的場梨沙「あかり?」二宮飛鳥「あきら?」佐藤心「りっあむちゃーん☆」 (20)

【ご挨拶】


あかり「山形生まれのりんごアイドル! 『あかりんご』こと辻野あかりでーす♪ よろりんご♪」

飛鳥「………」

あかり「アイドル頑張るんご!」

梨沙「なんかすごいしゃべり方ね」

飛鳥「まあ心さんよりは普通だろう」




りあむ「はいどーも! 健康的な見た目してるけど心は豆腐のギリ十代! アイドルに人生一発逆転賭けてますっていうかこれダメだったらマジでやむ! めっちゃやむ!」

梨沙「………」

りあむ「あっ名前言い忘れた! やっぱやむ……ぼくの名前は夢見りあむです……」

飛鳥「………まあ、心さんよりは」

心「さっきからはぁとを基準にするのやめない? ていうかいい勝負だろこれは」

梨沙「勝負になることは認めるのね」




あきら「砂塚あきらデス。あー……なんて言えばいいのかなこれ。SNSとかゲームの動画配信とかやってるんでよろー……しくデス」

梨沙「お~、クールね」

飛鳥「ファッションに自信があるそうだ。少し興味があるね」

梨沙「SNSとか配信とか、ジダイの最先端って感じね!」

心「まあはぁとも今風ってところじゃ負けてないけどな☆」

飛鳥「さっき自分を基準にするなと言っていなかったか」

心「自分で比べる分にはオッケー☆」

梨沙「とりあえずこれで全員よね? まー、なんていうか」



梨沙飛鳥心(今回の新人、全員濃いなー……)


あかりあきらりあむ(この事務所の先輩、全員濃いなぁ……)


P(全員自分のこと棚に上げてそうな顔してるな……)



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【呼び方】


飛鳥「おはよう、あかり」

あかり「飛鳥ちゃんおはよ~」


飛鳥「おはよう、あきら」

あかり「おはよー」


りあむ「チラッチラッ」←挨拶されないかそわそわしてる

飛鳥「………」スタスタ

飛鳥「あぁ……おはよう、夢見さん」

りあむ「おほ~~!」

飛鳥「!?」

りあむ「よかった~挨拶してもらえた! のけものじゃなかった! やっぱアイドルって尊い! ていうかアイドルと同僚っていう状況自体よくよく考えるとやばい! な!!」

飛鳥「………はあ。よく理解らないけど、元気そうだね。夢見さん」

りあむ「でもぼくだけ名字呼びは他人行儀っぽい気がして悲しい……名前でよんでくれ」

あきら(弱気な割に微妙に図々しいなこの人)

飛鳥「いいのかい?」

りあむ「いいよ! ていうか大歓迎だよっ」

飛鳥「そうか。なら」


飛鳥「りあむ」

りあむ「えっ」ドキッ

飛鳥「あぁ、確かにこっちの方がボクも呼びやすいな。りあむはどうだい」

りあむ(い、いきなり呼び捨ては予想してなかった……でもなにこのときめき? ぼく、5歳下の女の子にドキドキしてる?)

飛鳥「……りあむ? 嫌だったかい?」

りあむ「い、いえっそげなことは! むしろよくわかんない感情がほとばしっててやばいよう……」

りあむ(の、覗き込まないでくれ~顔が良すぎる~!)

飛鳥「? まあ、喜んでくれているのなら……よかった、のかな」フフ

りあむ(ああ~~至近距離の不器用な笑顔~~~!!)

りあむ「しゅき……王子様……」




梨沙「なんであそこ少女漫画みたいな空気になってるの?」

心「あーやってクラスの女の子から本命チョコもらうような関係になってるんだな☆ 間違いない!」





【全国3位】


梨沙「あかりはなんでりんごアイドルなの? りんご好きだから?」

あかり「それもあるけど、山形出身としてできることを考えたらりんごになったって感じかな?」

梨沙「りんごって山形だっけ? 学校で青森って習ったような……」

あかり「全国1位は青森で、山形は3位なんです。だから父ちゃんが、青森に勝てるようにしっかりPRしてこいって」

梨沙「パパのお願いを叶えてあげようとしてるのね!」キラキラ

あかり「なんか急に食いつきよくなった!?」

梨沙「偉いわ!」

あかり「あ、ありがとう? ……えっと。山形のりんごって、おいしいのに全国3位で。私も山形りんごも、いつかは1番になりたいんご!」

梨沙「いい目標ね! でもアタシだって1番目指してるんだから負けないわよ!」

あかり「頑張るんご!」

梨沙「頑張りましょ! パパ大好き仲間として!」

あかり「おーっ………あれ? パパ大好き仲間?」


飛鳥「自分にとっては美味なのに、全国的には第3位……ボクにも覚えがあるな」ニュッ

あかり「あっ、飛鳥ちゃん」

梨沙「確か、飛鳥の出身って静岡よね? 静岡が第3位って……」

飛鳥「みかんだ」

あかり「あー、みかん! あれ、でも静岡はお茶が全国1位だから別にいいような」

飛鳥「お茶はボクが苦手だ」

梨沙「理由が個人的」


【速さが足りない】


あきら「はいチーズ」パシャ

あきら「#今日のあきらコーデ #梨沙ちゃんと一緒」

あきら「こんな感じでいい?」

梨沙「速っ! 今どうやって指動いてたの?」

あきら「どうって、普通にフリックしてただけだし」

梨沙「いつもケータイ使ってるとそのくらい素早くなるものなのかしら」

あきら「梨沙ちゃん携帯持ってないんだっけ? なんか意外」

梨沙「早く欲しいんだけどね。いつでもパパと繋がってられるし♪」

梨沙「あきらみたいにいい角度で自撮りしたいわね。それでさっきみたいな超スピードでかっこよく文字を打つの」

あきら「かっこいい、のかな……あんまり考えたことなかったけど」

心「ふっふー☆ フリックの速さならはぁとも負けてないぞ?」

あきら「うわ、佐藤サン」

心「うわってなんだうわって☆ あとはぁとって呼べよ☆」

梨沙「ハートさんも結構スマホの扱いうまいわよね」

心「若い子には負けないぞ♪ ってオイオイオーイ! はぁともまだまだ若いやないかーい☆」

あきら「……この人いつもこんな感じなの?」

梨沙「そのうち慣れるわよ」

あきら「#アイドル #ヤバい」

心「てことでフリック速度対決やろ☆」

あきら「タイピング勝負みたいなやつ? まあ、暇なんでいいデスけど……」

心「よーし! じゃあ審査員はさっきからチラチラこっち見てるりあむちゃん!」

りあむ「ふえっ!?」

心「ルールは簡単♪ 今から3人でラインのグループ作って、そこにりあむちゃんが言った言葉を先に投下したほうが勝ち☆ 簡単でしょ?」

りあむ「ぼくがお題決めるの……自信ないよう……」

梨沙「テキトーでいいのよ。好きな言葉とかで」

りあむ「好きな言葉……好きな言葉……」

心「はいじゃあスタート♪ あ、全部で15問くらいお願いね!」

りあむ「えっえっ! えと、じゃあ……夢見りあむ!」

心あきら「………」シュッシュッ

りあむ「可愛い」

心あきら「………」シュッシュッ

りあむ「偉いよ頑張ってる」


りあむ「大丈夫だよ。りあむは本当に美しい」

りあむ「そのままの君でいいんだ。僕は君の味方だから」

りあむ「みんな君の虜さ………ふひ、ふへへへへぇ」


梨沙「ストップ!! 止めて!!! りあむがすごい顔になってる!!!」

心「これラインに残るんだけど大丈夫かな~」

あきら「#アイドル #やはりヤバい」

30分後


あきら「自分の勝ちデスね」

心「くっそ~。ガラケーならはぁとも負けないんだけどな~」

あきら「まずガラケー世代じゃないんデスけど」

梨沙「がらけー?」

心「梨沙ちゃんその先は言わなくていいぞ☆ はぁとのハートが傷つくだけだから☆」

りあむ「ぼくのハートの方がバッキバキだから大丈夫☆ いや大丈夫なわけないだろ!! うわーん!」←正気に戻った


【事務所の鉄則】


あかり「ダンスの振り付け、難しいんご……」

梨沙「ねえねえ。あかりのその『んご』ってなんなの?」

あかり「あ、これ? 都会で流行ってるって聞いて」

梨沙「へー、そうなのね。アタシ知らなかったわ」

あかり「もしかしたら大人のレディーの間で流行ってるのかも!」

梨沙「そうなの!?」ドキドキ



あきら(言いづらい……別に都会で流行ってはないとは……あれ絶対ネットスラングだと知らずに使ってるし……)

あきら(純真無垢に盛り上がっているふたりを邪魔するのはとても)



通りがかりの飛鳥「それ、ただのネットスラングだからリアルで流行っているわけじゃないよ」

あかり「そうなの!?」


あきら「バッサリ言い切った!」

飛鳥「あきら、よく覚えておくといい。この事務所では、思ったことを素直に言えない者から死んでいくと」

あきら「芸能界って厳しい……」


梨沙「でもりんごとうまくかかってるし、これはこれでいいんじゃない? むしろこれからあかりが流行らせればいいのよ!」

あかり「確かに! それでいきますっ!」

梨沙「そこはんごって言いなさいよ」

あかり「はっ!?」


飛鳥「まあ、素直に言っていい環境が整っているとも言えるね」

あきら「芸能界って優しい」


【言葉の力】


りあむ「うわーん! トレーナーが厳しい! めっちゃやむ!」

心「お疲れりあむちゃん☆ 今日もやむやむ?」

りあむ「やむ~! どうしたらいいんだろ……もうだめ」

心「んー……まずは言葉から変えてみるとか?」

りあむ「言葉……?」

心「たとえば、『やむ!』の代わりにちょっと違う言葉を言うようにするとか。ほら、言霊の力は侮れないっていうし☆」

りあむ「ちょっと違う言葉って、どういうの?」

心「やま」

りあむ「めっちゃ山! ってこれただの林間学校推し!」

心「さむ」

りあむ「めっちゃさむ! いやほんとに寒いし外雪降ってるし!」

心「かむ」

りあむ「めっちゃ噛む! ただの育ち盛りのいい子!」

心「なむ」

りあむ「めっちゃ南無! って死んでる! 病むよりひどい!!」

心「よし☆ りあむちゃんツッコミいけるな! いやーうちの事務所ツッコミ少ないから助かるわ~♪」

りあむ「めっちゃやだ!」



【SNSのコツ】


心「あきらちゃんってSNSマスターなんだっけ?」

あきら「マスターって……そんなんじゃないデスけど。まあ、趣味にはしてるかな」

心「そっか☆ そんなあきらちゃんにお願いなんだけど、はぁとにSNSの上手な使い方を教えてほしいの♪」

あきら「使い方って……別に好きに使ってればいいんじゃ」

心「それじゃらめなのぉ! みんなに愛されるアイドルしゅがーはぁとになるために、ツイッターでもみんなに愛されるようなツイートを心がけなきゃ」

あきら「大変なんデスね、アイドルって……」

心「あきらちゃんもアイドルでしょー」

あきら「……そうだった」

あきら「まあ、スカウトしてくれたPサンの熱意というか誠意には応えたいと思うし……少しは一緒に考えてみようかな」

心「やった♪」

あきら「少し、デスからね?」

心「わかってるわかってる♪ いやー、これではぁともツイッターでツウィーティー☆」

あきら「まずそういうツイートをしないのがコツデスね。芸人目指さない限りは」

心「………うーん」

あきら「いやなんで悩んでるの? 芸人目指してるの?」


【りんごと梨】


あかり「梨沙ちゃんは名前に梨が入ってるんですね~」

梨沙「うん」

あかり「じゃあ梨アイドルとしても売っていけるんだぁ」

梨沙「果物系ユニットを組んだこともあるわ! ももぺあべりーっていうの」

あかり「へぇ~、アイドルっていろんなプロデュースの仕方があるんですね」

梨沙「プロデューサー、ヘンタイだけど仕事はできるから。アタシが思ってもないようなやり方、結構提案してくれるのよね」

あかり「じゃあじゃあ、もっと梨アイドルとしての属性を持っていくのはどうかなっ」

梨沙「属性?」

あかり「そうそう! たとえば私はりんごアイドルだから語尾に『んご』をつけるでしょ?」

梨沙「んご付けてたのってもともとは違う理由じゃなかったっけ」

あかり「り、理由は何個あってもいいじゃないですか。それより今は梨沙ちゃんの話!」

あかり「梨アイドルだから語尾に『なし』って付けるのはどうでしょうっ」

梨沙「語尾に『なし』……?」

あかり「………」

梨沙「………」



あかり梨沙「「ただのふなっしーだこれ」」



【兄ぃ】


飛鳥「くっ……んっ!……あぁ、また負けてしまったか」

あきら「んー、まだ大技に頼りすぎかな。あとはもうちょっと相手の動きをよく見るといいかも。飛鳥の使ってるキャラスピードあるから、多少は後出しでも間に合うし」

飛鳥「なるほど、意識してみよう。……それにしても、あきらはゲームがうまいね」

あきら「小さい頃から兄ぃと対戦しまくってたから、それで経験が積まれたのかも」

飛鳥「お兄さんがいるのかい?」

あきら「うん。今でも一緒にFPSの配信したりするよ」

飛鳥「仲がいいんだね」

あきら「そうかな? ……まあ、そうか」

飛鳥「ボクにも兄がいたとしたら、どんな関係を築いていただろうか……」



ガチャ


P「ただいま。お、ふたりで仲良くゲーム中か」

あきら「あ、Pサン。おかえりなさい」

飛鳥「おかえり兄さん」

P「えっ」

飛鳥「フフ、ちょっとした戯れさ」

P「……なんか、少し不思議な気分になった」

飛鳥「奇遇だね……ボクも、何故か照れ臭い」

あきら(……あれ、これ自分ダシに使われたやつ?)

【承認欲求】


あかり「……ん、しょっと」

心「あれ、あかりちゃん編み物してるの?」

あかり「あ、はい。昔から好きでやってて……アイドル始めてからいろいろ忙しくなったけど、ちょっとずつ進めていこうかなって」

心「偉いぞ~♪ はぁとも編み物仲間が増えてうれスウィーティー☆」

あかり「はぁとさんも編み物するんですか?」

心「するする☆ 服作るのも大好き♪」

あかり「服も………あ、もしかして今着てる服」

心「ふふん♪ て・づ・く・り☆」

あかり「わぁ~、すごいです! 普通にお店で買ったものだと思ってました!」

心「そんなに完成度高いかなー? まあこれはかなり自信作でもあるけど」

あかり「高いですっ! すごいなぁ、私もこういう風に服作ってみたいなぁ」

心「おぉ……おおぅ……ひっさしぶりにまともにティーンエイジャーから尊敬の眼差し向けられてる……! はぁと、感動……☆」





りあむ「あっ! 今誰かの承認欲求が満たされた気がする! ぼくの直感がそう告げてる!」

飛鳥「すごい直感だな」

りあむ「ずるい……ぼくもチヤホヤされたい……チヤホヤ……」

飛鳥「難儀な直感だな……」


【目覚めよ母性】


りあむ「おはようございます……」



飛鳥「……やはりうまく技が出ないな」


りあむ(あれは飛鳥ちゃん! よーし、前回は王子様ムーブでいいようにされちゃったし、今回はぼくがゲームでマウントとって)


あきら「コントローラー設定変えてみたら?」

飛鳥「設定か……試してみる価値はあるかな」


りあむ「先客がいた……やむ……他には誰か」



あかり「へぇ~、やっぱり梨沙ちゃん頼りになるなぁ」

梨沙「アイドルとしてはセンパイだし! 色々教えてあげてもいいのよ?」

あかり「よろしくお願いします! ナシ師匠!」

梨沙「何それダサい……」

あかり「え、だめ?」

梨沙「無しよ無し!」

あかり「いやだからナシ師匠って」

梨沙「そっちのナシじゃなくて……あーもう! むずかしいっ!」




りあむ「あっちもふたりでいちゃいちゃしてる……やむ……」

りあむ「ていうか、このパターンはもしかして」


ポンッ


心「にこっ☆」

りあむ「うわーんもうこの怖い先輩しか残ってないーー!!」

心「怖くなんてないってー♪ ほらほら、はぁとと一緒にスウィーティーしよ?」

りあむ「どんな恐ろしい隠語!?」

心「隠語じゃないぞ☆ よーし出発!」

りあむ「出発ってどこへ……うわーーーん……」ズルズルズル

翌日


心「おっはよーりあむちゃん☆」

りあむ「あっスウィーティー師匠! おはようございます!!」

心「その呼び方はくすぐったいから、はぁとって呼んで?」

りあむ「はぁとさん……」


梨沙「えっ何があったの」

飛鳥「スウィーティー師匠……?」

あかり「昨日ズルズル引きずられていくのは見てたけど……」

あきら「あのりあむサンをたった1日で攻略してる……?」

心「りあむちゃんみたいな子はね、こう手折られぬようにやさーしくやさーしく触れてあげなきゃいけないの♪ はぁとも繊細な心の持ち主だからよくわかるんだー」

心「この感情……もしかして、母性? はぁとに母性が芽生えてる?」

りあむ「あぁ……母性いいかも……養ってもらえるなら、愛してもらえるなら禁断の家族関係ありかも……楽できるし」

心「んじゃ、プロデューサーが父親な☆」

P「えっ、いきなりなんです」

心「プロデューサーがスカウトしてきたんだから、責任もって一緒に育てないとでしょー? はぁとと幸せな家庭を築こうぜ☆」

P「家庭じゃなくてステージを築きたいんですけど……なんのつもりなんですか」

心「………予行演習?」

P「なんの」

りあむ「ふへへへ……あれ? ちょっとはぁとさん? ぼくを置いてPサマといちゃつこうとしてない? こっち向いてよう!」



あかり「………」

あかり「って、なんでやねーんご!」

梨沙「まあまあいいツッコミね!」

あかり「あは♪ これでアイドルとして一歩前進!」



飛鳥あきら「「だからそれは芸人」」

飛鳥「………」

あきら「………」


飛鳥あきら「「被ったね」」

飛鳥「………ふふっ」

あきら「……あははっ」



おしまい

おわりです。お付き合いいただきありがとうございます
あきらとゲームしたい

すみません >>2で誤字りました

【呼び方】


飛鳥「おはよう、あかり」

あかり「飛鳥ちゃんおはよ~」


飛鳥「おはよう、あきら」

あきら「おはよー」


りあむ「チラッチラッ」←挨拶されないかそわそわしてる

飛鳥「………」スタスタ

飛鳥「あぁ……おはよう、夢見さん」

りあむ「おほ~~!」

飛鳥「!?」

りあむ「よかった~挨拶してもらえた! のけものじゃなかった! やっぱアイドルって尊い! ていうかアイドルと同僚っていう状況自体よくよく考えるとやばい! な!!」

飛鳥「………はあ。よく理解らないけど、元気そうだね。夢見さん」

りあむ「でもぼくだけ名字呼びは他人行儀っぽい気がして悲しい……名前でよんでくれ」

あきら(弱気な割に微妙に図々しいなこの人)

飛鳥「いいのかい?」

りあむ「いいよ! ていうか大歓迎だよっ」

飛鳥「そうか。なら」


飛鳥「りあむ」

りあむ「えっ」ドキッ

飛鳥「あぁ、確かにこっちの方がボクも呼びやすいな。りあむはどうだい」

りあむ(い、いきなり呼び捨ては予想してなかった……でもなにこのときめき? ぼく、5歳下の女の子にドキドキしてる?)

飛鳥「……りあむ? 嫌だったかい?」

りあむ「い、いえっそげなことは! むしろよくわかんない感情がほとばしっててやばいよう……」

りあむ(の、覗き込まないでくれ~顔が良すぎる~!)

飛鳥「? まあ、喜んでくれているのなら……よかった、のかな」フフ

りあむ(ああ~~至近距離の不器用な笑顔~~~!!)

りあむ「しゅき……王子様……」




梨沙「なんであそこ少女漫画みたいな空気になってるの?」

心「あーやってクラスの女の子から本命チョコもらうような関係になってるんだな☆ 間違いない!」



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