妹「お兄ちゃんの童貞・・・ちょうだい?」 (10)



・短いです
・駄作です

兄「な、何?! ダメに決まってるだろ!」

妹「そんな・・・私が妹だから? お兄ちゃんのお年玉を8年連続で強奪してるから? 毎朝お兄ちゃんの部屋にクレイモアを設置してるからなの?!」

兄「違う!」

妹「じゃあなんで?! お兄ちゃんの歯ブラシでお風呂場のカビを掃除してるから? お兄ちゃんのお弁当を2段とも白米にしてるから? あ、分かった! 勝手にお兄ちゃんの携帯の待受を定期的に美輪明宏に変えてるからでしょ!」

兄「全部違う!!!」

妹「だったらなんで!!!」

兄「お前が妹だからだろ!!??」

妹「それ最初に言ったじゃん!!!」


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兄「とにかくダメなものはダメだッ!」ガラガラッ! バッ!

妹「そんな!? ここマンションの20階なのに!?」



兄「うぉぉぉぉぉ!!!! 万年帰宅部の俺には垂直の壁を駆け降りるなんて訳ねぇぜぇぇぇ!!!!!」ダダダダダダダダダダ!!!



妹「くっ! こんな事なら私も世界経済極秘掌握部なんかじゃなく帰宅部になれば良かった! でもまだ諦めないよ!!!」




兄「とおおおおう!!!!!」ズザァァァッ!!!

兄「このまま逃げてや・・・ッ!?」


兄「体が・・・動かない・・・?!」



妹「時間を止めたからね・・・。逃がさないよ、お兄ちゃん?」

兄「これはお前がやったのか!?」

妹「そうだよ? こんな事もあろうかと時間停止系AV観て練習しておいて正解だったよ」

妹「さあ、観念して童貞をちょうだい?」

兄「ふっ、甘いッ!!!」バッ!

妹「そんな!? どうして動けるの!?」

兄「残念だがな、あの手のAVは8割がヤラセなんだよ!!!」ダッ!

妹「あ、待って! お兄ちゃんの無敵時間は無制限だとでも言うの!?」

兄「ふはは! マニキュアじゃなくて蜂蜜でも塗ってあるんじゃないか?」タッタッタッ

妹「逃がさない! 絶対にお兄ちゃんの童貞と来年のお年玉を貰うんだから!!!」タッタッタッ



兄「はぁ・・・はぁ・・・あそこから10メートルも離れれば、流石に追いかけては来まい・・・!」



妹「追いかけっこは終わりだよ、お兄ちゃん?」

兄「何!? ここまで追いかけて来たと言うのか!? どれだけ距離があったと思ってるんだ!!!」

妹「10メートルも追いかけるのは流石に肩の骨が折れたよ。でももう終わり。ここは核廃棄物処理場。逃げ場はないよ?」

兄「くそっ! だが兄の威厳にかけてもお前に童貞は渡さん!!!」

妹「あ、猫ちゃんだ!」

兄「え、猫ちゃんどこどこ??!?!」


妹「隙ありッッッ!!!」フッ!!!

兄「ぐあああああ!!!?!?」

【忍殺 SHINOBI EXECUTION】






ーーーーーーバキッ!


兄「ッ! しまった!!!」

妹「漸く手に入った・・・これがお兄ちゃんの童貞・・・!」

兄「俺の童貞を返せッ!」

妹「やーだよ!」ダッ!


兄「ッ! 待て! そっちは車道だぞ!!!」



車「PUI~!!!???」

妹「えっ・・・!」




ーーーモフッ!!!!!!



妹「・・・そんな、私を庇って・・・?」

妹「お兄ちゃんッ!!!!!」


兄「う、ううっ・・・」


車「P、PUI~!」プルプル・・・


妹「しっかりしてお兄ちゃん!!! 今JAF呼んだから!!!」

兄「俺はもう助からない・・・顔が濡れて・・・力が出ないんだ」

兄「最期に・・・頼みがある」

妹「・・・頼み?」

兄「俺の童貞・・・代わりに育ててやってくれないか? 気難しいヤツだが、きっと立派なバトルドームになると思うんだ・・・」



妹「・・・分かったよ、お兄ちゃん!」

兄「・・・俺の占いが、やっと・・・外れる・・・」ガクッ


妹「お兄ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!」


お母さん「あ、いたいた。もう何時だと思ってるの? 18時よ。朝御飯だから帰ってきなさい」

妹「あ、はーい。これお兄ちゃんは置いてっていい?」

お母さん「良いわよー。その辺に捨て置きなさい」

妹「あとこれお兄ちゃんの童貞とっちゃったんだけど」

お母さん「あら、じゃあメルカリに出しとくから」

妹「売れると良いね!」


こうして兄は童貞を喪失した。

世界の終わり


終わり

俺は悪くない。最後まで読んだそっちが悪い。(開き直り)

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