奴隷商人「これから主人面接を始めます」主人「よ、よろしくお願いします!」 (18)


短いです
多分こっちで問題ない内容のはず


商人「はい次の方どうぞー!」



主人「失礼します!」

商人「はいお願いします」

商人「まぁあのウチはね、他と違ってそんな形式ばってやらないから、もっと気楽にしてもらって」

主人「あ、はい、分かりました」

商人「それじゃあね、早速面接の方進めていきます」

商人「最初に改めてなんですが、ご存知の通り世界中の奴隷に主人を、そしてまたその逆をと言った感じで両者間の橋渡しをしようと言うのが私どものお仕事であり、このように面接を設けさせてもらってるわけです」



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商人「昨今は昔と違って"奴隷難"とか、"奴隷氷河期"なーんて言われてて中々相手が見つからないもんだからねぇ」

主人「確かにここ数年でよく耳にするようになりましたね」

商人「それに主人側もね、どんなのを奴隷にして良いか分からないーとか、奴隷にしてみたけど扱いが分からないって野放しにしちゃう人が増えてきてて!」

主人「草食系ってやつですね、ここの所社会問題になってる」

商人「そんな訳で私らの需要が最近伸びてきてるんですね、これが」

主人「なるほど」


商人「さてと、じゃあ最初に受付で書いてもらった書類見ながら進めていきます」

商人「えーっと、お名前がゴ・シュジ・ンさんね」

商人「ほーん、なんかゲゲルとかやりそうなお名前ですね」

主人「ゲ、ゲゲル・・・?」

商人「何々・・・年齢が21歳、住所が・・・あ! あの東の丘の屋敷の人なんだ!」

主人「知ってるんですか?」

商人「知ってるよー! 私、若い頃東の辺で奴隷商してたから!」


商人「てことは屋敷に銀毛のワーウルフいない?」

主人「います! 物心ついた頃からそのワーウルフの玉乗り見てました!」

商人「その玉乗り私が仕込んだんだよ!」

主人「そうだったんですか!」

商人「そうそう、なっつかしいなぁ・・・っと、いけないいけない話逸れちゃったね」

商人「所持している主人用資格が言葉攻め検定3級と鞭打ち検定準2級ね」

主人「やっぱりそれだけだと不利ですかね?」

商人「いやいや、やっぱりこう言うのは一つあるだけでも違うからね」


商人「ここだけの話、ちょっと分かってるフリして媚薬取扱甲とか洗脳魔術特級とか持ってくる人いるけど、あんなの相手によるからね」

主人「あーそうなんですね」

商人「正直汎用性高い資格の方が私はオススメかなやっぱり」

商人「さて簡単な情報はこんな所で良いとして、ぶっちゃけシュジさんは今回どんな奴隷を希望してます?」

主人「はい、その・・・お恥ずかしながらちょっと生意気な感じのを屈服させながらこき使いたいなと思いまして」

商人「あぁ良いね、主人の醍醐味だからね」

商人「ゴツいのとか細いのでは・・・」

主人「か細い方が」

商人「そうだよねか細い方が良いね、うん」

商人「か細くて生意気なの・・・そうなってくると今斡旋できるのがエルフかゴブリンなんだけども・・・」

主人「・・・エルフの方が」

商人「エルフの方だよね! はいじゃあ今早速連れてくるから、面談してみましょうね!」

主人「分かりました!」



主人「はぁ、緊張する」



商人「はいお待たせしましたね」ガチャッ

エルフ「・・・」


主人「えっ、褐色!」

商人「そう、ダークエルフでもないのに褐色って言う珍しい娘なんだけど・・・あ、マズかったかな?」

主人「あ、いえ! 褐色は大好きです!」

商人「なんだ、却って良かったか」

商人「じゃあね、思う所を存分にお話ししてもらって」


主人「え、えっとその私は、もう二十歳も超えたのでそろそろ奴隷を持っても良い頃かなぁと思って、今回来まして」ドキドキ

主人「ど、奴隷を持つのは初めてですが、精一杯頑張ります! よろしくお願いします!」

商人「・・・どうかな?」

エルフ「ハッキリ言って全然心が見えてこないね」

主人「!」

エルフ「こっちとしてもさ、主人になる人はもっとしっかりしてて欲しいと言うか」

エルフ「あんまりこう言うこと言いたくないないけど、そんなんでちゃんとこっちを虐げてくれるのかなぁって思っちゃう訳」


主人「そっ、それは・・・」

エルフ「こっちも奴隷になる以上は相応の人じゃないと隷属しがいがないって言うか」

エルフ「自分で言うのもなんだけど私はスタイルや顔も良いし? 他にも選ぶ人は多いだろうから別にあなたじゃなくても良いやってなっちゃうから」

主人「・・・」

商人「・・・うん、まぁあれかな。今回はお祈りって事になっちゃうかな」

主人「・・・ってください」

商人「ん?」


主人「待ってください!」

主人「確かに不安でした! 俺に主人が務まるのかなって!」

主人「でも今の言葉で目が覚めました!」

主人「俺はちゃんとした主人になります! それはもうメチャクチャにこき使ってやります!」

主人「朝から晩まで働かせます! ちゃんと見窄らしいボロ布着せて物置みたいな所で寝かせます!」

主人「生意気な態度をとったら叩きます! 水攻めします! あわよくば【自主規制】します!」

主人「だからお願いします! 俺の奴隷になってください!」


エルフ「・・・ふっ、合格ね」

主人「・・・え?」


商人「いやぁ騙すみたいで申し訳なかったね、ちょっとしたテストなんだ」

商人「見た感じちょっと緊張してるし、頼りなかったから試させてもらったんだけど・・・これならしっかり極悪主人になれそうだ」

主人「・・・し、商人さん!」

商人「じゃあ後の手続きはやっておくから、これから末永くよろしくやってくださいね」

エルフ「まったく、頼んだわよ?」

主人「あ、ありがとうございます!」


主人「オラッ! しっかり歩けこのゴミが!」グイッ!

エルフ「嫌ぁ! 助けてぇ!」ズルズル



商人「・・・ふっ、楽な仕事じゃあないなぁ」ニコッ


おわり


おわりです
昨今の奴隷SSは主人と奴隷が懇ろになるパターンが多く、奴隷商が最早結婚相談所と化している現状に一石を投じるつもりで書きました、嘘です

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