうせ世界大戦とかコロナとかでえらいことになると達観しておりますわ
まあ、せやなww
じゃあ『お前のその手から大切な物が零れ落ちるかもしれないぞ!(リライト前を見つつ)』
むしろ月詠、雷簿、韓浩を横目に……の方が効果あるかな(まあ彼らの死を二郎ちゃんが頑張れば覆せたかと言うと)
>>103
(覆せたかというと)無理ですねw
ルートが違えばまた違った未来もあったでしょうけんども
はおーが覇王になったり
戦争の天才が群れてる孫家とガチやりあったり
(比較的)得意分野の内政で全てで上をいかれる何進とやりあったり
どこいっても大変ですわw
「これは、どういうことですかな?」
問う声は鋭く、傲然と立つその人物を貫く。
だが、桃色ふわふわ長髪の主は、その声色に小揺るぎもしない。
「そうね、これは私の我儘と言ってもいいのかもしれないわね。
まあ、それはそうとして、よ。権官と言えど三公の一角に任じられたのは見知っているでしょう?」
ニコ、と笑って劉璋は厳顔を見据える。
「とは言え、若輩の身。諸事において至らないことは多いと思うのよね。
だから、知己に助言を求めたいな、って思うのはおかしなことじゃないわよね?」
「助言、諫言はよろしい。いかにも労を惜しみませんとも。
しかし、これは軟禁と言うのではないですかな?」
じと、とした厳顔の目線。
かつてはこの目線に怯えていたのだなあ、などと思いながら劉璋は軽やかに応える。
「やあねえ。
漢朝に尽くすのだからして、ちょっとくらい不自由あってもおかしくないじゃない?
いつなんどき、助言を求めるかも分からないのだし」
くすり、と笑う劉璋に厳顔は感慨すら覚えてしまう。腹芸と言うには未熟。
だが。
「で、本音のとこはどうなのですかな」
ニヤリ、と軽く挑発したそれに劉璋はあえて、であろう。乗ってくる。
「北伐に当たって、不安要素は除いておきたいのよね……」
はあ、と劉璋は柳眉を顰める。
「ほう?」
「ぬけぬけと言うわね……。まあいいわ。ぶっちゃけるとね、お母様の手を封じたいのよね」
「ふむ?ですが劉焉様は隠居なさっていますぞ?」
事実である。皇族である劉焉に対して、異例のことながら隠居を命じる旨が発されている。それに従い劉焉は隠居して、一切の公職から退いている。
「あのお母様が、それで。
それぐらいで大人しくするとは思えないのよね……」
やれやれ、と言った風に劉璋は嘆く。皇族としての影響力をもうちょっと違う形で活かさないのかなあ、と。
「それでもね。剛柔絡めて洛陽で動ける手駒って桔梗くらいでしょ?だから、よ。
何を言い含められているかは知らないけど、封殺させてもらうわ」
「これはしたり。
劉焉様からは何も言付かっていないのですが?」
「それならそれでいいわ。お母様からの命を吐けと言うつもりもないしね。
ただ、何もさせない。それだけ」
表情筋一つ動かさず、淡々と告げる劉璋に厳顔はニヤリ、と笑う。
「なるほど。血は争えませんな。流石は劉焉様のご息女といったところか」
「はいはい、お世辞は結構よ。大人しくしてなさいな」
――以前であればこの、安い挑発につられていたはず。
これは、見誤っていたか。いやさ。
「括目するべきでしょうな。
劉璋殿。よくぞそこまで」
「そうね、少なくとも桔梗のおかげではないわね」
さらり、と躱される。割と本音なのだがなあ、と厳顔は苦笑する。
「ほほう、では一体全体どういうことでしょうかな?正直見違えるくらいですが」
揶揄混じりのその言葉。それに劉璋は考え込む。
「そうね。やっぱり二郎の、おかげかしらね……。
うん、二郎が私の蒙を啓いてくれたのよ。
だから、私はね。恩を返さないといけないと思うのよ。
あの、曹操みたいな化け物とやりあわないといけないの。
私ならできるって、言ってくれたの。
そんなのって、ないわよね。
言われたら、やるしかないじゃない!」
破顔一笑。
劉璋は笑って魅せる。
そうだ。そうなのだ。
あの男に、留守は任せたなんて言われたのだ。
血筋だけが存在の全て。そう言われていた自分に懸けられた期待、信頼。
それに応えずしてなるものか。
「だから、使えるものは何でも使うわ。できることは何だってする。
そうね。重かった劉姓、今はありがたいくらいよ。
知ってる?
私って宮中では今上陛下の次に尊い血筋なのよね」
皇族であるということの重さ、そして何より、その血の力。
それを自覚し、溺れない。使いこなすのだと。
「まあ、それで辛うじて曹操の配下程度と遣り合えてるって感じなんだけどね」
正直、相当に手心を加えられているなあ、と思いもするのよね、と。
嘆息、ひとつ。
「話がずれたわね。
まあ、そんなわけで桔梗にはのんびりとしてもらうってわけよ。
それでお母様に対する牽制にもなるしね。
だからいつも通り昼間から呑んだくれてなさいな」
その言いぐさ。傲然とした支配者の振舞。
厳顔をして自然と膝をつかせるその在り様。
「お見事でございます。
いや、流石と言うべきか。血は争えぬと言うべきか……」
その言に劉璋はフン、と鼻で笑う。
「お母様にも、桔梗たちからも何も貰ってないけどね。
いえ、だからこそ。かしら?
ほんと、二郎には感謝しないとね」
溢れる本音と恨み言。
それに怯む厳顔ではない。
「なるほどなるほど。
恋する乙女は無敵、という奴ですな。
いや、まことに結構!」
「ば、馬鹿じゃないの?
誓ってそんなんじゃないし!」
相手が二郎とかほんとありえないという悲鳴を置き去りにして。
内心、これしきの言葉で乱れてほしくはなかったのだが。
これもお役目、いたしかたなし。
「ほほう、そこは詳しく聞いておきたいですなあ。
何せこれから外出もままならぬことになるのですから」
むきー、と激昂する劉璋をあしらう厳顔。
――厳顔が果たして劉焉から「ある種の」密命を帯びていたのかどうか。
彼女はその生涯において言及することはなかった。
そしてその解釈は分かれて尚、魅力的な英傑であった。
本日ここまですー
かんそうとかくだしあー
ねむいのが
よろしっくおあが
>>108
おっついおっつい。
そうさなー。
【恩義と期待と恋心】
といっとく?
乙でしたー
>>106
>>「ほう?」
>>「ぬけぬけと言うわね……。まあいいわ。 ぬけぬけと【言う】というほどではないですし
○「はて? この身は一切の私心無く漢朝を支えていると自負しておりますが」
○「ぬけぬけと言うわね……。まあいいわ。 【ぬけぬけと】ならこの位は言うかな? なお仕えてる主に私心があるかは言っていない
○「ほう?」
○「相変わらず人を食ったような態度ね……。まあいいわ。 惚けてるのか楽しげなのか分かりませんがそんな感じかな?
>>表情筋一つ動かさず、淡々と告げる劉璋に厳顔はニヤリ、と笑う。 上の方で【ニヤリ、と軽く挑発】してたので
○表情筋一つ動かさず、淡々と告げる劉璋に厳顔は笑みを深める。 半分くらいは成長した劉璋に喜んでそう
>>107
>>いや、流石と言うべきか。血は争えぬと言うべきか……」 上でも言ってるしちょっと言い方変えてみるかな
○いや、流石と言うべきか。若き頃の劉焉様を彷彿とさせますな……」 関心半分挑発半分で言いそう
>>――厳顔が果たして劉焉から「ある種の」密命を帯びていたのかどうか。 「」を使い分けしたい
○――厳顔が果たして劉焉から【ある種の】密命を帯びていたのかどうか。 個人的な好みの問題ですが
劉璋たんをカリカリモフモフしなくては(使命感
始祖(皇族)の血に覚醒してフルスペック発揮できるようになったか…全部終わったら留守番をやり切ったご褒美をあげないとね
喉をこちょこちょとかしたら喜びそう…
>>110
どもです!
>【恩義と期待と恋心】
どうだろ。
恋心ってアリですか?
劉璋ちゃんって恋してそう?
ここだけ分からないんですよね。
きっとよほどのことがない限り二郎ちゃんと劉璋ちゃんって
結ばれることはないわけですよ。
それを承知な劉璋ちゃんなのですよ。
アリなのかないのか、どうなんでしょね。
まあ、このままいったらあったとしても封じ込めるんだろうなあとは思います。
>>111
赤ペン先生ありがとうございます!
>劉璋たんをカリカリモフモフしなくては(使命感
のりこめーー
いやほんと、当初は存在しないはずでしたので、何がどうなるか分からないな、とw
>喉をこちょこちょとかしたら喜びそう…
愛玩動物的な劉璋ちゃんって最高に可愛い案件なんですが
いいキャラに成長してくれたなっておもいます
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これで恋してないって言うのはちょっと無理があるかなって
あとはいずれ遠い日に「私はあの人が好きだったのよ」とか言えば静かに初恋が破れる感じで
「私はあの人のことが好きよ、戯言だけどね」とか言ったらもはや愛と言っていいんじゃないかな
個人的には半年くらい人前に出ることが無くなってそのあと3年くらいしたら養子をとってどことなく二郎と劉璋に似てるとか好き
劉姓とかのしがらみを何もカンも無視して結婚式上げてくれても良いのよ…
権力には興味ないことの証に公的な職から身を引いて毎日畑に種まき(意味深)しても良い
>>113
旧作にては
>いずれ遠い日に「私はあの人が好きだったのよ」とか言えば静かに初恋が破れる感じで
>「私はあの人のことが好きよ、戯言だけどね」とか言った
完全にこれでしたが
今作ではどうなるかな・・・
多分メイン軍師次第だな・・・
そうかな・・・
そうかも・・・
「疲れたなぁ……」
ぼそ、と諸葛亮が呟いたその言葉に鳳統は苦笑する。
「そうだよね。ちょっと根を詰め過ぎだよね。お茶でも淹れようか」
応えも聞かずに鳳統は室を去る。それを見送って諸葛亮はほう、と息を吐く。
幽州が蜀として漢王朝の正当を主張してから彼女は、彼女たちは休まる時もない。
物理的に、だ。些かの準備期間があったとはいえ、国の運営なぞ未知の領域。それをこれまでのところ大過なくこなしているのは最大限に賞賛されるべきであろう。
背後の苦笑する気配。支えてくれている彼女にぼやきという甘えを口にする。
す、と手元に現れた書類に目を通し、形のいい眉をひそめる。
「むー、なんでだろう。治安が悪化してるなぁ。襄平は問題ないのに、国境近いとこほど荒れてきてる……」
「もう、朱里ちゃん。ちょっとは休まないと!」
ぷりぷりと可愛らしく頬を膨らませながら鳳統がそれでも手際よく茶を淹れる。その香りが僅かに諸葛亮の疲労を癒す。
いつの間にか背後の気配は去っている。彼女の淹れてくれたお茶は癒やしとは対極で、のどごしも刺々しくはあったがあれはあれで味わい深いもので、気に入っていたのだ。
「うーん、やっぱり雛里ちゃんが淹れるとすごく香りが立つね!」
「そうでもないよ?単にいい茶葉を使っているだけだもん。私の腕は関係ないよ」
くすくす、きゃいきゃいと、親友でもある中華屈指の頭脳の持ち主たちは雑談に興じる。
それもこれも、これまでの国家運営が――それなりに――順調というのが大きいであろう。
軍政、民政。その二つがほぼ彼女らのか細い肩に圧し掛かっている危うい体制ではあるのだが。
そして軍政は鳳統、民政は諸葛亮と自然な分担が成立している。
無駄な政争なんて彼女らにはない――蜀全体でもあるはずのない――効率的な体制なのだ。
そして、その体制が盤石な理由がある。
「よ、二人ともお疲れさん!」
ふんわりと、仲良しの二人だけの空間。相当に弛緩していた空気だからこそ、その声に二人は引っくり返りそうになる。
「ご、ご主人様……!」
そう、彼女らの執務室への闖入者は、だ。
彼女らが主と仰ぐ男であった。
「二人とも、お疲れさま、だな」
そう言って二人の頭を撫でまわす。これが他の誰かであったら二人とも声を大にして抗議するであろう。子ども扱いするな、と。
だがしかし、北郷一刀のそれは別である。
心からの気遣い、それに二人とも恍惚とする。自分が、自分たちが如何に大事にされているかということを再認識するのである。
「俺には朱里と雛里の手伝いはできそうにないから、せめてもの差し入れ」
笑って包まれていた饅頭を取り出す。
「ちょっと冷めちゃってるけど、それでも。
……いやいや。それはそれで美味しいぞ?」
コンビニの肉まんよりはよほど美味しいしなあ、という呟きなぞ耳に入らないかのように、はぐ、はぐと。そして思ったよりも残されていた熱量。
そして弾む北郷一刀の鼓動にくすり、と笑う。幸福感に包まれる。恐らく冷まさぬように、と駆けてきてくれたのだろう。
「ご主人様、ありがとうございます。とっても美味しかったです」
万感の思いを込めてそう伝える。
「そ、そうか?いや、別にそんな高いモノじゃないし、そこまで喜んでくれるとは思わなかったな」
ま、少しでも二人の応援になったならよかったよ。
そう言おうとした彼に。
「あ、お兄ちゃん、ここにいたのだ!ひどいのだ!今日は鈴々と巡察の予定だったのだ!」
「ご主人様……。恋も……」
「ああ、分かった分かった。じゃな。朱里、雛理。頼りにしてるよ」
「もう、鈴々お腹が減っちゃったのだー」
「恋も……」
「いやちょっと待ってくれ?微妙に値上がりしてるから俺の小遣いで二人の胃袋を満足させられるかには不安がー?」
知るかとばかりに引きずられていく北郷一刀を見送りながら諸葛亮は呟く。
「はわ、わ……?」
その異常。その兆候に気づいたのは流石諸葛亮と言うべきかもしれない。
「――雛里ちゃん!伝票を!違う、そうじゃないね!
桃香様が即位するひと月前からの、食品の相場。できたら価格の推移が見れるものを!
大まかな品目だけでもいいから!」
杞憂であってくれたらそれでいい。
そう、想いながら諸葛亮はもたらされた資料を、人智を超えた速度で確認していくのであった。
◆◆◆
「いやー。高く買って安く売る。こんなに楽な商売ってわたしゃ知らないよー」
にへら、と表情を緩ませてどんどんと手持ちの物資を破格値で売りさばき、得た資金を惜しげもなく投下して物資を買い漁るのは魯粛である。
安く買って高く売るのが商売の基本であるからして、今現在彼女のやっているのは真逆の行いである。
ちなみに高く買うのは米、麦、粟、稗などの安価な食糧。安く売るのは肉、茶、酒、絹織物などの嗜好品である。
「しかしまあ、あの人も突拍子もないこと考えるもんだよねー」
背後に控える黒い影――としか言いようのないその存在に語りかける。確かにその場に在りながら、誰にも注目されぬ穏行。
それを為しながら市街の風景に溶け込むのは張?である。袁家の中でも特別扱いされる諜報専門の張家の主――最近代替わりしたらしい――は僅かに頬と唇を弛緩させながら応える。
「然り、然りですな。都市一つを干上がらせると言うのであれば過去いくらでもあったろうですが、州ひとつを干上がらせるなぞ、正気の発想ではないですな」
その声に我が意を得たりとばかりに魯粛はきゃらきゃらと笑む。
「でしょでしょー?そこに痺れるし。
むしろ憧れるよねって、ね」
だがしかし、結論から言えば紀霊のその案は現実的ではないと判断されたのである。
何となれば、幽州は中華有数の穀倉地帯。それを干上がらせるなぞ、正気の沙汰ではない。
食糧の備蓄については言うまでもなく、中華を支えんばかりの収穫量の穀物である。
いや、だからこそ穀物の値崩れを防ぐために袁家はこれまで積極的に備蓄を進めていたのではあるが。
だが、それにより蓄えられた物資の総量を鑑みれば、紀霊の発案はこう評される。現実的ではない、と。
「まあ、あの御仁の発想は兎角、突拍子もないことが多いからな」
淡々とした口調ながら、どこか可笑しげに張?はそう、評する。
「そうなんだよねー。
でも、方向性としては無視できないって言うかー。ぶっちゃけ私たちには思いつかない路線って言うかー」
どこか不満げに、或いは楽しげに魯粛が呟く。
「――姉も似たようなことを言っていた。その発想は突飛なれど、その着眼点は端倪せざるを得ない、と」
「げ、あの張勲さんがそこまで評価するんだ。
流石と言うべきか……」
どひゃ、と悲鳴じみた声を上げ。
げんなりとした表情で魯粛は呟く。あの女は敵にしてはいけない存在だと、一目で見破った魯粛の直感こそ賞賛されるべきものだ。
味方にしても特に益無く、敵にすれば厄介きわまりない災厄そのものであろう。
そう、張?などは思うのだが。
「まあ、私等(うちら)は役目を粛々と果たしてけばいいしねー。
実際気楽なもんさ、ってね」
その言に張?は苦笑する。紀霊の参謀たちが摂った策は、ある意味紀霊の発案よりも苛烈である。
残酷と言ってもいい。
「最低限の食料は買い上げ、奢侈品は安く売る、か。
結果、一時的に劉備政権の評価は上がるが……」
悪辣なことだ。一度覚えた贅沢を民は絶対に忘れない。そして、だ。
「はなから何も持っていない人は何も守るものなんてないんだよ?
でもね。一度守るもの――それが財貨であれ、愛する家族であれ――を得たらね、今手元の財貨、安寧だけじゃあ物足りなくなるんだよ。
そう。袁家が蓄えた財貨。それはもう蜀のものだよ。それはしょうがない。でもね。それがどんどん目減りしていく……。
それに耐えられる訳がないよ」
魯粛は断言した。かつて富豪と言ってはばかりないほどに財貨を抱えながらも、骨肉相食むほどまで困窮した彼女の言に口を挟める者はいない。
その言の示す人の本質。その浅ましさ、貪欲さ。……或いは。
「だから、ね。大筋で賛成するよ?
食糧の買い上げ、相場への介入、操作……全部禁じられていたけどね。存分にやるともさ」
昏(くら)く、笑う。
これまで、母流龍九商会は相場の安定に尽力していた。
相場、それは高騰も急落も好ましくないのだ。求められるのは安定。相場が安定しているからこそ農民は安心して目の前の農作業に専心できるのだ。
それを崩し、値を吊り上げ、或いは意図的に暴落させようとしていた商人は珍しくなかった。だが、それも母流龍九商会の隆盛により息をひそめる。息の根を絶たれる。
だが、それを。相場の安定を担っていた母流龍九商会が自ら乗り出すとなれば――。
「王手、だね」
けらけら、と魯粛は笑う。まあ、この、ある意味挑発に乗ればよし。
乗らなくても……。
「張紘は十年くらい、って言ったけどね、三年もあれば追い込んでやるよ」
なんとも言えない顔をする張?に、魯粛はけらけら、と笑う。その笑みは深い。
目の前の男は気づいているだろうか?いや、知っているだろう。
自分たちを操る存在はもっとえげつない手を平気で使う。流石に井戸に毒を投げ、田畑に塩を撒くというのは止まったらしいが。
「そりゃ、物騒にもなるよね。中華全土の犯罪者が幽州に送り込まれているんだから」
それが、諸葛亮、鳳統が日々苦しむ治安の悪化であり、魯粛の護衛に張?という大駒が充てられている理由である。
「これはもうだめかもわからんね」
嘆息と共に吐かれた言の葉。
その真意を問う人物にはその場にはいなかった。
ttps://www.youtube.com/watch?v=Zhx1n6uvgUE
シン・ウルトラマン
面白かったです。
どんどこいきたいです、ので。
題名は本当にオナシャス。
>>120
ふむふむ。
シンプルに行けばよさそうじゃの。
【兵糧攻めは酒池肉林】
でどない?
>>122
洒脱でよきですね
しっくりきましたのよ
ありがとうございます!
魯粛からの報告書に目を通す。
経過は順調とのことだ。穀物等の、民の生活を支える食糧が凄い勢いで幽州から運び出されているのが付随した資料で分かる。
それによりじり、じりと価格が上昇しつつあるな。
逆に酒、茶、肉などの奢侈品については下落の一途(いっと)だ。この勢いは当分止まらんだろうという魯粛の私見も添えられている。どうやら母流龍九商会以外の商人たちもこの流れに乗って来たらしい。
これまでひたすら市場、相場の安定に努めてきた母流龍九商会が率先して市場を荒らすのだから、これに乗らん奴は商才がないと断言できる。
気の利いた豪農もそうだろう。穀物は買い上げ、奢侈品は売りさばく。これだけで濡れ手に粟(あわ)ってやつだからな。
「まあ、こうして見ると醸造所と蒸留施設を南皮に集中させたのは正解だったなあ」
俺が流し読みにする魯粛の報告書。それを俺の数倍(以上だろうが考えるだけ無駄)の速度で目を通すのは張紘。
俺の義兄弟にして今回の任務(ミッション)の総責任者であったりする。
いやまあ、今回のそれには思う所があるみたいなんだけんども。
「まあ、な。運び込んだ穀物を酒にできる。それをまた幽州に売りさばくって循環だ。
しかし。だ。これで幽州にも蒸留施設があったらいざ物資を絞る段になってあちらで供給されてしまうしなあ」
蒸留酒――火酒と呼称している――の扱い、製造方法については最上級の機密として扱われている。華琳を始め、色々技術供与の要請も多いのだが今のところこの技術をオープンにするつもりはない。
特に華琳には内緒だ。絶対にだ。だって絶対に面倒くさいことになるもん。
「――幽州においては治安も悪化の一途とのことだ。
これも目論見どおりだな?」
こちらを見ようともしないで言う張紘の言葉に尖ったものを感じざるを得ない。いや、そんな奴じゃない。きっとそれは俺の後ろめたさだ。
中華全土の獄に繋がれていた凶悪犯、これから裁きを受ける死刑囚。それらは随時幽州へと放逐されている。更生なぞありえんような輩たち。それを提言したのは風であった。
事前から準備していたかのように、次々と追放される罪人たちをあちらこちらに振り分ける手腕には脱帽である。
閑話休題。
まあ、張紘も清濁併せ飲む器量があるから、色々と思う所があっても理解してくれていると思っている。張紘からして本当に駄目なことにはきっちりと言ってくれるはずさ。きっとね。
「にしても、二郎よ。軍の編成はいいのか?」
その声にひらひらと手を振って応える。
「いいのいいの。俺がいても邪魔なだけだし」
「……そう言われるとおいらの邪魔しに来たのかと思ってしまうんだが」
「そ、そんなことねーし!めっちゃ相談したいこととかあったし!」
ちなみにとっても頼りになる義兄弟の張紘君は北伐の物資の調達あれこれの手配をしています。北伐軍内部で必要とされる物資の概算、内部での差配については華琳が担当なんだが、それを用意するのが張紘ってわけだ。
無論出兵の規模が決まらんことには物資の手配もできんのだが、概ね十万前後になる予定で動いている。
俺としてはそれこそ百万の兵で蹂躙したろうと思っていたんだが。
「一声十万とは恐れ入ったよ。むしろ呆れたよ。なんだそれ。なんだよそれ」
そう。北伐軍が実際に準備を始めたら、幽州で彼奴等は募兵をしたんだよ。それはいい。
劉備が呼びかけたらあれだ。十万の兵が集まるとかどういうことなの……。
んでもってこっちが兵を増やせば増やすほどあっちも増員するってことで少数――ではいないんだけんども――精鋭でもって出兵することになった。
まあ、あまりに兵数が大きくても扱いきれなくなっても意味ないしな!俺に用兵の才とか多分ないし。
「ま、頼りにしてるよ」
俺の声に、あいよ、と応えて張紘は俺と馬鹿トークしながらもせっせと書きつけていた書類を放り投げてくる。
「まあ、なんだ。おいらは、どんなことがあっても二郎の味方さ。そこは安心しといてくれ」
気軽さを装い、照れくさそうに言い捨てて急ぎ足で室を辞していく。
ありがてえなあ。
俺には過ぎた兄弟さ。張紘も、沮授も。
じんわりと温かいものを感じながら振りかえれば既に夜半。満月が東屋を照らし出している。
白湯(さゆ)でも啜って寝るかな、とぼんやりと考える。張紘と馬鹿トークしながらあれこれ摘まんだし、食事はいいや、抜いてしまおう。
なんて考えていたんだが。何だか喧噪がやってくるぞ?俺に面会とかだったら先触れが少なくとも俺の意向を確認するもんなんだが……。
「二郎さん、観劇に行きますわよ?」
おーっほっほという笑い声――ただしめっちゃ高貴であり、生半可な楽曲では太刀打ちできないほどの芸術性を備えている――に反応する暇すらなく、俺は声の主たる麗羽様に連行されることになったのである。
観劇は恙なく終わり、併設された酒家を借り切って余韻を楽しみながら茶を啜る。いや、俺が呑むのは火酒だけどね。
なお、檄の内容については割と頭に入らなかった。だって。
「……二郎さん、その。ご迷惑でしたかしら?」
ちら、ちらと俺の様子を気にする麗羽様がいたからね!
「何言ってるんですか。
どのようなことであろうと麗羽様がお呼びとあらば即参上!です。
なんで、わざわざのお越しに恐縮至極だったりするわけですよ」
ちなみに演目は春秋戦国時代の仮面の美青年というお話でありました。仮面なのに美形とはこれいかに。
「なら、よろしいんですけど。
その、少しでも二郎さんの気晴らしになれば、と思ったんですけれども」
どこか甘えた風に、気にした風なお言葉がありがたい。
「これは参ったな、お気を使わせちゃいましたか」
確かにまあ、割と荒れてたからなあ、俺。
「いや、まあ、あれです。数で圧殺すれば楽勝と思ってたんですけどね。どうもそうもいかないみたいで」
なにせ、一声で十万の民が兵になるのだ。数で圧殺するのはいい。
だが、この戦いが終わったらば、幽州に民はいなくなり、残るのは焦土だろうよ。まったく腹立たしいことこの上ない!それを狙っての一手だと分かるだけに腹立たしさは倍率ドン!である。
……通商破壊は出来ても、焦土作戦には頷けないのはきっと俺の甘さなんだろう。
きっとそれが俺の限界なんだろうなあ、と思ってしまう。例えば華琳だったらどうするだろうか。なんて益体もないことを考えてしまう。
「まあ、世の中ままならんことばかり。いつものことですよ」
そうさ。これしきの逆風、大したことない。そう、自分に言い聞かせる。
いつだって時代は優しくないし、やることなすこと裏目に出るのは様式美。それでも、前を向いて、できることをするしかないんだよ。俺みたいな凡人は。
「二郎さん……」
気遣わしげな麗羽様の声がこの上なく癒しである。励みである。湧いてくる。気力が。そりゃもう、もりもりと。
「麗羽様の声に、すっごく励まされてます。
だから俺は頑張れます。頑張ります。そうです。そうなんです」
――麗羽を、よろしくね。
在りし日の袁逢様の声が甦る。そしてまだ幼い麗羽様を守ろうと決めたのだ、俺は。この、三国志にひどく似て、どこか歪なこの世界で。抗おうと。三国志なんてはじめさせないと、誓った。
最初は保身だけだった。でも、今は違う。違うと言い切れる。守りたいものができた。できてしまった。それも、たくさん。
「ねえ、二郎さん?」
くすり、と笑って麗羽様が俺に問いかける。
「わたくし、二郎さんの主として相応しくあるかしら?」
その問い。
それに俺は暫し言葉を失う。
「何言ってるんですか。
麗羽様ほど光輝に満ちて、俺が全身全霊で仕えようとか。
他にはありえないほどのお方ですよ」
いやまあ、俺の勤務態度については弁解せんといかんと思うけどな!公務ぶん投げて放浪とかしてたしな!
いや、あれはあれでね、さすらって大正解だったと思うけど!思うけど!思うよね?
そんなアホなことを考えている俺をどう思ったのか。
「――本当ですの?」
いつになく、真剣なまなざしで麗羽様が俺に問うてくる。
「勿論ですよ。あの日、あの時に誓ったのは本心ですとも。
お疑いあるならば我が胸を麗羽様の剣で貫いてください」
恭しく跪いて懐にあった短剣をそ、と胸に当ててニヤリ、と笑う。
「もう。二郎さんってば。そういうことじゃないってお分かりでしょう?」
ツン、と口を尖らせた麗羽様。やっべ。めっちゃかわいい。
「いやいや、むしろ俺の方がですね。
お見限りにならないかって日夜ヒヤヒヤしてますってば」
自己PRしてくださいと言われたら言葉に詰まってしまう俺である。
兵を率いては星に及ばず、頭脳労働では言うに及ばない。
あれだ、家柄だ!あと財力か。金とコネが俺のアピールポイント……ってなんだこの漂う駄目駄目臭。
某スペースオペラが舞台ならF男爵ポジだな、と確信する。
うむ。いかんな。どうにも思考がマイナス方向に向かいまくっている。
と。
「ね、二郎さん?」
そ、と俺の側に腰掛けてこてん、と顔をもたれかけてくる。
「わたくし、これで、頑張ってきたのですわよ?」
囁くように俺に問うてくる。
「や、麗羽様はそりゃあ頑張っていましたとも」
田豊師匠の英才教育に泣き言一つ漏らさずに――多少は漏らしたかもしんない――立ち向かっていたし……うん。
なんか表現おかしいけど、立ち向かうというのが一番正しいと思う。
ねーちゃんからも可愛がられていたしな!体育会的な意味で!
うん、マジ麗羽様すげえわ。俺なら逃げ出すことうけあいである。
「……麗羽様の頑張り。多分俺が一番分かってると思います」
斗詩と猪々子よりも、だ。だって彼女らが御側役になるよりも早く俺は麗羽様にお仕えしていたんだもの。
うんうんと頷く俺をどこか可笑しげに麗羽様は笑う。くす、と。
「覚えていらっしゃるかしら。南皮の城壁の上で炊煙を一緒に見たことを。
民の、竃(かまど)に立つ煙を。
だから。二郎さんが何を悩んでらっしゃるかも、分かっているつもりですわ」
「――勝てばよかろう、と思っても。それができません。それが勝敗の最善手かもしれない。幽州の民を根絶やしにする。そうすれば勝てる。でも俺にはできません」
幽州には何度も足を運んだ。そこで、馬鹿をした。笑って、呑んで、吐いて。
周りで囃し立ててた人たちを、酒を酌み交わした人たちを、だ。
単なる数字の羅列として切り捨てることが、できない。
「わたくしは、幽州の民に直接の面識はありませんけど。民は慈しむものでしょう?
取るに足らないと処理されるひとり、ひとりに、精一杯生きている人生があるのでしょう?」
頷く俺に麗羽様はにこり、とほほ笑む。
「だったらそれでよろしいのですわ。二郎さんのことですもの。とっても、とーってもお考えになったはずですもの。
その思いは、決断は正しいとわたくしが保証いたします」
不意に。
ちゅ、と唇を合わせて、耳元で囁く言の葉。
「万が一、それが間違っていても、責を負うのはわたくしですわ」
くすり、と軽く漂わせる。その言の葉。その意味。
「や、それは!」
麗羽様に相談も報告もしなかったのは、俺が全ての責を背負うためなのだ。
そのための征夷大将軍である。
「ねえ、二郎さん。話を戻しますわよ?」
くすくすと笑いながら麗羽様は再びちゅ、と。
「わたくしが、色々頑張ったのは二郎さんのためなのですよ?」
は?
俺が麗羽様の言葉を理解する暇もなく、言の葉は連なっていく。
「お母様がね、おっしゃったの。誰にも文句を言わせるな、って。
だから、わたくしは袁家の模範的な当主として、当主たるべく頑張ったのですわ。
だって、そうしたならば、好いたお方と結ばれることも可能だって言うんですもの」
くすくす、と笑いながらも俺の腰に回された手はぎゅ、と強く掴んで。吐息は切なく。
「袁家なんてどうでもいい、なんて言いませんわ。でも、わたくしだって思う所はあります。お慕いする方と結ばれたいって、当たり前でしょう?
だから、わたくし、頑張ってきました。
自分で主張するのは、相当はしたないと自覚してますけれども……」
わたくし、がんばったのです。
そう、全身で訴える麗羽様を抱きしめ、口づける。荒々しく。
「麗羽様……」
「ああ、嬉しい。本当に、嬉しいですわ。二郎さん。ずっと。
ずっとお慕い申しあげてましたわ……。
ええ。幼かった日から、ずっと。ずっと……」
唇を重ね、蹂躙する。
ぼう、とした麗羽様が纏うその薄絹を、そっと剥ぎ取る。
――抵抗は、なかった。
本日ここまですー
かんそうとかくだしあー
題名案は
「覚悟完了」
なんですが雅が足りない気がしますのでよろしくお願いします。
乙でしたー
>>117
>>幽州が蜀として漢王朝の正当を主張してから彼女は、彼女たちは休まる時もない。 【正当性】は権利とか…ざっくり言うとお互いに持ってるものをこちらも持ってると主張する感じで
○幽州が蜀として漢王朝の正統を主張してから彼女は、彼女たちは休まる時もない。 【正統性】は本筋というか一つしかないものをそれはこちらのものだと主張する感じ……かなあ
正当⇔不当、正統⇔異端 なので……めんどくさいので正統後継者を主張してるからこっちですよと言うことで
>>す、と手元に現れた書類に目を通し、形のいい眉をひそめる。 これだと誰かが隣から差し出したように読めますが状況的に二人しかいないっぽいので
○手元の書類にさっと目を通し、形のいい眉をひそめる。 速読と要点の掴みは出来そうだしこんな感じでどうでしょう
>>いつの間にか背後の気配は去っている。彼女の淹れてくれたお茶は癒やしとは対極で、のどごしも刺々しくはあったがあれはあれで味わい深いもので、気に入っていたのだ。 【去っている】だとどこかに行っちゃった感じですがこの後雑談してるので
○隣の椅子が引かれたので小休憩に入る。彼女の淹れてくれたお茶は癒やしとは対極で、のどごしも刺々しくはあったがこれはこれで味わい深いもので、気に入っているのだ。 対面で座ったら仕事モードで横並びの時は休憩モードとか決めてそう。あと【あれはあれで】だと今淹れられたお茶の事じゃないっぽく読めます
>>そして弾む北郷一刀の鼓動にくすり、と笑う。 抱きしめられたりしてるなら分かるでしょうけど頭撫でられてるだけですし
○そして北郷一刀の弾む呼吸にくすり、と笑う。 走ってきて息が荒いとかでもしくは【紅潮する頬】とかも考えたけどどうでしょう
>>知るかとばかりに引きずられていく この子たちは欲望に正直なだけで悪気はないと思うんだ
○すでに食事に思いを馳せている二人に引きずられていく 【知るか】というよりは多分【聞こえてない(ガチ)】なんじゃないかな
>>118
>>だが、それにより蓄えられた物資の総量を鑑みれば、 上での【だが現実的では無い】から続いているので
○故に、それにより蓄えられた物資の総量を鑑みれば、 その総括として結ぶなら否定文だとおかしいかな
>>その着眼点は端倪せざるを得ない、と」 これだと端倪をしなければならない(しないわけにはいかない)。という意味になるんですが
○その着眼点は端倪すべからざる、と」 端倪(始め(1)を見て終わり(10)を推測する)しないで1から10までをしっかり見ないとダメだ。という意味で使ってると思うのでこちらかな、と
>>その言に張哈は苦笑する。紀霊の参謀たちが摂った策は、 【摂る】だと【摂取】系の取り込む物っぽいので
○その言に張哈は苦笑する。紀霊の参謀たちが採った策は、 【採用した】もしくは【執った(執行した)】が良いと思います
>>骨肉相食むほどまで困窮した彼女の言に口を挟める者はいない。 【口をはさむ】だと話を遮って喋る感じですが
○骨肉相食むほどまで困窮した彼女の言に異論を唱える者はいない。 この場合【そんなことは無い、という人はいない】的な文章だと思うので
>>無駄な政争なんて彼女らにはない――蜀全体でもあるはずのない――効率的な体制なのだ。 無駄じゃない(必要な)政争もなあなあで収めて起こらなさそう
>>流石に井戸に毒を投げ、田畑に塩を撒くというのは止まったらしいが。 二郎ちゃんが明言しなかったら止まらなかったんやなって……効果的だからね、仕方ないね
昔本郷たちが任じられた土地はどうなったんやろなあ……前任者が問題なく収めて備蓄してた蔵の中身をばら撒いてたけど
百日後にバブルがはじける蜀かな?
乙ですー
メインヒロインがようやっと結ばれる瞬間というのはやはり、かくも美しいものですね…
題案は
『光輝の衣は月光に融け、かの日の夢が今叶う』
長ければ『光輝の衣は月光に融けて』だけでもいいかなー、って
この夜に麗羽様は薄絹とともに光輝を脱がされて一人の少女に戻り、想い人と結ばれたいという夢を叶えた、って感じです
麗羽様の日輪の如き輝きが、同じく日輪の輝きを反射しただけにも関わらず真逆の柔らかさと静謐さを持つ月光の元で融け消え、そこにはただ一人の少女だけが残る、みたいな
>>130
赤ペン先生ありがとうございます!
>昔本郷たちが任じられた土地はどうなったんやろなあ……前任者が問題なく収めて備蓄してた蔵の中身をばら撒いてたけど
多分沮授くんあたりがフォローしてしれっと穴埋め補填とかやってるんじゃないですかね
>百日後にバブルがはじける蜀かな?
百日紅に空目しましたw
まあ、バブルというかデフレに近い?
贅沢がすてきな世界
>麗羽様の大願成就……いや、ここはまだ通過点に過ぎない、盛大に結婚式をあげないとな「この戦いが終わったら、俺結婚するんだ。ステーキとパインサラダで祝ってくれよ」
w
ご丁寧なフラグ、全部踏んでやりたい気持ちがw
あと、うんこさわったらうんこつくとおもいます!
>>132
感想ありがとうございます。
>メインヒロインがようやっと結ばれる瞬間というのはやはり、かくも美しいものですね…
ようやくここまで来ました
>『光輝の衣は月光に融け、かの日の夢が今叶う』
>長ければ『光輝の衣は月光に融けて』だけでもいいかなー、って
素晴らしい言葉のチョイス
短縮版を仮採用です
>>133
どもです!
>【薄絹を纏いし主のなか心】
これもいいでち
薄衣、素敵な言葉
お盆までにはなんとか完結までもってきたいと言いながら
年末くらいになりそうな予感です
ポジティブシンキング
私の好きな言葉です
ゆうべはお楽しみでしたね・・・
言えそうなのはメイン軍師くらいじゃないかなあw
一陣の風が大地を駆け抜ける。
その風に関羽は僅かに柳眉をひそめ、髪を整える。その黒髪は荒野にいながらも、あの曹操をして絶賛させるほどの艶をさらに増しているかのようである。
「どうしたどうした!」
厳しい訓練にへたり込む兵を鼓舞する。その声によろ、と兵たちは立ち上がり、槍を手にする。その、死力を尽くしている様に関羽の口が僅かに綻ぶ。その、満足気な関羽の表情に兵達の士気は否応なく上がっていく。
とは言え、もうそろそろ限界だな、と内心で関羽は断をくだす。
「訓練の方がきっついくらいでちょうどいいのさ。戦場の方が楽だなんてことは稀によくある。
うちのスレた古参兵なんかはさ、実戦の方がいい飯が食えるって笑ってるくらいさ。
所詮死ぬときは何やっても死ぬんだって、な。でも、な」
勝つためじゃない。生き残るため、生き残らせるために兵をしごくのさ、と彼が漏らした言葉は真情に満ちていた、と思う。
そして、自分がやっているのはきっと彼からの受け売りなのだろう。
――もっとも言い放った本人はそんなことを言ったことなぞ忘れているであろうが。
最後の一駆けを命じて関羽は同じく兵の鍛錬に尽力している黄忠、陳宮に連絡を取る。宿営場所、糧食の手配など仕事はいくらでもある。幸い、正規軍を率いていた二人がそこいらについては滞りなく手配をしていてくれている。
「こんなにも、大変なのだな……」
生真面目な関羽のことである。二人のその労苦を少しでも軽減できるように尽力しているのだが、思い知らされるのは自分の未熟ばかりである。
「まあ、愛紗ちゃんは戦場での勇が本職だから……」
「そんなに自分の無能を気に病むのであれば薄物一つで兵達を慰問すればいいと思うのですぞ」
温かい気遣いの一言、容赦ない一言すらもありがたくすら感じる。
そして、ちくり、と痛みが胸を刺す。
私は、なにをやっているんだろう。
そんな思いが湧き上がってしまう。
雑念だ。そう思っても、振り切ることができない。
「俺?いや、天下泰平になったらすぐさま隠居してやんよ。え?蒼天の行く末?
ば――っかじゃねえの?そんなん、俺よりデキる奴が何とでもするだろうさ。
俺の仕事は、そういう奴らが仕事しやすいようにお掃除することさね。
んでもって今はそのお掃除役を探してるとこなんだわ。
あー、どっかに既存の政治勢力とは無縁でなお高潔で見識があって分別があって武に秀でた人材はいないかなー」
酒席の上とは言え。ちら、ちらとこちらを見る彼が大層うっとおしかったのではあるが、その薫陶――であったのかは不明だが――は関羽の中に息づいている。
そして、思う。
「私は。何をやっているのだ……」
だが、それでも。自分が主君と仰いだ劉備。その声で招請された兵卒たち。彼等が生き残れるように、せめて、生き残れるようにと関羽は全力を尽くすのである。
――何か、これではいけないのかもしれない、と思いながら。
◆◆◆
「黄忠殿、どう思われますかな」
しかつめらしく問う陳宮を、かつての黄忠ならば微笑ましく思ったであろう。
若年でありながら主筋に尽くそうというその意気は好ましいものだ。それをきちんと導いてやるのが先達の役割。ではあるのだが。
「そうねえ……。とてもまだまだ実戦には出せるものじゃないわね」
「そうなのですか。弓兵の運用においては黄忠殿の右に出るものはおりませんからな。その言、知見。確かなものでしょう。
そしてお恥ずかしながらねねの運用することになる騎兵についても芳しい報せがないのが現状なのですぞ」
深刻ぶって、と言うのは不当な評価である。彼女は、陳宮こそは。あの袁家が仕切った反董卓連合と相対して生き残った数少ない董家幹部の一人なのだからして。死線を潜った数では譲らなくとも、深度では。
だが、そうではない、と黄忠は頭を振る。
一体、自分は何をやっているのか、と思うのだ。軍務からは身を引いて、愛娘の教育のために北方へきたはずなのだが。
あれよあれよという間に弓兵の指揮を任じられ、こうして訓練に精を出す。漢朝に弓引くことになっている。幾度か劉備に問うたのだが、彼女の言、諸葛亮の言葉を聞くとそれが妥当と思ってしまう。だからこうしている。
かつての学友でもあった徐庶からはしきりに文が届く。彼女らしく、そこに内応の打診なぞはない。ひたすら自分と娘の心配をしてくれている。
もし自分が斃れたならば、娘は彼女に託そう。そう、思えば。軍務にも励めるというものである。
◆◆◆
「馬鹿げているのですぞ」
陳宮は誰にともなく、呟く。だが、それは紛れもなく彼女の本音である。
一体全体、分かっているのか、と言いたい。問い詰めたい。一刻でも二刻でも問い詰めたい。それくらい陳宮は現状に焦りを覚えている。全てが絶望に変換されそうなあの時のようなそれ。そしてその焦燥感は馴染み深いものである。
かつて、真正面から自分を含む董家一同は袁家に挑んだ。そう、漢朝と言うよりは袁家に挑んだのである。
あるとき黄忠に問われ、淡々と応えた。
「まあ、それは散々だったのですぞ」
今でも思い出すのだ。あの切迫感、絶望感。じわり、と追いつめられるあの感覚はなんと言えばいいのだろうか。
打つ手、全てを見透かしたような反撃。いや、そうではない。此方が打つ手全てを読まれていたとは思わない。だが、それら全てを圧倒して飲み込む波濤が如き分厚い打ち筋、手数。
諸葛亮、そして鳳統。二人のいずれかを手にすれば天下を取れると、水鏡と言う人物は言ったという。
陳宮は笑う。笑うしかない。かつて自分たちと道を同じくしていた彼女は、その二人に勝るとも劣らなかった。身近でその人を見ていたのだ。
賈駆という少女の智謀は幾多の戦場において最優。そしてそれを後見する馬騰、皮肉げに哂う韓遂によって研ぎ澄まされ、輝きを日々増していたものだ。
彼女の智、そして覚悟。それを間近で見ていた陳宮は思うのだ。
蜀を自称するやつばらは、まだまだその覚悟、気構えが生ぬるい、と。
「ボクは、月のためにいるの」
その言葉は陳宮の底に響く。今でも。主のために最善を尽くすという在り方。それも彼女から学んだ。
ああ、そうだ。自分は呂布のためにいるのだ。そうなのだ。
うち捨てられていた自分を拾ってくれたのは、あの優しい目をした彼女。だから自分は彼女のために生きている。
彼女のために生きているのだ。
だが、と、思う。
「恋殿……」
彼女を永らえるのは、支えるのは何なのだろう。結局、軍師を自認しても彼女のことをまるきり理解できていないのではないか。
「――情けない」
戦う前から気持ちで負けてどうするとばかりに陳宮は声を張り上げるのだ。
幾度諭しても聞き入れなかった主のために。
そしてその主の言は。
「それでも、一刀は……ご主人様は恋を呼んでくれたもの。
だから、ご主人様のために今度こそ恋は頑張る……」
厄介者であった彼女らを受け容れてくれるのは、この蜀しかなかった。なかったのである。
そして主が蜀の、北郷一刀のために力を尽くすと決めたのだ。
だったら、彼女に救われた自分は付き従うべきであろう。
なに、彼女がいなければ野犬の餌になっていたのだ。それに勝ち目がないわけでもない。
「恋殿!ねねがきっと、きっと勝ちを掴ませるのですぞ!」
今度こそ、とわが身を奮い立たせる。心を決める。
「え、袁家なぞ何ほどのものか、ですぞ!恋殿の武勇あればどうとでもなるのですぞ!」
弱気を打ち払うための言葉。そして決意。
だからこそ、最善を尽くす。伝聞でも分かるその危機。かつて洛陽で散々に苦しめられた経済制裁が蜀全土に及ぼされているのだ。
その脅威を味わったからこそ分かる。今はまだ大人しいであろうが、その流れは大河の奔流のごとく一切合財を台無しにしてしまうのだ。
「時は味方なぞしてくれないのですぞ……」
その貴重な知見。
「わかりますとも」
いつの間にかいた知己に笑みが浮かぶ。
「馬良殿、貴女くらいなのですぞ。
袁家の脅威を分かってくれるのは」
嬉々として茶の準備をしようとする陳宮。
馬良はこくり、と頷き茶菓子を供する。
常ならば漏らさないような愚痴、弱音。
それら全てを馬良は受け止める。
受容、共感。そして。
「陳宮様のご尽力、もっと評価されていいのに……」
厚い化粧が剥がれるほどに涙する馬良。
「なに、そんなこともないのですぞ。
これしきの逆境、どうということもないのですぞ!」
高らかに、朗らかに笑う陳宮を馬良は優しく笑みで肯定するのであった。
本日ここまですー
かんそうとかくだしあー
なんとかお盆までには完結したいでs
乙したー
時間と共に毒が廻っていくのが・・・・・・
経済制裁で更に時間に余裕がないので、ろくな練兵も出来なさそうですね
タイトル案は「振り上げた拳は、しばし震えて」で
乙でしたー
>>140
>>その声によろ、と兵たちは立ち上がり、槍を手にする。 間違いではないですが
○その声に、よろめきながらも兵たちは立ち上がり、槍を手にする。 【よろ、と】ってすごい軽い挨拶みたい ヨロ―
>>――もっとも言い放った本人はそんなことを言ったことなぞ忘れているであろうが。 これだと関羽がそう考えてるようにも読めるので
○――もっとも言い放った本人はそんな発言なぞコロッと忘れていたりするのだが。 あとはコトコトを言い換えたりちょこちょこと
>>141
>>だが、そうではない、と黄忠は頭を振る。 文脈を整理したい
○違う、今考えるべきことはそれではない、と黄忠は頭を振る。 【陳宮すげーなー】…【いや、そうじゃなくて、私なにやってんの?】と思考をがらりと変えるのでこんな感じでどうでしょう
>>142
>>だが、と、思う。 【、】が多いので
○だが、と揺らぐ。 【呂布の為に生きる】と決めたけど【そもそも呂布のことが分からない、だから呂布の為になっているのか分からない】と不安になって根っこ部分が揺れてる感じかな?
>>自分が主君と仰いだ劉備。 マジレスすると貴女のご主人様は一刀君じゃなかったかしら?
えーマジ―?二君仕えが許されるのは内通者だけだよねーキャハハハハハ(メスガキ風
>>皮肉げに哂う韓遂によって研ぎ澄まされ、 拙者こういうの大好き侍、はたから見れば明らかな奸雄で本人も悪びれもせずに背中を刺してくるけど
ごく一部の知り合いの中だけで共有するでもなく共感してる感じが堪らん
どいつもこいつも芯がぐらぐらで草生える…まあ仕方ないね、カリスマ性(笑)に惹かれただけでその信念に共感したとかじゃないもの
関羽は劉備の言う争いのない世界の夢に焼かれたけど、月詠死刑の時の二郎の血反吐を吐くような魔王っぷりに自分の手が血に濡れてることを自覚しちゃったし
なんで袁家と争ってるんです?(現場猫
一刀「(戦略的に駄目なら朱里たちが止めてくれるだろうし戦術的に駄目なら愛紗たちが止めてくれるだろうから)ヨシ!」
桃色「(ご主人様もいけるって言ったし皆が支えてくれるなら大丈夫だから)ヨシ!」
軍師「(天の御使いの後押しと守る側で戦場を選べることと劉備のカリスマによる人の和がある…つまり天地人が揃ってるから)ヨシ!」
将の方々「戦えと命じられたなら全力を尽くすまで、戦うかどうかを決める上の方々が誰も反対してないから)ヨシ!」
ダブルどころかトリプルを超えたクワトロチェックによる完璧な体制だぞ、これは問題なんてあるはずないな、ヨシ!
>>144
感想ありがとうございます。
>経済制裁で更に時間に余裕がないので、ろくな練兵も出来なさそうですね
内実は・・・というやつです
まあ、兵力だけは無限に補充できるんですけどね
>タイトル案は「振り上げた拳は、しばし震えて」で
よきですね
ねえ、どんな気持ち?というニュアンスがお見事です
>>145
赤ペン先生ありがとうございます!
>えーマジ―?二君仕えが許されるのは内通者だけだよねーキャハハハハハ(メスガキ風
こやつめ ハハハ
>はたから見れば明らかな奸雄で本人も悪びれもせずに背中を刺してくるけど
>ごく一部の知り合いの中だけで共有するでもなく共感してる感じが堪らん
多分期待の若手でかわいがってあげてたと思うんですよね、彼なりに、ですがw
>関羽は劉備の言う争いのない世界の夢に焼かれたけど、月詠死刑の時の二郎の血反吐を吐くような魔王っぷりに自分の手が血に濡れてることを自覚しちゃったし
関羽関連は本当に予定外の楔が入っちゃった感ありました
>>146
どもです!
>ダブルどころかトリプルを超えたクワトロチェックによる完璧な体制だぞ、これは問題なんてあるはずないな、ヨシ!
草が生い茂りますw
何だが知らんがとにかくヨシ!
選挙には、行きましょう
そして、人生はそれでも続く
くそう
驚いているのが、安倍さんの一件の衝撃
心が死んだら創作できないじゃん!
という危機感は置いといて頑張ります
いや、義務感になったらそれこそリテイク前の精神状況なんですけどね
とにかく終わらせようというあの感覚でやりたくはないのです
垂れ流しではありますが、凡将伝については自分なりのベストをお送りしたいと思っております
がんばります
北伐軍。それを迎え撃つ。
その結論に関しては蜀の中枢において異論は発生しなかった。当然と言えば当然である。降りかかる火の粉は払わねばならぬ。そうして実に十万もの兵が動員されることになった。
だが、北伐軍はいっこうに幽州に迫る様子を見せない。
だが、それは悪いことではないと関羽は思う。いかんせん、兵の質が悪すぎるのである。それはそうだ。つい最近まで武器なぞ手にしたこともないような者たちなのだ。
「よいではないか。正直まだまだ実戦に出せるほどに兵の質は高くない。時は私たちにとって味方だろう?」
実際、ひどいものだと関羽は思う。数は集まった。だがそれだけだ。烏合の衆とは言わない。主の呼びかけに応じた者たちなのだ。だが、実際足りない。
足りない。経験が足りない。覚悟が足りない。そして何より武器防具が足りないのだ。幽州の常備軍の想定は最大で一万ほど。その想定の十倍の兵卒が集まったのだ。
本郷一刀が冗談混じりに語った、竹槍に竹鎧もやむなしかというところまで追い詰められている。
それに対する軍師二人の反応は真っ二つに分かれる。軍事担当の鳳統は関羽の主張に大きく頷いた。対して諸葛亮はくすり、と関羽の懸念を切り捨てる。
「此度(こたび)の戦い。皆さまの不安は妥当と思います。が、勝機はあります。いえ、千載一遇の機会が目の前に転がってきています。
一戦すれば天下は私たちの手に転がり込みます」
「ん?朱里、どういうことだ?」
諸葛亮の言葉と態度に北郷一刀は問う。
よく分からない、と。
「現在の漢朝を牛耳る袁家。その扇の要。
即ち紀霊。かの魔王を討てばよいのです」
くすくすと笑みを漏らす諸葛亮に黄忠が問う。
「決戦を挑む。それはいいでしょう。それに勝つ、それもいいでしょう。だけれども、たった一人の生死でそんなにも状況が動くものかしら」
その問いに、我が意を得たりとばかりに諸葛亮は応える。
「袁家は元来、多数の派閥の相克によって成り立っていました。
ですから、現状は、非常に危ういのです。一枚岩なぞ、失笑ものです。
そして、その危うい袁家を実質束ねているのは紀霊です」
それを排除すれば袁家は自壊する、と諸葛亮は断言する。
「私と雛里ちゃん。その全知を尽くしてもあと一手足りませんでした。桃香様の、ご主人様の軍師としてお恥ずかしい限りです。ですが、ですから私たちの全てを絞って届かなかった一手。それを戦場にて掴んでほしいのです」
さすれば、世界は正しくなるだろう。
諸葛亮は確信する。あの、紀霊さえ除けば勝ちなのだと。
世情、袁家の内情なぞは後付け。
「魔王討伐。それこそが私たちの使命」
それさえ果たせば世界は思うままである。それを確信する。
「ですから――」
そうして、蜀は兵を発する。
襄平には黄忠を主将として千余を残すのみ。
乾坤一擲、その覚悟である。
◆◆◆
その動きを紀霊が知ったのは、数日後。
魯粛からの急報にニヤリ、と笑った。
「何だ、思ったより堪え性がないな。もうちょっと粘ると思ったんだが」
そして、北伐軍がいよいよ動き出すことになるのであった。
◆◆◆
「まあ、しかし思ったより堪え性がなかったな」
俺の予想ではあと一年くらいは粘って戦力を増強するかなーって思ってたんだが。
「魯粛さんの工作が、実に効果は抜群だったのかと~」
くすり、と笑みをこぼすメイン軍師。北伐の準備という一言に集約される諸業務のあれこれを統括しているから超忙しいのが彼女である。
いや、忙しいのは実務を俺がほぼ丸投げしているからなんだけどね!
俺の横で呑気に茶とか酒を喫してていいのかなという疑問を抱くのもむべなるかな。
メイン軍師曰く。
「くふ、これは異な事を。風は二郎さんのひそみに倣っているだけですから~。
実務については張家、母流龍九商会、紀家。そして漢朝の官僚さんたちが抜かりなくやってくれてますから~。
風は彼らの利害調整をするくらいですし~」
いやそれすごーく大変な役割だと思うんだが。
「そこはそれ、風がここにいることが重要となるのです~。
風で判断に困ったら二郎さんに決をいただけばいいので~」
「いや一度も何か俺に決断迫られたことないんだけど?」
くふ、と風はおかしげに笑う。
「だって風は二郎さんのメイン軍師なのですから~」
するり。対面だった席を猫のような滑らかな動き。流体のように俺の膝の上に腰掛けて。
「万事お任せ下さい、なんて言いませんよ~。
微妙な政治的判断は二郎さんに押しつけるので、ご安心くださいませませ~」
頬を俺の胸にこすりつけ、顔を押しつける。
可愛いので抱きしめたらその身体の華奢さが愛しくなる。
「ご報告いたしますね~」
すりすり、と微妙にじゃれる風をあやしつつ各種報告を聞く。
ふむ、と頷く。俺が骨子を考えた経済制裁。俺の考えたふわっとした素案。それを整え、容赦ないプランにしたのは当代きっての頭脳集団である前述の彼らだ。
なにせ、治世の実務に関わっているからね。何をすれば世情が乱れるかというのは知り尽くしている。そして、それは蜀が兵を発した瞬間に更に苛烈さを増している。
なにせ、これまでは肉や茶などの贅沢品が安価で供給されていたのだ。それがなくなり、むしろ吸い上げるように物資を買収している。
物価はじり、じりと上昇を継続し売り惜しみ、買占めが横行。潤沢に供給されるのは酒精のみときたもんだ。どこの英国紳士(ブリカス)だという話である。
それもこれも蜀の統治機能に対する飽和攻撃の一環。物資がなくなるわけではない――最低限の食料ならば各地の義倉に十年単位で蓄えられている――からして。まあ、あれだ。
「それでもぶっちゃけ、嫌がらせでしかないからな」
ただしその効果は抜群だったようだが。
蜀の頭脳。そこに負荷をかけ、一戦してこちらを叩こうと思わせるくらいには。
目減りしていく財産。頭のいい奴ほどそれに耐えられるもんじゃない。
勝ち目のあるうちに一発逆転を狙うのは無理のないこと。
いやまあ、俺自身は十年単位で干殺しも覚悟していた。時は味方さ。
ただし漢朝向けの言い訳とあっちの無辜の民の被害者が俺を苛(さいな)むだけである。
風は思わせぶりに、お任せ下さいとか言ってたけどさあ。
そして。
「漢朝の栄光。それを背負う北伐軍。それを率いる征夷大将軍……」
二郎さん?
その、麗羽様の呼びかけに意識を切り替える。俺は征夷大将軍にして怨将軍にして、魔王なのだと。
舞台袖から颯爽と白一色の装束を翻(ひるがえ)して麗羽様の下に向かう。麗羽様が身を包むのは金色の衣装。
その意匠は何進の身に付けていた物を更に洗練させたもの。ただでさえ神々しい麗羽様の光輝がとんでもないことになっている。あえて言おう。天元突破であると!
「紀霊、ここに」
恭しく跪く。
「大将軍として命じます。蜀と名乗る不遜の輩。その討伐を。
そして漢朝の威光を示すのです。ええ。
雄々しく、華麗に。
――優雅に!」
そして、漢朝のために命を懸ける皆さんに祝福を――。
ぶわ、と可視化できるようなほどの熱が、波が俺に染み入り、更に通り越して場を染め上げる。麗羽様の言葉。
それが細胞の一つ一つまで染み込むように活力が溢れるのを感じる。
にこり、とほほ笑む麗羽様。その笑みは優雅で、華麗で――俺を雄々しくさせる。まさに勝利の女神(アテナ)の微笑。
すく、と立ち、控える兵達を見る。将たちに向かい合う。
にしし、と猪々子は笑い、くすり、と斗詩は微笑む。
稟ちゃんさんは表情を変えず、風は居眠りだ。凪と流琉は気合い十分。
白蓮は生真面目にうなずき、蒲公英は愛嬌をふりまく。星は飄々としながら気炎万丈。蓮華と穏は思わせぶりな目線をくれて。それらを秋蘭はおかしげに見やる。
そして、兵達の士気は天を衝くほど。こんな時に長口上はいらない。
三尖刀を振りかぶり、地を穿つ。
「賊軍、討つべし!」
賊軍、討つべしと兵達が連呼する。叫ぶ。
その熱を冷まさぬように愛馬の烈風に跨り、軍を発する。つまり。
いざ、出撃、である。
本日ここまですー
かんそうとかくだしあー
いざ鎌倉でもキャバクラでもなく北伐です
タイトル仮案は「出撃」です
いと、をかしな感じでオナシャス
頑張ります
「ふむ。決戦、とな」
蜀との決戦においてメイン軍師たる風。そして稟ちゃんさんが選んだ戦場は南皮の北に広がる平野だ。幽州の南端に広がるそこが防衛ラインというわけである。賊軍を漢朝の版図になんぞ入れるわけにはいかないのである。
いや、幽州だって漢朝の版図ではあるんだけどね。建前というのは必要なんだなって。今更。
そして、見晴らしのいい平地を決戦場に選ぶのは蜀の小細工を防ぐためである。なんだっけ、八門禁鎖とか遁甲とか、そういうの、いいです、お断りです。
だからまあ、比較的こちらが地の利を押さえられるとこで、大軍が正面決戦できる場所というのは限られてくる。そして決戦場に選ばれた平地に名前がないということで官渡ということにした。
まあ、御使いさんがいればこのシチュエーション、食いつかないはずがない。
「十面埋伏とか、割とロマンだよな……」
袁家が曹操にぼろかすにやられたのだ。ただし、こことは違う世界軸で。
彼奴(きゃつ)らが、御使いがそれに乗らないわけがない。決戦の場としては申し分ないだろう。
「馬岱さん。貴女には後方撹乱をお願いしますね~」
埒もないことを考える俺をほっといて風が蒲公英に指示を出す。
蒲公英には五百ほどの騎兵が。いずれも馬家軍の最精鋭だ。
北方最強を謳(うた)い、匈奴を真正面から駆逐していた馬家軍。当主が出奔して賊軍に身を落とした汚名を雪(そそ)がんと馳せ参じたのだ。
これはガチで頼もしいやつである。ほんと頼もしい。
「まーかせて!ここで名誉挽回しないと馬家もやばいしねー」
「だからこそあの韓遂が馬家の最精鋭の動きを黙認したのでしょう。
つまり、我らが不様を晒したならば、韓遂は掌を返すでしょう。
その時に障害になりそうな存在を放逐したとも言えます」
その、稟ちゃんさんの言葉に蒲公英は異を唱える。
「韓遂の叔父様だからそう思うのも無理はないけど……。
多分考えすぎじゃないかな?
割と普通に応援してくれているんじゃないかなって」
くすくすと笑いながら、蒲公英は俺にしなだれかかる。かわいい。
うむ、役得というやつだな。むしろ肩に手を回して抱き寄せてやろうよ。
いや、そんな可愛い挙動想定していなかったが。
「まあ、任せてよね。
二郎様。少数での浸透突破、後方撹乱は馬家のお家芸なんだよ!」
にしし、と蒲公英は笑う。その笑みにはかつてのような儚さはない。
アスファルトを割いて咲く花のようなしぶとさがそこにはあり。
だから、言うのだ。
「頼んだ」
「それが聞きたかったんだよ」
にまりと、我が意を得たりとばかりに。
そうして蒲公英は馬家軍を率いて出撃していった。
◆◆◆
「なんとも慌ただしいですねぇ」
くすくすと笑むのは穏。
言葉を継ぐのは蓮華。
「蜀の本拠。任せなさいな」
言葉少なく。
戸惑う俺ににこり、と笑い穏を伴い歩き出す。
「蜀と自称する不逞の輩。
安息の場所なぞないと思い知らせてやりましょうね、ということですよ」
にこり、と笑いながら穏が囁き、発つ。
なるほどなあ、とか思う。
脱力。頼もしいことこの上ないじゃないかって。
そこにとどめがきた。
改めて向かい合う。
「まあ、幽州は私の庭さ。好きなようにやらせてもらうとも」
白蓮である。
誰よりも雄々しく、誰よりも優雅に。
その胸の内を察すると流石に俺も灼熱である。
そして白蓮が瞳に炎を宿して言の葉を浮かべる。
「まあ、ちょっと心細いから夏侯淵を借りるぞ。
いいだろ?」
無論、白蓮の申し出に否やを唱える俺ではない。
そして。だ。
「アニキー、燃えてきたー!」
「もう、文ちゃんってば……」
官渡に据えられる主戦場。そこに挑むのは袁家の武を背負う俺たちで。腕が鳴るというものである。のだが。
「ああ、紀家の当主が陣頭で特攻するとか今回に於いては封印してくださいね」
なん、だと……。
「え、でも総大将の陣頭突撃が紀家の伝統で、それにより士気が……」
「だまらっしゃい!」
ぴしりと稟ちゃんさんは柳眉を逆立てる。
「此度の決戦。蜀の勝利条件。その大きなところは貴方を討ち取ることなのです。それを分からぬわけがないでしょう!」
「そうは言うがな……」
最前線で命を張ってこそ、皆がついてきてくれる。そいつが紀家のやりかた。とーちゃんもそうした。だから俺もそうする。と、決めていたのだが。
「主(あるじ)よ。某(それがし)では足りないかな?」
くす、と笑いながら気炎万丈。
一騎当千趙子龍である。
「や、星が足りないなんてあるはずないし」
「では、任せてもらいたい。
きっと某(それがし)はそのために武を磨いてきたのだからして。
部下の晴れ舞台、邪魔はしないだろう?」
「おうよ。そこまで言われたならば、引っ込んどくよ。だからさ」
熱く燃える星を軽く抱きしめて、突端の囀りを愛してから、笑う。
にこやかに送り出す。死地へと。
「天下無双にしてやるって、約束したよな。だから、みっともなくとも、死ぬな。
生きてたら色々何とかなる。だから、死ぬなよ」
きゅ、と星が俺の耳をつまみ、握り、捻って――痛い!痛い!
「主よ。そうじゃない。そうではない。
命じればいいのだ。勇ましく、な。
――勝ってこい、とな」
にまり、と笑う星。それでも。
「知るかよ。星に勝てとか、蛇足にもほどがあるだろうが。
勝つのは俺たちは勝つさ。きっとね。
だから、死ぬな、と俺は言う。
頼むから、死んでくれるなよ。どんなにみっともなくてもいい」
ぼすり、と俺の下腹に拳をねじ込んで星がにまりと笑う。
「主よ、それでは足りんよ。某(それがし)はこの中華で最強を、至強の座を勝ち取ると誓ったであろう。
それに、そんなに張りつめているのは主らしくないぞ?
もっとゆるーく、無責任に振舞ったらいいのだ。
なに、下手の考え休むに似たりとはよく言ったもの。考えるのは稟と風に任せればよい」
そして、槍を振るうのは自分の仕事だ。
趙雲はにやり、と笑う。不敵で無敵。それを証明するのだ。
――そして、戦端は開かれる。
遭遇戦、である。
本日個コマです
かんそうとかくだしあー
頑張っていきたいです
どんどこどこどこ
乙でしたー
>>167
>>勝つのは俺たちは勝つさ。きっとね。 大事な事だから2回言いました?
○勝つのは俺たちさ。きっとね。 もしくは【俺たちは勝つさ。きっとね。】2回言うなら【勝つさ、俺たちは勝つ。きっとね。】とかどうでしょう
後は 某(それがし)の2回目以降の読み仮名は無くても良いかな、と思いますね
>>つまり、我らが不様を晒したならば、韓遂は掌を返すでしょう。 やりそう。厄介ファンな顔して解釈違いですって言いながらやりそう
それぞれがそれぞれの最善に向けて動いてますね、それでも普通なら戦略的最善の違いを突いて伏龍鳳雛が罅を入れてくるんだろうけど
とは言えどいつもこいつもちょっとやそっとの揺さぶりでどうこうなるほど頭が緩くないからそれほど気にかけなくても大丈夫だろう…出奔した人たち?そうねえ
ところでふと思ったんだけどさ、二郎ちゃんって子供いないの?やっぱりツンぼてさんが最も早く孕む因果を持ってるから逆説的に他の子は孕まないんだろうか
それとも女性陣に卑しい子がいなくて律義に皆しっかり今度産む的避妊をしてるんだろうか
>>169
赤ペン先生ありがとうございます!
> やりそう。厄介ファンな顔して解釈違いですって言いながらやりそう
超めんどくさいですね韓遂。どう考えてもめんどくさい。これで実力あるのがほんとめんどくさい。
>それぞれがそれぞれの最善に向けて動いてますね、それでも普通なら戦略的最善の違いを突いて伏龍鳳雛が罅を入れてくるんだろうけど
凡将伝での伏龍鳳雛は経験値を与えてもらえてないので・・・
>ところでふと思ったんだけどさ、二郎ちゃんって子供いないの?やっぱりツンぼてさんが最も早く孕む因果を持ってるから逆説的に他の子は孕まないんだろうか
ネタバレになるのですが、完結までは子どもができない設定をしております
いや、実はな設定もあるんですが、正直鬱展開の情報なのでカットカット
お子様情報は後日談ないしエピローグでの言及予定でございます
安倍さんへのデジタル献花の期間が九月末まで延長されたそうです
クッソみたいな奴らはともかく、安倍さんへの弔意を示す方は是非
ttps://offering-flower.com/bgm?path=%2F
作品は鋭意編集中です
多分土曜にはできますと思います
遅くなりましたがやります
「遭遇戦」
さて、馬岱である。
彼女は自分のことを強運の持ち主だと信じている。いや、確信していると言った方がいいであろうか。
驚異的な速度で進軍できているのは馬家軍でも最精鋭の兵と馬が揃ってのこと。自分の実力だけではないとわきまえている。
そして、本来ならば四方八方に斥候を放ち、発見した敵。それに再集結し、機動力で翻弄するのが定石なのだが。
「わー、これどうしよっかなー」
出くわしてしまった、という表現が正しいであろう。目指す獲物を見つけた幸運に歓喜するしかないな、と馬岱は苦笑する。
何せ、所在をどうやって掴もうかと思っていた存在が目の前に居るのだ。つまりは兵站、補給を担う部隊である。ただし。
張の牙門旗――言うまでもないが張飛のことだ――と無地の黒旗、だ。
「張飛と黒山賊とか、ちょっとこれはないかなー」
こちらは五百。対して、あちらは万を超す大軍である。いくら補給が大事と言ってもこれはないだろう。
そう思いながらも馬岱は冷静に見極める。張飛の指揮下の兵は精々千程度。残りは黒山賊と見繕う。
真正面から挑めば瞬殺されてしまうであろう。果たしてこの絶望的な兵力の差から何かを為し得ることができる将帥がいるのであろうか。
いるのである。
ここにいるぞ、とばかりに馬岱はぺろりと唇を湿らせる。
そして選んだのは舌戦。
真正面から寡兵で相対する。
「ああ、誰かと思えば……。誰だっけ?おっぱいばいんばいーんな人たちに囲まれて埋没してたよねー。
正直可哀想でならなかったなー。これが格差か!って感じ?
まあ、しょうがないよねー。妥当だよねー。
つるぺたで、女らしさなんて欠片もないもんねー」
馴れ馴れしく、張飛に呼びかける。知らない仲ではない。馬家軍と劉備一行はそれなりの期間、行動を共にしていたのだからして。
そう、知らない仲ではない。
大好きな、馬家の当主として盛り立てようと思っていた従姉が籠絡されてしまうほどには関係があったのだ。
だから馬岱は圧倒的な兵力差にも怯まない。
それは率いる兵も同じこと。馬岱の一挙手一投足に応じるために集中すれども、そこに怯えなぞない。
静かに昂ぶり、それを漏らさず控える。
「な、うるさいのだ!お兄ちゃんは鈴々を可愛いって言ってくれたのだ!」
「またまたー。強がらなくていいんだよ?
つるぺたなおこちゃまだもんね。背伸びしてもしょうがないけど、戦わなきゃ。現実と!」
にしし、と煽る。
「鈴々は嘘なんてついてないのだ!お兄ちゃんは鈴々を可愛いって言ってくれたのだ!
いくら翠の従妹でも許さないのだ!」
「おお怖い怖い。でもねー。できもしないことを言っちゃうの、子供だなって思うんだー。
いいよ、知らない仲じゃないからね、見逃してあげてもいいよ?その、御大層に守ってる物資を破棄するならね!」
にし、と笑う馬岱に張飛は激昂する。
「ふざけると痛い目を見ることになるのだ!どう見てもそっちのが劣勢なのだ!
目にもの見せてやるのだ!」
「そうだね、やっちまいな。安心おし。ここの物資はきちんとあたしたちが届けてやるさ。
張飛殿はさくっと本懐を遂げればいいさね」
ここまで無言であった張燕がニヤリ、と笑いながら煽る。
「ここまで虚仮にされて退いたらもう、負けたも同然さね。退けないあんたの矜持は分かるよ。だから、思い知らせてやんなよ」
我が意を得たとばかりに張飛は頷き。
「ええと、吐いた唾を……。
にゃ!とにかく、けちょんけちょんにしてやるのだ!」
弾丸の如く張飛は吶喊する。手には蛇矛を振り上げて。
「わー、逃げろー」
言った時には既に戦場を離脱する勢いである。ただし、挑発しながら。
「こっこまでおいでー」
あっかんべーしながらお尻をぺちぺちと叩いて張飛を挑発する。馬上で。
「ば、かにするなあ!なのだ!」
ギュン!と張飛の駆ける速度が急上昇する。だが、それも馬岱の想定内。
「はは!その大層な矛、重そうだよねー。投げ捨てたらたんぽぽに追いつくんじゃない?
ねえ、将帥としてありながら自分も兵卒も憔悴してるこの状況、どんな気持ち?どんな気持ち?
ほらほら、単騎特攻はいいけどもっと視野を広くしないと愛しのご主人様は失望するんじゃないかなー。むしろもう、失望して貴女のことなんかどうでもいいとか思ってるかもねー」
「にゃー!
おにいちゃんはそんなこと言わないのだ!ぜったい許さないのだ!」
その殺意を馬岱はことごとく躱し、翻弄する。
ただの一度も干戈を交えず、逃げ回り、逃さない。
実に三日という期間、張飛を挑発して嘲笑ったのだ。
そして、張飛は肝心の決戦に参戦叶わなかったのである。
◆◆◆
更に、蜀陣営には衝撃が走る。
帰参し、無事に物資を届けた張燕はにこやかに告げる。
そこは蜀陣営の物資集積場。張燕にしても初めて訪れる重要拠点である。
本来ならばここまでの誘導は張飛単独で当たるはずであった。
「ああ、張飛殿は野盗を追ってったよ。なに、治安維持を意識する。大したもんさね」
ニヤリと張燕は笑い、ほくそ笑む。
「まあ、火のないところに煙は立たぬ、ってね。ほら、煙がとんでもないことになってるよ」
もくもく、と物資の貯蔵庫から昇る黒雲に出迎えた諸葛亮は瞠目する。その間隙を逃さぬ張燕ではない。
「もらった!」
諸葛亮に放たれた横薙ぎの一撃を関羽が辛うじて防ぐ。
「貴様ぁ!」
「ちい!仕留めそこなったか!
だがね!あたしゃね、故あらば、寝返るのさ!」
張燕は懐から包みを取り出し、投擲する。赤黒い塊が空間を支配して。
「く、小癪な!」
「はは!そこに突っ込まないとは恐れ入った!
赤霞の術、ってことさね!」
その実体は辛子と胡椒の粉末なのだが、その影響は大きい。その影響下であれば関羽だとしても討ち取れると算段していたのだが。
「まあ、そこまで猪でもないか」
人知れず張燕は苦笑する。だが、重大なのはそこではない。
焼き払われた食糧をはじめとした膨大な物資。これにより蜀陣営は短期決戦を強いられることになるのである。
「さて、ここから先は風まかせ、さね」
追いすがる兵を鼻歌交じりに翻弄し、義理は果たしたとばかりに張燕は笑う。
そして彼女は自分の賭けた男の勝利を確信していたのである。
「なにせ、賭け事は胴元に限るらしいからねぇ」
……彼女は胴元が賭場に介入したときの惨状をこれ以上になく知っていたのだから。
本日ここまですー
かんそうとかくだしあー
ギアを上げていきたい
※激務がちょっと片付いたす
Bでしょ
ビブラートが違う
馬岱と張飛のそれは完全に偶然がもたらした遭遇戦であった。
対してこれは必然。
公孫賛は淡々と陣形を確認する。
だが内心は、感情は、燃焼は最高潮にある。
「そう、ここしかないよな!」
幽州の牧としてあらゆる地形を把握している公孫賛である。
洛陽に至る道についても把握しているのだ。
「残念だったな!ここは通行止めなのさ」
応じるのは蜀騎兵の主。馬超である。
「は、白い馬を並べてご満悦の田舎者!騎兵のなんたるかを教えてやろうか!」
「ぁわ……翠さん、白馬義従は伊達ではありません。そして公孫賛があのような言。
何かあります」
補佐するのは鳳統である。
馬超の、些か短絡的な行動を補佐するための一手。そして馬超率いる軍勢の重要さを示す一手でもある。
その様子を見据えて公孫賛はにまり、と笑う。
「ああ、誰かと思ったら……ええと、ええと。本当に誰だっけ?
騎兵を率いて世に名が知れているのは、神速と異名がある張遼くらいだもんな。
まあ、有象無象相手ならば楽ができるってもんさ!これはついてる!」
「ふざけるな!中華最強の騎兵は馬家だ!
どっかの田舎者が何をいうのか!」
「ほう?
なるほどなるほど。頭が悪い方の馬家の息女であったか。
これは失笑ものだな。
草葉の陰で馬騰殿も泣いているだろうよ!
貴様のような低能が馬家の跡継ぎとか冗談にもほどがある!
色に狂って漢朝に矛を向けるなぞな!
程度が、知れるというもの……。
ああ、かつて錦馬超などと持てはやされてれていた色狂いよ。
貴様に錦という二つ名はもったいない。
私から失、の字を更に与えよう」
「は?何を言っているんだお前は」
「なに、簡単さ。失禁馬超ということよ。
聞いたぞ、未だに夜尿症(おねしょ)が治まらないらしいじゃないか!
いかにも幼稚くさい貴様にお似合いだと思わんか」
かぁ、と馬超の顔に朱が差す。
馬超のその様子を見て。
公孫賛は、はっはは!声高らかに笑う。
穏健、良識の人と評される公孫賛であるが。
その気になればいくらでもこのような口は叩けるのだ。
「まあ、騎兵最強とか言うだけ言えばいいのさ。
色に狂った失禁馬超!」
「吐いた唾、後悔しろおおおおおおおお!」
熱、熱く。馬超は突撃する。鳳統も制御できないくらいのその熱量。
「貫けええええ!」
馬超の指揮官先頭。それに引きずられるように従う騎兵たち。
待ち構える公孫賛の陣をあっさりと割る。まっぷたつに。そして騎兵の弱点である背後に襲い掛かろうとする。
「なかなか、やるじゃないか!」
公孫賛は、ニヤリと笑う。中央突破、背面展開。既視感がある。なるほど。受けると、こういう感じだったのか。
それは韓浩との模擬戦で幾度も試されたのだ。そして韓浩はさらりと受け流してくれたものだ。そして!
「喰らい付けぇ!」
中央突破しつつある軍を背後から襲う。騎兵の弱点は背後にあるのだ。突撃する軍の後背を襲う。
「なに!」
馬超からすれば思いもよらない事態。そんな、非常識な!
慌てる馬超に構わず鳳統は指示を飛ばす。これ故に自分は馬超に随行しているのだ。
乾坤一擲の一撃。それを確実なものにするために。必死に!
「もっと追ってください!」
鳳統の指示は簡にして単である。陣を追うその背を追うのだ。
結果、ぐるりと円を描くような陣になる。それは公孫賛にとってはいつの日かの再現。
「なるほど、やはりこうなるか!」
ちい、と舌打ちする。このままでは千日手。
かつてはそうして引き分けていた。だが。
「速い方が勝つ!分かり易いな!」
騎兵の尻をごりごりと押す馬超に公孫賛は苦笑する。
そのままであればじりじりと馬超率いる軍が勝ったかもしれない。だが、何のために膠着状態を作り出しているのか、という話である。
そして現状に違和感を覚え、打開すべく献策しようと鳳統が口を開こうとする。
それを阻むのは、銀の閃光。
「あ……」
眉間、喉、胸。三条の光が鳳統を貫く。
一矢一殺。それの三乗。
その智謀の真価を発揮することなく、鳳統はその命を散らす。胸に秘めた幾百幾千、或いは幾万の策。それは遂に発揮されることなく霧散する。
そして、そのことにより、其処の地名は後世、落鳳破、と名付けられることになる。
◆◆◆
「他愛無いものだ……」
とは言え、夏侯淵はそれでも果たした任務の大きさを認識している。ただ、それでも将帥としての力量を競ってみたかったというのもまた、偽りのない本音ではある。
無論、此度の指揮官も、本当の主もそのような感傷を認めないであろうが。
「それもまたよし」
夏侯淵は狙撃箇所であった崖の上から華麗に身を翻し、離脱する。
些か回り道をして、なんとも言えない拾い物をするのはまた別の話である。
そして、馬超は混乱の極みにあった。
「な、雛理?」
崩れ落ちた彼女に馬上で茫然自失してしまう。それを見逃す公孫賛ではない。
「今だ!放てよ!」
白馬義従。その恐るべき真髄は、匈奴の技術である騎射を習得していることである。
容赦のない矢雨、或いは矢嵐が降り注ぎ、馬超率いる騎兵はその数をすり減らしていく。
「ひ、退け!」
どうすればいい。どうするべきか。その判断を預けていた鳳統を喪い、馬超は戦場を離脱する。その代償は大きい。実にその兵は本陣に帰参するときには半減したという。
そして、これにより、この時代の騎兵最強は公孫賛率いる白馬義従。それが定説となるのである。
本日ここまです
かんそうとかくだしあー
題名はなんだろな
のるかそるか
もしくは
白馬義従、その真実 とかか
乙したー
一気に更新来てる!!
未熟な蜀軍を無情にすり潰して行く感じが、エゲツナイですなぁ
なまじ数はいる分、徹底的にすり潰さないといけないってのは分かるんだけどね・・・
タイトル案は「汚れた錦、堕ちる雛」で
乙でしたー
>>175
>>我が意を得たとばかりに張飛は頷き。 意味は通じるんですが
○我が意を得たりとばかりに張飛は頷き。 慣用句としてはこうですね
>>176
>>ニヤリと張燕は笑い、ほくそ笑む。 【ほくそ笑む】って一人で悦に入る感じであって目の前の相手を笑う感じじゃないらしいので
○ニヤリと張燕は笑みを深める。 もしくは【張燕は嘲る様に口元を歪める。】とかどうでしょう(まあ張飛の事を笑ってるならほくそ笑むでも良さそうですが)
>>その間隙を逃さぬ張燕ではない。 恐ろしく少ない間隙…俺じゃなきゃ見逃しちゃうね(間隙(隙)を逃さない(外さない)張燕ではない)だと【隙を外す張燕】になっちゃいます
○その間隙を突かぬ張燕ではない。 慣用句としては【間隙を突く】なのでこれが良いと思います
>>赤黒い塊が空間を支配して。 これだと大きな一個の何かのように読めるので
○赤黒い粉末が空間を支配して。 煙幕と言うか煙玉みたいな感じかな?
>>お兄ちゃんは鈴々を可愛いって言ってくれたのだ! でもそれって妹とか子供に対するものですよね?…女性として綺麗だって言われたことありますか?
(なお言われてたらそれはそれで一刀君にうわぁ…となる二段構え《私の性的嗜好?…背徳感はスパイスとして素晴らしいよね
>>あたしゃね、故あらば、寝返るのさ! 故(蜀を機を見て裏切れば袁家に恩を売れるから)あらば袁家を裏切り蜀に付き、故(ここで裏切れば袁家の覚えめでたいから)あらば蜀を裏切る
はじめっから(尻尾切されたから)黒山賊のトップを裏切り、(袁家を強くするためのダシとして泳いでただけ)十常待を裏切り、(言うこと聞かずに仁義を通さない)部下を袁家に売って勢力拡大してきた女だ、面構えが違う
というか誰も信じねーよな、この勢力が裏で手を組んでるとか…だって怨将軍の名前を売るのに最高の題材だぜ?そう呼ばれるようになったあの苦い戦い
転載を天才してみますね
ロリ軍師のいいとこ書き出してみよーっ!
●一度これと決めたら主にはとことん尽くしますっ!敵からの勧誘なんて一蹴なのです!
●主が迷いなく己の道を突き進めるように道を整えておくのがNo.2のお仕事ですっ!
●主が一番でないと駄目なのです!そうです夢はでっかく!
●どんな逆境にも挫けず挑みかかります!泣きません、勝つまでは!
●中華の大半を敵に回しても、袁家のような数は暴力がモットーな敵を相手にしても手痛いダメージを与えるほどの軍の運営、補給はお任せくださいっ!そうです私は優秀なのですっ!
●先々まで見通して、後々のこともちゃんと考案しております!ご安心ください、何も心配はいらないのです。
●嫌なことも苦しいことも汚いことも知らないまま笑っていてくださればよいのです。全てこの私にお任せを。主の笑顔こそが私の幸せですっ!
>>184
どもです!
>未熟な蜀軍を無情にすり潰して行く感じが、エゲツナイですなぁ
正直書いても辛い感がないとは言わないですw
>タイトル案は「汚れた錦、堕ちる雛」で
これは珠玉
暫定案ですありがとうございます!
>>185
赤ペン先生ありがとうございます!
>故(蜀を機を見て裏切れば袁家に恩を売れるから)あらば袁家を裏切り蜀に付き、
>故(ここで裏切れば袁家の覚えめでたいから)あらば蜀を裏切る
>はじめっから(尻尾切されたから)黒山賊のトップを裏切り、
>(袁家を強くするためのダシとして泳いでただけ)十常待を裏切り、
>(言うこと聞かずに仁義を通さない)部下を袁家に売って勢力拡大してきた女だ、面構えが違う
解釈の一致というのはこういうことなのだなと震える震えました
そうだよここが書いてて楽しい絶頂感の一つなんですよ
>というか誰も信じねーよな、この勢力が裏で手を組んでるとか…だって怨将軍の名前を売るのに最高の題材だぜ?そう呼ばれるようになったあの苦い戦い
これです
ほんとこれです
NHKの番組で軽いコメンテーターが口にして
「それはない」
と重鎮が否定するくらい、ありえないですねw
コロナ罹患しました
比較的軽症
どもです。
軽症とはいいながら、咽が痛くて水すら飲むのに七転八倒しております
いや、医療では軽症だろうなという感ではあります
気管支に溜まる痰を30分に一度咳き込んで排出してますが
出血して血痰状態です
二時間くらい寝たら痰で溺れそうになりました
息吸ったらコポポポポって音がして空気が肺にいかないんですよ
流石に目覚めてたくさん痰を排出しました
ご飯はお粥を気合いで嚥下してます
七転八倒しながらですが・・・
今もひたすら咽が痛いですね
味覚や嗅覚があるからまだマシと思ってます
そして、酸欠になるのは咳で呼吸できないだけじゃなく
溜まった痰で肺に空気が行かないのだなと理解しました
これは確かに高齢者はやっばい
クソが
失礼しました
何に腹を立てていたかも忘れておりマシた
多分闘病中になんかあったのだと思います
ちまちま書いております
中々難産です
その解釈は斬新すぎるんよw
つまり、どういうことだってばよ?
いや、はよ続き書けということですよね分かります分かっております。
筋は出来たので後は出力だけです
フロイトなんかには負けない
※頑張ってます
っやんのか夫らぁ
5年も使ってないのにpcがおかしくなってしもうた…
バッテリーが壊れたらしく【0%使用可能です(電源に接続)】とかなっとる
>>211
こわ・・・
常時電源接続ならバッテリー交換でワンチャンある・・・?
むしろ買い換え?
一ノ瀬もそろそろPC買い換えたいんですが
色々と引き継ぎがめんどくさいんですよね・・・
ちょっとほんと最近激務で書き溜めがすすんでないです
早く毎日がエブリデイになりたい
コロナの後遺症も割としんどいですね・・・
味覚嗅覚は無事ですが咳が止まらないのと咳でアバラやってます
噂には聞いていたがこれはきつい・・・
コンセント繋いでたら動くんよ
多分抜いたら切れる。ランプもつかずにプッツンする…この前シャットダウンしてコンセント抜いて移動してから起動しようとしたらシャットダウンし過ぎです2時間お待ちください。みたいに表示されたし
コロナのワクチンじゃなくて罹患したんです?>>後遺症…というかアバラやったのはきつそう、コルセット巻かなきゃ
>>215
罹患して死にかけてました
割と本当に、死ぬ時はこんな感じかーってw
闘病記でも書こうかな感あります
後遺症も割とありましたしね・・・
?
どういうことだってばよ
あけましておめでとうございます!
本年はきっちり完結させます
明けましておめでとうございます
本年も宜しくお願いいたします
ご無沙汰しております
もうちょっとでラフぐらいは上げられそうなのですが、悩みが一つ
うさ耳をつけるかどうか
私的にはそこまでやると意味もないのにくどい気がするのですww
あけましておめでとうございます。
三が日くらいはのんびり広い心で過ごしたい
色なしだと誰だかわからないのでちょろっと加工したらもっとわからなくなった件
と言うことで一応線画も上げておきます
加工したやつ
https://dotup.org/uploda/dotup.org2920133.png.html
p:muscle
線画
https://dotup.org/uploda/dotup.org2920134.png.html
p:武力95
一応美羽様のつもりなんだけどなんだろうこのペガサス流星拳ww
武力はカンストまで育てた場合の妄想パラメータがそうなったのでこのような発想になってしまいました(汗
「指揮官先頭、それこそが紀家軍の強さだと聞いていたのだけど?」
天幕の中でそんなことを華琳が言ってくる。
いやあ、確かに一理ある、という以上に教訓がね。
確かにあるんだよね。だが今はそれを語る時ではない。
つまり煽りに乗るときではないと断じる。
多分煽りに乗ったら乗ったで華琳は不機嫌になることは確実であるからして。
「そりゃ伝聞でご苦労様って感じだな。
伝聞を有効で参考にしたくて、実践したいなら止めはせんけど」
ただし、相対するのは呂布である。
あの、恋であるのだ。
正直、やってられんわ。クソゲーだわ。
「あら、私が聞きたかったのは紀家軍の強さの秘訣よ?
二郎に今から、指揮官先頭してほしいってわけじゃないのよ?」
くすくすと、おかしそうに笑ってこんちくしょう!
「やれるもんならやってみろってか?
恋相手に指揮官先頭とか、陳宮あたりは大喜びするだろうよな」
俺も流石に、そりゃキレるよそんなのね!。
実際、恋とガチでの殺し合いすることになったら、割と大変である。前提の無理を置いておいてね。
なにせ、真正面からやり合って勝てる目が見えないしね。一応、というか手合わせして分かったよ。一応というか、持てる全ての手札使って頑張って鎧袖一触とはあのことさ。
くそう。
くそう。あそこまで圧倒されるとは思わなかった。いやほんと。
閑話休題(それはともかく)。
恋とまともにやりあって勝てるわけがない、ってね。少なくとも俺は思うのだよ。
多分それを理解した上であれこれ煽ってくる華琳であるのだろうなあ・・・。
何がしたいのやら。いや、あれこれ実務については相当伝授?押しつけたとも言う?したのだからして。
「実際、反董卓連合の時とやってることは変わらないわよね。
最大戦力である呂布の封じ込めが有効かどうかという点を除いては、ね」
「流石だな華琳。
そこに気付くとはやはり天才か・・・。
まあ、そうだな。
稟ちゃんさんに言われるまでもなく、やられて困るのは恋が一人一殺を徹底することさ。
あの時は麗羽様が標的だった。だからこそ、戦闘に関しては日の出日の入りの暗黙の了解を遵守したわけだ。
だが今回はそうじゃない。
今回の標的は多分俺で、前回みたいに戦闘の時刻や場所についてはあちらに主導権があるのさ」
俺の言葉に華琳は苦笑する。
「分かっているのね。だからこそ覚悟を決めているのかしらね。
そして護衛を侍らせているのね」
華琳の指摘はある意味正鵠を射ている。
なにせ、流琉と凪が控えているからな。
それとも含みがあるのだろうか。
「まあ、華琳の出る幕はないだろうよ。
流石に相手が恋だ。
万全と思いたいがどうなるかは分かったもんじゃない」
苦笑ひとつ。
「まあ、そうね。個人の武で戦局を変える。
万夫不当という武の極みを甘く見るつもりはないわ。
その上で、見させてもらうわよ、人の武の極みというやつを」
くすり、と笑む華琳。
そして俺も華琳もこの場に恋がやってくることを疑っていない。
いかに厳戒態勢を整えても、所詮は人のやることである。
本気で隠密と化した恋を察知できるわけもない。
前回は董卓軍の統率のため、そして賈駆の…詠ちゃんの統率あってこそだったがね。
こちらがやられて困ることをあえてやらないわけがない。
これについてはもう、どうしようもない。
大軍であるのだ。
僅か一人の侵入についてどうかしようとすることが無益であるのだ。
だから備えている。
備えているんだよ。
備えているんだけどね!正直不安さ。
「ご安心ください、二郎さま。
我らの身命を賭して守護(まも)りますとも」
凪の言葉に流琉も深く頷く。
とは言え、な。
いっそ今のうちに恋が襲撃してくれたらば、とも思う。
なにせ、確定していないだけに、戦場の勝利をつかむべく。
「一騎当千、超子龍は戦場にあるものね」
そういうことなのよな。
くすり、と笑う華琳。
いざとなれば、と愛用の武具を手元に引き寄せて勝利を疑わない。
「慢心、環境の違い、か…」
「何を遠い目してるのよ。私だって武の心得がないわけじゃないのよ。
それが例え呂布であっても、ね」
いや実際華琳は強いよ。
愛鎌の絶を手にしてなんか浮かんだりビーム出したりできるものね。
だが、それでも流石に恋相手ではね…。
一旦ここまです
かんそうとかくだしあー
乙でしたー
>>231
>>伝聞を有効で参考にしたくて、実践したいなら止めはせんけど」 ちょっと違和感が
○伝聞が有効で参考にしたくて、実践したいなら止めはせんけど」 伝聞(の内容)が有効で とカッコつけると分かりやすいかな?
>>恋相手に指揮官先頭とか、陳宮あたりは大喜びするだろうよな」 喋り言葉としてはアリですが
○恋相手に指揮官先頭とか、陳宮あたりは大喜びするだろうよ」 もしくは【大喜びするだろうよ】の方が一般的ですね
>>俺も流石に、そりゃキレるよそんなのね!。 どっちかな?
○俺も流石に、そりゃキレるよそんなのね! 【そんなのね。】の方かな?
>>一応、というか手合わせして分かったよ。一応というか、持てる全ての手札使って頑張って鎧袖一触とはあのことさ。 【というか】が多いので
○一応、手合わせしたから分かるよ。一応というか、持てる全ての手札使って頑張って鎧袖一触とはあのことさ。 【手合わせして分かった】だと直近っぽいのでちょっと変更
>>多分それを理解した上であれこれ煽ってくる華琳であるのだろうなあ・・・。 細かいとこですが
○多分それを理解した上であれこれ煽ってくる華琳であるのだろうなあ…。 3点リーダーに
>>いや、あれこれ実務については相当伝授?押しつけたとも言う?したのだからして。 ここだけ半角にしてるのはミスかな?
○いや、あれこれ実務については相当伝授?押しつけたとも言う?したのだからして。 もしくは【伝授(押しつけたとも言う)】の方が良いかも
>>そこに気付くとはやはり天才か・・・。 畜生が言ってそう(言ってない)
○そこに気付くとはやはり天才か…。 返すのが不可能な必殺技使ってきそう
>>「まあ、華琳の出る幕はないだろうよ。
流石に相手が恋だ。
万全と思いたいがどうなるかは分かったもんじゃない」 この【お前がいなくても大丈夫だ】、【相手は恋】、【どうなるかは分からん】って文章としておかしくないです?
○「まあ、華琳の出る幕はないだろうが。
流石に相手が恋だ。
万全と思いたいがどうなるかは分かったもんじゃない」 大丈夫だと思うけど、どうなるかは分からんって締めるか
○「まあ、華琳の出る幕はないだろうよ。
流石に恋が相手とはいえだ。
どうなるかは分かったもんじゃないが人事は尽くしたんだしな」 いや、これこそ慢心してる感じだからこっちは無いか?
戦術;呂布はルール違反っすよね!?とか言いたくなる。守護らねばならぬって超実戦柔術…そういや二郎からそれっぽいの習ってたか
それにしても天幕の中で鎌は振るいづらいのでは?呂布単騎攻めされたら味方が邪魔になって役立たずになりそうな
乙したー
あけましておめでとうございます
完結まで見守らせて頂きます
戦術:呂布は実質戦術核レベルだから・・・
止めるにゃもう3人位欲しくない?
>>229
どもです!
大変ありがとうございます!
マッスルってそういう・・・w
とっても嬉しいです本当にありがとうございます!
>>234
赤ペン先生ありがとうございます!
今年もよろしくお願いします。
>戦術;呂布はルール違反っすよね!?とか言いたくなる。守護らねばならぬって超実戦柔術…そういや二郎からそれっぽいの習ってたか
どうあがいても戦術呂布は三国志にて最強よ・・・
なので孔明がいる以上最適解が選ばれるのは確定的に明らか・・・
>それにしても天幕の中で鎌は振るいづらいのでは?呂布単騎攻めされたら味方が邪魔になって役立たずになりそうな
多分、天幕の支柱を破壊してどさくさで逃げるんじゃないかなって
無論、一人で
>>235
どもです!
>あけましておめでとうございます
>完結まで見守らせて頂きます
あけましておめでとうございます!
流石にゴールデンウィークまでには完結するはず
いえ、本当は年末年始で完結させるつもりだったんですがね
それもこれもコロナって奴が悪いんだ
※割と本当に後遺症がひどかったす
>止めるにゃもう3人位欲しくない?
欲しいけど、いてもあんま変わらないなという説もありますw
コロナがまた流行ってきております
皆様、医療用語的には軽症は我々が想定する軽症ではありません
ご自愛ください
乙です
呂布といえども人間なので謀略が間に合ってればワンチャンとも思うのです
とはいえあの華琳がこの時点でまだ見極めていない程武力100の頂はすごいんだなと
ところでカンスト美羽様のパラはこのように想定しています
統率78 武力95 知力72 政治61 魅力95
サマルトリアのコナン程じゃないけれど晩成型なので成長しきる前に物語が終わっているというイメージ
ロゴに使おうと思っていたフォントがなんでかDLできなかった(泣
>>237
どもです!
>呂布といえども人間なので謀略が間に合ってればワンチャンとも思うのです
まあ、それはおいおい、ね・・・
>とはいえあの華琳がこの時点でまだ見極めていない程武力100の頂はすごいんだなと
神の視点でもないと人智を越えていますということで一つ
>ところでカンスト美羽様のパラはこのように想定しています
>統率78 武力95 知力72 政治61 魅力95
微妙にそれっぽいw
>サマルトリアのコナン程じゃないけれど晩成型なので成長しきる前に物語が終わっているというイメージ
コナンサーガ履修せねばいかんなと思っております
映画しか見てない
つくづく戦術呂布はレギュレーション違反だと思うのよね
恋姫時空ではなおのこと
物理はやめようね
ナニカを見ながら
よし、できた
やっとできた
ので明日頑張るぞいっと
ワクチン4回目が以外とシンドイ
シンドイ
38度が永続的ラッシュ的なシンドイ
寝れない助けて
回復しました
いやあ、ワクチンは強敵でしたね
いやまじで・・・
今日こそ頑張りたい
手直し&模索中
一番やらんといかんところだからね
ねるねるねるね
狙いは紀霊の首。
そう聞かされた時に陳宮は首を傾げたものである。
さて、紀霊の首を取ったからと言って事態はそんなに好転するものであろうかと。
「確かに手負いの袁家は激昂するでしょう。ですが。それを隙と見なす勢力が多々あります」
例えば曹家。潜在的に曹操は袁紹に劣等感を抱いている。生まれた家、世評。
そうだろうか。
例えば孫家。所詮乱世の徒花。紀霊と個人的な関係と武力を背景にのし上がった成り上がり。後ろ盾の紀霊なくば没落するのみ。であれば後宮に入り込んだ孫尚香が活きる。むしろ袁家は邪魔になるのだ。
そうだろうか。
他にも、意外なほどに紀霊という人物が盤上から無くなれば切れる繋がりというのは多いらしい。その諸葛亮の指摘に陳宮はなるほど、とは思う。
確かに窮鼠たる蜀に残された乾坤一擲はこれしかないであろうと思えるほどに。
しかし、結論ありきではないかという一抹の危惧がある。
負け戦の匂い。
それを陳宮は骨身に染みて知っている。
「正面……愛紗さんと鈴々さんの双璧で戦線を支え、決戦は匈奴の騎兵による本陣奇襲が骨子です。当然その担い手は恋さんと翠さんです。翠さんには雛里ちゃんを補佐として。
そして恋さんには当然……?」
「当たり前なのですぞ!恋殿の補佐こそは、ねねのお役目!
誰に譲れるものではないのですぞ!」
とは言え、だ。咄嗟に売り言葉に買い言葉。虚勢を張ってしまったが……。
「ですが、諸葛亮殿にその意志あるならば、ねねは納得するのですぞ……」
悄然とした陳宮。傍観していた北郷一刀が戸惑うほどに。
「あ、あれ?恋の相棒は自分だってここは怪気炎をあげるとこじゃないの?」
その言葉に更に陳宮は沈み込む。
「ええ、この際だから言っておきましょう。ねねは確かに恋殿の補佐として全力を尽くしております。ですが、とても恋殿の援けになっているとは言えないのですぞ……」
むしろ足枷になっている、と陳宮は痛感している。
変幻自在、とい言葉では言い表せない、それほどの野生の本能。その呂布の動き。それに騎兵の機動性を持ってどうにかこうにか軍として辻褄を合わせているのみ。
「恋殿の動きは正に天衣無縫。
そこに後付けで用兵の理を付け加え、戦場を整えることしか、ねねにはできないのですぞ……。
笑えばいいのですぞ。あえて言いましょう。恋殿に軍師は不要!もっと言えば率いる軍も兵も不要!ただ一人で無敵!それが恋殿……」
双眸から涙を溢れさせ、それでも陳宮は胸を張る。呂布の孤独。それを集団に、群れに馴染ませることのできるのは自分だけなのだ、と。
そして、その矜持と、呂布のためにならば身を引くというのは矛盾しない。
……陳宮は正規の教育を受けたわけではない。蝗という天災によって行き場を失くした、どこにでもいる浮浪児でしかなかった。それが飢え死にする寸前に呂布に拾われたのである。
だから、陳宮は孫子なんて実は知らない。兵法なんて学んだこともない。ただ、呂布が動きやすいように軍を動かしていただけなのである。
――そして馬騰や韓遂という傑出した騎兵の指揮官、賈駆という変幻自在の軍師と触れ合い、常に最前線を転戦。匈奴の暴虐、呂布の無茶。それらを吸い上げて。
そう、理論なぞなく、実践のみ。それが陳宮という軍師の歪んだ姿であった。
◆◆◆
「――なんだ。恋は軍を率いない方が強いんだ」
だから陳宮は素直に頷く。その声に。その、定義する前提に。
陳宮は実際この男は好かない。だが、そんなのは些事だ。
「そして、ねねは恋がいなかったら、もっと色々できるんじゃないのか?」
「悔しいですが、恋殿は単騎で最強なのですぞ」
自分についてはどうなのか、陳宮にも分からない。判断なんてできない。自分は呂布の傍にいるだけの、それだけの。それでよかったのに。
そう、それだけで、よかったのに。
そしてその表情を見て北郷一刀は諸葛亮に何事かを囁く。
「なあ、恋が単独で最強。だったな」
「当たり前なのですぞ」
「だったら、そうしよう。それならば勝てるだろう?」
「――そう、ですね……」
呂布は単騎にて最強。それは確定的に明らかなことである。
「ですが、それを相手に気づかれたらよくありませんね。
反董卓連合に於いて、足止めを食らいました。ですから、陳宮さん。貴女には恋さんが率いている如く、無敵の騎馬軍を率いてもらわないといけません。
恋さんがいなくても、無敵の騎馬軍。できますでしょうか?」
諸葛亮の言葉。それに応じたのはなぜだったのだろうか。そう、陳宮は思う。託されたのは北郷一刀の小細工一つと匈奴兵。
だが。
「一つだけ。恋さんが陣頭にいないというのが知られたらそれで仕掛けは崩壊します。
恋さんがいない。それを不自然に感じさせない仕掛け、それだけは貴女のお仕事です……」
諸葛亮の声に陳宮は思索の海に沈む。
「恋殿は地上最強なのですぞ。そしてそれを補佐できるのは、この、ねね、だけなのですぞ……」
牙門旗。それで釣ろう、それは実は天の御使いの示唆である。威信、栄光、どうだっていいという彼の思考。勝てばいいのだ、と。
◆◆◆
程立はどちらかと言えば謀士寄りである。むしろ本領は謀士であるだろう。
そして、その用兵は敵陣形を太極から見下ろして手持ちの戦力を配置するというもの。当意即妙な、或いは変幻自在な用兵の妙は持ち合わせていないし、戦場に赴いた数も少ない。
だが、それを埋めるのは紀家の中級指揮官たち。歴戦の彼ら。中華でも屈指の戦歴は伊達ではない。戦場の理不尽、それを受け止めるのはいつだって現場の、最前線の彼らなのだ。
つまり、現場の尽力でこの戦局は支えられているのである。
――本来ならば趙雲が実戦指揮官として辣腕を振るい、補完するはずであった。或いは雷薄、韓浩のような古参の武将がいれば話は違っていたろう。
曹操や郭嘉、或いは陸遜のように戦略と戦術双方にて輝くことのできる存在が本来はありえないのである。
だからこそ、彼女が戦場においては馬岱という存在を切り札にしていた。
しかしこの場に彼女はいない。
そして、決断の時が迫る。
眠たげな表情はいつものこと。そして、くすり、と笑む。
想定通りですね、と。
まー。やっていきましょう
本当に色々検討したのですよ
円高ドル安は関係ないですが、(関係なくはない)どうにかね。
完結まであと少し。なので吟味しております。
やっていきましょう。
乙したー
風ちゃんの太極がどこまで見渡せるのか楽しみ
乙でしたー
>>253
>>紀霊と個人的な関係と武力を背景にのし上がった成り上がり。 意味は分かりますが
○紀霊との個人的な関係と武力を背景にのし上がった成り上がり。 もしくは【個人的な関係と、武力を背景に】でもいいかも
>>誰に譲れるものではないのですぞ!」 違和感というほどでもないですが
○誰かに譲れるものではないのですぞ!」 もしくは【誰に譲れるものでもないのですぞ!」】とかどうでしょう
>>「あ、あれ?恋の相棒は自分だってここは怪気炎をあげるとこじゃないの?」 【怪気炎】…威勢が良すぎて真実味が無いほどの意気込み
○「あ、あれ?恋の相棒は自分だってここは気炎をあげるとこじゃないの?」 仲間に言うことじゃないしいくら本郷でもそうは言わんじゃろ…言っとるやろがい!って言われたらどうしようもないが
>>変幻自在、とい言葉では言い表せない、 【い】を間違えただけなのか
○変幻自在、等と言う言葉では言い表せない、 こうかな?
>>呂布は単騎にて最強。それは確定的に明らかなことである。 日向は木の葉にて最強!を幻視した…恋は別に強さをアッピルなどしてはいないが
○呂布は単騎こそ最強。それは問答の余地のないことである。 むしろ単騎以外だとデバフかかる仕様なら【こそ】の方がしっくりくるかな?
>>254
>>反董卓連合に於いて、足止めを食らいました。ですから、陳宮さん。貴女には恋さんが率いている如く、 あの頃の劉備達って恋と相対してたっけ?…というか足止め?
○反董卓連合に於いて、その武は知れ渡りました。ですから、陳宮さん。貴女には恋さんが率いているが如く、 恋が率いる部隊がいるってなったらそこに全力出すよね
>>そして、その用兵は敵陣形を太極から見下ろして手持ちの戦力を配置するというもの。 誤字なのか誤字じゃないのか迷う
○そして、その用兵は敵陣形を大局から見下ろして手持ちの戦力を配置するというもの。 普通なら全体を見る感じの【大局】なんだけど風ちゃんは太極図模様の座布団の上で瞑想()してそうだから困る
>>だからこそ、彼女が戦場においては馬岱という存在を切り札にしていた。 彼女が【】を切り札にしていた。だと文脈が変かな?
○だからこそ、彼女は戦場においては馬岱という存在を切り札にしていた。 の方が良いと思います
>>眠たげな表情はいつものこと。そして、くすり、と笑む。 上の文で【そして】を使ってるのでちょっとこねくって
○眠たげな表情はいつものこと。そこに、くすり、と笑みが浮かぶ。 彼女からすれば二郎以外の思考パターンは大体読めるんだろうな…二郎の影響受けてる奴らは別だけど
読み返してたら【騎兵の戦い】で二郎が言ってたわ…一番怖いのは呂布単騎の夜陰特攻って
ところで劉備陣営はこの場にいるはずなのに一言も話していない人がいますね…やっぱりお前ら本郷がトップ名乗れば?
【勝てばいいのだ】おっ袁家鉄の掟の結論インスパイア()かな?(名推理
風ちゃんの見えているものが違い過ぎて…とはいえそれを見る為には優秀な耳目とそれらを統率する人たちが必要で…やっぱり数は力なんやなって、ねえ兄貴
>>255
ひっさしぶりの乙乙の乙。
【理論と実践~足元に潜む罠~】
で。
>>256
どもです!
風ちゃんが今回とんでもなく扱いづらいw
※褒めてます
>>257
赤ペン先生ありがとうございます!
>読み返してたら【騎兵の戦い】で二郎が言ってたわ…一番怖いのは呂布単騎の夜陰特攻って
読み返していただいておりましたかw
恋姫の呂布は武人でも群れのボスでもないですからね・・・
>風ちゃんの見えているものが違い過ぎて…とはいえそれを見る為には優秀な耳目とそれらを統率する人たちが必要で…やっぱり数は力なんやなって、ねえ兄貴
たいていのことは解決しますからね(ロシアの方を見ながら)
>>258
どもです!
>【理論と実践~足元に潜む罠~】
候補ありがとうございます!
本文仕上げることに全力でタイトルとかめちゃ忘れてましたw
感謝
>>113
備忘録
これは大事
夜の帳(とばり)が落ちて、人の手による灯りが闇を照らしていく。
つまり、そういうことだ。
恋が来るとしたらこういう夜だ。それは間違いない。
かつてあった反董卓連合では、そこいらへんをうまく調整できていたんだけどね。
阿吽の呼吸、まではいかないまでも詠ちゃんとは離れていても通じ合っていたと確信している。いた。
あちらにしたって、昼夜問わずの継戦は不可能だったろうから。
そしてこちらとしても、慣れぬ夜戦、築けぬ連携のもとでは犠牲はとんでもないことになっていたはずだ。
まあ、感傷というやつかもしれない。
「まあ、二郎が鬱々としているのも分かるのだけれどもね。
どうせなら火酒くらい用意しといてほしいものね。
豪奢な盃を手に、注がれるのが白湯(さゆ)とか興醒めもいいとこよ」
「そうは言うがな華琳、いざというときに前後不覚とかありえんだろうよ」
「何を言っているのかしらね。どうせ呂布が来たら、二郎が酔っていようが素面(しらふ)だろうが大して違いはないわよ」
それはそうなんだろうけどなあ。流石に流琉と凪が張り詰めた感じで警戒している前で飲んだくれるわけにもいかんだろ。
そして、流石にこれでも武人の端くれである。という思いもあったりする。
いや、本当に端くれではあるという自覚はあるのだけれどもね。
「夜陰にまぎれて、というのが一番怖いというのには同意するわ。
でもね、おそらくそれはない。だからさっさと寝ときなさい。
まあ、私の推察にどう信を置くかは興味深いけどね」
そう言いながら曹操は横になることなく、その時を迎える。
特等席でありながら、参戦者。
滾る覇気を隠そうともせずにその時を迎える。
この時曹操に特に論拠や確信があったわけではない。単に獣は夜には眠るものだろうという浅い推察があっただけである。
そして、多少なりとも軍を率いた経験があるのならば、思いつかないことでもある。
そう、呂布の動きとはそういうものであるという認識。
そしてそれは現実となる。
呂布、来たる。
ちょっと短いですが以上です
かんそうとかくだしあー
あとすこしですがそれがしんどいが
どうせ四月からはもっとしんどいから筆を乗るようにもってきます
このSSまとめへのコメント
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