【モバマス】プレゼント配達員、サンタ (15)
イヴ「着ぐるみよし! キャットタワーよし! ホームベーカリーよし! 原木と遮光ネットもよし! 大物はきっちり揃ってますね~」
ブリッツェン「ブモフッ!」
イヴ「うん。まずはこれだけ配ろうね~☆」
モバP「……なあ、今どうやって袋に入れた? ホームベーカリーとか着ぐるみならともかくその袋キャットタワーのサイズの半分もないよな!?」
イヴ「サンタパワーですぅ~♪ さあ~行きますよブリッツェン」
ブリッツェン「ブフ!」
イヴ「それじゃ~プロデューサーさんは次のリストのプレゼントを倉庫から出しておいて下さい~」
モバP「おぉそうか……じゃあ行ってらっしゃい」
イヴ「行ってきます~!」
モバP「……普通に飛んでるよな……?」
イヴ「よし到着、ブリッツェンはここで待ってて下さいね~」
イヴ「まずは仁奈ちゃんにトナカイの着ぐるみを~♪ ……ブリッツェン、ソリに積んである梯子と針金とドライバー取って~」
ブリッツェン「ブモッ!」ガタッ
イヴ「ありがと~……」カチャカチャ
イヴ「よし! 開きました~☆ アイドルで忙しかったけど技術は落ちてないですね~」
イヴ「うふふ、きちんと寝てますねぇ♪ それでは、メリークリスマス~」ヒョイッ
イヴ「よ~しブリッツェン、撤収!」
ブリッツェン「ブフモ!!」
イヴ「さて、後は寮の子たちですねぇ。寮の玄関は開けて貰ってますし、マスターキーも借りてますし! ちゃちゃっと配りましょう~」
ブリッツェン「ブフ、フモ!」
イヴ「本当? じゃあこれよろしくねぇ。みちるちゃんと雪美ちゃんのところね♪」
ブリッツェン「ブフ!」ダダダッ
イヴ「それじゃあ私は輝子ちゃんのところに行きましょ~!」
ーーーーーー
ブリッツェン「…………」
ペロ「……ンニャァ」
ブリッツェン「ブモ」ドサッ
ペロ「ウニャ……」ペコッ
モバP「おっ、おかえり。早かったな」
イヴ「はい、ひとっ飛びですぅ~。最近ブリッツェンと走り込みをしてたお陰でさらに速くなりましたよ~」
ブリッツェン「フブモフ!!」
モバP「まああの体育会系メンツと一緒に走ってればな。さっきのリストの分はそっちの箱に分けておいたぞ」
イヴ「助かります~! 鍋よし、コートよし、帽子よし、シューズに釣竿もよし!」
モバP「そういえば、欲しいものってどうやって調べてるんだ? かなりピンポイントなものを用意してるみたいだけど」
イヴ「大人の皆さんに聞いて貰ったり~デレポに書き込んであったのを見たりですねぇ☆」
モバP「ははぁ、そんな使い方もされてたんだな」
イヴ「あれ、便利ですよねぇ。ありすちゃんなんかは欲しいものリストまで作ってくれてたのでとても助かりますぅ♪」
モバP「欲しいものリストって……なんか……夢がないな」
ブリッツェン「ブモ……」
モバP「それじゃあまた行っておいで。次の分もまとめておくから」
イヴ「はい~! またお願いしますぅ!」
イヴ「これも寮の子の分だからまたお願いね、ブリッツェン」
ブリッツェン「フモッ!」
イヴ「ブリッツェンの分はこっちね。むつみちゃんにはレザーハットを、悠貴ちゃんにはシューズね」
ブリッツェン「ブモー!」
イヴ「こっちはアナスタシアちゃんのところからですねぇ」
イヴ「……お邪魔します~。寝てますか~?」
イヴ「良い子に寝てますねぇ♪ あら、サンタへの手紙まで……」
イヴ「ロ、ロシア語は読めませんよ~……英語でも書いてあるみたいですけどぉ……」
イヴ「サンタってやっぱり英語話せた方が良いんですかねぇ……?」
モバP「これは紗南の頼んでたコントローラーか。んでこれが光の頼んでたベルトと千佳のステッキ」
モバP「これは……蘭子のか。Al…あるあじふ? かなりそれっぽい本だけどイヴってどこでこういうの用意してるんだろ」
モバP「こっちの手袋はほたるのか。こっちはシルバーのアクセ……飛鳥らしいな」
モバP「この化粧品の類は日菜子だな。最後にパズル……こずえか。かなり難しそうだけど出来るんだろうなぁ……」
モバP「と、よーし終わったー! 70人近いとプレゼントの仕分けだけでも一苦労だな」
イヴ「戻りました~!」
モバP「おかえり! そこの分でラストだぞ!」
イヴ「はい~! それじゃあ行ってきます~」
モバP「おう、戻ってきたらチキンとケーキが待ってるぞー」
イヴ「楽しみにしておきま~す♪」
イヴ「さーて最後だねブリッツェン、気合い入れていきますよ~」
ブリッツェン「フモ!」
イヴ「ってあれ、開かない? ほたるちゃんの部屋、扉の建てつけ悪いんですかねぇ?」
ブリッツェン「フブモ」
イヴ「はい~。エアダクトから入ってきますね~。ちょっとだけ待っててね」
ーーーーーー
イヴ「メリークリスマスです、ほたるちゃん。
イヴ「あら、ここにもお手紙とミルク」
イヴ「サンタを歓迎してくれるのはとっても嬉しいですね~♪」
ブモーーー!!!
イヴ「ブリッツェン!?」
早苗「あははー!!! いほーちゅーしゃトナカイレッカーいどー!!!」グイグイ
菜々「ナナブリッツェンに乗ってますよー! ウサミンサンタさんでーす!」
ブリッツェン「ブモホー!!!」
楓「ブリッツェン……ブリッツェン……」
美優「あの、ブリッツェン泣いちゃってますから……その……」
ブリッツェン「ウブフ……フモー!!」
菜々「ありゃー!」ドシン!
早苗「菜々ちゃんだいじょーぶー?」
楓「大人会の後にトナカイ……」
イヴ「……あのー……」
美優「あの、ごめんなさい。みんな酔っ払ってて……」
ブリッツェン「フモーッ!」
イヴ「はーい、ブリッツェンは返してもらいますね~」
菜々「ウサミンサンタ~!!!」
早苗「菜々ちゃん! サンタのコスプレして二次会よ二次会!」
楓「ダンボール、私の部屋なら余ってますよ」
美優「あの、あの! もう四次会までやってますから! 今日はもうやめましょ!」
ギャーギャー
イヴ「も、戻りました~……」
ブリッツェン「ブモー…………」
モバP「おかえ……どうしたブリッツェン!?」
イヴ「早苗さん達にもみくちゃにされて……」
モバP「ああ……お疲れ様。ご飯用意出来てるからゆっくり休んでくれ」
ブリッツェン「フモフッ」
イヴ「ご飯の前はちょっとだけ待ってください~! 最後にプロデューサーさんにも、メリークリスマスですぅ♪」
モバP「おー! ありがとう! この歳でもらえるとは思っても無かった」
イヴ「開けてみてください♪」
モバP「おっ……ネクタイか!」
イヴ「はい~! 赤と緑のクリスマスカラーです~。サンタのお手伝い、ありがとうございました~!」
モバP「なんのなんの。事務所の子達の分だけだしな。来年も頼ってくれ」
イヴ「はい! ……それじゃあご飯にしましょう♪ お腹ぺこぺこですぅ!」
イヴ「メリークリスマス! いただきまーす!」
ブリッツェン「ブモー!」
モバP「おう! メリークリスマス、それとイヴ! ハッピーバースデイ!」
イヴ「わぁ~、覚えててくれたんですねぇ~♪ 嬉しいです!」
モバP「いやいや、忘れようがないって。かなり印象的な日だし」
イヴ「サンタらしいですもんねぇ~」
モバP「そうだな。で、こっちがクリスマスプレゼントでこっちが誕生日プレゼント。ブリッツェンの分はこれな」
ブリッツェン「フブモッ!!」
イヴ「わぁ~!!! 大切にしますぅ~! ありがとうございます~♪」
モバP「……プレゼントで喜んでくれるのって、やっぱり嬉しいな」
イヴ「そこを分かってるならいつでもプロデューサーからサンタになれますよ~♪」
モバP「いやいや……ブリッツェンみたいに飛んたり、イヴみたいに4次元ポケットを用意出来ないから……」
イヴ「冗談ですよ~☆ でももしその気になったら言ってくださいね~。サンタの秘密を教えちゃいます♪」
モバP「サンタの秘密?」
イヴ「はい~! どうやって特殊なプレゼントを集めたのかとかどうやって生活してるのとか~」
モバP「それもしかして本当に魔法とかじゃないよな……?」
ブリッツェン「フッブモー!!」
モバP「おはようございまーす」
紗南「おっ、プロデューサーさんおはようー!」
そら「紗南ちゃん好きありー!!!」
紗南「あー!! 負けたー!」
モバP「ゲームをやる分には良いけど早くないか?」
紗南「うん! そらさんと10時から撮影あるから一緒に早めに来てたんだ。新しいコントローラーも試したかったし」
そら「あたしは新作ゲームやりたかったから付き合ってるのー♪ 他の子達も結構来てるよ?」
モバP「なんか奥でラブリーチカとライダーヒカルが異種格闘技戦してるしな……あの二人も喜んでるみたいで良かった」
そら「そうそう! くりすますぷれぜんとー! そらちんもイヤリング貰ったからイヴさんにお礼言いたいんだけど見つからないー☆」
モバP「昨日遅かったから勘弁してあげてくれ。そろそろ来るはずだしちょっと待っててな」
ガチャッ
モバP「おっとおはよう蘭……どうしたんだ!?」
蘭子「ヒグッ……ぷろでゅーさー……グスッ……」
モバP「ど、どうしたんだ。どこか痛むか? 何があった?」
蘭子「あの……プレゼントが……ウウッ」
モバP「……この本だよな。もしかして間違ってたか!? ごめん!」
蘭子「う、ううん……ま、魔道書が欲しいって……それ開いたら……」
モバP「開いたら、どうなったんだ?」
蘭子「なにも……わからなかったんだけど……ヒグッ」
モバP「…………」ペラッ
蘭子「本物みたいで…………」
モバP「」
モバP「イヴのアホはどこだーーー!!!」
終わりです
ポンコツサンタをよろしくお願いします
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