モバP「ジャンボエビフライ」 (22)

ある日、事務所にて……


モバP「ちひろさん、ちょっとお話があります」

ちひろ「なんですか、プロデューサーさん」

モバP「最近、一時的なテンションや満たされない承認欲求のためにバカな行いをして人生を台無しにするアルバイト店員の動画が炎上して、SNSで炎上してますよね?」

ちひろ「あー、バイトテロってやつですね」

モバP「ええ、本人は少しふざけただけでも企業に大きな損害を与えて、とんでもない賠償金を請求される可能性もあります。そこで人気のあるアイドルをバイトテロ防止のキャンペーンキャラクターにして、呼びかけを行うことにしたんですよ」

ちひろ「それは良いことですね。成功すればアイドルのイメージも上がりますし、一石二鳥ですね」

モバP「そこでちひろさんにお願いがありまして、バイトテロのリスクが高そうな飲食店に狙いを定めていろいろと働きかけをして欲しいのです」

ちひろ「わかりました。では、バイトテロが起こりそうな企業に声をかけてみましょう」


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そして次の日、

ちひろ「プロデューサーさん、早速回転寿司チェーンから是非ともうちでやってほしいとの返事がありましたよ」

モバP「ちっひーマジ有能……。で、回転寿司チェーンですか?」

ちひろ「はい。実はその回転寿司チェーン、つい最近アルバイトの店員がふざけた動画を投稿してSNS上で炎上してニュースにもなったようです」

モバP「え、もうすでに炎上しちゃった企業なんですか!?」

ちひろ「ええ、バイトテロの影響で株価が下落してとんでもない被害額が出たようで、今現在信頼回復に努めているようです。それで人気のあるアイドルをキャンペーンに起用して、新しい利益を確保したいとのことで」

モバP「なるほど、回転寿司となると……」

そして数日後、


モバP「というわけで、この度キャンペーンアイドルとなりました福山舞です」

舞「よろしくお願いします」ペコリ

担当者「いやー、こちらこそよろしくお願いします。それにしても舞ちゃんは可愛らしいですねぇ~」ニヤニヤ

舞(あの、プロデューサー?)ヒソヒソ

モバP(どうかしたか、舞?)ヒソヒソ

舞(どうしてバイトテロ防止のキャンペーンアイドル、私なんですか?)

モバP(いや、正直いうと他のアイドルにも声をかけようと思ったんだけど、みんな他の仕事でスケジュール的に厳しくてね。で、スケジュール的に大丈夫だったのが舞だったんだよ)

舞(そんなんですか)

モバP(で、実はこの回転寿司チェーンの担当者が舞のファンらしくて、丁度良いと思ったんだ)

舞(なるほど、せっかくの機会だし頑張りますね!)

モバP(よし、その勢いだ!)

担当者「では本日のキャンペーンイベントは予定した時刻通り店内で行います。先日の打ち合わせ通りの内容で進めますので、よろしくお願いしますね」

モバP「はい」

舞「こちらこそ」

担当者「ではまだ時間がありますので、それまでこの部屋でお待ちください」


舞「それにしても、バイトテロなんて怖いですね……。私みたいな小学生でもわかることなのに」

モバP「まあ大人になってもバカなことをして人生を台無しにする人もいるならな、舞はそんな大人になっちゃダメだぞ」

舞「はーい」

モバP「うっ、ちょっとトイレに行きたくなってきた。舞、悪いがトイレに行ってくるからしばらく一人で待機しててくれ」

舞「わかりました」

担当者「おや、今は舞ちゃん一人かな?」

舞「はい、プロデューサーさんならさっきトイレに行きましたけど」

担当者「そうですか……」ニヤリ

舞「? えっと、プロデューサーさんに御用でしょうか?」

担当者「いやいや、実は舞ちゃんに用事があるんだよ……」


ガチャガチャ、ガチャリ

舞(え、この人、部屋の鍵を閉めた……?)

担当者「……ねえ、舞ちゃん」

舞「は、はい!」

担当者「舞ちゃんは、エビフライは好きかな?」

舞「エビフライですか? はい、好きですけど」

担当者「そうかそうか、良かったぁ~」ニタニタ

舞「えっと……エビフライと今日のお仕事、何か関係があるんですか?」

担当者「ええ、回転寿司チェーンのキャンペーンですからね。今回はそのイメージアイドルである舞ちゃんのために、特製エビフライを用意したのさ。食べてくれるかな?」

舞「特製エビフライ? そんなもの見当たらないですけど」

担当者「ふふふっ……ここにあるよ」

カチャカチャ、ボロン!

エビフライ「やぁ!」

舞「キャァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーー!! 一体ナニを出してるんですか!?」

担当者「ナニって? 舞ちゃんのために用意した特製のジャンボエビフライだよぉ~~」ニヒヒヒ

舞「いやっ、こっち来ないでぇぇーーーー!!」

担当者「ほらほら、揚げたてで美味しいよ」ブルンブルン

舞「そんなものいりません! やめてぇーー!」

担当者「ははっ、舞ちゃんはまだ身体が身体が小さいから一口では食べられないかな? でも安心して、少しずつ舐めれば良いから」

舞「助けて、プロデューサーーーー!!」

その頃、モバPは……、


モバP「ふぅ……スッキリした」




\キャァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーー/



モバP「ん? 舞の悲鳴が聞こえるぞ! 一体ナニが!?」

ガチャガチャ

モバP「部屋が開かない! まさかこの中で舞が襲われてる!? くそっ、一体どうすればいいんだ……」

???「ジャンボエビフライだ!」

モバP「ジャンボエビフライだと……って、君は誰?」

元店員「この店でアルバイトをしていた元店員だ。ふざけた動画をSNSに投稿したら店をクビになって訴えられることになった」

モバP「えぇぇぇーー!? なんでそんな人がこんなところにいるんだよ! 君ここにいちゃダメだろ!」

元店員「そんなことは今はどうでもいい! 早くなんとかしないと、アンタの可愛いアイドルが襲われちまうぞ!」

モバP「そうだった! それで、君が言うジャンボエビフライって?」

元店員「ああ、実はこの店、お子様人気を上げるためにジャンボエビフライを新しくメニューにしようとしてたんだよ。で、担当者なんだけど、エビフライにかける情熱のあまり、あっちの方のエビフライもなかなかのサイズになっちまったんだよ!」

モバP「ノォォォォーーーーーーーーンンン!!! そんな汚ねぇエビフライに俺の可愛いアイドルがメチャクチャにされてたまるかぁぁぁぁぁーーーー!!!」

元店員「そのジャンボエビフライからアイドルを救うためには、さらに大きくて立派なジャンボエビフライを用意するしかない!」

モバP「しかし、実は俺……あっちの方のエビフライはあまりジャンボじゃないんだよ……うぅ……」

元店員「諦めるな! 思い出せ、アイドルとの熱い想いを!」

モバP「熱い想い……」


モバP(そうだ、俺は約束したんだ。頑張る舞をトップアイドルにしてみせるって……舞…………舞ーーーーーー!!!)

担当者「ぐへへへっ、追い詰めた。もう逃げ場はねぇぞ……」

舞「いや……やめてぇ……」ブルブル

担当者「それじゃ舞ちゃんを……いっただきまーーーーす!!」

舞「いやぁぁぁぁーーーー!! しかも私が食べる立場のはずなのにいつの間にか食べられる立場になってるぅぅぅぅーーーー!!」





メキメキ……

担当者「ん? なんだ」

メキメキ……メキメキ……

担当者「バカな! この扉はこの日のために特殊加工を施したんだぞ! そんな簡単に壊れるはずが……」


メキメキ……ドゴーーーーーーン!

担当者「なんだと!? バカな、頑丈な扉をどうやって突き破った!?」


Pのジャンボエビフライ「やぁ!!」

担当者「な、なんだ……このありえないほど立派なジャンボエビフライは!?」

舞「すごく……大きい///」

モバP「舞、怪我はないか?」

舞「プロデューサーーーー!!」ダキッ

モバP「よしよし、怖かったな。ところで、担当者は?」

担当者だったもの「…………」チーン

舞「どうやらプロデューサーのあまりにもすごいジャンボエビフライにショックを受けて、気絶したみたいですね」

モバP「ふっ、ご自慢のジャンボエビフライの衣が落ちて、お粗末な中身が丸見えだな。ま、こいつは早苗さんに渡すとして、俺たちは帰ろうか。もうここにいる理由はない」

舞「はい……///」





こうして二人は数年後、式を挙げたのだった……





元店員「ふっ、こうして人の役に立つのも悪くねぇな……。俺も人生を頑張ってやり直してみるよ」










Happy End

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